JP6698003B2 - シューのアッパーの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、シュー(shoe)の部品、詳細にはアッパー、そのような部品を有するシュー、およびシューの部品の製造方法に関する。
シューズは、ソールユニットやシューアッパー(または略して単に「アッパー」)のような、多くの個々の部品から組み立てられることが多い。
ソールユニットまたはシューソールは、例えば、着用者の筋骨格系に作用する衝突力を緩和するために、地面との接触中、足に対する緩衝作用を提供することができる。それは、地面上でのシューの牽引力も高め、その他多くの機能性を提供することもできる。
着用者の解剖学的特徴および歩行特徴に特に適合されるソールユニットを提供することが有用であり得る。国際公開第2014/049379号パンフレットは、ソフトウェアが生成したCNCコマンドにしたがってカスタムメードの足用装具を製造する、完全に自動化されたCNC工作機械を開示している。
シューアッパーは、一方で、シュー内の着用者の足を保護する役割を果たすことができる。シューアッパーは、例えば、足首をひねることによる怪我を防止するために、着用者の足に対し高い安定性を提供することもできる。同時に、一般的には、アッパーが、着用者にとって快適な装用感を提供するように構築されると有利である。快適な装用感に影響し得る典型的な要因は、十分な通気性、および、着用者の足上のこすれまたは圧力点の回避であり得る。
革は、シューアッパーを構築するために長きにわたり使用されている。革は、その生まれ持つ高弾性により、良好な全体的安定性を提供することができる。革は、一般的に肌に優しくもあり、足の過度な発汗を回避するのにも役立つ。さらに、革は、アッパーおよびシューの高品質な外観をもたらすことができる。
革を処理し、外観へ影響を与える複数の技術が当業者に知られている。
米国特許第6,533,885号明細書は、エンボス型と、そのエンボス型に配置される複数の取り外し可能なテクスチャ付け用インサート(texture insert)とを備える、シュー用のアッパーを製造する工作機を開示しており、テクスチャ付け用インサートは、エンボス加工の補助器具としての役割を果たす。
欧州特許出願公開第1884572号明細書は、革切断工程において原皮(hide)を最適に利用する方法およびシステムを開示している。このシステムは、コンピュータ数値制御(CNC)革切断テーブルを含む。
しかしながら、従来技術から知られる革処理技術およびその結果得られるアッパーの欠点は、知られている技術では、アッパーの剛性/柔軟性、通気性、またはアッパーの外面の表面摩擦のような、アッパーの個々の部位におけるアッパーの機械的および機能的特性に影響を及ぼす十分な可能性を提供できないことである。
国際公開第2014/049379号パンフレット 米国特許第6,533,885号明細書 欧州特許出願公開第1884572号明細書 独国特許出願公開第102015205751号明細書
したがって、本発明の目的は、前述の欠点を少なくとも部分的に克服する、改良された製造方法、および、改良されたアッパーを提供することである。
この目的は、特許請求の範囲に記載の請求項1によるシューの部品によって、少なくとも部分的に解決される。この部品は、詳細にはアッパーとすることができる。
1つの実施形態では、シューの部品は、a)天然および/または合成革の連続片を含む領域を備え、b)この領域が、第1のサブ領域と、第2のサブ領域とを備え、各サブ領域が、3cmより大きい、詳細には4cmより大きい大きさ(size)を有し、c)革が、第1のサブ領域と比べ、第2のサブ領域において低減された厚さを有し、d)低減された厚さが、第2のサブ領域全体において、革の第1の表面層をミリング加工により削り落とすことにより得られる。
最初に、本明細書の内容において「ミリング加工」(milling)という用語は、回転工作機による材料の機械的な除去を言及していることに留意されたい。これは、革をより柔らかにするために革がなめし工程中にドラムなめしされる(tumbled)、革自体の製造中の革の(ドライ)ミリングとは別のものである。
天然および/または合成革の連続片を部品に提供することにより、部品の全体的安定性および弾性が高くなり得る。革を含む領域は、シューの部品の全体または少なくとも主要な部分、例えば、アッパーを形成することができる。または、この領域は、シューの部品のより小さい部分のみを形成してもよく、部品は、他の部分に、例えば、織物材料(ニット、メッシュなど)、またはプラスチック材料のような他の材料をさらに含有してもよい。
革の厚さが、第1のサブ領域と比べ、第2のサブ領域において低減されるように、第2のサブ領域全体において革の第1の表面層をミリング加工により削り落とすことにより、部品の全体的安定性および弾性を著しく損なうことなく、部品の機械的および機能的特性が、それぞれのサブ領域において影響され得る。第1の表面層の除去は、例えば、第1のサブ領域と比べ、第2のサブ領域において、部品の高められた柔軟性、低減された剛性、高い通気性、または粗面テクスチャ、それゆえに、高められた表面摩擦をもたらすことができる。第1の表面層の除去は、部品の重量を低減させるのにも役立つことができる。加えて、ミリング加工は、第2のサブ領域において、第1のサブ領域とは異なる部品の外観をもたらすこともできる。これは、詳細には、大抵の場合はそうなるのだが、部品がシュー内で組み立てられると、第1の表面層がミリング加工により削り落とされた部品の側がシューの外側に面する場合にあてはまる。しかしながら、ミリング加工により削り落とされた材料を有する側が、シューの内側に面するように、部品がシュー内に配置されることも可能であり、または、ミリング加工により削り落とされた面が外側から見えないように、部品が、シューの他の構成要素間に配置されてもよい。例えば、部品に使用される革の原皮の肉側(すなわち底面側)、または、原皮の表皮側(すなわち上面側)のいずれかをミリング加工することにより革の柔軟性/剛性を調整し、それから、表皮側または肉側を、シューが組み立てられた状態でシューの外側または内側に面するように配置することが可能である。
概して、第1のサブ領域では、革のミリング加工による削り落としはされないことになるが、第1および第2のサブ領域の両方において表面層をミリング加工により削り落とすことも可能であり、その場合、革は、残っている革の厚さが第2のサブ領域において小さくなるように、第1のサブ領域では、第2のサブ領域よりも浅い深さまでが、ミリング加工により削り落とされる。
概論として、所与のサブ領域内、詳細には第2のサブ領域内では、革は、サブ領域全体にわたって、一定の深さ(技術的に可能な限り)までミリング加工により削り落とされることが可能である。しかしながら、革が、ミリング加工により削り落とされる深さ、または、言い換えれば、ミリング加工により削り落とされる表面層の厚さが、サブ領域にわたって変化することも可能である。ミリング加工は、例えば、ある特定の方向にだんだんと細くなってもよい。この場合、ミリング加工により削り落とされる表面層の厚さ、それゆえに、残っている革の厚さは、例えば、それぞれのサブ領域の平均厚さ、または最小もしくは最大厚さを示してもよい。
例えば、第2のサブ領域が周期的または非周期的な模様を備えるように、ミリング加工により削り落とされる第1の表面層の厚さが、第2のサブ領域にわたって変化することが可能である。革は、第2のサブ領域の革の平均厚さまたは最大厚さが、第1のサブ領域の革の厚さよりも小さくなるという意味で、第1のサブ領域と比べ、第2のサブ領域において、低減された厚さを有することができる。
第1および第2のサブ領域の両方が、3cmより大きい、詳細には4cmより大きい大きさを有するので、それらは、顕著に異なる特性を有するサブ領域を提供するのに十分な大きさである。サブ領域の1つが小さすぎた場合、これは単なる装飾用の表面構造では典型的であるが、このサブ領域での異なる厚さの効果は、はるかに大きい他のサブ領域によって完全に「目立たない存在(overshadowed)」となってしまい(少なくとも十分な程度ではないところまで目立たなくなり)、機械的および機能的特性の所望の違いは達成されないであろう。
この時点で、第2のサブ領域は、連結であることも、複数の非連結部位を備えることも、どちらも可能であることを強調しておく。
言い換えれば、第1の選択肢は、第2のサブ領域が、複数の分離したサブサブ領域を備え、これらのサブサブ領域すべてを合計した大きさが、3cmより大きく、詳細には4cmより大きくなることである。
