以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
(遊技機の構成)
まず、図1乃至図3を参照して遊技機1の構成について具体的に説明する。図1は、本発明の実施形態における遊技機1の正面図である。図2は、本発明の実施形態におけるガラス枠を開放させた状態の遊技機1の斜視図である。図3は、本発明の実施形態における遊技機1の裏面側の斜視図である。
遊技機1は、外枠2と、外枠2に対して回動可能に支持される遊技盤取付枠3と、遊技盤取付枠3に対して回動可能に支持されるガラス枠4と、遊技球が流下する遊技領域5aが形成された遊技盤5が設けられている。
外枠2は、中央部分が前後方向に開口する矩形状のベースフレーム2aの下部前面に飾り板2bが取り付けられており、遊技店の島設備に対して固着部材(例えば、釘や止め具など)を介して固定される。
遊技盤取付枠3は、水平方向の一端側において第1ヒンジ機構部6を介して外枠2に対して脱着可能に連結されており、第1ヒンジ機構部6を支点として回動可能に支持されている。そのため、遊技盤取付枠3を外枠2に対して扉のように回動すると、遊技盤取付枠3の裏面側が前方に露出するので、遊技盤取付枠3の裏面側に設けられた各種装置のメンテナンスなどを行うことが可能となる。
ガラス枠4は、水平方向の一端側において第2ヒンジ機構部7を介して遊技盤取付枠3に脱着自在に連結されており、第2ヒンジ機構部7を支点として回動可能に支持されている。そのため、ガラス枠4を遊技盤取付枠3に対して扉のように回動すると、遊技盤5の遊技領域5aおよび遊技盤取付枠3の前面部分を開閉することができる。
ガラス枠4の上部寄りの略中央部分には、前後方向に開口する開口部(窓部)8が形成され、該開口を後方から塞ぐように透明部材(ガラス板やアクリル板など)8aが取り付けられており、この開口部8および透明部材8aを介して遊技領域5aを視認可能としている。
ガラス枠4の開口部8の周囲には、スピーカからなる音声出力装置9と、複数のランプ(LED)を有する枠用照明装置10と、後述する遊技球払出装置100から払い出された遊技球などの複数の遊技球を貯留するための上受け皿11と、上受け皿11に入りきらずに所定の球流路に流入した遊技球を受け入れて貯留するための下受け皿12と、遊技球を発射させるための操作が可能な発射操作装置13とが設けられている。
音声出力装置9は、ガラス枠4の上部2箇所に間隔を空けて設けられ、BGM(バックグラウンドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力することでサウンド(音楽、音声)による演出を行うようになっている。また、枠用照明装置10は、開口部8の周囲に複数設けられ、各ランプ(LED)の光の照射方向や発光色を変更することで照明による演出を行う。
上受け皿11は、遊技球の貯留部11aが発射操作装置13の方向側(右方向)に向けて底面が下り傾斜しており、下り傾斜の端部には球送りソレノイド11bが設けられている。上受け皿11の貯留部11aに貯留された遊技球が流下して球送りソレノイド11bに到達すると、球送りソレノイド11bの動作によって遊技球が1個ずつ遊技盤取付枠3側に向けて送り出される。
また、上受け皿11の中央手前側の部分には、後述する種々の演出に係る決定操作や選択操作を行うための入力装置として機能する演出ボタン装置16と選択ボタン装置18が左右に並べて設けられている。
演出ボタン装置16は、決定操作などの操作を行うことが可能な演出ボタン17と、演出ボタン17に対する操作を検出する演出ボタン検出スイッチ17a(図4参照)と、演出ボタン17を上下方向に移動させるための演出ボタン駆動モータ17b(図4参照)が設けられており、遊技者が遊技機1へ所定の情報を入力可能となっている。
選択ボタン装置18は、選択操作などの操作を行うことが可能な十字キー19(図4参照)と、十字キー19に接続されて、十字キー19に対する操作を検出するための十字キー検出スイッチ19a(図4参照)が設けられており、遊技者が遊技機1へ所定の情報を入力可能となっている。
また、上受け皿11の右寄りの部分には、遊技球の貸出操作や残金を記憶したカードなどの記憶媒体の返却操作を行うことが可能な貸出返却操作部20が設けられている。貸出返却操作部20の貸出ボタン(図示省略)が操作されると遊技機に併設される球貸機(図示省略)が受け付けている記憶媒体の残金を減算して遊技球の貸し出しが行われ、貸出返却操作部20の返却ボタン(図示省略)が操作されると球貸機(図示省略)から記憶媒体が返却されるようになっている。
上受け皿11と下受け皿12との間には、上受け皿11に入りきらない遊技球を下受け皿12に案内するための溢れ球流路(図示省略)が形成されている。また、溢れ球流路の途中には下受け皿12に遊技球が満杯となったことを検出する受け皿満杯検出スイッチ32aが設けられ、受け皿満杯検出スイッチ32aによって下受け皿12の満杯が検出されている間は後述する遊技球払出装置100による遊技球の払い出しが停止される。
発射操作装置13は、ガラス枠4に固定された基体14と、基体14に回動可能に設けられた発射ハンドル15と、発射ハンドル15に遊技者の手が触れていることを検出するタッチセンサ15a(図4参照)と、発射ハンドル15の回動角度によって抵抗値が変化する可変抵抗器からなる発射ボリューム15b(図4参照)が設けられている。タッチセンサ15aによって遊技者の手が発射ハンドル15に触れていることを検出すると、球送りソレノイド11bが作動して遊技球が1個ずつ送り出される。
遊技盤取付枠3には、遊技盤5を取り付けるための遊技盤取付部25と、遊技球を遊技領域5aに向けて発射するための遊技球発射装置26と、遊技盤取付枠3及びガラス枠4を閉鎖状態にロックするためのロック機構27と、ガラス枠4の開放を検出するための開放検出スイッチ31aが設けられている。
遊技盤取付部25は、遊技盤取付枠3の上部寄りの略中央に前方が開口する凹室状に形成され、遊技盤5を前方から収納可能となっている。遊技盤取付部25の凹室の奥部には、前後方向に開放する開口が設けられており、この開口を介して遊技盤5の裏面側に設けられる各種装置などが遊技機1の後方に臨む。
遊技球発射装置26は、遊技球を発射するための打出部材28と、打出部材28を駆動するための発射用ソレノイド28b(図4参照)と、打出部材28から遊技盤の左下端部に向けて上り傾斜する発射レール29と、発射レール29の傾斜下端部となる発射位置に遊技球Aを停留させるストッパー30が設けられている。そして、球送りソレノイド11bによって送り出された遊技球が発射位置に受け入れられると、この遊技球Aを打出部材28の動作によって遊技領域5aに向けて打ち出す。
ロック機構27は、遊技盤取付部25の右側方に設けられ、鍵穴が形成されるシリンダーの前端部がガラス枠4の前面側に露出するようになっている。そして、シリンダーの鍵穴に専用の鍵を挿入して一方向に回動させると遊技盤取付枠3のロックが解除されて遊技盤取付枠3が開閉可能となり、他方向に回動させるとガラス枠4のロックが解除されてガラス枠4が開閉可能となる。
遊技盤5の外縁寄りの位置には、湾曲形状の内側レール35と、内側レール35の外側に位置する湾曲形状の外側レール36と、遊技球を遊技領域5aの中央に向けて誘導する誘導部材37が設けられている。そして、内側レール35と外側レール36との間に遊技球発射装置26により発射された遊技球を遊技領域5aの上流部に案内する発射球案内路38が形成されている。また、遊技領域5aの最下流部には、流下してきた遊技球を遊技領域外(遊技盤取付枠3の回収部)に導くためのアウト口39が形成されている。
遊技領域5aの略中央には、所謂センターケースと呼ばれる内部への遊技球の進入を規制する枠状の飾り枠40が設けられ、飾り枠40の内部に演出空間40aが形成されている。また、飾り枠40の側部には、遊技領域5aを流下する遊技球を飾り枠40の内部に導入するワープ装置41が設けられ、飾り枠40の下部には、ワープ装置41により導入された遊技球を転動させて飾り枠40の下方に流下させるステージ部42が設けられている。
遊技領域5aの下部には、遊技球が常時入賞(入球)可能な複数(本実施形態では4つ)の一般入賞口43が間隔を空けた状態で設けられており、この一般入賞口43に入賞(入球)した遊技球が一般入賞口検出スイッチ43a(図4参照)によって検出されると、所定個数(例えば10個)の遊技球が遊技球払出装置100(図3参照)から賞球として払い出される。
遊技領域5aの両側方(左側遊技領域、右側遊技領域)には、遊技球が通過可能な普図ゲート44がそれぞれ設けられており、この普図ゲート44を通過した遊技球がゲート検出スイッチ44aで検出されると、普通図柄の当たり抽選が行われる。なお、普通図柄の当たり抽選については後述する。
遊技領域5aの下部であってステージ部42の直下には、遊技球が常時入賞(入球)可能な第1始動口45が設けられており、この第1始動口45に入賞(入球)した遊技球が第1始動口検出スイッチ45aで検出されると、所定個数の遊技球(例えば3個)が遊技球払出装置100(図3参照)から賞球として払い出されるようになっている。また、賞球の払い出しの他に、後述する第1特別図柄(識別情報)の大当たり抽選(特別遊技判定)が行われる。
第1始動口45の直下には、所定条件の成立(普通図柄の当たり抽選に当選したこと)に基づき遊技球の入賞(入球)が不可能もしくは困難な閉状態(基本態様)から遊技球の入賞(入球)が可能もしくは容易な開状態(特別態様)に変換される可変始動部46が設けられている。
可変始動部46には、遊技球が入賞(入球)可能な第2始動口47と、第2始動口47への遊技球の入賞(入球)を検出する第2始動口検出スイッチ47aと、第2始動口47を閉状態と開状態とに変換(可変)する可動部材48と、可動部材48を開閉変換するための第2始動口開閉ソレノイド48bとが設けられている。そして、第2始動口47が閉状態となっている場合には、遊技球の入賞が不可能もしくは困難となり、第2始動口47が開状態となっている場合には、遊技球の入賞(入球)が可能もしくは容易となる。
また、第2始動口47に入賞(入球)した遊技球が第2始動口検出スイッチ47aで検出されると、所定個数の遊技球(例えば3個)が遊技球払出装置100(図3参照)から賞球として払い出されるようになっている。また、賞球の払い出しの他に、後述する第2特別図柄(識別情報)の大当たり抽選が行われる。
誘導部材37の上方であって右側の普図ゲート44の下流には、所定条件の成立(特別図柄の大当たり抽選に当選したこと)に基づき遊技球の入賞(入球)が不可能な閉状態(基本態様)から遊技球の入賞(入球)が可能な開状態(特別態様)に変換される可変入賞部49が設けられている。
可変入賞部49には、遊技球が入賞(入球)可能な大入賞口50と、大入賞口50への遊技球の入賞(入球)を検出するための大入賞口検出スイッチ50aと、大入賞口50を閉状態と開状態とに変換(可変)する開閉部材51と、開閉部材51を開閉変換するための大入賞口開閉ソレノイド51bとが設けられている。そして、大入賞口50が閉状態となっている場合には、遊技球の入賞が不可能もしくは困難となり、大入賞口50が開状態となっている場合には、遊技球の入賞(入球)が可能もしくは容易となる。
また、大入賞口50に入賞(入球)した遊技球が大入賞口検出スイッチ50aで検出されると、所定個数の遊技球(例えば15個)が遊技球払出装置100(図3参照)から賞球として払い出される。
遊技盤5の裏側には、一般入賞口43、第1始動口45、第2始動口47及び大入賞口50に入賞した遊技球を受け入れて集合させながら流下させる集合流路(図示省略)が設けられ、この集合流路の下端部分には、集合流路を流下してきた遊技球を検出する入賞確認検出スイッチ52aが設けられる。この入賞確認検出スイッチ52aは、一般入賞口検出スイッチ43a、第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a、大入賞口検出スイッチ50aにより検出された後の遊技球を再度検出することで、適正な入賞であったか否かを判定するために用いられる。
遊技領域5aの外側には、第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61及び普通図柄表示器62からなる図柄表示装置と、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64及び普通図柄保留表示器65からなる保留表示装置と、後述する大当たり状態(特別遊技状態)が発生した場合のラウンド数を表示するラウンド数表示器66(図4参照)と、大当たり状態(特別遊技状態)中に遊技領域5aの右側領域に向けて遊技球を発射することを促す右打ち表示器67(図4参照)が設けられている。
第1特別図柄表示器60は、第1始動口45に遊技球が入賞(入球)することを条件に行われる第1特別図柄の大当たり抽選の結果を表示(報知)するための可変表示器であり、第2特別図柄表示器61は、第2始動口47に遊技球が入賞(入球)することを条件に行われる第2特別図柄の大当たり抽選の結果を表示(報知)するための可変表示器であり、普通図柄表示器62は、普図ゲート44に遊技球が入賞(入球)することを条件に行われる普通図柄の当たり抽選の結果を表示(報知)するための可変表示器である。
第1特別図柄の大当たり抽選とは、第1始動口45に遊技球が入賞(入球)したときに大当たり図柄判定用乱数値を取得し、取得した大当たり図柄判定用乱数値と大当たり判定値とを比較して「大当たり」であるか否かを判定することに該当する。なお、第1特別図柄の大当たり抽選が行われると、第1特別図柄表示器60で第1特別図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に抽選結果を示す第1特別図柄の停止表示が行われる。すなわち、第1特別図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。
第2特別図柄の大当たり抽選とは、第2始動口47に遊技球が入賞(入球)したときに大当たり図柄判定用乱数値を取得し、取得した大当たり図柄判定用乱数値と大当たり判定値とを比較して「大当たり」であるか否かを判定することに該当する。なお、第2特別図柄の大当たり抽選が行われると、第2特別図柄表示器61で第2特別図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に抽選結果を示す第2特別図柄の停止表示が行われる。すなわち、第2特別図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。
なお、第1特別図柄表示器60及び第2特別図柄表示器61は、それぞれ複数のLEDによって構成され、各特別図柄の変動表示において対応する表示器のLEDが所定の間隔もしくは順序で点滅する。そして、特別図柄を停止表示する場合には、各大当たり抽選の結果を示す態様(大当たり態様又はハズレ態様)でLEDが点灯する。
なお、本実施形態において「大当たり」というのは、第1特別図柄の大当たり抽選又は第2特別図柄の大当たり抽選において、大当たり状態(特別遊技状態)を実行する権利を獲得した状態のことをいう。「大当たり状態(特別遊技状態)」というのは、大入賞口50が所定態様で開放されるラウンド遊技を所定回数(例えば、4回や15回)行う遊技状態のことをいう。
なお、各ラウンド遊技における大入賞口50の最大開放回数や最大開放時間は予め定められているが、最大開放回数や最大開放時間に達する前であっても大入賞口50に所定個数の遊技球(例えば9個)が入賞(入球)すると1回のラウンド遊技が終了する。つまり、「大当たり遊技(特別遊技状態)」は、遊技者が賞球を獲得し易い遊技者にとって有利な遊技状態となっている。なお、本実施形態では、遊技者に有利な度合いが異なる複数種類の大当たり状態(特別遊技状態)が設けられているが、詳しくは後述する。
普通図柄の当たり抽選とは、普図ゲート44を遊技球が通過したときに当たり図柄判定用乱数値を取得し、取得した当たり図柄判定用乱数値と当たり判定値とを比較して「当たり」であるか否かを判定することに該当する。なお、普通図柄の当たり抽選が行われると、普通図柄表示器62で普通図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に抽選結果を示す普通図柄の停止表示が行われる。すなわち、普通図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。
なお、普通図柄表示器62は、1または複数のLEDによって構成され、普通図柄の変動表示においてLEDが所定の間隔もしくは順序で点滅する。そして、普通図柄を停止表示する場合には、当たり抽選の結果を示す態様(当たり態様又はハズレ態様)でLEDが点灯する。
なお、本実施形態において「当たり」というのは、普通図柄の当たり抽選において、当たり状態(補助遊技)を実行する権利を獲得した状態のことをいう。「当たり状態(補助遊技)」というのは、第2始動口47が所定態様で開放される遊技状態のことをいう。
なお、当たり状態(補助遊技)における第2始動口47の最大開放回数や最大開放時間は予め定められているが、最大開放回数や最大開放時間に達する前であっても第2始動口47に所定個数の遊技球(例えば9個)が入賞(入球)すると当たり状態(補助遊技)が終了する。つまり、「当たり状態(補助遊技)」は、第2特別図柄の変動表示が実行され易い(開始条件が成立し易い)遊技状態となっている。なお、本実施形態では、遊技者に有利な度合いが異なる複数種類の当たり状態(補助遊技)が設けられているが、詳しくは後述する。
第1特別図柄保留表示器63は、複数のLEDによって構成され、第1始動口45に遊技球が入賞(入球)した場合に記憶される第1特別図柄の大当たり抽選(第1特別図柄の変動表示)を行うための権利(第1保留)の個数を表示するためのものであり、第1保留の個数を示す態様で点灯又は点滅する。なお、第1保留は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくてもよいし多くてもよい。
第2特別図柄保留表示器64は、複数のLEDによって構成され、第2始動口47に遊技球が入賞(入球)した場合に記憶される第2特別図柄の大当たり抽選(第2特別図柄の変動表示)を行うための権利(第2保留)の個数を表示するためのものであり、第2保留の個数を示す態様で点灯又は点滅する。なお、第2保留は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくてもよいし多くてもよい。
普通図柄保留表示器65は、複数のLEDによって構成され、普図ゲート44に遊技球が入賞(入球)した場合に記憶される普通図柄の当たり抽選(普通図柄の変動表示)を行うための権利(普図保留)の個数を表示するためのものであり、普図保留の個数を示す態様で点灯又は点滅する。なお、普図保留は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくてもよいし多くてもよい。
なお、第1特別図柄表示器60及び/又は第2特別図柄表示器61は、7セグメントのLEDによっても構成することができる。例えば、特別図柄の大当たり抽選に当選した場合には、「7」を停止表示し、ハズレであった場合には「−」を停止表示するようにし、変動表示中にあっては消灯と「−」とを繰り返すようにするとよい。なお、特別図柄の変動表示の開始時は前回の変動表示の停止結果が表示された状態からなので、LEDの消灯からスタートさせることで変動表示が開始されたことが把握し易くなる。
演出空間40aの奥部には、液晶表示ディスプレイからなる第1画像表示装置(メイン液晶)70が設けられ、演出空間40aの下部には、液晶表示ディスプレイからなる第2画像表示装置(サブ液晶)71が設けられ、演出空間40aの上部には、キャラクタの顔を模した可動演出部材73が設けられている。
第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71では、遊技の進行に応じて様々な演出表示を行う。演出表示としては、特別図柄の変動表示が行われていない場合に実行される客待ちデモ演出や特別図柄の変動表示が行われている場合に実行される演出図柄70aの変動表示等がある。なお、演出図柄を識別情報と読み替えることも可能である。
第1画像表示装置(メイン液晶)70の表示部には、左側領域、中央領域、右側領域といった3列の変動表示領域が形成されており、各々の変動表示領域に表示される演出図柄70aを縦方向(本実施形態では上から下)にスクロールさせることで演出図柄70aの変動表示が行われる。
なお、演出図柄70aは、例えば、「1」から「9」までの数字を示す図柄の他に、「A」から「F」といったアルファベットを示す図柄により構成され、第1特別図柄表示器60や第2特別図柄表示器61で実行される特別図柄の変動表示に対応(同期)して演出図柄70aの変動表示が行われる。すなわち、特別図柄の変動表示の開始に対応して演出図柄70aの変動表示を開始し、特別図柄の変動表示の停止に対応して演出図柄70aの変動表示を停止するようになっている。
演出図柄70aの停止表示では、演出図柄70aが大当たり抽選の結果を示す所定の態様(ハズレ態様、大当たり態様等)で所定時間停止するようになっている。大当たり態様は、「777」などのように同一の演出図柄の組み合わせや「357」などのように規則性を持った演出図柄の組み合わせであり、ハズレ態様はそれ以外の態様である。なお、演出図柄70aの変動表示の態様はこれに限られず、左右方向にスクロールするものであっても良いし、その場で回転(自転)するようなものであっても良い。
また、演出図柄70aの変動表示中には、大当たり抽選の結果に応じて、背景画像やキャラクタ等の様々な演出画像やムービー等が第1画像表示装置(メイン液晶)70や第2画像表示装置(サブ液晶)71に表示されることで、遊技者の大当たり(特別遊技状態)発生への期待感を高めるようになっている。
第1画像表示装置(メイン液晶)70及び/又は第2画像表示装置(サブ液晶)71の表示部には、第4図柄と呼ばれる特殊図柄を変動表示するための特殊図柄変動表示領域と、現在の第1保留の個数である第1特別図柄保留数(U1)を示す第1保留アイコンを表示するための第1保留アイコン表示領域と、現在の第2保留の個数である第2特別図柄保留数(U2)を示す第2保留アイコンを表示するための第2保留アイコン表示領域と、現在の変動表示に関連した当該変動アイコン表示するための当該変動アイコン表示領域が形成されている。
特殊図柄変動表示領域では、第1特別図柄の変動表示に対応(同期)して第1特殊図柄の変動表示が行われ、第2特別図柄の変動表示に対応(同期)して第2特殊図柄の変動表示が行われる。そのため、特殊図柄の変動状態によって特別図柄の変動表示が実行中であることや特別図柄の変動表示が停止中であることが遊技者に示唆(報知)される。なお、第1特殊図柄を変動表示させるための第1特殊図柄変動表示器(LED)や第2特殊図柄を変動表示させるための第2特殊図柄変動表示器(LED)を遊技者が視認可能な位置に配置し、そこで特殊図柄の変動表示を行うようにしてもよい。
第1保留アイコン表示領域には、現在の第1保留の個数である第1特別図柄保留数(U1)の個数に対応した数の第1保留アイコンが当該変動アイコン表示領域に向けて並べて表示されるようになっており、第1特別図柄保留数(U1)の個数の増減に対応して第1保留アイコンも増減する。
第2保留アイコン表示領域には、現在の第2保留の個数である第2特別図柄保留数(U2)の個数に対応した数の第2保留アイコンが当該変動アイコン表示領域に向けて並べて表示されるようになっており、第2特別図柄保留数(U2)の個数の増減に対応して第2保留アイコンも増減する。
当該変動アイコン表示領域には、変動表示の開始に伴って第1保留アイコン表示領域又は第2保留アイコン表示領域に表示されていた第1保留アイコン又は第2保留アイコンが移動してくることで当該変動アイコンが表示されることになり、変動表示の途中や終了時に当該変動アイコンが消滅する。
可動演出部材73は、複数のランプ(LED等)を有する盤用照明装置74によって発光することで発光演出を行うことが可能となっており、ソレノイドやモータ等によって構成される盤用駆動装置75によって上下方向に移動することで移動演出を行うことが可能となっている。
具体的には、第1画像表示装置(メイン液晶)70で実行される演出図柄70aの変動表示中に、所定の発光色で発光したり、上方に位置する待機位置から下方に位置する演出位置に移動したりすることで発光演出や移動演出を行うようになっている。なお、演出ボタン17の操作によって発光演出や移動演出を行うように構成しても良い。
遊技盤取付枠3及び遊技盤5の裏側には、遊技の進行を統括的に制御する主制御基板110を内蔵した主制御装置110Aと、主制御基板110からの払出制御コマンドに応じて遊技球払出装置100の制御を行う払出制御基板120を内蔵した払出制御装置120Aと、主制御基板110からの演出制御コマンドに応じて演出の制御を行う演出制御基板130を内蔵した演出制御装置130Aと、各種制御装置に対して電源電圧の供給を行う電源基板180を内蔵した電源装置180A、遊技機の外部に遊技情報(遊技信号)を出力するための遊技情報出力端子板90が設けられている。
(遊技機1の制御構成)
次に、図4を用いて遊技機1の制御構成について具体的に説明する。図4は、本発明の実施形態における遊技機1の全体のブロック図である。
主制御基板110は、遊技の進行(基本動作)を統括的に制御する。主制御基板110は、演算処理を行うメインCPU110a、遊技制御プログラム等が格納されたメインROM110b及び演算処理時のワークエリアとなるメインRAM110cを備えた主制御ワンチップマイコン110mと、主制御用の入力ポート及び出力ポート等を備えている。メインCPU110aは、水晶発振器からの動作クロックを受けてメインROM110bに記憶されたプログラムを読み出し、メインRAM110cを活用しながら遊技に関する演算処理を行うことで、被制御装置を制御したり、演算処理の結果に基づく所定のコマンドを払出制御基板120や演出制御基板130等に送信したりする。
ここで、主制御基板110と払出制御基板120との通信は、双方向にコマンド(データ)を通信可能に構成されており、主制御基板110と演出制御基板130との通信は、主制御基板110から演出制御基板130への一方向のみにコマンド(データ)を通信可能に構成されている。
主制御基板110の入力ポートには、一般入賞口検出スイッチ43a、ゲート検出スイッチ44a、第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a、大入賞口検出スイッチ50a、入賞確認検出スイッチ52a、磁気検出スイッチ53a、電波検出スイッチ54a及び払出制御基板120等が接続されている。入力ポートを介して、各種検出スイッチからの検出信号等が主制御基板110に入力され、検出信号に応じた制御処理が行われる。
主制御基板110の出力ポートには、第2始動口開閉ソレノイド48b、大入賞口開閉ソレノイド51b、第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61、普通図柄表示器62、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64、普通図柄保留表示器65、ラウンド数表示器66、右打ち表示器67、遊技情報出力端子板90が接続されている。出力ポートを介して、各種ソレノイドを制御するための駆動制御信号、各種表示器を制御するための表示制御信号及び遊技情報出力端子板から遊技機の外部(ホールコンピュータ等)に通知する遊技情報等が出力される。
払出制御基板120は、主制御基板110からの払出制御コマンドの受信に基づき遊技球の払い出しを制御するとともに、遊技球の発射を制御する。払出制御基板120は、遊技球払出装置100を駆動して遊技球の払い出しを制御する払出制御部121と遊技球発射装置26を駆動して遊技球の発射を制御する発射制御部122を備える。
払出制御部121は、演算処理を行う払出CPU121a、払出プログラム等が格納された払出ROM121b、演算処理時のワークエリアとなる払出RAM121c、払出制御用の入力ポート及び出力ポート等を備えている。払出CPU121aは、図示しない水晶発振器からの動作クロックを受けて払出ROM121bに記憶された払出制御プログラムを読み出し、払出RAM121cを活用しながら遊技球の払い出しに関する演算処理を行うことで、遊技球払出装置100を制御したり、演算処理の結果に基づく所定のコマンドを主制御基板110や演出制御基板130等に送信したりする。
払出制御部121の入力ポートには、開放検出スイッチ31a、受け皿満杯検出スイッチ32a及び遊技球払出装置100に設けられる払出球検出スイッチ100aなどが接続されている。
払出制御部121では、開放検出スイッチ31aからガラス枠4が開放していることを示す開放検出信号が入力されると、演出制御基板130に枠開放用エラー指定コマンドを送信し、開放検出信号の入力が停止すると演出制御基板130に枠開放用エラー解除指定コマンドを送信する。演出制御基板130では、枠開放用エラー指定コマンドを受信すると開放エラー報知が行われ、枠開放用エラー解除指定コマンドを受信すると開放エラー報知を終了する。
払出制御部121の出力ポートには、遊技球払出装置100に設けられる払出モータ100bが接続されている。払出制御部121では、主制御基板110から払出コマンドを受信すると、払出モータ100bを駆動させて所定個数の遊技球を払い出す制御を行い、払出球検出スイッチ100aによって所定個数の遊技球の払い出しが検出されると遊技球を払い出す制御を終了するようになっている。
発射制御部122は、図示しない制御回路、入力ポート及び出力ポート等を備えている。発射制御部122の入力ポートには、タッチセンサ15a及び発射ボリューム15bが接続されており、発射制御部122の出力ポートには、球送りソレノイド11b及び発射用ソレノイド28bなどが接続されている。
発射制御部122では、タッチセンサ15aから入力されるタッチ信号によって遊技者の手が発射ハンドル15に触れていることを検出すると、発射用ソレノイド28bへの通電を許容し、発射ボリューム15bからの検出信号によって発射ハンドル15の回動角度が変化したことを検出すると、発射ハンドル15の回動角度に応じた発射強度となるように発射用ソレノイド28bを駆動させて遊技球を発射させるようになっている。
発射用ソレノイド28bは、ロータリーソレノイドから構成され、回動軸に打出部材28が直結されており、回動軸が回転することで打出部材28が回転して遊技球Aを打ち出すようになっている。なお、発射用ソレノイド28bの動作は、発射制御部122に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から約99.9(回/分)に設定されているため、1分間における遊技球の発射数は約99.9(個/分)となっている。すなわち、遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。
演出制御基板130は、主制御基板110からのコマンドを受けて遊技に関する演出を制御する。演出制御基板130は、演算処理を行うサブCPU130a、演出制御プログラムが格納されたサブROM130b、演算処理時のワークエリアとなるサブRAM130cを備えた演出制御部130mと、第1画像表示装置(メイン液晶)70や第2画像表示装置(サブ液晶)71を制御する画像制御部140、音声出力装置(スピーカ)9を制御する音制御部150、枠用照明装置10や盤用照明装置74を制御するランプ制御部160、演出ボタン駆動モータ17bや盤用駆動装置75を制御する駆動制御部170と、演出制御用の入力ポートや出力ポート等を備えている。
サブCPU130aは、水晶発振器からの動作クロックを受けてサブROM130bに記憶された遊技プログラムを読み出し、サブRAM130cをワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行うことで、主制御基板110から受信したコマンドや演出ボタン検出スイッチ17aや十字キー検出スイッチ19aからの入力信号に応じて、各種制御部(画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170)に各種の演出を実行させるため制御を行う(データやコマンドを出力する)。
演出制御基板130の入力ポートには、演出ボタン検出スイッチ17aや十字キー検出スイッチ19aなどが接続されている。演出制御基板130では、演出ボタン検出スイッチ17aから演出ボタン17が操作されたことを示す演出ボタン検出信号が入力されたり、十字キー検出スイッチ19aから十字キー19が操作されたことを示す十字キー検出信号(上ボタン検出信号、左ボタン検出信号、下ボタン検出信号、右ボタン検出信号)が入力されたりすると、検出信号に応じた演出を実行するための処理を行う。
画像制御部140は、演出制御部130mからのコマンドを受けて第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71に所定の画像を表示させる制御を行う。画像制御部140は、演算処理を行う表示制御CPU140a、表示制御プログラムが格納された表示制御ROM140b、演算処理時のワークエリアとなる液晶制御RAM140c、画像プロセッサとしてのVDP(Video Display Processor)からなる描画制御部141、画像データ等が格納されたCGROM142、画像データから生成される描画データを一時的に記憶するフレームバッファ等を有するVRAM143及び出力ポート等を備えている。
表示制御CPU140aは、水晶発振器からの動作クロックを受けて表示制御ROM140bに記憶された表示制御プログラムを読み出し、表示制御RAM140cを活用しながら第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71に画像を表示させるための制御を行う。
表示制御ROM140bは、マスクROMで構成されており、画像表示を行うための表示制御プログラム、ディスプレイリストを生成するためのディスプレイリスト生成プログラム、演出パターンのアニメーションを表示するためのアニメパターン、アニメシーン情報などが記憶されている。
このアニメパターンは、画像による演出の具体的な内容を構成するアニメーションを表示するにあたり参照され、アニメパターンにはアニメシーン情報や各アニメシーンの表示順序等に関連付けられている。なお、アニメシーン情報には、ウェイトフレーム(表示時間)、対象データ(スプライトの識別番号、転送元アドレス等)、描画のためのパラメータ(スプライトの表示位置、表示倍率、透過率等)、描画方法、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71の輝度のパラメータとなるデューティー比等の各種情報が含まれている。
描画制御部(VDP)141は、画像データが記憶されているCGROM142に接続されており、表示制御CPU140aからのコマンドと画像データに基づいて映像信号(RGB信号等)の元となる描画データを生成する。画像データは、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71に表示させる画像(フレーム)、例えば、演出図柄画像、演出図柄の背景を構成する景色画像、キャラクタ画像及びセリフ画像などの個々の画像を表す素材的なデータである。一方、描画データは、個々の画像が複合されて(重ね合わされて)構成されるフレーム全体の画像を表す合成的なデータである。
CGROM142は、フラッシュメモリ、EEPROM、EPROM、マスクROM等から構成され、所定範囲の画素(例えば、32×32ピクセル)における画素情報の集まりからなる画像データ(スプライト、ムービー)等を圧縮して記憶している。なお、画素情報は、それぞれの画素毎に色番号を指定する色番号情報と画像の透明度を示すα値とから構成されている。このCGROM142は、描画制御部(VDP)141によって画像データ単位で読み出しが行われ、このフレームの画像データ単位で画像処理が行われる。
また、CGROM142は、色番号を指定する色番号情報と実際に色を表示するための表示色情報とが対応づけられたパレットデータを圧縮せずに記憶している。なお、CGROM142は、全ての画像データを圧縮せずとも、一部のみ圧縮している構成でもよい。また、ムービーの圧縮方式としては、MPEG4等の公知の種々の圧縮方式を用いることができる。
VRAM143は、画像データの書き込み又は読み出しが高速なSRAMで構成されている。このVRAM143は、表示制御CPU140aから出力されたディスプレイリストを一時的に記憶するディスプレイリスト記憶領域、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71に対応するフレームバッファ領域等を有している。
このフレームバッファ領域は、画像を描画又は表示するための記憶領域であり、第1フレームバッファ領域と第2フレームバッファ領域とを更に有している。そして、第1フレームバッファ領域と第2フレームバッファ領域とは、描画の開始毎に「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とに交互に切り替わるものである。
そのため、描画制御部(VDP)141は、演出制御CPU140aからの指示(ディスプレイリスト)に基づいて、CGROM142に記憶された描画データをVRAM143のフレームバッファ領域の「描画用フレームバッファ」に描画し、フレームバッファ領域の「表示用フレームバッファ」から描画データを読み出し、読み出した描画データに基づいて映像信号(LVDS信号やRGB信号等)を生成して、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71に出力して種々の画像を表示させる。
なお、描画制御部(VDP)141には、水晶発振器から動作クロックが供給されており、この動作クロックを分周することで、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71と同期を図るための同期信号(水平同期信号・垂直同期信号)を生成し、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71に出力する。
また、画像制御部140と第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71との間には、画像データを所定の画像形式に変換して出力する汎用基板72が接続されている。汎用基板72は、画像データを表示する第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71の性能に対応する画像形式に変換するブリッジ機能を有しており、例えば、SXGA(1280ドット×1080ドット)の19インチの液晶表示装置を接続したときと、XGA(1024ドット×768ドット)の17インチの液晶表示装置を接続したときとの解像度の違いなどを吸収する。
音制御部150は、音声出力装置9と接続しており、演出制御部130mから送信された各種の演出データ(コマンド含む)に基づいて、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71の表示に合わせて音声データや楽曲データ等を音声出力装置9から出力させる制御を行う。
ランプ制御部160は、枠用照明装置10及び盤用照明装置74が接続されており、演出制御部130m(サブCPU130a)から送信された各種の演出データ(コマンド含む)に基づいて、枠用照明装置10及び盤用照明装置74のLEDを点灯させたり消灯させたり点滅させたりといった点灯制御を行うことで発光演出を行う。
駆動制御部170は、演出ボタン駆動モータ17b及び盤用駆動装置75が接続されており、演出制御部130m(サブCPU130a)から送信された各種の演出データ(コマンド含む)に基づいて、演出ボタン駆動モータ17b及び盤用駆動装置75のモータやソレノイドといった駆動源の駆動制御を行うことで動作演出を行う。
電源基板180は、遊技機1(主制御基板110、払出制御基板120、演出制御基板130や各種電子部品)に電源電圧を供給する。電源基板180には、電断(停電)が発生したか否かを検出するとともに、電断(停電)の発生に基づき電断検出信号を主制御基板110に出力する電断検出回路182と、電断(停電)時に主制御基板110や払出制御基板120に対してバックアップ電源を供給するためのバックアップ電源回路183を備える。
電断検出回路182は、遊技機1に供給される電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検出信号を主制御基板110に出力する。より具体的には、電断検出信号がハイレベルになるメインCPU110aは動作可能状態となり、電断検出信号がローレベルになるとメインCPU110aは動作停止状態になる。
バックアップ電源回路183は、遊技機への通電時に蓄電するコンデンサを備えており、電断(停電)が発生するとコンデンサに蓄えられていたバックアップ用の電源電圧を主制御基板110のメインRAM110cや払出制御基板120の払出RAM121cに対して供給する。これにより、電断(停電)時においてもメインRAM110cや払出RAM121cの記憶内容が保持されることとなり、電断(停電)からの復旧後に遊技の制御状態を電断(停電)発生前の状態に復旧させることができる。なお、演出制御基板130にバックアップ電源を供給するようにしてもよい。
