以下に、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成要素は例示であり、本発明の技術範囲をそれらに限定する趣旨のものではない。
本発明の実施形態では、警備員の採用を業務とする採用担当者等が、警備員業務への従事を申請した者、すなわち申請者が提出した情報に基づき、申請者の採用の可否を検討する場面を想定する。警備員の就業形態は何でも良く、正社員、アルバイト、ボランティア等が行う業務も警備員業務に含まれる。また、警備員には、警備に関する資格を有していない者を含んでも良い。
(第一実施形態)
(第一実施形態の構成)
第一実施形態の構成例について説明する。図1は、履歴判定システム1000の構成例を示した図である。履歴判定システム1000は、採用者端末100と、サーバ200と、ディスプレイ300を備える。採用者端末100とサーバ200は無線又は有線によって通信可能に接続している。また、採用者端末100とディスプレイ300も、無線又は有線によって通信可能に接続している。警備員の採用担当者等は、採用者端末100が処理した情報がディスプレイ300に表示されるのを見て、申請者の採用可否を検討しても良い。
採用者端末100は、取得部10、判定部11、受信部12、送信部13、表示制御部14、記憶部15を有する。
受信部12は、申請者に関する申請者情報と、申請者の警備種別と、申請者の就業形態を受信する。これらの情報は、申請者自らが外部のコンピュータ等を用いて送信した情報でもよい。または、これらの情報は、申請者が提出した情報に基づいて、警備員の採用を仲介する者等がコンピュータ等を用いて送信した情報でもよい。
ここで、申請者情報とは、申請者に関する情報であれば何でも良い。しかし、申請者情報は、後述する記憶部20が履歴情報に対応付けて記憶する情報を含むことが好ましい。申請者情報は例えば、申請者の氏名、住所、生年月日、性別、年齢、本籍、職業、生体情報、個人番号(マイナンバー)等の個人を特定できる情報で良い。
また、警備種別とは、警備業務をその内容から複数に分類したときの各業務のことをいう。例えば警備種別は、施設警備、雑踏警備、輸送警備、身辺警備等で良い。施設警備とは、施設で発生する事故等を警戒・防止する業務である。雑踏警備とは、人や車で混雑する場所で交通誘導を行い、事故等の発生を警戒・防止する業務である。輸送警備とは、現金、貴金属、美術品、核燃料物質などを運搬する際に、盗難等の発生を警戒・防止する業務である。身辺警備とは、ボディーガードともいわれ、人に対する危害の発生を警戒・防止する業務である。
就業形態とは、就業における区分を表したものである。就業形態は、例えば、正社員、契約社員、派遣社員、嘱託社員、出向社員等でよい。また、就業形態には、有償または無償のボランティアが含まれても良い。警備員を採用する法人等と、警備員との間の雇用関係の有無は問わない。受信部12が受信する警備種別および就業形態は、後述する記憶部15が種別所定情報に対応付けて記憶する情報を含むことが好ましい。
取得部10は、受信部12が受信した申請者情報、警備種別、就業形態を取得する。取得部10が取得するデータの一例を図2に示す。図2の例では、氏名、住所、生年月日、性別を含む申請者情報と、申請者が就業を希望する警備種別と、申請者が希望する就業形態とを取得部10は取得する。図2より、申請者の氏名は「日電 太郎」、住所は「東京都港区芝5丁目」、生年月日は「1989年4月1日」、性別は「男」である。また、警備種別は「輸送警備」、就業形態は「派遣社員」である。
そして、取得部10は、取得した警備種別と就業形態とに対応する種別所定情報を記憶部15から取得する。取得部10による種別所定情報の取得の詳細については後述する。
また、取得部10は、取得した申請者情報に対応する履歴情報を、サーバ200内の記憶部20から取得する。このとき取得部10は、送信部12を介してサーバ200に申請者情報に対応する履歴情報を送信する旨の要求を送信する。サーバ200内の制御部21は、申請者情報に対応する履歴情報を記憶部20から読み出し、読み出した履歴情報を送信部23を介して採用者端末100に送信する。取得部10による履歴情報の取得の詳細については後述する。
送信部13は、取得部10からの要求をサーバ200に送信する。受信部12は、サーバ200からの応答を受信する。
記憶部15は、警備種別および就業形態に対応付けて種別所定情報を記憶する。ここで、種別所定情報とは、警備員としての信頼性に関わる情報であり、警備種別ごとに予め定められた情報である。種別所定情報は例えば、警備員として就業する者の履歴情報に含まれることが好ましくない情報である。履歴とは、人が現在までに経てきた次第であり、法律等の違反歴、犯罪歴、職歴、学歴等で良い。履歴情報は、履歴を示す情報でよい。また、本実施形態の記憶部15が記憶する種別所定情報は、違反回数を含む。違反とは、条約、法令、条例、協定、契約等にそむくことである。つまり、本実施形態の種別所定情報は、警備員として就業する者の履歴情報に含まれることが好ましくない情報として、条約、法令、条例、協定、契約等の違反回数を含む。
さらに、種別所定情報が含む違反回数は、当該種別所定情報に対応する就業形態に応じて異なる。一般に、正社員には責任の大きい業務が任され、アルバイト等にはより責任の小さい業務が任されることが多い。したがって、正社員であれば一度も法令等に違反していないことが求められるが、アルバイトであれば数回の違反は許容される場合がある。そのため、本実施形態の種別所定情報は違反回数を含み、その違反回数は対応する就業形態に応じて異なるものである。
