JP6662191B2 - 通信装置および通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、通信装置、通信方法、および、通信システムに関する。
近年、モバイルエッジコンピューティング(MEC、 Mobile Edge Computing)が、ETSI(European Telecommunications Standards Institute)などの標準化団体で検討されている。モバイルエッジコンピューティングでは、基地局などの端末から近い位置に設置されている装置が、端末に対してサービスを提供する。モバイルエッジコンピューティングでは、端末の近傍でサービスが提供されるため、通信による遅延時間が短くて済む上、モバイルネットワークのトラフィックの削減が可能である。以下の説明では、端末の近傍に配備され、端末に対してサービスを提供する装置を、MECサーバと記載する。
図1は、端末10の通信に使用されるベアラの例を説明する図である。ケースC1は、MECサーバを介さない通信の場合の例である。MECサーバを介さない通信では、端末10は、EPC-GW(Evolved Packet Core Gateway)6との間でベアラと呼ばれるトンネルを確立し、EPC−GW6を介してモバイルネットワークの外部の装置と通信する。ここで、EPC-GW6は、モバイルネットワーク8における外部接続装置であり、例えば、モバイルネットワーク8とインターネット2の中継点となる。従って、端末10は、EPC-GW6との間のベアラB1を介して、インターネット2中のサーバ4と通信できる。
ケースC2は、モバイルネットワーク8内の端末10の近傍にMECサーバ15を配備し、MECサーバ15から端末10にサービスを提供する場合に使用されるベアラB2の例を示している。ケースC2では、端末10とMECサーバ15の間でベアラB2を確立し、MECサーバ15において、端末10との間の通信に使用されるベアラの処理を行っている。このため、端末10は、MECサーバ15との間に確立されたベアラB2を介して、モバイルネットワーク8の外部の装置と通信する。ケースC2の例では、モバイルネットワーク8の外部の装置はインターネット2中のサーバ4である。なお、ベアラB2を介した通信では、MECサーバ15において、適宜、モバイルネットワーク8でのユーザデータの転送のためのカプセル化やユーザの暗号化などが行われている。
図2は、MECサーバ15の処理の例を説明する図である。モバイルエッジコンピューティングの1つのユースケースとして、ダイナミックキャッシュが提案されている。ダイナミックキャッシュが適用される場合も、端末10は、モバイルネットワーク8中のMECサーバ15と通信可能であり、MECサーバ15は、コンテンツを保持するサーバ4(4a〜4c)と通信することができる。従って、端末10は、MECサーバ15を介してサーバ4中のデータを取得できる。このとき、MECサーバ15は、サーバ4から取得したコンテンツをキャッシュする。図2の例では、端末10からの要求に応じて、MECサーバ15がサーバ4aにアクセスすることにより、コンテンツXを取得している。MECサーバ15は、コンテンツXを端末10に送信するとともに、MECサーバ15で記憶する。
その後、端末10からMECサーバ15に対して、再度、コンテンツXの取得要求が送信されたとする。すると、MECサーバ15は、MECサーバ15でキャッシュ済みのコンテンツXを端末10に送信する(矢印A1)。一方、端末10からMECサーバ15に対して、コンテンツYの取得要求が送信されたとする(矢印A2)。この場合、MECサーバ15は、コンテンツYを保持していないので、コンテンツYを格納するサーバ4bにアクセスし、サーバ4bからコンテンツYを取得する(矢印A3)。その後、MECサーバ15は、コンテンツYを記憶するとともに、コンテンツYを端末10に転送する(矢印A2)。
関連する技術として、リクエスト回数が増大することにより所定のキャッシュ条件が満たされるのを待ってからコンテンツをキャッシングするキャッシュサーバが提案されている(例えば、特許文献1)。コンテンツサーバが、第1のコンテンツが参照する第2のコンテンツを持つ他のコンテンツサーバを特定し、他のコンテンツサーバの名前情報を取得し、第1のコンテンツと名前情報を対応付けて記憶するシステムも提案されている(例えば、特許文献2)。
特開2003−280975号公報 特開2010−103844号公報
端末10からリクエストされるコンテンツの中には、リクエストの頻度が少ないため、MECサーバ15が記憶しても、記憶したキャッシュ中の情報が使用されないものも存在する。背景技術で述べたように、所定の回数以上リクエストのないデータについては、MECサーバ15がキャッシュしないように設定することも考えられるが、この場合でも、MECサーバ15はデータをサーバ4から取得して、端末10に中継することになる。すると、MECサーバ15には、MECサーバ15がキャッシュしないデータの処理に起因して、端末10やサーバ4とのアクセスによる処理負荷がかかってしまう。
本発明は、端末とサーバの間の通信を中継する装置での処理負荷を小さくすることを目的とする。
ある1つの態様にかかる通信装置は端末とサーバの間の通信を中継し、受信部、決定部、送信部を備える。受信部は、前記端末から、ドメイン名で識別されるサーバに割り当てられたアドレスの問合せを受信する。決定部は、前記問合せに含まれている前記ドメイン名に対する問合せの頻度に応じて、前記端末に通知するアドレスを、前記ドメイン名で識別されるサーバに割り当てられたアドレスか、自装置に割り当てられたアドレスのいずれかに決定する。送信部は、前記決定部が決定したアドレスを前記端末に送信する。前記受信部は、更に、前記通信装置に割り当てられたアドレス宛てのアクセス要求を受信する。前記通信装置は、前記アクセス要求を前記受信部が受信すると、前記アクセス要求で要求された対象データを前記対象データの格納先のサーバから取得する取得部を更に備える。前記送信部は、更に、前記取得部が取得した前記対象データを前記アクセス要求の送信元に転送する。

端末とサーバの間の通信を中継する装置での処理負荷が小さくなる。
端末の通信に使用されるベアラの例を説明する図である。 MECサーバの処理の例を説明する図である。 実施形態にかかる通信処理の例を説明する図である。 通信装置の構成の例を説明する図である。 通信装置のハードウェア構成の例を説明する図である。 端末が使用するベアラの例を説明する図である。 通信処理の例を説明する図である。 問合せの回数が閾値を超えたときのテーブルの更新例を説明する図である。 コンテンツリクエストと中継先テーブルの例を説明する図である。 問合せの回数が閾値を超えたときの通信処理の例を説明する図である。 レスポンスの例を説明する図である。 キャッシュ済みの情報が要求された場合の処理の例を説明する図である。 キャッシュの対象ではないデータの処理の例を説明する図である。 通信装置の処理の例を説明するフローチャートである。 端末の処理の例を説明するフローチャートである。 通信装置の処理の例を説明するフローチャートである。 通信システムの例を説明する図である。 通信システムの例を説明する図である。 通信システムで行われる初期設定の例を説明する図である。 通信システムで行われる通信処理の例を説明する図である。 通信システムで行われる通信処理の例を説明する図である。 通信システムで行われる通信処理の例を説明する図である。
図3は、実施形態にかかる通信処理の例を説明する図である。図3のケースC11は、端末10が、通信装置20での振り分けに応じて、通信装置20かEPC-GW6のいずれかを介して、モバイルネットワーク8の外部に位置するサーバ4(4a〜4c)と通信する場合の例を示している。
通信装置20は、DNS(Domain Name System)処理を行うことができ、さらに、端末10とサーバ4の通信を中継するものとする。このため、端末10は、取得しようとするコンテンツに対応付けられているURL(Uniform Resource Locator)を取得すると、取得したURL中のドメイン名で識別されるサーバのアドレスを通信装置20に問合せる(矢印A11)。通信装置20は、端末10からの問い合わせを受信すると、問い合わせの対象となっているコンテンツのキャッシュ状況やリクエスト回数を用いて、通知するアドレスを決定することで、端末10が使用する経路を振り分ける。
図3中のフローチャートは、通信装置20が行う処理の例を示す。通信装置20は、端末10からの問合せを受信すると、問い合わせられているドメイン名で識別されるサーバに対して、そのサーバから取得したコンテンツのキャッシュ処理が有効に設定されているかを判定する(ステップS1、S2)。ここで、「キャッシュ処理が有効」とは、そのサーバから得られたコンテンツに対するキャッシュ処理が行われることを指す。問合わせ対象のドメイン名が、キャッシュ処理が有効に設定されていないサーバに対応付けられている場合、通信装置20は、問合せ対象のドメイン名に対する問い合わせの頻度が閾値を超えているかを判定する(ステップS2でNo、ステップS3)。問合せ対象のドメイン名に対する問い合わせの頻度が閾値を超えていない場合、通信装置20は、問合せ対象となっているドメイン名で識別されるサーバから提供されるコンテンツに対するリクエスト回数は、比較的少ないと判定する(ステップS3でNo)。例えば、端末10がコンテンツZに対応付けられているURL中のドメイン名(dz)を問合わせたとする。また、ドメイン名dzに対する問い合わせの頻度が閾値を超えていないとする。この場合、問合せ頻度の低いドメイン名に対する問い合わせであることから、このドメイン名dzで識別されるサーバ4cから取得したコンテンツをキャッシュしても、その後に端末からキャッシュ済みのコンテンツへのアクセスがない可能性がある。そこで、通信装置20は、端末10をEPC-GW6経由でサーバ4にアクセスさせることで、端末10がコンテンツを取得するときの通信を制御装置20が仲介することを防止することを決定する(ステップS4)。このため、通信装置20は、コンテンツZを格納しているサーバ4cに割り当てられたグローバルIP(Internet Protocol)アドレスを端末10に通知する(矢印A11)。端末10は、サーバ4cに割り当てられたグローバルIPアドレスが通信装置20から通知されると、EPC-GW6を介してサーバ4cにアクセスすることにより、サーバ4cからコンテンツZを取得する(矢印A14、A15)。
