JP6705378B2 - 装置及びシステム - Google Patents

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Description

本発明は、装置システム、方法、プログラム及び記録媒体に関する。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、システムスループットを向上させる様々な技術が議論されている。システムスループットを向上するためには、使用する周波数を増やすことが一番の近道と言える。3GPPでは、リリース10及びリリース11において、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation:CA)という技術が検討された。CAは、20MHzの帯域幅を有するコンポーネントキャリアを束ねて使用することにより、システムスループット及び最大のデータレートを向上させる技術である。このCAの技術を採用するためには、CCとして使用可能な周波数帯域が必要である。そのため、セルラーシステムの無線通信に使用可能なさらなる周波数帯域が求められている。
例えば、特許文献1には、事業者ごとに専用に割り当てられる専用周波数帯域に加えて、登録した事業者が使用可能な登録制周波数帯域と、所定の条件が満たされる場合に使用可能なアンライセンスバンドとを使用することを可能にする技術が開示されている。
特開2006−094001号公報
例えば、セルラーシステムと無線LAN(Local Area Network)との間で周波数帯域(例えば、5GHz帯に含まれる無線LANのチャネル)が共用される。しかし、上記周波数帯域においてセルラーシステムの無線通信が行われる場合に、例えば、無線LANのアクセスポイントは、設定されているビーコン間隔でビーコンを送信することができなくなる。ビーコンは、アクセスポイントとステーションとの間の同期、及び無線LANへの接続などに用いられる非常に重要な情報であるので、このようなビーコン送信機会の限定は、無線LANに悪影響を及ぼし得る。
そこで、セルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域において無線LANのアクセスポイントにより送信されるビーコンを保護することを可能にする仕組みが提供されることが望ましい。
本開示によれば、無線LANのビーコン間隔で用意される期間を示す情報を取得する取得部と、セルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域における上記セルラーシステムの基地局の無線通信を、上記期間にわたり停止させる第1制御部と、を備える装置が提供される。
また、本開示によれば、無線LANのビーコン間隔で用意される期間であって、セルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域における上記セルラーシステムの基地局の無線通信が停止する上記期間を示す情報を取得する取得部と、上記期間を示す上記情報に基づいて、上記周波数帯域を対象とする測定を行う測定部と、を備える装置が提供される。
また、本開示によれば、セルラーシステムにおいて決定され、当該セルラーシステムから無線LANのアクセスポイントに通知される、無線LANのビーコン間隔を示す情報を取得する取得部と、上記セルラーシステムにおいて決定された上記ビーコン間隔を、上記アクセスポイントにとってのビーコン間隔として設定する設定部と、を備える装置が提供される。
また、本開示によれば、セルラーシステムの基地局と、端末装置と、無線LANのアクセスポイントと、を含むシステムが提供される。上記基地局は、無線LANのビーコン間隔で用意される期間を示す情報を取得する取得部と、上記セルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域における上記基地局の無線通信を上記期間にわたり停止させる第1制御部と、を備える。上記基地局により備えられる上記第1制御部は、上記期間を示す情報を上記端末装置へ送信する。上記端末装置は、上記期間を示す上記情報を取得する取得部と、上記期間を示す上記情報に基づいて、上記周波数帯域を対象とする測定を行う測定部と、を備える。上記ビーコン間隔は、上記セルラーシステムにおいて決定される間隔である。上記基地局により備えられる上記第1制御部は、上記アクセスポイントに上記ビーコン間隔を通知する。上記アクセスポイントは、上記ビーコン間隔を示す情報を取得する取得部と、上記ビーコン間隔を、上記アクセスポイントにとってのビーコン間隔として設定する設定部と、を備える。
以上説明したように本開示によれば、セルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域において無線LANのアクセスポイントにより送信されるビーコンを保護することが可能になる。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記効果とともに、又は上記効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、又は本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
IEEE 802.11に従ったデータ送信の例を説明するための説明図である。 IEEE 802.11に従ったビーコンの送信の例を説明するための説明図である。 LTEのフレームフォーマットを説明するための説明図である。 本開示の実施形態に係るシステムの概略的な構成の一例を示す説明図である。 セルラーシステムにおける共用帯域の専有と解放の例を説明するための説明図である。 同実施形態に係る基地局の構成の一例を示すブロック図である。 同実施形態に係る端末装置の構成の一例を示すブロック図である。 同実施形態に係るアクセスポイントの構成の一例を示すブロック図である。 同実施形態に係る制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 停止期間の一例を説明するための説明図である。 ビーコンフレームの送信の一例を説明するための説明図である。 ビジー信号の送信の第1の例を説明するための説明図である。 ビジー信号の送信の第2の例を説明するための説明図である。 追加の停止期間にわたる共用帯域での無線通信の停止の一例を説明するための説明図である。 セルラーシステム用の周波数帯域におけるデータの再送の一例を説明するための説明図である。 アップリンク送信の停止の一例を説明するための説明図である。 同実施形態に係る第1の処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。 同実施形態に係る第2の処理の概略的な流れの第1の例を示すシーケンス図である。 同実施形態に係る第2の処理の概略的な流れの第2の例を示すシーケンス図である。 同実施形態に係る第3の処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。 サーバの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 eNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。 eNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 無線アクセスポイントの概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付の図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の要素を、必要に応じて基地局100A、100B及び100Cのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、基地局100A、100B及び100Cを特に区別する必要が無い場合には、単に基地局100と称する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.はじめに
2.システムの概略的な構成
3.各装置の構成
3.1.基地局の構成
3.2.端末装置の構成
3.3.アクセスポイントの構成
3.4.制御装置の構成
4.技術的特徴
5.処理の流れ
6.応用例
6.1.制御装置に関する応用例
6.2.基地局に関する応用例
6.3.端末装置に関する応用例
6.4.アクセスポイントに関する応用例
7.まとめ
<<1.はじめに>>
まず、図1〜図3を参照して、周波数帯域の共用、無線LANに関する技術、及びセルラーシステムに関する技術を説明する。
(1)周波数帯域の共用
(a)周波数共用の背景
セルラーシステムにおいて使用可能なさらなる周波数帯域が求められている。例えば、セルラーシステムにおいて使用可能なさらなる周波数帯域として、5GHz帯が考えられる。
しかし、5GHz帯は、無線LANでも使用されている。そのため、セルラーシステムにおいて5GHz帯が使用される場合には、例えば、5GHz帯は、セルラーシステムと無線LANとの間で共用(share)される。具体的には、例えば、5GHz帯の周波数帯域(例えば、無線LANのチャネル)が、ある時間には無線LANにおいて使用され、別の時間にはセルラーシステムにおいて使用される。これにより、5GHz帯の周波数利用効率が向上する。なお、無線LAN規格には、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどがあり、これらの規格は、MAC(Media Access Control)層としてIEEE802.11を採用することを特徴とする。
(b)共用の手法
無線LANのノード(アクセスポイント及びステーション)は、世の中に既に広く普及している。そのため、後方互換性(Backward Compatibility)の観点から、無線LANのノードの動作が変更されるのではなく、セルラーシステムと無線LANとの間で周波数帯域を共用するための仕組みが、LTE(Long Term Evolution)の技術として検討され、LTEの新たな規格として定められることが望ましい。なお、上記新たな規格に準拠した端末装置は、セルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域(以下、「共用帯域」と呼ぶ)を使用するが、上記新たな規格に準拠しない端末装置は、共用帯域を使用しないと考えられる。
(c)コンポーネントキャリアとしての使用
LTE、LTE−Advanced又はこれらに準ずる通信規格に準拠したセルラーシステムでは、共用帯域は、例えば、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)として使用されるであろう。さらに、セルラーシステム用の周波数帯域がPCCとして使用され、共用帯域はSCCとして使用されることが、想定される。また、セルラーシステム用の周波数帯域を使用して制御信号及びデータ信号が送受信され、共用帯域を使用してデータ信号が送受信され得る。
(d)フェアな共用
共用帯域はセルラーシステムと無線LANとの間でフェアに共用されることが望ましい。無線LANでは、CSMA(Carrier Sense Multiple Access)に従ってチャネル(共用帯域)がフェアに共用されているので、例えば、セルラーシステムと無線LANとの間でも、CSMAを考慮した手法で、チャネル(共用帯域)がフェアに共用されることが望ましい。
フェアな共用として、様々な共用が考え得る。例えば、フェアな共用は、「無線LANで共用帯域を使用する機会と、セルラーシステムで当該共用帯域を使用する機会とが、同様に与えられること」と定義され得る。即ち、実際の通信量がセルラーシステムと無線LANとの間で同じであることではなく、通信の機会がセルラーシステムと無線LANとの間で同じであることが、フェアな共用とみなされ得る。
一例として、共用帯域が、セルラーシステムにおいて一定期間使用されると、その後、当該共用帯域は、同程度の期間当該セルラーシステムの使用から解放される。
(2)無線LANに関する技術
(a)データ送信
図1を参照して、IEEE 802.11に従ったデータ送信の例を説明する。図1は、IEEE 802.11に従ったデータ送信の例を説明するための説明図である。
IEEE 802.11では、DATAフレーム及びACKフレームが基本のフレームである。ACKフレームは、DATAフレームが正しく受信された時に、DATAフレームの受信の成功を送信側に知らせるためのフレームである。無線LANでは、DATAフレーム及びACKフレームのみにより無線通信が行われ得るが、一般的に、さらにRTS(Request To Send)フレーム及びCTS(Clear To Send)フレームという2つのフレームが使用される。
無線LANのノードは、RTSフレームを送信する前に、DIFS(DCF (Distributed Coordination Function) InterFrame Space)という期間の間、信号が送信されていないことを確認する。これは、キャリアセンスと呼ばれる。DIFSが経過した時点で各ノードが同時に信号を送信し始めると、信号が衝突してしまう。そのため、各ノードは、ノードごとにランダムに設定されるバックオフ時間だけ待機し、バックオフ時間の間にも信号が送信されていなければ信号を送信する。
基本的には、ノードは、いずれかの信号を検出している間は、信号を送信できない。しかし、隠れ端末問題(hidden node problem)というものが存在するので、NAV(Network Allocation Vector)という値の設定のための持続時間(Duration)フィールドを含むRTSフレーム及びCTSフレームが追加された。当該持続時間フィールドに含まれる値に基づいて、NAVが設定される。NAVを設定したノードは、当該NAVの期間にわたって信号の送信を控える。
まず、DATAフレームを送信する第1のノードがRTSフレームを送信する。すると、当該第1のノードの周囲に位置する他のノードは、RTSフレームを受信し、RTSフレームの中の持続時間フィールドに含まれる値を取得する。そして、当該他のノードは、例えば、自身のNAVを、取得された上記値に設定し、当該NAVの期間にわたって信号の送信を控える。例えば、当該NAVの期間は、RTSフレームの終了からACKフレームの終了までの期間である。
また、DATAフレームを受信する第2のノードが、RTSフレームの受信に応じて、RTSフレームの終了からSIFS(Short InterFrame Space)だけ後に、CTSフレームを送信する。すると、上記第2のノードの周囲に位置する他のノードは、CTSフレームを受信し、CTSフレームの中の持続時間フィールドに含まれる値を取得する。そして、当該他のノードは、例えば、自身のNAVを、取得された上記値に設定し、当該NAVの期間にわたって信号の送信を控える。当該NAVの期間は、CTSフレームの終了からACKフレームの終了までの期間である。これにより、例えば、上記第1のノードの近くにはいないが、上記第2のノードの近くにいる他のノード(即ち、上記第1のノードにとっての隠れ端末(hidden node))が、上記第1のノードと上記第2のノードとの通信の間に信号を送信することを、防ぐことができる。
なお、RTSフレームは、持続時間フィールドの他に、フレーム制御フィールド、受信アドレスフィールド、送信アドレスフィールド及びFCS(Frame Check Sequence)を含む。また、CTSフレームは、持続時間フィールドの他に、フレーム制御フィールド、受信アドレスフィールド及びFCSを含む。
また、IEEE802.11シリーズの規格におけるDIFS及びSIFSは、例えば以下のような長さを有する。
Figure 0006705378
(b)ビーコン
図2を参照して、IEEE 802.11におけるビーコンを説明する。
(b−1)ビーコンフレーム
IEEE 802.11では、管理フレーム(Management Frame)、制御フレーム(Control Frame)及びデータフレーム(Data Frame)という3つのタイプのMACフレームがある。上述したRTSフレーム、CTSフレーム及びACKフレームは、制御フレームであり、ビーコンフレームは、管理フレームである。
ビーコンフレームも、他のフレーム(例えば、RTSフレーム、CTSフレーム、ACKフレーム、及びデータフレーム)と同様の構造を有し、他のフレームとは異なる情報を含んでいる。
なお、MACフレームの中のヘッダには、フレームタイプを示すためのフィールド(タイプフィールド及びサブタイプフィールド)がある。ビーコンフレーム、RTSフレーム、CTSフレーム、ACKフレーム、及びデータフレームの各々では、上記フィールドに以下のような値が含まれている。
Figure 0006705378
(b−2)ビーコンフレームに含まれる情報
IEEE 802.11では、アクセスポイントが周期的にビーコンフレームを送信する。ステーションは、当該ビーコンフレームの受信により、アクセスポイントについての情報を取得することができる。無線LANにおけるビーコンフレームは、セルラーシステムにおけるシステム情報に対応するとも言える。
