JP6711735B2 - 照明 - Google Patents

Description

本発明は、例えば浴室ユニット等の天井に設けられ室内を照らす照明に関する。

照明は、例えば浴室ユニット等の室内を照らすために用いられる。浴室ユニットは、湯を溜める浴槽と、浴槽の手前側に設けた洗い場床を有し、周囲を壁パネル、上方を天井パネルで覆われている。浴室ユニットの室内には、浴槽のほか、シャワー装置、カウンターおよび鏡等の備品が設けられている。照明は、浴室ユニットの壁パネルや天井パネルに配設されており、室内を照らす。

例えば、特許文献１には、光源を有する照明本体と、該照明本体に下方から装着される透光カバーと、該透光カバーへの取付部が中央部に形成されたＶ字状のばねとを備える照明が開示されている。透光カバーは、正方形状であり、対向する２側辺部の中央部にばねが取り付けられている。透光カバーは、照明本体に設けられた貫通孔にばねを挿通することにより照明本体に取り付けられる。

特開２０１３−０７３９２７号公報

ところで、浴室ユニット等の室内を照らす照明に関し、室内に居るユーザが上方を向いたときでも、照明が視界に入り難く、照明の眩しさによる不快感を抑制するために、天井の隅部分に照明を埋め込むことが考えられる。このような照明では、天井の隅部分への納まりが良いように、透光カバーを直角三角形状または四分の一楕円形状とすることが考えられる。尚、四分の一楕円形は、楕円形において一の半長軸と一の半短軸で挟まれた中心角９０度の部分の図形である。特許文献１では、正方形状の透光カバーを照明本体へ取り付けるためのＶ字状のばねに関する配置が示されているものの、直角三角形状または四分の一楕円形状の透光カバーについては検討されていない。直角三角形状または四分の一楕円形状の透光カバーを照明本体へ取り付ける場合、ばねの配置によっては、光源の交換等を行う際における照明本体内へのアクセス性が悪くなるという問題点があった。

本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、直角三角形状または四分の一楕円形状の透光カバーを有し、照明本体内へのアクセス性が良い照明を提供することにある。

本発明に係る照明は、光源を有し、天井に取り付けられる照明本体と、前記照明本体に下方から装着される透光カバーと、Ｖ字状に屈曲しており、屈曲部が前記透光カバーに取り付けられ、両端部が閉じる方向に押圧されて前記照明本体に掛け止められる取付ばねとを備える照明において、前記透光カバーは直角三角形状または四分の一楕円形状であり、前記取付ばねは、前記透光カバーの直角を挟む二つの側辺部に取り付けられていることを特徴とする。

本発明にあっては、照明は、光源を有し、天井に取り付けられる照明本体と、照明本体に下方から装着される透光カバーと、取付ばねとを備える。取付ばねは、Ｖ字状に屈曲しており、屈曲部が透光カバーに取り付けられ、両端部が閉じる方向に押圧されて照明本体に掛け止められる。透光カバーは直角三角形状または四分の一楕円形状であり、取付ばねは透光カバーの直角を挟む二つの側辺部に取り付けられている。これにより、照明は、斜辺となる側辺部または弧部分から内部に向けて作業することで、照明本体内へのアクセス性が良い。

本発明によれば、照明は、直角三角形状または四分の一楕円形状の透光カバーを有し、照明本体内へのアクセス性が良い。

実施形態に係る照明を含む浴室ユニットの外観を示す斜視図である。 天井パネルに取り付けた照明の上方から見た斜視図である。 天井パネルに取り付けた照明の下方から見た斜視図である。 透光カバーを取り外した照明の下方から見た斜視図である。 照明本体の外観を示す斜視図である。 照明の平面図である。 図６に示すＡ矢視による照明の側面図である。 図６に示すＡ矢視による透光カバーおよび取付ばねの側面図である。 透光カバーが開けられた状態の照明の外観を示す斜視図である。 変形例に係る透光カバーの平面視した外形状を示す模式図である。

