JP6679113B2 - 電気推進船の制御装置、電気推進船の制御システム、及び電気推進船 - Google Patents
電気推進船の制御装置、電気推進船の制御システム、及び電気推進船 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6679113B2 JP6679113B2 JP2018091327A JP2018091327A JP6679113B2 JP 6679113 B2 JP6679113 B2 JP 6679113B2 JP 2018091327 A JP2018091327 A JP 2018091327A JP 2018091327 A JP2018091327 A JP 2018091327A JP 6679113 B2 JP6679113 B2 JP 6679113B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- synchronous generator
- power generation
- voltage
- electric propulsion
- propulsion ship
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Control Of Eletrric Generators (AREA)
Description
ところで、特許文献1では、可変速エンジンと、可変速エンジンによって発電される同期発電機と、同期発電機に接続された極変換手段と、極変換手段に接続された同期電動機又は誘導電動機と、同期電動機又は誘導電動機によって駆動される固定ピッチプロペラを備えた船舶用電気推進システムを提案している。
また、特許文献2では、起動時に流れる突入電流を小さくするために、負荷電流が基準値以上になると、発電機駆動用のエンジン回転数を一時的に低下させ、その後定格回転数まで回転数を上昇する回転数制御を提案している。
また、特許文献1では、極変換手段によって極微速においても加速、減速を行えるとしているが、電動機の始動時に過大な始動電流が流れることを有効に防止できない。
また、特許文献2では、負荷電流を基準として制御し始動電流が過大になることなく誘導電動機を始動することができるが、特許文献2は、始動後は定格運転される誘導電動機であり、始動後の定常運転時に回転数制御するものではなく、回転数を基準として制御するものでもない。
図1に示すように、本発明の一実施形態による電気推進船は、原動機10により駆動される同期発電機20と、同期発電機20により発電された電力により駆動される誘導電動機30とを備え、誘導電動機30によりプロペラ40を回転する。同期発電機20は、励磁調整器62により励磁電圧及び/又は励磁電流が調整される。
これら原動機10、同期発電機20、誘導電動機30、プロペラ40及び励磁調整器62より、電気推進船の制御装置は主として構成される。
図2では、プロペラ40aとプロペラ40bとを備えた2軸プロペラの電気推進船の制御システムを示している。
プロペラ40aが接続された誘導電動機30aは、同期発電機20aにより発電された電力により駆動される。同期発電機20aは原動機10aにより駆動される。
プロペラ40aは、減速機52aを介して誘導電動機30aと接続される。
発電電圧設定手段63aは、同期発電機20aにより発電される電力の発電電圧を設定する。
発電電圧設定手段63aで設定可能な発電電圧は、予め定められた原動機10aの性能、同期発電機20a、誘導電動機30aの電気的性能を考慮して、周波数(原動機10aの回転数)と発電電圧の関係において制定される。
回転数制御手段61aは、発電電圧設定手段63aでの設定発電電圧に対応する周波数を割り出し、原動機10aの回転数を制御する。
同期発電機20aは、この発電電圧設定手段63aにより発電電圧が設定される。発電電圧検出手段64aは、同期発電機20aの発電電圧を検出する。
回転数制御手段61aと励磁調整器62aとは、発電制御モード切替手段65aによる回転数を基準としたモード切り替えによって動作する。なお、回転数を基準としたモード切り替えは、発電電圧を基準としたモード切り替えであるとも言える。この発電電圧を基準としたモード切り替えには、設定発電電圧を基準とする場合と、検出した発電電圧を基準とする場合の2つケースがあり得る。
なお、第1の発電制御モードにおいても、発電制御モード切替手段65aは、設定発電電圧に比例的に励磁電圧を加える。また、励磁調整器62aの励磁電圧は、設定発電電圧に2次曲線的比例するものや固定値であってもよいし、段階的な値をとってもよい。
発電電圧検出手段64aで検出される同期発電機20aの発電電圧はフィードバックされ、発電電圧設定手段63aでの設定発電電圧と比較され、回転数制御手段61aを介して、発電電圧が設定発電電圧となるように微調整される。
