JP6694681B2 - パウチ包装物用のディスプレイスタンド - Google Patents

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Description

本発明は、液状香粧品などの液状物が扁平パウチに充填されたパウチ包装物を面陳列するために用いられるディスプレイスタンドに関するものである。
近年、ホテルなどの宿泊施設においては、シャンプーや整髪料などの液状香粧品が小分け包装されたパウチ包装物が提供されている。このパウチ包装物は1回の使用量に相当する量の液状香粧品が扁平パウチに充填された使い切りタイプの包装物である。したがって、ホテルのような不特定多数が利用する施設においても、液状香粧品を清潔に使用することができるという利点がある。
ところで、前記のようなパウチ包装物は清潔性を保つという実用的な側面だけではなく、施設のイメージアップグッズとしての側面も有している。例えば、一般家庭用とは異なるデザイン性の高いパウチを採用することで、特別感や高級感を醸し出すことができ、施設のイメージアップを図ることができる。実際、高級ホテルにおいては、そのホテル固有の優美なデザインを施したパウチ包装物が提供されている。このようなパウチ包装物は持ち帰り可能なアメニティグッズとして女性に人気がある。
前記のように、パウチ包装物は施設のイメージアップグッズとしての側面を有している。したがって、パウチ包装物を提供する施設としては、パウダールームのような狭いスペースでもパウチ包装物をコンパクトに、かつ、高いデザイン性を損なうことなく、陳列(ディスプレイ)したいという要望がある。
商品のデザイン性を損なうことなく、商品を陳列する方法としては、面陳列(「面陳」とも言う)という手法が知られている。面陳列とは、商品を背面側に位置する壁に立てかけ、商品の正面が見えるように商品を陳列する手法を指す。このような手法であれば、商品のデザインの中心的な役割を果たす商品の正面が隠れないため、商品のデザイン性を損なうことなく、商品を陳列することができる。
商品を面陳列するための面陳列器具としては、書籍、CD等の平板状の商品を面陳列するための面陳列器具が提案されている(特許文献1)。この面陳列器具は、底板部と、前記底板部の後端から立ち上がる斜面部と、前記底板部の前縁に形成されるストッパー部と、前記斜面部の両側端に形成した支脚部とを具えている。
別の面陳列器具としては、店頭で携帯電話機を面陳列するための店頭陳列用スタンドが提案されている(特許文献2)。この店頭陳列用スタンドは、鉛直面に対して後傾姿勢に傾斜する前板と、前板を後傾姿勢に支持する後板と、前板の下端から前方に向けて上り勾配を有して折曲形成された底受板と、底受板の前端縁から上向きに折曲形成されたフロントストッパを備えている。
また、パウチやチューブ、袋などの柔軟な包装物を陳列するための陳列器具としては、押出しチューブなどの展示用商品を展示・陳列するためのディスプレイトレイが提案されている(特許文献3から5)。このディスプレイトレイは、展示用商品を嵌入保持する筒状凹部を長手方向および巾方向に間隔をあけて複数個対向して並列配備した天板と、該天板の周囲を囲繞する側面板とを合成樹脂で一体成形したものである。
別の陳列器具としては、ヨーグルト等の流動性液体を柔軟性の包装袋に収容した軟包装物を陳列する際に該軟包装物を自立させる自立具が提案されている(特許文献6)。この自立具は、下端に安定のための基底面を有し、上端に軟包装物を載置して支持するとともに該軟包装物の下端面を押圧する長尺状の畝部を有し、該畝部が、上に載置された軟包装物の下端面を押圧させて安定化させて自立させるものである。
