JP6702398B1 - 信号検出装置、信号検出方法および信号検出プログラム - Google Patents

信号検出装置、信号検出方法および信号検出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】DS信号レベルがノイズレベルよりも低い場合でも、受信電波からDS信号を検出することができる信号検出装置、信号検出方法および信号検出プログラムを提供すること。【解決手段】本発明の信号検出装置10は、所定の時間内に第1のアンテナで受信した第1の電波信号を復調して得られた1以上の第1のIQ信号と、所定の時間内に第2のアンテナで受信した第2の電波信号を復調して得られた1以上の第2のIQ信号を用いて、第1の電波信号および第2の電波信号内の直接拡散信号の有無を示す相関値を、周波数毎に算出する相関値算出部100と、周波数毎の相関値と閾値を比較し、相関値が閾値を超えた場合、閾値を超えた相関値に関連する第1の電波信号および第2の電波信号の周波数に直接拡散信号が存在すると判断する直接拡散信号検出部101とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、信号検出装置、信号検出方法および信号検出プログラムに関し、特に、受信電波から直接拡散信号を検出する信号検出装置、信号検出方法および信号検出プログラムに関する。
従来、電波を利用した通信においてスペクトラム拡散方式の1つである直接拡散が利用されている。直接拡散では、送信対象のデジタル信号に拡散信号を乗算し、広範囲の周波数帯域に拡散した直接拡散信号(以下、「DS(Direct Sequence)信号」とする。)を生成する。このため、DS信号の強度は小さくなり、受信側において受信電波からDS信号を検出するのが困難であるという問題があった。
このような問題に関し、受信電波から直接拡散信号を検出する種々の技術が提案されている。例えば、特許文献1が開示する方法では、受信電波のI/Q信号を複数の区分に分割し、各分割区分のI/Q信号の総和を、自己相関を示す相関値として算出し、周期的に出現する相関値ピークの間隔に基づいて拡散符号フレーム長を検出する。
特許第4548158号公報
しかしながら、特許文献1が開示する方法は、受信電波の自己相関に基づいて拡散符号フレーム長を検出するため、分割区分の大部分においてDS信号レベルがノイズレベルよりも低い場合には、受信電波からDS信号を検出することができないという問題があった。
本発明の目的は、上述した課題を鑑み、DS信号レベルがノイズレベルよりも低い場合でも、受信電波からDS信号を検出することができる信号検出装置、信号検出方法および信号検出プログラムを提供することにある。
本発明の信号検出装置は、所定の時間内に第1のアンテナで受信した第1の電波信号を復調して得られた1以上の第1のIQ信号と、前記所定の時間内に第2のアンテナで受信した第2の電波信号を復調して得られた1以上の第2のIQ信号を用いて、第1の電波信号および第2の電波信号内の直接拡散信号の有無を示す相関値を、周波数毎に算出する相関値算出部と、前記周波数毎の相関値と閾値を比較し、前記相関値が前記閾値を超えた場合、前記閾値を超えた相関値に関連する第1の電波信号および第2の電波信号の周波数に直接拡散信号が存在すると判断する直接拡散信号検出部とを備える。
本発明により、DS信号レベルがノイズレベルよりも低い場合でも、受信電波からDS信号を検出することができる信号検出装置、信号検出方法および信号検出プログラムを提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る信号検出装置の詳細な構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る信号検出装置の概略的な構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る信号検出装置が実行する処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る信号検出装置が実行する別の処理を示すフローチャートである。 ノイズに埋もれたDS信号が含まれている第1の電波信号および第2の電波信号と相関値Cとの関係を示す概念図である。
<第1の実施形態>
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、信号検出装置10の詳細な構成を示すブロック図である。信号検出装置10は、受信電波内のDS信号の有無を検出する装置であり、第1のアンテナ102および第2のアンテナ112と、第1の増幅器103および第2の増幅器113と、第1の復調器104および第2の復調器114と、第1のA/D変換器105および第2のA/D変換器115と、相関値算出部100と、DS信号検出部101とを備える。図1に示すように、第1のアンテナ102および第2のアンテナ112、第1の増幅器103および第2の増幅器113、第1の復調器104および第2の復調器114、第1のA/D変換器105および第2のA/D変換器115、相関値算出部100、およびDS信号検出部101は、電気線で接続されており、当該電気線を介して信号を送受信する。
