JP6654136B2 - 受信端末及び送信端末 - Google Patents

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Description

本発明は、D2D近傍サービスをサポートする移動通信システムにおいてD2D通信を行う受信端末及び送信端末に関する。
移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、リリース12以降の新機能として、端末間(Device to Device:D2D)近傍サービスの導入が検討されている(非特許文献1参照)。
移動通信システムにおいては、PDU(Protocol Data Unit)に含まれるヘッダのオーバヘッドを削減する技術として、ヘッダ圧縮技術が検討されている。具体的には、非圧縮ヘッダは、不変の値を格納する静的ヘッダ及び可変の値を格納する動的ヘッダを含む。一方で、圧縮ヘッダは、静的ヘッダを特定するための識別情報(CID;Context ID)及び動的ヘッダを含む。すなわち、ヘッダ圧縮技術では、静的ヘッダを識別情報で代替することによって、ヘッダのオーバヘッドが削減されている。
ところで、上述した3GPPでは、上述したD2D近傍サービス(D2D ProSe)にもヘッダ圧縮技術を用いることが検討されている。しかしながら、D2D近傍サービスでは、受信端末において受信エンティティ(PDCPレイヤ)が形成されるタイミングが送信端末において送信エンティティ(PDCPレイヤ)が形成されるタイミングと異なる。従って、受信エンティティの形成前に、非圧縮ヘッダを受信することなく圧縮ヘッダを受信すると、受信端末が圧縮ヘッダを解読することができない。
3GPP技術報告書 「TR 36.843 V12.0.1」 2014年3月
第1の特徴は、D2D近傍サービスをサポートする移動通信システムにおいて送信端末とD2D通信を行う受信端末であって、前記D2D通信において、データ及びヘッダによって構成されるデータユニットを前記送信端末から受信する受信部と、前記ヘッダとして圧縮ヘッダが用いられている場合に、前記圧縮ヘッダの解読に失敗しても、前記圧縮ヘッダを含む前記データユニットを所定期間に亘って保持する制御部とを備え、前記D2D通信において、前記受信端末において受信エンティティを形成するタイミングは、前記送信端末において送信エンティティを形成するタイミングと異なることを要旨とする。
第2の特徴は、D2D近傍サービスをサポートする移動通信システムにおいて送信端末とD2D通信を行う受信端末であって、前記D2D通信において、データ及びヘッダによって構成されるデータユニットを前記送信端末から受信する受信部と、前記D2D通信において前記データユニットを受信するための受信エンティティを形成する制御部とを備え、前記制御部は、前記受信エンティティとは別に、前記D2D通信において前記データユニットに対するフィードバックを送信するためのフィードバック送信エンティティを形成し、前記D2D通信において、前記受信エンティティを形成するタイミングは、前記送信端末において前記データユニットを送信するための送信エンティティを形成するタイミングと異なることを要旨とする。
第3の特徴は、D2D近傍サービスをサポートする移動通信システムにおいて受信端末とD2D通信を行う送信端末であって、前記D2D通信において、データ及びヘッダによって構成されるデータユニットを前記受信端末に送信する送信部と、前記D2D通信において前記データユニットを送信するための送信エンティティを形成する制御部とを備え、前記D2D通信は、ユニキャストD2D通信、グループキャストD2D通信又はブロードキャストD2D通信を含み、前記制御部は、前記グループキャストD2D通信又は前記ブロードキャストD2D通信において前記ヘッダとして圧縮ヘッダを用いずに、前記ユニキャストD2D通信において前記ヘッダとして前記圧縮ヘッダを用いており、前記D2D通信において、前記受信端末において前記データユニットを受信するための受信エンティティを形成するタイミングは、前記送信エンティティを形成するタイミングと異なることを要旨とする。
図1は、第1実施形態に係るLTEシステムの構成図である。 図2は、第1実施形態に係るUE100のブロック図である。 図3は、第1実施形態に係るeNB200のブロック図である。 図4は、第1実施形態に係る無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。 図5は、第1実施形態に係るLTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。 図6は、第1実施形態に係る動作環境を示す図である。 図7は、第1実施形態に係る動作を示すシーケンス図である。 図8は、変更例1を説明するための図である。 図9は、変更例1を説明するための図である。 図10は、変更例2を説明するための図である。 図11は、変更例2を説明するための図である。
以下において、本発明の実施形態に係るD2D近傍サービスについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[実施形態の概要]
第1に、実施形態に係る受信端末は、D2D近傍サービスをサポートする移動通信システムにおいて送信端末とD2D通信を行う。前記受信端末は、前記D2D通信において、データ及びヘッダによって構成されるデータユニットを前記送信端末から受信する受信部と、前記ヘッダとして圧縮ヘッダが用いられている場合に、前記圧縮ヘッダの解読に失敗しても、前記圧縮ヘッダを含む前記データユニットを所定期間に亘って保持する制御部とを備える。前記D2D通信において、前記受信端末において受信エンティティを形成するタイミングは、前記送信端末において送信エンティティを形成するタイミングと異なる。
このような実施形態では、受信端末は、圧縮ヘッダの解読に失敗しても、圧縮ヘッダを含むデータユニットを所定期間に亘って保持する。従って、受信端末は、圧縮ヘッダの解読に失敗した後に非圧縮ヘッダを含むデータユニットを受信する場合に、非圧縮ヘッダを参照することによって圧縮ヘッダを解読することができる。これによって、受信エンティティの形成タイミングが送信エンティティの形成タイミングと異なるケース、すなわち、受信エンティティの形成タイミングが送信エンティティの形成タイミングよりも遅いケースであっても、圧縮ヘッダを含むデータユニットの取りこぼしが抑制される。
第2に、実施形態に係る受信端末は、D2D近傍サービスをサポートする移動通信システムにおいて送信端末とD2D通信を行う。前記受信端末は、前記D2D通信において、データ及びヘッダによって構成されるデータユニットを前記送信端末から受信する受信部と、前記D2D通信において前記データユニットを受信するための受信エンティティを形成する制御部とを備える。前記制御部は、前記受信エンティティとは別に、前記D2D通信において前記データユニットに対するフィードバックを送信するためのフィードバック送信エンティティを形成する。前記D2D通信において、前記受信エンティティを形成するタイミングは、前記送信端末において前記データユニットを送信するための送信エンティティを形成するタイミングと異なる。