更に別の陳列器具としては、方形の小型平袋を取り付けるための展示用ボードが提案されている(特許文献7)。この展示用ボードは、下側には方形の小型平袋の隣り合う二つの隅角を差し込み固定するための一組のスリットがそれぞれ設けられ、上側には方形の小型平袋のもう一方の二つの隅角を両端に有する辺の略中央部分を挟持固定するための挟持片が区画形成されているものである。
実登第3169128号 特開2001−92361号公報 特開平8−217048号公報 特開平8−217049号公報 特開平8−217050号公報 特開2007−29203号公報 特開2007−117162号公報
しかし、特許文献1から7に記載の技術はいずれも、液状香粧品が扁平パウチに充填されたパウチ包装物を陳列する用途には適していないものであった。
例えば、特許文献1に記載の面陳列器具や特許文献2に記載の店頭陳列用スタンドは、書籍やCD、携帯電話機のような、硬質で安定的な形状を有する(自重で変形しない)商品を陳列対象とし、商品の正面側に位置する部材(ストッパー部、フロントストッパ)をストッパーとして、商品の背面側に位置する部材(斜面部、前板)に商品を安定的に立てかけるという思想に基づくものである。
しかし、液状香粧品が扁平パウチに充填されたパウチ包装物は柔軟性に富み、形状が不安定である(自重で変形する)ために、前記パウチ包装物の背面側に位置する部材(斜面部、前板)に前記パウチ包装物を安定的に立てかけることは困難である。具体的には、
(1)前記パウチ包装物を所望の位置にセットし、見栄え良く陳列することが難しい、
(2)仮に前記パウチ包装物を所望の位置にセットできたとしても前記パウチ包装物がその位置から動いてしまう(或いは倒れてしまう)、
(3)デザイン性や見栄えを考慮して、縦長形状のパウチ包装物を縦置きして陳列するような場合には、前記(1)および(2)の問題が、より顕著に発生する、という問題がある。
また、特許文献3から5に記載のディスプレイトレイは、歯みがき粉の押出しチューブのような、比較的硬質な素材からなるキャップを有する商品を陳列対象とし、前記キャップを天板の筒状凹部に嵌め込むことによって商品を安定的に固定するという思想に基づくものである。しかし、液状香粧品が扁平パウチに充填されたパウチ包装物は、そのようなキャップ(硬質部分)を有していないため、前記パウチ包装物を天板の筒状凹部に嵌め込むことによって前記パウチ包装物を安定的に固定することはできない、という問題がある。
さらに、特許文献6に記載の自立具は、底や襠(まち、ガセット)を有する比較的厚みがある軟包装物を陳列対象とし、前記軟包装物の下端面(底)に畝部を押し付けて、前記軟包装物を前記畝部の形状に追従するように変形させ、前記軟包装物を安定化させ自立させるという思想に基づくものである。しかし、液状香粧品が扁平パウチに充填されたパウチ包装物は、底や襠(まち、ガセット)を有しない扁平形状であるため、前記パウチ包装物を畝部に押し付けることによって前記パウチ包装物を安定的に自立させることはできない、という問題がある。
さらにまた、特許文献7に記載の展示用ボードは、下側の一組のスリットに、平袋の下側に位置する二つの隅角を差し込み、上側の挟持片により、平袋の上辺の略中央部分を挟持固定するという思想に基づくものである。しかし、二つの隅角をスリットに差し込み、上辺の略中央部分を挟持固定するという固定方法は面倒であり、前記パウチ包装物のセットに時間と手間を要するという問題がある。また、スリットのある位置にしか前記パウチ包装物をセットすることができず、陳列のバリエーションや自由度に乏しいという問題もある。
以上説明したように、柔軟性に富み、形状が不安定であり(自重で変形し)、かつ、底や襠(まち、ガセット)を有しないパウチ包装物の面陳列に適した面陳列器具は未だ開示されていない。本発明は、前記従来技術が有する課題を解決するものである。すなわち、本発明は、柔軟性に富み、形状が不安定であり(自重で変形し)、かつ、底や襠(まち、ガセット)を有しないパウチ包装物が陳列対象であっても、そのパウチ包装物を所望の位置に確実に素早くセットすることができ(陳列の作業性を向上させることができ)、陳列のバリエーションや自由度にも富む面陳列用のディスプレイスタンドを提供するものである。
