JP6665923B2 - 有機elディスプレイパネルの製造方法および製造装置 - Google Patents

有機elディスプレイパネルの製造方法および製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、インクジェット装置による有機ELディスプレイパネルの製造方法に関するもので、複数のインクジェットヘッドのノズルから塗布される体積調整方法に関する。
近年、インクジェット技術を用いて電子デバイスを製造する方法が注目を集めている。
インクジェット技術による製造は、蒸着技術などに比べ設備構成がシンプルで安価な製造が可能である。また、インクジェット技術は直接パターニング技術であるため蒸着技術におけるマスクが不要で大型化が可能である。例えば、表示電子デバイスにおいては大画面への市場要求が高まり、インクジェット塗布による電子デバイス製造技術への期待は高まっている。
以下、インクジェット技術によるパターニング方法について図5を用いて説明する。
図5は、インクジェット装置の平面図である。インクジェットヘッド20と基板10がある。インクジェットヘッド20のノズル21から、有機機能材料を含むインクの液滴を、基板10上のバンク11で囲まれた発色領域12に塗布して、有機機能層を形成する方法がある(例えば、特許文献1参照)。インクジェットヘッド20は、基板10上を矢印の方向へ相対移動しながら、インクを発色領域12へ塗布する。
有機機能材料を含むインクは、ディスプレイ基板に配置された発色領域12に塗布される。
ここで発色領域とは、赤(R)、緑(G)、青(B)のいずれかの副画素が1列に並んだ領域を意味する。すなわちディスプレイ基板では、3種類の発色領域(R、G、B)が特定の方向に沿って互いに平行に配置されている。
ディスプレイ基板に、有機機能層を、インクジェット装置で形成しようとする場合には、以下のプロセスとなる。
(1)インクジェット装置のインクジェットヘッド20を、基板10上のバンク11で規定された発色領域12の長軸に対して図中の上部(または下部)に配置する。この時、好ましくは、発色領域12の長軸と、ノズル21の配列方向とが垂直になるように配置する。
(2)インクジェットヘッド20を発色領域12の長軸に対して平行に相対移動させる。
(3)発色領域12に、ノズル21から液滴を塗布して、有機機能層を形成する。
このようにインクジェットヘッド20を発色領域12の長軸に対して平行に相対移動させる方法を、以下「縦塗り」という。
しかし、上述したように、インクジェットヘッド20が有するノズル21から塗布される液滴の大きさには、ノズル21ごとにばらつきがあることから、基板10を縦塗りした場合、発色領域12間で塗布されるインクの量にばらつきが生じる。
特にばらつく場合を図6の平面図で説明する。図6は、図5に相当する図である。インクジェットヘッド20がインクを塗布しないノズル21aを有する場合、発色領域12aに塗布されるインクの量は、発色領域12bに塗布されるインクの量よりも少なくなる。この発色領域12a、12b間におけるインクの量のばらつきは、発色領域12a、12b間における有機機能層の膜厚のばらつきにつながる。さらに、発色領域12a、12b間における有機機能層の膜厚のばらつきは、発色領域12a、12b間における輝度のムラにつながり、有機ELディスプレイパネルにおいて、いわゆる「スジムラ」の原因となる。
「スジムラ」の問題を解決させるための方法として、図7に記載された方法がある。図7は、図4、5に相当する平面図である。図7のインクジェットヘッド20には、塗布しないノズル21aと、より多くのインクを塗布するノズル21bとがある。
塗布のプロセスは以下である。
(1)複数のノズル21を有するインクジェットヘッド20を、基板10の発色領域の長軸に対する側部に配置する。
(2)インクジェットヘッド20を発色領域12の長軸に対して垂直に相対移動させる。
