JP6644627B2 - 乗務員ペアリング信頼性分析器 - Google Patents

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Description

本開示は、広くは、乗務員ペアリングに関し、特に、特定の乗務員ペアリングの信頼性を決定することに関する。
乗務員計画部門は、効率的な乗務員ペアリングを構築することに取り組んでいる。効率を測定するための多くの統計が存在するが、職務期間及び/又は乗務員ペアリングの信頼性を測定する、確立された測定法は存在しない。
本出願の主題は、現在の技術水準に応じて、具体的には、乗務員ペアリングの信頼性を評価する方法の欠点に対応して、開発されたものである。本出願の主題は、先行技術の上述の欠点の少なくとも幾つかを克服するシステム及び方法を提供するように、開発されたものである。
ペアリングの信頼性を分析するための装置が開示される。方法及びコンピュータプログラム製品も、該装置の機能を実行し得る。該装置は、乗務員ペアリングを受信するペアリングスケジュールモジュールと、乗務員ペアリングにおける少なくとも1つの連結可能なレグに対する(及び乗務員ペアリングにおける各連結可能なレグに対する、ある実施態様における)過去の実績のデータを読み出す履歴モジュールとを含み得る。乗務員ペアリングは、2以上の連結可能なレグを含む。ある実施形態では、装置が、乗務員ペアリングに適用可能な1以上の運航制限を特定する制限モジュールと、過去の実績のデータに基づいて乗務員ペアリングのための信頼性因子を計算する信頼性モジュールとを含む。信頼性因子は、乗務員ペアリングが1以上の運航制限に従う確率を示す。ある実施形態では、ペアリングスケジュールモジュール、履歴モジュール、制限モジュール、及び信頼性モジュールのうちの少なくとも一部が、論理ハードウェア及び/又は実行可能コードを含む。実行可能コードは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶される。
特定の実施形態では、装置が、信頼性因子が閾値未満となる時及び場所を特定する閾値モジュールも含む。該装置は、過去の実績のデータに基づいて2以上の統計的分布を計算する、分布モジュールを更に含み得る。各統計的分布は、乗務員ペアリングの連結可能なレグのうちの1つに対応し、信頼性モジュールは、統計的分布を使用して信頼性因子を計算する。更に、装置は、乗務員ペアリングのためのロバストネス値(robustness value)を計算する、ロバストネスモジュールを含み得る。ロバストネス値は、統計的分布のスケジューリングされた値と乗務員ペアリングの制限値との間の確率における差異を示す。
ある実施形態では、信頼性モジュールが、乗務員ペアリングの各レグに対して、レグの間の分配された量(apportioned amount)の特定の運航制限を超える確率を計算する、レグ確率モジュールを含み得る。信頼性モジュールは、各レグが特定の運航制限を超える確率に基づいて、特定の運航制限に対する総計の可能性を決定する、総計モジュールも含み得る。総計の可能性は、乗務員ペアリングが特定の運航制限を超える確率を示す。
ある実施形態では、ペアリング履歴モジュールが、過去の実績のデータに対する選択基準を受信する選択モジュールと、選択基準を満たす過去の実績のデータを返すフィルターモジュールとを含み得る。選択基準は、時間、月、季節、運航条件、便名、装置識別子、出発地、及び目的地であり得る。特定の実施形態では、ペアリング履歴モジュールが、選択基準を満たした過去の実績のデータのサンプルサイズをサンプルサイズ閾値と比較する、サンプルサイズモジュールを更に含む。フィルターモジュールは、サンプルサイズ閾値未満のサンプルサイズに応じて、更なる過去の実績のデータを返す。
特定の実施形態では、過去の実績のデータが、実際の出発時間、実際の到着時間、実際のブロックタイム、出発遅れの量、及び到着遅れの量のうちの1以上を含み得る。運航制限は、最小休憩期間、最小接続時間、最大飛行時間、及び最大飛行職務期間時間のうちの1以上を含み得る。
ある実施形態では、装置が、所定の信頼性因子を満たす乗務員ペアリングに対してスケジューリングされた値を決定する、バッファーモジュールを含む。更に、ペアリングスケジュールモジュールは、所与の日における2以上の乗務員ペアリングを含む日々のスケジュールを受信し、装置が、日々のスケジュール内の乗務員ペアリングの信頼性因子を組み合わせる総計モジュールを含み得る。
ある実施形態によれば、方法は、乗務員ペアリングを受信すること、及び乗務員ペアリングに関連付けられた2以上の運航制限を特定することを含む。乗務員ペアリングは、1以上の職務期間の中へ編成された2以上の飛行レグ、2以上のスケジューリングされた出発時間、及び2以上のスケジューリングされた到着時間を含む。各飛行レグは、スケジューリングされた出発時間及びスケジューリングされた到着時間に関連付けられる。方法は、飛行レグ、スケジューリングされた出発時間、及びスケジューリングされた到着時間に基づいて、過去の実績のデータを読み出すことと、ある実施態様における運航制限の各々に対して、乗務員ペアリングにおける職務期間が運航制限を超える確率を計算することとを含み得る。職務期間が運航制限を超える確率を計算することは、過去の実績のデータに基づく。
ある実施形態では、方法が、運航条件を受信することを含み、過去の実績のデータを読み出すことが、運航条件内で運航した飛行レグの各々に沿った飛行に対する、実際の出発時間、実際の到着時間、実際のブロックタイム、出発遅れの量、及び到着遅れの量を読み出すことを含む。乗務員ペアリングにおける職務期間が運航制限を超える確率を計算することは、職務時間が割り当てられた職務時間を超える確率を計算すること、ブロックタイムが割り当てられたブロックタイムを超える確率を計算すること、及び接続時間が最小接続時間を満たす確率を計算することを含み得る。これらの確率は、乗務員ペアリングの各レグに対して計算される。
ある実施形態では、方法が、信頼性閾値を受信することと、乗務員ペアリングが運航制限を超える確率が信頼性閾値よりも大きい、乗務員ペアリングにおける時及び場所を特定することとを含み得る。特定の実施形態では、乗務員ペアリングにおける職務期間が運航制限を超える確率を計算することが、ブロックタイムの信頼性因子、職務時間の信頼性因子、休憩時間の信頼性因子、及び接続時間の信頼性因子を計算することを含む。
ある実施形態によれば、コンピュータプログラム製品は、プロセッサによって実行可能なコードを記憶する、コンピュータ可読記憶媒体を含む。実行可能なコードは、旅程を受信すること及び旅程に関連付けられた2以上の運航制限を特定することを実行するコードを含む。旅程は、2以上のレグ、2以上のスケジューリングされた出発時間、及び2以上のスケジューリングされた到着時間を含む。各レグは、スケジューリングされた出発時間及びスケジューリングされた到着時間に関連付けられる。実行可能なコードは、レグ、出発時間、及び到着時間に基づいて過去の実績のデータを読み出すこと、並びに過去の実績のデータに基づいて旅程が運航制限を超える確率を計算することを実行するコードも含む。旅程が運航制限を超える確率は、運航制限の各々に対して計算される。
特定の実施形態では、運航制限が、装備制限及びオペレーター制限を含む。オペレーター制限は、最小休憩期間、最小接続時間、最大飛行時間、及び最大飛行職務期間時間を含み得る。特定の実施形態では、旅程を受信することが、2以上の旅程を有するスケジュールと、連続する旅程の間の休憩時間が休憩時間の制限を満たす確率を計算することを更に実行する実行可能なコードとを受信することを含む。
説明される本開示の主題の特徴、構造、利点、及び/又は特性は、任意の適切な方式で、1以上の実施形態及び/又は実施態様において組み合わされてもよい。本開示の主題にかかる実施形態の深い理解を促すために、後述の記載において、複数の具体的な詳細が提供されている。本開示の主題が、特定の実施形態又は実施態様の特定の特徴、詳細、部品、材料、及び/又は方法のうちの1以上なしに実施され得ることを、当業者は理解するであろう。その他の場合、全ての実施形態又は実施態様に存在しないことがある追加の特徴及び利点が、特定の実施形態及び/又は実施態様において認識され得る。更に、幾つかの場合、本開示の主題の態様を不明瞭にしないよう、周知の構造、材料、及び工程は、詳細に記載又は図示されていない。本開示の主題の特徴及び利点は、後述の記載及び添付の特許請求の範囲によって更に明らかとなるか、又は本主題を下記に記載するように実施することにより理解されるであろう。
本主題の利点に対する理解を促進するために、上記で概説した本主題のより具体的な記載が、添付図面に示す特定の実施形態を参照して提供される。これらの図面が、本主題の典型的な実施形態のみを描いていることを理解することによって、それらの図面が、本主題の範囲を限定するものと解釈されるべきではないことが分かる。本主題は、図面を使用することを通じて、更なるその特異性及び詳細が表現され且つ説明されるだろう。
ペアリングの信頼性を分析するためのシステムの一実施形態を示すブロック図である。 ペアリングの信頼性を分析するための装置の一実施形態を示す概略的なブロック図である。 ペアリングの信頼性を分析するための装置の別の一実施形態を示す概略的なブロック図である。 ペアリングの信頼性を分析するための方法の一実施形態のフローチャートである。 ペアリングの信頼性を分析するための方法の別の一実施形態のフローチャートである。 乗務員ペアリング及び乗務員ペアリングのための信頼性分析を示す概略的なブロック図である。
本明細書を通して、「1つの実施形態」、「一実施形態」、又は類似の言語に対する言及は、実施形態と関連して説明される特定の特徴、構造、又は特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。本明細書を通して、「1つの実施形態において」、「一実施形態において」というフレーズ、及び類似の言語の出現は、必ずしも全てが同じ実施形態に対して言及することを意味するものではない。同様に、「実施態様」という用語の使用は、本開示の1以上の実施形態との関連で説明される、特定の特徴、構造、又は特性を有する1つの実施態様を意味するが、それ以外を示す明白な相互関係がない限り、1つの実施態様は1以上の実施形態と関連付けられ得る。
図1は、乗務員ペアリングの信頼性を分析するためのシステム100の一実施形態を示すブロック図である。システム100は、乗務員ペアリング分析器102、管理システム104、スケジュールデータベース106、実績データベース108、及び実績のデータを実績データベース108に提供する少なくとも1つの輸送体110を備える。
乗務員ペアリング分析器102は、提示された乗務員ペアリングなどの、1以上の乗務員ペアリングの信頼性を分析するように構成される。ある実施形態では、乗務員ペアリング分析器102が、プロセッサ112、メモリ114、送受信機116、及びペアリング信頼性モジュール118を含み得る。乗務員ペアリング分析器102の構成要素は、例えば、コンピュータバスを介して、互いに通信可能に接続され得る。ある実施形態では、乗務員ペアリング分析器102は、サーバ又はメインフレームコンピュータなどの、コンピュータ装置であり、それは、1以上の乗務員ペアリングの信頼性を分析するために、管理システム104から指示命令及び/又はデータを受信し、スケジュールデータベース106及び/又は実績データベース108内に記憶されたデータにアクセスする。
一実施形態では、プロセッサ112が、コンピュータ可読指示命令を実行することができ且つ/又は論理演算を実行することができる、任意の既知のコントローラを含み得る。例えば、プロセッサ112は、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、中央処理ユニット(CPU)、画像処理ユニット(GPU)、補助処理ユニット、FPGA、又は類似のプログラム可能コントローラであり得る。ある実施形態では、プロセッサ112は、メモリ114内に記憶された指示命令を実行し、本明細書で説明される方法及びルーチンを実行する。プロセッサ112は、メモリ114、送受信機116、及びペアリング信頼性モジュール118と通信可能に接続される。
一実施形態では、送受信機116が、1以上のデータリンクを介して、電子通信を送受信するように構成される。ある実施形態によれば、送受信機116は、無線データリンクを介して情報を交換することができる、無線送受信機である。無線データリンクの例は、(例えば、衛星無線帯域を使用する)衛星通信リンク、無線セルラーネットワーク、Wi‐Fiネットワークなどのローカル無線ネットワーク、アドホックネットワークなどを含むが、それらに限定されるものではない。ある実施形態では、送受信機116が、赤外線信号及び/又は超音波信号を介して通信する。全ての標準及び/又は接続タイプは、本出願の出願日の時点の標準及び/又は接続タイプの最新の型(version)及び版(revision)を含む。