以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図１から図１０を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。

（実施形態）
図１は実施形態に係る照明１を含む浴室ユニット１００の外観を示す斜視図である。浴室ユニット１００は、湯を溜める浴槽９０、該浴槽９０前側に設けた洗い場床９１、壁パネル９２、シャワー装置８、および照明１を有する。浴槽９０および洗い場床９１は、四方を壁パネルによって囲まれている。洗い場床９１に接する壁パネル９２には、カウンター９３および鏡９４などのユーザが身体を洗い流す際に利用する備品類が取り付けられている。天井パネル９５は、壁パネル９２および他の壁パネルの上部に連結し、浴室ユニット１００の上方を覆うように設けられている。天井パネル９５は、本発明に係る天井に相当する。尚、本発明に係る照明は、実施形態において浴室ユニットの天井に埋め込まれて取り付けられる照明を例に説明するが、浴室ユニットに限られることなく、例えば居室や廊下等における天井、その他の天井に取り付けられる照明に適用することができる。

シャワー装置８は、湯水供給部８０、シャワーヘッド８１およびスライドバー装置８２を有する。湯水供給部８０は、水量調節つまみや温度調節つまみ等を有し、シャワーヘッド８１に供給する湯水の温度および水量を調節可能としている。シャワーヘッド８１は、ホース８３によって湯水供給部８０に接続されており、湯水供給部８０から湯水が供給される。シャワーヘッド８１には多数の小孔からなる吐水口が設けられており、ユーザの身体を洗い流す湯水を該吐水口から吐出する。

シャワーヘッド８１は、スライドバー装置８２によって上下方向に摺動可能に保持されており、ユーザの嗜好に応じて高さを調節できるようになっている。シャワー装置８は、壁パネル９２の横方向における中央部から浴室ユニット１００内側の一端部までの間に設けられている。

スライドバー装置８２は、壁パネル９２の上下方向における中央部やや洗い場床９１寄りの位置から天井パネル９５付近まで延びるスライドバー８２ａを有し、スライドバー８２ａ上に摺動可能に保持されるフックにシャワーヘッド８１が掛け止められる。スライドバー８２ａは、軸線が直線状、または壁パネル９２側で凸状となるように湾曲しており、上部に向かうにつれて、壁パネル９２から離れるように設けられている。

シャワー装置８は、スライドバー８２ａの上端部にフックを位置させることで、シャワーヘッド８１を入浴者の頭部の上方または斜め上方に高く位置させることができる。シャワーヘッド８１を高く位置させた状態で、入浴者は、立った姿勢で頭の上から湯水を浴びるオーバーヘッドシャワー浴を行うことができる。

照明１は、壁パネル９２の上部における天井パネル９５の隅部に埋め込まれている。照明１は、壁パネル９２におけるシャワー装置８が設けられた側と横方向に反対側の他端部の上方における天井パネル９５に配設されている。天井パネル９５は、照明１を埋設するために切り欠いた開口部７０を隅部に有する。

開口部７０は、可能な限り隅部に寄せて設けることで、シャワー装置８から照明１を離間させることができ、オーバーヘッドシャワー浴中に上方を向いた入浴者にとって照明１が眩しくならないようにしてある。天井パネル９５は、隅部の強度を保つために、開口部７０の縁部を残す必要があり、天井パネル９５の厚みおよび重量にもよるが、例えば数ｃｍから十数ｃｍ程度の縁部が設けられる。

図２は天井パネル９５に取り付けた照明１の上方から見た斜視図であり、図３は天井パネル９５に取り付けた照明１の下方から見た斜視図である。照明１は、照明本体１１および透光カバー１２を有する。照明本体１１は、天井パネル９５に設けられた開口部７０に、浴室ユニット１００の内側から挿入するようにして取り付けられている。本実施形態においては、照明本体１１を三角錐台状としているため、開口部７０は三角形状に切り欠かれている。