(遊技状態の説明)
次に、遊技が進行する際の遊技状態について説明する。本実施形態においては、特別図柄の大当たり抽選に関する状態として「低確率遊技状態」と「高確率遊技状態」とを有し、第2始動口47が有する可動部材48に関する状態として「非時短遊技状態」と「時短遊技状態」とを有する。この大当たり抽選に関する状態(低確率遊技状態、高確率遊技状態)と可動部材48に関する状態(非時短遊技状態、時短遊技状態)とは、それぞれの状態を関連させることもでき、独立させることもできる。つまり、
(1)「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」である場合(第1特定遊技状態)と、
(2)「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」である場合(通常遊技状態)と、
(3)「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」である場合(第2特定遊技状態)と、
(4)「高確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」である場合(第3特定遊技状態)と、を設けることが可能になる。
なお、遊技を開始したときの遊技状態、すなわち遊技機1の初期の遊技状態は、「低確率遊技状態」であって「非時短遊技状態」に設定されており、この遊技状態を本実施形態においては「通常遊技状態」と称することとする。
本実施形態において「低確率遊技状態」というのは、第1始動口45または第2始動口47に遊技球が入球したことを条件として行われる特別図柄の大当たり抽選において、大当たりの当選確率が、例えば1/299と低く設定された遊技状態をいう。これに対して「高確率遊技状態」というのは、低確率遊技状態と比べて大当たりの当選確率が向上し、大当たりの当選確率が、例えば1/59.8と高く設定された遊技状態をいう。したがって、「高確率遊技状態」では、「低確率遊技状態」よりも、大当たりに当選しやすいこととなる。なお、低確率遊技状態から高確率遊技状態に変更するのは、後述する大当たり遊技を終了した後である。
本実施形態では、高確率遊技状態への移行の契機となる大当たりを「確変大当たり」といい、低確率遊技状態への移行の契機となる大当たりを「通常大当たり」という。
本実施形態において「非時短遊技状態」というのは、普図ゲート44を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の当たり抽選において、その抽選結果に対応する普通図柄の平均の変動時間が「時短遊技状態」よりも長く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口47の開放時間が短く設定されやすい遊技状態をいう。例えば、普図ゲート44を遊技球が通過すると、普通図柄の当たり抽選が行われて、普通図柄表示器62において普通図柄の変動表示が行われるが、普通図柄は変動表示が開始されてから、例えば30秒後に停止表示する。そして、抽選結果が当たりであった場合には、普通図柄の停止表示後に、第2始動口47が例えば0.2秒間、開放態様に制御される。
これに対して「時短遊技状態」というのは、普図ゲート44を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の当たり抽選において、その抽選結果に対応する普通図柄の平均の変動時間が「非時短遊技状態」よりも短く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口47の開放時間が例えば2.5秒と、「非時短遊技状態」よりも長く設定された遊技状態をいう。さらに、「非時短遊技状態」においては普通図柄の当たり抽選において当たりに当選する確率が例えば1/128と低く設定され、「時短遊技状態」においては普通図柄抽選において当たりに当選する確率が例えば127/128と高く設定される。したがって、「時短遊技状態」においては、「非時短遊技状態」よりも、普図ゲート44を遊技球が通過すると、第2始動口47が開放態様に制御されやすくなる。これにより、「時短遊技状態」では、遊技者は遊技球を消費せずに遊技を有利に進行することが可能となる。
なお、実施形態において、「時短遊技状態」は、「非時短遊技状態」と比べて、普通図柄の変動時間、第2始動口47の開放時間および普通図柄抽選の当選確率が有利になるよう設定されている。しかしながら、「時短遊技状態」は、普通図柄の変動時間、第2始動口47の開放時間および普通図柄抽選の当選確率のいずれか1つのみが有利になるように設定されていてもよい。また、非時短遊技状態では、普通図柄の当たり抽選において当たりに当選する確率が例えば0/128となるようにしてもよい。
次に、図5乃至図15を参照して、メインROM110bに記憶されている各種テーブルの詳細について説明する。
(特別図柄の大当たり抽選の大当たり判定テーブル)
図5は、大当たり判定テーブルを示す図である。具体的には、図5(a)は、第1始動口45への遊技球の入球を契機とする第1特別図柄用の大当たり判定テーブルであり、図5(b)は、第2始動口47への遊技球の入球を契機とする第2特別図柄用の大当たり判定テーブルである。図5(a)と図5(b)とのテーブルでは、大当たり確率は同一である。
図5(a)、図5(b)に示すように大当たり判定テーブルには、確率遊技状態、第1始動口45または第2始動口47に遊技球が入球したときに取得される大当たり判定用乱数値を判定するための大当たり判定値と、大当たり抽選の判定結果とが対応付けられている。
メインCPU110aは、図5(a)、図5(b)に示す第1特別図柄用の大当たり判定テーブル又は第2特別図柄用の大当たり判定テーブルを参照し、現在の確率遊技状態と取得された大当たり判定用乱数値に基づいて、「大当たり」か「ハズレ」か、を判定する。
例えば、図5(a)に示す第1特別図柄用の大当たり判定テーブルによれば、低確率遊技状態であるときには、「7」、「8」という2個の大当たり判定用乱数値が大当たりと判定される。一方、高確率遊技状態であるときには、「7」から「16」の10個の大当たり判定用乱数値が大当たりと判定される。なお、上記以外の乱数値であった場合には、「ハズレ」と判定される。
従って、大当たり判定用乱数値の乱数範囲が0から598であるから、低確率遊技状態のときに大当たりと判定される確率は1/299であり、高確率遊技状態のときに大当たりと判定される確率は5倍アップして1/58.9である。なお、大当たりと判定される確率は5倍に限られず、3倍や10倍といった任意の値に設定してもよい。
(特別図柄判定テーブル)
図6は、大当たり抽選の判定結果に対応する特別図柄の停止図柄を決定する特別図柄決定テーブルを示す図である。具体的には、図6(a)は、大当たり当選のときに特別図柄の停止図柄を決定するために参照される大当たり用の特別図柄決定テーブルであり、図6(b)は、ハズレ当選のときに特別図柄の停止図柄を決定するために参照されるハズレ用の図柄決定テーブルである。
図6(a)に示すように大当たり用の特別図柄決定テーブルには、遊技球が入賞した始動口の種別(特別図柄表示器の種別)と、第1始動口45または第2始動口47に遊技球が入球したときに取得される大当たり図柄判定用乱数値を判定するための大当たり図柄判定値と、判定結果(特別図柄の種別)と、特別図柄(停止特図データ)と、特別図柄の種類を示す情報として演出制御基板130に送信される演出図柄指定コマンドが対応付けられている。
図6(b)に示すようにハズレ用の特別図柄決定テーブルには、特別図柄表示器の種別と、第1始動口45または第2始動口47に遊技球が入球したときに取得される大当たり図柄判定用乱数値を判定するための大当たり図柄判定値と、判定結果(特別図柄の種別)と、特別図柄(停止特図データ)と、特別図柄の種類を示す情報として演出制御基板130に送信される演出図柄指定コマンドが対応付けられている。なお、ハズレにおいても複数のハズレ特別図柄が決定可能なように、複数のハズレ特別図柄と特別図柄判定値とを対応付けて構成してもよい。
メインCPU110aは、図6に示す特別図柄決定テーブルを参照し、特別図柄表示装置の種別と、大当たり図柄判定用乱数値値等とに基づいて、特別図柄の種類(停止特図データ)を決定することになる。
そして、特別図柄の変動開始時には、決定した特別図柄の種類(停止特図データ)に基づいて、特別図柄の種類を示す情報としての演出図柄指定コマンドを決定する。ここで、演出図柄指定コマンドは、1コマンドが2バイトのデータで構成されており、制御コマンドの分類を識別するため1バイトのMODEデータと、実行される制御コマンドの内容を示す1バイトのDATAデータとから構成される。このことは、後述する変動パターン指定コマンド等についても同様である。
ここで、後述するように、特別図柄の種類(停止特図データ)によって、大当たり遊技の種類(図7参照)、および大当たり遊技終了後の遊技状態(図10参照)が決定されることから、特別図柄の種類が大当たり遊技の種類と大当たり遊技終了後の遊技状態を決定するものといえる。
(大当たり遊技制御テーブル)
図7は、大当たり抽選の判定結果として大当たり当選となった場合に、大当たり状態(特別遊技状態)の進行を決定するための大当たり遊技制御テーブルを示す図である。大当たり遊技制御テーブルには、特別図柄の種類(停止図柄データ)と、大当たり状態(特別遊技状態)のオープニング時間と、大入賞口50の開閉態様を決定するための大入賞口開閉制御テーブルと、大当たり状態(特別遊技状態)のエンディング時間が対応付けられている。
メインCPU110aは、図7に示す大当たり遊技制御テーブルを参照し、停止図柄データに基づいて、オープニング時間、大入賞口開閉制御テーブル、エンディング時間を決定することになる。なお、大入賞口開閉テーブルの種類が決定されることで大当たり状態(特別遊技状態)のラウンド数が決定されることとなるため、図7には、大当たり状態(特別遊技状態)のラウンド数等を補足的に記載している。
(第1始動口大当たり遊技用の大入賞口開閉制御テーブル)
図8は、第1始動口45への遊技球の入球によって大当たり当選した場合に参照される大入賞口開閉制御テーブルを示す図である。この大入賞口開閉制御テーブルには、テーブルナンバー(TBL.No)と、大当たり遊技(特別遊技状態)のラウンド数を示すラウンド番号、1つのラウンド中に大入賞口50が開放する回数を示す特電作動番号(K)と、大入賞口50の開放時間と、ラウンド間やラウンド中に大入賞口50を閉鎖する閉鎖時間(インターバル時間)が対応付けられている。
メインCPU110aは、図8に示す大入賞口開閉制御テーブルを参照して大入賞口50の開閉態様(開閉パターン)を特定し、第1大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No01)に基づいて第1大当たり遊技を実行し、第2大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No02)に基づいて第2大当たり遊技を実行し、第3大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No03)に基づいて第3大当たり遊技を実行し、第4大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No04)に基づいて第4大当たり遊技を実行し、第5大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No05)に基づいて第5大当たり遊技を実行し、第6大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No06)に基づいて第6大当たり遊技を実行する。
図8に示す第1大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No=01)によれば、開閉部材51を作動させて、遊技領域5aの右側にある大入賞口50を、1ラウンドから4ラウンドまでは1つのラウンドあたり29.5秒まで開放させ、5ラウンドから8ラウンドまでは1つのラウンドあたり0.18秒まで開放させる第1大当たり遊技を実行する。
ただし、開放時間が経過するまでに、規定個数(9個)の遊技球が大入賞口50に入賞すると、1つのラウンドの遊技が終了することになる。そして、8ラウンドの遊技が終了すると、第1大当たり遊技が終了することになる。なお、5ラウンドから8ラウンドまでは大入賞口50の開放時間が極端に短くて賞球を獲得することが難しいため、第1大当たり遊技は実質的に4ラウンドの確変大当たり遊技といえる。
図8に示す第2大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No=02)によれば、開閉部材51を作動させて、遊技領域5aの右側にある大入賞口50を、1ラウンドから4ラウンドまでと6ラウンドから8ラウンドまでは1つのラウンドあたり29.5秒まで開放させ、5ラウンドでは1つのラウンドあたり複数回(K=5)の開閉動作を行わせる(大入賞口50が0.18秒の開放と7.32秒の閉鎖とを繰り返し、最後に25.0秒開放する)第2大当たり遊技を実行する。
ただし、最大開放回数(K)となるまでに、規定個数(9個)の遊技球が大入賞口50に入賞すると、1つのラウンドの遊技が終了することになる。そして、8ラウンドの遊技が終了すると、第2大当たり遊技が終了することになる。なお、1ラウンドから8ラウンドまで大入賞口50の開放時間が長くて賞球を獲得し易いため、第2大当たり遊技は実質的に8ラウンドの通常/確変大当たり遊技といえる。
なお、第1大当たり遊技と第2大当たり遊技では、5ラウンドの途中までの大入賞口50の開閉態様が同一となっているため、途中まではどちらの大当たり遊技であるかが把握できない。そこで、第1大当たり遊技では5ラウンドから8ラウンドの閉鎖時間までの間、第2大当たり遊技では5ラウンドの大入賞口50の4回目の閉鎖時間までの間に、賞球を獲得可能なラウンド遊技が増加するか否かの昇格演出を例えば第1画像表示装置(メイン液晶)70で実行する。具体的には、第1大当たり遊技では、昇格演出の最終局面で賞球を獲得可能なラウンド遊技の増加に失敗したように見せる昇格失敗演出を実行した後に大当たり遊技を終了する。第2大当たり遊技では、昇格演出の最終局面で賞球を獲得可能なラウンド遊技の増加に成功したように見せる昇格成功演出を実行した後に、5ラウンドの大入賞口50の5回目の開放を行い、賞球を獲得可能な6ラウンド以降に大当たり遊技を進めるようになっている。このようにすることで、昇格演出に対する遊技者の期待感を高めている。
図8に示す第3大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No=03)によれば、開閉部材51を作動させて、遊技領域5aの右側にある大入賞口50を、1ラウンドから8ラウンドまでは1つのラウンドあたり29.5秒まで開放させる第3大当たり遊技を実行する。ただし、ただし、開放時間が経過するまでに、規定個数(9個)の遊技球が大入賞口50に入賞すると、1つのラウンドの遊技が終了することになる。そして、8ラウンドの遊技が終了すると、第3大当たり遊技が終了することになる。
なお、7ラウンドまではラウンド間の大入賞口50の閉鎖時間が2.0秒と4.5秒を繰り返すため、第1大当たり遊技や第2大当たり遊技とは異なる大当たり遊技であることを遊技者に把握させることができる。なお、1ラウンドから8ラウンドまで大入賞口50の開放時間が長くて賞球を獲得し易いため、第2大当たり遊技は実質的に8ラウンドの確変大当たり遊技といえる。
図8に示す第4大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No=04)によれば、開閉部材51を作動させて、遊技領域5aの右側にある大入賞口50を、1ラウンドから6ラウンドまでは1つのラウンドあたり29.5秒まで開放させ、7ラウンドと8ラウンドでは1ラウンドあたり0.18秒まで開放させる第4大当たり遊技を実行する。
ただし、開放時間が経過するまでに、規定個数(9個)の遊技球が大入賞口50に入賞すると、1つのラウンドの遊技が終了することになる。そして、8ラウンドの遊技が終了すると、第4大当たり遊技が終了することになる。なお、7ラウンドと8ラウンドは大入賞口50の開放時間が極端に短くて賞球を獲得することが難しいため、第4大当たり遊技は実質的に6ラウンドの確変大当たり遊技といえる。
図8に示す第5大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No=05)によれば、開閉部材51を作動させて、遊技領域5aの右側にある大入賞口50を、1ラウンドから4ラウンドまでは1つのラウンドあたり29.5秒まで開放させ、5ラウンドから8ラウンドまでは1ラウンドあたり0.18秒まで開放させる第5大当たり遊技を実行する。
ただし、開放時間が経過するまでに、規定個数(9個)の遊技球が大入賞口50に入賞すると、1つのラウンドの遊技が終了することになる。そして、8ラウンドの遊技が終了すると、第5大当たり遊技が終了することになる。なお、5ラウンドから8ラウンドまでは大入賞口50の開放時間が極端に短くて賞球を獲得することが難しいため、第5大当たり遊技は実質的に4ラウンドの確変大当たり遊技といえる。
なお、第3大当たり遊技、第4大当たり遊技及び第5大当たり遊技は、4ラウンドまでの大入賞口50の開閉態様が同一となっているため、途中まではどの大当たり遊技であるかが把握できない。また、第3大当たり遊技と第4大当たり遊技は、6ラウンドまでの大入賞口50の開閉態様が同一となっているため、途中まではどちらの大当たり遊技であるかが把握できない。
そこで、第3大当たり遊技及び第4大当たり遊技では、4ラウンドと5ラウンド間の大入賞口50の閉鎖時間(第1分岐ポイント)と、6ラウンドと7ラウンドの間の大入賞口50の閉鎖時間(第2分岐ポイント)に賞球を獲得可能なラウンド遊技が継続するか否かを演出する煽り演出を例えば第1画像表示装置(メイン液晶)70で実行し、第5大当たり遊技では、4ラウンドと5ラウンドの間の大入賞口50の閉鎖時間(第1分岐ポイント)に賞球を獲得可能なラウンド遊技が継続するか否かを演出する煽り演出を例えば第1画像表示装置(メイン液晶)70で実行する。具体的には、第3大当たり遊技では、第1分岐ポイントでの煽り演出で賞球を獲得可能なラウンド遊技の継続に成功したように見せる継続成功演出を実行した後に賞球を獲得可能な5ラウンド目に移行するとともに、第2分岐ポイントでの煽り演出で上述の継続成功演出を実行した後に賞球を獲得可能な7ラウンド目及び8ラウンド目を実行して大当たりを終了する。第4大当たり遊技では、第1分岐ポイントでの煽り演出で上述した継続成功演出を実行した後に賞球を獲得可能な5ラウンド目に移行するが、第2分岐ポイントでの煽り演出で賞球を獲得可能なラウンド遊技の継続に失敗したように見せる継続失敗演出を実行した後に賞球を獲得困難な7ラウンド目及び8ラウンド目を実行して大当たりを終了する。第4大当たり遊技では、第1分岐ポイントでの煽り演出で上述した失敗演出を実行した後に賞球を獲得困難な5ラウンド目から8ラウンド目を実行して大当たりを終了する。このようにすることで、分岐ポイントにおける遊技者の期待感や焦燥感を高めている。
図8示す第6大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No=06)によれば、開閉部材51を作動させて、遊技領域5aの右側にある大入賞口50を、1ラウンドから8ラウンドまで1つのラウンドあたり0.18秒まで開放させる第6大当たり遊技を実行する。ただし、開放時間が経過するまでに、規定個数(9個)の遊技球が大入賞口50に入賞すると、1つのラウンドの遊技が終了することになる。そして、8ラウンドの遊技が終了すると、第6大当たり遊技が終了することになる。なお、1ラウンドから8ラウンドまでは大入賞口50の開放時間が極端に短くて賞球を獲得することが難しいため、第6大当たり遊技は実質的に0ラウンドの突然確変大当たり遊技といえる。
(第2始動口大当たり遊技用の大入賞口開閉制御テーブル)
図9は、第2始動口47への遊技球の入球によって大当たり当選した場合に参照される大入賞口開閉制御テーブルを示す図である。この大入賞口開閉制御テーブルには、テーブルナンバー(TBL.No)と、大当たり遊技(特別遊技状態)のラウンド数を示すラウンド番号、1つのラウンド中に大入賞口50が開放する回数を示す特電作動番号(K)と、大入賞口50の開放時間と、ラウンド間やラウンド中に大入賞口50を閉鎖する閉鎖時間(インターバル時間)が対応付けられている。
メインCPU110aは、図9に示す大入賞口開閉制御テーブルを参照して大入賞口50の開閉態様(開閉パターン)を特定し、第7大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No07)に基づいて第7大当たり遊技を実行し、第8大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No08)に基づいて第8大当たり遊技を実行し、第9大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No09)に基づいて第9大当たり遊技を実行し、第10大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No10)に基づいて第10大当たり遊技を実行することなる。
図9に示す第7大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No=07)によれば、開閉部材51を作動させて、遊技領域5aの右側にある大入賞口50を、1ラウンドから15ラウンドまで1つのラウンドあたり29.5秒まで開放させ第7大当たり遊技を実行する。ただし、開放時間が経過するまでに、規定個数(9個)の遊技球が大入賞口50に入賞すると、1つのラウンドの遊技が終了することになる。そして、15ラウンドの遊技が終了すると、第7大当たり遊技が終了することになる。なお、1ラウンドから15ラウンドまで大入賞口50の開放時間が長くて賞球を獲得し易いため、第7大当たり遊技は実質的に15ラウンドの確変大当たり遊技といえる。
図9に示す第8大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No=08)によれば、開閉部材51を作動させて、遊技領域5aの右側にある大入賞口50を、1ラウンドから4ラウンドまでと6ラウンドから15ラウンドまでは1つのラウンドあたり29.5秒まで開放させ、5ラウンドでは1つのラウンドあたり複数回(K=12)の開閉動作を行わせる(大入賞口50が0.18秒の開放と7.32秒の閉鎖とを繰り返し、最後に25.0秒開放する)第8大当たり遊技を実行する。
ただし、最大開放回数(K)となるまでに、規定個数(9個)の遊技球が大入賞口50に入賞すると、1つのラウンドの遊技が終了することになる。そして、15ラウンドの遊技が終了すると、第8大当たり遊技が終了することになる。なお、1ラウンドから15ラウンドまで大入賞口50の開放時間が長くて賞球を獲得し易いため、第8大当たり遊技は実質的に15ラウンドの確変大当たり遊技といえる。
図9に示す第9大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No=09)によれば、開閉部材51を作動させて、遊技領域5aの右側にある大入賞口50を、1ラウンドから4ラウンドまでは1つのラウンドあたり29.5秒まで開放させ、5ラウンドから15ラウンドまでは1つのラウンドあたり0.18秒まで開放させる第9大当たり遊技を実行する。
ただし、開放時間が経過するまでに、規定個数(9個)の遊技球が大入賞口50に入賞すると、1つのラウンドの遊技が終了することになる。そして、15ラウンドの遊技が終了すると、第9大当たり遊技が終了することになる。なお、5ラウンドから15ラウンドまでは大入賞口50の開放時間が極端に短くて賞球を獲得することが難しいため、第9大当たり遊技は実質的に4ラウンドの確変大当たり遊技といえる。
図9に示す第10大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No=10)によれば、開閉部材51を作動させて、遊技領域5aの右側にある大入賞口50を、1ラウンドから4ラウンドまでと12ラウンドから15ラウンドまでは1つのラウンドあたり29.5秒まで開放させ、5ラウンドでは1つのラウンドあたり複数回(K=5)の開閉動作を行わせ(大入賞口50が0.18秒の開放と7.32秒の閉鎖とを繰り返し、最後に25.0秒開放する)、6ラウンドから11ラウンドまでは1つのラウンドあたり0.18秒まで開放させる第9大当たり遊技を実行する。
ただし、開放時間が経過するか最大開放回数(K)となるまでに、規定個数(9個)の遊技球が大入賞口50に入賞すると、1つのラウンドの遊技が終了することになる。そして、15ラウンドの遊技が終了すると、第10大当たり遊技が終了することになる。なお、5ラウンドから11ラウンドまでは大入賞口50の開放時間が極端に短くて賞球を獲得することが難しいため、第10大当たり遊技は実質的に8ラウンドの通常/確変大当たり遊技といえる。
なお、第8大当たり遊技、第9大当たり遊技及び第10大当たり遊技では、5ラウンドの途中までの大入賞口50の開閉態様が同一となっているため、途中まではどの大当たり遊技であるかが把握できない。また、第9大当たり遊技と第10大当たり遊技は、5ラウンドから0.18秒の大入賞口50の開放が同一の回数行われるため、途中まではどちらの大当たり遊技であるかが把握できない。
そこで、第8大当たり遊技では、5ラウンド目の大入賞口50の1回目の開放から11回目の閉鎖までの間に、賞球を獲得可能なラウンドが増加するか否かの昇格演出を例えば第1画像表示装置(メイン液晶)70で実行し、第9大当たり遊技では、5ラウンドから15ラウンドまでの間(第2分岐ポイント)に賞球を獲得可能なラウンドが増加するか否かの昇格演出を例えば第1画像表示装置(メイン液晶)70で実行し、第10大当たり遊技では、5ラウンドから11ラウンドまでの間(第2分岐ポイント)に賞球を獲得可能なラウンドが増加するか否かの昇格演出を例えば第1画像表示装置(メイン液晶)70で実行する。
そして、第8大当たり遊技では、昇格演出の最終局面で上述した昇格成功演出を実行した後に5ラウンドの大入賞口50の12回目の開放を行い、賞球を獲得可能な6ラウンド以降に大当たり遊技を進めるようになっている。第9大当たり遊技では、昇格演出の最終局面で上述した昇格失敗演出を実行した後に、大当たり遊技を終了する。第10大当たり遊技では、昇格演出の最終局面で上述した昇格成功演出を実行した後に、賞球を獲得可能な12ラウンド以降に大当たり遊技を進めるようになっている。このようにすることで、昇格演出に対する遊技者の期待感を高めている。
(遊技状態設定テーブル)
図10は、大当たり遊技(特別遊技状態)終了後の遊技状態を決定するための遊技状態設定テーブルである。図10に示すように、特別図柄表示器の種別(遊技球が入賞した始動口の種別)と、特別図柄の停止図柄データと、時短遊技状態と、時短遊技回数(J)と、確率遊技状態と、高確率遊技回数(X)とが対応付けられている。
メインCPU110aは、図10に示す遊技状態設定テーブルを参照し、大当たり終了時に始動口の種別と特別図柄の停止図柄データに基づいて、時短遊技状態と時短遊技回数(J)と確率遊技状態と高確率遊技回数(X)を決定する。なお、確率遊技状態として低確率遊技状態が決定された場合には高確率遊技回数(X)は決定されない。
本実施形態における図10に示す遊技状態設定テーブルの特徴としては、特別図柄10〜15の場合と特別図柄20〜22の場合に、時短遊技回数(J)と高確率遊技回数(X)とが無限に設定されるのではなく、10000回に設定される点が挙げられる。ただし、高確率遊技状態では10000回の大当たり抽選が行われるまでに大当たり当選する確率が極めて高いため、実質的には次回の大当たり抽選に当選するまで時短遊技状態と高確率遊技状態が継続するともいえる。
(変動パターン決定テーブル)
図11及び図12は、特別図柄の変動表示を行う場合に参照される変動パターン決定テーブルを示す図である。図11は、第1始動口45への遊技球の入球によって特別図柄の変動表示を行う場合に参照される変動パターン決定テーブルであり、図12は、第2始動口47への遊技球の入球によって特別図柄の変動表示を行う場合に参照される変動パターン決定テーブルである。
図11及び図12の変動パターン決定テーブルには、大当たり抽選の判定結果と、特別図柄の種類(停止図柄データ)と、第1始動口45又は第2始動口47に遊技球が入球したときに取得されるリーチ判定用乱数値と、現在の第1保留の個数である第1特別図柄保留数(U1)又は現在の第2保留の個数である第2特別図柄保留数(U2)を示す保留球数と、第1始動口45又は第2始動口47に遊技球が入球したときに取得される特図変動パターン判定用乱数値と、特別図柄の変動パターン(番号)と、特別図柄の変動時間と、変動パターン(番号)を示す変動パターン指定コマンドが対応付けられている。
従って、「特別図柄の変動パターン」とは、少なくとも大当たり抽選の判定結果及び特別図柄の変動時間を特定可能なものといえる。また、大当たり抽選の判定結果がハズレの場合にはリーチ判定用乱数を参照するが、大当たりの場合には特殊な場合を除いてはリーチが発生するのでリーチ判定用乱数を参照しないよう構成されている。なお、リーチ判定用乱数値及び特図変動パターン判定用乱数値は、乱数範囲が100(0〜99)に設定されている。
また、図11及び図12に示す特別図柄の変動パターン決定テーブルでは、特別図柄の保留球数(U1又はU2)が多くなると、特別図柄の平均変動時間が短くなるように、変動パターン1(通常変動:変動時間12秒)よりも変動パターン2(短縮変動:変動時間3秒)が決定され易くなっている。また、図11に示す変動パターンテーブルでは、特別図柄の保留球数(U1またはU2)が多くなると、変動パターン3(ノーマルリーチ:変動時間20秒)よりも変動パターン4(通常変動:変動時間10秒)が決定され易くなっている。
なお、特別図柄の保留球数(U1又はU2)としては最大で「4」が記憶されることはあるものの、特別図柄の変動パターンは、特別図柄の保留球数から1を減算した後に決定されることから、保留球数として「4」は設定されていない。
メインCPU110aは、図11及び図12に示す特別図柄の変動パターン決定テーブルを参照し、大当たり抽選の判定結果、特別図柄の種類(停止図柄データ)、リーチ判定用乱数値、特別図柄の保留球数(U1又はU2)、特図変動パターン判定用乱数値に基づいて、特別図柄の変動パターンと特別図柄の変動時間を決定する。そして、決定した特別図柄の変動パターンに基づいて、特別図柄の変動パターン指定コマンドが生成されて演出制御基板130に送信される。
ここで、特別図柄の変動パターン指定コマンドは、コマンドの分類を識別するため1バイトのMODEデータと、コマンドの内容(機能)を示す1バイトのDATAデータとから構成されている。本実施形態では、MODEデータとして「E6H」であるときには第1始動口45に遊技球が入賞したことに対応する第1特別図柄表示器60の特別図柄の変動パターン指定コマンドを示し、MODEデータとして「E7H」であるときには、第2始動口47に遊技球が入賞したことに対応する第2特別図柄表示器61の特別図柄の変動パターン指定コマンドを示している。
また、演出制御基板130では、後述するように、特別図柄の変動パターン(変動パターン指定コマンド)に基づいて、演出図柄70aの変動表示に関する演出内容等が決定される。図11及び図12に示す特別図柄の変動パターン決定テーブルの最右欄には、参考として演出図柄70a等の演出内容(変動演出パターン)を記載している。
ここで、演出内容として、ここで、「通常変動」、「短縮変動」とは、複数の演出図柄70aがバラバラに高速で変動して、リーチとならずに停止することを意味しており、通常変動と短縮変動とは、短縮変動が通常変動に比べて短い変動時間で終了する点で相違している。
また、「リーチ」とは、大当たりを報知する演出図柄70aの組合せの一部が仮停止して、他の演出図柄70aが変動を行うような、遊技者に大当たりの期待感を付与する変動態様を意味する。例えば、大当たりを報知する演出図柄70aの組合せ(大当たり結果態様)として「777」の3桁の演出図柄70aの組み合わせが設定されている場合に、左側領域と右側領域に2つの演出図柄70aが「7」で仮停止して、中央領域で残りの演出図柄70aが変動を行っている態様をいう。
なお、「仮停止」とは、演出図柄70aが小さく揺れ動いたり、演出図柄70aが小さく変形したりして、遊技者に演出図柄70aが停止しているかのようにみせている(完全に停止していない)態様をいう。
また、「ノーマルリーチ」とは、左側領域と右側領域に2つの演出図柄70aが仮停止し、中央領域で残り1つの演出図柄70aが変動する大当たりの期待度が低いリーチを意味している。なお、本実施形態においては、「ノーマルリーチ」によって大当たりしないものの、「ノーマルリーチ」によって大当たりするように構成してもよい。
また、「SPリーチ」とは、ノーマルリーチよりも大当たりの期待度が高いスーパーリーチを意味している。例えば、仮停止していない中央領域の演出図柄70aが特殊な変動をしたり、特殊なキャラクタが表示されたりする態様をいう。
また、「SPSPリーチ」とは、スーパーリーチの後に行われ、スーパーリーチよりも大当たりの期待度が高いスペシャルリーチを意味している。
また、「全回転リーチ」とは、大当たりを報知する複数の演出図柄70aの組合せが全て揃った状態で低速に変動する態様を意味し、本実施形態においては、大当たり抽選において当選したときにのみ実行されるリーチを意味している。
なお、図11及び図12に示す特別図柄の変動パターン決定テーブルは、遊技状態に拘らず参照されるが、複数の遊技状態毎に変動パターンの選択態様が異なる変動パターン決定テーブルを設けておき、その時の遊技状態に応じて参照する変動パターン決定テーブルを変更するようにしてもよい。
(大当たり抽選の事前判定テーブル)
図13及び図14は、特別図柄の大当たり抽選の判定結果を事前に判定するための事前判定テーブルを示す図である。図13は、第1始動口45への遊技球の入球によって特別図柄の変動表示を行う場合に参照される事前判定テーブルであり、図14は、第2始動口47への遊技球の入球によって特別図柄の変動表示を行う場合に参照される事前判定テーブルである。
図13及び図14の事前判定テーブルには、大当たり抽選の判定結果と、特別図柄の種類(停止図柄データ)と、第1始動口45又は第2始動口47に遊技球が入球したときに取得されるリーチ判定用乱数値と、第1始動口45又は第2始動口47に遊技球が入球したときに取得される特図変動パターン判定用乱数値と、予定変動パターン(番号)を示す始動口入賞指定コマンドが対応付けられている。
ここで、第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入球時に取得された大当たり判定用乱数値によって「大当たり」か「ハズレ」か、を事前に判定でき、大当たり図柄判定用乱数値によって特別遊技の種類と、高確率遊技状態への移行の有無も事前に判定できる。
さらに、リーチ判定用乱数値および特図変動パターン判定用乱数値によって演出内容(リーチの発生の有無、リーチの種類)等が事前に判定可能になるので、始動入賞情報(始動入賞指定コマンドのDATA)には、大当たりの種別、演出内容(予定される変動パターン)の情報を定めることができることになる。
メインCPU110aは、図13及び図14に示す事前判定テーブルを参照し、大当たり判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値および特図変動パターン判定用乱数値に基づいて、「始動入賞情報」を決定する。そして、決定した始動入賞情報に基づいて、大当たり抽選の結果を事前に判定するための始動入賞指定コマンドが生成されて演出制御基板130に送信される。
この始動入賞指定コマンドは、コマンドの分類を識別するため1バイトのMODEデータと、コマンドの内容(機能)を示す1バイトのDATAデータとから構成される。本実施形態では、MODEデータとして「E8H」であるときには第1始動口45に遊技球が入賞したことに対応する始動入賞指定コマンドを示し、MODEデータとして「E9H」であるときには、第2始動口47に遊技球が入賞したことに対応する始動入賞指定コマンドを示している。
なお、図13及び14に示す事前判定テーブルは、図11及び図12に示す特別図柄の変動パターン決定テーブルと類似しているものである。ただし、図13に示す事前判定テーブルは第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入球時に用いられるのに対し、図11及び図12に示す特別図柄の変動パターン決定テーブルは特別図柄の変動開始時に用いられると点で相違している。加えて、「保留球数」を参照するかしないかでも相違している。
このため、図13及び図14に示す事前判定テーブルでは、大当たりの種別や変動パターンの種別は判別可能であるが、大当たり抽選の判定結果が「ハズレ」であってリーチ判定用乱数値が「0〜89」の場合は予定変動パターンが変動パターン1〜4となるが、予定変動パターンが「通常変動」、「短縮変動」、「ノーマルリーチ」の何れであるかは判別不可能となっている。
なお、図13及び図14に示す特別図柄の事前判定テーブルは、そのときの遊技状態に拘らず参照されるが、複数の遊技状態毎に変動パターンの選択態様が異なる事前判定テーブルを設けておき、その時の遊技状態に応じて参照する事前判定テーブルを変更するようにしてもよい。
図15は、普通図柄及び第2始動口47の可動部材48に関するテーブルを示す図である。具体的には、図15(a)は、普通図柄の当たり抽選に用いられる普通図柄用の当たり判定テーブルを示す図であり、図15(b)は、普通図柄の当たり抽選結果に対応する普通図柄の停止図柄決定テーブルを示す図であり、図15(c)は、普通図柄の変動時間を決定するための普通図柄の変動パターン決定テーブルを示す図であり、図15(d)は、普通図柄の当たり抽選に当選したときに発生する当たり状態(補助遊技)での可動部材48の開放態様を決定するための第2始動口の開放態様決定テーブルを示す図である。
(普通図柄用の当たり判定テーブル)
図15(a)に示すように当たり判定テーブルには、時短遊技状態の有無と、普図ゲート44を遊技球が通過したときに取得される当たり判定用乱数値と、当たり抽選の判定結果とが対応付けられている。
メインCPU110aは、図15(a)に示す当たり判定テーブルを参照し、現在の時短遊技状態と取得された当たり判定用乱数値とに基づいて、「当たり」か「ハズレ」か、を判定する。
例えば、図15(a)に示す当たり判定テーブルによれば、非時短遊技状態であるときには、「127」という1個の当たり判定用乱数値が当たりと判定され、時短遊技状態であるときには「1」から「127」の127個の当たり判定用乱数値が当たりと判定される。従って、非時短遊技状態のときに当たりと判定される確率は1/128であり、時短遊技状態のときに当たりと判定される確率は127/128である。
(普通図柄の停止図柄決定テーブル)
図15(b)に示す停止図柄決定テーブルには、時短遊技状態の有無と、当たり抽選の抽選結果と、普図ゲート44を遊技球が通過したときに取得される当たり図柄用乱数値と、普通図柄の種別(停止普図データ)と、普通図柄の種類を示す情報として演出制御基板130に送信される普図指定コマンドが対応付けられている。
メインCPU110aは、図15(b)に示す停止図柄決定テーブルを参照し、現在の時短遊技状態と、当たり抽選の抽選結果と、取得された当たり図柄用乱数値とに基づいて普通図柄表示器62に停止表示させる普通図柄及び停止図柄データを決定する。
そして、普通図柄の変動開始時には、決定した普通図柄(停止図柄データ)の種類に基づいて、普通図柄の種類を示す情報としての普図指定コマンドを決定して演出制御基板130に送信する。
(普通図柄の変動パターン決定テーブル)
図15(c)に示す変動パターン決定テーブルには、時短遊技状態の有無と、当たり抽選の抽選結果と、普図ゲート44を遊技球が通過したときに取得される普図変動パターン判定用乱数値と、普通図柄の変動時間と、普通図柄の変動時間を示す情報として演出制御基板130に送信される普図変動指定コマンドが対応付けられている。
メインCPU110aは、図15(c)に示す変動パターン決定テーブルを参照し、現在の時短遊技状態と、当たり抽選の抽選結果と、普図変動パターン判定用乱数値とに基づいて普通図柄の変動時間を決定することになる。
そして、普通図柄の変動開始時には、決定した変動時間に基づいて、普通図柄の変動時間を示す情報としての普図変動指定コマンドを決定して演出制御基板130に送信する。
図15(c)に示す変動パターン決定テーブルの特徴として、時短遊技状態の変動時間(3秒又は5秒)は、非時短遊技状態の変動時間(30秒又は40秒)よりも短くなるように構成されている。
(第2始動口の開放態様決定テーブル)
図15(d)に示す開放態様決定テーブルには、普通図柄(停止図柄データ)と、第2始動口47(可動部材48)の最大開放回数(S)と、当たり状態(補助遊技)のオープニング時間と、第2始動口47(可動部材48)の1回目の開放時間及び閉鎖時間と、1回目の閉鎖時間と2回目の開放時間との間のインターバル時間と、2回目の開放時間及び閉鎖時間が対応付けられている。