種別所定情報が含む違反回数は、当該種別所定情報に対応する就業形態の裁量の大きさ、給与や報酬の高さ、就業期間の長さ、業務の難易度等に応じて異なっても良い。例えば、就業形態の裁量が大きいほど、種別所定情報が含む違反回数が多くても良い。就業形態の給与や報酬が高いほど、種別所定情報が含む違反回数が多くても良い。しかし、各就業形態に対応する種別所定情報が含む違反回数は、全て異なるものである必要はない。つまり、異なる就業形態に対応する種別所定情報同士が同一の違反回数を含んでいても良い。
記憶部15が記憶する種別所定情報は、違反事項と違反回数を含んでも良い。違反事項とは、条約、法令、条例、協定、契約等にそむく行為や行動を表したものでよい。違反事項は、例えば道路交通法であれば、速度超過、信号無視、車間距離不保持、無免許運転等でよい。また、違反事項は、迷惑防止条例であれば、粗暴行為、つきまとい行為、押売り行為等でよい。
記憶部15が記憶するデータの一例を図3に示す。図3では、警備種別「輸送警備」に、就業形態「正社員」、「派遣社員」が対応付いている。また、「正社員」には、道路交通法違反として種別所定情報「速度超過/2回」が対応付いている。「派遣社員」には、道路交通法違反として種別所定情報「速度超過/3回」が対応付いている。
同様に、図3では、警備種別「雑踏警備」に、就業形態「派遣社員」、「アルバイト」、「ボランティア」が対応付いている。「派遣社員」には、迷惑防止条例違反として種別所定情報「粗暴行為/1回」が対応付いている。「アルバイト」および「ボランティア」には、迷惑防止条例違反として種別所定情報「粗暴行為/2回」がそれぞれ対応付いている。なお、記憶部15は、図3に示される道路交通法違反、迷惑防止条例違反といった法律等の名称を記憶しなくても良い。
取得部10は、警備種別「輸送警備」および就業形態「派遣社員」を取得した場合、これらに対応する種別所定情報「速度超過/3回」を記憶部15から取得する。
サーバ200内の記憶部20は、違反者情報に対応付けて履歴情報を記憶する。違反者情報とは、条約、法令、条例、協定、契約等を違反した者に関する情報であれば何でも良い。違反者情報は例えば、違反者の氏名、住所、生年月日、性別、年齢、本籍、職業、生体情報等で良い。また、本実施形態では、履歴情報は前科情報、違反情報を含む。違反情報とは、違反者による法令・条例等の違反の内容を示す情報である。違反情報は、違反事項および違反回数を含んでも良い。
前科情報とは、違反者の前科の内容を示す情報である。前科とは、法を犯して刑罰を受けたことをいう。前科情報に含まれる情報は、違反情報と重複する場合がある。違反情報は、前科情報と重複する情報を除いたものでも良い。また、前科情報には、不起訴となった事件に関する情報を含めても良い。
記憶部20が記憶するデータの一例を図4に示す。図4より、記憶部20は、氏名「日電 太郎」、住所「東京都港区芝5丁目」、生年月日「1989年4月1日」、性別「男」を含む違反者情報に対応付けて、違反事項/回数「速度超過/2回」を含む履歴情報を記憶している。また、記憶部20は、氏名「電気 二郎」、住所「東京都世田谷区大原3丁目」、生年月日「1975年10月6日」、性別「男」を含む違反情報に対応付けて、違反事項/回数「窃盗/2回」、前科/回数「窃盗罪/1回」を含む履歴情報を記憶している。さらに、記憶部20は、氏名「日本 花子」、住所「千葉県松戸市六実1丁目」、生年月日「1980年5月5日」、性別「女」を含む違反者情報に対応付けて、違反事項/回数「信号無視/1回」を含む履歴情報を記憶している。
制御部21は、採用者端末100からの要求に応じて記憶部20から情報を読み出し、要求に対する応答として、読み出した情報を採用者端末100に送信する。受信部22は、採用者端末100からの要求を受信する。送信部23は、サーバ200からの応答を採用者端末100に送信する。
例えば採用者端末100内の取得部10は、氏名「日電太郎」、住所「東京都港区芝5丁目」、生年月日「1989年4月1日」、性別「男」を含む申請者情報を取得した場合、当該申請者情報に対応する履歴情報の送信を求める要求を、送信部13に送信させる。なお、取得部10が取得する申請者情報は、上述の通り申請者に関する情報であれば何でも良い。取得部10は、氏名、住所、生年月日、性別の少なくともいずれか一つを取得しても良い。 サーバ200内の制御部21は、採用者端末100からの要求を取得すると、氏名「日電 太郎」、住所「東京都港区芝5丁目」、生年月日「1989年4月1日」、性別「男」を含む申請者情報に一致する違反者情報がないか、記憶部20内のデータを検索する。図4に示すデータより、氏名、住所、生年月日、性別が申請者情報に一致する違反者情報を記憶部20は記憶している。そのため、制御部21は、氏名「日電 太郎」、住所「東京都港区芝5丁目」、生年月日「1989年4月1日」、性別「男」を含む違反者情報に対応する違反情報として、違反事項/回数「速度超過/2回」を含む履歴情報を取得する。制御部21は、取得した履歴情報を送信部23を介して採用者端末100に送信する。
なお、制御部20は、申請者情報と完全に一致する違反者情報以外を検索しても良い。例えば、氏名、住所、生年月日、性別のうち、少なくとも所定数の項目について一致する違反者情報を検索してもよい。また、制御部20は、あいまい検索の手法を用いて違反者情報を検索しても良い。あいまい検索では、表記ゆれによる文字の違い等も加味して検索を行っても良い。
採用者端末100内の判定部11は、サーバ200から送信された履歴情報と、取得部10が取得した種別所定情報を取得する。そして、判定部11は、履歴情報が種別所定情報を有するか否かを判定する。このとき判定部11は、種別所定情報が含む違反回数以上の違反回数を履歴情報が含む場合、前記履歴情報が前記種別所定情報を有すると判定する。
