JP6709949B2 - Handrail mounting structure - Google Patents
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Description
本発明は、手すりの取付構造に関する。 The present invention relates to a mounting structure of the handrails.
特許文献1には、従来の手すりが開示されている。この特許文献1記載の手すりは、断面において縦長状をなしている。この従来の手すりは、使用者がその上端を手でつかんでも、不快な思いをしないように、上端の両角部が滑らかな曲面をなすように面取りされている。 Patent Document 1 discloses a conventional handrail. The handrail described in Patent Document 1 has a vertically long cross section. This conventional handrail is chamfered so that both corners of the upper end form a smooth curved surface so that the user does not feel uncomfortable even if the user grabs the upper end by hand.
ところで、例えば足腰が弱い高齢者等が手すりを使用する場合、高齢者等は手すりをつかんで身体を起こしたり、手すりを強くつかんで身体を支持しながら移動したりすることがある。しかしながら、従来の手すりでは、使用者が、その上端をしっかりとつかもうとしても、上端の両角部が滑らかな曲面をなすように面取りされており、指を引っ掛けにくいため力を入れにくい。 By the way, for example, when an elderly person with weak legs or the like uses a handrail, the elderly person may grab the handrail and wake up, or may move while supporting the body by firmly grasping the handrail. However, in the conventional handrail, even if the user tries to firmly grasp the upper end of the handrail, both corners of the upper end are chamfered so as to form a smooth curved surface, and it is difficult to apply force because it is difficult to catch a finger.
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、使用者が上端部をつかんだときに、しっかりとつかむことができる手すりの取付構造を提供することにある。 The present invention has been made in view of the above circumstances, it is an object when the user grabbed upper part, is to provide a mounting structure of a handrail which can grab firmly.
本発明の手すりの取付構造は、手すりと、前記手すりが取り付けられた壁とを備えた手すりの取付構造であって、前記手すりは、左右方向に延びた手すり本体部と、前記手すり本体部の上端部から後方に向かって突出した指掛け部とを備え、前記指掛け部の下面は、前記手すり本体部の後面に近づくほど上方に位置するように傾斜しており、前記手すり本体部は、上下方向に延びた縦長状であり、前記手すりは、その長手方向が鉛直方向に交差するように、かつ前記指掛け部が前記壁側に向くように、前記壁に取り付けられており、前記手すり本体部と前記壁との間には、物品を収納するための収納スペースがあり、前記手すりと前記壁との間に前記物品を置くための棚材が設けられ、この棚材の上方が前記収納スペースであり、前記棚材が前記手すりと前記壁との間において支持されて前記指掛け部の下方に位置することを特徴とする。 The handrail mounting structure of the present invention is a handrail mounting structure including a handrail and a wall to which the handrail is attached, wherein the handrail includes a handrail main body extending in the left-right direction and a handrail main body of the handrail main body. A finger hook portion protruding rearward from an upper end portion, and a lower surface of the finger hook portion is inclined so as to be positioned higher as it approaches a rear surface of the handrail main body portion, and the handrail main body portion has a vertical direction. Is a vertically elongated shape, the handrail is attached to the wall so that the longitudinal direction thereof intersects with the vertical direction, and the finger hooks face the wall side, and the handrail main body and between said walls, Ri Ah is storage space for housing an article, the shelf member is provided for placing the article above the shelf material is the storage space between the handrail and the wall , and the said shelf member is characterized that you positioned below the finger hook portion is supported between said handrail and the wall.
本発明の手すりの取付構造によれば、使用者が上端部をつかんだときに、しっかりとつかむことができる。 According to the handrail mounting structure of the present invention, when the user grips the upper end portion, the user can firmly grip the upper end portion.
