JP6695529B1 - 投影システム、投影装置、投影方法及びプログラム - Google Patents

投影システム、投影装置、投影方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】簡単かつ高精度に、必要とされる情報量の仮想情報を投影することができる投影システム、投影装置、投影方法及びプログラムを提供する。【解決手段】実構造物に仮想情報を重畳させて投影する投影システム100は、複数の投影装置1と、サーバ2と、を含む。投影装置1は、実空間における原点を設定する原点設定部101と、前記原点からの変位を検出し、前記サーバに送信する変位検出部102と、他の前記投影装置の前記原点からの変位を、前記サーバから受信する他機の変位取得部103と、前記原点、前記原点からの変位、及び他の前記投影装置の前記原点からの変位にもとづいて、実空間と仮想空間とを対応付ける基準点設定部104と、を有する。サーバ2は、一方の前記投影装置から前記原点からの変位を受信し、他方の前記投影装置へ送信する変位共有部201を有する。【選択図】図1

Description

本発明は投影システム、投影装置、投影方法及びプログラムに関し、特に簡単かつ高精度に、必要とされる情報量の仮想情報を投影する技術に関する。
高速道路や高架橋をはじめとする構造物の老朽化等に伴う維持管理のため、技術者の教育が行われている。近年の教育現場では、現実の構造物(以下、実構造物という)に対して、内部構造等の仮想情報を原寸大で重ねて投影できるウェアラブルデバイス等が活用されている。このようなデバイスは、教育だけでなく構造物の調査、設計、維持管理等の様々な用途に活用することができる。
特許文献1及び2には、ヘッドマウント型の透過型ディスプレイを使用して、トンネルや建物等の内部構造を示す画像を実構造物に重畳表示させるシステムが記載されている。
特許第6438995号公報 特許第3653196号公報
しかしながら、実構造物に仮想情報を高精度に重畳させるためには、熟練したシステム担当者による準備や調整が必要であった。また、投影される仮想情報はウェアラブルデバイス等を使用する本人にしか見えず、複数人で共有することが困難であった。さらに、現場に赴くことができない技術者に対しては模型を用いて教育することがあるが、模型への仮想情報の投影は、実構造物用の仮想情報をそのまま縮小するだけではウェアラブルデバイス等の負荷が大きくなるため、現実的ではなかった。加えて、複数人が参加する教育等において、参加者に見せる仮想情報を講師等の意図に応じて制御したり、リッチな教材等を見せたりするための手段が提供されていなかった。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、簡単かつ高精度に、必要とされる情報量の仮想情報を投影することができる投影システム、投影装置、投影方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一形態である投影システムは、実構造物に仮想情報を重畳させて投影する投影システムであって、複数の投影装置と、サーバと、を含み、前記投影装置は、実空間における原点を設定する原点設定部と、前記原点からの変位として表された前記投影装置の位置を検出し、前記検出した変位を前記サーバに送信する変位検出部と、前記原点からの変位として表された他の前記投影装置の位置を、前記サーバから受信する他機の変位取得部と、前記原点、前記投影装置の位置、及び他の前記投影装置の位置にもとづいて、実空間と仮想空間とを対応付ける基準点設定部と、を有し、前記サーバは、一方の前記投影装置から、前記原点からの変位として表された前記投影装置の位置を受信し、他方の前記投影装置へ送信する変位共有部を有する。
本発明の一形態である投影装置は、実構造物に仮想情報を重畳させて投影する投影装置であって、実空間における原点を設定する原点設定部と、前記原点からの変位として表された前記投影装置の位置を検出する変位検出部と、前記原点からの変位として表された他の前記投影装置の位置を受信する他機の変位取得部と、前記原点、前記投影装置の位置、及び他の前記投影装置の位置にもとづいて、実空間と仮想空間とを対応付ける基準点設定部と、を有する。
本発明の一形態である投影装置は、実構造物に仮想情報を重畳させて投影する投影装置であって、前記投影装置から前記実構造物までの距離を取得する距離取得部と、前記距離に応じて、前記仮想情報の内容を選択する仮想情報選択部と、前記選択された前記仮想情報を前記実構造物に重畳させて投影する仮想情報投影部と、を有し、前記仮想情報選択部は、前記距離が近いほど前記仮想情報の種類又は効果を増やす。
本発明の一形態である投影システムは、実構造物に仮想情報を重畳させて投影する投影システムであって、複数の投影装置と、サーバと、を含み、前記投影装置は、他の前記投影装置で選択された、前記仮想情報に含まれる表示画層を、前記サーバから受信する他機の表示画層取得部と、前記仮想情報のうち前記表示画層を前記実構造物に重畳させて投影する仮想情報投影部と、を有する。
本発明の一形態である投影装置は、実構造物に仮想情報を重畳させて投影する投影装置であって、他の投影装置で選択された、前記仮想情報に含まれる表示画層を受信する他機の表示画層取得部と、前記仮想情報のうち前記表示画層を前記実構造物に重畳させて投影する仮想情報投影部と、を有する。
本発明の一形態である投影システムは、センサユニットをさらに含み、前記センサユニットは、前記実構造物にかかる物理量の計測値を前記サーバに送信し、前記サーバは、前記計測値に基づいて可視化情報を生成する可視化情報生成部を有し、前記投影装置は、前記可視化情報を取得する可視化情報取得部と、前記可視化情報を前記仮想情報として前記実構造物に重畳させて投影する仮想情報投影部と、を有する。
