JP6696605B2 - 亜硝酸テトラアルキルアンモニウムの製造方法 - Google Patents
亜硝酸テトラアルキルアンモニウムの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6696605B2 JP6696605B2 JP2019059293A JP2019059293A JP6696605B2 JP 6696605 B2 JP6696605 B2 JP 6696605B2 JP 2019059293 A JP2019059293 A JP 2019059293A JP 2019059293 A JP2019059293 A JP 2019059293A JP 6696605 B2 JP6696605 B2 JP 6696605B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- solvent
- formula
- solvents
- tetraalkylammonium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C209/00—Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton
- C07C209/68—Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton from amines, by reactions not involving amino groups, e.g. reduction of unsaturated amines, aromatisation, or substitution of the carbon skeleton
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C209/00—Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C211/00—Compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton
- C07C211/62—Quaternary ammonium compounds
- C07C211/63—Quaternary ammonium compounds having quaternised nitrogen atoms bound to acyclic carbon atoms
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D207/00—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
- C07D207/02—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
- C07D207/04—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having no double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
- C07D207/06—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having no double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with radicals, containing only hydrogen and carbon atoms, attached to ring carbon atoms
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D487/00—Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
- C07D487/02—Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
- C07D487/10—Spiro-condensed systems
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
- Pyrrole Compounds (AREA)
Description
また、陰イオン種を種々に変化させた四級アンモニウム塩を製造する場合には、前記で得られた四級アンモニウムハライド(例:塩化物、臭化物、ヨウ化物)を原料として、陰イオンを交換する方法が知られている。
(方法a)四級アンモニウムハロゲン物を四級アンモニウム水酸化物に変換した後、無機酸を加えて中和する方法;
(方法b)四級アンモニウムハロゲン物と無機酸とを反応させ、対応するテトラアルキルアンモニウム無機酸塩が不溶な溶媒を選定することにより析出分離する方法;
(方法c)特許文献1には、四級アンモニウム塩化物と、亜硫酸ナトリウムとを反応させ、対応する亜硫酸テトラアルキルアンモニウムを析出、又は抽出により得る方法が記載されてあり
;
(方法d)特許文献3には、亜硝酸イオンでイオン交換を行ったアニオン交換樹脂に四級アンモニウムハロゲン物の溶液を流通してイオン交換する方法
等を例示できる。
前記方法a、及び前記方法bは、対応する亜硝酸が不安定なので、利用が困難である。
前記方法cには、得られた亜硝酸塩中にハロゲンイオンが多量に残存するという問題がある。
前記方法dは、希釈したハロゲン化物水溶液をゆっくりと通じ、且つ水を留去させる必要がある等の制限を有するので、生産性が悪い。
亜硝酸テトラアルキルアンモニウムの製造方法であって、
極性溶媒中で、テトラアルキルアンモニウム塩を、アルカリ金属亜硝酸塩、及びアルカリ土類金属亜硝酸塩からなる群より選択される1種以上の金属亜硝酸塩と反応させて、亜硝酸テトラアルキルアンモニウム、及び不溶性金属塩を生成させる工程A
を含む製造方法
によって、前記課題が解決できることを見出し、及び本発明を完成するに至った。
亜硝酸テトラアルキルアンモニウムの製造方法であって、
溶媒中で、テトラアルキルアンモニウム塩を、
金属塩(但し、銀塩を除く)と反応させて、
亜硝酸テトラアルキルアンモニウム、及び不溶性金属塩を生成させる工程A
を含む製造方法。
項2.
前記金属塩が、
アルカリ金属亜硝酸塩、及びアルカリ土類金属亜硝酸塩からなる群より選択される1種以上の金属亜硝酸塩である項1に記載の製造方法。
項3.
前記テトラアルキルアンモニウム塩におけるカウンターアニオンが、Cl−、OH−、BH4 −、HF2 −、Cl2Br−、Br3 −、ClO4 −、F−、BF4 −、Br−、I−、HSO4 −、CH3COO−、及びPF6 −からなる群より選択される1種以上である項1又は2に記載の方法。
項4.
前記テトラアルキルアンモニウム塩におけるカウンターアニオンが、F−、BF4 −、Br−、I−、HSO4 −、CH3COO−、及びPF6 −からなる群より選択される1種以上である項3に記載の方法。
項5.
前記溶媒が、
非芳香族炭化水素溶媒、芳香族炭化水素溶媒、ハロゲン化炭化水素溶媒、エーテル溶媒、エステル溶媒、ニトリル溶媒、スルホキシド溶媒、アミド溶媒、ケトン溶媒、低級アルコール溶媒、及び水系溶媒
からなる群より選択される一種以上である項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
項6.
前記溶媒は、エーテル溶媒、アミド溶媒、ケトン溶媒、及び低級アルコール溶媒からなる群より選択される一種以上の極性溶媒である項5に記載の製造方法。
項7.
前記エーテル溶媒は、式:R−O−R(当該式中、Rは、各出現において独立して、炭化水素基を表すか、或いはこれらが連結して炭化水素鎖を形成していてもよい。)で表される溶媒である項6に記載の製造方法。
項8.
