JP6700544B2 - Hose protector - Google Patents
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Description
本発明は、ホースプロテクターに関する。特に、高圧ホースを被覆し、当該高圧ホースから漏れ出る高圧の液体(油や水等)が飛散することを防止するホースプロテクターに関する。 The present invention relates to a hose protector. In particular, the present invention relates to a hose protector that covers a high-pressure hose and prevents high-pressure liquid (oil, water, etc.) leaking from the high-pressure hose from scattering.
従来から、パワーショベルやフォークリフト等の建設用機械や、プレス機、加圧装置、荷物用エレベーター等において、油圧システムが使用されている。この油圧システムは、操作の動力として油圧を用いるものであり、油圧ポンプで作った高圧の流体を高圧ホースで送り出し、所定の場所に設置されたピストンや油圧モーター(一般的にはアクチュエーターと総称する)で仕事を行う動力方式である。 2. Description of the Related Art Conventionally, hydraulic systems have been used in construction machines such as power shovels and forklifts, press machines, pressurizing devices, and elevators for luggage. This hydraulic system uses hydraulic pressure as an operation power, and a high-pressure fluid produced by a hydraulic pump is sent out by a high-pressure hose, and a piston or a hydraulic motor (generally referred to as an actuator) installed at a predetermined place. ) Is a power system that does work.
このような油圧システムにおいては、使用される高圧ホースの経年劣化や、使用時に何らかの物体が高圧ホースに接触することにより、その一部に裂け目や穴といった損傷部が発生する場合があり、高圧の流体(油)が高圧ホース外に飛散するおそれがある。このような油の飛散を防止するために、近年、高圧ホースの外周を被覆するホースプロテクターが使用されている。 In such a hydraulic system, the high-pressure hose used may deteriorate over time, or some object may come into contact with the high-pressure hose during use. Fluid (oil) may be scattered outside the high pressure hose. In order to prevent such oil scattering, a hose protector that covers the outer circumference of a high-pressure hose has been used in recent years.
このようなホースプロテクターとしては、例えば、高圧ホースに被覆した状態で、高圧ホースの表面状態の点検や、個々の高圧ホースに付与され当該高圧ホース表面に印字等されている管理番号等の確認を行うことも可能ならしめるために、透明な樹脂素材によって形成されるものも知られている。 As such a hose protector, for example, in the state in which the high pressure hose is covered, the surface condition of the high pressure hose can be inspected, and the control number etc. given to each high pressure hose and printed on the surface of the high pressure hose can be confirmed. It is also known that a transparent resin material is used so that it can be performed.
ここで、高圧ホースは、その内部を通過する高圧の流体の作用によって動いてしまうという動作特性がある。具体的には、高圧ホース内部の流体に対して、圧力をかけていない状態から圧力をかけると、高圧ホースが跳ね上がるようにして動いてしまう。また、ホース内部の流体に圧力をかける状態を継続している際には、脈動してしまう。このように、高圧ホースが跳ね上がるような動きや高圧ホースの脈動が発生すると、高圧ホース上に被覆されているホースプロテクターの被覆位置が、徐々にずれてしまうという問題があった。 Here, the high-pressure hose has an operating characteristic that it moves due to the action of a high-pressure fluid passing through it. Specifically, when pressure is applied to the fluid inside the high-pressure hose from a state where no pressure is applied, the high-pressure hose moves like jumping up. In addition, when the state where pressure is applied to the fluid inside the hose continues, it pulsates. In this way, when the high-pressure hose jumps up or the high-pressure hose pulsates, there is a problem that the covering position of the hose protector covering the high-pressure hose gradually shifts.
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、高圧ホース上に被覆されているホースプロテクターの被覆位置が、使用を継続するに従い、ずれてしまうことを効果的に防止することができるホースプロテクターを提供することを目的とする。 The present invention has been made to solve such a problem, and effectively prevents the coating position of the hose protector coated on the high-pressure hose from being displaced as the use is continued. It is intended to provide a hose protector that can be.
本発明の上記目的は、高圧ホースの表面を被覆するホースプロテクターであって、前記高圧ホースの表面に設置されるカバー本体を備えており、前記カバー本体は、樹脂製のシート部と、前記シート部に埋設される網目状の補強部材とを備えており、前記補強部材における網目部分は、前記シート部を構成する樹脂材料により閉塞されており、前記網目状の補強部材に基づく凸部が、前記シート部の一方の表面及び他方の表面に形成されていることを特徴とするホースプロテクターにより達成される。
The above-mentioned object of the present invention is a hose protector for covering the surface of a high-pressure hose, comprising a cover body installed on the surface of the high-pressure hose, the cover body comprising a resin sheet portion and the sheet. And a mesh-like reinforcing member embedded in the portion, the mesh portion in the reinforcing member is closed by the resin material forming the sheet portion, the convex portion based on the mesh-like reinforcing member, This is achieved by a hose protector characterized by being formed on one surface and the other surface of the seat portion.