第2のサブ領域が連結であることも可能である。これは、第2のサブ領域が、3cmより大きい、詳細には4cmより大きい大きさを有する単一の部位から構成されることを意味する。数学的な意味では、第2のサブ領域は、道連結であってもよい。また、それは、単連結であってもよい。道連結領域とは、領域の任意の点から、領域の任意の他の点へ、領域のいかなる境界線と交差する必要なく、領域に沿って歩いて行ける領域である。単連結領域は、領域内の任意の閉曲線が、収縮され点になり得る、すなわち、領域がいかなる「穴」または「島」も含まないことをさらに特徴とする。
また、上述の形態的な選択肢は、追加の第3のサブ領域(以下に記載)、または、さらに追加のサブ領域、第1のサブ領域にも適用されることができる。
第1のサブ領域および第2のサブ領域は、少なくとも1つの多角形をそれぞれ包囲することができ、それぞれの多角形の対向する2辺上の2点は、5mmより大きい、詳細には1cmより大きい相互距離を常に有することが可能である。
別の言い方をすれば、第1および第2のサブ領域は両方とも、5mm以上、または詳細には1cm以上の「最小径」を有する多角形が、各サブ領域内に刻まれ得るように設けられる。一般的に、所与のサブ領域に対しこの条件を満たす多くの考えられ得る多角形が存在することになるが、1つで十分である。根底にある考えは、サブ領域は、十分に「嵩高(bulky)」であり、単なる装飾用の溝または線を形成しているわけではないことである。これは、2つのサブ領域間の機械的および機能的特性の十分な違いを提供するのにやはり役立つ。
部品の製造(以下でさらに詳細に記載される)に使用されるミリング工作機の観点から見ると、第2のサブ領域は、ミリングヘッドの径よりも幅広の形状を有することができる。しかしながら、この特徴付けは、使用されるミリングヘッドの種類にある程度依存するのだが、上記に定義された「多角形基準」は、絶対的な第2のサブ領域の最小径を定義する。
さらに、本発明は、装飾または他の理由のために革がミリング加工により削り落とされた、シューの部品の他の部位が存在し、これらの部位は、大きさが3cmよりも小さくてもよく、かつ/または、前述の「多角形基準」を満たさなくてもよいということをもちろん排除しない。
革の連続片は、ミリング加工前に、1mmから4mmの厚さ、詳細には1.5mmから3mmの厚さを有することができる。
そのような厚さは、部品の所望の総体的安定性および弾性を確保するのに十分な基本的な厚さを提供することができ、同時に、過度にごわついて見かけが悪く、履き心地を害するおそれのある部品にしてしまうほど厚くはないので有利であり得る。前述の範囲は、例えばシューアッパーに適する。また、言及した厚さは、ミリング加工にとって「加工するのに十分な材料」を提供することができる。適する厚さは、一般的に、例えば、天然革か合成革か、植物性なめしかクロムなめしか、または、ドラムなめしされたのか、そうではないのかなど、使用される革の種類にも依存することになる。
部品の用途が、例えば、かかとキャップまたはつま先キャップなど、主に補強を目的としている場合、ミリング加工前の厚さは、例えば、2.5mmから6mmの範囲であることもできる。
ミリング加工により削り落とされる第1の表面層の厚さは、少なくとも0.2mm、詳細には少なくとも0.5mmとすることができる。
これらの値は、第2のサブ領域において、第1のサブ領域とは異なる所望の特性の違いを達成するのに十分な大きさであり得る。
すでに述べたように、第2のサブ領域が周期的または非周期的な模様を備えるように、ミリング加工により削り落とされる第1の表面層の厚さが、第2のサブ領域にわたって変化することも可能である。
そのような模様は、部品の機械的および機能的特性に影響を及ぼす可能な方法をさらに増やすために使用されることができる。模様は、例えば、ある特定のたわみ線(flex-line)を画定するために使用され、それゆえに、部品にある種の好ましいたわみ方向を提供することができる。たわみ方向に沿った柔軟性は、たわみ方向に垂直の方向に比べて異なり得る。同じことが、第2のサブ領域における部品の張力、または他の機械的特性にも適用され得る。
領域は、少なくとも1つの追加の材料層を革の下に備えることもできる。
そのような追加の層(または、さらには複数の追加の層)は、部品の総体的安定性を高め、それゆえに、部品が不安定になりすぎることを心配する必要なく、より多くの材料を、詳細にはより深く、ミリング加工により削り落とすことを可能にし得る。追加の層は、詳細には、完成されたシュー内で部品が足/肌と直接接触する場合に、装用感および部品の肌触りを高める役割を果たすこともできる。
例えば、下にある追加の材料層を露出させるために、革は、第2のサブ領域全体において完全にミリング加工により削り落とされてしまってもよい。
第2のサブ領域全体において革を完全に(すなわち、厚さ=0まで)ミリング加工により削り落とすことにより、第1および第2のサブ領域間に達成された機械的および機能的特性の違いは、非常に顕著となり得る。同時に、下にある追加の材料層によって、部品の十分な安定性が維持され得る。下にある層を露出させるために第2のサブ領域全体において革を完全にミリング加工により削り落とす選択肢は、部品またはシューの外観に影響を及ぼすために使用されることもできる。
追加の材料層は、例えば、ポリアミド(PA)、および/またはポリウレタン(PU)、および/または織物材料を含むことができる。
そのような材料は、肌にとって快適であり得、また、そのような材料が、低重量の補強材料として作用することなども可能である。追加の材料層は、さらなる革材料を含むこともできる。
第1のサブ領域および/または第2のサブ領域は、部品の外側において少なくとも部分的に被覆で覆われることもできる。
例えば、光沢のある被覆、またはナノ被覆などのそのような被覆は、部品またはシューの外観、例えば、その光の反射率を変えることができる。被覆は、泥、水、UV放射物などのような外部の影響から下にある革を保護することもできる。被覆が透明であれば、革は、高品質な外観を達成するために、なおも見える状態であり続けることができる。
さらに、部品のさらなる構成要素が、第2のサブ領域において、革の上面に配置されることが可能である。
そのようなさらなる構成要素は、装飾の目的を果たすこと、補強要素として作用すること、ひも締めシステムに連結すること、または、ひも締めシステムの一部となることなどをなし得る。そのような構成要素のさらなる例は、取り付け帯片(attaching stripe)、つま先キャップ、かかとキャップ、または緩衝要素である。構成要素は、詳細には、第2のサブ領域全体において、革の第1の表面層をミリング加工により削り落とすことにより形成された「くぼみ」に挿入されることができる。これは、構成要素をその位置に固定し、取り囲む革への構成要素の連結の安定性を高めるのに役立ち得る。
さらに、そのような構成要素は、第1のサブ領域、または、シューの部品(例えばアッパー)のいかなる他の部位にも配置されることができ、それらは、一般的に、シューの部品の複数のサブ領域または部分にわたり延在することもできる。
繊維材料は、第2のサブ領域に、その引裂強度を高めるために配置され得る。
繊維材料は、例えば、織物または非織物繊維を含むことができる。繊維は、ある特定の好ましい方向、または複数の好ましい方向に沿って配置され、その方向への引裂強度を高めることができる。それらは、部品の(シュー内での部品の最終的な配置に対し)内側もしくは外側、または、さらには両側に配置されることができる。もちろん、繊維は、第1のサブ領域、または、部品の任意の他の部分に配置されることもできる。
補強繊維または撚糸の適用のさらなる例は、独国特許出願公開第102015205751号明細書において確認することができ、これらの例は、技術的に可能な限り、本発明によるシューの部品にも適用されることができる。
部品の第2のサブ領域は、すでに前述したように、部品の第1のサブ領域よりも、高い柔軟性、および/または低い剛性、および/または高い通気性、および/または大きい表面摩擦を提供することができる。
さらに、領域は、第3のサブ領域も備えることができ、そこでは、革の第2の表面層が、ミリング加工によりあまねく(すなわち第3のサブ領域全体において)削り落とされており、ミリング加工により削り落とされた第2の表面層の厚さは、ミリング加工により削り落とされた第1の表面層の厚さとは異なる。