このような実施形態では、受信端末は、D2D通信においてデータユニットを受信するための受信エンティティとは別に、D2D通信においてデータユニットに対するフィードバックを送信するためのフィードバック送信エンティティを形成する。従って、受信エンティティの形成タイミングが送信エンティティの形成タイミングと異なるケース、すなわち、受信エンティティの形成タイミングを送信エンティティが把握していないケースであっても、受信エンティティから送信エンティティに送信されるフィードバックによって、圧縮ヘッダの解読に失敗した受信エンティティの存在を送信エンティティが把握できる。例えば、送信エンティティは、圧縮ヘッダの解読に失敗した旨のフィードバックに応じて、非圧縮ヘッダを含むデータユニットを送信することができる。
なお、3GPPで仕様化中のD2D通信では、少なくともL2(後述するMAC層、RLC層及びPDCP層)において受信端末から送信端末へのフィードバックが存在しない通信モード(U−Mode)が規定されている。言い換えると、受信エンティティから送信エンティティに対してフィードバックを送信する機能が存在しない。従って、受信エンティティとは別にフィードバック送信エンティティを形成する必要があることに留意すべきである。
第3に、実施形態に係る送信端末は、D2D近傍サービスをサポートする移動通信システムにおいて受信端末とD2D通信を行う。前記送信端末は、前記D2D通信において、データ及びヘッダによって構成されるデータユニットを前記受信端末に送信する送信部と、前記D2D通信において前記データユニットを送信するための送信エンティティを形成する制御部とを備える。前記D2D通信は、ユニキャストD2D通信、グループキャストD2D通信又はブロードキャストD2D通信を含む。前記制御部は、前記グループキャストD2D通信又は前記ブロードキャストD2D通信において前記ヘッダとして圧縮ヘッダを用いずに、前記ユニキャストD2D通信において前記ヘッダとして前記圧縮ヘッダを用いる。前記D2D通信において、前記受信端末において前記データユニットを受信するための受信エンティティを形成するタイミングは、前記送信エンティティを形成するタイミングと異なる。
このような実施形態では、送信端末は、グループキャストD2D通信又はブロードキャストD2D通信においてヘッダとして圧縮ヘッダを用いずに、ユニキャストD2D通信においてヘッダとして圧縮ヘッダを用いる。従って、グループキャストD2D通信又はブロードキャストD2D通信に途中から参加するユーザ端末の受信エンティティの形成タイミングを送信エンティティが把握していないケースであっても、圧縮ヘッダの解読失敗が生じる事態が抑制される。一方で、ユニキャストD2D通信では、受信エンティティの形成タイミングが送信エンティティの形成タイミングと異なるため、圧縮ヘッダの解読失敗が生じる可能性があるが、圧縮ヘッダの解読失敗が生じる事態よりも、ヘッダ圧縮技術によって得られるオーバヘッドの削減が優先されていることに留意すべきである。
なお、無線基地局とユーザ端末との間のセルラ通信では、受信エンティティの形成タイミングが送信エンティティの形成タイミングと同じであるため、圧縮ヘッダの解読に失敗するケースが想定されていないことに留意すべきである。すなわち、圧縮ヘッダの解読に失敗する課題は、D2D通信の検討で新たに生じた課題であることに留意すべきである。これに対して、発明者等は、鋭意検討の結果、上述した3つの実施形態によって、圧縮ヘッダの解読に失敗する課題を解決していることに留意すべきである。
[第1実施形態]
以下において、移動通信システムとして、3GPP規格に基づいたLTEシステムを例に挙げて、第1実施形態を説明する。
(1)システム構成
第1実施形態に係るLTEシステムのシステム構成について説明する。図1は、第1実施形態に係るLTEシステムの構成図である。
図1に示すように、第1実施形態に係るLTEシステムは、UE(User Equipment)100、E−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)10、及びEPC(Evolved Packet Core)20を備える。
UE100は、ユーザ端末に相当する。UE100は、移動型の通信装置であり、eNB200によって形成されるセル(UE100がRRCコネクティッド状態である場合には、サービングセル)との無線通信を行う。UE100の構成については後述する。
E−UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。E−UTRAN10は、eNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は、無線基地局に相当する。eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。eNB200の構成については後述する。
eNB200は、1又は複数のセルを形成しており、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータのルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能などを有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。
EPC20は、コアネットワークに相当する。EPC20は、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)300を含む。MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御などを行う。S−GWは、ユーザデータの転送制御を行う。MME/S−GW300は、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。なお、E−UTRAN10及びEPC20は、LTEシステムのネットワークを構成する。
図2は、UE100のブロック図である。図2に示すように、UE100は、複数のアンテナ101、無線送受信機110、ユーザインターフェイス120、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機130、バッテリ140、メモリ150、及びプロセッサ160を備える。メモリ150及びプロセッサ160は、制御部を構成する。無線送受信機110及びプロセッサ160は、送信部及び受信部を構成する。UE100は、GNSS受信機130を有していなくてもよい。また、メモリ150をプロセッサ160と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサとしてもよい。
アンテナ101及び無線送受信機110は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機110は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ101から送信する。また、無線送受信機110は、アンテナ101が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ160に出力する。
ユーザインターフェイス120は、UE100を所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタンなどを含む。ユーザインターフェイス120は、ユーザからの操作を受け付けて、受け付けた操作の内容を示す信号をプロセッサ160に出力する。GNSS受信機130は、UE100の地理的な位置を示す位置情報を得るために、GNSS信号を受信して、受信した信号をプロセッサ160に出力する。バッテリ140は、UE100の各ブロックに供給すべき電力を蓄える。
