JP6647376B1 - 空間情報探索プログラム、および空間情報探索装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空間に固有の情報探索を実現するためのメモリ容量の低減を図る。【解決手段】コンピュータを、それぞれが、単位領域と相似、かつ相似比が2の累乗である複数の小空間に、仮想空間の所定領域を区分した場合における、それぞれの小空間に対応づけられた特徴量を保持したリストであって、インデックスによって探索可能なリストを取得するリスト管理手段として機能させる。(1)着目した相似比でかつ参照点を含む小空間が存在すると仮定した場合における、その小空間のインデックスを求める、(2)求めたインデックスによってリストを探索するという動作を、一回、または着目する相似比を変えて複数回行って、参照点に対応する小空間の特徴量の探索を行う探索手段として機能させる。【選択図】図7

Description

本発明は、空間情報探索プログラム、および空間情報探索装置に関する。
ゲームプログラムには、三次元の動画像を用いつつ、より正確な音響表現を試みることで、ユーザに豊かなバーチャル体験を提供するものがある(例えば特許文献1を参照)。特許文献1の例では、より正確な音響表現を行うために、仮想三次元空間内にオブジェクトを配置し、音響シミュレーションをすることで音響信号を生成している。
特開2000−267675号公報
例えば、ゲームにおいて音響表現を行うには、仮想空間の所定地点における固有の情報(例えば音の反響度合い、最も近い壁までの距離と方向、天井の高さなど)を要する場合がある。しかしながら、動画像の複雑さが増すにつれて、そのような情報探索を実現するために必要なメモリ容量は多くなりがちである。
そこで、本発明の目的は、空間情報探索プログラム、および空間情報探索装置において、空間に固有の情報探索を実現するためのメモリ容量の低減を図ることにある。
第1の発明は、仮想空間内に設定され、格子の単位で各軸の座標値(以下、インデックスという)が定められる座標系における最小単位の領域を単位領域と定義した場合に、
コンピュータを、
それぞれが、前記単位領域と相似、かつ相似比が2の累乗である複数の小空間に、前記仮想空間の所定領域を区分した場合における、それぞれの小空間に対応づけられた特徴量を保持したリストであって、前記インデックスによって探索可能なリストを取得するリスト管理手段と、
前記仮想空間内の参照点に対応する小空間の特徴量を探索する手続として、
(1)着目した相似比でかつ前記参照点を含む小空間が存在すると仮定した場合における、その小空間のインデックスを求める
(2)求めたインデックスによって前記リストを探索する
という動作を、一回、または着目する相似比を変えて複数回行って、前記参照点に対応する小空間の特徴量の探索を行う探索手段と、
して機能させることを特徴とする空間情報探索プログラムである。
また、第1発明において、前記探索手段は、着目した相似比が2のm乗(ただし、mは0以上の整数)の場合において、存在すると仮定した小空間のインデックスとして、前記参照点を含む前記単位領域のインデックスを二進数表記した場合における下位のm桁分をゼロにした値を用いるとよい。
また、前記発明においては、前記リスト管理手段は、前記仮想空間内の複数の局所領域について別個の前記リストを取得するとよい。
また、前記発明においては、前記仮想空間は、ゲームにおける仮想空間としてもよい。
また、前記発明においては、前記リスト管理手段は、前記ゲームの進行に応じて、前記リストを他のリストに差し替えてもよい。
また、第2の発明は、前記の何れかの空間情報探索プログラムを記憶した記憶部と、前記空間情報探索プログラムを実行する制御部とを備えたことを特徴とする空間情報探索装置である。
本発明によれば、空間情報探索プログラム、および空間情報探索装置において、空間に固有の情報探索を実現するためのメモリ容量の低減を図ることができる。