例えば判定部11は、履歴情報として「速度超過/2回」と、種別所定情報として「速度超過/3回」を取得する。そして判定部11は、履歴情報が含む速度超過の違反回数である「2回」が、種別所定情報が含む速度超過の違反回数である「3回」以上ではないと判定する。したがって、判定部11は、履歴情報が種別所定情報を有していないと判定する。
さらに判定部11は、サーバ200から送信された履歴情報が前科情報を有するか否かを判定する。上述の例の場合、図4に示される通り、違反者情報「日電 太郎」等に対応する履歴情報は記憶されていない。そのため、判定部11は、履歴情報が前科情報を有しないと判定する。一方、申請者情報が図4に示す「電気 二郎」等である場合、当該申請者情報には前科情報として「窃盗罪/1回」が対応付いているため、判定部11は、履歴情報が前科情報を有すると判定する。
判定部11は、履歴情報が種別所定情報を有しているか否か、および履歴情報が前科情報を有しているか否かについての判定結果を表示制御部14に送信する。
表示制御部14は、判定部11による判定結果をディスプレイ300内の表示部30に表示させる。このとき表示制御部14は、判定結果とともに申請者情報、違反者情報、警備種別、就業形態、履歴情報の少なくともいずれか一つを表示部30に表示させても良い。表示制御部14は、これらの情報を取得部10から取得しても良いし、判定部11から取得しても良い。
表示部30による表示の一例を図5および図6に示す。図5に示される例は、履歴情報が種別所定情報および前科情報を共に有していないと判定された場合の表示である。表示部30を実現するディスプレイ300は、「判定結果:問題なし」とのメッセージとともに、申請者情報、警備種別、就業形態を表示している。図6に示される例は、履歴情報が種別所定情報を有しておらず、かつ前科情報を有すると判定された場合の表示である。ディスプレイ300は、「判定結果:問題あり」とのメッセージと共に、申請者情報、警備種別、就業形態および履歴情報「窃盗罪/1回」を表示している。
なお、判定結果に応じて表示されるメッセージおよび表示の形式は上述のものに限られない。当該メッセージは、判定結果に対応付けて記憶部15が予め記憶していても良い。表示制御部14は、判定部11から受け取った判定結果に対応するメッセージを記憶部15から読み出し、読み出したメッセージを、判定結果として表示部30に表示させても良い。
(第一実施形態の動作)
次に、履歴判定システム1000の動作について説明する。図7は、履歴判定システム1000の動作を説明するシークエンス図である。
まず、取得部10は、受信部12が受信した申請者に関する申請者情報と、申請者の警備種別と、申請者の就業形態を取得する(S1)。これらの情報は、申請者自らがコンピュータ等の情報処理装置を用いて送信した情報でもよい。または、これらの情報は、警備員採用を仲介する者等が、コンピュータ等の情報処理装置を用いて送信した情報でもよい。
なお、受信部12は、採用者端末100が起動している間に逐次申請者情報等を受信してもよい。または、受信部12は、採用者端末100のユーザが特定のアプリケーションを起動した後に、申請者情報等を受信しても良い。
次に、取得部10は、取得した警備種別と就業形態とに対応する種別所定情報を記憶部15から取得する(S2)。記憶部15は、警備種別と就業形態とに対応付けて種別所定情報を記憶している。記憶部15が記憶する種別所定情報は、違反回数を含む。さらに、種別所定情報が含む違反回数は、当該種別所定情報に対応する就業形態に応じて異なる。
種別所定情報が含む違反回数は、当該種別所定情報に対応する就業形態の裁量の大きさ、給与や報酬の高さ、就業期間の長さ、業務の難易度等に応じて行っても良い。例えば、就業形態の裁量が大きいほど、種別所定情報が含む違反回数が多くても良い。就業形態の給与や報酬が高いほど、種別所定情報が含む違反回数が多くても良い。しかし、種別所定情報が含む違反回数は、全ての就業形態について異なる必要はない。つまり、異なる就業形態に対応する種別所定情報どうしが同一の違反回数を含んでいても良い。
また、取得部10は、サーバ200に対して申請者情報とリクエストを送信する(S3)。リクエストは、申請者情報に対応する履歴情報を採用者端末100に送信することを求めるメッセージで良く、任意のプロトコルに従って生成される。メッセージは、返送されるデータの形式やデータ圧縮の方法等の情報を含んでも良い。
サーバ200は、採用者端末100から受信したリクエストに応答する。つまり、サーバ200内の制御部20は、採用者端末100から送信された申請者情報に対応する履歴情報を記憶部20から取得し、採用者端末100に送信する(S4)。このとき制御部20は、受信した申請者情報に一致する違反者情報を記憶部20から検索する。そして制御部20は、当該違反者情報に対応づけられた履歴情報を、送信部23を介して採用者端末100に送信する。
制御部20は、申請者情報と完全に一致する違反者情報以外を検索しても良い。例えば、氏名、住所、生年月日、性別のうち少なくとも所定数の項目について一致する違反者情報を検索してもよい。制御部20は、あいまい検索の手法を用いて違反者情報を検索しても良い。あいまい検索では、表記ゆれとされる文字の違い等も加味して検索を行っても良い。
採用者端末100内の取得部10は、受信部12が受信した履歴情報を取得する(S5)。なお、取得部10は、履歴情報を取得してから種別所定情報を取得しても良い。又は、取得部10は、履歴情報と種別所定情報とを同時に取得しても良い。