本実施形態の手すり2の取付構造は、図1に示すように、手すり2が浴室の壁10に取り付けられている。この手すり2の取付構造は、浴室の壁10と、壁10に固定された複数の支持体6と、支持体6に固定された手すり2と、複数の棚材8とを備えている。
In the mounting structure of the
複数の棚材8は、手すり2と壁10との間に設置されている。手すり2と壁10との間において各棚材8の上方に位置する空間は、収納スペース70となっている。各収納スペース70には、下方の棚材8においた物品(例えば、シャンプー剤を入れるボトルや、石けんなどの浴室小物)を収納することができる。すなわち、手すり2と壁10との間には、物品を収納するための収納スペース70が設けられている。
The plurality of
以下においては、手すり2の長手方向を左右方向として定義する。また、手すり2を水平に取り付けた取付状態において、手すり2の長手方向に垂直な水平方向を前後方向として定義し、前後方向のうちの手すり2側から壁10側に向かう方向を後方向(後方)とし、その反対方向を前方向(前方)とする。
In the following, the longitudinal direction of the
浴室は、複数の壁10を備えている。浴室内には、浴槽11と、当該浴槽11に隣り合う洗い場12とが設置されている。洗い場12は、浴槽11の幅方向に隣接している。
The bathroom has a plurality of
手すり2は、浴室の壁10の左右方向の全長に亙って延びており、浴槽11側と洗い場12側とに跨るようにして取り付けられている。手すり2は、浴槽11および洗い場12の上方に配置されている。手すり2と壁面13(壁10の前面)との間には、複数の支持体6が設けられており、手すり2は壁面13から離れている。手すり2は、図2に示すように、手すり本体部3と、手すり本体部3の上端部から後方に突出した指掛け部4とを備えている。この指掛け部4には滑り止め部5が設けられている。手すり2の上端部は、手すり本体部3の上端部と指掛け部4とで構成されており、使用者のつかむ部分となる。手すり2は、例えば、押し出し成型により形成されており、手すり本体部3と指掛け部4とが一体成形されている。
The
手すり本体部3は、左右方向に延びており、手すり2の主体を構成する。手すり本体部3は、左右方向に垂直な断面において、上下方向に延びた縦長状をなしている。具体的に本実施形態の手すり本体部3は、前後方向の厚み寸法が約15mm、上下方向の幅寸法が約85mmの扁平状の中空部材により構成される。手すり本体部3は、上端面(上端部において上方に向く面)が、使用者の手を載せるための手置き面31を構成する。手置き面31は、左右方向に垂直な断面において水平な直線状をなす平面により構成される。
The handrail
手すり本体部3の前面は、手置き面31(すなわち、手すり本体部3の上端面)から、上縁面32・手当たり部33・下部面35の順に下方に連続する。
The front surface of the handrail
上縁面32は、下方に向かうほど前方に位置するように傾斜している。上縁面32は、左右方向に垂直な断面において直線状をなす平面を有している。
The
手当たり部33は、使用者が手すり2の上端をつかんだ際に、手の親指や母指球を収める窪みである。手当たり部33は、上縁面32の下端から下方に連続し、この上縁面32の下端よりも後方側に窪んでいる。手当たり部33の上部34は、下方に向いており、手の親指や母指球の上方への移動を規制するように構成されている。これにより、使用者が手すり2の上端部をつかんだ状態において、手指が上方に滑ってしまうのを抑制することができる。
The
下部面35は、手当たり部33の下端から下方に連続した鉛直な面により構成されている。下部面35の下端は、手すり本体部3の下端面に連続しており、手すり本体部3の下端面とでなす出隅部は、断面円弧状をなしている。
The
指掛け部4は、使用者が手すり2の上端部をつかんだ際、指を掛けるための部分である。指掛け部4は、手すり本体部3の上端部から後方に向かって突出している。つまり、図中において、手すり本体部3の後面よりも後方に位置する箇所が本実施形態の指掛け部4に該当する。この指掛け部4は、上面41(以下、指掛け上面41という)と、後面42(以下、指掛け後面42という)と、下面43(以下、指掛け下面43という)とを備えている。
The
指掛け上面41は、手すり本体部3の手置き面31の後端から後方に向かって連続している。指掛け上面41は、後方に向かうほど下方に位置するように傾斜している。指掛け上面41は、左右方向に垂直な断面において直線状をなす平面を有している。
The finger hanging
指掛け後面42は、指掛け上面41の後端から下方に連続している。指掛け後面42は、後方に向く指掛け部4の先端面である。指掛け後面42は、鉛直な平面を有している。指掛け後面42の下端は前方に向かって湾曲しており、断面円弧状をなしている。これにより、指掛け後面42と指掛け下面43との接続部分は、断面円弧状をなしている。
