JP6663868B2 - ネットワークシステム、ネットワーク管理方法及び装置 - Google Patents

ネットワークシステム、ネットワーク管理方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6663868B2
JP6663868B2 JP2017011881A JP2017011881A JP6663868B2 JP 6663868 B2 JP6663868 B2 JP 6663868B2 JP 2017011881 A JP2017011881 A JP 2017011881A JP 2017011881 A JP2017011881 A JP 2017011881A JP 6663868 B2 JP6663868 B2 JP 6663868B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
abnormal flow
communication node
network management
base station
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017011881A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018121228A (ja
Inventor
敏明 鈴木
敏明 鈴木
太郎 小河
太郎 小河
中嶋 淳
淳 中嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2017011881A priority Critical patent/JP6663868B2/ja
Priority to US15/880,047 priority patent/US10624157B2/en
Publication of JP2018121228A publication Critical patent/JP2018121228A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6663868B2 publication Critical patent/JP6663868B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/18Service support devices; Network management devices
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L41/00Arrangements for maintenance, administration or management of data switching networks, e.g. of packet switching networks
    • H04L41/08Configuration management of networks or network elements
    • H04L41/0803Configuration setting
    • H04L41/0823Configuration setting characterised by the purposes of a change of settings, e.g. optimising configuration for enhancing reliability
    • H04L41/0836Configuration setting characterised by the purposes of a change of settings, e.g. optimising configuration for enhancing reliability to enhance reliability, e.g. reduce downtime
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L43/00Arrangements for monitoring or testing data switching networks
    • H04L43/08Monitoring or testing based on specific metrics, e.g. QoS, energy consumption or environmental parameters
    • H04L43/0805Monitoring or testing based on specific metrics, e.g. QoS, energy consumption or environmental parameters by checking availability
    • H04L43/0811Monitoring or testing based on specific metrics, e.g. QoS, energy consumption or environmental parameters by checking availability by checking connectivity
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W24/00Supervisory, monitoring or testing arrangements
    • H04W24/02Arrangements for optimising operational condition
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W28/00Network traffic management; Network resource management
    • H04W28/02Traffic management, e.g. flow control or congestion control
    • H04W28/021Traffic management, e.g. flow control or congestion control in wireless networks with changing topologies, e.g. ad-hoc networks
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W28/00Network traffic management; Network resource management
    • H04W28/02Traffic management, e.g. flow control or congestion control
    • H04W28/10Flow control between communication endpoints
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/14Reselecting a network or an air interface
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W40/00Communication routing or communication path finding
    • H04W40/02Communication route or path selection, e.g. power-based or shortest path routing
    • H04W40/20Communication route or path selection, e.g. power-based or shortest path routing based on geographic position or location
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W40/00Communication routing or communication path finding
    • H04W40/34Modification of an existing route
    • H04W40/36Modification of an existing route due to handover
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/12Wireless traffic scheduling
    • H04W72/121Wireless traffic scheduling for groups of terminals or users
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W40/00Communication routing or communication path finding
    • H04W40/02Communication route or path selection, e.g. power-based or shortest path routing
    • H04W40/026Route selection considering the moving speed of individual devices
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W84/00Network topologies
    • H04W84/02Hierarchically pre-organised networks, e.g. paging networks, cellular networks, WLAN [Wireless Local Area Network] or WLL [Wireless Local Loop]
    • H04W84/10Small scale networks; Flat hierarchical networks
    • H04W84/12WLAN [Wireless Local Area Networks]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/08Access point devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Description