前記アミド溶媒は、式:R−N(−CORA)−R(当該式中、Rは、各出現において独立して、炭化水素基を表すか、或いはこれらが連結して炭化水素鎖を形成していてもよい。RAは、水素、又はアルキル基を表す。)で表される溶媒からなる群より選択される一種以上である項6に記載の製造方法。
項9.
前記ケトン溶媒は、式:R−CO−R(当該式中、Rは、各出現において独立して、炭化水素基を表すか、或いはこれらが連結して炭化水素鎖を形成していてもよい。)で表される溶媒である項6に記載の製造方法。
項10.
前記低級アルコール溶媒は、式:R−OH(当該式中、Rは、炭化水素基を表す。)で表される溶媒からなる群より選択される一種以上である項6に記載の製造方法。
項11.
式:R4N+NO2 −
[式中、
Rは、各出現において同一又は異なって、1個以上の置換基を有していてもよいC1−C10アルキル基を表すか、或いは2個若しくは3個のRがこれらが隣接する窒素と一緒になって、1個以上の置換基を有していてもよい炭素数2〜20の含窒素複素環を形成していてもよい。]
で表される亜硝酸テトラアルキルアンモニウムの製造方法であって、
前記工程Aにおいて、前記溶媒中で、
式:R4N+X−
[式中、X−は、Cl−、OH−、BH4 −、HF2 −、Cl2Br−、Br3 −、ClO4 −、F−、BF4 −、Br−、I−、HSO4 −、CH3COO−、及びPF6 −からなる群より選択される1種以上(好ましくは、F−、BF4 −、Br−、I−、HSO4 −、CH3COO−、及びPF6 −からなる群より選択される1種以上)である。Rは、前記と同意義を表す。]
で表されるテトラアルキルアンモニウム塩を、
式:Mn+(NO2 −)n
[式中、Mは、アルカリ金属、又はアルカリ土類金属を表し、及びnは1、又は2の数を表す。]
で表される金属亜硝酸塩と反応させて、
式:Mn+(X−)n
[式中の記号は前記と同意義を表す。]
を生成させる
項1〜10のいずれか一項に記載の製造方法。
項12.
前記工程Aで生成される、前記不溶性金属塩の20℃の水に対する溶解度が、1g/100g以下である項1〜11のいずれか一項に記載の製造方法。
項13.
更に、前記工程Aにより生成した前記不溶性金属塩を除去する工程Bを含む、項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
項14.
更に、前記溶媒を除去する工程Cを含む、項10に記載の製造方法。
項15.
式:R4N+NO2 −
[式中、
2個若しくは3個のRがこれらが隣接する窒素と一緒になって置換基を有していてもよい炭素数2〜20の含窒素複素環を形成し、及び
その他のRは、各出現において同一又は異なって、1個以上の置換基を有していてもよいC1−C10アルキル基を表す。]
で表される亜硝酸テトラアルキルアンモニウム。
項16.
(a)亜硝酸テトラアルキルアンモニウムと、
アルカリ金属亜硝酸塩、及びアルカリ土類金属亜硝酸塩からなる群より選択される1種以上のカウンターカチオンと、
(b)Cl−、OH−、BH4 −、HF2 −、Cl2Br−、Br3 −、ClO4 −、F−、BF4 −、Br−、I−、HSO4 −、CH3COO−、及びPF6 −からなる群より選択される1種以上のカウンターアニオンと
からなる塩
を含有する組成物。
項17.
(a)亜硝酸テトラアルキルアンモニウムと、
アルカリ金属亜硝酸塩、及びアルカリ土類金属亜硝酸塩からなる群より選択される1種以上のカウンターカチオンと、
(b)F−、BF4−、Br−、I−、HSO4 −、CH3COO−、及びPF6 −から選ばれる1種以上のカウンターアニオンと
からなる塩
を含有する組成物。
項18.
前記塩の含有量が1質量%未満である、項16又は17に記載の組成物。
項19.