一実施形態では、メモリ114が、コンピュータ可読記憶媒体である。ある実施形態では、メモリ114が、揮発性コンピュータ記憶媒体を含む。例えば、メモリ114は、ダイナミックRAM(DRAM)、同期型ダイナミックRAM(SDRAM)、及び/又はスタティックRAM(SRAM)を含む、ランダムアクセスメモリ(RAM)を含み得る。ある実施形態では、メモリ114が、不揮発性コンピュータ記憶媒体を含む。例えば、メモリ114は、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、又は任意の他の適切な不揮発性コンピュータ記憶デバイスを含み得る。ある実施形態では、メモリ114が、揮発性及び不揮発性の両方のコンピュータ記憶媒体を含む。
メモリ114は、ペアリングの信頼性を分析することに関するデータを記憶する。例えば、メモリ114は、乗務員ペアリング、過去の実績のデータ、統計的分布、運航制限などを記憶し得る。ある実施形態では、本明細書で説明されるように、メモリ114が、ペアリングの信頼性を分析するためのプログラムコードも記憶する。
一実施形態では、ペアリング信頼性モジュール118が、複数の連結可能なレグを含む乗務員ペアリングを受信し、乗務員ペアリングにおける各連結可能なレグに対する過去の実績のデータを読み出し、乗務員ペアリングに適用可能な1以上の運航制限を特定し、過去の実績のデータに基づいて乗務員ペアリングのための信頼性因子を計算するように構成される。信頼性因子は、乗務員ペアリングが1以上の運航制限に従う確率を示す。ある実施形態では、ペアリング信頼性モジュール118が、乗務員ペアリングに対するロバストネス値を計算し、ロバストネス値は、2つの信頼性因子の間の信頼性における差異を示す。例えば、計算されたロバストネス値は、過去のデータの平均値と乗務員ペアリングの割り当てられた値との間の適合確率(compliance probability)における増加を特定し得る。別の1つの実施例として、計算されたロバストネス値は、第1のスケジューリングされた飛行時間と第2のスケジューリングされた飛行時間との間の適合確率における減少を特定し得る。
ペアリング分析器102(特に、ペアリング信頼性モジュール118)は、管理システム104が、乗務員ペアリングの信頼性を分析することを可能にする。ある実施形態では、ペアリング信頼性モジュール118が、運航制限が超えられたときの出来事及び前記出来事をもたらした状況の報告を生み出す助けにもなり得る。ペアリングの信頼性の知識を伴って、管理システム104は、バッファー及び/又はスケジューリングされた時間の量を調整し、ペアリングの効率をペアリングの信頼性とバランスさせ得る。ある実施形態では、管理システム104が、ペアリング分析器102に対して、1以上の提示された乗務員ペアリングを提供する。一実施形態では、管理システム104が、1以上のペアリング識別子を送信し、ペアリング分析器102は、スケジュールデータベース106にアクセスして、特定されたペアリングに対する情報(例えば、スケジューリングされた出発/到着時間及び場所)を得る。
ペアリング分析器102は、管理システム104に対してペアリングの信頼性を報告し得る。特定の実施形態では、ペアリング分析器102が、管理システム104に対して、報告、提案、及び/又は推薦をも送信し得る。例えば、ペアリング分析器102は、管理システム104に対して、乗務員が運航制限を超えそうな時間及び/又は場所を詳述する事象報告を送信し得る。
スケジュールデータベース106は、1以上のペアリングに対してスケジューリングデータを記憶するように構成される。特定の実施形態では、スケジュールデータベース106が、日々のフリートスケジュール(fleet schedule)及び/又は乗務員の作業表も記憶し、日々のフリートスケジュール及び乗務員の作業表は、各々、複数のペアリングに関連付けられる。ペアリングは、管理システム104によってスケジューリングされ、ペアリング分析器102は、管理システムを介してペアリングにアクセスし、それらの信頼性を決定し得る。
実績データベース108は、飛行履歴情報などの過去の実績のデータを記憶するように構成される。ある実施形態では、実績データベース108が、便名、運航の日付、装備、航空機の型、出発時間、到着時間、ブロックタイム、職務時間、接続時間、休憩時間、飛行職務期間(FDP)時間、出発/到着遅れの量など、のうちの1以上に対する計画された(例えば、スケジューリングされた)値及び実際の値の両方を記憶する。特定の実施形態では、実績データベース108が、各飛行の間の運航条件(例えば、天候又は風の条件)の経験を記憶する。実績データベース108は、例えば、場所、季節、1日のうちの時間帯、又は他の適切な範疇に従って、過去の実績のデータを編成し得る。ペアリング分析器102は、同じ経路又はレグに沿った過去の実績に基づいて、乗務員ペアリングの信頼性を計算するために、実績データベース108にアクセスする。
図2は、ペアリングの信頼性を分析するための装置200の一実施形態を示す概略的なブロック図である。装置200は、ペアリング信頼性モジュール118を含み、それは、図1に関して上述されたペアリング信頼性モジュール118と実質的に類似し得る。概して、ペアリング信頼性モジュール118は、例えば、過去のデータを分析し、ペアリングが1以上の運航制限を超える確率を計算することによって、乗務員ペアリングの信頼性を決定する。一実施形態では、ペアリング信頼性モジュール118が、ペアリングスケジュールモジュール202、履歴モジュール204、制限モジュール206、及び信頼性モジュール208を含む。ペアリング信頼性モジュール118のうちの複数のモジュールは、互いに通信可能に接続され得る。
一実施形態では、ペアリングスケジュールモジュール202が、乗務員ペアリングを受信するように構成される。ある実施形態では、ペアリングスケジュールモジュール202が、スケジュールデータベース106などのデータベースから、乗務員ペアリングを読み出す。他の実施形態では、装置200が、管理システム104からの問い合わせを受信する。問い合わせは、提示された乗務員ペアリングを含み、ペアリングスケジュールモジュール202は、受信した問い合わせから、提示された乗務員ペアリングを復元し得る。一実施形態では、ペアリングスケジュールモジュール202が、乗務員ペアリングを分析し、複数のレグ(例えば、ペアリングのセグメント)及び各レグに関連付けられた到着/出発時間を特定する。
本明細書で使用されるように、乗務員ペアリングは、例えば、1以上の乗務員のための旅程を指す。乗務員ペアリングは、連結可能なレグのシーケンスを含み、そのシーケンスは、同じ場所から開始し且つ同じ場所で終了する。ある実施形態では、開始/終了場所が、ペアリングにおいて移動する1以上の乗務員のための乗務員基地である。乗務員ペアリングは、乗務員基地から開始し且つ同じ基地で終了する、乗務員のための1つの完全なトリップである。乗務員ペアリングは、しばしば、航空機に関して説明されるが、他の実施形態では、提示されたペアリングが、地上の輸送体、船舶、又は他の形態の移動手段のための経路及びそれに関連するタイミングを表示する旅程であり得る。例えば、乗務員ペアリングは、一般運送業者のための配送経路又は列車若しくはバスの運転手のためのスケジュールであり得る。
乗務員ペアリングは、少なくとも1つの職務期間を含み、職務期間は、少なくとも1つの連結可能なレグを含む。更に、乗務員ペアリングは、1日を超えて延長され得る。単一の日、単一の職務のペアリングの一実施例は、シカゴから開始し、デンバーへ移動し、その後、同じ日(例えば、同じ職務期間)のうちにシカゴに戻ってくるトリップである。2日間、2つの職務のペアリングの一実施例は、シカゴから開始し、デンバーへ移動し、シカゴに戻り、その後、同じ日(例えば、同じ職務期間内)の間に再びデンバーに移動し、15時間の休憩の後に、2日目の日(例えば、第2の職務期間内)の間に、再びシカゴに戻ってくるトリップである。説明されるように、職務期間は、異なる場所で開始し終了し得る。それは、職務期間を含むペアリングが、通常、同じ場所から開始し且つ同じ場所で終了するとしてもである。
ある実施形態では、ペアリングスケジュールモジュール202が、乗務員ペアリングのタイミング特性を特定する。乗務員ペアリングのタイミング特性は、スケジューリングされた到着/出発時間、スケジューリングされたブロックタイム、スケジューリングされた季節などに関連する。例えば、ペアリングスケジュールモジュール202は、乗務員ペアリングを分析して到着/出発時間を特定し、分析且つ特定された到着/出発時間からブロックタイムを導き出すことができる。別の一実施例として、ペアリングスケジュールモジュール202は、乗務員ペアリングに関連付けられた日付を特定し、その日付に対応する季節を特定し得る。更なる実施形態では、ペアリングスケジュールモジュール202が、乗務員ペアリングに関連付けられた地理的な場所を特定し得る。例えば、ペアリングスケジュールモジュール202は、目的地、経路、空港、燃料補給場所、倉庫立地、又は乗務員ペアリングの他の地理的な場所を特定し得る。
ある実施形態では、ペアリングスケジュールモジュール202が、日、週、又は月を跨ぐなどの、期間にわたる輸送体のスケジュールに対応する複数の乗務員ペアリングを受信する。例えば、ペアリングスケジュールモジュール202は、輸送体のフリートのための日々のスケジュールを含む、複数のペアリングを受信し得る。ある実施形態では、ペアリングスケジュールモジュール202が、一週間、ひと月、又は四半期などの、期間にわたる特定の乗務員のための複数の乗務員ペアリングを受信する。これらの乗務員ペアリングは、期間にわたる特定の乗務員のための作業表を特定し得る。ペアリングスケジュールモジュール202は、上述されたように、複数の乗務員ペアリングのタイミング特性を特定し得る。
一実施形態では、履歴モジュール204が、乗務員ペアリング内の各連結可能なレグに対する、乗務員ペアリングの過去の実績のデータを読み出すように構成される。例えば、乗務員ペアリングは、シカゴからダラスへ移動するレグを含み得る。履歴モジュール204は、その後、シカゴとダラスとの間の以前の飛行の実績のデータを読み出す。ある実施形態では、履歴モジュール204が、同じ方向において、1日のうちの同じ時間帯において、週のうちの同じ曜日において、及び/又は同じ季節において行われた、2つの場所の間の飛行にのみ対する実績のデータを読み出す。
本明細書で使用されるように、過去の実績のデータは、以前の飛行から収集されたデータを指す。ある実施形態では、過去の実績のデータは、実際の出発時間、実際の到着時間、実際のブロックタイム、スケジューリングされた到着/出発時間、スケジューリングされたブロックタイム、及び/又は遅れ(例えば、出発の遅れ又は到着の遅れ)の量を含む。特定の実施形態では、過去の実績のデータが、出発地、到着地、(週のうちの曜日を含む)日付、季節、及び/又は運航条件を含む。運航条件は、天候の条件、風の条件、光の条件、温度などを含み得る。したがって、過去の実績のデータは、乗務員ペアリングの時間及び/又は条件(例えば、予測された条件)に合致するように選択され得る。
特定の実施形態では、履歴モジュール204が、選択基準を受信し得る。履歴モジュール204は、過去の実績のデータをフィルタリングし、選択基準に合致する過去の実績のデータのみを選択する。選択基準は、日付(例えば、週のうちの曜日)の範囲、時間の範囲、月、季節、便名、装置識別子、到着地、出発地、及び運航条件のうちの1以上を含み得る。したがって、ある実施形態では、実績のデータが、実績のデータを選択及び/又はフィルタリングするために使用された識別データを含む。
一実施形態では、制限モジュール206が、乗務員ペアリングに適用可能な1以上の運航制限を特定するように構成される。ある実施形態では、制限モジュール206が、過去の実績のデータのサブセットを各運航制限に関連付けるように更に構成される。本明細書で使用されるように、運航制限は、装備(例えば、輸送体)の運航についての制限を指す。ある実施形態では、オペレーター制限が、職務時間(例えば、労働時間)の最大数又は職務期間の間の休憩時間の最小量などの、運航制限であり得る。説明された実施形態が、主として、オペレーター制限について議論する一方で、他の実施形態では、運航制限が、機械構成要素の燃料範囲又は最大ランタイムなどの、装備制限であり得る。
一実施形態では、運航制限が、ブロックタイムの制限、職務時間の制限、休憩時間の制限、及び接続時間の制限を含む。別の一実施形態では、運航制限が、飛行職務期間の制限及び/又は飛行時間の制限を含み得る。更に別の一実施形態では、運航制限が、装備動作時間の制限及び/又は燃料消費の制限を含み得る。ある運航制限は、職務レベル(例えば、ブロックタイム又は職務時間期間の制限)に関し、一方、他のものは、ペアリングレベル(例えば、休憩期間の制限が、連続している職務期間の間の休憩時間に適用される)に関し得る。ある実施形態では、制限モジュール206が、乗務員ペアリング(又は、代替的には、日々の(フリート)スケジュール又は乗務員の作業表)によって同時に満たされるべき、複数の運航制限を特定する。