また、前記シート部の一方の表面に形成される凸部の高さは、前記シート部の他方の表面に形成される凸部の高さよりも高くなるように構成することが好ましい。 Further, it is preferable that the height of the convex portion formed on one surface of the sheet portion is higher than the height of the convex portion formed on the other surface of the sheet portion.
また、前記シート部は、透明樹脂製であることが好ましい。 The sheet portion is preferably made of transparent resin.
また、前記補強部材は、格子状の網目構造を有しており、各網目は、前記高圧ホースの長手方向に沿って配置される一辺の寸法が、前記高圧ホースの周方向に沿って配置される一辺の寸法よりも短くなるように構成してもよい。 Further, the reinforcing member has a lattice-shaped mesh structure, and each mesh has a dimension of one side arranged along the longitudinal direction of the high pressure hose, and is arranged along the circumferential direction of the high pressure hose. It may be configured to be shorter than the dimension of one side.
また、前記カバー本体は、平面視矩形状に形成されており、互いに対向配置される一対の側縁部には、該一対の側縁部同士を固定する一対の係合部材が設置されていることが好ましい。 Further, the cover body is formed in a rectangular shape in a plan view, and a pair of engaging members for fixing the pair of side edge portions to each other are installed at the pair of side edge portions arranged to face each other. Preferably.
また、前記一方の係合部材は、前記カバー本体の一方面上に配置されており、前記他方の係合部材は、前記カバー本体の他方面上に配置されていることが好ましい。 Further, it is preferable that the one engagement member is arranged on one surface of the cover body, and the other engagement member is arranged on the other surface of the cover body.
また、前記一方の係合部材は、雌型面ファスナーであり、前記他方の係合部材は、雄型面ファスナーであることが好ましい。 Further, it is preferable that the one engaging member is a female surface fastener and the other engaging member is a male surface fastener.
また、前記雌型面ファスナーの接合面積は、前記雄型面ファスナーの接合面積よりも大となることように構成してもよい。 The joint area of the female surface fastener may be larger than the joint area of the male surface fastener.
また、前記一対の係合部材は、ホックボタンとして構成してもよい。 Further, the pair of engaging members may be configured as hook buttons.
また、前記一対の係合部材は、スライドファスナーとして構成してもよい。 Further, the pair of engaging members may be configured as slide fasteners.
本発明によれば、高圧ホース上に被覆されているホースプロテクターの被覆位置が、使用を継続するに従い、ずれてしまうことを効果的に防止することができるホースプロテクターを提供することができる。 According to the present invention, it is possible to provide a hose protector that can effectively prevent the coating position of the hose protector that is coated on the high-pressure hose from shifting as the use continues.
