JP6659043B2 - ローン返済金額算定システム - Google Patents

ローン返済金額算定システム Download PDF

Info

Publication number
JP6659043B2
JP6659043B2 JP2017163785A JP2017163785A JP6659043B2 JP 6659043 B2 JP6659043 B2 JP 6659043B2 JP 2017163785 A JP2017163785 A JP 2017163785A JP 2017163785 A JP2017163785 A JP 2017163785A JP 6659043 B2 JP6659043 B2 JP 6659043B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
residual value
repayment
loan
option
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017163785A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019040534A (ja
Inventor
拓也 志田
拓也 志田
Original Assignee
株式会社エスワークス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社エスワークス filed Critical 株式会社エスワークス
Priority to JP2017163785A priority Critical patent/JP6659043B2/ja
Publication of JP2019040534A publication Critical patent/JP2019040534A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6659043B2 publication Critical patent/JP6659043B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Description

本発明は、オプション付ローンの返済条件に従って返済金額の算定を行うローン返済金額算定システムに関するものである。
近年、車体本体価格の一部を残価として設定し、前記車体本体価格から残価相当額を差し引いた金額でリースを組む残価設定クレジットが注目されている。残価設定クレジットを組んだ場合、当該自動車を購入する場合又は車体本体価格全額でリースを組む場合に比べて、月額の負担を低減できるメリットがある。また、残価設定クレジットの場合、最終の支払時、当該自動車を返却するか、引き続き再リースをするか、の選択肢のほか、前記残価相当額を新車購入に充てる、という選択もある。
一般に、残価設定の対象として親和性の高い物件は、比較的高額な物件であるところから、近年、住宅に対する残価設定に関連した商品も提案されている。
例えば、住宅メーカは、住宅プランに基づいて総建築コストを算出し、ローン保証会社にその総建築コストを送信する一方、ローン保証会社は、総建築コストとリース顧客全員のポートフォリオに基づいて賃料支払いに係る保証料を算出し、保証料も含んだリース料を算出して審査し、ローン契約が終了すると、新たな顧客をポートフォリオに付加し、ローン保証会社は、ローンを成約させた場合は、銀行に対して賃料支払保証及び残価保証を銀行に対して付与するとともに、住宅メーカに対して顧客へのリースに係る建物の総建物建築コストの所定割合相当額の保証差入、保証金差入、又は出資を行うという残価設定リースにおける保証料算定システムが提案されていた(例えば、特許文献1参照。)。
かかる保証料算定システムによれば、建物の総建築コスト、リースを申し込む顧客の属性、既存リース顧客全体のポートフォリオに基づいて保証料を算出するため、物件明細と顧客属性を入力するだけで、保証料を含むリース料が算定される。
また、残価設定型の住宅ローンとして、60年の耐用年数を仮定し、長期のDCF法(収益還元法)を検討し(例えば、特許文献2参照)、その際に必要となる60年の賃料推移予測を、所定の分譲マンションの賃料データを用いて算出し、ここで物件の価値を予測したい将来の時期を決め、過去20年分の取引価格データを活用し、最も保守的な割引率を求め、前記賃料推移予測と割引率から、将来予想価額を計算し、これに基づき、残価設定額を算出する住宅ローンが提案されていた(例えば、非特許文献1参照。)。
特開2003−256537号公報 特許第5676421号公報
「金財総研・東京カンテイ「将来の担保価値」で融資 ノンリコース リバースモーゲージ 住宅ローンを開発」、[online]、住宅新報2013年11月5日号、住宅新報web、[平成27年6月4日検索]、インターネット<http://www.jutaku-s.com/newsp/id/0000019512>
残価設定型の商品を展開する事業者サイドの狙いは、前記ユーザの月額負担額を低減することよりも、例えば、クレジット会社がより多く金利を稼ぐためであり、前記自動車を例にとると、メーカが新車買い替えを促進するためである。従って、供給者側のイニシアティブを前提としたビジネスモデルであるため、残価設定型の商品(物件)は、所有権を商品の提供者側が保留し、ローン契約終了時までは、当該物件をユーザにリースするという形態になっている。
しかし、前記ユーザは、前記残価設定された物件についてローンを組む場合、一定期間、支払った金額に見合う資産を手元に保留するか、残価相当の金額を取得するか、を選択可能とすることが本質的ニーズと考えられる。また、残価設定によって、ローンの返済期間中に、当該物件に関する市場の動向等を見ながら、返済額を変更することを所望していると考えられる。
前記特許文献1に係る保証料算定システムは、住宅を賃貸(リース)扱いとすることを前提としており、前記ユーザの本質的ニーズに対応できる仕組みになっていないという問題があった。
また、特許文献2によれば、将来価格をDCF法によって求めることとしているが、物件の残価設定は、立地環境、間取り等のほか、ユーザ側のニーズによって相対的に決まるものである。さらには、提供者側の在庫の多寡によっても価値は異なるものである。健全な取引市場において残価設定をするならば、競争原理を導入する必要があるが、前記一方的なDCF法による算定では、必ずしも、競争原理が機能した算定結果は得られないという不都合があった。
また、非特許文献3においても、残価設定がノンリコース扱いとなっており、購入物件は担保扱いとなっているため、前記ユーザの本質的ニーズに応えるものとはいえないという問題があった。
さらに、前記いずれの先行技術も、基本的には、物件提供者側(メーカ、金融機関等)の都合によって設定された条件を前提に残価設定するものであり、前記ユーザの本質的ニーズとの間に齟齬が生じる可能性が高い。
近年、住宅市場を例にとると、中古物件市場の活性化に対する政策がかまびすしいが、前記従来技術では中古物件流通の活性化は十分に図ることができないおそれがあった。
ところで、前記のように、供給者(物件提供者)と需要者(ユーザ)とが、資産の取引をする場合に、あらかじめ決められた将来の一定期間に一定の行使価格で取引する権利をオプションというが、前記供給者と需要者が対等に取引するために、前記残価設定をオプション付ローンとして組むことが考えられる。
一方、前記需要者は、購入した物件(所有権を保有する物件)を資産として有効に活用したいと望んでいる。特に、物件占有の一形態である賃貸との差別化で、具体的な資産活用の取引形態が提案できれば、前記需要者の要求を満たすことができると考えられる。