The finger rest
指掛け下面43は、指掛け後面42の下端から前方に向かって連続し、かつ手すり本体部3の後面にも連続する。指掛け下面43は、指掛け後面42に連続する後部431と、手すり本体部3の後面に連続する前部432とを備えている。指掛け下面43の後部431は、手すり本体部3の後面に近づくほど上方に位置するように傾斜している。指掛け下面43の前部432は、指掛け下面43の後部431と手すり本体部3の後面とを接続する部分であり、断面円弧状をなしている。
The finger hanging
このような構成の指掛け部4には、滑り止め部5が設けられている。滑り止め部5は、指掛け部4の先端部に設けられており、使用者の指が指掛け部4に掛けられた状態において、指が滑るのを抑制する。具体的に滑り止め部5は、指掛け後面42に設けられている。滑り止め部5は、指掛け上面41および指掛け下面43には設けられておらず、指掛け後面42にのみ設けられている。
The
滑り止め部5は、指掛け後面42を凹凸にした凹凸部51により構成されている。凹凸部51は、手すり本体部3の長手方向に平行に延びた複数の凹溝52を有している。ここで、凹溝52は、指掛け後面42から凹没した溝である。凹凸部51は、凹溝52が上下方向に並ぶことで、凹凸が繰り返し形成されている。
The
凹凸部51は、図3Aに示すように、手すり2の長手方向に平行に延びた複数の凹溝52により構成されているが、例えば、図3Bに示すように、手すり2の長手方向に対し傾斜する方向に延びた複数の凹溝52により構成されてもよい。なお、ここでいう凹溝52の傾斜の程度は、鉛直方向に対し交差していればよいが、水平に近いほうがより効果的に滑り止めの効果を作用させることができる。また、凹凸部51として、例えば、凹溝52に替えて、指掛け後面42から突出した複数の凸条を上下方向に並べることで、凹凸を繰り返し形成してもよい。また、凹凸部51は、図3Cに示すように、点状の突起53を散在させて凹凸を形成してもよい。
As shown in FIG. 3A, the
このような構成の手すり2は、指掛け部4側が壁10側に向くように、かつ、断面縦長状の手すり本体部3の縦方向が壁面13に沿うようにして取り付けられる。手すり2は、その長手方向が水平となる姿勢で(すなわち、その長手方向が鉛直方向に交差する姿勢で)配置される。手すり2は、複数の支持体6によって支持される。
The
各支持体6は、図4に示すように、手すり2の長手方向に離れて設けられている。支持体6は、壁10に固定される第一支持部61と、手すり2に固定される第二支持部64とを備えており、第一支持部61と第二支持部64とを連結することで、手すり2を固定する。
As shown in FIG. 4, the
第一支持部61は、壁10に固着具を介して固定される。第一支持部61は、断面C字状の支持本体部62と、支持本体部62の後端部に設けられた壁固定部63とを備える。壁固定部63は、壁面13に当てられた状態で壁10にねじ止めされ、これにより、壁10に固定される。
The
第二支持部64は、図5に示すように、筒状をなした筒体部65と、筒体部65の前端部に設けられた手すり固定部66とを備える。また、手すり2の内部には、バックアップ材7が配置されている。手すり固定部66とバックアップ材7とは、互いにねじ止めされるように構成されており、これにより、手すり2は第二支持部64に固定される。
As shown in FIG. 5, the
手すり2が固定された第二支持部64は、壁10に固定された第一支持部61に連結される。施工者は、手すり2が固定された第二支持部64の筒体部65の内部に第一支持部61を挿入し、この状態で、筒体部65の下面を第一支持部にねじ止めし、第二支持部64と第一支持部61とを連結する。
The
棚材8は、手すり2と壁10との間に設けられる(図2)。棚材8は、図4に示すように、左右方向に延びた複数の線材81を前後方向に間隔を置いて配置し、各線材81を複数の保持材82で連結することで構成される。
The
棚材8は、複数の受け体9により支持される。各受け体9は、円筒状をなしており、中心軸に沿って固着具が挿通できるように構成されている。複数の受け体9のうちの半数は、手すり2の後面に取り付けられる。手すり2の後面に取り付けられた複数の受け体9は、それぞれが手すり2の長手方向に離れて配置される。また、複数の受け体9のうちの残りの半数は、壁10に取り付けられる。壁10に取り付けられた複数の受け体9は、それぞれが手すり2の長手方向に離れて配置される。棚材8は、これら複数の受け体9に載置されることで取り付けられる。そして、このように設けられた各棚材8の上方の空間が、前述した収納スペース70となる。
<使用方法>