照明本体１１は、下部に設けた４本の板状のばね３０が天井パネル９５の開口部７０を押圧することによって開口部７０に保持されており、ばね３０の先端部が開口部７０の周縁部上面に張り出すことによって脱落が防止されている。

透光カバー１２は、白色等に着色された薄肉の樹脂製であり、照明本体１１の下面側を覆う。透光カバー１２は、平坦な直角三角形状に形成されており、天井パネル９５に平行に取り付けられている。透光カバー１２は、直角を挟む二つの側辺部１２ａおよび１２ｂが壁パネル９２および壁パネル９２に隣接する他の壁パネルに平行に、他の一の側辺部１２ｃが浴室内を臨むように配設されている。透光カバー１２は二つの側辺部１２ａおよび１２ｂの長さがほぼ等しい直角二等辺三角形状であるが、二つの側辺部１２ａおよび１２ｂの長さが異なる直角三角形状であってもよい。また、透光カバー１２が直角三角形状であることには、各頂点部に丸みを有する形状であることも含まれる。また、後述する変形例において示すように透光カバー１２を平面視した外形状は、四分円形状を含む四分の一楕円形状であってもよい。尚、四分の一楕円形は、楕円形において一の半長軸と一の半短軸で挟まれた中心角９０度の部分の図形である。照明本体１１は、これらの形状の透光カバー１２を取り付けられるように、透光カバー１２と同等の下面側の形状を有するものとすればよい。

透光カバー１２は、壁パネル９２の上部における天井パネル９５の隅部に配設されている。透光カバー１２は、壁パネル９２におけるシャワー装置８が設けられた側と横方向に反対側の他端部の上方における天井パネル９５に配設されている。

図４は透光カバー１２を取り外した照明１の下方から見た斜視図である。照明１は、照明本体１１の下面側に形成された直角三角形状に開口する光出射部１１ａを有しており、内部にＬＥＤ電球等の光源１３を有する。光源１３は、反射面を構成する三角錐台状の内側面１４によって囲繞されている。照明本体１１は、壁パネル９２側および壁パネル９２に隣接する壁パネル側の下部に後述する取付ばね３５を掛け止める掛止部１５を有する。

図５は照明本体１１の外観を示す斜視図、図６は照明１の平面図、図７は図６に示すＡ矢視による照明１の側面図である。照明本体１１は、底部２１、側壁部２２、およびフランジ部２３を有する。照明本体１１は、例えば樹脂製であり、成形により一体的に形成される。

底部２１は、中央部に照明本体１１の内外を貫通する貫通孔が設けられており、該貫通孔部分に電気接続部２１ａが取り付けられている。電気接続部２１ａは、照明本体１１の内側に光源１３を取り付けるためのソケット等を備え、照明本体１１の外側に突出した部分に電気供給線３２が接続されている。電気接続部２１ａは、電気供給線３２と光源１３を接続する接続回路を内部に有するが、例えば安定化回路やＡＣ／ＤＣ変換回路等の電気回路を適宜備えるものとしてもよい。電気供給線３２は、底部２１の外側において電気接続部２１ａに接続されており、照明本体１１の側方に向って延びる。

側壁部２２は、底部２１の側辺部から立ち上がり、光源１３を囲繞するように設けられている。側壁部２２は、壁パネル９２側および壁パネル９２に隣接する壁パネル側に位置する略直角に屈曲した第１側壁部２２ａ、および室内側に位置する第２側壁部２２ｂを有し、高さ方向に交差する断面が直角三角形状となっている。側壁部２２は、下方側の周縁部で開口しており、該開口した部分が光出射部１１ａとなっている。