本明細書で使用されるように、ブロックタイムは、航空機が離陸を目的として駐機場所から移動することから始まって、飛行機が着陸して新しい駐機場所で止まるまで継続する時間を指す。本明細書で使用されるように、職務時間は、「職務」(例えば、仕事に関する業務に参加すること)に費やされる時間を指す。関連して、職務期間は、乗務員が「職務」に就いている間の期間を指し、飛行時間、シットタイム(sit time)(例えば、飛行レグの間の空いた時間)、ブレークタイム(break time)、及び飛行前又は飛行後の作業に参加することに費やされる時間を含み得る。本明細書で使用されるように、休憩時間は、連続する職務期間の間で費やされる時間を指す。
本明細書で使用されるように、飛行時間は、乗務員として空中で費やされる時間を指す。特定の実施形態では、飛行時間が、エンジンが始動した時に開始し、航空機が着陸した後で止まった時に終了する。他の実施形態では、飛行時間が、航空機が飛行を目的としてそれ自身の力の下で移動する時に開始し、航空機が着陸した後で止まった時に終了する。ある実施形態では、飛行時間が、飛行前の作業を実行することに費やされる時間を含まない。更に、本明細書で使用されるように、飛行職務期間は、人が乗務員として航空機内で活動する間の時間を指す。ある実施形態では、飛行職務期間が、職務期間の間に別の場所へ移動する活動していない乗務員によって費やされる時間を含まない(例えば、位置調整又は回送)。本明細書で使用されるように、接続時間は、職務期間の間に航空機(又は他の輸送体)を変更することに費やされる時間を指す。ある実施形態では、運航制限が、法律、会社の方針、契約、及び/又は雇用契約書によって決定される。
ある実施形態では、制限モジュール206が、運航制限に関連付けられた制限値を決定する。本明細書で使用されるように、制限値は、運航制限が到達された値(例えば、時)を指す。制限値は、単一のレグに適用可能であり、全体のペアリングが運航制限を満たすことをもたらす、レグに対する値を示している。制限値は、運航制限が許容される最大値(例えば、最大飛行時間又は最大飛行職務期間時間)であることに応じて、最大時間であり得る。代替的に、制限値は、運航制限が許容される最小値(例えば、最小休憩期間又は最小接続時間)であることに応じて、最小時間であり得る。
例えば、各レグが2時間30分の飛行時間(スケジューリングされた7時間30分の全飛行時間)に対してスケジューリングされ、最大飛行時間が8時間である、3つのレグのペアリングに対して、各レグに対する制限値は3時間であり、それは、1つのレグが3時間かかり、他のレグがスケジューリングされた量だけかかったならば、最大飛行時間が到達されることを意味する。代替的に、各レグに対する制限値は2時間40分であり、それは、各レグが2時間40分かかったならば、最大飛行時間が到達されることを意味する。
概して、乗務員ペアリングは、複数の運航制限に従うようにスケジューリングされているが、装置200は、乗務員ペアリングが運航制限の1以上を超える確率を評価する(例えば、乗務員ペアリングの信頼性を決定する)ように構成される。したがって、制限モジュール206は、複数の適用可能な運航制限を特定し、これらの適用可能な運航制限を信頼性モジュール208に伝達し、信頼性モジュール208は、複数の運航制限の各々に対して、乗務員ペアリング、日々のフリートスケジュール、又は乗務員の作業表の信頼性を評価する。
一実施形態では、信頼性モジュール208が、過去の実績のデータに基づいて、乗務員ペアリングのための信頼性因子を計算するように構成される。本明細書で使用されるように、信頼性因子は、1以上の運航制限に従う乗務員ペアリングの統計的な確率を指す。一実施形態では、乗務員ペアリングが、各運航制限に対して信頼性因子を付与され得る。例えば、ブロックタイム、職務時間、休憩時間、及び接続時間の運航制限が、乗務員ペアリングに対して評価され、信頼性モジュール208は、ブロックタイムの信頼性因子、職務時間の信頼性因子、休憩時間の信頼性因子、及び接続時間の信頼性因子を計算し得る。
ある実施形態では、信頼性因子が、百分率として表され得る。例えば、91.8のブロックタイムの信頼性因子は、乗務員ペアリング(又はそのセグメント)がブロックタイムの制限に従う、91.8%の確率を示し得る。信頼性因子は、乗務員ペアリングが1以上の運航制限を超える可能性に関する。例えば、信頼性因子と運航制限を超える可能性は補完値であり、信頼性因子と運航制限を超える可能性の合計は、1に等しい。したがって、ブロックタイムの信頼性因子が91.8%ならば、そのとき、乗務員ペアリングがブロックタイムの制限を超える、すなわち、運航制限を超える可能性は、8.2%である。
ある実施形態では、信頼性モジュール208が、乗務員ペアリングの各レグ(セグメント)に対する信頼性因子を特定する。更に、各レグに対する信頼性因子は、多数の構成要素を含み、各構成要素は、1つの運航制限に関する。一実施例として、休憩期間、接続時間、飛行職務期間、及びブロックタイムの運航制限に対して評価される4つのレグのペアリングに対して、信頼性モジュール208は、休憩期間に対する信頼性因子、全体の飛行職務期間に対する信頼性因子、連続するレグの間の3つの接続の各々に対する信頼性因子、異なるレグの組み合わせのブロックタイムに対する15の信頼性因子を含む、20の異なる信頼性因子を計算し得る。
特定の実施形態では、信頼性モジュール208が、単一の運航制限に対する複数のレグの信頼性因子を総計し得る。したがって、特定の運航制限に関する乗務員ペアリングに対する総計の信頼性因子は、特定の運航制限に関する各レグの個々の信頼性因子に基づいて、決定され得る。一実施形態では、信頼性モジュール208が、複数のレグの中の最も低い信頼性因子を、総計の信頼性因子の代表として選択し得る。例えば、3つのレグに対して88.1%、90.2%、及び92.6%のブロックタイムの信頼性因子を有する3つのレグのペアリングは、88.1%の総計のブロックタイムの信頼性因子を有し得る。代替的に、信頼性モジュール208は、レグの区間の信頼性因子の算術平均を、乗務員ペアリングに対する総計の信頼性因子として選択し得る。上述の実施例では、90.3%が、レグの区間の信頼性因子(例えば、88.1%、90.2%、及び92.6%)の算術平均、したがって、ペアリングに対する総計の信頼性因子である。
一実施形態では、信頼性モジュール208が、同じ日に対してスケジューリングされた全てのフリート運航のための日々の信頼性因子を決定する。同じ日に対してスケジューリングされたフリート運航に関連付けられた複数の乗務員ペアリングが評価されて、各運航制限に対する信頼性因子が特定され得る。別の一実施形態では、信頼性モジュール208が、複数の一連のペアリングに及ぶ作業表に対する信頼性因子を決定し得る。例えば、乗務員の作業表は、期間、例えば、月にわたる複数のペアリングに対して1以上の乗務員をスケジューリングし、信頼性モジュール208は、作業表が期間にわたって運航制限に従う可能性を決定する。
ある実施形態では、信頼性モジュール208が、過去の実績のデータの統計的分布から信頼性因子を計算する。統計的分布は、密度関数、分位関数(quantile function)、又は他の分布関数であり得る。一実施形態では、統計的分布関数が、実際の時間(例えば、滞空時間)が入力値(例えば、割り当てられた滞空時間)未満となる確率を表す、累積分布関数(CDF)である。したがって、特定の値(例えば、スケジューリングされたブロックタイム)の信頼性因子は、特定の値(例えば、CDFへの入力値)に対する過去の実績のデータを表す密度関数のCDFを計算することによって、決定され得る。
ある実施形態では、信頼性モジュール208が、過去の実績のデータに合致する統計的分布を決定する。例えば、信頼性モジュール208は、乗務員ペアリングが運航制限を満たす確率を特定するために、過去の実績のデータについて分布調整(distribution fitting)を実行し得る。一実施形態では、信頼性モジュール208が、過去の実績のデータに基づいて、乗務員ペアリングの各レグに対する統計的分布を決定する。別の一実施形態では、信頼性モジュール208が、個々のレグの分布を組み合わせること又は乗務員ペアリングに合致するペアリングから過去のデータを参照することのいずれかによって、全体の乗務員ペアリングに対する全体の統計的分布を決定する。他の実施形態では、以下で更に詳細に議論されるように、信頼性モジュール208が、別のモジュールから過去の実績のデータに基づく統計的分布のモデルを受信する。
特定の実施形態では、信頼性モジュール208が、乗務員ペアリングのための信頼性因子が特定の信頼性閾値未満であるか否かを決定し得る。例えば、信頼性モジュール208は、個々の信頼性因子が特定の信頼性閾値未満である任意のレグに対して警告を与え得る。信頼性閾値は、ユーザの信頼性優先度と合致するようにユーザによって規定され得る。ある実施形態では、異なる運航制限が、異なる信頼性閾値に関連付けられる。例えば、より高い違反ペナルティーを有する運航制限は、より低い違反ペナルティーを有する運航制限よりも、高い信頼性閾値に関連付けられ得る。更に、以下で更に詳細に議論されるように、信頼性モジュール208は、信頼性が信頼性閾値未満に下降する、乗務員ペアリングにおける時及び/又は場所を特定し得る。
概して、信頼性モジュール208は、ペアリングスケジュールモジュール202、履歴モジュール204、及び制限モジュール206によって集められたデータ上で動作し、乗務員ペアリングの信頼性を特定する。例えば、信頼性モジュール208は、履歴モジュール204によって集められたデータを統計的分布に適合させ、ペアリングスケジュールモジュール202によって特定されたペアリング(又はその一部分)が、制限モジュールによって特定された運航制限を満たす(又は超える)確率を特定し得る。ある実施形態では、装置200が、信頼性モジュール208によって計算された信頼性の値を、管理システム104などのエンクワイヤラー(enquirer)に返す。他の実施形態では、図3に関して以下に議論されるように、装置200が、信頼性因子に基づいて、管理システム104に対して推薦を行い得る。
図3は、ペアリングの信頼性を分析するための装置300の一実施形態を示す概略的なブロック図である。装置300は、図2に関して上述された装置200と実質的に類似し得る。装置300は、ペアリング信頼性モジュール118を含み、それは、図1及び図2に関して上述されたペアリング信頼性モジュール118と実質的に類似し得る。一実施形態では、ペアリング信頼性モジュール118が、ペアリングスケジュールモジュール202、履歴モジュール204、及び制限モジュール206を含む。更に、ペアリング信頼性モジュール118は、分布モジュール304、ロバストネスモジュール306、バッファーモジュール308、ロスターモジュール310、フリートスケジュールモジュール312、選択モジュール314、フィルターモジュール316、サンプルサイズモジュール318、レグ確率モジュール322、及び総計モジュール324のうちの1以上を含み得る。ペアリング信頼性モジュール118のうちの複数のモジュールは、互いに通信可能に接続され得る。
一実施形態では、ペアリングスケジュールモジュール202が、図2に関して上述されたものと実質的に類似し得る。更に、ペアリングスケジュールモジュール202は、ロスターモジュール310及び/又はフリートスケジュールモジュール312を含む、1以上のサブモジュールを備え得る。ペアリングスケジュールモジュール202が、全てのモジュール310〜312を含む単一のユニットとして描かれているが、ある実施形態では、ペアリングスケジュールモジュール202は、互いに通信する幾つかのユニットを含み、各ユニットは複数のモジュールのうちの1以上を含み得る。更に、マルチユニットコントローラのユニットは、互いに物理的に近接している必要はなく、実際、互いから遠くにあり得るが、モジュールの機能を実行するために互いに通信することが必要である。
一実施形態では、履歴モジュール204が、図2に関して上述されたものと実質的に類似し得る。更に、履歴モジュール204は、選択モジュール314、フィルターモジュール316、及び/又はサンプルサイズモジュール318を含む、1以上のサブモジュールを備え得る。履歴モジュール204が、全てのモジュール314〜318を含む単一のユニットとして描かれているが、ある実施形態では、履歴モジュール204は、互いに通信する幾つかのユニットを含むこともでき、各ユニットは複数のモジュールのうちの1以上を含み得る。更に、マルチユニットコントローラのユニットは、互いに物理的に近接している必要はなく、実際、互いから遠くにあり得るが、モジュールの機能を実行するために互いに通信することが必要である。