手すり2は、例えば、次のようにして使用される。洗い場12の椅子に座った使用者は、図6Aに示すように、手を伸ばして手すり2の上端部をつかむ。使用者は、手すり2を強くつかんで立ち上がる。この後、使用者は、図6Bに示すように、手すり2をつかみながら、当該手すり2に沿って浴槽11側に移動する。使用者は、手すり2の上端部を強くつかみながら脚を上げて、浴槽11を跨ぐ。この後、浴槽11内に移動した使用者は、図6Cに示すように、手すり2の上端部をつかみながら屈み込んで、浴槽11内の湯に身を沈め、その後、手すり2を放す。
The
<How to use>
The
このように、本実施形態の手すり2は、浴室の壁10において、浴槽11側と洗い場12側とに跨って取り付けられているため、特に、高齢者等が立ち上がったり浴槽11を跨いだりする動作に対し、効果的に補助することができる。
As described above, since the
図7Aおよび図7Bは、使用者が立ち上がるときの詳細図である。図7Bに示すように、使用者は、例えば、親指を除く四指を指掛け部4に掛け、親指や母子球を手当たり部33に当てて手すり2の上端部をつかむ。使用者は、この状態で立ち上がることで、しっかりと手すり2をつかんで立ち上がることができる。しかも、指掛け部4の先端部には、滑り止め部5が設けられているため、指が滑るのを抑制することができる。
7A and 7B are detailed views when the user stands up. As shown in FIG. 7B, for example, the user hangs the four fingers excluding the thumb on the finger-holding
一般に、使用者は、手すり2をつかんで立ち上がるとき、図7Aに示すように、身体を手すり2に近付ける傾向にある。このとき、頭部が壁面13に近接することになるが、本実施形態の手すり2の取付構造は、壁面13と手すり2との間に収納できるスペースを有しており、すなわち、手すり2と壁面13との間に一定以上の間隔が設けられている。このため、本実施形態の手すり2の取付構造によれば、立ち上がりの際に使用者の頭部が壁面13に干渉するのを防ぐことができる。
<実施形態のまとめ>
以上説明したように、本実施形態の手すり2は、左右方向に延びた手すり本体部3と、手すり本体部3の上端部から後方に向かって突出した指掛け部4とを備える。指掛け部4の下面43は、手すり本体部3の後面に近づくほど上方に位置するように傾斜している。ここで、指掛け部4は、手すり本体部3の最も上方の位置から下方に向かう一定の領域で、かつ、手すり2を上方からつかんだときに、親指を除く四指が掛かる位置に設けられていればよい。この場合、例えば、指掛け部4の下面43と手すり本体部3の後面との接続部分は、手すり本体部3の上下方向の中央よりも下方に位置していてもよい。
Generally, when the user grasps the
<Summary of Embodiments>
As described above, the
このため、本実施形態の手すり2によれば、使用者は、指を指掛け部4に掛けることができるため、しっかりと手すり2の上端部をつかむことができる。しかも、この指掛け部4の下面43は、手すり本体部3の後面に近づくほど上方に位置するように傾斜しているため、指掛け部4の下面43の後端部に指を引っ掛けやすい。その上、指掛け部4の下面43が傾斜していると、例えば、指掛け部4の上面41に水滴や洗剤などが付着しても、指掛け部4の下面43にまで水滴等が回り込むのを抑制できる。この結果、清掃しにくい指掛け部4の下面43に水垢等が溜まるのを防ぐことができる。
Therefore, according to the
また、手すり2は、以下の構成を備えることが好ましい。すなわち、以下の構成は、手すり2に必ずしも必要な構成ではなく、任意の構成である。
Further, the
本実施形態の手すり2は、指掛け部4の下面43と手すり本体部3の後面との接続部分は断面円弧状をなしている。
In the
このため、本実施形態の手すり2によれば、仮に、指掛け部4の下面43と、手すり本体部3の後面との接続部分に水垢等の汚れが付着した場合であっても、拭き掃除等により清掃しやすい構造とすることができる。
Therefore, according to the
また、本実施形態の指掛け部4は、手すり本体部3の上端面に連続した上面41と、上面41の後端に連続する後面42とを備える。後面42は、指掛け部4の下面43の後端に接続される。後面42と下面43との接続部分は断面円弧状をなしている。
In addition, the
このため、本実施形態の手すり2によれば、指掛け部4の後面42の下端部や、下面43の後端部に水滴や洗剤等が付着しても、拭き掃除等により清掃しやすい構造とすることができる。
Therefore, according to the