メモリ150は、プロセッサ160により実行されるプログラム、及びプロセッサ160による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ160は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ150に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)とを含む。プロセッサ160は、さらに、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサ160は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図3は、eNB200のブロック図である。図3に示すように、eNB200は、複数のアンテナ201、無線送受信機210、ネットワークインターフェイス220、メモリ230、及びプロセッサ240を備える。メモリ230及びプロセッサ240は、制御部を構成する。無線送受信機210(及び/又はネットワークインターフェイス220)及びプロセッサ240は、送信部及び受信部を構成する。また、メモリ230をプロセッサ240と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサとしてもよい。
アンテナ201及び無線送受信機210は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機210は、プロセッサ240が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ201から送信する。また、無線送受信機210は、アンテナ201が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ240に出力する。
ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信に用いられる。
メモリ230は、プロセッサ240により実行されるプログラム、及びプロセッサ240による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ240は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ230に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUとを含む。プロセッサ240は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図4に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1層乃至第3層に区分されており、第1層は物理(PHY)層である。第2層は、MAC(Medium Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層を含む。第3層は、RRC(Radio Resource Control)層を含む。
物理層は、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100の物理層とeNB200の物理層との間では、物理チャネルを介してユーザデータ及び制御情報が伝送される。
MAC層は、データの優先制御、ハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理、及びランダムアクセス手順などを行う。UE100のMAC層とeNB200のMAC層との間では、トランスポートチャネルを介してユーザデータ及び制御情報が伝送される。eNB200のMAC層は、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式(MCS))及びUE100への割当リソースブロックを決定するスケジューラを含む。
RLC層は、MAC層及び物理層の機能を利用してデータを受信側のRLC層に伝送する。UE100のRLC層とeNB200のRLC層との間では、論理チャネルを介してユーザデータ及び制御情報が伝送される。
PDCP層は、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。また、PDCP層には、D2D通信でデータユニット(PDCP PDU)を送信するための送信エンティティ又はD2D通信でデータユニット(PDCP PDU)を受信するための受信エンティティが形成されることに留意すべきである。
RRC層は、制御情報を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRC層とeNB200のRRC層との間では、各種設定のための制御情報(RRCメッセージ)が伝送される。RRC層は、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合に、UE100はRRCコネクティッド状態であり、UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がない場合に、UE100はRRCアイドル状態である。
RRC層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理及びモビリティ管理などを行う。
図5は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンクにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)、上りリンクにはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
図5に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成される。各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。各リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。1つのシンボル及び1つのサブキャリアにより1つのリソースエレメント(RE)が構成される。また、UE100に割り当てられる無線リソース(時間・周波数リソース)のうち、周波数リソースはリソースブロックにより特定でき、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により特定できる。
(2)D2D近傍サービス
以下において、D2D近傍サービスについて説明する。第1実施形態に係るLTEシステムは、D2D近傍サービスをサポートする。
D2D近傍サービスは、直接的なUE間通信を可能とするサービスである。D2D近傍サービスは、近傍UEを発見する発見手順(Discovery)と、直接的なUE間通信であるD2D通信(Communication)とを含む。D2D通信は、Direct communicationとも称される。
同期クラスタを形成する全てのUE100が1以上のセルのカバレッジ内に位置するシナリオを「カバレッジ内(In coverage)」という。同期クラスタを形成する全てのUE100が1以上のセルのカバレッジ外に位置するシナリオを「カバレッジ外(Out of coverage)」という。同期クラスタを形成する複数のUE100のうち、一部のUE100が1以上のセルのカバレッジ内に位置し、残りのUE100が1以上のセルのカバレッジ外に位置するシナリオを「部分的カバレッジ(Partial coverage)」という。