一実施形態では、制限モジュール206及び信頼性モジュール208が、図2に関して上述されたものと実質的に類似し得る。更に、信頼性モジュール208は、閾値モジュール320、レグ確率モジュール322、及び/又は総計モジュール324を含む、1以上のサブモジュールを備え得る。履歴モジュール204が、全てのモジュール320〜324を含む単一のユニットとして描かれているが、ある実施形態では、信頼性モジュール208は、互いに通信する幾つかのユニットを含むこともでき、各ユニットは複数のモジュールのうちの1以上を含み得る。更に、マルチユニットコントローラのユニットは、互いに物理的に近接している必要はなく、実際、互いから遠くにあり得るが、モジュールの機能を実行するために互いに通信することが必要である。
一実施形態では、分布モジュール304が、過去の実績のデータに基づいて、統計的分布を計算するように構成される。ある実施形態では、分布モジュール304が、運航制限に関する乗務員ペアリングの各イベント(例えば、飛行レグ又は接続)に対する過去の実績のデータから、統計的分布を計算する。統計的分布は、滞空時間、レグに対するブロックタイム、接続時間、出発/到着の遅れ(例えば、実際の時間に対するスケジューリングされた時間)の量などに関し得る。特定の実施形態では、制限モジュール206が、運航制限に関連付けられた過去の実績のデータのサブセットを含み、分布モジュール304が、過去のデータのサブセットに基づいて、運航制限に関する時間の統計的分布を決定し得る。
ある実施形態では、分布モジュール304が、過去の実績のデータを統計的分布に適合させる。過去のデータを統計的分布に適合させることは、平均値、標準偏差、及び平均値についてのデータの対称性又は非対称性を特定することを含み得る。特定の実施形態では、分布モジュール304が、確率密度関数、累積分布関数、分位関数、又は過去の実績のデータの確率分布を特定する他の統計関数を計算し得る。
ある実施形態では、分布モジュール304が、乗務員ペアリングの各レグに対する統計的分布を特定する。したがって、各レグは、信頼性に対して信頼性モジュール208によって個別に評価され得る。特定の実施形態では、分布モジュール304が、全体の乗務員ペアリングの全体の統計的分布を計算する。一実施例では、分布モジュール304が、全体の統計的分布を計算する前に、過去の実績のデータを調整及び/又は正規化し得る。例えば、分布モジュール304は、スケジューリングされた出発/到着時間における差異に対して調整するために、全体のペアリングに対する実際の出発/到着時間よりもむしろ、出発/到着の遅れの量の分布を決定し得る。
分布モジュール304は、統計的分布を信頼性モジュール208に伝達し、信頼性モジュール208が、統計的分布を使用して、信頼性因子を計算する。例えば、ブロックタイムの制限に関する乗務員ペアリングのブロックタイムの信頼性を計算することにおいて、信頼性モジュール208を支援するために、分布モジュール304は、ペアリングにおける各レグのブロックタイムに対する統計的分布を生成し得る。別の一実施例として、乗務員ペアリングの職務時間の信頼性因子を計算することにおいて、信頼性モジュール208を支援するために、分布モジュール304は、ペアリングにおける各レグの職務時間及び接続に対する統計的分布を生成し得る。更に別の一実施例として、乗務員ペアリングの休憩時間の信頼性を計算することにおいて、信頼性モジュール208を支援するために、分布モジュール304は、ペアリングにおける職務期間の間の休憩時間に対する統計的分布を生成し得る。図3では信頼性モジュール208から分離して描かれているが、他の実施形態では、分布モジュール304が、信頼性モジュール208の構成要素(例えば、サブモジュール)であり得る。
一実施形態では、ロバストネスモジュール306が、乗務員ペアリングに対するロバストネス値を計算するように構成される。本明細書で使用されるように、ロバストネス値は、スケジューリングされた(又は割り当てられた)時間と制限時間(例えば、運航制限が到達される時間)などの、2つの値(例えば、時間)の間の信頼性因子における差異を示す。ロバストネスモジュール306は、スケジューリングされた時間における増加(又は減少)が、運航制限に従うことに与え得る影響を特定するために使用され得る。
例えば、スケジューリングされた滞空時間は、(滞空時間が、時間のスケジューリングされた値55%未満であるか又は等しくなることを示す)55%の確率を有し、一方、制限滞空時間は、(滞空時間が、時間の制限値95%未満であるか又は等しくなることを示す)95%の確率を有し得る。このペアリングのロバストネスは、スケジューリングされた滞空時間の確率と制限滞空時間との間の差異に等しい、40%である。図3では信頼性モジュール208から分離して描かれているが、他の実施形態では、ロバストネスモジュール306が、信頼性モジュール208の構成要素(例えば、サブモジュール)であり得る。
一実施形態では、バッファーモジュール308が、特定の信頼性因子を満たす乗務員ペアリングに対してスケジューリングされた値を決定するように構成される。ある実施形態では、バッファーモジュール308が、(例えば、運航制限に関する)入力信頼性因子を受信し、過去の実績のデータの統計的分布を使用して、それに対して乗務員ペアリングが入力信頼性因子を有するところの値を特定する。例えば、ユーザは、乗務員ペアリングが95%の職務時間の信頼性を有すること(例えば、乗務員ペアリングが職務時間の制限に従う95%の可能性)を望み得る。バッファーモジュール308は、そのとき、職務時間の制限に従う95%の可能性を有するスケジューリングされた時間を特定し得る。
特定の実施形態では、バッファーモジュール308が、信頼性閾値などの所定の信頼性因子を満たす乗務員ペアリングに対してスケジューリングされた値を決定するように更に構成される。更なる実施形態では、バッファーモジュール308は、信頼性モジュール208が乗務員ペアリングが特定の信頼性閾値未満であると決定したことに応じて、特定の運航制限に関する特定の信頼性閾値を満たす値を特定し得る。
一実施形態では、ロスターモジュール310が、期間にわたる少なくとも1人の乗務員のための作業表を受信するように構成される。例えば、作業表は、一週間、ひと月、1つの四半期、又は他の間隔に及ぶ。作業表は、連続するペアリングの間でスケジューリングされた休憩時間を有する複数のペアリングを含み得る。更に、各ペアリングは、連続する職務期間の間に休憩期間を有する1以上の職務期間を含み得る。ロスターモジュール310は、作業表及びその中のペアリングを特定する。作業表のペアリングを特定することを通じて、装置300は、作業表が、休憩期間などの1以上の運航制限に従う確率を評価し得る。
一実施形態では、フリートスケジュールモジュール312が、期間にわたるフリートのためのスケジュールを受信するように構成される。例えば、フリートスケジュールモジュール312は、日々のフリートスケジュール、一週間のフリートスケジュール、ひと月のフリートスケジュールなどを受信し得る。スケジュールは、複数のペアリング又はそれらの部分を含み得る。例えば、フリートスケジュールモジュール312は、その日に対してスケジューリングされた複数の単一の日のペアリング、その日に対してスケジューリングされた複数のペアリングの部分、又はそれらの組み合わせを含む、日々のフリートスケジュールを受信し得る。したがって、装置300は、任意の所与の日、週、月などに対する輸送体(航空機又はそれ以外)の全体のフリートのための信頼性因子を評価し得る。
一実施形態では、選択モジュール314が、過去の実績のデータに対する選択基準を受信するように構成される。ある実施形態では、選択基準が、出発/到着時間、週のうちの曜日、月、季節、運航条件(例えば、風又は天候の条件)、便名、装置識別子、出発地、及び到着地のうちの1以上であり得る。更なる実施形態では、選択基準が、値の範囲を規定し得る。例えば、選択基準は、ジョンFケネディー国際空港からの、春の週末の間の、午前6時から午前10時までの間の出発時間を要求し得る。
一実施形態では、フィルターモジュール316が、選択基準を満たす過去の実績のデータを返すように構成される。ある実施形態では、フィルターモジュール316が、選択基準を満たさない過去の実績のデータを無視(例えば、フィルタリングアウト)する。例えば、ジョンFケネディー国際空港からの、春の週末の間の、午前6時から午前10時までの間の出発時間の上述の選択基準に対して、履歴モジュール204は、ジョンFケネディー国際空港からの飛行に対する過去の実績のデータにアクセスし得る。ここで、フィルターモジュール316は、午前10時から翌日の午前5時59分の出発時間を有する飛行、ウイークデイの間の飛行、及び夏、秋、又は冬の間の飛行を、フィルタリングアウトする。したがって、フィルターモジュール316は、選択基準を満たす過去の実績のデータのみを返すように、過去の実績のデータをスクリーニングする。
ある実施形態では、フィルターモジュール316が、非常事態に関するデータをフィルタリングアウトするように更に構成され得る。例えば、2010年の4月と5月において、ヨーロッパの多くの飛行が、飛行経路に沿った火山灰によって妨害された。フィルターモジュール316は、選択基準内で明白に要求された場合を除いて、妨害された飛行に属するデータを捨てるように構成され得る。更なる実施形態では、選択モジュール314が、飛行がキャンセルされず又はダイバート(diverted)されなかった過去の実績のデータなどの、暗黙の選択基準をフィルタリングアウトし得る。
一実施形態では、サンプルサイズモジュール318が、選択基準を満たした過去の実績のデータのサンプルサイズを、サンプルサイズ閾値と比較するように構成される。ある実施形態では、サンプルサイズ閾値が、統計的に重要なデータの最小量である。例えば、小さ過ぎるサンプルサイズは、不正確な信頼性の評価をもたらし得る。概して、実績データベース108は、何年もの間にわたり行われた飛行の何千もの登録を含むが、選択基準が限定的過ぎると、サンプルサイズが小さくなり過ぎることをもたらす。例えば、過去の実績のデータが新しい飛行時間に基づいてフィルタリングされるならば、新しく提供された飛行時間は、不十分なサンプルサイズをもたらし得る。
したがって、サンプルサイズモジュール318は、フィルターモジュール316に対して、サンプルサイズがサンプルサイズ閾値未満であることを示し得る。ここで、フィルターモジュール316は、更なる過去の実績のデータを返す。より以前の例を使用して、フィルターモジュール316は、一日のうちの類似する時間帯(例えば、朝)、週のうちの曜日などの間の飛行に関する更なるデータを返し得る。更なる過去の実績のデータのスケジューリングされた時間が、フィルタリングされた過去の実績のデータのスケジューリングされた時間と異なる場合に、更なる過去の実績のデータのスケジューリングされた時間は、フィルタリングされた過去の実績のデータ(例えば、遅れの蓄積された量)のものと合致するように調整され得る。
一実施形態では、閾値モジュール320が、乗務員ペアリングにおける低い信頼性のイベントを特定するように構成される。本明細書で使用されるように、低い信頼性のイベントは、(例えば、1以上の運航制限を超えることによって)乗務員が彼らの任務を完了することができない可能性が、特定量を超える場合の、時及び/又は場所を指す。ある実施形態では、閾値モジュール320が、フリートスケジュール又は作業表における問題のあるペアリングを指摘するために使用され得る。特定の実施形態では、閾値モジュール320が、ペアリング内の問題のあるレグを特定するために使用され得る。
例えば、ブロックタイムの制限に等しいスケジューリングされたブロックタイムを有する4つのレグのペアリングに対して、(ペアリングのための低い信頼性因子をもたらす)ブロックタイムの制限を超える重大な確率が存在し得る。ある実施形態では、閾値モジュール320が、このペアリングの最後のレグを低い信頼性のイベントとして特定し得る。なぜなら、最後のレグは、ブロックタイムの制限の違反が生じ得る時と場所でありそうだからである。更なる実施形態では、閾値モジュール320が、第3のレグと第4のレグの間の接続を低い信頼性のイベントとして特定し得る。なぜなら、これは、(例えば、元々の乗務員がブロックタイムの制限を超えないように乗務員を変更することによって)ブロックタイムの制限の違反を避ける最後の機会だからである。
低い信頼性のイベントは、信頼性因子に関連付けられ、信頼性因子は、運航制限又はスケジューリングされた量を満たす統計的な確率を示し得る。ある実施形態では、ユーザが、閾値確率(threshold probability)の低い信頼性のイベントに対してフィルタリングすることができる。したがって、管理システム104などのマネージャーは、重要な低い信頼性のイベント(例えば、低い信頼性のイベントが閾値確率を満たす)が生じる場所と時を特定することができる。有益なことに、これは、マネージャーが、ペアリングを修正すること又は乗務員の変更をスケジューリングすることなどの、低い信頼性のイベントを緩和することを可能にし得る。ある実施形態では、閾値モジュール320が、動作を緩和することを示唆し得る。