(3)発色領域12に、ノズル21から有機機能材料の液滴を塗布して、有機機能層を形成する。
このようにインクジェットヘッド20を発色領域12の長軸に対して垂直に相対移動させる方法を、以下「横塗り」という。横塗りでは、発色領域12には、図6の縦塗りの場合より、より多くのノズル21から塗布されたインクが塗布される。
このように横塗り方式で塗布することにより、1つのセル(発色領域12)内により多くのノズル21で液滴を塗布することが可能となる。より多くのノズル21で液滴を塗布することにより、セル内の液滴の体積変動ばらつきが緩和される。
塗布しないノズル21aと、より多くのインクを塗布するノズル21bがあっても、9つのノズルに対して1つ分のばらつきがでるのみである。なお、ノズルは、初期に塗布量が調整させており、近傍のノズルで、詰まる、多く塗布することは、皆無である。
図6の「縦塗り」、図7の「横塗り」のいずれの場合でも、セル内に打たれた液滴量を均一化するためにインクジェットヘッド20のノズル21から塗布される液滴量を、事前に調整する方法がとられてきている。例えば、特許文献2では、描画のために駆動する選択したノズル群と駆動しない非選択ノズル群とに切り替えノズル郡のノズル21の塗布量のばらつきをノズル群の各々のノズル21の塗布量データに基づきノズル毎に塗布量の調整を行うことにより、カラーフィルターを形成していた。
一方、有機ELパネルにおいて、塗布する基板サイズは、年々大きくなっていき、ガラスサイズは以下のようになっている。G1ガラス基板(400mm×300mm)、G2ガラス基板(470mm×370mm)、G3ガラス基板(650mm×550mm)、G4ガラス基板(880mm×680mm)、G5ガラス基板(1300mm×1100mm)、G6ガラス基板(1850mm×1500mm)、G7.5ガラス基板(2250mm×1950mm)、G8ガラス基板(2500mm×2200mm)、G10ガラス基板(2850mm×3050mm)である。
有機ELパネルは、大きな1つのガラス基板に複数のELパネルを形成し、その後、有機EL素子を各々分離して形成する。
例えば、図8に示した平面配置をする。基板32上に、65インチパネル33が3枚、55インチパネル34が2枚、配置した構成となる。このように配置することにより、基板32上に無駄なく、パネルを配置することができる。インクジェットヘッド36により、方向35の方向に相対移動させ、インクを65インチパネル33が3枚、55インチパネル34が2枚に同時に塗布する。
ここで、インクジェットヘッド36で塗布を行う場合、方向35で塗布するということは、縦塗りと横塗りを混在して塗布しなければならないということになる。
横塗りに関しては、図7で示したように、インクジェットヘッド20のノズル21から出てきた液滴体積がばらついても、セル内に落とすことができるノズル21の数が多いため、平均化効果により、膜厚が均一になる。
しかし、図6に示したように、縦塗りに関しては、ノズル21の数が少ないために、液滴を塗布してから乾燥後に膜厚が均一になりにくい。
特開2004−362818号公報 特許第2967052号公報
上記のように、パネルサイズが大きくなり、ガラス基板上に縦塗りパネルと横塗りパネルが存在する場合に、各ノズルから塗布される体積を同じように調整しても、縦塗りパネルのセルと横塗りパネルのセルにおいて体積の調整精度が異なるという課題を有している。
本発明の目的は、横塗りよりも、ばらつきやすい縦塗り時でも、一様な有機機能層を有する有機ELパネル及びその製造方法を提供することである。
