JP6644003B2 - 毛髪の整形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、毛髪の整形方法、特に毛髪のジスルフィド結合を破壊することのない毛髪の整形方法に関する。
生まれつき縮れ毛、巻き毛、又は更にはウェーブのかかった毛を持つ多くの人々は、直毛にしたいと望むことが多い。市販されるパーマネント縮毛矯正組成物は、毛髪のジスルフィド結合を破壊する還元剤の後、所望の形状で新たなジスルフィド結合を再度確立するための中和又は酸化工程を使用する2工程プロセスの毛髪の化学処理に基づく。かかるシステムは、関連する様々な否定的な側面を有し、すなわち、プロセスそのものを行うことが困難であり、多くの場合、この縮毛矯正プロセスは専門の美容院で資格を持つ美容師によって行われる。更に、縮毛矯正プロセスは毛髪を傷つけ、不快なにおいがあり、頭皮への刺激をもたらす場合がある。
驚いたことに、我々は、慣例上、毛髪のジスルフィド結合の破壊を含むパーマネント縮毛矯正プロセスと関連する化学物質による損傷を引き起こさずに毛髪を整形できることを見出した。本発明の方法は、有利には、縮毛矯正アイロン等の高温に加熱された器具の使用を必ずしも必要とせず、プロの美容師が介入することなく、消費者によって達成できる。更に、本発明の方法によって整形した毛髪は、後に洗浄した後でも整形されたままである。また、本発明の方法は、酸化的に処理された(例えば脱色した)毛髪等の損傷した毛髪に特に適している。
本発明は、以下の順次の工程、
(i)乾燥した毛髪に(毛髪処理組成物の総重量に対する重量で)0.1重量%〜25重量%の分散された酸化亜鉛を含む毛髪処理組成物を局所的に塗布する工程、
(ii)処理した毛髪を機械的に整形する工程、
(iii)整形した毛髪を乾燥する工程、
(iv)乾燥した毛髪を少なくとも1回洗浄する工程、及び
(v)洗浄した毛髪を機械的に再整形する工程、
を含む毛髪整形方法を提供する。
本発明の方法の工程(i)における使用に対する毛髪処理組成物中の分散された酸化亜鉛のレベルは、(毛髪処理組成物の総重量に対する重量で)0.5重量%〜5重量%、より好ましくは1重量%〜3重量%の範囲であることが好ましい。
本発明の方法の工程(i)で用いる完全に配合された毛髪処理組成物は、性能及び/又は消費者受容性を高めるため(分散された酸化亜鉛に加えて)更なる任意の成分を含んでもよい。
例えば、本発明の方法の工程(i)で用いる毛髪処理組成物は、一般的には界面活性剤の二重層からなるゲル(L.)界面活性剤中間層として特徴づけられる場合がある、コンディショニングゲル相を含んでもよい。かかるコンディショニングゲル相は、カチオン界面活性剤、高融点脂肪アルコール、及び水性担体から形成されてもよい。典型的には、これらの成分は、加熱されて混合物を形成し、剪断下で室温まで冷却される。該混合物は、冷却の間幾つかの相転移を経て、通常、界面活性剤の二重層からなるゲル(L.)界面活性剤中間層を生じる。
コンディショニングゲル相を形成するのに有用な好適なカチオン界面活性剤の例として、下記一般式
[N(R)(R)(R)(R)](X)
(式中、R、R、R、及びRは、各々独立して、(a)1〜22の炭素原子の脂肪族基、又は(b)最大22の炭素原子を有する芳香族、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリール、又はアルキルアリール基から選択され、Xはハロゲン化物(例えば、塩化物、臭化物)、酢酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、グリコール酸塩、リン酸塩、硝酸塩、硫酸塩、及びアルキル硫酸塩のラジカルから選択されるもの等の塩形成アニオンである)に対応する4級アンモニウムカチオン界面活性剤が挙げられる。
脂肪族基は、炭素原子及び水素原子に加えて、エーテル結合、及びアミノ基等の他の基を含んでもよい。より長い鎖の脂肪族基、例えば約12炭素以上のものは、飽和されてもよく、又は不飽和であってもよい。
