JP6665923B2 - 有機elディスプレイパネルの製造方法および製造装置 - Google Patents
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Description
ここで発色領域とは、赤(R)、緑(G)、青(B)のいずれかの副画素が1列に並んだ領域を意味する。すなわちディスプレイ基板では、3種類の発色領域(R、G、B)が特定の方向に沿って互いに平行に配置されている。
横塗りに関しては、図7で示したように、インクジェットヘッド20のノズル21から出てきた液滴体積がばらついても、セル内に落とすことができるノズル21の数が多いため、平均化効果により、膜厚が均一になる。
(実施の形態1)
図1は、インクジェットヘッド36で塗布を行う場合の平面配置図である。1つのインクジェットヘッド36に、縦塗りインクジェットヘッドノズル群37と、横塗り部を塗布する横塗りインクジェットヘッドノズル群38とが別々に存在させる。このようにすることで、別々に各ノズル群からの体積を別々に調整することができるためである。
以下、「縦塗り」と「横塗り」方式で同じようにインクジェットヘッドから塗布された液滴の体積を同じように調整した場合に、「縦塗り」と「横塗り」とでばらつきが異なる理由について詳細に説明する。
セル43で異なるノズル4個で塗布する場合、全体の塗布ばらつきの標準偏差をσmean、異なるノズル4個の塗布ばらつきの標準偏差をσ1、σ2、σ3、σ4とする。
σ1 2+σ2 2+σ3 2+σ4 2=σmean 2・・・(数1)
(数1)において、各ノズルの塗布ばらつきが等しいと仮定すると、
σ1=σ2=σ3=σ4・・・(数2)
となり、
4σ1 2=σmean 2・・・(数3)
ここで、標準偏差の平均値のばらつきをn%(ただし、nは10以下)とおくと、各ノズル部でのばらつきは
σ1 2=σmean 2/4・・・(数4)
σ1=σmean/2・・・(数5)
となり、σ1=n/2となり、例えばn=3%とすると、σ1=1.5%となる。
同様にして、セル44の場合、異なる7個のノズルで塗布すると、
σ1 2+σ2 2+σ3 2+σ4 2+σ5 2+σ6 2+σ7 2=σmean 2・・・(数6)
となり、σ1=n/√7となり、例えばn=3%とすると、σ1=1.1%となる。つまり、ノズルの体積を同程度に調整しても、ノズル数が多い方法で塗布する方がばらつきを抑制することが可能となる。
<実施例>
そこで、実施の形態では、「縦塗り」と「横塗り」とを同時にする場合でも、ばらつきを抑える方法を以下に示す。ここで、インクジェットヘッド36は、図1に示すような構成にする。つまり、インクジェットヘッド36は、パネルの長手方向から、縦塗り塗布する縦塗りインクジェットヘッドノズル群37と、パネルの短手方向から、横塗り塗布する横塗りインクジェットヘッドノズル群38とが異なっている構成とする。
V(k)=ΔVk+Vk・・・(数7)
n個のノズルで塗布した液滴の体積Vtotalは、
Vtotal=V(1)+V(2)+・+V(k)+・+V(n)
=(ΔV0+ΔV1+・+ΔVk+・+ΔVm)+(V1+V2+V3+・+Vk+・・+Vn)・・・(数8)
となる。セル内の体積を考えた場合、多くのノズルで体積を調整することにより、セル全体のばらつきは低減できる。
Vtotal=V(1)+V(2)+・+V(k)+・+V(m)
=(ΔV0+ΔV1+・+ΔVk+・+ΔVm)+(V1+V2+V3+・+Vk+・・+Vm)・・・(数9)
と書き表すことができる。m個がn個より少ないため、1つのばらつきが全体に及ぼす影響は横塗りより大きい。
ΔVcell=Vtarget―Vtotal (数10)
となる。このΔVcellを調整するために、ある1つのノズルであるk番目のノズル体積V(k)は、k番目ノズルの再現性をΔVk、調整した体積Vkとする、実際のノズル体積V(k)’にΔVcellを加えた値で全体のセル内の体積をある目標値に近づける制御を行う。
V(k)’=(ΔVk+Vk)+ΔVcell・・・(数11)
このように制御することにより、
Vtarget≒Vtotal・・・(数12)
となり、縦塗りであってもセル全体の体積を調整することにより、体積調整精度を向上することが可能となる。
以下に全体のプロセスを説明する。縦塗りのノズルで以下調整をする。体積調整のステップを図3に示す。
(1)では、1つのセルにどのノズルで塗布するが決定する。
(2)では、そのセルに必要な塗布量と、(1)で決定したノズルによって塗布した場合の塗布量との差を求める。
(3)では、その差が無くなるように、1つのノズルの塗布量を決定する。
Vtotal=(ΔV1+ΔV2+ΔV3+ΔV4)+(V1+V2+V3+V4)・・・(数13)
従って、セル内の目標体積と実際の体積差は、数14となる。
ΔVcell=Vtarget―Vtotal・・・(数14)
このΔVcellの値が負の値の場合は、Vtotalの値を増やす必要があり、液滴量を増やす場合には中央付近のノズルで体積を増加させる。つまり、液滴46または液滴47を増やす。
(実施の形態2)
実施の形態2は、実施の形態1に対して、ノズルの調整のやり方が異なる。この実施の形態では、ノズルの塗布量を変えるのでなく、塗布回数を複数回行う。その他、説明しない事項は、実施の形態1と同じである。