本発明の一形態である投影装置は、センサユニットから前記実構造物にかかる物理量の計測値を取得し、前記計測値に基づいて可視化情報を生成する可視化情報生成部と、
前記可視化情報を前記仮想情報として前記実構造物に重畳させて投影する仮想情報投影部と、を有する。
本発明の一形態である投影方法は、実構造物に仮想情報を重畳させて投影する投影方法であって、実空間における原点を設定する原点設定ステップと、前記原点からの変位として表された投影装置の位置を検出する変位検出ステップと、前記原点からの変位として表された他の前記投影装置の位置を受信する他機の変位取得ステップと、前記原点、前記投影装置の位置、及び他の前記投影装置の位置にもとづいて、実空間と仮想空間とを対応付ける基準点設定ステップと、を有する。
本発明の一形態である投影方法は、実構造物に仮想情報を重畳させて投影する投影方法であって、投影装置から前記実構造物までの距離を取得する距離取得ステップと、前記距離に応じて、前記仮想情報の内容を選択する仮想情報選択ステップと、前記選択された前記仮想情報を前記実構造物に重畳させて投影する仮想情報投影ステップと、を有し、前記仮想情報選択ステップでは、前記距離が近いほど前記仮想情報の種類又は効果を増やす。
本発明の一形態である投影方法は、実構造物に仮想情報を重畳させて投影する投影方法であって、他の投影装置で選択された、前記仮想情報に含まれる表示画層を受信する他機の表示画層取得ステップと、前記仮想情報のうち前記表示画層を前記実構造物に重畳させて投影する仮想情報投影ステップと、を有する。
本発明の一形態である投影方法は、センサユニットから前記実構造物にかかる物理量の計測値を取得し、前記計測値に基づいて可視化情報を生成する可視化情報生成ステップと、前記可視化情報を前記仮想情報として前記実構造物に重畳させて投影する仮想情報投影ステップと、を有する。
本発明の一形態であるプログラムは、コンピュータに上記いずれかの方法を実行させるためのプログラムである。
本発明により、簡単かつ高精度に、必要とされる情報量の仮想情報を投影することができる投影システム、投影装置、投影方法及びプログラムを提供することができる。
実施の形態1にかかる投影システム100のシステム構成を示す図である。 HMD型の投影装置1の外観の一例を示す図である。 実施の形態1にかかる投影装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。 実施の形態1にかかるサーバ2のハードウェア構成の一例を示す図である。 実施の形態1にかかる投影装置1の機能構成の一例を示す図である。 実施の形態1にかかるサーバ2の機能構成の一例を示す図である。 実施の形態1にかかる投影システム100の動作を示すフローチャートである。 起動台、固定台a、固定台bの設置態様の一例を示す図である。 実施の形態2にかかる投影装置1の機能構成の一例を示す図である。 実施の形態2にかかる投影システム100の動作を示すフローチャートである。 距離に応じた仮想情報の表示態様の一例を示す図である。 実施の形態3にかかる投影装置1の機能構成の一例を示す図である。 実施の形態3にかかるサーバ2の機能構成の一例を示す図である。 実施の形態3にかかる投影システム100の動作を示すフローチャートである。 実施の形態4にかかる投影装置1の機能構成の一例を示す図である。 実施の形態4にかかるサーバ2の機能構成の一例を示す図である。 センサユニット3の実構造物への設置態様の一例を示す図である。 可視化情報の一例を示す図である。 実施の形態4にかかる投影システム100の動作を示すフローチャートである。 距離に応じた仮想情報の表示態様の一例を示す図である。
<実施の形態1>
実施の形態1は、投影装置1が実構造物に仮想情報を重畳させて表示する際に必要な位置合わせの工程を、簡便かつ高精度に行う手法に関するものである。一般に、実構造物に仮想情報を重畳させる際には、実構造物の存在する空間(実空間)内の3点と、仮想情報が構築されている仮想空間内の3点と、を対応付けることが必要である。従来、この位置合わせを正確に行うには試行錯誤が必要であり、簡便かつ高精度に行うことには困難が伴っていた。
実施の形態1にかかる投影システム100は、複数の投影装置1がサーバ2を介して互いの位置情報を共有する仕組みを提供し、この仕組みを活用して位置合わせを行うことにより、この課題を解決する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかる投影システム100のシステム構成を示す図である。投影システム100は、少なくとも2個の投影装置1(1a、1b)、サーバ2を含む。投影装置1a及び投影装置1bと、サーバ2とは相互に通信可能である。
投影装置1は、典型的にはカメラ、デプスセンサ及び透過型ディスプレイを有する情報処理装置であり、例えばHololens(登録商標)等のHMD(Head Mounted Display)デバイス、又はスマートフォンやタブレット端末等である。図2に、HMD型の投影装置1の外観の一例を示す。
図3は、投影装置1のハードウェア構成の一例をより具体的に示した図である。投影装置1は、カメラ11、デプスセンサ12、透過型ディスプレイ13のほか、CPU14、揮発性メモリ15、不揮発性メモリ16、インタフェース171乃至174、バス18、通信装置19を有する。