メインCPU110aは、図15(d)に示す開放態様決定テーブルを参照し、停止図柄データに基づいて、第2始動口47(可動部材48)の最大開放回数、オープニング時間、1回目の開放時間及び閉鎖時間、インターバル時間、2回目の開放時間及び閉鎖時間を決定する。
図15(d)に示す開放態様決定テーブルでは、停止図柄データ=02(普通図柄2)に基づく開放態様が、停止図柄データ=01(普通図柄1)に基づく開放態様よりも遊技者に有利な開放態様となっており、停止図柄データ=03(普通図柄3)に基づく開放態様が、停止図柄データ=02(普通図柄2)に基づく開放態様よりも遊技者に有利な開放態様となっている。
なお、図15(b)の停止図柄決定テーブルに示されるように、時短遊技状態において当たりとなったときに遊技者にとって最も遊技な停止図柄データ=3(普通図柄3)が決定される。これにより、時短遊技状態では、非時短遊技状態よりも遊技者にとって有利となるように第2始動口47(可動部材48)が作動することとなる。
(各種記憶領域)
図16は、メインRAM110cに設定される各種記憶領域を示す図である。具体的には、図16(a)は、第1始動口45及び/又は第2始動口47に遊技球が入球した場合に各種の情報が記憶される特別図柄保留記憶領域を示す図であり、図16(b)は、特別図柄記憶領域の各記憶部の構成を示す図であり、図16(c)は、普図ゲート44を遊技球が通過した場合に各種の情報が記憶される普通図柄保留記憶領域であり、図16(d)は、普通図柄保留記憶領域の各記憶部の構成を示す図である。
図16(a)に示すように特別図柄保留記憶領域は、第1特別図柄保留記憶領域と、第2特別図柄保留記憶領域と、特別図柄当該記憶領域とに分かれており、第1特別図柄保留記憶部及び第2特別図柄保留記憶領域は、それぞれ第1記憶部から第4記憶部まで分かれており、特別図柄当該記憶領域は第0記憶部によって構成されている。
図16(b)に示すように各記憶部は、大当たり判定用乱数値を記憶するための大当たり判定用乱数記憶領域と、大当たり図柄判定用乱数値を記憶するための大当たり図柄判定用乱数記憶領域と、リーチ判定用乱数値を記憶するためのリーチ判定用乱数記憶領域と、特図変動パターン判定用乱数値を記憶するための特図変動パターン判定用乱数記憶領域とに分かれている。
そして、第1始動口45に遊技球が入球した場合に、第1特別図柄保留記憶領域のうち乱数が記憶されていない記憶部の中で最も番号の小さい記憶部に特図判定情報(大当たり判定用乱数、大当たり図柄判定用乱数、リーチ判定用乱数、特図変動パターン判定用乱数)が記憶される。また、第2始動口47に遊技球が入球した場合には、第2特別図柄保留記憶領域のうち乱数が記憶されていない記憶部の中で最も番号の小さい記憶部に特図判定情報(大当たり判定用乱数、大当たり図柄判定用乱数、リーチ判定用乱数、特図変動パターン判定用乱数)が記憶される。
特別図柄当該記憶領域の第0記憶部は、第1特別図柄保留記憶領域又は第2特別図柄保留記憶領域のうち特別図柄の変動表示の開始条件が成立した方の記憶領域の第1記憶部に記憶されていた特図判定情報がシフトされることで、現在の特別図柄の変動表示に関する特図判定情報が記憶されることとなる。
図16(c)に示すように、普通図柄保留記憶領域は、第0記憶部から第4記憶部まで分かれており、各記憶部は、当たり判定用乱数値を記憶するための当たり判定用乱数記憶領域と、当たり図柄判定用乱数値を記憶するための当たり図柄判定用乱数記憶領域と、普図変動パターン判定用乱数値を記憶するための普図変動パターン判定用乱数記憶領域とに分かれている。
そして、普図ゲート44を遊技球が通過した場合に、普通図柄保留記憶領域の第1記憶部から第4記憶部のうち乱数が記憶されていない記憶部の中で最も番号の小さい記憶部に普図判定情報(当たり判定用乱数、当たり図柄判定用乱数、普図変動パターン判定用乱数)が記憶される。第0記憶部は、普通図柄の変動表示の開始条件が成立した場合に第1記憶部に記憶されていた普図判定情報がシフトされることで、現在の普通図柄の変動表示に関する普図判定情報が記憶されることとなる。
次に、遊技機1における遊技の進行について、フローチャートを用いて説明する。
(主制御基板のメイン処理)
図17を用いて、主制御基板110のメイン処理を説明する。図17は、主制御基板110のメイン処理を示すフローチャートである。
電源基板180から電源電圧が供給されると、メインCPU110aにシステムリセットが発生し、メインCPU110aは、以下のメイン処理を行う。
まず、ステップS10において、メインCPU110aは、初期化処理を行う。この処理において、メインCPU110aは、電源投入に応じて、メインROM110bから起動プログラムを読み込むとともに、メインRAM110cに記憶されるフラグなどを初期化する処理を行う。
ステップS20において、メインCPU110aは、特別図柄の変動態様(変動時間)を決定するためのリーチ判定用乱数値および大当たり図柄判定用乱数値を更新する処理を行う。
ステップS30において、メインCPU110aは、大当たり判定用初期値乱数、大当たり図柄判定用初期値乱数、当たり判定用初期値乱数、当たり図柄判定用初期値乱数の更新を行う。
ステップS40において、メインCPU110aは、電断が発生したか否かの判定を行う。具体的には、電源基板180の電断検出回路から電断検出信号が入力されたか否かを判定し、電断検出信号が入力されていない場合(S40:No)には、ステップS20に移行し、電断検出信号が入力された場合(S40:Yes)には、ステップS41に移行する。
メインCPU110aは、ステップS41においてタイマ割込を禁止する割込禁止を設定し、ステップS42において出力ポートをクリアする処理を行い、ステップS43においてメインRAM110cのチェックサムを算出して所定の記憶領域に記憶させる処理を行い、ステップS44において電断からの復旧時に参照するバックアップフラグをONする処理を行い、ステップS45においてRAMアクセスを禁止する処理を行い、電源電圧の供給が完全に断たれるまで待機する。
(主制御基板のタイマ割込処理)
図18を用いて、主制御基板110のタイマ割込処理を説明する。図18は、主制御基板110におけるタイマ割込処理を示すフローチャートである。主制御基板110に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、以下に述べるタイマ割込処理が実行される。
まず、ステップS100において、メインCPU110aは、メインCPU110aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
ステップS110において、メインCPU110aは、特別図柄時間カウンタの更新処理、特別電動役物の開放時間等などの特別遊技タイマカウンタの更新処理、普通図柄時間カウンタの更新処理、可動部材48の開閉時間の更新処理等の各種タイマカウンタを更新する時間制御処理を行う。具体的には、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、普通図柄時間カウンタ、始動開放タイマカウンタ、始動閉鎖タイマカウンタから1を減算する処理を行う。
ステップS120において、メインCPU110aは、大当たり判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、特図変動パターン判定用乱数値、当たり判定用乱数値、当たり図柄用乱数値、普図変動パターン判定用乱数値等の特定乱数更新処理を行う。
具体的には、それぞれの乱数値および乱数カウンタを+1加算して更新する。なお、加算した乱数カウンタが乱数範囲の最大値を超えた場合(乱数カウンタが1周した場合)には、乱数カウンタを0に戻し、対応する初期値乱数値を新たな周回初期値として設定して乱数値を新たに更新する。
ステップS130において、メインCPU110aは、ステップS30と同様に、大当たり判定用初期値乱数値、大当たり図柄判定用初期値乱数値、小当たり図柄判定用初期値乱数値、当たり図柄判定用初期値乱数値、当たり図柄判定用初期値乱数値を更新する初期乱数更新処理を行う。
ステップS200において、メインCPU110aは、入力制御処理を行う。この処理において、メインCPU110aは、一般入賞口検出スイッチ43a、大入賞口検出スイッチ50a、第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a、ゲート検出スイッチ44a、入賞確認検出スイッチ52aの各種スイッチに入力があったか否か判定し、入力があった場合には所定のデータをセットする入力制御処理を行う。詳しくは、図19を用いて後述する。
ステップS300において、メインCPU110aは、大当たり抽選、特別図柄の表示制御、大入賞口50(開閉部材51)の開閉制御、遊技状態の制御等を行うための特図特電制御処理を行う。詳しくは、図23を用いて後述する。
ステップS400において、メインCPU110aは、当たり抽選、普通図柄の表示制御、第2始動口47(可動部材48)の開閉制御等を行うための普図普電制御処理を行う。詳しくは、図31を用いて後述する。
ステップS500において、メインCPU110aは、払出制御処理を行う。この払出制御処理において、メインCPU110aは、ぞれぞれの賞球カウンタを参照し、各種入賞口に対応する払出個数指定コマンドを生成して、生成した払出個数指定コマンドを払出制御基板120に送信する。
ステップS600において、メインCPU110aは、磁気・電波異常判定処理を行う。この磁気・電波異常判定処理において、メインCPU110aは、磁気検出スイッチ53a及び電波検出スイッチ54aからの入力信号に基づいて、磁気エラーや電波エラーの発生を検出し、検出した場合には磁気異常用エラー指定コマンドや電波異常用エラー指定コマンドを演出制御基板130に送信する。演出制御基板130では、磁気異常用エラー指定コマンドや電波異常用エラー指定コマンドを受信すると電波エラー報知や磁気エラー報知を実行し、異常が発生した旨を報知する。
ステップS700において、メインCPU110aは、遊技情報出力端子板90から出力する外部情報データ(遊技情報)、第2始動口開閉ソレノイド48bに出力する始動口開閉データ、大入賞口開閉ソレノイド51bに出力する大入賞口開閉データ、特別図柄表示器60、61に出力する特別図柄表示データ、普通図柄表示器62に出力する普通図柄表示データ、特別図柄保留表示器63、64に出力する特別図柄保留表示データ、普通図柄保留表示器65に出力する普通図柄保留表示データ等のデータ作成処理を行う。
ステップS800において、メインCPU110aは、出力制御処理を行う。この処理において、上記S700で作成した外部情報データ、始動口開閉データ、大入賞口開閉データ等の信号を出力させるポート出力処理を行う。また、特別図柄表示データ、普通図柄表示データ、特別図柄保留表示データ、普通図柄保留表示データ等の信号を出力させる表示出力処理を行う。さらに、メインRAM110cの払出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを払出制御基板120に送信する払出コマンド送信処理やメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを演出制御基板130に送信する演出コマンド送信処理も行う。なお、演出制御基板130に送信されるコマンドの種類については、図34及び図35を用いて後述する。
ステップS900において、メインCPU110aは、ステップS100で退避した情報をメインCPU110aのレジスタに復帰させる。
(主制御基板の入力制御処理)
図19を用いて、主制御基板110の入力制御処理を説明する。図19は、主制御基板110における入力制御処理を示すフローチャートである。
ステップS210において、メインCPU110aは、一般入賞口検出スイッチ入力処理を行う。この一般入賞口検出スイッチ入力処理では、一般入賞口検出スイッチ43aから検出信号を入力したか否かの判定を行う。一般入賞口検出スイッチ43aから検出信号の入力がなければ、そのまま次のステップに処理を移す。
一般入賞口検出スイッチ43aから検出信号を入力した場合には、一般入賞口用の賞球カウンタに所定のデータを加算して更新し、入賞口に入球した遊技球の数を示す入球カウンタ(D)に「1」を加算して更新(D←D+1)した後、次のステップに処理を移す。
ステップS220において、メインCPU110aは、大入賞口検出スイッチ入力処理を行う。この大入賞口検出スイッチ入力処理では、大入賞口検出スイッチ50aから検出信号を入力したか否かの判定を行う。大入賞口検出スイッチ50aから検出信号の入力がなければ、そのまま次のステップに処理を移す。
大入賞口検出スイッチ50aからの検出信号を入力した場合には、大入賞口用の賞球カウンタに所定のデータを加算して更新し、入賞口に入球した遊技球の数を示す入球カウンタ(D)に「1」を加算して更新(D←D+1)するとともに、大入賞口50に入賞した遊技球を計数するための大入賞口入球数(C)記憶領域に1を加算して更新(C←C+1)した後、次のステップに処理を移す。
ステップS230において、メインCPU110aは、第1始動口検出スイッチ入力処理を行う。この第1始動口検出スイッチ入力処理では、第1始動口検出スイッチ45aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が第1始動口45に入賞したか否かを判定して、所定のデータをセットする。詳しくは、図20を用いて後述する。
ステップS240において、メインCPU110aは、第2始動口検出スイッチ入力処理を行う。この第2始動口検出スイッチ入力処理では、第2始動口検出スイッチ47aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が第2始動口47に入賞したか否かを判定して、所定のデータをセットする。詳しくは、図21を用いて後述する。
ステップS250において、メインCPU110aは、ゲート検出スイッチ入力処理を行う。このゲート検出スイッチ入力処理では、ゲート検出スイッチ44aからの検出信号を入力したか、すなわち遊技球が普図ゲート44を通過したか否かを判定して、所定のデータをセットする。詳しくは、図22を用いて後述する。
ステップS260において、メインCPU110aは、入賞確認検出スイッチ入力処理を行う。この入賞確認検出スイッチ入力処理では、入賞確認検出スイッチ52aからの検出信号を入力したか否かを判定し、入球カウンタ(D)から1を減算して更新(D←D−1)し、入球カウンタ(D)の値が所定の判定値の範囲内(下限値<D<上限値)であるか否かを判定して、判定値の範囲外である場合には、異常入賞が発生したものとして異常入賞用エラー指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。また、判定値の範囲内である場合には入賞確認検出スイッチ入力処理を終了する。
これにより異常入賞用エラー指定コマンドが演出制御基板130に送信され、異常入賞用エラー指定コマンドを受信した演出制御基板130のサブCPU130aは、異常入賞エラー報知を行って異常入賞エラーが発生した旨を報知する。
(主制御基板の第1始動口検出スイッチ入力処理)
図20を用いて、主制御基板110の第1始動口検出スイッチ入力処理を説明する。図20は、主制御基板110における第1始動口検出スイッチ入力処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS230−1において、メインCPU110aは、第1始動口検出スイッチ45aからの検出信号を入力したか否かを判定する。第1始動口検出スイッチ45aからの検出信号を入力した場合(S230−1:Yes)には、ステップS230−2に処理を移し、第1始動口検出スイッチ45aからの検出信号を入力しなかった場合(S230−1:No)には、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
ステップS230−2において、メインCPU110aは、賞球のために用いる始動口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新する処理を行う。
ステップS230−3において、メインCPU110aは、入賞口に入球した遊技球の数を示す入球カウンタ(D)に「1」を加算して更新(D←D+1)する。
ステップS230−4において、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされているデータが4未満であるか否かを判定する。第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされているデータが4未満であった場合には、ステップS230−5に処理を移し、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされているデータが4未満でない場合には、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
ステップS230−5において、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に「1」を加算して更新(U1←U1+1)する処理を行う。
ステップS230−6において、メインCPU110aは、大当たり判定用乱数値を取得して、第1特別図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した大当たり判定用乱数値を記憶する。
ステップS230−7において、メインCPU110aは、大当たり図柄判定用乱数値を取得して、第1特別図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した大当たり図柄判定用乱数値を記憶する。
ステップS230−8において、メインCPU110aは、リーチ判定用乱数値および特図変動パターン判定用乱数値を取得して、第1特別図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得したリーチ判定用乱数値および特図変動パターン判定用乱数値を記憶する。
以上により、第1特別図柄保留憶領域の所定の記憶部には、大当たり判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値および特図変動パターン判定用乱数値が記憶されることとなる。
ステップS230−9において、メインCPU110aは、第1事前判定処理を行う。この第1事前判定処理では、図13に示す大当たり抽選の事前判定テーブルを参照し、今回取得した大当たり判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値および特図変動パターン判定用乱数値に基づいて、第1始動口の判定情報を事前に示すための第1始動入賞情報を決定する。
ステップS230−10において、メインCPU110aは、上記ステップS230−9の第1事前判定処理で決定された第1始動入賞情報に基づいた第1始動口入賞指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
これにより、第1始動入賞情報を第1始動入賞指定コマンドとして演出制御基板130へ送信することができ、第1始動入賞指定コマンドを受信した演出制御基板130のサブCPU130aは、第1始動入賞指定コマンドを解析し、当該第1始動入賞指定コマンドに対応する特別図柄の変動表示が開始される前から、それ以前に実行される1又は複数の変動表示に亘って所定の予告演出を実行する連続予告演出や保留アイコンの表示態様を変化させる保留変化予告演出などの先読み演出を実行することができる。
ステップS230−11において、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域されている値を参照し、上記ステップS230−4で更新された第1特別図柄保留数(U1)に対応する第1特別図柄記憶指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットして、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
(主制御基板の第2始動口検出スイッチ入力処理)
図21を用いて、主制御基板110の第2始動口検出スイッチ入力処理を説明する。図21は、主制御基板110における第2始動口検出スイッチ入力処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS240−1において、メインCPU110aは、第2始動口検出スイッチ47aからの検出信号を入力したか否かを判定する。第2始動口検出スイッチ47aからの検出信号を入力した場合(S240−1:Yes)には、ステップS240−2に処理を移し、第2始動口検出スイッチ47aからの検出信号を入力しなかった場合(S240−1:No)には、今回の第2始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
ステップS240−2において、メインCPU110aは、賞球のために用いる始動口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新する処理を行う。
ステップS240−3において、メインCPU110aは、入賞口に入球した遊技球の数を示す入球カウンタ(D)に「1」を加算して更新(D←D+1)する。
ステップS240−4において、メインCPU110aは、補助遊技(当たり状態)中であるか否かを判定する。補助遊技(当たり状態)中である場合(S240−4:Yes)にはステップS240−9に処理を移し、補助遊技(当たり状態)中でない場合(S240−5:No)には、ステップS240−5に処理を移す。
ステップS240−5において、メインCPU110aは、第2始動口47への不正な入球を監視するための不正入球カウンタ(E)に「1」を加算して更新(E←E+1)する。
ステップS240−6において、メインCPU110aは、不正入球カウンタの値が規定個数(10個)よりも多いか否かを判定する。規定個数よりも多い場合(S240−6:Yes)には、ステップS240−7に処理を移し、規定個数よりも少ない場合(S240−6:No)には、ステップS240−10に処理を移す。
ステップS240−7において、メインCPU110aは、不正入球が発生したものとして不正入球用エラー指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
これにより、不正入球用エラー指定コマンドが演出制御基板130に送信され、不正入球用エラー指定コマンドを受信した演出制御基板130のサブCPU130aは、不正入球エラー報知を行って不正入球エラーが発生した旨を報知する。
ステップS240−8において、メインCPU110aは、不正入球カウンタ(E)の値を0クリアする。
ステップS240−9において、メインCPU110aは、第2始動口入球カウンタ(L)に「1」を加算して更新(L←L+1)する。
ステップS240−10において、メインCPU110aは、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域にセットされているデータが4未満であるか否かを判定する。第2特別図柄保留数(U2)記憶領域にセットされているデータが4未満であった場合(S240−10:Yes)には、ステップS240−11に処理を移し、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域にセットされているデータが4未満でない場合(S240−10:No)には、今回の第2始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
ステップS240−11において、メインCPU110aは、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に「1」を加算して更新(U2←U2+1)する処理を行う。
ステップS240−12において、メインCPU110aは、大当たり判定用乱数値を取得して、第2特別図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した大当たり判定用乱数値を記憶する。
ステップS240−13において、メインCPU110aは、大当たり図柄判定用乱数値を取得して、第2特別図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した大当たり図柄判定用乱数値を記憶する。
ステップS240−14において、メインCPU110aは、リーチ判定用乱数値および特図変動パターン判定用乱数値を取得して、第2特別図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得したリーチ判定用乱数値および特図変動パターン判定用乱数値を記憶する。
以上により、第2特別図柄保留記憶領域の所定の記憶部には、大当たり判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値および特図変動パターン判定用乱数値が記憶されることとなる。
ステップS240−15において、メインCPU110aは、第2事前判定処理を行う。この第2事前判定処理では、図14に示す大当たり抽選の事前判定テーブルを参照し、今回取得した大当たり判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値および特図変動パターン判定用乱数値に基づいて、第2始動口の判定情報を事前に示すための第2始動入賞情報を決定する。
ステップS240−16において、メインCPU110aは、上記ステップS240−14の第2事前判定処理で決定された第2始動入賞情報に基づいた第2始動入賞指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
これにより、第2始動入賞情報を第2始動入賞指定コマンドとして演出制御基板130へ送信することができ、第2始動入賞指定コマンドを受信した演出制御基板130のサブCPU130aは、第2始動入賞指定コマンドを解析し、当該第2始動入賞指定コマンドに対応する特別図柄の変動表示が開始される前から、それ以前の1又は複数の変動表示に亘って所定の予告演出を実行する連続予告や保留アイコンの表示態様を変化させる保留変化予告などの先読み演出を実行することができる。
ステップS240−17において、メインCPU110aは、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域されている値を参照し、上記ステップS240−9で更新された第2特別図柄保留数(U2)に対応する第2特別図柄記憶指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットして、今回の第2始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
(主制御基板のゲート検出スイッチ入力処理)
図22を用いて、主制御基板110のゲート検出スイッチ入力を説明する。図22は、主制御基板110におけるゲート検出スイッチ入力処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS250−1において、メインCPU110aは、ゲート検出スイッチ44aからの検出信号を入力したか否かを判定する。ゲート検出スイッチ44aからの検出信号を入力した場合(S250−1:Yes)には、ステップS250−2に処理を移し、ゲート検出スイッチ44aからの検出信号を入力しなかった場合(S250−1:No)には、今回のゲート検出スイッチ入力処理を終了する。
ステップS250−2において、メインCPU110aは、普通図柄保留数(G)記憶領域にセットされているデータが4未満であるか否かを判定する。普通図柄保留数(G)記憶領域にセットされているデータが4未満であった場合(S250−2:Yes)には、ステップS250−3に処理を移し、普通図柄保留数(G)記憶領域にセットされているデータが4未満でなかった場合(S250−2:No)の場合には、今回のゲート検出スイッチ入力処理を終了する。
ステップS250−3において、メインCPU110aは、普通図柄保留数(G)に「1」を加算して更新(G←G+1)する処理を行う。
ステップS250−4において、メインCPU110aは、当たり判定用乱数値を取得して、普通図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した当たり判定用乱数値を記憶する。
ステップS250−5において、メインCPU110aは、当たり図柄判定用乱数値を取得して、普通図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した当たり図柄判定用乱数値を記憶する。
ステップS250−6において、メインCPU110aは、普図変動パターン判定用乱数値を取得して、普通図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した普図変動パターン判定用乱数値を記憶する。
以上により、普通図柄保留憶領域の所定の記憶部には、当たり判定用乱数値、当たり図柄用乱数値、普図変動パターン判定用乱数値が記憶されることとなる。
(主制御基板の特図特電制御処理)
図23を用いて、主制御基板110の特図特電制御処理を説明する。図23は、主制御基板110における特図特電制御処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS301において、CPU110aは、特図特電処理データの値をロードし、ステップS302においてロードした特図特電処理データから分岐アドレスを参照し、特図特電処理データ=0であれば特別図柄記憶判定処理(ステップS310)に処理を移し、特図特電処理データ=1であれば特別図柄変動処理(ステップS320)に処理を移し、特図特電処理データ=2であれば特別図柄停止処理(ステップS330)に処理を移し、特図特電処理データ=3であれば大当たり遊技処理(ステップS340)に処理を移し、特図特電処理データ=4であれば大当たり遊技終了処理(ステップS350)に処理を移す。
この「特図特電処理データ」は、後述するように特図特電制御処理の各サブルーチンの中で必要に応じてセットされていくので、その遊技において必要なサブルーチンが適宜処理されていくこととなる。
ステップS310の特別図柄記憶判定処理においては、メインCPU110aは、大当たり判定処理、停止表示する特別図柄の決定をする特別図柄決定処理、特別図柄の変動時間を決定する特図変動パターン決定処理等を行う。この特別図柄記憶判定処理については、詳しくは図24を用いて、後述することにする。
ステップS320の特別図柄変動処理においては、メインCPU110aは、特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定する処理を行い、特別図柄の変動時間が経過した場合には、ステップS330の特別図柄停止処理に移行させる処理を行う。この特別図柄変動処理については、詳しくは図27を用いて、後述することにする。
ステップS330の特別図柄停止処理においては、メインCPU110aは、停止表示された特別図柄(大当たり図柄、ハズレ図柄)に対応する処理を行うとともに、時短回数(J)、時短遊技フラグ、高確率遊技回数(X)、高確率遊技フラグの設定処理を行う。この特別図柄停止処理については、詳しくは図28を用いて、後述することにする。
ステップS340の大当たり遊技処理においては、メインCPU110aは、大当たり遊技を制御する処理を行う。この大当たり遊技処理については、詳しくは図29を用いて、後述することにする。
ステップS350の大当たり遊技終了処理においては、メインCPU110aは、高確率遊技状態または低確率遊技状態のいずれかの確率遊技状態を決定するとともに、時短遊技状態または非時短遊技状態のいずれかの遊技状態を決定する処理を行う。この大当たり遊技終了処理については、詳しくは図30を用いて、後述することにする。
(主制御基板の特別図柄記憶判定処理)
図24を用いて、主制御基板110の特別図柄記憶判定処理を説明する。図24は、主制御基板110における特別図柄記憶判定処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS310−1において、メインCPU110aは、特別図柄の変動表示中であるか否かを判定する。ここで、特別図柄の変動表示中である(特別図柄時間カウンタ≠0)場合には、今回の特別図柄記憶判定処理を終了し、特別図柄の変動表示中でない(特別図柄時間カウンタ=0)場合(S310−1:No)には、ステップS310−2に処理を移す。
ステップS310−2において、メインCPU110aは、特別図柄の変動中ではない場合(S310−1:No)には、第2保留数を記憶している第2特別図柄保留数(U2)記憶領域の値が1以上であるかを判定する。第2特別図柄保留数(U2)記憶領域の値が1以上であると判定した場合(S310−2:Yes)には、ステップS310−3に処理を移し、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域の値が1以上でない場合(S310−2:No)には、ステップS310−4に処理を移す。
ステップS310−3において、メインCPU110aは、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている値から「1」を減算して更新(U2←U2−1)する。
ステップS310−4において、メインCPU110aは、第1保留数を記憶している第1特別図柄保留数(U1)記憶領域の値が1以上であるかを判定する。第1特別図柄保留数(U1)記憶領域が1以上であると判定した場合(S310−4:Yes)には、ステップS310−5に処理を移し、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域の値が1以上でない場合(S310−4:No)には、ステップS319−1に処理を移す。
ステップS310−5において、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている値から「1」を減算して更新(U1←U1−1)する。
ステップS310−6において、メインCPU110aは、上記ステップS310−2からS310−5において減算された特別図柄保留数(U)記憶領域に対応する特別図柄保留記憶領域に記憶されたデータのシフト処理を行う。具体的には、第1特別図柄乱数値記憶領域または第2特別図柄記憶領域にある第1記憶部から第4記憶部に記憶された各データを1つ前の記憶部にシフトさせる。ここで、第1記憶部に記憶されているデータは、判定記憶領域(第0記憶部)にシフトさせる。このとき、第1記憶部に記憶されているデータは、判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれるとともに、既に判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれていたデータは特別図柄保留記憶領域からは消去されることとなる。これにより、前回の遊技で用いた大当たり判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値、特図変動パターン判定用乱数値が消去される。
なお、本実施形態では、ステップS310−2からS310−6において第2特別図柄保留記憶領域を第1特別図柄保留記憶領域よりも優先させてシフト(消化)させることとしたが、始動口に入賞した順序で、第1特別図柄保留記憶領域、又は第2特別図柄保留記憶領域をシフトさせてもよいし、第1特別図柄保留記憶領域を第2特別図柄保留記憶領域よりも優先させてシフトさせてもよい。
ステップS310−7において、メインCPU110aは、上記ステップS310−2またはステップS310−4で減算された第1特別図柄保留数(U1)記憶領域または第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に基づいて、特別図柄記憶指定コマンドを決定し、決定した特別図柄記憶指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS311において、メインCPU110aは、上記ステップS310−6において特別図柄保留記憶領域の判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれたデータ(大当たり判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値)に基づいて、大当たり判定処理を実行する。詳しくは、図25を用いて、後述する。
ステップS312においては、メインCPU110aは、特図変動パターン決定処理を行う。変動パターン決定処理は、図11又は図12に示す変動パターン決定テーブルを参照して、大当たり抽選の結果、特別図柄の種類、特別図柄保留数(U)、取得したリーチ判定用乱数値および特図変動パターン判定用乱数値に基づいて、特図変動パターンを決定する。
ステップS313において、メインCPU110aは、決定した変動パターンに対応する特図変動パターン指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS314において、メインCPU110aは、変動開始時の遊技状態を確認し、現在の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS315において、メインCPU110aは、上記ステップS312において決定した変動パターンに基づいた特別図柄の変動時間(カウンタ値)を特別図柄時間カウンタにセットする。なお、特別図柄時間カウンタは上記S110において4ms毎に1ずつ減算されていく。
ステップS316において、メインCPU110aは、第1特別図柄表示器60または第2特別図柄表示器61に特別図柄の変動表示(LEDの点滅)を行わせるための変動表示データを所定の処理領域にセットする。これにより、所定の処理領域に変動表示データがセットされていると、上記ステップS600でLEDの点灯または消灯のデータが適宜作成され、作成されたデータがステップS700において出力されることで、第1特別図柄表示器60または第2特別図柄表示器61の変動表示が開始される。
ステップS317において、メインCPU110aは、客待ち状態判定フラグに「00H」をセットし、ステップS318において特図特電処理データに「1」をセットし、図27に示す特別図柄変動処理に移す準備を行い、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。
ステップS319−1において、メインCPU110aは、客待ち状態判定フラグが「01H」であるか否かを判定する。メインCPU110aは、客待ち状態判定フラグ記憶領域に客待ち状態判定フラグ「01H」がセットされていない場合(S319−1:Yes)には、ステップS319−2に処理を移し、客待ち状態判定フラグ記憶領域に客待ち状態判定フラグ「01H」がセットされている場合(S319−1:No)には、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。一方、ステップS319−2において、メインCPU110aは、客待ち状態判定フラグに「00H」をセットし、客待ち状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットし、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。
(主制御基板の大当たり判定処理)
図25を用いて、主制御基板110の大当たり判定処理を説明する。図25は、主制御基板110における大当たり判定処理を示すフローチャートである。
ステップS311−1において、メインCPU110aは、当該大当たり判定処理が第1始動口45への遊技球の入球に基づいて行われるものであるか否かを判定する。メインCPU110aは、第1始動口であると判定した場合(S311−1:Yes)には、ステップS311−2に処理を移し、第1始動口でない(第2始動口である)と判定した場合(S311−1:No)には、ステップS311−3に処理を移す。
ステップS311−2において、メインCPU110aは、第1特別図柄用の大当たり判定テーブルを選択する。一方、ステップS311−3において、メインCPU110aは、第2特別図柄用の大当たり判定テーブルを選択する。
次に、ステップS311−4において、メインCPU110aは、現在の確率遊技状態及び特別図柄当該記憶領域の第0記憶部に記憶されている大当たり判定用乱数値と、選択された大当たり判定テーブルとを照合して、「大当たり」又は「ハズレ」であるかを判定する。
ステップS311−5において、メインCPU110aは、大当たりに当選したか否かを判定する。メインCPU110aは、大当たりに当選したと判定した場合(S311−5:Yes)には、ステップS311−6に処理を移し、大当たりに当選していないと判定した場合(S311−5:No)には、ステップS311−7に処理を移す。
ステップS311−6において、メインCPU110aは、大当たり当選用の特別図柄判定テーブルを選択する。一方、ステップS311−7において、メインCPU110aは、ハズレ用の特別図柄判定テーブルを選択する。