本実施形態のゲーム装置の構成を示すブロック図である。 仮想空間に設けられた、建物を表すオブジェクトを示す。 部屋等を内包するバウンディングボックスを示す。 バウンディングボックスをボクセルで埋めた状態を示す。 ボクセルをまとめる工程を例示する。 仮想空間の所定領域を区分して得た小空間を示す。 探索手段の探索動作を説明するフローチャートである。
[実施形態]
以下、本発明の実施形態にかかる空間情報探索プログラム、および空間情報探索装置について、図面を参照して説明する。なお、本発明の空間情報探索プログラムは、ゲームプログラムとして実装されている。また、空間情報探索装置は、ゲーム装置として実現されている。
本実施形態で説明するゲームプログラムは、例えば、パーソナルコンピュータ、プレイステーション(登録商標)、XBox(登録商標)、PlayStation Vita(登録商標)などのゲーム装置において実行される。
このゲームプログラムによるゲームでは、各ユーザの操作を受けて、プレイヤキャラクタを三次元の仮想ゲーム空間(以下、単に仮想空間という)で活動させたり、プレイヤキャラクタ同士でグループを編成して様々なアクションを行わせたりする。より具体的には、このゲームは、プレイヤキャラクタが敵キャラクタを攻撃して倒していく対戦型のアクションゲームである。
〈ゲーム装置の構成〉
ゲーム装置5は、ユーザの操作に基づいて所定のゲームを実行する。図1は、本実施形態のゲーム装置5の構成を示すブロック図である。ゲーム装置5には、ディスプレイ61、スピーカ62およびコントローラ63が外部接続または内蔵される。ゲーム装置5では、例えば、インストールされたゲームプログラムおよびゲームデータに基づいてゲームが進行する。なお、ゲーム装置5同士も、通信ネットワーク(図示を省略)または近距離無線通信装置(図示せず)を用いて、互いにデータ通信を行うことができる。
ゲーム装置5は、ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54、記憶部55および制御部56を有する。ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54および記憶部55は、バス59を介して制御部56と電気的に接続されている。
ネットワークインターフェース51は、例えばゲーム装置5や外部のサーバ装置(図示を省略)との間で各種データを送受信するために、前記通信ネットワークに通信可能に接続される。
グラフィック処理部52は、制御部56から出力されるゲーム画像情報に従って、プレイヤキャラクタおよびゲーム空間に関する各種オブジェクトを含むゲーム画像(仮想空間を示す画像)を、動画形式で描画する。グラフィック処理部52はディスプレイ61と接続されており、動画形式に描画されたゲーム画像は、ゲーム画面としてディスプレイ61上に表示される。
オーディオ処理部53は、制御部56の指示に従ってデジタルのゲーム音声を再生および合成する。オーディオ処理部53はスピーカ62と接続されており、再生および合成されたゲーム音声は、スピーカ62から出力される。
なお、この明細書における、ゲーム音声とは、ゲーム中にスピーカ62から流れる音声であり、例えば、BGM(Background Music)や、ユーザの操作に応じて流れる効果音が挙げられる。また、仮想空間内に配置された種々のアイテム(例えば電話機)が発する音やモンスターの咆号など、種々のオブジェクトが発する音もゲーム音声の一例としてあげられる。更には、洞窟内の水たまりに天井から落ちてくる水滴の音、洞窟において入口から出口に向かう風の音、町の雑踏の音(通行人の声や付近を通過する自動車の音等)、森や草原に吹く風の音等の環境音もゲーム音声の一例である。
操作部54は、コントローラ63と接続され、操作入力に関するデータをコントローラ63との間で送受信する。例えば、ユーザは、コントローラ63に設けられたボタン等の操作子(図示略)を操作することにより、ゲーム装置5に操作信号を入力する。
記憶部55は、HDD、RAMおよびROM等で構成される。記憶部55は、ゲームプログラムおよびゲームデータを記憶することができる。また、記憶部55には、他のゲーム装置5から受信した他アカウント情報なども記憶される。