プロペラ40bが接続された誘導電動機30bは、同期発電機20bにより発電された電力により駆動される。同期発電機20bは原動機10bにより駆動される。
プロペラ40bは、減速機52bを介して誘導電動機30bと接続される。
発電電圧設定手段63bは、同期電動機20bにより発電される電力の発電電圧を設定する。
回転数制御手段61bは、発電電圧設定手段63bでの設定発電電圧に対応する周波数を割り出し、原動機10bの回転数を制御する。
同期発電機20bは、発電電圧設定手段63bにより発電電圧が設定される。発電電圧検出手段64bは、同期発電機20bの発電電圧を検出する。
同期発電機20bは、発電電圧設定手段63bで設定した設定発電電圧と、発電電圧検出手段64bで検出した発電電圧をフィードバックして比較し、発電電圧設定手段63bで設定した設定発電電圧が得られるように原動機10bの回転数を調整して発電制御される。
回転数制御手段61bと励磁調整器62bとは、発電制御モード切替手段65bによる回転数を基準としたモード切り替えによって動作する。
なお、第1の発電制御モードにおいても、の発電制御モード切替手段65bは、設定発電電圧に比例的に励磁電圧を加える。また、励磁調整器62bの励磁電圧は、設定発電電圧に2次曲線的に比例するものや固定値であってもよいし、段階的な値をとってもよい。
発電電圧検出手段64bで検出される同期発電機20bの発電電圧はフィードバックされ、発電電圧設定手段63bでの設定発電電圧と比較され、回転数制御手段61bを介して、発電電圧が設定発電電圧となるように微調整される。
例えば、一つのハンドルを有した発電電圧設定手段で設定発電電圧を変更し、各原動機10a、10bの回転数を変更することができる。
この場合、発電電圧設定手段で発電電圧を設定し、各原動機10a、10bの同期が取れた段階で、ハンドルで発電電圧の設定を変更できる。
図7において、電力状態検出器68a、68bで、電力供給線51a、51bの電圧、周波数、位相を検出し、同期投入装置69で、検出した電圧、周波数、位相の差を算出し、かつ経過時間を検出している。
予め、投入条件として定めた、例えば電圧差が±0.03%以内、周波数差が±0.8Hz以内、位相差が±π/18rad以内、かつ許容経過時間が1分以内の条件が満たされた場合、同期投入条件が整ったと判断して、同期運転切替手段81に母線80aと母線80bを接続するように指示する。
同期運転条件が満たされている場合は、一つのハンドルを有した発電電圧設定手段で設定発電電圧を変更し、プロペラ40a、40bの回転数を連動して変更することができる。
船内で使用する船内一般負荷71は、インバータ72を介して母線80に接続されている。また、母線80には、回転数を調整できる原動機61cにより駆動される同期発電機20cが接続されている。
電力供給線51aが接続されている母線80aと電力供給線51bが接続されている母線80bとは、同期運転切替手段81で接続されている。また、電力供給線51bが接続されている母線80bと船内一般負荷71が接続されている母線80とは、電力系統切替手段82で接続されている。
すなわち、同期発電機20aと同期発電機20bとを同期させて運転できないときには、同期運転切替手段81により、電力供給線51aと電力供給線51bとを切り離し、電力系統切替手段82により、船内一般負荷71が接続されている母線80と、電力供給線51bが接続されている母線80bとを切り離すことで、同期発電機20aと同期発電機20bとの単独運転を行うことができる。単独運転を行うことで、原動機10a及び原動機10bの回転数を大きく変動させることができる。また、何らかの原因で回転数が変動して同期外れとなった場合でも問題なく運転ができる。
この場合、同期発電機20aと同期発電機20bとの同期運転を行いつつ、母線80の周波数及び電圧を制御して誘導電動機30a、30bの回転数を制御できる。母線80の電圧は、0から所定の上限値まで変化させ、母線80の周波数は所定の下限値から所定の上限値まで変化させることができる。なお、0から所定の上限値までの電圧の変化は、不連続な部分を有した変化であってもよい。
同期運転切替手段81及び電力系統切替手段82により、母線80、母線80a、及び母線80bを接続する場合には、母線80の電圧と周波数を所定の関係を保って変化させることで、船内一般負荷71に電力を供給できる。
母線80a、及び母線80bを接続する場合、あるいは母線80、母線80a、及び母線80bを接続する場合には、母線80a、及び母線80bあるいは母線80、母線80a、及び母線80bの電圧と周波数の関係はV/f一定の比例の関係とし、周波数一定で電圧を制御して誘導電動機30a、30bの回転数を変更するのは始動時だけで、始動後にはV/f一定の関係で誘導電動機30a、30bの回転数を変更する。誘導電動機30の回転数は、電圧と周波数で変更することができる。
