JP6704815B2 - 発電装置 - Google Patents

発電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6704815B2
JP6704815B2 JP2016156615A JP2016156615A JP6704815B2 JP 6704815 B2 JP6704815 B2 JP 6704815B2 JP 2016156615 A JP2016156615 A JP 2016156615A JP 2016156615 A JP2016156615 A JP 2016156615A JP 6704815 B2 JP6704815 B2 JP 6704815B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure receiving
flow path
receiving chamber
chamber
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016156615A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018026936A (ja
Inventor
丹羽 直幹
直幹 丹羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP2016156615A priority Critical patent/JP6704815B2/ja
Publication of JP2018026936A publication Critical patent/JP2018026936A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6704815B2 publication Critical patent/JP6704815B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

本発明は、発電装置に関する。
構造物が受ける動的荷重を電気エネルギーとして取り出す技術が種々検討されている。例えば、特許文献1では、構造物にかかる振動エネルギーを圧電素子により電気エネルギーに変換した後に回収する装置が示されている。
特開2002−61708号公報
構造物が受ける動的荷重は、その種類や荷重を受ける位置に応じて、その大きさや周波数が変化する。そのため、電気エネルギーへの変換率を高めるためには、装置の取り付け位置等に応じて設計を変更することが望まれる。
本発明は上記を鑑みてなされたものであり、動的荷重を高効率で電気エネルギーに変換することができると共に、より設計の自由度が高められた発電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る発電装置は、平板状の筐体と、前記筐体の内部に設けられる流路部と、前記筐体の内部に設けられ、前記流路部の一方の端部に前記流路部から連続して設けられる受圧室と、前記筐体の内部に設けられ、前記受圧室が設けられる側の前記流路部の端部とは逆側の端部に前記流路部から連続して設けられる吸収室と、前記流路部の周囲を巻回するコイルと、前記流路部内を前記流路部に沿った摺動が可能な磁石と、を有し、前記流路部、前記受圧室、及び、前記吸収室の内部には流体が充填されていて、前記受圧室は、前記筐体に対する外方からの荷重により容積が変化する。
上記の発電装置では、外方からの荷重の変化を筐体が受けることによって、受圧室が変形する。このため、受圧室と吸収室との間で内圧差が生じるため、内圧差を小さくするように流体が移動する。発電装置では、この流体の移動を利用して、コイルが巻回された流路部内を磁石が移動することで電磁誘導により発電が行われる。このように、発電装置では、電磁誘導を用いて外方からの動的荷重を高効率で電気エネルギーに変換することが可能となっている。さらに、この発電装置では、圧電素子を用いた構成と比較して、所望の剛性を有する装置を製造する際の設計の自由度が高められている。
また、本発明の他の形態に係る発電装置は、平板状の筐体と、前記筐体の内部に設けられる流路部と、前記筐体の内部に設けられ、前記流路部の一方の端部に前記流路部から連続して設けられる受圧室と、前記筐体の内部に設けられ、前記流路部の前記受圧室が設けられる側の端部とは逆側の端部に前記流路部から連続して設けられる吸収室と、前記流路部の周囲を巻回するコイルと、を有し、前記流路部、前記受圧室、及び、前記吸収室の内部には磁性流体が充填されていて、前記受圧室は、前記筐体に対する外方からの荷重により容積が変化する。
上記の発電装置では、外方からの荷重の変化を筐体が受けることによって、受圧室が変形する。このため、受圧室と吸収室との間で内圧差が生じるため、内圧差を小さくするように磁性流体が移動する。発電装置では、この流体の移動を利用して、コイルが巻回された流路部内を磁性流体が移動することで電磁誘導により発電が行われる。このように、発電装置では、電磁誘導を用いて外方からの動的荷重を高効率で電気エネルギーに変換することが可能となっている。さらに、この発電装置では、圧電素子を用いた構成と比較して、所望の剛性を有する装置を製造する際の設計の自由度が高められている。
ここで、前記流路部、前記受圧室、及び、前記吸収室は、平面視において互いに重ならない位置に設けられ、前記筐体は、平面視において前記受圧室と重なる位置に受圧部を有し、前記受圧部に対する外方からの荷重により、前記受圧室の容積が変化する態様とすることができる。
上記のように、受圧室と重なる位置に受圧部を有し、受圧部に対する外方からの荷重により受圧室の容積が変化する態様とすることで、外方からの荷重による受圧室の変形を好適に行うことができるため、電気エネルギーへの変換効率がより高められる。