採用者端末100内の判定部11は、サーバ200から送信された履歴情報と、取得部10が取得した種別所定情報を取得する。そして、判定部11は、履歴情報が種別所定情報を有するか否かを判定する(S6)。このとき判定部11は、種別所定情報が含む違反回数以上の違反回数を履歴情報が含む場合、前記履歴情報が前記種別所定情報を有すると判定する。
さらに判定部11は、サーバ200から送信された履歴情報が前科情報を有するか否かを判定する(S7)。なお、判定部11は、履歴情報が前科情報を有するか否かを判定した後に、履歴情報が種別所定情報を有するか否かを判定しても良い。また、判定部11は、これらの判定を同時に行っても良い。
判定部11は、履歴情報が種別所定情報を有しているか否か、および履歴情報が前科情報を有しているか否かについての判定結果を表示制御部14に送信する。表示制御部14は、判定部11による判定結果をディスプレイ300内の表示部30に表示させる(S8)。このとき表示制御部14は、判定結果とともに申請者情報、違反者情報、警備種別、就業形態、履歴情報の少なくともいずれか一つを表示部30に表示させても良い。表示制御部14は、これらの情報を取得部10から取得しても良いし、判定部11から取得しても良い。
判定結果に応じて表示されるメッセージは、判定結果に対応付けて記憶部15が予め記憶していても良い。表示制御部14は、判定部11から受け取った判定結果に対応するメッセージを記憶部15から読み出し、読み出したメッセージを、判定結果として表示部30に表示させても良い。
本実施形態の履歴判定システム1000は、就業形態に対応する種別所定情報に基づいて判定を行うことができる。これにより、履歴判定システム1000は、求められる信頼性や、任される業務の責任の大きさが就業形態によって異なる場合にも、就業形態に応じた度合で申請者の履歴を判定することができる。
なお、取得部10は、申請者情報、警備種別、就業形態を受信部12から取得しなくても良い。例えば取得部10は、これらの情報を記憶部15から取得しても良い。つまり申請者情報、警備種別、就業形態は、外部の情報処理装置から通信を介して採用者端末100に送信されるものではなく、記憶部15に予め記憶されていてもよい。または取得部10は、採用者端末100に挿入または接続された記憶媒体から、申請者情報、警備種別、就業形態を取得しても良い。これにより、例えば申請者又は採用担当者が採用者端末100に対して直接申請者情報等を入力する場合にも、履歴判定システム1000は上記と同様の処理を行うことができる。
取得部10は、ディスプレイ300から申請者情報、警備種別、就業形態等を受信しても良い。この場合、ディスプレイ300は入力部、送信部、受信部等を有しても良い。ディスプレイ300は、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末等のコンピュータでも良い。
種別所定情報および違反情報は、違反事項を含んでいなくても良い。例えば種別所定情報および違反情報は、「速度超過」「粗暴行為」「信号無視」等の違反事項を含まず、「1回」「2回」といった違反回数を含んでも良い。この場合、判定部11は違反事項に関係なく、履歴情報が含む違反回数が、種別所定情報が含む違反回数以上か否かを判定しても良い。
また、履歴情報が違反事項を含み、種別所定情報が違反事項を含まなくてもよい。この場合、判定部11は、履歴情報のいずれか一つが含む違反回数が、種別所定情報が含む違反回数以上か否かを判定しても良い。判定部11は、複数の履歴情報が含む違反回数の合計が、種別所定情報が含む違反回数以上か否かを判定しても良い。これにより履歴判定システム1000は、違反事項を特定せず、申請者が何らかの法律等を所定の回数以上違反したことをユーザに示すことができる。
表示制御部14は、判定部から受け取った判定結果に基づき、「履歴情報は種別所定情報を有する」、「履歴情報は種別所定情報を有しない」、「履歴情報は前科情報を有する」、「履歴情報は前科情報を有しない」等のメッセージを表示部30に表示させても良い。また、表示制御部14は、「速度超過の違反あり」、「速度超過の違反なし」、「前科なし」、「前科あり」、等のメッセージを表示部30に表示させても良い。表示制御部14は、サーバ200から取得した違反情報、前歴情報を判定結果として表示部30に表示させても良い。これにより履歴判定システム1000は、ユーザに対してより明確に申請者の履歴を表示することができる。
(第二実施形態)
(第二実施形態の構成)
第二実施形態の構成例について説明する。図8は、履歴判定システム1001の構成例を示した図である。履歴判定システム1001は、採用者端末101が表示制御部16および判定部17を有する点で、履歴判定システム1000と異なる。その余の構成については第一実施形態と同様であるため、適宜説明を省略する。
本実施形態では、記憶部15が記憶する種別所定情報が図9に示すものであるとする。図9のデータは、警備種別「輸送警備」および就業形態「正社員」に対応付けられた種別所定情報が「速度超過/2回」および「信号無視/1回」である点で図3のデータと異なる。また、図9のデータは、警備種別「輸送警備」および就業形態「派遣社員」に対応付けられた種別所定情報が「速度超過/3回」および「信号無視/2回」である点で図3のデータと異なる。
また、本実施形態では、記憶部20が記憶する履歴情報が図10に示すものであるとする。図10のデータは、氏名「日電 太郎」に対応付けられた履歴情報が「速度超過2回」および「信号無視/3回」である点で図4のデータと異なる。