以下、本発明に係るホースプロテクター1について、添付図面を参照して説明する。なお、各図は、構成の理解を容易ならしめるために部分的に拡大・縮小している。図1は、本発明に係るホースプロテクター1の概略構成平面図である。このホースプロテクター1は、図2の斜視図に示すように、高圧ホースの表面を巻回被覆して使用され、高圧ホースに裂け目や穴等の損傷部が発生した場合に、当該損傷部から油や水といった流体が外部に勢いよく流出してしまうこと(飛散すること)を防止すると共に、外部干渉から高圧ホースを保護するための保護カバーとして機能するカバーである。
Hereinafter, the
このホースプロテクター1は、図1に示すように、カバー本体2と、一対の係合部材3とを備えている。カバー本体2は、平面視矩形状に形成されており、透明樹脂製のシート部21と、当該シート部21に埋設される補強部材22とを備えている。カバー本体2は、高圧ホースの表面を巻回して被覆する部材であり、高圧ホースから噴き出る流体を受け止めて破断しない程度の強度に構成されている。このカバー本体2が備えるシート部21は、平面視矩形状の形態を有している。シート部21を形成する材料としては、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)を好適に使用することができる。なお、ポリ塩化ビニル以外の透明樹脂材料を採用してシート部21を形成してもよい。また、カバー本体2が備える補強部材22は、網目状構造を有する網目状体により構成されている。網目の形状としては、図1に示すように、網目の形状が矩形状となる格子状であってもよく、或いは、菱形や円形、楕円形となるように構成してもよい。なお、網目状体として構成される補強部材22は、シート部21の全域に存在するが、図1及び図2においては、その一部を省略して記載している。本実施形態においては、例えば、ポリエステルから形成した糸材を用いて補強部材22を形成している。具体的には、ポリエステルから形成した糸材を編むことにより、網目状構造を有する網目状体として補強部材22を構成している。
As shown in FIG. 1, the
ここで、図1においては、補強部材22の網目状構造は、各網目が矩形状となる格子状となるように構成されているが、このように格子状の網目形状を採用する場合、各網目は、カバー本体2の長手方向(高圧ホースの長手方向に沿う方向)に沿って配置される一辺の寸法が、カバー本体2の短手方向(高圧ホースの周方向に沿う方向)に沿って配置される一辺の寸法よりも短くなるような矩形状として構成することが好ましい。つまり、格子状の網目を形成する糸材に関し、カバー本体2の長手方向に沿って配列される糸材の間隔が、カバー本体2の短手方向に沿って配列される糸材の間隔よりも密な状態となるようにして、格子状の網目を形成することが好ましい。
Here, in FIG. 1, the mesh-like structure of the reinforcing
本発明に係るホースプロテクター1においては、図3の概略構成要部拡大断面図に示すように、網目状の補強部材22に基づく凸部23(補強部材22を構成する糸材に基づく凸部23)が、シート部21の一方の表面及び他方の表面に、それぞれ形成されて構成されている。なお、凸部23は、平面視において、網目状の形態を有している。シート部21の一方の表面及び他方の表面にそれぞれ形成される網目状の補強部材22に基づく凸部23の高さ寸法(H1,H2)は、特に限定されないが、例えば、0.1mm以上1.0mm以下程度に設定することが好ましい。また、シート部21の一方の表面に形成される凸部23の高さH1が、シート部21の他方の表面に形成される凸部23の高さH2よりも高くなるように構成してもよい。なお、シート部21の一方の表面に形成される凸部23の高さと、シート部21の他方の表面に形成される凸部23の高さとが、同一となるように構成してもよいことは言うまでもない。
In the
ここで、網目状の補強部材22が埋設されるシート部21は、例えば、透明樹脂製のシート材上に網目状の補強部材22を載置し、更にその上に透明樹脂製のシート材を載置した後、ヒートプレスを施すことにより形成することができる。この際、網目状の補強部材22を構成する糸材の直径や、該補強部材22の上下に配置される各透明樹脂製とシート材の厚み寸法を適宜設定することにより、網目状の補強部材22に基づく凸部23を一方の表面及び他方の表面に備えるカバー本体2(シート部21)を得ることができる。また、シート部21の一方の表面に形成される凸部23の高さが、シート部21の他方の表面に形成される凸部23の高さよりも高くなるように構成するためには、例えば、補強部材22の上下に配置される各透明樹脂製のシート材の厚み寸法が異なるように設定すればよい。
Here, in the
また、カバー本体2の表面に、紫外線をカットする機能を有する機能層を塗布してもよい。或いは、シート材を形成する透明樹脂材料に、紫外線をカットする機能を有する材料を予め混入して、シート材を形成し、カバー本体2に紫外線カット機能を持たせるように構成してもよい。
Further, a functional layer having a function of blocking ultraviolet rays may be applied to the surface of the