制御部56は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、ゲーム装置5自身の動作を制御する。例えば、制御部56は、前記ゲームプログラムを実行することにより、グラフィック処理部52およびオーディオ処理部53を動作させる。
〈制御部の機能的構成〉
制御部56は、ゲームプログラムを実行することにより、リスト管理手段561、及び探索手段562として機能する。
−リスト管理手段561−
リスト管理手段561は、仮想空間内の所定の地点における特徴量を探索するためのリスト(以下、特徴量リストという)を取得する。特徴量は、例えば、その地点における音の反響度合いや、その位置に存在するオブジェクト(例えば壁)を特定する情報などである。プレイヤキャラクタから最も近い壁までの距離や方向の情報、天井の高さの情報なども特徴量の一例である。
リスト管理手段561が取得する特徴量リストは、本実施形態では予め作成されて、データとしてゲームプログラムの本体(コード部分)に含まれる。特徴量リストは、ゲームが開始されると、リスト管理手段561によって、その一部または全部が記憶部55に読み込まれる。以下では、まず、特徴量リストの作成(実装)について説明する。
特徴量リストを作成するには、まず、仮想空間内の所定の局所領域(例えば建物のオブジェクトが設けられた領域)を複数の小空間に区分する。それぞれの小空間には、特徴量が対応づけられている。以下では、一例として、仮想空間VSに設けられた、建物を表すオブジェクトを小空間で区分する例を説明する。
図2は、仮想空間VSに設けられた、建物を表すオブジェクトを示している。この建物のオブジェクトは、壁によって仮想空間VSを複数の三次元の領域(部屋)に区分している。この例では、建物の床は、X−Z平面に平行であり、床に垂直な方向がY軸である。
この建物は、1階と2階の2層構造であり、合計4つの領域がある。1階は、1つの縦長の廊下(領域)と1つの正方形の部屋(領域)で構成されている。また、2階も1つの縦長の廊下と1つの正方形の部屋で構成されている。すなわち、1階と2階とは、高さ方向の位置が異なっているが、構造は同じである。この建物は、以下の処理をコンピュータに実行させることで、小空間に区分される。
まず、仮想空間VSに構築された複数の三次元の領域(部屋或いは廊下、以下、部屋等という)を示す情報を取得する。次に、ひとつの領域の全体を内包する、最小の立体であるバウンディングボックスを領域ごとに求める(図3を参照)。
バウンディングボックスには、例えば、いわゆる、軸平行境界ボックス(AABB:Axis-Aligned Bounding Box)を採用できる。この建物のオブジェクトには4つ領域があるので、図3に示すように、4つのバウンディングボックスB1〜B4が定められる。
次に、それぞれのバウンディングボックスB1〜B4を、所定サイズのボクセル(voxel)を並べて埋め尽くす(図4参照)。この例では、それぞれのボクセルは、いわゆる軸平行境界ボックスである。これらのボクセルの大きさ(一辺の長さ)は、任意であるが、一例として、仮想空間VSにおける人の足サイズに合わせることが考えられる。
次に、各領域のそれぞれに対して、複数個のボクセルをまとめて、新たな立体を作るという作業を行う。詳しくは、新たな立体の形状が、ボクセルと相似、かつ相似比が2のk乗(ただしkは正整数)となるように、対象の領域における所定個数のボクセルをまとめて新たな立体(以下、合成立体という)を得る動作(以下、合成動作という)を行う。この合成動作は、まとめられるボクセルが対象の領域からなくなるまで繰り返す。
図5にボクセルをまとめる工程を例示する。図5は、図2の建物とは別の例であり、説明の便宜のためX−Z平面を表示してある。この領域Dには、5×2×3個のボクセル(以下、参照符合を付してボクセルVとする)が存在する。詳しくは、領域Dには、X−Z平面で見て5×3個のボクセルVが並び(図5の(A)参照)、これらがY軸方向に2段積み重ねられている。