例えば、ビーコンフレームには、ビーコン間隔(beacon interval)が含まれる。ビーコン間隔は、ビーコンの送信の時間間隔である。ステーションは、当該ビーコン間隔から、次のビーコンが送信されるおおよその時間を知ることができる。ビーコン間隔は、20ms〜1000msの間で10msの粒度で設定可能である。例えば、ビーコン間隔は、100msに設定される。
例えば、ビーコンフレームには、タイムスタンプが含まれる。タイムスタンプは、アクセスポイントとステーションとの間での時間同期のために用いられる情報である。
例えば、ビーコンフレームには、サービスセットID(service set ID)が含まれる。無線LANにおけるサービスセットIDは、セルラーシステムにおけるセルIDに対応するとも言える。
なお、例えば、ビーコンフレームには、サポートする変調方式、及びチャネルなどの他の情報が含まれる。
(b−3)ビーコンフレームの送信
アクセスポイントは、ビーコン間隔でビーコンフレームの送信を試みる。アクセスポイントは、ビーコンフレームの送信の際にも、DIFSにわたるキャリアセンスを行い、バックオフ時間だけ待機する。そのため、チャネルが他のノードにより専有されていた場合には、アクセスポイントがビーコンフレームを送信する時間は、後方にシフトされる。以下、この点について図2を参照して具体例を説明する。
図2は、IEEE 802.11に従ったビーコンの送信の例を説明するための説明図である。例えば、アクセスポイントは、DIFSにわたるキャリアセンスを行い、バックオフ時間だけ待機した後に、ビーコンフレーム91を送信する。さらに、アクセスポイントは、ビーコン間隔92の経過後に、ビーコンフレーム93を送信する。その後、ビーコン間隔94の経過後には、他のノードによる信号の送信に起因してチャネルがビジー状態になっている。そのため、アクセスポイントは、ビジー状態の終了後に、DIFSにわたるキャリアセンスを行い、バックオフ時間だけ待機した後に、ビーコンフレーム95を送信する。その後、アクセスポイントは、ビーコン間隔96の経過後に、ビーコンフレーム97を送信する。
以上のように、アクセスポイントは、DIFSにわたるキャリアセンスを行い、バックオフ時間だけ待機した後に、ビーコンフレームを送信する。
(3)セルラーシステムに関する技術
(a)フレームフォーマット
図3を参照して、LTEのフレームフォーマットを説明する。図3は、LTEのフレームフォーマットを説明するための説明図である。
まず、LTEでは、無線フレーム(Radio Frame)という時間の単位が用いられる。1無線フレームは、10msである。個々の無線フレームは、0〜1023のいずれかであるSFN(System Frame Number)により識別される。
無線フレームは、#0〜#9により各々識別される10個のサブフレームを含む。各サブフレームは、1msである。さらに、各サブフレームは、2個のスロットを含み、各スロットは、例えば7個のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルを含む。即ち、各サブフレームは、14個のOFDMシンボルを含む。なお、図3に示されるフレームフォーマットは、ダウンリンクのフレームフォーマットであり、アップリンクのフレームフォーマットは、OFDMシンボルの代わりに、SC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)シンボルを含む。
(b)キャリアアグリゲーション
(b−1)コンポーネントキャリア
リリース10のキャリアアグリゲーションでは、最大で5つのコンポーネントキャリア(CC)が束ねられて、UE(User Equipment)により使用される。各CCは、最大20MHz幅の帯域である。キャリアアグリゲーションでは、周波数方向で連続するCCが使用される場合と、周波数方向で離れたCCが使用される場合とがある。キャリアアグリゲーションでは、使用されるCCをUE毎に設定することが可能である。
(b−2)PCCとSCC
キャリアアグリゲーションでは、UEにより使用される複数のCCのうちの1つが特別なCCである。当該1つの特別なCCは、PCC(Primary Component Carrier)と呼ばれる。また、上記複数のCCのうちの残りは、SCC(Secondary Component Carrier)と呼ばれる。PCCは、UEによって異なり得る。
PCCは、複数のCCの中で最も重要なCCであるので、通信品質が最も安定しているCCであることが望ましい。なお、どのCCをPCCとするかは、実際には、どのように実装するかに依存する。
SCCは、PCCに追加される。また、追加された既存のSCCは、削除されることが可能である。なお、SCCの変更は、既存のSCCの削除と新たなSCCの追加により行われる。
(b−3)PCCの決定手法及び変更手法
UEの接続が最初に確立され、UEの状態が、RRC(Radio Resource Control) IdleからRRC Connectedに遷移する場合には、UEが接続の確立の際に使用するCCが、当該UEにとってのPCCとなる。より具体的には、接続確立(Connection Establishment)の手続きを通じて接続が確立される。その際に、UEの状態は、RRC IdleからRRC Connectedに遷移する。また、上記手続きに使用されるCCが、上記UEにとってのPCCとなる。なお、上記手続きは、UE側から開始される手続きである。
また、PCCの変更は、周波数間ハンドオーバにより行われる。より具体的には、接続再構成(Connection Reconfiguration)の手続きにおいてハンドオーバが指示されると、PCCのハンドオーバが行われ、PCCが変更される。なお、上記手続きは、ネットワーク側から開始される手続きである。
(b−4)SCCの追加
上述したように、SCCは、PCCに追加される。その結果、SCCは、PCCに付随する。換言すると、SCCは、PCCに従属する。SCCの追加は、接続再構成の手続きを通じて行われることが可能である。なお、当該手続きは、ネットワーク側から開始される手続きである。
(b−5)SCCの削除
上述したように、SCCは、削除されることができる。SCCの削除は、接続再構成の手続きを通じて行われることが可能である。具体的には、メッセージの中で指定される特定のSCCが削除される。なお、上記手続きは、ネットワーク側から開始される手続きである。
また、全てのSCCの削除は、接続再確立(Connection Re-establishment)の手続きを通じて行われることが可能である。
(b−6)PCCの特別な役割
接続確立の手続き、NAS(Non-Access Stratum)シグナリングの送受信、及び物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)でのアップリンク制御信号の送受信は、SCCでは行われず、PCCのみで行われる。
また、無線リンク障害(RLF:Radio Link Failure)の検出及びその後の接続再確立の手続きも、SCCでは行われず、PCCのみで行われる。
(b−7)キャリアアグリゲーションのためのバックホールの条件
例えば、SCCのダウンリンク信号に対するACK(Acknowledgement)は、PCCのPUCCHで送信される。上記ACKは、eNB(evolved Node B)によるデータの再送に使用されるので、上記ACKの遅延は許容されない。したがって、UEにとってのPCCであるCCを使用する第1のeNBと、UEにとってのSCCであるCCを使用する第2のeNBとが異なる場合には、当該第1のeNBと当該第2のeNBとの間のバックホールでの遅延はせいぜい10ms程度であることが望まれる。
<<2.通信システムの概略的な構成>>
図4及び図5を参照して、本開示の実施形態に係るシステム1の概略的な構成を説明する。図4は、本開示の実施形態に係るシステム1の概略的な構成の一例を示す説明図である。図4を参照すると、システム1は、基地局100、端末装置200、アクセスポイント300、及び制御装置400を含む。
(1)基地局100
基地局100は、セルラーシステムの基地局である。例えば、当該セルラーシステムは、LTE、LTE−Advanced、又はこれらに準ずる通信規格に準拠したシステムであり、基地局100は、当該通信規格に従って動作する。基地局100は、スモールセルであってもよく、又はマクロセルであってもよい。
(a)周波数帯域
(a−1)セルラーシステム用の周波数帯域
基地局100は、上記セルラーシステム用の周波数帯域での無線通信を行う。例えば、当該周波数帯域は、上記セルラーシステム用のコンポーネントキャリアである。
上記セルラーシステム用の上記周波数帯域は、ライセンスバンド(licensed band)に含まれる周波数帯域である。
(a−2)共用帯域
とりわけ本開示の実施形態では、基地局100は、さらに、上記セルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域(即ち、共用帯域)での無線通信を行う。例えば、当該共用帯域は、無線LANのチャネルである。より具体的には、例えば、当該共用帯域は、5GHz帯(又は2.4GHz帯)のチャネルであり、20MHzの帯域幅を有する。なお、上記共用帯域は、これらの例に限られず、3.5GHz帯又は60GHz帯などの他のバンドに含まれる周波数帯域であってもよい。
上記共用帯域は、アンライセンスバンド(unlicensed band)に含まれる周波数帯域である。
(b)端末装置との無線通信
基地局100は、端末装置(例えば、端末装置200)との無線通信を行う。例えば、基地局100は、基地局100のセル10内に位置する端末装置との無線通信を行う。具体的には、例えば、基地局100は、端末装置へのダウンリンク信号を送信し、端末装置からのアップリンク信号を受信する。
(2)端末装置200
(a)セルラーシステムにおける無線通信
端末装置200は、上記セルラーシステムにおいて通信可能な端末装置である。上述したように、例えば、上記セルラーシステムは、LTE、LTE−Advanced、又はこれらに準ずる通信規格に準拠したシステムであり、端末装置200は、当該通信規格に従って動作する。
端末装置200は、上記セルラーシステム用の上記周波数帯域での無線通信を行う。さらに、例えば、端末装置200は、上記共用帯域での無線通信を行う。
端末装置200は、基地局(例えば、基地局100)との無線通信を行う。例えば、端末装置200は、基地局のセル(例えば、基地局100のセル10)内に位置する場合に、当該基地局との無線通信を行う。具体的には、例えば、端末装置200は、基地局からのダウンリンク信号を受信し、基地局100へのアップリンク信号を送信する。
(b)無線LANにおける無線通信
さらに、例えば、端末装置200は、無線LANにおいても通信可能である。例えば、端末装置200は、IEEE802.11規格(例えば、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac又は11adなど)に従って動作する。
例えば、端末装置200は、上記共用帯域、又は無線LANの他のチャネルにおいて、アクセスポイントとの無線通信を行う。即ち、端末装置200は、無線LANのステーションとして動作する。
(3)アクセスポイント300
アクセスポイント300は、無線LANのアクセスポイントである。例えば、アクセスポイント300は、IEEE802.11規格(例えば、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac又は11adなど)に従って動作する。
例えば、アクセスポイント300は、上記共用帯域、又は無線LANの他のチャネルにおいて、無線LANのステーションとの無線通信を行う。
(4)制御装置400
制御装置400は、基地局100と通信可能な装置である。例えば、制御装置400は、基地局100の無線通信についての制御を行い得る。
制御装置400は、コアネットワークノードであってもよく、又はアクセスネットワークノードであってもよい。
(5)セルラーシステムにおける共用帯域の使用
(a)共用帯域の占有及び解放
例えば、基地局100は、所定時間にわたり上記共用帯域を占有し、その後、上記共用帯域を解放する。即ち、基地局100は、所定の期間にわたり上記共用帯域での無線通信を行い、その後、上記共用帯域での無線通信を停止する。例えば、基地局100は、上記所定の期間と同じ長さの期間にわたり、上記共用帯域を解放する(即ち、上記共用帯域における無線通信を停止する)。これにより、上記共用帯域が、上記セルラーシステムと無線LANとの間でフェアに共用され得る。以下、この点について図5を参照して具体例を説明する。
図5は、セルラーシステムにおける共用帯域の専有と解放の例を説明するための説明図である。図5を参照すると、例えば、基地局100は、共用帯域のビジー状態の終了後に、SIFS(Short InterFrame Space)及びセルラーIFS(即ち、セルラーシステム用のIFS)だけ待機し、所定の期間にわたり、共用帯域における無線通信(セルラーシステムの無線通信)を行う。その後、基地局100は、例えば上記所定の期間と同じ長さの期間にわたり、上記共用帯域における無線通信を停止する(即ち、無線LANのために上記共用帯域を解放する)。例えば、SIFSは1usであり、セルラーIFSは10usであり、DIFSは34usである。そのため、基地局100は、上記共用帯域のビジー状態の終了後に、無線LANのノードよりも先に信号を送信することができる。
なお、例えば、上記所定の期間は、10msの整数倍の長さを有する期間である。即ち、上記所定の期間は、無線フレーム(Radio Frame)の整数倍の長さを有する期間である。これにより、例えば、基地局100は、少なくとも無線フレーム単位での無線通信を行うことが可能になる。一例として、上記所定の期間は、SFN(System Frame Number)の周期である10.24秒(即ち、10240ms)である。これにより、例えば、基地局100は、SFNの1周期にわたって、上記共用帯域での無線通信を行うことが可能になる。
(b)キャリアアグリゲーション
例えば、上記共用帯域は、上記セルラーシステムにおいてコンポーネントキャリアとして使用される。例えば、上記セルラーシステム用の周期数帯域は、端末装置にとってのプライマリコンポーネントキャリア(PCC)又はセカンダリコンポーネントキャリア(SCC)として使用され、上記共用帯域は、端末装置にとってのSCCとして使用される。
さらに、例えば、制御信号の送信には、上記セルラーシステム用の周期数帯域が使用され、上記共用帯域は、データ信号の送信に使用される。なお、上記共用帯域は、ダウンリンク専用の周波数帯域として使用され得る。
<<3.各装置の構成>>
続いて、図6〜図9を参照して、各装置の構成の一例を説明する。
<3.1.基地局の構成>
まず、図6を参照して、本開示の実施形態に係る基地局100の構成の一例を説明する。図6は、本開示の実施形態に係る基地局100の構成の一例を示すブロック図である。図6を参照すると、基地局100は、アンテナ部110、無線通信部120、ネットワーク通信部130、記憶部140及び処理部150を備える。
(1)アンテナ部110
アンテナ部110は、無線通信部120により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部110は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部120へ出力する。
(2)無線通信部120
無線通信部120は、信号を送受信する。例えば、無線通信部120は、セルラーシステム用の周波数帯域、及び/又はセルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域(即ち、共用帯域)で、信号を送受信する。
(3)ネットワーク通信部130
ネットワーク通信部130は、情報を送受信する。例えば、ネットワーク通信部130は、他のノードへの情報を送信し、他のノードからの情報を受信する。例えば、上記他のノードは、他の基地局及びコアネットワークノードを含む。さらに、上記他のノードは、制御装置400を含み得る。
(4)記憶部140
記憶部140は、基地局100の動作のためのプログラム及びデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(5)処理部150
処理部150は、基地局100の様々な機能を提供する。処理部150は、情報取得部151、第1制御部153及び第2制御部155を含む。なお、処理部150は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部150は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
情報取得部151、第1制御部153及び第2制御部155の動作は後に詳細に説明する。
<3.2.端末装置の構成>
次に、図7を参照して、本開示の実施形態に係る端末装置200の構成の一例を説明する。図7は、本開示の実施形態に係る端末装置200の構成の一例を示すブロック図である。図7を参照すると、端末装置200は、アンテナ部210、無線通信部220、記憶部230及び処理部240を備える。
(1)アンテナ部210