本発明は、ネットワークシステム、ネットワーク管理方法、及びネットワーク管理装置に関するものである。
通信ネットワーク上において、大量のデータを送信することにより、アプリケーションサーバが提供するネットワーク上のサービスを機能不全にする事象が発生しており、このような事象に対するサービス継続性が望まれている。
本分野の背景技術として、特許文献1記載の技術がある。この文献には、ハンドオーバを行う移動端末が、ハンドオーバ後においても、ハンドオーバ前に受けていた付加的サービスを迅速かつ継続して受けられるようにすることを可能とする通信ハンドオーバ方法及び通信メッセージ処理方法並びにこれらの方法をコンピュータにより実行するためのプログラムを提供する、ことを目的としている。
また、その解決手段として、移動端末(MN10)がハンドオーバを行う場合、MNは、移動先のサブネット30に属するAR(アクセスルータ)31の近くに存在する(ネットワーク構成上のAR近傍)QoSのためのNSLPを有するノード(QNE(プロキシ)68)をプロキシとして選択し、このプロキシに対して、ハンドオーバ前にCN60との間で確立されていた経路24に係るフロー識別子及びセッション識別子を含むメッセージを送信する。プロキシは、CNに対して、これらのフロー識別子及びセッション識別子を含むメッセージを送信し、そのメッセージの応答結果に基づいて、新たな経路34を確立するとともに、2つの経路が交わり始めるクロスオーバノードを発見する、と記載されている。
国際公開第2005/076548号
しかしながら、上記記載の技術では、通信ネットワークにおいて、異常なデータフローが存在する場合、ネットワークリソースの不要な消費を防止することが考慮されていない、といった課題がある。特に、異常なデータフローを送信する移動体(モビリティ・オブジェクト)が移動する場合において、その異常なデータフローの遮断を継続する必要があるといった課題がある。
また、移動体の移動に対応して異常なデータフロー遮断を実行するにあたり、関係のない多くの通信ノードに対して当該データフロー遮断の設定を実施することは、ネットワークリソースを大量に消費するため、非効率的であるといった課題がある。
そこで、本発明は前述した課題を鑑みてなされたものであり、通信ネットワークにおいて、異常なデータフローを送信する移動体の移動に対応し、ネットワークリソースの消費を削減した、異常なデータフローの遮断が可能なシステムを提供する。
本発明に係る代表的なネットワークシステムは、複数の通信ノードと、前記複数の通信ノードに接続されるネットワークと、前記ネットワークに接続されるネットワーク管理サーバと、を備えたネットワークシステムであって、前記ネットワーク管理サーバは、前記複数の通信ノードそれぞれが担当するエリアを複数まとめたリージョンが複数設定され、異常フローを送信する移動体の検出を通知する通信ノードが担当するエリアをまとめた第1のリージョン及び前記第1のリージョンに隣接する1以上の第2のリージョンにまとめられたエリアを担当する通信ノードに対して、異常フローを制御する設定を実行することを特徴とする。
本発明によれば、通信ネットワークにおいて、異常なデータフローを送信する移動体の移動に対応し、ネットワークリソースの消費を削減した、異常なデータフローの遮断が可能となる。
ネットワークシステムの構成例である。 異常フロー遮断処理シーケンスの例である。 異常フロー遮断処理シーケンスの例である。 ネットワーク管理サーバの構成例である。 ネットワーク管理サーバ内メモリに保持されるデータの例である。 リージョン管理データの例である。 遮断設定管理データの例である。 通信ノードの構成例である。 異常フロー遮断管理のフローチャートの例である。 異常フロー遮断制御を示すフローチャートの例である。 実施例2におけるリージョン領域管理データの例である。 実施例2における基地局管理データの例である。 実施例2における基地局収容リージョン管理データの例である。 実施例3における移動体速度管理データの例である。 実施例3における移動体速度管理データの例である。 実施例3におけるリージョン領域管理データの例である。 実施例3における移動体速度に応じたリージョン区分け管理の例である。 実施例3における移動体速度に応じたリージョン区分け管理の例である。 実施例3におけるリージョンと基地局との関係の例である。 実施例4における各基地局が担当するエリア構成の例である。 第4の実施形態におけるリージョンの構成を示す図の例である。 実施例4における移動体速度に応じたリージョン区分け管理の例である。 実施例4における移動体速度に応じたリージョン区分け管理の例である。
本発明の実施の形態について、図面を用いて実施例を詳細に説明する。ただし、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。本発明の思想ないし趣旨から逸脱しない範囲で、その具体的構成を変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。
図面等において示す各構成の位置、大きさ、形状、或いは範囲などは、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、或いは範囲などを表していない場合がある。このため、実施の形態は、必ずしも、図面等に記載された位置、大きさ、形状、或いは範囲などに限定されない。
以下、本発明の各実施例を、図1から図19を用いて説明する。以下の実施例のいずれも、ネットワークで通信する移動体から異常なデータフローが発生した場合において、その移動体の移動に追随し、ネットワークリソースの消費を削減した、異常なデータフローの遮断を実行する。
本実施例では、無線ネットワークにおける各基地局がカバーするエリアを複数まとめた領域をリージョンとして管理し、リージョン単位に異常フロー(データ列)の遮断設定を制御する例について説明する。以下、図1から図9を用いて実施例1に係るネットワークシステム及びそのコンポーネントの構成と動作について説明する。
図1は、ネットワークシステムの構成の例を示す図である。ネットワークシステムは、図1に示されるように、ネットワーク管理サーバ20、基地局1(10−1)〜基地局6(10−6)、通信ノード1(11−1)〜通信ノード6(11−6)、及び各通信ノード(11)を接続するネットワーク(30)を備える。なお、符号を括弧内に記載し、通信ノード1(11−1)〜通信ノード6(11−6)の何れかを、特に特定せずに指し示す場合、通信ノード(11)と記載して、他の符号を同じように記載する。
移動体(50)は、ネットワークシステムを使用するため、無線接続により、基地局(10)の何れかと通信する。各基地局(10)は、受信したデータを他の基地局(10)へ伝送するための通信ノード(11)に接続している。例えば、基地局1(10−1)は、通信ノード1(11−1)に接続している。同様に、基地局2(10−2)〜基地局6(10−6)は、それぞれ通信ノード2(11−2)〜通信ノード6(11−6)に接続している。
ネットワーク管理サーバ(20)は、各基地局(10)において無線接続が可能な範囲をエリア(100)として管理する。例えば、基地局(10)を中心として半径2Km以内をエリア(100)として管理する。図1においては、基地局1(10−1)に無線接続可能な範囲をエリア(100−1)として図示している。同様に、基地局2(10−2)〜基地局6(10−6)に無線接続可能な範囲を、それぞれエリア(100−2)〜エリア(100−6)として図示している。
また、ネットワーク管理サーバ(20)は、複数のエリア(100)をまとめたリージョン(110)を構成し、異常フローの遮断を管理する。図1においては、エリア1(100−1)とエリア2(100−2)をまとめた範囲をリージョン1(110−1)として管理し、エリア3(100−3)とエリア4(100−4)をまとめた範囲をリージョン2(110−2)として管理し、エリア5(100−5)とエリア6(100−6)をまとめた範囲をリージョン3(110−3)として管理する。
移動体(50)が、基地局1(10−1)に接続して、異常フローを送信し始めた場合、ネットワーク管理サーバ(20)は、移動体(50)が属するリージョン1(110−1)内の基地局1(10−1)及び基地局2(10−2)にそれぞれ接続している通信ノード1(11−1)及び通信ノード2(11−2)に対して、移動体(50)からの異常フローを遮断する設定を実行する。
また、ネットワーク管理サーバ20は、移動体(50)が属するリージョン1(110−1)に隣接するリージョン2(110−2)内の基地局3(10−3)及び基地局4(10−4)にそれぞれ接続している通信ノード3(11−3)及び通信ノード4(11−4)に対しても、移動体(50)からの異常フローを遮断する設定を実行する。
さらに、移動体(50)がリージョン2(110−2)内において無線接続した場合には、リージョン3(110−3)内の基地局5(10−5)及び基地局6(10−6)にそれぞれ接続している通信ノード5(11−5)及び通信ノード6(11−6)に対しても、移動体(50)からの異常フローを遮断する設定を実行する。
このように、複数のエリア(100)をまとめたリージョン(110)により、移動体(50)から発信される異常フローの遮断管理を行うことにより、移動体(50)の移動速度が速い場合においても、隣接する基地局(10)へ移動接続した場合に、遅滞なく異常フロー遮断制御を実行可能となる。
なお、図1では、基地局(10)と通信ノード(11)とをそれぞれ接続する例を示したが、1つの通信ノード(11)に複数の基地局(10)が接続されても良い。通信ノード(11)は通信を遮断する単位の装置であっても良く、エリア(100)は通信が遮断される単位の範囲であって良い。この遮断の単位は、1つ或いはひとまとまりの設定により遮断される単位であっても良い。
また、図1では、1つのリージョン(110)が2つのエリア(100)を含む楕円状(円状)の範囲の例を示したが、3つ以上のエリア(100)を含んでも良く、2つ以上のエリア(100)を合成した形状の範囲であっても良い。移動体(50)の送信する異常フローがどのようなフローであるかは限定されず、移動体(50)の識別により異常フローは識別されても良く、移動体(50)は、異常フローを送信した状態でリージョン1(110−1)へ移動しても良い。