この実施形態では、それぞれの合成動作において、合成立体の大きさが最大となるように相似比を決めている。これを踏まえて領域Dを見ると、この領域では、相似比が4(=2、すなわち、k=2)の合成立体を作ることができない。一方、相似比が2(=2、すなわちk=1)の合成立体であれば、作ることができる。よって、領域Dでは、相似比が2(=2、すなわちk=1)の合成立体が最大である。
そして、この例では、X−Z平面における原点に近い側から順に、相似比が2の合成立体SGを2つ確保できる(図5の(B)を参照)。相似比が2の合成立体を2つ確保すると、対象の領域において、まとめられずに残っているボクセルVは、X軸、Z軸の何れの方向においても、最も狭い部分ではボクセル1つ分の幅しかない。
したがって、この段階では最大の相似比が1(=20)であり、対象の領域には、まとめられるボクセルVは残っていない(図5の(B)を参照)。よって、領域Dにおける合成動作は終了である。これにより、仮想空間VSの所定領域(例えば建物のオブジェクト)は、それぞれが、ボクセルVと相似、かつ相似比が2の累乗(ただし、冪指数は0以上の整数)である複数の小空間に区分される。
仮想空間VSには、これらの小空間の位置を特定するために、ボクセルを基準とした座標系(グリッド座標系と命名する)が定義されている。グリッド座標系では、各軸は、ボクセルの辺に沿っていて、ボクセルの一辺の長さを単位として格子(グリッド)が規定されている。また、グリッド座標系の原点は、何れかのボクセルの頂点と一致している。
このグリッド座標系では、各軸の座標値(以下、インデックスという)は、格子(グリッド)の単位で定められている。そのため、グリッド座標系では、座標値(インデックス)は、整数値である。そして、ボクセルは、グリッド座標系における最小単位の領域(以下、単位領域という)である。
それぞれの小空間の特徴量を実装するデータ構造としては、例えば木構造の採用が考えられる。木構造のデータで小空間の特徴量を管理するには、木を構成する各ノードに特徴量を格納すればよい。例えば、図5の例は、3次元の小空間の集合なので、木構造として八分木で特徴量を表現できる。所定の小空間の特徴量は、木をルートから順に辿ることで取得できる。
しかしながら、木構造のデータでは、各ノードに、他のノードを参照できるように変数(ポインター等)を設ける必要がある。そのため、小空間の数が多くなると、ポインター等のために必要なメモリの容量も増加する。また、木の深さによっては、ポインターを辿る操作(探索)に多くの時間がかかってしまう場合がある。
そこで、このゲームプログラムでは、各小空間の特徴量は、マップ構造のデータとしてリスト管理手段561に保持されている。より具体的に、本実施形態の特徴量リストは、小空間のインデックスによって情報にアクセスできるように構成された連想配列(例えばいわゆるHash Map)によって実装されている。
−探索手段562−
探索手段562は、クエリーとして与えられた仮想空間VS内の点(以下、参照点Rという)に対応する小空間の特徴量を特徴量リストから探索する。参照点Rは、仮想空間VS内の任意の点であり、その位置は、グリッド座標系とは異なる座標系を用いて特定されている。
具体的に、仮想空間VSには、3次元の直交座標系(以下、説明の便宜のため、ワールド座標系という)が定義されている。ワールド座標系では、座標値は実数値である。ワールド座標系における長さ(距離)の尺度に、どのような意味を与えるかは任意である。例えば、ワールド座標系における距離1.0に現実世界の1.0メートルを対応させて、仮想空間VSのオブジェクトを構成することなどが考えられる。
そして、探索手段562は、参照点Rに対応する小空間の特徴量を探索する手続として、
(1)着目した相似比でかつ参照点Rを含む小空間が存在すると仮定した場合における、その小空間のインデックス(以下、仮インデックスという)を求める、
(2)求めた仮インデックスによって特徴量リストを探索する、
という動作を、一回、または着目する相似比を変えて複数回行って、参照点に対応する小空間の特徴量の探索を行う。以下、これを詳しく説明する。