革が各領域で異なる厚さを有する、2つではなく、3つのサブ領域を設けることにより、シューの部品の機械的および機能的特性を調節するための、さらに高い柔軟性が達成され得る。そのために、第3のサブ領域もまた、3cmより大きい、詳細には4cmより大きい大きさを備えることができる。第3のサブ領域もまた、少なくとも1つの多角形を包囲することができ、この多角形の対向する2辺上の2点は、5mmより大きい、詳細には1cmより大きい相互距離を常に有する。言い換えれば、5mm以上、または1cm以上の「最小径」を有する少なくとも1つの多角形が、第3のサブ領域内に刻まれ得ることがやはり可能である。
第3のサブ領域についてのさらなる構造上の選択肢、および対応する有利性/効果に関しては、第1および第2のサブ領域についての対応する説明を参照し、その説明は、技術的に実行可能な限り、第3のサブ領域にも適用されることができる。
領域が、サブ領域の革の厚さが異なる、例えば4つのサブ領域、または5つのサブ領域、または6つのサブ領域など、さらに多くのサブ領域を備えることも可能である。
部品は、一体片のアッパーとすることができる。詳細には、領域は、アッパー全体を構成することができる。
それゆえに、アッパー全体は、革の単一の連続片もしくはシート、または、革の下に設けられた追加の材料層がある場合は、革の単一の連続したシートを含む積層体から作製されることができる。これは、製造を容易にし、例えば、組み立てを簡単にし、かつ、アッパーの総体的安定性を高めることができる。それにより、製品の外観性を向上させることもできる。アッパーは、ベロを有しても、有さなくてもよく、ベロは、真に一体片のアッパーに統合されてもよく、または、ベロは、他の点では一体片であるアッパーから分離した部品であってもよい。
本発明の別の態様は、本明細書に記載された、本発明による部品を有するシューに関する。
そのような部品は、スポーツシュー、または、ストリートシューもしくはレジャーシューなどのような別の種類のシューに含まれることができる。
本明細書において、本発明の別の態様は、カスタマイズされたシューを得るための選択肢をユーザに与える可能性である。人は、本発明の部品(例えばアッパー)を有するシューを、コンピュータプログラム(または、スマートフォン、もしくはタブレット上などのアプリケーション)を介して設計し、サーバを介しデータを工作機械へ送信することができ、工作機械は、作成された設計にしたがって、ミリング加工作業(以下により詳細に記載される)、およびシューの組み立てを実行する。設計工程では、顧客は、例えば、どの種類の革を使用するか、革の色、ミッドソールの材料(例えば、発泡熱可塑性ポリウレタン(eTPU)もしくは発泡ポリエーテルブロックアミド(ePEBA)の溶融粒子、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、またはそれらの混合物)、アウトソールの材料、アウトソールの構造、閉鎖システム(closure system)(例えば、ひもまたは面ファスナ)およびその色または材料、被覆層が施されるかどうか、もし施されるのであれば、その材料または色などの、1つまたは複数のパラメータを選択することができる。
本発明のさらに別の態様は、シューの部品、詳細にはシューアッパーの製造方法に関する。
方法は、a)素材片に天然および/または合成革の連続片を含む領域を設けるステップであって、b)この領域が、第1のサブ領域と、第2のサブ領域とを備え、各サブ領域が、3cmより大きい、詳細には4cmより大きい大きさを有する、ステップと、c)第2のサブ領域全体において、革の第1の表面層をミリング加工により削り落とすステップとを含む。
最も簡単な事例では、素材片は、2つのサブ領域を有する領域を備える、天然および/もしくは合成革の連続片またはシートから完全に構成される。しかしながら、素材片は、上述のように革の下に1つまたは複数の追加の材料層を備える多層積層体であってもよい。さらに、素材片は、追加の領域を含むことができる。これらの追加の領域は、革にとらわれず、例えば、織物材料などを含むこともできる。
第1および第2のサブ領域の形状、大きさ、次元に関しては、本発明のシューの部品に関連し上記でなされた説明を参照し、その説明は、ここに記載される本発明の方法にも適用され、簡潔にするために繰り返されない。同じことが革の材料の適する厚さ、および、取り除かれる第1の表面層の適する厚さについても適用され、これらは、やはり、すでに上述されている。
さらに、記載された方法で、3つ以上のサブ領域を含む部品を製造することも可能であり、革は、第2および第3のサブ領域全体において、第1および第2の表面層をそれぞれ取り除くことにより、ミリング加工によって異なる深さまで削り落とされる(4つ、5つ、6つのサブ領域についても同様)。やはり、上記の対応する説明を参照する。
ミリング加工は、多軸CNCミリング工作機、詳細には3から6軸のCNCミリング工作機によって実行されることができる。
多軸CNCミリング工作機の作動は、例えばCADシステムを使用して作成された、シューの部品の設計に基づき制御されることができる。
ミリング工作機は、毎分50,000回転(rpm)の最大回転速度で、詳細には15,000から45,000rpmの回転速度で、より詳細には17,000から22,000rpmの回転速度で作動することができる。
より低速の回転速度は、ミリング加工中に革の断裂または引き裂きをもたらす恐れがあるため、工作機の回転速度についてのそのような値は、革を処理するのに適していることがわかっている。より低速の回転速度は、外観、および材料の健全性を害するおそれがある。回転速度が速すぎると、一方で、革は焼ける、または他の形で損傷を受ける場合もあり、これは、やはり仕上がった部品を害するおそれがある。
回転速度に加え、考慮が必要となり得るさらなる要因は、ミリングヘッドが革にわたって移動される、並進速度である。35mm/sの並進速度に対し、例えば、18,500rpmの回転速度が用いられている。
ミリングヘッドは、経路間の増分が、例えば、0.2mmから0.8mm、詳細には0.3mmから0.6mmの範囲である、増分平行経路(incremental parallel path)で、革にわたって移動されることがでる。適する値は、ミリングヘッドの径、使用される革の種類、ミリング加工により削り落とされる表面層の厚さなどに依存し得る。ミリングヘッドの径は、例えば、0.5mmと15mmとの間とすることができる。
ミリングヘッドは、革にわたって、時計回り方向または反時計回り方向のいずれかで、例えば、時計回りまたは反時計回りの螺旋状に移動していくことができる。これは、ミリングヘッドの切断刃がミリングヘッド上に配置される方式、および、ミリングヘッドが自転する方向(時計回りまたは反時計回り)に応じ、革上でのミリングヘッドのアップカット(pulling up)またはダウンカット(pushing down)につながり得る。
例えば、複数の表面サブ層を連続的にミリング加工により削り落とすことにより、第1の表面層が、ミリング加工により削り落とされ得る。
第1の表面層全体を「一気に」ミリング加工により削り落とすのに比べ、それも可能であるのだが、複数の連続するサブ層で、第1の表面層をミリング加工により削り落とすことは、ミリング加工処理中の革の引き裂きを回避するのに役立つことができ、ミリング加工により削り落とされる第1の表面層の深さがある特定の限界深さ、例えば、1mmまたは2mmを超える場合に特に役立つ。
さらに、すでに論じたように、第2のサブ領域に周期的または非周期的な模様を設けるために、ミリング加工により削り落とされる第1の表面層の厚さは、第2のサブ領域内で相違し得る。
ミリング加工中に、素材片は、例えば、調節可能な側板(cheek)によりテーブルの上に固定されることができる。また、真空テーブルまたはテーピングが使用されてもよい。この場合、ミリング加工完了後に、部品は、素材片から分離され、靴型(last)の上に載置されることができる。また、靴型の上に載置する前後に、部品のさらなる構成要素へ連結する、被覆を施すなどのような、さらなる処理ステップがあってもよい。
しかしながら、ステップc)で第1の表面層をミリング加工により削り落とす前に、部品が素材片から分離され、靴型の上に載置されることも可能である。
この場合、ミリング加工は、部品が靴型の上にすでに載置されている間に実行される。これは、部品が、その基本的な3次元形状をすでに帯びている間に、革がミリング加工により削り落とされるため、ミリング加工後に靴型の上に載置されている間の、第1および第2のサブ領域における革のゆがみ、詳細には、薄くされた第2のサブ領域における載置中の革の引き裂きが回避され得るという意味で有利であり得る。
ミリング工作機は、例えば、可動ミリングアームを有するロボットを備えることができる。