また、ホースプロテクター1が備える一対の係合部材3は、ホースプロテクター1を確実に高圧ホースに設置固定する手段であり、カバー本体2において互いに対向配置される一対の側縁部25,26のそれぞれに各係合部材31,32が設けられている。また、一対の係合部材3のうち、一方の係合部材31を、カバー本体2の一方面上に配置し、他方の係合部材32をカバー本体2の他方面上に配置するように構成することが好ましい。一対の係合部材3としては、高圧ホースの外周に巻回したホースプロテクター1が高圧ホースから脱落しないような構成のものであれば、特に限定されないが、雌型面ファスナーと、雄型面ファスナーとにより構成される一対の面ファスナーを好適に用いることができる。このような面ファスナーを係合部材3として採用する場合、カバー本体2の表面側に雌型面ファスナーを配置し、雄型面ファスナーをカバー本体2の裏面側に配置することが好ましい。また、雌型面ファスナーの接合面積(係着面積)は、雄型面ファスナーの接合面積(係着面積)よりも大となるように構成することが好ましい。
The pair of engaging
また、一対の係合部材3としては、上述の面ファスナーの代わりに、スライドファスナーやホックボタンを採用することもできる。スライドファスナーにより係合部材3を構成する場合、噛合エレメントを備える一対のストリンガーテープの一方を、カバー本体2において互いに対向配置される一対の側縁部25,26の一方側に設置し、他方のストリンガーテープを、一対の側縁部25,26の他方側に設置する。ホックボタンにより係合手段3を構成する場合も同様に、カバー本体2において互いに対向配置される一対の側縁部25,26の一方側にホックを設置し、他方側にボタンを設置する。なお、ホックボタンにより一対の係合部材3を構成する場合には、カバー本体2の側縁に沿う方向に所定間隔をあけて複数のホックボタンを設置することが好ましい。また、ホックをカバー本体2の一方面側(例えば、表面側)に設置する場合には、ボタンをカバー本体2の他方面側(例えば、裏面側)に設置することが好ましい。
Further, as the pair of engaging
本発明に係るホースプロテクター1は、上述のように、カバー本体2の一方の表面及び他方の表面に、網目状の補強部材22に基づく凸部23が形成されているため、該ホースプロテクター1を高圧ホース上に被覆して使用を継続しても、ホースプロテクター1の被覆位置が、ずれてしまうことを効果的に防止することができる。具体的に説明すると、高圧ホース上に被覆されたホースプロテクター1においては、カバー本体2の表面に形成される凸部23が、高圧ホースの表面と接することとなり、凸部23が形成されていないカバー本体2に比べて、高圧ホース表面との接触面積を大幅に低下させることができ、カバー本体2と高圧ホースとの間での摩擦抵抗を軽減させることが可能となる。その結果、高圧ホースが跳ね上がるような動きや高圧ホースの脈動が発生したとしても、この高圧ホースの動きに引きずられて、ホースプロテクター1が、高圧ホースの表面に沿って移動することを防止することができ、ホースプロテクター1の被覆位置にずれが生じすることが効果的に防止される。
In the
また、本発明に係るホースプロテクター1は、カバー本体2の両面に網目状の補強部材22に基づく凸部23が形成されているため、高圧ホース側にいずれの面を向けて被覆したとしても、上述のホースプロテクター1の被覆位置ずれ防止効果を得ることが可能となる。つまり、一方の表面側を高圧ホースに対向させるようにしてホースプロテクター1を被覆して使用を継続していき、高圧ホースとの摩擦で凸部23が摩耗した場合であっても、ホースプロテクター1を取り外して、他方の表面側を高圧ホースに対向させるようにしてホースプロテクター1を被覆して使用することにより、ホースプロテクター1の被覆位置ずれ防止効果を発揮した状態で、ホースプロテクター1を長期間にわたって使用することが可能となるという効果も奏する。
Further, in the
また、シート部21の一方の表面に形成される凸部23の高さが、シート部21の他方の表面に形成される凸部23の高さよりも高くなるように構成する場合、つまり、一方の表面に形成される凸部23の高さと、他方の表面に形成される凸部23の高さが異なるように構成する場合、高さが高い方の凸部23が高圧ホース表面に接触する向きに設置したり、或いは、高さが低い方の凸部23が高圧ホース表面に接触する向きに設置したりと、2パターンでホースプロテクター1を使用することができる。これにより、使用者は、ホースプロテクター1と高圧ホース表面との間の摩擦状況に応じて、高圧ホースの表面に対向するホースプロテクター1(カバー本体2)の表面(一方の表面、あるいは、他方の表面)を選択して使用することが可能となる。選択例としては、高圧ホースの跳ね上がりや脈動が激しい場合には、高さが高い方の凸部23が形成されているカバー本体2の表面側が高圧ホースの表面に対向するようにホースプロテクター1を被覆し、また、高圧ホースの跳ね上がりや脈動がそれほど激しくない場合には、高さが低い方の凸部23が形成されているカバー本体2の表面側が高圧ホースの表面に対向するようにホースプロテクター1を被覆するといったように、使い分けることが可能となる。
Further, when the height of the