ステップS311−8において、メインCPU110aは、大当たり抽選(判定)を行うこととなった始動口の種類と、特別図柄当該記憶領域の第0記憶部に記憶されている大当たり図柄判定用乱数値と、選択されたテーブルとを照合して、特別図柄の種類(特図停止図柄データ)を決定する。
なお、決定された特別図柄は、後述するように図28の特別図柄停止処理において大当たりか否かを判定するのに用いられるとともに、図29の大当たり遊技処理において大入賞口の作動態様を決定するのにも用いられ、図30の大当たり遊技終了処理において大当たり終了後の遊技状態を決定するためにも用いられる。
ステップS311−9において、メインCPU110aは、上記ステップS311−8で決定された特図停止図柄データを特図停止図柄データ記憶領域にセットする。
ステップS311−10において、メインCPU110aは、上記ステップS311−8で決定された大当たりの停止特図データに基づいて演出図柄指定コマンドを特定し、特定した演出図柄指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、演出図柄指定コマンドは演出制御基板130に送信される。
(主制御基板の特図変動パターン決定処理)
図26を用いて、主制御基板110の特図変動パターン決定処理を説明する。図26は、主制御基板110における特図変動パターン決定処理を示すフローチャートである。
ステップS312−1において、メインCPU110aは、当該特図変動パターン決定処理が第1始動口45への遊技球の入球に基づいて行われるものであるか否かを判定する。メインCPU110aは、第1始動口であると判定した場合(S312−1:Yes)には、ステップS312−2に処理を移し、第1始動口でない(第2始動口である)と判定した場合(S312−1:No)には、ステップS312−3に処理を移す。
ステップS312−2において、メインCPU110aは、第1特別図柄用の変動パターン決定テーブルを選択する。一方、ステップS312−3において、メインCPU110aは、第2特別図柄用の変動パターン決定テーブルを選択する。
次に、ステップS312−4において、メインCPU110aは、大当たり抽選の判定結果と、特別図柄の種類(特図停止図柄データ)と、特別図柄当該記憶領域の第0記憶部に記憶されているリーチ判定用乱数値及び特図変動パターン判定用乱数値と、現在の保留球数と、選択された変動パターン決定テーブルとを照合して、特別図柄の変動パターンを決定する。
ステップS312−5において、メインCPU110aは、上記ステップS312−4で決定された特別図柄の変動パターンに対応する変動時間を特別図柄時間カウンタにセットする。なお、特別図柄時間カウンタは、上記S110において、4ms毎に1ずつ減算されていく。
ステップS312−6において、メインCPU110aは、上記ステップS312−4で決定された特別図柄の変動パターンに対応する変動パターン指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、変動パターン指定コマンドは演出制御基板130に送信される。
(主制御基板の特別図柄変動処理)
図27を用いて、主制御基板110の特別図柄変動処理を説明する。図27は、主制御基板110における特図図柄変動処理を示すフローチャートである。
ステップS320−1において、メインCPU110aは、ステップS312−5においてセットされた変動時間が経過したか否か(特別図柄時間カウンタ=0か?)を判定する。その結果、変動時間を経過していないと判定した場合には、特別図柄変動処理を終了する。
ステップS320−2において、メインCPU110aは、セットされた時間を経過したと判定した場合には、上記ステップS311−8で決定された特別図柄を第1特別図柄表示器60又は第2特別図柄表示器61に停止表示させるための、停止特図データを所定の処理領域にセットする。これにより、第1特別図柄表示器60又は第2特別図柄表示器61に特別図柄が停止表示され、遊技者に大当たり抽選の判定結果が報知されることとなる。
ステップS320−3において、メインCPU110aは、特図図柄確定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、特図図柄確定コマンドは演出制御基板130に送信される。
ステップS320−4において、メインCPU110aは、上記のようにして特別図柄の停止表示を開始したら、特別図柄時間カウンタに図柄停止時間(0.5秒=125カウンタ)をセットする。なお、特別図柄時間カウンタは上記S110において4ms毎に1ずつ減算されていく。
ステップS320−5において、メインCPU110aは、特図特電処理データに「2」をセットし、図21に示す特別図柄停止処理に移す準備を行い、今回の特別図柄変動処理を終了する。
(主制御基板の特別図柄停止処理)
図28を用いて、特別図柄停止処理を説明する。図28は、主制御基板110における特別図柄停止処理を示すフローチャートである。
ステップS330−1において、メインCPU110aは、ステップS320−4においてセットされた図柄停止時間が経過したか否か(特別図柄時間カウンタ=0か?)を判定する。その結果、図柄停止時間を経過していると判定した場合には、ステップS330−2に処理を移し、図柄停止時間を経過していないと判定した場合には、今回の特別図柄停止処理を終了する。
ステップS330−2において、メインCPU110aは、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがセット(ON)されているか否かを判定する。メインCPU110aは、時短遊技フラグがセットされている場合(S330−2:Yes)には、ステップS330−3に処理を移し、時短遊技フラグがセットされていない場合(S330−2:No)には、ステップS330−6に処理を移す。
ステップS330−3において、メインCPU110aは、時短回数(J)記憶領域に記憶されている時短回数(J)から「1」を減算して更新(J←J−1)し、ステップS330−4において、新たな時短回数(J)が「0」か否かを判定する。メインCPU110aは、時短回数(J)が「0」であると判定した場合(S330−4:Yes)には、ステップS330−5に処理を移し、時短回数(J)が「0」でないと判定した場合(S330−4:No)には、ステップS330−6に処理を移す。
ステップS330−5において、メインCPU110aは、時短遊技フラグ記憶領域にセットされている時短遊技フラグをクリア(OFF)する。これにより、時短遊技状態が終了して非時短遊技状態に移行することとなる。
ステップS330−6において、メインCPU110aは、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグがセットされているか否かを判定する。メインCPU110aは、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグがセットされている場合(S330−6:Yes)には、ステップS330−7に処理を移し、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグがセットされていない場合(S330−6:No)には、ステップS330−10に処理を移す。
ステップS330−7において、メインCPU110aは、高確率遊技回数(X)記憶領域に記憶されている高確率遊技回数(X)から「1」を減算して更新(X←X−1)し、ステップS330−8において、新たな高確率遊技回数(X)が「0」か、否かを判定する。メインCPU110aは、高確率遊技回数(X)が「0」であると判定した場合(S330−8:Yes)には、ステップS330−9に処理を移し、高確率遊技回数(X)が「0」でないと判定した場合(S330−8:No)には、ステップS330−10に処理を移す。
ステップS330−9において、メインCPU110aは、高確率遊技フラグ記憶領域にセットされている高確率遊技フラグをクリア(OFF)する。これにより、高確率遊技状態が終了して低確率遊技状態に移行することとなる。
ステップS330−10において、メインCPU110aは、現在の遊技状態を確認し、遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、遊技状態指定コマンドは演出制御基板130に送信される。
ステップS330−11において、メインCPU110aは、停止表示された特別図柄が大当たり特別図柄であるか否かを判定する。具体的には停止特図データ記憶領域に記憶されている停止特図データが大当たり特別図柄(停止特図データ=10〜16、20〜23)のものであるか否かを判定する。メインCPU110aは、大当たり特別図柄であると判定された場合(S330−11:Yes)には、ステップS330−12に処理を移し、大当たり特別図柄でないと判定された場合(S330−12:No)には、ステップS330−17に処理を移す。
ステップS330−12において、メインCPU110aは、特図特電処理データに3をセットし、図29に示す大当たり遊技処理に移す準備を行う。
ステップS330−13において、メインCPU110aは、遊技状態や時短回数をリセットする。具体的には、高確率遊技フラグ記憶領域、高確率遊技回数(X)記憶領域、時短遊技フラグ記憶領域、時短回数(J)記憶領域に記憶されているデータをクリアする。
ステップS330−14において、メインCPU110aは、大入賞口開閉制御テーブルをセットする。具体的には、図7に示す大当たり遊技制御テーブルを参照し、停止特図データに対応する大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No)を設定(セット)する。
ステップS330−15において、メインCPU110aは、大当たり遊技制御テーブルと特別図柄の停止図柄データに基づいて、オープニング時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。なお、特別遊技タイマカウンタは、上記ステップS110において、4ms毎に1ずつ減算されていく。
ステップS330−16において、メインCPU110aは、上記ステップS330−14で設定された大入賞口開閉制御テーブルに基づいて、特別遊技の種類(第1大当たり遊技〜第10大当たり遊技)を判定し、大当たり遊技(特別遊技状態)の種類に応じたオープニング指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、特別遊技のオープニング指定コマンドは演出制御基板130に送信される。本処理を終了したら、今回の特別図柄停止処理を終了する。
一方、ステップS330−17において、メインCPU110aは、特図特電処理データに「0」をセットし、図24に示す特別図柄記憶判定処理に処理を移す準備を行い、今回の特別図柄停止処理を終了する。
(主制御基板の大当たり遊技処理)
図29を用いて、大当たり遊技処理を説明する。図29は、主制御基板110における大当たり遊技処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS340−1において、メインCPU110aは、現在オープニング中であるか否かを判定する。具体的には、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に「0」が記憶されているか否かを判定する。現在オープニング中であると判定した場合(S340−1:Yes)には、ステップS340−2に処理を移し、現在オープニング中でないと判定した場合(S340−1:No)には、ステップS340−6に処理を移す。
ステップS340−2において、メインCPU110aは、上記ステップS330−14で設定されたオープニング時間が経過したか否かを判定する。オープニング時間が経過したと判定した場合(S340−2:Yes)には、ステップS340−3に処理を移し、オープニング時間が経過していないと判定した場合には、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−3において、メインCPU110aは、大当たり遊技開始処理を行う。具体的には、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されているラウンド遊技回数(R)に「1」を加算して更新(R←R+1)する。ここでは、まだラウンド遊技が1回も行われていないので、ラウンド遊技回数(R)記憶領域には「1」が記憶されることとなる。
ステップS340−4において、メインCPU110aは、大入賞口開放処理を行う。具体的には、まず開放回数(K)記憶領域に記憶されている開放回数(K)に「1」を加算して更新(K←K+1)する。ここでは、まだ大入賞口50の開放が行われていないので、開放回数(K)記憶領域には「1」が記憶されることとなる。また、大入賞口50の開閉部材51を開放するために大入賞口開閉ソレノイド51bを通電させる通電データをセットする。これにより、開閉部材51が閉鎖状態から開放状態に変換されて大入賞口50が開放されることとなる。また、上記ステップS330−14で設定された大入賞口開放態様決定テーブルを参照して、現在のラウンド遊技回数(R)及び開放回数(K)に基づいて、大入賞口50の開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS340−5において、メインCPU110aは、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されているラウンド遊技回数(R)に対応するラウンド指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、ラウンド指定コマンドは演出制御基板130に送信される。ここでは、大当たり遊技の1ラウンド目となるので、開放第1回目用ラウンド指定コマンドがセットされる。本処理を終了したら、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−6において、メインCPU110aは、現在大入賞口50が開放中であるか否かを判定する。具体的には、大入賞口開閉ソレノイド51bを通電させる通電データがセットされているか否かが判定される。大入賞口50が開放中であると判定した場合(S340−6:Yes)には、ステップS340−7に処理を移し、大入賞口50が開放中でないと判定した場合(S340−6:No)には、ステップS340−9に処理を移す。
ステップS340−7において、メインCPU110aは、大入賞口の開放終了条件が成立したか否かを判定する。具体的には、大入賞口入球カウンタ(C)の値が規定個数(9個)に到達したこと又は現在の開放回数(K)における開放時間が経過したこと(特別遊技タイマカウンタ=0)が該当する。開放終了条件が成立したと判定した場合(S340−7:Yes)には、ステップS340−8に処理を移し、開放終了条件が成立していないと判定した場合(S340−7:No)には、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−8において、メインCPU110aは、インターバル(大入賞口閉鎖)処理を行う。具体的には、大入賞口50の開閉部材51を閉鎖状態に変換するために大入賞口開閉ソレノイド51bを通電させる通電データをクリアする。これにより、開閉部材51が開放状態から閉鎖状態に変換されて大入賞口50が閉鎖されることとなる。また、上記ステップS330−14で設定された大入賞口開放態様決定テーブルを参照して、現在のラウンド遊技回数(R)及び開放回数(K)に基づいて、大入賞口50の閉鎖時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。本処理を終了したら、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−9において、メインCPU110aは、現在インターバル(大入賞口閉鎖)中であるか否かを判定する。具体的には、大入賞口開閉ソレノイド51bを通電させる通電データがセットされているか否かが判定される。インターバル(大入賞口閉鎖)中であると判定した場合(S340−9:Yes)には、ステップS340−10に処理を移し、インターバル(大入賞口閉鎖)中でないと判定した場合(S340−9:No)には、ステップS340−19に処理を移す。
ステップS340−10において、メインCPU110aは、大入賞口50の閉鎖時間が終了したか否かを判定する。具体的には、特別遊技タイマカウンタが「0」になかったか否かを判定する。閉鎖時間が終了したと判定した場合(S340−10:Yes)には、ステップS340−11に処理を移し、閉鎖時間が終了していないと判定した場合(S340−10:No)には、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−11において、メインCPU110aは、今回のラウンドが終了したか否かを判定する。具体的には、大入賞口入球カウンタ(C)の値が規定個数(9個)に到達したこと又は開放回数(K)が最大開放回数となったか否かを判定する。今回のラウンドが終了したと判定した場合(S340−11:Yes)には、ステップS340−13に処理を移し、今回のラウンドが終了していないと判定した場合(S340−12:No)には、ステップS340−12に処理を移す。
ステップS340−12において、メインCPU110aは、大入賞口開放処理を行う。具体的には、開放回数(K)記憶領域に記憶されている開放回数(K)に「1」を加算して更新(K←K+1)する。また、大入賞口50の開閉部材51を開放するために大入賞口開閉ソレノイド51bを通電させる通電データをセットする。これにより、開閉部材51が閉鎖状態から開放状態に変換されて大入賞口50が開放されることとなる。また、上記ステップS330−14で設定された大入賞口開放態様決定テーブルを参照して、現在のラウンド遊技回数(R)及び開放回数(K)に基づいて、大入賞口50の開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。本処理を終了すると、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−13において、メインCPU110aは、最終ラウンドの終了であるか否かを判定する。具体的には、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されたラウンド遊技回数(R)が今回の大当たり遊技の最大ラウンド遊技回数に到達しているか否かを判定する。最終ラウンドの終了であると判定した場合(S340−13:Yes)には、ステップS340−17に処理を移し、最終ラウンドの終了でないと判定した場合(S340−13:No)には、ステップS340−14に処理を移す。
ステップS340−14において、メインCPU110aは、ラウンドデータ設定処理を行う。具体的には、開放回数(K)記憶領域及び大入賞口入球数(C)記憶領域に「0」をセットし、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されたラウンド遊技回数(R)を「1」加算して更新(R←R+1)する。
ステップS340−15において、メインCPU110aは、大入賞口開放処理を行う。具体的には、まず開放回数(K)記憶領域に記憶されている開放回数(K)に「1」を加算して更新(K←K+1)する。また、大入賞口50の開閉部材51を開放するために大入賞口開閉ソレノイド51bを通電させる通電データをセットする。これにより、開閉部材51が閉鎖状態から開放状態に変換されて大入賞口50が開放されることとなる。また、上記ステップS330−14で設定された大入賞口開放態様決定テーブルを参照して、現在のラウンド遊技回数(R)及び開放回数(K)に基づいて、大入賞口50の開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS340−16において、メインCPU110aは、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されているラウンド遊技回数(R)に対応するラウンド指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、ラウンド指定コマンドは演出制御基板130に送信される。本処理を終了したら、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−17において、メインCPU110aは、エンディング移行処理を行う。具体的には、開放回数(K)記憶領域、大入賞口入球数(C)記憶領域及びラウンド遊技回数(R)記憶領域に「0」をセットして各記憶領域の値をクリアする。また、大当たり遊技制御テーブルと停止図柄データに基づいて、エンディング時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。なお、特別遊技タイマカウンタは、上記ステップS110において、4ms毎に1ずつ減算されていく。
ステップS340−18において、メインCPU110aは、停止図柄データに対応するエンディング指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、エンディング指定コマンドは演出制御基板130に送信される。本処理を終了したら、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−19において、メインCPU110aは、現在エンディング中か否かを判定する。エンディング中である場合(S340−19:Yes)には、ステップS340−20に移行し、エンディング中でない場合(S340−19:No)には、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−20において、メインCPU110aは、エンディング時間が経過したか否かを判定する。エンディング時間が経過したと判定した場合(S340−20:Yes)には、ステップS340−21に移行し、エンディング時間が経過していないと判定した場合(S340−20:No)には、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−21において、メインCPU110aは、特図特電処理データに4をセットし、図30に示す大当たり遊技終了処理に処理を移す準備を行い、今回の大当たり遊技処理を終了する。
(主制御基板の大当たり遊技終了処理)
図30を用いて、大当たり遊技終了処理を説明する。図30は、主制御基板110における大当たり遊技終了処理を示すフローチャートである。
ステップS350−1において、メインCPU110aは、特図停止図柄データ記憶領域にセットされた特図停止図柄データと遊技状態設定テーブルを参照する。
ステップS350−2において、メインCPU110aは、高確率遊技フラグ設定処理を行う。具体的には、図10に示す遊技状態設定テーブルを参照し、停止図柄データが高確率遊技フラグをセットするものである場合には、高確率フラグ記憶領域に高確率フラグをセットし、停止図柄データが高確率遊技フラグをセットしないものである場合には、高確率フラグ記憶領域に高確率遊技フラグをセットしない若しくは高確率遊技フラグ記憶領域をクリアする。例えば、停止図柄データが「10」であれば、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率フラグをセットし、停止図柄データが「16」であれば、高確率遊技フラグをセットしない。
ステップS350−3において、メインCPU110aは、高確率遊技回数設定処理を行う。具体的には、図10に示す遊技状態設定テーブルを参照し、停止図柄データが高確率遊技回数をセットするものである場合には、高確率遊技状態の残り変動回数(X)記憶領域に所定の回数をセットする。例えば、停止図柄データが「10」であれば、高確率遊技状態の残り変動回数(X)記憶領域に10000をセットし、停止図柄データが「16」であれば、高確率遊技状態の残り変動回数(X)記憶領域には何もセットしない若しくは0をセットする。
ステップS350−4において、メインCPU110aは、時短遊技フラグ設定処理を行う。具体的には、図10に示す遊技状態設定テーブルを参照し、停止図柄データが時短遊技フラグをセットするものである場合には、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグをセットし、停止図柄データが時短遊技フラグをセットしないものである場合には、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグをセットしない若しくは時短遊技フラグ記憶領域をクリアする。なお、本発明の実施形態では、何れの停止図柄データであっても時短遊技フラグはセットされる。
ステップS350−5において、メインCPU110aは、時短遊技回数設定処理を行う。具体的には、図10に示す遊技状態設定テーブルを参照し、停止図柄データが時短遊技回数をセットするものである場合には、時短遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域に所定の回数をセットする。例えば、停止図柄データが「10」であれば、時短遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域に10000をセットし、停止図柄データが「16」であれば、時短遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域に100をセットする。
ステップS350−6において、メインCPU110aは、高確率遊技フラグ記憶領域及び時短遊技フラグ記憶領域を参照して遊技状態を確認し、現在の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、遊技状態指定コマンドは演出制御基板130に送信される。
ステップS350−7において、メインCPU110aは、特図特電処理データに「0」をセットし、図24に示す特別図柄記憶判定処理に処理を移す準備を行い、今回の大当たり遊技終了処理を終了する。
(主制御基板の普図普電制御処理)
図31を用いて、普図普電制御処理を説明する。図31は、主制御基板110における普図普電制御処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS401において、CPU110aは、普図普電処理データをロードし、ステップS402においてロードした普図普電処理データから分岐アドレスを参照し、普図普電処理データ=0であれば普通図柄変動処理(ステップS410)に処理を移し、普図普電処理データ=1であれば補助遊技処理(ステップS420)に処理を移す。
この「普図普電処理データ」は、後述するように普図普電制御処理の各サブルーチンの中で必要に応じてセットされていくので、その遊技において必要なサブルーチンが適宜処理されていくこととなる。
ステップS410の普通図柄変動処理においては、メインCPU110aは、当たり判定処理、停止表示させる普通図柄を決定する普通図柄決定処理、普通図柄の変動時間を決定する普図変動パターン決定処理等を行う。この普通図柄変動処理については、詳しくは図32を用いて、後述することにする。
ステップS420の補助遊技処理においては、メインCPU110aは、補助遊技(当たり遊技)を制御する処理を行う。この補助遊技処理については、詳しくは図33を用いて、後述することにする。
(主制御基板の普通図柄変動処理)
図32を用いて、主制御基板110の普通図柄変動処理を説明する。図32は、主制御基板110における普通図柄変動処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS410−1において、メインCPU110aは、普通図柄の変動表示中であるか否かを判定する。普通図柄の変動表示中(普通図柄時間カウンタ≠0)である場合(ステップS410−1:Yes)には、ステップS410−12に処理を移し、普通図柄の変動表示中でない場合(ステップS410−1:No)には、ステップS410−2に処理を移す。
ステップS410−2において、メインCPU110aは、普図保留数を記憶している普通図柄保留数(G)記憶領域の値が1以上であるか否かを判定する。普通図柄保留数(G)記憶領域の値が1以上であると判定した場合(S410−2:Yes)には、ステップS410−3に処理を移し、普通図柄保留数(G)記憶領域の値が1以上でないと判定した場合(S410−2:No)には、今回の普通図柄変動処理を終了する。
ステップS410−3において、メインCPU110aは、普通図柄保留数(G)記憶領域に記憶されている値から「1」を減算して更新(G←G+1)する。
ステップS410−4において、メインCPU110aは、上記ステップS410−2において減算された普通図柄保留数(G)記憶領域に対応する普通図柄保留記憶領域に記憶されたデータのシフト処理を行う。具体的には、普通図柄記憶領域にある第1記憶部から第4記憶部に記憶された各データを1つ前の記憶部にシフトさせる。ここで、第1記憶部に記憶されているデータは、判定記憶領域(第0記憶部)にシフトさせる。このとき、第1記憶部に記憶されているデータは、判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれるとともに、既に判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれていたデータは普通図柄保留記憶領域からは消去されることとなる。これにより、前回の遊技で用いた当たり判定用乱数値、当たり図柄判定用乱数値、普図変動パターン判定用乱数値が消去される。
ステップS410−5において、メインCPU110aは、当たり判定処理を行う。具体的には、現在の時短遊技状態と普通図柄保留記憶領域の第0記憶部に記憶されている当たり判定用乱数値とを図15(a)に示す普通図柄の当たり判定テーブルと照合して当たりか否かの判定(普通図柄の当たり抽選)を行う。
ステップS410−6において、メインCPU110aは、普通図柄決定処理を行う。具体的には、現在の時短遊技状態と、上記ステップS410−5における当たり判定の結果と、普通図柄保留記憶領域の第0記憶部に記憶されている普図停止用乱数値とを図15(b)に示す普通図柄の停止図柄決定テーブルと照合して普通図柄の種類(普図停止図柄データ)を決定し、普図停止図柄記憶領域にセットする。
ステップS410−7において、メインCPU110aは、上記ステップS410−6において決定された普図停止図柄データに基づいて普図指定コマンドを特定し、特定した普図指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより普図指定コマンドは演出制御基板130に送信される。
ステップS410−8において、メインCPU110aは、普図変動パターン判定処理を行う。具体的には、現在の時短遊技状態と、上記ステップS410−5における当たり判定の結果と、普通図柄保留記憶領域の第0記憶部に記憶されている普図変動パターン乱数値とを図10(c)に示す普通図柄の変動パターン決定テーブルと照合して普通図柄の変動時間(変動パターン)を決定する。
ステップS410−9において、メインCPU110aは、上記ステップS410−8で決定された普通図柄の変動時間(変動パターン)に対応する普図変動指定コマンドを特定し、特定した普図変動指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、普図変動指定コマンドは演出制御基板130に送信される。
ステップS410−10において、メインCPU110aは、上記ステップS410−8で決定された普通図柄の変動時間を普通図柄時間カウンタにセットする。なお、普通図柄時間カウンタは、上記ステップS110において、4ms毎に1ずつ減算されていく。
ステップS410−11において、メインCPU110aは、普通図柄表示器62において普通図柄変動表示用データをセットして普通図柄の変動表示を開始する。なお、普通図柄変動表示用データには、普通図柄の当たり抽選の結果、普通停止図柄データ、普通図柄の変動時間(変動パターン)などの情報が含まれる。
ステップS410−12において、メインCPU110aは、普通図柄の変動時間が終了したか否かを判定する。具体的には、上記ステップS410−9においてセットされた普通図柄時間カウンタが「0」となったか否かを判定する。普通図柄の変動時間が終了したと判定した場合(S410−12:Yes)には、ステップS410−13に処理を移し、普通図柄の変動時間が終了していないと判定した場合(S410−12:No)には、今回の普通図柄変動処理を終了する。
ステップS410−13において、メインCPU110aは、普図停止図柄データに対応する停止図柄となるように普通図柄の変動表示を停止する。具体的には、普図停止図柄データが当たり停止図柄であれば、普通図柄表示器62に当たり停止図柄を停止表示させ、普図停止図柄データがハズレ停止図柄であれば、普通図柄表示器62にハズレ停止図柄を停止表示させる。
ステップS410−14において、メインCPU110aは、普図図柄確定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、普図図柄確定コマンドは演出制御基板130に送信される。
ステップS410−15において、メインCPU110aは、普通図柄の停止図柄データが当たり停止図柄であるか否かを判定する。当たり停止図柄である場合(S410−15:Yes)には、ステップS410−16に処理を移し、当たり停止図柄でない場合(S410−15:No)には、今回の普通図柄変動処理を終了する。
ステップS410−16において、メインCPU110aは、普図普電処理データに「1」をセットし、図33に示す補助遊技処理に処理を移行する準備を行う。
ステップS410−17において、メインCPU110aは、第2始動口の開放態様決定テーブルをセットする。
ステップS410−18において、メインCPU110aは、第2始動口の開放態様決定テーブルと普通図柄の停止図柄データに基づいて、オープニング時間を補助遊技タイマカウンタにセットする。なお、補助遊技タイマカウンタは、上記ステップS110において、4ms毎に1ずつ減算されていく。
ステップS410−19において、メインCPU110aは、上記ステップS410−17で設定(セット)された第2始動口の開放態様決定テーブルに基づいて、普通図柄の停止図柄データに応じたオープニング指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、補助遊技のオープニング指定コマンドは演出制御基板130に送信される。本処理を終了したら、今回の普通図柄変動処理を終了する。
(主制御基板の補助遊技処理)
図33を用いて、主制御基板110の補助遊技処理を説明する。図33は、主制御基板110における補助遊技処理を示すフローチャートである。
ステップS420−1において、メインCPU110aは、現在オープニング中であるか否かを判定する。現在オープニング中であると判定した場合(S420−1:Yes)には、ステップS420−2に処理を移し、現在オープニング中でないと判定した場合(S420−1:No)には、ステップS420−5に処理を移す。
ステップS420−2において、メインCPU110aは、上記ステップS410−18で設定されたオープニング時間が経過したか否かを判定する。オープニング時間が経過したいと判定した場合(S420−2:Yes)には、ステップS420−3に処理を移し、オープニング時間が経過していないと判定された場合(S420−2:No)には、今回の補助遊技処理を終了する。
ステップS420−3において、メインCPU110aは、補助遊技開始処理を行う。具体的には、開放回数(S)記憶領域に記憶されている開放回数(S)に「1」を加算して更新(S←S+1)する。ここでは、まだ第2始動口の開放が1回も行われていないので、開放回数(S)記憶領域には「1」が記憶されることとなる。
ステップS420−4において、メインCPU110aは、第2始動口開放処理を行う。具体的には、第2始動口47の可動部材48を開放するために第2始動口開閉ソレノイド48bを通電させる通電データをセットする。これにより、可動部材48が閉鎖状態から開放状態に変換されて第2始動口47が開放されることとなる。また、上記ステップS410−17で設定された第2始動口の開放態様決定テーブルを参照して、現在の開放回数(S)に基づいて第2始動口47の開放時間を補助遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS420−5において、メインCPU110aは、現在第2始動口が開放中かであるか否かを判定する。具体的には、第2始動口開閉ソレノイド48bを通電させる通電データがセットされているか否かが判定される。第2始動口47が開放中であると判定した場合(S420−5:Yes)には、ステップS420−6に処理を移し、第2始動口47が開放中でないと判定した場合(S420−5:No)には、ステップS420−8に処理を移す。
ステップS420−6において、メインCPU110aは、第2始動口の開放終了条件が成立したか否かを判定する。具体的には、第2始動口入球カウンタ(L)の値が規定個数(10個)に到達したこと又は現在の開放回数(S)における開放時間が経過したこと(補助遊技タイマカウンタ=0)が該当する。開放終了条件が成立したと判定した場合(S420−6:Yes)には、ステップS420−7に処理を移し、開放終了条件が成立していないと判定した場合(S420−6:No)には、今回の補助遊技処理を終了する。
ステップS420−7において、メインCPU110aは、第2始動口閉鎖処理を行う。具体的には、第2始動口47の可動部材48を閉鎖状態に変換するために第2始動口開閉ソレノイド48bを通電させる通電データをクリアする。これにより、可動部材48が開放状態から閉鎖状態に変換されて第2始動口47が閉鎖されることとなる。また、上記ステップS410−17で設定された第2始動口の開放態様決定テーブルを参照して、現在の開放回数(S)に基づいて、第2始動口47の閉鎖時間を補助遊技タイマカウンタにセットする。本処理を終了したら、今回の補助遊技処理を終了する。
ステップS420−8において、メインCPU110aは、現在インターバル(閉鎖中)か否かを判定する。具体的には、第2始動口開閉ソレノイド48bを通電させる通電データがセットされているか否かが判定される。大入賞口閉鎖中であると判定した場合(S420−8:Yes)には、ステップS420−9に処理を移し、第2始動口閉鎖中でないと判定した場合(S420−8:No)には、今回の補助遊技処理を終了する。
ステップS420−9において、メインCPU110aは、第2始動口の閉鎖時間が経過したか否かを判定する。具体的には、補助遊技タイマカウンタが「0」になかったか否かを判定する。第2始動口の閉鎖時間が終了したと判定した場合(S420−9:Yes)には、ステップS420−10に処理を移し、第2始動口の閉鎖時間が終了していないと判定した場合(S420−9:No)には、今回の補助遊技処理を終了する。
ステップS420−10において、メインCPU110aは、最終開放が終了しているか否かを判定する。具体的には、開放回数(S)記憶領域に記憶された開放回数(S)が今回の補助遊技の最大開放回数に到達しているか否かを判定する。最終開放が終了している場合(S420−10:Yes)には、ステップS420−13に処理を移し、最終開放が終了していない場合(S420−10:No)には、ステップS420−11に処理を移す。
ステップS420−11において、メインCPU110aは、補助遊技進行処理を行う。具体的には、開放回数(S)記憶領域に記憶されている開放回数(S)に「1」を加算して更新(S←S+1)する。
ステップS420−12において、メインCPU110aは、第2始動口開放処理を行う。具体的には、第2始動口47の可動部材48を開放するために第2始動口開閉ソレノイド48bを通電させる通電データをセットする。これにより、可動部材48が閉鎖状態から開放状態に変換されて第2始動口47が開放されることとなる。また、上記ステップS410−17で設定された第2始動口の開放態様決定テーブルを参照して、現在の開放回数(S)に基づいて第2始動口47の開放時間を補助遊技タイマカウンタにセットする。本処理を終了すると、今回の補助遊技処理を終了する。
ステップS420−13において、メインCPU110aは、補助遊技終了処理を行う。具体的には、具体的には、第2始動口の開放回数(S)記憶領域、第2始動口入球カウンタ(L)記憶領域に「0」をセットして各記憶領域の値をクリアする。
ステップS420−14において、メインCPU110aは、今回の補助遊技に対応するエンディング指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、補助遊技(当たり用)のエンディング指定コマンドは演出制御基板130に送信される。
ステップS420−15において、メインCPU110aは、普図特電処理データに0をセットし、図32に示す普通図柄変動処理に処理を移行する準備を行う。本処理を終了すると、今回の補助遊技処理を終了する。
(コマンドの説明)