CPU14(Central Processing Unit)は、不揮発性メモリ16又は揮発性メモリ15に格納されたプログラムやデータをバス18を介して読み出し、プログラムに従った情報処理を実行することにより特有の機能を実現する。ここでいうデータには仮想情報も含まれる。
不揮発性メモリ16は、投影装置1が動作していないときにも記憶状態が保持される記憶装置であり、例えばハードディスクやSSD等である。一般に、不揮発性メモリ16に記憶されているプログラムやデータは、プログラム実行時に揮発性メモリ15に展開される。
揮発性メモリ15には、不揮発性メモリ16から展開されたプログラムやデータをはじめ、一時的な計算データ、通信装置19を介して外部装置との間で入出力されるデータ等が格納される記憶装置である。
カメラ11は、実構造物の画像データを取得する撮影装置である。画像データは、インタフェース171を介してCPU14に渡される。
デプスセンサ12は、実構造物をスキャンして、その形状を示す3次元点群データを取得する。デプスセンサ12は、典型的には赤外線等の測定用電磁波を構造物上の複数の測定点に照射し、反射波を検出することで各測定点までの距離を計測する。又は、ステレオカメラのように複数台のカメラで取得した画像データを基に3次元情報を生成するものであっても良い。3次元点群データは、インタフェース172を介してCPU14に渡される。
透過型ディスプレイ13は、実構造物と仮想情報とを同時にユーザに視認させる表示装置である。これは例えば光学透過ディスプレイに仮想情報を表示させること、又はビデオ透過ディスプレイにカメラで撮影された実構造物の映像と仮想情報とを重畳表示させることにより実現可能である。仮想情報には、例えば実構造物の内部構造を示すモデルや説明図等の画像等が含まれる。仮想情報は、不揮発性メモリ16又は揮発性メモリ15に格納されているものとする。これらのデータは、CPU14からインタフェース173を介して透過型ディスプレイ13に渡される。
通信装置19は、CPU14が出力する送信データをインタフェース174を介して取得し、外部装置(他の投影装置1やサーバ2)に対し送信する。また、外部装置から受信したデータをインタフェース174を介してCPU14に引き渡す。
図4は、サーバ2のハードウェア構成の一例を示した図である。サーバ2は、CPU24、揮発性メモリ25、不揮発性メモリ26、インタフェース274、バス28、通信装置29を有する。これらの構成要素の機能は、それぞれCPU14、揮発性メモリ15、不揮発性メモリ16、インタフェース174、バス18及び通信装置19と同様であるため、詳細な説明を省略する。
図5は、投影装置1の機能構成の一例を示した図である。投影装置1は、原点設定部101、変位検出部102、他機の変位取得部103、基準点設定部104及び仮想情報投影部105を有する。
原点設定部101は、投影装置1が起動した際の実空間における位置を原点Oとして設定する。
変位検出部102は、原点Oからの変位すなわち移動量を検出する。例えば、変位検出部102は、カメラ11の撮像データやデプスセンサ12の深度データ、又は図示しないジャイロセンサの出力データ等を用いて自己位置推定を行うことができる。自己位置推定については公知技術であるため、ここでは詳細な説明を省略する。変位検出部102は、例えば一定時間ごとに自己の原点Oからの移動量を検出し、サーバ2の変位共有部201に対して送信する。この際、移動量に加え、投影装置1の姿勢を示す情報を検出及び送信しても良い。
他機の変位取得部103は、サーバ2の変位共有部201から、他の投影装置1の原点Oからの変位を取得する。上述のように、複数の投影装置1がサーバ2の変位共有部201に対して自己の原点Oからの移動量を送信するが、他機の変位取得部103は、このうち自己以外の投影装置1の原点Oからの移動量を、例えば一定時間ごとに受信する。
基準点設定部104は、実構造物に仮想情報を重畳させて表示する際に必要な3つの基準点を実空間内に設定する。すなわち、実空間において3点の座標を取得して、これらを基準点とする。1つめの基準点は原点Oである。2つめの基準点は自己の位置、すなわち原点Oに自己の移動量を加えた位置の座標である。3つめの基準点は他の投影装置1の位置、すなわち原点Oに当該機の移動量を加えた位置の座標である。本実施の形態では、原点Oの位置は固定であるが、2つめ及び3つめの基準点は、複数の投影装置1を移動させることで同時並行的に位置を調整できる。基準点設定部104は、所定のトリガ(任意のキー入力、ジェスチャ入力又は音声入力など)に応じて、その時点における投影装置1の位置を基準点として固定的に設定できる。この操作を行った後は、基準点は固定され、投影装置1を移動させても基準点の位置は変化しない。
仮想情報投影部105は、仮想情報内に予め設定されている3つの基準点と、実空間内に設定された3つの基準点とを重ね合わせることで、仮想情報の投影位置を決定し、投影を実行する。なお、仮想情報は投影装置1内の記憶領域に予め格納されているものとする。
図6は、サーバ2の機能構成の一例を示した図である。サーバ2は、変位共有部201を有する。ここで、サーバ2の機能は1つの装置に実装されても良く、複数の装置が協働して実現されるものであっても良い。あるいは、複数の投影装置1のうち少なくとも1つがサーバ2の機能を兼ね備えていても良い。
変位共有部201は、複数の投影装置1の変位検出部102から、例えば一定時間ごとにその時点における原点Oからの移動量をそれぞれ受信する。そして、他の投影装置1の他機の変位取得部103に対し、受信した移動量を送信する。これにより、複数の投影装置1の間で、変位共有部201を介し、原点Oからの移動量が共有される。
図7のフローチャートを用いて、実施の形態1にかかる投影システム100の動作について説明する。
