JP6659460B2 - 通信装置、通信方法、通信プログラムおよび通信システム - Google Patents
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Description
また、モバイルアドホックネットワーク(MANET:mobile ad hoc network)が知られている、MANETは、無線アドホックネットワークの一種であり、物理層とデータリンク層のアドホックネットワークの上にルーティングを行うネットワーク環境がある。MANETは、通信を経由する各装置において通信経路を選択して通信を行う分散制御の技術である。
一例として、特許文献1には「マルチパストランスポートを使用した協調帯域幅アグリゲーション」に関する技術が記載されている(特許文献1参照。)。
一態様に係る通信装置は、前記制御部は、自己と通信相手との間における前記他の通信装置およびそれより後位の別の通信装置を経由する通信経路を決定する、構成が用いられてもよい。
一態様に係る通信装置は、前記制御部は、前記他の通信装置から通信経路に関する情報を取得し、取得された当該情報に基づいて通信経路を決定する、構成が用いられてもよい。
一態様に係る通信装置は、前記制御部は、前記情報として通信速度の情報に基づいて通信経路を決定する、構成が用いられてもよい。
一態様に係る通信装置は、前記制御部は、前記無線基地局装置からネットワークに関する情報を取得し、取得された当該情報に基づいて通信経路を決定する、構成が用いられてもよい。
上記の課題を解決するために、一態様に係るプログラムは、無線基地局装置と無線により通信するステップと、他の通信装置と無線により直接通信するステップと、自己と通信相手との間における前記他の通信装置を経由する通信経路を決定して、決定された通信経路を使用して通信を行う場合に、マルチパスTCPにより通信を行う機能を用いて、通信を行う前に、前記マルチパスTCPにおける自己とそれぞれの前記無線基地局装置との間のサブフローを設定し、前記他の通信装置に対して自己から指定する前記通信経路を経由して通信を行うように要求することで、前記通信経路を使用して通信を行うステップと、をコンピュータに実行させるための通信プログラムである。
図1は、本発明の一実施形態に係る通信システム1の概略的な構成を示すブロック図である。
通信システム1は、複数の通信装置11〜13と、複数の無線基地局装置21〜23と、サーバ装置31(通信相手の一例)と、通信ネットワーク41を備える。各無線基地局装置21〜23およびサーバ装置31は、通信ネットワーク41と接続されている。通信ネットワーク41としては、任意のネットワークが用いられてもよく、例えば、インターネットが用いられてもよい。
各無線基地局装置21〜23は、自己の通信可能領域に存在する通信装置11〜13と無線により通信することが可能である。各通信装置11〜13は、無線により互いに直接接続して通信することが可能である。
各通信装置11〜13は、例えば、スマートフォンやタブレット端末のように、ユーザによって操作される端末装置である。他の例として、各通信装置11〜13は、車や家などに設置される通信装置であってもよい。
また、各通信装置11〜13は、無線基地局装置21〜23から通信ネットワーク41の状態に関する情報を受信する機能を有する。通信ネットワーク41の状態に関する情報としては、例えば、通信経路の状態の情報や、通信装置の状態の情報などが用いられてもよい。これらの状態としては、通信障害の有無などの状態が用いられてもよい。
本実施形態では、説明の便宜上、通信装置11が通信の起点となり、他の通信装置12、13が直接接続される場合を想定して説明する。
なお、本実施形態では、図などにおいて、他の通信装置12、13を「通信装置(中継)」と記載する場合もあり、他の通信装置13(別の通信装置)を「通信装置(さらに中継)」と記載する場合もある。
なお、図1の例では、通信装置12、13は、2個の無線基地局装置22、23のうちのいずれとも無線により通信することが可能である。
通信装置11は、通信部111と、通信装置間通信部112と、記憶部113と、制御部114を備える。制御部114は、通信経路情報取得部131と、情報分析部132と、通信制御部133を備える。
なお、通信装置間の通信は、D2D(Device to Device)通信と呼ばれることもある。
通信装置間通信部112は、他の通信装置12と直接接続することが可能な場合には、当該他の通信装置12と接続して通信を行う。具体的には、通信装置間通信部112は、制御部114から出力された信号を変調してRF信号を生成し、アンテナ(不図示)を介して当該RF信号を無線送信する。また、通信装置間通信部112は、アンテナを介して受信したRF信号を復調し、これにより得られた信号を制御部114に出力する。