なお、本実施形態では、誘導電動機30と同期発電機20とを同数とし、誘導電動機30aと同期発電機20aとを対応させ、誘導電動機30bと同期発電機20bとを対応させたが、誘導電動機30と同期発電機20とが同数でなくてもよい。例えば1つの誘導電動機30に対して2つ又は3つの同期発電機20が母線80a、80bに接続されていてもよく、2つの誘導電動機30に対して1つの同期発電機20が母線80a、80bに接続されていてもよい。
図3(a)は原動機10の周波数(回転数)と電圧との関係を示している。
図3(a)では、定格周波数の30%で、回転数を所定の値に保ち、定格電圧の30%の電圧を得て、その後は周波数と電圧とを一定の比例関係で上昇させている。すなわち、定格周波数の30%を越えると、原動機10a、10bの回転数を上昇させ、回転数と電圧とを一定の比例関係で上昇させる(第1の発電制御モード)。 第1の発電制御モードでは、回転数制御手段61a、61bによって原動機10a、10bの回転数を調整する。また、励磁調整器62a、62bにより、設定発電電圧に比例的な励磁電圧及び/又は励磁電流を加える。
また、定格周波数の30%までは、原動機10の回転数を一定とした回転数とし、図3(b)に示すように励磁調整器62a、62bの励磁電圧を調整することのみにより同期発電機20a、20bの発電電圧を制御している(第2の発電制御モード)。
なお、励磁調整器62a、62bの励磁電圧に代わり、励磁電流を制御してもよい。
第2の発電制御モードでは、原動機10の回転数を所定の一定値に保つことで、原動機10を一定の回転数で回転するように制御でき、原動機10の一定の回転数の下で励磁調整器62の励磁電圧及び/又は励磁電流を調整し、同期発電機20の発電電圧を徐々に上昇させることができる。この第2の発電制御モードは、誘導電動機30をつないだときの始動時において行われる。
本実施形態においては、第1の発電制御モードと第2の発電制御モードとは、原動機10の回転数が所定の値で切り替えて連係することで、誘導電動機30の始動電流を抑えてソフトスタートができるとともに、スタート後には原動機10によって同期発電機20の発電電圧を制御することができる。
同電気推進船における制御システムは、操船に伴うプロペラの運転状態を設定する設定手段90を有し、設定手段90によって、停止、始動、増速、減速、逆転、及びクラッシュアスターンを行うことができる。なお、この設定手段90は後述のように、同期発電機20a、20bの発電電圧設定手段63a、63bと連携しており、同期発電機20a、20bの発電制御を執り行う。
設定手段90が始動設定手段91であり、始動設定手段91で始動を設定したときには発電制御モード切替手段65a、65bは、励磁調整器62a、62bで励磁電圧及び/又は励磁電流を調整することのみにより同期発電機20a、20bの発電電圧を制御し、さらに同期発電機20a、20bの発電電圧を0Vから徐々に上げて変化させる。このように、原動機10a、10bの任意の一定始動回転数の下で、同期発電機20a、20bの発電電圧を徐々に上げることで、始動電流が過大になることなく誘導電動機30a、30bを始動することができる。
設定手段90が増速・減速設定手段92であり、増速・減速設定手段92で増速・減速を設定したときには、同期発電機20a、20bが同期運転可能か否かが判断される(ステップ1)。
ステップ1において、同期発電機20a、20bが同期運転可能であると判断された場合には、同期運転手段により回転数制御手段61a、61bで同時に原動機10a、10bの回転数を調整することにより同期発電機20a、20bの発電電圧を制御する。このように、複数の同期発電機20a、20bが同期運転可能であるときには、原動機10a、10bの回転数を同時に変えることで、増速又は減速を行うことができる。
ステップ1において、同期発電機20a、20bが同期運転不可能であると判断された場合には、同期発電機20a、20bは単独運転を行う。
なお、増速・減速設定手段92の設定は、通常運転時にプロペラ40の回転数が極く低い低回転数領域を有した電気推進船においては、第1の発電制御モードと第2の発電制御モードを跨いで制御することも可能である。
逆転設定手段93がクラッシュアスターンである場合には、ブレーキをかける瞬間から逆相電圧を誘導電動機30a、30bに与え、プロペラ40a、40bが逆転するまでそのまま与え続ける。電圧の大きさは、電流の大きさが定格電流の2倍程度以下となるように調整する。
設定手段は、実際の電気推進船の場合、図5に示すようなレバー70を有した設定手段90により実現される。レバー70を垂直に立て「停止」位置に臨ませると、プロペラ40a、40bの停止が設定され、原動機10a、10bも止まり、発電電力も供給されない状態となる。この設定手段90の「停止」位置とレバ―70が停止設定手段94を構成している。
「始動」位置にレバー70を固定して臨ませた場合には、原動機10a、10bが下限値の回転数で運転され、対応した発電電圧での出力が得られる。