前記カウンターアニオンの含有量が1質量%未満である、項16〜18のいずれか一項に記載の組成物。
本明細書中の記号及び略号は、特に限定のない限り、本明細書の文脈に沿い、本発明が属する技術分野において通常用いられる意味に理解できる。
「溶解性が極めて低いこと」は、具体的には、例えば、室温での溶解度が1g/100g以下であることを意味することができる。
本明細書中、特に限定の無い限り、「アルキル」の例は、メチル、エチル、プロピル(例:n−プロピル、イソプロピル)、ブチル(例:n−ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチル)、ペンチル(例:n−ペンチル、tert−ペンチル、ネオペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、3−ペンチル)、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、及びデシル等の、直鎖状又は分枝鎖状の、C1−C10アルキルを包含できる。
本明細書中、特に限定の無い限り、「C1−C6アルコキシ」の例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、ペンチルオキシ、及びヘキシルオキシを包含できる。
本発明の亜硝酸テトラアルキルアンモニウムの製造方法は、
極性溶媒中で、テトラアルキルアンモニウム塩を、アルカリ金属亜硝酸塩、及びアルカリ土類金属亜硝酸塩からなる群より選択される1種以上の金属亜硝酸塩と反応させて、亜硝酸テトラアルキルアンモニウム、及び不溶性金属塩を生成させる工程A
を含む。
本発明の製造方法により製造される亜硝酸テトラアルキルアンモニウムは、好ましくは、
式:R4N+NO2 −
[式中、
Rは、各出現において同一又は異なって、1個以上の置換基を有していてもよいC1−C10アルキル基を表すか、或いは2個若しくは3個のRがこれらが隣接する窒素と一緒になって、1個以上の置換基を有していてもよい炭素数2〜20の含窒素複素環を形成していてもよい。]
で表される亜硝酸テトラアルキルアンモニウムである。
本発明の好適な一態様では、Rは、各出現において同一であって、メチルである。
本発明の別の好適な一態様では、Rは、各出現において同一であって、エチルである。
本発明の更に別の好適な一態様では、Rは、各出現において同一であって、n−プロピルである。
本発明の更に別の好適な一態様では、Rは、各出現において同一であって、n−ブチルである。
(1)ハロゲン原子;
(2)ニトロ基;
(3)シアノ基;
(4)アミノ基;
(5)オキソ基(=O)
(6)ヒドロキシ基;
(7)1個以上の置換基を有していてもよいアルコキシ基
(8)エステル化されていてもよいカルボキシ基(例:1個以上の置換基を有していてもよいアルコキシ−カルボニル基);
(9)チオール基;
(10)スルホ基;
(11)スルファモイル基;
(12)スルフィナモイル基;
(13)スルフェナモイル基;
(14)チオカルバモイル基;
(15)1個以上の置換基を有していてもよいアルケニル基;及び
(16)1個以上の置換基を有していてもよいアルキニル基
を包含し、及びその数は、1個から置換可能な最大数の範囲内(例:1個、2個、3個、4個、5個、6個)であることができる。
(a)ハロゲン原子;
(b)ニトロ基;
(c)シアノ基;
(d)アミノ基;
(e)オキソ基(=O)
(f)ヒドロキシ基;
(g)チオール基;
(h)スルホ基;
(i)スルファモイル基;
(j)スルフィナモイル基;
(k)スルフェナモイル基;及び
(l)チオカルバモイル基
を包含する。
当該環の例は、5〜6員の単環式含窒素複素環(例:ピロリジン、及びピペリジン)、及びかご形含窒素複素環(例:キヌクリジン)を包含する。
当該炭素数2〜20の含窒素複素環が有していてもよい「置換基」の例は、アルキル基、及び前記置換基群Aの置換基を包含し、その数は、1個から置換可能な最大数の範囲内(例:1個、2個、3個、4個、5個、6個)であることができる。
以下に、前記工程Aについて説明する。
工程Aにおいて用いられる溶媒は、好ましくは「極性溶媒」である。
工程Aにおいて用いられる「溶媒」及び好適な溶媒である「極性溶媒」としては、これに対する前記テトラアルキルアンモニウム塩の溶解度が高いものが好ましい。当該溶解度については、後記するテトラアルキルアンモニウム塩についての説明から理解される。
前記「極性溶媒」としては、これに対する前記亜硝酸テトラアルキルアンモニウムの溶解度が高いものが好ましい。当該溶解度については、後記する亜硝酸テトラアルキルアンモニウムについての説明から理解される。
前記エーテル溶媒は、
式:R−O−R(当該式中、Rは、各出現において独立して、ヒドロカルビル基を表すか、或いはこれらが連結してヒドロカルビル鎖を形成していてもよい。)で表される溶媒であることができる。
前記アミド溶媒は、
式:R−N(−CORA)−R(当該式中、Rは、各出現において独立して、ヒドロカルビル基を表すか、或いはこれらが連結してヒドロカルビル鎖を形成していてもよい。RAは、水素、又はアルキル基を表す。)で表される溶媒であることができる。
前記ケトン溶媒は、
式:R−CO−R(当該式中、Rは、各出現において独立して、ヒドロカルビル基を表すか、或いはこれらが連結してヒドロカルビル鎖を形成していてもよい。)
であることができる。
前記低級アルコール溶媒は、
式:R−OH(当該式中、Rは、ヒドロカルビル基を表すか、或いはこれらが連結してヒドロカルビル鎖を形成していてもよい。)
であることができる。
前記水系溶媒は、例えば水であることができる。
ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、デカヒドロナフタレン、n−デカン、イソドデカン、及びトリデカン
を包含する。
芳香族炭化水素溶媒の例は、
ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラリン、ベラトロール、ジエチルベンゼン、メチルナフタレン、ニトロベンゼン、o−ニトロトルエン、メシチレン、インデン、及びジフェニルスルフィド
を包含する。
ケトン溶媒の例は、