また、前記流路部、前記受圧室、及び、前記吸収室は、平面視において互いに重ならない位置に設けられ、前記受圧室は、平面視において互いに重ならない位置に複数設けられ、隣接する前記受圧室の間に前記吸収室が設けられ、前記流路部は、複数の前記受圧室のそれぞれと前記吸収室との間に設けられる態様とすることができる。
上記のように、複数の受圧室が設けられると共に、隣接する受圧室の間に吸収室を設ける構成とすることで、複数の受圧室と吸収室とをより効率よく配置することができる。また、発電を行うための流路も多数設けることが可能となるため、電気エネルギーへの変換効率がより高められる。
また、前記流路部、前記受圧室、及び、前記吸収室と、前記筐体と、の間に設けられ、導体により前記コイルからの配線が形成された配線層をさらに有し、前記配線層は、外方からの荷重に対して変形可能な弾性を有している態様とすることができる。
このように、配線層を設けることで、流路部が複数設けられていることによりコイルからの配線を多数設ける必要がある場合にも、この配線を配線層で取りまとめることができ、配線を単純化できることから、製造効率が向上すると共に、設計の自由度がさらに高められる。
本発明によれば、動的荷重を高効率で電気エネルギーに変換することができると共に、より設計の自由度が高められた発電装置が提供される。
本発明の第1実施形態に係る発電装置の概略構成図である。 図1のII−II断面図である。 発電装置の取り付け位置について説明する図である。 発電装置の取り付け位置について説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る発電装置の概略構成図である。 第2実施形態に係る発電装置の変形例を説明する図である。 本発明の第3実施形態に係る発電装置の概略構成図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る発電装置の概略構成図である。また、図2は、図1のII−II断面図である。
図1及び図2に示す発電装置1は平板状であり、平板状の筐体における主面に対してかかる動的荷重を電気エネルギーに変換することにより発電を行う装置である。発電装置1では、電磁誘導を利用して、筐体に対して受ける力を電気エネルギーに変換する。なお、本実施形態における「動的荷重」とは時間経過と共に大きさや向きが変化する荷重のことである。したがって、特定の方向への同一の大きさの力がかかっている状態は、動的荷重には含まれない。
図1及び図2に示すように、発電装置1は、平板状の筐体10と、筐体10内に形成された空間である受圧室11、吸収室12、及び、受圧室11と吸収室12とを連結する流路部13と、筐体10の主面に設けられた受圧部15と、流路部13の周囲に巻回されたコイル17と、流路部13内に配置された磁石19と、を有している。受圧室11、吸収室12、及び、流路部13は連通していて、その内部に流体Wが充填されている。流体Wは、受圧室11、吸収室12、及び、流路部13内を移動可能となっている。発電装置1における流体Wとして用いることができる材料については後述する。
筐体10は、円盤状を呈している。筐体10の材質は特に限定されず、例えば、金属又は樹脂等を用いることができるが、磁性体とは異なる材料を用いることが好ましい。なお、図1,2に示すように、筐体10が受圧室11、吸収室12及び流路部13の内面に露出する場合、後述の受圧部15が荷重を受けた際に変形可能なヤング率を有する材料が選択される。受圧部15への荷重によって筐体10が変形することで、受圧室11の容積が変化する。筐体10を構成する材料の好適なヤング率は、例えば1.0GPa〜2.5GPa程度とすることができ、エンジニアリングプラスチック等を用いることができる。
受圧室11は、円盤状の筐体10の内部且つ中央に設けられる空間である。吸収室12は、筐体10の外周に沿って筐体10の内部に設けられる円環状の空間である。また、流路部13は、筐体10内の受圧室11と吸収室12との間を接続する空間である。本実施形態の発電装置1では、筐体10の中央に設けられる受圧室11と外周に沿って設けられる吸収室12とを結ぶように、放射状に延びる8つの流路部13が設けられている。流路部13は、所定の径を有する筒状の領域であり、その両端で受圧室11及び吸収室12と連続している。流路部13の数は適宜変更することができる。発電装置1では、受圧室11及び吸収室12に対して流路部13の径が小さくされているが、この関係についても適宜変更することができる。
上記の受圧室11、吸収室12及び流路部13は、平面視、すなわち、発電装置1の主面に対して直交する方向から見たときに、互いに重ならない位置に設けられる。
なお、受圧室11、吸収室12及び流路部13は、上述のように筐体10の内部に空間を設けることにより形成してもよいし、筐体10とは異なる材料によって形成されてもよい。受圧室11、吸収室12及び流路部13を筐体10とは異なる材料によって形成する場合、材質は磁性体とは異なる材料が選択されることが好ましい。また、受圧室11の周囲を形成する材料としては、受圧部15が荷重を受けた際に変形可能なヤング率を有する材料が選択される。また、受圧室11、吸収室12及び流路部13を筐体10とは異なる材料によって形成する場合、筐体10内の受圧室11、吸収室12及び流路部13と対向する面の形状は適宜変更することができる。ただし、後述のように、受圧部15と受圧室11の間には、外方からの荷重を伝達するための領域が設けられる。
受圧部15は、筐体10における円形状の主面に設けられ、外方からの荷重を受けて筐体10に伝達する機能を有する。受圧部15は、平面視(主面の上方から見た場合)において、受圧室11と重なる位置に設けられる。受圧部15は、図1,2に示すように、平面視において受圧室11の全面に対して重なる位置に設けられることが好ましい。このような構成とすることで、外方からの荷重を受圧室11側へ好適に伝達することができる。したがって、受圧部15の材質は特に限定されない。