S101:起動台、固定台a、固定台bの設置
投影装置1a、投影装置1bはそれぞれ仮想情報を予め格納しているものとする。仮想情報は、例えば実構造物の内部構造を示す3次元モデルや図面である。仮想情報が構築されている仮想空間内には、予め3つの基準点が設定されているものとする。仮想空間における3つの基準点をO’、A’、B’とする。
基準点O’、A’、B’に対応する実空間内の位置には、起動台、固定台a、固定台bを予め設置しておく(図8参照)。
S102:投影装置1a、投影装置1bの起動
起動台に投影装置1a、投影装置1bを設置し、起動させる。投影装置1a及び投影装置1bの原点設定部101はそれぞれ、起動時の実空間における位置を原点O(0,0,0)として設定する。なお、起動台は、仮想空間における基準点O’に対応する実空間内の位置に設置されているものとする。
S103:投影装置1a、投影装置1bの移動
投影装置1aが起動したならば、これを固定台aに移動させる。この際、投影装置1aの変位検出部102は、投影装置1aの原点Oからの移動量を一定時間ごとに検出し、サーバ2の変位共有部201に送信する。
同様に、投影装置1bが起動したならば、これを固定台bに移動させる。この際、投影装置1bの変位検出部102は、投影装置1bの原点Oからの移動量を一定時間ごとに検出し、サーバ2の変位共有部201に送信する。
S104:位置の共有
サーバ2の変位共有部201は、投影装置1aの原点Oからの移動量を、投影装置1bの他機の変位取得部103に随時送信する。同様に、投影装置1bの原点Oからの移動量を、投影装置1aの他機の変位取得部103に随時送信する。これにより、投影装置1aと投影装置1bとの間で位置情報が共有される。
S105:基準点の設定
投影装置1a及び投影装置1bの基準点設定部104はそれぞれ、投影装置1aの位置を基準点A、投影装置1bの位置を基準点Bとして設定する。これにより、実空間における基準点O,A,Bが定まり、仮想情報投影部105が実空間に仮想情報を投影することが可能となる。すなわち、仮想情報投影部105は、仮想空間における基準点O’,A’,B’と、実空間における基準点O,A,Bとを重ね合わせることによって、仮想情報の投影位置を決定し、投影を行う。
S106:仮想情報の投影位置の調整
投影装置1a及び投影装置1bが投影する仮想情報と実構造物との間にもしズレが生じているならば、固定台a又は固定台bの設置位置に問題があった可能性が高い。この場合、固定台a又は固定台bの設置位置を調整することで、仮想情報の投影位置、特にスケール及び回転角を調整できる。
例えば、仮想情報と実構造物とのスケールが合っていない場合は、固定台aと固定台bとの設置間隔を広げることで、仮想空間における基準点A’とB’との距離が離れ、仮想情報のスケールを拡大することができる。逆に、固定台aと固定台bとの設置間隔を狭めるなら、仮想情報のスケールは縮小する。
また、実構造物に対して仮想情報が傾いている場合は、固定台a又は固定台bの高さを調整する。例えば図8に示すように固定台aが向かって左側、固定台bが向かって右側に設置されている場合、固定台bの高さを5cm上げれば、仮想空間における基準点B’の高さが5cm上がるため、仮想情報は左回りに傾く。
本実施の形態によれば、予め仮想空間内の基準点O’に対応する実空間内の位置に設置された起動台で投影装置1a及び投影装置1bを起動させ、予め仮想空間内の基準点A’及び基準点B’に対応する実空間内の位置に設置された固定台a及び固定台bに投影装置1a及び投影装置1bを移動させることで、簡便かつ高精度に位置合わせを行うことが可能である。仮に仮想情報と実構造物との間にズレが生じた場合にも、固定台a又は固定台bの位置を調整することで、容易にスケールや回転角を調整できる。これにより、従来は手作業で試行錯誤により行っていた位置合わせの工程を、ほぼ機械的に実行することができるようになる。
<実施の形態2>
実施の形態2は、投影装置1が実構造物に仮想情報を重畳させて表示する際に、投影装置1と実構造物との距離に応じて、投影する仮想情報の情報量を調節する手法に関するものである。すなわち、投影装置1と実構造物との距離が近い場合には、画面内に仮想情報の全景が入らず、描画範囲は狭くなる(仮想情報の一部分しか投影する必要がない)。この場合、投影装置1の描画演算にかかる負荷に余裕が生まれるため、モデルをリッチに表示する。具体的には表示される仮想情報の種類を増やしたり、シェーディングなどの効果を付与したりすることができる。一方、投影装置1と実構造物との距離が遠い場合には、仮想情報の描画範囲が広くなり、描画演算にかかる負荷が増大するため、モデルをプアに表示する。具体的には表示される仮想情報の種類を減らしたり、シェーディングなどの効果を省いたりすることができる。
このように、実施の形態2にかかる投影装置1は、実構造物への距離に応じて仮想情報の情報量を変化させることにより、装置の演算負荷の過度な増大を抑えるとともに、装着者のエクスペリエンスを可能な限り向上させる。
実施の形態2にかかる投影装置1のハードウェア構成は、図3に示したものと同様である。
図9は、実施の形態2にかかる投影装置1の機能構成の一例を示した図である。投影装置1は、距離取得部106、仮想情報選択部107、仮想情報投影部105を有する。なお、投影装置1は実施の形態1で示した他の処理手段を有していても良い。
距離取得部106は、投影装置1と実構造物との距離を取得する。典型的には、デプスセンサ12を用いることにより距離を取得できる。
仮想情報選択部107は、距離取得部106が取得した距離に応じて、適切な情報量の仮想情報を取得する。