第１側壁部２２ａは、下部に取付ばね３５を掛け止めるための掛止部１５が形成されている。掛止部１５は、上下方向に第１側壁部２２ａの内外を貫通する貫通孔１５ａを有する。貫通孔１５ａは、第１側壁部２２ａの壁面に平行な方向を長手方向とする長孔状である。掛止部１５は、貫通孔１５ａの上部に長手方向の上端縁部１５ｂが形成されている。

フランジ部２３は、側壁部２２の下部の全周において側方に張り出している。フランジ部２３は、天井パネル９５の開口部７０よりも外側に広い。フランジ部２３の上面は、天井パネル９５の開口部７０の周縁部の下面に対向し、照明本体１１が取り付けられた状態で、開口部７０の周縁部の下面に接触する。

フランジ部２３の上面には、全周に亘って、パッキン３１が配設されている。パッキン３１は、弾性を有する例えば軟質樹脂製であり、断面が例えば矩形状である１本の直線状の部材である。パッキン３１は、フランジ部２３の上面と、開口部７０の周縁部の下面とに接触し、開口部７０における隙間を塞いでいる。

また、フランジ部２３の下面には、全周に亘って、パッキン３４が接着等によって配設されている。パッキン３４は、弾性を有する例えば軟質樹脂製であり、断面が例えば矩形状である１本の直線状の部材である。パッキン３４は、フランジ部２３の下面と、透光カバー１２の上面とに接触し、照明本体１１内部を密閉する。

図８は図６に示すＡ矢視による透光カバー１２および取付ばね３５の側面図である。取付ばね３５は、直角を挟む側辺部１２ａおよび１２ｂに取り付けられている。透光カバー１２は、側辺部１２ａおよび１２ｂに環状に曲げられた形状の取付部１２ｄを有する。透光カバー１２は、平面視において、側辺部１２ａおよび１２ｂに設けられた取付部１２ｄの位置を結ぶ線分上に重心位置があり、取付部１２ｄは、側辺部１２ａおよび１２ｂの中央部から側辺部１２ｃ寄りの位置に設けられている。尚、透光カバー１２は、平面視において、側辺部１２ａおよび１２ｂに設けられた取付部１２ｄの位置を結ぶ線分上に重心位置がなくてもよいが、この場合、透光カバー１２の回転を防止するための規制部材を透光カバー１２に設けるとよい。

取付ばね３５は、例えば金属線材製であり、全体としてＶ字状に屈曲した形状を有する。取付ばね３５は、屈曲部３５ａにおいてコイル状に数回巻いてあり、両端部３５ｂは外向きに環状に曲げられている。取付ばね３５は、コイル状の屈曲部３５ａを環状に曲げられた取付部１２ｄに挿通することで、透光カバー１２に取り付けられる。屈曲部３５ａから両端部３５ｂに至る二つのアーム部３５ｃの間隔は、自由状態において、照明本体１１の掛止部１５における貫通孔１５ａの長手方向の寸法よりも大きい。

取付ばね３５は、アーム部３５ｃの開きを閉じる方向に押圧して狭め、照明本体１１の内側下方から掛止部１５の貫通孔１５ａに挿通し、両端部３５ｂを照明本体１１の外側上方へ突き出すようにして、掛止部１５に掛け止められる。取付ばね３５は、開きが狭められたアーム部３５ｃによって復元力が発生し、掛止部１５を下向きに押圧する。これにより、透光カバー１２は、上向きに引き上げられる力を受け、透光カバー１２の上面がフランジ部２３の下面に接触し、介在するパッキン３４が変形して、照明本体１１内部を密閉する。

次に、浴室ユニット１００および照明１の動作について説明する。シャワー装置８は、フックをスライドバー８２ａの上端部に位置させてシャワーヘッド８１を高く位置させた状態で、入浴者は、立った姿勢で頭の上から湯水を浴びるオーバーヘッドシャワー浴を行うことができる。入浴者がオーバーヘッドシャワー浴中に顔に湯水をかけるために上方を向いたとき、視線の方向は概ねシャワーヘッド８１の方向に向けられるが、明るく光る照明１の透光カバー１２が、入浴者の目から遠い天井パネル９５の隅部にあるため、照明１の眩しさを抑制することができる。