また、本発明に係るホースプロテクター1は、透明樹脂製のシート部21を備えているため、当該ホースプロテクター1を高圧ホースに被覆した状態で、高圧ホースの表面状態の点検や、個々の高圧ホースに付与され当該高圧ホース表面に印字等されている管理番号等の確認を網目部分を介して行うことが可能となり、保守点検を行うに際の労力を軽減させることが可能となる。
Further, since the
また、上述のように、補強部材22が埋設された透明樹脂製のシート部21をカバー本体2として採用しているため、カバー本体2の透明性を維持しながらその強度を向上させることができる。この結果、高圧ホースに裂け目や穴等の損傷部が発生し、当該損傷部から油が外部に勢いよく流出した際に、カバー本体2が裂ける等の損傷を引き起こさずに、高圧の流体の外部への流出を効果的に抑制することができる。
Further, as described above, since the transparent
また、補強部材22として網目状体を採用し、この網目状体がカバー本体2の全域に存在しているため、カバー本体2の全体的な強度を向上させることが可能となる。特に、本実施形態においては、補強部材22は、格子状の網目構造を有し、この格子状の網目を形成する糸材に関し、カバー本体2の長手方向に沿って配列される糸材の間隔が、カバー本体2の短手方向に沿って配列される糸材の間隔よりも密な状態となるようにして、格子状の網目を形成しているため、筒状に高圧ホースに巻回被覆されたホースプロテクター1の拡径に対する強度を向上させることができる。つまり、高圧ホースに裂け目や穴等の損傷部が発生し、当該損傷部から油が外部に勢いよく流出し、高圧ホースを巻回被覆するホースプロテクター1(カバー本体2)に対してその径方向に膨張させるような大きな力が発生した場合でも、カバー本体2が破断してしまうことを効果的に抑制することができる。
Moreover, since a mesh-like body is adopted as the reinforcing
また、カバー本体2は、上述のように平面視矩形状に形成されており、互いに対向配置される一対の側縁部25,26には、該一対の側縁部25,26同士を固定する一対の係合部材3が設置されている。このような一対の係合部材3を設けることにより、高圧ホースに対するホースプロテクター1の設置作業、或いは、高圧ホースからホースプロテクター1を取り外す作業を容易ならしめることができる。
Further, the
また、一対の係合部材3のうち、一方の係合部材31をカバー本体2の一方面上に配置し、他方の係合部材32をカバー本体2の他方面上に配置するように構成されているため、ホースプロテクター1を高圧ホースに巻回して、一対の係合部材3により、当該ホースプロテクター1を高圧ホース上に設置固定する際に、一対の側縁部25,26同士が綺麗に重なり合った状態とすることが可能となる。この結果、高圧ホースに巻回されたホースプロテクター1に、外部の物体が引っ掛かることや、ホースプロテクター1の巻回状態が簡単に解除されることを抑制することが可能となる。
Further, of the pair of engaging
また、一対の係合部材3において、一方の係合部材31を雌型面ファスナーとして構成し、他方の係合部材32を雄型面ファスナーとして構成する場合、高圧ホースに対するホースプロテクター1の着脱を極めて簡便に行うことが可能となる。また、雌型面ファスナーの接合面積が、雄型面ファスナーの接合面積よりも大となるように構成することにより、太さが異なる他の高圧ホースにホースプロテクター1を巻回して被覆する場合にも対応することが可能とある。
Further, in the pair of engaging
以上、本発明に係るホースプロテクター1について説明したが、具体的構成は、上記実施形態に限定されない。上記実施形態においては、透明樹脂製のシート部21を備えるようにカバー本体2を構成しているが、シート部21は、透明である必要はなく、何らかの着色を施された不透明な樹脂を用いて構成してもよい。不透明な樹脂材料からシート部21を構成する場合、ホースプロテクター1を高圧ホースに被覆した状態で、高圧ホースの表面状態の点検や、個々の高圧ホースに付与され当該高圧ホース表面に印字等されている管理番号等の確認を行うことはできなくなるが、網目状の補強部材22に基づく凸部23がその一方面及び他方面に形成されているため、被覆時において、高圧ホースとの間での摩擦抵抗が低減され、高圧ホースが跳ね上がるような動きや脈動が発生したとしても、高圧ホース上に被覆されているホースプロテクター1の被覆位置が、ずれてしまうことを効果的に防止することができる。
The
また、上記実施形態においては、一対の係合部材3を備えるようにホースプロテクター1を構成しているが、このような係合部材3を設けることなくホースプロテクター1を構成してもよい。係合部材3を設けることなくホースプロテクター1を構成する場合、例えば、ホースプロテクター1を高圧ホースの外周に巻回した後、結束バンド等の結束手段を更に巻きつけて、高圧ホース及びホースプロテクター1を一体的に固定すればよい。
Further, in the above-described embodiment, the