なお、本実施形態では、通信部111が使用するアンテナと、通信装置間通信部112が使用するアンテナとは同一であるが、他の構成例として、異なってもよい。
記憶部113は、通信装置11を機能させるために使用される各種の情報を記憶し、例えば、制御部114が動作するためのプログラムやパラメータを記憶する。
また、記憶部113は、制御部114の通信経路情報取得部131により取得された情報、情報分析部132による分析結果の情報、および通信部111を経由して取得された通信ネットワーク41の状態を表す情報を記憶する。
また、記憶部113は、制御部114により生成されたログ情報を記憶する。当該ログ情報は、自己の通信装置11および接続している他の通信装置12、13に関して、無線通信状態を表す情報を含む。
通信経路情報取得部131は、自己の通信装置11および他の通信装置12、13について、無線状態(例えば、電波の強度の状態)、通信状態、および通信ネットワーク41の状態(ネットワーク状態)などに関する情報を取得して、記憶部113に当該情報を記憶させる。当該情報は、通信経路の情報として使用され得る。なお、本実施形態では、通信経路情報取得部131は、記憶部113に情報の保存を依頼することで、当該記憶部113に当該情報を記憶させる。
また、通信経路情報取得部131により取得する情報としては、任意の情報であってもよい。当該情報としては、例えば、各通信装置における通信経路のインタフェースの状態(例えば、インタフェースの電源がオンであるまたはオフであるという状態)の情報が用いられてもよく、また、無線の電波の強度の情報や、無線通信のビットエラーレート(BER:Bit Error Rate)あるいは無線通信のスループットなどの品質の情報が用いられてもよい。
ここで、情報分析部132による分析としては、任意の分析が用いられてもよい。当該分析では、例えば、同じ電波の強さであっても通信方式によって実際に通信することが可能な物理的な通信速度が異なることから、当該通信速度に関して同じ条件で比較することが可能な状態に補正した後に、各通信経路の品質などの状態を分析する処理が用いられてもよい。
また、各通信経路ごとに、電波の強度などの品質に基づいて、MCS(Modulation and Coding Scheme)が設定されてもよい。
ここで、通信制御部133は、例えば、通信に使用している通信経路の品質などの状態が通信中に変化したことが情報分析部132による分析結果に基づいて判定された場合に、最新の分析結果の情報に基づいてルーティングを変更するような機能を有してもよい。
図3は、本発明の一実施形態に係る通信装置11が直接接続している他の通信装置12に関するログ情報1001の一例を示す図である。図3の例では、Wi−FiとLTEの2個の通信経路が存在する場合を示すが、他の通信経路が存在してもよい。
ログ情報1001は、他の通信装置12の識別情報(一例として、MACアドレス)、当該ログ情報1001の生成時刻の情報を含み、さらに、当該他の通信装置12に関して、各通信経路のIPアドレス、通信経路の数(通信経路数)、通信経路の種別(例えば、Wi−FiとLTE)、各通信経路の電波強度、各通信経路の通信状態(一例として、スループット)、各通信経路のネットワーク状態(例えば、通信方式ごとまたは装置ごとに、混雑などのために規制中で使用不可、または、通常の状態であるために使用可能、など)、後位局(後位にある通信装置)の情報(例えば、有りまたは無しと、有る場合には後位局の識別情報)といった項目の情報を含む。
通信装置11は、図3に示されるログ情報1001を記憶部113に記憶する。
ログ情報1011は、通信装置11が直接接続している他の通信装置12に関する情報(説明の便宜上、「直接通信情報」という。)1021と、当該他の通信装置12の後位にある別の通信装置13に関する情報(説明の便宜上、「後位通信情報」という。)1022を含む。
直接通信情報1021は、通信装置11が直接接続している他の通信装置12に関して、接続元情報(他の通信装置12の識別情報)を含む。後位通信情報1022は、当該他の通信装置12の後位にある別の通信装置13に関して、図3に示されるログ情報1001と同様な項目の情報を含む。
なお、例えば、他の通信装置12の後位にある別の通信装置13が2個以上存在する場合には、ログ情報1011は、1個の直接通信情報1021に対して、2個以上の異なる後位局のそれぞれに関する後位通信情報1022(2個以上の後位通信情報1022)が含まれる。
