以下、3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(long term evolution)または3GPP LTE−A(LTE−Advanced)に基づいて本発明が適用されることを記述する。これは例示に過ぎず、本発明は、多様な無線通信システムに適用されることができる。以下、LTEとは、LTE及び/またはLTE−Aを含む。
本明細書で使われる技術的な用語は、単に特定の実施例を説明するために使われたものであり、本発明を限定するものではないことに留意しなければならない。また、本明細書で使われる技術的な用語は、本明細書で特別に他の意味で定義されない限り、本発明が属する技術分野において、通常の知識を有する者により一般的に理解される意味で解釈されなければならず、過度に包括的な意味または過度に縮小された意味で解釈されてはならない。また、本明細書で使われる技術的な用語が本発明の思想を正確に表現することができない技術的な用語である時は、当業者が正しく理解することができる技術的な用語に変えて理解すべきである。また、本発明で使われる一般的な用語は、辞書の定義によってまたは前後の文脈によって解釈されなければならず、過度に縮小された意味で解釈されてはならない。
また、本明細書で使われる単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味ではない限り、複数の表現を含む。本出願において、“構成される”または“有する”などの用語は、明細書上に記載された複数の構成要素、または複数のステップを必ず全て含むと解釈されてはならず、そのうち一部の構成要素または一部のステップを含まないこともあり、または追加的な構成要素またはステップをさらに含むこともあると解釈されなければならない。
また、本明細書で使われる第1、第2などのように序数を含む用語は、多様な構成要素の説明に使われることができるが、前記構成要素は、前記用語により限定されてはならない。前記用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的としてのみ使われる。例えば、本発明の権利範囲を外れない限り、第1の構成要素は第2の構成要素と命名することができ、同様に、第2の構成要素も第1の構成要素と命名することができる。
一構成要素が他の構成要素に“連結されている”または“接続されている”と言及された時は、該当する他の構成要素に直接的に連結されており、または接続されていることもあるが、中間に他の構成要素が存在することもある。それに対して、一構成要素が他の構成要素に“直接連結されている”または“直接接続されている”と言及された時は、中間に他の構成要素が存在しないと理解しなければならない。
以下、添付図面を参照して本発明による好ましい実施例を詳細に説明し、図面符号に関係なしに同じまたは類似の構成要素は同じ参照番号を付与し、これに対する重なる説明は省略する。また、本発明を説明するにあたって、関連した公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明にすると判断される場合、その詳細な説明を省略する。また、添付図面は、本発明の思想を容易に理解することができるようにするためのものであり、添付図面により本発明の思想が制限されると解釈されてはならないことに留意しなければならない。本発明の思想は、添付図面外に全ての変更、均等物乃至代替物にまで拡張されると解釈されなければならない。
以下で使われる用語である基地局は、一般的に無線機器と通信する固定局(fixed station)を意味し、eNodeB(evolved−NodeB)、eNB(evolved−NodeB)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point)等、他の用語で呼ばれることもある。
また、以下で使われる用語であるUE(User Equipment)は、固定されてもよいし、移動性を有してもよく、機器(Device)、無線機器(Wireless Device)、端末(Terminal)、MS(mobile station)、UT(user terminal)、SS(subscriber station)、MT(mobile terminal)等、他の用語で呼ばれることもある。
図1は、無線通信システムを示す例示図である。
図1を参照して分かるように、無線通信システムは、少なくとも一つの基地局(base station、BS)20を含む。各基地局20は、特定の地理的領域(一般的にセルという)20a、20b、20cに対して通信サービスを提供する。
UEは、通常的に、一つのセルに属し、UEが属するセルをサービングセル(serving cell)という。サービングセルに対して通信サービスを提供する基地局をサービング基地局(serving BS)という。無線通信システムは、セルラーシステム(cellular system)であるため、サービングセルに隣接する他のセルが存在する。サービングセルに隣接する他のセルを隣接セル(neighbor cell)という。隣接セルに対して通信サービスを提供する基地局を隣接基地局(neighbor BS)という。サービングセル及び隣接セルは、UEを基準にして相対的に決定される。
以下、ダウンリンクは、基地局20からUE10への通信を意味し、アップリンクは、UE10から基地局20への通信を意味する。ダウンリンクにおいて、送信機は基地局20の一部分であり、受信機はUE10の一部分である。アップリンクにおいて、送信機はUE10の一部分であり、受信機は基地局20の一部分である。
以下、LTEシステムに対してより詳細に説明する。
図2は、3GPP LTEにおいて、FDDによる無線フレーム(radio frame)の構造を示す。
図2に示す無線フレームは、3GPP TS 36.211 V10.4.0(2011−12)“Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA);Physical Channels and Modulation(Release 10)”の5節を参照することができる。