カバレッジ内では、eNB200がD2D同期元となる。D2D非同期元は、D2D同期信号を送信せずにD2D同期元に同期する。D2D同期元であるeNB200は、D2D近傍サービスに使用可能な無線リソース(リソースプール)を示すD2Dリソース情報を含むブロードキャスト信号を報知する。D2Dリソース情報は、例えば、発見手順用のリソースプールを示す情報(Discoveryリソース情報)及びD2D通信用のリソースプールを示す情報(Communicationリソース情報)を含む。D2D非同期元であるUE100は、eNB200から受信するD2Dリソース情報に基づいて、発見手順及びD2D通信を行う。
カバレッジ外又は部分的カバレッジでは、UE100がD2D同期元となる。カバレッジ外では、D2D同期元であるUE100は、D2D近傍サービスに使用可能な無線リソース(リソースプール)を示すD2Dリソース情報を送信する。D2Dリソース情報は、例えば、D2D同期信号に含まれる。D2D同期信号は、端末間同期を確立する同期手順において送信される信号である。D2D同期信号は、D2D SS及び物理D2D同期チャネル(PD2DSCH)を含む。PD2DSCHは、PSBCH (Physical Sidelink Broadcast Channel)と称されてもよい。D2D SSは、時間及び周波数の同期基準を提供する信号である。PD2DSCHは、D2D SSよりも多くの情報を搬送する物理チャネルである。PD2DSCHは、上述したD2Dリソース情報(Discoveryリソース情報、Communicationリソース情報)を搬送する。或いは、D2D SSにD2Dリソース情報を予め関連付けることによって、PD2DSCHの送信が省略されてもよい。
第1実施形態では、D2D通信は、1対1の通信であるユニキャストD2D通信、1対多の通信であるグループキャストD2D通信(又はブロードキャストD2D通信)を含む。グループキャストD2D通信では、1つの送信端末から複数の受信端末によって構成されるグループ宛にデータユニットが送信される。ブロードキャストD2D通信では、1つの送信端末からデータユニットがブロードキャストにて送信される。
(3)動作環境
以下において、第1実施形態に係る動作環境について説明する。図6は、第1実施形態に係る動作環境を示す図である。図6では、D2D通信としてグループキャストD2D通信が行われるケースについて主として説明する。
第1実施形態では、UE100#1とUE100#2との間でグループキャストD2D通信が開始した後に、UE100#3がグループキャストD2D通信に参加するケースを想定する。ここで、UE100#1は送信端末の一例であり、UE100#2及びUE100#3は受信端末の一例である。
このようなケースにおいて、UE100#1は、データユニット(PDCP PDU)に含まれるヘッダのオーバヘッドを削減する技術としてヘッダ圧縮技術(RoHC;Robustness Header Compression)を用いる。非圧縮ヘッダは、不変の値を格納する静的ヘッダ及び可変の値を格納する動的ヘッダを含む。一方で、圧縮ヘッダは、静的ヘッダを特定するための識別情報(CID;Context ID)及び動的ヘッダを含む。すなわち、ヘッダ圧縮技術では、静的ヘッダを識別情報で代替することによって、ヘッダのオーバヘッドが削減されている。ここで、非圧縮ヘッダを含むデータユニットは定期的に送信されること留意すべきである(リフレッシュ)。
このような動作環境において、UE100#1、UE100#2及びUE100#3の動作について図7を参照しながら説明する。図7は、第1実施形態に係る通信方法を示すシーケンス図である。
図7に示すように、ステップS11において、UE100#1の制御部(すなわち、メモリ150及びプロセッサ160)は、PDCP層においてデータユニット(PDCP PDU)を送信するための送信エンティティを形成する。
ステップS12において、UE100#2の制御部(すなわち、メモリ150及びプロセッサ160)は、PDCP層においてデータユニット(PDCP PDU)を受信するための受信エンティティを形成する。ここで、UE100#2において受信エンティティを形成するタイミングは、UE100#1において送信エンティティを形成するタイミングと異なる。さらに、UE100#1の送信エンティティは、UE100#2の受信エンティティの形成タイミングを把握していない。
ステップS13において、UE100#1とUE100#2との間でD2D通信(ここでは、グループキャストD2D通信)が開始する。
ステップS14において、UE100#3の制御部(すなわち、メモリ150及びプロセッサ160)は、PDCP層においてデータユニット(PDCP PDU)を受信するための受信エンティティを形成する。ここで、UE100#3において受信エンティティを形成するタイミングは、UE100#1において送信エンティティを形成するタイミングと異なる。さらに、UE100#1の送信エンティティは、UE100#3の受信エンティティの形成タイミングを把握していない。
ステップS15において、UE100#3は、UE100#1とUE100#2との間で行われているD2D通信(ここでは、グループキャストD2D通信)に参加する。
ステップS16において、UE100#1は、圧縮ヘッダを含むデータユニット(PDCP PDU)を送信する。ここでは、UE100#2がステップS16よりも前に非圧縮ヘッダを含むデータユニット(PDCP PDU)を受信しており、UE100#3がステップS16よりも前に非圧縮ヘッダを含むデータユニット(PDCP PDU)を受信していないケースを想定する。
ステップS17において、UE100#2は、非圧縮ヘッダを既に受信しているため、圧縮ヘッダの解読に成功する。すなわち、UE100#2は、ステップS16で送信されるデータユニット(PDCP PDU)の受信に成功する。
ステップS18において、UE100#3は、非圧縮ヘッダを未だ受信していないため、圧縮ヘッダの解読に失敗する。
ステップS19において、UE100#3は、ステップS16で受信するデータユニット(PDCP PDU)を所定期間に亘って保持する。所定期間は、ヘッダとして非圧縮ヘッダを含むデータユニットの受信周期よりも長いことが好ましい。或いは、所定期間は、圧縮ヘッダの解読に失敗してから、ヘッダとして非圧縮ヘッダを含むデータユニットを受信するまでの期間であることが好ましい。
ステップS20において、UE100#1は、非圧縮ヘッダを含むデータユニット(PDCP PDU)を送信する。
ステップS21において、UE100#2は、ステップS20で送信されるデータユニット(PDCP PDU)の受信に成功する。
ステップS22において、UE100#3は、ステップS20で送信されるデータユニット(PDCP PDU)の受信に成功する。さらに、UE100#3は、ステップS20で受信するデータユニット(PDCP PDU)に含まれる非圧縮ヘッダを参照して、ステップS16で受信するデータユニット(PDCP PDU)に含まれる圧縮ヘッダを解読する。これによって、UE100#3は、ステップS16で送信されるデータユニット(PDCP PDU)を解読することができる。
上述したように、第1実施形態では、UE100#3(すなわち、受信端末)の制御部(すなわち、メモリ150及びプロセッサ160)は、ヘッダとして圧縮ヘッダが用いられている場合に、圧縮ヘッダの解読に失敗しても、圧縮ヘッダを含むデータユニットを所定期間に亘って保持する。所定期間は、ヘッダとして非圧縮ヘッダを含むデータユニットの受信周期よりも長いことが好ましい。或いは、所定期間は、圧縮ヘッダの解読に失敗してから、ヘッダとして非圧縮ヘッダを含むデータユニットを受信するまでの期間であることが好ましい。