レバー70を更に右に倒していくことにより、プロペラ40a、40bの回転数の上がった状態が設定され、原動機10a、10bの回転数を上げ、発電電圧と周波数を次第に大きくするように増速制御がされる。逆にレバー70を戻すとプロペラ40a、40bの回転数を下げる状態が設定され、原動機10a、10bの回転数を下げ、発電電圧と周波数を次第に小さくするように減速制御がされる(第1の発電制御モード)。
プロペラ40a、40bを逆転させるには、レバー70を一旦「停止」位置にキープし停止信号を出した後、更にレバー70を左側に倒す必要がある。この逆転を設定した場合、正転と同様に始動からスタートし、原動機は正転に始動すると共に同期発電機20a、20bは第2の発電制御モードで発電するが、電力供給線51a、51bの三相線を図7に示すように、逆相切替スイッチ73a、73bにより逆相電圧が印加される状態に切り替え、誘導電動機30a、30bの回転方向を逆転させる。正転時と同様に、逆転時においても始動時の制御(第2の発電制御モード)、増速、減速時の制御(第1の発電制御モード)が実行される。
例えば、プロペラ40a、40bが正転しているレバー70が右側に存在する状態から、緊急対応としてレバー70を一気に左側一杯に倒しても、レバー70の通過した一連の必要な制御を処理した後、クラッシュアスターン運転がされる。すなわち、正転での減速から停止、逆転での始動から増速を最短で実行してからクラッシュアスターン状態になる。
また図7に示すように、設定手段90におけるレバー70の位置設定により、停止、始動、増速・減速、逆転、クラッシュアスターンが設定された場合、プロペラ40a、40bの設定回転数が発電電圧設定手段63a、63bに伝えられ、原動機10a、10bの回転数制御手段61a、61bに伝えられるが、この途中で誘導電動機30a、30bにスリップがあるため若干の補正が行なわれる。
なお、図5における切替点は、正転、逆転とも第1の発電制御モードと第2の発電制御モードの相当回転数位置を示す。必ずしも第2の発電制御モードが始動のみでなく、始動後の増速・減速の回転数範囲が、一部、第2の発電制御モードで行われてもよいことを示唆している。
図6に示すように、本実施形態による電気推進船は、プロペラ40a、40bの回転数を設定する回転数設定手段66a、66bと、回転数設定手段66a、66bで設定した設定回転数を発電電圧設定手段63a、63bの設定発電電圧に変換する変換手段67a、67bを備えている。
本実施形態による電気推進船の制御システムでは、一般的に船舶の操船時に用いられる
回転数設定手段66a、66bの設定されたプロペラ40の回転数に従って同期発電機20a、20bの発電制御を行う。本実施形態による電気推進船の制御システムによれば、プロペラ40a、40bの設定された回転数に従って発電制御を行うことができる。
なお、回転数変換手段67a、67bは、操船時における設定回転数を所定のテーブルや所定の関係式により、自動的に設定発電電圧に変換するものであることが好ましいが、操船者が人為的に設定回転数を読み取り設定発電電圧に変換可能な、変換表や変換グラフのような補助的な手段であってもよい。
すなわち、従来の電気推進船の制御システムは、始動時の誘導電動機の始動電流が過大となるので、一つの誘導電動機でプロペラが推進されるシステムであっても、原動機と同期発電機が2台必要であった。また、原動機の一つが故障した場合のために予備の原動機が必要であった(原動機と同期発電機が合計3セット必要)。しかし、本電気推進船の制御システムでは、始動電流が過大でないため、原動機と同期発電機が1セットでも始動でき、予備の原動機を含めて2セットの原動機と同期発電機でシステムが構築できる。これにより、設置スペースの低減とコストの合理化が図れる。
10a 原動機
10b 原動機
20 同期発電機
20a 同期発電機(第1の同期発電機)
20b 同期発電機(第2の同期発電機)
20c 同期発電機
30 誘導電動機
30a 誘導電動機
30b 誘導電動機
40 プロペラ
40a プロペラ
40b プロペラ
51a 電力供給線
51b 電力供給線
52a 減速機
52b 減速機
61a 回転数制御手段
61b 回転数制御手段
61c 原動機
62a 励磁調整器
62b 励磁調整器
63a 発電電圧設定手段
63b 発電電圧設定手段
64a 発電電圧検出手段
64b 発電電圧検出手段
65a 発電制御モード切替手段
65b 発電制御モード切替手段
66a 回転数設定手段
66b 回転数設定手段
67a 変換手段
67b 変換手段
71 船内一般負荷
72 インバータ
80 母線
80a 母線
80b 母線
81 同期運転切替手段
82 電力系統切替手段
90 設定手段
91 始動設定手段
92 増速・減速設定手段
93 逆転設定手段
94 停止設定手段
Claims (18)
- 回転数制御手段により回転数を調整できる原動機により駆動される同期発電機と、
前記同期発電機に与える励磁電圧及び/又は励磁電流を調整する励磁調整器と、