第1のアンテナ102および第2のアンテナ112は、空間内を伝搬する電波信号を受信する装置である。以下の説明では、第1のアンテナ102が受信した電波信号を第1の電波信号とし、第2のアンテナ112が受信した電波信号を第2の電波信号とする。第1のアンテナ102および第2のアンテナ112は、空間から電波信号を受信すると、それぞれ第1の電波信号および第2の電波信号を第1の増幅器103および第2の増幅器113に供給する。なお、第1のアンテナ102および第2のアンテナ112は、電波信号を受信している間、それぞれ第1の電波信号および第2の電波信号を第1の増幅器103および第2の増幅器113に供給し続ける。
第1の増幅器103および第2の増幅器113は、それぞれ第1の電波信号および第2の電波信号を増幅する電子回路である。第1の増幅器103および第2の増幅器113は、第1のアンテナ102および第2のアンテナ112から第1の電波信号および第2の電波信号を受信すると、それぞれ第1の電波信号および第2の電波信号の強度を増幅し、第1の復調器104および第2の復調器114に供給する。
第1の復調器104および第2の復調器114は、それぞれ第1の電波信号および第2の電波信号にIQ復調を施して、第1のIQ信号および第2のIQ信号を生成する電子回路である。以下の説明では、第1の電波信号から生成されたIQ信号を第1のIQ信号とし、第2の電波信号から生成されたIQ信号を第2のIQ信号とする。第1のIQ信号および第2のIQ信号には、それぞれ振幅を示す情報および位相を示す情報が含まれる。これらのIQ信号の振幅は複素振幅であり、I成分(同相成分)に対応する実数部と、Q成分(直交成分)に対応する虚数部を含む。第1の復調器104および第2の復調器114は、それぞれ第1の増幅器103および第2の増幅器113から第1の電波信号および第2の電波信号を受信すると、第1のIQ信号および第2のIQ信号を生成して、第1のA/D変換器105および第2のA/D変換器115に供給する。
第1のA/D変換器105および第2のA/D変換器115は、それぞれ第1のIQ信号および第2のIQ信号をサンプリングし、サンプリングデータを量子化して、第1のIQ信号および第2のIQ信号のデジタルデータを生成する電子回路である。第1のA/D変換器105および第2のA/D変換器115は、第1の復調器104および第2の復調器114から第1のIQ信号および第2のIQ信号を受信すると、これらの信号にA/D変換を施し、第1のIQ信号および第2のIQ信号のデジタルデータを相関値算出部100に供給する。なお、第1のIQ信号および第2のIQ信号には、電波信号が空間中を伝搬する間に生じたノイズや、電波信号が第1のアンテナ102および第2のアンテナ112から第1のA/D変換器105および第2のA/D変換器115に到達するまでに生じたノイズ等が含まれ得る。
相関値算出部100は、第1のA/D変換器105および第2のA/D変換器115が出力した第1のIQ信号および第2のIQ信号を用いて、第1の電波信号および第2の電波信号内のDS信号の有無を示す相関値Cを算出する論理回路である。相関値算出部100は、第1のA/D変換器105および第2のA/D変換器115から第1のIQ信号および第2のIQ信号を受信すると、相関値算出部100がアクセス能なメモリ(図示せず)に第1のIQ信号および第2のIQ信号を保存する。
相関値算出部100は、下記数式1に示すように、第1のIQ信号の振幅値(S(t))と、第2のIQ信号の振幅値(S(t))の複素共役とを乗算して乗算値を算出し、当該乗算値を所定の時間Tで積分して得られた積分値を、所定の時間Tで除算することにより、相関値Cを算出する。第2のIQ信号の振幅値の複素共役(conj(S(t)))は、第2のIQ信号のQ成分の符号を入れ替えることで得られる。
数式1におけるtは、第1の電波信号および第2の電波信号の受信時間を示す。また、所定の時間Tは、任意の正の値とすることができる。
ここで、理論的な相関値Cthについて、下記数式2および数式3を用いて説明する。DS信号およびノイズを含む第1の電波信号S(t)および第2の電波信号S(t)は、下記数式2によって表すことができる。
