JP6678523B2 - 試算装置及び試算方法 - Google Patents
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Description
上記の構成では、建物での消費電力を賄うために、より優先順位が高い電力供給装置(換言すると、余剰電力の電力買い取り単価がより安価な電力供給装置)の供給電力を利用する。このような構成によれば、電力買い取り料金が最も高く設定された電力供給装置の余剰電力が極力多く発生するようなケースを想定して買い取り料金を試算することが可能となる。すなわち、上記の構成によれば、買い取り料金を最大化させることが可能なケースを想定して当該買い取り料金を試算することが可能となる。
上記の構成では、燃料電池発電装置及び太陽光発電装置を電力供給装置として有する建物において発生する余剰電力の買い取り料金を、試算することが可能である。つまり、上記の構成では、燃料電池発電装置及び太陽光発電装置の間の電力買い取り単価の違いを考慮した上で余剰電力の買い取り料金を適切に試算することが可能となる。
上記の構成では、燃料電池発電装置、太陽光発電装置及び蓄電装置を電力供給装置として有する建物において発生する余剰電力の買い取り料金を、試算することが可能である。つまり、上記の構成では、燃料電池発電装置、太陽光発電装置及び蓄電装置の各々に対して設定された電力買い取り単価の違いを考慮した上で余剰電力の買い取り料金を適切に試算することが可能となる。
上記の構成では、運転モード可変型の発電装置が一定の電力を発電する運転モードにて運転したときのコストと、同じ運転モードにて運転モード可変型の発電装置が運転した場合に発電電力の一部が余剰電力として買い取られることで得られる利益額と、を算出する。そして、コストよりも利益額の方が上回っているとき、運転モード可変型の発電装置が一定の電力を発電する運転モードにて運転した際に建物において発生する余剰電力の買い取り料金を算出する。このような構成であれば、運転モード可変型の発電装置の運転モードとしてより合理的なモードを特定し、特定された運転モードにて上記発電装置が運転するケースでの余剰電力の買い取り料金を試算することが可能となる。
上記の構成では、運転モード可変型の発電装置が一定の電力を発電する運転モードにて運転した場合に発電電力の一部が余剰電力として買い取られることで得られる利益額と共に、運転モード可変型の発電装置が上記運転モードにて運転した場合に発生する排熱を回収することで得られる第二の利益額を算出する。そして、上記2つの利益額を合算した値(合計利益額)が、運転モード可変型の発電装置を上記の運転モードにて運転させたときのコストよりも上回っているとき、運転モード可変型の発電装置が一定の電力を発電する運転モードにて運転した際に建物において発生する余剰電力の買い取り料金を、算出する。このような構成であれば、運転モード可変型の発電装置が排熱回収型の発電装置である場合に、排熱回収による利益を考慮した上でより合理的な運転モードを特定し、特定された運転モードにて上記発電装置が運転するケースでの余剰電力の買い取り料金を試算することが可能となる。
上記の構成では、運転モード可変型の発電装置が一定の電力を発電する運転モードにて運転した場合に発生する排熱を回収する際の回収率を、当該発電モードにおける発電電力の大きさに応じて決定する。そして、決定した回収率に基づいて排熱回収分の利益額(第二の利益額)を算出する。このような構成であれば、回収率が発電電力の大きさに応じて変動するケースにおいて、適切な回収率に基づいて排熱回収分の利益額を算出することが可能となる。
上記の方法によれば、建物が有する複数種類の電力供給装置の各々に対して設定された余剰電力の買い取り単価が互いに異なる場合に、当該買い取り単価の相違を考慮して余剰電力の買い取り料金を試算することが可能となる。
先ず、本実施形態に係る試算装置(以下、本装置1)の概要について説明する。本装置1は、コンピュータによって構成され、本実施形態では、住宅販売会社の従業員(以下、単に従業員)が利用するパソコンによって構成されている。
次に、本装置1の構成について図3を参照しながら説明する。図3は、本装置1のハードウェア構成を示す図である。本装置1は、前述したようにコンピュータによって構成され、より具体的には従業員が利用するパソコンによって構成されている。当該パソコンのハードウェア構成は、一般的なパソコンと同様の構成となっており、図3に示すように、CPU1a、ROMやRAMからなるメモリ1b、ハードディスクドライブ1c、キーボードやマウス等からなる入力機器1d、ディスプレイ等からなる出力機器1eを備える。