この場合、判定部17は、履歴情報として「速度超過/2回」および「信号無視/3回」をサーバ200から取得する。また、判定部17は、取得部10から種別所定情報として「速度超過/3回」「信号無視/2回」を取得する。そして、判定部17は、種別所定情報に含まれる違反事項のいずれかが、履歴情報に含まれるか否かを判定する。
例えば上述の例では、判定部17は、種別所定情報に含まれる違反事項「速度超過」、「信号無視」が、履歴情報にも含まれるか否かを判定する。この場合、判定部17は、違反事項「速度超過」および「信号無視」が共に履歴情報に含まれると判定する。種別所定情報に含まれるいずれの違反事項も履歴情報に含まれない場合、判定部17は、履歴情報が種別所定情報を有しないと判定する。
判定部17は、種別所定情報および履歴情報に含まれる違反事項の一つについて、履歴情報が含む違反回数が、種別所定情報が含む違反回数以上であるか否かを判定する。履歴情報が含む違反回数が、種別所定情報が含む違反回数以上であると判定された場合、判定部17は、履歴情報が種別所定情報を有すると判定する。反対に、履歴情報が含む違反回数が、種別所定情報が含む違反回数以上でないと判定された場合、判定部17は、種別所定情報および履歴情報に含まれる他の違反事項について、同様の判定を行う。そして、いずれの違反事項についても履歴情報が含む違反回数が、種別所定情報が含む違反回数以上でないと判定された場合、判定部17は、履歴情報が種別所定情報を有しないと判定する。
前述の例では、判定部17は、履歴情報が含む速度超過の違反回数「2回」が、種別所定情報が含む速度超過の違反回数「3回」以上でないと判定する。また、判定部17は、履歴情報が含む信号無視の違反回数「3回」が、種別所定情報が含む信号無視の違反回数「2回」以上であると判定する。したがって、履歴情報が含む速度超過の違反回数が、種別所定情報が含む速度超過の違反回数以上であるため、判定部17は、履歴情報が種別所定情報を有すると判定する。
なお、判定部17は、種別所定情報が含む全ての違反事項について、履歴情報が含む違反回数が、種別所定情報が含む違反回数以上である場合に、履歴情報が種別所定情報を有すると判定すると判定しても良い。また、判定部17は、一の違反事項について、履歴情報が含む違反回数が、種別所定情報が含む違反回数以上であると判定した後は、他の違反事項についての判定をしなくてもよい。
表示制御部16は、判定部17の判定結果を受け取る。そして、表示制御部16は、種別所定情報が含む違反回数以上の違反回数を含むと判定された履歴情報を、判定結果とともに表示部30に表示させる。また、表示制御部16は、種別所定情報が含む違反回数以上の違反回数を含むと判定された履歴情報を、種別所定情報が含む違反回数以上の違反回数を含むと判定されなかった履歴情報とは異なる形式で表示部30に表示させる。形式とは、文字の色、形状、その他のデザイン、動き、点滅の有無等でよい。
つまり、上述の例で表示制御部16は、判定結果とともに、「信号無視/3回」との履歴情報を「速度超過/2回」との履歴情報とは異なる形式で表示部30に表示させる。表示部30の表示例を図11に示す。図11では、表示部30を実現するディスプレイ300は、判定結果として「問題あり」とのメッセージを表示している。また、ディスプレイ300は、「信号無視/3回」との履歴情報を、「速度超過/2回」との履歴情報より大きく、太い文字で表示している。また、表示部30は申請者情報、警備種別、就業形態、を表示している。
なお、履歴情報を表示させる際の形式の違いは、文字の大きさや太さに限られない。例えば表示制御部16は、表示させる文字の色、形状、その他のデザイン、動き、点滅の有無等を異ならせても良い。
表示制御部16は、判定結果とともに申請者情報、違反者情報、警備種別、就業形態の少なくともいずれか一つを表示部30に表示させても良い。表示制御部14は、これらの情報を取得部10から取得しても良いし、判定部17から取得しても良い。
また、第一実施形態と同様、判定結果に応じて表示されるメッセージおよび表示の形式は上述のものに限られない。当該メッセージは、判定結果に対応付けて記憶部15が予め記憶していても良い。表示制御部16は、判定部17から受け取った判定結果に対応するメッセージを記憶部15から読み出し、読み出したメッセージを、判定結果として表示部30に表示させても良い。
(第二実施形態の動作)
次に、履歴判定システム1001の動作について説明する。図12は、履歴判定システム1001の動作の一部を説明するシークエンス図である。S1〜S5までの動作は第一実施形態と同様であるため、以下にS9以降の動作を説明する。
判定部17は、種別所定情報に含まれる違反事項のいずれかが、履歴情報に含まれるか否かを判定する(S9)。そして、種別所定情報および履歴情報に含まれる違反事項がある場合、判定部17は、履歴情報が含む当該違反回数が、種別所定情報が含む違反回数以上となる違反事項があるかを判定する(S10)。
S10における判定部17の動作をより具体的に説明する。判定部17は、種別所定情報および履歴情報に含まれる違反事項の一つについて、履歴情報が含む違反回数が、種別所定情報が含む違反回数以上であるか否かを判定する。履歴情報が含む違反回数が、種別所定情報が含む違反回数以上であると判定された場合、判定部17は、履歴情報が種別所定情報を有すると判定する。
反対に、履歴情報が含む違反回数が、種別所定情報が含む違反回数以上でないと判定された場合、判定部17は、種別所定情報および履歴情報に含まれる他の違反事項について、同様の判定を行う。いずれの違反事項についても、履歴情報が含む違反回数が種別所定情報が含む違反回数以上でないと判定された場合、判定部17は、履歴情報が種別所定情報を有しないと判定する。