上記課題を解決するため、インクを塗布する方向に沿うように複数の第1パネルをその短手方向で並べ、上記第1パネルの1つの第1セルへ塗布する複数の第1ノズルを含む1つのインクジェットヘッドを用いて、上記第1パネルにインクを塗布する方法であって、上記第1セルへの上記複数の第1ノズルの塗布条件を決める第1条件設定工程と、上記第1セルへの上記複数の第1ノズルによる塗布量の合計と、上記第1セルへの目的の塗布量との差を求める第1計算工程と、上記第1セルへ塗布する複数の上記第1ノズルのうち、1つの上記第1ノズルにおいて、上記差が無くなるように塗布量を増減させる第1調整工程と、を含み、上記第1計算工程の前に、上記複数の第1ノズルの塗布量が均質となるように調整する有機ELディスプレイパネルの製造方法を用いる。
また、インクを塗布する方向に沿うように複数の第1パネルをその短手方向で並べ保持する保持部と、上記第1パネルの1つの第1セルへ塗布する複数の第1ノズルを含む1つのインクジェットヘッドと、を含むインク塗布装置であって、上記第1セルへの上記複数の第1ノズルの塗布条件を決める第1条件設定部と、上記第1セルへの上記複数の第1ノズルによる塗布量の合計と、上記第1セルへの目的の塗布量との差を求める第1計算部と、上記複数の第1ノズルの塗布量が均質となるように調整し、その後、上記第1セルへ塗布する複数の上記第1ノズルのうち、1つの上記第1ノズルにおいて、上記差が無くなるように塗布量を増減させる第1調整部と、を含む有機ELディスプレイパネルの製造装置を用いる。
本発明は、縦塗り時でも均一に塗布ができるような液滴の体積調整方法である。つまり、初めにノズルからの液滴塗布量をある一定の範囲で調整を行う。次にセル内のセル内のあるノズルでセル全体の体積をある一定量に調整することにより、縦塗り時でもセル内の体積量を一定にすることが可能となる。このように、縦塗り時を塗布するノズル数が少なくなっても体積を一定に調整することが可能となる。
実施の形態のインクジェット装置における複数種類のパネルを示す平面図 インクジェットの縦塗り法と横塗り法でのセル内の液滴を示す平面図 実施の形態の縦塗り時の体積調整フローを示す図 実施の形態の縦塗り時に不塗布が発生したときの平面図 従来のインクジェット装置の平面図 従来のインクジェット装置による縦塗りを示す平面図 従来のインクジェット装置による横塗りを示す平面図 従来のインクジェット装置にける複数種類のパネルを示す平面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、インクジェットヘッド36で塗布を行う場合の平面配置図である。1つのインクジェットヘッド36に、縦塗りインクジェットヘッドノズル群37と、横塗り部を塗布する横塗りインクジェットヘッドノズル群38とが別々に存在させる。このようにすることで、別々に各ノズル群からの体積を別々に調整することができるためである。
<「縦塗り」と「横塗り」との問題点>
以下、「縦塗り」と「横塗り」方式で同じようにインクジェットヘッドから塗布された液滴の体積を同じように調整した場合に、「縦塗り」と「横塗り」とでばらつきが異なる理由について詳細に説明する。
図2は、インクジェットヘッド36とセル43、セル44との関係を示す平面図である。図1における65インチパネル33のセル、1つと、55インチパネル34のセル、1つとを、拡大したものである。65インチパネル33のセル43に、ある一定間隔のノズルピッチを持つインクジェットヘッド36で塗布する場合、ノズル55、56、57,58により、それぞれ、液滴45、液滴46、液滴47、液滴48が塗布される。
それぞれのセル内の体積ばらつきを計算する。
(1)セル43の場合
セル43で異なるノズル4個で塗布する場合、全体の塗布ばらつきの標準偏差をσmean、異なるノズル4個の塗布ばらつきの標準偏差をσ、σ、σ、σとする。
σ +σ +σ +σ =σmean ・・・(数1)
(数1)において、各ノズルの塗布ばらつきが等しいと仮定すると、
σ=σ=σ=σ・・・(数2)
となり、
4σ =σmean ・・・(数3)
ここで、標準偏差の平均値のばらつきをn%(ただし、nは10以下)とおくと、各ノズル部でのばらつきは
σ =σmean /4・・・(数4)