図7では、UE100#2(すなわち、受信端末)がステップS16よりも前に非圧縮ヘッダを含むデータユニット(PDCP PDU)を既に受信しているケースを例示した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。UE100#2(すなわち、受信端末)がステップS16よりも前に非圧縮ヘッダを含むデータユニット(PDCP PDU)を未だ受信していなくてもよい。このような場合には、UE100#2(すなわち、受信端末)は、UE100#3同様に、圧縮ヘッダを含むデータユニットを所定期間に亘って保持することに留意すべきである。
図7では、D2D通信としてグループキャストD2D通信が行われるケースを例示した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。D2D通信は、ブロードキャストD2D通信であってもよく、ユニキャストD2D通信であってもよい。D2D通信がユニキャストD2D通信であっても、受信エンティティの形成タイミングが送信エンティティの形成タイミングと異なるため、受信エンティティが圧縮ヘッダの解読に失敗する可能性があることに留意すべきである。
(作用及び効果)
第1実施形態では、受信端末(例えば、UE100#3)は、圧縮ヘッダの解読に失敗しても、圧縮ヘッダを含むデータユニットを所定期間に亘って保持する。従って、受信端末は、圧縮ヘッダの解読に失敗した後に非圧縮ヘッダを含むデータユニットを受信する場合に、非圧縮ヘッダを参照することによって圧縮ヘッダを解読することができる。これによって、受信エンティティの形成タイミングが送信エンティティの形成タイミングと異なるケース、すなわち、受信エンティティの形成タイミングが送信エンティティの形成タイミングよりも遅いケースであっても、圧縮ヘッダを含むデータユニットの取りこぼしが抑制される。
[変更例1]
以下において、第1実施形態の変更例1について説明する。以下においては、第1実施形態に対する差異について主として説明する。
具体的には、変更例1では、グループキャストD2D通信又はブロードキャストD2D通信におけるヘッダとして非圧縮ヘッダを含むデータユニットの受信周期は、ユニキャストD2D通信におけるヘッダとして非圧縮ヘッダを含むデータユニットの受信周期よりも短い。
詳細には、図8に示すように、ユニキャストD2D通信において、UE100#1(送信端末)は、UE100#2(受信端末)に対して、非圧縮ヘッダを含むデータユニット(PDCP PDU)を周期T1で送信する。一方で、図9に示すように、グループキャストD2D通信又はブロードキャストD2D通信において、UE100#1(送信端末)は、UE100#2(受信端末)に対して、非圧縮ヘッダを含むデータユニット(PDCP PDU)を周期T2で送信する。周期T2は周期T1よりも短い。
すなわち、グループキャストD2D通信又はブロードキャストD2D通信において非圧縮ヘッダを含むデータユニットを受信する周期T2は、ユニキャストD2D通信において非圧縮ヘッダを含むデータユニットを受信する周期T1よりも短い。
上述したように、受信端末の参加タイミングを把握しにくいグループキャストD2D通信又はブロードキャストD2D通信では、受信端末が非圧縮ヘッダを受信するタイミングを早めることによって、受信端末がデータユニットの受信に成功するタイミングも早まる。一方で、受信端末の参加タイミングを把握しやすいユニキャストD2D通信では、圧縮ヘッダの解読失敗が生じる事態よりも、ヘッダ圧縮技術によって得られるオーバヘッドの削減が優先されていることに留意すべきである。
[変更例2]
以下において、第1実施形態の変更例2について説明する。以下においては、第1実施形態に対する差異について主として説明する。
具体的には、第1実施形態では、受信端末(例えば、UE100#3)は、圧縮ヘッダの解読に失敗しても、圧縮ヘッダを含むデータユニットを所定期間に亘って保持する。一方で、変更例2では、受信端末(例えば、UE100#3)の制御部(すなわち、メモリ150及びプロセッサ160)は、受信エンティティとは別に、D2D通信においてデータユニット(PDCP PDU)に対するフィードバックを送信するためのフィードバック送信エンティティを形成する。フィードバックは、例えば、圧縮ヘッダの解読に成功したか否かを示す情報である。
ここで、PDCP層に形成される受信エンティティ及び送信エンティティは、送信元識別子、送信先識別子及び論理チャネル識別子によって識別される。
例えば、D2D通信がユニキャストD2D通信であり、UE100#1が送信端末であり、UE100#3が受信端末であるケースについて考える。このようなケースにおいて、UE100#1の送信エンティティは、UE100#1の識別子、UE100#3の識別子及び論理チャネル識別子によってUE100#1内で識別される。一方で、UE100#3の受信エンティティは、UE100#3の識別子、UE100#1の識別子及び論理チャネル識別子によってUE100#3内で識別される。UE100#1の送信エンティティで用いる論理チャネル識別子は、UE100#3の送信エンティティで用いる論理チャネル識別子と異なっていてもよい。
続いて、D2D通信がグループキャストD2D通信(又はブロードキャストD2D通信)であり、UE100#1が送信端末であり、UE100#3が受信端末の一つであるケースについて考える。このようなケースにおいて、UE100#1の送信エンティティは、UE100#1の識別子、グループ識別子(ブロードキャスト識別子)及び論理チャネル識別子によってUE100#1内で識別される。一方で、UE100#3の受信エンティティは、グループ識別子(ブロードキャスト識別子)、UE100#1の識別子及び論理チャネル識別子によってUE100#3内で識別される。UE100#1の送信エンティティで用いる論理チャネル識別子は、UE100#3の送信エンティティで用いる論理チャネル識別子と異なっていてもよい。
上述したケースにおいて、UE100#3のフィードバック送信エンティティは、UE100#3の識別子、UE100#1の識別子及び論理チャネル識別子によってUE100#3内で識別される。UE100#3のフィードバック送信エンティティの論理チャネル識別子は、UE100#1の送信エンティティで用いる論理チャネル識別子と異なってもよい。
但し、D2D通信がグループキャストD2D通信(又はブロードキャストD2D通信)である場合には、UE100#3のフィードバック送信エンティティは、グループ識別子(ブロードキャスト識別子)、UE100#1の識別子及び論理チャネル識別子によってUE100#3内で識別されてもよい。すなわち、UE100#3のフィードバック送信エンティティは、フィードバックに含まれる送信元識別子として、自端末の識別子ではなくて、グループ識別子(又はブロードキャスト識別子)を用いてもよい。UE100#1の送信エンティティは、データユニット(PDCP PDU)で用いられることがないグループ識別子(ブロードキャスト識別子)の検出によって、UE100#3から受信する信号がフィードバックであることを認識することができる。