本発明者らは、前記従来技術が有する課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、パウチ包装物を背面側から支える背板の正面に、ディスプレイスタンドの幅方向に延びる線状凸部を形成すること;によって、前記従来技術が有する課題を解決可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。即ち、前記課題は以下に示す本発明によって解決される。
本発明は、液状物が扁平パウチに充填されたパウチ包装物を面陳列するために用いられるディスプレイスタンドであって、前記パウチ包装物を背面側から支える背板と、前記パウチ包装物を正面側から押さえつける前板と、前記パウチ包装物を下端側から支える底板と、を備え、前記前板は、前記背板の正面のうち少なくとも下端側領域を覆い、かつ、前記背板との間に隙間が形成されるように配置され、前記底板は、前記背板の下端と前記前板の下端を繋ぐように配置され、前記背板の正面のうち前記前板に覆われた領域に、前記ディスプレイスタンドの幅方向に延びる、少なくとも1本の線状凸部が形成され、前記線状凸部の先端と前記前板の背面との間には隙間が形成されており、前記前板は下端から上端に至るまで前記背板と接触しておらず、前記背板と前記前板の間に形成される隙間が、前記前板の下端側から前記前板の上端側に向かうにつれて狭まるように構成されていることを特徴とするディスプレイスタンドである。
本発明のディスプレイスタンドは
記線状凸部は、その上面が下向きの傾斜面となるように形成されていること;
前記背板の下端近傍領域および/または前記前板の下端近傍領域に、前記背板および/または前記前板を貫通し、かつ、前記ディスプレイスタンドの幅方向に延びる開口部が少なくとも1箇所形成されていること;が好ましい。
本発明のディスプレイスタンドは、柔軟性に富み、形状が不安定であり(自重で変形し)、かつ、底や襠(まち、ガセット)を有しないパウチ包装物が陳列対象であっても、そのパウチ包装物を所望の位置に確実に素早くセットすることができ(陳列の作業性を向上させることができ)、陳列のバリエーションや自由度にも富む。
本発明のディスプレイスタンドの一の実施形態を示す斜視図である。 図1Aに示すディスプレイスタンドのA−A‘断面図である。 図1Aに示すディスプレイスタンドの使用状態を示す斜視図である。 図1Cに示す使用状態のB−B‘断面図である。 図1Aに示すディスプレイスタンドの展開図である。 従来のディスプレイスタンドの一の実施形態を示す斜視図である。 図2Aに示すディスプレイスタンドのC−C‘断面図である。 図2Aに示すディスプレイスタンドの使用状態を示す斜視図である。 図2Cに示す使用状態のD−D‘断面図である。 図1Bに示す線状凸部を示す一部拡大断面図である。 線状凸部の別の形態を示す一部拡大断面図である。 線状凸部のさらに別の形態を示す一部拡大断面図である。 線状凸部のさらにまた別の形態を示す一部拡大断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について具体的に説明する。ただし、本発明はその特定事項を満たす全ての実施形態を包含するものであり、以下に示す実施形態のみに限定されるものではない。
[1]本発明のディスプレイスタンドの特徴:
本発明のディスプレイスタンドは、図1Aおよび図1Bに示すディスプレイスタンド1のように、
(1)前板4が、背板2の正面のうち少なくとも下端側領域を覆い、かつ、背板2との間に隙間10が形成されるように配置されている点;
(2)背板2の正面のうち前板4に覆われた領域(および/または前板4の背面)に、ディスプレイスタンド1の幅方向に延びる、少なくとも1本の線状凸部8が形成されている点;に特徴がある。