一方、ステップS1で受信した問合せに含まれているドメイン名に対する問い合わせの頻度が閾値を超えたとする。この場合、通信装置20は、問合せ頻度が比較的高いため、キャッシュ処理が有効な可能性のあるコンテンツを提供しているサーバ4のドメイン名に対する問い合わせを受信したと判定する(ステップS3でYes)。そこで、通信装置20は、キャッシュ処理を有効に設定変更すると共に、端末10を通信装置20経由でサーバ4にアクセスさせることを決定する(ステップS5)。この場合、通信装置20は、端末10からコンテンツの取得要求を受信し、端末10から要求されたコンテンツを保持するサーバ4にアクセスしてコンテンツを取得し、得られたコンテンツを端末10に転送することになる。例えば、サーバ4bを識別するドメイン名の問合せに対して、ステップS5の処理を行う場合、通信装置20は、サーバ4bのアドレスの代わりに、ローカルIPアドレスを端末10に通知する(矢印A11)。ここで通信装置20が通知するローカルIPアドレスは、通信装置20に割り当てられているアドレスである。端末10は、ローカルIPアドレスが通信装置20から通知されると、通知されたローカルIPアドレス宛(通信装置20宛て)にコンテンツYの要求を送信する(矢印A12)。通信装置20は、コンテンツYの取得要求を受信すると、サーバ4bにアクセスすることにより、コンテンツYを取得する(矢印A13)。通信装置20は、コンテンツYをキャッシュするとともに、コンテンツYを端末10に送信する(矢印A12)。
次に、問い合わせられているドメイン名で識別されるサーバに対して、そのサーバから取得したコンテンツのキャッシュ処理が有効に設定されている場合について述べる(ステップS2でYes)。以下の説明では、通信装置20は、コンテンツXをキャッシュしているとする。この場合、通信装置20は、通信装置20自身が保持しているキャッシュ中に、端末10が取得しようとしているコンテンツを有している可能性がある。このため、通信装置20は、端末10を通信装置20自身にアクセスさせ、通信装置20中のキャッシュデータを用いた処理を行うことを決定する(ステップS6)。このため、通信装置20は、問合せの対象となったドメイン名で識別されるサーバ4のアドレスの代わりに、通信装置20に割り当てられたローカルIPアドレスを端末10に通知する(矢印A11)。端末10は、通知されたローカルIPアドレス宛にコンテンツXの要求を送信する(矢印A16)。通信装置20は、コンテンツXの取得要求を受信すると、キャッシュ済みの情報からコンテンツXを取得するとともに、コンテンツXを端末10に送信する(矢印A16)。なお、端末10から要求されたコンテンツが、通信装置20中のキャッシュデータに含まれていない場合、矢印A13などを参照して説明したように、通信装置20がコンテンツを取得し、端末10に転送する。
このように、通信装置20は、キャッシュの状況や過去のドメイン名の問合せ履歴に応じて、端末10をEPC−GW6経由で通信装置20を介さずにサーバ4にアクセスさせるか、端末10を通信装置20にアクセスさせるかを決定する。なお、ステップS2でキャッシュが有効に設定されるケースでは、問い合わせ頻度が閾値を越えている。このため、通信装置20は、所定の回数以上の問い合わせのあったドメイン名に対する問い合わせに応答してローカルIPアドレスを通知しているともいえる。つまり、通信装置20は、所定の回数以上の問い合わせのあったドメイン名に対する問い合わせであるかに応じて、ローカルIPアドレスと問合わせられたドメイン名で識別されるサーバ4のアドレスのいずれを通知するかを決定している。
端末10に通信装置20を介さずに通信させる場合、通信装置20は、コンテンツの格納先のサーバ4のアドレスを端末10に通知する。このため、通信装置20は、使用頻度が低い可能性のあるデータのキャッシュ処理を防止でき、さらに、キャッシュ処理の対象としないデータの中継処理も防止できる。このため、キャッシュ処理の対象としないデータを中継することなどによって通信装置20にかかる処理負担が軽減される。なお、以上の例では、端末10がURLを取得する場合を例として説明したが、端末10は、URLの代わりにURI(Uniform Resource Identifier)を取得しても良い。さらに、問い合わせ頻度の値に対しては、アクセスの頻度との相関性が得られるように、所定期間ごとに初期化や、所定の割合分の減算が行われてもよい。
<装置構成>
図4は、通信装置20の構成の例を説明する図である。通信装置20は、通信部21、接続処理部25、制御部30、記憶部40を備える。通信部21は、受信部22と送信部23を有する。制御部30は、決定部31、更新処理部32、取得部33を有する。記憶部40は、頻度情報テーブル41、DNS情報テーブル42、中継先テーブル43、キャッシュデータ45を記憶する。通信装置20は、例えば、MECサーバとして実現され得る。
頻度情報テーブル41は、ドメイン名の問い合わせの回数を、問合せ対象となったドメイン名ごとに記憶している。DNS情報テーブル42は、問合せ対象となったドメイン名ごとに、端末10に通知するアドレスの情報を記憶している。中継先テーブル43は、キャッシュ対象のデータを取得するために、端末10の代理として通信装置20がサーバ4にアクセスする場合に、取得したデータを転送する端末10の情報を保持するために使用される。キャッシュデータ45は、キャッシュされたデータである。
受信部22は、端末10やサーバ4などの他の装置からパケットを受信する。送信部23は、端末10やサーバ4などの他の装置にパケットを送信する。接続処理部25は、端末10と通信装置20の間のベアラの設定等の処理を行う。
決定部31は、端末10からのドメイン名の問い合わせに対し、応答するIPアドレスを決定する。例えば、ドメイン名で識別されるサーバ4に対して、キャッシュ処理が有効に設定されている場合、決定部31は、通信装置20に割り当てられているローカルIPアドレスを端末10に通知することを決定する。また、キャッシュ処理が有効に設定されていないが、頻度情報テーブル41において、問合せ回数が閾値を超えた問い合わせについての応答として、決定部31は、通信装置20に割り当てられているローカルIPアドレスを端末10に通知することを決定する。一方、キャッシュ処理が有効に設定されておらず、問合せ回数が閾値を超えていない問い合わせについての応答として、決定部31は、問い合わせられたドメイン名に対応付けられたサーバ4のグローバルIPアドレスを通知することを決定する。なお、決定部31は、適宜、DNS情報テーブル42を参照する。
更新処理部32は、頻度情報テーブル41やDNS情報テーブル42の更新処理を行う。取得部33は、適宜、中継先テーブル43を用いて、端末10の代理として、サーバ4からコンテンツを取得し、取得したコンテンツを端末10に転送する。
図5は、通信装置20のハードウェア構成の例を説明する図である。通信装置20は、プロセッサ101、RAM(Random Access Memory)102、ROM(Read Only Memory)103、通信インタフェース104、バス105を備える。プロセッサ101は、任意の処理回路であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)であってもよい。RAM102は、プロセッサ101のワーキングメモリとして動作する。プロセッサ101は、ROM103に格納されたプログラムを実行することができる。バス105は、プロセッサ101、メモリ102、ROM103、通信インタフェース104を相互にデータの入出力が可能になるように接続する。通信インタフェース104は、任意のネットワーク接続装置であり、ネットワークとの情報の入出力を行う。
通信装置20において、通信インタフェース104は通信部21として動作する。プロセッサ101は、接続処理部25と制御部30を実現する。さらに、RAM102とROM103は、記憶部40として動作する。
<第1の実施形態>
図6は、端末10が使用するベアラの例を説明する図である。図6を参照しながら、ネットワークの例と、端末10が使用する通信経路の例を説明する。以下の説明では、モバイルネットワーク8に通信装置20とEPC-GW6が含まれている。端末10は、通信装置20かEPC-GW6のいずれかを介して、インターネット2中の装置にアクセスできる。端末10は、ベアラB11とベアラB12を使用する。ベアラB11は、端末10と通信装置20との間の通信に使用される。ベアラB12は、端末10とEPC-GW6の間の通信に使用される。