アンテナ部210は、無線通信部220により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部210は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部220へ出力する。
(2)無線通信部220
無線通信部220は、信号を送受信する。例えば、無線通信部220は、セルラーシステム用の周波数帯域、及び/又はセルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域(即ち、共用帯域)で、信号を送受信する。
(3)記憶部230
記憶部230は、端末装置200の動作のためのプログラム及びデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(4)処理部240
処理部240は、端末装置200の様々な機能を提供する。処理部240は、情報取得部241、測定部243及び制御部245を含む。なお、処理部240は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部240は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
情報取得部241、測定部243及び制御部245の動作は後に詳細に説明する。
<3.3.アクセスポイントの構成>
次に、図8を参照して、本開示の実施形態に係るアクセスポイント300の構成の一例を説明する。図8は、本開示の実施形態に係るアクセスポイント300の構成の一例を示すブロック図である。図8を参照すると、アクセスポイント300は、アンテナ部310、無線通信部320、ネットワーク通信部330、記憶部340及び処理部350を備える。
(1)アンテナ部310
アンテナ部310は、無線通信部320により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部310は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部320へ出力する。
(2)無線通信部320
無線通信部320は、信号を送受信する。例えば、無線通信部320は、セルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域(即ち、共用帯域)で、信号を送受信する。無線通信部320は、さらに他の周波数帯域(無線LANのチャネル)で、信号を送受信してもよい。
(3)ネットワーク通信部330
ネットワーク通信部330は、情報を送受信する。例えば、ネットワーク通信部330は、他のノードへの情報を送信し、他のノードからの情報を受信する。
(4)記憶部340
記憶部340は、アクセスポイント300の動作のためのプログラム及びデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(5)処理部350
処理部350は、アクセスポイント300の様々な機能を提供する。処理部350は、情報取得部351、設定部353及び制御部355を含む。なお、処理部350は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部350は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
情報取得部351、設定部353及び制御部355の動作は後に詳細に説明する。
<3.4.制御装置の構成>
次に、図9を参照して、本開示の実施形態に係る制御装置400の構成の一例を説明する。図9は、本開示の実施形態に係る制御装置400の構成の一例を示すブロック図である。図9を参照すると、制御装置400は、通信部410、記憶部420及び処理部430を備える。
(1)通信部410
通信部410は、情報を送受信する。例えば、通信部410は、他のノードへの情報を送信し、他のノードからの情報を受信する。例えば、上記他のノードは、基地局100を含む。
(2)記憶部420
記憶部420は、制御装置400の動作のためのプログラム及びデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(3)処理部430
処理部430は、制御装置400の様々な機能を提供する。処理部430は、情報取得部431及び制御部433を含む。なお、処理部430は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部430は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
情報取得部431及び制御部433の動作は後に詳細に説明する。
<<4.技術的特徴>>
続いて、図10〜図16を参照して、本開示の実施形態に係る技術的特徴を説明する。
(1)基地局100の無線通信の停止
基地局100は、無線LANのビーコン間隔で用意される期間(以下、「停止期間」と呼ぶ)にわたり、共用帯域(セルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域)における無線通信を停止する。
情報取得部151は、上記停止期間を示す情報を取得する。第1制御部153は、上記共用帯域における基地局100の無線通信を上記停止期間にわたり停止させる。
(a)ビーコン間隔
例えば、上記ビーコン間隔は、上記セルラーシステムにおいて決定され、上記セルラーシステムから無線LANのアクセスポイントに通知される間隔である。
例えば、基地局100が、上記ビーコン間隔を決定する。あるいは、上記セルラーシステムの他の基地局(例えば、基地局100の隣接基地局、又は複数の基地局100のうちの代表の基地局)が、上記ビーコン間隔を決定してもよい。あるいは、制御装置400が、上記ビーコン間隔を決定してもよい。
例えば、上記ビーコン間隔は、20ms〜1000msの間のいずれかの間隔である。一例として、上記ビーコン間隔は、100ms(即ち、10無線フレーム)である。
(b)停止期間
例えば、上記停止期間は、無線LANのアクセスポイントによるビーコンフレームの送信のために上記ビーコン間隔で用意される期間である。即ち、基地局100は、無線LANのアクセスポイントによるビーコンフレームの送信のために、上記停止期間にわたり上記共用帯域における無線通信を停止する。
例えば、上記停止期間は、1つ以上のサブフレームである。一例として、上記停止期間は、1サブフレームである。ビーコンフレームは、典型的には、1ms程度の長さを有するからである。
例えば、上記停止期間は、上記共用帯域についての基地局100の無線フレームのうちの、同期信号が送信されるサブフレームを含まない。例えば、無線フレームのうちの、サブフレーム番号が0、5であるサブフレームにおいて、同期信号が送信され、上記停止期間は、これらのサブフレームを含まない。これにより、例えば、同期信号を継続的に送信することが可能になる。その結果、例えば、端末装置は、継続的に同期を維持することが可能になる。
図10は、停止期間の一例を説明するための説明図である。図10を参照すると、例えば、基地局100は、1024無線フレームにわたり、共用帯域における無線通信を行う。この例では、ビーコン間隔は、100ms(即ち、10無線フレーム)であり、停止期間21は、1サブフレームである。より具体的には、停止期間21は、10で割ると余りが1になるSFNを有する無線フレームのうちの、サブフレーム番号が3であるサブフレームである。基地局100は、当該サブフレームにわたり上記共用帯域における無線通信を停止する。
(c)共用帯域
(c−1)共用帯域の例
例えば、上記共用帯域は、無線LANのチャネルである。より具体的には、例えば、当該共用帯域は、5GHz帯(又は2.4GHz帯)のチャネルであり、20MHzの帯域幅を有する。
なお、上記共用帯域は、これらの例に限られず、3.5GHz帯又は60GHz帯などの他のバンドに含まれる周波数帯域であってもよい。
(c−2)CCとしての使用
例えば、基地局100は、上記共用帯域をコンポーネントキャリア(CC)として使用する。より具体的には、例えば、基地局100は、上記共用帯域を、端末装置のセカンダリコンポーネントキャリア(SCC)として使用する。
(c−3)ダウンリンク専用の周波数帯域
基地局100は、上記共用帯域をダウンリンク専用の周波数帯域として使用し得る。即ち、基地局100は、上記共用帯域においてダウンリンク信号の送信のみを行い得る。
(d)無線通信の停止
第1の例として、第1制御部153は、上記共用帯域の無線リソースを端末装置に割り当てる。この場合に、第1制御部153は、上記停止期間における上記共用帯域の無線リソースをいずれの端末装置にも割り当てない。
第2の例として、第1制御部153は、上記共用帯域における送信のための送信処理(符号化、変調、及び無線リソースへの信号のマッピングなど)及び受信処理(無線リソースからの信号のデマッピング、復調及び復号など)を行う。この場合に、第1制御部153は、上記停止期間での送信のための送信処理、及び上記停止期間での受信のための受信処理を行わない。
第3の例として、第1制御部153は、上記共用帯域における無線通信のオン/オフ状態の切替えを行ってもよい。この場合に、第1制御部153は、上記停止期間において、上記共用帯域における無線通信をオフ状態にしてもよい。
例えばこのような動作により、基地局100は、上記停止期間にわたり、上記共用帯域における無線通信を停止する。
以上のように、基地局100は、上記停止期間にわたり、上記共用帯域における無線通信を停止する。これにより、例えば、上記共用帯域において無線LANのアクセスポイントにより送信されるビーコンを保護することが可能になる。そのため、例えば、無線LANのステーションがアクセスポイントを長時間探し続けるという状況が回避され得る。
(2)アクセスポイント300へのビーコン間隔の通知
例えば、基地局100(第1制御部153)は、アクセスポイント300に上記ビーコン間隔を通知する。
(a)第1の例:端末装置経由での通知
(a−1)基地局100の動作
第1の例として、基地局100(第1制御部153)は、上記セルラーシステム及び無線LANの両方において通信可能な端末装置200へ、上記ビーコン間隔を示す情報(以下、「ビーコン間隔情報」と呼ぶ)を送信することにより、上記ビーコン間隔をアクセスポイント300に通知する。即ち、基地局100は、端末装置200を介して、上記ビーコン間隔をアクセスポイント300に通知する。
例えば、基地局100(第1制御部153)は、上記ビーコン間隔情報を含むシステム情報を送信する。なお、基地局100(第1制御部153)は、上記ビーコン間隔情報を含むメッセージを端末装置200へ個別に送信してもよい。
具体的な動作として、例えば、第1制御部153は、上記ビーコン間隔情報の送信処理(例えば、上記システム情報又は上記メッセージの生成、スケジューリング、無線リソースへのマッピング、符号化、及び/又は変調など)を実行する。
(a−2)端末装置200の動作
例えば、端末装置200(情報取得部241)は、上記ビーコン間隔情報を取得する。そして、例えば、端末装置200(制御部245)は、上記ビーコン間隔情報を含む無線LANフレームを、アクセスポイント300へ送信する。
一例として、当該無線LANフレームは、データフレームである。
具体的な動作として、例えば、制御部245は、上記無線LANフレームの送信処理(例えば、上記無線LANフレームの生成、符号化、及び/又は復調など)を実行する。
(b)第2の例:セルラーシステムにおいて通信可能なアクセスポイントへの通知
第2の例として、アクセスポイント300は、上記セルラーシステムにおいて通信可能であってもよい。この場合に、基地局100(第1制御部153)は、上記ビーコン間隔情報をアクセスポイント300へ送信することにより、上記ビーコン間隔をアクセスポイント300に通知してもよい。即ち、基地局100は、上記セルラーシステムの通信方式に従って、上記ビーコン間隔をアクセスポイント300に直接的に通知してもよい。
基地局100(第1制御部153)は、上記ビーコン間隔情報を含むシステム情報を送信してもよい。なお、基地局100(第1制御部153)は、上記ビーコン間隔情報を含むメッセージをアクセスポイント300へ個別に送信してもよい。
具体的な動作として、第1制御部153は、上記ビーコン間隔情報の送信処理(例えば、上記システム情報又は上記メッセージの生成、スケジューリング、無線リソースへのマッピング、符号化、及び/又は変調など)を実行してもよい。
(c)第3の例:無線LANフレームの中での通知
第3の例として、基地局100(第1制御部153)は、上記ビーコン間隔情報を含む無線LANフレームを送信することにより、上記ビーコン間隔をアクセスポイント300に通知してもよい。即ち、基地局100は、無線LANの通信方式に従って、上記ビーコン間隔をアクセスポイント300に直接的に通知してもよい。
一例として、当該無線LANフレームは、データフレームであってもよい。
具体的な動作として、第1制御部153は、上記無線LANフレームの送信処理(例えば、上記無線LANフレームの生成、符号化、及び/又は復調など)を実行してもよい。
(d)第4の例:バックホール経由での通知
第4の例として、基地局100(第2制御部155)は、バックホールを介して上記ビーコン間隔情報をアクセスポイント300へ送信することにより、上記ビーコン間隔をアクセスポイント300に通知してもよい。
具体的な動作として、第2制御部155は、上記ビーコン間隔情報を含むメッセージの送信処理(例えば、当該メッセージの生成、及び/又は符号化など)を実行してもよい。
例えば以上のように、基地局100(第1制御部153)は、アクセスポイント300に上記ビーコン間隔を通知する。これにより、例えば、アクセスポイント300は、ビーコン間隔を、実際にビーコンフレームを送信可能な時間間隔に合わせることが可能になる。そのため、例えば、無線LANのステーションがビーコン間隔で起きたにもかかわらずビーコンを受信できないという状況が回避され得る。
(3)アクセスポイント300によるビーコンフレームの送信
アクセスポイント300は、上記セルラーシステムにおいて決定され、上記セルラーシステムからアクセスポイント300に通知される上記ビーコン間隔を、アクセスポイント300にとってのビーコン間隔として設定する。
情報取得部351は、上記ビーコン間隔を示す情報(即ち、ビーコン間隔情報)を取得し、設定部353は、上記ビーコン間隔を、アクセスポイント300にとってのビーコン間隔として設定する。
例えば、アクセスポイント300(制御部355)は、設定されたビーコン間隔に従って、上記共用帯域においてビーコンフレームを送信する。具体的には、例えば、アクセスポイント300(制御部355)は、設定されたビーコン間隔で、上記共用帯域についてのキャリアセンスの結果に基づいて、上記共用帯域におけるビーコンフレームの送信を試みる。以下、図11を参照してビーコンフレームの送信の一例を説明する。
図11は、ビーコンフレームの送信の一例を説明するための説明図である。図11を参照すると、図10を参照して説明した停止期間21(サブフレーム)が示されている。サブフレーム番号が#2であるサブフレームの終了までは、基地局100が、共用帯域において無線通信を行うので、当該共用帯域はビジー状態である。そのため、アクセスポイント300は、キャリアセンスセンスの結果として、当該サブフレームの終了までビーコンフレームを送信しない。その後、サブフレーム番号が#3であるサブフレーム(即ち、停止期間21)では、基地局100は、上記共用帯域における無線通信を停止する。アクセスポイント300は、サブフレーム番号が#3である上記サブフレームの開始時点からDIFSにわたるキャリアセンスを行い、バックオフ時間だけ待機する。そして、アクセスポイント300は、上記共用帯域においてビーコンフレームを送信する。
このように、アクセスポイント300が上記停止期間を知らなくても、アクセスポイント300が上記ビーコン間隔に従ってビーコンフレームを送信すれば、キャリアセンスなどによって、上記ビーコンフレームは上記停止期間内に送信されることになる。即ち、上記ビーコンフレームは、上記停止期間に誘導される。
(4)端末装置のための動作
(a)第1の例:停止期間の通知
(a−1)基地局の動作
例えば、基地局100(第1制御部153)は、上記停止期間を示す情報(以下、「停止期間情報」と呼ぶ)を端末装置200へ送信する。
例えば、基地局100(第1制御部153)は、上記停止期間情報を含むシステム情報を送信する。なお、基地局100(第1制御部153)は、上記停止期間情報を含むメッセージを端末装置200へ個別に送信してもよい。
具体的な動作として、例えば、第1制御部153は、上記停止期間情報の送信処理(例えば、上記システム情報又は上記メッセージの生成、スケジューリング、無線リソースへのマッピング、符号化、及び/又は変調など)を実行する。
なお、例えば、上記停止期間情報は、上記ビーコン間隔情報を含む。一例として、上記停止期間情報は、上記ビーコン間隔と、上記停止期間の開始タイミング(例えば、オフセット)とを示す。この場合に、基地局100は、上記停止期間情報を端末装置200へ送信することにより、上記ビーコン間隔情報を端末装置200へ送信してもよい。即ち、上記ビーコン間隔情報の送信は、上記停止期間情報の送信の中に含まれてもよい。