上記の一般式のかかる4級アンモニウムカチオン界面活性剤の具体例は、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベネニルトリメチルアンモニウム(BTAC)、塩化セチルピリジニウム、塩化テトラメチルアンモニウム、塩化テトラエチルアンモニウム、塩化オクチルトリメチルアンモニウム、塩化ドデシルトリメチルアンモニウム、塩化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、塩化オクチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化デシルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ジドデシルジメチルアンモニウム、塩化ジオクタデシルジメチルアンモニウム、塩化タロウトリメチルアンモニウム、塩化ココトリメチルアンモニウム、塩化ジパルミトイルエチルジメチルアンモニウム、PEG−2塩化オレイルアンモニウム、及びこれらの塩であり、ここで、塩化物は他のハロゲン化物(例えば臭化物)、酢酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、グリコール酸塩、リン酸塩、硝酸塩、硫酸塩、又はアルキル硫酸塩で置換されてもよい。
上記の一般式のカチオン界面活性剤の好ましい群では、RはC16〜C22の飽和又は不飽和、好ましくは飽和のアルキル鎖であって、R、R及びRは各々独立してCH及びCHCHOH、好ましくはCHから選択される。
コンディショニングゲル相の形成で用いるかかる好ましい4級アンモニウムカチオン界面活性剤の具体例は、塩化セチルトリメチルアンモニウム(CTAC)、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム(BTAC)、及びそれらの混合物である。
また、上述のカチオン界面活性剤のいずれかの混合物も適している場合がある。
カチオン界面活性剤のレベルは、好適には、(毛髪処理組成物の総重量に対するカチオン界面活性剤の総重量で)0.1重量%〜10重量%、好ましくは0.2重量%〜5重量%、より好ましくは0.25重量%〜4重量%の範囲である。
本発明との関連で「高融点」は、一般的には25℃以上の融点を意味する。一般的には、融点は25℃〜90℃、好ましくは40℃〜70℃、より好ましくは50℃〜約65℃の範囲である。
高融点の脂肪アルコールを単一の化合物として使用してもよく、又は少なくとも2つの高融点の脂肪アルコールのブレンド若しくは混合物として使用してもよい。脂肪アルコールのブレンド又は混合物を使用する場合、融点はそのブレンド又は混合物の融点を意味する。
この種の好適な脂肪アルコールは、一般式R−OH(式中、Rは脂肪族炭素鎖である)を有する。好ましくは、Rは8〜30の炭素原子、より好ましくは14〜30の炭素原子、最も好ましくは16〜22の炭素原子を含む飽和脂肪族炭素鎖である。
Rは、炭素原子及び水素原子に加えて、エーテル結合、及びアミノ基等の他の基を含んでもよい。
脂肪アルコールは、一般式CH(CH)nOH(式中、nは7〜29、好ましくは15〜21の整数である)を有することが最も好ましい。
好適な脂肪アルコールの具体例として、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、及びそれらの混合物が挙げられる。セチルアルコール、ステアリルアルコール、及びそれらの混合物が特に好ましい。
また、上に記載される脂肪アルコールの任意の混合物もまた適している場合がある。
脂肪アルコールのレベルは、好適には(毛髪処理組成物の総重量に対する重量で)0.01重量%〜10重量%、好ましくは0.1重量%〜8重量%、より好ましくは0.2重量%〜7重量%、最も好ましくは0.3重量%〜6重量%の範囲である。
カチオン界面活性剤と脂肪アルコールの重量比は、好適には1:1〜1:10、好ましくは1:1.5〜1:8であり、1:2〜1:5であってもよい。
有利には、本発明の方法は毛髪のジスルフィド結合の切断を必要とせず、本発明で用いる毛髪処理組成物は、還元剤の組み込みを必要としない。かかる材料は、含まれるとしても、ごく少量で存在することが好ましい。
本発明との関連で「還元剤」の用語は、約3分〜15分に及ぶ期間、及び約20℃〜30℃の温度で毛髪に塗布した場合に毛髪のジスルフィド結合を切断するのに有効な剤を意味する。かかる還元剤の例は、(約7〜10.5の間のpHを有する溶液中の)チオグリコール酸アンモニウム、モノチオグリコール酸グリセリル(7未満のpHで使用される)、チオグリコール酸、ジチオグリコール酸、メルカプトエチルアミン、メルカプトプロピオン酸、ジチオグリコレート及びアルカリ金属、又は亜硫酸アンモニウム若しくは重亜硫酸水素アンモニウムである。
本発明の方法の工程(i)で用いる毛髪処理組成物は、好ましくは(毛髪処理組成物の総重量に対する重量で)0重量%〜0.1重量%、より好ましくは0重量%〜0.01重量%、最も好ましくは0重量%〜0.001重量%の先に定義された還元剤を含む。