上述の主制御基板110におけるフローチャートでは一部説明を省略した主制御基板110から演出制御基板130に送信されるコマンドの種別について、図34及び図35を用いて説明する。図34及び図35は、主制御基板110から演出制御基板130に送信されるコマンドの種別を示す図である。
「演出図柄指定コマンド」は、停止表示される特別図柄の種別を示すものであり、「MODE」が「E0H」で設定され、特別図柄の種別に合わせてDATAの情報が設定されている。なお、特別図柄の種別が結果的に大当たりの種別や高確率遊技状態を決定するものであるから、演出図柄指定コマンドは、大当たりの種別や、遊技状態を示すものともいえる。
この演出図柄指定コマンドは、各種の特別図柄が決定され、特別図柄の変動表示が開始されるときに、決定された特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドが演出制御基板130に送信される。具体的には、上記ステップS311−10において特別図柄の変動表示が開始されるときに決定された特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS800において演出用伝送データ格納領域にセットされている演出図柄指定コマンドが演出制御基板130に送信されることになる。
「第1特別図柄記憶指定コマンド」は、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている保留記憶数を示すものであり、「MODE」が「E1H」で設定され、保留記憶数に合わせてDATAの情報が設定されている。
この第1特別図柄記憶指定コマンドは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている保留記憶数が切り替わるときに、保留記憶数に対応する第1特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板130に送信される。具体的には、上記ステップS230−5または上記ステップS310−5において第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている値が増減したときに、増減後の保留記憶数に対応する第1特別図柄記憶指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS800において演出用伝送データ格納領域にセットされている第1特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板130に送信されることになる。
「第2特別図柄記憶指定コマンド」は、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている保留記憶数を示すものであり、「MODE」が「E2H」で設定され、保留記憶数に合わせてDATAの情報が設定されている。
この第2特別図柄記憶指定コマンドは、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている保留記憶数が切り替わるときに、保留記憶数に対応する第2特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板130に送信される。具体的には、上記ステップS240−11または上記ステップS310−3において第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている値が増減したときに、増減後の保留記憶数に対応する第2特別図柄記憶指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS800において演出用伝送データ格納領域にセットされている第2特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板130に送信されることになる。
なお、本実施形態では、「第1特別図柄記憶指定コマンド」と「第2特別図柄記憶指定コマンド」とをまとめて「特別図柄記憶指定コマンド」という。
「特別図柄確定コマンド」は、特別図柄が停止表示されていることを示すものであり、「MODE」が「E3H」で設定され、「DATA」が「00H」に設定されている。
この特別図柄確定コマンドは、特別図柄が停止表示されるときに演出制御基板130に送信される。具体的には、上記ステップS320−3において特別図柄を第1特別図柄表示器60または第2特別図柄表示器61に停止表示させるときに、特別図柄確定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS800において演出用伝送データ格納領域にセットされている特別図柄確定コマンドが演出制御基板130に送信されることになる。
「普通図柄確定コマンド」は、普通図柄が停止表示されていることを示すものであり、「MODE」が「E3H」で設定され、「DATA」が「01H」に設定されている。
この普通図柄確定コマンドは、普通図柄が停止表示されるときに演出制御基板130に送信される。具体的には、上記ステップS410−14において普通図柄を普通図柄表示器62に停止表示させるときに、普通図柄確定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS800において演出用伝送データ格納領域にセットされている普通図柄確定コマンドが演出制御基板130に送信されることになる。
「第1特別図柄用変動パターン指定コマンド」は、第1特別図柄表示器60における特別図柄の変動時間(変動態様)を示すものであり、「MODE」が「E6H」で設定され、各種の変動パターンに合わせてDATAの情報が設定されている。
この第1特別図柄用変動パターン指定コマンドは、第1特別図柄表示器60の特別図柄の変動表示が開始されるときに、決定された特別図柄の変動パターンに対応する第1特別図柄用変動パターン指定コマンドが演出制御基板130に送信される。具体的には、上記ステップS312−6において特別図柄の変動パターンに対応する第1特別図柄用変動パターン指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS800において演出用伝送データ格納領域にセットされている第1特別図柄用変動パターン指定コマンドが演出制御基板130に送信されることになる。
「第2特別図柄用変動パターン指定コマンド」は、第2特別図柄表示器61における特別図柄の変動時間(変動態様)を示すものであり、「MODE」が「E7H」で設定され、各種の変動パターンに合わせてDATAの情報が設定されている。
この第2特別図柄用変動パターン指定コマンドは、第2特別図柄表示器61の特別図柄の変動表示が開始されるときに決定された特別図柄の変動パターンに対応する第2特別図柄用変動パターン指定コマンドが演出制御基板130に送信される。具体的には、上記ステップS312−6において特別図柄の変動パターンに対応する第2特別図柄用変動パターン指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS800において演出用伝送データ格納領域にセットされている第2特別図柄用変動パターン指定コマンドが演出制御基板130に送信されることになる。
なお、本実施形態では、「第1特別図柄用変動パターン指定コマンド」と「第2特別図柄用変動パターン指定コマンド」とをまとめて、「変動パターン指定コマンド」という。
「始動入賞指定コマンド」は、大当たり抽選の結果を事前に判定するための情報であり、第1始動口45への遊技球の入賞に基づくものならば「MODE」が「E8H」で設定され、第2始動口47への遊技球の入賞に基づくものならば「MODE」が「E9H」で設定され、各種の入賞情報に合わせてDATAの情報が設定されている。
この始動入賞指定コマンドは、第1始動口45または第2始動口47に遊技球が入賞したときに、決定された始動入賞情報に対応する始動入賞指定コマンドが演出制御基板130に送信される。
具体的には、上記ステップS230−10またはS240−16において、決定された入賞情報に対応する始動入賞指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS800において演出用伝送データ格納領域にセットされている始動入賞指定コマンドが演出制御基板130に送信されることになる。
「ラウンド指定コマンド」は、各種大当りの種別に合わせた大当たりのラウンド数を示すものであり、「MODE」が「EAH」で設定され、大当たりのラウンド数に合わせてDATAの情報が設定されている。
このラウンド指定コマンドは、大当りラウンドが開始されるときに、開始されたラウンド数に対応するラウンド指定コマンドが演出制御基板130に送信される。具体的には、上記ステップS340−5において大入賞口50の開閉部材51を開放させるときに、開放させるときのラウンド数に対応するラウンド指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS800において演出用伝送データ格納領域にセットされている大入賞口開放指定コマンドが演出制御基板130に送信されることになる。
「大当たり用オープニング指定コマンド」は、各種の大当り遊技(特別遊技状態)が開始することを示すものであり、「MODE」が「EBH」で設定され、大当たりの種別に合わせてDATAの情報が設定されている。
このオープニング指定コマンドは、各種の大当りが開始するときに、大当たりの種別に対応するオープニング指定コマンドが演出制御基板130に送信される。
具体的には、上記ステップS330−16の大当たり遊技処理の開始のときに、大当たりの種別に対応するオープニング指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS800において演出用伝送データ格納領域にセットされているオープニング指定コマンドが演出制御基板130に送信されることになる。
「エンディング指定コマンド」は、各種の大当りが終了したことを示すものであり、「MODE」が「ECH」で設定され、大当たりの種別に合わせてDATAの情報が設定されている。
このエンディング指定コマンドは、各種の大当りが終了するときに、大当たりの種別に対応するエンディング指定コマンドが演出制御基板130に送信される。
具体的には、上記ステップS340−18の大当り遊技終了処理の開始のときに、大当たりの種別に対応するエンディング指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS800において演出用伝送データ格納領域にセットされているエンディング指定コマンドが演出制御基板130に送信されることになる。
「普図指定コマンド」は、普通図柄表示器62に停止表示される普通図柄の種別を示すものであり、「MODE」が「EDH」で設定され、普通図柄の種別に合わせてDATAの情報が設定されている。
この普図指定コマンドは、各種の普通図柄が決定され、普通図柄の変動表示が開始されるときに、決定された普通図柄に対応する普図指定コマンドが演出制御基板130に送信される。
具体的には、上記ステップS410−7において普通図柄の変動表示が開始されるときに、決定された普通図柄に対応する普図指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS800において演出用伝送データ格納領域にセットされている普図指定コマンドが演出制御基板130に送信されることになる。
「普図変動指定コマンド」は、普通図柄表示装置22における普通図柄の変動時間を示すものであり、「MODE」が「EEH」で設定され、各種の普通図柄の変動時間に合わせてDATAの情報が設定されている。
この普図変動指定コマンドは、普通図柄表示器62の普通図柄の変動表示が開始されるときに、決定された普通図柄の変動時間に対応する普図変動指定コマンドが演出制御基板130に送信される。具体的には、上記ステップS410−9において普通図柄の変動表示が開始されるときに、決定された普通図柄の変動時間に対応する普図変動指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS800において演出用伝送データ格納領域にセットされている普図変動指定コマンドが演出制御基板130に送信されることになる。
「当たり用オープニング指定コマンド」は、各種の当たり(補助遊技)が開始することを示すものであり、「MODE」が「EFH」で設定され、当たりの種別に合わせて「DATA」の情報が設定されている。
この当たり用オープニング指定コマンドは、各種の当りが開始するときに、当たりの種別に対応するオープニング指定コマンドが演出制御基板130に送信される。
具体的には、上記ステップS410−19の当たり遊技処理の開始のときに、当たりの種別に対応するオープニング指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS800において演出用伝送データ格納領域にセットされている当たり用オープニング指定コマンドが演出制御基板130に送信されることになる。
「当たり用エンディング指定コマンド」は、各種の当たり(補助遊技)が終了することを示すものであり、「MODE」が「F0H」で設定され、終了する当たりの種別に合わせて「DATA」の情報が設定されている。
この当たり用のエンディング指定コマンドは、各種の当たりが終了するときに、当たりの種別に対応するエンディング指定コマンドが演出制御基板130に送信される。
具体的には、上記ステップS420−14の当たり遊技処理の終了のときに、当たりの種別に対応するエンディング指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS800において演出用伝送データ格納領域にセットされているエンディング指定コマンドが演出制御基板130に送信されることになる。
「遊技状態指定コマンド」は、時短遊技状態であるか非時短遊技状態であるかを示すものであり、「MODE」が「EFH」で設定され、非時短遊技状態であれば「DATA」が「00H」に設定され、時短遊技状態であれば「DATA」が「01H」に設定されている。
この遊技状態指定コマンドは、特別図柄の変動開始時、特別図柄の変動終了時、大当り遊技の開始時および大当りの終了時に、遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドが演出制御基板130に送信される。
具体的には、上記ステップS310−14において特別図柄の変動表示が開始されるとき、上記ステップS330−10において高確率遊技フラグ、高確率遊技回数、時短遊技フラグおよび時短回数(J)が変更した可能性があるとき、上記ステップS350−6において高確率遊技フラグ、高確率遊技回数、時短遊技フラグおよび時短回数(J)の設定を行ったときに、現在の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS800において演出用伝送データ格納領域にセットされている遊技状態指定コマンドが演出制御基板130に送信されることになる。
「電源投入指定コマンド」及び「電源復旧指定コマンド」は、遊技機1への電源投入がメインRAM110cの初期化を伴うものであるか否かを示すものであり、「MODE」が「F2H」で設定され、メインRAM110cの初期化を伴う場合には「DATA」が「00H」に設定され、メインRAM110cの初期化を伴わない場合には「DATA」が「01H」に設定される。
この電源投入指定コマンド及び電源復旧指定コマンドは、遊技機1への電源投入時に、メインRAM110cの初期化の有無に対応して電源投入指定コマンド又は電源復旧指定コマンドが演出制御基板130に送信される。
具体的には、上記ステップS10において初期化処理が開始されるときに、メインRAM110cの初期化の有無に対応するコマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS800において演出用伝送データ格納領域にセットされている電源投入指定コマンド又は電源復旧指定コマンドが演出制御基板130に送信されることになる。
「エラー指定コマンド」は、遊技機1に発生したエラーを示すものであり、「MODE」が「F3H」で設定され、エラーの種別に合わせて「DATA」の情報が設定されている。
このエラー指定コマンドは、第2始動口47への遊技球の入賞時、磁気検出スイッチ53aや電波検出スイッチ54aでの検出時、入賞確認検出スイッチ52aでの検出時、ガラス枠4の開放時、下受け皿12の満杯時、払出異常の発生時等に、エラーの種別に対応するエラー指定コマンドが演出制御基板130に送信される。
具体的には、上記ステップS600において磁気・電波異常が判定されるとき、S260において異常入賞が判定されるとき、S240−7において不正入球が判定されたとき、払出制御基板120でガラス枠4の開放、下受け皿12の満杯、払い出すための遊技球の不足が検出されたときに、エラーの種別に対応するエラー指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS800において演出用伝送データ格納領域にセットされているエラー指定コマンドが演出制御基板130に送信されることになる。
「エラー解除指定コマンド」は、遊技機1に発生したエラーが解消されたことを示すものであり、「MODE」が「F4H」で設定され、解消したエラーの種別に合わせて「DATA」の情報が設定されている。
このエラー解除指定コマンドは、ガラス枠4の閉鎖時、下受け皿12の満杯解消時、払出異常の解消時等に、エラーの種別に対応するエラー指定コマンドが演出制御基板130に送信される。
具体的には、払出制御基板120でガラス枠4の閉鎖、下受け皿12の満杯解消、払い出すための遊技球の不足解消が検出されたときに、解除されたエラーの種別に対応するエラー解除指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS800において演出用伝送データ格納領域にセットされているエラー指定コマンドが演出制御基板130に送信されることになる。
(演出制御部130mのメイン処理)
演出制御部130mにおけるサブCPU130aにより実行される処理について説明する。まず、図36を用いて、演出制御部130mのメイン処理を説明する。図36は、演出制御部130mにおけるメイン処理を示すフローチャートである。
ステップS1000において、サブCPU130aは、初期化処理を行う。この処理において、サブCPU130aは、電源投入に応じて、サブROM130bからメイン処理プログラムを読み込むとともに、サブRAM130cに記憶されるフラグなどを初期化し、設定する処理を行う。
ステップS1100において、サブCPU130aは、サブ乱数更新処理を行う。この処理において、サブCPU130aは、サブRAM130cに記憶される各種乱数値を更新する処理を行う。以降は、所定の割込み処理が行われるまで、上記ステップS1100の処理を繰り返し行う。
(演出制御部130mのタイマ割込処理)
図37を用いて、演出制御部130mのタイマ割込処理を説明する。図37は、演出制御部130mにおけるタイマ割込処理を示すフローチャートである。演出制御部130mに設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(2ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、以下に述べるタイマ割込処理が実行される。
ステップS1300において、サブCPU120aは、サブCPU130aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
ステップS1400において、サブCPU130aは、コマンド解析処理を行う。この処理において、サブCPU130aは、サブRAM130cの受信バッファに格納されているコマンドを解析する処理を行う。コマンド解析処理の具体的な説明は、図38および図39を用いて後述する。
なお、演出制御部130mは、主制御基板110から送信されたコマンドを受信すると、図示しない演出制御部130mのコマンド受信割込処理が発生し、受信したコマンドを受信バッファに格納する。その後、ステップS1400において受信したコマンドの解析処理が行われる。
ステップS1500において、サブCPU130aは、演出制御部130mで用いられる各種タイマカウンタの更新するタイマ更新処理を行う。
ステップS1600において、サブCPU130aは、演出ボタン検出スイッチ17aおよび十字キー検出スイッチ19aの信号を入力したか否かを判定し、演出ボタン検出スイッチ17a等の信号を入力した場合には、画像制御部140に演出ボタン信号等を送信する演出入力制御処理を行う。
ステップS1700において、サブCPU130aは、サブRAM130cの送信バッファにセットされている各種のコマンドを画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170へ送信するデータ出力処理を行う。
ステップS1800において、サブCPU130aは、ステップS1300で退避した情報をサブCPU130aのレジスタに復帰させる。
(演出制御部130mのコマンド解析処理)
図38および図39を用いて、演出制御部130mのコマンド解析処理を説明する。図38は、演出制御部130mにおけるコマンド解析処理(1)を示す図である。また、図39は、演出制御部130mにおけるコマンド解析処理(2)を示す図である。なお、図39のコマンド解析処理(2)は、図38のコマンド解析処理(1)に引き続いて行われるものである。
まず、ステップS1401において、サブCPU130aは、受信バッファにコマンドがあるか否かを確認して、コマンドを受信したかを確認する。この処理において、サブCPU130aは、受信バッファにコマンドがあればステップS1402に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU130aは、受信バッファにコマンドがなければ、今回のコマンド解析処理を終了する。
ステップS1402において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが、客待ち状態指定コマンドであるか否かを確認する。この処理において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが客待ち状態指定コマンドであれば、ステップS1403に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが客待ち状態指定コマンドでなければ、ステップS1404に処理を移す。
ステップS1403において、サブCPU130aは、客待ち演出処理を行う。具体的には、客待ち状態指定コマンドの受信から30秒後に第1画像表示装置(メイン液晶)70や第2画像表示装置(サブ液晶)71に客待ちデモ画像を表示したり、省電力中画像を表示したりする。本処理を終了すると、今回の演出制御部コマンド解析処理を終了する。
ステップS1404において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが、特別図柄記憶指定コマンドであるか否かを確認する。この処理において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが特別図柄記憶指定コマンドであれば、ステップS1405に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが特別図柄記憶指定コマンドでなければ、ステップS1406に処理を移す。
ステップS1405において、サブCPU130aは、特別図柄記憶指定コマンドから保留記憶数を解析して、解析した保留記憶数をサブRAM130cの保留記憶数カウンタにセットする保留記憶更新処理を行う。本処理を終了すると、今回の演出制御部コマンド解析処理を終了する。
ステップS1406において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが始動入賞指定コマンドであるか否かを判定する。この処理において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが始動入賞指定コマンドであれば、ステップS1407に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが始動入賞指定コマンドでなければ、ステップS1408に処理を移す。
ステップS1407において、サブCPU130aは、始動入賞指定コマンドの内容に基づいて、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び/又は第2画像表示装置(サブ液晶)71に表示される保留アイコンの表示態様を決定する保留アイコン表示態様決定処理を行う。具体的には、始動入賞指定コマンドから当該コマンドに対応する特別図柄の変動表示の結果と変動パターンとを特定し、大当たりとなる期待度に応じて保留アイコンの表示態様を変化させる変化シナリオを決定する。本処理を終了すると、今回の演出制御部コマンド解析処理を終了する。
ステップS1408において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが、演出図柄指定コマンドであるか否かを確認する。この処理において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが演出図柄指定コマンドであれば、ステップS1409に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが演出図柄指定コマンドでなければ、ステップS1410に処理を移す。
ステップS1409において、サブCPU130aは、受信した演出図柄指定コマンドの内容に基づいて、第1画像表示装置(メイン液晶)70に停止表示させる演出図柄70aを決定するための停止図柄データ決定処理を行う。
この停止図柄データ決定処理では、演出図柄指定コマンドを解析して、大当たりの有無、大当たりの種別を識別するための停止図柄データ(第1〜4大当たり図柄データ、小当たり図柄データ、ハズレ図柄データ)を決定し、決定された停止図柄データをサブRAM130cの停止図柄記憶領域にセットする。本処理を終了すると、今回の演出制御部コマンド解析処理を終了する。
ステップS1410において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが、変動パターン指定コマンドであるか否かを確認する。この処理において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが変動パターン指定コマンドであれば、ステップS1411に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが変動パターン指定コマンドでなければ、ステップS1413に処理を移す。
ステップS1411において、サブCPU130aは、変動演出パターン決定処理を行う。具体的には、この処理において、サブCPU130aは、図41乃至図43に示す変動演出パターン決定テーブルを参照して、変動パターン指定コマンド、演出用乱数値に基づいて、演出態様(演出パターン)を決定する。なお、変動演出パターン決定処理の具体的な説明は、図40を用いて後述する。また、変動演出パターン決定テーブルの具体的な説明は、図41乃至図43を用いて後述する。
そして、サブCPU130aは、決定した演出パターンをサブRAM130cの図柄演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定された演出パターンを画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信するため、演出パターン記憶領域に記憶された演出パターンを示す演出パターンデータをサブRAM130cの送信バッファにセットする。
ステップS1412において、サブCPU130aは、上記ステップS1411で決定された変動演出パターンに基づいて、第1画像表示装置(メイン液晶)70、第2画像表示装置(サブ液晶)71、音声出力装置9等で行う予告演出を決定する予告演出決定処理を行う。なお、この予告演出決定処理の具体的な説明については、図44を用いて後述する。本処理を終了すると、今回の演出制御部コマンド解析処理を終了する。
ステップS1413において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが、特別図柄確定コマンドであるか否かを確認する。この処理において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが特別図柄確定コマンドであれば、ステップS1414に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが図柄確定コマンドでなければ、ステップS1416に処理を移す。
ステップS1414において、サブCPU130aは、演出図柄70aを停止表示させるために、演出図柄70aを停止表示させるための停止指定コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする演出図柄変動停止処理を行う。
なお、サブRAM130cの送信バッファにセットされた停止指定コマンドは、上記ステップS1700のデータ出力処理において、画像制御部140に送信される。そして、画像制御部140によって演出図柄70aが停止表示(本停止)される。
ステップS1415において、サブCPU130aは、第1画像表示装置(メイン液晶)70や第2画像表示装置(サブ液晶)71等での演出態様を変化させるための演出モードを設定する演出モード設定処理を行う。なお、ここでは変動表示の回数が所定数に達したり、モード変更抽選に当選したりするなどのモード変更条件が成立した場合に、第1演出モード(通常モード)又は第2演出モード(MVモード)が設定される。本処理を終了すると、今回の演出制御部コマンド解析処理を終了する。なお、第1演出モード及び第2演出モードは通常遊技状態である場合に設定されるが、その他の遊技状態で設定してもよい。
ステップS1416において、サブCPU130aは、受信した遊技状態指定コマンドが普図変動パターン指定コマンドであるか否かを確認する。この処理においてサブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが普図変動パターン指定コマンドであればステップS1417に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが普図変動パターン指定コマンドでなければステップS1418に処理を移す。
ステップS1417において、サブCPU130aは、第1画像表示装置(メイン液晶)70や第2画像表示装置(サブ液晶)71で行う普図ルーレット演出判定処理を行う。なお、普図ルーレット演出とは、時短遊技状態が非時短遊技状態である場合に行われる演出であり、具体的には、普通図柄の停止図柄データが普通図柄1となって補助遊技が行われることを遊技者に期待させる予告的な演出のことである。本処理を終了すると、今回の演出制御部コマンド解析処理を終了する。
ステップS1418において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが、遊技状態指定コマンドであるか否かを判定する。この処理において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが遊技状態指定コマンドであればステップS1419に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが遊技状態指定コマンドでなければ、ステップS1420に処理を移す。
ステップS1419において、サブCPU130aは、受信した遊技状態指定コマンドに基づいた遊技状態を示すデータをサブRAM130cにある遊技状態記憶領域にセットする遊技状態設定処理を行う。本処理を終了すると、今回の演出制御部コマンド解析処理を終了する。
ステップS1420において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが、大当たり用のオープニング指定コマンドであるか否かを確認する。この処理において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドがオープニング指定コマンドであればステップS1421に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドがオープニング指定コマンドでなければ、ステップS1422に処理を移す。
ステップS1421において、サブCPU120aは、大当たり開始演出パターンを決定する大当たり開始演出パターン決定処理を行う。この大当たり開始演出パターン決定処理では、オープニング指定コマンドに基づいて大当たり開始演出パターンを決定し、決定した大当たり開始演出パターンを演出パターン記憶領域にセットし、決定した大当たり開始演出パターンの情報を画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信するため、決定した大当たり開始演出パターンに基づく演出パターン指定コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。本処理を終了すると、今回の演出制御部コマンド解析処理を終了する。
ステップS1422において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが、ラウンド指定コマンドであるか否かを確認する。この処理において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドがラウンド指定コマンドであればステップS1423に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU130aは、ラウンド指定コマンドでなければステップS1424に処理を移す。
ステップS1423において、サブCPU130aは、大当たり演出パターンを決定する大当たり演出パターン決定処理を行う。この大当たり演出パターン決定処理では、ラウンド指定コマンドに基づいて大当たり演出パターンを決定し、決定した大当たり演出パターンを演出パターン記憶領域にセットし、決定した大当たり演出パターンの情報を画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信するため、決定した大当たり演出パターンに基づく演出パターン指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。本処理を終了すると、今回の演出制御部コマンド解析処理を終了する。
ステップS1424において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが、大当たり用のエンディング指定コマンドであるか否かを確認する。この処理において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが大当たり用のエンディング指定コマンドであればステップS1425に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU130aは、エンディング指定コマンドでなければステップS1426に処理を移す。
ステップS1425において、サブCPU130aは、大当たり終了演出パターンを決定する大当たり終了演出パターン決定処理を行う。この大当たり終了演出パターン決定処理では、大当たり用のエンディング指定コマンドに基づいて大当たり終了演出パターンを決定し、決定した当たり終了演出パターンを演出パターン記憶領域にセットし、決定した当たり終了演出パターンの情報を画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信するため、決定した大当たり終了演出パターンに基づく演出パターン指定コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。本処理を終了すると、今回の演出制御部コマンド解析処理を終了する。
ステップS1426において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが、当たり用のオープニング指定コマンドであるか否かを確認する。この処理において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが当たり用のオープニング指定コマンドであればステップS1427に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU130aは、当たり用のオープニング指定コマンドでなければステップS1428に処理を移す。
ステップS1427において、サブCPU130aは、第2始動口47が通常よりも長く開放することを演出するためのロング開放演出実行処理を行う。このロング開放演出実行処理では、普通図柄の停止図柄データが普通図柄1となって補助遊技が行われるか否かを判定し、普通図柄の停止図柄データが普通図柄1となって補助遊技が行われる場合にロング開放演出を実行する。本処理を終了すると、今回の演出制御部コマンド解析処理を終了する。
ステップS1428において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが、エラー指定コマンドであるか否かを確認する。この処理において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドがエラー指定コマンドであればステップS1429に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU130aは、エラー指定コマンドでなければ、ステップS1430に処理を移す。
ステップS1429において、サブCPU130aは、遊技機1のセキュリティに係るエラー(イベント)が発生したことを報知するエラー報知処理を行う。このエラー報知処理では、エラー指定コマンドの種別、つまりは発生したエラーの種別を判定し、発生したエラーの種別に対応したエラー報知演出を決定し、決定したエラー報知演出をエラー報知演出記憶領域にセットし、決定したエラー報知演出の情報を画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信するため、決定したエラー報知演出に基づくエラー報知指定コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。本処理を終了すると、今回の演出制御部コマンド解析処理を終了する。
ステップS1430において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドが、エラー解除指定コマンドであるか否かを確認する。この処理において、サブCPU130aは、受信バッファに格納されているコマンドがエラー解除指定コマンドであればステップS1431に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU130aは、エラー解除指定コマンドでなければ、今回の演出制御部コマンド解析処理を終了する。
ステップS1431において、サブCPU130aは、既に実行中のエラー報知を解除するためのエラー報知解除処理を行う。このエラー報知解除処理では、エラー解除指定コマンドの種別、つまりは解消したエラーの種別を判定し、解消したエラーの種別に対応するエラー報知演出をエラー報知演出記憶領域からクリアし、解消したエラー報知演出の解除情報を画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信するため、解消したエラー報知演出に基づくエラー報知解除指定コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。本処理を終了すると、今回の演出制御部コマンド解析処理を終了する。
(演出制御部の変動演出パターン決定処理)
図40を用いて、演出制御部130mの変動演出パターン決定処理を説明する。図40は、演出制御部130mにおける変動演出パターン決定処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS1411−1において、サブCPU130aは、ステップS1410で受信したと判定された変動パターン指定コマンドをサブRAM130cの演出情報当該記憶領域の変動パターン指定コマンド領域に記憶する。すなわち、それまで演出情報当該記憶領域に記憶されていた変動パターン指定コマンドは新たな変動パターン指定コマンドによって上書きされたこととなる。
ステップS1411−2において、サブCPU130aは、ステップS1411−1で記憶された変動パターン指定コマンドの内容を確認し、ステップS1411−3において、変動演出パターン判定用乱数値を取得する。
ステップS1411−4において、サブCPU130aは、変動パターン指定コマンドが第1始動口45への遊技球の入球によるものであるか否かを判定する。第1始動口45への遊技球の入球によるものである場合(S1411−4:Yes)には、ステップS1411−5に処理を移す。一方、第1始動口45への遊技球の入球によるものでない場合(S1411−4:No)には、ステップS1411−9に処理を移す。