数式2におけるtは、第1の電波信号および第2の電波信号の受信時間を示し、d(t)は、1、−1の符号系列を示す。Aは、第1の電波信号および第2の電波信号に含まれ得るDS信号の振幅値を示し、expは指数関数を示す。iは虚数であり、fは当該DS信号の周波数を示す。φは、第1の電波信号および第2の電波信号の位相差を示す。n(t)は、第1の電波信号に含まれ得るノイズの振幅値を示し、n(t)は、第2の電波信号に含まれ得るノイズの振幅値を示す。なお、位相差φは、主に第1のアンテナ102と第2のアンテナ112との距離に依存するが、これらのアンテナは同一の信号検出装置10に設置されるため、位相差φは定数とみなすことができる。
第1の電波信号と第2の電波信号の理論的な相関値Cthは、数式2を数式1に代入することによって導出され、数式3のように表すことができる。
ここで、数式3における下線部の値は、所定の時間Tの値を大きくすると0に近づく。すなわち、所定の時間Tの値を大きくすることで、相関値Cthにおけるノイズの振幅値(n(t)およびn(t))の影響を無視できるため、相関値Cthは、実質的にノイズに依存しない値となる。したがって、所定の時間Tの値が十分に大きい場合において、DS信号が第1の電波信号および第2の電波信号に含まれるとき、相関値Cthは、ノイズの有無に関わらず、Aexpφになる。一方、DS信号が第1の電波信号および第2の電波信号に含まれないときは、DS信号の振幅値Aは0であるため、数式3におけるAexpφの値および下線部の値が0となる。このため、所定の時間Tの値が十分に大きい場合において、第1の電波信号および第2の電波信号にDS信号が含まれないとき、相関値Cthは0に近い値となる。すなわち、相関値Cthは実質的に、第1の電波信号および第2の電波信号に含まれ得るDS信号の振幅値に依存し、ノイズに依存しない値となる。
本実施形態では、位相差φが極小値であるときのexpφの値が1となる指数関数を使用することが好ましい。第1の電波信号と第2の電波信号の位相差φは、主に第1のアンテナと第2のアンテナの距離に依存する。第1のアンテナ及び第2のアンテナが同一の装置に設置される場合、第1のアンテナと第2のアンテナの距離は短くなるため、位相差φは極小値になる。したがって、位相差φが極小値であるときのexpφの値が1となる指数関数を使用する場合、時間Tが十分に大きく、かつ、DS信号が第1の電波信号および第2の電波信号に含まれるとき、相関値CthはAになり、DS信号の振幅値Aに依存する値となる。
以上より、相関値算出部100が算出する周波数毎の相関値Cは、相関値Cthと同様に、実質的に第1の電波信号および第2の電波信号に含まれ得るDS信号の振幅値に依存し、ノイズに依存しない値となる。このため、所定の時間Tの値が十分に大きい場合において、DS信号が第1の電波信号および第2の電波信号に含まれるときは、相関値Cは、ノイズの有無に関わらず、DS信号の振幅値に依存する値となる。一方、DS信号が第1の電波信号および第2の電波信号に含まれないときは、DS信号の振幅値は0であるため、相関値Cは0に近い値となる。したがって、相関値Cを判別することにより、第1の電波信号および第2の電波信号にDS信号が存在するか否か判断することができる。
本実施形態では、相関値算出部100は、DS信号の有無について調査される対象周波数帯域内の複数の周波数について連続的に相関値Cを算出する。また、対象周波数帯域として、電波の周波数帯域(0.03Hz〜3THz)内の任意の周波数帯域を採用することができる。相関値算出部100は、対象周波数帯域内の低周波数または高周波数から順に相関値Cを算出することができ、これらの相関値CをDS信号検出部101に供給する。
DS信号検出部101は、相関値算出部100が算出した周波数毎の相関値Cに基づき、第1の電波信号および第2の電波信号内のDS信号の有無を検出する論理回路である。より詳細には、DS信号検出部101は、或る周波数についての相関値Cが所定の閾値よりも大きい場合には、第1の電波信号および第2の電波信号の当該周波数にDS信号が含まれると判断する。一方、或る周波数についての相関値Cが所定の閾値以下である場合には、DS信号検出部101は、第1の電波信号および第2の電波信号の当該周波数にDS信号が含まれないと判断する。この閾値は、DS信号が含まれている第1の電波信号および第2の電波信号を用いて算出した値と、DS信号が含まれていない第1の電波信号および第2の電波信号を用いて算出した値を統計的に分析して決定することができる。
ここで、ノイズに埋もれたDS信号が含まれている第1の電波信号および第2の電波信号と相関値Cとの関係を示す図5を参照する。図5に示す第1の電波信号および第2の電波信号では、周波数帯域f〜fにDS信号が存在するものとする。第1の電波信号および第2の電波信号に含まれ得るDS信号は相関が有り、ノイズには相関が無い。このため、図5に示すように、第1の電波信号および第2の電波信号の周波数帯域のうち、DS信号が存在する周波数帯域f〜fでは、相関値Cは、上述したようにDS信号の振幅値に依存する値となり、相対的に大きな値となる。一方、DS信号が存在しないf〜f以外の周波数帯域では、相関値Cは、上述したように0に近い値となる。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る信号検出装置10の概略的な構成を示すブロック図である。信号検出装置10は、主要な構成要素として、相関値算出部100およびDS信号検出部101を備える。