さらに、フィードバックのフォーマットは、データユニット(PDCP PDU)のフォーマットと異なることが好ましい。UE100#1の送信エンティティは、フォーマットの違いによって、UE100#3から受信する信号がフィードバックであることを認識することができる。例えば、フィードバックのフォーマットは、図10に示すように、データを含まないフォーマットである。図10に示すように、D2D通信のヘッダ圧縮技術で用いるフィードバックのフォーマットは、無線基地局とユーザ端末との間のセルラ通信のヘッダ圧縮技術(例えば、O−Mode(Bi−directional Optimistic Mode)又はR−Mode(Bi−directional Reliable Mode))で用いるフィードバックのフォーマットと同様であってもよい。
変更例2において、受信端末(例えば、UE100#3)の制御部(すなわち、メモリ150及びプロセッサ160)は、圧縮ヘッダの解読に失敗すると、フィードバック送信エンティティを形成することが好ましい。フィードバック送信エンティティは、圧縮ヘッダの解読に失敗すると、フィードバックを送信することが好ましい。すなわち、フィードバック送信エンティティは、圧縮ヘッダの解読に成功した旨を示す情報をフィードバックとして送信せずに、圧縮ヘッダの解読に失敗した旨を示す情報のみをフィードバックとして送信する。
変更例2において、フィードバック送信エンティティは、所定回数を超えない範囲でフィードバックを送信することが好ましい。言い換えると、フィードバックの送信回数の上限が予め定められている。例えば、フィードバック送信エンティティは、圧縮ヘッダの解読に最初に失敗した場合にのみ、フィードバックを送信することが好ましい。
変更例2において、受信端末(例えば、UE100#3)の制御部(すなわち、メモリ150及びプロセッサ160)は、D2D通信が継続している場合であっても、フィードバックを送信すると、フィードバック送信エンティティを削除することが好ましい。なお、制御部は、フィードバックの送信回数の上限が予め定められている場合には、フィードバックの送信回数が上限に達すると、フィードバック送信エンティティを削除することが好ましい。なお、送信端末(UE100#1)は、D2D通信が継続している場合であっても、フィードバックを受信すると、フィードバックを受信するためのフィードバック受信エンティティを削除することが好ましい。なお、送信端末(UE100#1)は、フィードバックの送信回数の上限が予め定められている場合には、フィードバックの受信回数が上限に達すると、フィードバック受信エンティティを削除することが好ましい。
以下において、図6に示す動作環境において、UE100#1、UE100#2及びUE100#3の動作について図11を参照しながら説明する。図11は、変更例2に係る通信方法を示すシーケンス図である。なお、図11では、図7と同様の処理について同様の符号を付している。従って、図7と同様の処理の説明については省略する。
図11に示すように、ステップS191において、UE100#3は、受信エンティティとは別に、D2D通信においてデータユニット(PDCP PDU)に対するフィードバックを送信するためのフィードバック送信エンティティを形成する。
ステップS192において、UE100#3は、圧縮ヘッダの解読に失敗した旨を示すフィードバックをUE100#1に送信する。
なお、ステップS20において、UE100#1は、フィードバックの受信に応じて、非圧縮ヘッダを含むデータユニット(PDCP PDU)を送信することが好ましい。
ここで、図11では省略しているが、UE100#3は、図7に示すステップS19と同様に、ステップS16で受信するデータユニット(PDCP PDU)を所定期間に亘って保持してもよいことは勿論である。
(作用及び効果)
変更例2では、受信端末(例えば、UE100#3)は、D2D通信においてデータユニットを受信するための受信エンティティとは別に、D2D通信においてデータユニットに対するフィードバックを送信するためのフィードバック送信エンティティを形成する。従って、受信エンティティの形成タイミングが送信エンティティの形成タイミングと異なるケース、すなわち、受信エンティティの形成タイミングを送信エンティティが把握していないケースであっても、受信エンティティから送信エンティティに送信されるフィードバックによって、圧縮ヘッダの解読に失敗した受信エンティティの存在を送信エンティティが把握できる。例えば、送信エンティティは、圧縮ヘッダの解読に失敗した旨のフィードバックに応じて、非圧縮ヘッダを含むデータユニットを送信することができる。
なお、3GPPで仕様化中のD2D通信では、少なくともL2(後述するMAC層、RLC層及びPDCP層)において受信端末から送信端末へのフィードバックが存在しない通信モード(U−Mode)が規定されている。言い換えると、受信エンティティから送信エンティティに対してフィードバックを送信する機能が存在しない。従って、受信エンティティとは別にフィードバック送信エンティティを形成する必要があることに留意すべきである。
[変更例3]
以下において、第1実施形態の変更例3について説明する。以下においては、変更例2に対する差異について主として説明する。
変更例3では、D2D通信で用いるリソースとして、eNB200によって割り当てられる第1リソースと、eNB200による割り当てを必要とせずに使用可能な第2リソースとが定められている。受信端末(例えば、UE100#3)のフィードバック送信エンティティは、D2D通信で第1リソースが用いられている場合であっても、第2リソースを用いてフィードバックを送信する。
なお、第1リソースは、例えば、カバレッジ内のD2D通信で用いる無線リソース(リソースプール)である。一方で、第2リソースは、カバレッジ外又は部分的カバレッジのD2D通信で用いる無線リソース(リソースプール)である。例えば、第1リソース及び第2リソースは、eNB200から報知されてもよい。或いは、第1リソース及び第2リソースは、予め定められていてもよい。或いは、第1リソースは、eNB200から報知されており、第2リソースは、予め定められていてもよい。
変更例3では、eNB200による割り当てを必要としない第2リソースを用いてフィードバックが送信されるため、受信端末から送信端末へのフィードバックを速やかに送信することができる。
[変更例4]
以下において、第1実施形態の変更例4について説明する。以下においては、第1実施形態に対する差異について主として説明する。
具体的には、第1実施形態では、受信端末(例えば、UE100#3)は、圧縮ヘッダの解読に失敗しても、圧縮ヘッダを含むデータユニットを所定期間に亘って保持する。一方で、変更例4では、送信端末(例えば、UE100#1)の制御部(すなわち、メモリ150及びプロセッサ160)は、グループキャストD2D通信又はブロードキャストD2D通信においてヘッダとして圧縮ヘッダを用いずに、ユニキャストD2D通信においてヘッダとして圧縮ヘッダを用いる。
なお、受信端末(例えば、UE100#3)は、圧縮ヘッダを用いるユニキャストD2D通信においては、第1実施形態、変更例1〜変更例3と同様の動作を行ってもよい。
(作用及び効果)
変更例4では、送信端末(例えば、UE100#1)は、グループキャストD2D通信又はブロードキャストD2D通信においてヘッダとして圧縮ヘッダを用いずに、ユニキャストD2D通信においてヘッダとして圧縮ヘッダを用いる。従って、グループキャストD2D通信又はブロードキャストD2D通信に途中から参加するユーザ端末の受信エンティティの形成タイミングを送信エンティティが把握していないケースであっても、圧縮ヘッダの解読失敗が生じる事態が抑制される。一方で、ユニキャストD2D通信では、受信エンティティの形成タイミングが送信エンティティの形成タイミングと異なるため、圧縮ヘッダの解読失敗が生じる可能性があるが、圧縮ヘッダの解読失敗が生じる事態よりも、ヘッダ圧縮技術によって得られるオーバヘッドの削減が優先されていることに留意すべきである。
