JP6704745B2 - ポリブテン樹脂の廃棄処分方法、廃棄処分装置及び生成油 - Google Patents

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Description

本発明は、ポリブテン管、ポリブテン板等のポリブテン樹脂の使用後の廃棄処分方法、廃棄処分装置としての油化廃棄処分装置及びこの装置によって生成された生成油に関する。
比較的歴史の浅い合成樹脂としてポリブテン管の原料となるポリブデン樹脂(PB)があるが、この樹脂は1−ブテンを重合することにより製造され、配管材料となり得るポリエチレン(PE)と同じポリオレフィン系の樹脂である。
前記ポリブテン管は、その優れた内圧強度、優れた施工性のため、ビル、建物内の給水、給湯、冷暖房配管等に広く使用されているが、現在使用初めから長年経過し、耐用年数が経過して交換時期に至っているものが多く、各企業はその廃棄処分方法について考慮している。
ポリブテンが熱分解してガス化されることは特許第353611号[0019]に開示され、攪拌機を備えておらず温度コントロールによって溶融プラスチックをガス化させる油化装置については、WO2013/058366号に開示され、パラフィンワックス状溶融物を加熱するために複数のヒータを溶融物内に配置することが特開2008−239838号に開示されている。
特許第353611号 WO2013/058366号 特開2008−239838号
一般に、合成樹脂の廃棄方法としては、焼却、埋設等が考えられており、また、ポリブテンはポリオレフィン系の樹脂であるため油化も考えられるが、油化に適切な樹脂であるか、又はどのような油化方法が適切かは不明である。
すなわち、ポリブテン樹脂は、分子量が120万と非常に大きく、耐熱性、クリープ特性に優れ、分子構造としては、側鎖に大きなエチル基を持つらせん構造をしており、他の配管材料たり得るポリエチレンと比較して大きくその性質が異なるので、油化に適切かは不明であり、特許文献1では、単に熱分解可能としか開示していない。
また、特許文献2では、蒸発釜内の周囲を面状ヒータで均一に加熱して釜内のプラスチック液面を400℃〜410℃にコントロールすることが開示されているのみで、確実な対流を生じさせる手段については開示されておらず、特許文献3では、ヒータが2個設けられてはいるが、対流を生じさせる配置については何ら開示されていない。
本発明のポリブテン樹脂の廃棄処分方法は、ポリブテン樹脂を加熱釜内に供給し、前記ポリブテン樹脂を溶融させて液状とした液状ポリブテンが加熱釜内で対流するように前記加熱釜の底部付近の液状ポリブテンの下部温度が液状ポリブテンの液面近くの上部温度より高くなるように温度コントロールしつつ前記液状ポリブテンを加熱して気化させてポリブテンガスとし、前記ポリブテンガスを凝縮して液化し生成油として廃棄処分するようにした。
更に、前記生成油をその流動点がマイナス温度となるように生成し、前記生成油を軽油又は重油の代替燃料として使用することが好ましい。
更にまた、前記加熱釜に配設される上部ヒータ及び前記上部ヒータより下の位置において前記加熱釜に配設される下部ヒータにより前記液状ポリブテンを加熱してポリブテンガスとすることが好ましい。
更にまた、前記下部温度を380℃〜400℃に温度コントロールすることが好ましい。
更にまた、ポリブテン樹脂を押出機に供給してゲル状のポリブテンとし、このゲル状ポリブテンを加熱された保留容器内で液状とし、この液状ポリブテンを加熱釜内に供給することが好ましい。
本発明のポリブテン樹脂の廃棄処分装置は、加熱釜とこの加熱釜内に供給されるポリブテン樹脂が液化されてなる液状ポリブテンが上下方向に対流するように加熱釜に配設されるヒータと、前記加熱釜の底部付近の液状ポリブテンの下部温度を検出する下部温度センサーと、前記加熱釜の液面近傍の上部温度を検出する上部温度センサーと、前記加熱釜内で生成されたポリブテンガスを凝縮させて液体とする凝縮器とを備えている。