図2を参照すると、無線フレームは、10個のサブフレーム(subframe)を含み、一つのサブフレームは、2個のスロット(slot)を含む。無線フレーム内のスロットは、0から19までのスロット番号が付けられる。一つのサブフレームの送信にかかる時間を送信時間区間(Transmission Time interval:TTI)という。TTIは、データ送信のためのスケジューリング単位である。例えば、一つの無線フレームの長さは10msであり、一つのサブフレームの長さは1msであり、一つのスロットの長さは0.5msである。
無線フレームの構造は、例示に過ぎず、無線フレームに含まれるサブフレームの数またはサブフレームに含まれるスロットの数等は、多様に変更されることができる。
一方、一つのスロットは、複数のOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボルを含むことができる。一つのスロットに含まれるOFDMシンボルの数は、サイクリックプレフィックス(cyclic prefix:CP、循環前置)によって変わることができる。
図3は、3GPP LTEにおいて、一つのアップリンクまたはダウンリンクスロットに対するリソースグリッド(resource grid)を示す例示図である。
図3を参照すると、アップリンクスロットは、時間領域(time domain)で複数のOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボルを含み、周波数領域(frequency domain)でNRB個のリソースブロック(RB)を含む。例えば、LTEシステムにおけるリソースブロック(Resource Block:RB)の個数、即ち、NRBは、6乃至110のうちいずれか一つである。前記RBは、PRB(Physical Resource Block)とも呼ばれる。
リソースブロック(resource block:RB)は、リソース割当単位であり、一つのスロットで複数の副搬送波を含む。例えば、一つのスロットが時間領域で7個のOFDMシンボルを含み、リソースブロックが周波数領域で12個の副搬送波を含む場合、一つのリソースブロックは、7×12個のリソース要素(resource element:RE)を含むことができる。
一方、一つのOFDMシンボルにおける副搬送波の数は、128、256、512、1024、1536及び2048の中から一つを選定して使用することができる。
図4の3GPP LTEにおいて、一つのアップリンクスロットに対するリソースグリッドは、ダウンリンクスロットに対するリソースグリッドにも適用されることができる。
図4は、ダウンリンクサブフレームの構造を示す。
図4には、正規CPを仮定して例示的に一つのスロット内に7OFDMシンボルが含むことを示した。
DL(downlink)サブフレームは、時間領域で制御領域(control region)とデータ領域(data region)とに分けられる。制御領域は、サブフレーム内の第1のスロットの前方部の最大3個のOFDMシンボルを含むが、制御領域に含まれるOFDMシンボルの個数は変わることができる。制御領域にはPDCCH(Physical Downlink Control Channel)及び他の制御チャネルが割り当てられ、データ領域にはPDSCHが割り当てられる。
3GPP LTEにおいて、物理チャネルは、データチャネルであるPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)及びPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)、並びに制御チャネルであるPDCCH(Physical Downlink Control Channel)、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PHICH(Physical Hybrid−ARQ Indicator Channel)及びPUCCH(Physical Uplink Control Channel)に分けられる。
サブフレームの1番目のOFDMシンボルで送信されるPCFICHは、サブフレーム内で制御チャネルの送信に使われるOFDMシンボルの数(即ち、制御領域の大きさ)に対するCFI(control format indicator)を伝送する。無線機器は、まず、PCFICH上にCFIを受信した後、PDCCHをモニタリングする。
PDCCHと違って、PCFICHは、ブラインドデコーディングを使用せずに、サブフレームの固定されたPCFICHリソースを介して送信される。PHICHは、UL HARQ(hybrid automatic repeat request)のためのACK(positive−acknowledgement)/NACK(negative−acknowledgement)信号を伝送する。無線機器により送信されるPUSCH上のUL(uplink)データに対するACK/NACK信号は、PHICH上に送信される。
PBCH(Physical Broadcast Channel)は、無線フレームの1番目のサブフレームの第2のスロットの前方部の4個のOFDMシンボルで送信される。PBCHは、無線機器が基地局と通信するときに必須なシステム情報を伝送し、PBCHを介して送信されるシステム情報をMIB(master information block)という。これと比較して、PDCCHにより指示されるPDSCH上に送信されるシステム情報をSIB(system information block)という。