また、隣接する2つのリージョン(110)とは、各リージョン(110)に含まれるエリア(100)の一部が重複するものである。例えば、図1に示したリージョン1(110−1)とリージョン2(110−2)のように、エリア(100−2)とエリア(100−3)の一部が重複する。ここで、エリア(100)の一部が重複する代わりにエリア(100)が接するものであっても良い。
隣接する2つのリージョン(110)には、エリア(100)の一部が重複せず、エリア(100)が接しないものも含まれても良い。図1に示した移動体(50)がリージョン1(110−1)からリージョン3(110−3)へ移動する際に、リージョン2(110−2)を通過するのであれば、リージョン1(110−1)とリージョン3(110−3)とは隣接しないとしても良いが、リージョン2(110−2)を通過せずに、リージョン1(110−1)からリージョン3(110−3)へ移動する経路が存在するのであれば、リージョン1(110−1)とリージョン3(110−3)とは、隣接する2つのリージョン(110)に含まれても良い。
図2Aは、移動体(50)がリージョン1(110−1)からリージョン2(110−2)へ移動した場合の異常フロー遮断処理シーケンスの例を示す図である。図2Bは、移動体(50)がリージョン2(110−2)からリージョン3(110−3)へ移動した場合の異常フロー遮断処理シーケンスの例を示す図である。
図2Aに示されるように、ネットワーク(NW)管理サーバ(20)は、複数のエリア(100)をまとめてリージョン(110)を構成する(ステップ(S201))。エリア(100)とリージョン(110)の関係については、ネットワークシステムの管理者からの入力に従うが、設定用のファイルに記載し、それを読み込むような形式にしても良い。
ネットワーク管理サーバ(20)は、遮断すべき異常フローの設定を実行する(ステップ(S202))。具体的には、異常フローを受信した基地局(10)、通信ノード(11)、及び異常フローを特定する識別子を登録する。
異常フローの識別子としては、例えば異常フローを送信する移動体(50)の送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、或いはデータ伝送のプロトコル番号の何れか、又はこれらの組合せを登録する。なお、これらの識別子以外の識別子を用いても良い。異常フローを特定する識別子は、ネットワークシステムの管理者からの入力に従うが、設定用のファイルに記載し、それを読み込むような形式にしても良い。
ネットワーク管理サーバ(20)は、リージョンの構成を取得し、異常フロー遮断を設定すべき通信ノード(11)を特定し(ステップ(S203))、特定した通信ノード(11)に対して、異常フロー遮断の設定(遮断通知)を実行する(ステップ(S204−1〜S204−4))。遮断の設定は、リージョン(110)に含まれる複数の通信ノード(11)単位に実行される。
リージョン(110)を基軸として、そのリージョン(110)に含まれる通信ノード(11)に対して遮断の設定を実行することにより、ネットワークシステムに含まれる多くの通信ノード(11)へ単純に遮断の設定を実行する場合に比較し、通信ノード(11)が消費するメモリ量をネットワークシステムとして削減可能となる。
通信ノード1(11−1)〜通信ノード4(11−4)は、設定された異常フロー遮断に対応し、当該異常フローを送信する移動体(50)から異常フローを受信したか否か(移動体(50)に接続したか否か)の監視を開始する(ステップ(S205−1〜S205−4))。
異常フローを送信する移動体(50)が基地局1(10−1)を介して無線接続し、異常フローを送信すると、通信ノード1(11−1)は、異常フローを送信する移動体(50)から異常フローを受信したこと(移動体(50)を接続したこと)を検知する(ステップ(S206))。
通信ノード1(11−1)は、異常フローを送信する移動体(50)の接続を検知すると、異常フローを送信する移動体(50)の接続を示す情報をネットワーク管理サーバ(20)へ通知し(ステップ(S207))、異常フローを送信する移動体(50)の接続を示す情報をネットワーク管理サーバ(20)へ通知すると、受信した異常フローの遮断を実行する(ステップ(S208))。
ネットワーク管理サーバ(20)は、通知された移動体(50)の接続情報から、(移動体(50)の位置として)接続している基地局1(10−1)と通信ノード1(11−1)を登録する(ステップ(S209))。
その後、移動体(50)が移動し、基地局2(10−2)を介して無線接続すると、通信ノード2(11−2)は、異常フローを送信する移動体(50)から異常フローを受信したこと(移動体(50)を接続したこと)を検知する(ステップ(S210))。
通信ノード2(11−2)は、異常フローを送信する移動体(50)の接続を検知すると、異常フローを送信する移動体(50)の接続を示す情報をネットワーク管理サーバ(20)へ通知し(ステップ(S211))、異常フローを送信する移動体(50)の接続を示す情報をネットワーク管理サーバ(20)へ通知すると、受信した異常フローの遮断を実行する(ステップ(S212))。
ネットワーク管理サーバ(20)は、通知された移動体(50)の接続情報から、(移動体(50)の位置として)接続している基地局2(10−2)と通信ノード2(11−2)を登録する(ステップ(S213))。
その後、移動体(50)が移動し、基地局3(10−3)を介して無線接続すると、通信ノード3(11−3)は、異常フローを送信する移動体(50)から異常フローを受信したこと(移動体(50)を接続したこと)を検知する(ステップ(S214))。
通信ノード3(11−3)は、異常フローを送信する移動体(50)の接続を検知すると、異常フローを送信する移動体(50)の接続を示す情報をネットワーク管理サーバ(20)へ通知し(ステップ(S215))、異常フローを送信する移動体(50)の接続を示す情報をネットワーク管理サーバ(20)へ通知すると、受信した異常フローの遮断を実行する(ステップ(S216))。
ネットワーク管理サーバ(20)は、通知された移動体(50)の接続情報から、(移動体(50)の位置として)接続している基地局3(10−3)と通信ノード3(11−3)を登録し(ステップ(S217))、通知された移動体(50)の接続情報から、移動体(50)がリージョン(110)間を移動したことを検知する(ステップ(S218))。
ネットワーク管理サーバ(20)は、移動体(50)がリージョン(110)間を移動したことを検知すると、リージョン(110)の構成を取得し、移動後のリージョン(110)に隣接するリージョン(110)内の基地局(10)に接続する通信ノード(11)を特定し(ステップ(S219))、特定した通信ノード5(11−5)〜通信ノード6(11−6)に対して、異常フロー遮断の設定(遮断通知)を実行する(ステップ(S220−1〜S220−2))。
図2Bに示されるように、通信ノード5(11−5)〜通信ノード6(11−6)は、設定された異常フロー遮断に対応し、当該異常フローを送信する移動体(50)から異常フローを受信したか否か(移動体(50)に接続したか否か)の監視を開始する(ステップ(S230−1〜S230−2))。
その後、移動体(50)が移動し、基地局4(10−4)を介して無線接続すると、通信ノード4(11−4)は、異常フローを送信する移動体(50)から異常フローを受信したこと(移動体(50)が接続したこと)を検知する(ステップ(S231))。
通信ノード4(11−4)は、異常フローを送信する移動体(50)の接続を検知すると、異常フローを送信する移動体(50)の接続を示す情報をネットワーク管理サーバ(20)へ通知し(ステップ(S232))、異常フローを送信する移動体(50)の接続を示す情報をネットワーク管理サーバ(20)へ通知すると、受信した異常フローの遮断を実行する(ステップ(S233))。
ネットワーク管理サーバ(20)は、通知された移動体(50)の接続情報から、(移動体(50)の位置として)接続している基地局4(10−4)と通信ノード4(11−4)を登録する(ステップ(S234))。
その後、移動体(50)が移動し、基地局5(10−5)を介して無線接続すると、通信ノード5(11−5)は、異常フローを送信する移動体(50)から異常フローを受信したこと(移動体(50)を接続したこと)を検知する(ステップ(S235))。
通信ノード5(11−5)は、異常フローを送信する移動体(50)の接続を検知すると、異常フローを送信する移動体(50)の接続を示す情報をネットワーク管理サーバ(20)へ通知し(ステップ(S236))、異常フローを送信する移動体(50)の接続を示す情報をネットワーク管理サーバ(20)へ通知すると、受信した異常フローの遮断を実行する(ステップ(S237))。
ネットワーク管理サーバ(20)は、通知された移動体(50)の接続情報から、(移動体(50)の位置として)接続している基地局5(10−5)と通信ノード5(11−5)を登録し(ステップ(S238))、通知された移動体(50)の接続情報から、移動体(50)がリージョン(110)間を移動したことを検知する(ステップ(S239))。
ネットワーク管理サーバ(20)は、移動体50がリージョン(110)間を移動したことを検知すると、リージョン(110)の構成を取得し、移動後のリージョン(110)に隣接するリージョン(110)内の基地局(10)に接続する通信ノード(11)を特定する(ステップ(S240))。
ここでは、移動体がリージョン2(110−2)からリージョン3(110−3)へ移動したため、異常フロー遮断設定の解除を実行するためのリージョン1(110−1)内の基地局1(10−1)〜基地局2(10−2)にそれぞれ接続する通信ノード1(11−1)〜通信ノード2(11−2)を特定する。
ネットワーク管理サーバ(20)は、特定した通信ノード1(11−1)〜通信ノード2(11−2)に対して、異常フロー遮断設定の解除を実行する(ステップ(S241−1〜S241−2))。
異常フローを送信する移動体が接続するリージョン(110)を基軸として、隣接しないリージョン(110)内の通信ノード(11)に対しては、異常フローの遮断設定を解除(遮断解除通知)することにより、ネットワークシステムにおける通信ノード(11)が消費するメモリ量が削減可能となる。
通信ノード1(11−1)〜通信ノード2(11−2)は、異常フロー遮断解除に対応し、当該異常フローを送信する移動体(50)から異常フローを受信したか否かの監視を終了する(ステップ(S242−1〜S242−2))。
図3は、ネットワーク管理サーバ(20)の構成例を示す図である。ネットワーク管理サーバ(20)は、図3に示されるように、プロセッサ(処理装置)であるCPU(2001)、記憶装置である主メモリ(2002)及びストレージ(2003)、ネットワーク(30)によりデータの送受信を行う入出力インタフェース(2004)を備え、これらの各構成は、バス(2010)を介して互いに接続される。さらに図示しない入出力装置、例えば、キーボードや画像表示装置を備えていても良い。
CPU(2001)は、ネットワーク管理サーバ(20)の各構成を制御し、また、ストレージ(2003)に格納されたプログラムを主メモリ(2002)にロードし、プログラムを実行することにより、ネットワーク管理サーバ(20)が備える各種機能部となって、各種機能を実現する。
主メモリ(2002)は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などであり、CPU(2001)によって実行される異常フロー遮断管理プログラム及び当該プログラム実行に必要なワークデータ(リージョン管理データ及び遮断設定管理データ)を格納する。ストレージ(2003)は、SSD(Solid State Drive)やHDD(Hard Disk Drive)などの大容量の記憶装置である。特に、ここでは、異常フロー遮断管理プログラが格納されている。
図4は、ネットワーク管理サーバ(20)内の主メモリ(2002)に保持される内容の例を示す図である。主メモリ(2002)には、異常フロー遮断管理プログラム(2011)がロードされて、CPU(2001)により実行される。また、当該プログラム実行に必要なリージョン管理データ(2021)及び遮断設定管理データ(2022)が保持される。
なお、異常フロー遮断管理プログラム(2011)については、図8を用いて後述し、リージョン管理データ(2021)については図5を用いて後述し、また遮断設定管理データ(2022)は図6を用いて後述する。
図5は、実施例1におけるリージョンを管理するテーブルの例を示す図である。図5に示されるリージョン管理データ(2021)は、リージョンID(Identifier)(501)、リージョンID(501)のIDで識別されるリージョン(110)内に存在する基地局(10)の基地局ID(502)、当該基地局(10)に接続している通信ノード(11)の通信ノードID(503)、及び当該リージョン(110)に隣接しているリージョン(110)の隣接リージョンID(504)の各フィールドから構成される。
図5に示される例では、リージョンID(501)が「R1」であるリージョン1(110−1)、リージョンID(501)が「R2」であるリージョン2(110−2)、及びリージョンID(501)が「R3」であるリージョン3(110−3)の3つのリージョンが、リージョン管理データ(2021)のテーブルの行(511〜513)にて管理される。
行(511)に示されるように、リージョン1(110−1)内には、基地局ID(502)がそれぞれ「B1」と「B2」である基地局1(10−1)と基地局2(10−2)が存在し、通信ノードID(503)がそれぞれ「N1」と「N2」である通信ノード1(11−1)と通信ノード2(11−2)が接続されている。また、リージョン1(110−1)には、リージョンIDが「R2」であるリージョン2(110−2)が隣接していることを、隣接リージョンID(504)が示している。
同様に、行(512)と行(513)に示されるように、リージョン2(110−2)とリージョン3(110−3)に対して、リージョンID(501)、リージョン2(110−2)とリージョン3(110−3)内にそれぞれ存在する基地局(10)の基地局ID(502)、基地局(10)に接続する通信ノード(11)の通信ノードID(503)、及びリージョン2(110−2)とリージョン3(110−3)のそれぞれに隣接するリージョン(110)の隣接リージョンID(504)のデータが格納される。
図6は、実施例1における遮断設定を管理するテーブルの例を示す図である。図6に示される遮断設定管理データ(2022)は、遮断される異常フローの識別子である遮断フローID(601)、遮断される異常フローの送信元IP(Internet Protocol)アドレス(602)と送信先IPアドレス(603)、遮断される異常フローを送信する移動体(50)の接続状態(604)、移動体(50)が接続した基地局(10)の基地局ID605、当該基地局(10)に接続している通信ノード(11)の通信ノードID(606)、移動体(50)が存在するリージョン(110)の所属リージョンID(607)、及び異常フローの遮断が設定される通信ノード(11)の識別子である遮断設定通信ノードID(608)の各フィールドから構成される。
なお、遮断設定管理データ(2022)は、移動体(50)の移動に伴い、接続状態(604)、基地局ID(605)、通信ノードID(606)、所属リージョンID(607)、遮断設定通信ノードID(608)のデータが増え、図6に示したデータは、図1に示した基地局3(10−3)のエリア(100−3)まで移動した状態のデータの例である。また、接続状態(604)は、例えば現在接続中を示す「C」、過去に接続したことを示す「H」と数字のデータが格納される。
図6に示される例では、遮断する異常フローの識別子が「F1」であり、異常フローの送信元IPアドレスが「s1」、及び送信先IPアドレスが「d1」であることを示している。また、行(611)に示されるように、現在の状況において、移動体(50)が基地局3(10−3)(基地局IDが「B3」)を経由して通信ノード3(11−3)(通信ノードIDが「N3」)に接続され、リージョン2(110−2)(リージョンIDが「R2」)に存在することが管理される。
また、異常フローの遮断設定が、通信ノード1(11−1)(通信ノードIDが「N1」)、通信ノード2(11−2)(通信ノードIDが「N2」)、通信ノード3(通信ノードIDが「N3」)、通信ノード4(11−4)(通信ノードIDが「N4」)、通信ノード5(11−5)(通信ノードIDが「N5」)、及び通信ノード6(通信ノードIDが「N6」)に実施されていることを示している。
一方、行(612)に示されるように、過去において、移動体(50)が基地局2(10−2)(基地局IDが「B2」)を経由して通信ノード2(通信ノードIDが「N2」)に接続され、リージョン1(110−1)(リージョンIDが「R1」)に存在していたことが管理される。また、その時点において、異常フローの遮断設定が、通信ノード1(11−1)(通信ノードIDが「N1」)、通信ノード2(11−2)(通信ノードIDが「N2」)、通信ノード3(11−3)(通信ノードIDが「N3」)、及び通信ノード4(11−4)(通信ノードIDが「N4」)に実施されていたことを示している。
同様に、行(613)に示されるように、過去において、移動体(50)が基地局1(10−1)(基地局IDが「B1」)を経由して通信ノード1(11−1)(通信ノードIDが「N1」)に接続され、リージョン1(110−1)(リージョンIDが「R1」)に存在していたことが管理される。また、その時点において、異常フローの遮断設定が、通信ノード1(11−1)(通信ノードIDが「N1」)、通信ノード2(11−2)(通信ノードIDが「N2」)、通信ノード3(11−3)(通信ノードIDが「N3」)、及び通信ノード4(11−4)(通信ノードIDが「N4」)に実施されていたことを示している。
図7は、通信ノード(11)の構成例を示す図である。通信ノード(11)は、ネットワークインタフェース(704−1〜704−n)(nは1以上の整数)、スイッチ(703)、異常フロー遮断制御部(701)、及びデータ転送テーブル(702)を含む。また、通信ノード(11)の物理的構成として、異常フロー遮断制御部(701)は、図示しない記憶装置に格納された異常フロー遮断制御プログラムが、図示しないプロセッサによって実行されることで、定められた処理を他のハードウェアと協働して実現される。
データ転送テーブル(702)も図示しない記憶装置に格納されても良い。ネットワークインタフェース(704−1〜704−n)のそれぞれは、接続されるネットワークとスイッチ(703)との間での送受信のタイミングを調整するため、送信用バッファ及び受信用バッファ、或いは送受信用バッファを備えても良い。
データ転送テーブル(702)は、図6の送信元IPアドレス(602)及び送信先IPアドレス(603)に示されたIPアドレスを有するフローを受信したか否かを検出、及び遮断を実行するためのテーブルである。また、受信したフローにおける、その他の送信先IPアドレスに従い、受信したネットワークインタフェース(704)から送信向けのネットワークインタフェース(704)へデータ転送するためのスイッチ(703)用のテーブルでもある。
スイッチ(703)は、自通信ノード宛てパケットデータ(異常フロー遮断情報又は異常フロー解除情報)を受信すると、当該パケットデータを異常フロー遮断制御部(701)へ転送する。異常フロー遮断制御部(701)は、転送されたパケットデータが異常フロー遮断情報すなわち遮断通知であると、遮断すべき異常フローの識別子(IPアドレス)をデータ転送テーブル(702)へ設定する(監視を開始する)。
また、スイッチ(703)は、データ転送テーブル(702)を参照し、設定された異常フローを受信すると、異常フロー遮断制御部(701)へ、設定された異常フローを受信したことを通知し、且つ受信した異常フローのデータを廃棄する。異常フロー遮断制御部(701)は、異常フローの受信(通知)を検出すると、異常フローを送信する移動体(50)の接続を、ネットワーク管理サーバ(20)へ通知する。
さらに、異常フロー遮断制御部(701)は、スイッチ(703)から転送されたパケットデータが異常フロー解除情報すなわち遮断解除通知であると、データ転送テーブル(702)から異常フローの識別子を削除する(監視を解除する)。