探索手段562は、座標軸毎に次の式1を用いて、仮インデックスを算出する。
temp=i&(−1<<(n−1)) ・・・・(式1)
式1において、左辺の「itemp」が求めるべき仮インデックスである。また、式1における「n」は、着目した相似比を2の(n−1)乗(ただし、nは1以上の整数)としたときの「n」である。
また、右辺の「i」は、参照点Rを含む単位領域(ボクセル)のインデックス(以下、基準インデックスという)である。基準インデックスは、座標軸毎に、次の式2で求めた値を超えない最大の整数として算出することができる。
(α−β)/L ・・・・(式2)
ただし、式2において、αは参照点Rのワールド座標系における座標値、βは2つの座標系の原点同士のオフセット、Lはボクセルの1辺の長さ(換言すると格子の間隔)である。α、β、Lは、何れも着目した座標軸(x,y,z軸の何れか)についての値である。なお、式2におけるオフセットは、ワールド座標系における尺度で表す。
また、式1の「&」や「<<」は演算子である。「&」は、2項演算子であり、「&」による演算では、2つの二進数の同じ位置のビット毎にAND演算を行って得た二進数を出力する。「<<」は、いわゆるシフト演算子であり、同演算子の右側のパラメータで示される数だけ、同演算子の左側のパラメータ(二進数で表されたもの)を左方向にシフトさせる。
以上から、式1は、参照点Rを含む単位領域(ボクセル)のインデックス(すなわち基準インデックス)を二進数表記した場合における下位のm桁分(ただしm=n−1)をゼロにクリアにした値を、仮インデックスとすることを示している。なお、m=0の場合には、クリアされる桁が無ことを意味する。
以上のようにして、仮インデックスが求まると、探索手段562は、その仮インデックスを用いて、特徴量リストを探索する。以下では、具体例を用いて、探索手段562の探索動作を説明する。
〈探索動作〉
探索手段562の探索動作(特徴量を探索する手続)を、図6を用いて説明する。図6は、仮想空間VSの所定領域(例えば建物のオブジェクト)を区分して得た小空間を示す。探索動作の説明に際しては、次を仮定する。
以下では、ワールド座標系の座標を表す場合には、座標の先頭に「p」を付けて、例えば、p(x1,y1,z1)のように記載し、グリッド座標系における座標を表す場合には、座標の先頭に「v」を付けて、v(x2,y2,z2)のように記載する。
また、単位領域(ボクセル)は、立方体とする。ボクセルの一辺の長さはワールド座標系の尺度で0.25である。また、グリッド座標系の原点の位置は、図6に示すように、ワールド座標系の(1.2,0.3,1.3)の位置にある。したがって、2つの座標系のオフセットは、(1.2,0.3,1.3)である。また、互いに対応する座標軸(x軸,y軸,z軸とする)は平行であるものとする。
また、インデックスの値は、符合無し8ビットの二進数で表せる範囲であるものとする。なお、以下では、二進数を表記する場合には、数字の末尾にアルファベットの「b」を付す。例えば、十進数の5は、二進数では00000101bと記載する。
参照点Rの座標は、p(2.45,1.05,1.3)とする。2つの座標系のオフセットは、(1.2,0.3,1.3)なので、参照点Rに対応する基準インデックスは、v(5,3,0)となる(式2参照)。以上の仮定の下で、参照点Rに対応する小空間の特徴量を探索する動作を説明する。
図7に、探索手段562の探索動作を説明するフローチャートを示す。図7に示すステップS01では、着目する相似比の初期値を設定する。ここでは、相似比=2(n−1)=1としている。すなわち、n=1である。
ステップS02では、探索手段562は、着目した相似比でかつ参照点Rを含む小空間が存在すると仮定した場合における、その小空間のインデックス(すなわち仮インデックス)を求める。具体的に、探索手段562は、式1を用いて仮インデックスを算出する。
式1における「−1」(十進数)の二進数表記は11111111bであり、n−1=1−1=0なので、相似比=1の場合の式1は、