σ=σmean/2・・・(数5)
となり、σ=n/2となり、例えばn=3%とすると、σ=1.5%となる。
(2)セル44の場合
同様にして、セル44の場合、異なる7個のノズルで塗布すると、
σ +σ +σ +σ +σ +σ +σ =σmean ・・・(数6)
となり、σ=n/√7となり、例えばn=3%とすると、σ=1.1%となる。つまり、ノズルの体積を同程度に調整しても、ノズル数が多い方法で塗布する方がばらつきを抑制することが可能となる。
このため、ノズルからのインク塗布量が変化した場合、「縦塗り」と「横塗り」とでばらつきのレベルが異なる。ノズル数が少ない、セル43の場合、ばらつきが大きくなってしまい。輝度ムラとなる可能性がある。
<実施例>
そこで、実施の形態では、「縦塗り」と「横塗り」とを同時にする場合でも、ばらつきを抑える方法を以下に示す。ここで、インクジェットヘッド36は、図1に示すような構成にする。つまり、インクジェットヘッド36は、パネルの長手方向から、縦塗り塗布する縦塗りインクジェットヘッドノズル群37と、パネルの短手方向から、横塗り塗布する横塗りインクジェットヘッドノズル群38とが異なっている構成とする。
このようにインクジェットヘッド36を、縦塗りインクジェットヘッドノズル群37と、横塗りインクジェットヘッドノズル群38と、に分けることにより、それぞれのノズルの体積を別々の方法で調整することが可能となる。
インクジェットヘッド36のノズルからの体積を調整する場合、塗布に関わる部分の電圧を変化させることにより、インクジェットヘッド36の各ノズルから塗布される体積を調整することが可能である。
インクジェットヘッド36での体積ばらつきの再現性は、ある値以下になる。ここで、横塗りのn個ノズルにより横塗りすることを考える。つまり、目標とするk番目のノズルから塗布される液滴の体積(塗布再現性の体積)をV、塗布再現性により変化する体積量ΔVとすると、調整後の液滴の測定された体積V(k)は、VとΔVの和で表すことができる。ここで、ΔV<Vであるとする。
V(k)=ΔV+V・・・(数7)
n個のノズルで塗布した液滴の体積Vtotalは、
total=V(1)+V(2)+・+V(k)+・+V(n)
=(ΔV+ΔV+・+ΔV+・+ΔV)+(V+V+V+・+V+・・+V)・・・(数8)
となる。セル内の体積を考えた場合、多くのノズルで体積を調整することにより、セル全体のばらつきは低減できる。
ところが、セル内に入る全体の体積を考えた場合、各ノズルの再現性による誤差(ΔV+ΔV+・+ΔV+・+ΔV)が発生し、(V+V+V+・+V+・・+V)の総和分セル内の体積が変化してしまう。
そこで、縦塗り方式では、横塗りのn個より少ないノズルの数がm個で塗布することになる。m個のノズルで塗布した場合の体積は、
total=V(1)+V(2)+・+V(k)+・+V(m)
=(ΔV+ΔV+・+ΔV+・+ΔV)+(V+V+V+・+V+・・+V)・・・(数9)
と書き表すことができる。m個がn個より少ないため、1つのばらつきが全体に及ぼす影響は横塗りより大きい。
そこで、一旦、各ノズルからの塗布体積を調整した後、各セル内において、セル内へ塗布するある1つのノズルにて、更に体積を調整する。
ところが、決められたセルの目標体積を一定としたときに任意のある1つのノズルでその体積量を調整することは、そのあるノズルにより、体積調整量を大きく変化させることができることになり、体積変化量を大きく変化することは容易である。
そこで、目標体積に対して、同じセル内へ塗布するある1つのノズルでのみで体積調整する。目標のセル体積をVtarget、セル内に入る体積をVtotal、その差をΔVcellとすると、
ΔVcell=Vtarget―Vtotal (数10)
となる。このΔVcellを調整するために、ある1つのノズルであるk番目のノズル体積V(k)は、k番目ノズルの再現性をΔV、調整した体積Vkとする、実際のノズル体積V(k)’にΔVcellを加えた値で全体のセル内の体積をある目標値に近づける制御を行う。