本発明のディスプレイスタンドによれば、柔軟性に富み、形状が不安定であり(自重で変形し)、かつ、底や襠(まち、ガセット)を有しないパウチ包装物を陳列対象とする場合であっても、図1Cおよび図1Dに示すように、パウチ包装物20は前板4と背板2の間で安定的に保持される。そして、背板2と前板4の間に形成された隙間10にパウチ包装物20を上から差し込むという極めて簡単な動作で、パウチ包装物20を所望の位置にセットし、見栄え良く陳列することができる。ホテルなどの宿泊施設においては、多数の客室で、多数のパウチ包装物を短時間に見栄え良く陳列する必要がある。本発明のディスプレイスタンドは、パウチ包装物を陳列する手間を削減し、陳列の作業性を向上させ、陳列時間を短縮するという効果を奏する。
また、本発明のディスプレイスタンドにおいては、図1Dに示すように、隙間10に差し込まれたパウチ包装物20が、線状凸部8によって前板4側に押し付けられる。このように、線状凸部8によってパウチ包装物20を前板4側に押し付けるように固定することで、パウチ包装物20が容易には動かないように確実に固定される。このため、パウチ包装物20を一旦、所望の位置にセットすれば、パウチ包装物20がその位置から動いてしまったり、或いは倒れてしまったりする不具合を効果的に抑制することができる。
さらに、本発明のディスプレイスタンドにおいては、図1Cに示すように、線状凸部8が形成されている位置であれば、ディスプレイスタンド1の幅方向のいずれの位置においてもパウチ包装物20をセットし、固定することができる。したがって、パウチ包装物20の陳列のバリエーションや自由度に富むものである。
ここで、本発明の特徴的構成である線状凸部が形成されていないディスプレイスタンドの例を図2Aから図2Dに示す。図2Aから図2Dに示すディスプレイスタンド51は、
(1)背板52と、前板54と、底板56と、を備えている点;
(2)前板54は、背板52の正面のうち下端側領域を覆い、かつ、背板52との間に隙間60が形成されるように配置されている点;
(3)底板56は、背板52の下端と前板54の下端を繋ぐように配置されている点;については、本発明と同様であるものの、前記線状凸部が形成されていない。
図2Aから図2Dに示すディスプレイスタンド51は、線状凸部が形成されていないため、隙間60に差し込まれたパウチ包装物20が線状凸部によって前板54側に押し付けられることはない。このため、パウチ包装物20は隙間60の間に置かれているだけで固定されてはいない。このため、パウチ包装物20を一旦、所望の位置にセットしても、パウチ包装物20がその位置から動いてしまったり、或いは倒れてしまったりする不具合を生ずるおそれがある。
[2]本発明のディスプレイスタンドの用途:
本発明のディスプレイスタンドは、液状物が扁平パウチに充填されたパウチ包装物を面陳列するために用いられるディスプレイスタンドである。
「液状物」とは、液体またはこれに準ずる流動性を有する物体を意味し、液体(溶液など);コロイド(フォーム、エマルション、ゲル、サスペンジョンなど);などが含まれる。「液状物」の具体例としては、液状香粧品、例えば、基礎化粧品(化粧水、化粧用クリームなど);洗浄料(洗顔料、ボディーソープ、シャンプーなど);毛髪化粧品(リンス、コンディショナー、トリートメント、スタイリング剤など);メイクアップ用化粧品;などが挙げられる。
「扁平パウチ」とは、厚みのない袋状の密閉容器を意味する。「扁平パウチ」としては、底や襠(まち、ガセット)を有しない袋状の密閉容器が好ましい。具体的には、図1Cに示すパウチ包装物20で使用されている4方シール袋などが挙げられる。本発明のディスプレイスタンドは、図1Cおよび図1Dに示すように、縦長形状のパウチ包装物20を縦置きして陳列する場合であっても、線状凸部8によってパウチ包装物20を安定的に固定することができる。