また、透光カバー１２は、平坦状であるため、壁パネル９２を広く利用することができ、さらには清掃作業が容易となる。また、透光カバー１２は、直角三角形状であるため、側辺部１２ｃが壁パネル９２から隣接する壁パネル側に向かう直線状に形成されている。このため、隣接する壁パネル側に向かうほど、透光カバー１２の側辺部１２ｃは入浴者の視野から外れていくので、より眩しさが抑制される。また、透光カバー１２の側辺部１２ｃは、直線状であり、ほぼ一様に明るいため、入浴者が天井部分を含めて浴室内部を眺めたときに、透光カバー１２に対する違和感が少なく、不快な印象を受け難い。

図９は、透光カバー１２が開けられた状態の照明１の外観を示す斜視図である。透光カバー１２は、取付ばね３５の両端部３５ｂを掛止部１５の上端縁部１５ｂに掛けた状態で、照明１に吊り下げるようにして開けることができる。透光カバー１２を開けた状態で、照明本体１１内へのアクセスは、取付ばね３５が設けられていない側辺部１２ｃ側から行うことができる。尚、照明本体１１内へのアクセスは、光源１３の点検や交換、照明本体１１内の清掃等の際に行われる。

透光カバー１２は、上述のように、直角三角形状であり、側辺部１２ａおよび１２ｂが直角を挟み、側辺部１２ｃは斜辺となっている。斜辺である側辺部１２ｃが透光カバー１２の３側辺のうち最も幅広となっているので、側辺部１２ｃの側から内部に向けて作業することで、照明本体１１内へのアクセス性が良い。

また、側辺部１２ａおよび１２ｂは、直角を挟んでいるため、天井パネル９５の隅部分において、壁パネル９２側および壁パネル９２に隣接する壁パネル側に配設されることで、天井パネル９５の隅部分における照明１の納まりが良い。このとき、側辺部１２ｃは浴室ユニット１００の室内側に位置しているので、作業者は、室内側から側辺部１２ｃを臨むようにして作業が行えるので、照明本体１１内へのアクセス性が良い。

透光カバー１２は、平面視において取付ばね３５を取り付ける取付部１２ｄの位置を結ぶ線分上に重心位置がある。透光カバー１２は、上述のように取付ばね３５の復元力によって上向きに引き上げられる力を受ける。取付ばね３５による透光カバー１２を引き上げる力は、取付部１２ｄの位置に加わり、重心位置に作用する。これにより、透光カバー１２の上面がフランジ部２３の下面に接触したときに、面内でほぼ均等に押圧力が働く。このとき、パッキン３４は、対向する透光カバー１２側の全周に亘って設けられた溝の底部１２ｅによって、全長に亘ってほぼ均等に圧縮され、照明本体１１内部の密閉性が高まる。

次に、実施形態の照明１の特徴を説明する。
本発明の実施形態の照明１は、光源１３を有し、天井パネル９５に取り付けられる照明本体１１と、照明本体１１に下方から装着される透光カバー１２と、取付ばね３５とを備える。取付ばね３５は、Ｖ字状に屈曲しており、屈曲部３５ａが透光カバー１２に取り付けられ、両端部３５ｂが閉じる方向に押圧されて照明本体１１に掛け止められる。透光カバー１２は直角三角形状であり、取付ばね３５は、透光カバー１２の直角を挟む二つの側辺部１２ａおよび１２ｂに取り付けられている。これにより、照明１は、取付バネ３５が設けられていない斜辺である側辺部１２ｃが透光カバー１２の３側辺のうち最も幅広となっているので、側辺部１２ｃの側から内部に向けて作業することで、照明本体１１内へのアクセス性が良い。