ある実施形態では、閾値モジュール320が、低い信頼性のイベントの重なり状態(confluence)を特定し得る。本明細書で使用されるように、低い信頼性のイベントの重なり状態は、複数の低い信頼性のイベントが、同じ場所及び同じ(又は類似の)時に起きることを指す。低い信頼性のイベントの重なり状態は、運航上の問題をもたらし得る。ある実施形態では、低い信頼性のイベントの重なり状態が、異なる運航制限に関する同じペアリングの2以上の低い信頼性のイベントを含み得る。他の実施形態では、低い信頼性のイベントの重なり状態が、異なるペアリングに対する低い信頼性のイベントを含み得る。現在、多数の低い信頼性のイベントを、測定し、特定し、報告するツールは存在しない。有益なことに、閾値モジュール320は、マネージャーが、更なるリソースをスケジューリングし、ペアリングを修正し、又はさもなければこれらの運航上の問題を緩和するように、これらの低い信頼性の状況を前もって特定することを可能にする。
特定の実施形態では、閾値モジュール320が、乗務員ペアリングの低い信頼性のレグを特定し得る。例えば、各レグは、分配された量の運航制限に関連付けられ得る。例えば、ペアリングの各レグは、スケジューリングされた値(例えば、スケジューリングされた飛行時間、スケジューリングされたブロックタイム、スケジューリングされた接続時間、スケジューリングされた休憩時間など)と運航制限(例えば、飛行時間の制限、ブロックタイムの制限、最小接続時間、最小休憩時間など)との間の差異に基づいて、許容可能な超過量が割り当てられ得る。閾値モジュール320は、分配された量(例えば、スケジューリングされた飛行時間プラス許容可能な飛行時間の超過)を超える閾値確率未満の個々のレグを特定し得る。(たとえ全体のペアリングの信頼が許容可能であったとしても)低い信頼性のレグを特定することによって、閾値モジュール320は、マネージャーが、低い信頼性のレグのための更なるリソースをスケジューリングすることなど、低い信頼性のレグを伴う問題を緩和させることができる。
一実施形態では、レグ確率モジュール332が、1以上の運航制限の各々に対して及び/又は乗務員ペアリングの各レグに対して、レグの間に分配された量の特定の運航制限を超える確率を計算するように構成される。上述されたように、レグは、乗務員ペアリングのセグメントである。例えば、シカゴから始まり、ダラスに移動し、次にデンバーに移動し、その後、シカゴに戻る乗務員ペアリングは、3つのレグを有することになる。各レグに対して、レグ確率モジュール322は、運航制限に関するレグの可能性を特定し、レグの可能性は、レグの間に割り当てられた値を超える確率を示す。割り当てられた値は、分配された量の運航制限である。特定の実施形態では、レグ確率モジュール322が、各レグに対して計算されたレグの可能性を、信頼性モジュール208及び/又は総計モジュール324に報告し、信頼性モジュール208及び/又は総計モジュール324は、個々のレグの可能性に基づいて、運航制限を超える累積確率を計算する。
一実施例として、上述の乗務員ペアリングを使用して、飛行時間は以下のようになり得る。すなわち、シカゴからダラスへのレグは、2.5時間とスケジューリングされ、ダラスからデンバーへのレグは、2.2時間とスケジューリングされ、デンバーからシカゴへのレグは、2.6時間とスケジューリングされ得る。したがって、乗務員ペアリングは、7.3時間のスケジューリングされた飛行時間を有し得る。飛行時間の運航制限が7.5時間であると推定すると、7.6時間の飛行時間はペナルティーを有すると評価される。一実施形態では、レグ確率モジュール322が、いずれかのレグにおいて飛行時間が0.3時間だけ増加する可能性はかなり低いと計算し得る。しかしながら、各レグにおいて増加する一連の小さい(例えば、0.1時間)飛行時間は、全体の飛行時間が飛行時間の制限を超えることももたらす。したがって、ある実施形態では、レグ確率モジュール322が、いずれかのレグにおいて飛行時間が0.1時間(例えば、分配された量の運航制限)だけ増加する可能性はより大きいと計算し得る。
上述の実施例が、各レグに対する2つの可能性(例えば、飛行時間が0.3時間だけ増加する可能性及び飛行時間が0.1時間だけ増加する可能性)を計算するレグ確率モジュール322を表している一方で、他の実施形態では、レグ確率モジュール322が、スケジューリングされた時間と制限時間との間の値に対する幾つもの数の可能性を計算し得る。更に、レグ確率モジュール322が、乗務員ペアリングのレグに対する可能性を計算するように示されている一方で、ある実施形態では、レグ確率モジュール322が、乗務員ペアリングにおける各接続(例えば、連続するレグの間の各期間)に対する可能性も計算し得る。レグ確率モジュール322は、各接続に対して計算された可能性を、信頼性モジュール208及び/又は総計モジュール324に更に報告し、信頼性モジュール208及び/又は総計モジュール324は、乗務員ペアリングにおける各接続の可能性に基づいて、運航制限を超える累積確率を計算する。
一実施形態では、総計モジュール324が、個々のレグが運航制限を超える確率に基づいて、1以上の運航制限に対する総計の可能性を決定するように構成される。総計の可能性は、乗務員ペアリングが全体の乗務員ペアリングの特定の運航制限を超える確率を示し得る。ある実施形態では、総計モジュール324が、各接続の可能性に基づいて、全体の乗務員ペアリングに対する総計の可能性を決定するように更に構成され得る。上述されたように、レグ可能性モジュール322は、各レグ及び/又は接続に対して計算された可能性を総計モジュール324に報告し得る。ここで、総計モジュール324は、運航制限を超える累積確率(総計の可能性)を計算する。総計モジュール324は、総計の可能性を信頼性モジュール208に報告し得る。ここで、信頼性モジュール208は、総計の可能性に基づいて、乗務員ペアリングの信頼性因子を評価する。
ある実施形態では、総計モジュール324が、個々のレグの中の増加(例えば、遅れ)の様々な組み合わせに対する総計の可能性を計算する。上述の実施例を続けると、2.5時間、2.2時間、及び2.6時間のスケジューリングされたレグの飛行時間、並びに0.3時間の増加の後に開始するペナルティー(例えば、7.6時間で開始するペナルティー)を有する3つのレグのペアリングに対して、総計モジュール324は、レグの飛行時間の複数の組み合わせが全体で0.3時間増加する、総計の可能性を計算し得る。個々が0.1時間の増分において増加する3つのレグを伴って、総計モジュール324は、全体で7.6時間の全体の飛行時間のレグの飛行時間の10個の組み合わせを評価し得る。
ある実施形態では、総計モジュール324が、レグの可能性を平均し、総計の可能性を決定し得る。更なる実施形態では、総計モジュール324が、レグのロバストネスに基づいて、レグの可能性を重み付けし、総計の可能性は、個々のレグの可能性の重み付けされた平均であり得る。他の実施形態では、総計モジュール324が、複数のレグの可能性の中で最も高いレグの可能性を、総計の可能性として選択し得る。乗務員ペアリングが複数の職務期間を含むところでは、総計モジュール324が、乗務員ペアリングにおける各職務期間に対する総計の可能性を計算し得る。
図4は、ペアリングの信頼性を分析するための方法400の一実施形態の概略的なフローチャートである。ある実施形態では、方法400が、図1、図2、及び図3に関して上述されたペアリング信頼性モジュール118などの、ペアリング信頼性モジュールを使用して実行される。ある実施形態では、方法400が、例えば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、中央処理ユニット(CPU)、画像処理ユニット(GPU)、補助処理ユニット、FPGAなどの、プログラムコードを実行するプロセッサによって実行される。
方法400が開始し、ペアリングスケジュールモジュール202が、乗務員ペアリングを受信する(402)。ある実施形態では、乗務員ペアリングが、複数の飛行レグ、複数のスケジューリングされた出発時間、及び複数のスケジューリングされた到着時間を含み、各飛行レグは、1つのスケジューリングされた出発時間及び1つのスケジューリングされた到着時間に関連付けられている。更なる実施形態では、乗務員ペアリングが、連続する職務期間の各ペアの間の休憩時間を伴う複数の職務期間を含み得る。
制限モジュール206は、乗務員ペアリングに関連付けられた複数の運航制限を特定する(404)。運航制限は、オペレーター(例えば、乗務員)制限、装備(例えば、航空機)制限、又はそれらの組み合わせを含み得る。ある実施形態では、運航制限が、最大飛行時間、最大飛行職務期間、最小休憩期間、及び最小接続時間を含む。他の実施形態では、運航制限が、最大ブロックタイム、最大職務時間、最小休憩期間、及び最小接続時間を含む。
履歴モジュール204は、複数の飛行レグ、スケジューリングされた出発時間、及びスケジューリングされた到着時間に基づいて、過去の実績のデータを読み出す(406)。ある実施形態では、過去の実績のデータが、スケジューリングされた飛行レグに沿った以前の飛行からの飛行記録を含む。特定の実施形態では、過去の実績のデータが、出発/到着時間、週のうちの曜日、月、季節、運航条件(例えば、風又は天候の条件)、便名、装置識別子、出発地、及び到着地などの、選択基準に適合するようにフィルタリングされる。過去の実績のデータを読み出すこと(406)は、実際の出発時間、実際の到着時間、出発遅れの量、到着遅れの量、実際のブロックタイム、実際の飛行時間、実際の飛行職務期間、実際の接続時間、実際の休憩時間、実際の職務時間などを受信することを含み得る。
信頼性モジュール208は、複数の運航制限の各々に対して、乗務員ペアリングが運航制限を超える確率を計算する(408)。ある実施形態では、運航制限を超える確率が、過去の実績のデータに基づく。運航制限を超える可能性を計算すること(408)は、累積分布関数などの過去の実績のデータの統計的分布を特定すること、及び統計的分布に基づいて運航制限を超える可能性を決定することを含み得る。
ある実施形態では、運航制限を超える確率を計算すること(408)が、乗務員ペアリングの各飛行レグに対する個々のレグの確率を計算すること、及び個々のレグの確率に基づいて総計の可能性を計算することを含み得る。特定の実施形態では、運航制限を超える確率を計算すること(408)が、例えば、更なるリソースを追加すること又は乗務員ペアリングを修正することによって、運航制限を超える確率が緩和される時及び/又は場所におけるポイントを特定することを含み得る。その後、方法400は終了する。
図5は、ペアリングの信頼性を分析するための方法500の一実施形態の概略的なフローチャートである。ある実施形態では、方法500が、図1、図2、及び図3に関して上述されたペアリング信頼性モジュール118などの、自律プロセッサ(autonomy processor)を使用して実行される。ある実施形態では、方法500が、例えば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、中央処理ユニット(CPU)、画像処理ユニット(GPU)、補助処理ユニット、FPGAなどの、プログラムコードを実行するプロセッサによって実行される。
方法500が開始し、ペアリングスケジュールモジュール202が、複数の飛行レグを有する乗務員ペアリングを受信する(502)。ある実施形態では、乗務員ペアリングが、複数のスケジューリングされた出発時間、及び複数のスケジューリングされた到着時間を含み、各飛行レグは、1つのスケジューリングされた出発時間及び1つのスケジューリングされた到着時間に関連付けられている。
ペアリングスケジュールモジュール202は、各飛行レグに対する1以上の割り当てられた時間を特定する(504)。1以上の割り当てられた時間は、割り当てられた飛行時間、割り当てられた飛行職務期間、及び割り当てられた接続時間を含み得る。ある実施形態では、割り当てられた飛行時間を特定することが、スケジューリングされた到着時間とスケジューリングされた出発時間との間の差異を計算することを含む。更なる実施形態では、割り当てられた飛行時間が、スケジューリングされた飛行時間(例えば、到着時間マイナス出発時間)プラス通常の(小さい)遅れを占めるバッファー時間を含み得る。同様に、割り当てられた飛行職務期間及び割り当てられた接続時間は、スケジューリングされた値プラス通常の遅れを占めるバッファー値を含み得る。
制限モジュール206は、乗務員ペアリングに関連付けられた複数の運航制限を特定する(506)。運航制限は、オペレーター(例えば、乗務員)制限、装備(例えば、航空機)制限、又はそれらの組み合わせを含み得る。ある実施形態では、運航制限が、最大飛行時間、最大飛行職務期間、最小休憩期間、及び最小接続時間を含む。他の実施形態では、運航制限を特定すること(506)が、最大ブロックタイム、最大職務時間、最小休憩期間、及び最小接続時間を特定することを含む。