通信装置11は、図4に示されるログ情報1011を記憶部113に記憶する。
情報分析部132は、記憶部113から、通信装置に関する情報を取得する。当該情報としては、例えば、自己の通信装置11に関する情報、および他の通信装置12、13に関する情報が用いられる。情報分析部132は、取得した情報に係る通信装置11、12、13を候補とする(ステップS1)。
次に、情報分析部132は、ステップS2の処理における候補に関して、各通信経路の通信速度(ここでは、物理的な通信速度)を計算する。本実施形態では、情報分析部132は、各通信経路における無線の電波強度に基づいて、各通信経路における物理的な通信速度を計算する。ここで、任意の電波強度における物理的な通信速度は各通信方式によって異なるが、例えば、通信方式受電界強度から通信する際の伝送レートが求まり、これによって物理的な通信速度の最大値が求まる。本実施形態では、通信方式受電界強度と伝送レートとの対応を表す情報が記憶部113に記憶されており、情報分析部132は当該情報を参照する(ステップS3)。
次に、情報分析部132は、以上の分析の結果に基づいて、使用する通信経路を決定する。本実施形態では、情報分析部132は、通信速度が速い通信経路を優先的に使用するように選択するが、他の選択の仕方が用いられてもよい。また、情報分析部132は、例えば、通信対象となる情報の量(データ量)や、通信に使用することが可能な通信時間などに基づいて、2個以上の通信経路を並列的に使用するように選択してもよい(ステップS5)。
図6は、本発明の一実施形態に係る通信装置211により行われる通信制御の一例(第1の例)を説明するための図である。
通信システム201は、3個の通信装置211〜213と、6個の無線基地局装置221〜226を含む。
また、各無線基地局装置221〜226は、図1に示される通信ネットワーク41と同様な通信ネットワーク(図示せず)と接続されており、また、当該通信ネットワークには、図1に示されるサーバ装置31と同様なサーバ装置(図示せず)が接続されている。
なお、図6の例では、通信装置211〜213を示して説明するが、通信装置211は図1に示される通信装置11の一例であり、通信装置212は図1に示される他の通信装置12の一例であり、通信装置213は図1に示される別の通信装置13の一例である。
通信装置211と通信装置212とは、互いに、無線により直接通信することが可能である。通信装置212と通信装置213とは、互いに、無線により直接通信することが可能である。
サブフローa1、a2、a11、a12、a21、a22は、それぞれ、通信装置211と無線基地局装置221との間のサブフロー、通信装置211と無線基地局装置222との間のサブフロー、通信装置212と無線基地局装置223との間のサブフロー、通信装置212と無線基地局装置224との間のサブフロー、通信装置213と無線基地局装置225との間のサブフロー、通信装置213と無線基地局装置226との間のサブフローである。
通信経路b1〜b2、b11〜b12、b21〜b22は、それぞれ、通信装置211と無線基地局装置221を経由する通信経路、通信装置211と無線基地局装置222を経由する通信経路、通信装置212と無線基地局装置223を経由する通信経路、通信装置212と無線基地局装置224を経由する通信経路、通信装置213と無線基地局装置225を経由する通信経路、通信装置213と無線基地局装置226を経由する通信経路である。
なお、これらの通信経路b1〜b2、b11〜b12、b21〜b22のそれぞれは、通信装置211から通信ネットワークを介して通信サーバまでの通信経路である。
当該方法では、通信装置211は、通信を行う前に、制御部261により、自己の通信装置211および他の通信装置212、213のそれぞれが有する通信経路のIPアドレスに対して、サブフローa1〜a2、a11〜a12、a21〜a22を設定して、通信経路b1〜b2、b11〜b12、b21〜b22を構築する。そして、通信装置211は、通信経路b1〜b2、b11〜b12、b21〜b22を構築した後には、制御部261により、各通信経路b1〜b2、b11〜b12、b21〜b22に対応するサブフローa1〜a2、a11〜a12、a21〜a22を使用して通信を行う程度(例えば、データ量や通信速度など)を制御(調整)することができる。
図6には、このような通信経路b1〜b2、b11〜b12、b21〜b22の設定のイメージが示されている。
通信システム301は、3個の通信装置311〜313と、6個の無線基地局装置321〜326を含む。