図2に示すように、受圧部15は、筐体10の主面よりも外方に突出している形状とすることができる。この場合、筐体10の主面に対してかかる荷重を受圧部15で受けることができ、その荷重を筐体10の受圧室11側へ向けて好適に伝達することができる。なお、筐体10の主面と受圧部15の露出面(外方側に露出している側の主面)とを同じ高さにしてもよいが、その場合には、受圧部15から受圧室11へは筐体10を経て荷重を伝達することができるが、筐体10が荷重を受けた場合には内部に伝達できないような構造とする必要がある。すなわち、外方からの荷重を受圧室11に対しては伝達可能であり、且つ、他の領域(吸収室12、流路部13等)へは外方からの荷重を伝達しない構成とする。
本実施形態に係る発電装置1では、受圧部15が受ける荷重の変化を受圧室11の容積の変化へと反映することが可能な構造であることが求められる。具体的には、受圧室11の内面を構成する材料は、受圧部15にかかる荷重の変化を受けて変形が可能な材料である。また、受圧部15が受ける荷重が変化した場合には、その変化を受圧室11の内面の形状変化に反映可能とする必要がある。発電装置1の場合には、受圧室11の内面は筐体10により形成されていて、筐体10に対して受圧部15が物理的に接続していることで、受圧部15が受ける荷重の変化が筐体10に対して伝達され、筐体10が変形することで、受圧室11の容積が変化する。
流路部13の周囲には導体によるコイル17が巻回されている。図1,2に示すように、1つの流路部13に対して1本のコイルがそれぞれ巻回されていて、両端部はそれぞれ導線によりキャパシタ等の蓄電手段(図示省略)に対して接続されている。
また、流路部13の内部には、磁石19が配置されている。磁石19の形状は特に限定されないが、磁石19の外径は流路部13の内径と略同等とされていて、流路部13に沿った摺動が可能となっている。磁石19は、コイル17が巻回された複数の流路部13それぞれの内部に設けられる。なお、受圧室11と流路部13との間、及び、流路部13と吸収室12との間には、それぞれ流体Wの移動は許容するが磁石19の移動を規制するための規制部が設けられることが好ましい。規制部としては、例えば、流路部13の端部に設けられるメッシュや、流路部13の壁面から内側に突出する突起部等が挙げられるが、これらに限定されない。
受圧室11、吸収室12及び流路部13に充填される流体Wについては、材料は特に限定されないが、磁石19との干渉を防ぐため、磁性を有していないことが好ましい。流体Wの比重や粘度等についても特に限定されないが、流体Wの移動に伴う流路部13における磁石19の移動がスムーズであって、且つ、流路部13における流路部13内面と磁石19との隙間を経由する流体Wの移動が困難な程度に設定されることが好ましい。具体的には、流体Wとして、例えば、鉱物油を用いることができる。
上記の発電装置1は、図2に示すように受圧部15が外方から発電装置1方向への荷重Fが大きくなる(もしくはゼロから増加する)と、受圧部15が受けた力が筐体10に伝達されて、筐体10が変形する。荷重Fは、発電装置1の主面(筐体10の主面)に対して直交する方向にかかる力である。その結果、受圧室11が変形し、受圧室11の容積が小さくなり、受圧室11内の圧力が増加する。一方、吸収室12側は外方からの荷重がかからないため、吸収室12内の圧力は変化しない。ここで、流体Wは、受圧室11と吸収室12との圧力差を小さくする方向、すなわち受圧室11側から吸収室12側へ移動する。これに伴い、流路部13内の磁石19は、受圧室11側から吸収室12側へと向かう矢印A1方向へ移動する。流路部13には、上述のようにコイル17が巻回されているので、磁石19はコイル17内を移動することになる。すると、電磁誘導によりコイル17に誘導電流が流れ、導線を介して蓄電手段において蓄電される。発電装置1の場合、8個の流路部13それぞれに設けられた8個の磁石19のそれぞれが動作し、電磁誘導による発電を行う。
また、受圧部15が受ける外方からの荷重Fが小さくなる(もしくはゼロになる)と、受圧部15が荷重Fを受けた際の受圧室11の変形が元に戻ろうとすると共に筐体10の変形が元に戻る。すなわち、受圧室11の容積が荷重Fを受けていた際よりも大きくなり(もしくは元に戻り)、受圧室11内の圧力が減少する。一方、吸収室12側は外方からの荷重がかからないため、吸収室12内の圧力は変化しない。ここで、流体Wは、受圧室11と吸収室12との圧力差を小さくする方向、すなわち吸収室12側から受圧室11側へ移動する。これに伴い、流路部13内の磁石19は、吸収室12側から受圧室11側へと向かう矢印A2方向へ移動する。すると、電磁誘導によりコイル17に誘導電流が流れ、導線を介して蓄電手段において蓄電される。このときの誘導電流の流れる方向は、荷重Fを受けている際とは逆方向となる。発電装置1の場合、8個の流路部13それぞれに設けられた8個の磁石19のそれぞれが動作し、電磁誘導による発電を行う。
このように、発電装置1は、受圧部15が受ける荷重Fの大きさが変化すると、受圧室11の容積が変化する。それに伴い、受圧室11内の流体Wの圧力が変化するため、受圧室11と吸収室12との間の圧力差を小さくするように流体Wが流路部13内を移動する。この流体Wの移動に伴って磁石19が移動することで、流路部13の周囲に巻回されたコイル17に誘導電流が流れ、蓄電手段がこれを蓄電する。この結果、発電装置1は、受圧部15が受ける荷重Fの変動に応じて発電を行う発電装置として機能する。