この場合、ミリングヘッドは、載置されている部品の周りで移動され、部品がすでに靴型の上に載置されている間に、第2のサブ領域において革をミリング加工により削り落とすことができる。しかしながら、可動ロボットアームは、素材片がミリング加工中にテーブルの上に固定されているときに使用されることもできる。
本方法は、カスタマイズされたユーザ入力から生成された指示にしたがって実行されることができる。
上述のように、ユーザは、例えば、どの種類の革を使用するか、革の色、ミッドソールの材料(例えば、発泡熱可塑性ポリウレタン(eTPU)もしくは発泡ポリエーテルブロックアミド(ePEBA)の溶融粒子、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、またはそれらの混合物)、アウトソールの材料、アウトソールの構造、閉鎖システム(例えば、ひもまたは面ファスナ)およびその色または材料、被覆層が施されるかどうか、もし施されるのであれば、その材料または色などを選択することができる。この入力に基づき、部品またはシュー全体の設計が、例えばCADシステムを用いて作成され得る。この設計から、ミリング工作機の作動を制御する制御ファイルが生成され得る。
記載された本発明の方法を実行するのに必要なミリング工作機およびさらなる工作機は、自動化生産ラインに統合されることができる。
最後になるが、製造中にミリング工作機は、革をミリング加工により削り落とすことにより装飾的な柄を生成する、または、ひも穴用に、もしくは、部品のある特定の部位の通気性を高めるために素材片に穴を開けるなどのためにも使用され得ることを指摘しておく。例として、使用されるミリングヘッドと同じ径を有する穴を革に開けることが可能であり得る。より大きな穴も、可能である。これらの穴は、革を貫通して延びても、または、革を部分的に通るようにのみ延びてもよい。切り抜きを生成することも可能であり得、これらは、ミリングヘッドの径より幅広であっても、そうでなくてもよく、これらの切り抜きも、革を貫通して延びても、または、革を部分的に通るようにのみ延びてもよい。
本発明の可能な実施形態が、以下の図面を参照し、以下の詳細な記載にてさらに説明される。
図1aは、本発明のアッパーの実施形態を備えるシューの実施形態の図である。図1bは、本発明のアッパーの実施形態を備えるシューの実施形態の図である。 図2aは、本明細書で用いられる多角形の「対向する辺」という用語の意味を図示する図である。図2bは、本明細書で用いられる多角形の「対向する辺」という用語の意味を図示する図である。 本発明の範囲内で使用され得る繊維材料の適用について図示する図である。 本発明のアッパーの実施形態を備えるシューのさらなる実施形態の図である。 本発明のアッパーの実施形態を備えるシューのさらなる実施形態の図である。 図6aは、本発明の製造方法の実施形態、および得られる部品の図である。 図6b及び図6cは、本発明の製造方法の実施形態、および得られる部品の図である。 図6d及び図6eは、本発明の製造方法の実施形態、および得られる部品の図である。 図6fは、本発明の製造方法の実施形態、および得られる部品の図である。
本発明の可能な実施形態が、主にスポーツシューズのアッパーに関連し、以下の詳細な説明に記載される。しかしながら、本発明が、これらの実施形態に限定されないことを強調しておく。本発明が、他のタイプのシューズ、またはシューズの部品に容易に適用され得ることは当業者に明白であろう。
本発明の個別の実施形態のみが以下でさらに詳細に説明され、本発明によって提供される異なる構造上の選択肢のすべての可能な組み合わせおよび置換が、明示的に論じられ得ているとは限らないことにも留意されたい。しかしながら、以下の特定の実施形態に関連して説明される選択肢および特徴が、本発明の範囲内において異なる様式でさらに修正され得、また、互いに組み合わされ得ることは、当業者に明らかであろう。また、個々の特徴は、不要と思われる場合に省略されることができる。重複を避けるために、以下の詳細な説明にも適用可能な、前の節における説明を参照する。
図1aおよび図1bは、本発明のシュー1の実施形態を示す。シュー1は、ソールユニット10と、本発明の部品の実施形態とを備える。図1aは、シュー1の内方側(medial side)を示し、図1bは、外方側を示す。
図1aおよび図1bに示される事例では、本発明の部品は、シュー1のアッパー100を形成する。アッパー100は、革、本事例では天然革の連続片を含む領域110を備える。しかしながら、合成革でも可能である。アッパー100は、一体片のアッパーであり、すなわち、アッパー100のベロ102を含め、アッパー100の全体が、革の連続片から作製されている。しかしながら、選択的に、ベロ102は、シュー1の組み立て中にアッパー100に連結される、分離した部品であってもよい。ベロ102は、例えば、アッパー100にステッチで留められる、または縫い付けられることができる。
複数の縫い目が図1aおよび図1bのアッパー100上に確認され得るが、これは、アッパー100が、アッパー100の所望の3次元形状を生成するために、ある特定の位置で折り重ねられ、縫い目によって連結された単一の革の、切れ目のない片から切断されたものであるためであり、アッパー100の一体片の性質に矛盾しないことを指摘しておく。
シュー1は、内側シュー101、またはソック(sock)、またはライニングをさらに備える。この内側シュー101は、革のアッパー100に連結されていても、されていなくてもよい。内側シュー101は、例えば、アッパー100にステッチで留められる、縫い付けられる、糊付けされる、または他の形で連結されることができ、あるいはアッパー100の内側に取り外し可能に配置されることができる。
領域110は、第1のサブ領域120と、第2のサブ領域130とを備える。両方のサブ領域120および130は、3cmより大きい、ここに示された実施形態の場合、さらには4cmより大きい大きさを有する。第1のサブ領域120は、アッパー100の内方つま先部分に主に配置され、第2のサブ領域130は、アッパー100の外方側のウィング部分に配置される。第2のサブ領域130と同様の、さらなるサブ領域131が、アッパー100の内方側のウィング部分に配置される。
第2のサブ領域130全体において、革の第1の表面層が、ミリング加工により削り落とされており、したがって、革は、第1のサブ領域120に比べ第2のサブ領域130において低減された厚さを有する。サブ領域131についても同じことがあてはまる。
ミリング加工処理が実行される前に、アッパー100に使用された革の連続片は、3mmの厚さを有していた。一般的には、1mmから4mm、詳細には1.5mmから3mmの範囲の値が適している。
アッパーの外方側の第2のサブ領域130、および内方側のサブ領域131において、革は、0.5mmの深さがミリング加工により削り落とされ、すなわち、0.5mmの厚さを有する第1の表面層が、ミリング加工により削り落とされた。残っている革は、それゆえに、これらのサブ領域では2.5mmの厚さを有する。ミリング加工は、経路間の増分が0.6mmの増分平行経路で実行された。しかしながら、これらの値は、適する例としてのみ解釈されるべきであり、本発明の範囲をこれらの特定の値に限定するものではない。例えば、別の実施形態では、革の片が、ミリング加工前に厚さ2.8mmであってもよく、ミリング加工により削り落とされる第1の表面層の厚さが0.5mmであってもよい。ミリング加工は、経路間の増分が0.3mmの増分平行経路で実行されてもよい。
一般的に、ミリング加工により削り落とされる第1の表面層の厚さは、少なくとも0.2mm、詳細には少なくとも0.5mmとすることができる。
ここに示されるアッパー100の場合、革は、第2のサブ領域130全体およびサブ領域131全体において、一定の深さ(技術的に可能な限り)までミリング加工により削り落とされたが、一般的には、ミリング加工により削り落とされる第1の表面層の厚さが、第2のサブ領域130またはサブ領域131にわたって変化することも可能であり、すなわち、革は、相違する深さまでミリング加工により削り落とされることができる。
サブ領域120、130、および131に、それぞれ3cmより大きい、本実施形態の場合、さらには4cmより大きい大きさを備えることにより、第1のサブ領域120の機能的および機械的特性は、第2のサブ領域130/サブ領域131の特性と顕著に異なる。第2のサブ領域130/サブ領域131全体において革の第1の表面層をミリング加工により削り落とすことにより、アッパー100は、第1のサブ領域120よりも第2のサブ領域130/サブ領域131において、高柔軟/低剛性となり得、高い通気性および大きい表面摩擦を提供することができる。