更に、破砕されたポリブテン樹脂をゲル状のポリブテンとする押出機と、前記ゲル状のポリブテンを受けて加熱しつつ液状で保留する保留容器とを備え、前記加熱釜は、前記保留容器内のゲル状のポリブテンを受けて加熱することが好ましい。
更にまた、前記加熱釜は縦型筒状体であることが好ましい。
更にまた、前記加熱釜は横型筒状体であることが好ましい。
更にまた、前記ヒータは、加熱釜の上部に配設される上部ヒータ及び前記上部ヒータよりも下の位置において前記加熱釜に配設される下部ヒータからなり、前記上部ヒータ及び前記下部ヒータはそれぞれ独立してコントロールされることが好ましい。
本発明の生成油はポリブテン樹脂を加熱釜内に供給し、前記ポリブテン樹脂を溶融させて液状とした液状ポリブテンが加熱釜内で対流するように前記液状ポリブテンを加熱してポリブテンガスとし、このポリブテンガスを凝縮して液化して生成され、5〜10の炭素で構成される炭化水素からなり、流動点がマイナス52.5℃以下である。
更に、蒸留特性において、初留点が52℃で終留点が357.8℃であることが好ましい。
本発明のポリブテン樹脂の廃棄処理方法は、バッチ式でも連続式でも加熱分解油化により効率よく(油化率90%以上)生成油を採集でき、軽油又は重油の代替油として有効に活用でき、無駄がなく耐用年数を過ぎたポリブテン管(板)を埋設したり焼却したりする必要がなくなる。
また、本発明のポリブテン樹脂の廃棄処分装置としての油化装置は、バッチ式でも連続式でも加熱釜内で自然対流が起きるように、ヒータと温度センサーが配設されており、特に下部温度を380℃〜400℃で上部温度より高く設定すれば、運転時間も短くなり、消費電力量も少なくなり、油化率、残渣率オフガス率も向上する。
本発明に係るバッチ式のポリブテン樹脂の廃棄処分装置としての油化装置の概略構成図である。 本発明に係る連続式のポリブテン樹脂の廃棄処分装置としての油化装置の概略構成図である。 本発明に係る連続式のポリブテン樹脂の廃棄処分装置としての油化装置における加熱釜の他の例を示す概略構成図である。 本発明に係る連続式のポリブテン樹脂の廃棄処分装置としての油化装置における加熱釜の更に他の例を示す概略構成図である。 3種類のプラスチックから得られた生成油とガソリン、軽油との蒸留曲線図である。 ポリブテンの生成油の生成油量と消費電力量の相関関係図である。 下部温度370℃のときの生成油量と消費電力量(時間値)の相関関係図である。 下部温度380℃のときの生成油量と消費電力量(時間値)の相関関係図である。 下部温度390℃のときの生成油量と消費電力量(時間値)の相関関係図である。 下部温度395℃のときの生成油量と消費電力量(時間値)の相関関係図である。 下部温度398℃のときの生成油量と消費電力量(時間値)の相関関係図である。 下部温度400℃のときの生成油量と消費電力量(時間値)の相関関係図である。 下部温度の温度別の生成油量と消費電力量(積算値)の相関関係曲線図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
ポリブテン樹脂が油化に適切な材料か否か確認するために図1、2、3、4に示すような油化装置M1、M2、M3、M4により油化を試みた。比較材料として配管材料となるHDPE、シラン架橋PE、及び電子線架橋PEも同時に油化して比較した。
図1において、バッチ式の油化装置M1は、縦型筒状体の加熱釜1を備え、その加熱釜1の底部及び筒体の外周面下部はヒータh1で加熱され、筒体の外周面上部はヒータh2で加熱される。前記加熱釜1の上面は開閉蓋2で開閉され、この開閉蓋2内には、加熱釜1内で生成されたポリブテンガスの成分を調整するためのデミスタ3が収納されている。