なお、判定部17は、S9において種別所定情報に含まれるいずれの違反事項も履歴情報に含まれないと判定した場合、S10の動作を行わず、履歴情報が種別所定情報を有しないと判定しても良い。
また、判定部17は、種別所定情報が含む全ての違反事項について、履歴情報が含む違反回数が、種別所定情報が含む違反回数以上である場合に、履歴情報が種別所定情報を有すると判定すると判定しても良い。また、判定部17は、ある違反事項について、履歴情報が含む違反回数が、種別所定情報が含む違反回数以上であると判定した後は、他の違反事項についての判定をしなくてもよい。
S7の動作は第一実施形態と同様であるため、説明を省略する。
表示制御部16は、判定部17の判定結果を受け取る。そして、表示制御部16は、種別所定情報が含む違反回数以上の違反回数を含むと判定された履歴情報を、判定結果とともに表示部30に表示させる(S11)。また、表示制御部16は、種別所定情報が含む違反回数以上の違反回数を含むと判定された履歴情報を、種別所定情報が含む違反回数以上の違反回数を含むと判定されなかった履歴情報とは異なる形式で表示部30に表示させる。形式とは、文字の色、形状、その他のデザイン、動き、点滅の有無等でよい。
表示制御部16は、判定結果とともに申請者情報、違反者情報、警備種別、就業形態の少なくともいずれか一つを表示部30に表示させても良い。表示制御部14は、これらの情報を取得部10から取得しても良いし、判定部17から取得しても良い。
また、第一実施形態と同様、判定結果に応じて表示されるメッセージおよび表示の形式は上述のものに限られない。当該メッセージは、判定結果に対応付けて記憶部15が予め記憶していても良い。表示制御部16は、判定部17から受け取った判定結果に対応するメッセージを記憶部15から読み出し、読み出したメッセージを、判定結果として表示部30に表示させても良い。
本実施形態の履歴判定システム1001は、種別所定情報が含む違反回数以上の違反回数を含むと判定された履歴情報を、当該違反回数以上の違反回数を含むと判定されなかった履歴情報とは異なる形式で表示する。そのため、履歴判定システム1001のユーザは、法律等に所定の違反回数以上違反した履歴と、所定の違反回数には満たないものの、他の法律等に違反した履歴とを区別して見ることができる。これにより、例えば当該ユーザは、申請者数が採用枠を超えている、業務の重要度が高まった等の事情が生じた場合に、所定の違反回数を超えていない申請者の違反歴も考慮して申請者の採用可否を検討することができる。
(第三実施形態)
(第三実施形態の構成)
第三実施形態の構成例について説明する。図13は、履歴判定システム1002の構成例を示した図である。履歴判定システム1002は、取得部400と、判定部500と、表示制御部600を備える。
取得部400は、申請者に関する申請者情報と、当該申請者の警備種別を取得する。また、取得部400は、取得した申請者情報に対応する履歴情報を記憶部から取得する。さらに取得部400は、取得した警備種別に対応する種別所定情報を記憶部から取得する。
記憶部は、履歴判定システム1002内に存在しても良いし、履歴判定システム1002外に存在しても良い。例えば、RAM、ROM、光学ディスク、磁気ディスク、フラッシュメモリ、USBメモリ等が記憶部を実現しても良い。
また、記憶部は単一のハードウェアによって実現されても良いし、複数のハードウェアによって実現されても良い。例えば、履歴情報を記憶する記憶部と、種別所定情報を記憶部は、物理的に異なるハードウェアによって実現されても良い。つまり取得部400は、履歴情報と種別所定情報とを異なるハードウェアからそれぞれ取得しても良い。
判定部500は、履歴情報が種別所定情報を有するか否かを判定する。また、判定部500は、履歴情報が前科情報を有するか否かを判定する。
表示制御部600は、判定部による判定結果を表示部に表示させる。表示部は、履歴判定システム1002内に存在しても良いし、履歴判定システム1002外に存在しても良い。
履歴判定システム1002は、申請者情報に対応する履歴情報が警備種別に対応する種別所定情報を有するか否かを判定するため、申請者以外から取得される履歴情報を判定することができる。
(ハードウェア構成)
次に、本発明のハードウェア構成例について説明する。図14乃至図17は、履歴判定システム1000乃至1002のハードウェア構成の一例を示す図である。
図14は、採用者端末100または履歴判定システム1002のハードウェア構成の一例を示した図である。
コンピュータ1003は、あらゆる一般的なコンピュータで良い。例えば、コンピュータ1003は、ノートPC、デスクトップPC,サーバ、ワークステーション、ブレードサーバ、などで良い。また、コンピュータ1003は、サーバや、他のコンピュータ等と通信可能に接続していても良い。
図14より、コンピュータ1003は、プロセッサ1402、メモリ1404、ストレージ1406、メモリ1404と接続するノースブリッジ1408、拡張スロット1410を含む。また、コンピュータ1003はさらに、通信インターフェース1414及びストレージ1406に接続するサウスブリッジ1412を含む。これらの構成要素は、互いにバスによって接続され、マザーボードに固定されている。
プロセッサ1402は、メモリ1404、ストレージ1406等に記憶された命令を読み出して実行する。プロセッサ1402は、ディスプレイ300に映像を表示するために命令を実行してもよい。