PDCCHは、DL−SCH(downlink−shared channel)のリソース割当及び送信フォーマット、UL−SCH(uplink shared channel)のリソース割当情報、PCH上のページング情報、DL−SCH上のシステム情報、PDSCH上に送信されるランダムアクセス応答のような上位層制御メッセージのリソース割当、任意のUEグループ内の個別UEに対する送信パワー制御命令のセット及びVoIP(voice over internet protocol)の活性化などを伝送することができる。複数のPDCCHが制御領域内で送信されることができ、UEは、複数のPDCCHをモニタリングすることができる。PDCCHは、一つまたは複数個の連続的なCCE(control channel elements)のアグリゲーション(aggregation)上に送信される。CCEは、無線チャネルの状態による符号化率をPDCCHに提供するために使われる論理的割当単位である。CCEは、複数のリソース要素グループ(resource element group)に対応される。CCEの数とCCEにより提供される符号化率の関係によって、PDCCHのフォーマット及び可能なPDCCHのビット数が決定される。
PDCCHを介して送信される制御情報をダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)という。DCIは、PDSCHのリソース割当(これをDLグラント(downlink grant)ともいう)、PUSCHのリソース割当(これをULグラント(uplink grant)ともいう)、任意のUEグループ内の個別UEに対する送信パワー制御命令のセット及び/またはVoIP(Voice over Internet Protocol)の活性化を含むことができる。
基地局は、UEに送ろうとするDCIによって、PDCCHフォーマットを決定し、制御情報にCRC(cyclic redundancy check)を付ける。CRCにはPDCCHの所有者(owner)や用途によって、固有な識別子(radio network temporary identifier:RNTI)がマスキングされる。特定UEのためのPDCCHの場合、UEの固有識別子、例えば、C−RNTI(cell−RNTI)がCRCにマスキングされることができる。または、ページングメッセージのためのPDCCHの場合、ページング指示識別子、例えば、P−RNTI(paging−RNTI)がCRCにマスキングされることができる。システム情報ブロック(system information block:SIB)のためのPDCCHの場合、システム情報識別子、SI−RNTI(system information−RNTI)がCRCにマスキングされることができる。UEのランダムアクセスプリアンブルの送信に対する応答であるランダムアクセス応答を指示するために、RA−RNTI(random access−RNTI)がCRCにマスキングされることができる。
3GPP LTEでは、PDCCHの検出のためにブラインド復号を使用する。ブラインド復号は、受信されるPDCCH(これを候補(candidate)PDCCHという)のCRC(Cyclic Redundancy Check)に所望の識別子をデマスキングし、CRCエラーをチェックすることで、該当PDCCHが自分の制御チャネルかどうかを確認する方式である。基地局は、無線機器に送ろうとするDCIによってPDCCHフォーマットを決定した後、DCIにCRCを付けて、PDCCHの所有者(owner)や用途によって固有な識別子(RNTI)をCRCにマスキングする。
アップリンクチャネルは、PUSCH、PUCCH、SRS(Sounding Reference Signal)、PRACH(Physical Random Access Channel)を含む。
図5は、3GPP LTEにおいて、アップリンクサブフレームの構造を示す。
図5を参照すると、アップリンクサブフレームは、周波数領域で制御領域とデータ領域とに分けられる。制御領域には、アップリンク制御情報が送信されるためのPUCCH(Physical Uplink Control Channel)が割り当てられる。データ領域には、データ(場合によって、制御情報も共に送信されることができる)が送信されるためのPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)が割り当てられる。
一つのUEに対するPUCCHは、サブフレームでリソースブロック対(RB pair)に割り当てられる。リソースブロック対に属するリソースブロックは、第1のスロットと第2のスロットの各々で互いに異なる副搬送波を占める。PUCCHに割り当てられるリソースブロック対に属するリソースブロックが占める周波数は、スロット境界(slot boundary)を基準にして変更される。これをPUCCHに割り当てられるRB対がスロット境界で周波数ホッピング(frequency−hopped)されたという。
UEがアップリンク制御情報を時間によって互いに異なる副搬送波を介して送信することによって、周波数ダイバーシティ利得を得ることができる。mは、サブフレーム内でPUCCHに割り当てられたリソースブロック対の論理的な周波数領域位置を示す位置インデックスである。
PUCCH上に送信されるアップリンク制御情報には、HARQ(hybrid automatic repeat request)ACK(acknowledgement)/NACK(non−acknowledgement)、ダウンリンクチャネル状態を示すCQI(channel quality indicator)、アップリンク無線リソース割当要求であるSR(scheduling request)などがある。
PUSCHは、トランスポートチャネル(transport channel)であるUL−SCHにマッピングされる。PUSCH上に送信されるアップリンクデータは、TTIの間に送信されるUL−SCHのためのデータブロックであるトランスポートブロック(transport block)である。前記トランスポートブロックは、ユーザ情報である。または、アップリンクデータは、多重化された(multiplexed)データである。多重化されたデータは、UL−SCHのためのトランスポートブロックと制御情報が多重化されたものである。例えば、データに多重化される制御情報には、CQI、PMI(precoding matrix indicator)、HARQ、RI(rank indicator)などがある。または、アップリンクデータは、制御情報のみで構成されることもできる。
<キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation:CA)>
以下、キャリアアグリゲーションシステムに対して説明する。
キャリアアグリゲーションシステムは、多数のコンポーネントキャリア(component carrier:CC)をアグリゲーションすることを意味する。このようなキャリアアグリゲーションにより、既存のセルの意味が変更された。キャリアアグリゲーションによると、セルとは、ダウンリンクコンポーネントキャリアとアップリンクコンポーネントキャリアの組み合わせ、または単独のダウンリンクコンポーネントキャリアを意味する。
また、キャリアアグリゲーションで、セルは、プライマリセル(primary cell)、セカンダリセル(secondary cell)、及びサービングセル(serving cell)に区分されることができる。プライマリセルは、プライマリ周波数で動作するセルを意味し、UEが基地局との初期接続確立過程(initial connection establishment procedure)または接続再確立過程を実行するセル、またはハンドオーバ過程でプライマリセルに指示されたセルを意味する。セカンダリセルは、セカンダリ周波数で動作するセルを意味し、RRC接続が確立されると設定され、追加的な無線リソースの提供に使われる。
キャリアアグリゲーションシステムは、アグリゲーションされる搬送波が連続している連続(contiguous)キャリアアグリゲーションシステムと、アグリゲーションされる搬送波が互いに離れている不連続(non−contiguous)キャリアアグリゲーションシステムと、に区分されることができる。以下、単純にキャリアアグリゲーションシステムという時、これはコンポーネントキャリアが連続する場合と連続しない場合の両方ともを含むと理解しなければならない。ダウンリンクとアップリンクとの間にアグリゲーションされるコンポーネントキャリアの数は、異なるように設定されることができる。ダウンリンクCC数とアップリンクCC数が同じ場合を対称的(symmetric)アグリゲーションといい、その数が異なる場合を非対称的(asymmetric)アグリゲーションという。
一方、キャリアアグリゲーション技術は、再びインターバンド(inter−band)CAとイントラバンド(intra−band)CA技術とに分けられる。前記インターバンド(inter−band)CAは、互いに異なる帯域に存在する各CCをアグリゲーションして使用する方法であり、イントラバンド(intra−band)CAは、同じ周波数帯域内の各CCをアグリゲーションして使用する方法である。また、前記CA技術は、より詳細には、再びイントラバンド(Intra−Band)連続(Contiguous)CA及びイントラバンド(Intra−Band)不連続(Non−Contiguous)CA、並びにインターバンド(Inter−Band)不連続(Non−Contiguous)CAとに分れられる。
図6a及び図6bは、イントラバンド(intra−band)キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation;CA)を示す概念図である。
図6aは、イントラバンド連続(continguous)CAを示しており、図6bは、イントラバンド不連続(non−continguous)CAを示している。
LTE−Advanceの場合、高速無線送信の実現のためにアップリンク(Uplink)MIMOとキャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation)を含む多様な技法が追加されている。LTE−Advanceで論議されているCAは、図6aに示すイントラバンド(intra−band)連続(Contiguous)CAと図6bに示すイントラバンド(intra−band)不連続(Non−Contiguous)CAとに分けられる。
図7a及び図7bは、インターバンド(inter−band)キャリアアグリゲーションを示す概念図である。
図7aは、インターバンドCAのための低いバンドと高いバンドの結合を示しており、図7bは、インターバンドCAのための類似の周波数バンドの結合を示している。
即ち、インターバンドキャリアアグリゲーションは、図7aに示すように、インターバンド(inter−band)CAのRF特性が互いに異なる、低いバンド(low−band)と高いバンド(high−band)のキャリア(carrier)間のインターバンド(inter−band)CAと、図7bに示すように、RF(radio frequency)特性が類似して各コンポーネントキャリア(component carrier)別に共通のRF端子を使用することができる類似周波数のインターバンド(inter−band)CAと、に分けられる。
表1及び表2のように動作帯域が決まっている時、各国家の周波数配分機構は、各国の状況に合わせてサービス事業者に特定周波数を配分することができる。
一方、現在5G NR技術では、通信の安定性のためにLTEとNRを二重接続する方法の案(EN−DC)を進行中である。ただし、LTEを利用するダウンリンク搬送波とNRを利用するダウンリンク搬送波をアグリゲーションした状態で、アップリンク信号を送信する場合、ハーモニック(harmonic)成分及び相互変調歪み(intermodulation distortion:IMD)成分が発生して、端末自身のダウンリンク帯域に影響を与えることができる。
