JP6696108B2 - ぱちんこ遊技機 - Google Patents

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Description

ぱちんこ遊技機に関する。
近年のぱちんこ遊技機としては、遊技盤面(遊技領域)上の始動口に遊技球が入球したことを契機として所定確率の大当り抽選がなされ、当該大当り抽選に当選した場合には大当り(特別遊技)状態へと移行し、遊技盤面に備えられた大入賞口が開放して大量の賞球を獲得できるぱちんこ遊技機が主流である。このように構成されたぱちんこ遊技機の内には、当該大当り抽選における当選確率を上昇させる確率変動遊技状態や当該大当り抽選における抽選結果を報知するための図柄変動の効率を上昇させる時間短縮遊技状態等を備え、これら遊技状態によって遊技者にとって有利な遊技進行状態を創り出すことで遊技の興趣性を高める遊技機も存在している。また、大入賞口内に特定領域を設け、特定領域への遊技球の入球により遊技者に特典を付与し得るよう構成することで、遊技の興趣性を高める遊技機も存在している。
特開2005−312674号公報 特開2011−45518号公報 特開2013−146407号公報 特公平6−44940号公報 特許第4205040号公報
しかしながら、このような遊技機は従来から多く存在しているため、更なる斬新な遊技性が実現されるような機種の開発が望まれているという課題が存在する。
本態様に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)に入球した遊技球が入球し得る特定領域(例えば、特定領域C22)と、
可変入賞口内に設けられた変位可能な部材であって、特定領域(例えば、特定領域C22)への入球を阻害する阻害位置と特定領域(例えば、特定領域C22)への入球を阻害しない非阻害位置とに変位する振分可変部材(例えば、遮蔽部材C28)と
を備え、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
乱数取得手段により取得された乱数に基づき当否判定を実行する当否判定手段と、
当否判定手段による当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段と、
当否判定手段による当否判定の結果が当選であって識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)に停止表示された識別情報の停止識別情報が特定グループに属する停止識別情報であった場合に遊技者にとって有利な状態とする単位遊技を複数回実行可能な特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)へ入球容易となる特定遊技状態とを有し、特別遊技の実行終了後において特定遊技状態とするよう制御し得る遊技状態移行制御手段と、
当否判定手段による当否判定の結果が当選となる確率が所定確率となる低確率抽選状態と、当否判定手段による当否判定の結果が当選となる確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とするよう制御し得る抽選状態移行制御手段と、
特別遊技が実行され且つ特定領域(例えば、特定領域C22)への入球があった場合には、遊技者に対して特典を付与し得る特典付与制御手段と
を備え、
前記特定グループとして、特定グループAと、特定グループAとは異なる特定グループBと、を少なくとも有し、
単位遊技として、振分可変部材(例えば、遮蔽部材C28)が非阻害位置に変位し得る単位遊技である振分単位遊技を複数回実行可能であり、
可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)への遊技球の入球を契機として振分可変部材(例えば、遮蔽部材C28)が非阻害位置に変位し得るよう構成されており、振分可変部材(例えば、遮蔽部材C28)が非阻害位置に変位するか否かは、実行中の振分単位遊技における可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)への遊技球の入球数に基づいて決定されるよう構成されており、
停止識別情報が、特定グループA又は特定グループBに属する停止識別情報である場合に実行される特別遊技における、すべての振分単位遊技の実行時にて、実行中の振分単位遊技における可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)へ遊技球が所定球数入球したことを契機として振分可変部材(例えば、遮蔽部材C28)が非阻害位置に変位するよう構成されており、
停止識別情報が、特定グループBに属する停止識別情報である場合に実行される特別遊技における、一又は複数の振分単位遊技の実行時にて、実行中の振分単位遊技において可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)へ遊技球が特定球数入球したことを契機として振分可変部材(例えば、遮蔽部材C28)が非阻害位置に変位するよう構成されており、
振分可変部材(例えば、遮蔽部材C28)が非阻害位置を維持している期間は、前記実行中の振分単位遊技において可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)へ遊技球が所定球数入球したことを契機として振分可変部材(例えば、遮蔽部材C28)が非阻害位置に変位した場合よりも、前記実行中の振分単位遊技において可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)へ遊技球が特定球数入球したことを契機として振分可変部材(例えば、遮蔽部材C28)が非阻害位置に変位した場合の方が長期間となるよう構成されており、
特別遊技の実行期間として、最終の単位遊技の実行終了から特別遊技の実行終了までの期間である終了デモ期間を少なくとも含み、
通常遊技状態且つ低確率抽選状態にて実行された特別遊技での振分単位遊技において特定領域への入球があった場合には、当該特別遊技の終了デモ期間に表示される終了デモ演出として終了デモ演出Aと終了デモ演出Bとが表示されるよう構成されており、
通常遊技状態且つ低確率抽選状態にて実行された特別遊技での振分単位遊技において特定領域への入球がなかった場合には、当該特別遊技の終了デモ期間に表示される終了デモ演出として前記終了デモ演出Aは表示されないが前記終了デモ演出Bは表示されるよう構成されており、
通常遊技状態且つ低確率抽選状態にて実行された特別遊技での振分単位遊技において特定領域への入球があったことで特定遊技状態且つ高確率抽選状態に移行し、その後、特定遊技状態且つ高確率抽選状態にて実行された特別遊技での振分単位遊技において特定領域への入球があった場合には、当該特別遊技の終了デモ期間に表示される終了デモ演出として前記終了デモ演出Aも前記終了デモ演出Bも表示されないよう構成されており、
通常遊技状態且つ低確率抽選状態にて実行された特別遊技での振分単位遊技において特定領域への入球があった場合の終了デモ期間と、通常遊技状態且つ低確率抽選状態にて実行された特別遊技での振分単位遊技において特定領域への入球がなかった場合の終了デモ期間とが異なる期間である一方で、いずれの終了デモ期間においても前記終了デモ演出Bが表示されるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様に係るぱちんこ遊技機によれば、遊技者にとって有利な遊技進行状態を創り出すという概念を採用した遊技機において、更なる斬新な遊技性を実現することができる。
図1は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。 図2は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の背面図である。 図3は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的全体構成図である。 図4は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側でのメインフローチャートである。 図5は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図6は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での電動役物駆動判定処理のフローチャートである。 図7は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図8は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図9は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図10は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられる主遊技テーブル構成図である。 図11は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での限定頻度変動態様決定処理のフローチャートである。 図12は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられる限定頻度テーブル構成図である。 図13は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。 図14は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。 図15は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技制御処理のフローチャートである。 図16は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図17は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのメインフローチャートである。 図18は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での滞在ステージ決定処理のフローチャートである。 図19は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での保留情報管理処理のフローチャートである。 図20は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での先読み演出実行判定処理のフローチャートである。 図21は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。 図22は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での演出内容決定処理のフローチャートである。 図23は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での演出内容決定テーブル構成図である。 図24は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。 図25は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。 図26は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、作用図である。 図27は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、作用図である。 図28は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、作用図である。 図29は、本実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技制御処理のフローチャートである。 図30は、本実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での終了デモ時間制御処理のフローチャートである。 図31は、本実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。 図32は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図33は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられる主遊技テーブル構成図である。 図34は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技制御処理のフローチャートである。 図35は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での振分遊技実行処理のフローチャートである。 図36は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図37は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での演出内容決定テーブルである。 図38は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側でのメインフローチャートである。 図39は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図40は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での限定頻度変動態様決定処理のフローチャートである。 図41は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられる主遊技テーブル構成図である。 図42は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技制御処理のフローチャートである。 図43は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での終了デモ時間制御処理のフローチャートである。 図44は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。 図45は、第2実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技制御処理のフローチャートである。 図46は、第2実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での振分遊技実行処理のフローチャートである。 図47は、第2実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での大入賞口の開放パターンを例示する図である。 図48は、第2実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での開始デモ時間制御処理のフローチャートである。 図49は、第2実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。 図50は、第2実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での開始デモ演出実行処理のフローチャートである。 図51は、第3実施形態に係る遊技機の正面図である。 図52は、第3実施形態に係る第2大入賞口C20に係る作用図である。 図53は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側でのメインフローチャートである。 図54は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図55は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。 図56は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図57は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での小当り遊技制御処理のフローチャートである。 図58は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での上遮蔽部材駆動制御処理のフローチャートである。 図59は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での下遮蔽部材駆動制御処理のフローチャートである。 図60は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側でのV入賞口入球判定処理のフローチャートである。 図61は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのメインフローチャートである。 図62は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのV入賞検出演出表示制御処理のフローチャートである。 図63は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での小当り遊技関連表示制御処理のフローチャートである。 図64は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、V入賞口への入賞に係る作用図である。 図65は、第3実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御側での図柄表示処理のフローチャートである。 図66は、第3実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図67は、第3実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられる主遊技テーブル構成図である。 図68は、第3実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。 図69は、第3実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図70は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側でのメインフローチャートである。 図71は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での電動役物駆動判定処理のフローチャートである。 図72は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図73は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられる主遊技テーブル構成図である。 図74は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。 図75は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での限定頻度終了判定処理のフローチャートである。 図76は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図77は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機の作用図である。 図78は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機の作用図である。 図79は、第5実施形態に係る遊技機の正面図である。 図80は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図81は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図82は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機の作用図である。 図83は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機の作用図である。 図84は、第6実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。 図85は、第6実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図86は、第6実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。 図87は、第6実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での振分遊技実行処理のフローチャートである。 図88は、第6実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図89は、第6実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での小当り遊技制御処理のフローチャートである。 図90は、第6実施形態に係るぱちんこ遊技機における、作用図である。 図91は、第6実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、正面図である。 図92は、第6実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での小当り遊技制御処理のフローチャートである。 図93は、第6実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での小当り関連時短終了判定処理のフローチャートである。 図94は、第6実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での小当り関連時短終了判定処理のフローチャートである。 図95は、第6実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側でのメインフローチャートである。 図96は、第6実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図97は、第6実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での変動固定時間決定処理のフローチャートである。 図98は、第6実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での小当り遊技制御処理のフローチャートである。 図99は、第6実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での外部信号出力処理のフローチャートである。 図100は、第6実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での外部端子送信内容に係るテーブルである。 図101は、第6実施形態からの変更例4に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。 図102は、本例に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での外部端子送信内容に係るテーブルである。 図103は、本例に係るぱちんこ遊技機に適用可能な電動役物開放時間の一例である。 図104は、本例に係るぱちんこ遊技機に適用可能な時間短縮遊技状態の最終変動にて小当りに当選した場合の一例である。 図105は、本例に係るぱちんこ遊技機に適用可能な予告演出の一例である。 図106は、第7実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。 図107は、第7実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技制御処理のフローチャートである。 図108は、第7実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での振分遊技実行処理のフローチャートである。 図109は、第7実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での遮蔽部材駆動制御処理のフローチャートである。 図110は、第7実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。 図111は、第7実施形態に係るぱちんこ遊技機における、特別遊技実行時の作用図である。 図112は、第7実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での振分遊技実行処理のフローチャートである。 図113は、第7実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での開閉タイミング制御処理のフローチャートである。 図114は、第7実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。 図115は、第7実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での第1主遊技大当り中演出表示制御処理のフローチャートである。 図116は、第7実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、特別遊技実行時の作用図である。 図117は、第7実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、第1主遊技大当り中演出のイメージ図である。 図118は、第8実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図119は、第8実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられる主遊技テーブル構成図である。 図120は、第8実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図121は、第8実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での小当り遊技制御処理のフローチャートである。 図122は、第8実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での小当り関連時短終了判定処理のフローチャートである。 図123は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。 図124は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での電動役物駆動判定処理のフローチャートである。 図125は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられる主遊技テーブル構成図である。 図126は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図127は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図128は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられる限定頻度テーブル構成図である。 図129は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。 図130は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。 図131は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図132は、第9実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられる主遊技テーブル構成図である。 図133は、第9実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での電動役物駆動判定処理のフローチャートである。 図134は、第9実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図135は、第10実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。 図136は、第10実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図137は、第10実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図138は、第10実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図139は、第10実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられる主遊技テーブル構成図である。 図140は、第10実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での大入賞口の開放パターンを例示する図である。 図141は、第10実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技制御処理のフローチャートである。 図142は、第10実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での振分遊技実行処理のフローチャートである。 図143は、第10実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図144は、第10実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での小当り遊技制御処理のフローチャートである。 図145は、第10実施形態に係るぱちんこ遊技機の作用図である。 図146は、第10実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのメインフローチャートである。 図147は、第10実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。 図148は、第10実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での小当り遊技関連表示制御処理のフローチャートである。 図149は、第10実施形態に係るぱちんこ遊技機における、第1主遊技図柄側の装飾図柄の仮停止延長期間のイメージ図である。 図150は、第10実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機の正面図である。 図151は、第11実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。 図152は、第11実施形態に係るぱちんこ遊技機における、一般入賞口周辺盤面のイメージ図である。 図153は、第11実施形態に係るぱちんこ遊技機における、磁気センサ配置正面図である。 図154は、第11実施形態に係るぱちんこ遊技機における、磁気センサ配置側面のイメージ図である。 図155は、第11実施形態に係るぱちんこ遊技機における、磁気センサの監視期間に係る作用図である。 図156は、第11実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的全体構成図である。 図157は、第11実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側でのメインフローチャートである。 図158は、第11実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での電動役物駆動判定処理のフローチャートである。 図159は、第11実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での一般入賞口入球検出処理のフローチャートである。 図160は、第11実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのメインフローチャートである。 図161は、第11実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での入球時演出表示制御処理のフローチャートである。
実施するための形態
はじめに、本明細書における各用語の意義について説明する。「入球」とは、賞球が払い出される入賞のみならず、賞球払い出しの無い「スルーチャッカー」への通過も含む。「識別情報」とは、五感(視覚、聴覚、触覚等)を通じて情報の種類を識別可能であればどのような形態でもよいが、好適には、視覚的なもの、例えば、数字、文字、図柄等の形状のあるものを挙げることができる。また、本明細書においては「識別情報」を、主遊技図柄・特別図柄(特図)や装飾図柄(装図)と呼ぶことがあるが、「特別図柄(特図)」は、主制御基板側にて表示制御される識別情報であり、「装飾図柄(装図)」は、副制御基板側にて表示される演出としての識別情報である。「識別情報を表示可能」とは、表示方法には何ら限定されず、例えば、発光手段(例えば液晶、LED、7セグ)の発光(発光の有無だけでなく、色の違いも含む)、物理的な表示(例えば、リール帯に描かれた図柄を所定位置に停止表示する)等、を挙げることができる。「演出」とは、遊技の興趣性を高める表示内容を指し、例えば、識別情報変動・停止や予告等をはじめ、アニメーションや実写等の動画像や絵、写真、文字等の静止画像又はこれらの組み合わせを挙げることができる。「開状態、開放状態」及び「閉状態、閉鎖状態」とは、例えば、一般的な大入賞口(いわゆる、アタッカー)の構成においては、開状態=入賞容易状態であり、閉状態=入賞非容易状態となる。また、例えば、遊技盤(遊技者側)から突き出した状態(以下、進出状態と呼ぶことがある)と遊技盤内(遊技者側と反対側)に引っ込んだ状態(以下、退避状態と呼ぶことがある)とを採り得る構成(いわゆる、ベロ型アタッカー)においては、進出状態=入賞容易状態であり、退避状態=入賞非容易状態となる。「乱数」とは、ぱちんこ遊技機において何らかの遊技内容を決定するための抽選(電子計算機によるくじ)に使用される乱数であり、狭義の乱数の他に擬似乱数も含む(例えば、乱数としてはハード乱数、擬似乱数としてはソフト乱数)。例えば、遊技の結果に影響を与えるいわゆる「基本乱数」、具体的には、特別遊技の移行と関連した「当選乱数(当否抽選用乱数)」、識別図柄の変動態様(又は変動時間)を決定するための「変動態様決定乱数」、停止図柄を決定する「図柄決定乱数」、特別遊技後に特定遊技(例えば確率変動遊技)に移行するか否かを決定する「当り図柄決定乱数」等を挙げることができる。尚、変動態様の内容や確定識別情報の内容等を決定する際、これらすべての乱数を使用する必要はなく、互いに同一又は相違する、少なくとも一つの乱数を使用すればよい。また、本明細書では、乱数の数とか複数個の乱数、といった形で乱数を個数表示していることがあるが、乱数取得の契機となる入球口(例えば始動入球口)の一回の入球により取得された乱数を一個と称している(即ち、前記の例だと、当選乱数+変動態様決定乱数+図柄決定乱数・・・という乱数の束を一個の乱数と称している)。また、例えば、一種の乱数(例えば当選乱数)が、別種の乱数(例えば図柄決定乱数)を兼ねていてもよい。「遊技状態」とは、例えば、大入賞口が開放状態となり得る特別遊技状態、特別遊技状態への移行抽選確率が予め定められた値である非確率変動遊技状態よりも特別遊技状態への移行抽選確率が高い確率変動遊技状態、特別遊技への移行抽選契機となる始動口への入賞に対する補助が有る補助遊技状態(いわゆる、普通図柄時短状態、例えば、始動口に可変部材が取り付けられている場合では、可変部材の開放期間が長い、可変部材の開放当選確率が高い、可変部材の開放抽選の結果報知の時間が短い)、等の任意の一又は複数の組合せである。「単位時間あたりにおける易入球遊技の期待平均実行時間」とは、補助遊技図柄の図柄変動が絶え間なく行われる状況(例えば、補助遊技図柄に係る保留が常に存在している状況)を仮定した場合において、始動口に取り付けられた可変部材の単位時間(例えば、5分間)あたりにおける開放期間が占める割合を意味しているが、内部処理的には、前述した遊技状態に基づき換言すると、例えば、始動口に可変部材が取り付けられている場合では、可変部材の開放期間の長短(いわゆる開放延長機能作動状態・非作動状態)、可変部材の開放契機となる普通図柄(補助遊技図柄)の当選確率の高低(いわゆる普図高確率抽選状態・低確率抽選状態)、可変部材の開放契機となる普通図柄(補助遊技図柄)の変動時間の長短(いわゆる普図変動短縮機能非作動状態・作動状態)、等の任意の一又は複数の組合せによって実現されるものである。「識別情報の変動表示期間の平均値」とは、識別情報の変動表示毎に変動表示期間を実測し、当該実測値に基づく平均値を採るという意味に限定されるものではない。より具体的には、識別情報の変動表示毎に、その変動表示期間を決定するよう構成されている場合であって、決定(選択)されるべき変動表示期間の候補が複数種類ある場合には、当該複数種類の変動表示期間に基づく期待値(「選択確率×変動表示期間」の総和)となるが、当該選択されるべき変動表示期間の候補が一種類である場合には、その一種類の変動表示期間そのものとなる(即ち、双方の概念を含むものである)。更には、ハズレ時における識別情報の変動表示期間の平均値のみに限定した概念又は当り時における識別情報の変動表示期間の平均値のみに限定した概念、或いは、最も選択確率の高い変動表示期間のみに限定した概念としてもよく、即ち、この文言の趣旨は、遊技者が体感できる遊技の進行スピードを指し示す指標として用いることにあることを補足しておく(よって、「識別情報の変動表示期間の平均値」を異ならせる実現方法としては、変動表示期間の候補及び/又は選択確率を異ならせる、或いは、変動表示期間の候補及び/又は選択確率が同一であっても更なる変動表示期間を付加する際の期間値を異ならせる、等の様々な手法はあるが、いずれかの手法に限定されるものではない)。「識別情報の変動表示期間の平均値が第一の期間となる第一変動期間状態と、識別情報の変動表示期間の平均値が当該第一の期間とは異なる第二の期間となる第二変動期間状態とを少なくとも有し、」とは、当該二つの状態のみならず、三つ以上の状態を有していてもよい(或いは、三つ以上の状態を有する場合におけるいずれか二つの状態を対象とする)という意味であり、例えば、識別情報の変動表示回数に応じて、「第一変動期間状態」→「第二変動期間状態」→「第三変動期間状態」との状態遷移を採り得るものも含む。この場合においては、夫々の状態における識別情報の変動表示期間の平均値が、「第一変動期間状態」<「第二変動期間状態」<「第三変動期間状態」となるよう構成した場合、高速な遊技進行状態→中速な遊技進行状態→低速な遊技進行状態、との状態遷移を構築することができる{勿論、この逆となる状態遷移(遊技進行状態)を構築してもよく、その場合、次回の大当りまで継続する確率変動遊技状態+電チュー特定遊技状態と併用する際において好適となる(次回の大当り発生が確定的、又は、大当りとなる可能性が高い状況にも拘わらず、次回の大当りが得られない状況が続くほど、遊技の進行スピードが向上するため、いわゆるハマリ時における倦怠感を払拭できる)場合がある}。更には、各状態の特徴として、「第一変動期間状態」においては、ハズレ時における識別情報の変動表示期間の平均値と当り時における識別情報の変動表示期間の平均値との差が、「第二変動期間状態」におけるその差よりも小さい、「第三変動期間状態」においては、ハズレ時における識別情報の変動表示期間の平均値と当り時における識別情報の変動表示期間の平均値との差が、「第二変動期間状態」におけるその差よりも小さいことに加え、「第一変動期間状態」と比べて、特にハズレ時における識別情報の変動表示期間が相対的に長時間となり易い(即ち、当りやリーチを示唆する変動又はリーチ変動となり易い)、「第二変動期間状態」においては、他の状態と比べて、特に当り時における識別情報の変動表示期間が相対的に長時間となり易い{即ち、ハズレが確定的(又は、選択され易い)となる短変動ハズレの変動表示期間や当りを示唆する中変動ハズレの変動表示期間が選択されない(又は選択され難い)が、リーチ変動(長変動当り)の変動表示期間のみ選択される(又は選択され易い)}、といった特徴を有することを例示することができる。「特別遊技の実行終了後での高確率抽選状態における特定期間」とは、当該特別遊技の実行終了直後から所定回数分の図柄変動がなされるまでの期間であってもよいし、当該特別遊技の実行終了後における一又は複数回の図柄変動がなされた後から所定回数分の図柄変動がなされるまでの期間であってもよい(即ち、特別遊技の実行終了後にて高確率抽選状態が維持されている範囲内であれば、その範囲内における任意の期間であることを意味するが故、前述の「第一変動期間状態」→「第二変動期間状態」→「第三変動期間状態」との状態遷移を採り得る場合には、当該特定期間が「第一変動期間状態」及び/又は「第二変動期間状態」の滞在期間を意味するものとなり得る)。「保留に関する情報において所定条件を充足した際」とは、例えば、その保留消化時において特別遊技(いわゆる大当り遊技)が生起する可能性が高いことを意味するが、特別遊技が生起する可能性の判断基準には特に限定されない。より具体的には、「当選乱数(当否抽選用乱数)」、識別図柄の変動態様(又は変動時間)を決定するための「変動態様決定乱数」、停止図柄を決定する「図柄決定乱数」、特別遊技後に特定遊技(例えば確率変動遊技)に移行するか否かを決定する「当り図柄決定乱数」等の乱数値を判断基準としてもよいし、これら乱数値から導き出される事象内容(当否判定結果、変動時間の長さ、停止図柄の種類、特定遊技への移行可否等)を判断基準としてもよい。「保留の存在を示唆又は報知する」とは、示唆する場合には、例えば、当該保留に到るまでの保留消化時における演出(装飾図柄の図柄変動態様や、それと連動して行われている背景演出等)の実行態様を変化させる、等を挙げることができ、報知する場合には、例えば、当該保留生起時において保留表示灯(液晶表示装置上の画像であってもよい)の表示態様を変化させる(その場合には、表示色を変化させる、表示形状を変化させる、等)、当該保留生起時において保留発生音やBGM等の音響を変化させる、当該保留生起時において演出用のランプ(枠ランプ等)の点灯態様を変化させる、或いは、当該保留生起時において実行されている他の演出(装飾図柄の図柄変動態様や、それと連動して行われている背景演出等)の実行態様を変化させる、等を挙げることができる。
以下の実施形態は、従来の第1種ぱちんこ遊技機を二つ混在させたような機種(第1種第1種複合機)である。但し、これには何ら限定されず、他の遊技機(例えば、従来の第1種、第2種、第3種、一般電役等のぱちんこ遊技機)に応用された場合も範囲内である。尚、本実施形態は、あくまで一例であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。また、上記した実施形態や変更例は、特定のものに対して適用されると限定的に解すべきでなく、どのような組み合わせであってもよい。例えば、ある実施形態についての変更例は、別の実施形態の変更例であると理解すべきであり、また、ある変更例と別の変更例が独立して記載されていたとしても、当該ある変更例と当該別の変更例を組み合わせたものも記載されていると理解すべきである。また、本実施形態では、各種テーブルに関し、抽選テーブルと参照テーブルとが存在するが、これらも限定的ではなく、抽選テーブルを参照テーブルとしたり或いはこの逆としてもよい。また、本例において「テーブル」という場合には、その形式に限定されるものではなく、一又は複数の情報に基づき、複数の選択候補の中から一又は複数の選択候補が選択されるように対応付けられている態様であると理解すべきである。更に、以下の実施形態や変更例において示す具体的一例としての数値{例えば、抽選実行時における当選確率、特別遊技時における最大ラウンド数、図柄変動時間、各遊技状態における継続回数、等}は、あくまで一例であり、特に、異なる条件下(例えば、第1主遊技側と第2主遊技側との条件別、確率変動遊技時と非確率変動遊技時との条件別、時間短縮遊技時と非時間短縮遊技時との条件別、等)において示した数値の大小関係や組み合わせは、以下の実施形態や変更例の趣旨を大きく逸脱しない限りにおいては、適宜変更してもよいものであると理解すべきである。例えば、第1主遊技側と第2主遊技側とで、抽選実行時における当選確率や特別遊技時における最大ラウンド数の期待値における大小関係が、第1主遊技側=第2主遊技側となるよう例示されていたとしても、当該大小関係を第1主遊技側<第2主遊技側とする、或いは、第1主遊技側>第2主遊技側とするといったように適宜変更してもよい(その他の数値、条件下についても同様)。また、例えば、確率変動遊技状態の継続回数として、次回大当りが発生するまで継続するとの趣旨に基づき構成するに際し、継続回数として「65535」をセットするのか(実質的に継続するよう構成する)、或いは、継続回数をセットせずに次回大当りが発生するまで確率変動遊技状態を維持する、といった同一趣旨に基づく実現方法の選択肢においても、以下の実施形態や変更例の趣旨を大きく逸脱しない限りにおいては、適宜変更してもよいものであると理解すべきである。
ここで、各構成要素について説明する前に、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の特徴(概略)を説明する。以下、図面を参照しながら、各要素について詳述する。
まず、図1を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の前面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、ぱちんこ遊技機の遊技機枠は、外枠D12、前枠D14、透明板D16、扉D18、上球皿D20、下球皿D22及び発射ハンドルD44を含む。まず、外枠D12は、ぱちんこ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠D14は、外枠D12の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠D12に開閉可能に取り付けられる。前枠D14は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板D16は、ガラス等により形成され、扉D18により支持される。扉D18は、図示しないヒンジ機構を介して前枠D14に開閉可能に取り付けられる。上球皿D20は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿D22への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿D22は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿D20と下球皿D22の間にはスピーカD24が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤は、外レールD32と内レールD34とにより区画された遊技領域D30が形成されている。そして、当該遊技領域D30には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10、補助遊技始動口H10、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20、演出表示装置SG、補助遊技図柄表示装置H20、センター飾りD38及びアウト口D36が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
次に、第1主遊技始動口A10は、第1主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第1主遊技始動口A10は、第1主遊技始動口入球検出装置A11sを備える。ここで、第1主遊技始動口入球検出装置A11sは、第1主遊技始動口A10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1主遊技始動口入球情報を生成する。
次に、第2主遊技始動口B10は、第2主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第2主遊技始動口B10は、第2主遊技始動口入球検出装置B11sと、第2主遊技始動口電動役物B11dと、を備える。ここで、第2主遊技始動口入球検出装置B11sは、第2主遊技始動口B10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2主遊技始動口入球情報を生成する。次に、第2主遊技始動口電動役物B11dは、第2主遊技始動口B10に遊技球が入賞し難い閉鎖状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
ここで、本実施形態においては、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とが離隔して設けられており、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、第1主遊技始動口A10に誘導され易い一方、第2主遊技始動口B10に誘導され難いよう構成されている。他方、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、第1主遊技始動口A10に誘導され難い一方、第2主遊技始動口B10に誘導され易いよう構成されている。尚、「誘導され易い」及び「誘導され難い」は、例えば、遊技球を右側及び左側にそれぞれ10000球発射した際の、入球数の大小で決定するものとする。
尚、本実施形態では、第2主遊技始動口B10側に電動役物を設けるよう構成したが、これには限定されず、第1主遊技始動口A10側に電動役物を設けるよう構成してもよい。更には、本実施形態では、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とが離隔して配置されているが、これにも限定されず、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とを重ねるように配置してもよく、その場合には、第1主遊技始動口A10の存在により、第2主遊技始動口B10の上部が塞がれているよう構成してもよい。
次に、補助遊技始動口H10は、補助遊技始動口入球検出装置H11sを備える。ここで、補助遊技始動口入球検出装置H11sは、補助遊技始動口H10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す補助遊技始動口入球情報を生成する。尚、補助遊技始動口H10への遊技球の入球は、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口電動役物B11dを拡開させるための抽選の契機となる。
ここで、本実施形態においては、遊技領域D30の右側及び左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、補助遊技始動口H10に誘導され得るよう構成されている。{但し、これには限定されず、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、補助遊技始動口H10に誘導され易い一方、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、補助遊技始動口H10に誘導され難いよう構成してもよい}。
次に、アウト口D36の上方には、第1大入賞口C10と第2大入賞口C20とが設けられており、遊技領域D30の右側又は左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、アウト口D36に到達する前に、第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20が配置されている領域を通過し易いよう構成されている。
次に、第1大入賞口C10は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が大当り図柄停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口D36の上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第1大入賞口C10は、遊技球の入球を検出するための第1大入賞口入賞検出装置C11sと、第1大入賞口電動役物C11d(及び第1大入賞口ソレノイドC13)と、を備える。ここで、第1大入賞口入賞検出装置C11sは、第1大入賞口C10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入球情報を生成する。第1大入賞口電動役物C11dは、第1大入賞口C10に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に第1大入賞口C10を可変させる(第1大入賞口ソレノイドC13を励磁して可変させる)。尚、本実施形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口内に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様(いわゆる、ベロ型アタッカー)や、遊技球が転動可能な通路上の開口部を大入賞口とし、当該開口部を閉鎖する状態と開放する状態とを採り得る態様(いわゆる、スライド式アタッカー)としてもよく、大入賞口への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。
次に、第2大入賞口C20は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が大当り図柄で停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口D36の上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第2大入賞口C20は、遊技球の入球を検出するための第2大入賞口入賞検出装置C21sと、第2大入賞口電動役物C21d(及び第2大入賞口ソレノイドC23)と、を備える。ここで、第2大入賞口入賞検出装置C21sは、第2大入賞口C20への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2大入賞口入球情報を生成する。そして、第2大入賞口C20内に入球した遊技球は、第2大入賞口入賞検出装置C21sによって検出されるよう構成されている。次に、第2大入賞口電動役物C21dは、第2大入賞口C20に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに第2大入賞口C20を可変させる。尚、本実施形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口内に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様(いわゆる、ベロ型アタッカー)や、遊技球が転動可能な通路上の開口部を大入賞口とし、当該開口部を閉鎖する状態と開放する状態とを採り得る態様(いわゆる、スライド式アタッカー)としてもよく、大入賞口への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。
次に、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)は、第1主遊技(第2主遊技)に対応する第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)に関連した表示等を実行する装置である。具体的構成としては、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)は、第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)と、第1主遊技図柄保留表示部A21h(第2主遊技図柄保留表示部B21h)とを備える。ここで、第1主遊技図柄保留表示部A21h(第2主遊技図柄保留表示部B21h)は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、第1主遊技(第2主遊技)に係る乱数の保留数(実行されていない主遊技図柄の変動数)に相当する。尚、第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)は、例えば7セグメントLEDで構成され、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は、「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「−」で表示される{但し、これには限定されず、いずれの主遊技図柄が表示されたのかを遊技者が認識困難となるよう、7セグメントLEDを用いて記号等によって表示することが好適である。また、保留数表示においても、4個のランプから構成されていることには限定されず、最大4個分の保留数を表示可能に構成(例えば、1個のランプから構成されており、保留数1:点灯、保留数2:低速点滅、保留数3:中速点滅、保留数4:高速点滅、するよう構成)されていればよい}。
尚、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本実施形態では、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)自体に演出的な役割を持たせて第1装飾図柄(第2装飾図柄)を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置SGのような液晶ディスプレーに、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置SGは、第1主遊技図柄・第2主遊技図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の表示等を実行する装置である。ここで、具体的構成としては、演出表示装置SGは、装飾図柄の変動表示等を含めて演出が実行される表示領域SG10を備える。ここで、表示領域SG10は、主遊技保留情報を表示する第1保留表示部SG12(及び第2保留表示部SG13)と、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動の動画像を表示する装飾図柄表示領域SG11と、を有している。尚、演出表示装置SGは、本実施形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、第1保留表示部SG12(及び第2保留表示部SG13)は、4個のランプから構成され、当該ランプは、主遊技図柄の保留ランプと連動している。
次に、補助遊技図柄表示装置H20は、補助遊技図柄に関する表示等を実行する装置である。具体的構成としては、補助遊技図柄表示装置H20は、補助遊技図柄表示部H21gと、補助遊技図柄保留表示部H21hとを備える。ここで、補助遊技図柄保留表示部H21hは、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、補助遊技図柄変動の保留数(実行されていない補助遊技図柄変動の数)に相当する。
次に、センター飾りD38は、演出表示装置SGの周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置SGの保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプD26は、遊技領域D30又は遊技領域D30以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
次に、図2を参照しながら、ぱちんこ遊技機の背面側における基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、ぱちんこ遊技機の全体動作を制御し、特に第1主遊技始動口A10(第2主遊技始動口B10)へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御基板Mと、遊技内容に興趣性を付与する演出表示装置SG上での各種演出に係る表示制御等を行う演出制御手段(サブメイン制御部)SMと、主に演出表示を実行するサブサブ制御部SSと、賞球タンクKT、賞球レールKR及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンクKTから供給される遊技球を上球皿D20へ払い出す払出ユニットKE10等を備える賞球払出装置(セット基盤)KEと、払出ユニットKE10による払出動作を制御する賞球払出制御基板KHと、上球皿D20の遊技球(貯留球)を遊技領域D30へ1球ずつ発射する発射装置D42と、発射装置D42の発射動作を制御する発射制御基板D40と、ぱちんこ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニットEと、ぱちんこ遊技機の電源をオン・オフするスイッチである電源スイッチEa等が、前枠D14裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図3のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的な概略構成を説明する。はじめに、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、前述したように、遊技の進行を制御する主制御基板Mと、主制御基板Mからの情報(信号、コマンド等)に基づいて遊技球の払出を制御する賞球払出制御基板KHと、主制御基板Mからの情報(信号、コマンド等)に基づいて装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置SG上での各種演出、スピーカD24からの音響、遊技効果ランプD26の点灯、エラー報知等の実行を制御する副制御基板S(本例では、サブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとが一つの基板上に配置されている)と、これらの制御基板を含む遊技機全体に電源を供給する電源供給ユニットEと、を主体として構成されている。ここで、副制御基板Sは、装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置SG上での各種演出、スピーカD24からの音響、遊技効果ランプD26の点灯、エラー報知を制御するサブメイン制御部SMと、演出表示装置SG上での装飾図柄の変動表示・停止表示及び保留表示や予告表示等の表示処理を実行するサブサブ制御部SSの2つの制御部とを備えている。尚、主制御基板M、賞球払出制御基板KH、サブメイン制御部SM及びサブサブ制御部SSには、様々な演算処理を行うCPU、CPUの演算処理を規定したプログラムを予め記憶するROM、CPUが取り扱うデータ(遊技中に発生する各種データやROMから読み出されたコンピュータプログラム等)を一時的に記憶するRAMが搭載されている。以下、各基板の概略構成及び各基板・装置間の電気的な接続態様について概説する。
まず、主制御基板Mは、入賞口センサNs{前述した第1主遊技始動口入球検出装置A11s、第2主遊技始動口入球検出装置B11s、補助遊技始動口入球検出装置H11s、第1大入賞口入賞検出装置C11s、第2大入賞口入賞検出装置C21s、一般入賞検出装置(不図示であるが、一般入球口とは、賞球はあるが図柄抽選を行わない入球口である)}、図示略する駆動ソレノイド(前述した、第1大入賞口電動役物ソレノイドC13、第2大入賞口電動役物ソレノイドC23等)、情報表示LED(不図示)等、遊技の進行に必須となる入出力装置と電気的に接続され、各入力装置からの入力信号に基づいて遊技の進行を制御している。更に、主制御基板Mは、賞球払出制御基板KHと、副制御基板S(サブメイン制御部SM・サブサブ制御部SS)とも電気的に接続されており、遊技進行に基づいて、賞球払出等に関する情報(コマンド)を賞球払出制御基板KHに、演出・遊技の進行状態等に関する情報(コマンド)を副制御基板Sにそれぞれ送信可能に構成されている。尚、主制御基板Mは、外部接続端子(不図示)を介してホールコンピュータHC等と接続可能となっており、外部接続端子を介してホールコンピュータHCと配線接続することで、主制御基板Mから外部の装置に対して遊技関連情報を出力できるよう構成されている。
また、本実施形態では、図3の矢印表記の通り、主制御基板Mと賞球払出制御基板KHとは、双方向通信が可能となるよう構成されている一方、主制御基板Mとサブメイン制御部SMとは、主制御基板Mからサブメイン制御部SMへの一方向通信が可能となるよう構成されている(通信方法は、シリアル通信、パラレル通信のいずれを用いてもよい)。尚、制御基板間(制御装置間)の通信については一方向通信でも双方向通信でもよい。
次に、賞球払出制御基板KHは、遊技球の払出を実行する賞球払出装置KEと、遊技者によって操作可能な装置であって遊技球の貸出要求を受付けて賞球払出制御基板KHに伝達する遊技球貸出装置Rとに接続されている。また、図示略するが、本実施形態では、賞球払出制御基板内に、発射装置の制御回路部が併設されており、賞球払出制御基板と発射装置(発射ハンドル・発射モータ・球送り装置等)とも接続されている。尚、本実施形態では、遊技球貸出装置Rを別体として遊技機に隣接する形態を採用しているが、遊技機と一体としてもよく、その場合には、賞球払出制御基板KHにより貸出制御及び電子マネー等貸出用の記録媒体の管理制御等を統括して行ってもよい。
次に、副制御基板Sは、前述したように装飾図柄等を表示する演出表示装置SGと、スピーカD24と、遊技効果ランプD26と、その他演出用の駆動装置(不図示)と接続されている。本実施形態では、前述の通り、副制御基板S内にサブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとを有しており、サブメイン制御部SMによりスピーカD24から出力させる音声の制御、遊技効果(電飾)ランプD26の点灯制御並びに、演出表示装置上で表示する表示内容の決定制御が行われ、サブサブ制御部SSにより、演出表示装置上の表示制御(実体的な表示制御)が行われるように構成されている。尚、本実施形態では、サブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとを、副制御基板Sにて一体化されるよう構成されているが、これに限定されるわけではない(別基板として構成してもよいが、一体化するよう構成することでスペースメリットや配線等にノイズが混入してしまう事態を低減できるといったメリットが生ずる)。また、両制御部での作業分担についても、例えばサブサブ制御部SSにより音声制御を実行させる(VDPに音声制御回路が一体化されたものを採用する場合に好適)等、適宜変更できる。また、賞球として物理的な賞球を付与せずに電子的な価値を付与してもよい。
次に、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御基板Mは、遊技に係る遊技周辺機器(第1主遊技周辺機器A、第2主遊技周辺機器B、第1・第2主遊技共用周辺機器C、補助遊技周辺機器H)、演出に係るサブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)、主制御基板Mからの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出制御基板KHと、情報伝達可能に接続されている。また、サブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)は、画像演出を実行するサブサブ制御部SS(演出表示手段SS)、各種遊技効果ランプD26(例えばサイドランプ)やスピーカD24等とも電気的に接続されている。更に、賞球払出制御基板KHは、ステッピングモータやスプロケット等を備えた賞球払出装置KEと電気的に接続されている。尚、主制御基板M、サブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)、サブサブ制御部SS(演出表示手段SS)、賞球払出制御基板KH等は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御基板Mに含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器)に搭載される形で構成してもよい。例えば、周辺機器(例えば、遊技周辺機器)に含まれるとする各手段を主制御基板Mに搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
尚、本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類(例えば、当選乱数や変動態様決定乱数)により割り振られた「0」〜「65535」や「0」〜「255」といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
また、限定頻度とは、特定の図柄が停止表示された後の主遊技図柄の変動態様の種類及び/又は選択率が、当該特定の図柄が停止表示される前の主遊技図柄の変動態様の種類及び/又は選択率とは異なる状態(限定頻度状態)のことである。
ここで、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、ゼロクリア可能な第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐C(デクリメントカウンタ)を有している。更に、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、時間を計測可能な補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Hを更に備えている。また、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、第2主遊技始動口B10の電動役物B11dの駆動(開放)時間を計測する第2主遊技始動口電動役物開放タイマMP22t‐Bとを有している。また、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、第1大入賞口C10と第2大入賞口C20への入賞球を計測する入賞球カウンタMP33cを有している。特別遊技時間管理手段MP34は、ラウンド時間を管理する特別遊技用タイマMP34tを更に有している
ここで、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、確変回数をカウント可能な確変回数カウンタMP51c、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタMP52c、を有している。ここで、「特定遊技」とは、例えば、特別遊技への抽選確率が通常遊技時よりも高い確率変動遊技や、主遊技図柄の変動時間が通常遊技時よりも相対的に短い時間短縮遊技を指す。
ここで、本実施形態においては、時間短縮遊技中には、非時間短縮遊技中と比較して、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動時間が相対的に短縮される(時間短縮機能)。更に、補助遊技図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、第2主遊技始動口B10の電動役物B11dの開放延長時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。また、本実施形態における時間短縮遊技は、第1主遊技図柄の変動回数と第2主遊技図柄の変動回数の合計値が所定回数を超えた場合に終了する。即ち、時短回数は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動(停止)毎に減算されるよう構成されている。尚、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、例えば、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば確率変動遊技や時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(いわゆる、転落抽選機能を有するぱちんこ遊技機の場合)。尚、本例に係る時間短縮遊技状態とは、主遊技時短フラグがオンであることであってもよいし、補助遊技時短フラグがオンであることであってもよい、即ち、時間短縮遊技状態は開放時間延長機能が作動していることを示していてもよいし、非時間短縮遊技状態は開放時間延長機能が未作動であることを示していてもよい。尚、時間短縮遊技状態は特定遊技状態と称することがあり、非時間短縮遊技状態は通常遊技状態と称することがある。また、確率変動遊技状態は高確率抽選状態と称することがあり、非確率変動遊技状態は低確率抽選状態と称することがある。
次に、遊技周辺機器について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。まず、遊技周辺機器は、第1主遊技側の周辺機器である第1主遊技周辺機器Aと、第2主遊技側の周辺機器である第2主遊技周辺機器Bと、第1主遊技側と第2主遊技側の共用周辺機器である第1・第2主遊技共用周辺機器Cと、補助遊技に関する補助遊技周辺機器Hと、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SM、サブサブ制御部SS(及び演出表示装置SG)等、を有している。ここで、サブメイン制御部SMにより制御される演出は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、第1主遊技周辺機器Aは、特別遊技移行の契機となる第1主遊技始動口A10と、第1主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第1主遊技図柄表示装置A20と、を有している。
次に、第2主遊技周辺機器Bは、特別遊技移行の契機となる第2主遊技始動口B10と、第2主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第2主遊技図柄表示装置B20と、を有している。
次に、第1・第2主遊技共用周辺機器Cは、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(大当り)の際には所定条件下で開状態となる第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20を有している。
次に、補助遊技周辺機器Hは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口電動役物B11dの開放の契機となる補助遊技始動口H10と、補助遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な補助遊技図柄表示装置H20とを有している。
ここで、装図変動時間管理タイマSM21tは、装飾図柄の変動時間を計時するよう構成されている。
次に、滞在ステージ管理カウンタSM23cは、演出ステージを切り替えるために特別遊技の終了から特定遊技状態において主遊技図柄が何回変動したかをカウントするよう構成されている。また、連荘回数カウンタSM23c2は、継続している特定遊技中に連続して大当りに当選した回数をカウントするよう構成されている。
次に、先読み演出実行カウンタSM26cは、保留先読み演出を主遊技図柄の複数変動に亘って実行する場合における当該保留先読み演出の進行状況を管理するよう構成されている。
また、演出表示手段(サブサブ制御部)SSは、演出表示手段(サブサブ制御部)SSからの情報に基づいて演出に係る画像を表示する演出表示装置SGと電気的に接続されている。ここで、演出表示装置SGは、画像を表示する表示領域SG10を有している。
ここで、表示領域SG10は、装飾図柄を変動表示するための装飾図柄表示領域SG11と、主遊技保留情報を表示する第1保留表示部SG12(及び第2保留表示部SG13)と、を有している。
尚、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20及び補助遊技図柄表示装置H20が、主制御基板Mと情報伝達可能に接続されており、残る演出表示手段(サブサブ制御部)SSが、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMと情報伝達可能に接続されている。即ち、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20及び補助遊技図柄表示装置H20は、主制御基板Mにより制御され、演出表示手段(サブサブ制御部)SSは、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMにより制御されることを意味する。尚、主制御基板Mと片方向通信(一方向通信)により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
次に、図4は、主制御基板Mが行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。遊技機の電源投入後、同図(a)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源投入後、初期設定を行った後(不図示)、ステップ1002で、主制御基板MのCPUMCは、RAMクリアボタンの入力ポートを確認し、電源供給ユニットEのリセットボタン(RAMクリアボタン)が操作されたか否か、即ち、遊技場の管理者等によって意図的にRAMの内容をクリアさせる操作が行われたか否かを判定する。ステップ1002でYesの場合、ステップ1004で、主制御基板MのCPUMCは、主制御基板M側のRAM内容(例えば、遊技状態一時記憶手段MB内の情報等)を全てクリアする。次に、ステップ1006で、主制御基板MのCPUMCは、主制御基板MのRAMをクリアしたことを示すラムクリア情報(コマンド)をサブメイン制御部SM側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ1016の処理に移行する。他方、ステップ1002でNoの場合は、ステップ1008で、主制御基板MのCPUMCは、主制御基板MにおけるRAM領域の内容をチェックする(例えば、電断時に記録されたチェックサムとRAM領域に保存されている情報量との比較を行う)。次に、ステップ1010で、主制御基板MのCPUMCは、当該チェック結果に基づきRAMの内容が正常でないか否か(正確に電断時の情報がRAMにバックアップされていないか否か)を判定する。ステップ1010でYes、即ちRAMにバックアップされていたデータが異常な場合には、ステップ1004の処理(前述したRAMクリア処理)に移行する。他方、ステップ1010でNo、即ちRAMにバックアップされていたデータが正常な場合、ステップ1012で、主制御基板MのCPUMCは、主制御基板MにおけるRAM内に記憶(バックアップ)されている電断時の各種情報コマンドを取得し、ステップ1014で、取得した各種情報コマンドをサブメイン制御部SM側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ1016の処理に移行する。次に、ステップ1016で、主制御基板MのCPUMCは、同図(b)によって示される主制御基板M側のメイン処理に係る実行定時割り込み(例えば、約1.5ms毎のハードウエア割り込みを契機とするが、本例では、当該割り込み周期をTとする)を許可し{その結果、当該実行定時割り込みタイミング到達時には、同図(b)が実行されることとなる}、ステップ1018の処理に移行する。尚、ステップ1018後は、次の定時割り込みタイミングに到達するまで、主制御基板MのCPUMCは、各種乱数更新処理(例えば、乱数カウンタのインクリメント処理)を繰り返し実行することとなる。
次に、タイマ割り込み処理について説明する。主制御基板MのCPUMCは、定時割り込みタイミングに到達した場合に発生する割り込み要求に基づいて、同図(b)の処理を実行する。即ち、定時割り込み周期Tの到達時(例えば、約1.5ms毎のハードウエア割り込み)を契機として、ステップ1100で、主制御基板MのCPUMCは、後述の補助遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御基板MのCPUMCは、後述の電動役物駆動判定処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御基板MのCPUMCは、後述の主遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御基板MのCPUMCは、後述の主遊技図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1550で、主制御基板MのCPUMCは、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ1600で、主制御基板MのCPUMCは、後述の特別遊技制御処理を実行する。次に、ステップ1997で、主制御基板M(特に賞球払出決定手段MH)のCPUMCは、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出制御処理(賞球払出装置KEの駆動制御等を賞球払出制御基板KHに実行させ、その結果を管理するための処理等)を実行する。次に、ステップ1998で、主制御基板MのCPUMCは、外部信号の出力処理(外部端子板、ホールコンピュータH等への情報出力)を実行する。次に、ステップ1999で、主制御基板MのCPUMCは、制御コマンド送信処理(前述の各処理でセットされたコマンドをサブメイン制御部SM側に送信する)を実行し、本割り込み処理の実行直前に実行されていた処理に復帰する。
次に、NMI割り込み処理について説明する。前述の通り、主制御基板MのCPUMCは、リセットICからの電断信号がCPUのNMI端子に入力されるように構成されており、遊技機における電源断時において、同図(c)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源断時(本例では、NMI割り込み時)において、ステップ1020で、主制御基板MのCPUMCは、RAM領域の情報に基づき電断時情報(例えば、チェックサム)をセットする。次に、ステップ1022で、主制御基板MのCPUMCは、RAM領域への書き込みを禁止すると共に、タイマ割り込み処理を禁止し、電源断待ちループ処理に移行する。