(a−2)端末装置の動作
例えば、端末装置200は、上記停止期間情報に基づいて、上記共用帯域を対象とする測定を行う。
例えば、情報取得部241は、上記停止期間情報を取得し、測定部243は、上記停止期間情報に基づいて、上記共用帯域を対象とする測定を行う。具体的には、例えば、測定部243は、上記停止期間以外の期間に上記共用帯域において送信される信号(例えば、リファレンス信号など)を用いて、上記共用帯域を対象とする測定を行う。
例えば、上記測定は、上記共用帯域のチャネル状態の測定を含む。より具体的に、例えば、上記測定は、CQI(Chanel Quality Indicators)、PMI(Precoding Matrix Indicators)、PTI(Precoding Type Indicators)及び/又はRI(Rank Indicators)の測定を含む。
例えば、上記測定は、上記共用帯域において送信されるリファレンス信号(例えば、CRS(Cell-specific Reference Signal))の受信電力及び/又は受信品質の測定を含む。より具体的には、例えば、上記測定は、RSRP(Reference Signal Received Power)及び/又はRSRQ(Reference Signal Received Quality)の測定を含む。
これにより、例えば、基地局100が上記共用帯域における無線通信を停止し、その結果、上記共用帯域においてセルラーシステムの信号(例えば、リファレンス信号など)が送信されなくても、端末装置200は適切に測定を行うことが可能になる。
(b)第2の例:MBSFNサブフレームとしての停止期間の使用
上記停止期間は、1つ以上のサブフレームであってもよく、基地局100(第1制御部153)は、上記1つ以上のサブフレームの各々をMBSFN(MBMS(Multimedia Broadcast Multicast Service) over Single Frequency Network)サブフレームとして使用してもよい。
一例として、基地局100(第1制御部153)は、上記1つ以上のサブフレームをMBSFNサブフレームとして示すシステム情報(例えば、SIB2)を送信してもよい。
これにより、例えば、基地局100が上記共用帯域における無線通信を停止し、その結果、上記共用帯域においてセルラーシステムの信号(例えば、リファレンス信号など)が送信されなくても、端末装置200は適切に測定を行うことが可能になる。
(5)基地局間での協調
例えば、上記停止期間は、基地局100と基地局100の隣接基地局との間で共通の停止期間である。即ち、基地局100は、上記停止期間にわたり上記共用帯域における無線通信を停止し、上記隣接基地局も、上記停止期間にわたり上記共用帯域における無線通信を停止する。
これにより、例えば、基地局100と基地局100の隣接基地局の間に位置するアクセスポイントにより送信されるビーコンをより確実に保護することが可能になる。
(a)第1の例:基地局による協調
例えば、基地局100(第2制御部155)は、上記停止期間を示す情報(即ち、停止期間情報)を上記隣接基地局へ送信する。その結果、例えば、上記隣接基地局は、上記停止期間にわたり、上記共用帯域における無線通信を停止する。
あるいは、例えば、上記隣接基地局は、上記停止期間情報を基地局100へ送信し、基地局100(第2制御部155)は、上記停止期間情報を上記隣接基地局から受信する。その結果、例えば、基地局100は、上記停止期間にわたり、上記共用帯域における無線通信を停止する。
(b)第2の例:制御装置による協調
制御装置400(制御部433)が、上記共用帯域における基地局100の無線通信を上記停止期間にわたり停止させてもよい。具体的には、制御装置400(制御部433)が、上記停止期間を示す情報(即ち、停止期間情報)を基地局100へ送信することにより、上記共用帯域における基地局100の無線通信を上記停止期間にわたり停止させてもよい。この場合に、制御装置400が、上記停止期間(及び上記ビーコン間隔)を決定してもよい。
なお、上記停止期間情報を受信した基地局100は、上記停止期間にわたり、上記共用帯域における無線通信を停止してもよい。
さらに、制御装置400(制御部433)は、上記停止期間情報を上記セルラーシステムの複数の基地局(例えば、基地局100及び基地局100の隣接基地局)へ送信することにより、上記共用帯域における当該複数の基地局の無線通信を上記停止期間にわたり停止させてもよい。
なお、上記停止期間情報を受信した上記複数の基地局(例えば、基地局100及び基地局100の隣接基地局)は、上記停止期間にわたり、上記共用帯域における無線通信を停止してもよい。
(6)停止期間における動作
(a)ビジー信号の送信
例えば、基地局100(第1制御部153)は、上記停止期間内での上記共用帯域におけるビーコンフレームの検出結果に応じて、無線LANのノードによる信号の送信を防ぐためのビジー信号を、上記共用帯域において送信する。
(a−1)ビジー信号の送信の例
−第1の例
例えば、基地局100(第1制御部153)は、上記停止期間内で所定のタイミングまでに上記共用帯域においてビーコンフレームが検出されない場合に、上記停止期間のうちの、上記所定のタイミングの後の期間わたり、上記共用帯域において上記ビジー信号を送信する。以下、この点について、図12を参照して具体例を説明する。
図12は、ビジー信号の送信の第1の例を説明するための説明図である。図12を参照すると、図10を参照して説明した停止期間21(サブフレーム)が示されている。基地局100は、停止期間21内で所定のタイミング23(例えば、停止期間21の開始から0.3ms後)までに共用帯域においてビーコンフレームが検出されない場合には、時間25(例えば、DIFSよりも短いセルラーIFS)にわたり上記共用帯域についてのキャリアセンスを行う。当該キャリアセンスにおいて信号が検出されなければ、基地局100は、期間27(所定のタイミング23から時間25だけ経過後から、停止期間21の終了時点までの期間)にわたり、上記共用帯域においてビジー信号を送信する。
これにより、例えば、上記共用帯域においてビーコンフレームが送信されていない場合に、無線LANのノードが上記共用帯域において信号を送信することを防ぐことが可能になる。また、例えば、ビーコンフレームの送信の遅れに起因して当該ビーコンフレームが停止期間外にはみ出てしまう可能性が低くなり得る。
−第2の例
例えば、基地局100(第1制御部153)は、上記停止期間内に上記共用帯域においてビーコンフレームが検出される場合に、上記停止期間のうちの、上記ビーコンフレームの終了の後の期間にわたり、上記共用帯域において上記ビジー信号を送信する。以下、この点について、図13を参照して具体例を説明する。
図13は、ビジー信号の送信の第2の例を説明するための説明図である。図13を参照すると、図10を参照して説明した停止期間21(サブフレーム)が示されている。基地局100は、ビーコンフレームを検出し、当該ビーコンフレーム終了後に時間29(例えば、DIFSよりも短いセルラーIFS)にわたり上記共用帯域についてのキャリアセンスを行う。当該キャリアセンスにおいて信号が検出されなければ、基地局100は、期間31(ビーコンフレームの終了時点から時間29だけ経過後から、停止期間21の終了時点までの期間)にわたり、上記共用帯域においてビジー信号を送信する。
これにより、例えば、上記共用帯域においてビーコンフレームが送信された後に、無線LANのノードが上記共用帯域において信号を送信することを防ぐことが可能になる。
(a−2)基地局100の動作
−ビーコンフレームの検出
例えば、基地局100(例えば、第1制御部153)は、ビーコンフレームを検出する。具体的には、例えば、基地局100(例えば、第1制御部153)は、相関器を用いたプリアンブル検出(preamble detection)、又はRSSI(Received Signal Strength Indicator)に基づく検出などによって、ビーコンフレームを検出する。
−ビジー信号の送信
上述したように、例えば、基地局100(第1制御部153)は、上記共用帯域において上記ビジー信号を送信する。具体的な動作として、例えば、第1制御部153は、ビジー信号の生成処理を行う。
(b)追加期間での無線通信の停止
例えば、基地局100は、上記停止期間内に上記共用帯域において送信される無線LANフレームが上記停止期間内に終了しない場合に、上記停止期間に続く追加の停止期間にわたり、上記共用帯域における無線通信をさらに停止する。第1制御部153は、上記無線LANフレームが上記停止期間内に終了しない場合に、上記停止期間にわたり、上記共用帯域における基地局100の無線通信をさらに停止させる。
より具体的には、例えば、上記停止期間内のいずれかの時点から上記停止期間の終了時点まで、少なくとも所定時間(例えば、セルラーIFS)にわたる中断なしに、上記共用帯域において信号が継続的に検出される。この場合に、基地局100は、上記追加の停止期間にわたり、上記共用帯域における無線通信をさらに停止する。以下、この点について図14を参照して具体例を説明する。
図14は、追加の停止期間にわたる共用帯域での無線通信の停止の一例を説明するための説明図である。図14を参照すると、図10を参照して説明した停止期間21(サブフレーム)が示されている。例えば、停止期間21内に共用帯域において送信される無線LANフレーム33が停止期間21に終了しない。例えば、基地局100は、停止期間21内の時点35から停止期間21の終了時点まで、少なくともセルラーIFSにわたる中断なしに、上記共用帯域において無線LANフレーム33の信号を継続的に検出する。この場合に、基地局100は、追加の停止期間37(即ち、サブフレーム番号が4であるサブフレーム)にわたり、上記共用帯域における無線通信をさらに停止する。なお、無線LANフレーム33は、ビーコンフレームであってもよく、又は他のフレーム(例えば、RTSフレーム、CTSフレーム、ACKフレーム又はデータフレームなど)であってもよい。
これにより、例えば、停止期間の直後の期間に無線LANとセルラーシステムとの間で共用帯域における干渉が発生することを防ぐことが可能になる。
(7)停止期間後の動作
(a)セルラーシステム用の周波数帯域におけるデータの再送
例えば、基地局100(第1制御部153)は、上記停止期間の開始前に上記共用帯域において送信されたデータの、上記停止期間の開始後の再送を、上記セルラーシステム用の他の周波数帯域において行う。以下、この点について、図15を参照して具体例を説明する。
図15は、セルラーシステム用の周波数帯域におけるデータの再送の一例を説明するための説明図である。停止期間21を含むサブフレームが示されている。この例では、基地局100(第1制御部153)は、停止期間21の開始前の期間41に共用帯域においてデータを送信する。そして、当該データの再送が必要である場合には、基地局100(第1制御部153)は、停止期間21の開始後に、上記データの再送を行う。とりわけ、基地局100(第1制御部153)は、停止期間21の開始後に、上記セルラーシステム用の周波数帯域(セルラー帯域)において上記データの再送を行う。
これにより、例えば、上記停止期間内で無線LANフレーム(例えば、ビーコンフレーム)の送信が終了せず、当該無線LANフレームが上記停止期間からはみ出てしまったとしても、再送への干渉は回避される。そのため、例えば、停止期間後の再送失敗の増加が抑制され得る。
さらに、これにより、例えば、基地局100は、2つの停止期間の間の期間(即ち、ビーコン間隔の長さを有する期間)で、基地局100の無線通信を完結させることが可能になる。
(b)アップリンク送信の停止
上記共用帯域は、ダウンリンク専用の周波数帯域ではなく、アップリンクで使用可能な周波数帯域であってもよい。この場合に、基地局100(第1制御部153)は、上記停止期間の終了後の所定の期間にわたり、上記共用帯域におけるアップリンク送信を停止させてもよい。より具体的に、基地局100(第1制御部153)は、上記所定の期間についてのアップリンク送信のスケジューリングを行わないことにより、上記所定の期間にわたり上記共用帯域におけるアップリンク送信を停止させてもよい。以下、この点について、図16を参照して具体例を説明する。
図16は、アップリンク送信の停止の一例を説明するための説明図である。図16を参照すると、停止期間21を含むサブフレームが示されている。この例では、基地局100(第1制御部153)は、停止期間21の終了後の所定の期間43(即ち、停止期間21の終了後の4サブフレーム)にわたり、共用帯域におけるアップリンク送信を停止させる。具体的な動作として、基地局100(第1制御部153)は、所定の期間43についてのアップリンク送信のスケジューリングを行わない。例えば、基地局100(第1制御部153)は、アップリンク送信のスケジューリング情報を4サブフレーム前に送信する。この場合に、基地局100(第1制御部153)は、期間45においてアップリンク送信のスケジューリング情報を送信しない。なお、停止期間21でも、アップリンク送信は停止するので、基地局100(第1制御部153)は、期間47においてもアップリンク送信のスケジューリング情報を送信しない。
これにより、例えば、上記停止期間内で無線LANフレーム(例えば、ビーコンフレーム)の送信が終了せず、当該無線LANフレームが上記停止期間からはみ出てしまったとしても、アップリンクへの干渉は回避される。そのため、例えば、停止期間後の再送の増加が抑制され得る。
なお、図15に示されるように、基地局100(第1制御部153)は、上記停止期間の終了前には、上記停止期間の終了前の上記共用帯域におけるアップリンク送信のスケジューリング情報を送信し、上記停止期間の終了後の上記共用帯域におけるアップリンク送信のスケジューリング情報を送信しないようにしてもよい。これにより、例えば、基地局100は、2つの停止期間の間の期間(即ち、ビーコン間隔の長さを有する期間)で、基地局100の無線通信を完結させることが可能になる。
<<5.処理の流れ>>
続いて、図17〜図20を参照して、本開示の実施形態に係る処理の例を説明する。
(1)第1の処理(停止期間での無線通信の停止及びビーコンの送信)
(a)一例
図17は、本開示の実施形態に係る第1の処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。当該第1の処理は、停止期間での無線通信の停止及びビーコンの送信に係る処理である。
基地局100は、無線LANのビーコン間隔で用意される期間(即ち、停止期間)を示す情報(即ち、停止期間情報)を端末装置200へ送信する(S501)。例えば、基地局100は、上記停止期間情報を含むシステム情報を送信する。例えば、上記停止期間情報は、ビーコン間隔と、上記停止期間の開始タイミング(例えば、オフセット)とを示す。即ち、上記停止期間情報は、上記ビーコン間隔を示す情報(即ち、ビーコン間隔情報)を含む。
端末装置200は、上記ビーコン間隔情報を含む無線LANフレームを、アクセスポイント300へ送信する(S503)。
アクセスポイント300は、上記ビーコン間隔を、アクセスポイント300にとってのビーコン間隔として設定する(S505)。
アクセスポイント300は、上記無線LANフレームに対応する応答を端末装置200へ送信する(S507)。さらに、端末装置200は、上記停止期間情報に対応する応答を基地局100へ送信する(S509)。
その後、基地局100は、上記停止期間にわたり、共用帯域における無線通信を停止する(S511−1、S511−2、S511−3)。端末装置200は、上記停止期間情報に基づいて、上記共用帯域を対象とする測定を行う(S513−1、S513−2、S513−3)。アクセスポイント300は、設定されたビーコン間隔に従って、ビーコンフレームを送信する(S515)。結果として、アクセスポイント300は、上記停止期間内に当該ビーコンフレームを送信する。
(b)バリエーション
なお、上記第1の処理は、図17に示される例に限らない。
例えば、基地局100は、上記停止期間情報ではなく、上記ビーコン間隔情報のみを、端末装置200へ送信してもよい。また、基地局100は、端末装置200による適切な測定のために、上記停止期間をMBSFNサブフレームとして使用してもよい。
例えば、端末装置200は、基地局100への応答を送信しなくてもよい。
例えば、基地局100は、システム情報の送信の代わりに、端末装置200へのメッセージを個別に送信してもよい。
例えば、基地局100は、端末装置200を介さずに、上記ビーコン間隔情報をアクセスポイント300へ直接的に送信してもよい。この場合に、基地局100は、セルラーシステムの通信方式に従って、上記ビーコン間隔情報をアクセスポイント300へ送信してもよく、無線LANの通信方式に従って、上記ビーコン間隔情報をアクセスポイント300へ送信してもよい。あるいは、基地局100は、バックホールを介して、上記ビーコン間隔情報をアクセスポイント300へ送信してもよい。
(2)第2の処理(基地局間での停止期間の協調)
(a)第1の例
図18は、本開示の実施形態に係る第2の処理の概略的な流れの第1の例を示すシーケンス図である。当該第2の処理は、基地局間での停止期間の協調に係る処理である。