ここで、本実施の形態では、投影装置1の記憶領域に格納されている仮想情報の構成要素には、複数の属性レベルのいずれかが予め付与されているものとする。例えば図11に示すように、構造物の内部構造を示す情報(モデル)のうち、基本的な情報(オブジェクト)については属性レベル1、付加的な情報(オブジェクト)については属性レベル2、さらに詳細な情報(オブジェクト)については詳細度に応じて属性レベル3,4,・・・等を付与しておく。
また、これらの属性レベルには、対応する距離レンジが予め定義されているものとする。例えば、距離が10m以上である場合は属性レベル1、5m以上10m未満である場合には属性レベル1及び2、1m以上5m未満である場合には属性レベル1乃至3、1m未満である場合には属性レベル1乃至4といった対応づけをしておく。
そして図20に示すように、仮想情報選択部107は、距離取得部106が取得した距離(現実空間における実構造物までの距離、あるいは現実空間における実構造物までの距離に基づいて推定される仮想空間内におけるモデル又は各オブジェクトまでの距離)が例えば1m未満であれば、属性レベル1乃至4のいずれかが付与された仮想情報を全て投影対象として選択する。同様に、距離が1m以上5m未満であれば属性レベル1乃至3に相当する仮想情報、距離が5m以上10m未満であれば属性レベル1及び2に相当する仮想情報、距離が10m以上であれば属性レベル1の仮想情報を選択する。
仮想情報投影部105は、仮想情報選択部107が選択した仮想情報を、実構造物に重畳させて投影する。なお、実構造物への仮想情報の位置合わせは、実施の形態1の手法で行うことができる。
図10のフローチャートを用いて、実施の形態2にかかる投影システム100の動作について説明する。
S201:距離の取得
距離取得部106が、投影装置1と実構造物との距離を取得する。
S202:仮想情報の選択
仮想情報選択部107が、距離取得部106が取得した距離に対応する属性レベルを特定する。そして、特定した属性レベルに相当する仮想情報を選択する。
S203:仮想情報の投影
仮想情報投影部105が、仮想情報選択部107が選択した仮想情報を、実構造物に重畳させて投影する。
なお、投影装置1は、例えば一定時間ごとにこれら一連の処理を繰り返し実行することにより、投影装置1と実構造物との距離が変化した場合にも、変化した距離に応じた適切な情報量の仮想情報を投影することができる。
なお、所定のスケールで作成された実構造物の模型に仮想情報を重畳する場合には、仮想情報選択部107は、距離取得部106が取得した距離に対してもスケーリングを施した上で、投影すべき属性レベルを決定する。例えば、模型が1/20サイズであれば、属性レベルの判定に用いる距離も実測の1/20の値を用いる。具体的には、1/1サイズの実構造物においては「距離が10m以上であれば属性レベル1を選択する」という基準を用いている場合、1/20サイズのモデルにおいては「距離が0.5m以上であれば属性レベル1を選択する」という基準を用いることになる。また、仮想情報投影部105は仮想情報を1/20にスケーリングして投影を行う。
本実施の形態によれば、実構造物への距離に応じて仮想情報の情報量を変化させることにより、装置の演算負荷の過度な増大を抑えるとともに、装着者のエクスペリエンスを可能な限り向上させることができる。
<実施の形態3>
実施の形態3は、複数のユーザが、複数の投影装置1を同時に使用する際、同じ仮想情報を参照することができるよう制御する手法に関するものである。例えば、講師や受講者らがそれぞれ投影装置1を使用して集合教育を実施する場合、従来は、講師が受講者に対し表示させるべき仮想情報の画層(各画層にはモデルや説明図等が割り当てられている)を口頭で指示し、受講者はその指示に従って投影装置1を操作して表示画層を切り替えることが行われていた。しかしながら、この手法では、講師は各受講者が正しい画層を閲覧しているかを確認することができなかった。
実施の形態3にかかる投影システム100は、複数の投影装置1がサーバ2を介して互いの表示画層情報を共有する仕組みを提供し、この仕組みを活用して各投影装置1における表示画層が連動するよう制御することにより、この課題を解決する。
実施の形態3にかかる投影システム100は、複数の投影装置1(投影装置1a、投影装置1b)と、サーバ2とを含む。投影装置1及びサーバ2のハードウェア構成は、図3及び図4に示したものと同様である。
図12は、実施の形態3にかかる投影装置1の機能構成の一例を示した図である。投影装置1は、表示画層選択部108、他機の表示画層取得部109、仮想情報投影部105を有する。なお、投影装置1は実施の形態1及び2で示した他の処理手段を有していても良い。
表示画層選択部108は、ユーザの指示に応じて、表示すべき画層を選択する。ユーザの指示は、例えばキー入力、ジェスチャ入力又は音声入力等で与えられうる。
ここで、本実施の形態では、投影装置1の記憶領域に格納されている仮想情報の構成要素は、複数の画層のいずれかに予め割り当てられているものとする。例えば、耐震補強鉄筋のモデルは画層1、応力図は画層2、変状図は画層3、模擬パネルは画層4といったように、情報の種類等に応じて適宜適切な画層が割り当てられる。また、各画層には画層名(画層1,画層2,・・・)が付与されているものとする。
表示画層選択部108は、選択された画層名をサーバ2の表示画層共有部202に対して送信する。なお、表示画層選択部108における表示画層の選択機能、及び選択した画層の送信機能は、講師となるユーザの投影装置1においてのみ有効化することができる。又は、受講者となるユーザの投影装置1においては、表示画層の選択機能のみを有効化し、選択した画層の送信機能は無効化することとしても良い。これにより、受講者の投影装置1を、講師が選択した画層のみ、あるいは講師か受講者本人が選択した画層のみを閲覧できるように構成できる。
