JP6657861B2 - Doctor blade - Google Patents
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Description
本発明は、グラビア印刷機に設けられるドクターブレードに関する。 The present invention relates to a doctor blade provided in a gravure printing machine.
グラビア印刷機におけるドクターブレードの役割は、版胴の版面に供給された余分のインキを掻き取り、印刷に必要なインキのみ版面のセル内に充填し、セル内のインキのみをウェブに転移(印刷)させることである。ドクターブレードを設計する際は、版面やインキに対する剛性および耐久性等を考慮する必要がある。 The role of a doctor blade in a gravure printing machine is to scrape excess ink supplied to the plate surface of the plate cylinder, fill only the ink necessary for printing into the cells of the plate surface, and transfer only the ink in the cells to the web (printing). ). When designing a doctor blade, it is necessary to consider the rigidity and durability of the plate surface and ink.
上述のようにドクターブレードは、版面やインキに対する剛性および耐久性が求められているが、このうち耐久性、すなわち長期間に渡ってドクターブレードの役割を果たすことが求められている。 As described above, the doctor blade is required to have rigidity and durability against the plate surface and the ink. Among them, the durability, that is, the role of the doctor blade for a long period of time is required.
しかしながら従来より、長期間に渡ってその機能を維持することができるドクターブレードは開発されていない。 However, a doctor blade capable of maintaining its function for a long time has not been developed.
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、長期間に渡ってその機能を維持することができるドクターブレードを提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of such a point, and an object of the present invention is to provide a doctor blade capable of maintaining its function for a long period of time.
本発明は、版胴上のインキを掻き取るため、ホルダに保持されるドクターブレードにおいて、前記ホルダ側の基部と、この基部から突出する刃先部とを備え、前記刃先部はその先端部分が母材と、この母材上にコーティングされたコーティング層とを有し、前記先端部分の母材は中心線を有するとともに、テーパ状の断面形状をもち、前記中心線と前記母材の外縁と間の幅は、１５μｍ以下となっていることを特徴とするドクターブレードである。 The present invention provides a doctor blade held by a holder for scraping ink on a plate cylinder, comprising: a base on the holder side; and a cutting edge protruding from the base. And a coating layer coated on the base material, wherein the base material at the distal end portion has a center line, has a tapered cross-sectional shape, and is formed between the center line and an outer edge of the base material. Has a width of 15 μm or less.
本発明は、前記母材の中心線と前記母材のインキ書き取り側外縁と間の角度は、４０°以上８２°以下となっていることを特徴とするドクターブレードである。 The present invention is the doctor blade, wherein the angle between the center line of the base material and the outer edge of the base material on the ink writing side is 40 ° or more and 82 ° or less.
本発明によれば、長期間に渡って使用しても、刃先部の先端部分の母材は、テーパ状の断面形状を維持することができる。このためドクターブレードの機能を十分発揮することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, even if it uses for a long period of time, the base material of the front-end | tip part of a blade-tip part can maintain a tapered cross-sectional shape. Therefore, the function of the doctor blade can be sufficiently exhibited.
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
図１に示すように、グラビア印刷機のシリンダー型の版胴１上のインキＡを掻き取るため、ドクターブレード装置２が設けられている。
Hereinafter, embodiments for implementing the present invention will be described with reference to the drawings.