また、各無線基地局装置321〜326は、図1に示される通信ネットワーク41と同様な通信ネットワーク(図示せず)と接続されており、また、当該通信ネットワークには、図1に示されるサーバ装置31と同様なサーバ装置(図示せず)が接続されている。
なお、図7の例では、通信装置311〜313を示して説明するが、通信装置311は図1に示される通信装置11の一例であり、通信装置312は図1に示される他の通信装置12の一例であり、通信装置313は図1に示される別の通信装置13の一例である。
通信装置311と通信装置312とは、互いに、無線により直接通信することが可能である。通信装置312と通信装置313とは、互いに、無線により直接通信することが可能である。
通信経路c1、c2、c11、c12、c21、c22は、それぞれ、通信装置311と無線基地局装置321を経由する通信経路、通信装置311と無線基地局装置322を経由する通信経路、通信装置312と無線基地局装置323を経由する通信経路、通信装置312と無線基地局装置324を経由する通信経路、通信装置313と無線基地局装置325を経由する通信経路、通信装置313と無線基地局装置326を経由する通信経路である。
なお、これらの通信経路c1〜c2、c11〜c12、c21〜c22のそれぞれは、通信装置211から通信ネットワークを介して通信サーバまでの通信経路である。
このため、本例では、通信装置311は、通信を開始する前に、まず、制御部411により、記憶部(図2に示される記憶部113に対応するもの)に対して問い合わせを行う。この問い合わせでは、通信装置311は、制御部411により、記憶部に記憶された情報に基づいて、自己の通信装置311と接続している他の通信装置が存在するか否か、および複数の通信経路の情報があるか否かを確認する。そして、通信装置311は、他の通信装置312が存在して、複数の通信経路が存在する場合には、制御部411により、当該他の通信装置312の制御部412に対して指示を行うことにより、自己の通信装置311から指定する1個以上の通信経路のそれぞれを経由して通信を行うように制御する。なお、このような通信の制御は、例えば、各通信装置311、312の制御部における通信制御部(図2に示される通信制御部133に対応するもの)により行われてもよい。
当該方法では、通信装置311は、通信を行う際に、制御部411により、他の通信装置312、313に対して、当該他の通信装置312、313による通信において使用する通信方式を指定する。具体例として、通信装置311は、他の通信装置312および別の通信装置313を経由して通信を行う場合、当該他の通信装置312に対して行うべき通信の内容を指示するとともに、当該別の通信装置313に対して行うべき通信の内容を指示する。当該他の通信装置312および当該別の通信装置313は、それぞれ、制御部412、413により、通信装置311からの指示にしたがって、通信を行う。通信装置311は、制御部411により、各通信経路c1〜c2、c11〜c12、c21〜c22を使用して通信を行う程度(例えば、データ量や通信速度など)を制御(調整)することができる。
図7には、このような通信経路c1〜c2、c11〜c12、c21〜c22の設定のイメージが示されている。
図8は、本発明の一実施形態に係る通信装置511により行われる通信の一例(第1の例)を示す図である。
図8には、通信装置511と、当該通信装置511と直接通信することが可能な他の通信装置512と、当該他の通信装置512と直接通信することが可能な別の通信装置513と、サーバ装置521を示してある。
なお、図8の例では、通信装置511は図1に示される通信装置11の一例であり、通信装置512は図1に示される他の通信装置12の一例であり、通信装置513は図1に示される別の通信装置13の一例であり、サーバ装置521は図1に示されるサーバ装置31の一例である。
通信装置511は、まず、処理タイミング2001において、受信対象となるデータを3個の分量に分割する。図8の例の説明において、これら3個の分量に分割されたデータをそれぞれ、第1の分割データ、第2の分割データ、第3の分割データという。
また、図8の例では、他の通信装置512および別の通信装置513を経由して通信する場合を示したが、他の構成例として、いずれか一方の通信装置のみが用いられてもよく、または、当該他の通信装置512および当該別の通信装置513とともに、さらに他の通信装置(計3個以上の他の通信装置)が用いられてもよい。
また、図8の例では、データを受信する場合を示したが、データを送信する場合についても、同様な通信制御が適用されてもよい。