本発明の方法の工程(i)で用いる毛髪処理組成物は、一般的には(毛髪処理組成物の総重量に対する重量で)少なくとも60重量%、好ましくは少なくとも70重量%、より好ましくは少なくとも80重量%の水を含む。毛髪処理組成物は、(毛髪処理組成物の総重量に対する重量で)95重量%以下、より好ましくは90重量%以下の水を含むことが好ましい。
また、低級アルキルアルコール及び多価アルコール等の他の有機溶媒が存在してもよい。低級アルキルアルコールの例として、エタノール及びイソプロパノール等のC〜Cの一価アルコールが挙げられる。多価アルコールの例として、プロピレングリコール、へキシレングリコール、グリセリン、及びプロパンジオールが挙げられる。また、上に記載される有機溶媒のいずれかの混合物を使用してもよい。
また、毛髪処理組成物は、性能及び/又は消費者受容性を高めるために他の任意の成分を組み込んでもよい。好適な任意の成分として、防腐剤、着色剤、キレート剤、抗酸化剤、芳香剤、抗菌剤、抗フケ剤、カチオン性コンディショニングポリマー、スタイリング料、日焼け止め、タンパク質及び加水分解されたタンパク質が挙げられる。
毛髪処理組成物は、単回投与組成物であることが好ましい。本発明との関連で「単回投与」の用語は、毛髪処理組成物が1回で毛髪に塗布されることを意味する。
毛髪処理組成物を、100ml〜300mlの単回用量、より好ましくは150ml〜250mlの単回用量で毛髪に塗布することが好ましい。
毛髪処理組成物は、15℃〜40℃の温度、より好ましくは20℃〜30℃の温度で毛髪に塗布されることが好ましい。
本発明の方法の工程(i)では、上に記載される毛髪処理組成物を乾燥した毛髪に塗布する。本発明との関連で「乾燥した毛髪」の用語は、一般的には、遊離水(すなわち、キューティクル表面に膜又は滴として付いた水)が実質的に除去された毛髪を意味する。空気に曝すことによって、加熱した毛髪乾燥装置の使用によって、吸水物品でこすることによって、又はこれらの方法のいずれかの組み合せによって、毛髪を乾燥してもよい。好ましくは、乾燥した毛髪は、本発明の方法の工程(i)に従う毛髪処理組成物の局所塗布に先立って、その2時間前、好ましくはその3時間前に(シャンプー、コンディショニング、濯ぎ、或いは水性組成物による処理等によって)洗浄されていない又は積極的に濡らされておらず、大気条件に順応されている。かかる状況では、塗布に際して毛髪処理組成物の吸着を妨げる遊離水が実質的に存在しない。本発明との関連で乾燥した毛髪の好適な指標には、毛髪繊維がなり得、該毛髪繊維の算出された含水量は毛髪繊維の総重量に対して25重量%を超えない。
毛髪処理組成物は、局所塗布の後に毛髪に作用することが好ましい。
毛髪に作用した後、毛髪処理組成物をその後少なくとも5分間から最大で90分間、より好ましくは少なくとも15分間から最大で60分間、最も好ましくは少なくとも20分間から最大で約40分間に亘って放置して毛髪へ浸透させることが好ましい。
処理期間の終わりに、及び本発明の方法の工程(ii)の開始前に、毛髪処理組成物を(いわゆる「洗い流す(rinse−off)」処理法で)毛髪から洗い流してもよいが、(いわゆる「洗い流さない(leave−on)」処理法で)洗い流さずに毛髪においておくことが好ましい。
処理期間の終わりに、及び本発明の方法の工程(ii)の開始前に、毛髪を乾燥し、乾燥した毛髪をその後、(第2の毛髪処理組成物の総重量に対する重量で)0.01重量%〜5重量%の脂肪酸を含む第2の毛髪処理組成物で処理することが好ましい。
本発明との関連で好適な脂肪酸としては、式RCOOH(式中、Rは12〜22の炭素原子及び0、1、2、又は3の二重結合を含む直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル鎖である)の脂肪族カルボン酸が挙げられる。
かかる材料の具体例として、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、ジメチルオクタン酸、ブチルへプチルノナン酸、ヘキセン酸、オクテン酸、デセン酸、ドデセン酸、テトラデカン酸、ヘキサデセン酸、オクタデセン酸、エイコセン酸、ドコセン酸、リノール酸、及びリノレン酸が挙げられる。
本発明で用いる好ましい脂肪酸として、上記式中、Rが16〜18の炭素原子及び0又は1の二重結合を含む直鎖アルキル又はアルケニル鎖であるものが挙げられる。かかる材料の具体例として、パルミチン酸、パルミトオレイン酸、ステアリン酸、及びオレイン酸が挙げられる。オレイン酸が特に好ましい。