[3]本発明のディスプレイスタンドの構成:
本発明のディスプレイスタンドは、図1Aおよび図1Bに示すディスプレイスタンド1のように、背板2と、前板4と、底板6と、を備える。以下、構成部材ごとに説明する。
[3−1]背板:
本発明のディスプレイスタンドは、図1Aから図1Dに示すディスプレイスタンド1のように、パウチ包装物20を背面側から支える背板2を備える。パウチ包装物を背面側から支えるという役割を果たすために、背板の高さはパウチ包装物の縦寸法(図1Cで言えば図面上下方向の寸法)の50%以上とすることが好ましく、70%以上とすることがさらに好ましい。背板の全体形状は特に限定されない。ただし、矩形状または正方形状であることが好ましい。
本発明のディスプレイスタンドは、図1Aから図1Dに示すディスプレイスタンド1のように、背板2が後傾姿勢に保持されていることが好ましい。「後傾姿勢」とは、ディスプレイスタンドを設置した状態において、背板の正面が上向きになっていることを意味する。背板が後傾姿勢に保持されることで、背板がパウチ包装物を背面側から支えることができる。また、パウチ包装物も後傾姿勢に固定されるため、パウチ包装物が鉛直方向に沿って起立している場合よりもパウチ包装物の正面のデザインを見やすくすることができる。背板とディスプレイスタンドの設置面とがなす角度は特に限定されない。ただし、前記角度は90°未満であることが好ましく、40°以上80°以下であることがさらに好ましい。
背板を後傾姿勢に保持する方法は特に限定されない。例えば、図1Aから図1Dに示すディスプレイスタンド1のように、背板2の背面側に背板保持板14を配置し、背板保持板14によって背板2を後傾姿勢に保持する方法などを採用することができる。ディスプレイスタンド1においては、背板2の上端と背板保持板14の上端が一致するように構成されている。このような構成はディスプレイスタンドを一枚板の折り曲げ加工によって形成することが可能となる点において好ましい。
[3−2]線状凸部:
本発明のディスプレイスタンドは、図1Aから図1Dに示すディスプレイスタンド1のように、背板2の正面のうち前板4に覆われた領域(および/または前板の背面)に、ディスプレイスタンド1の幅方向に延びる、少なくとも1本の線状凸部8が形成されている。「少なくとも1本」としたのは、1本の線状凸部が形成されている形態の他、2本以上の線状凸部が形成されている形態も本発明の範囲に含める趣旨である。
「線状凸部」とは、ディスプレイスタンドの幅方向に延びる直線状の凸部であって、(1)背板の正面から前方に向かって突出する部分;または、(2)前板の背面から後方に向かって突出する部分;である。
線状凸部は「背板の正面」(すなわち前板の背面と向かい合う面)および/または「前板の背面」(すなわち背板の正面と向かい合う面)に形成される。「前板に覆われた領域」とは、ディスプレイスタンドをその正面側から透視した場合に、背板と前板が重なり合っている領域を意味する。「ディスプレイスタンドの幅方向」とは、背板や前板の高さ方向とは直交する方向であり、図1Aで言えば図面左右方向を指す。
線状凸部の長さ(ディスプレイスタンドの幅方向の寸法)は特に限定されない。ただし、図1Aおよび図1Cに示すディスプレイスタンド1のように、線状凸部8が背板2に形成されている場合には、線状凸部8が背板2の幅方向の全領域をカバーする長さに形成されていることが好ましい。また、線状凸部が前板に形成されている場合には、線状凸部が前板の幅方向の全領域をカバーする長さに形成されていることが好ましい。