なお、発電装置1の場合、2つの主面の双方に受圧部15が設けられるが、一方の主面のみに設けられてもよい。受圧部15が荷重Fを受けることにより、受圧室11の容積が変化する構成であれば、受圧部15の配置等は適宜変更することができる。
発電装置1の取り付け位置等について図3及び図4を参照しながら説明する。発電装置1は、図3に示す構造物70に対して好適に用いられる。図3に示す構造物70は、下部構造71に対して積層ゴム支承72を介して、上部構造73が設けられている例を示している。発電装置1は、積層ゴム支承72の端部(上端又は下端)、上部構造73における柱74及び梁75からなるフレーム内に架設されるブレース76の端部(上端又は下端)、構造物70に設けられるスラブ77と梁75との間等に設けることができる。
図4(A)では、発電装置1がブレース76の端部に設けられる際の取り付け例を示している。発電装置1は、ブレース76の端部であり、構造物70のフレーム(柱74又は梁75)との接合部に設けられる。ブレース76とフレームとの接合部にはブラケット78が設けられ、発電装置1は、ブラケット78とブレース76との間に挟み込んだ状態でボルト79もしくはナット等により固定される。ブラケット78のブレース76側の端面はブレース76の軸線に対して直交する面に延びるように形成されて、発電装置1はこのブラケット78の端面に沿った形で取り付けられる。これにより、発電装置1は、ブラケット78における発電装置1の取り付け面に対して垂直な方向、すなわち、ブレース76の軸線方向の荷重の変化を受けて発電を行うことができる。
図4(B)では、発電装置1が下部構造71と上部構造73との間に設けられる際の取り付け例を示している。発電装置1は、積層ゴム支承72の上端においては、積層ゴム支承72と上部構造73との間に設けられる。また、発電装置1は、積層ゴム支承72の下端においては、積層ゴム支承72と下部構造71との間に設けられる。いずれの場合であっても、発電装置1はボルト79等により固定される。これにより、発電装置1は、積層ゴム支承72の積層方向の荷重の変化を受けて発電を行うことができる。
このように、発電装置1は、構造物70に対して取り付けて使用することができる。構造物70では、交通振動又は人的振動等の周辺環境に由来する振動や、風又は地震等の自然環境に由来する振動が発生する。発電装置1は、これらの振動を利用して発電を行うことができる。すなわち、発電装置1では、振動に由来する荷重の変化を受圧部15が受けることにより、受圧室11が変形することで、流体Wが移動する。そして、発電装置1では、この流体Wの移動を利用して、コイル17が巻回された流路部13内を磁石19が移動することで発電が行われる。なお、図3及び図4で示した発電装置1の取り付け例に限定されず、発電装置1は構造物70において動的荷重が生じる場所で用いることができる。
上記の発電装置1は、上述したように、受圧部15が受ける外方からの荷重の変化により、発電を行うことができる。この発電装置1は、従来構造物にかかる振動エネルギーを電気エネルギーに変換するために用いられていた圧電素子を利用した発電装置と比較して、設計の自由度が高められている。
圧電素子を利用した発電装置の場合には、圧電素子の剛性が発電装置としての剛性に影響を与える。そのため、構造物が受ける振動を利用して発電を行う場合には、圧電素子の剛性を考慮した装置設計を行う必要があった。圧電素子を利用した発電装置では、発電装置としての剛性を調整するために、圧電素子自体の剛性を調整するための材料の選択や素子の大型化等の対策が必要となることが考えられた。また、圧電素子を利用した発電装置では、剛性の調整範囲にも限界があった。したがって、圧電素子を用いた発電装置は、振動エネルギーを電気エネルギーに変換すること自体の効率は確保されたとしても、設計の自由度という点において、改善の余地があった。
これに対して、上記の発電装置1では、圧電素子のように剛性が問題となる部品が必須の構成ではない。したがって、発電装置1の場合、装置としての剛性は、主に筐体10の剛性に依存する。そのため、筐体10の材料又は構造を変更することで装置としての剛性を所望の状態とすることができる。すなわち、発電装置1によれば、構造物において求められる所望の剛性を有する装置を製造する際の設計の自由度が高められている。
また、上記の発電装置1では、受圧部15が受ける外方からの荷重の変化による磁石19の移動について、種々のパラメータに基づいて制御することができる。例えば、流体Wの比重と磁石19の重さとを調整することで、磁石19の移動しやすさを制御することができる。また、受圧室11の容積と吸収室12の容積との関係、及び、受圧室11、吸収室12の容積に対する流路部13の容積及び断面積(磁石19の移動方向に対して直交する方向の断面積)を調整することで、受圧部15が受ける荷重に対する磁石19の移動量等を制御することができる。また、流路部13の長さを調整することでコイル17の巻回数を制御することができる。
すなわち、発電装置1では、受圧部15が受ける荷重の変化を利用した受圧室11と吸収室12との間での圧力差の変化を利用して、流体Wの移動により磁石19を移動させることで、発電を行っている。そのため、この構成を実現するためのパラメータを調整することにより、発電装置1の取り付け位置や発電装置1が受ける荷重の大きさ等に応じた設計の変更等を容易に行うことができる。したがって、本実施形態に係る発電装置1は、従来の発電装置と比較して、動的荷重を高効率で電気エネルギーに変換することができると共に、より設計の自由度が高められている。
(第2実施形態)
次に、図5及び図6を参照しながら、本発明の第2実施形態に係る発電装置について説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係る発電装置の概略構成図であり、図5(A)は平面図であり、図5(B)は図5(A)のVB−VB断面図である。また、図6は、第2実施形態に係る発電装置の変形例について示す図であり、図5(B)に対応する断面図である。
