JP6674313B2 - 多端子送電システム - Google Patents

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Description

本発明は、多端子送電システムに関する。
電力系統からの給電が止まったときの対処法として、例えば、特許文献1には、送電線網が崩壊して風力発電所が運転停止状態である場合、「中央発電所コントローラ5は、局所電源6から電力供給を受け、起動及び自力起動シーケンスの制御が可能になる」ことが記載されている。
特開2008−283856号公報
特許文献1には、2つの電力系統の間での1対1送電において、風力発電所が運転停止状態になったときの対処法については記載されているが、3つ以上の電力系統の間での多端子送電における対処法については記載されていない。
前記した多端子送電は、例えば、洋上に設置された風力発電所から、電力変換所及び直流送電網を介して陸上に送電する洋上ウインドファームで行われることが多い。このような多端子送電においても、電力系統からの電力供給が止まった場合、電力変換所等の各機器を正常な状態に復帰できるようにすることが望まれている。
そこで、本発明は、信頼性の高い多端子送電システムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、3つ以上の電力系統のうち、給電可能な電力系統からの給電によって、それぞれの電力変換器及び制御装置を起動させ、前記電力変換器は、自身に入力される交流電力の電圧及び電流を変化させ、変化後の交流電力を出力する交流−交流変換器であり、交流電力及び直流電力の一方から他方への変換を行う第1交直変換器と、直流電力及び交流電力の一方から他方への変換を行う第2交直変換器と、を備え、前記第1交直変換器及び前記第2交直変換器は、それぞれ、ブリッジ形に接続された自己消弧型の複数のスイッチング素子と、複数の前記スイッチング素子のそれぞれに逆並列に接続される複数の還流ダイオードと、を有するブリッジ回路と、前記ブリッジ回路の直流側に並列接続されるコンデンサと、を備え、前記第1交直変換器の交流側は、第1遮断器を介して前記電力系統に接続され、前記第1交直変換器の直流側は、前記第2交直変換器の直流側に接続され、前記第2交直変換器の交流側は、第2遮断器を介して連系送電網に接続され、前記制御装置は、配線を介して前記第1交直変換器の直流側に並列接続されるとともに、前記配線を介して前記第2交直変換器の直流側にも並列接続され、前記配線を介した前記給電によって起動されることを特徴とする。なお、その他については実施形態の中で説明する。
本発明によれば、信頼性の高い多端子送電システムを提供できる。
本発明の第1実施形態に係る多端子送電システムの構成図である。 本発明の第1実施形態に係る多端子送電システムが備える交直変換器の構成図である。 本発明の第1実施形態に係る多端子送電システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る多端子送電システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る多端子送電システムの構成図である。 本発明の第4実施形態に係る多端子送電システムの構成図である。 本発明の第5実施形態に係る多端子送電システムの構成図である。 本発明の第5実施形態に係る多端子送電システムが備える交流−交流変換器の構成図である。 本発明の第6実施形態に係る多端子送電システムの構成図である。 本発明の第7実施形態に係る多端子送電システムの構成図である。
≪第1実施形態≫
<多端子送電システムの構成>
図1は、第1実施形態に係る多端子送電システム100の構成図である。
なお、図1では、直流送電網Q(連系送電網)を太めの実線で図示し、また、交流送電線h1,h2,h3等の電力線を細めの実線で図示している。また、図1では、中央演算装置40(演算装置)と各機器との間での「通信手段」を破線で図示している。前記した「通信手段」として、例えば、光ファイバを用いてよいし、また、無線通信を行ってもよい。
図1に示す多端子送電システム100は、風力発電所G1,G2(電力系統)及び交流系統G3(電力系統)の間で、直流送電網Q等を介して多端子送電を行うシステムである。図1に示すように、風力発電所G1は、交流遮断器12(第1遮断器)、交直変換器11(電力変換器)、及び直流遮断器13(第2遮断器)を順次に介して直流送電網Qに接続されている。他の「電力系統」である風力発電所G2や交流系統G3についても同様である。
図1に示すように、多端子送電システム100は、電力変換所10,20,30と、中央演算装置40と、を備えている。
電力変換所10は、風力発電所G1と直流送電網Qとの間での電力変換を行う設備であり、その交流側が交流送電線h1を介して風力発電所G1に接続され、直流側が直流送電網Qに接続されている。図1に示すように、電力変換所10は、交直変換器11と、交流遮断器12と、直流遮断器13と、制御装置14と、を備えている。
交直変換器11は、交流電力及び直流電力の一方から他方への電力変換を行う電力変換器である。この交直変換器11は、風力発電所G1から供給される交流電力を直流電力に変換し、変換後の直流電力を直流送電網Qに出力する機能を有している。また、交直変換器11は、風力発電所G1で発電が行われていないときに、直流送電網Qを介して供給される直流電力を交流電力に変換し、変換後の交流電力を風力発電所G1の各機器(図示しない制御装置や電力変換器)に出力する機能も有している。