基地局100Aは、停止期間を示す停止期間情報を、基地局100Aの隣接基地局である基地局100Bへ送信する(S521)。例えば、当該停止期間情報は、ビーコン間隔と、上記停止期間の開始タイミング(例えば、オフセット)とを示す。
基地局100Bは、上記停止期間情報に対応する応答メッセージを基地局100Aへ送信する(S523)。当該応答メッセージは、基地局100Bも上記停止期間を適用することを示すメッセージであってもよく、基地局100Bは上記停止期間を適用しないことを示すメッセージであってもよい。
(b)第2の例
図19は、本開示の実施形態に係る第2の処理の概略的な流れの第2の例を示すシーケンス図である。当該第2の処理は、基地局間での停止期間の協調に係る処理である。
制御装置400は、停止期間を示す停止期間情報を、基地局100A及び基地局100Bへ送信する(S541、S543)。
基地局100A及び基地局100Bの各々は、上記停止期間情報に対応する応答メッセージを制御装置400へ送信する(S545、S547)。当該応答メッセージは、基地局100が上記停止期間を適用することを示すメッセージであってもよく、基地局100が上記停止期間を適用しないことを示すメッセージであってもよい。
(3)第3の処理(停止期間内での基地局の動作)
図20は、本開示の実施形態に係る第3の処理の概略的な流れの一例を示すシーケンス図である。当該第3の処理は、停止期間内での基地局100の動作に係る処理である。
停止期間内で所定のタイミングまでに共用帯域においてビーコンフレームが検出されない場合には(S561:NO)、基地局100は、上記停止期間の終了までの期間にわたり、上記共用帯域においてビジー信号を送信する(S567)。そして、処理は終了する。
一方、停止期間内で所定のタイミングまでに共用帯域においてビーコンフレームが検出される場合に(S561:YES)、基地局100は、当該共用帯域についてのキャリアセンスを行う(S563)。
キャリアセンスの結果として、上記停止期間内に、所定時間にわたる信号送信の中断がある場合には(S565:YES)、基地局100は、上記停止期間の終了までの期間にわたり、上記共用帯域においてビジー信号を送信する(S567)。そして、処理は終了する。
一方、キャリアセンスの結果として、上記停止期間内に、上記所定時間にわたる信号送信の中断がない場合には(S565:NO)、基地局100は、上記停止期間に続く追加の停止期間にわたり、上記共用帯域における無線通信を停止する(S569)。そして、処理はステップS563へ戻る。
<<6.応用例>>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、制御装置400は、タワーサーバ、ラックサーバ、又はブレードサーバなどのいずれかの種類のサーバとして実現されてもよい。また、制御装置400の少なくとも一部の構成要素は、サーバに搭載されるモジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール、又はブレードサーバのスロットに挿入されるカード若しくはブレード)において実現されてもよい。
また、例えば、基地局100は、マクロeNB又はスモールeNBなどのいずれかの種類のeNB(evolved Node B)として実現されてもよい。スモールeNBは、ピコeNB、マイクロeNB又はホーム(フェムト)eNBなどの、マクロセルよりも小さいセルをカバーするeNBであってよい。その代わりに、基地局100は、NodeB又はBTS(Base Transceiver Station)などの他の種類の基地局として実現されてもよい。基地局100は、無線通信を制御する本体(基地局装置ともいう)と、本体とは別の場所に配置される1つ以上のRRH(Remote Radio Head)とを含んでもよい。また、後述する様々な種類の端末が一時的に又は半永続的に基地局機能を実行することにより、基地局100として動作してもよい。さらに、基地局100の少なくとも一部の構成要素は、基地局装置又は基地局装置のためのモジュールにおいて実現されてもよい。
また、例えば、端末装置200は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末、携帯型/ドングル型のモバイルルータ若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、端末装置200は、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、端末装置200の少なくとも一部の構成要素は、これら端末に搭載されるモジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)において実現されてもよい。
また、例えば、アクセスポイント300は、ルータ機能を有し又はルータ機能を有しない無線LANアクセスポイント(無線基地局ともいう)として実現されてもよい。また、アクセスポイント300は、モバイル無線LANルータとして実現されてもよい。さらに、アクセスポイント300の少なくとも一部の構成要素は、これら装置に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)において実現されてもよい。
<7.1.制御装置に関する応用例>
図21は、本開示に係る技術が適用され得るサーバ700の概略的な構成の一例を示すブロック図である。サーバ700は、プロセッサ701、メモリ702、ストレージ703、ネットワークインタフェース704及びバス706を備える。
プロセッサ701は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はDSP(Digital Signal Processor)であってよく、サーバ700の各種機能を制御する。メモリ702は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含み、プロセッサ701により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ703は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。
ネットワークインタフェース704は、サーバ700を有線通信ネットワーク705に接続するための有線通信インタフェースである。有線通信ネットワーク705は、EPC(Evolved Packet Core)などのコアネットワークであってもよく、又はインターネットなどのPDN(Packet Data Network)であってもよい。
バス706は、プロセッサ701、メモリ702、ストレージ703及びネットワークインタフェース704を互いに接続する。バス706は、速度の異なる2つ以上のバス(例えば、高速バス及び低速バス)を含んでもよい。
図21に示したサーバ700において、図9を参照して説明した情報取得部431及び/又は制御部433は、プロセッサ701において実装されてもよい。一例として、プロセッサを情報取得部431及び/又は制御部433として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに情報取得部431及び/又は制御部433の動作を実行させるためのプログラム)がサーバ700にインストールされ、プロセッサ701が当該プログラムを実行してもよい。別の例として、サーバ700は、プロセッサ701及びメモリ702を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて情報取得部431及び/又は制御部433が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを情報取得部431及び/又は制御部433として機能させるためのプログラムをメモリ702に記憶し、当該プログラムをプロセッサ701により実行してもよい。以上のように、情報取得部431及び/又は制御部433を備える装置としてサーバ700又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを情報取得部431及び/又は制御部433として機能させるための上記プログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
<7.2.基地局に関する応用例>
(第1の応用例)
図22は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。eNB800は、1つ以上のアンテナ810、及び基地局装置820を有する。各アンテナ810及び基地局装置820は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
アンテナ810の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、基地局装置820による無線信号の送受信のために使用される。eNB800は、図22に示したように複数のアンテナ810を有し、複数のアンテナ810は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図22にはeNB800が複数のアンテナ810を有する例を示したが、eNB800は単一のアンテナ810を有してもよい。
基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインタフェース823及び無線通信インタフェース825を備える。
コントローラ821は、例えばCPU又はDSPであってよく、基地局装置820の上位レイヤの様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ821は、無線通信インタフェース825により処理された信号内のデータからデータパケットを生成し、生成したパケットをネットワークインタフェース823を介して転送する。コントローラ821は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルドパケットを生成し、生成したバンドルドパケットを転送してもよい。また、コントローラ821は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、移動性管理(Mobility Management)、流入制御(Admission Control)又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実行する論理的な機能を有してもよい。また、当該制御は、周辺のeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されてもよい。メモリ822は、RAM及びROMを含み、コントローラ821により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
ネットワークインタフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824に接続するための通信インタフェースである。コントローラ821は、ネットワークインタフェース823を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信してもよい。その場合に、eNB800と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、論理的なインタフェース(例えば、S1インタフェース又はX2インタフェース)により互いに接続されてもよい。ネットワークインタフェース823は、有線通信インタフェースであってもよく、又は無線バックホールのための無線通信インタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース823が無線通信インタフェースである場合、ネットワークインタフェース823は、無線通信インタフェース825により使用される周波数帯域よりもより高い周波数帯域を無線通信に使用してもよい。
無線通信インタフェース825は、LTE(Long Term Evolution)又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、アンテナ810を介して、eNB800のセル内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース825は、典型的には、ベースバンド(BB)プロセッサ826及びRF回路827などを含み得る。BBプロセッサ826は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、各レイヤ(例えば、L1、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control)及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol))の様々な信号処理を実行する。BBプロセッサ826は、コントローラ821の代わりに、上述した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ826は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよく、BBプロセッサ826の機能は、上記プログラムのアップデートにより変更可能であってもよい。また、上記モジュールは、基地局装置820のスロットに挿入されるカード若しくはブレードであってもよく、又は上記カード若しくは上記ブレードに搭載されるチップであってもよい。一方、RF回路827は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ810を介して無線信号を送受信する。
無線通信インタフェース825は、図22に示したように複数のBBプロセッサ826を含み、複数のBBプロセッサ826は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。また、無線通信インタフェース825は、図22に示したように複数のRF回路827を含み、複数のRF回路827は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図22には無線通信インタフェース825が複数のBBプロセッサ826及び複数のRF回路827を含む例を示したが、無線通信インタフェース825は単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース825は、セルラー通信方式に加えて、無線LAN通信方式(例えば、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上)をサポートしてもよい。その場合に、無線通信インタフェース825は、無線LAN通信方式のBBプロセッサ826(及びRF回路827)を含んでもよい。
図22に示したeNB800において、図6を参照して説明した処理部150に含まれる1つ以上の構成要素(例えば、情報取得部151、第1制御部153及び/又は第2制御部155)は、無線通信インタフェース825において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ821において実装されてもよい。一例として、eNB800は、無線通信インタフェース825の一部(例えば、BBプロセッサ826)若しくは全部、及び/又はコントローラ821を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB800にインストールされ、無線通信インタフェース825(例えば、BBプロセッサ826)及び/又はコントローラ821が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB800、基地局装置820又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図22に示したeNB800において、図6を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース825(例えば、RF回路827)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ810において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ821及び/又はネットワークインタフェース823において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図23は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。eNB830は、1つ以上のアンテナ840、基地局装置850、及びRRH860を有する。各アンテナ840及びRRH860は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。また、基地局装置850及びRRH860は、光ファイバケーブルなどの高速回線で互いに接続され得る。