第2実施形態に係る発電装置2は、第1実施形態に係る発電装置1を平面状に拡張した場合の拡張例の一つに相当する。発電装置1では、容積が変化する受圧室11が一カ所のみであり、受圧室11の周囲に設けられた8つの流路部13のそれぞれにコイル17が巻回されると共に磁石19が設けられていた。そして、発電装置1では、受圧室11の容積の変化に伴い、8つの磁石19がそれぞれ流路部13内を移動することで発電が行われていた。これに対して、発電装置2では、複数の受圧室が設けられていると共に、隣接する受圧室の間に吸収室が設けられ、さらに吸収室と受圧室とを接続するように複数の流路部が設けられている。
具体的には、図5(A)に示すように、平面状に広がる発電装置2では、平面視において六角形状を呈する複数の受圧室21が所定の間隙を設けて離間して配置されている。複数の受圧室21同士は、平面視、すなわち、発電装置2の主面に対して直交する方向から見たときに、互いに重ならない位置に設けられる。隣接する受圧室21同士は、それぞれ、六角形状の受圧室21の辺同士が対向するように、すなわち、隣接する受圧室21の辺同士が平行となるように配置される。そして、隣接する受圧室21の間に、受圧室21の各辺と平行に延びる吸収室22が設けられる。吸収室22は、隣接する受圧室21の間を通るように、六角形の網目状となっている。換言すれば、六角形の網目状に形成された吸収室22によって形成される六角形の空隙部のそれぞれに、受圧室21が設けられている。
また、受圧室21と吸収室22との間には、複数の流路部23が設けられる。発電装置2の場合、六角形の受圧室21における6つの頂点と、六角形の網目状の吸収室22における6つの頂点と、を接続するように、流路部23が配置されている。また、流路部23の周囲には発電装置1と同様にコイルが巻回されている(図示省略)。そして、流路部23内にはそれぞれ磁石29が配置される。
図5(B)に示すように、発電装置2においては、受圧室21、吸収室22及び流路部23は、筐体20とは異なる材料により形成されている。受圧室21、吸収室22及び流路部23のうち、少なくとも受圧室21を構成する材料の好適なヤング率は、例えば1.0GPa〜2.5GPa程度とすることができる。筐体20は平板状の部材であり、受圧室21、吸収室22及び流路部23を挟み込むように配置されている。図5(B)に示すように、筐体20は、受圧室21、吸収室22及び流路部23と対向する側の面も平らであって、発電装置1のように内部の各部の形状に対応した凹凸が形成された形状とはなっていない。
そして、発電装置2では、受圧室21の厚さ(主面同士を結ぶ方向の幅)が、吸収室22及び流路部23よりも大きくなっていて、受圧室21は厚さ方向の両面において平板状の筐体20とは物理的に接続されているが、吸収室22及び流路部23は、筐体20とは離間した状態となっている。この結果、図5(B)に示すように、筐体20のうち受圧室21と接している領域が受圧部25として機能すると共に、吸収室22及び流路部23に対しては、筐体20が受ける外方からの荷重は伝達されない。したがって、発電装置2においても、発電装置1と同様に、外方からの荷重を受けた場合に、受圧室21のみが荷重によって変形する。ただし、筐体20を介して隣接する受圧室21にも荷重を伝達することが可能となる。すなわち、平面状の筐体20のうちの一部分のみが強い外力を受けた場合、その外方からの荷重を特定の受圧室21のみが受けるのではなく、筐体20を介して隣接する受圧室21にも伝達することを可能とする。したがって、特定の領域においてのみ荷重を受けた場合でも、その荷重を分散して複数の受圧室21に伝達できる。
筐体20は、受圧室21に対して荷重を伝達することができる機能を有していればよい。また、特定の領域においてのみ荷重を受けた場合に筐体20が変形すると、筐体20と吸収室22又は流路部23とが接触してこれらが変形する可能性がある。したがって、荷重により筐体20が変形しないような強度であることが好ましい。このような筐体20を構成するためには、例えば、筐体20を構成する材料の好適なヤング率は、構造物と同程度の例えば21GPa〜210GPa程度とすることができる。
なお、発電装置2では、吸収室22の厚さ(主面同士を結ぶ方向の幅)が流路部23の厚さよりも大きくなっている。そのため、流路部23から吸収室22側へ磁石29が移動することを規制するための凸部27が設けられている。凸部27に代えてメッシュ等を設けてもよい。
発電装置2における受圧室21、吸収室22及び流路部23と筐体20との間には、配線層28が設けられる。配線層28は、コイルから引き出される導線と蓄電手段(図示省略)とを接続するための配線が形成された層である。配線層28の配線部分は導体で構成される。また、配線層28における導体による配線部分とは異なる部分は中空であってもよいが、絶縁材料等が隙間を埋めるように一体化されたシート状となっていてもよい。なお、配線層28は、複数の流路部23と蓄電手段とを接続するため、受圧室21の上方、すなわち、受圧室21と筐体20とを物理的に接続する領域にも設けられる。したがって、配線層28は、受圧部25が受ける外方からの動的荷重に対して変形可能な弾性を有していることが好ましい。上記のように、配線層28を有している構成とすることで、流路部23と蓄電手段とを接続する配線を配線層28に集中させることができるため、発電装置2における配線層28とは異なる領域での配線を単純化できることから、製造効率が向上すると共に、設計の自由度がさらに高められる。なお、配線層28は、図5(B)に示すように、受圧室21、吸収室22及び流路部23の上方及び下方の両方に設けられていてもよいが、一方側に設ける構成としてもよい。