図2は、多端子送電システム100が備える交直変換器11の構成図である。
交直変換器11は、2レベルの自励式電力変換器であり、ブリッジ回路Tと、コンデンサNと、を備えている。
ブリッジ回路Tは、ブリッジ形に接続された自己消弧型のスイッチング素子S1〜S6と、スイッチング素子S1〜S6のそれぞれに逆並列に接続される還流ダイオードD1〜D6と、を備えている。
ブリッジ回路Tは、スイッチング素子S1,S2が直列接続されてなる第1レグと、スイッチング素子S3,S4が直列接続されてなる第2レグと、スイッチング素子S5,S6が直列接続されてなる第3レグと、が並列接続された構成になっている。スイッチング素子S1,S2の接続点cuは、交流側端子euを介して交流遮断器12(図1参照)に接続されている。なお、他の接続点cv,cwについても同様である。
また、自己消弧型のスイッチング素子S1〜S6として、例えば、IGBT(Insulated G1te Bipolar Transistor)を用いることができるが、これに限定されるものではない。
コンデンサNは、ブリッジ回路Tから印加される電圧を平滑化するものであり、ブリッジ回路Tの直流側に並列接続されている。コンデンサNの正極は、上アームのスイッチング素子S1,S3,S5のコレクタに接続されるとともに、直流側端子eaを介して直流遮断器13(図1参照)に接続されている。コンデンサNの負極は、下アームのスイッチング素子S2,S4,S6のエミッタに接続されるとともに、直流側端子ecを介して直流遮断器13(図1参照)に接続されている。
図2に示す制御装置14は、後記する中央演算装置40からの指令に基づいて、スイッチング素子S1〜S6の点弧・消弧を制御する装置である。また、制御装置14は、中央演算装置40からの指令に基づいて、交流遮断器12や直流遮断器13を制御する機能も有している。
制御装置14は、図示はしないが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、各種インタフェース等の電子回路を含んで構成されている。そして、ROMに記憶されたプログラムを読み出してRAMに展開し、CPUが各種処理を実行するようになっている。
図2に示すように、制御装置14は、配線kを介してコンデンサNに並列接続されている。この配線kを介して制御装置14に電力が供給され、制御装置14が起動される。なお、制御装置14の起動については後記する。
再び、図1に戻って説明を続ける。
交流遮断器12は、交直変換器11と風力発電所G1との接続・遮断を行う機器である。直流遮断器13は、交直変換器11と直流送電網Qとの接続・遮断を行う機器である。なお、交流遮断器12及び直流遮断器13は、制御装置14によって制御されるが、場合によっては、この制御装置14を経由せずに中央演算装置40によって制御されることもある。
電力変換所20は、その交流側が交流送電線h2を介して風力発電所G2に接続され、直流側が直流送電網Qに接続されている。
電力変換所30は、その交流側が交流送電線h3を介して交流系統G3に接続され、直流側が直流送電網Qに接続されている。
なお、電力変換所20,30の構成については、前記した電力変換所10と同様であるから説明を省略する。
中央演算装置40は、交流遮断器12,22,32、直流遮断器13,23,33、及び制御装置14,24,34に所定の指令信号を送信する装置である。中央演算装置40は、図示はしないが、CPU、ROM、RAM、各種インタフェース等の電子回路を含んで構成されている。そして、ROMに記憶されたプログラムを読み出してRAMに展開し、CPUが各種処理を実行するようになっている。なお、中央演算装置40が実行する処理については後記する。
<多端子送電システムにおける処理>
次に、風力発電所G1,G2で発電が行われておらず、電力変換所10,20,30に給電されていない状態で、交流系統G3からの給電によって各機器を起動させる処理について、図3を用いて説明する。ちなみに、風力発電所G1,G2で発電が行われていないときとは、風車(図示せず)が停止又は遊転しているときや、風力発電所G1,G2のメンテナンス時等である。
図3は、多端子送電システム100における処理の流れを示すフローチャートである(適宜、図1を参照)。
なお、ステップS101の「システム起動開始」時には、前記したように、風力発電所G1,G2で発電が行われておらず、また、電力変換所10,20,30(制御装置14,24,34を含む。)にも給電されていないものとする。また、交流遮断器12,22,32及び直流遮断器13,23,33は、全て開放状態であるものとする。
図3のステップS101において中央演算装置40は、システム起動を開始する。つまり、中央演算装置40は、電力変換所10,20,30の各機器を起動するための処理を開始する。例えば、電力変換所10,20,30に設置された各種センサ(図示せず)の検出値に基づき、電力変換所10,20,30への給電が行われていないと判定したとき、中央演算装置40は、ステップS101でシステム起動を開始する。
ステップS102において中央演算装置40は、電力変換所30の各機器を起動させるために、交流遮断器32に投入指令を送信する。