図3は、第1の実施形態に係る信号検出装置10が実行する処理を示すフローチャートである。図3に示す処理は、第1のアンテナ102および第2のアンテナ112が第1の電波信号および第2の電波信号を受信すると、ステップS300から開始する。ステップS301では、第1の増幅器103および第2の増幅器113が、それぞれ第1の電波信号および第2の電波信号を増幅する。ステップS302では、第1の復調器104および第2の復調器114が、それぞれ増幅された第1の電波信号および第2の電波信号をIQ復調して、第1のIQ信号および第2のIQ信号を抽出する。ステップS303では、第1のA/D変換器105および第2のA/D変換器115が、それぞれ第1のIQ信号および第2のIQ信号をサンプリングして量子化することにより、第1のIQ信号および第2のIQ信号のデジタルデータを生成する。
図4は、第1の実施形態に係る信号検出装置10が実行する別の処理を示すフローチャートである。図4に示す処理は、第1のA/D変換器105および第2のA/D変換器115が出力した所定の時間T分の第1のIQ信号および第2のIQ信号のデジタルデータが、相関値算出部100のアクセス可能なメモリに保存された後の任意のタイミングで実行することができる。
図4に示す処理は、ステップS400から開始し、ステップS401で相関値算出部100が、所定の時間T分の第1のIQ信号および第2のIQ信号をメモリから取得する。ステップS402では、相関値算出部100は、対象周波数帯域の中から相関値Cを算出すべき1の周波数を選択する。ステップS403では、相関値算出部100は、ステップS402で選択した周波数について、所定の時間T分の第1のIQ信号および第2のIQ信号を用いて相関値Cを算出する。ステップS404では、相関値算出部100は、相関値Cを算出すべき全ての周波数について相関値Cを算出したか否か判断する。相関値Cを算出すべき全ての周波数について相関値Cを算出していない場合(NO)、ステップS402に処理が戻る。この場合、対象周波数帯域の中から未だ選択されていない1の周波数が選択される。一方、相関値Cを算出すべき全ての周波数について相関値Cを算出した場合(YES)、ステップS405に処理が進む。
ステップS405では、DS信号検出部101が、相関値算出部100が算出した周波数毎の相関値Cの中から1の相関値Cを選択する。ステップS406では、DS信号検出部101は、選択した相関値Cが閾値を超えるか否か判断する。相関値Cが閾値以下である場合(NO)、ステップS408に処理が進む。一方、相関値Cが閾値を超える場合、すなわち、当該相関値Cに関連する周波数にDS信号が存在する場合(YES)、ステップS407に処理が進む。ステップS407では、DS信号検出部101は、ステップS405で選択した相関値Cに関連する周波数にDS信号が存在する旨の結果を出力する。ステップS408では、DS信号検出部101は、相関値算出部100が算出した全ての相関値Cを選択したか否か判断する。全ての相関値Cが選択されていない場合(NO)、ステップS405に処理が戻る。この場合、相関値算出部100が算出した相関値Cの中から未だ選択されていない1の相関値Cが選択される。一方、全ての相関値Cが選択された場合(YES)、ステップS409で処理が終了する。
本発明の第1の実施形態は、以下の効果を奏する。すなわち、上述したように、相関値算出部100が算出した周波数毎の相関値Cは、DS信号が第1の電波信号および第2の電波信号に含まれている場合、ノイズの有無に関わらず、DS信号の振幅値に依存する値となる。一方、DS信号が第1の電波信号および第2の電波信号に含まれていない場合、相関値Cは0に近い値となる。DS信号検出部101は、この相関値Cを用いて、第1の電波信号および第2の電波信号内のDS信号の有無を判断する。このため、DS信号レベルがノイズレベルよりも低い場合でも、受信電波からDS信号を検出することができる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、上述したように、相関値算出部100が対象周波数帯域内の複数の周波数について連続的に相関値を算出する。第2の実施形態では、相関値算出部100が、初めに対象周波数帯域内の複数の周波数について離散的に相関値Cを算出し、DS信号検出部101が、これらの離散的に算出された相関値Cに基づいてDS信号の有無を判断する。次いで、相関値算出部100は、DS信号が検出された周波数を含む局所的な周波数帯域内の複数の周波数について連続的に相関値Cを算出する。そして、DS信号検出部101は、これらの連続的に算出された相関値Cに基づいてDS信号の有無を判断する。すなわち、第2の実施形態では、対象周波数帯域の全域について連続的に相関値Cを算出しないため、第1の実施形態と比べて、効率的にDS信号を検出することができる。