なお、発電装置2では、流路部23の配置については特に限定されない。ただし、発電装置2のように、受圧室21が円形状ではない場合には、受圧室21が受ける荷重が変化した場合の圧力変化をより均等に流路部23に対して伝達することができる(すなわち、流体Wの流れが均等になる)ように流路部23を配置することが好ましい。発電装置2の場合には、流路部23は、受圧室21の中央からの距離が等しくなるように設けられていることで、受圧室21の変形による流体Wの移動が均等となるようにされている。
上記の発電装置2においても、受圧部25として機能する筐体20が受ける荷重の大きさが変化すると、受圧室21の容積が変化する。それに伴い、受圧室21内の流体Wの圧力が変化するため、受圧室21と吸収室22との間の圧力差を小さくするように流体Wが流路部23内を移動する。この流体Wの移動に伴って磁石29が移動することで、流路部23の周囲に巻回されたコイルに誘導電流が流れ、蓄電手段がこれを蓄電する。この結果、発電装置2は、受圧部25が受ける荷重の変動に応じて発電を行う発電装置として機能する。
このように、第2実施形態に係る発電装置2においても、発電装置1と同様に、構造物において求められる所望の剛性を有する装置を製造する際の設計の自由度が高められている。また、発電装置2の場合には、平面状に受圧室21を複数配置することができると共に、複数の受圧室21間に流路部23を多数設けることが可能となるため、発電量を大きくすることができる。
また、第2実施形態に係る発電装置2においては、発電装置1のように受圧部15を設けるのではなく、内部の受圧室21、吸収室22及び流路部23の厚さを調整することで、筐体20の一部領域が受圧部25として機能する構成を実現している。このように、受圧部を設けない構成とした場合でも、内部の各部の構成を変更することで、筐体20が受ける荷重の変化により受圧室21のみを変形させることが可能となる。
さらに、発電装置2の場合には、筐体20は、受圧室21、吸収室22及び流路部23とは独立していて、平板状の筐体20が受けた荷重が受圧室21に対してのみに伝達される構造であり、吸収室22及び流路部23は筐体20とは離間した構造であるため、特定の領域においてのみ荷重を受けた場合でも、その荷重を分散して複数の受圧室21に伝達できる。そして、発電装置2が受ける荷重にばらつきがある場合にも、それらを緩衝して受圧室21に伝達することができる。その結果、より多く受圧室21に接続された流路部23において発電ができることになり、発電効率が向上する。
図6では発電装置2の変形例に係る発電装置2Aを示している。発電装置2Aでは、受圧室21及び吸収室22の厚さ(主面同士を結ぶ方向の幅)が流路部23の厚さよりも小さくなっている。したがって、磁石29の移動を規制するための凸部27等を設けなくても、流路部23から受圧室21又は吸収室22へ磁石29が移動することを防ぐことができる。
一方、発電装置2Aのように、流路部23の厚さを大きくすると、受圧室21と筐体20とが離間した状態となってしまい、受圧室21への荷重の伝達ができなくなる。そこで、発電装置2Aでは、筐体20と受圧室21との間を物理的に接続するための伝達板26が設けられる。これにより、受圧室21及び伝達板26の合計の厚さ(主面同士を結ぶ方向の幅)が、吸収室22及び流路部23よりも大きくなり、発電装置2と同様に筐体20が受けた荷重を受圧室21に対して好適に伝達することができる。
なお、発電装置2における受圧室21、吸収室22、及び、流路部23の形状及び配置は適宜変更することができる。第2実施形態では、吸収室22の基本的な構造を六角形の網目状とし、網目の内部に六角形状の受圧室21を配置する構成について説明した。この構造は、平面視において受圧室21の面積を大きく確保すると共に吸収室22を受圧室21に対して均等となるように配置することで、流路部23を多数且つ均等に配置することを目指した場合の配置例である。ただし、上記実施形態の配置には限定されず、適宜変更することができる。
また、発電装置2では、複数の受圧室21が1つの吸収室22に対して流路部23を介して接続されている構成が示されているが、受圧室21と同様に吸収室22についても複数設けられていてもよい。なお、この場合、1つの受圧室21に対して接続する流路部23の数によらず、1つの受圧室21と接続される吸収室22は、1つであることが好ましい。1つの受圧室21が互いに異なる複数の吸収室22と接続されていると、吸収室22同士の圧力差等の影響を受けて流体Wが偏った移動をすることが考えられて、発電効率が低下する可能性が考えられる。
(第3実施形態)
次に、図7を参照しながら、本発明の第3実施形態に係る発電装置について説明する。図7は、本発明の第3実施形態に係る発電装置の概略構成図であり、図2に対応する図である。
第3実施形態に係る発電装置3は、第1実施形態に掛かる発電装置1と比較して以下の点が相違する。すなわち、発電装置3では、流路部13内に磁石19が配置されることに代えて、受圧室31、吸収室32及び流路部33内に磁性流体が充填されている。
発電装置3の構成は、筐体30と、筐体30内に形成された空間である受圧室31、吸収室32、及び、受圧室31と吸収室32とを連結する流路部33と、筐体30の主面に設けられた受圧部35と、流路部33の周囲に巻回されたコイル37とを有している。この構成は発電装置1と同様である。ただし、磁石19の代わりに、磁性流体Xが充填されている。磁性流体Xは、界面活性剤によって表面が覆われた磁性体がベース液中に分散している液体である。発電装置3に適用可能な磁性流体は特に限定されない。