ステップS1411−5において、サブCPU130aは、ステップS1415の演出モード設定処理で設定された現在の演出モード情報を取得する。
ステップS1411−6において、サブCPU130aは、上記ステップS1411−5で取得された演出モード情報が演出モード1(通常モード)であるか否かを判定する。演出モード情報が演出モード1(通常モード)である場合(S1411−6:Yes)には、ステップS1411−7に処理を移す。一方、演出モード情報が演出モード1(通常モード)でない(後述するMVモード)である場合(S1411−6:No)には、ステップS1411−8に処理を移す。
ステップS1411−7において、サブCPU130aは、図41に示す演出モード1用の変動演出パターン決定テーブルを選択し、ステップS1411−8において、サブCPU130aは、図42に示す演出モード2用の変動演出パターン決定テーブルを選択し、ステップS1411−9において、サブCPU130aは、図43に示す第2始動口用の変動演出パターン決定テーブルを選択する。なお、演出モード1用の変動演出パターン決定テーブル、演出モード2用の変動演出パターン決定テーブル、始動口2用の変動演出パターン決定テーブルはサブRAM130cに記憶されているが、その詳細については図41乃至図43を用いて後述する
ステップS1411−10において、サブCPU130aは、変動演出パターンを決定する。具体的には、上記ステップS1409で停止図柄記憶領域に記憶された停止図柄データと、上記ステップS1411−3で取得した変動演出パターン判定用乱数値と、選択した変動演出パターン決定テーブルとを照合し、変動演出パターン決定テーブルに設定された選択率に応じて変動演出パターンを決定し、決定した変動演出パターンを変動演出パターン情報記憶領域に記憶させる。
変動演出パターンには、変動演出の時間、演出図柄70aの変動表示の態様、リーチ演出の有無、リーチ演出の内容、演出ボタン演出の有無、演出ボタン演出の内容、演出展開構成等の変動演出の構成要素が対応付けられている。なお、第1画像表示装置(メイン液晶)70や第2画像表示装置(サブ液晶)71における変動演出の変動演出パターンには、演出図柄の変動表示の表示態様、及び、キャラクタなどで構成されるオブジェクト画像や背景画像に係る表示態様も、変動演出の構成要素として対応付けられている。
ステップS1411−11において、サブCPU130aは、決定された変動演出パターンに対応する変動演出パターン指定コマンドを特定し、特定した変動演出パターン指定コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。
なお、サブRAM130cの送信バッファにセットされた変動演出パターン指定コマンドは、上記ステップS1700のデータ出力処理において、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信される。そして、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170は、変動演出パターン指定コマンド(変動演出パターン)に対応する変動演出を第1画像表示装置(メイン液晶)70、第2画像表示装置(サブ液晶)71、音声出力装置9、盤用照明装置74、枠用照明装置10、盤用駆動装置75等の演出装置に実行させる。
ステップS1411−12において、サブCPU130aは、上記ステップS1411−10で決定した変動演出パターンに対応する演出時間である変動演出時間をサブRAM130cの変動演出タイマカウンタにセットし、ステップS1411−13において、サブCPU130aは、当該変動演出パターンに対応する変動演出データをサブRAM130cの変動演出データ記憶領域にセットする。
なお、変動演出タイマカウンタは、上記ステップS1200において、2ms毎に1ずつ減算処理されていく。サブCPU130aは、変動演出タイマカウンタによって、当該変動演出の残り時間、換言すれば、当該変動演出が開始されてから経過した時間を特定することができる。
ステップS1411−14において、サブCPU130aは、特図ルーレット演出判定処理を行う。具体的には、セットされた変動演出データに基づいて、これから行われる演出図柄70aの変動演出パターンが、ルーレット演出を実行可能なものであるか否かを判定する。ルーレット演出を実行可能なものである場合に、ルーレット演出を実行するか否かと実行するルーレット演出の種別を決定し、決定したルーレット演出の種別に対応するルーレット演出指定コマンドを特定し、特定したルーレット演出指定コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。
なお、サブRAM130cの送信バッファにセットされたルーレット演出指定コマンドは、上記ステップS1700のデータ出力処理において、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信される。そして、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170は、ルーレット演出指定コマンド(変動演出パターン)に対応するルーレット演出を第1画像表示装置(メイン液晶)70、第2画像表示装置(サブ液晶)71、音声出力装置9、盤用照明装置74、枠用照明装置10、盤用駆動装置75等の演出装置に実行させる。
ステップS1411−15において、サブCPU130aは、保留アイコン表示更新処理を行う。具体的には、上記ステップS1407の保留アイコン表示態様決定処理で決定された保留アイコンの変化シナリオに基づいて、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び/又は第2画像表示装置(サブ液晶)71に表示される保留アイコンの表示態様を変化させるか否かと変化後の表示態様を決定し、この決定に対応する保留アイコン変化指定コマンドを特定し、この特定した保留アイコン変化指定コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。
なお、サブRAM130cの送信バッファにセットされた保留アイコン変化指定コマンドは、上記ステップS1700のデータ出力処理において、画像制御部140に送信される。そして、画像制御部140によって保留アイコンの表示態様が変化することとなる。
ステップS1411−16において、サブCPU130aは、当該変動アイコン表示態様決定処理を行う。具体的には、上記ステップS1411−10で決定された変動演出パターンに基づいて、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び/又は第2画像表示装置(サブ液晶)71に表示される当該変動アイコンの表示態様を変化させるか否かと変化後の表示態様を決定し、この決定に対応する当該変動アイコン指定コマンドを特定し、この特定した当該変動アイコン指定コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。本処理を終了すると、今回の変動演出パターン決定処理を終了する。
なお、サブRAM130cの送信バッファにセットされた当該変動アイコン指定コマンドは、上記ステップS1700のデータ出力処理において、画像制御部140に送信される。そして、画像制御部140によって当該変動アイコン指定コマンドに対応する表示態様で当該変動アイコンが表示されることとなる。
(変動演出パターン決定テーブル)
図41乃至図43は、変動演出パターンを決定する場合に参照される変動演出パターン決定テーブルを示す図である。図41は、演出モード1(通常モード)で第1始動口45への遊技球の入球によって特別図柄及び演出図柄70aの変動表示を行う場合に参照される演出モード1用の変動演出パターン決定テーブルであり、図42は、演出モード2(MVモード)で第1始動口45への遊技球の入球によって特別図柄及び演出図柄70aの変動表示を行う場合に参照される演出モード2用の変動演出パターン決定テーブルであり、図43は、第2始動口への遊技球の入球によって特別図柄及び演出図柄70aの変動表示を行う場合に参照される第2始動口用の変動演出パターン決定テーブルである。
図41乃至図43に示す変動演出パターン決定テーブルには、演出図柄指定コマンドにより特定される停止図柄データと、変動パターン指定コマンドにより特定される特別図柄の変動パターンと、変動パターン指定コマンドの受信時に取得される変動演出パターン判定用乱数値による選択率と、特別図柄の変動表示に対応して行われる変動演出(演出図柄の変動表示を含む)である変動演出パターンとが対応付けられている。
変動演出内容(変動演出パターン)の欄の()内に疑似0、疑似2、疑似3、疑似4と記載されているものは、「疑似連続予告の実行回数」を意味しており、「疑似連続予告」とは、1回の大当たりの抽選に対応する特別図柄の変動表示中に、演出図柄70aを一旦仮停止させた後に再び変動させて、演出図柄70aの変動と仮停止とを複数回行う変動態様による予告を意味している。なお、演出図柄70aの変動と仮停止とが1回しか行われない場合に疑似連回数が0回となり、演出図柄70aの変動と仮停止とが2回行われる場合に疑似連回数が2回となり、演出図柄70aの変動と仮停止とが3回行われる場合に疑似連回数が3回となり、演出図柄70aの変動と仮停止とが4回行われる場合に疑似連回数が4回となる。そして、疑似0は疑似連回数が0回であり、疑似2は疑似連回数が2回となり、疑似3は疑似連回数が3回となり、疑似4は疑似連回数が4回となる。なお、疑似連回数が4回実行されるのは停止図柄データが特別図柄10又は特別図柄11の場合だけとなっており、疑似連回数が4回実行されると確変大当たりとなることが確定する。なお、本実施形態では、演出制御基板130(サブCPU130a)側で疑似連続予告の実行の有無と疑似回数を決定しているが、主制御基板110(メインCPU110a)側で決定して演出制御基板130(サブCPU130a)に通知するようにしてもよい。また、変動演出パターンの時間が20秒以下の場合には疑似連続予告が実行されないようになっているが、確変大当たりとなることが確定しない2〜3回までの範囲内で疑似連続予告を実行するようにしても良い。
図41に示す演出モード1(通常モード)用の変動演出パターン決定テーブルには、変動パターン2(短縮変動)に紐付けられた短縮変動演出(3秒)、変動パターン3(通常変動)に紐付けられた通常変動ショート演出(10秒)、変動パターン1(通常変動)に紐付けられた通常変動ロング演出(12秒)、変動パターン4(ノーマルリーチ)に紐付けられた特別ロング変動演出(20秒)及びノーマルリーチ演出(20秒)、変動パターン5、6、11及び12(SPリーチ1及び2)に紐付けられたキャラショートSPリーチ演出(35秒)、楽曲ショートSPリーチ演出(35秒)及びチャンスショートSPリーチ演出(35秒)、変動パターン7及び13(SPリーチ3)に紐付けられたキャラロングSPリーチ演出(40秒)、楽曲ロングSPリーチ演出(40秒)及びチャンスロングSPリーチ演出(40秒)、変動パターン8、9、14及び15(SPSPリーチ1及び2)に紐付けられたキャラショートSPSPリーチ演出(50秒)及び楽曲ショートSPSPリーチ演出(50秒)、変動パターン10及び16(SPSPリーチ3)に紐付けられたキャラロングSPSPリーチ演出(60秒)及び楽曲ロングSPSPリーチ演出(60秒)、変動パターン17(全回転リーチ)に紐付けられたキャラショート全回転リーチ演出(90秒)といった16種類の変動演出パターンが設定されている。
図42に示す演出モード2(MVモード)用の変動演出パターン決定テーブルには、変動パターン2(短縮変動)に紐付けられた短縮変動演出(3秒)、変動パターン3(通常変動)に紐付けられた通常変動ショート演出(10秒)、変動パターン1(通常変動)に紐付けられた通常変動ロング演出(12秒)、変動パターン4(ノーマルリーチ)に紐付けられた特別ロング変動演出(20秒)及びノーマルリーチ演出(20秒)、変動パターン5、6、11及び12(SPリーチ1及び2)に紐付けられた楽曲ショートSPリーチ演出(35秒)及びチャンスショートSPリーチ演出(35秒)、変動パターン7及び13(SPリーチ3)に紐付けられた楽曲ロングSPリーチ演出(40秒)及びチャンスロングSPリーチ演出(40秒)、変動パターン8、9、14及び15(SPSPリーチ1及び2)に紐付けられた楽曲ショートSPSPリーチ演出(50秒)、変動パターン10及び16(SPSPリーチ3)に紐付けられた楽曲ロングSPSPリーチ演出(60秒)、変動パターン17(全回転リーチ)に紐付けられた楽曲ショート全回転リーチ演出(90秒)といった12種類の変動演出パターンが設定されている。
図43に示す第2始動口用の変動演出パターン決定テーブルは、変動パターン2(短縮変動)に紐付けられた短縮変動演出(3秒)、変動パターン3(通常変動)に紐付けられた通常変動ショート演出(10秒)、変動パターン1(通常変動)に紐付けられた通常変動ロング演出(12秒)、変動パターン4(ノーマルリーチ)に紐付けられた特別ロング変動演出(20秒)及びノーマルリーチ演出(20秒)、変動パターン7及び13(SPリーチ3)に紐付けられた特別ショートリーチ演出1(40秒)、特別ショートリーチ演出2(40秒)及び特別ショートリーチ演出3(40秒)、変動パターン10及び16(SPSPリーチ3)に紐付けられた特別ロングリーチ演出1(60秒)、特別ロングリーチ演出2(60秒)及び特別ロングリーチ演出3(60秒)、変動パターン17(全回転リーチ)に紐付けられた特別全回転リーチ演出(90秒)といった12種類の変動演出パターンが設定されている。
図41に示す変動演出パターン決定テーブルでは、上述したキャラ系のリーチ演出よりも上述した楽曲系のリーチ演出の方が大当たりとなる期待値(期待度)が高くなるように設定されている。また、キャラショートSPリーチ演出、キャラロングSPリーチ演出、キャラショートSPSPリーチ演出、キャラロングSPSPリーチ演出、キャラショート全回転リーチ演出については、図42及び図43に示す変動演出パターン決定テーブルには設定されていないため、演出モード1に専用のリーチ演出となっている。
図42に示す変動演出パターン決定テーブルに設定される楽曲ショート全回転リーチ演出については、図41及び図43に示す変動演出パターン決定テーブルには設定されていないため、演出モード2に専用のリーチ演出といえる。
図43に示す変動演出パターン決定テーブルに設定される上述した特別系のリーチ演出については、図41及び図42に示す変動演出パターン決定テーブルには設定されてないため、第2始動口47への遊技球の入球に基づく変動表示に専用の演出変動パターンとなっている。また、特別系のリーチ演出については、必ず疑似連続予告が実行されるようになっている。このように、図43の変動演出パターン決定テーブルでは第1始動口45への遊技球の入球に基づく変動表示の変動演出パターンとは区別できるように変動演出パターンが設定されている。
図41及び図42に示す変動演出パターン決定テーブルに設定されているチャンスショートSPリーチ演出、チャンスロングショートSPリーチ演出については、停止図柄データが特別図柄18(ハズレ)及び特別図柄15(突然確変大当り)の場合にしか選択されないようになっている。つまり、チャンス系のSPリーチ演出は、突然確変大当りが発生するか否かを演出する(煽る)ための専用の変動演出パターンといえる。なお、第2始動口47への遊技球の入球に基づく変動表示では突然確変大当りが発生しないため、図43に示す変動演出パターン決定テーブルにはチャンス系のリーチ演出が設定されていない。
また、図41に示す変動演出パターン決定テーブルでは、大当たりとなる期待値(期待度)が高い場合にキャラ系のリーチ演出よりも楽曲系のリーチ演出が選択され易く、大当たりとなる期待値(期待度)が高いほど疑似連続予告が実行され易くなっている。また、図42に示す変動演出パターン決定テーブルでは、大当たりとなる期待値(期待度)が高いほど疑似連続予告が実行され易く、大当たりとなる期待値(期待度)が高いほど疑似連続予告の実行回数が多いリーチ演出が選択され易くなっている。さらに、図43に示す変動演出パターン決定テーブルでは、特別ショートリーチ演出1〜3が決定される場合に大当たりとなる期待値(期待度)が高いほど特別ショートリーチ演出1<特別ショートリーチ演出2<特別ショートリーチ演出の順で選択率が高くなり、特別ロングリーチ演出が決定される場合に大当たりとなる期待値(期待度)が高いほど特別ロングリーチ演出1<特別ロングリーチ演出2<特別ロングリーチ演出3の順で選択率が高くなるように設定されている。
(演出制御部の予告演出決定処理)
図44を用いて、演出制御部130mの予告演出決定処理を説明する。図44は、演出制御部130mにおける予告演出決定処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS1412−1において、サブCPU130aは、図45に示す予告種別決定テーブルを選択し、ステップS1412−2において、サブCPU130aは、上記ステップS1411−10で変動パターン情報記憶領域に記憶された変動演出パターン情報を取得する。なお、予告種別決定テーブルはサブRAM130cに記憶されているが、その詳細については図45を用いて後述する。
ステップS1412−3において、サブCPUは、予告演出種別決定処理を行う。具体的には、予告種別決定用乱数値を取得し、この予告種別決定用乱数値と、上記ステップS1412−1で選択した予告種別決定テーブルと、上記ステップS1412−2で取得した変動演出パターン情報とを照合し、予告種別決定テーブルに設定された選択率に応じて予告種別を決定し、決定した予告種別を予告種別情報記憶領域に記憶させる。
ステップS1412−4において、サブCPU130aは、予告種別が図柄予告演出に決定されたか否かを判定する。図柄予告演出に決定されたと判定した場合(S1412−4:Yes)には、ステップS1412−5に処理を移す。一方、図柄予告演出に決定されなかったと判定した場合(S1412−4:No)には、ステップS1412−8に処理を移す。
ステップS1412−5において、サブCPU130aは、図46に示す図柄予告態様決定テーブルを選択し、ステップS1412−6において、サブCPU130aは、図柄予告パターン決定処理を行う。具体的には、予告態様決定用乱数値を取得し、この予告態様決定用乱数値と、上記ステップS1412−5で選択した図柄予告態様決定テーブルと、上記ステップS1412−2で取得した変動演出パターンとを照合し、図柄予告態様決定テーブルに設定された選択率に応じて図柄予告パターン(図柄予告態様)を決定し、決定した図柄予告パターンを予告パターン情報記憶領域に記憶させる。
ステップS1412−7において、サブCPU130aは、決定された図柄予告パターンに対応する図柄予告パターン指定コマンドを特定し、特定した図柄予告パターン指定コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。本処理を終了すると、今回の予告演出決定処理を終了する。
なお、サブRAM130cの送信バッファにセットされた図柄予告パターン指定コマンドは、上記ステップS1700のデータ出力処理において、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信される。そして、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170は、図柄予告パターン指定コマンド(変動演出パターン)に対応する図柄予告演出を第1画像表示装置(メイン液晶)70、第2画像表示装置(サブ液晶)71、音声出力装置9、盤用照明装置74、枠用照明装置10、盤用駆動装置75等の演出装置に実行させる。
ステップS1412−8において、サブCPU130aは、予告種別が楽曲予告演出に決定されたか否かを判定する。楽曲予告演出に決定されたと判定した場合(S1412−8:Yes)には、ステップS1412−9に処理を進める。一方、楽曲予告演出に決定されなかったと判定した場合(S1412−8:No)には、ステップS1412−14に処理を進める。
ステップS1412−9において、サブCPU130aは、特別図柄(演出図柄70a)の変動表示の結果が大当たりとなるか否かを判定する。大当たりとなると判定した場合(S1412−9:Yes)には、ステップS1412−11に処理を進める。一方、大当たりとならないと判定した場合(S1412−9:No)には、ステップS1412−10に処理を進める。
ステップS1412−10において、サブCPU130aは、図49に示すハズレ用の楽曲予告態様決定テーブルを選択し、ステップS1412−11において、サブCPU130aは、図50に示す大当たり用の楽曲予告態様決定テーブルを選択する。なお、図49及び図50の楽曲予告態様決定テーブルの詳細については後述する。
ステップS1412−12において、サブCPU130aは、楽曲予告パターン決定処理を行う。具体的には、予告態様決定用乱数値を取得し、この予告態様決定用乱数値と、上記ステップS1412−10又はステップS1412−11で選択された楽曲予告態様決定テーブルとを照合し、楽曲予告態様決定テーブルに設定された選択率に応じて楽曲予告パターン(楽曲予告態様)を決定し、決定した楽曲予告パターンを予告パターン情報記憶領域に記憶させる。
ステップS1412−13において、サブCPU130aは、決定された楽曲予告パターンに対応する楽曲予告パターン指定コマンドを特定し、この特定した楽曲予告パターン指定コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。本処理を終了すると、今回の予告演出決定処理を終了する。
なお、サブRAM130cの送信バッファにセットされた楽曲予告パターン指定コマンドは、上記ステップS1700のデータ出力処理において、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信される。そして、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170は、楽曲予告パターン指定コマンド(変動演出パターン)に対応する楽曲予告演出を第1画像表示装置(メイン液晶)70、第2画像表示装置(サブ液晶)71、音声出力装置9、盤用照明装置74、枠用照明装置10、盤用駆動装置75等の演出装置に実行させる。
ステップS1412−14において、サブCPU130aは、予告種別がステップアップ予告演出に決定されたか否かを判定する。ステップアップ予告演出に決定されたと判定した場合(S1412−14:Yes)には、ステップS1412−15に処理を進める。一方、ステップアップ予告演出に決定されなかったと判定した場合(S1412−14:No)には、今回の予告演出決定処理を終了する。
ステップS1412−15において、サブCPU130aは、特別図柄(演出図柄70a)の変動表示の結果が大当たりとなるか否かを判定する。大当たりとなると判定した場合(S1412−15:Yes)には、ステップS1412−17に処理を進める。一方、大当たりとならないと判定した場合(S1412−15:No)には、ステップS1412−16に処理を進める。
ステップS1412−16において、サブCPU130aは、図56(a)に示すハズレ用のステップアップ予告態様決定テーブルを選択し、ステップS1412−17においてサブCPU130aは、図56(b)に示す大当たり用のステップアップ予告態様決定テーブルを選択する。なお、図56のステップアップ予告態様決定テーブルの詳細については後述する。
ステップS1412−18において、サブCPU130aは、ステップアップ予告パターン決定処理を行う。具体的には、予告態様決定用乱数値を取得し、この予告態様決定用乱数値と、上記ステップS1412−16又はステップS1412−17で選択されたステップアップ予告態様決定テーブルとを照合し、ステップアップ予告態様決定テーブルに設定された選択率に応じてステップアップ予告パターン(ステップアップ予告態様)を決定し、決定したステップアップ予告パターンを予告パターン情報記憶領域に記憶させる。
ステップS1412−19において、サブCPU130aは、決定されたステップアップ予告パターンに対応するステップアップ予告パターン指定コマンドを特定し、この特定したステップアップ予告パターン指定コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。本処理を終了すると、今回の予告演出決定処理を終了する。
なお、サブRAM130cの送信バッファにセットされたステップアップ予告パターン指定コマンドは、上記ステップS1700のデータ出力処理において、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信される。そして、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170は、ステップアップ予告パターン指定コマンド(変動演出パターン)に対応するステップアップ予告演出を第1画像表示装置(メイン液晶)70、第2画像表示装置(サブ液晶)71、音声出力装置9、盤用照明装置74、枠用照明装置10、盤用駆動装置75等の演出装置に実行させる。
(予告種別決定テーブル)
図45は、上記ステップS1412−3の予告演出種別決定処理において予告種別を決定する場合に参照される予告種別決定テーブルを示す図である。予告種別決定テーブルには、変動演出パターンと、予告種別の決定時に取得される予告種別決定用乱数値による選択率と、変動演出パターンによる変動演出中に実行される予告演出の予告種別とが対応付けられている。
変動演出パターンとして短縮変動演出が決定されている場合には、予告なし、楽曲予告演出、ステップアップ予告演出の何れかが設定された選択率に応じて選択され、図柄予告演出は選択されることがない。
変動演出パターンとして通常変動ショート演出が決定されている場合には、予告なし、図柄予告演出、楽曲予告演出、ステップアップ予告演出の何れかが設定された選択率に応じて選択される。
変動演出パターンとして通常変動ロング演出が決定されている場合には、予告なし、図柄予告演出、楽曲予告演出、ステップアップ予告演出の何れかが設定された選択率に応じて選択される。
変動演出パターンとしてノーマルリーチ演出が決定されている場合には、予告なし、図柄予告演出、楽曲予告演出の何れかが設定された選択率に応じて選択され、ステップアップ予告演出は選択されない。
変動演出パターンとして特別ロング変動演出が決定されている場合には、楽曲予告演出又はステップアップ予告演出が設定された選択率に応じて選択され、予告なしと図柄予告演出は選択されることがない。つまり、必ず予告演出が実行されるといえる。
変動演出パターンとしてキャラ系のリーチ演出(キャラショートSPリーチ演出、キャラロングSPリーチ演出、キャラショートSPSPリーチ演出、キャラロングSPSPリーチ演出、キャラショート全回転リーチ演出)が決定されている場合には、必ず図柄予告演出が選択され、予告なしと楽曲予告演出とステップアップ予告演出は選択されることがない。
変動演出パターンとして楽曲系のリーチ演出(楽曲ショートSPリーチ演出、楽曲ロングSPリーチ演出、楽曲ショートSPSPリーチ演出、楽曲ロングSPSPリーチ演出、楽曲ショート全回転リーチ演出)が決定されている場合には、必ず楽曲予告演出が選択され、予告なしと図柄予告演出とステップアップ予告演出は選択されることがない。
変動演出パターンとしてチャンス系のリーチ演出(チャンスショートSPリーチ演出、チャンスロングSPリーチ演出)が決定されている場合には、必ずステップアップ予告演出が選択され、予告なしと図柄予告演出と楽曲予告演出は選択されることがない。
変動演出パターンとして特別系のリーチ演出が決定されている場合には、必ず図柄予告演出が選択され、予告なしと楽曲予告演出とステップアップ予告演出は選択されることがない。
このように、変動演出パターンによって実行される若しくは実行され易い予告演出が定められており、特別図柄の大当たり抽選の結果、停止図柄データ、変動パターンに基づいて予告演出が決定されているともいえる。なお、変動演出パターン毎に予告演出の実行可否や選択率を偏らせているが、偏らせずに均等に実行するようにしてもよいし、別の偏り方をさせてもよい。
(図柄予告態様決定テーブル)
図46は、上記ステップS1412−6の図柄予告パターン決定処理において図柄予告パターンを決定する場合に参照される図柄予告態様決定テーブルを示す図である。図柄予告態様決定テーブルには、変動演出パターンと、図柄予告パターンの決定時に取得される予告態様決定用乱数値による選択率と、図柄予告パターンの種別とが対応付けられている。
図柄予告パターンの種別は、図柄予告パターン1から図柄予告パターン12まで設定されており、第1画像表示装置(メイン液晶)70の表示部に停止表示(仮停止又は本停止)される演出図柄の種類、色等を示唆する予告演出となっている。
「図柄予告パターン1」は、第1画像表示装置(メイン液晶)70の表示部の左側領域に停止表示される左図柄の種類を示唆する示唆情報を表示する予告演出である。
「図柄予告パターン2」は、第1画像表示装置(メイン液晶)70の表示部の右側領域に停止表示される右図柄の種類を示唆する示唆情報を表示する予告演出である
「図柄予告パターン3」は、第1画像表示装置(メイン液晶)70の表示部の中央領域に停止表示される中図柄の種類を示唆する示唆情報を表示する予告演出である。
「図柄予告パターン4」は、第1画像表示装置(メイン液晶)70の表示部の左側領域に停止表示される左図柄の色と、右側領域に停止表示される右図柄の色とを示唆する示唆情報を表示する予告演出である。
「図柄予告パターン5」は、第1画像表示装置(メイン液晶)70の表示部の左側領域に停止表示される左図柄の種類と、右側領域に停止表示される右図柄の色とを示唆する示唆情報を表示する予告演出である。
「図柄予告パターン6」は、第1画像表示装置(メイン液晶)70の表示部の左側領域に停止表示される左図柄の種類を示唆するとともに、中央領域に停止表示される中図柄を曖昧に示唆する示唆情報を表示する予告演出である。
「図柄予告パターン7」は、第1画像表示装置(メイン液晶)70の表示部の左側領域に停止表示される左図柄の種類と、中央領域に停止表示される中図柄の色とを示唆する示唆情報を表示する予告演出である。
「図柄予告パターン8」は、第1画像表示装置(メイン液晶)70の表示部の左側領域に停止表示される左図柄の種類と、中央領域に停止表示される中図柄が疑似連続予告を発生させる疑似連図柄であることを示唆する示唆情報を表示する予告演出である。
「図柄予告パターン9」は、第1画像表示装置(メイン液晶)70の表示部の中央領域に停止表示される中図柄を曖昧に示唆するとともに、右側領域に停止表示される右図柄の種類を示唆する示唆情報を表示する予告演出である。
「図柄予告パターン10」は、第1画像表示装置(メイン液晶)70の表示部の中央領域に停止表示される中図柄の色と、右側領域に停止表示される右図柄の種類とを示唆する示唆情報を表示する予告演出である。
「図柄予告パターン11」は、第1画像表示装置(メイン液晶)70の表示部の中央領域に停止表示される中図柄が疑似連続予告を発生させる疑似連図柄であることを示唆するとともに、右側領域に停止表示される右図柄の種類を示唆する示唆情報を表示する予告演出である。
「図柄予告パターン12」は、第1画像表示装置(メイン液晶)70の表示部の左側領域に停止表示される左図柄と、中央領域に停止表示される中図柄と、右側領域に停止表示される右図柄とを示唆する示唆情報を表示する予告演出である。
なお、図柄予告態様決定テーブルの特徴としては、特別図柄(演出図柄70a)の変動表示(変動演出パターン)が大当たり(特別結果態様)となる期待度が高いほど示唆される図柄の数が多い図柄予告パターンが選択され易く、特別図柄(演出図柄70a)の変動表示(変動演出パターン)が大当たり(特別結果態様)となる期待度が高いほど停止表示される図柄が明確に示唆される図柄予告パターンが選択され易くなっている。なお、図柄予告パターン12は、全回転リーチ演出が実行される場合にだけ選択されることから、大当たり確定の予告演出といえる。
上記図柄予告態様決定テーブルの特徴によれば、図柄予告演出の示唆情報によって示唆される停止図柄の数や示唆情報の内容に遊技者が一喜一憂することになる。そのため、図柄予告演出に対する遊技者の期待感を効果的に煽ることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(図柄予告演出の演出例)
図47及び図48は、図柄予告演出のタイミングチャートと演出例を示す図である。具体的には、図47は、リーチが発生しない変動演出パターンにより演出図柄70aの変動表示が実行される場合の図柄予告演出の演出例を示す図であり、図48は、リーチが発生する変動演出パターンにより演出図柄70aの変動表示が実行される場合の図柄予告演出の演出例を示す図である。
まず、図47について説明する。
図47(a)はリーチが発生しない場合における演出図柄70aの変動表示のタイミングチャートである。
演出図柄70aの変動表示は、T0のタイミングで第1画像表示装置(メイン液晶)70の表示部の左側領域、中央領域、右側領域において左図柄、中図柄、右図柄がそれぞれ変動表示を開始する。
そして、演出図柄70aの変動表示が開始してから所定時間経過後となるT1のタイミングよりも後のT2のタイミングで第1画像表示装置(メイン液晶)70の左側領域に左図柄が仮停止し、T4のタイミングで第1画像表示装置(メイン液晶)70の表示部の右側領域に右図柄が仮停止する。このとき左図柄と右図柄が異なる種類の図柄となっており、リーチは発生していない。
その後、T6のタイミングで第1画像表示装置(メイン液晶)70の表示部の中央領域に中図柄が仮停止し、T7のタイミングで第1画像表示装置(メイン液晶)70の表示部の左側領域、中央領域、右側領域において、それぞれ左図柄、中図柄、右図柄が本停止し、T8となるまで図柄の確定表示が行われる。
以降、図柄予告演出について説明する。
図47(b)は、(a)のリーチが発生しない変動表示中に実行される図柄予告パターン1のタイミングチャートである。
図柄予告パターン1による図柄予告演出は、T1のタイミングで第1画像表示装置(メイン液晶)70の左側領域に停止表示される左図柄を示唆する左図柄示唆情報が左側領域に表示される。そして、T2のタイミングで左図柄示唆情報の表示が終了する。
図47(c)は、(a)のリーチが発生しない変動表示中に実行される図柄予告パターン2のタイミングチャートである。
図柄予告パターン2による図柄予告演出は、T1のタイミングで第1画像表示装置(メイン液晶)70の右側領域に停止表示される右図柄を示唆する右図柄示唆情報が右側領域に表示される。そして、T4のタイミングで右図柄示唆情報の表示が終了する。
図47(d)は、(a)のリーチが発生しない変動表示中に実行される図柄予告パターン3のタイミングチャートである。
図柄予告パターン3による図柄予告演出は、T1のタイミングで第1画像表示装置(メイン液晶)70の中央領域に停止表示される中図柄を示唆する中図柄示唆情報が中央領域に表示される。そして、T6のタイミングで中図柄示唆情報の表示が終了する。
図47(e)は、(a)のリーチが発生しない変動表示中に実行される図柄予告パターン4及び5のタイミングチャートである。
図柄予告パターン4及び5による図柄予告演出は、T1のタイミングで第1画像表示装置(メイン液晶)70の左側領域に停止表示される左図柄を示唆する左図柄示唆情報と右側領域に停止表示される右図柄を示唆する右図柄示唆情報とがそれぞれ左側領域と右側領域に表示される。そして、T2のタイミングで左図柄示唆情報の表示が終了し、T4のタイミングで右図柄示唆情報の表示が終了する。
図47(f)は、(a)のリーチが発生しない変動表示中に実行される図柄予告パターン6、7及び8のタイミングチャートである。
図柄予告パターン6、7及び8による図柄予告演出は、T1のタイミングで第1画像表示装置(メイン液晶)70の左側領域に停止表示される左図柄を示唆する左図柄示唆情報と中央領域に停止表示される中図柄を示唆する中図柄示唆情報とがそれぞれ左側領域と中央領域に表示される。そして、T2のタイミングで左図柄示唆情報の表示が終了し、T6のタイミングで中図柄示唆情報の表示が終了する。
図47(g)は、(a)のリーチが発生しない変動表示中に実行される図柄予告パターン9、10及び11のタイミングチャートである。
図柄予告パターン9、10、11による図柄予告演出は、T1のタイミングで第1画像表示装置(メイン液晶)70の中央領域に停止表示される中図柄を示唆する中図柄示唆情報と右側領域に停止表示される右図柄を示唆する右図柄示唆情報とがそれぞれ中央領域と右側領域に表示される。その後、T4のタイミングで右図柄示唆情報の表示が終了しT6のタイミングで中図柄示唆情報の表示が終了する。
図47(h)は、図柄予告パターン9による演出例を示す図である。
T1のタイミングでは(h1)に示すように第1画像表示装置(メイン液晶)70の中央領域に停止表示される中図柄を曖昧に示唆する「?」画像と右側領域に停止表示される右図柄を示唆する「7」画像とがそれぞれ中央領域と右側領域に表示される。T2のタイミングでは(h2)に示すように左図柄が仮停止するが、「?」画像と「7」画像は変化しない。T4のタイミングでは(h3)に示すように右図柄が仮停止して「7」画像の表示が終了する。T6のタイミングでは(h4)に示すように中図柄が仮停止して「?」画像の表示が終了する。その後、T7のタイミングで(h5)に示すように全図柄が確定表示された状態となる
次に、図48について説明する。
図48(a)はリーチが発生する場合における演出図柄70aの変動表示のタイミングチャートである。
演出図柄70aの変動表示は、T0のタイミングで第1画像表示装置(メイン液晶)70の表示部の左側領域、中央領域、右側領域において左図柄、中図柄、右図柄がそれぞれ変動表示を開始する。
そして、演出図柄70aの変動表示が開始してから所定時間経過後となるT1のタイミングよりも後のT2のタイミングで第1画像表示装置(メイン液晶)70の左側領域に左図柄が仮停止し、T4のタイミングで第1画像表示装置(メイン液晶)70の表示部の右側領域に右図柄が仮停止する。このとき左図柄と右図柄が同一の図柄となっており、リーチが発生する。
すると、T5からT6までの間において所定のリーチ演出が実行され、T6のタイミングで第1画像表示装置(メイン液晶)70の中央領域に中図柄が仮停止し、T7のタイミングで第1画像表示装置(メイン液晶)70の表示部の左側領域、中央領域、右側領域において左図柄、中図柄、右図柄がそれぞれ本停止し、T8まで図柄の確定表示が行われる。
以降、図柄予告演出について説明するが、(b)、(c)及び(e)は、図47の(b)、(c)及び(e)と同一であるため、ここでは説明を省略する。
図48(d)は(a)のリーチが発生する変動表示中に実行される図柄予告パターン3のタイミングチャートである。
図柄予告パターン3による図柄予告演出は、T1のタイミングで第1画像表示装置(メイン液晶)70の中央領域に停止表示される中図柄を示唆する中図柄示唆情報が中央領域に表示される。そして、リーチ演出が開始されるT5のタイミングで中図柄が停止していないにも拘らず中図柄示唆情報の表示が終了する。なお、リーチが発生するT4のタイミングで中図柄示唆情報の表示を終了させてもよい。
図48(f)は、(a)のリーチが発生する変動表示中に実行される図柄予告パターン6、7、8のタイミングチャートである。
図柄予告パターン6、7及び8による図柄予告演出は、T1のタイミングで第1画像表示装置(メイン液晶)70の左側領域に停止表示される左図柄を示唆する左図柄示唆情報と中央領域に停止表示される中図柄を示唆する中図柄示唆情報とがそれぞれ左側領域と中央領域に表示される。そして、T2のタイミングで左図柄示唆情報の表示が終了し、リーチ演出が開始されるT5のタイミングで中図柄が停止していないにも拘らず中図柄示唆情報の表示が終了する。なお、リーチが発生するT4のタイミングで中図柄示唆情報の表示を終了させてもよい。
図48(g)、は(a)のリーチが発生する変動表示中に実行される図柄予告パターン9、10、11のタイミングチャートである。
図柄予告パターン9、10、11による図柄予告演出は、T1のタイミングで第1画像表示装置(メイン液晶)70の中央領域に停止表示される中図柄を示唆する中図柄示唆情報と右側領域に停止表示される右図柄を示唆する右図柄示唆情報とがそれぞれ中央領域と右側領域に表示される。その後、T4のタイミングで右図柄示唆情報の表示が終了し、リーチ演出が開始されるT5のタイミングで中図柄が停止していないにも拘らず中図柄示唆情報の表示が終了する。なお、リーチが発生するT4のタイミングで中図柄示唆情報の表示を終了させてもよい。
図48(h)、は(a)リーチが発生する変動表示中に実行される図柄予告パターン12のタイミングチャートである。
図柄予告パターン12による図柄予告演出は、T1のタイミングで第1画像表示装置(メイン液晶)70の左側領域に停止表示される左図柄を示唆する左図柄示唆情報と、中央領域に停止表示される中図柄を示唆する中図柄示唆情報と、右側領域に停止表示される右図柄を示唆する右図柄示唆情報とがそれぞれ左図柄の停止位置と、中図柄の停止位置と、右図柄の停止位置に表示される。そして、T2のタイミングで左図柄示唆情報の表示が終了し、T4のタイミングで右図柄示唆情報の表示が終了し、リーチ演出が開始されるT5のタイミングで中図柄が停止していないにも拘らず中図柄示唆情報の表示が終了する。なお、リーチが発生するT4のタイミングで中図柄示唆情報の表示を終了させてもよい。