プロセッサ1402は、メモリ1404、ストレージ1406に記憶されたプログラムを読み出して実行する。プロセッサ1402は、CPU(Central Processing Unit)、ASICs(Applicaion Specific Integrated Circuits)等の回路で良い。また、プロセッサ1402は、車両情報取得部500及び照合部24の機能を実現する。すなわち、プロセッサ1402は、メモリ1404、ストレージ1406に記憶されたプログラムを読み出すことで、取得部400、判定部500、表示制御部600の機能を実現しても良い。プロセッサ1402は、取得部10、判定部11、表示制御部14、表示制御部16の機能を実現しても良い。また、プロセッサ1402は、制御部21の機能を実現しても良い。
メモリ1404は、情報を記憶するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。メモリ1404は、RAM等の揮発性の記憶媒体でも良いし、ROM等の不揮発性の記憶媒体でも良い。また、メモリ1404は、光学ディスク、磁気ディスク等でもよい。ストレージ1406は、大容量なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体で良い。ストレージ1406は、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ、光学ディスク、フラッシュメモリ等で良い。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体が記憶するコンピュータプログラムが含む命令は、実行されることで上述の実施形態を実現する。メモリ1404は、記憶部15を実現しても良い。メモリ1404は、記憶部15および記憶部20を実現しても良い。
ノースブリッジ1408は、例えばCPUやメモリなどコンピュータの頭脳となる部分をつなぎ、データを転送するタイミングや速度などをコントロールする。ノースブリッジ1408は、主に高速に動作する装置との間でデータの橋渡しをする。一方、サウスブリッジ1412は、比較的低速な装置との間でデータの橋渡しをする。例えばノースブリッジ1408は、メモリ1404、表示装置14、不図示の拡張カードを受け入れ可能な拡張スロット1410と接続されていても良い。また、サウスブリッジ1412は、ストレージ1406、通信インターフェース1414と接続されていても良い。
通信インターフェース1414は、USB,Bluetooth(登録商標)、Ethernet(登録商標),wireless Ethernet等の様々なコミュニケーションポートを含んでも良い。また、これらのコミュニケーションポートは、一つまたは複数の入出力装置、例えばキーボード、ポインティングデバイス、スキャナ、無線LAN(Local Area Network)アダプター、ルーター等の通信機器、と接続されても良い。すなわち、コンピュータ1003は、通信インターフェース1414を介して携帯端末1004と接続されてもよい。また、通信インターフェース1414は、無線LANアダプターを含んでいても良い。通信インターフェース1414は、受信部12及び送信部13の機能を実現しても良い。
ディスプレイ300は、VGA(Video Graphics Array)ポート、HDMI(登録商標)(High―Definition Multimedia Interface)ポート、DVI(Digital Visual Interface)ポート等を介してコンピュータ1003に接続してもよい。ディスプレイ300は、例えば、TFT LCD(Thin−film―Transistor Liquid Crystal Display)、OLED(Organic Light Emitting Diode )ディスプレイ、その他のディスプレイで良い。ディスプレイ300は表示部30を実現しても良い。
図15は、サーバ200のハードウェア構成の一例を示した図である。サーバ1004は、あらゆる一般的なコンピュータで良い。例えば、サーバ1004は、ノートPC、デスクトップPC,サーバ、ワークステーション、ブレードサーバ、などで良い。また、コンピュータ1003は、サーバや、他のコンピュータ等と通信可能に接続していても良い。
プロセッサ1402は、制御部21を実現しても良い。メモリ1404は、記憶部20を実現しても良い。通信インターフェースは、受信部22および送信部23を実現しても良い。なお、各ハードウェア構成の機能はコンピュータ1003と同様であるため、説明を省略する。
図16は、コンピュータ100のハードウェア構成の他の一例を示した図である。また、図16は、履歴判定システム1002のハードウェア構成の他の一例を示した図である。
図16に示される携帯端末1004について説明する。携帯端末1004は、携帯電話、スマートフォン、PDA(personal digital assistant)等の携帯端末で良い。
携帯端末1004は、ディスプレイ1454、トランシーバ1468、オーディオコーデック1460、コントロールインターフェース1458、ディスプレイインターフェース1456、を有していても良い。また、携帯端末1004は、通信インターフェース1466、プロセッサ1452、GPS(Grobal Positioning System)受信モジュール1470、増設メモリ1474、メモリ1464、外部インターフェース1462をさらに有していても良い。
ディスプレイ1454は、例えば、TFT LCD(Thin−film―Transistor Liquid Crystal Display)、OLED(Organic Light Emitting Diode )ディスプレイ、その他のディスプレイで良い。また、ディスプレイは、コントロールインターフェース1458や、ディスプレイインターフェース1456と接続されていても良い。プロセッサ1452は、コントロールインターフェース1458やディスプレイインターフェース1456を介して、携帯端末1004の利用者と情報をやりとりしてもよい。ディスプレイ1454は、表示部13の機能を実現する。また、ディスプレイ1454は、表示部30の機能を実現しても良い。