ステップS103では、前記した投入指令によって、交流遮断器32が実際に投入される。
このように交流遮断器32が投入されることで(S103)、ステップS104において、交直変換器31等が交流側から起動される。つまり、交流系統G3からの給電によって交直変換器31及び制御装置34が起動される。なお、交直変換器31は、図2に示す交直変換器11と同様の構成であるから、以下では図2を用いて、交直変換器31等の起動について説明する。
図2に示すスイッチング素子S1〜S6は、前記したように、自己消弧型の素子であるため、制御装置34(図1参照)が起動していないときには消弧状態になっている。その後、交流遮断器32が投入され(S103)、図2に示す交流側端子eu,ev,ewを介して交流電力が供給されると、交直変換器31が備えるブリッジ回路Tが三相ダイオード整流器として機能する。その結果、ブリッジ回路T、コンデンサN及び配線kを介して制御装置34に直流電力が供給され、制御装置34が起動される。また、コンデンサNに電荷が蓄えられ、コンデンサNの極板間の電圧が上昇する。このようにして、交直変換器31及び制御装置34が交流側から起動される。
図3のステップS105において中央演算装置40は、直流遮断器33を投入する。これによって、交流系統G3から直流送電網Qを介して電力変換所10,20に給電することが可能になる。
ステップS106において制御装置34は、中央演算装置40に起動完了信号を送信する。つまり、制御装置34は、自身を含めて電力変換所30の各機器が起動したことを中央演算装置40に通知する。
なお、図3では省略したが、交直変換器31が備えるコンデンサN(図2参照)の極板間の電位差が所定値に達した後、制御装置34はスイッチング素子S1〜S6(図2参照)のスイッチングを開始する。
ステップS107では、直流送電網Qの充電が行われる。例えば、多端子送電システム100において、風力発電所G1が洋上に設置され、直流送電網Qを介して陸上に送電する場合、直流送電網Qとして海底ケーブルを用いることが多い。中央演算装置40は、直流送電網Qの充電容量に基づき、ステップS107において直流送電網Qの電位が安定するまで待機する。
次に、ステップS108において中央演算装置40は、電力変換所10の各機器を起動させるために、直流遮断器13に投入指令を送信する。
ステップS109では、前記した投入指令によって、直流遮断器13が実際に投入される。
このように直流遮断器13が投入されることで(S109)、ステップS110において、交直変換器11等が直流側から起動される。つまり、直流送電網Qを介した給電によって、交直変換器11及び制御装置14が起動される。
図2に示すように、交直変換器11の制御装置14は、コンデンサNに並列接続されている。したがって、直流遮断器13が投入されることで(S109)、コンデンサNが充電され、交直変換器11が起動する。また、配線kを介した給電によって、制御装置14が起動する。
次に、図3のステップS111において中央演算装置40は、交流遮断器12を投入する。これによって、交流送電線h1を介して風力発電所G1の各機器(図示しない制御装置や電力変換器)に給電される。その結果、風力発電所G1で発電を行うことが可能になる。
ステップS112において制御装置14は、中央演算装置40に起動完了信号を送信する。
次に、ステップS113において中央演算装置40は、電力変換所20の各機器を起動させるために、直流遮断器23に投入指令を送信する。
ステップS114では、前記した投入指令によって、直流遮断器23が実際に投入される。
このように直流遮断器23が投入されることで(S114)、ステップS115において、交直変換器21等が直流側から起動される。つまり、直流送電網Qを介した給電によって、交直変換器21及び制御装置24が起動される。
ステップS116において中央演算装置40は、交流遮断器22を投入する。これによって、交流送電線h2を介して風力発電所G2の各機器に給電される。
ステップS117において制御装置24は、中央演算装置40に起動完了信号を送信する。
このようにして中央演算装置40は、風力発電所G1,G2及び交流系統G3のうち、給電可能な交流系統G3からの給電によって、交直変換器11,21,31及び制御装置14,24,34を起動させる(S104,S110,S115)。
また、中央演算装置40は、給電可能な交流系統G3から、起動後の交直変換器31,11を介して風力発電所G1への給電を行った後(S101〜S112)、起動後の交直変換器31,21を介して風力発電所G2への給電を行う(S113〜S117)。このようにして、風力発電所G1,G2への給電が順次に行われる。
ステップS118において中央演算装置40は、電力変換所10,20,30の全てにおいて、各機器の起動が完了した(全所起動完了)と判定する。
ステップS119において中央演算装置40は、システム起動を完了する。つまり、中央演算装置40は、多端子送電システム100の各機器の起動を完了する。
なお、多端子送電システム100の各機器の起動が完了した後は、例えば、周知の潮流計算に基づいて、風力発電所G1,G2及び交流系統G3の間で電力の授受が行われる。
<効果>
第1実施形態によれば、交流系統G3からの給電によって電力変換所10,20,30の各機器を起動できるため、多端子送電システム100の信頼性を従来よりも高めることができる。