また、上記実施形態においては、カバー本体2を平面視矩形状のシート状として構成し、ホースプロテクター1を高圧ホースの外周面に巻きつけて設置できるように構成しているが、例えば、図4の概略構成斜視図に示すように、カバー本体2を筒状の形態とし、一方の端部側から高圧ホースを挿入するようにして、当該高圧ホースの表面を被覆するようにホースプロテクター1を構成してもよい。なお、別途、結束バンド等の結束手段を用いて、高圧ホースに対するホースプロテクター1の設置位置がずれないように、両者は、一体的に固定される。
Further, in the above-described embodiment, the cover
また、ホースプロテクター1を図5〜図8に示すように構成することもできる。ここで、図5は、ホースプロテクター1の概略構成平面図であり、図6は、そのA−A断面を示す概略構成断面図である。また、図7は、図5に示すホースプロテクター1を高圧ホースの表面に巻回被覆した状態を示す概略構成断面図であり、図8は、図7の要部拡大図である。このホースプロテクター1は、カバー本体2と、第1係着部5と、第2係着部6とを備えている。カバー本体2は、高圧ホースZの表面を被覆可能な長尺なシート状部材であり、可撓性を有している。このカバー本体2は、高圧ホースZの表面を筒状に巻回して設置されるものである。つまり、ホースプロテクター1は、第1係着部5及び第2係着部6が重なり合った状態で高圧ホースZを囲繞する筒体が形成されるものである。カバー本体2は、上述のように、透明樹脂製のシート部21と、当該シート部21に埋設される補強部材22とを備えている。また、図示していないが、網目状の補強部材22に基づく凸部が、シート部21の一方の表面及び他方の表面に、それぞれ形成されて構成されている。
Further, the
第1係着部5は、カバー本体2の長手方向に沿う一方の側縁部25に設けられるものであり、第2係着部6と分離可能に接続固定されるものである。この第1係着部5は、カバー本体2の外側に延在する第1支持片51及び第2支持片52を備えており、これら第1支持片51及び第2支持片52は、それぞれ長尺なシート状に構成されている。また、第1支持片51及び第2支持片52における長手方向に沿う一方の側縁部は、カバー本体2における一方の側縁部25に接続しており、これら第1支持片51及び第2支持片52の表面は互いに対向するように配置されており、かつ、カバー本体2との接続部分を軸として互いに開閉可能に構成されている。また、第1支持片51及び第2支持片52の長手方向長さは、適宜設定することができるが、例えば、カバー本体2の長手方向長さと同一となるように構成されることが好ましい。
The
第1支持片51及び第2支持片52の互いに対向する表面には、それぞれ第1面ファスナー帯片71及び第2面ファスナー帯片72が設けられている。これら第1面ファスナー帯片71及び第2面ファスナー帯片72は、第1支持片51及び第2支持片52の長手方向に沿う形態として構成することが好ましい。また、第1面ファスナー帯片71及び第2面ファスナー帯片72のそれぞれの長手方向長さは、第1支持片51及び第2支持片52の長手方向長さと略同一となるように(カバー本体2の長手方向長さと略同一となるように)構成することが好ましい。
A first
第2係着部6は、カバー本体2の長手方向に沿う他方の側縁部26に沿ってその表面及び裏面にそれぞれ設けられる第3面ファスナー帯片73及び第4面ファスナー帯片74を備えている。また、第3面ファスナー帯片73及び第4面ファスナー帯片74のそれぞれの長手方向長さは、カバー本体2の長手方向長さと略同一となるように構成することが好ましい。この第2係着部6が設けられるカバー本体2の他方の側縁部26は、ホースプロテクター1によって高圧ホースZを巻回被覆する際に、第1係着部5における第1支持片51と第2支持片52との間に介在される(挟まれる)部位となる。
The second
ここで、図5〜図8に示すホースプロテクター1は、第1面ファスナー帯片71及び第3面ファスナー帯片73とが重なりあって係着した状態で、かつ、第2面ファスナー帯片72及び第4面ファスナー帯片74とが重なりあって係着した状態で、高圧ホースZを囲繞して筒体を形成するものとなる。また、第1面ファスナー帯片71及び第3面ファスナー帯片73は、雌雄一対の面ファスナー帯片を構成する。つまり、第1面ファスナー帯片71を雄型として構成する場合には、第3面ファスナー帯片73を雌型として構成し、第1面ファスナー帯片71を雌型として構成する場合には、第3面ファスナー帯片73を雄型として構成する。同様に、第2面ファスナー帯片72及び第4面ファスナー帯片74は、雌雄一対の面ファスナー帯片を構成する。つまり、第2面ファスナー帯片72を雄型として構成する場合には、第4面ファスナー帯片74を雌型として構成し、第2面ファスナー帯片72を雌型として構成する場合には、第4面ファスナー帯片74を雄型として構成する。
Here, the
図5〜図8に示すホースプロテクター1は、上述のように、第1面ファスナー帯片71及び第3面ファスナー帯片73とが重なりあって係着した状態で、かつ、第2面ファスナー帯片72及び第4面ファスナー帯片74とが重なりあって係着した状態で、高圧ホースZを囲繞して固定されるため、従来のホースプロテクター1と比べて、2倍の強さで端部同士(側縁部同士)を接続固定することが可能となる。これにより、仮に、高圧の液体が高圧ホースZ外に飛散し、大きい力がホースプロテクター1に作用したとしても、ホースプロテクター1の端部における雌雄の面ファスナー帯片同士の接続箇所が外れてしまい、当該ホースプロテクター1が高圧ホースZから脱落するような事態が発生することを効果的に防止することが可能となる。