このように、最後に停止表示される中図柄を示唆する中図柄示唆情報を表示する図柄予告パターンの場合には、リーチが発生しない場合には、中図柄が停止表示するまで中図柄示唆情報を表示しておき、リーチが発生する場合には、リーチ演出が開始されるタイミングまでしか中図柄示唆情報を表示しないようにしたことで、中図柄示唆情報によってリーチ演出が阻害されることがなくなり、遊技の興趣が減衰することを抑制可能となる。
なお、各図柄示唆情報を第2画像表示装置(サブ液晶)71に表示することも可能であり、このようにした場合には、第1画像表示装置(メイン液晶)70で実行されるリーチ演出が図柄示唆情報によって阻害されることがなくなるため、中図柄が停止表示するまで中図柄示唆情報を表示しておいてもよい。また、全ての図柄示唆情報をリーチ演出が終了するまで表示しておいてもよい。
図48(i)は図柄予告パターン12による演出例を示す図である。
T1のタイミングでは(i1)に示すように第1画像表示装置(メイン液晶)70の左側領域に停止表示される左図柄を示唆する「7」画像と、中央領域に停止表示される中図柄を示唆する「7」画像と、右側領域に停止表示される右図柄を示唆する「7」画像とがそれぞれ左側領域、中央領域、右側領域に表示される。T2のタイミングでは(i2)に示すように左図柄が仮停止して左側領域の「7」画像の表示が終了する。T4のタイミングでは(i3)に示すように右図柄が仮停止して右側領域の「7」画像の表示が終了する。T5のタイミングでは(i4)に示すようにリーチ演出の開始に伴い中央領域の「7」画像の表示が終了する。T6のタイミングでは(i5)に示すように全図柄が仮停止し、T7のタイミングでは(i6)に示すように全図柄が確定表示された状態となって大当たりとなることが表示される。
(楽曲予告態様決定テーブル)
図49は、上記ステップS1412−12の楽曲予告パターン決定処理において楽曲予告演出の楽曲予告パターンを決定する場合に参照されるハズレ用の楽曲予告態様決定テーブルを示す図であり、図50は、上記ステップS1412−12の楽曲予告パターン決定処理において楽曲予告演出の楽曲予告パターンを決定する場合に参照される大当たり用の楽曲予告態様決定テーブルを示す図である。
なお、楽曲予告演出は、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び/又は第2画像表示装置(サブ液晶)71に表示される演出表示と、音声出力装置9から出力される楽曲との少なくとも一方によって大当たり(特別結果態様)となる期待度を示唆する予告演出となっている。また、楽曲予告演出は特定演出と言い換えることもできる。
図49のハズレ用の楽曲予告態様決定テーブル及び図50の大当たり用の楽曲予告態様決定テーブルには、変動演出パターンと、楽曲予告パターンの決定時に取得される予告態様決定用乱数値による選択率と、楽曲予告パターンの種別とが対応付けられている。なお、楽曲予告パターンの種別は、楽曲予告パターン1から楽曲予告パターン28まで設定されており、使用される楽曲は、楽曲A〜Cの3種類となっている。
なお、以降の説明において「ガセ」と「本」という文言が登場するが、「ガセ」は楽曲予告演出がその後に発展しないことを意味し、「本」は楽曲予告演出がその後に発展することを意味する。
「楽曲予告パターン1」は、演出図柄70aの変動表示中に楽曲系のリーチ演出が実行される可能性があることを示唆する楽曲演出が実行されることを期待させるだけのガセ予兆演出を実行する予告演出である。なお、楽曲演出は、発展示唆演出の表示と楽曲A〜Cの何れかとの組み合わせからなる演出である。
「楽曲予告パターン2」は、演出図柄70aの変動表示中に楽曲演出が実行されることが確定する本予兆演出を実行した後に、発展示唆演出の表示と楽曲Aの出力との組み合わせからなるガセ第1楽曲演出を実行する予告演出である。つまり、楽曲演出が1回実行されて1種類の楽曲(楽曲A)が出力される。
「楽曲予告パターン3」は、演出図柄70aの変動表示中に予兆演出を実行した後に、発展示唆演出の表示と楽曲Bの出力との組み合わせからなるガセ第2楽曲演出を実行する予告演出である。つまり、楽曲演出が1回実行されて1種類の楽曲(楽曲B)が出力される。
「楽曲予告パターン4」は、演出図柄70aの変動表示中に本予兆演出を実行した後に、発展示唆演出の表示と楽曲Cの出力との組み合わせからなるガセ第3楽曲演出を実行する予告演出である。つまり、楽曲演出が1回実行されて1種類の楽曲(楽曲C)が出力される。
「楽曲予告パターン5」は、演出図柄70aの変動表示中に本予兆演出及び本第1楽曲演出を実行した後に、楽曲系のリーチ演出への発展を期待させるだけのガセリーチ予兆演出(発展演出とリーチ煽り演出)を実行する予告演出である。つまり、楽曲演出が1回実行されて1種類の楽曲(楽曲A)が出力される。
「楽曲予告パターン6」は、演出図柄70aの変動表示中に本予兆演出及び本第2楽曲演出を実行した後に、ガセリーチ予兆演出を実行する予告演出である。つまり、楽曲演出が1回実行されて1種類の楽曲(楽曲B)が出力される。
「楽曲予告パターン7」は、演出図柄70aの変動表示中に本予兆演出及び本第3楽曲演出を実行した後に、ガセリーチ予兆演出を実行する予告演出である。つまり、楽曲演出が1回実行されて1種類の楽曲(楽曲C)が出力される。
「楽曲予告パターン8」は、演出図柄70aの変動表示中に本予兆演出及び本第1楽曲演出を実行した後に、本リーチ予兆演出を実行する予告演出である。つまり、楽曲演出が1回実行されて1種類の楽曲(楽曲A)が出力される。
「楽曲予告パターン9」は、演出図柄70aの変動表示中に本予兆演出及び本第2楽曲演出を実行した後に、本リーチ予兆演出を実行する予告演出である。つまり、楽曲演出が1回実行されて1種類の楽曲(楽曲B)が出力される。
「楽曲予告パターン10」は、演出図柄70aの変動表示中に本予兆演出及び本第3楽曲演出を実行した後に、本リーチ予兆演出を実行する予告演出である。つまり、楽曲演出が1回実行されて1種類の楽曲(楽曲C)が出力される。
「楽曲予告パターン11」は、演出図柄70aの変動表示中に本予兆演出及びガセ第1楽曲演出を実行し、疑似連続予告の発生に成功したことを演出する疑似連演出を実行した後に、本第1楽曲演出及び本リーチ予兆演出を実行する予告演出である。つまり、楽曲演出が2回実行されるが1種類の(楽曲A)しか出力されない。
「楽曲予告パターン12」は、演出図柄70aの変動表示中に本予兆演出及びガセ第2楽曲演出を実行し、疑似連演出を実行した後に本第2楽曲演出及び本リーチ予兆演出を実行する予告演出である。つまり、楽曲演出が2回実行されるが1種類の(楽曲B)しか出力されない。
「楽曲予告パターン13」は、演出図柄70aの変動表示中に本予兆演出及びガセ第3楽曲演出を実行し、疑似連演出を実行した後に本第3楽曲演出と本リーチ予兆演出を実行する予告演出である。つまり、楽曲演出が2回実行されるが1種類の(楽曲C)しか出力されない。
「楽曲予告パターン14」は、演出図柄70aの変動表示中に本予兆演出及びガセ第1楽曲演出を実行し、疑似連演出を実行した後に本第2楽曲演出及び本リーチ予兆演出を実行する予告演出である。つまり、楽曲演出が2回実行されて2種類の楽曲(楽曲A、B)が出力される。
「楽曲予告パターン15」は、演出図柄70aの変動表示中に本予兆演出及びガセ第2楽曲演出を実行し、疑似連演出を実行した後に本第3楽曲演出及び本リーチ予兆演出を実行する予告演出である。つまり、楽曲演出が2回実行されて2種類の楽曲(楽曲B、C)が出力される。
「楽曲予告パターン16」は、演出図柄70aの変動表示中に本予兆演出及びガセ第3楽曲演出を実行し、疑似連演出を実行した後に本第1楽曲演出及び本リーチ予兆演出を実行する予告演出である。つまり、楽曲演出が2回実行されて2種類の楽曲(楽曲C、A)が出力される。
「楽曲予告パターン17」は、演出図柄70aの変動表示中に本予兆演出、ガセ第1楽曲演出及び疑似連演出を実行し、その後にガセ第1楽曲演出及び疑似連演出を実行し、最後に本第1楽曲演出及び本リーチ予兆演出を実行する予告演出である。つまり、楽曲演出が3回実行されるが1種類の楽曲(楽曲A)しか出力されない。
「楽曲予告パターン18」は、演出図柄70aの変動表示中に本予兆演出、ガセ第2楽曲演出及び疑似連演出を実行し、その後にガセ第2楽曲演出及び疑似連演出を実行し、最後に本第2楽曲演出及び本リーチ予兆演出を実行する予告演出である。つまり、楽曲演出が3回実行されるが1種類の楽曲(楽曲B)しか出力されない。
「楽曲予告パターン19」は、演出図柄70aの変動表示中に本予兆演出、ガセ第3楽曲演出及び疑似連演出を実行し、その後にガセ第3楽曲演出及び疑似連演出を実行し、最後に本第3楽曲演出及び本リーチ予兆演出を実行する予告演出である。つまり、楽曲演出が3回実行されるが1種類の楽曲(楽曲C)しか出力されない。
「楽曲予告パターン20」は、演出図柄70aの変動表示中に本予兆演出、ガセ第1楽曲演出及び疑似連演出を実行し、その後にガセ第1楽曲演出及び疑似連演出を実行し、最後に本第2楽曲演出及び本リーチ予兆演出を実行する予告演出である。つまり、楽曲演出が3回実行されて2種類の楽曲(楽曲A、B)が出力されるが、2種類目の楽曲(楽曲B)の出力が遅いタイミングとなる。
「楽曲予告パターン21」は、演出図柄70aの変動表示中に本予兆演出、ガセ第2楽曲演出及び疑似連演出を実行し、その後にガセ第2楽曲演出及び疑似連演出を実行し、最後に本第3楽曲演出及び本リーチ予兆演出を実行する予告演出である。つまり、楽曲演出が3回実行されて2種類の楽曲(楽曲B、C)が出力されるが、2種類目の楽曲(楽曲C)の出力が遅いタイミングとなる。
「楽曲予告パターン22」は、演出図柄70aの変動表示中に本予兆演出、ガセ第3楽曲演出及び疑似連演出を実行し、その後にガセ第3楽曲演出及び疑似連演出を実行し、最後に本第1楽曲演出及び本リーチ予兆演出を実行する予告演出である。つまり、楽曲演出が3回実行されて2種類の楽曲(楽曲C、A)が出力されるが、2種類目の楽曲(楽曲A)の出力が遅いタイミングとなる。
「楽曲予告パターン23」は、演出図柄70aの変動表示中に本予兆演出、ガセ第1楽曲演出及び疑似連演出を実行し、その後にガセ第2楽曲演出及び疑似連演出を実行し、最後に本第2楽曲演出及び本リーチ予兆演出を実行する予告演出である。つまり、楽曲演出が3回実行されて2種類の楽曲(楽曲A、B)が出力されるが、2種類目の楽曲(楽曲B)の出力が早いタイミングとなる。
「楽曲予告パターン24」は、演出図柄70aの変動表示中に本予兆演出、ガセ第2楽曲演出及び疑似連演出を実行し、その後にガセ第3楽曲演出及び疑似連演出を実行し、最後に本第3楽曲演出及び本リーチ予兆演出を実行する予告演出である。つまり、楽曲演出が3回実行されて2種類の楽曲(楽曲B、C)が出力されるが、2種類目の楽曲(楽曲B)の出力が早いタイミングとなる。
「楽曲予告パターン25」は、演出図柄70aの変動表示中に本予兆演出、ガセ第3楽曲演出及び疑似連演出を実行し、その後にガセ第1楽曲演出及び疑似連演出を実行し、最後に本第1楽曲演出及び本リーチ予兆演出を実行する予告演出である。つまり、楽曲演出が3回実行されて2種類の楽曲(楽曲C、A)が出力されるが、2種類目の楽曲(A)の出力が早いタイミングとなる。
「楽曲予告パターン26」は、演出図柄70aの変動表示中に本予兆演出、ガセ第1楽曲演出及び疑似連演出を実行し、その後にガセ第2楽曲演出及び疑似連演出を実行し、最後に本第3楽曲演出及び発展確定のリーチ予兆演出を実行する予告演出である。つまり、楽曲演出が3回実行されて3種類の楽曲(楽曲A、B、C)が出力される。
「楽曲予告パターン27」は、演出図柄70aの変動表示中に本予兆演出、ガセ第2楽曲演出及び疑似連演出を実行し、その後にガセ第3楽曲演出及び疑似連演出を実行し、最後に本第1楽曲演出及び本リーチ予兆演出を実行する予告演出である。つまり、楽曲演出が3回実行されて3種類の楽曲(楽曲B、C、A)が出力される。
「楽曲予告パターン28」は、演出図柄70aの変動表示中に本予兆演出、ガセ第3楽曲演出及び疑似連演出を実行し、その後にガセ第1楽曲演出及び疑似連演出を実行し、最後に本第1楽曲演出と本リーチ予兆演出を実行する予告演出である。つまり、楽曲演出が3回実行されて3種類の楽曲(楽曲C、A、B)が出力される。
図49及び図50に示す楽曲予告態様決定テーブルの第1の特徴として、大当たりとなる可能性がある楽曲予告演出(特定演出)のうち、1回の楽曲演出が実行されて1種類の楽曲が出力される楽曲予告パターン8〜10が実行される場合には、楽曲予告パターン8<楽曲予告パターン9<楽曲予告パターン10の順で大当たりとなる期待度(信頼度)が高くなるように設定されている。つまり、出力される楽曲は、楽曲A<楽曲B<楽曲Cの順で大当たりとなる期待度(信頼度)が高くなる。これにより、遊技者は出力される楽曲の種類に興味を持つようになり、楽曲予告演出に関する興趣が向上する。
図49及び図50に示す楽曲予告態様決定テーブルの第2の特徴として、大当たりとなる可能性がある楽曲予告演出(特定演出)のうち、2回の楽曲演出が実行されて1種類の楽曲が出力される楽曲予告パターン11〜13が実行される場合には、楽曲予告パターン11<楽曲予告パターン12<楽曲予告パターン<13の順で大当たりとなる期待度(信頼度)が高くなるように設定されている。つまり、出力される楽曲は、楽曲A<楽曲B<楽曲Cの順で大当たりとなる期待度(信頼度)が高くなる。これにより、遊技者は出力される楽曲の種類に興味を持つようになり、楽曲予告演出に関する興趣が向上する。
図49及び図50に示す楽曲予告態様決定テーブルの第3の特徴として、大当たりとなる可能性がある楽曲予告演出(特定演出)のうち、2回の楽曲演出が実行されて2種類の楽曲が出力される楽曲予告パターン14〜16が実行される場合には、楽曲予告パターン14<楽曲予告パターン15<楽曲予告パターン16の順で大当たりとなる期待度(信頼度)が高くなるように設定されている。つまり、1回目の楽曲演出で出力される楽曲について、楽曲A<楽曲B<楽曲Cの順で大当たりとなる期待度(信頼度)が高くなる。これにより、遊技者は出力される楽曲の種類に興味を持つようになり、楽曲予告演出に関する興趣が向上する。
図49及び図50に示す楽曲予告態様決定テーブルの第4の特徴として、大当たりとなる可能性がある楽曲予告演出(特定演出)のうち、2回の楽曲演出が実行される楽曲予告パターン11〜16が実行される場合には、1種類の楽曲しか出力されない楽曲予告パターン11〜13よりも2種類の楽曲が出力される楽曲予告パターン14〜16の方が大当たりとなる期待度(信頼度)が高くなるように設定されている。つまり、楽曲が1種類しか出力されない場合よりも楽曲が2種類出力された場合の方が大当たりとなる期待度(信頼度)が高くなる。これにより、遊技者は多くの種類の楽曲が出力されることを期待して楽曲予告演出に強い興味を抱くようになり、遊技の興趣が向上する。
図49及び図50に示す楽曲予告態様決定テーブルの第5の特徴として、大当たりとなる可能性がある楽曲予告演出(特定演出)のうち、3回の楽曲演出が実行される楽曲予告パターン17〜28が実行される場合には、1種類の楽曲しか出力されない楽曲予告パターン17〜19よりも2種類の楽曲が出力される楽曲予告パターン20〜25の方が大当たりとなる期待度が高くなり、2種類の楽曲しか出力されない楽曲予告パターン20〜25よりも3種類の楽曲が出力される楽曲予告パターン26〜28の方が大当たりとなる期待度(信頼度)が高くなる。これにより、遊技者は多くの種類の楽曲が出力されることを期待して楽曲予告演出に強い興味を抱くようになり、遊技の興趣が向上する。
図49及び図50に示す楽曲予告態様決定テーブルの第6の特徴として、大当たりとなる可能性がある楽曲予告演出(特定演出)のうち、3回の楽曲演出が実行されるが2種類の楽曲しか出力されない楽曲予告パターン20〜25が実行される場合には、3回目の楽曲演出で2種類目の楽曲が出力される楽曲予告パターン20〜22よりも2回目の楽曲演出で2種類目の楽曲が出力される楽曲予告パターン23〜25の方が大当たりとなる期待度(信頼度)が高くなる。これにより、遊技者は早い段階で異なる種類の楽曲が出力されることを期待して楽曲予告演出に強い興味を抱くようになり、遊技の興趣が向上する。
図49及び図50に示す楽曲予告態様決定テーブルの第7の特徴として、大当たりとなる可能性がある楽曲予告演出(特定演出)のうち、楽曲演出が1回しか実行されない楽曲予告パターン8〜10よりも楽曲演出が2回実行される楽曲予告パターン11〜16の方が大当たりとなる期待度(信頼度)が高くなり、楽曲演出が2回しか実行されない楽曲予告パターン11〜16よりも楽曲演出が3回実行される楽曲予告パターン17〜28の方が大当たりとなる期待度(信頼度)が高くなる。これにより、遊技者は多い回数の楽曲演出が実行されることを期待して楽曲予告演出に強い興味を抱くようになり、遊技の興趣が向上する。
(楽曲予告演出の演出例)
図51乃至図55は、楽曲予告演出のタイミングチャートと演出例を示す図である。具体的には、図51は、後述する楽曲演出が1回だけ実行される楽曲予告演出を示す図であり、図52及び図53は、後述する楽曲演出が2回実行される楽曲予告演出を示す図であり、図54及び図55は、後述する楽曲演出が3回実行される楽曲予告演出を示す図である。
まず、図51について説明する。
図51(a)は、楽曲予告パターン1のタイミングチャートである。
T0のタイミングで演出図柄70aの変動表示及びガセ予兆演出を開始する。なお、ガセ予兆演出とは、後述する楽曲演出が実行される可能性があることを期待させる(示唆する)だけの予告演出である。その後、T1のタイミングでガセ予兆演出を終了し、T2のタイミングで演出図柄70aを仮停止し、T3のタイミングまでの間に演出図柄70aを本停止する。このように、楽曲予告パターン1では、楽曲演出が1回も実行されない。
図51(b)は、楽曲予告パターン2〜4のタイミングチャートである。
T0のタイミングで演出図柄70aの変動表示及び本予兆演出を開始する。なお、本予兆演出とは、楽曲演出が実行されることが確定する予告演出である。その後、T1のタイミングで発展示唆演出の表示と楽曲A〜Cの何れかの組み合わせからなるガセ楽曲演出を実行する。なお、ガセ楽曲演出とは、リーチ予兆演出への発展を期待させるだけの発展しない予告演出である。そして、T4のタイミングでガセ楽曲演出を終了し、T5のタイミングで演出図柄70aを仮停止し、T6のタイミングまでの間に演出図柄70aを本停止する。このように、楽曲予告パターン2〜4では、楽曲演出が1回だけ実行される。
図51(c)は、楽曲予告パターン5〜7のタイミングチャートである。
T0のタイミングで演出図柄70aの変動表示及び本予兆演出を開始する。その後、T1のタイミングで発展示唆演出の表示と楽曲A〜Cの何れかの組み合わせからなる本楽曲演出を実行する。なお、本楽曲演出とは、リーチ予兆演出への発展が確定する予告演出である。そして、T4のタイミングで発展演出とリーチ煽り演出からなるガセリーチ予兆演出を実行する。なお、ガセリーチ予兆演出とは、楽曲系のリーチ演出への発展を期待させるだけの発展しない予告演出である。その後、T7のタイミングでガセリーチ予兆演出を終了し、T8のタイミングで演出図柄70aを仮停止し、T9のタイミングまでの間に演出図柄70aを本停止する。このように、楽曲予告パターン5〜7では、楽曲演出が1回だけ実行される。
図51(d)は、楽曲予告パターン8〜10のタイミングチャートである。
T0のタイミングで演出図柄70aの変動表示及び本予兆演出を開始し、T1のタイミングで発展示唆演出の表示と楽曲A〜Cの何れかの組み合わせからなる本楽曲演出を実行する。そして、T4のタイミングで発展演出とリーチ煽り演出からなる本リーチ予兆演出を実行する。なお、本リーチ予兆演出とは、楽曲系のリーチ演出への発展が確定する予告演出である。その後、T7のタイミングでリーチ演出を開始し、T10のタイミングで演出図柄70aを仮停止し、T11のタイミングまでの間に演出図柄70aを本停止する。このように、楽曲予告パターン8〜10では、楽曲演出が1回だけ実行される。
図51(e)は、楽曲予告パターン8による演出例を示す図である。
図51(e1)は、本予兆演出中の演出例である。ここでは、第1画像表示装置(メイン液晶)70にエフェクト画像G1が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71には文字情報(「ちゃんす?」)G2が表示される。そして、表示されたエフェクト画像G1によって図51(e2)に示す発展示唆画像(ウィンドウ)G3が形成される。なお、ガセ予兆演出の場合には、発展示唆画像(ウィンドウ)G2が形成されずにエフェクト画像G1や文字情報G2が消滅する。
図51(e2)は、本第1楽曲演出の演出例である。ここでは、音声出力装置9から楽曲Aのイントロ(序奏)部分が出力され、この楽曲Aのリズムに合わせて第1画像表示装置(メイン液晶)70に表示されている発展示唆画像G3が拡大して全画面化する演出が行われる。また、第2画像表示装置(サブ液晶)71には、楽曲予告演出中に出力された楽曲を遊技者に示す(報知する)履歴情報(「楽曲A」)G4が表示される。なお、ガセ第1楽曲演出の場合には、発展示唆画像G3が全画面化せずに消滅する。
図51(e3)及び図51(e4)は、本リーチ予兆演出の演出例である。ここでは、第1画像表示装置(メイン液晶)70に表示される発展示唆画像G3に発展を示唆する文字情報(「よっしゃ!やるぞ!」)が表示される発展演出が行われ、その後に演出図柄70aを用いてリーチとなることを期待させるリーチ煽り演出が実行される。また、第2画像表示装置(サブ液晶)71には、履歴情報G4が表示されたままとなる。なお、楽曲予告パターン8による楽曲予告演出は図51(e1)〜図51(e4)までの演出が相当するが、図51(e1)〜(e3)としてもよいし、図51(e1)〜(e5)までとしてもよい。
図51(e5)は、リーチ演出の演出例である。ここでは、音声出力装置9から楽曲演出で出力された楽曲Aが出力され、この楽曲Aのリズムに合わせて第1画像表示装置(メイン液晶)70でキャラクタG5が演出図柄70aを次々と切り裂くような表示演出が行われる。なお、リーチ演出中に出力される楽曲は、楽曲演出で出力された楽曲Aに限らず、他の楽曲(例えば、D〜F)をランダムに選択して出力してもよいし、楽曲A〜Cの各々に複数の楽曲(例えば、楽曲Aには楽曲G〜I、楽曲Bには楽曲J〜L、楽曲Cには楽曲M〜O)を対応付けておき、それらの楽曲の中の一つを出力するようにしてもよい。
図51(e6)及び図51(e7)は、演出図柄70aが停止表示(仮停止及び本停止)される場合の演出例である。図51(e6)では、演出図柄70aの変動表示の結果として第1画像表示装置(メイン液晶)70にハズレ結果態様(「767」)が停止表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にハズレであることを示す文字情報(「残念」)が表示される。また、図51(e7)では、演出図柄70aの変動表示の結果として第1画像表示装置(メイン液晶)70に大当たり結果態様(「777」)が停止表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71に大当たりであることを示す文字情報(「残念」)が表示される。
次に、図52について説明する。
図52(a)は、楽曲予告パターン11〜13のタイミングチャートである。
T0のタイミングで演出図柄70aの変動表示及び本予兆演出を開始し、T1のタイミングで発展示唆演出の表示と楽曲A〜Cの何れかの組み合わせからなるガセ楽曲演出を実行する。そして、T2のタイミングでガセ楽曲演出を終了すると、T3のタイミングで演出図柄70aが仮停止される。その後、T4のタイミングで疑似連続予告の発生に成功したことを演出する疑似連演出を実行し、T5のタイミングで演出図柄70aの変動表示を再開する。そして、T6のタイミングで本楽曲演出を実行し、T7のタイミングで本リーチ予兆演出を実行する。その後、T7のタイミングで本リーチ予兆演出を開始する。その後、T8のタイミングでリーチ演出を開始し、T9のタイミングで演出図柄70aを仮停止し、T10のタイミングまでの間に演出図柄70aを本停止する。このように、楽曲予告パターン11〜13では、楽曲演出が2回実行される。
図52(b)は、楽曲予告パターン11による演出例を示す図である。
図52(b1)は、本予兆演出の演出例である。ここでは、第1画像表示装置(メイン液晶)70にエフェクト画像G1が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71には文字情報(「ちゃんす?」)G2が表示される。そして、表示されたエフェクト画像G1によって(e2)に示す発展示唆画像(ウィンドウ)G3が形成される。
図52(b2)は、ガセ第1楽曲演出の演出例である。ガセ第1楽曲演出では、音声出力装置9から楽曲Aのイントロ(序奏)部分が出力され、この楽曲Aのリズムに合わせて第1画像表示装置(メイン液晶)70に表示されている発展示唆画像G3が拡大していく演出が行われ、最終的に全画面化せずに消滅する。また、第2画像表示装置(サブ液晶)71には、楽曲予告演出中に出力された楽曲を遊技者に示す(報知する)履歴情報(「楽曲A」)G4が表示される。
図52(b3)は、疑似連演出の演出例である。ここでは、第1画像表示装置(メイン液晶)70で疑似連続予告の発生に成功したことを示す文字情報からなるウィンドウG4が表示される疑似連演出が行われ、第2画像表示装置(サブ液晶)71には、履歴情報G4が表示されたままとなる。
図52(b4)は、本第1楽曲演出の演出例である。ここでは、音声出力装置9から楽曲Aのイントロ(序奏)部分が出力され、この楽曲Aのリズムに合わせて第1画像表示装置(メイン液晶)70に表示されている発展示唆画像G3が拡大して全画面化する演出が行われる。また、第2画像表示装置(サブ液晶)71には、楽曲予告演出中に出力された楽曲を示す履歴情報G4の表示が更新(「楽曲A」から「A→A」に変更)される。
図52(b5)及び図52(b6)は、本リーチ予兆演出の演出例である。ここでは、第1画像表示装置(メイン液晶)70に表示される発展示唆画像G3に発展を示唆する文字情報(「よっしゃ!やるぞ!」)が表示される発展演出が行われ、その後に演出図柄70aを用いてリーチとなることを期待させるリーチ煽り演出が実行される。また、第2画像表示装置(サブ液晶)71には、履歴情報G4が表示されたままとなる。なお、楽曲予告パターン11による楽曲予告演出は図52(b1)〜(b6)までの演出が相当するが、図52(b1)〜(b5)としてもよいし、図52(b1)〜(b7)までとしてもよい。
図52(b7)は、リーチ演出の演出例である。ここでは、音声出力装置9から楽曲演出で最後に出力された楽曲Aが出力され、この楽曲Aのリズムに合わせて第1画像表示装置(メイン液晶)70でキャラクタG5が演出図柄70aを次々と切り裂くような表示演出が行われる。なお、リーチ演出中に出力される楽曲は、楽曲演出で出力された楽曲Aに限らず、他の楽曲(例えば、D〜F)をランダムに選択して出力してもよいし、楽曲A〜Cの各々に複数の楽曲(例えば、楽曲Aには楽曲G〜I、楽曲Bには楽曲J〜L、楽曲Cには楽曲M〜O)を対応付けておき、それらの楽曲の中の一つを出力するようにしてもよい。なお、リーチ演出中に出力される楽曲毎に、リーチ演出の表示演出態様を異ならせてもよいし、同一としてもよい。
図52(b8)は、演出図柄70aがハズレ結果態様で停止表示(仮停止及び本停止)される場合の演出例である。ここでは、演出図柄70aの変動表示の結果として第1画像表示装置(メイン液晶)70にハズレ結果態様(「767」)が停止表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にハズレであることを示す文字情報(「残念」)が表示される。
次に、図53について説明する。
図53(a)は、楽曲予告パターン14〜16が実行される場合のタイミングチャートである。なお、楽曲予告パターン14〜16で実行される各種の演出の実行タイミングは、図52に示した楽曲予告パターン11〜13で実行される各種の演出のタイミングと同一のため、ここでは説明を省略する。
図53(b)は、楽曲予告パターン14による演出例を示す図である。なお、楽曲予告パターン14による演出例についても、図52で示した楽曲予告パターン8による演出例と大当たりとなる期待度(信頼度)が異なる以外は類似する部分が多いため、異なる部分のみ説明する。
図53(b4)は、本第2楽曲演出の演出例である。ここでは、音声出力装置9から楽曲Bのイントロ(序奏)部分が出力され、この楽曲Bのリズムに合わせて第1画像表示装置(メイン液晶)70に表示されている発展示唆画像G3が拡大して全画面化する演出が行われる。また、第2画像表示装置(サブ液晶)71には、楽曲予告演出中に出力された楽曲を示す履歴情報G4の表示が更新(「楽曲A」から「A→B」に変更)される。
図53(b5)は、本リーチ予兆演出の演出例である。ここでは、第1画像表示装置(メイン液晶)70に発展示唆画像G3に発展を示唆する太い文字情報(「よっしゃ!やるぞ!」)が表示される発展演出が行われる。具体的には、大当たりへの期待感を高めるために文字情報(「よっしゃ!やるぞ!」)を太文字としているが、文字色を変えたり、文字の背景を変えたりなど表示態様を変化させればよい。
また、図53(b8)は、演出図柄70aが大当たり結果態様で停止表示(仮停止及び本停止)される場合の演出例である。ここでは、演出図柄70aの変動表示の結果として第1画像表示装置(メイン液晶)70に大当たり結果態様(「777」)が停止表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71に大当たりであることを示す文字情報(「大当たり」)が表示される。
次に、図54について説明する。
図54(a)は、楽曲予告パターン17〜25が実行される場合のタイミングチャートである。
T0のタイミングで演出図柄70aの変動表示及び本予兆演出を開始し、T1のタイミングで発展示唆演出の表示と楽曲A〜Cの何れかの組み合わせからなるガセ楽曲演出を実行する。そして、T2のタイミングでガセ楽曲演出を終了すると、T3のタイミングで演出図柄70aが仮停止される。その後、T4のタイミングで疑似連続予告の発生に成功したことを演出する疑似連演出を実行し、T5のタイミングで演出図柄70aの変動表示を再開する。そして、T6のタイミングでガセ楽曲演出を実行する。そして、T7のタイミングでガセ楽曲演出を終了すると、T8のタイミングで演出図柄70aが仮停止される。その後、T9のタイミングで疑似連演出を実行し、T10のタイミングで演出図柄70aの変動表示を再開する。そして、T11のタイミングで本楽曲演出を実行する。その後、T12のタイミングで本リーチ予兆演出を開始する。その後、T13のタイミングでリーチ演出を開始し、T14のタイミングで演出図柄70aを仮停止し、T15のタイミングまでの間に演出図柄70aを本停止する。このように、楽曲予告パターン17〜22では、楽曲演出が3回実行される。
図54(b)は、楽曲予告パターン20による演出例を示す図である。
図54(b1)は、本予兆演出の演出例である。ここでは、第1画像表示装置(メイン液晶)70にエフェクト画像G1が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71には文字情報(「ちゃんす?」)G2が表示される。そして、表示されたエフェクト画像G1によって(e2)に示す発展示唆画像(ウィンドウ)G3が形成される。
図54(b2)は、ガセ第1楽曲演出の演出例である。ここでは、音声出力装置9から楽曲Aのイントロ(序奏)部分が出力され、この楽曲Aのリズムに合わせて第1画像表示装置(メイン液晶)70に表示されている発展示唆画像G3が拡大していく演出が行われ、最終的に全画面化せずに消滅する。また、第2画像表示装置(サブ液晶)71には、楽曲予告演出中に出力された楽曲を遊技者に示す(報知する)履歴情報(「楽曲A」)G4が表示される。
図54(b3)は、疑似連演出の演出例である。ここでは、第1画像表示装置(メイン液晶)70で疑似連続予告の発生に成功したことを示す文字情報からなるウィンドウG4が表示される疑似連演出が行われ、第2画像表示装置(サブ液晶)71には、履歴情報G4が表示されたままとなる。
図54(b4)は、ガセ第1楽曲演出の演出例である。ここでは、音声出力装置9から楽曲Aのイントロ(序奏)部分が出力され、この楽曲Aのリズムに合わせて第1画像表示装置(メイン液晶)70に表示されている発展示唆画像G3が拡大していく演出が行われ、最終的に全画面化せずに消滅する。また、第2画像表示装置(サブ液晶)71には、楽曲予告演出中に出力された楽曲を示す履歴情報G4の表示が更新(「楽曲A」から「A→A」に変更)される。
図54(b5)は、疑似連演出の演出例である。ここでは、第1画像表示装置(メイン液晶)70で疑似連続予告の発生に成功したことを示す文字情報からなるウィンドウG4が表示される疑似連演出が行われ、第2画像表示装置(サブ液晶)71には、履歴情報G4が表示されたままとなる。
図54(b6)は、本第2楽曲演出の演出例である。ここでは、音声出力装置9から楽曲Bのイントロ(序奏)部分が出力され、この楽曲Bのリズムに合わせて第1画像表示装置(メイン液晶)70に表示されている発展示唆画像G3が拡大して全画面化する演出が行われる。また、第2画像表示装置(サブ液晶)71には、楽曲予告演出中に出力された楽曲を示す履歴情報G4の表示が更新(「楽曲A」から「A→A→B」に変更)される。
図54(b7)は、本リーチ予兆演出の演出例である。ここでは、第1画像表示装置(メイン液晶)70に表示される発展示唆画像G3に発展を示唆する文字情報(「よっしゃ!やるぞ!」)が表示される発展演出が行われ、その後に演出図柄70aを用いてリーチとなることを期待させるリーチ煽り演出が実行される。また、第2画像表示装置(サブ液晶)71には、履歴情報G4が表示されたままとなる。なお、楽曲予告パターン11による楽曲予告演出は(b1)〜(b8)までの演出が相当するが、(b1)〜(b7)としてもよいし、(b1)〜(b9)までとしてもよい。
図54(b8)は、演出図柄70aがハズレ結果態様で停止表示(仮停止及び本停止)される場合の演出例である。ここでは、演出図柄70aの変動表示の結果として第1画像表示装置(メイン液晶)70にハズレ結果態様(「767」)が停止表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にハズレであることを示す文字情報(「残念」)が表示される。
次に、図55について説明する。
図55(a)は、楽曲予告パターン26〜28が実行される場合のタイミングチャートである。なお、楽曲予告パターン26〜28で実行される各種の演出の実行タイミングは、図53に示した楽曲予告パターン17〜25で実行される各種の演出のタイミングと同一であるため、ここでは説明を省略する。
図55(b)は、楽曲予告パターン26による演出例を示す図である。なお、楽曲予告パターン28による演出例についても、図53で示した楽曲予告パターン20による演出例と大当たりとなる期待度(信頼度)が異なる以外は類似する部分が多いため、異なる部分のみ説明する。
図55(b4)は、ガセ第2楽曲演出の演出例である。ここでは、音声出力装置9から楽曲Bのイントロ(序奏)部分が出力され、この楽曲Bのリズムに合わせて第1画像表示装置(メイン液晶)70に表示されている発展示唆画像G3が拡大して全画面化する演出が行われる。また、第2画像表示装置(サブ液晶)71には、楽曲予告演出中に出力された楽曲を示す履歴情報G4の表示が更新(「楽曲A」から「A→B」に変更)される。
図55(b6)は、本第3楽曲演出の演出例である。ここでは、音声出力装置9から楽曲Cのイントロ(序奏)部分が出力され、この楽曲Cのリズムに合わせて第1画像表示装置(メイン液晶)70に表示されている発展示唆画像G3が拡大して全画面化する演出が行われる。また、第2画像表示装置(サブ液晶)71には、楽曲予告演出中に出力された楽曲を示す履歴情報G4の表示が更新(「A→B」から「A→B→C」に変更)される。
図55(b7)は、本リーチ予兆演出の演出例である。ここでは、第1画像表示装置(メイン液晶)70に発展示唆画像G3に発展を示唆する太い文字情報(「よっしゃ!やるぞ!」)が表示される発展演出が行われる。具体的には、大当たりへの期待感を高めるために文字情報(「よっしゃ!やるぞ」)を太文字としているが、文字色を変えたり、文字の背景を変えたりなど表示態様が変化させればよい。
図55(b10)は、演出図柄70aが大当たり結果態様で停止表示(仮停止及び本停止)される場合の演出例である。ここでは、演出図柄70aの変動表示の結果として第1画像表示装置(メイン液晶)70に大当たり結果態様(「777」)が停止表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71に大当たりであることを示す文字情報(「大当たり」)が表示される。
このように、本実施形態の楽曲予告演出(特定演出)では、大当たり遊技(特別遊技状態)が発生する期待度が高い場合ほど楽曲予告演出の実行中に出力される楽曲数(楽曲の種類、出力回数)が多くなるように設定されているが、それとは逆に大当たり遊技(特別遊技状態)が発生する期待度が高い場合ほど楽曲予告演出(特定演出)の実行中に出力される楽曲数(楽曲の種類、出力回数)が少なくなるようにしてもよい。また、楽曲数として楽曲の種類と出力回数とを挙げているが、何れか一方だけでもよい。
また、本実施形態の楽曲予告演出(特定演出)は、リーチ状態が発生しない変動演出パターンの場合には、演出図柄70aの変動表示が開始されてから演出図柄70aが最初に仮停止するまでの間に楽曲演出が行われるようになっているが、演出図柄70aの最初の仮停止が行われた後に楽曲演出が行われるようにしてもよい。また、演出図柄70aの仮停止前に所定回数(例えば1〜2回)の楽曲演出を行い、演出図柄70aが仮停止後に所定回数(1〜2回)の楽曲演出を行うようにしてもよい。
また、本実施形態の楽曲予告演出(特定演出)は、リーチ状態が発生するリーチ変動演出パターンの場合には、演出図柄70aの変動表示が開始されてからリーチ状態が発生するまでの間に楽曲演出が行われるようになっているが、リーチ状態が発生した後に楽曲演出が行われるようにしてもよい。また、リーチ状態の発生前に所定回数(例えば1〜2回)の楽曲演出を行い、リーチ状態の発生後に所定回数(1〜2回)の楽曲演出を行うようにしてもよい。
また、本実施形態の楽曲予告演出(特定演出)は、楽曲演出中に楽曲A〜Cの何れかのイントロ(序奏)部分が出力されるが、楽曲をメロディ部分、サビ部分といった複数の要素で構成されている場合には、楽曲演出にメロディ部分を用いてもよいし、サビ部分を用いてもよい。また、楽曲演出中に出力される楽曲の種類はA〜Cの3種類に限らず、それ以上でもそれ以下でもよい。また、楽曲演出が断続的に行われるようになっているが、連続的に行うようにしてもよい。
また、本実施形態の楽曲予告演出(特定演出)は、楽曲の出力と表示演出との組み合わせにより構成されているが、楽曲の出力だけとしてもよい。また、遊技者が特別遊技状態となる期待度を把握し易いように、楽曲予告演出中に出力された楽曲の履歴情報を第2画像表示装置(サブ液晶)71に表示するようにしているが、第1画像表示装置(メイン液晶)70に表示するようにしてもよいし、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び第2画像表示装置(サブ液晶)71のどちらにも表示しないようにしてもよい。
また、楽曲予告演出(特定演出)の実行中及び/又は非実行中に、当該楽曲予告演出がどのようなものであるかを説明する説明演出を実行するようにしてもよい。具体的には、「楽曲予告演出は出力される楽曲数(楽曲の種類)によって大当たりなる期待度が変わるよ」や「楽曲予告演出は出力される楽曲数(楽曲の種類)が多いほど大当たりとなる可能性が高いよ」などの文字情報を第1画像表示装置(メイン液晶)70及び/又は第2画像表示装置(サブ液晶)71に表示するとよい。
(ステップアップ予告態様決定テーブル)
図56は、上記ステップS1412−18のステップアップ予告パターン決定処理においてステップアップ予告パターンを決定する場合に参照されるステップアップ予告態様決定テーブルを示す図である。具体的には、図56(a)は、ハズレ用のステップアップ予告態様決定テーブルを示す図であり、図56(b)は、大当たり用のステップアップ予告態様決定テーブルを示す図である。
なお、ステップアップ予告演出は、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び/又は第2画像表示装置(サブ液晶)71に表示されるステップ演出画像を複数の段階に亘って変化させる(変更する)ことによって、予め定められた特定演出が実行されることを予告する予告演出となっている。また、特定演出は、大当たり(突然確変)となることを期待させる演出であり、(大当たり)突然確変を獲得するための獲得チャレンジ演出と言い換えることもできる。