また、本実施形態の手すり2の取付構造は、指掛け部4が設けられた手すり2と、手すり2が取り付けられた壁10とを備える。手すり2は、その長手方向が鉛直方向に交差するように、かつ指掛け部4が壁10側に向くように、壁10に取り付けられる。また、本実施形態の手すり2の取付構造は、手すり2が浴室の壁10に取り付けられる。
Further, the mounting structure of the
このため、本実施形態の手すり2の取付構造によれば、使用者は、指を指掛け部4に掛けることができ、しかも、指掛け部4に滑り止め部5が設けられているため、しっかりと手すり2の上端部をつかむことができる。
For this reason, according to the attachment structure of the
一般に、手すりが浴室の壁10に取り付けられた場合には、使用者は濡れた手で手すりをつかむため、浴室以外で使用する場合よりも滑りやすい。しかし、本実施形態の手すり2の取付構造によれば、使用者は指を指掛け部4に掛けることができ、滑り止め部5で指が滑るのを防ぐことができるため、浴室で使用する場合でも、しっかりと手すり2をつかむことができる。
In general, when the handrail is attached to the
さらに本実施形態の手すり2の取付構造は、手すり2と壁10との間に、物品を収納するための収納スペース70が設けられる。
Further, in the mounting structure of the
このため、本実施形態の手すり2の取付構造によれば、手すり2と壁10との間に、物品を収納できる。また、一般に、使用者は、手すり2をつかんで立ち上がるとき、図7Aに示すように、身体を手すり2に近付ける傾向にある。このとき、頭部が壁面13に近接することになる。ここで、本実施形態の手すり2の取付構造では、壁面13と手すり2との間に物品を収納するための収納スペース70が設けられており、手すり2と壁面13との間には一定以上の間隔が設けられる。このため、立ち上がりの際に使用者の頭部は、壁面13に接触しにくくなっている。
Therefore, according to the mounting structure of the
さらに本実施形態の手すり2の取付構造は、手すり2と壁10との間に物品を置くための棚材8が設けられており、この棚材8の上方を収納スペース70とする。
Further, in the mounting structure of the
このため、本実施形態の手すり2の取付構造は、棚材8に物品を置いて、手すり2と壁10との間の収納スペース70に物品を収納できる。
<変形例>
本実施形態の手すり2は、例えば、以下のような形状をなしていてもよい。以下、順に変形例1,2,・・として説明する。なお、変形例1においては、上記実施形態の構成に対応する構成について、同符号の末尾に「a」を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。また、同様に、変形例2においては同符号の末尾に「b」を、変形例3においては同符号の末尾に「c」を、変形例4においては同符号の末尾に「d」を付す。
Therefore, the attachment structure of the
<Modification>
The
変形例1の手すり本体部3aは、図8Aに示すように、扁平な縦長状をなしている。変形例1では、手当たり部33aと上縁面32aとの境界の曲率半径が、上記実施形態よりも小さく形成されている。また、手当たり部33aは、奥面の曲率半径が本実施形態よりも小さく形成されており、親指は収まるが母子球は収まらない程度の大きさに形成されている。変形例1の手当たり部33aは、使用者が手すり2aの上端部をつかんだ際に親指の上方への移動を規制するように構成されている。
As shown in FIG. 8A, the handrail
変形例2の手すり本体部3bは、図8Bに示すように、扁平な縦長状をなしている。変形例2では、上縁面32bが断面円弧状をなしており、手当たり部33bに連続している。上縁面32bと手当たり部33bとは滑らかに連続しており、外観上境界が現れない。また、手当たり部33bの下端部は、鉛直下方に延びており、下部面35bに連続する。手当たり部33bの下端部と下部面35bとは、外観上境界が現れず、両者で鉛直な面を構成する。
As shown in FIG. 8B, the handrail
変形例3の手すり本体部3cは、図8Cに示すように、扁平な縦長状をなしている。変形例3では、手当たり部33cと上縁面32cとの境界の曲率半径が、上記実施形態よりも小さく形成されている。また、手当たり部33cは、断面横倒し略L字状をなしており、その下端が下部面35cに連続している。変形例2と同様、手当たり部33cの下端部と下部面35cとの境界は、外観上現れず、手当たり部33cの下端部と下部面35cとで鉛直な面を構成する。
As shown in FIG. 8C, the handrail