As shown in FIG. 1, a
ドクター装置２は、本発明によるドクターブレード３と、ドクターブレード３を定位置に保持するためのホルダ４と備えている。ドクターブレード３及びホルダ４は、グラビア印刷機の版胴１の回転軸と平行に帯状になって伸びている。また、図示しないが、版胴１の下部はインキパン内に貯留されたインキに浸されている。
The
図１に示すように、本発明によるドクターブレード３は、ホルダ４側の基部３ａと、基部３ａから突出する刃先部３ｂとを有し、図１に示すように、基部３ａがホルダ４に把持され、刃先部３ｂの先端部分３０が版胴１の円筒形の版面１ａに押し付けられる。ドクターブレード３とホルダ４との間には、必要に応じて当て板５が設けられる。
As shown in FIG. 1, the
このような構成からなるドクターブレード３は全体として後述する母材３１を有し、この母材３１は帯状金属材からなり、例えばステンレス等の鋼やスウェーデン鋼、セラミック、プラスチック等となっている。
The
次にドクターブレード３の刃先部３ｂについて、図２により更に説明する。
Next, the
図２に示すように、ドクターブレード３の刃先部３ｂはその先端部分３０が母材３１と、母材３１上にコーティングされたコーティング層３２とを有する。
As shown in FIG. 2, the
この場合、先端部分３０の母材３１はテーパ状の断面形状をもつ。
In this case, the
図２に示すように、母材３１の断面形状において、母材３１の中心線Ｌと母材３１のインキ書き取り側外縁３１ｅとのなす角度は、αとなっている。そしてこの母材３１の中心線Ｌと母材３１のインキ掻き取り側外縁３１ｅとのなす角度αは、４０°以上８２°以下、好ましくは４０°以上６０°以下に定められている。また母材３１の中心線Ｌとコーティング層３２のインキ書き取り側外縁３２ｅとのなす角度をβとすると、角度βは４０°以上８２°以下に定められている。
As shown in FIG. 2, in the cross-sectional shape of the
使用にあたっては、図１に示すように、グラビア印刷に際して版胴１が矢印方向に回転すると、インキＡが版面１ａに付着して版面１ａと共に上方に移動する。この版面１ａと共に上昇するインキＡの一部は、版面１ａの図示しない印刷画像を構成する多数のセル内に充填され、それ以外の余剰のインキはドクターブレード３の刃先部３ｂの先端部分３０によって版面１ａから掻き取られる。
In use, as shown in FIG. 1, when the
本実施の形態によれば、母材３１の中心線Ｌと母材３１のインキ書き取り側外縁３１ｅとのなす角度αを ４０°以上８２°以下、好ましくは４０°以上６０°以下という鋭利な値に定めることにより、ドクターブレード３を長期間使用しても母材３１のテーパ角が大きく変化することはない。このため長期間に渡ってドクターブレード３の機能を発揮することができる。
According to the present embodiment, the angle α between the center line L of the
（実施例１）
次に本発明の具体的実施例について説明する。
本発明のドクターブレード３として、母材３１の中心線Ｌと母材３１の外縁３１ｅとの幅が１１．０μｍであり、母材３１の中心線Ｌと母材３１のインキ書き取り側外縁３１ｅとのなす角度αが７２．７°のものを準備した。
(Example 1)
Next, specific examples of the present invention will be described.
As the
測定方法
母材の幅
上記の通りに調整したサンプルと使用し、キーエンス製のデジタスマイクロスコープＶＨＸ−１０００（倍率は５００倍）にて観察を行った。
（１） 刃先先端を通り、ドクターブレード３の長手方向に沿った直線Ｌを引く
（２） 当該直線Ｌと平行な直線が母材３１の接線となる位置（接点）を求める
（３） 当該接点から（１）の直線に下した垂線を引き、その長さを求め、これを母材厚みａとする
角度α
母材厚みと同様のサンプル、測定装置を用い、以下の手順で測定を行った。
（１） 刃先先端を通り、ドクターブレード３の長手方向に沿った直線Ｌを引く
（２） 当該直線が、母材３１とコーティング層３２との境界を通る交点を求める
（３） 当該交点を通る母材３１の接線を求める
（４） （１）の直線と（３）の接線とがなす角を求め、これを角度αとする
Measuring method
Width of base material Using the sample adjusted as described above, observation was performed using a Keyence Digitas Microscope VHX-1000 (magnification: 500 times).
(1) Draw a straight line L passing through the tip of the blade edge and along the longitudinal direction of the doctor blade 3 (2) Find a position (contact point) where a straight line parallel to the straight line L becomes a tangent to the base material 31 (3) Draw a perpendicular drawn down to the straight line of (1), find the length, and use this as the base material thickness a.
Angle α
Using the same sample and measuring device as the base material thickness, the measurement was performed in the following procedure.
(1) Draw a straight line L that passes through the tip of the cutting edge and along the longitudinal direction of the doctor blade 3 (2) Finds an intersection that passes through the boundary between the
このドクターブレード３を用いて、版胴１上のインキＡを掻き取った。このインキ掻き取り作業を２００万ｍに渡り実施した。
Using the
その結果を表１に示す。
表１に示すように、本発明のドクターブレード３において、ドクターブレード３の掻き取り機能に影響を与える母材３１の中心線Ｌと母材３１のインキ書き取り側外縁３１ｅとのなす角度αは、インキの掻き取り作業を２００万ｍ実施しても、大きく変化することはなく、２００万ｍに渡り、ドクターブレード３の掻き取り機能を発揮することができた。
Table 1 shows the results.