また、電力変換所10,20,30や風力発電所G1,G2に蓄電装置等の起動電源(図示せず)を設ける必要がないため、従来よりも設備コストを低減できる。例えば、風力発電所G1,G2が洋上に設置された洋上ウインドファームである場合には、設備面積や設備コストの観点から、起動電源(図示せず)の個数が少ないことが望ましい。本実施形態によれば、給電可能な交流系統G3から電力変換所10,20,30の各機器を起動できるため、洋上ウインドファームの設備面積や設備コストが少なくて済む。
また、制御装置14(図2参照)は、自励式の交直変換器11の直流側に並列接続されている。したがって、前記したように、交直変換器11の交流側からの給電によって制御装置14を起動することもできるし、また、交直変換器11の直流側からの給電によって制御装置14を起動することもできる。なお、他の制御装置24,34の起動についても同様である。したがって、例えば、3つの電力系統(風力発電所G1,G2及び交流系統G3)のうち少なくとも一つから給電可能であれば、交直変換器11,21,31を用いて、他の電力系統に給電できる。
≪第2実施形態≫
第2実施形態は、風力発電所G1,G2(図1参照)への給電を順次に行わずに、これらを並行して行う点が第1実施形態とは異なっているが、その他(多端子送電システム100の構成等:図1参照)については第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図4は、第2実施形態に係る多端子送電システム100における処理の流れを示すフローチャートである(適宜、図1を参照)。
なお、図4のステップS101〜S107の処理は第1実施形態(図3参照)と同様であるから、説明を省略する。
ステップS107で直流送電網Qが充電された後、ステップS201において中央演算装置40は、直流遮断器13に投入指令を送信するとともに、直流遮断器23にも投入指令を送信する。
その後、電力変換所10に関しては、直流遮断器13の投入(S109)、交直変換器11等の直流側からの起動(S110)、及び交流遮断器12の投入(S111)が順次に行われ、中央演算装置40に起動完了信号が送信される(S112)。他方の電力変換所20についても同様である(S114〜S117)。このようにして中央演算装置40は、給電可能な交流系統G3から、起動後の交直変換器31,11を介した風力発電所G1への給電と、起動後の交直変換器31,21を介した風力発電所G2への給電と、を並行して行う。これによって、交直変換所10,20の各機器の起動に要する時間を第1実施形態よりも短縮できる。
図4において、制御装置14,24からの起動完了信号(S112、S117)を受信した後、中央演算装置40は、電力変換所10,20,30の全てにおいて、各機器の起動が完了したと判定し(S118)、システム起動を完了する(S119)。
<効果>
第2実施形態によれば、電力変換所10及び風力発電所G1への給電と、電力変換所20及び風力発電所G2への給電と、が並行して行われる(S201、S109〜S117)。したがって、これらの給電を順次に行う第1実施形態よりも、各機器の起動に要する時間を短縮できる。
≪第3実施形態≫
第3実施形態は、交流系統G3(図5参照)で停電等が生じて、交流系統G3から給電できず、さらに風力発電所G1,G2でも発電が行われていないときに、起動電源P3(図5参照)からの給電によって各機器を起動する点が第1実施形態とは異なっている。なお、その他の点ついては第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図5は、第3実施形態に係る多端子送電システム100Aの構成図である。
多端子送電システム100Aは、第1実施形態で説明した構成(図1参照)に起動電源P3及び交流遮断器K3(第3遮断器)を追加した構成になっている。図5に示すように、電力変換所30Aは、交直変換器31と、交流遮断器32と、直流遮断器33と、制御装置34と、起動電源P3と、交流遮断器K3と、を備えている。
起動電源P3は、蓄電装置やディーゼル発電機等の電源である。なお、起動電源P3として蓄電装置を用いる場合には、この蓄電装置から供給される直流電力を交流電力に変換する電力変換器(図示せず)が別途設けられているものとする。
交流遮断器K3は、交直変換器31と起動電源P3との接続・遮断を行う機器である。図5に示す例では、交直変換器31と交流遮断器32とを接続する3相の配線iに交流遮断器K3が接続されている。交流遮断器K3は、中央演算装置40からの指令信号によって制御される。
図5に示す交流系統G3で停電等が生じて電力供給が止まり、また、風力発電所G1,G2においても発電が行われていない場合、中央演算装置40は、交流遮断器K3を投入する。なお、起動電源P3としてディーゼル発電機を用いる場合には、このディーゼル発電機を起動した後、中央演算装置40は交流遮断器K3を投入する。
交流遮断器K3が投入されると、この交流遮断器K3を介して起動電源P3から交直変換器31及び制御装置34に給電され、これらの機器が起動する。その後、中央演算装置40は、第1実施形態で説明したステップS105〜S119の処理(図3参照)を順次に行う。これによって、前記した交直変換器31及び制御装置34の他に、交直変換器11,21及び制御装置14,24にも給電され、これらの機器が起動する。さらに、風力発電所G1,G2の各機器にも給電される。風力発電所G1,G2の各機器が起動して発電が行われるようになった後、中央演算装置40は、交流遮断器K3を開放し、交流遮断器32を投入する。これによって、風力発電所G1,G2の発電電力が交流系統G3に供給される。