アンテナ840の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、RRH860による無線信号の送受信のために使用される。eNB830は、図23に示したように複数のアンテナ840を有し、複数のアンテナ840は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図23にはeNB830が複数のアンテナ840を有する例を示したが、eNB830は単一のアンテナ840を有してもよい。
基地局装置850は、コントローラ851、メモリ852、ネットワークインタフェース853、無線通信インタフェース855及び接続インタフェース857を備える。コントローラ851、メモリ852及びネットワークインタフェース853は、図22を参照して説明したコントローラ821、メモリ822及びネットワークインタフェース823と同様のものである。
無線通信インタフェース855は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、RRH860及びアンテナ840を介して、RRH860に対応するセクタ内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース855は、典型的には、BBプロセッサ856などを含み得る。BBプロセッサ856は、接続インタフェース857を介してRRH860のRF回路864と接続されることを除き、図22を参照して説明したBBプロセッサ826と同様のものである。無線通信インタフェース855は、図23に示したように複数のBBプロセッサ856を含み、複数のBBプロセッサ856は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図23には無線通信インタフェース855が複数のBBプロセッサ856を含む例を示したが、無線通信インタフェース855は単一のBBプロセッサ856を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース855は、セルラー通信方式に加えて、無線LAN通信方式(例えば、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上)をサポートしてもよい。その場合に、無線通信インタフェース855は、無線LAN通信方式のBBプロセッサ856を含んでもよい。
接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)をRRH860と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)とRRH860とを接続する上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
また、RRH860は、接続インタフェース861及び無線通信インタフェース863を備える。
接続インタフェース861は、RRH860(無線通信インタフェース863)を基地局装置850と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース861は、上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
無線通信インタフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、典型的には、RF回路864などを含み得る。RF回路864は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、図23に示したように複数のRF回路864を含み、複数のRF回路864は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図23には無線通信インタフェース863が複数のRF回路864を含む例を示したが、無線通信インタフェース863は単一のRF回路864を含んでもよい。
図23に示したeNB830において、図6を参照して説明した処理部150に含まれる1つ以上の構成要素(例えば、情報取得部151、第1制御部153及び/又は第2制御部155)は、無線通信インタフェース855及び/又は無線通信インタフェース863において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ851において実装されてもよい。一例として、eNB830は、無線通信インタフェース855の一部(例えば、BBプロセッサ856)若しくは全部、及び/又はコントローラ851を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB830にインストールされ、無線通信インタフェース855(例えば、BBプロセッサ856)及び/又はコントローラ851が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB830、基地局装置850又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図23に示したeNB830において、例えば、図6を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース863(例えば、RF回路864)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ840において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ851及び/又はネットワークインタフェース853において実装されてもよい。
<7.3.端末装置に関する応用例>
(第1の応用例)
図24は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912、1つ以上のアンテナスイッチ915、1つ以上のアンテナ916、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM及びROMを含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース912は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース912は、典型的には、BBプロセッサ913及びRF回路914などを含み得る。BBプロセッサ913は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路914は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ916を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース912は、BBプロセッサ913及びRF回路914を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース912は、図24に示したように複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含んでもよい。なお、図24には無線通信インタフェース912が複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含む例を示したが、無線通信インタフェース912は単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース912は、セルラー通信方式に加えて、無線LAN通信方式(例えば、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上)をサポートしてもよい。その場合に、無線通信インタフェース912は、無線LAN通信方式のBBプロセッサ913(及びRF回路914)を含んでもよい。また、無線通信インタフェース912は、近距離無線通信方式又は近接無線通信方式などのさらに他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ913(及びRF回路914)を含んでもよい。
アンテナスイッチ915の各々は、無線通信インタフェース912に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ916の接続先を切り替える。
アンテナ916の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース912による無線信号の送受信のために使用される。スマートフォン900は、図24に示したように複数のアンテナ916を有してもよい。なお、図24にはスマートフォン900が複数のアンテナ916を有する例を示したが、スマートフォン900は単一のアンテナ916を有してもよい。
さらに、スマートフォン900は、無線通信方式ごとにアンテナ916を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ915は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図24に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図24に示したスマートフォン900において、図7を参照して説明した処理部240に含まれる1つ以上の構成要素(情報取得部241、測定部243及び/又は制御部245)は、無線通信インタフェース912において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。一例として、スマートフォン900は、無線通信インタフェース912の一部(例えば、BBプロセッサ913)若しくは全部、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがスマートフォン900にインストールされ、無線通信インタフェース912(例えば、BBプロセッサ913)、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてスマートフォン900又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図24に示したスマートフォン900において、例えば、図7を参照して説明した無線通信部220は、無線通信インタフェース912(例えば、RF回路914)において実装されてもよい。また、アンテナ部210は、アンテナ916において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図25は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、1つ以上のアンテナスイッチ936、1つ以上のアンテナ937及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、典型的には、BBプロセッサ934及びRF回路935などを含み得る。BBプロセッサ934は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路935は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ937を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース933は、BBプロセッサ934及びRF回路935を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、図25に示したように複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含んでもよい。なお、図25には無線通信インタフェース933が複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含む例を示したが、無線通信インタフェース933は単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース933は、セルラー通信方式に加えて、無線LAN通信方式(例えば、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上)をサポートしてもよい。その場合に、無線通信インタフェース933は、無線LAN通信方式のBBプロセッサ934(及びRF回路935)を含んでもよい。また、無線通信インタフェース933は、近距離無線通信方式又は近接無線通信方式などのさらに他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ934(及びRF回路935)を含んでもよい。
アンテナスイッチ936の各々は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ937の接続先を切り替える。
アンテナ937の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送受信のために使用される。カーナビゲーション装置920は、図25に示したように複数のアンテナ937を有してもよい。なお、図25にはカーナビゲーション装置920が複数のアンテナ937を有する例を示したが、カーナビゲーション装置920は単一のアンテナ937を有してもよい。
さらに、カーナビゲーション装置920は、無線通信方式ごとにアンテナ937を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ936は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図25に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図25に示したカーナビゲーション装置920において、図7を参照して説明した処理部240に含まれる1つ以上の構成要素(情報取得部241、測定部243及び/又は制御部245)は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。一例として、カーナビゲーション装置920は、無線通信インタフェース933の一部(例えば、BBプロセッサ934)若しくは全部及び/又はプロセッサ921を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがカーナビゲーション装置920にインストールされ、無線通信インタフェース933(例えば、BBプロセッサ934)及び/又はプロセッサ921が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてカーナビゲーション装置920又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図25に示したカーナビゲーション装置920において、例えば、図7を参照して説明した無線通信部220は、無線通信インタフェース933(例えば、RF回路935)において実装されてもよい。また、アンテナ部210は、アンテナ937において実装されてもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。即ち、処理部240に含まれる1つ以上の構成要素(情報取得部241、測定部243及び/又は制御部245)を備える装置として車載システム(又は車両)940が提供されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
<7.4.アクセスポイントに関する応用例>
図26は、本開示に係る技術が適用され得る無線アクセスポイント1050の概略的な構成の一例を示すブロック図である。無線アクセスポイント1050は、コントローラ1051、メモリ1052、入力デバイス1054、表示デバイス1055、ネットワークインタフェース1057、無線通信インタフェース1063、アンテナスイッチ1064及びアンテナ1065を備える。
コントローラ1051は、例えばCPU又はDSP(Digital Signal Processor)であってよく、無線アクセスポイント1050のIP(Internet Protocol)レイヤ及びより上位のレイヤの様々な機能(例えば、アクセス制限、ルーティング、暗号化、ファイアウォール及びログ管理など)を動作させる。メモリ1052は、RAM及びROMを含み、コントローラ1051により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、ルーティングテーブル、暗号鍵、セキュリティ設定及びログなど)を記憶する。
入力デバイス1054は、例えば、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作を受け付ける。表示デバイス1055は、LEDランプなどを含み、無線アクセスポイント1050の動作ステータスを表示する。
ネットワークインタフェース1057は、無線アクセスポイント1050が有線通信ネットワーク1058に接続するための有線通信インタフェースである。ネットワークインタフェース1057は、複数の接続端子を有してもよい。有線通信ネットワーク1058は、イーサネット(登録商標)などのLANであってもよく、又はWAN(Wide Area Network)であってもよい。