T=f(G) (m1)
そして、記憶部12は、上記の関係式(m1)を回収率決定用情報D24として記憶している。
次に、本装置1を用いて、販売対象の住宅において発生する余剰電力の買い取り料金、すなわち売電料金を試算する方法について説明する。本実施形態に係る試算方法は、本装置1を構成するコンピュータにおいてCPU1aが試算プログラムを実行することによって実現される。より詳しく説明すると、試算プログラムによって規定されているデータ処理(以下、売電料金試算フロー)が実行されることにより、本装置1を構成するコンピュータが本実施形態に係る試算方法に則って売電料金を試算する。つまり、売電料金試算フローでは、本実施形態に係る試算方法が採用されており、同フロー中の各工程は、本実施形態に係る試算方法の構成要素をなしている。
平均発電出力=年間発電量÷24時間÷燃料電池発電装置の年間運転日数 (m2)
排熱の回収率=排熱回収量÷総排熱量 (m3)
以上までのステップが完了した時点で、運転モード評価処理が終了する。
本実施形態では、上述したように、販売対象の住宅における消費電力を特定し、住宅に設置される複数種類の電力供給装置の各々の供給電力を特定した上で、余剰電力を電力供給装置別に算出する。この際、電力供給装置別の供給電力のうち、どの装置の供給電力を自家消費するのかを各電力供給装置の優先順位に応じて決定し、その決定内容に則って各電力供給装置の余剰電力を算出する。その後、電力供給装置別に算出した余剰電力と、電力供給装置別に設定された電力買い取り単価と、に基づいて売電料金を算出する。このような構成により、本実施形態では、電力供給装置間の電力買い取り単価の相違を考慮した上で売電料金を試算することが可能となる。
上記の実施形態では、本発明の試算装置及び試算方法について、一例を挙げて説明した。ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
1a CPU
1b メモリ
1c ハードディスクドライブ
1d 入力機器
1e 出力機器
11 入力情報取得部
12 記憶部
13 消費電力特定部
14 供給電力特定部
15 余剰電力算出部
16 売電料金算出部(買い取り料金算出部)
17 コスト算出部
18 利益額算出部
19 出力部
Claims (8)
- 電力供給装置を複数種類有する建物において発生する余剰電力の買い取り料金を、試算する試算装置であって、
前記建物における消費電力を特定する消費電力特定部と、
前記電力供給装置の供給電力を前記電力供給装置別に特定する供給電力特定部と、
前記電力供給装置別に設定された優先順位及び電力買い取り単価を記憶する記憶部と、
前記消費電力特定部により特定された前記消費電力と、前記供給電力特定部により特定された前記電力供給装置別の前記供給電力とに基づいて、前記余剰電力を前記電力供給装置別に算出する余剰電力算出部と、
該余剰電力算出部により算出された前記電力供給装置別の前記余剰電力と、前記記憶部に記憶された前記電力供給装置別の前記電力買い取り単価と、に基づいて前記買い取り料金を算出する買い取り料金算出部と、を有し、
前記余剰電力算出部は、前記消費電力を賄うために前記電力供給装置別の前記供給電力を前記電力供給装置別の前記優先順位に応じて利用したときの前記余剰電力を、前記電力供給装置別に算出することを特徴とする試算装置。 - 前記記憶部は、より低い前記電力買い取り単価が設定された前記電力供給装置に対する前記優先順位がより高くなるように決められた前記電力供給装置別の前記優先順位を記憶しており、
前記余剰電力算出部は、前記消費電力を賄うために前記電力供給装置別の前記供給電力を前記優先順位がより低い前記電力供給装置から順に利用したときの前記余剰電力を、前記電力供給装置別に算出することを特徴とする請求項1に記載の試算装置。 - 前記消費電力特定部は、燃料電池発電装置及び太陽光発電装置を前記電力供給装置として有する前記建物における前記消費電力を特定し、
前記供給電力特定部は、前記燃料電池発電装置及び前記太陽光発電装置の各々の前記供給電力を特定し、
前記記憶部は、前記燃料電池発電装置及び前記太陽光発電装置の各々に対して設定された前記優先順位及び前記電力買い取り単価を記憶し、
前記余剰電力算出部は、前記燃料電池発電装置及び前記太陽光発電装置の各々の前記余剰電力を算出し、