サブ領域120、130、および131は、それぞれ道連結であり、また単連結であり、すなわち、それらの中に「島または穴」を有さない単一の連続したサブ領域をそれぞれ構成する。
他の実施形態(図示せず)では、第2のサブ領域は、複数の分離したサブサブ領域を備えることもでき、これらサブサブ領域すべてを合計した大きさが、3cmより大きい、詳細には4cmより大きいことを重ねて指摘しておく。
サブ領域120および130/131間における機能的および機械的特性の違いをさらに促進するために、サブ領域120、130、および131は、「嵩高」形状も有しており、すなわち、それらは、単なる線または溝ではない。より定量的に言うと、第1のサブ領域120、第2のサブ領域130、およびさらなるサブ領域131は、少なくとも1つの多角形をそれぞれ包囲することができ、それぞれの多角形の対向する2辺上の2点が、5mmより大きい、詳細には1cmより大きい相互距離を常に有する。
読者にさらに理解してもらうために、この概念が、図2aおよび図2bに図示されている。図2aおよび図2bは、サブ領域Sを示し、これは、第1のサブ領域120、または第2のサブ領域130、またはサブ領域131であり得る。図2aは、サブ領域S内に刻まれた多角形P1を示し、すなわち、サブ領域Sは、多角形P1を包囲している。
図2aは、本明細書の内容で用いられる「対向する辺」という用語の意味を図示する。多角形P1は、辺A、B、C、D、E、F、G、およびHを有する。多角形P1のこれらの辺のうちの1つ、仮に辺Cと仮定すると、対向する辺は、多角形P1のそれ以外の辺上の、多角形P1の「嵩部分(bulk)/中央部分を横切ったところ」にある、多角形P1の辺を示すことを意味する。それゆえに、本明細書で用いられる用語の意味では、Cに対向する辺は、辺Dであり、例えば辺Gではない。
これは、厳密な数学的な意味では一義的な定義ではない場合もあるが、刻まれた多角形による特徴付けの根底にある考えが、線または溝を形成するのみではない、「嵩高」なサブ領域を要することであることを特に念頭におけば、当業者は、その意味を間違いなく理解するであろう。言い換えれば、刻まれた多角形は、少なくとも5mmまたは少なくとも1cmの最小「径」を有する。これに関し、刻まれた多角形は、それらは、前述の最小径を画定しさえすればよいので、3cm(または4cm)より大きい大きさを有する必要はないことを留意されたい。3cm(または4cm)の最小の大きさは、サブ領域自体にのみに適用される。
図2aでは、対向する辺は、したがって、例えば、AとB、CとD、またはEとFである。そのような対向する2辺上の2点は、当該シューの部品の特定の要件に応じ、5mmより大きい、または1cmより大きい相互距離を常に有する。
言い換えれば、辺A上の任意の所与の点は、辺B上のすべての点まで、5mm(または1cm)より大きい距離D1を常に有する。辺C上の任意の所与の点は、辺D上のすべての点まで、5mm(または1cm)より大きい距離D2を常に有する。辺E上の任意の所与の点は、辺F上のすべての点まで、5mm(または1cm)より大きい距離D3を常に有する。以下同様である。
所与の辺の対向する辺がどれかという疑問がある場合は、以下のことも念頭におくべきである。本発明によれば、所与のサブ領域内に刻まれ得る、5mm(または1cm)の最小径を有する1つの多角形があれば十分である。例えば、図2bに示されるように、サブ領域Sの場合、上記で論じた多角形P1の他に、サブ領域S内に刻まれ得る別の多角形P2が存在する(実際には他多数が存在する)。多角形P2は、4辺a、b、c、およびdのみ有し、辺aとb、および辺cとdが対向する辺であることが一目見て分かる。したがって、辺aとb上のすべての点が最小距離d1を有し、辺cとd上のすべての点が最小距離d2を有し、d1およびd2が必要最小値(例えば5mmまたは1cm)より大きのであれば、P1がどうであるかという疑問にかかわらず、サブ領域Sは、「多角形要件」を満たす。Sの大きさが3cm(または4cm)より大きいという要件を満たすのであれば、やはり、P2自体の大きさは、これに制約されないことを留意されたい。
図1aおよび図1bの考察に戻ると、アッパー100は、革の第2の表面層が、ミリング加工によりあまねく削り落とされた、第3のサブ領域140をさらに備え、ミリング加工により削り落とされる第2の表面層の厚さは、ミリング加工により削り落とされる第1の表面層の厚さとは異なる。第3のサブ領域140は、主に外方側のつま先を覆って配置される。アッパー100は、追加のサブ領域141および142をさらに備え、これらは、アッパー100の内方および外方足首部分にそれぞれ配置される。3つすべてのサブ領域140、141、および142では、革の表面層は、1.8mmの深さがミリング加工により削り落とされ、すなわち、残っている革は、これらのサブ領域において1.2mmの厚さを有する。やはり、ミリング加工は、増分平行経路で実行され、この時は、経路間の増分が0.3mmの増分平行経路で実行された。しかしながら、これらは、適する値の例としてのみ解釈されるべきである。
3つすべてのサブ領域140、141、および142は、3cmより大きい、さらには4cmより大きい大きさを有し、それらはそれぞれ、5mmの最小径、ここに示される事例の場合、さらには1cmの最小径を有する少なくとも1つの多角形を包囲することができる。
泥、水、またはUV放射物のような外部の影響から革を保護するために、および/または、アッパー100を高品質に仕上げるために、サブ領域120、130、131、140、141、142のいずれかの外側(および/または内側)において、または、それらの一部分の外側(および/または内側)において、被覆(図示せず)が、革にさらに施され得る。また、追加の1つの構成要素または複数の構成要素(やはり図示せず)が、第2のサブ領域130、および/または第1のサブ領域120、および/または追加のサブ領域131、141、142のいずれかにおいて、革の上面に配置され得る。そのような追加の構成要素の例は、取り付け帯片、つま先キャップ、かかとキャップ、または緩衝要素を含む。
加えて、このサブ領域におけるアッパー100の引裂強度を高めるために、ミリング加工により削り落とされたサブ領域130、131、140、141、142の1つに(および、潜在的には、第1のサブ領域120にも)、繊維材料が配置され得る。この概念は、図3に図示されている。
図3は、アッパーに製造されたアッパーのつま先部位になるところに、織物繊維材料313が革311に施されている状態の革311の連続片を示す。繊維材料313は、対応する方向における引裂強度を高めるために、半径方向rおよび極方向φに沿って配置される。そのような繊維材料の適用のさらなる例は、独国特許出願公開第102015205751号明細書において確認することができる。
図4は、本発明のシューの部品のさらなる実施形態を示す。部品はアッパー400である。アッパー400は、天然革の連続片を有する領域410を備える。やはり、合成革でも可能である。領域410は、アッパー400全体を構成し、すなわち、アッパー400は、革の連続片から全体的に作製された一体片のアッパー400である(潜在的に、一部の縫い目、または、他の連結手段を除く)。
領域410は、第1のサブ領域420と、第2のサブ領域430と、第3のサブ領域440とを備える。3つすべてのサブ領域420、430、および440は、3cmより大きい、ここに示される特定の事例の場合、さらには4cmより大きい大きさを有する。さらに、各サブ領域420、430、および440は、少なくとも1つの多角形を包囲することができ、それぞれの多角形の対向する2辺上の2点は、5mmより大きい、ここに示される事例の場合、さらには1cmより大きい相互距離を常に有する。すなわち、3つすべてのサブ領域が、1cm以上の「最小径」を有する。上記の対応する説明を参照し、その説明は、ここでも適用される。
革の第1の表面層は、第2のサブ領域430全体において、ミリング加工により削り落とされており、革の第2の表面層は、第3のサブ領域440全体において、ミリング加工により削り落とされている。その結果、革の厚さは、革がミリング加工により削り落とされていない、第1のサブ領域420において最も大きく、革は、第2のサブ領域430において薄くなり、革が、最大の深さまでミリング加工により削り落とされた、第3のサブ領域440においてさらに薄くなる。言い換えれば、ミリング加工により削り落とされる第2の表面層の厚さは、ミリング加工により削り落とされる第1の表面層の厚さより大きい。