図56(a)のハズレ用のステップアップ予告態様決定テーブル及び図56(b)の大当たり用のステップアップ予告態様決定テーブルには、変動演出パターンと、ステップアップ予告パターンの決定時に取得される予告態様決定用乱数値による選択率と、ステップアップ予告パターンの種別とが対応付けられている。なお、ステップアップ予告演出の種別は、大きく分けてステップアップ予告演出1からステップアップ予告演出3までの3種類であり、ステップアップ予告演出1〜3毎に枝番が付されたステップアップ予告パターンが複数設定されている。
ステップアップ予告演出1は、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び/又は第2画像表示装置(サブ液晶)71に表示させる文字画像を特定演出(獲得チャレンジ演出)が実行される期待度(信頼度)又は突然確変大当りとなる期待度(信頼度)に応じて段階的(継続的又は断続的)に変化させる予告演出であり、最大(最終)のステップ数(段階数)は「3」に設定されている。なお、最大のステップ数「3」に対応する第3ステップ演出(段階演出)が開始された時点で特定演出(獲得チャレンジ演出)の実行が確定するように設定されている。
ステップアップ予告演出2は、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び/又は第2画像表示装置(サブ液晶)71に表示させるキャラクタ画像を特定演出(獲得チャレンジ演出)が実行される期待度(信頼度)又は突然確変大当りとなる期待度(信頼度)に応じて段階的(継続的又は断続的)に変化させる予告演出であり、最大のステップ数(段階数)は「4」に設定されている。なお、最大のステップ数「4」に対応する第4ステップ演出(段階演出)が開始されたとしても、当該第4ステップ演出が最後まで実行されないと特定演出(獲得チャレンジ演出)の実行が確定しないように設定されている。
ステップアップ予告演出3は、第1画像表示装置(メイン液晶)70及び/又は第2画像表示装置(サブ液晶)71に表示させるテロップ画像を特定演出(獲得チャレンジ演出)が実行される期待度(信頼度)又は突然確変大当りとなる期待度(信頼度)に応じて段階的(継続的又は断続的)に変化させる予告演出であり、最大のステップ数(段階数)は「3」に設定されている。なお、最大のステップ数「3」に対応する第3ステップ演出(段階演出)が開始されたとしても、当該第3ステップ演出が最後まで実行されないと特定演出(獲得チャレンジ演出)の実行が確定しないように設定されている。
また、以降の説明において「ステップアップ」という文言を「SU」と表現する場合がある。つまり、ステップアップ予告演出はSU予告演出と表現し、ステップアップ予告態様決定テーブルはSU予告態様決定テーブルと表現し、ステップアップ予告パターンはSU予告パターンと表現する場合がある。
「SU予告パターン1−1」は、演出図柄70aの変動表示中にSU予告演出1のステップ1に対応する文字画像G1を第1画像表示装置(メイン液晶)70に徐々に描いていく第1ステップ演出を実行する予告演出である。
「SU予告パターン1−2」は、演出図柄70aの変動表示中にSU予告演出1の第1ステップ演出を実行した後に、SU予告演出1のステップ2に対応する文字画像G2を第1画像表示装置(メイン液晶)70に徐々に描いていく第2ステップ演出を実行する予告演出である。
「SU予告パターン1−3」は、演出図柄70aの変動表示中にSU予告演出1の第1ステップ演出及び第2ステップ演出を実行した後に、SU予告演出1のステップ3に対応する文字画像G3を第1画像表示装置(メイン液晶)70に徐々に描いていき、ステップ3の文字画像G3を描き終わった後に、第3ステップ演出が最後まで実行されたことを示す文字画像G4(文字画像G1〜3が並んだ画像)を表示する第3ステップ演出を実行する予告演出である。
「SU予告パターン2−1」は、演出図柄70aの変動表示中にSU予告演出2のステップ1に対応するキャラクタ画像Aを第1画像表示装置(メイン液晶)70に徐々に出現させる第1ステップ演出を実行する予告演出である。
「SU予告パターン2−2」は、演出図柄70aの変動表示中にSU予告演出2の第1ステップ演出を実行した後に、SU予告演出2のステップ2に対応するキャラクタ画像Bを第1画像表示装置(メイン液晶)70に徐々に出現させる第1ステップ演出を実行する予告演出である。
「SU予告パターン2−3」は、演出図柄70aの変動表示中にSU予告演出2の第1ステップ演出及び第2ステップ演出を実行した後に、SU予告演出2のステップ3に対応するキャラクタ画像Cを第1画像表示装置(メイン液晶)70に徐々に出現させる第3ステップ演出を実行する予告演出である。
「SU予告パターン2−4」は、演出図柄70aの変動表示中にSU予告演出2の第1ステップ演出、第2ステップ演出及び第3ステップ演出を実行した後に、SU予告演出2のステップ4に対応する文字画像Dを第1画像表示装置(メイン液晶)70に徐々に出現させ、キャラクタ画像Dが完全に出現せずに終了する第4ステップ演出Aを実行する予告演出である。
「SU予告パターン2−5」は、演出図柄70aの変動表示中にSU予告演出2の第1ステップ演出、第2ステップ演出及び第3ステップ演出を実行した後に、SU予告演出2のステップ4に対応する文字画像Dを第1画像表示装置(メイン液晶)70に徐々に出現させ、キャラクタ画像Dが完全に出現する第4ステップ演出Bを実行する予告演出である。
「SU予告パターン3−1」は、演出図柄70aの変動表示中にSU予告演出3のステップ1に対応するテロップ画像Aを第1画像表示装置(メイン液晶)70に徐々に出現させる第1ステップ演出を実行する予告演出である。
「SU予告パターン3−2」は、演出図柄70aの変動表示中にSU予告演出3の第1ステップ演出を実行した後に、SU予告演出3のステップ2に対応するテロップ画像Bを第1画像表示装置(メイン液晶)70に徐々に出現させる第2ステップ演出を実行する予告演出である。
「SU予告パターン3−3」は、演出図柄70aの変動表示中にSU予告演出3の第1ステップ演出及び第2ステップ演出を実行した後に、SU予告演出3のステップ3に対応するテロップ画像Cを第1画像表示装置(メイン液晶)70に徐々に出現させ、テロップ画像Cが完全に出現せずに終了する第3ステップ演出Aを実行する予告演出である。
「SU予告パターン3−4」は、演出図柄70aの変動表示中にSU予告演出3の第1ステップ演出、第2ステップ演出及び第3ステップ演出を実行した後に、SU予告演出3のステップ4に対応するテロップ画像Dを第1画像表示装置(メイン液晶)70に徐々に出現させ、テロップ画像Dが完全に出現する第3ステップ演出Aを実行する予告演出である。
図56に示すステップアップ予告態様決定テーブルの第1の特徴として、実行されたステップ演出の数が多い場合(3又は4)の方が実行されたステップ演出の数が少ない場合(1又は2)よりも特定演出(獲得チャレンジ演出)が実行される期待度が高くなる点が挙げられる。これにより、遊技者は実行されるステップ演出の数に興味を持つようになり、ステップアップ予告演出に関する興趣や遊技の興趣が向上する。
図56に示すステップアップ予告態様決定テーブルの第2の特徴として、ステップアップ予告演出1<ステップアップ予告演出2<ステップアップ予告演出3の順で突然確変大当りとなる期待度(信頼度)が高くなる点が挙げられる。これにより、遊技者は、実行されるステップアップ予告演出の種類に興味を持つようになり、ステップアップ予告演出に関する興趣や遊技の興趣が向上する。
図56に示すステップアップ予告態様決定テーブルの第3の特徴として、ステップアップ予告演出1<ステップアップ予告演出2<ステップアップ予告演出3の順に開始タイミングが遅くなる(開始タイミングが異なる)点が挙げられる。これにより、ステップアップ予告演出が開始されることを遊技者に期待させる期間を長くすることが可能となる。また、ステップアップ予告演出の開始時期によって実行されるステップアップ予告演出の種類を推測できるようになるので、遊技の興趣が向上する。なお、ステップアップ予告演出1〜3の開始タイミングを同じとしてもよい。
図56に示すステップアップ予告態様決定テーブルの第4の特徴として、最終ステップ(最終段階)が「3」に設定されたステップアップ予告演出(SU予告演出1及びSU予告演出3)と、最終ステップ(最終段階)が「4」に設定されたステップアップ予告演出(SU予告演出2)とが設定されている点が挙げられる。これにより、ステップアップ予告演出の種類によって遊技者が特定演出への発展に対して最も期待感を持つステップ数が変化することとなり、ステップアップ予告演出に飽きてしまうことを抑制可能となる。
(ステップアップ予告演出の演出例)
図57乃至図59は、ステップアップ予告演出のタイミングチャートと演出例を示す図である。具体的には、図57は、ステップアップ予告演出1を示す図であり、図58は、ステップアップ予告演出2を示す図であり、図59は、ステップアップ予告演出3を示す図である。
まず、図57について説明する。
図57(a)は、SU予告パターン1−1のタイミングチャートである。
T0のタイミングで演出図柄70aの変動表示を開始し、T1(20フレーム目)のタイミングでSU予告演出1の第1ステップ演出を開始し、T2のタイミングで第1ステップ演出を終了すると、T3のタイミングで演出図柄70aを仮停止し、T4のタイミングまでに演出図柄70aを本停止する。
図57(b)は、SU予告パターン1−2のタイミングチャートである。
T0のタイミングで演出図柄70aの変動表示を開始し、T1のタイミングで第1ステップ演出を開始する。そして、T2のタイミングでSU予告演出1の第2ステップ演出を開始し、T5のタイミングで第2ステップ演出を終了すると、T6のタイミングで演出図柄70aを仮停止し、T7のタイミングまでに演出図柄70aを本停止する。
図57(c)は、SU予告パターン1−3のタイミングチャートである。
T0のタイミングで演出図柄70aの変動表示を開始し、T1のタイミングで第1ステップ演出を開始し、T2のタイミングで第2ステップ演出を開始する。そして、T5のタイミングでSU予告演出1の第3ステップ演出(最終ステップ演出)を開始し、第3ステップ演出の終盤部分と重なるT8のタイミングで特定演出(獲得チャレンジ演出)を開始し、T9のタイミングで演出図柄70aを仮停止すると、T10のタイミングで特定演出を終了し、T11のタイミングまでに演出図柄70aを本停止する。
図57(d)は、SU予告パターン1−3による演出例を示す図である。
図57(d1)は、第1ステップ演出の終了直前の演出例である。ここでは、第1画像表示装置(メイン液晶)70にステップ1に対応する文字画像G1が全て描画された状態で表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にステップ1であることを示す文字画像M1が表示される。なお、SU予告パターン1−1の場合には、文字画像G1が全て描画されずに第1ステップ演出が終了する。
図57(d2)は、第2ステップ演出の終了直前の演出例である。ここでは、第1画像表示装置(メイン液晶)70にステップ2に対応する文字画像G2が全て描画された状態で表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にステップ2であることを示す文字画像M2が表示される。なお、SU予告パターン1−2の場合には、文字画像G2が全て描画されずに第2ステップ演出が終了する。
図57(d3)は、第3ステップ演出の途中の演出例である。ここでは、第1画像表示装置(メイン液晶)70にステップ3に対応する文字画像G3が全て描画された状態で表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にステップ3であることを示す文字画像M3が表示される。
図57(d4)は、第3ステップ演出の終了直前(終盤部分)の演出例である。ここでは、第1画像表示装置(メイン液晶)70に第3ステップ演出が最後まで実行されたことを示す文字画像G4が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71に遊技者を祝福する文字情報M4(「やったね」)が表示される。また、見た目の分かりにくさを回避するため図示は省略しているが、第3ステップ演出の終盤部分と特定演出(獲得チャレンジ演出)の序盤部分とが重なるT8のタイミングからは、第1画像表示装置(メイン液晶)70に特定演出(獲得チャレンジ演出)の導入画像G5が文字画像G4の前側に徐々に出現する表示が行われる。
図57(d5)は、特定演出(獲得チャレンジ演出)の開始直後の演出例である。ここでは、第1画像表示装置(メイン液晶)70に特定演出の導入画像G5が完全に表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71に特定演出中であることを示す文字情報M5(「獲得チャレンジ中」)が表示される。
図57(d6)は、特定演出(獲得チャレンジ演出)の途中の演出例である。ここでは、第1画像表示装置(メイン液晶)70に敵と味方のキャラクタがバトルを開始する画像が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71に特定演出中であることを示す文字情報M5(「獲得チャレンジ中」)が表示される。
図57(d7)は、特定演出(獲得チャレンジ演出)の終了直前の演出例である。ここでは、第1画像表示装置(メイン液晶)70で行われていた2人のキャラクタのバトルの結果として、味方のキャラクタが勝利した画像が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71に特定演出中であることを示す文字情報M5(「獲得チャレンジ中」)が表示される。
図57(d8)は、特定演出(獲得チャレンジ演出)が終了した後の演出例である。ここでは、第1画像表示装置(メイン液晶)70に突然確変(大当たり)を獲得したことを示す画像が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71に遊技者を祝福する文字情報(「やったね!」)が表示される。また、第1画像表示装置(メイン液晶)70では、特別図柄の変動停止のタイミングに合わせて大当たり結果態様となる演出図柄70aの組み合わせが停止表示(本停止)される。なお、ここでは大当たり結果態様となる演出図柄70aの組み合わせが停止表示(本停止)されるが、大当たり抽選の結果がハズレであった場合には、ハズレ結果態様となる演出図柄70aの組み合わせが停止表示(本停止)されることになる。
なお、図57に示すステップアップ予告演出1の特徴として、第3ステップ演出(最終ステップ)が開始された時点で特定演出(獲得チャレンジ演出)への移行が確定することに起因して、第1ステップ演出時間<第2ステップ演出時間>第3ステップ演出時間とした点が挙げられる。このようにしたことで、遊技者があまり期待感を持たない第2ステップ演出(ステップアップ予告演出の途中)の時点で第3ステップ演出まで発展するか否かの期待感を高めることが可能となり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、本実施形態のステップアップ予告演出1では、第1ステップ演出時間<第3ステップ演出時間に設定しているが、それとは逆に第1ステップ演出時間>第3ステップ演出時間に設定してもよい。このようにすると第1ステップ演出の時点で遊技者の期待感を高め易くなる。
次に、図58について説明する。
図58(a)は、SU予告パターン2−1のタイミングチャートである。
T0のタイミングで演出図柄70aの変動表示を開始し、T1(30フレーム目)のタイミングでSU予告演出2の第1ステップ演出を開始し、T2のタイミングで第1ステップ演出を終了すると、T3のタイミングで演出図柄70aを仮停止し、T4のタイミングまでに演出図柄70aを本停止する。
図58(b)は、SU予告パターン2−2のタイミングチャートである。
T0のタイミングで演出図柄70aの変動表示を開始し、T1のタイミングで第1ステップ演出を開始する。そして、T2のタイミングでSU予告演出2の第2ステップ演出を開始する。その後、T4のタイミングで第2ステップ演出を終了すると、T6のタイミングで演出図柄70aを仮停止し、T7のタイミングまでに演出図柄70aを本停止する。
図58(c)は、SU予告パターン2−3のタイミングチャートである。
T0のタイミングで演出図柄70aの変動表示を開始し、T1のタイミングで第1ステップ演出を開始し、T2のタイミングで第2ステップ演出を開始し、T4のタイミングでSU予告演出2の第3ステップ演出を開始する。その後、T5のタイミングで第3ステップ演出を終了すると、T6のタイミングで演出図柄70aを仮停止すると、T7のタイミングまでに演出図柄70aを本停止する。
図58(d)は、SU予告パターン2−4のタイミングチャートである。
T0のタイミングで演出図柄70aの変動表示を開始し、T1のタイミングで第1ステップ演出を開始し、T2のタイミングで第2ステップ演出を開始し、T4のタイミングで第3ステップ演出を開始する。そして、T5のタイミングでSU予告演出3の第4ステップ演出A(最終ステップ演出:未完)を開始する。その後、T7のタイミングで第4ステップ演出Aを途中で終了し、T9のタイミングで演出図柄70aを仮停止すると、T10のタイミングまでに演出図柄70aを本停止する。
図58(e)は、SU予告パターン2−5のタイミングチャートである。
T0のタイミングで演出図柄70aの変動表示を開始し、T1のタイミングで第1ステップ演出を開始し、T2のタイミングで第2ステップ演出を開始し、T4のタイミングで第3ステップ演出を開始し、T5のタイミングで第4ステップ演出B(最終ステップ演出:完遂)を開始する。その後、T8のタイミングで特定演出(獲得チャレンジ演出)を開始し、T11のタイミングで演出図柄70aを仮停止すると、T12のタイミングで特定演出を終了し、T13のタイミングまでに演出図柄70aを本停止する。
図58(f)は、SU予告パターン2−5による演出例を示す図である。
図58(f1)は、第1ステップ演出の終了直前の演出例である。ここでは、第1画像表示装置(メイン液晶)70にステップ1に対応するキャラクタ画像G1が全て出現した状態で表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にステップ1であることを示す文字情報M1が表示される。なお、SU予告パターン2−1の場合には、キャラクタ画像G1が全て出現せずに第1ステップ演出が終了する。
図58(f2)は、第2ステップ演出の終了直前の演出例である。ここでは、第1画像表示装置(メイン液晶)70にステップ2に対応するキャラクタ画像G2が全て出現した状態で表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にステップ2であることを示す文字情報M2が表示される。なお、SU予告パターン2−2の場合には、キャラクタ画像G2が全て出現せずに第2ステップ演出が終了する。
図58(f3)は、第3ステップ演出の終了直前の演出例である。ここでは、第1画像表示装置(メイン液晶)70にステップ3に対応するキャラクタ画像G3が全て出現した状態で表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にステップ3であることを示す文字情報M3が表示される。なお、SU予告パターン2−3の場合には、キャラクタ画像G3が全て出現せずに第3ステップ演出が終了する。
図58(f4)は、第4ステップ演出の終了直前の演出例である。ここでは、第1画像表示装置(メイン液晶)70にステップ4に対応するキャラクタ画像G4が全て出現した状態で表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にステップ4であることを示す文字情報M4が表示される。なお、SU予告パターン2−4の場合には、キャラクタ画像G4が全て出現せずに第3ステップ演出が終了する。
図58(f5)〜(f8)は、図57(d5)〜(d8)と同じ演出の流れとなるため、ここでは詳細な説明を省略するが、図58(f8)では、図57(d8)と同様に、第1画像表示装置(メイン液晶)70において、特別図柄の変動停止のタイミングに合わせて大当たり結果態様(またはハズレ結果態様)となる演出図柄70aの組み合わせが停止表示(本停止)されることになる。なお、ステップアップ予告演出1を経由した場合の特定演出(獲得チャレンジ演出)と、ステップアップ予告演出2を経由した場合の特定演出(獲得チャレンジ演出)の内容を異ならせてもよいし、特定演出が実行される毎に実行する特定演出の種類を抽選で決定してもよい。
なお、図58に示すステップアップ予告演出2の特徴として、第4ステップ演出(最終ステップ)が完遂しないと特定演出(獲得チャレンジ演出)への移行が確定しないことに起因して、第1ステップ演出時間<第2ステップ演出時間<第3ステップ演出時間<第4ステップ演出時間とした点が挙げられる。このようにしたことで、ステップアップ予告演出1との性能差(最終ステップ演出の実行により特定演出への移行が確定するか否か)によって遊技者の期待感や焦燥感を効果的に煽ることができ、相乗効果を期待することができる。
なお、ステップアップ予告演出2では、第3ステップ演出時間<第4ステップ演出Aの演出時間としたが、第4ステップ演出Aについてはキャラクタ画像G4が全て出現せずに未完となるため、第3ステップ演出時間>第4ステップ演出Aの演出時間としてもよい。また、全てのステップ演出の時間を同じにしてもよいし、全てのステップ演出について完遂の場合の方が未完の場合よりも演出時間が長くなるようにしてもよい。
次に、図59について説明する。
図59(a)は、SU予告パターン3−1のタイミングチャートである。
T0のタイミングで演出図柄70aの変動表示を開始し、T1(40フレーム目)のタイミングでSU予告演出3の第1ステップ演出を開始し、T2のタイミングで第1ステップ演出を終了すると、T3のタイミングで演出図柄70aを仮停止し、T4のタイミングまでに演出図柄70aを本停止する。
図59(b)は、SU予告パターン3−2のタイミングチャートである。
T0のタイミングで演出図柄70aの変動表示を開始し、T1のタイミングで第1ステップ演出を開始する。そして、T2のタイミングでSU予告演出3の第2ステップ演出を開始する。その後、T5のタイミングで第2ステップ演出を終了すると、T6のタイミングで演出図柄70aを仮停止し、T7のタイミングまでに演出図柄70aを本停止する。
図59(c)は、SU予告パターン3−3のタイミングチャートである。
T0のタイミングで演出図柄70aの変動表示を開始し、T1のタイミングで第1ステップ演出を開始し、T2のタイミングで第2ステップ演出を開始し、T5のタイミングでSU予告演出2の第3ステップ演出A(最終ステップ演出:未完)を開始する。その後、T6のタイミングで第3ステップ演出Aを終了して演出図柄70aを仮停止すると、T7のタイミングまでに演出図柄70aを本停止する。
図59(d)は、SU予告パターン3−4のタイミングチャートである。
T0のタイミングで演出図柄70aの変動表示を開始し、T1のタイミングで第1ステップ演出を開始し、T2のタイミングで第2ステップ演出を開始し、T5のタイミングで第3ステップ演出B(最終ステップ演出:完遂)を開始する。その後、T8のタイミングで特定演出(獲得チャレンジ演出)を開始し、T9のタイミングで演出図柄70aを仮停止すると、T10のタイミングで特定演出を終了し、T11のタイミングまでに演出図柄70aを本停止する。
図59(e)は、SU予告パターン3−4による演出例を示す図である。
図59(e1)は、第1ステップ演出の終了直前の演出例である。ここでは、第1画像表示装置(メイン液晶)70にステップ1に対応するテロップ画像G1が全て出現した状態で表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にステップ1であることを示す文字情報M1が表示される。なお、SU予告パターン3−1の場合には、テロップ画像G1が全て出現せずに第1ステップ演出が終了する。
図59(e2)は、第2ステップ演出の終了直前の演出例である。ここでは、第1画像表示装置(メイン液晶)70にステップ2に対応するテロップ画像G2が全て出現した状態で表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にステップ2であることを示す文字情報M2が表示される。なお、SU予告パターン3−2の場合には、テロップ画像G2が全て出現せずに第2ステップ演出が終了する。
図59(e3)は、第3ステップ演出の終了直前の演出例である。ここでは、第1画像表示装置(メイン液晶)70にステップ3に対応するテロップ画像G3が全て出現した状態で表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71にステップ3であることを示す文字情報M3が表示される。なお、SU予告パターン3−3の場合には、テロップ画像G3が全て出現せずに第3ステップ演出が終了する。
図59(e4)は、第3ステップ演出の終了直前の演出例である。ここでは、第1画像表示装置(メイン液晶)70に第3ステップ演出が最後まで実行されたことを示す文字画像G4が表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)71に遊技者を祝福する文字情報M4(「やったね」)が表示される。
図59(e5)〜(e8)は、図57(d5)〜(d8)や図58(f5)〜(f8)と同じ演出の流れとなるため、ここでは詳細な説明を省略するが、図59(e8)では、図57(d8)や図58(e8)と同様に、第1画像表示装置(メイン液晶)70において、特別図柄の変動停止のタイミングに合わせて大当たり結果態様(またはハズレ結果態様)となる演出図柄70aの組み合わせが停止表示(本停止)されることになる。なお、ステップアップ予告演出1やステップアップ予告演出2を経由した場合の特定演出(獲得チャレンジ演出)と、ステップアップ予告演出3を経由した場合の特定演出(獲得チャレンジ演出)の内容を異ならせてもよいし、特定演出が実行される毎に実行する特定演出の種類を抽選で決定してもよい。
なお、図59に示すステップアップ予告演出3の特徴として、第3ステップ演出(最終ステップ)が完遂しないと特定演出(獲得チャレンジ演出)への移行が確定しないことに起因して、第1ステップ演出時間<第2ステップ演出時間<第3ステップ演出時間とした点が挙げられる。このようにしたことで、ステップアップ予告演出1との性能差(最終ステップ演出の実行により特定演出への移行が確定するか否か)によって遊技者の期待感や焦燥感を効果的に煽ることができ、相乗効果を期待することができる。
なお、本実施形態のステップアップ予告演出3では、第2ステップ演出時間<第3ステップ演出Aの演出時間としたが、第3ステップ演出Aについてはキャラクタ画像G4が全て出現せずに未完となるため、第2ステップ演出時間>第3ステップ演出Aの演出時間としてもよい。また、全てのステップ演出の時間を同じにしてもよいし、全てのステップ演出について完遂の場合の方が未完の場合よりも演出時間が長くなるようにしてもよい。
また、図57乃至図59に示すステップアップ予告演出1〜3の特徴として、どのステップアップ予告演出が実行される場合であっても演出図柄70aの変動開始から特定演出(獲得チャレンジ演出)が開始されるまでの時間が同一(374フレーム目)となっており、それまでに全てのステップ演出(最初のステップ演出から最後のステップ演出まで)を実行する点が挙げられる。具体的には、ステップアップ予告演出1は、第3ステップ演出の実行が開始された時点で特定演出への移行(実行)が確定するため、374フレーム目までに第3ステップ演出の少なくとも一部が実行される。第2ステップアップ予告演出2は、第4ステップ演出Bが最後(完遂)まで実行された時点で特定演出への移行(実行)が確定するため、374フレーム目までに第4ステップ演出Bが最後(完遂)まで実行される。第3ステップアップ予告演出3は、第3ステップ演出Bが最後(完遂)まで実行された時点で特定演出への移行(実行)が確定するため、374フレーム目までに第3ステップ演出Bが最後(完遂)まで実行される。つまり、特定演出(獲得チャレンジ演出)が開始されるまでに遊技者に対して特定演出への移行が確定したことを報知(示唆)するようにしている。このようにしたことで、同一の変動演出パターンで異なるステップアップ予告演出を実行することが可能となり、一の変動演出パターンにおけるステップアップ予告演出の選択幅を広げることが可能となる。
(本発明の第1の実施形態の変形例)
図60乃至図63は、本発明の第1の実施形態の変形例を示す図である。具体的には、演出制御基板130に図示しないRTC(リアルタイムクロック)を備えており、このRTCから取得した日付情報に基づいて楽曲予告演出やステップアップ予告演出の実行態様を変化させる点で、第1の実施形態とは相違する。
まず、図60を用いて、演出制御部130mの予告演出決定処理の変形例を説明する。図60は、図44に示した演出制御部130mにおける予告演出決定処理の後半部分を示すフローチャートである。なお、ステップS1412−7以前の処理は図45と同一であるためここでは図示を省略している。また、図44と同一の処理については符号を同一としてある。
まず、サブCPU130aは、予告種別が楽曲予告演出に決定されたか否かを判定する。楽曲予告演出に決定されたと判定した場合(S1412−8:Yes)には、ステップS1412−20に処理を進める。一方、楽曲予告演出に決定されなかったと判定した場合(S1412−8:No)には、ステップS1412−14に処理を進める。
ステップS1412−20において、サブCPU130aは、RTCから現在の日付情報を取得する。なお、ここではRTCから直接日付情報を取得するようにしているが、遊技機1の電源投入時等にRTCから取得した日付情報をサブRAM130cに記憶しておき、サブRAM130cから日付情報を取得するようにしてもよい。
ステップS1412−21において、サブCPU130aは、図61(a)に示す時期別の楽曲選択テーブルと現在の日付情報に基づき楽曲予告演出で優先的に実行する(最初の楽曲演出で出力する)楽曲の種類を決定する。なお、図61(a)の時期別の楽曲選択テーブルについての詳細は後述する。
ステップS1412−9において、サブCPU130aは、特別図柄(演出図柄70a)の変動表示の結果が大当たりとなるか否かを判定する。大当たりとなると判定した場合(S1412−9:Yes)には、ステップS1412−11に処理を進める。一方、大当たりとならないと判定した場合(S1412−9:No)には、ステップS1412−12に処理を進める。
ステップS1412−10において、サブCPU130aは、図61(b)に示すハズレ用の楽曲予告態様決定テーブルを選択し、ステップS1412−11において、サブCPU130aは、図61(c)に示す大当たり用の楽曲予告態様決定テーブルを選択する。なお、図61(b)及び図61(c)の楽曲予告態様決定テーブルの詳細については後述する。
ステップS1412−12において、サブCPU130aは、楽曲予告パターン決定処理を行う。具体的には、変動演出パターンと予告態様決定用乱数値を取得し、この変動演出パターンと予告態様決定用乱数値と、上記ステップS1412−10又はステップS1412−11で選択された楽曲予告態様決定テーブルとを照合し、楽曲予告態様決定テーブルに設定された選択率に応じて楽曲予告パターン(楽曲予告態様)を決定し、決定した楽曲予告パターンを予告パターン情報記憶領域に記憶させる。
ステップS1412−22において、サブCPU130aは、上記ステップS1412−21で決定された優先楽曲と楽曲予告パターン情報に対応する楽曲予告パターン指定コマンドを特定し、この特定した楽曲予告パターン指定コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。本処理を終了すると、今回の予告演出決定処理を終了する。
なお、サブRAM130cの送信バッファにセットされた楽曲予告パターン指定コマンドは、上記ステップS1700のデータ出力処理において、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信される。そして、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170は、楽曲予告パターン指定コマンド(変動演出パターン)に対応する楽曲予告演出を第1画像表示装置(メイン液晶)70、第2画像表示装置(サブ液晶)71、音声出力装置9、盤用照明装置74、枠用照明装置10、盤用駆動装置75等の演出装置に実行させる。
ステップS1412−14において、サブCPU130aは、予告種別がステップアップ予告演出に決定されたか否かを判定する。ステップアップ予告演出に決定されたと判定した場合(S1412−14:Yes)には、ステップS1412−23に処理を進める。一方、ステップアップ予告演出に決定されなかったと判定した場合(S1412−14:No)には、今回の予告演出決定処理を終了する。
ステップS1412−23において、サブCPU130aは、RTCから現在の日付情報を取得する。なお、ここではRTCから直接日付情報を取得するようにしているが、遊技機1の電源投入時等にRTCから取得した日付情報をサブRAM130cに記憶しておき、サブRAM130cから日付情報を取得するようにしてもよい。
ステップS1412−15において、サブCPU130aは、特別図柄(演出図柄70a)の変動表示の結果が大当たりとなるか否かを判定する。大当たりとなると判定した場合(S1412−15:Yes)には、ステップS1412−17に処理を進める。一方、大当たりとならないと判定した場合(S1412−9:No)には、ステップS1412−16に処理を進める。
ステップS1412−18において、サブCPU130aは、図62(a)に示すハズレ用のステップアップ予告態様決定テーブルを選択し、ステップS1412−11において、サブCPU130aは、図62(b)に示す大当たり用のステップアップ予告態様決定テーブルを選択する。なお、図62(a)及び図62(b)のステップアップ予告態様決定テーブルの詳細については後述する。
ステップS1412−18において、サブCPU130aは、ステップアップ予告パターン決定処理を行う。具体的には、変動演出パターンと日付情報を取得し、この変動演出パターンと、日付情報と、上記ステップS1412−16又はステップS1412−17で選択されたステップアップ予告態様決定テーブルとを照合してステップアップ予告パターン(ステップアップ予告態様)を決定し、決定したステップアップ予告パターンを予告パターン情報記憶領域に記憶させる。
ステップS1412−19において、サブCPU130aは、決定されたステップアップ予告パターンに対応するステップアップ予告パターン指定コマンドを特定し、この特定したステップアップ予告パターン指定コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。本処理を終了すると、今回の予告演出決定処理を終了する。
なお、サブRAM130cの送信バッファにセットされたステップアップ予告パターン指定コマンドは、上記ステップS1700のデータ出力処理において、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170に送信される。そして、画像制御部140、音制御部150、ランプ制御部160、駆動制御部170は、ステップアップ予告パターン指定コマンド(変動演出パターン)に対応するステップアップ予告演出を第1画像表示装置(メイン液晶)70、第2画像表示装置(サブ液晶)71、音声出力装置9、盤用照明装置74、枠用照明装置10、盤用駆動装置75等の演出装置に実行させる。
(時期別の楽曲選択テーブル)
図61(a)は、上記ステップS1412−21において優先楽曲を決定する場合に参照される時期別の楽曲選択テーブルを示す図である。楽曲選択テーブルには、月単位の期間と、優先楽曲(予告楽曲)とが対応付けられている。
日付情報が1月〜4月の期間に含まれる場合には、優先楽曲として楽曲Aが選択され、日付情報が5月〜8月の期間に含まれる場合には、優先楽曲として楽曲Bが選択され、日付情報が9月〜12月の期間に含まれる場合には、優先楽曲として楽曲Cが選択される。
(楽曲予告態様決定テーブル)
図61(b)及び図61(c)は変形例1における楽曲予告態様決定テーブルを示す図である。具体的には、図61(b)は、ハズレ用の楽曲予告態様決定テーブルを示す図であり、図61(c)は、大当たり用の楽曲予告態様決定テーブルを示す図である。
図61(b)及び図61(c)には、変動演出パターンと、楽曲予告演出の決定時に取得される予告態様決定用乱数値による選択率と、楽曲予告パターンの種別とが対応付けられている。
なお、図61(b)及び図61(c)に示す楽曲予告態様決定テーブルの予告内容(予告シナリオ)によって規定される各演出内容については第1の実施形態の楽曲予告演出と同様であるが、楽曲の種別を示す部分には「曲L」、「曲M」、「曲N」となっている。これらは変数であり、「曲L」は現在の日付に対応する優先楽曲を示し、「曲M」は、現在の日付に対応する時期の次の時期に対応する優先楽曲を示し、「曲N」は、現在の日付に対応する時期の次の時期のさらに次の時期に対応する優先楽曲を示す。
そのため、図61(b)及び図61(c)に示す楽曲予告態様決定テーブルの特徴としては、RTCに基づく日付情報によって優先的(最初の楽曲演出)に選択される楽曲の種類が変化するように設定されている点が挙げられる。これにより、その時の日付情報によって楽曲予告演出の演出態様が変化することとなり、遊技者が楽曲予告演出に飽きにくくなるため、遊技機1の稼働低下を抑制することが可能となる。
図62(a)及び図62(b)は変形例1におけるステップアップ予告態様決定テーブルを示す図である。具体的には、図62(a)は、ハズレ用のステップアップ予告態様決定テーブルを示す図であり、図62(b)は、大当たり用のステップアップ予告態様決定テーブルを示す図である。
図62(a)及び図62(b)には、変動演出パターンと、月単位の期間と、ステップアップ予告パターンの種別とが対応付けられている。
なお、図62(a)及び図62(b)に示すステップアップ予告態様決定テーブルの予告内容(予告シナリオ)によって規定される各演出内容については第1の実施形態のステップアップ予告演出と同様であるが、演出態様決定用乱数値による選択率に替えて日付情報となっている点で相違する。
そのため、図62(a)及び図62(b)に示すステップアップ予告態様決定テーブルの特徴としては、RTCに基づく日付情報によって選択されるステップアップ予告パターンの種類が変化するように設定されている点が挙げられる。これにより、その時の日付情報(月、日)によってステップアップ予告演出の演出態様(選択態様)が変化することとなり、遊技者がステップアップ予告演出に飽きにくくなるため、遊技機1の稼働低下を抑制することが可能となる。なお、月によってステップアップ予告演出の演出態様を変化させるのではなく、週や日によって変化させてもよい。
なお、RTCの日付情報によって特定演出(獲得チャレンジ演出)とステップアップ予告演出とを関連付けて選択するようにしてもよい。具体的には、特定演出1〜3のように演出態様が異なる特定演出(獲得チャレンジ演出)を複数設定しておき、例えば、1〜4月は特定演出1とステップアップ予告演出1が選択されるよう設定し、5〜8月は特定演出2とステップアップ予告演出2が選択されるように設定し、9〜12月は特定演出3とステップアップ予告演出3が選択されるように設定するとよい。また、日付情報によって特定演出の種類とステップアップ予告演出の種類とを別々に選択するようにしてもよい。例えば、特定演出の設定として、1〜4月は特定演出1が選択されるように設定し、5〜8月は特定演出2が選択されるように設定し、9〜12月は特定演出3が選択されるように設定する。ステップアップ予告演出の設定として、1、4、7、10月はステップアップ予告演出1が選択されるように設定し、2、5、8、11月はステップアップ予告演出2が選択されるように設定し、3、6、9、12月はステップアップ予告演出3が設定されるように設定するとよい。
なお、上記実施形態では、予告演出を図柄予告演出、楽曲予告演出、ステップアップ予告演出の3種類としたが、3種類より少なくしてもよいし、多くしてもよい。
また、楽曲予告演出で実行される楽曲演出の回数を最大で3回としたが、3回よりも少なくてもよいし、多くてもよい。
さらに、ステップアップ予告演出で実行されるステップ演出の回数を最大で4回としたが、4回よりも少なくてもよいし、多くてもよい。
また、ステップアップ予告演出1〜3の最大のステップ数の差を1回としていたが、1回よりも多くしてもよく、その場合であっても特定演出(獲得チャレンジ演出)が実行されるまでに最終のステップ演出まで実行させるように構成するとよい。
また、上記実施形態では、ステップアップ予告演出1〜3における各ステップ予告の実行時間を異ならせるように設定していたが、このような時間値の設定はステップアップ予告演出だけに限られるものではなく、例えば、大当たり抽選の判定結果を事前に判定する事前判定処理の結果として実行される連続予告の変動表示毎の予告演出の時間値に置き換えてもよい。
なお、本発明の遊技機は、パチンコ遊技機に限られるものではなく、回胴式遊技機(いわゆるスロットマシン)にも用いることもできる。さらには、じゃん球遊技機、アレンジボール遊技機に用いることもできる。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。