前記買い取り料金算出部は、前記燃料電池発電装置及び前記太陽光発電装置の各々の前記余剰電力と、前記燃料電池発電装置及び前記太陽光発電装置の各々の前記電力買い取り単価と、に基づいて前記買い取り料金を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の試算装置。 - 前記消費電力特定部は、前記燃料電池発電装置、前記太陽光発電装置及び蓄電装置を前記電力供給装置として有する前記建物における前記消費電力を特定し、
前記供給電力特定部は、前記燃料電池発電装置、前記太陽光発電装置及び前記蓄電装置の各々の前記供給電力を特定し、
前記記憶部は、前記燃料電池発電装置、前記太陽光発電装置及び前記蓄電装置の各々に対して設定された前記優先順位及び前記電力買い取り単価を記憶し、
前記余剰電力算出部は、前記燃料電池発電装置、前記太陽光発電装置及び前記蓄電装置の各々の前記余剰電力を算出し、
前記買い取り料金算出部は、前記燃料電池発電装置、前記太陽光発電装置及び前記蓄電装置の各々の前記余剰電力と、前記燃料電池発電装置、前記太陽光発電装置及び前記蓄電装置の各々の前記電力買い取り単価と、に基づいて前記買い取り料金を算出することを特徴とする請求項3に記載の試算装置。 - 前記消費電力特定部は、運転モードが可変な運転モード可変型の発電装置を前記電力供給装置として有する前記建物における前記消費電力を特定し、
前記運転モード可変型の発電装置が一定の電力を発電する前記運転モードにて運転したときのコストを算出するコスト算出部と、
前記運転モード可変型の発電装置が前記一定の電力を発電する前記運転モードにて運転した場合に前記一定の電力のうちの一部が前記余剰電力として買い取られることで得られる利益額を算出する利益額算出部と、が備えられており、
該利益額算出部により算出された前記利益額が前記コスト算出部により算出された前記コストを上回っているとき、前記買い取り料金算出部は、前記運転モード可変型の発電装置が前記一定の電力を発電する前記運転モードにて運転した際に前記建物において発生する前記余剰電力の前記買い取り料金を算出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の試算装置。 - 前記消費電力特定部は、発電時に発生する排熱を回収可能な前記運転モード可変型の発電装置を有する前記建物における前記消費電力を特定し、
前記利益額算出部は、
前記運転モード可変型の発電装置が前記一定の電力を発電する前記運転モードにて運転した場合に前記一定の電力のうちの一部が前記余剰電力として買い取られることで得られる前記利益額と、
前記運転モード可変型の発電装置が前記一定の電力を発電する前記運転モードにて運転した場合に発生する前記排熱を回収することで得られる第二の利益額と、
前記利益額及び前記第二の利益額を合算して得られる合計利益額と、を算出し、
前記利益額算出部により算出された前記合計利益額が前記コスト算出部により算出された前記コストを上回っているとき、前記買い取り料金算出部は、前記運転モード可変型の発電装置が前記一定の電力を発電する前記運転モードにて運転した際に前記建物において発生する前記余剰電力の前記買い取り料金を算出することを特徴とする請求項5に記載の試算装置。 - 前記利益額算出部は、前記第二の利益額を算出するにあたり、前記運転モード可変型の発電装置が前記一定の電力を発電する前記運転モードにて運転した場合に発生する前記排熱を回収する際の回収率を、前記一定の電力の大きさに応じて決定し、決定した前記回収率に基づいて前記第二の利益額を算出することを特徴とする請求項6に記載の試算装置。
- 電力供給装置を複数種類有する建物において発生する余剰電力の買い取り料金を、試算する試算方法であって、
コンピュータが、前記建物における消費電力を特定するステップと、
コンピュータが、前記電力供給装置の供給電力を前記電力供給装置別に特定するステップと、
コンピュータが、前記電力供給装置別に設定された優先順位及び電力買い取り単価を記憶する記憶部から前記優先順位及び前記電力買い取り単価を読み出すステップと、
コンピュータが、特定された前記消費電力と、特定された前記電力供給装置別の前記供給電力とに基づいて、前記余剰電力を前記電力供給装置別に算出するステップと、
コンピュータが、算出された前記電力供給装置別の前記余剰電力と、前記記憶部に記憶された前記電力供給装置別の前記電力買い取り単価と、に基づいて前記買い取り料金を算出するステップと、を有し、
前記余剰電力を算出するステップにおいて、コンピュータは、前記消費電力を賄うために前記電力供給装置別の前記供給電力を前記電力供給装置別の前記優先順位に応じて利用したときの前記余剰電力を、前記電力供給装置別に算出することを特徴とする試算方法。
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