そこで、本発明は、上記課題を解消させるためのものであり、需要者側が支払った金額に見合う資産を手元に保留することを前提とした残価設定に関する取引を可能とするオプション付ローンであって、かかるローンの返済条件に従って返済金額の算定を行うローン返済金額算定システム及びローン返済金額算定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成させるために、本発明にかかるローン返済金額算定システムは、残価設定によって、所定のオプション期間内に売買可能な権利をオプションとするオプション付ローンが組まれた所有権移転物件を登録し、前記登録された物件の購入者によって、前記オプション期間内で指定された残価設定期間を含む残価設定要求データをインターネット等の通信回線を介して受信し、前記残価設定要求データに基づいて、残価設定の金額を前記ローンの返済金額に充当し、前記オプションの行使による前記返済条件の変更後の返済金額を算定することを最も主要な特徴とする。
すなわち、オプション付ローンの返済条件に従って返済金額の算定を行うローン返済金額算定システムであって、
残価設定によって、所定のオプション期間内に売買可能な権利をオプションとするオプション付ローンが組まれた所有権移転物件を登録する物件登録手段と、
前記登録された物件の購入者によって、少なくとも、前記オプション期間内で指定された残価設定期間を含む第1の残価設定要求データをインターネット等の通信回線を介して受信する受信手段と、
前記第1の残価設定要求データに基づいて、第1の残価設定金額を前記ローンの返済金額に充当し、前記オプションの行使による前記返済条件の変更後の返済金額を計算する返済金額算定手段と、
を有することを特徴とする。
この構成によれば、所有権が購入者側に移転した物件であって残価設定するオプション付ローンについて、購入者の要求に基づいたオプションが行使されると、残価設定されたオプション行使後の返済金額を計算することができる。
前記返済金額が算定されると、自動的に、前記残価設定期間のデータ及び前記算定された返済金額のデータを含む通知データを、前記通信回線を介して前記購入者に通知する通知手段を有する構成としてもよい。この構成によれば、前記返済金額の算定から前記購入者への通知まで、自動的に処理することが可能になる。
前記返済金額算定手段は、前記オプションの行使時における前記オプション付ローンの残高から、前記オプション行使時を起算点とする前記残価設定期間における第1の残価設定の金額を控除した金額をオプション行使後の返済金額として算定すればよい。
前記返済金額算定手段は、前記第1の残価設定要求データに、返済方法として、元利均等返済又は元金均等返済のいずれかが選択されている場合、前記オプションの行使後の返済金額を前記第1の残価設定期間に基づいて、前記選択された返済方法により算出することを可能としてもよい。
前記物件登録手段は、前記所有権移転物件を特定するIDに対応させて登録し、前記第1の残価設定要求データは、前記IDによって前記物件を特定してもよい。
前記通知手段は、前記返済金額算定手段が、前記第1の残価設定要求データに対して、複数の残価査定金額の応答データの取得手段を有し、前記取得した複数の応答データのうち、最も高額な残査定金額の応答データを読み出して、前記通知データを生成するようにしてもよい。
前記返済金額算定手段は、前記残価設定しない場合の返済金額と前記残価設定した場合の返済金額との差額を算定し、前記通知手段は、前記算定された差額データを含めて前記通知データを生成してもよい。
前記差額で、残価設定しない場合の返済金額が、前記残価設定した場合の返済金額を上回る場合、前記返済金額算定手段は、複数の異なる残価設定期間での前記差額を算定し、前記通知手段は、残価設定しない場合の返済金額が、前記残価設定した場合の返済金額を下回る残価設定期間を含めた通知データを生成するようにしてもよい。すなわち、残価設定によって、所定のオプション期間内に売買可能な権利をオプションとするオプション付ローンが組まれた所有権移転物件を登録する物件登録手段と、
前記登録された物件の購入者によって、少なくとも、前記オプション期間内で指定された残価設定期間を含む第1の残価設定要求データを、インターネットを介して受信する受信手段と、
前記第1の残価設定要求データに基づいて、第1の残価設定金額を前記オプション付ローンの返済金額に充当し、前記オプションの行使による前記返済条件の変更後の返済金額を計算する返済金額算定手段と、
前記返済金額が算定されると、自動的に、前記残価設定期間のデータ及び前記算定された返済金額のデータを含む通知データを、前記インターネットを介して前記購入者に通知する通知手段と、
を有し、
前記返済金額算定手段は、前記残価設定しない場合の返済金額と前記残価設定した場合の返済金額との差額を算定するとともに、残価設定しない場合の返済金額が、前記残価設定した場合の返済金額を上回る場合、複数の異なる残価設定期間での前記差額を算定し、前記通知手段は、残価設定しない場合の返済金額が、前記残価設定し場合の返済金額を下回る残価設定期間を含めた通知データを生成するという構成にしてもよい。
前記登録手段によって登録される前記所有権移転物件は、前記オプションの行使が可能な時期を前記ローンの返済期間から一定期間経過後に設定し、前記一定期間経過前に、前記第1の残価設定要求データを受信した場合、前記通知手段は、前記オプションの行使不可の通知データを生成するようにしてもよい。
前記受信手段が、前記第1の残価設定期間経過後に前記オプション付ローンの返済が継続される場合に、第2の残価設定要求データを受信すると、前記返済金額算定手段は、前記第2の残価設定要求データに基づいて、第2の残価設定の金額を前記継続後の返済金額に充当した場合の継続後返済金額及び継続後返済期間を算定し、前記通知手段は、前記継続後返済期間の満了時に前記所有権移転物件を売却することを条件として、前記継続後返済金額の返済の全部又は一部を免責する通知データを生成するようにしてもよい。この構成によれば、前記継続後のオプション付ローンの返済は、前記満了時に前記所有権移転物件の売却によって完済することになるため、前記購入者は、前記継続後、月額のローンの返済が全部又は一部免責されることになる。
なお、前記返済金額算定手段は、前記継続後返済金額の月額返済金額を前記継続前のオプション付ローンの月額返済金額と同額で維持し、前記継続後返済期間を前記充当しない場合の返済期間よりも延長した期間として算定するようにしてもよい。この構成によれば、前記第2の残価設定の金額が、前記継続後のオプション付ローンの返済金額よりも高額に評価された場合、かかる評価の利益を前記継続後返済期間の延長によって算定することができる。
また、本発明に係るローン返済金額算定方法は、オプション付ローンの返済条件に従って返済金額の算定を行うローン返済金額算定方法であって、
売買による所有権移転物件に対する残価設定の可否を決定する残価設定条件データを受け付けるステップと、
前記所有権移転物件について、所定のオプション期間内に売買可能な権利をオプションとするオプション付ローンを組むことを承認する承認データを受け付けるステップと、
前記オプション付ローンが組まれた所有権移転物件をIDと対応させて登録するステップと、
前記承認されたオプション付ローンが適用された前記所有権移転物件を購入した購入者によって、少なくとも、前記オプション期間内で指定された残価設定期間を含む第1の残価設定要求データをインターネットを介して受信するステップと、
前記第1の残価設定要求データに基づいて、第1の残価設定金額を前記ローンの返済金額に充当し、前記オプションの行使による前記返済条件の変更後の返済金額を算定するステップと、
少なくとも、前記残価設定期間データ及び前記算定された返済金額データを含む通知データを、前記インターネットを介して前記購入者に通知するステップと、
を有し、
前記返済金額の算定は、前記残価設定しない場合の返済金額と前記残価設定した場合の返済金額との差額を算定するとともに、残価設定しない場合の返済金額が、前記残価設定した場合の返済金額を上回る場合、複数の異なる残価設定期間での前記差額を算定し、前記通知データは、残価設定しない場合の返済金額が、前記残価設定し場合の返済金額を下回る残価設定期間を含むことを特徴とする。