また照明１の透光カバー１２は、平面視において、取付ばね３５の取付位置を結ぶ線分上に重心位置がある。これにより、透光カバー１２の上面がフランジ部２３の下面に接触したときに、面内でほぼ均等に押圧力が働くので、照明本体１１内部の密閉性が高まる。

（変形例）
図１０は変形例に係る透光カバー１２の平面視した外形状を示す模式図である。図１０に示す透光カバー１２は、四分の一楕円形状であり、直角を挟む二つの側辺部１２ａおよび１２ｂを有し、直角に対向する楕円形状の弧部分１２ｆを有する。上述の実施形態と同様に、透光カバー１２は、直角を挟む二つの側辺部１２ａおよび１２ｂが壁パネル９２および壁パネル９２に隣接する他の壁パネルに平行になるように配置する。透光カバー１２は、二つの側辺部１２ａおよび１２ｂの長さがほぼ等しいときに四分円形状となる。透光カバー１２が四分の一楕円形状であることには、各頂点部に丸みを有する形状であることも含まれる。また弧部分１２ｆの形状は、四分の一楕円形における厳密な円弧または楕円弧である必要はなく、複数の曲率半径の弧を連続させた形状となっていてもよい。透光カバー１２が四分の一楕円形状であることには、弧部分１２ｆが厳密な円弧または楕円弧からずれた弧形状や、複数の曲率半径の弧を連続させた形状となっていることも含まれる。

照明本体１１は、四分の一楕円形状の透光カバー１２を取り付けられるように、透光カバー１２と同等の四分の一楕円形状の下面側形状を有するものとすればよい。照明本体１１は、四分の一楕円形状の底を有する錐台状とし、上述の実施形態と同等に構成することができる。また照明１は、上述の実施形態と同様に、照明本体１１、透光カバー１２、および光源１３を有して構成することができる。

変形例に係る透光カバー１２においても、直角を挟む二つの側辺部１２ａおよび１２ｂにおける例えばＢ点（図１０参照）にＶ字状の取付ばね３５が取り付けられる。これにより、照明１は、取付バネ３５が設けられていない弧部分１２ｆが透光カバー１２の２側辺および周側部のうち最も幅広となっているので、弧部分１２ｆの側から内部に向けて作業することで、照明本体１１内へのアクセス性が良い。

また変形例に係る透光カバー１２においても、平面視において、取付ばね３５の取付位置を結ぶ線分上に重心位置があるようにすると良い。これにより、透光カバー１２の上面がフランジ部２３の下面に接触したときに、面内でほぼ均等に押圧力が働くので、照明本体１１内部の密閉性が高まる。

以上、本発明の実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、いろいろな変形および変更が本発明の特許請求範囲内で可能なこと、またそうした変形例および変更も本発明の特許請求の範囲にあることは当業者に理解されるところである。従って、本明細書での記述および図面は限定的ではなく例証的に扱われるべきものである。

１ 照明、 １１ 照明本体、 １２ 透光カバー、 １２ａ，１２ｂ 側辺部、
１３ 光源、 ３５ 取付ばね、 ３５ａ 屈曲部、 ３５ｂ 両端部、
９５ 天井パネル（天井）。

Claims (2)

1. 光源を有し、天井に取り付けられる照明本体と、前記照明本体に下方から装着される透光カバーと、Ｖ字状に屈曲しており、屈曲部が前記透光カバーに取り付けられ、両端部が閉じる方向に押圧されて前記照明本体に掛け止められる取付ばねとを備える照明において、
   前記透光カバーは直角三角形状または四分の一楕円形状であり、
   前記取付ばねは、前記透光カバーの直角を挟む二つの側辺部に取り付けられていることを特徴とする照明。
2. 前記透光カバーは、平面視において前記取付ばねの取付位置を結ぶ線分上に重心位置があることを特徴とする請求項１に記載の照明。

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