つまり、k番目ノズルに調整分のインク量がでるようにする。
V(k)’=(ΔV+V)+ΔVcell・・・(数11)
このように制御することにより、
target≒Vtotal・・・(数12)
となり、縦塗りであってもセル全体の体積を調整することにより、体積調整精度を向上することが可能となる。
<全体プロセス>
以下に全体のプロセスを説明する。縦塗りのノズルで以下調整をする。体積調整のステップを図3に示す。
(1)まず、セルへ塗布すべき塗布条件を決める(条件設定工程)。
(2)次に、セルへの目的の塗布量とそのセルへの実際の塗布量との差を計算する(計算工程)。
(3)そのセルへ塗布するノズルのうち1つのノズルで、上記差がなくなるように塗布量を増減させる(調整工程)。
(1)では、1つのセルにどのノズルで塗布するが決定する。
(2)では、そのセルに必要な塗布量と、(1)で決定したノズルによって塗布した場合の塗布量との差を求める。
(3)では、その差が無くなるように、1つのノズルの塗布量を決定する。
つまり、セル内においてそのセルへ塗布するある1つノズルで体積が一定になるように体積調整を行う。
ここでは、体積調整は、ある1つのノズルで体積調整を行うとしたが、体積を増やす場合は、中央付近のノズルで制御を行い。体積を減らす場合には、端部付近のノズルで行うことが好ましい。これは、中央付近に大液滴を塗布した方がセル内で同一液滴形状になり易く、乾燥むらを抑制することができるためである。
ここで中央付近のノズルとは、そのセルへ塗布するノズルの内、セル中央位置から、セルの端までの半分のところの領域までを、塗布するノズルである。セルの中央に位置し、セルの半分の領域を塗布ノズルである。
一方、端部のノズルとは、上記中央付近以外に位置し、セルの端部を塗布するノズルである。
また、(2)の前に、各ノズルの塗布量が均質となるように調整してもよい。または、調整せず、以前の各ノズルの塗布量を用いて計算してもよい。または、塗布を実施して、各ノズルからの塗布量を求めて、その値を用いてもよい。
図2のセル43では、縦塗りインクジェットヘッドでは、セル43に対して、4ノズルでセルを塗布しており、液滴45、液滴46、液滴47、液滴48で塗布されている。一方、横塗りの場合も同様に横塗りインクジェットヘッド群により、セル44に複数の液滴で塗布されている。セル43で縦塗りすることを考えると、数13となる。
total=(ΔV+ΔV+ΔV+ΔV)+(V+V+V+V)・・・(数13)
従って、セル内の目標体積と実際の体積差は、数14となる。
ΔVcell=Vtarget―Vtotal・・・(数14)
このΔVcellの値が負の値の場合は、Vtotalの値を増やす必要があり、液滴量を増やす場合には中央付近のノズルで体積を増加させる。つまり、液滴46または液滴47を増やす。
また、ΔVcellが正の値の場合には、両端付近のノズルで体積を減らす。つまり、液滴45、または、液滴48を減らす。
このようにする理由は、セル中央に塗布されるインクはセル全体へ広がりやすいので、多くしてもよい。セル端部へ塗布される液滴は、セル全体へ広がりにくいので、少なめにするためである。
この例は代表1ノズルで体積の調整を行ったが、複数のセル内のあるノズルで体積調整を行ってもよい。つまり、中央液滴の増加、両端の液滴の減少の両者を組み合わせてもよい。
結果、縦塗りインクジェットヘッドノズル群37と、横塗りインクジェットヘッドノズル群38とを含むインクジェットヘッドにて、同時に複数の種類のパネルに塗布できる。
特に、複数種類のセルが同じ基板32上にあり、同時に塗布する時には、上記のように、ある1つノズルで調整するのが、有効である。なぜなら、塗布条件が大きく異なるものがあるため、全体として、塗布量を合わせるには困難である。