無線通信インタフェース1063は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、近傍の端末へアクセスポイントとして無線接続を提供する。無線通信インタフェース1063は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース1063は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。アンテナスイッチ1064は、無線通信インタフェース1063に含まれる複数の回路の間でアンテナ1065の接続先を切り替える。アンテナ1065は、単一の又は複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース1063による無線信号の送信及び受信のために使用される。
図26に示した無線アクセスポイント1050において、図8を用いて説明した情報取得部351及び設定部353は、コントローラ1051において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、無線通信インタフェース1063において実装されてもよい。一例として、無線アクセスポイント1050は、コントローラ1051及び/又は無線通信インタフェース1063を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて情報取得部351及び設定部353が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを情報取得部351及び設定部353として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに情報取得部351及び設定部353の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを情報取得部351及び設定部353として機能させるためのプログラムが無線アクセスポイント1050にインストールされ、コントローラ1051及び/又は無線通信インタフェース1063が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、情報取得部351及び設定部353を備える装置として無線アクセスポイント1050又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを情報取得部351及び設定部353として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図26に示した無線アクセスポイント1050において、例えば、図8を用いて説明した制御部355及び/又は無線通信部320は、無線通信インタフェース1063において実装されてもよい。
<<7.まとめ>>
ここまで、図4〜図26を参照して、本開示の実施形態に係る通信装置及び各処理を説明した。本開示に係る実施形態によれば、基地局100は、無線LANのビーコン間隔で用意される期間(即ち、停止期間)を示す情報を取得する情報取得部151と、セルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域(即ち、共用帯域)における上記セルラーシステムの基地局100の無線通信を、上記期間にわたり停止させる第1制御部153と、を備える。これにより、例えば、セルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域において無線LANのアクセスポイントにより送信されるビーコンを保護することが可能になる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態を説明したが、本開示は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、ビーコン間隔が、セルラーシステムにおいて決定され、アクセスポイントに通知される例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。例えば、ビーコン間隔は、予め定められた固定のビーコン間隔であってもよい。この場合に、基地局が共用帯域における無線通信を停止する停止期間は、当該固定のビーコン間隔で用意される期間であってもよく、アクセスポイント300には、当該固定のビーコン間隔が予め設定されてもよい。
また、例えば、通信システムがLTE、LTE−Advanced、又はこれらに準ずる通信規格に準拠したシステムである例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。例えば、通信システムは、他の通信規格に準拠したシステムであってもよい。
また、本明細書の処理における処理ステップは、必ずしもフローチャート又はシーケンス図に記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、処理における処理ステップは、フローチャート又はシーケンス図として記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。
また、本明細書の装置(例えば、基地局、基地局装置若しくは基地局装置のためのモジュール、端末装置若しくは端末装置のためのモジュール、アクセスポイント若しくはアクセスポイントのためのモジュール、又は、制御装置若しくは制御装置のためのモジュール)に備えられるプロセッサ(例えば、CPU、DSPなど)を上記装置の構成要素(例えば、情報取得部及び/又は制御部など)として機能させるためのコンピュータプログラム(換言すると、上記プロセッサに上記装置の構成要素の動作を実行させるためのコンピュータプログラム)も作成可能である。また、当該コンピュータプログラムを記録した記録媒体も提供されてもよい。また、上記コンピュータプログラムを記憶するメモリと、上記コンピュータプログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサとを備える装置(例えば、基地局、基地局装置若しくは基地局装置のためのモジュール、端末装置若しくは端末装置のためのモジュール、アクセスポイント若しくはアクセスポイントのためのモジュール、又は、制御装置若しくは制御装置のためのモジュール)も提供されてもよい。また、上記装置の構成要素(例えば、情報取得部及び/又は制御部など)の動作を含む方法も、本開示に係る技術に含まれる。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的又は例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記効果とともに、又は上記効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
無線LAN(Local Area Network)のビーコン間隔で用意される期間を示す情報を取得する取得部と、
セルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域における前記セルラーシステムの基地局の無線通信を、前記期間にわたり停止させる第1制御部と、
を備える装置。
(2)
前記ビーコン間隔は、前記セルラーシステムにおいて決定され、前記セルラーシステムから無線LANのアクセスポイントに通知される間隔である、前記(1)に記載の装置。
(3)
前記装置は、前記基地局、前記基地局のための基地局装置、又は当該基地局装置のためのモジュールである、前記(1)又は(2)に記載の装置。
(4)
前記第1制御部は、無線LANのアクセスポイントに前記ビーコン間隔を通知する、前記(3)に記載の装置。
(5)
前記第1制御部は、前記期間を示す情報を端末装置へ送信する、前記(3)又は(4)に記載の装置。
(6)
前記期間は、1つ以上のサブフレームであり、
前記第1制御部は、前記1つ以上のサブフレームの各々をMBSFN(MBMS(Multimedia Broadcast Multicast Service) over Single Frequency Network)サブフレームとして使用する、
前記(3)又は(4)に記載の装置。
(7)
前記期間は、前記基地局と前記基地局の隣接基地局との間で共通の期間である、前記(3)〜(6)のいずれか1項に記載の装置。
(8)
前記期間を示す情報を前記隣接基地局へ送信し、又は前記期間を示す情報を前記隣接基地局から受信する第2制御部をさらに備える、前記(7)に記載の装置。
(9)
前記第1制御部は、前記期間内での前記周波数帯域におけるビーコンフレームの検出結果に応じて、無線LANのノードによる信号の送信を防ぐためのビジー信号を、前記周波数帯域において送信する、前記(3)〜(8)のいずれか1項に記載の装置。
(10)
前記第1制御部は、前記期間内で所定のタイミングまでに前記周波数帯域においてビーコンフレームが検出されない場合に、前記期間のうちの、前記所定のタイミングの後の期間わたり、前記周波数帯域において前記ビジー信号を送信する、前記(9)に記載の装置。
(11)
前記第1制御部は、前記期間内に前記周波数帯域においてビーコンフレームが検出される場合に、前記期間のうちの、前記ビーコンフレームの終了の後の期間にわたり、前記周波数帯域において前記ビジー信号を送信する、前記(9)又は(10)に記載の装置。
(12)
前記第1制御部は、前記期間内に前記周波数帯域において送信される無線LANフレームが前記期間内に終了しない場合に、前記期間に続く追加の期間にわたり、前記周波数帯域における前記基地局の無線通信をさらに停止させる、前記(3)〜(11)のいずれか1項に記載の装置。
(13)
前記第1制御部は、前記期間の終了後の所定の期間にわたり、前記周波数帯域におけるアップリンク送信を停止させる、前記(3)〜(12)のいずれか1項に記載の装置。
(14)
前記第1制御部は、前記期間の開始前に前記周波数帯域において送信されたデータの、当該期間の開始後の再送を、前記セルラーシステム用の他の周波数帯域において行う、請求項前記(3)〜(13)のいずれか1項に記載の装置。
(15)
前記装置は、前記基地局と通信可能な制御装置、又は当該制御装置のモジュールであり、
前記第1制御部は、前記期間を示す前記情報を前記基地局へ送信することにより、前記周波数帯域における前記基地局の無線通信を前記期間にわたり停止させる、
前記(1)又は(2)に記載の装置。
(16)
前記第1制御部は、前記期間を示す情報を前記セルラーシステムの複数の基地局へ送信することにより、前記周波数帯域における前記複数の基地局の無線通信を前記期間にわたり停止させる、前記(15)に記載の装置。
(17)
無線LANのビーコン間隔で用意される期間であって、セルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域における前記セルラーシステムの基地局の無線通信が停止する前記期間を示す情報を取得する取得部と、
前記期間を示す前記情報に基づいて、前記周波数帯域を対象とする測定を行う測定部と、
を備える装置。
(18)
前記取得部は、前記ビーコン間隔を示す情報であって、前記基地局により送信される前記情報を取得し、
前記装置は、
前記ビーコン間隔を示す前記情報を含む無線LANフレームを無線LANのアクセスポイントへ送信する制御部、
をさらに備える、前記(17)に記載の装置。
(19)
セルラーシステムにおいて決定され、当該セルラーシステムから無線LANのアクセスポイントに通知される、無線LANのビーコン間隔を示す情報を取得する取得部と、
前記セルラーシステムにおいて決定された前記ビーコン間隔を、前記アクセスポイントにとってのビーコン間隔として設定する設定部と、
を備える装置。
(20)
セルラーシステムの基地局と、
端末装置と、
無線LANのアクセスポイントと、
を含み、
前記基地局は、
無線LANのビーコン間隔で用意される期間を示す情報を取得する取得部と、
前記セルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域における前記基地局の無線通信を前記期間にわたり停止させる第1制御部と、
を備え、
前記基地局により備えられる前記第1制御部は、前記期間を示す情報を前記端末装置へ送信し、
前記端末装置は、
前記期間を示す前記情報を取得する取得部と、
前記期間を示す前記情報に基づいて、前記周波数帯域を対象とする測定を行う測定部と、
を備え、
前記ビーコン間隔は、前記セルラーシステムにおいて決定される間隔であり、
前記基地局により備えられる前記第1制御部は、前記アクセスポイントに前記ビーコン間隔を通知し、
前記アクセスポイントは、
前記ビーコン間隔を示す情報を取得する取得部と、
前記ビーコン間隔を、前記アクセスポイントにとってのビーコン間隔として設定する設定部と、
を備える、
システム。
(21)
前記期間は、無線LANのアクセスポイントによるビーコンフレームの送信のために前記ビーコン間隔で用意される期間である、前記(1)〜(18)及び(20)のいずれか1項に記載の装置。
(22)
前記期間は、1つ以上のサブフレームである、前記(1)〜(18)及び(20)のいずれか1項に記載の装置。
(23)
前記期間は、前記周波数帯域についての前記基地局の無線フレームのうちの、同期信号が送信されるサブフレームを含まない、前記(1)〜(18)及び(20)のいずれか1項に記載の装置。
(24)
前記周波数帯域は、無線LANのチャネルである、前記(1)〜(18)及び(20)のいずれか1項に記載の装置。
(25)
前記第1制御部は、前記セルラーシステム及び無線LANの両方において通信可能な端末装置へ、前記ビーコン間隔を示す情報を送信することにより、前記ビーコン間隔を前記アクセスポイントに通知する、前記(4)に記載の装置。
(26)
前記アクセスポイントは、前記セルラーシステムにおいて通信可能であり、
前記第1制御部は、前記ビーコン間隔を示す情報を前記アクセスポイントへ送信することにより、前記ビーコン間隔を前記アクセスポイントに通知する、
前記(4)に記載の装置。
(27)
前記第1制御部は、前記ビーコン間隔を示す情報を含むシステム情報を送信する、前記(4)、(25)又は(26)に記載の装置。
(28)
前記第1制御部は、前記ビーコン間隔を示す情報を含む無線LANフレームを送信することにより、前記ビーコン間隔を前記アクセスポイントに通知する、前記(4)に記載の装置。
(29)
前記第1制御部は、前記所定の期間についてのアップリンクのスケジューリング送信を行わないことにより、前記所定の期間にわたり前記周波数帯域におけるアップリンク送信を停止させる、前記(13)に記載の装置。
(30)
前記装置は、前記基地局、前記基地局のための基地局装置、又は当該基地局装置のためのモジュールである、前記(1)〜(16)のいずれか1項に記載の装置。
(31)
前記装置は、端末装置、又は端末装置のためのモジュールである、前記(17)又(18)に記載の装置。
(32)
前記装置は、無線LANのアクセスポイント、又は当該アクセスポイントのためのモジュールである、前記(19)に記載の装置。
(33)
プロセッサにより、
無線LANのビーコン間隔で用意される期間を示す情報を取得することと、
セルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域における前記セルラーシステムの基地局の無線通信を、前記期間にわたり停止させることと、
を含む方法。
(34)
無線LANのビーコン間隔で用意される期間を示す情報を取得することと、
セルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域における前記セルラーシステムの基地局の無線通信を、前記期間にわたり停止させることと、
をプロセッサに実行させるためのプログラム。
(35)
無線LANのビーコン間隔で用意される期間を示す情報を取得することと、
セルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域における前記セルラーシステムの基地局の無線通信を、前記期間にわたり停止させることと、
をプロセッサに実行させるためのプログラムを記録した読み取り可能な記録媒体。
(36)
プロセッサにより、
無線LANのビーコン間隔で用意される期間であって、セルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域における前記セルラーシステムの基地局の無線通信が停止する前記期間を示す情報を取得することと、
前記期間を示す前記情報に基づいて、前記周波数帯域を対象とする測定を行うことと、
を含む方法。
(37)
無線LANのビーコン間隔で用意される期間であって、セルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域における前記セルラーシステムの基地局の無線通信が停止する前記期間を示す情報を取得することと、
前記期間を示す前記情報に基づいて、前記周波数帯域を対象とする測定を行うことと、
をプロセッサに実行させるためのプログラム。
(38)
無線LANのビーコン間隔で用意される期間であって、セルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域における前記セルラーシステムの基地局の無線通信が停止する前記期間を示す情報を取得することと、