なお、風力発電所G1,G2への給電に先立って、起動電源P3から交流遮断器K3及び交流遮断器32を介して交流系統G3に給電し、交流系統G3を先に復旧させてもよい。交流系統G3の復旧後、中央演算装置40は交流遮断器K3を開放し、さらに、第1実施形態で説明したステップS105〜S119の処理(図3参照)を順次に行う。これによって、復旧した交流系統G3からの電力を風力発電所G1,G2の各機器に供給し、風力発電所G1,G2で発電できる状態に戻すことができる。
<効果>
第3実施形態によれば、交流系統G3で停電等が生じ、さらに風力発電所G1,G2で発電が行われていない状況でも、起動電源P3を用いて電力変換所10,20,30A等に給電し、各機器を起動できる。
≪第4実施形態≫
第4実施形態は、電力変換所30A(図5参照)に代えて、風力発電所G1に連系している電力変換所10B(図6参照)に起動電源P1及び交流遮断器K1(第3遮断器)を設ける点が、第3実施形態とは異なっている。なお、その他の点については第3実施形態と同様である。したがって、第3実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図6は、第4実施形態に係る多端子送電システム100Bの構成図である。
図6に示すように、電力変換所10Bは、交直変換器11と、交流遮断器12と、直流遮断器13と、制御装置14と、起動電源P1と、交流遮断器K1と、を備えている。
起動電源P1は、蓄電装置やディーゼル発電機等の電源である。
交流遮断器K1は、交直変換器11と起動電源P1との接続・遮断を行う機器である。図6に示す例では、交直変換器11と交流遮断器12とを接続する3相の配線jに交流遮断器K1が接続されている。交流遮断器K1は、中央演算装置40からの指令信号によって制御される。
図6に示す交流系統G3で停電等が生じて電力供給が止まり、また、風力発電所G1,G2においても発電が行われていないものとする。このような場合に中央演算装置40は、起動電源P1(例えば、ディーゼル発電機)を起動し、さらに交流遮断器K1を投入する。これによって、交直変換器11及び制御装置14が交流側から起動される。そして、中央演算装置40は、直流遮断器13,23,33を投入し、電力変換所20,30の各機器を直流側から起動する。このように電力変換所10B,20,30の各機器を起動させた後は、交流系統G3を復旧させてから風力発電所G1,G2に給電してもよいし、また、風力発電所G1,G2で発電を行えるようにしてから交流系統G3に給電してもよい。
<効果>
第4実施形態によれば、交流系統G3で停電等が生じ、さらに風力発電所G1,G2で発電が行われていない状況でも、起動電源P1を用いて電力変換所10B,20,30等に給電し、各機器を起動できる。
≪第5実施形態≫
第5実施形態は、電力変換所10C,20C,30C(図7参照)において交流−交流変換を行う点と、電力変換所10C,20C,30Cに接続される「連系送電網」が交流送電網Rである点と、が第1実施形態とは異なっている。なお、その他の点については第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図7は、第5実施形態に係る多端子送電システム100Cの構成図である。
図7に示すように、多端子送電システム100Cは、電力変換所10C,20C,30Cと、中央演算装置40と、を備えている。
電力変換所10Cは、風力発電所G1と交流送電網Rとの間での電力変換を行う設備である。図7に示すように、電力変換所10Cは、交流−交流変換器15(電力変換器)と、交流遮断器12(第1遮断器)と、交流遮断器16(第2遮断器)と、制御装置14と、を備えている。
交流−交流変換器15は、自身に入力される交流電力の電圧及び電流を変化させ、変化後の交流電力を出力する2レベルの自励式電力変換器である。この交流−交流変換器15は、風力発電所G1から供給される交流電力を所定の電圧・電流の交流電力に変換し、変換後の交流電力を交流送電網Rに出力する機能を有している。また、交流−交流変換器15は、風力発電所G2で発電が行われていないときに、交流送電網Rを介して自身に供給される交流電力を所定の電圧・電流の交流電力に変換し、変換後の交流電力を風力発電所G1の各機器に出力する機能も有している。
図8は、多端子送電システム100Cが備える交流−交流変換器15の構成図である。図8に示すように、交流−交流変換器15は、交直変換器151(第1交直変換器)と、交直変換器152(第2交直変換器)と、を備えている。
交直変換器151は、交流電力及び直流電力の一方から他方への変換を行う電力変換器である。より詳しく説明すると、交直変換器151は、自己消弧型の複数のスイッチング素子(図示せず)と、コンデンサ(図示せず)と、備える自励式の2レベル変換器であり、第1実施形態で説明した交直変換器11(図2参照)と同様の構成になっている。なお、他方の交直変換器152についても同様である。