また、図8の例では、データを要求する通信経路と、当該データが送信される通信経路とが同じである場合を示したが、他の構成が用いられてもよい。
また、データの再送制御が行われてもよい。
図9には、通信装置611と、当該通信装置611と直接通信することが可能な他の通信装置612と、サーバ装置621を示してある。
なお、図9の例では、通信装置611は図1に示される通信装置11の一例であり、通信装置612は図1に示される他の通信装置12の一例であり、サーバ装置521は図1に示されるサーバ装置31の一例である。
まず、通信装置611は、受信対象となるデータを2個の分量に分割する。図9の例の説明において、これら2個の分量に分割されたデータをそれぞれ、第2−1の分割データ、第2−2の分割データという。
次に、通信装置611は、これらの分割データ(第2−1の分割データ、第2−2の分割データ)のそれぞれを異なる通信経路で受信することを要求する信号を、他の通信装置612に送信する(処理T101)。図9の例では、当該通信経路は、通信装置611により決定されて指定される。当該信号には、例えば、当該通信装置611の宛先の情報が含まれる。
次に、他の通信装置612は、第2−1の分割データを要求する信号を、(図示しない無線基地局装置および通信ネットワークを介して)サーバ装置621に送信する(処理T111)。サーバ装置621は、当該信号を受信したことに応じて、第2−1の分割データを含む信号を、(図示しない通信ネットワークおよび無線基地局装置を介して)他の通信装置612に送信する(処理T112)。
また、他の通信装置612は、第2−2の分割データを要求する信号を、(図示しない無線基地局装置および通信ネットワークを介して)サーバ装置621に送信する(処理T121)。サーバ装置621は、当該信号を受信したことに応じて、第2−2の分割データを含む信号を、(図示しない通信ネットワークおよび無線基地局装置を介して)他の通信装置612に送信する(処理T122)。
そして、他の通信装置612は、結合されたデータを含む信号を、通信装置611に送信する(処理T131)。これにより、通信装置611は、当該信号を受信して、当該データを取得する。
また、図9の例では、他の通信装置612を経由して通信する場合を示したが、他の構成例として、当該他の通信装置612の代わりに、さらに他の通信装置が用いられてもよく、または、当該他の通信装置612とともに、さらに他の通信装置(計2個以上の他の通信装置)が用いられてもよい。
また、図9の例では、データを受信する場合を示したが、データを送信する場合についても、同様な通信制御が適用されてもよい。
また、図9の例では、データを要求する通信経路と、当該データが送信される通信経路とが同じである場合を示したが、他の構成が用いられてもよい。
また、データの再送制御が行われてもよい。
例えば、通信装置11では、自己の通信装置11および他の通信装置12、13を経由して、複数の通信経路のなかで所望の通信経路を選択することができ、これら複数の通信経路を同時に選択可能とすることや同時に使用することが可能である。このため、通信装置11では、ある通信経路の品質などの状態が一時的または長期に渡って悪くなる環境においても、他の通信装置12、13が有する通信経路を使用すること、あるいは、当該通信経路と自己の通信装置11が有する通信経路とを組み合わせて使用することなどにより、通信に適した通信経路を探し出して使用することができる。したがって、例えば、従来の通信方式と比べて、安定かつ高速な通信が可能となる。
また、本実施形態に対する対比技術として、MANETがあるが、これは、通信を経由する各装置で通信経路を選択して通信を行う分散制御が用いられており、本実施形態のように最初に通信を発する起点となる通信装置11がすべての通信経路の制御を行う集中制御によって通信を実現するものとは異なる。
一構成例として、制御部114は、自己と通信相手との間における他の通信装置12およびそれより後位の別の通信装置13を経由する通信経路を決定する。
一構成例として、制御部114は、他の通信装置12から通信経路に関する情報を取得し、取得された当該情報に基づいて通信経路を決定する。
一構成例として、制御部114は、通信速度の情報に基づいて通信経路を決定する。
一構成例として、制御部114は、無線基地局装置21からネットワーク(通信ネットワーク41)に関する情報を取得し、取得された当該情報に基づいて通信経路を決定する。