<他の実施形態>
上述した実施形態では、相関値算出部100およびDS信号検出部101が、本発明の信号検出方法を実行するが、他の実施形態では、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を備える信号検出装置が、本発明の信号検出方法を実行してもよい。この場合、相関値算出部100およびDS信号検出部101に実装される本発明の信号検出プログラムがROMに保存され、CPUは、ROMから信号検出プログラムを取得してRAMに展開し、図4を参照して説明した処理を実行する。
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに提供することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM)を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに提供されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
本発明は上述した実施形態に限られたものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
10 信号検出装置
100 相関値算出部
101 DS信号検出部
102 第1のアンテナ
103 第1の増幅器
104 第1の復調器
105 第1のA/D変換器
112 第2のアンテナ
113 第2の増幅器
114 第2の復調器
115 第2のA/D変換器

Claims (9)

  1. 所定の時間内に第1のアンテナで受信した第1の電波信号を復調して得られた1以上の第1のIQ信号と、前記所定の時間内に第2のアンテナで受信した第2の電波信号を復調して得られた1以上の第2のIQ信号を用いて、前記第1の電波信号および前記第2の電波信号内の直接拡散信号の有無を示す相関値を、周波数毎に算出する相関値算出部と、
    前記周波数毎の相関値と閾値を比較し、前記相関値が前記閾値を超えた場合、前記閾値を超えた相関値に関連する第1の電波信号および第2の電波信号の周波数に直接拡散信号が存在すると判断する直接拡散信号検出部と
    を備え
    前記相関値算出部は、
    前記第1のIQ信号の振幅値と、前記第2のIQ信号の振幅値の複素共役とを乗算して乗算値を算出し、前記乗算値を積分して積分値を算出し、前記積分値を前記所定の時間で除算することにより、前記相関値を算出する、信号検出装置。
  2. 前記相関値は実質的に、前記第1の電波信号および前記第2の電波信号に含まれ得る直接拡散信号の振幅値に依存し、前記第1の電波信号および前記第2の電波信号に含まれ得るノイズに依存しない値となる、請求項1記載の信号検出装置。
  3. 前記相関値算出部は、対象周波数帯域内の複数の周波数について連続的に相関値を算出する、請求項1または2に記載の信号検出装置。
  4. 前記相関値算出部は、対象周波数帯域内の複数の周波数について離散的に相関値を算出した後、これらの離散的に算出された相関値に基づき前記直接拡散信号検出部が直接拡散信号を検出した周波数を含む局所的な周波数帯域内の複数の周波数について連続的に相関値を算出し、
    前記直接拡散信号検出部は、これらの連続的に算出された相関値に基づき、前記直接拡散信号の有無を判断する、請求項1または2に記載の信号検出装置。
  5. 所定の時間内に第1のアンテナで受信した第1の電波信号を復調して得られた1以上の第1のIQ信号と、前記所定の時間内に第2のアンテナで受信した第2の電波信号を復調して得られた1以上の第2のIQ信号を用いて、前記第1の電波信号および前記第2の電波信号内の直接拡散信号の有無を示す相関値を、周波数毎に算出する相関値算出部と、
    前記周波数毎の相関値と閾値を比較し、前記相関値が前記閾値を超えた場合、前記閾値を超えた相関値に関連する第1の電波信号および第2の電波信号の周波数に直接拡散信号が存在すると判断する直接拡散信号検出部と
    を備え、
    前記相関値算出部は、対象周波数帯域内の複数の周波数について離散的に相関値を算出した後、これらの離散的に算出された相関値に基づき前記直接拡散信号検出部が直接拡散信号を検出した周波数を含む局所的な周波数帯域内の複数の周波数について連続的に相関値を算出し、