他機の表示画層取得部109は、サーバ2の表示画層共有部202から、他の投影装置1の表示画層を取得する。なお、受講者となるユーザの投影装置1においては、他機の表示画層取得部109を無効化することとしても良い。
仮想情報投影部105は、投影装置1の記憶領域に格納されている仮想情報のうち、表示画層選択部108で選択された画層、又は他機の表示画層取得部109が取得した画層を選択し、実構造物に重畳させて投影する。なお、実構造物への仮想情報の位置合わせは、実施の形態1の手法で行うことができる。
図13は、サーバ2の機能構成の一例を示した図である。サーバ2は、表示画層共有部202を有する。ここで、サーバ2の機能は1つの装置に実装されても良く、複数の装置が協働して実現されるものであっても良い。あるいは、複数の投影装置1のうち少なくとも1つがサーバ2の機能を兼ね備えていても良い。なお、サーバ2は実施の形態1で示した他の処理手段を有していても良い。
表示画層共有部202は、投影装置1の表示画層選択部108から、選択された画層名を受信する。これに応じ、他の投影装置1の他機の表示画層取得部109に対し、受信した画層名を送信する。これにより、複数の投影装置1の間で、表示画層選択部108を介し、表示画層が共有される。
図14のフローチャートを用いて、実施の形態3にかかる投影システム100の動作について説明する。
S301:表示画層の選択
講師が使用する投影装置1aの表示画層選択部108は、講師が選択した表示画層を特定し、サーバ2の表示画層共有部202に対して送信する。
S302:表示画層の共有
サーバ2の表示画層共有部202は、投影装置1aから受信した表示画層名を、受講者が使用する投影装置1bの他機の表示画層取得部109に対して送信する。これにより、投影装置1aと投影装置1bとの間で表示画層情報が共有される。
S303:表示画層の同期
受講者が使用する投影装置1bの仮想情報投影部105は、他機の表示画層取得部109が取得した画層のみを選択して、実構造物に重畳させて投影する。これにより、例えば講師が特定の画層を表示させると、受講者側でも同じ画層が表示される。
本実施の形態によれば、複数の投影装置1同士で表示画層を連動させることが可能である。特に、実施の形態1の空間情報共有機能と本実施の形態の表示画層共有機能とを併用することにより、講師と受講者とが同じ仮想空間及び表示画層を共有しながら教育を行うことができるようになり、教育効果を大きく向上させることが可能である。
<実施の形態4>
実施の形態4は、センサ等の計測機器で検出した物理量(ひずみ、音、温度等)を可視化して仮想情報とし、これを実構造物に重畳させて投影することにより、新たな教育体験を提供する手法に関するものである。従来、例えば実際の交通荷重等(活荷重)に対する橋梁等の挙動を観察するためには、センサ等の計測機器で測定した物理量をPC(Personal Computer)に取り込んで解析し、可視化することが一般的であった。また、教育現場においては図面を用いた説明を受けるにとどまることも多く、建設現場での経験が乏しい技術者にとっては、机上の図面だけで構造物の実際の挙動を理解することは困難であった。
実施の形態4にかかる投影システム100は、センサ等の計測機器で測定した物理量の変化をアニメーション等の形で可視化し、投影装置1を通して実構造物に重畳して投影する。これにより、実構造物に実際に生じている変化を自由な視点で見られるようにした、2次元又は3次元映像よりも理解しやすい教育手法を提供する。
実施の形態4にかかる投影システム100は、投影装置1と、サーバ2とを含む。投影装置1及びサーバ2のハードウェア構成は、図3及び図4に示したものと同様である。加えて、投影システム100は複数のセンサユニット3を含んでも良い。
センサユニット3は、センサ等により物理量を計測し、計測値をサーバ2の可視化情報生成部204に対して送信する機能を有する装置である。典型的には、ひずみゲージやカメラ画像を用いてひずみを算出するひずみセンサ、マイクを用いて音の強さや音圧を測定する音センサ、熱電対や測温抵抗体を用いて温度を計測する温度センサ等がセンサ等として用いられる。また、計測値を取得及び蓄積し、サーバ2に対して送信するための演算ユニットや通信ユニット、これらの電源を供給する電源ユニットが含まれていても良い。
図17に、複数のセンサユニット3を橋梁に設置した例を示す。図中の円はひずみセンサの設置位置、三角形は音センサの設置位置を示す。このように、橋梁の広範囲にわたってセンサを設置することで、車両通過に伴うひずみや音の経時変化を観察することが可能となる。
図16は、サーバ2の機能構成の一例を示した図である。サーバ2は、可視化情報生成部204を有する。ここで、サーバ2の機能は1つの装置に実装されても良く、複数の装置が協働して実現されるものであっても良い。あるいは、投影装置1がサーバ2の機能を兼ね備えていても良い。なお、サーバ2は実施の形態1又は3で示した他の処理手段を有していても良い。
可視化情報生成部204は、センサユニット3から計測値を取得し、これを加工して可視化情報を生成する。可視化情報とは、計測値の量、大きさ、変化等をユーザが目で見て理解しやすいように加工した情報である。