通信ノード(11)は、異常フロー遮断情報が通知されなければ、遮断すべき異常フローの識別子(IPアドレス)をデータ転送テーブルに設定しないため、データ転送テーブルが格納される記憶装置(メモリ)の消費量を削減できる。また、異常フロー解除情報の通知による異常フローの識別子の削除も同じ効果がある。また、異常フローのデータを廃棄することにより、送信に関するバッファを割り当てる必要がなくなる。さらに、異常フローがネットワーク(30)へ流れないため、ネットワーク(30)のネットワークリソースの消費も削減できる。
異常フロー遮断管理プログラム(2011)と異常フロー遮断制御プログラムなどの各種プログラムは、プログラム配布サーバや、計算機(サーバ)が読み取り可能な記憶メディアによって各計算機にインストールされても良い。この場合、プログラム配布サーバは、プロセッサと記憶資源を含み、記憶資源はさらに配布プログラムと配布対象であるプログラムを記憶する。そして、配布プログラムをプロセッサが実行することで、プログラム配布サーバのプロセッサは、配布対象のプログラムを他の計算機に配布する。
また、実施例中、ソフトウエアで構成した機能と同等の機能は、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのハードウェアでも実現でき、そのような態様も実施例に含まれる。
図8は、異常フロー遮断管理のフローチャートの例を示す図である。ネットワーク管理サーバ(20)すなわちCPU(2001)は、ストレージ(2003)に格納された異常フロー遮断管理プログラム(2011)を主メモリ(2002)にロードして、異常フローの遮断管理を開始する(ステップ(S800))。
ネットワーク管理サーバ(20)は、ネットワークシステムの管理者より、エリア(100)に対するリージョン(110)分けを受付け、異常フロー遮断の制御をリージョン(110)単位に実行管理することを開始し(ステップ(S801))、ネットワークシステムの管理者より、異常フロー情報を受信したか否かを判定する(ステップ(S802))。
ステップ(S802)の判定において、異常フロー情報を受信したと判定した場合、ネットワーク管理サーバ(20)は、リージョン(110)内に存在する通信ノード(11)の構成を取得し、異常フロー遮断情報を通知すべき通信ノード(11)と、異常フロー解除情報を通知すべき通信ノード(11)を選定し(ステップ(S803))、選定した通信ノード(11)に対して、異常フロー遮断情報を通知、或いは異常フロー解除情報を通知し(ステップ(S804))、ステップ(S805)へ進む。
一方、ステップ(S802)の判定において、異常フロー情報を受信していないと判定した場合、ステップ(S805)へ進む。
ネットワーク管理サーバ(20)は、異常フローを送信する移動体(50)の接続情報を通信ノード(10)から受信したか否かを判定し(ステップ(S805))、受信していないと判定した場合は、ステップ(S802)の処理へ戻り、受信したと判定した場合は、異常フローを送信する移動体(50)が接続する基地局(10)と通信ノード(11)を登録する(ステップ(S806))。
次に、ネットワーク管理サーバ(20)は、異常フローを送信する移動体(50)がリージョン(110)間を移動したか否かを判定し(ステップ(S807))、移動したと判定した場合は、ステップ(S803)の処理へ戻り、移動していないと判定した場合は、ステップ(S802)の処理へ戻る。
なお、ネットワークシステムの管理者による異常フロー情報は、異常フローの送信元IPアドレスと送信先IPアドレスを含み、フローIDを含んでも良い。また、異常フロー情報は、移動体(50)が存在するリージョン(110)の情報を含んでも良く、ステップ(S802)の次に実行されるステップ(S803)は、その情報を使用しても良い。これにより、図2Aに示したステップ(S203)〜ステップ(S204)が可能になる。
また、異常フロー情報は、移動体(50)が存在するリージョン(110)の情報を含まず、ステップ(S802)の次に実行されるステップ(S803)は、移動体(50)の接続情報の受信を含んでも良い。異常フロー解除情報は、異常フローのフローIDを含んでも良い。
図9は、異常フロー遮断制御のフローチャートの例を示す図である。通信ノード(11)における異常フロー遮断制御部(701)は、図示しない記憶装置に格納された異常フロー遮断制御プログラムを、図示しないプロセッサによって実行することにより、異常フロー遮断制御処理をスタートし(ステップ(S900))、通信ノード(11)の管理者によるデータ転送テーブル(702)の設定を受け付ける(ステップ(S901))。
異常フロー遮断制御部(701)は、ネットワーク管理サーバ(20)より、異常フロー遮断情報を受信したか否かを判定し(ステップS902)、異常フロー遮断情報を受信したと判定した場合は、受信した異常フロー遮断情報に従い、異常フロー検出の設定を実行(監視を開始)し(ステップ(S903))、ステップ(S904)の処理へ進む。
ステップ(S902)の判定において、ネットワーク管理サーバ(20)より、異常フロー遮断情報を受信していないと判定した場合、異常フロー遮断制御部701は、ステップ(S904)の処理へ進む。
異常フロー遮断制御部(701)は、ネットワーク管理サーバ(20)より、異常フロー解除情報を受信したか否かを判定し(ステップ(S904))、異常フロー解除情報を受信したと判定した場合は、受信した異常フロー解除情報に従い、異常フロー検出の設定を解除(監視を解除)し(ステップ(S905))、ステップ(S906)の処理へ進む。
ステップ(S904)の判定において、ネットワーク管理サーバ(20)より、異常フロー解除情報を受信していないと判定した場合、異常フロー遮断制御部701は、ステップ(S906)の処理へ進む。
異常フロー遮断制御部(701)は、異常フローを送信する移動体(50)の接続を検出したか否かを判定し(ステップS906)、接続を検出していないと判定した場合は、ステップ(S902)の処理へ戻る。
ステップ(S906)の判定において、異常フローを送信する移動体(50)の接続を検出したと判定した場合、異常フロー遮断制御部(701)は、異常フローを送信する移動体(50)が接続したことを示す情報をネットワーク管理サーバ(20)へ通知する(ステップ(S907))。
異常フロー遮断制御部(701)は、異常フローを送信する移動体(50)が接続したことを示す情報をネットワーク管理サーバ(20)へ通知すると、受信した異常フローのデータの遮断を実行し(ステップ(S908))、ステップ(S902)の処理へ戻る。
なお、ステップ(S904)で受信したか否かが判定される異常フロー解除情報がフローIDを含む場合、ステップ(S905)の異常フロー検出の設定の解除は、フローIDに基づいて実行されても良い。ステップ(S906)の異常フローを送信する移動体(50)の接続を検出したか否かの判定は、スイッチ(703)から異常フロー遮断制御部(701)への通知に基づいて判定されても良い。ステップ(S908)の異常フローのデータの遮断は、スイッチ(703)が受信したパケットデータを廃棄することにより実行しても良い。
以上説明したように、複数のエリア(100)をまとめてリージョン(110)を構成し、リージョン(110)単位において異常フローの遮断を実行することにより、通信ノード(11)への頻繁な遮断設定処理を防止し、且つ多数の通信ノード(11)のリソースを消費することなく、異常フローの遮断が可能となる。
実施例2では、リージョンを構成するにあたり、領域を指定して構成する例について説明する。実施例1では、複数のエリア(100)をまとめてリージョン(110)を構成したが、実施例2では、各リージョンの領域(範囲又は境界)を指定し、その領域内に存在する基地局及び通信ノードを当該リージョンの所属として管理する。以下、図10から図12を用いて実施例2について説明する。
図10は、実施例2におけるリージョンの領域を管理するためのテーブルの例を示す図である。図10に示されるリージョン領域管理データは、リージョンID(1001)、経度の範囲(1002)、及び緯度の範囲(1003)の各フィールドから構成される。また、緯度範囲(1002)は、緯度1(1011)と緯度2(1012)とから構成され、経度範囲(1003)は、経度1(1013)と経度2(1014)とから構成される。
図10に示される例では、リージョンID(1001)が「R1」のリージョン1、リージョンID(1001)が「R2」のリージョン2、リージョンIDが「R3」のリージョン3の3つのリージョンが、テーブルの行(1021〜1023)にて管理される。行(1021)に示されるように、リージョンIDが「R1」のリージョン1は、緯度「n1」と緯度「n2」、及び経度「e1」と経度「e2」によって指定される(囲まれる)領域より構成される。
同様に、行(1022)に示されるように、リージョンIDが「R2」のリージョン2は、緯度「n1」と緯度「n2」、及び経度「e2」と経度「e3」によって指定される領域より構成され、行(1023)に示されるように、リージョンIDが「R3」のリージョン3は、緯度「n1」と緯度「n2」、及び経度「e3」と経度「e4」によって指定される領域より構成される。
なお、本実施例において、リージョンの領域を2次元の領域として説明したが、その他の、例えば3次元の領域としても良い。図10に示したリージョン領域管理データは、ネットワークシステムの管理者により予め設定されても良い。この設定において、管理者はリージョンの領域の緯度方向の長さと経度方向の長さとリージョンの領域の算出の基準点が設定され、図10に示したテーブルが計算機により算出されても良い。
図11は、実施例2における基地局の設置位置と接続する通信ノードを管理するためのテーブルの例を示す図である。図11に示される基地局管理データは、各基地局に対して、基地局ID(1101)、設置されている緯度(1102)と経度(1103)、及び接続している通信ノードID(1104)の各フィールドから構成される。
図11に示される例では、行(1111)に示されるように、基地局IDが「B1」の基地局1は、緯度「m1」、経度「f1」に設置され、通信ノードIDが「N1」の通信ノード1と接続していることが管理される。同様に、行(1112〜1117)に示されるように、基地局IDが「B2」〜「B7」の基地局2〜基地局7は、緯度が「m1」、経度が「f2」〜「f7」にそれぞれ設置され、通信ノードIDが「N2」〜「N7」の通信ノード2〜通信ノード7とそれぞれ接続していることが管理される。
なお、図10及び図11においては、緯度に対して、「n1」<「m1」<「n2」、の関係を有する。また、経度に対して、「e1」<「f1」<「f2」<「e2」<「f3」<「f4」<「f5」<「e3」<「f6」<「f7」<「e4」、の関係を有している。図11に示した基地局管理データは、ネットワークシステムの管理者により予め設定されても良いし、基地局と通信ノードは物理的に設置されて接続されるため、それらを設置したときの情報から取得するなどしても良い。
図12は、実施例2における各リージョンに収容される基地局を管理するテーブルの例を示す図である。図12に示される基地局収容リージョン管理データは、各リージョンに対して、リージョンID(1201)、当該リージョン内に存在する基地局の基地局ID(1202)、各基地局と接続する通信ノードの通信ノードID(1203)、及び当該リージョンに隣接するリージョンのリージョンID(1204)、の各フィールドから構成される。
図12に示される例では、行(1211)に示されるように、リージョンIDが「R1」のリージョン1内には、基地局IDが「B1」の基地局1と基地局IDが「B2」の基地局2が存在することが管理される。そして、基地局IDが「B1」の基地局1には、通信ノードIDが「N1」の通信ノード1が接続され、基地局IDが「B2」の基地局2には、通信ノードIDが「N2」の通信ノード2が接続されていることが管理される。また、隣接リージョンとして、リージョンIDが「R2」のリージョン2の存在が管理される。
同様に、行(1212〜1213)に示されるように、リージョンIDが「R2」〜「R3」のリージョン2〜リージョン3は、基地局IDが「B3」〜「B5」の基地局3〜基地局5と、基地局IDが「B6」〜「B7」の基地局6〜基地局7がそれぞれ存在することが管理される。そして、基地局IDが「B3」〜「B7」の基地局3〜基地局7には、通信ノードIDが「N3」〜「N7」の通信ノード〜通信ノード7がそれぞれ接続されていることが管理される。
また、リージョンIDが「R2」のリージョン2の隣接リージョンとして、リージョンIDが「R1」のリージョン1とリージョンIDが「R3」のリージョン3の存在が管理され、リージョンIDが「R3」のリージョン3の隣接リージョンとして、リージョンIDが「R2」のリージョン2の存在が管理される。
図12に示した基地局収容リージョン管理データは、図10に示したリージョン領域管理データと図11に示した基地局管理データから、緯度と経度の大小関係に基づき、計算機により算出されても良い。例えば、「n1」<「m1」<「n2」であり、「e1」<「f1」<「f2」<「e2」であるから、基地局1の緯度と経度はリージョン1の緯度と経度の範囲内であり、基地局2の緯度と経度もリージョン1の緯度と経度の範囲内であるので、リージョン1内に基地局1と基地局2が存在すると算出できる。
そして、リージョンID、基地局ID、通信ノードID、及び隣接リージョンIDを対応付けることができるので、実施例1で説明したように、リージョン毎に異常フローを遮断するように通信ノードへ設定することが可能となり、隣接リージョンまで設定することも可能となる。
以上説明したように、領域を指定してリージョンを構成することにより、各基地局に接続が可能なエリアのサイズが大小不揃いであっても、リージョンとの対応付けを容易に管理可能となる。
実施例3では、移動体の速度に応じてリージョンの領域サイズを制御する例について説明する。以下、図13から図16を用いて実施例3について説明する。
図13Aは、実施例3における移動体の速度を管理するテーブルの例を示す図である。図13Aに示される移動体速度管理データは、各移動体に対して、現在接続中を示す「C」又は過去に接続したことを示す「H」などのデータが格納される接続状態(1301)、移動体としての送信元IPアドレス(1302)、接続している基地局の基地局ID(1303)、接続開始時刻(1304)、及び移動速度(1305)、の各フィールドから構成される。
行(1311)に示されるように、現在の状況において、送信元IPアドレスが「s1」の移動体が、基地局IDが「B2」の基地局2に対して、「2016年4月1日13時4分」の時刻より接続を開始し、基地局間移動速度が「V1(時速48Km)」であることが管理される。
同様に、行(1312)に示されるように、過去の時点において、送信元IPアドレスが「s1」の移動体が、基地局IDが「B1」の基地局1に対して、「2016年4月1日13時0分」の時刻より接続を開始し、基地局間移動速度の算出が不可であることが管理される。
図13Bは、図13Aと異なる移動速度に対する、移動体の速度を管理するテーブルの例を示す図である。図13Bに示されるように、各移動体に対して、図13Aに示したフィールドと同じフィールドから構成されるが、データが異なる。図13Aに示した移動体速度管理データと図13Bに示した移動体速度管理データとは、1つのテーブルの異なるデータであっても良いし、別のテーブルのそれぞれのデータであっても良い。
行(1321)に示されるように、現在の状況において、送信元IPアドレスが「s2」の移動体が、基地局IDが「B3」の基地局3に対して、「2016年10月1日16時2分」の時刻より接続を開始し、基地局間移動速度が「V2(時速96Km)」であることが管理される。
同様に、行(1322)に示されるように、過去の時点において、送信元IPアドレスが「s2」の移動体が、基地局IDが「B2」の基地局2に対して、「2016年10月1日16時0分」の時刻より接続を開始し、基地局間移動速度の算出が不可であることが管理される。
図13Aと図13Bに示した移動体速度管理データは、基地局が検出してネットワーク管理サーバの主メモリに格納されても良い。
図14は、実施例3におけるリージョンの範囲を管理するテーブルの例を示す図である。図14に示されるように、リージョン領域管理データは、リージョン領域管理番号(1401)、当該リージョン内の移動体の速度範囲(1402)、及び領域R(領域Rは予め設定された面積であり、例えば面積:38.4Km×38.4Km)に対するリージョン数(1403)、の各フィールドから構成される。
行(1411)に示されように、リージョン領域管理番号が「1」では、移動体の速度が時速80Km未満の場合、領域Rは16個のリージョンに分割されて管理される。一方、行(1412)に示されるように、リージョン領域管理番号が「2」では、移動体の速度が時速80Km以上の場合、領域Rは9個のリージョンに分割されて管理される。
なお、本実施例では、領域R毎のリージョン数に基づいて、各リージョンの領域を規定したが、移動体の速度に応じて、座標軸を用いてリージョンの領域を規定しても良い。図14に示したリージョン領域管理データは、ネットワークシステムの管理者により、ネットワーク管理サーバの主メモリに設定されてもよい。
図15Aは、実施例3における、移動体の速度が時速80Km未満の場合におけるリージョンの区分け管理の例を示す図である。図15Aに示されるように、移動体の速度が時速80Km未満の場合は、面積:38.4Km×38.4Kmの領域R(1501)は、16個のリージョン(1510−1〜1510−16)に分割されて管理される。そのため、個々のリージョン(1510)は、面積:9.6Km×9.6Kmの領域を有する。
図15Bは、実施例3における、移動体の速度が時速80Km以上の場合におけるリージョンの区分け管理の例を示す図である。図15Bに示されるように、移動体の速度が時速80Km以上の場合は、面積:38.4Km×38.4Kmの領域R(1501)は、9個のリージョン(1520−1〜1520−9)に分割されて管理される。そのため、個々のリージョン(1520)は、面積:12.8Km×12.8Kmの領域を有する。
図16は、実施例3におけるリージョン(1520)と基地局(1610)との関係の例を示す図である。特に図16では、リージョン(1520−8)内に存在する基地局(1610)との関係を示している。図16に示されるように、リージョン(1520−8)内には、16個の基地局(1610−1〜1610−16)が存在し、これらが管理される。具体的には、各基地局(1610)が存在する位置と、リージョン(1620−8)の領域との位置関係から、リージョン(1620−8)に属する基地局が管理される。
リージョン(1620−1〜1620−7、1620−9)に関しても、各リージョン(1620)と、当該リージョン(1620)内の基地局との関係が管理される。このように、領域を指定してリージョンを構成することにより、各基地局に接続が可能なエリアのサイズが大小不揃いであっても、リージョンとの対応付けを容易に管理可能となり、特にリージョンの領域を動的に変更する場合に有効である。
例えば、図16(図15B)に示したリージョン(1520−8)内の基地局(1610−12)のエリアから基地局(1610−13)のエリアへ移動する移動体の速度が時速60Kmである場合、時速80Km未満であるので、リージョン領域管理番号は1となり、リージョン数は16となるため、図15Bに示したリージョンの区分けから図15Aに示したリージョンの区分けに変更する。
また、図15Aに示したリージョン内での移動体の速度が時速80Km以上である場合は、逆に、図15Aに示したリージョンの区分けから図15Bに示したリージョンの区分けに変更する。そして、実施例1で説明したように、隣接リージョンまで異常フローを遮断するように通信ノードへ設定することにより、移動体の速度が高い場合は広い範囲で遮断するように制御し、移動体の速度が低い場合は狭い範囲で遮断するように制御することができる。
ここで、リージョン(1510、1520)内に複数の移動体が存在する場合、複数の移動体の最高速度を、リージョンの区分けの変更の判定に用いても良い。一方、最高速度ではなく、リージョン(1510、1520)内に存在する移動体の移動速度の平均値、或いは中央値を用いても良い。
以上説明したように、移動体の速度に応じて各リージョンの領域を変更することにより、移動速度の速い移動体が基地局間を移動した場合においても、通信ノードへの頻繁な遮断設定処理を防止し、且つ多数の通信ノードリソースを消費することなく、異常フローの遮断が可能となる。
実施例4では、基準となるエリアに基づいてリージョンを構成する例について説明する。以下、図17と図18を用いて実施例4について説明する。
図17は、実施例4における各基地局が担当するエリア構成と基準となるエリア選択の例を示す図である。図17において、点線(1702)に囲まれた実線四角が1個の升目であり、81(9×9)個の各升目は、各基地局に接続可能なエリアを表している。各エリアを配列として管理することにより、どのエリアがどのリージョンに属するかを管理する。なお、1つのエリアに1つの通信ノードが対応していることが好ましい。