アッパーは、アッパー400の残りの部分で一体的に形成されるベロ450も含む。選択的に、ベロ450は、組み立て中にアッパー400に連結される分離した部品であってもよい。ベロ450は、例えば、アッパー400に縫い付けられることができる。
アッパー100に関連し上述したように、ここでも、被覆、1つまたは複数の追加の構成要素、および/または繊維材料が施され得る。革および取り除かれる表面層などの厚さについての適する値に関しては、アッパー100についてなされた説明も参照し、その説明は、ここでも適用される。
図5は、本発明のシュー5のさらに別の実施形態を示す。シューは、ソールユニット50を備える。シュー5は、本発明のシュー5の部品、本事例では、アッパー500の実施形態も備える。
アッパー500は、天然革511の連続片を有する領域510を備える(やはり、合成革でも可能である)。領域510は、アッパー500が一体片のアッパー500であるため、アッパー500全体を構成する。
しかしながら、ここに示される事例では、領域510は、革511の下に追加の材料層を備える。言い換えれば、領域510は、多層積層体を備える。本事例では、表革511の下に、1つの追加の材料層があり、追加の層は、第2の革材料512によって提供されている。第2の革材料512は、表革の材料511とは異なる色を有する。しかしながら、他の実施形態に適用される必要はない。加えて、第2の革の層の代わりに、1つまたは複数の追加の材料層は、ポリアミド(PA)、および/またはポリウレタン(PU)、および/または織物材料を含むこともできる。
そのような多層構造は、さらなる機能要素をアッパー500に組み込むことも可能にし得る。例えば、多層間に緩衝または補強要素を配置することが可能となり得る。例として、そのような緩衝または補強要素は、かかとキャップを提供するためにかかとの領域において、または、つま先キャップを提供するためにつま先の領域においてなどで層間に配置されることができる。
領域510は、第1のサブ領域520と、第2のサブ領域530とを備える。第1のサブ領域は、アッパー500の前足部位、および中足部位の主要部を形成する。第2のサブ領域530は、かかと部位において、足首の下から始まり、アッパー500の上縁まで上方へ延在し、着用者の脚の背面の周りに配置される。これは、例えば、こすれる、または、まめができるのを低減することができる、アッパー500の柔軟で調節可能なかかと部位を提供するのに役立つ。
第2のサブ領域530全体では、下にある追加の材料層、すなわち、本事例では、下にある革512の第2の層を露出させるために、革511は、完全にミリング加工により削り落とされている。
アッパー500は、下にある革512の層を露出させるために、革511が、完全にミリング加工により削り落とされている、さらなる部分550も含むことを留意されたい。しかしながら、ミリング加工により削り落とされた部分550は、主に装飾目的として機能し、そのため、その大きさまたは形状に関しいかなる特定の要件も満たす必要はない。第1および第2のサブ領域520および530は、一方で、両方とも大きさが3cmより大きく、ここに示される事例の場合、さらには4cmより大きい。加えて、それらは両方とも、5mm以上、本事例の場合、さらには1cm以上の最小径を有する少なくとも1つの多角形を包囲することができる。
さらなる選択肢(革の厚さ、追加のサブ領域など)、および、追加の特徴(被覆、さらなる構成要素、繊維材料の使用など)に関しては、アッパー100および400に関して記載された説明をやはり参照し、その説明は、アッパー500にも適用され、よって、簡潔にするために繰り返されない。
最後になるが、図6aから図6fは、シューの部品、例えば、アッパー100、400、または500を製造する、本発明の方法6の実施形態を示す。
素材片60には、天然および/または合成革の連続片を含む領域610が設けられる。ここに示される事例では、素材片60は、革の連続シートから全体的に構成されている。素材片60、詳細には、概して素材片60の一部分のみを形成し得る領域610は、革の下にさらなる追加の材料層または複数の追加の材料層を含む多層積層体を備えることもできる。素材片60は、例えば、織物材料などを含む、さらなる部分を備えることもできる。これに関しては、上記の説明を参照する。
領域610は、第1のサブ領域620と、第2のサブ領域630とを備え、その両方が、3cmより大きい、または、さらには4cmより大きい大きさを有する。第1および第2のサブ領域620および630がとり得る形状に関しては、やはり上記の説明を参照する。
第2のサブ領域630全体では、革の第1の表面層が、ミリング加工により削り落とされる。領域610は、3cmより大きい、またはさらには4cmより大きい大きさを有するさらなるサブ領域、例えば図6bおよび図6eに示される第3のサブ領域640を備えることもでき、そこでは、第1の表面層とは異なる厚さを有する第2の表面層も、ミリング加工によりあまねく削り落とされる。例えば図6bで確認できるように、残っている革の厚さが第3のサブ領域640において最も小さくなるように、第2のサブ領域630よりも第3のサブ領域640において、より厚い第2の表面層が、ミリング加工により削り落とされ得る。さらなるサブ領域が、考えられ得る。
加えて、革は、(例えば装飾目的で)3cmよりも小さい大きさを有する素材片60の部分において、ミリング加工により削り落とされることもでき、素材片60内に穴が開けられることなども可能である。
素材片60に使用される革の適する厚さ、および、ミリング加工により削り落とされる表面層の適する厚さに関しては、上記の考察が適用され、よって繰り返されない。
ミリング加工は、素材片60がテーブルまたはマシンベッドの上に固定されている間に、ミリング工作機62を用いて実行されることができる。素材片60は、例えば、調節可能な側板、真空テーブル、またはテーピングを使用することによりテーブルの上に固定されることができる。ミリング加工完了後に、部品(領域610と、潜在的にさらなる部分とを含む)は、必要であれば、素材片60から分離され、靴型(図示せず)の上に載置されることができる。靴型の上に載置する前後に、部品のさらなる構成要素へ連結する、被覆を施すなどのような、さらなる処理ステップがあってもよい。
図6bから図6dは、方法6のある特定の実施形態を示し、素材片60は、テーピング67によってテーブルの上に固定されている。この実施形態では、素材片60は、単に、革の単一の連続片から構成されている。素材片は、図6cに示されるように、2.8mmの厚さの原皮から矢のような形状にプレカットされている。プレカットされた素材片60は、それから、素材片60全体にわたり均一の厚さを確保するために2.5mmまで漉かれる。革となる原皮は、例えば+/−0.2mmの範囲で、厚さにある程度のばらつきを有することがあるので、これが必要となる場合がある。均一で正確な厚さを得るために、素材片60は、当業者に知られている革漉き工作機械によって、事前に裂かれてもよく、これは、そうでない場合には、素材片60の均一でない厚さが、方法6の結果に負の影響を及ぼしかねないためである。
素材片は、両面テープ67によってジグ65の上に固定され、ジグ65は、ミリング工作機のマシンベッドの上に置かれ、固定される。ジグ65は、凹部66を備え、テープ67がその中に配置される。これらの凹部66の深さは、素材片がジグ65およびテーピング67の上面に置かれたときに、素材片60の一定の厚さが確保されるように選択される。凹部66は、ミリング加工が行われない、素材片の部分に配置される。
すでに述べたように、素材片60は、テーブルまたはマシンベッドの上に、例えば、真空吸着システムなどの別の方法で固定されることもでき、この場合、ジグ65の使用は必要でない場合もある。
しかしながら、ミリング加工前に、部品が素材片60から分離され、靴型の上に載置されることも可能である(この選択肢は図示せず)。この場合、ミリング工作機62は、例えば、可動ミリングアームを有するロボットを備えることができる。この場合、ミリングヘッド63は、載置されている部品の周りで移動され、それぞれのサブ領域の表面層をミリング加工により削り落とすことができる。
分離は、例えば、適する切断手段などにより実行されることができる。さらに、分離するステップが不要となり得るように、素材片60が、部品の最終的な形状または外形をすでに有していることも可能である。
一般的に、ミリング工作機62は、サブ領域およびミリング加工により削り落とされる表面層の形状ならびに複雑さ、また、製造される部品自体の(意図された)最終的な3次元形状に応じて、例えば3、4、5、または6軸のCNCミリング工作機などの多軸CNC−ミリング工作機であり得る。例えば、素材片60がすでに靴型の上に載置さている間にミリング加工を実行する場合、3、4、または5軸のCNCミリング工作機62が使用され得る。