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
実施形態では特に触れていないが、UE100及びeNB200が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体であってもよい。
或いは、UE100及びeNB200が行う各処理を実行するためのプログラムを記憶するメモリ及びメモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサによって構成されるチップが提供されてもよい。
実施形態では、移動通信システムの一例としてLTEシステムを説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。移動通信システムは、LTEシステム以外のシステムであってもよい。
[付記]
以下において、上述した実施形態の補足事項について説明する。
(HARQ関連)
RLC/PDCPエンティティが、送信元ID、送信先ID及びLCIDの組み合わせ毎に識別されることで合意されている。
・RLCエンティティ毎に1つのPDCPエンティティが存在する。PDCPエンティティ及びRLCエンティティの識別のために、Source Layer2 ID、Destination Layer2 ID、及びLCIDが使用される。ProSe直接通信に必要なRLCパラメータは、下位レイヤからの順番通りの送達がない場合は、sn−FieldLength及びT−reorderingである。
しかしながら、HARQエンティティの数及びHARQプロセスの数に関して、いくつかの解決策が提案されたが、今のところ合意に至っていない。
セルラ通信の場合、現在は、サービングセル毎に1つのHARQエンティティがある。しかしながら、D2D通信の場合、SA、Data及びDMRS中で送信D2D UEを識別する手段がない。それ故、受信D2D UEは、送信元ID(Source Layer2 ID)毎にHARQエンティティを維持することができない。そのためD2D通信の場合は、受信した送信先ID(Source Layer2 ID)に基づいて、HARQエンティティを管理するために、次の選択肢を検討してもよい。
選択肢1:D2D通信の場合は、HARQエンティティは1つのみにする。
選択肢2:送信先IDのタイプ(即ち、ユニキャスト、ブロードキャスト又はグループキャスト)毎に、1つのHARQエンティティとする。
選択肢3: 送信先ID毎に、1つのHARQエンティティとする。
現在のセルラ通信の場合、HARQエンティティの担当は、HARQ ACK/NACKを判定すること、ブロードキャスト又はユニキャストを判定すること、及びHARQ再送を管理することである。しかしながら、D2D通信の場合、HARQ ACK/NACKフィードバックがなく、ブロードキャスト、グループキャスト又はユニキャストデータに同一のMAC処理が適用されるため、HARQエンティティは1つだけで十分であろう。(選択肢1)
HARQプロセスの数に関しては、セルラ通信の場合、再送データの管理及び再送データの組み合わせは、HARQプロセス毎に行われる。D2D通信については、1つのSAが、データは同一だが、RVの異なる4つの再送データに対して、リソースを割り当てることができるということで合意されている。それ故、HARQプロセスは、受信したSA毎に確立すべきである。
見解1: D2D通信には1つのHARQエンティティがサポートされ、HARQプロセスの数は、受信したSAの数と同じ数とすべきである。
(RoHC機能)
次のPDCPの側面が合意される。
・ベースラインとして、L2の観点から、1:MのD2D通信は、一方向であり、L2(MAC/RLC/PDCP)にフィードバックが存在しない、ということを仮定している。
・D2D通信データは、通常のユーザプレーンのデータ(即ち、IPパケット)として取り扱われるべきである。
・PDCPでのヘッダ圧縮/展開は、D2D通信にも適用可能である。パブリックセーフティのため、D2Dブロードキャスト動作についてのPDCPでは、ヘッダ圧縮にU−Modeが使用される。
・セキュリティのサポートは、SA3による意見(input)に基づき、対処されるであろう。
・RLCエンティティ毎に1つのPDCPエンティティが存在する。PDCPエンティティ及びRLCエンティティの識別のために、Source Layer2 ID、Destination Layer2 ID、及びLCIDが、使用される。ProSe直接通信に必要なRLCパラメータは、下位レイヤからの順番通りの送達がない場合は、sn−FieldLength及びT−reorderingである。
・PDCPエンティティとRLCエンティティは一緒に確立され/解放される。
・Tx PDCP/RLC確立: UEの実装に委ねる。
・Rx PDCP/RLC確立: LCIDに対するSource Layer2 ID及びDestination Layer2 IDのペアからの最初のUMD PDUの受信、または、対応する受信RLCエンティティがまだ存在しない。
・Rx PDCP/RLC解放: UEの実装に委ねる。
・ProSe直接通信に必要なPDCPパラメータは、discardTimer、maxCID、pdcp−SN−Size及びプロファイルである。
上述したように、多くのPDCP関連仕様について既に合意しているが、RoHCの機能に関して、まだ1つの懸念がある。その懸念とは、いくつかのD2D UEが、進行中のD2D通信に参加する場合があり、これらのUEは、CIDが何を示しているのか、及び、PDCP PDUをどのように展開するのか、解読できないであろう、ということである。
「L2にフィードバックが存在しない」という点、及び「パブリックセーフティのため、D2Dブロードキャスト動作についてのPDCPでは、ヘッダ圧縮にU−Modeが使用される」という点で既に合意している。U−modeでは、圧縮されていないヘッダの周期的な送信を使用することによって、圧縮されたヘッダを解読してこの失敗に対処するが、周期はUEの実装である。それ故、D2D通信の場合、送信UEは、受信UEがいつD2D通信の監視を開始するかを知ることができず、そのため、周期が非常に長く設定されていた場合には、ヘッダの更新に時間がかかり過ぎる場合があり、UEは、ヘッダが更新されるまでデータを受信することができないであろう。圧縮されていないヘッダの周期的な送信は、UEの実装に基づくが、D2D通信では、更新に過度に長い周期を使用すべきではない。
見解1: D2D通信では、ヘッダ更新前に過度に長い周期を使用すべきではない。
しかしながら、この周期は、UEの実装によって決定されるため、RANは、RoHC U−Modeのみを使用して上で対処した問題を防ぐことができない場合がある。そのため、圧縮されたヘッダ(例えば、点在したROHCフィードバックパケットに対するPDCP Control PDUフォーマットなど)の解読に失敗したことを示すフィードバックが必要かどうかを、再度検討する必要があるかもしれない。
提案1: RAN2では、上記のRoHC問題に対してフィードバックの導入が必要かどうかについて、再度検討する必要があるかもしれない。
(PDCPエンティティとRLCエンティティの解放タイミング)
送信エンティティ及び受信エンティティの確立タイミング、並びに受信エンティティの解放タイミングについて合意されている。しかしながら、送信エンティティの解放タイミングについてはまだ合意していない。次の2つの選択肢が以前に提案された。