実施例4のリージョンを構成するための最初の段階として、基準エリア(1701)を設定する。図17の例では、81個の升目の中央を基準エリア(1701)と設定し、図面上でわかりやすいように、ハッチングを施してある。
図18は、実施例4におけるリージョンの構成例を示す図である。図18において、基準エリア(1701)及びその基準エリア(1701)を囲む複数のエリアをまとめて、リージョン(1810−1)を構成する。この例で、リージョン(1810−1)は9個のエリアをまとめた太線枠にて規定される領域である。
リージョン(1810−1)を基準として、リージョン(1810−1)と同じ領域分(面積及び形状)を図18におけるリージョン(1810−1)の左側及び右側に配列として伸長することにより、リージョン(1810−2)及びリージョン(1810−3)をそれぞれ構成する。
リージョン(1810−1〜1810−3)に対して、図18におけるリージョン(1810−1〜1810−3)の上側及び下側に配列として伸長することにより、リージョン(1810−4〜1810−6)及びリージョン(1810−7〜1810−9)をそれぞれ構成する。
以上により、基準となるエリアからリージョンを構成し、構成したリージョンを配列として伸長することにより、複数のリージョンを構成する。
なお、図18においては上下左右と表現したが、地理的に、基準エリアの東西の長さ、又は南北の長さをrとして、基準エリアの外周から東西南北方向にrだけ伸長した領域をリージョンと設定しても良い。
また、図17と図18では、升目として各エリアのサイズの同じ例を示したが、各エリアのサイズが異なる場合、基準エリアの選択として、最大のサイズを持つエリアを選択する。これにより、リージョンのサイズが大きく規定され、複数のエリアを収容するように設定される。
一方、サイズの小さいエリアを基準エリアと選択してリージョンを構成する場合、リージョンの領域も小さく設定されるため、仮に大きなサイズを持つエリアが存在する場合、1つのリージョンに1つのエリアしか存在しなくなる可能性もあり、移動体の移動速度が速いと、エリアに対して頻繁な遮断設定制御が必要となる。頻繁な遮断設定制御を避けるため、サイズの大きなエリアを基準エリアとして選択する。
そして、エリア(通信ノード)とリージョンの関係が定まるため、実施例1で説明したように、リージョン毎に異常フローを遮断するように通信ノードへ設定することが可能となり、隣接リージョンまで設定することも可能となる。
以上説明したように、エリアが升目状に配置されている場合、容易にリージョンを設定することができる。
実施例5では、移動体の速度に応じてリージョンを構成するエリア数を制御する例について説明する。以下、図19を用いて実施例4について説明する。
図19Aは、実施例5における移動体の速度に応じたリージョンの例を示す図である。図19Aにおいて、点線(1901)に囲まれた実線四角が1個の升目であり、144(12×12)個の各升目は、各基地局に接続が可能なエリアを表している。なお、1つのエリアに1つの通信ノードが対応していることが好ましい。
例えば移動体の速度が時速80Km未満の場合は、9個のエリアをまとめて1つのリージョンを構成する。図19Aに示されるように、点線(1902)に囲まれた太線枠が1つのリージョンであり、9個のエリアを含む。複数のリージョンも升目になるように管理される。この例では、隣接しないリージョン間移動には、3つ以上のエリア通過が必要なようにリージョンが構成される。
図19Bは、実施例5における図19Aとは異なる移動速度に応じたリージョンの例を示す図である。図19Bにおいて、図19Aと通信ノード、基地局、及びエリアは同じであり、144個の各升目は各基地局に接続が可能なエリアを表している。例えば移動体の速度が時速80Km以上の場合は、16個のエリアをまとめて1つのリージョンを構成する。
図19Bに示されるように、点線(1903)に囲まれた太線枠が1つのリージョンであり、16個のエリアを含む。複数のリージョンも升目になるように管理される。この例では、隣接しないリージョン間移動には、4つ以上のエリア通過が必要なようにリージョンが構成される。
そして、エリア(通信ノード)とリージョンの関係が定まるため、実施例3で説明したように、リージョン毎に異常フローを遮断するように通信ノードへ設定することが可能となり、隣接リージョンまで設定することも可能となる。
なお、図19A及び図19Bにおいて、時速80Kmを基準として、リージョンを構成するエリア数を変更しているが、その他の速度を基準としても良い。また、基準とする速度を複数設定することにより、複数のエリアからリージョンを構成する処理を複数段階にても良い。さらに、本実施例で示したエリア数以外からリージョンを構成しても良い。
以上説明したように、移動体の速度に応じて各リージョンを構成するエリア数を変更することにより、移動速度の速い移動体が基地局間を移動した場合においても、通信ノードへの頻繁な遮断設定処理を防止し、且つ多数の通信ノードリソースを消費することなく、異常フローの遮断が可能となる。
20 ネットワーク管理サーバ
10 基地局
11 通信ノード
30 ネットワーク
50 移動体
100 エリア
110 リージョン

Claims (14)

  1. 複数の通信ノードと、前記複数の通信ノードに接続されるネットワークと、前記ネットワークに接続されるネットワーク管理サーバと、を備えたネットワークシステムであって、
    前記ネットワーク管理サーバは、
    前記複数の通信ノードそれぞれが担当するエリアを複数まとめたリージョンが複数設定され、
    異常フローを送信する移動体の検出を通知する通信ノードが担当するエリアをまとめた第1のリージョン及び前記第1のリージョンに隣接する1以上の第2のリージョンにまとめられたエリアを担当する通信ノードに対して、異常フローの遮断の設定を実行すること
    を特徴とするネットワークシステム。
  2. 請求項1に記載のネットワークシステムであって、
    前記第2のリージョンは2個以上のエリアをまとめ、前記第2のリージョンに隣接する第3のリージョンへ前記第1のリージョンから前記移動体が移動するには、2個以上のエリアを通過すること
    を特徴とするネットワークシステム。
  3. 請求項1に記載のネットワークシステムであって、
    前記ネットワークシステムは、
    前記複数の通信ノードのいずれかに接続される基地局を複数さらに備え、
    前記ネットワーク管理サーバは、
    複数のリージョンの地理的範囲が設定され、
    第1のリージョンの地理的範囲に含まれる基地局に接続された通信ノードから異常フローを送信する移動体の検出を通知されると、
    前記第1のリージョン及び前記第1のリージョンに隣接する1以上の第2のリージョンの地理的範囲に含まれる基地局に接続する通信ノードに対して、異常フローの遮断の設定を実行すること
    を特徴とするネットワークシステム。
  4. 請求項3に記載のネットワークシステムであって、
    前記ネットワーク管理サーバは、
    前記複数のリージョンそれぞれの地理的範囲と、複数の前記基地局それぞれの地理的位置とに基づいて、リージョンと通信ノードとを対応付けて管理すること
    を特徴とするネットワークシステム。
  5. 請求項4に記載のネットワークシステムであって、
    前記ネットワーク管理サーバは、
    前記移動体の速度に応じて前記複数のリージョンそれぞれの地理的範囲を変更することを特徴とするネットワークシステム。
  6. 請求項5に記載のネットワークシステムであって、
    前記ネットワーク管理サーバは、
    前記移動体の複数の速度範囲と、リージョンの大きさに関する情報とが対応付けられて設定され、
    異常フローを送信する複数の移動体の最高速度が、設定された高い速度範囲に含まれると、リージョンの地理的範囲を広げるように変更し、設定された低い速度範囲に含まれると、リージョンの地理的範囲を狭めるように変更すること
    を特徴とするネットワークシステム。
  7. 請求項に記載のネットワークシステムであって、
    前記ネットワーク管理サーバは、
    前記第3のリージョンにまとめられたエリアを担当する通信ノードから異常フローを送信する前記移動体の検出を通知されると、前記第1のリージョンにまとめられたエリアを担当する通信ノードに対して、異常フローの遮断を解除する設定を実行すること
    を特徴とするネットワークシステム。
  8. 請求項に記載のネットワークシステムであって、
    前記複数の通信ノードのそれぞれは、
    異常フローを送信する移動体を検出すると、前記ネットワーク管理サーバへ通知し、
    異常フローを遮断する設定を実行されると、異常フローを遮断し、
    異常フローの遮断を解除する設定を実行されると、異常フローの遮断を解除すること
    を特徴とするネットワークシステム。
  9. 複数の通信ノードとネットワークで接続されたネットワーク管理装置のネットワーク管理方法であって、
    前記ネットワーク管理装置は、CPUとメモリを備え、
    前記メモリは、
    前記複数の通信ノードそれぞれが担当するエリアを複数まとめたリージョンが複数設定され、
    前記CPUは、
    異常フローを送信する移動体の検出を通知する通信ノードが担当するエリアをまとめた第1のリージョン及び前記第1のリージョンに隣接する1以上の第2のリージョンにまとめられたエリアを担当する通信ノードに対して、異常フローの遮断の設定を実行すること
    を特徴とするネットワーク管理方法。
  10. 請求項に記載のネットワーク管理方法であって、
    前記複数の通信ノードのいずれかに基地局が接続され、
    前記メモリは、
    複数のリージョンの地理的範囲が設定され、
    前記CPUは、
    第1のリージョンの地理的範囲に含まれる基地局に接続された通信ノードから異常フローを送信する移動体の検出を通知されると、
    前記第1のリージョン及び前記第1のリージョンに隣接する1以上の第2のリージョンの地理的範囲に含まれる基地局に接続する通信ノードに対して、異常フローの遮断の設定を実行すること
    を特徴とするネットワーク管理方法。
  11. 請求項10に記載のネットワーク管理方法であって、
    前記CPUは、
    前記複数のリージョンそれぞれの地理的範囲と、複数の前記基地局それぞれの地理的位置とに基づいて、リージョンと通信ノードとを対応付けて管理すること
    を特徴とするネットワークシステム。
  12. 複数の通信ノードとネットワークで接続されたネットワーク管理装置であって、
    前記複数の通信ノードそれぞれが担当するエリアを複数まとめたリージョンが複数設定され、
    異常フローを送信する移動体の検出を通知する通信ノードが担当するエリアをまとめた第1のリージョン及び前記第1のリージョンに隣接する1以上の第2のリージョンにまとめられたエリアを担当する通信ノードに対して、異常フローの遮断の設定を実行すること
    を特徴とするネットワーク管理装置。
  13. 請求項12に記載のネットワーク管理装置であって、
    前記複数の通信ノードのいずれかに基地局が接続され、
    前記ネットワーク管理装置は、
    複数のリージョンの地理的範囲が設定され、
    第1のリージョンの地理的範囲に含まれる基地局に接続された通信ノードから異常フローを送信する移動体の検出を通知されると、
    前記第1のリージョン及び前記第1のリージョンに隣接する1以上の第2のリージョンの地理的範囲に含まれる基地局に接続する通信ノードに対して、異常フローの遮断の設定を実行すること
    を特徴とするネットワーク管理装置。
  14. 請求項13に記載のネットワーク管理装置であって、
    前記複数のリージョンそれぞれの地理的範囲と、複数の前記基地局それぞれの地理的位置とに基づいて、リージョンと通信ノードとを対応付けて管理すること
    を特徴とするネットワーク管理装置。
JP2017011881A 2017-01-26 2017-01-26 ネットワークシステム、ネットワーク管理方法及び装置 Active JP6663868B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017011881A JP6663868B2 (ja) 2017-01-26 2017-01-26 ネットワークシステム、ネットワーク管理方法及び装置
US15/880,047 US10624157B2 (en) 2017-01-26 2018-01-25 Network system, network management method and network management apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017011881A JP6663868B2 (ja) 2017-01-26 2017-01-26 ネットワークシステム、ネットワーク管理方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018121228A JP2018121228A (ja) 2018-08-02
JP6663868B2 true JP6663868B2 (ja) 2020-03-13

Family

ID=62906828

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017011881A Active JP6663868B2 (ja) 2017-01-26 2017-01-26 ネットワークシステム、ネットワーク管理方法及び装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10624157B2 (ja)
JP (1) JP6663868B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117318296B (zh) * 2023-09-27 2024-03-15 江苏诚威电力设备有限公司 一种智慧园区用电管理系统与管理方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005076548A1 (ja) 2004-02-06 2005-08-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 通信ハンドオーバ方法及び通信メッセージ処理方法並びにこれらの方法をコンピュータにより実行するためのプログラム
JP2006319872A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Nec Infrontia Corp 無線ネットワークを用いた通信システム及びそのコンピュータウィルス拡大防止方法
FI20050561A0 (fi) * 2005-05-26 2005-05-26 Nokia Corp Pakettidatan käsittely viestintäjärjestelmässä
JP2009253461A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Nec Corp ネットワーク、通信管理装置、有線スイッチ、無線コントローラ、不正通信の遮断方法およびプログラム
KR101228089B1 (ko) * 2012-09-10 2013-02-01 한국인터넷진흥원 Ip 스푸핑 탐지 장치
US9100236B1 (en) * 2012-09-30 2015-08-04 Juniper Networks, Inc. TCP proxying of network sessions mid-flow
WO2015135561A1 (en) * 2014-03-10 2015-09-17 Nokia Solutions And Networks Oy Distribution of popular content between user nodes of a social network community via direct proximity-based communication
CN106792775B (zh) * 2015-11-23 2021-10-19 华为技术有限公司 一种接入方法、装置及系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018121228A (ja) 2018-08-02
US10624157B2 (en) 2020-04-14
US20180213600A1 (en) 2018-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Wang et al. SoftNet: A software defined decentralized mobile network architecture toward 5G
CN110012437B (zh) 一种组播报文的发送方法、装置及系统
CN110611899B (zh) 用于自定义的第五代网络的系统与方法
EP3499965B1 (en) Communication system, communication device, and program
US10298713B2 (en) Distributed content discovery for in-network caching
US9438499B2 (en) Approximation of the physical location of devices and transitive device discovery through the sharing of neighborhood information using wireless or wired discovery mechanisms
JP5828533B2 (ja) ページングの間のセル数の削減
US8782172B2 (en) Method of controlling mobile terminal, home hub, and visited hub in virtual group for content sharing
TWI753496B (zh) 無線通訊網路中之條件組態
US11811648B2 (en) Distributed sub-controller permission for control of data-traffic flow within software-defined networking (SDN) mesh network
JP2016538793A (ja) 仮想ユーザー固有サービスゲートウェイのシステム及び方法
US20220182795A1 (en) Broadcast method, apparatus, and system
US20220109604A1 (en) Optimizing management entity selection resiliency for geo-redundancy and load balancing in mobile core network
JP6663868B2 (ja) ネットワークシステム、ネットワーク管理方法及び装置
Mitra et al. Efficient group communications in location aware mobile ad-hoc networks
KR102268470B1 (ko) 가상 네트워크 구성방법 및 그 장치
JP4767329B2 (ja) ネットワークシステムおよび通信方法
KR20180131965A (ko) 클러스터 간의 데이터 송수신 방법 및 장치
CN114080003B (zh) 一种接入网络的方法及装置
CN112242907B (zh) 多播组成员资格管理
KR20180060908A (ko) 객체 이동성을 제공하는 통신 방법 및 장치
JP5861025B2 (ja) 基地局装置、通信システム及びデータ配信方法
WO2023005317A1 (zh) 通信系统、方法及装置
US11973682B2 (en) Dynamic mesh mapping service
KR20110003210A (ko) 센서 네트워크의 자율 구성 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6663868

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150