temp=i&11111111b
となる。この式では、&演算子の右側のパラメータは全ビットが1なので、仮インデックスは、基準インデックスと同一のv(5,3,0)となる。
ステップS03では、探索手段562は、ステップS02で求めた仮インデックスに基づいて特徴量リストを探索する。相似比=1の場合には、特徴量リストの探索は、参照点Rを含む、ボクセルと同サイズの小領域が存在するか否かを探索していることに相当する。この探索によって、仮インデックスに対応した要素(特徴量)が見つかった場合には、探索手段562は、それを出力する(ステップS04,S05参照)。
一方、仮インデックスに対応した特徴量が見つからなかった場合には、探索手段562は、仮インデックスを操作して、再度、探索を行う。具体的には、探索手段562は、相似比を一段階大きくする(ステップS06参照)。現段階では、相似比=2(2−1)=2に変更する。すなわちn=2である。
次に、探索手段562は、存在する小空間の内で最大のものの相似比(最大相似比)を、新たな相似比が越えているかどうかを判断する(ステップS07参照)。新たな相似比が最大相似比を越えている場合には、参照点Rに対応した特徴量が見つからなかった場合の処理(例えばエラー処理など)を行う(ステップS08参照)。
一方、新たな相似比が最大相似比を越えていない場合には、探索手段562は、着目するインデックスを式1によって再計算する(ステップS02参照)。n=2の場合における式1は、
temp=i&11111110b
となる。
この例では、基準インデックスは、v(5,3,0)であるので、例えば、x座標の5(二進数表記では00000101b)についてこの式を適用すると、
temp=00000101b&11111110b
=00000100b
となる。
すなわち、x軸の仮インデックスは4である。同様にして、y軸,z軸についても式1を用いて計算を行うことで、n=2の場合における仮インデックスは、v(4,2,0)となることが分かる。この仮インデックスも、特徴量リストの探索に用いられる。以降は、目的の特徴量が見つかるか、または特徴量リストを探索し尽くすまで、従前の説明と同様にして、探索手段562が動作する。
以上をまとめると、本件発明は、仮想空間内に設定され、格子の単位で各軸の座標値(以下、インデックスという)が定められる座標系における最小単位の領域を単位領域と定義した場合に、
コンピュータ(ゲーム装置5)を、それぞれが、前記単位領域と相似、かつ相似比が2の累乗である複数の小空間に、前記仮想空間の所定領域を区分した場合における、それぞれの小空間に対応づけられた特徴量を保持したリストであって、前記インデックスによって探索可能なリストを取得するリスト管理手段(制御部56)と、
前記仮想空間内の参照点に対応する小空間の特徴量を探索する手続として、
(1)着目した相似比でかつ前記参照点を含む小空間が存在すると仮定した場合における、その小空間のインデックスを求める
(2)求めたインデックスによって前記リストを探索する
という動作を、一回、または着目する相似比を変えて複数回行って、前記参照点に対応する小空間の特徴量の探索を行う探索手段(制御部56)として機能させることを特徴とする空間情報探索プログラムである。
〈本実施形態の効果〉
以上のように、本実施形態では、小空間のインデックスによって情報にアクセスできるように構成された特徴量リストによって特徴量が管理されている。この特徴量リストは、情報の探索に、木構造のデータのようなポインターを必要としない。したがって、本実施形態によれば、空間情報探索プログラム、および空間情報探索装置において、空間に固有の情報探索を実現するためのメモリ容量の低減を図ることができる。
また、木構造を順にたどってデータを探索する場合と比べ、情報量が増えても、より高速な探索が可能になる。
[その他の実施形態]
なお、探索中にインデックスを操作する場合(ステップS06参照)には、初期値を1として相似比を段階的に増加させる代わりに、最大相似比を初期値とし、そこから相似比を段階的に小さくしてもよい。