前記加熱釜1内には、ポリブテン管又はポリブテン板を破砕した1〜5cm角の破砕片が開閉蓋2を開放して収納され、また、加熱釜1内には、加熱釜1の底部近傍の加熱に伴って生成した液状ポリブテンの下部温度を測定する温度センサー4が、液状ポリブテンの液近傍の上部温度を測定する温度センサー5が配設され、前記加熱釜1内で発生したポリブテンガスはデミスタ3、導出パイプ7を通って凝縮器8に送られる。ポリブテンガスは、加熱釜1内の液面から発生し、縦型筒状体の液面の面積は常に一定であり、ガス蒸発量のコントロールが容易である。前記凝縮器8はタンク内に冷却水9を貯溜したもので、前記導出パイプ7は、この冷却水9内に浸漬され、送られたポリブテンガスは冷却水によって凝縮されて液体となり冷却水上に浮上する。また、前記冷却水9上には、引抜管10が適宜の長さ突出し、浮上した生成油は引抜管10の高さ位置を超えた時に油タンクTaに引抜かれるようになっている。
次に、連続式の油化装置M2、M3、M4について図2、3、4を参照して説明する。
前記連続式の油化装置M2は、ポリブテン樹脂の場合、ポリブテン管又はポリブテン板を破砕する破砕機11により破砕したものを押出機12のホッパー13に入れ、リードスクリュー14により溶融ゲルとしながら押出して、加熱された保留筒(保留容器)15で一旦貯溜し、ここで300℃〜350℃に加熱されて液状化したポリブテンは筒状円筒体の加熱釜16に送られ、この加熱釜16で気化したポリブテン蒸気はデミスタ17を経て凝縮器18に入り、この凝縮器18には冷却水が供給されてポリブテン蒸気はここで凝縮され液化して油タンク19に収納される。なお、油タンク19のオフガスは、オフガス処理器20により処理されて大気解放される。前記加熱釜16の外周面、底面は下部、上部の面状ヒータh3、h4により加熱され、それぞれのヒータh3、h4はコントローラCにより独立に温度コントロールされる。これらヒータh3、h4のコントロールによって、加熱釜16内に供給されたポリブテン液は、その下部(加熱釜6の底面近傍)に設けた下部温度センサー21、その上部(液状近傍)に設けた上部温度センサー22によりそれぞれ温度が検出され、これら温度センサー12、22は前記コントローラCに接続されている。
前記加熱釜16は、図3に示すような横型筒状体である逆蒲鉾形状の加熱釜30でもよく、この場合には、ヒータは底部湾曲部に設けた下部ヒータh5と上部側板部に設けた上部ヒータh6に分離して設けられ、その中の底部近くの液温、液面近くの液温がそれぞれ下部温度センサー31及び上部温度センサー32により検出される。前記逆蒲鉾形状は、横型であるので液面の面積が増大するばかりでなく、上部側板部に位置する液面の面積は変化しないので、発生蒸気量のコントロールが容易となる。
また、加熱釜としては、図4に示すように、横型筒状体である円筒体の加熱釜40でもよく、この場合にはヒータは底部湾曲部に設けた下部ヒータh7と、
底部湾曲部を除く断面馬蹄形部に設けた上部ヒータh8に分離して設けられ、その中の底部近くの液温、断面円形の垂直方向中心近くに位置する液面近傍の液温がそれぞれ下部温度センサー41及び上部温度センサ42に検出される。なお、横型筒状体は縦型筒状体に比較して液面の面積が増大し、ガス蒸発量が増える。
前記油化装置M1によりHDPE、シラン架橋PE及び電子線架橋PEも油化され、それらの生成油の特徴が表1に示されている。
Figure 0006704745