    前記直接拡散信号検出部は、これらの連続的に算出された相関値に基づき、前記直接拡散信号の有無を判断する信号検出装置。
  6. 直接拡散信号を検出する信号検出方法であって、
    所定の時間内に第1のアンテナで受信した第1の電波信号を復調して得られた1以上の第1のIQ信号と、前記所定の時間内に第2のアンテナで受信した第2の電波信号を復調して得られた1以上の第2のIQ信号を用いて、第1の電波信号および第2の電波信号内の直接拡散信号の有無を示す相関値を、周波数毎に算出するステップと、
    前記周波数毎の相関値と閾値を比較し、前記相関値が前記閾値を超えた場合、前記閾値を超えた相関値に関連する第1の電波信号および第2の電波信号の周波数に直接拡散信号が存在すると判断するステップと
    を含み、
    前記相関値を算出するステップは、
    前記第1のIQ信号の振幅値と、前記第2のIQ信号の振幅値の複素共役とを乗算して乗算値を算出するステップと、
    前記乗算値を積分して積分値を算出するステップと、
    前記積分値を前記所定の時間で除算するステップと
    を含む、信号検出方法。
  7. 直接拡散信号を検出する信号検出方法であって、
    所定の時間内に第1のアンテナで受信した第1の電波信号を復調して得られた1以上の第1のIQ信号と、前記所定の時間内に第2のアンテナで受信した第2の電波信号を復調して得られた1以上の第2のIQ信号を用いて、第1の電波信号および第2の電波信号内の直接拡散信号の有無を示す相関値を、周波数毎に算出するステップと、
    前記周波数毎の相関値と閾値を比較し、前記相関値が前記閾値を超えた場合、前記閾値を超えた相関値に関連する第1の電波信号および第2の電波信号の周波数に直接拡散信号が存在すると判断するステップと
    を含み、
    前記相関値を算出するステップは、対象周波数帯域内の複数の周波数について離散的に相関値を算出した後、これらの離散的に算出された相関値に基づいて直接拡散信号が検出された周波数を含む局所的な周波数帯域内の複数の周波数について連続的に相関値を算出するステップを含み、
    前記判断するステップは、これらの連続的に算出された相関値に基づき、前記直接拡散信号の有無を判断するステップを含む、
    信号検出方法。
  8. 相関値算出部と、直接拡散信号検出部とを備える信号検出装置において実行される信号検出プログラムであって、
    前記相関値算出部に対し、所定の時間内に第1のアンテナで受信した第1の電波信号を復調して得られた1以上の第1のIQ信号と、前記所定の時間内に第2のアンテナで受信した第2の電波信号を復調して得られた1以上の第2のIQ信号を用いて、第1の電波信号および第2の電波信号内の直接拡散信号の有無を示す相関値を、周波数毎に算出させるステップと、
    前記直接拡散信号検出部に対し、前記周波数毎の相関値と閾値を比較し、前記相関値が前記閾値を超えた場合、前記閾値を超えた相関値に関連する第1の電波信号および第2の電波信号の周波数に直接拡散信号が存在すると判断させるステップと
    を含み、
    前記相関値を算出させるステップは、
    前記第1のIQ信号の振幅値と、前記第2のIQ信号の振幅値の複素共役とを乗算して乗算値を算出させるステップと、
    前記乗算値を積分して積分値を算出させるステップと、
    前記積分値を前記所定の時間で除算させるステップと
    を含む、信号検出プログラム。
  9. 相関値算出部と、直接拡散信号検出部とを備える信号検出装置において実行される信号検出プログラムであって、
    前記相関値算出部に対し、所定の時間内に第1のアンテナで受信した第1の電波信号を復調して得られた1以上の第1のIQ信号と、前記所定の時間内に第2のアンテナで受信した第2の電波信号を復調して得られた1以上の第2のIQ信号を用いて、第1の電波信号および第2の電波信号内の直接拡散信号の有無を示す相関値を、周波数毎に算出させるステップと、
    前記直接拡散信号検出部に対し、前記周波数毎の相関値と閾値を比較し、前記相関値が前記閾値を超えた場合、前記閾値を超えた相関値に関連する第1の電波信号および第2の電波信号の周波数に直接拡散信号が存在すると判断させるステップと
    を含み
    前記相関値を算出させるステップは、対象周波数帯域内の複数の周波数について離散的に相関値を算出させた後、これらの離散的に算出された相関値に基づいて直接拡散信号が検出された周波数を含む局所的な周波数帯域内の複数の周波数について連続的に相関値を算出させるステップを含み、
    前記判断させるステップは、これらの連続的に算出された相関値に基づき、前記直接拡散信号の有無を判断させるステップを含む、
    信号検出プログラム。
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