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトフェノン、プロピオフェノン、ジイソブチルケトン、及びイソホロン
を包含する。
ハロゲン化炭化水素溶媒の例は、
ジクロロメタン、クロロホルム、及びクロロベンゼン
を包含する。
エーテル溶媒の例は、
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテル、メチル t−ブチルエーテル、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジグライム、フェネトール、1,1−ジメトキシシクロヘキサン、及びジイソアミルエーテル
を包含する。
エステル溶媒の例は、
酢酸エチル、酢酸イソプロピル、マロン酸ジエチル、3−メトキシ−3−メチルブチルアセテート、γ−ブチロラクトン、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、炭酸ジメチル、及びα−アセチル−γ−ブチロラクトン
を包含する。
ニトリル溶媒の例は、
アセトニトリル、及びベンゾニトリルを包含する。
スルホキシド溶媒の例は、
ジメチルスルホキシド、及びスルホラン
を包含する。
アミド溶媒の例は、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアセトアセトアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、及びN,N−ジエチルアセトアミド
を包含する。
工程Aにおいて用いられる「極性溶媒」の好適な例は、
(1)低級アルコール溶媒(例:C1−C6アルコール、好ましくはC1−C4アルコール)(具体例:メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール);
(2)エーテル溶媒(具体例:テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル);
(3)アミド溶媒(具体例:N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド)
(4)ケトン溶媒(具体例:アセトン)
等の極性有機溶媒;
並びに水
を包含する。
これらの性溶媒は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
工程Aにおいて用いられる「極性溶媒」の好適な例は、
(1)C2−C6アルコール溶媒(具体例:エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール);
(2)エーテル溶媒(具体例:テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル);
(3)アミド溶媒(具体例:N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド);及び
(4)ケトン溶媒(具体例:アセトン)
等の極性有機溶媒;
並びに水
を包含する。
前記好適な溶媒としての極性溶媒は、好ましくは「極性有機溶媒」は、極性有機溶媒を含有する溶媒、極性有機溶媒から本質的になる溶媒、又は極性有機溶媒からなる溶媒であることができる。
当該成分の具体例は、水を包含する。
工程Aにおいて用いられ得る前記「極性有機溶媒」における「極性有機溶媒以外の成分」の含有量は、当該成分の合計として、例えば、20質量%以下、10質量%以下、5質量%以下、2質量%以下、又は1質量%以下、或いは0質量%であることができる。
当該他の成分としての水の含有量は、例えば、20質量%以下、10質量%以下、5質量%以下、2質量%以下、又は1質量%以下、或いは0質量%であることができる。
工程Aにおいて用いられる「極性有機溶媒」における「水」の含有量は、当該成分の合計として、例えば、20質量%以下、10質量%以下、5質量%以下、2質量%以下、又は1質量%以下、或いは0質量%であることができる。
当該他の成分としての水の含有量は、例えば、20質量%以下、10質量%以下、5質量%以下、2質量%以下、又は1質量%以下、或いは0質量%であることができる。
工程Aにおいて、後記で説明する金属亜硝酸塩との反応に付される、テトラアルキルアンモニウム塩は、好ましくは、
式:R4N+X−
[式中、X−は、Cl−、OH−、BH4 −、HF2 −、Cl2Br−、Br3 −、ClO4 −、F−、BF4 −、Br−、I−、HSO4 −、CH3COO−、及びPF6 −からなる群より選択される1種以上(好ましくは、F−、BF4 −、Br−、I−、HSO4 −、CH3COO−、及びPF6 −からなる群より選択される1種以上)である。Rは、前記と同意義を表す。]
で表されるテトラアルキルアンモニウム塩
である。
ここで、本発明の趣旨に照らして当業者が理解する通り、後記で説明する金属亜硝酸塩との反応に付される、テトラアルキルアンモニウム塩は、亜硝酸塩ではない。
工程Aにおいて、前記で説明したテトラアルキルアンモニウム塩との反応に用いられる金属塩からは、銀塩は除かれる。
前記金属塩は、好適に、
アルカリ金属亜硝酸塩、及びアルカリ土類金属亜硝酸塩からなる群より選択される1種以上の金属亜硝酸塩であることができる。
前記金属亜硝酸塩は、アルカリ金属亜硝酸塩、及びアルカリ土類金属亜硝酸塩からなる群より選択される1種以上である。
その好適な例は、式:Mn+(NO2 −)n
[式中、Mは、アルカリ金属、又はアルカリ土類金属を表し、及びnは1、又は2の数を表す。]
で表される金属亜硝酸塩
を包含する。
当業者が通常理解できる通り、当該nは、金属Mのイオンの価数である。
当該溶解度の上限は、特に限定されないが、例えば、100g/100gであることができる。
前記工程Aにおいて、前記極性溶媒中で、
アニオン(X−)が、Cl−、OH−、BH4 −、HF2 −、Cl2Br−、Br3 −、ClO4 −、F−、BF4 −、Br−、I−、HSO4 −、CH3COO−、及びPF6 −からなる群より選択される1種以上(好ましくは、F−、BF4 −、Br−、I−、HSO4 −、CH3COO−、及びPF6 −からなる群より選択される1種以上)であるテトラアルキルアンモニウム塩を、
式:Mn+(NO2 −)n
[式中、Mは、アルカリ金属、又はアルカリ土類金属を表し、及びnは1、又は2の数を表す。]
