JP6660346B2 - 炭化装置 - Google Patents
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Description
炭化させる際に発生する乾留ガスは黒い煙でありタール分等を含み臭気もあるので、乾留ガスを空気と混合し、それを燃焼することで黒色の煙の発生を抑えている。
また、環境性やランニングコストの点から、乾留ガスを燃焼させて発生する排気ガスの熱を有効に利用して、熱効率を上げる必要もある。
つまり、乾留ガスを燃焼させるための部位を炭化装置の本体とは別途設けなくて済むので、コンパクトで軽量である。
また、乾留ガスを燃焼させた高温の排気ガスを第二筒に通して被処理物に熱処理を行うので、高温の排気ガスが無駄にならず、熱効率が非常に高い。
また、その乾留ガスの未燃焼分を燃焼させるための部位を別途設けなくて済むので、さらにコンパクトで軽量である。
さらに、乾留ガスに未燃焼分があるとそれがべたついて汚れの原因となるが、未燃焼分を燃焼させるのでその心配もない。
この炭化装置は、有機物が含まれた被処理物27を炭化させる装置であって、主に、第一筒1と、第二筒2と、第三筒3と、第一バーナー47と、第二バーナー47と、回転手段と、を備える。
そして、特に三重管構造となっていることを特徴とする。
第一筒1の後部の高さが前部の高さよりも少し高くなるように傾けて配置されており、被処理物27に対して内部で熱処理を施して乾留ガスを発生させる。
つまり、この第一筒1が炭化室となる。
なお、図1は作図を簡単にする為、第一筒1を水平に配置した図となっており、現実には水平据え付け面29が水平である。
排出口43の後方には再燃加熱フード6を取付け、再燃加熱フード6の前後にはそれぞれパッキン26が取り付けられている。
この再燃加熱フード6を介して、第二筒2の前端と第三筒3の前端とが連通している。
また、被処理物27が炭化するときに灰28や乾留ガスの不燃分である粉が発生するが、その灰28等が再燃加熱フード6の下部に滞留する。
第一筒1の前端及び後端ともに第二筒2から突出しており、段差を形成している。その前方の段差部分である第二筒2の前端を覆うように再燃加熱フード6が設けられるとともに、後方の段差部分である第二筒2の後端を覆うように排気ガスフード4が設けられている。
排気ガスフード4からダクト22、コントロールダンパー24、排気ファン20を介して、煙突21によって排気できるように、それぞれ取り付けられている。
第三筒3の前端の位置は第二筒2の前端の位置と一致しており、再燃加熱フード6を介して第二筒2と第三筒3とが連通している。
一方、第三筒3の後端の位置は第二筒2の後端の位置よりも前方にあることで段差が形成されており、その段差部分を覆うように燃焼フード5が形成されている。
燃焼フード5の下部にも灰28が溜まるようにした。
操業時には蓋45は閉められて、中に空気が入らないようにしている。
乾留ガスパイプ11の第一筒1側端部は第一筒1の円筒軸の位置と略等しく、乾留ガスパイプ11は二つ、互いに180・ずれた位置に配置されている。
また、第二筒2、第三筒3、再燃加熱フード6内の温度を測定できるように温度センサー30,31をそれぞれ取り付けている。詳しくは、図5に示すように銅バー32を絶縁碍子33で電気絶縁して同心円取付けする。
加えて、第三筒3の外面にセラミックファイバー41を取付け、保温する。
第一ファン48から送られた空気と乾留ガスとが混合された気体に対し、第一バーナー47にて引火される。
第三筒3を通過した乾留ガスには未燃焼分があり、この気体と第二ファン48から送られた空気とが混合された気体に対し、第二バーナー47で引火される。
第三筒3の外面に装着したセラミックファイバー41の外面に、複数個のサポート19を介してタイヤ16を二個設け、そのタイヤ16のうち後方のタイヤ16の近くに回転スプロケット13を設置する。
そして、減速機12の動力を駆動スプロケット14、ローラーチェーン15を介して回転スプロケット13に伝えることで、第三筒3の円筒軸を回転軸として第三筒3が回転可能となる。ここで、第三筒3と第二筒2、第二筒2と第一筒1は、それぞれ連結具39によって連結されているので、第一筒1、第二筒2、第三筒3は共に回転する。
排気ファン20で排気ガスフード4内の気体を吸引することによって、これらの気体の流れはが生じる。
前提として、第三筒3(第一筒1,第二筒2)を回転させつつ、投入口44及び排出口43のロータリーバルブ9を回転させながらスクリューフィーダー8にて被処理物27を連続投入する。
その混合気体は第一バーナー47にて引火され、その気体は燃焼しながら第三筒3の中を通過する。つまり、第三筒3が燃焼室である。
そして、第三筒3内の温度が800℃程度になるように第一バーナー47の出力を調節する。
その気体に対し、第二ファン48によって再燃加熱フード6に取り込まれた外気が混合され、第二バーナー47によって引火される。
よって、気体は再燃焼しながら第二筒2の中を通過する。つまり、第二筒2は再燃加熱室である。
このとき、再燃加熱フード6内の温度が650〜750℃になるように第二バーナー47の出力を調整する。
最後に、煙突21を介して気体が外気中に放出される。
つまり、乾留ガスを燃焼させるための部位(燃焼室)を炭化装置の本体とは別途設けなくて済むので、コンパクトで軽量である。
また、その乾留ガスの未燃焼分を燃焼させるための部位(二次燃焼室)を別途設けなくて済むので、さらにコンパクトで軽量である。
また、第二筒2の内部のガスを後方から吸引する排気ファン20を設けたので、第三筒3内は後方から前方へ、第二筒2内は前方から後方へ、という気体の流れができる。
2 第二筒
3 第三筒
4 排気ガスフード
5 燃焼フード
6 再燃加熱フード
7 排出フード
8 スクリューフィーダー
9 ロータリーバルブ
10 架台
11 乾留ガスパイプ
12 減速機
13 回転スプロケット
14 駆動スプロケット
15 ローラーチェーン
16 タイヤ
17 ローラー
18 ローラー
19 サポート
20 排気ファン
21 煙突
22 ダクト
23 圧力調整計
24 コントロールダンパー
25 グランドパッキン
26 パッキン
27 被処理物
28 灰
29 水平据え付け面
30 温度センサー
31 温度センサー
32 銅バー
33 絶縁碍子
34 鋼板
35 耐火キャスタブル
36 圧力測定口
37 圧力感知パイプ
38 信号用電線
39 連結具
40 耐熱鋼板
41 セラミックファイバー
42 バーナー口
43 排出口
44 投入口
45 蓋
46 マンホール
47 バーナー
48 ファン
48A 第一ファン
48B 第二ファン
49 ダンパー
50 ウエイト
51 サポート
52 シャフト
53 チェーン
54 カーボンブラシ
55 ストッパーローラー
Claims (4)
- 有機物が含まれた被処理物を炭化させる炭化装置であって、
後部に前記被処理物を投入する投入口が設けられるとともに前部に前記被処理物を排出する排出口が設けられ、前記後部の高さが前記前部の高さよりも高くなるように傾けて配置されて、前記被処理物に対して熱処理を施して乾留ガスを発生させる円筒状の第一筒と、
前記第一筒と同軸で前記第一筒よりも径が大きく、前記第一筒に外挿されるとともに前記第一筒に対し固定された第二筒と、
前記第二筒と同軸で前記第二筒よりも径が大きく、前記第二筒に外挿されるとともに前記第二筒に対し固定された第三筒と、
前記第一筒と前記第三筒とを連通し前記第一筒で発生した前記乾留ガスを一端側から前記第三筒に供給する乾留ガスパイプと、
前記第三筒の前記一端側に設けられ前記乾留ガスパイプから供給された前記乾留ガスを前記第三筒内で燃焼させる第一バーナーと、
前記第二筒と前記第三筒とを他端側で連通させる再燃加熱フードと、
前記第三筒の円筒軸を回転軸として前記第三筒を回転可能な回転手段と、を備えることを特徴とする炭化装置。 - 前記再燃加熱フードに設けられ前記乾留ガスの未燃焼分を前記第二筒内で燃焼させる第二バーナーを備えることを特徴とする請求項1に記載の炭化装置。
- 前記再燃加熱フードに設けられ外気を取り込む第二ファンを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の炭化装置。
- 前記第二筒の内部のガスを前記一端側から吸引する排気ファンを設けたことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載の炭化装置。
Priority Applications (1)
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JP2017120452A JP6660346B2 (ja) | 2017-06-20 | 2017-06-20 | 炭化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017120452A JP6660346B2 (ja) | 2017-06-20 | 2017-06-20 | 炭化装置 |
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JP6660346B2 true JP6660346B2 (ja) | 2020-03-11 |
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ID=65029346
Family Applications (1)
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JP2017120452A Active JP6660346B2 (ja) | 2017-06-20 | 2017-06-20 | 炭化装置 |
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- 2017-06-20 JP JP2017120452A patent/JP6660346B2/ja active Active
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