この構成によれば、残価設定によるオプション付ローンの対象となる所有権移転物件の特定から、当該オプションの行使まで、自動的な処理が可能になる。
本発明にかかるローン返済金額算定システム又はローン返済金額算定方法は、需要者側が支払った金額に見合う資産を手元に保留することを前提とした残価設定に関する取引を可能とするオプション付ローンの返済条件に従って返済金額の算定を行うことが可能となり、需要者のニーズに沿った物件の提供により、高額な物件の市場が活性化するという効果を奏する。
また、オプション行使時におけるローンの残高と設定された残価とが同額となれば、ローンの返済は不要となり、需要者の負担軽減に資するという効果を奏する。
さらに、取引が停滞している高価格帯の物件の市場を残価設定によるオプションを介して流動性が確保されるため、当該物件の市場が活性化するという効果を奏する。
なお、前記残価設定期間に、オプションを行使しなかった場合、又は、オプション行使時におけるローンの残高が設定された残価よりも高額な場合、前記オプション付ローンは継続することになるが、かかる場合でも、第2の残価設定要求データに基づいて、再度、継続後のオプション付ローンの返済を免責される場合もあるため、前記物件の購入者にとっては、資産を有効に活用できる機会が増え、前記市場の活性化がさらに促進されるという効果を奏する。
図1は、不動産(住宅売買)取引を例とした本発明にかかるローン返済金額算定システムに関わるステークホルダの関係を示した図である。 図2は、本発明にかかるローン返済金額算定システムのブロック構成図である。 図3は、時系列的な残価設定対価の推移を示したイメージ図であり、(a)は、借入残高と残価金額との対比を示し、(b)は、オプションが付かないローンと賃貸物件の賃料と残価設定されたオプション行使時の返済金額の比較を示した図である。 図4は、オプション行使による借り換えの場合の算定結果を示した図である。 図5は、オプション行使時期の違いによる残価設定の年間返済額と残価設定しない場合の年間返済額の差額を算定したシミュレーション結果を示した図である。 図6は、第2の残価設定金額を継続後のオプション付ローンの返済金額に充当して継続後の返済期間を延長した場合のタイムチャートの概念図である。 図7は、第1の残価設定によるローン返済金額算定方法の処理フローを示した図である。 図8は、第2の残価設定によるローン返済期間算定方法の処理フローを示した図である。
本発明にかかるローン返済金額算定システム及びローン返済金額算定方法は、所有権移転物件に対する残価設定に基づいて、オプション行使が可能なローンの返済金額を算定するものである。一般に、残価設定された物件の所有権は、当該物件提供者側又はローン提供者側が保留する。本発明は、前記物件の所有権を物件の使用者又は占有者(すなわち、購入者)に移転して、適時オプション行使ができるところに特徴がある。ここで、本発明における「オプション行使」とは、ローンが設定された所有権移転可能な特定の物件について、ローン返済期間中の一定期間、その期間中の前記物件の残価をローンの返済に充当し、前記一定期間満了時に、前記物件を売却するか、再度、ローンを継続するかの選択をする権利を行使することをいう。「オプション行使」によって、前記物件の売却を選択した場合は、所有権が売却先に移転する一方、前記残価分のローンの負担が軽減され、ローンの継続を選択した場合は、所有権は引き続き維持されるが、前記一定期間中に残価分のローンの負担が軽減された金額が、継続後のローンに上乗せされることになる(ただし、後述するように、本発明にかかるシステムは、この継続後のローンについても、負担を軽減する機能を有する)。なお、本発明でローンを組む対象となる物件は、動産、不動産を問わない。ただし、残価設定をする性質上、比較的高額な物件が好適である。以下、本実施の形態では、物件の例として、分譲住宅を例に説明するが、上記した通り、これに限定する趣旨ではない。
図1は、本発明にかかるローン返済金額算定システムによって所有権移転が可能な物件(住宅)を取引するステークホルダの関係を示した図である。システムHは、時系列的に、図1の一点鎖線で仕切られている通り、主に、物件取得時とオプション行使時の2つのタイミングで稼働する。まず、物件取得時は、新築、中古の分譲住宅(所有権移転物件)をメーカ、デベロッパ等の物件供給者Mが、所有権移転物件情報Pとして、システムHに対して物件販売情報を提供するとともに登録すると、不動産会社、中古住宅のリノベーション会社等の残価査定者Eが、前記所有権移転物件に対する残価設定の可否を判断し、システムHに提示する。残価設定の可否は、例えば、立地環境(大都市圏、駅近傍など)、間取りなどを総合的に考慮して判断する。前記査定の対象となった物件にかかる所有権移転物件情報Pが、残価設定可能となる場合、金融機関等のローン提供者Fに、所有権移転物件情報Pについて、残価設定によるオプション付ローンの提供の可否が要請され、これを可能とするローン提供者Fが確定する。システムHは、ローン提供者の確定した所有権移転物件情報Pを購入希望者に提供する。ローン提供者Fと購入者Bとの間で所定のオプション期間内に所有権移転物件の売買が可能なオプション付ローンの契約が締結されると、購入者Bは、当該所有権移転物件について、オプションを行使する権利を取得する。このとき、システムHは、所有権移転物件情報Pを前記オプション付ローンの契約が締結されたものとして再度登録する。
次に、オプション行使時における取引の流れを説明する。購入者Bが、システムHに対して、前記オプション期間内で指定した残価設定期間を含むオプション行使の要求(残価設定の要求)をすると、システムHは、残価査定者Eに対して、前記オプション行使の要求に対する入札を行う。すなわち、残価査定者Eは、複数存在し、各々が個々の査定式に基づいて、残価の査定を行ってシステムHに応答する。システムHは、受領した各査定に基づいて、残価設定後のローン返済金額のシミュレーションを行うとともに、購入者Bの要求を満たす残価設定を選択し、これをローン提供者Fに通知する。ローン提供者Fは、残価設定後の総支払利息等、諸条件を算出し、システムHに当該算出データを返す。システムHは、前記算出データととともに、入札結果を購入者Bに通知し、購入者Bがこれに合意すると、購入者Bとローン提供者Fとの間で前記オプション行使に関する契約を締結され、オプションが実行される。
なお、後述するように、前記残価設定の要求は、第1と第2の2種類あるが、いったん、物件取得されると、その後のオプション行使時の取引の流れは、いずれも上記の通りである。
図2は、本発明にかかるローン返済金額算定システム1のブロック構成図である。以下、ローン返済金額算定システム1の作用について説明する。
ローン返済金額算定システム1は、インターネットを介して、購入者端末B1、物件供給者端末M1、残価査定者端末E1及びローン提供者端末F1とデータ通信可能に接続されている。ローン返済金額算定システム1は、以下の機能を有する専用装置であってもよいが、例えば、中央処理装置(CPU)、メインメモリ、磁気ディスク、ディスプレイその他周辺機器から構成されるパーソナルコンピュータであればよい。前記CPUは、主として以下、各構成要素の動作を制御する。メインメモリは、CPUが実行する制御プログラムを格納し、CPUによるプログラム実行時の作業領域を提供する。磁気ディスクは、オペレーティングシステム、周辺機器のデバイスドライブ、本発明にかかる各種処理を行うプログラムを含む各種アプリケーションを格納する。前記ディスプレイは、以下の各処理結果を表示するものである。図2では、ローン返済金額算定システム1は、各機能をすべて備えた一体の装置を示しているが、一部の機能を別体の装置(パーソナルコンピュータ)に分散化させてもよい。例えば、後述する登録部12をデータベース専用の装置として分散化すればよい。
ローン返済金額算定システム1は、後述するように、購入者端末B1から、第1の残価設定要求データ及び第2の残価設定要求データを、インターネットを介して受信部11で受信する。