次に、図5は、図4におけるステップ1100のサブルーチンに係る、補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技始動口H10に遊技球が入球(流入、ゲートの場合は通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、主制御基板MのCPUMCは、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技内容決定乱数(例えば、補助遊技図柄当選乱数)を取得する。次に、ステップ1108で、主制御基板MのCPUMCは、何個目の保留であるかという情報と共に、当該乱数を主制御基板MのRAM領域に一時記憶する形で保留球を1加算し、次の処理(ステップ1200の処理)に移行する。尚、ステップ1102及びステップ1104でNoの場合も、次の処理(ステップ1200の処理)に移行する。
次に、図6は、図4におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電動役物駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、主制御基板MのCPUMCは、電動役物開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1216で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)を取得すると共に、当該取得した補助遊技側の遊技状態及び当該保留球に基づく補助遊技図柄乱数に基づき停止図柄を決定(例えば、補助遊技時短フラグがオンである場合には、オフである場合と比して高確率で当選図柄を選択)して主制御基板MのRAM領域に一時記憶する。
ここで、同図右は、補助遊技停止図柄決定用抽選テーブルの一例である。同テーブルに示されるように、本例においては、停止図柄は「D0、D1、D2」が存在し、当り図柄となる停止図柄は「D1、D2」であり、夫々が停止したことに起因して開放することとなる電動役物の開放態様は、非時間短縮遊技時においては、停止した図柄が「D1」である場合、開放態様は(0.2秒間開放→閉鎖)であり、停止した図柄が「D2」である場合、開放態様は(0.2秒間開放→0.8秒間閉鎖→5.0秒間開放、閉鎖)である(最長開放)。また、時間短縮遊技時においては、停止した図柄が「D1」である場合、開放態様は(1秒間開放→1秒間閉鎖→1秒間開放→1秒間閉鎖→1秒間開放→閉鎖)であり、停止した図柄が「D2」である場合、開放態様は(0.2秒間開放→0.8秒間閉鎖→4.0秒間開放→閉鎖)であるよう構成されている。尚、非時間短縮遊技時には停止図柄はハズレ図柄「D0」となり易く、時間短縮遊技時には停止図柄は当り図柄「D1」となり易いよう構成されている。
次に、ステップ1218で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)に基づき、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Cに補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間(例えば、補助遊技時短フラグがオンの場合には1秒、補助遊技時短フラグがオフの場合には10秒)をセットする。そして、ステップ1220で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hのフラグエリア内にある、補助遊技図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1222で、主制御基板MのCPUMCは、主制御基板MのRAM領域に一時記憶されている保留情報を更新すると共に、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Hをスタートした後、補助遊技図柄表示部H21g上で補助遊技図柄の変動表示を開始する。
次に、ステップ1224で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1224でYesの場合、ステップ1226で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技図柄の停止図柄を取得すると共に、当該取得した補助遊技図柄の停止図柄を補助遊技図柄表示部H21g上で確定表示する。そして、ステップ1228で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hのフラグエリア内にある、補助遊技図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1230で、主制御基板MのCPUMCは、当該補助遊技図柄の停止図柄が「当り」(本例では、D1・D2)であるか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技側の当り図柄に基づき、開放態様(例えば、当り図柄「D1」の場合には、1秒間開放→1秒間閉鎖→1秒間開放→1秒間閉鎖→1秒間開放→閉鎖となる開放態様、当り図柄「D2」の場合には、0.2秒開放、0.8秒閉鎖、5秒開放となる開放態様)を決定し、電動役物の開放時間(開閉時間)に係る所定時間をセットする。次に、ステップ1234で、主制御基板MのCPUMCは、電動役物開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1236で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技電動役物B11dを開放する。次に、ステップ1238で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技時短フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1238でYesの場合、ステップ1239で、主制御基板MのCPUMCは、当該停止図柄が所定の当り図柄(本例では、D2)であるか否かを判定する。ステップ1239でYesの場合、ステップ1240で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技始動口電動役物B11dの最長開放が開始される旨の情報である、サブ側への電動役物最長開放開始コマンドをセットし、ステップ1242に移行する。尚、本実施形態においては、主遊技時短フラグオフ且つ補助遊技停止図柄が所定の当り図柄(D2)である場合に第2主遊技始動口電動役物B11dを開放し続ける時間が最長となるよう構成されている。
次に、ステップ1242で、主制御基板MのCPUMCは、電動役物の開放時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1242でYesの場合、ステップ1244及びステップ1246で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技電動役物B11dを閉鎖すると共に、電動役物開放中フラグをオフにする。次に、ステップ1248で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技始動口電動役物B11dの最長開放が終了した旨の情報である、サブ側への電動役物最長開放終了コマンドをセットし、次の処理(ステップ1300の処理)に移行する。
尚、ステップ1202でNoの場合にはステップ1242に移行し、ステップ1204でNoの場合にはステップ1224に移行し、ステップ1206、ステップ1224、ステップ1230、ステップ1238、ステップ1239及びステップ1242でNoの場合には次の処理(ステップ1300の処理)に移行する。
また、本フローチャートでは、便宜上、ステップ1226での停止図柄表示後、すぐに次のステップに移行しているが、これには限定されない。その場合には、500ms程度の停止表示固定時間を経てから次の処理に移行するよう構成してもよい(例えば、停止表示固定中フラグ及びタイマを利用して分岐処理を行うことによりこの処理を達成可能である)。
次に、図7は、図4におけるステップ1300のサブルーチンに係る、主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技始動口A10の第1主遊技始動口入球検出装置A11sから第1主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技(特に第1主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技内容決定乱数を取得する。なお、本実施例では、第1主遊技内容決定乱数として、当否を決定するための当否抽選乱数、当り時の図柄を決定するための図柄抽選乱数、特別図柄の変動パターン(変動時間)を決定するための変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、これら3つの乱数は夫々更新周期・乱数範囲の異なる乱数生成手段から生成され、本タイミングで一連的に取得するようになっている。次に、ステップ1308で、主制御基板MのCPUMCは、当該取得した乱数を主制御基板MのRAM領域に一時記憶(保留)する。次に、ステップ1310で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技乱数が取得された旨の情報(保留発生コマンド)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。
次に、ステップ1312で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口入球検出装置B11sから第2主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1312でYesの場合、ステップ1314で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技(特に第2主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1314でYesの場合、ステップ1316で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技内容決定乱数を取得する。なお、本実施形態では、第2主遊技内容決定乱数として、第1主遊技内容決定手段と同様に当否抽選乱数、図柄抽選乱数、変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、第1主遊技側の各乱数の取得範囲と第2主遊技側の各乱数の取得範囲(例えば第1主遊技用の当否抽選乱数と第2主遊技用の当否抽選乱数の取得範囲)を同じに設定している。次に、ステップ1318で、主制御基板MのCPUMCは、当該取得した乱数をRAM領域に一時記憶(保留)する。次に、ステップ1320で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技乱数が取得された旨の情報(保留発生コマンド)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、次の処理(ステップ1400の処理)に移行する。尚、ステップ1302及びステップ1304でNoの場合にはステップ1312に移行し、ステップ1312及びステップ1314でNoの場合には次の処理(ステップ1400の処理)に移行する。
尚、本実施形態では、ステップ1310、ステップ1320にてサブメイン制御部SMへ送信する情報として、乱数が取得された旨の情報を送信しているが、当該乱数値の情報や主遊技図柄の保留数を付帯して送信してもよく、これらの情報により乱数が取得された旨の情報として代用することも可能である。
次に、図8は、図4におけるステップ1400のサブルーチンに係る、主遊技図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1401で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技図柄の保留が存在していないか否かを確認する。ステップ1401でYesの場合、ステップ1400(1)で、主制御基板MのCPUMCは、後述の第1主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理{ステップ1400(1)、(2)の処理}に移行する。他方、ステップ1401でNoの場合、ステップ1400(2)で、主制御基板MのCPUMCは、後述の第2主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理{ステップ1400(1)、(2)の処理}に移行する。
このように、本実施形態においては、第2主遊技図柄の保留球が存在する場合には、第1主遊技図柄の保留球の存在に係らず(たとえ入賞順序が第1主遊技図柄の保留の方が先でも)、第2主遊技図柄の保留消化を優先して実行するよう構成されているが、これには限定されない(入賞順序に基づく保留消化や、双方の主遊技図柄を同時並行的に抽選する並列抽選を実行するよう構成してもよい)。
次に、図9は、図8におけるステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1主遊技図柄表示処理(第2主遊技図柄表示処理)のフローチャートである。尚、本処理は、第1主遊技図柄側と第2主遊技図柄とで略同一の処理となるため、第1主遊技図柄側について主に説明し、第2主遊技図柄側の処理については括弧書きとする。まず、ステップ1403で、主制御基板MのCPUMCは、変動開始条件が成立しているか否かを判定する。ここで、当該変動開始条件は、特別遊技中(又は条件装置作動中)でない、且つ、主遊技図柄変動中でない、且つ、主遊技図柄の保留が存在することが条件となる。尚、本例では図示していないが、変動固定時間(主遊技図柄の確定表示後、当該確定表示図柄を停止表示する時間)を設ける場合、変動固定時間中には、次変動の変動開始条件を満たさないよう構成してもよい。
ステップ1403でYesの場合、ステップ1405及びステップ1406で、主制御基板MのCPUMCは、主制御基板MのRAM領域に一時記憶されている、今回の図柄変動に係る第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)を読み出すと共に、当該第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)を削除し、主制御基板MのRAM領域に一時記憶されている残りの情報をシフトする(保留消化処理)。次に、ステップ1410‐1で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、当選抽選乱数)に基づき、主遊技図柄当否抽選を実行する。
ここで、図10(主遊技テーブル1)は、第1主遊技用当否抽選テーブル(第2主遊技用当否抽選テーブル)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、確率変動遊技状態時における大当り当選確率は、非確率変動遊技状態時における大当り当選確率よりも高確率となるよう構成されている。尚、当選確率はあくまでも一例であり、これには何ら限定されない。
次に、ステップ1410‐2で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、図柄抽選乱数)に基づいて主遊技図柄に関する停止図柄を決定し、これらをRAM領域に一時記憶する。
ここで、図10(主遊技テーブル2)は、第1主遊技図柄決定用抽選テーブル(第2主遊技図柄決定用抽選テーブル)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、大当りに当選した場合、複数の主遊技図柄候補(本例では、「4A・5A・7A」及び「4B・5B・7B」)の内から一つの主遊技図柄が大当り図柄として決定されるよう構成されている。尚、当該主遊技図柄を参照して決定される特別遊技のラウンド数は、4A、4B、5A、5Bが8R、7A、7Bが16Rとなっている。尚、乱数値や停止図柄の種類についても、あくまで一例であり、これには限定されない{例えば、ハズレ図柄は一種類の図柄であることには限定されず、複数種類の図柄を設けるよう構成してもよい}。尚、本実施形態においては、第1主遊技側に係る大当りの平均ラウンド数(8R×700/1024+16R×324/1024=10.5R)よりも第2主遊技側に係る大当りの平均ラウンド数(8R×400/1024+16R×624/1024=12.9R)の方が多くなっているため第1主遊技側の1回の図柄変動よりも第2主遊技側の1回の図柄変動の方が有利になっている。尚、これには限定されず、第1主遊技側に係る大当りの平均ラウンド数と第2主遊技側に係る大当りの平均ラウンド数とを同一に構成してもよい。また、実際に実行するラウンド数の平均値は第1主遊技側の大当りと第2主遊技側の大当りとで同一に構成するが、実質ラウンド数の平均値は第2主遊技側の大当りの方が第1主遊技側の大当りよりも大きくなるよう構成してもよい。ここで、実質ラウンド数とは、長時間(例えば、20秒以上)開放することで大入賞口が閉鎖することとなる規定カウント到達までの遊技球の入球が容易なラウンド数であり、例えば、実際は15ラウンドの特別遊技であるが、長時間(例えば、20秒以上)の開放は8ラウンドであり、短時間(例えば、0.2秒)の開放は7ラウンドである場合には、当該特別遊技の実質ラウンド数は8ラウンドとなる。尚、本例においては、大当り図柄を、4A、4B、5A、5B、7A、7B、のように記載しているが、例えば、7Aは1種類のみの大当り図柄を示すものとは限定されず、例えば、7Aグループとして、7A‐1、7A‐2、7A‐3、・・・7A‐20のように複数の大当り図柄を有しているものと解釈しても何ら問題ない。また、図柄を選択する乱数が大きいほどグループにて有する図柄の数も多くなるよう構成してもよく、具体的には、4Aを選択する乱数範囲は300であり、5Aを選択する乱数範囲は400であるので、4Aが有している図柄の種類よりも5Aが有している図柄の種類の方が多いよう構成してもよい。また、このような場合、4A等の大当り図柄を4Aグループと称することがある。尚、このような概念は本例におけるすべての実施形態に適用可能である。
次に、ステップ1411で、主制御基板MのCPUMCは、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1411でYesの場合、換言すれば、通常遊技状態(非確率変動・非時間短縮遊技状態)である場合、ステップ1412で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、変動態様抽選乱数)に基づいて主遊技図柄の変動態様を決定し、これらを主制御基板MのRAM領域に一時記憶して、ステップ1414に移行する。
ここで、図10(主遊技テーブル3)は、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブル(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブル)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、主遊技図柄の当否抽選結果に基づき、主遊技図柄の変動態様(変動時間)が決定されるよう構成されている。即ち、主遊技図柄の当否抽選結果が当りの場合には相対的に変動時間が長時間となる変動態様が決定され易いよう構成されている。尚、本例はあくまでも一例であり、停止図柄の種類や選択率等には何ら限定されない。また、本実施形態では、説明の便宜上、主遊技テーブル3においては、保留球数に応じて異なるテーブルを有するよう構成しなかったが、保留球数に応じて異なるテーブルを有するように構成してもよいことはいうまでもない。更には、時間短縮遊技状態(主遊技時短フラグがオンの場合)における第1主遊技側の図柄変動時間が相対的に長時間となるよう構成してもよい{第2主遊技側での図柄変動が実行されることが遊技者にとって有利となるよう構成されていた際、第1主遊技側の図柄変動効率を低下させることで第2主遊技側の保留が生起し易い(遊技者にとって有利となる)状況を構築することを趣旨とするため、第1主遊技側の始動口と第2主遊技側の始動口とを打ち分けできない場合において特に効果を発揮する}。
他方、ステップ1411でNoの場合、換言すると、確率変動遊技状態である場合、ステップ1450で、主制御基板MのCPUMCは、後述する、限定頻度変動態様決定処理を実行する。次に、ステップ1413で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタMN52cのカウンタ値を1減算(デクリメント)し、ステップ1414に移行する。また、ステップ1413の処理は、ステップ1420でYesとなった直後(変動時間が終了したタイミング)にて実行するよう構成してもよい。
次に、ステップ1414で、主制御基板MのCPUMCは、主制御基板MのRAM領域に一時記憶された主遊技図柄に係るコマンド(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)及び現在の遊技状態に係るコマンド(図柄変動表示開始指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1415で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間を第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Cにセットする。次に、ステップ1416で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上で、主制御基板MのRAM領域に一時記憶された変動態様に従い、主遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1417で、主制御基板MのCPUMCは、変動中フラグをオンにし、ステップ1420に移行する。
他方、ステップ1403でNoの場合、ステップ1419で、主制御基板MのCPUMCは、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1419でYesの場合にはステップ1420に移行し、ステップ1419でNoの場合には次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。
次に、ステップ1420で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1420でYesの場合、ステップ1422で、主制御基板MのCPUMCは、図柄変動が終了する旨の情報(図柄確定表示指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1423で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上での主遊技図柄の変動表示を停止し、主制御基板MのRAM領域に一時記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1424で、主制御基板MのCPUMCは、変動中フラグをオフにする。
次に、ステップ1430で、主制御基板MのCPUMCは、当該主遊技図柄の停止図柄が大当り図柄であるか否かを判定する。ステップ1430でYesの場合、ステップ1431で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタに所定回数(本例では、80回)をセットする。尚、本例においては、全ての大当り図柄に係る特別遊技終了後に特定遊技状態(回数制限付き確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態の処理)に移行するよう構成されている。次に、ステップ1440で、主制御基板MのCPUMCは、条件装置作動フラグをオンにし、ステップ1500に移行する。他方、ステップ1430でNoの場合には、ステップ1500に移行する。
次に、ステップ1500で、主制御基板MのCPUMCは、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。尚、ステップ1420でNoの場合にも、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。
次に、図11は、図9におけるステップ1450のサブルーチンに係る、限定頻度変動態様決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1452で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタMN52cを参照し、当該カウンタ値Gが第1段階範囲内の値(80≧G>50)であるか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1454で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に係る変動態様(変動時間)を決定し、次の処理(ステップ1413の処理)に移行する。
ここで、図12(限定頻度テーブル1)は、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52taの一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、限定頻度カウンタ値Gが所定の範囲内の値(80≧G>50)である場合に限定頻度テーブル1が参照される。尚、第1主遊技側と第2主遊技側とで参照するテーブルは同一の内容である。また、当り時の変動時間はハズレ時の変動時間と比較して相対的に長くなっている。尚、限定頻度テーブル2及び限定頻度テーブル3と比較すると、限定頻度テーブル1が最も平均の変動時間が短くなるよう構成されている。また、限定頻度テーブル1においては保留球数に拘らず同様のテーブルを参照するよう構成されている。
他方、ステップ1452でNoの場合、ステップ1456で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタMN52cを参照し、当該カウンタ値Gが第2段階範囲内(50≧G>10)の値であるか否かを判定する。ステップ1456でYesの場合、ステップ1458で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技側乱数、当否抽選結果、第2主遊技側の保留球数に基づき、主遊技図柄に係る変動態様(変動時間)を決定し、次の処理(ステップ1413の処理)に移行する。
ここで、図12(限定頻度テーブル2)は、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52taの一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、限定頻度カウンタ値Gが所定の範囲内(50≧G>10)の値である場合に限定頻度テーブル2が参照される。尚、第1主遊技側と第2主遊技側とで参照するテーブルは同一の内容となっている。また、当り時の変動時間はハズレ時の変動時間と比較して相対的に長くなっている。尚、限定頻度テーブル2及び限定頻度テーブル3と比較すると、限定頻度テーブル2が最も平均の変動時間が長くなるよう構成されている。また、限定頻度テーブル2においては保留球が0個または1個存在する場合に比べて2個又は3個存在する場合の方が平均の変動時間が短くなるよう構成されている。
他方、ステップ1456でNoの場合、換言すると、限定頻度カウンタ値Gが第3段階範囲内(10≧G)の値である場合、ステップ1460で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に係る変動態様(変動時間)を決定し、次の処理(ステップ1413の処理)に移行する。
ここで、図12(限定頻度テーブル3)は、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52taの一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、限定頻度カウンタ値Gが所定の範囲(10≧G)である場合に限定頻度テーブル3が参照される。尚、第1主遊技側と第2主遊技側とで参照するテーブルは同一の内容となっている。また、限定頻度テーブル3にて選択され得る変動時間は1種類のみとなっており、当否抽選結果、保留球数に拘らず一定となっている。
尚、限定頻度テーブルの内容はこれには限定されず、所定の段階(例えば、第1段階)においてのみ、第1主遊技側と第2主遊技側とで、参照する限定頻度テーブルの内容が同一となるよう構成してもよい。また、所定の段階(例えば、第3段階)においては、(第1主遊技側、第2主遊技側の双方において)保留数に拘らず変動態様が決定されるように構成してもよい。そのように構成しない場合には、第1主遊技側では保留数に拘らず同一のテーブルから変動態様を選択し、第2主遊技側では、保留数が所定個数以上の場合には、保留数が所定個数以下の場合より相対的に短い変動時間となるよう構成することが望ましい。
尚、本実施形態においては、限定頻度テーブルは3種類とし、限定頻度テーブル1→限定頻度テーブル2→限定頻度テーブル3の順に3段階に切り替えるよう構成(いわゆる3段階ST)したがこれには限定されず、限定頻度テーブルの種類を何種類としても、参照するテーブルの順序を変更しても何ら問題ない。更には、限定頻度テーブル1と限定頻度テーブル2との2つのテーブルを有し、参照するテーブルを、限定頻度テーブル1→限定頻度テーブル2→限定頻度テーブル1の順に切り替えて3段階STの態様としてもよい。
次に、図13は、図9におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、主制御基板MのCPUMCは、確変回数カウンタMP51cのカウンタ値が0より大きいか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1504で、主制御基板MのCPUMCは、確変回数カウンタMP51cのカウンタ値を1減算(デクリメント)する。ステップ1504でYesの場合、ステップ1506で、主制御基板MのCPUMCは、確変回数カウンタMP51cを参照し、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1506でYesの場合、ステップ1508で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技確変フラグをオフにし、ステップ1510に移行する。尚、ステップ1502又はステップ1506でNoの場合にも、ステップ1510に移行する。
次に、ステップ1510で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値が0より大きいか否かを判定する。ステップ1510でYesの場合、ステップ1512で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値を1減算(デクリメント)する。次に、ステップ1514で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cを参照し、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1514でYesの場合、ステップ1516で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技時短フラグをオフにする。次に、ステップ1518で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技時短フラグをオフにし、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。尚、ステップ1510又はステップ1514でNoの場合にも次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。
次に、図14は、図4におけるステップ1550のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1552で、主制御基板MのCPUMCは、条件装置作動フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1552でYesの場合、ステップ1554で、主制御基板MのCPUMCは、特定遊技フラグ(主遊技確変フラグ・主遊技時短フラグ・補助遊技時短フラグ)をオフにする。次に、ステップ1556で、主制御基板MのCPUMCは、確変回数カウンタMP51cの値をクリアする。次に、ステップ1558で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cの値をクリアする。次に、ステップ1560で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技移行許可フラグをオンにする。次に、ステップ1562で、主制御基板MのCPUMCは、条件装置作動フラグをオフにし、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。尚、ステップ1552でNoの場合も、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。
次に、図15は、図4におけるステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1602で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602でYesの場合、ステップ1604及びステップ1606で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1607で、主制御基板MのCPUMCは、ラウンド数カウンタ(不図示)に初期値(本例では、1)をセットする。次に、ステップ1608で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技を開始する旨の情報(特別遊技開始表示指示コマンド)を、サブメイン制御部側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1612に移行する。
他方、ステップ1602でNoの場合、ステップ1610で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1610でYesの場合には、ステップ1612に移行する。尚、ステップ1610でNoの場合には、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。
次に、ステップ1612で、主制御基板MのCPUMCは、ラウンド継続フラグがオフであるか否か、換言すれば、各ラウンドの開始直前であるか否かを判定する。ステップ1612でYesの場合、即ち、各ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1614で、主制御基板MのCPUMCは、開放パターン(例えば、開放し続ける開放パターン、開閉を行うパターン)をセットする。次に、ステップ1616で、主制御基板MのCPUMCは、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値をゼロクリアする。次に、ステップ1618で、主制御基板MのCPUMCは、ラウンド継続フラグをオンにする。次に、ステップ1620で、主制御基板MのCPUMCは、第1大入賞口C10の第1大入賞口電動役物C11d(又は第2大入賞口C20の第2電動役物C21d)を駆動して第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)を開放し、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)に所定時間(例えば30秒)をセットしてスタートし、ステップ1622に移行する。他方、ステップ1612でNoの場合、即ち、大入賞口が開放中である場合、ステップ1614〜1620の処理を行うことなく、ステップ1622に移行する。
次に、ステップ1622で、主制御基板MのCPUMCは、現在の特別遊技中に係る遊技状態コマンド(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1624で、主制御基板MのCPUMCは、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値を参照し、当該ラウンドで第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)に所定個数(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1624でYesの場合には、ステップ1628に移行する。他方、ステップ1624でNoの場合、ステップ1626で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)を参照して大入賞口開放に係る所定時間(例えば、30秒)が経過したか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合にも、ステップ1628に移行する。尚、ステップ1626でNoの場合には、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。
次に、ステップ1628で、主制御基板MのCPUMCは、第1大入賞口C10の第1大入賞口電動役物C11d(又は第2大入賞口C20の第2大入賞口電動役物C21d)の駆動を停止して第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)を閉鎖する。次に、ステップ1630で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)をリセットする。次に、ステップ1632で、主制御基板MのCPUMCは、ラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1633で、主制御基板MのCPUMCは、ラウンド数カウンタ(不図示)のカウンタ値に1を加算する。次に、ステップ1634で、主制御基板MのCPUMCは、最終ラウンドが終了したか否か(例えば、ラウンド数カウンタ(不図示)のカウンタ値が最大ラウンド数を超過したか否か)を判定する。ステップ1634でYesの場合、ステップ1636で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1638で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技を終了する旨の情報(特別遊技終了表示指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1930の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)する。そして、ステップ1650で、主制御基板MのCPUMCは、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。尚、ステップ1634でNoの場合にも、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。
次に、図16は、図15におけるステップ1650のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1652で、主制御基板MのCPUMCは、確変回数カウンタMP51cに所定回数(本例では、80回)をセットする。次に、ステップ1654で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技確変フラグをオンにする。次に、ステップ1656で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cに所定回数(本例では、80回)をセットする。次に、ステップ1658で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技時短フラグをオンにする。次に、ステップ1658で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技時短フラグをオンにし、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。
次に、図17〜図25を参照して、サブメイン制御部SM側で実行される制御処理を説明する。まず、図17は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、副制御基板S側(特に、サブメイン制御部SM側)のメインフローチャートである。ここで、同図(d)の処理は、遊技機への電源投入時等のリセット後に実行されるサブメイン制御部SM側での処理である。即ち、遊技機への電源投入時において、ステップ2002で、サブメイン制御部SMのCPUSCは、メイン側(主制御基板M側)から受信した情報に基づき、初期処理を実行する(例えば、RAMクリア情報を受信した場合→サブ側のRAMを初期化、各種情報コマンドを受信した場合→電断時の演出関連情報をサブ側のRAMに再セット)。その後、サブメイン制御部SMの繰り返し処理ルーチンである(f)を繰り返し実行するループ処理に移行する。ここで、(f)が実行された場合、同図(f)の処理に示されるように、まず、ステップ2050で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMのCPUSCは、後述する滞在ステージ決定処理を実行する。次に、ステップ2100で、副制御基板SのCPUSCは、後述する保留情報管理処理を実行する。次に、ステップ2200で、副制御基板SのCPUSCは、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ2300で、副制御基板SのCPUSCは、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ2400で、副制御基板SのCPUSCは、後述する特別遊技関連表示制御処理を実行する。次に、ステップ2900で、副制御基板SのCPUSCは、表示コマンド送信制御処理(これら一連のサブルーチンでセットされたコマンドをサブサブ制御部SS側に送信する)を実行し、本繰り返し処理ルーチンを終了する。
以上のように、サブメイン制御部SMは、リセット後、サブメイン側ルーチン(S2050〜S2900)をループ処理する形態を採用している。また、同図(e)の処理は、サブメイン制御部SMの割り込み処理であり、前述した主制御基板MにおけるSTB信号線からの信号がサブメイン制御部SMのCPUの一端子(本例では、NMI端子)に接続されていた場合における処理フロー(e)である。即ち、サブメイン制御部SMにおいてNMI割り込みが発生した場合(STB信号線がオンとなった場合)、ステップ2004で、副制御基板SのCPUSCは、主制御基板M側からのコマンド入力ポート(前述したデータ信号線の入力ポート)を確認する。そして、ステップ2006で、副制御基板SのCPUSCは、当該確認結果に基づき、サブメイン制御部SM側のRAM領域に、主制御基板M側から送信されたコマンドを一時記憶し、本割り込み処理直前に実行されていた処理へ復帰する。
次に、図18は、図17におけるステップ2050のサブルーチンに係る、滞在ステージ決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2052で、副制御基板SのCPUSCは、メイン側で特定遊技が開始(本例では、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態に移行)したか否かを判定する。ステップ2052でYesの場合、ステップ2054で、副制御基板SのCPUSCは、滞在ステージ管理カウンタSM23cの値に初期値(例えば、1)をセットする。次に、ステップ2056で、副制御基板SのCPUSCは、特定遊技実行中フラグをオンにし、ステップ2066に移行する。
ここで、特定遊技実行中フラグとは、特定遊技(例えば、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態であり、いわゆるST)状態であることを示すフラグであり、特定遊技の開始を契機としてオンとなり、大当り又は滞在ステージ管理カウンタSM23cの値が上限値(例えば、STの上限回数である80)を超えたことを契機としてオフとなるよう構成されている。
他方、ステップ2052でNoの場合、ステップ2058で、副制御基板SのCPUSCは、特定遊技が終了したか否かを判定する{例えば、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照して判定、又は滞在ステージ管理カウンタSM23cの値が上限値(例えば、STの上限回数である80)を超えたかを判定}。ステップ2058でYesの場合、ステップ2060で、副制御基板SのCPUSCは、滞在ステージ管理カウンタSM23cの値をリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ2062で、副制御基板SのCPUSCは、特定遊技実行中フラグをオフにする。次に、ステップ2064で、副制御基板SのCPUSCは、連荘回数カウンタSM23c2(特定遊技中の大当りが連続した回数を計数するカウンタであり、後述のステップ2410の処理にて値が加算される)の値をリセット(ゼロクリア)し、ステップ2066に移行する。尚、ステップ2058でNoの場合にも、ステップ2066に移行する。
次に、ステップ2066で、副制御基板SのCPUSCは、特定遊技実行中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2066でYesの場合、ステップ2068で、副制御基板SのCPUSCは、新たに主遊技図柄が停止したか否かを判定する。ステップ2068でYesの場合、ステップ2070で、副制御基板SのCPUSCは、滞在ステージ管理カウンタSM23cの値に1加算(インクリメント)し、ステップ2072に移行する。他方、ステップ2068でNoの場合、ステップ2070の処理を実行せずに、ステップ2072に移行する。
次に、ステップ2072で、副制御基板SのCPUSCは、当該カウンタ値が第1の範囲内の値(1〜30)であるか否かを判定する。ステップ2072でYesの場合、ステップ2074で、副制御基板SのCPUSCは、滞在ステージとして「短演出ステージ」をセット(副制御基板SのRAM領域に一時記憶)し、次の処理(ステップ2100の処理)に移行する。
他方、ステップ2072でNoの場合、ステップ2076で、副制御基板SのCPUSCは、滞在ステージ管理カウンタSM23cを参照し、当該カウンタ値が第2の範囲内の値(31〜70)であるか否かを判定する。ステップ2076でYesの場合、ステップ2078で、副制御基板SのCPUSCは、滞在ステージとして「長演出ステージ」をセット(RAM領域に一時記憶)し、次の処理(ステップ2100の処理)に移行する。
他方、ステップ2076でNoの場合、ステップ2080で、副制御基板SのCPUSCは、滞在ステージ管理カウンタSM23cを参照し、当該カウンタ値が第3の範囲内の値(71〜80)であるか否かを判定する。ステップ2080でYesの場合、ステップ2082で、副制御基板SのCPUSCは、滞在ステージとして「固定演出ステージ」をセット(RAM領域に一時記憶)し、次の処理(ステップ2100の処理)に移行する。尚、ステップ2066、ステップ2080でNoの場合(例えば、特定遊技中でない場合)にも、次の処理(ステップ2100の処理)に移行する。
尚、本実施形態では、3段階目(固定演出ステージ)は当否抽選結果に係わらず、態様が1種類(本例では、5秒)のみ、演出内容も1種類(本例では、先読み時と非先読み時で表示内容が異なるが、系統としては固定時間演出のみ)であるが、複数の変動態様、演出内容を設けてもよい。そのように構成した場合、3段階目の演出内容の種類は2段階目(長演出ステージ)と比べて少ないことが望ましい。傾向としては、変動パターン・演出内容共に、その種類数が「第2段階>第1段階>第3段階」であることが望ましい。
このように構成することで、特定遊技中の図柄変動回数を計数する滞在ステージ管理カウンタSM23cの値に基づき、演出内容を決定するための滞在ステージを切り替えることが可能となる。
次に、図19は、図17におけるステップ2100のサブルーチンに係る、保留情報管理処理のフローチャートである。まず、ステップ2102で、副制御基板SのCPUSCは、主制御基板M側から新たな電動役物最長開放開始コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2102でYesの場合、換言すれば、第2主遊技始動口電動役物B11dの最長開放が開始された場合、ステップ2104で、副制御基板SのCPUSCは、電動役物最長開放中フラグをオンにし、ステップ2110に移行する。他方、ステップ2102でNoの場合、ステップ2106で、副制御基板SのCPUSCは、主制御基板M側から新たな電動役物最長開放終了コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2106でYesの場合、換言すれば、第2主遊技始動口電動役物B11dの最長開放が終了した場合、ステップ2108で、副制御基板SのCPUSCは、電動役物最長開放中フラグをオフにし、ステップ2110に移行する。他方、ステップ2106でNoの場合にも、ステップ2110に移行する。
ここで、電動役物最長開放中フラグとは、第2主遊技始動口電動役物B11dが、1度に開放し続ける時間が最長となる開放態様にて開放(最長開放)されている期間中にオンとなるフラグであり、当該電動役物最長開放中フラグがオンである際に発生した保留は、当該最長開放中の遊技球の入球に基づく保留であると判断するために使用しているフラグである。尚、本実施形態においては、当該電動役物最長開放中フラグがオンとなるのは非時間短縮遊技時のみである。
次に、ステップ2110で、副制御基板SのCPUSCは、主制御基板M側から新たな保留発生コマンド(第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄に係る保留情報)を受信したか否かを判定する。ステップ2110でYesの場合、ステップ2112で、副制御基板SのCPUSCは、装図保留カウンタ(本例では、第1主遊技用が最大4個、第2主遊技用が最大4個)に「1」を加算(インクリメント)する。次に、ステップ2114で、副制御基板SのCPUSCは、主制御基板M側から送信された保留発生コマンドに基づき、保留情報(特に、主遊技図柄抽選に係る乱数値であり、例えば、当否抽選乱数・図柄抽選乱数・変動態様抽選乱数)を、副制御基板SのRAM領域に一時記憶する。
次に、ステップ2116で、副制御基板SのCPUSCは、電動役物最長開放中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2116でYesの場合、ステップ2118で、副制御基板SのCPUSCは、当該新たに副制御基板SのRAM領域に一時記憶した保留が第2主遊技側の保留であるか否かを判定する。ステップ2118でYesの場合、ステップ2120で、副制御基板SのCPUSCは、当該新たに副制御基板SのRAM領域に一時記憶した保留情報に、電動役物最長開放時に発生した保留である旨の情報を付加し、ステップ2122に移行する。他方、ステップ2116又はステップ2118でNoの場合、ステップ2120の処理を実行せずにステップ2122に移行する。
次に、ステップ2122で、副制御基板SのCPUSCは、副制御基板SのRAM領域に一時記憶された保留情報(特に、当否抽選乱数)に基づき、各保留の当否結果を事前判定する。次に、ステップ2124で、副制御基板SのCPUSCは、前記事前判定結果に基づき、当該新たな保留以前に消化される保留の内、当選(大当り)となる保留が存在しないか否かを判定する。ステップ2124でYesの場合、ステップ2150で、副制御基板SのCPUSCは、後述する先読み演出実行判定処理を実行し、ステップ2142に移行する。他方、ステップ2124でNoの場合、ステップ2150の処理を実行せずに、ステップ2142に移行する。次に、ステップ2142で、副制御基板SのCPUSCは、演出表示手段SSを駆使して演出表示装置SG上(特に、第1保留表示部SG12、第2保留表示部SG13)に、装図保留カウンタ値と同数の保留表示ランプを点灯表示し、次の処理(ステップ2200の処理)に移行する。
他方、ステップ2110でNoの場合、ステップ2130で、副制御基板SのCPUSCは、主制御基板M側から図柄変動表示開始指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2130でYesの場合、ステップ2132で、副制御基板SのCPUSCは、装図保留カウンタから「1」を減算(デクリメント)する。次に、ステップ2134で、副制御基板SのCPUSCは、当該図柄変動に係る保留情報を、残りの保留情報をシフトする。
次に、ステップ2136で、副制御基板SのCPUSCは、当該消化した保留が、電動役物最長開放時に発生した保留であるか否かを判定する。ステップ2136でYesの場合、ステップ2138で、副制御基板SのCPUSCは、最長開放時保留用演出許可フラグをオンにし、ステップ2140に移行する。他方、ステップ2136でNoの場合、ステップ2138の処理を実行せずに、ステップ2140に移行する。尚、最長開放時保留用演出とは、電動役物最長開放時において第2主遊技始動口電動役物B11dへ入球した場合の、当該入球に係る図柄変動時においてのみ発生する(又は発生し易い)演出であり、例えば、保留表示態様の変化、選択される演出内容の変化(背景や予告内容の変化)が挙げられる。
次に、ステップ2140で、副制御基板SのCPUSCは、図柄内容決定許可フラグをオンにし、ステップ2142に移行する。尚、ステップ2130でNoの場合には、ステップ2132〜ステップ2140の処理を実行せずに、ステップ2142に移行し、保留表示処理を実行してから、次の処理(ステップ2200の処理)に移行する。
次に、図20は、図19におけるステップ2150のサブルーチンに係る、先読み演出実行判定処理のフローチャートである。まず、ステップ2152で、副制御基板SのCPUSCは、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ2152でYesの場合、ステップ2154で、副制御基板SのCPUSCは、当該新たに発生した保留が第2主遊技側の保留であるか否かを判定する。ステップ2154でYesの場合、ステップ2156で、副制御基板SのCPUSCは、現在セット(一時記憶)されている滞在ステージが「長演出ステージ」であるか否かを判定する。
ステップ2156でYesの場合、ステップ2158で、副制御基板SのCPUSCは、副制御基板SのRAM領域に一時記憶されている保留情報(特に、変動態様決定乱数等)に基づき、当該新たな保留の変動時間を事前判定する。次に、ステップ2160で、副制御基板SのCPUSCは、当該新たな保留の変動時間が所定時間(例えば、10秒)以上となることが確定しているか否かを判定する。ここで、変動時間を事前判定するに際して、例えば、当該新たな保留の変動態様乱数値が900〜1023である場合、当該新たな保留消化時の保留数に関係なく、変動時間は10秒以上となることが判定できる(図10参照)。
ステップ2160でYesの場合、ステップ2162で、副制御基板SのCPUSCは、当該新たな保留が大当りとなる保留であるか否かを判定する(例えば、当否抽選乱数に基づいて判定する)。ステップ2162でYesの場合、ステップ2164で、副制御基板SのCPUSCは、所定確率(例えば、1/3)で当選となる先読み演出抽選を実行し、ステップ2176に移行する。他方、ステップ2162でNoの場合、ステップ2166で、副制御基板SのCPUSCは、所定確率(例えば、1/5であるが、ステップ2164での当選確率より低確率であればよい)で当選となる先読み演出抽選を実行し、ステップ2176に移行する。
他方、ステップ2156でNoの場合、ステップ2168で、副制御基板SのCPUSCは、現在セット(RAM領域に一時記憶)されている滞在ステージが「固定演出ステージ」であるか否かを判定する。ステップ2168でYesの場合、ステップ2170で、副制御基板SのCPUSCは、当該新たな保留が大当りとなる保留であるか否かを判定する(例えば、当否抽選乱数に基づいて判定する)。ステップ2170でYesの場合、ステップ2172で、副制御基板SのCPUSCは、所定確率(例えば、1/4)で当選となる先読み演出抽選を実行し、ステップ2176に移行する。他方、ステップ2170でNoの場合、ステップ2174で、副制御基板SのCPUSCは、所定確率(例えば、1/6であるが、ステップ2172での当選確率より低確率であればよい)で当選となる先読み演出抽選を実行し、ステップ2176に移行する。
次に、ステップ2176で、副制御基板SのCPUSCは、先読み演出抽選(ステップ2164、ステップ2166、ステップ2172、ステップ2174いずれかの抽選)に当選したか否かを判定する。ステップ2176でYesの場合、ステップ2178で、副制御基板SのCPUSCは、副制御基板SのRAM領域に一時記憶された保留数を参照し、前記抽選に当選した保留(トリガ保留)が消化されるまでの主遊技図柄の変動停止回数Ha(0〜4回)を導出する。次に、ステップ2180で、副制御基板SのCPUSCは、滞在ステージ管理カウンタSM23cを参照し、当該カウンタ値に基づき、現在の滞在ステージが終了するまでの主遊技図柄の変動停止回数Hbを導出する。
ここで、変動停止回数Hbは、現時点で変動表示中の図柄の変動停止回数をも含む。また、先読み演出の実行可否は、後述するように、変動開始時に決定するため、図柄変動中である場合には、当該変動中の図柄が停止した次の変動から、先読み演出が実行され得るのである。
次に、ステップ2182で、副制御基板SのCPUSCは、先読み演出を実行する回数(本例では、Ha)が、最低先読み演出回数(有効な先読み演出を実行するための最低回数であり、例えば、2回)以上であるか否かを判定する。ステップ2182でYesの場合、ステップ2184で、副制御基板SのCPUSCは、当該導出したHa及びHbが、Ha≦Hbの関係を充足している(先読み演出が現在の滞在ステージ中に終了する)か否かを判定する。ステップ2184でYesの場合、ステップ2186で、副制御基板SのCPUSCは、先読み演出実行カウンタSM26cにHaをセットし、次の処理(ステップ2142の処理)に移行する。尚、ステップ2152、ステップ2154、ステップ2160、ステップ2168、ステップ2176、ステップ2182、ステップ2184のいずれかでNoの場合にも、次の処理(ステップ2142の処理)に移行する。
このように、複数変動に亘る先読み演出が、現在の滞在ステージ中に終了しない場合には先読み演出を実行しないよう構成することで(特に、ステップ2184)、テーブルの切り替わりと先読み演出とが同時に実行されないこととなり、遊技者を混乱させてしまう事態を回避することが可能となるのである。尚、本実施形態においては、先読み演出抽選を実行した後、滞在ステージを跨ぐかの判断に応じて先読み演出の実行可否判断を行っているが、これには限定されず、先読み演出に係る処理の順序は適宜変更してもよく、例えば滞在ステージを跨ぐことが判定された後に先読み演出抽選を実行するよう構成してもよい(即ち、滞在ステージを跨ぐことが予定されている場合には、そもそも先読み演出抽選自体を実行しない構成をも含むとの意)。
尚、本例における先読み演出はトリガ保留に係る変動でも発生する演出、つまり、複数変動に亘る先読み演出における当該複数変動には当該トリガ保留に係る変動を含んでもよい。例えば、同一の態様の演出もしくは同系統の演出が、トリガ保留に係る変動より以前の変動から当該トリガ保留に係る変動まで発生する演出でもよい。
尚、本例はあくまで一例であり、これには限定されず、例えば、複数変動に亘る先読み演出の終了が現在の滞在ステージ終了(又は切り替わり)後となる場合にも先読み演出を実行可能とし、複数変動に亘る先読み演出が滞在ステージ終了(又は切り替わり)を跨いだ場合には、当該先読み演出に係るいずれかの変動において大当りとなる期待度が、滞在ステージ終了(又は切り替わり)を跨がない先読み演出を実行している場合よりも相対的に高いよう構成してもよい。そのように構成した場合には、滞在ステージ(及び演出)の終了(又は切り替わり)を跨いで先読み演出が発生するか否か、という点に遊技者の注目を集めることが可能となり、遊技の興趣性を高めることができることとなる。
また、複数変動に亘る先読み演出が、現在の滞在ステージの終了(又は切り替わり)後となる場合にも先読み演出を実行可能とした場合、当該先読み演出は、現在の滞在ステージが終了する最終変動までで終了(中断)するよう構成してもよい。また、先読み演出を中断した場合、当該中断した先読み演出とは異なる先読み演出(例えば、切り替わった後の滞在ステージでの演出に即した先読み演出又はその他の演出)を代わりに実行し得るよう構成してもよい。
また、或る滞在ステージにおいて、以後の変動において高期待度演出もしくは変動時間が長い変動態様が選択される旨を報知する先読み演出が発生し、且つ当該或る滞在ステージで当該高期待度演出もしくは変動時間が長い変動態様が選択されなかった場合には、次の滞在ステージにて当該高期待度演出もしくは変動時間が長い変動態様が選択されるよう構成してもよい。また、そのように構成した場合には、次の滞在ステージにおける先読み演出は当該次の滞在ステージに即した演出にすることが望ましい。
次に、図21は、図17におけるステップ2200のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2202で、副制御基板SのCPUSCは、図柄内容決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2202でYesの場合、ステップ2204で、副制御基板SのCPUSCは、図柄内容決定許可フラグをオフにする。次に、ステップ2206で、副制御基板SのCPUSCは、装飾図柄の停止図柄{例えば、主遊技図柄に係る停止図柄が大当り図柄である場合には、「7・7・7」等のゾロ目、ハズレ図柄である場合には、「1・3・5」等のバラケ目}及び変動態様を決定し副制御基板SのRAM領域に一時記憶する。
次に、ステップ2250で、副制御基板SのCPUSCは、後述する演出内容決定処理を実行する。次に、ステップ2208で、副制御基板SのCPUSCは、図柄内容決定フラグをオンにし、次の処理(ステップ2300の処理)に移行する。尚、ステップ2202でNoの場合にも、次の処理(ステップ2300の処理)に移行する。
次に、図22は、図21におけるステップ2250のサブルーチンに係る、演出内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2252で、副制御基板SのCPUSCは、特定遊技実行中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2252でYesの場合、ステップ2254で、副制御基板SのCPUSCは、最長開放時保留用演出許可フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2254でYesの場合、ステップ2256で、副制御基板SのCPUSCは、主遊技図柄の変動態様に基づき、演出内容決定テーブルSM25ta{特に、通常時用テーブル(最長開放時保留用演出許可フラグオフ}}を参照して演出内容を決定し、次の処理(ステップ2208の処理)に移行する。
他方、ステップ2254でNoの場合、ステップ2258で、副制御基板SのCPUSCは、最長開放時保留用演出許可フラグをオフにする。次に、ステップ2260で、副制御基板SのCPUSCは、最長開放時保留用演出実行フラグをオンにする。次に、ステップ2262で、副制御基板SのCPUSCは、主遊技図柄の変動態様に基づき、演出内容決定テーブルSM25ta{特に、通常時用テーブル(最長開放時保留用演出許可フラグオン}}を参照して演出内容を決定し、次の処理(ステップ2208の処理)に移行する。
ここで、図23は、演出内容決定テーブルSM25taの一例である。特に、通常時演出内容決定テーブルは、非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態時において演出を決定する際に参照されるテーブルであり、図示されるように、主遊技図柄の変動態様に基づき、複数の演出内容候補の中から一の演出内容が決定されるよう構成されている。また、最長開放時保留用演出許可フラグがオンである場合には、「長演出ステージ」滞在中における演出と同様の演出が決定されるよう構成されている(最長開放時保留用演出許可フラグが「オフ」である場合は、「長演出ステージ」滞在中における演出が非時間短縮遊技中に発生することはないため、最長開放時に発生した保留に係る変動である旨を遊技者が容易に認識できる)。尚、本例はあくまで一例であり、演出内容、変動態様、テーブルの構成等、これには限定されず、例えば、主遊技図柄の変動態様(及び当否抽選結果)と乱数とを参照して演出内容を決定するよう構成してもよい(主遊技側の変動態様が同一である場合に、異なる演出を実行し得るよう構成してもよい)。
フローチャートの説明に戻ると、他方、ステップ2252でNoの場合、即ち、現在の遊技状態が確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態である場合、ステップ2264で、副制御基板SのCPUSCは、当該カウンタ値が0より大きい(先読み演出を実行する状況)か否かを判定する。ステップ2264でYesの場合、ステップ2266で、副制御基板SのCPUSCは、先読み演出実行カウンタSM26cの値を1減算(デクリメント)する。次に、ステップ2268で、副制御基板SのCPUSCは、現在セットされている滞在ステージが「長演出ステージ」であるか否かを判定する。ステップ2268でYesの場合、ステップ2270で、副制御基板SのCPUSCは、「長演出ステージ」専用の先読み演出(例えば、変動開始時に「あと○○回で…!」と先読み演出実行カウンタSM26cの値をカウントダウンする演出)を表示するコマンドをセットし、ステップ2274に移行する。
他方、ステップ2268でNoの場合、換言すれば、「固定演出ステージ」で先読み演出を実行する場合、ステップ2272で、副制御基板SのCPUSCは、「固定演出ステージ」の変動時における当否煽り段階での演出内容を、当該ステージ専用の先読み演出(例えば、大当り期待度に基づき、背景表示色が変化する演出、等)に決定し、ステップ2274に移行する。尚、ステップ2264でNoの場合にも、ステップ2274に移行する。
次に、ステップ2274で、副制御基板SのCPUSCは、主遊技図柄の変動態様及び現在セットされている滞在ステージに基づき、演出内容決定テーブルSM25ta(特に、特定遊技時用のテーブル)を参照して演出内容を決定し、次の処理(ステップ2208の処理)に移行する。
ここで、図23の特定遊技時演出内容決定テーブルは、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態(本例では、80回のST)時において演出を決定する際に参照されるテーブルであり、図示されるように、セットされている滞在ステージ(ST中の変動回数)によって演出内容が切り替わるよう構成されている(主遊技図柄の変動態様・変動時間が切り替わることに対応して、演出内容も切り替わるよう構成されている)。演出内容の一例を挙げて説明すると、「固定演出ステージ」に選択される演出である固定時間演出は、同図下段のイメージ図に図示されるように、まず、装飾図柄の変動が開始し、図柄変動に係る画像が1秒間表示された時点で、当否煽り段階における演出を1秒間表示する。ここで、当否煽り段階における演出は、先読み演出非実行時であれば、サブ入力ボタンSBの操作を促す画像であり、当該演出表示後、サブ入力ボタンSBの操作があるか、又は更に1秒が経過することによって、当否報知段階の演出表示に移行する。他方、先読み演出実行時であれば、当否煽り段階における演出は、ステップ2268の処理にて決定した、背景画像の表示色が変化する演出(即ち、サブ入力ボタンSBの操作を促す演出は発生しない)であり、当該演出表示後、更に1秒が経過することによって、当否報知段階の演出表示に移行する。次に、当否報知段階では、遊技者に対して、当該変動が当りであるか、ハズレであるかを報知する演出を実行する。尚、先読み演出が継続する場合には、先読み演出の実行状態(本例では、背景表示色)を先読み演出の終了まで引き継ぐよう構成してもよい。定時間が経過した)ことを契機として、当該変動の当否結果を報知する画像を表示する。尚、本例はあくまで一例であり、演出内容、変動態様、テーブルの構成等、これには限定されず、例えば、主遊技図柄の変動態様(及び当否抽選結果)と乱数とを参照して演出内容を決定するよう構成してもよい(主遊技側の変動態様が同一である場合に、異なる演出を実行し得るよう構成してもよい)。また、本例では特に図示していないが、第1主遊技側の保留消化時にも、特定遊技中のいずれかの滞在ステージにおける専用演出(例えば、スーパーバトルリーチ・スペシャルバトルリーチ等)が実行され得るよう構成してもよい。また、サブ入力ボタンSBの操作を促す演出は、その演出実行尺が担保困難となる状況下(例えば、本例における「短演出ステージ」滞在時)においては、実行しないよう構成しておくことが好適である。
次に、図24は、図17におけるステップ2300のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2302で、副制御基板SのCPUSCは、図柄内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2302でYesの場合、ステップ2304で、副制御基板SのCPUSCは、図柄内容決定フラグをオフにする。次に、ステップ2306で、副制御基板SのCPUSCは、図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ2309で、副制御基板SのCPUSCは、装図変動時間管理タイマSM21tをスタートし、ステップ2310に移行する。尚、ステップ2302でNoの場合にも、ステップ2310に移行する。
次に、ステップ2310で、副制御基板SのCPUSCは、図柄変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2310でYesの場合、ステップ2311で、副制御基板SのCPUSCは、装図変動時間管理タイマSM21tのタイマ値を確認する。次に、ステップ2312で、副制御基板SのCPUSCは、装飾図柄の変動開始タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2312でYesの場合、ステップ2314で、副制御基板SのCPUSCは、装飾図柄の変動表示コマンドをセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2330に移行する。
他方、ステップ2312でNoの場合、ステップ2316で、副制御基板SのCPUSCは、装飾図柄の停止表示タイミング(仮停止表示タイミング)に到達したか否かを判定する。ステップ2316でYesの場合、ステップ2318で、副制御基板SのCPUSCは、装飾図柄の停止表示コマンド(仮停止表示コマンド)をセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2330に移行する。
他方、ステップ2316でNoの場合、ステップ2320で、副制御基板SのCPUSCは、副制御基板SのRAM領域に一時記憶された変動態様に基づき、予告画像やリーチ画像の表示タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2320でYesの場合、ステップ2322で、副制御基板SのCPUSCは、当該予告画像やリーチ画像に係る画像表示コマンドをセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2330に移行する。尚、ステップ2320でNoの場合にも、ステップ2330に移行する。
次に、ステップ2330で、副制御基板SのCPUSCは、主遊技図柄が停止表示されたか否かを判定する。ステップ2330でYesの場合、ステップ2331で、副制御基板SのCPUSCは、装飾図柄の停止表示コマンド(確定表示コマンド)をセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)する。次に、ステップ2332で、副制御基板SのCPUSCは、装図変動時間管理タイマSM21tを停止すると共にリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ2334で、副制御基板SのCPUSCは、図柄変動中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2400の処理)に移行する。尚、ステップ2310又はステップ2330でNoの場合にも、次の処理(ステップ2400の処理)に移行する。
次に、図25は、図17におけるステップ2400のサブルーチンに係る、特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2402で、副制御基板SのCPUSCは、特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2402でYesの場合、ステップ2404で、副制御基板SのCPUSCは、メイン側から特別遊技開始表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2404でYesの場合、ステップ2406で、副制御基板SのCPUSCは、当該大当りが初当り(非確率変動・非時間短縮遊技状態中における大当り)でないか否かを判定する。ステップ2406でYesの場合、ステップ2410に移行する。他方、ステップ2406でNoの場合(初当りである場合)、ステップ2408で、副制御基板SのCPUSCは、最長開放時保留用演出実行フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2408でYesの場合、換言すれば、N=初当りとした場合、ステップ2409で、副制御基板SのCPUSCは、最長開放時保留用演出実行フラグをオフにし、ステップ2410に移行する。
次に、ステップ2410で、副制御基板SのCPUSCは、連荘回数カウンタSM23c2の値に1加算(インクリメント)し、ステップ2412に移行する。尚、ステップ2408でNoの場合にも、ステップ2412に移行する。
次に、ステップ2412及びステップ2414で、副制御基板SのCPUSCは、特別遊技中フラグをオンにすると共に、演出表示装置SG上で大当り開始表示を行い(大当りの種類に基づき適宜表示を行う)、ステップ2416に移行する。尚、ステップ2402でNoの場合にも、ステップ2416に移行する。
次に、ステップ2416で、副制御基板SのCPUSCは、メイン側から逐次送信されている遊技情報に基づき、演出表示装置SG上にてラウンド数と入賞個数を逐次表示する(遊技性や大当りの種類等に基づき、必要に応じて適宜実行すればよい)。次に、ステップ2418で、副制御基板SのCPUSCは、当該カウンタ値が所定値(例えば、10)以上であるか否かを判定する。ステップ2418でYesの場合、ステップ2420で、副制御基板SのCPUSCは、当該実行中の大当りが最大ラウンド大当り(例えば、16R大当りであり、7A・7B図柄に係る大当り)であるか否かを判定する。ステップ2420でYesの場合、ステップ2422で、副制御基板SのCPUSCは、エンディング演出{所定条件(例えば、特定遊技中における、連荘回数、連荘時における総獲得出玉数、複数種類の特定演出がすべて発生、等の一又は複数の組み合わせとなる条件)を満たした場合にのみ表示される特別遊技中又は特定遊技中の演出}の表示に係るコマンドをセットし、ステップ2426に移行する。他方、ステップ2418、ステップ2420のいずれかでNoの場合、ステップ2424で、副制御基板SのCPUSCは、大当り進行中表示に係るコマンドをセットし、ステップ2426に移行する。
このように構成することで、大当りの連荘回数(初当りはカウントしない)に基づいて、大当り実行中に表示する演出を特殊な演出にすることが可能であると共に、第2主遊技始動口電動役物B11dの最長開放中における入球によって発生した保留で大当りとなった場合には、当該大当りが初当りであっても、連荘回数としてカウントするため、第2主遊技始動口電動役物B11dの最長開放中に発生した保留に係る変動時に、遊技者の興味を惹きつけることができるのである。尚、本例はあくまで一例であり、これには限定されず、例えば、エンディング演出の発生条件として複数の条件が存在する場合、当該複数の条件の内少なくとも一の条件(例えば、特定演出で大当り、等)を満たしたものとみなすよう構成してもよい。
次に、ステップ2426で、副制御基板SのCPUSCは、メイン側から特別遊技終了表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2426でYesの場合、ステップ2428で、副制御基板SのCPUSCは、演出表示装置SG上で、大当り終了表示を行う(大当りの種類に基づき適宜表示を行う)。次に、ステップ2430で、副制御基板SのCPUSCは、特別遊技中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。尚、ステップ2404又はステップ2426でNoの場合にも、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。
(作用)
次に、図26を参照しながら、本実施形態における作用について説明する。はじめに、同図は、特別遊技の終了後から、特定遊技中の先読み演出について示した作用図である。尚、本例においては大当りに当選せずに特定遊技が終了した場合を例示している。
まず、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態である状況下、第1主遊技側の保留球が消化され、第2主遊技側の保留球が4個になった後、図中1のタイミングにおいて、第2主遊技図柄の変動が開始することとなる。次に、図中2のタイミングにおいて、特別遊技後に主遊技図柄が30回変動したことを契機として、短演出ステージが終了し、長演出ステージに移行することとなる。
次に、図中3のタイミングにおいて、先読み演出の実行契機となり得るトリガ保留が発生したことにより先読み演出実行可否の判断が行われる。本タイミングにおいては、トリガ保留消化までの変動停止回数Haが3回であり、長演出ステージが終了するまでの変動停止回数Hbが40回であり(Ha≦Hb)であるため、先読み演出が実行されることとなる。次に、図中4のタイミングにおいて、先読み演出の実行が決定してから最初の第2主遊技図柄の変動が開始したため、当該変動から先読み演出が実行される。
次に、図中5のタイミングにおいて、トリガ保留の消化に係る第2主遊技図柄の変動が開始される。当該トリガ保留に係る変動はハズレであり、また、長演出ステージにおけるトリガ保留に係る変動は10秒以上の変動時間であるため、60秒の変動時間となっている。次に、図中6のタイミングにおいて、トリガ保留に係る主遊技図柄の変動が終了したことを契機として、先読み演出が終了することとなる。
次に、図中7のタイミングにおいて、先読み演出の実行契機となり得るトリガ保留が発生したことにより先読み演出実行可否の判断が行われる。本タイミングにおいては、トリガ保留消化までの変動停止回数Haが3回であり、長演出ステージが終了するまでの変動停止回数Hbが1回であり(Ha>Hb)であるため、先読み演出が実行されないこととなる。次に、図中8のタイミングにおいて、特別遊技後に主遊技図柄が70回変動したことを契機として、長演出ステージが終了し、固定演出ステージに移行することとなる。
次に、図中9のタイミングにおいて、先読み演出の実行契機となり得るトリガ保留が発生したことにより先読み演出実行可否の判断が行われる。本タイミングにおいては、トリガ保留消化までの変動停止回数Haが2回であり、固定演出ステージが終了するまでの変動停止回数Hbが10回であり(Ha≦Hb)であるため、先読み演出が実行されることとなる。次に、図中10のタイミングにおいて、先読み演出の実行が決定してから最初の第2主遊技図柄の変動が開始したため、当該変動から先読み演出が実行される。次に、図中11のタイミングにおいて、トリガ保留に係る主遊技図柄の変動が終了したことに契機として、先読み演出が終了することとなる。尚、当該先読み演出は固定演出ステージにおける先読み演出であるため、トリガ保留に係る変動時間も5秒となっている。次に、図中12のタイミングにおいて、特別遊技後に主遊技図柄が80回変動したことを契機として、固定演出ステージが終了し、特定遊技も終了することとなる。
次に、図27を参照しながら、本実施形態における作用について説明する。はじめに、同図は、特別遊技の終了後から、特定遊技中の主遊技図柄の変動態様について示した作用図である。尚、本例においては大当りに当選せずに長演出ステージが終了した場合を例示している。
まず、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態である状況下、図中1のタイミングにおいて、特定遊技における1変動目となる第1主遊技図柄の変動が開始される。同図下段に示されるようにハズレ時においては第1主遊技側の限定頻度テーブル1と第2主遊技側の限定頻度テーブル1とは同一のテーブル内容となっており、保留数にも依存しない。この場合(限定頻度テーブル1において点線で囲まれたテーブル内容)をXとする。本タイミングの変動の際参照するテーブル内容はXである。また、当該変動によって第1主遊技側の保留球は2個から1個になる。
次に、図中2のタイミングにおいて、特定遊技における2変動目となる第1主遊技図柄の変動が開始される。本タイミングの変動の際参照するテーブル内容はXである。また、当該変動によって第1主遊技側の保留球は1個から0個になる。本タイミングに係る第1主遊技図柄の変動開始時には第1主遊技側の保留は1個であり、図中1のタイミングに係る第1主遊技図柄の変動開始時には第1主遊技側の保留は1個であるが、保留数に拘らず参照するテーブル内容はXとなっている。
次に、図中3のタイミングにおいて、特定遊技における3変動目となる第2主遊技図柄の変動が開始される。本タイミングの変動の際参照するテーブル内容はXである。また、当該変動によって第2主遊技側の保留球は1個から0個になる。次に、図中4のタイミングにおいて、特定遊技における5変動目となる第2主遊技図柄の変動が開始される。本タイミングの変動の際参照するテーブル内容はXである。また、当該変動によって第2主遊技側の保留球は3個から2個になる。本タイミングに係る第2主遊技図柄の変動開始時には第2主遊技側の保留は3個であり、図中3のタイミングに係る第2主遊技図柄の変動開始時には第2主遊技側の保留は1個であるが、保留数に拘らず参照するテーブル内容はXとなっている。