変形例4の手すり本体部3dは、図8Dに示すように、扁平な縦長状をなしている。変形例4では、手すり本体部3dの前面が前方に膨らむように円弧状をなしている。また、手当たり部33dは、奥面の曲率半径が本実施形態よりも小さく形成されており、親指は収まるが母子球は収まらない程度の大きさに形成されている。
As shown in FIG. 8D, the handrail
上記実施形態の手すり2は、指掛け部4の先端部の一部である後面に滑り止め部5が設けられていたが、例えば、次のような態様であってもよい。以下、変形例5,6として説明する。なお、変形例5においては、上記実施形態の構成に対応する構成について、同符号の末尾に「e」を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。また、同様に、変形例6においては同符号の末尾に「f」を付して説明する。
In the
変形例5の手すり2eは、図9に示すように、指掛け部4eの先端部に上記実施形態にいう滑り止め部5が設けられていない。また、手すり本体部3eの長手方向に垂直な断面において扁平な縦長状をなしているが、上記実施形態にいう手当たり部33が設けられていない。また、手すり本体部3eの前面は、前方に膨らむように断面円弧状をなしている。
As shown in FIG. 9, the
指掛け部4eは、指掛け上面41eと指掛け後面42eと指掛け下面43eとを備える。指掛け上面41eと指掛け後面42eと指掛け下面43eとは連続している。指掛け上面41eは、断面において直線状をなす部分である。指掛け後面42eは、指掛け上面41eの後端から下方に連続し、断面において曲線状をなす部分である。指掛け下面43eは、指掛け後面42eの下端に連続する。指掛け下面43eの後部431eは、手すり本体部3eの後面に近づくほど上方に位置するように傾斜する。指掛け下面43eの前部432eは断面円弧状をなしており、これにより、指掛け下面43eと手すり本体部3eの後面との接続部分は断面円弧状をなしている。
The
また、上記実施形態の手すり2は、指掛け部4の後面42と下面43との接続部分が断面円弧状をなしていたが、例えば、次のような態様であってもよい。以下、変形例6として説明する。なお、変形例6においては、上記実施形態の構成に対応する構成について、同符号の末尾に「f」を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
Further, in the
変形例6の手すり2fは、図10に示すように、指掛け部4fの指掛け後面42fと、指掛け下面43fとの接続部分が、上記実施形態のものよりも曲率半径が小さい断面円弧状をなしている。一方、指掛け下面43fと手すり本体部3fの後面との接続部分は、断面鋭角状をなしている。
In the
また、上記実施形態の手すり2は、指掛け部4が手すり本体部3の上端部から後方に向かって突出していたが、例えば、次のような態様であってもよい。以下、変形例7として説明する。なお、変形例7においては、上記実施形態の構成に対応する構成について、同符号の末尾に「g」を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
Further, in the
変形例7の手すり2は、図11に示すように、指掛け部4が手すり本体部3gの上端部から後方に向かって突出している。指掛け部4の指掛け上面41gは、手すり本体部3の上端面(手置き面31g)の後端部よりも下方から後方に延出しているが、連続していない。
In the
また、本実施形態の手すりは、浴室の壁10に取り付けられたが、例えば、階段の側方の壁10に取り付けられてもよく、浴室の壁10に取り付けられる場合や、手すり2の左右方向が水平となる場合だけに限定されない。つまり、設置状態の手すり2は、その左右方向が、鉛直方向に平行でなければよく、鉛直方向に交差していればよい。
Further, although the handrail of the present embodiment is attached to the
また、手すり2と壁10との間には、棚材8に替えて、例えば上方に開口した箱状の収納部材が設けられてもよい。また、棚材8を省略して、手すり2と壁10との間を収納スペース70として利用してもよい。また、手すり2と壁10との間には、収納スペース70が設けられなくてもよい。
Further, between the
10 壁
11 浴槽
12 洗い場
13 壁面
2 手すり
3 手すり本体部
31 手置き面
32 上縁面
33 手当たり部
35 下部面
4 指掛け部
41 指掛け上面
42 指掛け後面
43 指掛け下面
5 滑り止め部
51 凹凸部
52 凹溝
6 支持体
61 第一支持部
62 支持本体部
63 壁固定部
64 第二支持部
65 筒体部
66 手すり固定部
7 バックアップ材
8 棚材
9 受け体
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記手すりが取り付けられた壁とを備えた手すりの取付構造であって、