可視化情報生成部204は、例えば、橋梁等の実構造物に設置された複数のひずみセンサから取得したひずみに基づいて、ヒートマップ等(色彩や、マークの大きさ等により各計測点における物理量の大小を表現する手法)を生成する。ひずみを一定時間ごとに取得し、各時刻におけるヒートマップ等を連続的に生成、表示することで、ひずみの大きさの経時変化を示すアニメーションが生成される。これにより、例えば橋梁を車両が通過した際の動ひずみ分布を可視化することができる。
同様に、橋梁等の実構造物に設置された複数の音センサから取得した音圧の大きさに基づいて、ヒートマップ等を生成することもできる。音センサは、例えば図17に示すように橋梁に沿って一定間隔に直線上に配置する。可視化情報生成部204は、音圧が一定レベルを超えたときに、その音圧レベルをヒートマップ上に示す。このヒートマップを連続的に生成、表示することで、音圧レベルの経時変化を示すアニメーションが生成される。これにより、例えば橋梁を車両が通過した際の応力のかかり具合を、音という物理量を介して模擬的に可視化することができる。図18に、可視化情報生成部204が生成する可視化情報の一例を示す。この例では、音圧分布を色彩で表現している(ヒートマップ)ほか、音圧レベルから推定される橋梁の変位(形状の変化)を増幅して表示している。
又は、橋梁の床版上を赤外線カメラ等により撮影して温度分布を取得し、温度の高低に基づくヒートマップ等を生成することもできる。このヒートマップを連続的に生成、表示することで、温度の経時変化を示すアニメーションが生成される。これにより、例えば橋梁を車両が通過した際の温度変化を可視化することができる。具体的には、温度分布の広がり方は車種ごとに異なることを、アニメーションを利用して観察することが可能である。また、温度と構造物の変状劣化との因果関係把握にアニメーションを活用することもできる。
あるいは、可視化情報生成部204は機械学習部を備えていても良い。機械学習部は、例えば、床版近辺に設置された音センサが車両通過時に取得した音声波形と、当該車両の車種を示す情報と、を教師データとする教師あり学習を行う。この学習プロセスにより生成された学習済みモデルは、音声波形を入力として、車種情報を推定できる。なお、車種情報は、例えば画像データを入力として車種情報を推定する別の学習済みモデルを用いて取得することができる。画像データは、床版近辺に設置されたカメラが、音センサによる音声波形取得と同時に取得することができる。機械学習部が車種を推定したならば、可視化情報生成部204は、車種に対応するひずみ分布図や応力図(静止画であってもアニメーションであっても良い)を仮想情報として出力する。なお、可視化情報生成部204は、車種に対応付けたひずみ分布図や応力図(静止画であってもアニメーションであっても良い)を予め保持しているものとする。
可視化情報生成部204は、生成した可視化情報を投影装置1の可視化情報取得部110に対して出力する。なお、可視化情報生成部204は、過去に作成した可視化情報を記憶領域に蓄積しておき、ユーザの指示に応じて任意の可視化情報を可視化情報取得部110に出力しても良い。又は、センサ等から得られる情報に基づいてリアルタイムに可視化情報を生成し、可視化情報取得部110に出力しても良い。
図15は、実施の形態4にかかる投影装置1の機能構成の一例を示した図である。投影装置1は、可視化情報取得部110、仮想情報投影部105を有する。なお、投影装置1は実施の形態1乃至3で示した他の処理手段を有していても良い。
可視化情報取得部110は、サーバ2の可視化情報生成部204から可視化情報を取得する。
仮想情報投影部105は、取得した可視化情報を実構造物に重畳させて投影する。なお、実構造物への仮想情報の位置合わせは、実施の形態1の手法で行うことができる。
図19のフローチャートを用いて、実施の形態4にかかる投影システム100の動作について説明する。
S401:計測値の取得
サーバ2の可視化情報生成部204は、センサユニット3が出力する計測値を収集する。
S402:可視化情報の生成
可視化情報生成部204は、計測値を使用して可視化情報を生成し、投影装置1の可視化情報取得部110に送信する。
S403:可視化情報の投影
投影装置1bの仮想情報投影部105は、受信した可視化情報を仮想情報として実構造物に重畳させて投影する。
本実施の形態によれば、センサ等の計測機器で測定した物理量の変化をユーザが理解しやすい可視化情報に加工し、これを実構造物に重畳して投影できるので、教育やメンテナンス等の効果性を高めることが可能である。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上述の実施の形態において示した計算手法、センシング手法、表現手法等はあくまで一例であり、同等の機能を有する他の手法によって代替されても良い。
また本発明を構成する各処理手段は、ハードウェアにより構成されるものであってもよく、任意の処理をCPUにコンピュータプログラムを実行させることにより実現するものであってもよい。また、コンピュータプログラムは、様々なタイプの一時的又は非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。一時的なコンピュータ可読媒体は、例えば有線又は無線によりコンピュータに供給される電磁的な信号を含む。
100 投影システム
1(1a,1b) 投影装置
11 カメラ
12 デプスセンサ
13 透過型ディスプレイ
14 CPU
15 揮発性メモリ
16 不揮発性メモリ
171,172,173,174 インタフェース
18 バス
19 通信装置
101 原点設定部
102 変位検出部
103 他機の変位取得部
104 基準点設定部
105 仮想情報投影部
106 距離取得部
107 仮想情報選択部
108 表示画層選択部
109 他機の表示画層取得部