このように、本例においては、短演出ステージ時には第1主遊技側の変動であるか第2主遊技側の変動であるかに拘らず、また、保留数にも拘らず、変動態様決定時に参照するテーブルの内容は同一となっている。
次に、図中5のタイミングにおいて、特定遊技における30変動目となる主遊技図柄の変動が終了したため短演出ステージが終了し、長演出ステージに切り替わることとなる。次に、図中6のタイミングにおいて、特定遊技における31変動目となる第2主遊技図柄の変動が開始される。本タイミングの変動の際参照するテーブル内容はZである。また、当該変動によって第2主遊技側の保留球は2個から1個になる。次に、図中7のタイミングにおいて、特定遊技における32変動目となる第2主遊技図柄の変動が開始される。本タイミングの変動の際参照するテーブル内容はYである。また、当該変動によって第2主遊技側の保留球は1個から0個になる。本タイミングに係る第2主遊技図柄の変動開始時には第2主遊技側の保留は1個であり、図中6のタイミングに係る第2主遊技図柄の変動開始時には第2主遊技側の保留は2個であるため、保留数の相違によって参照するテーブル内容が異なっている(YとZ)。
次に、図中8のタイミングにおいて、特定遊技における33変動目となる第1主遊技図柄の変動が開始される。本タイミングの変動の際参照するテーブル内容はZである。また、当該変動によって第2主遊技側の保留球は2個から1個になる。次に、図中9のタイミングにおいて、特定遊技における34変動目となる第1主遊技図柄の変動が開始される。本タイミングの変動の際参照するテーブル内容はYである。また、当該変動によって第1主遊技側の保留球は1個から0個になる。本タイミングに係る第1主遊技図柄の変動開始時には第1主遊技側の保留は1個であり、図中8のタイミングに係る第1主遊技図柄の変動開始時には第1主遊技側の保留は2個であるため、保留数の相違によって参照するテーブル内容が異なっている(YとZ)。
このように、本例においては、長演出ステージ時には第1主遊技側の変動であるか第2主遊技側の変動であるかに拘らず、変動態様決定時に参照するテーブルの内容は同一となっているが、保留数が相違する場合には変動態様決定時に参照するテーブルの内容が異なり得るよう構成されている。
尚、特定遊技中の主遊技図柄の変動態様決定の際のテーブル内容はこれには限定されない、図28を参照しながらその一例の作用を示す。はじめに、同図は、特別遊技の終了後から、特定遊技中の主遊技図柄の変動態様について示した作用図である。尚、本例においては大当りに当選せずに長演出ステージが終了した場合を例示している。
はじめに、図中1のタイミングにおいて、特定遊技における2変動目となる第2主遊技図柄の変動が開始される。また、同図下段に示されるように、第2主遊技図柄の変動態様はハズレ時においては第1主遊技側の保留の有無によって異なるテーブル内容となっている。第1主遊技側の保留が存在する場合をX’とする。第1主遊技側の保留が存在しない場合をY’とする。本タイミングの変動の際参照するテーブル内容は第1主遊技側の保留が存在するためX’である。また、当該変動によって第2主遊技側の保留球は2個から1個になる。次に、図中2のタイミングにおいて、特定遊技における4変動目となる第1主遊技図柄の変動が開始される。当該変動によって第1主遊技側の保留球は1個から0個になる。次に、図中3のタイミングにおいて、特定遊技における5変動目となる第2主遊技図柄の変動が開始される。本タイミングの変動の際参照するテーブル内容は第1主遊技側の保留が存在しないためY’である。また、当該変動によって第2主遊技側の保留球は2個から1個になる。
このように、本例においては、短演出ステージ時には第2主遊技側の変動態様決定時に参照するテーブルの内容は第1主遊技側の保留の有無によって異なるよう構成されている。
次に、図中4のタイミングにおいて、特定遊技における30変動目となる主遊技図柄の変動が終了したため短演出ステージが終了し、長演出ステージに切り替わることとなる。次に、図中5のタイミングにおいて、特定遊技における32変動目となる第2主遊技図柄の変動が開始され、また、図中6のタイミングにおいて、特定遊技における35変動目となる第2主遊技図柄の変動が開始される。図中5のタイミングでの第2主遊技図柄の変動開始時においては、第1主遊技側の保留が1個であるのに対し、図中6のタイミングでの第2主遊技図柄の変動開始時においては、第1主遊技側の保留が0個であるが、第2主遊技図柄の変動態様の決定の際に参照するテーブル内容は同一となっており、変動時間は共に10秒となっている。
以上のように構成することで、本実施形態に係るぱちんこ遊技機によれば、回数制限付きの確率変動遊技状態(且つ、時間短縮遊技状態)中の遊技において、主遊技図柄の変動回数が所定回数となったことを契機として、選択される変動態様(変動時間)の候補が相違することとなる(切り替わる)よう構成されている。また、変動態様の切り替わりに応じて、演出内容も切り替えることにより、特定遊技{回数制限付きの確率変動遊技状態(且つ、時間短縮遊技状態)}中の遊技の進行に合わせて演出の態様を異ならせることができ、遊技の興趣性を向上させることが可能となるのである。
(本実施形態からの変更例1)
また、本例では特に図示していないが、特別遊技の終了時に、大当りとなる保留(特に、第2主遊技側の保留)が存在する場合、特殊な演出を実行することによって、当該大当り保留に係る大当りを、斬新な方法で演出することが可能である。そこで、そのような構成を本実施形態からの変更例1とし、以下、本実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
はじめに、図29は、本実施形態からの変更例1における、図4のステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。本実施形態からの変更点は、ステップ1636(変1)〜ステップ1800(変1)であり、その目的は、終了デモを実行することである。即ち、特別遊技の最終ラウンドが終了した場合、ステップ1636(変1)で、主制御基板MのCPUMCは、終了デモ実行許可フラグをオンにし、ステップ1638(変1)に移行する。次に、ステップ1638(変1)で、主制御基板MのCPUMCは、終了デモ実行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1638(変1)でYesの場合、ステップ1800(変1)で、主制御基板MのCPUMCは、後述する終了デモ時間制御処理を実行し、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。尚、ステップ1638(変1)でNoの場合にも次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。
次に、図30は、本実施形態からの変更例1における、図29のステップ1800(変1)のサブルーチンに係る、終了デモ時間制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1802で、主制御基板MのCPUMCは、終了デモ実行中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1802でYesの場合、ステップ1804で、主制御基板MのCPUMCは、停止図柄は長デモ時間大当り図柄(本例では、7A・7B)であるか否かを判定する。ステップ1804でYesの場合、ステップ1806で、主制御基板MのCPUMCは、終了デモ時間タイマ(特別遊技の終了デモ時間を計測するためのメイン側のタイマ)に長時間(例えば、10秒)をセットしてスタートし、ステップ1810に移行する。他方、ステップ1804でNoの場合、換言すると、停止図柄が短デモ時間大当り図柄(3A・3B・5A・5B)である場合、ステップ1808で、主制御基板MのCPUMCは、終了デモ時間タイマに短時間(例えば、3秒)をセットしてスタートし、ステップ1810に移行する。次に、ステップ1810で、主制御基板MのCPUMCは、サブ側への特別遊技終了表示指示コマンド及び決定した終了デモ時間情報に係るコマンドをセット(ステップ1999制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1812で、主制御基板MのCPUMCは、終了デモ実行中フラグをオンにし、ステップ1814に移行する。尚、ステップ1802でNoの場合にも、ステップ1814に移行する。
次に、ステップ1814で、主制御基板MのCPUMCは、当該タイマ値が0であるか否かを判定する。ステップ1814でYesの場合、ステップ1816で、主制御基板MのCPUMCは、終了デモ実行中フラグをオフにする。次に、ステップ1818で、主制御基板MのCPUMCは、終了デモ実行許可フラグをオフにする。次に、ステップ1820で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1650で、主制御基板MのCPUMCは、前述した特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。尚、ステップ1814でNoの場合にも、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。
次に、図31は、本実施形態からの変更例1における、図17のステップ2400のサブルーチンに係る、特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。本実施形態からの変更点は、ステップ2480(変1)〜ステップ2600(変1)であり、その目的は、終了デモ演出及び終了デモ延長演出を実行することである。即ち、特別遊技中をオフにした後、ステップ2480(変1)で、副制御基板SのCPUSCは、終了デモ時間が長時間(10秒)であるか否かを判定する。ステップ2480(変1)でYesの場合、ステップ2482(変1)で、副制御基板SのCPUSCは、デモ時間表示タイマに長時間(例えば、10秒)をセットしてスタートし、ステップ2486(変1)に移行する。他方、ステップ2480(変1)でNoの場合、ステップ2484(変1)で、副制御基板SのCPUSCは、デモ時間表示タイマに短時間(例えば、3秒)をセットしてスタートし、ステップ2486(変1)に移行する。
次に、ステップ2486(変1)で、副制御基板SのCPUSCは、終了デモ画像(例えば、遊技球の獲得数、連荘回数等を報知する画像)を表示するコマンドをセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)する。次に、ステップ2488(変1)で、副制御基板SのCPUSCは、終了デモ表示中フラグをオンにし、ステップ2490(変1)に移行する。尚、ステップ2404又はステップ2426でNoの場合にも、ステップ2490(変1)に移行する。
以上のように変更することにより、本実施形態からの変更例1においては、特別遊技終了時に、特別遊技の結果等を報知する終了デモ演出を実行可能に構成すると共に、当該デモ演出の終了後(特別遊技終了後)、主遊技図柄の変動(特定遊技)開始後の所定期間(大当り保留が存在する場合、当該大当り変動終了直前まで、大当り保留が存在しない場合、現時点で存在する保留に係る変動終了まで)、当該デモ演出と略同一の演出を表示(例えば、主遊技図柄変動中にも、特別遊技の結果などを報知する画像を継続して表示)することで、特別遊技終了時の保留内に大当りとなる保留が存在する場合には、当該大当り保留に係る図柄停止(=大当り)直前まで当該デモ演出と略同一の画像が表示されるよう構成されているため、遊技者にとっては、特別遊技の終了後、特定遊技中の変動を経ずに突然、次の大当りとなり、特別遊技が再度開始されたように認識するといった、斬新な演出となり、遊技の興趣性を向上させることが可能となる。また、大当りに当選した主遊技図柄によって終了デモ演出の実行時間を相違させることにより、遊技者には終了デモ演出と当該終了デモ演出と同様の演出を実行する主遊技図柄の変動中の演出とで区別がつかず、遊技の興趣性が高まることとなる。
次に、ステップ2490(変1)で、副制御基板SのCPUSCは、終了デモ表示中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2490(変1)でYesの場合、ステップ2492(変1)で、副制御基板SのCPUSCは、デモ時間表示タイマ(特別遊技の終了デモ時間を計測するためのサブ側のタイマ)値が0であるか否かを判定する。ステップ2492(変1)でYesの場合、ステップ2600(変1)で、副制御基板SのCPUSCは、後述する終了デモ延長演出実行処理を実行し、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。尚、ステップ2490(変1)又はステップ2492(変1)でNoの場合にも次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。
(第2実施形態)
尚、本実施形態においては、特別遊技終了後には必ず回数制限付きの確率変動遊技状態に移行すると共に、当該確率変動遊技状態である期間の演出を段階的に切り替えることによって、遊技の興趣性を向上するよう構成した。しかし、本実施形態の構成では、大当り図柄によって確率変動遊技状態に移行するか否か、という点では遊技者の期待感を煽ることができない。そこで、そのような課題を解決するための構成を、第2実施形態とし、以下、本実施形態との相違点についてのみ詳述する。
はじめに、第2実施形態に係る遊技機は、第2大入賞口C20の内部に、遊技球が入球可能な特定領域C22を有している。また、第2実施形態に係る遊技機は特別遊技実行中に特定領域C22に遊技球が入球することにより、当該特別遊技終了後に確率変動遊技所状態に移行するような構成(いわゆる、玉確機)となっている。
まず、図32は、第2実施形態における、図8のステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。はじめに、本実施形態との相違点は、ステップ1408(第2)、ステップ14012‐1(第2)及びステップ1412‐2(第2)であり、その目的は、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態である場合の変動態様を本実施形態にて示したものと異ならせることである。即ち、ステップ1410‐2で主遊技図柄の停止図柄を決定した後、ステップ1408(第2)で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技時短フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1408(第2)でYesの場合、ステップ1412‐1(第2)で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技側乱数・当否抽選結果に基づき、主遊技図柄の変動態様を決定する。他方、ステップ1408(第2)でNoの場合、ステップ1411に移行し、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1411でYesの場合、即ち、限定頻度カウンタ値が0である場合、ステップ1412‐2(第2)で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技側乱数・当否抽選結果に基づき、主遊技図柄の変動態様を決定する。他方、ステップ1411でNoの場合、ステップ1450及び1413の処理にて、本実施形態と同様の処理を実行する。
ここで、図33は、第2実施形態における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられる主遊技テーブル構成図である。本実施形態との相違点は、大当りとなる主遊技図柄の組み合わせが異なる点と、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態時に参照するテーブルを設けた点である。尚、大当りとなる主遊技図柄のうち、特定領域に遊技球が入球容易となる特別遊技が実行されることとなる主遊技図柄は「5A・7A・3B・5B・7B」であり、特定領域に遊技球が入球困難となる特別遊技が実行されることとなる主遊技図柄は「2A」となっている。
次に、図34は、第2実施形態における、図4のステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。はじめに、本実施形態との相違点は、ステップ1611(第2)及びステップ1850(第2)であり、その目的は、振分遊技(特定領域を有する第2大入賞口C20を開放する単位遊技)を実行し得るよう構成することである。即ち、ステップ1608でサブ側への特別遊技開始表示指示コマンドをセットした後、又は、特別遊技実行フラグがオンであった場合、ステップ1611(第2)で、主制御基板MのCPUMCは、現在実行するラウンドが振分遊技実行ラウンド(本例では第2R、4R)であるか否かを判定する。ステップ1611(第2)でYesの場合、ステップ1850(第2)で、主制御基板MのCPUMCは、後述する振分遊技実行処理を実行し、ステップ1634に移行する。他方、ステップ1611(第2)でNoの場合には、ステップ1612に移行し、本実施形態と同様の処理を実行する。
次に、図35は、第2実施形態における、図34のステップ1850(第2)のサブルーチンに係る、振分遊技実行処理のフローチャートである。まず、ステップ1852で、主制御基板MのCPUMCは、振分遊技実行中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1852でYesの場合、ステップ1866に移行する。他方、ステップ1852でNoの場合、ステップ1854で、主制御基板MのCPUMCは、停止している主遊技図柄は長開放図柄(振分遊技実行ラウンドにおいて第2大入賞口C20が相対的に長時間開放する大当り図柄であり、本例では、3B・5A・5B・7A・7B)であるか否かを判定する。ステップ1854でYesの場合、ステップ1856で、主制御基板MのCPUMCは、特定領域C22を有する第2大入賞口C20の開放パターンとして、長開放パタ‐ン(例えば、15秒間の開放であって、特定領域C22への入球が確定的、又は、入球容易となるよう設計された開放パターン)をセットし、ステップ1860に移行する。ステップ1854でNoの場合、換言すると、停止図柄が2Aの場合、ステップ1858で、主制御基板MのCPUMCは、特定領域C22を有する第2大入賞口C20の開放パタ‐ンとして、短開放パタ‐ン(例えば、0.1秒間の開放であって、特定領域C22への非入球が確定的、又は、入球困難となるよう設計された開放パターン)をセットし、ステップ1860に移行する。尚、第2実施形態においては、第1主遊技側の長開放図柄は「5A・7A」となっており、大当り時に選択される割合は「524/1024」となっており、第2主遊技側の長開放図柄は「3B・5B・7B」となっており、大当り時に選択される割合は「1024/1024」となっているため、第1主遊技側の大当りよりも第2主遊技側の大当りの方が振分遊技実行ラウンドにおいて第2大入賞口C20が長開放となる割合が高い、即ち、大当り時に特定領域C22に遊技球が入球し易いよう構成されている。
次に、ステップ1860で、主制御基板MのCPUMCは、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値をクリアする。次に、ステップ1862で、主制御基板MのCPUMCは、振分遊技継続フラグをオンにする。次に、ステップ1864で、主制御基板MのCPUMCは、セットされた開放パターンにて第2大入賞口C20を開放し、ステップ1866に移行する。
次に、ステップ1866で、主制御基板MのCPUMCは、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値を確認し、第2大入賞口C20に遊技球が所定個数(10個)入賞したか否かを判定する。ステップ1866でYesの場合、ステップ1870に移行する。他方、ステップ1866でNoの場合には、ステップ1868で、主制御基板MのCPUMCは、第2大入賞口C20の開放期間(セットされた開放パターン)が終了したか否かを判定する。ステップ1868でYesの場合、ステップ1870に移行する。次に、ステップ1870で、主制御基板MのCPUMCは、第2大入賞口C20を閉鎖する。次に、ステップ1872で、主制御基板MのCPUMCは、振分遊技実行中フラグをオフにする。次に、ステップ1874で、主制御基板MのCPUMCは、当該振分遊技の実行ラウンドにおいて特定領域C22への遊技球の入球があったか否かを判定する。ステップ1874でYesの場合、ステップ1876で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技確変移行予約フラグをオンにし、ステップ1878に移行する。尚、ステップ1874でNoの場合も、ステップ1878に移行する。次に、ステップ1878で、主制御基板MのCPUMCは、ラウンド数カウンタに1を加算し(振分遊技の実行ラウンドを終了し)、次の処理(ステップ1634の処理)に移行する。尚、ステップ1868でNoの場合にも、次の処理(ステップ1634の処理)に移行する。
次に、図36は、第2実施形態における、図34のステップ1650のサブルーチンに係る特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。はじめに、本実施形態との相違点は、ステップ1680(第2)、ステップ1682(第2)、ステップ1684(第2)及びステップ1686(第2)についてであり、その目的は、第2実施形態にて実行する振分遊技において、特定領域C22への入球があったか否かによって、確率変動遊技状態への移行可否及び時間短縮遊技状態における変動回数の上限値を異ならせることである。即ち、本サブルーチンの実行時、ステップ1680(第2)で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技確変移行予約フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1680(第2)でYesの場合、ステップ1682(第2)で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技確変移行予約フラグをオフにする。次に、ステップ1652及びステップ1654で、主制御基板MのCPUMCは、確変回数カウンタMP51cに所定回数(本例では、80回)をセットすると共に、主遊技確変フラグをオンにする。次に、ステップ1684(第2)で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタMN52cに所定回数(本例では、80回)をセットする。次に、ステップ1656で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cに所定回数A(本例では、80回)をセットしてステップ1658に移行し、以降、ステップ1658及びステップ1660にて、本実施形態と同様の処理を実行する。
他方、ステップ1680(第2)でNoの場合、ステップ1686(第2)で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cに所定回数B(本例では、50回であるが、これには限定されない。尚、所定回数A以下の値が好適である。)をセットし、ステップ1658に移行する。
ここで、第2実施形態においては、特別遊技中における特定領域C22への入球有無に拘らず、特別遊技終了後には時間短縮遊技状態に移行するよう構成されている。また、特別遊技中に特定領域C22への遊技球の入球があった場合には当該特別遊技後にて時間短縮遊技状態となる変動回数が、確率変動遊技状態となる変動回数と同じ所定回数A(本例では80回)となり、特別遊技中に特定領域への遊技球の入球がなかった場合には当該特別遊技後にて時間短縮遊技状態となる変動回数が所定回数Aとは異なる(少ない)回数である所定回数B(本例では50回)となるように構成されている。また、時間短縮遊技状態時の主遊技図柄の変動態様は、所定回数Aの時間短縮遊技状態時においては3段階の限定頻度テーブル(限定頻度テーブル1、限定頻度テーブル2及び限定頻度テーブル3)が参照され、所定回数Bの時間短縮遊技状態時においては主遊技テーブル3‐2が参照され、また、演出内容も異なるテーブルを参照するよう構成されている。尚、当該構成は特別遊技の実行契機となった大当り図柄が同一の場合にも相違する場合にも適用される(例えば、同一の大当り図柄を契機とした特別遊技であっても、特別遊技実行中に特定領域C22に入球するか否かによって時短回数が相違する、等)。尚、本例はあくまで一例であり、これには限定されず、例えば、時間短縮遊技の変動上限回数が、大当り時の図柄に基づいて決定されるよう構成してもよい(例えば、特別遊技中に特定領域C22への入球がなされなかった場合、大当り図柄によって時間短縮遊技の変動上限回数が決定される、等)。
次に、図37は、第2実施形態における、演出内容決定テーブルの一例である。本実施形態との相違点は、同図右側下段に図示する、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態時に参照される演出内容決定テーブルを有している点である。第2実施形態では、特別遊技中に特定領域C22に遊技球が入球しなかった場合、特別遊技後の遊技状態は確率変動遊技状態とならず、非確率変動・時間短縮遊技状態(50変動)となる。そうなった場合、当該テーブルを参照し、演出内容を決定することとなる。尚、本例はあくまで一例であり、変動回数、演出内容、変動態様、テーブルの構成等、これには限定されない。
以上のように、第2実施形態に係る、特別遊技中の特定領域への遊技球の入球有無によって、当該特別遊技実行後に確率変動遊技状態へと移行するか否かを決定する(特定領域に入球ありで確率変動遊技状態に移行し、入球なしで確率変動遊技状態に移行しない)遊技機(いわゆる、玉確タイプの遊技機)において、確率変動遊技状態とならなかった場合の非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態中の変動態様(及び演出)を確率変動遊技状態中の変動態様(及び演出)と異ならせることで、遊技者の利益態様に応じた、適切な演出を実行することができるのである。尚、本例では特に図示していないが、振分遊技を実行する際には、専用の演出(第2大入賞口C20が長開放となるか否かを煽る演出、特定領域C22への入球がなされるか否かを煽る演出、特定領域C22への入球がなされた旨を報知する演出、等)が実行されるよう構成してもよい{実行態様には特に限定されないが、例えば、特定領域C22への入球がなされた旨を報知する演出である場合には、当該入球がなされたタイミング(直後であることが望ましい)にて、演出表示装置SGや演出表示装置SGの前面に設けられた演出装置(例えば、いわゆる演出用の可動体役物や導光板等)にて、当該報知を実行するよう構成することを例示することができる(例えば、演出表示装置SG上に「V」と描かれた画像を表示する、或いは、演出用の可動体役物を初期位置から演出可能な位置へ変位させる、或いは、導光板に光を照射することで導光板上に像を浮かび上がらせる、等)}。
また、第2実施形態においては、第2大入賞口C20が開状態となる単位遊技(ラウンド)における開放態様が、複数存在する(例えば、2種類)。具体的には、特に図示していないが、第一の時間(好適には、遊技球の1発射間隔未満又は以下)開放し得る第一単位遊技と、前記第一の時間開放した後、所定時間の閉鎖を経て、前記第一の時間よりも長い第二の時間再び開放(又は開閉)し得る第二単位遊技と、を有する。このように、第一の単位遊技及び第二の単位遊技を実行可能と構成することにより、確率変動移行への期待度が低い第一の時間の開放動作が終了した後であっても、確率変動移行への期待度が高い第二の時間の開放動作が実行される可能性を持たせることができる。その結果、特別遊技中における遊技の興趣性を高めることが可能となる。尚、前記第二の時間は、特定領域への入球を担保すべく、遊技球の1発射間隔以上又は超であることが好適であり、(当該ラウンドの上限入賞個数の半分)×(遊技球の1発射間隔)以上又は超であることがより好適であり、(当該ラウンドの上限入賞個数)×(遊技球の1発射間隔)以上又は超であることが特に好適である。
以上のように、第2実施形態に係る、特別遊技中の特定領域への遊技球の入球有無によって、当該特別遊技実行後に確率変動遊技状態へと移行するか否かを決定する(特定領域に入球ありで確率変動遊技状態に移行し、入球なしで確率変動遊技状態に移行しない)遊技機(いわゆる、玉確タイプの遊技機)において、確率変動遊技状態とならなかった場合の非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態中の変動態様(及び演出)を確率変動遊技状態中の変動態様(及び演出)と異ならせることで、遊技者の利益態様に応じた、適切な演出を実行することができるのである。尚、本例では特に図示していないが、振分遊技を実行する際には、専用の演出(第2大入賞口C20が長開放となるか否かを煽る演出、特定領域C22への入球がなされるか否かを煽る演出、特定領域C22への入球がなされた旨を報知する演出、等)が実行されるよう構成してもよい{実行態様には特に限定されないが、例えば、特定領域C22への入球がなされた旨を報知する演出である場合には、当該入球がなされたタイミング(直後であることが望ましい)にて、演出表示装置SGや演出表示装置SGの前面に設けられた演出装置(例えば、いわゆる演出用の可動体役物や導光板等)にて、当該報知を実行するよう構成することを例示することができる(例えば、演出表示装置SG上に「V」と描かれた画像を表示する、或いは、演出用の可動体役物を初期位置から演出可能な位置へ変位させる、或いは、導光板に光を照射することで導光板上に像を浮かび上がらせる、等)}。
また、第2実施形態においては、第2大入賞口C20が開状態となる単位遊技(ラウンド)における開放態様が、複数存在する(例えば、2種類)。具体的には、特に図示していないが、第一の時間(好適には、遊技球の1発射間隔未満又は以下)開放し得る第一単位遊技と、前記第一の時間開放した後、所定時間の閉鎖を経て、前記第一の時間よりも長い第二の時間再び開放(又は開閉)し得る第二単位遊技と、を有する。このように、第一の単位遊技及び第二の単位遊技を実行可能と構成することにより、確率変動移行への期待度が低い第一の時間の開放動作が終了した後であっても、確率変動移行への期待度が高い第二の時間の開放動作が実行される可能性を持たせることができる。その結果、特別遊技中における遊技の興趣性を高めることが可能となる。尚、前記第二の時間は、特定領域への入球を担保すべく、遊技球の1発射間隔以上又は超であることが好適であり、(当該ラウンドの上限入賞個数の半分)×(遊技球の1発射間隔)以上又は超であることがより好適であり、(当該ラウンドの上限入賞個数)×(遊技球の1発射間隔)以上又は超であることが特に好適である。
尚、第2実施形態のような特別遊技の実行中に特定領域C22に入球することにより、特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行し得る遊技機(いわゆる、玉確機)においては、(1)大入賞口を1つのみ設けて、当該1つの大入賞口にて通常ラウンド(特定領域C22への入球が無効となるラウンド)と振分遊技実行ラウンド(特定領域C22への入球が有効となるラウンド)とを実行する、(2)大入賞口Aと、特定領域C22を有する大入賞口Bとを設けて、大入賞口Aにて通常ラウンドを実行し、大入賞口Bにて振分遊技実行ラウンドを実行する、(3)大入賞口Aと、特定領域C22を有する大入賞口Bと上下に重なるような配置(大入賞口Bが上となっている)にて設け、大入賞口Aにて通常ラウンドを実行し、大入賞口Bにて振分遊技実行ラウンドを実行し、振分遊技実行ラウンドの実行中のみ特定領域C22がへの入球が有効となり得る、(4)大入賞口Aと、特定領域C22を有する大入賞口Bと上下に重なるような配置(大入賞口Bが上となっている)にて設け、大入賞口Aにて通常ラウンドを実行し、大入賞口Bにて振分遊技実行ラウンドを実行し、振分遊技実行ラウンドの実行中のみ特定領域C22に遊技球が入球し得る(遮蔽部材が設けられており、当該遮蔽部材が開放状態であると特定領域C22への入球が容易となり、当該遮蔽部材が閉鎖状態であると特定領域C22への入球が困難となる)、のように構成してもよい。
(第2実施形態からの変更例1)
尚、第2実施形態においては、特別遊技実行中に特定領域C22に入球することによって当該特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行する遊技機の構成を例示したが、このような構成は第2実施形態に構成には限定されない。そこで、第2実施形態とは異なる特定領域C22を有する構成を第2実施形態からの変更例1とし、以下、第2実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
はじめに、図38は、第2実施形態からの変更例1における、主制御基板MのCPUMCが行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。本実施形態との相違点は、入賞口に対応する賞球数を図示したことであり、即ち、第1主遊技始動口A10の賞球数は3球であり、第2主遊技始動口B10の賞球数は1球であり、第1大入賞口C10の賞球数は15球であり、第2大入賞口C20の賞球数は13球であり、一般入賞口の賞球数は10球である。このように、第2実施形態からの変更例1においては、第1大入賞口C10の賞球数よりも、第2大入賞口C20の賞球数の方が少なくなっている。
次に、図39は、第2実施形態からの変更例1における、図9のステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。はじめに、第2実施形態からの変更点は、ステップ1450(第2変1)、ステップ1431‐1(第2変1)及びステップ1431‐2(第2変1)であり、即ち、ステップ1411で限定頻度カウンタ値が0ではない場合、ステップ1450(第2変1)で、主制御基板MのCPUMCは、後述する限定頻度変動態様決定処理を実行し、ステップ1413に移行する。
また、ステップ1440で、条件装置作動フラグをオンにした後、ステップ1431‐1(第2変1)で、主制御基板MのCPUMCは、停止図柄が限度頻度大当り図柄(大当り終了後の時間短縮遊技状態が終了した後に限定頻度状態となる大当り図柄であり、本例では、7B)であるか否かを判定する。ステップ1431‐1(第2変1)でYesの場合、ステップ1431‐2(第2変1)で、主制御基板MのCPUMCは、限度頻度カウンタに所定回数(本例では、100回)をセットし、ステップ1500に移行する。
次に、図40は、第2実施形態からの変更例1における、図11のステップ1450(第2変1)のサブルーチンに係る、限定頻度変動態様決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1451‐1で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタ値Gが第1段階範囲内の値(100≧G>21)であるか否かを判定する。ステップ1451‐1でYesの場合、ステップ1451‐2で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技テーブル3を参照して主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に係る変動態様(変動時間)を決定し、次の処理(ステップ1413の処理)に移行する。他方、ステップ1451‐1でNoの場合、ステップ1451‐3で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタ値Gが第2段階範囲内の値(G=21)であるか否かを判定する。尚、限定頻度カウンタ値が21の場合には、時間短縮遊技状態における最終変動となっている。ステップ1451‐3でYesの場合、ステップ1451‐4で、主制御基板MのCPUMCは、現在の遊技状態が確率変動遊技状態であるか否かを判定する。ステップ1451‐4でYesの場合、ステップ1451‐5で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度テーブル1を参照して、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に係る変動態様(変動時間)を決定し、次の処理(ステップ1413の処理)に移行する。尚、ステップ1451‐4でNoの場合にはステップ1451‐2に移行し、主遊技テーブル3を参照して主遊技図柄に係る変動態様(変動時間)を決定する。このように、第2実施形態からの変更例1においては、時間短縮遊技状態の最終変動において、確率変動遊技状態である場合と非確率変動遊技状態である場合とで、変動態様を決定する際に参照するテーブルが相違する、換言すると、限度頻度大当り図柄である「7B」に係る大当りの実行中に特定領域C22に遊技球した場合と入球しなかった場合とで、当該大当り終了後の時間短縮遊技状態の最終図柄変動にて変動態様を決定する際に参照するテーブルが相違するよう構成されている。尚、ステップ1451‐3でNoの場合、ステップ1451‐6で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度テーブル2を参照して、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に係る変動態様(変動時間)を決定し、次の処理(ステップ1413の処理)に移行する。尚、第2実施形態からの変更例1においては、前述した、限度頻度大当り図柄である「7B」に係る大当りが終了した場合には、限定頻度カウンタに100回がセットされ、時短回数カウンタMP52cに80回がセットされる。このように構成しているため、限定頻度カウンタ値が第1段階範囲内でない、即ち、限定頻度カウンタ値が20以下の値である場合には、非時間短縮遊技状態且つ限定頻度カウンタ値が0より大きい状況となる。このような状態の場合に限定頻度テーブルを参照して主遊技図柄の変動態様を決定するよう構成することにより、限度頻度大当り図柄である「7B」に係る大当りが終了した場合には、「図柄変動80回分の時間短縮遊技状態→図柄変動20回分の限定頻度状態(非時間短縮遊技状態)」のように遷移していくこととなる。尚、このような構成には限定されず、時間短縮遊技状態においては80回の図柄変動の期間にて限定頻度状態A(参照する限定頻度テーブルが「限定頻度テーブルA1→限定頻度テーブルA2→限定頻度テーブルA3」と遷移する)となり、時間短縮遊技状態が終了し非時間短縮遊技状態に移行してから20回の図柄変動の期間にて限定頻度状態B(参照する限定頻度テーブルは「限定頻度テーブルB1」のみとなる)となる、即ち、限定頻度状態は、異なる遊技状態を跨がないよう構成してもよい。尚、限度頻度大当り図柄である「7B」が当選した場合には当該「7B」に係る特別遊技実行中に特定領域C22に入球するか否かに拘らず時短回数カウンタMP52cに80回がセットされ、限定頻度カウンタに100回がセットされる、即ち、時間短縮遊技状態の終了後に限定頻度状態に移行するよう構成されている。尚、限定頻度カウンタ値が0ではない状態にて大当りした場合には連荘中の大当りと見做し、前述した連荘回数カウンタ値を加算するよう構成してもよい(時間短縮遊技状態が終了していても、限定頻度状態にて大当りに当選したならば連荘の大当りと見做してよい)。尚、これには限定されず、限度頻度大当り図柄である「7B」が当選した場合において、当該「7B」に係る特別遊技実行中に特定領域C22に入球した場合には時短回数カウンタMP52cに80回がセットされ、限定頻度カウンタに100回がセットされる一方、特定領域C22に入球しなかった場合には時短回数カウンタMP52cに50回がセットされ、限定頻度カウンタに70回がセットされるように構成してもよい。また、限度頻度大当り図柄である「7B」が当選した場合において、当該「7B」に係る特別遊技実行中に特定領域C22に入球しなかった場合の、特別遊技終了後の時間短縮遊技状態における最終変動においては、当該最終変動のみにて参照される限定頻度テーブル(例えば、限定頻度テーブル3)を参照して主遊技図柄の変動態様を決定するよう構成してもよい。尚、限定頻度テーブル3の内容は、保留数に依存せず、当りの場合もハズレの場合も7秒の均一の変動時間が決定されるよう構成してもよい。また、限度頻度大当り図柄である「7B」が当選した場合において、当該「7B」に係る特別遊技実行中に特定領域C22に入球しなかった場合の、特別遊技終了後の時間短縮遊技状態における最終変動にて参照する限定頻度テーブルを、当該「7B」に係る特別遊技実行中に特定領域C22に入球した場合の、特別遊技終了後の時間短縮遊技状態における最終変動にて参照する限定頻度テーブルを同一とするよう構成してもよく、そのように構成した場合には、時間短縮遊技状態における最終変動における演出内容及び演出傾向を同一としてもよい。
ここで、図41は、第2実施形態からの変更例1における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられる主遊技テーブル構成図である。第2実施形態からの変更点は、大当りとなる主遊技図柄の組み合わせが異なる点と、限定頻度テーブルを設けた点である。尚、大当りとなる主遊技図柄のうち、特定領域に遊技球が入球容易となる特別遊技が実行されることとなる主遊技図柄は「5A・7A・3B・5B・7B」であり、特定領域に遊技球が入球困難となる特別遊技が実行されることとなる主遊技図柄は「4A」となっている。また、前述した、限度頻度大当り図柄である「7B」に係る大当りが終了した場合には、80回の図柄変動の時間短縮遊技状態に移行し(主遊技テーブル3を参照して変動時間が決定される)、当該80回の図柄変動が終了すると、その後20回の図柄変動の限定頻度状態に移行する(限定頻度テーブル2を参照して変動時間が決定される)よう構成されている。尚、限定頻度テーブル2を参照する限定頻度状態の場合には、主遊技図柄の変動時間は、当否抽選結果に拘らず10秒を超過するような長時間が選択されないよう構成されている。また、限度頻度大当り図柄である「7B」に係る大当りが終了した場合に移行する時間短縮遊技状態の最終変動(大当り終了後から80変動目)においては、当該「7B」の実行中にて特定領域C22への入球があった場合には限定頻度テーブル1を参照して変動態様を決定する一方、当該「7B」の実行中にて特定領域C22への入球がなかった場合には主遊技テーブル3を参照して変動態様を決定するよう構成されている(主遊技テーブル3のハズレにおける最短変動時間よりも限定頻度テーブル1のハズレにおける最短変動時間の方が長時間となっている)。尚、時間短縮遊技状態における最終変動では限定頻度テーブル1又は主遊技テーブル3が参照され得るよう構成されているが、時間短縮遊技状態における最終変動が確率変動遊技状態である場合と非確率変動遊技状態である場合とで当該最終変動における演出内容を相違させる、即ち、特別遊技中に特定領域C22に遊技球が入球するか否かで当該最終変動における演出内容を相違させるよう構成してもよい。例えば、相対的に長時間の図柄変動となる限定頻度テーブル1を参照した場合には、当該図柄変動にて確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態が終了するかもしくは大当りとなるかを煽るような演出を実行してもよい。
次に、図42は、第2実施形態からの変更例1における、図15のステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。はじめに、第2実施形態からの変更点は、ステップ1611(第2変1)、ステップ1635‐1(第2変1)及び1635‐2(第2変1)であり、即ち、ステップ1608でサブ側への特別遊技開始表示指示コマンドをセットした後、又は、ステップ1610で特別遊技実行フラグがオンであった場合、ステップ1611(第2変1)で、主制御基板MのCPUMCは、現在実行するラウンドが振分遊技実行ラウンド(特定領域C22を有する第2大入賞口C20が開放することとなるラウンドであり、本例では、第2R及び第4R)であるか否かを判定する。ステップ1611(第2変1)でYesの場合、ステップ1850(第2)に移行し、Noの場合にはステップ1612に移行する。
また、ステップ1634で特別遊技における最終ラウンドであった場合、ステップ1635‐1(第2変1)で、主制御基板MのCPUMCは、終了デモ実行許可フラグ(オンとなることにより特別遊技終了デモ時間が開始されることとなるフラグ)をオンにし、ステップ1635‐2(第2変1)に移行する。尚、ステップ1634でNoの場合にもステップ1635‐2(第2変1)に移行する。次に、ステップ1635‐2(第2変1)で、主制御基板MのCPUMCは、終了デモ実行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1635‐2(第2変1)でYesの場合、ステップ1800(変1)に移行し、Noの場合には次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。
次に、図43は、第2実施形態からの変更例1における、図30(変1)のステップ1800(変1)のサブルーチンに係る、終了デモ時間制御処理のフローチャートである。はじめに、第2実施形態からの変更点は、ステップ1803(第2変1)であり、即ち、ステップ1802で終了デモ実行中フラグがオフであった場合、ステップ1803(第2変1)で、主制御基板MのCPUMCは、当該特別遊技にて特定領域C22への入球があったか否かを判定する。ステップ1803(第2変1)でYesの場合にはステップ1806に移行し、Noの場合にはステップ1808に移行する。このように、第2実施形態からの変更例1においては、特別遊技の最終ラウンド終了後の期間である特別遊技終了デモ時間は、当該特別遊技の実行中に特定領域C22への遊技球の入球があったか否かによって時間値が相違するよう構成されている。尚、特別遊技終了デモ時間が相違する条件はこれには限定されず、例えば、大当りとなった時点での遊技状態によって相違させてもよい。具体的には、(1)確率変動遊技状態であるか非確率変動遊技状態であるかによって相違する、(2)時間短縮遊技状態であるか非時間短縮遊技状態であるかによって相違する、(3)確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態と、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態と、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態と、非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態と、の夫々が相違する、(4)確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態と、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態と、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態と、非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態と、の一部の組み合わせで相違する、よう構成してもよい。
また、本例においては、或る大当り図柄に係る特別遊技について、(1)非時間短縮遊技状態にて特別遊技に当選し、特別遊技中に特定領域C22への入球があった場合の特別遊技終了デモ時間は第一期間(10秒)、(2)非時間短縮遊技状態にて特別遊技に当選し、特別遊技中に特定領域C22への入球がなかった場合の特別遊技終了デモ時間は第二期間(3秒)、(3)時間短縮遊技状態にて特別遊技に当選し、特別遊技中に特定領域C22への入球があった場合の特別遊技終了デモ時間は第二期間(1秒)、(4)時間短縮遊技状態にて特別遊技に当選し、特別遊技中に特定領域C22への入球がなかった場合の特別遊技終了デモ時間は第三期間(3秒)、のように、「第二期間<第三期間<第一期間」となるよう構成してもよい。尚、このような構成は、非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態又は確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態にて当選した特別遊技に適用することが好適である。尚、特別遊技終了デモ時間にて実行される演出の具体例としては、第一期間においては、確率変動遊技状態に移行する旨を報知する演出、遊技球の貸出に使用するICカードの取り忘れの注意喚起に関する演出、遊技機メーカーのロゴを表示する演出を実行し、第三期間においては、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態に移行する旨を報知する演出、ICカードの取り忘れの注意喚起に関する演出を実行し、第二期間においては、確率変動遊技状態(連荘状態)が継続する旨を報知する演出を実行する。このように、特別遊技終了デモ時間の長さによって実行される演出が相違するよう構成してもよい。また、状況別の特別遊技終了デモ時間の長短を比較すると、特別遊技開始前が非確率変動遊技状態であり特別遊技終了後が確率変動遊技状態となる場合(初当り)の特別遊技終了デモ時間が10秒、特別遊技終了後が非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態となる場合の特別遊技終了デモ時間が3秒、特別遊技開始前が確率変動遊技状態であり特別遊技終了後が確率変動遊技状態となる場合(連荘継続)の特別遊技終了デモ時間が1秒、といった時間値の関係となるよう構成してもよい。
次に、図44は、第2実施形態からの変更例1における、図17のステップ2400のサブルーチンに係る、特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ2480(第2変1)〜ステップ2484(第2変1)である。即ち、ステップ2430で特別遊技中をオフにした後、ステップ2480(第2変1)で、副制御基板SのCPUSCは、特別遊技終了コマンドは長開放コマンド(ステップ1810にてセットされる終了デモ時間情報に係るコマンドであり、終了デモ時間が長時間である10秒である旨に係るコマンド)であるか否かを判定する。ステップ2480(第2変1)でYesの場合、ステップ2482(第2変1)で、副制御基板SのCPUSCは、連荘継続画像(特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行する旨を報知する演出であり、例えば、「おめでとう!まだまだ継続!」と表示する)を長時間(本例では、10秒)表示するコマンドをセットし、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。他方、ステップ2480(第2変1)でNoの場合、即ち、特別遊技終了コマンドが短開放コマンドであった場合、ステップ2484(第2変1)で、連荘終了画像(特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行しない旨を報知する演出であり、例えば、「またね!」と表示する)を短時間(本例では、3秒)表示するコマンドをセットし、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。尚、特別遊技終了デモ時間が長時間(10秒)である場合と短時間(3秒)である場合とで、特別遊技終了デモ時間にて実行する演出態様が相違するよう構成したが、特別遊技終了デモ時間が長時間(10秒)である場合の特別遊技終了後の時間短縮遊技状態における演出態様(演出傾向)と、特別遊技終了デモ時間が短時間(3秒)である場合の特別遊技終了後の時間短縮遊技状態における演出態様(演出傾向)とは同一となるよう構成されている。
以上のように構成することにより、第2実施形態からの変更例1に係る遊技機においては、特別遊技における最終ラウンドが終了した後に特別遊技終了デモ時間を設け、実行中の特別遊技にて特定領域C22へ遊技球が入球したか否かによって、特別遊技終了デモ時間の期間が相違するよう構成することにより、特定領域C22に入球した場合には遊技者にとって高利益であることから長時間の遊技者を祝福するような演出を実行する一方、特定領域C22に入球しなかった場合には遊技者にとって高利益でないことから短時間の演出を実行した後通常遊技に戻るような、より抑揚のある遊技機とすることができる。
尚、第2実施形態からの変更例1においては、特別遊技開始デモ時間を設けてもよい。尚、特別遊技開始デモ時間においては、当該特別遊技にて特定領域C22に遊技球が入球するか否かが決定していないため、特定領域C22への入球有無によっては特別遊技開始デモ時間の期間は相違しないこととなる。但し、特別遊技に当選した際の遊技状態に応じて特別遊技開始デモ時間を相違させてもよく、例えば、非時間短縮遊技状態にて特別遊技に当選した場合には10秒(遊技者に右打ちの実行を促す演出を実行するため相対的に長時間)、非時間短縮遊技状態にて特別遊技に当選した場合には3秒(遊技者に右打ちの実行を促す演出を実行しないため相対的に短時間)となるよう構成してもよい。
(第2実施形態からの変更例2)
尚、第2実施形態及び第2実施形態からの変更例1においては、特別遊技実行中に特定領域C22に入球することによって当該特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行する遊技機の構成を例示したが、このような構成としては第2実施形態及び第2実施形態からの変更例1の構成のみには限定されない。そこで、第2実施形態及び第2実施形態からの変更例1とは異なる特定領域C22を有する構成を第2実施形態からの変更例2とし、以下、第2実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
はじめに、図45は、第2実施形態からの変更例2における、図4のステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、第2実施形態との相違点は、ステップ1609‐1(第2変2)及びステップ3100(第2変2)であり、即ち、ステップ1608でサブ側への特別遊技開始表示指示コマンドをセットした後、ステップ1609‐1(第2変2)で、主制御基板MのCPUMCは、開始デモ実行許可フラグをオンにし、ステップ3100(第2変2)に移行する。他方、ステップ1610でYesの場合にも、ステップ3100(第2変2)に移行する。次に、ステップ3100(第2変2)で、主制御基板MのCPUMCは、後述する開始デモ時間制御処理を実行し、ステップ1610に移行する。
次に、図46は、第2実施形態からの変更例2における、図34のステップ1850(第2)のサブルーチンに係る、振分遊技実行処理のフローチャートである。はじめに、第2実施形態との相違点は、ステップ1851‐1(第2変2)、ステップ1899‐1(第2変2)〜ステップ1899‐7(第2変2)であり、即ち、ステップ1851‐1(第2変2)で、主制御基板MのCPUMCは、振分デモ時間中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1851‐1(第2変2)でYesの場合、ステップ1852に移行し、Noの場合にはステップ1854に移行する。また、ステップ1856で長開放パターンをセットした後、又は、ステップ1858で、短開放パターンをセットした後、ステップ1899‐1(第2変2)で、主制御基板MのCPUMCは、停止図柄は第1主遊技図柄(第1主遊技大当り図柄)であるか否かを判定する。ステップ1899‐1(第2変2)でYesの場合、ステップ1899‐2(第2変2)で、主制御基板MのCPUMCは、振分開始デモタイマに長時間{ステップ1899‐3(第2変2)でセットする時間値よりも長時間となる時間値であり、本例では、10秒}をセットしてスタートし、ステップ1899‐4(第2変2)に移行する。他方、ステップ1899‐1(第2変2)でNoの場合、換言すると、停止図柄が第2主遊技図柄(第2主遊技大当り図柄)であった場合、ステップ1899‐3(第2変2)で、主制御基板MのCPUMCは、振分開始デモタイマに短時間{ステップ1899‐2(第2変2)でセットする時間値よりも短時間となる時間値であり、本例では、3秒}をセットしてスタートし、ステップ1899‐4(第2変2)に移行する。次に、ステップ1899‐4(第2変2)で、主制御基板MのCPUMCは、決定した振分開始デモ時間情報に係るコマンド(副制御基板S側へのコマンドであり、実行中の特別遊技の振分デモ時間の時間値に係るコマンド)をセットする。次に、ステップ1899‐5(第2変2)で、主制御基板MのCPUMCは、振分デモ時間中フラグ(オンとなることにより振分デモ時間が開始されるフラグ)をオンにし、ステップ1899‐6(第2変2)に移行する。尚、ステップ1851‐1(第2変2)でNoの場合にも、ステップ1899‐6(第2変2)に移行する。次に、ステップ1899‐6(第2変2)で、主制御基板MのCPUMCは、振分開始デモタイマの値が0であるか否かを判定する。ステップ1899‐6(第2変2)でYesの場合、ステップ1899‐7(第2変2)で、主制御基板MのCPUMCは、振分デモ時間中フラグをオフにし、ステップ1860に移行する。尚、ステップ1899‐6(第2変2)でNoの場合には、次の処理(ステップ1634の処理)に移行する。このように、第2実施形態からの変更例2においては、振分遊技実行ラウンドの開始デモ時間である、振分開始デモ時間は、第1主遊技側の大当りである場合の方が第2主遊技側の大当りである場合よりも長時間となっている。
次に、図47は、大入賞口開放パターンの一例の構成図である。第2実施形態における大当り図柄は、第1主遊技大当り図柄が「4A・5A・7A」の3種類、第2主遊技大当り図柄が「4B・5B・7B」の3種類の合計6種類の大当り図柄を有しており、1回のラウンドにおける開放パターンは、「短開放=500ms開放→閉鎖」、「長開放=30000ms開放→閉鎖」の2種類のみとなっている。尚、大入賞口(第1大入賞口C10又は第2大入賞口C20)の開放パターンはこれには限定されず、種類を増やしてもよいし、1回のラウンドにおいて複数回開放するような開放パターン(例えば、「10000ms開放→10000ms閉鎖→10000ms開放→閉鎖」)としてもよい。ここで、第2実施形態からの変更例2においては、第2主遊技長開放大当りである「5B・7B」のみすべてのラウンド(16R)において大入賞口の開放パターンが長開放となっている。また、第2大入賞口C20が開放することとなる振分遊技実行ラウンドは第4ラウンドとなっており、その他のラウンドは第1大入賞口が開放することとなる。また、すべての大当りにおいて、実行されるラウンド数は4ラウンド以上となっており、振分遊技実行ラウンドが必ず実行されるよう構成されている。このように、第1主遊技長開放大当りである「5A・7A」には短開放となるラウンドが存在する(第2R)一方、第2主遊技長開放大当りである「5B・7B」には短開放となるラウンドが存在しない、即ち、短開放となるラウンド数は、第2主遊技長開放大当りよりも第1主遊技長開放大当りの方が多いよう構成されている。
次に、図48は、第2実施形態からの変更例2における、図45のステップ3100(第2変2)のサブルーチンに係る開始デモ時間制御処理のフローチャートである。まず、ステップ3102で、主制御基板MのCPUMCは、開始デモ実行中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ3102でYesの場合、ステップ3104で、主制御基板MのCPUMCは、開始デモ時間タイマに開始デモ時間(本例では、3秒)をセットしてスタートする。次に、ステップ3016で、主制御基板MのCPUMCは、停止中の大当り図柄が第2主遊技大当り図柄(本例では、3B、5B及び7B)か否かを判定する。ステップ3106でYesの場合、ステップ3108で、主制御基板MのCPUMCは、サブ側への特別遊技開始表示指示コマンドとして、第2長開放コマンド(第2主遊技大当り図柄に係る特別遊技が開始された旨に係るコマンド)をセットし、ステップ3116に移行する。他方、ステップ3106でNoの場合、ステップ3110で、主制御基板MのCPUMCは、停止中の大当り図柄が第1主遊技長開放大当り図柄(本例では、5A及び7A)である否かを判定する。ステップ3110でYesの場合、ステップ3112で、主制御基板MのCPUMCは、サブ側への特別遊技開始表示指示コマンドとして、第1長開放コマンド(第1主遊技大当り図柄のうち第2大入賞口C20が長開放となる特別遊技が開始された旨に係るコマンド)をセットし、ステップ3116に移行する。他方、ステップ3110でNoの場合、換言すると、停止中の大当り図柄が第1主遊技長開放大当り図柄ではないの場合、即ち、第1主遊技短開放図柄(本例では、2A)である場合、ステップ3114で、主制御基板MのCPUMCは、サブ側への特別遊技開始表示指示コマンドとして、第1短開放コマンド(第1主遊技大当り図柄のうち第2大入賞口C20が短開放となる特別遊技が開始された旨に係るコマンド)をセットし、ステップ3116に移行する。
次に、ステップ3116で、主制御基板MのCPUMCは、サブ側への決定した開始デモ時間情報に係るコマンドをセットする。次に、ステップ3118で、主制御基板MのCPUMCは、開始デモ実行中フラグをオンにし、ステップ3120に移行する。尚、ステップ3102でNoの場合にも、ステップ3120に移行する。次に、ステップ3120で、主制御基板MのCPUMCは、開始デモ時間タイマのタイマ値が0であるか否かを判定する。ステップ3120でYesの場合、ステップ3122で、主制御基板MのCPUMCは、開始デモ実行中フラグをオフにする。次に、ステップ3124で、主制御基板MのCPUMCは、開始デモ実行許可フラグをオフにする。次に、ステップ3124で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技実行フラグをオンにし、次の処理(ステップ1610の処理)に移行する。他方、ステップ3120でNoの場合にも、次の処理(ステップ1610の処理)に移行する。
次に、図49は、第2実施形態からの変更例2における、図17のステップ2400のサブルーチンに係る、特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。第2実施形態からの変更点は、ステップ2403‐1(第2変2)〜ステップ2403‐11(第2変2)及びステップ2350(第2変2)であり、即ち、ステップ2402で特別遊技中フラグをオフにした後、ステップ2403‐1(第2変2)で、副制御基板SのCPUSCは、開始デモ中フラグ(オンとなることにより特別遊技開始デモ時間が開始されることとなるフラグ)がオフである否かを判定する。ステップ2403‐1(第2変2)でYesの場合、ステップ2404に移行する。次に、ステップ2404でYesの場合、ステップ2403‐2(第2変2)で、副制御基板SのCPUSCは、開始デモ表示タイマに所定時間(例えば、3秒)をセットして当該タイマをスタートする。次に、ステップ2403‐3(第2変2)で、副制御基板SのCPUSCは、開始デモ中フラグをオンにする。次に、ステップ2350(第2変2)で、副制御基板SのCPUSCは、後述する開始デモ演出実行処理を実行し、ステップ2403‐4(第2変2)に移行する。尚、ステップ2403‐1(第2変2)でNoの場合にもステップ2403‐4(第2変2)に移行する。
次に、ステップ2403‐4(第2変2)で、副制御基板SのCPUSCは、開始デモ時間タイマのタイマ値が0であるか否かを判定する。ステップ2403‐4(第2変2)でYesの場合、ステップ2403‐5(第2変2)で、副制御基板SのCPUSCは、開始デモ中フラグをオフにし、ステップ2412に移行する。他方、ステップ2403‐4(第2変2)でNoの場合、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。
また、ステップ2414で大当り開始表示に係るコマンドをセットした後、ステップ2403‐6(第2変2)で、副制御基板SのCPUSCは、メイン側から振分開始デモ時間情報に係るコマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2403‐6(第2変2)でYesの場合、ステップ2403‐7(第2変2)で、副制御基板SのCPUSCは、振分開始デモ時間は長時間(本例では、10秒)であるかを判定する。尚、第2実施形態からの変更例2においては、振分開始デモ時間、即ち、振分遊技実行ラウンドの開始デモ時間の時間値は、長時間と短時間の2種類存在している。ステップ2403‐7(第2変2)でYesの場合、ステップ2403‐8(第2変2)で、副制御基板SのCPUSCは、長時間となる振分開始デモ時間にて入球容易未報知演出(振分遊技実行ラウンドにて第2大入賞口C20が長開放となるか否かを遊技者に確定的に報知しない、又は、報知し難い演出)を実行し、ステップ2403‐10(第2変2)に移行する。他方、ステップ2403‐7(第2変2)でNoの場合、ステップ2403‐9(第2変2)で、副制御基板SのCPUSCは、短時間となる振分開始デモ時間にて入球容易報知演出(振分遊技実行ラウンドにて第2大入賞口C20が長開放となることを遊技者に確定的に報知する、又は、報知し易い演出)を実行し、ステップ2403‐10(第2変2)に移行する。尚、ステップ2403‐6(第2変2)でNoの場合にも、ステップ2403‐10(第2変2)に移行する。このように、第2実施形態からの変更例2においては、第1主遊技図柄に係る振分遊技実行ラウンドにおいては入球容易未報知演出を実行し、第2主遊技図柄に係る振分遊技実行ラウンドにおいては入球容易報知演出を実行するよう構成されている。尚、これには限定されず、遊技状態によっても入球容易未報知演出と入球容易報知演出とのいずれの演出を実行するかを相違させてもよい。例えば、非時間短縮遊技状態且つ非確率変動遊技状態にて当選した第1主遊技側の長開放大当り(5A・7A)に係る振分遊技実行ラウンドにおいては入球容易未報知演出を実行し、時間短縮遊技状態且つ確率変動遊技状態にて当選した第2主遊技側の長開放大当り(3B・5B・7B)に係る振分遊技実行ラウンドにおいては入球容易報知演出を実行するよう構成してもよい。また、本実施形態にて前述したようなエンディング演出を実行し得るよう構成してもよく、そのように構成した場合には、エンディング演出を実行する特別遊技実行中においては、入球容易未報知演出及び入球容易報知演出は遊技者にとって目立たないよう表示するよう構成することが好適である。そのように構成することによって、達成難易度が高いエンディング演出に対してより注目させることができることとなる。同様に、特別遊技に実行中において存在する保留の中に大当りとなる保留が存在している旨を遊技者に報知する保留内連荘演出を実行可能に構成し、当該保留内連荘演出が実行された場合においても入球容易未報知演出及び入球容易報知演出を遊技者にとって目立たないよう表示するよう構成してもよい。
次に、ステップ2403‐10(第2変2)で、副制御基板SのCPUSCは、実行中の特別遊技は第2主遊技長開放大当り図柄に係る特別遊技であるか否かを判定する(第2主遊技長開放大当り図柄は、3B、5B及び7Bとなっている)。ステップ2403‐10(第2変2)でYesの場合にはステップ2416に移行する。他方、ステップ2403‐10(第2変2)でNoの場合、ステップ2403‐11(第2変2)で、副制御基板SのCPUSCは、入賞個数を遂次表示するコマンドをセット(短開放となるラウンドが存在する大当りでは、ラウンド数を報知しない)し、ステップ2426に移行する。このように、第2実施形態からの変更例2においては、すべてのラウンドにおいて第1大入賞口C10又は第2大入賞口C20が長開放となる大当り図柄である第2主遊技長開放大当り図柄に係る大当りにおいては、各ラウンドの実行時に実行中のラウンドを報知する(現在第何ラウンドを実行しているかを報知する)一方、いずれかのラウンドにおいて第1大入賞口C10又は第2大入賞口C20が短開放となる大当りにおいては(もしくは、第1大入賞口C10が短開放となるラウンドを有する大当りにおいては)、各ラウンドの実行時に実行中のラウンドを報知しないよう構成されている。また、実行中のラウンドを報知しない場合には、ラウンドを報知する表示の代わりにラウンド数(実質ラウンド数)に対応するオブジェクト画像(例えば、宝箱、等)を第1大入賞口C10又は第2大入賞口C20が長開放となるラウンドが実行される毎に追加して表示していくよう構成してもよい。また、特別遊技開始時(又は、特別遊技開始直後)にてオブジェクト画像を複数個表示しておき、当該オブジェクト画像の個数分のラウンド数が長開放となることを保障する演出を実行するよう構成してもよい。尚、すべてのラウンドが長開放となる特別遊技実行時には当該演出を実行しなくてもよいし、実行してもよいが、実行しない場合には現在実行しているラウンド数を表示するよう構成することが望ましい。尚、いずれかのラウンドにおいて第1大入賞口C10又は第2大入賞口C20が短開放となる大当りにおいては(もしくは、第1大入賞口C10が短開放となるラウンドを有する大当りにおいては)、第1大入賞口C10又は第2大入賞口C20が長開放となるラウンド数のみを報知するよう構成してもよい(例えば、「第1R=長開放、第2R=短開放、第3R=長開放」となる場合には、第3Rにて2ラウンド目であることを報知する、等)。尚、特別遊技の実行中に実行する演出はこれには限定されず、例えば、特別遊技実行中の振分遊技実行ラウンド以降の所定のラウンド(もしくは振分遊技実行ラウンド)にて保留内に大当りとなる保留が存在する場合には、大当りとなることが確定的、又は、大当りとなる可能性が高い旨を報知する保留内連荘演出を実行し得るよう構成してもよい。尚、このように構成した場合には、振分遊技実行ラウンド以前のラウンドにて保留内連荘演出を実行した場合には、特別遊技終了後の遊技状態が決定していない(特定領域C22への入球有無が決定していない)ため、大当りとなることを報知したにも拘らず、当該報知対象となった保留に係る図柄変動がハズレとなってしまう可能性が生じるため、保留内連荘演出の実行タイミングは、振分遊技実行ラウンドにて特定領域C22に入球した後、もしくは、振分遊技実行ラウンドが終了した後とすることが好適である。また、振分遊技実行ラウンドはどのラウンドとしてもよく、例えば、第1ラウンドを振分遊技実行ラウンドとするよう構成してもよい(大入賞口が1つである場合にも適用可能である)。
次に、図50は、第2実施形態からの変更例2における、図49のステップ2350(第2変2)のサブルーチンに係る、開始デモ演出実行処理のフローチャートである。まず、ステップ2352で、副制御基板SのCPUSCは、メイン側から第2長開放コマンドを受信するか否かを判定する。ステップ2352でYesの場合、ステップ2360に移行する。他方、ステップ2352でNoの場合、ステップ2354で、副制御基板SのCPUSCは、メイン側から第1長開放コマンドを受信するか否かを判定する。ステップ2354でYesの場合、ステップ2356で、副制御基板SのCPUSCは、1/5で当選する確定演出実行抽選(実行中の特別遊技において第2大入賞口C20が長開放する旨を報知するか否かの抽選)を実行する。次に、ステップ2358で、副制御基板SのCPUSCは、当該確定演出実行抽選に当選したか否かを判定する。ステップ2358でYesの場合、ステップ2360に移行する。次に、ステップ2360で、副制御基板SのCPUSCは、開始デモ演出として、長開放確定報知演出(実行中の特別遊技において第2大入賞口C20が長開放する旨を報知する演出)を実行し、次の処理{ステップ2403‐4(第2変2)の処理}に移行する。尚、ステップ2354でNoの場合(メイン側から第1短開放コマンドを受信した場合)又はステップ2358でNoの場合、ステップ2362で、副制御基板SのCPUSCは、開始デモ演出として長開放有無非報知演出(実行中の特別遊技において第2大入賞口C20が長開放するのか短開放するのかを報知しない演出)を実行し、次の処理{ステップ2403‐4(第2変2)の処理}に移行する。尚、開始デモ演出が実行されることとなる特別遊技開始デモ時間においても、振分開始デモ時間と同様に、第1主遊技側の大当り(のうち高い割合)では10秒、第2主遊技側の大当り(のうち高い割合)では3秒となるように構成してもよい。
以上のように構成することにより、第2実施形態からの変更例2においては、第2主遊技側に係る特別遊技においては、すべての特別遊技で振分遊技実行ラウンドにて第2大入賞口C20が長開放し、第1主遊技側に係る特別遊技においては、振分遊技実行ラウンドにて第2大入賞口C20が長開放する特別遊技と短開放する特別遊技とを設けるよう構成し、第2主遊技側の特別遊技においては、特別遊技の開始デモ時間にて第2大入賞口C20が長開放する旨を報知する一方、第1主遊技側の特別遊技においては、第2大入賞口C20が長開放する特別遊技であっても特別遊技の開始デモ時間にて第2大入賞口C20が長開放する旨を報知する場合と報知しない場合とを有するよう構成し、特別遊技中に特定領域C22に入球することが確定的、又は、入球容易な第2主遊技側の特別遊技では遊技者に第2大入賞口C20が長開放する旨を報知する一方、特別遊技中に特定領域C22に入球することが確定的、又は、入球容易ではない第1主遊技側の特別遊技では遊技者に第2大入賞口C20が長開放するか否かを煽る演出を基本的には実行するが、確定的に報知する(長開放する可能性が高い旨を報知する)場合もあるよう構成することにより、特定領域C22への入球容易性に対応した演出を実行可能な興趣性の高い遊技機とすることができる。
尚、第2実施形態からの変更例2においては、入球容易報知演出及び入球容易未報知演出を振分開始デモ時間にて実行するよう構成したが、振分遊技実行ラウンドよりも前に実行されるラウンドの実行中(複数ラウンドに亘って実行してもよい)にて実行してもよいし、振分遊技実行ラウンドの実行中にて実行してもよい。
(第3実施形態)
尚、第2実施形態においては、特別遊技中に特定領域C22に遊技球が入球することによって、当該特別遊技の終了後に確率変動遊技状態に移行するよう構成したが、大入賞口内部の領域に入球することによって遊技者にとって高利益となる遊技性はこれには限定されない。そこでそのような遊技性となる構成を第3実施形態とし、以下、本実施形態との相違点についてのみ詳述する。
はじめに、図51は、第3実施形態における、遊技機の前面側の基本構造を示す図面である。以下、本実施形態からの相違点についてのみ詳述する。
まず、第3実施形態においては、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とが重ねるように配置されており、且つ、第1主遊技始動口A10の存在により、第2主遊技始動口B10の上部が塞がれている。また、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球と、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球のどちらもが、第2主遊技始動口B10に誘導され、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が第1主遊技始動口A10に誘導され易く、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が第1主遊技始動口A10に誘導され難いよう構成されている。尚、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球と、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球のどちらもが、第1主遊技始動口A10に誘導されるよう構成してもよい。
また、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、第1主遊技始動口A10に誘導され易い一方、第2主遊技始動口B10に誘導され難く、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、第1主遊技始動口A10に誘導され難い一方、第2主遊技始動口B10に誘導され易いように夫々の始動口を配置してもよい。尚、「誘導され易い」及び「誘導され難い」は、例えば、遊技球を右側及び左側にそれぞれ10000球発射した際の、入球数の大小で決定するものとする。
ここで、第3実施形態においては、補助遊技始動口H10は、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、誘導され易く、遊技領域D30の左側を流下する遊技球が誘導され難いよう構成されている{但し、これには限定されず、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、補助遊技始動口H10に誘導され易いよう構成してもよい(例えば、遊技領域D30左側と右側に夫々、補助遊技始動口H10を設けてもよい)}。
次に、アウト口D36の右上方には、第1大入賞口C10と第2大入賞口C20とが配置されており、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、アウト口D36に到達する前に、第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20が配置されている領域を通過し易いよう構成されている。
次に、第2大入賞口C20は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が大当り図柄で停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口D36の右上方、且つ、第1大入賞口C10の右上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第2大入賞口C20は、遊技球の入球を検出するための第2大入賞口入賞検出装置C21sと、第2大入賞口電動役物C21d(及び第2大入賞口ソレノイドC26)と、小当り遊技開始時に駆動を開始し、遊技球の下遮蔽部材C25への流下を阻害し得る上遮蔽部材C24と、遊技機の電源投入時に駆動を開始し、遊技球のV入賞口C27への流下を阻害し得る下遮蔽部材C25と、小当り遊技時に入球することにより特別遊技に移行する契機となる入賞口であるV入賞口C27と、V入賞口C27への遊技球の入球を検出するためのV入賞口入球検出装置C27sと、第2大入賞口C20に入球した遊技球を排出するための第2大入賞口排出口C23と、第2大入賞口排出口C23への遊技球の入球を検出するための第2大入賞口排出検出装置C23sと、を備える。ここで、第2大入賞口入賞検出装置C21sは、第2大入賞口C20への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2大入賞口入球情報を生成する。そして、第2大入賞口C20内に入球した遊技球は、第2大入賞口入賞検出装置C21sよって検出されるよう構成されている。次に、第2大入賞口電動役物C21dは、第2大入賞口C20に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに第2大入賞口C20を可変させる。尚、本実施形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口内に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様(いわゆる、ベロ型アタッカー)としてもよく、大入賞口への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。尚、第2大入賞口C20の内部の構造については、後述することとする。
次に、図52は、第3実施形態における、第2大入賞口C20に係る作用図であり、より具体的には、第2大入賞口内C20内に設けられた上遮蔽部材C24及び下遮蔽部材C25の開放態様及び閉鎖態様に基づくV入賞口C27への遊技球の入球可否に係る作用図である。尚、第3実施形態においては、小当り遊技実行中に遊技球を第2大入賞口C20に向けて発射し続けていれば(右打ちし続けていれば)、第2大入賞口C20に遊技球が複数球入球するよう構成されている{例えば、第2大入賞口C20(第2大入賞口電動役物C21d)の開放態様は「0.2秒開放→0.8秒閉鎖→1秒開放→1秒閉鎖→1秒開放→閉鎖」である}ため、V入賞口C27への遊技球の入球可否は、第2大入賞口C20内の遊技球が、上遮蔽部材C24と下遮蔽部材C25との開放タイミングとうまく合致するか否かによって決定される。以下、小当り遊技中にて、第2大入賞口C20に入球した遊技球の作用について詳述する。
まず、図52(a)に示されるように、第2大入賞口C20は、その内部に(第2大入賞口C20内部における遊技球の流路として)、第2大入賞口C20への入球を検出する第2大入賞口入賞検出装置C21sと、V入賞口C27と、V入賞口C27への入球を検出するV入賞口入賞検出装置C22sと、V入賞口C27へ入球されなかった遊技球の排出流路である第2大入賞口排出口C23と、第2大入賞口排出口C23への入球を検出する第2大入賞口排出検出装置C23sと、を備え、更に、V入賞口C27の上方に設けられた下遮蔽部材C25と、下遮蔽部材C25の上方に設けられた上遮蔽部材C24と、を備え、上遮蔽部材C24及び下遮蔽部材C25は、遊技盤から(遊技者から見て手前側に)突き出した状態(進出状態)となることで遊技球の落下を阻害可能又は阻害容易となる閉鎖状態と、遊技盤内(遊技者から見て奥側)に引っ込んだ状態(退避状態)となることで遊技球の落下を阻害不可能又は阻害困難(遊技球が落下可能)となる開放状態と、を採り得るよう構成されている(いわゆる、ベロ型アタッカーのような構成である)。より詳細には、本実施形態においては、上遮蔽部材C24が閉鎖状態の場合には、遊技球は下遮蔽部材C25まで到達不可能又は到達困難であり、上遮蔽部材C24が開放状態の場合には、遊技球は下遮蔽部材C25まで到達可能又は到達容易であり、下遮蔽部材C25が閉鎖状態の場合には、遊技球はV入賞口C27まで到達不可能又は到達困難であり、下遮蔽部材C25が開放状態の場合には、遊技球はV入賞口C27まで到達可能又は到達容易となるように構成されている。次に、小当り遊技実行中に第2大入賞口C20に入球した遊技球の具体的な流路に関して説明する。
図52(a)に示すように、小当り遊技実行中に第2大入賞口C20に入球した遊技球は、第2大入賞口入賞検出装置C21sを通過した後、閉鎖状態である上遮蔽部材C24まで誘導され、上遮蔽部材C24及び第2大入賞口C20の内壁面等で形成される領域(停留領域とする。)にて停留する(上遮蔽部材C24上に載置される)。本実施形態では、当該停留領域は遊技球が一つのみ載置可能なように構成されているため、図52(a)に示されるように、或る遊技球が当該停留領域に載置されている場合には、当該或る遊技球の載置タイミング以降に第2大入賞口C20内部に誘導された遊技球は、上遮蔽部材C24上に載置された当該或る遊技球と衝突して、上遮蔽部材C24を通過せずに第2大入賞口排出検出装置C23s及び第2大入賞口排出口C23へ到達する流路(V入賞口C27への入球が不可能又は困難となる流路)へと誘導されるよう構成されている(尚、当該停留領域は、当該別の遊技球が衝突した際の衝撃によっては、当該或る遊技球が当該停留領域から抜出されないよう構成されている)。ここで、図52(a)右部は、図52(a)におけるX−X断面を模式的に示した断面図である。当該断面図に示されるように、図52(a)では、上遮蔽部材C24及び下遮蔽部材C25が共に閉鎖状態{遊技盤から(遊技者から見て手前側に)突き出した状態(当該断面図において左側に突出している状態)}となっており、この場合、上遮蔽部材C24上に遊技球が載置可能となっていることが理解される。