Vtotal’=(ΔV1+ΔV2+ΔV3+ΔV4)+(V1+V2+V3+V4)・・・(数15)
Vtotal’=Vtotal−ΔV3−V3・・・(数16)
と表すことができる。一方、セルの体積の目標値Vtargetと実際のセルの体積Vtotal’の差ΔVcell’は、以下となる。
ΔVcell’=Vtarget−Vtotal’・・・(数17)
数式17に、数式16を代入する。
ΔVcell’=Vtarget−(Vtotal−ΔV3−V3)=ΔVcell+ΔV4+V4・・・(数18)
ここで、ΔV3は再現性の誤差である。3番目のノズル57が不塗布になった場合は、
2番目のノズルを2回打ち、2回打ちしたノズルで体積調整V2’を行うことにより、セル内の体積を目標体積に近づけることが可能となる。この実施の形態では、塗布量を調整せず、回数で塗布量を調整する。結果、数式18より、以下となる。
V2’=V(2)+(ΔVcell+V3)/2・・・(数19)
図4に示したように、セル50に、液滴51、液滴52、液滴54が塗布されており、液滴53のノズル57が不塗布となった場合、ノズル56で2回打ちを行う。
実施の形態では、図1に示したように、縦塗りインクジェットヘッドノズル群37と、
横塗りインクジェットヘッドノズル群38と、により、それぞれ別の種類のパネルへインクを塗布する。しかし、上記と同様の方法で、同じ種類のパネルへ塗布してもよい。
11 バンク
12 発色領域
12a 発色領域
12b 発色領域
20 インクジェットヘッド
21 ノズル
21a、21b ノズル
32 基板
33 65インチパネル
34 55インチパネル
35 方向
36 インクジェットヘッド
37 縦塗りインクジェットヘッドノズル群
38 横塗りインクジェットヘッドノズル群
43 セル
44 セル
45 液滴
46 液滴
47 液滴
48 液滴
50 セル
51,52,53,54 液滴
55、56、57、58 ノズル
Claims (5)
- インクを塗布する方向に沿うように複数の第1パネルをその短手方向で並べ、前記第1パネルの1つの第1セルへ塗布する複数の第1ノズルを含む1つのインクジェットヘッドを用いて、前記第1パネルにインクを塗布する方法であって、
前記複数の第1ノズルのうち、前記第1セルへ塗布するための複数の前記第1ノズルを決める第1条件設定工程と、
前記第1セルへ塗布するための前記複数の第1ノズルによる塗布量の合計と、前記第1セルへの目的の塗布量との差を求める第1計算工程と、
前記第1セルへ塗布する複数の前記第1ノズルのうち、1つの前記第1ノズルにおいて、前記差が無くなるように塗布量を増減させる第1調整工程と、
を含む有機ELディスプレイパネルの製造方法であり、
前記第1計算工程の前に、前記複数の第1ノズルの塗布量が均質となるように調整する有機ELディスプレイパネルの製造方法。 - 塗布量を増減させる前記第1調整工程では、
1つの前記第1セルへ前記インクを塗布する前記複数の第1ノズルの内、前記第1セルの端部部分へインクを塗布する前記第1ノズルのインク塗布量を減らす、または、
1つの前記第1セルへ前記インクを塗布する前記複数の第1ノズルの内、前記第1セルの中央部分へインクを塗布する前記第1ノズルの前記インク塗布量を増やす、
請求項1記載の有機ELディスプレイパネルの製造方法。 - 前記第1セルの中央部分とは、前記第1セルの中央位置から、前記第1セルの端までの半分の領域であり、
前記第1セルの端部部分とは、前記第1セルのうち、前記第1セルの中央部分以外である請求項2記載の有機ELディスプレイパネルの製造方法。 - 塗布量を調整する前記第1調整工程では、
1つの前記第1セルへ前記インクを塗布する前記複数の第1ノズルのインク塗布回数を増やす請求項1〜3のいずれか1項に記載の有機ELディスプレイパネルの製造方法。 - インクを塗布する方向に沿うように複数の第1パネルをその短手方向で並べ保持する保持部と、
前記第1パネルの1つの第1セルへ塗布する複数の第1ノズルを含む1つのインクジェットヘッドと、を含むインク塗布装置であって、
前記複数の第1ノズルのうち、前記第1セルへ塗布するための複数の前記第1ノズルを決定する第1条件設定部と、
前記第1セルへ塗布するための前記複数の第1ノズルによる塗布量の合計と、前記第1セルへの目的の塗布量との差を求める第1計算部と、
前記第1セルへ塗布するための複数の前記第1ノズルのうち、1つの前記第1ノズルにおいて、前記差が無くなるように塗布量を増減させる第1調整部と、を含む有機ELディスプレイパネルの製造装置であり、
前記第1条件設定部は、前記複数の第1ノズルの塗布量が均質となるように調整し、その後、前記複数の第1ノズルのうち、前記第1セルへ塗布するための前記第1ノズルを決定する有機ELディスプレイパネルの製造装置。
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JP2018246588A JP6665923B2 (ja) | 2018-12-28 | 2018-12-28 | 有機elディスプレイパネルの製造方法および製造装置 |
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