また、この調整方法を、横塗りに対しても同様に実施してもよい。しかし、簡素化するため、横塗りに対しては、この調整をしないのが好ましい。この場合、横塗りでは、上記(1)のセルへ塗布すべき塗布条件を決定するのみで、他の上記(2)、(3)は実施しない。
横塗りに対して、この調整を実施しない場合、調整の基準が1つのインクジェットヘッド内で変わることとなり複雑となる。しかし、調整の簡素化ができる。
(実施の形態2)
実施の形態2は、実施の形態1に対して、ノズルの調整のやり方が異なる。この実施の形態では、ノズルの塗布量を変えるのでなく、塗布回数を複数回行う。その他、説明しない事項は、実施の形態1と同じである。
実施の形態2の方法を説明する。図4は、図1の65インチパネル33の1つのセルを拡大したセル50と、インクジェットヘッド36との平面配置図である。
セル50内に、ノズル55,56,57,58から塗布された、それぞれの液滴51,552,53,54を示めしている。しかし、液滴53は塗布されていないことを表し、液滴53を塗布するためのノズル57が不塗布になった場合である。
ノズルが不塗布になっていない場合のセル50内の体積は、上記の数8のようになる。ここで、今3番目のノズル57が不塗布になっているときは、中央付近にあるセル内のあるノズルで体積調整を行うことが望ましい。このときセル内の体積Vtotal’は下記のように表すことができる。
total’=(ΔV+ΔV+ΔV+ΔV)+(V+V+V+V)・・・(数15)
total’=Vtotal−ΔV−V・・・(数16)
と表すことができる。一方、セルの体積の目標値Vtargetと実際のセルの体積Vtotal’の差ΔVcell’は、以下となる。
ΔVcell’=Vtarget−Vtotal’・・・(数17)
数式17に、数式16を代入する。
ΔVcell’=Vtarget−(Vtotal−ΔV−V)=ΔVcell+ΔV+V・・・(数18)
ここで、ΔVは再現性の誤差である。3番目のノズル57が不塗布になった場合は、
2番目のノズルを2回打ち、2回打ちしたノズルで体積調整V’を行うことにより、セル内の体積を目標体積に近づけることが可能となる。この実施の形態では、塗布量を調整せず、回数で塗布量を調整する。結果、数式18より、以下となる。
’=V(2)+(ΔVcell+V)/2・・・(数19)
図4に示したように、セル50に、液滴51、液滴52、液滴54が塗布されており、液滴53のノズル57が不塗布となった場合、ノズル56で2回打ちを行う。
また、液滴52のノズル56は2回打ちを行うため、目標体積については(V+ΔV/2)として調整を行う。ここでは、ΔV>0と想定した。
1回の塗布量を増やすより、塗布回数を増やした方が、精度よく量が調整できる。印加電圧と塗布量との比例関係がばらつくためである。
<なお書き>
実施の形態では、図1に示したように、縦塗りインクジェットヘッドノズル群37と、
横塗りインクジェットヘッドノズル群38と、により、それぞれ別の種類のパネルへインクを塗布する。しかし、上記と同様の方法で、同じ種類のパネルへ塗布してもよい。
実施の形態1,2は、組み合わせができる。
また、上記方法を以下のインク塗布装置に用いることができる。一方向に沿う第1パネルと、第1パネルと異なり、他方向に沿う第2パネルとを有する1枚のガラス基板を保持する保持部と、第1パネルの1つの第1セルへ塗布する複数の第1ノズルと、第2パネルの1つの第2セルへ塗布する複数の第2ノズルと、を含む1つのインクジェットヘッドと、を含むインク塗布装置であって、第1セルへの前記複数の第1ノズルの塗布条件を決める第1条件設定部と、第1セルへの複数の第1ノズルによる塗布量の合計と、第1セルへの目的の塗布量との差を求める第1計算部と、1セルへ塗布する複数の第1ノズルのうち、1つの第1ノズルにおいて、差が無くなるように塗布量を増減させる第1調整部と、を含むインク塗布装置である。