前記手すりは、
左右方向に延びた手すり本体部と、
前記手すり本体部の上端部から後方に向かって突出した指掛け部と
を備え、
前記指掛け部の下面は、前記手すり本体部の後面に近づくほど上方に位置するように傾斜しており、
前記手すり本体部は、上下方向に延びた縦長状であり、
前記手すりは、その長手方向が鉛直方向に交差するように、かつ前記指掛け部が前記壁側に向くように、前記壁に取り付けられており、
前記手すり本体部と前記壁との間には、物品を収納するための収納スペースがあり、
前記手すりと前記壁との間に前記物品を置くための棚材が設けられ、この棚材の上方が前記収納スペースであり、
前記棚材が前記手すりと前記壁との間において支持されて前記指掛け部の下方に位置することを特徴とする手すりの取付構造。 With handrails,
A handrail mounting structure comprising a wall to which the handrail is mounted,
The handrail is
A handrail main body extending in the left-right direction,
A finger hook projecting rearward from the upper end of the handrail main body,
The lower surface of the finger hanging portion is inclined so as to be positioned higher as it approaches the rear surface of the handrail main body,
The handrail main body is a vertically elongated shape extending in the vertical direction,
The handrail is attached to the wall so that the longitudinal direction thereof intersects with the vertical direction, and the finger hanging portion faces the wall side,
Between the handrail main body portion and the wall, Ri Ah is storage space for accommodating articles,
A shelf for placing the article is provided between the handrail and the wall, and the storage space is above the shelf.
The handrail mounting structure, wherein the shelf is supported between the handrail and the wall and is located below the finger hook .
前記手すり本体部の上端面に連続した上面と、
前記上面の後端に連続し、前記指掛け部の下面の後端に接続される後面と
を備え、
前記後面と前記下面との接続部分は断面円弧状をなしている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の手すりの取付構造。 The finger rest is
An upper surface continuous with the upper end surface of the handrail main body,
A rear surface continuous with the rear end of the upper surface and connected to the rear end of the lower surface of the finger rest,
The handrail mounting structure according to claim 1 or 2, wherein a connecting portion between the rear surface and the lower surface has an arc-shaped cross section.
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の手すりの取付構造。The mounting structure for a handrail according to any one of claims 1 to 3, characterized in that:
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