なお、前記物件取得時に、所有権移転物件情報Pは、物件供給者端末M1から供給される物件について、残価査定者端末E1で諸条件をクリアしている物件についてインターネットを介して登録部12で登録される。ここで諸条件とは、前記の通り、残価査定者Eが、独自に決めている物件の立地環境、物件の間取り等の条件であり、各残価査定者Eは、この条件に従って、独自の判断基準に従って残価設定の可否を判断する。この諸条件は、画一的な計算式では算定できない、個別の条件であり、多様な条件で査定されるため、競争原理がはたらく。
所有権移転物件情報Pは、各々ユニークなIDを対応させて登録部12に登録してもよい。IDによって後述するオプション行使時の所有権移転物件情報Pの特定が容易になる。
なお、前記諸条件をクリアした所有権移転物件情報Pにかかる物件に対して、当該諸条件を受け入れるローン提供者Fが、残価査定者Eとの提携ローンを組むことにより、購入者Bにオプション付ローンが提供される。従って、このとき、登録部12で登録される所有権移転物件情報Pは、ローン提供者端末F1から前記提供されたローンのデータも含まれる。
登録部12に登録された所有権移転物件情報Pは、購入者端末B1で前記IDによって特定される。さらに、購入者Bは、購入者端末B1から、前記特定された所有権移転物件情報Pについて、図1で説明した通り、前記オプション期間内で指定された残価設定期間を含む第1の残価設定要求データを、オプション行使の意思表示としてインターネットを介して送信する。ローン返済金額算定システム1は、前記送信された第1の残価設定要求データを受信部11で受信する。受信した第1の残価設定要求データは、登録部12でIDに対応する所有権移転物件情報Pを読み出す。なお、ここで、第1の残価設定要求データとしたのは、後述する通り、前記残価設定期間経過後に当該オプション付ローンを継続した際、再度、残価設定要求データを送信することを許容するためであり、かかる後発の残価設定要求データ(第2の残価設定要求データ)と区別するためである。
返済金額算定部13は、前記残価設定要求データに基づいて、前記読み出された所有権移転物件情報Pにかかる物件の残価設定の金額を前記残価設定期間におけるオプション付ローンの返済金額(ローンの残額)に充当し、前記オプションの行使による前記返済条件の変更後の返済金額を算定する。具体的には、図1で説明した通り、複数の残価査定者端末E1から当該所有権移転物件Pに対する残価査定額データを受け取り、各々、オプション行使後のローン返済金額を算定し、後述するように、最も、購入者Bの希望に沿うデータ(すなわち、最も高額な査定額を提示したデータ)を読み出して通知部14からインターネットを介して購入者端末B1に送信する。なお、返済金額算定部13は、受け取った複数の残価査定額データを比較演算処理することにより、最大値(最高額)を読み出すようにすればよい。
ここで、図3を使って前記算定のベースとなる残価の時系列的な金額の一般的な推移を説明する。図3(a)は、横軸がローンの借入期間、縦軸が金額であり、借入残高と残価金額との対比を示したものである。前記借入の初期段階、例えば、10年程度の近辺までは、所有権移転物件情報Pにかかる物件の残価金額よりも、借入残高の方が高い。しかし、当該物件の立地環境、間取り等の諸条件にもよるが、残価の漸減度合が、借入残高の減り度合よりも緩やかな場合、借入残高と残価金額が同一となる均衡点が存在し、その後は、時間の経過とともに、残価金額の方が借入残高よりも高くなる。本実施の形態では、借入期間20年近辺が前記均衡点となり、以後、残価金額の方が借入残高よりも高くなっている。従って、時系列的にかかる均衡点以降を前記オプション行使期間とすれば、購入者Bにとって残価設定によるオプション行使のメリットがあると考えられる。
図3(b)は、横軸を所有権移転物件Pの築年数、縦軸を金額として、オプションが付かない通常のローンと、所有権移転物件情報Pにかかる物件と、同程度の賃貸物件の賃料と、残価設定されたオプション行使時の返済金額との比較を示した図である。一般に、賃貸物件の場合、築年数が経過するにつれて、賃料は安くなる。一方、分譲の物件で前記通常のローンを組むと、月額返済額を一定額にした場合、築年数に関わらず、返済額が一定額で推移する。これに対して、本発明にかかる残価設定をした場合、オプション行使時のローン返済額の軽減効果が期待できる。なお、オプション行使による残価設定期間経過後もオプション付ローンを継続する場合は、返済金額が増額する。これは、残価設定期間内に前記オプションを行使しなかったため、オプションの行使を前提とする残価設定期間中の減額分が上乗せされるためである。この点、返済猶予等のリスケジュールと同じであるが、残価設定の場合、所有権移転物件Pの所有権は、購入者Bが有しており、残価金額を使って新たな借り入れなしで住み替えが可能になる点で前記リスケジュールとは大きく異なる。本発明にかかるローン返済金額算定システム1は、前記残価設定期間経過後にオプション付ローンを継続する場合、さらに第2の残価設定が可能となるが、具体的な説明は後述する。
本発明にかかるローン返済金額算定システム1は、図3で示す通り、物件の所有権を購入者側に移転した物に対する残価設定の時系列的な変遷を利用して、オプション付ローンを算定するものであり、このようなシステムは、従来、存在していない。
以下、返済金額算定部13の算定結果に基づき、通知部14からインターネットを介して購入者端末B1に送信する算定結果通知のデータ例を図4で説明する。図4は、例示であり、この形態に限定する趣旨ではない。例えば、ここに示したデータのほか、毎月の元利双方を記載した支払い明細を提供してもよい。さらに、借換前の、例えば、新規でローンを組むときの通常の支払い明細を提供する機能を備えていてもよい(図示せず)。
本実施の形態では、ローン残高500万円でオプション行使をする場合の試算表の例を示したものである。図4において、「借換え」とは、オプション行使による借換えを意味する。ローン借換え試算表で網掛け部分、すなわち、借換え前の「ローン残高」「ローン残高のうちの増額分(例えば賞与時の分)」「適用金利」「残り返済期間」「毎月分返済額」「増額月返済額」及び借換え後の「ローン残高」「ローン残高のうちの増額分(例えば賞与時の分)」「適用金利」「残り返済期間」を入力すると、自動的に、借換え前後の「年間返済額」「総支払利息」「総支払予定額」及び借換え後の「毎月分返済額」、さらには、「毎月分返済額」「増額月返済額」「年間返済額」「総支払利息」「総支払予定額」の負担軽減額(差額)が算定される。本実施の形態では、「総支払予定額」の負担軽減額が、3,327,600円と算定されている。
また、実際に借換えを実行する場合の費用の概算も算定される。この場合、前記負担軽減額からこの費用を充当する場合は、「借入充当分」の欄に充当する金額を入力する。本実施の形態では、諸費用合計は、1,011,900円と算定されている。なお、他に入力項目としては、ローンの種類、前回増額返済月からの経過月数がある。
以上の入力をすると、最終的な負担軽減額(総支払予定額欄の負担軽減額から前記諸費用合計を控除した額)、すなわち、2,315,700円が算定される。
以下、具体的な算定式を示す。Rtをローン残高、Rvを残価設定金額、Sをオプション行使後のローン返済額とすると、
Figure 0006659043
なお、オプション行使後のローンの返済方法は、購入者端末B1から送信される前記第1の残価設定要求データで、元金均等返済、元利均等返済いずれかを選択することができるようにしてもよい。いずれかの返済方法を選択した場合、返済金額算定部13は、選択された返済方法を自動的に読み取って、以下算定式に基づいて演算が実行される。すなわち、元金均等返済を選択した場合、前記数式で求められたオプション行使後のローン返済額をS、借入期間(返済回数)をn、金利(月利)をr、特定の返済回をkとすると、月額返済額Cは、下記の式で求められる。
Figure 0006659043