で表される金属亜硝酸塩と反応させて、
式:Mn+(X−)n
[式中の記号は前記と同意義を表す。]
で表される不溶性金属塩
を生成させる。
前記工程Aにおいて、メタノール溶媒中で、
アニオン(X−)が、Cl−、OH−、BH4 −、HF2 −、Cl2Br−、Br3 −、ClO4 −、F−、BF4 −、Br−、I−、HSO4 −、CH3COO−、及びPF6 −からなる群より選択される1種以上(好ましくは、F−、BF4 −、Br−、I−、HSO4 −、CH3COO−、及びPF6 −からなる群より選択される1種以上)であるであるテトラアルキルアンモニウム塩を、
式:Mn+(NO2 −)n
[式中、Mは、アルカリ金属、又はアルカリ土類金属を表し、及びnは1、又は2の数を表す。]
で表される金属亜硝酸塩と反応させて、
式:Mn+(X−)n
[式中の記号は前記と同意義を表す。]
で表される不溶性金属塩
を生成させる。
工程Aによって生成される不溶性金属塩は、前記極性溶媒に対する溶解性が低い金属塩である。すなわち、当該不溶性金属塩は、前記極性溶媒に対して不溶性の金属塩である。
工程Aによって生成される不溶性金属塩は、水に対する溶解性が低い金属塩である。すなわち、当該不溶性金属塩は、水不溶性金属塩である。
丸括弧内の数値は、20℃の水に対する溶解度である。
例えば、前記テトラアルキルアンモニウム塩の100質量部に対して、
好ましくは1〜1000質量部の範囲内、
より好ましくは50〜750質量部の範囲内、及び
更に好ましくは100〜600質量部の範囲内
であることができる。
例えば、前記金属亜硝酸塩の100質量部に対して、
好ましくは1〜100質量部の範囲内、
より好ましくは2〜70質量部の範囲内、及び
更に好ましくは3〜50の範囲内の範囲内
であることができる。
工程Aで用いられる金属亜硝酸塩の量は、
例えば、前記テトラアルキルアンモニウム塩の100質量部に対して、
好ましくは100〜2000質量部の範囲内、
より好ましくは200〜1900質量部の範囲内、及び
更に好ましくは300〜1800質量部の範囲内
であることができる。
式:R4N+NO2 −
[式中、
Rは、各出現において同一又は異なって、1個以上の置換基を有していてもよいC1−C10アルキル基を表すか、或いは2個若しくは3個のRがこれらが隣接する窒素と一緒になって、1個以上の置換基を有していてもよい炭素数2〜20の含窒素複素環を形成していてもよい。]
で表される亜硝酸テトラアルキルアンモニウムの製造方法であって、
前記工程Aにおいて、前記極性溶媒中で、
式:R4N+X−
[式中、X−は、Cl−、OH−、BH4 −、HF2 −、Cl2Br−、Br3 −、ClO4 −、F−、BF4 −、Br−、I−、HSO4 −、CH3COO−、及びPF6 −からなる群より選択される1種以上(好ましくは、F−、BF4 −、Br−、I−、HSO4 −、CH3COO−、及びPF6 −からなる群より選択される1種以上)である。Rは、前記と同意義を表す。]
で表されるテトラアルキルアンモニウム塩を、
式:Mn+(NO2 −)n
[式中、Mは、アルカリ金属、又はアルカリ土類金属を表し、及びnは1、又は2の数を表す。]
で表される金属亜硝酸塩と反応させて、
式:Mn+(X−)n
[式中の記号は前記と同意義を表す。]
で表される不溶性金属塩
を生成させる工程を含む製造方法である。
式:R4N+NO2 −
[式中、
Rは、各出現において同一又は異なって、1個以上の置換基を有していてもよいC1−C10アルキル基を表すか、或いは2個若しくは3個のRがこれらが隣接する窒素と一緒になって、1個以上の置換基を有していてもよい炭素数2〜20の含窒素複素環を形成していてもよい。]
で表される亜硝酸テトラアルキルアンモニウムの製造方法であって、
前記工程Aにおいて、メタノール溶媒中で、
式:R4N+X−
[式中、X−は、Cl−、OH−、BH4 −、HF2 −、Cl2Br−、Br3 −、ClO4 −、F−、BF4 −、Br−、I−、HSO4 −、CH3COO−、及びPF6 −からなる群より選択される1種以上(好ましくは、F−、BF4 −、Br−、I−、HSO4 −、CH3COO−、及びPF6 −からなる群より選択される1種以上)である。Rは、前記と同意義を表す。]
で表されるテトラアルキルアンモニウム塩を、
式:Mn+(NO2 −)n
[式中、Mは、アルカリ金属、又はアルカリ土類金属を表し、及びnは1、又は2の数を表す。]
で表される金属亜硝酸塩と反応させて、
式:Mn+(X−)n
[式中の記号は前記と同意義を表す。]
で表される不溶性金属塩
を生成させる工程を含む製造方法である。
本発明の方法は、更に、工程Aにより生成した、前記不溶性金属塩を除去する工程Bを含むことができる。
工程Bは、工程Aと並行して実施されてもよい。
工程B、及び工程Aの間には他の工程が実施されてもよい。
工程Bにおける当該塩の除去は、濾過、及び遠心分離等の公知の方法を採用して実施すればよい。
工程Bの処理温度は、例えば10〜30℃の範囲内であることができる。
工程Bは、不活性ガス(例、窒素ガス)の存在下、又は不存在下で実施され得る。
本発明の方法は、更に、前記極性溶媒を除去する工程Cを含むことができる。
工程Cは、好ましくは、工程Bの後に実施される。
工程C、及び工程Bの間には他の工程が実施されてもよい。
工程Cにおける前記極性溶媒の除去は、蒸留(例:減圧蒸留)等の公知の方法を採用して実施すればよい。
工程Cの処理温度は、例えば10〜30℃の範囲内であることができる。
工程Cは、不活性ガス(例、窒素ガス)の存在下、又は不存在下で実施され得る。
当該精製工程は、例えば、工程B、及び/又は工程Cの後に実施できる。
当該精製は、例えば、所望により、抽出、溶解、濃縮、析出、脱水、吸着、又はクロマトグラフィー等の慣用の方法、或いはこれらの組合せにより、単離、又は精製できる等の公知の方法を採用して実施すればよい。
本発明の製造方法により製造することができる、
式:R4N+NO2 −
[式中、
2個若しくは3個のRがこれらが隣接する窒素と一緒になって置換基を有していてもよい炭素数2〜20の含窒素複素環を形成し、及び
その他のRは、各出現において同一又は異なって、1個以上の置換基を有していてもよいC1−C10アルキル基を表す。]