脂肪酸のレベルは、第2の毛髪処理組成物の総重量に対する重量で0.05重量%〜2重量%、より好ましくは0.1重量%〜0.2重量%の範囲であることが好ましい。
また、本発明の方法で用いる完全に配合された第2の毛髪処理組成物は、酸化亜鉛含有組成物に関して上で先に記載したような更なる任意の成分を含んでもよい。
特に、本発明の方法で用いる第2の毛髪処理組成物は、(第2の毛髪処理組成物の総重量に対する重量で)0重量%〜0.1重量%、より好ましくは0重量%〜0.01重量%、最も好ましくは0重量%〜0.001重量%の上に定義される還元剤を含むことが好ましい。
第2の毛髪処理組成物を局所的に毛髪に塗布し、酸化亜鉛含有組成物に関して先に記載されるように毛髪に作用させることが好ましい。
毛髪に作用した後、第2の毛髪処理組成物を、その後、少なくとも5分から最大約90分、より好ましくは少なくとも15分から最大約60分、最も好ましくは少なくとも20分から最大約40分の期間、放置して毛髪に浸透させることが好ましい。
処理期間の終わり、又は本発明の方法の工程(ii)の開始前に、第2の毛髪処理組成物を(いわゆる「洗い流す」処理法で)毛髪から洗い流してもよいが、(いわゆる「洗い流さない」処理法で)洗い流さずに毛髪においておくことが好ましい。
本発明の方法の工程(ii)では、処理された毛髪を機械的に整形する。毛髪は機械的に縮毛矯正されてもよい。例えば、毛髪を真っすぐな形状に引っ張り、櫛で梳き、滑らかにし、圧縮し、又は扁平にしてもよい。
電気的に加熱されたフラットヘアアイロン又は手持ちのヘアドライアー等の熱手段を機械的整形工程に使用してもよい。かかる手段は、毛髪に直接高温を適用する。大半は45℃〜250℃の範囲で操作され、特定の手段に応じて、通常50℃〜約220℃の範囲の温度設定で採用される。
しかしながら、本発明者らは、驚いたことに、本発明の方法において熱手段の使用は必須ではないことを見出した。これは、例えば、毛髪が脆いか、又は脱色及びパーマ等の先の化学処理により過剰に処理されている場合、毛髪の高温に対する暴露を減らしたい又はそれを回避したいと考える消費者にとって特に有利である。
したがって、本発明の方法の工程(ii)における毛髪の機械的な整形は、15℃〜45℃の温度、より好ましくは20℃〜30℃の温度で行われることが好ましい。
本発明の方法の工程(ii)では、毛髪は、20℃〜30℃の温度において櫛で真っすぐな形状に梳くことによって機械的に縮毛矯正されることが最も好ましい。
本発明の工程(iii)では、整形された毛髪が空気に曝されることによって乾燥されることが好ましい。
本発明者らは、驚いたことに、本発明の方法によって毛髪を耐久的に整形し得ることを見出した。本発明との関連で「耐久的に整形」の用語は、毛髪の整形が洗浄後も続くことを意味する。
本発明の方法の工程(iv)では、毛髪を好ましくは洗浄剤組成物で、好ましくは1回又は2回洗浄する。本発明の方法の工程(iv)で用いる洗浄剤組成物(シャンプー又はシャワーゲル等)は、好適には少なくとも1つのアニオン界面活性剤を組み込む水性連続相を有する。好ましいアニオン界面活性剤の例として、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(n)EO(nは1〜3である)、ラウリルエーテルスルホコハク酸ナトリウム(n)EO(nは1〜3である)、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリルエーテル硫酸アンモニウム(n)EO(nは1〜3である)、ココイルイセチオン酸ナトリウム及びラウリルエーテルカルボン酸(n)EO(nは10〜20である)、並びにそれらの混合物が挙げられる。アニオン界面活性剤の量は、一般的には上記組成物の総重量に対するアニオン界面活性剤総重量で5%〜20%の範囲である。
本発明の方法の工程(v)では、洗浄された毛髪は、20℃〜30℃の温度において櫛で真っすぐな形状に梳くことによって、機械的に再縮毛矯正されることが好ましい。
以下の非限定的な実施例を参照して、本発明を更に解説する。
[実施例]
全ての原料を製剤全体の重量パーセントによって、有効成分のレベルとして表す。
[実施例1]
暗褐色直毛のヨーロッパ系毛髪の毛束(switch)の2回漂白した毛束を2%の酸化亜鉛の分散物に30分間浸漬した。対照毛束を水に浸漬した。全ての毛束を櫛で真っすぐに梳き、乾燥キャビネットで乾燥させた。乾燥時に毛束をベース洗浄(14%SLES溶液)で洗浄し、櫛で真っすぐに梳き、一晩乾燥させた。櫛で梳く前と後で毛束の写真を撮った。乾燥時と1時間の高湿度(30℃及び80%相対湿度)の終わりに櫛で梳いた後、画像分析用具を使用して毛束の体積を測定した。結果を下記表1に示す。