図3Aは、図1Bに示す線状凸部8を示す一部拡大断面図である。本発明のディスプレイスタンドは、図3Aに示すように、線状凸部8の上面が下向きの傾斜面16となるように形成されていることが好ましい。「上面が下向きの傾斜面となるように」とは、図3Aに示すように、背板2と傾斜面16のなす角度が鈍角になっていることを意味する。例えば、図1Aから図1Dに示すディスプレイスタンド1においては、図3Aに示すように、線状凸部8は側方から見た形状が直角二等辺三角形である三角柱状で、背板2と線状凸部8の傾斜面16のなす角度が鈍角(135°)になっている。このような構造とすることで、前板と背板との間に形成される隙間にパウチ包装物を差し込んだ際に、パウチ包装物の下端が線状凸部の下向きの傾斜面に沿って、前記隙間にスムーズに挿入される。したがって、ディスプレイスタンドにパウチ包装物を迅速にセットし、固定することができる。
下向きの傾斜面は平面である必要はなく、曲面であってもよい。例えば図3Bに示す線状凸部8aのような半円柱状(側方から見た形状が半円)であってもよいし、半楕円柱状(側方から見た形状が半楕円)であってもよい。また、図3Cに示す線状凸部8bのような四角柱状(側方から見た形状が等脚台形)であってもよい。図3Aから図3Cに示す線状凸部8,8a,8bは、いずれも下向きの傾斜面16,16a,16bと、前記下向きの傾斜面と対称な傾斜面を有し、対称形状に形成されている。ただし、図3Dに示す線状凸部8cのように、下向きの傾斜面16cと対称な傾斜面を有しない非対称形状に形成されていてもよい。前記線状凸部がこれらの形状である場合にも、前板と背板との間に形成される隙間にパウチ包装物を差し込んだ際に、パウチ包装物の下端が線状凸部の下向きの傾斜面に沿ってスムーズに挿入される。
前記線状凸部は背板または前板と一体成形されていてもよい。ただし、複雑な構造の成形型を必要としない点で、図1Aから図1Dに示すディスプレイスタンド1のように、背板2(あるいは前板)に対して、別体の線状凸部8を貼り合わせた構造とすることが好ましい。
前記線状凸部の高さは特に限定されず、陳列対象となるパウチ包装物の厚みを勘案して適宜定めればよい。線状凸部の先端と前板の背面または背板の正面との隙間が、陳列対象となるパウチ包装物の厚みより若干狭くなるように構成すると、パウチ包装物を安定的に固定することができる。前記隙間の具体的な寸法は特に限定されないが、前記隙間が陳列対象となるパウチ包装物の厚みより、0.1mmから0.7mm程度狭くなるように構成することが好ましい。
[3−3]開口部:
本発明のディスプレイスタンドは、図1Aから図1Dに示すディスプレイスタンド1のように、背板2の下端近傍領域(および/または前板の下端近傍領域)に、背板2(および/または前板)を貫通し、かつ、ディスプレイスタンド1の幅方向に延びる開口部12が少なくとも1箇所形成されていることが好ましい。このような開口部を形成することで、底板の上面や隙間の内部に埃が溜まった場合でも容易に除去することができ、メンテナンス性に優れる点において好ましい。
なお、「背板の下端近傍領域」とは、背板の下端から背板の高さの1/2の高さに至るまでの領域を意味し、「前板の下端近傍領域」とは、前板の下端から前板の最大高さの1/2の高さに至るまでの領域を意味する。図1Aから図1Dに示すディスプレイスタンド1のように、背板2に線状凸部8と開口部12の双方が形成されている場合には、開口部12は背板2の下端と線状凸部8の間の領域に(前板に線状凸部と開口部の双方が形成されている場合には、開口部は前板の下端と線状凸部の間の領域に)形成されていることが好ましい。
開口部の幅方向の形成位置は特に限定されない。ただし、図1Aおよび図1Cに示すディスプレイスタンド1のように、開口部12が背板2の幅方向の中央部に(開口部が前板に形成されている場合には開口部が前板の幅方向の中央部に)形成されていることが好ましい。開口部の長さは特に限定されない。ただし、図1Aおよび図1Cに示すディスプレイスタンド1のように、開口部12が背板2の全幅の80%以上をカバーする長さに(開口部が前板に形成されている場合には開口部が前板の全幅の80%以上をカバーする長さに)形成されていることが好ましい。