表1によれは、ポリブテン油の密度は灯油程度であり、引火点は低く揮発性が高いので(後述)取扱いに注意を要するが、流動点が低く(−52.5℃以下)、極低温地域でも保温設備がなくても使用が可能である。この点は他の油には見られない大きな特徴であり、実験してみて、初めて判明したもので予想の範囲を超えている。セタン指数は他の油より低いが、ディーゼル油より高いので着火性は問題ない。また、ポリブテンの油化生成油とガソリン、軽油の蒸留曲線を図5に示すが、これによれば、初留点が52℃と比較的低く、ガソリンの如く揮発性は高いと言え、90%以上の留出温度は350℃に近いのでこの点は軽油に近似していると言え、軽油程度の発熱量であり問題ない。
なお、油化装置M1を用いてポリブテンの生成油とHDPE、シラン架橋PE及び電子線架橋PEの比較実験を行い、その結果を表2に示すと、ポリブテンは他の油に比較して、油化率も高いし、消費電力も低く、エネルギー効率も良好で残渣、オフガス量も少ない。
Figure 0006704745
すなわち、図6は、ポリブテンの生成油量と消費電力量の相関関係を示した図であり、ポリブテンは生成必要時間が短いので、消費電力量が小さいし、早い時間帯で大量の油が出る(ポリブテンは油量のピークが75分後である。)
以上、総合するとポリブテン油化は、生成効率が良好で、他の樹脂との比較でも油化適正樹脂の最上位クラスに値するし、流動点が極めて低く(−52.5℃)、寒冷地での使用も可能で、排ガス中の灰分、硫黄、塩素の量も極めて低く、クリーンな油であり、ポリブテンは油化に最適であると言える。
次に、ポリブテン材の生成油の場合において、加熱釜1、16、30、40のポリブテン液の上部温度、下部温度を何度にすれば油化効率が良いか実験をしてみた。その結果を表3及び図7〜図12に示す。
Figure 0006704745
すなわち、8回のテストにおいて1000gの破砕したポリブテンを常温で直接加熱釜1に入れ、押出機2、保留筒5は通していない。下部温度を370℃、380℃、390℃、395℃、398℃、400℃、380℃、420℃と変化させ、1〜6回迄は、上部温度を一定の380℃となるように、下部ヒータh1、上部ヒータh2をコントロールした。7回目からは、上部温度を変化させ、7回目は420℃とし、8回目は380℃とした。各テストの場合の運転時間、消費電力量、生成油量、油化率、残渣率、オフガス率を測定した。下部温度が370℃(テスト1)のように、低い温度の場合は運転時間は長くなり、消費電力量も増え、油化率も悪くなり、これに伴って残渣率も増大する。ここで言う残渣とは、炭化物と異なり重油相当の油であり、100℃以上で加熱することで引火し、少し黒煙を出しながら燃焼するものである。油化率が最大なのは下部温度398℃の場合であり、生成油量、油化率、残渣率、オフガス率を総合的に判断すると下部温度380℃〜400℃が適切であり、油化率を最重要項目と考えると下部温度395℃〜398℃が最適温度と言える。
なお、各油化装置の加熱釜1、16、30、40においては、攪拌機等の混合手段が設けられていないので、自然に上下方向に液状ポリブテンを対流させることが重要であり、そのためには、下部温度を上部温度より高くして温度勾配を付ける必要があり、下部で加熱された液状ポリブテンが上昇し、上部の液状ポリブテンが下降し、こうして対流を起こさせるようにコントロールされる。テスト2と3を比較すると、テスト2では、上下部の温度が380℃で、テスト3では、下部温度(390℃)が上部温度(380℃)より高くなっている。テスト2では十分な対流が起きず、テスト3では対流が起きており、その効果は運転時間、消費電力量、オフガス率において顕著に現われている。
また、テスト1回から6回迄の温度別の生成油量と消費電力量の相関関係を図7乃至図12にそれぞれ示している。