Figure 0006644003
結果は、本発明による酸化亜鉛を用いる処理は、対照と比較して、1回の洗浄後、及び高湿度の後であっても良好な整形利益を与えることを示す。
[実施例2]
暗褐色直毛のヨーロッパ系毛髪の毛束の2回漂白された毛束を2%の酸化亜鉛の分散物に30分間浸漬した。毛束が乾燥した際に、毛髪1g当たり0.1gの用量のオレイン酸を毛束に塗布した。30分間水に浸漬し、乾燥し、毛髪1g当たり0.1gの用量でオレイン酸のみを塗布した、2回漂白した毛束を対照として使用した。全ての毛束を櫛で真っすぐになるように梳いて、ベース洗浄(14%SLES溶液)で2回洗浄する前に30分間放置して、濡れている時に櫛で真っすぐに梳き、一晩放置して乾燥した。櫛で梳く前と後で毛束の写真を撮った。乾燥時と1時間の高湿度(30℃及び80%相対湿度)の終わりに櫛で梳いた後、画像分析用具を使用して毛束の体積を測定した。結果を下記表2に示す。
Figure 0006644003
結果は、本発明の方法に従う酸化亜鉛及びオレイン酸による処理が、対照と比較して2回の洗浄及び高湿度の後でも良好な整形の利益を与えることを示す。
また、本発明の方法に従って処理された毛束が、対照で処理したものと比較して優れた見た目及び触覚の特性(感触、弾力及び流れ等)を有したことが観察された。
[実施例3]
実施例1及び2の毛束をアイロンで熱により縮毛矯正し、湿度チャンバーに1時間入れた。本発明の方法によって処理された毛束で、再度、抗湿度の利益が見られた。

Claims (11)

  1. 毛髪整形方法であって、以下の順次の工程
    (i)乾燥した毛髪に、毛髪処理組成物の総重量に対する重量で0.1重量%〜25重量
    %の分散した酸化亜鉛を含む毛髪処理組成物を局所的に塗布する工程、
    (ii)処理した毛髪を機械的に整形する工程、
    (iii)整形した毛髪を乾燥する工程、
    (iv)乾燥した毛髪を少なくとも1回洗浄する工程、及び
    (v)洗浄した毛髪を機械的に再整形する工程、
    を含む毛髪整形方法。
  2. 前記毛髪処理組成物中に分散した酸化亜鉛のが該毛髪処理組成物の総重量に対する重量で0.5重量%〜5重量%の範囲である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記毛髪処理組成物が該毛髪処理組成物の総重量に対する重量で0重量%〜0.001
    重量%の還元剤を含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記毛髪を工程(i)の終わり、及び工程(ii)開始前に、第2の毛髪処理組成物の
    総重量に対する重量で0.01重量%〜5重量%の脂肪酸を含む第2の毛髪処理組成物で
    処理する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記脂肪酸が、式RCOOHの式の脂肪族カルボン酸(式中、Rが16〜18の炭素原
    子及び0又は1の二重結合を含む直鎖アルキル又はアルケニル鎖である)から選択される、請求項4に記載の方法。
  6. 前記脂肪酸がオレイン酸である、請求項5に記載の方法。
  7. 工程(ii)において、前記毛髪が、20℃〜30℃の温度で真っすぐな形状へと櫛で
    梳くことによって機械的に縮毛矯正される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 工程(iv)において、洗浄組成物を用いて1回又は2回前記毛髪を洗浄する、請求項
    1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記洗浄組成物が少なくとも1つのアニオン界面活性剤を組み込む水性連続相を有し、
    前記アニオン界面活性剤の量が前記組成物の総重量に対するアニオン界面活性剤総重量で
    5%〜20%の範囲である、請求項8に記載の方法。
  10. 工程(i)〜工程(v)で順次処理される前記毛髪が酸化的に処理した毛髪である、請
    求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 工程(i)〜工程(v)で順次処理される前記毛髪が脱色した毛髪である、請求項10
    に記載の方法。
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