図8に示すように、交直変換器151の交流側は、3相の交流接続端子fe及び交流遮断器12(第1遮断器:図7参照)を介して、風力発電所G1(電力系統:図7参照)に接続されている。
交直変換器151の直流側は、他方の交直変換器152の直流側に接続されている。
交直変換器152の交流側は、3相の交流接続端子ge及び交流遮断器16(第2遮断器:図7参照)を介して、交流送電網R(連系送電網:図7参照)に接続されている。
図8に示す制御装置14は、交直変換器151,152等を制御する機能を有している。制御装置14は、配線nを介して交直変換器151の直流側に並列接続されるとともに、この配線nを介して交直変換器152の直流側にも並列接続されている。
図7に示す交流遮断器16は、交流−交流変換器15と交流送電網Rとの接続・遮断を行う機器である。交流遮断器16は、中央演算装置40や、起動後の制御装置14によって制御される。なお、他の電力変換所20C,30Cについては電力変換所10Cと同様の構成であるから、説明を省略する。
例えば、風力発電所G1,G2で発電が行われておらず、電力変換所10C,20C,30Cに給電されていない場合、中央演算装置40は、第1実施形態と同様の処理(図3参照)を行う。これによって、交流系統G3からの電力が、電力変換所30C、交流送電網R、交流遮断器16、及び、図8に示す配線nを順次に介して制御装置14に供給され、制御装置14が起動する。また、交直変換器151,152が備えるコンデンサ(図示せず)が、それぞれ充電される。このようにして、電力変換所10Cの各機器が起動され、また、電力変換所20C,30Cの各機器も起動される。さらに、風力発電所G1,G2の各機器にも給電される。
<効果>
第5実施形態によれば、「連系送電網」として交流送電網Rを用いる場合でも、交流系統G3からの給電によって、電力変換所10C,20C,30Cや風力発電所G1,G2の各機器を起動できる。また、風力発電所G1,G2等に起動電源(図示せず)を設けずとも、前記した起動を行うことができるため、風力発電所G1,G2の設備面積や設備コストを従来よりも低減できる。
≪第6実施形態≫
第6実施形態は、電力変換所10D,20D(図9参照)において直流−直流変換を行う点が第1実施形態とは異なっているが、その他については第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図9は、第6実施形態に係る多端子送電システム100Dの構成図である。
図9に示すように、多端子送電システム100Dは、電力変換所10D,20D,30と、中央演算装置40と、を備えている。
電力変換所10Dは、直流−直流変換器17(電力変換器)と、直流遮断器18(第1遮断器)と、直流遮断器13(第2遮断器)と、切替回路19と、電力計W11(第1電力計)と、電力計W12(第2電力計)と、制御装置14と、を備えている。
直流−直流変換器17は、自身に入力される直流電力の電圧及び電流を変化させ、変化後の直流電力を出力する周知の自励式電力変換器である。
直流遮断器18は、直流−直流変換器17と風力発電所G1との接続・遮断を行う機器である。
切替回路19は、風力発電所G1から直流遮断器18を介して制御装置14への給電を行うか、又は、直流送電網Q及び直流遮断器13を介して制御装置14への給電を行うか、を切り替える回路である。図9に示すように、切替回路19は、制御装置14に接続されるとともに、直流−直流変換器17の入力側・出力側に接続されている。
電力計W11は、風力発電所G1から直流−直流変換器17に供給される電力を検出するものである。図9に示す例では、直流−直流変換器17と直流遮断器18とを接続する配線qに電力計W11が接続されている。電力計W11の検出値は、中央演算装置40に送信される。
電力計W12は、直流送電網Qを介して直流−直流変換器17に供給される電力を検出するものである。図9に示す例では、直流−直流変換器17と直流遮断器13とを接続する配線rに電力計W12が接続されている。電力計W12の検出値は、中央演算装置40に送信される。
なお、電力変換所20Dは、前記した電力変換所10Dと同様の構成であり、また、電力変換所30は、第1実施形態(図1参照)で説明したものと同様であるから、これらについての説明を省略する。ちなみに、風力発電所G1,G2には、図示はしないが、交流電力(発電電力)を直流電力に変換する交直変換器が設けられている。
次に、切替回路19を介して制御装置14に給電する処理について説明する。
風力発電所G1,G2及び交流系統G3のうち少なくとも一つから給電可能であるが、電力変換所10Dの各機器に給電されていない場合、中央演算装置40は、次の処理を実行する。すなわち、中央演算装置40は、風力発電所G1から制御装置14に給電可能であるか、それとも、直流送電網Qを介して制御装置14に給電可能であるか、を電力計W11,W12の検出値に基づいて判定する。なお、この判定を行う際、直流遮断器13,18が投入されているものとする。
そして、中央演算装置40は、前記した判定の結果に基づいて、制御装置14への給電が行われるように切替回路19を制御する。これによって、切替回路19を介して制御装置14に給電され、制御装置14が起動する。なお、他方の電力変換所20Dが備える制御装置24の起動についても同様である。
<効果>
