ディスプレイシステムは、ディスプレイパネルと、ディスプレイパネルからの光を受光して、ディスプレイシステムの射出瞳を通してその光の少なくとも一部分を送出するレンズ系と、を含むことができる。レンズ系は、反射型偏光子と、反射型偏光子に隣接して間隔を空けて配置された部分反射体と、反射型偏光子と部分反射体との間に配置された1/4波長位相差板と、を含むことができる。部分反射体は、ディスプレイパネルから受光した光の少なくとも一部を、反射型偏光子を通して、そして射出瞳を通して送出する。そのようなディスプレイシステムは、例えば、バーチャルリアリティディスプレイなどのヘッドマウント式ディスプレイに使用することができる小型のシステムにおいて、広視野を提供することができる。有用なディスプレイシステムは、同時係属の2015年9月3日に出願された米国特許仮出願第62/214,049号に記載されており、その出願は、本明細書と矛盾しない範囲で、参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書により、光出力の方向又は光出力のコリメーションの程度のうちの1つ又は両方が好適に変更されるようにディスプレイパネルの光出力を変更することにより、射出瞳を通して送出されるディスプレイパネルから放射される光の一部を、従来のディスプレイシステムと比較して実質的に増大させることができることが見出された。本明細書の他の所で更に説明するように、これは、ディスプレイパネルと部分反射体との間に光方向転換層を含めることにより(例えば、ディスプレイパネルの表面上に直接光方向転換層を含めることにより)、又はディスプレイパネルを照明するために使用されるバックライトを変更することにより、実現することができる。
図1は、発光システム132と、レンズ系119と、射出瞳135とを含む、光学系100の概略断面図である。発光システム132は、レンズ系119により効率的に利用することができる光出力を提供するように適合される。発光システム132は、光方向転換層及び/又は少なくとも部分的にコリメートするバックライトを含むことができる。好適な発光システムは、本明細書の他の所で更に説明する。発光システム132などの発光システムは、画素化することができ、画素化システム又は画素化ディスプレイと呼ばれる場合がある。光学系100は、例えば、ヘッドマウント式ディスプレイに利用することができるディスプレイシステムとすることができる。
レンズ系119は、発光システム132と射出瞳135との間に配置された第1の光学積層体110を含み、第2の光学積層体120は、第1の光学積層体110と射出瞳135との間に配置される。第1及び第2の光学積層体110及び120のそれぞれは、実質的に平面とすることができ、又は1つ若しくは2つの軸の回りに湾曲することができる。いくつかの実施形態では、第1及び第2の光学積層体110及び120のそれぞれは、直交する第1及び第2の軸に沿って発光システム132に向かって凸状である。x−y−z座標系を図1に示す。直交する第1及び第2の軸は、それぞれ、x軸及びy軸とすることができる。
第1の光学積層体110は、互いに反対側にある第1及び第2の主面(それぞれ、114及び116)を有する第1の光学レンズ112を含む。第1の光学積層体110は、第1の主面114上に配置された部分反射体117を含む。部分反射体117は、所望の又は所定の複数の波長において少なくとも30%の平均光反射率を有し、本明細書の他の所で説明する波長範囲のいずれかとすることができる所望の又は所定の複数の波長において少なくとも30%の平均光透過率を有することができる。いくつかの実施形態では、部分反射体117は、所望の又は所定の複数の波長において少なくとも40%の平均光反射率、及び所望の又は所定の複数の波長において少なくとも40%の平均光透過率を有する。
第2の光学積層体は、第1及び第2の主面124及び126を有する第2の光学レンズ122を含む。第2の光学積層体120は、第2の主面126上に配置された反射型偏光子127を含み、及び反射型偏光子127上に配置された1/4波長位相差板125を含む。1/4波長位相差板125は、反射型偏光子127上に積層されたフィルムとすることができ、又は反射型偏光子127に適用されたコーティングとすることができる。光学系100は、1つ以上の追加の位相差板を含んでもよい。例えば、第2の1/4波長位相差板を、第1の光学積層体110内に含めることができ、第2の主面116上に配置することができる。第1の1/4波長位相差板125及び光学系100内に含まれる任意の追加の1/4波長位相差板は、所定の又は所望の複数の波長のうちの少なくとも1つの波長における1/4波長位相差板とすることができる。第2の光学積層体120は代わりに、第2のレンズ122及び第2のレンズ122上に配置された反射型偏光子127を含んでいるとして説明することができ、第1の1/4波長位相差板125は、第2の光学積層体120に含まれているのではなく、第2の光学積層体120上に配置された別個の層又はコーティングとして見なすことができる。この場合では、第1の1/4波長位相差板125は、第1の光学積層体110と第2の光学積層体120との間に配置されているとして説明することができる。いくつかの実施形態では、第1の1/4波長位相差板125は、第2の光学積層体120に取り付けられなくてもよく、いくつかの実施形態では、第1の1/4波長位相差板125は、第1及び第2の光学積層体110及び120の間に、それら光学積層体から間隔を空けて配置される。更に他の実施形態では、第1の1/4波長位相差板125は、部分反射体117上に配置することができ、第1の光学積層体110に含まれているとして説明することができ、又は第1及び第2の光学積層体110及び120の間に配置されているとして説明することができる。
第1及び第2のレンズ112及び122のうちの1つ又は両方は、屈折レンズであってよい。屈折レンズは、透過の際に所望の屈折力を提供する光学レンズである。いくつかの実施形態では、第1及び第2のレンズ112及び122のうちの1つ又は両方は、透過の際に低い又は実質的にゼロの屈折力を有することができ、レンズ(単数又は複数)の形状により反射の際に屈折力を提供することができる。互いに隣接して間隔を空けて配置された反射型偏光子及び部分反射体を含む光学系は、そのようなシステムが図1Aに示すような折り曲げられた光路を提供したため、屈曲光学系と呼ばれる場合がある。そのような折り曲げられた光路を提供しないが屈折レンズを含む光学系は、屈折光学系として説明することができる。
光線137及び138は、それぞれ、発光システム132から射出瞳135を通して送出される。光線138は、その光路が光学系100に対する折り曲げられた光軸140を定義する中心光線とすることができ、光学系100は、折り曲げられた光軸140上に中心をもつことができる。
発光システム132は、例えば、液晶ディスプレイ(liquidcrystal display)(LCD)パネル及び有機発光ダイオード(organic lightemitting diode)(OLED)ディスプレイパネルを含む、任意の好適な種類のディスプレイパネルを含むことができる。ディスプレイパネルは、例えば、図1Aに示すように実質的に平坦又は平面とすることができ、又は図1Bに示すように湾曲することができ、又は図1Cに示すように互いに対して鈍角に配置された複数の平坦な若しくは平面のパネルを含むことができる。図1Bは、少なくとも1つの軸の回りに湾曲することができ、光学系のレンズ(単数又は複数)に向かって凹状とすることができるディスプレイパネル130b(例えば、ディスプレイパネル130bは、レンズ112及び122に向かって湾曲することができる)を含む、発光システム132bの概略断面図である。ディスプレイパネル130bは、一次元内で(単純曲線)、又は二次元内で(複合曲線)、湾曲することができる。例えば、ディスプレイパネル130bは、直交するx方向及びy方向のうちの1つ又は両方で湾曲することができる。二次元内で湾曲したディスプレイパネルは、2つの異なる曲率半径を有することができる(例えば、x方向及びy方向の曲率は、異なる場合がある。そのようなディスプレイは、トロイダルと呼ばれる場合がある)。図1Cは、実質的に平面のパネル130c−1、130c−2、及び130c−3を含む発光システム132cの概略断面図である。パネル130c−1及び130c−2は、互いに対して鈍角θ1に配置され、パネル130c−2及び130c−3は、互いに対して鈍角θ2に配置される。パネル130c−1、130c−2、及び130c−3は、光学系のレンズ(単数又は複数)に面して配置される(例えば、パネル130c−1、130c−2、及び130c−3は、レンズ112及び122に面することができる)。ディスプレイパネル130b及び130cのいずれかは、図1Aの発光システム132に使用することができ、本明細書の他の所で説明する他の光学系に使用することができる。
再び図1Aを参照して、光線137(及び光線138に対しても同様に)は、順に、発光システム132から放射され、第2の主面116(及びその上の任意のコーティング又は層)を透過し、第1の光学レンズ112を透過し、部分反射体117を透過し、反射型偏光子127上に配置された1/4波長位相差板125を透過し、反射型偏光子127から反射され、1/4波長位相差板125を透過して戻り、部分反射体117から反射され、1/4波長位相差板125を透過し、反射型偏光子127を透過し、第2のレンズ122を透過し、射出瞳135を通して送出される。光線137は、1/4波長位相差板125を透過する際に第1の偏光状態に回転される偏光状態を有して、発光システム132から放射することができる。発光システム132は、所望の偏光状態を提供するために、偏光調整要素を含むことができる。所望の偏光状態の光を放射する発光システムは、結果として高コントラストの画像を与えることができる。第1の偏光状態は、反射型偏光子127に対してブロック状態とすることができる。光線137が第1の1/4波長位相差板125を透過して、部分反射体117から反射し、1/4波長位相差板125を透過して戻った後で、その偏光状態は、第1の偏光状態に実質的に直交する第2の偏光状態である。したがって、光線137は、反射型偏光子127に入射する初回は反射型偏光子127から反射することができ、反射型偏光子127に入射する二回目は反射型偏光子127を透過することができる。
他の光線(図示せず)は、部分反射体117に入射する際に、マイナスz方向に部分反射体117から反射する、又は部分反射体117に入射する際にプラスz方向に部分反射体117を透過する。これらの光線は、光学系100を出ることができる。
いくつかの実施形態では、発光システム132から放射されて射出瞳135を通して送出される実質的にすべての主光線は、主光線が第1又は第2の光学積層体110又は120に入射する初回又は毎回、第1の光学積層体110及び第2の光学積層体120のそれぞれに、約30度未満、約25度未満、又は約20度未満の入射角で入射する。本明細書の光学系のいずれかでは、発光システム132から放射されて射出瞳134を通して送出される実質的にすべての主光線は、主光線が反射型偏光子又は部分反射体に入射する初回又は毎回、反射型偏光子及び部分反射体のそれぞれに、約30度未満、約25度未満、又は約20度未満の入射角で入射する。発光システムにより放射されて、射出瞳を通して送出されるすべての主光線の大部分(例えば、約90パーセント以上、又は約95パーセント以上、又は約98パーセント以上)が条件を満たす場合に、実質的にすべての主光線がその条件を満たすと言うことができる。
様々な要因が、発光システム132により放射された光が反射型偏光子127に入射する初回に、反射型偏光子127を通して光を部分的に透過させる場合がある。これにより、射出瞳135で不要なゴースト発生又は像ぼけが発生する場合がある。これらの要因としては、成形中の各種の偏光構成要素の性能劣化、及び光学系100内の不要な複屈折を挙げることができる。これらの要因の影響は、組み合わさって、光学系100のコントラスト比及び効率を劣化させる場合がある。コントラスト比に関するこれらの要因の影響は、同時係属の2015年9月3日に出願され、前に参照により本明細書に組み込まれた米国特許仮出願第62/214,049号により詳細に記載されている。そのような要因は、例えば、レンズ内の不要な複屈折を低減することができる相対的に薄い光学レンズを使用することにより、及び、例えば、熱成形光学フィルムから生じる光学的アーチファクトを低減することができる薄い光学フィルムを使用することにより、最小化することができる。いくつかの実施形態では、第1及び第2の光学レンズ112及び122は、それぞれ、7mm未満、5mm未満又は3mm未満の厚さを有し、例えば、1mm〜5mm、又は1mm〜7mmの範囲の厚さを有することができる。いくつかの実施形態では、反射型偏光子127は、75マイクロメートル未満、50マイクロメートル未満、又は30マイクロメートル未満の厚さを有することができる。いくつかの実施形態では、射出瞳135でのコントラスト比は、光学系100の視野にわたって、少なくとも40、又は少なくとも50、又は少なくとも60、又は少なくとも80、又は少なくとも100、又は少なくとも150、又は少なくとも200、又は少なくとも300である。
フィルムは、フィルムを所望の形状に変形又は伸張させる任意の成形プロセスにより、複合曲線(2つの直交する軸回りに湾曲した)に成形することができる。好適な成形プロセスは、昇温(熱成形)を含んでもよく、含まなくてもよい。好適な成形プロセスとしては、熱成形及び/又は加圧加工(圧力の印加によりフィルムを所望の形状に変形又は伸張すること)が挙げられる。成形の前に一軸配向されたポリマー多層光学フィルムを成形することにより製造された2つの直交する軸回りに湾曲した凸状反射型偏光子は、本明細書の光学系に使用する際に特に有利であることが見出されている。例えば、そのようなフィルムを利用した場合に、他の反射型偏光子を使用するのと比較してコントラスト比を著しくより高くすることができることが見出されている。しかし、非一軸配向多層ポリマーフィルム反射型偏光子又はワイヤグリッド偏光子などの他の反射型偏光子もまた、使用することができる。いくつかの実施形態では、一軸配向多層反射型偏光子は、APF(Advanced Polarizing Film、3M Company(St.Paul,MN)から入手可能)である。いくつかの実施形態では、光学系は、熱成形されたAPF又は圧力成形されたAPFを含み、熱成形されたAPF又は圧力成形されたAPFに入射する光学系内のすべての又は実質的にすべての主光線は、小さな入射角(例えば、約30度未満、約25度未満、又は約20度未満の)を有する。
いくつかの実施形態では、湾曲した反射型偏光子ではなく、実質的に平坦な反射型偏光子を含むレンズ系を利用することができる。いくつかの実施形態では、反射型偏光子は、1つの軸回りに湾曲しており、いくつかの実施形態では、反射型偏光子は、2つの直交する軸回りに湾曲している。反射型偏光子は、実質的に平坦な又は1つの軸回りに若しくは2つの直交する軸回りに実質的に湾曲した多層光学フィルムとすることができる。反射型偏光子は、実質的に平坦な又は1つの軸回りに若しくは2つの直交する軸回りに実質的に湾曲したワイヤグリッド偏光子とすることができる。
様々な主面(例えば、第2の主面126及び第1の主面114)の形状を好適に選択することにより、光学系は像を予め歪曲させる必要がない十分に低い歪曲を提供することができることが見出されている。いくつかの実施形態では、発光システム132は、歪曲されていない像を放射するように適合される。部分反射体117及び反射型偏光子127は、射出瞳135を通して送出される歪曲されずに放射された像の歪曲が、射出瞳135での視野の約10%未満、又は約5%未満、又は約3%未満であるように選択された、様々な形状を有することができる。射出瞳での視野は、例えば、80度より大きく、90度より大きく、又は100度より大きくすることができる。
図2Aは、レンズ系219と、発光システム232と、射出瞳235とを含む、光学系200の断面図である。レンズ系219は、第1の光学積層体210及び第2の光学積層体220を含む。画素241、242、及び243から放射された光を、図2Aに示す。画素241からの光247は、射出瞳235の中心を通して送出される主光線を含む。第1の光学積層体210は、レンズ212、及び射出瞳235に面したレンズ212の主面上に配置された部分反射体を含む。第2の光学積層体220は、レンズ222を含み、発光システム232に面したレンズ222の主面上に配置された反射型偏光子を含む。1/4波長位相差板は、部分反射体に面した反射型偏光子上に配置されるか、又は反射型偏光子に面した部分反射体上に配置されるかのいずれかで含まれる。レンズ212及びレンズ222は、直交する軸(例えば、x軸及びy軸)回りに発光システム232に向かって凸状である。他の実施形態では、第1及び第2のレンズのうちの1つ又は両方は、凸状でない1つ以上の表面を有することができる。いくつかの実施形態では、1つ又は両方のレンズは、平凸であり、いくつかの実施形態では、1つ又は両方のレンズは、平凹である。いくつかの実施形態では、1つのレンズは、平凸であり、他方は、平凹である。いくつかの実施形態では、反射型偏光子は、ディスプレイに向かって凸状である表面上に配置され、1/4波長位相差板は、平坦な表面上に配置される。ディスプレイに向かって凸状である表面は、例えば、レンズの曲面がディスプレイに面する状態で配置された平凸レンズの曲面、又はレンズの平坦な表面がディスプレイに面する状態で配置された平凹レンズの曲面とすることができる。
図2B〜図2Cは、共に図2Aの発光システム232の画素241に対応する、発光システム232bの画素241bから放射された光、及び発光システム232cの画素241cから放射された光を概略的に示す。従来のディスプレイパネルからの光は、一般的に、ディスプレイパネルの法線に沿って中心光線237bを有するランバート分布を有し得る光束239bの中に放射されるものであった。いくつかの実施形態では、発光システム232cは、中心光線237bの方向を主光線247の方向に向けて曲げる光方向転換層を含む。これらの場合では、発光システム232bは、発光システム232cと他の点では同等だが光方向転換層を有しないものとすることができる。本明細書の他の所で更に説明するように、光方向転換層は、複数の光方向転換要素を含むことができ、それぞれの光方向転換要素がディスプレイパネル内の異なる画素の群に対応する。図2Bで、主光線247と中心光線237bとの間に角度αが示されている。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの画素に関して、その画素に対応する光方向転換要素は、その画素により放射される中心光線247cと主光線247との間の角度αを低減する。いくつかの実施形態では、発光システム232cは、中心光線237cの方向を主光線247の方向に向けて曲げるように光出力を向けることができる、少なくとも部分的にコリメートするバックライトを含む。本明細書の他の所で更に説明するように、少なくとも部分的にコリメートするバックライトは、ランバート出力より実質的によりコリメートされた光出力を生成する。これらの場合では、発光システム232bは、発光システム232cと他の点では同等だが、実質的にディスプレイ表面に垂直に向けられた中心光線を有するランバート出力を生成するバックライトを有するものとすることができる。