ミリング工作機62は、50,000rpm、詳細には15,000から45,000rpmの最大回転速度で作動することができる。回転速度は、例えば、17,000から22,000rpmの範囲内とすることができる。そのような回転速度は、ミリング加工中の革の断裂または引き裂き、および焼けを回避するのに有効であるということがわかっている。
適するミリング加工速度は、一般的に、革の詳細、また、使用されるミリングヘッド63の種類に依存する。
ミリングヘッド63は、例えば、その技術的仕様が様々であり得る。ブルノーズミリングヘッドが使用されても、および/または仕上げ用エンドミルが使用されてもよい。使用され得るミリングヘッド63の例は、2刃、ロングネック、円筒、センタカット、30度らせん、ボールノーズなどのタイプのミリングヘッドを含む。径は、例えば、3mmまたは6mmとすることができる。
例えば、図6bから図6dに示される方法6の実施形態では、3軸のCNCミリング工作機が使用される。回転速度は、20,000rpmである。X軸およびY軸に沿って、ミリングヘッド63の異なる移動速度が採用される。6mmの径を有するブルノーズミリングヘッドが、ミリングヘッドとして使用される。これらの工作機およびパラメータは、方法6の他の実施形態、例えば、図6bから図6dで示される特定の実施形態だけでなく、図6eおよび図6fで示される実施形態でも使用されることができる。
革の材料、ミリング工作機62およびミリングヘッド63の種類、ならびにミリング加工により削り落とされることになる表面層の厚さに応じて、ミリング加工は、単一回転で、または、所与のサブ領域内で複数のサブ層を連続的にミリング加工により削り落とすことにより実行されることができる。
実施形態では、革は、1.5mmから1.7mmの深さが一気にミリング加工された。これらの実施形態では、それぞれのサブ領域の輪郭が、0.5mmの深さにまずミリング加工され、縁を完全に削り、それから、サブ領域全体が、一気に「プッシュパターン(push pattern)」に、すなわち、増分平行経路でミリング加工により削られた。例えば、3mmまたは6mmのボールノーズ工具で滑らかな仕上げを得るために、0.3mmの増分が用いられた。処理時間を短縮するために、または、軽いテクスチャ仕上げが受け入れられ得るようにする場合の浅い領域上では、例えば、同じボールノーズ工具で0.6mmの増分が用いられ得る。
ミリング加工により削り落とされる表面層の厚さは、図6aおよび図6bのサブ領域630および640について示されているように、所与のサブ領域内で一定とすることができる。
しかしながら、ミリング加工により削り落とされる表面層の厚さは、所与のサブ領域内で相違していてもよい。例えば、製造された部品の柔らかい部位と剛い部位との間の滑らかな移行を達成するために、徐々に浅くなる勾配(gradients from deep to shallow)をミリング加工により形成することが可能である。サブ領域に模様を設けることも可能である。所与のサブ領域内では、模様は、周期的または非周期的なものとすることができる。模様は、それぞれのサブ領域の異なる部分に、非周期的部分沿いに周期的部分を備えることもできる。模様は、サブ領域の一部のみを占めることもできる。この選択肢の例示的な実施形態は、図6eおよび図6fに示される。
図6eの実施形態において、第2のサブ領域630および第3のサブ領域640の両方では、サブ領域630および640に模様を設けるために、ミリング加工により削り落とされるそれぞれの表面層の厚さは相違している。やはり、第3のサブ領域640においてミリング加工により削り落とされた表面層の平均厚さは、第2の表面層630においてミリング加工により削り落とされた表面層の平均厚さより大きい。または言い換えれば、第2のサブ領域630よりも第3のサブ領域640において、より多くの材料がミリング加工により削り落とされた。
さらには、やはり革が相違する深さまでミリング加工により削り落とされ模様が設けられた、さらなるサブ領域があってもよい。
図6aから図6fに示される本発明の方法6の実施形態についての考察において、理解を促進するために、同じ参照符号が、機能的に均等または同様の特徴を示すために使用されていることをこの段階で言及しておく。詳細には、論じられた実施形態のそれぞれの第1、第2、および第3のサブ領域を示すために、同じ参照符号620、630、および640が使用されている。しかしながら、これは、本発明の方法のすべての実施形態において、これらのサブ領域が、同じように配置され、同じ形状、模様、厚さなどを備えなければならないことを示唆するものではない。例えば、図6eおよび図6fは、他のサブ領域に対するそれぞれの第2のサブ領域630の異なる配置を示す。本考察は、主に方法6についての異なる選択肢を図示する役割を果たすものであり、したがって、サブ領域620、630、および/または640の示された特定の詳細は、本発明の方法6の範囲を限定するものとして解釈されるべきはないことを当業者は理解するであろう。
図6fに示された実施形態では、第2のサブ領域630は、ミリング加工処理によってそこに設けられた模様660を備える。模様660は、多くの平行に走る波紋または波661、すなわち周期的な模様を備える。しかしながら、図6fにおいて確認できるように、これらの平行な波661は、図面の右上隅で互いに結合し、すなわち、第2のサブ領域630の一部分のみが周期的な模様によって占められ、別の部分では、模様は、非周期的であり得る、または、いかなる模様も存在しなくてよい。波紋または波661は、さらに、第2のサブ領域630のへりにおいて、より深い側溝662によって取り囲まれている。これらの選択肢は、もちろん、本明細書で論じられている第3のサブ領域640、および/または、革がミリング加工により削り落とされるさらなるサブ領域にも適用されることができる。
最後になるが、ミリング加工は、例えば、CADシステムを用いて作成された設計に基づき生成され得る指示にしたがって、実行されることができる。これにより、カスタマイズされたユーザ入力から生成された指示にしたがった、部品の製造が可能となり得る。
ユーザは、例えば、どの種類の革を使用するか、革の色、ミッドソールの材料(例えば、発泡熱可塑性ポリウレタン(eTPU)もしくは発泡ポリエーテルブロックアミド(ePEBA)の溶融粒子、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、またはそれらの混合物)、アウトソールの材料、アウトソールの構造、閉鎖システム(例えば、ひもまたは面ファスナ)およびその色または材料、被覆層が施されるかどうか、もし施されるのであれば、その材料または色などを選択することができる。この入力に基づき、部品またはシュー全体の設計が、例えばCADシステムを用いて作成され得る。この設計から、ミリング工作機の作動を制御する制御ファイルが生成され得る。
本発明には、以下の実施形態が含まれる。

[1]シュー(1、5)の部品(100、400、500)、詳細にはアッパー(100、400、500)であって、
a. 天然および/または合成革(511)の連続片を含む領域(110、410、510)を備え、
b. この領域(110、410、510)が、第1のサブ領域(120、420、520)と、第2のサブ領域(130、131、430、530)とを備え、各サブ領域(120、130、131、420、430、520、530)が、3cmより大きい、詳細には4cmより大きい大きさを有し、
c. 革(511)が、第1のサブ領域(120、420、520)と比べ、第2のサブ領域(130、131、430、530)において低減された厚さを有し、
d. 低減された厚さが、第2のサブ領域(130、131、430、530)全体において、革の第1の表面層をミリング加工により削り落とすことにより得られる、
シュー(1、5)の部品(100、400、500)。
[2]第2のサブ領域が、複数の分離したサブサブ領域を備え、これらのサブサブ領域すべてを合計した大きさが、3cmより大きく、詳細には4cmより大きくなる、[1]に記載のシューの部品(100、400、500)。
[3]第2のサブ領域(130、131、430、530)が連結である、[1]に記載のシューの部品(100、400、500)。