で表されるテトラアルキルアンモニウム塩は、新規化合物である。
本発明は、また、当該化合物も提供する。
当該式中のRの例は、前記の製造方法で説明した例と同じであることができる。
本発明はまた、(a)亜硝酸テトラアルキルアンモニウムと、
アルカリ金属亜硝酸塩、及びアルカリ土類金属亜硝酸塩からなる群より選択される1種以上のカウンターカチオンと、
(b)Cl−、OH−、BH4 −、HF2 −、Cl2Br−、Br3 −、ClO4 −、F−、BF4 −、Br−、I−、HSO4 −、CH3COO−、及びPF6 −からなる群より選択される1種以上のカウンターアニオンと
からなる塩
を含有する組成物
を提供する。
アルカリ金属亜硝酸塩、及びアルカリ土類金属亜硝酸塩からなる群より選択される1種以上のカウンターカチオンと、
(b)F−、BF4−、Br−、I−、HSO4 −、CH3COO−、及びPF6 −から選ばれる1種以上のカウンターアニオンと
からなる塩
を含有する組成物
を提供する。
好ましくは1質量%未満、
より好ましくは0.5質量%未満、及び
更に好ましくは0.1質量%未満、
であることができる。
好適に1%未満
より好ましくは0.5質量%未満、及び
更に好ましくは0.1質量%未満、
であることができる。
THF:テトラヒドロフラン
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
DMA:N,N−ジメチルアセトアミド
Et2O:ジエチルエーテル
ACTN:アセトン
EtOH:エタノール
MeOH:メタノール
PrOH:プロパノール
iPrOH:イソプロパノール
1−エチル−1−メチルピロリジニウムブロマイド (2.00g)、亜硝酸カリウム(0.91 g)、メタノール(24 mL)の混合物を20℃下2時間撹拌した。
反応液を減圧濾過し、濾液を留去し、1−エチル−1−メチルピロリジニウムナイトライト(1.45 g)を収率90%で得た。
得られた1−エチル−1−メチルピロリジニウムナイトライト(0.1 g)に内部標準物質トリフルオロエタノール(0.013g)を加え、重水で希釈することで、NMR測定試料作製し、1H−NMR測定を行った。
得られた1−エチル−1−メチルピロリジニウムナイトライトの純度が99%以上であることを確認した。含有する主成分以外の不純物含有率を表1に記載した。
なお、本反応で使用したメタノールはカールフィッシャー水分計を用いて水分測定を行った(表1)。
実施例1に記載の同様の方法にて反応を行い、テトラアルキル亜硝酸塩を得た。
原料アンモニウム塩としては表1(表1−1、及び表1−2)に記載の化合物の2.0gを用い、及び金属亜硝酸塩としては、原料アンモニウム塩に対して1.05モル等量の亜硝酸カリウムを用いた。
溶媒としては、原料アンモニウム塩の12容積倍量の溶媒量を使用した。
反応で使用した表1に記載の各溶媒の水含有量[溶媒中H2O量(wt%)]は、カールフィッシャー水分計を用いて測定した。
Claims (15)
- 亜硝酸テトラアルキルアンモニウムの製造方法であって、
溶媒中で、テトラアルキルアンモニウム塩を、
金属塩(但し、銀塩を除く)と反応させて、
亜硝酸テトラアルキルアンモニウム、及び不溶性金属塩を生成させる工程A
を含み、前記溶媒は、極性有機溶媒以外の成分の含有量が、当該成分の合計として、20質量%以下の極性有機溶媒である、製造方法。 - 前記金属塩が、
アルカリ金属亜硝酸塩、及びアルカリ土類金属亜硝酸塩からなる群より選択される1種以上の金属亜硝酸塩である請求項1に記載の製造方法。 - 前記テトラアルキルアンモニウム塩におけるカウンターアニオンが、Cl−、OH−、BH4 −、HF2 −、Cl2Br−、Br3 −、ClO4 −、F−、BF4 −、Br−、I−、HSO4 −、CH3COO−、及びPF6 −からなる群より選択される1種以上である請求項1又は2に記載の方法。
- 前記テトラアルキルアンモニウム塩におけるカウンターアニオンが、F−、BF4 −、Br−、I−、HSO4 −、CH3COO−、及びPF6 −からなる群より選択される1種以上である請求項3に記載の方法。
- 前記溶媒が、
非芳香族炭化水素溶媒、芳香族炭化水素溶媒、ハロゲン化炭化水素溶媒、エーテル溶媒、エステル溶媒、ニトリル溶媒、スルホキシド溶媒、アミド溶媒、ケトン溶媒、低級アルコール溶媒、及び水系溶媒
からなる群より選択される一種以上である請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。 - 前記溶媒は、エーテル溶媒、アミド溶媒、ケトン溶媒、及び低級アルコール溶媒からなる群より選択される一種以上の極性溶媒である請求項5に記載の製造方法。
- 前記エーテル溶媒は、式:R−O−R(当該式中、Rは、各出現において独立して、炭化水素基を表すか、或いはこれらが連結して炭化水素鎖を形成していてもよい。)で表される溶媒である請求項6に記載の製造方法。
- 前記アミド溶媒は、式:R−N(−CORA)−R(当該式中、Rは、各出現において独立して、炭化水素基を表すか、或いはこれらが連結して炭化水素鎖を形成していてもよい。RAは、水素、又はアルキル基を表す。)で表される溶媒からなる群より選択される一種以上である請求項6に記載の製造方法。
- 前記ケトン溶媒は、式:R−CO−R(当該式中、Rは、各出現において独立して、炭化水素基を表すか、或いはこれらが連結して炭化水素鎖を形成していてもよい。)で表される溶媒である請求項6に記載の製造方法。
- 前記低級アルコール溶媒は、式:R−OH(当該式中、Rは、炭化水素基を表す。)で表される溶媒からなる群より選択される一種以上である請求項6に記載の製造方法。
- 式:R4N+NO2 −
[式中、
Rは、各出現において同一又は異なって、1個以上の置換基を有していてもよいC1−C10アルキル基を表すか、或いは2個若しくは3個のRがこれらが隣接する窒素と一緒になって、1個以上の置換基を有していてもよい炭素数2〜20の含窒素複素環を形成していてもよい。]
で表される亜硝酸テトラアルキルアンモニウムの製造方法であって、
前記工程Aにおいて、前記溶媒中で、
式:R4N+X−