第6実施形態によれば、電力変換所10D,20Dにおいて直流−直流変換を行う構成でも、例えば、交流系統G3からの電力を用いて、電力変換所10D,20D,30や風力発電所G1,G2の各機器を起動できる。また、風力発電所G1と電力変換所10Dとの間や、風力発電所G2と電力変換所20Dとの間で直流送電が行われるため、交流送電を行う場合と比較して、送電に伴う損失を低減できる。
≪第7実施形態≫
第7実施形態は、直流遮断器KE(第4遮断器:図10参照)を介して直流送電網Qに接続される起動電源PE(図10参照)を設ける点が第1実施形態とは異なるが、その他については第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図10は、第7実施形態に係る多端子送電システム100Eの構成図である。
図10に示すように、多端子送電システム100Eは、電力変換所10,20,30と、中央演算装置40と、起動電源PEと、直流遮断器KEと、を備えている。
起動電源PEは、蓄電装置やディーゼル発電機等の電源である。
直流遮断器KEは、直流送電網Qと起動電源PEとの接続・遮断を行う機器である。直流遮断器KEは、中央演算装置40からの指令信号によって制御される。
例えば、図10に示す交流系統G3で停電等が生じて電力供給が止まり、また、風力発電所G1,G2においても発電が行われていないものとする。このような場合、中央演算装置40は、直流遮断器KEを投入するとともに、直流遮断器13,23,33(第2遮断器)を投入する。
例えば、直流遮断器KE,13の投入によって、起動電源PEから直流遮断器KE等を介して、交直変換器11及び制御装置14に給電される。これによって、交直変換器11及び制御装置14が起動する。なお、電力変換所20,30の各機器の起動についても同様である。
<効果>
第7実施形態によれば、交流系統G3で停電等が生じ、さらに風力発電所G1,G2で発電が行われていない状況でも、起動電源PEを用いて電力変換所10,20,30等に給電し、各機器を起動できる。
≪変形例≫
以上、本発明に係る多端子送電システム100等について各実施形態により説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。例えば、それぞれの実施形態では、各電力変換器(例えば、図1に示す交直変換器11,12,13)が自励式の2レベル変換器である場合について説明したが、これに限らない。すなわち、各電力変換器として、自励式の3レベル変換器やモジュラーマルチレベル変換器を用いてもよい。このような構成でも、電力変換器の直流側に制御装置を並列接続することで、直流側・交流側のいずれからでも制御装置に給電でき、この制御装置を起動できる。
また、各実施形態では、「連系送電網」(例えば、図1に示す直流送電網Q)に3つの「電力系統」(風力発電所G1,G2及び交流系統G3)が接続される構成について説明したが、これに限らない。すなわち、4つ以上の電力系統が連系送電網に接続される構成にも、各実施形態を適用できる。
また、第3実施形態では、交直変換器31(図5参照)と交流遮断器32とを接続する配線iに、交流遮断器K3を介して起動電源P3を接続する構成について説明したが、これに限らない。すなわち、交直変換器31と直流遮断器33とを接続する配線に、交流遮断器(図示せず)を介して起動電源P3を接続してもよい。なお、第4実施形態(図6参照)についても同様のことがいえる。
また、各実施形態では、交直変換器11等に用いる自己消弧型のスイッチング素子S1〜S6(図2参照)としてIGBTを用いる場合について説明したが、これに限らない。すなわち、自己消弧型のスイッチング素子S1〜S6として、例えば、FET(Field Effect Transistor)やバイポーラトランジスタを用いてもよい。
また、各実施形態は、適宜組み合わせることができる。例えば、第2実施形態と第3実施形態とを組み合わせ、多端子送電システム100A(図5参照)の各機器に起動電源P3から給電する際(第3実施形態)、交直変換器11を介した風力発電所G1への給電と、交直変換器21を介した風力発電所G2への給電と、を並行して行ってもよい(第2実施形態)。
また、各実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。また、前記した機構や構成は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての機構や構成を示しているとは限らない。
また、電力線や信号線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての電力線や信号線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
100,100A,100B,100C,100D,100E 多端子送電システム
11,21,31 交直変換器(電力変換器)
T ブリッジ回路
S1,S2,S3,S4,S5,S6 スイッチング素子
D1,D2,D3,D4,D5,D6 還流ダイオード
N コンデンサ
12,22,32 交流遮断器(第1遮断器)
13,23,33 直流遮断器(第2遮断器)
14,24,23 制御装置
15 交流−交流変換器(電力変換器)
151 交直変換器(第1交直変換器)
152 交直変換器(第2交直変換器)
16 交流遮断器(第2遮断器)
17 直流−直流変換器(電力変換器)