また、本実施形態に係る通信装置11〜13などにより行われる方法(例えば、通信方法)や、本実施形態に係る通信装置11〜13などで実行されるコンピュータのプログラム(例えば、通信プログラム)や、本実施形態に係る通信装置11〜13および無線基地局装置21〜23を含む通信システム1を実施することも可能である。
また、一構成例として、第1の通信装置(例えば、通信装置11)と無線により通信する第2の通信装置(例えば、無線基地局装置21)であって、第1の通信装置は、第2の通信装置と無線により通信し、他の通信装置(例えば、通信装置12)と無線により直接通信し、自己と通信相手(例えば、サーバ装置31)との間における当該他の通信装置を経由する通信経路を決定して、決定された通信経路を使用して通信を行う。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、オペレーティング・システム(OS:Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disc)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
Claims (8)
- 無線基地局装置と無線により通信する通信部と、
他の通信装置と無線により直接通信する通信装置間通信部と、
自己と通信相手との間における前記他の通信装置を経由する通信経路を決定して、決定された通信経路を使用して通信を行う制御部と、
を備え、
前記制御部は、
マルチパスTCPにより通信を行う機能を有し、
通信を行う前に、前記マルチパスTCPにおける自己とそれぞれの前記無線基地局装置との間のサブフローを設定し、
前記他の通信装置に対して自己から指定する前記通信経路を経由して通信を行うように要求することで、前記通信経路を使用して通信を行う、
通信装置。 - 前記制御部は、自己と通信相手との間における前記他の通信装置およびそれより後位の別の通信装置を経由する通信経路を決定する、
請求項1に記載の通信装置。 - 前記制御部は、前記他の通信装置から通信経路に関する情報を取得し、取得された当該情報に基づいて通信経路を決定する、
請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の通信装置。 - 前記制御部は、前記情報として通信速度の情報に基づいて通信経路を決定する、
請求項3に記載の通信装置。 - 前記制御部は、前記無線基地局装置からネットワークに関する情報を取得し、取得された当該情報に基づいて通信経路を決定する、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の通信装置。 - 無線基地局装置と無線により通信し、
他の通信装置と無線により直接通信し、
自己と通信相手との間における前記他の通信装置を経由する通信経路を決定して、決定された通信経路を使用して通信を行う場合に、マルチパスTCPにより通信を行う機能を用いて、通信を行う前に、前記マルチパスTCPにおける自己とそれぞれの前記無線基地局装置との間のサブフローを設定し、前記他の通信装置に対して自己から指定する前記通信経路を経由して通信を行うように要求することで、前記通信経路を使用して通信を行う、
通信方法。 - 無線基地局装置と無線により通信するステップと、
他の通信装置と無線により直接通信するステップと、
自己と通信相手との間における前記他の通信装置を経由する通信経路を決定して、決定された通信経路を使用して通信を行う場合に、マルチパスTCPにより通信を行う機能を用いて、通信を行う前に、前記マルチパスTCPにおける自己とそれぞれの前記無線基地局装置との間のサブフローを設定し、前記他の通信装置に対して自己から指定する前記通信経路を経由して通信を行うように要求することで、前記通信経路を使用して通信を行うステップと、
をコンピュータに実行させるための通信プログラム。 - 通信装置と無線基地局装置とを有し、
前記通信装置は、無線基地局装置と無線により通信し、他の通信装置と無線により直接通信し、自己と通信相手との間における前記他の通信装置を経由する通信経路を決定して、決定された通信経路を使用して通信を行い、
前記無線基地局装置は、前記通信装置と無線により通信し、
前記通信装置は、マルチパスTCPにより通信を行う機能を有し、通信を行う前に、前記マルチパスTCPにおける自己とそれぞれの前記無線基地局装置との間のサブフローを設定し、前記他の通信装置に対して自己から指定する前記通信経路を経由して通信を行うように要求することで、前記通信経路を使用して通信を行う、
通信システム。
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