開口部の形状は特に限定されない。例えば、図1Aおよび図1Cに示すディスプレイスタンド1のように、開口部12の形状を略矩形状とすることができる。なお、開口部が背板や前板の下端に近づき過ぎると、背板や前板の強度が低下するおそれがある。したがって、開口部の下端と背板や前板の下端との間隔は少なくとも3mm以上空けることが好ましく、5mm以上空けることがさらに好ましい。ただし、背板や前板が十分な強度を有する場合などには、開口部の下端と背板や前板の下端が一致するように構成してもよい。
[3−4]前板:
本発明のディスプレイスタンドは、図1Aから図1Dに示すディスプレイスタンド1のように、パウチ包装物20を正面側から押さえつける前板4を備える。
また、本発明のディスプレイスタンドは、図1Aから図1Dに示すディスプレイスタンド1のように、前板4は、背板2の正面のうち少なくとも下端側領域を覆っている。「下端側領域」とは、背板の下端から背板の上端方向に連続し、かつ、背板の上端にまでは至らない領域を指す。「少なくとも下端側領域」としたのは、前板が背板の下端から上端までの一部を覆う形態の他、前板が背板の下端から上端までの全部を覆う形態も本発明の範囲に含める趣旨である。
さらに、本発明のディスプレイスタンドは、図1Aから図1Dに示すディスプレイスタンド1のように、背板2と前板4の間に形成される隙間10が、前板4の下端側から前板4の上端側に向かうにつれて狭まるように構成されていることが好ましい。このような構成とすると、図1Dに示すように、隙間10に差し込まれたパウチ包装物20が、線状凸部8によって前板4側に押し付けられることに加えて、前板4の上端によって背板2側にも押し付けられる。このように、前板4の上端と線状凸部8の2点で、パウチ包装物20を前後から挟み付けるように固定することで、パウチ包装物20の固定効果が更に向上する。
前板の下端側の隙間に対し、前板の上端側の隙間がどの程度、狭まっていればよいかは特に限定されない。ただし、前板の下端側の隙間に対し、前板の上端側の隙間を50%以上70%以下とすることが好ましく、55%以上65%以下とすることがさらに好ましい。
前板の全体形状は特に限定されない。背板と同様に、矩形状または正方形状としてもよい。ただし、図1Aおよび図1Cに示すディスプレイスタンド1のように、前板4の上端を波型に形成してもよい。このような形態は、ディスプレイスタンドのデザイン性を向上させる点において好ましい。
[3−5]底板:
本発明のディスプレイスタンドは、図1Aから図1Dに示すディスプレイスタンド1のように、パウチ包装物20を下端側から支える底板6を備える。底板6は、背板2の下端と前板4の下端を繋ぐように配置されている。底板の幅(図1Bで言えば図面左右方向の寸法)は特に限定されない。ただし、パウチ包装物を十分に挿入可能な幅とすることが好ましい。
[3−6]材質:
背板、前板、底板、背板保持板、線状凸部の材質は特に限定されない。ただし、パウチ包装物のデザインを十分に視認させるため、透明性が高い樹脂であることが好ましく、アクリル樹脂、塩化ビニル、PETであることがさらに好ましい。
[4]本発明のディスプレイスタンドの製造方法:
本発明のディスプレイスタンドの製造方法は特に限定されない。ただし、本発明のディスプレイスタンドは、図1Eに示すような板状部材を形成した後、折り曲げ加工をすることで製造することができる。図1Eに示す板状部材は、PET製の一枚板を、前板4、底板6、背板2および背板保持板14を有する形状に切り出し、その一部をくり貫いて開口部12を形成し、別体の線状凸部8を貼り合わせることにより形成することができる。
以下、実施例を用いて本発明のディスプレイスタンドをさらに具体的に説明する。ただし、本発明はその特定事項を満たす全ての実施形態を包含するものであり、以下に示す実施例の形態のみに限定されるものではない。