As described above, the
また、図5〜図8に示すホースプロテクター1においては、第1面ファスナー帯片71と第3面ファスナー帯片73との係着部分、及び、第1支持片51の存在により、第2面ファスナー帯片72と第4面ファスナー帯片74との係着部分に対して、外部からの砂や埃、水、日光等が進入しにくい構成となっているため、第2面ファスナー帯片72と第4面ファスナー帯片74の劣化を効果的に抑制することが可能な構造となっており、カバー本体2の端部同士(側縁部同士)を接続固定する強度を長期間維持することができる。
In addition, in the
また、図5〜図8に示すホースプロテクター1の変形例として、図9の断面図(図5のA−A断面に対応する断面図)に示すような構成としてホースプロテクター1を構成してもよい。この図9に示すホースプロテクター1は、第2係着部6の構造が、上述の第1係着部5の構造と同様な構造を備えるように構成されている。具体的に説明すると、第2係着部6は、カバー本体2の外側に延在する第3支持片61及び第4支持片62を備えており、これら第3支持片61及び第4支持片62は、それぞれ長尺なシート状に構成されている。また、第3支持片61及び第4支持片62における長手方向に沿う一方の側縁部は、カバー本体2における他方の側縁部26に接続しており、これら第3支持片61及び第4支持片62は互いに対向するように配置されており、かつ、カバー本体2との接続部分を軸として互いに開閉可能に構成されている。また、第3支持片61及び第4支持片62の長手方向長さは、適宜設定することができるが、例えば、カバー本体2の長手方向長さと同一となるように構成されることが好ましい。
Further, as a modification of the
この図9に示すホースプロテクター1は、図10の使用状態を示す要部概略構成断面図に示すように、第1支持片51と第2支持片52との間に第4支持片62を介在させた状態で、かつ、第3支持片61と第4支持片62との間に第1支持片51を介在させた状態で、高圧ホースZを囲繞して筒体を形成可能に構成されている。
In the
また、第1支持片51と第2支持片52との間に第4支持片62を介在させた状態で、かつ、第3支持片61と第4支持片62との間に第1支持片51を介在させた状態で、第1支持片51と第4支持片62との各対向面、第2支持片52と第4支持片62との各対向面、及び、第1支持片51と第3支持片61との各対向面には、互いに係着可能な雌雄一対の面ファスナー帯片がそれぞれ設けられている。より具体的には、第1支持片51及び第2支持片52の互いに対向する表面には、それぞれ第1面ファスナー帯片71及び第2面ファスナー帯片72が設けられており、第1支持片51において第1面ファスナー帯片71が設けられていない側の面に第5面ファスナー帯片75が設けられている。また、第3支持片61及び第4支持片62の互いに対向する表面には、それぞれ第3面ファスナー帯片73及び第4面ファスナー帯片74が設けられており、第4支持片62において第4面ファスナー帯片74が設けられていない側の面に第6面ファスナー帯片76が設けられている。第1面ファスナー帯片71と第4面ファスナー帯片74とが雌雄一対の面ファスナー帯片を構成し、第2面ファスナー帯片72と第6面ファスナー帯片76とが雌雄一対の面ファスナー帯片を構成し、第3面ファスナー帯片73と第5面ファスナー帯片75とが雌雄一対の面ファスナー帯片を構成している。
Further, the first support piece is in a state in which the
ここで、各雌雄一対の面ファスナー帯片の長手方向長さは、第1支持片51、第2支持片52、第3支持片61、及び第4支持片62の長手方向長さ(カバー本体2の長手方向長さ)と略同一となるように構成されることが好ましい。また、図12に係るホースプロテクター1は、雌雄一対の面ファスナー帯片をそれぞれ構成する第1面ファスナー帯片71と第4面ファスナー帯片74との組み合わせ、第2面ファスナー帯片72と第6面ファスナー帯片76との組み合わせ、第3面ファスナー帯片73と第5面ファスナー帯片75との組み合わせにおいて、第1面ファスナー帯片71及び第4面ファスナー帯片74とが重なりあって係着した状態で、かつ、第2面ファスナー帯片72及び第6面ファスナー帯片76とが重なりあって係着した状態で、更に、第3面ファスナー帯片73及び第5面ファスナー帯片75とが重なりあって係着した状態で、高圧ホースZを囲繞して筒体を形成するものであることから、第1面ファスナー帯片71を雄型として構成する場合には、第4面ファスナー帯片74を雌型として構成し、第1面ファスナー帯片71を雌型として構成する場合には、第4面ファスナー帯片74を雄型として構成する。同様に、第2面ファスナー帯片72を雄型として構成する場合には、第6面ファスナー帯片76を雌型として構成し、第1面ファスナー帯片71を雌型として構成する場合には、第6面ファスナー帯片76を雄型として構成し、第3面ファスナー帯片73を雄型として構成する場合には、第5面ファスナー帯片75を雌型として構成し、第3面ファスナー帯片73を雌型として構成する場合には、第5面ファスナー帯片75を雄型として構成する。