より詳細では、端末は、端末のアンテナポートの各々に対する最小平均電力である基準感度電力レベル(reference sensitivity power level、REFSENS)を満たすように設定されるべきである。しかし、前記ハーモニック成分及び/またはIMD成分が発生する場合、ダウンリンク信号に対するREFSENSを満たさない危険がある。即ち、前記REFSENSは、処理量(throughput)が基準測定チャネルの最大処理量の95%以上になるように設定されるべきである。しかし、ハーモニック成分及び/またはIMD成分が発生する場合、処理量が最大処理量の95%以下に落ちる危険がある。
したがって、EN−DC端末のハーモニック成分及びIMD成分の発生の有無を判断し、ハーモニック成分及び/またはIMD成分が発生する場合、該当周波数帯域に対してMSD(Maximum Sensitivity Degradation)値を定義することによって、自分の送信信号による自己受信帯域でのREFSENSに対する緩和(relaxation)を許容することができる。ここで、前記MSDは、REFSENSの許容された最大低下として、特定周波数帯域におけるREFSENSは、定義されたMSDの量ほど緩和されることができる。
それによって、本明細書では、2個以上のダウンリンク搬送波と2個のアップリンク搬送波をアグリゲーションするように設定された端末に対して、ハーモニック成分及び相互変調歪みを除去(または、減少)するためのMSD値を提案する。
<本明細書の開示>
以下では、複数個のダウンリンク搬送波及び2個のアップリンク搬送波のアグリゲーション状況で、端末が2個のアップリンク搬送波を介してアップリンク信号を送信する場合、自分のダウンリンク帯域に干渉が漏洩されるかどうかを分析した後、これに対する解決策を提示する。
図8は、アップリンク帯域を介して送信されるアップリンク信号が自分のダウンリンク帯域に流入される状況を示す。
図8を参照すると、キャリアアグリゲーションにより3個のダウンリンク帯域が設定され、2個のアップリンク帯域が設定された状況で、端末が2個のアップリンク帯域を介してアップリンク信号を送信する場合、アップリンク信号の周波数帯域によって発生するハーモニック(harmonics)成分と相互変調歪み(intermodulation distortion:IMD)成分が自分のダウンリンク帯域に流入されることができる。前記のような状況で、ハーモニック成分及び/またはIMD成分によってダウンリンク信号の受信感度が落ちることを防止するために、REFSENSを補正することができるMSD(Maximum Sensitivity Degradation)値を提示する。さらに、これを端末が適切に解決しても、交差分離(cross isolation)とPCBによるカップリング損失(coupling loss)によって自分のダウンリンク帯域での受信感度レベルが低下されることを完全に防止できないため、既存の端末が満たすべき要求事項を緩和させる方法の案を提示する。
図9は、大陸別動作帯域の使用例を示す。
図9を参照して分かるように、ヨーロッパでは、表1によるE−UTRA動作帯域のうち、帯域1、3、7、8、20及び28と、表2によるNR動作帯域のうち、帯域n78及びn258が使われることができる。アジアでは、表1によるE−UTRA動作帯域のうち、帯域1、3、5、7、8、18、19、21、39、41及び42と、表2によるNR動作帯域のうち、帯域n77、n78、n79及びn258が使われることができる。また、北米では、表1によるE−UTRA動作帯域のうち、帯域2、4、5、12、13、41、65及び71と、表2によるNR動作帯域のうち、帯域n257、n260及びn261が使われることができる。
図9に示す周波数帯域使用内訳を整理すると、以下の表3の通りである。
図9及び表3を参照すると、大陸(地域)別に、互いに異なる周波数帯域を使用し、場合によって、周波数帯域のうち各大陸が共通に使用する周波数帯域がある。例えば、E−UTRA動作帯域1、3、7及び8等は、ヨーロッパとアジアで共通に使用する周波数帯域であり、E−UTRA動作帯域5及び41等は、アジアと北米で共通に使用する周波数帯域である。
一方、各大陸(地域)で使われる周波数帯域は、図9及び表3に限定されるものではない。即ち、図9及び表3に表示されない周波数帯域としても、各大陸(地域)で使われることができる。
I.第1の開示
第1の開示では、6GHz以下での2DL/2UL DC(dual connectivity)帯域の組み合わせに対するMSDレベルを提案する。特に、第1の開示では下記の帯域の組み合わせに対してIMDによるMSDレベルを提案する。
−4th IMD:DC_5A−n78A、DC_8A−n78A、DC_26A−n78A
−5th IMD:DC_28A−n78A
第1の開示は、自己干渉(self−interference)が自分の受信周波数帯域に影響を及ぼす場合、DC動作をサポートするためのMSD値を提供する。
NRに対して、LTEシステムのような6GHz以下のNSA(non−standalone)端末に対する共有アンテナRFアーキテクチャが考慮されることができる。したがって、MSDレベルを誘導するために一般的なNSA DC端末のための共有アンテナRFアーキテクチャが考慮されることができる。しかし、NR DC端末に対する一部DC帯域の組み合わせは、NR帯域とLTE帯域との間の動作周波数範囲がDC_42A−n77A、DC_42A−n78A及びDC_41_n41Aのように重複する場合を意味する別途のRFアーキテクチャを考慮しなければならない。
1.LTE帯域でのIMD問題
NSA DC端末に対する共存分析結果に基づいて、下記の二つのケースに対するMSDレベルが決定されることができる。
−4th IMD:DC_5A−n78A、DC_8A−n78A、DC_26A−n78A
−5th IMD:DC_28A−n78A
2.IMDによるMSD値
表4は、6GHz以下でMSDレベルを導出するためのUE RF front−end構成要素パラメータを示す。
表5は、RF構成要素による隔離レベル(isolation level)を示す。