(実施例1)
図1Eに示すような板状部材を形成した後、折り曲げ加工をすることで、図1Aから図1Dに示すディスプレイスタンド1を製造した。この板状部材は厚さ1.0mmのPET板で形成した。すなわち、ディスプレイスタンド1の背板2、前板4、底板6、背板保持板14および線状凸部8は全てPETにより形成した。
背板2は、120mm×80mmの矩形状とした。背板保持板14は、120mm×70mmの矩形状とした。背板2と背板保持板14のなす角度は40°とした。これにより、背板2とディスプレイスタンド1の設置面とがなす角度は60°となった。
線状凸部8は、長さ120mmで、側方から見た形状が直角二等辺三角形の三角柱状に形成した。線状凸部8の高さは1.4mmとし、背板2の下端から22mm上方の位置に配置した。線状凸部8の直下で、かつ、背板2の幅方向の中央部に開口部12を形成した。開口部12は100mm×15mmの略矩形状に形成した。
前板4は、幅が120mmで、上端側を波型に形成した略矩形状とした。高さは最小35mm、最大48mmとした。底板6は、120mm×7mmの矩形状に形成した。背板2と前板4の間に形成される隙間10は、前板4の下端側が5mm、前板4の上端側が3mmとなるように形成した。
なお、図1Cおよび図1Dに示すパウチ包装物20は、35mm×110mmの略矩形状の扁平パウチに、化粧用クリームが充填されたものである。このパウチ包装物20は、最大厚さが3.5mmであった。
本発明のディスプレイスタンドは、液状香粧品、例えば、基礎化粧品(化粧水、化粧用クリームなど);洗浄料(洗顔料、ボディーソープ、シャンプーなど);毛髪化粧品(リンス、コンディショナー、トリートメント、スタイリング剤など);メイクアップ用化粧品;などが扁平パウチに充填されたパウチ包装物を面陳列するためのディスプレイスタンドとして利用することができる。
1:ディスプレイスタンド、2:背板、4:前板、6:底板、8,8a,8b,8c:線状凸部、10:隙間、12:開口部、14:背板保持板、16,16a,16b,16c:傾斜面、20:パウチ包装物、51:ディスプレイスタンド、52:背板、54:前板、56:底板、60:隙間、64:背板保持板。

Claims (3)

  1. 液状物が扁平パウチに充填されたパウチ包装物を面陳列するために用いられるディスプレイスタンドであって、
    前記パウチ包装物を背面側から支える背板と、前記パウチ包装物を正面側から押さえつける前板と、前記パウチ包装物を下端側から支える底板と、を備え、
    前記前板は、前記背板の正面のうち少なくとも下端側領域を覆い、かつ、前記背板との間に隙間が形成されるように配置され、
    前記底板は、前記背板の下端と前記前板の下端を繋ぐように配置され、
    前記背板の正面のうち前記前板に覆われた領域に、前記ディスプレイスタンドの幅方向に延びる、少なくとも1本の線状凸部が形成され、
    前記線状凸部の先端と前記前板の背面との間には隙間が形成されており、
    前記前板は下端から上端に至るまで前記背板と接触しておらず、
    前記背板と前記前板の間に形成される隙間が、前記前板の下端側から前記前板の上端側に向かうにつれて狭まるように構成されていることを特徴とするディスプレイスタンド。
  2. 前記線状凸部は、その上面が下向きの傾斜面となるように形成されている請求項1に記載のディスプレイスタンド。
  3. 前記背板の下端近傍領域および/または前記前板の下端近傍領域に、前記背板および/または前記前板を貫通し、かつ、前記ディスプレイスタンドの幅方向に延びる開口部が少なくとも1箇所形成されている請求項1または2に記載のディスプレイスタンド。
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