尚、第3実施形態においては、上遮蔽部材C24は小当り遊技開始から一定時間後(本例では、小当り遊技開始から5秒後)に開放されるように設定されており、下遮蔽部材C25は電源投入時から一定周期(本例では、4秒周期)で閉鎖状態と開放状態との遷移を繰り返すよう構成されている(下遮蔽部材C25の開放タイミングは周期的なものとなる)状況下、V入賞口C27への入球の可否は、上遮蔽部材C24が開放状態となるタイミング(換言すれば、小当り遊技開始のタイミング)によって主に決定されるのである(下遮蔽部材C25が開放状態となるタイミングと上遮蔽部材C24が開放状態となるタイミングとが略一致する予定である小当り遊技が開始される場合に、V入賞口C27へ遊技球が入球し得る)。
尚、第3実施形態はあくまで一例であり、上遮蔽部材C24及び下遮蔽部材C25は、遊技球の落下を阻害不能又は阻害困難な状態と、遊技球の落下を阻害可能又は阻害容易な状態と、を遷移可能であればどのような構造であってもよいし、その他の構成に関しても何ら限定されるものではない。
尚、第3実施形態においては、V入賞口C27への遊技球の入球を阻害する遮蔽部材を上遮蔽部材C24と下遮蔽部材C25の2つ設けたがこれには限定されず、1つの遮蔽部材にてV入賞口C27への遊技球の入球を阻害するよう構成してもよい。また、第2実施形態に示した、特別遊技中にて特定領域C22に遊技球が入球することにより、当該特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行することとなる遊技機においても、特定領域C22への遊技球の入球を阻害する遮蔽部材を設けるよう構成してもよい。そのように構成した場合には、遮蔽部材の開放態様は大当りの契機となった大当り図柄によって相違するよう構成してもよく、そのように構成した場合、(1)振分遊技実行ラウンドにおける遮蔽部材の開放態様として、大当り図柄に拘らず振分遊技実行ラウンド開始タイミングから50ms後又は振分遊技実行ラウンド開始タイミングにて遮蔽部材が閉状態から開状態となる、(2)振分遊技実行ラウンドの終了タイミングから200ms後のタイミングで遮蔽部材が開状態から閉状態となる(大当り図柄によって、200ms後の場合や3000ms後の場合がある)、よう構成してもよく、そのように構成することにより、大当り図柄に拘らず遮蔽部材が開放するタイミングが存在する、振分遊技実行ラウンドが開始されてから遮蔽部材が最初に開放を開始するまでの期間よりも、振分遊技実行ラウンドが終了してから遮蔽部材が最後に閉鎖するまでの期間の方が長時間となるよう構成することができる。
次に、図53は、第3実施形態における、主制御基板MのCPUMCが行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ1700(第3)、ステップ1750(第3)、ステップ3450(第3)及びステップ1950(第3)である。即ち、ステップ1600で、特別遊技制御処理を実行した後ステップ1700(第3)で、主制御基板MのCPUMCは、後述の小当り遊技制御処理を実行する。次に、ステップ1750(第3)で、主制御基板MのCPUMCは、後述の上遮蔽部材駆動制御処理を実行する。次に、ステップ3450(第3)で、主制御基板MのCPUMCは、後述の下遮蔽部材駆動制御処理を実行する。次に、ステップ1950(第3)で、主制御基板MのCPUMCは、後述のV入賞口入球判定処理を実行し、ステップ1997に移行する。
次に、図54は、第3実施形態における、図53におけるステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1主遊技図柄表示処理(第2主遊技図柄表示処理)のフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ1403(第3)、1410‐3(第3)、ステップ1434(第3)及びステップ1436(第3)であり、即ち、ステップ1403(第3)で、主制御基板MのCPUMCは、変動開始条件が充足したか否かを判定する(第3実施形態においては、小当り遊技実行中でないことが変動開始条件として追加されている)。ステップ1403(第3)でYesの場合にはステップ1405に移行し、Noの場合にはステップ1419に移行する。また、ステップ1410‐2で主遊技図柄に関する停止図柄を決定した後、ステップ1410‐3(第3)で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技側乱数、当否抽選結果、遊技状態に基づき、主遊技図柄に関する変動態様(又は変動時間)を決定し、ステップ1414に移行する。
また、ステップ1430で停止図柄が大当り図柄でなかった場合、ステップ1434(第3)で、主制御基板MのCPUMCは、停止図柄が小当り図柄であるか否かを判定する。ステップ1434(第3)でYesの場合、ステップ1436(第3)で、主制御基板MのCPUMCは、小当りフラグをオンにし、ステップ1500に移行する。他方、ステップ1434(第3)でNoの場合にも、ステップ1500に移行する。
次に、図55(主遊技テーブル1及び主遊技テーブル2)は、第3実施形態における、第1主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐A(第2主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐B)の一例である。第3実施形態においては、遊技状態に拘らず、第1主遊技側に係る図柄変動であるか第2主遊技側に係る図柄変動であるかによってのみ参照するテーブル内容が相違するよう構成されている。また、第1主遊技側と第2主遊技側と共に小当りに当選し得るよう構成されており、第2主遊技側における当否抽選結果はほぼ(1020/1024の確率で)小当りとなる。尚、当選確率はあくまでも一例であり、これには何ら限定されない。また、小当りに当選した場合、第1主遊技側は1種類、第2主遊技側は2種類の主遊技図柄候補のうちから一つの主遊技図柄が小当り図柄として決定されるよう構成されている。尚、乱数値や停止図柄の種類についても、あくまで一例であり、これには限定されない{例えば、ハズレ図柄は一種類の図柄であることには限定されず、複数種類の図柄を設けるよう構成してもよく、特定の図柄が停止表示された場合には当該特定の図柄が停止表示される前とは、主遊技図柄の変動態様の種類及び/又は選択率が異なる状態(限定頻度状態)へ移行するよう構成してもよい}。
次に、図56は、第3実施形態における、図16におけるステップ1650(第3)のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1681‐1で、主制御基板MのCPUMCは、V入賞口C27への入球を契機とした特別遊技終了後ではないか否かを判定する(第3実施形態においては、小当り遊技中にV入賞口C27へ遊技球が入球することを契機として、特別遊技が実行されるよう構成されている)。ステップ1681‐1でYesの場合、ステップ1681‐2で、主制御基板MのCPUMCは、停止図柄が時短大当り図柄(特別遊技の実行終了後に時間短縮遊技状態に移行する大当り図柄であり、本例では、4B・5A・5B・7A・7B)であるか否かを判定する。ステップ1681‐2でYesの場合、ステップ1681‐5に移行する。他方、ステップ1681‐1でNoの場合、ステップ1681‐4で、主制御基板MのCPUMCは、時短小当り図柄(特別遊技の実行終了後に時間短縮遊技状態に移行することとなる、当該特別遊技への移行契機となる小当り図柄であり、本例では、7AK・7BK)を契機とした特別遊技終了後であるか否かを判定する。ステップ1681‐4でYesの場合にはステップ1681‐5に移行する。
次に、ステップ1681‐5で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値に所定回数(本例では、100回)をセットする。次に、ステップ1681‐6及びステップ1681‐7で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技時短フラグ及び補助遊技時短フラグをオンにし、次の処理{ステップ1700(第3)の処理}に移行する。尚、ステップ1681‐2でNoの場合、換言すると、停止図柄が時短大当り図柄である4Aの場合、又は、ステップ1681‐4でNoの場合、換言すると、時短小当り図柄である2BKを契機とした特別遊技終了後である場合にも、にも次の処理{ステップ1700(第3)の処理}に移行する。尚、限定頻度に係る処理(ステップ1411、ステップ1450のサブルーチン、ステップ1413、ステップ1431)は削除されている。
次に、図57は、第3実施形態における、図53におけるステップ1700(第3)のサブルーチンに係る、小当り遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1701で、主制御基板MのCPUMCは、排出待機中フラグ{後述するステップ1722でオンとなるフラグであり、即ち、予定されていた小当り遊技(特に、予定されていた第2大入賞口C20の開放パターン)の実行終了後において、第2大入賞口C20内に残存している遊技球の排出待ち期間(排出待機時間)中においてオンとなるフラグ}がオフであるか否かを判定する。ステップ1701でYesの場合、ステップ1702で、主制御基板MのCPUMCは、小当りフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1702でYesの場合、ステップ1704で、主制御基板MのCPUMCは、小当りフラグをオフにする。次に、ステップ1705で、主制御基板MのCPUMCは、当該ラウンドの第2大入賞口C20の開放パターン(本例では、例えば、すべての小当り図柄において、「0.2秒開放→0.8秒閉鎖→1秒開放→1秒閉鎖→1秒開放→閉鎖」であり、遊技球を第2大入賞口C20に向けて発射し続けていれば、第2大入賞口C20に遊技球が複数球入球するよう構成されている)をセットする。次に、ステップ1706で、主制御基板MのCPUMCは、小当り実行フラグをオンにする。次に、ステップ1707で、主制御基板MのCPUMCは、小当り実行開始コマンド(小当り遊技が開始された旨のコマンドであり、遊技者に第2大入賞口C20へ向けた遊技球の発射を促すためのコマンドである)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1708で、主制御基板MのCPUMCは、第2大入賞口C20を開放すると共に、小当り遊技用タイマMP41tをスタートする(タイマ値がカウントダウンされる)。次に、ステップ1709で、主制御基板MのCPUMCは、排出待機タイマMP41t‐2(インクリメントタイマ)をスタートし、ステップ1712に移行する。尚、第3実施形態においては、当該排出待機タイマMP41t‐2が小当り遊技開始時からの経過時間を計測することにより、当該小当り開始から所定時間(本例では、10秒)経過後に排出待機時間が終了するよう構成されている{勿論、排出待機時間の計測方法はこれには限定されず、例えば、予定されていた小当り遊技(特に、予定されていた第2大入賞口C20の開放パターン)の実行終了後から計測開始してもよい}。
他方、ステップ1702でNoの場合、ステップ1710で、主制御基板MのCPUMCは、小当り実行フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1710でYesの場合、ステップ1712に移行する。
次に、ステップ1712で、主制御基板MのCPUMCは、第2大入賞口C20に遊技球の入賞(入球)があったか否かを判定する。ステップ1712でYesの場合、ステップ1714で、主制御基板MのCPUMCは、第2大入賞口C20に所定個数(例えば、10個)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1714でYesの場合には、ステップ1718に移行する。他方、ステップ1712又はステップ1714でNoの場合、ステップ1716で、主制御基板MのCPUMCは、小当り遊技用タイマMP41tを参照して大入賞口開放に係る所定時間(例えば、4秒)が経過したか否かを判定する。ステップ1716でYesの場合、ステップ1718に移行する。
次に、ステップ1718で、主制御基板MのCPUMCは、第2大入賞口電動役物C21dの駆動を停止して第2大入賞口C20を閉鎖する。次に、ステップ1722で、主制御基板MのCPUMCは、排出待機中フラグをオンにし(本処理実行タイミングから排出待機時間が開始されることとなる)、ステップ1724に移行する。尚、ステップ1701でNoの場合にも、ステップ1724に移行する。
次に、ステップ1724で、主制御基板MのCPUMCは、当該タイマ値が排出待機時間終了値(本例では、10秒)となったか否かを判定する。ステップ1724でYesの場合、ステップ1725で、主制御基板MのCPUMCは、排出待機タイマMP41t‐2をゼロクリアする。次に、ステップ1726で、主制御基板MのCPUMCは、排出待機中フラグをオフにする。次に、ステップ1728で、主制御基板MのCPUMCは、小当り遊技用タイマMP41tを停止してリセットする。次に、ステップ1730で、主制御基板MのCPUMCは、小当り実行フラグをオフにし、次の処理{ステップ1750(第3)の処理}に移行する。尚、ステップ1710、ステップ1716又はステップ1724でNoの場合にも次の処理{ステップ1750(第3)の処理}に移行する。
次に、図58は、第3実施形態における、図53におけるステップ1750(第3)のサブルーチンに係る、上遮蔽部材駆動制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1752で、主制御基板MのCPUMCは、小当り実行フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1752でYesの場合、ステップ1754で、主制御基板MのCPUMCは、所定の駆動パターン(本例では、「5秒閉鎖→1秒開放→24秒閉鎖」を繰り返すパターン)にて上遮蔽部材C24の駆動を開始し、次の処理(ステップの1800の処理)に移行する。尚、上遮蔽部材C24の駆動パターンは変更しても問題ないが、本例では、上遮蔽部材C24の開放タイミングと下遮蔽部材C25の開放タイミングとが一致した場合にのみ、遊技球がV入賞口C27に入球可能となるよう構成されているため、開放時間を3秒等の長時間としたり、駆動開始から10秒以上開放しなかったりとして、V入賞口C27に入球不可能には構成しないことが望ましい。他方、ステップ1752でNoの場合、ステップ1756で、主制御基板MのCPUMCは、上遮蔽部材C24を閉鎖状態(初期位置)にして駆動を終了し、次の処理{ステップ3450(第3)の処理}に移行する。このように、本実施形態においては、上遮蔽部材C24は小当り遊技の開始(小当りに係る第2大入賞口C20の開放開始)を契機として駆動を開始し、小当り遊技の終了を契機として駆動を終了するよう構成されており、前記上遮蔽部材C24の開放パターンにて1回駆動するよりも前に小当り遊技が終了し、上遮蔽部材C24の駆動は終了するよう構成されている。尚、小当り遊技には排出待機時間が設けられているため、小当り遊技に係る第2大入賞口C20の開放が終了した以降も、当該排出待機時間が終了するまで小当り遊技は終了しないこととなる。
次に、図59は、第3実施形態における、図53におけるステップ3450(第3)のサブルーチンに係る、下遮蔽部材駆動制御処理のフローチャートである。まず、ステップ3452で、主制御基板MのCPUMCは、電源投入後から常時一定の駆動パターン(本例では、「3秒閉鎖→1秒開放」を繰り返すパターン)にて下遮蔽部材C25を駆動し、次の処理{ステップ1950(第3)の処理}に移行する。このように、上遮蔽部材C24が小当り遊技の開始を契機として駆動を開始することに対して、下遮蔽部材C25は遊技機の電源投入を契機として駆動を開始するよう構成されている。
次に、図60は、第3実施形態における、図53におけるステップ1950(第3)のサブルーチンに係る、V入賞口入球判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1952で、主制御基板MのCPUMCは、条件装置作動予約フラグ(後述するステップ1960でオンとなるフラグであり、即ち、排出待機時間中においてV入賞口C27に遊技球が入球した場合にオンとなるフラグ)がオフであるか否かを判定する。ステップ1952でYesの場合、ステップ1954で、主制御基板MのCPUMCは、V入賞口C27への遊技球の入球があったか否かを判定する。ステップ1954でYesの場合、ステップ1956で、主制御基板MのCPUMCは、V入賞口有効期間(小当り遊技の開始タイミングから、当該小当り遊技に係る排出待機時間終了タイミングまでの期間)内であるか否かを判定する。ステップ1956でYesの場合、ステップ1958で、主制御基板MのCPUMCは、V入賞検出コマンド(後述する、V入賞検出演出を実行するためのコマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1960で、主制御基板MのCPUMCは、条件装置作動予約フラグをオンにし、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。
他方、ステップ1952でNoの場合、ステップ1962で、主制御基板MのCPUMCは、V入賞口有効期間(小当り遊技の開始タイミングから、当該小当り遊技に係る排出待機時間終了タイミングまでの期間)が終了したか否かを判定する。ステップ1962でYesの場合、ステップ1964で、主制御基板MのCPUMCは、条件装置作動フラグをオンにし、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。尚、ステップ1954、ステップ1956又はステップ1962でNoの場合にも、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。また、ステップ1956でNoの場合、換言すれば、小当り遊技が実行されていないにも拘わらずV入賞口C27に遊技球が入球する等の不正入球の危険性が高まる場合においては、適宜エラー処理を実行するよう構成しておくことが好適である。尚、V入賞口C27への入球に係る特別遊技のラウンド数は「15R」となっており、「小当り遊技→V入賞口C27への入球に係る特別遊技」の一連の流れを合計すると、小当り遊技に係るラウンド数の「1R」と特別遊技に係るラウンド数の「15R」とで、「16R」となっている。
次に、図61〜図63を参照して、第3実施形態に係るサブメイン制御部SM側で実行される制御処理を説明する。まず、図61は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、副制御基板S側(特に、サブメイン制御部SM側)のメインフローチャートである。ここで、同図(a)の処理は、遊技機への電源投入時等のリセット後に実行されるサブメイン制御部SM側での処理である。本実施形態からの変更点は、ステップ2001(第3)及びステップ2003(第3)である。即ち、遊技機への電源投入時において、ステップ2001(第3)で、副制御基板SのCPUSCは、電源投入タイマSM24tをリセットしてスタートする。尚、電源投入タイマSM24tは、下遮蔽部材C25の開放タイミングを把握するために設けられている。次に、ステップ2002で、副制御基板SのCPUSCは、メイン側(主制御基板M側)から受信した情報に基づき、初期処理を実行する(例えば、RAMクリア情報を受信した場合→サブ側のRAMを初期化、各種情報コマンドを受信した場合→電断時の演出関連情報をサブ側のRAMに再セット)。次に、ステップ2003(第3)で、副制御基板SのCPUSCは、メイン側(主制御基板M側)から受信した情報に基づき、保留数(例えば、装図保留カウンタ値)を復元する。尚、実行中の演出、特殊図柄に係る情報等は復元されず、次変動の開始時までは「準備中」画面を表示する。その後、副制御基板SのCPUSCの繰り返し処理ルーチンである(b)を繰り返し実行するループ処理に移行する。本実施形態からの変更点は、ステップ2500(第3)及びステップ2550(第3)である。即ち、ステップ2300で、副制御基板SのCPUSCは、前述した装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ2500(第3)で、副制御基板SのCPUSCは、後述するV入賞検出演出表示制御処理を実行し、ステップ2400に移行する。また、ステップ2400で特別遊技関連表示制御処理を実行した後、ステップ2550(第3)で、副制御基板SのCPUSCは、後述する小当り遊技関連表示制御処理を実行し、ステップ2900に移行する。尚、ステップ2050の滞在ステージ決定処理は削除されている。
次に、図62は、第3実施形態における、図61におけるステップ2500(第3)のサブルーチンに係る、V入賞検出演出表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2502で、副制御基板SのCPUSCは、メイン側から小当り実行開始コマンド(小当り遊技が開始された旨に係るコマンド)を受信したか否かを判定する。ステップ2502でYesの場合、ステップ2504で、副制御基板SのCPUSCは、右打ち指示演出{小当り遊技中に第2大入賞口C20に向けた遊技球の発射(右打ちの実行)を促す演出}に係るコマンドをセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2506に移行する。他方、ステップ2502でNoの場合にも、ステップ2506に移行する。次に、ステップ2506で、副制御基板SのCPUSCは、副制御基板SのCPUSCは、メイン側からV入賞検出コマンド(V入賞口C27に遊技球が入球した旨を遊技者に報知するための演出である、V入賞検出演出を実行するためのコマンド)を受信したか否かを判定する。ステップ2506でYesの場合、ステップ2508で、副制御基板SのCPUSCは、V入賞検出演出に係るコマンドをセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)し、次の処理(ステップ2400の処理)に移行する。他方、ステップ2506でNoの場合にも、次の処理(ステップ2400の処理)に移行する。尚、V入賞検出演出は、V入賞口C27に遊技球が入球し、その後特別遊技が実行されることを遊技者に報知する演出であるため、演出内容としては、遊技者を祝福する演出内容や遊技者にとって高利益である旨を報知する演出内容等が望ましく、例えば、演出表示装置SG上に「V」を表示領域SG10一杯に表示する演出となる。
次に、図63は、第3実施形態における、図61におけるステップ2550(第3)のサブルーチンに係る、小当り遊技関連表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2552で、副制御基板SのCPUSCは、小当り中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2552でYesの場合、ステップ2554で、副制御基板SのCPUSCは、メイン側から小当り開始コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2554でYesの場合、ステップ2558で、副制御基板SのCPUSCは、小当り開始表示に係るコマンドをセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)する。
次に、ステップ2562で、副制御基板SのCPUSCは、小当り中フラグをオンにし、ステップ2564に移行する。尚、ステップ2552でNoの場合にも、ステップ2564に移行する。次に、ステップ2564で、副制御基板SのCPUSCは、メイン側から小当り終了コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2564でYesの場合、ステップ2566で、副制御基板SのCPUSCは、小当り終了表示に係るコマンドをセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)する。次に、ステップ2568で、副制御基板SのCPUSCは、小当り中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。尚、ステップ2554又はステップ2564でNoの場合にも、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。
(作用)
次に、図64を参照しながら、第3実施形態における、V入賞口C27への入賞に係る作用について説明する。はじめに、同図は、小当りに係る保留が生起した場合に、変動時間決定時の保留数に基づき算出されることとなる、小当りに係る保留が生起してから上遮蔽部材C24の開放が開始されるまでの時間(以降、単に「上遮蔽部材開放到達時間」と表記する場合がある。)と、V入賞口C27への入球容易性と、の関係性を例示した作用図である。尚、本例においては、ハズレに係る保留が2個存在している或る図柄変動中に小当りに係る保留が生起した場合を例示している。尚、本例においては、保留の消化順は、「第1保留→第2保留→第3保留」の順とする(第3保留が小当りに係る保留である)。尚、以下においては、第3保留(=小当りに係る保留)が生起してから変動中の図柄変動が終了するまでの時間は同一(2秒)であり、第1保留の図柄変動開始のタイミング及び第1保留〜第3保留の変動態様決定乱数の乱数値が同一(例えば、第1保留及び第2保留の変動態様決定乱数の乱数値が799であり、第3保留の変動態様決定乱数の乱数値が1023)であるとする。
まず、ハズレに係る保留が2個存在している図柄変動中に小当りに係る保留が生起した場合、上遮蔽部材開放到達時間は、第3保留(=小当りに係る保留)が生起してから変動中の図柄変動が終了するまでの時間と;第1保留の変動時間と;第2保留の変動時間と;第3保留(=小当りに係る保留)の変動時間と;小当り遊技開始から上遮蔽部材C24の開放が開始されるまでの時間と;の合計の時間として算出される。
次に、同図上部の表を参照しながら、ハズレに係る保留が2個存在(第1保留及び第2保留)している図柄変動中に、第3保留(=小当りに係る保留)が生起した状況下、パターンAとして、第3保留(=小当りに係る保留)生起以降に遊技球の発射を停止した場合{特には、第3保留(=小当りに係る保留)が生起した以降は新たな保留が生起しない場合}の上遮蔽部材開放到達時間と、パターンBとして、第3保留(=小当りに係る保留)生起以降に遊技球の発射を継続した場合{特には、第3保留(=小当りに係る保留)が生起した以降に新たな保留が生起する場合}の上遮蔽部材開放到達時間と、を例示する。
パターンAにおいては、第3保留(=小当りに係る保留)が生起した以降は新たな保留が生起せず、第1保留に係る変動時間決定時には、保留数が2個{第2保留及び第3保留(=小当りに係る保留)}であり、第2保留に係る変動時間決定時には、保留数が1個{第3保留(=小当りに係る保留)}であり、第3保留(=小当りに係る保留)に係る変動時間決定時には、保留数が0個となる。この場合、図11の第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルを参照し、第3保留(=小当りに係る保留)が生起してから変動中の図柄変動が終了するまでの時間が2秒であり;第1保留の変動時間が5秒であり;第2保留の変動時間が10秒であり;第3保留(=小当りに係る保留)の変動時間が60秒であり;小当り遊技開始から上遮蔽部材C24の開放が開始されるまでの時間が5秒である;ことから、上遮蔽部材開放到達時間は82秒となる。
次に、パターンBは、第3保留(=小当りに係る保留)が生起した以降、第1保留の図柄変動開始後から第2保留の図柄変動開始前に新たに2個の保留が生起する場合であり、第1保留に係る変動時間決定時には、保留数が2個{第2保留及び第3保留(=小当りに係る保留)}であり、第2保留に係る変動時間決定時には保留数が3個{第3保留(=小当りに係る保留)及び新たに生起した2個の保留}であり、第3保留(=小当りに係る保留)に係る変動時間決定時には、保留数が2個(前記新たに生起した保留2個)となる。この場合、図11の第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルを参照し、パターンBにおいては、第3保留(=小当りに係る保留)が生起してから変動中の図柄変動が終了するまでの時間が2秒であり;第1保留の変動時間が5秒であり;第2保留の変動時間が5秒であり;第3保留(=小当りに係る保留)の変動時間が60秒であり;小当り遊技開始から上遮蔽部材C24の開放が開始されるまでの時間が5秒である;ことから、上遮蔽部材開放到達時間は77秒となる。
ここで、前述のように、V入賞口C27への入球容易性(V入賞口C27への遊技球の入球可否)は、上遮蔽部材C24の開放タイミングと下遮蔽部材C25の開放タイミングとがうまく合致するか否かによって決定される。即ち、上遮蔽部材開放到達時間と下遮蔽部材C25の開放タイミングを参照することにより、上記パターンA及びパターンBに係る小当り遊技時において、V入賞口C27への入球が容易であるか否かを事前に判定することが可能となる。
次に、同図下部は、上記パターンA及び上記パターンBの各々における上遮蔽部材C24の開放態様(閉鎖態様)と、下遮蔽部材C25の開放態様(閉鎖態様)(下遮蔽部材C25は、電源投入時から周期的に開放と閉鎖とを繰り返している。)と、を示すタイミングチャートである。本タイミングチャートにおいては、第3保留(=小当りに係る保留)生起タイミングを基準として、第3保留(=小当りに係る保留)生起タイミングからの経過時間を図示している。また、下遮蔽部材C25の開放態様(閉鎖態様)としては、第3保留(=小当りに係る保留)生起タイミングからの経過時間が、「4n+1(秒)」〜「4n+2(秒)」(nは整数)となる期間において開放状態となるものとしている。
本タイミングチャートに示されるように、パターンAにおいては、上遮蔽部材C24の開放が開始されるタイミングが、第3保留(=小当りに係る保留)生起タイミングから82秒が経過したタイミングであり、遊技球が上遮蔽部材C24の位置から下遮蔽部材C25に到達するまでの時間(本例では0.2秒)を加味すると82.2秒となり、当該82.2秒は、「4n+1(秒)」〜「4n+2(秒)」(nは整数)の範囲外である。従って、上遮蔽部材C24の開放タイミングと、下遮蔽部材C25の開放タイミングとが合致せず、上遮蔽部材C24が開放されることで上遮蔽部材C24上に載置されていた遊技球が落下し、下遮蔽部材C25まで到達した時点において、下遮蔽部材C25が開放されていないため、下遮蔽部材C25の下流に位置するV入賞口C27への入球が困難となる(下遮蔽部材C25によってV入賞口C27への入球が阻害され易い)。他方、パターンBにおいては、上遮蔽部材C24の開放が開始されるタイミングが、第3保留(=小当りに係る保留)生起タイミングから77秒が経過したタイミングであり、遊技球が上遮蔽部材C24の位置から下遮蔽部材C25に到達するまでの時間(本例では0.2秒)を加味すると77.2秒となり、当該77.2秒は、「4n+1(秒)」〜「4n+2(秒)」(nは整数)の範囲内である(n=19)。従って、上遮蔽部材C24の開放タイミングと、下遮蔽部材C25の開放タイミングとが合致し、上遮蔽部材C24が開放されることで上遮蔽部材C24上に載置されていた遊技球が落下し下遮蔽部材C25まで到達した時点で、下遮蔽部材C25が開放されているため、下遮蔽部材C25の下流に位置するV入賞口C27への入球が容易となる(下遮蔽部材C25によっては遊技球のV入賞口C27への入球が阻害され難い)。尚、当該パターンA及び当該パターンBの場合には、前述した、発射継続指示演出が実行されることとなる。
以上のように、第3実施形態においては、パターンAとして、小当りに係る保留が生起してから小当りに係る図柄変動が開始されるまでに新たな保留が生起しない(保留数が2個以上である状態にて図柄変動が開始され難い=小当りに係る保留が生起してから上遮蔽部材C24の開放が開始されるまでの時間が長くなり易い)場合と、パターンBとして、小当りに係る保留が生起してから小当りに係る図柄変動が開始されるまでに新たな保留が生起する(保留数が2個以上である状態が常に維持されたまま図柄変動が開始され易い=小当りに係る保留が生起してから上遮蔽部材C24の開放が開始されるまでの時間が短くなり易い)場合と、において、上遮蔽部材C24の開放タイミングが変化し得る。更には、このような上遮蔽部材C24の開放タイミングの変化により、上遮蔽部材C24の開放タイミングと下遮蔽部材C25の開放タイミングとがうまく合致するか否かが変化し得る構成となっているため、小当りに当選した場合に、V入賞口C27に入球するか否かに注目するような興趣性の高い遊技機とすることができる。
尚、第3実施形態においては、小当りに係る保留が生起した時点で存在している保留の変動態様決定乱数に基づいて、保留消化時の保留数に対応した実行され得る変動時間をすべて確認し、その結果に基づいて予め小当りに係る保留が生起してから上遮蔽部材C24の開放が開始されるまでの時間を算出し、当該算出された結果と、下遮蔽部材C25の開放タイミングと、を参照する(更には、遊技球が上遮蔽部材C24の位置から下遮蔽部材C25に到達するまでの時間を加味する)ことにより、小当り遊技において、V入賞口C27への入球を容易とする(上遮蔽部材C24の開放タイミングと下遮蔽部材C25の開放タイミングとを合致させる)ための望ましい保留数の変化(どのタイミングでどの程度の保留が存在することが望ましいか)を予想することが可能となる。このように構成し、且つ、小当りとなる保留の生起時に当該保留に係る小当り遊技実行中におけるV入賞口C27への入球が可能である場合、当該入球可能となる変動時間の組み合わせとなり易い遊技球の発射態様(又は、望ましい保留数の変化)を演出として遊技者に報知し得るよう構成してもよく、そのように構成することにより、小当り遊技においてV入賞口C27へ遊技球が入球するか否かが遊技者の技術介入により決定し得るという斬新な遊技性を創出することができることとなる。
尚、第3実施形態においては、主遊技図柄の変動時間を決定する際の保留数によって、当該決定される変動時間が相違し得るよう構成することによって、小当りとなる保留が生起してから下遮蔽部材C25が開放するまでの時間を変化し得るよう構成し、遊技者の技術介入を可能としたが、小当りとなる保留が生起してから下遮蔽部材C25が開放するまでの時間を、遊技者の技術介入によって相違し得るようにする構成はこれには限定されず、例えば、(1)遊技者が押下することにより主遊技図柄の変動が強制停止して、停止図柄が表示されることとなる変動短縮ボタンを設けて、当該ボタンを押下するタイミングにより、前記時間を相違させる、(2)第1主遊技図柄と第2主遊技図柄との双方の主遊技図柄を同時並行的に抽選可能(及び変動可能)である並列抽選を実行し得るよう構成し、且つ、第2主遊技図柄に係る停止図柄が小当り図柄となった場合には、当該小当り図柄に係る小当り遊技実行中の期間は第1主遊技図柄の変動時間(変動時間の経過)を一時停止するよう構成して、前記時間を相違させる、よう構成してもよい。
尚、第3実施形態においては、小当り図柄の停止後に遊技球が入球することで小当り遊技が開始されることとなる特定入球口を有するよう構成し、小当り図柄の停止中において、所定の条件(例えば、特定の小当り図柄が停止中、等)を充足した場合に、当該小当り遊技実行中にV入賞口C27に遊技球が入球し得るような遊技球の発射タイミングを遊技者に報知する演出(例えば、演出表示装置SG上にて、「今特定入球口に入球すればV入賞口に入球する大チャンス!!」等と表示する)を実行し得るよう構成してもよい。
また、第3実施形態において、特定遊技状態として、非確率変動遊技状態と比較して当否抽選結果が遊技者にとって有利となる確率変動遊技状態を有し、且つ、特別遊技中における第2大入賞口C20が開放するラウンドである振分遊技実行ラウンドを有するよう構成し、当該振分遊技実行ラウンド中にV入賞口C27に入球することによって、当該特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行するよう構成してもよい(第2実施形態にて例示したような、いわゆる玉確遊技)。また、そのように構成した場合には、振分遊技実行ラウンド以前のラウンドにて、振分遊技実行ラウンドにてV入賞口C27に遊技球が入球し得るような遊技球の発射タイミングを遊技者に報知する演出(例えば、演出表示装置SG上にて、「今第2大入賞口に入球すれば確変の大チャンス!!」等と表示する)を実行し得るよう構成することが望ましい。
(第3実施形態からの変更例1)
尚、第3実施形態においては、小当り遊技中にV入賞口C27に遊技球が入球することにより、特別遊技が実行されることとなる遊技性について例示したが、そのような構成は第3実施形態のみには限定されない。そこで、第3実施形態とは異なる小当り遊技中にV入賞口C27に遊技球が入球することにより、特別遊技が実行されることとなる遊技性を有する構成を第3実施形態からの変更例1とし、以下第3実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
はじめに、図65は、第3実施形態からの変更例1における、主遊技図柄表示処理を示したメインフローチャートである。ステップ1400(1){ステップ1400(2)}で、主制御基板MのCPUMCは、サブルーチンに係る、第1主遊技図柄表示処理(第2主遊技図柄表示処理)を実行し、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。尚、第3実施形態からの変更例1における遊技機は、入球順消化(保留が生起する順序が前のものから消化される)となるよう構成されている。
次に、図66は、第3実施形態の変更例1における、図65のステップ1400(1)、(2)の主遊技図柄表示処理のフローチャートである。はじめに、第3実施形態からの変更点は、ステップ1405‐1(第3変1)であり、即ち、ステップ1403で変動開始条件を充足していた場合、ステップ1405‐1(第3変1)で、主制御基板MのCPUMCは、生起している保留(第1主遊技側と第2主遊技側とのすべての保留)のうちで最も前に生起した保留に係る主遊技側乱数を読出し、ステップ1406に移行する。
次に、図67は、第3実施形態からの変更例1に係る主遊技テーブル3である。第3実施形態からの変更例1においては、時間短縮遊技状態においては、第1主遊技側の当りに係る変動時間の平均値は第2主遊技側の当りに係る変動時間の平均値よりも長時間となっている。また、時間短縮遊技状態においては、第1主遊技側の当りに係る最短の変動時間は第2主遊技側の当りに係る最短の変動時間よりも長時間となっている。即ち、時間短縮遊技状態においては、第1主遊技側の大当りに係る変動時間の平均値は第2主遊技側の小当りに係る変動時間の平均値よりも長時間となっている。また、時間短縮遊技状態においては、第1主遊技側の大当りに係る最短の変動時間は第2主遊技側の小当りに係る最短の変動時間よりも長時間となっている。
次に、図68は、第3実施形態の変更例1における、図66におけるステップ1500の特定遊技終了判定処理のフローチャートである。第3実施形態の変更例1における変更点は、ステップ1530(第3変1)〜ステップ1542(第3変1)であり、即ち、ステップ1518で補助遊技時短フラグをオフにした後、ステップ1530(第3変1)で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技時短回数カウンタ(第2主遊技図柄の図柄変動終了時にのみ減算されるカウンタ)をゼロクリアし、ステップ1532(第3変1)に移行する。尚、ステップ1510でNoの場合にも、ステップ1532(第3変1)に移行する。
次に、ステップ1532(第3変1)で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技時短回数カウンタのカウンタ値が0より大きいか否かを判定する。ステップ1532(第2変1)でYesの場合、ステップ1533(第3変1)で、主制御基板MのCPUMCは、実行された図柄変動は第2主遊技図柄側の変動であるか否かを判定する。ステップ1533(第3変1)でYesの場合、ステップ1534(第3変1)で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技時短回数カウンタ値を1減算(本例では、デクリメント)する。次に、ステップ1536(第3変1)で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技時短回数カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1536(第3変1)でYesの場合、ステップ1538(第3変1)で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技時短フラグをオフにする。次に、ステップ1540(第3変1)で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技時短フラグをオフにする。次に、ステップ1542(第3変1)で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタをゼロクリアし、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。他方、ステップ1532(第3変1)、ステップ1533(第3変1)、又はステップ1536(第3変1)でNoの場合にも、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。このように、第3実施形態からの変更例1においては、第1主遊技図柄の変動と第2主遊技図柄の変動とで時短回数カウンタ値が減算され、第2主遊技図柄の変動のみで第2主遊技時短回数カウンタ値が減算されるよう構成されている。
次に、図69は、第3実施形態からの変更例1における、図15のステップ1650(第3)のフローチャートである。第3実施形態からの変更点は、ステップ1682‐1(第3変1)〜ステップ1682‐4(第3変1)であり、即ち、ステップ1681‐1でV入賞口C27への入球を契機とした特別遊技終了後ではない場合、ステップ1682‐1(第3変1)で、主制御基板MのCPUMCは、停止図柄は長時短大当り図柄(時短回数が相対的に大きい大当り図柄であり、本例では、4B、5A、5B、7A及び7B)であることを判定する。ステップ1682‐1(第3変1)でYesの場合にはステップ1681‐5に移行し、ステップ1682‐1(第3変1)でNoの場合、換言すると、停止図柄が短時短大当り図柄(時短回数が相対的に大きい大当り図柄であり、本例では、4A)の場合、ステップ1682‐2(第3変1)で、主制御基板MのCPUMCは、現在非時間短縮遊技状態にて当選した特別遊技の終了後であるか否かを判定する。ステップ1682‐2(第3変1)でYesの場合、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタ値として所定回数(本例では、30回)をセットする。次に、ステップ1682‐4(第3変1)で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技時短回数カウンタ値として所定回数(本例では、10回)をセットし、ステップ1681‐6に移行する。尚、ステップ1682‐2(第3変1)でNoの場合にはステップ1681‐5に移行する。このように構成することにより、非時間短縮遊技状態にて短時短大当り図柄に当選した場合には、特別遊技の終了後の時間短縮遊技状態は、第1主遊技図柄の変動回数と第2主遊技図柄の変動回数との合計が30回となるか、第2主遊技図柄の変動回数が10回となるか、のいずれかを満たした場合に終了するよう構成されている。尚、時間短縮遊技状態(短時短大当り図柄に係る特別遊技後の時間短縮遊技状態も含む)にて短時短大当り図柄に当選した場合には、特別遊技の終了後には100回の時間短縮遊技状態となる(第1主遊技図柄の変動回数と第2主遊技図柄の変動回数との合計が100回で終了)。
以上のように構成することにより、短時短大当り図柄に当選した場合には、特別遊技の終了後の時間短縮遊技状態は、第1主遊技図柄の変動回数と第2主遊技図柄の変動回数との合計が30回となるか、第2主遊技図柄の変動回数が10回となるか、のいずれかを満たした場合に終了するよう構成することにより、時間短縮遊技状態で第2主遊技側の図柄変動にて10回変動させるような遊技性において、誤って第1主遊技側の図柄変動が実行されてしまった場合においても、第2主遊技時短回数カウンタが減算しないことにより、第2主遊技側の図柄変動にて10回変動させられる権利を失わずに遊技を続行できるよう構成することにより、よりユーザーフレンドリーな遊技機とすることができる。
(第4実施形態)
尚、第3実施形態においては、小当り中にV入賞口C27に入球することによって特別遊技が開始されるような遊技性としたが、小当りを設ける遊技機の構成はこれには限定されない。そこで、第3実施形態とは異なる小当りを有する構成を第4実施形態とし、以下、第3実施形態との相違点についてのみ詳述する。
まず、図70は、第4実施形態における、主制御基板MのCPUMCが行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。第3実施形態との相違点は、大入賞口が1つとなり、V入賞口C27、上遮蔽部材C24及び下遮蔽部材C25を設けていないことにより、遮蔽部材の駆動処理とV入賞口C27の入球判定処理を実行しないことである。
次に、図71は、第4実施形態における、図70におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電動役物駆動判定処理のフローチャートである。第3実施形態との相違点はステップ1249(第4)であり、即ち、ステップ1230で補助遊技図柄が当り図柄であった場合、ステップ1249(第4)で、主制御基板MのCPUMCは、当り図柄及び遊技状態に基づき、電動役物の開放態様を決定し、開放タイマMP54tに所定時間をセットし、ステップ1234に移行する。
次に、図72は、第4実施形態における、図8のステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1主遊技図柄表示処理(第2主遊技図柄表示処理)のフローチャートである。第3実施形態との相違点は、1410‐3(第4)、ステップ1500(第4)及びステップ3350(第4)であり、即ち、ステップ1410‐2で停止図柄を決定した後ステップ1410‐3(第4)で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技図柄当否抽選結果、第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、変動態様抽選乱数)、遊技状態及びセットされている限定頻度種別に基づいて主遊技図柄の変動態様を決定し、ステップ1414に移行する。また、ステップ1432で条件装置フラグをオンにした後、又は、ステップ1436(第3)で小当りフラグをオンにした後、又は、ステップ1434(第4)で停止図柄が小当り図柄でない(ハズレ図柄である)場合、ステップ1500(第4)で、主制御基板MのCPUMCは、後述する特定遊技終了判定処理を実行する。次に、ステップ3350(第4)で、主制御基板MのCPUMCは、後述する限定頻度終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。
次に、図73(主遊技テーブル3)は、第4実施形態における、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐B)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、主遊技図柄の当否抽選結果、主遊技時短フラグ状態及びセットされている限定頻度種別に基づき、主遊技図柄の変動態様(変動時間)が決定されるよう構成されている。即ち、主遊技図柄の当否抽選結果が大当りの場合には相対的に変動時間が長時間となる変動態様が決定され易く、主遊技時短フラグがオンである場合(時短遊技状態)には相対的に変動時間が短時間となる変動態様が決定され易いよう構成されている。また、ハズレ時及び小当り時の変動態様に示されるように、第2限定頻度がセットされている場合(例えば、大当り図柄「7B」に係る特別遊技終了後)には、第0限定頻度、第1限定頻度がセットされている場合(例えば、大当り図柄「7B」以外の大当り図柄に係る特別遊技終了後)よりも、相対的に短時間の変動態様が選択されるよう構成されている。特に、小当りとなる場合においては、第2限定頻度時と第1限定頻度時とでの変動時間の差分が大きく、当該差分は、ハズレとなる場合における、第2限定頻度時と第1限定頻度時とでの変動時間(平均値)の差分よりも相対的に大きい。尚、本例はあくまでも一例であり、停止図柄の種類や選択率等には何ら限定されない。また、本実施形態では、説明の便宜上、保留球数に応じて異なるテーブルを有するよう構成しなかったが、保留球数に応じて異なるテーブルを有するように構成してもよいことはいうまでもない。更には、時間短縮遊技状態(主遊技時短フラグがオンの場合)における第1主遊技側の図柄変動時間が相対的に長時間となるよう構成してもよい{第2主遊技側での図柄変動が実行されることが遊技者にとって有利となるよう構成されていた際、第1主遊技側の図柄変動効率を低下させることで第2主遊技側の保留が生起し易い(遊技者にとって有利となる)状況を構築することを趣旨とするため、第1主遊技側の始動口と第2主遊技側の始動口とを打ち分けできない場合において特に効果を発揮する}。また、第1主遊技側での小当りに係る変動態様は1種類のみと構成しているが、これには限定されず、複数種類の変動態様を設けてもよい(特に、遊技状態やセットされている限定頻度種別に基づいて異なる変動態様が選択され得るよう構成することが好適である)。
次に、図74は、第4実施形態における、図72におけるステップ1500(第4)のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1508で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技確変フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1508でYesの場合、ステップ1510で、主制御基板MのCPUMCは、当該カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1510でYesの場合、ステップ1512で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値を1減算(デクリメント)する。次に、ステップ1514で、主制御基板MのCPUMCは、当該カウンタ値(残り時短回数)が0であるか否かを判定する。ステップ1514でYesの場合、ステップ1516及びステップ1518で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技時短フラグ及び補助遊技時短フラグをオフにし、次の処理{ステップ3350(第4)の処理}に移行する。尚、ステップ1508、ステップ1510又はステップ1514でNoの場合にも、次の処理{ステップ3350(第4)の処理}に移行する。
次に、図75は、第4実施形態における、図72におけるステップ3350(第4)のサブルーチンに係る、限定頻度終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ3352で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタMN52c(限定頻度状態における主遊技図柄の変動回数を管理するカウンタ)のカウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ3352でYesの場合、ステップ3354で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタMN52cのカウンタ値を1減算(デクリメント)する。次に、ステップ3356で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタMN52cのカウンタ値(残り限定頻度回数)が0であるか否かを判定する。
ステップ3356でYesの場合、ステップ3358で、主制御基板MのCPUMCは、現在セットされている限定頻度種別が第2限定頻度であるか否かを判定する。ステップ3358でYesの場合、ステップ3360で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度種別として第1限定頻度をセットする。次に、ステップ3362で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタMN52cの値として第1特定回数(例えば、65535回であるが、次回の大当りまで当該第1限定頻度を継続させるという趣旨であり、これ以外の極端に大きな値や∞回等であってもよい)をセットし、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。このように、第2限定頻度状態において所定の変動回数(後述するが、例えば、70回)が経過した場合には、第1限定頻度状態に移行するよう構成されているのである。
他方、ステップ3358でNoの場合、即ち、第0限定頻度状態(第1限定頻度状態が終了することは現実的でないため、除外している)において所定の変動回数(後述するが、例えば、50回であり、時間短縮遊技状態の上限回数と同値である)が経過した場合、ステップ3364で、主制御基板MのCPUMCは、セットされている限定頻度種別をクリア(略同時に、時間短縮遊技状態も終了することとなる)し、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。尚、ステップ3352又はステップ3356でNoの場合にも、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。
次に、図76は、第4実施形態における、図15におけるステップ1650(第4)のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1653‐1で、主制御基板MのCPUMCは、現在の停止図柄が確変大当り図柄(例えば、5A・5B・7A・7B)であるか否かを判定する。ステップ1653‐1でYesの場合、ステップ1653‐2で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技確変フラグをオンにする。
次に、ステップ1653‐3で、主制御基板MのCPUMCは、現在の停止図柄が特定の大当り図柄(例えば、7B)であるか否かを判定する。ステップ1653‐3でYesの場合、ステップ1653‐4で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度種別として第2限定頻度をセット(RAM領域に一時記憶)する。次に、ステップ1653‐5で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタMN52cの値として第2特定回数(例えば、70回)をセットし、ステップ1653‐11に移行する。尚、本例では、第2主遊技側の大当りに係る特別遊技の終了時にのみ、第2限定頻度状態(遊技者に有利な状態)に移行するよう構成しているが、これには限定されない。しかしながら、第1主遊技側よりも第2主遊技側の方が、遊技者に有利な状態に移行し易いよう構成することで、確率変動遊技状態及び/又は時間短縮遊技状態による、遊技者に有利な状態と効果が重複し、遊技者の興奮を高めることが可能となるのである。
他方、ステップ1653‐3でNoの場合、ステップ1653‐6で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度種別として第1限定頻度をセット(RAM領域に一時記憶)する。次に、ステップ1653‐7で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタMN52cの値として第1特定回数(例えば、65535回であるが、次回の大当りまで当該第1限定頻度を継続させるという趣旨であり、これ以外の極端に大きな値や∞回等であってもよい)をセットし、ステップ1653‐11に移行する。
他方、ステップ1653‐1でNoの場合、即ち、非確変大当りに係る特別遊技の終了時である場合、ステップ1653‐8で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cの値として所定回数(例えば、50回)をセットする。次に、ステップ1653‐9で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度種別として第0限定頻度をセット(RAM領域に一時記憶)する。次に、ステップ1653‐10で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタMN52cの値として第0特定回数(例えば、時短回数と同値である50回)をセットし、ステップ1653‐11に移行する。即ち、確率変動遊技状態に移行する場合は、第1限定頻度又は第2限定頻度をセットし、確率変動遊技状態に移行しない場合には、第0限定頻度をセットするよう構成されている。
次に、ステップ1653‐11及びステップ1653‐12で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技時短フラグ及び補助遊技時短フラグをオンにし、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。
次に、図77は、第4実施形態における、遊技球数の推移に係るイメージ図である。本例においては、説明の便宜上、平均的な変動間隔で規則的に小当りが発生(約11変動に1回、小当りが発生)する例を挙げている。また、本実施形態に係る遊技球の発射間隔は1球あたり0.6秒(1分間に100球)であり、小当り遊技に係る大入賞口C10の1.7秒間の開放中に、約3球の遊技球が大入賞口C10内に入球することとしている。
まず、同図(a)の区間に示されるように、非確率変動・非時間短縮遊技状態においては、発射した遊技球数と第1主遊技始動口A10への入球による賞球との差分により、徐々に遊技者の持ち球が減っていくこととなる。
次に、同図(b)の区間に示されるように、大当り図柄「5A」に係る特別遊技中には、大入賞口C10への入球による賞球が払い出されることで、遊技者の持ち球が増加することとなる。ここで、大当り図柄「5A」に係る特別遊技が終了したことを契機として、確率変動・時間短縮遊技状態となり、限定頻度種別として第1限定頻度がセットされる。
次に、同図(c)の区間に示されるように、確率変動・時間短縮遊技状態(第1限定頻度)においては、97/1024(=約11変動に1回)の確率で小当りが発生し、当該小当りに係る大入賞口C10への入球による賞球が払い出されることで、遊技者の持ち球が増加(前述の特別遊技時と比較すると緩やかに増加)することとなる。ここで、(c)の区間においては、約65秒間で33回の図柄変動が実行される(3回の小当りにより、約117球の賞球を獲得する)こととなる。
次に、同図(d)の区間に示されるように、大当り図柄「7B」に係る特別遊技中には、大入賞口C10への入球による賞球が払い出されることで、遊技者の持ち球が増加することとなる。ここで、大当り図柄「7B」に係る特別遊技が終了したことを契機として、確率変動・時間短縮遊技状態となり、限定頻度種別として第2限定頻度がセットされる。
次に、同図(e)の区間に示されるように、確率変動・時間短縮遊技状態(第1限定頻度)においては、97/1024(=約11変動に1回)の確率で小当りが発生し、当該小当りに係る大入賞口C10への入球による賞球が払い出されることで、遊技者の持ち球が増加(前述の特別遊技時と比較すると緩やかに増加)することとなる。ここで、(e)の区間においては、約23秒間で33回の図柄変動が実行される(3回の小当りにより、約117球の賞球を獲得する)こととなる。即ち、第1限定頻度時と比較して、同じ変動回数中における、小当りによる獲得賞球数(または、その期待値)は同数であるが、当該同じ変動回数の変動を消化する時間が短いため、遊技者にとって高利益な状態であるかのように見せることができるのである。尚、詳細な説明を省略しているが、例えば、65秒間に発射する遊技球は約108球、23秒間に発射する遊技球は約38球である。そのため、第2主遊技始動口B10への入球率が低いほど、同じ変動回数を消化する時間内に発射した遊技球が失われるため、第2限定頻度時は、第1限定頻度時よりも遊技者にとって実際に利益度が高くなることを補足しておく。
次に、図78は、第4実施形態における、遊技状態の遷移に係るタイミングチャートである。まず、非確率変動・非時間短縮遊技状態において、図中1のタイミングで、第1主遊技図柄が大当り図柄「5A」にて停止表示されたことを契機として、8Rの特別遊技が実行される。
次に、図中2のタイミングで、大当り図柄「5A」に係る特別遊技が終了したことを契機として、確率変動遊技状態及び時間短縮遊技状態となり、また、第1限定頻度がセットされる。尚、時間短縮遊技状態中は基本的に第2主遊技図柄の変動が実行されることとなる。
次に、図中3のタイミングで、第2主遊技図柄が小当り図柄「BK」にて停止表示されたことを契機として、小当り遊技が実行される(小当り遊技時においては、確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態の切り替えを行わない)。
次に、図中4のタイミングで、第2主遊技図柄が大当り図柄「7B」にて停止表示されたことを契機として、16Rの特別遊技が実行される。この時、特別遊技当選確率は非確変(非確率変動遊技状態)中、変動時間は非時短(非時間短縮遊技状態)中へと切り替えられる。
次に、図中5のタイミングで、大当り図柄「7B」に係る特別遊技が終了したことを契機として、確率変動遊技状態及び時間短縮遊技状態へと移行し、また、第2限定頻度がセットされる。ここで、第2限定頻度がセットされている状態(第2限定頻度状態と呼ぶことがある)は、最大70変動の間継続し、主遊技図柄の変動時間(ハズレ及び小当り時の変動時間)に関して、第1限定頻度がセットされている状態(第1限定頻度状態と呼ぶことがある)と比較してより短時間となり易い状態である。尚、本例では、図中5〜6の期間内に、主遊技図柄が70回停止表示された(特別遊技が実行されていない)ものとする。
次に、図中6のタイミングで、第2限定頻度状態において主遊技図柄が70回停止表示されたことを契機として、第2限定頻度状態が終了し、第1限定頻度状態へと移行する。
次に、図中7のタイミングで、第2主遊技図柄が大当り図柄「4B」にて停止表示されたことを契機として、8Rの特別遊技が実行される。この時、特別遊技当選確率は非確変(非確率変動遊技状態)中、変動時間は非時短(非時間短縮遊技状態)中へと切り替えられる。
次に、図中8のタイミングで、大当り図柄「4B」に係る特別遊技が終了したことを契機として、非確率変動遊技状態及び時間短縮遊技状態へと移行し、また、第0限定頻度がセットされる(以降、本例においては最大50変動の間、時間短縮遊技状態及び第0限定頻度状態が継続することとなる)。
以上のように構成することで、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機によれば、特定の大当り図柄(本例では、「7B」)に係る特別遊技の終了後、所定の期間、主遊技図柄の変動時間(本例では、ハズレ変動及び小当り変動の変動時間)が短時間となり易い状態(例えば、第2限定頻度状態)に移行することとなる。その結果、第2主遊技側の変動効率が高まることにより、小当り(及び小当り遊技)の発生間隔を短くすることができ、同じ確率変動・時間短縮遊技状態中であっても、遊技者に有利な状態(又は、遊技者に有利なように見える状態)が存在するという、新たな遊技性を創出可能となるのである。
尚、本実施形態においては、第2限定頻度がセットされている状態は、70変動で終了するよう構成したが、これには限定されず、次回の大当りに当選するまで継続するよう構成してもよい。
尚、本例では特に図示していないが、セットされている限定頻度種別によって、演出モード(背景演出や予告演出等の演出系統の種類)を相違させてもよい。そのような構成として、例えば、第2限定頻度がセットされた場合(第2限定頻度へ移行することとなる特別遊技終了後)には演出モードは演出モードA(例えば、夜の背景画像を表示)となり、第1限定頻度又は第0限定頻度がセットされた場合(第1限定頻度又は第0限定頻度へ移行することとなる特別遊技終了後)には演出モードは演出モードB(例えば、夕方の背景画像を表示)となるよう構成することを挙げることができる。また、このように構成した場合、演出モードA滞在時における大当り予定となる図柄変動時の一部において、当該図柄変動中に演出モードAから演出モードBへ移行するような演出(夜の背景画像から夕方の背景画像へ変更する演出)を実行してもよい。更に、このような構成においては、演出モードA滞在時における大当り予定となる図柄変動時であって、当該大当りに係る特別遊技終了後には再度第2限定頻度へ移行する予定である場合には、演出モードAの滞在を維持する可能性が高くなるよう構成してもよい。この構成は、換言すれば、演出モードAから演出モードBへ移行するような演出が実行された場合には、当該図柄変動に係る特別遊技終了後には、第1限定頻度又は第0限定頻度へ移行する可能性が高まることとなり、遊技者にとっては不利となり得る状況となるため、このような演出の実行有無により遊技の興趣性を高めることが可能となる。即ち、このような演出モード移行が、演出モードBから演出モードAへの移行については行われない場合、演出モードB滞在時{(※モード移行を伴わず、最初から(直近の特別遊技終了後から)演出モードBに滞在している場合}にて大当りが発生した場合の方が、モード移行を伴ったうえでの演出モードBにて大当りが発生した場合よりも、相対的に第2限定頻度へ移行する期待度が高まることとなる。尚、このように構成した場合、演出モードAから演出モードBへ移行するような演出として、演出モードA滞在時において演出モードBへの移行を示唆するような演出を実行し、その後に特定のリーチ演出を実行してもよく、当該特定のリーチ演出と同様の演出を演出モードB滞在時にて発生させるよう構成してもよい。
尚、本例では特に図示していないが、いずれの限定頻度種別がセットされている場合であっても、小当り遊技時における大入賞口C10への遊技球の入球合計数表示又は入球カウント表示を演出表示装置SG上にて表示するよう構成してもよい。また、第2限定頻度がセットされている期間(特に、第2限定頻度→特別遊技→第2限定頻度→・・・とループしている期間中)における合計の獲得賞球数(小当り、大当り、等の賞球数の合計)を、演出表示装置SG上に表示するよう構成してもよい。また、そのように構成した場合、第2限定頻度状態が終了した際(又は、演出モードAから演出モードBに移行した際)に演出表示装置SG上に表示していた合計の獲得賞球数を一時記憶して、次回の第2限定頻度状態における前記演出モードが演出モードAから演出モードBに移行するタイミングで、当該タイミングにて表示されている合計の獲得賞球数と前記一時記憶した合計の獲得賞球数との和を演出表示装置SG上に表示するよう構成してもよい。また、第2限定頻度状態にて演出表示装置SG上に表示される合計の獲得賞球数には、小当りによる獲得賞球数が加算表示される一方で、第0限定頻度状態及び第1限定頻度状態においては、小当りによる獲得賞球数をも表示しないよう構成することが望ましい(第2限定頻度状態における小当りによる獲得賞球数によって、出玉スピードが向上しているよう見せかけるための差別化を図るという趣旨)。
尚、本例では特に図示していないが、特別遊技の契機となった大当り時における遊技状態によって、同じ大当り図柄に係る特別遊技の終了後に移行する遊技状態(特に、時間短縮遊技状態・限定頻度状態)や、その継続期間が相違するよう構成してもよい。例えば、本例において、時間短縮遊技の終了後、残存した第2主遊技側の保留にて「7B」図柄に係る大当りとなった場合、当該大当りに係る特別遊技の終了後に第2限定頻度をセットしない(例えば、第1限定頻度をセットする)よう構成してもよい。
また、本例では、遊技者に有利な状態(本例では、第2限定頻度状態)に移行する契機として1種類の大当り図柄に係る特別遊技の終了時のみとしているが、これには限定されず、例えば、特別遊技終了後に遊技者に有利な状態に移行する大当り図柄を複数設けてもよい。また、その場合、いずれの大当り図柄にて大当りしたかによって、遊技者に有利な状態となる期間が相違する(例えば、大当りA後には70変動間、大当りB後には150変動間、遊技者に有利な状態となる)よう構成してもよい。また、小当り図柄やハズレ図柄を複数設け、特定の小当り図柄やハズレ図柄に当選した場合に、遊技者に有利な状態(本実施形態における第2限定頻度を意味する)に移行し得るよう構成してもよい。その場合、前述したように、小当り時の遊技状態によって、同じ小当り図柄に係る小当り遊技後に移行する遊技状態や、その継続期間が異なるよう構成してもよい。
尚、本例では、第1主遊技図柄と第2主遊技図柄とのいずれか一方にて大当り又は小当りとなった場合、他方の図柄をハズレ図柄にて強制停止するよう構成している。この時、確変回数カウンタMP51cの値及び限定頻度カウンタMN52cの値を減算するよう構成しているが、これには限定されず、例えば、他方の図柄の変動時間の計時を一時停止したり、図柄を強制停止した場合には、確変回数カウンタMP51cの値及び限定頻度カウンタMN52cの値を減算しないよう構成してもよい。
また、第4実施形態では、第1主遊技側で「5A」図柄にて大当りとなった後、第2限定頻度状態においては、限定頻度なし時(ハズレ変動が10〜60秒、小当り変動が75〜95秒)と比較して、第2主遊技側の変動時間が短くなる(ハズレ変動が0.5秒、小当り変動が1秒となる)ことで、小当りが頻発し、小当り遊技によって賞球を獲得するという擬似ボーナスを創出可能な一例を挙げて説明したが、同様の盤面構成によって実現可能な遊技機のスペックは他にも存在する。例えば、第1主遊技側で「5A」図柄にて大当りとならなかった場合(例えば、「7A」図柄にて大当りとなった場合)、第2限定頻度とは異なる限定頻度状態(例えば、ハズレ変動が3秒、小当り変動が1〜10秒)に移行するよう構成することで、高利益状態である第2限定頻度状態に移行するためのチャンスゾーン(前述の、第2限定頻度とは異なる限定頻度状態)を有する遊技機を創出できる。
また、限定頻度A、限定頻度B、限定頻度C、限定頻度D(第2主遊技側の変動効率:A>B>C>D)を設け、大当りや特定の小当り図柄に係る小当りを契機として、限定頻度種別が切り替わるよう構成してもよい。尚、そのように構成する場合、ST回数内に大当り(又は特定の小当り)し続けるにつれて、より第2主遊技側の変動効率の高い(=遊技者の利益度の高い)限定頻度種別に切り替わる(すなわち、変動効率のランクダウンが起きない)ように構成することで、連荘する毎に遊技者の利益度が高まるという新たな遊技性を創出できることとなる(その場合、ST回数の上限に達することで、セットされた限定頻度種別がリセットされることとなる)。
また、本例においては、第2主遊技側の変動時間が短時間となる変動態様が選択され易い限定頻度状態に移行することで、第2主遊技側の変動効率を向上させるよう構成したが、これには限定されない。例えば、本例に係る遊技機は並列抽選タイプの遊技機であるため、第1主遊技側の変動時間が長時間となる変動態様が選択され易い限定頻度状態に移行するよう構成することで、第1主遊技・第2主遊技間における、第2主遊技側の相対的な変動効率(第1主遊技変動に対する第2主遊技変動の実行回数)を向上させるよう構成してもよい。
(第5実施形態)
ここで、第4実施形態に係る遊技機は、特別遊技による賞球の獲得と、小当り遊技による賞球の獲得とのいずれをも楽しめる遊技性を持った遊技機であるが、さらに、小当りによる賞球の獲得に特化した構成とすることも可能である。そこで、そのような構成の一例を第5実施形態とし、以下、第4実施形態からの変更点についてのみ、詳述する。
次に、図79は、第5実施形態における、遊技機の前面側の基本構造を示す図面である。以下、第4実施形態からの相違点についてのみ詳述する。
まず、第5実施形態においては、第2主遊技始動口B10の位置及び形状についてである。第5実施形態においては、第2主遊技始動口B10は、第1主遊技始動口A10の直下に設けられており、遊技領域D30の左側を流下する遊技球が第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とのいずれにも入球し得るよう構成されている。また、第2主遊技始動口B10は横長形状を成しており、常時遊技球が入球可能、且つ、第1主遊技始動口A10と比較して遊技球が入球容易(本例では、遊技球が入球する開口部が大きいことにより遊技球が入球容易)に構成されている(尚、第2主遊技始動口B10への入球に係る賞球数は1球である)。
次に、図80は、第5実施形態における、図4のステップ1400(第5)のサブルーチンに係る、主遊技図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1400(1)で、主制御基板MのCPUMCは、後述の第1主遊技図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1400(2)で、主制御基板MのCPUMCは、後述の第2主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。このように構成することによって、第1主遊技側の変動時にも第2主遊技側の変動が開始し得ることになり、また、第2主遊技側の変動時にも第1主遊技側の変動が開始し得ることとなる(いわゆる、並列抽選)。
次に、図81は、第5実施形態における、図80のステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。尚、本処理は、第1主遊技図柄側と第2主遊技図柄とで略同一の処理となるため、第1主遊技図柄側について主に説明し、第2主遊技図柄側の処理については括弧書きとする。まず、ステップ1407‐1で、主制御基板MのCPUMCは、第1(第2)変動開始条件が充足したか否かを判定する。当該変動開始条件は、特別遊技中(又は条件装置作動中)でない、且つ、第1主遊技図柄変動中でない(第2主遊技図柄側の処理の場合には、第2主遊技図柄変動中でない)、且つ、主遊技図柄の保留が存在する、且つ、小当り遊技中でないことが条件となる。即ち、並列抽選を実行可能であるため、第1主遊技図柄に係る処理を実行する場合には、第2主遊技図柄は変動していても問題ないが、第1主遊技図柄が変動中であった場合には、第1主遊技側に係る変動開始条件は充足しない。
次に、ステップ1407‐2で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技側乱数を読出する。次に、ステップ1407‐3で、主制御基板MのCPUMCは、当該読出した主遊技側乱数を保留情報から削除して残りの保留情報をシフト(保留消化)する。次に、ステップ1407‐4で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技側乱数及び遊技状態に基づき、主遊技図柄当否抽選を実行する。次に、ステップ1407‐5で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に関する停止図柄を決定し、これらをRAM領域に一時記憶する。次に、ステップ1407‐6で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、変動態様抽選乱数)に基づいて主遊技図柄の変動態様を決定し、これらRAM領域に一時記憶する。次に、ステップ1407‐7で、主制御基板MのCPUMCは、決定した主遊技図柄に関する情報及び遊技状態情報に係るコマンド(副制御基板S側へのコマンドであり、図柄変動表示開始指示コマンド等)をセットする。次に、ステップ1407−8で、主制御基板MのCPUMCは、当該変動態様に基づき、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間を第1主遊技タイマMP11t‐C1(第2主遊技タイマMP11t‐C2)にセットし、当該タイマをスタートさせる。次に、ステップ1407‐9で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上で、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)の変動表示を開始する。次に、ステップ1407‐10で、主制御基板MのCPUMCは、第1(第2)変動中フラグをオンにし、ステップ1407‐12に移行する。他方、ステップ1407‐1でNoの場合、ステップ1407‐11で、主制御基板MのCPUMCは、第1(第2)変動中フラグがオンになっているか否かを判定する。ステップ1407‐11で、Yesの場合、ステップ1407‐12に移行する。
次に、ステップ1407‐12で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1407‐12でYesの場合、ステップ1407‐13で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上での主遊技図柄の変動表示を停止し、確定停止図柄として表示制御し、ステップ1407‐16に移行する。他方、ステップ1407‐12でNoの場合、ステップ1407‐14で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技実行フラグ又は小当り実行フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1407‐14でYesの場合、ステップ1407‐15で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上での主遊技図柄の変動表示を、停止図柄をハズレ図柄にして停止し、当該ハズレ図柄を確定停止図柄として表示制御し、ステップ1407‐16に移行する。
次に、ステップ1407‐16で、主制御基板MのCPUMCは、図柄変動が終了する旨の情報(図柄確定表示指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1407‐17で、主制御基板MのCPUMCは、第1(第2)変動中フラグをオフし、ステップ1407‐18に移行する。次に、ステップ1407‐18で、主制御基板MのCPUMCは、当該主遊技図柄の停止図柄が大当り図柄であるか否かを判定する。ステップ1407‐18でYesの場合、ステップ1407‐19で、主制御基板MのCPUMCは、条件装置作動フラグをオンにし、ステップ1500(第4)に移行する。他方、ステップ1407‐18でNoの場合には、ステップ1407‐20で、主制御基板MのCPUMCは、当該主遊技図柄の停止図柄が小当り図柄であるか否かを判定する。ステップ1407‐20でYesの場合、ステップ1407‐21で、主制御基板MのCPUMCは、小当りフラグをオンにして、ステップ1500(第4)に移行する。他方、ステップ1407‐20で、Noの場合にも、ステップ1500(第4)に移行する。
次に、ステップ1500(第4)で、主制御基板MのCPUMCは、前述した特定遊技終了判定処理を実行する。次に、ステップ3350(第4)で、主制御基板MのCPUMCは、前述した限定頻度終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。尚、ステップ1407‐11又はステップ1407‐14でNoの場合にも、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。
次に、図82は、第5実施形態における、遊技球数の推移に係るイメージ図である。まず、同図(a)の区間に示されるように、非確率変動・非時間短縮遊技状態においては、発射した遊技球数と第1主遊技始動口A10及び第2主遊技始動口B10への入球による賞球との差分により、徐々に遊技者の持ち球が減っていくこととなる。
次に、同図(b)の区間に示されるように、大当り図柄「5A」に係る特別遊技においては、大入賞口C10が短開放(遊技球の入球が困難な短時間の開放)されるため、賞球を獲得することが困難であり、遊技者の持ち球数に変化はない(又は少ない)。ここで、大当り図柄「5A」に係る特別遊技が終了したことを契機として、確率変動・時間短縮遊技状態となり、限定頻度種別として第2限定頻度がセットされる。
次に、同図(c)の区間に示されるように、確率変動・時間短縮遊技状態(第2限定頻度)においては、1004/1024(=ほぼ毎変動)の確率で小当りが発生し、当該小当りに係る大入賞口C10への入球による賞球が払い出されることで、遊技者の持ち球が増加することとなる。尚、当該(c)の確率変動・時間短縮遊技状態(第2限定頻度)は、最大200変動までのST(回数制限付き確率変動遊技状態)であり、遊技者にとって利益度の高い遊技状態である。
次に、同図(d)の区間に示されるように、大当り図柄「5B」に係る特別遊技においては、大入賞口C10が短開放(遊技球の入球が困難な短時間の開放)されるため、賞球を獲得することが困難であり、遊技者の持ち球数に変化はない(又は少ない)。ここで、大当り図柄「5B」に係る特別遊技が終了したことを契機として、確率変動・時間短縮遊技状態となり、限定頻度種別として第2限定頻度がセットされる。また、確率変動遊技状態の上限回数も再セットされるため、再び最大200変動までの高利益状態が開始されるのである。
次に、同図(e)の区間は同図(e)の遊技性と同様であるため、説明を割愛する。尚、第2主遊技側における大当り図柄は、確率変動遊技状態の上限回数を再セットする「5B」しか存在しないため、確率変動回数の上限回数(本例では、200変動)に到達(又は、第1主遊技側で「7A」図柄に当選)した場合に、当該確率変動・時間短縮遊技状態が終了することとなる。
次に、図83は、第5実施形態における、遊技状態の遷移に係るタイミングチャートである。同図上段では、非確率変動・非時間短縮遊技状態において、「5A」図柄にて大当りした場合を例に挙げて説明する。尚、図中1以前の遊技では、第2主遊技側の変動時間が長時間となり易く、主に第1主遊技側での遊技が実行されることとなる。