発電装置3においても、発電装置1と同様に、受圧部35が受ける荷重の大きさが変化すると、受圧室31の容積が変化する。それに伴い、受圧室31内の磁性流体Xの圧力が変化するため、受圧室31と吸収室32との間の圧力差を小さくするように磁性流体Xが流路部33内を移動する。発電装置3では、磁性流体Xの移動に伴って流路部33の周囲に巻回されたコイル37に誘導電流が流れ、蓄電手段がこれを蓄電する。この結果、発電装置3は、受圧部35が受ける荷重の変動に応じて発電を行う発電装置として機能する。
このように、磁石を用いる構成に代えて磁性流体Xを用いる場合であっても、従来の発電装置と比較して、動的荷重を高効率で電気エネルギーに変換することができると共に、より設計の自由度が高められている。なお、当然ながら、第3実施形態で説明した磁性流体Xを、第1実施形態の発電装置1及び第2実施形態の発電装置2の流体W及び磁石に代えて適用してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、発電装置の構造及び形状等は、上記実施形態で説明したものに限定されない。上記実施形態でも説明したが、発電装置は、流路部の両端に設けられる受圧室及び吸収室を有すると共に、外方からの荷重によって受圧室が変形することによる内圧の変化によって、受圧室、吸収室及び流路部内に充填された流体が移動する構成を有し、流体の移動による磁石の移動もしくは磁性流体の移動によって生じる電磁誘導によって流れる電流を回収可能な構成であれば、適宜変更することができる。また、受圧室、吸収室及び流路部の大きさ及び形状等についても適宜変更することができる。
また、上記実施形態では、受圧室、流路部及び吸収室が平面視において互いに重ならない位置に設けられる場合について説明したが、流路部及び吸収室は平面視において互いに重なる位置に設けられていてもよい。ただし、発電装置において外方からの荷重の変化によって変形することが必要である受圧室は、平面視において流路部及び吸収室とは互いに重ならない配置であることが好ましい。
また、上記実施形態では、発電装置の筐体の主面に対して直交する方向の荷重を受けて受圧室が変形する場合について説明したが、筐体、受圧室、流路部及び吸収室等の構造及び配置を変更した場合には、筐体の主面に対して直交する方向とは異なる方向の荷重を受けて受圧室が変形する構成とすることができる。このように、受圧室の変形に寄与する荷重の方向についても適宜変更することができる。
また、上記実施形態では、流路部内での磁石の配置について特に限定していなかったが、発電装置が受ける動的荷重の傾向等に応じて、流路部内での磁石の配置(特に、動的荷重を受けていない状態での初期配置)を決めることが好ましい。発電装置は、受ける荷重の変化に応じて磁石が流路部内を移動することで、発電が行われる。したがって、荷重の変化に応じた磁石の移動が大きくなるように磁石を配置することで、発電量を増大させることができる。どのような動的荷重を受けるかは、発電装置の取り付け位置等によって変化するため、発電装置の使用環境に応じて磁石の配置を決めることが好ましい。
1,2,2A,3…発電装置、10,20,30…筐体、11,21,31…受圧室、12,22,32…吸収室、13,23,33…流路部、15,25,35…受圧部、17,37…コイル、19,29…磁石、X…磁性流体、W…流体。

Claims (5)

  1. 構造物に対して取り付けられて、前記構造物において発生する振動を利用して発電する発電装置であって、
    平板状の筐体と、
    前記筐体の内部に設けられる流路部と、
    前記筐体の内部に設けられ、前記流路部の一方の端部に前記流路部から連続して設けられる受圧室と、
    前記筐体の内部に設けられ、前記受圧室が設けられる側の前記流路部の端部とは逆側の端部に前記流路部から連続して設けられる吸収室と、
    前記流路部の周囲を巻回するコイルと、
    前記流路部内を前記流路部に沿った摺動が可能な磁石と、
    を有し、
    前記流路部、前記受圧室、及び、前記吸収室の内部には流体が充填されていて、
    前記受圧室は、前記筐体に対する外方からの荷重により容積が変化する発電装置。
  2. 構造物に対して取り付けられて、前記構造物において発生する振動を利用して発電する発電装置であって、
    平板状の筐体と、
    前記筐体の内部に設けられる流路部と、
    前記筐体の内部に設けられ、前記流路部の一方の端部に前記流路部から連続して設けられる受圧室と、
    前記筐体の内部に設けられ、前記流路部の前記受圧室が設けられる側の端部とは逆側の端部に前記流路部から連続して設けられる吸収室と、
    前記流路部の周囲を巻回するコイルと、
    を有し、
    前記流路部、前記受圧室、及び、前記吸収室の内部には磁性流体が充填されていて、
    前記受圧室は、前記筐体に対する外方からの荷重により容積が変化する発電装置。
  3. 前記流路部、前記受圧室、及び、前記吸収室は、平面視において互いに重ならない位置に設けられ、
    前記筐体は、平面視において前記受圧室と重なる位置に受圧部を有し、
    前記受圧部に対する外方からの荷重により、前記受圧室の容積が変化する請求項1又は2に記載の発電装置。
  4. 前記流路部、前記受圧室、及び、前記吸収室は、平面視において互いに重ならない位置に設けられ、
    前記受圧室は、平面視において互いに重ならない位置に複数設けられ、
    隣接する前記受圧室の間に前記吸収室が設けられ、
    前記流路部は、複数の前記受圧室のそれぞれと前記吸収室との間に設けられる請求項1〜3のいずれか一項に記載の発電装置。
  5. 前記流路部、前記受圧室、及び、前記吸収室と、前記筐体と、の間に設けられ、導体により前記コイルからの配線が形成された配線層をさらに有し、
    前記配線層は、外方からの荷重に対して変形可能な弾性を有している請求項4に記載の発電装置。