110 可視化情報取得部
2 サーバ
24 CPU
25 揮発性メモリ
26 不揮発性メモリ
274 インタフェース
28 バス
29 通信装置
201 変位共有部
202 表示画層共有部
204 可視化情報生成部
3 センサユニット

Claims (12)

  1. 実構造物に仮想情報を重畳させて投影する投影システムであって、
    複数の投影装置と、サーバと、を含み、
    前記投影装置は、
    実空間における原点を設定する原点設定部と、
    前記原点からの変位として表された前記投影装置の位置を検出し、前記検出した変位を前記サーバに送信する変位検出部と、
    前記原点からの変位として表された他の前記投影装置の位置を、前記サーバから受信する他機の変位取得部と、
    前記原点、前記投影装置の位置、及び他の前記投影装置の位置にもとづいて、実空間と仮想空間とを対応付ける基準点設定部と、を有し、
    前記サーバは、
    一方の前記投影装置から、前記原点からの変位として表された前記投影装置の位置を受信し、他方の前記投影装置へ送信する変位共有部を有する
    投影システム。
  2. 実構造物に仮想情報を重畳させて投影する投影装置であって、
    実空間における原点を設定する原点設定部と、
    前記原点からの変位として表された前記投影装置の位置を検出する変位検出部と、
    前記原点からの変位として表された他の前記投影装置の位置を受信する他機の変位取得部と、
    前記原点、前記投影装置の位置、及び他の前記投影装置の位置にもとづいて、実空間と仮想空間とを対応付ける基準点設定部と、を有する
    投影装置。
  3. 実構造物に仮想情報を重畳させて投影する投影装置であって、
    前記投影装置から前記実構造物までの距離を取得する距離取得部と、
    前記距離に応じて、前記仮想情報の内容を選択する仮想情報選択部と、
    前記選択された前記仮想情報を前記実構造物に重畳させて投影する仮想情報投影部と、を有し、
    前記仮想情報選択部は、前記距離が近いほど前記仮想情報の種類又は効果を増やす
    投影装置。
  4. 実構造物に仮想情報を重畳させて投影する投影システムであって、
    複数の投影装置と、サーバと、を含み、
    前記投影装置は、
    他の前記投影装置で選択された、前記仮想情報に含まれる表示画層を、前記サーバから受信する他機の表示画層取得部と、
    前記仮想情報のうち前記表示画層を前記実構造物に重畳させて投影する仮想情報投影部と、を有する
    投影システム。
  5. 実構造物に仮想情報を重畳させて投影する投影装置であって、
    他の投影装置で選択された、前記仮想情報に含まれる表示画層を受信する他機の表示画層取得部と、
    前記仮想情報のうち前記表示画層を前記実構造物に重畳させて投影する仮想情報投影部と、を有する
    投影装置。
  6. センサユニットをさらに含み、
    前記センサユニットは、前記実構造物にかかる物理量の計測値を前記サーバに送信し、 前記サーバは、
    前記計測値に基づいて可視化情報を生成する可視化情報生成部を有し、
    前記投影装置は、
    前記可視化情報を取得する可視化情報取得部と、
    前記可視化情報を前記仮想情報として前記実構造物に重畳させて投影する仮想情報投影部と、を有する
    請求項1記載の投影システム。
  7. センサユニットから前記実構造物にかかる物理量の計測値を取得し、前記計測値に基づいて可視化情報を生成する可視化情報生成部と、
    前記可視化情報を前記仮想情報として前記実構造物に重畳させて投影する仮想情報投影部と、を有する
    請求項2記載の投影装置。
  8. 実構造物に仮想情報を重畳させて投影する投影方法であって、
    実空間における原点を設定する原点設定ステップと、
    前記原点からの変位として表された投影装置の位置を検出する変位検出ステップと、
    前記原点からの変位として表された他の前記投影装置の位置を受信する他機の変位取得ステップと、
    前記原点、前記投影装置の位置、及び他の前記投影装置の位置にもとづいて、実空間と仮想空間とを対応付ける基準点設定ステップと、を有する
    投影方法。
  9. 実構造物に仮想情報を重畳させて投影する投影方法であって、
    投影装置から前記実構造物までの距離を取得する距離取得ステップと、
    前記距離に応じて、前記仮想情報の内容を選択する仮想情報選択ステップと、
    前記選択された前記仮想情報を前記実構造物に重畳させて投影する仮想情報投影ステップと、を有し、
    前記仮想情報選択ステップでは、前記距離が近いほど前記仮想情報の種類又は効果を増やす
    投影方法。
  10. 実構造物に仮想情報を重畳させて投影する投影方法であって、
    他の投影装置で選択された、前記仮想情報に含まれる表示画層を受信する他機の表示画層取得ステップと、
    前記仮想情報のうち前記表示画層を前記実構造物に重畳させて投影する仮想情報投影ステップと、を有する
    投影方法。
  11. センサユニットから前記実構造物にかかる物理量の計測値を取得し、前記計測値に基づいて可視化情報を生成する可視化情報生成ステップと、
    前記可視化情報を前記仮想情報として前記実構造物に重畳させて投影する仮想情報投影ステップと、を有する
    請求項8記載の投影方法。
  12. コンピュータに請求項8乃至11のいずれかの方法を実行させるためのプログラム。
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