前記同期発電機により発電された電力により駆動される、プロペラが接続された誘導電動機と、
始動設定手段とを備え、
前記回転数制御手段で前記原動機の前記回転数を調整することにより前記同期発電機の発電電圧を制御する第1の発電制御モードと、
前記励磁調整器で前記励磁電圧及び/又は前記励磁電流を調整することのみにより前記同期発電機の前記発電電圧を制御する第2の発電制御モードとを、
前記原動機の前記回転数若しくは前記同期発電機の周波数、又は前記同期発電機の前記発電電圧に基づいて切り替えて連係するとともに、前記第2の発電制御モードとして、前記始動設定手段で始動が設定された場合に、前記原動機の回転数を一定始動回転数に保ちながら、前記同期発電機の前記発電電圧を設定発電電圧に従って0Vから徐々に上げて変化させる制御を行うことを特徴とする電気推進船の制御装置。 - 請求項1に記載の電気推進船の制御装置であって、
前記原動機の前記回転数又は前記同期発電機の前記発電電圧が所定の値で、前記第1の発電制御モードと前記第2の発電制御モードとを切り替えて連係することを特徴とする電気推進船の制御装置。 - 請求項1又は2に記載の電気推進船の制御装置において、
前記第1の発電制御モードでは、前記原動機の前記回転数と前記同期発電機の前記発電電圧とを所定の関係において制御することを特徴とする電気推進船の制御装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の電気推進船の制御装置を使用した電気推進船の制御システムであって、
前記同期発電機及び前記誘導電動機を母線に接続し、
前記母線の電圧を前記発電電圧に基づいて0Vから所定の上限値まで変化させ、前記母線の周波数を所定の下限値から所定の上限値まで変化させることを特徴とする電気推進船の制御システム。 - 請求項4に記載の電気推進船の制御システムであって、
前記母線の電圧と周波数とを所定の関係を保って変化させることを特徴とする電気推進船の制御システム。 - 請求項4又は5に記載の電気推進船の制御システムであって、
前記同期発電機として、少なくとも第1の同期発電機と第2の同期発電機とを前記母線に接続し、
第1の前記同期発電機と第2の前記同期発電機とを切り離す同期運転切替手段を有することを特徴とする電気推進船の制御システム。 - 請求項4から6のいずれか1項に記載の電気推進船の制御システムであって、
前記母線には船内で使用する船内一般負荷が接続され、
前記船内一般負荷が接続されている前記母線と、前記同期発電機及び前記誘導電動機が接続されている前記母線とを切り離す電力系統切替手段を有することを特徴とする電気推進船の制御システム。 - 請求項6を引用する請求項7に記載の電気推進船の制御システムであって、
第1の前記同期発電機と第2の前記同期発電機とを同期させて運転できないときに、
前記同期運転切替手段により、第1の前記同期発電機と第2の前記同期発電機とを切り離すことを特徴とする電気推進船の制御システム。 - 請求項6を引用する請求項7又は8に記載の電気推進船の制御システムであって、
第1の前記同期発電機と第2の前記同期発電機とを同期させて運転できるときに、
前記同期運転切替手段により、第1の前記同期発電機と第2の前記同期発電機とを接続することを特徴とする電気推進船の制御システム。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の電気推進船の制御装置を使用した電気推進船の制御システムであって、
前記同期発電機の前記発電電圧を設定する発電電圧設定手段と、
前記同期発電機の前記発電電圧を検出する発電電圧検出手段とを有し、
前記発電電圧設定手段で設定した前記設定発電電圧と前記発電電圧検出手段で検出した発電電圧とを比較して前記同期発電機の発電制御をすることを特徴とする電気推進船の制御システム。 - 請求項10に記載の電気推進船の制御システムであって、
前記プロペラの回転数を設定する回転数設定手段と、
前記回転数設定手段で設定した設定回転数を前記発電電圧設定手段の前記設定発電電圧に変換する変換手段とを備え、
前記回転数設定手段の前記回転数の設定に従って前記同期発電機の発電制御を行うことを特徴とする電気推進船の制御システム。 - 請求項10又は11に記載の電気推進船の制御システムであって、
前記発電電圧設定手段で設定した前記設定発電電圧に従って、
前記発電電圧と周波数とを所定の関係を保って変化させることを特徴とする電気推進船の制御システム。 - 請求項10から12のいずれか1項に記載の電気推進船の制御システムであって、
前記発電電圧設定手段で設定した前記設定発電電圧に従って、
前記回転数制御手段により前記原動機の前記回転数を調整することを特徴とする電気推進船の制御システム。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の電気推進船の制御装置を使用した電気推進船の制御システムであって、