18 直流遮断器(第1遮断器)
19 切替回路
40 中央演算装置(演算装置)
G1,G2 風力発電所(電力系統)
G3 交流系統(電力系統)
K1,K3 交流遮断器(第3遮断器)
KE 直流遮断器(第4遮断器)
P1,P3,PE 起動電源
Q 直流送電網(連系送電網)
R 交流送電網(連系送電網)
W11 電力計(第1電力計)
W12 電力計(第2電力計)
k 配線
n 配線

Claims (6)

  1. 第1遮断器を介して電力系統に接続されるとともに、第2遮断器を介して連系送電網に接続される電力変換器と、
    前記電力変換器を制御する制御装置と、
    前記第1遮断器、前記第2遮断器、及び前記制御装置に指令信号を送信する演算装置と、を備え、
    3つ以上の前記電力系統が、それぞれ、前記第1遮断器、前記電力変換器、及び前記第2遮断器を順次に介して前記連系送電網に接続され、
    前記演算装置は、3つ以上の前記電力系統のうち、給電可能な電力系統からの給電によって、それぞれの前記電力変換器及び前記制御装置を起動させ
    前記電力変換器は、
    自身に入力される交流電力の電圧及び電流を変化させ、変化後の交流電力を出力する交流−交流変換器であり、
    交流電力及び直流電力の一方から他方への変換を行う第1交直変換器と、
    直流電力及び交流電力の一方から他方への変換を行う第2交直変換器と、を備え、
    前記第1交直変換器及び前記第2交直変換器は、それぞれ、
    ブリッジ形に接続された自己消弧型の複数のスイッチング素子と、複数の前記スイッチング素子のそれぞれに逆並列に接続される複数の還流ダイオードと、を有するブリッジ回路と、
    前記ブリッジ回路の直流側に並列接続されるコンデンサと、を備え、
    前記第1交直変換器の交流側は、前記第1遮断器を介して前記電力系統に接続され、
    前記第1交直変換器の直流側は、前記第2交直変換器の直流側に接続され、
    前記第2交直変換器の交流側は、前記第2遮断器を介して前記連系送電網に接続され、
    前記制御装置は、配線を介して前記第1交直変換器の直流側に並列接続されるとともに、前記配線を介して前記第2交直変換器の直流側にも並列接続され、前記配線を介した前記給電によって起動されること
    を特徴とする多端子送電システム。
  2. 第1遮断器を介して電力系統に接続されるとともに、第2遮断器を介して連系送電網に接続される電力変換器と、
    前記電力変換器を制御する制御装置と、
    前記第1遮断器、前記第2遮断器、及び前記制御装置に指令信号を送信する演算装置と、を備え、
    3つ以上の前記電力系統が、それぞれ、前記第1遮断器、前記電力変換器、及び前記第2遮断器を順次に介して前記連系送電網に接続され、
    前記演算装置は、3つ以上の前記電力系統のうち、給電可能な電力系統からの給電によって、それぞれの前記電力変換器及び前記制御装置を起動させ
    前記電力系統から前記第1遮断器を介して前記制御装置への前記給電を行うか、又は、前記連系送電網及び前記第2遮断器を介して前記制御装置への前記給電を行うか、を切り替える切替回路をさらに備え、
    前記電力変換器は、自身に入力される直流電力の電圧及び電流を変化させ、変化後の直流電力を出力する直流−直流変換器であり、
    前記演算装置は、前記制御装置の制御対象である前記電力変換器に前記電力系統から供給される電力の検出値、及び、当該電力変換器に前記連系送電網を介して供給される電力の検出値に基づいて、前記制御装置に前記給電が行われるように前記切替回路を制御し、前記切替回路を介した前記給電によって前記制御装置を起動させること
    を特徴とする多端子送電システム。
  3. 前記演算装置は、3つ以上の前記電力系統のうち給電可能な電力系統から、起動後の前記電力変換器を介して、他の複数の前記電力系統への給電を順次に行うこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多端子送電システム。
  4. 前記演算装置は、3つ以上の前記電力系統のうち給電可能な電力系統から、起動後の前記電力変換器を介して、他の複数の前記電力系統への給電を並行して行うこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多端子送電システム。
  5. 記電力変換器と起動電源との接続・遮断を行う第3遮断器をさらに備え、
    記演算装置は、3つ以上の前記電力系統のいずれからも給電がない場合、前記起動電源からの前記第3遮断器を介した給電によって、それぞれの前記電力変換器及び前記制御装置を起動させること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多端子送電システム。
  6. 記連系送電網と起動電源との接続・遮断を行う第4遮断器をさらに備え、
    記演算装置は、3つ以上の前記電力系統のいずれからも給電がない場合、前記起動電源からの前記第4遮断器を介した給電によって、それぞれの前記電力変換器及び前記制御装置を起動させること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多端子送電システム。
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