As shown in Table 1, in the
（実施例２）
本発明のドクターブレード３として、母材３１の中心線Ｌと母材３１の外縁３１ｅとの幅が９．０μｍであり、母材３１の中心線Ｌと母材３１のインキ書き取り側外縁３１ｅとのなす角度αが５４．１°のものを準備した。
(Example 2)
In the
その結果を表１に示す。
表１に示すように、本発明のドクターブレード３において、ドクターブレード３の掻き取り機能に影響を与える母材３１の中心線Ｌと母材３１のインキ書き取り側外縁３１ｅとのなす角度αは、インキの掻き取り作業を２００万ｍ実施しても、大きく変化することはなく、２００万ｍに渡り、ドクターブレード３の掻き取り機能を発揮することができた。
Table 1 shows the results.
As shown in Table 1, in the
（実施例３）
本発明のドクターブレード３として、母材３１の中心線Ｌと母材３１の外縁３１ｅとの幅が１４．３μｍであり、母材３１の中心線Ｌと母材３１のインキ書き取り側外縁３１ｅとのなす角度αが４２．８°のものを準備した。
表１に示すように、本発明のドクターブレード３において、ドクターブレード３の掻き取り機能に影響を与える母材３１の中心線Ｌと母材３１のインキ書き取り側外縁３１ｅとのなす角度αは、インキの掻き取り作業を２００万ｍ実施しても、大きく変化することはなく、２００万ｍに渡り、ドクターブレード３の掻き取り機能を発揮することができた。
(Example 3)
As the
As shown in Table 1, in the
（比較例Ａ）
一方、比較例Ａのドクターブレード３として、母材３１の中心線Ｌと母材３１の外縁３１ｅとの幅が１９．５μｍであり、母材３１の中心線Ｌと母材３１のインキ書き取り側外縁３１ｅとのなす角度αが８２．０°のものを準備した。
(Comparative Example A)
On the other hand, as the
このドクターブレード３を用いて版胴１上のインキＡを掻き取った。このインキの掻き取り作業を２００万ｍに渡り実施した。
表１に示すように、２５万ｍ以降は、ドクターブレード３の掻き取り機能を発揮することができなかった。
The ink A on the
As shown in Table 1, after 250,000 m, the
その結果を表１に示す。
表１に示すように、２５万ｍ以降はドクターブレード３の掻き取り機能を発揮することができなかった。
Table 1 shows the results.
As shown in Table 1, the scraping function of the
（比較例Ｂ）
また比較例Ｂのドクターブレード３として、母材３１の中心線Ｌと母材３１の外縁３１ｅとの幅が２４．９μｍであり、母材３１の中心線Ｌと母材３１のインキ書き取り側外縁３１ｅとのなす角度αが５１．４°のものを準備した。
(Comparative Example B)
Also, as the
このドクターブレード３を用いて版胴１上のインキＡを掻き取った。このインキの掻き取り作業を２００万ｍに渡り実施した。
The ink A on the
その結果を表１に示す。
表１に示すように、２５万ｍ以降はドクターブレード３の掻き取り機能を発揮することができなかった。
As shown in Table 1, the scraping function of the
１ 版胴
３ ドクターブレード
３ａ 基部
３ｂ 刃先部
４ ホルダ
３０ 先端部分
３１ 母材
３２ コーティング層
Claims (2)
前記ホルダ側の基部と、この基部から突出するとともに、前記基部より薄い厚さをもつ刃先部とを備え、
前記刃先部はその先端部分が母材と、この母材の全面を覆ってコーティングされたコーティング層とを有し、
前記先端部分の母材およびコーティング層は前記版胴の軸に直交する断面において、いずれもテーパ形状をもつとともに、
刃先部先端を通り、かつ前記ドクターブレードの長手方向に沿った直線を中心線として定め、当該中心線と平行な直線が前記母材と接する接点から前記中心線までの距離からなる、前記中心線と前記母材の外縁との間の幅は、１５μｍ以下となっており、
前記母材および前記コーティング層のテーパ形状の先端は、前記中心線上にある、ことを特徴とするドクターブレード。 In order to scrape the ink on the plate cylinder, in the doctor blade held by the holder,
The holder-side base portion includes a cutting edge portion projecting from the base portion and having a smaller thickness than the base portion,
The cutting edge portion has a base material having a tip portion and a coating layer coated over the entire surface of the base material,
The base material and the coating layer of the tip portion both have a tapered shape in a cross section orthogonal to the axis of the plate cylinder,
A straight line passing through the tip of the cutting edge and along the longitudinal direction of the doctor blade is defined as a center line, and a straight line parallel to the center line is a distance from a contact point in contact with the base material to the center line. And the width between the outer edge of the base material is 15 μm or less ,
A doctor blade , wherein the tapered tips of the base material and the coating layer are on the center line .
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