履歴モジュール204は、乗務員ペアリングに関する運航条件を受信する(508)。運航条件は、天候の条件、風の条件、光の条件、温度などを含み得る。ある実施形態では、運航条件を受信すること(508)が、乗務員ペアリングの日付に対する天気予報を受信することを含む。
履歴モジュール204は、運航条件に基づいて、過去の実績のデータを読み出す(510)。ある実施形態では、過去のデータを読み出すこと(510)が、受信された運航条件に類似する条件で行われた、スケジューリングされた飛行レグに沿った以前の飛行から飛行情報を読み出すことを含む。飛行情報は、実際の出発時間、実際の到着時間、出発遅れの量、到着遅れの量、実際の飛行時間、実際の飛行職務期間、実際の接続時間、実際の休憩時間などを含み得る。特定の実施形態では、過去の実績のデータが、出発/到着時間、週のうちの曜日、月、季節、便名、及び/又は装置識別子などの、選択基準に適合するようにフィルタリングされる。
制限モジュール206は、運航制限に基づいて、過去の実績のデータを分類する(512)。ある実施形態では、運航条件に基づいて、過去の実績のデータを分類すること(512)が、各運航制限に関する過去の実績のデータのサブセットを特定することを含む。例えば、休憩期間の制限に関して、制限モジュール206は、職務期間が休憩時間に関連して開始及び終了するが、職務期間内の接続時間は関係ないということを特定し得る。別の1つの実施例として、制限モジュール206は、遅れ(例えば、出発の遅れ)の量に関する日付が、飛行時間及び飛行職務期間時間に関係するが、休憩時間には関係しないということを決定し得る。
信頼性モジュール208は、各飛行レグに対して、過去の実績のデータに基づいて、飛行レグに対して割り当てられた時間を超える確率を計算する(514)。例えば、信頼性モジュール208は、割り当てられた飛行時間、割り当てられた飛行職務期間、及び割り当てられた接続時間の各々を超える確率を計算し得る(514)。各割り当てられた時間を超える確率は、割り当てられた時間のタイプ(例えば、飛行時間、飛行職務期間、又は接続時間)に関して分類された過去のデータの分布に基づき得る。
信頼性モジュール208は、その後、複数の運航制限の各々に対して、乗務員ペアリングが運航制限を超える確率を計算する(516)。ある実施形態では、運航制限を超える確率を計算すること(516)が、個々のレグの確率に基づいて、総計の可能性を計算することを含み得る。特定の実施形態では、運航制限を超える確率を計算すること(516)が、例えば、更なるリソースを追加すること又は乗務員ペアリングを修正することによって、運航制限を超える確率が緩和される時及び/又は場所におけるポイントを特定することを含み得る。その後、方法500は終了する。
図6は、乗務員ペアリング600、統計的分布620、信頼性因子の報告650、及び事象報告660の一実施形態の概略的なブロック図である。乗務員ペアリング600は、複数のレグ602〜608、各レグ602〜608に対する出発/到着地610、各レグ602〜608に対してスケジューリングされた出発時間612、各レグ602〜608に対してスケジューリングされた到着時間614、各レグ602〜608に対してスケジューリングされた飛行時間616、及び飛行レグ602〜606に対する接続時間618を含み得る。
描かれているように、第1のレグ602は、午前9時における空港ORD(シカゴオヘヤ国際空港)からのスケジューリングされた出発、午前11時25分における空港DFW(ダラス/フォートワース国際空港)へのスケジューリングされた到着を含み得る。第1のレグ602は、スケジューリングされた2時間25分の飛行時間616、及びスケジューリングされた45分の接続時間618に関連付けられ得る。第2のレグ604は、午前12時10分における空港DFWからのスケジューリングされた出発、午後2時10分における空港DEN(デンバー国際空港)へのスケジューリングされた到着を含み得る。第2のレグ604は、スケジューリングされた2時間の飛行時間616、及びスケジューリングされた1時間の接続時間618に関連付けられ得る。
第3のレグ606は、午後3時10分における空港DENからのスケジューリングされた出発、午後4時50分における空港MCI(カンサスシティー国際空港)へのスケジューリングされた到着を含み得る。第3のレグ606は、スケジューリングされた1時間40分の飛行時間616、及びスケジューリングされた55分の接続時間618に関連付けられ得る。第4のレグ608は、午後5時45分における空港MCIからのスケジューリングされた出発、午後7時20分における空港ORDへのスケジューリングされた到着を含み得る。第4のレグ608は、スケジューリングされた1時間35分の飛行時間616に関連付けられ得る。第4のレグ608はペアリング600の最後のレグなので、第4のレグ608に関連付けられた接続時間は存在しない。したがって、乗務員ペアリング600は、7時間40分のスケジューリングされた飛行時間を有し得る。24時間の期間に対する飛行時間の制限が8時間であると想定すると、違反は8時間1分から開始する。
乗務員ペアリング600を受信するペアリングスケジュールモジュール202は、乗務員ペアリング600に関連付けられたスケジューリングされた時間を特定し得る。履歴モジュール204は、各レグ602〜608に沿った飛行に対する過去の実績のデータを読み出し得る。更に、制限モジュール206は、飛行時間の制限、飛行職務期間(FDP)の制限、及び接続時間の制限などの、乗務員ペアリング600に対するアプリケーション運航制限を特定し得る。特定の実施形態では、FDPの制限は、ペアリングにおけるレグの数及び/又はペアリングの第1の飛行のスケジューリングされた出発時間に基づき得る。(4つのレグのペアリングが午前9時に開始する)乗務員ペアリング600を想定すると、FDPの制限は13時間である。ある実施形態では、制限モジュール206が、乗務員ペアリング600が複数の職務期間を含まないので、休憩時間の制限は適用不可能であると決定し得る。
飛行レグ602〜608に沿った飛行に対する過去の実績のデータに基づいて、信頼性モジュール208(代替的には、分布モジュール304)は、統計的分布620を生成し得る。描かれているように、統計的分布620は、各飛行レグ602〜608に対する飛行時間の累積分布関数(例えば、CDF624〜630)を含み得る。更に、信頼性モジュール208(又は分布モジュール304)は、乗務員ペアリング600の接続に対する接続時間のCDF622を生成し得る。CDF624〜630に基づいて、信頼性モジュール208は、各飛行レグ602〜608に対する実際の飛行時間又は接続時間が、スケジューリングされた時間616〜618未満となる確率を特定し得る。
スケジューリングされた接続時間618に関して、信頼性モジュール208は、CDF622を使用して、各スケジューリングされた接続時間618に対する確率632〜636を特定し得る。描かれているように、第1のレグ602に関連付けられた接続時間は、45分のスケジューリングされた接続時間618内に含まれる70%の確率632を有し、第2のレグ604に関連付けられた接続時間は、1時間のスケジューリングされた接続時間618内に含まれる99%の確率636を有し、第3のレグ606に関連付けられた接続時間は、55分のスケジューリングされた接続時間内に含まれる95%の確率634を有し得る。描かれている実施形態が、全ての接続時間に対して単一のCDFを含む一方で、他の実施形態では、各接続場所に対して別々のCDFが生成され得る。
スケジューリングされた飛行時間616に関して、信頼性モジュール208は、CDF624を使用して、第1のレグ602に対する飛行時間が、スケジューリングされた2時間25分の飛行時間616内に含まれる、91%の確率644を特定し得る。信頼性モジュール208は、(破線で示されている)CDF626を使用して、第2のレグ604に対する飛行時間が、スケジューリングされた2時間の飛行時間616内に含まれる、86%の確率642を特定し得る。信頼性モジュール208は、CDF628を使用して、第3のレグ606に対する飛行時間が、スケジューリングされた1時間40分の飛行時間616内に含まれる、85%の確率640を特定し得る。信頼性モジュール208は、(実線で示されている)CDF630を使用して、第4のレグ608に対する飛行時間が、スケジューリングされた1時間35分の飛行時間616内に含まれる、79%の確率638を特定し得る。
各飛行レグ602〜608に関連付けられた確率に基づいて、信頼性モジュール208は、乗務員ペアリング600に対する全体の信頼性因子の報告650を決定し得る。描かれているように、信頼性因子の報告650は、制限モジュール206によって特定された各運航制限に対する評価を含む。ここで、信頼性因子の報告650は、全体の飛行時間の信頼性652、飛行職務期間(FDP)時間の信頼性654、及び接続の信頼性656に対する値を含むが、休憩時間の信頼性に対する値を含まない。なぜなら、これは、乗務員ペアリング600に適用されないからである。
ある実施形態では、信頼性モジュール208が、スケジューリングされた飛行時間内にある各レグに対する飛行時間の確率638〜644を平均することによって、全体の飛行時間の信頼性652を計算した。ここで、79%(第4のレグ608に関連付けられた確率638)、85%(第3のレグ606に関連付けられた確率640)、86%(第2のレグ604に関連付けられた確率642)、及び91%(第1のレグ602に関連付けられた確率644)の算術平均は、85%の全体の飛行時間の信頼性をもたらす。同様に、乗務員ペアリング600の接続時間に関連付けられた確率632〜636の算術平均は、82%の全体の接続の信頼性656をもたらす。
FDP時間の信頼性654は、スケジューリングされたFDP(例えば、10時間20分)を、FDPの制限(乗務員ペアリング600に対して13時間)と比較することによって計算され得る。ある実施形態では、信頼性モジュール208が、実際のFDPに対するCDFを参照して、乗務員ペアリング600がFDPの制限を超える確率を決定し得る。他の実施形態では、信頼性モジュール208が、スケジューリングされたFDPとFDPの制限との間の差異(例えば、1時間40分)を計算し、飛行レグと接続時間の組み合わせが1時間40分の差異を超える確率を計算し得る。ここで、スケジューリングされた量を1時間40分だけ超える任意の接続又は飛行時間のほぼ0%の可能性が存在する。したがって、FDP時間の信頼性654は、99%であると決定され得る。
ある実施形態では、マネージャーが、所定の信頼性閾値未満の信頼性因子を有する低い信頼性のイベントを含む、事象報告660を要求し得る。上述のように、信頼性因子は、イベント(例えば、飛行レグ又は接続)が、運航制限、分配された量の運航制限、又はスケジューリングされた量などの、所定の量を満たす確率である。ここで、所定の信頼性閾値は80%であると想定する。確率632〜644を参照すると、第1のレグ602の接続時間に関連付けられた確率632、及び第4のレグ608の飛行時間に関連付けられた確率638は、両方とも80%未満である。
したがって、事象報告660は、第4のレグ608の飛行時間に関連付けられた飛行時間のイベント662、及び第1のレグ602の接続時間に関連付けられた接続時間のイベント664を含む。ある実施形態では、イベント662〜664が、低い信頼性のイベントが生じる場所及び時を含む。ここで、第4のレグ608の出発地610(例えば、MCI)及び出発時間612(例えば、17時45分)が、飛行時間のイベント662に関連付けられる。なぜなら、これは、第4のレグ608の開始時間及び場所だからである。また、第1のレグ602の到着地610(DFW)及び到着時間614が、接続時間のイベント664に関連付けられる。なぜなら、これは、接続時間のイベント664に関連付けられた接続の場所及び開始時間だからである。
上述の記載において、「上」「下」「上方」「下方」「水平」「垂直」「左」「右」「上部」「下部」などの特定の表現が用いられていることがある。これらの語が存在する場合、これらは、相関関係を取り扱う際に説明に何らかの明確性をもたらすために用いられている。しかしながら、これらの語に絶対的な関係、位置、及び/又は向きを含意させる意図はない。例えば、ある物体に関して、単純にこの物体の上下を逆にすることで「上方の」表面が「下方の」表面となり得る。それでもなおこれは同じ物体である。更に、「含む」「備える」「有する」及びこれらの変化形は、そうでないと明示的に記載のない限り、「〜を含むがそれらに限定されない」ことを意味する。列挙された項目は、そうでないと明示的に記載のない限り、それら項目のうちの任意のもの又はすべてが互いを排除する及び/又は互いを含むものであることを含意しない。「1つの(a)」「1つの(an)」及び「(the)」などの語は、そうでないと明示的に記載のない限り、「1以上の」も表現する。更に、「複数」の語は「少なくとも2つ」と定義され得る。