上記実施の形態は、有機ELディスプレイパネルの製造方法、製造装置を前提に記載した。しかし、他のデバイスでも同様に使用される。
有機ELディスプレイ以外に、ディスプレイ一般に使用できる。さらに、ディスプレイに限らず、インクジェットを用いて、セルへインクを塗布するものに使用できる。
10 基板
11 バンク
12 発色領域
12a 発色領域
12b 発色領域
20 インクジェットヘッド
21 ノズル
21a、21b ノズル
32 基板
33 65インチパネル
34 55インチパネル
35 方向
36 インクジェットヘッド
37 縦塗りインクジェットヘッドノズル群
38 横塗りインクジェットヘッドノズル群
43 セル
44 セル
45 液滴
46 液滴
47 液滴
48 液滴
50 セル
51,52,53,54 液滴
55、56、57、58 ノズル

Claims (5)

  1. インクを塗布する方向に沿うように複数の第1パネルをその短手方向で並べ、前記第1パネルの1つの第1セルへ塗布する複数の第1ノズルを含む1つのインクジェットヘッドを用いて、前記第1パネルにインクを塗布する方法であって、
    前記複数の第1ノズルのうち、前記第1セルへ塗布するための複数の前記第1ノズルを決める第1条件設定工程と、
    前記第1セルへ塗布するための前記複数の第1ノズルによる塗布量の合計と、前記第1セルへの目的の塗布量との差を求める第1計算工程と、
    前記第1セルへ塗布する複数の前記第1ノズルのうち、1つの前記第1ノズルにおいて、前記差が無くなるように塗布量を増減させる第1調整工程と、
    を含む有機ELディスプレイパネルの製造方法であり、
    前記第1計算工程の前に、前記複数の第1ノズルの塗布量が均質となるように調整する有機ELディスプレイパネルの製造方法。
  2. 塗布量を増減させる前記第1調整工程では、
    1つの前記第1セルへ前記インクを塗布する前記複数の第1ノズルの内、前記第1セルの端部部分へインクを塗布する前記第1ノズルのインク塗布量を減らす、または、
    1つの前記第1セルへ前記インクを塗布する前記複数の第1ノズルの内、前記第1セルの中央部分へインクを塗布する前記第1ノズルの前記インク塗布量を増やす、
    請求項記載の有機ELディスプレイパネルの製造方法。
  3. 前記第1セルの中央部分とは、前記第1セルの中央位置から、前記第1セルの端までの半分の領域であり、
    前記第1セルの端部部分とは、前記第1セルのうち、前記第1セルの中央部分以外である請求項記載の有機ELディスプレイパネルの製造方法。
  4. 塗布量を調整する前記第1調整工程では、
    1つの前記第1セルへ前記インクを塗布する前記複数の第1ノズルのインク塗布回数を増やす請求項1〜のいずれか1項に記載の有機ELディスプレイパネルの製造方法。
  5. インクを塗布する方向に沿うように複数の第1パネルをその短手方向で並べ保持する保持部と、
    前記第1パネルの1つの第1セルへ塗布する複数の第1ノズルを含む1つのインクジェットヘッドと、を含むインク塗布装置であって、
    前記複数の第1ノズルのうち、前記第1セルへ塗布するための複数の前記第1ノズルを決定する第1条件設定部と、
    前記第1セルへ塗布するための前記複数の第1ノズルによる塗布量の合計と、前記第1セルへの目的の塗布量との差を求める第1計算部と、
    前記第1セルへ塗布するための複数の前記第1ノズルのうち、1つの前記第1ノズルにおいて、前記差が無くなるように塗布量を増減させる第1調整部と、を含む有機ELディスプレイパネルの製造装置であり、
    前記第1条件設定部は、前記複数の第1ノズルの塗布量が均質となるように調整し、その後、前記複数の第1ノズルのうち、前記第1セルへ塗布するための前記第1ノズルを決定する有機ELディスプレイパネルの製造装置
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