Here, the longitudinal lengths of the pair of male and female surface fastener strips are the longitudinal lengths of the
上述の図9に係るホースプロテクター1によれば、第1面ファスナー帯片71及び第4面ファスナー帯片74とが重なりあって係着した状態で、かつ、第2面ファスナー帯片72及び第6面ファスナー帯片76とが重なりあって係着した状態で、更に、第3面ファスナー帯片73及び第5面ファスナー帯片75とが重なりあって係着した状態で高圧ホースZを囲繞して固定することができるため、従来のホースプロテクター1と比べて、3倍の強さでホースプロテクター1の端部同士(側縁部同士)を接続固定することが可能となる。これにより、仮に、高圧の液体が高圧ホースZ外に飛散し、大きい力がホースプロテクター1に作用したとしても、ホースプロテクター1における雌雄の面ファスナー帯片同士の接続箇所が外れてしまい、ホースプロテクター1が高圧ホースZから脱落するような事態が発生することをより一層効果的に防止することが可能となる。
According to the
また、図9に係るホースプロテクター1においては、第3面ファスナー帯片73と第5面ファスナー帯片75との係着部分、及び、第2支持片52の存在により、第1面ファスナー帯片71と第4面ファスナー帯片74との係着部分、及び、第2面ファスナー帯片72と第6面ファスナー帯片76との係着部分に対して、外部からの砂や埃、水、日光等が進入しにくい構成となっているため、第1面ファスナー帯片71、第2面ファスナー帯片72、第4面ファスナー帯片74及び第6面ファスナー帯片76の劣化を効果的に抑制することが可能な構造となっており、カバー本体2の端部同士(側縁部同士)を接続固定する強度を長期間維持することができる。
Further, in the
1 ホースプロテクター
2 カバー本体
21 シート体
22 補強部材
23 凸部
25 カバー本体の側縁部
26 カバー本体の側縁部
3 一対の係合部材
31 一方の係合部材
32 他方の係合部材
5 第1係着部
51 第1支持片
52 第2支持片
6 第2係着部
61 第3支持片
62 第4支持片
71 第1面ファスナー帯片
72 第2面ファスナー帯片
73 第3面ファスナー帯片
74 第4面ファスナー帯片
75 第5面ファスナー帯片
76 第6面ファスナー帯片
Z 高圧ホース
DESCRIPTION OF
Claims (10)
前記高圧ホースの表面に設置されるカバー本体を備えており、
前記カバー本体は、樹脂製のシート部と、前記シート部に埋設される網目状の補強部材とを備えており、
前記補強部材における網目部分は、前記シート部を構成する樹脂材料により閉塞されており、
前記網目状の補強部材に基づく凸部が、前記シート部の一方の表面及び他方の表面に形成されていることを特徴とするホースプロテクター。 A hose protector for covering the surface of a high pressure hose,
It has a cover body installed on the surface of the high-pressure hose,
The cover body includes a resin sheet portion and a mesh-like reinforcing member embedded in the sheet portion,
The mesh portion of the reinforcing member is closed by the resin material forming the sheet portion,
A hose protector, wherein convex portions based on the mesh-like reinforcing member are formed on one surface and the other surface of the sheet portion.
前記他方の係合部材は、前記カバー本体の他方面上に配置されていることを特徴とする請求項5に記載のホースプロテクター。 The one engagement member is disposed on one surface of the cover body,
The hose protector according to claim 5, wherein the other engagement member is disposed on the other surface of the cover body.
The hose protector according to claim 5 or 6, wherein the pair of engaging members are slide fasteners.
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