更に、本明細書における、1つの要素が他の要素に「結合される」ことは、直接的な結合及び間接的な結合を含み得る。直接的結合は、1つの要素が他の要素と結合しており及び他の要素と何らかで接触していることと定義され得る。間接的結合は、互いに直接的に接触しておらず、結合された要素間で1以上の追加の要素を有する、2つの要素間の結合と定義され得る。更に、本明細書で使用する、1つの要素を他の要素に固定することは、直接的な固定及び間接的な固定を含み得る。更に、本明細書で使用する、「隣接」は必ずしも接触を表さない。例えば、1つの要素が他の要素に、要素に接触することなく隣接し得る。
本明細書で使用されるように、列挙された項目と共に使用される「〜のうちの少なくとも1つ」という表現は、列挙された項目のうちの1以上の種々の組み合わせが使用可能であり、かつ、列挙された項目のうち1つだけあればよいということを意味する。項目とは、特定の物体、物品、又はカテゴリのことである。すなわち、「〜のうちの少なくとも1つ」は、項目の任意の組み合わせを意味し、いくつかの項目が列挙から使用されうるが、列挙された項目の全てが必要なわけではない。例えば、「項目A、項目B、及び項目Cのうちの少なくとも1つ」は、例えば、「項目A」、「項目Aと項目B」、「項目B」、「項目Aと項目Bと項目C」、又は「項目Bと項目C」を意味し得る。ある場合には、「項目A、項目B、及び項目Cのうちの少なくとも1つ」は、例えば、限定するものではないが、「2個の項目Aと1個の項目Bと10個の項目C」、「4個の項目Bと7個の項目C」、又は他の好適な組み合わせを意味し得る。
本明細書に記載の機能ユニットの多くは、実装における独立性をより具体的に強調するためにモジュールと名付けられている。例えば、モジュールは、カスタムVLSI回路又はゲートアレイ論理チップ、トランジスタ、又は他のディスクリートコンポーネントなどの市販の半導体を備えたハードウェア回路として実装され得る。モジュールは、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイ論理、プログラマブル論理デバイスなどのプログラマブルハードウェアデバイスにも実装され得る。
モジュールはまた、様々なタイプのプロセッサによって実行するためのソフトウェアに実装され得る。コンピュータ可読プログラムコードの識別されたモジュールは、例えば、1以上のコンピュータ指示命令の物理的ブロック又は論理的ブロックを含み、これらは例えば、オブジェクト、工程、又は機能として整理され得る。しかしながら、識別されたモジュールの実行可能物(executables)は、物理的に共に位置している必要はなく、異なる位置に記憶されて論理的に集められるとモジュールを構成しモジュールの規定の目的を達成する、異種の(disparete)指示命令を含み得る。
実際、コンピュータ可読プログラムコードのモジュールは、単一の指示命令又は複数の指示命令であり、異なるプログラム間及び幾つかのメモリデバイス間の幾つかの異なるコードセグメントに分散されていてもよい。同様に、本明細書において、運航上のデータは、モジュール内で識別され示されており、任意の適切な形態で実施され、任意の適切なタイプのデータ構造内で整理され得る。運航上のデータは、単一のデータセットとして収集されるか、又は、異なる記憶デバイス間を含む異なる位置に分散され得、少なくとも部分的に、システム又はネットワーク上の電子信号としてのみ存在し得る。モジュール又はモジュールの一部分がソフトウェア内に実装される場合、コンピュータ可読プログラムコードは、1以上のコンピュータ可読媒体に記憶される及び/又は伝播され得る。
コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読プログラムコードを記憶している有形のコンピュータ可読記憶媒体であり得る。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電子式、光学式、電磁式、赤外線、ホログラフ式、微小機械式、又は半導体システム、装置、もしくはデバイス、又はこれらの任意の適切な組み合わせであり得るがこれらに限定されない。
コンピュータ可読媒体のより具体的な例は、携帯型コンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリメモリ(EPROM若しくはFlashメモリ)、携帯型コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD‐ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、光学記憶デバイス、磁気記憶デバイス、ホログラフ式記憶媒体、微小機械式記憶デバイス、又はこれらの任意の適切な組み合わせを含み得るがこれらに限定されない。本明細書の文脈において、コンピュータ可読記憶媒体は、指示命令実行システム、装置、もしくはデバイスによって及び/又はこれらとの組み合わせで利用される、コンピュータ可読プログラムコードを包含する及び/又は記憶することができる任意の有形媒体であり得る。
コンピュータ可読媒体はまた、コンピュータ可読信号媒体であり得る。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読プログラムコードが内部に埋め込まれ、例えば搬送波のベースバンドで又はその一部で伝播されるデータ信号を含み得る。そのような伝播信号は、電気式、電磁式、磁気式、光学式、又はこれらの任意の適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない、様々な形態のうちの任意のものであり得る。コンピュータ可読信号媒体は、指示命令実行システム、装置、又はデバイスを用いて又はこれらと接続されてコンピュータ可読プログラムコードを通信、伝播、伝送できる、コンピュータ可読記憶媒体でない任意のコンピュータ可読媒体であってもよい。コンピュータ可読信号媒体に実装されるコンピュータ可読プログラムコードは、ワイヤレス、ワイヤライン、光ファイバケーブル、無線周波数(RF)など、又はこれらの任意の適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない、任意の適切な媒体を用いて伝送され得る。
一実施形態で、コンピュータ可読媒体は、1以上のコンピュータ可読記憶媒体並びに1以上のコンピュータ可読信号媒体の組み合わせを含み得る。例えば、コンピュータ可読プログラムコードは、プロセッサによって実行されるために光ファイバケーブルを通じて電磁式信号として伝播されてもよく、また、プロセッサによって実行されるためにRAM記憶デバイスに記憶されてもよい。
本発明の実施態様の工程を行うためのコンピュータ可読プログラムコードは、Java、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、及び、「C」プログラミング言語もしくはこれに類するプログラミング言語(例えば、LabVIEW)などの従来の手続き型プログラミング言語を含む、1以上のプログラミング言語の任意の組み合せで書かれていてよい。コンピュータ可読プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータ上で、スタンドアロンのソフトウェアパッケージとして部分的にユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上且つ部分的にリモートコンピュータ上で、又は完全にリモートのコンピュータもしくはサーバ上で実行され得る。後者の場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)はワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを介してユーザのコンピュータに接続され得るか、又は、(例えば、インターネットサービスプロバイダを利用してインターネットを介して)外部のコンピュータへの接続がなされてもよい。
本明細書に記載の概略フローチャートは一般的に、論理フローチャートとして記載されている。従って、記載の順序及び名付けられた工程は、提供される方法の一実施形態を示す。示される方法の1以上の工程もしくはそれらの部分の機能、論理、又は効果と同等の他の工程及び方法が想起され得る。更に、用いられている形式及びシンボルは、本方法の論理的工程を説明するために提供されており、本方法の範囲を限定するものではないことが理解されよう。フローチャートにおいて様々なタイプの矢印及び線が用いられているが、これらに対応する方法の範囲を限定するものではないことが理解されるべきである。実際、幾つかの矢印又はその他の接続部は、本方法の論理的フローのみを示すために用いられている。例えば、矢印は、記載の方法の列挙された工程間における特に指定されない期間の、待機又は監視を示し得る。更に、具体的な方法が発生する順序は、図示されている対応する工程の順序に厳格に従うこともあるが、従わないこともある。
条項1
ペアリングの信頼性を分析するための装置であって、
乗務員ペアリングを受信するように構成されたペアリングスケジュールモジュールであって、前記乗務員ペアリングが複数の連結可能なレグを含む、ペアリングスケジュールモジュール、
前記乗務員ペアリング内の前記複数の連結可能なレグのうちの少なくとも1つの連結可能なレグに対して、過去の実績のデータを読み出すように構成された履歴モジュール、
前記乗務員ペアリングに適用可能な1以上の運航制限を特定するように構成された制限モジュール、及び
前記過去の実績のデータに基づいて前記乗務員ペアリングのための信頼性因子を計算するように構成された信頼性モジュールであって、前記信頼性因子が、前記乗務員ペアリングが前記1以上の運航制限に従う確率を示す、信頼性モジュールを備える、装置。
条項2
前記信頼性因子が閾値未満になる時及び場所を特定するように構成された、閾値モジュールを更に備える、条項1に記載の装置。
条項3
前記過去の実績のデータに基づいて、複数の統計的分布を計算するように構成された分布モジュールであって、各統計的分布が前記乗務員ペアリングの前記連結可能なレグのうちの1つに対応し、前記信頼性モジュールが、前記統計的分布を使用して前記信頼性因子を計算する、分布モジュールを更に備える、条項1又は2に記載の装置。
条項4
前記乗務員ペアリングに対するロバストネス値を計算するように構成されたロバストネスモジュールであって、前記ロバストネス値が、前記統計的分布のスケジューリングされた値と前記乗務員ペアリングの制限値との間の確率における差異を示す、ロバストネスモジュールを更に備える、条項3に記載の装置。
条項5
前記信頼性モジュールが、
前記乗務員ペアリングの各レグに対して、前記レグの間に分配された量の特定の運航制限を超える確率を計算するレグ確率モジュール、及び
各レグが前記特定の運航制限を超える確率に基づいて、前記特定の運航制限に対する総計の可能性を決定する総計モジュールであって、前記総計の可能性が、前記乗務員ペアリングが前記特定の運航制限を超える可能性を示す、総計モジュールを備える、条項1から4のいずれか一項に記載の装置。
条項6
前記履歴モジュールが、
前記過去の実績のデータに対する選択基準を受信するように構成された選択モジュール、並びに
前記選択基準を満たす過去の実績のデータを返すように構成されたフィルターモジュールであって、前記選択基準が、時間、月、季節、運航条件、便名、装置識別子、出発地、及び到着地から成るグループから選択される、フィルターモジュールを備える、条項1から5のいずれか一項に記載の装置。
条項7
前記履歴モジュールが、前記選択基準を満たす前記過去の実績のデータのサンプルサイズをサンプルサイズ閾値と比較するように構成されたサンプルサイズモジュールであって、前記フィルターモジュールが、前記サンプルサイズ閾値未満の前記サンプルサイズに応じて、更なる過去の実績のデータを返す、サンプルサイズモジュールを更に備える、条項6に記載の装置。
条項8
前記過去の実績のデータが、実際の出発時間、実際の到着時間、実際のブロックタイム、出発遅れの量、及び到着遅れの量のうちの1以上を含む、条項1から7のいずれか一項に記載の装置。
条項9
前記運航制限は、最小休憩期間、最小接続時間、最大飛行時間、及び最大飛行職務期間時間のうちの1以上を含む、条項1から8のいずれか一項に記載の装置。
条項10
所定の信頼性因子を満たす前記乗務員ペアリングに対してスケジューリングされた値を決定するように構成されたバッファーモジュールを更に備える、条項1から9のいずれか一項に記載の装置。
条項11