まず、図中1のタイミングで、第1主遊技図柄が大当り図柄「5A」にて停止表示されたことを契機として、2Rの特別遊技が実行される。尚、本例では、大当り図柄「5A」に係る特別遊技において、大入賞口C10は短開放となるため、大入賞口C10への入球による賞球の獲得は困難である。
次に、図中2のタイミングで、大当り図柄「5A」に係る特別遊技が終了したことを契機として、最大200変動までの回数制限付き確率変動遊技状態(いわゆる、ST)へと移行し、また、第2限定頻度がセットされる。
次に、図中3のタイミングで、第2主遊技図柄が小当り図柄「BK」にて停止表示されたことを契機として、小当り遊技が実行される(小当り遊技時においては、確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態の切り替えを行わない)。尚、第2限定頻度中(図中3〜4及び5〜6)は第2主遊技図柄の変動時間が短時間となり易く、また、第2主遊技側では高確率で小当りとなるため、小当り遊技が連続して発生することとなるのである。
次に、図中4のタイミングで、第2主遊技図柄が大当り図柄「5B」にて停止表示されたことを契機として、2Rの特別遊技が実行される。尚、本例では、大当り図柄「5A」に係る特別遊技において、大入賞口C10は短開放となるため、大入賞口C10への入球による賞球の獲得は困難である。この時、特別遊技当選確率は非確変(非確率変動遊技状態)中へと切り替えられる。
次に、図中5のタイミングで、大当り図柄「5B」に係る特別遊技が終了したことを契機として、再度、最大200変動までの確率変動遊技状態(いわゆる、ST)へと移行し、また、第2限定頻度がセットされる。
次に、図中6のタイミングで、図中5〜6の期間内に主遊技図柄が200回停止表示されたことを契機として、確率変動遊技状態及び第2限定頻度状態が終了することとなる。尚、図中6以降の遊技は、図中1以前の遊技と同様に、第2主遊技側の変動時間が長時間となり易く、主に第1主遊技側での遊技が実行されることとなる。
次に、同図下段を参照しながら、非確率変動・非時間短縮遊技状態において、「7A」図柄にて大当りした場合を例に挙げて説明する。まず、同図aのタイミングで、第1主遊技図柄が大当り図柄「7A」にて停止表示されたことを契機として、8Rの特別遊技が実行される。
次に、図中bのタイミングで、大当り図柄「7A」に係る特別遊技が終了したことを契機として、最大200変動までの回数制限付き確率変動遊技状態(いわゆる、ST)へと移行する。しかしながら、第2限定頻度状態へは移行しないため、その後も第2主遊技側での変動は長時間となり易く、主に第1主遊技側での遊技が実行されることとなるのである。
以上のように変更することで、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機は、常時入球可能な第1主遊技始動口A10と、常時入球可能(第1主遊技始動口A10よりも入球容易)な第2主遊技始動口B10と、を有しており、第1主遊技図柄と第2主遊技図柄とを同時に変動可能である。また、第2限定頻度状態でない場合には、第2主遊技側での変動時間は長時間となり易く、主に第1主遊技側での遊技が実行される。さらに、第2主遊技においては、高確率(本例では、1004/1024の確率)で小当りとなるよう構成されている。ここで、特定の大当り図柄(本例では、「5A」及び「5B」)にて大当りとなった場合、当該大当りに係る特別遊技(本例では、大入賞口C10を短開放する特別遊技であり、遊技球の入球が困難な特別遊技である)の終了後に、第2主遊技側での変動時間が短時間となり易い第2限定頻度状態(且つ、確率変動遊技状態)へと移行するよう構成することで、以降、第2限定頻度状態が終了(本例では、主遊技図柄が200回連続して、大当り以外の図柄にて停止表示されるか、「7A」図柄にて大当りすることで終了)するまで、小当りが連続して発生し、当該小当りによって開放された大入賞口A10への遊技球の入球により賞球を獲得するという、新たな遊技性を創出することができるのである。また、第2主遊技始動口B10へは常時入球容易であるため、第2主遊技始動口B10への入球をサポートする第2主遊技始動口電動役物B11d(いわゆる、電チュー)を設ける必要が無い。その結果、部材点数や開発コストを削減できるという効果をも奏する。
尚、本例では、第1主遊技図柄と第2主遊技図柄とのいずれか一方にて大当り又は小当りとなった場合、他方の図柄をハズレ図柄にて強制停止するよう構成している。この時、確変回数カウンタMP51cの値及び限定頻度カウンタ53cの値を減算するよう構成しているが、これには限定されず、例えば、他方の図柄の変動時間の計時を一時停止したり、図柄を強制停止した場合には、確変回数カウンタMP51cの値及び限定頻度カウンタ53cの値を減算しないよう構成してもよい。
また、第5実施形態では、第1主遊技側で「5A」図柄にて大当りとなった後、第2限定頻度状態においては、限定頻度なし時(ハズレ変動が10〜60秒、小当り変動が75〜95秒)と比較して、第2主遊技側の変動時間が短くなる(ハズレ変動が0.5秒、小当り変動が1秒となる)ことで、小当りが頻発し、小当り遊技によって賞球を獲得するという擬似ボーナスを創出可能な一例を挙げて説明したが、同様の盤面構成によって実現可能な遊技機のスペックは他にも存在する。例えば、第1主遊技側で「5A」図柄にて大当りとならなかった場合(例えば、「7A」図柄にて大当りとなった場合)、第2限定頻度とは異なる限定頻度状態(例えば、ハズレ変動が3秒、小当り変動が1〜10秒)に移行するよう構成することで、高利益状態である第2限定頻度状態に移行するためのチャンスゾーン(前述の、第2限定頻度とは異なる限定頻度状態)を有する遊技機を創出できる。
また、限定頻度A、限定頻度B、限定頻度C、限定頻度D(第2主遊技側の変動効率:A>B>C>D)を設け、大当りや特定の小当り図柄に係る小当りを契機として、限定頻度種別が切り替わるよう構成してもよい。尚、そのように構成する場合、ST回数内に大当り(又は特定の小当り)し続けるにつれて、より第2主遊技側の変動効率の高い(=遊技者の利益度の高い)限定頻度種別に切り替わる(すなわち、変動効率のランクダウンが起きない)ように構成することで、連荘する毎に遊技者の利益度が高まるという新たな遊技性を創出できることとなる(その場合、ST回数の上限に達することで、セットされた限定頻度種別がリセットされることとなる)。
また、本例においては、第2主遊技側の変動時間が短時間となる変動態様が選択され易い限定頻度状態に移行することで、第2主遊技側の変動効率を向上させるよう構成したが、これには限定されない。例えば、本例に係る遊技機は並列抽選タイプの遊技機であるため、第1主遊技側の変動時間が長時間となる変動態様が選択され易い限定頻度状態に移行するよう構成することで、第1主遊技・第2主遊技間における、第2主遊技側の相対的な変動効率(第1主遊技変動に対する第2主遊技変動の実行回数)を向上させるよう構成してもよい。
(第6実施形態)
上記の実施形態にて述べたような構成は、小当り遊技の連続発生により出玉を獲得できる遊技性としているわけであるが、このような思想を用いて、上述した遊技性とは異なる斬新な遊技性を更に創出可能である。そこで、そのような構成の一例を第6実施形態とし、以下、第5実施形態との相違点についてのみ、詳述する。更に、第6実施形態は、第5実施形態をベースとした変形例でもあるため、第5実施形態において示したいずれの構成についても、第6実施形態で適用可能であることも補足しておく。
次に、図84は、第6実施形態における、遊技機の前面側の基本構造を示す図面である。以下、第5実施形態からの相違点についてのみ詳述する。
まず、第6実施形態においては、第2大入賞口C20は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が小当り図柄(図柄の種類については後述する)にて停止した場合に開状態となる、アウト口D36の右上方、且つ、第1大入賞口C10の右上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第2大入賞口C20は、遊技球の入球を検出するための第2大入賞口入賞検出装置C21sと、第2大入賞口電動役物C21d(及び第2大入賞口ソレノイドC24)と、を備える。ここで、第2大入賞口入賞検出装置C21sは、第2大入賞口C20への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2大入賞口入球情報を生成する。そして、第2大入賞口C20内に入球した遊技球は、第2大入賞口入賞検出装置C21sによって検出されるよう構成されている。次に、第2大入賞口電動役物C21dは、第2大入賞口C20に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに第2大入賞口C20を可変させる(第2大入賞口ソレノイドC24を励磁して可変させる)。尚、第6実施形態では、第2大入賞口電動役物C21dは、第1大入賞口電動役物C11dと同様に平板状の部材ではあるが、第1大入賞口電動役物C11dの可変態様とは異なり、遊技盤(遊技領域D30)に対して垂直方向に可変する態様を採る。即ち、第2大入賞口電動役物C21dは、遊技盤(遊技領域D30)内に略完全に埋没する状態(以下、退避状態と呼ぶことがある)と、遊技盤(遊技領域D30)から透明板D16と近接するまで、遊技者側に向かって突き出た状態(以下、進出状態)とを採る。そして、第2大入賞口電動役物C21dは、遊技盤(遊技領域D30)から突出することで、遊技領域D30を流下する遊技球を受入れ可能な箱状部材C20‐1(この箱状部材に入球した遊技球が第2大入賞口C20内へ進入する)の蓋となる役割を果たし、即ち、第2大入賞口電動役物C21dが退避状態を採る場合には、箱状部材C20‐1(延いては第2大入賞口C20内)へ遊技球が進入可能となる一方で、第2大入賞口電動役物C21dが進出状態を採る場合には、箱状部材C20‐1(延いては第2大入賞口C20内)へ遊技球が進入不能となる(この箱状部材が略密閉された状態となる)よう構成されている。
尚、第1大入賞口C10には、第6実施形態にて前述した、特定領域C22が設けられており、特別遊技における振分遊技実行ラウンドには第1大入賞口C10が開放することとなり、特別遊技における通常ラウンド(特別遊技における振分遊技実行ラウンド以外のラウンド)及び小当り遊技中には第2大入賞口C20が開放することとなる。
遊技盤上で展開される遊技内容については、まず、遊技領域D30へ向けて発射された遊技球は、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)に形成された流下ルート(以下、左打ちルートと呼ぶことがある)を流下するか、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)に形成された流下ルート(以下、右打ちルートと呼ぶことがある)を流下するか、に大きく2分される。ここで、左打ちルート上を流下した遊技球は、左第1主遊技始動口A10‐1又は第1大入賞口C10に入球する機会を得られる一方で、右打ちルートを流下した遊技球は、補助遊技始動口H10、第2大入賞口C20、右第1主遊技始動口A10‐2、第2主遊技始動口B10、第1大入賞口C10に入球する機会を得られる。また、第6実施形態においては、右打ちルートを流下した遊技球は、左打ちルート上を流下した遊技球よりも第1大入賞口C10に入球し易いよう構成されている(「入球し易い」及び「入球し難い」は、例えば、遊技球を右打ちルート及び左打ちルートにそれぞれ10000球発射した際の、入球数の大小で決定するものとする。)。
また、左打ちルート上には(不図示ではあるが)、多数の遊技釘及び風車によって、第1主遊技始動口A10へ向かって遊技球が誘導されたり誘導されなかったり、といったように遊技球が様々な流下態様を採る一方で、右打ちルート上には(不図示ではあるが)、左打ちルートと比較して遊技釘及び風車の数が少なく、遊技球が略一様な流下態様を採る。
右打ちルートに関してより具体的には、まず、遊技領域D30の右側を狙って発射された遊技球(例えば、発射装置による遊技球の発射強度が最大である場合であり、右打ちとも呼ばれる)は、外レールD32に沿って遊技領域D30内を飛び、遊技領域D30の右上端(遊技領域中央を基準)に設けられたストッパ部材(ゴム等で形成された部材)に衝突することで自重による落下を始める。次に、当該落下した遊技球は、その直下にある補助遊技始動口H10へ高確率で入球した後、流路幅が遊技球1個分を超え且つ遊技球2個分未満となる整流通路D50へ集球される(補助遊技始動口H10へ入球したか否かに拘わらず集球される)。次に、整流通路D50に沿って流下した遊技球は、整流通路D50の出口から放出された後、水平方向に対してやや左傾斜であり且つ3段構えとなっている第1段通路D51‐1、第2段通路D51‐2、第3段通路D51‐3、の各通路上を転動した後、アウト口D36へ向かって放出される。
ここで、第1段通路D51‐1に関しては、進出状態にある第2大入賞口電動役物C21dによって形成される一方で、第2段通路D51‐2及び第3段通路D51‐3に関しては、合成樹脂等によって形成された遊技球通路が遊技盤に対して予め固着されることで形成されている。即ち、第2大入賞口電動役物C21dが通常状態(進出状態)にあり、且つ、第1大入賞口電動役物C11dが通常状態(閉鎖状態)にある場合には、整流通路D50の出口から放出された遊技球が、第1段通路D51‐1上を転動する→第1段通路D51‐1から放出された遊技球が、第2段通路D51‐2上を転動する→第2段通路D51‐2から放出された遊技球が、第3段通路D51‐3上を転動する→第3段通路D51‐3から放出された遊技球がアウト口D36へ向かって放出される、との略一様な流下態様を採るよう構成されていることとなる。
このように、右打ちルートを流下した遊技球が略一様な流下態様を採るため、右打ちルートへ向けて遊技球を連続発射(約0.6秒間隔で1個発射)した場合、補助遊技始動口H10へ安定して入球し、第2大入賞口電動役物C21dが開放状態(退避状態)となった場合には、箱状部材C20‐1(延いては第2大入賞口C20内)へ安定して入球し、第1大入賞口電動役物C11dが開放状態となった場合には、第1大入賞口C10へ安定して入球するよう構成することができる。尚、第2段通路D51‐2から放出された遊技球が、第3段通路D51‐3に到達するまでの空間には、退避状態と進出状態とを採り得る第1主遊技始動口電動役物A11‐2dが設けられており、第1主遊技始動口電動役物A11‐2dが進出状態となった場合には、右第1主遊技始動口A10‐2へ向かって遊技球を誘導可能に構成されている。
尚、このような構成とした場合、整流通路D50の出口から放出された遊技球が、第1段通路D51‐1、即ち、進出状態にある第2大入賞口電動役物C21dと強く衝突してしまうと、第2大入賞口電動役物C21dが破損してしまう恐れがある。そこで、少なくとも整流通路D50の出口においては、整流通路D50内を流下(略落下)してきた遊技球の勢いを削ぐための構成が肝要となる。第6実施形態においては、整流通路D50の出口付近において図示するように、整流通路D50の通路壁面が整流通路D50内に向かって突起する形状となっており、この形状により整流通路D50内を遊技球がジグザグに落下することで、遊技球の勢いを削ぐよう構成されているのである。尚、第6実施形態においては、同様の理屈で、第1段通路D51‐1上を転動する遊技球の勢い(転動速度)を削ぐための構成をも備えているのであるが、この点については後述する。
次に、図85は、第6実施形態における、図80のステップ1400(1)、(2)のサブルーチンに係る、第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。第5実施形態との相違点は、ステップ1410‐3(第6)であり、その目的は、後述するように、並列抽選の実行時における大当り当選確率及び小当り当選確率を調整することと、ある遊技状態に滞在している場合には、主遊技図柄の変動時間に係る選択傾向(換言すれば、変動時間を抽選する際に用いる抽選テーブル)を一律にする(ある遊技状態に滞在している場合には、当該抽選テーブルを変更しない)よう構成することである。即ち、ステップ1410‐2で、主遊技図柄に関する停止図柄を決定した後、ステップ1410‐3(第6)で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、変動態様抽選乱数)に基づいて第1(第2)主遊技図柄の変動態様を決定し、これらをRAM領域に一時記憶して、ステップ1407‐7に移行する。尚、第5実施形態の限定頻度に係る処理である限定頻度終了判定処理{ステップ3350(第4)}は削除されている。
次に、図86は、第6実施形態における、主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。まず、主遊技テーブル1(当否抽選用テーブル)の特徴としては、第1主遊技側及び第2主遊技側のいずれにも、小当りが設けられており、且つ、当否抽選の結果大当りとなる確率が、非確率変動遊技時に5/1024、確率変動遊技時に7/1024となっている。また、第1主遊技側の当否抽選の結果小当りとなる確率が17/1024、第2主遊技側の当否抽選の結果小当りとなる確率が1016/1024となっている。また、第1主遊技側の当否抽選の結果ハズレとなる確率が、非確率変動遊技時が1002/1024、確率変動遊技時が1000/1024となっており、第2主遊技側の当否抽選の結果ハズレとなる確率が、非確率変動遊技時が3/1024、確率変動遊技時が1/1024となっている。このように、第4実施形態においては、第2主遊技側の当否抽選結果はほぼ小当りとなるよう構成されている。第1主遊技側は、非確率変動遊技状態と確率変動遊技状態とのいずれにおいても、当否抽選の結果、選択される割合は、「ハズレ≧小当り≧大当り」となっている。他方、第2主遊技側は、非確率変動遊技状態と確率変動遊技状態とのいずれも、当否抽選の結果、選択される割合は、「小当り≧大当り≧ハズレ」となっている。尚、第1主遊技側においては、ハズレが最も選択され易くなっていればよく、「ハズレ≧大当り≧小当り」となるように乱数を振り分けてもよい(特に、小当りに関しては設けなくともよい)。また、第2主遊技側においては、小当りが最も選択され易くなっていればよく、「小当り≧ハズレ≧大当り」となるように乱数を振り分けてもよい。
次に、主遊技テーブル2(図柄決定用テーブル)の特徴としては、第1主遊技側には第2大入賞口C20が短開放となる大当り図柄(本例では、4A)が設けられている一方、第2主遊技側には第2大入賞口C20が短開放となる大当り図柄は設けられていないよう構成されている。また、1回の大当りにおける合計賞球数が最も多い大当り図柄は、16Rの特別遊技が実行される「7A・7B」であり、最大で「2400球」が払い出されるよう構成されている(詳細は後述する)。
次に、主遊技テーブル3(変動態様決定用テーブル)の特徴としては、第2主遊技側においては、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)においては、当否結果に拘らず、最も短時間となる変動時間(本例では、1秒)のみが選択されるようになっている。このように構成することで、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)では、右打ちを実行すると、短時間の間隔にて小当りが連続的に当選し続けるよう構成されている(この構成によって創出される作用については後述する)。また、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)以外の遊技状態(特に、非確率変動遊技状態)においては、大当り時には、相対的に短時間の変動時間(本例では、5秒)のみが選択されるようになっており、ハズレ時又は小当り時には、相対的に長時間の変動時間(本例では、100分以上)のみが選択されるようになっている。また、通常遊技状態(非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態)における第2主遊技図柄の大当り時の平均変動時間と、通常遊技状態(非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態)における第2主遊技図柄の大当り時以外の平均変動時間とは、「通常遊技状態における第2主遊技図柄の大当り時以外の平均変動時間>通常遊技状態における第2主遊技図柄の大当り時の平均変動時間」の関係となっている。また、通常遊技状態(非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態)における第2主遊技図柄の大当り時以外の平均変動時間と、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)における第2主遊技図柄の平均変動時間とは、「通常遊技状態における第2主遊技図柄の大当り時以外の平均変動時間>確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態における第2主遊技図柄の平均変動時間」の関係となっている。また、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)が終了したタイミング以降は、第2主遊技図柄の変動時間が極端に長時間となるのであるが、当該タイミングにおいては、第2主遊技保留が残存している可能性が高く、当該タイミング以降、左打ちにて遊技を進行する場合に遊技の進行を阻害することが懸念される。よって、当該残存保留をハズレにて強制停止させるために(当該残存保留をハズレとして消化させるために)、第1主遊技側の小当りを適切な頻度(本例では、17/1024)で出現させるよう構成されている(尚、その場合の変動時間は3秒となっている)。具体的には、第2主遊技図柄の変動中(特に、小当り図柄に係る図柄変動中)にて、第1主遊技側の小当り図柄に係る図柄変動が終了し、第1主遊技側の小当り遊技が開始されることにより、当該第2主遊技図柄の変動がハズレ図柄にて強制停止することで、当該第2主遊技図柄の変動を終了させることができると共に、第2主遊技側の小当り遊技が実行されないようにすることができる。尚、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態において、第2主遊技側の小当り遊技の開始により、変動中の第1主遊技図柄の変動がハズレ図柄にて強制停止することとなるが、第4実施形態においては、第2主遊技側の大当り又は確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態における所定回数(本例では、200回)の主遊技図柄の変動により、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態が終了し得るような遊技性であるため、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態にて第1主遊技側の変動に係る停止図柄がすべてハズレ図柄となるよう構成されている。このように、遊技状態によって相違し得る変動時間の平均値の差異は、第1主遊技側の変動時間の差異よりも第2主遊技側の変動時間の差異の方が大きいよう構成されている。
また、第6実施形態においては、大当り図柄又は小当り図柄が停止したタイミングで、他方の主遊技側が図柄変動中であった場合に、当該他方の主遊技側の図柄変動をハズレ図柄にて強制停止するよう構成したが、これには限定されず、或る大当り図柄又は小当り図柄に係る変動中にて他方の主遊技図柄の変動が開始された場合には、当該変動開始タイミングにて当該他方の主遊技図柄の当否抽選結果をハズレに強制変換し、或る大当り図柄又は小当り図柄に係る変動停止タイミングにて、当該他方の主遊技図柄の変動を停止させるよう構成してもよい。
尚、第6実施形態における主遊技テーブル3(変動態様決定用テーブル)の構成は変更しても問題なく、例えば、(1)確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態ではない遊技状態である場合、第1主遊技側においては、所定条件の充足を契機として限定頻度状態に移行し得る、(2)確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態ではない遊技状態である場合、第1主遊技図柄側に係る変動態様の種類が多い(例えば、100種類)、(3)確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態ではない遊技状態である場合、第1主遊技側に係る変動時間の平均値が中時間(第2主遊技側の前記長時間よりも短く、第2主遊技側の前記短時間よりも長い時間であり、例えば、30秒)である、(4)確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態ではない遊技状態である場合、第2主遊技側においては、限定頻度状態に移行しない(第1主遊技側が限定頻度状態であっても移行しない)、(5)確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態ではない遊技状態である場合、第2主遊技図柄側に係る変動態様の種類が少ない(例えば、1種類)、(6)確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態ではない遊技状態である場合、第2主遊技図柄側に係る変動時間の平均値が長時間(例えば、100分)である、(7)確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合、第1主遊技側においては、限定頻度状態に移行しない、(8)確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合、第1主遊技図柄側に係る変動態様の種類が少ない(確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態ではない遊技状態である場合の第2主遊技図柄側に係る変動態様の種類よりも多い数であり、例えば、5種類)、(9)確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合、第1主遊技図柄側に係る変動時間の平均値が短時間(例えば、3秒)である、(10)確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合、第2主遊技側においては、限定頻度状態に移行しない、(11)確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合、第2主遊技図柄側に係る変動態様の種類が少ない(確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態ではない遊技状態である場合の第2主遊技図柄側に係る変動態様の種類よりも多い数であり、例えば、5種類)、(12)確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合、第2主遊技図柄側に係る変動時間の平均値が短時間(例えば、3秒)である、といったように構成してもよい{(1)〜(12)のすべての構成を同時に満たしていてもよいし、適宜組み合わせてもよい}。また、上記(1)〜(12)の構成は、すべてハズレ時のみに適用するよう構成してもよい。また、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合、第1主遊技側においては、所定条件の充足を契機として限定頻度状態に移行し得るよう構成してもよく、そのように構成することで、並列抽選を実行可能、且つ、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態にて右打ちを実行した際に、第1主遊技始動口と第2主遊技始動口とのいずれの始動口にも入球し得るような構成である場合において、限定頻度状態に移行させた場合に第1主遊技図柄の変動時間を長くすることで、第1主遊技側にて大当りに当選するまでの平均の時間を長くすることができる、即ち、第2主遊技側における小当りが連続する時間を長くすることができることとなる。また、前述した限定頻度状態への移行条件となる所定条件は、例えば、大当り図柄、小当り図柄等の特定の図柄の停止、大当り又は小当り終了後からの図柄変動の累積回数が所定回数に到達、等が挙げられる。尚、当該所定条件に係る大当り図柄と小当り図柄とは、すべての大当り図柄及び/又はすべての小当り図柄としてもよいし、特定の大当り図柄及び/又は特定の小当り図柄としてもよい。
次に、図87は、第6実施形態における、図34のステップ1850(第2)のサブルーチンに係る、振分遊技実行処理のフローチャートである。同図においては、第2実施形態との相違点について詳述する。第2実施形態との相違点は、ステップ1854(第6)〜1858(第6)、ステップ1864(第6)、ステップ1888(第6)及び1890(第6)であり、即ち、ステップ1852で振分遊技実行中フラグがオフであった場合(即ち、ラウンド開始時において)、ステップ1854(第6)で、主制御基板MのCPUMCは、停止している主遊技図柄は長開放図柄(第1大入賞口C10が長開放となる大当り図柄であり、本例では、5A・7A・5B・7B)であるか否かを判定する。ステップ1854(第6)でYesの場合、ステップ1856(第6)で、主制御基板MのCPUMCは、特定領域C22を有する第1大入賞口C10の長開放パターンをセットし(例えば、30秒間の開放とし、特定領域C22への入賞を容易とする)、ステップ1860に移行する。他方、ステップ1854(第6)でNoの場合、ステップ1858(第6)で、主制御基板MのCPUMCは、特定領域C22を有する第1大入賞口C10の短開放パターンをセットし(例えば、0.01秒間の開放とし、特定領域C22への入賞を困難とする)、ステップ1860に移行する。
また、ステップ1862で振分遊技実行中フラグをオンとした後、ステップ1864(第6)で、主制御基板MのCPUMCはセットされた開放パターンにて第1大入賞口C10を開放し、ステップ1888(第6)に移行する。尚、ステップ1852で振分遊技実行中フラグがオンであった場合にもステップ1888(第6)に移行する。次に、ステップ1888(第6)で、主制御基板MのCPUMCは、第1大入賞口C10に所定個数(本例では、10個)入賞したか否かを判定する。ステップ1888(第6)でYesの場合、ステップ1890(第6)で、主制御基板MのCPUMCは、第1大入賞口C10を閉鎖し、ステップ1872に移行する。尚、ステップ1888(第6)でNoの場合にはステップ1868に移行し、ステップ1868でYesの場合には、ステップ1890(第6)に移行する。また、第2実施形態においては、振分遊技実行ラウンドにて開放する大入賞口は第2大入賞口C20としていたが、第6実施形態においては、振分遊技実行ラウンドにて開放する大入賞口は第1大入賞口C10となっている。
ここで、同図上段の図表は、第6実施形態における大当り毎の平均賞球数である。同図表に示されるように、第6実施形態においては、1回の大当りにおける合計賞球数が最も多い大当り図柄は、「7A・7B」であり、「15球×10球×16R」で最大で「2400球」が払い出されるよう構成されている(この構成によって創出される作用については詳細は後述する)。尚、第6実施形態においては、振分遊技実行ラウンドは、すべての大当り図柄において「3R、5R」となっている。
次に、図88は、第6実施形態における、図15のステップ1650(第6)のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1680‐1で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技確変移行予約フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1680‐1でYesの場合、ステップ1680‐2で、主制御基板MのCPUMCは、確変回数カウンタMP51cのカウンタ値に所定回数(本例では、200回)をセットする。次に、ステップ1680‐3で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技確変フラグをオンにする。次に、ステップ1680‐4で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技確変移行予約フラグをオフにする。次に、ステップ1680‐5で、主制御基板MのCPUMCは、終了した特別遊技に係る停止図柄は確変・時短大当り図柄(本例では、7A・7B)であるか否かを判定する。ステップ1680‐5でYesの場合、ステップ1680‐6で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値に所定回数A(本例では、200回)をセットし、ステップ1680‐9に移行する。
他方、ステップ1680‐1でNoの場合、ステップ1680‐7で、主制御基板MのCPUMCは、終了した特別遊技に係る停止図柄は時短大当り図柄(本例では、4A)であるか否かを判定する。ステップ1680‐7でYesの場合、ステップ1680‐8で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値に所定回数B(本例では、50回)をセットし、ステップ1680‐9に移行する。
次に、ステップ1680‐9で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技時短フラグをオンにする。次に、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技時短フラグをオンにし、次の処理{ステップ1700(第3)の処理}に移行する。尚、ステップ1680‐5又はステップ1680‐7でNoの場合にも、次の処理{ステップ1700(第3)の処理}に移行する。
このように、第6実施形態においては、確率変動遊技状態に移行した場合には、当該移行に係る特別遊技終了後(特別遊技に係る大当り図柄の停止)からの主遊技図柄の所定回数の変動により確率変動遊技状態が終了(通常遊技状態に移行)する(いわゆる、ST)よう構成されている。また、第1大入賞口C10内に設けられた特定領域C22への遊技球の入球に起因して、特別遊技終了後に確率変動遊技状態へと移行する遊技機(所謂、玉確タイプの遊技機)となっている。また、「5A・5B」に係る特別遊技中に特定領域C22に入球した場合の特別遊技終了後(及び、「4A」に係る特別遊技中に特定領域C22に入球した場合の特別遊技終了後であるが基本的に入球しない)には、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)となるよう構成されている(ステップ1799‐5でNoの場合が、停止図柄が「5A・5B」の場合、又は、停止図柄が「4A」の場合の一部である)。尚、第6実施形態においては、時短大当り図柄(4A)に係る特別遊技中に、特定領域C22への入球があった場合(主遊技確変移行予約フラグがオンとなった場合)に、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態に移行するよう構成されているが、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態(時短回数カウンタMP52cには、ステップ1799‐8の所定回数Bをセットすることが望ましい)、通常遊技状態(非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態)に移行するよう構成してもよい。
次に、図89は、第6実施形態における、図70のステップ1700(第6)のサブルーチンに係る、小当り遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1745‐1で、主制御基板MのCPUMCは、小当りフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1745‐1でYesの場合、ステップ1745‐2で、主制御基板MのCPUMCは、小当りフラグをオフにする。次に、ステップ1745‐3で、主制御基板MのCPUMCは、小当り実行フラグをオンにする。次に、ステップ1745‐4で、主制御基板MのCPUMCは、現在の停止図柄が第1主遊技小当り図柄(第1主遊技側の小当り図柄であり、本例では、AK)であるか否かを判定する。ステップ1745‐4でYesの場合、ステップ1745‐5で、主制御基板MのCPUMCは、小当り遊技用タイマMP41tに、第1開放時間(第1主遊技に係る小当り遊技実行時にセットされる時間であり、本例では、0.01秒)をセットし、ステップ1745‐8に移行する。他方、ステップ1745‐4でNoの場合、換言すると、現在の停止図柄が第2主遊技小当り図柄(第2主遊技側の小当り図柄であり、本例では、BK)である場合、ステップ1745‐6で、主制御基板MのCPUMCは、小当り遊技用タイマMP41tに、第2開放時間(第2主遊技に係る小当り遊技実行時にセットされる時間であり、本例では、1.7秒)をセットする。次に、ステップ1745‐7で、主制御基板MのCPUMCは、小当り遊技が開始された旨を示す小当り開始コマンド(副制御基板S側へのコマンド)をセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1745‐8に移行する。このように、第6実施形態においては、小当り開始コマンドは、第2主遊技側の小当り図柄(本例では、BK)に係る小当り遊技実行時にのみセットするよう構成されており、第1主遊技側の小当り図柄(本例では、AK)に係る小当り遊技実行時にはセットされない。よって、第1主遊技側の小当り図柄(本例では、AK)停止時においては、遊技者が演出を視認しても小当り当選を察知し難く、当該小当りによって遊技球を獲得し難くなっている(右打ちを実行していないため)。尚、第1主遊技側の小当り図柄(本例では、AK)は、通常遊技状態(非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態)における第2主遊技図柄の長時間となる変動(100秒以上の変動)をハズレ図柄にて強制停止させる役割{例えば、主遊技図柄の累積変動回数を契機として、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)から通常遊技状態(非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態)に移行した場合に、残存している第2主遊技側の保留に係る図柄変動を強制停止する役割}を担っている。また、第1主遊技側の小当り図柄(本例では、AK)に係る小当り遊技実行時、及び、第2主遊技側の小当り図柄(本例では、BK)に係る小当り遊技実行時のいずれの場合にも、小当り開始コマンドをセットするよう構成してもよく、そのように構成した場合には、第1主遊技側の小当り図柄(本例では、AK)に係る小当り遊技実行時にセットする小当り開始コマンドと、第2主遊技側の小当り図柄(本例では、BK)に係る小当り遊技実行時にセットする小当り開始コマンドとを異なるコマンドにすることが望ましく、例えば、第1主遊技側の小当り図柄(本例では、AK)に係る小当り遊技実行時には、演出表示装置SG上にて、遊技者に視認し難い(例えば、表示面積が小さい)右打ち指示表示を表示し(音声なしとしてもよい)、第2主遊技側の小当り図柄(本例では、BK)に係る小当り遊技実行時には、演出表示装置SG上にて、遊技者に視認し易い(例えば、表示面積が大きい)右打ち指示表示を表示する(音声にて報知してもよい)よう構成してもよい。
次に、ステップ1745‐8で、主制御基板MのCPUMCは、第2大入賞口C20を開放し、小当り遊技用タイマMP41tをスタートし、ステップ1747‐1に移行する。また、ステップ1745‐1でNoの場合、ステップ1745‐9で、主制御基板MのCPUMCは、小当り実行フラグをオンであるか否かを判定する。ステップ1745‐9でYesの場合、ステップ1747‐1に移行する。
次に、ステップ1747‐1で第2大入賞口C20に遊技球が所定個数(本例では、10個)入賞したか否かを判定する。ステップ1747‐1でYesの場合にはステップ1747‐3に移行し、Noの場合にはステップ1747‐2で、主制御基板MのCPUMCは、小当り遊技用タイマMP41tが所定時間に到達した(開放時間が経過した)か否かを判定する。ステップ1747‐2でYesの場合にはステップ1747‐3に移行する。次に、ステップ1747‐3で、主制御基板MのCPUMCは、停止図柄が第2主遊技小当り図柄(第2主遊技側の小当り図柄であり、本例では、BK)であるか否かを判定する。ステップ1747‐3でYesの場合、ステップ1747‐4で、主制御基板MのCPUMCは、小当り遊技が終了した旨を示す小当り終了コマンド(副制御基板S側へのコマンド)をセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1747‐5に移行する。他方、ステップ1747‐3でNoの場合、換言すると、停止図柄が第1主遊技小当り図柄(第1主遊技側の小当り図柄であり、本例では、AK)であった場合にもステップ1747‐5に移行する(前述した、小当り開始コマンドと同様に、小当り終了コマンドも第2主遊技小当り図柄に係る小当り遊技中にのみセットされる)。尚、第6実施形態においては、小当り遊技にて開放する大入賞口は第2大入賞口C20となっている。次に、ステップ1747‐5で、主制御基板MのCPUMCは、第2大入賞口C20を閉鎖する。次に、ステップ1747‐6で、主制御基板MのCPUMCは、小当り遊技用タイマMP41tを停止し、リセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ1747‐7で、主制御基板MのCPUMCは、小当り実行フラグをオフにし、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。尚、ステップ1745‐9又はステップ1747‐2でNoの場合にも、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。
ここで、同図上段の図表は、第6実施形態における、小当り図柄毎の平均賞球数である。同図表に示されるように、第6実施形態においては、1回の小当りにおける平均合計賞球数(即ち、1回の小当りによって遊技者が獲得できる遊技球数の期待値)は、「AK」の場合には「1.5球」と相対的に少なくなっている一方、「BK」の場合には「15球」と相対的に多くなっている、即ち、「AK」に係る小当りにおいては、多くの場合において第2大入賞口C20に遊技球が1球も入球しないよう構成されている一方、「BK」に係る小当りにおいては、多くの場合において第2大入賞口C20に遊技球が1球以上入球するよう構成されている。
次に、図90は、第6実施形態における、遊技球数の推移に係るイメージ図である。まず、同図(a)の区間に示されるように、通常遊技状態(非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態)においては、発射した遊技球数と左第1主遊技始動口A10‐1への入球等による賞球との差分により、徐々に遊技者の持ち球が減っていくこととなる。
次に、同図(b)の区間に示されるように、大当り図柄「5A」に係る特別遊技中には、右打ちにて遊技し、第1大入賞口C10への入球による賞球が払い出されることで、遊技者の持ち球が増加することとなる。以降、大当り図柄「5A」に係る特別遊技が終了したことを契機として、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)となる。尚、仮に大当り図柄「5A」の停止表示時において、第2主遊技図柄が変動表示中であった場合には(いわゆる並列抽選を採用しているため、このような事象が発生し得る)、当該第2主遊技図柄が小当り図柄や大当り図柄で停止表示される予定であったとしても、当該第2主遊技図柄がハズレ図柄にて強制停止されることとなる。
次に、同図(c)の区間に示されるように、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)での第2主遊技側の当否抽選においては、1016/1024(=ほぼ毎変動)の確率で小当りに当選し、且つ、潜伏確変状態においては当該小当り当選に係る図柄変動が短時間(本例では、1秒)となるため、当該小当りに係る第2大入賞口C20への入球による賞球が払い出されることで、遊技者の持ち球が増加することとなる。尚、当該(c)の確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)は、最大200変動までのST(回数制限付き確率変動遊技状態)である。また、当該(c)の確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)は、大当りとなる確率が1変動あたり7/1024であることから平均146変動継続し、当該146回の図柄変動によって、小当りは平均145回当選するため、当該(c)の確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態滞在中における、第2主遊技に係る小当りによる合計の平均賞球数は2175球となっている。
次に、同図(d)の区間に示されるように、大当り図柄「7B」に係る特別遊技中には、第2大入賞口C20への入球、等による賞球が払い出されることで、遊技者の持ち球が増加することとなる。ここで、大当り図柄「7B」に係る特別遊技が終了したことを契機として、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態(いわゆる電サポ状態を伴う確変状態)となる。尚、前述したように当該「7B」は、第4実施形態において、最も遊技球を払い出し得る大当り図柄であり、当該「7B」に係る大当りにて「2400球」の賞球が払い出されることとなる。
ここで、前述した、(c)から(d)までの区間が確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)における「7B」図柄に係る大当りを含めた遊技球を獲得し得る一連の流れであるが、当該一連の流れのうち、(c)の区間、即ち、小当りによる賞球を獲得する区間(又は、大当りを除いた賞球を獲得する区間)における合計の平均賞球数は「2145球」となっており、他方、(d)の区間、即ち、最大の賞球数となる大当り(第1主遊技側の大当りと第2主遊技側の大当りとのすべての大当りのうち最大の賞球数となる大当り)による賞球を獲得する区間における合計の平均賞球数は「2400球」となっており、「大当りによる合計賞球数>小当りによる合計賞球数」の構成になっている。また、「大当りによる合計賞球数>大当りを除いた合計賞球数」の構成にもなっている。
次に、同図(e)の区間に示されるように、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態(いわゆる電サポ状態を伴う確変状態)においては、遊技者は右打ちにて遊技し、右第1主遊技始動口A10‐2に向けて遊技球を発射することとなり、主に第1主遊技側での遊技が実行される。また、右第1主遊技始動口A10‐2への遊技球の入球による賞球により、持ち球を維持しながら遊技を進行することができる。
以上のように構成することで、第6実施形態に係るぱちんこ遊技機によれば、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)の場合には、第2主遊技図柄に係る変動時間を相対的に短時間(本例では、1秒)とし、且つ、右打ちにて第2主遊技始動口B10へ向けて遊技球を発射して遊技を進行するよう構成する一方、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態(いわゆる電サポ状態を伴う確変状態)の場合には、第2主遊技図柄に係る変動時間を相対的に長時間(本例では、100分以上の長時間)とし、且つ、右打ちにて右第1主遊技始動口A10‐2へ向けて遊技球を発射して遊技を進行するよう構成している。また、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(いわゆる非電サポ状態を伴う潜伏確変状態)の場合には、第2主遊技始動口B10への入球に係る小当りに連続して当選することにより遊技球を増加させつつ大当りの当選に期待する遊技性となる一方、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態(いわゆる電サポ状態を伴う確変状態)の場合には、第1主遊技始動口電動役物A11‐2dの賞球等により持ち球を維持しつつ大当りの当選に期待する遊技性となり、右打ちにて遊技を進行する場合にも、遊技状態によって異なる複数の遊技性を実現することができることとなる。
(第6実施形態からの変更例1)
尚、第6実施形態においては、小当りに連続して当選することによって持ち球を増加させることができる構成について詳述したが、このような遊技性の遊技機は第6実施形態の構成のみには限定されない。そこで、第6実施形態とは異なる小当りの連続により持ち球を増加させるような構成を第6実施形態からの変更例1とし、以下、第6実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
尚、第6実施形態からの変更例1に係る遊技機の構成は、第6実施形態に例示したような並列抽選を実行可能であり、V入賞口C27及び特定領域C22を有していない構成としている。
はじめに、図91は、第6実施形態の変更例1における、遊技機の前面側の基本構造を示す図面である。以下、本実施形態からの相違点についてのみ詳述する。
第6実施形態の変更例1においては、第1主遊技始動口として第1主遊技始動口A10と第1主遊技始動口A10‐2との2つの始動口が設けられており、第1主遊技始動口A10は遊技領域D30の左側を流下する遊技球が入球し易く、遊技領域D30の右側を流下する遊技球は入球し易いよう構成されている。また、第1主遊技始動口A10‐2、第2主遊技始動口B10及び補助遊技始動口H10は遊技領域D30の右側に設けられており、遊技領域D30の右側を流下する遊技球が入球し易く、遊技領域D30の左側を流下する遊技球は入球し難いよう構成されている。尚、第2主遊技始動口B10には電動役物が設けられておらず、第1主遊技始動口A10‐2は、当該第1主遊技始動口A10‐2への入球が容易となる開状態と入球が困難となる閉状態とに変位可能(補助遊技の結果に基づいて変位可能)な第1主遊技始動口電動役物A11dと、第1主遊技始動口A10‐2への入球を検出するための第1主遊技始動口入球検出装置A11s‐2と有している。また、第1大入賞口C10及び第1大入賞口電動役物C11dは、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、誘導され易く、遊技領域D30の左側を流下する遊技球が誘導され難いよう構成されている。
次に、図92は、第6実施形態からの変更例1における、図70のステップ1700(第6)に係る小当り遊技制御処理のフローチャートである。第6実施形態からの変更点は、ステップ3800(第6変1)であり、即ち、ステップ1747‐7で小当り実行フラグをオフにした後、ステップ3800(第6変1)で、主制御基板MのCPUMCは、後述する小当り関連時短終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1997)に移行する。
次に、図93は、第6実施形態からの変更例1における、小当り関連時短終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ3802で、主制御基板MのCPUMCは、現在の遊技状態が確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態であるか否かを判定する。ステップ3802でYesの場合、ステップ3804で、主制御基板MのCPUMCは、停止中の小当り図柄は第1主遊技小当り図柄(本例では、AK)であるか否かを判定する。ステップ3804でYesの場合、ステップ3806で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技時短フラグをオフにする。次に、ステップ3808で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技時短フラグをオフにし、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。尚、ステップ3802又はステップ3804でNoの場合にも、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。このように、第6実施形態からの変更例1においては、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態である場合に第1主遊技側の小当りに当選した場合に、時間短縮遊技状態が終了する、即ち、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態に移行するよう構成されている。また、第6実施形態と同様に、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態においては、第2主遊技図柄の変動効率が極端によくなる(変動時間が短時間となる)ことにより、第2主遊技側の小当りが頻繁に当選することにより持ち球が増加していくこととなる。主な遊技の流れとしては、(1)非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態にて左打ちを実行し、第1主遊技始動口A10への入球により遊技を進行してゆく、(2)第1主遊技側の大当りに当選することにより、当該大当り終了後に確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態に移行する、(3)確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態で右打ちを実行し、第1主遊技始動口A10‐2への入球により遊技を進行してゆく(第2主遊技始動口B10にも入球するが、変動効率が極端に悪いため第2主遊技小当りによって持ち球は増加しない)、(4)第1主遊技小当りに当選することによって、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態から確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態に移行し、右打ちを継続して実行し、第1主遊技始動口電動役物A11dが開放し難くなるために第1主遊技始動口A10‐2に入球しなくなると共に、第2主遊技図柄の変動効率が極端によくなって第2主遊技小当り図柄の当選が頻発することとなる。
以上のように構成することにより、第6実施形態からの変更例1においては、第1主遊技小当り図柄に当選することにより時間短縮遊技状態が終了(時間短縮遊技状態から非時間短縮遊技状態に移行)し得るよう構成することにより、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態と、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態との2つの遊技者にとって有利な遊技状態を連続して遊技することができ、より獲得出玉に期待を持てる興趣性の高い遊技機とすることができる。
尚、第6実施形態からの変更例1に係る遊技機に適用可能である構成としては、(1)第2主遊技図柄に係る装飾図柄の表示を実行しない(非確率変動遊技状態の場合に遊技者が右打ちを実行しないようにするため)、(2)第2主遊技側に係る大当り及び小当りでの大入賞口の開放時間を相対的に短時間とする(非確率変動遊技状態の場合に第2主遊技側の大当り又は小当りの当選を遊技者が察知してから右打ちを実行開始しても大入賞口に遊技球が入球しないようにするため)、(3)第6実施形態の整流通路D50周辺のような、遊技球が流下した際に流下する速度を遅くする機構を設ける、等のように構成してもよい。
(第6実施形態からの変更例2)
第6実施形態からの変更例1においては、第1主遊技小当り図柄に係る小当り遊技が実行されることによって、時間短縮遊技状態から非時間短縮遊技状態に移行し得るよう構成したが、小当りによって時間短縮遊技状態が終了し得るような構成は、これには限定されない。そこで、小当りによって時間短縮遊技状態が終了し得るような構成且つ第6実施形態からの変更例1とは異なる構成を第6実施形態からの変更例2とし、以下、第6実施形態からの変更例1からの変更点についてのみ、詳述する。
尚、第6実施形態からの変更例2に係る遊技機の構成は、第6実施形態に例示したような並列抽選を実行可能であり、第3実施形態にて例示したようなV入賞口C27を有している構成としている。
はじめに、図94は、第6実施形態からの変更例2における、小当り関連時短終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ3810で、主制御基板MのCPUMCは、現在の遊技状態は時間短縮遊技状態であるか否かを判定する。ステップ3810でYesの場合、ステップ3812で、主制御基板MのCPUMCは、当該小当り中にV入賞口C27への入球がなかったか否かを判定する。ステップ3812でYesの場合、ステップ3814で、主制御基板MのCPUMCは、時短中小当り連続カウンタ(インクリメントカウンタであり、時間短縮遊技状態にて連続して当選した小当りの回数を計測するためのカウンタ)値に1を加算する。次に、ステップ3816で、主制御基板MのCPUMCは、時短中小当り連続カウンタのカウンタ値が時短終了値(本例では、2)であるか否かを判定する。ステップ3816でYesの場合、ステップ3818で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技時短フラグをオフにする。尚、第6実施形態からの変更例2においては、時間短縮遊技状態にてV入賞口C27へ入球しなかった小当りが所定回数連続したとしても時短中小当り連続カウンタ値は増加していくため、非時間短縮遊技状態に移行することとなる。次に、ステップ3820で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技時短フラグをオフにし、ステップ3824に移行する。尚、ステップ3810及びステップ3812でNoの場合にも、ステップ3824に移行する。次に、ステップ3824で、主制御基板MのCPUMCは、時短中小当り連続カウンタをゼロクリアし、次の処理(ステップ1997)に移行する。尚、ステップ3816でNoの場合にも、次の処理(ステップ1997)に移行する。
以上のように構成することにより、第6実施形態からの変更例2に係る遊技機においては、小当り図柄を契機とした特別遊技終了後に時間短縮遊技状態に移行する小当り図柄と非時間短縮遊技状態に移行する小当り図柄とを設けると共に、時間短縮遊技状態である状況下にて、V入賞口C27への入球がなかった小当りが所定回数連続することにより非時間短縮遊技状態に移行し得るよう構成することにより、V入賞口C27に入球することにより移行する特別遊技の終了後に非時間短縮遊技状態に移行することとなる小当り図柄が停止した場合には、V入賞口C27に遊技球を入球させない一方、特別遊技終了後に時間短縮遊技状態に移行する小当り図柄が停止した場合にはV入賞口C27に遊技球を入球させるようにして設計値を超えた遊技球を獲得されてしまうという事態を防ぐことができると共に、V入賞口C27に入賞容易である特別遊技中に遊技者が遊技球を第2大入賞口に向けて発射していたにも関わらず、V入賞口C27に入賞できない事態が発生した場合にも、次の小当り遊技時にV入賞口C27に入球させれば、非時間短縮遊技状態に移行しないで済むというユーザーフレンドリーな遊技機とすることができる。
(第6実施形態からの変更例3)
第6実施形態〜第6実施形態からの変更例2においては、小当りを有する遊技機における遊技性を例示したが、小当りを有する遊技機の構成はこれには限定されない。そこで、前述した構成とは異なる小当りを有する遊技機の構成を第6実施形態からの変更例3とし、以下、第6実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
はじめに、図95は、第6実施形態からの変更例3における、主制御基板MのCPUMCが行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。ここで、第6実施形態からの変更点は、ステップ1700(第6変3)及びステップ3150(第6変3)である。即ち、ステップ1600で特別遊技制御処理を実行した後ステップ1700(第6変3)で、主制御基板MのCPUMCは、後述する小当り遊技制御処理を実行し、ステップ1950(第3)に移行する。また、ステップ1997で賞球払出制御処理を実行した後、ステップ3150(第6変3)で、主制御基板MのCPUMCは、後述する、外部信号出力処理を実行し、ステップ1999に移行する。
次に、図96は、第6実施形態からの変更例3における、図80のステップ1400(1)、(2)のサブルーチンに係る、第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1403‐1で、主制御基板MのCPUMCは、変動開始条件が充足したか否かを判定する。ステップ1403‐1でYesの場合、ステップ1403‐2で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技側乱数を読出する。次に、ステップ1403‐3で、主制御基板MのCPUMCは、当該読出した主遊技側乱数を保留情報から削除して残りの保留情報をシフト(本例では、保留消化)する。次に、ステップ1403‐4で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、当選抽選乱数)及び遊技状態に基づき、主遊技図柄当否抽選を実行する。次に、ステップ1403‐5で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、図柄抽選乱数)に基づいて主遊技図柄に関する停止図柄を決定する。次に、ステップ1403‐6で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技図柄当否抽選結果、第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、変動態様抽選乱数)及び主遊技図柄に関する停止図柄に基づいて第1(第2)主遊技図柄の変動態様を決定する。次に、ステップ3650(第6変3)で、主制御基板MのCPUMCは、後述する変動固定時間決定処理を実行する。次に、ステップ1403‐8で、主制御基板MのCPUMCは、RAM領域に一時記憶された主遊技図柄に係るコマンド(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)及び現在の遊技状態に係るコマンド(図柄変動表示開始指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1403‐9で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間を第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Cにセットする。次に、ステップ1403‐10で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上で、RAM領域に一時記憶された変動態様に従い、主遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1403‐11で、主制御基板MのCPUMCは、変動中フラグをオンにし、ステップ1403‐12に移行する。尚、ステップ1403‐1でNoの場合、ステップ1403‐13で、主制御基板MのCPUMCは、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1403‐13でYesの場合、主制御基板MのCPUMCは、ステップ1403‐12に移行する。
次に、ステップ1403‐12で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1403‐12でYesの場合、ステップ1403‐14で、主制御基板MのCPUMCは、図柄変動が終了する旨の情報(図柄確定表示指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1403‐15で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上での主遊技図柄の変動表示を停止し、RAM領域に一時記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1403‐16で、主制御基板MのCPUMCは、変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1403‐17で、主制御基板MのCPUMCは、決定された変動固定時間を変動固定時間タイマにセットしてスタートする。次に、ステップ1403‐18で、主制御基板MのCPUMCは、変動固定中フラグをオンにし、ステップ1403‐20に移行する。尚、ステップ1403‐13でNoの場合、ステップ1403‐19で、主制御基板MのCPUMCは、変動固定中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1403‐19でYesの場合、主制御基板MのCPUMCは、ステップ1403‐20に移行する。
次に、ステップ1403‐20で、主制御基板MのCPUMCは、変動固定時間タイマ値が0であるか否かを判定する。ステップ1403‐20でYesの場合、ステップ1403‐21で、主制御基板MのCPUMCは、変動固定中フラグをオフにする。次に、ステップ1403‐22で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技図柄の停止図柄は大当り図柄であるか否かを判定する。ステップ1403‐22でYesの場合、ステップ1403‐23で、主制御基板MのCPUMCは、大当り図柄停止コマンド(副制御基板S側へのコマンド)をセットする。次に、ステップ1403‐24で、主制御基板MのCPUMCは、条件装置作動フラグをオンにし、ステップ1500(第4)に移行する。他方、ステップ1403‐22でNoの場合、ステップ1403‐25で、主制御基板MのCPUMCは、当該主遊技図柄の停止図柄が小当り図柄であるか否かを判定する。ステップ1403‐25でYesの場合、ステップ1403‐26で、主制御基板MのCPUMCは、小当りフラグをオンにし、ステップ1500(第4)に移行する。尚、1403‐25でNoの場合にもステップ1500(第4)に移行する。
次に、ステップ1500(第4)で、主制御基板MのCPUMCは、特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1550)に移行する。他方、ステップ1403‐12及びステップ1403‐20でNoの場合にも、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。尚、ステップ1403‐19でNoの場合にも、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。
次に、図97は、第6実施形態からの変更例3における、図96のステップ3650(第6変3)のサブルーチンに係る変動固定時間決定処理のフローチャートである。まず、ステップ3652で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技時短フラグがオンであるか否かを判定する。次に、ステップ3652でYesの場合、ステップ3654で、主制御基板MのCPUMCは、当該変動は第2主遊技に係る図柄変動であるか否かを判定する。ステップ3654でYesの場合、ステップ3656で、主制御基板MのCPUMCは、当該変動は小当りに係る図柄変動であるか否かを判定する。ステップ3656でYesの場合、ステップ3658で、主制御基板MのCPUMCは、当該図柄変動の変動固定時間を長時間(例えば、30秒)に決定し、次の処理(ステップ1403‐8の処理)に移行する。また、ステップ3652、ステップ3654又はステップ3656でNoの場合、ステップ3660で、主制御基板MのCPUMCは、当該変動の変動固定時間を短時間(例えば、0.2秒)に決定し、次の処理(ステップ1403‐8の処理)に移行する。このように、第6実施形態からの変更例3においては、時間短縮遊技状態における第2主遊技側の小当り図柄に係る変動固定時間は、その他の変動固定時間(例えば、小当り図柄でない主遊技図柄の変動固定時間、時間短縮遊技状態ではない場合の第2主遊技側の小当り図柄の変動固定時間、第1主遊技側の小当り図柄の変動固定時間、等)とは異なる時間値となっている。また、このように構成することにより、時間短縮遊技状態において第2主遊技側の小当りに当選した場合に、当該小当り図柄に係る小当りが開始される前に第2主遊技保留を生起させる時間を担保できるよう構成されている。
次に、図98は、第6実施形態からの変更例3における、小当り遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1703‐1で、主制御基板MのCPUMCは、小当り終了デモ中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1703‐1でYesの場合、ステップ1703‐2で、主制御基板MのCPUMCは、排出待機中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1703‐2でYesの場合、ステップ1703‐3で、主制御基板MのCPUMCは、小当りフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1703‐3でYesの場合、ステップ1703‐4で、主制御基板MのCPUMCは、小当りフラグをオフにする。次に、ステップ1703‐5で、主制御基板MのCPUMCは、当該ラウンドに係る大入賞口の開放パターンをセットする。次に、ステップ1703‐6で、主制御基板MのCPUMCは、小当り実行フラグをオンにする。次に、ステップ1703‐8で、主制御基板MのCPUMCは、第2大入賞口を開放し、小当り遊技用タイマMP41tをスタートする。次に、ステップ1703‐9で、主制御基板MのCPUMCは、排出待機タイマMP41t‐2(本例では、インクリメントタイマ)をスタートし、ステップ1703‐11に移行する。他方、ステップ1703‐3でNoの場合、ステップ1703‐10で、主制御基板MのCPUMCは、小当り実行フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1703‐10でYesの場合、ステップ1703‐11に移行する。次に、ステップ1703‐11で、主制御基板MのCPUMCは、第2大入賞口C20への入賞があったか否かを判定する。ステップ1703‐11でYesの場合、ステップ1703‐12で、主制御基板MのCPUMCは、第2大入賞口C20に所定個数(本例では、10個)の入賞があったか否かを判定する。ステップ1703‐12でYesの場合、ステップ1703‐14に移行する。他方、ステップ1703‐11又はステップ1703‐12でNoの場合、ステップ1703‐13で、主制御基板MのCPUMCは、小当り遊技用タイマ値が所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1703‐13でYesの場合、ステップ1703‐14に移行する。
次に、ステップ1703‐14で、主制御基板MのCPUMCは、第2大入賞口C20を閉鎖する。次に、ステップ1703‐15で、主制御基板MのCPUMCは、排出待機中フラグをオンにし、ステップ1703‐16に移行する。尚、ステップ1703‐2でNoの場合にもステップ1703‐16に移行する。
次に、ステップ1703‐16で、主制御基板MのCPUMCは、排出待機タイマ値が排出待機時間終了値(本例では、13秒)であるか否かを判定する。ステップ1703‐16でYesの場合、ステップ1703‐17で、主制御基板MのCPUMCは、排出待機タイマMP41t‐2をゼロクリアする。次に、ステップ1703‐18で、主制御基板MのCPUMCは、排出待機中フラグをオフにする。次に、ステップ1703‐19で、主制御基板MのCPUMCは、現在の遊技状態が時間短縮遊技状態であるか否かを判定する。ステップ1703‐19でYesの場合、ステップ1703‐20で、主制御基板MのCPUMCは、小当り終了デモタイマに小当り終了デモ時間A(後述する小当り終了デモ時間Bよりも短時間であり、本例では、3秒)をセットしてスタートし、ステップ1703‐22に移行する。他方、ステップ1703‐19でNoの場合、ステップ1703‐21で、主制御基板MのCPUMCは、小当り終了デモタイマに小当り終了デモ時間B(前述した小当り終了デモ時間Aよりも長時間であり、本例では、5秒)をセットしてスタートし、ステップ1703‐22に移行する。
次に、ステップ1703‐22で、主制御基板MのCPUMCは、小当り終了デモ中フラグをオンにし、ステップ1703‐23に移行する。尚、ステップ1703‐1でNoの場合にも、ステップ1703‐23に移行する。次に、ステップ1703‐23で、主制御基板MのCPUMCは、小当り終了デモタイマ値が0であるか否かを判定する。ステップ1703‐23でYesの場合、ステップ1703‐24で、主制御基板MのCPUMCは、小当り終了デモ中フラグをオフにする。次に、ステップ1703‐25で、主制御基板MのCPUMCは、小当り遊技用タイマMP41tをリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ1703‐26で、主制御基板MのCPUMCは、小当り実行フラグをオフにし、次の処理(ステップ1997)に移行する。尚、ステップ1703‐10、ステップ1703‐13、ステップ1703‐16又はステップ1703‐23でNoの場合にも、次の処理(ステップ1997)に移行する。
次に、図99は、図95におけるステップ3150(第6変3)のサブルーチンに係る、外部信号出力処理のフローチャートである。まず、ステップ3152で、主制御基板MのCPUMCは、遊技機の状態を確認する。次に、ステップ3154で、主制御基板MのCPUMCは、外部端子送信内容決定テーブル1を参照して、当該確認した遊技機の状態に基づき、外部中継端子板Gを介して、ホールコンピュータHCに遊技機の状態を示す信号を出力し、次の処理(ステップ1999の処理)に移行する。
(外部中継端子板)
ここで、同図下段(信号出力のイメージ図)を参照しながら、第6実施形態からの変更例3に係る外部中継端子板Gを介しての信号出力について説明する。外部中継端子板Gには、各種ケーブルコネクタが接続される出力端子部としての複数の外部接続端子{例えば、賞球払出に関する情報、入賞や図柄停止に関する情報、現在の遊技状態(通常遊技状態、特定遊技状態、特別遊技状態等)に関する情報を出力するための遊技状態情報出力用の端子、扉が開放している際に開放検知センサ等によって検出される各種エラー情報を出力するためのエラー情報出力用の端子等}が設けられている。そして、後述するように、当該複数の出力端子は、ケーブルハーネスによってホールコンピュータHCと結線されることで、当該複数の出力端子からホールコンピュータHCへ情報出力可能に構成されている。ここで、本実施形態においては、賞球払出制御基板KHから出力される情報であって複数種類の情報である払出関連情報の出力用端子として、一の出力端子が割り当てられている。尚、当該一の出力端子以外の出力端子は主制御基板Mから出力される信号の出力用端子であり、例えば、大当り時に大当りの間信号を出力する大当り出力用端子(大当りの種類によって複数あり)、ガラス扉D18が開放している間信号を出力する扉開放出力用端子、始動口に入賞した際に信号を出力する始動口入賞時出力用端子、賞球タンクKTに球が不足している間信号を出力する球切れ時出力用端子、特別図柄確定停止時に信号を出力する特別図柄確定回数用出力用端子等のように、遊技場運営者側にとって重要な情報である遊技関連情報の出力用端子である。即ち、当該払出関連情報の出力用端子を一の出力端子とすることで、これら重要な遊技関連情報の出力用端子が枯渇してしまうことを回避できるよう構成されているのである。
また、第6実施形態からの変更例3においては、主制御基板M及び賞球払出制御基板KHは、外部中継端子板Gに対して遊技関連情報及び払出関連情報を一方向シリアル送信の形で送信するよう構成されている。即ち、外部中継端子板Gから主制御基板M及び賞球払出制御基板KHへは送信線が設けられていないのである(外部中継端子板GからホールコンピュータHCへの情報送信も同様)。
ここで、第6実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機の情報伝達方式についての概略を説明すると、まず、主制御基板M及び賞球払出制御基板KHと外部中継端子板Gとの間、並びに外部中継端子板GとホールコンピュータHCとの間はケーブルハーネスによって結線されている。他方、本例に示すように、外部中継端子板Gは通信用継電器(所謂、リレー)によって構成されているため、主制御基板M及び賞球払出制御基板KHとホールコンピュータHCとは常時導通している訳ではない。即ち、主制御基板M及び賞球払出制御基板KHから外部中継端子板Gの入力端子に入力された電気的な信号(電圧がHiレベル/Lowレベルである2値論理の信号)が、当該リレー部によって一旦物理的な信号(スイッチ状態がオン/オフである2値論理の信号)に置き換えられた上で、外部中継端子板Gの出力端子からホールコンピュータHCへと出力されるのである。より具体的には、外部中継端子板Gは、夫々の入出力端子と対応した複数のリレーコイルG1及び接点部G2を有している。そして、入力端子に入力されたパルス信号に基づきリレーコイルG1を励磁すると磁力が発生し、当該発生した磁力によって接点部G2が閉状態となることで、出力端子とホールコンピュータHCが導通する。また、リレーコイルG1を消磁した場合には、接点部G2が開状態に復帰することで、出力端子とホールコンピュータHCが導通しなくなる。よって、ホールコンピュータHC側では、当該導通した期間を検出することで、外部中継端子板Gの入力端子に入力されたパルス信号と略同一のパルス信号を得ることができるのである。このような構成となっているため、主制御基板M及び賞球払出制御基板KHからホールコンピュータHCへの一方向通信を物理的に担保することができ、ホールコンピュータHC側から主制御基板M及び賞球払出制御基板KHを不正に操作するゴト行為(所謂、遠隔操作ゴト)を防止しているのである。尚、本例では、リレーコイルを用いた機構によって、ゴト行為を防止しつつ、ホールコンピュータHCへの一方向通信を可能に構成したが、これには限定されず、例えば、一対の発光部と受光部を持つフォトセンサによっても、一方向通信を可能に構成する(例えば、主制御基板M及び賞球払出制御基板KHに接続された発光部からの光を、ホールコンピュータHCに接続された受光部で読み取ることで、信号を受信する)ことができることを補足しておく。
しかしながら、一旦物理的な信号(スイッチ状態がオン/オフ)に置き換えられる構成となるため、主制御基板M及び賞球払出制御基板KHからホールコンピュータHCに対して、外部中継端子板Gにおける一の入出力端子を用いて複雑な情報を送信することは困難であり、当該一の入出力端子を用いて一の種類の情報を送信する(例えば、特別図柄確定回数用出力用端子であれば、「特別図柄の1変動が終了」した旨の情報のみを送信可能とする)よう構成することが通例となっている。
次に、図100の外部端子送信内容決定テーブル1を参照しながら、第6実施形態からの変更例3における外部中継端子板への送信信号について説明する。尚、本例にて示す信号の具体的な内容(数値、報知態様、重複時の処置等)はあくまで一例であり、本例の概念を大きく逸脱しない限りは、変更可能であることを補足しておく。
まず、図柄変動計の信号である;第1主遊技及び第2主遊技に係る図柄変動回数を出力する信号は;第1主遊技図柄仮停止タイミング及び第2主遊技図柄仮停止タイミングから;変動固定時間の終了までオン信号を出力し続ける信号である。尚、第6実施形態からの変更例3においては、時間短縮遊技状態にて第2主遊技側の小当り図柄に当選した場合、即ち、第2主遊技小当り図柄が停止した場合には変動固定時間がその他の場合よりも長時間となるため、当該図柄変動に係る信号の出力時間も相対的に長時間となる。
次に、大当り系の信号である;大当り中であること(例えば、条件装置作動フラグがオンであること)を出力する信号は;小当りを契機としたV入賞口C26への入球に基づく大当りの場合にはV入賞口C26への入球を検出したタイミング、大当り図柄の停止を契機とした大当りの場合には条件装置作動フラグオフ→オンのタイミング(大当り開始のタイミング)であり;大当りが終了するまで(条件装置作動フラグオン→オフまで)オン信号を出力した後にオフとなる。尚、時間短縮遊技状態にて当選した小当りと非時間短縮遊技状態にて当選した小当りとでは、時間短縮遊技状態にて当選した小当りの方が小当り終了デモ時間が短時間であるため、小当り終了デモ時間において当該外部端子信号を出力している時間は、非時間短縮遊技状態にて当選した小当りよりも時間短縮遊技状態にて当選した小当りの方が短時間となる。尚、小当り開始デモ時間においても同様の構成が適用可能であり、即ち、時間短縮遊技状態にて当選した小当りと非時間短縮遊技状態にて当選した小当りとでは、時間短縮遊技状態にて当選した小当りの方が小当り開始デモ時間が短時間であり、小当り開始デモ時間において小当り開始デモ時間に係る外部端子信号を出力している時間は、非時間短縮遊技状態にて当選した小当りよりも時間短縮遊技状態にて当選した小当りの方が短時間となるよう構成してもよい。また、大当り中である旨の外部端子信号においても同様の構成を適用可能であり、即ち、時間短縮遊技状態にて当選した大当りと非時間短縮遊技状態にて当選した大当りとでは、時間短縮遊技状態にて当選した大当りの方が非時間短縮遊技状態にて当選した大当りよりも大当り中である旨の外部端子信号の出力時間が短時間となるよう構成してもよい。尚、時間短縮遊技状態にて大当りに当選した場合には当該大当り実行中は非時間短縮遊技状態となっており、時間短縮遊技状態にて小当りに当選した場合には当該小当り実行中は時間短縮遊技状態となっている(時間短縮遊技状態が維持されている)。また、時間短縮遊技状態である旨の情報に係る外部端子信号を出力可能に構成してもよく、当該外部端子信号は時間短縮遊技状態にて出力開始可能であり、「時間短縮遊技状態→大当り中・小当り中→時間短縮遊技状態」に亘ってオン信号を出力し続けることができるよう構成されている。尚、前述したように、時間短縮遊技状態は開放時間延長機能が作動していることを示していてもよいし、非時間短縮遊技状態は開放時間延長機能が未作動であることを示していてもよい。