前記期間を示す前記情報に基づいて、前記周波数帯域を対象とする測定を行うことと、
をプロセッサに実行させるためのプログラムを記録した読み取り可能な記録媒体。
(39)
プロセッサにより、
セルラーシステムにおいて決定され、当該セルラーシステムから無線LANのアクセスポイントに通知される、無線LANのビーコン間隔を示す情報を取得することと、
前記セルラーシステムにおいて決定された前記ビーコン間隔を、前記アクセスポイントにとってのビーコン間隔として設定することと、
を含む方法。
(40)
セルラーシステムにおいて決定され、当該セルラーシステムから無線LANのアクセスポイントに通知される、無線LANのビーコン間隔を示す情報を取得することと、
前記セルラーシステムにおいて決定された前記ビーコン間隔を、前記アクセスポイントにとってのビーコン間隔として設定することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラム。
(41)
セルラーシステムにおいて決定され、当該セルラーシステムから無線LANのアクセスポイントに通知される、無線LANのビーコン間隔を示す情報を取得することと、
前記セルラーシステムにおいて決定された前記ビーコン間隔を、前記アクセスポイントにとってのビーコン間隔として設定することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラムを記録した読み取り可能な記録媒体。
1 システム
21 停止期間
100 基地局
151 情報取得部
153 第1制御部
155 第2制御部
200 端末装置
241 情報取得部
243 測定部
245 制御部
300 アクセスポイント
351 情報取得部
353 設定部
355 制御部
400 制御装置
431 情報取得部
433 設定部

Claims (38)

  1. 基地局、基地局のための基地局装置、又は当該基地局装置のためのモジュールである装置であって、
    無線LAN(Local Area Network)のビーコン間隔で用意される期間を示す情報を取得する取得部と、
    セルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域における前記セルラーシステムの基地局の無線通信を、前記期間にわたり停止させる第1制御部と、
    を備え
    前記第1制御部は、前記期間の開始前に前記周波数帯域において送信されたデータの、当該期間の開始後の再送を、前記セルラーシステム用の他の周波数帯域において行う、装置。
  2. 前記ビーコン間隔は、前記セルラーシステムにおいて決定され、前記セルラーシステムから無線LANのアクセスポイントに通知される間隔である、請求項1に記載の装置。
  3. 前記第1制御部は、無線LANのアクセスポイントに前記ビーコン間隔を通知する、請求項に記載の装置。
  4. 前記第1制御部は、前記期間を示す情報を端末装置へ送信する、請求項又はに記載の装置。
  5. 前記期間は、1つ以上のサブフレームであり、
    前記第1制御部は、前記1つ以上のサブフレームの各々をMBSFN(MBMS(Multimedia Broadcast Multicast Service) over Single Frequency Network)サブフレームとして使用する、
    請求項又はに記載の装置。
  6. 前記期間は、前記基地局と前記基地局の隣接基地局との間で共通の期間である、請求項1、3〜のいずれか1項に記載の装置。
  7. 前記期間を示す情報を前記隣接基地局へ送信し、又は前記期間を示す情報を前記隣接基地局から受信する第2制御部をさらに備える、請求項に記載の装置。
  8. 前記第1制御部は、前記期間内での前記周波数帯域におけるビーコンフレームの検出結果に応じて、無線LANのノードによる信号の送信を防ぐためのビジー信号を、前記周波数帯域において送信する、請求項1、4のいずれか1項に記載の装置。
  9. 前記第1制御部は、前記期間内で所定のタイミングまでに前記周波数帯域においてビーコンフレームが検出されない場合に、前記期間のうちの、前記所定のタイミングの後の期間わたり、前記周波数帯域において前記ビジー信号を送信する、請求項に記載の装置。
  10. 前記第1制御部は、前記期間内に前記周波数帯域においてビーコンフレームが検出される場合に、前記期間のうちの、前記ビーコンフレームの終了の後の期間にわたり、前記周波数帯域において前記ビジー信号を送信する、請求項又はに記載の装置。
  11. 前記第1制御部は、前記期間内に前記周波数帯域において送信される無線LANフレームが前記期間内に終了しない場合に、前記期間に続く追加の期間にわたり、前記周波数帯域における前記基地局の無線通信をさらに停止させる、請求項1、410のいずれか1項に記載の装置。
  12. 前記第1制御部は、前記期間の終了後の所定の期間にわたり、前記周波数帯域におけるアップリンク送信を停止させる、請求項1、411のいずれか1項に記載の装置。
  13. 前記装置は、前記基地局と通信可能な制御装置、又は当該制御装置のモジュールであり、
    前記第1制御部は、前記期間を示す前記情報を前記基地局へ送信することにより、前記周波数帯域における前記基地局の無線通信を前記期間にわたり停止させる、
    請求項1又は2に記載の装置。
  14. 前記第1制御部は、前記期間を示す情報を前記セルラーシステムの複数の基地局へ送信することにより、前記周波数帯域における前記複数の基地局の無線通信を前記期間にわたり停止させる、請求項13に記載の装置。
  15. 無線LANのビーコン間隔で用意される期間であって、セルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域における前記セルラーシステムの基地局の無線通信が停止する前記期間を示す情報を取得する取得部と、
    前記期間を示す前記情報に基づいて、前記周波数帯域を対象とする測定を行う測定部と、
    前記期間の開始前に前記周波数帯域において送信されたデータが、当該期間の開始後に再送される場合に、前記セルラーシステム用の他の周波数帯域において再送された当該データを受信する通信部と、
    を備える装置。
  16. 前記取得部は、前記ビーコン間隔を示す情報であって、前記基地局により送信される前記情報を取得し、
    前記装置は、
    前記ビーコン間隔を示す前記情報を含む無線LANフレームを無線LANのアクセスポイントへ送信する制御部、
    をさらに備える、請求項15に記載の装置。
  17. セルラーシステムにおいて決定され、当該セルラーシステムから無線LANのアクセスポイントに通知される、無線LANのビーコン間隔を示す情報を取得する取得部と、
    前記セルラーシステムにおいて決定された前記ビーコン間隔を、前記アクセスポイントにとってのビーコン間隔として設定する設定部と、
    前記無線LANのビーコン間隔で用意される期間の開始前に前記セルラーシステムと前記無線LANとの間で共用される周波数帯域において送信されたデータが、当該期間の開始後に再送される場合に、前記セルラーシステム用の他の周波数帯域において再送された当該データを受信する通信部と、
    を備える装置。
  18. セルラーシステムの基地局と、
    端末装置と、
    無線LANのアクセスポイントと、
    を含み、
    前記基地局は、
    無線LANのビーコン間隔で用意される期間を示す情報を取得する取得部と、
    前記セルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域における前記基地局の無線通信を前記期間にわたり停止させる第1制御部と、
    を備え、
    前記基地局により備えられる前記第1制御部は、前記期間を示す情報を前記端末装置へ送信し、かつ、前記第1制御部は、前記期間の開始前に前記周波数帯域において送信されたデータの、当該期間の開始後の再送を、前記セルラーシステム用の他の周波数帯域において行い、
    前記端末装置は、
    前記期間を示す前記情報を取得する取得部と、
    前記期間を示す前記情報に基づいて、前記周波数帯域を対象とする測定を行う測定部と、
    前記期間の開始前に前記周波数帯域において送信されたデータが、当該期間の開始後に再送される場合に、前記セルラーシステム用の他の周波数帯域において再送された当該データを受信する通信部と、
    を備え、
    前記ビーコン間隔は、前記セルラーシステムにおいて決定される間隔であり、
    前記基地局により備えられる前記第1制御部は、前記アクセスポイントに前記ビーコン間隔を通知し、
    前記アクセスポイントは、
    前記ビーコン間隔を示す情報を取得する取得部と、
    前記ビーコン間隔を、前記アクセスポイントにとってのビーコン間隔として設定する設定部と、
    前記期間の開始前に前記周波数帯域において送信されたデータが、当該期間の開始後に再送される場合に、前記セルラーシステム用の他の周波数帯域において再送された当該データを受信する通信部と、
    を備える、
    システム。
  19. 前記期間は、無線LANのアクセスポイントによるビーコンフレームの送信のために前記ビーコン間隔で用意される期間である、請求項1〜16のいずれか1項に記載の装置。
  20. 前記期間は、1つ以上のサブフレームである、請求項1〜16のいずれか1項に記載の装置。
  21. 前記期間は、前記周波数帯域についての前記基地局の無線フレームのうちの、同期信号が送信されるサブフレームを含まない、請求項1〜16のいずれか1項に記載の装置。
  22. 前記周波数帯域は、無線LANのチャネルである、請求項1〜16のいずれか1項に記載の装置。
  23. 前記第1制御部は、前記セルラーシステム及び無線LANの両方において通信可能な端末装置へ、前記ビーコン間隔を示す情報を送信することにより、前記ビーコン間隔を前記アクセスポイントに通知する、請求項に記載の装置。
  24. 前記アクセスポイントは、前記セルラーシステムにおいて通信可能であり、
    前記第1制御部は、前記ビーコン間隔を示す情報を前記アクセスポイントへ送信することにより、前記ビーコン間隔を前記アクセスポイントに通知する、
    請求項に記載の装置。
  25. 前記第1制御部は、前記ビーコン間隔を示す情報を含むシステム情報を送信する、請求項23又は24に記載の装置。
  26. 前記第1制御部は、前記ビーコン間隔を示す情報を含む無線LANフレームを送信することにより、前記ビーコン間隔を前記アクセスポイントに通知する、請求項に記載の装置。
  27. 前記第1制御部は、前記所定の期間についてのアップリンクのスケジューリング送信を行わないことにより、前記所定の期間にわたり前記周波数帯域におけるアップリンク送信を停止させる、請求項12に記載の装置。
  28. 前記装置は、端末装置、又は端末装置のためのモジュールである、請求項15又は16に記載の装置。
  29. 前記装置は、無線LANのアクセスポイント、又は当該アクセスポイントのためのモジュールである、請求項17に記載の装置。
  30. プロセッサにより、
    無線LANのビーコン間隔で用意される期間を示す情報を取得することと、
    セルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域における前記セルラーシステムの基地局の無線通信を、前記期間にわたり停止させることと、
    を含み、
    前記期間の開始前に前記周波数帯域において送信されたデータの、当該期間の開始後の再送を、前記セルラーシステム用の他の周波数帯域において行う、方法。
  31. 無線LANのビーコン間隔で用意される期間を示す情報を取得することと、
    セルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域における前記セルラーシステムの基地局の無線通信を、前記期間にわたり停止させることと、
    をプロセッサに実行させ
    前記期間の開始前に前記周波数帯域において送信されたデータの、当該期間の開始後の再送を、前記セルラーシステム用の他の周波数帯域において行う、プログラム。
  32. 無線LANのビーコン間隔で用意される期間を示す情報を取得することと、
    セルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域における前記セルラーシステムの基地局の無線通信を、前記期間にわたり停止させることと、
    をプロセッサに実行させ
    前記期間の開始前に前記周波数帯域において送信されたデータの、当該期間の開始後の再送を、前記セルラーシステム用の他の周波数帯域において行う、プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体。
  33. プロセッサにより、
    無線LANのビーコン間隔で用意される期間であって、セルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域における前記セルラーシステムの基地局の無線通信が停止する前記期間を示す情報を取得することと、
    前記期間を示す前記情報に基づいて、前記周波数帯域を対象とする測定を行うことと、
    前記期間の開始前に前記周波数帯域において送信されたデータが、当該期間の開始後に再送される場合に、前記セルラーシステム用の他の周波数帯域において再送された当該データを受信することと、
    を含む方法。
  34. 無線LANのビーコン間隔で用意される期間であって、セルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域における前記セルラーシステムの基地局の無線通信が停止する前記期間を示す情報を取得することと、
    前記期間を示す前記情報に基づいて、前記周波数帯域を対象とする測定を行うことと、
    前記期間の開始前に前記周波数帯域において送信されたデータが、当該期間の開始後に再送される場合に、前記セルラーシステム用の他の周波数帯域において再送された当該データを受信することと、
    をプロセッサに実行させるためのプログラム。
  35. 無線LANのビーコン間隔で用意される期間であって、セルラーシステムと無線LANとの間で共用される周波数帯域における前記セルラーシステムの基地局の無線通信が停止する前記期間を示す情報を取得することと、
    前記期間を示す前記情報に基づいて、前記周波数帯域を対象とする測定を行うことと、
    前記期間の開始前に前記周波数帯域において送信されたデータが、当該期間の開始後に再送される場合に、前記セルラーシステム用の他の周波数帯域において再送された当該データを受信することと、
    をプロセッサに実行させるためのプログラムを記録した読み取り可能な記録媒体。
  36. プロセッサにより、
    セルラーシステムにおいて決定され、当該セルラーシステムから無線LANのアクセスポイントに通知される、無線LANのビーコン間隔を示す情報を取得することと、
    前記セルラーシステムにおいて決定された前記ビーコン間隔を、前記アクセスポイントにとってのビーコン間隔として設定することと、
    前記無線LANのビーコン間隔で用意される期間の開始前に前記セルラーシステムと前記無線LANとの間で共用される周波数帯域において送信されたデータが、当該期間の開始後に再送される場合に、前記セルラーシステム用の他の周波数帯域において再送された当該データを受信することと、
    を含む方法。
  37. セルラーシステムにおいて決定され、当該セルラーシステムから無線LANのアクセスポイントに通知される、無線LANのビーコン間隔を示す情報を取得することと、
    前記セルラーシステムにおいて決定された前記ビーコン間隔を、前記アクセスポイントにとってのビーコン間隔として設定することと、
    前記無線LANのビーコン間隔で用意される期間の開始前に前記セルラーシステムと前記無線LANとの間で共用される周波数帯域において送信されたデータが、当該期間の開始後に再送される場合に、前記セルラーシステム用の他の周波数帯域において再送された当該データを受信することと、
    をプロセッサに実行させるためのプログラム。
  38. セルラーシステムにおいて決定され、当該セルラーシステムから無線LANのアクセスポイントに通知される、無線LANのビーコン間隔を示す情報を取得することと、
    前記セルラーシステムにおいて決定された前記ビーコン間隔を、前記アクセスポイントにとってのビーコン間隔として設定することと、
    前記無線LANのビーコン間隔で用意される期間の開始前に前記セルラーシステムと前記無線LANとの間で共用される周波数帯域において送信されたデータが、当該期間の開始後に再送される場合に、前記セルラーシステム用の他の周波数帯域において再送された当該データを受信することと、
    をプロセッサに実行させるためのプログラムを記録した読み取り可能な記録媒体。
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