ディスプレイインターフェース1456は回路によって構成されても良い。ディスプレイインターフェース1456は、映像や他の情報を利用者に表示するためにディスプレイを制御する。ディスプレイインターフェース1456は表示制御部600の機能を実現する。また、ディスプレイインターフェース1456は、表示制御部12の機能を実現しても良い。
コントロールインターフェース1458は利用者からのコマンドを受け取る。そして、コントロールインターフェース1458は、受け取ったコマンドをプロセッサ1452に送信するために変換しても良い。
また、携帯端末1004は、外部装置とプロセッサ1402との通信を可能にする外部インターフェース1462を有していても良い。外部インターフェース1462は、有線通信又は無線通信を携帯端末1004に提供しても良い。
増設メモリ1474は、増設インターフェース1472を介して携帯端末1004に接続する。また、増設メモリ1474は、例えばSIMM(Single In Line Memory Module)カードインターフェースを含んでいても良い。また、増設メモリ1474は、携帯端末1004に追加の記憶領域を与え、アプリケーションやその他の情報を記憶しても良い。さらに、増設メモリ1474は、セキュリティに関する情報を記憶していても良い。増設メモリ1474は、携帯端末1004のセキュリティ管理機器として機能してもよい。例えば増設メモリ1474には、携帯端末1004の安全な利用を実現する命令がプログラムされている。
携帯端末1004は、通信インターフェース1466を介して無線通信を行う。つまり携帯端末1004は、通信インターフェース1466を介してコンピュータ1003と通信しても良い。通信インターフェース1466は、送信部12および受信部13の機能を実現しても良い。
通信インターフェース1466は、デジタル信号処理回路を含んでも良い。通信インターフェース1466は、GMS(Global System for Mobile Communication)、SMS(Short Message Service),EMS(Enhanced Messaging Service)等のモード、プロトコルの下で通信を実現しても良い。または、通信インターフェース1466は、MMS(Multimedia Messaging Service),CDMA(Code Division Multiple Access)、TDMA(time division multiple access)等のモード、プロトコルの下で通信を実現しても良い。
さらに、通信インターフェース1466は、PDC(Personal Digital Cellular),WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA2000、GPRS(General packet radio service)等のモード、プロトコルの下で通信を実現しても良い。上述の通信は、例えばトランシーバ1468を介して発生する。また、狭域の通信、例えばBluetooth,Wi−Fi(登録商標)等を利用した通信も、トランシーバ1468を介して発生しても良い。
GPS受信モジュール1470は、携帯端末1004で動作するアプリケーションで利用されるデータを提供しても良い。当該データは、例えば位置やナビゲーションに関連したデータで良い。
また、携帯端末1004は、オーディオコーデック1460を介して音声通信を行っても良い。オーディオコーデック1460は、利用者から音声情報を取得し、それをデジタル情報として利用可能に変換する。さらに、オーディオコーデック1460は利用者が聞き取り可能な音声を生成する。オーディオコーデック1460が扱う情報は、音声通話、録音された音(ボイスメッセージ、音楽ファイルなど)、携帯端末1004上のアプリケーションが生成した音、等でも良い。
プロセッサ1452、及びメモリ1464については、コンピュータ1003と同様であるため説明を省略する。プロセッサ1452は、取得部400、判定部500、表示制御部600の機能を実現しても良い。プロセッサ1452は、取得部10、判定部11、表示制御部14、表示制御部16の機能を実現しても良い。また、メモリ1464は、記憶部15の機能を実現しても良い。メモリ1464は、記憶部15および記憶部20の機能を実現しても良い。
図17は、サーバ200のハードウェア構成の他の一例を示した図である。
図17に示される携帯端末1006は、携帯電話、スマートフォン、PDA(personal digital assistant)等の携帯端末で良い。
プロセッサ1452は、制御部21を実現しても良い。メモリ1464は、記憶部20を実現しても良い。通信インターフェース1466は、受信部22および送信部23を実現しても良い。
なお、各ハードウェア構成の機能は携帯端末1005と同様であるため、説明を省略する。
履歴判定システム1000乃至1002は、コンピュータ1003、サーバ1004、携帯端末1005、携帯端末1006のいずれか一つによって実現されても良い。
上述した各実施形態は本発明を具体化した一例に過ぎず、請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内であれば、種々変更することができるものである。また、各実施形態に記載された構成は、任意に組み合わせることができるものである。