次に、図101は、第6実施形態からの変更例3における、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。第6実施形態からの変更点は、ステップ2204‐1(第6変3)、ステップ2204‐2(第6変3)及びステップ2204‐3(第6変3)であり、即ち、ステップ2204で図柄内容決定許可フラグをオフにした後ステップ2204‐1(第6変3)で、副制御基板SのCPUSCは、現在の遊技状態が通常遊技状態(非時間短縮遊技状態)であるか否かを判定する。ステップ2204‐1(第6変3)でYesの場合、ステップ2204‐2(第6変3)で、副制御基板SのCPUSCは、当該図柄変動は第2主遊技側の図柄変動であるか否かを判定する。ステップ2204‐2(第6変3)でYesの場合、ステップ2204‐3(第6変3)で、副制御基板SのCPUSCは、装飾図柄の停止表示及び変動表示を非表示とすることを決定し、ステップ2208に移行する。尚、ステップ2204‐1(第6変3)又はステップ2204‐2(第6変3)でNoの場合にはステップ2206に移行する。このように、第6実施形態からの変更例3においては、非時間短縮遊技状態における第2主遊技側の図柄変動においては装飾図柄の変動表示を非表示とすることによって非時間短縮遊技状態にて遊技者が右打ちを実行しないよう構成することができることとなる。尚、このような構成は他の実施形態にも適用可能であり、非時間短縮遊技状態や非確率変動遊技状態において右打ちを実行させたくない場合等において好適となる。
以上のように構成することにより、第6実施形態からの変更例3に係る遊技機においては、遊技状態、主遊技図柄に係る当否結果、第1主遊技側の図柄変動であるか第2主遊技側の図柄変動であるか、等によって変動固定時間が相違し得るよう構成し、当該変動固定時間に係る外部端子信号を出力可能に構成することによって適切に遊技機外に信号を出力することができることとなる。
次に、図102の外部端子送信内容決定テーブル2を参照しながら、本例に適用可能な外部中継端子板への送信信号について説明する。尚、本例にて示す信号の具体的な内容(数値、報知態様、重複時の処置等)はあくまで一例であり、本例の概念を大きく逸脱しない限りは、変更可能であることを補足しておく。
まず、信号番号3の外部出力信号は大入賞口内の特定領域C22に入球することにより特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行し得る遊技機に適用可能である。大当り系の信号である;確率変動遊技状態への移行可否を決定するための入球領域である特定領域C22を備えた第2大入賞口(アタッカー)C20が短開放する(例えば、最大開放時間が0.01秒である)ラウンドである振分遊技実行ラウンドの実行中(特別電動役物作動中)であって、且つ、特定領域C22への入球検出が有効となっている状態であるときに、遊技球が当該特定領域C22へ入球したことを出力する信号は;第2大入賞口C20を短開放するラウンド実行中であって、且つ、特定領域C22への入球検出が有効となっている状態であるときに、遊技球が特定領域C22へ入球したタイミングから;1秒間に亘ってオン信号を出力し続ける信号である。尚、第2大入賞口C20が長開放する振分遊技実行ラウンドの実行中に特定領域C22に遊技球が入球した場合には当該外部端子信号は出力されない。即ち、長開放大当りと短開放大当りとで特定領域C22に入球した際の外部端子信号の出力有無が相違するよう構成されている。また、当該外部端子信号は、1回の特別遊技の実行時において、上記出力タイミングを満たす1個目以外の場合は、出力しないよう構成しておくことが好適となる
次に、信号番号3の外部出力信号は大入賞口内のV入賞口C27に入球することにより小当り遊技終了後に大当りが開始され得る遊技機に適用可能である。追加外部端子系の信号である;非時間短縮遊技状態における小当り遊技中にV入賞口C27に遊技球が入球したことを出力する信号は;非時間短縮遊技状態における小当り遊技中にてV入賞口有効期間内にV入賞口C27に遊技球が入球したタイミングから;0.200秒オン→0.200秒オフとなる。
次に、図103は、本例に係る遊技機に適用可能な電動役物開放時間の構成の一例である。同図においては、補助遊技図柄の変動中に大当り図柄が停止又は小当り図柄が停止して大当り又は小当りが開始し、その後、大当り又は小当りの実行中に補助遊技図柄が停止した場合を例示している。
(1)<非時間短縮遊技状態にて大当り図柄が停止した場合>
補助遊技図柄の変動中に非時間短縮遊技状態にて大当り図柄が停止した場合には、当該大当り図柄が停止しても非時間短縮遊技状態は維持され、大当りの実行中に当該変動中であった補助遊技図柄が当り図柄にて停止した場合、電動役物の開放態様は相対的に短開放(0.2秒開放→閉鎖)となる。
(2)<時間短縮遊技状態にて大当り図柄が停止した場合>
補助遊技図柄の変動中に時間短縮遊技状態にて大当り図柄が停止した場合には、当該大当り図柄が停止したことにより非時間短縮遊技状態に移行し、大当りの実行中に当該変動中であった補助遊技図柄が当り図柄にて停止した場合、電動役物の開放態様は相対的に短開放(0.2秒開放→閉鎖)となる。
(3)<非時間短縮遊技状態にて小当り図柄が停止した場合>
補助遊技図柄の変動中に非時間短縮遊技状態にて小当り図柄が停止した場合には、当該小当り図柄が停止しても非時間短縮遊技状態は維持され、小当りの実行中に当該変動中であった補助遊技図柄が当り図柄にて停止した場合、電動役物の開放態様は相対的に短開放(0.2秒開放→閉鎖)となる。
(4)<時間短縮遊技状態にて小当り図柄が停止した場合>
補助遊技図柄の変動中に時間短縮遊技状態にて小当り図柄が停止した場合には、当該小当り図柄が停止しても時間短縮遊技状態は維持され、小当りの実行中に当該変動中であった補助遊技図柄が当り図柄にて停止した場合、電動役物の開放態様は相対的に長開放(0.2秒開放→0.8閉鎖→4秒→閉鎖)となる。
次に、図104は、本例に係る時間短縮遊技状態の最終変動にて小当りに当選した場合の構成例である。例えば、大当り終了後に100回の時間短縮遊技状態に移行した場合には、大当り終了後から100回転目が時間短縮遊技状態の最終変動となる。
<構成1>
主遊技時短フラグがオンである状況下、小当り図柄が停止し、当該小当り図柄の停止タイミングにて主遊技時短フラグがオフとなるよう構成してもよい。
<構成2>
主遊技時短フラグがオンである状況下、小当り図柄が停止し、当該小当り図柄の停止タイミングでは主遊技時短フラグがオンのままとなり、当該小当り図柄に係る小当り遊が開始し、当該小当り遊技が終了するタイミングにて主遊技時短フラグがオフとなるよう構成してもよい。
尚、本例に係る遊技機においては、主遊技確変フラグがオンである状態にて小当りに当選した場合には、当該小当り実行中においては主遊技確変フラグがオンのままとなり、主遊技確変フラグがオンである状態にて大当りに当選した場合には、当該大当り実行中においては主遊技確変フラグがオフとなるよう構成されている。
また、本例に係る遊技機における第6実施形態からの変更例1及び第6実施形態からの変更例2以外の実施例においては、主遊技時短フラグがオンである状態にて小当りに当選した場合には、当該小当り実行中においては主遊技時短フラグがオンのままとなり、主遊技時短フラグがオンである状態にて大当りに当選した場合には、当該大当り実行中においては主遊技時短フラグがオフとなるよう構成されている。
次に、図105は、本例に係る予告演出の一例である。同図に示されるように、本例においては、実行され得る予告演出は複数種類存在し、大当りが確定的(又は、大当りとなる可能性が高い)となる予告演出、小当りが確定的(又は、小当りとなる可能性が高い)となる予告演出、等が存在する。また、大当りを否定する予告演出は存在しない一方、小当りを否定する予告演出は「セリフ予告(虹)」等、複数存在している。即ち、大当りを否定する予告演出よりも小当りを否定する予告演出の方が多くなっている。
また、本例に係る遊技機の構成として以下のように構成してもよい。
(1)特別遊技中に特定領域C22に入球することによって当該特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行する。
(2)第2主遊技特別遊技のうち振分遊技実行ラウンドにて大入賞口が長開放となる大当り(第2主遊技長開放大当り)の割合が、第1主遊技特別遊技のうち振分遊技実行ラウンドにて大入賞口が長開放となる大当り(第1主遊技長開放大当り)の割合よりも高い。
(3)非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態にて長開放大当りに当選し、当該長開放大当り中に特定領域C22に遊技球が入球した場合、当該長開放大当り終了後に時間短縮遊技状態に移行する(又は、移行し易い)。
(4)確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態にて長開放大当りに当選し、当該長開放大当り中に特定領域C22に遊技球が入球した場合、当該長開放大当り終了後に非時間短縮遊技状態に移行する(又は、移行し易い)。
(4)確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態にて第1主遊技側の小当りに当選した場合、当該小当りの終了後に確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態に移行する。
(第7実施形態)
第2実施形態においては、特別遊技の実行中において特定領域C22に遊技球が入球することにより、当該特別遊技の終了後に確率変動遊技状態に移行するよう構成したが、このような構成は第2実施形態のみには限定されない。そこで、特定領域C22に遊技球が入球することにより、特別遊技の終了後に確率変動遊技状態に移行するような構成であり、且つ、第2実施形態とは異なる構成を第7実施形態とし、以下、第2実施形態からの相違点についてのみ、詳述する。
はじめに、図106は、第7実施形態における、遊技機の前面側の基本構造を示す図面である。第7実施形態における特徴点としては、第2実施形態と同様に第2大入賞口C20の内部に、特定領域C22が備えられており、特別遊技の実行中にて特定領域C22に遊技球が入球することにより、当該特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行するよう構成されている(いわゆる、玉確機)。また、第2主遊技始動口B10の形状としては、第2主遊技始動口B10に遊技球が入球不能な閉鎖状態{平板状に形成された球受け部材(以下、球受け部材と称する)が遊技領域D30から引っ込んだ状態}と遊技球が入球可能な開放状態(球受け部材が遊技領域D30に突き出た状態)に可変する構造を有している。ここで、第7実施形態における第2主遊技始動口電動役物B11dは、球受け部が前後にスライドする形態の電動役物(いわゆる、ベロ電)を採用しており、開放状態にあるときには遊技領域D30に突出した球受け部材により遊技球を受け止めて、当該遊技球を第2主遊技始動口入球検出装置B11s(遊技盤の内部に配置)に誘導するよう構成されている。また、第7実施形態では、電動役物として、短時間での開放動作では遊技球の受け入れが困難となるように球受け部材が前後にスライドする形態の電動役物を採用したが、これには限定されず、遊技球が入球困難又は入球不能な閉鎖状態と、閉鎖状態よりも遊技球が入球容易な開放状態とを採り得る、所謂チューリップ型の電動役物を採用してもよい。
次に、図107は、第7実施形態における、図38のステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。第2実施形態からの変更点は、ステップ1611(第7)、ステップ1850(第2)、ステップ1620‐2(第7)、ステップ1620‐4(第7)、ステップ1620‐6(第7)、ステップ1620‐8(第7)及びステップ1620‐10(第7)であり、即ち、ステップ1608で主制御基板MのCPUMCが副制御基板S側への特別遊技開始表示指示コマンドをセットした後、又は、ステップ1610で主制御基板MのCPUMCが特別遊技実行フラグはオンであると判定した場合、ステップ1611(第7)で、主制御基板MのCPUMCは、現在のラウンドが第2大入賞口C20の開放に係るラウンド(第1〜13R、第15R)であるか否かを判定する。ステップ1611(第7)でYesの場合、ステップ1850(第2)で、主制御基板MのCPUMCは、後述する振分遊技実行処理を実行し、ステップ1634に移行する。他方、ステップ1611(第7)でNoの場合には、ステップ1612に移行する。尚、第7実施形態においては、特別遊技にて実行されるラウンド数は大当り図柄に拘らずすべて16Rとなっており、大入賞口(第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)の開放態様を相違させることにより、特別遊技にて獲得可能な遊技球数を相違させている。
また、ステップ1618で、主制御基板MのCPUMCがラウンド継続フラグをオンにした後、ステップ1620‐2(第7)で、主制御基板MのCPUMCは、当該特別遊技に係る大当り図柄は、高利益大当り図柄{振分遊技実行ラウンドにおいて遮蔽部材C28が1回以上長開放(第2大入賞口C20に向けて遊技球を発射し続けた場合に特定領域C22に遊技球が入球することが確定的、又は、入球容易となるような開放時間を長開放としている)することとなる大当り図柄であり、本例では、3B、5B、7B及び7A}であるか否かを判定する。ステップ1620‐2(第7)でYesの場合、ステップ1620‐4(第7)で、主制御基板MのCPUMCは、第1大入賞口C10の開放パターンとして、長開放パターン(特別遊技の実行中において、第1大入賞口C10に向けて遊技球を発射し続けた場合に第1大入賞口C10に遊技球が入球することが確定的、又は、入球容易となるような開放パターン)をセットする。次に、ステップ1620‐6(第7)で、主制御基板MのCPUMCは、第1大入賞口C10を開放し、開放タイマMP54tをスタートして、ステップ1622に移行する。他方、ステップ1620‐2(第7)でNoの場合、ステップ1620‐8(第7)で、主制御基板MのCPUMCは、第1大入賞口C10の開放パターンとして、短開放パターン(特別遊技の実行中において、第1大入賞口C10に向けて遊技球を発射し続けた場合に第1大入賞口C10に遊技球が入球しないことが確定的、又は、入球し難いこととなるような開放パターン)をセットする。次に、ステップ1620‐10(第7)で、主制御基板MのCPUMCは、セットされた開放パターンに基づいて第1大入賞口C10を開放し、開放タイマMP54tをスタートして、ステップ1622に移行する。尚、第1大入賞口C10は特別遊技における第14R及び第16Rにて開放することとなる(第2大入賞口C20は、特別遊技における第1〜13R及び第15Rにて開放する)。尚、第7実施形態のように、大入賞口として、第1大入賞口C10と第2大入賞口C20との2つの大入賞口を有するよう構成した場合には、第1大入賞口C10と第2大入賞口C20とでカウント数(ステップ1624における所定個数であり、ラウンドが終了することとなる大入賞口への遊技球の入球数)及び/又は賞球数(大入賞口に遊技球が1球入球した場合に遊技者に付与される遊技球数)を相違させてもよい。また、特定領域C22を有する大入賞口を第2大入賞口C20とした場合に、第1大入賞口C10よりも第2大入賞口C20の方が形状が小さくなるよう構成してもよいし、第1大入賞口C10よりも第2大入賞口C20の方がカウント数を多くしてもよいし、第1大入賞口C10よりも第2大入賞口C20の方が賞球数を少なくしてもよい。
次に、図108は、第7実施形態における、図34のステップ1850(第2)のサブルーチンに係る、振分遊技実行処理のフローチャートである。第2実施形態からの変更点は、ステップ1856(第7)、ステップ1864(第7)及びステップ1900(第7)であり、即ち、主制御基板MのCPUMCが振分遊技実行中フラグはオフであると判定した場合、ステップ1856(第7)で、主制御基板MのCPUMCは、特定領域C22を有する第2大入賞口C20の開放パターンをセットする。尚、振分遊技実行ラウンドにおいては第2大入賞口C20は常に長開放するよう構成されており、遮蔽部材C28が長開放となるか否かによって特定領域C22に遊技球が入球し易いか否かが決定されるよう構成されている。次に、ステップ1860及びステップ1862で、主制御基板MのCPUMCは、入球数カウンタをゼロクリアし、振分遊技実行中フラグをオンにした後、ステップ1864(第7)で、主制御基板MのCPUMCは、ステップ1856(第7)でセットされた開放パターンにて第2大入賞口C20を開放し、開放タイマMP54tをスタートし、ステップ1900(第7)に移行する。また、主制御基板MのCPUMCが振分遊技実行中フラグはオンであると判定した場合、ステップ1900(第7)で、主制御基板MのCPUMCは、後述する、遮蔽部材駆動制御処理を実行し、ステップ1866に移行する。尚、第7実施形態においては、第1大入賞口C10と第2大入賞口C20との2つの大入賞口を有するよう構成したが、これには限定されず、1つの大入賞口にて第7実施形態の構成を適用してもよい。即ち、1つの大入賞口を第1大入賞口C10とした場合、遮蔽部材C28が開放し得るラウンドである振分遊技実行ラウンドと、遮蔽部材が開放しない通常ラウンドと、のいずれもを第1大入賞口C10にて実行するよう構成してもよい。
次に、図109は、第7実施形態における、図108のステップ1900(第7)のサブルーチンに係る、遮蔽部材駆動制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1901で、主制御基板MのCPUMCは、現在実行中のラウンドは、振分遊技実行ラウンド(遮蔽部材C28が開放し得るラウンドであり、本例では、第4R・第6R・第8R)であるか否かを判定する。ステップ1901でYesの場合、主制御基板MのCPUMCは、ステップ1902で、実行中の特別遊技における1球目の遊技球の入球を検出したか否かを判定する。ステップ1902でYesの場合、ステップ1904で、主制御基板MのCPUMCは、短開放(特別遊技の実行中に第2大入賞口C20に向けて遊技球を発射し続けた場合に特定領域C22に遊技球が入球し難い開放時間を短開放としている)にて遮蔽部材C28の駆動を開始し、ステップ1906に移行する。他方、ステップ1902でNoの場合も、ステップ1906に移行する。
次に、ステップ1906で、主制御基板MのCPUMCは、停止中の大当り図柄は第2主遊技大当り図柄(本例では、3B・5B・7B)であるか否かを判定する。ステップ1906でYesの場合、ステップ1908で、主制御基板MのCPUMCは、実行中のラウンドは第6Rであるか否かを判定する。ステップ1908でYesの場合、ステップ1910で、主制御基板MのCPUMCは、実行中のラウンド(本例では、第6R)における2球目の遊技球の入球を検出したか否かを判定する。ステップ1910でYesの場合、ステップ1912で、主制御基板MのCPUMCは、長開放(特別遊技の実行中に第2大入賞口C20に向けて遊技球を発射し続けた場合に特定領域C22に遊技球が入球することが確定的、又は、入球容易となるような開放時間を長開放としている)にて遮蔽部材C28の駆動を開始し、ステップ1914に移行する。尚、ステップ1906、ステップ1908又はステップ1910でNoの場合も、ステップ1914に移行する。
次に、ステップ1914で、主制御基板MのCPUMCは、停止中の大当り図柄は第1主遊技遮蔽部材長開放大当り図柄(第1主遊技側の大当りのうち、いずれかの振分遊技実行ラウンドにて遮蔽部材C28が長開放となり得る大当り図柄であり、本例では、5A・7A)であるか否かを判定する。ステップ1914でYesの場合、ステップ1916で、主制御基板MのCPUMCは、実行中のラウンドは第8Rであるか否かを判定する。ステップ1916でYesの場合、ステップ1918で、主制御基板MのCPUMCは、実行中のラウンド(本例では、第8R)における6球目の遊技球の入球を検出したか否かを判定する。ステップ1918でYesの場合、ステップ1920で、主制御基板MのCPUMCは、長開放にて遮蔽部材C28の駆動を開始し、次の処理(ステップ1866の処理)に移行する。他方、ステップ1901、ステップ1914、ステップ1916又はステップ1918でNoの場合も、次の処理(ステップ1866の処理)に移行する。尚、遮蔽部材C28の開放時間は、短開放の場合は50msであり、長開放の場合は、29000msとなっている。尚、遮蔽部材C28の駆動中(開放中)に第2大入賞口C20の開放期間が終了した場合には、遮蔽部材C28の駆動は強制終了する(閉鎖する)よう構成されている。
ここで、同図右部は振分遊技実行ラウンドにおける遮蔽部材C28が開放することとなるカウント数の一覧表である。まず、第1主遊技遮蔽部材短開放大当り図柄(2A)の場合には、第4R、第6R、第8Rのいずれも1カウント目のみで遮蔽部材C28が開放する。尚、1カウント目は実行中のラウンドにおける1球目の入球を意味している。また、1カウント目で遮蔽部材C28が開放する場合には遮蔽部材C28は短開放となり、2又は6カウント目で遮蔽部材C28が開放する場合には遮蔽部材C28は長開放となるよう構成されている。次に、第1主遊技遮蔽部材長開放大当り図柄(5A・7A)の場合には、第4R及び第6Rが1カウント目のみであり、第8Rが1カウント目及び6カウント目となっている。即ち、第1主遊技遮蔽部材長開放大当り図柄(5A・7A)に係る特別遊技の実行中に第2大入賞口C20に向けて遊技球を発射し続けた場合には、第8Rの6球目の入球となった遊技球が特定領域C22に入球することとなる。次に、第2主遊技大当り図柄(3B・5B・7B)の場合には、第4R及び第8Rが1カウント目のみであり、第6Rが1カウント目及び2カウント目となっている。即ち、第2主遊技大当り図柄(3B・5B・7B)に係る特別遊技の実行中に第2大入賞口C20に向けて遊技球を発射し続けた場合には、第6Rの2球目の入球となった遊技球が特定領域C22に入球することとなる。また、振分遊技実行ラウンドにおいては、どの大当り図柄に係る特別遊技であっても、すべての振分遊技実行ラウンド(第4R、第6R及び第8R)において、1カウント目の遊技球の入球により、遮蔽部材C28が開放する(本例では、短開放にて開放する)よう構成されている。尚、大当り図柄毎の遮蔽部材C28が長開放することとなるラウンド、及び、カウントの構成はこれには限定されず、例えば、第1主遊技側の大当り図柄のみで3つのグループに分けるよう構成してもよく、具体的には、「7A」に係る大当り実行時には、6ラウンド目の2カウント目の遊技球の入球によって遮蔽部材C28が長開放し、「5A」に係る大当り実行時には、8ラウンド目の6カウント目の遊技球の入球によって遮蔽部材C28が長開放し、「2A」に係る大当り実行時には、遮蔽部材C28が長開放しないよう構成してもよい。
また、第7実施形態においては、振分遊技実行ラウンドとして、第2R、第4R、第6R、第8R、第10R、第12Rの偶数ラウンドのいずれか1又は複数ラウンドの組み合わせとしてもよいし、振分遊技実行ラウンドを奇数ラウンドの1又は複数ラウンドの組み合わせとしてもよい。また、振分遊技実行ラウンド以外のラウンドにおいては、遮蔽部材C28は駆動しないこととなっている。更に、遮蔽部材C28が長開放する(又は短開放する)ラウンド及びカウント数も本例の構成には限定されず、例えば、(1)第1主遊技遮蔽部材長開放大当り図柄(5A・7A)に係る大当りにおける第4Rの2カウント目に、遮蔽部材C28が長開放する、(2)5Aに係る大当りの場合には、第4Rの2カウント目に遮蔽部材C28が長開放し、7Aに係る大当りの場合には、第6Rの6カウント目に遮蔽部材C28が長開放する、(3)第2主遊技大当り図柄(3B・5B・7B)に係る大当りにおける第8Rの6カウント目に、遮蔽部材C28が長開放する、(4)3Bに係る大当りの場合には、第4Rの2カウント目に遮蔽部材C28が長開放し、5Bに係る大当りの場合には、第6Rの6カウント目に遮蔽部材C28が長開放し、7Bに係る大当りの場合には、第8Rの2カウント目に遮蔽部材C28が長開放してもよい。
また、第7実施形態においては、以下のように構成してもよい。(1)第1主遊技遮蔽部材短開放大当り図柄、第1主遊技遮蔽部材長開放大当り図柄、及び、第2主遊技大当り図柄は複数種類存在する、(2)複数種類存在する第1主遊技遮蔽部材長開放大当り図柄を、AグループとBグループとに分けて、Aグループに係る大当り中には、第6Rが1カウント目及び6カウント目で遮蔽部材C28が開放し、Bグループに係る大当り中には、第4Rが1カウント目及び6カウント目で遮蔽部材C28が開放する、(3)第1主遊技遮蔽部材短開放大当り図柄に係る大当り中にも1カウント目及び6カウント目で遮蔽部材C28が開放するラウンドを有していてもよいが、そのような場合には、いずれの遮蔽部材C28の開放も短開放となることが好適である、(4)第1主遊技遮蔽部材長開放大当り図柄を、AグループとBグループとCグループとに分けて、Aグループに係る大当り中には、第6Rが1カウント目及び6カウント目で遮蔽部材C28が開放し、Bグループに係る大当り中には、第4Rが1カウント目及び6カウント目で遮蔽部材C28が開放し、Cグループに係る大当り中には、第6Rが1カウント目及び2カウント目で遮蔽部材C28が開放する、(5)第1主遊技側の大当りと第2主遊技側の大当りとで、第6Rが1カウント目及び6カウント目で遮蔽部材C28が開放する大当り(同一のラウンド、且つ、同一のカウントにて遮蔽部材C28が開放する大当り)を設けてもよく、そのように構成した場合には、第1主遊技側のすべての大当りに対する当該同一のラウンド、且つ、同一のカウントにて遮蔽部材C28が開放する第1主遊技側の大当りが選択される割合は、第2主遊技側のすべての大当りに対する当該同一のラウンド、且つ、同一のカウントにて遮蔽部材C28が開放する第2主遊技側の大当りが選択される割合よりも低いよう構成することが好適である。具体的には、7Aに係る大当りの場合には、第2主遊技大当り図柄に係る大当りと同一の、第6Rの1カウント目及び2カウント目で遮蔽部材C28が開放し、5Aに係る大当りの場合には、第8Rの1カウント目及び6カウント目で遮蔽部材C28が開放する。また、7Aに係る大当り中には、大当り開始時から特定領域C22への遊技球の入球が容易である旨を報知する演出やバトル勝利演出(特定領域C22への入球容易性を遊技者に対して煽った後、特定領域への遊技球の入球が容易である旨を報知する演出)を実行し、5Bに係る大当り中には、バトル敗北演出(特定領域C22への入球容易性を遊技者に対して煽った後、特定領域への遊技球の入球が容易である旨を報知しない演出)を実行する(5Bに係る大当り中にはバトル敗北演出が実行されるが、実際には特定領域C22への遊技球の入球は容易となっている)よう構成してもよい。
このように構成することで、遮蔽部材C28がどのタイミングで長開放するのかを、遊技者は予想し難くなる、即ち、特定領域C22にどのタイミングで遊技球が入球したのかが予想し難くなることにより、特別遊技中において、遊技者は、確率変動遊技状態への期待感を持ち続けることが可能となり、遊技の興趣性が高まることとなる。尚、第7実施形態においては、すべての大当り図柄に係る大当りにおけるすべての振分遊技実行ラウンドにおいて、1カウント目の遊技球の入球にて遮蔽部材C28が短開放するよう構成したが、これには限定されず、当該短開放の構成を適用しなくともよく、具体的には、第1主遊技遮蔽部材短開放大当り図柄に係る大当りの実行時には、第4R、第6R及び第8Rにおいて遮蔽部材C28が開放せず、第1主遊技遮蔽部材長開放大当り図柄に係る大当りの実行時には、第4R及び第6Rにおいては遮蔽部材C28が開放せず、第8Rにおいては6カウント目の遊技球の入球により遮蔽部材C28が長開放し、第2主遊技大当り図柄に係る大当りの実行時には、第4R及び第8Rにおいては遮蔽部材C28が開放せず、第6Rにおいては2カウント目の遊技球の入球により遮蔽部材C28が長開放するよう構成してもよい。また、第7実施形態においては、第1主遊技遮蔽部材短開放大当り図柄に係る大当りと第1主遊技遮蔽部材長開放大当り図柄に係る大当りとのいずれの大当りであっても、1カウント目と6カウント目の大入賞口への遊技球の入球によって遮蔽部材C28が開放することとなる振分遊技実行ラウンドを1回以上有するよう構成してもよい。そのように構成し、第1主遊技遮蔽部材短開放大当り図柄に係る大当りと第1主遊技遮蔽部材長開放大当り図柄に係る大当りとのいずれにおいても、第6Rの1カウント目と6カウント目の大入賞口への遊技球の入球によって遮蔽部材C28が開放するよう構成した場合、第1主遊技遮蔽部材短開放大当り図柄に係る大当りでは、6カウント目の大入賞口への遊技球の入球にて遮蔽部材C28が短開放する一方、第1主遊技遮蔽部材長開放大当り図柄に係る大当りでは、6カウント目の大入賞口への遊技球の入球にて遮蔽部材C28が長開放するよう構成してもよい。尚、このように構成した場合には、1カウント目と6カウント目の大入賞口への遊技球の入球によって遮蔽部材C28が開放することとなる振分遊技実行ラウンドの回数は、第1主遊技遮蔽部材短開放大当り図柄に係る大当りと第1主遊技遮蔽部材長開放大当り図柄に係る大当りとで、同一の回数としてもよいし、異なる回数としてもよい。また、1カウント目と6カウント目の大入賞口への遊技球の入球によって遮蔽部材C28が開放することとなる振分遊技実行ラウンドを、第1主遊技遮蔽部材短開放大当り図柄に係る大当りでは第4Rであり、第1主遊技遮蔽部材長開放大当り図柄に係る大当りでは第6Rとなるよう構成してもよい。
次に、図110は、第7実施形態における、図17のステップ2400のサブルーチンに係る、特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。第2実施形態からの変更点は、ステップ2414‐2(第7)〜ステップ2414‐8(第7)であり、即ち、ステップ2414‐2(第7)で、副制御基板SのCPUSCは、実行中の大当りは第2主遊技長開放報知大当り図柄(大当り開始時に遮蔽部材C28が長開放となることを報知する第2主遊技側の大当りであり、本例では、第2主遊技側のすべての大当りである、3B・5B・7B)に係る大当りであるか否かを判定する。ステップ2414‐2(第7)でYesの場合、ステップ2414‐3(第7)で、副制御基板SのCPUSCは、実行中の大当り中の演出として、継続演出(大当り終了後に確率変動遊技状態に移行する可能性が高いことを特別遊技の開始時から報知する演出)を演出表示装置SGに表示するコマンドをセットし、ステップ2414‐8(第7)に移行する。他方、ステップ2414‐2(第7)でNoの場合(2A・5A・7Aの場合)、ステップ2414‐4(第7)で、副制御基板SのCPUSCは、実行中の大当りは第1主遊技長開放報知大当り図柄(大当り中に遮蔽部材C28が長開放となることを報知する第1主遊技側の大当りであり、本例では、7A)に係る大当りであるか否かを判定する。ステップ2414‐4(第7)でYesの場合、ステップ2414‐5(第7)で、副制御基板SのCPUSCは、実行中の大当り中の演出として、バトル勝利演出(バトル演出を実行した後、遮蔽部材C28が長開放となる旨を報知する演出)を演出表示装置SGに表示するコマンドをセットし、ステップ2414‐8(第7)に移行する。他方、ステップ2414‐4(第7)でNoの場合(2A・5Aの場合)、ステップ2414‐6(第7)で、副制御基板SのCPUSCは、実行中の大当り中の演出として、バトル敗北演出(バトル演出を実行した後、遮蔽部材C28が長開放となることを報知しない演出)を演出表示装置SGに表示するコマンドをセットし、ステップ2414‐8(第7)に移行する。次に、ステップ2414‐8(第7)で、副制御基板SのCPUSCは、入賞個数を逐次表示するコマンドをセットし、ステップ2426に移行する。このように、第1主遊技側の大当り実行中に実行され得る演出としては、遮蔽部材C28が長開放となる旨を報知する演出(バトル勝利演出)と、遮蔽部材C28が長開放となることを報知しない演出(バトル敗北演出)と、の2種類の演出を有しており、バトル勝利演出が実行された場合には、大当り中に遮蔽部材C28が長開放となる大当りが実行中であることを示唆しており、バトル敗北演出が実行された場合には、大当り中に遮蔽部材C28が長開放となる大当りと、大当り中に遮蔽部材C28が長開放とならない大当りとのどちらの可能性もあることを示唆している。尚、大当り中の演出としてバトル敗北演出が実行されるが、大当り中に遮蔽部材C28が長開放となる大当りは、「5A」に係る大当りとなっている。尚、第2主遊技側の大当り中に実行する演出は、初当り(非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態にて第2主遊技大当り図柄が停止した場合の大当り)、又は、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態にて第2主遊技大当り図柄が停止した場合の大当り、においては、継続演出ではなく、(初当り)専用の演出(遮蔽部材C28が長開放することが確定的、又は、長開放し易い旨を報知する演出)を実行してもよい。また、第2主遊技側の大当り中にはバトル演出が常に実行されない、又は、バトル演出が実行される割合が第1主遊技側の大当り中よりも低い、よう構成してもよい。また、連荘中の第1主遊技側の大当り(確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態、又は、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態にて大当り図柄が停止した場合の大当り)中においては、バトル演出以外の演出を実行する、又は、連荘中でない場合よりもバトル演出が実行される割合が少ない{大当り開始前、又は、大当り開始時にて、大当り中に遮蔽部材C28が長開放となることが確定的、又は、長開放し易いことを報知する割合を高める(必ず報知してもよい)}よう構成してもよい。
次に、図111は、第7実施形態に係る遊技機における、特別遊技(特に振分遊技)に係る作用図である。まず、上下に2つの作用図が示されている。上段には、遮蔽部材C28が長開放する場合を例示しており、他方、下段には、遮蔽部材C28が短開放する場合を例示している。
まず、上段上側には、実行されている特別遊技のラウンド数と、当該ラウンドにおける第2大入賞口C20の開放期間として29000ms、また、次のラウンドへの準備期間として60msが図示されている。
次に、上段作用図について、左から具体的に時系列的に説明する。まず、第1主遊技遮蔽部材長開放大当り図柄である大当り図柄「7A」に係る特別遊技の実行中であり、当該特別遊技の第7Rが終了し、第2大入賞口C20及び遮蔽部材C28が閉鎖している状況下、振分遊技実行ラウンドである第8Rが開始されたことにより、第2大入賞口C20が閉鎖状態から開放状態となる。次に、図中2のタイミングで、当該8Rにおける第2大入賞口C20への1球目の入球を検出すると、遮蔽部材C28が短開放(50msの開放であり、特別遊技の実行中に第2大入賞口C20に向けて遊技球を発射し続けた場合に特定領域C22に遊技球が入球し難い開放時間)する。
次に、図中3のタイミングで、当該8Rにおける第2大入賞口C20への6球目の入球を検出すると、遮蔽部材C28が長開放(29000msの開放であり、特別遊技の実行中に第2大入賞口C20に向けて遊技球を発射し続けた場合に特定領域C22に遊技球が入球することが確定的、又は、入球容易となる開放時間)する。次に、図中4のタイミングにおいて、第2大入賞口C20が、開放から29000ms経過したことにより(第2大入賞口C20の開放期間の終了契機となる所定数=10球は入球していない)、第2大入賞口C20の開放期間が終了する(閉鎖する)と共に、第2大入賞口C20の開放期間が終了したことにより遮蔽部材C28も閉鎖する。このように、第1主遊技遮蔽部材長開放大当り図柄である「7A」に係る大当りの第8ラウンドにおいて、第2大入賞口C20に6球目の遊技球が入球することにより、遮蔽部材C28が長開放し、当該6球目の遊技球が特定領域C22に入球することとなる。
次に、同図下段についても、左から具体的に時系列的に説明すると、まず、第1主遊技遮蔽部材短開放大当り図柄である大当り図柄「2A」に係る特別遊技の実行中の状態であり、当該特別遊技の第7Rが終了し、第2大入賞口C20及び遮蔽部材C28が閉鎖している状況下、振分遊技実行ラウンドである第8Rが開始されたことにより、第2大入賞口C20が閉鎖状態から開放状態となる。次に、図中2のタイミングで、当該8Rにおける第2大入賞口C20への1球目の入球を検出すると、遮蔽部材C28が短開放(50msの開放であり、特別遊技の実行中に第2大入賞口C20に向けて遊技球を発射し続けた場合に特定領域C22に遊技球が入球し難い開放時間)する。
次に、図中3のタイミングで、当該8Rにおける第2大入賞口C20への6球目の入球を検出することとなるが、第1主遊技遮蔽部材短開放大当り図柄である「2A」に係る大当りにおける第8ラウンドにおいては、第2大入賞口C20への1球目の遊技球の入球のみでしか遮蔽部材C28が開放しないため、当該6球目の入球では遮蔽部材C28は開放しない。次に、図中4のタイミングにおいて、第2大入賞口C20が、開放から29000ms経過したことにより(第2大入賞口C20の開放期間の終了契機となる所定数=10球は入球していない)、第2大入賞口C20の第2大入賞口C20の開放期間が終了する(閉鎖する)。このように、第1主遊技遮蔽部材短開放大当り図柄である「2A」に係る大当りの第8ラウンドにおいて、第2大入賞口C20に6球目の遊技球が入球しても、遮蔽部材C28は開放せず、当該6球目の遊技球は特定領域C22に入球しない。
このように、特別遊技の実行中における同一の振分遊技実行ラウンド(例えば、第8R)においても、大当り図柄によって遮蔽部材C28の開放態様を相違させることにより、特定領域C22に入球し易いラウンドと、特定領域C22に入球し難いラウンドとを創出することができる。従って、遊技者にとっては、確率変動遊技状態への移行、又は継続の是非が判別し難い構成となっている。
以上のように構成することにより、第7実施形態に係る遊技機においては、遮蔽部材C28が開放する契機となった遊技球がそのまま特定領域C22に入球することができるようになり、遮蔽部材C28が長開放したにも拘らず遊技球が特定領域C22に入球しないような遊技者にとって不利益となる事態を防ぐことができることとなる。
尚、第7実施形態においては、大当り中において特定領域C22に遊技球が入球した旨を報知しているかのような演出態様(例えば、「V」と表示)を実行し得るよう構成してもよく、そのように構成した場合には、第1大入賞口C10に遊技球が入球した場合に当該演出を実行するよう構成してもよい(実際に第2大入賞口C20内の特定領域C22に遊技球が入球した場合にも当該演出を実行してもよい)。そのように構成することにより、「5A」以外の大当り図柄に係る大当りにおいては、第1大入賞口C10の開放態様と遮蔽部材C28の開放態様とが同様(第1大入賞口C10が長開放する場合には遮蔽部材C28が長開放し、第1大入賞口C10が短開放する場合には遮蔽部材C28が短開放)となっているため、「第1大入賞口C10への入球=特定領域C22への入球」と見做すことできる一方、「5A」に係る大当りにおいては、第1大入賞口C10は短開放となるが遮蔽部材C28は長開放することとなるため、「5A」に係る大当り実行時において、遊技者は、第1大入賞口C10に遊技球が入球しないために、当該大当り終了後に確率変動遊技状態に移行しないと認識するととなるが、実際には遮蔽部材C28が長開放しているために遊技球が特定領域C22に入球しており、大当り終了後の遊技状態は確率変動遊技状態となっている。このように構成できるため、「5A」に係る大当り終了後において所定の条件(例えば、大当り終了後に図柄変動が10回実行される、図柄変動毎に実行される報知抽選に当選する、等)を充足した場合に、現在の遊技状態が確率変動遊技状態である旨を報知する演出を実行するよう構成してもよい。このように構成することにより、特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行するか否かが決定する特定領域C22を有する大入賞口を第2大入賞口C20とする一方、特定領域C22への入球に係る演出(特別遊技終了後の遊技状態を示唆する演出)を実行する契機を第1大入賞口C10への遊技球の入球とすることにより(即ち、確率変動遊技状態への移行に係る特定領域C22を有する入賞口と、入球を契機として確率変動遊技状態への移行を示唆する演出に係る入賞口を異ならせることにより)、特定領域C22に実際に入球した場合にも、特定領域C22へ遊技球が入球した旨の演出を実行しないよう構成することができ、そのような演出態様となる大当り(本例では、5Aに係る大当り)を設けることにより、遊技者は第1大入賞口C10への入球を契機とした、特別遊技中の演出を見て確率変動遊技状態に移行しないと認識し、落胆していたところ、実際には特別遊技終了後の遊技状態は確率変動遊技状態であり(第2大入賞口C20内部の遮蔽部材C28は長開放しており、遊技球が入球していたため)、その後に確率変動遊技状態であることを認識した(その旨の演出が実行された)瞬間に、興奮することができることとなり、遊技の興趣性が高まることとなる。また、第2大入賞口C20の特定領域C22に入球が無い場合であっても、第1大入賞口への入球を契機として、確率変動遊技状態への移行、又は継続を示唆する演出を実行し得ることとなる。また、第2大入賞口C20内の特定領域C22に遊技球が入球した場合に、前述した特定領域C22に遊技球が入球した旨を報知しているかのような演出態様と同一の演出を実行し得るよう構成した場合には、所定条件下(大当り中に特定の演出である昇天演出が発生している場合、第1主遊技側の初当りではなく第2主遊技側の2連荘目以降の大当り、等)であれば、当該演出の報知態様を所定条件下ではないときと比べて相違させてもよい(所定条件下における演出態様の方が、表示領域が小さい、目立たない、等)。尚、昇天演出とは、連荘中(時間短縮遊技状態において大当り図柄が停止することが連続している状態)に特定の条件(連荘回数が所定回数に到達、特定演出の発生後、連荘中における合計の賞球獲得数が所定数に到達、等)を充足した後に実行された特定大当り(実行されるラウンド数が16ラウンドである等の獲得可能な遊技球数が相対的に多い大当り等)にて発生する演出である。
(第7実施形態からの変更例1)
第7実施形態においては、特別遊技における振分遊技実行ラウンドにおいて、第2大入賞口C20への遊技球の入球によって遮蔽部材C28が開放を開始するよう構成したが、そのような遊技性を有するぱちんこ遊技機の構成は第7実施形態には限定されない。そこで、特別遊技における振分遊技実行ラウンドにおいて、第2大入賞口C20への遊技球の入球によって遮蔽部材C28が開放を開始する構成であり、且つ、第7実施形態とは異なる構成を、第7実施形態からの変更例1とし、以下、第7実施形態からの変更点についてのみ、詳述する。
はじめに、図112は、第7実施形態からの変更例1における、図107のステップ1850(第2)のサブルーチンに係る、振分遊技実行処理のフローチャートである。第7実施形態からの変更点は、ステップ3050(第7変1)であり、即ち、ステップ1900(第7)で、主制御基板MのCPUMCが遮蔽部材駆動制御処理を実行した後、ステップ3050(第7変1)で、主制御基板MのCPUMCは、後述する、開閉タイミング制御処理を実行し、ステップ1866に移行する。
次に、図113は、第7実施形態からの変更例1における、図112のステップ3050(第7変1)のサブルーチンに係る、開閉タイミング制御処理のフローチャートである。まず、ステップ3052で、主制御基板MのCPUMCは、現在実行中のラウンドは、振分遊技実行ラウンド(本例では、第4R・第6R・第8R)であるか否かを判定する。ステップ3052でYesの場合、ステップ3054で、主制御基板MのCPUMCは、開放タイマMP54tのタイマ値が、新たに開放タイミングに到達したか否かを判定する。尚、第7実施形態からの変更例1における第2大入賞口C20の開放タイミングは複数あり、具体的には、ラウンド開始からの経過期間が0ms、4000ms、8000ms、12000ms、16000ms、20000ms、24000msのタイミングとなっている。ステップ3054でYesの場合、ステップ3056で、主制御基板MのCPUMCは、開放タイミング到達コマンド(副制御基板S側へのコマンドであり、第2大入賞口C20の開放タイミングに到達した旨のコマンド)をセットし、ステップ3066に移行する。他方、ステップ3054でNoの場合、ステップ3058で、主制御基板MのCPUMCは、開放タイマMP54tのタイマ値が、新たに閉鎖タイミングに到達したか否かを判定する。尚、第7実施形態からの変更例1における第2大入賞口C20の閉鎖タイミングは複数あり、具体的には、ラウンド開始からの経過期間が2000ms、6000ms、10000ms、14000ms、18000ms、22000ms、26000msのタイミングとなっている。尚、同一のラウンドにおいて第2大入賞口C20に所定数(例えば、10球)の遊技球が入球した場合にも閉鎖する。ステップ3058でYesの場合、ステップ3060で、主制御基板MのCPUMCは、ステップ3058で到達したと判定された閉鎖タイミングがラウンド最終閉鎖タイミング(実行中の振分遊技実行ラウンドにおけるラウンドが終了する際の第2大入賞口C20の閉鎖タイミング)ではないか否かを判定する。ステップ3060でYesの場合、ステップ3062で、主制御基板MのCPUMCは、閉鎖タイミング到達コマンド(副制御基板S側へのコマンドであり、最終の閉鎖タイミング以外の第2大入賞口C20の閉鎖タイミングに到達した旨のコマンド)をセットし、ステップ3066に移行する。他方、ステップ3060でNoの場合、ステップ3064で、主制御基板MのCPUMCは、ラウンド終了コマンド(副制御基板S側へのコマンドであり、実行中の振分遊技実行ラウンドが終了することとなる閉鎖タイミングに到達した旨のコマンド)をセットし、ステップ3066に移行する。尚、ステップ3052又はステップ3058でNoの場合にも、ステップ3066に移行する。尚、振分遊技実行ラウンドにおける第2大入賞口C20の開閉タイミング(開放期間)は同図のタイミングには限定されず、例えば、「500ms開放→3500ms閉鎖→500ms開放→3500ms閉鎖・・・」のように、500msの開放と3500msの閉鎖を繰り返す(1回の開放期間よりも1回の閉鎖期間の方が長期間である)ように構成してもよい。尚、そのように構成した場合には、当該500msの開放期間は遊技球を1球発射される間隔である600ms(1分間に100発発射される)よりも短期間となっている。また、振分遊技実行ラウンドにおける第2大入賞口C20が開放する回数(閉鎖→開放となる回数)は、カウント数(振分遊技実行ラウンドが終了する契機となる第2大入賞口C20への遊技球の入球数)よりも多くなるよう構成してもよいし、振分遊技実行ラウンドにおける第2大入賞口C20の開放態様として、「500ms開放→1000ms閉鎖→500ms開放→1000ms閉鎖→10000ms開放・・・」のように、短開放(500msの開放)を複数回実行した後に長開放(10000msの開放)を実行するよう構成してもよい。そのように構成することにより、振分遊技実行ラウンドにおいて、カウント数分の遊技球が入球し易い(カウント数分の遊技球の入球が担保し易い)よう構成することができる。
次に、ステップ3066で、主制御基板MのCPUMCは、第2大入賞口C20に遊技球が入球したか否かを判定する。ステップ3066でYesの場合、ステップ3068で、主制御基板MのCPUMCは、遊技球入球コマンド(副制御基板S側へのコマンドであり、第2大入賞口C20に遊技球が入球する毎に送信されるコマンド)をセットし、次の処理(ステップ1866の処理)に移行する。他方、ステップ3066でNoの場合にも、次の処理(ステップ1866の処理)に移行する。
次に、図114は、第7実施形態からの変更例1における、図17のステップ2400のサブルーチンに係る、特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。第7実施形態からの変更点は、ステップ2650(第7変1)であり、即ち、ステップ2414‐2(第7)で副制御基板SのCPUSCが実行中の大当りは第1主遊技側の大当りであると判定した場合、ステップ2650(第7変1)で、副制御基板SのCPUSCは、後述する、第1主遊技大当り中演出表示制御処理を実行し、ステップ2414‐8(第7)に移行する。
次に、図115は、第7実施形態からの変更例1における、図114のステップ2650(第7変1)のサブルーチンに係る、第1主遊技大当り中演出表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2652で、副制御基板SのCPUSCは、主制御基板M側からの開放タイミング到達コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2652でYesの場合、ステップ2654で、副制御基板SのCPUSCは、開放中フラグ(振分遊技実行ラウンドにおける第2大入賞口C20が開放中にオンとなるフラグ)をオンにし、ステップ2672に移行する。他方、ステップ2652でNoの場合、ステップ2656で、副制御基板SのCPUSCは、主制御基板M側からの閉鎖タイミング到達コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2656でYesの場合、ステップ2658で、副制御基板SのCPUSCは、閉鎖時確変演出(第2大入賞口C20が閉鎖している状態にて実行される、遮蔽部材C28が長開放となる可能性を示唆する演出)を実行するコマンドをセットする。次に、ステップ2660及びステップ2662で、副制御基板SのCPUSCは、開放中フラグをオフにし、開放時確変演出実行中フラグ(後述する開放時確変演出の実行中にオンとなるフラグ)をオフにし、ステップ2672に移行する。他方、ステップ2656でNoの場合、ステップ2664で、副制御基板SのCPUSCは、主制御基板M側からのラウンド終了コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2664でYesの場合、ステップ2666で、副制御基板SのCPUSCは、閉鎖時確変演出を終了するコマンドをセットする。次に、ステップ2668及びステップ2670で、副制御基板SのCPUSCは、開放中フラグ及び開放時確変演出実行中フラグをオフにし、ステップ2672に移行する。尚、ステップ2664でNoの場合にも、ステップ2672に移行する。
次に、ステップ2672で、副制御基板SのCPUSCは、開放中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2672でYesの場合、ステップ2674で、副制御基板SのCPUSCは、主制御基板M側からの遊技球入球コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2674でYesの場合、ステップ2676で、副制御基板SのCPUSCは、開放時確変演出実行中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2676でYesの場合、ステップ2678で、副制御基板SのCPUSCは、開放時確変演出(第2大入賞口C20が開放している状態にて実行される、遮蔽部材C28が長開放したか否かの結果を報知する演出)を実行するコマンドをセットする。次に、ステップ2680で、副制御基板SのCPUSCは、開放時確変演出実行中フラグをオンにし、次の処理{ステップ2414‐8(第7)の処理}に移行する。尚、ステップ2672、ステップ2674又はステップ2676でNoの場合にも、次の処理{ステップ2414‐8(第7)の処理}に移行する。尚、第1主遊技側の大当り図柄のうち一部の大当り図柄(例えば、7A)に係る大当りにおいては、大当り中の演出や第2大入賞口C20の開放態様等を、第2主遊技側の大当り図柄(例えば、7B)に係る大当りと同様になるよう構成してもよい。
次に、図116は、第7実施形態からの変更例1における、特別遊技(特に振分遊技実行ラウンド)に係る作用図である。まず、同図上段は、振分遊技実行ラウンドである第8ラウンドにおいて、大入賞口の開放期間である29000msと、次回のラウンドの準備期間である60msとが示されている。同図下段は、大当り図柄として「7A」、即ち、遮蔽部材C28が長開放(第2大入賞口C20に向けて遊技球を発射し続けた場合に特定領域C22に遊技球が入球することが確定的、又は、入球容易となるような開放態様)する大当り図柄が停止した場合の大入賞口C20の開放態様等について時系列的に説明をする。まず、図中1のタイミングで、第2大入賞口C20が閉鎖している状況下、振分遊技実行ラウンドである第8Rが開始されたことにより、第2大入賞口C20が閉鎖状態から開放状態となる。次に、図中2のタイミングで、当該8Rにおける第2大入賞口C20への1球目の入球を検出すると、遮蔽部材C28が短開放(50msの開放であり、特別遊技の実行中に第2大入賞口C20に向けて遊技球を発射し続けた場合に特定領域C22に遊技球が入球し難い開放時間)すると同時に、演出表示装置SGにて開放時確変演出が実行される。
次に、図中3のタイミングで、遮蔽部材C28が開放状態から閉鎖状態となる(遮蔽部材C28の短開放が終了する)。次に、図中4のタイミングで、第2大入賞口C20が閉鎖状態となると同時に、演出表示装置SGにて閉鎖時確変演出が実行される。次に、図中5のタイミングで、第2大入賞口C20が、閉鎖状態から開放状態となる。次に、図中6のタイミングで、当該8Rにおける第2大入賞口C20への2球目の入球を検出すると、演出表示装置SGにて開放時確変演出が実行される。次に、図中7のタイミングで、第2大入賞口C20が閉鎖されると同時に、演出表示装置SGにて閉鎖時確変演出が実行される。次に、図中8のタイミング(第2大入賞口C20は閉鎖状態であり、演出表示装置SGにて閉鎖時確変演出が実行されている)で、第2大入賞口C20が閉鎖状態から開放状態となる。次に、図中9のタイミングで、当該8Rにおける第2大入賞口C20への6球目の入球を検出すると、演出表示装置SGにて開放時確変演出が実行される。当該開放時確変演出の演出態様については、詳細は後述することとなるが、特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行する旨を報知する演出が実行され、その後の開放時確変演出及び閉鎖時確変演出は同様の演出態様となるよう構成されている(図中8のタイミング以降から実行中のラウンド終了まで開放時確変演出が実行されるよう構成してもよい)。次に、図中10のタイミングで、第2大入賞口C20が開放状態から閉鎖状態となる。次に、図中11のタイミングで、第2大入賞口C20が閉鎖状態から開放状態となる。次に、図中12のタイミングで、第2大入賞口C20が開放状態から閉鎖状態となると同時に遮蔽部材C28も開放状態から閉鎖状態となり、開放時確変演出が終了することとなる{実行中のラウンドにおける第2大入賞口C20の最初の開放から29000msが経過することにより(第2大入賞口C20への10球目の入球は検出されていない)第2大入賞口C20が閉鎖されるのと同時に、遮蔽部材C28も閉鎖状態となる}。このように、第2大入賞口C20の閉鎖状態においては、閉鎖時確変演出が実行され、第2大入賞口C20が閉鎖状態から開放状態となって最初の遊技球の入球を契機として、開放時確変演出に切り替わる構成となっている。
次に、図117は、第7実施形態からの変更例1における、第1主遊技大当り中演出イメージ図である。閉鎖時確変演出、及び開放時確変演出の一例を時系列に図を参照しながら説明する。まず、図中左上から、第8Rが開始され、第2大入賞口C20は閉鎖状態から開放状態となっているが、まだ遊技球は第2大入賞口C20には入球していない。次に、第8Rにおける第2大入賞口C20への1球目の入球を検出すると、演出表示装置SGにて、ふすまが開き、開放時確変演出(第2大入賞口C20に入球した遊技球により遮蔽部材C28が長開放したか否かの結果を報知する演出)として、どくろが表示され、当該遊技球の入球により遮蔽部材C28が長開放していない旨の演出が実行される。次に、第2大入賞口C20が再び閉鎖されると、閉鎖時確変演出(遮蔽部材C28が長開放する可能性を示唆する演出)として、遮蔽部材C28が長開放する可能性が相対的に低い確率である旨(30%)が表示される。次に、第2大入賞口C20が開放され、当該開放から最初の遊技球が入球したことにより、開放時確変演出として、再びふすまが開き、演出表示装置SGにて、どくろが表示され、当該遊技球の入球により遮蔽部材C28が長開放していない旨の演出が実行される。
次に、第2大入賞口C20が閉鎖されると、閉鎖時確変演出(遮蔽部材C28が長開放する可能性を示唆する演出)として、演出表示装置SGにて、遮蔽部材C28が長開放する可能性が相対的に高い確率である旨(70%)が表示される。次に、第2大入賞口C20が開放され、当該開放から最初の遊技球が入球したことにより、開放時確変演出として、再びふすまが開き、演出表示装置SGにて、「WIN!!」の文字が表示され、当該遊技球の入球により遮蔽部材C28が長開放した旨の演出が実行され、確率変動遊技状態への移行が報知される{以降の開放時確変演出及び閉鎖時確変演出は同様の演出態様(「WIN!!」の表示が維持される)となる}。尚、或る振分遊技実行ラウンドにおける最後の開放において特定領域C22に遊技球が入球しなかった場合や、所定回数目の開放時において特定領域C22に遊技球が入球しなった場合には、特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行しない(非確率変動遊技状態に移行する)旨の演出を演出表示装置SGに表示する(例えば、「LOSE・・・」の文字を表示する)よう構成してもよい。
このような演出は、開放時確変演出がカットイン演出のような割り込み演出であってもよいし、閉鎖時確変演出と開放時確変演出が一連の演出(例えば、バトル演出において、閉鎖時確変演出として敵の強さにより期待度を示唆する演出、開放時確変演出としてバトルの勝利演出により確率変動が確定した旨を報知する演出というように閉鎖時確変演出と開放時確変演出とが一連のストーリーに沿った動画像となるような演出)となるように構成してもよいし、閉鎖時確変演出、又は開放時確変演出のいずれかの演出のみとしてもよい。また、特定領域C22へ遊技球が入球することにより、閉鎖時確変演出又は開放時確変演出を終了する(たとえば、突然演出表示装置SGが、ブラックアウトした後、WINの文字が表示される)こととしてもよいし、特定領域C22への入球に拘わらず、演出を続行してもよい。また、例えば、第1大入賞口C10(特定領域C22を有していない大入賞口)への遊技球の入球に基づいて、前記演出を実行し得る構成としてもよい。また、本例においては、特定領域C22を有する大入賞口が1つあればよく、大入賞口を複数有する必要は必ずしもない。特に、前述したような特定領域C22を有していない大入賞口(例えば、第1大入賞口C10)への入球を契機に、特定領域C22を有する大入賞口(例えば、第2入賞口C20)の特定領域C22への入球を報知する演出を行わない等の場合には、大入賞口を1つ{特定領域C22を有する大入賞口(例えば、第2大入賞口C20)とする構成を取り得る。また、大入賞口の形状及び開閉態様としては、高速開閉パターン(例えば、「0.2秒開放→0.2秒閉鎖→0.2秒開放」等、0.4秒以下の開放及び閉鎖時間により構成される開閉パターン)を備え、且つ、遊技球が転動可能な通路上の開口部を大入賞口とし、当該開口部を閉鎖する状態と開放する状態とを採り得る態様(いわゆる、スライド式アタッカー)とし、例えば、開口している開口部に遊技球が1球入球すると開口部が閉鎖し、その後、再び開口した開口部に次の1球が入球すると再び開口部が閉鎖するように1球ずつ入球させ、1つの入球毎に、入球を契機として、遮蔽部材C28の長開放を示唆する演出を同期し得るよう構成してもよい。以上のように構成することにより、遊技者の振分遊技実行ラウンドにおける大入賞口への注目度を、更に高くすることが可能となり、興趣性が高まることとなる。
以上のように構成することにより、第7実施形態からの変更例1に係る遊技機においては、第7実施形態と同様に、特別遊技における振分遊技実行ラウンドにおいて、第2大入賞口C20への遊技球の入球により遮蔽部材C28が開放を開始し得るよう構成し、当該振分遊技実行ラウンドにて第2大入賞口C20が複数回開閉するよう構成している。更に、第2大入賞口C20の閉鎖状態にて、次回の開放時に第2大入賞口C20に入球した遊技球を契機として遮蔽部材C28が長開放する可能性を示唆する演出である開放時確変演出を実行し、第2大入賞口C20の開放状態にて、第2大入賞口C20に入球した遊技球により遮蔽部材C28が長開放したか否かの結果を報知する開放時確変演出を実行するよう構成することにより、遊技者は、振分遊技実行ラウンドの実行中において、第2大入賞口C20に入球する遊技球の1球1球に注目することとなり、大当り中における遊技の興趣性が高まることとなる。
(第8実施形態)
第3実施形態においては、小当り遊技の実行中において第2大入賞口C20に入球した遊技球がV入賞口C27に入球するか否かが、上遮蔽部材C24と下遮蔽部材C25との駆動タイミングによって決定される遊技性を創出したが、当該上遮蔽部材C24と下遮蔽部材C25を用いた構成はこれには限定されない。そこで、上遮蔽部材C24と下遮蔽部材C25を用いた構成を第8実施形態とし、以下、第3実施形態との相違点についてのみ、詳述する。
はじめに、図118は、第8実施形態における、図53のステップ1400のサブルーチンに係る、主遊技図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1401‐1で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技図柄の保留が存在しているか否かを判定する。ステップ1401‐1でYesの場合、ステップ1400(1)で、主制御基板MのCPUMCは、前述した第1主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。他方、ステップ1401‐1でNoの場合、ステップ1400(2)で、前述した第2主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。このように、第8実施形態においては、第1主遊技側の保留と第2主遊技側の保留とのいずれもが存在していた場合には、第1主遊技側の保留を優先して消化するよう構成されている。
次に、図119は、第8実施形態における、第1主遊技用当否抽選テーブル(第2主遊技用当否抽選テーブル)の一例である。本例に示されるように、第8実施形態においては、第2主遊技側の当否抽選において、小当りに当選する確率は1020/1024であり、高確率(ほぼ1分の1)で小当りが当選するよう構成されている。尚、本例においては、図示されているように小当りが当選する確率は、大当りが当選する確率やハズレとなる確率よりも高確率となるよう構成されているが、当選確率はあくまでも一例であり、これには何ら限定されない。また、第1主遊技側の小当り図柄は、「7AK」の1種類であるのに対し、第2主遊技側の小当り図柄は、「3BK」、「7BK」の2種類を有している。また、第1主遊技側の小当り図柄グループ(前述したように小当り図柄を小当り図柄グループとしている)は、A、B、Cの3種類設けてもよく、小当り図柄グループに応じて小当り時の第2大入賞口C20及び/又は下遮蔽部材C25の開放態様を異ならせてもよく、小当り図柄グループがA又はBの場合には、小当り時にはV入賞口C27に遊技球が入球し難いような第2大入賞口C20及び/又は下遮蔽部材C25の開放態様となる一方、小当り図柄グループがCの場合には、小当り時にはV入賞口C27に遊技球が入球し易いような第2大入賞口C20及び/又は下遮蔽部材C25の開放態様となるよう構成してもよい。尚、このような小当り図柄グループに応じた第2大入賞口C20及び/又は下遮蔽部材C25の開放態様の構成は第2主遊技側の小当り図柄グループに対しても適用してよい。また、小当り図柄グループがAと、Bと、Cとのいずれであるかによって、V入賞口C27への入球を契機とした大当りにて実行されるラウンド数が相違していてもよいし、小当り図柄グループAと、Bと、Cとの夫々にて、グループ内の小当り図柄によって、V入賞口C27への入球を契機とした大当りにて実行されるラウンド数やV入賞口C27への入球を契機とした大当り終了後の時短回数が相違していてもよい。また、このような構成を、小当り中には小当り図柄に拘らずV入賞口C27に遊技球が入球容易(小当りに当選した場合には、大入賞口に遊技球を発射し続ければほぼV入賞口C27に遊技球が入球する)であるような構成である遊技機に適用してもよい。
次に、図120は、第8実施形態における、図34のステップ1650(第8)のサブルーチンに係る特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1698‐1で、主制御基板MのCPUMCは、V入賞口C27への入球を契機とした特別遊技終了後ではないか否かを判定する。ステップ1698‐1でYesの場合、ステップ1698‐2で、主制御基板MのCPUMCは、停止図柄は長時短大当り図柄{大当り終了後に時短回数カウンタMP52c及び第2主遊技時短回数カウンタMP52c‐2にセットされる時短回数が相対的に大きくなる大当り図柄であり、本例では、4B・5B・7A・7Bとなっている)}であるか否かを判定する。次に、ステップ1698‐7で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値に相対的に大きい回数である所定回数として「54」をセットする。次に、ステップ1698‐8で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技時短回数カウンタMP52c‐2(第2主遊技図柄の図柄変動終了時にのみ減算されるカウンタ)のカウンタ値に相対的に大きい回数である「50」をセットする。このように、本例では、大当り図柄によって、特別遊技終了後に付与される時間短縮遊技状態における変動回数が異なるよう構成されている。
ここで、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値にセットされる所定回数である「54」は、第2主遊技時短回数カウンタMP52c‐2のカウンタ値にセットされる所定回数である「50」に、第1主遊技保留上限数である「4」を加算した値となっている。このように構成することで、例えば、長時短大当り図柄である「7A」に係る特別遊技終了後において、第1主遊技側の保留が残存していた(例えば、最大である4個)場合に、第1主遊技側の残存している保留に係る図柄変動がすべて実行された場合にも、時間短縮遊技状態での第2大入賞口C20への入球数として「50」が担保される(第2主遊技側の図柄変動を50回実行できる)こととなる。
次に、ステップ1698‐9で、主制御基板MのCPUMCは、時短中小当り連続カウンタMP53c{後述するステップ3800(第8)の処理により、減算されるデクリメントカウンタであり、時間短縮遊技状態にて当選した小当りにおいて、V入賞口C27へ入球がなかった場合に減算されるカウンタ}のカウンタ値に所定回数である「50」をセットし、ステップ1698‐17に移行する。この時短中小当り連続カウンタMP53cの所定回数である「50」は、第2主遊技時短回数カウンタMP52c‐2のカウンタ値にセットされる「50」と同一となっている(後述するが、第2主遊技時短回数カウンタMP52c‐2のカウンタ値にセットされる所定回数の値が「2」である場合は、時短中小当り連続カウンタMP53cの所定回数も「2」である)。このように、第2主遊技時短回数カウンタMP52c‐2にセットする値と時短中小当り連続カウンタMP53cにセットする値とを同一とすることによって、遊技者が第1主遊技図柄を保留上限数(本例では、4回)分変動させた後に第2主遊技図柄を変動させるように遊技を進行し、第1主遊技図柄の変動結果として小当りに当選した場合にも、時短中小当り連続カウンタMP53cのカウンタ値を減算することにより、第1主遊技側を変動させた分遊技者が得をするような事態を防止することができる。このように、時短中小当り連続カウンタMP53cにセットされるカウンタ値は、大当り図柄の種類によって相違しているため、時間短縮遊技状態が終了する契機となる、小当りの連続回数は、大当り図柄の種別によって異なっていることとなる。また、第8実施形態においては、大当り終了後に時短中小当り連続カウンタMP53cに値をセットしないよう構成してもよい(時間短縮遊技状態にて小当りが連続したことによって時間短縮遊技状態が終了しないよう構成してもよい)し、時間短縮遊技状態にて小当り図柄に当選する図柄変動が連続し、且つ、小当りにてV入賞口C27に遊技球が入球しなかった場合に時短中小当り連続カウンタMP53のカウンタ値を減算してもよいし、時間短縮遊技状態にて小当り図柄に当選し、且つ、小当りにてV入賞口C27に遊技球が入球しない毎に(小当りに当選する図柄変動が連続しなくともよく、ハズレとなる図柄変動や大当りとなる図柄変動を挟んでいてもよい)時短中小当り連続カウンタMP53のカウンタ値を減算してもよい。
また、ステップ1698‐2でNoの場合(即ち、停止した大当り図柄が、4A・5Aである場合)、ステップ1698‐3で、主制御基板MのCPUMCは、停止図柄が短時短大当り図柄{大当り終了後に時短回数カウンタMP52cと第2主遊技時短回数カウンタMP52c‐2とにセットされる時短回数が相対的に小さい大当り図柄であり、本例では、4A・5Aとなっている)}であるか否かを判定する。ステップ1698‐3でYesの場合、ステップ1698‐4で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値に、所定回数として「6」をセットする。次に、ステップ1698‐5で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技時短回数カウンタMP52c‐2のカウンタ値に、相対的に小さい時短回数である所定回数として「2」をセットする。次に、ステップ1698‐6で、主制御基板MのCPUMCは、時短中小当り連続カウンタMP53c(デクリメントカウンタ)のカウンタ値に所定回数である「2」をセットし、ステップ1698‐17に移行する。このように、第2主遊技時短回数カウンタMP52c‐2のカウンタ値として、「2」をセットする場合、時短中小当り連続カウンタMP53c(デクリメントカウンタ)のカウンタ値も同一の値である「2」となっている。
また、ステップ1698‐1でNoの場合(即ち、V入賞口C27への入球を契機とした特別遊技終了後である場合)、ステップ1698‐10で、主制御基板MのCPUMCは、高利益小当り図柄(小当りを契機とした特別遊技終了に付与される時短回数が相対的に大きい小当り図柄)を契機とした大当りの終了後であるか否かを判定する。ステップ1698‐10でYesの場合、ステップ1698‐11で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値に、所定回数として「54」をセットする。次に、ステップ1698‐12で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技時短回数カウンタMP52c‐2のカウンタ値に、相対的に大きい時短回数である「50」をセットする。次に、ステップ1698‐13で、主制御基板MのCPUMCは、時短中小当り連続カウンタMP53c(デクリメントカウンタ)のカウンタ値に第2主遊技時短回数カウンタMP52c‐2にセットする回数と同一の「50」をセットし、ステップ1698‐17に移行する。
他方、ステップ1698‐10でNoの場合、即ち、停止している小当り図柄が「3BK」である場合、ステップ1698‐14で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値に所定回数として「6」をセットする。次に、ステップ1698‐15で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技時短回数カウンタMP52c‐2のカウンタ値に所定回数として「2」をセットする。次に、ステップ1698‐16で、主制御基板MのCPUMCは、時短中小当り連続カウンタMP53c(デクリメントカウンタ)のカウンタ値に所定回数である「2」をセットし、ステップ1698‐17に移行する。尚、第8実施形態においては、時短回数カウンタMP52c及び時短中小当り連続カウンタMP53cにセットされるカウンタ値は、大当り図柄の種類、又は、大当りの契機となった小当り図柄の種類によって相違するよう構成されている。即ち、大当りの契機となる小当り図柄として、特定グループAと特定グループBとを少なくとも有するよう構成した場合には、第一識別情報(例えば、第1主遊技図柄)又は第二識別情報(例えば、第2主遊技図柄)が特定グループA(例えば、7AK、7BK)に属する停止表示態様にて停止表示された後に実行された特別遊技終了後に特定遊技状態(時間短縮遊技状態)となった場合には、第一識別情報(例えば、第1主遊技図柄)又は第二識別情報(例えば、第2主遊技図柄)の変動表示開始から停止表示までの繰り返し回数が所定回数A(例えば、54)に到達した、又は、第二識別情報(例えば、第2主遊技図柄)の変動表示開始から停止表示までの繰り返し回数が特定回数A(例えば、50)に到達した後に通常遊技状態(例えば、非時間短縮遊技状態)とするよう構成されており、第一識別情報(例えば、第1主遊技図柄)又は第二識別情報(例えば、第2主遊技図柄)が特定グループB(例えば、3AK)に属する停止表示態様にて停止表示された後に実行された特別遊技終了後に特定遊技状態(例えば、時間短縮遊技状態)となった場合には、第一識別情報(例えば、第1主遊技図柄)又は第二識別情報(例えば、第2主遊技図柄)の変動表示開始から停止表示までの繰り返し回数が所定回数B(例えば、6)に到達した、又は、第二識別情報(例えば、第2主遊技図柄)の変動表示開始から停止表示までの繰り返し回数が特定回数B(例えば、2回)に到達した後に通常遊技状態(例えば、非時間短縮遊技状態)とするよう構成されている。
次に、ステップ1698‐17で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技時短フラグをオンにする。次に、ステップ1698‐18で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技時短フラグをオンにし、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。尚、ステップ1698‐3でNoの場合にも、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。このように、第8実施形態においては、特別遊技の終了後においては、時間短縮遊技状態に移行する場合と移行しない場合がある。具体的には、第1主遊技側の図柄変動においては、特別遊技終了後に時間短縮遊技状態へ移行しない場合が存在するが、第2主遊技側の図柄変動においては、特別遊技終了後に必ず時間短縮遊技状態へ移行するよう構成されている。また、特別遊技終了後に付与される時短回数としては、相対的に多い時短回数と相対的に少ない時短回数が存在し、いずれの場合であっても、付与される最大の時短回数は、第2主遊技時短カウンタにセットされるカウンタ値と第1主遊技側の保留上限数との和となっている。尚、時短回数カウンタMP52cにセットされ得る時短回数が54回(第2主遊技時短回数カウンタMP52c‐2にセットされ得る時短回数が50回)未満の時短回数を複数種類有していてもよく、そのように構成した場合、第2主遊技時短回数カウンタMP52c‐2にセットされ得る時短回数として、第1主遊技側の保留上限数(本例では、4)よりも多い値と少ない値とを少なくとも有するよう構成してもよい。また、第1主遊技側の大当り終了後に付与され得る時短回数の種類数と第2主遊技側の大当り終了後に付与され得る時短回数の種類数とを相違するよう構成してもよい、即ち、「第1主遊技大当り図柄が停止して実行された大当り終了後又は第1主遊技側の小当りを契機とした大当り終了後に付与され得る時短回数の種類数>第2主遊技大当り図柄が停止して実行された大当り終了後又は第2主遊技側の小当りを契機とした大当り終了後に付与され得る時短回数の種類数」としてもよいし、「第1主遊技大当り図柄が停止して実行された大当り終了後又は第1主遊技側の小当りを契機とした大当り終了後に付与され得る時短回数の種類数<第2主遊技大当り図柄が停止して実行された大当り終了後又は第2主遊技側の小当りを契機とした大当り終了後に付与され得る時短回数の種類数」としてもよい。
次に、図121は、第8実施形態における、図53のステップ1700(第3)のサブルーチンに係る、小当り遊技制御処理のフローチャートである。まず、第3実施形態との相違点は、ステップ3800(第8)である。即ち、ステップ1730で、主制御基板MのCPUMCが、小当り実行フラグをオフにした後、ステップ3800(第8)で、小当り関連時短終了判定処理を実行し、次の処理{ステップ1750(第3)の処理}に移行する。
次に、図122は、第8実施形態における、図121におけるステップ3800のサブルーチンに係る、小当り関連時短終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ3830で、主制御基板MのCPUMCは、時間短縮遊技状態であるか否かを判定する。ステップ3830でYesの場合、ステップ3832で、主制御基板MのCPUMCは、当該小当り中にV入賞口C27への遊技球の入球がなかったか否かを判定する。ステップ3832でYesの場合、ステップ3834で、主制御基板MのCPUMCは、時短中小当り連続カウンタMP53c(デクリメントカウンタ)のカウンタ値から1を減算する。
次に、ステップ3836で、主制御基板MのCPUMCは、時短中小当り連続カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ3836でYesの場合、ステップ3838で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技時短フラグをオフにする。次に、ステップ3840で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技時短フラグをオフにし、ステップ3842の処理に移行する。尚、ステップ3830、又は、ステップ3832でNoの場合にもステップ3842の処理に移行する。次に、ステップ3842で、主制御基板MのCPUMCは、時短中小当り連続カウンタMP53cのカウンタ値をゼロクリアし、次の処理{ステップ1750(第3)の処理}に移行する。他方、ステップ3836でNoの場合にも、次の処理{ステップ1750(第3)の処理}に移行する。
このように構成することで、時間短縮遊技状態において、小当り中にV入賞口C27への入球がなかった場合に、時短中小当り連続カウンタMP53cのカウンタ値を1ずつ減算し、時短中小当り連続カウンタMP53cのカウンタ値が0となった場合(即ち、小当り中にV入賞口C27に入球がない小当りが所定回数連続した場合)に、時間短縮遊技状態を終了させることができ、小当り遊技において、V入賞口C27に入球させる機会が十分あったにも拘らず、遊技者がV入賞口C27へ遊技球を入球させなかった場合に、時短回数分の図柄変動を実行することなく、時間短縮遊技状態を終了させることができる。このような小当り遊技の連続回数としては、大当り図柄に応じて相違させることができる。
ここで、第8実施形態においては、第2大入賞口C20の内部構造として、第3実施形態と同様の構成を有している。即ち、第2大入賞口C20内に設けられた上遮蔽部材C24及び下遮蔽部材C25の開放態様に基づいて、V入賞口C27への遊技球の入球可否が決定される構成である。本例においては、大当り図柄、又は小当り図柄に基づいて、その後に付与される時短回数が相違し得る構成とした。より具体的には、1回の小当り遊技におけるV入賞口C27への遊技球の入球する確率は、約4分の1となっている(第3実施形態と同様の構成であるが、下遮蔽部材C25が開放状態である割合と閉鎖状態である割合とが、1:3であるため)。即ち、小当り遊技4回に1回V入賞口C27に遊技球が入球することとなるが、この「4」という値は、本例において実行される相対的に大きい時短回数である「50」よりも小さく、相対的に小さい時短回数である「2」よりも大きい数値となっている。このように構成することで、時短回数として相対的に小さい回数である「2」回が付与された場合には、2回の小当り遊技のいずれかにおいてV入賞口C27に遊技球を入球させることができれば、V入賞口C27への遊技球の入球を契機とした大当り終了後に、再度時短回数が付与されることとなり(連荘することとなり)、2回の小当り遊技にて1/4のV入賞口C27への入球を実現することは比較的困難となっている。一方、時短回数として相対的に大きい回数である「50」回が付与された場合には、50回の小当り遊技のいずれかにおいてV入賞口C27に遊技球を入球させることができれば、V入賞口C27への遊技球の入球を契機とした大当り終了後に、再度時短回数が付与されることとなり(連荘することとなり)、50回の小当り遊技にて1/4のV入賞口C27への入球を実現することは容易となっている。このように、付与される時短回数によって、時間短縮遊技状態が継続する(連荘する)期待度が異なる複数の小当り図柄を設けることにより遊技の興趣性を高めることができる。