JP2016156615A 2016-08-09 2016-08-09 発電装置 Expired - Fee Related JP6704815B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016156615A JP6704815B2 (ja) 2016-08-09 2016-08-09 発電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016156615A JP6704815B2 (ja) 2016-08-09 2016-08-09 発電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018026936A JP2018026936A (ja) 2018-02-15
JP6704815B2 true JP6704815B2 (ja) 2020-06-03

Family

ID=61194365

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016156615A Expired - Fee Related JP6704815B2 (ja) 2016-08-09 2016-08-09 発電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6704815B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110093992B (zh) * 2019-04-26 2020-07-28 杨瑜东 一种具有抗震功能的建筑结构及其施工方法
KR102317418B1 (ko) * 2020-04-24 2021-10-26 주식회사 휴젝트 전자기 유도를 이용하는 에너지 하베스팅 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018026936A (ja) 2018-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6036143B2 (ja) 発電装置
US9222229B1 (en) Tunable sandwich-structured acoustic barriers
Li et al. Low frequency acoustic energy harvesting using PZT piezoelectric plates in a straight tube resonator
US7637359B2 (en) Modular interface for damping mechanical vibrations
US9509199B2 (en) Energy harvesting devices
JP6704815B2 (ja) 発電装置
KR20080003817A (ko) 고성능 전기활성 고분자 변환기
Wang et al. Nonlinear multi-modal energy harvester and vibration absorber using magnetic softening spring
JP6174053B2 (ja) 磁歪式振動発電装置
KR20110108913A (ko) 전기캐비닛 구조물의 지진응답 감쇠를 위한 2방향 동조질량감쇠기
KR101593576B1 (ko) 압전 mr유체 면진받침
Chen et al. A dual electromagnetic array with intrinsic frequency up-conversion for broadband vibrational energy harvesting
JP2015185736A (ja) 変圧器
US10830302B2 (en) Continuous framework for shock, vibration and thermal isolation and motion accommodation
Sun et al. Tunable electromagnetic shunt damper with opposing magnets configuration
US9376807B2 (en) Passive structures with high stiffness and high damping properties
JP2011133112A (ja) 免震装置
Nicolini et al. A wideband low frequency 3D printed electromagnetic energy harvester based on orthoplanar springs
JP4736715B2 (ja) 免震装置
JP2006214187A (ja) 免震装置
JP2002013574A (ja) 粘弾性ダンパ装置
JP4687092B2 (ja) 動吸振器及びこれを用いた動吸振装置
JP2020133676A (ja) 制振システム
JP2019182307A (ja) 鉄道車両の構体構造および鉄道車両
WO2021176567A1 (ja) 変圧器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191017

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200512

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200513

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6704815

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees