JP6660051B2 - 二次電池ユニット及びそれを備える二次電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、二次電池ユニット及びそれを備える二次電池システム、さらに詳述すれば、電気エネルギーにより移動する移動体に用いる二次電池システムに関する。
近年の地球温暖化防止及びクリーンで安全なエネルギーへの要求に応えるために、省資源、エネルギー消費低減及び自然エネルギーの有効利用が求められている。この観点より、石油や天然ガスなどの化石燃料を原料として精製されるガソリンなどの液体燃料の代わりに、電力をエネルギー源として用いることが有効である。電力をエネルギー源として、非軌道を走行する自動車等の移動体(以降、「電気自動車」と総称する)では、必要な設備の規模及び整備と安全上の理由により、電力供給は有線や無線などの手段で電気エネルギーを直接供給するより、放電装置としての電池の形で電気エネルギーを供給することが実際的である。電池はその容量分を放電すると、一次電池では新しい電池に交換しなければならず、二次電池では充電しなければならず、燃料電池では燃料を補充する必要がある。
一次電池は、電気容量、省資源、及び自然エネルギーの有効利用の要求を満たせない。燃料電池は、電気容量の観点からは好ましく思えるが、安全性及びコスト等の観点より実用段階に至っていない。現状では、燃料製造に消費されるエネルギーは、二次電池の充電
に消費されるエネルギーの3倍程度であり、且つ電気への変換時の損失のために、発電(エネルギー変換)効率、省資源及び省エネの観点より、燃料電池は二次電池に及ばない。つまり、燃料電池は自然エネルギーの有効利用の要求を満たせない。一方、二次電池は、自然エネルギーを利用して発電した電気で充電できるので、自然エネルギーの有効利用の要求を満たす。また、電気容量及び安全の観点から電動機の性能向上と急速充電による充電時間の短縮化と相まって、電気自動車のエネルギー源として二次電池(以降、「車両用電池」)が用いられている。
電気自動車の普及には、電池や電動機の性能向上や車体の軽量化等の本質的な要求と共に、電気エネルギーの補充時間短縮という利便性に対する要求を満たす必要がある。二次電池に蓄積できる電気エネルギーの量(以降、「蓄電容量」)は限られており、一回の充電で電気自動車が走行できる距離(以降、「1充電走行距離」)も限られている。そのために、二次電池が完全放電する前に、いわゆる充電スタンドや自宅などで充電する必要がある。
例えば、一日の走行距離が1充電走行距離より短い場合には、自宅で一般用のAC200VまたはAC100Vの電源を利用して時間をかけて充電できる。しかしながら、1充電走行距離より長距離を走行する場合には、走行を一旦中断して、急速に充電をする必要がある。現時点では、急速充電といえども数十分の時間と高電圧高電流とを要し、現状のガソリンの給油体制(5、6分で給油終了)に比べて利便性が劣ると共に作業の安全性及び設備や管理体制の確保に対する要求が大である。電気自動車では複数の二次電池が直列に接続されて用いられる。これらの状況を考慮すると、少なくとも急速充電に対するニーズに対しては、自宅や充電スタンドで、放電した二次電池をその場で充電するのではなく、予め所定量だけ充電された二次電池と交換する方が、時間的及び安全性の観点より望ましい。
急速充電に限らず、二次電池の充電は、蓄電残量に基づいて行われる。電池の残容量は電池の電圧下降量に基づいて経験的に判断されている。つまり、電池の電圧下降量を検出し、検出値を所定の経験式に照らして、電池の残容量が判断されている。
しかしながら、電池の残容量に対する電池端子電圧の変化量(電圧下降量或いは電圧上昇量)は、使用環境や使用履歴(過去の使用状況)に応じて大きく異なる。特に長期間に渡り使用され、劣化した電池においては、電池端子電圧の変化量は残量が少なくなると急激に減少し、従来の経験式に基づく判断値と実際の電池の残容量とが大きく乖離してしまう。この場合、電池の残容量は、実際よりも大きく判断される。
また、長時間の使用により端子電圧が低下した二次電池でもしばらく使用を止めると端子電圧が上昇する。そのために、充電されていないにも関わらず、上昇した端子電圧に基づいて、二次電池の残容量は実際より大きく判断される。ユーザには、あたかも新しい電池のごとく見えてしまう。特に、古い二次電池を搭載した電気自動車では、前日に電気自動車を使用したまま充電を行わなくても、二次電池の端子電圧の上昇により十分な電力が残っていると表示されてしまうおそれがある。
ユーザがこの表示を信じて電気自動車で移動すると、急激な電池の電力残量不足が生じて、交差点や高速道路上でユーザの意に反して電気自動車が停止してしまう事態が起こり得る。また、急速充電を行うと二次電池の内部温度が上昇するため、二次電池の早期の劣化や寿命の短縮を招くが、そのような事態は二次電池の外観や端子電圧の測定値から正確に判断することは非常に困難である。
以上より、二次電池を高品位に充電するためには、二次電池の使用環境や使用履歴(過去の使用状況)等の履歴情報を知る必要がある。従来、そのような履歴情報を知る種々の手段が提案されている。例えば、特許文献1ではバッテリーの充放電の稼働実績に基づく実測データを数値情報として表示及び記憶してバッテリーの使用者及び管理者にこれらの情報を提供するバッテリー測定装置が開示されている。
図5に示すように、バッテリー測定装置110は、電動車両などの装置に搭載されるバッテリー112と、バッテリー112に取り付けられ、バッテリー112の放電方向と充電方向の双方向電流値を測定する電流測定装置114と、電流測定装置114により測定されたバッテリーの双方向電流値を各々所定間隔で積算する積算演算装置116と、積算演算装置116によりバッテリー112の放電方向の電流値が積算された放電容量と、バッテリー112の充電方向の電流値が積算された充電容量の数値情報を表示する数値情報表示装置120と、積算演算装置116により積算された前記放電容量と前記充電容量とを記憶する記憶装置118とを備えている。
特許文献2では、電気自動車用のバッテリに対する不正品の出回りの阻止に資するデータ処理システム、電気自動車及びメンテナンスサービスシステムを提案している。図6に示すように、同システムにおいて、複数個のバッテリセル2100が実装された電気自動車用のバッテリモジュール210にマイクロコンピュータ213を用いて個々のバッテリセル2100とバッテリモジュール210それ自体の認証を階層的に行うデータ処理システムが採用されている。マイクロコンピュータ213にはバッテリの電圧履歴や充電履歴を不揮発性記憶回路(不図示)に蓄積させ、この履歴情報を自動車のIDと一緒に電子制御ユニットを介してメンテナンス装置やデータサーバで吸い上げ可能にする自動車を構成し、更にはメンテナンスサービスシステムを構築している。
特許文献3では、蓄電池における非常用電源としての機能を保証しつつ蓄電池の劣化判別を容易に行うことができる蓄電池の劣化判別方法及び劣化判別装置、ならびに非常用電源として必要十分な電気量を充電できる蓄電池の充電方法及び充電装置を提案している。同装置においては、図7に示すように構成されたコントロールユニット307の記憶部356に記憶されているプログラムによって、蓄電池ユニット316内の蓄電池における充放電履歴の実績値が積算され、積算結果と蓄電池の初期容量とに基づき蓄電池の理論残存容量が算出され、算出した理論残存容量に対応した理論電圧値が求められる。蓄電池の実電圧が計測され、実電圧値と理論電圧値とを比較することにより蓄電池の劣化度合が判別される。そして、蓄電池に対して必要充電量の充電をするときには、判別した劣化度合に基づき蓄電池に対する必要充電量が調整される。
特許文献4では、ユーザに対して充電の進行状態を知らせることができる給電システムが提案されている。図8に示すように、同システムにおいては、電動車両の車載電池に給電するための給電スタンド(不図示)と、ユーザが利用する端末機(不図示)と、給電スタンド及び端末機の各々と通信するサーバ430とを備える。給電スタンドは、端末機からのサーバ430を介した要求に応じて、車載電池への給電を行い、その電力量を計測する。
サーバ430は、ユーザとその登録電動車両とを特定するためのユーザマスタ情報と、登録電動車両とその車載電池の充電特性データとを関連付けるテーブルとを有し、充電進行状態演算手段434を備える。充電進行状態演算手段434は、登録電動車両に対応する充電特性データをテーブルから抽出し、電力量の計測結果と抽出された充電特性データとを参照して車載電池の充電進行状態(例えば、充電が終了するまでの所要時間)を演算することができる。演算結果はサーバ430から端末機に送信される。なお、記憶手段432には、ユーザと登録電動車両とを特定するためのユーザマスタ情報と登録電動車両と、その車載電池の充電特性データであるテーブルとが記憶されている。
特開2007−003230号公報 特開2011−065752号公報 特開2011−080811号公報 特開2011−166971号公報
上述の特許文献1においては、履歴情報はバッテリー112の放電方向と充電方向の双方向電流値の測定値と、バッテリー112の双方向電流値の測定値の各々所定間隔での積算値と、バッテリー112の放電方向の電流値が積算された放電容量と、バッテリー112の充電方向の電流値が積算された充電容量の数値情報から成る。つまり、記憶装置118に記憶されるデータは、充放電時の測定電力値そのものではなく、演算結果を履歴情報としている。そのために、バッテリー測定装置110は、電流測定装置114と、積算演算装置116と、数値情報表示装置120と、積算演算装置により積算された前記放電容量と前記充電容量とを記憶する記憶装置118とを備えている。
よって、二次電池の使用環境や使用履歴(過去の使用状況)等の履歴情報を知るために、バッテリー112にバッテリー測定装置110を装着する必要がある。そうすると、ユニットとしての二次電池(含むバッテリー測定装置110)は、構造が複雑になる。構造の複雑化は二次電池ユニットとしての品質安定化の障害となり得ると共に、コスト及びサイズの増大をまねく。また、サイズが増大すると、収納スペースに限りのある電気自動車に搭載できる二次電池のサイズ(電気容量)或いは数量が限定されるおそれがある。
特許文献2においては、履歴情報はバッテリモジュール210の内部に収容された複数のバッテリセル2100の電圧履歴や充電履歴からなる。同履歴情報は、バッテリモジュール210の内部のマイクロコンピュータ213の内部の不揮発性記憶回路(不図示)に蓄積される。このように、特許文献2においても、交換される二次電池は構造が複雑で且つ複数の二次電池が一体化されているために、個々の二次電池単位毎の交換が困難である。また、記憶されている履歴情報は収容されている複数のバッテリセル2100との相関関係が非常に強いので、複数のバッテリセル2100を個別に交換した場合には、履歴情報の信頼性は著しく低下する。
特許文献3においては、二次電池に接続されるコントロールユニット307の記憶部356には、二次電池の履歴情報ではなくプログラムが記憶されている。よって、交換する二次電池の履歴情報を知ることはできない。
特許文献4においては、ユーザマスタ情報と登録電動車両と、その車載電池の充電特性データであるテーブルとを記憶する記憶手段432は、二次電池が搭載される電動車両から遠く離れたサーバ430の内部に位置している。つまり、記憶手段432は交換する二次電池の個々に装着することは不可能である。
上述のように、特許文献1〜4に提案されている装置或いは方法では、交換最小単位での二次電池(以降、「二次電池ユニット」と称す)の履歴情報を二次電池に付与することができなかったり、可能である場合には交換する二次電池ユニットのサイズを増大させたり、構造を複雑にしたり、コストアップを招いたりし、さらに安定性を損なってしまう事態を招く。よって、上記の問題に鑑みて、本発明は、簡単且つコンパクトな構造で履歴情報が付与された二次電池ユニット及びそれを備える二次電池システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決する為に、本発明は、
二次電池と電力センサとメモリが組み込まれたニ次電池ユニットであって
前記電力センサは、
前記二次電池の充放電の電力に対応する電圧を充放電信号として生成し、
前記メモリは、
前記充放電信号に基づき生成される前記二次電池の電力使用量を表す電力量データと充放電の実績を表す履歴データと、当該二次電池の識別情報とを保存し、
前記充放電信号と前記識別情報とを外部に渡し、前記電力量データと前記履歴データとを前記ニ次電池ユニット外部から受け取る第1のコネクタとを備える。
本発明は、コンパクトな構造で交換最小単位で履歴情報が付与された二次電池ユニット及びそれを備える二次電池システムを提供できる。
本発明の二次電池システムの電気自動車への適用例の説明図である。 本発明の実施の形態に係る二次電池ユニットの構成を示すブロック図である。 図2に示す二次電池ユニットを備える二次電池システムの構成を示すブロック図である。 図2の二次電池ユニットの変形例の構成を示すブロック図である。 特許文献1に開示のバッテリー測定装置の構成を示すブロック図である。 特許文献2に開示のバッテリモジュールの構成を示すブロック図である。 特許文献3に開示のコントロールユニットの構成を示すブロック図である。 特許文献4に開示のサーバの構成を示すブロック図である。
本発明の実施の形態について詳細に述べる前に、図1を参照して、本発明に係る二次電池ユニット及びそれを備えた二次電池システムの電気自動車Evへの適用例について簡単に説明する。本発明に係る二次電池システムSBは、二次電池ユニットモジュールMBと履歴情報生成ユニットUhcとを含む。二次電池ユニットモジュールMBは複数の二次電池ユニットUB1〜UBn(nは自然数)を含む。必要に応じて、二次電池ユニットUB1〜UBnの個々を二次電池ユニットUBと呼び、全体を二次電池ユニットグループUBGと呼んで識別する。履歴情報生成ユニットUhcは、個々の二次電池ユニットUBの充放電実績を含む履歴情報の作成及び蓄積を制御する。なお、作成された履歴情報は、対応する二次電池ユニットUBに蓄積される。
放電した二次電池ユニットUBに対する急速充電の要求に対しては、上述のように、二次電池ユニットUBに充電することによるのではなく、電池ステーションST等の施設において充電済みの二次電池ユニットUBと交換することによって対応される。具体的には、図1において、矢印Dmuに示すように、二次電池システムSB(電気自動車Ev)から放電した二次電池ユニットUBが取り出される。そして、矢印Dmに示すように、電池ステーションSTに用意されている充電済みの二次電池ユニットUBが電気自動車Evに搭載される。
なお、二次電池ユニットUBの交換は、二次電池ユニットグループUBGの単位で行う必要はなく、所定数の二次電池ユニットUBの単位で行われる。つまり、1つの二次電池ユニットUBが交換最小単位であり、それぞれが交換実績を含む履歴情報を蓄積可能に構成されている。
以下に図2、図3、及び図4を参照して、本発明の実施の形態に係る二次電池ユニット及び二次電池システムについて説明する。まず図2を参照して本実施の形態に係る二次電池ユニットの構成について説明し、次に図3を参照して本実施の形態に係る二次電池システムの構成について説明する。その後図4を参照して、本実施の形態に係る二次電池ユニットの変形例の構成について説明する。
図2に示すように、二次電池ユニットUBは、二次電池Bと、電力センサSと、抵抗Rと、メモリMと、コネクタCとを含む。二次電池ユニットUBは、起電圧が比較的低い値、例えば100V以下のものが用いられる。電力センサSとメモリMとは、コネクタCを介して、履歴情報生成ユニットUhc(図3)に着脱自在に接続される。
二次電池Bは、端子Ta及びTbを含む。二次電池Bはそれぞれ端子Ta及びTbに接続されるラインLmc及びLmdによって、インバータIv(図3)に接続されて、直流電力(電力エネルギー)を供給する。電力センサSの一端はラインLaによって端子Taに接続され、他端はラインLbによって抵抗Rの一端に接続され、抵抗Rの他端はラインLcによってラインLmdに接続されている。なお、電力センサSは、好ましくは、全長でラインLmcに近接するように設置されて、二次電池Bの充放電時の電力に対応する電圧Sp(以降、「充放電信号Sp」と称す)を、コネクタCを介して履歴情報生成ユニットUhcに出力する。履歴情報生成ユニットUhcはコネクタCを介して受領した充放電信号Spに基づいて、二次電池Bの電力使用量(電力量データ)Spcと充放電の履歴データShcとを作成し、作成された電力使用量Spc及び履歴データShcをコネクタCを介してメモリMに出力する。電力使用量Spc及び充放電の履歴データShcについては後ほど詳述する。
メモリMは、個々の二次電池Bを識別する情報IDb(以降、「識別情報IDb」)を予め保有すると共に、コネクタCを介して入力される電力使用量Spc及び履歴データShcを保存する。そして、メモリMは、コネクタCを介して履歴情報生成ユニットUhcから入力される要求(要求信号Sr)に応答して、保存している識別情報IDb、電力使用量Spc、及び履歴データShcの何れかまたは全てをコネクタCの入出力ラインLioに出力する。なお、入出力ラインLioはコネクタCの内部の信号線であるが、説明及び視認の便宜上コネクタCより突出して表示している。
履歴データShcには、具体的には、二次電池Bの使用実績情報、充放電実績情報、及び交換実績情報等の二次電池Bの品質評価及び管理に有効な情報が含まれる。一例として、使用実績情報は二次電池Bの使用時間及び使用時刻を含む。充放電実績情報は、二次電池Bの使用ごとの平均放電電流及び平均充電電流を含む。交換実績情報には、使用者、使用した車の種類、交換日時、及び交換場所を含む。
使用実績情報は、二次電池Bの寿命の推定に利用することができる。なお、二次電池Bの寿命は、充放電実績情報に含まれる平均放電電流及び平均充電電流の大小により大きく左右される。交換実績情報は、二次電池Bの管理に用いることができる。これらの情報を総合し、二次電池Bの寿命を予測することにより、突然の電池切れによるトラブル発生を未然に回避できる。
電力センサSは、二次電池ユニットUBが電気自動車Evに電力エネルギーを供給することに鑑みて、二次電池Bの充放電の電力を高い精度で計測できることが要求される。さらに電力センサSは、二次電池ユニットUBが収納スペースに限りのある電気自動車Evに搭載されることに鑑みて、二次電池ユニットUBのサイズ及び重量の増大を招かないものであることが要求される。精度、サイズ、及び重量に対する要求を同時に満たす電力センサSとして、磁気薄膜電力センサが採用されている。
磁気薄膜電力センサはシール状の形状を有し、磁性膜を含む。磁気薄膜電力センサは、磁性膜からの出力電圧が計測対象(二次電池ユニットUB)の充放電力に比例する現象を利用して、磁性膜からの出力電圧を測定することによって電力の計測を行う。磁気薄膜電力センサを用いた電力の計測は精度が高い上に、リアルタイムで行うことができる。さらに、磁気薄膜電力センサは小型(5mm×5mm×1mm程度のサイズを有する)かつ軽量である上に、消費電力も小さい(1mWから10mW程度である)。このように、磁気薄膜電力センサは、二次電池ユニットUBの体積当たりの電気容量の確保に重要な、二次電池ユニットUBの小型軽量化及び低消費電力化、ひいては電気自動車Evのエネルギー効率向上に寄与する。
次に、電力使用量Spc及び充放電の履歴データShcの作成における、二次電池ユニットUBの動作について説明する。図2において、二次電池ユニットUBの下部に、二点鎖線で上から下に向かって時間の進行を表すタイムラインtを示す。電力使用量Spc及び充放電の履歴データShcの作成に要する時間を、履歴情報作成サイクルc(以降、「サイクルc」)と呼ぶ。
任意の時刻Tcにおいて、入出力ラインLio(コネクタC)を介して、履歴情報演算ユニットUC(図3)から要求信号Srcが二次電池ユニットUBに入力される。要求信号Srcの入力より時間△T1の経過後の時刻T+△T1に、電力センサSから充放電信号Sp(c)が読み出される。そして、メモリMからは識別情報IDbと共に1サイクル前(c−1)に作成保存された電力使用量Spc(c−1)と履歴データShc(c−1)が読み出されて、充放電信号Sp(c)と共にコネクタCを介して入出力ラインLioに出力する。なお、上述の充放電信号Sp、電力使用量Spc、及び履歴データShcにおける接尾辞である(c)及び(c−1)はそれぞれ、現在のサイクルc及び1サイクル前(c−1)を表している。後ほど参照する図3においては、紙面の都合上、電力使用量Spc(c−1)及び充放電の履歴データShc(c−1)をそれぞれ、電力使用量Spc’及び充放電の履歴データShc’と略称する。
履歴情報演算ユニットUCは、入力された電力使用量Spc(c−1)、履歴データShc(c−1)、及び充放電信号Sp(c)に基づいて、時刻Tcにおける電力使用量Spc(c)、履歴データShc(c)を作成し、時刻Tcより時間△T1及び△T2の経過後に、算出された電力使用量Spc(c)及び充放電の履歴データShc(c)をコネクタCを介してメモリMに入力する。電力使用量Spc(c)及び充放電の履歴データShc(c)は、メモリMに保存される。つまり、1回のサイクル時間は△T1+△T2であり、この値は任意に設定することができる。つまり、電力使用量Spc(c)は、Sp(c)×(△T1+△T2)+Spc(c−1)の式に従って算出される。
上述のように構成された二次電池ユニットUBは、二次電池Bの電力使用量Spc及び充放電の履歴データShcを、サイズ及び重量の増大を招くことなく保有することができる。つまり、二次電池ユニットUBに占める二次電池Bの割合、つまり二次電池ユニットUBの体積当たりの電気容量を十分に確保できる。
さらに、電力センサSが検出する電圧(充放電信号)Spは、従来の電力測定器で測定されている二次電池の端子間電圧に比べて著しく低く、且つ二次電池の充放電値の検出精度が高い。また、従来の電力測定では、二次電池の端子間電圧値と端子間電流値に基づいて充放電が求められていたのに対して、本発明では電圧による充放電信号Spに基づくので二次電池自身の充放電を簡単に検出できる。また、履歴データShcに含まれる使用実績、充放電実績、或いは交換実績に基づいて、二次電池Bの品質状態(n個の二次電池Bの個々の残容量や劣化程度等)を把握できる。
次に、図3を参照して、二次電池システムSBについて説明する。二次電池システムSBは、二次電池ユニットモジュールMB、及び履歴情報生成ユニットUhcを含む。同図に示す例において、二次電池ユニットモジュールMBは、図2を参照して説明した二次電池ユニットUBがn個、それぞれラインLmc及びラインLmdによって並列に接続されて構成されている。具体的には、n個の二次電池B1〜Bnはそれぞれ端子Ta1〜Tan及びTb1〜Tbnを有しており、それぞれラインLmc1〜Lmcn(ラインLmc)及びラインLmd1〜Lmdn(ラインLmd)によって、切替スイッチSWを介してインバータIv及び整流器Rfに並列に接続されている。
切替スイッチSWは、二次電池Bの充放電状態に基づいて、インバータIv及び整流器Rfの何れかを選択して、ラインLmc及びLmdに接続するように構成されている。なお、二次電池Bの充放電状態は、本実施の形態においては、電気自動車Evの走行状態に基づいて判断される。つまり、電気自動車Evが走行の為に電力供給を必要とする通常走行あるいは加速走行時には、二次電池Bは放電状態にあると判断される。一方、電気自動車Evが走行の為に電力供給を必要としない減速走行あるいは惰性走行時には、二次電池Bは電気自動車Evに発生する回生電力による充電状態にあると判断される。この走行状態の判断は、電気自動車Evのアクセルペダルの操作に基づいたり、電気自動車Evに搭載されたエンジンコントロールユニット(ECU)の制御に基いて行われる。なお、図3には、切替スイッチSWが二次電池Bが放電状態においてインバータIvを選択している状態が例示されている。
履歴情報生成ユニットUhcは、履歴情報演算ユニットUCと制御器Conを含む。履歴情報演算ユニットUCは、二次電池ユニットモジュールMBから入力される情報に基づいて、電力使用量Spc及び履歴データShcを生成する。制御器Conは、履歴情報演算ユニットUCの動作を制御する。履歴情報生成ユニットUhcには、n個の二次電池ユニットUB1〜UBnのコネクタC1〜Cnのそれぞれに対応するn個のコネクタCC1〜CCnが設けられている。コネクタC1〜Cnがそれぞれ対応するコネクタCC1〜CCnに接続されて、二次電池ユニットUB1〜UBnは履歴情報生成ユニットUhcに接続される。さらに、履歴情報演算ユニットUCには、履歴情報演算ユニットUCの動作を制御する制御器Conが接続されている。制御器Conは、履歴情報演算ユニットUCの動作を制御する制御信号Scを履歴情報演算ユニットUCに出力し、履歴情報演算ユニットUCは自身の動作状態を表す動作信号Soを制御器Conに返す。なお、コネクタCC1〜CCnをコネクタCCと総称する。
履歴情報演算ユニットUCは、入出力部IOと演算部Opと表示部Dとを含む。入出力部IOには、二次電池ユニットUBがそれぞれ対応するコネクタC及びコネクタCCを介して接続されて、上述の要求信号Sr、電力使用量Spc、履歴データShc、識別情報IDb、電力使用量Spc’、履歴データShc’が、二次電池ユニットUBとの間で交換される。演算部Opは、入出力部IOを介して二次電池ユニットUBから入力される識別情報IDb、電力使用量Spc’、履歴データShc’、及び充放電信号Spに基づいて、電力使用量Spc及び履歴データShcを作成して、入出力部IOに出力すると共に映像信号Svとして表示部Dに出力して、画像表示させる。
二次電池ユニットモジュールMBを構成する二次電池ユニットUB1〜UBnのそれぞれは、図2を参照して説明した二次電池ユニットUBと同じ構成を有する。つまり、二次電池ユニットUBm(1≦m≦n)は、二次電池Bm、電力センサSm、メモリMm、及びコネクタCmを含んでいる。電気自動車Evのエネルギー源として必要な電力を得るために、二次電池ユニットUB1〜UBnは、電気的に並列に接続されている。つまり、二次電池ユニットUB1〜UBnそれぞれが備える二次電池B1〜Bnの個々の起電圧は100V以下と低いが、並列に接続されることによって、電気自動車Evの駆動に必要な大電力を得ている。
二次電池ユニットUB1〜UBn(二次電池ユニットUB)は、それぞれラインLmc1〜Lmcn(ラインLmc)及びラインLmd1〜Lmdn(ラインLmd)により、インバータIvに接続されている。インバータIvは、二次電池ユニットUB(二次電池ユニットモジュールMB)から供給される直流電力Pdcを交流電力Pacに変換して、モータMoに出力する。これにより、モータMoには二次電池ユニットモジュールMBから駆動電力が供給される。つまり、低電圧及び大電流でモータMoを駆動させることにより、電気自動車EvにおけるモータMoの巻線抵抗や配線抵抗によるジュール損を出来る限り小さくすることにより、放電時の電力消費を少なくして、より高いエネルギー利用効率を得ることが出来る。
なお、モータMoは整流器Rfに接続されて、電気自動車Evの減速時に発生する回生電力PrcがモータMoから供給される。整流器Rfは交流である回生電力Prcを整流して直流電力Pdc’を生成する。整流器Rfの出力は切替スイッチSWを介してラインLmc及びLmdに接続されている。但し、直流電力Pdc’がラインLmc及びLmdを流れる向きは、直流電力Pdcの向きとは反対になるように、ラインLmc及びLmdに接続されている。切替スイッチSWはラインLswを介して外部(例えば、電気自動車Evに搭載されたエンジンコントロールユニット(ECU))から供給される切替信号Sswによって制御される。切替スイッチSWは、電気自動車Evが通常走行あるいは加速走行時には、二次電池B(二次電池ユニットモジュールMB)とインバータIvとを接続する回路を閉じると共に、整流器RfとラインLmc及びLmdとを接続する回路を開く。また切替スイッチSWは、電気自動車Evが減速走行或いは惰性走行時には、二次電池B(二次電池ユニットモジュールMB)とインバータIvとを接続する回路を開くと共に、整流器RfとラインLmc及びLmdとを接続する回路を閉じる。
これにより、二次電池B(二次電池ユニットモジュールMB)は、電気自動車Evの通常走行或いは加速走行時には直流電力PdcがモータMo(インバータIv)に対して放電され、減速時或いは惰性走行時にはモータMoから直流電力Pdc’が充電される。つまり、電気自動車Evの走行状態に応じて、二次電池Bは充放電される。なお、切替信号Sswは電気自動車Evのアクセルペダルやブレーキペダルの動作に基づいて生成することも可能である。
上述のように、n個の二次電池ユニットUBのそれぞれは実質的に同一であるので、二次電池ユニットUB1(m=1)に関して、二次電池システムSBの履歴情報生成動作について説明する。なお、二次電池ユニットUBにおける動作は、既に図2を参照して説明済みであるので、履歴情報生成ユニットUhc、特に履歴情報演算ユニットUCの動作について重点的に説明する。
図2を参照して述べたように、時刻Tcにおいて、制御器Conからの制御信号Scに基づいて要求信号Sr1が生成されて、コネクタCC1及びコネクタC1を介して、二次電池ユニットUB1に出力される。そして、時刻Tc+△T1に、二次電池ユニットUB1から充放電信号Sp1と、識別情報IDb1、電力使用量Spc1’及び履歴データShc1’とがコネクタC1、コネクタCC1、及び入出力部IOを介して、演算部Opに入力される。演算部Opは、充放電信号Sp1、識別情報IDb1、電力使用量Spc1’及び履歴データShc1’に基づいて、電力使用量Spc1と履歴データShc1を作成して、入出力部IO、コネクタCC1及びコネクタC1を介して二次電池ユニットUB1に入力する。二次電池ユニットUB1では、入力された電力使用量Spcと履歴データShcとがメモリM1に保存される。演算部Opは、同時に映像信号Svを出力して、表示部Dに電力使用量(Spc)と充放電履歴(Shc)とを画像表示させる。
上述のように、電気自動車Evの走行状態に応じて、二次電池Bは放電するか充電される。上述のように、直流電力Pdc(放電力)と直流電力Pdc’(充電力)とはラインLmc及びLmdに流れる向きが逆であるので、充放電信号Sp1が放電時(直流電力Pdc)と充電時(直流電力Pdc’)とでは符号がプラスとマイナスと異なる。よって、二次電池Bが放電したり、回生電力で充電されたりしても、電力使用量Spc1’は充放電信号Sp1の積算値として検出できる。つまり、電力使用量Spc1は放電力(直流電力Pdc)と充電力(直流電力Pdc’)との差分である。この意味において、電力使用量Spc1に基づいて、使用前に所定電力だけ充電された二次電池Bに、その時点で実際に残っている電力量を知ることができる。
上述のように構成された二次電池システムSBにおいては、n個の二次電池ユニットUBそれぞれが、当該二次電池ユニットUBの電力使用量Spc及び充放電の履歴データShcを保有している。つまり二次電池システムSBは、n個の二次電池ユニットUBそれぞれの電力使用量Spc及び充放電の履歴データShcを、サイズ及び重量の増大を招くことなしに二次電池ユニットUB単位で保有している。従って二次電池システムSBは、電気自動車Evに搭載される電源装置に要求される、電力使用量及び充放電の履歴データの信頼性と、簡単且つコンパクトな構造とを共に実現することができる。
各二次電池ユニットUBの電力使用量Spc及び充放電の履歴データShcは、表示部Dに表示される。表示部Dに表示された情報から、電力使用量Spcが所定値を上回る二次電池ユニットUBの有無及び当該二次電池ユニットUBを特定する情報を知ることができる。表示部Dに表示された情報に基づいて二次電池システムSBに対する電力供給の要否を判断できる。
先に図1を参照して述べたように、二次電池システムSBに対する電力の供給は、電力使用量Spcが所定値を上回ると判定された二次電池ユニットUBを、充電済みの二次電池ユニットUBと交換することによって行われる。二次電池ユニットUBはコネクタCにより、履歴情報生成ユニットUhcのコネクタCCを介して履歴情報演算ユニットUCに着脱自在に接続できるように構成されているので、二次電池ユニットUB単位で交換の要否の判定ができると共に、要と判断された二次電池ユニットUBのみを選択的に、電気自動車Ev(二次電池システムSB)から取り外して、電池ステーションSTの充電済みの二次電池ユニットUBと交換できる。
また、交換が必要な二次電池ユニットUBの特定は、二次電池システムSBが二次電池ユニットUB単位で保有する電力使用量Spc及び充放電の履歴データShcに基づいて行うことができるので信頼性が高い。交換が必要であると判定された二次電池ユニットUBは、履歴情報演算ユニットUCから取り外された後で充電され、再度利用に供すことができる。
充電は二次電池ユニットUB単位で行われ、二次電池ユニットUBの電圧は上述したように比較的低い値、例えば100V以下に設定されている。これにより、二次電池ユニットUBの充電に用いられる充電器には高電圧出力が不要となる。二次電池ユニットUBの電圧が100V以下である場合は、低圧(例えば、100V)な電源を用いることができるので、高圧電源を用いる場合に比べて、火災や事故の危険率の低下、つまり安全性が高い。また、100V電源が広く普及している国では、現有の電気設備を用いることができる。
また二次電池ユニットUB単位で充電できるので、複数の二次電池ユニットUBを同時に充電する場合に、1つの二次電池ユニットUBに発生した不具合が他の二次電池ユニットUBに影響を及ぼすような事態を避けることができる。二次電池ユニットモジュールMBを健全な二次電池ユニットUBのみで構成することができるので、充電に起因する二次電池ユニットモジュールMB(n個の二次電池ユニットUBの組合せ)での故障の発生率が低下する。さらに、複数個の二次電池ユニットUBを並列充電することによって、同数の二次電池ユニットUBの直列充電時に比べて充電時間の短縮が可能である。
なお、上述の制御器Conの機能は、電気自動車Evに搭載されたエンジンコントロールユニット(ECU)により実現するように構成してもよい。また、コネクタCCは入出力部IOと一体的に構成してもよい。
次に図4を参照して、二次電池ユニットUBの変形例について説明する。二次電池ユニットUBaは、図2を参照して説明した二次電池ユニットUBにおいて、メモリMがメモリMaに置き換えられると共に、データ転送部TDが追加されている。メモリMaは、メモリMと同様にコネクタCに双方向に接続されているのに加えて、データ転送部TDに対して一方向(出力)に接続されている。
二次電池ユニットUBaにおいては、履歴情報演算ユニットUCからの要求信号Srcに応答して、メモリMaから1サイクル前の電力使用量Spc(c−1)及び履歴データShc(c−1)が読み出されて、コネクタCを介して履歴情報演算ユニットUCに出力される。そして、要求信号Src受信より時間△T1+△T2後に、履歴情報演算ユニットUCから電力使用量Spc(c)及び履歴データShc(c)がメモリMaに返される。そして、要求信号Src受信より時間△T1+△T2+△T3が経過した時刻(Tc+△T1+△T2+△T3)において、データ転送部TDは、メモリMaから読み出した電力使用量Spc(c)及び充放電の履歴データShc(c)を、出力ラインLoを介して二次電池ユニットUBaの外部に転送する。上述のように構成された二次電池ユニットUBaは、電力使用量及び充放電の履歴データの最新値である、電力使用量Spc(c)及び充放電の履歴データShc(c)を二次電池ユニットUBaの外部に有線または無線で転送することができる。
本発明は、電気自動車のエネルギー源として用いられる二次電池システムに利用することができる。
Ev 電気自動車
SB 二次電池システム
Uhc 履歴情報生成ユニット
UC 履歴情報演算ユニット
MB 二次電池ユニットモジュール
UB1〜UBn、UB、UBa 二次電池ユニット
UBG 二次電池ユニットグループ
B1〜Bn、B 二次電池
Ta1〜Tan、Ta 端子
Tb1〜Tbn、Tb 端子
S1〜Sn、S 電力センサ
R1〜Rn、R 抵抗
M1〜Mn、M、Ma メモリ
C1〜Cn、C コネクタ
CC1〜CCn、CC コネクタ
IO 入出力部
Op 演算部
D 表示部
Con 制御器
TD データ転送部
Mo モータ
Iv インバータ
Rf 整流器
SW 切替スイッチ
ST 電池ステーション
Lmc、Lmc1〜Lmcn、Lmd、Lmd1〜Lmdn、La、La1〜Lan
、Lb、Lb1〜Lbn、Lc、Lc1〜Lcn、Lsw ライン
Lio 入出力ライン
Lo 出力ライン
Pdc、Pdc’ 直流電力
Pac 交流電力
Prc 回生電力
Dm、Dmu 矢印
Sp、Sp(c) 充放電信号
Spc、Spc’ 電力使用量
Shc、Shc’ 履歴データ
IDb 識別情報
Sr、Src 要求信号
Sc 制御信号
So 動作信号
Sv 映像信号
Ssw 切替信号
t タイムライン
c サイクル
Tc 任意の時刻

Claims (5)

  1. 二次電池と電力センサとメモリが組み込まれたニ次電池ユニットであって
    前記電力センサは、
    前記二次電池の充放電の電力に対応する電圧を充放電信号として生成し、
    前記メモリは、
    前記充放電信号に基づき生成される前記二次電池の電力使用量を表す電力量データと充放電の実績を表す履歴データと、当該二次電池の識別情報とを保存し、
    前記充放電信号と前記識別情報とを外部に渡し、前記電力量データと前記履歴データとを前記ニ次電池ユニット外部から受け取る第1のコネクタとを備える、二次電池ユニット。
  2. 並列に接続された2つ以上の、請求項1に記載の二次電池ユニットと、
    前記第1のコネクタに着脱自在に接続されて、当該第1のコネクタより前記充放電信号と前記識別情報とを受け取り、当該第1のコネクタに前記電力量データと前記履歴データを渡す第2のコネクタと、
    前記第2のコネクタを介して前記第1のコネクタに接続される履歴情報生成ユニットを有し、
    前記履歴情報生成ユニットは、履歴情報演算ユニットと制御器を有し、
    前記履歴情報演算ユニットは、
    前記充放電信号と前記識別情報とを受け取り、前記電力量データと前記履歴データを渡す入出力部と、
    前記入出力部に接続されて、前記充放電信号と前記識別情報とに基づいて、前記電力量データと前記履歴データを作成して当該入出力部に出力する演算部を有し、
    前記制御器は、
    前記電力量データと前記履歴データの作成動作を制御し、
    前記履歴情報演算ユニットは、前記第2のコネクタを介して要求信号を前記二次電池ユニットに送信し、
    前記要求信号に対応して前記二次電池ユニットから受け取った前記充放電信号と前記識別情報に基づき生成した前記電力量データと前記履歴データを前記要求信号の送信の度に、前記要求信号を送信した前記二次電池ユニットに渡すことを特徴とする二次電池システム。
  3. 映像信号に基づいて画像表示する表示部をさらに備え、
    前記演算部は更に、前記電力量データと前記履歴データに基づいて前記映像信号を作成することを特徴とする、請求項2に記載の二次電池システム。
  4. 前記電力センサは、磁性薄膜より構成されることを特徴とする、請求項1に記載の二次電池ユニット。
  5. 前記二次電池はインバータを介して、電気自動車を駆動するモータに接続されて、第1の直流電力を当該モータに供給し、
    前記モータは、整流器を介して、切替スイッチに第2の直流電力を供給し、
    前記切替スイッチは、前記電気自動車が減速走行及び惰性走行の何れかの状態の時に、前記第2の直流電力を前記第1の直流電力とは反対の向きで前記二次電池に供給することを特徴とする、請求項2に記載の二次電池システム。
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