端末10は、予め、フィルタ情報T1を保持している。フィルタ情報T1は、送信対象のパケットを、端末10が使用可能なベアラのいずれかに振り分けるために使用され、ベアラIDとフィルタ情報が対応付けられている。ベアラIDは、端末10が使用可能なベアラを識別する識別情報である。フィルタ情報は、エントリ中のベアラIDで特定されるベアラを使用する条件である。図6の例では、通信装置20との通信に使用されるベアラB11には、フィルタ情報として、宛先IPアドレスとIPアドレスマスクが設定されている。端末10は、宛先IPアドレスとIPアドレスマスクの組み合わせから特定されるネットワークのアドレス宛のパケットの送信には、ベアラB11を用いる。ここで、宛先IPアドレスとIPアドレスマスクの組み合わせから特定されるネットワークは、通信装置20が、通信装置20と通信させる端末10に対して通信先として指定可能なローカルIPアドレスの範囲に設定されている。例えば、通信装置20が使用可能なローカルIPアドレスが192.168.0.0から192.168.255.255の範囲であるとする。この場合、フィルタ情報T1に示すように、宛先IPアドレスが192.168.0.1、IPアドレスマスクが255.255.0.0に設定される。端末10は、宛先IPアドレスとIPアドレスマスクの組み合わせを用いて、宛先アドレスが192.168.0.0から192.168.255.255の場合、ベアラB11を使用する。
一方、EPC-GW6との通信に使用されるベアラB12には、フィルタ情報が設定されていない。このため、端末10は、ベアラB12をデフォルトのベアラとしており、ベアラB11のフィルタ情報に当てはまらないパケットを、ベアラB12経由で送信する。
端末10がフィルタ情報T1を保持していることにより、通信装置20に割り当てられたローカルIPアドレスを宛先としたパケットは、ベアラB11を用いて送信される。従って、通信装置20から通知されたアドレスが、通信装置20に割り当てられたローカルIPアドレスである場合、コンテンツの取得要求は、通信装置20に送信される。ベアラB11を使用してコンテンツの取得要求が送信された場合、通信装置20は、インターネット2中のサーバ4にアクセスして、コンテンツを取得し、得られたコンテンツを端末10に中継する。一方、グローバルIPアドレスが宛先に指定されているパケット等、ベアラB11のフィルタ情報に合致しないパケットは、ベアラB12を介してEPC-GW6に送信される。
なお、図6では、図を見やすくするために、1台の端末10についてのベアラの設定例とフィルタ情報を示したが、通信装置20やEPC−GW6を介してサーバ4と通信しようとする端末10の数は任意である。従って、あるドメイン名について通信装置20に問合せを送信する端末10は、互いに異なっていても良い。また、ある端末が同じドメイン名に対して複数回にわたって問合せを通信装置20に行っても良い。
以下、第1の実施形態を、閾値を越える回数のアクセスが発生する前の処理、キャッシュの利用を開始する際の処理、キャッシュ済みのデータに対する処理、一時保存しないデータに対する処理に分けて説明する。
(1)閾値を越える回数のアクセスが発生する前
図7を参照しながら、あるドメインについて、1回目の問合せが行われたときの通信装置20の処理の例を説明する。端末10は、取得しようとするコンテンツのURIを取得すると、URIに含まれているドメイン名を用いて、アクセス先のアドレスを通信装置20に問い合わせる(ステップS11)。
通信装置20中の受信部22は、問合せを受信する。決定部31は、問合せに含まれているドメイン名をキーとして頻度情報テーブル41を検索する。1回目の問合せが行われたときには、端末10から問い合わせられたドメイン名に対応付けられたエントリは頻度情報テーブル41に含まれていない。そこで、更新処理部32は、頻度情報テーブル41に、新たに問合せの発生したドメイン名に関するエントリを生成する。
例えば、ドメイン名xxx.xxx.xxxに対して1回目の問合せを通信装置20が受信したとする。この場合、更新処理部32は、頻度情報テーブル41に、頻度情報テーブル41_1に示すようなエントリを追加する。頻度情報テーブル41は、ドメイン名ごとに、問合せ数とキャッシュ設定を格納する。キャッシュ設定は、そのエントリのドメイン名で識別されるサーバ4から取得された情報がキャッシュする対象に設定されているかを表す情報である。キャッシュ設定は、問合せの頻度等に応じて設定される。頻度情報テーブル41_1の例では、ドメイン名xxx.xxx.xxxに対する問合せ回数は1であり、問合せ回数が閾値に達していないため、更新処理部32は、キャッシュ設定を「無効」に設定する。
決定部31は、通知対象のIPアドレスを取得するために、問合せ対象となったドメイン名をキーとしてDNS情報テーブル42を検索する。DNS情報テーブル42には、ドメイン名に対応付けて、グローバルIPアドレスと応答IPアドレスの種類が登録されている。グローバルIPアドレスは、そのドメイン名で識別されるサーバ4に割り当てられたグローバルIPアドレスである。応答IPアドレスの種類は、問合せ元の端末10に対して、通信装置20が通知するアドレスの種類である。
DNS情報テーブル42中に、問い合わせられたドメイン名に対するエントリがない場合、更新処理部32は、問い合わせられたドメイン名で識別されるサーバのアドレスを、インターネット2中の他のDNSサーバから取得する。更新処理部32は、処理対象のドメインのエントリをDNS情報テーブル42に追加するとともに、取得したアドレスを、新たに追加したエントリ中のドメイン名で識別されるサーバのグローバルIPアドレスとして格納する。さらに、更新処理部32は、新たに追加したエントリでは、応答IPアドレスの種類をグローバルIPアドレスに設定する。
DNS情報テーブル42_1は、ドメイン名xxx.xxx.xxxに対して生成されたエントリの例である。DNS情報テーブル42_1の例では、ドメイン名xxx.xxx.xxxで識別されるサーバ4のグローバルIPアドレスはXである。
決定部31は、DNS情報テーブル42_1にドメイン名xxx.xxx.xxxに対するエントリが追加されると、追加されたエントリの設定に従って、応答するアドレスを決定する。DNS情報テーブル42_1に示すように、応答するアドレスの種類がグローバルIPアドレスに設定されている場合、決定部31は、問い合わせられたドメイン名に対応付けられたグローバルIPアドレスXを通知対象として取得する。決定部31は、取得したアドレスXを、送信部23を介して、端末10に通知する(ステップS12)。
端末10は、通信装置20からグローバルIPアドレスXが通知されると、通知されたアドレスに宛てたコンテンツリクエストを生成する。端末10は、コンテンツリクエストを送信する(ステップS13)。ここで、端末10は、コンテンツリクエストの送信に使用するベアラを、フィルタ情報(図6のT1)を用いて決定する。コンテンツリクエストの宛先は、グローバルIPアドレスXであるため、ベアラB11を使用する条件には合致しない。そこで、端末10は、ベアラB12を用いて、コンテンツリクエストを送信する。このため、コンテンツリクエストは、EPC-GW6を経由してサーバ4に送信され、通信装置20は経由しない。
コンテンツリクエストを受信したサーバ4は、リクエストされたコンテンツを端末10に向けて送信する(ステップS14)。この時、端末10には、サーバ4からEPC−GW6を介して、コンテンツが転送される。従って、ダウンロードされたデータは通信装置20を経由しない。
次に、ネットワーク中の他の端末10などから、通信装置20にドメイン名xxx.xxx.xxxに対する問い合わせが発生したとする。更新処理部32は、ドメイン名xxx.xxx.xxxに対する問い合わせが発生すると、頻度情報テーブル41において、ドメイン名xxx.xxx.xxxに対するエントリ中の問合せ数を1つインクリメントする。この時点では、問合せ数が閾値を超えていないとする。すると、決定部31は、DNS情報テーブル42_1を用いて、グローバルIPアドレスXを、問合せを行った端末10に通知する。
ここで、頻度情報テーブル41中の問い合わせ数が、問い合わせの発生に応じてインクリメントされる一方であると、問い合わせ頻度が低いドメインであっても、長期間の間の問い合わせの合計数が閾値を超えてしまう可能性がある。そこで、更新処理部32は、閾値と問い合わせ数を比較することによって問い合わせの頻度を正しく判定できるようにするために、時間の経過と共に、問い合わせ数の減算処理を並行して行う。例えば、更新処理部32は、以下の式を用いて、問い合わせ数の減算処理を行うことができる。
N(T+t)=α×N(T)
ここで、N(T)は、時刻Tにおける問い合わせ数であり、tは、減算処理を行う時間間隔である。さらに、αは、−1から0の間の定数である。
なお、問い合わせの数との比較に使用される閾値と、時間の経過に応じて問い合わせ数を減少させるときの計算式中の定数は、実装に応じて変更され得る。これらの値は、例えば、記憶部40中でキャッシュデータ45を格納可能な容量や、処理時点でキャッシュデータ45として記憶されているデータの容量に応じて調整されてもよい。
(2)キャッシュの利用の開始
図8は、問合せの回数が閾値を超えたときのテーブルの更新例を説明する図である。閾値を越える回数のアクセスが発生するまでは、図7を参照しながら説明した処理が繰り替えされている。その結果、図8の段階では、頻度情報テーブル41_2に示すように、ドメイン名xxx.xxx.xxxに対する問い合わせはA回行われているとする。ここで、通信装置20がキャッシュデータ45への格納を開始する閾値はAであるとする。従って、問合せ回数が閾値Aを超えるまでは、キャッシュ処理が行われていない。すなわち、頻度情報テーブル41_2が用いられている時点では、キャッシュデータ45_1には、ドメイン名xxx.xxx.xxxで識別されるサーバ4から得られたデータは含まれていない。
その後、端末10からドメイン名xxx.xxx.xxxで識別されるサーバ4のアドレスが問い合わせられたとする。すると、更新処理部32は、ドメイン名xxx.xxx.xxxに対応付けられた問合せ回数を1つインクリメントすることにより、A+1に更新する。更新処理部32は、問合せ回数が閾値Aを超えたことから、キャッシュ設定を「有効」に更新する。これらの処理により、頻度情報テーブル41_2は、頻度情報テーブル41_3に更新される。さらに、更新処理部32は、キャッシュ設定を「有効」に更新したことから、DNS情報テーブル42において、応答IPアドレスの種類をローカルIPアドレスに更新する。このため、DNS情報テーブル42_1は、DNS情報テーブル42_3に示すように更新される。
決定部31は、更新後のDNS情報テーブル42_3を参照することにより、ドメイン名xxx.xxx.xxxで識別されるサーバ4のアドレスとして、ローカルIPアドレスを、問合せ元の端末10に通知することを認識する。決定部31は、予め、通信装置20が処理するアドレスとして設定されているローカルIPアドレスの中から、通知するローカルIPアドレスを決定し、決定したアドレスを、送信部23を介して、端末10に通知する。
端末10は、通知されたアドレスに宛ててコンテンツリクエストを送信するので、通信装置20を介してサーバ4にアクセスすることになる。すると、通信装置20は、サーバ4から取得したコンテンツを、コンテンツのURIなどのキャッシュキーに対応付けてキャッシュデータ45として格納する。このため、キャッシュデータ45_1は、キャッシュデータ45_2の状態に更新される。端末10が通信装置20を介してサーバ4の情報を取得するときの処理の詳細を、図9〜図11を参照しながら説明する。
図9は、コンテンツリクエストと中継先テーブル43の例を説明する図である。図9中のF1は、コンテンツリクエストのフォーマットを示す。コンテンツリクエストには、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、送信元ポート番号、宛先ポート番号、コンテンツに対応づけられたURI、データが含まれる。コンテンツに対応づけられたURIには、取得対象となっているデータを格納しているサーバ4のドメイン名と、取得対象となっているデータの格納先を示すパスが含まれる。コンテンツリクエストのフォーマットは、端末10から通信装置20に送信されるコンテンツリクエストと、通信装置20からサーバ4に送信されるコンテンツリクエストのいずれも同じである。なお、コンテンツリクエストには、データは含まれていなくても良い。
中継先テーブル43は、コンテンツリクエストの送信元の端末10を、通信装置20がサーバ4から取得したデータの転送先として対応付ける際に使用される。中継先テーブル43は、端末10のIPアドレス、端末10が送信元として指定したポート番号(端末ポート番号)、通信装置20のIPアドレス、通信装置20のポート番号を含む。通信装置20のIPアドレスは、コンテンツリクエストの宛先として端末10が指定したアドレスであり、図8を参照しながら述べた処理により、通信装置20が端末10に通知したローカルIPアドレスである。通信装置20のポート番号は、コンテンツリクエストの処理の際に取得部33が設定する。
例えば、図8で説明した処理により、端末10からのアドレスの問合せに対して、BBBというローカルIPアドレスが端末10に通知されたとする。この場合、端末10は、F2に示す情報を含むコンテンツリクエストを生成する。F2の例では、送信元アドレスとして端末10のIPアドレスAAA、送信元ポート番号として端末10のポート番号aaaが使用されている。さらに、宛先アドレスとして、通信装置20が端末10に通知したローカルIPアドレスBBBが設定される。宛先ポート番号は、コンテンツの送受信のためにサーバ4で使用される値に設定される。F2の例では、宛先ポート番号はPoXに設定されている。さらに、コンテンツのURIはURIaであるとする。端末10は、F2に示すコンテンツリクエストを、ベアラB11(図6)を介して送信する。このため、通信装置20は、F2に示すコンテンツリクエストを受信する。
通信装置20中の受信部22は、コンテンツリクエストを受信すると、取得部33に出力する。取得部33は、受信したコンテンツリクエストを用いて、中継先テーブル43中に以下の情報を格納する。
端末IPアドレス :AAA
端末ポート番号 :aaa
通信装置20のIPアドレス:BBB
さらに、取得部33は、中継先テーブル43に格納した端末IPアドレスと端末ポート番号の組み合わせで特定される通信によって要求されているコンテンツを取得するために、サーバ4に送信するコンテンツリクエストを生成する。このとき、取得部33は、端末IPアドレスと端末ポート番号の組み合わせを一意に特定可能な値を送信元ポート番号として生成する。取得部33は、生成した送信元ポート番号を、通信装置20のポート番号として中継先テーブル43に格納する。取得部33が送信元ポート番号をbbbに決定したとすると、中継先テーブル43は、以下のように更新される。
端末IPアドレス :AAA
端末ポート番号 :aaa
通信装置20のIPアドレス:BBB
通信装置20のポート番号 :bbb
ここでは、サーバ4宛てのコンテンツリクエストとして、F3に示すパケットが生成されたとする。F3に示すコンテンツリクエストでは、送信元アドレスとして、通信装置20がインターネット2中の装置との通信に使用するIPアドレス(IPb)が使用される。送信元ポート番号は、端末IPアドレスと端末ポート番号の組み合わせを識別するために、bbbに設定される。宛先アドレスは、取得対象のコンテンツが保持されているサーバ4に割り当てられているグローバルIPアドレスである。取得部33は、F2に示すコンテンツリクエスト中のURIに含まれるドメイン名をキーとして、DNS情報テーブル42を検索することにより、キーとするドメイン名に対応付けられているグローバルIPアドレスを取得する。ここでは、F2のコンテンツリクエスト中のURIがドメイン名xxx.xxx.xxxを含んでいたため、取得部33は、DNS情報テーブル42_3(図8)を参照することにより、グローバルIPアドレスとしてXを取得したとする。取得部33は、宛先ポート番号とコンテンツのURIについては、端末10から送信されたF2のコンテンツリクエスト中の値を用いる。
図10は、問合せの回数が閾値を超えたときの通信処理の例を説明する図である。ステップS21で送信される問い合わせが行われたとき、図8を参照しながら説明したように、そのドメイン名に対する問い合わせの回数が閾値Aを超えたとする。すると、通信装置20は、ステップS21で問い合わせの対象となったドメイン名に対応するIPアドレスとして、BBBというローカルIPアドレスを端末10に通知する(ステップS22)。端末10は、ステップS22で通知されたアドレス(BBB)宛てに、コンテンツリクエストを送信する(ステップS23)。ステップS23で送信されるコンテンツリクエストは、図9のF2に示すとおりであるとする。すると、通信装置20中の取得部33は、端末10から要求されたコンテンツを取得するために、図9のF3に示すコンテンツリクエストを生成し、サーバ4に送信する(ステップS24)。
サーバ4は、コンテンツリクエストを受信すると、受信したコンテンツリクエスト中のURIで指定されたコンテンツを含むレスポンスを生成する。レスポンスには、送信するコンテンツのデータと、コンテンツのURIが対応付けて格納されている。サーバ4は、レスポンスを、通信装置20宛てに送信する(ステップS25)。ステップS25で送信されるレスポンスでは、通信装置20に割り当てられたグローバルIPアドレスが宛先に指定される。レスポンスの詳細については、図11を参照しながら説明する。
通信装置20中の受信部22は、レスポンスを受信すると、取得部33に出力する。取得部33は、レスポンス中のデータとURIの組み合わせを、キャッシュデータ45として記憶部40に格納する。さらに、取得部33は、中継先テーブル43を用いて端末10のアドレスとポート番号を特定し、端末10宛てのレスポンスを生成する。送信部23は、レスポンスを端末10に送信する(ステップS26)。なお、ステップS26では、送信元IPアドレスとして、ステップS23のリクエストの宛先となったローカルIPアドレスが使用される。
図11は、レスポンスの例を説明する図である。以下、図10のステップS25とS26での処理の具体例を説明する。なお、図11に示す中継先テーブル43とレスポンスのフォーマット(図9のF1)は、図9と同様であるが図を見やすくするために、図11にも示している。
ステップS25において、F11に示すフォーマットのパケットがサーバ4から送信されたとする。この場合、F11に示すレスポンスは、送信元アドレスとして、取得対象のコンテンツが保持されているサーバ4に割り当てられているグローバルIPアドレス(X)が設定されている。さらに、送信元ポート番号は、サーバ4がコンテンツの送受信のために使用するポート番号(PoX)である。宛先アドレスは、F3(図9)に示すコンテンツリクエストの送信元アドレスに設定されるため、通信装置20がインターネット2中の装置との通信に使用するIPアドレス(IPb)となる。同様に、宛先ポート番号は、F3(図9)に示すコンテンツリクエストの送信元ポート番号に設定されるため、bbbに設定される。