一方、元利均等返済を選択した場合、前記の通り、オプション行使後のローン返済額をS、借入期間(返済回数)をn、金利(月利)をr、特定の返済回をk、さらに、元金返済額をak、支払金利額bkとすると、月額返済額Cは、下記の式で求められる。
Figure 0006659043
図5は、返済金額算定部13の変形例(追加機能)を示したものである。オプション行使時期の違いによる残価設定の年間返済額と残価設定しない場合の年間返済額の差額を算定したシミュレーション結果を示した図である。算定を簡単にするために、残価テーブルとして、地域別(本実施の形態では、「東京23区内」としている。)経年別の購入金額率のみを係数とする。実際には、算入すべき複数の係数が存在する場合もある。この係数は、前記した通り、残価査定者Eが独自に定めるものであり、残価査定者Eが複数存在する場合は、同一事項であっても、各々異なる係数が設定されることもある。
図5で示した例は、前提条件として、購入価格を5,000万円、借入期間を35年、残価最長期間を25年、残価ロール期間(残価設定する期間)を5年、金利1%としている。さらに、オプション行使料として残価金額に対して0.5%を徴収することとしている。
オプション行使(残価設定)の時期を購入時、5年経過後、10年経過後、15年経過後で各々シミュレーションしている。そのうち、購入時及び5年経過後は、残価設定時の年間返済額(A)から通常の(残価設定しない場合の)返済額(B)を控除した金額がプラス(増加)となっており、オプションを行使しても、前記通常のローンの返済が残存することを示している。一方、10年経過後及び15年経過後になると、前記控除した金額がマイナス(減少)に転じ、オプションを行使した場合の金額で通常の返済額を充当し、追加の負担なしで完済することが可能となる。
返済金額算定部13は、前記差額を算定する機能を有するとともに、受信部11で受信した第1の残価設定要求データの残価設定期間で算出した場合、前記控除した金額が増加となる場合、減少となる残価設定期間も併せて算定し、かかる算定結果を通知部14で生成する前記通知データに含める構成としてもよい。この場合、図5で示す通り、一見して増加、減少がわかりやすいように、減少を×、増加〇、所定金額以上の増加の場合は◎など、記号を付記するようにしてもよい。
また、あらかじめ登録部12で前記オプションの行使が可能な時期を前記オプション付ローンの返済期間から一定期間経過後に設定し、前記一定期間経過前に、受信部11が前記第1の残価設定要求データを受信した場合、前記通知部14は、前記オプションの行使不可の通知データを生成するようにしてもよい。前記オプション行使可能な時期は、前記の通り、前記控除した金額が減少となる時期を目安に設定してもよいが、前記控除した金額の増加、減少とは全く関係なく設定してもよい。
なお、返済金額算定部13は、残価設定金額と残価設定期間の(手数料、利息等の費用を含む)返済額とを合算した額によってローン残高を算定してもよい。かかるローン残高は、残価設定期間内に所有権移転物件情報Pにかかる物件を売却するときに、かかる金額の返済によってローンが完済されること、すなわち、購入者Bの有する所有権が売却先に移転することを示すものであることを通知データに含めることとなる。リースを前提とする従来の残価設定では、このような機能は存在しない。
さらに、返済金額算定部13が、前記残価設定要求データに対して、複数の残価査定者端末E1から残価の査定データを取得した場合(入札を行った場合)、通知部14は、前記の通り、最高額の残価の査定データに基づいて前記通知データを生成すればよい。残価の査定額以外に、前記第1の残価設定要求データに要求事項がある場合(例えば、残価査定者Eを指定している場合など)は、個別に選定基準を設定してもよい。
図6は、第2の残価設定の金額を第1残価設定期間満了後に継続するオプション付ローンの返済金額に充当して前記継続後の返済期間を延長した場合のタイムチャートの概念図である。
近年、中古物件のリノベーションが促進され、築年数が相当経過した物件であっても、諸条件によっては、資産価値があり、残価設定可能なものが存在する。
ところで、図3(b)で説明した通り、第1残価設定要求データに基づく残価設定期間中にオプションを行使しなかった場合等、残価設定期間経過後に、前記オプション付ローンが継続される場合がある。そして、この場合、残価設定期間中の残価分が上乗せされるため、返済金額は、残価設定期間前よりも増額する場合もある。
これに対して、ローン返済金額算定システム1は、さらに、前記資産価値が残存している物件について、さらに、残価設定をすることができる。すなわち、受信部11で購入者端末B1から、第2残価設定要求データを受信する。返済金額算定部13は、前記第2の残価設定要求データに基づいて、第2の残価設定の金額を前記継続後のオプション付ローンの返済金額に充当した場合の継続後返済期間を算定し、通知部14は、前記継続後返済期間の満了時に前記所有権移転物件情報Pにかかる物件を購入者Bが売却すること(すなわち、所有権を移転すること)を条件として、前記継続後のオプション付ローンの返済を免責する通知データを生成する。
図6の縦軸は、金額であり、横軸は期間である。横軸の期間t0は、第1残価設定要求データに基づく残価設定期間満了時であり、t1は、第2残価設定要求データを受信しなかった場合、継続後オプション付ローンの返済期間完了時であり、t2は、第2残価設定要求データを受信したであって、前記継続後オプション付ローンの返済期限を延長した場合の返済期間満了時を示している。本実施の形態は、説明を簡易化するため、前記継続後のオプション付ローン返済金額と第2残価設定要求データに基づく第2残価設定金額が一致する場合とする。また、返済方法は、元利均等の月額返済とする。
第1残価設定要求データに基づく残価設定期間中にオプションを行使しなかった場合、t0以降、前記オプション行使前のローン返済と同一条件、すなわち、本来のオプション付ローン月額返済金額a1に、前記オプションを行使しなかった分の金額が上乗せされ、前記継続後オプション付ローンの月額返済金額は、a2となる。
従って、購入者Bは、この継続後オプション付ローンに従って返済する場合は、t0からt1までの期間、前記オプション行使前よりも、割高の金額を返済することになる。
前記月額a2に基づくt0からt1までの継続後オプション付ローン返済金額(L2)と、前記月額a1に基づくt0からt1までの本来のオプション付ローン返済金額(L1)との差分(L1−L2=Δ)が、前記購入者Bが、オプションを行使しなかった場合に負担しなければならない前記上乗せ金額の総額になる。
ここで、ローン返済金額算定システム1が、第2残価設定要求データを受信した場合、返済金額算定部13は、所有権移転物件情報Pにかかる物件の資産価値が、継続後オプション付ローン返済額(L2)と一致した場合、ローン月額返済額をa1に設定し、前記差分Δに相当する金額をt1からt2までの期間内の返済分として再計算すれば、月額返済額をa1相当とし、返済期間をt1からt2まで延長することが可能となる。
なお、第2残価設定要求データに基づく残価設定は、実際には、前記物件を担保とし、t2の時点で所有権を移転(物件を売却)することを前提として、月額の返済を免責されることになるため、リバースモーゲージ的な体系になっている。
本実施の形態では、返済金額算定部13が、ローンの返済期間を延長するための再計算を実行するものとしているが、前記返済期間を延長せずに、本来の返済期間t1で所有権を移転するように再計算するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、第2残価設定金額の全額を前記オプション付ローン返済に充当する処理を説明したが、第2残価設定要求データに金額を明示することにより、第2残価設定金額の一部を前記オプション付ローンの返済に充当するようにしてもよい。
さらに、本実施の形態では、前記の通り、元金均等返済で説明したが、第2残価設定要求データの選択に基づいて、元利均等返済を適用して同様に第2残価設定金額を充当するようにしてもよい。
前記ローンの返済期間の延長の要否、第2残価設定金額の全部又は一部の返済充当の選択、元金均等返済又は元利均等返済の選択は、いずれも、第2残価設定要求データに選択可能なユーザインタフェースが設定され、これを受信したローン返済金額算定システム1は、返済金額算定部13において、自動的に前記各設定に基づいて対応する金額及び返済期間の算定をする。
以上の通り、本明細書では、第2の残価設定とは、購入者Bの所有する物件の資産価値を担保としてローンの返済金額に充当するための残価設定を意味する。
図7は、本発明にかかるローン返済金額算定方法の処理フロー例を示したものである。
まず、ローン返済金額算定システム1は、所有権移転可能な物件の売買について、当該物件を所有権移転物件情報Pとして登録し(図示せず)、当該物件に対する残価設定の可否を決定する残価設定条件データを受け付ける(S1)。例えば、残価設定可能なエリアや間取り(大都市近郊、駅から徒歩10分以内、2LDK以上、等)に関するデータを残価査定者Eから受け付ければよい。
次に、前記物件について、所定のオプション期間内に売買可能な権利をオプションとするオプション付ローンを組むことを承認する承認データを受け付ける(S2)。例えば、前記残価設定可能な物件について、銀行等のローン提供者の承認データを受け付ければよい。
前記S1及びS2の処理に従ってオプション付ローンを組むことが可能な前記物件にかかる所有権移転物件情報PをIDと対応させて登録する(S3)。購入者Bは、登録された所有権移転物件情報Pにかかる物件を前記オプション付ローンの提供を受けて購入する。なお、このとき、購入者Bも前記IDと紐付けて登録してもよい。
その後、購入者Bの購入者端末B1からインターネットを介して、前記承認されたオプション付ローンによって前記物件を購入した購入者Bの購入者端末B1から、インターネットを介して、少なくとも、前記オプション期間内で指定された残価設定期間を含む残価設定要求データを受信する(S4)。
本実施の形態では、オプション行使が可能な期間を予め設定しておき、前記残価設定要求データを受信したときに、オプション行使可能な期間内の要求か否かを判断する(S5)。前記要求がオプション行使可能な期間外である場合(S5のN)、オプション行使不可の通知データを生成し(S6)、前記購入者端末B1にインターネットを介して通知する(S12)。なお、オプション行使が可能な期間を特に設定していない場合は、S5及びS6の処理は省略される。
一方、前記要求が、オプション行使可能な期間内である場合(S5のY)、残価査定額を取得する(S7)。複数の残価査定者Eの残価査定者端末E1から複数の査定額を取得しているかどうか判断し(S8)、査定額が複数存在し、入札を行う場合(S8のY)、比較演算処理を実行する(S9)。比較演算処理では、複数の残価査定者端末E1から受け付けた残価査定額データを比較し、最高額を読み出す(S10)。通常、購入者は、所有している物件に対してできるだけ高額の評価を希望するからである。ただし、諸事情により、購入者が評価額を指定した場合、前記比較演算処理は、最高額ではなく、当該指定した評価額との比較を行うものとし、読み出す金額は、当該指定した評価額又はこれに最も近似した額となる(図示せず)。
前記最高額(又は指定評価額若しくは指定評価額に近似する額)に基づいて、残価設定の金額を前記ローンの返済金額に充当し、前記オプションの行使による前記返済条件の変更後の返済金額算定をする(S11)。なお、前記返済金額の算定は、具体的には、前記オプションの行使時におけるオプション付ローンの残高から、前記オプション行使時を起算点とする前記残価設定期間における残価設定金額を控除する処理を実行すればよい。
なお、S8において、取得した残価査定額が一つの場合は(S8のN)、S9、S10の処理は実行せず、S11の処理を行う。
算定された金額に基づいて、通知データを生成する(S12)。通知データは、少なくとも、前記残価設定期間データ及び前記算定された返済金額データを含む。生成された通知データは、インターネットを介して、購入者端末B1に送信される(S13)。
図8は、第2の残価設定に関する本発明にかかるローン返済期間算定方法の処理フローを示した図である。なお、図8は、第2の残価設定に対して、返済期間延長の処理の場合のフロー図である。
第2の残価設定は、たとえば、第1の残価設定期間内にオプションを行使せず、第1の残価設定期間の経過後も、オプション付ローンの返済を行う場合に、設定される。したがって、まず。第1の残価設定期間から(S14)、オプション付きローンが継続されるかどうかが判断される(S15)。
オプション付ローンを継続しない場合は(S15のN)、第1の残価設定が実行され、オプション付ローンが完済した場合であり(S16)、第2の残価設定は行われずに終了する。
一方、オプション付ローンが継続される場合(S15のY)、購入者Bから、第2残価設定要求データの受信の有無を判断する(S17)。なお、第2残価設定要求データを受け付けるタイミングは、前記オプション付ローンの継続と同時のほか、前記継続の前後いずれのタイミングであってもよい。また、任意に第2残価設定要求データを受け付ける期間を設定してもよい。この場合、設定された期間外に受信した第2残価設定要求データは、受付不可の応答データを返信するよう設定すればよい(図示せず)。
第2残価設定要求データを受信しない場合は(S17のN)、オプション付ローンが継続するため、第1残価設定要求データに基づく残価設定によって軽減された残価分を上乗せさせる返済金額の再計算が行われる(S18)。なお、オプション付ローンが継続された後、第2残価設定要求データを受信した場合は、S17の処理に戻る(図示せず)。
第2残価設定要求データを受信した場合は(S17のY)、残価査定額を取得する(S19)。以下の処理は、第1残価設定の場合と同様である。すなわち、複数の残価査定者Eの残価査定者端末E1から複数の査定額を取得しているかどうか判断し(S20)、複数存在し、入札を行う場合(S20のY)、比較演算処理を実行する(S21)。比較演算処理では、複数の残価査定者端末E1から受け付けた残価査定額データを比較し、最高額を読み出す(S22)。通常、購入者は、所有している物件に対してできるだけ高額の評価を希望するからである。ただし、諸事情により、購入者が評価額を指定した場合、前記比較演算処理は、最高額ではなく、当該指定した評価額との比較を行うものとし、読み出す金額は、当該指定した評価額又はこれに最も近似した額となる(図示せず)。
前記最高額(又は指定評価額若しくは指定評価額に近似する額)に基づいて、残価設定の金額を前記ローンの返済金額に充当したうえで、前記上乗せ分のない条件で、返済総額を一致させるために、変更後返済期間の延長を算定する(S23)。
なお、S19において、取得した残価査定額が一つの場合は(S20のN)、S21、S22の処理は実行せず、S23の処理を行う。
算定された期間に基づいて、通知データを生成する(S24)。なお、本実施形態にかかる第2残価設定の場合、具体的には、前記変更後返済期間の満了時に、残価設定の対象となった物件を売却することを条件として前記継続後のオプション付ローンの返済を免責することになるため、通知データは、少なくとも、前記変更後返済期間の満了時と当該満了時に物件の所有権移転が条件付けられている旨の記載が含まれる。生成された通知データは、インターネットを介して、購入者端末B1に送信される(S25)。
図8は、前記の通り、期間延長をする場合の処理フローであるが、第2残価設定は、期間を延長せずに、残価分を充当する場合、返済金額の一部に充当する場合も選択可能である。
以上、本実施の形態では、前記の通り、住宅購入のケースを例に説明したが、残価設定可能な物であればこれに限定されない。例えば、船舶、飛行機の購入などであってもよい。また、購入者も、個人(自然人)に限定されるものではなく、法人であってもよい。
1 ローン返済金額算定システム
11 受信部
12 登録部
13 返済金額算定部
14 通知部

Claims (13)

  1. オプション付ローンの返済条件に従って返済金額の算定を行うローン返済金額算定システムであって、
    残価設定によって、所定のオプション期間内に売買可能な権利をオプションとするオプション付ローンが組まれた所有権移転物件を登録する物件登録手段と、
    前記登録された物件の購入者によって、少なくとも、前記オプション期間内で指定された残価設定期間を含む第1の残価設定要求データをインターネットを介して受信する受信手段と、
    前記第1の残価設定要求データに基づいて、第1の残価設定金額を前記オプション付ローンの返済金額に充当し、前記オプションの行使による前記返済条件の変更後の返済金額を計算する返済金額算定手段と、
    前記返済金額が算定されると、自動的に、前記残価設定期間のデータ及び前記算定された返済金額のデータを含む通知データを、前記インターネットを介して前記購入者に通知する通知手段と、
    を有し、
    前記返済金額算定手段は、前記残価設定しない場合の返済金額と前記残価設定した場合の返済金額との差額を算定するとともに、残価設定しない場合の返済金額が、前記残価設定した場合の返済金額を上回る場合、複数の異なる残価設定期間での前記差額を算定し、前記通知手段は、残価設定しない場合の返済金額が、前記残価設定し場合の返済金額を下回る残価設定期間を含めた通知データを生成することを特徴とするローン返済金額算定システム。
  2. 前記返済金額算定手段は、前記オプションの行使時における前記オプション付ローンの残高から、前記オプション行使時を起算点とする第1の残価設定期間における第1の残価設定金額を控除した金額をオプション行使後の返済金額として算定することを特徴とする請求項1記載のローン返済金額算定システム。
  3. 前記返済金額算定手段は、第1の残価設定要求データに、返済方法として、元利均等返済又は元金均等返済のいずれかが選択されていると、前記オプションの行使後の返済金額を前記第1の残価設定期間に基づいて、前記選択された返済方法により、算出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のローン返済金額算定システム。
  4. 前記物件登録手段は、前記所有権移転物件を特定するIDに対応させて登録し、前記第1の残価設定要求データは、前記IDによって前記物件を特定することを特徴とする請求項1から請求項までのいずれか1項に記載のローン返済金額算定システム。
  5. 前記通知手段は、前記返済金額算定手段が、前記第1の残価設定要求データに対して、複数の残価査定金額の応答データの取得手段を有し、前記取得手段によって取得した複数の応答データのうち、最も高額な残価査定金額の応答データを読み出して、前記通知データを生成することを特徴とする請求項から請求項4までのいずれか1項に記載のローン返済金額算定システム。
  6. 前記登録手段によって登録される前記所有権移転物件は、前記オプションの行使が可能な時期を前記オプション付ローンの返済期間から一定期間経過後に設定し、前記一定期間経過前に、前記第1の残価設定要求データを受信した場合、前記通知手段は、前記オプションの行使不可の通知データを生成することを特徴とする請求項1から請求項までのいずれか1項に記載のローン返済金額算定システム。
  7. 前記受信手段が、前記第1の残価設定期間経過後に前記オプション付ローンの返済が継続される場合に、第2の残価設定要求データを受信すると、前記返済金額算定手段は、前記第2の残価設定要求データに基づいて、第2の残価設定金額を前記継続後の返済金額に充当した場合の継続後返済金額及び継続後返済期間を算定し、前記通知手段は、前記継続後返済期間の満了時に前記所有権移転物件を売却することを条件として、前記継続後返済金額の返済の一部又は全部を免責する通知データを生成することを特徴とする請求項1から請求項までのいずれか1項に記載のローン返済金額算定システム。
  8. 前記返済金額算定手段は、前記継続後返済金額の月額返済金額を前記継続前のオプション付ローンの月額返済金額と同額で維持し、前記継続後返済期間を前記充当しない場合の返済期間よりも延長した期間として算定することを特徴とする請求項記載のローン返済金額算定システム。
  9. オプション付ローンの返済条件に従って返済金額の算定を行うローン返済金額算定方法であって、
    売買による所有権移転物件に対する残価設定の可否を決定する残価設定条件データを受け付けるステップと、
    前記所有権移転物件について、所定のオプション期間内に売買可能な権利をオプションとするオプション付ローンを組むことを承認する承認データを受け付けるステップと、
    前記オプション付ローンが組まれた所有権移転物件をIDと対応させて登録するステップと、
    前記承認されたオプション付ローンが適用された前記所有権移転物件を購入した購入者によって、少なくとも、前記オプション期間内で指定された残価設定期間を含む第1の残価設定要求データをインターネットを介して受信するステップと、
    前記第1の残価設定要求データに基づいて、第1の残価設定金額を前記ローンの返済金額に充当し、前記オプションの行使による前記返済条件の変更後の返済金額を算定するステップと、
    少なくとも、前記残価設定期間データ及び前記算定された返済金額データを含む通知データを、前記インターネットを介して前記購入者に通知するステップと、
    を有し、
    前記返済金額の算定は、前記残価設定しない場合の返済金額と前記残価設定した場合の返済金額との差額を算定するとともに、残価設定しない場合の返済金額が、前記残価設定した場合の返済金額を上回る場合、複数の異なる残価設定期間での前記差額を算定し、前記通知データは、残価設定しない場合の返済金額が、前記残価設定し場合の返済金額を下回る残価設定期間を含むことを特徴とするローン返済金額算定方法。
  10. 前記返済金額の算定は、前記オプションの行使時における前記オプション付ローンの残高から、前記オプション行使時を起算点とする前記残価設定期間における残価設定金額を控除する処理を実行することを特徴とする請求項9記載のローン返済金額算定方法。
  11. 前記第1の残価設定要求データに対して、複数の残価設定金額の応答データを取得した場合、最も高額な残価設定金額の応答データを読み出して、前記通知データを生成することを特徴とする請求項9又は請求項10記載のローン返済金額算定方法。
  12. 前記登録された所有権移転物件は、前記オプションの行使が可能な時期を前記ローンの返済期間から一定期間経過後に設定したものとし、前記一定期間経過前に、前記第1の残価設定要求データを受信した場合、前記通知データは、オプションの行使不可であることを通知するものであることを特徴とする請求項9から請求項11までのいずれか1項記載のローン返済金額算定方法。
  13. 前記残価設定期間経過後に前記オプション付ローンの返済が継続される場合に、第2の残価設定要求データを、前記インターネットを介して受信すると、前記第2の残価設定要求データに基づいて、第2の残価設定の金額を前記継続後のオプション付ローンの返済金額に充当した場合の継続後返済期間を算定し、前記継続後返済期間の満了時に前記所有権移転物件を売却することを条件として、前記継続後のオプション付ローンの返済を免責する通知データを生成し、前記インターネットを介して前記購入者に通知することを特徴とする請求項9から請求項12までのいずれか1項に記載のローン返済金額算定方法。
JP2017163785A 2017-08-28 2017-08-28 ローン返済金額算定システム Active JP6659043B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017163785A JP6659043B2 (ja) 2017-08-28 2017-08-28 ローン返済金額算定システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017163785A JP6659043B2 (ja) 2017-08-28 2017-08-28 ローン返済金額算定システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019040534A JP2019040534A (ja) 2019-03-14
JP6659043B2 true JP6659043B2 (ja) 2020-03-04

Family

ID=65726967

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017163785A Active JP6659043B2 (ja) 2017-08-28 2017-08-28 ローン返済金額算定システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6659043B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007066069A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Sumitomo Mitsui Banking Corp 即時処理型金融商品変更システムおよび方法
JP6149067B2 (ja) * 2015-06-02 2017-06-14 ヤフー株式会社 情報提供システム、情報提供方法および情報提供プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019040534A (ja) 2019-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Tong A review of IFRS 15 Revenue from contracts with customers
Wang Retail return policy, endowment effect, and consumption propensity: an experimental study
Yan et al. Supplier's capacity investment strategy with factoring finance
JP4397761B2 (ja) 有価証券売買注文システムおよび有価証券売買注文処理方法、注文処理サーバ、並びにプログラム
WO2013158610A1 (en) Systems and methods for facilitating commercial transactions utilizing a system currency
US20240029100A1 (en) Incentive awards denominated as shares of equity
US20120330810A1 (en) Method and System for Real Estate Exchange and Investment
JP6659043B2 (ja) ローン返済金額算定システム
Voigt et al. Assessing strategic behavior in name-your-own-price markets
Hasmad et al. Islamic home financing in Malaysia: an overview of Islamic finance concepts applied
JP2007272327A (ja) Sma管理システム
JP7150239B2 (ja) 新車販売方法
JP6640616B2 (ja) 不動産リノベーションの収支シミュレーション装置、収支シミュレーションプログラム及び収支シミュレーション方法
CA2578451A1 (en) A system and method for insuring real estate transactions
JP2004139620A (ja) 購入情報処理機構
CA2512351A1 (en) Method and system for redeemable vouchers using an insurance model
JP3833667B2 (ja) ポートフォリオ管理システムおよびその方法、並びにプログラム
KR102374460B1 (ko) 중고명품 관리서비스 시스템
US8583479B1 (en) Certified promissory payment method for transaction with reward points
JP6463524B1 (ja) 制御装置、制御方法および制御プログラム
JP3662560B2 (ja) 受益権交換装置、受益権交換方法、及びプログラム
JP2009169701A (ja) 提案型オートリースシステムおよび提案型オートリース処理プログラム
WO2000063795A9 (en) Commerce system, method and articles utilizing option contract transactions
Beales et al. Consumer welfare implications of regulating rent-to-own transactions
KR100626307B1 (ko) 사이버 판매직원을 이용한 가격 할인 쇼핑 중개방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180301

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190108

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190308

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190510

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191122

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20191202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6659043

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250