また、本例においては、特別遊技において実行されるラウンド数を報知する構成としてもよい。報知する方法としては、ラウンドランプ(不図示)、演出表示装置SGにて表示する方法等が挙げられる。ラウンドランプ(不図示)にて表示する場合の一例について詳細を説明する。まず、大入賞口の開放態様に拘らず実行されるすべてのラウンド数を実ラウンドとし、大入賞口の開放態様として、実質的に大入賞口へ遊技球が入球しないことが確定的、又は、入球容易である短開放ラウンドと、実質的に大入賞口へ遊技球が入球することが確定的、又は、入球容易な長開放ラウンドを有するよう構成する。このように構成した場合に、例えば、第1主遊技側の大当りとして、長開放ラウンドが4Rであり短開放ラウンドが4Rである大当り図柄の停止を契機として実行される大当りA1と、長開放ラウンドが6Rであり短開放ラウンドが2Rである大当り図柄の停止を契機として実行される大当りA2と、長開放ラウンドが4Rであり短開放ラウンドが4Rである小当り中のV入賞口C27への遊技球の入球を契機として実行される大当りA3と、長開放ラウンドが6Rであり短開放ラウンドが2Rである小当り中のV入賞口C27への遊技球の入球を契機として実行される大当りA4と、を有しており、第2主遊技側の大当りとして、長開放ラウンドが11Rであり短開放ラウンドが4Rである大当り図柄の停止を契機として実行される大当りB1と、長開放ラウンドが13Rであり短開放ラウンドが2Rである大当り図柄の停止を契機として実行される大当りB2と、長開放ラウンドが11Rであり短開放ラウンドが4Rである小当り中のV入賞口C27への遊技球の入球を契機として実行される大当りB3と、長開放ラウンドが13Rであり短開放ラウンドが2Rである小当り中のV入賞口C27への遊技球の入球を契機として実行される大当りB4と、を有しているよう構成した場合、A1及びA2にて点灯表示されるラウンドランプは「8R」を示すランプが点灯し、A3及びA4にて点灯表示されるラウンドランプは「9R」を示すランプが点灯し、B1及びB2にて点灯表示されるラウンドランプは「15R」を示すランプが点灯し、B3及びB4にて点灯表示されるラウンドランプは「16R」を示すランプが点灯するよう構成してもよい。ここで、大当り図柄が停止して大当りが実行される場合における、A1とA2との実行される比率(選択率)は、小当り中のV入賞口C27への遊技球の入球を契機として大当りが実行される場合における、A3とA4との実行される比率(選択率)と同値又は略同値であってもよい。尚、ここでいう略同一とは、誤差が1%未満であることが望ましく、例えば、A1:A2=30:70で、A3:A4=29.9:70.1等である場合に略同一と見做すことができる。第2主遊技側の大当りについても同様に、大当り図柄が停止して大当りが実行される場合における、B1とB2との実行される比率(選択率)は、小当り中のV入賞口C27への遊技球の入球を契機として大当りが実行される場合における、B3とB4との実行される比率(選択率)と同値又は略同値であってもよい。また、非時間短縮遊技状態にて、大当り図柄が停止したことにより大当りが実行された又は小当り図柄が停止したことにより実行される小当り中にV入賞口C27に遊技球が入球したことにより大当りが実行された場合における、大当り終了後に時間短縮遊技状態となる割合(又は、非時間短縮遊技状態となる割合)と、時間短縮遊技状態にて、大当り図柄が停止したことにより大当りが実行された又は小当り図柄が停止したことにより実行される小当り中にV入賞口C27に遊技球が入球したことにより大当りが実行された場合における、大当り終了後に時間短縮遊技状態となる割合(又は、非時間短縮遊技状態となる割合)と、を相違させてもよい。そのように構成した場合、時間短縮遊技状態にて大当り図柄が停止したことにより大当りが実行された又は小当り図柄が停止したことにより実行される小当り中にV入賞口C27に遊技球が入球したことにより大当りが実行された場合の方が、非時間短縮遊技状態にて大当り図柄が停止したことにより大当りが実行された又は小当り図柄が停止したことにより実行される小当り中にV入賞口C27に遊技球が入球したことにより大当りが実行された場合よりも、大当り終了後に時間短縮遊技状態となる割合が高いよう構成してもよく、当該構成は、第1主遊技側の大当りにのみ適用してもよいし、第1主遊技側と第2主遊技側とのいずれの大当りにも適用するよう構成してもよい。また、第2主遊技側においては、大当り図柄が停止した遊技状態又は小当り図柄が停止した遊技状態が時間短縮遊技状態であるか否かに拘らず、大当り終了後に時間短縮遊技状態に移行する割合が相対的に高くなる(例えば、時間短縮遊技状態にて第1主遊技大当り図柄が停止又は第1主遊技小当り図柄が停止した場合における、その後の大当り終了後に時間短縮遊技状態に移行する割合と同一とする)よう構成してもよい。また、非時間短縮遊技状態において第2主遊技小当り図柄が停止した場合の、小当りを契機とした大当り終了後には、時間短縮遊技状態に移行する割合が相対的に低くなる(例えば、時間短縮遊技状態に移行しない)よう構成してもよい。このように、第1主遊技側の大当り図柄の停止を契機として実行される大当りは長開放ラウンド数が相違していても同一のラウンドランプが点灯し、第2主遊技側の大当り図柄の停止を契機として実行される大当りは長開放ラウンド数が相違していても同一のラウンドランプが点灯し、第1主遊技側の小当り中のV入賞口C27への遊技球の入球を契機として実行される大当りは長開放ラウンド数が相違していても同一のラウンドランプが点灯し、第2主遊技側の小当り中のV入賞口C27への遊技球の入球を契機として実行される大当りは長開放ラウンド数が相違していても同一のラウンドランプが点灯するよう構成されている。尚、上記A1〜A4及びB1〜B4についてはあくまで一例であり、大当りの種類数や長開放ラウンドと短開放ラウンドとの振分を変更しても何ら問題なく、例えば、実行されるすべてのラウンドが長開放ラウンドとなる大当り図柄の停止を契機として実行される大当りや、実行されるすべてのラウンドが長開放ラウンドとなる小当り中のV入賞口C27への遊技球の入球を契機として実行される大当り(小当り中のラウンドの開放態様は除く)を設けてもよい。尚、上述した短開放ラウンド及び長開放ラウンドの回数は、実行される大当りが、小当り中のV入賞口C27への遊技球の入球を契機として実行される大当りである場合には、、当該小当りで実行されるラウンド(初回の短開放ラウンド)を除いた回数を示している。即ち、小当り中のV入賞口C27への遊技球の入球を契機として実行される大当りとは、小当り中にV入賞口C27へ遊技球が入球した以降に実行される大当りであり、当該大当りにて実行されるラウンド数は、小当り中にV入賞口C27へ遊技球が入球したラウンド以降(実行中のラウンドを除く)に実行されるラウンド数となっている。尚、A1、A2、B1及びB2にて点灯するラウンドランプを「15R」とし、A3、A4、B3及びB4にて点灯するラウンドランプを「16R」とする(点灯し得るラウンドランプは「15R」を示すランプと「16R」を示すランプのみとする)よう構成してもよい。また、ラウンドランプを設けずにすべての実ラウンド数を16Rとしてもよい(ラウンドランプを有していた場合に、第1主遊技側の大当り図柄の停止を契機として実行される大当りと、第2主遊技側の大当り図柄の停止を契機として実行される大当りと、第1主遊技側の小当り中のV入賞口C27への遊技球の入球を契機として実行される大当りと、第2主遊技側の小当り中のV入賞口C27への遊技球の入球を契機として実行される大当りとのすべてで「16R」を示すランプが点灯するよう構成してもよい)。そのように構成した場合には、大当り中の演出として小当り中の演出と同様の演出を実行して、当該小当り中の演出と同様の演出が終了する頃に、実際には大当りの実行中であった旨を報知する演出を実行してもよい。尚、このような演出を、大当りの実行中にV入賞口C27に遊技球が入球しなかった場合に実行し、大当りの実行中にV入賞口C27に遊技球が入球した場合には、小当り中にV入賞口C27に遊技球が入球した場合に実行される演出と同様の演出を実行する(実際には大当り中であるのでV入賞口C27に遊技球が入球しても、大当りが更に実行されたりすることはないが、小当り中にV入賞口C27に遊技球が入賞し、その後大当りが実行されるように見せるために演出を実行する)よう構成してもよい。
(第9実施形態)
尚、第3実施形態からの変更例1においては、保留が生起したタイミングが古い順に消化されるよう構成し、且つ、小当り実行中にV入賞口C27に遊技球が入球することにより、小当り終了後に大当りが実行されるような遊技性について説明したが、上述した遊技性とは異なる斬新な遊技性を更に創出可能である。そこで、第3実施形態からの変更例1とは異なる、小当り実行中にV入賞口C27に遊技球が入球することにより、小当り終了後に大当りが実行されるような遊技性となる構成を第9実施形態とし、以下、第3実施形態からの変更例1との相違点のみ詳述する。
はじめに、図123は、第9実施形態における、遊技機の前面側の基本構造を示す図面である。
まず、第9実施形態においては、第6実施形態と同一形状の2つの大入賞口と2つの主遊技始動口とを有している。また、第6実施形態における第1主遊技始動口BA10‐2が第2主遊技始動口B10となり、第6実施形態における第2主遊技始動口B10が、第1主遊技始動口BA10‐2となっている。即ち、第1主遊技始動口A10‐2と第2主遊技始動口B10とが、第6実施形態とは入れ替わっている。また、第9実施形態において右打ちを実行すると、第1大入賞口C10、第1主遊技始動口BA10‐2、及び、第2主遊技始動口B10に遊技球が入級し得るよう構成されている。尚、大入賞口や主遊技始動口の特徴的な構成は第6実施形態と同一であるため、説明は割愛する。尚、第9実施形態における盤面構成等はこれには限定されず、以下のような遊技機に構成してもよい。(1)第2主遊技始動口電動役物B11dの開放中に、遊技球が1球入球した場合には、第2主遊技始動口電動役物B11dが閉鎖する(第2主遊技始動口電動役物B11dの1回の開放につき遊技球は1球しか入球できない)、(2)第2主遊技始動口電動役物B11dよりも上流の位置に、第2主遊技始動口電動役物B11dに向かって遊技球が流下していくルートと、第2主遊技始動口電動役物B11dに向かって遊技球が流下していかないルートとに遊技球を交互に振り分ける部材を有している、(3)当該部材によって振り分けられた遊技球は、第2主遊技始動口電動役物B11dよりも下流であり、且つ、大入賞口よりも上流の位置にて合流可能である(いずれのルートを流下した遊技球も大入賞口に入球可能である)、(4)大入賞口の上流且つ近傍に一般入賞口(遊技球が入球すると賞球が発生する入球口であり、第10実施形態にて後述するものと同様)を備える、のように構成してもよい。
次に、図124は、第9実施形態における、図4のステップ1200のサブルーチンに係る、電動役物駆動判定処理のフローチャートである。まず、第3実施形態からの変更例1との相違点は、ステップ1242(第9)、及び、ステップ1243(第9)である。即ち、ステップ1236で主制御基板MのCPUMCが第2主遊技始動口電動役物B11dの開放を実行した後、又は、ステップ1202で主制御基板MのCPUMCが電動役物開放中フラグがオンであると判定した場合、ステップ1242(第9)で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技始動口B10に遊技球の入球があったか否かを判定する。ステップ1242(第9)でYesの場合、ステップ1244にて第2主遊技始動口電動役物B11dを閉鎖する。このように、第9実施形態においては、第2主遊技始動口B10に遊技球が1球入球することにより、第2主遊技始動口電動役物B11dの開放が終了することとなる、即ち、補助遊技側が当選となり第2主遊技始動口電動役物B11dが1回開放した場合には、第2主遊技側の保留は1球のみ生起可能であり、第2主遊技始動口電動役物B11dの1回の開放で第2主遊技側の保留が複数生起しないよう構成されている。このように構成することにより、時間短縮遊技状態が終了するまでに補助遊技側において何回当選することができるかという遊技性を担保することができることとなる。他方、ステップ1242(第9)でNoの場合、ステップ1243(第9)で、主制御基板MのCPUMCは、電動役物開放期間が終了したか否かを判定する。ステップ1243(第9)でYesの場合には、ステップ1244にて第2主遊技始動口電動役物B11dを閉鎖する。他方、ステップ1243(第9)でNoの場合には次の処理(ステップ1300の処理)に移行する。また、同図右の「補助遊技図柄の変動時間」について、補助遊技時短フラグがオフの場合(即ち、遊技状態が非時間短縮遊技状態である場合)には、補助遊技図柄の変動時間は5秒であり、補助遊技時短フラグがオンの場合(即ち、遊技状態が時間短縮遊技状態である場合)には、補助遊技図柄の変動時間は3秒であり、補助遊技時短フラグがオフである場合よりも短時間の変動時間となっている。また、第2主遊技側における小当りに当選する確率である1016/1024(約1分の1)となっており、補助遊技図柄が当選となる確率は、補助遊技時短フラグがオンの場合には169/1024であり、補助遊技時短フラグがオフの場合には2/1024であるため、第2主遊技側における小当りに当選する確率は補助遊技が当選となる確率よりも高くなっている。詳細は後述することとなるが、第9実施形態においては、時短回数は1回であり、時間短縮遊技状態となった場合には、基本的に第1主遊技図柄が変動を開始し(第1主遊技側の保留が生起していない場合にはその限りではない)、その変動時間は30秒のみとなっている。また、時間短縮遊技状態(補助遊技時短フラグオン)における補助遊技側の当選確率は約1/6であり、変動時間は3秒となっている。よって、時間短縮遊技状態が終了するまで(補助遊技状態がオンである期間が終了するまで)に補助遊技図柄は平均で10回変動させることができ、当該10回の変動にて、約1/6の当選確率である補助遊技側で何回当選できるかという遊技性になっている(補助遊技側にて当選し、第2主遊技始動口電動役物B11dが開放して第2主遊技側の保留が生起することにより、連荘が継続する遊技性となっている)。尚、補助遊技時短フラグオンの場合における補助遊技図柄の変動時間(変動管理用タイマにセットされる時間)は複数種類有していてもよく、そのように構成した場合には、補助遊技図柄の停止図柄が当り図柄である場合の補助遊技図柄の変動時間の平均値を、補助遊技図柄の停止図柄がハズレ図柄である場合の補助遊技図柄の変動時間の平均値よりも長時間となるよう構成してもよい。また、補助遊技側にて当選となったことにより第2主遊技始動口電動役物B11dが開放する場合の第2主遊技始動口電動役物B11dの開放パターンの種類は、補助遊技時短フラグオフの場合に1種類と、補助遊技時短フラグオンの場合に1種類となるよう構成してもよい。
尚、第9実施形態のような遊技機における、副制御基板S側にて実行される演出としては、以下のように構成してもよい。(1)実際の第1主遊技図柄の変動時間は30秒であるが、演出表示装置SG上におけるカウントダウン表示(時間が減算されていく表示)は25秒から減算されてゆき、当該カウントダウン表示が0秒になってから第1主遊技図柄が停止表示されるまでの5秒間は、演出表示装置SG上に「終了」と表示されることとなるが、当該5秒間にて補助遊技側が当選となった場合には、復活演出(例えば、「まだまだー!」と表示)が実行される、(2)第2主遊技側の保留が0個の状態で第1主遊技図柄の変動開始から20秒経過した場合は、残りの5秒(カウントダウン演出の残り時間)については演出傾向を第1演出傾向(遊技者にとって有利な状態が終了してしまうことを煽る演出であり、所謂ピンチ演出)とし、第2主遊技側の保留が1個以上の状態で20秒経過した場合は、残りの5秒(カウントダウン演出の残り時間)については演出傾向を第2演出傾向(遊技者にとって有利な状態が継続する旨を報知する演出、又は、カウントダウン演出を継続して表示する演出)を実行するよう構成してもよい。尚、このように構成した場合には、ピンチ演出は、補助遊技図柄の変動毎に補助遊技側の当否を煽るような演出態様ではなく、前述した5秒間にて継続して表示される動画像(例えば、敵に攻撃されているような劣勢状態の演出)を実行してもよい。(3)大当り終了後において第1主遊技図柄が変動を開始した時点で、大当り中に変動を開始した補助遊技図柄が変動している場合には、当該補助遊技図柄の変動に関する表示は演出表示装置SGにて実行されず、当該補助遊技図柄が当選となった場合には、補助遊技図柄が当選となった旨の演出や、第2主遊技始動口電動役物B11dに向かって遊技球を発射させる旨を指示する演出も実行されない。当該当選となった次の補助遊技図柄の変動からは、補助遊技図柄の変動に関する表示や、補助遊技図柄が当選となった旨の演出や、第2主遊技始動口電動役物B11dに向かって遊技球を発射させる旨を指示する演出が実行され得るよう構成してもよい。尚、前記構成は、時間短縮遊技状態である場合には、演出表示装置SGにて、大当り終了後からカウントダウン演出が実行され、補助遊技図柄の変動に係る表示が表示され、補助遊技側が当選となった場合には第2主遊技始動口電動役物B11dに向かって遊技球を発射させる旨を指示する演出が実行されるよう構成した場合を例示している。
次に、図125は、第9実施形態に係る主遊技テーブル3である。第9実施形態においては、本例に示されるように、時間短縮遊技状態において、第1主遊技図柄の当否結果がハズレ時の選択され得る変動時間は、30秒の1種類のみとなっている。また、当該30秒の変動時間は、時間短縮遊技状態における補助遊技図柄の変動時間である3秒の10倍の時間値となっている。また、当該時間値の倍数である「10」は、普通図柄の当選確率である、1/6の分母の「6」よりも大きくなっている。尚、この変動時間は、第1主遊技側の保留数に拘わらず同一の変動時間(ハズレ時)となっている。また、時間短縮遊技状態中の第2主遊技図柄の変動時間(ハズレ時)は、相対的の最も短い変動時間(1秒)となっている。このように構成されているために、時間短縮遊技状態にて補助遊技図柄を平均10回変動させることができ、補助遊技当選確率は約1/6であるため、時短回数である1回の図柄変動(第1主遊技側の図柄変動)が終了するまでに、補助遊技側にて平均1回以上当選する(第2主遊技側の保留が平均で1個以上生起する)よう構成されている。尚、第2主遊技側の当否抽選結果としてハズレが選択されない(大当りと小当りとのいずれかのみ選択される)よう構成してもよい。また、時間短縮遊技状態における第1主遊技図柄の変動時間としては、大当り時→25秒、小当り時→30秒、ハズレ時→30秒や、大当り時→30秒、小当り時→30秒、ハズレ時→30秒のように、大当りと小当りとハズレとで夫々1種類のみの変動時間が選択されるよう構成してもよい。
次に、図126は、第9実施形態における、主遊技図柄表示処理を示したメインフローチャートである。まず、ステップ1400(1){ステップ1400(2)}で、主制御基板MのCPUMCは、サブルーチンに係る、第1主遊技図柄表示処理(第2主遊技図柄表示処理)を実行し、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。尚、第9実施形態における遊技機は、入球順消化(保留が生起したタイミングが古いものから消化される)となるよう構成されている。尚、これには限定されず、前述した並列抽選を実行可能(第5実施形態と同様)に構成してもよいし、第1主遊技側優先消化や第2主遊技側優先消化(本実施形態と同様)に構成してもよい。
次に、図127は、第9実施形態における、図53のステップ1400(1)、(2)の主遊技図柄表示処理のフローチャートである。第3実施形態の変更例1との相違点は、ステップ1411‐1(第9)、ステップ1411‐2(第9)である。即ち、ステップ1410‐2で、主制御基板MのCPUMCが、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に関する停止図柄を決定(主遊技テーブル2を参照)し、ステップ1411‐1(第9)で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタMN52cのカウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1411‐1(第9)でNoの場合、ステップ1411‐2(第9)で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定(限定頻度テーブル参照)し、ステップ1413の処理に移行する。
次に、図128は、第9実施形態における、限定頻度テーブルの一例である。限定頻度カウンタMN52cのカウンタ値が0より大きい状況にて、主遊技図柄の変動態様を決定する場合に参照されるテーブルであり、主遊技テーブル3とは、第1主遊技図柄の当否結果がハズレ時の変動時間の選択傾向(テーブル内容)が相違している。具体的には、非時間短縮遊技状態における主遊技テーブル3参照時には、第1主遊技図柄の変動時間は、10秒、30秒、60秒の3つの変動時間から選択されるよう構成されていることに対し、限定頻度テーブル参照時(時短回数分の図柄変動が実行されることにより時間短縮遊技状態が終了した場合に限定頻度カウンタMN52cに所定回数=4をセットするよう構成されているため、限定頻度テーブル参照時には、非時間短縮遊技状態となっている)には、第1主遊技図柄の変動時間は3秒の1種類のみの変動時間が選択されるよう構成されている。このように、非時間短縮遊技状態における第1主遊技図柄の変動時間は、主遊技テーブル3参照時よりも限定頻度テーブル参照時の方が相対的に短時間となっている。尚、第9実施形態においては、時短回数は1回であり、第1主遊技側の図柄変動が第2主遊技側の図柄変動よりも優先して実行されるよう構成されているため、時間短縮遊技状態となった場合には、第1主遊技側の30秒のハズレとなる図柄変動が1回実行されて時間短縮遊技状態が終了することが基本的な遊技の流れとなる(第1主遊技図柄が大当り図柄にて停止した場合はその限りではない)。また、第2主遊技側の当否抽選結果がほぼ1/1で小当りとなり、当該小当り実行中にはV入賞口C27に遊技球が入球し易いよう構成されているため、「第2主遊技図柄の図柄変動が実行される≒小当りへの当選≒小当りを契機とした大当りへの当選」となっている。よって、時間短縮遊技状態において第2主遊技側の保留を生起させることが遊技者にとっての利益となるのだが、時間短縮遊技状態終了時に、第1主遊技側の保留と第2主遊技側の保留とのいずれも存在している場合、具体的には、第1主遊技側の保留が4個、第2主遊技側の保留が2個となっている場合、第1主遊技側の保留4個分に係る4回の図柄変動が終了しないと、第2主遊技側の図柄変動が開始されない。よって、遊技者はほぼ大当りに結びつく第2主遊技側の図柄変動が早く実行されることを望んでいるにも拘らず、第1主遊技側の4回の図柄変動が終了するのを待たなくてはいけない。そのため、第9実施形態においては、時間短縮遊技状態における1回の図柄変動(第1主遊技側の図柄変動)が終了し、非時間短縮遊技状態に移行した時点で限定頻度状態に移行させる(限定頻度カウンタMN52cに所定回数をセットする)よう構成し、第1主遊技図柄の変動時間を相対的に短時間(本例では、3秒)とすることで、第1主遊技側の保留を高速で消化させ、第2主遊技側の図柄変動の実行タイミングが早く訪れるよう構成している。このように構成することにより、時間短縮遊技状態が終了して第2主遊技側の保留が存在している場合に、より早く第2主遊技側の図柄変動を実行することができ、連荘中のテンポがよくなり、遊技者を飽きさせないよう構成することができる。尚、このような趣旨により、時間短縮遊技状態終了時に限定頻度状態に移行するよう構成しているため、限定頻度カウンタMN52cにセットする所定回数(初期値)は第1主遊技側の保留上限数である4となっている(時間短縮遊技状態終了時に第1主遊技側の保留数が上限数であっても、第1主遊技側の保留に係る図柄変動の変動時間を短時間とすることができる)。尚、前述したように、第9実施形態においては、第2主遊技側優先消化としてもよく、そのように構成した場合には、大当り終了後に第1主遊技側の保留が2個、第2主遊技側の保留が2個存在していた場合においても、第2主遊技側の保留が先に消化されるため、限定頻度状態を設ける必要がなくなる。また、このように構成した場合には、その際、第2主遊技側における小当りを契機とした大当りの終了後には必ず時間短縮遊技状態に移行する(補助遊技時短フラグがオンとなる)よう構成することが好適である(例えば、1回の時短回数である時間短縮遊技状態に移行する)。このように構成することにより、第2主遊技側の保留がなくなるまでテンポよく遊技者に有利な状態が進行していくこととなる。
次に、図129は、第9実施形態における、図4のステップ1550のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。第3実施形態からの変更例1との相違点は、ステップ1554(第9)、及びステップ1557(第9)である。即ち、ステップ1552で主制御基板MのCPUMCが条件装置作動フラグはオンであると判定した場合、ステップ1554(第9)で、主制御基板MのCPUMCは、特定遊技フラグ(主遊技時短フラグ・補助遊技時短フラグ)をオフにする。次に、ステップ1557(第9)で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタMN52cをゼロクリアし、ステップ1558の処理に移行する。このように構成することで、限定頻度カウンタMN52cのカウンタ値が0より大きい場合(即ち、遊技状態が時間短縮遊技状態から非時間短縮遊技状態に移行時に、第1主遊技図柄の保留が残存している場合)に大当りに当選した場合には、限定頻度カウンタMN52cをゼロクリアすることにより、大当り終了後に限定頻度状態とならないよう構成している。
次に、図130は、第9実施形態における、図9のステップ1500のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、第3実施形態からの変更例1との相違点は、ステップ1549(第9)である。即ち、ステップ1518で主制御基板MのCPUMCが補助遊技時短フラグをオフにした後、ステップ1549(第9)で、主制御基板MのCPUMCは、限定頻度カウンタMN52cのカウンタ値に所定値である「4」をセットし、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。前述したように、時短回数である1回の図柄変動が終了し、時間短縮遊技状態が終了したタイミングで、第1主遊技側の保留数の上限数である4回が限定頻度カウンタMN52cのカウンタ値にセットされるよう構成されている。
尚、前述したように、第9実施形態を第2主遊技側優先消化に構成した場合には、時間短縮遊技状態において、第2主遊技側の保留が複数生起している場合には、当該複数の第2主遊技側の保留がなくなってから第1主遊技側の保留が消化される。具体的には、第1主遊技側の保留が2個、且つ、第2主遊技側の保留が2個である場合には、まず、第2主遊技側の保留が1個消化されて「小当り+小当りを契機とした大当り」となり、次に第2主遊技側の保留が1個消化されて、第2主遊技側の保留が0個となると共に、「小当り+小当りを契機とした大当り」となり、その後、残存している第1主遊技側の保留が1個消化され、30秒の第1主遊技図柄の変動が開始し、当該30秒以内に第2主遊技側の保留を生起させることができるか否か(補助遊技側にて当選とすることができるか否か)の遊技性となる。このように構成した場合に、第2主遊技側の小当り中にV入賞口C27を狙って遊技球を発射させることを促す演出として「Vを狙え!」と演出表示装置SG上にて表示するよう構成した場合には、大当り終了後に第2主遊技側の保留が0個であるために第1主遊技図柄が変動し、当該第1主遊技図柄の変動中に第2主遊技側の保留が生起した場合には、当該大当り終了から30秒後(第1主遊技図柄の変動終了後)に「Vを狙え!」と表示する一方、大当り終了後に第2主遊技側の保留が1個以上生起しているために第2主遊技図柄が変動した場合には、当該大当り終了直後に「Vを狙え!」と表示するよう構成することができる。
次に、図131は、第9実施形態における、図15のステップ1650(第9)のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1699‐1で、主制御基板MのCPUMCは、実行された特別遊技は時間短縮遊技状態にて当選した特別遊技ではないか否かを判定する。ステップ1699‐1でYesの場合、ステップ1699‐2で、主制御基板MのCPUMCは、停止図柄は時短大当り図柄(大当り終了後に時間短縮遊技状態に移行することとなる大当り図柄であり、本例では、4B・5A・5B・7A・7Bである)か否かを判定する。ステップ1699‐2でYesの場合、ステップ1699‐4に移行する。他方、ステップ1699‐2でNoの場合、ステップ1699‐3で、主制御基板MのCPUMCは、小当りを契機とした特別遊技終了後(小当り中にV入賞口C27に遊技球が入球したことにより実行された特別遊技終了後)であるか否かを判定する。ステップ1699‐3でYesの場合、ステップ1699‐4へ移行する。尚、ステップ1699‐1でNoの場合にも、ステップ1699‐4に移行する。尚、本例では、時間短縮遊技状態にて当選した大当りの終了後には、大当り図柄がいずれであるかに拘らず、また、大当りの契機となった小当り図柄がいずれであるかに拘らず、大当り終了後に時間短縮遊技状態に移行するように構成している。
次に、ステップ1699‐4で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値に所定回数(本例では、1回)をセットする。次に、ステップ1699‐5で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技時短フラグをオンにする。次に、ステップ1699‐6で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技時短フラグをオンにし、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。尚、ステップ1699‐3でNoの場合、換言すると、非時間短縮遊技状態にて当選した「4A」に係る大当りの終了後にも、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。このように構成することで、第2主遊技図柄に係る大当り、即ち、第2主遊技側の大当り図柄が停止したことによる大当り、又は、第2主遊技側の小当りを契機とした大当り、の終了後には時間短縮遊技状態に移行することとなり、また、前述したように第2主遊技側の当否抽選結果はほぼ小当りに当選するよう構成されているため、第2主遊技側の保留が存在している場合には、大当りとなることと大当り終了後に時間短縮遊技状態に移行することが略確定的(大当りとなり易く、且つ、大当り終了後に時間短縮遊技状態に移行し易い)となっている。即ち、時間短縮遊技状態にて第2主遊技側の保留を生起することができれば連荘が継続する遊技性となっている。
以上のように構成することにより、第9実施形態に係る遊技機においては、時間短縮遊技状態となった場合に第1主遊技図柄が30秒の変動を開始し、当該30秒間にて補助遊技側が当選した場合に第2主遊技側の保留が生起することとなり、1回の時短回数の図柄変動が終了して時間短縮遊技状態が終了した後に実行される第2主遊技側の図柄変動によって「小当りに当選→V入賞口C27に入球→大当りに当選→時間短縮遊技状態に移行」となるよう構成されているため、時間短縮遊技状態における30秒の第1主遊技側の1回の図柄変動が実行されている期間にて、補助遊技側を当選させて第2主遊技側の保留を生起させることができるかどうかという斬新な遊技性を創出することができることとなる。
(第9実施形態からの変更例1)
尚、第9実施形態からの変更例1においては、時間短縮遊技状態における第1主遊技図柄の1回の図柄変動実行中に第2主遊技側の保留を生起させることができるか否かという遊技性について説明したが、上述した遊技性とは異なる斬新な遊技性を更に創出可能である。そこで、第9実施形態とは異なる、時間短縮遊技状態における第1主遊技図柄の1回の図柄変動実行中に第2主遊技側の保留を生起させることができるか否かという遊技性となる構成を第9実施形態からの変更例1とし、以下、第9実施形態からの変更点のみ詳述する。
はじめに、図132は、第9実施形態からの変更例1に係る主遊技テーブル3である。第9実施形態からの変更例1においては、第2主遊技側の保留数に応じて、第1主遊技側の時間短縮遊技状態における変動時間(ハズレ時)が相違するよう構成されている。具体的には、第2主遊技側の保留数が、0、又は1個である場合は、第1主遊技側の時間短縮遊技状態における変動時間(ハズレ時)は30秒の1種類のみであるのに対し、第2主遊技側の保留数が、2、又は3個である場合は、第1主遊技側の時間短縮遊技状態における変動時間(ハズレ時)は40秒の1種類のみとなっており、第2主遊技側の保留数が多い方が第1主遊技図柄の変動時間が相対的に長時間となっている。このように構成することで、時間短縮遊技状態において第2主遊技側の保留を多く生起させることができた場合に、より遊技者にとって有利な状態を創出することができることとなる。尚、本例では、第1主遊技図柄の変動時間は、第2主遊技側の保留数が0〜1個の場合には30秒のみが選択され、第2主遊技側の保留数が2〜3個の場合には40秒のみが選択されるよう構成したが、これには限定されず、第1主遊技図柄の変動時間は、第2主遊技側の保留数に拘らず、30秒と40秒とのいずれも選択され得るが、第2主遊技側の保留数が0〜1個の場合よりも、第2主遊技側の保留数が2〜3個の場合の方が、第1主遊技図柄の変動時間として40秒が選択され易い(30秒が選択され難い)よう構成してもよい。
以上のように構成することにより、第9実施形態からの変更例1に係る遊技機においては、第9実施形態と同様に、時間短縮遊技状態における第1主遊技図柄の1回の図柄変動実行中に第2主遊技側の保留を生起させることができるか否かという遊技性となるよう構成し、第2主遊技側の保留数が多い場合に、第2主遊技側の保留数が少ない場合よりも、時間短縮遊技状態における第1主遊技図柄のハズレ時の変動時間を相対的に長時間となるよう構成することにより、時間短縮遊技状態における第1主遊技図柄の変動中(例えば、30秒の変動中)に第2主遊技側の保留を複数(例えば、4個)生起させることができた場合には、第1主遊技図柄の変動が終了することにより時間短縮遊技状態が終了し、第2主遊技側の保留に係る図柄変動が実行されることにより、「小当りに当選→小当り中にV入賞口C27に遊技球が入球→大当りに当選→大当り終了後に再度時間短縮遊技状態に移行」となった場合に、時間短縮遊技状態における第1主遊技図柄の変動時間が長時間(40秒)となり、第2主遊技側の保留が生起する可能性が高まることとなる。このように構成することにより、時間短縮遊技状態において第2主遊技側の保留を複数(例えば、4個)生起することができれば、より連荘が継続する可能性が高まるという興趣性の高い遊技性を創出することができることとなる。
尚、第9実施形態においては、時間短縮遊技状態における第1主遊技図柄の変動時間の選択候補を複数種類設けるよう構成してもよく、例えば、10秒、30秒、120秒のいずれかの変動時間が選択されるよう構成してもよい。このように構成することにより、時間短縮遊技状態において実行される第1主遊技図柄の変動時間がいずれであるかによって第2主遊技側の保留を生起させることができる確率が相違するという斬新な遊技性を創出することができることとなる。
また、第9実施形態からの変更例1においては、時間短縮遊技状態へ移行する契機となった大当り図柄又は小当り図柄(小当り実行中にV入賞口C27に遊技球が入球して大当りが実行され、当該大当り終了後に時間短縮遊技状態に移行した場合の大当りの実行契機となった小当り図柄)の種類によって、時間短縮遊技状態における第1主遊技図柄の変動時間(又は、変動時間の選択傾向、平均の変動時間)を相違させるよう構成してもよい、具体的には、第1主遊技側の大当り図柄である「3A」に係る大当りが実行された場合には、当該大当り終了後に限定頻度状態Aに移行し、第1主遊技側の大当り図柄である「7A」に係る大当りが実行された場合には、当該大当り終了後に限定頻度状態Bに移行し、限定頻度状態Aにおける第1主遊技図柄の変動時間(又は、選択され得る変動時間の平均値)は30秒となり、限定頻度状態Bにおける第1主遊技図柄の変動時間(又は、選択され得る変動時間の平均値)は120秒となるよう構成してもよい。
(第9実施形態からの変更例2)
尚、第9実施形態においては、時間短縮遊技状態における第1主遊技図柄の1回の図柄変動実行中に第2主遊技側の保留を生起させることができるか否かという遊技性について説明したが、上述した遊技性とは異なる斬新な遊技性を更に創出可能である。そこで、第9実施形態とは異なる、時間短縮遊技状態における第1主遊技図柄の1回の図柄変動実行中に第2主遊技側の保留を生起させることができるか否かという遊技性となる構成を第9実施形態からの変更例2とし、以下、第9実施形態からの変更点のみ詳述する。
はじめに、図133は、第9実施形態からの変更例2における、図4のステップ1200のサブルーチンに係る、電動役物駆動判定処理のフローチャートである。第9実施形態からの変更点は、同図右の補助遊技停止図柄決定用抽選テーブルであり、補助遊技時短フラグAがオンの場合と、補助遊技時短フラグBがオンである場合と、補助遊技時短フラグAがオフ且つ補助遊技時短フラグBがオフである場合とで、補助遊技側が当選となった場合の第2主遊技始動口電動役物B11dの開放パターンが相違するよう構成されている(これらのフラグについては後述する)。より詳細には、補助遊技時短フラグAがオフ且つ補助遊技時短フラグBがオフの場合には、第2主遊技始動口電動役物B11dの開放態様は、遊技球が入球し難い開放態様(例えば、0.2秒開放→閉鎖)となる。また、補助遊技時短フラグAがオンである場合の第2主遊技始動口電動役物B11dの開放態様は、停止図柄が「D1」の場合には、「1秒開放→1秒閉鎖→1秒開放→1秒閉鎖→1秒開放→閉鎖」となり、停止図柄が「D2」の場合には、「0.2秒開放→閉鎖」となる。また、停止図柄が「D1」となる割合は、80/1024であり、停止図柄が「D2」となる割合は、89/1024である。即ち、補助遊技時短フラグAがオンの場合には、補助遊技側が当選となっても約半分の割合で停止図柄が「D2」となり、停止図柄が「D2」の場合の第2主遊技始動口電動役物B11dの開放態様は「0.2秒開放→閉鎖」であり、第2主遊技始動口B10に遊技球が入球し難い開放態様となっている。また、補助遊技時短フラグBがオンである場合の第2主遊技始動口電動役物B11dの開放態様は、停止図柄が「D1」の場合には、「3秒開放→1秒閉鎖→3秒開放→閉鎖」となり、停止図柄が「D2」の場合には、「4秒開放→0.8秒閉鎖→0.2秒開放→閉鎖」となる。即ち、補助遊技側が当選となった場合には、停止図柄に拘らず、第2主遊技始動口電動役物B11dの開放態様は第2主遊技始動口B10に遊技球が入球し易い開放態様となっている。このように、第9実施形態からの変更例2においては、補助遊技時短フラグAがオンである場合よりも補助遊技時短フラグBがオンである場合の方が、補助遊技側が当選となった場合の第2主遊技始動口B10への遊技球の入球容易性が高くなるよう構成されている。即ち、時間短縮遊技状態においても、補助遊技時短フラグAと補助遊技時短フラグBとのどちらのフラグがオンであるかによって、遊技者の利益態様が相違するよう構成されている。
次に、図134は、第9実施形態からの変形例2における、図15のステップ1650(第9変2)のサブルーチンに係る特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1670‐1で、主制御基板MのCPUMCは、終了した特別遊技は、時間短縮遊技状態にて当選した特別遊技ではないか否かを判定する。ステップ1670‐1でYesの場合、ステップ1670‐2で、主制御基板MのCPUMCは、停止図柄は時短A大当り図柄(大当り終了後に補助遊技時短フラグAがオンとなる大当り図柄であり、本例では、5A・7A・7Bとなっている)であるか否かを判定する。ステップ1670‐2でYesの場合、ステップ1670‐3で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技時短フラグAをオンにし、ステップ1670‐8の処理に移行する。
他方、ステップ1670‐2でNoの場合、ステップ1670‐4で、主制御基板MのCPUMCは、停止図柄は時短B大当り図柄(大当り終了後に補助遊技時短フラグBがオンとなる大当り図柄であり、本例では、4B・5Bとなっている)であるか否かを判定する。ステップ1670‐4でYesの場合には、ステップ1670‐5に移行する。他方、ステップ1670‐4でNoの場合、ステップ1670‐6で、主制御基板MのCPUMCは、小当りを契機とした特別遊技の終了後でないか否かを判定する。ステップ1670‐6でYesの場合には、時間短縮遊技状態に移行せずに、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。また、ステップ1670‐1でNoの場合、ステップ1670‐7で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技時短フラグBをオンにし、ステップ1670‐8に移行する。
他方、ステップ1670‐6でNoの場合、ステップ1670‐5で、主制御基板MのCPUMCは、補助遊技時短フラグBをオンにし、ステップ1670‐8の処理に移行する。次に、ステップ1670‐8で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値に所定回数である「1」をセットする。次に、ステップ1670‐9で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技時短フラグをオンにし、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。このように、大当り終了後に時間短縮遊技状態に移行した場合には、主遊技時短フラグオン且つ補助遊技時短フラグAオンとなる場合と、主遊技時短フラグオン且つ補助遊技時短フラグBオンとなる場合とがあり、補助遊技側の当選時に第2主遊技始動口電動役物B11dの開放態様が異なる複数種類の時間短縮遊技状態を有している。また、時間短縮遊技状態へ移行する契機となった大当り図柄又は小当り図柄(小当り実行中にV入賞口C27に遊技球が入球して大当りが実行され、当該大当り終了後に時間短縮遊技状態に移行した場合の大当りの実行契機となった小当り図柄)の種類によって、補助遊技時短フラグAと補助遊技時短フラグBとのいずれがオンとなるかが相違し得るよう構成されている。
以上のように構成することで、第9実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機は、大当り終了後に時間短縮遊技状態に移行した場合には、時間短縮遊技状態へ移行する契機となった大当り図柄又は小当り図柄(小当り実行中にV入賞口C27に遊技球が入球して大当りが実行され、当該大当り終了後に時間短縮遊技状態に移行した場合の大当りの実行契機となった小当り図柄)の種類によって、主遊技時短フラグオン且つ補助遊技時短フラグAオンとなる場合と、主遊技時短フラグオン且つ補助遊技時短フラグBオンとなる場合とがあるよう構成し、補助遊技時短フラグAオンである場合と補助遊技時短フラグBオンである場合とで遊技者の利益態様が相違するよう構成することにより、主遊技時短フラグオン且つ補助遊技時短フラグBオンである場合には、補助遊技側が当選となれば第2主遊技側の保留が生起することが確定的(又は、生起し易い)となる、即ち、補助遊技側にて当選することができるか否かという遊技性となる一方、主遊技時短フラグオン且つ補助遊技時短フラグAオンである場合には、補助遊技側が当選となっても補助遊技停止図柄がいずれであるかによって第2主遊技側の保留が生起する場合としない場合とが発生するという遊技性となり、時間短縮遊技状態において2つの異なる遊技性を楽しむことができることとなる。
(第10実施形態)
第5実施形態においては、並列抽選を実行可能に構成し、且つ、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態にて小当りに連続して当選することにより遊技球を獲得可能に構成したが、このような遊技性を有する遊技機はこれには限定されない。そこで、第5実施形態とは異なる小当り遊技の連続発生により出玉を獲得できる遊技性を有する構成を、第10実施形態として、第5実施形態との相違点についてのみ詳述する。
はじめに、図135は、第10実施形態における、遊技機の前面側の基本構造を示す図である。第10実施形態においては、遊技領域D30の中央下部に第1主遊技始動口AA10を有しており、遊技領域D30の中央から右側に電動役物を備えた、第1主遊技始動口BA10‐2を有しており、第1主遊技側に対応した始動口を2つ備えている。また、第1大入賞口C10の内部には、特定領域C22が備えられており、また特定領域C22への遊技球の入球可否を司る遮蔽部材C28は、ソレノイド(不図示)により可動するよう構成されている。また、第2主遊技始動口B10には電動役物が設けられていない。尚、左打ちを実行して遊技領域D30の左側を流下する遊技球は、第1主遊技始動口AA10に入球し易く、第1主遊技始動口BA10‐2及び第2主遊技始動口B10に入球し難いよう構成されており、右打ちを実行して遊技領域D30の右側を流下する遊技球は、第1主遊技始動口AA10に入球し難く、第1主遊技始動口BA10‐2及び第2主遊技始動口B10に入球し易いよう構成されている。
次に、図136は、第10実施形態における、図4のステップ1300のサブルーチンに係る、主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。第2実施形態からの変更点は、ステップ1339‐1(第10)及びステップ1339‐2(第10)であり、即ち、ステップ1302で主制御基板MのCPUMCが第1主遊技始動口AA10又は第1主遊技始動口BA10‐2に遊技球が入球したと判定した場合、ステップ1339‐1(第10)で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技側の保留球は上限内(本例では、4球)であるか否かを判定する。ステップ1339‐1(第10)でYesの場合にはステップ1306に移行し、ステップ1339‐1(第10)でNoの場合にはステップ1312に移行する。
次に、ステップ1312で主制御基板MのCPUMCが第2主遊技始動口B10に遊技球が入球したと判定した場合、ステップ1339‐2(第10)で、主制御基板MのCPUMCは、第2主遊技側の保留球は上限内(本例では、4球)であるか否かを判定する。ステップ1339‐2(第10)でYesの場合にはステップ1316に移行し、ステップ1339‐2(第10)でNoの場合には次の処理{ステップ1400(第10)}に移行する。
次に、図137は、第10実施形態における、図4のステップ1400(第10)のサブルーチンに係る主遊技図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1400(1)(第10)で、主制御基板MのCPUMCは、後述する第1主遊技図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1400(2)(第10)で、主制御基板MのCPUMCは、後述する第2主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。
次に、図138は、第10実施形態における、図137のステップ1400(1)、(2)のサブルーチンに係る第1(第2)主遊技図柄表示処理に係るフローチャートである。尚、本処理は、第1主遊技図柄側と第2主遊技図柄とで略同一の処理となるため、第1主遊技図柄側について主に説明し、第2主遊技図柄側の処理については括弧書きとする。まず、ステップ1409‐1で、主制御基板MのCPUMCは、第1(第2)変動開始条件が充足したか否かを判定する。当該変動開始条件は、特別遊技中(又は条件装置作動中)でない、且つ、第1主遊技図柄変動中でない(第2主遊技図柄側の処理の場合には、第2主遊技図柄変動中でない)、且つ、主遊技図柄の保留が存在する、且つ、小当り遊技中でないことが条件となる。即ち、並列抽選を実行可能であるため、第1主遊技図柄に係る処理を実行する場合には、第2主遊技図柄は変動していても問題ないが、第1主遊技図柄が変動中であった場合には、第1主遊技側に係る変動開始条件は充足しない。
次に、ステップ1409‐2で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技側乱数を読出する。次に、ステップ1409‐3で、主制御基板MのCPUMCは、当該読出した主遊技側乱数を保留情報から削除して残りの保留情報をシフト(保留消化)する。次に、ステップ1409‐4で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技側乱数及び遊技状態に基づき、主遊技図柄当否抽選を実行する。次に、ステップ1409‐5で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に関する停止図柄を決定し、これらをRAM領域に一時記憶する。次に、ステップ1409‐6で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技確変フラグオン且つ主遊技時短フラグオフであるか否か、換言すると、遊技状態が確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態であるか否かを判定する。ステップ1409‐6でYesの場合、ステップ1409‐7で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、変動態様抽選乱数)に基づいて主遊技図柄の変動態様を決定(主遊技テーブル3の非限定頻度時のテーブルを参照して決定)し、これらRAM領域に一時記憶し、ステップ1409‐9に移行する。他方、ステップ1409‐6でNoの場合、ステップ1409‐8で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、変動態様抽選乱数)に基づいて主遊技図柄の変動態様を決定(主遊技テーブル3の限定頻度時のテーブルを参照して決定)し、これらRAM領域に一時記憶し、ステップ1409‐9に移行する。
次に、ステップ1409‐9で、主制御基板MのCPUMCは、決定した主遊技図柄に関する情報及び遊技状態情報に係るコマンド(副制御基板S側へのコマンドであり、図柄変動表示開始指示コマンド等)をセットする。次に、ステップ1409‐10で、主制御基板MのCPUMCは、当該変動態様に基づき、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間を第1主遊技タイマMP11t‐C1(第2主遊技タイマMP11t‐C2)にセットし、当該タイマをスタートさせる。次に、ステップ1409‐11で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上で、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)の変動表示を開始する。次に、ステップ1409‐12で、主制御基板MのCPUMCは、第1(第2)変動中フラグをオンにし、ステップ1409‐13に移行する。他方、ステップ1409‐1でNoの場合、ステップ1409‐13で、主制御基板MのCPUMCは、第1(第2)変動中フラグがオンになっているか否かを判定する。ステップ1409‐13でYesの場合、ステップ1409‐13に移行する。
次に、ステップ1409‐13で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1409‐13でYesの場合、ステップ1409‐14で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上での主遊技図柄の変動表示を停止し、確定停止図柄として表示制御し、ステップ1409‐19に移行する。他方、ステップ1409‐13でNoの場合、ステップ1409‐15で、主制御基板MのCPUMCは、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1409‐15でYesの場合、ステップ1409‐16で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上での主遊技図柄の変動表示を、停止図柄をハズレ図柄にして停止(強制的に停止表示)し、当該ハズレ図柄を確定停止図柄として表示制御し、ステップ1409‐19に移行する。また、ステップ1409‐15でNoの場合、ステップ1409‐17で、主制御基板MのCPUMCは、小当り実行フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1409‐17でYesの場合、ステップ1409‐18で、主制御基板MのCPUMCは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上での主遊技図柄の変動表示を、一時停止し、ステップ1409‐19に移行する。尚、ステップ1409‐18にて一時停止した主遊技図柄の図柄変動は、一時停止の契機となった小当りの実行が終了すると変動表示を再開するよう構成されており、例えば、30秒の変動時間の第1主遊技図柄の変動が変動開始10秒後に一時停止した場合には、小当り終了後に20秒間変動表示されることとなる。このように、第10実施形態においては、第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄のうち一方の主遊技図柄の変動中に他方の主遊技図柄が大当りとなった場合には、当該一方の主遊技図柄をハズレにて強制停止させる。また、第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄のうち一方の主遊技図柄の変動中に他方の主遊技図柄が小当りとなった場合には、当該一方の主遊技図柄の変動を一時停止するよう構成されている。
次に、ステップ1409‐19で、主制御基板MのCPUMCは、図柄変動が終了する旨の情報(図柄確定表示指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1409‐20で、主制御基板MのCPUMCは、第1(第2)変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1409‐21で、主制御基板MのCPUMCは、当該主遊技図柄の停止図柄が大当り図柄であるか否かを判定する。ステップ1409‐21でYesの場合、ステップ1409‐22で、主制御基板MのCPUMCは、条件装置作動フラグをオンにし、ステップ1500(第4)に移行する。他方、ステップ1409‐21でNoの場合には、ステップ1409‐23で、主制御基板MのCPUMCは、当該主遊技図柄の停止図柄が小当り図柄であるか否かを判定する。ステップ1409‐23でYesの場合、ステップ1409‐24で、主制御基板MのCPUMCは、小当りフラグをオンにして、ステップ1500(第4)に移行する。他方、ステップ1409‐23でNoの場合にも、ステップ1500(第4)に移行する。
次に、ステップ1500(第4)で、主制御基板MのCPUMCは、前述した特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。尚、ステップ1409‐13又はステップ1409‐17でNoの場合にも、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。
次に、図139は、第10実施形態における主遊技テーブルの一例である。まず、主遊技テーブル1においては、第2主遊技側には小当りが設けられており、小当りに当選する確率は、1008/1024であり、ほぼ1分の1で当選するよう構成されている。また、主遊技テーブル2においては、第2主遊技側の小当り図柄には「2BK」と「7BK」との2種類の小当り図柄が設けられている。また、変動時間を示す主遊技テーブル3においては、第1主遊技側の変動時間は、限定頻度時と非限定頻度時とで参照するテーブルの内容が同一のテーブル内容となっているが、第2主遊技側の変動時間は、限定頻度時と非限定頻度時とで参照するテーブルの内容が相違している。第2主遊技図柄の変動時間は、非限定頻度時においては長時間(第1主遊技図柄の最長の変動時間の100倍以上の長時間である)となっており、限定頻度時においては短時間(選択され得る最も短時間であり、本例では、1秒)となっている。限定頻度時の遊技状態は、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態であるため、第2主遊技図柄の変動時間は、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合のみ短時間となり、その他の遊技状態においては長時間となるよう構成されている。このように構成することで、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合には、第2主遊技側の小当りが高確率で当選し、且つ、変動時間が短時間であるためベース(大当りに当選していない場合における払い出される遊技球数の合計/発射する全遊技球数)が1を超えることとなる(大当りに当選しなくとも遊技球が増加することとなる)。
次に、図140は、第10実施形態における、大入賞口の開放パターンの一例を示す図である。第10実施形態においては、第1主遊技側の大当り(2A・5A・7Aに係る大当り)の1ラウンドの開放態様は「30秒開放→閉鎖」(フルオープン)となっている一方、第2主遊技側の大当り(2B・7Bに係る大当り)の1ラウンドの開放態様は「0.4秒開放→0.4秒閉鎖」を3回繰り返すようになっている。また、小当りの1ラウンドの開放態様(小当りは1ラウンドで終了する)は、「2BK」に係る小当り時は「0.4秒開放→0.4秒閉鎖」となっており、「7BK」に係る小当り時は「0.4秒開放→0.4秒閉鎖」を2回繰り返すようになっている(小当り図柄の種類によって、小当り時の大入賞口C10の開放態様が相違するよう構成されている)。このように構成することによって、第2主遊技側の大当り時の大入賞口C10の1回の開閉と(第2主遊技側の)小当り時の大入賞口C10の1回の開閉とが同一且つ等間隔で開閉することとなり、遊技者から見て大当りに当選しているのか小当りに当選しているのかが判別し難くなっている。このように小当り図柄の種類によって、大入賞口C10の開放態様が相違するよう構成した場合には、大入賞口C10の形状を前述したスライド式アタッカーとしてもよい。このように構成することで、大入賞口C10の開放期間が相対的に短時間となる小当りが実行された場合においても、大入賞口C10に遊技球を入球させることができる。また、大当り時も小当り時もすべて、1回のラウンド実行中に10球の遊技球が大入賞口C10に入球することによって当該実行中のラウンドが終了することとなるが、第2主遊技大当り(2B・7Bに係る大当り)時と小当り(2BK・7BKに係る小当り)時とでは、大入賞口C10の1回の開放時間が0.4秒であるため、遊技球が大入賞口C10に10球入球するよりも前に1回のラウンドの開放時間が経過して実行中のラウンド(小当り)が終了することとなる。尚、このような構成には限定されず、1回のラウンドにおける大入賞口C10の開放態様を、開放時間が終了する前に遊技球が所定数(例えば、10球)入球することでラウンドが終了するように大入賞口C10の開放態様を設計してもよい。また、大当り時のあるラウンドにおける大入賞口C10の開放態様として、「0.4秒開放→0.4秒閉鎖」を50回繰り返すような開放態様とし、大入賞口C10に遊技球が所定数(例えば、10球)入球するよりも前に大入賞口C10の開放時間が終了することがほぼ起こらないように構成してもよい。そのように構成した場合、「0.4秒開放→0.4秒閉鎖」が実行される回数を、ラウンドにおける大入賞口C10の最初の開放が開始する前に遊技者に報知するよう構成してもよく、さらに言えば、当該報知する「0.4秒開放→0.4秒閉鎖」の回数は実際に実行される回数ではない回数としてもよい。具体的には、ラウンドにおける大入賞口C10の最初の開放が開始する前に「10回開放!」と報知し、その後10回の開放が終了するよりも前のタイミング(例えば、5回開放したタイミング)で、「+10回!」などの演出(上乗せ演出)を出現させてもよい(実際は50回開放されるが、大入賞口C10へ10球入球するまでが実際の開放回数であるため、実際のラウンド進行状況、入球数などを勘案して報知する開放回数や上乗せ演出を発生させる)。また、3回終了したあとに、「延長中!」といった回数を特定しない曖昧な表示を実行してもよい。また、大入賞口C10の開放態様として、上述した「0.4秒開放→0.4秒閉鎖」を複数回繰り返すような開放態様となるラウンドと「30秒開放→閉鎖」となる常時開放している開放態様(いわゆるフルオープン)となるラウンドとが混在するような大当りを設けてもよく、例えば、第1Rでは「0.4秒開放→0.4秒閉鎖」を3回繰り返す開放態様とし、第2R以降は「30秒開放→閉鎖」の開放態様となるような大当りを設けたり、第4Rでは「0.4秒開放→0.4秒閉鎖」を3回繰り返す開放態様とし、その他のラウンドでは「30秒開放→閉鎖」の開放態様となるような大当りを設けてもよい。また、振分遊技実行ラウンドにおける開放態様を通常ラウンドにおける開放態様と相違させるよう構成してもよく、例えば、振分遊技実行ラウンドを2ラウンド目のみに構成し、「7B」に係る大当りが実行された場合には、通常ラウンドの開放態様は、「0.4秒開放→0.4秒閉鎖→0.4秒開放→閉鎖」であるのに対し、振分遊技実行ラウンドである2ラウンド目の開放態様は、「0.4秒開放→0.4秒閉鎖→30秒開放→閉鎖」のように構成してもよい。また、そのように構成した場合には、「7B」に係る大当りのラウンド終了契機となる大入賞口C10へ入球する遊技球数は4球とする等0.4秒の2回の開放にて十分に入球可能な遊技球数とすることが好適である。このように構成することにより、振分遊技実行ラウンドにおいて遊技球が特定領域C22に入球しない事態を防止することができる、即ち、遊技者の不利益となる事態を防止することができることとなる。また、遊技球を大入賞口C10に向けて発射し続けていれば、振分遊技実行ラウンドの終了契機となる大入賞口C10へ4球の入球が容易に達成され、実際の大入賞口C10の開閉態様は大凡「0.4秒開放→0.4秒閉鎖→0.4秒開放→閉鎖」となるため、遊技者から見ると大当りが実行されているのか小当りが実行されているのかが判別し難くなるよう構成することができる。尚、第10実施形態のような遊技機は以下のような構成としてもよい。また、これらは適宜組み合わせてもよい。
<大入賞口が1つの場合>
(1)第2主遊技側の大当りとして、実行ラウンド数が16ラウンドの大当りと2ラウンドの大当りとを少なくとも有している。(2)第2主遊技側の小当りを1種類のみ有している。(3)大入賞口を1つのみ有しており、2ラウンドの大当りは1ラウンド目の大入賞口の開放態様が「0.1秒開放→0.2秒閉鎖」で、2ラウンド目の大入賞口の開放態様が「1.5秒開放→閉鎖」であり、小当り時の大入賞口の開放態様は、「0.1秒開放→0.2秒閉鎖→1.5秒開放」(1ラウンドのみ実行される)であり、2ラウンドの大当りと16ラウンドの大当りとのいずれにおいても、2ラウンド目にて遮蔽部材が開放するが、3ラウンド目以降においては遮蔽部材が開放しない。
<大入賞口が2つの場合>
前述した(1)及び(2)の構成を適用し、(A)特定領域を有する振分大入賞口と特定領域を有していない通常大入賞口との2つの大入賞口を有しており、2ラウンドの大当りは1ラウンド目の振分大入賞口の開放態様が「0.1秒開放→0.2秒閉鎖」で、2ラウンド目の振分大入賞口の開放態様が「1.5秒開放→閉鎖」であり、小当り時の振分大入賞口の開放態様は、「0.1秒開放→0.2秒閉鎖→1.5秒開放」(1ラウンドのみ実行される)であり、2ラウンドの大当りと16ラウンドの大当りとのいずれにおいても、2ラウンド目にて遮蔽部材が開放し、3ラウンド目以降においては通常大入賞口が開放することとなる。(B)2ラウンド目のみで振分大入賞口が開放し、その他のラウンドにおいては通常大入賞口が開放する場合には、2ラウンドの大当りにおいては、1ラウンド目が通常大入賞口の開放態様が「0.1秒開放→閉鎖」で、2ラウンド目が振分大入賞口の開放態様が「1.5秒開放→閉鎖」となる。小当り時の振分大入賞口の開放態様は、「0.1秒開放→0.2秒閉鎖→1.5秒開放」(1ラウンドのみ実行される)となる。(C)2ラウンド目のみで振分大入賞口が開放し、その他のラウンドにおいては通常大入賞口が開放する場合には、2ラウンドの大当りにおいては、1ラウンド目が通常大入賞口の開放態様が「0.1秒開放→閉鎖」で、2ラウンド目が振分大入賞口の開放態様が「1.5秒開放→閉鎖」となる。小当り時の振分大入賞口の開放態様は、「1.5秒開放」(1ラウンドのみ実行される)となる。(D)1ラウンド目のみで振分大入賞口が開放し、その他のラウンドにおいては通常大入賞口が開放する場合には、2ラウンドの大当りにおいては、1ラウンド目が振分大入賞口の開放態様が「1.5秒開放→閉鎖」で、2ラウンド目が通常大入賞口の開放態様が「0.1秒開放→閉鎖」となる。小当り時の振分大入賞口の開放態様は、「1.5秒開放→0.2秒閉鎖→0.1秒開放」(1ラウンドのみ実行される)となる。(E)1ラウンド目のみで振分大入賞口が開放し、その他のラウンドにおいては通常大入賞口が開放する場合には、2ラウンドの大当りにおいては、1ラウンド目が振分大入賞口の開放態様が「1.5秒開放→閉鎖」で、2ラウンド目が通常大入賞口の開放態様が「0.1秒開放→閉鎖」となる。小当り時の振分大入賞口の開放態様は、「1.5秒開放→閉鎖」(1ラウンドのみ実行される)となる。
以上のように構成してもよい。尚、大入賞口が1つの場合も2つの場合も、2ラウンドの大当りにおいては、前述した1.5秒の開放を29秒に置き換える、即ち、特定領域への遊技球の入球容易性を担保するために長時間の開放としてもよい。
次に、図141は、第10実施形態における、図38のステップ1600のサブルーチンに係る第1(第2)主遊技図柄表示処理に係るフローチャートである。同図においては、第7実施形態との相違点について詳述することとする。第7実施形態との相違点は、ステップ1620(第10)、ステップ1624(第10)、ステップ1628(第10)及びステップ1650(第10)であり、即ち、ステップ1618で主制御基板MのCPUMCがラウンド継続フラグをオンにした後、ステップ1620(第10)で、主制御基板MのCPUMCは、大入賞口C10を開放し、開放タイマMP54tをスタートし、ステップ1622に移行する。また、ステップ1622で主制御基板MのCPUMCがサブ側への特別遊技中に係る遊技状態情報コマンドをセットした後、ステップ1624(第10)で、主制御基板MのCPUMCは、大入賞口C10に所定個数の遊技球が入球したか否かを判定する。ステップ1624(第10)でYesの場合、ステップ1628(第10)で、主制御基板MのCPUMCは、大入賞口C10を閉鎖し、ステップ1630に移行する。尚、ステップ1624(第10)でNoの場合には、ステップ1626に移行する。また、ステップ1638で主制御基板MのCPUMCがサブ側への特別遊技終了表示指示コマンドをセットした後、ステップ1650(第10)で、主制御基板MのCPUMCは、後述する、特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。このように、第10実施形態においては、大入賞口として大入賞口C10の1つのみを有している。また、第10実施形態に係る遊技機は、前述した第7実施形態と同様に、大入賞口C10内に特定領域C22を有しており、特別遊技実行中に特定領域C22に遊技球が入球すると、当該特別遊技終了後には確率変動遊技状態に移行することとなる。他方、小当り遊技の実行中にも同様に特定領域C22に入球し得ることとなるが、小当り遊技の実行中には、当該小当り遊技終了後には確率変動遊技状態へは移行しない(詳細は後述することとする)。
次に、図142は、第10実施形態における、図141のステップ1850(第2)のサブルーチンに係る振分遊技実行処理に係るフローチャートである。同図においては、第2実施形態との相違点について詳述することとする。第2実施形態との相違点は、ステップ1898(第10)、ステップ1864(第10)、ステップ1898‐1(第10)、ステップ1866(第10)及びステップ1870(第10)であり、即ち、ステップ1852で主制御基板MのCPUMCが振分遊技実行中フラグがオフであると判定した場合、ステップ1898(第10)で、主制御基板MのCPUMCは、振分遊技実行ラウンドにおける大入賞口C10の開放パターンをセットし、ステップ1860に移行する。また、ステップ1862で主制御基板MのCPUMCが振分遊技実行中フラグをオンにした後、ステップ1864(第10)で、主制御基板MのCPUMCは、セットされた開放パターンにて大入賞口C10を開放し、開放タイマMP54tをスタートする。次に、ステップ1898‐1(第10)で、主制御基板MのCPUMCは、遮蔽部材C28の開放パターンとして開放パターンA(本例では、29000msの開放→閉鎖)をセットし、ステップ1866(第10)に移行する。また、ステップ1852で主制御基板MのCPUMCが振分遊技実行中フラグがオンであると判定した場合、又は、ステップ1898‐1(第10)にて主制御基板MのCPUMCが遮蔽部材C28の開放パターンをセットした後、ステップ1866(第10)で、主制御基板MのCPUMCは、大入賞口C10に実行中のラウンドが終了することとなる所定個数(本例では、10球)の遊技球が入球したか否かを判定する。ステップ1866(第10)でYesの場合、ステップ1870(第10)で、主制御基板MのCPUMCは、大入賞口C10を閉鎖する。尚、ステップ1866(第10)でNoの場合にはステップ1868に移行し、ステップ1868でYesの場合にはステップ1870(第10)に移行する。
次に、図143は、第10実施形態における、図141のステップ1650(第10)のサブルーチンに係る特別遊技終了後の遊技状態決定処理に係るフローチャートである。まず、ステップ1678‐1で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技確変移行予約フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1678‐1でYesの場合、ステップ1678‐2で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技確変フラグをオンにし、次の処理{ステップ1700(第6)の処理}に移行する。また、ステップ1678‐1でNoの場合、ステップ1678‐3で、主制御基板MのCPUMCは、主遊技時短フラグをオンにする。次に、ステップ1678‐4で、主制御基板MのCPUMCは、時短回数カウンタ値をして所定回数(本例では、50)をセットし、次の処理{ステップ1700(第6)の処理}に移行する。このように、第10実施形態においては、特別遊技の実行中に特定領域C22に遊技球が入球した場合には、当該特別遊技終了後には確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態に移行し、特別遊技の実行中に特定領域C22に遊技球が入球しなかった場合には、当該特別遊技終了後には非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態に移行するよう構成されている。尚、第10実施形態においては、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態に移行することがないよう構成されている。また、小当り実行中にも遮蔽部材C28が開放するよう構成しているため、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態において、第2主遊技側の大当りが実行されている場合と小当りが実行されている場合とが遊技者が視認することによって判別することが困難に構成することができる。
次に、図144は、第10実施形態における、図70のステップ1700(第6)のサブルーチンに係る小当り遊技制御処理に係るフローチャートである。同図においては、第6実施形態からの相違点について詳述する。第6実施形態との相違点は、ステップ1729‐1(第10)、ステップ1729‐2(第10)、ステップ1747‐1(第10)及びステップ1747‐5(第10)であり、即ち、ステップ1745‐6で主制御基板MのCPUMCが小当り遊技用タイマMP41tに開放時間をセットした後、ステップ1729‐1(第10)で、主制御基板MのCPUMCは、遮蔽部材C28の開放パターンとして開放パターンB(本例では、52msの開放→閉鎖)をセットする。次に、ステップ1729‐2(第10)で、主制御基板MのCPUMCは、大入賞口C10を開放し、遮蔽部材C28を開放開始して、小当り遊技用タイマMP41tをスタートし、ステップ1745‐7に移行する。また、ステップ1745‐7で主制御基板MのCPUMCが小当り開始コマンド(副制御基板S側へのコマンド)をセットした後、ステップ1747‐1(第10)で、主制御基板MのCPUMCは、大入賞口C10に小当りが終了することとなる所定個数(本例では、10個)の遊技球の入球があったか否かを判定する。ステップ1747‐1(第10)でYesの場合、ステップ1747‐4に移行し、Noの場合には、ステップ1747‐2に移行する。また、ステップ1747‐4で主制御基板MのCPUMCが小当り終了コマンド(副制御基板S側へのコマンド)をセットした後、ステップ1747‐5(第10)で、主制御基板MのCPUMCは、大入賞口C10を閉鎖し、ステップ1747‐6に移行する。このように、第10実施形態においては、大入賞口として大入賞口C10の1つのみを有しており、大当り実行時にも小当り実行時にも同一の大入賞口C10が開放することとなる。また、大入賞口C10内には特定領域C22と特定領域C22への遊技球の入球有無を司る遮蔽部材C28とが設けられており、小当り遊技実行時においても遮蔽部材C28が駆動することとなる。尚、小当り実行時における遮蔽部材C28の開放態様は、開放時間が相対的に短時間となる開放パターンB(52msの開放→閉鎖)にて開放し、小当り中に遊技球が特定領域C22に入球したとしても、当該特定領域C22への入球は無効であると判定し、小当り遊技終了後に新たに確率変動遊技状態に移行する(非確率変動遊技状態から確率変動遊技状態に移行する)ことがないよう構成されている。
次に、図145は、第10実施形態における、遊技球数の推移の一例である。まず、図中(a)の期間において、非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態において、左打ちにて遊技を進行する。尚、左打ち実行時においては遊技盤面D30中央下部の第1主遊技始動口AA10に入球させて遊技を進行していくこととなる。尚、第1主遊技始動口AA10への入球によって賞球(例えば、3球)が発生するが、大当りに当選していない場合には、徐々に手持ちの遊技球数は減少していく。次に、図中(b)の期間において、第1主遊技側の大当りである、非時短長開放大当り(特別遊技中に遮蔽部材C28が長開放することとなる大当りであり、例えば、「7A」に係る大当り)に当選する。尚、当該「7A」に係る大当りによって、手持ちの遊技球数は増加する。
次に、図中(c)の期間において、大入賞口C10内の特定領域C22への入球により、特別遊技終了後の遊技状態は確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態となり、その後における主遊技図柄の変動時間の決定時には「限定頻度時」のテーブルが参照される。また、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態においては、右打ちにて遊技を進行し、右打ち実行時においては、遊技盤面D30の右側に設けられている、第2主遊技始動口B10に遊技球を入球させて遊技を進行することとなる。尚、時間短縮遊技状態においては、右打ちを実行して第1主遊技始動口BA10‐2と第2主遊技始動口B10とに遊技球を入球させて遊技を進行することとなる(第2主遊技図柄の変動時間は長時間となっている)。また、第2主遊技図柄の変動時間は、超短時間(本例では「1秒」)となり、ほぼ毎変動小当りに当選(ほぼ1分の1で当選する)し、小当りにて開放する第1大入賞口C10への遊技球の入球による賞球でベースが1を超過し、出玉が増加していくこととなる。その後、80回の主遊技図柄の変動が終了することにより、遊技状態が非確率変動状態且つ非時間短縮遊技状態に移行することとなる。
次に、同図(d)の期間においては、第2主遊技始動口B10の変動時間は、長時間(本例では、100分〜500分)となり、左打ちにて遊技を進行していくこととなる。第1主遊技側での遊技においては、小当りが当選しないため、大当りに当選しない場合には手持ちの遊技球は次第に減少していく。尚、図中(c)の期間である80回の図柄変動中に、第2主遊技側の大当り(例えば、2B)に当選した場合は、当該大当り終了後に再度確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態に移行すると共に確変回数カウンタMP51cに80回がセットされることとなる(特定領域C22に遊技球が入球するため)。また、第10実施形態においては、第2主遊技側の大当りにおける大入賞口C10の開放態様は、小当りにおける大入賞口C10の開放態様と類似しており、遊技者からは判別が困難となっているため、遊技者は確変カウンタ値が増加したことには気が付かず、確率変動遊技状態がどこまで継続するのかわからないといった斬新な遊技性を実現することができる。
次に、図146は、第10実施形態に係るぱちんこ遊技機における、副制御基板S側(特に、サブメイン制御部SM側)のメインフローチャートである。まず、第5実施形態との相違点は、ステップ2550(第10)である。即ち、ステップ2400で、副制御基板SのCPUSCが、特別遊技関連表示制御処理を実行した後、ステップ2550(第10)で、副制御基板SのCPUSCは、後述する小当り遊技関連表示制御処理を実行し、ステップ2900の処理に移行する。
次に、図147は、第10実施形態における、図146のステップ2400のサブルーチンに係る、特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。まず、第5実施形態のとの相違点は、ステップ2499‐1(第10)〜ステップ2499‐4(第10)、及び、ステップ2499‐5(第10)〜ステップ2499‐7(第10)である。即ち、ステップ2412で、副制御基板SのCPUSCが、特別遊技中フラグをオンにした後、ステップ2499‐1(第10)で、副制御基板SのCPUSCは、実行中の大当りは、第2主遊技側の大当り(本例では、2B・7B)ではないか否かを判定する。ステップ2499‐1(第10)でYesの場合、ステップ2499‐2(第10)で、大当りに当選した旨を報知する大当り開始表示に係るコマンドをセットし、ステップ2499‐4(第10)へ移行する。他方、ステップ2499‐1(第10)でNoの場合(実行中の大当り図柄が第2主遊技側の大当りであり、本例では、2B・7Bである場合)、2499‐3(第10)で、副制御基板SのCPUSCは、大当りと小当りのどちらに当選したかを報知しない大当り開始表示(大当りに当選したのか小当りに当選したのかが判断し難い演出が実行される)に係るコマンドをセットし、ステップ2499‐4(第10)に移行する。また、ステップ2402で、副制御基板SのCPUSCが、特別遊技中実行フラグがオンであると判定した場合にも、ステップ2499‐4(第10)に移行する。
次に、ステップ2499‐4(第10)で、副制御基板SのCPUSCは、入賞個数を逐次表示するコマンドをセットする。次に、ステップ2426で、副制御基板SのCPUSCは、主制御基板M側から特別遊技終了表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2426でYesの場合、ステップ2499‐5(第10)で、副制御基板SのCPUSCは、実行中の大当りは、第2主遊技側の大当り(本例では、2B・7B)ではないか否かを判定する。ステップ2499‐5(第10)でYesの場合、ステップ2499‐6(第10)で、副制御基板SのCPUSCは、大当りが終了した旨を報知する大当り終了表示に係るコマンドをセットし、ステップ2430に移行する。他方、ステップ2499‐5(第10)でNoの場合(実行中の大当り図柄が第2主遊技側の大当りであり、本例では、2B・7Bである場合)、ステップ2499‐7(第10)で、副制御基板SのCPUSCは、大当りと小当りのどちらが終了したのかを報知しない大当り終了表示(大当りに当選したのか、小当りに当選したのかが判断し難い演出が実行される)に係るコマンドをセットし、ステップ2430に移行する。
次に、図148は、第10実施形態における、図146のステップ2550(第10)のサブルーチンに係る、小当り遊技関連表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2588‐1で、副制御基板SのCPUSCは、小当り遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2588‐1でYesの場合、ステップ2588‐2で、副制御基板SのCPUSCは、主制御基板M側から小当り開始コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2588‐2でYesの場合、ステップ2588‐3で、副制御基板SのCPUSCは、小当り遊技中フラグをオンにする。次に、ステップ2588‐4で、副制御基板SのCPUSCは、大当りと小当りのどちらに当選したかを報知しない小当り開始表示(大当りに当選したのか、小当りに当選したのかが判断し難い演出が実行される)に係るコマンドをセットし、ステップ2588‐5に移行する。また、ステップ2588‐1でNoの場合にも、ステップ2588‐5に移行する。
次に、ステップ2588‐5で、副制御基板SのCPUSCは、入賞個数を逐次表示するコマンドをセットする。次に、ステップ2588‐6で、副制御基板SのCPUSCは、主制御基板M側から小当り終了コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2588‐6でYesの場合、ステップ2588‐7で、副制御基板SのCPUSCは、大当りと小当りのどちらが終了したかを報知しない小当り終了表示(大当りに当選したのか、小当りに当選したのかが判断し難い演出が実行される)に係るコマンドをセットする。次に、ステップ2588‐8で、副制御基板SのCPUSCは、小当り遊技中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。尚、ステップ2588‐2、又は2588‐6でNoの場合にも、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。尚、ステップ2588‐4にてセットされる小当り開始表示と、図147のステップ2499‐3(第10)にてセットされる大当り開始表示とは同様の演出態様となっており、ステップ2588‐7にてセットされる小当り終了表示と、図147のステップ2499‐7(第10)にてセットされる大当り終了表示とは同様の演出態様となっているため、遊技者は確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態においては大当りに当選したのか小当りに当選したのか(大当りが実行されているのか小当りが実行されているのか)が、演出を視認することでは判別できないよう構成されている。
次に、図149は、第10実施形態における、第1主遊技図柄側の装飾図柄の仮停止延長期間の一例を示すイメージ図である。まず、図中の上から、1段目の矢印が示す期間は、第1主遊技側の装飾図柄の仮停止延長期間(装飾図柄の変動開始時には予定されていない仮停止表示を継続する期間)を示しており、2段目の矢印が示す期間は、第1主遊技側の装飾図柄の変動中における演出が実行される期間を示している。また、3段目の矢印が示す期間は、第1主遊技図柄が変動開始してから変動終了するまでの期間を示しており、4段目の矢印が示す期間は、第2主遊技側が変動開始してから変動終了する期間を示しており、5段目の矢印が示す期間は小当り遊技の実行期間を示している。図中下段の矢印は、確率変動が終了するタイミングを示している。以下時系列的に詳細を説明する。