[式中、X−は、Cl−、OH−、BH4 −、HF2 −、Cl2Br−、Br3 −、ClO4 −、F−、BF4 −、Br−、I−、HSO4 −、CH3COO−、及びPF6 −からなる群より選択される1種以上(好ましくは、F−、BF4 −、Br−、I−、HSO4 −、CH3COO−、及びPF6 −からなる群より選択される1種以上)である。Rは、前記と同意義を表す。]
で表されるテトラアルキルアンモニウム塩を、
式:Mn+(NO2 −)n
[式中、Mは、アルカリ金属、又はアルカリ土類金属を表し、及びnは1、又は2の数を表す。]
で表される金属亜硝酸塩と反応させて、
式:Mn+(X−)n
[式中の記号は前記と同意義を表す。]
を生成させる
請求項1〜10のいずれか一項に記載の製造方法。 - 前記工程Aで生成される、前記不溶性金属塩の20℃の水に対する溶解度が、1g/100g以下である請求項1〜11のいずれか一項に記載の製造方法。
- 更に、前記工程Aにより生成した前記不溶性金属塩を除去する工程Bを含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
- 更に、前記溶媒を除去する工程Cを含む、請求項10に記載の製造方法。
- 式:R4N+NO2 −
[式中、
2個のRがこれらが隣接する窒素と一緒になって置換基を有していてもよい炭素数2〜20の5員の単環式含窒素複素環を1個又は2個形成し、前記置換基はハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、オキソ基、1個以上の置換基を有していてもよいアルコキシ基、カルボキシ基、アルコキシ−カルボニル基、チオール基、スルホ基、スルファモイル基、スルフィナモイル基、スルフェナモイル基、チオカルバモイル基、1個以上の置換基を有していてもよいアルケニル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアルキニル基であり、及び
前記5員の単環式含窒素複素環を1個形成する場合は、その他のRは、各出現において同一又は異なって、1個以上の置換基を有していてもよいC1−C10アルキル基を表す。]
で表される亜硝酸テトラアルキルアンモニウム。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018057442 | 2018-03-26 | ||
JP2018057442 | 2018-03-26 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020041061A Division JP2020100666A (ja) | 2018-03-26 | 2020-03-10 | 亜硝酸テトラアルキルアンモニウムの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019172666A JP2019172666A (ja) | 2019-10-10 |
JP6696605B2 true JP6696605B2 (ja) | 2020-05-20 |
Family
ID=68059991
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019059293A Active JP6696605B2 (ja) | 2018-03-26 | 2019-03-26 | 亜硝酸テトラアルキルアンモニウムの製造方法 |
JP2020041061A Pending JP2020100666A (ja) | 2018-03-26 | 2020-03-10 | 亜硝酸テトラアルキルアンモニウムの製造方法 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020041061A Pending JP2020100666A (ja) | 2018-03-26 | 2020-03-10 | 亜硝酸テトラアルキルアンモニウムの製造方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20210053906A1 (ja) |
EP (1) | EP3778552A4 (ja) |
JP (2) | JP6696605B2 (ja) |
CN (1) | CN112189005A (ja) |
WO (1) | WO2019189274A1 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3121091A (en) * | 1960-03-03 | 1964-02-11 | Nalco Chemical Co | Quaternary imidazolium and imidazolinium bisulfites |
US3175005A (en) * | 1961-10-09 | 1965-03-23 | Armour & Co | Preparation of quaternary ammonium nitrites |
JPH0830046B2 (ja) * | 1987-12-18 | 1996-03-27 | 株式会社キレスト技研 | ジイソプロピルアンモニウムナイトライトの製造方法 |
US20140256468A1 (en) * | 2013-03-05 | 2014-09-11 | Nike, Inc. | Method for dyeing golf balls and dyed golf balls |
-
2019
- 2019-03-26 CN CN201980034970.4A patent/CN112189005A/zh active Pending
- 2019-03-26 US US17/041,261 patent/US20210053906A1/en not_active Abandoned
- 2019-03-26 EP EP19774247.1A patent/EP3778552A4/en not_active Withdrawn
- 2019-03-26 JP JP2019059293A patent/JP6696605B2/ja active Active
- 2019-03-26 WO PCT/JP2019/013035 patent/WO2019189274A1/ja unknown
-
2020