ここで、隔離レベル(isolation level)とは、信号が素子やアンテナを通過する時、該当周波数での信号の強度がどれくらい減少されて通過するかを示す。例えば、表5を参照すると、信号がアンテナからアンテナに伝達される時、その強度が10dB減少され、信号が該当周波数で受信される場合、50dB減少されて送信されることができる。
表4及び表5に基づいて、本明細書は、表6乃至表7のようなMSDレベルを提案する。表6は、4次IMDを解決するために提案されるMSDを示し、表7は、5次IMDを解決するために提案されるMSDを示す。
表6及び表7で記載されたテスト設定及び提案されたMSDレベルに基づいて、第1の開示では下記のように提案する。
−提案1:提案されたテスト構成及びMSDレベルは、MSDに対する要求事項を満たすために考慮されなければならない。
II.第2の開示
第2の開示では、6GHz以下での3DL/2UL DC帯域の組み合わせに対するMSDレベルを提案する。自己干渉問題を解決するために検討が必要な6GHz以下のDC帯域の組み合わせは、下記の通りである。
また、下記のようないくつかの3DL/2UL DC組み合わせは、自分の3次受信周波数帯域に対する自己干渉が問題になることができる。
−2nd IMD:
3DL_DC_5A−7A−n78A w/2UL_DC_5A−n78A→2nd IMD into B7
3DL_DC_5A−7A−n78A w/2UL_DC_7A−n78A→2nd IMD into B5
−3rd IMD:
3DL_DC_1A−5A−n78A w/2UL_DC_5A−n78A→3rd IMD into B1
−4th IMD:
3DL_DC_1A−7A−n78A w/2UL_DC_1A−n78A→4th IMD into B7
3DL_DC_1A−7A−n78A w/2UL_DC_7A−n78A→4th IMD into B1
−5th IMD:
3DL_DC_1A−5A−n78A w/2UL_DC_1A−n78A→5th IMD into B5
3DL_DC_5A−7A−n78A w/2UL_DC_7A−n78A→5th IMD into B5
4DL/2UL DCの場合、3DL/2UL DCコンボと2DL/2UL DCコンボのように、低い周波数のDC帯域の組み合わせではIMD問題が解決されることもできる。したがって、4DL/2UL DC組み合わせと5DL/2UL DC組み合わせは、LTE×DL/2UL CA帯域の組み合わせのようにMSD問題が発生しない。
NR帯域とLTE E−UTRA帯域との間の二重接続(dual connectivity)をサポートするために、自己干渉による3次受信周波数帯域でのMSD値を分析する必要がある。したがって、第2の開示では、3DL/2UL NSA DC帯域の組み合わせでのMSD値を提供する。
NRに対して、LTEシステムのような6GHz以下のNSA(non−standalone)端末に対する共有アンテナRFアーキテクチャが考慮されることができる。したがって、MSDレベルを誘導するために一般的なNSA DC端末のための共有アンテナRFアーキテクチャが考慮されることができる。しかし、NR DC端末に対する一部DC帯域の組み合わせは、NR帯域とLTE帯域との間の動作周波数範囲がDC_42A−n77A、DC_42A−n78A及びDC_41_n41Aのように重複する場合を意味する別途のRFアーキテクチャを考慮しなければならない。
1.3次LTE帯域でのIMD問題
NSA DC端末に対する共存分析結果に基づいて、下記の四つのケースに対するMSDレベルが決定されることができる。前記MSDレベルを分析する時、ハーモニックトラップフィルタ(harmonic trap filter)が使われることができる。
−2nd IMD:
3DL_DC_1A−3A−n77A w/2UL_DC_1A−n77A
3DL_DC_1A−3A−n77A w/2UL_DC_3A−n77A
3DL_DC_1A−3A−n78A w/2UL_DC_1A−n78A
3DL_DC_1A−21A−n77A w/2UL_DC_21A−n77A
3DL_DC_5A−7A−n78A w/2UL_DC_5A−n78A
3DL_DC_5A−7A−n78A w/2UL_DC_7A−n78A
−3rd IMD:
3DL_DC_1A−19A−n77A w/2UL_DC_19A−n77A
3DL_DC_1A−19A−n79A w/2UL_DC_1A−n79A
3DL_DC_3A−19A−n79A w/2UL_DC_3A−n79A
3DL_DC_3A−21A−n79A w/2UL_DC_21A−n79A
3DL_DC_19A−21A−n77A w/2UL_DC_21A−n77A
3DL_DC_1A−5A−n78A w/2UL_DC_5A−n78A
−4th IMD:
3DL_DC_1A−3A−n77A w/2UL_DC_1A−n77A
3DL_DC_1A−19A−n79A w/2UL_DC_19A−n79A
3DL_DC_3A−19A−n79A w/2UL_DC_19A−n79A
3DL_DC_3A−21A−n77A w/2UL_DC_3A−n77A
3DL_DC_19A−21A−n77A w/2UL_DC_19A−n77A
3DL_DC_1A−7A−n78A w/2UL_DC_1A−n78A
3DL_DC_1A−7A−n78A w/2UL_DC_7A−n78A
−5th IMD:
3DL_DC_1A−3A−n78A w/2UL_DC_3A−n78A
3DL_DC_1A−3A−n79A w/2UL_DC_3A−n79A
3DL_DC_1A−21A−n77A w/2UL_DC_1A−n77A
3DL_DC_3A−21A−n77A w/2UL_DC_21A−n77A
3DL_DC_19A−21A−n79A w/2UL_DC_19A−n79A
3DL_DC_1A−5A−n78A w/2UL_DC_1A−n78A
3DL_DC_5A−7A−n78A w/2UL_DC_7A−n78A
2.IMDによるMSD値
表9は、6GHz以下でMSDレベルを導出するためのRF構成要素隔離パラメータを示す。リストにある全てのDC帯域の組み合わせに対する共有アンテナRFアーキテクチャを考慮することができる。