[4]第1のサブ領域(120、420、520)および第2のサブ領域(130、131、430、530)がそれぞれ、少なくとも1つの多角形(P1、P2)を包囲することができ、それぞれの多角形(P1、P2)の対向する2辺上の2点は、5mmより大きい、詳細には1cmより大きい相互距離(D1、D2、D3、d1、d2)を常に有する、[1]から[3]のいずれか一項に記載のシューの部品(100、400、500)。
[5]革(511)の連続片が、ミリング加工前に、1mmから4mmの厚さ、詳細には1.5mmから3mmの厚さを有する、[1]から[4]のいずれか一項に記載のシューの部品(100、400、500)。
[6]ミリング加工により削り落とされる第1の表面層の厚さが、少なくとも0.2mm、詳細には少なくとも0.5mmである、[1]から[5]のいずれか一項に記載のシューの部品(100、400、500)。
[7]第2のサブ領域が周期的または非周期的な模様を備えるように、ミリング加工により削り落とされる第1の表面層の厚さが、第2のサブ領域にわたって変化する、[1]から[6]のいずれか一項に記載のシューの部品(100、400、500)。
[8]領域(510)が、少なくとも1つの追加の材料層(512)を革(511)の下に備える、[1]から[7]のいずれか一項に記載のシューの部品(500)。
[9]下にある追加の材料層(512)を露出させるために、革(511)が、第2のサブ領域(530)全体において完全にミリング加工により削り落とされている、[1]から[6]のいずれか一項と組み合わされる[8]に記載のシューの部品(500)。
[10]追加の材料層が、ポリアミド(PA)、および/またはポリウレタン(PU)、および/または織物材料を含む、[8]または[9]に記載のシューの部品(500)。
[11]第1のサブ領域(120、420、520)および/または第2のサブ領域(130、131、430、530)が、部品の外側において少なくとも部分的に被覆で覆われる、[1]から[10]のいずれか一項に記載のシューの部品(100、400、500)。
[12]部品(100、400、500)のさらなる構成要素が、第2のサブ領域(130、131、430、530)において、革の上面に配置される、[1]から[8]または[10]から[11]のいずれか一項に記載のシューの部品(100、400、500)。
[13]繊維材料(313)が、第2のサブ領域(130、131、430、530)に、その引裂強度を高めるために配置される、[1]から[12]のいずれか一項に記載のシューの部品(100、400、500)。
[14]部品(100、400、500)の第2のサブ領域(130、131、430、530)が、部品(100、400、500)の第1のサブ領域(120、420、520)よりも、高い柔軟性、および/または低い剛性、および/または高い通気性、および/または大きい表面摩擦を提供する、[1]から[13]のいずれか一項に記載のシューの部品(100、400、500)。
[15]領域(110、410)が、革の第2の表面層が、ミリング加工によりあまねく削り落とされた、第3のサブ領域(140、141、142、440)を備え、ミリング加工により削り落とされた第2の表面層の厚さが、ミリング加工により削り落とされた第1の表面層の厚さとは異なる、[1]から[14]のいずれか一項に記載のシューの部品(100、400)。
[16]部品が、一体片のアッパー(100、400、500)である、[1]から[15]のいずれか一項に記載のシューの部品(100、400、500)。
[17][1]から[16]のいずれか一項に記載の部品(100、400、500)を有するシュー(1、5)。
[18]シューの部品(100、400、500)の製造方法(6)であって、
a. 素材片(60)に天然および/または合成革の連続片を含む領域(610)を設けるステップであって、
b. この領域(610)が、第1のサブ領域(620)と、第2のサブ領域(630)とを備え、各サブ領域(620、630)が、3cmより大きい、詳細には4cmより大きい大きさを有する、ステップと、
c. 第2のサブ領域(630)全体において、革の第1の表面層をミリング加工により削り落とすステップと
を含む、シューの部品(100、400、500)の製造方法(6)。
[19]ミリング加工が、多軸CNCミリング工作機(62)、詳細には3から6軸のCNCミリング工作機(62)によって実行される、[18]に記載の方法(6)。
[20]ミリング工作機(62)が、毎分50,000回転(rpm)の最大回転速度で、詳細には15,000から45,000rpmの回転速度で、より詳細には17.000から22,000rpmの回転速度で作動する、[18]または[19]に記載の方法(6)。
[21]複数の表面サブ層を連続的にミリング加工により削り落とすことにより、第1の表面層が、ミリング加工により削り落とされる、[18]から[20]のいずれか一項に記載の方法(6)。
[22]第2のサブ領域に周期的な模様(660)または非周期的な模様を設けるために、ミリング加工により削り落とされる第1の表面層の厚さが、第2のサブ領域(630)内で相違する、[18]から[21]のいずれか一項に記載の方法(6)。
[23]ステップcで第1の表面層をミリング加工により削り落とす前に、部品が素材片(60)から分離され、靴型の上に載置される、[18]から[22]のいずれか一項に記載の方法(6)。
[24]ミリング工作機(62)が、可動ミリングアームを有するロボットを備える、[18]から[23]のいずれか一項に記載の方法(6)。
[25]方法が、カスタマイズされたユーザ入力から生成された指示にしたがって実行される、[18]から[24]のいずれか一項に記載の方法(6)。
1 シュー
5 シュー
6 方法
10 ソールユニット
50 ソールユニット
60 素材片
62 ミリング工作機
63 ミリングヘッド
65 ジグ
66 凹部
67 テーピング
100 アッパー、部品
101 内側シュー
102 ベロ
110 領域
120 第1のサブ領域
130 第2のサブ領域
131 第2のサブ領域
140 第3のサブ領域
141 第3のサブ領域
142 第3のサブ領域
311 革
313 繊維材料
400 アッパー、部品
410 領域
420 第1のサブ領域
430 第2のサブ領域
440 第3のサブ領域
450 ベロ
500 アッパー、部品
510 領域
511 革、表革の材料
512 革、第2の革材料
520 第1のサブ領域
530 第2のサブ領域
550 部分
610 領域
620 第1のサブ領域
630 第2のサブ領域
640 第3のサブ領域
660 模様
661 波
662 溝
D1 相互距離
d1 相互距離
D2 相互距離
d2 相互距離
D3 相互距離
P1 多角形
P2 多角形
S サブ領域

Claims (8)

  1. シューのアッパーの製造方法であって、
    a.素材片に天然または合成の革の連続片を含む領域を設けるステップであって前記領域が、第1のサブ領域と第2のサブ領域とを備え、各サブ領域が、3cmより大きい大きさを有し、前記第1のサブ領域が前記アッパーの内方つま先部分に配置され、前記第2のサブ領域が前記アッパーの外方側のウィング部分に配置される、ステップと、
    .前記第2のサブ領域全体において、前記革の第1の表面層をミリング加工により削り落とすステップと
    を含む前記方法。
  2. 前記ミリング加工が、多軸CNCミリング工作機によって実行される、請求項に記載の方法。
  3. 前記多軸CNCミリング工作機が、毎分50,000回転(rpm)の最大回転速度で作動する、請求項に記載の方法。
  4. 前記第2のサブ領域に周期的な模様または非周期的な模様を設けるために、前記ミリング加工により削り落とされ前記第1の表面層の厚さが、前記第2のサブ領域内で相違する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. ステップで前記第1の表面層をミリング加工により削り落とす前に、前記アッパーが前記素材片から分離され、靴型の上に載置される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記多軸CNCミリング工作機が、可動ミリングアームを有するロボットを備える、請求項またはに記載の方法。
  7. 前記多軸CNCミリング工作機が、3〜6軸のCNCミリング工作機である、請求項に記載の方法。
  8. 前記多軸CNCミリング工作機が、毎分15,000〜45,000回転(rpm)で作動する、請求項に記載の方法。

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