操船に伴う前記プロペラの運転状態を設定する設定手段を有することを特徴とする電気推進船の制御システム。 - 請求項14に記載の電気推進船の制御システムであって、
前記設定手段は増速・減速設定手段であり、
前記増速・減速設定手段で増速・減速を設定したときには、
前記回転数制御手段で前記原動機の前記回転数を調整することにより前記同期発電機の前記発電電圧を制御する前記第1の発電制御モードを用いたことを特徴とする電気推進船の制御システム。 - 請求項14に記載の電気推進船の制御システムであって、
前記設定手段は逆転設定手段であり、
前記逆転設定手段で逆転運転を設定したときには、
前記誘導電動機に供給される電力を逆相にして
前記励磁調整器で前記励磁電圧及び/又は前記励磁電流を調整することのみにより前記同期発電機の前記発電電圧を制御する前記第2の発電制御モードを用いたことを特徴とする電気推進船の制御システム。 - 請求項14に記載の電気推進船の制御システムであって、
前記設定手段は停止設定手段であり、
前記停止設定手段で停止を設定したときには、
前記誘導電動機への電力の供給を停止した後に前記原動機を停止することを特徴とする電気推進船の制御システム。 - 請求項4から17のいずれか1項に記載の電気推進船の制御システムを搭載した電気推進船。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018091327A JP6679113B2 (ja) | 2018-05-10 | 2018-05-10 | 電気推進船の制御装置、電気推進船の制御システム、及び電気推進船 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018091327A JP6679113B2 (ja) | 2018-05-10 | 2018-05-10 | 電気推進船の制御装置、電気推進船の制御システム、及び電気推進船 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013253677A Division JP6339353B2 (ja) | 2013-12-06 | 2013-12-06 | 電気推進船の制御装置、電気推進船の制御システム、及び電気推進船 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018127224A JP2018127224A (ja) | 2018-08-16 |
JP6679113B2 true JP6679113B2 (ja) | 2020-04-15 |
Family
ID=63172004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018091327A Active JP6679113B2 (ja) | 2018-05-10 | 2018-05-10 | 電気推進船の制御装置、電気推進船の制御システム、及び電気推進船 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6679113B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112644676A (zh) * | 2021-01-03 | 2021-04-13 | 武汉船用电力推进装置研究所(中国船舶重工集团公司第七一二研究所) | 一种船舶直流组网电力推进系统 |
CN112644675A (zh) * | 2021-01-03 | 2021-04-13 | 武汉船用电力推进装置研究所(中国船舶重工集团公司第七一二研究所) | 一种船舶交流组网电力推进系统 |
CN115056956B (zh) * | 2022-06-13 | 2024-01-23 | 武汉船用电力推进装置研究所(中国船舶重工集团公司第七一二研究所) | 一种船舶电力推进系统整流变压器充磁电路及方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05219767A (ja) * | 1992-02-04 | 1993-08-27 | Hitachi Ltd | 原動機の動力伝達システム |
JPH11285291A (ja) * | 1998-03-27 | 1999-10-15 | Hitachi Zosen Corp | 船舶の電気推進設備 |
JP2007089315A (ja) * | 2005-09-22 | 2007-04-05 | Yanmar Co Ltd | 電動機の始動制御装置 |
JP2010241194A (ja) * | 2009-04-02 | 2010-10-28 | Tokyo Univ Of Marine Science & Technology | 船舶用電気推進システム |