取得部33は、F11に示すレスポンスを取得すると、中継先テーブル43を参照する。取得部33は、F11に示すレスポンスの宛先ポート番号をキーとして、中継先テーブル43を検索することにより、レスポンス中のデータの転送先を特定する。図11の例では、レスポンスの宛先ポート番号がbbbであるため、データの転送先として、端末IPアドレス=AAA、かつ、端末ポート番号=aaaという情報が得られる。次に、取得部33は、データの転送を行うために、F12に示すレスポンスを生成する。F12に示すレスポンスにおいて、取得部33は、宛先アドレスとして、中継先テーブル43で特定した端末IPアドレス=AAAを設定する。また、宛先ポート番号として、取得部33は、中継先テーブル43で特定した端末IPアドレス=aaaを設定する。さらに、取得部33は、宛先となる端末10との通信に使用するローカルIPアドレスも、中継先テーブル43から特定する。図11の例では、通信装置20が受信したレスポンスの宛先ポート番号がbbbであるため、端末10との通信に使用される通信装置20のIPアドレスはBBBである。取得部33は、特定したアドレスを送信元アドレスに設定する。このため、ステップS26で端末10に送信されるパケットは、F12に示すとおりになる。
端末10は、F12に示すレスポンスを取得すると、端末10が送信したコンテンツリクエストに対する応答として処理する。このため、F12に示すレスポンス中のデータが端末10で取得される。
(3)キャッシュ済みのデータに対する処理
図12は、キャッシュ済みの情報が要求された場合の処理の例を説明する図である。図8〜図11を参照しながら説明した処理が行われた後も、さらに、ドメイン名xxx.xxx.xxxで識別されるサーバ4のアドレスが問い合わせられたため、このドメインに対する問い合わせの回数がXXX回となったとする。この場合、通信装置20は、頻度情報テーブル41_11を備える。ここで、XXXは閾値Aよりも大きな値である。なお、図8以降の時点では、通信装置20は、DNS情報テーブル42_3を備えている。
ステップS31で送信される問い合わせが行われたとき、問合せ対象のドメイン名に対する問い合わせの回数がXXX+1回になったとする。すると、更新処理部32は、問合せ数をインクリメントすることにより、頻度情報テーブル41_11を頻度情報テーブル41_12に更新する。決定部31は、DNS情報テーブル42_3を参照することにより、問い合わせの対象となったドメイン名に対応付けられた応答IPアドレスの種類がローカルIPアドレスに設定されていることを特定する。すると、決定部31は、通信装置20に割り当てられているローカルIPアドレスのいずれかを、端末10に通知する対象として決定する。決定部31は、決定したローカルIPアドレスを、送信部23経由で端末10に通知する(ステップS32)。
端末10は、図9、図10などを参照しながら説明した処理を行うことにより、コンテンツリクエストを通信装置20に送信する(ステップS33)。通信装置20中の取得部33は、受信部22を介してコンテンツリクエストを取得すると、コンテンツリクエスト中に含まれているURIに対応付けられたデータがキャッシュデータ45に含まれているかを判定する。コンテンツリクエスト中に含まれているURIに対応付けられたデータがキャッシュデータ45に含まれている場合、取得部33は、コンテンツリクエスト中のURIに対応付けられたデータを、端末10に送信するデータとして抽出する。取得部33は、抽出したデータを含むレスポンスを生成する。このときに生成されるレスポンスでは、ステップS33で受信したコンテンツリクエストの宛先に指定されたローカルIPアドレスが送信元アドレスに設定される。取得部33は、送信部23を介して、レスポンスを端末10に送信する(ステップS34)。端末10は、レスポンスを受信すると、受信したレスポンス中のデータを、要求したコンテンツのデータとして処理を行う。
なお、以上の処理では、わかりやすくするために、1つのドメインについての例を用いて説明したが、通信装置20への問い合わせの対象となるドメインの数は任意である。さらに、通信装置20にコンテンツリクエストや問合せを行う端末10は、以前に通信装置20にコンテンツリクエストや問合せを行った端末10と同じであっても異なっていてもよい。
(4)一時保存しないデータに対する処理
図13は、キャッシュの対象ではないデータの処理の例を説明する図である。ドメイン名zzz.zzz.zzzのエントリに対する問い合わせの数が閾値を超えたとする。すると、図8〜図12などを参照しながら説明した処理と同様の処理により、通信装置20を介して、ドメイン名zzz.zzz.zzzで識別されるサーバ4へのアクセスが行われる。取得部33は、サーバ4からレスポンスを取得したときに、レスポンスに含まれているコンテンツがキャッシュデータ45として一時保存する対象ではないデータであることを示す情報を検出したとする。一時保存の対象ではないデータであることを示す情報の例としては、例えば、コンテンツ中のタグ中の、「no-cache」という指定が挙げられる。また、HTML(HyperText Markup Language)が用いられる場合、コンテンツのヘッダ情報中の<meta http-equiv=”Cache-Control” content=”no-cache”>などのキャッシュの設定も一時保存の対象ではないことを示すために使用されうる。これらの情報は、例えば、コンテンツの更新頻度が高い場合などに、サーバ4によって設定される。取得部33は、これらの設定が行われたコンテンツについては、キャッシュデータ45として一時保存する対象ではないコンテンツであると判定する。
キャッシュデータ45として一時保存する対象ではないコンテンツを検出すると、取得部33は、そのコンテンツのURIに含まれているドメイン名について、キャッシュ設定を「対象外」に設定する。キャッシュ設定が「対象外」に設定されたドメイン名で識別されるサーバに格納されているコンテンツは、更新頻度が高いなどの理由からキャッシュされないデータが含まれているので、以後は通信装置20を介さないで通信を行うことが望ましい。そこで、取得部33は、キャッシュ設定を「対象外」に設定したドメイン名に対するエントリでは、図13に示すように、問合せ数の値を無効値に設定する。さらに、取得部33は、DNS情報テーブル42において、キャッシュ設定を「対象外」に設定したドメイン名に対する問い合わせの応答IPアドレスの種類を、グローバルIPアドレスに設定変更する。
これらの処理により、以後、ドメイン名zzz.zzz.zzzへの問合せが通信装置20に行われても、更新処理部32は、問合せ数が無効値になっていることから、問合せ数を更新しない。さらに、決定部31は、DNS情報テーブル42を用いて、ドメイン名zzz.zzz.zzzについての問い合わせに対して、ドメイン名zzz.zzz.zzzで識別されるサーバ4のグローバルIPアドレス(Z)を通知することを決定する。
図13の頻度情報テーブル41は、複数のドメインについての情報が記録されている場合の例を示す。ドメイン名xxx.xxx.xxxのエントリは、キャッシュが有効に設定されている。すなわち、ドメイン名xxx.xxx.xxxで識別されるサーバ4からダウンロードされた情報は、通信装置20において、キャッシュデータ45として記憶されている。
ドメイン名yyy.yyy.yyyのエントリは、問合せ回数YYYが閾値Aよりも小さいため、キャッシュが無効に設定されている。このため、ドメイン名yyy.yyy.yyyに対する問い合わせが行われた場合、図13のDNS情報テーブル42に基づいて、ドメイン名yyy.yyy.yyyで識別されるサーバ4のグローバルIPアドレス(Y)が問合せの送信元に通知される。従って、端末10とドメイン名yyy.yyy.yyyで識別されるサーバ4との間の通信は、通信装置20を介さずに行われる。
(5)処理フロー
以下、通信装置20や端末10で行われる処理の例を、フローチャートを用いて整理する。
図14は、ドメイン名の問合せを受信したときの通信装置20の処理の例を説明するフローチャートである。なお、図14は処理の一例であり、実装に応じて変更され得る。例えば、ステップS48とS49の順序は互いに変更され得る。受信部22は、問合せを受信する(ステップS41)。決定部31は、DNS情報テーブル42を参照する(ステップS42)。決定部31は、問合せの対象となっているドメイン名に対するIPアドレスの情報がDNS情報テーブル42に含まれているかを判定する(ステップS43)。
問合せの対象となっているドメイン名に対するIPアドレスの情報がDNS情報テーブル42に含まれている場合、更新処理部32は、問合せの頻度の情報を更新する(ステップS43でYes、ステップS44)。決定部31は、DNS情報テーブル42において、問合せの対象となっているドメイン名に対応付けられている応答IPアドレスの種類がローカルIPアドレスに設定されているかを判定する(ステップS45)。応答IPアドレスの種類がローカルIPアドレスに設定されていない場合、決定部31は、問合せの対象となっているドメイン名で識別されるサーバ4に割り当てられたグローバルIPアドレスを応答に含める(ステップS46)。一方、応答IPアドレスの種類がローカルIPアドレスに設定されている場合、決定部31は、通信装置20に割り当てられているローカルIPアドレスの範囲から選択したローカルIPアドレスを応答に含める。
問合せの対象となっているドメイン名に対するIPアドレスの情報がDNS情報テーブル42に含まれていない場合、更新処理部32は、そのドメインに対する問合せ頻度情報を、頻度情報テーブル41に生成する(ステップS43でNo、ステップS48)。さらに、決定部31は、インターネット2中の他のDNSサーバに、問合せの対象となっているドメイン名に対するIPアドレスを問い合わせる(ステップS49)。他のDNSサーバから問合せの対象となっているドメイン名に対するIPアドレスが得られると、決定部31は、得られた情報をDNS情報テーブル42に記録する。さらに、決定部31は、得られたグローバルIPアドレスを、問合せに対する応答に含める(ステップS50)。
図15は、端末10の処理の例を説明するフローチャートである。端末10は、取得対象のURIに含まれているドメイン名の問合せを通信装置20に送信する(ステップS61)。端末10は、IPアドレスを含む応答を受信する(ステップS62)。端末10は、応答として通知されたアドレスがローカルIPアドレスであるかを判定する(ステップS63)。応答として通知されたアドレスがローカルIPアドレスである場合、端末10は、通信装置20向けのベアラを使用してコンテンツのダウンロードを要求する(ステップS63でYes、ステップS64)。応答として通知されたアドレスがローカルIPアドレスではない場合、端末10は、EPC−GW6向けのベアラを使用してコンテンツのダウンロードを要求する(ステップS63でNo、ステップS65)。
図16は、コンテンツリクエストを受信したときの通信装置20の処理の例を説明するフローチャートである。なお、図16は処理の一例であり、実装に応じて変更され得る。例えば、ステップS76はステップS77の処理後に行われても良い。また、キャッシュ設定の変更のタイミングは、図8を参照しながら説明したように、ステップS74の前で行われても良い。
コンテンツリクエストを受信すると、取得部33は、要求されたコンテンツがキャッシュデータ45に含まれているかを判定する(ステップS71、S72)。要求されたコンテンツがキャッシュデータ45に含まれている場合、取得部33は、キャッシュデータ45から抽出したコンテンツを端末10に送信する(ステップS72でYes、ステップS73)。
一方、要求されたコンテンツがキャッシュデータ45に含まれていない場合、取得部33は、コンテンツリクエストをサーバ4に送信する(ステップS72でNo、ステップS74)。受信部22は、サーバ4からコンテンツを含むレスポンスを受信する(ステップS75)。取得部33は、送信部23を介して、コンテンツを端末10に転送する(ステップS76)。取得部33は、取得したコンテンツはキャッシュが可能なコンテンツであるかを判定する(ステップS77)。キャッシュが可能なコンテンツである場合、取得部33は、取得したコンテンツを、キャッシュキーとするURIとともにキャッシュデータ45としてキャッシュする(ステップS77でYes、ステップS78)。さらに、取得部33は、頻度情報テーブル41において、キャッシュ設定の情報を「有効」に設定する(ステップS79)。
キャッシュが可能なコンテンツではない場合、取得部33は、頻度情報テーブル41において、キャッシュ設定の情報を「対象外」に設定する(ステップS77でNo、ステップS80)。さらに、取得部33は、DNS情報テーブル42中の応答IPアドレスの種類を、グローバルIPアドレスに設定する(ステップS81)。
以上説明したように、第1の実施形態によると、通信装置20は、問合わせ対象のドメイン名に対する問い合わせ状況や、キャッシュを行うかの設定に応じて、端末10に、ドメイン名に対応付けられたIPアドレスとして通知するアドレスを決定する。例えば、問い合わせ頻度が低いドメイン名で識別されるサーバ4が保持するコンテンツは、キャッシュしても、キャッシュデータ中のコンテンツを使用する可能性が低い。このようなデータに対しては、通信装置20でのキャッシュの処理やデータの転送等の処理が無駄な処理となる可能性が高い。そこで、端末10をEPC−GW6経由でサーバ4と通信させるために、通信装置20は、コンテンツの格納先のサーバ4のアドレスを端末10に通知する。EPC−GW6経由で端末10がサーバ4と通信すると、端末10とサーバ4の間の通信の中継や、得られたコンテンツのキャッシュなど、通信装置20にかかる処理負担が軽減される。さらに、キャッシュデータ45として格納する対象ではないコンテンツを含むドメインに対しても、通信装置20は、コンテンツの格納先のサーバ4のアドレスを端末10に通知することにより、通信装置20を介さずにコンテンツを取得させる。このため、通信装置20の処理負担が軽減されている。
一方で、問い合わせの多いドメイン名で識別されるサーバ4から取得したコンテンツについては、通信装置20は、キャッシュ処理を行う。このため、通信装置20でキャッシュされているデータを端末10が取得する際には、端末10は、通信装置20からデータを取得できるため、モバイルネットワーク8の外への通信が行われないという利点がある。さらに、通信装置20でキャッシュされているデータについては、通信装置20から端末10にコンテンツを提供されるので、アクセス数の多いコンテンツについては、低遅延の処理が行われる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態では、通信装置20と同様の処理を行うことができる通信システムの例を説明する。
図17は、通信システムの例を説明する図である。図17に示すシステムでは、ベアラ処理サーバ110、キャッシュサーバ120、DNSサーバ130がMEC向けネットワーク140を介して接続しており、互いにデータを送受信できる。ベアラ処理サーバ110、キャッシュサーバ120、DNSサーバ130の各々には、ローカルIPアドレスが割り当てられる。ベアラ処理サーバ110は、ベアラ処理部111と通信インタフェース112(112a、112b)を備える。ベアラ処理サーバ110は、モバイルネットワーク8におけるベアラを処理する。端末10からのユーザパケットの宛先がローカルIPアドレスの場合、ユーザパケットは、モバイルネットワーク8を介して、ベアラ処理サーバ110で受信される。通信インタフェース112aは、モバイルネットワーク8に接続されており、端末10からのデータパケットを受信する。ベアラ処理部111は、端末10との間の通信に際して、カプセル化、デカプセル化、暗号化、復号化などを実行する。通信インタフェース112bは、MEC向けネットワーク140に接続されており、ベアラ処理サーバ110がキャッシュサーバ120やDNSサーバ130と通信する際に使用される。
キャッシュサーバ120は、キャッシュ処理部121と通信インタフェース122を備える。キャッシュサーバ120中のキャッシュ処理部121は、コンテンツのキャッシュ処理を行う。DNSサーバ130は、DNS処理部131と通信インタフェース132を備える。DNSサーバ130は、端末10問い合わせられたドメイン名に対応づけられたIPアドレスを、端末10に通知する。
図18は、通信システムの別の例を説明する図である。図18に示す通信システムでは、物理的な1台のサーバ上に、仮想環境が構築されている。サーバは、通信インタフェース104、仮想化OS(Operating System)205、仮想通信インタフェース210(210a〜210c)を備える。ベアラ処理サーバ110、キャッシュサーバ120、DNSサーバ130は、サーバ中の仮想環境で仮想サーバとして実現される。各サーバの処理は、図17を参照しながら説明した処理と同様である。ベアラ処理サーバ110は、仮想通信インタフェース210aを用いて通信し、キャッシュサーバ120は、仮想通信インタフェース210bを用いて通信する。さらに、DNSサーバ130は、仮想通信インタフェース210cを用いて通信する。なお、図18の例では、通信システムが実現されている物理サーバは、インターネット2とモバイルネットワーク8の両方にアクセスできる。
図19は、通信システムで行われる初期設定の例を説明する図である。ベアラ処理サーバ110、キャッシュサーバ120、DNSサーバ130の各々に対して、ローカルIPアドレスが設定される(ステップS91〜S93)。キャッシュサーバ120とDNSサーバ130は、各々が設定したローカルIPアドレスをベアラ処理サーバ110に通知する(ステップS94、S95)。ベアラ処理サーバ110は、通信システムとの通信のために端末10に設定するベアラに対して、フィルタ情報を設定する(ステップS96)。このとき、ベアラ処理サーバ110は、キャッシュサーバ120やDNSサーバ130から取得したローカルIPアドレスを用いてフィルタ情報を設定しても良い。例えば、ベアラ処理サーバ110は、キャッシュサーバ120とDNSサーバ130から取得したIPアドレスをカバーする最小の範囲で、フィルタ情報における宛先IPアドレスとIPアドレスマスクを設定しても良い。キャッシュサーバ120は、DNSサーバ130に対して、キャッシュサーバ120自身に設定したIPアドレスを登録する(ステップS97)。この処理により、DNSサーバ130は、ある端末10からのドメイン名の問い合わせに対し、キャッシュサーバ120のIPアドレスを通知できるようになる。DNSサーバ130は、頻度情報テーブル41を生成する(ステップS98)。頻度情報テーブル41は、第1の実施形態で説明した頻度情報テーブル41と同様である。あるサービスを提供する別のサーバ4(図示せず)が通信システムに追加された場合、新たに追加されたサーバ4は、そのサーバ4に割り当てられたIPアドレスとサービスにおけるドメイン名のペアを、DNS情報テーブル42としてDNSサーバに登録する(ステップS99)。この場合、DNSサーバ130は、端末10から、新たに登録されたサーバのドメイン名が問い合わせられると、記憶したペアを用いて、IPアドレスを端末10に通知できる。なお、DNS情報テーブル42は、第1の実施形態で説明したDNS情報テーブル42と同様である。