まず、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態において、第2主遊技図柄が変動中(小当り図柄に係る変動中)である状況下、第1主遊技図柄の変動が終了することにより、非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態に移行する(当該確率変動が終了したタイミングを0秒としている)。その後、左打ちにて遊技を進行することとなり、第1主遊技図柄の60秒の変動時間に決定されている図柄変動が開始される。また、第1主遊技図柄の変動中に実行される演出及び第1主遊技側に係る装飾図柄の変動中演出も実行開始される(60秒間の演出)。その後、確率変動遊技状態が終了したタイミングから2秒後のタイミングにおいて、変動していた第2主遊技図柄が小当り図柄にて停止することにより小当り遊技が開始される。尚、第10実施形態においては、第2主遊技側の小当り図柄が停止することにより、当該小当り図柄に係る小当り遊技が終了するまで第1主遊技図柄の変動が一時停止するよう構成されているため、変動中であった第1主遊技側の図柄変動が一時停止することとなる。尚、第1主遊技図柄の変動が一時停止しても、第1主遊技図柄の変動中に実行される演出及び第1主遊技側に係る装飾図柄の変動中演出は継続して実行される。尚、第10実施形態においては、第2主遊技側の小当り図柄が停止することにより、当該小当り図柄に係る小当り遊技が終了するまで、変動中の第1主遊技図柄の図柄変動が一時停止するよう構成したが、これには限定されず、第2主遊技側の小当り図柄が停止することにより実行された小当り遊技の実行中においては、変動中であった第1主遊技図柄の図柄変動が延長される、即ち、第2主遊技側の小当り遊技の実行期間分第1主遊技図柄の変動時間が延長されるよう構成してもよい。
その後、確率変動遊技状態が終了してから60秒が経過し、第1主遊技図柄の変動中に実行される演出及び第1主遊技側に係る装飾図柄の変動中演出が終了することとなるが、第1主遊技図柄の変動終了タイミングは、第2主遊技側の小当りの実行による一時停止期間の分延長されているために、第1主遊技側の装飾図柄の仮停止が延長されることとなる。尚、本来は、確率変動遊技状態が終了してから60秒後のタイミングが装飾図柄の確定停止タイミングであるため、当該タイミングよりも前のタイミング(例えば、2秒前のタイミング)にて装飾図柄は仮停止していることとする。その後、確率変動遊技状態が終了してから70秒後のタイミングにおいて、第2主遊技側の小当りの実行による延長された期間が経過したために第1主遊技図柄の変動が終了し、第1主遊技側の装飾図柄の仮停止延長期間も終了することとなる(第1主遊技側の装飾図柄が確定停止することとなる)。
このように、第10実施形態においては、第1主遊技図柄の図柄変動が実行されている状況にて第2主遊技側の小当りが実行された場合には、当該小当りの実行期間の分、第1主遊技図柄の変動が一時停止し、第1主遊技図柄の変動停止タイミングが延長されるよう構成されている。また、第1主遊技図柄の図柄変動が一時停止している場合にも、第1主遊技図柄の変動中に実行される演出及び第1主遊技側に係る装飾図柄の変動中演出は予定通り実行されるため、当該演出の終了タイミングが第1主遊技図柄の変動停止タイミングよりも前のタイミングとなる。そのような状況となった場合に、第10実施形態においては、第1主遊技図柄に係る装飾図柄の仮停止表示期間を第1主遊技図柄の停止タイミングまで延長するよう構成されている。
尚、第10実施形態においては、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態から非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態に移行した場合に残存している第2主遊技側の保留は、非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態にて消化されることとなるため、当該第2主遊技側の保留に係る図柄変動の変動時間は長時間(例えば、100分)となる。その後、当該第2主遊技側の残存している保留に係る図柄変動が終了するタイミングとなり、当該タイミングにおいては、非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態であった場合には、第1主遊技図柄を変動させて遊技を進行しており、第1主遊技図柄の変動中に実行される演出及び第1主遊技側に係る装飾図柄の変動中演出が演出表示装置SGにて表示されていることとなる。このような状況においても、上記のような第1主遊技図柄に係る装飾図柄の仮停止期間を延長する構成とすることにより、遊技者は、第2主遊技図柄が停止した(小当り図柄にて停止した)ことには気が付かず、また、遊技者に疑義を生じさせることがなく遊技を進行することができる。尚、非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態における第2主遊技図柄の最短の変動時間は、非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態における第1主遊技図柄の最長となる変動時間よりも長時間となっている。
以上のように構成することにより、第10実施形態に係るぱちんこ遊技機においては、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態において限定頻度状態となるよう構成し、限定頻度状態においては第2主遊技図柄の変動時間が短時間になり、且つ、第2主遊技側をほぼ毎変動小当りに当選するよう構成することにより、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態においては、小当りに連続して当選することにより遊技球が増加していく遊技性を創出した。また、確率変動遊技状態に移行した場合には所定回数(本例では、80回)の確変回数を付与し、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態における、第2主遊技側の大当りと小当りとの大入賞口の開放態様を見た目上同様とすることにより、遊技者は大当りに当選することにより、再度所定回数の確変回数が付与されたことに気付かずに遊技を進行することとなり、確率変動遊技状態、即ち、遊技者にとって有利な遊技状態がいつまで続くのかわからないという期待感を抱きながら遊技を進行することができる。
(第10実施形態からの変更例1)
第10実施形態においては、並列抽選を実行可能に構成し、且つ、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態にて小当りに連続して当選することにより遊技球を獲得可能に構成し、大入賞口を1つのみとしたが、大入賞口を2つ有する構成にて、このような遊技性を実現可能である。そこで、大入賞口を2つ有する構成、且つ、小当り遊技の連続発生により出玉を獲得できる遊技性を有する構成を、第10実施形態からの変更例1として、第10実施形態からの相違点についてのみ詳述する。
図150は、第10実施形態からの変更例1における、遊技機の前面側の基本構造を示す図である。第10実施形態においては、大入賞口として第1大入賞口C10の1つのみ備える構成としたが第10実施形態からの変更例1においては、遊技領域D30の中央下部に第1大入賞口C10が設けられており、遊技領域の右下部に第2大入賞口C20が設けられている。また、第1大入賞口C10は、第10実施形態における大入賞口と同様の形状である横長方形状となっている、一方、第2大入賞口C20は、第1主遊技始動口BA10‐2と同様の形状、即ち、主遊技始動口に電動役物を取り付けたような形状となっており、一見して大入賞口とは判別し難い形状となっている。
尚、第10実施形態からの変更例1のような盤面構成とした場合には、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態にて第1大入賞口C10と第2大入賞口C20とのいずれもが開放し得るよう構成してもよい。具体的には、第10実施形態と同様に、第2主遊技側の小当り図柄として「3BK」と「7BK」とを設けて(例えば、小当り当選時の停止図柄の停止割合を「3BK:7BK=2:1」となるよう設計する)、「3BK」に係る小当りに当選した場合には、第1大入賞口C10が開放し、「7BK」に係る小当りに当選した場合には、第2大入賞口C20が開放するよう構成してもよい。このように構成することにより、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態が存在していない第10実施形態からの変更例1において、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合に、遊技者が高利益な状態であることを認識しているのにも拘らず、電動役物が設けられた主遊技始動口が開放しないことに違和感を覚える(市場に設置されている遊技機は、遊技者にとって高利益な状況となった場合には、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態であり、電動役物が頻繁に開放するため)ような事態が発生しないよう構成することができる。また、第2大入賞口C20が開放する小当りである「7BK」に係る小当りに当選した場合には、小当りに当選したことを報知しないよう構成することにより、より遊技者に第2大入賞口C20が電動役物を備えた始動口であるかのように見せることができる。
また、第10実施形態又は第10実施形態からの変更例1のように構成した場合には、非時間短縮遊技状態において、第1主遊技図柄が停止中であり、且つ、第2主遊技図柄が変動中である場合には、待機デモ画面(遊技が進行していない状況にて主に表示される動画像であり、例えば、第1主遊技図柄と第2主遊技図柄とがいずれも停止している状況を30秒維持した場合に表示され、開始デモ画面と称してもよい)を表示可能に構成してもよいし、遊技機の音量・光量調整やメニュー画面(サブ入力ボタンを操作することによって表示可能な、音量調整、光量調整、等の各種設定を変更可能な画面であり、カスタマイズ画面、設定画面、等と称することがある)の表示を可能に構成してもよい。即ち、第1主遊技図柄が停止中であり、且つ、第2主遊技図柄が変動中である場合には、遊技が進行していない状況と同様に扱うよう構成してもよい。尚、そのように構成した場合には、第1主遊技図柄の変動中である場合には、待機デモ画面の表示や遊技機の音量・光量調整やメニュー画面の表示は不可能に構成することが好適である。
(第11実施形態)
第2実施形態においては、特別遊技実行中に特定領域C22に遊技球が入球することにより、当該特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行するような構成(いわゆる、玉確機)となっているが、第2実施形態の構成において、より不正な遊技の対策が可能となる構成を、第11実施形態として、第2実施形態との相違点ついて詳述する。
はじめに、図151は、第11実施形態における、遊技機の前面側の基本構造を示す図である。第11実施形態においては、右打ちをした場合に遊技球が流下することとなる、遊技領域D30の中央から右側の流路に沿って、上から、補助遊技始動口H10、第2主遊技始動口B10、一般入賞口P10、第1入賞口C10及び第2大入賞口C20の順で配置されている。ここで、一般入賞口P10は、第1大入賞口C10の右上方に備えられており、第2主遊技始動口B10の近傍を通過した遊技球は、一般入賞口P10又は大入賞口(第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20)のいずれかに向かって流下するように構成されている。即ち、いずれかの大入賞口が開放している場合には、第2主遊技始動口B10の近傍を通過した遊技球は、一般入賞口P10又は大入賞口(第1大入賞口C10又は第2大入賞口C20)のいずれかに入球するよう構成されている。このように構成することにより、特別遊技中において、第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20への遊技球の入球により獲得できる遊技球に加えて、一般入賞口P10への入球による賞球数が上乗せされ、一回の特別遊技の実行にて獲得可能な遊技球数を増加させることができる。また、第1大入賞口C10は、内部に特定領域C12を有しており、第2実施形態に係る遊技機と同様、特別遊技実行中に特定領域C12に遊技球が入球することにより、当該特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行するような構成(いわゆる、玉確機)となっている。この第1大入賞口C10は、第1大入賞口ソレノイドC13により可動されるよう構成されており、更に、特定領域C12への入球有無を司る遮蔽部材C28は、遮蔽部材ソレノイドC14により可動されるように構成されている。尚、一般入賞口P10には、一般入賞口P10への遊技球の入球容易性を調整する入球調整部材Y10が取り付けられており、一般入賞口P10の上方には、一般入賞口P10への遊技球の入球容易性を調整するメンテナンス用釘N10が備えられており、入球調整部材Y10とメンテナンス用釘N10とを遊技機設計時に調整することにより一般入賞口P10への遊技球の入球容易性を調整可能に構成されている。尚、詳細は後述することとする。
次に、図152は、第11実施形態における、遊技機の前面側の一般入賞口周辺の盤面イメージ図である。まず、一般入賞口P10には、一般入賞口P10への遊技球の入球容易性を調整するための部材である入球調整部材Y10が備えられている。また、一般入賞口P10の上方には、一般入賞口P10への遊技球の入球容易性を調整するためのメンテナンス用釘N10が備えられている。第11実施形態においては、入球調整部材Y10と、メンテナンス用釘N10とを遊技機設計時に調整することにより、一般入賞口P10への遊技球の入球容易性を調整する事が可能に構成されている。このように、遊技機設計時に一般入賞口P10への入球を調整する構成としては、例えば、入球調整部材Y10のような役物を取り付けた場合には、一般入賞口P10への遊技球の入球容易性を入球困難に調整することは可能であるが、入球調整部材Y10の形状は一定であるため、当該入球容易性を微調整することができない。そこで、一般入賞口P10の近傍にメンテナンス用釘N10を1本設け、当該メンテナンス用釘N10にて一般入賞口P10への遊技球の入球容易性を微調整することにより、意図した一般入賞口P10の入球容易性にて遊技機を遊技場に出荷することができることとなる。
次に、図153は、第11実施形態における、磁気センサ配置正面図の一例である。同図左に示すように、磁気センサJ10は、遊技領域D30における第1大入賞口C10及び一般入賞口P10の上方であって、遊技領域D30中央から右側を流下する遊技球YG10が、第1大入賞口C10及び一般入賞口P10へと誘導される流路の途中に配置されている。また、磁気センサJ10は、前面からは視認不可能であり、遊技盤面の奥側(遊技者から見て)に備えられている。このような位置に磁気センサJ10が備えられていることにより、同図右に示すように、不正の意図をもった遊技者が、遊技球YG10の流路上に近接するガラス扉D18に、磁石M10を押し付けて複数の遊技球YG10を吸い付け(流路上に滞留させ)、一度に大量の遊技球YG10を、第1大入賞口C10又は一般入賞口P10に入球させようしても、磁気センサJ10に磁石M10を近づけることにより、磁石M10が発生する磁気を磁気センサJ10が検知して、エラー信号(不正検知信号)を主制御基板M側に送信するよう構成されている。尚、不図示であるが、主制御基板Mは、磁気センサJ10からのエラー信号(不正検知信号)を受信した場合には、磁気異常エラーが発生したことに基づくコマンドを副制御基板S側に送信し、磁気異常エラーが発生したことに基づく信号(外部端子信号)を遊技機外部に送信するよう構成されている。
次に、図154は、第11実施形態における、磁気センサの配置側面のイメージ図である。磁気センサJ10は、遊技盤面裏側の筒状の空洞に挿入されているため前面からは視認不可能となっており、遊技盤面の表側に施されるデザインが損なわれることがないため、盤面の外的美観の低下を防止できるようになっている。また、正常な遊技進行時においては、磁気センサJ10及び磁気異常エラーは不要であるため、遊技盤面の表側に磁気センサを設置すると、遊技者は磁気センサJ10が何を意図して設置されているのかわからず、大当り期待度を示唆する役物であるかのように誤認してしまう恐れが生じるが、磁気センサJ10を遊技盤面裏側に配置することにより、そのような事態を防止することができる。このような磁気センサJ10の一例として、リードスイッチを用いた磁気センサが挙げられる。リードスイッチとは、内部に2本の線状の強磁性体リード片が、ある接点間隔を持って相対している構成となっており、このリード片の軸方向に磁界が外部から加えられるとリード片が磁化され、相対したリード片の自由端が互いに近づき、接触してリード片が通電されることで信号を発信することができるものである。特に本例に示すように、リードスイッチの長手方向を遊技盤面に垂直に配置した場合には、磁石M10のN極又はS極を高感度で検知し得ることとなる。また、磁気センサJ10の構成としてはこれには限定されず、磁場をホール素子、MR(磁気抵抗)素子、MI(磁気インピーダンス)素子等の感磁性半導体素子用いた磁気センサとすることも可能である。そして、磁石M10の検知によって磁気センサJ10から送信される不正検知信号は、主制御基板Mに入力される。尚、磁気センサの形状や磁気を検知する構成については、第11実施形態のものには限定されず、不正な磁気を適切に検知可能であれば変更しても何ら問題ない。例えば、短形箱状(長方形状)であり、先端面及び後端面に対して垂直方向への磁気検知感度が強い磁気センサを使用してもよい。そのような磁気センサを使用した場合には、(1)遊技盤面D30に磁気センサを複数設けて、いずれの磁気センサも、先端面が遊技盤面D30の手前側(遊技者から見て)に向き、後端面が遊技盤面D30の奥側(遊技者から見て)に向くよう配置してもよい。このように配置することにより、磁気センサの先端側にて磁気を検知可能な領域である第1検出領域においては、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20、一般入賞口P10、補助遊技始動口H10、等の近傍にて発生した不正な磁気を検知可能である一方、磁気センサの後端側にて磁気を検知可能な領域である第2検出領域においては、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20、一般入賞口P10、補助遊技始動口H10、等の近傍にて発生した不正な磁気を検知不可能となる。(2)磁気センサを、先端面が遊技盤面D30の右側(遊技者から見て)に向き、後端面が遊技盤面D30の左側(遊技者から見て)に向く、もしくは、先端面が遊技盤面D30の左側(遊技者から見て)に向き、後端面が遊技盤面D30の右側(遊技者から見て)に向くよう配置してもよい。このように配置することにより、磁気センサの先端側にて磁気を検知可能な領域である第1検出領域と、磁気センサの後端側にて磁気を検知可能な領域である第2検出領域と、の少なくともいずれかの領域にて、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20、一般入賞口P10、補助遊技始動口H10、等の近傍にて発生した不正な磁気を検知可能となる。
尚、第11実施形態に係る遊技機においては、前述したように、第1大入賞口C10及び、特定領域C12の遮蔽部材C28は、それぞれ、第1大入賞口ソレノイドC13、遮蔽部材ソレノイドC14により可動するよう構成されている。ソレノイドが部材を可動させる機構については、例えば、遊技盤の前面に設けられた大入賞口を開放もしくは閉鎖させる動作を制御するためのソレノイド(電気的駆動手段)を遊技盤の裏面側に配設し、大入賞口の開閉扉から延びる扉開閉シャフトとソレノイドとの通電により所定の範囲で移動可能なプランジャとをアーム部材等を介して連結させ、ソレノイドによって発生される電気的駆動力をこのアーム部材等を介して扉開閉シャフトに伝達させることで開閉扉を開閉可能とすることができる。そして、所定の当り条件下で当該ソレノイドを通電させて、閉鎖状態に有る大入賞口の開閉扉を開放させることができることとなる。
また、第1大入賞口C10内部には、第1大入賞口C10に入球した遊技球が特定領域C12するか否かを振り分けるための、阻害可能(例えば、摺動により阻害可能)な遮蔽部材C28が第1大入賞口内に設けられている。この遮蔽部材C28の摺動変位は、前述の第1大入賞口C10の開閉作動と同様に遮蔽部材ソレノイドC14によって発生される電気的駆動力を受けてなされるようになっている。このような機構のソレノイドについては、電気的駆動力の発生に伴って、ソレノイドの通電により周辺に磁界(磁場)が発生するよう構成されている。
次に、図155は、第11実施形態における、磁気センサの監視期間に係る作用図である。尚、前述したように第11実施形態においては、第1大入賞口C10は第1大入賞口ソレノイドC13、また、特定領域C22の遮蔽部材C28は遮蔽部材ソレノイドC14にそれぞれ通電することにより可動するよう構成されている。従って、図153で説明したように、不正行為を防止するために第1大入賞口C10の近傍に磁気センサJ10を設置した場合には、第1大入賞口C10及び遮蔽部材C28を稼働させている間において、第1大入賞口ソレノイドC13を用いた第1大入賞口C10の開閉(より具体的には通電することで開放され、通電の中止により閉鎖される)や、遮蔽部材ソレノイドC14を用いた遮蔽部材C28の駆動(より具体的には通電することで入球可能となり、通電の中止により入球が阻害される)に対し、前述した磁気センサJ10が、前記ソレノイドの通電により発生する磁気を検知し、エラー信号(不正検知信号)を送信してしまうこととなる。
そこで、ソレノイドを用いた駆動機構を有する遊技機において、不正行為を監視する構成について、以下具体的に詳述する。尚、第11実施形態においては、振分遊技実行ラウンドは第4ラウンドとなっている。まず、同図上段上側には、第4ラウンド、即ち振分遊技実行ラウンド前後の第1大入賞口の駆動の開放期間、閉鎖期間、及び準備期間の具体的なタイムスケジュールが示されており、同図上段下側には振分遊技実行ラウンド前後の第1大入賞口C10、及び遮蔽部材C28の開閉パターン、並びに、監視無効期間、及び磁気センサ監視状況が示されている。ここで、「監視無効期間」とは、第1大入賞口ソレノイドC13、又は遮蔽部材ソレノイドC14がオンからオフになったタイミングから1024ms経過時までの期間であり、ソレノイドの通電後の残留磁気を磁気センサJ10が検知してしまうことを考慮し、監視を無効とする期間である。他方、「磁気センサ監視状況」は、監視無効期間を含めて磁気センサJ10が実行に監視を有効とするか無効とするかについて図示している。
まず、同図上段の上側のタイムスケジュールにおいて、第3ラウンド(振分遊技実行ラウンドの1つ前のラウンド)、及び、第4ラウンド(振分遊技実行ラウンド)の第1大入賞口C10の開放期間は28000msであり、第3ラウンドの閉鎖期間及び第4ラウンドの閉鎖期間は3200msであり、閉鎖期間の終了後に更に60msの準備期間を有している。次に、同図左から時系列的に説明をする。まず、第3ラウンド(振分遊技実行ラウンドの一つ前のラウンド)が実行されている状況下、同図1のタイミングにおいて、第1大入賞口ソレノイドC13がオンからオフになり、第1大入賞口C10が閉鎖されることにより(遮蔽部材C28は、第3ラウンドでは開放されない)、監視無効期間が開始される(1024ms継続する)。次に、同図2のタイミングにおいて、監視無効期間が開始してから1024ms経過したため、監視無効期間が終了し、第1大入賞口ソレノイドC13及び遮蔽部材ソレノイドC14がいずれもオフであるため、磁気センサJ10の監視が有効となる。次に、同図3のタイミングにおいて、第4ラウンド(振分遊技実行ラウンド)が開始され、第1大入賞口ソレノイドC13、又は遮蔽部材ソレノイドC14がオンとなり、第1大入賞口C10及び遮蔽部材C28が所定の開放パターンで開放され、磁気センサJ10の監視が無効となる。次に、同図4のタイミングにおいて、第4ラウンドにおける第1大入賞口C10の開放期間が終了したため、第1大入賞口ソレノイドC13、及び遮蔽部材ソレノイドC14がオンからオフとなり、第1大入賞口C10及び遮蔽部材C28が閉鎖され、再度、監視無効期間が開始される。次に、同図5のタイミングで、監視無効期間が開始してから1024msが経過し、第1大入賞口ソレノイドC13及び遮蔽部材ソレノイドC14がいずれもオフであるため、磁気センサJ10の監視が有効となる。次に、同図6のタイミングにおいて、第5ラウンドが開始され、第1大入賞口ソレノイドC13がオンとなり、第1大入賞口C10が開放されるため、磁気センサJ10の監視は無効となる。
他方、同図下段については、まず、上側のタイムスケジュールにおいて、第7ラウンド、及び、第8ラウンド(いずれも振分遊技実行ラウンドではない)の第1大入賞口C10の開放期間は28000msであり、第7ラウンドの閉鎖期間及び第8ラウンドの閉鎖期間は700msであり、閉鎖期間の終了後に更に60msの準備期間を有している。次に同図下段左から時系列的に説明をする。まず、第7ラウンドが実行中である状況下において、同図aのタイミングにて、第1大入賞口ソレノイドC13がオンからオフになり、第1大入賞口C10が閉鎖され、監視無効期間が開始される(1024ms継続する)。次に、同図bのタイミングにおいて、第8ラウンドが開始され、第1大入賞口ソレノイドC13がオフからオンとなり、第1大入賞口C10が開放する。この時点において、監視無効期間の1024msは終了しておらず、その後、同図cのタイミングにて監視無効期間が開始してから1024ms経過したために監視無効期間は終了することとなる。また、同図cのタイミングにおいては、第1大入賞口ソレノイドC13がオンの状態を維持しているので、磁気センサJ10の監視は無効のままである。
次に、図中dのタイミングで、第8ラウンドにおける第1大入賞口C10の開放期間が終了したため、第1大入賞口ソレノイドC13がオンからオフとなり、第1大入賞口C10が閉鎖されると、再度、監視無効期間が開始される。次に、図中eのタイミングにおいて第9ラウンドが開始され、第1大入賞口ソレノイドC13がオフからオンとなり、第1大入賞口C10が開放される。この時点において、監視無効期間の1024msは終了しておらず、その後、同図fのタイミングにて監視無効期間が開始してから1024ms経過したために監視無効期間は終了することとなる。また、同図fのタイミングにおいては、第1大入賞口ソレノイドC13がオンの状態を維持しているので、磁気センサJ10の監視は無効のままである。尚、第7ラウンドから第9ラウンドにおいては、遮蔽部材C28は可動しない(第11実施形態においては、振分遊技実行ラウンドは第4ラウンドのみとなっている)ため、遮蔽部材ソレノイドC14はオフのままである。即ち、第7から第9ラウンド間においては、の磁気センサJ10の監視は常に無効となっている。
このように、振分遊技実行ラウンド(遮蔽部材C28が駆動するラウンド)及びその一つ前のラウンドにおいては、閉鎖期間を3200msとし、その他のラウンドにおいては、閉鎖期間を700msとした。即ち、振分遊技実行ラウンド(遮蔽部材が駆動するラウンド)及びその一つ前のラウンドにおける閉鎖期間は、その他のラウンドにおける閉鎖期間よりも短期間となるよう構成した。また、ソレノイドの残留磁気を検出しないための監視無効期間を1024msとし、期間の長さは「振分遊技実行ラウンド及びその一つ前のラウンドにおける閉鎖期間>監視無効期間>その他のラウンドにおける閉鎖期間」となるよう構成することにより、振分遊技実行ラウンドの前後の閉鎖期間(振分遊技実行ラウンドの閉鎖期間、振分遊技実行ラウンドの一つ前のラウンドの閉鎖期間)においては、第1大入賞口ソレノイドC13オフ、且つ、遮蔽部材ソレノイドC14オフ、且つ監視無効期間ではない、期間を有する一方、振分遊技実行ラウンドの前後の閉鎖期間以外の閉鎖期間においては、第1大入賞口ソレノイドC13オフ、且つ、遮蔽部材ソレノイドC14オフ、且つ監視無効期間ではない、期間を有していないよう構成することができる。このように構成することにより、遮蔽部材C28の開放が実行され、特定領域C22へ遊技球が入球し得る振分遊技実行ラウンド、即ち、特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行するか否かに係る、遊技者の利益に影響が大きいラウンドにおいては、磁石M10を使用して不正に特定領域C12に遊技球を入球させようとした場合には、当該不正を検出することができると共に、振分遊技実行ラウンドの前後のラウンド以外のラウンドにおいては、磁気センサJ10の監視をしなくとも遊技者の利益に影響が小さいため、閉鎖期間を短時間(本例では、700ms)とすることにより、特別遊技の進行スピードを速くすることができ、テンポよく遊技を進行することができる。尚、同一のラウンドにおいて、第1大入賞口C10が複数回開閉するような開放パターンを有する場合、開放→閉鎖後に監視無効期間である1024msを経過した場合には、第1大入賞口C10が閉鎖している状態であっても、磁気センサJ10の監視が有効となるよう構成してもよい。尚、第1大入賞口C10の近傍に設置した磁気センサJ10に関しては、上述したような監視無効期間を設けたが、その他の第1大入賞口C10の近傍でない位置に設置された磁気センサ(第1大入賞口C10の近傍に設置した磁気センサJ10よりも第1大入賞口C10からの距離が遠い磁気センサ)については、第1大入賞口ソレノイドC13及び遮蔽部材ソレノイドC14による磁気を検出しないため、監視無効期間を設ける必要がなく、常に監視するよう構成してもよい。即ち、第1大入賞口C10の近傍に設置された磁気センサ(本例では、磁気センサJ10)とは異なる管理を実行してもよい。尚、振分遊技実行ラウンドの前後の閉鎖期間のうち、いずれかの閉鎖期間のみを、振分遊技実行ラウンドの前後の閉鎖期間以外の閉鎖期間よりも長期間となるように構成してもよい。また、1回のラウンドにて、大入賞口が複数回開閉するよう構成してもよく、そのように構成した場合、当該ラウンドでの大入賞口の閉鎖直後からの所定期間(例えば、1024ms)は、監視無効期間となり、当該監視無効期間が終了した以降は、大入賞口が閉鎖中であっても監視有効期間となるよう構成してもよい。
次に、図156は、第11実施形態における、電機的全体構成図である。同図に示すように、第11実施形態においては、振動センサJ10が主制御基板Mに接続されており、前述したように、磁気センサが不正な磁気を検出すると、主制御基板Mにエラー信号を送信し得るよう構成されている。
次に、図157は、第11実施形態に係る主制御基板Mが行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。まず、第2実施形態との相違点は、ステップ1350(第11)及び同図中央に図示されている払出賞球数の表の一例についてである。まず、ステップ1300で、主制御基板MのCPUMCが、主遊技内容決定乱数取得処理を実行した後、ステップ1350(第11)で、主制御基板MのCPUMCは、後述する一般入賞口入球検出処理を実行し、ステップ1400の処理に移行する。また、払出賞球数の一例には、各入賞口に対応する払出賞球個数を示している。より具体的には、第1主遊技始動口A10に入球した場合の払出賞球個数は「4」であり、第2主遊技始動口B10に入球した場合の払出賞球個数は「1」であり、第1大入賞口C10、又は第2大入賞口C20に入球した場合の払出賞球個数は「13」であり、一般入賞口P10に入球した場合の払出賞球個数は「3」である。このように、第2主遊技始動口B10に入球した場合(電動役物が備えられた主遊技始動口)の賞球払出個数の「1」は、第1主遊技始動口A10に入球した場合の賞球払出個数の「4」よりも少なくなっている。また、第2主遊技始動口B10に入球した場合(電動役物が備えられた主遊技始動口)の賞球払出個数の「1」は、一般入賞口P10に入球した場合の賞球払出個数の「3」よりも少なくなっている。第1主遊技始動口A10に入球した場合の賞球払出個数の「3」は、第1主遊技始動口A10に入球した場合の賞球払出個数の「4」よりも少なくなっている。しかしながら、賞球払出個数の態様はこれに限定されず、例えば、一般入賞口P10に入球した場合の賞球払出個数が、第1主遊技始動口A10、又は第2主遊技始動口B10に入球した場合の賞球払出個数より多くなるよう構成してもよい。また、第1主遊技始動口A10に入球した場合の払出賞球個数を一般入賞口P10に入球した場合の払出賞球数と同一の「3」としてもよい。
次に、図158は、第11実施形態における、図4のステップ1200のサブルーチンに係る、電動役物駆動判定処理のフローチャートである。第2実施形態との相違点は、同図右の補助遊技停止図柄決定用抽選テーブルである。即ち、非時間短縮遊技状態と時間短縮遊技状態とのいずれにおいても、補助遊技側が当選となった場合に海保いうすることとなる第2主遊技始動口電動役物B11dの開放態様は、複数回開放するように構成されている。具体的には、非時間短縮遊技状態においては、停止した補助遊技図柄が「D1」の場合、「0.1秒開放→0.1閉鎖→0.1秒開放→閉鎖」となっており、停止した補助遊技図柄が「D2」の場合、「0.2秒開放→0.1秒閉鎖→0.2秒開放→閉鎖」となっている。また、時間短縮遊技状態においては、停止した補助遊技図柄が「D1」の場合、「1秒開放→1閉鎖→1秒開放→1秒閉鎖→1秒開放→閉鎖」となっており、停止した補助遊技図柄が「D2」の場合、「0.2秒開放→0.8秒閉鎖→4秒開放→閉鎖」となっている。
次に、図159は、第11実施形態における、図157のステップ1350(第11)のサブルーチンに係る、一般入賞口入球検出処理のフローチャートである。まず、ステップ1352で、主制御基板MのCPUMCは、一般入賞口P10に遊技球が入球したか否かを判定する。ステップ1352でYesの場合、ステップ1354で、主制御基板MのCPUMCは、副制御基板S側への一般入賞口入球コマンドをセットし、次の処理(ステップ1400の処理)に移行する。このように構成することで、一般入賞口P10への遊技球の入球を検出する毎に、副制御基板S側に遊技球が入球した旨を送信することができる。
次に、図160は、第11実施形態における、副制御基板S側(特に、サブメイン制御部SM側)のメインフローチャートである。本実施形態との相違点は、サブメイン側ルーチンのステップ2950(第11)であり、ステップ2400で、副制御基板SのCPUSCが、特別遊技関連表示制御処理を実行した後、ステップ2950(第11)で、副制御基板SのCPUSCは、後述する、入球時演出表示制御処理を実行し、ステップ2900に移行する。
次に、図161は、第11実施形態における、図160のステップ2950(第11)のサブルーチンに係る、入球時演出表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2952で、副制御基板SのCPUSCは、主制御基板M側から受信した現在の遊技状態を確認する。次に、ステップ2954で、副制御基板SのCPUSCは、主制御基板M側からの一般入賞口入球コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2954でYesの場合、ステップ2956で、副制御基板SのCPUSCは、現在の遊技状態は時間短縮遊技状態であるか否かを判定する。ステップ2956でYesの場合、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。他方、ステップ2956でNoの場合、ステップ2958で、副制御基板SのCPUSCは、現在特別遊技を実行中であるか否かを判定する。尚、特別遊技実行中の遊技状態は、非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態となっている。ステップ2958でYesの場合、ステップ2960で、副制御基板SのCPUSCは、遊技球を獲得したことを祝福する演出(例えば、「おまけ入賞GET!!」との表示を実行する演出)を実行するコマンドをセットし、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。また、ステップ2958でNoの場合、ステップ2962で、副制御基板SのCPUSCは、左打ちを促す演出(例えば、「左打ちに戻してください」との表示を実行する演出)を実行するコマンドをセットし、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。尚、ステップ2954でNoの場合にも、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。
このように構成することで、時間短縮遊技状態においては、右打ちにて遊技を進行し、右打ちを実行していると一般入賞口P10に遊技球が入球することは正常な遊技進行において頻繁に発生するため、右打ちをやめて左打ちを実行することを促す演出(例えば、「左打ちに戻してください」との表示を実行する演出)は実行しないこととなる。また、特別遊技の実行中ではないため、遊技球を獲得したことを祝福する演出(例えば、「おまけ入賞GET!!」との表示を実行する演出)も実行されないこととなる。また、非時間短縮遊技状態であり、且つ、特別遊技の実行中である場合においては、右打ちにて遊技を進行し、右打ちをやめて左打ちを実行することを促す演出(例えば、「左打ちに戻してください」との表示を実行する演出)は実行しないこととなる。また、特別遊技の実行時において獲得可能な遊技球が増加することとなる一般入賞口P10への入球時には、特別遊技の実行中専用の演出を実行するよう構成されているため、遊技球を獲得したことを祝福する演出(例えば、「おまけ入賞GET!!」との表示を実行する演出)が実行されることとなる。また、非時間短縮遊技状態であり、且つ、特別遊技の実行中でない場合においては、左打ちにて遊技を進行するため、右打ちを実行して一般入賞口P10に遊技球が入球することは正常な遊技の進行ではないと判定し、右打ちをやめて左打ちを実行することを促す演出(例えば、「左打ちに戻してください」との表示を実行する演出)を実行することとなる。また、特別遊技の実行中ではないため、遊技球を獲得したことを祝福する演出(例えば、「おまけ入賞GET!!」との表示を実行する演出)も実行されないこととなる。尚、第11実施形態においては、左打ちを促す演出の発生条件としては、非時間短縮遊技状態であり、且つ、特別遊技の実行中ではない状況にて一般入賞口P10に遊技球が1球入球することとしたが、これには限定されず、非時間短縮遊技状態であり、且つ、特別遊技の実行中ではない状況にて一般入賞口P10に遊技球が複数球(例えば、3球)入球した場合としてもよい。そのように構成した場合には、左打ちを促す演出の実行中において、再度左打ちを促す演出の実行条件(例えば、一般入賞口P10への3球の入球)を充足した際には、左打ちを促す演出をはじめから実行する(実行し直す)よう構成してもよい。
以上のように構成することで、第11実施形態においては、大入賞口近傍に設置されている磁気センサの監視有無について、ソレノイドがオンである期間とソレノイドがオンからオフとなってから所定期間(本例では、1024ms)が経過するまでの期間にて、磁気センサJ10の監視を実行しないよう構成し、且つ、振分遊技実行ラウンドの前後の閉鎖期間を長期間(本例では、3200ms)とすることにより、残留磁気を検出せずに、出玉に影響が大きいラウンドである振分遊技実行ラウンドの前後の不正な磁気の検出を監視できることとなり、大入賞口近傍に適切な監視態様にて磁気センサJ10を設置することができる。また、右打ちを実行した場合に一般入賞口P10に遊技球が入球し得るよう構成することで、特別遊技中に獲得可能な遊技球を増加させることができると共に、遊技の状況に応じて一般入賞口P10に遊技球が入球した場合に実行する演出が相違し得るよう構成することで、一般入賞口P10への遊技球の入球に係る演出を適切に実行することができることとなる。
尚、第11実施形態においては、右打ちを実行した場合に大入賞口(第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20)に向かって遊技球が流下しなかった場合には、一般入賞口P10に遊技球が入球するよう構成したが、このような盤面構成として、一般入賞口P10の代わりに第2主遊技始動口B10を設けるよう構成してもよい。そのように構成した場合には、第2主遊技始動口B10に電動役物を設けないよう構成してもよく、そのように構成することにより、特別遊技の実行中に第2主遊技始動口B10に遊技球が入球し得ることとなり、非時間短縮遊技状態にて第1主遊技側の大当りに当選し、特別遊技が実行され、当該特別遊技終了後に時間短縮遊技状態に移行して右打ちにて第2主遊技図柄を変動させて遊技を進行する(例えば、右打ち実行時の遊技球の流路にもう一つ第2主遊技始動口を設ける)よう構成した場合に、特別遊技の実行中に第2主遊技側の保留を生起させることができるため、特別遊技終了後に第2主遊技側の保留が0個であり、第1主遊技側の保留が3個であるために、時間短縮遊技状態であるにも拘らず、第1主遊技図柄が変動を開始してしまう事態を防ぐことができる。また、そのように構成した場合には、第1主遊技始動口をもう一つ設けて、当該追加した第1主遊技始動口に電動役物を設けるよう構成してもよい。
また、第11実施形態においては、一般入賞口P10に入球した場合に実行される演出について例示したが、第11実施形態のような盤面構成において、一般入賞口P10以外の入球口への入球に基づき実行される演出の演出態様の一例を以下に例示する。
<第1主遊技始動口A10に遊技球が入球した場合>
(1)非時間短縮遊技状態においては基本的には演出を実行しないが、過剰入賞(例えば、1秒間に10球以上の遊技球が入球)や第1主遊技始動口入球検出装置A11s上に遊技球が滞留した場合にはエラー表示を実行する。(2)時間短縮遊技状態においては、複数球(例えば、3球)入球した場合に右打ちを促す演出を実行し、過剰入賞(例えば、1秒間に10球以上の遊技球が入球)や第1主遊技始動口入球検出装置A11s上に遊技球が滞留した場合にはエラー表示を実行する。
<補助遊技始動口H10に遊技球が入球した場合>
(1)非時間短縮遊技状態においては、複数球(例えば、3球)入球した場合に左打ちを促す演出を実行する。
<第2主遊技始動口B10に遊技球が入球した場合>
(1)非時間短縮遊技状態においては、1球入球した場合にエラー表示を実行する(左打ちを促す演出は実行しない)。(2)時間短縮遊技状態においては、過剰入賞(例えば、1秒間に10球以上の遊技球が入球)や第2主遊技始動口入球検出装置B11s上に遊技球が滞留した場合にはエラー表示を実行する。
(まとめ)
尚、以上の実施例において示した構成に基づき、以下のような概念を抽出(列記)することができる。但し、以下に列記する概念はあくまで一例であり、これら列記した概念の結合や分離(上位概念化)は勿論のこと、以上の実施例において示した更なる構成に基づく概念を、これら概念に付加してもよい。
本態様(1)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)に入球した遊技球が入球し得る特定領域(例えば、特定領域C22)と、
可変入賞口内に設けられた変位可能な部材であって、特定領域(例えば、特定領域C22)への入球を阻害する阻害位置と特定領域(例えば、特定領域C22)への入球を阻害しない非阻害位置とに変位する振分可変部材(例えば、遮蔽部材C28)と
を備え、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
乱数取得手段により取得された乱数に基づき当否判定を実行する当否判定手段と、
当否判定手段による当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段と、
当否判定手段による当否判定の結果が当選であって識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)に停止表示された識別情報の停止識別情報が特定グループに属する停止識別情報であった場合に遊技者にとって有利な状態とする単位遊技を複数回実行可能な特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)へ入球容易となる特定遊技状態とを有し、特別遊技の実行終了後において特定遊技状態とするよう制御し得る遊技状態移行制御手段と、
特別遊技が実行され且つ特定領域(例えば、特定領域C22)への入球があった場合には、遊技者に対して特典を付与し得る特典付与制御手段と
を備え、
前記特定グループとして、特定グループAと、特定グループAとは異なる特定グループBと、を少なくとも有し、
単位遊技として、振分可変部材(例えば、遮蔽部材C28)が非阻害位置に変位し得る単位遊技である振分単位遊技を複数回実行可能であり、
可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)への遊技球の入球を契機として振分可変部材(例えば、遮蔽部材C28)が非阻害位置に変位し得るよう構成されており、振分可変部材(例えば、遮蔽部材C28)が非阻害位置に変位するか否かは、実行中の振分単位遊技における可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)への遊技球の入球数に基づいて決定されるよう構成されており、
停止識別情報が、特定グループA又は特定グループBに属する停止識別情報である場合に実行される特別遊技における、すべての振分単位遊技の実行時にて、実行中の振分単位遊技における可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)へ遊技球が所定球数入球したことを契機として振分可変部材(例えば、遮蔽部材C28)が非阻害位置に変位するよう構成されており、
停止識別情報が、特定グループBに属する停止識別情報である場合に実行される特別遊技における、一又は複数の振分単位遊技の実行時にて、実行中の振分単位遊技において可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)へ遊技球が特定球数入球したことを契機として振分可変部材(例えば、遮蔽部材C28)が非阻害位置に変位するよう構成されており、
振分可変部材(例えば、遮蔽部材C28)が非阻害位置を維持している期間は、前記実行中の振分単位遊技において可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)へ遊技球が所定球数入球したことを契機として振分可変部材(例えば、遮蔽部材C28)が非阻害位置に変位した場合よりも、前記実行中の振分単位遊技において可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)へ遊技球が特定球数入球したことを契機として振分可変部材(例えば、遮蔽部材C28)が非阻害位置に変位した場合の方が長期間となるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(2)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)と、
遊技球が入球可能な第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)に入球した遊技球が入球し得る特定領域(例えば、特定領域C22)と、
可変入賞口内に設けられた変位可能な部材であって、特定領域(例えば、特定領域C22)への入球を阻害する阻害位置と特定領域(例えば、特定領域C22)への入球を阻害しない非阻害位置とに変位する振分可変部材(例えば、下遮蔽部材C25)と
を備え、
第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
第一乱数取得手段により第一乱数が取得された場合、第一識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された第一乱数を一時記憶して、第一保留が生起するよう制御する第一乱数一時記憶手段と、
或る第一保留に係る前記第一乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第一識別情報の停止表示態様と第一識別情報の変動表示態様とを決定する第一遊技内容決定手段と、
第一遊技内容決定手段による決定に従い、第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一識別情報を変動表示させた後に第一識別情報を停止表示させるよう制御する第一識別情報表示制御手段と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
前記第二乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第二識別情報の停止表示態様と第二識別情報の変動表示態様とを決定する第二遊技内容決定手段と、
第二遊技内容決定手段による決定に従い、第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて第二識別情報を変動表示させた後に第二識別情報を停止表示させるよう制御する第二識別情報表示制御手段と、
第一識別情報又は第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示された後、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)への所定個数の入球があるか又は所定期間が経過するまで可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る単位遊技を複数回実行する特別遊技を実行可能であり、
第二識別情報が特定グループに属する停止表示態様にて停止表示された後、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)への特定個数の入球があるか又は特定期間が経過するまで可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る単位遊技を一回実行する可変入賞口開放遊技を実行可能である特別遊技制御手段と、
可変入賞口開放遊技が実行され且つ特定領域(例えば、特定領域C22)への入球があった場合には、遊技者に対して特典を付与する特典付与制御手段と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)へ入球容易となる特定遊技状態とを有し、特別遊技の実行終了後において特定遊技状態とするよう制御し得る遊技状態移行制御手段と
を備え、
第二識別情報が特定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率は、第二識別情報が特定グループに属する停止表示態様にて停止表示されない確率よりも高くなるよう構成されており、
第一識別情報又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、特定遊技状態である場合に当該一単位の繰り返し回数が所定回数に到達した後は、通常遊技状態とするよう制御可能に構成されており、
前記一単位の繰り返し回数である前記所定回数は、所定回数Aと、所定回数Aとは異なる回数である所定回数Bと、を少なくとも有しており、
第二識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、特定遊技状態である場合に当該一単位の繰り返し回数が特定回数に到達した後は、通常遊技状態とするよう制御可能に構成されており、
前記一単位の繰り返し回数である前記特定回数は、特定回数Aと、特定回数Aとは異なる回数である特定回数Bと、を少なくとも有しており、
前記所定グループとして、所定グループAと、所定グループAとは異なるグループである所定グループBと、を少なくとも有しており、
第一識別情報又は第二識別情報が前記所定グループAに属する停止表示態様にて停止表示された後に実行された特別遊技終了後に特定遊技状態となった場合には、第一識別情報又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までの繰り返し回数が前記所定回数Aに到達した、又は、第二識別情報の変動表示開始から停止表示までの繰り返し回数が前記特定回数Aに到達した後に通常遊技状態とするよう構成されており、
第一識別情報又は第二識別情報が前記所定グループBに属する停止表示態様にて停止表示された後に実行された特別遊技終了後に特定遊技状態となった場合には、第一識別情報又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までの繰り返し回数が前記所定回数Bに到達した、又は、第二識別情報の変動表示開始から停止表示までの繰り返し回数が前記特定回数Bに到達した後に通常遊技状態とするよう構成されており、
第一保留は一定数まで一時記憶可能であり、
前記所定回数Aから前記特定回数Aを減算すると前記一定数となり、前記所定回数Bから前記特定回数Bを減算すると前記一定数となり、
第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示された後に実行された特別遊技終了後には特定遊技状態となるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(3)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一主遊技用始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)と、
遊技球が入球可能な第二主遊技用始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
遊技球が入球可能な補助遊技用始動口(例えば、補助遊技始動口H10)と、
第二主遊技用始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第二主遊技用始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第二主遊技用始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
第一主遊技用識別情報を表示可能な第一主遊技用識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二主遊技用識別情報を表示可能な第二主遊技用識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)に入球した遊技球が入球し得る特定領域(例えば、特定領域C22)と、
可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)内に設けられた変位可能な部材であって、前記特定領域(例えば、特定領域C22)への入球を阻害する阻害位置と前記特定領域(例えば、特定領域C22)への入球を阻害しない非阻害位置とに変位する振分可変部材(例えば、遮蔽部材C28)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
補助遊技用識別情報を表示可能な補助遊技用識別情報表示部(例えば、補助遊技図柄表示部H21g)と、
主遊技をサポートする補助遊技部(例えば、主制御基板M)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
第一主遊技用始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)への入球に基づき、第一主遊技用乱数を取得する第一主遊技用乱数取得手段と、
第一主遊技用乱数取得手段により第一主遊技用乱数が取得された場合、第一主遊技用識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された第一主遊技用乱数を一時記憶して、第一保留が生起するよう制御する第一主遊技用乱数一時記憶手段と、
或る第一保留に係る前記第一主遊技用乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第一主遊技用識別情報の停止表示態様と第一主遊技用識別情報の変動表示態様とを決定する第一主遊技用遊技内容決定手段と、
第一主遊技用遊技内容決定手段による決定に従い、第一主遊技用識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一主遊技用識別情報を変動表示させた後に第一主遊技用識別情報を停止表示させるよう制御する第一主遊技用識別情報表示制御手段と、
第二主遊技用始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二主遊技用乱数を取得する第二主遊技用乱数取得手段と、
第二主遊技用乱数取得手段により第二主遊技用乱数が取得された場合、第二主遊技用識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された第二主遊技用乱数を一時記憶して、第二保留が生起するよう制御する第二主遊技用乱数一時記憶手段と、
或る第二保留に係る前記第二主遊技用乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第二主遊技用識別情報の停止表示態様と第二主遊技用識別情報の変動表示態様とを決定する第二主遊技用遊技内容決定手段と、
第二主遊技用遊技内容決定手段による決定に従い、第二主遊技用識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて第二主遊技用識別情報を変動表示させた後に第二主遊技用識別情報を停止表示させるよう制御する第二主遊技用識別情報表示制御手段と、
第一主遊技用識別情報又は第二主遊技用識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示された後、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)への所定個数の入球があるか又は所定期間が経過するまで可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る単位遊技を複数回実行する特別遊技を実行可能であり、第二主遊技用識別情報が特定グループに属する停止表示態様にて停止表示された後、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)への特定個数の入球があるか又は特定期間が経過するまで可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る単位遊技を一回実行する可変入賞口開放遊技を実行可能である特別遊技制御手段と、
可変入賞口開放遊技が実行され且つ特定領域への入球があった場合には、遊技者に対して特典を付与する特典付与制御手段と
を備え、
第二保留が存在している場合には第一主遊技用識別情報の変動表示開始条件が常に充足されない一方、第一保留が存在しているか否かに拘わらず第二主遊技用識別情報の変動表示開始条件が充足され得るよう構成されており、
遊技球を可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)に向けて発射し続けた場合、第一主遊技用始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)と第二主遊技用始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)とに遊技球が入球し得るよう構成されており、
補助遊技部(例えば、主制御基板M)は、
補助遊技用始動口(例えば、補助遊技始動口H10)への入球に基づき、補助遊技用識別情報表示部(例えば、補助遊技図柄表示部H21g)にて補助遊技用識別情報を変動表示した後で補助遊技用識別情報を停止表示するよう制御する補助遊技用識別情報表示制御手段と、
補助遊技用識別情報が特定態様にて停止表示された後、可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)を閉鎖状態から開放状態とし得る易入球遊技を実行する易入球遊技実行手段と、
第二主遊技用始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも第二主遊技用始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)へ入球容易となる特定遊技状態とを有し、特別遊技の実行終了後において特定遊技状態とするよう制御し得る易入球遊技状態制御手段と
を備え、
第一主遊技用識別情報又は第二主遊技用識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、特定遊技状態である場合に当該一単位が実行された後は、通常遊技状態とするよう制御可能に構成されており、
特定遊技状態にて第一主遊技用識別情報又は第二主遊技用識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示された後に実行された特別遊技終了後には特定遊技状態となるよう構成されており、
第二主遊技用識別情報が特定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率は、第二主遊技用識別情報が特定グループに属する停止表示態様にて停止表示されない確率よりも高くなるよう構成されており、
第二主遊技用識別情報の停止表示態様として特定グループに属する停止表示態様が選択される確率は、補助遊技用識別情報の停止表示態様として特定態様が選択される確率よりも高くなるよう構成されており、
特定遊技状態である場合、第一主遊技用識別情報が変動表示開始から停止表示までを1回実行する期間にて、補助遊技用識別情報は変動表示開始から停止表示までを複数回実行し得るよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(4)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)と、
遊技球が入球可能な第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
開状態と閉状態とを採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
可変入賞口(例えば、大入賞口C10)に入球した遊技球が入球し得る特定領域(例えば、特定領域C12)と、
可変入賞口内に設けられた変位可能な部材であって、特定領域(例えば、特定領域C12)への入球を阻害する阻害位置と特定領域(例えば、特定領域C12)への入球を阻害しない非阻害位置とに変位する振分可変部材(例えば、遮蔽部材C28)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
演出を表示可能な演出表示部(例えば、演出表示装置SG)と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
第一乱数取得手段により第一乱数が取得された場合、第一識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された第一乱数を一時記憶して、第一保留が生起するよう制御する第一乱数一時記憶手段と、
或る第一保留に係る前記第一乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第一識別情報の停止表示態様と第一識別情報の変動表示態様とを決定する第一遊技内容決定手段と、
第一遊技内容決定手段による決定に従い、第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一識別情報を変動表示させた後に第一識別情報を停止表示させるよう制御する第一識別情報表示制御手段と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
第二乱数取得手段により第二乱数が取得された場合、第二識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された第二乱数を一時記憶して、第二保留が生起するよう制御する第二乱数一時記憶手段と、
或る第二保留に係る前記第二乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第二識別情報の停止表示態様と第二識別情報の変動表示態様とを決定する第二遊技内容決定手段と、
第二遊技内容決定手段による決定に従い、第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて第二識別情報を変動表示させた後に第二識別情報を停止表示させるよう制御する第二識別情報表示制御手段と、
第一識別情報又は第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示された後、遊技者にとって有利な特別遊技を実行可能であり、特別遊技の実行中においては、可変入賞口(例えば、大入賞口C10)への所定個数の入球があるか又は所定期間が経過するまで可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る第1単位遊技を実行可能であり、第一識別情報又は第二識別情報が特定グループに属する停止表示態様にて停止表示された後、可変入賞口(例えば、大入賞口C10)への特定個数の入球があるか又は特定期間が経過するまで可変入賞口(例えば、大入賞口C10)を遊技者にとって有利な状態とし得る第2単位遊技を一回実行する可変入賞口開放遊技を実行可能である特別遊技制御手段と、
副遊技部(例えば、副制御基板S)側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
主遊技部(例えば、主制御基板M)側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示する演出表示内容を制御する演出表示内容制御手段と
を備え、
第一識別情報が変動表示中であっても第二識別情報の変動表示開始条件を充足可能であり、第二識別情報が変動表示中であっても第一識別情報の変動表示開始条件を充足可能に構成されており、
第一識別情報又は第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が所定確率となる低確率抽選状態と、第一識別情報又は第二識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有しており、
第一識別情報が特定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率よりも、第二識別情報が特定グループに属する停止表示態様にて停止表示される確率の方が高くなるよう構成されている、又は、第一識別情報は特定グループに属する停止表示態様にて停止表示されない一方で第二識別情報は特定グループに属する停止表示態様にて停止表示され得るよう構成されており、
高確率抽選状態である場合においては、第二識別情報の変動表示期間の平均値は、低確率抽選状態である場合における第二識別情報の変動表示期間の平均値よりも短時間であり、
高確率抽選状態である場合に第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)へ向けて所定間隔にて遊技球を発射した場合には、単位時間あたりにおける遊技球の発射個数よりも特別遊技が実行されない期間中の当該単位時間あたりにおける可変入賞口開放遊技の実行によって遊技者に付与される賞球数に係る期待値の方が大きくなり得るよう構成されており、
第1単位遊技の実行中と第2単位遊技の実行中とで振分可変部材(例えば、遮蔽部材C28)が非阻害位置に変位し得るよう構成されており、
低確率抽選状態にて第一識別情報又は第二識別情報が所定グループにて停止表示されることにより特別遊技が実行され、当該特別遊技における第1単位遊技の実行中に特定領域(例えば、特定領域C12)への入球があった場合には、当該特別遊技の終了後には高確率抽選状態となる一方、低確率抽選状態にて第一識別情報又は第二識別情報が特定グループにて停止表示されることにより可変入賞口開放遊技が実行され、当該可変入賞口開放遊技における第2単位遊技の実行中に特定領域(例えば、特定領域C12)への入球があった場合には、当該可変入賞口開放遊技の終了後には低確率抽選状態のままとなるよう構成されており、
前記或る特別遊技の実行中及び前記或る可変入賞口開放遊技の実行中に演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示する演出表示内容は、特別遊技と可変入賞口開放遊技とのいずれが実行されているのかを確定的に報知しない演出表示内容であるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(5)に係るぱちんこ遊技機は、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)から第一距離離れた位置に配置された、磁気を検知し得る第一磁気検知装置(例えば、磁気センサJ10)と、
可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)から前記第一距離よりも長い距離である第二距離離れた位置に配置された、磁気を検知し得る第二磁気検知装置と
を備え、
電磁的駆動力を介して可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を閉状態から開状態へ変位させる可変入賞口駆動手段を備え、
第一磁気検知装置(例えば、磁気センサJ10)及び第二磁気検知装置は、監視有効期間にて磁気を検知した場合には、磁気を検知した旨の情報である磁気検知信号を主遊技部側に送信するよう構成されており、
第一磁気検知装置(例えば、磁気センサJ10)は、監視無効期間にて磁気を検知した場合には、磁気を検知した旨の情報である磁気検知信号を主遊技部(例えば、主制御基板M)側に送信しないよう構成されており、
可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)が開状態に変位している期間においては、第一磁気検知装置(例えば、磁気センサJ10)は監視無効期間とする一方、第二磁気検知装置は監視有効期間とするよう構成されており、
可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)が開状態から閉状態に変位してから所定期間が経過するまでは、第一磁気検知装置(例えば、磁気センサJ10)は監視無効期間とするよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(6)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な主遊技用始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
遊技球が入球可能な補助遊技用始動口(例えば、補助遊技始動口H10)と、
主遊技用始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには主遊技用始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには主遊技用始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
遊技球が入球可能な入球口(例えば、一般入賞口P10)と、
入球口(例えば、一般入賞口P10)に取り付けられた、入球口(例えば、一般入賞口P10)への遊技球の入球容易性を低くする固定部材(例えば、入球調整部材Y10)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
主遊技用識別情報を表示可能な主遊技用識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
補助遊技用識別情報を表示可能な補助遊技用識別情報表示部(例えば、補助遊技図柄表示部H21g)と、
主遊技をサポートする補助遊技部(例えば、主制御基板M)と、
演出を表示可能な演出表示部(例えば、演出表示装置SG)と、
演出表示部(例えば、演出表示装置SG)への演出表示を制御する副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
主遊技用始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、主遊技用乱数を取得する主遊技用乱数取得手段と、
前記主遊技用乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき主遊技用識別情報の停止表示態様と主遊技用識別情報の変動表示態様とを決定する主遊技用遊技内容決定手段と、
主遊技用遊技内容決定手段による決定に従い、主遊技用識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて主遊技用識別情報を変動表示させた後に主遊技用識別情報を停止表示させるよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
主遊技用識別情報が所定グループに属する停止表示態様にて停止表示された後、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)への所定個数の入球があるか又は所定期間が経過するまで可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能である特別遊技制御手段と、
副遊技部(例えば、副制御基板S)側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
補助遊技部(例えば、主制御基板M)は、
補助遊技用始動口(例えば、補助遊技始動口H10)への入球に基づき、補助遊技用識別情報表示部(例えば、補助遊技図柄表示部H21g)にて補助遊技用識別情報を変動表示した後で補助遊技用識別情報を停止表示するよう制御する補助遊技用識別情報表示制御手段と、
補助遊技用識別情報が特定態様にて停止表示された後、可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)を閉鎖状態から開放状態とし得る易入球遊技を実行する易入球遊技実行手段と、
通常遊技状態と、通常遊技状態よりも主遊技用始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)へ入球容易となる特定遊技状態とを有し、特別遊技の実行終了後において特定遊技状態とするよう制御し得る易入球遊技状態制御手段と
を備え、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
主遊技部(例えば、主制御基板M)側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示する演出表示内容を制御する演出表示内容制御手段と
を備え、
演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示する演出表示内容として、所定演出と、所定演出とは演出内容が異なる特定演出と、を少なくとも表示可能であり、
通常遊技状態であり、且つ、特別遊技を実行していない状況にて、入球口(例えば、一般入賞口P10)に遊技球が入球した場合には、前記所定演出を実行しない、且つ、前記特定演出を実行するよう構成されており、
通常遊技状態であり、且つ、特別遊技の実行中である状況にて、入球口(例えば、一般入賞口P10)に遊技球が入球した場合には、前記所定演出を実行する、且つ、前記特定演出を実行しないよう構成されており、
特定遊技状態である状況にて、入球口(例えば、一般入賞口P10)に遊技球が入球した場合には、前記所定演出を実行しない、且つ、前記特定演出を実行しないよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
M 主制御基板、
MP11t‐H 補助遊技図柄変動管理用タイマ、MP11t‐C 第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマ
MP11t‐C1 第1主遊技タイマ、MP11t‐C2 第2主遊技タイマ
MP22t‐B 第2主遊技始動口電動役物開放タイマ、MP33c 入賞球カウンタ
MP34t 特別遊技用タイマ、MP51c 確変回数カウンタ
MP52c 時短回数カウンタ、MN52c 限定頻度カウンタ
MP41t 小当り遊技用タイマ、MP41t‐2 排出待機タイマ
MP54t 開放タイマ、MP53c 時短中小当り連続カウンタ
MP52c-2 第2主遊技時短回数カウンタ
A 第1主遊技周辺機器
A10(A10‐2) 第1主遊技始動口、A11s 第1主遊技始動口入球検出装置
A20 第1主遊技図柄表示装置、A21g 第1主遊技図柄表示部
A21h 第1主遊技図柄保留表示部、B 第2主遊技周辺機器
A11‐2d 第1主遊技始動口電動役物、
A11‐2s 第1主遊技始動口入球検出装置
B10 第2主遊技始動口、B11s 第2主遊技始動口入球検出装置
B11d 第2主遊技始動口電動役物、B20 第2主遊技図柄表示装置
B21g 第2主遊技図柄表示部、B21h 第2主遊技図柄保留表示部
C 第1・第2主遊技共用周辺機器、C10 第1大入賞口
C11s 第1大入賞口入賞検出装置、C11d 第1大入賞口電動役物
C20 第2大入賞口、C21s 第2大入賞口入賞検出装置
C21d 第2大入賞口電動役物、C22(C12) 特定領域
C13 第1大入賞口ソレノイド、C14 遮蔽部材ソレノイド
C23 第2大入賞口排出口、C23s 第2大入賞口排出検出装置
C24 上遮蔽部材、C25 下遮蔽部材、D30 遊技領域
C27 V入賞口、C27s V入賞口入球検出装置、C28 遮蔽部材
C20‐1 箱状部材、P10 一般入賞口、P11s 一般入賞口検出装置
H 補助遊技周辺機器、H10 補助遊技始動口
H11s 補助遊技始動口入球検出装置、H20 補助遊技図柄表示装置
H21g 補助遊技図柄表示部、H21h 補助遊技図柄保留表示部
S 副制御基板、SM 演出表示制御手段(サブメイン制御基板)
SM21t 装図変動時間管理タイマ、SM26c 先読み演出実行カウンタ
SM23c 滞在ステージ管理カウンタ、SM23c2 連荘回数カウンタ
SM24t 電源投入タイマ
SS 演出表示手段(サブサブ制御部)、SG 演出表示装置、SG10 表示領域
SG11 装飾図柄表示領域、SG12 第1保留表示部
SG13 第2保留表示部、SB サブ入力ボタン
SBs サブ入力ボタン入力検出装置、KH 賞球払出制御基板
KE 賞球払出装置、YG10 遊技球、J10 磁気センサ
M10 磁石、N10 メンテナンス用釘、Y10 入球調整部材

Claims (1)

  1. 遊技球が入球可能な始動口と、
    閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口と、
    識別情報を表示可能な識別情報表示部と、
    可変入賞口に入球した遊技球が入球し得る特定領域と、
    可変入賞口内に設けられた変位可能な部材であって、特定領域への入球を阻害する阻害位置と特定領域への入球を阻害しない非阻害位置とに変位する振分可変部材と
    を備え、
    始動口への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
    乱数取得手段により取得された乱数に基づき当否判定を実行する当否判定手段と、
    当否判定手段による当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段と、
    当否判定手段による当否判定の結果が当選であって識別情報表示部に停止表示された識別情報の停止識別情報が特定グループに属する停止識別情報であった場合に遊技者にとって有利な状態とする単位遊技を複数回実行可能な特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
    始動口への入球容易性に関する遊技状態として、通常遊技状態と、通常遊技状態よりも始動口へ入球容易となる特定遊技状態とを有し、特別遊技の実行終了後において特定遊技状態とするよう制御し得る遊技状態移行制御手段と、
    当否判定手段による当否判定の結果が当選となる確率が所定確率となる低確率抽選状態と、当否判定手段による当否判定の結果が当選となる確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とするよう制御し得る抽選状態移行制御手段と、
    特別遊技が実行され且つ特定領域への入球があった場合には、遊技者に対して特典を付与し得る特典付与制御手段と
    を備え、
    前記特定グループとして、特定グループAと、特定グループAとは異なる特定グループBと、を少なくとも有し、
    単位遊技として、振分可変部材が非阻害位置に変位し得る単位遊技である振分単位遊技を複数回実行可能であり、
    可変入賞口への遊技球の入球を契機として振分可変部材が非阻害位置に変位し得るよう構成されており、振分可変部材が非阻害位置に変位するか否かは、実行中の振分単位遊技における可変入賞口への遊技球の入球数に基づいて決定されるよう構成されており、
    停止識別情報が、特定グループA又は特定グループBに属する停止識別情報である場合に実行される特別遊技における、すべての振分単位遊技の実行時にて、実行中の振分単位遊技における可変入賞口へ遊技球が所定球数入球したことを契機として振分可変部材が非阻害位置に変位するよう構成されており、
    停止識別情報が、特定グループBに属する停止識別情報である場合に実行される特別遊技における、一又は複数の振分単位遊技の実行時にて、実行中の振分単位遊技において可変入賞口へ遊技球が特定球数入球したことを契機として振分可変部材が非阻害位置に変位するよう構成されており、
    振分可変部材が非阻害位置を維持している期間は、前記実行中の振分単位遊技において可変入賞口へ遊技球が所定球数入球したことを契機として振分可変部材が非阻害位置に変位した場合よりも、前記実行中の振分単位遊技において可変入賞口へ遊技球が特定球数入球したことを契機として振分可変部材が非阻害位置に変位した場合の方が長期間となるよう構成されており、
    特別遊技の実行期間として、最終の単位遊技の実行終了から特別遊技の実行終了までの期間である終了デモ期間を少なくとも含み、
    通常遊技状態且つ低確率抽選状態にて実行された特別遊技での振分単位遊技において特定領域への入球があった場合には、当該特別遊技の終了デモ期間に表示される終了デモ演出として終了デモ演出Aと終了デモ演出Bとが表示されるよう構成されており、
    通常遊技状態且つ低確率抽選状態にて実行された特別遊技での振分単位遊技において特定領域への入球がなかった場合には、当該特別遊技の終了デモ期間に表示される終了デモ演出として前記終了デモ演出Aは表示されないが前記終了デモ演出Bは表示されるよう構成されており、
    通常遊技状態且つ低確率抽選状態にて実行された特別遊技での振分単位遊技において特定領域への入球があったことで特定遊技状態且つ高確率抽選状態に移行し、その後、特定遊技状態且つ高確率抽選状態にて実行された特別遊技での振分単位遊技において特定領域への入球があった場合には、当該特別遊技の終了デモ期間に表示される終了デモ演出として前記終了デモ演出Aも前記終了デモ演出Bも表示されないよう構成されており、
    通常遊技状態且つ低確率抽選状態にて実行された特別遊技での振分単位遊技において特定領域への入球があった場合の終了デモ期間と、通常遊技状態且つ低確率抽選状態にて実行された特別遊技での振分単位遊技において特定領域への入球がなかった場合の終了デモ期間とが異なる期間である一方で、いずれの終了デモ期間においても前記終了デモ演出Bが表示されるよう構成されている
    ことを特徴とするぱちんこ遊技機。
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