光方向転換層が受光した光の発散角を低減する光方向転換層は、少なくとも部分的に光をコリメートすると言うことができる。いくつかの実施形態では、発光システム232cに関して、角度αは、少なくとも1つの画素に関して、他の点では同等な発光システム232bと比較して、少なくとも5度、又は少なくとも10度低減される。いくつかの実施形態では、発光システム232cに関して、角度αは、大部分(半分より多く)の画素に関して又は実質的にすべての画素に関して、他の点では同等な発光システム232bと比較して、少なくとも5度、又は少なくとも10度低減される。
レンズ系219に対する受光角φを図2B〜図2Cに示す。光方向転換層又は少なくとも部分的にコリメートするバックライトを含まないが他の点では同等な発光システム232bの画素241bから放射される光の割合と比較して、発光システム232cの画素241cから放射される光のより大きな割合が、受光角φの中にある。これは、中心光線を主光線の方向により近くに方向転換すること、及び少なくとも部分的に光出力をコリメートすることのうちの1つ又は両方に起因し得る。複数の画素を含む発光システムはまた、画素化システム又は画素化ディスプレイと呼ばれる場合もあり、この発光システム及びレンズ系を含む光学系は、ディスプレイシステム又は結像系と呼ばれる場合がある。光方向転換構成要素(例えば、光方向転換層又は少なくとも部分的コリメートするバックライト)を含まないが他の点では同等な発光システムは、基準画素化システムと呼ばれる場合があり、基準画素化ディスプレイシステムを含む対応するディスプレイシステムは、他の点では同等なディスプレイシステム又は基準ディスプレイシステムと呼ばれる場合がある。いくつかの実施形態では、複数の画素のうちのそれぞれの画素に関して、画素化システムは、画素化システムにより放射され、光学レンズ系の受光角内にある全光量が、基準画素化システムの中心光線の方向が画素に対して垂直である以外はこの画素化システムと同等な基準画素化システムの全光量より少なくとも30パーセント高い、又は少なくとも50パーセント高い、又は少なくとも100パーセント高い、又は少なくとも200パーセント高い、又は少なくとも300パーセント高い、又は少なくとも400パーセント高いように、画素化システム内の画素の位置により異なる方向を有する中心光線を有する光錐を放射するように適合される。
いくつかの実施形態では、光学系の射出瞳での本明細書の光学系の輝度は、光方向転換構成要素を含まないが他の点では同等な光学系の輝度より少なくとも20パーセント高い、又は少なくとも30パーセント高い、又は少なくとも100パーセント高い、又は少なくとも200パーセント高い、又は少なくとも300パーセント高い、又は少なくとも400パーセント高い。本明細書の他の所で更に説明するように、光方向転換構成要素は、光方向転換層、複数の光方向転換要素(例えば、マイクロレンズアレイ又は複数のプリズム形要素)、又は少なくとも部分的にコリメートするバックライトとすることができる。
図3は、発光システム332と、射出瞳335と、第1及び第2の主面314及び316を有する光学レンズ312を含む一体型光学積層体310とを含む、光学系300の概略断面図である。発光システム332は、本明細書の他の所で説明する発光システムのいずれかとすることができ、例えば、光方向転換層及び/又は部分的にコリメートするバックライトを含むことができる。第1の1/4波長位相差板325は、光学レンズ312の第1の主面314上に配置され、反射型偏光子327は、光学レンズ312とは反対側の第1の1/4波長位相差板325上に配置される。部分反射体317は、光学レンズ312の第2の主面316上に配置され、第2の1/4波長位相差板315は、光学レンズ312とは反対側の部分反射体317上に配置される。光学系300は、射出瞳335を通して発光システム332から送出される中心光線の光路により定義することができる折り曲げられた光軸340上に中心をもつことができる。いくつかの実施形態では、光学レンズ312は、一体構造の構成要素である。
一体型光学積層体310は、最初に第1の1/4波長位相差板325を反射型偏光子327にコーティング又は積層して反射型偏光子327を形成し、次に結果として得られるフィルムを所望の形状に熱成形することにより製造することができる。同時係属の2015年9月3日に出願され、前に参照により本明細書に組み込まれた米国特許仮出願第62/214,049号に更に記載されているように、熱成形工具は、フィルムが冷却後に所望の形状を得るように、所望の形状とは異なる形状を有する場合がある。部分反射体317及び第2の1/4波長位相差板315は、1/4波長位相差板を部分反射体フィルム上にコーティングすることにより、部分反射体コーティングを1/4波長位相差板フィルム上にコーティングすることにより、部分反射体フィルム及び1/4波長位相差板フィルムを一体に積層することにより、又は、最初にフィルムインサート成形プロセスでレンズ312を形成(反射型偏光子327及び第1の1/4波長位相差板325を含むフィルム上に形成することができる)して、次に部分反射体317を第2の主面316上にコーティングして1/4波長位相差板315を部分反射体317上にコーティングすることにより作製することができる。いくつかの実施形態では、反射型偏光子327及び第1の1/4波長位相差板325を含む第1のフィルムが用意され、部分反射体317及び第2の1/4波長位相差板315を含む第2のフィルムが用意され、次にフィルムインサート成形プロセスで第1及び第2の熱成形されたフィルムの間にレンズ312を射出成形することにより一体型光学積層体310が形成される。第1及び第2のフィルムは、射出成形工程の前に熱成形することができる。本明細書の他の光学積層体は、コーティングフィルム又は積層体とすることができる光学フィルムを熱成形して、光学積層体を製造するためにフィルムインサート成形プロセスを使用することにより、同様に製造することができる。成形プロセスで形成されたレンズがフィルムの間に配置されるように、第2のフィルムをフィルムインサート成形プロセスに含めることができる。
代替の実施形態では、第1の1/4波長位相差板325は、第1の主面314上ではなく、第2の主面316上に配置される。一体型光学積層体は、反射型偏光子327を所望の形状に熱成形して、レンズ312を反射型偏光子327上に射出成形することにより形成することができる。第1の1/4波長位相差板325を、次に、第2の主面316上にコーティング(例えば、スピンコート)することができ、次に、部分反射体317を、第1の1/4波長位相差板325上に蒸気コートすることができる。第2の1/4波長位相差板を、部分反射体上にコーティングする、又はディスプレイパネル332上に配置する、又は部分反射体317とディスプレイパネル332との間に配置することができる。
部分反射体317は、所望の又は所定の複数の波長において少なくとも30%の平均光反射率を有し、本明細書の他の所で説明する波長範囲のいずれかとすることができる所望の又は所定の複数の波長において少なくとも30%の平均光透過率を有することができる。第1の1/4波長位相差板325及び光学系300内に含まれる任意の追加の1/4波長位相差板は、所定の又は所望の複数の波長のうちの少なくとも1つの波長における1/4波長位相差板とすることができる。多層反射型偏光子327は、第1の偏光状態(例えば、第1の方向に直線偏光した)を有する光を実質的に透過し、直交する第2の偏光状態(例えば、第1の方向に直交する第2の方向に直線偏光した)を有する光を実質的に反射する。本明細書の他の所で更に説明するように、多層反射型偏光子327は、例えば、ポリマー多層反射型偏光子(例えば、APF)とすることができ、又はワイヤグリッド偏光子とすることができる。
光線337は、発光システム332から放射され、射出瞳335を通して送出される。光線337は、第2の1/4波長位相差板315及び部分反射体317を透過してレンズ312に入り、レンズ312を透過する。他の光線(図示せず)は、第2の1/4波長位相差板315を透過した後で部分反射体317から反射して、光学系300から消失する。レンズ312を最初に透過した後で、光線は、第1の1/4波長位相差板325を透過して、反射型偏光子327から反射する。発光システム332を、光が反射型偏光子327に対する透過軸に沿った偏光を有する光を放射するように適合させることができ、その結果、光が、第2の1/4波長位相差板315及び第1の1/4波長位相差板325の両方を透過した後で、反射型偏光子327に対するブロック軸に沿って偏光され、したがって、反射型偏光子327に最初に入射した際に反射型偏光子327から反射する。いくつかの実施形態では、第2の1/4波長位相差板315に入射する光が所望の偏光を有するように、直線偏光子が、発光システム332と第2の1/4波長位相差板317との間に含まれる。光線337が反射型偏光子327から反射した後で、光線337は、第1の1/4波長位相差板325及びレンズ312を透過して戻り、次に、部分反射体317から反射して(図示しない他の光線は、部分反射体317を透過する)レンズ312を透過して戻り、次に、反射型偏光子327に再び入射する。第1の1/4波長位相差板325を透過し、部分反射体317から反射し、第1の1/4波長位相差板325を透過して戻った後で、光線337は、反射型偏光子327に対する透過軸に沿った偏光を有する。光線337は、したがって、反射型偏光子327を透過して、次に射出瞳335を通して送出される。
図4は、光学積層体410と、発光システム432と、射出瞳435とを含む、光学系400の断面図である。発光システム432は、本明細書の他の所で説明する発光システムのいずれかとすることができる。画素441、442、及び443から放射された光を、図4に示す。画素441からの光は、射出瞳435の中心を通して送出される主光線447を含む。発光システムは、向けられた光出力のより大きな割合が光学積層体410の受光角内となるようにディスプレイパネルの光出力を向ける及び/又は部分的にコリメートする、複数の光方向転換要素を含むことができる。光学積層体410は、レンズ412と、射出瞳435に面したレンズ412の主面上に配置された反射型偏光子427と、像面430に面したレンズ412の主面上に配置された部分反射体417とを含む。1/4波長位相差板は、反射型偏光子とレンズ412との間、又は部分反射体とレンズ412との間で光学積層体410内に含まれる。レンズ412は、直交する複数の軸(例えば、x軸及びy軸)回りに像面430に向かって凸状である。
図5は、発光システム532と、レンズ系519と、射出瞳535とを含む、光学系500の断面図である。発光システム532は、本明細書の他の所で説明する発光システムのいずれかとすることができ、ディスプレイパネル、及び、光出力のより大きな割合がレンズ系519の受光角内にあるようにディスプレイパネルの光出力を向ける及び/又は部分的にコリメートするように適合された1つ以上の光学構成要素(例えば、光方向転換層及び/又は部分的にコリメートするバックライト)を含むことができる。
レンズ系519は、第1のレンズ512と、第2のレンズ522を含む光学積層体520と、第3のレンズ562を含む光学積層体560とを含む。光学積層体520は、射出瞳535に面した第2のレンズ522の主面上に配置された部分反射体を含み、像面530に面した第3のレンズ562の主面上に配置された反射型偏光子を含む。1/4波長位相差板は、部分反射体に面した反射型偏光子上に配置されるか、又は反射型偏光子に面した部分反射体上に配置されるかのいずれかで光学系500に含まれる。反射型偏光子及び部分反射体は、それぞれ、直交する複数の軸(例えば、x軸及びy軸)回りに像面530に向かって凸状である。発光システム532上の3つの位置の3つの光束を示す。それぞれの光束内の光線は、射出瞳535で実質的に平行である。
図6は、画素化した光源630と、光方向転換層650とを含む発光システム632の概略側面図である。発光システム632は、例えば、それぞれ光学系100、200、300、400及び500内の発光システム132、232、332、432及び532のいずれかのために使用することができる。光方向転換層650は、画素化した光源630から分離することができる、又は画素化した光源630に取り付ける若しくは一体化することができる。画素化した光源630は、間隔を空けて配置された複数の個別の画素を含む。例えば、画素化した光源630は、1080×1920の画素のアレイを有する高解像度ディスプレイパネルを含むことができる。図6に単一の画素からの光を示す。画素641は、中心光線637を含む光錐639を放射する。光錐639は、θ1の円錐角を有する発散光である。光方向転換層650のそれぞれの部分又は光方向転換層650のそれぞれの光方向転換要素は、その部分又はその光方向転換要素に対応する画素により放射された光錐を受光して、受光した光を、送出される光の中心光線の方向及び円錐角のうちの一方又は両方が受光した光錐のものとは異なる光錐として送出する。図示した実施形態では、部分656は、光錐639を受光して、受光した光を中心光線647を有する光錐649として送出する。光錐649は、発散光とすることができ、θ2の円錐角を有する。中心光線647は、中心光線637とは異なる方向を有する。いくつかの実施形態では、中心光線647の方向と中心光線639の方向との間の角度αは、例えば、少なくとも5度、又は少なくとも10度とすることができ、かつ、80度未満、又は60度未満、又は50度未満とすることができる。円錐角θ2は、少なくとも2度、又は少なくとも5度、又は少なくとも10度、又は少なくとも15度、円錐角θ1より小さくすることができる。いくつかの実施形態では、円錐角θ1及びθ2のうちの1つ又は両方は、10度より大きく、又は15度より大きく、又は20度より大きく、又は30度より大きくすることができる。いくつかの実施形態では、間の角度αは、おおよそゼロとすることができ、円錐角θ2は、実質的に円錐角θ1未満とすることができる。いくつかの実施形態では、円錐角θ1及びθ2は、おおよそ等しく、間の角度αは、実質的にゼロより大きくすることができる。いくつかの実施形態では、角度αは、実質的にゼロより大きくすることができ、円錐角θ2は、実質的に円錐角θ1未満とすることができる。
本明細書の他の所で更に説明するように、光方向転換層650は、複数の光方向転換要素を含むことができ、それぞれの光方向転換要素が画素化した光源630内の画素の群に対応する。画素の群は、少なくとも1つの画素を含み、単一の画素又は複数の画素を含みことができる。場合により、異なる画素の群が、1つ以上の共通の画素を共有することができる。他の場合では、いずれの2つの異なる画素の群も、共通の画素を含まない。光方向転換層は、要素が個別の要素である場合、又は光方向転換層がマイクロレンズ若しくはフレネルレンズなどの急峻に変化する構造体を含む場合に、複数の光方向転換要素を含むと言うことができる。いくつかの実施形態では、光方向転換層650は、複数の部分を含むことができ、それぞれの異なる部分が画素化した光源630内の異なる画素の群に対応する。いくつかの実施形態では、この部分は、個別の光方向転換要素又は複数の個別の光方向転換要素とすることができる。他の実施形態では、光方向転換層は、急峻に変化する構造体を有さずに、複数の実質的に連続的に変化する部分を含むことができる。
図7は、画素化した光源730と、光方向転換層750とを含む発光システム732の概略側面図である。発光システム732は、例えば、それぞれ光学系100、200、300、400及び500内の発光システム132、232、332、432及び532のいずれかのために使用することができる。画素化した光源730は、少なくとも第1及び第2の画素751及び752を含む、複数の画素を含む。画素741の像751は、画素741の背後に(画素化した光源730からz方向に)配置された虚像である。同様に、画素742の像752は、画素742の背後に配置された虚像である。像751及び752は、実質的に平面の又は実質的に平面でないものとすることができる像面755上に配置される。光方向転換層750は、複数の部分を含み、それぞれの異なる部分が画素化した光源730内の異なる画素の群に対応する。図示した実施形態では、それぞれの画素の群は、単一の画素である。光方向転換層750の部分756は、画素741に対応し、光方向転換層750の部分757は、画素742に対応する。像751及び752は、部分756及び757から異なる距離に配置され得る。いくつかの実施形態では、光方向転換層750は、複数のレンズ(又は本明細書の他の所で説明するような他の光方向転換要素)を含み、部分756及び757は、それぞれレンズを含む。像751及び752は、部分756及び757内の対応するレンズから異なる距離に配置され得る。画素化した光源730は、複数の画素を含み、第1の像を放射することができる。光方向転換層750は、複数の画素の背後に第1の像の第2の虚像を形成することができる。他の実施形態では、光方向転換層は、虚像の代わりに実像を生成することができる。これを図8に示す。
図8は、画素化した光源830と、光方向転換層850とを含む発光システム832の概略側面図である。発光システム832は、例えば、それぞれ光学系100、200、300、400及び500内の発光システム132、232、332、432及び532のいずれかのために使用することができる。画素化した光源830は、少なくとも第1及び第2の画素851及び852を含む、複数の画素を含む。画素841の像851は、画素841の前に(画素化した光源830からマイナスz方向に)配置された実像である。同様に、画素842の像852は、画素842の前に配置された実像である。像851及び852は、実質的に平面の又は実質的に平面でないものとすることができる像面855上に配置される。光方向転換層850は、複数の部分を含み、それぞれの異なる部分が画素化した光源830内の異なる画素の群に対応する。図示した実施形態では、それぞれの画素の群は、単一の画素である。光方向転換層850の部分856は、画素841に対応し、光方向転換層850の部分857は、画素842に対応する。画素化した光源830は、複数の画素を含み、第1の像を放射することができる。光方向転換層850は、複数の画素の前に第1の像の第2の実像を形成することができる。像851及び852は、部分856及び857から異なる距離に配置され得る。いくつかの実施形態では、光方向転換層850は、複数のレンズ(又は本明細書の他の所で説明するような他の光方向転換要素)を含み、部分856及び857は、それぞれレンズを含む。像851及び852は、部分856及び857内の対応するレンズから異なる距離に配置され得る。
光方向転換層の一例を図9に示し、図9は、層930上に複数のレンズ954を含む光方向転換層950の断面図である。層930は、例えば、ディスプレイパネル又はディスプレイパネル内の外層とすることができ、複数のレンズ954は、ディスプレイパネル上に直接形成することができる。あるいは、層930は、例えば、ポリマー基材とすることができ、光方向転換層950は、ディスプレイパネルに取り付ける又は積層することができる。複数のマイクロレンズとすることができる複数のレンズ954は、ピッチPで周期的に配置することができる。ピッチPは、ディスプレイパネル内の画素の間のピッチと同様だがそれより大きくすることができる。ディスプレイパネルの中心付近に配置されたレンズが、対応する画素におおよそ位置合わせされた光軸を有し、ディスプレイパネルの中心から離れたレンズが、対応する画素から横方向にずれた(例えば、図9のx−y平面に平行とすることができるディスプレイパネルの平面内でずれた)光軸を有するように、ピッチPを選択することができる。いくつかの実施形態では、ずれは、ディスプレイパネルの中心からディスプレイパネルの縁部まで単調に増大する。ずれの単調な増大は、線形の増大又は非線形の増大とすることができる。
マイクロレンズアレイを含む光方向転換層などの光方向転換層を、様々な異なる技術により製造することができる。そのような技術としては、感光性樹脂リフロー、グレースケールリソグラフィ、レーザーアブレーション、パターン化された疎水性/親水性基材上への硬化性モノマーの浸漬コーティング、硬化性モノマーのインクジェット印刷、ダイヤモンド旋削、イオンビームエッチング又はウェットエッチング、及び電着が挙げられる。他の好適なプロセスとしては、米国特許第7,583,444号(DeVoeら)に記載されたものなどの二光子プロセスが挙げられる。
図10は、間隔を空けて配置された複数の個別の画素1044と、複数の光方向転換要素1054を含む光方向転換層1050とを含む発光システム1032の概略側面図である。光方向転換要素1054は、レンズ954に対応することができる。レンズは、ディスプレイパネル内のすべての画素に対して、又は画素のいくつかのみに対して含めることができる。例えば、発光システム1032を含む光学系の光軸付近の領域内の画素は、任意選択的に光方向転換要素を含まなくてもよい。発光システム1032は、例えば、それぞれ光学系100、200、300、400及び500内の発光システム132、232、332、432及び532のいずれかのために使用することができる。光方向転換要素1056は、画素1041からの光錐1039を受光し、受光した光を光錐1049として送出する。本明細書の他の所で更に説明するように、光錐1049は、その円錐角及び中心光線方向のうちの一方又は両方を光錐1039のものから変更されてもよい。複数の画素1044は、図示した実施形態では実質的に平面である表面1033に沿って配置される。他の実施形態では、表面1033は、湾曲することができる。例えば、湾曲したディスプレイパネル(例えば、LCD又はOLEDパネル)は、複数の画素を含むことができる。それに沿って画素が配置される表面1033などの表面は、画素化した表面と呼ばれる場合がある。
図10の複数の画素は、個別の間隔を空けて配置された暗い線により表されている。他の図では、画素は、暗い線の間の空間により表される場合がある。図10で、暗い線の間の空間は、隣接する画素の間の間隙を表す。画素1044は、画素の繰返し方向(例えば、図10のy方向)に沿った画素にわたる幅とすることができる画素幅w、及び、繰返し方向に沿った隣接する画素の間の空間の幅とすることができる間隙gを有する。いくつかの実施形態では、隣接する画素は、画素幅の約10パーセント〜約100パーセントの間隔を空けられる(例えば、g/wは、約0.1〜約1の範囲である)。いくつかの実施形態では、隣接する画素の間の間隙は、例えば、黒色クロムとすることができる光吸収材料1036を含む。OLEDディスプレイでは、例えば、当該技術分野で既知であるように、光吸収黒色マトリックスを、隣接する画素の間に含めることができる。隣接する画素の間に光吸収材料を含めることにより、レンズ系に入射して反射されて発光システムに戻る光を光吸収材料により少なくとも部分的に吸収することができるため、発光システム及び部分反射体を有するレンズ系を含む光学系のコントラストを向上させることができる。他の実施形態では、隣接する画素の間の間隙は、実質的に光透過性である。これは、例えば、少なくとも部分的に透明なOLEDディスプレイパネルなどの、少なくとも部分的に透明なディスプレイパネルの場合であり得る。この場合、レンズ系に入射して反射されて発光システムに戻る光が、レンズ系を通して反射されて戻って、コントラストの低下を引き起こすことなく、発光システムを少なくとも部分的に透過することができるため、コントラストを向上することができる。いくつかの実施形態では、隣接する画素の間の間隔を、小さくすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、隣接する画素の間の間隙は、画素幅の10パーセント未満、又は画素幅の5パーセント未満である(例えば、g/wは、0.1未満又は0.05未満である)。いくつかの実施形態では、隣接する画素の間の間隙gは、2マイクロメートル未満、又は1マイクロメートル未満、又は0.5マイクロメートル未満である。
図11Aは、発光体1141及びレンズ1154aを含む画素1142を示す。発光体1141は、中心光線1137を有する光錐1139を放射し、レンズ1154aは、光錐1139を受光して、受光した光を中心光線1147を有する光錐1149として送出する。レンズ1154aは、発光体1141から距離d横方向にずれた光軸1140上に中心がある。画素1142は、例えば、画素1041及び光方向転換要素1056の組み合わせに対応することができる。複数の画素1142を含む発光システムは、例えば、それぞれ光学系100、200、300、400及び500内の発光システム132、232、332、432及び532のいずれかのために使用することができる。本明細書の他の所で更に説明するように、横方向のずれの距離dは、ディスプレイパネルの中心からディスプレイパネルの縁部まで単調に増大させることができる。
光方向転換要素は、レンズの光軸を中心として回転対称の球面又は非球面部分を含むことができるレンズとすることができ、又は1つ以上の曲面を有することができるプリズム形要素とすることができる。図11Bは、レンズ1154aの代わりに使用することができるレンズ又は光方向転換要素1154bを示す。いくつかの実施形態では、複数の光方向転換要素1154bは、画素化した光源内の対応する画素ピッチに一致するように選択されたピッチで周期的に配置してもよい。画素化した光源内の画素は、実質的に平面又は実質的に曲面とすることができる画素化した表面1133に沿って配置してもよい。光方向転換要素1154bは、互いに反対側にある第1の側面1131a及び第2の側面1131b、並びに第1の側面1131a及び第2の側面1131bを接続する曲面1131cを含む。光方向転換要素1154bは、曲面1131c及びプリズム形底部部分1196を含むレンズ部分1194を有するとして説明することができる。底部部分1196は、例えば、発光体1141bを含む表面1133に平行な平面(図11Bのx−y平面に平行な平面)内で正方形又は矩形の断面を有することができる。第1の側面1131a及び第2の側面1131bは、例えば、平坦な面とすることができる。底部部分1196は、例えば、表面1133に平行な平面内で円形の断面を有することができる。第1の側面1131a及び第2の側面1131bは、次に、円筒形底部1196の互いに反対側にある側面とすることができる。いくつかの実施形態では、第1の側面1131aは、第2の側面1131bより、表面1133の法線(マイナスz方向に沿った法線)に沿って表面1133からより遠くまで延びる。プリズム形要素は、プリズム構成要素(例えば、底部部分1196)及びレンズ構成要素(例えば、曲面1131c)を含むと理解することができ、このレンズ構成要素は、少なくとも1つの凸面を有する。
発光体1141bは、中心光線1137bを有する第1の光錐を放射する。第1の光錐は、光方向転換要素1154bにより受光され、中心光線1147bを有する第2の光錐として送出される。中心光線1137aは、第1の円錐軸に沿うことができ、中心光線1137bは、第2の円錐軸に沿うことができる。第1及び第2の円錐軸の間の角度αは、少なくとも5度若しくは少なくとも10度とすることができ、又は、例えば、5度〜50度若しくは60度の範囲とすることができる。光方向転換要素1154bは、第1の円錐軸を中心として非対称とすることができる。曲面1131cは、第1の円錐軸を中心として非回転対称、かつ第1の円錐軸に平行でなく第2の円錐軸に平行でなくてもよい軸1193を中心として実質的に回転対称とすることができる。
いくつかの実施形態では、結像系は、複数の発光体1141b及び複数の光方向転換要素1154bを含む。対応する光方向転換要素1154bと共に発光体1141bは、画素と呼ばれる場合があり、結像系は、複数のそのような画素を含むことができる。いくつかの実施形態では、複数の画素のうちの第1の画素に関して、第1及び第2の円錐軸の間の第1の角度は、5度より大きい又は10度より大きく、複数の画素のうちの異なる第2の画素に関して、第1及び第2の円錐軸の間の第2の角度は、5度より大きい又は10度より大きく、第1の角度とは異なる。いくつかの実施形態では、複数の画素のうちの大部分の画素に関して、第1及び第2の円錐軸は平行ではなく、いくつかの実施形態では、複数の画素のうちの大部分の画素に関して、第1及び第2の円錐軸の間の角度は、少なくとも5度若しくは少なくとも10度、又は5度〜50度若しくは60度の範囲である。
図12は、間隔を空けて配置された複数の個別の画素を含み、バックライト1236からの光を受光してパターン化された光を光方向転換層1250を通して送出するように配置されたディスプレイパネル1230を含む、発光システム1232の概略側面図である。ディスプレイパネル1230は、液晶ディスプレイ(LCD)パネル、又は回折格子型変調器、又は干渉型変調器、又はエレクトロクロミック変調器、又は電気泳動変調器などの、任意の好適な空間光変調器とすることができる。他の実施形態では、有機発光ディスプレイ(organic light emitting display)(OLED)は、間隔を空けて配置された複数の個別の画素を含み、バックライト1236を省略することができる。発光システム1232は、例えば、それぞれ光学系100、200、300、400及び500内の発光システム132、232、332、432及び532のいずれかのために使用することができる。
いくつかの実施形態では、バックライト1236は、少なくとも部分的にコリメートするバックライトとすることができる。バックライトからの光出力がランバート光出力より実質的によりコリメートされる場合、バックライトは、少なくとも部分的にコリメートするバックライトであると言うことができる。いくつかの実施形態では、少なくとも部分的にコリメートするバックライトのルーメン出力の少なくとも50パーセントは、60度、又は50度、又は40度、又は30度、又は25度、又は20度の全幅の円錐内にある。いくつかの実施形態では、少なくとも部分的にコリメートするバックライトのルーメン出力の少なくとも60パーセントは、70度、又は60度、又は50度、又は40度、又は30度、又は25度の全幅の円錐内にある。
図13は、画素1341、1342及び1343を含む発光システム1332の概略側面図である。発光システム1332は、例えば、それぞれ光学系100、200、300、400及び500内の発光システム132、232、332、432及び532のいずれかのために使用することができる。それぞれの画素は、中心光線及び円錐角を有する光錐を放射するように適合される。画素1341は、図示する実施形態では、発光システム1332からの光を受光するように配置されたレンズ系の光軸とすることができる光軸1340に平行な中心光線1347を有する光錐1349を放射する。画素1342は、全幅円錐角θを有する光錐を放射する。発光システム1332は、例えば、LCD又はOLEDディスプレイパネルとすることができる、ディスプレイパネルにより放射された光の円錐角を低減するように適合された光方向転換層を有するディスプレイパネルを含むことができる。他の実施形態では、従来のバックライトで生成される出力と比較してより小さくした円錐角を有する出力を生成するために、少なくとも部分的にコリメートするバックライトを、ディスプレイパネルと共に使用することができる。例えば、少なくとも部分的にコリメートするバックライトは、ルーメン出力の少なくとも50パーセントが50度の全幅の円錐内、又は部分的にコリメートするバックライトに関して本明細書の他の所で説明される範囲のいずれかにあるように、光出力を生成することができる。円錐角を更に低減させるために光方向転換層を含めることができ、又は光方向転換層を任意選択的に省略することができる。図示した実施形態では、画素1341、1342及び1343のそれぞれの光出力の方向は、光軸1340に対して実質的に平行である。他の実施形態では、光方向転換層及び/又は少なくとも部分的にコリメートするバックライトは、発光システムから放射された光の方向を変更することができる。これを図14〜図15に示す。
図14は、画素1441、1442及び1443を含む発光システム1432の概略側面図である。発光システム1432は、例えば、それぞれ光学系100、200、300、400及び500内の発光システム132、232、332、432及び532のいずれかのために使用することができる。それぞれの画素は、円錐角及び中心光線を有する光錐を放射する。画素1441は、発光システム1432又は発光システム1432からの光を受光するように配置されたレンズ系の光軸1440に対して角度αをなす方向に沿って放射される中心光線1447を有する光錐1449を放射する。画素1442は、円錐角θを有する光錐を放射する。画素1441及び1443のそれぞれからの光は、光軸1440に向けて曲げられ、画素1442からの光は、実質的に光軸1440に沿って放射される。いくつかの実施形態では、画素1441、1442及び1443のそれぞれからの光は、少なくとも部分的にコリメートされる。他の実施形態では、画素からの光は、少なくとも部分的にコリメートされずに、変更された方向を有することができる。いくつかの実施形態では、発光システム1432からの少なくとも部分的にコリメートされた光出力を生成するために、少なくとも部分的にコリメートされたバックライトが使用される。いくつかの実施形態では、バックライトの第1の部分は、第1の方向に少なくとも部分的にコリメートされた光を放射するように構成され、バックライトの異なる第2の部分は、異なる第2の方向に少なくとも部分的にコリメートされた光を放射するように構成される。例えば、画素1441に対応する位置のバックライトからの光は、中心光線1447の方向に沿って少なくとも部分的にコリメートされたものとすることができ、画素1442に対応する位置のバックライトからの光は、光軸1440に平行な方向に沿って少なくとも部分的にコリメートされたものとすることができる。いくつかの実施形態では、少なくとも部分的にコリメートされたバックライトからの光は、バックライトの放射面にわたって滑らかに変化する方向に沿って部分的にコリメートされたものとすることができる。
図15は、画素1541、1542及び1543を含む発光システム1532の概略側面図である。それぞれの画素は、円錐角及び中心光線を有する光錐を放射する。画素1541は、発光システム1532又は発光システム1532からの光を受光するように配置されたレンズ系の光軸1540に対して角度αをなす方向に沿って放射される中心光線1547を有する光錐1549を放射する。画素1542は、円錐角θを有する光錐を放射する。画素1541及び1543のそれぞれからの光は、光軸1540から離れる方に曲げられ、画素1542からの光は、実質的に光軸1540に沿って放射される。いくつかの実施形態では、画素1541、1542及び1543のそれぞれからの光は、少なくとも部分的にコリメートされる。他の実施形態では、画素からの光は、少なくとも部分的にコリメートされずに、変更された方向を有することができる。いくつかの実施形態では、図14に関連して更に説明したように、発光システム1532からの少なくとも部分的にコリメートされた光出力を生成するために、少なくとも部分的にコリメートされたバックライトが使用される。
図16Aは、レンズ系1619と、液晶ディスプレイパネル1630、及び少なくとも部分的にコリメートするバックライトであり、位置により変化する出力方向を提供するように適合させることができるバックライト1636を含む発光システム1632と、を含む光学系1600の断面図である。バックライト1636は、コリメートする光学素子1660を含む光ガイド1663と、少なくとも部分的にコリメートされた光として光ガイド1663から光が抽出されるように構造化された表面1667を有する光抽出要素1665とを含む。バックライト1636は、コリメートする光学素子1660に光を注入するように構成された光源1661と、光抽出要素1665に隣接して配置された背面反射体1668とを更に含む。光源1661は、発光ダイオード(LED)又は複数のLEDなどの任意の好適な光源であってよい。光源1661からの光は、コリメートする光学素子1660のテーパ状の形状のためにコリメートする光学素子1660を透過すると、少なくとも部分的にコリメートされ得る。光は、背面反射体1668に向かって光抽出部分1665から抽出され、光は、次に、背面反射体1668から反射されて、レンズ系1619に向かって所望の出力方向に沿って少なくとも部分的にコリメートされた光として光抽出部分1665を通して送出される。
いくつかの実施形態では、位置により変化する出力方向を提供するように適合された少なくとも部分的にコリメートするバックライトは、光方向転換層と組み合わされる。そのような実施形態では、バックライトは、レンズ系により利用されるように所望の方向に向けて部分的に向きを変えた出力を提供し、光方向転換層は、この部分的に向きを変えた光を受光して、レンズ系に対して所望の方向により厳密に一致した方向に光を送出する。
コリメートする素子1660は、光ガイド1663の光挿入部分である。光ガイド1663は、第1の折り曲げ部分1671を介してコリメートする光学素子1660からの光を受光し、第2の折り曲げ部分1674を介して光抽出要素1665に光を移送するように配置された光移送部分1664を更に含む。光抽出要素1665の構造化表面1667は、所望の出力方向に沿った光出力を生成するように方向付けられた光抽出体を含むことができる。この表面は、例えば、構造化されたニッケルスタンピング工具などの構造化されたスタンピング工具を使用することにより、好適に構造化することができる。好適なスタンピング工具は、シングルポイントダイヤモンド機械加工などの機械加工により作製することができる。例示的なダイヤモンド旋削システム及び方法は、例えば、国際出願公開第WO00/48037号(Campbellら)、並びに米国特許第7,350,442号(Ehnesら)及び同第7,328,638号(Gardinerら)に記載されているような高速工具サーボ(fast tool servo)(FTS)を含む及び利用することができる。少なくとも部分的にコリメートされたバックライトは、所望の出力方向に沿って光出力を生成するように適合された回折格子を含むことができる。そのようなバックライトは、Fattalらにより「A multi−directional backlight for a wide−angle,grasses−free three dimensional display」(Nature,Vol.495、348〜351ページ、2013年3月21日)に記載されている。いくつかの実施形態では、構造化表面1667は、例えば、米国特許出願公開第2013/0321913号(Haroldら)に記載されているような、一連の段1666を、段の間の傾斜部分1669と共に含むことができ、この特許出願は、本明細書と矛盾しない範囲で参照により本明細書に組み込まれる。構造化表面1667内の段1666及び傾斜部分1669は、例えば、機械加工により形成することができる。傾斜部分1669は、光抽出要素1665から光を抽出する。そのようなバックライトの出力方向の分布は、段1666の間の傾斜部分1669の勾配の分布を調節することにより調節することができる。いくつかの実施形態では、段は、本明細書の他の所で更に説明するように湾曲した形状を有する(例えば、図16Cを参照)。
光学系1600は、射出瞳1635を有し、反射型偏光子、吸収型偏光子、吸収型及び反射型偏光子の組み合わせとすることができる光学偏光子1670を更に含む、又は任意選択的に省略することができる。
レンズ系1619は、第1及び第2の光学レンズ1610及び1620を含む。第1のレンズ1610は、本明細書の他の所で説明するように所望の複数の波長において少なくとも30%の平均光反射率を有する部分反射体が上に配置された主面1614を含む。第2のレンズ1620は、例えば、熱成形又は圧力成形された反射型偏光子とすることができ、かつポリマー多層反射型偏光子又はワイヤグリッド偏光子とすることができる反射型偏光子が上に配置された主面1626を含む。1/4波長位相差板が、反射型偏光子上に配置されてもよい。
例えば、光学系100、200、300、400、500又は1600のいずれかは、ディスプレイシステム又は結像系と呼ばれる場合がある。これらの光学系のいずれかは、バーチャルリアリティディスプレイなどのヘッドマウント式ディスプレイに使用することができる。
図16B及び図16Cは、それぞれ、像を形成するためのイメージャ1630bと、イメージャ1630bにより形成された像を投影するための投影レンズ系1619bとを含むディスプレイシステム1600bの断面図及び斜視図である。イメージャ1630bは、複数の画素を含む。複数の画素のうちのそれぞれの画素に関して、イメージャは、中心光線を有する光錐を放射するように構成される。中心光線は、光抽出要素1665の形状のためにイメージャ1630b内の画素の位置により変化する方向を有する。いくつかの実施形態では、中心光線の方向の変化は、投影レンズ系を介して投影された像の輝度を、少なくとも30パーセント、又は少なくとも50パーセント、又は少なくとも100パーセント、又は少なくとも200パーセント増大する。投影レンズを通して投影された像は、像全体にわたって焦点が合っていてもよく、又は合っていなくてもよいパターン化された光である。例えば、投影レンズを通して投影された像は、焦点が合った像を形成する中央部分、及び焦点が合っていなくてもよい周囲部分を有することができる。投影レンズ系1619bは、図16Bに示すような屈折レンズ系とすることができ、又は互いに隣接して間隔を空けて配置された第1及び第2の部分反射体を含む屈曲光学系とすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、投影レンズ系1619bは、レンズ系119に対応し、第1の部分反射体は、部分反射体117に対応して、第2の部分反射体は、反射型偏光子127に対応する。いくつかの実施形態では、投影レンズ系1619bは、受光角を有し、中心光線の方向の変化は、受光角内のイメージャ1630bにより放射される光を、少なくとも30パーセント、又は少なくとも50パーセント、又は少なくとも100パーセント、又は少なくとも200パーセント増大する。
いくつかの実施形態では、投影レンズ系1619bは、イメージャ1630bの最大横方向光学活性寸法D2の約80パーセント未満(又は約60パーセント未満、又は約50パーセント未満、約40パーセント未満)である最大横方向光学活性寸法D1を有する。構成要素の最大横方向光学活性寸法は、ディスプレイシステム1600bの出力を形成するのに光学的に利用される構成要素の部分の図16Bのx−y平面内の最大寸法である最大横方向寸法を指す。例えば、画素化ディスプレイパネルは、一般的に、光学活性である画素の矩形区域を、その画素の矩形区域の周囲の光学活性でない一部の境界領域と共に、有する。この場合では、最大横方向光学活性寸法は、画素の矩形区域の対角線である。別の例として、レンズは、光を受光して送出する円形区域を有することができ、この場合では、この円形区域の直径が、最大横方向光学活性寸法である。
ディスプレイシステム1600bは、光挿入部分1660bと、光挿入部分1660b及びイメージャ1630bと光学的に連通している光抽出部分1665bとを有する、光ガイド1663を含む。光ガイド1663bは、光抽出部分1665bが光挿入部分1660bに面するように、折り曲げられている。光ガイド1663bは、第1の折り曲げ部分1671bを介して光挿入部分1660bからの光を受光し、第2の折り曲げ部分1673bを介して光抽出部分1665bに光を移送するように構成された光移送部分1664bを含む。イメージャ1630bは、光抽出部分1665bと光挿入部分1660bとの間に配置された反射型空間光変調器(例えば、シリコン上液晶(liquid crystal on silicon)(LCoS)パネル)とすることができる。あるいは、イメージャは、図16Aに示すような、光挿入部分とは反対側で光抽出部分に近接して配置された透過型空間光変調器とすることができる。図16Bの実施形態では、光が、少なくとも部分的にコリメートされた光として光抽出部分1665bから抽出されてイメージャ1630bに向けられ、イメージャ1630bは、画像になった光を反射して光抽出部分1665bを通してレンズ系1619bに向けて戻す。
レンズ系1619bは、光軸1640b(z軸に平行な)を有する。光挿入部分1660b及び光抽出部分1665bは、レンズ系1619bの光軸1640bに沿って間隔を空けて配置されている。光軸1640bは、光挿入部分1660b及び光抽出部分1665bと交差する。
いくつかの実施形態では、図16Aの構造化表面1667、段1666及び傾斜部分1669に関して説明したように、構造化表面1667bは、一連の段1666bを、段1666bの間の傾斜部分1669bと共に含む。段1666又は1666bは、間隔を空けて配置された個別の光抽出特徴部として説明することができる。この段の代わりに、光抽出部分からの光を抽出するために好適な、他の間隔を空けて配置された個別の光抽出特徴部を使用することができる。いくつかの実施形態では、光抽出特徴部の形状は、x軸に沿って光を集束させるz軸回りの曲率、及びy軸に沿って光を集束させるy軸に沿った抽出特徴部の角度の変化の組み合わせにより、イメージャに向かう光を集束させる。抽出特徴は、光を抽出するために内部全反射(total internal reflection)(TIR)に依拠するコーティングしていない材料とすることができる、又は金属若しくは誘電体の反射体でコーティングすることができる。あるいは、抽出表面1667又は1667b全体を、反射型偏光子でコーティングすることができる。これは、MacNeille偏光子、ワイヤグリッド偏光子、又はAPF若しくは3M Company(St Paul,MN)から入手可能なDual Brightness Enhancement Film(DBEF)などのポリマー多層光学フィルム反射型偏光子により生成することができる。反射型偏光子を、抽出要素に適合するように形成することができる。これは、例えば、接着剤の薄い層を構造化表面1667又は1667bに適用し、かつ反射型偏光子フィルム(APFなどの)を、フィルムが構造化表面に適合するように熱及び/又は圧力を用いてこの表面に適用することにより、行うことができる。光ガイド1663又は1663bの1つ以上の表面は、光ガイド内のTIR条件を維持することができるコーティングの屈折率を有する低屈折率のコーティングを有することができる。いくつかの実施形態では、低屈折率コーティングは、光ガイドの屈折率より約0.05〜0.2低い屈折率を有する(別に明示しない限り、屈折率は、532nmで測定した屈折率を指す)。低屈折率コーティングは、光学的に厚くすることができ、例えば、少なくとも0.5マイクロメートル又は少なくとも1マイクロメートルの物理的厚さを有することができる。
図26は、光2638を受光するように適合された光挿入部分2660と、光挿入部分2660からの光を受光するように配置されると共に、第1の区分2664−1及び第2の区分2664−2を有する光移送部分2664と、光移送部分2664からの光を受光するように配置された光抽出部分2665と、を含む光ガイド2663の概略断面図である。光挿入部分2660により受光された光2638は、主に第1の方向2681に沿って伝搬し、光移送部分2683により受光された光は、主に第1の区分2664−1内を第2の方向2683に沿って伝搬し、光抽出部分により受光された光は、主に第3の方向2685に沿って伝搬する。第1及び第2の方向2681及び2683の間の第1の夾角は、少なくとも140度、又は少なくとも150度、又は少なくとも160度、又は約180度であり、第1及び第3の方向の間の第2の夾角は、40度未満、又は30度未満、又は20度未満である。図示した実施形態では、第1の夾角は約180度であり、第2の夾角は約0度である。第1及び第2の夾角は、光挿入部分2660の向き及び/又は光抽出部分2685の向きを、これらの部分の両方のうちの1つがx−y平面から傾斜しているように変更することにより、変更することができる。2つの方向の間の夾角は、2つの方向に沿った単位ベクトルのドット積の逆余弦の主値(定義により、0〜180度の範囲である)を指す。例えば、2つの方向の間の夾角の概略表現である図29を参照して、単位ベクトル2981と2985とのドット積の逆余弦は、単位ベクトル2981に沿った第1の方向と単位ベクトル2985に沿った第2の方向との間の夾角である角度φを与える。夾角は0〜180度でなければならないため、例えば、夾角を140度より大きいとして指定することは、夾角を140度〜180度として指定することと同等である。
光移送部分2664は、第1の折り曲げ部分2671を介して光挿入部分2660からの光を受光し、第2の折り曲げ部分2674を介して光抽出部分2665に光を移送するように配置される。第2の折り曲げ部分2674は、第1の副折り曲げ部分2674−1及び第2の副折り曲げ部分2674−2を含む。
図27は、光2738を受光するように適合された光挿入部分2760と、光挿入部分2760からの光を受光するように配置された光抽出部分2765とを含む光ガイド2763の概略断面図である。光抽出部分2765は、折り曲げ部分2771を介して光挿入部分2760からの光を受光する。光挿入部分2760により受光された光は、主に第1の方向2781に沿って伝搬し、光抽出部分2765により受光された光は、主に第2の方向2765に沿って伝搬する。第1の方向2781と第2の方向2785との間の夾角は、少なくとも120度、又は少なくとも140度、又は少なくとも160度である。例えば、夾角は、160〜180度の範囲とすることができ、又は図示したように約180度とすることができる。光抽出部分2765は、例えば、図16A〜図16Cに示すように、投影レンズ系に向かう光抽出部分からの光を抽出するように適合された複数の光抽出特徴を含むことができる。0度から5度以内の角度は、約0度として説明することができ、180度から5度以内の角度は、約180度として説明することができる。
光ガイド2663及び2763は、それぞれ、光を受光するように適合された光挿入部分と、第1の折り曲げ部分を介して光挿入部分からの光を受光するように配置された光移送部分と、第2の折り曲げ部分を介して光移送部分からの光を受光するように配置された光抽出部分とを含む。それぞれの場合では、光抽出部分は、光挿入部分から間隔を空けて、光挿入部分に面する。いくつかの実施形態では、光抽出部分及び光挿入部分は、互いに接触することができ、又はほんの小さな間隙により分離することができる。図28は、折り曲げ部分2871を介して互いに光学的に接続された光挿入部分2860及び光抽出部分2865を含む光ガイド2863の概略断面図である。光抽出部分2865は、例えば、図16A〜図16Cに示すように、投影レンズ系に向かう光抽出部分2865からの光を抽出するように適合された複数の光抽出特徴部を含むことができる。光は、光挿入部分2860内で主に第1の方向2881に沿って伝搬し、光は、光抽出部分2865内で主に第2の方向2885に沿って伝搬する。第1の方向2881と第2の方向2885との間の夾角は、例えば、少なくとも140度とすることができる。
いくつかの実施形態では、光方向転換層は、画素化した光源に向かって凹状である凹面を含み、凹面のそれぞれの異なる部分が画素化した光源内の異なる画素の群に対応する。凹面のこれらの部分は、画素の群と一対一対応とすることができる。これを、光方向転換層1750及び画素化した光源1730を含む発光システム1732の概略側面図である図17に示す。発光システム1732は、例えば、それぞれ光学系100、200、300、400及び500内の発光システム132、232、332、432及び532のいずれかのために使用することができる。図示した実施形態では、光方向転換層1750は、光方向転換層1730に向かって凹状である凹面1758を有する単一の光学素子を含む。画素化した光源1730は、群1741a、1741b、1741c及び1741dを含む複数の画素の群を含む複数の画素1744を含む。凹面1758は、複数の部分1756a、1756b、1756c及び1756dを含む。それぞれの異なる部分は、異なる画素の群に対応する。例えば、画素の群1741aからの光は、凹面1758の部分1756aを透過することができ、凹面1758の他の部分を実質的に透過しなくてもよい。これは、画素を凹面1758に近接して配置することで実現することができる。LCDパネルが複数の画素を含む実施形態では、光方向転換層1750を複数の画素により近接して配置するために、本明細書の他の所で説明するように薄いガラス外層を使用することができる。LCDパネルが複数の画素を含む実施形態では、表面1758を複数の画素1744に近接して配置するために、本明細書の他の所で説明するように光方向転換層1750をLCDパネルのガラス外層から形成することができる。いくつかの実施形態では、画素化した光源1732が、本明細書の他の所で説明するような部分反射体及び反射型偏光子を含むレンズ系などのレンズ系を含む光学系に使用される場合、画素の群に対応する部分以外の凹面1758のいずれかの部分を透過する画素の群からのあらゆる光は、レンズ系の受光角の外側とすることができ、したがって、光学系により利用されない。
図18は、液晶ディスプレイパネル1830と、バックライト1836と、凹状光方向転換表面1858を有する光方向転換層1850とを含む発光システム1832の概略断面図である。液晶ディスプレイパネルが図18に示されているが、光方向転換層1850を、例えば、OLEDディスプレイなどの他の種類の画素化ディスプレイと共に使用することができる。発光システム1832は、例えば、それぞれ光学系100、200、300、400及び500内の発光システム132、232、332、432、532のいずれかのために使用することができる。液晶ディスプレイパネル1830は、第1のガラス層1876と第2のガラス層1878との間に配置された複数の画素1844を含む。複数の画素1844は、第1の画素1841及び第2の画素1842を含む。第1の偏光子1872は、光方向転換層1850と液晶ディスプレイパネル1830との間に配置され、第2の偏光子1873は、液晶ディスプレイパネル1830とバックライト1836との間に配置される。バックライト1836は、本明細書の他の所で説明するような、少なくとも部分的にコリメートするバックライトとすることができる。発光システム1832は、光軸1840上に中心がある。光方向転換層1850は、図示した実施形態では単一の光方向転換要素である。光方向転換層1850は、液晶パネル1830に向かって凹状である凹状光方向転換表面1858を含む。凹状光方向転換表面1858は、第1の画素1841からの光を受光するように適合された第1の部分1856を含み、第2の画素1842からの光を受光するように適合された第2の部分1857を含む。いくつかの実施形態では、凹状光方向転換表面1858は、複数の異なる部分を含み、それぞれの異なる部分が複数の画素1844のうちの異なる画素又は異なる画素の群と一対一対応する。
図19は、液晶ディスプレイパネル1930と、バックライト1936と、凹状光方向転換表面1958を有する光方向転換層1950とを含む発光システム1932の概略断面図である。液晶ディスプレイパネル1930は、第1ガラス層1976と第2のガラス層1978との間に配置された複数の画素1944を含む。光方向転換層1950は、凹状光方向転換表面1958を形成するために、例えば、第1のガラス層1976の外面をエッチングすることにより、第1のガラス層1976から形成される。凹状光方向転換表面1958を形成するために使用することができる好適なガラスエッチング方法は、当該技術分野で既知であり、例えば、米国特許出願公開第2002/0079289号(Doh)に記載されている。好適なガラス用エッチング液としては、ヘキサフルオロケイ酸及びフッ化水素が挙げられる。
複数の画素1944は、第1の画素1941及び第2の画素1942を含む。第1の偏光子1972は、凹状光方向転換表面1958上に配置され、第2の偏光子1973は、液晶ディスプレイパネル1930とバックライト1936との間に配置される。バックライト1936は、本明細書の他の所で説明するような、少なくとも部分的にコリメートするバックライトとすることができる。発光システム1932は、光軸1940上に中心がある。凹状光方向転換表面1958は、第1の画素1941からの光を受光するように適合された第1の部分1956を含み、第2の画素1842からの光を受光するように適合された第2の部分1957を含む。本明細書の他の所で更に説明するように、いくつかの実施形態では、凹状光方向転換表面1958は、複数の異なる部分を含み、それぞれの異なる部分が複数の画素1944のうちの異なる画素又は異なる画素の群と一対一対応する。発光システム1932は、例えば、それぞれ光学系100、200、300、400及び500内の発光システム132、232、332、432、532のいずれかのために使用することができる。
発光システム1832又は1932のいくつかの実施形態では、凹状光方向転換表面のそれぞれの異なる部分は、複数の画素のうちの異なる画素の群に対応すると共に、第1の円錐角を有する画素の群内の画素により放射された第1の発散光を受光して、受光した光を、第1の円錐角未満の第2の円錐角を有する第2の発散光として送出する。いくつかの実施形態では、画素の群内の画素からの光は、その画素の群に対応しない光方向転換層のあらゆる部分を実質的に透過しないか、又は発光システムからの光を受光するように適合されたレンズ系の受光角内でない方向にその画素の群に対応しない光方向転換層の部分を高々部分的に透過するかのいずれかである。
図20は、光方向転換要素2056及び2057を含む複数の光方向転換要素と、第1のガラス層2076と第2のガラス層2078との間の液晶層によって提供された間隔を空けて配置された複数の個別の画素2044を有する液晶ディスプレイパネル2030とを含む発光システム2032の概略断面図である。第1のガラス層2076は、光方向転換要素2056及び2057を複数の画素2044を画定する開口部により近接して配置するために、従来のLCDディスプレイと比較して又は第2のガラス層2078と比較して、薄い厚さを有することができる。液晶ディスプレイパネルが図20に示されているが、光方向転換要素2056及び2057を、例えば、OLEDディスプレイなどの他の種類の画素化ディスプレイと共に使用することができる。液晶ディスプレイパネル2030は、第1の偏光子2072と第2の偏光子2073との間に配置され、本明細書の他の所で説明するような少なくとも部分的にコリメートするバックライトとすることができるバックライト2036により照明される。それぞれの光方向転換要素は、複数の画素のうちの画素の群に対応することができ、この群は、単一の画素又は複数の画素とすることができる。光方向転換要素を、画素の一部、大部分、又はすべてに対して含めることができる。例えば、光方向転換要素を、発光システム2032又はレンズ系及び発光システム2032を含む光学系の光軸付近に配置された画素以外のすべての画素に対して含めることができる。発光システム2032は、例えば、それぞれ光学系100、200、300、400及び500内の発光システム132、232、332、432、532のいずれかのために使用することができる。光方向転換要素のそれぞれは、プリズム形要素とすることができ、任意選択的に1つ以上の曲面を含むことができる。代替の実施形態では、プリズム形要素のいくつか又はすべての代わりに、複数のマイクロレンズを使用することができる。更に他の実施形態では、個々の光方向転換要素の代わりに、フレネルレンズを含む光方向転換層を使用することができる。これを図21に示す。
図21は、光方向転換層2150と、間隔を空けて配置された複数の個別の画素2144を含む液晶ディスプレイパネル2130とを含む発光システム2132の断面図である。液晶ディスプレイパネルが図21に示されているが、光方向転換層2150を、例えば、OLEDディスプレイなどの他の種類の画素化ディスプレイと共に使用することができる。液晶パネル2130は、第1の偏光子2172と第2の偏光子2173との間に配置され、本明細書の他の所で説明するような少なくとも部分的にコリメートするバックライトとすることができるバックライト2136により照明される。光方向転換層2150は、光方向転換要素2156を含み、フレネルレンズとすることができる、又はブレーズド回折格子とすることができる。いくつかの実施形態では、光方向転換要素2156の少なくとも一部は、同心円状の輪である。それぞれの異なる光方向転換要素2156は、間隔を空けて配置された複数の個別の画素2144のうちの異なる画素の群に対応することができる。例えば、光方向転換要素が同心円状の輪形状の要素である場合、光方向転換要素に対応する画素の群は、同心円状の輪の下に配置された複数の画素とすることができる。更に他の実施形態では、光方向転換層2150は、他の種類の光方向転換要素により置き換えることができる。例えば、光方向転換層2150は、ホログラフィック光学素子とすることができる。
発光システム2132は、例えば、それぞれ光学系100、200、300、400及び500内の発光システム132、232、332、432、532のいずれかのために使用することができる。
図22は、複数の画素2244並びに第1のガラス層2276及び第2のガラス層2278を含む液晶ディスプレイパネル2230を含む発光システム2232の概略断面図である。レンズ2256及び2257を含む複数のレンズは、第1のガラス層2276内に形成される。レンズは、第1のガラス層2276をエッチングしてエッチングされた領域を第1のガラス層2276の屈折率とは異なる屈折率を有する材料で充填することにより形成されてもよい。例えば、対応する画素により放射される光の発散角を低減するために、より高い屈折率の材料を使用することができる。好適な高屈折率材料としては、米国特許第8,343,622号(Liuら)に記載されたものなどの高屈折率ナノ粒子で充填されたポリマー材料が挙げられ、この特許は、本明細書と矛盾しない範囲で本明細書に組み込まれる。複数のレンズのうちのそれぞれの異なるレンズは、複数の画素のうちの異なる画素の群に対応することができる。それぞれの画素の群は、単一の画素とすることができる、又は複数の画素を含むことができる。発光システム2232は、例えば、それぞれ光学系100、200、300、400及び500内の発光システム132、232、332、432、532のいずれかのために使用することができる。
発光システム1732、1832、1932、2032、2132及び2232のいずれかの光方向転換層又は光方向転換要素は、少なくとも1つの画素又は大部分の画素からの光出力を、光方向転換層若しくは光方向転換要素の光軸に向けて若しくはその光軸から離れる方に、又はレンズ系及び光方向転換層若しくは光方向転換要素を組み込んだディスプレイシステムの光軸に向けて若しくはその光軸から離れる方に、曲げるように適合させることができる。
ディスプレイパネル上に光方向転換層を含めることに対する代替案は、ディスプレイパネルからの光を受光するように配置されたレンズ上に光方向転換層を含めることである。図23は、第1及び第2の光学レンズ2310及び2320を含む、レンズ系2319の概略断面図である。第1の光学レンズ2310は、互いに反対側にある第1及び第2の主面2314及び2316を含み、第1の主面2314は内側主面であり、第2の主面2316は外側主面である。第2の光学レンズ2320は、互いに反対側にある第1及び第2の主面2324及び2326を含む。レンズ系2319は、第1のレンズ2310の第1の主面2314上に配置することができる部分反射体を含む。レンズ系2319はまた、第1の偏光状態を有する光を実質的に透過し、直交する第2の偏光状態を有する光を実質的に反射するように構成された反射型偏光子も含む。反射型偏光子は、部分反射体に隣接して間隔を空けて配置され、第2のレンズ2320上に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、反射型偏光子は、第2の主面2326上に配置される。いくつかの実施形態では、1/4波長位相差板が、反射型偏光子上に配置される。部分反射体は、本明細書の他の所で説明するように、所望の複数の波長において少なくとも30%の平均光反射率を有することができる。
第1の光学レンズ2310の第2の主面2316は、光方向転換要素2356及び2357を含む複数の光方向転換要素2350を含む。それぞれの光方向転換要素は、第1の光錐を受光し、受光した光を第2の光錐として部分反射体に向けて送出するように適合される。例えば、光方向転換要素2356は、第1の光錐2339を受光し、受光した光を第2の光錐2349として送出するように適合される。本明細書の他の所で更に説明するように、それぞれの光方向転換要素は、受光した光錐の発散角及び中心光線の方向のうちの一方又は両方を変更するように適合させることができる。例えば、光学系100又は200内のそれぞれのレンズ系119又は219の代わりに、レンズ系2319を使用することができる。
レンズ系2319に含まれた反射型偏光子は、1つ又は2つの直交する軸回りに湾曲することができる。いくつかの実施形態では、反射型偏光子は、多層ポリマーフィルムであり、いくつかの実施形態では、反射型偏光子は、本明細書の他の所で説明するようなAPFなどの熱成形された又は圧力成形された多層反射型偏光子である。
いくつかの実施形態では、画素化した発光システム及び画素化システムにより放射された光を受光するように配置されたレンズ系2319を含むディスプレイシステムの、ディスプレイシステムの射出瞳での輝度は、複数の光方向転換要素2350を含まないが他の点では同等なディスプレイシステムの輝度より、少なくとも30パーセント高い。いくつかの実施形態では、射出瞳でのディスプレイシステムの輝度は、他の点では同等なディスプレイシステムの輝度より、少なくとも100パーセント高い、又は少なくとも200パーセント高い、又は少なくとも300パーセント高い。
図24は、複数の発光画素2444を含む発光システム2432を含むディスプレイシステム2400の一部分の概略断面図である。それぞれの発光画素は、所望の複数の波長において少なくとも50%の平均光透過率を有する任意選択の光学的に透明な第1の光方向転換要素2456と、第1の光方向転換要素2456に向かって凹状であって所望の複数の波長において少なくとも50%の平均光反射率を有する光学的に反射する第2の光方向転換要素2457と、第1の光方向転換要素2456と第2の光方向転換要素2457との間に配置された発光材料2441とを含む。発光材料2441は、例えば、少なくとも部分的に透過型のOLEDディスプレイパネルとすることができる、ディスプレイパネル2430に含めることができる。ディスプレイパネル2430は、図24で実質的に平面のパネルとして示されているが、他の実施形態では、ディスプレイパネルは、湾曲することができ(例えば、図1Bを参照)、又はすべてが同じ平面内にあるのではない複数の平面部分を含むことができる(例えば、図1Cを参照)。いくつかの実施形態では、第2の光方向転換要素2457の中心2442は、発光材料2441内に位置する。例えば、第2の光方向転換要素2457は、発光材料2441内に位置する曲率中心又は焦点を有する反射凹面を有することができる。いくつかの実施形態では、発光材料2441により放射された光は、第1及び第2の光方向転換要素2456及び2457により実質的にコリメートされる。いくつかの実施形態では、任意選択の第1の光方向転換要素2456は省略され、発光材料2441により放射された光は、第2の光方向転換要素2457により実質的にコリメートされる。例えば、パネル2430内の発光材料は、発散する第1の光錐2439を放射することができ、この光錐は、凹状の第2の光方向転換要素から反射され、第1の光方向転換要素を通して実質的にコリメートされた光2449として送出される。
ディスプレイシステム2400は、例えば、発光システム2432からの光を受光して、受光した光の少なくとも一部分をディスプレイシステム2400の射出瞳に送出するように配置された、レンズ系119又は219などのレンズ系を更に含むことができる。
様々な構成要素(例えば、部分反射体、1/4波長位相差板、透過型光学素子、及び反射型光学素子)の光透過率又は反射率は、所望の又は所定の複数の波長での平均により指定することができる。所望の又は所定の複数の波長は、例えば、光学系が機能するように設計された任意の波長範囲とすることができる。所定の又は所望の複数の波長は、可視の範囲とすることができ、例えば、400nm〜700nmの波長の範囲とすることができる。いくつかの実施形態では、所望の又は所定の複数の波長は、赤外の範囲とすることができ、又は赤外、可視、及び紫外の波長のうちの1つ以上を含むことができる。いくつかの実施形態では、所望の又は所定の複数の波長は、狭波長帯域又は複数の狭波長帯域とすることができ、部分反射体は、例えば、ノッチ反射体とすることができる。いくつかの実施形態では、所望の又は所定の複数の波長は、100nm以下又は50nm以下の半値全幅を有する少なくとも1つの連続的波長範囲を含む。
本明細書の光学系のいずれかは、ヘッドマウント式ディスプレイ(例えば、バーチャルリアリティディスプレイ)などの装置に使用することができる。図25は、フレーム2592と、本明細書の光学系のいずれかを含むことができる第1及び第2のディスプレイ部分2594a及び2594bとを含むヘッドマウント式ディスプレイ2590の概略上面図である。図示した実施形態では、第1のディスプレイ部分2594aは、レンズ系2519aと、発光システム2532aとを含み、ディスプレイ部分2594bは、レンズ系2519bと発光システム2532bとを含む。レンズ系2519a及び2519bのそれぞれは、本明細書の他の所で説明するように、反射型偏光子及び部分反射体を含むことができる。発光システム2532a及び2532bのそれぞれは、本明細書の他の所で説明するように、複数の画素と、光方向転換層及び/又は少なくとも部分的にコリメートするバックライトとを含むことができる。いくつかの実施形態では、レンズ系2519a及び2519bは、光軸(例えば、図25のz軸に平行な軸)上に中心があり、発光システム2532a及び2532bは、対応する光軸に対して鈍角に配置される。他の実施形態では、発光システム2532a及び2532bは、対応する光軸に対して直角に配置され、対応する光軸上に中心をもつことができる。発光システム2532a及び2532bの光方向転換層は、対応する画素による光出力を、対応するレンズ系の受光角内であるように方向転換することができる。レンズ系の光軸に対して鈍角に発光システムが配置された実施形態では、発光システムの光方向転換要素は、光軸を中心として非対称である曲面1131cなどの曲面を含むことができる。
実施例1
以下の表に記載された要素を有する屈曲光学レンズ系を、Zemax 15レンズ設計ソフトウェアを使用してモデル化した。
上記の表で、OBは、対象物を指し、表面は、絞り面(stopsurface)(ST)から像面(image surface)(IM)の順に列記されている。非球面多項式係数は、それぞれ0.000、−2.805×10−5、1.232×10−7、−1.936×10−10、及びー3.088×10−13の2次、4次、6次、8次、及び10次の係数を有した表面7を除き、ゼロになるように取られた。
レンズをLightToolsにインポートして、中央及び周囲の放射要素を用いてディスプレイ平面を生成した。それぞれの要素を、直径0.1mm及び半径0.05mmを有するNBK7レンズ内に埋め込んだ。放射要素を、0.004mmの正方形放射区域を有するように設計した。放射要素に対するレンズの配置を、瞳での均一性及び輝度の最良の組み合わせを提供するように最適化した。マイクロレンズアレイを有するニアアイ(near eye)ディスプレイは、レンズアレイを有しないディスプレイより8.1倍明るかった(710パーセントの輝度の増大)。
実施例2
光学系200と同様な光学系を、以下のような光線追跡を使用してモデル化した。光学積層体210は、レンズ212の外面(パネル232に面した表面)上の1/4波長位相差板と、レンズ212の内面(射出瞳235に面した表面)上の部分反射体とを含んだ。光学積層体220は、レンズ222の外面(レンズ212に面した表面)上の直線偏光子を含み、直線偏光子上に配置された1/4波長位相差板を含んだ。1/4波長位相差板を、理想的位相差板としてモデル化し、部分反射体を、50パーセントの透過率及び50パーセントの反射率を有するとしてモデル化し、直線偏光子を、直線ブロック軸に沿って偏光した光に対して1パーセントの透過率及び99パーセントの反射率、並びに直交する直線透過軸に沿って偏光した光に対して99パーセントの透過率及び1パーセントの反射率を有するとしてモデル化した。レンズは、以下の表に明記したようであった。
レンズ表面に対して使用した2次から8次の非球面多項式係数を以下の表に示す。
レンズ表面に対して使用した10次以上の非球面多項式係数を以下の表に示す。
ディスプレイパネル235を、それぞれの正方形が6mm×6mmの寸法を有する明暗の正方形の市松模様のパターンを生成するとしてモデル化した。ディスプレイパネルは、2.4cm×2.4cmの寸法を有した。光出力を、ディスプレイパネルの表面に垂直な中心光線を有し、5度の半値半幅(half width at half maximum)(HWHM)の円錐角を有するとしてモデル化した。これは、部分的にコリメートするバックライトを有する、又は光出力を部分的にコリメートする光方向転換層を有する、ディスプレイパネルをシミュレーションするために選択した。比較のために、35度のHWHMの円錐角を有する従来のディスプレイパネルもまた、モデル化した。受光器を射出瞳235に配置した。暗い正方形で受光した平均出力に対する明るい正方形で受光した平均出力として、コントラスト比を計算した。部分的にコリメートされた(5度のHWHM)場合に関して、コントラスト比は、747であると測定され、一方、従来の場合(35度のHWHM)に関して、コントラスト比は、100であると測定された。
実施例3
光学系1600(図16Aに示す)と、バックライト1636を異なるバックライトユニットに置き換えた類似の光学系との相対効率を計算した。ランバート出力を有するバックライトユニットを利用する光学系の相対効率は、1であると定義した。次に、他の光学系の相対効率を、その光学系の射出瞳1635での輝度の、ランバート出力を有するバックライトユニットを有する光学系の射出瞳1635での輝度に対する比として定義した。バックライトユニットが1つのBrightness Enhancement Film(3M Company(St.Paul,MN)から入手可能なBEF)を含んだ場合、バックライトユニットからの出力は、水平方向(ディスプレイの幅方向)に44度の、かつ垂直方向(ディスプレイの高さ方向)に80度の半値全幅(Full-Width and Half Maximum)(FWHM)を有し、光学系は、1.4の相対効率を有した(40パーセントの輝度の増大)。バックライトユニットが2つの交差したBEFを含んだ場合、バックライトユニットからの出力は、水平及び垂直方向の両方に44度のFWHMを有し、光学系は、1.6の相対効率を有した(60パーセントの輝度の増大)。バックライトユニットがディスプレイに垂直な方向に(マイナスz方向に)高度のコリメーションを提供するように適合された構造化表面1667を含んだ場合、バックライトユニットからの出力は、水平方向に16度かつ垂直方向に12度のFWHMを有し、光学系は、2.4の相対効率を有した(140パーセントの輝度の増大)。バックライトユニットがレンズ系1619に向かって向きを変える方向に高度のコリメーションを提供するように適合された構造化表面1667を含んだ場合、バックライトユニットからの出力は、水平方向に12度かつ垂直方向に11度のFWHMを有し、光学系は、3の相対効率を有した(200パーセントの輝度の増大)。結果を、以下の表に要約する。
以下は、本明細書の例示的な実施形態のリストである。
実施形態1は、
間隔を空けて配置された複数の個別の画素を含む画素化した光源と、
複数の光方向転換要素と、を備え、それぞれの光方向転換要素は、複数の画素のうちの異なる画素に対応すると共に、第1の円錐角を有する画素により放射された第1の発散光を受光して、受光した光を15度より大きくかつ第1の円錐角未満の第2の円錐角を有する第2の発散光として送出する、発光システムである。
実施形態2は、複数の光方向転換要素のうちの光方向転換要素の少なくともいくつかが、プリズム形である、実施形態1の発光システムである。
実施形態3は、隣接する画素の間の間隙が、画素幅の10パーセント未満である、実施形態1の発光システムである。
実施形態4は、隣接する画素の間の間隙が、画素幅の5パーセント未満である、実施形態1の発光システムである。
実施形態5は、隣接する画素の間の間隙が、1マイクロメートル未満である、実施形態1の発光システムである。
実施形態6は、隣接する画素の間の間隙が、画素幅の10パーセント〜100パーセントの範囲である、実施形態1の発光システムである。
実施形態7は、隣接する画素の間の間隙が、光吸収材料を含む、実施形態1の発光システムである。
実施形態8は、隣接する画素の間の間隙が、実質的に光透過性である、実施形態1の発光システムである。
実施形態9は、第1の円錐角が、20度より大きい、実施形態1の発光システムである。
実施形態10は、第1の円錐角が、30度より大きい、実施形態1の発光システムである。
実施形態11は、第1の円錐角と第2の円錐角との間の差が、少なくとも5度である、実施形態1の発光システムである。
実施形態12は、第1の円錐角と第2の円錐角との間の差が、少なくとも10度である、実施形態1の発光システムである。
実施形態13は、複数の光方向転換要素のうちの光方向転換要素の少なくともいくつかが、レンズである、実施形態1の発光システムである。
実施形態14は、それぞれのレンズが、レンズ軸上に中心があり、少なくとも1つのレンズのレンズ軸が、レンズに対応する画素の中心に対して横方向にずれている、実施形態13の発光システムである。
実施形態15は、少なくとも1つの光方向転換要素に関して、第1の発散光が、第2の発散光の第2の中心光線の方向とは異なる方向を有する第1の中心光線を有する、実施形態1の発光システムである。
実施形態16は、画素化した光源が、液晶ディスプレイである、実施形態1の発光システムである。
実施形態17は、液晶ディスプレイが、少なくとも部分的にコリメートするバックライトを含む、実施形態16の発光システムである。
実施形態18は、少なくとも部分的にコリメートするバックライトのルーメン出力の少なくとも50パーセントが、50度の全幅の円錐内にある、実施形態17の発光システムである。
実施形態19は、少なくとも部分的にコリメートするバックライトのルーメン出力の少なくとも50パーセントが、40度の全幅の円錐内にある、実施形態17の発光システムである。
実施形態20は、少なくとも部分的にコリメートするバックライトのルーメン出力の少なくとも50パーセントが、30度の全幅の円錐内にある、実施形態17の発光システムである。
実施形態21は、少なくとも部分的にコリメートするバックライトのルーメン出力の少なくとも50パーセントが、25度の全幅の円錐内にある、実施形態17の発光システムである。
実施形態22は、画素化した光源が、有機発光ダイオードディスプレイである、実施形態1の発光システムである。
実施形態23は、画素化した光源が、実質的に平坦である、実施形態1の発光システムである。
実施形態24は、画素化した光源が、湾曲している、実施形態1の発光システムである。
実施形態25は、実施形態1の発光システムと、発光システムからの光を受光して、受光した光の少なくとも一部分を射出瞳を通して送出するように適合された光学レンズ系と、を備える光学系である。
実施形態26は、光学レンズ系が、発光システムに面した部分反射体と、射出瞳に面した反射型偏光子とを含み、反射型偏光子は部分反射体に隣接して間隔を空けて配置され、部分反射体は所望の複数の波長において少なくとも30%の平均光反射率を有する、実施形態25の光学系である。
実施形態27は、所望の複数の波長が、少なくとも1つの連続的な波長範囲を含む、実施形態26の光学系である。
実施形態28は、少なくとも1つの連続的な波長範囲が、少なくとも一部の赤外、可視、又は紫外の波長を含む、実施形態27の光学系である。
実施形態29は、少なくとも1つの連続的な波長範囲が、400nm〜700nmの波長範囲の少なくとも一部分を含む、実施形態27の光学系である。
実施形態30は、部分反射体が、ノッチ反射体である、実施形態27の光学系である。
実施形態31は、所望の複数の波長が、1つ以上の連続的な波長範囲を含み、連続的な波長範囲のうちの少なくとも1つは、100nm以下の半値全幅を有する、実施形態30の光学系である。
実施形態32は、部分反射体と反射型偏光子との間に配置された1/4波長位相差板を更に備える、実施形態26の光学系である。
実施形態33は、部分反射体及び反射型偏光子のうちの少なくとも1つが、2つの直交する軸回りに湾曲している、実施形態26の光学系である。
実施形態34は、反射型偏光子が、実質的に平坦である、実施形態26の光学系である。
実施形態35は、反射型偏光子が、ある軸回りに湾曲している、実施形態26の光学系である。
実施形態36は、反射型偏光子が、2つの直交する軸回りに湾曲している、実施形態26の光学系である。
実施形態37は、反射型偏光子が、2つの直交する軸回りに湾曲した熱成形された多層ポリマーフィルムである、実施形態26の光学系である。
実施形態38は、反射型偏光子が、2つの直交する軸回りに湾曲した圧力成形された多層ポリマーフィルムである、実施形態26の光学系である。
実施形態39は、反射型偏光子が、ワイヤグリッド偏光子を含む、実施形態26の光学系である。
実施形態40は、ワイヤグリッド偏光子が、ある軸回りに湾曲している、実施形態39の光学系である。
実施形態41は、ワイヤグリッド偏光子が、2つの直交する軸回りに湾曲している、実施形態39の光学系である。
実施形態42は、光学レンズ系が、1つ以上の屈折レンズを含む、実施形態25の光学系である。
実施形態43は、射出瞳での光学系の輝度が、複数の光方向転換要素を含まないが他の点では同等な光学系の輝度より少なくとも30パーセント高い、実施形態25の光学系である。
実施形態44は、射出瞳での光学系の輝度が、複数の光方向転換要素を含まないが他の点では同等な光学系の輝度より少なくとも100パーセント高い、実施形態25の光学系である。
実施形態45は、射出瞳での光学系の輝度が、複数の光方向転換要素を含まないが他の点では同等な光学系の輝度より少なくとも200パーセント高い、実施形態25の光学系である。
実施形態46は、
間隔を空けて配置された複数の個別の画素の群を含む画素化した光源と、
光源に向かって凹状の凹状光方向転換表面と、を備え、光方向転換表面のそれぞれの異なる部分は複数の画素のうちの異なる画素の群に対応すると共に、第1の円錐角を有する画素の群内の画素により放射された第1の発散光を受光して、受光した光を第1の円錐角未満の第2の円錐角を有する第2の発散光として送出し、いずれの2つの異なる画素の群も、共通の画素を含まない、発光システムである。
実施形態47は、凹状光方向転換表面が、ある軸回りに凹状である、実施形態46の発光システムである。
実施形態48は、凹状光方向転換表面が、2つの直交する軸回りに凹状である、実施形態46の発光システムである。
実施形態49は、それぞれの画素の群が、単一の画素である、実施形態46の発光システムである。
実施形態50は、それぞれの画素の群が、複数の画素を含む、実施形態46の発光システムである。
実施形態51は、第1の円錐角と第2の円錐角との間の差が、少なくとも5度である、実施形態46の発光システムである。
実施形態52は、第1の円錐角と第2の円錐角との間の差が、少なくとも10度である、実施形態46の発光システムである。
実施形態53は、光方向転換表面の少なくとも一部分に関して、第1の発散光が、第2の発散光の第2の中心光線の方向とは異なる方向を有する第1の中心光線を有する、実施形態46の発光システムである。
実施形態54は、画素化した光源が、液晶ディスプレイである、実施形態46の発光システムである。
実施形態55は、液晶ディスプレイが、少なくとも部分的にコリメートするバックライトを含む、実施形態54の発光システムである。
実施形態56は、少なくとも部分的にコリメートするバックライトのルーメン出力の少なくとも50パーセントが、50度の全幅の円錐内にある、実施形態55の発光システムである。
実施形態57は、少なくとも部分的にコリメートするバックライトのルーメン出力の少なくとも50パーセントが、40度の全幅の円錐内にある、実施形態55の発光システムである。
実施形態58は、少なくとも部分的にコリメートするバックライトのルーメン出力の少なくとも50パーセントが、30度の全幅の円錐内にある、実施形態55の発光システムである。
実施形態59は、少なくとも部分的にコリメートするバックライトのルーメン出力の少なくとも50パーセントが、25度の全幅の円錐内にある、実施形態55の発光システムである。
実施形態60は、画素化した光源が、液晶ディスプレイパネルと、バックライトと、凹状光方向転換表面と液晶ディスプレイパネルとの間に配置された第1の偏光子と、液晶ディスプレイパネルとバックライトとの間に配置された第2の偏光子と、を含む、実施形態46の発光システムである。
実施形態61は、画素化した光源が、液晶ディスプレイパネルと、バックライトと、凹状光方向転換表面上に配置された第1の偏光子と、液晶ディスプレイパネルとバックライトとの間に配置された第2の偏光子と、を含む、実施形態46の発光システムである。
実施形態62は、画素化した光源が、有機発光ダイオードディスプレイである、実施形態46の発光システムである。
実施形態63は、実施形態46の発光システムと、発光システムからの光を受光して、受光した光の少なくとも一部分を射出瞳を通して送出するように適合された光学レンズ系と、を備える光学系である。
実施形態64は、光学レンズ系が、発光システムに面した部分反射体と、射出瞳に面した反射型偏光子とを含み、反射型偏光子は、部分反射体に隣接して間隔を空けて配置され、部分反射体は、所望の複数の波長において少なくとも30%の平均光反射率を有する、実施形態63の光学系である。
実施形態65は、反射型偏光子が、2つの直交する軸回りに湾曲している、実施形態64の光学系である。
実施形態66は、反射型偏光子が、ポリマー多層反射型偏光子である、実施形態64の光学系である。
実施形態67は、反射型偏光子が、ワイヤグリッド偏光子である、実施形態64の光学系である。
実施形態68は、光学レンズ系が、1つ以上の屈折レンズを含む、実施形態63の光学系である。
実施形態69は、
第1の像を放射し、間隔を空けて配置された複数の個別の画素を含む画素化ディスプレイと、
複数の画素の前に配置された複数の光方向転換要素と、を備え、それぞれの光方向転換要素は複数の画素のうちの異なる画素の群に対応し、それぞれの画素の群は少なくとも1つの画素を含み、複数の光方向転換要素は複数の画素の背後に第1の像の第2の虚像を形成する、ディスプレイシステムである。
実施形態70は、
間隔を空けて配置された複数の個別の画素を含む画素化ディスプレイと、
複数の画素の前に配置された複数の光方向転換要素と、を備え、それぞれの光方向転換要素は、複数の画素のうちの異なる画素の群に対応すると共に、画素の背後に画素の虚像を形成し、それぞれの画素の群は少なくとも1つの画素を含む、ディスプレイシステムである。
実施形態71は、画素化ディスプレイが、第1の像を放射し、複数の光方向転換要素が複数の画素の背後に第1の像の第2の虚像を形成する、実施形態70のディスプレイシステムである。
実施形態72は、画素化ディスプレイが、液晶ディスプレイである、実施形態69〜71のいずれかのディスプレイシステムである。
実施形態73は、液晶ディスプレイが、少なくとも部分的にコリメートするバックライトを含む、実施形態72のディスプレイシステムである。
実施形態74は、画素化ディスプレイが、実質的に平坦である、実施形態69〜71のいずれかのディスプレイシステムである。
実施形態75は、画素化ディスプレイが、すべてが同じ平面内に配置されているのではない複数の実質的に平面の部分を含む、実施形態69〜71のいずれかのディスプレイシステムである。
実施形態76は、画素化ディスプレイが湾曲している、実施形態69〜71のいずれかのディスプレイシステムである。
実施形態77は、画素化した光源が有機発光ダイオードディスプレイである、実施形態69〜71のいずれかのディスプレイシステムである。
実施形態78は、それぞれの光方向転換要素が、光方向転換要素に対応する画素により放射された第1の光錐を受光するように構成され、第1の光錐は、第1の方向に沿って向けられた第1の中心光線を有し、光方向転換要素は、受光した光を第2の方向に沿った第2の中心光線を有する第2の光錐として送出し、
光方向転換要素の少なくともいくつかに関して、第2の方向は第1の方向とは異なる、実施形態69〜71のいずれかのディスプレイシステムである。
実施形態79は、光方向転換要素の大部分に関して、第2の方向は第1の方向とは異なる、実施形態78のディスプレイシステムである。
実施形態80は、それぞれの画素の群が、単一の画素である、実施形態69〜71のいずれかのディスプレイシステムである。
実施形態81は、それぞれの画素の群が、複数の画素を含む、実施形態69〜71のいずれかのディスプレイシステムである。
実施形態82は、2つの異なる画素の群が、共通の画素を含まない、実施形態69〜71のいずれかのディスプレイシステムである。
実施形態83は、画素化ディスプレイからの光を受光して、受光した光の少なくとも一部分を射出瞳を通して送出するように適合された光学レンズ系を更に備える、実施形態69〜71のいずれかのディスプレイシステムである。
実施形態84は、光学レンズ系が、発光システムに面した部分反射体と、射出瞳に面した反射型偏光子とを含み、反射型偏光子が、部分反射体に隣接して間隔を空けて配置され、部分反射体が、所望の複数の波長において少なくとも30%の平均光反射率を有する、実施形態83のディスプレイシステムである。
実施形態85は、部分反射体と反射型偏光子との間に配置された1/4波長位相差板を更に備える、実施形態84のディスプレイシステムである。
実施形態86は、部分反射体及び反射型偏光子のうちの少なくとも1つが、2つの直交する軸回りに湾曲している、実施形態84のディスプレイシステムである。
実施形態87は、反射型偏光子が、2つの直交する軸回りに湾曲した熱成形された多層ポリマーフィルムである、実施形態84のディスプレイシステムである。
実施形態88は、反射型偏光子が、2つの直交する軸回りに湾曲した圧力成形された多層ポリマーフィルムである、実施形態84のディスプレイシステムである。
実施形態89は、光学レンズ系が、1つ以上の屈折レンズを含む、実施形態83のディスプレイシステムである。
実施形態90は、射出瞳でのディスプレイシステムの輝度が、複数の光方向転換要素を含まないが他の点では同等なディスプレイシステムの輝度より、少なくとも30パーセント高い、実施形態83のディスプレイシステムである。
実施形態91は、射出瞳でのディスプレイシステムの輝度が、複数の光方向転換要素を含まないが他の点では同等なディスプレイシステムの輝度より、少なくとも100パーセント高い、実施形態83のディスプレイシステムである。
実施形態92は、射出瞳でのディスプレイシステムの輝度が、複数の光方向転換要素を含まないが他の点では同等なディスプレイシステムの輝度より、少なくとも200パーセント高い、実施形態83のディスプレイシステムである。
実施形態93は、
間隔を空けて配置された複数の個別の画素を含み、それぞれの画素は円錐軸上に中心がある光錐を放射する、画素化した光源と、
複数のレンズと、備え、それぞれのレンズはレンズ軸上に中心があり、複数の画素のうちの異なる画素に対応し、それぞれのレンズのレンズ軸はレンズに対応する画素により放射される光の円錐軸に平行であり、少なくとも1つのレンズのレンズ軸はその少なくとも1つのレンズに対応する画素により放射される光の円錐軸に対してずれており、複数のレンズのうちの少なくとも2つのレンズは、その少なくとも2つのレンズから異なる複数の距離に対応する複数の画素の複数の像を形成する、結像系である。
実施形態94は、
間隔を空けて配置された複数の個別の画素を含み、それぞれの画素は円錐軸上に中心がある光錐を放射する、画素化した光源と、
複数のレンズと、を備え、それぞれのレンズが、複数の画素のうちの異なる画素に対応し、複数のレンズのうちの少なくとも2つのレンズが、その少なくとも2つのレンズから異なる複数の距離に対応する複数の画素の複数の像を形成する、結像系である。
実施形態95は、それぞれのレンズが、レンズ軸上に中心があり、それぞれのレンズのレンズ軸は、レンズに対応する画素により放射される光の円錐軸に平行であり、少なくとも1つのレンズのレンズ軸は、その少なくとも1つのレンズに対応する画素により放射される光の円錐軸に対して横方向にずれている、実施形態94の結像系である。
実施形態96は、対応する画素の像が、虚像である、実施形態93〜95のいずれかの結像系である。
実施形態97は、対応する画素の像が、実像である、実施形態93〜95のいずれかの結像系である。
実施形態98は、複数のレンズのうちのそれぞれのレンズが、対応する画素の像を像面内に形成する、実施形態93〜95のいずれかの結像系である。
実施形態99は、結像系の射出瞳が、第1のサイズを有する開口部を画定し、像面は、第1のサイズとは異なる第2のサイズを有する、実施形態98の結像系である。
実施形態100は、像面が、複数の画素を含む表面に平行でない、実施形態98の結像系である。
実施形態101は、像面が、複数の画素を含む表面に実質的に平行である、実施形態98の結像系である。
実施形態102は、複数の画素を含む表面が、実質的に平面であり、像面が、実質的に平面でない、実施形態98の結像系である。
実施形態103は、それぞれのレンズが、レンズに対応する画素により放射される第1の発散光を受光するように構成され、第1の発散光が、第1の円錐角を有し、レンズが、受光した光を15度より大きくかつ第1の円錐角未満の第2の円錐角を有する第2の発散光として送出する、実施形態93〜95のいずれかの結像系である。
実施形態104は、それぞれのレンズが、レンズに対応する画素により放射された第1の光錐を受光するように構成され、第1の光錐が、第1の方向に沿って向けられた第1の中心光線を有し、レンズが、受光した光を第2の方向に沿った第2の中心光線を有する第2の光錐として送出し、
レンズの少なくともいくつかに関して、第2の方向が第1の方向とは異なる、実施形態93〜95のいずれかの結像系である。
実施形態105は、画素化した光源が、液晶ディスプレイである、実施形態93〜95のいずれかの結像系である。
実施形態106は、液晶ディスプレイが、少なくとも部分的にコリメートするバックライトを含む、実施形態105の結像系である。
実施形態107は、画素化した光源が、有機発光ダイオードディスプレイである、実施形態93〜95のいずれかの結像系である。
実施形態108は、画素化した光源からの光を受光して、受光した光の少なくとも一部分を射出瞳を通して送出するように適合された光学レンズ系を更に備える、実施形態93〜95のいずれかの結像系である。
実施形態109は、光学レンズ系が、発光システムに面した部分反射体と、射出瞳に面した反射型偏光子とを含み、反射型偏光子が、部分反射体に隣接して間隔を空けて配置され、部分反射体が、所望の複数の波長において少なくとも30%の平均光反射率を有する、実施形態108の結像系である。
実施形態110は、部分反射体と反射型偏光子との間に配置された1/4波長位相差板を更に備える、実施形態109の結像系である。
実施形態111は、部分反射体及び反射型偏光子のうちの少なくとも1つが、2つの直交する軸回りに湾曲している、実施形態109の結像系である。
実施形態112は、反射型偏光子が、2つの直交する軸回りに湾曲した熱成形された多層ポリマーフィルムである、実施形態109の結像系である。
実施形態113は、反射型偏光子が、2つの直交する軸回りに湾曲した圧力成形された多層ポリマーフィルムである、実施形態109の結像系である。
実施形態114は、光学レンズ系が、1つ以上の屈折レンズを含む、実施形態108の結像系である。
実施形態115は、射出瞳での結像系の輝度が、複数のレンズを含まないが他の点では同等な結像系の輝度より少なくとも30パーセント高い、実施形態108の結像系である。
実施形態116は、射出瞳での結像系の輝度が、複数のレンズを含まないが他の点では同等な結像系の輝度より少なくとも100パーセント高い、実施形態108の結像系である。
実施形態117は、射出瞳での結像系の輝度が、複数のレンズを含まないが他の点では同等な結像系の輝度より少なくとも200パーセント高い、実施形態108の結像系である。
実施形態118は、
間隔を空けて配置された複数の個別の画素を含む画素化した表面と、
複数のレンズと、を備え、それぞれのレンズは複数の画素のうちの異なる画素に対応し、複数のレンズのうちのそれぞれのレンズは画素化した表面に対して平行でない像面内に対応する画素の像を形成する、光学系である。
実施形態119は、画素化した表面が、実質的に平面である、実施形態118の光学系である。
実施形態120は、画素化した表面が、すべてが同じ平面内に配置されているのではない複数の実質的に平面の部分を含む、実施形態118の光学系である。
実施形態121は、画素化した表面が、少なくとも1つの軸回りに湾曲している、実施形態118の光学系である。
実施形態122は、画素化した表面が、実質的に平面であり、像面は、実質的に平面でない、実施形態118の光学系である。
実施形態123は、それぞれの像が、虚像である、実施形態118の光学系である。
実施形態124は、それぞれの像が、実像である、実施形態118の光学系である。
実施形態125は、それぞれのレンズが、レンズに対応する画素により放射された第1の発散光を受光するように構成され、第1の発散光が、第1の円錐角を有し、レンズが、受光した光を15度より大きくかつ第1の円錐角未満の第2の円錐角を有する第2の発散光として送出する、実施形態118の光学系である。
実施形態126は、それぞれのレンズが、レンズに対応する画素により放射された第1の光錐を受光するように構成され、第1の光錐が、第1の方向に沿って向けられた第1の中心光線を有し、レンズが、受光した光を第2の方向に沿った第2の中心光線を有する第2の光錐として送出し、
レンズの少なくともいくつかに関して、第2の方向が第1の方向とは異なる、実施形態118の光学系である。
実施形態127は、レンズのうちの少なくとも1つに関して、第1の方向と第2の方向との間の角度が、少なくとも5度である、実施形態126の光学系である。
実施形態128は、この角度が、少なくとも10度である、実施形態127の光学系である。
実施形態129は、液晶ディスプレイが、画素化した表面を含む、実施形態118の光学系である。
実施形態130は、液晶ディスプレイが、少なくとも部分的にコリメートするバックライトを含む、実施形態129の光学系である。
実施形態131は、有機発光ダイオードディスプレイが、画素化した表面を含む、実施形態118の光学系である。
実施形態132は、画素化した表面からの光を受光して、受光した光の少なくとも一部分を射出瞳を通して送出するように適合された光学レンズ系を更に備える、実施形態118の光学系である。
実施形態133は、光学レンズ系が、画素化した表面に面した部分反射体と、射出瞳に面した反射型偏光子とを含み、反射型偏光子が、部分反射体に隣接して間隔を空けて配置され、部分反射体が、所望の複数の波長において少なくとも30%の平均光反射率を有する、実施形態132の光学系である。
実施形態134は、部分反射体と反射型偏光子との間に配置された1/4波長位相差板を更に備える、実施形態133の光学系である。
実施形態135は、部分反射体及び反射型偏光子のうちの少なくとも1つが、2つの直交する軸回りに湾曲している、実施形態133の光学系である。
実施形態136は、反射型偏光子が、2つの直交する軸回りに湾曲した熱成形された多層ポリマーフィルムである、実施形態133の光学系である。
実施形態137は、反射型偏光子が、2つの直交する軸回りに湾曲した圧力成形された多層ポリマーフィルムである、実施形態133の光学系である。
実施形態138は、射出瞳での光学系の輝度が、複数のレンズを含まないが他の点では同等な光学系の輝度より少なくとも30パーセント高い、実施形態132の光学系である。
実施形態139は、射出瞳での光学系の輝度が、複数のレンズを含まないが他の点では同等な光学系の輝度より少なくとも100パーセント高い、実施形態132の光学系である。
実施形態140は、射出瞳での光学系の輝度が、複数のレンズを含まないが他の点では同等な光学系の輝度より少なくとも200パーセント高い、実施形態132の光学系である。
実施形態141は、光学レンズ系が、1つ以上の屈折レンズを含む、実施形態132の光学系である。
実施形態142は、
間隔を空けて配置された複数の個別の画素を含む画素化ディスプレイ表面と、
光学積層体と、を備え、この光学積層体が、
ディスプレイ表面に隣接し、少なくとも1つの光方向転換要素を含む光方向転換層であって、それぞれの光方向転換要素は複数の画素のうちの異なる画素の群に対応し、それぞれの画素の群は少なくとも1つの画素を含む、光方向転換層と、
所望の複数の波長において少なくとも30%の平均光反射率を有する部分反射体と、
第1の偏光状態を有する光を実質的に透過し、直交する第2の偏光状態を有する光を実質的に反射する反射型偏光子と、を含む、光学系である。
実施形態143は、画素化ディスプレイ表面が、実質的に平面である、実施形態142の光学系である。
実施形態144は、画素化ディスプレイ表面が、すべてが同じ平面内に配置されているのではない複数の実質的に平面の部分を含む、実施形態142の光学系である。
実施形態145は、画素化ディスプレイ表面が、少なくとも1つの軸回りに湾曲している、実施形態142の光学系である。
実施形態146は、それぞれの光方向転換要素が対応する画素の群内の画素からの第1の光錐を受光するように構成され、第1の光錐は第1の方向に沿った第1の中心光線を有し、光方向転換要素は受光した第1の光錐を第2の方向に沿った第2の中心光線を有する第2の光錐として送出し、
少なくとも1つの光方向転換要素に関して、第2の方向が第1の方向とは異なる、実施形態142の光学系である。
実施形態147は、少なくとも1つの光方向転換要素に関して、第1の方向と第2の方向との間の角度が、少なくとも5度である、実施形態146の光学系である。
実施形態148は、この角度が、少なくとも10度である、実施形態146の光学系である。
実施形態149は、第1の光錐が、第1の円錐角を有し、少なくとも1つの光方向転換要素に関して、第1の方向と第2の方向との間の角度が、第1の円錐角の少なくとも10パーセントである、実施形態146の光学系である。
実施形態150は、それぞれの光方向転換要素が対応する画素の群内の画素からの第1の円錐角を有する第1の発散光を受光し、受光した光を15度より大きくかつ第1の円錐角未満の第2の円錐角を有する第2の発散光として送出するように構成された、実施形態142の光学系である。
実施形態151は、光学積層体が、部分反射体と反射型偏光子との間に配置された1/4波長位相差板を更に含む、実施形態142の光学系である。
実施形態152は、反射型偏光子が、2つの直交する軸回りに湾曲している、実施形態142の光学系である。
実施形態153は、反射型偏光子が、熱成形された多層ポリマーフィルムを含む、実施形態152の光学系である。
実施形態154は、反射型偏光子が、圧力成形された多層ポリマーフィルムを含む、実施形態152の光学系である。
実施形態155は、光学系の射出瞳での光学系の輝度が、光方向転換層を含まないが他の点では同等な光学系の輝度より、少なくとも30パーセント高い、実施形態142の光学系である。
実施形態156は、光学系の射出瞳での光学系の輝度が、光方向転換層を含まないが他の点では同等な光学系の輝度より、少なくとも100パーセント高い、実施形態142の光学系である。
実施形態157は、光学系の射出瞳での光学系の輝度が、光方向転換層を含まないが他の点では同等な光学系の輝度より、少なくとも200パーセント高い、実施形態142の光学系である。
実施形態158は、
複数の画素を含む画素化システムと、
所望の複数の波長において少なくとも30%の平均光反射率を有する部分反射体を含み、画素化システムからの光を受光して射出瞳を通して光を送出するように適合された光学レンズ系と、を備えるディスプレイシステムであって、
複数の画素のうちのそれぞれの画素に関して、画素化システムは、円錐軸上に中心がある光錐を放射するように適合され、円錐軸は、画素に垂直な軸に対して円錐軸角をなし、少なくともいくつかの画素に対する円錐軸角は、少なくともいくつかの他の画素に対する円錐軸角とは異なる、ディスプレイシステムである。
実施形態159は、画素化システムが、画素化した光源及び光方向転換層を含む、実施形態158のディスプレイシステムである。
実施形態160は、画素化システムが、液晶ディスプレイパネル及びバックライトを含む、実施形態158のディスプレイシステムである。
実施形態161は、バックライトが、少なくとも部分的にコリメートするバックライトである、実施形態160のディスプレイシステムである。
実施形態162は、画素化システムが、光方向転換層を更に含む、実施形態161のディスプレイシステムである。
実施形態163は、少なくとも部分的にコリメートするバックライトのルーメン出力の少なくとも50パーセントが、50度の全幅の円錐内にある、実施形態161の発光システムである。
実施形態164は、少なくとも部分的にコリメートするバックライトのルーメン出力の少なくとも50パーセントが、40度の全幅の円錐内にある、実施形態161の発光システムである。
実施形態165は、少なくとも部分的にコリメートするバックライトのルーメン出力の少なくとも50パーセントが、30度の全幅の円錐内にある、実施形態161の発光システムである。
実施形態166は、少なくとも部分的にコリメートするバックライトのルーメン出力の少なくとも50パーセントが、25度の全幅の円錐内にある、実施形態161の発光システムである。
実施形態167は、バックライトの第1の部分が、第1の方向に少なくとも部分的にコリメートされた光を放射するように構成され、バックライトの異なる第2の部分が、異なる第2の方向に少なくとも部分的にコリメートされた光を放射するように構成された、実施形態161のディスプレイシステムである。
実施形態168は、バックライトとは反対側でディスプレイパネルに隣接する光方向転換層を更に備える、実施形態161のディスプレイシステムである。
実施形態169は、画素化した光源が、有機発光ダイオードディスプレイパネルを含む、実施形態159のディスプレイシステムである。
実施形態170は、光学レンズ系が、部分反射体に隣接して間隔を空けて配置された反射型偏光子を更に含む、実施形態159のディスプレイシステムである。
実施形態171は、光学レンズ系が、部分反射体と反射型偏光子との間に配置された1/4波長位相差板を更に含む、実施形態170のディスプレイシステムである。
実施形態172は、光学レンズ系が、第1の光学レンズを更に含み、部分反射体が、第1の光学レンズの主面上に配置されている、実施形態159のディスプレイシステムである。
実施形態173は、光学レンズ系が、第1の光学レンズに隣接して間隔を空けて配置された第2の光学レンズを更に含む、実施形態172のディスプレイシステムである。
実施形態174は、反射型偏光子が、第2の光学レンズの主面上に配置されている、実施形態173のディスプレイシステムである。
実施形態175は、1/4波長位相差板が、反射型偏光子上に配置されている、実施形態174のディスプレイシステムである。
実施形態176は、
間隔を空けて配置された複数の個別の画素を含む画素化ディスプレイと、
受光角を有する光学レンズ系であって、
所望の複数の波長において少なくとも30%の平均光反射率を有する部分反射体と、
第1の偏光状態を有する光を実質的に透過し、直交する第2の偏光状態を有する光を実質的に反射する反射型偏光子と、を含む、光学レンズ系と、
画素化ディスプレイと光学レンズ系との間に配置された光方向転換層と、を備えるディスプレイシステムであって、
光学レンズ系の受光角内の画素化ディスプレイにより放射される全光量は、光方向転換層を含まないが他の点では同等なディスプレイシステムの全光量より少なくとも30パーセント高い、ディスプレイシステムである。
実施形態177は、光学レンズ系の受光角内の画素化ディスプレイにより放射される全光量は、他の点では同等なディスプレイシステムの全光量より少なくとも100パーセント高い、実施形態176のディスプレイシステムである。
実施形態178は、光学レンズ系の受光角内の画素化ディスプレイにより放射される全光量は、他の点では同等なディスプレイシステムの全光量より少なくとも200パーセント高い、実施形態176のディスプレイシステムである。
実施形態179は、光学レンズ系が、部分反射体と反射型偏光子との間に配置された1/4波長位相差板を更に含む、実施形態176のディスプレイシステムである。
実施形態180は、反射型偏光子が、2つの直交する軸回りに湾曲している、実施形態176のディスプレイシステムである。
実施形態181は、反射型偏光子が、多層ポリマーフィルムを含む、実施形態180のディスプレイシステムである。
実施形態182は、多層ポリマーフィルムが、熱成形又は圧力成形により、2つの直交する軸回りに湾曲した形状に形成された、実施形態181のディスプレイシステムである。
実施形態183は、光学レンズ系が、少なくとも1つの光学レンズを含み、少なくとも1つの光学レンズが、複数の主面を含み、部分反射体が、主面のうちの1つの上に配置され、反射型偏光子が、異なる主面上に配置された、実施形態176のディスプレイシステムである。
実施形態184は、画素化ディスプレイが、実質的に平面である、実施形態176のディスプレイシステムである。
実施形態185は、画素化ディスプレイが、すべてが同じ平面内に配置されているのではない複数の実質的に平面の部分を含む、実施形態176のディスプレイシステムである。
実施形態186は、画素化ディスプレイが、少なくとも1つの軸回りに湾曲したディスプレイ表面を含む、実施形態176のディスプレイシステムである。
実施形態187は、
間隔を空けて配置された複数の個別の画素を含む画素化ディスプレイと、
光学レンズ系であって、
所望の複数の波長において少なくとも30%の平均光反射率を有する部分反射体と、
第1の偏光状態を有する光を実質的に透過し、直交する第2の偏光状態を有する光を実質的に反射する反射型偏光子と、を含む、光学レンズ系と、
画素化ディスプレイと光学レンズ系との間に配置された光方向転換層と、
射出瞳と、を備えるディスプレイシステムであって、
射出瞳でのディスプレイシステムの輝度は、光方向転換層を含まないが他の点では同等なディスプレイシステムの輝度より少なくとも30パーセント高い、ディスプレイシステムである。
実施形態188は、射出瞳でのディスプレイシステムの輝度は、他の点では同等なディスプレイシステムの輝度より少なくとも100パーセント高い、実施形態187のディスプレイシステムである。
実施形態189は、射出瞳でのディスプレイシステムの輝度は、他の点では同等なディスプレイシステムの輝度より少なくとも200パーセント高い、実施形態187のディスプレイシステムである。
実施形態190は、光学レンズ系が、部分反射体と反射型偏光子との間に配置された1/4波長位相差板を更に含む、実施形態187のディスプレイシステムである。
実施形態191は、反射型偏光子が、2つの直交する軸回りに湾曲している、実施形態187のディスプレイシステムである。
実施形態192は、反射型偏光子が、熱成形された多層ポリマーフィルムを含む、実施形態191のディスプレイシステムである。
実施形態193は、光学レンズ系が、少なくとも1つの光学レンズを含み、少なくとも1つの光学レンズが、複数の主面を含み、部分反射体が、主面のうちの1つの上に配置され、反射型偏光子が、異なる主面上に配置された、実施形態187のディスプレイシステムである。
実施形態194は、画素化ディスプレイが、実質的に平面である、実施形態187のディスプレイシステムである。
実施形態195は、画素化ディスプレイが、すべてが同じ平面内に配置されているのではない複数の実質的に平面のディスプレイパネルを含む、実施形態187のディスプレイシステムである。
実施形態196は、画素化ディスプレイが、少なくとも1つの軸回りに湾曲したディスプレイ表面を含む、実施形態187のディスプレイシステムである。
実施形態197は、
光軸を有する光学レンズ系であって、
所望の複数の波長において少なくとも30%の平均光反射率を有する部分反射体と、
第1の偏光状態を有する光を実質的に透過し、直交する第2の偏光状態を有する光を実質的に反射する反射型偏光子と、を含む、光学レンズ系と、
複数の光方向転換要素であって、それぞれの光方向転換要素が、中心光線を有する第1の光錐を受光し、受光した光を第2の光錐として光学レンズ系に向けて送出するように適合された、複数の光方向転換要素と、を備え、
光方向転換要素の少なくともいくつかが、光軸に向けて又は光軸から離れる方に中心光線を曲げるように適合された、光学系である。
実施形態198は、光方向転換要素の少なくともいくつかが、光軸に向かって中心光線を曲げるように適合された、実施形態197の光学系である。
実施形態199は、光方向転換要素の少なくともいくつかが、光軸から離れる方に中心光線を曲げるように適合された、実施形態197の光学系である。
実施形態200は、第1の光錐が、光学系の射出瞳の中心を通過する主光線を含み、光方向転換要素の少なくともいくつかが、中心光線と主光線との間の角度を低減するように適合された、実施形態197の光学系である。
実施形態201は、光学系の射出瞳での光学系の輝度が、光方向転換要素を含まないが他の点では同等な光学系の輝度より、少なくとも30パーセント高い、実施形態197の光学系である。
実施形態202は、射出瞳での光学系の輝度が、他の点では同等な光学系の輝度より、少なくとも100パーセント高い、実施形態201の光学系である。
実施形態203は、射出瞳での光学系の輝度が、他の点では同等な光学系の輝度より、少なくとも200パーセント高い、実施形態201の光学系である。
実施形態204は、光学レンズ系が、部分反射体と反射型偏光子との間に配置された1/4波長位相差板を更に含む、実施形態197の光学系である。
実施形態205は、反射型偏光子が、2つの直交する軸回りに湾曲している、実施形態197の光学系である。
実施形態206は、反射型偏光子が、熱成形された多層ポリマーフィルムを含む、実施形態205の光学系である。
実施形態207は、光学レンズ系が、少なくとも1つの光学レンズを含み、少なくとも1つの光学レンズが、複数の主面を含み、部分反射体が、主面のうちの1つの上に配置され、反射型偏光子が、異なる主面上に配置された、実施形態197の光学系である。
実施形態208は、複数の光方向転換要素が、表面に沿って配置された、実施形態197の光学系である。
実施形態209は、この表面が、実質的に湾曲している、実施形態208の光学系である。
実施形態210は、この表面が、実質的に平面である、実施形態208の光学系である。
実施形態211は、光軸が、斜角で表面と交差する、実施形態208の光学系である。
実施形態212は、この表面が、ディスプレイパネルの表面に実質的に平行である、実施形態208の光学系である。
実施形態213は、画素化ディスプレイが、実質的に平面である、実施形態197の光学系である。
実施形態214は、画素化ディスプレイが、すべてが同じ平面内に配置されているのではない複数の実質的に平面のディスプレイパネルを含む、実施形態197の光学系である。
実施形態215は、画素化ディスプレイが、少なくとも1つの軸回りに湾曲したディスプレイ表面を含む、実施形態197の光学系である。
実施形態216は、
所望の複数の波長において少なくとも30%の平均光反射率を有する部分反射体と、
部分反射体に隣接して間隔を空けて配置され、第1の偏光状態を有する光を実質的に透過し、直交する第2の偏光状態を有する光を実質的に反射する反射型偏光子と、
外側主面を有する第1の光学レンズであって、外側主面は複数の光方向転換要素を含み、それぞれの光方向転換要素は第1の光錐を受光し、受光した光を第2の光錐として部分反射体に向けて送出するように適合された、第1の光学レンズと、を備える、レンズ系である。
実施形態217は、第2の光錐が、第1の光錐の発散角とは異なる発散角を有する、実施形態216のレンズ系である。
実施形態218は、第2の光錐が、第1の光錐の中心光線の方向とは異なる中心光線の方向を有する、実施形態216のレンズ系である。
実施形態219は、第2の光錐が、第1の光錐の発散角及び中心光線の方向とは異なる発散角及び中心光線の方向を有する、実施形態216のレンズ系である。
実施形態220は、第2の光学レンズを更に備え、反射型偏光子が、第2の光学レンズの主面上に配置された、実施形態216のレンズ系である。
実施形態221は、1/4波長位相差板が、反射型偏光子上に配置された、実施形態220のレンズ系である。
実施形態222は、1/4波長位相差板が、第2の光学レンズと部分反射体との間に配置された、実施形態220のレンズ系である。
実施形態223は、1/4波長位相差板が、反射型偏光子と部分反射体との間に配置された、実施形態216のレンズ系である。
実施形態224は、反射型偏光子が、2つの直交する軸回りに湾曲している、実施形態216のレンズ系である。
実施形態225は、反射型偏光子が、多層ポリマーフィルムを含む、実施形態224のレンズ系である。
実施形態226は、第1の光学レンズが外側主面の反対側の内側主面を有し、部分反射体が内側主面上に配置された、実施形態216のレンズ系である。
実施形態227は、
実施形態216のレンズ系と、
複数の画素の群を含み、それぞれの画素の群は少なくとも1つの画素を含む、画素化システムと、
射出瞳と、を備えるディスプレイシステムであって、
それぞれの光方向転換要素は複数の画素の群内の異なる画素の群に対応し、それぞれの画素は、射出瞳の中心を通過する主光線及び中心光線を有する光錐を放射し、少なくとも1つの画素に関して、画素に対応する光方向転換要素は、画素により放射される中心光線と主光線との間の角度を低減する、ディスプレイシステムである。
実施形態228は、射出瞳でのディスプレイシステムの輝度が、光方向転換要素を含まないが他の点では同等なディスプレイシステムの輝度より少なくとも30パーセント高い、実施形態227のディスプレイシステムである。
実施形態229は、射出瞳でのディスプレイシステムの輝度が、他の点では同等なディスプレイシステムの輝度より少なくとも100パーセント高い、実施形態228のディスプレイシステムである。
実施形態230は、射出瞳でのディスプレイシステムの輝度が、他の点では同等なディスプレイシステムの輝度より少なくとも200パーセント高い、実施形態228のディスプレイシステムである。
実施形態231は、画素化システムが、液晶ディスプレイパネルを含む、実施形態209のディスプレイシステムである。
実施形態232は、液晶ディスプレイパネルに光を供給するように構成されたバックライトを更に備え、バックライトの第1の部分が、第1の方向に少なくとも部分的にコリメートされた光を放射するように構成され、バックライトの異なる第2の部分が、異なる第2の方向に少なくとも部分的にコリメートされた光を放射するように構成された、実施形態231のディスプレイシステムである。
実施形態233は、画素化システムが、実質的に平面のディスプレイパネルを含む、実施形態227のディスプレイシステムである。
実施形態234は、画素化システムが、すべてが同じ平面内に配置されているのではない複数の実質的に平面のディスプレイパネルを含む、実施形態227のディスプレイシステムである。
実施形態235は、画素化システムが、少なくとも1つの軸回りに湾曲したディスプレイパネルを含む、実施形態227のディスプレイシステムである。
実施形態236は、
複数の画素の群を含み、それぞれの画素の群は少なくとも1つの画素を含む、画素化システムと、
複数の光方向転換要素であって、それぞれの光方向転換要素は複数の画素の群内の異なる画素の群に対応する、複数の光方向転換要素と、
射出瞳と、を備えるディスプレイシステムであって、
それぞれの画素が、射出瞳の中心を通過する主光線及び中心光線を有する光錐を放射し、少なくとも1つの画素に関して、画素に対応する光方向転換要素が、画素により放射される中心光線と主光線との間の角度を低減する、ディスプレイシステムである。
実施形態237は、光軸上に配置されていないそれぞれの画素に関して、画素に対応する光方向転換要素が、画素により放射される中心光線と主光線との間の角度を低減する、光軸上に中心がある実施形態236のディスプレイシステムである。
実施形態238は、少なくとも2つの画素により放射される光錐の主光線が、互いに平行でない、実施形態236のディスプレイシステムである。
実施形態239は、すべての画素により放射される光錐の主光線が、互いに平行である、実施形態236のディスプレイシステムである。
実施形態240は、射出瞳でのディスプレイシステムの輝度が、光方向転換要素を含まないが他の点では同等なディスプレイシステムの輝度より少なくとも30パーセント高い、実施形態236のディスプレイシステムである。
実施形態241は、射出瞳でのディスプレイシステムの輝度が、他の点では同等なディスプレイシステムの輝度より少なくとも100パーセント高い、実施形態240のディスプレイシステムである。
実施形態242は、射出瞳でのディスプレイシステムの輝度が、他の点では同等なディスプレイシステムの輝度より少なくとも200パーセント高い、実施形態240のディスプレイシステムである。
実施形態243は、複数の光方向転換要素と射出瞳との間に配置された部分反射体を更に備え、部分反射体が、所望の複数の波長において少なくとも30%の平均光反射率を有する、実施形態236のディスプレイシステムである。
実施形態244は、部分反射体と射出瞳との間に配置された反射型偏光子を更に備える、実施形態243のディスプレイシステムである。
実施形態245は、反射型偏光子が、2つの直交する軸回りに湾曲している、実施形態244のディスプレイシステムである。
実施形態246は、反射型偏光子が、熱成形された多層ポリマーフィルムを含む、実施形態245のディスプレイシステムである。
実施形態247は、反射型偏光子と部分反射体との間に配置された1/4波長位相差板を更に備える、実施形態244のディスプレイシステムである。
実施形態248は、画素化システムが、実質的に平面のディスプレイパネルを含む、実施形態236のディスプレイシステムである。
実施形態249は、画素化システムが、すべてが同じ平面内に配置されているのではない複数の実質的に平面のディスプレイパネルを含む、実施形態236のディスプレイシステムである。
実施形態250は、画素化システムが、少なくとも1つの軸回りに湾曲したディスプレイパネルを含む、実施形態236のディスプレイシステムである。
実施形態251は、複数の発光画素を備えるディスプレイシステムであって、それぞれの発光画素は、
所望の複数の波長において少なくとも50%の平均光透過率を有する光学的に透明な第1の光方向転換要素と、
第1の光方向転換要素に向かって凹状の、所望の複数の波長において少なくとも50%の平均光反射率を有する光学的に反射する凹状の第2の光方向転換要素と、
第1の光方向転換要素と第2の光方向転換要素との間に配置された発光材料と、を含み、第2の光方向転換要素の中心が、発光材料内に位置する、ディスプレイシステムである。
実施形態252は、発光材料により放射された少なくとも一部の可視光が、第2の光方向転換要素から反射され、少なくとも部分的にコリメートされた光として第1の光方向転換要素を通して送出される、実施形態251のディスプレイシステムである。
実施形態253は、少なくとも部分的にコリメートされた光の少なくとも半分が、30度の円錐角内にある、実施形態252のディスプレイシステムである。
実施形態254は、少なくとも部分的にコリメートされた光の少なくとも半分が、25度の円錐角内にある、実施形態252のディスプレイシステムである。
実施形態255は、少なくとも部分的にコリメートされた光の少なくとも半分が、20度の円錐角内にある、実施形態252のディスプレイシステムである。
実施形態256は、少なくとも部分的にコリメートされた光の少なくとも75パーセントが、20度の円錐角内にある、実施形態252のディスプレイシステムである。
実施形態257は、複数の発光画素を備えるディスプレイシステムであって、それぞれの発光画素は、
所望の複数の波長において少なくとも50%の平均光透過率を有する光学的に透明な第1の光方向転換要素と、
第1の光方向転換要素に向かって凹状の、所望の複数の波長において少なくとも50%の平均光反射率を有する光学的に反射する凹状の第2の光方向転換要素と、
第1の光方向転換要素と第2の光方向転換要素との間に配置された発光材料と、を含み、発光材料により放射された光が、第1及び第2の光方向転換要素により実質的にコリメートされる、ディスプレイシステムである。
実施形態258は、第2の光方向転換要素の中心が、発光材料内に位置する、実施形態257のディスプレイシステムである。
実施形態259は、少なくとも部分的に透明な有機発光ディスプレイパネルが、複数の発光画素を含む、実施形態251〜258のいずれかのディスプレイシステムである。
実施形態260は、発光画素からの光を受光して、受光した光の少なくとも一部分をディスプレイシステムの射出瞳を通して送出するように適合された光学レンズ系を更に備える、実施形態251〜258のいずれかのディスプレイシステムである。
実施形態261は、光学レンズ系が、所望の複数の波長において少なくとも30%の平均光透過率を有する部分反射体を含む、実施形態260のディスプレイシステムである。
実施形態262は、部分反射体と射出瞳との間に配置された反射型偏光子を更に備える、実施形態261のディスプレイシステムである。
実施形態263は、反射型偏光子が、2つの直交する軸回りに湾曲している、実施形態262のディスプレイシステムである。
実施形態264は、反射型偏光子が、熱成形されたポリマー多層フィルムを含む、実施形態263のディスプレイシステムである。
実施形態265は、光学レンズ系が、少なくとも1つの光学レンズを含み、少なくとも1つの光学レンズが、複数の主面を含み、部分反射体が、主面のうちの1つの上に配置され、反射型偏光子が、異なる主面上に配置された、実施形態262のディスプレイシステムである。
実施形態266は、
複数の発光画素であって、それぞれの発光画素は、
発光材料と、
発光材料に向かって凹状の、所望の複数の波長において少なくとも50%の平均光反射率を有する、光学的に反射する凹状の第1の光方向転換要素と、を含む、複数の発光画素と、
第1の光方向転換要素のそれぞれにより反射された光を受光するように配置された光学レンズ系と、を備えるディスプレイシステムであって、受光された光は実質的にコリメートされており、光学レンズ系は、所望の複数の波長において少なくとも30%の平均光反射率を有する部分反射体と、部分反射体に隣接して間隔を空けて配置された反射型偏光子と、を含む、ディスプレイシステムである。
実施形態267は、それぞれの発光画素が、所望の複数の波長において少なくとも50%の平均光透過率を有する光学的に透明な第2の光方向転換要素を更に含み、第2の光方向転換要素が、第1の光方向転換要素とは反対側で発光材料に隣接して配置された、実施形態266のディスプレイシステムである。
実施形態268は、反射型偏光子が、2つの直交する軸回りに湾曲している、実施形態266のディスプレイシステムである。
実施形態269は、反射型偏光子が、熱成形されたポリマー多層フィルムを含む、実施形態268のディスプレイシステムである。
実施形態270は、光学レンズ系が、少なくとも1つの光学レンズを含み、少なくとも1つの光学レンズが、複数の主面を含み、部分反射体が、主面のうちの1つの上に配置され、反射型偏光子が、異なる主面上に配置された、実施形態266のディスプレイシステムである。
実施形態271は、光学レンズ系が、部分反射体と反射型偏光子との間に配置された1/4波長位相差板を更に含む、実施形態266のディスプレイシステムである。
実施形態272は、少なくとも部分的に透明な有機発光ダイオードディスプレイパネルが、発光材料を含む、実施形態251〜271のいずれかのディスプレイシステムである。
実施形態273は、実質的に平面のパネルが、複数の発光画素を含む、実施形態251、257、又は266のいずれかのディスプレイシステムである。
実施形態274は、すべてが同じ平面内に配置されているのではない複数の実質的に平面のパネルが、複数の発光画素を含む、実施形態251、257、又は266のいずれかのディスプレイシステムである。
実施形態275は、少なくとも1つの軸回りに湾曲したパネルが、複数の発光画素を含む、実施形態251、257、又は266のいずれかのディスプレイシステムである。
実施形態276は、
複数の画素を含み、それぞれの画素が第1の円錐軸上に中心がある第1の光錐を放射する、画素化した光源と、
複数のレンズと、を備える結像系であって、それぞれのレンズは、複数の画素のうちの異なる画素に対応して位置合わせされており、対応する画素からの第1の光錐を受光して、受光した第1の光錐を第2の円錐軸上に中心がある第2の光錐として送出するように適合され、
少なくとも1つの画素に関して、第1及び第2の円錐軸は平行ではない、結像系である。
実施形態277は、少なくとも1つのレンズが、第1の円錐軸を中心として非対称である、実施形態276の結像系である。
実施形態278は、複数の画素が、画素化した表面に沿って配置され、少なくとも1つのレンズが、画素化した表面から画素化した表面の法線に沿ってレンズの第2の側面より遠くまで延びる第1の側面を有する、実施形態276の結像系である。
実施形態279は、少なくとも1つのレンズのうちのそれぞれのレンズが、第1及び第2の側面を接続する曲面を有する、実施形態278の結像系である。
実施形態280は、曲面が、第1の円錐軸に平行でない軸を中心として回転対称である、実施形態279の結像系である。
実施形態281は、複数の画素が、画素化した表面に沿って配置されており、大部分のレンズのうちのそれぞれのレンズが、画素化した表面から画素化した表面の法線に沿ってレンズの第2の側面より遠くまで延びる第1の側面を有する、実施形態276の結像系である。
実施形態282は、少なくとも1つの画素に関して、第1の円錐軸と第2の円錐軸との間の角度が、少なくとも5度である、実施形態276の結像系である。
実施形態283は、少なくとも1つの画素に関して、第1の円錐軸と第2の円錐軸との間の角度が、少なくとも10度である、実施形態276の結像系である。
実施形態284は、複数の画素のうちの第1の画素に関して、第1の円錐軸と第2の円錐軸との間の第1の角度が、5度より大きく、複数の画素のうちの異なる第2の画素に関して、第1の円錐軸と第2の円錐軸との間の第2の角度が、5度より大きく、第1の角度とは異なる、実施形態276の結像系である。
実施形態285は、複数の画素のうちの大部分の画素に関して、第1及び第2の円錐軸が平行ではない、実施形態276の結像系である。
実施形態286は、複数の画素のうちの大部分の画素に関して、第1の円錐軸と第2の円錐軸の間との角度が、少なくとも5度である、実施形態276の結像系である。
実施形態287は、複数の画素のうちの大部分の画素に関して、第1の円錐軸と第2の円錐軸との間の角度が、少なくとも10度である、実施形態276の結像系である。
実施形態288は、実質的に平面のパネルが、複数の画素を含む、実施形態276のディスプレイシステムである。
実施形態289は、すべてが同じ平面内に配置されているのではない複数の実質的に平面のパネルが、複数の画素を含む、実施形態276のディスプレイシステムである。
実施形態290は、少なくとも1つの軸回りに湾曲したパネルが、複数の画素を含む、実施形態276のディスプレイシステムである。
関連するディスプレイシステムは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる以下の米国特許出願に記載されている:本出願と同一日付で出願された「DISPLAY SYSTEM AND LIGHT GUIDE」(第62/347652号)。
図における要素に関する記載は、別段の指定がない限り、他の図の対応する要素に等しく適用されると理解すべきである。以上、本明細書において具体的な実施形態を図示し説明したが、本開示の範囲を逸脱することなく、図示及び説明された具体的な実施形態を、様々な代替的かつ/又は均等な実現形態で置き換えることができることは、当業者であれば認識されるであろう。本出願は、本明細書において説明した具体的な実施形態のいかなる適合例又は変形例をも包含することを意図している。したがって、本開示は、特許請求の範囲及びその均等物によってのみ限定されるものとする。