・Tx PDCP/RLC解放
選択肢1: インアクティビティタイマ満了
選択肢2: 上位レイヤからの解放指示
現在の合意に基づくと、受信エンティティの解放タイミングは、UEの実装に任せられるため、どちらの選択肢でも、D2D通信に対する送信エンティティと受信エンティティとの間の解放タイミングに影響する場合がある。RLCリオーダリングウインドウ(re−ordering window)が導入され、ウィンドウサイズがゼロでない場合は、解放タイミングの違いにより、UMD PDUのSN値の急激な変化が起こり、不要な破棄が生じる場合がある。この場合、送信エンティティは、UMD PDU破棄の発生を防ぐため、インアクティビティタイマ満了後、解放されるべきであり、また、受信エンティティは、対応する送信エンティティと共に同一のインアクティビティタイマを共有し、それを受信エンティティにおけるUMD PDU破棄の発生を防ぐための時間基準として使用するべきである。
他方で、RLCリオーダリングウインドウが導入されないか、又はウィンドウサイズがゼロであった場合、上述の問題は発生せず、不要なUMD PDU破棄を招くことなく、選択肢1又は選択肢2のいずれかをUEによって適用し得る。
提案2: UMリオーダリングウインドウがゼロでない場合は、Tx RLCエンティティは、UMD PDU破棄の発生を防ぐため、インアクティビティタイマ満了後、解放されるべきである。
提案3: 提案3が採用される場合、Rx RLCエンティティは、対応するTx RLCと共に同一のインアクティビティタイマを共有し、それをUMD PDU破棄の発生を防ぐための基準として使用するべきでもある。
提案4: UMリオーダリングウインドウサイズが「ゼロ」であった場合、不要なUMD PDU破棄を招くことなく、選択肢1、選択肢2のいずれかをUEによって適用し得る。
[相互参照]
米国仮出願第62/035088号(2014年8月8日出願)及び米国仮出願第62/056076号(2014年9月26日出願)の全内容が参照により本願明細書に組み込まれている。
本発明は、移動通信分野において有用である。

Claims (11)

  1. D2D近傍サービスをサポートする移動通信システムにおいて送信端末とD2D通信を行う受信端末であって、
    前記D2D通信において、データ及びヘッダによって構成されるデータユニットを前記送信端末から受信する受信部と、
    前記ヘッダとして圧縮ヘッダが用いられている場合に、前記圧縮ヘッダの解読に失敗しても、前記圧縮ヘッダを含む前記データユニットを所定期間に亘って保持する制御部とを備え、
    前記D2D通信において、前記受信端末において受信エンティティを形成するタイミングは、前記送信端末において送信エンティティを形成するタイミングと異なり、
    前記D2D通信は、ユニキャストD2D通信、グループキャストD2D通信又はブロードキャストD2D通信を含み、
    前記グループキャストD2D通信又は前記ブロードキャストD2D通信における前記ヘッダとして非圧縮ヘッダを含む前記データユニットの受信周期は、前記ユニキャストD2D通信における前記ヘッダとして前記非圧縮ヘッダを含む前記データユニットの受信周期よりも短いことを特徴とする受信端末。
  2. 前記所定期間は、前記ヘッダとして非圧縮ヘッダを含む前記データユニットの受信周期よりも長いことを特徴とする請求項1に記載の受信端末。
  3. 前記所定期間は、前記圧縮ヘッダの解読に失敗してから、前記ヘッダとして非圧縮ヘッダを含む前記データユニットを受信するまでの期間であることを特徴とする請求項1に記載の受信端末。
  4. D2D近傍サービスをサポートする移動通信システムにおいて送信端末とD2D通信を行う受信端末であって、
    前記D2D通信において、データ及びヘッダによって構成されるデータユニットを前記送信端末から受信する受信部と、
    前記D2D通信において前記データユニットを受信するための受信エンティティを形成する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記受信エンティティとは別に、前記D2D通信において前記データユニットに対するフィードバックを送信するためのフィードバック送信エンティティを形成し、
    前記D2D通信において、前記受信エンティティを形成するタイミングは、前記送信端末において前記データユニットを送信するための送信エンティティを形成するタイミングと異なり、
    前記D2D通信で用いるリソースとして、無線基地局によって割り当てられる第1リソースと、前記無線基地局による割り当てを必要とせずに使用可能な第2リソースとが定められており、
    前記受信端末に形成される前記フィードバック送信エンティティは、前記D2D通信で前記第1リソースが用いられている場合であっても、前記第2リソースを用いて前記フィードバックを送信することを特徴とする受信端末。
  5. 前記送信端末に形成される前記送信エンティティは、前記データユニットに含まれる送信先識別子としてグループ識別子又はブロードキャスト識別子を用いており、
    前記受信端末に形成される前記フィードバック送信エンティティは、前記フィードバックに含まれる送信元識別子として、自端末の識別子ではなくて、前記グループ識別子又は前記ブロードキャスト識別子を用いることを特徴とする請求項に記載の受信端末。
  6. 前記フィードバックのフォーマットは、前記データユニットのフォーマットと異なることを特徴とする請求項に記載の受信端末。
  7. 前記制御部は、前記データユニットに含まれる前記ヘッダとして圧縮ヘッダが用いられている場合に、前記圧縮ヘッダの解読に失敗すると、前記フィードバック送信エンティティを形成することを特徴とする請求項に記載の受信端末。
  8. 前記フィードバック送信エンティティは、前記データユニットに含まれる前記ヘッダとして圧縮ヘッダが用いられている場合に、前記圧縮ヘッダの解読に失敗すると、前記フィードバックを送信することを特徴とする請求項に記載の受信端末。
  9. 前記フィードバック送信エンティティは、所定回数を超えない範囲で前記フィードバックを送信することを特徴とする請求項に記載の受信端末。
  10. 前記制御部は、前記D2D通信が継続している場合であっても、前記フィードバックを送信すると、前記フィードバック送信エンティティを削除することを特徴とする請求項に記載の受信端末。
  11. D2D近傍サービスをサポートする移動通信システムにおいて受信端末とD2D通信を行う送信端末であって、
    前記D2D通信において、データ及びヘッダによって構成されるデータユニットを前記受信端末に送信する送信部と、
    前記D2D通信において前記データユニットを送信するための送信エンティティを形成する制御部とを備え、
    前記D2D通信は、ユニキャストD2D通信、グループキャストD2D通信又はブロードキャストD2D通信を含み、
    前記制御部は、前記グループキャストD2D通信又は前記ブロードキャストD2D通信において前記ヘッダとして圧縮ヘッダを用いずに、前記ユニキャストD2D通信において前記ヘッダとして前記圧縮ヘッダを用いており、
    前記D2D通信において、前記受信端末において前記データユニットを受信するための受信エンティティを形成するタイミングは、前記送信エンティティを形成するタイミングと異なることを特徴とする送信端末。
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