前記ペアリングスケジュールモジュールが、所与の1日における複数の乗務員ペアリングを含む日々のスケジュールを受信するように更に構成され、前記装置が、前記日々のスケジュールにおける前記複数の乗務員ペアリングの信頼性因子を組み合わせるように構成された総計モジュールを備える、条項1から10のいずれか一項に記載の装置。
条項12
乗務員ペアリングを受信することであって、前記乗務員ペアリングが、1以上の職務期間の中へ編成された複数の飛行レグ、複数のスケジューリングされた出発時間、及び複数のスケジューリングされた到着時間を含み、各飛行レグが、1つのスケジューリングされた出発時間及び1つのスケジューリングされた到着時間に関連付けられている、受信すること、
前記乗務員ペアリングに関連付けられた複数の運航制限を特定すること、
前記複数の飛行レグ、前記複数のスケジューリングされた出発時間、及び前記複数のスケジューリングされた到着時間に基づいて、過去の実績のデータを読み出すこと、並びに
前記過去の実績のデータに基づいて、前記乗務員ペアリング内の職務期間が運航制限を超える確率を計算することを含む、方法。
条項13
運航条件を受信することを更に含み、前記過去の実績のデータを読み出すことが、前記運航条件内で運航した前記複数の飛行レグの各々に沿った飛行に対する、実際の出発時間、実際の到着時間、実際のブロックタイム、出発遅れの量、及び到着遅れの量を読み出すことを含む、条項12に記載の方法。
条項14
前記乗務員ペアリング内の職務期間が前記運航制限を超える前記確率を計算することが、
前記乗務員ペアリングの各レグに対して、職務時間が割り当てられた職務時間を超える確率を計算すること、
前記乗務員ペアリングの各レグに対して、ブロックタイムが割り当てられたブロックタイムを超える確率を計算すること、並びに
前記乗務員ペアリングの複数のレグのうちの各ペアに対して、接続時間が最小接続時間を満たす確率を計算することを含む、条項12又は13に記載の方法。
条項15
信頼性閾値を受信すること、及び
前記乗務員ペアリングが前記運航制限を超える前記確率が、前記信頼性閾値よりも大きい、前記乗務員ペアリングにおける時及び場所を特定することを更に含む、条項12から14のいずれか一項に記載の方法。
条項16
前記乗務員ペアリングにおける職務期間が前記運航制限を超える前記確率を計算することが、ブロックタイムの信頼性因子、職務時間の信頼性因子、休憩時間の信頼性因子、及び接続時間の信頼性因子を計算することを含む、条項12から15のいずれか一項に記載の方法。
条項17
プロセッサによって実行可能なコードを記憶したコンピュータ可読記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記実行可能なコードが、
旅程を受信することであって、前記旅程が、複数のレグ、複数のスケジューリングされた出発時間、及び複数のスケジューリングされた到着時間を含み、各レグが、1つのスケジューリングされた出発時間及び1つのスケジューリングされた到着時間に関連付けられている、受信すること、
前記旅程に関連付けられた複数の運航制限を特定すること、
前記複数のレグ、前記複数のスケジューリングされた出発時間、及び前記複数のスケジューリングされた到着時間に基づいて、過去の実績のデータを読み出すこと、並びに
前記複数の運航制限の各々に対して、前記過去の実績のデータに基づいて、前記旅程が前記運航制限を超える確率を計算すること、を実行するためのコードを含む、コンピュータプログラム製品。
条項18
前記複数の運航制限が、装備制限及びオペレーター制限を含む、条項17に記載のコンピュータプログラム製品。
条項19
前記オペレーター制限は、最小休憩期間、最小接続時間、最大飛行時間、及び最大飛行職務期間時間を含む、条項18に記載のコンピュータプログラム製品。
条項20
前記旅程を受信することが、複数の旅程を有するスケジュールを受信することを含み、
前記実行可能なコードが、連続する旅程の間の休憩時間が休憩時間の制限を満たす確率を計算することを実行するコードを更に含む、条項17から19のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム製品。
本主題は、その精神や本質的な特性から逸脱することなく、他の具体的な形態で具現化され得る。本明細書に記載の実施形態は、いかなる観点からも例示的であって限定するものではないと見なされるべきである。本特許請求の範囲と等価な意味及び範囲内に含まれるすべての変更は、特許請求の範囲内に包含される。

Claims (10)

  1. ペアリングの信頼性(118)を分析するための装置(200)であって、
    乗務員ペアリング(600)を受信するように構成されたペアリングスケジュールモジュール(202)であって、前記乗務員ペアリング(600)は、開始場所と終了場所が同じであり且つ2以上の連結可能なレグ(602〜608)のシーケンスを含む旅程である、ペアリングスケジュールモジュール(202)、
    前記乗務員ペアリング(600)内の前記2以上の連結可能なレグ(602〜608)のうちの少なくとも1つの連結可能なレグに対して、実際の出発時間、実際の到着時間、実際のブロックタイム、出発遅れの量、及び到着遅れの量のうちの1以上を含む過去の実績のデータを読み出すように構成された履歴モジュール(204)、
    前記乗務員ペアリング(600)に適用可能な1以上の運航制限を特定するように構成された制限モジュール(206)であって、前記運航制限は、最小休憩期間、最小接続時間、最大飛行時間、及び最大飛行職務期間時間のうちの1以上を含む、制限モジュール(206)、
    前記過去の実績のデータの複数の統計的分布に基づいて前記乗務員ペアリング(600)のための信頼性因子(650)を計算するように構成された信頼性モジュール(208)であって、前記信頼性因子(650)が、前記乗務員ペアリング(600)が前記1以上の運航制限に従う確率を示す、信頼性モジュール(208)、及び
    前記乗務員ペアリングのためのロバストネス値を計算するように構成されたロバストネスモジュールであって、前記ロバストネス値は、前記2以上の連結可能なレグのうち任意の連結可能なレグ又は接続時間に対してスケジューリングされた値が満たされる確率と、該連結可能なレグ又は該接続時間に適用可能な運航制限が満たされる確率との差に基づく、ロバストネスモジュール、を備える装置(200)。
  2. 前記信頼性因子(650)が閾値未満になる時及び場所を特定するように構成された、閾値モジュール(320)を更に備える、請求項1に記載の装置(200)。
  3. 前記過去の実績のデータに基づいて、前記複数の統計的分布(620)を計算するように構成された分布モジュール(304)であって、各統計的分布(620)が前記乗務員ペアリング(600)の前記2以上の連結可能なレグ(602〜608)のうちの1つに対応し、前記信頼性モジュール(208)が、前記統計的分布(620)を使用して前記信頼性因子(650)を計算する、分布モジュール(304)を更に備える、請求項1又は2に記載の装置(200)。
  4. 所定の信頼性因子(650)を満たす前記乗務員ペアリング(600)に対してスケジューリングされた値を決定するように構成されたバッファーモジュール(308)を更に備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の装置(200)。
  5. 前記ペアリングスケジュールモジュール(202)が、所与の1日における複数の乗務員ペアリング(600)を含む日々のスケジュールを受信するように更に構成され、前記装置が、前記日々のスケジュールにおける前記複数の乗務員ペアリング(600)の信頼性因子(650)を組み合わせるように構成された総計モジュール(324)を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の装置(200)。
  6. ペアリングの信頼性を分析するための装置を使用する方法(400)であって、
    前記装置のペアリングスケジュールモジュールにおいて乗務員ペアリング(600)を受信すること(502)であって、前記乗務員ペアリング(600)は、開始場所と終了場所が同じであり、且つ、1以上の職務期間の中へ編成された2以上の飛行レグ(620〜608)のシーケンス、複数のスケジューリングされた出発時間(612)、及び複数のスケジューリングされた到着時間(614)を含む旅程であり、各飛行レグが、1つのスケジューリングされた出発時間(612)及び1つのスケジューリングされた到着時間(614)に関連付けられている、受信すること(502)、
    前記装置の制限モジュールにおいて、前記乗務員ペアリング(600)に関連付けられた複数の運航制限を特定すること(506)であって前記運航制限は、最小休憩期間、最小接続時間、最大飛行時間、及び最大飛行職務期間時間のうちの1以上を含む、特定すること(506)、
    前記装置の履歴モジュールにおいて、前記2以上の飛行レグ(602〜608)、前記複数のスケジューリングされた出発時間(612)、及び前記複数のスケジューリングされた到着時間(614)に基づいて、実際の出発時間、実際の到着時間、実際のブロックタイム、出発遅れの量、及び到着遅れの量のうちの1以上を含む過去の実績のデータを読み出すこと(510)
    前記装置の信頼性モジュールにおいて、前記過去の実績のデータの複数の統計的分布に基づいて、前記乗務員ペアリング(600)内の職務期間が運航制限を超える確率を計算すること(516)、及び
    前記装置のロバストネスモジュールにおいて、前記2以上の飛行レグのうち任意の飛行レグ又は接続時間に対してスケジューリングされた値が満たされる確率と、該飛行レグ又は該接続時間に適用可能な運航制限が満たされる確率との差に基づいて、前記乗務員ペアリングのためのロバストネス値を計算すること、を含む、方法(400)。
  7. 前記装置の送受信機において運航条件を受信すること(508)を更に含み、前記過去の実績のデータを読み出すことが、前記運航条件内で運航した前記2以上の飛行レグ(602〜608)の各々に沿った飛行に対する、実際の出発時間、実際の到着時間、実際のブロックタイム、出発遅れの量、及び到着遅れの量を読み出すことを含む、請求項6に記載の方法(400)。
  8. 前記乗務員ペアリング(600)内の職務期間が前記運航制限を超える前記確率を計算すること(516)が、
    前記乗務員ペアリング(600)の各飛行レグに対して、職務時間が割り当てられた職務時間を超える確率を計算すること(514)、
    前記乗務員ペアリング(600)の各飛行レグに対して、ブロックタイムが割り当てられたブロックタイムを超える確率を計算すること(514)、並びに
    前記乗務員ペアリング(600)の2以上の飛行レグのうちの各ペアに対して、接続時間が最小接続時間を満たす確率を計算すること(514)を含む、請求項6又は7に記載の方法(400)。
  9. 前記装置の送受信機において信頼性閾値を受信すること、及び
    前記装置の信頼性モジュールにおいて、前記乗務員ペアリング(600)が前記運航制限を超える前記確率が、前記信頼性閾値を超える、前記乗務員ペアリング(600)における時及び場所を特定することを更に含む、請求項6から8のいずれか一項に記載の方法(400)。
  10. プロセッサ(112)によって実行可能なコードを記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記実行可能なコードが、
    開始場所と終了場所が同じである旅程を受信することであって、前記旅程が、2以上のレグ(602〜608)のシーケンス、複数のスケジューリングされた出発時間(612)、及び複数のスケジューリングされた到着時間(614)を含み、各レグが、1つのスケジューリングされた出発時間(612)及び1つのスケジューリングされた到着時間(614)に関連付けられている、受信すること、
    前記旅程に関連付けられた複数の運航制限を特定することであって前記運航制限は、最小休憩期間、最小接続時間、最大飛行時間、及び最大飛行職務期間時間のうちの1以上を含む、特定すること、
    前記2以上のレグ(602〜608)、前記複数の出発時間(612)、及び前記複数の到着時間(614)に基づいて、実際の出発時間、実際の到着時間、実際のブロックタイム、出発遅れの量、及び到着遅れの量のうちの1以上を含む過去の実績のデータを読み出すこと、
    前記複数の運航制限の各々に対して、前記過去の実績のデータの複数の統計的分布に基づいて、前記旅程が前記運航制限を超える確率(640)を計算すること、及び
    前記2以上のレグのうち任意のレグ又は接続時間に対してスケジューリングされた値が満たされる確率と、該レグ又は該接続時間に適用可能な運航制限が満たされる確率との差に基づいて、前記旅程のためのロバストネス値を計算すること、を実行するためのコードを含む、コンピュータ可読記憶媒体
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