表10は、RF構成要素による隔離レベルを示す。
表9及び表10に基づいて表11乃至表14のようにMSDレベルを提案する。
表11は、2次IMDを解決するために提案されるMSDを示し、表12は、3次IMDを解決するために提案されるMSDを示し、表13は、4次IMDを解決するために提案されるMSDを示し、表14は、5次IMDを解決するために提案されるMSDを示す。
表11乃至表14に記載されたテスト設定に基づいて、MSD値が導出されることができる。表11乃至表14に記載されたテスト設定及び提案されたMSDレベルに基づいて、第2の開示は、下記のように提案する。
−提案1:4DL/2UL、5DL/2UL及び6DL/2UL NSA DC帯域の組み合わせは、LTE×DL/2UL CA帯域の組み合わせのようなMSDを定義する必要がない。
−提案2:提供されたMSDテスト設定及びMSD値は、MSD要求事項を定義する時に考慮されることができる。
図10は、本明細書の開示による流れ図であり、図11は、本明細書の開示による一例示を示す。
図10を参照すると、E−UTRAとNRとの間の二重接続をサポートする端末は、ダウンリンク信号の受信に適用するために、基準感度(reference sensitivity、REFSENS)に対するMSD(Maximum Sensitivity Degradation)をあらかじめ設定できる(S1010)。端末は、ダウンリンク信号を受信する時、あらかじめ設定されたMSD値を適用してダウンリンク信号を受信することができる(S1020)。
図8で説明した通り、E−UTRAとNRとの間の二重接続をサポートする端末の場合、端末が2個のアップリンク帯域を介してアップリンク信号を送信する時、アップリンク信号の周波数帯域によって発生するハーモニック(harmonics)成分及び/または相互変調歪み(intermodulation distortion:IMD)成分が自分のダウンリンク帯域に流入されることができる。このとき、ハーモニック成分及び/またはIMD成分によってダウンリンク信号の受信感度が落ちることを防止するために、端末は、REFSENSを補正するMSD(Maximum Sensitivity Degradation)を適用してダウンリンク信号を受信することができる。
ここで、あらかじめ設定されたMSDは、表6乃至表7、表11乃至表14に記載されたMSD値である。即ち、表6乃至表7、表11乃至表14に記載された条件が適用される場合、端末は、提案されたMSD値を適用してダウンリンク信号を受信することができる。
例えば、図11及び表11を参照すると、端末がE−UTRA動作帯域1及び3と、NR動作帯域n77との間の二重接続をサポートする時、E−UTRA動作帯域3のアップリンク中心周波数が1712.5MHzであり、E−UTRA動作帯域3のダウンリンク中心周波数が1807.5MHzである場合、2次IMD(IMD2)がダウンリンク動作帯域に流入されることができる。したがって、前記2次IMD成分(IMD2)によってダウンリンク信号の受信感度が落ちることを防止するために、基準感度を補正するようにMSD値を31.5dBに設定することができる。
同様な方法として、表6を参照すると、端末がE−UTRA動作帯域5とNR動作帯域n78との間の二重接続をサポートする時、E−UTRA動作帯域5のアップリンク中心周波数が844MHzであり、E−UTRA動作帯域5のダウンリンク中心周波数が889MHzである場合、4次IMD(IMD4)がダウンリンク動作帯域に流入されることができる。したがって、前記4次IMD成分(IMD4)によってダウンリンク信号の受信感度が落ちることを防止するために、基準感度を補正するようにMSD値を8.3dBに設定することができる。
図12は、本明細書の開示による一方法の案による無線通信システムを示すブロック図である。
図12を参照すると、無線通信システムは、一つ以上の端末100及び基地局200を含むことができる。
端末(user equipment、UE)100は、トランシーバ(transceiver)110、プロセッサ(processor)120及びメモリ(memory)130を含むことができる。メモリ130は、プロセッサ120と連結され、プロセッサ120を駆動するための多様な情報を格納することができる。トランシーバ110は、プロセッサ120と連結され、無線信号を送信及び/または受信することができる。プロセッサ120は、提案された機能、過程及び/または方法を具現することができる。
端末100は、E−UTRAとNRとの間の二重接続をサポートすることができる。端末100が少なくとも2個の搬送波を集成するように設定された場合、プロセッサ120は、トランシーバ110を制御することによって、前記少なくとも2個の搬送波のアップリンクを利用し、前記アップリンク信号を送信し、前記少なくとも2個の搬送波のダウンリンクを利用し、前記ダウンリンク信号を受信することができる。
前記少なくとも2個の搬送波が前記E−UTRA動作帯域1、3、5及び7のうち少なくとも一つ及び前記NR動作帯域n77、n78及びn79のうち一つを含む場合、前記プロセッサ120は、表6乃至表7及び表11乃至表14によってあらかじめ設定されたMSDを適用して前記ダウンリンク信号を受信することができる。
即ち、E−UTRAとNRとの間の二重接続をサポートする端末100の場合、端末100が2個のアップリンク帯域を介してアップリンク信号を送信する時、アップリンク信号の周波数帯域によって発生するハーモニック成分及び/またはIMD成分が自分のダウンリンク帯域に流入されることができ、ハーモニック成分及び/またはIMD成分によってダウンリンク信号の受信感度が落ちることを防止するために、端末100は、REFSENSを補正するMSDを適用してダウンリンク信号を受信することができる。