図20は、問合せ頻度が閾値に達するまでに通信システムで行われる通信処理の例を説明する図である。端末10は、サーバ4から提供されているサービスに使用されているドメイン名の問合せをDNSサーバ130に送信したとする(ステップS111)。ベアラ処理サーバ110は、端末10とDNSサーバ130の間の通信を中継する。DNSサーバ130は、DNS情報テーブル42を用いて、問い合わせられたドメイン名に対応するIPアドレスを特定する。ここでは、問合せ頻度が閾値に達していないので、端末10に通知するアドレスの種類は、グローバルIPアドレスに設定されている。そこで、DNSサーバ130は、サーバ4に割り当てられたグローバルIPアドレスを端末10に通知する(ステップS112)。端末10は、通知されたグローバルIPアドレスを用いて、サーバ4にコンテンツリクエストを送信する(ステップS113)。このとき、端末10は、通信システムを介した通信に使用するためのベアラは用いずに、EPC−GW6を介してサーバ4にアクセスする。サーバ4は、端末10からのコンテンツリクエストに応じて、要求されたコンテンツを含むレスポンスを、EPC−GW6経由で端末10に送信する(ステップS114)。このため、端末10は、要求したコンテンツを取得できる。
図21は、キャッシュ処理が行われるときの通信処理の例を説明する図である。図21の初期状態において、頻度情報テーブル41では、サーバ4で使用されているドメイン名に対する問い合わせの回数が閾値Aと同じ値になっているとする。この状態で、サーバ4で使用されているドメイン名に対する問い合わせが、端末10からDNSサーバ130に送信されたとする(ステップS121)。ベアラ処理サーバ110は、端末10とDNSサーバ130の間の通信を中継する。DNSサーバ130は、ドメイン名に対応付けた情報として、端末10に対して、キャッシュサーバ120のローカルIPアドレスを通知する(ステップS122)。すると、端末10は、キャッシュサーバ120のローカルIPアドレスを宛先としたコンテンツリクエストを送信する(ステップS123)。ステップS123でのコンテンツリクエストの送信処理は、宛先アドレスがキャッシュサーバ120に割り当てられたローカルIPアドレスであるため、通信システムとの通信用に設定されたベアラが使用される。ベアラ処理サーバ110は、端末10とキャッシュサーバ120の間の通信も中継する。
キャッシュサーバ120は、コンテンツリクエストを受信すると、キャッシュ処理部121中に、要求されたコンテンツが格納されているかを判定する。ここでは、要求されたコンテンツは、キャッシュ処理部121に格納されていないとする。すると、キャッシュサーバ120は、サーバ4にコンテンツリクエストを送信する(ステップS124)。ステップS124で送信されるコンテンツリクエストは、図9を参照しながら説明した処理と同様の処理により生成される。さらに、キャッシュサーバ120は、端末10にデータを転送するために、中継先テーブル43も生成する。
サーバ4は、キャッシュサーバ120からのコンテンツリクエストに応じて、要求されたコンテンツを含むレスポンスを、キャッシュサーバ120に送信する(ステップS125)。キャッシュサーバ120は、取得したコンテンツを含む端末10宛のレスポンスを、中継先テーブル43中の情報を用いて生成する。この処理は、図11を参照しながら説明した処理と同様である。キャッシュサーバ120は、レスポンスを端末10に送信する(ステップS126)。
キャッシュサーバ120は、サーバ4から取得したコンテンツについて、そのコンテンツのヘッダなどの内容から、キャッシュ処理の対象であるかを判定する。キャッシュ処理の対象ではない場合、キャッシュサーバ120は、DNSサーバ130に対して、頻度情報テーブル41の更新を要求する(ステップS127)。ステップS127で要求される更新で、キャッシュサーバ120は、頻度情報テーブル41においてコンテンツのURIに含まれているドメイン名に対応づけられているキャッシュ設定を、「対象外」に設定することをDNSサーバ130に要求する。DNSサーバ130は、ステップS127の要求に応じて、頻度情報テーブル41を更新する。さらに、DNSサーバ130は、DNS情報テーブル42において、頻度情報テーブル41においてコンテンツのURIに含まれているドメイン名に対応づけられている通知対象のIPアドレスの種類を、グローバルIPアドレスに設定する。このため、キャッシュ処理の対象とならないコンテンツを格納するサーバについては、ドメイン名を用いた問い合わせを行った端末10に対して、グローバルIPアドレスが通知されるようになる。
一方、キャッシュサーバ120がサーバ4から取得したコンテンツがキャッシュ処理の対象である場合、ステップS127の処理は行われない。このため、頻度情報テーブル41において、サーバ4が提供するサービスのドメインについてのキャッシュ設定は「有効」に設定されたままになる。また、DNS情報テーブル42においても、サーバ4が提供するサービスのドメインについての通知対象IPアドレスは、キャッシュサーバ120のローカルIPアドレスに設定されたままになる。このため、以後のコンテンツリクエストはキャッシュサーバ120に対して行われる。
図22は、キャッシュサーバ120にキャッシュされているコンテンツが端末10から要求された場合に、通信システムで行われる通信処理の例を説明する図である。コンテンツのURIに含まれているドメイン名に対する問い合わせが、端末10からDNSサーバ130に送信される(ステップS131)。DNSサーバ130は、ドメイン名に対応付けた情報として、端末10に対して、キャッシュサーバ120のローカルIPアドレスを通知する(ステップS132)。端末10は、キャッシュサーバ120のローカルIPアドレスを宛先としたコンテンツリクエストを送信する(ステップS133)。ステップS133でのコンテンツリクエストの送信処理は、宛先アドレスがキャッシュサーバ120に割り当てられたローカルIPアドレスであるため、通信システムとの通信用に設定されたベアラが使用される。キャッシュサーバ120は、コンテンツリクエストを受信すると、キャッシュ処理部121中に、要求されたコンテンツが格納されているかを判定する。ここでは、要求されたコンテンツは、キャッシュ処理部121に格納されているので、キャッシュサーバ120は、端末10にレスポンスを送信する(ステップS134)。
以上説明したように、第2の実施形態では、通信装置20と同様の処理が通信システムによって行われる。このため、キャッシュの状況や過去のドメイン名の問い合わせの履歴に応じて、端末10に、ドメイン名に対応付けられたIPアドレスとして通知するアドレスが決定される。そこで、キャッシュ処理の対象ではない場合は通信システムを介さずに端末10とサーバ4の間での処理が行われるため、通信システムの処理負荷が軽減される。
<その他>
なお、実施形態は上記に限られるものではなく、様々に変形可能である。以下にその例をいくつか述べる。
以上の説明で述べたテーブルの例やパケットのフォーマットの例は一例に過ぎない。従って、実装に応じて、テーブル中の情報要素やパケットのフォーマットは変更され得る。
図18では、1台の物理サーバでベアラ処理サーバ110、キャッシュサーバ120、DNSサーバ130が仮想サーバとして実現される場合を説明したが、これらの仮想サーバは、複数の物理サーバによって実現されてもよい。
上述の第1および第2の実施形態を含む実施形態に関し、以下の付記を開示する。
(付記1)
端末とサーバの間の通信を中継する通信装置であって、
前記端末から、ドメイン名で識別されるサーバに割り当てられたアドレスの問合せを受信する受信部と、
前記問合せに含まれている前記ドメイン名に対する問合せの頻度に応じて、前記端末に通知するアドレスを、前記ドメイン名で識別されるサーバに割り当てられたアドレスか、自装置に割り当てられたアドレスのいずれかに決定する決定部と、
前記決定部が決定したアドレスを前記端末に送信する送信部
を備えることを特徴とする通信装置。
(付記2)
前記決定部は、
前記問合せに含まれているドメイン名である対象ドメイン名に対する問合せの頻度が所定の閾値を超えるまで、前記対象ドメイン名で識別されるサーバに割り当てられたグローバルアドレスを前記端末に通知するアドレスに決定し、
前記対象ドメイン名に対する前記問合せの頻度が前記所定の閾値を超えると、前記通信装置に割り当てられたアドレスを前記端末に通知するアドレスに決定する
ことを特徴とする付記1に記載の通信装置。
(付記3)
前記通信装置に割り当てられたアドレス宛てのアクセス要求を前記受信部が受信すると、前記アクセス要求で要求された対象データを前記対象データの格納先のサーバから取得する取得部
をさらに備え、
前記送信部は、前記取得部が取得したデータを前記アクセス要求の送信元に転送する
ことを特徴とする付記1または2に記載の通信装置。
(付記4)
キャッシュデータを記憶する記憶部をさらに備え、
前記取得部は、前記対象データがキャッシュ可能である場合、前記対象データを前記キャッシュデータとして前記記憶部に格納し、
前記決定部は、前記対象データが前記キャッシュデータとして格納されない場合、前記対象データの格納先に対応付けられているドメイン名への問合せの応答として通知するアドレスを、前記通信装置に割り当てられたアドレスから前記対象データの格納先のサーバに割り当てられたアドレスに変更する
ことを特徴とする付記3に記載の通信装置。
(付記5)
前記決定部は、前記キャッシュデータとして記憶されているデータの格納先に対応付けられているドメイン名を用いた他の問合せを受信した場合、前記通信装置に割り当てられた他のアドレスを前記他の問合せの送信元に通知し、
前記取得部は、
前記他のアドレス宛ての他のアクセス要求を前記受信部が受信すると、前記他のアクセス要求で要求されたデータが前記キャッシュデータに含まれている場合、前記他のアクセス要求で要求されたデータを前記キャッシュデータから選択して、前記他のアクセス要求の送信元に通知するデータとする
ことを特徴とする付記4に記載の通信装置。
(付記6)
端末とサーバの間の通信を中継する通信装置が、
前記端末から、ドメイン名で識別されるサーバに割り当てられたアドレスの問合せを受信し、
前記問合せに含まれている前記ドメイン名に対する問合せの頻度に応じて、前記端末に通知するアドレスを、前記ドメイン名で識別されるサーバに割り当てられたアドレスか、自装置に割り当てられたアドレスのいずれかに決定し、
決定したアドレスを前記端末に送信する
処理を行うことを特徴とする通信方法。
(付記7)
前記通信装置は、
前記問合せに含まれているドメイン名である対象ドメイン名に対する問合せの頻度が所定の閾値を超えるまで、前記対象ドメイン名で識別されるサーバに割り当てられたグローバルアドレスを前記端末に通知するアドレスに決定し、
前記対象ドメイン名に対する前記問合せの頻度が前記所定の閾値を超えると、前記通信装置に割り当てられたアドレスを前記端末に通知するアドレスに決定する
ことを特徴とする付記6に記載の通信方法。
(付記8)
前記通信装置は、
前記通信装置に割り当てられたアドレス宛てのアクセス要求を受信すると、前記アクセス要求で要求された対象データを前記対象データの格納先のサーバから取得し、
取得した前記対象データを前記アクセス要求の送信元に転送する
ことを特徴とする付記6または7に記載の通信方法。
(付記9)
前記通信装置は、
前記対象データがキャッシュ可能である場合、前記対象データを前記キャッシュデータとして記憶部に格納し、
前記対象データが前記キャッシュデータとして格納されない場合、前記対象データの格納先に対応付けられているドメイン名への問合せの応答として通知するアドレスを、前記通信装置に割り当てられたアドレスから前記対象データの格納先のサーバに割り当てられたアドレスに変更する
ことを特徴とする付記8に記載の通信方法。
(付記10)
前記通信装置は、
前記キャッシュデータとして記憶されているデータの格納先に対応付けられているドメイン名を用いた他の問合せを受信した場合、前記通信装置に割り当てられた他のアドレスを前記他の問合せの送信元に通知し、
前記他のアドレス宛ての他のアクセス要求を受信し、
前記他のアクセス要求で要求されたデータが前記キャッシュデータに含まれている場合、前記他のアクセス要求で要求されたデータを前記キャッシュデータから選択して、前記他のアクセス要求の送信元に通知するデータとする
ことを特徴とする付記9に記載の通信方法。
(付記11)
端末と、
前記端末とサーバの間の通信を中継する通信装置と、
キャッシュデータを記憶するキャッシュサーバ
を備え、
前記通信装置は、
前記端末から、ドメイン名で識別されるサーバに割り当てられたアドレスの問合せを受信し、
前記問合せに含まれている前記ドメイン名に対する問合せの頻度に応じて、前記端末に通知するアドレスを、前記ドメイン名で識別されるサーバに割り当てられたアドレスか、前記キャッシュサーバに割り当てられたアドレスのいずれかに決定し、
決定したアドレスを前記端末に送信する
ことを特徴とする通信システム。
(付記12)
前記通信装置は、
前記問合せに含まれているドメイン名である対象ドメイン名に対する問合せの頻度が所定の閾値を超えるまで、前記対象ドメイン名で識別されるサーバに割り当てられたグローバルアドレスを前記端末に通知するアドレスに決定し、
前記対象ドメイン名に対する前記問合せの頻度が前記所定の閾値を超えると、前記キャッシュサーバに割り当てられたアドレスを前記端末に通知するアドレスに決定する
ことを特徴とする付記11に記載の通信システム。
(付記13)
前記キャッシュサーバは、
前記キャッシュサーバ宛てのアクセス要求を受信すると、前記アクセス要求で要求された対象データを前記対象データの格納先のサーバから取得し、
取得した前記対象データを前記アクセス要求の送信元に転送する
ことを特徴とする付記12に記載の通信システム。
(付記14)
前記キャッシュサーバは、
前記対象データがキャッシュ可能である場合、前記対象データを前記キャッシュデータとして格納し、
前記対象データが前記キャッシュデータとして格納されない場合、前記対象データの格納先に対応付けられているドメイン名への問合せの応答として通知するアドレスを、前記キャッシュサーバに割り当てられたアドレスから前記対象データの格納先のサーバに割り当てられたアドレスに変更することを、前記通信装置に要求する
ことを特徴とする付記13に記載の通信システム。
(付記15)
前記通信装置は、
前記キャッシュデータとして記憶されているデータの格納先に対応付けられているドメイン名を用いた他の問合せを受信した場合、前記キャッシュサーバに割り当てられた他のアドレスを前記他の問合せの送信元に通知し、
前記キャッシュサーバは、
前記他のアドレス宛ての他のアクセス要求を受信し、
前記他のアクセス要求で要求されたデータが前記キャッシュデータに含まれている場合、前記他のアクセス要求で要求されたデータを前記キャッシュデータから選択して、前記他のアクセス要求の送信元に通知するデータとする
ことを特徴とする付記14に記載の通信システム。
2 インターネット
4 サーバ
6 EPC−GW
8 モバイルネットワーク
10 端末
15 MECサーバ
20 通信装置
21 通信部
22 受信部
23 送信部
25 接続処理部
30 制御部
31 決定部
32 更新処理部
33 取得部
40 記憶部
41 頻度情報テーブル
42 DNS情報テーブル
43 中継先テーブル
45 キャッシュデータ
101 プロセッサ
102 RAM
103 ROM
104 通信インタフェース
110 ベアラ処理サーバ
111 ベアラ処理部
112、122、132 通信インタフェース
120 キャッシュサーバ
121 キャッシュ処理部
131 DNS処理部
140 MEC向けネットワーク
205 仮想化OS
210 仮想通信インタフェース

Claims (5)

  1. 端末とサーバの間の通信を中継する通信装置であって、
    前記端末から、ドメイン名で識別されるサーバに割り当てられたアドレスの問合せを受信する受信部と、
    前記問合せに含まれている前記ドメイン名に対する問合せの頻度に応じて、前記端末に通知するアドレスを、前記ドメイン名で識別されるサーバに割り当てられたアドレスか、自装置に割り当てられたアドレスのいずれかに決定する決定部と、
    前記決定部が決定したアドレスを前記端末に送信する送信部
    を備え
    前記受信部は、更に、前記通信装置に割り当てられたアドレス宛てのアクセス要求を受信し、
    前記通信装置は、前記アクセス要求を前記受信部が受信すると、前記アクセス要求で要求された対象データを前記対象データの格納先のサーバから取得する取得部を更に備え、
    前記送信部は、更に、前記取得部が取得した前記対象データを前記アクセス要求の送信元に転送する、
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 前記決定部は、
    前記問合せに含まれているドメイン名である対象ドメイン名に対する問合せの頻度が所定の閾値を超えるまで、前記対象ドメイン名で識別されるサーバに割り当てられたグローバルアドレスを前記端末に通知するアドレスに決定し、
    前記対象ドメイン名に対する前記問合せの頻度が前記所定の閾値を超えると、前記通信装置に割り当てられたアドレスを前記端末に通知するアドレスに決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. キャッシュデータを記憶する記憶部をさらに備え、
    前記取得部は、前記対象データがキャッシュ可能である場合、前記対象データを前記キャッシュデータとして前記記憶部に格納し、
    前記決定部は、前記対象データが前記キャッシュデータとして格納されない場合、前記対象データの格納先に対応付けられているドメイン名への問合せの応答として通知するアドレスを、前記通信装置に割り当てられたアドレスから前記対象データの格納先のサーバに割り当てられたアドレスに変更する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 前記決定部は、前記キャッシュデータとして記憶されているデータの格納先に対応付けられているドメイン名を用いた他の問合せを受信した場合、前記通信装置に割り当てられた他のアドレスを前記他の問合せの送信元に通知し、
    前記取得部は、
    前記他のアドレス宛ての他のアクセス要求を前記受信部が受信すると、前記他のアクセス要求で要求されたデータが前記キャッシュデータに含まれている場合、前記他のアクセス要求で要求されたデータを前記キャッシュデータから選択して、前記他のアクセス要求の送信元に通知するデータとする
    ことを特徴とする請求項に記載の通信装置。
  5. 端末とサーバの間の通信を中継する通信装置が、
    前記端末から、ドメイン名で識別されるサーバに割り当てられたアドレスの問合せを受信し、
    前記問合せに含まれている前記ドメイン名に対する問合せの頻度に応じて、前記端末に通知するアドレスを、前記ドメイン名で識別されるサーバに割り当てられたアドレスか、自装置に割り当てられたアドレスのいずれかに決定し、
    決定したアドレスを前記端末に送信し、
    前記通信装置に割り当てられたアドレス宛てのアクセス要求を受信し、
    前記アクセス要求を受信したときに、前記アクセス要求で要求された対象データを前記対象データの格納先のサーバから取得し、
    取得した前記対象データを前記アクセス要求の送信元に転送する、
    処理を行うことを特徴とする通信方法。
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