また、仮想空間の次元や小空間の次元は、例示した三次元には限定されない。例えば、三次元の仮想空間を二次元の小空間で区分してもよい。二次元の小空間は、建物の床における特徴量を規定するため等に利用できる。
また、仮想空間内のオブジェクトがゲームの進行に応じて変形する場合(例えば壁の一部が壊れてしまう場合など)には、それぞれの変形状態に対応する特徴量リストを予め用意しておくとよい。そして、所定領域についての特徴量リストを、オブジェクトの変形に応じて、予め構築された他の特徴量リストに差し替えさせるようにするとよい。
また、特徴量リストは、ゲーム中に、リアルタイムに構築してもよい。
また、特徴量として挙げた、音の反響度合等は例示であって、どのような情報を特徴量とするかは任意である。
また、ゲームプログラムは、いわゆるオンラインゲーム用のゲームプログラムとして実装してもよい。ゲームプログラムがオンラインゲーム用である場合には、制御部56で行っていた処理をそれらに代わってサーバ側で行ってもよいし、サーバ側とクライアント(ゲーム装置5)側とで分担してもよい。また、特徴量リストの一部または全部をサーバ側で保持するようにしてもよい。
また、前記特徴量リストに基づく探索は、適用するゲームの種類に限定はないし、ゲームプログラム以外に適用してもよい。例えば、映画に音響効果を付すプログラムや装置にも応用できる。
これらの他の実施形態を採用した場合においても、本発明の作用効果は発揮される。また、本実施形態と他の実施形態、および他の実施形態同士を適宜組み合わせることも可能である。
5 ゲーム装置(空間情報探索装置)
56 制御部
561 リスト管理手
562 探索手段
V ボクセル(単位領域)
VS 仮想空間

Claims (6)

  1. 仮想空間内に設定され、格子の単位で各軸の座標値(以下、インデックスという)が定められる座標系における最小単位の領域を単位領域と定義した場合に、
    コンピュータを、
    それぞれが、前記単位領域と相似、かつ相似比が2の累乗である複数の小空間に、前記仮想空間の所定領域を区分した場合における、それぞれの小空間に対応づけられた特徴量を保持したリストであって、前記インデックスによって探索可能なリストを取得するリスト管理手段と、
    前記仮想空間内の参照点に対応する小空間の特徴量を探索する手続として、
    (1)着目した相似比でかつ前記参照点を含む小空間が存在すると仮定した場合における、その小空間のインデックスを求める
    (2)求めたインデックスによって前記リストを探索する
    という動作を、一回、または着目する相似比を変えて複数回行って、前記参照点に対応する小空間の特徴量の探索を行う探索手段と、
    して機能させることを特徴とする空間情報探索プログラム。
  2. 請求項1において、
    前記探索手段は、着目した相似比が2のm乗(ただし、mは0以上の整数)の場合において、存在すると仮定した小空間のインデックスとして、前記参照点を含む前記単位領域のインデックスを二進数表記した場合における下位のm桁分をゼロにした値を用いることを特徴とする空間情報探索プログラム。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記リスト管理手段は、前記仮想空間内の複数の局所領域について別個の前記リストを取得することを特徴とする空間情報探索プログラム。
  4. 請求項1から請求項3の何れかにおいて、
    前記仮想空間は、ゲームにおける仮想空間であることを特徴とする空間情報探索プログラム。
  5. 請求項4において、
    前記リスト管理手段は、前記ゲームの進行に応じて、前記リストを他のリストに差し替えることを特徴とする空間情報探索プログラム。
  6. 請求項1から請求項5の何れかの空間情報探索プログラムを記憶した記憶部と、
    前記空間情報探索プログラムを実行する制御部と、
    を備えたことを特徴とする空間情報探索装置。
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