- 2020-03-10 JP JP2020041061A patent/JP2020100666A/ja active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20210053906A1 (en) | 2021-02-25 |
WO2019189274A1 (ja) | 2019-10-03 |
JP2020100666A (ja) | 2020-07-02 |
CN112189005A (zh) | 2021-01-05 |
EP3778552A4 (en) | 2022-03-09 |
JP2019172666A (ja) | 2019-10-10 |
EP3778552A1 (en) | 2021-02-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9822084B2 (en) | Method for preparing calcobutrol | |
EP3421504B1 (en) | Process for making sugammadex | |
US3919295A (en) | Preparation of inorganic fluoride-free perfluoroalkane sulphonates | |
EP3204364B1 (en) | A method for preparing gadobutrol | |
Klenov et al. | Generation of oxodiazonium ions 2. Synthesis of benzotetrazine-1, 3-dioxides from 2-(tert-butyl-NNO-azoxy)-N-nitroanilines | |
JP6696605B2 (ja) | 亜硝酸テトラアルキルアンモニウムの製造方法 | |
Znoyko et al. | Nucleophilic substitution of 4-bromo-5-nitrophthalodinitrile: XIII. Synthesis and properties of 4-(1-benzotriazolyl)-5-(4-tritylphenoxy) phthalonitrile and phthalocyanines based thereon | |
US9809523B2 (en) | Process for the high-yield preparation of P-(R)calix[9-20]arenes | |
Fletcher Jr | A New Synthesis of Polygalitol Tetraacetate (Tetraacetyl-1, 5-Anhydro-D-Sorbitol) | |
JP6603242B2 (ja) | ピペリジン−4−カルボチオアミドの製造 | |
CN112694410A (zh) | 一种3-氨基-1-金刚烷醇及其合成方法 | |
US2260256A (en) | Production of dioximes and isoxazoles | |
CN107619370B (zh) | 一种三羟甲基乙烷三硝酸酯的制备方法 | |
Hurd et al. | Reactions of Some Organic Lead Compounds | |
RU2404159C2 (ru) | Способ получения дигидрата 3-(2,2,2-триметилгидразиний)-пропионата | |
US2917545A (en) | Preparation of n-substituted hydrazine derivatives | |
DE3314029C2 (ja) | ||
RU2811196C1 (ru) | Способ синтеза кристаллических нитратометаллатных (металл = V, Mn, Fe, Cu, Zn, Dy, Er, Yb) комплексов с катионом N-нитропиридиния | |
US2640072A (en) | Valeric acid derivatives | |
JPS6253501B2 (ja) | ||
RU2554095C1 (ru) | СПОСОБ ПОЛУЧЕНИЯ ЭТИЛЕНДИАМИН-N,N'-ДИ-α-ПРОПИОНОВОЙ КИСЛОТЫ | |
RU2520964C1 (ru) | Способ получения 1,1,2,2-тетракис-(нитроксиметил)-1,2-динитроэтана | |
US1605691A (en) | Arseno-bismuth compound and process of making same | |
RU2432351C1 (ru) | Способ получения 4-нитростирола | |
JPS6155914B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190326 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190611 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20190809 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191010 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200114 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200310 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200324 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200406 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6696605 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |