JP6683522B2 - 冷感付与皮膚外用剤 - Google Patents

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本発明は、冷感付与皮膚外用剤に関する。
生体には、周囲の温度を「冷たい」、「寒い」、「涼しい」、「暖かい」、「暑い」、「熱い」等の皮膚感覚で感じとることのできる温度感覚が備わっており、これによって周囲の温度に意識的・無意識的に対応して適切に体温を調整することができる。著しい高温や低温は生命の危険を伴うおそれもあるため、温度感覚が正常に機能することは、非常に重要なことである。
こうした温度感覚は、感覚神経細胞の細胞膜等に存在する温度受容体が、外界から与えられた刺激を電気信号に変え、これが神経細胞を介して脳へと伝達されることによって起こる。従来より、具体的な温度受容体としていくつかのものが存在することが知られており、各々固有の活性化温度閾値を有している。
例えば、TRPM8(TRANSIENT RECEPTOR POTENTIAL CATION CHANNEL SUBFAMILY M8)なる温度受容体は、25〜28℃の活性化温度閾値を有しており、この温度以下の冷刺激が与えられると活性化され、冷たさが知覚される。そのほか、他の温度受容体の活性化温度閾値としては、TRPV1であれば43℃、TRPV2であれば53℃、TRPV3であれば32〜39℃、TRPV4であれば27〜35℃であることが知られている。
こうしたなか、温度受容体によって引き起こされる知覚を緩和又は低減するには、対応する温度受容体のアンタゴニスト(不活性化物質)を作用させればよい。例えば、特許文献1には、皮膚刺激低下剤として、TRPV1アンタゴニストとしてのtrans−4−tert−ブチルシクロヘキサノールの使用が開示されている。すなわち、trans−4−tert−ブチルシクロヘキサノールがTRPV1アンタゴニストとして作用することによって、例えばカプサイシンのようなTRPV1アゴニストが関与することでもたらされる、刺すような痛みやチクチクする痛み等の皮膚感覚を低減又は緩和できることが示されている。その一方で、かかるtrans−4−tert−ブチルシクロヘキサノールは、その余の温度受容体のアンタゴニストとしては作用しないことも確認されている。
他方、l−メントールは、TRPM8アゴニストとして広く知られており、心地よい冷感を付与することのできる冷感剤として、従来より種々の皮膚外用剤に多用されている。
特表2012−523381号公報
しかしながら、l−メントールは、TRPA1アゴニストとしても作用し得るため、痛みやヒリヒリ感、ほてり感等の不快な刺激感も伴うおそれがあることでも知られている。そのため、TRPA1アンタゴニストとして有用な成分との併用によって、こうした不快な刺激感を抑制しつつ、冷感剤本来の心地よい冷感を有効に増強できる皮膚外用剤の実現が望まれている。
したがって、本発明は、痛みやヒリヒリ感、ほてり感等の不快な刺激感の発現を有効に抑制しつつ、l−メントールの冷感作用を充分に発揮させることのできる冷感付与皮膚外用剤に関する。
そこで本発明者は、種々検討したところ、TRPV1アンタゴニストとして作用することが知られるに留まるtrans−4−tert−ブチルシクロヘキサノールが、特定量のエタノールとの共存下において、特定量のl−メントールと特定の質量比を保持することにより、全く予想外にもTRPA1アンタゴニストのように有効に作用し、痛みやヒリヒリ感、ほてり感等の不快な刺激感を効果的に抑制しつつ、優れた冷感作用を発揮する冷感付与皮膚外用剤が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、次の成分(A)、(B)、及び(C):
(A)trans−4−tert−ブチルシクロヘキサノール
(B)l−メントール 0.07質量%以上1質量%以下
(C)エタノール 20質量%以上95質量%以下
を含有し、かつ成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((A)/(B))が2.5以上15以下である冷感付与皮膚外用剤に関する。
本発明の冷感付与皮膚外用剤によれば、TRPA1アンタゴニストのように作用するtrans−4−tert−ブチルシクロヘキサノールによって、l−メントールのTRPA1アゴニストとしての作用によりもたらされる痛みやヒリヒリ感、ほてり感等の不快な刺激感を有効に低減し、かかるl−メントールのTRPM8アゴニストとしての本来の作用を充分に発揮させ、心地よい冷感作用をもたらすことができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の冷感付与皮膚外用剤は、次の成分(A)、(B)、及び(C):
(A)trans−4−tert−ブチルシクロヘキサノール
(B)l−メントール 0.07質量%以上1質量%以下
(C)エタノール 20質量%以上95質量%以下
を含有し、かつ成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((A)/(B))が2.5以上15以下である。
なお、本発明の冷感付与皮膚外用剤の形態は特に制限されず、軟膏や、クリーム剤、ジェル剤、ローション剤であってもよく、エアゾール型やノンエアゾール型のフォーム剤やスプレー剤であってもよく、又は含浸液をシート基剤に含浸させたシート剤であってもよい。エアゾール型のフォーム剤やスプレー剤である場合、原液が本発明の冷感付与皮膚外用剤の組成を呈していればよい。シート剤である場合、含浸液が本発明の冷感付与皮膚外用剤の組成を呈していればよい。
本発明の冷感付与皮膚外用剤は、成分(A)として、trans−4−tert−ブチルシクロヘキサノールを含有する。かかる成分(A)は、TRPV1アンタゴニストとして作用し、その余の温度受容体のアンタゴニストとしては作用しないことでも知られている。しかしながら、本発明では、かかる成分(A)が予想外にもTRPA1アンタゴニストのように作用して、後述する成分(B)のTRPA1アゴニストとしての作用によりもたらされる痛みやヒリヒリ感、ほてり感等の不快な刺激感を有効に低減し、成分(B)由来の冷感をより一層、快適なものとすることができる。
成分(A)の含有量は、不快な刺激を有効に低減させる観点から、本発明の冷感付与皮膚外用剤中に、好ましくは0.3質量%以上であり、より好ましくは0.4質量%以上であり、さらに好ましくは0.5質量%以上である。また、成分(A)の含有量は、良好な溶解性を確保する観点、及び皮膚への有効な作用を保持する観点から、本発明の冷感付与皮膚外用剤中に、好ましくは8質量%以下であり、より好ましくは4質量%以下であり、さらに好ましくは2質量%以下である。そして、成分(A)の含有量は、本発明の冷感付与皮膚外用剤中に、好ましくは0.3〜8質量%であり、より好ましくは0.4〜4質量%であり、さらに好ましくは0.5〜2質量%である。
本発明の冷感付与皮膚外用剤は、成分(B)として、l−メントールを0.07質量%以上1質量%以下含有する。かかる含有量の成分(B)は、TRPM8アゴニストとしての本来の作用を充分に発揮して、冷感作用をもたらす一方、後述する成分(C)の存在下において、上記成分(A)によって、成分(B)のTRPA1アゴニストとしての作用が低減され、痛みやヒリヒリ感、ほてり感等の不快な刺激感の発現が有効に抑制されて、本来の心地よい冷感を有効に増強できる。
成分(B)の含有量は、TRPM8アゴニストとしての本来の作用を充分に発揮して、優れた冷感作用を発揮させる観点から、本発明の冷感付与皮膚外用剤中に、0.07質量%以上であって、好ましくは0.1質量%以上である。また、成分(B)の含有量は、TRPA1アゴニストとしての作用を効果的に低減する観点から、本発明の冷感付与皮膚外用剤中に、1質量%以下であって、好ましくは0.4質量%以下である。そして、成分(B)の含有量は、本発明の冷感付与皮膚外用剤中に、0.07〜1質量%であって、好ましくは0.1〜0.4質量%である。
成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((A)/(B))は、成分(A)のTRPA1アンタゴニストのような作用を確保する観点、及び成分(B)のTRPA1アゴニストとしての作用を有効に抑制する観点から、2.5以上であって、好ましくは3以上である。また、成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((A)/(B))は、成分(A)の良好な溶解性を確保して成分(B)由来の冷感作用を充分に発揮させる観点から、15以下であって、好ましくは10以下である。そして、成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((A)/(B))は、2.5〜15であって、好ましくは3〜10である。
本発明の冷感付与皮膚外用剤は、成分(C)として、エタノールを20質量%以上95質量%以下含有する。かかる含有量の成分(C)は、成分(A)の溶解性を高めるのに寄与することから、TRPA1アンタゴニストのような作用を予想外にも充分に発揮させることができると考えられ、またかかる成分(C)由来のサッパリとした心地よい使用感がもたらされることによって、成分(B)由来の冷感作用を増強させることもできる。
成分(C)の含有量は、後述するように、本発明の冷感付与皮膚外用剤の形態によっても変動し得るが、成分(A)の良好な溶解性を確保する観点、及び心地よい使用感を付与する観点から、本発明の冷感付与皮膚外用剤中に、20質量%以上であって、好ましくは25質量%以上である。また、成分(C)の含有量は、本発明の冷感付与皮膚外用剤中に、95質量%以下である。そして、成分(C)の含有量は、本発明の冷感付与皮膚外用剤中に、20〜95質量%であって、好ましくは25〜95質量%である。
成分(C)の含有量と、成分(A)及び成分(B)の合計含有量との質量比((C)/{(A)+(B)})は、成分(A)の良好な溶解性を確保しつつ、心地よい使用感を付与する観点から、好ましくは10以上であり、より好ましくは12以上である。また、成分(C)の含有量と、成分(A)及び成分(B)の合計含有量との質量比((C)/{(A)+(B)})は、成分(A)のTRPA1アンタゴニストのような作用を確保する観点、及び成分(B)由来の冷感作用を充分に発揮させる観点から、好ましくは400以下であり、より好ましくは249以下である。そして、成分(C)の含有量と、成分(A)及び成分(B)の合計含有量との質量比((C)/{(A)+(B)})は、好ましくは10〜400であり、より好ましくは12〜249であり、さらに好ましくは15〜100である。
本発明の冷感付与皮膚外用剤は、その他上記成分以外の成分として、その形態に応じ、通常用いられる成分を適宜含有させてもよい。
例えば、本発明の冷感付与皮膚外用剤の形態がクリーム剤やローション剤である場合、白色ワセリン、ワセリン、流動パラフィン、パラフィン、流動イソパラフィン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、スクワラン等の炭化水素や、ミツロウ、ホホバ油等のロウ;ステアリン酸グリセリン、オレイン酸グリセリン、ステアリン酸ソルビタン、デキストラン脂肪酸エステル等の界面活性剤;セタノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコ−ル等の高級アルコ−ル;オリーブ油、マカデミアナッツ油、シア脂、牛脂等の油脂;グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、ペンチレングリコール等の多価アルコール;カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒアルロン酸ナトリウム等の水溶性高分子;中和剤、pH調整剤、キレート剤、緩衝剤、防腐剤、酸化防止剤、香料および水等が挙げられる。
なお、多価アルコールとしては、溶解性の観点から、ペンチレングリコール、ジプロピレングリコールが好ましい。
また、本発明の冷感付与皮膚外用剤の形態がフォーム剤やスプレー剤である場合、ノンガスタイプのポンプフォーマーやポンプスプレー等、噴射剤として液化石油ガス、ジメチルエーテル、窒素ガス、炭酸ガス等を用いたエアゾールフォームやエアゾールスプレー等が用いられる。
また、本発明の冷感付与皮膚外用剤の形態がシート剤である場合、含浸液を含浸させるシート基剤として、織布又は不織布等を使用することができ、これらの積層体も使用することができる。かかるシート基剤としては、具体的には、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリオレフィン等の合成繊維、絹、綿、麻、レーヨン、コラーゲン等からなる天然繊維やその再生繊維等から形成された、織布又は不織布が挙げられる。これらのシート基剤の厚さは、0.05〜2.0mm程度であり、シート基剤の表面に、予め親水処理や疎水処理を施してもよい。
本発明の冷感付与皮膚外用剤は、クリーム剤やローション剤である場合には、手にとったり、不織布等のシート基剤に含浸させたりすることにより、所望の部位の皮膚に塗布すればよい。また、フォーム剤やスプレー剤である場合には、所望の部位の皮膚に適用し、さらに手により延展させてもよく、シート剤である場合には、所望の部位の皮膚を拭き取ったり、或いは皮膚に貼付したりすればよい。このようにすることで、適用部位において、成分(B)由来の痛みやヒリヒリ感、ほてり感等の不快な刺激感を感じることなく、本来の作用を充分に発揮して心地よい冷感を実感することができる。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明する。なお、表中に特に示さない限り、各成分の含有量は質量%を示す。
[実施例1、比較例1〜4:ローションの製造]
表1に記載の処方にしたがって各成分を混合し、撹拌しながら50℃まで昇温した。成分(A)及び成分(B)の結晶が認められなくなったら、そのまま撹拌しながら加温を停止して室温まで冷却し、各ローションを得た。
次いで、25℃60%RH環境下にて、各ローション0.5gを掌に取って首周りに塗布し、その際の感覚について、各項目ごとに下記基準にしたがって評価を行った。かかる評価を専門パネル3名にて実施し、その平均値を求めて評価結果とした。
結果を表1に示す。
《冷涼感》
塗布直後から2分経過する時点までの適用部位において感じた冷涼感の程度について、評価した。
あり:5、あり〜少し:4、少し:3、わずか:2、なし:1
《塗布直後の痛み》
塗布直後の適用部位において感じた痛みの程度について、下記基準にしたがって評価した。
なし:5、ごくわずか:4、わずか:3、少し:2、あり:1
《痛み以外の不快な刺激感》
塗布直後から2分経過する時点までの適用部位において感じた、ほてり感やヒリヒリ感等の痛み以外の不快な刺激感の程度について、下記基準にしたがって評価した。
なし:5、わずか:4、少し:3、あり:2、強い:1
Figure 0006683522
[実施例2〜3:スプレー剤の製造]
表2の処方にしたがって各成分を混合及び撹拌して均一に溶解させ、各スプレー剤の原液を得た。各原液のそれぞれ適量をスプレーバイアル(PPスプレーバイアル No.6、(株)マルエム製)に入れ、各スプレー剤を得た。
次いで、29℃70%RH環境下にて、できるだけ均一になるよう、身体背面(背中、両脚裏側、両腕裏側)の皮膚に直接原液5g相当を噴霧した後、Tシャツ及びパジャマズボンを着用してベッドで仰向けに横になり、噴霧部位における感覚について、各項目ごとに下記基準にしがたって評価を行った。かかる評価は、専門パネル3名にて実施し、その平均値を求めて評価結果とした。
結果を表2に示す。
《冷涼感》
噴霧直後から2分経過する時点までの適用部位において感じた冷涼感の程度について、評価した。
あり:5、あり〜少し:4、少し:3、わずか:2、なし:1
《噴霧直後の痛み》
噴霧直後の適用部位において感じた痛みの程度について、下記基準にしたがって評価した。
なし:5、ごくわずか:4、わずか:3、少し:2、あり:1
《痛み以外の不快な刺激感》
噴霧直後から2分経過する時点までの適用部位において感じた、ほてり感やヒリヒリ感等の痛み以外の不快な刺激感の程度について、下記基準にしたがって評価した。
なし:5、わずか:4、少し:3、あり:2、強い:1
Figure 0006683522
[実施例4〜7、比較例5〜11:拭き取りシートの製造]
表3の処方にしたがって各成分を混合及び撹拌して均一に溶解させ、各拭き取りシートの原液を得た。10cm×13cmの大きさのアルミパウチ包材の中に、20cm×15cmにカットした再生セルロース繊維不織布(38g/m2)を四つ折りにして入れ、この不織布に得られた各原液6gをスポイドで加えて含浸させた後、熱シールしてアルミパウチを閉じ、包材に入った拭き取りシートを得た。
次いで、25℃60%RH環境下にて、各アルミパウチの一片をカットして拭き取りシートを取り出し、首周りや頬、胸上部の拭き取り操作を行い、拭き取り部位における感覚について、各項目ごとに下記基準にしたがって評価を行った。かかる評価は、専門パネル3名にて実施し、その平均値を求めて評価結果とした。
結果を表3に示す。
《冷涼感》
拭き取り直後から2分経過する時点までの適用部位において感じた冷涼感の程度について、評価した。
あり:5、あり〜少し:4、少し:3、わずか:2、なし:1
《拭き取り直後の痛み》
拭き取り時の適用部位において感じた痛みの程度について、下記基準にしたがって評価した。
なし:5、ごくわずか:4、わずか:3、少し:2、あり:1
《痛み以外の不快な刺激感》
拭き取り直後から2分経過する時点までの適用部位において感じた、ほてり感やヒリヒリ感等の痛み以外の不快な刺激感の程度について、下記基準にしたがって評価した。
なし:5、わずか:4、少し:3、あり:2、強い:1
Figure 0006683522
上記結果より、例えば表1において、比較例2又は3に示されるように、成分(B)にさらに成分(A)又は成分(C)の一方のみを用いたところで、痛みやその他の不快な刺激感を充分に抑制できないところ、実施例1に示されるように、成分(B)に加え、成分(A)及び成分(C)を所定の含有量かつ質量比で併用することによって、快適な冷感のみならず、痛みやほてり感等の痛み以外の不快な刺激感をともに良好に抑制できることがわかる。
また、例えば表3において示されるように、(A)/(B)の質量比の値が上記範囲外である比較例6〜11であると、実施例4〜7に比して、心地よい冷涼感の発現効果と、痛みやほてり感等の不快な刺激感の低減効果とをバランスよく発揮することができないことがわかる。

Claims (3)

  1. 次の成分(A)、(B)、及び(C):
    (A)trans−4−tert−ブチルシクロヘキサノール 0.5質量%以上2質量%以下
    (B)l−メントール 0.07質量%以上1質量%以下
    (C)エタノール 20質量%以上95質量%以下
    を含有し、かつ成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((A)/(B))が2.5以上15以下である冷感付与皮膚外用剤。
  2. 成分(C)の含有量と、成分(A)及び成分(B)の合計含有量との質量比((C)/{(A)+(B)})が、10以上400以下である請求項に記載の冷感付与皮膚外用剤。
  3. 冷感付与皮膚外用剤が、シート剤である請求項1又は2に記載の冷感付与皮膚外用剤。
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