ここで、あらかじめ設定されたMSDは、表6乃至表7、表11乃至表14に記載されたMSD値である。即ち、表6乃至表7、表11乃至表14に記載された条件が適用される場合、端末は、提案されたMSD値を適用してダウンリンク信号を受信することができる。
例えば、表11を参照すると、端末がE−UTRA動作帯域1及び5と、NR動作帯域n78との間の二重接続をサポートする時、E−UTRA動作帯域1のアップリンク中心周波数が1932MHzであり、E−UTRA動作帯域1のダウンリンク中心周波数が2122MHzである場合、3次IMD(IMD3)がダウンリンク動作帯域に流入されることができる。したがって、前記3次IMD成分(IMD3)によってダウンリンク信号の受信感度が落ちることを防止するために、基準感度を補正するようにMSD値を18.1dBに設定することができる。
基地局200は、トランシーバ210、プロセッサ220及びメモリ230を含むことができる。メモリ230は、プロセッサ220と連結され、プロセッサ220を駆動するための多様な情報を格納する。トランシーバ210は、プロセッサ220と連結され、無線信号を送信及び/または受信する。プロセッサ220は、提案された機能、過程及び/または方法を具現する。前述した実施例における基地局の動作は、プロセッサ220により具現されることができる。
基地局200は、トランシーバ210を利用して端末100からアップリンク信号を受信することができ、トランシーバ210を利用して端末100にダウンリンク信号を送信することができる。基地局200がダウンリンク信号を送信する時、端末100は、表6乃至表7、表11乃至表14によってあらかじめ設定されたMSD値を利用して前記ダウンリンク信号を受信することができる。
前記プロセッサは、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路及び/またはデータ処理装置を含むことができる。メモリは、ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/または他の格納装置を含むことができる。RF部は、無線信号を処理するためのベースバンド回路を含むことができる。実施例がソフトウェアで具現される時、前述した技法は、前述した機能を遂行するモジュール(過程、機能など)で具現されることができる。モジュールは、メモリに格納され、プロセッサにより実行されることができる。メモリは、プロセッサの内部または外部にあり、よく知られた多様な手段でプロセッサと連結されることができる。
前述した例示的なシステムにおいて、方法は、一連のステップまたはブロックで流れ図に基づいて説明されているが、本発明は、ステップの順序に限定されるものではなく、あるステップは、前述と異なるステップと、異なる順序にまたは同時に発生できる。また、当業者であれば、流れ図に示すステップが排他的でなく、他のステップが含まれ、または流れ図の一つまたはそれ以上のステップが本発明の範囲に影響を及ぼさずに削除可能であることを理解することができる。
図13は、図12に示す無線機器のトランシーバの詳細ブロック図である。
図13を参照すると、トランシーバ110は、送信機111と受信機112を含む。前記送信機111は、DFT(Discrete Fourier Transform)部1111、副搬送波マッパ1112、IFFT部1113及びCP挿入部1114、無線送信部1115を含む。前記送信機111は、変調器(modulator)をさらに含むことができる。また、例えば、スクランブルユニット(図示せず;scramble unit)、モジュレーションマッパ(図示せず;modulation mapper)、レイヤマッパ(図示せず;layer mapper)及びレイヤパーミュテータ(図示せず;layer permutator)をさらに含むことができ、これは前記DFT部1111の前に配置されることができる。即ち、PAPR(peak−to−averageページング区間(PO)power ratio)の増加を防止するために、前記送信機111は、副搬送波に信号をマッピングする以前にまず情報をDFT部1111を経るようにする。DFT部1111により拡散(spreading)(または、同じ意味でプリコーディング)された信号を副搬送波マッパ1112を介して副搬送波マッピングをした後、再びIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部1113を経て時間軸上の信号で作る。
DFT部1111は、入力されるシンボルにDFTを実行して複素数シンボル(complex−valued symbol)を出力する。例えば、Ntxシンボルが入力される場合(ただし、Ntxは、自然数)、DFTの大きさ(size)は、Ntxである。DFT部1111は、変換プリコーダ(transform precoder)と呼ばれる。副搬送波マッパ1112は、前記複素数シンボルを周波数領域の各副搬送波にマッピングさせる。前記複素数シンボルは、データ送信のために割り当てられたリソースブロックに対応するリソース要素にマッピングされることができる。副搬送波マッパ1112は、リソースマッパ(resource element mapper)と呼ばれる。IFFT部1113は、入力されるシンボルに対してIFFTを実行して時間領域信号であるデータのための基本帯域(baseband)信号を出力する。CP挿入部1114は、データのための基本帯域信号の後部分の一部を複写してデータのための基本帯域信号の前部分に挿入する。CP挿入を介してISI(Inter−Symbol Interference)、ICI(Inter−Carrier Interference)が防止されて多重経路チャネルでも直交性が維持されることができる。
他方、受信機112は、無線受信部1121、CP除去部1122、FFT部1123、そして、等化部1124などを含む。前記受信機112の無線受信部1121、CP除去部1122、FFT部1123は、前記送信機111での無線送信部1115、CP挿入部1114、IFFT部1113の逆機能を実行する。前記受信機112は、復調器(demodulator)をさらに含むことができる。