これら、各図によれば、常温からの加熱当初には、消費電力が大となり、下部温度370℃、380℃(図7、8)では、長時間ダラダラと油が出ていて消費電力も大となっているが、下部温度390℃、395℃、398℃、400℃(図9、10、11、12)では、油が出る時間が短くなっており、図11の下部温度398℃では、消費電力も少なくなっている。油量のピークは、下部温度398℃を除いて全て加熱後75分となっている。同様にテスト1回から6回迄の温度別で生成油量と消費電力量(積算値)の相関関係を図13に示している。すなわち、下部温度370℃、380℃では、消費電力が大きく、他の温度では、ほぼ同一であることが示されている。
ポリブテン管をビル、建物の配管として使用する建築業界に広く使用される。
1、16、30、40…加熱釜
2…開閉蓋
4、5、21、22、31、32、41、42…温度センサー
8、18…凝縮器
15…保留筒
1、h2…h8…ヒータ

Claims (10)

  1. ポリブテン樹脂を破砕して加熱釜内に供給し、前記ポリブテン樹脂を溶融させて液状とした液状ポリブテンが加熱釜内で対流するように前記加熱釜の底部付近の液状ポリブテンの下部温度が、液状ポリブテンの液面近くの上部温度より高くなるように温度コントロールしつつ前記液状ポリブテンを加熱して気化させてポリブテンガスとし、前記ポリブテンガスを凝縮して液化し生成油として廃棄処分する、ポリブテン樹脂の廃棄処分方法であって、
    ポリブテン樹脂を押出機に供給してゲル状のポリブテンとし、このゲル状ポリブテンを加熱された保留容器内で液状とし、この液状ポリブテンを加熱釜内に供給する、ポリブテン樹脂の廃棄処分方法。
  2. 前記生成油をその流動点がマイナス温度となるように生成し、前記生成油を軽油又は重油の代替燃料として使用する請求項1記載のポリブテン樹脂の廃棄処分方法。
  3. 前記加熱釜に配設される上部ヒータ及び前記上部ヒータより下の位置において前記加熱釜に配設される下部ヒータにより前記液状ポリブテンを加熱してポリブテンガスとする請求項1記載のポリブテン樹脂の廃棄処分方法。
  4. 前記下部温度を380℃〜400℃に温度コントロールする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のポリブテン樹脂の廃棄処分方法。
  5. 加熱釜と、この加熱釜内に供給されるポリブテン樹脂が液化されてなる液状ポリブテンが上下方向に対流するように加熱釜に配設されるヒータと、前記加熱釜の底部付近の液状ポリブテンの下部温度を検出する下部温度センサーと、前記加熱釜の液面近傍の上部温度を検出する上部温度センサーと、前記加熱釜内で生成されたポリブテンガスを凝縮させて液体とする凝縮器とを備えた、ポリブテン樹脂の廃棄装置であって、
    破砕されたポリブテン樹脂をゲル状のポリブテンとする押出機と、前記ゲル状のポリブテンを受けて加熱しつつ液状で保留する保留容器とを備え、前記加熱釜は、前記保留容器内の液状のポリブテンを受けて加熱する、ポリブテン樹脂の廃棄装置。
  6. 前記加熱釜は縦型筒状体である請求項記載のポリブテン樹脂の廃棄処分装置。
  7. 前記加熱釜は横型筒状体である請求項記載のポリブテン樹脂の廃棄処分装置。
  8. 前記ヒータは、加熱釜の上部に配設される上部ヒータ及び前記上部ヒータよりも下の位置において前記加熱釜に配設される下部ヒータからなり、前記上部ヒータ及び前記下部ヒータはそれぞれ独立してコントロールされる請求項5記載のポリブテン樹脂の廃棄処分装置。
  9. ポリブテン樹脂を加熱釜内に供給し、前記ポリブテン樹脂を溶融させて液状とした液状ポリブテンが加熱釜内で対流するように前記液状ポリブテンを加熱してポリブテンガスとし、このポリブテンを凝縮して液化して生成され、5〜10の炭素で構成される炭化水素からなり、流動点がマイナス52.5℃以下の生成油。
  10. 蒸留特性において、初留点が52℃で終留点が357.8℃である請求項記載の生成油。
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