DE102009043530A1 (de) * | 2009-09-30 | 2011-04-07 | Siemens Aktiengesellschaft | Elektrische Antriebswelle und Fahrzeug mit einer derartigen elektrischen Antriebswelle |
-
2018
- 2018-05-10 JP JP2018091327A patent/JP6679113B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018127224A (ja) | 2018-08-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6679113B2 (ja) | 電気推進船の制御装置、電気推進船の制御システム、及び電気推進船 | |
KR102050762B1 (ko) | 선박용 구동 케스케이드 시스템 | |
US9650120B2 (en) | Electric drive shaft and vehicle comprising such an electric drive shaft | |
AU2008257541C1 (en) | Method and apparatus for operation of a marine vessel hybrid propulsion system | |
WO2017141711A1 (ja) | 船舶用電気推進装置、船舶用電気推進装置に用いられる推進力制御装置 | |
JP6339353B2 (ja) | 電気推進船の制御装置、電気推進船の制御システム、及び電気推進船 | |
JP2003517394A (ja) | 船の推進駆動システム | |
KR20080100146A (ko) | 전력 변환기 | |
US20120032617A1 (en) | Power converters | |
JP2003519592A (ja) | 船舶推進駆動システム | |
JP5126751B2 (ja) | 船舶用電気推進システム | |
JP5164043B2 (ja) | 船舶用ハイブリッド推進装置 | |
JP7343252B2 (ja) | クラッチを用いた推進及び制動システム | |
JP3911517B2 (ja) | ハイブリッドシステム | |
JP3708925B2 (ja) | ハイブリッドシステム | |
JP2012087750A (ja) | 船舶用ハイブリッド推進システム操縦装置 | |
US3993912A (en) | Marine propulsion system | |
WO2014059995A1 (en) | System and a method for control of the rpm of at least one main engine of a vessel | |
JP2005354861A (ja) | 原動機駆動電源装置による給電装置 | |
JP6998125B2 (ja) | 船舶の推進システムの制御方法 | |
US6792338B2 (en) | System and method for actively limiting the power drawn from a power distribution bus | |
JP3835601B2 (ja) | 原動機駆動発電装置による給電装置 | |
JP3873032B2 (ja) | ハイブリッドシステム | |
JP7418487B2 (ja) | 船舶推進システム、船舶の推進制御方法および船舶の推進制御プログラム | |
JPH09233896A (ja) | 船舶用発電システムの負荷起動方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180528 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190522 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190604 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20190802 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191003 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200303 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200312 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6679113 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |