<第1の実施形態>
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の第1の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10の斜視図、図2はパチンコ機10の主要な構成を分解して示す斜視図である。なお、図2では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
パチンコ機10は、図1に示すように、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機本体12とを有する。外枠11は木製の板材を四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。パチンコ機10は、外枠11を島設備に取り付け固定することにより、遊技ホールに設置される。なお、パチンコ機10において外枠11は必須の構成ではなく、遊技ホールの島設備に外枠11が備え付けられた構成としてもよい。
遊技機本体12は、図2に示すように、内枠13と、その内枠13の前方に配置される前扉枠14と、内枠13の後方に配置される裏パックユニット15とを備えている。遊技機本体12のうち内枠13が外枠11に対して回動可能に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として内枠13が前方へ回動可能とされている。
内枠13には、前扉枠14が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として前方へ回動可能とされている。また、内枠13には、裏パックユニット15が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として後方へ回動可能とされている。
なお、遊技機本体12には、その回動先端部に施錠装置が設けられており、遊技機本体12を外枠11に対して開放不能に施錠状態とする機能を有しているとともに、前扉枠14を内枠13に対して開放不能に施錠状態とする機能を有している。これらの各施錠状態は、パチンコ機10前面にて露出させて設けられたシリンダ錠17に対して解錠キーを用いて解錠操作を行うことにより、それぞれ解除される。
次に、遊技機本体12の前面側の構成について説明する。
内枠13は、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす樹脂ベース21を主体に構成されている。樹脂ベース21の中央部には略楕円形状の窓孔23が形成されている。樹脂ベース21には遊技盤24が着脱可能に取り付けられている。遊技盤24は合板よりなり、遊技盤24の前面に形成された遊技領域PAが樹脂ベース21の窓孔23を通じて内枠13の前面側に露出した状態となっている。
ここで、遊技盤24の構成を図3に基づいて説明する。図3は遊技盤24の正面図である。
遊技盤24には、遊技領域PAの外縁の一部を区画するようにして内レール部25と外レール部26とが取り付けられており、これら内レール部25と外レール部26とにより誘導手段としての誘導レールが構成されている。樹脂ベース21において窓孔23の下方に取り付けられた遊技球発射機構27(図2参照)から発射された遊技球は誘導レールにより遊技領域PAの上部に案内されるようになっている。
ちなみに、遊技球発射機構27は、誘導レールに向けて延びる発射レール27aと、後述する上皿55aに貯留されている遊技球を発射レール27a上に供給する球送り装置27bと、発射レール27a上に供給された遊技球を誘導レールに向けて発射させる電動アクチュエータであるソレノイド27cと、を備えている。前扉枠14に設けられた発射操作装置(又は操作ハンドル)28が回動操作されることによりソレノイド27cが駆動制御され、遊技球が発射される。
遊技盤24には、前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成されている。各開口部には一般入賞口31、特電入賞装置32、第1作動口33、第2作動口34、スルーゲート35、可変表示ユニット36、特図ユニット37及び普図ユニット38等がそれぞれ設けられている。
スルーゲート35への入球が発生したとしても遊技球の払い出しは実行されない。一方、一般入賞口31、特電入賞装置32、第1作動口33及び第2作動口34への入球が発生すると、所定数の遊技球の払い出しが実行される。当該賞球個数について具体的には、第1作動口33への入球が発生した場合又は第2作動口34への入球が発生した場合には、3個の賞球の払い出しが実行され、一般入賞口31への入球が発生した場合には、10個の賞球の払い出しが実行され、特電入賞装置32への入球が発生した場合には、15個の賞球の払い出しが実行される。
なお、上記賞球個数は任意であり、例えば、第2作動口34の方が第1作動口33よりも賞球個数が少ないものの具体的な賞球個数が上記ものとは異なる構成としてもよく、第2作動口34の方が第1作動口33よりも賞球個数が多い構成としてもよい。
その他に、遊技盤24の最下部にはアウト口24aが設けられており、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口24aを通って遊技領域PAから排出される。また、遊技盤24には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘24bが植設されているとともに、風車等の各種部材が配設されている。
ここで、入球とは所定の開口部を遊技球が通過することを意味し、開口部を通過した後に遊技領域PAから排出される態様だけでなく、開口部を通過した後に遊技領域PAから排出されることなく遊技領域PAの流下を継続する態様も含まれる。但し、以下の説明では、アウト口24aへの遊技球の入球と明確に区別するために、一般入賞口31、特電入賞装置32、第1作動口33、第2作動口34及びスルーゲート35への遊技球の入球を、入賞とも表現する。
第1作動口33及び第2作動口34は、作動口装置としてユニット化されて遊技盤24に設置されている。第1作動口33及び第2作動口34は共に上向きに開放されている。また、第1作動口33が上方となるようにして両作動口33,34は鉛直方向に並んでいる。第2作動口34には、左右一対の可動片よりなるガイド片としての普電役物34aが設けられている。普電役物34aの閉鎖状態では遊技球が第2作動口34に入賞できず、普電役物34aが開放状態となることで第2作動口34への入賞が可能となる。
第2作動口34よりも遊技球の流下方向の上流側に、スルーゲート35が設けられている。スルーゲート35は縦方向に貫通した図示しない貫通孔を有しており、スルーゲート35に入賞した遊技球は入賞後に遊技領域PAを流下する。これにより、スルーゲート35に入賞した遊技球が第2作動口34へ入賞することが可能となっている。
スルーゲート35への入賞に基づき第2作動口34の普電役物34aが閉鎖状態から開放状態に切り換えられる。具体的には、スルーゲート35への入賞をトリガとして内部抽選が行われるとともに、遊技領域PAにおいて遊技球が通過しない領域である右下の隅部に設けられた普図ユニット38の普図表示部38aにて絵柄の変動表示が行われる。そして、内部抽選の結果が電役開放当選であり当該結果に対応した停止結果が表示されて普図表示部38aの変動表示が終了された場合に普電開放状態へ移行する。普電開放状態では、普電役物34aが所定の態様で開放状態となる。
なお、普図表示部38aは、複数のセグメント発光部が所定の態様で配列されてなるセグメント表示器により構成されているが、これに限定されることはなく、液晶表示装置、有機EL表示装置、CRT又はドットマトリックス表示器等その他のタイプの表示装置によって構成されていてもよい。また、普図表示部38aにて変動表示される絵柄としては、複数種の文字が変動表示される構成、複数種の記号が変動表示される構成、複数種のキャラクタが変動表示される構成又は複数種の色が切り換え表示される構成などが考えられる。
普図ユニット38において、普図表示部38aに隣接した位置には、普図保留表示部38bが設けられている。遊技球がスルーゲート35に入賞した個数は最大4個まで保留され、普図保留表示部38bの点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。
第1作動口33又は第2作動口34への入賞をトリガとして当たり抽選が行われる。そして、当該抽選結果は特図ユニット37及び可変表示ユニット36の図柄表示装置41における表示演出を通じて明示される。
特図ユニット37について詳細には、特図ユニット37には特図表示部37aが設けられている。特図表示部37aの表示領域は図柄表示装置41の表示面41aよりも狭い。特図表示部37aでは、第1作動口33への入賞又は第2作動口34への入賞をトリガとして当たり抽選が行われることで絵柄の変動表示又は所定の表示が行われる。そして、抽選結果に対応した結果が表示される。なお、特図表示部37aは、複数のセグメント発光部が所定の態様で配列されてなるセグメント表示器により構成されているが、これに限定されることはなく、液晶表示装置、有機EL表示装置、CRT又はドットマトリックス表示器等その他のタイプの表示装置によって構成されていてもよい。また、特図表示部37aにて表示される絵柄としては、複数種の文字が表示される構成、複数種の記号が表示される構成、複数種のキャラクタが表示される構成又は複数種の色が表示される構成などが考えられる。
特図ユニット37において、特図表示部37aに隣接した位置には、特図保留表示部37bが設けられている。遊技球が第1作動口33又は第2作動口34に入賞した個数は最大4個まで保留され、特図保留表示部37bの点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。
図柄表示装置41について詳細には、図柄表示装置41は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置により表示内容が制御される。なお、図柄表示装置41は、液晶表示装置に限定されることはなく、プラズマディスプレイ装置、有機EL表示装置又はCRTといった表示画面を有する他の表示装置であってもよく、ドットマトリクス表示器であってもよい。
図柄表示装置41では、第1作動口33への入賞又は第2作動口34への入賞に基づき特図表示部37aにて絵柄の変動表示又は所定の表示が行われる場合にそれに合わせて図柄の変動表示又は所定の表示が行われる。なお、図柄表示装置41では、第1作動口33又は第2作動口34への入賞をトリガとした表示演出だけでなく、当たり当選となった後に移行する後述の開閉実行モード中の表示演出などが行われる。
図柄表示装置41にて図柄の変動表示が行われる場合の表示内容について、図4及び図5を参照して詳細に説明する。図4は図柄表示装置41にて変動表示される図柄を個々に示す図であり、図5は図柄表示装置41の表示面41aを示す図である。
図4(a)〜(j)に示すように、絵柄の一種である図柄は、「1」〜「9」の数字が各々付された9種類の主図柄と、貝形状の絵図柄からなる副図柄とにより構成されている。より詳しくは、タコ等の9種類のキャラクタ図柄に「1」〜「9」の数字がそれぞれ付されて主図柄が構成されている。
図5(a)に示すように、図柄表示装置41の表示面41aには、複数の表示領域として、上段・中段・下段の3つの図柄列Z1,Z2,Z3が設定されている。各図柄列Z1〜Z3は、主図柄と副図柄が所定の順序で配列されて構成されている。詳細には、上図柄列Z1には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の降順に配列されるとともに、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。下図柄列Z3には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の昇順に配列されるとともに各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。
つまり、上図柄列Z1と下図柄列Z3は18個の図柄により構成されている。これに対し、中図柄列Z2には、数字の昇順に「1」〜「9」の9種類の主図柄が配列された上で「9」の主図柄と「1」の主図柄との間に「4」の主図柄が付加的に配列され、これら各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。つまり、中図柄列Z2に限っては、10個の主図柄が配されて20個の図柄により構成されている。そして、表示面41aでは、これら各図柄列Z1〜Z3の図柄が周期性をもって所定の向きにスクロールするように変動表示される。
図5(b)に示すように、表示面41aは、図柄列毎に3個の図柄が停止表示されるようになっており、結果として3×3の計9個の図柄が停止表示されるようになっている。また、表示面41aには、図5(a)に示すように、5つの有効ライン、すなわち左ラインL1、中ラインL2、右ラインL3、右下がりラインL4、右上がりラインL5が設定されている。
第1作動口33又は第2作動口34への入賞に基づいて表示面41aにおいて図柄の変動表示が行われる場合には、各図柄列Z1〜Z3の図柄が周期性をもって所定の向きにスクロールするように変動表示が開始される。そして、上図柄列Z1→下図柄列Z3→中図柄列Z2の順に変動表示から待機表示に切り換えられ、最終的に各図柄列Z1〜Z3にて所定の図柄を静止表示した状態で終了される。また、図柄の変動表示が終了する場合、内部抽選の結果が後述する低確大当たり結果及び有利大当たり結果A〜Cのいずれかであった場合には、いずれかの有効ライン上に同一の図柄の組合せが形成される。
なお、いずれかの作動口33,34への入賞に基づいて、特図表示部37a及び図柄表示装置41にて表示が開始され、所定の結果を表示して終了されるまでが遊技回の1回に相当する。また、図柄表示装置41における図柄の変動表示の態様は上記のものに限定されることはなく任意であり、図柄列の数、図柄列における図柄の変動表示の方向、各図柄列の図柄数などは適宜変更可能である。また、図柄表示装置41にて変動表示される絵柄は上記のような図柄に限定されることはなく、例えば絵柄として数字のみが変動表示される構成としてもよい。
図3の説明に戻り、第1作動口33への入賞又は第2作動口34への入賞に基づく当たり抽選にて大当たり当選となった場合には、特電入賞装置32への入賞が可能となる開閉実行モードへ移行する。特電入賞装置32は、遊技盤24の背面側へと通じる図示しない大入賞口を備えているとともに、当該大入賞口を開閉する開閉扉32aを備えている。開閉扉32aは、閉鎖状態及び開放状態のいずれかに配置される。具体的には、開閉扉32aは、通常は遊技球が入賞できない閉鎖状態になっており、内部抽選において開閉実行モードへの移行に当選した場合に遊技球が入賞可能な開放状態に切り換えられるようになっている。ちなみに、開閉実行モードとは、当たり結果となった場合に移行することとなるモードである。なお、閉鎖状態では入賞が不可ではないが開放状態よりも入賞が発生しづらい状態となる構成としてもよい。
図2に示すように、上記構成の遊技盤24が樹脂ベース21に取り付けられてなる内枠13の前面側全体を覆うようにして前扉枠14が設けられている。前扉枠14には、図1に示すように、遊技領域PAのほぼ全域を前方から視認することができるようにした窓部51が形成されている。窓部51は、略楕円形状をなし、窓パネル52が嵌め込まれている。窓パネル52は、ガラスによって無色透明に形成されているが、これに限定されることはなく合成樹脂によって無色透明に形成されていてもよく、パチンコ機10前方から窓パネル52を通じて遊技領域PAを視認可能であれば有色透明に形成されていてもよい。
窓部51の上方には表示発光部53が設けられている。また、遊技状態に応じた効果音などが出力される左右一対のスピーカ部54が設けられている。また、窓部51の下方には、手前側へ膨出した上側膨出部55と下側膨出部56とが上下に並設されている。上側膨出部55内側には上方に開口した上皿55aが設けられており、下側膨出部56内側には同じく上方に開口した下皿56aが設けられている。上皿55aは、後述する払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射機構27側へ導くための機能を有する。また、下皿56aは、上皿55a内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。
次に、遊技機本体12の背面側の構成について説明する。
図2に示すように、内枠13(具体的には、遊技盤24)の背面には、遊技の主たる制御を司る主制御装置60が搭載されている。主制御装置60は主制御基板が基板ボックスに収容されてなる。なお、基板ボックスに、その開放の痕跡を残すための痕跡手段を付与する又はその開放の痕跡を残すための痕跡構造を設けてもよい。当該痕跡手段としては、基板ボックスを構成する複数のケース体を分離不能に結合するとともにその分離に際して所定部位の破壊を要する結合部の構成や、引き剥がしに際して粘着層が接着対象に残ることで剥がされたことの痕跡を残す封印シールを複数のケース体間の境界を跨ぐようにして貼り付ける構成が考えられる。また、痕跡構造としては、基板ボックスを構成する複数のケース体間の境界に対して接着剤を塗布する構成が考えられる。
主制御装置60を含めて内枠13の背面側を覆うようにして裏パックユニット15が設置されている。裏パックユニット15は、透明性を有する合成樹脂により形成された裏パック72を備えており、当該裏パック72に対して、払出機構部73及び制御装置集合ユニット74が取り付けられている。
払出機構部73は、遊技ホールの島設備から供給される遊技球が逐次補給されるタンク75と、当該タンク75に貯留された遊技球を払い出すための払出装置76と、を備えている。払出装置76より払い出された遊技球は、当該払出装置76の下流側に設けられた払出通路を通じて、上皿55a又は下皿56aに排出される。なお、払出機構部73には、例えば交流24ボルトの主電源が供給されるとともに、電源のON操作及びOFF操作を行うための電源スイッチを有する裏パック基板が搭載されている。
制御装置集合ユニット74は、払出装置76を制御する機能を有する払出制御装置77と、各種制御装置等で要する所定の電力が生成されて出力されるとともに遊技者による発射操作装置28の操作に伴う遊技球の打ち出しの制御が行われる電源・発射制御装置78と、を備えている。これら払出制御装置77と電源・発射制御装置78とは、払出制御装置77がパチンコ機10後方となるように前後に重ねて配置されている。
裏パック72には、払出機構部73及び制御装置集合ユニット74以外にも、外部端子板79が設けられている。外部端子板79は、パチンコ機10の背面において裏パックユニット15の回動基端側であって上側の隅角部分に設置されている。外部端子板79は、パチンコ機10の状態を遊技ホールの管理コンピュータに認識させるために、所定の信号出力を行うとともに、遊技ホールの管理コンピュータからパチンコ機10に所定の信号を入力するための基板である。
<パチンコ機10の電気的構成>
図6は、パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。
主制御装置60は、遊技の主たる制御を司る主制御基板61と、電源を監視する停電監視基板65と、を具備している。主制御基板61には、MPU62が搭載されている。MPU62には、当該MPU62により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM63と、そのROM63内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM64と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路、乱数発生器としての各種カウンタ回路などが内蔵されている。なお、MPU62に対してROM63及びRAM64が1チップ化されていることは必須の構成ではなく、それぞれが個別にチップ化された構成としてもよい。これは主制御装置60以外の制御装置のMPUについても同様である。
MPU62には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU62の入力側には主制御装置60に設けられた停電監視基板65及び払出制御装置77が接続されている。停電監視基板65には動作電力を供給する機能を有する電源・発射制御装置78が接続されており、MPU62には停電監視基板65を介して電力が供給される。
また、MPU62の入力側には、各種入賞検知センサ66a〜66eといった各種センサが接続されている。各種入賞検知センサ66a〜66eには、一般入賞口31、特電入賞装置32、第1作動口33、第2作動口34及びスルーゲート35といった入賞対応入球部に対して1対1で設けられた検知センサが含まれており、MPU62において各入球部への入賞判定が行われる。また、MPU62では第1作動口33及び第2作動口34への入賞に基づいて各種抽選が実行される。
MPU62の出力側には、停電監視基板65、払出制御装置77及び音声発光制御装置80が接続されている。払出制御装置77には、例えば、上記入賞対応入球部への入賞判定結果に基づいて賞球コマンドが出力される。音声発光制御装置80には、変動用コマンド、種別コマンド及びオープニングコマンドなどの各種コマンドが出力される。これら各種コマンドの詳細については後に説明する。なお、MPU62は、音声発光制御装置80に対してパラレル通信でコマンドを送信する。
また、MPU62の出力側には、特電入賞装置32の開閉扉32aを開閉動作させる特電用の駆動部32b、第2作動口34の普電役物34aを開閉動作させる普電用の駆動部34b、特図ユニット37及び普図ユニット38が接続されている。ちなみに、特図ユニット37には、特図表示部37a及び特図保留表示部37bが設けられているが、これらの全てがMPU62の出力側に接続されている。同様に、普図ユニット38には、普図表示部38a及び普図保留表示部38bが設けられているが、これらの全てがMPU62の出力側に接続されている。主制御基板61には各種ドライバ回路が設けられており、当該ドライバ回路を通じてMPU62は各種駆動部及び各種表示部の駆動制御を実行する。
つまり、開閉実行モードにおいては特電入賞装置32が開閉されるように、MPU62において特電用の駆動部32bの駆動制御が実行される。また、普電役物34aの開放状態当選となった場合には、普電役物34aが開閉されるように、MPU62において普電用の駆動部34bの駆動制御が実行される。また、各遊技回に際しては、MPU62において特図表示部37aの表示制御が実行される。また、普電役物34aを開放状態とするか否かの抽選結果を明示する場合に、MPU62において普図表示部38aの表示制御が実行される。また、第1作動口33若しくは第2作動口34への入賞が発生した場合、又は特図表示部37aにおいて変動表示が開始される場合に、MPU62において特図保留表示部37bの表示制御が実行され、スルーゲート35への入賞が発生した場合、又は普図表示部38aにおいて変動表示が開始される場合に、MPU62において普図保留表示部38bの表示制御が実行される。
停電監視基板65は、主制御基板61と電源・発射制御装置78とを中継し、また電源・発射制御装置78から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視する。払出制御装置77は、主制御装置60から入力した賞球コマンドに基づいて、払出装置76により賞球や貸し球の払出制御を行うものである。
電源・発射制御装置78は、例えば、遊技ホール等における商用電源(外部電源)に接続されている。そして、その商用電源から供給される外部電力に基づいて主制御基板61や払出制御装置77等に対して各々に必要な動作電力を生成するとともに、その生成した動作電力を供給する。ちなみに、電源・発射制御装置78にはバックアップ用コンデンサなどの電断時用電源部が設けられており、パチンコ機10の電源がOFF状態の場合であっても当該電断時用電源部から主制御装置60のRAM64に記憶保持用の電力が供給される。また、電源・発射制御装置78は遊技球発射機構27の発射制御を担うものであり、遊技球発射機構27は所定の発射条件が整っている場合に駆動される。
音声発光制御装置80は、MPU82が搭載された音声発光制御基板81を備えている。MPU82には、当該MPU82により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM83と、そのROM83内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM84と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路などが内蔵されている。
MPU82では、主制御装置60から受信したコマンドに基づき、遊技回や開閉実行モードなどにおいて実行する演出の内容を決定する。そして、その決定した内容に対応した動作が行われるように、前扉枠14に設けられた表示発光部53の発光制御を行うとともに、前扉枠14に設けられたスピーカ部54の音出力制御を行う。
MPU82は、表示制御装置90と電気的に接続されている。MPU82は、主制御装置60から受信したコマンドに基づき決定した演出の内容を含むコマンド、及び主制御装置60から受信したコマンドに対応した報知の内容を含むコマンドを表示制御装置90に送信する。なお、表示制御装置90は、音声発光制御装置80を介することなく主制御装置60からコマンド受信を行う構成とはなっておらず、主制御装置60との関係では音声発光制御装置80よりも通信方向の下流側に存在していると言える。
表示制御装置90は、プログラムROM93及びワークRAM94が複合的にチップ化された素子であるMPU92と、ビデオディスプレイプロセッサ(VDP)95と、キャラクタROM96と、ビデオRAM97とがそれぞれ搭載された表示制御基板91を備えている。
MPU92は、音声発光制御装置80から受信した各種コマンドを解析し又は受信した各種コマンドに基づき所定の演算処理を行ってVDP95の制御(具体的にはVDP95に対する内部コマンドの生成)を実施する。
プログラムROM93は、MPU92により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶するためのメモリであり、記憶している情報の保持に際して外部からの電力供給を要さない不揮発性記憶手段である。ワークRAM94は、MPU92による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグ等を一時的に記憶するためのメモリであり、記憶している情報の保持に際して外部からの電力供給を要する揮発性記憶手段である。
VDP95は、図柄表示装置41に組み込まれた液晶表示部ドライバとしての画像処理デバイスを直接操作する一種の描画回路である。VDP95はICチップ化されているため「描画チップ」とも呼ばれ、その実体は、描画処理専用のファームウェアを内蔵したマイコンチップとでも言うべきものである。VDP95は、MPU92、ビデオRAM97等のそれぞれのタイミングを調整してデータの読み書きに介在するとともに、ビデオRAM97に記憶させる画像データを、キャラクタROM96から所定のタイミングで読み出して図柄表示装置41に表示させる。
キャラクタROM96は、図柄表示装置41に表示される図柄などのキャラクタデータを記憶するための画像データライブラリとしての役割を担うものである。このキャラクタROM96には、各種の表示図柄のビットマップ形式画像データ、ビットマップ画像の各ドットでの表現色を決定する際に参照する色パレットテーブル等が保持されている。
ビデオRAM97は、図柄表示装置41に表示させる表示データを記憶するためのメモリであり、ビデオRAM97の内容を書き替えることに基づき図柄表示装置41の表示内容が変更される。
なお、以下の説明では説明の便宜上、主制御装置60のMPU62、ROM63及びRAM64をそれぞれ主側MPU62、主側ROM63及び主側RAM64といい、音声発光制御装置80のMPU82、ROM83及びRAM84をそれぞれ音光側MPU82、音光側ROM83及び音光側RAM84といい、表示制御装置90のMPU92、プログラムROM93及びワークRAM94をそれぞれ表示側MPU92、表示側ROM93及び表示側RAM94という。
ここで、本パチンコ機10では、音光側MPU82と表示側MPU92との間でコマンドが双方向通信でやり取りされる。
つまり、音声発光制御装置80と表示制御装置90とは第1信号線群101を用いて電気的に接続されており、第1信号線群101を利用して音光側MPU82から表示側MPU92に向けてコマンドが送信される。このコマンド送信はシリアル通信で行われるため、第1信号線群101には、シリアルでのコマンドデータ送信用の信号線102と、コマンドデータに含まれる各単位データ(例えば1ビット分のデータ)を識別するためのクロック信号用の信号線103と、一のコマンドの送信開始及び送信終了のうち少なくとも一方を認識させるためのラッチ信号用の信号線104とが少なくとも含まれている。なお、コマンドの送信開始を認識させるためのイネーブル信号用の信号線が別途設けられている構成としてもよい。
また、音声発光制御装置80と表示制御装置90とは第2信号線群111を用いて電気的に接続されており、第2信号線群111を利用して表示側MPU92から音光側MPU82に向けてコマンドが送信される。このコマンド送信はシリアル通信で行われるため、第2信号線群111には、シリアルでのコマンドデータ送信用の信号線112と、コマンドデータに含まれる各単位データ(例えば1ビット分のデータ)を識別するためのクロック信号用の信号線113と、一のコマンドの送信開始及び送信終了のうち少なくとも一方を認識させるためのラッチ信号用の信号線114とが少なくとも含まれている。なお、コマンドの送信開始を認識させるためのイネーブル信号用の信号線が別途設けられている構成としてもよい。
第1信号線群101及び第2信号線群111は、一の接続ユニットとして設けられている。当該接続ユニットは、上記第1信号線群101及び上記第2信号線群111の一端が集約されるコネクタと、他端が集約されるコネクタとを備えており、一方のコネクタが音声発光制御装置80のコネクタに対して着脱自在に装着され、他方のコネクタが表示制御装置90のコネクタに対して着脱自在に装着される。
なお、音光側MPU82と表示側MPU92との間の通信方式はシリアル通信に限定されることはなくパラレル通信であってもよい。また、第1信号線群101と第2信号線群111とが別々の接続ユニットとして設けられている構成としてもよい。
<主制御装置60のMPU62にて各種抽選を行うための電気的構成>
次に、主制御装置60のMPU62にて各種抽選を行うための電気的な構成について図7を用いて説明する。
MPU62は遊技に際し各種カウンタ情報を用いて、大当たり発生抽選、特図表示部37aの表示の設定、図柄表示装置41の図柄表示の設定、普図表示部38aの表示の設定などを行うこととしており、具体的には、図7に示すように、当たり発生の抽選に使用する当たり乱数カウンタC1と、大当たり種別を判定する際に使用する大当たり種別カウンタC2と、図柄表示装置41が外れ変動する際のリーチ発生抽選に使用するリーチ乱数カウンタC3と、当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCINIと、特図表示部37a及び図柄表示装置41における表示継続時間を決定する変動種別カウンタCSと、を用いることとしている。さらに、第2作動口34の普電役物34aaを普電開放状態とするか否かの抽選に使用する普電役物開放カウンタC4を用いることとしている。なお、上記各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、RAM64の各種カウンタエリア64bに設けられている。
各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、その更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。各カウンタは短時間間隔で更新される。当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3に対応した情報は、第1作動口33又は第2作動口34への入賞が発生した場合に、RAM64に取得情報記憶手段として設けられた保留格納エリア64aに格納される。
保留格納エリア64aは、保留用エリアREと、実行エリアAEとを備えている。保留用エリアREは、第1保留エリアRE1、第2保留エリアRE2、第3保留エリアRE3及び第4保留エリアRE4を備えており、第1作動口33又は第2作動口34への入賞履歴に合わせて、当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各数値情報の組合せが保留情報として、いずれかの保留エリアRE1〜RE4に格納される。
この場合、第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4には、第1作動口33又は第2作動口34への入賞が複数回連続して発生した場合に、第1保留エリアRE1→第2保留エリアRE2→第3保留エリアRE3→第4保留エリアRE4の順に各数値情報が時系列的に格納されていく。このように4つの保留エリアRE1〜RE4が設けられていることにより、第1作動口33又は第2作動口34への遊技球の入賞履歴が最大4個まで保留記憶されるようになっている。
なお、保留記憶可能な数は、4個に限定されることはなく任意であり、2個、3個又は5個以上といったように他の複数であってもよく、単数であってもよい。
実行エリアAEは、特図表示部37aの変動表示を開始する際に、保留用エリアREの第1保留エリアRE1に格納された各数値情報を移動させるためのエリアであり、1遊技回の開始に際しては実行エリアAEに記憶されている各種数値情報に基づいて、当否判定などが行われる。
上記各カウンタについて詳細に説明する。
まず、普電役物開放カウンタC4について説明する。普電役物開放カウンタC4は、例えば、0〜250の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。普電役物開放カウンタC4は定期的に更新され、スルーゲート35に遊技球が入賞したタイミングでRAM64の普電保留エリア64cに格納される。そして、所定のタイミングにおいて、その格納された普電役物開放カウンタC4の値によって普電役物34aを開放状態に制御するか否かの抽選が行われる。
本パチンコ機10では、普電役物34aによるサポートの態様が相互に異なるように複数種類のサポートモードが設定されている。詳細には、サポートモードには、遊技領域に対して同様の態様で遊技球の発射が継続されている状況で比較した場合に、第2作動口34の普電役物34aが単位時間当たりに開放状態となる頻度が相対的に高低となるように、高頻度サポートモードと低頻度サポートモードとが設定されている。
高頻度サポートモードと低頻度サポートモードとでは、普電役物開放カウンタC4を用いた普電開放抽選における普電開放状態当選となる確率は同一(例えば、共に4/5)となっているが、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、普電開放状態当選となった際に普電役物34aが開放状態となる回数が多く設定されており、さらに1回の開放時間が長く設定されている。この場合、高頻度サポートモードにおいて普電開放状態当選となり普電役物34aの開放状態が複数回発生する場合において、1回の開放状態が終了してから次の開放状態が開始されるまでの閉鎖時間は、1回の開放時間よりも短く設定されている。さらにまた、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、1回の普電開放抽選が行われてから次の普電開放抽選が行われる上で最低限確保される確保時間(すなわち、普図表示部38aにおける1回の表示継続時間)が短く設定されている。
上記のとおり、高頻度サポートモードでは、低頻度サポートモードよりも第2作動口34への入賞が発生する確率が高くなる。換言すれば、低頻度サポートモードでは、第2作動口34よりも第1作動口33への入賞が発生する確率が高くなるが、高頻度サポートモードでは、第1作動口33よりも第2作動口34への入賞が発生する確率が高くなる。そして、第2作動口34への入賞が発生した場合には、所定個数の遊技球の払出が実行されるため、高頻度サポートモードでは、遊技者は持ち球をあまり減らさないようにしながら遊技を行うことができる。
なお、高頻度サポートモードを低頻度サポートモードよりも単位時間当たりに普電開放状態となる頻度を高くする上での構成は、上記のものに限定されることはなく、例えば普電開放抽選における普電開放状態当選となる確率を高くする構成としてもよい。また、1回の普電開放抽選が行われてから次の普電開放抽選が行われる上で確保される確保時間(例えば、スルーゲート35への入賞に基づき普図表示部38aにて実行される変動表示の時間)が複数種類用意されている構成においては、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、短い確保時間が選択され易い又は平均の確保時間が短くなるように設定されていてもよい。さらには、開放回数を多くする、開放時間を長くする、1回の普電開放抽選が行われてから次の普電開放抽選が行われる上で確保される確保時間を短くする、係る確保時間の平均時間を短くする及び当選確率を高くするのうち、いずれか1条件又は任意の組合せの条件を適用することで、低頻度サポートモードに対する高頻度サポートモードの有利性を高めてもよい。
次に、当たり乱数カウンタC1について説明する。当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜599の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。特に当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCINIの値が当該当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCINIは、当たり乱数カウンタC1と同様のループカウンタである(値=0〜599)。当たり乱数カウンタC1は定期的に更新され、遊技球が第1作動口33又は第2作動口34に入賞したタイミングでRAM64の保留格納エリア64aに格納される。
当選となる乱数の値は、ROM63に当否テーブルとして記憶されている。ここで、当否テーブルの内容について図8を用いて説明する。図8に示すように、当否テーブルとしては、図8(a)の低確率モード用の当否テーブルと、図8(b)の高確率モード用の当否テーブルとが設定されている。つまり、本パチンコ機10は、当否抽選手段における抽選モードとして低確率モードと高確率モードとが設定されている。
上記抽選に際して低確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、図8(a)に示すように、大当たり当選となる乱数の値は2個(例えば「5」、「305」)である。一方、上記抽選に際して高確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、図8(b)に示すように、大当たり当選となる乱数の値の数は低確率モード用の当否テーブルが参照される場合よりも多く設定されており、具体的には20個である(例えば「5」、「34」、「65」、「130」、「163」、「192」、「220」、「245」、「276」、「305」、「334」、「365」、「392」、「420」、「470」、「495」、「520」、「558」、「575」、「599」)。この場合、低確率モードである状況において大当たり当選となる当たり乱数カウンタC1の値群は、高確率モードである状況において大当たり当選となる当たり乱数カウンタC1の値群に含まれている。
なお、低確率モードよりも高確率モードの方が大当たり当選となる確率が高くなるのであれば、上記当選となる乱数の数及び値は任意であり、また低確率モードである状況において大当たり当選となる当たり乱数カウンタC1の値群が、高確率モードである状況において大当たり当選となる当たり乱数カウンタC1の値群に一部のみが含まれている構成としてもよく、含まれていない構成としてもよい。
低確率モード及び高確率モードのいずれにおいても、当否抽選において大当たり当選とならなかったとしても小当たり当選となり得る。大当たり当選は、開閉実行モードへの移行契機となるとともに、当否抽選モード及びサポートモードの少なくとも一方の移行契機となり得るのに対して、小当たり当選は、開閉実行モードへの移行契機となる一方、当否抽選モード及びサポートモードの両方について移行契機とならない。つまり、大当たり当選となった場合、開閉実行モードの移行後に、当否抽選モード及びサポートモードの少なくとも一方が、開閉実行モードの開始前におけるモードと相違し得るのに対して、小当たり当選となった場合、開閉実行モードの移行後に、当否抽選モード及びサポートモードの両方が、開閉実行モードの開始前におけるモードと同一のものとなる。
低確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、図8(a)に示すように、小当たり当選となる乱数の値の数は大当たり当選となる乱数の値の数よりも多く設定されている。具体的には、小当たり当選となる乱数の値は3個(例えば「55」、「355」、「555」)である。一方、高確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、図8(b)に示すように、小当たり当選となる乱数の値の数は大当たり当選となる乱数の値の数よりも多く設定されているとともに、その乱数の値の数は、低確率モード用の当否テーブルが参照される場合よりも多く設定されている。具体的には、小当たり当選となる乱数の値は5個(例えば「55」、「205」、「355」、「455」、「555」)である。
各抽選モードにおいて、大当たり当選となる乱数の値、及び小当たり当選となる乱数の値以外は、抽選結果が外れ結果となる。外れ結果となった場合には、開閉実行モード、当否抽選モード、及びサポートモードの全てについて、当該抽選結果を契機とした移行は発生しない。
次に、大当たり種別カウンタC2について説明する。大当たり種別カウンタC2は、0〜49の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。大当たり種別カウンタC2は定期的に更新され、遊技球が第1作動口33又は第2作動口34に入賞したタイミングでRAM64の保留格納エリア64aに格納される。
ここで、本パチンコ機10では大当たり結果が複数種類設定されているが、これら各大当たり結果は、(1)開閉実行モードの内容、(2)開閉実行モード終了後の当否抽選モードの内容、(3)開閉実行モード終了後のサポートモードの内容という3つの内容のうち、少なくとも1つの内容が相違している。
大当たり当選となった場合に実行される開閉実行モードは、予め定められた回数のラウンド遊技を上限として実行されるラウンド数規定モードである。ラウンド遊技とは、予め定められた上限継続時間が経過すること、及び予め定められた上限個数の遊技球が特電入賞装置32に入賞することのいずれか一方の条件が満たされるまで継続する遊技のことである。また、ラウンド数規定モードにて実行されるラウンド遊技の回数は、その移行の契機となった大当たり結果の種類がいずれであっても固定ラウンド回数で同一となっている。具体的には、いずれの大当たり結果となった場合であっても、ラウンド遊技の上限回数は15ラウンドに設定されている。
ラウンド数規定モードには、開閉実行モードが開始されてから終了されるまでの間における特電入賞装置32への入賞の発生頻度が相対的に高低となるように高頻度入賞モードと低頻度入賞モードとが設定されている。具体的には、本パチンコ機10では、特電入賞装置32の1回の開放態様が、特電入賞装置32が開放されてから閉鎖されるまでの開放継続時間を相違させて、複数種類設定されている。詳細には、開放継続時間が長時間である29secに設定された長時間態様と、開放継続時間が上記長時間よりも短い時間である0.1secに設定された短時間態様と、が設定されている。本パチンコ機10では、発射操作装置28が遊技者により操作されている状況では、0.6secに1個の遊技球が遊技領域に向けて発射されるように遊技球発射機構27が駆動制御される。また、ラウンド遊技は終了条件の上限個数が9個に設定されている。そうすると、上記開放態様のうち長時間態様では、遊技球の発射周期と1回のラウンド遊技の上限個数との積よりも長い時間の開放継続時間が設定されていることとなる。一方、短時間態様では、遊技球の発射周期と1回のラウンド遊技の上限個数との積よりも短い時間、より詳細には、遊技球の発射周期よりも短い時間の開放継続時間が設定されている。したがって、長時間態様で特電入賞装置32の1回の開放が行われた場合には、特電入賞装置32に、1回のラウンド遊技における上限個数分の入賞が発生することが期待され、短時間態様で特電入賞装置32の1回の開放が行われた場合には、特電入賞装置32への入賞が発生しないこと又は入賞が発生するとしても1個程度となることが期待される。
高頻度入賞モードでは、各ラウンド遊技において長時間態様による特電入賞装置32の開放が1回行われる。つまり、長時間態様による特電入賞装置32の開放が15回行われる。一方、低頻度入賞モードでは、各ラウンド遊技において短時間態様による特電入賞装置32の開放が1回行われる。つまり、短時間態様による特電入賞装置32の開放が15回行われる。
なお、高頻度入賞モード及び低頻度入賞モードにおける特電入賞装置32の開閉回数、ラウンド遊技の回数、1回の開放に対する開放継続時間及び1回のラウンド遊技における上限個数は、高頻度入賞モードの方が低頻度入賞モードよりも、開閉実行モードが開始されてから終了するまでの間における特電入賞装置32への入賞の発生頻度が高くなるのであれば、上記の値に限定されることはなく任意である。
ちなみに、小当たり当選となった場合に実行される開閉実行モードは、ラウンド遊技が設定されておらず、特電入賞装置32の開閉回数が上限回数となること、及び予め定められた上限個数の遊技球が特電入賞装置32に入賞することのいずれか一方の条件が満たされることに基づき終了される開閉数規定モードとなっている。開閉数規定モードでは、短時間態様による特電入賞装置32の開放が、ラウンド数規定モードにおける特電入賞装置32の開閉回数と同一回数分行われる。つまり、短時間態様による特電入賞装置32の開放が15回行われる。この場合に、開閉数規定モードの終了条件の上限個数は9個に設定されている。そして、既に説明したとおり、短時間態様による開放継続時間が0.1secであるとともに、遊技球の発射周期は0.6secであるため、開閉数規定モードのトータルの開放継続時間は、遊技球の発射周期と開閉数規定モードの上限個数との積よりも短い時間に設定されている。よって、開閉数規定モードは、ラウンド遊技は実行されずに、当該開閉数規定モード中のトータルの入賞個数により上限個数か否かが判断される構成であるが、特電入賞装置32において上限回数分の開閉が実行される確率が高くなる。
大当たり種別カウンタC2に対する大当たり結果の種類の振分先は、ROM63に振分テーブルとして記憶されている。振分テーブルには、図9に示すように、大当たり結果の種類の振分先として、低確大当たり結果と、非明示高確大当たり結果と、明示高確大当たり結果と、有利大当たり結果Aと、有利大当たり結果Bと、有利大当たり結果Cとが設定されている。
これら大当たり結果となった場合の遊技状態の移行態様について、図10の説明図を参照しながら説明する。なお、図10を参照した以下の説明では、小当たり結果となった場合の遊技状態の移行態様についても説明する。
低確大当たり結果は、開閉実行モードが高頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが低確率モードとなるとともに、サポートモードが高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。この低確率モードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまでは少なくとも継続する。また、高頻度サポートモードは、移行後において遊技回数が、1以上の回数として設定された高頻度用の終了基準回数(具体的には100回)に達するまで継続し、その後、低頻度サポートモードに移行する。この低頻度サポートモードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまでは少なくとも継続する。
非明示高確大当たり結果は、開閉実行モードが低頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが高確率モードとなる大当たり結果である。この高確率モードは、移行後において遊技回数が、1以上の回数として設定された最長終了基準回数(具体的には70回)に達するまで継続し、その後、低確率モードに移行する。この低確率モードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまでは少なくとも継続する。また、サポートモードは開閉実行モード移行前のモードが高頻度サポートモードであれば高頻度サポートモードとなる一方、開閉実行モード移行前のモードが低頻度サポートモードであれば低頻度サポートモードとなる大当たり結果である。高頻度サポートモードとなった場合、当否抽選モードが高確率モードから低確率モードに移行するまで継続する。また、低頻度サポートモードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまでは少なくとも継続する。
明示高確大当たり結果は、開閉実行モードが低頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが高確率モードとなるとともに、サポートモードが高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。これら高確率モード及び高頻度サポートモードは、移行後において遊技回数が、1以上の回数として設定された最長終了基準回数(具体的には70回)に達するまで継続し、その後、低確率モード及び低頻度サポートモードに移行する。これら低確率モード及び低頻度サポートモードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまでは少なくとも継続する。
有利大当たり結果Aは、開閉実行モードが高頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが高確率モードとなるとともに、サポートモードが高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。これら高確率モード及び高頻度サポートモードは、移行後において遊技回数が、1以上の回数として設定された最短終了基準回数(具体的には30回)に達するまで継続し、その後、低確率モード及び低頻度サポートモードに移行する。これら低確率モード及び低頻度サポートモードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまでは少なくとも継続する。
有利大当たり結果Bは、開閉実行モードが高頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが高確率モードとなるとともに、サポートモードが高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。これら高確率モード及び高頻度サポートモードは、移行後において遊技回数が、1以上の回数として設定された中間終了基準回数(具体的には50回)に達するまで継続し、その後、低確率モード及び低頻度サポートモードに移行する。これら低確率モード及び低頻度サポートモードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまでは少なくとも継続する。
有利大当たり結果Cは、開閉実行モードが高頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが高確率モードとなるとともに、サポートモードが高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。これら高確率モード及び高頻度サポートモードは、移行後において遊技回数が、1以上の回数として設定された最長終了基準回数(具体的には70回)に達するまで継続し、その後、低確率モード及び低頻度サポートモードに移行する。これら低確率モード及び低頻度サポートモードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまでは少なくとも継続する。
小当たり結果は、開閉実行モードが開閉数規定モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モード及びサポートモードの両方について、開閉実行モード移行前のモードに維持される遊技結果である。当否抽選モード及びサポートモードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまでは少なくとも継続する。
非明示高確大当たり結果及び明示高確大当たり結果では、15回を上限回数としてラウンド遊技が行われるラウンド数規定モードに移行し、各ラウンド遊技では短時間態様による1回の特電入賞装置32の開閉が行われる。また、小当たり結果では、ラウンド数規定モードではなく開閉数規定モードに移行し、短時間態様による15回の特電入賞装置32の開閉が行われる。つまり、非明示高確大当たり結果、明示高確大当たり結果及び小当たり結果のいずれかとなった場合、開閉実行モードにおける特電入賞装置32の動作態様が見た目上、同一となる。また、これら遊技結果となった場合の遊技回では、特図表示部37aにおいては相互に相違する停止結果が表示されるものの、当該特図表示部37aよりも表示領域が大きく設定された図柄表示装置41においては識別不可となる態様で停止結果が表示される。具体的には上記遊技結果のいずれにおいても、図柄表示装置41ではいずれかの有効ライン上に共通の図柄組合せ(例えば「3・4・1」)が停止表示される。
この場合に、非明示高確大当たり結果及び小当たり結果については、低確率モード及び低頻度サポートモードである状況であって、少なくとも開閉実行モード後において所定回数の遊技回が消化されていない状況でなければ、図柄表示装置41、表示発光部53及びスピーカ部54における演出の態様も、いずれの遊技結果であるかを識別不可な態様となる。これにより、低確率モード及び低頻度サポートモードである状況において、低頻度入賞モードとなる開閉実行モード又は開閉数規定モードとなる開閉実行モードが発生した場合には、遊技者は、開閉実行モードの終了後に高確率モードに移行していることを期待しながら遊技を行うこととなり、遊技の興趣向上が図られる。
低確大当たり結果及び有利大当たり結果A〜Cでは、15回を上限回数としてラウンド遊技が行われるラウンド数規定モードに移行し、各ラウンド遊技では長時間態様による1回の特電入賞装置32の開閉が行われる。つまり、低確大当たり結果及び有利大当たり結果A〜Cのいずれかとなった場合、開閉実行モードにおける特電入賞装置32の動作態様が見た目上、同一となる。また、これら遊技結果となった場合の遊技回では、特図表示部37aにおいては相互に相違する停止結果が表示されるものの、当該特図表示部37aよりも表示領域が大きく設定された図柄表示装置41においては識別不可となる態様で停止結果が表示される。具体的には、上記遊技結果のいずれにおいても、図柄表示装置41ではいずれかの有効ライン上に同一の図柄の組合せが停止表示される。また、これら遊技結果となった場合の開閉実行モード中における図柄表示装置41、表示発光部53及びスピーカ部54における演出の態様も、いずれの遊技結果であるかを識別不可な態様となる。さらに、これら遊技結果となった場合、開閉実行モード後には、開閉実行モード前のサポートモードの種類に関係なく、高頻度サポートモードに移行する。これにより、高頻度入賞モードとなる開閉実行モードが発生した場合には、遊技者は、開閉実行モードの終了後に高確率モードに移行していることを期待しながら遊技を行うとともに、より長い終了基準回数の高確率モードに移行していることを期待しながら遊技を行うこととなり、遊技の興趣向上が図られる。
高頻度サポートモードの終了基準回数は、低確大当たり結果の場合の方が有利大当たり結果A〜Cの場合よりも多く設定されている。これにより、高頻度入賞モードの開閉実行モードが発生したにも関わらず高確率モードへの移行が発生しなかったとしても、高頻度サポートモードは最長となるため、低確大当たり結果となった場合の遊技者の不利益感を抑えることが可能となる。
また、低頻度入賞モードの開閉実行モードに移行することとなる非明示高確大当たり結果又は明示高確大当たり結果となった場合、高確率モードの終了基準回数は、最も有利度の高い有利大当たり結果Aの場合と同じ回数が選択される。これにより、非明示高確大当たり結果及び明示高確大当たり結果の有利度を高めることが可能となる。
振分テーブルでは、図9に示すように、「0〜49」の大当たり種別カウンタC2の値のうち、「0〜9」が低確大当たり結果に対応しており、「10〜14」が非明示高確大当たり結果に対応しており、「15〜19」が明示高確大当たり結果に対応しており、「20〜29」が有利大当たり結果Aに対応しており、「30〜39」が有利大当たり結果Bに対応しており、「40〜49」が有利大当たり結果Cに対応している。
次に、リーチ乱数カウンタC3について説明する。リーチ乱数カウンタC3は、例えば0〜238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。ここで、本パチンコ機10には、図柄表示装置41における表示演出の一種として期待演出が設定されている。期待演出とは、図柄の変動表示を行うことが可能な図柄表示装置41を備え、所定の大当たり結果となる遊技回では最終的な停止結果が付与対応結果となる遊技機において、図柄表示装置41における図柄の変動表示が開始されてから停止結果が導出表示される前段階で、前記付与対応結果となり易い変動表示状態であると遊技者に思わせるための表示状態をいう。なお、付与対応結果について具体的には、いずれかの有効ライン上に同一の数字が付された図柄の組合せが停止表示される。
期待演出には、リーチ表示と、リーチ表示が発生する前段階などにおいてリーチ表示の発生や付与対応結果の発生を期待させるための予告表示との2種類が設定されている。
リーチ表示には、図柄表示装置41の表示面Gに表示される複数の図柄列のうち一部の図柄列について図柄を停止表示させることで、リーチ図柄の組合せを表示し、その状態で残りの図柄列において図柄の変動表示を行う表示状態が含まれる。また、上記のようにリーチ図柄の組合せを表示した状態で、残りの図柄列において図柄の変動表示を行うとともに、その背景画面において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものや、リーチ図柄の組合せを縮小表示させる又は非表示とした上で、表示面Gの略全体において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものが含まれる。
予告表示には、図柄表示装置41の表示面Gにおいて図柄の変動表示が開始されてから、全ての図柄列Z1〜Z3にて図柄が変動表示されている状況において、又は一部の図柄列であって複数の図柄列にて図柄が変動表示されている状況において、図柄列Z1〜Z3上の図柄とは別にキャラクタを表示させる態様が含まれる。また、背景画面をそれまでの態様とは異なる所定の態様とするものや、図柄列Z1〜Z3上の図柄をそれまでの態様とは異なる所定の態様とするものも含まれる。かかる予告表示は、リーチ表示が行われる場合及びリーチ表示が行われない場合のいずれの遊技回においても発生し得るが、リーチ表示の行われる場合の方がリーチ表示の行われない場合よりも高確率で発生するように設定されている。
リーチ表示は、最終的に同一の図柄の組合せが停止表示される遊技回では、リーチ乱数カウンタC3の値に関係なく実行される。また、同一の図柄の組合せが停止表示されない大当たり結果や、小当たり結果に対応した遊技回では、リーチ乱数カウンタC3の値に関係なく実行されない。また、外れ結果に対応した遊技回では、ROM63のリーチ用テーブル記憶エリアに記憶されたリーチ用テーブルを参照して所定のタイミングで取得したリーチ乱数カウンタC3がリーチ表示の発生に対応している場合に実行される。
一方、予告表示を行うか否かの決定は、主制御装置60において行うのではなく、音声発光制御装置80において行われる。この場合、音声発光制御装置80では、いずれかの大当たり結果又は小当たり結果に対応した遊技回の方が、外れ結果に対応した遊技回に比べ、予告表示が発生し易いこと、及び出現率の低い予告表示が発生し易いことの少なくとも一方の条件を満たすように、予告表示用の抽選処理を実行する。ちなみに、この抽選結果は、図柄表示装置41にて遊技回用の演出が実行される場合に反映される。
次に、変動種別カウンタCSについて説明する。変動種別カウンタCSは、例えば0〜198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。変動種別カウンタCSは、特図表示部37aにおける表示継続時間と、図柄表示装置41における図柄の表示継続時間とをMPU62において決定する上で用いられる。変動種別カウンタCSは、後述する通常処理が1回実行される毎に1回更新され、当該通常処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。そして、特図表示部37aにおける変動表示の開始時及び図柄表示装置41による図柄の変動開始時における変動パターン決定に際して変動種別カウンタCSのバッファ値が取得される。
<主側MPU62の処理構成について>
次に、主側MPU62にて遊技を進行させるために実行される各処理を説明する。かかる主側MPU62の処理としては大別して、電源投入に伴い起動されるメイン処理と、定期的に(本実施の形態では4msec周期で)起動されるタイマ割込み処理とがある。
<メイン処理>
まず、図11のフローチャートを参照しながらメイン処理を説明する。
ステップS101では、電源投入ウェイト処理を実行する。当該電源投入ウェイト処理では、例えばメイン処理が起動されてから1secが経過するまで次の処理に進行することなく待機する。続くステップS102では主側RAM64のアクセスを許可するとともに、ステップS103にて主側MPU62の内部機能レジスタの設定を行う。
その後、ステップS104では、電源・発射制御装置78に設けられたRAM消去スイッチが手動操作されているか否かを判定し、続くステップS105では、主側RAM64の停電フラグに「1」がセットされているか否かを判定する。また、ステップS106ではチェックサムを算出するチェックサム算出処理を実行し、続くステップS107ではそのチェックサムが電源遮断時に保存したチェックサムと一致するか否か、すなわち記憶保持されたデータの有効性を判定する。
本パチンコ機10では、例えば遊技ホールの営業開始時など、電源投入時にRAMデータを初期化する場合にはRAM消去スイッチを押しながら電源が投入される。したがって、RAM消去スイッチが押されていれば、ステップS108の処理に移行する。また、電源遮断の発生情報が設定されていない場合や、チェックサムにより記憶保持されたデータの異常が確認された場合も同様にステップS108の処理に移行する。ステップS108では、主側RAM64の初期化として当該主側RAM64をクリアする。その後、ステップS109に進む。
一方、RAM消去スイッチが押されていない場合には、停電フラグに「1」がセットされていること、及びチェックサムが正常であることを条件に、ステップS108の処理を実行することなくステップS109に進む。ステップS109では、電源投入設定処理を実行する。電源投入設定処理では、停電フラグの初期化といった主側RAM64の所定のエリアを初期値に設定するとともに、現状の遊技状態を認識させるために現状の遊技状態に対応したコマンドを音声発光制御装置80に送信する。
その後、ステップS110〜ステップS113の残余処理に進む。つまり、MPU62はタイマ割込み処理を定期的に実行する構成であるが、1のタイマ割込み処理と次のタイマ割込み処理との間に残余時間が生じることとなる。この残余時間は各タイマ割込み処理の処理完了時間に応じて変動することとなるが、かかる不規則な時間を利用してステップS110〜ステップS113の残余処理を繰り返し実行する。この点、当該ステップS110〜ステップS113の残余処理は非定期的に実行される非定期処理であると言える。
残余処理では、まずステップS110にて、タイマ割込み処理の発生を禁止するために割込み禁止の設定を行う。続くステップS111では、乱数初期値カウンタCINIの更新を行う乱数初期値更新処理を実行するとともに、ステップS112にて変動種別カウンタCSの更新を行う変動用カウンタ更新処理を実行する。これらの更新処理では、主側RAM64の対応するカウンタから現状の数値情報を読み出し、その読み出した数値情報を1加算する処理を実行した後に、読み出し元のカウンタに上書きする処理を実行する。この場合、カウンタ値が最大値に達した際それぞれ「0」にクリアする。その後、ステップS113にて、タイマ割込み処理の発生を禁止している状態から許可する状態へ切り換える割込み許可の設定を行う。ステップS113の処理を実行したら、ステップS110に戻り、ステップS110〜ステップS113の処理を繰り返す。
<タイマ割込み処理>
次に、図12のフローチャートを参照しながらタイマ割込み処理を説明する。
ここで、主側MPU62にてタイマ割込み処理を定期的に実行するためのハード構成について説明する。主制御基板61には所定周期でパルス信号を出力するパルス信号出力手段としてクロック回路が設けられており、さらに当該クロック回路と主側MPU62との間の信号経路の途中位置に存在するように分周回路が設けられている。
分周回路は、クロック回路からのパルス信号の周期を変更する周波数変更手段として機能し、タイマ割込み処理の起動タイミングを主側MPU62にて特定するためのパルス信号を出力するように構成されている。つまり、分周回路から主側MPU62に対して特定周期である4msec周期の間隔でパルス信号が供給されるようになっている。主側MPU62では、かかるパルス信号の立ち上がり又は立下りといった特定の信号形態の発生を確認する処理を実行し、特定の信号形態の発生を確認したことを少なくとも一の条件としてタイマ割込み処理を起動して実行する。
この場合、タイマ割込み処理の起動が禁止されている状況において上記特定の信号形態の発生を確認した場合には、その割込みが禁止されている状態から割込みが許可された状態となった場合にタイマ割込み処理が起動される。つまり、主側MPU62における処理の実行状況によっては前回のタイマ割込み処理が開始されてから4.1msec経過後に次のタイマ割込み処理が開始される場合が生じ、このような事象が発生した場合には次のタイマ割込み処理は直前のタイマ割込み処理が開始されてから3.9msec経過後に開始されることとなる。
但し、上記分周回路からのパルス信号の出力は主側MPU62における処理の経過内容に関係なく4msecといった特定周期で行われるため、基本的にはタイマ割込み処理は特定周期で起動される。さらにまた、主側MPU62の処理構成は、所定のタイミングにおけるタイマ割込み処理が前回のタイマ割込み処理が起動されてから特定周期を超える期間が経過した後に起動されたとしても、当該所定のタイミングの次のタイミングにおけるタイマ割込み処理にてその特定周期を超えた分が吸収されて、さらに次のタイミングにおけるタイマ割込み処理ではパルス信号の入力を確認したタイミングで起動されるように設定されている。
さて、タイマ割込み処理では、まずステップS201にて停電情報記憶処理を実行する。停電情報記憶処理では、停電監視基板から電源遮断の発生に対応した停電信号を受信しているか否かを監視し、停電の発生を特定した場合には停電時処理を実行する。
続くステップS202では抽選用乱数更新処理を実行する。抽選用乱数更新処理では、当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び普電役物開放カウンタC4の更新を実行する。具体的には、当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び普電役物開放カウンタC4から現状の数値情報を順次読み出し、それら読み出した数値情報をそれぞれ1加算する処理を実行した後に、読み出し元のカウンタに上書きする処理を実行する。この場合、カウンタ値が最大値に達した際それぞれ「0」にクリアする。
その後、ステップS203ではステップS111と同様に乱数初期値更新処理を実行するとともに、ステップS204にてステップS112と同様に変動用カウンタ更新処理を実行する。
続くステップS205では、不正用の監視対象として設定されている所定の事象が発生しているか否かを監視する不正検知処理を実行する。当該不正検知処理では、複数種類の事象の発生を監視し、所定の事象が発生していることを確認することで、主側RAM64に設けられた遊技停止用フラグに「1」をセットする。
続くステップS206では、上記遊技停止用フラグに「1」がセットされているか否かを判定することで、遊技の進行を停止している状態であるか否かを判定する。ステップS206にて否定判定をした場合に、ステップS207以降の処理を実行する。
ステップS207では、ポート出力処理を実行する。ポート出力処理では、前回のタイマ割込み処理において出力情報の設定が行われている場合に、その出力情報に対応した出力を各種駆動部32b,34bに行うための処理を実行する。例えば、特電入賞装置32を開放状態に切り換えるべき情報が設定されている場合には特電用の駆動部32bへの駆動信号の出力を開始させ、閉鎖状態に切り換えるべき情報が設定されている場合には当該駆動信号の出力を停止させる。また、第2作動口34の普電役物34aを開放状態に切り換えるべき情報が設定されている場合には普電用の駆動部34bへの駆動信号の出力を開始させ、閉鎖状態に切り換えるべき情報が設定されている場合には当該駆動信号の出力を停止させる。
続くステップS208では、読み込み処理を実行する。読み込み処理では、停電信号及び入賞信号以外の信号の読み込みを実行し、その読み込んだ情報を今後の処理にて利用するために記憶する。
続くステップS209では入賞検知処理を実行する。当該入賞検知処理では、各入賞検知センサ66a〜66eから受信している信号を読み込むとともに、一般入賞口31、特電入賞装置32、第1作動口33、第2作動口34及びスルーゲート35への入球の有無を特定する処理を実行する。
続くステップS210では、主側RAM64に設けられている複数種類のタイマカウンタの数値情報をまとめて更新するためのタイマ更新処理を実行する。この場合、記憶されている数値情報が減算されて更新されるタイマカウンタを集約して扱う構成であるが、減算式のタイマカウンタの更新及び加算式のタイマカウンタの更新の両方を集約して行う構成としてもよい。
続くステップS211では、遊技球の発射制御を行うための発射制御処理を実行する。発射操作装置28に対して発射操作が継続されている状況では、既に説明したとおり、所定の発射周期である0.6secに1個の遊技球が発射される。
続くステップS212では、入力状態監視処理として、ステップS208の読み込み処理にて読み込んだ情報に基づいて、各入賞検知センサ66a〜66eの断線確認や、遊技機本体12及び前扉枠14の開放確認を行う。
続くステップS213では、遊技回の実行制御、及び開閉実行モードの実行制御を行うための特図特電制御処理を実行する。当該特図特電制御処理の処理内容については後に詳細に説明する。
続くステップS214では、普図普電制御処理を実行する。普図普電制御処理では、スルーゲート35への入賞が発生している場合に普電役物開放カウンタC4の数値情報を取得するための処理を実行するとともに、当該数値情報が記憶されている場合にその数値情報について開放判定を行い、さらにその開放判定を契機として普図表示部38aにて普図用の演出を行うための処理を実行する。また、開放判定の結果に基づいて、第2作動口34の普電役物34aを開閉させる処理を実行する。
続くステップS215では、直前のステップS213及びステップS214の処理結果に基づいて、特図表示部37aに係る保留情報の増減個数を特図保留表示部37bに反映させるための出力情報の設定、及び普図表示部38aに係る保留情報の増減個数を普図保留表示部38bに反映させるための出力情報の設定を行う。また、ステップS216では、直前のステップS213及びステップS214の処理結果に基づいて、特図表示部37aの表示内容を更新させるための出力情報の設定を行うとともに、普図表示部38aの表示内容を更新させるための出力情報の設定を行う。
続くステップS216では、払出制御装置77から受信したコマンド及び信号の内容を確認し、その確認結果に対応した処理を行うための払出状態受信処理を実行する。また、ステップS217では、賞球コマンドを出力対象として設定するための払出出力処理を実行する。続くステップS218では、今回のタイマ割込み処理にて実行された各種処理の処理結果に応じた外部信号の出力の開始及び終了を制御するための外部情報設定処理を実行する。
ステップS206にて肯定判定をした場合、又はステップS207〜ステップS218の処理を実行した後に、本タイマ割込み処理を終了する。
<特図特電制御処理>
次に、主側MPU62のタイマ割込み処理(図12)におけるステップS213にて実行される特図特電制御処理について、図13のフローチャートを参照しながら説明する。
特図特電制御処理では、第1作動口33又は第2作動口34への入賞が発生している場合に保留情報を取得するための処理を実行するとともに、保留情報が記憶されている場合にその保留情報について当否判定を行い、さらにその当否判定を契機として遊技回用の演出を行うための処理を実行する。また、当否判定の結果に基づいて、遊技回用の演出後に開閉実行モードに移行させる処理を実行するとともに、開閉実行モード中及び開閉実行モード終了時の処理を実行する。
具体的には、まずステップS301にて、保留情報の取得処理を実行する。当該取得処理では、第1作動口33への遊技球の入賞が発生している場合又は第2作動口34への遊技球の入賞が発生している場合に、保留格納エリア64aの保留用エリアREに記憶されている保留情報の数を読み出し、その保留情報の数が上限値(具体的には「4」)未満である場合に、当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を、保留用エリアREのうち保留情報が記憶されていない最上位側のエリアに記憶する。
当該取得処理では、保留情報を取得した場合には、保留コマンドを音光側MPU82に送信する。音光側MPU82では、受信した保留コマンドに対応したコマンドを表示側MPU92に送信する。表示側MPU92では、保留コマンドを受信することで、図柄表示装置41における保留情報の数の表示を保留個数の増加に対応させて変更させる。また、上記のように保留情報の数が増加した場合には、タイマ割込み処理(図12)におけるステップS215の表示制御処理にて、保留個数の増加に対応した表示内容に変更されるように表示制御が行われる。
続くステップS302では、主側RAM64に設けられた特図特電カウンタの情報を読み出し、ステップS303にて、主側ROM63に記憶されている特図特電アドレステーブルを読み出す。そして、ステップS304にて、特図特電アドレステーブルから特図特電カウンタの情報に対応した開始アドレスを取得する。
ここで、ステップS302〜ステップS304の処理内容について説明する。
既に説明したとおり特図特電制御処理には、遊技回用の演出を制御するための処理と、開閉実行モードを制御するための処理と、が含まれている。この場合に、遊技回用の演出を制御するための処理として、遊技回用の演出を開始させるための処理である特図変動開始処理(ステップS306)と、遊技回用の演出を進行させるための処理である特図変動中処理(ステップS307)と、遊技回用の演出を終了させるための処理である特図確定中処理(ステップS308)と、が設定されている。
また、開閉実行モードを制御するための処理として、開閉実行モードのオープニングを制御するための処理である特電開始処理(ステップS309)と、特電入賞装置32の開放中の状態を制御するための処理である特電開放中処理(ステップS310)と、特電入賞装置32の閉鎖中の状態を制御するための処理である特電閉鎖中処理(ステップS311)と、開閉実行モードのエンディング及び開閉実行モード終了時の遊技状態の移行を制御するための処理である特電終了処理(ステップS312)と、が設定されている。
このような処理構成において、特図特電カウンタは、上記複数種類の処理のうちいずれを実行すべきであるかを主側MPU62にて把握するためのカウンタであり、特図特電アドレステーブルには、特図特電カウンタの数値情報に対応させて、上記複数種類の処理を実行するためのプログラムの開始アドレスが設定されている。
この場合、開始アドレスSA0は、特図変動開始処理(ステップS306)を実行するためのプログラムの開始アドレスであり、開始アドレスSA1は、特図変動中処理(ステップS307)を実行するためのプログラムの開始アドレスであり、開始アドレスSA2は、特図確定中処理(ステップS308)を実行するためのプログラムの開始アドレスであり、開始アドレスSA3は、特電開始処理(ステップS309)を実行するためのプログラムの開始アドレスであり、開始アドレスSA4は、特電開放中処理(ステップS310)を実行するためのプログラムの開始アドレスであり、開始アドレスSA5は、特電閉鎖中処理(ステップS311)を実行するためのプログラムの開始アドレスであり、開始アドレスSA6は、特電終了処理(ステップS312)を実行するためのプログラムの開始アドレスである。
特図特電カウンタは、現状格納されている数値情報に対応した処理を終了した場合に当該数値情報を更新すべき条件が成立していることを契機として、その次の処理回における特図特電制御処理にて実行される処理に対応させて、1加算、1減算又は「0」クリアされる。したがって、各処理回における特図特電制御処理では、特図特電カウンタにセットされている数値情報に応じた処理を実行すればよいこととなる。なお、特図特電カウンタは、初期値として0が設定されている。
ステップS304の処理を実行した後は、ステップS305にて、ステップS304にて取得した開始アドレスの示す処理にジャンプする処理を実行する。具体的には、取得した開始アドレスがSA0である場合にはステップS306の特図変動開始処理にジャンプし、取得した開始アドレスがSA1である場合にはステップS307の特図変動中処理にジャンプし、取得した開始アドレスがSA2である場合にはステップS308の特図確定中処理にジャンプし、取得した開始アドレスがSA3である場合にはステップS309の特電開始処理にジャンプし、取得した開始アドレスがSA4である場合にはステップS310の特電開放中処理にジャンプし、取得した開始アドレスがSA5である場合にはステップS311の特電閉鎖中処理にジャンプし、取得した開始アドレスがSA6である場合にはステップS312の特電終了処理にジャンプする。ステップS306〜ステップS312のいずれかの処理を実行した場合には、本特図特電制御処理を終了する。以下、ステップS306〜ステップS312の処理について個別に説明する。
<特図変動開始処理>
まずステップS306の特図変動開始処理について、図14のフローチャートを参照しながら説明する。
まずステップS401にて、保留格納エリア64aに保留情報が記憶されているか否かを判定する。ステップS401にて否定判定をした場合にはそのまま本特図変動開始処理を終了し、ステップS401にて肯定判定をした場合にはステップS402に進む。
ステップS402では、データ設定処理を実行する。データ設定処理では、保留用エリアREの第1保留エリアRE1に格納されたデータを実行エリアAEに移動する。その後、保留用エリアREの各保留エリアRE1〜RE4に格納されたデータをシフトさせる処理を実行する。このデータシフト処理は、第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4に格納されているデータを下位エリア側に順にシフトさせる処理であって、第1保留エリアRE1のデータをクリアするとともに、第2保留エリアRE2→第1保留エリアRE1、第3保留エリアRE3→第2保留エリアRE2、第4保留エリアRE4→第3保留エリアRE3といった具合に各エリア内のデータがシフトされる。この際、保留エリアのデータのシフトが行われたことを音声発光制御装置80に認識させるためのシフト時コマンドを出力対象として設定して送信する構成としてもよい。
続くステップS403では、当否判定処理を実行する。当否判定処理では、まず当否抽選モードが高確率モードであるか否かを判定する。高確率モードである場合には主側ROM63に設けられた高確率モード用の当否テーブルを参照して、実行エリアAEに格納された情報のうち当否判定用の情報、すなわち当たり乱数カウンタC1から取得した数値情報が高確率用の大当たり数値情報と一致しているか否かを判定する。また、低確率モードである場合には主側ROM63に設けられた低確率モード用の当否テーブルを参照して、実行エリアAEに格納されている当たり乱数カウンタC1から取得した数値情報が低確率用の大当たり数値情報と一致しているか否かを判定する。
続くステップS404では、ステップS403における当否判定処理の結果が大当たり当選結果であるか否かを判定する。大当たり当選結果である場合には、ステップS405にて振分判定処理を実行する。振分判定処理では、実行エリアAEに格納された情報のうち振分判定用の情報、すなわち大当たり種別カウンタC2から取得した数値情報を把握する。そして、主側ROM63に設けられた振分テーブルを参照して、上記把握した大当たり種別カウンタC2の数値情報がいずれの大当たり結果に対応しているのかを特定する。具体的には、低確大当たり結果、非明示高確大当たり結果、明示高確大当たり結果及び有利大当たり結果A〜Cのうちいずれの大当たり結果に対応しているのかを特定する。
続くステップS406では、大当たり結果用の停止結果設定処理を実行する。具体的には、今回の変動開始に係る遊技回において特図表示部37aに最終的に停止表示させる絵柄の態様の情報を、主側ROM63に予め記憶されている大当たり結果用の停止結果テーブルから特定し、その特定した情報を主側RAM64に記憶する。この大当たり結果用の停止結果テーブルには、特図表示部37aに停止表示される絵柄の態様の情報が、大当たり結果の種類毎に相違させて設定されている。
なお、停止表示される絵柄の種類の情報は、大当たり種別カウンタC2の値に応じて定められる。この場合、各大当たり結果に1対1で対応させて絵柄の態様が設定されていてもよく、各大当たり結果に対して複数種類の絵柄の態様が設定されていてもよい。
続くステップS407では、振分判定結果に対応したフラグセット処理を実行する。具体的には、主側RAM64には各大当たり結果の種類に対応したフラグが設けられており、ステップS407では、それら各大当たり結果の種類に対応したフラグのうち、ステップS405の振分判定結果に対応したフラグに「1」をセットする。
一方、ステップS404にて、大当たり当選結果ではないと判定した場合には、ステップS408にて、ステップS403における当否判定処理の結果が小当たり結果であるか否かを判定する。小当たり結果である場合には、ステップS409にて、小当たり結果用の停止結果設定処理を実行する。具体的には、今回の遊技回において特図表示部37aに最終的に停止表示させる絵柄の態様の情報を、主側ROM63に予め記憶されている小当たり結果用の停止結果テーブルから特定し、その特定した情報を主側RAM64に記憶する。この場合に選択される絵柄の態様の情報は、大当たり結果の場合に選択される絵柄の態様の情報とは異なっている。続くステップS410では、主側RAM64に設けられた小当たりフラグに「1」をセットする。
ステップS408にて否定判定をした場合には、ステップS411にて、外れ結果用の停止結果設定処理を実行する。具体的には、今回の変動開始に対応する遊技回において特図表示部37aに最終的に停止表示させる絵柄の態様の情報を、主側ROM63に予め記憶されている外れ結果用の停止結果テーブルから特定し、その特定した情報を主側RAM64に記憶する。この場合に選択される絵柄の態様の情報は、大当たり結果の場合に選択される絵柄の態様の情報及び小当たり結果の場合に選択される絵柄の態様の情報とは異なっている。
ステップS407、ステップS410及びステップS411のいずれかの処理を実行した後は、ステップS412にて、表示継続時間の取得処理を実行する。当該取得処理について、図15のフローチャートを参照しながら説明する。
まずステップS501では、主側RAM64に設けられた高確率カウンタ及び高頻度カウンタの両方が1以上であるか否かを判定する。高確率カウンタは、高確率モードの継続遊技回数を主側MPU62にて特定するためのカウンタであり、高確率カウンタが1以上の場合、当否判定処理にて高確率モード用の当否判定テーブルが参照される。また、高確率カウンタは、大当たり結果を契機とした開閉実行モードが終了する場合に、高確率用の終了基準回数に対応したデータがセットされ、遊技回が終了する度に、高確率用の終了基準回数が1減算されるようにそのデータが更新される。そして、高確率用の終了基準回数が「0」となった場合に当否抽選モードが高確率モードから低確率モードに移行する。高頻度カウンタは、高頻度サポートモードの継続遊技回数を主側MPU62にて特定するためのカウンタであり、高頻度カウンタが1以上の場合、普図普電制御処理にて高頻度サポートモード用の処理が実行される。また、高頻度カウンタは、大当たり結果を契機とした開閉実行モードが終了する場合に、高頻度用の終了基準回数に対応したデータがセットされ、遊技回が終了する度に、高頻度用の終了基準回数が1減算されるようにそのデータが更新される。そして、高頻度用の終了基準回数が「0」となった場合にサポートモードが高頻度サポートモードから低頻度サポートモードに移行する。
ステップS501にて肯定判定をした場合には、ステップS502にて、主側ROM63に記憶されている第1テーブルを選択する。第1テーブルは、高確率モードであって高頻度サポートモード中における遊技回の表示継続時間が複数種類定められたテーブルデータである。その後、ステップS503にて、変動種別カウンタCSの値の取得、保留格納エリア64aに格納されている保留情報の数の読み出し、及び各種抽選結果の把握を行う。この各種抽選結果の把握としては、当否抽選の結果が大当たり結果、小当たり結果及び外れ結果のいずれであるかという内容、大当たり結果の場合にはその大当たり結果の種類がいずれであるかという内容、及び外れ結果の場合にはリーチ表示を発生させるか否かという内容が含まれる。なお、外れ結果の場合にリーチ表示を発生させるか否かの決定に際しては、今回の遊技回の実行契機となった保留情報のうち、リーチ乱数カウンタC3の値が参照される。続くステップS504では、ステップS503にて特定した各種データに対応した表示継続時間のデータを第1テーブルから読み出し、今回の遊技回の表示継続時間として設定する。その後、本取得処理を終了する。
ステップS501にて否定判定をした場合には、ステップS505にて、高頻度カウンタの値が1以上であるか否かを判定する。ステップS505にて肯定判定をした場合には、ステップS506にて、主側ROM63に記憶されている第2テーブルを選択する。第2テーブルは、低確率モードであって高頻度サポートモード中における遊技回の表示継続時間が複数種類定められたテーブルデータである。その後、ステップS503にて、変動種別カウンタCSの値の取得、保留格納エリア64aに格納されている保留情報の数の読み出し、及び各種抽選結果の把握を行う。続くステップS504では、ステップS503にて特定した各種データに対応した表示継続時間のデータを第2テーブルから読み出し、今回の遊技回の表示継続時間として設定する。その後、本取得処理を終了する。
第1テーブル及び第2テーブルにおいては、表示継続時間用の他のテーブルが参照される場合よりも、短い表示継続時間が選択され易くなっている。具体的には、今回の遊技回が大当たり結果、小当たり結果及び外れリーチ表示のいずれかに対応している場合には、それぞれに対応した表示継続時間が選択される。一方、リーチ表示が発生しない外れ結果となる遊技回においては、保留用エリアREに格納されている保留情報の数が1個以上であれば、リーチ表示が発生しない外れ結果となる遊技回において表示継続時間用の他のテーブルが参照される場合であって保留用エリアREに格納されている保留情報の数が3個又は4個である場合の平均の表示継続時間よりも短い表示継続時間(例えば2secや3sec)が選択され、さらに保留用エリアREに保留情報が格納されていない場合であっても、リーチ表示が発生しない外れ結果となる遊技回において表示継続時間用の他のテーブルが参照される場合であって保留用エリアREに保留情報が格納されていない場合に選択される表示継続時間よりも短い表示継続時間(例えば6secや7sec)が選択される。上記のように表示継続時間が選択されることにより、高頻度サポートモードである状況では、短い時間で遊技回を消化することが可能となり、次回の大当たり結果が発生するまでに要する時間を短縮することが可能となる。
また、第1テーブルと第2テーブルとでは、リーチ表示が発生する場合において選択される表示継続時間が異なっている、又はリーチ表示が発生する場合において選択され易い表示継続時間が異なっている。具体的には、第1テーブルの場合の方が第2テーブルの場合よりも大当たり結果となる期待度が高い内容のリーチ表示が発生し易いように、リーチ表示が発生する場合において長い表示継続時間が選択され易くなっている。但し、これに限定されることはなく、第2テーブルの場合の方が第1テーブルの場合よりも大当たり結果となる期待度が高い内容のリーチ表示が発生し易いように、リーチ表示が発生する場合において長い表示継続時間が選択され易い構成としてもよい。
ステップS505にて否定判定をした場合には、ステップS507にて、主側RAM64に設けられた高確率カウンタ及び小当たり後カウンタのいずれかが1以上となっているか否かを判定する。小当たり後カウンタは、小当たり結果となってから小当たり後用基準回数の遊技回が既に消化されたか否かをMPU62にて特定するためのカウンタである。小当たり後カウンタには、小当たり結果を契機とした開閉実行モードが終了する場合に、小当たり後用基準回数に対応したデータがセットされ、遊技回が終了する度に、小当たり後用基準回数が1減算されるようにそのデータが更新される。また、開閉実行モードの移行に際して、小当たり後カウンタの値は「0」クリアされる。当該ステップS507では、高確率モードであって低頻度サポートモードである状況であるか、又は低確率モード及び低頻度サポートモードであって小当たり結果後に小当たり後用基準回数の遊技回の消化が完了していない状況である場合に肯定判定をする。
ステップS507にて肯定判定をした場合には、ステップS508にて、主側ROM63に記憶されている第3テーブルを選択する。第3テーブルは、高確率モードであって低頻度サポートモードである状況、及び低確率モードであって低頻度サポートモードであり小当たり結果後に小当たり後用基準回数の遊技回の消化が完了していない状況における遊技回の表示継続時間が複数種類定められたテーブルデータである。その後、ステップS503にて、既に説明したとおり、変動種別カウンタCSの値の取得、保留格納エリア64aに格納されている保留情報の数の読み出し、及び各種抽選結果の把握を行い、ステップS504にて、ステップS503において特定した各種データに対応した表示継続時間のデータを第3テーブルから読み出し、今回の遊技回の表示継続時間として設定する。その後、本取得処理を終了する。
高確率モードであって低頻度サポートモードである状況、及び低確率モード及び低頻度サポートモードであって小当たり結果後に小当たり後用基準回数の遊技回の消化が完了していない状況のいずれにおいても、共通の第3テーブルを参照することにより、これらの状況においては遊技回の表示継続時間の選択が共通の態様で行われることになる。これにより、遊技回の態様からは、これらの状況のうちいずれの状況であるかを遊技者が識別しにくくなり、当該状況において遊技者は高確率モードとなっていることを期待しながら遊技を行うことになる。よって、遊技の興趣向上が図られる。
ステップS507にて否定判定をした場合には、ステップS509にて、主側ROM63に記憶されているその他のテーブルを選択する。その後、ステップS503にて、既に説明したとおり、変動種別カウンタCSの値の取得、保留格納エリア64aに格納されている保留情報の数の読み出し、及び各種抽選結果の把握を行い、ステップS504にて、ステップS503において特定した各種データに対応した表示継続時間のデータをその他のテーブルから読み出し、今回の遊技回の表示継続時間として設定する。その後、本取得処理を終了する。
特図変動開始処理(図14)の説明に戻り、ステップS412にて表示継続時間の取得処理を実行した後は、ステップS413に進み、上記ステップS412にて取得した表示継続時間の情報を、特図特電タイマカウンタにセットする。当該タイマカウンタにセットされた数値情報の更新は、既に説明したタイマ更新処理(図12)にて実行される。ちなみに、遊技回用の演出として、特図表示部37aにおける絵柄の変動表示と図柄表示装置41における図柄の変動表示とが行われるが、これらの各変動表示が終了される場合にはその遊技回の停止結果が表示された状態(図柄表示装置41では有効ライン上に所定の図柄の組合せが待機された状態)で最終停止時間に亘って最終停止表示される。この場合に、ステップS412にて取得される表示継続時間は1遊技回分のトータル時間に対して最終停止時間を差し引いた時間となっている。
続くステップS414では、変動用コマンド及び種別コマンドを音光側MPU82に送信する。変動用コマンドは、2バイトのデータ構成となっており、当該2バイトのデータには、当否判定処理の結果に対応したデータと、振分判定処理の結果に対応したデータと、表示継続時間に対応したデータとが含まれている。具体的には、2バイトのデータのうち上位4ビットのデータにより、自身が変動用コマンドであることを示すための識別用データが設定されており、次の4ビットのデータにより、当否判定処理及び振分判定処理の結果に対応した抽選結果用データが設定されており、残りの8ビットのデータにより、表示継続時間に対応した時間用データが設定されている。したがって、音光側MPU82では、変動用コマンドを受信した場合、上記識別用データから変動用コマンドであることを認識し、上記抽選結果用データから当否判定処理の結果及び振分判定処理の結果を認識し、上記時間用データから今回の遊技回の表示継続時間を認識する。ここで、主側MPU62では、リーチが発生するか否かによって異なる表示継続時間を選択するため、変動用コマンドにリーチ発生の有無の情報が含まれていなかったとしても、音光側MPU82では表示継続時間の情報からリーチ発生の有無を特定することは可能である。この点、変動用コマンドには、リーチ発生の有無を示す情報が含まれているとも言える。なお、変動用コマンドにリーチ発生の有無を直接示す情報が含まれていてもよい。
種別コマンドは、2バイトのデータ構成となっており、当該2バイトのデータには、当否判定処理の結果に対応したデータと、振分判定処理の結果に対応したデータと、高確率モードの残り継続回数及び高頻度サポートモードの残り継続回数に対応したデータとが含まれている。具体的には、2バイトのデータのうち上位4ビットのデータにより、自身が種別コマンドであることを示すための識別用データが設定されており、次の4ビットのデータにより、当否判定処理及び振分判定処理の結果に対応した抽選結果用データが設定されており、残りの8ビットのデータにより、高確率モードの残り継続回数及び高頻度サポートモードの残り継続回数に対応した継続回数用データが設定されている。したがって、音光側MPU82では、種別コマンドを受信した場合、上記識別用データから種別コマンドであることを認識し、上記抽選結果用データから当否判定処理の結果及び振分判定処理の結果を認識し、上記継続回数用データから高確率モードの残り継続回数及び高頻度サポートモードの残り継続回数を認識する。
ここで、変動用コマンド及び種別コマンドの両方に、当否判定処理の結果及び振分判定処理の結果に対応したデータが含まれている。したがって、音光側MPU82では、変動用コマンドに含まれる上記抽選結果用データと、種別コマンドに含まれる上記抽選結果用データとを照合することにより、変動用コマンド及び種別コマンドの受信に関してノイズなどの通信異常が発生していないか否かを特定することが可能となる。そして、両方の抽選結果用データが一致している場合には、それら変動用コマンド及び種別コマンドの内容に対応した演出用の制御を実行し、両方の抽選結果用データが一致していない場合には、それを報知することが可能となる。ちなみに、後者の場合、音光側MPU82では、当該遊技回において通信異常に対応した遊技回用演出が実行されるようにしてもよく、例えば当該遊技回用演出では、当否判定処理及び振分判定処理の結果に関係なく、図柄表示装置41において確実に完全外れに対応した図柄の組合せが停止表示されるようにしてもよい。この場合、当該遊技回用演出を、変動用コマンドに含まれる時間用データに対応した表示継続時間に亘って行う構成としてもよく、次回の変動用コマンド及び種別コマンドを受信するまで継続させる構成としてもよい。
ステップS414の処理を実行した後は、ステップS415にて特図表示部37aにおける絵柄の変動表示を開始させる。続くステップS416では、特図特電カウンタを1加算する。この場合、特図変動開始処理が実行される場合における特図特電カウンタの数値情報は「0」であるため、ステップS416の処理が実行された場合には特図特電カウンタの数値情報は「1」となる。その後、ステップS417にて変動開始時の外部出力処理を実行した後に、本特図変動開始処理を終了する。変動開始時の外部出力処理の内容は、後に説明する。
<特図変動中処理>
次に、特図特電制御処理(図13)におけるステップS307の特図変動中処理について説明する。
特図変動中処理では、遊技回の継続時間中であって、最終停止表示前のタイミングであるか否かを判定し、最終停止表示前であれば特図表示部37aにおける絵柄の表示態様を規則的に変化させるための処理を実行する。この規則的な変化は、最終停止表示を開始させるタイミングとなるまで継続される。また、この規則的な変化は、当たり結果となるか否か及びリーチ表示が発生するか否かに関係なく、一定の態様で行われる。
また、最終停止表示させるタイミングとなるまで特図変動中処理にて待機するのではなく、最終停止表示させるタイミングではない場合には上記規則的に変化させるための処理を実行した後に、本特図変動中処理を終了する。したがって、遊技回用の演出が開始された後は、最終停止表示させるタイミングとなるまで、特図特電制御処理が起動される度に特図変動中処理が起動される。また、最終停止表示させるタイミングとなった場合には、図柄表示装置41にて今回の遊技回の停止結果を最終停止表示させるために、最終停止コマンドを音光側MPU82に送信するとともに、特図表示部37aにおける絵柄の表示態様を今回の遊技回の抽選結果に対応した表示態様とする。また、遊技回の最終停止時間(0.5sec)の情報を主側ROM63から読み出し、特図特電タイマカウンタにセットする。そして、特図特電カウンタの値を1加算することで、当該カウンタの値を特図変動中処理に対応したものから特図確定中処理に対応したものに更新する。
<特図確定中処理>
次に、特図特電制御処理(図13)におけるステップS308の特図確定中処理について、図16のフローチャートを参照しながら説明する。
まずステップS601にて、今回の遊技回の最終停止時間が経過したか否かを判定する。ステップS601にて否定判定をした場合には、そのまま本特図確定中処理を終了する。ステップS601にて肯定判定をした場合には、ステップS602に進む。
ステップS602では、変動終了時の外部出力処理を実行する。当該処理内容については後に説明する。その後、ステップS603にて、カウンタ減算処理を実行する。図17は、カウンタ減算処理を示すフローチャートである。
カウンタ減算処理では、まずステップS701にて、主側RAM64の高確率カウンタの値が1以上となっているか否かを判定する。ステップS701にて肯定判定をした場合にはステップS702にて高確率カウンタの値を1減算し、ステップS703にてその減算後の高確率カウンタの値が「0」となっているか否かを判定する。ステップS703にて肯定判定をした場合には、ステップS704にて、主側RAM64に設けられた高確率終了フラグに「1」をセットする。高確率終了フラグは、当否抽選モードが高確率モードから低確率モードに移行することを主側MPU62にて特定するためのフラグである。
ステップS701若しくはステップS703にて否定判定をした場合、又はステップS704の処理を実行した場合には、ステップS705にて、主側RAM64の高頻度カウンタの値が1以上となっているか否かを判定する。ステップS705にて否定判定をした場合にはそのまま本カウンタ減算処理を終了する。ステップS705にて肯定判定をした場合にはステップS706にて高頻度カウンタの値を1減算し、ステップS707にてその減算後の高頻度カウンタの値が「0」となっているか否かを判定する。ステップS707にて否定判定をした場合にはそのまま本カウンタ減算処理を終了する。ステップS707にて肯定判定をした場合には、ステップS708にて、主側RAM64に設けられた高頻度終了フラグに「1」をセットする。高頻度終了フラグは、サポートモードが高頻度サポートモードから低頻度サポートモードに移行することを主側MPU62にて特定するためのフラグである。
特図確定中処理(図16)の説明に戻り、ステップS603にてカウンタ減算処理を実行した後は、ステップS604にて、今回の遊技回の契機となった当否判定の結果が大当たり結果又は小当たり結果であるか否かを判定する。
ステップS604にて否定判定をした場合には、ステップS605にてモード移行処理を実行する。図18は、モード移行処理を示すフローチャートである。
モード移行処理では、まずステップS801にて、主側RAM64の高確率終了フラグ及び高頻度終了フラグの両方に「1」がセットされているか否かを判定する。ステップS801にて肯定判定をした場合には、ステップS802にて、明示高確状態の終了コマンドを音光側MPU82に送信する。これにより、音光側MPU82では、高確率モードであって高頻度サポートモードである状態が終了したことを特定することが可能となり、演出の内容をそれに対応させることが可能となる。続くステップS803では、明示高確状態の終了時の外部出力設定処理を実行する。当該外部出力設定処理の処理内容については後に説明する。その後、ステップS804にて、主側RAM64の高確率終了フラグ及び高頻度終了フラグの両方を「0」クリアした後に、本モード移行処理を終了する。
ステップS801にて否定判定をした場合には、ステップS805にて、主側RAM64の高確率終了フラグに「1」がセットされているか否かを判定する。ステップS805にて肯定判定をした場合には、高確率モードであって低頻度サポートモードである状態が終了して、低確率モードであって低頻度サポートモードである状態に移行することを意味する。この場合、ステップS806にて、高確率終了フラグを「0」クリアした後に、本モード移行処理を終了する。
ステップS805にて否定判定をした場合には、ステップS807にて、主側RAM64の高頻度終了フラグに「1」がセットされているか否かを判定する。ステップS807にて否定判定をした場合にはそのまま本モード移行処理を終了し、ステップS807にて肯定判定をした場合には、低確率モードであって高頻度サポートモードである状態が終了して、低確率モードであって低頻度サポートモードである状態に移行することを意味する。この場合、ステップS808に進む。
ステップS808では、高頻度状態の終了コマンドを音光側MPU82に送信する。これにより、音光側MPU82では、低確率モードであって高頻度サポートモードである状態が終了したことを特定することが可能となり、演出の内容をそれに対応させることが可能となる。続くステップS809では、高頻度状態の終了時の外部出力設定処理を実行する。当該外部出力設定処理の処理内容については後に説明する。その後、ステップS810にて、主側RAM64の高頻度終了フラグを「0」クリアした後に、本モード移行処理を終了する。
特図確定中処理(図16)の説明に戻り、ステップS605にてモード移行処理を実行した後は、ステップS606にて特図特電カウンタの値を「0」クリアした後に、本特図確定中処理を終了する。これにより、次回の特図特電制御処理では、特図変動開始処理が実行されることになる。
一方、ステップS604にて肯定判定をした場合には、ステップS607に進み、主側ROM63に予め記憶されているオープニング時間(例えば4sec)の情報を読み出し、ステップS608にて、そのオープニング時間の情報を特図特電タイマカウンタにセットする。ちなみに、当該オープニング時間は、開閉実行モードへの移行契機となった遊技結果の種類に関係なく一定となっている。
続くステップS609では、オープニングコマンドを音光側MPU82に送信する。オープニングコマンドは、音光側MPU82に対して開閉実行モード用の演出を開始させるタイミングであることを認識させるためのコマンドである。オープニングコマンドには、開閉実行モードの契機となった遊技結果が各種大当たり結果及び小当たり結果のうちいずれであるかを示す情報も含まれる。したがって、音光側MPU82は、開閉実行モードの契機となった遊技結果に対応した態様で、開閉実行モードの演出を実行させることが可能となる。
続くステップS610では、特図特電カウンタを1加算する。この場合、特図確定中処理が実行される場合における特図特電カウンタの値は「2」であるため、ステップS610の処理が実行された場合には特図特電カウンタの値は「3」となる。
その後、ステップS611にて、ボーナス開始時の外部出力設定処理を実行した後に、本特図確定中処理を終了する。ボーナス開始時の外部出力設定処理の処理内容については後に説明する。
<特電開始処理>
次に、特図特電制御処理(図13)におけるステップS309の特電開始処理について説明する。
特電開始処理では、今回の開閉実行モードにおけるオープニング時間が経過したか否かを判定し、経過している場合には、今回の開閉実行モードの実行契機がいずれかの大当たり結果であるか否かを判定する。いずれかの大当たり結果である場合には、主側RAM64に設けられたラウンドカウンタに15をセットするとともに、主側RAM64に設けられた入賞カウンタに10をセットする。ラウンドカウンタは、開閉実行モードにおいて残りのラウンド遊技の回数を主側MPU62にて特定するためのカウンタであり、入賞カウンタは、一のラウンド遊技又は一の開閉数規定モードにおいて、上限個数の遊技球の入賞が発生したか否かを主側MPU62にて特定するためのカウンタである。そして、大当たり結果に対応した開放継続時間を特図特電タイマカウンタにセットするとともに、特電入賞装置32を開放状態とする。また、特電入賞装置32を開放状態とした場合には、開放コマンドを音光側MPU82に送信する。音光側MPU82は、当該開放コマンドを受信することにより、開閉実行モード中の演出をそれに合わせて切り換えるための制御を実行する。
今回の開閉実行モードが小当たり結果を契機としている場合、主側RAM64に設けられた開閉カウンタに15をセットするとともに、入賞カウンタに10をセットする。開閉カウンタは、開閉数規定モードの開閉実行モードにおいて、特電入賞装置32を開閉する回数を主側MPU62にて特定するためのカウンタである。そして、小当たり結果に対応した開放継続時間を特図特電タイマカウンタにセットするとともに、特電入賞装置32を開放状態とする。また、特電入賞装置32を開放状態とした場合には、開放コマンドを音光側MPU82に送信する。
大当たり結果を契機としている場合及び小当たり結果を契機としている場合のいずれにおいても、特電入賞装置32を開放状態とした後は、特図特電カウンタを1加算し、本特電開始処理を終了する。この場合、特電開始処理が実行される場合における特図特電カウンタの値は「3」であるため、1加算後は「4」となる。
<特電開放中処理>
次に、特図特電制御処理(図13)におけるステップS310の特電開放中処理について説明する。
特電開放中処理では、今回の開閉実行モードがラウンド数規定モードである場合には1のラウンド遊技の終了条件が成立しているか否かを判定し、当該終了条件が成立している場合には特電入賞装置32を閉鎖状態とするとともに、閉鎖コマンドを音光側MPU82に送信する。また、1減算後のラウンドカウンタの値が「0」となっているか否かを判定し、「0」となっていない場合には、特図特電タイマカウンタに閉鎖時間をセットする。当該閉鎖時間は、開閉実行モードへの移行契機となった遊技結果の種類に関係なく一定となっており、具体的には遊技球の発射周期よりも長い1secとなっている。また、特電入賞装置32を閉鎖状態とした場合には、ラウンドカウンタの値が「0」であるか否かに関係なく、特図特電カウンタを1加算する。この場合、特電開放中処理が実行される場合における特図特電カウンタの値は「4」であるため、1加算後は「5」となる。
今回の開閉実行モードが開閉数規定モードである場合には、特電入賞装置32の開放継続時間が経過している場合には特電入賞装置32を閉鎖状態とするとともに、閉鎖コマンドを音光側MPU82に送信する。そして、1減算後の開閉カウンタの値が「0」となっているか否かを判定し、「0」となっていない場合には、特図特電タイマカウンタに閉鎖時間をセットする。当該閉鎖時間は、既に説明したとおり、開閉実行モードへの移行契機となった遊技結果の種類に関係なく一定となっている。また、開放継続時間が経過していない場合には特電入賞装置32への入賞が発生しているか否かを判定し、入賞が発生している場合には入賞カウンタを1減算する。そして、1減算後の入賞カウンタの値が「0」となっている場合には、開閉カウンタを「0」クリアするとともに、特電入賞装置32を閉鎖状態とする。また、特電入賞装置32を閉鎖状態とした場合には、開閉カウンタの値が「0」であるか否かに関係なく、特図特電カウンタを1加算する。この場合、特電開放中処理が実行される場合における特図特電カウンタの値は「4」であるため、1加算後は「5」となる。
<特電閉鎖中処理>
次に、特図特電制御処理(図13)におけるステップS311の特電閉鎖中処理について説明する。
特電閉鎖中処理では、ラウンドカウンタ及び開閉カウンタの両方が「0」であるか否かを判定する。いずれか一方が「0」ではない場合には、閉鎖時間が経過したか否かを判定する。閉鎖時間が経過していない場合にはそのまま本特電閉鎖中処理を終了し、閉鎖時間が経過している場合には、特電入賞装置32を開放状態とするとともに、今回の開閉実行モードの実行契機となった当たり結果に対応した開放継続時間を特図特電タイマカウンタにセットする。また、特電入賞装置32を開放状態とした場合には、開放コマンドを音光側MPU82に送信する。その後、特図特電カウンタを1減算した後に、本特電閉鎖中処理を終了する。この場合、特電閉鎖中処理が実行される場合における特図特電カウンタの値は「5」であるため、1減算後は「4」となる。
一方、ラウンドカウンタ及び開閉カウンタの両方が「0」である場合には、エンディングコマンドを音光側MPU82に送信する。エンディングコマンドは、音光側MPU82にエンディング用の演出を開始させるタイミングであることを認識させるためのコマンドである。エンディングコマンドには、開閉実行モードの契機となった遊技結果が各種大当たり結果及び小当たり結果のうちいずれであるかを示す情報も含まれる。したがって、音光側MPU82は、開閉実行モードの契機となった遊技結果に対応させた態様で、エンディング演出を実行させることが可能となる。また、主側ROM63に予め記憶されているエンディング時間(例えば6sec)の情報を読み出し、そのエンディング時間の情報を、特図特電タイマカウンタにセットする。ちなみに、当該エンディング時間は、開閉実行モードへの移行契機となった遊技結果の種類に関係なく一定となっている。その後、特図特電カウンタを1加算した後に、本特電閉鎖中処理を終了する。この場合、特電閉鎖中処理が実行される場合における特図特電カウンタの値は「5」であるため、1加算後は「6」となる。
<特電終了処理>
次に、特図特電制御処理(図13)におけるステップS312の特電終了処理について、図19のフローチャートを参照しながら説明する。
特電終了処理では、ステップS901にて、エンディング時間が経過したか否かを判定する。エンディング時間が経過していない場合にはそのまま本特電終了処理を終了する。エンディング時間が経過している場合には、ステップS902にて遊技状態移行処理を実行し、ステップS903にてボーナス終了時の外部出力設定処理を実行し、ステップS904にて特図特電カウンタを「0」クリアした後に、本特電終了処理を終了する。
ステップS903のボーナス終了時の外部出力設定処理は後に説明するとして、ステップS902の遊技状態移行処理について、図20のフローチャートを参照しながら説明する。
まずステップS1001にて、今回終了した開閉実行モードの移行の契機となった当たり結果が有利大当たり結果A及び有利大当たり結果Bのいずれかであるかを判定する。ステップS1001にて肯定判定をした場合には、ステップS1002にて、各大当たり結果に対応した値を、主側RAM64の高確率カウンタ及び高頻度カウンタにセットする。具体的には、有利大当たり結果Aである場合には、高確率カウンタ及び高頻度カウンタの両方に「30」をセットし、有利大当たり結果Bである場合には、高確率カウンタ及び高頻度カウンタの両方に「50」をセットする。
ステップS1001にて否定判定をした場合には、ステップS1003にて、今回終了した開閉実行モードの移行の契機となった当たり結果が明示高確大当たり結果及び有利大当たり結果Cのいずれかであるかを判定する。ステップS1003にて肯定判定をした場合には、ステップS1004にて、主側RAM64の高確率カウンタ及び高頻度カウンタのそれぞれに「70」をセットする。
ステップS1003にて否定判定をした場合には、ステップS1005にて、今回終了した開閉実行モードの移行の契機となった当たり結果が非明示高確大当たり結果であるか否かを判定する。ステップS1005にて肯定判定をした場合には、ステップS1006にて、主側RAM64の高頻度カウンタの値が「0」となっているか否かを判定する。高頻度カウンタの値が1以上である場合には、ステップS1004にて、高確率カウンタ及び高頻度カウンタの両方に「70」をセットする。高頻度カウンタの値が「0」である場合には、ステップS1007にて、高確率カウンタに「70」をセットする。
ステップS1005にて否定判定をした場合には、ステップS1008にて、今回終了した開閉実行モードの移行の契機となった当たり結果が低確大当たり結果であるか否かを判定する。ステップS1008にて肯定判定をした場合には、ステップS1009にて、高確率カウンタを「0」クリアするとともに高頻度カウンタに「100」をセットする。
ステップS1002、ステップS1004、ステップS1007又はステップS1009の処理を実行した場合、ステップS1010にて高頻度開始時の外部出力設定処理を実行した後に、本遊技状態移行処理を終了する。当該外部出力設定処理では、高頻度カウンタの値が1以上であることを条件に、高頻度サポートモードであることを示す信号の外部出力を開始する。
一方、ステップS1008にて否定判定をした場合には、今回終了した開閉実行モードの移行の契機となった当たり結果が小当たり結果であることを意味する。この場合、ステップS1011にて、既に説明したモード移行処理(図18)を実行する。その後、ステップS1012にて、小当たり後カウンタに「30」をセットした後に、本遊技状態移行処理を終了する。
<音光側MPU82及び表示側MPU92における処理構成について>
次に、音光側MPU82及び表示側MPU92にて演出及び報知の実行制御を行うための各処理を説明する。
<音光側MPU82のタイマ割込み処理>
図21は、音光側MPU82にて比較的短い周期(例えば4msec)で繰り返し実行されるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
当該タイマ割込み処理では、まずステップS1101にて、主側コマンド格納処理を実行する。主側コマンド格納処理は、主側MPU62からコマンドを受信した場合に、そのコマンドを音光側RAM84に格納するための処理である。音光側RAM84には主側MPU62から受信したコマンドの格納及び読み出しを可能とするための主側リングバッファが設けられており、主側MPU62から受信したコマンドは当該主側リングバッファに順次格納されていくとともに格納された順序に従って順次読み出されていく。
続くステップS1102では、表示側コマンド格納処理を実行する。表示側コマンド格納処理は、表示側MPU92からコマンドを受信した場合に、そのコマンドを音光側RAM84に格納するための処理である。音光側RAM84には表示側MPU92から受信したコマンドの格納及び読み出しを可能とするための表示側リングバッファが設けられており、表示側MPU92から受信したコマンドは当該表示側リングバッファに順次格納されていくとともに格納された順序に従って順次読み出されていく。
その後、ステップS1103にて、主側MPU62から受信したコマンドに対応した処理を行うための主側コマンド対応処理を実行する。図22は、主側コマンド対応処理を示すフローチャートである。
当該主側コマンド対応処理では、まずステップS1201にてモード用処理を実行する。当該モード用処理の処理内容は後に説明する。続くステップS1202では、主側MPU62から変動用コマンド及び種別コマンドを受信しているか否かを判定する。これらコマンドを受信している場合には、ステップS1203にて、遊技結果の記憶処理を実行する。具体的には、変動用コマンドに含まれている情報から、今回の遊技回の開始に際して主側MPU62にて決定された当否抽選及び振分抽選の結果がいずれであるかの情報を特定し、その特定した情報を音光側RAM84に書き込む処理を実行する。なお、当該記憶処理に際して、変動用コマンドに含まれている抽選結果用データと、種別コマンドに含まれている抽選結果用データとを照合し、これら変動用コマンド及び種別コマンドの通信が正常に行われているか否かを判定し、通信が異常である場合にはそれに対応した報知処理とデータの記憶処理とを行うようにしてもよい。
続くステップS1204では、予告抽選処理を実行する。予告抽選処理では、今回の遊技回において図柄表示装置41にて予告表示を行わせるか否かを抽選により決定する。かかる予告表示としては、既に説明したとおり、図柄表示装置41にて図柄の変動表示が開始されてから、全ての図柄列Z1〜Z3にて図柄が変動表示されている状況において、又は一部の図柄列であって複数の図柄列にて図柄が変動表示されている状況において、図柄列Z1〜Z3上の図柄とは別にキャラクタを表示させる態様とするものや、背景画面をそれまでの態様とは異なる所定の態様とするものや、図柄列Z1〜Z3上の図柄をそれまでの態様とは異なる所定の態様とするものも含まれる。当該予告表示は、リーチ表示が行われる場合及びリーチ表示が行われない場合のいずれの遊技回においても発生し得るが、リーチ表示の行われる場合の方がリーチ表示の行われない場合よりも高確率で発生するように設定されている。また、予告抽選処理では、いずれかの大当たり結果に対応した遊技回の方が、外れ結果に対応した遊技回に比べ、予告表示が発生し易く、さらに出現率の低い予告表示が発生し易くなるように予告抽選を行う。
続くステップS1205では、停止図柄決定処理を実行する。停止図柄決定処理では、今回の遊技回の遊技結果が低確大当たり結果及び有利大当たり結果A〜Cのいずれかであれば、一の有効ラインL1〜L5上に同一の図柄の組合せが成立する停止結果に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。この場合、低確大当たり結果及び有利大当たり結果A〜Cのいずれにおいても、同一の図柄の組合せとして、同一の奇数図柄の組合せが選択され得るとともに、同一の偶数図柄の組合せが選択され得る。但し、低確大当たり結果よりも有利大当たり結果A〜Cの方が、奇数図柄の組合せが選択される確率が高く設定されている。これにより、図柄表示装置41にて同一の奇数図柄の組合せが停止表示された場合の方が、同一の偶数図柄の組合せが停止表示された場合よりも、遊技者は高確率モードへの移行を期待することとなる。なお、同一の図柄の組合せが停止表示される有効ラインL1〜L5は抽選などによってランダムに決定される。
停止図柄決定処理では、今回の遊技回の遊技結果が、明示高確大当たり結果、非明示高確大当たり結果又は小当たり結果であれば、全ての有効ラインL1〜L5上に同一図柄の組合せが成立しない停止結果であって、一の有効ラインL1〜L5上に特定の図柄の組合せ(「3・4・1」)が成立する停止結果に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。この場合、有効ラインL1〜L5は抽選などによってランダムに決定される。
停止図柄決定処理では、今回の遊技回の遊技結果が外れ結果であれば、変動用コマンドの内容からリーチ表示の有無を特定する。そして、リーチ表示が発生する場合には、全ての有効ラインL1〜L5上に同一図柄の組合せ及び上記特定の図柄の組合せが成立しない停止結果であって、一又は二の有効ラインL1〜L5上にリーチ図柄の組合せが成立する停止結果に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。一方、リーチ表示が発生しない場合には、全ての有効ラインL1〜L5上に同一図柄の組合せ及び上記特定の図柄の組合せが成立しない停止結果であって、全ての有効ラインL1〜L5上にリーチ図柄の組合せが成立しない停止結果に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。
続くステップS1206では、今回の遊技回の演出パターンを決定するための処理を実行する。当該処理では、今回受信している変動用コマンドの内容から遊技回の表示継続時間の情報を特定するとともに、当該表示継続時間の情報、上記ステップS1203にて特定した遊技結果の情報、及び上記ステップS1204における予告抽選処理の抽選結果の情報の組合せに対応した演出パターンを選択する。この演出パターンの選択に際しては、音光側ROM83に設けられた演出パターン用テーブルが参照される。
ここで、図23を参照しながら、演出パターン用テーブルについて説明する。演出パターン用テーブルには、変動用コマンドの種類と、ステップS1204における予告抽選処理の結果の種類と1対1で対応させて演出パターンが設定されている。具体的には、「A111」という変動用コマンドの場合、予告抽選結果1のときには演出パターンとして、2回の疑似連と、Aリーチと、Aスペシャルリーチとが選択され、予告抽選結果2のときには演出パターンとして、1回の疑似連と、Bリーチと、Aカットインと、Aスペシャルリーチとが選択され、予告抽選結果3のときには演出パターンとして、1回の疑似連と、Cリーチと、Aスペシャルリーチとが選択される。
疑似連とは、図柄表示装置41の全図柄列Z1〜Z3にて高速変動が開始されて低速変動に切り換わりにその後に全図柄列Z1〜Z3における変動表示が終了されて所定の停止結果が表示されるという単位変動演出が、1遊技回の間に複数回行われる演出のことである。この場合、一遊技回中の最後の単位変動演出では、主側MPU62における当否判定処理及び振分判定処理に対応した図柄の組合せが停止表示され、それよりも前の単位変動演出では、疑似連中であることを示す図柄の組合せが停止表示される。この疑似連中であることを示す図柄の組合せは、同一の図柄の組合せが停止表示されずに、明示高確大当たり結果、非明示高確大当たり結果及び小当たり結果に対応した図柄の組合せが停止表示されずに、さらにリーチ図柄の組合せも停止表示されない組合せであって、疑似連中であることを認識可能とさせる図柄の組合せである。例えば、一の有効ライン上に「3・5・7」という図柄の組合せが停止表示される。
Aリーチとは、Aタイプのキャラクタが出現している状況で行われるノーマルリーチのことであり、Bリーチとは、Bタイプのキャラクタが出現している状況で行われるノーマルリーチのことであり、Cリーチとは、Cタイプのキャラクタが出現している状況で行われるノーマルリーチのことである。Aカットインとは、ノーマルリーチが行われている状況で、Aタイプのキャラクタのカットイン画像が表示される演出のことである。Aスペシャルリーチとは、Aタイプのキャラクタが出現している状況で行われるスペシャルリーチのことである。
上記のように主側MPU62から送信される一の変動用コマンドに対して、音光側MPU82では、予告抽選処理の結果を踏まえて複数種類の演出パターンを選択し得る。但し、これら一の変動用コマンドから選択され得る複数種類の演出パターンは、いずれも遊技回全体の表示継続時間は、当該一の変動用コマンドに対応した共通の表示継続時間となる。これにより、主側MPU62にて決定した表示継続時間に従って遊技回用の演出を実行可能とするとともに、主側MPU62から送信される変動用コマンドの種類が極端に多くなってしまうことを抑えながら、演出パターンを多様化することが可能となる。
また、一の変動用コマンドから選択され得る演出パターンには、共通して存在する共通演出内容が存在している。「A111」の変動用コマンドについて具体的には、疑似連が発生する点と、Aスペシャルリーチが発生する点で共通している。これにより、パチンコ機10の設計段階において、一の変動用コマンドから複数種類の演出パターンが選択され得る構成としながら、共通の表示継続時間となるように設計し易くなる。
なお、上記のように一の変動用コマンドから複数種類の演出パターンが選択され得る構成は、他の変動用コマンドにおいても同様であり、例えば「A112」という変動用コマンドの場合、複数種類の演出パターンが選択され得る構成としながら、各演出パターン間では、Cリーチが発生する点で共通している。また、例えば「A113」という変動用コマンドの場合、複数種類の演出パターンが選択され得る構成としながら、各演出パターン間では、3回の疑似連が発生する点で共通している。
主側コマンド対応処理(図22)の説明に戻り、ステップS1206の処理を実行した後は、ステップS1207に進む。ステップS1207では、上記ステップS1206にて選択した演出パターンの種類、及び上記ステップS1205にて決定した停止図柄の種類の各情報を、音光側RAM84に書き込む処理を実行する。なお、演出パターンには今回の遊技回の表示継続時間の情報が含まれているため、演出パターンの情報を音光側RAM84に書き込むことで、演出パターンの情報だけでなく表示継続時間の情報についても音光側MPU82は再度読み出すことが可能となる。但し、音光側MPU82では、表示継続時間の計測については行わない。
続くステップS1208では、上記ステップS1205の処理結果に対応した停止結果コマンドと、上記ステップS1206の処理結果に対応したパターンコマンドとを、表示側MPU92に送信する。
ステップS1202にて否定判定をした場合、又はステップS1208の処理を実行した後は、ステップS1209にて、最終停止コマンドを受信しているか否かを判定する。最終停止コマンドを受信している場合には、ステップS1210にて、図柄停止コマンドを表示側MPU92に送信する。図柄停止コマンドは、今回の遊技回に対応した停止図柄を有効ラインL1〜L5上に待機させてその状態を最終停止時間に亘って維持させることを表示側MPU92に指示するためのコマンドである。
ステップS1209にて否定判定をした場合、又はステップS1210の処理を実行した後は、ステップS1211にて、オープニングコマンドを受信しているか否かを判定する。オープニングコマンドを受信している場合には、ステップS1212にて、オープニング対応処理を実行する。オープニング対応処理では、今回受信したオープニングコマンドに含まれている開閉実行モードの移行契機となった大当たり結果の種類を特定し、その大当たり結果の種類に対応した開閉実行モード中の演出内容を決定するための処理を実行する。続くステップS1213では、上記ステップS1212の処理結果に対応したオープニングコマンドを表示側MPU92に送信する。
ステップS1211にて否定判定をした場合、又はステップS1213の処理を実行した後は、ステップS1214にて、開放コマンドを受信しているか否かを判定する。開放コマンドを受信している場合には、ステップS1215にて、特電入賞装置32の開放が新たに開始されたこと、すなわち1のラウンド遊技が新たに開始されたことを表示側MPU92に認識させるために当該表示側MPU92に開放コマンドを送信する。
ステップS1214にて否定判定をした場合、又はステップS1215の処理を実行した後は、ステップS1216にて、閉鎖コマンドを受信しているか否かを判定する。閉鎖コマンドを受信している場合には、ステップS1217にて、特電入賞装置32が閉鎖されたこと、すなわち1のラウンド遊技が終了されたことを表示側MPU92に認識させるために当該表示側MPU92に閉鎖コマンドを送信する。
ステップS1216にて否定判定をした場合、又はステップS1217の処理を実行した後は、ステップS1218にて、エンディングコマンドを受信しているか否かを判定する。エンディングコマンドを受信している場合には、ステップS1219にて、エンディング対応処理を実行する。エンディング対応処理では、今回受信したエンディングコマンドに含まれている開閉実行モード後の当否抽選モードの内容を特定し、その当否抽選モードの種類に対応したエンディング演出の内容を決定するための処理を実行する。当該エンディング対応処理の処理内容は後に詳細に説明する。続くステップS1220では、上記ステップS1219の処理結果に対応したエンディングコマンドを表示側MPU92に送信する。
ステップS1218にて否定判定をした場合、又はステップS1220の処理を実行した後は、ステップS1221にて、報知コマンドを受信しているか否かを判定する。報知コマンドは、主側MPU62のタイマ割込み処理(図12)におけるステップS205の不正検知処理にて、不正用の監視対象として設定されている所定の事象が発生していることが特定された場合に出力されるとともに、ステップS212の入力状態監視処理にて、遊技機本体12又は前扉枠14が開放状態であることが特定された場合にも出力される。報知コマンドを受信している場合には、その報知を行うために、ステップS1222にて、発光データの読み出し処理を実行するとともに、ステップS1223にて、音出力データの読み出し処理を実行する。これにより、報知コマンドの内容に対応した態様、すなわち報知コマンドの出力の契機となった事象に対応した態様で、表示発光部53の発光制御が行われるとともに、スピーカ部54の音出力制御が行われる。その後、ステップS1224にて、今回受信した報知コマンドの内容に対応した報知コマンドを表示側MPU92に送信する。
ステップS1221にて否定判定をした場合、又はステップS1224の処理を実行した後は、ステップS1225にて、解除コマンドを受信しているか否かを判定する。解除コマンドは、主側MPU62のタイマ割込み処理(図12)におけるステップS205の不正検知処理にて、所定の事象が発生している状態が解除されたことが特定された場合に出力されるとともに、ステップS212の入力状態監視処理にて、遊技機本体12又は前扉枠14が開放状態されている状態から閉鎖状態に遷移したことが特定された場合にも出力される。解除コマンドを受信している場合には、ステップS1226にて、ステップS1222にて設定した発光データ及びステップS1223にて設定した音出力データをクリアする。その後、ステップS1227にて、今回受信した解除コマンドの内容に対応した解除コマンドを表示側MPU92に送信する。
ステップS1225にて否定判定をした場合、又はステップS1227の処理を実行した後は、ステップS1228にて、その他の対応処理を実行した後に、本主側コマンド対応処理を終了する。その他対応処理では、例えばデモ開始コマンドを受信しているか否かを判定し、デモ開始コマンドを受信している場合には、デモ開始コマンドを表示側MPU92に送信する。
デモ表示とは、開閉実行モード中ではない状況で遊技回の終了後において新たな遊技回が開始されることなく予め定められたデモ開始用の開始待ち期間(例えば、0.1sec)が経過した場合、又は主側MPU62への電力供給が開始されてから若しくはパチンコ機10がリセットされてから、新たに遊技回が開始されることなく予め定められたデモ開始用の開始待ち期間(例えば、3sec)が経過した場合に、図柄表示装置41において開始されるものである。デモ表示では、図柄列Z1〜Z3上に停止表示されている図柄が所定の動作を行っている画像が表示されるが、これに限定されることはなく、例えば、図柄が所定の動作を行っている画像の表示の後に又はそれに代えてメーカ名、機種名若しくは所定のキャラクタによる動画が表示される構成としてもよい。また、図柄列Z1〜Z3上において変動表示される図柄のアニメーションによりデモ表示を行う構成においては、当該図柄として、直前の遊技回で最終停止表示された図柄を用いる構成としてもよい。この場合、デモ表示の多様化が図られる。
<表示側MPU92のV割込み処理>
ここで、図24のフローチャートを参照しながら、表示側MPU92にて実行されるV割込み処理について説明する。V割込み処理は、予め定められた周期、具体的には20msec周期で繰り返し起動される。
なお、VDP95は図柄表示装置41に1フレーム分の画像信号を出力する場合、表示面41aの左上の隅角部分にあるドットから画像信号の出力を始めて、当該ドットを一端に含む横ライン上に並ぶドットに対して順次画像信号を出力するとともに、各横ラインに対して上から順に左から右のドットへと画像信号を出力する。そして、表示面41aの右下の隅角部分にあるドットに対して最後に画像信号を出力する。この場合に、VDP95は当該最後のドットに対して画像信号を出力したタイミングで、表示側MPU92へV割込み信号を出力して1フレームの画像の更新が完了したことを表示側MPU92に認識させる。このV割込み信号の出力周期は20msecとなっている。この点、V割込み処理は、V割込み信号の受信に同期して起動されると見なすこともできる。但し、V割込み信号を受信していなくても、前回のV割込み処理が起動されてから20msecが経過している場合には、新たにV割込み処理が起動される。
V割込み処理では、まずステップS1301にて、コマンド解析処理を実行する。具体的には、表示側RAM94のコマンドバッファに格納されているコマンドの内容を解析する。続くステップS1302では、ステップS1301の解析結果に基づいて、新規コマンドを受信しているか否かを判定する。新規コマンドを受信している場合には、ステップS1303にて、コマンド対応処理を実行する。
コマンド対応処理では、まず停止結果コマンド及びパターンコマンドを受信している場合に、停止結果コマンド及びパターンコマンドの組合せに対応したパターン用データテーブルを表示側ROM93から読み出して表示側RAM94に書き込む。
パターン用データテーブルとは、今回の遊技回用の演出に対応した動画を図柄表示装置41の表示面41aに表示させる場合において、画像の各更新タイミングにおける1フレーム分の画像を表示させるのに必要な処理が定められた情報群である。つまり、パターン用データテーブルには、今回の遊技回用の演出における開始タイミングから終了タイミングまでの各フレーム(フレームの更新周期は20msec)に対応した情報群が定められている。
図25を参照しながらパターン用データテーブルについて、より具体的に説明する。なお、図25は有利大当たり結果Cとなる場合に選択され得るパターン用データテーブルの一例である。
図25に示すように、パターン用データテーブルには、対象となる遊技回の表示継続時間に対応したフレーム数分のポインタ情報が設定されており、各ポインタ情報に対応させて、タスクの内容の情報と、コマンド出力の有無の情報と、追加データの情報とが設定されている。
タスクの内容の情報は、今回の遊技回に対応した動画表示を行うために設定されている情報であり、当該タスクの内容の情報を一切反映させないような情報が追加データとして設定されない限り、各フレームにおいてタスクの内容の情報に応じた画像が表示される。当該タスクの内容の情報には、対応する更新タイミングにおける1フレーム分の画像を表示させるためにVDP95に描画指示を行う上で必要なパラメータの情報などが設定されている。
図25に示すパターン用データテーブルについて具体的には、「0」のポインタ情報に変動開始時のデータが設定されており、「200」のポインタ情報に予告演出開始時のデータが設定されており、「300」のポインタ情報に予告演出終了時のデータが設定されており、「400」のポインタ情報にノーマルリーチ開始時のデータが設定されており、「700」のポインタ情報に、スーパーリーチ開始時のデータが設定されており、「1000」のポインタ情報に、確定演出開始時のデータが設定されており、「1400」のポインタ情報に、変動終了時のデータが設定されている。これら各ポインタ情報は、演出の開始、演出の切り換わり、及び演出の終了といった区切りタイミングに対応している。また、これら以外のポインタ情報には、区切りタイミング間の動画表示を可能とするためのデータが設定されている。
コマンド出力の有無の情報は、表示側MPU92から音光側MPU82へのコマンドの出力の有無、及びそのコマンドの種類を示す情報である。表示側MPU92は、動画の内容に応じて所定のタイミングで音光側MPU82にコマンドを出力することで、表示発光部53にて画像の内容に応じた光の演出の実行を可能とし、スピーカ部54にて画像の内容に応じた音出力の演出の実行を可能とさせる。
図25に示すパターン用データテーブルについて具体的には、タスクの内容において変動開始時のデータが設定されている「0」のポインタ情報に対して、コマンドデータが設定されている。したがって、遊技回の変動開始時には、表示側MPU92から音光側MPU82へのコマンド送信に基づき、音光側MPU82において発光制御及び音出力制御などが開始される。また、タスクの内容において、予告演出開始時のデータ、ノーマルリーチ開始時のデータ、スーパーリーチ開始時のデータ、確定演出開始時のデータ及び変動終了時のデータのそれぞれが設定されている各ポインタ情報よりも事前送信用のフレーム数(ポインタ数)分前のタイミングのポインタ情報、具体的には、「198」、「398」、「698」、「998」、「1398」の各ポインタ情報に対して、コマンドデータが設定されている。したがって、遊技回の変動開始時以外の区切りタイミングについては、表示側MPU92から音光側MPU82へのコマンド送信が事前に行われており、これら区切りタイミングにおいて図柄表示装置41の表示内容と、発光制御、音出力制御及び可動物の駆動制御の内容とを完全に同期させることが可能となる。
追加データの情報は、パターン用データテーブルの初期設定としてはブランクとして設定されており、報知の実行指示があった場合などに追加データへの書き込み処理が実行される。追加データへの書き込みが行われた場合には、当該追加データに書き込まれている情報がタスクの内容に元々設定されていた情報よりも優先される。例えば、報知として所定の文字を画像として表示することに対応した追加データが設定されている場合には、当該文字画像が、タスクの内容に対応した画像上に追加されているように画像表示がなされる。
コマンド対応処理では、最終停止コマンドを受信している場合、最終停止用の設定処理を実行する。最終停止用の設定処理では、今回の遊技回に対応した停止図柄を、最終停止表示中の期間が経過するまで静止表示するためのデータテーブルを表示側ROM93から読み出して表示側RAM94に書き込む処理を実行する。
コマンド対応処理では、オープニングコマンドを受信している場合、オープニングコマンドに対応したオープニング用のデータテーブルを表示側ROM93から読み出して表示側RAM94に書き込む。オープニング用のデータテーブルとは、今回の開閉実行モード用の演出に対応した動画を図柄表示装置41の表示面41aに表示させる場合において、画像の各更新タイミングにおける1フレーム分の画像を表示させるのに必要な処理が定められた情報群である。オープニング用のデータテーブルのデータ構成は、パターン用データテーブルと基本的に同一である。つまり、当該オープニング用のデータテーブルには、画像の各更新タイミングにおける1フレーム分の画像を表示させるのに必要な処理が定められた情報群だけでなく、演出の区切りタイミングに対応させて、音光側MPU82にコマンド送信を行うためのデータが設定されている。但し、オープニング用のデータテーブルでは、オープニング演出の開始時から、各ラウンド遊技中、及びラウンド遊技間のインターバル期間中の演出の内容が定められている。この場合、ラウンド遊技中のデータは対応するラウンド遊技が終了するまでループ又は最終の更新タイミングの画像が保持されるように設定されており、同様に、インターバル中のデータは対応するインターバルが終了するまでループ又は最終の更新タイミングの画像が保持されるように設定されている。そして、開放コマンド又は閉鎖コマンドの受信に伴って、オープニング用のデータテーブルにおいて参照すべきポインタ情報の範囲が切り換えられる構成となっている。
コマンド対応処理では、開放コマンド及び閉鎖コマンドのいずれかを受信している場合、開閉時の設定処理を実行する。開閉時の設定処理では、受信したコマンドの内容に応じて、オープニング用のデータテーブルにおいて参照すべきポインタ情報の範囲を切り換える。
コマンド対応処理では、エンディングコマンドを受信している場合、エンディングコマンドに対応したエンディング用のデータテーブルを表示側ROM93から読み出して表示側RAM94に書き込む。エンディング用のデータテーブルとは、今回のエンディング用の演出に対応した動画を図柄表示装置41の表示面41aに表示させる場合において、画像の各更新タイミングにおける1フレーム分の画像を表示させるのに必要な処理が定められた情報群である。エンディング用のデータテーブルのデータ構成は、パターン用データテーブルと基本的に同一である。つまり、当該エンディング用のデータテーブルには、画像の各更新タイミングにおける1フレーム分の画像を表示させるのに必要な処理が定められた情報群だけでなく、演出の区切りタイミングに対応させて、音光側MPU82にコマンド送信を行うためのデータが設定されている。
コマンド対応処理では、報知コマンドを受信している場合、報知用データの設定処理を実行する。報知用データの設定処理では、現状設定されているデータテーブルの追加データとして、今回の報知コマンドに含まれている報知の内容に対応した報知データを書き込む。これにより、次回の画像の更新に際して、当該報知データの内容が反映され、例えば報知対象事象の種類に対応した文字画像が遊技回用の演出画像や、開閉実行モード用の演出画像に追加される。
コマンド対応処理では、解除コマンドを受信している場合、報知用データのクリア処理を実行する。報知用データのクリア処理では、現状、データテーブルの追加データに設定されている報知用データのうち、今回受信した解除コマンドにおいて報知の解除対象として設定されている報知対象事象の種類に対応した報知用データをクリアするための処理を実行する。これにより、次回の画像の更新に際して、当該解除対象となった種類の報知が解除される。
V割込み処理(図24)の説明に戻り、ステップS1302にて否定判定をした場合、又はステップS1303の処理を実行した後は、ステップS1304にて、ポインタ更新処理を実行する。当該ポインタ更新処理では、データテーブルに設定されているポインタの情報を、1フレーム分進めるように更新する。これにより、今回の更新タイミングに対応した1フレーム分の画像を表示させるために必要な処理を、表示側MPU92において把握することが可能となる。
続くステップS1305ではタスク処理を実行する。タスク処理では、データテーブルにおいて今回のポインタの情報に対応したエリアに追加データが存在しているか否かを判定する。追加データが存在していない場合には、今回のポインタのタスクデータをデータテーブルから読み出し、その読み出したタスクデータに従って、今回の更新タイミングに対応した1フレーム分の画像を表示させるために、VDP95に描画指示を行う上で必要なパラメータの演算を行う。一方、データテーブルにおいて今回のポインタの情報に対応したエリアに追加データが存在している場合には、その追加データがタスクデータの画像に対する付加データであるか否かを判定する。付加データである場合には、今回のポインタのタスクデータ及び追加データをデータテーブルから読み出し、その読み出したタスクデータ及び追加データに従って、今回の更新タイミングに対応した1フレーム分の画像を表示させるために、VDP95に描画指示を行う上で必要なパラメータの演算を行う。付加データではない場合には、今回のポインタの追加データをデータテーブルから読み出し、その読み出した追加データに従って、今回の更新タイミングに対応した1フレーム分の画像を表示させるために、VDP95に描画指示を行う上で必要なパラメータの演算を行う。
ステップS1305にてタスク処理を実行した後は、ステップS1306にてデータテーブルにおいて今回のポインタの情報に対応したコマンド出力の有無のエリアにコマンドデータが存在しているか否かを判定する。コマンドデータが存在している場合にはコマンドの出力タイミングであるため、ステップS1307にてコマンド設定処理を実行する。
コマンド設定処理では、遊技回の演出を開始すべきことを示すコマンド、予告表示を開始すべきことを示すコマンド、ノーマルリーチを開始すべきことを示すコマンド、スーパーリーチを開始すべきことを示すコマンド、変動を終了すべきことを示すコマンド、開閉実行モードの演出を開始すべきことを示すコマンド、ラウンド遊技の演出を開始すべきことを示すコマンド、ラウンド遊技間のインターバルの演出を開始すべきことを示すコマンド、エンディングの演出を開始すべきことを示すコマンド、及びデモ表示を開始すべきことを示すコマンドなどをそれぞれのタイミングに応じて音光側MPU82に送信する。
ステップS1306にて否定判定をした場合、又はステップS1307の処理を実行した後は、ステップS1308にて描画リスト出力処理を実行した後に、本V割込み処理を終了する。描画リスト出力処理では、今回の処理回の更新タイミングに対応した1フレーム分の画像を表示させるための描画リストを作成し、その作成した描画リストをVDP95に送信する。この場合、当該描画リストでは、直前のタスク処理にて把握された画像が描画対象となり、さらに当該タスク処理にて更新したパラメータの情報が合わせて設定される。VDP95では、この描画リストに従ってビデオRAM97のフレーム領域に描画データを作成する。フレーム領域に作成された描画データに従ってVDP95は図柄表示装置41に信号出力を行う。これにより、図柄表示装置41において1フレーム分の画像が表示されることになる。
<音光側MPU82のタイマ割込み処理>
音光側MPU82のタイマ割込み処理(図21)の説明に戻り、ステップS1103にて主側コマンド対応処理を実行した後は、ステップS1104にて表示側コマンド対応処理を実行する。表示側コマンド対応処理では、表示側MPU92から受信したコマンドの内容に従って、発光データ及び音出力データを読み出す処理を実行する。これにより、図柄表示装置41の表示内容に対応した発光制御が表示発光部53に対して実行されるとともに、図柄表示装置41の表示内容に対応した音出力制御がスピーカ部54に対して実行される。
つまり、本パチンコ機10では、主側MPU62を基準とした場合に音光側MPU82は表示側MPU92に対して通信の上流側に存在しているにも関わらず、音光側MPU82では表示側MPU92がコマンドを送信することを敢えて待ってから演出の実行制御を開始する。これにより、発光演出、音出力演出及び表示演出のそれぞれが同一の期間に発生する場合に、各演出にずれが生じづらくなる。よって、複数種類の演出手段を利用した演出を好適に行うことが可能となる。
その後、ステップS1105にて、表示発光部53の発光制御を行うための発光制御処理を実行する。当該発光制御処理では、上記ステップS1103の主側コマンド対応処理又は上記ステップS1104の表示側コマンド対応処理にて読み出された発光データに従って表示発光部53の発光制御を行う。
続くステップS1106では、スピーカ部54の音出力制御を行うための音出力制御処理を実行する。当該音出力制御処理では、上記ステップS1103の主側コマンド対応処理又は上記ステップS1104の表示側コマンド対応処理にて読み出された音出力データに従ってスピーカ部54の音出力制御を行う。その後、本タイマ割込み処理を終了する。
<高確率モードの継続回数を予測させるためのパチンコ機10における演出>
次に、高確率モードの継続回数を遊技者に予測させるためのパチンコ機10における演出の内容について説明する。
まず図26のフローチャートを参照しながら、主側MPU62にて実行されるエンディングコマンド出力処理について説明する。なお、当該エンディングコマンド出力処理は特図特電制御処理(図13)におけるステップS311の特電閉鎖中処理にて実行される。
エンディングコマンド出力処理では、まずステップS1401にて、今回の開閉実行モードの移行契機となった当たり結果が低確大当たり結果及び有利大当たり結果A〜Cのいずれかであるかを判定する。ステップS1401にて肯定判定をした場合には、ステップS1402にて、それら大当たり結果に対応したエンディングコマンドを音光側MPU82に送信する。具体的には、低確大当たり結果である場合には第1エンディングコマンドを送信し、有利大当たり結果Aである場合には第2エンディングコマンドを送信し、有利大当たり結果Bである場合には第3エンディングコマンドを送信し、有利大当たり結果Cである場合には第4エンディングコマンドを送信する。その後、本エンディングコマンド出力処理を終了する。
ステップS1401にて否定判定をした場合には、ステップS1403にて、高頻度カウンタの値が1以上であるか否かを判定することで、高頻度サポートモード中に移行した開閉実行モードであるか否かを判定する。低頻度サポートモード中に移行した開閉実行モードである場合には、ステップS1404にて、今回の開閉実行モードの移行契機となった当たり結果が小当たり結果であるか否かを判定する。ステップS1404にて肯定判定をした場合には、ステップS1405にて第5エンディングコマンドを音光側MPU82に送信した後に、本エンディングコマンド出力処理を終了する。
ステップS1404にて否定判定をした場合には、ステップS1406にて、今回の開閉実行モードの移行契機となった当たり結果が非明示高確大当たり結果であるか否かを判定する。ステップS1406にて肯定判定をした場合には、ステップS1407にて第6エンディングコマンドを音光側MPU82に送信した後に、本エンディングコマンド出力処理を終了する。ステップS1406にて否定判定をした場合には、今回の開閉実行モードの移行契機となった当たり結果が明示高確大当たり結果であることを意味するため、ステップS1408にて明示エンディングコマンドを音光側MPU82に送信した後に、本エンディングコマンド出力処理を終了する。
高頻度サポートモード中に移行した開閉実行モードである場合には、ステップS1403にて肯定判定をし、ステップS1409に進む。ステップS1409では、今回の開閉実行モードの移行契機となった当たり結果が小当たり結果であるか否かを判定する。ステップS1409にて肯定判定をした場合には、ステップS1410にて第7エンディングコマンドを音光側MPU82に送信した後に、本エンディングコマンド出力処理を終了する。ステップS1409にて否定判定をした場合には、今回の開閉実行モードの移行契機となった当たり結果が明示高確大当たり結果又は非明示高確大当たり結果であることを意味するため、ステップS1411にて第8エンディングコマンドを音光側MPU82に送信した後に、本エンディングコマンド出力処理を終了する。
次に、図27のフローチャートを参照しながら、音光側MPU82にて実行されるエンディング対応処理について説明する。なお、当該エンディング対応処理は、主側コマンド対応処理(図22)におけるステップS1219にて実行される。
エンディング対応処理では、まずステップS1501にて、第1〜第7エンディングコマンドのいずれかを受信しているか否かを判定する。ステップS1501にて肯定判定をした場合には、ステップS1502に進み、受信したエンディングコマンドに対応した抽選テーブルを音光側ROM83から読み出す。続くステップS1503では、表示モードの抽選処理を実行する。当該表示モードの抽選処理は、音光側RAM84に設けられたカウンタであって定期的(例えば2msec周期)に数値情報が更新されるカウンタである抽選用乱数カウンタから数値情報を取得し、その数値情報を、ステップS1502にて読み出した抽選テーブルと照合することで、表示モードを選択する。そして、ステップS1504にて、その選択した表示モードを今後の表示モードとして設定する。なお、ここで設定された表示モードに対応したエンディングコマンドが、主側コマンド対応処理(図22)におけるステップS1220にて表示側MPU92に送信されるため、設定された表示モードに対応した画像が図柄表示装置41にて表示されるように表示側MPU92において表示制御が行われる。その後、本エンディング対応処理を終了する。
ここで、図28を参照しながら、表示モードが抽選される様子を説明する。
表示モードとは、当否抽選モードが高確率モードであることの期待度を遊技者に報知するとともに、高確率モードの終了基準回数が多い回数であることの期待度を遊技者に報知するための図柄表示装置41における表示内容である。この表示モードに対応した表示は、開閉実行モードのエンディング期間において開始され、その後の遊技回中に所定の終了条件が成立するまで継続される。表示モードとして、図28に示すように、第1表示モード〜第6表示モードの6種類が設定されている。
なお、各表示モード間では、図柄表示装置41の背景画面及び各図柄列Z1〜Z3にて変動表示される図柄の種類のうち少なくとも一方が相違するとともに、図柄表示装置41において「ロング継続以上を期待」といった表示モードに対応した表示がなされる。また、各表示モード間で、スピーカ部54から出力される音が相違する構成としてもよい。
第1表示モード〜第3表示モードは開閉実行モード後のサポートモードが高頻度サポートモードとなる場合に選択される表示モードである。第1表示モード〜第3表示モードのうち、第1表示モードは終了基準回数が長い高確率モードとなる場合に選択され易い表示モードであり、第2表示モードは終了基準回数が中間又は短い高確率モードとなる場合に選択され易い表示モードであり、第3表示モードは低確率モードとなる場合に選択され易い表示モードである。
一方、第4表示モード〜第6表示モードは開閉実行モード後のサポートモードが低頻度サポートモードとなる場合に選択される表示モードである。第4表示モード〜第6表示モードのうち、第4表示モードは高確率モードとなる場合に選択され易い表示モードであり、第5表示モードは出現した場合に高確率モードである確率及び低確率モードである確率が略同一となる表示モードであり、第6表示モードは低確率モードとなる場合に選択され易い表示モードである。
第1エンディングコマンドを受信した場合には、すなわち低確大当たり結果となった場合には、第1抽選テーブルが選択される。この場合、第1表示モードの選択率が5%であり、第2表示モードの選択率が10%であり、第3表示モードの選択率が85%である。第2エンディングコマンドを受信した場合には、すなわち有利大当たり結果Aとなった場合には、第2抽選テーブルが選択される。この場合、第1表示モードの選択率が15%であり、第2表示モードの選択率が60%であり、第3表示モードの選択率が25%である。第3エンディングコマンドを受信した場合には、すなわち有利大当たり結果Bとなった場合には、第3抽選テーブルが選択される。この場合、第1表示モードの選択率が30%であり、第2表示モードの選択率が50%であり、第3表示モードの選択率が20%である。第4エンディングコマンドを受信した場合には、すなわち有利大当たり結果Cとなった場合には、第4抽選テーブルが選択される。この場合、第1表示モードの選択率が85%であり、第2表示モードの選択率が10%であり、第3表示モードの選択率が5%である。
つまり、高頻度入賞モードの開閉実行モードが発生した場合、当該開閉実行モードのエンディング期間及びその後の遊技回の表示モードが第1表示モードとなることで遊技者は終了基準回数が長い高確率モードとなったことを大きく期待しながら遊技を行うこととなる。また、仮に第3表示モードとなったとしても、高確率モードである可能性は残り、さらには終了基準回数が長い高確率モードである可能性も残るため、遊技者の期待感が完全に消失してしまうことはない。
第5エンディングコマンドを受信した場合には、すなわち低頻度サポートモード中に小当たり結果となった場合には、第5抽選テーブルが選択される。この場合、第4表示モードの選択率が5%であり、第5表示モードの選択率が10%であり、第6表示モードの選択率が85%である。第6エンディングコマンドを受信した場合には、すなわち低頻度サポートモード中に非明示高確大当たり結果となった場合には、第6抽選テーブルが選択される。この場合、第4表示モードの選択率が85%であり、第5表示モードの選択率が10%であり、第6表示モードの選択率が5%である。
つまり、低頻度サポートモード中に低頻度入賞モードの開閉実行モードとなり、さらに当該開閉実行モード後に低頻度サポートモードが継続された場合、当該開閉実行モードのエンディング期間及びその後の遊技回の表示モードが第4表示モードとなることで遊技者は高確率モードとなったことを大きく期待しながら遊技を行うこととなる。また、仮に第6表示モードとなったとしても、高確率モードである可能性は残るため、遊技者の期待感が完全に消失してしまうことはない。
第7エンディングコマンドを受信した場合には、すなわち高頻度サポートモード中に小当たり結果となった場合には、第7抽選テーブルが選択される。この場合、第1表示モードの選択率が5%であり、第2表示モードの選択率が10%であり、第3表示モードの選択率が85%である。第8エンディングコマンドを受信した場合には、すなわち高頻度サポートモード中に非明示高確大当たり結果又は明示高確大当たり結果となった場合には、第8抽選テーブルが選択される。この場合、第1表示モードの選択率が85%であり、第2表示モードの選択率が10%であり、第3表示モードの選択率が5%である。
つまり、高頻度サポートモード中に低頻度入賞モードの開閉実行モードとなった場合、当該開閉実行モードのエンディング期間及びその後の遊技回の表示モードが第1表示モードとなることで遊技者は終了基準回数が長い高確率モードの再セットが行われたことを大きく期待しながら遊技を行うこととなる。また、仮に第3表示モードとなったとしても、高確率モードである可能性は残り、さらには終了基準回数が長い高確率モードの再セットが行われた可能性も残るため、遊技者の期待感が完全に消失してしまうことはない。
エンディング対応処理(図27)の説明に戻り、ステップS1501にて否定判定をした場合、明示エンディングコマンドを受信していることを意味する。この場合、ステップS1505にて、明示用表示モードに設定した後に、本エンディング対応処理を終了する。なお、ここで設定された表示モードに対応したエンディングコマンドが、主側コマンド対応処理(図22)におけるステップS1220にて表示側MPU92に送信されるため、設定された表示モードに対応した画像が図柄表示装置41にて表示されるように表示側MPU92において表示制御が行われる。その後、本エンディング対応処理を終了する。
明示エンディングコマンドは、低頻度サポートモード中において明示高確大当たり結果となった場合に主側MPU62から送信される。低頻度サポートモード中に明示高確大当たり結果となった場合、低頻度入賞モードの開閉実行モードが行われ、その後に高頻度サポートモードとなる。これに対して、他の当たり結果ではこのような挙動とならない。したがって、明示高確大当たり結果となったことを遊技者が明確に認識することが可能となる。そこで、低頻度サポートモード中において明示高確大当たり結果となった場合には、明示用表示モードに設定して、そのことを明確に遊技者に報知するようにしている。明示用表示モードでは、高確率モードであることを示す画像が図柄表示装置41にて表示されるとともに、終了基準回数が70回であることを示す画像が図柄表示装置41にて表示される。
次に、図29のフローチャートを参照しながら、音光側MPU82にて実行されるモード用処理について説明する。なお、当該モード用処理は、主側コマンド対応処理(図22)におけるステップS1201にて実行される。
モード用処理では、まずステップS1601にて、現状の表示モードが第1表示モード〜第3表示モード及び明示用表示モードのいずれかであるかを判定する。ステップS1601にて肯定判定をした場合には、ステップS1602にて、明示高確状態の終了コマンド又は高頻度状態の終了コマンドを受信しているか否かを判定する。明示高確状態の終了コマンドは、既に説明したとおり、高確率モードであって高頻度サポートモードである状態で、終了基準回数分の遊技回が消化されて、低確率モードであって低頻度サポートモードである状態に移行する場合に主側MPU62から送信されるコマンドである。また、高頻度状態の終了コマンドは、既に説明したとおり、低確率モードであって高頻度サポートモードである状態で、終了基準回数分の遊技回が消化されて、低確率モードであって低頻度サポートモードである状態に移行する場合に主側MPU62から送信されるコマンドである。
ステップS1602にて否定判定をした場合にはそのまま本モード用処理を終了し、ステップS1602にて肯定判定をした場合にはステップS1603に進む。ステップS1603では、表示モードを通常モードに設定し、その後、ステップS1604にて通常モード用コマンドを表示側MPU92に送信した後に、本モード用処理を終了する。通常モードは、低確率モードであって低頻度サポートモードである状態であることを報知するための表示モードであり、図柄表示装置41ではそれに対応した画像が表示され、スピーカ部54からはそれに対応した音が出力される。
ステップS1601にて否定判定をした場合には、ステップS1605にて、現状の表示モードが第4表示モード〜第6表示モードのいずれかであるかを判定する。ステップS1605にて否定判定をした場合にはそのまま本モード用処理を終了し、ステップS1605にて肯定判定をした場合にはステップS1606に進む。ステップS1606では、表示モードの抽選条件が成立したか否かを判定する。具体的には、音光側RAM84に設けられたカウンタであって定期的(例えば2msec周期)に数値情報が更新されるカウンタである抽選条件判定用乱数カウンタから数値情報を取得し、その数値情報が、抽選条件成立に対応した数値情報であるか否かを判定する。当該抽選条件成立となる確率は、開閉実行モード後に遊技回が10回実行されるまでは10%であり、11回〜20回の範囲では50%であり、21回〜30回の範囲では80%であり、31回となった場合に100%となる。ステップS1606にて否定判定をした場合にはそのまま本モード用処理を終了し、ステップS1606にて肯定判定をした場合にはステップS1607に進む。
ステップS1607では、表示モードの抽選処理を実行する。この抽選処理では、エンディング対応処理(図27)におけるステップS1503と同様の処理を実行する。但し、当該抽選処理では、まず通常モードへの移行抽選を行う。通常モードへの移行当選となる確率は、開閉実行モード後に遊技回が10回実行されるまでは10%であり、11回〜20回の範囲では50%であり、21回〜30回の範囲では80%であり、31回となった場合に100%となる。通常モードへの移行当選となった場合には、ステップS1608にて通常モードに設定し、続くステップS1609にてそれに対応した表示モード用コマンドを表示側MPU92に送信した後に、本モード用処理を終了する。一方、通常モードへの移行当選とならなかった場合には、抽選テーブルとして、前回のステップS1503にて利用した抽選テーブルと同一の抽選テーブルを用いる。そして、ステップS1608にて、その抽選結果に対応した表示モードに設定し、続くステップS1609にてそれに対応した表示モード用コマンドを表示側MPU92に送信した後に、本モード用処理を終了する。
以上のとおり、高確率モードとなったとしても終了基準回数の遊技回が実行された場合、開閉実行モードが発生していなくなても低確率モードとなるとともに、その終了基準回数が0回、30回、50回及び70回といったように複数種類設定されている構成において、図柄表示装置41などでは、高確率モードであること及び高確率モードの終了基準回数を遊技者に予測させるための演出が行われる。これにより、遊技者は単に高確率モードとなることを期待しながら遊技を行うだけでなく、終了基準回数がより多い高確率モードとなることを期待しながら遊技を行うこととなり、遊技の興趣向上が図られる。
<外付け装置EXを利用した演出>
次に、外付け装置EXを利用して演出を行うための構成について説明する。図30はパチンコ機10が多数設置された遊技ホールの電気的な構成の概要を説明するための概略図である。
図30に示すように、遊技ホールには島設備Sが設けられており、当該島設備Sに対して多数のパチンコ機10が設置されている。各パチンコ機10を管理する管理制御手段として、遊技ホールにはホールコンピュータHCが設けられている。ホールコンピュータHCは、管理プログラムを有する電子演算装置であり、その内部にMPU201が搭載されている。MPU201には、当該MPU201により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM202と、そのROM202内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータやパチンコ機10から入力した情報等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM203と、を備えている。ホールコンピュータHCは、各パチンコ機10と電気配線群EL1を通じて電気的に接続されている。そして、各パチンコ機10から受信した情報に基づく管理処理を実行する。
島設備Sには、各パチンコ機10に1対1で対応させて外付け装置EXが設置されている。各外付け装置EXは、対応するパチンコ機10の上方に搭載されており、電気配線群EL2を通じてホールコンピュータHCと電気的に接続されているとともに、電気配線群EL3を通じてパチンコ機10と電気的に接続されている。各外付け装置EXは、各種情報を表示するための外付け表示装置301と、当該外付け表示装置301にて各種情報を表示させるために操作される複数種類の外付け操作部302とが設けられている。
外付け表示装置301は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、外付け装置EXに設けられた後述する外付け制御基板により表示内容が制御される。なお、外付け表示装置301は、液晶表示装置に限定されることはなく、プラズマディスプレイ装置、有機EL表示装置又はCRTといった表示画面を有する他の表示装置であってもよく、ドットマトリクス表示器であってもよい。
外付け表示装置301では、前回の開閉実行モードからの遊技回の実行回数、開閉実行モードの実行回数、遊技ホールの開店時からの出玉数、高確率モード及び高頻度サポートモードの少なくとも一方が継続している状況で発生した開閉実行モードの回数、当該継続している状況での出玉数といった各種情報が、ホールコンピュータHCからの信号に基づき表示される。これにより、遊技者は、外付け表示装置301を視認することで、上記各種情報を把握することが可能となる。なお、外付け操作部302を操作することで、外付け表示装置301に表示される各種情報が切り換えられる。
次に、パチンコ機10の主制御装置60、ホールコンピュータHC及び外付け装置EXの間で通信を行うための構成、並びに外付け装置EXの電気的な構成について、図31(a)及び図31(b)を参照しながら説明する。
図31(a)に示すように、パチンコ機10には外部端子板79が設けられており、主側MPU62は電気配線群EL4を通じて外部端子板79と電気的に接続されており、ホールコンピュータHCは電気配線群EL1を通じて外部端子板79と電気的に接続されており、外付け装置EXは電気配線群EL3を通じて外部端子板79と電気的に接続されている。そして、当該外部端子板79を通じて、主側MPU62からホールコンピュータHCに向けて各種信号が送信されるとともに、主側MPU62から外付け装置EXに向けて各種信号が送信される。なお、ホールコンピュータHCからパチンコ機10に向けた信号の送信、外付け装置EXからパチンコ機10に向けた信号の送信、及び外付け装置EXからホールコンピュータHCに向けた信号の送信は行われない。
外部端子板79には、図31(b)に示すように、複数の外部端子79a〜79lが設けられている。外部端子79a〜79lは合計12個設けられており、それらのうちの9個の外部端子79a〜79iは主側MPU62からホールコンピュータHCに向けて情報を外部出力するための端子であり、残り3個の外部端子79j〜79lは主側MPU62から外付け装置EXに向けて情報を外部出力するための端子である。
具体的には、主側MPU62からホールコンピュータHCに向けて情報を外部出力するための端子として、主側MPU62の当否抽選において大当たり当選となったことに基づく開閉実行モード中であることを示す情報を出力するために用いられる大当たり用の外部端子79aと、主側MPU62の当否抽選において大当たり当選となったこと又は小当たり当選となったことに基づく開閉実行モード中であることを示す情報を出力するために用いられる開閉実行モード用の外部端子79bと、一の遊技回が終了したことを示す情報を出力するために用いられる遊技回数用の外部端子79cと、開閉実行モード中及び高頻度サポートモード中のいずれかであることを示す情報を出力するために用いられる連荘表示用の外部端子79dと、第1作動口33及び第2作動口34のいずれかへの入賞が発生したことを示す情報を出力するために用いられる作動用の外部端子79eと、所定の不正の発生が検知されたことを示す情報を出力するために用いられる不正検知用の外部端子79fと、所定個数の遊技球の払出が行われたことを示す情報を出力するために用いられる払出用の外部端子79gと、遊技機本体12が開放中であることを示す情報を出力するために用いられる本体開放用の外部端子79hと、前扉枠14が開放中であることを示す情報を出力するために用いられる前扉開放用の外部端子79iと、が含まれている。
なお、パチンコ機10からホールコンピュータHCに向けて情報を外部出力するための端子の種類は上記のものに限定されることはなく、例えば特電入賞装置32への入賞が発生したことを示す情報を出力するために用いられる外部端子が設けられている構成としてもよい。また、所定個数の遊技球が発射されたことを示す情報を出力するために用いられる外部端子が設けられている構成としてもよい。
ホールコンピュータHCのMPU201では、上記各外部端子79a〜79iを通じて受信した信号を利用してパチンコ機10の管理を行う。例えば、パチンコ機10にて不正が検知されていることを特定した場合には、遊技ホールの管理者などに対して当該パチンコ機10が異常であることを示す報知を行う。また、パチンコ機10にて発生した賞球個数の管理を行うための管理データを作成する。また、開閉実行モードの発生回数、高頻度サポートモードが継続している状況での開閉実行モードの連荘回数、及び連荘中の遊技球の払出個数を集計し、その集計情報を外付け表示装置301にて表示可能とさせるように、電気配線群EL2を通じて外付け装置EXに外部出力する。これにより、外付け表示装置301において上記各種情報を出力することが可能となる。なお、主側MPU62からホールコンピュータHCに、所定個数の遊技球が払い出されたことを示す情報だけでなく、所定個数の遊技球が発射されたことを示す情報が出力される構成においては、ホールコンピュータHCのMPU201にて一のパチンコ機10における遊技球の増減個数を集計し、その集計結果を外付け装置EXに送信することで当該集計結果を外付け表示装置301にて表示させる構成としてもよい。
主側MPU62から外付け装置EXに向けて情報を外部出力するための端子として、シリアルでのコマンドデータ送信用の外部端子79jと、コマンドデータに含まれる各単位データ(例えば1ビット分のデータ)を識別するためのクロック信号用の外部端子79kと、一のコマンドの送信開始及び送信終了のうち少なくとも一方を認識させるためのラッチ信号用の外部端子79lとが含まれている。つまり、主側MPU62から外付け装置EXにはシリアル通信によりコマンドが送信される。なお、コマンドの送信開始を認識させるためのイネーブル信号用の外部端子が別途設けられている構成としてもよく、コマンドがパラレル通信により送信される構成としてもよい。
外付け装置EXでは、上記各外部端子79j〜79lを通じて受信したコマンドを利用して、パチンコ機10と連動した表示演出が行われる。かかる表示演出の実行制御、及び上記ホールコンピュータHCからの信号受信に基づく情報表示の実行制御は、外付け装置EXに内蔵された外付け制御基板311にて行われる。外付け制御基板311は、図31(a)に示すように、プログラムROM313及びワークRAM314が複合的にチップ化された素子である外付け側MPU312と、外付け側VDP315と、外付け側キャラクタROM316と、外付け側ビデオRAM317とが搭載されている。
外付け側MPU312は、主側MPU62から受信した各種コマンドを解析し又は受信した各種コマンドに基づき所定の演算処理を行って外付け側VDP315の制御(具体的には外付け側VDP315に対する内部コマンドの生成)を実施する。
プログラムROM313は、外付け側MPU312により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶するためのメモリであり、記憶している情報の保持に際して外部からの電力供給を要さない不揮発性記憶手段である。ワークRAM314は、外付け側MPU312による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグ等を一時的に記憶するためのメモリであり、記憶している情報の保持に際して外部からの電力供給を要する揮発性記憶手段である。
外付け側VDP315は、外付け表示装置301に組み込まれた液晶表示部ドライバとしての画像処理デバイスを直接操作する一種の描画回路である。外付け側VDP315はICチップ化されているため「描画チップ」とも呼ばれ、その実体は、描画処理専用のファームウェアを内蔵したマイコンチップとでも言うべきものである。外付け側VDP315は、外付け側MPU312、外付け側ビデオRAM317等のそれぞれのタイミングを調整してデータの読み書きに介在するとともに、外付け側ビデオRAM317に記憶させる画像データを、外付け側キャラクタROM316から所定のタイミングで読み出して外付け表示装置301に表示させる。
外付け側キャラクタROM316は、外付け表示装置301に表示される図柄などのキャラクタデータを記憶するための画像データライブラリとしての役割を担うものである。この外付け側キャラクタROM316には、各種の表示図柄のビットマップ形式画像データ、ビットマップ画像の各ドットでの表現色を決定する際に参照する色パレットテーブル等が保持されている。
外付け側ビデオRAM317は、外付け表示装置301に表示させる表示データを記憶するためのメモリであり、外付け側ビデオRAM317の内容を書き替えることに基づき外付け表示装置301の表示内容が変更される。
ここで、外付け側MPU312のプログラムROM313には、外付け操作部302の操作に基づき各種情報を外付け表示装置301にて表示するための外付け装置EX専用のプログラムや固定値データの他に、表示側MPU92のプログラムROM93において、遊技回用の演出を表示制御するためのプログラム及び固定値データと同一のプログラム及び固定値データが記憶されている。また、外付け側キャラクタROM316には、表示制御装置90のキャラクタROM96に記憶されている各種キャラクタなどの画像データのうち、遊技回用の演出として利用される画像データが記憶されている。これにより、外付け側MPU312の表示制御に基づき外付け表示装置301において、図柄表示装置41にて表示される遊技回用の表示演出と同一の表示演出を行うことが可能となっている。
<外付け装置EXを利用して演出を行うための処理構成>
次に、外付け装置EXを利用して演出を行うための処理構成について説明する。
<主側MPU62にて実行される変動開始時の外部出力処理>
まず、図32(a)のフローチャートを参照しながら、主側MPU62にて実行される変動開始時の外部出力処理について説明する。なお、変動開始時の外部出力処理は、特図変動開始処理(図14)におけるステップS417にて実行される。
変動開始時の外部出力処理では、まずステップS1701にて、連動演出の発生抽選を実行する。具体的には、主側RAM64に設けられたカウンタであって定期的(例えば4msec周期)に数値情報が更新されるカウンタである発生抽選用乱数カウンタから数値情報を取得し、その数値情報が、連動演出の発生当選に対応した数値情報であるか否かを判定する。当該連動演出の発生当選となる確率は、今回の遊技回が小当たり結果又は大当たり結果となる遊技回であれば70%であり、今回の遊技回が外れリーチ表示となる遊技回であれば50%であり、今回の遊技回がリーチ表示が発生しない外れ結果となる遊技回であれば10%である。続くステップS1702では、ステップS1701の発生抽選の結果が連動演出の発生当選であるか否かを判定する。ステップS1702にて否定判定をした場合にはそのまま本外部出力処理を終了し、ステップS1702にて肯定判定をした場合にはステップS1703に進む。
ステップS1703では、主側ROM63からコマンド対応テーブルを読み出す。コマンド対応テーブルは、今回の遊技回において音光側MPU82に送信する変動用コマンドに対応した変動開始時の外部コマンドを特定するためのテーブルデータである。当該コマンド対応テーブルについて、図32(b)を参照しながら詳細に説明する。
図32(b)に示すように、コマンド対応テーブルには、変動用コマンドに1対1で対応させて変動開始時の外部コマンドが設定されている。ここで、既に説明したとおり、主側MPU62から送信される一の変動用コマンドに対して、音光側MPU82では、予告抽選処理の結果を踏まえて複数種類の演出パターンを選択し得る。但し、一の変動用コマンドから選択され得る演出パターンには、共通して存在する共通演出内容が存在している。変動開始時の外部コマンドには、この共通演出内容のデータが設定されている。また、変動用コマンドには、既に説明したとおり、自身が変動用コマンドであることを示すための識別用データ以外にも、当否判定処理及び振分判定処理の結果に対応した抽選結果用データと、表示継続時間に対応した時間用データとが設定されている。これに対して、変動開始時の外部コマンドには、これら抽選結果用データ及び時間用データは含まれていない。したがって、変動開始時の外部コマンドは、変動用コマンドも少ないデータ量となっており、具体的には1バイトのデータとなっている。変動開始時の外部コマンドには、上位4ビットのデータにより、自身が変動開始時の外部コマンドであることを示すための識別用データが設定されているとともに、下位4ビットのデータにより、上記共通演出内容が設定されている。
図32(b)に示している内容について具体的には、「A111」の変動用コマンドに対応させて「B1」の変動開始時の外部コマンドが設定されており、当該変動開始時の外部コマンドには共通演出内容のデータとして、疑似連有及びAスペシャルリーチという内容を特定可能なデータが設定されている。また、「A112」の変動用コマンドに対応させて「B2」の変動開始時の外部コマンドが設定されており、当該変動開始時の外部コマンドには共通演出内容のデータとして、Cリーチという内容を特定可能なデータが設定されている。また、「A113」の変動用コマンドに対応させて「B3」の変動開始時の外部コマンドが設定されており、当該変動開始時の外部コマンドには共通演出内容のデータとして、3回の疑似連という内容を特定可能なデータが設定されている。
変動開始時の外部出力処理(図32(a))の説明に戻り、ステップS1703にてコマンド対応テーブルを読み出した後は、ステップS1704にて、音光側MPU82に今回出力した変動用コマンドの内容を特定する。その後、ステップS1705にて、今回の遊技回が小当たり結果に対応した遊技回であるか否かを判定し、ステップS1706にて、高確率モードであって低頻度サポートモードである状態であるか否かを判定する。これら各判定処理の結果、高確率モードであって低頻度サポートモードである状態であり且つ今回の遊技回が小当たり結果である場合には、ステップS1708に進み、それ以外の場合には、ステップS1707に進む。
ステップS1707では、音光側MPU82に今回出力した変動用コマンドに対応した変動開始時の外部コマンドを、コマンド対応テーブルから読み出す。一方、ステップS1708では、音光側MPU82に今回出力した変動用コマンドに対応した変動開始時の外部コマンドに対して、1アドレス分下位側に設定されている変動開始時の外部コマンドを、コマンド対応テーブルから読み出す。ここで、コマンド対応テーブルにおいては、一の変動用コマンドに対して1アドレス分下位側に設定されている変動用コマンドは共通演出内容が、前者の変動用コマンドにおける共通演出内容と相違するように設定されているとともに、その共通演出内容は、前者の変動用コマンドに基づいて音光側MPU82にて選択され得ない演出内容となっている。したがって、ステップS1708では、今回の遊技回で音光側MPU82に送信した変動用コマンドに対して演出内容が一致しない変動用コマンドに対応した変動開始時の外部コマンドを選択していることとなる。
ステップS1707又はステップS1708の処理を実行した後はステップS1709に進み、ステップS1707又はステップS1708にて選択した変動開始時の外部コマンドをシリアル通信で外付け装置EXに送信する。その後、本外部出力処理を終了する。
<外付け側MPU312にて実行される遊技回用演出制御処理>
次に、図33のフローチャートを参照しながら、外付け側MPU312にて実行される遊技回用演出制御処理について説明する。なお、当該遊技回用演出制御処理は、定期的(例えば2msec周期)に起動される。
まずステップS1801では、外付け表示装置301にて遊技回用の演出を実行中であるか否かを判定する。ステップS1801にて否定判定をした場合には、ステップS1802にて、主側MPU62から変動開始時の外部コマンドを受信しているか否かを判定する。ステップS1802にて否定判定をした場合にはそのまま本遊技回用演出制御処理を終了し、ステップS1802にて肯定判定をした場合にはステップS1803にて、今回受信した変動開始時の外部コマンドに対応するデータテーブルをプログラムROM313から読み出し、ワークRAM314に書き込む。その後、本遊技回用演出制御処理を終了する。
上記ステップS1803にてデータテーブルが設定されることにより、当該データテーブルに対応させて生成された内部コマンドが、外付け側MPU312から外付け側VDP315に定期的に出力される。これにより、当該内部コマンドに対応した画像出力が外付け側VDP315にて実行され、外付け表示装置301において変動開始時の外部コマンドに対応した遊技回用の連動演出が実行される。なお、当該遊技回用の連動演出に対応した画像は外付け表示装置301の表示面で表示されることとなるが、開閉実行モードの実行回数、開閉実行モードの連荘回数、開閉実行モード後の遊技回の実行回数及び遊技球の払出個数といった各種情報の画像は、上記遊技回用の連動演出に対応した画像に対して重ならないように表示される。
一方、ステップS1801にて肯定判定をした場合には、ステップS1804にて、ホールコンピュータHCから遊技回終了信号を受信したか否かを判定する。遊技回終了信号は、主側MPU62における特図確定中処理(図16)の変動終了時の外部出力処理(ステップS602)にてホールコンピュータHCに送信され、ホールコンピュータHCは当該遊技回終了信号を受信することで、当該信号を受信したパチンコ機10に対応する外付け装置EXに遊技回終了信号を送信する。なお、遊技回終了信号が、主側MPU62から外付け装置EXに直接送信される構成としてもよく、この場合、当該遊技回終了信号はホールコンピュータHCに送信されない構成としてもよく、送信される構成としてもよい。
ステップS1804にて否定判定をした場合には、そのまま本遊技回用演出制御処理を終了し、ステップS1804にて肯定判定をした場合には、ステップS1805にて、外付け表示装置301における遊技回用の連動演出を終了させた後に、本遊技回用演出制御処理を終了する。ステップS1805では、具体的に、前回のステップS1803にて設定したデータテーブルをワークRAM314からクリアし、プログラムROM313から読み出したデモ演出用のデータテーブルをワークRAM314に書き込む。これにより、外付け表示装置301では、遊技回用の連動演出が終了されて、デモ演出が開始される。
<外付け装置EXにて実行される遊技回用の連動演出の内容>
次に、図34の説明図を参照しながら、外付け装置EXにて実行される遊技回用の連動連出の内容について説明する。図34(a)は、図柄表示装置41において最終停止図柄列(具体的には図柄列Z2)のみにて図柄が変動表示される期間を示し、図34(b−1)〜図34(b−4)は外付け表示装置301の表示内容を示し、図34(c−1),図34(c−2),図34(d−1),図34(d−2)は図柄表示装置41の表示内容を示す。なお、図34(b−1)〜(b−4)では遊技回用の連動演出以外の画像を省略している。
まず図34(a)〜図34(c)を参照しながら、変動用コマンドに対応する遊技回用の連動演出が実行される場合について説明する。
主側MPU62から音光側MPU82に変動用コマンドが送信されるとともに、当該主側MPU62から外付け側MPU312に変動開始時の外部コマンドが外部出力されることにより、図34(c−1)に示すように図柄表示装置41の全図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が開始されるとともに、図34(b−1)に示すように外付け表示装置301における遊技回用の連動演出が開始される。
この場合、図柄表示装置41ではt1のタイミング以降において、図34(c−2)に示すように、リーチ用キャラクタとして第1キャラクタCH1を利用したリーチ演出が開始されることとなるが、外付け表示装置301では、上記t1のタイミングよりも前のタイミング、詳細には遊技回用の連動演出の開始タイミングから、図34(b−1)及び図34(b−2)に示すように、第1キャラクタCH1を利用した予告演出が開始される。そして、t1のタイミング以降は、図34(b−3)、図34(b−4)及び図34(c−2)に示すように、外付け表示装置301及び図柄表示装置41の両方において第1キャラクタCH1を利用した演出が行われる。なお、外付け表示装置301では、遊技回用の連動演出の開始タイミングから所定方向に向けて第1キャラクタCH1が進んでいくような動画が表示されるが、当該第1キャラクタCH1は当該遊技回が終了するまで外付け表示装置301にて表示されることとなる。
上記のようにt1のタイミングよりも前のタイミングにて、外付け表示装置301にて第1キャラクタCH1が表示されることで、図柄表示装置41において第1キャラクタCH1を利用したリーチ演出が発生することを事前に報知することが可能となる。これにより、遊技者は、外付け表示装置301を確認することで、図柄表示装置41にて発生する演出内容を事前に把握することが可能となり、大当たり結果発生への期待感を高めることが可能となる。
次に、図34(a)、図34(b)及び図34(d)を参照しながら、変動用コマンドと対応しない遊技回用の連動演出が実行される場合について説明する。
主側MPU62から音光側MPU82に変動用コマンドが送信されるとともに、当該主側MPU62から外付け側MPU312に変動開始時の外部コマンドが外部出力されることにより、図34(d−1)に示すように図柄表示装置41の全図柄列Z1〜Z3における図柄の変動表示が開始されるとともに、図34(b−1)に示すように外付け表示装置301における遊技回用の連動演出が開始される。
この場合、外付け表示装置301では第1キャラクタCH1を利用した連動演出が開始されるが、t1のタイミング以降において図柄表示装置41では第1キャラクタCH1を利用した演出が開始されずに、代わりに当該第1キャラクタCH1とは異なる第2キャラクタCH2を利用した演出が開始される。なお、図柄表示装置41では第1キャラクタCH1は一切表示されない。そして、本遊技回においてt1のタイミング以降の全体に亘って、外付け表示装置301では第1キャラクタCH1を利用した演出が行われ、図柄表示装置41では第2キャラクタCH2を利用した演出が行われる。
上記のように図柄表示装置41において表示される演出用のキャラクタが、外付け表示装置301にて予告用として表示されたキャラクタと異なることにより、遊技者は何らかの不一致が生じていることを認識する。そして、当該キャラクタの不一致は、高確率モードであって低頻度サポートモードである状態、すなわち当否抽選モードが高確率モードであることが遊技者に明示されていない状況で発生する。これにより、連動演出を利用して、内部的に高確率モードとなっていることを遊技者に報知することが可能となり、外付け表示装置301における演出内容への遊技者の注目度を高めることが可能となる。
また、上記のようなキャラクタの不一致は、高確率モードであって低頻度サポートモードである状態において小当たり結果となった場合に発生する。これにより、小当たり結果となったことの遊技者にとっての有利度を高めることが可能となる。
<主側MPU62にて実行されるボーナス開始時の外部出力設定処理>
次に、図35(a)のフローチャートを参照しながら、主側MPU62にて実行されるボーナス開始時の外部出力設定処理について説明する。なお、ボーナス開始時の外部出力設定処理は、特図確定中処理(図16)におけるステップS611にて実行される。
ボーナス開始時の外部出力設定処理では、まずステップS1901にて、各種信号をHIレベルに設定する。具体的には、外部端子板79を通じてホールコンピュータHCに送信される信号のうち、大当たり用の外部端子79aを通じて出力される信号と、開閉実行モード用の外部端子79bを通じて出力される信号と、連荘表示用の外部端子79dを通じて出力される信号とをHIレベルに設定する。
続くステップS1902では、今回の開閉実行モードが高頻度入賞モードであるか否かを判定する。ステップS1902にて否定判定をした場合にはそのまま本外部出力設定処理を終了し、ステップS1902にて肯定判定をした場合にはステップS1903に進む。ステップS1903では、再現抽選処理を実行する。具体的には、主側RAM64に設けられたカウンタであって定期的(例えば4msec周期)に数値情報が更新されるカウンタである再現抽選用乱数カウンタから数値情報を取得し、その数値情報が、再現演出の発生当選に対応した数値情報であるか否かを判定する。当該再現演出の発生当選となる確率は、直前の遊技回においてプレミアムキャラクタが出現していない場合には50%であり、直前の遊技回においてプレミアムキャラクタが出現している場合には80%である。続くステップS1904では、ステップS1903の再現抽選処理の結果が再現演出の発生当選であるか否かを判定する。ステップS1904にて否定判定をした場合にはそのまま本外部出力設定処理を終了し、ステップS1904にて肯定判定をした場合にはステップS1905に進む。
ステップS1905では、直前の遊技回において音光側MPU82に送信した変動用コマンドを読み出し、続くステップS1906にて、その読み出した変動用コマンドをシリアル通信で外付け装置EXに送信する。その後、本外部出力設定処理を終了する。なお、プレミアムキャラクタの出現に対応した変動用コマンドにおいては、当該プレミアムキャラクタが共通の演出内容として設定されている。つまり、当該変動用コマンドが音光側MPU82に送信された場合には、当該音光側MPU82における予告抽選処理の結果に関係なく、プレミアムキャラクタが図柄表示装置41にて表示されることとなる。
<主側MPU62にて実行されるボーナス終了時の外部出力設定処理>
次に、図35(b)のフローチャートを参照しながら、主側MPU62にて実行されるボーナス終了時の外部出力設定処理について説明する。なお、ボーナス終了時の外部出力設定処理は、特電終了処理(図19)におけるステップS903にて実行される。
ボーナス終了時の外部出力設定処理では、まずステップS2001にて、各種信号をLOWレベルに設定する。具体的には、外部端子板79を通じてホールコンピュータHCに送信される信号のうち、大当たり用の外部端子79aを通じて出力される信号と、開閉実行モード用の外部端子79bを通じて出力される信号とをLOWレベルに設定する。また、今回の開閉実行モードの終了後に低頻度サポートモードとなる場合には、連荘表示用の外部端子79dを通じて出力される信号をLOWレベルに設定する。
なお、今回の開閉実行モードの終了後に低頻度サポートモードとならずに高頻度サポートモードとなる場合には、連荘表示用の外部端子79dを通じて出力される信号はHIレベルに維持される。この場合、当該信号は、主側MPU62におけるモード移行処理(図18)におけるステップS803又はステップS809にてLOWレベルに設定される。
続くステップS2002では、特図特電制御処理(図13)の特電閉鎖中処理(ステップS311)における直前のエンディングコマンド出力処理(図26)にて音光側MPU82に送信したエンディングコマンドの種類に対応する回数対応コマンドを主側ROM63から読み出す。つまり、第1エンディングコマンドを送信している場合には第1回数対応コマンドを読み出し、第2エンディングコマンドを送信している場合には第2回数対応コマンドを読み出し、第3エンディングコマンドを送信している場合には第3回数対応コマンドを読み出し、第4エンディングコマンドを送信している場合には第4回数対応コマンドを読み出し、第5エンディングコマンドを送信している場合には第5回数対応コマンドを読み出し、第6エンディングコマンドを送信している場合には第6回数対応コマンドを読み出し、第7エンディングコマンドを送信している場合には第7回数対応コマンドを読み出し、第8エンディングコマンドを送信している場合には第8回数対応コマンドを読み出し、明示エンディングコマンドを送信している場合には明示回数対応コマンドを読み出す。続くステップS2003にて、その読み出した回数対応コマンドをシリアル通信で外付け装置EXに送信する。その後、本外部出力設定処理を終了する。
<外付け側MPU312にて実行されるボーナス演出制御処理>
次に、図36のフローチャートを参照しながら、外付け側MPU312にて実行されるボーナス演出制御処理について説明する。なお、当該ボーナス演出制御処理は、定期的(例えば2msec周期)に起動される。
まずステップS2101では、外付け表示装置301にてボーナス演出の実行中であるか否かを判定する。ステップS2101にて否定判定をした場合には、ステップS2102にて、ホールコンピュータHCから受信している当たり系信号がHIレベルとなっているか否かを判定する。既に説明したとおり、パチンコ機10は、開閉実行モード中であることを示す信号として、大当たり用の外部端子79aを通じた大当たり用信号と、開閉実行モード用の外部端子79bを通じた開閉実行モード用信号とを送信可能である。これに対して、ホールコンピュータHCでは、これら外部端子79a,79bのうち電気的に接続する側を選択することで、大当たり用信号及び開閉実行モード用信号のうち所望の信号のみを受信する。このようにすることで、ホールコンピュータHC側における入力端子数を抑えながら、大当たり結果となった回数及び開閉実行モードとなった回数のうち所望の側の回数を管理することが可能となる。このような事情において、ホールコンピュータHCから外付け装置EXには、当該ホールコンピュータHCにおいて選択されている側の信号が送信される。したがって、ステップS2102では、大当たり用信号及び開閉実行モード用信号のうちホールコンピュータHCにおいて電気的な接続が選択されている側の信号がHIレベルとなっているか否かを判定する。
ステップS2102にて否定判定をした場合にはそのまま本ボーナス演出制御処理を終了し、ステップS2102にて肯定判定をした場合にはステップS2103に進む。ステップS2103では、主側MPU62から変動用コマンドを受信しているか否かを判定する。ステップS2103にて否定判定をした場合には、ステップS2104にて、通常ボーナス演出用のデータテーブルをプログラムROM313から読み出し、ワークRAM314に書き込む。
上記ステップS2104にてデータテーブルが設定されることにより、当該データテーブルに対応した内部コマンドが生成されて、外付け側MPU312から外付け側VDP315に定期的に出力される。これにより、当該内部コマンドに対応した画像出力が外付け側VDP315にて実行され、外付け表示装置301において通常ボーナス演出が実行される。なお、当該通常ボーナス演出に対応した画像は外付け表示装置301の表示面で表示されることとなるが、開閉実行モードの実行回数、開閉実行モードの連荘回数、開閉実行モード後の遊技回の実行回数及び遊技球の払出個数といった各種情報の画像は、上記通常ボーナス演出に対応した画像に対して重ならないように表示される。
ステップS2103にて肯定判定をした場合には、ステップS2105にて、変動用コマンドに対応した遊技回用のデータテーブルをプログラムROM313から読み出し、ワークRAM314に書き込む。なお、この際に、当該遊技回用のデータテーブルを利用した表示演出の実行制御が終了した後に利用される通常ボーナス演出用のデータテーブルも読み出しワークRAM314に書き込む。
上記ステップS2105にてデータテーブルが設定されることにより、当該データテーブルに対応した内部コマンドが生成されて、外付け側MPU312から外付け側VDP315に定期的に出力される。これにより、当該内部コマンドに対応した画像出力が外付け側VDP315にて実行され、外付け表示装置301において変動用コマンドの内容に対応した遊技回の再現演出が実行される。遊技回の再現演出とは、今回の開閉実行モードに対して直前の遊技回において図柄表示装置41にて実行された遊技回用の表示演出が、外付け表示装置301にて再現される演出のことである。このように遊技回の再現演出が外付け表示装置301にて実行されることで、開閉実行モードの移行契機となる遊技回中に図柄表示装置41にて実行された表示演出を遊技者が見逃したとしても、それを確認する機会を当該遊技者に提供することが可能となる。また、開閉実行モードの移行契機となった遊技回の演出を再度確認して優越感に浸りたい遊技者に対して、その機会を提供することが可能となる。
但し、この再現演出においては、変動用コマンドの内容から特定可能な演出内容を限度として、遊技回用の演出が再現される。具体的には、予告演出の抽選処理は音光側MPU82にて実行されるため、当該予告演出の内容は変動用コマンドから特定することができない。また、図柄表示装置41にて遊技回の終了時に最終的に停止表示される図柄の種類も音光側MPU82において抽選により決定されるため、当該最終図柄の内容は変動用コマンドから特定することができない。一方、当否判定の結果、振分判定の結果、遊技回の表示継続時間、及び共通演出内容の種類は、変動用コマンドから特定可能である。したがって、再現演出においては、直前の遊技回の表示継続時間に亘って演出が実行されるとともに、直前の遊技回において発生したリーチ演出などの共通演出も実行され、さらに最終的に停止表示される図柄の種類は当否判定の結果及び振分判定の結果に対応したものとすることが可能であるが、その図柄の種類は直前の遊技回のものとは一致しない可能性があり、さらに予告演出の内容も直前の遊技回のものとは一致しない可能性がある。なお、当該再現演出では、最終的な停止図柄を表示しないようにしてもよく、予告演出を実行しないようにしてもよい。
また、外付け表示装置301にて再現演出が実行されている状況では、図柄表示装置41では開閉実行モードに対応した表示演出が実行されている。この場合、パチンコ機10のスピーカ部54からは、開閉実行モードの表示演出に対応した音が出力され、さらに外付け装置EXには音を出力する機能が設けられていない。したがって、再現演出の実行に際しては、遊技回用の演出のうち図柄表示装置41における表示演出が再現され、スピーカ部54における音出力演出は再現されない。これは、表示発光部53における発光演出についても同様である。
なお、遊技回の再現演出に対応した画像は外付け表示装置301の表示面で表示されることとなるが、開閉実行モードの実行回数、開閉実行モードの連荘回数、開閉実行モード後の遊技回の実行回数及び遊技球の払出個数といった各種情報の画像は、上記遊技回の再現演出に対応した画像に対して重ならないように表示される。
ステップS2101にて肯定判定をした場合には、ステップS2106にて、大当たり用信号及び開閉実行モード用信号のうちホールコンピュータHCにおいて電気的な接続が選択されている側の信号がLOWレベルとなっているか否かを判定する。ステップS2106にて肯定判定をした場合には、ステップS2107にて、ボーナス演出の終了処理を実行する。具体的には、ステップS2104又はステップS2105にて設定したデータテーブルをワークRAM314からクリアし、プログラムROM313から読み出したデモ演出用のデータテーブルをワークRAM314に書き込む。これにより、外付け表示装置301では、ボーナス演出が終了されて、デモ演出が開始される。
ステップS2104、ステップS2105若しくはステップS2107の処理を実行した場合、又はステップS2106にて否定判定をした場合には、ステップS2108に進む。ステップS2108では、主側MPU62から回数対応コマンドを受信しているか否かを判定する。回数対応コマンドを受信していない場合にはそのまま本ボーナス演出制御処理を終了し、回数対応コマンドを受信している場合にはステップS2109に進む。
ステップS2109では、今回受信した回数対応コマンドに対応した抽選テーブルを、プログラムROM313から読み出す。当該抽選テーブルは、音光側MPU82においてエンディング対応処理(図27)のステップS1502〜ステップS1504にて実行される表示モードの抽選処理にて利用される抽選テーブルと同様の構成となっており、プログラムROM313に予め記憶されている。そして、ステップS2109では、第1回数対応コマンドを受信している場合には第1エンディングコマンドの場合と同様の抽選テーブルを読み出し、第2回数対応コマンドを受信している場合には第2エンディングコマンドの場合と同様の抽選テーブルを読み出し、第3回数対応コマンドを受信している場合には第3エンディングコマンドの場合と同様の抽選テーブルを読み出し、第4回数対応コマンドを受信している場合には第4エンディングコマンドの場合と同様の抽選テーブルを読み出し、第5回数対応コマンドを受信している場合には第5エンディングコマンドの場合と同様の抽選テーブルを読み出し、第6回数対応コマンドを受信している場合には第6エンディングコマンドの場合と同様の抽選テーブルを読み出し、第7回数対応コマンドを受信している場合には第7エンディングコマンドの場合と同様の抽選テーブルを読み出し、第8回数対応コマンドを受信している場合には第8エンディングコマンドの場合と同様の抽選テーブルを読み出す。
続くステップS2110では、表示モードの抽選処理を実行する。当該表示モードの抽選処理は、ワークRAM314に設けられたカウンタであって定期的(例えば2msec周期)に数値情報が更新されるカウンタである外付け側乱数カウンタから数値情報を取得し、その数値情報を、ステップS2109にて読み出した抽選テーブルと照合することで、表示モードを選択する。そして、ステップS2111にて、その選択した表示モードを今後の表示モードとして設定する。この表示モードの種類は、音光側MPU82において選択される上記表示モードの種類と同一であり、具体的には第1表示モード〜第6表示モードの6種類が設定されている。また、各抽選テーブルにおける各表示モードの選択率も音光側MPU82にて参照される抽選テーブルの場合(図28参照)と同一である。ステップS2111にて表示モードの設定処理が実行されることにより、外付け表示装置301では設定された表示モードに対応した画像が表示される。この画像の種類は表示モードと1対1で対応しており、外付け表示装置301を確認することで外付け装置EXにおいていずれの表示モードが選択されているかを認識することが可能となる。
なお、明示回数対応コマンドを受信した場合には、ステップS2109〜ステップS2111の処理に代えて、明示用表示モードが設定される。また、外付け表示装置301における表示モードに応じた表示は、高頻度サポートモード中であれば高頻度サポートモードが終了する場合に通常モードの表示に変更され、低頻度サポートモード中であれば遊技回が20回実行された場合に通常モードの表示に変更される。
<遊技回の再現演出が行われる様子>
次に、図37を参照しながら、外付け表示装置301にて遊技回の再現演出が行われる様子について説明する。図37(a)は高頻度入賞モードの開閉実行モードの実行期間を示し、図37(b)は遊技回の再現演出の実行期間を示し、図37(c−1)〜図37(c−3)は遊技回の再現演出が実行される場合における外付け表示装置301の表示内容を示し、図37(d)は低頻度入賞モードの開閉実行モードの実行期間を示し、図37(e)は通常ボーナス演出のみが実行される場合における外付け表示装置301の表示内容を示す。
高頻度入賞モードの開閉実行モードは、図37(a)に示すように、少なくとも高頻度入賞モードの継続期間T1に亘って継続する。具体的には、オープニング期間(例えば4sec)と、ラウンド遊技の上限個数と遊技球の発射周期とを積算して求められる期間(例えば5.4sec)のラウンド遊技の実行回数分(例えば15)と、各ラウンド遊技間のインターバル期間の合計期間(例えば28sec)と、エンディング期間(例えば6sec)とを合計した期間に亘って少なくとも継続する。この継続期間T1は、遊技回において選択され得る最長の表示継続時間T2以上の期間となっている。したがって、高頻度入賞モードの開閉実行モードであれば、直前の遊技回においてどのような遊技回用演出が実行されていたとしても、その遊技回用演出の全体分を外付け表示装置301にて再現することが可能である。
また、上記高頻度入賞モードの継続期間T1は、遊技回において選択され得る表示継続時間T2よりも長く設定されている。それに対応させて外付け表示装置301では、例えばt11のタイミングでパチンコ機10において高頻度入賞モードの開閉実行モードが開始された場合、所定期間後であるt21のタイミングまで高頻度入賞モードの開閉実行モードが開始されることを示す表示演出が行われ、当該t21のタイミングにて遊技回の再現演出が開始される。具体的には、図37(c−1)に示すように、図柄表示装置41における遊技回用の図柄の変動表示と同様に、外付け表示装置301にて、図柄の変動表示が開始される。その後、図37(c−2)に示すように、直前の遊技回において図柄表示装置41にて行われたリーチ演出と同様のリーチ演出が外付け表示装置301にて行われる。その後、高頻度入賞モードの開閉実行モードが継続中であるt22のタイミングで、遊技回の再現演出が終了される。この場合、当該t22のタイミングから、図37(c−3)に示すように、外付け表示装置301にて通常ボーナス演出が開始される。そして、その後のt12のタイミングで、図37(a)に示すように、高頻度入賞モードの開閉実行モードが終了される。この場合、外付け表示装置301における通常ボーナス演出が終了される。
一方、低頻度入賞モードの開閉実行モードではその最短の継続期間T3は、高頻度入賞モードの継続期間T1よりも短く、遊技回において選択され得る最長の表示継続時間T2よりも短い。したがって、低頻度入賞モードの開閉実行モードとなった場合、その開始タイミングであるt31のタイミングから、外付け表示装置301では図37(e)に示すように通常ボーナス演出が開始される。そして、当該通常ボーナス演出は、当該開閉実行モードの終了タイミングであるt32のタイミングに亘って継続される。
<高確率モードの終了基準回数を予測させるための演出が行われる様子>
次に、図38を参照しながら、図柄表示装置41及び外付け表示装置301のそれぞれにて、高確率モードの終了基準回数を予測させるための演出が行われる様子について説明する。図38(a)は外付け表示装置301にて、高確率モードの終了基準回数を予測させるための演出が行われる様子を説明するための説明図であり、図38(b)は図柄表示装置41にて、高確率モードの終了基準回数を予測させるための演出が行われる様子を説明するための説明図である。
図38(a)に示すように、外付け表示装置301では、高確率モードの終了基準回数を予測させるための演出として「ロング継続を期待」という文字が表示される。また、図38(b)に示すように、図柄表示装置41では、高確率モードの終了基準回数を予測させるための演出として「ミドル継続以上を期待」という文字が表示される。なお、図柄表示装置41及び外付け表示装置301のそれぞれにおいて開閉実行モード後における遊技回の実行回数が表示される(具体的には「継続回数5回」という文字)。
上記のように高確率モードの終了基準回数を予測させるための演出が、図柄表示装置41及び外付け表示装置301のそれぞれにて実行される。さらに、これら演出内容を決定するための抽選処理はそれぞれ個別に行われる。これにより、遊技者は、高確率モードの終了基準回数を予測する上で、複数種類の情報を参照することが可能となり、高度な予測を行うことが可能となる。
外付け表示装置301において高確率モードの終了基準回数に対応した表示を行う構成において当該終了基準回数をそのまま表示する構成とするのではなく、終了基準回数について期待度を表示する構成としたことにより、主側MPU62から外付け表示装置301への通信経路において何らかの通信異常が発生した場合であっても不都合が生じにくい。
以上詳述した第1の実施形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
主側MPU62は遊技回用の演出の演出内容に対応したコマンドを外付け装置EXに出力する。そして、外付け装置EXの外付け表示装置301では、当該コマンドに対応した演出が実行される。これにより、パチンコ機10単体の枠を超えて相互に関係する演出を実行することが可能となる。よって、好適に遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
主側MPU62は変動開始時の外部コマンドを遊技回用の演出の演出内容が当否判定の結果に対応した内容となるよりも前のタイミングにおいて外部出力する。これにより、図柄表示装置41などにて遊技回用の演出が実行されている状況において、当該遊技回用の演出に対応した演出を外付け表示装置301にて実行することが可能となる。また、変動開始時の外部コマンドには、当否判定の結果を明示する情報は含まれないため、変動開始時の外部コマンドを不正に読み取った結果を悪用しようとする行為を抑制することが可能となる。また、当否判定の結果が、パチンコ機10にて表示される前に外付け表示装置301にて表示されてしまわないようにすることが可能となる。
変動開始時の外部コマンドには、当否判定の結果を明示する情報だけでなく当たり結果の種類を明示する情報も含まれない。これにより、変動開始時の外部コマンドを不正に読み取った結果を悪用しようとする行為を抑制することが可能となる。また、当たり結果の種類が、パチンコ機10にて表示される前に外付け表示装置301にて表示されてしまわないようにすることが可能となる。
変動開始時の外部コマンドには、当否判定の結果を明示する情報だけでなく遊技回の表示継続時間を明示する情報も含まれない。これにより、変動開始時の外部コマンドの種類を少なくすることが可能となり、変動開始時の外部コマンドを出力するための構成の簡素化を図ることが可能となる。その一方、パチンコ機10において遊技回用の演出が終了した場合には、終了したことを示す信号が外部出力される。これにより、変動開始時の外部コマンドに表示継続時間の情報が含まれていなかったとしても、外付け装置EXでは遊技回用の演出が終了したことを把握することが可能となる。
変動開始時の外部コマンドには、遊技回用の演出に含まれる演出範囲のうち一部の演出範囲に対応した情報が含まれているため、当該一部の演出範囲に対応した演出を、外付け表示装置301にて実行することが可能となる。また、遊技回用の演出の全体分を出力するのではなく、一部の演出範囲に対応した情報を出力する構成であるため、変動開始時の外部コマンドの種類を少なくすることが可能となり、変動開始時の外部コマンドを出力するための構成の簡素化を図ることが可能となる。
一の変動開始時の外部コマンドは、複数種類の遊技回用の演出に対して共通のものとなっている。これにより、変動開始時の外部コマンドの種類を少なくすることが可能となり、変動開始時の外部コマンドを出力するための構成の簡素化を図ることが可能となる。
音光側MPU82は、主側MPU62から変動用コマンドを受信した場合に予告抽選処理を実行しその抽選結果に対応した演出パターンを導出する構成であるため、一の変動用コマンドから複数種類の演出パターンが導出され得る。この場合に、変動開始時の外部コマンドには、一の変動用コマンドから導出され得る演出パターンにおいて共通して実行される演出内容を明示する情報が含まれる。これにより、遊技回用の演出の全体の内容が決定されていない状況であっても、当該遊技回用の演出に対応した演出の実行を可能とするような変動開始時の外部コマンドを出力することが可能となる。よって、変動開始時の外部コマンドの出力タイミングについて自由度が向上し、変動開始時の外部コマンドを出力するための構成について設計の容易化を図ることが可能となる。
変動開始時の外部コマンドは変動用コマンドに1対1で対応している。これにより、遊技回用の演出内容の全体が決定されていない状況で変動開始時の外部コマンドが出力されたとしても、外付け表示装置301における演出を、図柄表示装置41、表示発光部53及びスピーカ部54において実行される遊技回用の演出に対応させることが可能となる。
変動開始時の外部コマンドは主側MPU62から外部出力される。これにより、遊技の進行を制御する主側MPU62において変動開始時の外部コマンドを出力する機能が果たされるため、パチンコ機10の動作を管理する機能を主側MPU62に集約することが可能となる。
主側MPU62の主側ROM63には、変動用コマンドと変動開始時の外部コマンドとの対応関係を定めるデータが予め記憶されている。これにより、主側MPU62は自身が音光側MPU82に送信した変動用コマンドから一義的に変動開始時の外部コマンドを読み出すことが可能となり、当該変動開始時の外部コマンドを出力するための処理構成の簡素化が図られる。
主側MPU62は、遊技回用の演出が開始された後に、当該遊技回用の演出に対応した変動用コマンドを外付け装置EXに外部出力する。そして、外付け表示装置301では、その受信した変動用コマンドに対応した演出が実行される。これにより、遊技回用の演出を遊技者が見逃したとしても、その遊技回用の演出に対応した演出を確認する機会をその遊技者に再度提供することが可能となる。
主側MPU62は、遊技回用の演出に対応した変動用コマンドを外付け装置EXに外部出力する場合、当該遊技回用の演出が終了された後に当該変動用コマンドを外部出力する。これにより、外付け表示装置301における再現演出と、図柄表示装置41における遊技回用の演出とが時間的に重複しないようにすることが可能となる。よって、各演出への注目度を高めることが可能となる。
外付け装置EXにて再現演出を実行させるためのコマンドとして変動用コマンドがそのまま利用されることにより、再現演出を実行させるための専用のコマンドを用意する必要がない。よって、主側MPU62において必要となるコマンドの種類を少なくすることが可能となる。
遊技回用の演出を開始させる場合、主側MPU62は、当否判定の結果、振分判定の結果及び表示継続時間の情報を含む変動用コマンドだけでなく、当否判定の結果及び振分判定の結果の情報を含む種別コマンドを音光側MPU82に送信する。これにより、音光側MPU82において当否判定の結果及び振分判定の結果の確認を入念的に行うことが可能となる。この場合に、再現演出を実行させるために外部出力されるのは変動用コマンドだけであり種別コマンドは出力されない。これにより、外付け表示装置301にて再現演出の実行を可能としつつ、主側MPU62から外部出力される情報量を抑えることが可能となる。
変動開始時の外部コマンドだけでなく、変動用コマンドも主側MPU62から外付け装置EXに外部出力される。これにより、遊技の進行を制御する主側MPU62に、外付け装置EXに対して外部出力する機能を集約することが可能となる。
外付け表示装置301における再現演出は、パチンコ機10において開閉実行モードが実行されている状況で行われる。これにより、開閉実行モード中における遊技の興趣向上を図ることが可能となる。また、外付け表示装置301にて行っている再現演出が、開閉実行モードへの移行前に行われた遊技回用の演出に対応していることを遊技者が認識し易くなる。
外付け表示装置301における再現演出は、パチンコ機10において高頻度入賞モードの開閉実行モードが実行されている状況で行われ、低頻度入賞モードの開閉実行モードが実行されている状況では行われない。これにより、再現演出を行う期間が確保されている場合にのみ当該再現演出を行うことが可能となり、当該再現演出を無理なく実行することが可能となる。
高確率モードであって低頻度サポートモードである状態において小当たり結果となった場合、変動開始時の外部コマンドが出力されることによる外付け表示装置301における演出の内容と、図柄表示装置41における遊技回用の演出の内容とが一致しない状況が発生し得る。これにより、遊技者は、図柄表示装置41及び外付け表示装置301における両演出の対応関係を確認することで、高確率モードであって低頻度サポートモードである状態であるか否かを把握又は予測することが可能となり、図柄表示装置41及び外付け表示装置301の両方に遊技者を注目させることが可能となる。よって、遊技の興趣向上が図られる。
外付け装置EXに外部出力する変動開始時の外部コマンドの種類が変更されることで、図柄表示装置41及び外付け表示装置301における両演出の内容が一致しないようにされる。これにより、図柄表示装置41における遊技回用の演出の内容に影響を及ぼさないようにしながら、上記のように両演出の内容が一致しない状況を発生させることが可能となる。特に、音光側MPU82では、主側MPU62から受信した変動用コマンドに従って遊技回の表示継続時間を決定し、さらに遊技回用の演出の内容を決定するため、演出内容を変更しづらい。これに対して、変動開始時の外部コマンドの種類の変更で対応することで、両演出の内容を一致させないようにする場合においてその変更態様の自由度が高められ、両演出の対応関係を好適に変更することが可能となる。
図柄表示装置41及び外付け表示装置301における両演出の内容の不一致が小当たり結果を契機として発生するようにしたことで、不一致が生じ得るタイミングを遊技者が把握し易くなる。また、小当たり結果となることの遊技者にとっての有利度を高めることが可能となり、小当たり結果となることへの期待感を高めることが可能となる。
外付け表示装置301では変動開始時の外部コマンドの内容に応じて、図柄表示装置41におけるリーチ演出の種類を事前に報知する演出が行われる。この場合に、図柄表示装置41及び外付け表示装置301における両演出の内容について不一致が生じる場合、外付け表示装置301における事前報知の内容と、図柄表示装置41におけるリーチ演出の種類とが一致しないようになる。これにより、高確率モードであって低頻度サポートモードであることを単に遊技者に報知するだけでなく、その報知に際して遊技者に意外性を与えることが可能となり、遊技の興趣向上が図られる。
外部端子板79には複数の外部端子79a〜79lが設けられており、これらのうち外部端子79a〜79iは、パチンコ機10の状態に対応した信号を外部出力するための端子であり、当該信号は一の端子を利用して外部出力される。一方、残りの外部端子79j〜79lは、パチンコ機10の演出に対応したコマンドを外部出力するための端子であり、当該コマンドは複数の端子を利用して外部出力される。このようにパチンコ機10の状態を外部出力するための端子数は1端子であるため、外部出力対象となるパチンコ機10の状態が複数種類存在している場合であっても、当該外部出力を行うための通信の構成の簡素化を図りながら、端子数を抑えることが可能となる。その一方、演出の内容に対応した情報を外部出力するための端子数は複数であるため、当該情報をコマンドとして出力することが可能となる。これにより、外部出力される情報の種類の多様化に柔軟に対応することが可能となる。
終了基準回数の遊技回が消化された場合に高確率モードが終了する構成において、当該終了基準回数が複数種類設定されている。これにより、遊技者は高確率モードとなることだけでなく、より多い回数の終了基準回数の高確率モードとなることを期待しながら遊技を行うこととなる。よって、遊技者の期待感を好適に高めることが可能となり、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
高確率モードであって高頻度サポートモードである状態の終了基準回数が複数種類設定されている。これにより、遊技者は高確率モードであって高頻度サポートモードとなることをだけでなく、より多い回数の終了基準回数の高確率モードであって高頻度サポートモードである状態となることを期待しながら遊技を行うこととなる。よって、遊技者の期待感を好適に高めることが可能となり、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
高確率モードであって高頻度サポートモードである状態には、高確率モードであって低頻度サポートモードである状態よりも終了基準回数が少ない状態が存在している。これにより、高確率モードであって低頻度サポートモードとなる大当たり結果の有利性を高めることが可能となり、当該大当たり結果が発生することへの期待感を高めることが可能となる。
低頻度サポートモードにおいて非明示高確大当たり結果となった場合、その後に高確率モードであって低頻度サポートモードである状態に移行する一方、高頻度サポートモードにおいて非明示高確大当たり結果となった場合、その後に高確率モードであって高頻度サポートモードである状態に移行する構成において、非明示高確大当たり結果となった場合の終了基準回数は有利大当たり結果Aや有利大当たり結果Bの場合よりも多い回数である。これにより、非明示高確大当たり結果が発生することへの期待感を高めることが可能となる。
図柄表示装置41では表示モードの種類によって上記終了基準回数の期待度が報知される。これにより、多い回数の終了基準回数が選択されていることへの期待感を好適に高めることが可能となる。
終了基準回数の期待度の報知は、図柄表示装置41だけでなく外付け表示装置301においても行われる。これにより、遊技者は、図柄表示装置41及び外付け表示装置301の両方を確認しながら、より多い回数の終了基準回数が選択されることを期待することとなる。また、図柄表示装置41における期待度の報知内容を決定するための抽選と、外付け表示装置301における期待度の報知内容を決定するための抽選とは個別に行われる。これにより、終了基準回数を予測するための情報が複数種類存在することとなり、遊技者は高度の予測を行うことが可能となる。
外付け表示装置301において終了基準回数の期待度の報知を行うために主側MPU62から外部出力される回数対応コマンドには、終了基準回数を明示する情報は含まれていない。これにより、外付け表示装置301において終了基準回数がそのまま表示されてしまわないようにすることが可能となる。よって、例えば回数対応コマンドの出力に関して通信異常が発生したとしても、異常な終了基準回数が明示されてしまわないようにすることが可能となり、遊技者を混乱させづらくなる。また、パチンコ機10において終了基準回数を明示しようとしていないにも関わらず、外付け表示装置301において終了基準回数が明示されてしまうという不都合の発生を抑制することが可能となる。
回数対応コマンドは、特図表示部37a及び図柄表示装置41において当否判定の結果に対応した内容が表示された後に外部出力される。これにより、パチンコ機10よりも先に外付け装置EXにて大当たり結果となることが報知されてしまうことを確実に防止することが可能となる。
主側MPU62からは、一の遊技回用の演出に関して変動開始時の外部コマンドと変動用コマンドとがそれぞれ別々のタイミングで外付け装置EXに外部出力される。そして、外付け表示装置301では、それぞれのコマンドに対応した演出であって上記遊技回用の演出に対応した演出が実行される。これにより、各タイミングに対応した演出を外付け表示装置301にて実行することが可能となり、当該外付け表示装置301にて実行される演出の内容を多様化することが可能となる。
外付け装置EXに外部出力されるコマンドのうち、変動開始時の外部コマンドよりも変動用コマンドの方が、遊技回用の演出に関する情報が多く含まれている。これにより、一の遊技回用の演出に関して、外付け表示装置301において複数種類の演出が行われる場合に、各演出の演出内容を大きく相違させることが可能となる。
変動開始時の外部コマンドには、当否判定の結果を明示する情報が含まれないようにしながら、当該当否判定の結果に対応した内容が表示された後に外部出力される変動用コマンドには、当否判定の結果を明示する情報が含まれている。これにより、前者のタイミングにおいては外付け表示装置301にて当否判定の結果を明示する演出が実行されづらくしながら、後者のタイミングにおいては当否判定の結果を明示し得る演出を実行することが可能となる。
<第2の実施形態>
本第2の実施形態では、外付け装置EXにコマンドを送信するための構成が上記第1の実施形態と異なっている。以下、その相違する構成について説明する。なお、上記第1の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
まず、図39を参照しながら、パチンコ機10、外付け装置EX及びホールコンピュータHCの間で通信を行うための電気的な構成を説明する。
図39に示すように、主側MPU62は外部端子板79を通じてホールコンピュータHCのMPU201に各種信号を送信可能となっている。このホールコンピュータHCに送信される信号の種類は上記第1の実施形態と同一である。但し、本実施形態では主側MPU62は外付け装置EXにコマンドを送信しない。その代わりに、音光側MPU82が、外部端子板79を通じて外付け装置EXにコマンドを送信可能となっている。このコマンドの送信は、上記第1の実施形態において主側MPU62が外付け装置EXにコマンドを送信する場合と同様に、シリアル通信で行われる。
ここで、音光側MPU82は、上記第1の実施形態と同様に、表示側MPU92に対してシリアル通信でコマンドを送信する。この場合に、音光側MPU82から外付け装置EXへのシリアル通信の通信方式は、音光側MPU82から表示側MPU92へのシリアル通信の通信方式と同一となっている。つまり、音光側MPU82から表示側MPU92にコマンドを送信するための信号線群として、コマンドデータ送信用の信号線と、クロック信号用の信号線と、ラッチ信号用の信号線とが設けられているが、音光側MPU82から外付け装置EXにコマンドを送信するための信号線群としても、コマンドデータ送信用の信号線と、クロック信号用の信号線と、ラッチ信号用の信号線とが設けられている。したがって、音光側MPU82は、表示側MPU92に送信するコマンドと同一のコマンドを外付け装置EXに送信することが可能であるとともに、そのコマンドを送信するためのデータ構成をそのまま利用することが可能となる。
次に、図40のフローチャートを参照しながら、音光側MPU82にて実行される主側コマンド対応処理について説明する。
当該主側コマンド対応処理では、まずステップS2201にて、主側MPU62から変動用コマンド及び種別コマンドを受信しているか否かを判定する。これらコマンドを受信している場合には、ステップS2202にて連動演出の発生抽選を実行し、続くステップS2203にて、その発生抽選の結果が連動演出の発生当選であるか否かを判定する。ステップS2203にて肯定判定をした場合には、ステップS2204にて、音光側ROM83からコマンド対応テーブルを読み出し、ステップS2205にて、今回受信した変動用コマンドに対応するコマンドをコマンド対応テーブルから変動開始時の外部コマンドとして読み出し、続くステップS2206にて、その読み出した変動開始時の外部コマンドをシリアル通信で外付け装置EXに送信する。これらステップS2202〜ステップS2206の処理内容は、上記第1の実施形態において主側MPU62にて実行された変動開始時の外部出力処理(図32)におけるステップS1701〜ステップS1703、ステップS1707及びステップS1709と同様である。
つまり、本実施形態では、変動開始時の外部コマンドが主側MPU62から外付け装置EXに送信されるのではなく、音光側MPU82から外付け装置EXに送信される。これに伴って、上記第1の実施形態において主側ROM63に記憶されていたコマンド対応テーブルは音光側ROM83に記憶されている。なお、上記第1の実施形態と同様に、高確率モードであって低頻度サポートモードである状態では、小当たり結果の遊技回といったように所定の事象が発生する遊技回において、変動用コマンドに対応しない変動開始時の外部コマンドが音光側MPU82から外付け装置EXに送信される構成としてもよい。
ステップS2203にて否定判定をした場合、又はステップS2206の処理を実行した場合には、ステップS2207にて、停止結果コマンド及びパターンコマンドの決定用の処理を実行する。当該処理では、上記第1の実施形態における主側コマンド対応処理(図22)のステップSステップS1203〜ステップS1207と同様の処理を実行する。続くステップS2208では、ステップS2207にて決定した停止結果コマンド及びパターンコマンドを音光側RAM84に記憶する。その後、ステップS2209において、ステップS2207にて決定した停止結果コマンド及びパターンコマンドを表示側MPU92に送信する。
ステップS2201にて否定判定をした場合、又はステップS2209の処理を実行した後は、ステップS2210にて、主側MPU62からオープニングコマンドを受信しているか否かを判定する。オープニングコマンドを受信している場合には、ステップS2211にてオープニング対応処理を実行し、続くステップS2212にて、オープニングコマンドを表示側MPU92に送信する。これらステップS2211及びステップS2212の処理内容は、上記第1の実施形態における主側コマンド対応処理(図22)のステップS1212及びステップS1213と同様である。
続くステップS2213では、今回の開閉実行モードが高頻度入賞モードであるか否かを判定する。ステップS2213にて肯定判定をした場合には、ステップS2214にて再現抽選処理を実行し、ステップS2215にて再現当選となったか否かを判定する。再現当選となった場合には、ステップS2216にて、今回の開閉実行モードの直前の遊技回において表示側MPU92に送信した停止結果コマンド及びパターンコマンドをシリアル通信で外付け装置EXに送信するとともに、当該外付け装置EXに第1オープニングコマンドをシリアル通信で送信する。これにより、外付け側MPU312は、外付け表示装置301にて開閉実行モードのオープニング演出を開始するとともに、当該オープニング演出の終了後には直前の遊技回において図柄表示装置41にて行われた演出について、外付け表示装置301にて遊技回の再現演出が行われるように、当該外付け表示装置301を表示制御する。
特に、変動用コマンドではなく、予告抽選処理及び停止図柄の決定処理の内容を踏まえた停止結果コマンド及びパターンコマンドが外部出力される構成であるため、外付け側MPU312では、図柄表示装置41にて実行された遊技回用の演出の内容の全体を特定可能となる。よって、当該再現演出では、図柄表示装置41にて実行された遊技回用の演出と全く同一の内容の演出を再現することが可能となる。
一方、ステップS2213にて否定判定をした場合、又はステップS2215にて否定判定をした場合には、ステップS2217にて、外付け装置EXに第2オープニングコマンドをシリアル通信で送信する。これにより、外付け側MPU312は、通常ボーナス演出が行われるように外付け表示装置301を表示制御する。
ステップS2216又はステップS2217の処理を実行した場合、ステップS2218にてその他の処理を実行した後に、本主側コマンド対応処理を終了する。当該その他の処理では、上記第1の実施形態における主側コマンド対応処理(図22)のステップS1209〜ステップS1210、及びステップS1214〜ステップS1228と同様の処理を実行する。
次に、図41(a)のフローチャートを参照しながら、音光側MPU82にて実行される表示側コマンド対応処理について説明する。なお、当該表示側コマンド対応処理は、タイマ割込み処理(図21)におけるステップS1104にて実行される。
まずステップS2301では、特定キャラクタの退場コマンドを表示側MPU92から受信したか否かを判定する。当該特定キャラクタの退場コマンドは、所定の遊技回用演出が実行されている途中のタイミングで表示側MPU92から音光側MPU82に送信される。当該所定の遊技回用演出は、図柄表示装置41において途中のタイミングまで特定キャラクタが変動表示される演出であり、特定キャラクタの退場コマンドが送信されるタイミングは、図柄表示装置41において特定キャラクタが表示されなくなるタイミングである。退場コマンドを受信している場合には、ステップS2302にて、退場コマンドを外付け装置EXにシリアル通信で外部出力する。
ステップS2301にて否定判定をした場合、又はステップS2302の処理を実行した場合、ステップS2303にてその他の処理を実行した後に、本表示側コマンド対応処理を終了する。なお、当該その他の処理では、表示側MPU92から送信される他のコマンドに対応した処理を実行する。
次に、図41(b)のフローチャートを参照しながら、外付け側MPU312にて実行される特定キャラクタ演出制御処理について説明する。なお、当該演出制御処理は、外付け側MPU312において定期的(例えば2msec周期)に起動される。
まずステップS2401では、音光側MPU82から退場コマンドを受信しているか否かを判定する。退場コマンドを受信していない場合にはそのまま本演出制御処理を終了し、退場コマンドを受信している場合にはステップS2402に進む。
ステップS2402では、プログラムROM313から特定キャラクタ用の演出テーブルを読み出し、ワークRAM314に書き込んだ後に、本演出制御処理を終了する。これにより、外付け側MPU312では、特定キャラクタ用の演出テーブルに従って画像更新タイミングとなる度に外付け側VDP315に対して内部コマンドを出力する。外付け側VDP315において当該内部コマンドに応じた信号出力が行われることで、外付け表示装置301において特定キャラクタを利用した演出が行われる。
次に、図42を参照しながら図柄表示装置41及び外付け表示装置301において特定キャラクタを利用した演出が行われる様子について説明する。
図42(a)は図柄表示装置41における遊技回用演出の実行期間を示し、図42(b)は図柄表示装置41における特定キャラクタ演出の実行期間を示し、図42(c)は外付け表示装置301における遊技回用演出の実行期間を示し、図42(d)は外付け表示装置301における特定キャラクタ演出の実行期間を示す。また、図42(A)及び図42(B)は図柄表示装置41及び外付け表示装置301にて特定キャラクタ演出が実行されている様子を示す。
t1のタイミングで遊技回が開始されることで、図42(a)及び図42(c)に示すように、図柄表示装置41及び外付け表示装置301のそれぞれにて遊技回用演出が開始される。その後、t2のタイミングで、図42(b)に示すように、図柄表示装置41において特定キャラクタ演出が開始される。具体的には、図42(A)に示すように、図柄表示装置41において図柄が変動表示されている状況で特定キャラクタCH3が変動表示される。なお、この場合、外付け表示装置301では特定キャラクタCH3は表示されていない。
その後、t3のタイミングで、図42(b)に示すように、図柄表示装置41における特定キャラクタ演出が終了されて特定キャラクタCH3が図柄表示装置41から消失されるとともに、図42(d)に示すように、外付け表示装置301における特定キャラクタ演出が開始されて特定キャラクタCH3が外付け表示装置301に出現する。具体的には、図42(B)に示すように、外付け表示装置301において特定キャラクタCH3が変動表示される。なお、この場合、図柄表示装置41では図柄の変動表示は継続されているが、特定キャラクタCH3は表示されていない。
その後、t4のタイミングで、図42(d)に示すように、外付け表示装置301における特定キャラクタ演出が終了され、その後のt5のタイミングで、図42(a)及び図42(c)に示すように、図柄表示装置41及び外付け表示装置301における遊技回用演出が終了される。
なお、図柄表示装置41において特定キャラクタCH3が表示される遊技回は、当該特定キャラクタCH3が表示されない遊技回よりも、開閉実行モードへの移行期待度、及びリーチの発生期待度が高くなるように演出の当選確率が設定されている。また、図柄表示装置41において特定キャラクタCH3が表示された後に外付け表示装置301において特定キャラクタCH3が表示される遊技回は、図柄表示装置41において特定キャラクタCH3が表示され外付け表示装置301において特定キャラクタCH3が表示されない遊技回よりも、開閉実行モードへの移行期待度、及びリーチの発生期待度が高くなるように演出の当選確率が設定されている。
以上詳述した第2の実施形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
外付け装置EXにおいて遊技回用の演出に対応した演出を実行させるためのコマンドは、主側MPU62からではなく、音光側MPU82から出力される。これにより、主側MPU62の処理負荷を軽減することが可能となる。また、主側MPU62では遊技回用の演出の大枠の内容は決定されるものの、遊技回用の演出の細部の内容は音光側MPU82において決定される。この場合に、外付け装置EXへのコマンドの出力を音光側MPU82にて行うようにすることで、遊技回用の演出の内容の全体を特定可能とするように当該コマンドを出力することが可能となる。よって、外付け表示装置301において遊技回用の演出の内容の全体に関係した演出を行うことが可能となる。
外付け表示装置301において再現演出を実行させるためのコマンドとして、直前の遊技回が開始される場合に音光側MPU82から表示側MPU92に送信された停止結果コマンド及びパターンコマンドが出力される。これにより、変動用コマンドに含まれる当否判定の結果、振分判定の結果及び表示継続時間だけでなく、音光側MPU82において実行される予告抽選処理の内容及び停止図柄決定処理の内容に対応したコマンドを外付け装置EXに外部出力することが可能となり、再現演出では、直前に実行された遊技回用の演出の内容と全く同一の内容を再現することが可能となる。
また、上記のように停止結果コマンド及びパターンコマンドがそのまま外部出力されることで、再現演出を実行させるための専用のコマンドを用意する必要がなくなる。よって、コマンドの種類を少なくすることが可能となる。
音光側MPU82から表示側MPU92に停止結果コマンド及びパターンコマンドがシリアル通信で送信される構成において、音光側MPU82から外付け装置EXには停止結果コマンド及びパターンコマンドがシリアル通信で外部出力される。これにより、表示側MPU92にコマンドを送信するための処理構成を利用して、停止結果コマンド及びパターンコマンドを外部出力することが可能となる。よって、コマンドを外部出力するための処理構成の簡素化が図られる。
図柄表示装置41において特定キャラクタCH3が表示されなくなるタイミングに対応させて音光側MPU82から退場コマンドが外付け装置EXに外部出力され、外付け表示装置301では当該退場コマンドが外部出力されたことに合わせて特定キャラクタCH3の表示が開始される。これにより、図柄表示装置41と外付け表示装置301との間で特定キャラクタCH3が移動しているかのような相互に関連した演出を行うことが可能となり、図柄表示装置41及び外付け表示装置301の両方への遊技者の注目度を高めることが可能となる。また、退場コマンドは、主側MPU62ではなく、演出の実行を制御する音光側MPU82から出力されるため、退場コマンドの出力タイミングを特定し易くなり、当該外部出力を行うための構成の簡素化が図られる。
上記のように演出の内容に対応したコマンドが音光側MPU82から外部出力される構成において、パチンコ機10の状態に対応した信号は主側MPU62から外部出力される。これにより、外部出力の主体を各MPU62,82の機能に応じて振り分けることが可能となり、外部出力を好適に行うことが可能となる。
主側MPU62が外部出力を行う場合、及び音光側MPU82が外部出力を行う場合のいずれであっても、同一の外部端子板79が利用される。これにより、パチンコ機10の外部に情報を出力するための箇所を外部端子板79に集約することが可能となり、外部出力用の配線作業などを行い易くなる。
<第3の実施形態>
本第3の実施形態では、上記第1の実施形態及び上記第2の実施形態と異なり、外付け装置EXに対して主側MPU62及び音光側MPU82の両方が信号を送信する。但し、音光側MPU82は上記第2の実施形態と同様にシリアル通信で外付け装置EXにコマンドを送信するのに対して、主側MPU62は外付け装置EXにコマンドを送信するのではなく、単一の信号線を利用して変動開始信号を送信する。以下、主側MPU62及び音光側MPU82において外付け装置EXに信号出力するための処理構成について説明する。なお、上記第1の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
まず図43のフローチャートを参照しながら、主側MPU62にて実行される変動開始時の外部出力処理について説明する。
ステップS2501にて連動演出の発生抽選を実行し、続くステップS2502にて発生抽選の結果が連動演出の発生当選であるか否かを判定する。ステップS2502にて否定判定をした場合にはそのまま本外部出力処理を終了し、ステップS2502にて肯定判定をした場合にはステップS2503に進む。
ステップS2503では主側ROM63からコマンド対応テーブルを読み出し、続くステップS2504にて、音光側MPU82に今回出力した変動用コマンドの内容を特定する。その後、ステップS2505にて、今回の遊技回が小当たり結果に対応した遊技回であるか否かを判定し、ステップS2506にて、高確率モードであって低頻度サポートモードである状態であるか否かを判定する。これら各判定処理の結果、高確率モードであって低頻度サポートモードである状態であり且つ今回の遊技回が小当たり結果である場合には、ステップS2508に進み、それ以外の場合には、ステップS2507に進む。
上記ステップS2501〜ステップS2506の処理内容は、上記第1の実施形態における変動開始時の外部出力処理(図32)のステップS1701〜ステップS1706と同様である。但し、本実施形態では、コマンド対応テーブルにおいて、変動用コマンドに1対1で対応させて変動開始時の外部コマンドが設定されているのではなく、変動用コマンドに1対1で対応させて変動開始信号のON継続期間が設定されている。つまり、本実施形態では、変動開始信号のON継続期間を相違させることにより、連動演出の内容を外付け側MPU312において特定可能としている。
ステップS2507では、音光側MPU82に今回出力した変動用コマンドに対応したON継続期間を、コマンド対応テーブルから読み出す。一方、ステップS2508では、音光側MPU82に今回出力した変動用コマンドに対応したON継続期間に対して、1アドレス分下位側に設定されているON継続期間を、コマンド対応テーブルから読み出す。ここで、コマンド対応テーブルにおいては、一の変動用コマンドに対して1アドレス分下位側に設定されている変動用コマンドは共通演出内容が、前者の変動用コマンドにおける共通演出内容と相違するように設定されているとともに、その共通演出内容は、前者の変動用コマンドに基づいて音光側MPU82にて選択され得ない演出内容となっている。したがって、ステップS2508では、今回の遊技回で音光側MPU82に送信した変動用コマンドと演出内容が一致しない変動用コマンドに対応したON継続期間を選択していることとなる。
ステップS2507又はステップS2508の処理を実行した後は、ステップS2509に進み、ステップS2507又はステップS2508にて選択したON継続期間で変動開始信号を外付け装置EXに送信する。その後、本外部出力処理を終了する。
外付け側MPU312では、変動開始信号のON継続期間に対応したデータテーブルをプログラムROM313からワークRAM314に読み出し、その読み出したデータテーブルに対応した演出が外付け表示装置301にて実行されるように、外付け側VDP315に対して内部コマンドを出力する。これにより、ステップS2507にて選択されたON継続期間に対応する態様で演出が実行される場合には、図柄表示装置41にて実行される遊技回用の演出の内容についての予告演出が外付け表示装置301にて実行される。一方、ステップS2508にて選択されたON継続期間に対応する態様で演出が実行される場合には、図柄表示装置41にて実行される遊技回用の演出の内容と外付け表示装置301にて実行される遊技回の連動演出との間で不一致が生じることで、高確率モードであることの報知が遊技者に対して行われる。
次に、図44のフローチャートを参照しながら、音光側MPU82にて実行される主側コマンド対応処理について説明する。
ステップS2601にて、主側MPU62から変動用コマンド及び種別コマンドを受信しているか否かを判定する。これらコマンドを受信している場合には、ステップS2602にて、停止結果コマンド及びパターンコマンドの決定用の処理を実行し、続くステップS2603にて、当該ステップS2602において決定された停止結果コマンド及びパターンコマンドを音光側RAM84に記憶し、さらにステップS2604にて、それら停止結果コマンド及びパターンコマンドを表示側MPU92に送信する。これらステップS2602〜ステップS2604の処理内容は、上記第2の実施形態における主側コマンド対応処理(図40)のステップS2207〜ステップS2209と同様である。
ステップS2601にて否定判定をした場合、又はステップS2604の処理を実行した場合には、ステップS2605にて、主側MPU62からオープニングコマンドを受信しているか否かを判定する。オープニングコマンドを受信している場合には、ステップS2606にてオープニング対応処理を実行し、続くステップS2607にて、オープニングコマンドを表示側MPU92に送信する。
続くステップS2608では、今回の開閉実行モードが高頻度入賞モードであるか否かを判定する。ステップS2608にて肯定判定をした場合には、ステップS2609にて再現抽選処理を実行し、ステップS2610にて再現当選となったか否かを判定する。再現当選となった場合には、ステップS2611にて、今回の開閉実行モードの直前の遊技回において表示側MPU92に送信した停止結果コマンド及びパターンコマンドをシリアル通信で外付け装置EXに送信するとともに、当該外付け装置EXに第1オープニングコマンドをシリアル通信で送信する。これにより、外付け側MPU312は、外付け表示装置301にて開閉実行モードのオープニング演出を開始するとともに、当該オープニング演出の終了後には直前の遊技回において図柄表示装置41にて行われた演出について、外付け表示装置301にて遊技回の再現演出が行われるように、当該外付け表示装置301を表示制御する。
一方、ステップS2608にて否定判定をした場合、又はステップS2610にて否定判定をした場合には、ステップS2612にて、外付け装置EXに第2オープニングコマンドをシリアル通信で送信する。これにより、外付け側MPU312は、通常ボーナス演出が行われるように外付け表示装置301を表示制御する。
ステップS2611又はステップS2612の処理を実行した場合、ステップS2613にてその他の処理を実行した後に、本主側コマンド対応処理を終了する。なお、上記ステップS2605〜ステップS2613の処理内容は、上記第2の実施形態における主側コマンド対応処理(図40)のステップS2210〜ステップS2218と同様である。
以上詳述した第3の実施形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
外付け装置EXにおける再現演出の実行に関しては、上記第2の実施形態と同様の効果を奏する。
外付け装置EXにおいて再現演出を実行させるためのコマンドは音光側MPU82から外部出力されるのに対して、遊技回用の演出を開始する場合において当該演出に対応した演出を外付け表示装置301にて行わせるための情報は主側MPU62から外部出力される。遊技回が発生するタイミングは任意であるとともに遊技回用の演出の内容も任意であるため、外部出力する内容を事前に準備しておくことはできない。この場合に、遊技回用の演出を開始させる場合の情報の外部出力については、制御の上流側に存在する主側MPU62が行うことで、外付け表示装置301における遊技回の連動演出を早期に開始させることが可能となる。また、外付け装置EXに外部出力する機能を各MPU62,82の機能に応じて分散させることが可能となる。
音光側MPU82が遊技回用の演出に対応した情報を外部出力する場合、外部端子板79の複数の端子を利用してコマンドとして外部出力するのに対して、主側MPU62が遊技回用の演出に対応した情報を外部出力する場合、外部端子板79の一の端子のみを利用して信号として外部出力する。これにより、外部出力される情報の種類の多様化に柔軟に対応することが可能となる。
主側MPU62は、変動開始信号のON継続期間を異ならせることによって、外付け装置EXに外部出力する情報の種類を変更している。これにより、一の端子を利用して外部出力する場合であっても、複数種類の情報を外部出力することが可能となる。
<第4の実施形態>
本実施形態では、上記各実施形態と異なり、パチンコ機10には図柄表示装置41が設けられていない。その代わりに、外付け装置EXの外付け表示装置301が、上記各実施形態における図柄表示装置41の機能を果たすこととなる。以下、その相違する構成について説明する。なお、上記第1の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
図45は、本実施形態におけるパチンコ機10及び外付け装置EXの正面図である。
上記各実施形態と同様に、外付け装置EXはパチンコ機10の上方に設けられている。上記各実施形態では外付け装置EXが固定式で設けられていたのに対して、本実施形態では外付け装置EXが可動式に設けられている。外付け装置EXには左右一対の可動用アーム321,322が設けられており、当該可動用アーム321,322により移動方向が規制されることで、当該外付け装置EXは縦方向に移動可能となっている。そして、外付け装置EXは、パチンコ機10の上方において当該パチンコ機10と前後に重ならない位置である初期位置と、パチンコ機10の窓パネル52に隣接した位置において当該窓パネル52にパチンコ機10前方から対向する使用時位置との間で変位可能となっている。
外付け装置EXが使用時位置に配置されている場合、外付け表示装置301の表示面は窓パネル52の縦方向の中央位置及び横方向の中央位置を含む位置に配置される。この場合、外付け表示装置301の上方、横方及び下方のそれぞれに窓パネル52の非対向領域が存在しており、これら各非対向領域は遊技盤24において遊技球が流下する遊技領域PAに対して前方から対向している。つまり、外付け表示装置301は遊技領域PAの中央領域に存在することとなる。
外付け表示装置301は、当該外付け表示装置301の後方を透視可能とするように透明液晶を用いて形成されている。したがって、外付け表示装置301が使用時位置に配置されている状況であっても、その後方にて対向する窓パネル52及びさらにその後方にて対向する遊技領域PAを透視可能となっている。
外付け装置EXの前面には、外付け表示装置301の表示面の横方に複数の外付け操作部302が設けられている。これら外付け操作部302はいずれも、外付け装置EXが使用時位置に配置されている状況において窓パネル52に前方から対向しないようように、当該窓パネル52の外方に配置される。また、外付け装置EXにおいて外付け操作部302が設けられた側の側部には、外付け制御基板311が内蔵されている。当該外付け制御基板311が設けられた領域は、外付け装置EXが使用時位置に配置されている状況において窓パネル52に前方から対向しない位置であり、前扉枠14における窓パネル52の側方領域に前方から対向する位置である。
次に、図46を参照しながら本実施形態における遊技盤24の構成について説明する。図46は、本実施形態における遊技盤24の正面図である。
遊技盤24には、上記各実施形態と異なり、図柄表示装置41が設けられていない。代わりに、当該図柄表示装置41が設けられていた位置には多数の釘24bが設けられている。これにより、遊技領域PAにおける遊技球の流下態様を上記各実施形態よりも多様化させることが可能となる。
遊技領域PAにおいて第1作動口33の上方には、ステージユニット325が設けられている。ステージユニット325の上側には当該ステージユニット325内への遊技球の流入を可能する入球部326が設けられており、当該入球部326に入球した遊技球はステージユニット325に設けられたステージ327上を横方向に転動する。そして、当該ステージ327の横方向の中央位置からステージユニット325外に排出された遊技球は、当該ステージユニット325の他の位置から排出される遊技球に比べて、第1作動口33に入賞し易くなっている。
外付け装置EXが使用時位置に配置されている状況では、遊技領域PAにおいて釘24bが設けられた領域及びステージユニット325の前方に、外付け表示装置301が存在することとなる。既に説明したとおり、外付け表示装置301は透明液晶により形成されているため、外付け装置EXが使用時位置に配置されている状況であっても、その後方に位置する遊技領域PA及びステージユニット325をパチンコ機10前方から視認可能となる。
次に、図47を参照しながら、パチンコ機10、外付け装置EX及びホールコンピュータHCの間で通信を行うための電気的な構成を説明する。
図47に示すように、主側MPU62は、外部端子板79を通じて、ホールコンピュータHCのMPU201に各種信号を送信可能となっている。このホールコンピュータHCに送信される信号の種類は上記第1の実施形態と同一である。また、主側MPU62は、外部端子板79を通じて、外付け装置EXにシリアル通信でコマンドを送信可能となっている。このシリアル通信の通信方式は、上記第1の実施形態の場合と同様である。
また、主側MPU62は、音光側MPU82にシリアル通信でコマンドを送信可能となっている。このシリアル通信の通信方式は、外付け装置EXにシリアル通信でコマンドを送信する場合の通信方式と同一となっており、具体的には、主側MPU62から音光側MPU82にコマンドを送信するための信号線群として、コマンドデータ送信用の信号線と、クロック信号用の信号線と、ラッチ信号用の信号線とが設けられている。
ここで、本実施形態では、パチンコ機10に図柄表示装置41が設けられていないことに対応させて、表示制御装置90が設けられていない。したがって、音光側MPU82は主側MPU62から受信したコマンドに基づいて、表示発光部53及びスピーカ部54の制御は実行するものの、より下位側に向けたコマンドの送信は行わない。また、上記各実施形態では、音光側MPU82は主側MPU62から受信したコマンドに基づき、そのコマンドに対応した演出の実行回についての演出内容を決定するものの、当該実行回の全体に対応したデータテーブルは表示側MPU92において読み出され、当該データテーブルに従って表示側MPU92から送信されるコマンドに基づき音光側MPU82において当該実行回の一部の演出範囲における演出の実行制御が行われる構成とした。これに対して、本実施形態では、主側MPU62から受信したコマンドに基づき、当該コマンドに対応した演出の実行回についての演出内容を決定するとともに、当該実行回の全体に対応したデータテーブルが音光側MPU82において読み出され、当該読み出されたデータテーブルに従って音光側MPU82において演出の実行制御が行われる。
既に説明したとおり、本実施形態ではパチンコ機10に図柄表示装置41が設けられておらず、その代わりに、外付け装置EXの外付け表示装置301において当該図柄表示装置41の機能が果たされる。これに対応させて、外付け装置EXのプログラムROM313には、主側MPU62から送信されるコマンドに対応した演出を外付け表示装置301において行わせることを可能とするプログラム及び固定値データが記憶されている。また、当該外付け表示装置301において上記各実施形態における図柄表示装置41の機能が果たされることとの関係上、当該外付け表示装置301にて実行される演出の内容は、表示発光部53及びスピーカ部54にて実行される演出の内容と関連している必要がある。そこで、本実施形態では、主側MPU62は、音光側MPU82に送信するコマンドと同一のコマンドを、外付け側MPU312に送信する。
例えば、遊技回の開始に際して変動用コマンド及び種別コマンドが主側MPU62から音光側MPU82に送信される場合には、同一の変動用コマンド及び種別コマンドが主側MPU62から外付け側MPU312に送信される。また、開閉実行モードの開始に際してオープニングコマンドが主側MPU62から音光側MPU82に送信される場合には、同一のオープニングコマンドが主側MPU62から外付け側MPU312に送信される。なお、主側MPU62から送信されるコマンドの種類は、上記第1の実施形態と同様である。
外付け側MPU312では、主側MPU62からコマンドを受信した場合、当該コマンドに対応したデータテーブルをプログラムROM313からワークRAM314に読み出す。そして、当該データテーブルの内容に従って外付け側VDP315に内部コマンドを生成して出力することで、外付け表示装置301において上記データテーブルの内容に従った表示演出を実行させる。このデータテーブルは、音光側MPU82において同一のコマンドから読み出されるデータテーブルと対応しており、例えば遊技回用のデータテーブルであれば、外付け側MPU312において読み出されるデータテーブルと、音光側MPU82において読み出されるデータテーブルとで、遊技回の表示継続時間は同一となる。そして、遊技回用のデータテーブルが読み出された場合には、主側MPU62において決定された表示継続時間に亘って、外付け表示装置301において図柄の変動表示が行われる。当該図柄の変動表示の内容は、上記各実施形態における図柄表示装置41の表示内容と同様である。
ちなみに、本実施形態では、主側MPU62から送信されるコマンドに基づき、音光側MPU82及び外付け側MPU312のそれぞれにて演出内容が独自に決定される。この場合に、その演出内容の決定に関して自由度が高いと、表示発光部53及びスピーカ部54にて実行される演出内容と、外付け表示装置301にて実行される演出内容とで、不整合が発生する可能性が生じる。そこで、本実施形態では、主側MPU62において演出の細かな内容までが決定される。例えば、遊技回用の演出であれば、上記第1実施形態において音光側MPU82にて実行された予告抽選処理(ステップS1204)及び演出パターンの決定処理(ステップS1206)が主側MPU62にて実行され、それらの処理結果を踏まえた変動用コマンドが音光側MPU82及び外付け側MPU312のそれぞれに送信される。
外付け装置EXには、既に説明したとおり、各種情報を表示させるために遊技者により操作される外付け操作部302が設けられている。これに対応させて、プログラムROM313には、外付け操作部302の操作に従って各種情報を外付け表示装置301に表示させるためのプログラム及び固定値データが記憶されている。
次に、図48のフローチャートを参照しながら、主側MPU62にて実行されるコマンド出力処理について説明する。なお、当該コマンド出力処理は、上記第1の実施形態にて示した不正検知処理(ステップS205)、入力状態監視処理(ステップS212)、特図特電制御処理(ステップS213)、及び普図普電制御処理(ステップS214)にて、主側MPU62から音光側MPU82にコマンドを送信する必要が生じた場合に実行される。
まずステップS2701では、コマンドの出力タイミングであるか否かを判定する。ステップS2701にて否定判定をした場合にはそのまま本コマンド出力処理を終了し、ステップS2701にて肯定判定をした場合にはステップS2702に進む。ステップS2702では、今回の出力タイミングに対応したコマンドを主側ROM63から読み出し、続くステップS2703にて、その読み出したコマンドをシリアル通信で音光側MPU82に送信するとともに、ステップS2704にて、当該音光側MPU82に送信したコマンドと同一のコマンドをシリアル通信で外付け装置EXに外部出力する。その後、本コマンド出力処理を終了する。
次に、図49のフローチャートを参照しながら、外付け側MPU312にて実行される外部制御処理について説明する。なお、当該外部制御処理は、外付け側MPU312において定期的(例えば2msec周期)に起動される。
当該外部制御処理では、まずステップS2801にて、主側コマンド格納処理を実行する。主側コマンド格納処理は、主側MPU62からコマンドを受信した場合に、そのコマンドをワークRAM314に格納するための処理である。ワークRAM314には主側MPU62から受信したコマンドの格納及び読み出しを可能とするためのリングバッファが設けられており、主側MPU62から受信したコマンドは当該リングバッファに順次格納されていくとともに格納された順序に従って順次読み出されていく。
続くステップS2802では、主側コマンド対応処理を実行する。主側コマンド対応処理では、主側MPU62から受信したコマンドに対応したデータテーブルをプログラムROM313からワークRAM314に読み出す。
続くステップS2803では、ホールコンピュータHCのMPU201から受信した信号に対応するホール側情報をワークRAM314に記憶する。MPU201から受信する信号は、当該外付け装置EXに対応するパチンコ機10からホールコンピュータHCに外部出力された信号に対応する信号であり、例えば大当たり結果の発生回数の情報、開閉実行モードの発生回数の情報、遊技回の実行回数の情報、及び遊技球の払出個数の情報などが外付け装置EXに送信される。
続くステップS2804では、表示制御処理を実行する。表示制御処理では、ワークRAM314に読み出されたデータテーブルに従って、画像の更新タイミングとなる度に内部コマンドを外付け側VDP315に出力する。外付け側VDP315は、その受信した内部コマンドに従って外付け表示装置301に画像用の信号を出力する。これにより、外付け表示装置301において上記データテーブルに対応した表示演出が実行される。なお、当該表示制御処理の処理内容は、上記第1の実施形態において表示側MPU92のV割込み処理(図24)におけるステップS1305のタスク処理の処理内容と同様である。
その後、ステップS2805にて、外付け操作部302が手動操作されたか否かを判定するとともに、ステップS2806にて、遊技回又は開閉実行モード中であるか否かを判定する。ステップS2805にて否定判定をした場合、又はステップS2806にて肯定判定をした場合には、そのまま本外部制御処理を終了する。一方、ステップS2805にて肯定判定をし、さらにステップS2806にて否定判定をした場合には、ステップS2807にて、操作対応の制御処理を実行した後に、本外部制御処理を終了する。操作対応の制御処理では、外付け操作部302の操作に対応した各種情報を外付け表示装置301にて表示するための処理を実行する。
以上詳述した第4の実施形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
パチンコ機10には図柄表示装置41が不具備であり、その代わりに外付け表示装置301において上記各実施形態における図柄表示装置41の機能が果たされる。これにより、パチンコ機10の部品点数を削減することが可能となり、パチンコ機10のコストを抑えることが可能となる。
また、遊技領域PAに図柄表示装置41が不具備となることで、遊技領域PAにおいて遊技球が流下する領域を広く確保することが可能となる。これにより、遊技球の流下態様を多様化することが可能となる。
図柄表示装置41及び表示制御装置90が不具備な構成において、音声発光制御装置80は設けられている。これにより、表示発光部53の発光制御及びスピーカ部54の音出力制御が音声発光制御装置80にて行われることとなる。この場合に、主側MPU62は、音光側MPU82に送信するコマンドと同一のコマンドを外付け側MPU312に外部出力する。これにより、外付け表示装置301にて実行される表示演出と対応する演出を表示発光部53及びスピーカ部54にて実行することが可能となる。また、コマンドを兼用することが可能となり、コマンドの種類を少なくすることが可能となる。
外付け装置EXは、パチンコ機10の窓部51の前方において当該窓部51と対向する位置に変位可能に設けられている。これにより、外付け表示装置301の視認性を向上させた状態で遊技を行うことが可能となる。
また、外付け表示装置301は透明液晶により形成されているため、外付け表示装置301を窓部51の前方に配置した状態であっても、遊技領域PAにおける遊技球の流下態様を遊技者に視認させることが可能となる。
<第5の実施形態>
本実施形態では、音光側MPU82において主側コマンド対応処理(図22)のステップS1206にて実行される演出パターンの決定処理の処理内容が上記各実施形態と異なっている。以下、その相違する構成について説明する。なお、上記第1の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
図50は、演出パターンの決定処理を示すフローチャートである。
まずステップS2901では、今回の遊技回においてループ演出を実行するか否かを決定する抽選処理を実行する。ループ演出とは、遊技回用の演出として特別キャラクタを表示させる演出を行う場合において、その特別キャラクタの種類を複数の遊技回の間で相違させるとともに、複数の遊技回の間で当該特別キャラクタの種類を相違させる場合に所定の順序で変更され且つその所定の順序による変更周回が繰り返される演出のことである。より具体的には、特別キャラクタとして、特別キャラクタAと、特別キャラクタBと、特別キャラクタCとが設定されている場合において、ループ演出の実行対象となる一の遊技回で特別キャラクタAが選択された場合、次にループ演出の実行対象となる遊技回では特別キャラクタBが選択され、次にループ演出の実行対象となる遊技回では特別キャラクタCが選択され、次にループ演出の実行対象となる遊技回では特別キャラクタAが選択される。そして、特別キャラクタA→特別キャラクタB→特別キャラクタC→特別キャラクタA→特別キャラクタB→・・・といったように、特別キャラクタの種類の選択について所定の順序による変更周回が繰り返されることとなる。
続くステップS2902では、ステップS2901の抽選処理の結果がループ演出の発生当選であるか否かを判定する。ループ演出の発生当選である場合には、ステップS2903にて、音光側RAM84に設けられたループ演出カウンタの値が2より大きい値となっているか否かを判定する。ループ演出カウンタは、ループ演出を実行する場合においていずれの特別キャラクタを利用するのかを決定するためのカウンタである。具体的には、ループ演出カウンタの値が「0」である場合には特別キャラクタAが選択され、ループ演出カウンタの値が「1」である場合には特別キャラクタBが選択され、ループ演出カウンタの値が「2」である場合には特別キャラクタCが選択される。
ステップS2903にて肯定判定をした場合には、ステップS2904にてループ演出カウンタの値を「0」クリアする。ステップS2903にて否定判定をした場合、又はステップS2904の処理を実行した場合には、ステップS2905にて、高確率モードであって低頻度サポートモードである状態であるか否かを判定する。また、ステップS2906にて、今回の遊技回は小当たり結果であるか否かを判定する。
ステップS2905にて否定判定をした場合、又はステップS2906にて否定判定をした場合には、ステップS2907にて、現状のループ演出カウンタの値に対応した種類の特別キャラクタを、今回のループ演出用のキャラクタとして選択する。これにより、今回の遊技回では、ループ演出カウンタの値に対応した種類の特別キャラクタを利用してループ演出が行われる。
一方、ステップS2905及びステップS2906の両方にて肯定判定をした場合、すなわち高確率モードであって低頻度サポートモードである状態において小当たり結果となる遊技回となった場合には、ステップS2908にて、現状のループ演出カウンタの値を1加算した値に対応した種類の特別キャラクタを、今回のループ演出用のキャラクタとして選択する。例えば、現状のループ演出カウンタの値が「1」である場合には、ループ演出カウンタの値が「2」である場合に対応した特別キャラクタCを選択し、現状のループ演出カウンタの値が「2」である場合には、ループ演出カウンタの値が「0」である場合に対応した特別キャラクタAを選択する。これにより、ループ演出において特別キャラクタの選択順序に法則崩れが発生することとなり、遊技者に高確率モードであることを報知することが可能となる。
ステップS2907又はステップS2908の処理を実行した場合、ステップS2909にて、ループ演出カウンタの値を1加算する。ステップS2902にて否定判定をした場合、又はステップS2909の処理を実行した場合には、ステップS2910にてその他の処理を実行した後に、本演出パターンの決定処理を終了する。その他の処理では、演出パターンの決定に関して、ループ演出に関する内容以外についての内容を決定するための処理を実行する。
以上詳述した第5の実施形態によれば、高確率モードであって低頻度サポートモードである状態で小当たり結果となった場合には、ループ演出における特別キャラクタの選択順序の法則が崩れることとなる。これにより、当該法則崩れの発生を利用して、遊技者に高確率モードであって低頻度サポートモードであることを報知することが可能となる。よって、ループ演出への遊技者の注目度を向上させることが可能となる。
また、小当たり結果となったことを契機として上記報知が行われることで、小当たり結果の有利度を高めることが可能となり、小当たり結果となることへの遊技者の期待感を高めることが可能となる。
<第6の実施形態>
本実施形態では、音光側MPU82において主側コマンド対応処理(図22)のステップS1206にて実行される演出パターンの決定処理の処理内容が上記各実施形態と異なっている。以下、その相違する構成について説明する。なお、上記第1の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
図51は、演出パターンの決定処理を示すフローチャートである。
まずステップS3001にて、今回の遊技回において前予告演出を実行するか否かを決定する抽選処理を実行する。前予告演出とは、全図柄列Z1〜Z3において図柄が変動表示されている状況、又は一の図柄列Z1にて図柄が待機表示され残りの図柄列Z1,Z2において図柄が変動表示されている状況において、当該遊技回にてリーチ演出が発生する期待度及び当たり結果が発生する期待度を報知するために予告キャラクタを表示させる演出のことである。当該予告キャラクタは、リーチ演出の種類に1対1で対応するキャラクタを少なくとも含むように、複数種類設定されており、当該リーチ演出の種類に対応した予告キャラクタが表示された場合には、基本的にはその遊技回においてその予告キャラクタに対応したリーチ演出が発生する。
続くステップS3002では、ステップS3001の抽選処理の結果が前予告演出の発生当選であるか否かを判定する。前予告演出の発生当選である場合には、ステップS3003に進む。ステップS3003では、今回受信した変動用コマンドの内容から、今回の遊技回において実行するリーチ演出の種類を把握する。続くステップS3004では、ステップS3003にて把握したリーチ演出の種類に対応した予告キャラクタの種類を把握する。
その後、ステップS3005にて、高確率モードであって低頻度サポートモードである状態であるか否かを判定するとともに、ステップS3006にて、今回の遊技回は小当たり結果であるか否かを判定する。
ステップS3005にて否定判定をした場合、又はステップS3006にて否定判定をした場合には、ステップS3007にて、ステップS3004にて把握した種類の予告キャラクタが表示される前予告演出を設定する。これにより、今回の遊技回では所定の予告キャラクタが表示される前予告演出が実行された後に、当該所定の予告キャラクタに対応したリーチ演出、例えば当該所定の予告キャラクタが出現するリーチ演出が実行される。
一方、ステップS3005及びステップS3006の両方にて肯定判定をした場合、すなわち高確率モードであって低頻度サポートモードである状態において小当たり結果となる遊技回となった場合には、ステップS3008にて、ステップS3004にて把握した種類の予告キャラクタとは異なる種類の予告キャラクタが表示される前予告演出を設定する。これにより、今回の遊技回では、所定の予告キャラクタが表示される前予告演出が実行された後に、当該所定の予告キャラクタに対応しないリーチ演出、例えば当該所定の予告キャラクタが出現しないリーチ演出が実行される。この場合、前予告演出とリーチ演出との間に法則崩れが発生することとなり、遊技者に高確率モードであることを報知することが可能となる。
ステップS3007又はステップS3008の処理を実行した場合、ステップS3009にてその他の処理を実行した後に、本演出パターンの決定処理を終了する。その他の処理では、演出パターンの決定に関して、ループ演出に関する内容以外についての内容を決定するための処理を実行する。
以上詳述した第6の実施形態によれば、高確率モードであって低頻度サポートモードである状態で小当たり結果となった場合には、予告キャラクタとリーチ演出のキャラクタとの対応関係の法則が崩れることとなる。これにより、当該法則崩れの発生を利用して、遊技者に高確率モードであって低頻度サポートモードであることを報知することが可能となる。よって、予告キャラクタを利用した演出への遊技者の注目度を向上させることが可能となる。
また、小当たり結果となったことを契機として上記報知が行われることで、小当たり結果の有利度を高めることが可能となり、小当たり結果となることへの遊技者の期待感を高めることが可能となる。
<第7の実施形態>
本第7の実施形態では、上記各実施形態と異なり、パチンコ機10にて保留予告演出が実行される。保留予告とは、主制御装置60の保留格納エリア64aにおける保留用エリアREに記憶されている保留情報の内容に対応した演出のことであり、当該保留情報が契機となる遊技回が開始されるよりも前のタイミングにおいて開始される。かかる保留予告を確認することにより、遊技者は保留予告の実行に対応した保留情報が遊技回の開始契機となることで大当たりが発生する可能性が高いことを期待することとなり興趣向上が図られる。また、本第7の実施形態では、遊技ホールに設けられた複数の外付け装置EXにおいて、パチンコ機10における保留予告用の確認処理の結果に対応した外部演出が連動して実行される。以下、保留予告を実行するための構成、及び外部演出を実行するための構成について説明する。なお、上記第1の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
図52(a)はパチンコ機10が多数設置された遊技ホールの電気的な構成の概要を説明するための概略図である。
遊技ホールには島設備Sが設けられており、当該島設備Sに多数のパチンコ機10が設置されている。各パチンコ機10には上記第1の実施形態と同様に、1対1で対応させて外付け装置EXが設置されている。外付け装置EXが外付け表示装置301及び外付け操作部302を有する点、外付け表示装置301の表示内容を視認することで対応するパチンコ機10の各種情報を把握可能である点、外付け装置EXが電気配線を介して遊技ホールの図示しないホールコンピュータと電気的に接続されている点、及び各パチンコ機10が電気配線を介して当該ホールコンピュータと電気的に接続されている点は上記第1の実施形態と同様である。
外付け装置EXは、上記第1の実施形態と異なり、遊技ホールにおいて隣り合う外付け装置EXと電気配線EL11を介して電気的に接続されており、隣り合う外付け装置EX間において双方向通信が可能となっている。また、隣り合う外付け装置EX間において双方向通信が可能となっているため、一の外付け装置EXを挟んで配置された外付け装置EX間においてもその一の外付け装置EXが通信に介在することで双方向通信が可能となっている。これにより、複数の外付け装置EX群において情報を共有することが可能となり、これら外付け装置EX群において外部演出を連動して実行することが可能となる。
なお、本実施形態では、一の島設備において横並びで設置されている本パチンコ機10のそれぞれに対応する外付け装置EXが外付け装置EX群として設定されているが、これに限定されることはなく、例えば2列の島設備において対面するように設置されている本パチンコ機10のそれぞれに対応する外付け装置EXが外付け装置EX群として設定されていてもよく、本パチンコ機10が一の島設備の一部のみを占めるように設置されている場合には、それらパチンコ機10に対応する外付け装置EXが外付け装置EX群として設定されていてもよい。
外付け装置EXは、上記第1の実施形態と同様に対応するパチンコ機10から情報を受信することが可能であるが、通信態様が上記第1の実施形態と異なっている。当該通信態様を説明するための簡略図である図52(b)を参照しながら説明すると、島設備Sにおいて外付け装置EXとパチンコ機10とは、縦方向に対向する面が相互に生じるように設置されている。具体的には、外付け装置EXにおいて下方を向く底面331と、パチンコ機10において上方を向く上面332とが縦方向に対向している。これら底面331及び上面332のうち上面332には底面331に向けて指向性の強い音を出力可能な指向性スピーカ333が設けられており、それに対応させて底面331には下方からの音を集音し易く他の方向からの音を集音しにくい指向性マイク334が設けられている。
つまり、本実施形態では、パチンコ機10と外付け装置EXとの間の通信が音を利用して行われる。この通信用の音としては、所定の周波数帯に含まれる音が利用される。この通信用の音の周波数帯は、パチンコ機10において演出用に利用される音の周波数帯と異なっている。これにより、パチンコ機10において演出用に利用される音が外付け装置EXにおいてノイズの情報として受信されづらくなる。また、音用の通信手段として指向性スピーカ333と指向性マイク334とが用いられており、さらにこれら指向性スピーカ333と指向性マイク334とがパチンコ機10及び外付け装置EXにおいて最短距離となるようにして対向する上面332及び底面331に設けられているため、外付け装置EXにおいてノイズの情報を受信しづらくなる。また、指向性マイク334は、遊技ホールにおいて対応するパチンコ機10に対して隣り合う位置に設けられたパチンコ機10の指向性スピーカ333から出力された通信用の音を受音しないように設けられている。これにより、他のパチンコ機10から出力された通信用の音を受音しないようにすることが可能となる。
指向性スピーカ333及び指向性マイク334を利用して通信を行うための電気的な構成について、図53のブロック図を参照しながら説明する。
指向性スピーカ333は、音声発光制御装置80と電気的に接続されている。音声発光制御装置80には音データ処理部335が設けられており、当該音データ処理部335には音光側MPU82による音出力制御によって生成されたデジタル信号が提供される。音データ処理部335はその提供されたデジタル信号をアナログ信号に変換するとともに、そのアナログ信号を図示しない増幅回路を介して指向性スピーカ333に供給する。これにより、指向性スピーカ333から通信用の音が出力される。
指向性スピーカ333から出力された通信用の音は、外付け装置EXに設けられた指向性マイク334にて集音される。その集音された音に対応したアナログ信号は、外付け制御基板311に設けられた音データ処理部336にてデジタル信号に変換される。そして、その変換されたデジタル信号は外付け側MPU312にて受信され、音光側MPU82から送信された情報が把握される。外付け側MPU312は、その把握した情報に対応した画像が外付け表示装置301にて表示されるように外付け側VDP315の表示制御を実行する。また、外付け側MPU312は、その把握した情報に対応した信号を電気的に接続された他の外付け装置EXに送信する。これにより、当該他の外付け装置EXにおいても同様の画像が表示されるようにすることが可能となる。さらにまた、外付け側MPU312は、電気的に接続された他の外付け装置EXから情報を受信した場合、隣り合う2個の外付け装置EXのうちその情報の送信元である外付け装置EXとは異なる側の外付け装置EXに対してその受信した情報を送信する。これにより、3個以上の外付け装置EX群において同様の画像が表示されるようにすることが可能となる。
<保留予告を実行するための処理構成>
次に、保留予告を実行するための主側MPU62及び音光側MPU82における処理構成について説明する。
図54は、主側MPU62にて実行される保留予告用の確認処理を示すフローチャートである。当該保留予告用の確認処理は、第1作動口33及び第2作動口34のいずれかにおいて遊技球の入賞が発生して主側MPU62において新たな保留情報が取得された場合に実行される。
主側MPU62は保留格納エリア64aの保留用エリアREに記憶されている保留情報の個数の情報を読み出し(ステップS3101)、さらに第1作動口33又は第2作動口34への今回の入賞に基づき特図特電制御処理(図13)のステップS301にて取得した保留情報のうち大当たり判定用の情報、すなわち当たり乱数カウンタC1から取得した情報を読み出す(ステップS3102)。そして、主側RAM64の高確率カウンタの値と現状の保留情報の個数との関係で、今回取得した保留情報が低確率モードにおいて当否判定が行われるか否かを判定する(ステップS3103)。
低確率モードにおいて当否判定が行われる場合(ステップS3103:YES)、主側ROM63から低確率モード用の当否テーブルを読み出して、今回の大当たり判定用の情報が大当たり当選に対応した情報であるか否かを判定する(ステップS3104)。一方、高確率モードにおいて当否判定が行われる場合(ステップS3103:NO)、主側ROM63から高確率モード用の当否テーブルを読み出して、今回の大当たり判定用の情報が大当たり当選に対応した情報であるか否かを判定する(ステップS3105)。
上記各判定の結果が大当たり当選に対応している結果である場合(ステップS3106:YES)、第1作動口33又は第2作動口34への今回の入賞に基づき特図特電制御処理(図13)のステップS301にて取得した保留情報のうち種別判定用の情報、すなわち大当たり種別カウンタC2から取得した情報を読み出す(ステップS3107)。そして、主側ROM63から振分テーブルを読み出して、今回の種別判定用の情報がいずれの大当たり結果に対応しているのかを特定する(ステップS3108)。
低確大当たり結果以外の大当たり結果であること、すなわち開閉実行モードの終了後に高確率モードとなる大当たり結果であることが特定された場合(ステップS3109:YES)、高確対応保留コマンドを音光側MPU82への送信対象として設定する(ステップS3110)。高確対応保留コマンドには、保留情報の個数が増加したこと、増加後の保留情報の個数、及び新たに取得された保留情報が高確率モードとなる大当たり結果に対応していることを示すデータが含まれている。
低確大当たり結果であることが特定された場合(ステップS3109:NO)、低確対応保留コマンドを音光側MPU82への送信対象として設定する(ステップS3111)。低確対応保留コマンドには、保留情報の個数が増加したこと、増加後の保留情報の個数、及び新たに取得された保留情報が低確率モードとなる大当たり結果に対応していることを示すデータが含まれる。
一方、今回取得した保留情報が大当たり当選に対応していない場合(ステップS3106:NO)、第1作動口33又は第2作動口34への今回の入賞に基づき特図特電制御処理(図13)のステップS301にて取得した保留情報のうち外れリーチ判定用の情報、すなわちリーチ乱数カウンタC3から取得した情報を読み出す(ステップS3112)。そして、主側ROM63からリーチ判定用テーブルを読み出して、今回の外れリーチ判定用の情報がリーチ発生に対応した情報であるか否かを判定する(ステップS3113)。リーチ発生に対応している場合(ステップS3114:YES)、外れリーチ対応保留コマンドを音光側MPU82への送信対象として設定する(ステップS3115)。外れリーチ対応保留コマンドには、保留情報の個数が増加したこと、増加後の保留情報の個数、及び新たに取得された保留情報が外れリーチの発生に対応していることを示すデータが含まれる。リーチ発生に対応していない場合(ステップS3114:NO)、完全外れ対応保留コマンドを音光側MPU82への送信対象として設定する(ステップS3116)。完全外れ対応保留コマンドには、保留情報の個数が増加したこと、増加後の保留情報の個数、及び新たに取得された保留情報が完全外れに対応していることを示すデータが含まれる。
図55は、音光側MPU82にて実行される保留予告制御処理を示すフローチャートである。当該保留予告制御処理は、音光側MPU82における主側コマンド対応処理(図22)の一部の処理として設定されており、主側MPU62からいずれかの保留コマンドを受信した場合に起動される。
音光側MPU82は、いずれかの保留コマンドを受信した場合、当該保留コマンドに含まれるデータから保留格納エリア64aの保留用エリアREに記憶されている保留情報の個数を把握し、その把握結果を音光側RAM84に設けられた保留個数カウンタに設定する(ステップS3201)。その後、保留個数カウンタの値が2以上であること(ステップS3202:YES)、図柄表示装置41において保留予告の実行中ではないこと(ステップS3203:NO)、今回の保留コマンドの送信契機となった保留情報よりも前に保留用エリアREに格納されている保留情報の中に大当たり当選に対応した保留情報が含まれていないこと(ステップS3204:NO)、及び今回受信した保留コマンドが完全外れ対応保留コマンドではないこと(ステップS3205:NO)を条件に、ステップS3206に進む。
なお、保留予告の実行中であるか否かの判定に際しては、音光側RAM84に設けられた保留予告実行中フラグに「1」がセットされているか否かを判定する。保留予告実行中フラグには、後述する保留予告開始コマンドが表示側MPU92に送信される場合に「1」がセットされ、保留予告の開始契機となった保留情報が契機となった遊技回が開始される場合に「0」クリアされる。また、大当たり当選に対応した保留情報が既に存在しているか否かの判定に際しては、音光側RAM84に設けられた大当たり保留カウンタの値が「1」以上であるか否かを判定する。大当たり保留カウンタは、主側MPU62から高確対応保留コマンド又は低確対応保留コマンドを受信した場合に1加算され、大当たり結果を契機とした開閉実行モードの移行が発生した場合に1減算される。
ステップS3206では、各保留コマンドに対応した保留予告設定処理を実行する。保留予告設定処理では、高確対応保留コマンド、低確対応保留コマンド及び外れリーチ対応保留コマンドのそれぞれに対応した確率で保留予告の実行抽選を行う。実行当選となる確率は、高確対応保留コマンドを受信している場合が最も高く(例えば80%)、低確対応保留コマンドを受信している場合が次に高く(例えば40%)、外れリーチ対応保留コマンドを受信している場合が最も低い(例えば10%)。
保留予告設定処理では、保留予告の実行抽選において実行当選となった場合、保留予告の演出内容を抽選により決定する。この場合、受信している保留コマンドの種類に応じて選択可能な演出内容が相違するとともに、共通して選択され得る演出内容についてはその選択確率が相違する。具体的には、保留予告の演出内容としては、開閉実行モード後に高確率モードとなる大当たり結果に対応していることを示す高確確定の演出内容と、いずれかの大当たり結果に対応していることを示す大当たり確定の演出内容と、出現した場合に大当たり結果が発生することとなる期待値が第1期待値である第1期待の演出内容と、出現した場合に大当たり結果が発生することとなる期待値が第1期待値よりも低い第2期待値である第2期待の演出内容と、出現した場合に大当たり結果が発生することとなる期待値が第2期待値よりも低い第3期待値である第3期待の演出内容とが設定されている。高確対応保留コマンドを受信している場合、上記5種類の演出内容の全てが選択され得るが、その選択確率は、高確確定の演出内容>大当たり確定の演出内容>第1期待の演出内容>第2期待の演出内容>第3期待の演出内容となる。低確対応保留コマンドを受信している場合、高確確定の演出内容を除く4種類の演出内容が選択され得るが、その選択確率は、大当たり確定の演出内容>第1期待の演出内容>第2期待の演出内容>第3期待の演出内容となる。外れリーチ対応保留コマンドを受信している場合、高確確定の演出内容及び大当たり確定の演出内容を除く3種類の演出内容が選択され得るが、その選択確率は、第1期待の演出内容<第2期待の演出内容<第3期待の演出内容となる。
上記のように保留予告の実行有無及び保留予告の演出内容が決定されることにより、保留予告が実行された場合には大当たり結果が発生することを遊技者に期待させることが可能となるとともに、保留予告の実行内容を通じて大当たり結果が発生すること及び高確率モードの発生に対応した大当たり結果が発生することを遊技者に期待させることが可能となる。
保留予告制御処理では、ステップS3206における保留予告設定処理の結果、保留予告を発生させることを決定した場合(ステップS3207:YES)、保留予告開始コマンドを表示側MPU92に送信する(ステップS3208)。保留予告開始コマンドには、保留情報が増加したこと、保留情報の個数、保留予告を開始すること、及び保留予告の演出内容を示すデータが含まれる。表示側MPU92は、保留予告開始コマンドを受信した場合、図柄表示装置41における保留情報の個数を報知するための領域の表示内容を保留情報が増加したことを示す表示内容に変更するとともに当該領域を利用した保留予告を開始する。
保留予告制御処理では、保留予告開始コマンドを送信した場合、外部出力の抽選処理を実行する(ステップS3209)。外部出力の抽選処理は、保留予告を新たに開始したことを示す情報を外付け装置EXに外部出力するか否かを抽選により決定するための処理であり、保留予告開始コマンドを送信した場合の50%の確率で外部出力当選となる。この場合、保留予告開始コマンドの送信の契機となった保留コマンドが高確対応保留コマンド、低確対応保留コマンド及び外れリーチ対応保留コマンドのいずれであるかに関係なく、抽選確率は一定となっている。
外部出力の抽選処理にて当選となった場合(ステップS3210:YES)、音光側RAM84に設けられた遅延計測カウンタに外部出力の遅延時間を設定する(ステップS3211)。外部出力の遅延時間は、一定の時間として音光側ROM83に予め記憶されており具体的には3secに設定されている。外部出力の遅延時間は、保留予告開始コマンドの送信タイミングに対して外部出力タイミングを遅延させるための時間であり、結果的に保留予告の開始契機となった保留情報の取得タイミングに対して外部出力タイミングを遅延させることが可能となる。
一方、保留個数が2個未満である場合(ステップS3202:NO)、保留予告の実行中である場合(ステップS3203:YES)、大当たり対応の保留情報が既に存在している場合(ステップS3204:YES)、今回受信した保留コマンドが完全外れ対応保留コマンドである場合(ステップS3205:YES)、又は保留予告設定処理(ステップS3206)にて保留予告を開始しない旨の抽選結果となった場合(ステップS3207:NO)、保留増加コマンドを表示側MPU92に送信する(ステップS3212)。保留増加コマンドには、保留情報が増加したこと、及び保留情報の個数を示すデータが含まれる。表示側MPU92は、保留増加コマンドを受信した場合、図柄表示装置41における保留情報の個数を報知するための領域の表示内容を保留情報が増加したことを示す表示内容に変更する。
ここで、図56の説明図を参照しながら図柄表示装置41にて実行される保留予告の演出内容について説明する。
図柄表示装置41の表示面41aには、遊技回用の演出中及び開閉実行モード用の演出中において保留格納エリア64aの保留用エリアREに保留記憶されている保留情報の個数を報知するための表示領域として保留個数表示領域GEが設定される。当該保留個数表示領域GEは、矩形状の表示面41aにおいて一の周縁部側に偏倚させた位置に設定されており、その表示範囲は表示面41aの一部の範囲となっている。
保留個数表示領域GEの表示内容について具体的には、例えば保留記憶されている保留情報の個数が3個である場合、図56(a)に示すように保留個数表示領域GEに「●」が3個横並びで表示されることで、保留情報の個数が3個であることが報知される。この状況で保留情報が新たに1個取得された場合、図56(b)に示すように保留個数表示領域GEに表示されている「●」の数が1個増加し、合計で4個の「●」が表示された状態となる。一方、この状況で新たな遊技回が開始された場合、1個の保留情報が遊技回の開始対象として消化されたことを意味するため、図56(c)に示すように保留個数表示領域GEに表示されている「●」の数が4個から3個に減少する。なお、遊技回が開始される場合には主側MPU62から音光側MPU82にそれに対応したコマンドが送信され、当該音光側MPU82から表示側MPU92にもそれに対応したコマンドが送信される。表示側MPU92は当該コマンドを受信することで保留個数表示領域GEにおける「●」の数を減少させる。
上記構成において、保留予告が開始される場合、保留個数表示領域GEにおいて個数表示用単位画像(具体的には「●」)に代えて、当該保留予告の演出内容に対応した保留予告画像が表示される。例えば、図56(d)では、3個の保留情報が保留記憶されている状況で新たに取得された保留情報について第2期待の演出内容による保留予告が開始される場合を示しており、この場合、保留個数表示領域GEには4個目の保留情報に対応した位置に保留予告画像(具体的には「熱」)が表示される。これにより、遊技者は、4回後の遊技回において大当たり結果が発生することを期待することとなる。
ここで、保留予告は、新たに取得された保留情報を含めて2個の保留情報が保留記憶されていることを少なくとも一の条件として開始される。これにより、保留個数表示領域GEにおける保留予告を少なくとも遊技回が1回実行される期間に亘って行うことが可能となり、保留予告を確認する機会を担保することが可能となる。また、保留予告は既に保留予告が実行されている場合には新たに開始されない。これにより、保留予告の実行対象となる保留情報が重複して存在しないようにすることが可能となり、一の保留予告に対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。また、既に大当たり結果に対応した保留情報が保留記憶されている場合には保留予告は開始されない。これにより、保留予告の実行対象となっている保留情報とは異なる保留情報において先に大当たり結果が発生してしまわないようにすることが可能となり、保留予告の内容の理解を容易なものとすることが可能となる。
<外部演出を実行するための処理構成>
次に、外部演出を実行するための音光側MPU82及び外付け側MPU312における処理構成について説明する。
図57は、音光側MPU82にて実行される外部出力制御処理を示すフローチャートである。当該外部出力制御処理は、音光側MPU82におけるタイマ割込み処理(図21)の一部の処理として設定されており、タイマ割込み処理が1回起動される度に1回実行される。
音光側MPU82は、音光側RAM84の遅延計測カウンタの値が1以上である場合(ステップS3301:YES)、当該遅延計測カウンタの値を1減算する(ステップS3302)。1減算後の遅延計測カウンタの値が「0」である場合(ステップS3303:YES)、保留予告用の外部出力を実行する(ステップS3304)。具体的には、音光側MPU82は、音声発光制御装置80の音データ処理部335に対して外部演出を開始すべきことを示す情報を送信するためのデジタル信号を提供する。デジタル信号が提供されることにより、音データ処理部335にてアナログ信号に変換されるとともにそのアナログ信号が図示しない増幅回路により増幅されて指向性スピーカ333に送信される。これにより、指向性スピーカ333から外付け装置EXの指向性マイク334に向けて、外部演出を開始すべきことに対応した通信用の音が出力される。外部出力制御処理では、保留予告用の外部出力を実行した場合、音光側RAM84に設けられた保留予告外部出力フラグに「1」をセットする(ステップS3305)。保留予告外部出力フラグは、外部演出を開始すべきことを示す外部出力を行った後の状態であることを音光側MPU82にて特定するためのフラグである。
一方、音光側MPU82は、音光側RAM84の遅延計測カウンタの値が「0」であると判定した場合(ステップS3301:NO)、音光側RAM84の保留予告外部出力フラグに「1」がセットされていることを条件として(ステップS3306:YES)、ステップS3307にて遊技回用の演出における最終停止期間の開始タイミングであるか否かを判定する。既に説明したとおり、遊技回用の演出として、図柄表示装置41において図柄の変動表示が行われるが、当該図柄の変動表示が終了される場合にはその遊技回の停止結果が表示された状態(図柄表示装置41では有効ライン上に所定の図柄の組合せが待機された状態)で最終停止時間に亘って最終停止表示される。この最終停止時間が計測されている期間が最終停止期間であり、図柄表示装置41の有効ライン上においてその遊技回用の演出に対応した図柄の組み合わせの待機表示が開始されたタイミングである場合、ステップS3307にて肯定判定をする。
最終停止期間の開始タイミングである場合(ステップS3307:YES)、音光側RAM84の保留予告外部出力フラグを「0」クリアする(ステップS3308)。そして、今回の遊技回において大当たり結果が発生する場合(ステップS3309:YES)、大当たり報知用の外部出力を実行する(ステップS3310)。具体的には、音光側MPU82は、音声発光制御装置80の音データ処理部335に対して大当たり報知に対応した情報を送信するためのデジタル信号を提供する。デジタル信号が提供されることにより、音データ処理部335にてアナログ信号に変換されるとともにそのアナログ信号が図示しない増幅回路により増幅されて指向性スピーカ333に送信される。これにより、指向性スピーカ333から外付け装置EXの指向性マイク334に向けて、大当たり報知に対応した通信用の音が出力される。
今回の遊技回において大当たり結果が発生しない場合(ステップS3309:NO)、演出終了用の外部出力を実行する(ステップS3311)。具体的には、音光側MPU82は、音声発光制御装置80の音データ処理部335に対して外部演出の終了に対応した情報を送信するためのデジタル信号を提供する。デジタル信号が提供されることにより、音データ処理部335にてアナログ信号に変換されるとともにそのアナログ信号が図示しない増幅回路により増幅されて指向性スピーカ333に送信される。これにより、指向性スピーカ333から外付け装置EXの指向性マイク334に向けて、外部演出の終了に対応した通信用の音が出力される。
図58は、外付け側MPU312にて実行される外部演出制御処理を示すフローチャートである。当該外部演出制御処理は、外付け側MPU312において定期的(例えば2msec周期)に実行される。
外付け側MPU312は、まずステップS3401にて、ワークRAM314に設けられた外部演出実行中フラグに「1」がセットされているか否かを判定する。外部演出実行中フラグは、自身の外付け装置EXにて外部演出を実行中であることを外付け側MPU312にて特定するためのフラグである。外部演出実行中フラグに「1」がセットされていない場合(ステップS3401:NO)、ステップS3402にて、指向性マイク334を通じて保留予告用の外部出力に対応した通信用の音を受音したか否かを判定する。指向性マイク334を通じて通信用の音を受音した場合、その音が外付け装置EXの音データ処理部336にてデジタル信号に変換され、そのデジタル信号に対応した情報がワークRAM314に書き込まれる。ステップS3402では、ワークRAM314に保留予告用の外部出力に対応した情報が書き込まれているか否かを判定する。
保留予告用の外部出力を対応する音光側MPU82から受けている場合(ステップS3402:YES)、ワークRAM314の外部演出実行中フラグに「1」をセットするとともに、同じくワークRAM314に設けられた外部演出実行元フラグに「1」をセットする(ステップS3403)。外部演出は、対応するパチンコ機10の音光側MPU82から保留予告の外部出力を受けた場合に開始されるだけでなく、後述するように外付け装置EX群に含まれる他の外付け装置EXにおいて保留予告の外部出力を受けた場合にも開始される。外部演出実行元フラグは、自身に対応する音光側MPU82から保留予告の外部出力を受けたことを外付け側MPU312にて特定するためのフラグである。なお、外部演出実行中フラグ及び外部演出実行元フラグは、外部演出が終了される場合に「0」クリアされる。
各フラグに「1」をセットした後は、外付け装置EX群に含まれる外付け装置EXであって自身の外付け装置EXに対して電気配線EL11を介して電気的に接続されている外付け装置EXに外部演出開始信号を送信する(ステップS3404)。また、外部演出の1段階目の演出に相当する共通示唆演出が自身の外付け表示装置301において実行されるように外付け側VDP315に対するデータ設定を開始する。ここで、外部演出開始信号を受信した外付け装置EXは、外付け装置EX群に含まれる他の外付け装置EXであって電気配線EL11を介して電気的に接続されている外付け装置EXに外部演出開始信号を送信する。そして、外部演出開始信号を受信した各外付け装置EXは、共通示唆演出が自身の外付け表示装置301において実行されるように外付け側VDP315に対するデータ設定を開始する。これにより、一の外付け装置EXにおいて共通示唆演出が開始される場合には外付け装置EX群に含まれる他の外付け装置EXにおいても共通示唆演出が一斉に開始されることとなる。
保留予告用の外部出力を対応する音光側MPU82から受けていない場合(ステップS3402:NO)、電気配線EL11を介して電気的に接続されている外付け装置EXから外部演出開始信号を受信していることを条件として(ステップS3406:YES)、ステップS3407〜ステップS3409の処理を実行する。ステップS3407ではワークRAM314の外部演出実行中フラグに「1」をセットし、ステップS3408では外部演出開始信号の送信元である外付け装置EXとは異なる外付け装置EXに電気配線EL11を介して外部演出開始信号を送信し、ステップS3409では共通示唆演出が自身の外付け表示装置301において実行されるように外付け側VDP315に対するデータ設定を開始する。
一方、ワークRAM314の外部演出実行中フラグに「1」がセットされている場合(ステップS3401:YES)、ステップS3410にて外部演出中処理を実行する。図59は外部演出中処理を示すフローチャートである。
外付け側MPU312は、ワークRAM314の外部演出実行元フラグに「1」がセットされている場合(ステップS3501:YES)、ステップS3502にて、ワークRAM314に設けられた個別演出実行フラグに「1」がセットされているか否かを判定する。個別演出実行フラグは、外部演出の2段階目の演出に相当する個別演出が自身の外付け表示装置301において実行されていることを外付け側MPU312にて特定するためのフラグである。
個別演出実行フラグに「1」がセットされていない場合(ステップS3502:NO)、ステップS3503にて、指向性マイク334を通じて大当たり報知用の外部出力に対応した通信用の音を受音したか否かを判定する。具体的には、ワークRAM314に大当たり報知用の外部出力に対応した情報が書き込まれているか否かを判定する。
大当たり報知用の外部出力を対応する音光側MPU82から受けている場合(ステップS3503:YES)、ワークRAM314の個別演出実行フラグに「1」をセットする(ステップS3504)。なお、個別演出実行フラグは、外部演出が終了される場合に「0」クリアされる。その後、ワークRAM314に設けられた個別演出計測カウンタに個別演出時間を設定する(ステップS3505)。個別演出時間は、遊技回用の演出における最終停止時間よりも長い時間であって開閉実行モードのオープニング時間と最終停止時間との和よりも短い時間となるように設定されている。具体的には3.5secに設定されているが、これよりも短い時間としてもよく長い時間としてもよい。例えば、開閉実行モードにおいて1回目のラウンド遊技が終了されるまで又は2回目のラウンド遊技が終了するまでといったように、所定回数目のラウンド遊技が終了されるまで個別演出が継続される構成としてもよい。また、開閉実行モードのエンディング期間が開始されるまで個別演出が継続される構成としてもよく、開閉実行モードのエンディング期間が終了されるまで個別演出が継続される構成としてもよく、開閉実行モードが終了して新たな遊技回が開始されるまで個別演出が継続される構成としてもよい。
個別演出時間を設定した後は、個別演出の開始処理を実行する(ステップS3506)。個別演出は、既に説明したとおり外部演出の2段階目の演出であり、共通示唆演出が実行されている外付け装置EX群のうち、対応する音光側MPU82から大当たり報知用の外部出力を受けた1台の外付け装置EXにおいてのみ実行される演出である。この場合、個別演出の実行対象とならなかった外付け装置EXにおいては共通示唆演出が継続されることとなるが、これに限定されることはなく、個別演出の実行対象とならなかった外付け装置EXではその時点で共通示唆演出が終了される構成としてもよい。また、個別演出の演出内容は、共通示唆演出の演出内容に対して連続性を有するように当該共通示唆演出の演出内容に対して発展先となる演出内容となっている。具体的には、共通示唆演出においては外付け表示装置301にて花の画像が表示され、個別演出においてはその花の画像が点滅することとなる。但し、共通示唆演出及び個別演出の内容は、各演出を区別可能であればこれに限定されることはなく任意であり、共通示唆演出では所定のキャラクタが表示され個別演出では当該所定のキャラクタとは異なるキャラクタが表示される構成としてもよく、共通示唆演出では所定の動画が表示され個別演出では当該動画とは異なる動画が表示される構成としてもよい。
外付け側MPU312は、ワークRAM314の個別演出実行フラグに「1」がセットされている場合(ステップS3502:YES)、ワークRAM314の個別演出計測カウンタの値を1減算する(ステップS3507)。1減算後の個別演出計測カウンタの値が「0」である場合(ステップS3508:YES)、自身の外付け表示装置301における個別演出を終了させる(ステップS3509)。また、電気配線EL11を介して電気的に接続されている外付け装置EXに外部演出終了信号を送信する(ステップS3510)。外部演出終了信号を受信した外付け装置EXは、外付け装置EX群に含まれる他の外付け装置EXであって電気配線EL11を介して電気的に接続されている外付け装置EXに外部演出終了信号を送信する。そして、外部演出終了信号を受信した各外付け装置EXは、自身の外付け表示装置301にて実行している外部演出を終了する。これにより、一の外付け装置EXにおいて外部演出が終了される場合には外付け装置EX群に含まれる他の外付け装置EXにおいても外部演出が一斉に終了されることとなる。
大当たり報知用の外部出力を対応する音光側MPU82から受けていない場合(ステップS3503:NO)、ステップS3511にて指向性マイク334を通じて演出終了用の外部出力に対応した通信用の音を受音したか否かを判定する。具体的には、ワークRAM314に演出終了用の外部出力に対応した情報が書き込まれているか否かを判定する。
演出終了用の外部出力を対応する音光側MPU82から受けている場合(ステップS3511:YES)、外部演出の終了処理を実行するとともに(ステップS3512)、電気配線EL11を通じて接続されている他の外付け装置EXに外部演出終了信号を送信する(ステップS3513)。これにより、自身の外付け表示装置301における共通示唆演出が終了することとなるとともに、外付け装置EX群に含まれる他の外付け装置EXにおいても共通示唆演出が一斉に終了されることとなる。
外付け側MPU312は、ワークRAM314の外部演出実行元フラグに「1」がセットされていない場合(ステップS3501:NO)、電気配線EL11を介して電気的に接続されている外付け装置EXから外部演出終了信号を受信していることを条件として(ステップS3514:YES)、既に説明したステップS3512及びステップS3513の処理を実行する。つまり、外部演出の終了処理を実行するとともに(ステップS3512)、電気配線EL11を通じて接続されている他の外付け装置EXに外部演出終了信号を送信する(ステップS3513)。これにより、自身の外付け表示装置301における共通示唆演出が終了することとなるとともに、外付け装置EX群に含まれる他の外付け装置EXにおいても共通示唆演出が一斉に終了されることとなる。
<外部演出が実行される様子>
次に、外部演出が実行される様子について図60の説明図を参照しながら説明する。
図60(a−1)〜図60(a−4)に示すように、外付け装置EX群に含まれる一の外付け装置EXに対して対応するパチンコ機10から保留予告用の外部出力が行われることで、これら外付け装置EXの外付け表示装置301において一斉に共通示唆演出が開始される。具体的には、外付け表示装置301の表示面において第1領域G1を除いた領域である第2領域G2にて、共通示唆演出用の画像として花の画像が表示される。なお、外付け表示装置301の表示面における第1領域G1には、対応するパチンコ機10の遊技データが表示される。当該遊技データとしては、前回の開閉実行モードからの遊技回の実行回数、開閉実行モードの実行回数、遊技ホールの開店時からの出玉数、高確率モード及び高頻度サポートモードの少なくとも一方が継続している状況で発生した開閉実行モードの回数、当該継続している状況での出玉数などが含まれる。なお、第1領域G1に表示される遊技データはこれらの全部であってもよく一部であってもよい。
その後、保留予告用の外部出力の実行対象となった外付け装置EXに対して対応するパチンコ機10から大当たり報知用の外部出力が行われる。これにより、図60(b−3)に示すように、当該外部出力の対象となった外付け装置EXの第2領域G2において個別演出が開始される。具体的には、共通示唆演出用の画像として表示されていた花の画像が点滅した状態となる。これにより、図60(b−3)に示す外付け装置EXに対応したパチンコ機10にて大当たり結果が発生したことが、当該パチンコ機10の遊技者だけでなく周囲の遊技者にも報知される。なお、図60(b−3)の外付け装置EXにおいて個別演出が実行されている状況であっても、図60(b−1)、図60(b−2)及び図60(b−4)の各外付け装置EXにおいては共通示唆演出が継続される。
<保留予告と外部演出との関係>
次に、保留予告と外部演出との関係について図61のタイムチャートを参照しながら説明する。図61(a)は保留予告が実行されている期間を示し、図61(b)は遊技回が実行されている期間を示し、図61(c)は最終停止期間を示し、図61(d)は共通示唆演出が実行されている期間を示し、図61(e)は個別演出が実行されている期間を示す。
図61(a)に示すように、t1のタイミングで開始された遊技回の実行途中であるt2のタイミングで、新たな保留情報の取得が発生し、その保留情報について保留予告が開始される。この場合、当該保留情報は、いずれかの大当たり結果に対応している。また、当該保留情報が新たに取得されることで、保留記憶されている保留情報の個数は3個となる。
その後、t3のタイミングで、t2のタイミングに対して外部出力の遅延時間が経過することで、図61(d)に示すように、外付け装置EX群において一斉に共通示唆演出が開始される。その後、t4のタイミングで、図61(c)に示すように、現状の遊技回について最終停止期間が開始されて、当該最終停止期間が経過することで現状の遊技回が終了する。
その後、t5のタイミング、t6のタイミングのそれぞれで、図61(b)に示すように新たな遊技回が開始されるが、これら遊技回の開始契機となった保留情報は保留予告の開始契機となった保留情報とは異なるため、図61(a)に示すように保留予告は継続される。その後、t7のタイミングで、図61(b)に示すように保留予告の開始契機となった保留情報についての遊技回が開始され、それに伴って、図61(a)に示すように保留予告が終了する。但し、この場合であっても、図61(d)に示すように外付け装置EX群における共通示唆演出は継続される。
その後、t8のタイミングで、図61(c)に示すように現状の遊技回について最終停止期間が開始される。これにより、本パチンコ機10に対応する外付け装置EXに対して大当たり報知用の外部出力が行われるため、当該外付け装置EXでは図61(d)に示すように共通示唆演出が終了されて図61(e)に示すように個別演出が開始される。
その後、t9のタイミングで、図61(b)に示すように現状の遊技回が終了し、それよりも後のタイミングであるt10のタイミングで、図61(e)に示すように個別演出が終了される。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
保留情報が新たに取得された場合、当該保留情報が遊技回の開始対象となるよりも前のタイミングにおいて、実際に当否判定及び振分判定を含めた各種判定が行われた場合の結果が先に特定され(以下、当該特定を先特定ともいう)、その先特定の結果に対応した情報が保留予告用の外部出力として、パチンコ機10の外部に設けられた外付け装置EXに外部出力される。そして、外付け装置EXは保留予告用の外部出力を受けた場合、外付け表示装置301において共通示唆演出を開始する。これにより、未だ遊技回の開始対象となっていない保留情報が実際に遊技回の開始対象となった場合の結果を外付け表示装置301にて実行されている演出を確認して予測するという遊技が追加され、遊技の多様化が図られる。よって、遊技の興趣向上が図られる。
保留予告用の外部出力は、保留情報に対する先特定の結果が低確大当たり結果であることを特定した結果、高確大当たり結果であることを特定した結果、及び外れリーチ結果であることを特定した結果のいずれであっても行われ得る。つまり、先特定の結果に対して一義的となってしまわないようにして保留予告用の外部出力が行われる。これにより、外付け装置EXにおいて保留予告用の外部出力から先特定の結果自体を把握しようとしてもそれが不可となり、先特定の対象となった保留情報についての当否判定及び振分判定の結果がパチンコ機10側にて報知されていないにも関わらず外付け装置EXにおいてそれが報知されてしまわないようにすることが可能となる。よって、外付け装置EXにて実行される演出の注目度を高めるようにしながらも、パチンコ機10よりも先に外付け装置EXにて大当たり結果が発生するか否かが明示されてしまわないようにすることが可能となり、パチンコ機10への注目度が低下してしまわないようにすることが可能となる。
また、保留予告用の外部出力が、保留情報に対する先特定の結果が低確大当たり結果であることを特定した結果、高確大当たり結果であることを特定した結果、及び外れリーチ結果であることを特定した結果のいずれであっても行われ得る構成であるため、保留予告用の外部出力により送信される情報には当否判定の結果を示す情報が含まれないこととなる。この点からも、外付け装置EXにて実行される演出の注目度を高めるようにしながらも、パチンコ機10よりも先に外付け装置EXにて大当たり結果が発生するか否かが明示されてしまわないようにすることが可能となり、パチンコ機10への注目度が低下してしまわないようにすることが可能となる。
音光側MPU82は、保留予告制御処理(図55)におけるステップS3206の保留予告設定処理にて保留コマンドの種類に対応した抽選を実行し、その抽選にて当選となったことを必須条件として、保留予告用の外部出力を行う。そして、保留予告設定処理では、高確対応保留コマンドである場合の当選確率が最も高く、低確対応保留コマンドである場合の当選確率が次に高く、外れリーチ対応保留コマンドである場合の当選確率が最も低くなるようにして、上記抽選が行われる。これにより、保留コマンドの種類に応じて保留予告用の外部出力が行われる確率が異なることとなり、保留予告用の外部出力が行われた場合における大当たり結果となる期待度や高確大当たり結果となる期待度が、パチンコ機10において大当たり結果となる確率や高確大当たり結果となる確率よりも高められている。よって、外付け表示装置301において共通示唆演出が実行された場合における遊技者の期待感を高めることが可能となる。
音光側MPU82は、先特定の結果に対応した保留予告が図柄表示装置41にて実行されることを必須条件として、保留予告用の外部出力を行う。これにより、保留予告がパチンコ機10にて実行されない限り、外付け表示装置301において共通示唆演出が実行されないようにすることが可能となる。よって、外付け表示装置301にて先特定の結果に対応した共通示唆演出の実行を可能としながらも、パチンコ機10への注目度が低下してしまわないようにすることが可能となる。
音光側MPU82は図柄表示装置41にて保留予告を実行させる場合に表示側MPU92に保留予告開始コマンドを送信する構成において、保留予告用の外部出力により送信される情報は保留予告開始コマンドの内容と異なっている。より詳細には、保留予告開始コマンドは先特定の結果の内容に応じて異なるデータ構成のコマンドとなり得るのに対して、保留予告用の外部出力により送信される情報は先特定の結果の内容に関係なく一定となる。これにより、先特定の結果に対応した演出内容をパチンコ機10の方が外付け装置EXよりも先特定の結果を踏まえた内容とすることが可能となり、外付け表示装置301にて先特定の結果に対応した演出の実行を可能としながらも、パチンコ機10への注目度が低下してしまわないようにすることが可能となる。
また、上記構成であることにより、保留予告の内容が異なる場合であっても保留予告用の外部出力の内容は同一であり、保留予告の内容がいずれであっても外付け表示装置301では同一の共通示唆演出が実行される。この点からも、先特定の結果に対応した演出の内容を、パチンコ機10の方が外付け装置EXよりも先特定の結果を踏まえた内容とすることが可能となる。
音光側MPU82は、保留予告用の外部出力を実行した場合であって当該外部出力の実行契機となった保留情報が大当たり結果に対応している場合、外付け装置EXに大当たり報知用の外部出力を行う。そして、当該外部出力を受けた外付け装置EXは、対応するパチンコ機10において大当たり結果が発生することを報知するための個別演出を外付け表示装置301において行わせる。これにより、共通示唆演出に際しては対応する保留情報についての当否判定の結果を明示しないようにしながら、個別演出においてその保留情報についての当否判定の結果を明示することが可能となる。
大当たり報知用の外部出力は、対応する保留情報についての遊技回において当該保留情報の当否判定の結果に対応した停止結果が図柄表示装置41(及び特図表示部37a)において表示されたタイミング以降に行われる。これにより、対応する保留情報についての当否判定の結果の報知がパチンコ機10よりも先に外付け装置EXにて実行されてしまわないようにすることが可能となる。
外付け表示装置301における共通示唆演出は、先特定の結果の対象となった保留情報が大当たり結果である場合及び外れリーチ結果である場合のいずれかにおいて実行され、外れリーチも発生しない完全外れ結果である場合には実行されない。これにより、共通示唆演出が実行されたことを確認した遊技者はリーチ表示が発生することを期待することとなり、興趣向上が図られる。
一の外付け装置EXの外付け表示装置301において共通示唆演出が実行される場合には、外付け装置EX群に含まれる他の外付け装置EXの外付け表示装置301においても共通示唆演出が実行される。これにより、共通示唆演出を複数の外付け表示装置301にてまとめて実行することが可能となり、共通示唆演出が開始された場合の意外性を付与することが可能となる。また、外付け装置EX群に含まれるいずれかの外付け装置EXにて共通示唆演出が実行される場合には他の外付け装置EXにおいても共通示唆演出が実行されることとなるため、共通示唆演出が実行される頻度を高めることが可能となる。また、外付け装置EX群に含まれる複数の外付け装置EXにおいて共通示唆演出が実行される場合、当該共通示唆演出は一斉に開始されるため、共通示唆演出が開始された場合の意外性を高めることが可能となる。
外付け装置EXは対応するパチンコ機10から保留予告用の外部出力を受けた場合、外部演出開始信号を他の外付け装置EXに送信する。そして、当該外部演出開始信号を受信した外付け装置EXは対応するパチンコ機10から保留予告用の外部出力を受けていなかったとしても共通示唆演出を開始する。これにより、パチンコ機10間での通信、及びホールコンピュータを中継した通信を行わなくても、外付け装置EX間で通信を行うだけで、複数の外付け装置EXにおいて共通示唆演出をまとめて行うことが可能となる。
複数の外付け装置EXにて共通示唆演出を実行している状況においてパチンコ機10から大当たり報知用の外部出力が行われた場合、当該パチンコ機10に対応する外付け装置EXにて個別演出が行われ、他のパチンコ機10に対応する外付け装置EXでは個別演出が行われない。これにより、外付け装置EXにおいて段階的な報知を実行することが可能となる。また、共通示唆演出が実行された外付け装置EXに対応するパチンコ機10の遊技者は、いずれの外付け装置EXにて個別演出が実行されるのかを注目することとなるため、対応する外付け装置EXにて個別演出が実行された場合にはその遊技者の優越感を高めることが可能となる。
外付け装置EXは、共通示唆演出の実行の契機となった保留予告用の外部出力を受けたパチンコ機10から大当たり報知用の外部出力を受けた場合に個別演出を開始し、共通示唆演出の実行の契機となった保留予告用の外部出力を受けていないにも関わらず大当たり報知用の外部出力を受けたとしても個別演出を開始しない。これにより、複数の外付け装置EXにおいてまとめて共通示唆演出が実行されるようにしながら、当該共通示唆演出の実行の契機となった外付け装置EXのみにて個別演出が実行されるようにすることが可能となる。よって、例えば共通示唆演出を開始した後において十分な時間が経過していないにも関わらず意図せず個別演出が開始されるという事象、及び複数の外付け装置EXにおいて個別演出が実行されるという事象が発生しないようにすることが可能となる。
音光側MPU82は、保留予告開始コマンドを送信したタイミングで保留予告用の外部出力を行うのではなく、保留予告開始コマンドを送信してから遅延時間が経過した後に保留予告用の外部出力を行う。これにより、保留予告の開始タイミングと保留予告用の外部出力の実行タイミングとが同一又は略同一となることが防止され、共通示唆演出が実行された場合にいずれのパチンコ機10からの保留予告用の外部出力を契機としているのかを遊技者にとって把握しづらいものとすることが可能となる。また、上記のように遅延時間が設定されていることにより、保留情報が新たに取得されたタイミングに対して保留予告用の外部出力の実行タイミングを遅延させることが可能となる。この点からも、共通示唆演出が実行された場合にいずれのパチンコ機10からの保留予告用の外部出力を契機としているのかを遊技者にとって把握しづらいものとすることが可能となる。
<他の実施形態>
なお、上述した実施形態の記載内容に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能である。例えば以下のように変更してもよい。ちなみに、以下の別形態の構成を、上記実施形態の構成に対して、個別に適用してもよく、組合せて適用してもよい。また、以下の別形態の構成を適用対象として例示している実施形態とは異なる実施形態に対して適用してもよい。
(1)パチンコ機10における開閉実行モードの演出に対応した演出が実行されるように、当該パチンコ機10から外付け装置EXに向けて情報が外部出力される構成としてもよい。この場合、例えば開閉実行モードの演出として、遊技回用の演出で図柄表示装置41にて、低確率モード及び高確率モードのうちいずれに対応した大当たり結果であるかを特定できない態様の停止結果を表示し、開閉実行モード中において高確率モードへの移行に対応していることを明示する表示がなされる可能性のある昇格演出が行われる場合に、当該昇格演出に対応した演出が外付け表示装置301にて行われる構成としてもよい。この場合、外付け表示装置301では、高確率モードへの移行に対応していることを明示する表示が昇格演出にてなされる期待度を示す内容が表示される構成としてもよい。
(2)パチンコ機10から出力される変動開始時の外部コマンド又は変動開始信号に基づき外付け表示装置301にて実行される遊技回の連動演出について、その実行有無の抽選がパチンコ機10側にて行われる構成に代えて、当該実行有無の抽選が外付け装置EX側にて行われる構成としてもよい。また、パチンコ機10側及び外付け装置EXの両方にて、当該実行有無の抽選が行われる構成としてもよい。
また、上記遊技回の連動演出は、図柄表示装置41における遊技回用の演出において所定のリーチ演出が実行される場合、又は当該所定のリーチ演出が実行される場合の所定確率で実行される構成としてもよい。
(3)変動開始時の外部コマンドは、変動用コマンドに含まれるデータの一部のデータを含むコマンドとしてもよい。例えば、変動用コマンドが上記第1の実施形態と同様に、2バイトのデータのうち上位4ビットのデータにより、自身が変動用コマンドであることを示すための識別用データが設定されており、次の4ビットのデータにより、当否判定処理及び振分判定処理の結果に対応した抽選結果用データが設定されており、残りの8ビットのデータにより、表示継続時間に対応した時間用データが設定されている構成においては、当該変動用コマンドから時間用データを抽出し、それに変動開始時の外部コマンドであることを示すデータを付加したものを変動開始時の外部コマンドとしてもよい。この場合、外付け装置EXでは、表示継続時間を示す時間用データから共通の演出内容を特定可能とすることで、変動開始時の外部コマンドに基づき、外付け表示装置301において遊技回用の演出に対応した演出を実行することが可能となる。
(4)変動開始時の外部コマンドに当否判定の結果を示すデータが含まれている構成としてもよく、それに加えて又は代えて、振分判定の結果を示すデータが含まれている構成としてもよい。また、変動開始時の外部コマンドとして、変動用コマンドがそのまま利用される構成としてもよい。この場合、変動用コマンドをそのまま流用することが可能となるため、データ容量の削減が図られる。
(5)変動用コマンドから導出され得る遊技回用の演出において共通する演出内容を示すデータが変動用コマンドに設定されている構成としてもよい。この場合、当該変動用コマンドから共通演出内容のデータを抽出し、それに変動開始時の外部コマンドであることを示すデータを付加したものを変動開始時の外部コマンドとしてもよい。これにより、変動開始時の外部コマンドを導出する場合に変動用コマンドを利用することが可能となる。
(6)変動開始時の外部コマンドとして、大当たり結果となる期待度が高いリーチ演出が実行されることを示すコマンドは外部出力されるものの、大当たり結果となることが確定するプレミアム演出が実行されることを示すコマンドは外部出力されない構成としてもよい。これにより、変動開始時の外部コマンドとして、大当たり結果となることを示すコマンドが外部出力されないようにすることが可能となる。
(7)外付け表示装置301の連動演出では、図柄表示装置41における遊技回用の演出のリーチ演出にて表示されるキャラクタと同一又は対応するキャラクタが当該リーチ演出の開始前に表示される構成としたが、これに代えて、当該キャラクタがリーチ演出の開始と同時に又はリーチ演出の開始後に表示される構成としてもよい。この場合、連動演出は、図柄表示装置41におけるリーチ演出の内容の事前報知演出として機能するのではなく、図柄表示装置41におけるリーチ演出の内容の強調演出として機能することとなる。
(8)外付け表示装置301にて連動演出を実行させるためのコマンドは表示側MPU92から外部出力される構成としてもよい。例えば、音光側MPU82から受信した停止結果コマンド及びパターンコマンドが表示側MPU92から外部出力される構成としてもよく、停止結果コマンド及びパターンコマンドのうちいずれか一方、より詳細にはパターンコマンドのみが表示側MPU92から外部出力される構成としてもよい。また、停止結果コマンド及びパターンコマンドに対応したコマンドであって、遊技回用の演出の一部の演出範囲に対応したコマンドが表示側MPU92から外部出力される構成としてもよい。
(9)外付け表示装置301にて連動演出を実行させるべく、音光側MPU82から停止結果コマンド及びパターンコマンドが外部出力される構成としてもよく、停止結果コマンド及びパターンコマンドのうちいずれか一方、より詳細にはパターンコマンドのみが音光側MPU82から外部出力される構成としてもよい。
(10)上記第1の実施形態において、音光側MPU82にて実行される予告抽選処理及び停止図柄決定処理の少なくとも一方が主側MPU62にて実行される構成としてもよい。例えば、停止図柄決定処理を主側MPU62にて実行することで、変動用コマンドには当該停止図柄の情報が含まれることとなる。そうすると、変動用コマンドを外付け装置EXに外部出力した場合には、当該外付け装置EXの外付け側MPU312にて図柄表示装置41の停止図柄を把握することが可能となるため、外付け表示装置301にて遊技回の再現演出を実行する場合に、最終停止図柄やリーチ図柄の種類を遊技回用の演出に対応させることが可能となる。
また、停止図柄決定処理だけでなく予告抽選処理も主側MPU62にて実行することで、遊技回用の演出の全体分の情報が変動用コマンドに含まれることとなる。そうすると、変動用コマンドを外付け装置EXに外部出力した場合には、外付け側MPU312にて遊技回用の演出の全体分を把握することが可能となるため、外付け表示装置301にて遊技回の再現演出を実行する場合に、遊技回用の演出の全体分を再現することが可能となる。
(11)外付け表示装置301にて遊技回の再現演出を実行させるべく、音光側MPU82から変動用コマンドが外部出力される構成としてもよい。また、外付け表示装置301にて遊技回の再現演出を実行させるべく、表示側MPU92から停止結果コマンド及びパターンコマンドが外部出力される構成としてもよい。また、外付け表示装置301にて遊技回の再現演出を実行させるべく、音光側MPU82又は表示側MPU92から停止結果コマンド及びパターンコマンドのうちいずれか一方、より詳細にはパターンコマンドのみが外部出力される構成としてもよい。
(12)高頻度入賞モードの開閉実行モードとしてラウンド遊技の回数が異なる開閉実行モードが存在している場合に、ラウンド遊技の回数が所定回数以上の開閉実行モードにおいて、外付け表示装置301における再現演出が実行され得る構成としてもよい。例えば、ラウンド遊技の回数が16回である高頻度入賞モードの開閉実行モードと、8回である高頻度入賞モードの開閉実行モードとが存在している場合、後者の開閉実行モードでは再現演出が実行されない一方、前者の開閉実行モードでは再現演出が実行され得る構成としてもよい。
(13)表示継続時間が所定時間以下である遊技回用の演出が外付け表示装置301における再現演出の実行対象となる構成としてもよい。例えば、高頻度入賞モードの開閉実行モードであれば、それに対応した高頻度側の基準時間が設定されており、当該高頻度側の基準時間以下となる表示継続時間の遊技回用の演出が再現演出の実行対象となるようにする。また、低頻度入賞モードの開閉実行モードであれば、それに対応した低頻度側の基準時間が設定されており、当該低頻度側の基準時間以下となる表示継続時間の遊技回用の演出が再現演出の実行対象となるようにする。これにより、再現演出が実行される機会を多くすることが可能となる。
(14)外付け表示装置301における再現演出では、遊技回用の演出における一部の演出範囲のみが実行される構成としてもよい。例えば、待機表示への切り換え順序が最初の図柄列において図柄が待機表示された以降の演出範囲が実行される構成としてもよく、リーチ演出の開始後の演出範囲が実行される構成としてもよく、スーパーリーチ演出の開始後の演出範囲が実行される構成としてもよい。
(15)外付け表示装置301における再現演出では、遊技回用の演出におけるリーチ演出にて表示されたキャラクタが表示されるだけで、図柄の変動表示やリーチ演出自体は再現されない構成としてもよい。この場合、外付け表示装置301にて連動演出を実行させるために外部出力された変動開始時の外部コマンドが、外付け表示装置301にて再現演出を実行させるために外部出力される構成としてもよい。
(16)外付け表示装置301にて再現演出を実行させるためにパチンコ機10から外部出力されるコマンドの出力タイミングは、開閉実行モードの開始時に限定されることはなく、遊技回用の演出において最終停止時間の計測が開始された場合としてもよく、最終停止時間が経過した場合としてもよく、開閉実行モードのオープニング演出中としてもよく、特電入賞装置32の最初の開放回が開始されたタイミング以降としてもよい。
(17)外付け表示装置301にて再現演出の表示演出が実行される場合にそれに合わせて音出力も再現される構成としてもよい。この場合、再現演出用の音出力が外付け装置EXにおいて行われる構成としてもよく、パチンコ機10のスピーカ部54にて行われる構成としてもよい。
(18)図柄表示装置41における遊技回用の演出の内容と外付け表示装置301における連動演出の内容とが一致しない法則崩れの演出は、小当たり結果となった遊技回ではなく、所定のリーチ演出が発生して外れ結果となる遊技回において発生する構成としてもよい。この場合、当該リーチ演出が外れたことの補償として、法則崩れの演出を提供することが可能となる。また、当該構成は、所定の期待度以上のリーチ演出が外れる場合に発生するようにすることで、その効果が高められる。
(19)図柄表示装置41における遊技回用の演出の内容と外付け表示装置301における連動演出の内容とが一致しない法則崩れの演出は、大当たり結果が発生しない状況での遊技回の継続回数が基準回数以上となった場合に発生する構成としてもよい。この場合、大当たり結果が連続して発生しないことへの補償として、法則崩れの演出を提供することが可能となる。
(20)図柄表示装置41における遊技回用の演出の内容と外付け表示装置301における連動演出の内容とは通常は一致しないが、高確率モードであって低頻度サポートモードであることを報知する場合の法則崩れとして両演出内容が一致する構成としてもよい。
(21)図柄表示装置41における遊技回用の演出の内容と外付け表示装置301における連動演出の内容とが一致しない法則崩れの演出を、外付け表示装置301にて実行される連動演出の内容を調整することで行うのではなく、図柄表示装置41にて実行される遊技回用の演出の内容を調整することで行う構成としてもよい。
(22)図柄表示装置41において遊技回用の演出が実行されている状況で、当該遊技回用の演出とまったく同一の演出が外付け表示装置301において実行される構成としてもよい。例えば、当該完全一致演出が行われた場合には、所定の期待度以上となるリーチ演出の発生が確定する構成としてもよく、大当たり結果の発生が確定する構成としてもよく、高確率モードであって高頻度サポートモードとなる大当たり結果の発生が確定する構成としてもよい。また、外付け表示装置301の連動演出として上記のように遊技回用の演出の全体に対応した演出が行われ、外付け表示装置301の再現演出として遊技回用の演出における一部の演出範囲に対応した演出が行われる構成としてもよい。
(23)上記第4の実施形態において、主側MPU62から外付け側MPU312に各種コマンドが外部出力される構成に代えて、音光側MPU82から外付け側MPU312に各種コマンドが外部出力される構成としてもよい。この場合、音光側MPU82にて実行される予告抽選処理及び停止図柄決定処理の内容を踏まえたコマンドが外付け側MPU312に外部出力されるとともに、音光側MPU82ではその外部出力したコマンドに対応した態様で表示発光部53及びスピーカ部54を制御する。したがって、外付け表示装置301における遊技回用の表示演出に対応した発光演出を表示発光部53にて実行することが可能であるとともに、当該表示演出に対応した音出力演出をスピーカ部54にて実行することが可能である。
(24)上記第4の実施形態において、前扉枠14の窓パネル52における縦方向の途中位置の上方領域を下方領域よりもパチンコ機10後方に後退させることで、外付け装置EXを使用時位置に配置した場合に、窓パネル52が外付け装置EXに干渉しないようにしながら、外付け装置EXの位置をより奥側にできるようにする構成としてもよい。
(25)上記第4の実施形態において、パチンコ機10にスピーカ部54を不具備とし、音出力の機能が外付け装置EXにて果たされる構成としてもよい。この場合、外付け装置EXにおいて表示演出及び音出力演出が実行されることとなるため、パチンコ機10のさらなる構成の簡素化が図られる。
(26)高確率モードの終了基準回数は上記各実施形態におけるものに限定されることはなく、任意である。例えば、明示高確大当たり結果となった場合の高確率モードの終了基準回数と、非明示高確大当たり結果となった場合の高確率モードの終了基準回数が相違する構成としてもよく、明示高確大当たり結果となった場合の方が非明示高確大当たり結果となった場合よりも終了基準回数が多い構成としてもよく、少ない構成としてもよい。
また、高確率モードの終了基準回数が異なるように複数種類の明示高確大当たり結果が設定されていてもよく、高確率モードの終了基準回数が異なるように複数種類の非明示高確大当たり結果が設定されていてもよい。また、明示高確大当たり結果及び非明示高確大当たり結果の少なくとも一方では、少なくとも一の有利大当たり結果よりも高確率モードの終了基準回数が少ない構成としてもよく、いずれの有利大当たり結果よりも高確率モードの終了基準回数が多い構成としてもよい。
また、非明示高確大当たり結果として、高確率モードであって低頻度サポートモードである状況で発生した場合には高確率モードであって高頻度サポートモードとなる別の非明示高確大当たり結果が設定されていてもよい。この場合、当該別の非明示高確大当たり結果の方が上記各実施形態の非明示高確大当たり結果よりも、高確率モードの終了基準回数が多い構成としてもよく、少ない構成としてもよい。
(27)少なくとも一部の大当たり結果として、高確率モードであって高頻度サポートモードへの移行契機となり、高確率モードの終了基準回数と高頻度サポートモードの終了基準回数とが相違する大当たり結果が設定されている構成としてもよい。この場合、高確率モードの終了基準回数の方が高頻度サポートモードの終了基準回数よりも多い大当たり結果が存在していてもよく、高確率モードの終了基準回数の方が高頻度サポートモードの終了基準回数よりも少ない大当たり結果が存在していてもよい。当該構成とすることにより、遊技状態の移行態様のさらなる多様化が図られ、遊技の興趣向上が図られる。
(28)高確率モードの終了基準回数についての期待度を報知するための演出の抽選処理が、外付け装置EXにて実行されるのではなく、パチンコ機10側で行った当該抽選処理の結果に対応したコマンドが外付け装置EXに外部出力されることで、外付け表示装置301において上記期待度を報知するための演出が実行される構成としてもよい。この場合、パチンコ機10側における上記期待度を報知するための演出と、外付け装置EX側における上記期待度を報知するための演出とで、個別に演出内容の抽選処理が実行されるようにすることで、高確率モードの終了基準回数を予測する上での情報が遊技者に複数種類提供されることとなり、遊技者は終了基準回数について高度な予測を行うことが可能となる。
(29)高確率モードの終了基準回数の報知について、高確率モードであって高頻度サポートモードである状況であれば、パチンコ機10側ではその終了基準回数が明示される構成としてもよい。例えば、図柄表示装置41において終了基準回数を明示するようにし、遊技回が消化される度にその終了基準回数を減算表示するようにしてもよい。また、当該構成において、外付け表示装置301においても終了基準回数が明示されるようにしてもよい。逆に、外付け表示装置301においては終了基準回数が明示されることはなく、複数種類の数値範囲を設定するとともにその数値範囲に対応した報知態様を設定し、終了基準回数が含まれる数値範囲に対応した報知態様による報知が外付け表示装置301にて行われる構成としてもよい。
(30)パチンコ機10と外付け側MPU312との間に通信方式の変換回路を設け、パチンコ機10から外部出力されたコマンドを外付け側MPU312において受信可能な通信方式に変換回路にて変換する構成としてもよい。例えば、パチンコ機10がシリアル通信でコマンドを外部出力した場合に、変換回路にてパラレル方式に変換するようにしてもよい。また、パチンコ機10がパラレル通信でコマンドを外部出力した場合に、変換回路にてシリアル方式に変換するようにしてもよい。
(31)開閉実行モードが発生する場合に、当該開閉実行モードにおけるラウンド遊技の回数に対応した情報が外付け装置EXに外部出力される構成としてもよい。この場合、ラウンド遊技の回数が異なる複数種類の開閉実行モードを設定し、パチンコ機10の動作からはいずれのラウンド遊技の開閉実行モードであるかを識別不可又は識別しづらい構成とし、外付け装置EXにてラウンド遊技の回数が多い回数であることの期待度を報知するための演出を実行するようにしてもよい。また、パチンコ機10及び外付け装置EXの両方において上記期待度を報知するための演出が実行される構成としてもよい。
(32)遊技回の消化回数が終了基準回数となった場合に高確率モードから低確率モードに移行する構成に代えて、当該移行が遊技回の消化回数によっては発生しない構成としてもよい。つまり、高確率モードとなった場合、少なくとも次の大当たり結果が発生するまでは当該高確率モードが継続する構成としてもよい。
(33)低確率モードであって高頻度サポートモードとなった場合の高頻度サポートモードの終了基準回数が複数種類設定されている構成としてもよい。この場合、パチンコ機10の動作からはいずれの終了基準回数であるかを識別不可又は識別しづらい構成とし、外付け装置EXにて高頻度サポートモードの終了基準回数が多い回数であることの期待度を報知するための演出を実行するようにしてもよい。また、パチンコ機10及び外付け装置EXの両方において上記期待度を報知するための演出が実行される構成としてもよい。
(34)遊技回用の演出を実行する場合、主側MPU62から音光側MPU82に変動用コマンド及び種別コマンドが送信される構成としたが、種別コマンドは送信されない構成としてもよい。また、変動用コマンドとは別に、疑似連を実行するか否かといった情報を示す追加コマンドが送信される構成としてもよい。この場合、変動用コマンドにおいてベースとなる表示継続時間が定められ、追加コマンドによりそのベースの表示継続時間に対する追加の表示継続時間が定められる構成とする。これにより、疑似連などの追加演出を実行するか否か、及び追加演出を実行する場合の種類を主側MPU62にて抽選で決定するようにし、その決定結果を音光側MPU82に送信するようにしたとしても、主側MPU62から送信される演出についてのデータが変動用コマンドと追加コマンドとに分散されることとなるため、各コマンドのデータ容量を抑えることが可能となる。
上記構成においては、外付け装置EXにて遊技回の連動演出や再現演出を実行させるべく主側MPU62からコマンドが外部出力される場合に、その外部出力されるコマンドとして、変動用コマンド及び追加コマンドのうち追加コマンドのみが外部出力される構成としてもよく、当該追加コマンドに対応したコマンドが外部出力される構成としてもよく、変動用コマンドのみが外部出力される構成としてもよく、当該変動用コマンドに対応したコマンドが外部出力される構成としてもよく、両方のコマンドが外部出力される構成としてもよく、両方のコマンドに対応したコマンドが外部出力される構成としてもよい。
(35)図柄表示装置41にて実行された演出の種類をパチンコ機10側にて蓄積し、その蓄積結果に対応したコマンドを外付け装置EXに外部出力することで、当該蓄積結果に対応した演出を外付け表示装置301にて実行する構成としてもよい。
(36)パチンコ機10にて異常報知や状態報知が行われる場合には、それに対応したコマンドが外付け装置EXに外部出力される構成としてもよい。この場合、外付け表示装置301においても異常報知や状態報知を実行することが可能となる。
(37)上記第1の実施形態において主側MPU62から外付け装置EXにパラレル通信でコマンドが外部出力される構成としてもよい。また、上記第2の実施形態において音光側MPU82から表示側MPU92にパラレル通信でコマンドが送信される構成としてもよい。この場合、音光側MPU82から外付け装置EXにパラレル通信でコマンドが外部出力される構成としてもよく、シリアル通信でコマンドが外部出力される構成としてもよい。
(38)上記第7の実施形態では、パチンコ機10において保留予告の開始契機となった先特定の結果のみが保留予告用の外部出力の実行対象となり、保留予告の開始契機とならなかった先特定の結果は保留予告用の外部出力の実行対象とならない構成としたが、保留予告の開始契機とならなかった先特定の結果であったとしても保留予告用の外部出力の実行対象となり得る構成としてもよい。例えば、保留予告制御処理(図55)におけるステップS3206の保留予告設定処理にて抽選の結果が保留予告の開始に対応する結果とならなかったとしても、完全外れ対応保留コマンド以外の保留コマンドであれば外部出力の抽選処理(ステップS3209)が実行され、当該外部出力の抽選処理にて当選となった場合には保留予告用の外部出力が行われる構成としてもよい。これにより、パチンコ機10にて保留予告が実行されていない状況であっても外付け装置EXにおいて外部演出が実行されるようにすることが可能となり、当該外部演出への注目度を高めることが可能となる。
(39)上記第7の実施形態において、保留情報に対する先特定の結果が大当たり結果でもなく外れリーチ結果でもない場合であっても、つまり完全外れ結果である場合であっても、保留予告用の外部出力が行われ得る構成としてもよい。この場合、完全外れ結果である場合には保留予告用の外部出力の実行当選となる確率を他の場合よりも低くして、保留予告用の外部出力が行われた場合における完全外れ結果である確率又は共通示唆演出が実行された場合における完全外れ結果である確率を、大当たり結果である場合及び外れリーチ結果である場合よりも低くすることで、共通示唆演出が実行された場合における遊技者の期待感を高めることが可能となる。
(40)上記第7の実施形態において、保留予告用の外部出力により送信される情報に、大当たり結果であるか否かの情報が含まれる構成としてもよく、低確大当たり結果及び高確大当たり結果のいずれであるかを示す情報が含まれる構成としてもよい。また、当該構成において、外付け装置EXでは共通示唆演出が実行されるのではなく、保留予告用の外部出力により受信した情報に対応した演出が実行される構成としてもよい。これにより、外付け装置EXにおいて当否判定の結果又は振分判定の結果を事前に報知することが可能となる。
(41)上記第7の実施形態において、音光側MPU82は、表示側MPU92に送信する保留予告開始コマンドと1対1で対応する情報を保留予告用の外部出力として外付け装置EXに送信する構成としてもよい。これにより、外付け装置EXにおいて保留予告と同等の内容の報知を行うことが可能となる。
また、音光側MPU82と外付け装置EXとの間の通信方法が上記第7の実施形態と異なり、音光側MPU82と表示側MPU92との間の通信方法と同一である場合、すなわち有線によるコマンド送信により音光側MPU82と外付け装置EXとの間で通信が行われる場合、音光側MPU82から表示側MPU92に送信される保留予告開始コマンドと同一のコマンドが外付け装置EXに送信される構成としてもよい。これにより、外部出力用の情報としてコマンドをそのまま兼用することが可能となり、外部出力を行うために必要なデータ容量の削減が図られる。なお、当該構成をパチンコ機10から外付け装置EXへの外部出力が主側MPU62により行われる構成に適用する場合には、主側MPU62から音光側MPU82に送信される保留コマンドと同一のコマンドが主側MPU62から外付け装置EXに送信される構成とする。
また、上記のように下流側の制御手段に送信するコマンドと同一の情報が外部出力される構成において、外付け装置EXは上記第7の実施形態と同様に先特定の結果に一義的に対応しない演出を実行する構成としてもよい。この場合、外部出力を行うために必要なデータ容量の削減を図りながら、外付け装置EXにおいて当否判定の結果及び振分判定の結果を事前に明示しないようにすることが可能となる。
(42)上記第7の実施形態において大当たり報知用の外部出力が低確大当たり結果の場合と高確大当たり結果の場合とで同一の態様で行われる構成に代えて、低確大当たり結果及び高確大当たり結果のそれぞれに対応した態様で大当たり報知用の外部出力が行われる構成としてもよい。また、当該構成において、外付け装置EXは、低確大当たり結果及び高確大当たり結果のそれぞれに対応した態様で個別演出を実行する構成としてもよい。これにより、個別演出が実行された場合にいずれの大当たり結果に対応しているのかを報知することが可能となる。
(43)高確大当たり結果である遊技回において、図柄表示装置41における遊技回用の演出の停止結果として低確大当たり結果に対応した図柄の組み合わせ又はいずれの種類の大当たり結果であるかを識別することが困難な図柄の組み合わせを表示し、その後の開閉実行モード中又は開閉実行モードの終了に際して開閉実行モードが終了した後の当否抽選モードが低確率モード及び高確率モードのいずれであるかを明示する昇格判定演出が実行される構成としてもよい。この場合、大当たり報知用の外部出力として、上記第7の実施形態と同様に低確大当たり結果及び高確大当たり結果のいずれであっても同一の外部出力を行う構成とすることで、外付け装置EXの個別演出において上記昇格判定演出よりも先に当否抽選モードが明示されてしまわないようにすることが可能となる。一方、大当たり報知用の外部出力が低確大当たり結果及び高確大当たり結果のそれぞれに対応した態様で行われ、さらに外付け装置EXにおいて低確大当たり結果及び高確大当たり結果のそれぞれに対応した態様で個別演出が実行される構成としてもよい。この場合、当否抽選モードが低確率モード及び高確率モードのうちいずれであるのかを外付け装置EXにおいて事前に報知することが可能となる。
(44)上記第7の実施形態において、大当たり報知用の外部出力が行われるタイミングは任意であり、例えば保留予告用の外部出力が実行される契機となった保留情報についての遊技回が開始されるタイミングにおいて大当たり報知用の外部出力が行われる構成としてもよい。この場合、外付け装置EXは当該大当たり報知用の外部出力を受けたタイミングで個別演出を開始する構成としてもよく、大当たり報知用の外部出力を受けたタイミングでは個別演出を開始することなくその後に対象遊技回が終了したことを示す外部出力を受けた場合又は開閉実行モードが開始されたことを示す外部出力を受けた場合に個別演出を開始する構成としてもよい。
(45)上記第7の実施形態において共通示唆演出が実行されている状況で当該演出の開始契機となった外付け装置EXとは異なる外付け装置EXにおいて対応するパチンコ機10から大当たり報知用の外部出力を受けた場合、当該外部出力を受けた外付け装置EXにおいて個別演出が開始される構成としてもよい。この場合、一の外付け装置EXにおいて個別演出が開始された場合には、共通示唆演出の開始契機となった外付け装置EXであったとしても新たに個別演出が開始されない構成としてもよく、既に他の外付け装置EXにて個別演出が開始されているか否かに関係なく、大当たり報知用の外部出力を受けた外付け装置EXにおいて個別演出が実行される構成としてもよい。
(46)上記第7の実施形態において音光側MPU82にて保留予告開始コマンドを送信してから固定の遅延時間が経過した後に保留予告用の外部出力が行われる構成に代えて、当該遅延時間が可変である構成としてもよい。例えば、遅延時間を抽選により決定し、その決定した遅延時間が経過した後に保留予告用の外部出力が行われる構成としてもよい。この場合、遅延時間が設定されない抽選結果が含まれていてもよく、含まれていなくてもよい。
(47)上記第7の実施形態において音光側MPU82にて保留予告開始コマンドを送信してから遅延時間が経過した後に保留予告用の外部出力が行われる構成に代えて、遅延時間の計測を行うことなく保留予告用の外部出力を行う構成としてもよい。この場合、外付け装置EXは保留予告用の外部出力を受けた場合に即座に共通示唆演出を実行する構成としてもよい。当該構成によれば、共通示唆演出を早期に開始することが可能となる。一方、外付け装置EXは保留予告用の外部出力を受けた場合に一定又は可変の遅延時間の計測を開始して当該遅延時間が経過した場合に共通示唆演出を開始する構成としてもよい。これにより、上記第7の実施形態と同様に、保留予告の開始タイミング(又は保留情報の取得タイミング)に対して共通示唆演出が開始されるタイミングを積極的に遅延させることが可能となる。
(48)上記第7の実施形態においてパチンコ機10における先特定の結果に対応させて外部演出が実行される構成に代えて、パチンコ機10における遊技回開始用の判定結果に対応させて外部演出が実行される構成としてもよい。例えば、音光側MPU82は遊技回用の演出を開始させた場合であって当該遊技回用の演出において遊技結果に対応した図柄の組み合わせが停止表示されていない状況で当該遊技回用の演出にてリーチが発生するか否かを示す情報又は当該遊技回用の演出の停止結果を示す情報の外部出力を行い、外付け装置EXは遊技回用の演出においてリーチ表示が発生する前にリーチ表示が発生することを示唆する演出又は当該遊技回用の演出において停止結果が表示される前に停止結果の内容を示唆する演出を外付け表示装置301において行わせる構成としてもよい。これにより、遊技者は、対象となる遊技回においてリーチ表示が発生するか否か、又は大当たり結果が発生するか否かを、遊技回用の演出においてリーチ表示が発生するタイミングよりも前のタイミング又は停止結果が表示されるタイミングよりも前のタイミングにおいて予測したり確認したりすることが可能となる。
(49)上記第7の実施形態において外付け装置EX間で通信が直接行われる構成に代えて、外付け装置EX間の通信がホールコンピュータを中継して行われる構成としてもよい。この場合、外付け装置EX間を直接電気的に接続するための信号経路が不要となる。
(50)上記第7の実施形態において共通示唆演出が複数の外付け装置EXにおいてまとめて行われる構成に代えて、各外付け装置EXにおいて個別に行われる構成としてもよい。
(51)上記第7の実施形態においてパチンコ機10と外付け装置EXとの間での通信が指向性の強い音を利用して無線で行われる構成に代えて、指向性の強い光を利用して無線で行われる構成としてもよく、電波を利用して無線で行われる構成としてもよい。このように無線で通信が行われる構成において、その無線通信を利用して、先特定の結果が外付け装置EXに外部出力される構成としてもよく、上記(48)のように一の遊技回の開始時に図柄表示装置41にて実行される所定の演出内容が決定されたタイミング以降であってその所定の演出内容による演出が開始される前のタイミングで当該演出内容が外付け装置EXに外部出力される構成としてもよく、一の遊技回が終了した後又は一の遊技回において所定の演出内容による演出が終了した後に当該遊技回の結果又は当該所定の演出内容が外付け装置EXに外部出力される構成としてもよく、上記第1の実施形態において外部端子79a〜79iによる出力対象の情報が外付け装置EXに外部出力される構成としてもよい。
また、有線接続を行うことで電気信号を利用して行われる構成としてもよい。また、音光側MPU82から保留予告用の外部出力及び大当たり報知用の外部出力が行われる構成に限定されることはなく、主側MPU62から保留予告用の外部出力及び大当たり報知用の外部出力が行われる構成としてもよい。
(52)上記第7の実施形態では、パチンコ機10に設けられた指向性スピーカ333が外付け装置EXに外部出力を行うための専用のスピーカとして用いられる構成としたが、これに代えて、当該指向性スピーカ333を利用して演出用の音が出力される構成としてもよい。この場合、外部出力用の音と演出用の音との周波数を異ならせることにより、演出用の音が外付け装置EXへの外部出力用の音であると当該外付け装置EXにおいて認識されないようにすることが好ましい。
また、上記(51)のように指向性スピーカ333に代えて、指向性の強い光を照射する指向性発光部を用いる構成においては、当該指向性発光部が外付け装置EXに外部出力を行うための専用の発光部として用いられる構成に代えて、当該指向性発光部を利用して演出用の発光が行われる構成としてもよい。この場合、演出用の発光パターンを外部出力用の発光パターンと一致させないようにすることにより、演出用の発光が行われた場合に外付け装置EXにおいてそれを外部出力であると認識してしまわないようにすることが可能となる。
(53)各パターンの開閉実行モードにおける特電入賞装置32の開閉回数や開放態様の設定パターンは、上記各実施形態におけるものに限定されることはなく、上記各実施形態にて個別に説明した作用効果の少なくともいずれかを奏することができるのであれば、任意である。
また、各ラウンド遊技の上限個数は、上記各実施形態におけるものに限定されることはなく、上記各実施形態にて個別に説明した作用効果の少なくともいずれかを奏することができるのであれば、任意である。さらにはラウンド数規定モードの種類に応じて当該上限個数が相違している構成としてもよく、同一のラウンド数規定モードのラウンド遊技間で当該上限個数が相違している構成としてもよい。
また、短時間態様による開放態様は、上記各実施形態におけるものに限定されることはなく、遊技球の発射周期以上の時間であって、遊技球の発射周期×n(n=1,2,3のいずれか)以下の時間に設定されている構成としてもよい。また、開放継続時間を遊技球の発射周期よりも長くすることで実質的に特電入賞装置32への入賞が発生し得るものの、当該開放継続時間が遊技球の発射周期とラウンド遊技中の上限個数との積よりも短い態様としてもよく、同一である態様としてもよい。この場合であっても、短時間態様で特電入賞装置32が開放されている状況で、特電入賞装置32に対してラウンド遊技の上限個数の入賞が発生する可能性は低減される。
(54)短時間態様による特電入賞装置32の開放のみが行われるラウンド遊技では、当該ラウンド遊技に対して設定されている上限個数の遊技球の入賞が実質的に発生しない構成に代えて、上限個数の遊技球の入賞が発生し得る構成としてもよい。例えば、特電入賞装置32の開放継続時間を、遊技球の発射周期よりも長い時間(例えば、0.6sec〜64secの範囲)とし、さらに当該開放継続時間と当該開放態様による特電入賞装置32の開閉回数との積が、遊技球の発射周期とラウンド遊技の上限個数との積と同一又は略同一である構成とする、又はその積に対して1倍以上2倍未満若しくは1倍以上3倍未満の値である構成とする。この場合、遊技領域の遊技球の流下態様によっては、上限個数の遊技球の入賞が発生しないこともあれば、入賞が発生することもある。
(55)短時間態様として、正確な開放継続時間は相違するが特電入賞装置32の見た目の動作態様は同様となるように複数種類の短時間態様が設定されている構成としてもよい。例えば非明示大当たり結果に対応した開閉実行モードと小当たり結果に対応した開閉実行モードとで、特電入賞装置32の見た目の動作態様は同様であるが、特電入賞装置32の各回の開閉において選択される短時間態様の種類が相違している構成としてもよい。
(56)開閉実行モードが実行されている期間中は、当該開閉実行モード移行前における高確率カウンタの内容に関係なく、当該高確率カウンタの値が「0」とされる構成としてもよい。この場合、開閉実行モード中は当否抽選モードが低確率モードに設定されることとなる。また、高確率カウンタを「0」クリアするタイミングは、特図表示部37aにて、開閉実行モードへの移行に対応した態様による停止表示が開始されるタイミングであってもよく、開閉実行モードの開始タイミングであってもよく、開閉実行モードのオープニング時間の途中のタイミングであってもよく、開閉実行モードのオープニング演出の終了タイミングであってもよい。但し、当該構成においては、開閉実行モード終了時の移行処理を実行する場合に、高確率カウンタの内容からでは開閉実行モード移行前の当否抽選モードを判断することができない。したがって、開閉実行モードへの移行に際して、当該開閉実行モード移行前の当否抽選モードを特定可能とするデータの記憶処理を実行することが好ましい。
(57)開閉実行モードが実行されている期間中は、当該開閉実行モード移行前における高頻度カウンタの内容に関係なく、当該高頻度カウンタの値が「0」とされる構成としてもよい。この場合であっても、開閉実行モード中はサポートモードが低頻度サポートモードに設定されることとなる。また、高頻度カウンタを「0」クリアするタイミングは、特図表示部37aにて、開閉実行モードへの移行に対応した態様による停止表示が開始されるタイミングであってもよく、開閉実行モードの開始タイミングであってもよく、開閉実行モードのオープニング時間の途中のタイミングであってもよく、開閉実行モードのオープニング演出の終了タイミングであってもよい。但し、当該構成においては、開閉実行モード終了時の移行処理を実行する場合に、高頻度カウンタの内容からでは開閉実行モード移行前のサポートモードを判断することができない。したがって、開閉実行モードへの移行に際して、当該開閉実行モード移行前のサポートモードを特定可能とするデータの記憶処理を実行することが好ましい。
(58)特電入賞装置32の閉鎖中は特電入賞装置32が完全に閉鎖される構成としたが、特電入賞装置32の一部の領域が閉鎖されていない構成としてもよい。この場合、その一部の領域を通じて、閉鎖中であっても特電入賞装置32に遊技球が入賞し得る構成としてもよく、その一部の領域が遊技球よりも狭い領域であることにより閉鎖中において特電入賞装置32への遊技球の入賞が不可である構成としてもよい。
(59)普電役物34aの閉鎖中は第2作動口34への遊技球の入賞が不可となる構成に代えて、普電役物34aの閉鎖中であっても第2作動口34への遊技球の入賞が発生し得る構成としてもよい。但し、その入賞のし易さは、普電役物34aの開放中よりも低い必要がある。
(60)当否抽選モードとして、高確率モードと低確率モードだけではなく、高確率モードよりも大当たり当選となる確率が低く低確率モードよりも大当たり当選となる確率が高い中確率モードが存在している構成としてもよい。当該中確率モードとしては、例えば、高確率モードの場合の大当たり当選確率(例えば1/n nは1以上の整数)と、低確率モードの場合の当選確率(例えば1/m mは1以上の整数 m>n)との中間の確率(例えば1/(n+(m−n)/2))としてもよく、当該中間の確率よりも高い確率としてもよく、当該中間の確率よりも低い確率としてもよい。
(61)サポートモードとして、高頻度サポートモードと低頻度サポートモードだけでなく、高頻度サポートモードよりも第2作動口34への入賞頻度が低く低頻度サポートモードよりも第2作動口34への入賞頻度が高い中頻度サポートモードが存在している構成としてもよい。
(62)高確率モードであることを報知することが可能な動作手段は、各遊技回において図柄の変動表示が行われる図柄表示装置41に限定されることはなく、当該報知を行うための専用の表示装置であってもよく、可動式の装飾部材であってもよく、LEDといった発光部であってもよい。
(63)特電入賞装置32の開放態様として、開放継続時間が長時間態様よりも短く短時間態様よりも長い中時間態様が存在している構成としてもよい。
(64)第1作動口33への入賞が発生したことにより取得された保留情報と第2作動口34への入賞が発生したことにより取得された保留情報とが区別して記憶されるとともに、第2作動口34側の保留情報が優先して消化される構成を適用してもよく、これとは逆に第1作動口33側の保留情報が優先して消化される構成を適用してもよく、第1作動口33であるか第2作動口34であるかに関係なく取得順序で消化される構成を適用してもよい。
また、上記構成において、複数の作動口が上下に並設されているのではなく、第1作動口33と、第2作動口34とが左右に並設された構成としてもよく、これら両作動口が斜めに並設された構成としてもよい。さらにまた、発射操作装置28の操作態様に応じて、第1作動口33への入賞のみ又は第2作動口34への入賞のみを狙えるように、両作動口33,34を離間して配置する構成としてもよい。
また、上記構成において、特図表示部37aに、第1作動口33への入賞に基づき取得された保留情報の当否判定の結果を表示する第1表示領域と、第2作動口34への入賞に基づき取得された保留情報の当否判定の結果を表示する第2表示領域とを設けてもよい。この場合、第1作動口33への入賞に基づき取得された保留情報が当否判定の対象となることに先立って又は当否判定の対象となったことに基づいて、第1表示領域において絵柄の変動表示が開始されるとともに当該当否判定に対応した停止結果を表示し係る1遊技回の変動表示が終了される。また、第2作動口34への入賞に基づき取得された保留情報が当否判定の対象となることに先立って又は当否判定の対象となったことに基づいて、第2表示領域において絵柄の変動表示が開始されるとともに当該当否判定に対応した停止結果を表示し係る1遊技回の変動表示が終了される。
(65)第1作動口33への入賞が発生したことにより取得された保留情報が当否判定の対象となった場合と、第2作動口34への入賞が発生したことにより取得された保留情報が当否判定の対象となった場合とで、遊技者が得られる利益が異なる構成としてもよい。例えば、第1作動口33側の保留情報が当否判定の対象となる場合には上記実施形態のような遊技結果の振分が行われるが、第2作動口34側の保留情報が当否判定の対象となり大当たり当選となった場合には有利大当たり結果、明示高確大当たり結果及び低確大当たり結果のいずれかに振り分けられる構成としてもよい。
また、上記実施形態のように作動口を複数設ける構成においては、作動口の数は2個に限定されることはなく、3個以上であってもよい。また、作動口が1個のみ設けられた構成としてもよい。
(66)主制御装置60から送信されるコマンドに基づいて、音声発光制御装置80により表示制御装置90が制御される構成に代えて、主制御装置60から送信されるコマンドに基づいて、表示制御装置90が音声発光制御装置80を制御する構成としてもよい。また、音声発光制御装置80と表示制御装置90とが別々に設けられた構成に代えて、両制御装置が一の制御装置として設けられた構成としてもよく、それら両制御装置のうち一方の機能が主制御装置60に集約されていてもよく、それら両制御装置の両機能が主制御装置60に集約されていてもよい。また、主制御装置60から音声発光制御装置80に送信されるコマンドの構成や、音声発光制御装置80から表示制御装置90に送信されるコマンドの構成も任意である。
(67)遊技回用の演出が実行される装置は、図柄表示装置41に限定されることはなく、可動式に設けられた装飾部材が動作することで遊技回用の演出が実行される構成としてもよく、所定の発光部を点灯させることで遊技回用の演出が実行される構成としてもよく、上記各態様の全部又は一部の組合せによって遊技回用の演出が実行される構成としてもよい。
(68)上記実施形態では、特図表示部37aにおいて各遊技結果に対応した停止結果が表示される構成としたが、これに代えて、特図表示部37aを不具備としてもよく、いずれの遊技結果であっても特図表示部37aにおいて共通の停止結果が表示される構成としてもよく、特図表示部37aにおいて停止結果がランダムに表示されることで、結果的に特図表示部37aの表示からはいずれの遊技結果であるかを識別できない構成としてもよい。また、上記各実施形態では特図表示部37aでは、当否判定及び振分判定の結果に関係なく所定のパターンの表示が繰り返されることでリーチ表示及びリーチ演出は実行されずに、最終的な停止結果により当否判定及び振分判定の結果を報知する構成としたが、当該特図表示部37aにおいてもリーチ表示及びリーチ演出が行われる構成としてもよく、リーチ演出が発生する遊技回ではリーチ演出が発生しない遊技回とは異なる停止結果が特図表示部37aにて表示される構成としてもよい。
(69)上記各実施形態とは異なる他のタイプのパチンコ機等、例えば特別装置の特定領域に遊技球が入ると電動役物が所定回数開放するパチンコ機や、特別装置の特定領域に遊技球が入ると権利が発生して大当たりとなるパチンコ機、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも、本発明を適用できる。
また、弾球式でない遊技機、例えば、複数種の図柄が周方向に付された複数のリールを備え、メダルの投入及びスタートレバーの操作によりリールの回転を開始し、ストップスイッチが操作されるか所定時間が経過することでリールが停止した後に、表示窓から視認できる有効ライン上に特定図柄又は特定図柄の組合せが成立していた場合にはメダルの払い出し等といった特典を遊技者に付与するスロットマシンにも本発明を適用できる。
また、外枠に開閉可能に支持された遊技機本体に貯留部及び取込装置を備え、貯留部に貯留されている所定数の遊技球が取込装置により取り込まれた後にスタートレバーが操作されることによりリールの回転を開始する、パチンコ機とスロットマシンとが融合された遊技機にも、本発明を適用できる。
<上記各実施形態から抽出される発明群について>
以下、上述した各実施形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記各実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
<特徴A群>
特徴A1.遊技者に特典を付与するか否かの特典抽選処理を実行する特典抽選手段(主側MPU62における特図変動開始処理を実行する機能)と、
前記特典抽選処理にて特典付与当選となった場合に、遊技者に特典を付与する特典付与手段(主側MPU62におけるステップS308〜ステップS312の処理を実行する機能)と、
前記特典抽選処理の結果に対応する演出を実行するための演出用処理を実行する演出用処理実行手段(主側MPU62における特図変動開始処理を実行するための機能、音光側MPU82及び表示側MPU92)と、
前記演出用処理の処理結果に対応する情報を当該遊技機の外部に出力する外部出力手段(第1の実施形態では主側MPU62における変動開始時の外部出力処理及びボーナス開始時の外部出力設定処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2206及びステップS2216の処理を実行する機能、第3の実施形態では主側MPU62における変動開始時の外部出力処理を実行する機能及び音光側MPU82におけるステップS2611の処理を実行する機能、第4の実施形態では主側MPU62におけるステップS2704の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴A1によれば、演出用処理の結果に対応する情報が遊技機の外部に出力されるため、特典抽選処理の結果に対応する演出を遊技機単体の枠を超えて実行することが可能となる。よって、好適に遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
特徴A2.前記外部出力手段は、前記演出用処理の処理結果に対応する情報であって前記特典抽選処理の結果を明示する情報を含まない所定情報(変動開始時の外部コマンド)を出力する所定出力手段(第1の実施形態では主側MPU62における変動開始時の外部出力処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2206の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2611の処理を実行する機能、第4の実施形態では主側MPU62におけるステップS2704の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴A1に記載の遊技機。
特徴A2によれば、遊技機外部にて特典抽選処理の結果に対応する演出を実行可能とした構成において、所定情報には、特典抽選処理の結果を明示する情報は含まれないため、所定情報を不正に読み取った結果を悪用しようとする行為を抑制することが可能となる。また、特典抽選処理に対応する結果が、遊技機にて教示される前に遊技機の外部にて教示されてしまわないようにすることが可能となる。
特徴A3.前記特典付与手段により付与される特典の種類は複数種類存在しており、
前記所定出力手段は、前記特典抽選処理の結果を明示する情報だけでなく、前記特典の種類を明示する情報も含まないようにして前記所定情報を出力するものであることを特徴とする特徴A2に記載の遊技機。
特徴A3によれば、所定情報には、特典の種類を明示する情報も含まれないため、所定情報を不正に読み取った結果を悪用しようとする行為を抑制することが可能となる。また、特典の種類を明示する情報が、遊技機にて教示される前に遊技機の外部にて教示されてしまわないようにすることが可能となる。
特徴A4.演出を実行可能な演出実行手段(表示発光部53、スピーカ部54又は図柄表示装置41)を備え、
前記演出用処理実行手段は、前記演出用処理として、前記特典抽選処理の結果に対応する所定演出(遊技回用の演出)が実行されるように前記演出実行手段を制御する所定演出制御手段(音光側MPU82における発光制御処理及び音出力制御処理を実行する機能、並びに表示側MPU92におけるV割込み処理を実行する機能)を備え、
前記外部出力手段は、前記所定演出の演出内容が前記特典抽選処理の結果に対応する演出内容となるよりも前のタイミングにおいて、前記特典抽選処理の結果を明示する情報は含まないが前記所定演出の内容に対応する情報を含む所定情報(変動開始時の外部コマンド)を出力する所定出力手段(第1の実施形態では主側MPU62における変動開始時の外部出力処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2206の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2611の処理を実行する機能、第4の実施形態では主側MPU62におけるステップS2704の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴A1に記載の遊技機。
特徴A4によれば、所定演出の演出内容が特典抽選処理の結果に対応する演出内容となるよりも前のタイミングにおいて所定情報が出力されるため、所定演出の実行中において、当該所定演出に対応する演出を遊技機の外部に設けられた外部演出手段にて実行することが可能となる。また、所定情報には、特典抽選処理の結果を明示する情報は含まれないため、所定情報を不正に読み取った結果を悪用しようとする行為を抑制することが可能となる。また、特典抽選処理に対応する結果が、遊技機にて教示される前に遊技機の外部にて教示されてしまわないようにすることが可能となる。
特徴A5.前記所定出力手段は、前記所定情報として、前記所定演出の内容に対応する情報であって、前記特典抽選処理にて前記特典付与当選となる場合及びならない場合のいずれにおいても前記所定演出として実行され得る演出内容に対応する情報を出力するものであることを特徴とする特徴A4に記載の遊技機。
特徴A5によれば、所定情報を利用して所定演出に対応する演出を遊技機の外部にて実行することを可能としながら、所定情報から特典抽選処理の結果を把握しようとしてもそれが不可となる。
特徴A6.前記所定演出制御手段は、前記所定演出を所定継続期間に亘って前記演出実行手段に実行させるものであり、
前記所定出力手段は、前記特典抽選処理の結果を明示する情報だけでなく、前記所定継続期間を明示する情報も含まないようにして前記所定情報を出力するものであることを特徴とする特徴A4又はA5に記載の遊技機。
特徴A6によれば、所定継続期間を明示する情報が所定情報に含まれる構成に比べて、所定情報の種類を少なくすることが可能となり、所定情報を出力するための構成の簡素化を図ることが可能となる。
特徴A7.前記所定出力手段は、前記所定演出の内容の全体を特定可能とする情報ではなく、当該所定演出に含まれる演出範囲のうち一部の演出範囲に対応する情報を前記所定情報として出力するものであることを特徴とする特徴A4乃至A6のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A7によれば、所定情報には所定演出に含まれる演出範囲のうち一部の演出範囲に対応する情報が含まれているため、当該一部の演出範囲に対応する演出を、遊技機外部の外部演出手段にて実行することが可能となる。また、所定情報を出力するための構成の簡素化を図ることが可能となる。
特徴A8.前記所定出力手段は、複数種類の前記所定演出に対して共通の前記所定情報を出力するものであることを特徴とする特徴A7に記載の遊技機。
特徴A8によれば、所定情報の種類を抑えることが可能となり、所定情報を出力するための構成の簡素化を図ることが可能となる。
特徴A9.前記所定演出制御手段は、前記所定演出の演出内容として、前記特典抽選処理の結果から導かれる所定の演出決定要素に対し複数種類の演出内容を選択し得る一方、当該所定の演出決定要素から導出される所定演出には共通の演出内容が含まれるように演出内容を選択するものであり、
前記所定出力手段が出力する前記所定情報は、前記共通の演出内容を明示する情報を含むことを特徴とする特徴A7又はA8に記載の遊技機。
特徴A9によれば、所定情報には共通の演出内容を明示する情報が含まれるため、所定演出の全体の内容が決定されていない状況であっても、所定演出に対応する演出の実行を可能とすべく所定情報を外部出力することが可能となる。これにより、所定情報の出力タイミングについて自由度が向上し、所定情報を出力するための構成について設計の容易化を図ることが可能となる。
特徴A10.前記特典抽選手段を有する特定制御手段(主側MPU62)を備え、
前記演出用処理実行手段は、前記演出用処理として、前記特定制御手段(主側MPU62)が前記特典抽選処理の結果に対応する制御情報を送信したことに基づいて前記所定演出の演出内容を決定する演出内容決定手段(第1,第4の実施形態では音光側MPU82におけるステップS1203〜ステップS1206の処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2207の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2602の処理を実行する機能)を備え、
前記所定の演出決定要素は、前記制御情報の内容に対応していることを特徴とする特徴A8又はA9に記載の遊技機。
特徴A10によれば、特定制御手段から受信した制御情報の内容に対応するようにして、演出実行手段にて演出を実行することが可能であるとともに、遊技機の外部に設けられた外部演出手段において演出を実行することが可能となる。
特徴A11.前記所定出力手段を前記特定制御手段が有していることを特徴とする特徴A10に記載の遊技機。
特徴A11によれば、制御の上流側に存在する特定制御手段が遊技機の外部に所定情報を出力する機能を有するため、遊技機の動作を管理する機能を特定制御手段に集約することが可能となる。
特徴A12.前記演出内容決定手段は、前記所定演出に含まれる少なくとも一部の演出範囲の演出内容を決定するための演出内容抽選処理を実行する演出抽選手段(第1,第4の実施形態では音光側MPU82におけるステップS1204及びステップS1206の処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2207の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2602の処理を実行する機能)を備え、
当該演出抽選手段は、前記制御情報の種類に対応する態様で前記演出内容抽選処理を実行するものであって、一の前記制御情報に対して選択され得る前記所定演出には共通の演出内容が含まれるように前記演出内容抽選処理を実行するものであり、
前記所定情報は、前記共通の演出内容を明示する情報を含み、
前記特定制御手段は、前記制御情報の種類と前記所定情報の種類との対応関係を特定可能な特定対応情報を記憶する対応情報記憶手段(第1,第3の実施形態では主側ROM63、第2の実施形態では音光側ROM83)を備えていることを特徴とする特徴A11に記載の遊技機。
特徴A12によれば、特定制御手段から送信された一の制御情報に対して複数種類の演出内容が選択され得ることで、制御情報の種類の増加を抑制しながら、所定演出の演出内容を多様化することが可能となる。この場合に、所定演出制御手段にて実行される演出内容抽選処理では、一の制御情報に対して選択され得る所定演出には共通の演出内容が含まれる。これにより、上記のように制御情報の種類の増加を抑制しながら所定演出の演出内容を多様化した構成において、特定制御手段はその共通の演出内容に対応する所定情報を外部出力することで、所定演出に対応する演出を遊技機外部の外部演出手段において行わせることが可能となる。また、特定制御手段には、制御情報の種類と所定情報の種類との対応関係を特定可能な特定対応情報が記憶されているため、自身が送信した制御情報から所定情報を容易に特定することが可能となる。よって、所定情報を出力するための処理の簡素化が図られる。
特徴A13.演出を実行可能な演出実行手段(表示発光部53、スピーカ部54又は図柄表示装置41)を備え、
前記演出用処理実行手段は、前記演出用処理として、前記特典抽選処理の結果に対応する所定演出(遊技回用の演出)が実行されるように前記演出実行手段を制御する所定演出制御手段(音光側MPU82における発光制御処理及び音出力制御処理を実行する機能、並びに表示側MPU92におけるV割込み処理を実行する機能)を備え、
前記外部出力手段は、前記演出実行手段において前記所定演出が開始された後に、当該所定演出の内容に対応する特定情報(変動用コマンド)を出力する特定出力手段(第1の実施形態では主側MPU62におけるボーナス開始時の外部出力設定処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2216の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2611の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴A1乃至A12のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A13によれば、演出実行手段における所定演出を遊技者が見逃したとしても、その所定演出に対応する演出を確認する機会をその遊技者に再度提供することが可能となる。また、遊技機側が前側、遊技機外部側が後側となるように、時間を前後させて演出を実行する場合において、それら演出の内容を関係付けることが可能となる。
特徴A14.前記特定出力手段は、前記演出実行手段において前記所定演出が終了された後に、前記特定情報を出力するものであることを特徴とする特徴A13に記載の遊技機。
特徴A14によれば、特定情報の外部出力に基づく遊技機外部における演出と、演出実行手段における所定演出とが、時間的に重複しないようにすることが可能となる。これにより、各演出への注目度を高めることが可能となる。
特徴A15.前記特定情報には、前記所定演出の演出内容のうち少なくとも一部の演出範囲の全体の内容を特定可能とする情報が含まれていることを特徴とする特徴A14に記載の遊技機。
特徴A15によれば、遊技機外部に設けられた外部演出手段において、所定演出の演出内容のうち少なくとも一部の演出範囲の全体分を再現することが可能となる。よって、当該一部の演出範囲を見逃した遊技者に対して、当該一部の演出範囲を確認する機会を再度提供することが可能となる。
特徴A16.前記特定情報には、前記所定演出の演出内容の全体を特定可能とする情報が含まれていることを特徴とする特徴A14又はA15に記載の遊技機。
特徴A16によれば、遊技機外部に設けられた外部演出手段において、所定演出の演出内容の全体分を再現することが可能となる。よって、当該所定演出を見逃した遊技者に対して、当該所定演出を確認する機会を再度提供することが可能となる。
特徴A17.前記特典抽選手段を有する特定制御手段(主側MPU62)を備え、
前記演出用処理実行手段は、前記演出用処理として、前記特定制御手段(主側MPU62)が前記特典抽選処理の結果に対応する制御情報を送信したことに基づいて前記所定演出の演出内容を決定する演出内容決定手段(第1,第4の実施形態では音光側MPU82におけるステップS1203〜ステップS1206の処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2207の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2602の処理を実行する機能)を備え、
前記特定出力手段は、前記特定情報として、当該特定情報の出力に対応する所定演出の演出内容の決定契機となった前記制御情報又は当該制御情報において前記所定演出の演出内容を決定するために利用される情報を含む情報を出力するものであることを特徴とする特徴A13乃至A16のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A17によれば、所定演出に対応する演出を遊技機外部の外部演出手段にて実行可能とする構成において、遊技機外部に出力する特定情報として、特定制御手段が送信する制御情報を利用することが可能となる。
特徴A18.前記特定制御手段は、前記制御情報として、前記特典抽選処理の結果に対応する情報であって、前記所定演出の演出内容を前記演出内容決定手段において決定可能とする情報である第1制御情報(変動用コマンド)を前記演出内容決定手段に送信し、それとは別に、前記特典抽選処理の結果に対応する情報である第2制御情報(種別コマンド)を前記演出内容決定手段に送信するものであり、
前記特定出力手段は、前記特定情報として、前記第1制御情報又は当該第1制御情報において前記所定演出の演出内容を決定するために利用される情報を含む情報を出力する一方、前記第2制御情報を含む情報を出力しないものであることを特徴とする特徴A17に記載の遊技機。
特徴A18によれば、特定制御手段から第1制御情報及び第2制御情報の両方が送信されることにより、演出内容決定手段において特典抽選処理の結果の確認を入念的に行うことが可能となる。この場合に、遊技機外部には第1制御情報又はそれに対応する情報が特定情報として外部出力される一方、第2制御情報は外部出力されない。これにより、遊技機の外部にて所定演出に対応する演出の実行を可能としつつ、外部出力される情報量を抑えることが可能となる。
特徴A19.前記特定出力手段を前記特定制御手段が有していることを特徴とする特徴A17又はA18に記載の遊技機。
特徴A19によれば、制御の上流側に存在する特定制御手段が遊技機の外部に特定情報を出力する機能を有するため、遊技機の動作を管理する機能を特定制御手段に集約することが可能となる。
特徴A20.前記演出用処理実行手段は、前記演出用処理として、前記所定演出の演出内容を決定する演出内容決定手段(第1,第4の実施形態では音光側MPU82におけるステップS1203〜ステップS1206の処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2207の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2602の処理を実行する機能)を備え、
前記特定出力手段を前記演出内容決定手段が有していることを特徴とする特徴A13乃至A19のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A20によれば、演出内容決定手段から特定情報が外部出力される構成であるため、演出実行手段にて実行した所定演出の演出内容の全体を特定可能とするように特定情報を外部出力することが可能となる。これにより、遊技機外部に設けられた外部演出手段において、所定演出の全体を再現することが可能となる。
特徴A21.前記特典付与手段は、前記特典抽選処理にて特典付与当選となった場合に、前記特典の付与として、遊技状態を遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させるものであり、
前記特典抽選処理にて前記特典付与当選となった場合、前記所定演出が実行された後に、前記特別遊技状態に対応する特別演出が実行されるように前記演出実行手段又は他の手段を制御する特別演出制御手段(第1の実施形態では音光側MPU82におけるステップS1211〜ステップS1220の処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2210〜ステップS2218の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2605〜ステップS2613の処理を実行する機能)を備え、
前記特定出力手段は、前記特別演出が開始される場合に前記特定情報を出力するものであることを特徴とする特徴A13乃至A20のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A21によれば、遊技機において特別遊技状態が実行されている場合に、遊技機外部の外部演出手段ではその直前の所定演出に対応する演出を実行することが可能となる。これにより、特別遊技状態中における遊技の興趣向上を図ることが可能となる。また、遊技機外部の外部演出手段において所定演出の少なくとも一部の演出範囲についての再現を行う場合には、その再現対象となっている所定演出が、特別遊技状態への移行前に行われた所定演出であることを遊技者が認識し易くなる。
特徴A22.前記特別遊技状態として、継続期間が相対的に長くなる第1特別遊技状態(高頻度入賞モードの開閉実行モード)と、継続期間が相対的に短くなる第2特別遊技状態(低頻度入賞モードの開閉実行モード)とが設定されており、
前記特定出力手段は、前記第1特別遊技状態となる場合に前記特定情報を出力し、前記第2特別遊技状態となる場合に前記特定情報を出力しないものであることを特徴とする特徴A21に記載の遊技機。
特徴A22によれば、第1特別遊技状態及び第2特別遊技状態のうち継続期間が相対的に長い状態が開始される場合に特定情報が外部出力されるため、所定演出を再現するための演出を行う期間が確保されている場合に当該演出が実行されることとなる。
特徴A23.前記特定出力手段は、前記所定演出の継続期間よりも長い継続期間となる前記特別遊技状態の場合に、前記特定情報を出力するものであることを特徴とする特徴A21又はA22に記載の遊技機。
特徴A23によれば、外部演出手段では、所定演出を再現するための演出を行う期間が確保されている場合に当該演出が実行されることとなる。
特徴A24.前記外部出力手段は、遊技機外部に存在する外部演出手段(外付け装置EX)において前記演出用処理の処理結果に対応する外部演出を実行可能とするための関係演出情報(変動開始時の外部コマンド、変動用コマンド)を出力する関係用出力手段(第1の実施形態では主側MPU62における変動開始時の外部出力処理及びボーナス開始時の外部出力設定処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2206及びステップS2216の処理を実行する機能、第3の実施形態では主側MPU62における変動開始時の外部出力処理を実行する機能及び音光側MPU82におけるステップS2611の処理を実行する機能、第4の実施形態では主側MPU62におけるステップS2704の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴A1乃至A23のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A24によれば、遊技機外部に存在する外部演出手段において、特典抽選処理の結果に対応する演出を実行することが可能となる。これにより、特典抽選処理の結果に対応する演出を遊技機単体の枠を超えて実行することが可能となり、好適に遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
特徴A25.演出を実行可能な演出実行手段(表示発光部53、スピーカ部54又は図柄表示装置41)を備え、
前記演出用処理実行手段は、前記演出用処理として、前記特典抽選処理の結果に対応する所定演出(遊技回用の演出)が実行されるように前記演出実行手段を制御する所定演出制御手段(音光側MPU82における発光制御処理及び音出力制御処理を実行する機能、並びに表示側MPU92におけるV割込み処理を実行する機能)を備え、
前記関係用出力手段は、前記所定演出に対応する前記外部演出を当該所定演出が実行されている状況において実行可能とするために前記関係演出情報を出力するものであることを特徴とする特徴A24に記載の遊技機。
特徴A25によれば、外部演出手段では所定演出が実行されている状況において当該所定演出に対応する外部演出が実行されるため、相互に関係した演出を同時期に行うことが可能となり、演出実行手段及び外部演出手段の両方に遊技者を注目させることが可能となる。
特徴A26.前記特典抽選手段を有する特定制御手段(主側MPU62)を備え、
前記演出用処理実行手段は、前記演出用処理として、前記特定制御手段(主側MPU62)が前記特典抽選処理の結果に対応する制御情報を送信したことに基づいて前記所定演出の演出内容を決定する演出内容決定手段(第1,第4の実施形態では音光側MPU82におけるステップS1203〜ステップS1206の処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2207の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2602の処理を実行する機能)を備え、
前記関係用出力手段は、前記関係演出情報として前記制御情報又は当該制御情報において前記所定演出の演出内容を決定するために利用される情報を含む情報を出力するものであることを特徴とする特徴A25に記載の遊技機。
特徴A26によれば、特定制御手段の制御に基づき所定演出制御手段において所定演出の実行制御が行われる構成において、特定制御手段が送信する制御情報を利用して、外部演出を実行させることが可能となる。
特徴A27.前記関係用出力手段を前記特定制御手段が有していることを特徴とする特徴A26に記載の遊技機。
特徴A27によれば、制御の上流側に存在する特定制御手段が遊技機の外部に所定情報を出力する機能を有するため、遊技機の動作を管理する機能を特定制御手段に集約することが可能となる。また、特定制御手段において制御情報を送信するための処理構成を利用して、関係演出情報を外部出力することが可能となる。
特徴A28.前記特典抽選手段を有する特定制御手段(主側MPU62)を備え、
前記演出用処理実行手段は、前記演出用処理として、前記特定制御手段(主側MPU62)が前記特典抽選処理の結果に対応する制御情報を送信したことに基づいて、当該制御情報の種類に対応する態様で、前記所定演出に含まれる少なくとも一部の演出範囲の演出内容を決定するための演出内容抽選処理を実行する演出内容決定手段(第1の実施形態では音光側MPU82におけるステップS1204及びステップS1206の処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2207の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2602の処理を実行する機能)を備え、
前記関係用出力手段は、前記関係演出情報として、前記演出内容抽選処理の結果に対応する情報を出力するものであり、
前記関係用出力手段を前記演出内容決定手段が有していることを特徴とする特徴A25に記載の遊技機。
特徴A28によれば、演出内容決定手段において実行される演出内容抽選処理の結果を踏まえた情報を関係演出情報として外部出力することが可能であるため、関係演出として、所定演出の全体に対応する演出を実行することが可能となる。また、関係演出情報は演出内容決定手段から外部出力されるため、演出内容抽選処理の結果を踏まえた関係演出情報を出力するための構成の簡素化が図られる。
特徴A29.前記外部演出手段は、絵柄を変動表示する絵柄表示手段であり、
前記演出実行手段は、音出力演出を実行する音出力手段(スピーカ部54)及び発光演出を実行する発光手段(表示発光部53)のうち少なくとも一方であることを特徴とする特徴A25乃至A28のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A29によれば、遊技機外部に設けられた絵柄表示手段と関係する音出力演出又は発光演出を遊技機にて行うことが可能となり、遊技機及び遊技機外部の各演出手段における演出を相互に関係させることが可能となる。
特徴A30.前記外部演出手段は、単位演出を実行した後に前記特典抽選処理の結果に対応する態様となるものであることを特徴とする特徴A24乃至A29のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A30によれば、外部演出手段において特典抽選処理の結果に対応する演出を実行するとともに、その結果を報知することが可能となる。これにより、これらの機能を有する演出手段を遊技機が具備していなくても、その機能が外部演出手段において果たされることとなる。
特徴A31.前記特典付与当選となっていることの期待度を遊技者に教示するためのリーチ演出が行われる表示手段が不具備であり、
前記外部演出手段の前記単位演出において前記リーチ演出が行われ得ることを特徴とする特徴A30に記載の遊技機。
特徴A31によれば、リーチ演出を実行する機能を有する演出手段を遊技機が不具備であることにより、遊技機の構成の簡素化が図られる。また、当該リーチ演出を実行する機能が外部演出手段において果たされるため、リーチ演出を遊技者に提供することは可能である。
特徴A32.遊技機前面部は、当該遊技機前面部の前方に前記外部演出手段を配置可能となっていることを特徴とする特徴A24乃至A31のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A32によれば、外部演出手段を遊技機の演出手段として利用する場合において、当該外部演出手段を遊技者にとって認識し易い位置に配置することが可能となり、当該外部演出手段への注目度を高めることが可能となる。
特徴A33.前記遊技機前面部に、遊技機内部に形成された遊技領域を遊技機前方から視認可能とする窓部(窓部51)が形成されており、
当該遊技機前面部は、前記窓部の前方において当該窓部と対向する位置に前記外部演出手段を配置可能となっていることを特徴とする特徴A32に記載の遊技機。
特徴A33によれば、外部演出手段を遊技者に視認し易い位置に配置することが可能となり、外部演出手段への注目度を高めることが可能となる。
特徴A34.演出を実行可能な演出実行手段(表示発光部53、スピーカ部54又は図柄表示装置41)を備え、
前記演出用処理実行手段は、前記演出用処理として、前記特典抽選処理の結果に対応する所定演出(遊技回用の演出)が実行されるように前記演出実行手段を制御する所定演出制御手段(音光側MPU82における発光制御処理及び音出力制御処理を実行する機能、並びに表示側MPU92におけるV割込み処理を実行する機能)を備え、
当該遊技機は、
遊技機が所定状態(高確率モードであって低頻度サポートモードである状態)及び所定状態ではない状態のうち一方である対応側の状態である場合に、前記演出実行手段における演出と前記外部演出手段における外部演出とが対応するものとなるように制御する対応制御手段(第1の実施形態では主側MPU62におけるステップS1707の処理を実行する機能、第3の実施形態では主側MPU62におけるステップS2507の処理を実行する機能)と、
遊技機が前記所定状態及び前記所定状態ではない状態のうち他方である非対応側の状態である場合に、前記演出実行手段における演出と前記外部演出手段における外部演出とが対応しないものとなるように制御する非対応制御手段(第1の実施形態では主側MPU62におけるステップS1708の処理を実行する機能、第3の実施形態では主側MPU62におけるステップS2508の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴A24乃至A33のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A34によれば、遊技機が所定状態であるか否かによって、演出実行手段における演出と外部演出手段における演出とが対応する場合と対応しない場合とが発生する。これにより、両演出の対応関係を確認することで、遊技機が所定状態であるか否かを把握又は予測することが可能となり、演出実行手段及び外部演出手段の両方に遊技者を注目させることが可能となる。よって、遊技の興趣向上が図られる。
特徴A35.遊技状態として、相対的に、遊技者に特典が付与され易い第1状態(高確率モード)と、付与されにくい第2状態(低確率モード)とが存在しており、
前記所定状態は、第1状態となっている状態であって、遊技機の報知状態として前記第1状態及び前記第2状態のうちいずれであるかを遊技者が識別不可又は識別しづらい状態となっている状態であることを特徴とする特徴A34に記載の遊技機。
特徴A35によれば、遊技機の状態としては第1状態であるか否かを把握することができない状況であっても、演出実行手段及び外部演出手段の両演出の対応関係を確認することで、第1状態であるか否かを把握することが可能となる。この場合、遊技者は、第1状態であるか否かを把握すべく、演出実行手段及び外部演出手段の両方に注目することとなり、遊技の興趣向上が図られる。
特徴A36.前記特典抽選手段は、抽選モードとして、前記特典付与当選となる確率が相対的に高低となる高確率モードと低確率モードとを少なくとも有するものであり、
前記所定状態は、前記高確率モードとなっている状態であって、遊技機の報知状態として前記高確率モード及び前記低確率モードのうちいずれであるかを遊技者が識別不可又は識別しづらい状態となっている状態であることを特徴とする特徴A34に記載の遊技機。
特徴A36によれば、遊技機の状態としては高確率モードであるか否かを把握することができない状況であっても、演出実行手段及び外部演出手段の両演出の対応関係を確認することで、高確率モードであるか否かを把握することが可能となる。この場合、遊技者は、高確率モードであるか否かを把握すべく、演出実行手段及び外部演出手段の両方に注目することとなり、遊技の興趣向上が図られる。
特徴A37.前記関係用出力手段が前記対応制御手段及び前記非対応制御手段を有し、
前記対応制御手段は、前記関係演出情報として、前記外部演出手段における外部演出を前記演出実行手段における演出と対応させるための情報を出力し、
前記非対応制御手段は、前記関係演出情報として、前記外部演出手段における外部演出を前記演出実行手段における演出と対応させないための情報を出力することを特徴とする特徴A34乃至A36のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A37によれば、外部演出手段における演出内容を調整することで、演出実行手段及び外部演出手段の両演出が対応している状況と、対応していない状況とを生じさせることが可能となる。よって、演出実行手段における演出の実行態様に影響を与えないようにしながら、演出実行手段及び外部演出手段の両演出に遊技者を注目させることが可能となる。
特徴A38.前記特典抽選手段を有する特定制御手段(主側MPU62)を備え、
前記演出用処理実行手段は、前記演出用処理として、前記特定制御手段(主側MPU62)が前記特典抽選処理の結果に対応する制御情報を送信したことに基づいて前記所定演出の演出内容を決定する演出内容決定手段(第1,第4の実施形態では音光側MPU82におけるステップS1203〜ステップS1206の処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2207の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2602の処理を実行する機能)を備え、
当該演出内容決定手段は、前記制御情報に基づいて前記所定演出の実行継続期間を把握するものであることを特徴とする特徴A37に記載の遊技機。
特徴A38によれば、所定演出は特定制御手段から送信される制御情報に対応する実行継続期間に亘って実行されるため、その演出内容を変更しづらい。これに対して、演出実行手段及び外部演出手段の両演出の対応関係を変更させる場合、外部演出手段の演出内容が変更される。よって、両演出の対応関係を変更する場合においてその変更態様の自由度が高められ、両演出の対応関係を好適に変更することが可能となる。
特徴A39.遊技が進行する過程で発生し得る特定事象(小当たり結果)が発生した場合に、前記対応制御手段及び前記非対応制御手段のうち一方の制御が行われる状態から他方の制御が行われる状態に変更されることを特徴とする特徴A34乃至A38のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A39によれば、演出実行手段及び外部演出手段の両演出の対応関係の変更は特定事象の発生を契機として行われるため、当該契機が遊技者にとって分かり易いものとなる。
特徴A40.前記対応側の状態は前記所定状態ではない状態であり、前記非対応側の状態は前記所定状態であり、
前記非対応制御手段は、遊技機が前記所定状態である場合であって、遊技が進行する過程で発生し得る特定事象(小当たり結果)が発生した場合に、前記演出実行手段における演出と前記外部演出手段における外部演出とを対応させないようにすることを特徴とする特徴A34乃至A39のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A40によれば、遊技機が所定状態である状況で特定事象が発生することで、演出実行手段及び外部演出手段の両演出が対応しないものとなる。これにより、両演出が対応していないことを確認した遊技者は、遊技機が所定状態であることを把握することが可能となり、両演出への注目度を高めることが可能となる。
特徴A41.前記外部演出では、前記演出実行手段においてその後に発生する演出の種類を事前に報知することを可能とする演出が行われることを特徴とする特徴A40に記載の遊技機。
特徴A41によれば、外部演出では演出実行手段の演出の事前報知が行われるため、遊技者は外部演出を確認することで、その後に発生する演出の内容を予測又は把握することが可能となる。この場合に、遊技機が所定状態である状況で特定事象が発生した場合には、外部演出として行われた事前報知の内容と、その後の演出実行手段における演出の内容とが一致しない事象が発生する。この事象を確認した遊技者は遊技機が所定状態であることを単に認識するだけでなく、両演出の不一致に意外性を感じることとなる。よって、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
特徴A42.遊技球が流下する遊技領域に設けられ、開状態と閉状態とのそれぞれに切換可能に設けられた可変入球手段(特電入賞装置32)と、
当該可変入球手段を開閉制御する可変入球制御手段(主側MPU62におけるステップS309〜ステップS311の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特典付与手段は、前記特典抽選処理にて前記特典付与当選となった場合、前記特典の付与として、前記開閉制御が実行される状態に遊技状態を移行させるものであり、
前記特典抽選手段は、前記開閉制御が実行される状態への移行は発生するものの当該状態の終了前後における遊技者の利益に影響を与えるモードを変更させない特定判定結果(小当たり結果)であると判定可能な特定判定手段を備え、
前記特定事象は、前記特定判定結果となることであることを特徴とする特徴A39乃至A41のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A42によれば、特定判定結果となった場合の遊技者にとっての有利度を高めることが可能となる。また、演出実行手段及び外部演出手段の両演出の対応関係が変化する契機として、特定判定結果を利用することが可能となり、新たな契機を設定する構成に比べて、構成の簡素化及び設計の容易化を図ることが可能となる。
特徴A43.前記対応制御手段は、前記演出実行手段において表示されるキャラクタと同一又は対応するキャラクタが前記外部演出手段において表示されるようにするものであり、
前記非対応制御手段は、前記演出実行手段において表示されるキャラクタと異なる又は対応しないキャラクタが前記外部演出手段において表示されるようにするものであることを特徴とする特徴A34乃至A42のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A43によれば、演出実行手段及び外部演出手段の両演出についての対応関係の変更が、表示されるキャラクタの種類を変化させることで行われる。これにより、比較的簡易な構成により、対応関係が変更されたことを遊技者に認識させ易くすることが可能となる。
特徴A44.演出を実行可能な演出実行手段(表示発光部53、スピーカ部54又は図柄表示装置41)と、
前記特典抽選手段を有する特定制御手段(主側MPU62)と、
を備え、
前記演出用処理実行手段は、
前記演出用処理として、前記特定制御手段が前記特典抽選処理の結果に対応する制御情報を送信したことに基づいて演出内容を決定する演出内容決定手段(第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2207の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2602の処理を実行する機能)と、
当該演出内容決定手段により決定された演出内容に対応する態様で所定演出(遊技回用の演出)が実行されるように前記演出実行手段を制御する所定演出制御手段(音光側MPU82における発光制御処理及び音出力制御処理を実行する機能、並びに表示側MPU92におけるV割込み処理を実行する機能)と、
を備え、
前記外部出力手段は、前記演出実行手段における前記所定演出の内容に対応する所定情報を出力する所定出力手段(第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2206及びステップS2216の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2611の処理を実行する機能)を備えており、
当該所定出力手段を前記演出内容決定手段が有していることを特徴とする特徴A1乃至A43のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A44によれば、演出内容決定手段から所定情報が外部出力される構成であるため、演出実行手段にて実行した所定演出の演出内容の全体を特定可能とするように所定情報を外部出力することが可能となる。これにより、遊技機外部において所定演出の演出内容の全体に関係した演出などを行うことが可能となる。
特徴A45.前記所定出力手段は、前記所定情報として、当該所定情報の出力に対応する所定演出の演出内容の決定契機となった前記制御情報又は当該制御情報において前記所定演出の演出内容を決定するために利用される情報を含む情報を出力するものであることを特徴とする特徴A44に記載の遊技機。
特徴A45によれば、所定演出に対応する演出を遊技機外部の外部演出手段にて実行可能とする構成において、遊技機外部に出力する所定情報として、特定制御手段が送信する制御情報を利用することが可能となる。
特徴A46.前記特定制御手段は、前記制御情報として、前記特典抽選処理の結果に対応する情報であって、前記所定演出の演出内容を前記演出内容決定手段において決定可能とする情報である第1制御情報(変動用コマンド)を前記演出内容決定手段に送信し、それとは別に、前記特典抽選処理の結果に対応する情報である第2制御情報(種別コマンド)を前記演出内容決定手段に送信するものであり、
前記所定出力手段は、前記所定情報として、前記第1制御情報又は当該第1制御情報において前記所定演出の演出内容を決定するために利用される情報を含む情報を出力する一方、前記第2制御情報を出力しないものであることを特徴とする特徴A45に記載の遊技機。
特徴A46によれば、特定制御手段から第1制御情報及び第2制御情報の両方が送信されることにより、演出内容決定手段において特典抽選処理の結果の確認を入念的に行うことが可能となる。この場合に、遊技機外部には第1制御情報又はそれに対応する情報が所定情報として外部出力される一方、第2制御情報は外部出力されない。これにより、遊技機の外部にて所定演出に対応する演出の実行を可能としつつ、外部出力される情報量を抑えることが可能となる。
特徴A47.前記演出内容決定手段は、前記所定演出に含まれる少なくとも一部の演出範囲の演出内容を決定するための演出内容抽選処理を実行する演出抽選手段(第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2207の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2602の処理を実行する機能)を備え、
当該演出抽選手段は、前記制御情報の種類に対応する態様で前記演出内容抽選処理を実行するものであり、
前記所定出力手段は、前記所定情報として、前記演出内容抽選処理の結果に対応する情報を出力するものであることを特徴とする特徴A44乃至A46のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A47によれば、演出内容抽選処理の結果を踏まえた情報を外部出力することが可能であるため、遊技機外部の装置において所定演出の全体の演出内容を把握することが可能となる。
特徴A48.前記演出内容決定手段は、前記制御情報を受信して前記所定演出を実行する場合に、対応情報(停止結果コマンド及びパターンコマンド)を対応演出制御手段(表示側MPU92)に送信する対応情報送信手段(第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2209の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2604の処理を実行する機能)を備え、
前記対応演出制御手段は、前記対応情報に対応する態様の対応演出が実行されるように対応演出手段(図柄表示装置41)を制御するものであり、
前記所定出力手段は、前記所定情報として、前記対応情報を出力するものであることを特徴とする特徴A44乃至A47のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A48によれば、演出内容決定手段から送信される対応情報に基づいて対応演出制御手段にて対応演出が実行される構成において、当該対応演出制御手段に送信される対応情報が所定情報として外部出力される。これにより、所定情報を専用の情報として用意しておく必要がなくなり、必要な記憶容量の削減を図ることが可能となる。また、対応情報を出力するための処理構成を、所定情報を外部出力するために利用することが可能となり、処理構成の簡素化が図られる。
特徴A49.前記所定出力手段により前記所定情報が出力される場合の通信方式(シリアル通信)は、前記対応情報送信手段により前記対応情報が送信される場合の通信方式(シリアル通信)と同一であることを特徴とする特徴A49に記載の遊技機。
特徴A49によれば、対応情報を対応演出制御手段に送信するための処理構成を利用して、所定情報を外部出力することが可能となる。よって、処理構成の簡素化が図られる。
特徴A50.前記所定出力手段は、前記所定演出の実行途中において当該所定演出の実行途中の演出内容に対応する途中情報(退場コマンド)を出力するものであることを特徴とする特徴A44乃至A49のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A50によれば、所定演出の実行途中においてそれに対応する演出を遊技機の外部に設けられた外部演出手段にて実行することが可能となる。また、上記特徴A44の構成を備え、演出内容決定手段が外部出力する構成であるため、所定演出の実行途中において外部出力するタイミングを特定し易くなり、当該外部出力を行うための構成の簡素化が図られる。
特徴A51.前記特定制御手段は、遊技機の状態に対応する情報を遊技機外部に出力する特定側の出力手段(主側MPU62におけるステップS602、ステップS803、ステップS809及びステップS1010等を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴A44乃至A50のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A51によれば、特定制御手段にて遊技機の状態に対応する情報が外部出力される構成において、演出実行手段における演出の内容に対応する情報の外部出力は演出内容決定手段にて行うようにすることで、外部出力の主体を各制御手段の機能に応じて振り分けることが可能となる。よって、外部出力を好適に行うことが可能となる。
特徴A52.前記所定出力手段により前記所定情報が出力される場合の通信方式は、前記特定側の出力手段により情報が出力される場合の通信方式と異なっていることを特徴とする特徴A51に記載の遊技機。
特徴A52によれば、外部出力される情報の種類に応じて通信方式が異なることにより、情報の性質に対応させて外部出力を行うことが可能となり、外部出力を好適に行うことが可能となる。
特徴A53.前記特定側の出力手段は、外部出力用手段(外部端子板79)を通じて情報の出力を行うものであり、
前記所定出力手段は、前記外部出力端子板を通じて前記所定情報の出力を行うものであることを特徴とする特徴A51又はA52に記載の遊技機。
特徴A53によれば、遊技機外部に情報を出力するための箇所を外部出力用手段に集約することが可能となる。これにより、外部出力用の配線作業などを行い易くなる。
特徴A54.前記特定側の出力手段は、一の情報の外部出力に際して、前記外部出力用手段における一の端子を利用し、
前記所定出力手段は、前記所定情報の外部出力に際して、前記外部出力用手段における複数の端子を利用するものであることを特徴とする特徴A53に記載の遊技機。
特徴A54によれば、特定制御手段が遊技機の状態を外部出力するための端子数は1端子であるため、外部出力対象となる遊技機の状態が複数種類存在している場合であっても、当該外部出力を行うための通信の構成の簡素化を図りながら、端子数を抑えることが可能となる。その一方、演出内容決定手段が演出の内容に対応する情報を外部出力するための端子数は複数であるため、当該情報をコマンドとして出力することが可能となる。これにより、外部出力される情報の種類の多様化に柔軟に対応することが可能となる。
特徴A55.演出を実行可能な演出実行手段(表示発光部53、スピーカ部54又は図柄表示装置41)を備え、
前記演出用処理実行手段は、前記演出用処理として、前記特典抽選処理の結果に対応する所定演出(遊技回用の演出)が実行されるように前記演出実行手段を制御する所定演出制御手段(音光側MPU82における発光制御処理及び音出力制御処理を実行する機能、並びに表示側MPU92におけるV割込み処理を実行する機能)を備え、
前記外部出力手段は、
前記所定演出との関係で第1タイミングとなった場合に、当該所定演出の内容に対応する情報を含む第1所定情報を出力する第1所定出力手段(第1の実施形態では主側MPU62における変動開始時の外部出力処理、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2206の処理を実行する機能、第3の実施形態では主側MPU62における変動開始時の外部出力処理を実行する機能)と、
前記所定演出との関係で第2タイミングとなった場合に、当該所定演出の内容に対応する情報を含む第2所定情報を出力する第2所定出力手段(第1の実施形態では主側MPU62におけるボーナス開始時の外部出力設定処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2216の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2611の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴A1乃至A54のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A55によれば、所定演出の内容に対応する情報が第1所定情報及び第2所定情報としてそれぞれ異なるタイミングで外部出力される。これにより、各タイミングに対応する演出を遊技機外部に設けられた外部演出手段にて実行することが可能となり、当該外部演出手段にて実行される演出の内容を多様化することが可能となる。
特徴A56.前記第1所定出力手段は、前記所定演出の演出内容が前記特典抽選処理の結果に対応する演出内容となるよりも前のタイミングである前記第1タイミングにおいて、当該所定演出の内容に対応する情報を含む第1所定情報を出力するものであり、
前記第2所定出力手段は、前記所定演出の演出内容が前記特典抽選処理の結果に対応する演出内容となったタイミング以降である前記第2タイミングにおいて、当該所定演出の内容に対応する情報を含む第2所定情報を出力するものであることを特徴とする特徴A55に記載の遊技機。
特徴A56によれば、演出実行手段の演出内容が特典抽選処理の結果に対応する演出内容となる前のタイミングと後のタイミングとのそれぞれにおいて外部出力される機会が存在している。これにより、当該特典抽選処理の結果に対応する演出内容となっているか否かに応じて、異なる態様で外部演出手段における演出を行うことが可能となり、当該外部演出手段における演出の多様化を図ることが可能となる。
特徴A57.前記第2所定情報の方が前記第1所定情報よりも、当該所定情報から導出可能な前記所定演出の演出内容の情報量が多いことを特徴とする特徴A56に記載の遊技機。
演出実行手段にて実行される所定演出の演出内容が特典抽選処理の結果に対応する演出内容となっていない状況では、当該所定演出が実行されることの機能を損なわないようにするためにも、外部演出手段において所定演出の演出内容について必要以上に多くの情報が提供されることは好ましくない。その一方、所定演出の演出内容が特典抽選処理の結果に対応する演出内容となった後であれば、外部演出手段において所定演出の演出内容について多くの情報が提供されたとしても、所定演出が実行されることの機能を損なうことはなく、逆に外部演出手段にて多様な演出を行うことが可能となるため好ましい。そして、このような事情において、第2所定情報の方が第1所定情報よりも、当該所定情報から導出可能な所定演出の演出内容の情報量を多くすることで、それぞれのタイミングにおいて適切な外部出力を行うことが可能となる。
特徴A58.前記第1所定出力手段は、前記所定演出の内容の全体を特定可能とする情報ではなく、当該所定演出に含まれる演出範囲のうち一部の演出範囲に対応する情報を前記第1所定情報として出力するものであり、
前記第2所定出力手段は、前記所定演出の内容の全体を特定可能とする情報、又は前記第1所定情報の場合よりも多くの演出範囲に対応する情報を、前記第2所定情報として出力するものであることを特徴とする特徴A55乃至A57のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A58によれば、第1所定情報が外部出力されるため、所定演出に含まれる演出範囲のうち一部の演出範囲に対応する演出を遊技機外部の外部演出手段にて実行することが可能となる。この場合、当該遊技機外部の演出によって特典抽選処理の結果が明示されてしまうことを抑制することが可能となり、所定演出が実行されることの機能を損なわないようにすることが可能となる。その一方、第2所定情報が出力されるため、演出実行手段にて実行された所定演出を外部演出手段にて再現することが可能となり、所定演出を見逃した遊技者に対して当該所定演出を再度確認する機会を与えることが可能となる。
特徴A59.前記第1所定出力手段は、複数種類の前記所定演出に対して共通の前記第1所定情報を出力するものであり、
前記第2所定出力手段は、複数種類の前記所定演出に対して個別の前記第2所定情報を出力するものであることを特徴とする特徴A55乃至A58のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A59によれば、第1所定情報が外部出力された場合には複数種類の所定演出に対して共通の演出内容に対応する演出を外部演出手段にて行うことが可能であり、第2所定情報が外部出力された場合には各所定演出のそれぞれに対応する演出を外部演出手段にて行うことが可能である。
特徴A60.前記演出用処理実行手段は、前記所定演出の演出内容として、所定の演出決定要素に対して複数種類の演出内容を選択し得る一方、当該所定の演出決定要素から導出される所定演出には共通の演出内容が含まれるように演出内容を選択する演出内容決定手段(第1,第4の実施形態では音光側MPU82におけるステップS1203〜ステップS1206の処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2207の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2602の処理を実行する機能)を備え、
前記第1所定情報は、前記共通の演出内容を明示する情報を含む一方、非共通の演出内容を明示する情報は含まず、
前記第2所定情報は、少なくとも前記非共通の演出内容を明示する情報を含むことを特徴とする特徴A55乃至A59のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A60によれば、第1所定情報が外部出力されるため、所定演出において共通の演出内容に対応する演出を遊技機外部の外部演出手段にて実行することが可能となる。この場合、当該遊技機外部の演出によって特典抽選処理の結果が明示されてしまうことを抑制することが可能となり、所定演出が実行されることの機能を損なわないようにすることが可能となる。その一方、第2所定情報が出力されるため、演出実行手段にて実行された所定演出を外部演出手段にて再現することが可能となり、所定演出を見逃した遊技者に対して当該所定演出を再度確認する機会を与えることが可能となる。
特徴A61.前記第1所定出力手段は、前記第1所定情報として、前記所定演出の内容に対応する情報であって、前記特典抽選処理にて前記特典付与当選となる場合及びならない場合のいずれにおいても前記所定演出として実行され得る演出内容に対応する情報を出力するものであり、
前記第2所定出力手段は、前記第2所定情報として、前記所定演出の内容に対応する情報であって、前記特典抽選処理にて前記特典付与当選となったか否かで相違する演出内容に対応する情報を出力するものであることを特徴とする特徴A55乃至A60のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A61によれば、第1所定情報が出力されるため、所定演出に対応する演出であって特典抽選処理の結果を明示しない演出を遊技機外部の外部演出手段において実行することが可能となる。この場合、当該遊技機外部の演出によって特典抽選処理の結果が明示されてしまうことを抑制することが可能となり、所定演出が実行されることの機能を損なわないようにすることが可能となる。その一方、第2所定情報が出力されるため、所定演出に対応する演出であって特典抽選処理の結果を明示する演出を遊技機外部の外部演出手段において実行することが可能となる。この場合、演出実行手段にて実行された所定演出を外部演出手段にて再現することが可能となり、所定演出を見逃した遊技者に対して当該所定演出を再度確認する機会を与えることが可能となる。
特徴A62.前記第1所定情報は、前記特典抽選処理の結果を明示する情報を含んでおらず、前記第2所定情報は、前記特典抽選処理の結果を明示する情報を含んでいることを特徴とする特徴A55乃至A61のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A62によれば、遊技機外部の外部演出手段において特典抽選処理の結果を明示しない態様での演出を行う場合と、特典抽選処理の結果を明示する態様での演出を行う場合とのそれぞれを生じさせることが可能となる。よって、外部演出手段にて実行される演出の多様化を図ることが可能となる。
特徴A63.前記特典付与手段により付与される特典の種類は複数種類存在しており、
前記第1所定出力手段は、前記特典の種類を明示する情報も含まないようにして前記第1所定情報を出力するものであり、
前記第2所定出力手段は、前記特典の種類を明示する情報も含むようにして前記第2所定情報を出力するものであることを特徴とする特徴A55乃至A62のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A63によれば、遊技機外部の外部演出手段において特典の種類を明示しない態様での演出を行う場合と、特典の種類を明示する態様での演出を行う場合とのそれぞれを生じさせることが可能となる。よって、外部演出手段にて実行される演出の多様化を図ることが可能となる。
特徴A64.前記所定演出制御手段は、前記所定演出を所定継続期間に亘って前記演出実行手段に実行させるものであり、
前記第1所定出力手段は、前記所定継続期間を明示する情報も含まないようにして前記第1所定情報を出力するものであり、
前記第2所定出力手段は、前記所定継続期間を明示する情報を含むようにして前記第2所定情報を出力するものであることを特徴とする特徴A55乃至A63のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A64によれば、遊技機外部の外部演出手段において所定演出の所定継続期間を踏まえない態様での演出を行う場合と、所定演出の所定継続期間を踏まえた態様での演出を行う場合とのそれぞれを生じさせることが可能となる。よって、外部演出手段にて実行される演出の多様化を図ることが可能となる。
特徴A65.前記特典抽選手段を有する特定制御手段(主側MPU62)を備え、
前記演出用処理実行手段は、前記演出用処理として、前記特定制御手段(主側MPU62)が前記特典抽選処理の結果に対応する制御情報を送信したことに基づいて前記所定演出の演出内容を決定する演出内容決定手段(第1,第4の実施形態では音光側MPU82におけるステップS1203〜ステップS1206の処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2207の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2602の処理を実行する機能)を備え、
前記第2所定出力手段を前記演出内容決定手段が有することを特徴とする特徴A55乃至A64のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A65によれば、演出内容決定手段では特定制御手段よりも所定演出の演出内容の細部を把握し易いため、演出内容決定手段が第2所定出力手段を有することにより、第1所定情報と第2所定情報とで所定演出の演出内容についての情報量を相違させ易くなる。
特徴A66.前記演出内容決定手段は、前記制御情報を受信して前記所定演出を実行する場合に、対応情報(停止結果コマンド及びパターンコマンド)を対応演出制御手段(表示側MPU92)に送信する対応情報送信手段(第1の実施形態では音光側MPU82におけるステップS1208の処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2209の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2604の処理を実行する機能)を備え、
前記対応演出制御手段は、前記対応情報に対応する態様の対応演出が実行されるように対応演出手段を制御するものであり、
前記第2所定出力手段は、前記第2所定情報として、前記対応情報を出力するものであることを特徴とする特徴A65に記載の遊技機。
特徴A66によれば、演出内容決定手段から送信される対応情報に基づいて対応演出制御手段にて対応演出が実行される構成において、当該対応演出制御手段に送信される対応情報が第2所定情報として外部出力される。これにより、第2所定情報を専用の情報として用意しておく必要がなくなり、必要な記憶容量の削減を図ることが可能となる。また、対応情報を出力するための処理構成を、第2所定情報を外部出力するために利用することが可能となり、処理構成の簡素化が図られる。
特徴A67.前記第2所定出力手段により前記第2所定情報が出力される場合の通信方式は、前記対応情報送信手段により前記対応情報が送信される場合の通信方式と同一であることを特徴とする特徴A66に記載の遊技機。
特徴A67によれば、対応情報を対応演出制御手段に送信するための処理構成を利用して、第2所定情報を外部出力することが可能となり、処理構成の簡素化が図られる。
特徴A68.前記第1所定出力手段を前記特定制御手段が有することを特徴とする特徴A65乃至A67のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A68によれば、特定制御手段が第1所定情報を外部出力し演出内容決定手段が第2所定情報を外部出力する構成であるため、外部出力の主体を各制御手段の機能に応じて振り分けることが可能となる。よって、外部出力を好適に行うことが可能となる。
特徴A69.前記第1所定出力手段及び前記第2所定出力手段は、同一の外部出力用手段(外部端子板79)を通じて情報の出力を行うものであることを特徴とする特徴A68に記載の遊技機。
特徴A69によれば、遊技機外部に情報を出力するための箇所を外部出力用手段に集約することが可能となる。これにより、外部出力用の配線作業などを行い易くなる。
特徴A70.前記第1所定出力手段は、前記第1所定情報の外部出力に際して、前記外部出力用手段における一の端子を利用し、
前記第2所定出力手段は、前記所定情報の外部出力に際して、前記外部出力用手段における複数の端子を利用するものであることを特徴とする特徴A69に記載の遊技機。
特徴A70によれば、特定制御手段が第1所定情報を外部出力するための端子数は1端子であるため、当該外部出力を行うための通信の構成の簡素化を図りながら、端子数を抑えることが可能となる。その一方、演出内容決定手段が第2所定情報を外部出力するための端子数は複数であるため、当該情報をコマンドとして出力することが可能となる。これにより、外部出力される所定情報の種類の多様化に柔軟に対応することが可能となる。
特徴A71.遊技機の状態に対応する情報を遊技機外部に出力するための外部出力用手段(外部端子板79)と、
当該外部出力用手段に設けられた一の端子を利用して、前記遊技機の状態に対応する情報を出力する状態情報出力手段(主側MPU62におけるステップS602、ステップS803、ステップS809及びステップS1010等を実行する機能)と、
を備え、
前記外部出力手段は、前記外部出力用手段に設けられた複数の端子を利用して、前記演出用処理の処理結果に対応する情報を出力する所定出力手段(第1の実施形態では主側MPU62における変動開始時の外部出力処理及びボーナス開始時の外部出力設定処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2206及びステップS2216の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2611の処理を実行する機能、第4の実施形態では主側MPU62におけるステップS2704の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴A1乃至A70のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A71によれば、遊技機の状態を外部出力するための端子数は1端子であるため、外部出力対象となる遊技機の状態が複数種類存在している場合であっても、当該外部出力を行うための通信の構成の簡素化を図りながら、端子数を抑えることが可能となる。その一方、演出の内容に対応する情報を外部出力するための端子数は複数であるため、当該情報をコマンドとして出力することが可能となる。これにより、外部出力される情報の種類の多様化に柔軟に対応することが可能となる。
特徴A72.演出を実行可能な演出実行手段(表示発光部53、スピーカ部54又は図柄表示装置41)を備え、
前記演出用処理実行手段は、
前記演出用処理として、前記特典抽選処理の結果に対応する所定演出(遊技回用の演出)の演出内容を決定する演出内容決定手段(第1,第4の実施形態では音光側MPU82におけるステップS1203〜ステップS1206の処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2207の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2602の処理を実行する機能)と、
前記演出用処理として、前記演出内容決定手段により決定された演出内容の前記所定演出が実行されるように前記演出実行手段を制御する所定演出制御手段(音光側MPU82における発光制御処理及び音出力制御処理を実行する機能、並びに表示側MPU92におけるV割込み処理を実行する機能)と、
を備え、
前記演出内容決定手段は、前記所定演出の演出内容を決定する場合に、他の制御手段(主側MPU62)からの制御情報の受信及び他の制御手段(表示側MPU92)への制御情報の送信の少なくとも一方を行うものであり、
前記所定出力手段は、前記複数の端子を利用して、前記制御情報又は当該制御情報に対応する情報を出力するものであることを特徴とする特徴A71に記載の遊技機。
特徴A72によれば、所定演出を実行する場合に用いられる制御情報又は当該制御情報に対応する情報が外部出力される構成において、当該制御情報の種類が多い場合であっても、演出用の情報はコマンドとして外部出力されるため、当該制御情報の種類の多さに柔軟に対応することが可能となる。
特徴A73.前記所定出力手段は、前記複数の端子を利用して、前記制御情報を出力するものであることを特徴とする特徴A72に記載の遊技機。
特徴A73によれば、制御情報が外部出力用の情報として兼用されるため、外部出力用の情報を専用の情報として用意する必要がなく、必要な記憶容量の削減を図ることが可能となる。
特徴A74.前記所定出力手段により情報が出力される場合の通信方式は、前記演出内容決定手段と前記他の制御手段との間で前記制御情報が伝送される場合の通信方式と同一であることを特徴とする特徴A72又はA73に記載の遊技機。
特徴A74によれば、制御情報を伝送するための処理構成を利用して、情報を外部出力することが可能となる。よって、処理構成の簡素化が図られる。
特徴A75.前記演出用処理実行手段は、
前記演出用処理として、前記特典抽選処理の結果に対応する演出内容を決定する演出内容決定手段(第1,第4の実施形態では音光側MPU82におけるステップS1203〜ステップS1206の処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2207の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2602の処理を実行する機能)と、
当該演出内容決定手段により決定された演出内容に対応する対応情報(停止結果コマンド及びパターンコマンド)を対応演出制御手段(表示側MPU92)に送信する対応情報送信手段(第1の実施形態では音光側MPU82におけるステップS1208の処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2209の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2604の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記対応演出制御手段は、前記対応情報に対応する態様の対応演出が実行されるように対応演出手段(図柄表示装置41)を制御するものであり、
前記所定出力手段を前記演出内容決定手段が有し、
前記所定出力手段は、前記対応情報又はそれに対応する情報を出力するものであることを特徴とする特徴A71乃至A74のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A75によれば、演出内容決定手段から送信される対応情報に基づいて対応演出制御手段にて対応演出が実行される構成において、当該対応演出制御手段に送信される対応情報又はそれに対応する情報が所定情報として外部出力される。これにより、対応演出に対応する演出を遊技機外部の外部演出手段において実行することが可能となる。また、対応情報の種類が多い場合であっても、演出用の情報はコマンドとして外部出力されるため、当該対応情報の種類の多さに柔軟に対応することが可能となる。
特徴A76.前記所定出力手段は、前記複数の端子を利用して、前記対応情報を出力するものであることを特徴とする特徴A75に記載の遊技機。
特徴A76によれば、対応情報が外部出力用の情報として兼用されるため、外部出力用の情報を専用の情報として用意する必要がなく、必要な記憶容量の削減を図ることが可能となる。
特徴A77.前記所定出力手段により情報が出力される場合の通信方式は、前記対応情報送信手段により前記対応情報が送信される場合の通信方式と同一であることを特徴とする特徴A75又はA76に記載の遊技機。
特徴A77によれば、対応情報を送信するための処理構成を利用して、情報を外部出力することが可能となる。よって、処理構成の簡素化が図られる。
特徴A78.前記外部出力手段は、前記外部出力用端子に設けられた一の端子を利用して、前記演出用処理の処理結果に対応する情報を出力する別出力手段(第3の実施形態における主側MPU62のステップS2507及びステップS2508の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴A71乃至A77のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A78によれば、演出の内容に対応する情報を外部出力する場合の出力態様を多様化することが可能となる。
特徴A79.前記別出力手段は、前記一の端子を利用した情報の出力継続期間を異ならせることにより、当該出力される情報の種類を相違させることを特徴とする特徴A79に記載の遊技機。
特徴A79によれば、一の端子を利用して情報の外部出力を行う場合であっても、演出の内容に応じて複数種類の情報を外部出力することが可能となる。
特徴A80.演出を実行可能な演出実行手段(表示発光部53、スピーカ部54又は図柄表示装置41)と、
当該演出実行手段における演出の実行を制御する演出制御手段(音光側MPU82及び表示側MPU92)と、
前記演出実行手段における演出の内容に対応する情報を当該遊技機の外部に出力する外部出力手段(第1の実施形態では主側MPU62における変動開始時の外部出力処理及びボーナス開始時の外部出力設定処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2206及びステップS2216の処理を実行する機能、第3の実施形態では主側MPU62における変動開始時の外部出力処理を実行する機能及び音光側MPU82におけるステップS2611の処理を実行する機能、第4の実施形態では主側MPU62におけるステップS2704の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴A80によれば、演出実行手段における演出の内容に対応する情報が遊技機の外部に出力されるため、遊技機単体の枠を超えて相互に関係する演出を実行することが可能となる。よって、好適に遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
なお、特徴A1〜A80の構成に対して、特徴A1〜A80、特徴B1〜B11、特徴C1〜C10、特徴D1〜D12、特徴E1〜E10、特徴F1〜F12、特徴G1〜G16、特徴H1〜H10、特徴I1〜I8、特徴J1〜J11、特徴K1〜K11、特徴L1のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
<特徴B群>
特徴B1.演出を実行可能な演出実行手段(表示発光部53、スピーカ部54又は図柄表示装置41)と、
当該演出実行手段における演出の実行を制御する演出制御手段(音光側MPU82又は表示側MPU92)と、
前記演出実行手段における演出の内容に対応する情報を当該遊技機の外部に出力する外部出力手段(第1の実施形態では主側MPU62における変動開始時の外部出力処理及びボーナス開始時の外部出力設定処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2206及びステップS2216の処理を実行する機能、第3の実施形態では主側MPU62における変動開始時の外部出力処理を実行する機能及び音光側MPU82におけるステップS2611の処理を実行する機能、第4の実施形態では主側MPU62におけるステップS2704の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記演出制御手段は、所定の開始契機となった場合に当該開始契機に対応する所定演出(遊技回用の演出)が実行されるように前記演出実行手段を制御する所定演出制御手段(音光側MPU82における発光制御処理及び音出力制御処理を実行する機能、並びに表示側MPU92におけるV割込み処理を実行する機能)を備え、
前記外部出力手段は、前記演出実行手段において前記所定演出が開始された後に、当該所定演出の内容に対応する特定情報を出力する特定出力手段(第1の実施形態では主側MPU62におけるボーナス開始時の外部出力設定処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2216の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2611の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴B1によれば、演出実行手段における演出の内容に対応する情報が遊技機の外部に出力されるため、遊技機単体の枠を超えて相互に関係する演出を実行することが可能となる。よって、好適に遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
また、演出実行手段における所定演出を遊技者が見逃したとしても、その所定演出に対応する演出を確認する機会をその遊技者に再度提供することが可能となる。また、遊技機側が前側、遊技機外部側が後側となるように、時間を前後させて演出を実行する場合において、それら演出の内容を関係付けることが可能となる。
特徴B2.前記特定出力手段は、前記演出実行手段において前記所定演出が終了された後に、前記特定情報を出力するものであることを特徴とする特徴B1に記載の遊技機。
特徴B2によれば、特定情報の外部出力に基づく遊技機外部における演出と、演出実行手段における所定演出とが、時間的に重複しないようにすることが可能となる。これにより、各演出への注目度を高めることが可能となる。
特徴B3.前記特定情報には、前記所定演出の演出内容のうち少なくとも一部の演出範囲の全体の内容を特定可能とする情報が含まれていることを特徴とする特徴B1又はB2に記載の遊技機。
特徴B3によれば、遊技機外部に設けられた外部演出手段において、所定演出の演出内容のうち少なくとも一部の演出範囲の全体分を再現することが可能となる。よって、当該一部の演出範囲を見逃した遊技者に対して、当該一部の演出範囲を確認する機会を再度提供することが可能となる。
特徴B4.前記特定情報には、前記所定演出の演出内容の全体を特定可能とする情報が含まれていることを特徴とする特徴B1乃至B3のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B4によれば、遊技機外部に設けられた外部演出手段において、所定演出の演出内容の全体分を再現することが可能となる。よって、当該所定演出を見逃した遊技者に対して、当該所定演出を確認する機会を再度提供することが可能となる。
特徴B5.前記演出制御手段は、特定制御手段(主側MPU62)が送信した制御情報に基づいて前記所定演出の演出内容を決定する演出内容決定手段(第1,第4の実施形態では音光側MPU82におけるステップS1203〜ステップS1206の処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2207の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2602の処理を実行する機能)を備え、
前記特定出力手段は、前記特定情報として、当該特定情報の出力に対応する所定演出の演出内容の決定契機となった前記制御情報又は当該制御情報において前記所定演出の演出内容を決定するために利用される情報を含む情報を出力するものであることを特徴とする特徴B1乃至B4のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B5によれば、所定演出に対応する演出を遊技機外部の外部演出手段にて実行可能とする構成において、遊技機外部に出力する特定情報として、特定制御手段が送信する制御情報を利用することが可能となる。
特徴B6.遊技者に特典を付与するか否かの特典抽選処理を実行する特典抽選手段(主側MPU62における特図変動開始処理を実行する機能)と、
前記特典抽選処理にて特典付与当選となった場合に、遊技者に特典を付与する特典付与手段(主側MPU62におけるステップS308〜ステップS312の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特定制御手段は、前記制御情報として、前記特典抽選処理の結果に対応する情報であって、前記所定演出の演出内容を前記所定演出制御手段において導出可能とする情報である第1制御情報(変動用コマンド)を前記演出内容決定手段に送信し、それとは別に、前記特典抽選処理の結果に対応する情報である第2制御情報(種別コマンド)を前記演出内容決定手段に送信するものであり、
前記特定出力手段は、前記特定情報として、前記第1制御情報又は当該第1制御情報において前記所定演出の演出内容を決定するために利用される情報を含む情報を出力する一方、前記第2制御情報を出力しないものであることを特徴とする特徴B5に記載の遊技機。
特徴B6によれば、特定制御手段から第1制御情報及び第2制御情報の両方が送信されることにより、演出内容決定手段において特典抽選処理の結果の確認を入念的に行うことが可能となる。この場合に、遊技機外部には第1制御情報又はそれに対応する情報が特定情報として外部出力される一方、第2制御情報は外部出力されない。これにより、遊技機の外部にて所定演出に対応する演出の実行を可能としつつ、外部出力される情報量を抑えることが可能となる。
特徴B7.前記特定出力手段を前記特定制御手段が有していることを特徴とする特徴B5又はB6に記載の遊技機。
特徴B7によれば、制御の上流側に存在する特定制御手段が遊技機の外部に所定情報を出力する機能を有するため、遊技機の動作を管理する機能を特定制御手段に集約することが可能となる。
特徴B8.前記特定出力手段を前記演出制御手段が有していることを特徴とする特徴B1乃至B7のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B8によれば、演出制御手段から特定情報が外部出力される構成であるため、演出実行手段にて実行した所定演出の演出内容の全体を特定可能とするように特定情報を外部出力することが可能となる。これにより、遊技機外部に設けられた外部演出手段において、所定演出の全体を再現することが可能となる。
特徴B9.遊技者に特典を付与するか否かの特典抽選処理を実行する特典抽選手段(主側MPU62における特図変動開始処理を実行する機能)と、
前記特典抽選処理にて特典付与当選となった場合に、遊技状態を遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)に移行させる特別移行手段(主側MPU62におけるステップS308〜ステップS312の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記所定演出制御手段は、前記所定演出として、前記特典抽選処理の結果に対応する演出が実行されるように前記演出実行手段を制御するものであり、
前記演出制御手段は、前記特典抽選処理にて前記特典付与当選となった場合、前記所定演出が実行された後に、前記特別遊技状態に対応する特別演出が実行されるように前記演出実行手段を制御する特別演出制御手段(第1の実施形態では音光側MPU82におけるステップS1211〜ステップS1220の処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2210〜ステップS2218の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2605〜ステップS2613の処理を実行する機能)を備え、
前記特定出力手段は、前記特別演出が開始される場合に前記特定情報を出力するものであることを特徴とする特徴B1乃至B8のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B9によれば、遊技機において特別遊技状態が実行されている場合に、遊技機外部の外部演出手段ではその直前の所定演出に対応する演出を実行することが可能となる。これにより、特別遊技状態中における遊技の興趣向上を図ることが可能となる。また、遊技機外部の外部演出手段において所定演出の少なくとも一部の演出範囲についての再現を行う場合には、その再現対象となっている所定演出が、特別遊技状態への移行前に行われた所定演出であることを遊技者が認識し易くなる。
特徴B10.前記特別遊技状態として、継続期間が相対的に長くなる第1特別遊技状態(高頻度入賞モードの開閉実行モード)と、継続期間が相対的に短くなる第2特別遊技状態(低頻度入賞モードの開閉実行モード)とが設定されており、
前記特定出力手段は、前記第1特別遊技状態の場合に前記特定情報を出力し、前記第2特別遊技状態の場合に前記特定情報を出力しないものであることを特徴とする特徴B9に記載の遊技機。
特徴B10によれば、第1特別遊技状態及び第2特別遊技状態のうち継続期間が相対的に長い状態が開始される場合に特定情報が外部出力されるため、所定演出を再現するための演出を行う期間が確保されている場合にのみ当該演出が実行されることとなる。
特徴B11.前記特定出力手段は、前記所定演出の継続期間よりも長い継続期間となる前記特別遊技状態の場合に、前記特定情報を出力するものであることを特徴とする特徴B9又はB10に記載の遊技機。
特徴B11によれば、外部演出手段では、所定演出を再現するための演出を行う期間が確保されている場合にのみ当該演出が実行されることとなる。
なお、特徴B1〜B11の構成に対して、特徴A1〜A80、特徴B1〜B11、特徴C1〜C10、特徴D1〜D12、特徴E1〜E10、特徴F1〜F12、特徴G1〜G16、特徴H1〜H10、特徴I1〜I8、特徴J1〜J11、特徴K1〜K11、特徴L1のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
<特徴C群>
特徴C1.遊技者に特典を付与するか否かの特典抽選処理を実行する特典抽選手段(主側MPU62における特図変動開始処理を実行する機能)と、
前記特典抽選処理にて特典付与当選となった場合に、遊技者に特典を付与する特典付与手段(主側MPU62におけるステップS308〜ステップS312の処理を実行する機能)と、
前記特典抽選処理の結果に対応する演出を実行するための演出用処理を実行する演出用処理実行手段(主側MPU62における特図変動開始処理を実行するための機能、音光側MPU82及び表示側MPU92)と、
遊技機外部に存在する外部演出手段(外付け装置EX)において前記演出用処理の処理結果に対応する外部演出を実行可能とするための関係演出情報を外部出力する関係用出力手段(第1の実施形態では主側MPU62における変動開始時の外部出力処理及びボーナス開始時の外部出力設定処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2206及びステップS2216の処理を実行する機能、第3の実施形態では主側MPU62における変動開始時の外部出力処理を実行する機能及び音光側MPU82におけるステップS2611の処理を実行する機能、第4の実施形態では主側MPU62におけるステップS2704の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特典付与当選となっていることの期待度を遊技者に教示するためのリーチ演出が行われる表示手段が不具備であり、
前記外部演出手段の前記外部演出において前記リーチ演出が行われ得ることを特徴とする遊技機。
特徴C1によれば、遊技機外部に存在する外部演出手段において、特典抽選処理の結果に対応する演出を実行することが可能となる。これにより、特典抽選処理の結果に対応する演出を遊技機単体の枠を超えて実行することが可能となり、好適に遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
また、リーチ演出を実行する機能を有する演出手段を遊技機が不具備であることにより、遊技機の構成の簡素化が図られる。この場合に、当該リーチ演出を実行する機能が外部演出手段において果たされるため、リーチ演出を遊技者に提供することは可能である。
特徴C2.演出を実行可能な演出実行手段(表示発光部53、スピーカ部54又は図柄表示装置41)を備え、
前記演出用処理実行手段は、前記演出用処理として、前記特典抽選処理の結果に対応する所定演出(遊技回用の演出)が実行されるように前記演出実行手段を制御する所定演出制御手段(音光側MPU82における発光制御処理及び音出力制御処理を実行する機能、並びに表示側MPU92におけるV割込み処理を実行する機能)を備え、
前記関係用出力手段は、前記所定演出に対応する前記外部演出を当該所定演出が実行されている状況において実行可能とするために前記関係演出情報を出力するものであることを特徴とする特徴C1に記載の遊技機。
特徴C2によれば、外部演出手段では所定演出が実行されている状況において当該所定演出に対応する外部演出が実行されるため、相互に関係した演出を同時期に行うことが可能となり、演出実行手段及び外部演出手段の両方に遊技者を注目させることが可能となる。
特徴C3.前記特典抽選手段を有する特定制御手段(主側MPU62)を備え、
前記演出用処理実行手段は、前記演出用処理として、前記特定制御手段(主側MPU62)が前記特典抽選処理の結果に対応する制御情報を送信したことに基づいて前記所定演出の演出内容を決定する演出内容決定手段(第1,第4の実施形態では音光側MPU82におけるステップS1203〜ステップS1206の処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2207の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2602の処理を実行する機能)を備え、
前記関係用出力手段は、前記関係演出情報として前記制御情報又は当該制御情報において前記所定演出の演出内容を決定するために利用される情報を含む情報を出力するものであることを特徴とする特徴C2に記載の遊技機。
特徴C3によれば、特定制御手段の制御に基づき所定演出制御手段において所定演出の実行制御が行われる構成において、特定制御手段が送信する制御情報を利用して、外部演出を実行させることが可能となる。
特徴C4.前記関係用出力手段を前記特定制御手段が有していることを特徴とする特徴C3に記載の遊技機。
特徴C4によれば、制御の上流側に存在する特定制御手段が遊技機の外部に所定情報を出力する機能を有するため、遊技機の動作を管理する機能を特定制御手段に集約することが可能となる。また、特定制御手段において制御情報を送信するための処理構成を利用して、関係演出情報を外部出力することが可能となる。
特徴C5.前記特典抽選手段を有する特定制御手段(主側MPU62)を備え、
前記演出用処理実行手段は、前記演出用処理として、前記特定制御手段(主側MPU62)が前記特典抽選処理の結果に対応する制御情報を送信したことに基づいて、当該制御情報の種類に対応する態様で、前記所定演出に含まれる少なくとも一部の演出範囲の演出内容を決定するための演出内容抽選処理を実行する演出内容決定手段(第1の実施形態では音光側MPU82におけるステップS1204及びステップS1206の処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2207の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2602の処理を実行する機能)を備え、
前記関係用出力手段は、前記関係演出情報として、前記演出内容抽選処理の結果に対応する情報を出力するものであり、
前記関係用出力手段を前記演出内容決定手段が有していることを特徴とする特徴C2に記載の遊技機。
特徴C5によれば、演出内容決定手段において実行される演出内容抽選処理の結果を踏まえた情報を関係演出情報として外部出力することが可能であるため、関係演出として、所定演出の全体に対応する演出を実行することが可能となる。また、関係演出情報は演出内容決定手段から外部出力されるため、演出内容抽選処理の結果を踏まえた関係演出情報を出力するための構成の簡素化が図られる。
特徴C6.前記外部演出手段は、絵柄を変動表示する絵柄表示手段であり、
前記演出実行手段は、音出力演出を実行する音出力手段(スピーカ部54)及び発光演出を実行する発光手段(表示発光部53)のうち少なくとも一方であることを特徴とする特徴C2乃至C5のいずれか1に記載の遊技機。
特徴C6によれば、遊技機外部に設けられた絵柄表示手段と関係する音出力演出又は発光演出を遊技機にて行うことが可能となり、遊技機及び遊技機外部の各演出手段における演出を相互に関係させることが可能となる。
特徴C7.前記外部演出手段は、単位演出を実行した後に前記特典抽選処理の結果に対応する態様となるものであることを特徴とする特徴C1乃至C6のいずれか1に記載の遊技機。
特徴C7によれば、外部演出手段において特典抽選処理の結果に対応する演出を実行するとともに、その結果を報知することが可能となる。これにより、これらの機能を有する演出手段を遊技機が具備していなくても、その機能が外部演出手段において果たされることとなる。
特徴C8.遊技機前面部は、当該遊技機前面部の前方に前記外部演出手段を配置可能となっていることを特徴とする特徴C1乃至C7のいずれか1に記載の遊技機。
特徴C8によれば、外部演出手段を遊技機の演出手段として利用する場合において、当該外部演出手段を遊技者にとって認識し易い位置に配置することが可能となり、当該外部演出手段への注目度を高めることが可能となる。
特徴C9.前記遊技機前面部に、遊技機内部に形成された遊技領域を遊技機前方から視認可能とする窓部(窓部51)が形成されており、
当該遊技機前面部は、前記窓部の前方において当該窓部と対向する位置に前記外部演出手段を配置可能となっていることを特徴とする特徴C8に記載の遊技機。
特徴C9によれば、外部演出手段を遊技者に視認し易い位置に配置することが可能となり、外部演出手段への注目度を高めることが可能となる。
特徴C10.遊技者に特典を付与するか否かの特典抽選処理を実行する特典抽選手段(主側MPU62における特図変動開始処理を実行する機能)と、
前記特典抽選処理にて特典付与当選となった場合に、遊技者に特典を付与する特典付与手段(主側MPU62におけるステップS308〜ステップS312の処理を実行する機能)と、
前記特典抽選処理の結果に対応する演出を実行するための演出用処理を実行する演出用処理実行手段(主側MPU62における特図変動開始処理を実行するための機能、音光側MPU82及び表示側MPU92)と、
遊技機外部に存在する外部演出手段(外付け装置EX)において前記演出用処理の処理結果に対応する外部演出を実行可能とするための関係演出情報を外部出力する関係用出力手段(第1の実施形態では主側MPU62における変動開始時の外部出力処理及びボーナス開始時の外部出力設定処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2206及びステップS2216の処理を実行する機能、第3の実施形態では主側MPU62における変動開始時の外部出力処理を実行する機能及び音光側MPU82におけるステップS2611の処理を実行する機能、第4の実施形態では主側MPU62におけるステップS2704の処理を実行する機能)と、
を備え、
遊技機前面部は、当該遊技機前面部の前方に前記外部演出手段を配置可能となっていることを特徴とする遊技機。
特徴C10によれば、遊技機外部に存在する外部演出手段において、特典抽選処理の結果に対応する演出を実行することが可能となる。これにより、特典抽選処理の結果に対応する演出を遊技機単体の枠を超えて実行することが可能となり、好適に遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
また、外部演出手段を遊技機の演出手段として利用する場合において、当該外部演出手段を遊技者にとって認識し易い位置に配置することが可能となり、当該外部演出手段への注目度を高めることが可能となる。
なお、特徴C1〜C10の構成に対して、特徴A1〜A80、特徴B1〜B11、特徴C1〜C10、特徴D1〜D12、特徴E1〜E10、特徴F1〜F12、特徴G1〜G16、特徴H1〜H10、特徴I1〜I8、特徴J1〜J11、特徴K1〜K11、特徴L1のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
上記特徴A群、特徴B群及び特徴C群の発明は、以下の課題を解決することが可能である。
遊技機の一種として、パチンコ機やスロットマシン等が知られている。これらの遊技機では、所定の抽選条件が成立したことに基づいて内部抽選が行われ、当該内部抽選の結果に応じて遊技者に特典が付与される構成が知られている。また、当該内部抽選の結果を遊技者に予測させたり、認識させたりするための演出が行われる構成が一般的である。
パチンコ機について具体的には、遊技領域に設けられた入球部に遊技球が入球したことに基づいて抽選が行われ、表示装置の表示面にて絵柄の変動表示が行われ、抽選にて当選結果となった場合には表示面にて特定絵柄の組み合わせ等が最終停止表示され、遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行する構成が知られている。そして、特別遊技状態に移行した場合には、例えば遊技領域に設けられた入球装置の開閉が開始され、当該入球装置への入球に基づき遊技球が払い出されるようになっている。
ここで、上記例示等のような遊技機においては遊技の興趣向上を図る必要があり、この点について未だ改良の余地がある。
<特徴D群>
特徴D1.所定状態(高確率モードであって低頻度サポートモードである状態)及び所定状態ではない状態のうち一方である対応側の状態である場合に、第1演出の演出内容と第2演出の演出内容との間に規則性が生じるものとなるように制御する対応制御手段(第1の実施形態では主側MPU62におけるステップS1707の処理を実行する機能、第3の実施形態では主側MPU62におけるステップS2507の処理を実行する機能)と、
前記所定状態及び前記所定状態ではない状態のうち他方である非対応側の状態である場合に、前記第1演出の演出内容と前記第2演出の演出内容との間に前記規則性が生じないものとなるように制御する非対応制御手段(第1の実施形態では主側MPU62におけるステップS1708の処理を実行する機能、第3の実施形態では主側MPU62におけるステップS2508の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴D1によれば、所定状態であるか否かによって、第1演出と第2演出との間に規則性が生じる場合と生じない場合とが発生する。これにより、両演出の対応関係を確認することで、遊技機が所定状態であるか否かを把握又は予測することが可能となり、第1演出及び第2演出の両方に遊技者を注目させることが可能となる。よって、遊技の興趣向上が図られる。
特徴D2.遊技状態として、相対的に、遊技者に特典が付与され易い第1状態(高確率モード)と、付与されにくい第2状態(低確率モード)とが存在しており、
前記所定状態は、第1状態となっている状態であって、遊技機の報知状態として前記第1状態及び前記第2状態のうちいずれであるかを遊技者が識別不可又は識別しづらい状態となっている状態であることを特徴とする特徴D1に記載の遊技機。
特徴D2によれば、遊技機の状態としては第1状態であるか否かを把握することができない状況であっても、第1演出及び第2演出の対応関係を確認することで、第1状態であるか否かを把握することが可能となる。この場合、遊技者は、第1状態であるか否かを把握すべく、第1演出及び第2演出の両方に注目することとなり、遊技の興趣向上が図られる。
特徴D3.遊技者に特典を付与するか否かの判定を行い、判定モードとして、特典付与に対応する判定結果となる確率が相対的に高低となる高確率モードと低確率モードとを少なくとも有する判定手段(主側MPU62におけるステップS403の処理を実行する機能)と、
当該判定手段の判定結果に応じて、遊技者に特典を付与する特典付与手段(主側MPU62におけるステップS308〜ステップS312の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記所定状態は、前記高確率モードとなっている状態であって、遊技機の報知状態として前記高確率モード及び前記低確率モードのうちいずれであるかを遊技者が識別不可又は識別しづらい状態となっている状態であることを特徴とする特徴D1に記載の遊技機。
特徴D3によれば、遊技機の状態としては高確率モードであるか否かを把握することができない状況であっても、第1演出及び第2演出の両演出の対応関係を確認することで、高確率モードであるか否かを把握することが可能となる。この場合、遊技者は、高確率モードであるか否かを把握すべく、第1演出及び第2演出の両方に注目することとなり、遊技の興趣向上が図られる。
特徴D4.遊技が進行する過程で発生し得る特定事象(小当たり結果)が発生した場合に、前記対応制御手段及び前記非対応制御手段のうち一方の制御が行われる状態から他方の制御が行われる状態に変更されることを特徴とする特徴D1乃至D3のいずれか1に記載の遊技機。
特徴D4によれば、演出実行手段及び外部演出手段の両演出の対応関係の変更は特定事象の発生を契機として行われるため、当該契機が遊技者にとって分かり易いものとなる。
特徴D5.前記対応側の状態は前記所定状態ではない状態であり、前記非対応側の状態は前記所定状態であり、
前記非対応制御手段は、遊技機が前記所定状態である場合であって、遊技が進行する過程で発生し得る特定事象(小当たり結果)が発生した場合に、前記第1演出の演出内容と前記第2演出の演出内容との間に前記規則性が生じないものとなるように制御することを特徴とする特徴D1乃至D4のいずれか1に記載の遊技機。
特徴D5によれば、遊技機が所定状態である状況で特定事象が発生することで、第1演出及び第2演出の両演出が対応しないものとなる。これにより、両演出が対応していないことを確認した遊技者は、遊技機が所定状態であることを把握することが可能となり、両演出への注目度を高めることが可能となる。
特徴D6.遊技球が流下する遊技領域に設けられ、開状態と閉状態とのそれぞれに切換可能に設けられた可変入球手段(特電入賞装置32)と、
当該可変入球手段を開閉制御する可変入球制御手段(主側MPU62におけるステップS309〜ステップS311の処理を実行する機能)と、
遊技状態を移行させるか否かの判定を行う判定手段(主側MPU62におけるステップS403の処理を実行する機能)と、
当該判定手段の判定結果に応じて、前記開閉制御が実行される状態に遊技状態を移行させる移行手段(主側MPU62における特図確定中処理を実行する機能)と、
を備え、
前記判定手段は、前記開閉制御が実行される状態への移行は発生するものの当該状態の終了前後における遊技者の利益に影響を与えるモードを変更させない特定判定結果(小当たり結果)であると判定可能な特定判定手段を備え、
前記特定事象は、前記特定判定結果となることであることを特徴とする特徴D4又はD5に記載の遊技機。
特徴D6によれば、特定判定結果となった場合の遊技者にとっての有利度を高めることが可能となる。また、第1実行及び第2演出の両演出の対応関係が変化する契機として、特定判定結果を利用することが可能となり、新たな契機を設定する構成に比べて、構成の簡素化及び設計の容易化を図ることが可能となる。
特徴D7.前記対応側の状態は前記所定状態ではない状態であり、前記非対応側の状態は前記所定状態であり、
前記第2演出は、当該第2演出が開始された後に発生する前記第1演出の種類を事前に報知することを可能とする演出であることを特徴とする特徴D1乃至D6のいずれか1に記載の遊技機。
特徴D7によれば、第2演出では第1演出の事前報知が行われるため、遊技者は第2演出を確認することで、その後に発生する第1演出の内容を予測又は把握することが可能となる。この場合に、遊技機が所定状態である状況で特定事象が発生した場合には、第2演出として行われた事前報知の内容と、その後の第1演出の内容とが一致しない事象が発生する。この事象を確認した遊技者は遊技機が所定状態であることを単に認識するだけでなく、両演出の不一致に意外性を感じることとなる。よって、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
特徴D8.前記対応制御手段は、前記第1演出において表示されるキャラクタと同一又は対応するキャラクタが前記第2演出において表示されるようにするものであり、
前記非対応制御手段は、前記第1演出において表示されるキャラクタと異なる又は対応しないキャラクタが前記第2演出において表示されるようにするものであることを特徴とする特徴D1乃至D7のいずれか1に記載の遊技機。
特徴D8によれば、第1演出及び第2演出の両演出についての対応関係の変更が、表示されるキャラクタの種類を変化させることで行われる。これにより、比較的簡易な構成により、対応関係が変更されたことを遊技者に認識させ易くすることが可能となる。
特徴D9.遊技者に特典を付与するか否かの特典抽選処理を実行する特典抽選手段(主側MPU62における特図変動開始処理を実行する機能)と、
前記特典抽選処理にて特典付与当選となった場合に、遊技者に特典を付与する特典付与手段(主側MPU62におけるステップS308〜ステップS312の処理を実行する機能)と、
単位演出を実行した後に前記特典抽選処理の結果に対応する態様となる遊技回用動作を実行するように遊技回用動作手段(特図表示部37a)を制御する遊技回制御手段(主側MPU62におけるステップS306〜ステップS308の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記第1演出と前記第2演出とは異なる前記遊技回用動作の実行回で発生するものであり、前記対応制御手段により制御されている場合には前記第1演出の演出内容に対して次の順番に設定されている演出内容が前記第2演出の演出内容として選択され、前記非対応制御手段により制御されている場合には前記第1演出の演出内容に対して次の順番に設定されている演出内容が前記第2演出の演出内容として選択されないことを特徴とする特徴D1乃至D8のいずれか1に記載の遊技機。
特徴D9によれば、遊技回用動作の異なる実行回で発生する第1演出と第2演出との間の演出内容の選択順序を確認することで、所定状態であるか否かを予測又は確認することが可能となり、遊技回用動作の複数の実行回に亘って演出に注目させることが可能となる。
特徴D10.前記第1演出を実行可能な演出実行手段(表示発光部53、スピーカ部54及び図柄表示装置41)と、
当該演出実行手段における演出の実行を制御する演出制御手段(音光側MPU82及び表示側MPU92)と、
遊技機外部に存在する外部演出手段(外付け装置EX)において前記演出実行手段における前記第1演出と対応する前記第2演出を実行可能とするための関係演出情報を出力する関係用出力手段(第1の実施形態では主側MPU62における変動開始時の外部出力処理及びボーナス開始時の外部出力設定処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2206及びステップS2216の処理を実行する機能、第3の実施形態では主側MPU62における変動開始時の外部出力処理を実行する機能及び音光側MPU82におけるステップS2611の処理を実行する機能、第4の実施形態では主側MPU62におけるステップS2704の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴D1乃至D9のいずれか1に記載の遊技機。
特徴D10によれば、演出実行手段における演出の内容に対応する情報が遊技機の外部に出力されるため、遊技機単体の枠を超えて相互に関係する演出を実行することが可能となる。よって、好適に遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
また、演出実行手段における第1演出と、外部演出手段における第2演出とを見比べることで、両演出が対応しているか否かを確認することが可能となる。これにより、演出実行手段及び外部演出手段の両方に遊技者を注目させることが可能となる。
特徴D11.前記関係用出力手段が前記対応制御手段及び前記非対応制御手段を有し、
前記対応制御手段は、前記関係演出情報として、前記外部演出手段における前記第2演出を前記演出実行手段における前記第1演出と対応させるための情報を出力し、
前記非対応制御手段は、前記関係演出情報として、前記外部演出手段における前記第2演出を前記演出実行手段における前記第1演出と対応させないための情報を出力することを特徴とする特徴D10に記載の遊技機。
特徴D11によれば、外部演出手段における演出内容を調整することで、演出実行手段及び外部演出手段の両演出が対応している状況と、対応していない状況とを生じさせることが可能となる。よって、演出実行手段における演出の実行態様に影響を与えないようにしながら、演出実行手段及び外部演出手段の両演出に遊技者を注目させることが可能となる。
特徴D12.前記演出制御手段は、
特定制御手段(主側MPU62)から受信した制御情報に基づいて演出内容を決定する演出内容決定手段(第1,第4の実施形態では音光側MPU82におけるステップS1203〜ステップS1206の処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2207の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2602の処理を実行する機能)と、
当該演出内容決定手段により決定された演出内容に対応する前記第1演出(遊技回用の演出)が実行されるように前記演出実行手段を制御する所定演出制御手段(音光側MPU82における発光制御処理及び音出力制御処理を実行する機能、並びに表示側MPU92におけるV割込み処理を実行する機能)と、
を備え、
前記関係用出力手段は、前記所定演出に対応する前記第2演出を前記第1演出が実行されている状況で実行可能とするための前記関係演出情報を出力するものであり、
当該演出内容決定手段は、前記制御情報に基づいて前記所定演出の実行継続期間を把握するものであることを特徴とする特徴D11に記載の遊技機。
特徴D12によれば、所定演出は特定制御手段から送信される制御情報に対応する実行継続期間に亘って実行されるため、その演出内容を変更しづらい。これに対して、演出実行手段及び外部演出手段の両演出の対応関係を変更させる場合、外部演出手段の演出内容が変更される。よって、両演出の対応関係を変更する場合においてその変更態様の自由度が高められ、両演出の対応関係を好適に変更することが可能となる。
なお、特徴D1〜D12の構成に対して、特徴A1〜A80、特徴B1〜B11、特徴C1〜C10、特徴D1〜D12、特徴E1〜E10、特徴F1〜F12、特徴G1〜G16、特徴H1〜H10、特徴I1〜I8、特徴J1〜J11、特徴K1〜K11、特徴L1のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
<特徴E群>
特徴E1.遊技者に特典を付与するか否かの判定を行い、判定モードとして、特典付与に対応する判定結果となる確率が相対的に高低となる高確率モードと低確率モードとを少なくとも有する判定手段(主側MPU62におけるステップS403の処理を実行する機能)と、
当該判定手段の判定結果に応じて、遊技者に特典を付与する特典付与手段(主側MPU62におけるステップS308〜ステップS312の処理を実行する機能)と、
前記判定モードを前記高確率モードに移行させる移行手段(主側MPU62における遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記高確率モードにおいて前記判定手段による判定回数が終了基準回数に達した後に、当該高確率モードを終了させる終了手段(主側MPU62におけるモード移行処理を実行する機能)と、
を備え、
前記終了基準回数が複数種類存在していることを特徴とする遊技機。
特徴E1によれば、遊技者は高確率モードとなることだけでなく、より多い回数の終了基準回数の高確率モードとなることを期待しながら遊技を行うこととなる。よって、遊技者の期待感を好適に高めることが可能となり、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
特徴E2.遊技球が入球可能であり且つ開状態と閉状態とのそれぞれに切換可能に構成された特定入球部(第2作動口34)と、
当該特定入球部の状態を制御する受入制御手段(主側MPU62における普図普電制御処理を実行する機能)と、
を備え、
前記判定手段は、前記特定入球部に遊技球が入球した場合に、それに基づき前記判定を行うものであり、
前記受入制御手段は、前記特定入球部を前記開状態と前記閉状態とのそれぞれに切り換える切換モードとして、前記開状態とならない又は単位時間当たりでの前記開状態となる機会が相対的に低い低頻度切換モード(低頻度サポートモード)と、単位時間当たりでの前記開状態となる機会が相対的に高い高頻度切換モード(高頻度サポートモード)とを少なくとも有しており、
遊技状態として、前記高確率モードであって前記高頻度切換モードであり前記判定手段による判定回数が対応する前記終了基準回数に達した後に終了する第1遊技状態が含まれており、
前記第1遊技状態として、前記終了基準回数が相違する複数種類の遊技状態が設定されていることを特徴とする特徴E1に記載の遊技機。
特徴E2によれば、遊技者は第1遊技状態となることだけでなく、より多い回数の終了基準回数の第1遊技状態となることを期待しながら遊技を行うこととなる。よって、遊技者の期待度を好適に高めることが可能となり、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
特徴E3.遊技球が入球可能であり且つ開状態と閉状態とのそれぞれに切換可能に構成された特定入球部(第2作動口34)と、
当該特定入球部の状態を制御する受入制御手段(主側MPU62における普図普電制御処理を実行する機能)と、
を備え、
前記判定手段は、前記特定入球部に遊技球が入球した場合に、それに基づき前記判定を行うものであり、
前記受入制御手段は、前記特定入球部を前記開状態と前記閉状態とのそれぞれに切り換える切換モードとして、前記開状態とならない又は単位時間当たりでの前記開状態となる機会が相対的に低い低頻度切換モード(低頻度サポートモード)と、単位時間当たりでの前記開状態となる機会が相対的に高い高頻度切換モード(高頻度サポートモード)とを少なくとも有しており、
遊技状態として、前記高確率モードであって前記高頻度切換モードであり前記判定手段による判定回数が対応する前記終了基準回数に達した後に終了する第1遊技状態と、前記高確率モードであって前記低頻度切換モードであり前記判定手段による判定回数が対応する前記終了基準回数に達した後に終了する第2遊技状態とが含まれており、
前記第1遊技状態として、前記終了基準回数が前記第2遊技状態の前記終了基準回数よりも少ない遊技状態が存在していることを特徴とする特徴E1又はE2に記載の遊技機。
特徴E3によれば、第2遊技状態であっても終了基準回数が第1遊技状態の場合よりも多い場合がある。これにより、第2遊技状態の有利性を高めることが可能となり、第2遊技状態が発生することへの期待感を高めることが可能となる。
特徴E4.前記判定手段は、前記低頻度切換モードにおいて発生すれば前記第2遊技状態への移行を発生させ、前記高頻度切換モードにおいて発生すれば前記第1遊技状態への移行を発生させる所定判定結果(非明示高確大当たり結果)であると判定可能な所定判定手段を備え、
前記高頻度切換モードにおいて前記所定判定結果となった場合に移行する前記第1遊技状態は、他の特定の判定結果となったことに基づき移行する前記第1遊技状態の場合よりも前記終了基準回数が多いことを特徴とする特徴E3に記載の遊技機。
特徴E4によれば、高頻度切換モードにおいて所定判定結果となることの有利度を高めることが可能となり、当該所定判定結果が発生することへの期待感を高めることが可能となる。
特徴E5.遊技領域を流下する遊技球が入球可能であって、開状態と閉状態とのそれぞれに切換可能に設けられた可変入球手段(特電入賞装置32)と、
当該可変入球手段を開閉制御する可変入球制御手段(主側MPU62におけるステップS309〜ステップS311の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特典付与手段は、前記判定手段の判定結果に応じて、前記開閉制御が実行される特別遊技状態(開閉実行モード)に遊技状態を移行させるものであり、
前記特別遊技状態として、前記可変入球手段への入球頻度が相対的に高低となる高入球頻度の特別遊技状態と低入球頻度の特別遊技状態とが含まれており、
前記低入球頻度の特別遊技状態となった後に発生する前記高確率モードの方が、前記高入球頻度の特別遊技状態となった後に発生する前記高確率モードよりも前記終了基準回数が多い回数となるようにする手段を備えていることを特徴とする特徴E1乃至E4のいずれか1に記載の遊技機。
特徴E5によれば、低入球頻度の特別遊技状態であっても高確率モードの終了基準回数が、高入球頻度の特別遊技状態となった場合よりも多い場合がある。これにより、低頻度入球の特別遊技状態が発生することの有利性を高めることが可能となり、当該低頻度入球の特別遊技状態が発生することへの期待度を高めることが可能となる。
特徴E6.前記終了基準回数が多い回数であることの期待度を報知する期待度報知手段(音光側MPU82におけるエンディング対応処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴E1乃至E5のいずれか1に記載の遊技機。
特徴E6によれば、多い回数の終了基準回数が選択されていることへの期待感を好適に高めることが可能となる。
特徴E7.前記終了基準回数の情報又はそれに対応する情報である回数対応情報(回数対応コマンド)を遊技機の外部に出力する回数対応出力手段(主側MPU62におけるステップS2003の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴E1乃至E6のいずれか1に記載の遊技機。
特徴E7によれば、終了基準回数を遊技機の外部に設けられた装置において管理することが可能となる。また、終了基準回数に対応する演出を、遊技機外部に設けられた外部演出手段にて実行することが可能となる。
特徴E8.前記回数対応出力手段は、前記終了基準回数を明示する情報を出力するのではなく、前記終了基準回数に対応する間接的な情報を前記回数対応情報として出力するものであることを特徴とする特徴E7に記載の遊技機。
特徴E8によれば、終了基準回数に対応する演出を遊技機外部の外部演出手段にて実行する場合において、当該外部演出手段にて終了基準回数が明示されてしまわないようにすることが可能となる。これにより、例えば回数対応情報の出力に関して通信異常が発生したとしても、異常な終了基準回数が明示されてしまわないようにすることが可能となり、遊技者を混乱させづらくなる。
特徴E9.前記特典抽選処理の結果に対応する所定演出(遊技回用の演出)が実行されるように前記演出実行手段を制御する所定演出制御手段(第1,第4の実施形態では音光側MPU82におけるステップS1203〜ステップS1207の処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2207の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2602の処理を実行する機能)を備え、
前記回数対応出力手段は、前記所定演出の演出内容が前記特典抽選処理の結果に対応する演出内容となった後において、前記回数対応情報を出力するものであることを特徴とする特徴E7又はE8に記載の遊技機。
特徴E9によれば、所定演出の演出内容が特典抽選処理の結果に対応する演出内容となる前に、遊技機外部の外部演出手段にて終了基準回数を明示する演出や終了基準回数に対応する演出が実行されてしまうことが防止される。これにより、所定演出を実行することの機能を損なわないようにしながら、外部演出手段にて終了基準回数に対応する演出を実行することが可能となる。
特徴E10.遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構27)と、
前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能な作動入球部(第1作動口33)と、
当該作動入球部に遊技球が入球したことに基づいて遊技者に特典を付与するか否かの判定を行い、判定モードとして、特典付与に対応する判定結果となる確率が相対的に高低となる高確率モードと低確率モードとを少なくとも有する判定手段(主側MPU62におけるステップS403の処理を実行する機能)と、
当該判定手段の判定結果に応じて、遊技者に特典を付与する特典付与手段(主側MPU62におけるステップS308〜ステップS312の処理を実行する機能)と、
前記判定モードを前記高確率モードに移行させる移行手段(主側MPU62における遊技状態移行処理を実行する機能)と、
を備え、
前記高確率モードの終了条件が複数種類存在していることを特徴とする遊技機。
特徴E10によれば、遊技者は高確率モードとなることだけでなく、当該高確率モードがより長く続くことを期待しながら遊技を行うこととなる。よって、遊技者の期待感を好適に高めることが可能となり、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
なお、特徴E1〜E10の構成に対して、特徴A1〜A80、特徴B1〜B11、特徴C1〜C10、特徴D1〜D12、特徴E1〜E10、特徴F1〜F12、特徴G1〜G16、特徴H1〜H10、特徴I1〜I8、特徴J1〜J11、特徴K1〜K11、特徴L1のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
上記特徴D群及び特徴E群の発明は、以下の課題を解決することが可能である。
例えばパチンコ遊技機等の遊技機は、予め定められた抽選条件が成立したことに基づいて抽選を行い、その抽選結果が所定の結果であった場合に当たり状態への移行といった遊技状態の移行が発生する。また、当該当否抽選のモードとして、所定の当選結果となる確率が相対的に高低となるように、高確率モードと低確率モードといった複数のモードが存在している遊技機も知られている。この場合、遊技者は、当選結果となる確率が高いモードとなることを期待しながら遊技を行うことになる。
パチンコ機について具体的には、例えば遊技領域に設けられた入球部に遊技球が入球したことに基づいて当否抽選が行われ、当否抽選にて当選結果となった場合には表示装置の表示面にて特定の絵柄組合せ等が最終停止表示され、遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行する構成が知られている。そして、特別遊技状態に移行した場合には、例えば遊技領域に設けられた入球装置の開閉が開始され、当該入球装置への入球に基づき遊技球が払い出されるようになっている。また、例えば特別遊技状態が終了した後等に、当否抽選のモードが高確率モード及び低確率モードのうち一方に設定される構成も知られている。高確率モードにおいて、例えば表示面にて低確率モードの場合とは異なる演出が実行されたり、例えば遊技領域に設けられた可動部材にて低確率モードの場合とは異なる動作が実行されたり等することで、遊技者は、当否抽選のモードが高確率モードであることを認識しながら遊技を行うことになる。
ここで、上記例示等のような遊技機においては遊技の興趣向上を図る必要があり、この点について未だ改良の余地がある。
<特徴F群>
特徴F1.演出を実行可能な演出実行手段(表示発光部53、スピーカ部54又は図柄表示装置41)と、
特定制御手段(主側MPU62)が送信した制御情報に基づいて演出内容を決定する演出内容決定手段(第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2207の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2602の処理を実行する機能)と、
当該演出内容決定手段により決定された演出内容に対応する態様で所定演出(遊技回用の演出)が実行されるように前記演出実行手段を制御する所定演出制御手段(音光側MPU82における発光制御処理及び音出力制御処理を実行する機能、並びに表示側MPU92におけるV割込み処理を実行する機能)と、
前記演出実行手段における前記所定演出の内容に対応する所定情報を当該遊技機の外部に出力する所定出力手段(第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2206及びステップS2216の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2611の処理を実行する機能)と、
を備え、
当該所定出力手段を前記演出内容決定手段が有していることを特徴とする遊技機。
特徴F1によれば、演出実行手段における所定演出の内容に対応する情報が遊技機の外部に出力されるため、遊技機単体の枠を超えて相互に関係する演出を実行することが可能となる。よって、好適に遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
また、演出内容決定手段から所定情報が外部出力される構成であるため、演出実行手段にて実行した所定演出の演出内容の全体を特定可能とするように所定情報を外部出力することが可能となる。これにより、遊技機外部において所定演出の演出内容の全体に関係した演出などを行うことが可能となる。
特徴F2.前記特定制御手段は、
遊技者に特典を付与するか否かの特典抽選処理を実行する特典抽選手段(主側MPU62における特図変動開始処理を実行する機能)と、
前記特典抽選処理にて特典付与当選となった場合に、遊技者に特典を付与する特典付与手段(主側MPU62におけるステップS308〜ステップS312の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴F1に記載の遊技機。
上記特徴F1の構成を備え演出内容決定手段が所定情報を外部出力する構成であるため、特典抽選処理や特典付与用の処理などが実行される特定制御手段の処理負荷の軽減を図りながら、演出実行手段における演出に関係した演出を遊技機外部にて実行することが可能となる。
特徴F3.前記所定出力手段は、前記所定情報として、当該所定情報の出力に対応する所定演出の演出内容の決定契機となった前記制御情報又は当該制御情報において前記所定演出の演出内容を決定するために利用される情報を含む情報を出力するものであることを特徴とする特徴F1又はF2に記載の遊技機。
特徴F3によれば、所定演出に対応する演出を遊技機外部の外部演出手段にて実行可能とする構成において、遊技機外部に出力する所定情報として、特定制御手段が送信する制御情報を利用することが可能となる。
特徴F4.遊技者に特典を付与するか否かの特典抽選処理を実行する特典抽選手段(主側MPU62における特図変動開始処理を実行する機能)と、
前記特典抽選処理にて特典付与当選となった場合に、遊技者に特典を付与する特典付与手段(主側MPU62におけるステップS308〜ステップS312の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記特定制御手段は、前記制御情報として、前記特典抽選処理の結果に対応する情報であって、前記所定演出の演出内容を前記所定演出制御手段において導出可能とする情報である第1制御情報(変動用コマンド)を前記演出内容決定手段に送信し、それとは別に、前記特典抽選処理の結果に対応する情報である第2制御情報(種別コマンド)を前記演出内容決定手段に送信するものであり、
前記所定出力手段は、前記所定情報として、前記第1制御情報又は当該第1制御情報において前記所定演出の演出内容を決定するために利用される情報を含む情報を出力する一方、前記第2制御情報を出力しないものであることを特徴とする特徴F3に記載の遊技機。
特徴F4によれば、特定制御手段から第1制御情報及び第2制御情報の両方が送信されることにより、演出内容決定手段において特典抽選処理の結果の確認を入念的に行うことが可能となる。この場合に、遊技機外部には第1制御情報又はそれに対応する情報が所定情報として外部出力される一方、第2制御情報は外部出力されない。これにより、遊技機の外部にて所定演出に対応する演出の実行を可能としつつ、外部出力される情報量を抑えることが可能となる。
特徴F5.前記演出内容決定手段は、前記所定演出に含まれる少なくとも一部の演出範囲の演出内容を決定するための演出内容抽選処理を実行する演出抽選手段(第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2207の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2602の処理を実行する機能)を備え、
当該演出抽選手段は、前記制御情報の種類に対応する態様で前記演出内容抽選処理を実行するものであり、
前記所定出力手段は、前記所定情報として、前記演出内容抽選処理の結果に対応する情報を出力するものであることを特徴とする特徴F1乃至F4のいずれか1に記載の遊技機。
特徴F5によれば、演出内容抽選処理の結果を踏まえた情報を外部出力することが可能であるため、遊技機外部の装置において所定演出の全体の演出内容を把握することが可能となる。
特徴F6.前記演出内容決定手段は、前記制御情報を受信して前記所定演出を実行する場合に、対応情報(停止結果コマンド及びパターンコマンド)を対応演出制御手段(表示側MPU92)に送信する対応情報送信手段(第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2209の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2604の処理を実行する機能)を備え、
前記対応演出制御手段は、前記対応情報に対応する態様の対応演出が実行されるように対応演出手段(図柄表示装置41)を制御するものであり、
前記所定出力手段は、前記所定情報として、前記対応情報を出力するものであることを特徴とする特徴F1乃至F5のいずれか1に記載の遊技機。
特徴F6によれば、演出内容決定手段から送信される対応情報に基づいて対応演出制御手段にて対応演出が実行される構成において、当該対応演出制御手段に送信される対応情報が所定情報として外部出力される。これにより、所定情報を専用の情報として用意しておく必要がなくなり、必要な記憶容量の削減を図ることが可能となる。また、対応情報を出力するための処理構成を、所定情報を外部出力するために利用することが可能となり、処理構成の簡素化が図られる。
特徴F7.前記所定出力手段により前記所定情報が出力される場合の通信方式(シリアル通信)は、前記対応情報送信手段により前記対応情報が送信される場合の通信方式(シリアル通信)と同一であることを特徴とする特徴F6に記載の遊技機。
特徴F7によれば、対応情報を対応演出制御手段に送信するための処理構成を利用して、所定情報を外部出力することが可能となる。よって、処理構成の簡素化が図られる。
特徴F8.前記所定出力手段は、前記所定演出の実行途中において当該所定演出の実行途中の演出内容に対応する途中情報(退場コマンド)を出力するものであることを特徴とする特徴F1乃至F7のいずれか1に記載の遊技機。
特徴F8によれば、所定演出の実行途中においてそれに対応する演出を遊技機の外部に設けられた外部演出手段にて実行することが可能となる。また、上記特徴F1の構成を備え、演出内容決定手段が外部出力する構成であるため、所定演出の実行途中において外部出力するタイミングを特定し易くなり、当該外部出力を行うための構成の簡素化が図られる。
特徴F9.前記特定制御手段は、遊技機の状態に対応する情報を遊技機外部に出力する特定側の出力手段(主側MPU62におけるステップS602、ステップS803、ステップS809及びステップS1010等を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴F1乃至F8のいずれか1に記載の遊技機。
特徴F9によれば、特定制御手段にて遊技機の状態に対応する情報が外部出力される構成において、演出実行手段における演出の内容に対応する情報の外部出力は演出内容決定手段にて行うようにすることで、外部出力の主体を各制御手段の機能に応じて振り分けることが可能となる。よって、外部出力を好適に行うことが可能となる。
特徴F10.前記所定出力手段により前記所定情報が出力される場合の通信方式は、前記特定側の出力手段により情報が出力される場合の通信方式と異なっていることを特徴とする特徴F9に記載の遊技機。
特徴F10によれば、外部出力される情報の種類に応じて通信方式が異なることにより、情報の性質に対応させて外部出力を行うことが可能となり、外部出力を好適に行うことが可能となる。
特徴F11.前記特定側の出力手段は、外部出力用手段(外部端子板79)を通じて情報の出力を行うものであり、
前記所定出力手段は、前記外部出力端子板を通じて前記所定情報の出力を行うものであることを特徴とする特徴F9又はF10に記載の遊技機。
特徴F11によれば、遊技機外部に情報を出力するための箇所を外部出力用手段に集約することが可能となる。これにより、外部出力用の配線作業などを行い易くなる。
特徴F12.前記特定側の出力手段は、一の情報の外部出力に際して、前記外部出力用手段における一の端子を利用し、
前記所定出力手段は、前記所定情報の外部出力に際して、前記外部出力用手段における複数の端子を利用するものであることを特徴とする特徴F11に記載の遊技機。
特徴F12によれば、特定制御手段が遊技機の状態を外部出力するための端子数は1端子であるため、外部出力対象となる遊技機の状態が複数種類存在している場合であっても、当該外部出力を行うための通信の構成の簡素化を図りながら、端子数を抑えることが可能となる。その一方、所定演出制御手段が演出の内容に対応する情報を外部出力するための端子数は複数であるため、当該情報をコマンドとして出力することが可能となる。これにより、外部出力される情報の種類の多様化に柔軟に対応することが可能となる。
なお、特徴F1〜F12の構成に対して、特徴A1〜A80、特徴B1〜B11、特徴C1〜C10、特徴D1〜D12、特徴E1〜E10、特徴F1〜F12、特徴G1〜G16、特徴H1〜H10、特徴I1〜I8、特徴J1〜J11、特徴K1〜K11、特徴L1のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
<特徴G群>
特徴G1.演出を実行可能な演出実行手段(表示発光部53、スピーカ部54又は図柄表示装置41)と、
所定の開始契機となった場合に当該開始契機に対応する所定演出(遊技回用の演出)が実行されるように前記演出実行手段を制御する所定演出制御手段(音光側MPU82における発光制御処理及び音出力制御処理を実行する機能、並びに表示側MPU92におけるV割込み処理を実行する機能)と、
前記所定演出との関係で第1タイミングとなった場合に、当該所定演出の内容に対応する情報を含む第1所定情報を遊技機の外部に出力する第1所定出力手段(第1の実施形態では主側MPU62における変動開始時の外部出力処理、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2206の処理を実行する機能、第3の実施形態では主側MPU62における変動開始時の外部出力処理を実行する機能)と、
前記所定演出との関係で第2タイミングとなった場合に、当該所定演出の内容に対応する情報を含む第2所定情報を遊技機の外部に出力する第2所定出力手段(第1の実施形態では主側MPU62におけるボーナス開始時の外部出力設定処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2216の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2611の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴G1によれば、所定演出の内容に対応する情報が第1所定情報及び第2所定情報としてそれぞれ異なるタイミングで外部出力される。これにより、各タイミングに対応する演出を遊技機外部に設けられた外部演出手段にて実行することが可能となり、当該外部演出手段にて実行される演出の内容を多様化することが可能となる。
特徴G2.遊技者に特典を付与するか否かの特典抽選処理を実行する特典抽選手段(主側MPU62における特図変動開始処理を実行する機能)と、
前記特典抽選処理にて特典付与当選となった場合に、遊技者に特典を付与する特典付与手段(主側MPU62におけるステップS308〜ステップS312の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記所定演出制御手段は、前記特典抽選処理の結果に対応する前記所定演出が実行されるように前記演出実行手段を制御するものであり、
前記第1所定出力手段は、前記所定演出の演出内容が前記特典抽選処理の結果に対応する演出内容となるよりも前のタイミングである前記第1タイミングにおいて、当該所定演出の内容に対応する情報を含む第1所定情報を出力するものであり、
前記第2所定出力手段は、前記所定演出の演出内容が前記特典抽選処理の結果に対応する演出内容となったタイミング以降である前記第2タイミングにおいて、当該所定演出の内容に対応する情報を含む第2所定情報を出力するものであることを特徴とする特徴G1に記載の遊技機。
特徴G2によれば、演出実行手段の演出内容が特典抽選処理の結果に対応する演出内容となる前のタイミングと後のタイミングとのそれぞれにおいて外部出力される機会が存在している。これにより、当該特典抽選処理の結果に対応する演出内容となっているか否かに応じて、異なる態様で外部演出手段における演出を行うことが可能となり、当該外部演出手段における演出の多様化を図ることが可能となる。
特徴G3.前記第2所定情報の方が前記第1所定情報よりも、当該所定情報から導出可能な前記所定演出の演出内容の情報量が多いことを特徴とする特徴G2に記載の遊技機。
演出実行手段にて実行される所定演出の演出内容が特典抽選処理の結果に対応する演出内容となっていない状況では、当該所定演出が実行されることの機能を損なわないようにするためにも、外部演出手段において所定演出の演出内容について必要以上に多くの情報が提供されることは好ましくない。その一方、所定演出の演出内容が特典抽選処理の結果に対応する演出内容となった後であれば、外部演出手段において所定演出の演出内容について多くの情報が提供されたとしても、所定演出が実行されることの機能を損なうことはなく、逆に外部演出手段にて多様な演出を行うことが可能となるため好ましい。そして、このような事情において、第2所定情報の方が第1所定情報よりも、当該所定情報から導出可能な所定演出の演出内容の情報量を多くすることで、それぞれのタイミングにおいて適切な外部出力を行うことが可能となる。
特徴G4.前記第1所定出力手段は、前記所定演出の内容の全体を特定可能とする情報ではなく、当該所定演出に含まれる演出範囲のうち一部の演出範囲に対応する情報を前記第1所定情報として出力するものであり、
前記第2所定出力手段は、前記所定演出の内容の全体を特定可能とする情報、又は前記第1所定情報の場合よりも多くの演出範囲に対応する情報を、前記第2所定情報として出力するものであることを特徴とする特徴G1乃至G3のいずれか1に記載の遊技機。
特徴G4によれば、第1所定情報が外部出力されるため、所定演出に含まれる演出範囲のうち一部の演出範囲に対応する演出を遊技機外部の外部演出手段にて実行することが可能となる。この場合、当該遊技機外部の演出によって特典抽選処理の結果が明示されてしまうことを抑制することが可能となり、所定演出が実行されることの機能を損なわないようにすることが可能となる。その一方、第2所定情報が出力されるため、演出実行手段にて実行された所定演出を外部演出手段にて再現することが可能となり、所定演出を見逃した遊技者に対して当該所定演出を再度確認する機会を与えることが可能となる。
特徴G5.前記第1所定出力手段は、複数種類の前記所定演出に対して共通の前記第1所定情報を出力するものであり、
前記第2所定出力手段は、複数種類の前記所定演出に対して個別の前記第2所定情報を出力するものであることを特徴とする特徴G1乃至G4のいずれか1に記載の遊技機。
特徴G5によれば、第1所定情報が外部出力された場合には複数種類の所定演出に対して共通の演出内容に対応する演出を外部演出手段にて行うことが可能であり、第2所定情報が外部出力された場合には各所定演出のそれぞれに対応する演出を外部演出手段にて行うことが可能である。
特徴G6.前記所定演出制御手段は、前記所定演出の演出内容として、所定の演出決定要素に対して複数種類の演出内容を選択し得る一方、当該所定の演出決定要素から導出される所定演出には共通の演出内容が含まれるように演出内容を選択するものであり、
前記第1所定情報は、前記共通の演出内容を明示する情報を含む一方、非共通の演出内容を明示する情報は含まず、
前記第2所定情報は、少なくとも前記非共通の演出内容を明示する情報を含むことを特徴とする特徴G1乃至G5のいずれか1に記載の遊技機。
特徴G6によれば、第1所定情報が外部出力されるため、所定演出において共通の演出内容に対応する演出を遊技機外部の外部演出手段にて実行することが可能となる。この場合、当該遊技機外部の演出によって特典抽選処理の結果が明示されてしまうことを抑制することが可能となり、所定演出が実行されることの機能を損なわないようにすることが可能となる。その一方、第2所定情報が出力されるため、演出実行手段にて実行された所定演出を外部演出手段にて再現することが可能となり、所定演出を見逃した遊技者に対して当該所定演出を再度確認する機会を与えることが可能となる。
特徴G7.遊技者に特典を付与するか否かの特典抽選処理を実行する特典抽選手段(主側MPU62における特図変動開始処理を実行する機能)と、
前記特典抽選処理にて特典付与当選となった場合に、遊技者に特典を付与する特典付与手段(主側MPU62におけるステップS308〜ステップS312の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記所定演出制御手段は、前記特典抽選処理の結果に対応する前記所定演出が実行されるように前記演出実行手段を制御するものであり、
前記第1所定出力手段は、前記第1所定情報として、前記所定演出の内容に対応する情報であって、前記特典抽選処理にて前記特典付与当選となる場合及びならない場合のいずれにおいても前記所定演出として実行され得る演出内容に対応する情報を出力するものであり、
前記第2所定出力手段は、前記第2所定情報として、前記所定演出の内容に対応する情報であって、前記特典抽選処理にて前記特典付与当選となったか否かで相違する演出内容に対応する情報を出力するものであることを特徴とする特徴G1乃至G6のいずれか1に記載の遊技機。
特徴G7によれば、第1所定情報が出力されるため、所定演出に対応する演出であって特典抽選処理の結果を明示しない演出を遊技機外部の外部演出手段において実行することが可能となる。この場合、当該遊技機外部の演出によって特典抽選処理の結果が明示されてしまうことを抑制することが可能となり、所定演出が実行されることの機能を損なわないようにすることが可能となる。その一方、第2所定情報が出力されるため、所定演出に対応する演出であって特典抽選処理の結果を明示する演出を遊技機外部の外部演出手段において実行することが可能となる。この場合、演出実行手段にて実行された所定演出を外部演出手段にて再現することが可能となり、所定演出を見逃した遊技者に対して当該所定演出を再度確認する機会を与えることが可能となる。
特徴G8.遊技者に特典を付与するか否かの特典抽選処理を実行する特典抽選手段(主側MPU62における特図変動開始処理を実行する機能)と、
前記特典抽選処理にて特典付与当選となった場合に、遊技者に特典を付与する特典付与手段(主側MPU62におけるステップS308〜ステップS312の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記所定演出制御手段は、前記特典抽選処理の結果に対応する前記所定演出が実行されるように前記演出実行手段を制御するものであり、
前記第1所定情報は、前記特典抽選処理の結果を明示する情報を含んでおらず、前記第2所定情報は、前記特典抽選処理の結果を明示する情報を含んでいることを特徴とする特徴G1乃至G7のいずれか1に記載の遊技機。
特徴G8によれば、遊技機外部の外部演出手段において特典抽選処理の結果を明示しない態様での演出を行う場合と、特典抽選処理の結果を明示する態様での演出を行う場合とのそれぞれを生じさせることが可能となる。よって、外部演出手段にて実行される演出の多様化を図ることが可能となる。
特徴G9.遊技者に特典を付与するか否かの特典抽選処理を実行する特典抽選手段(主側MPU62における特図変動開始処理を実行する機能)と、
前記特典抽選処理にて特典付与当選となった場合に、遊技者に特典を付与する特典付与手段(主側MPU62におけるステップS308〜ステップS312の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記所定演出制御手段は、前記特典抽選処理の結果に対応する前記所定演出が実行されるように前記演出実行手段を制御するものであり、
前記特典付与手段により付与される特典の種類は複数種類存在しており、
前記第1所定出力手段は、前記特典の種類を明示する情報も含まないようにして前記第1所定情報を出力するものであり、
前記第2所定出力手段は、前記特典の種類を明示する情報も含むようにして前記第2所定情報を出力するものであることを特徴とする特徴G1乃至G8のいずれか1に記載の遊技機。
特徴G9によれば、遊技機外部の外部演出手段において特典の種類を明示しない態様での演出を行う場合と、特典の種類を明示する態様での演出を行う場合とのそれぞれを生じさせることが可能となる。よって、外部演出手段にて実行される演出の多様化を図ることが可能となる。
特徴G10.前記所定演出制御手段は、前記所定演出を所定継続期間に亘って前記演出実行手段に実行させるものであり、
前記第1所定出力手段は、前記所定継続期間を明示する情報も含まないようにして前記第1所定情報を出力するものであり、
前記第2所定出力手段は、前記所定継続期間を明示する情報を含むようにして前記第2所定情報を出力するものであることを特徴とする特徴G1乃至G9のいずれか1に記載の遊技機。
特徴G10によれば、遊技機外部の外部演出手段において所定演出の所定継続期間を踏まえない態様での演出を行う場合と、所定演出の所定継続期間を踏まえた態様での演出を行う場合とのそれぞれを生じさせることが可能となる。よって、外部演出手段にて実行される演出の多様化を図ることが可能となる。
特徴G11.特定制御手段(主側MPU62)が制御情報を送信したことに基づいて前記所定演出の演出内容を決定する演出内容決定手段(第1,第4の実施形態では音光側MPU82におけるステップS1203〜ステップS1206の処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2207の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2602の処理を実行する機能)を備え、
前記第2所定出力手段を前記演出内容決定手段が有することを特徴とする特徴G1乃至G10のいずれか1に記載の遊技機。
特徴G11によれば、演出内容決定手段では特定制御手段よりも所定演出の演出内容の細部を把握し易いため、演出内容決定手段が第2所定出力手段を有することにより、第1所定情報と第2所定情報とで所定演出の演出内容についての情報量を相違させ易くなる。
特徴G12.前記演出内容決定手段は、前記制御情報を受信して前記所定演出を実行する場合に、対応情報(停止結果コマンド及びパターンコマンド)を対応演出制御手段(表示側MPU92)に送信する対応情報送信手段(第1の実施形態では音光側MPU82におけるステップS1208の処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2209の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2604の処理を実行する機能)を備え、
前記対応演出制御手段は、前記対応情報に対応する態様の対応演出が実行されるように対応演出手段を制御するものであり、
前記第2所定出力手段は、前記第2所定情報として、前記対応情報を出力するものであることを特徴とする特徴G11に記載の遊技機。
特徴G12によれば、演出内容決定手段から送信される対応情報に基づいて対応演出制御手段にて対応演出が実行される構成において、当該対応演出制御手段に送信される対応情報が第2所定情報として外部出力される。これにより、第2所定情報を専用の情報として用意しておく必要がなくなり、必要な記憶容量の削減を図ることが可能となる。また、対応情報を出力するための処理構成を、第2所定情報を外部出力するために利用することが可能となり、処理構成の簡素化が図られる。
特徴G13.前記第2所定出力手段により前記第2所定情報が出力される場合の通信方式は、前記対応情報送信手段により前記対応情報が送信される場合の通信方式と同一であることを特徴とする特徴G12に記載の遊技機。
特徴G13によれば、対応情報を対応演出制御手段に送信するための処理構成を利用して、第2所定情報を外部出力することが可能となり、処理構成の簡素化が図られる。
特徴G14.前記第1所定出力手段を前記特定制御手段が有することを特徴とする特徴G11乃至G13のいずれか1に記載の遊技機。
特徴G14によれば、特定制御手段が第1所定情報を外部出力し演出内容決定手段が第2所定情報を外部出力する構成であるため、外部出力の主体を各制御手段の機能に応じて振り分けることが可能となる。よって、外部出力を好適に行うことが可能となる。
特徴G15.前記第1所定出力手段及び前記第2所定出力手段は、同一の外部出力用手段(外部端子板79)を通じて情報の出力を行うものであることを特徴とする特徴G14に記載の遊技機。
特徴G15によれば、遊技機外部に情報を出力するための箇所を外部出力用手段に集約することが可能となる。これにより、外部出力用の配線作業などを行い易くなる。
特徴G16.前記第1所定出力手段は、前記第1所定情報の外部出力に際して、前記外部出力用手段における一の端子を利用し、
前記第2所定出力手段は、前記所定情報の外部出力に際して、前記外部出力用手段における複数の端子を利用するものであることを特徴とする特徴G15に記載の遊技機。
特徴G16によれば、特定制御手段が第1所定情報を外部出力するための端子数は1端子であるため、当該外部出力を行うための通信の構成の簡素化を図りながら、端子数を抑えることが可能となる。その一方、演出内容決定手段が第2所定情報を外部出力するための端子数は複数であるため、当該情報をコマンドとして出力することが可能となる。これにより、外部出力される所定情報の種類の多様化に柔軟に対応することが可能となる。
なお、特徴G1〜G16の構成に対して、特徴A1〜A80、特徴B1〜B11、特徴C1〜C10、特徴D1〜D12、特徴E1〜E10、特徴F1〜F12、特徴G1〜G16、特徴H1〜H10、特徴I1〜I8、特徴J1〜J11、特徴K1〜K11、特徴L1のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
上記特徴F群及び特徴G群の発明は、以下の課題を解決することが可能である。
遊技機の一種として、パチンコ機やスロットマシン等が知られている。これらの遊技機では、所定の抽選条件が成立したことに基づいて内部抽選が行われ、当該内部抽選の結果に応じて遊技者に特典が付与される構成が知られている。また、当該内部抽選の結果を遊技者に予測させたり、認識させたりするための演出が行われる構成が一般的である。
パチンコ機について具体的には、遊技領域に設けられた入球部に遊技球が入球したことに基づいて抽選が行われ、表示装置の表示面にて絵柄の変動表示が行われ、抽選にて当選結果となった場合には表示面にて特定絵柄の組み合わせ等が最終停止表示され、遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行する構成が知られている。そして、特別遊技状態に移行した場合には、例えば遊技領域に設けられた入球装置の開閉が開始され、当該入球装置への入球に基づき遊技球が払い出されるようになっている。
ここで、上記例示等のような遊技機においては遊技の興趣向上を図る必要があり、この点について未だ改良の余地がある。
<特徴H群>
特徴H1.遊技機の状態に対応する情報を遊技機外部に出力するための外部出力用手段(外部端子板79)と、
当該外部出力用手段に設けられた一の端子を利用して、情報を遊技機の外部に出力する第1出力手段(主側MPU62におけるステップS602、ステップS803、ステップS809及びステップS1010等を実行する機能)と、
前記外部出力用手段に設けられた複数の端子を利用して、情報を遊技機の外部に出力する第2出力手段(第1の実施形態では主側MPU62における変動開始時の外部出力処理及びボーナス開始時の外部出力設定処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2206及びステップS2216の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2611の処理を実行する機能、第4の実施形態では主側MPU62におけるステップS2704の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴H1によれば、遊技機の外部に情報が出力される場合において、当該情報が、外部出力用手段に設けられた一の端子を利用して外部出力される場合と、外部出力用手段に設けられた複数の端子を利用して外部出力される場合とがある。前者の外部出力によれば、当該外部出力を行うための通信の構成の簡素化を図りながら、端子数を抑えることが可能となる。その一方、後者の外部出力によれば、情報をコマンドとして出力することが可能となる。これにより、外部出力される情報の種類の多様化に柔軟に対応することが可能となり、外部出力を好適に行うことが可能となる。
特徴H2.前記第1出力手段は、前記外部出力用手段に設けられた一の端子を利用して、前記遊技機の状態に対応する情報を出力するものであり、
前記第2出力手段は、前記外部出力用手段に設けられた複数の端子を利用して、演出実行手段における演出の内容に対応する情報を出力するものであることを特徴とする特徴H1に記載の遊技機。
特徴H2によれば、遊技機の状態を外部出力するための端子数は1端子であるため、外部出力対象となる遊技機の状態が複数種類存在している場合であっても、当該外部出力を行うための通信の構成の簡素化を図りながら、端子数を抑えることが可能となる。その一方、演出制御手段における演出の内容に対応する情報を外部出力するための端子数は複数であるため、当該情報をコマンドとして出力することが可能となる。これにより、外部出力される情報の種類の多様化に柔軟に対応することが可能となる。
特徴H3.演出実行手段における演出の実行を制御する演出制御手段(音光側MPU82)を備え、
当該演出制御手段は、所定演出(遊技回用の演出)を実行する場合に、他の制御手段(主側MPU62)からの制御情報の受信及び他の制御手段(表示側MPU92)への制御情報の送信を行うものであり、
前記第2出力手段は、前記複数の端子を利用して、前記制御情報又は当該制御情報に対応する情報を出力するものであることを特徴とする特徴H2に記載の遊技機。
特徴H3によれば、所定演出を実行する場合に用いられる制御情報又は当該制御情報に対応する情報が外部出力される構成において、当該制御情報の種類が多い場合であっても、演出用の情報はコマンドとして外部出力されるため、当該制御情報の種類の多さに柔軟に対応することが可能となる。
特徴H4.前記第2出力手段は、前記複数の端子を利用して、前記制御情報を出力するものであることを特徴とする特徴H3に記載の遊技機。
特徴H4によれば、制御情報が外部出力用の情報として兼用されるため、外部出力用の情報を専用の情報として用意する必要がなく、必要な記憶容量の削減を図ることが可能となる。
特徴H5.前記第2出力手段により情報が出力される場合の通信方式は、前記演出制御手段と前記他の制御手段との間で前記制御情報が伝送される場合の通信方式と同一であることを特徴とする特徴H3又はH4に記載の遊技機。
特徴H5によれば、制御情報を伝送するための処理構成を利用して、情報を外部出力することが可能となる。よって、処理構成の簡素化が図られる。
特徴H6.前記演出制御手段は、
所定の開始契機となった場合に当該開始契機に対応する所定演出(遊技回用の演出)が実行されるように前記演出実行手段を制御する所定演出制御手段(第1,第4の実施形態では音光側MPU82におけるステップS1203〜ステップS1207の処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2207の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2602の処理を実行する機能)と、
前記所定演出を実行する場合に、対応情報(停止結果コマンド及びパターンコマンド)を対応演出制御手段(表示側MPU92)に送信する対応情報送信手段(第1の実施形態では音光側MPU82におけるステップS1208の処理を実行する機能、第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2209の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2604の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記対応演出制御手段は、前記対応情報に対応する態様の対応演出が実行されるように対応演出手段(図柄表示装置41)を制御するものであり、
前記第2出力手段を前記演出制御手段が有し、
前記第2出力手段は、前記対応情報又はそれに対応する情報を出力するものであることを特徴とする特徴H2乃至H5のいずれか1に記載の遊技機。
特徴H6によれば、演出制御手段から送信される対応情報に基づいて対応演出制御手段にて対応演出が実行される構成において、当該対応演出制御手段に送信される対応情報又はそれに対応する情報が所定情報として外部出力される。これにより、対応演出に対応する演出を遊技機外部の外部演出手段において実行することが可能となる。また、対応情報の種類が多い場合であっても、演出用の情報はコマンドとして外部出力されるため、当該対応情報の種類の多さに柔軟に対応することが可能となる。
特徴H7.前記第2出力手段は、前記複数の端子を利用して、前記対応情報を出力するものであることを特徴とする特徴H6に記載の遊技機。
特徴H7によれば、対応情報が外部出力用の情報として兼用されるため、外部出力用の情報を専用の情報として用意する必要がなく、必要な記憶容量の削減を図ることが可能となる。
特徴H8.前記第2出力手段により情報が出力される場合の通信方式は、前記対応情報送信手段により前記対応情報が送信される場合の通信方式と同一であることを特徴とする特徴H6又はH7に記載の遊技機。
特徴H8によれば、対応情報を送信するための処理構成を利用して、情報を外部出力することが可能となる。よって、処理構成の簡素化が図られる。
特徴H9.前記第1出力手段は、前記外部出力用端子に設けられた一の端子を利用して、前記演出実行手段における演出の内容に対応する情報を出力する別出力手段(第3の実施形態における主側MPU62のステップS2507及びステップS2508の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴H2乃至H8のいずれか1に記載の遊技機。
特徴H9によれば、演出実行手段における演出の内容に対応する情報を外部出力する場合の出力態様を多様化することが可能となる。
特徴H10.前記別出力手段は、前記一の端子を利用した情報の出力継続期間を異ならせることにより、当該出力される情報の種類を相違させることを特徴とする特徴H9に記載の遊技機。
特徴H10によれば、一の端子を利用して情報の外部出力を行う場合であっても、演出の内容に応じて複数種類の情報を外部出力することが可能となる。
なお、特徴H1〜H10の構成に対して、特徴A1〜A80、特徴B1〜B11、特徴C1〜C10、特徴D1〜D12、特徴E1〜E10、特徴F1〜F12、特徴G1〜G16、特徴H1〜H10、特徴I1〜I8、特徴J1〜J11、特徴K1〜K11、特徴L1のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
<特徴I群>
特徴I1.第1制御手段(音光側MPU82)と、
当該第1制御手段が送信した制御情報に基づいて所定の処理を実行する第2制御手段(表示側MPU92)と、
情報を遊技機外部に出力するための外部出力用手段(外部端子板79)と、
前記第1制御手段から送信される前記制御情報又はそれに対応する情報が前記外部出力用手段を通じて遊技機外部に出力されるようにする出力実行手段(第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2206及びステップS2216の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2611の処理を実行する機能)と、
を備え、
当該出力実行手段により情報が出力される場合の通信方式は、前記第1制御手段と前記第2制御手段との間で前記制御情報が伝送される場合の通信方式と同一であることを特徴とする遊技機。
特徴I1によれば、第1制御手段と第2制御手段との間で制御情報を伝送するための処理構成を利用して、情報を外部出力することが可能となる。よって、処理構成の簡素化を図りながら、情報の外部出力を行うことが可能となり、外部出力を好適に行うことが可能となる。
特徴I2.前記出力実行手段を前記第1制御手段が有していることを特徴とする特徴I1に記載の遊技機。
特徴I2によれば、第1制御手段において制御情報を送信する処理構成をそのまま利用して情報を外部出力することが可能となる。これにより、処理構成の簡素化を図りながら、情報の外部出力を行うことが可能となる。
特徴I3.前記第1制御手段は、第3制御手段(主側MPU62)が送信した所定制御情報に基づいて特定の処理を実行し、その特定の処理の結果に対応する情報を前記制御情報として送信するものであることを特徴とする特徴I2に記載の遊技機。
特徴I3によれば、外部出力に際して第3制御手段と第1制御手段との間での通信を不要としながら、第1制御手段における特定の処理の結果に対応した情報を遊技機外部に出力することが可能となる。
特徴I4.前記第3制御手段は、遊技機の状態に対応する情報を遊技機外部に出力する特定側の出力手段(主側MPU62におけるステップS602、ステップS803、ステップS809及びステップS1010等を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴I3に記載の遊技機。
特徴I4によれば、第3制御手段にて遊技機の状態に対応する情報が外部出力される構成において、特定の処理の結果に対応する情報の外部出力は第1制御手段にて行うようにすることで、外部出力の主体を各制御手段の機能に応じて振り分けることが可能となる。よって、外部出力を好適に行うことが可能となる。
特徴I5.前記第3制御手段は、前記所定制御情報を所定通信方式で送信するものであり、
前記第1制御手段と前記第2制御手段との間で前記制御情報が伝送される場合の通信方式、及び前記出力実行手段により情報が出力される場合の通信方式は、前記所定通信方式とは異なることを特徴とする特徴I3又はI4に記載の遊技機。
特徴I5によれば、通信方式を多様化した場合において、処理構成の簡素化を図りながら、情報の外部出力を行うことが可能となる。
特徴I6.前記第1制御手段は、演出実行手段(表示発光部53、スピーカ部54)における演出の実行を制御するものであって、所定演出(遊技回用の演出)を実行する場合に前記制御情報を送信するものであることを特徴とする特徴I1乃至I5のいずれか1に記載の遊技機。
特徴I6によれば、演出実行手段における所定演出の内容に対応する情報が遊技機の外部に出力されるため、遊技機単体の枠を超えて相互に関係する演出を実行することが可能となる。よって、好適に遊技の興趣向上を図ることが可能となる。この場合に、上記特徴I1の構成を備えていることにより、処理構成の簡素化を図りながら、所定演出の内容に対応する情報を外部出力することが可能となる。
特徴I7.前記第1制御手段は、前記制御情報を複数の信号線を利用して送信するものであり、
前記出力実行手段は、前記外部出力用手段に設けられた複数の端子を利用して、情報を遊技機外部に出力するものであることを特徴とする特徴I1乃至I6のいずれか1に記載の遊技機。
特徴I7によれば、制御情報の種類の多様化を可能とした構成において、外部出力される情報の種類をそれに対応させることが可能となる。
なお、上記特徴I7のより具体的な構成として、「前記第1制御手段は、前記制御情報をシリアル通信及びパラレル通信のうち一方の通信方式で送信するものであり、前記出力実行手段は、前記一方の通信方式により、情報を遊技機外部に出力するものである」という構成が挙げられる。
特徴I8.第1制御手段(音光側MPU82)と、
当該第1制御手段が送信した制御情報に基づいて所定の処理を実行する第2制御手段(表示側MPU92)と、
情報を遊技機外部に出力するための外部出力用手段(外部端子板79)と、
前記第1制御手段から送信される前記制御情報が前記外部出力用手段を通じて遊技機外部に出力されるようにする出力実行手段(第2の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2206及びステップS2216の処理を実行する機能、第3の実施形態では音光側MPU82におけるステップS2611の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴I8によれば、第1制御手段から送信される制御情報がそのまま外部出力される。よって、外部出力用の情報を専用で用意しておく必要がなく、外部出力を好適に行うことが可能となる。
なお、特徴I1〜I8の構成に対して、特徴A1〜A80、特徴B1〜B11、特徴C1〜C10、特徴D1〜D12、特徴E1〜E10、特徴F1〜F12、特徴G1〜G16、特徴H1〜H10、特徴I1〜I8、特徴J1〜J11、特徴K1〜K11、特徴L1のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
上記特徴H群及び上記特徴I群の発明は、以下の課題を解決することが可能である。
例えばパチンコ遊技機等の遊技機は、予め定められた抽選条件が成立したことに基づいて抽選を行い、その抽選結果が所定の結果であった場合に当たり状態への移行といった遊技状態の移行が発生する。また、当該当否抽選のモードとして、所定の当選結果となる確率が相対的に高低となるように、高確率モードと低確率モードといった複数のモードが存在している遊技機も知られている。この場合、遊技者は、当選結果となる確率が高いモードとなることを期待しながら遊技を行うことになる。
パチンコ機について具体的には、例えば遊技領域に設けられた入球部に遊技球が入球したことに基づいて当否抽選が行われ、当否抽選にて当選結果となった場合には表示装置の表示面にて特定の絵柄組合せ等が最終停止表示され、遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行する構成が知られている。そして、特別遊技状態に移行した場合には、例えば遊技領域に設けられた入球装置の開閉が開始され、当該入球装置への入球に基づき遊技球が払い出されるようになっている。また、例えば特別遊技状態が終了した後等に、当否抽選のモードが高確率モード及び低確率モードのうち一方から他方に移行することとなる構成も知られている。高確率モードにおいて、例えば表示面にて低確率モードの場合とは異なる演出が実行されたり、例えば遊技領域に設けられた可動部材にて低確率モードの場合とは異なる動作が実行されたり等することで、遊技者は、当否抽選のモードが高確率モードであることを認識しながら遊技を行うことになる。
ここで、上記例示等のような遊技機においては当該遊技機の状態を遊技ホールの管理コンピュータに認識させるために情報の外部出力が行われるが、この外部出力を好適に行う上で未だ改良の余地がある。
<特徴J群>
特徴J1.予め定められた取得条件が成立したことに基づいて特別情報を取得する情報取得手段(主側MPU62におけるステップS301の処理を実行する機能)と、
当該情報取得手段の取得した特別情報を記憶する取得情報記憶手段(保留格納エリア64a)と、
当該取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が付与情報に対応しているか否かの付与判定を行う付与判定手段(主側MPU62におけるステップS403の処理を実行する機能)と、
当該付与判定手段による付与判定の結果が、判定対象の特別情報が前記付与情報に対応している付与対応結果となったことに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段(主側MPU62におけるステップS607〜ステップS611の処理を実行する機能)と、
前記情報取得手段により取得された所定の特別情報が前記付与判定の対象となった場合における判定結果に対応する情報を、当該所定の特別情報が前記付与判定の対象となるよりも前のタイミングにおいて先特定する先特定手段(主側MPU62における保留予告用の確認処理を実行する機能、音光側MPU82における保留予告制御処理を実行する機能)と、
当該先特定手段の特定結果に基づいて、遊技機外部に外部情報(保留予告用の外部出力)を送信する外部送信手段(音光側MPU82における外部出力制御処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴J1によれば、取得情報記憶手段に記憶されているとともに付与判定の対象となっていない所定の特別情報について当該付与判定の対象となった場合における判定結果に対応する情報が先特定され、その先特定の結果に対応した外部情報が遊技機外部に送信される。これにより、先特定の結果に対応した演出を遊技機外部の装置にて実行することが可能となり、未だ付与判定の対象となっていない特別情報が実際に付与判定の対象となった場合の結果を遊技機外部の装置にて実行されている演出を確認して予測するという遊技が追加され、遊技の多様化が図られる。よって、遊技の興趣向上が図られる。
特徴J2.前記外部送信手段は、前記先特定手段による前記先特定の結果が第1結果である場合及び第2結果である場合のいずれであっても前記外部情報を送信し得る一方、第3結果である場合には当該外部情報を送信しない又は送信する確率が他の場合よりも低いことを特徴とする特徴J1に記載の遊技機。
特徴J2によれば、先特定の結果と外部情報との関係が一義的となってしまわないようにすることが可能となる。これにより、遊技機外部の装置において外部情報から先特定の結果自体を把握しようとしてもそれが不可となり、例えば所定の特別情報が付与情報に対応していることが遊技機側にて報知されていないにも関わらず遊技機外部の装置においてそれが報知されてしまわないようにすることが可能となる。よって、遊技機外部の装置にて実行される演出の注目度を高めるようにしながらも、遊技機にて報知されていない情報が遊技機外部の装置にて先に報知されてしまわないようにすることが可能となり、遊技機への注目度が低下してしまわないようにすることが可能となる。
特徴J3.前記外部送信手段は、前記先特定手段による前記先特定の結果が第1結果である場合及び第2結果である場合のいずれであっても前記外部情報を送信し得る一方、第1結果である場合と第2結果である場合とで前記外部情報を送信する確率が異なることを特徴とする特徴J1又はJ2に記載の遊技機。
特徴J3によれば、先特定の結果と外部情報との関係が一義的となってしまわないようにすることが可能となる。これにより、遊技機外部の装置において外部情報から先特定の結果自体を把握しようとしてもそれが不可となり、例えば所定の特別情報が付与情報に対応していることが遊技機側にて報知されていないにも関わらず遊技機外部の装置においてそれが報知されてしまわないようにすることが可能となる。よって、遊技機外部の装置にて実行される演出の注目度を高めるようにしながらも、遊技機にて報知されていない情報が遊技機外部の装置にて先に報知されてしまわないようにすることが可能となり、遊技機への注目度が低下してしまわないようにすることが可能となる。その一方で、先特定の結果が第1結果である場合と第2結果である場合とで外部情報が送信される確率が異なるため、先特定の結果に対応した態様で外部情報の送信を行うことが可能となる。
特徴J4.前記外部情報は、前記先特定手段による前記先特定の結果に対応するように送信されるものの前記所定の特別情報が前記付与情報に対応しているか否かを示す情報を含まないことを特徴とする特徴J1乃至J3のいずれか1に記載の遊技機。
特徴J4によれば、外部情報からは所定の特別情報が付与情報に対応しているか否かを特定することができない。これにより、例えば所定の特別情報が付与情報に対応していることが遊技機側にて報知されていないにも関わらず遊技機外部の装置においてそれが報知されてしまわないようにすることが可能となる。
特徴J5.前記先特定手段を有する制御手段(音光側MPU82)は、前記先特定手段による前記先特定の結果に対応した対応情報を他の制御手段(表示側MPU92)に送信する対応送信手段(音光側MPU82におけるステップS3208の処理を実行する機能)を備え、
前記外部情報は、前記対応情報と異なることを特徴とする特徴J1乃至J4のいずれか1に記載の遊技機。
特徴J5によれば、他の制御手段に送信される先特定の結果に対応した情報と、外部送信される先特定の結果に対応した情報とが異なることにより、他の制御手段及び遊技機外部の装置のそれぞれにおいて先特定の結果に対応した制御を行う場合において各制御内容を確実に相違させることが可能となる。
特徴J6.前記対応送信手段は、前記先特定手段による前記先特定の結果が第1結果である場合と第2結果である場合とで異なる種類の前記対応情報を送信するものであり、
前記外部送信手段は、前記先特定手段による前記先特定の結果が前記第1結果である場合と前記第2結果である場合とで同一の前記外部情報を送信するものであることを特徴とする特徴J5に記載の遊技機。
特徴J6によれば、他の制御手段において先特定の結果に対応した制御を行う場合には、先特定の結果が第1結果である場合と第2結果である場合とで制御内容を相違させることが可能となる一方、遊技機外部の装置において先特定の結果に対応した制御を行う場合には、第1結果である場合と第2結果である場合とで制御内容を共通させることが可能となる。これにより、先特定の結果に対応した制御内容を遊技機側の方が遊技機外部の装置よりも先特定の結果を踏まえた内容とすることが可能となり、遊技機外部の装置にて先特定の結果に対応した演出の実行を可能としながらも、遊技機への注目度が低下してしまわないようにすることが可能となる。
特徴J7.前記先特定手段による前記先特定の結果に対応する特別報知(保留予告)が、当該先特定手段による特定対象となった前記所定の特別情報が前記付与判定の対象となるよりも前のタイミングにおいて報知手段(図柄表示装置41)にて実行されるようにする特別報知制御手段(表示側MPU92)を備え、
前記外部送信手段は、前記特別報知が実行されることを少なくとも一の条件として、当該特別報知の実行の契機となった前記先特定の結果に対応する前記外部情報を送信するものであることを特徴とする特徴J1乃至J6のいずれか1に記載の遊技機。
特徴J7によれば、先特定の結果に対応した特別報知が遊技機にて実行されない限り外部情報の送信が行われないため、先特定の結果に対応した報知が遊技機にて実行されていないにも関わらず遊技機外部の装置にて実行されてしまわないようにすることが可能となる。これにより、遊技機外部の装置にて先特定の結果に対応した演出の実行を可能としながらも、遊技機への注目度が低下してしまわないようにすることが可能となる。
特徴J8.前記外部送信手段は、前記特別報知の内容が第1内容である場合及び第2内容である場合のいずれであっても同一の前記外部情報を送信するものであることを特徴とする特徴J7に記載の遊技機。
特徴J8によれば、先特定の結果に対応した報知の内容を、遊技機の方が遊技機外部の装置よりも先特定の結果を踏まえた内容とすることが可能となる。これにより、遊技機外部の装置にて先特定の結果に対応した演出の実行を可能としながら、遊技機への注目度が低下してしまわないようにすることが可能となる。
特徴J9.前記外部送信手段は、前記先特定手段による前記先特定の結果が第1結果である場合及び第2結果である場合のいずれであっても同一の前記外部情報を送信するものであり、
当該遊技機は、前記先特定手段による前記先特定の結果が前記第1結果である場合、前記外部情報が送信された後に後側外部情報(大当たり報知用の外部出力)を送信し、前記第2結果である場合には当該後側外部情報を送信しない後側送信手段(音光側MPU82におけるステップS3310の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴J1乃至J8のいずれか1に記載の遊技機。
特徴J9によれば、先特定の結果と外部情報との関係が一義的となってしまわないようにすることが可能となる。これにより、遊技機外部の装置において外部情報から先特定の結果自体を把握しようとしてもそれが不可となり、例えば所定の特別情報が付与情報に対応していることが遊技機側にて報知されていないにも関わらず遊技機外部の装置においてそれが報知されてしまわないようにすることが可能となる。
その一方、第1結果であることを契機として外部情報が送信された場合にはその後に後側外部情報が送信され得るのに対して、第2結果であることを契機として外部情報が送信された場合にはその後に後側外部情報が送信されない。これにより、先特定が行われた場合において遊技機外部の装置にて先特定の結果に一義的に対応した演出が即座に実行されないようにしながら、その後のタイミングにおいて先特定の結果に一義的に対応した演出が実行されるようにすることが可能となる。
特徴J10.前記後側送信手段は、前記所定の特別情報を契機とした遊技回の演出において前記付与判定の結果に対応した演出内容が遊技者に提供されたタイミング以降に前記後側外部情報を送信するものであることを特徴とする特徴J9に記載の遊技機。
特徴J10によれば、所定の特別情報が付与情報に対応しているか否かを示す報知が遊技機よりも先に遊技機外部の装置にて実行されてしまわないようにすることが可能となる。
特徴J11.前記外部送信手段は、前記外部情報が送信されるタイミングが前記所定の特別情報が取得されたタイミングよりも遅延期間以上に亘って遅延されるようにする遅延手段(音光側MPU82におけるステップS3211及びステップS3301〜ステップS3303の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴J1乃至J10のいずれか1に記載の遊技機。
特徴J11によれば、特別情報が取得されたタイミングで先特定が行われる構成であったとしても、特別情報が取得されたタイミングに対して外部情報が送信されるタイミングを遅延させることが可能となる。
なお、特徴J1〜J11の構成に対して、特徴A1〜A80、特徴B1〜B11、特徴C1〜C10、特徴D1〜D12、特徴E1〜E10、特徴F1〜F12、特徴G1〜G16、特徴H1〜H10、特徴I1〜I8、特徴J1〜J11、特徴K1〜K11、特徴L1のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
<特徴K群>
特徴K1.遊技機(パチンコ機10)から送信された情報に対応した演出の実行を可能とする外部手段(外付け装置EX)を備えた遊技システムにおいて、
前記遊技機は、
遊技者に特典を付与するか否かの付与判定を行う付与判定手段(主側MPU62におけるステップS403の処理を実行する機能)と、
当該付与判定手段による付与判定の結果が遊技者に特典を付与する判定結果となったことに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段(主側MPU62におけるステップS607〜ステップS611の処理を実行する機能)と、
遊技回用動作が開始され、前記付与判定の結果に対応した動作結果とし前記遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記付与判定が行われる度に各遊技回の前記遊技回用動作が遊技回実行手段(図柄表示装置41)にて行われるようにするための制御を実行する遊技回制御手段(主側MPU62におけるステップS306〜ステップS308の処理を実行する機能)と、
を備え、
前記外部手段は、前記遊技機が送信する外部情報(保留予告用の外部出力)に基づいて、前記遊技回用動作にて実行される演出内容及び前記動作結果のうち少なくとも一方である報知事象に対応した事象対応報知(共通示唆演出)が、当該報知事象が当該遊技回用動作にて行われる前に行われるように外部報知手段(外付け表示装置301)を制御する外部制御手段(外付け側MPU312における外部演出制御処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技システム。
特徴K1によれば、遊技機における遊技回用動作にて報知事象が行われる前に、当該報知事象に対応した事象対応報知が外部手段にて行われ得る。これにより、遊技者は、外部手段にて実行された事象対応報知を確認することで、当該事象対応報知に対応した事象が遊技機にて発生することを確認したり予測したりすることが可能となる。よって、遊技の興趣向上が図られる。
特徴K2.前記事象対応報知は、前記付与判定の結果を明示しない態様で行われることを特徴とする特徴1に記載の遊技システム。
特徴K2によれば、事象対応報知を確認したとしても付与判定の結果を特定できないようにすることが可能となる。これにより、外部手段にて事象対応報知が実行されることで遊技の興趣向上を図るようにしながらも、付与判定の結果自体を確認するためには遊技機の遊技回用動作を確認する必要が生じ、遊技機への注目度が低下してしまわないようにすることが可能となる。
特徴K3.前記事象対応報知は、前記報知事象が特定事象となる場合に行われることを特徴とする特徴K1又はK2に記載の遊技システム。
特徴K3によれば、遊技者は、外部報知手段にて事象対応報知が実行されていることを確認することで、遊技機の遊技回用動作において特定事象が発生することを把握することが可能となる。
特徴K4.前記外部報知手段を前記遊技機に対応させて複数備え、
一の前記外部報知手段にて前記事象対応報知が実行される場合、他の前記外部報知手段にて当該事象対応報知が実行される構成であることを特徴とする特徴K1乃至K3のいずれか1に記載の遊技システム。
特徴K4によれば、一の外部報知手段にて事象対応報知が実行される場合には他の外部報知手段においても事象対応報知が実行されるため、事象対応報知を複数の外部報知手段にてまとめて実行することが可能となり、事象対応報知が開始された場合の意外性を付与することが可能となる。また、対応する遊技機において事象対応報知の実行契機が発生していなくても、他の遊技機において事象対応報知の実行契機が発生した場合には事象対応報知が実行されるため、事象対応報知が実行される頻度を高めることが可能となる。
特徴K5.前記事象対応報知が複数の前記外部報知手段にて実行される場合、それら外部報知手段にて前記事象対応報知が同時に開始される構成であることを特徴とする特徴K4に記載の遊技システム。
特徴K5によれば、複数の外部報知手段にて事象対応報知が実行される場合には、各外部報知手段における事象対応報知が一斉に開始されることとなるため、事象対応報知が開始された場合の意外性をより高めることが可能となる。
特徴K6.前記外部手段を前記遊技機に対応させて複数備え、
前記外部制御手段は、
対応する遊技機から報知事象情報を受信した場合に当該報知事象情報に対応した情報(外部演出開始信号)を他の前記外部手段に送信する手段(外付け側MPU312におけるステップS3404の処理を実行する機能)と、
前記報知事象情報又は前記報知事象情報に対応した情報を受信した場合、前記事象対応報知が前記外部報知手段にて実行されるようにする手段(外付け側MPU312におけるステップS3405及びステップS3409の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴K4又はK5に記載の遊技システム。
特徴K6によれば、外部手段は対応する遊技機から報知事象情報を受信した場合、事象対応報知を開始するだけでなく他の外部手段に対応する情報を送信する構成であり、さらに外部手段は他の外部手段から報知事象情報に対応した情報を受信した場合、事象対応報知を開始する。これにより、複数の外部報知手段にて事象対応報知をまとめて実行する構成において、外部手段間で通信を行うことで事象対応報知をまとめて実行することが可能となる。
特徴K7.前記外部制御手段は、前記外部報知手段にて前記事象対応報知を実行している状況で遊技機から後側外部情報(大当たり報知用の外部出力)を受信した場合、当該外部報知手段にて後側報知(個別演出)が実行されるようにするものであることを特徴とする特徴K1乃至K6のいずれか1に記載の遊技システム。
特徴K7によれば、外部報知手段において事象対応報知が実行された後にさらに後側報知が実行されることがある。これにより、外部報知手段において段階的な報知を実行することが可能となり、外部報知手段への遊技者の注目度を高めることが可能となる。
特徴K8.前記後側報知は、対応する遊技機における前記遊技回用動作の動作結果に対応した報知であり、
前記外部制御手段は、対応する遊技機において前記遊技回用動作にて動作結果が提示されるタイミング以降に前記後側報知が開始されるようにすることを特徴とする特徴K7に記載の遊技システム。
特徴K8によれば、遊技回用動作の動作結果の報知が遊技機よりも外部手段にて先に行われてしまうことを防止しながら、当該外部手段において遊技回用動作の動作結果に対応した段階的な報知を行うことが可能となる。
特徴K9.前記外部手段を前記遊技機に対応させて複数備え、
前記外部制御手段は、
対応する遊技機から報知事象情報を受信した場合に当該報知事象情報に対応した情報(外部演出開始信号)を他の前記外部手段に送信する手段(外付け側MPU312におけるステップS3404の処理を実行する機能)と、
前記報知事象情報又は前記報知事象情報に対応した情報を受信した場合、前記事象対応報知が前記外部報知手段にて実行されるようにする手段(外付け側MPU312におけるステップS3405及びステップS3409の処理を実行する機能)と、
前記報知事象情報を対応する遊技機から受信したことを契機として前記事象対応報知を実行している状況で前記後側外部情報を受信したことに基づいて、対応する前記外部報知手段にて前記後側報知が実行されるようにする手段(外付け側MPU312におけるステップS3503〜ステップS3506の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴K1乃至K8のいずれか1に記載の遊技システム。
特徴K9によれば、外部手段は対応する遊技機から報知事象情報を受信した場合、事象対応報知を開始するだけでなく他の外部手段に対応する情報を送信する構成であり、さらに外部手段は他の外部手段から報知事象情報に対応した情報を受信した場合、事象対応報知を開始する。これにより、複数の外部報知手段にて事象対応報知をまとめて実行する構成において、外部手段間で通信を行うことで事象対応報知をまとめて実行することが可能となる。
また、後側報知は、報知事象情報を対応する遊技機から受信したことを契機として事象対応報知を実行している状況で当該遊技機から後側外部情報を受信したことに基づいて実行される。これにより、複数の外部報知手段に事象対応報知が実行されるようにしながら、当該事象対応報知の実行の契機となった外部報知手段のみにて後側報知が実行されるようにすることが可能となる。
特徴K10.前記付与判定手段は、予め定められた取得条件が成立したことに基づいて情報取得手段(外付け側MPU312におけるステップS3405及びステップS3409の処理を実行する機能)により取得された特別情報が付与情報に対応しているか否かを判定することで前記付与判定を行うものであり、
前記遊技機は、
前記情報取得手段により取得された所定の特別情報が前記付与判定の対象となった場合における判定結果に対応する情報を、当該所定の特別情報が前記付与判定の対象となるよりも前のタイミングにおいて先特定する先特定手段(主側MPU62における保留予告用の確認処理を実行する機能、音光側MPU82における保留予告制御処理を実行する機能)と、
当該先特定手段の特定結果に基づいて、遊技機外部に前記外部情報を送信する外部送信手段(音光側MPU82における外部出力制御処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴K1乃至K9のいずれか1に記載の遊技システム。
特徴K10によれば、取得情報記憶手段に記憶されているとともに付与判定の対象となっていない所定の特別情報について当該付与判定の対象となった場合における判定結果に対応する情報が先特定され、その先特定の結果に対応した外部情報が外部手段に送信される。これにより、先特定の結果に対応した事象対応報知を外部報知手段にて実行することが可能となり、未だ付与判定の対象となっていない特別情報が実際に付与判定の対象となった場合の結果を外部手段にて実行されている演出を確認して予測するという遊技が追加され、遊技の多様化が図られる。
特徴K11.前記情報取得手段により前記所定の特別情報が取得されたタイミングに対して前記事象対応報知が開始されるタイミングを遅延させる遅延手段(音光側MPU82におけるステップS3211及びステップS3301〜ステップS3303の処理を実行する機能)を備えている特徴K10に記載の遊技システム。
特徴K11によれば、所定の特別情報が取得されたタイミングに対して事象対応報知が開始されるタイミングが遅延されるため、複数の外部報知手段にて事象対応報知がまとめて実行された場合においてその実行契機がいずれの遊技機であるのかを遊技者が特定しづらくなる。これにより、複数の外部報知手段にて事象対応報知が実行された場合に、各遊技者の期待感を好適に高めることが可能となる。
なお、特徴K1〜K11の構成に対して、特徴A1〜A80、特徴B1〜B11、特徴C1〜C10、特徴D1〜D12、特徴E1〜E10、特徴F1〜F12、特徴G1〜G16、特徴H1〜H10、特徴I1〜I8、特徴J1〜J11、特徴K1〜K11、特徴L1のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
上記特徴J群及び上記特徴K群の発明は、以下の課題を解決することが可能である。
遊技機の一種として、パチンコ機やスロットマシン等が知られている。これらの遊技機では、所定の抽選条件が成立したことに基づいて内部抽選が行われ、当該内部抽選の結果に応じて遊技者に特典が付与される構成が知られている。また、当該内部抽選の結果を遊技者に予測させたり、認識させたりするための演出が行われる構成が一般的である。
パチンコ機について具体的には、遊技領域に設けられた入球部に遊技球が入球したことに基づいて抽選が行われ、表示装置の表示面にて絵柄の変動表示が行われ、抽選にて当選結果となった場合には表示面にて特定絵柄の組み合わせ等が最終停止表示され、遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行する構成が知られている。そして、特別遊技状態に移行した場合には、例えば遊技領域に設けられた入球装置の開閉が開始され、当該入球装置への入球に基づき遊技球が払い出されるようになっている。
ここで、上記例示等のような遊技機においては遊技の興趣向上を図る必要があり、この点について未だ改良の余地がある。
<特徴L>
特徴L1.情報を遊技機外部に出力する外部出力手段(音光側MPU82、指向性スピーカ333)を備え、
当該外部出力手段は、無線により情報の外部出力を行うことを特徴とする遊技機。
特徴L1によれば、無線により情報の外部出力が行われるため、遊技機のメンテナンスに際して配線の取り外し作業や再装着作業を要しない。よって、外部出力を好適に行うことが可能となる。
なお、特徴L1の構成に対して、特徴A1〜A80、特徴B1〜B11、特徴C1〜C10、特徴D1〜D12、特徴E1〜E10、特徴F1〜F12、特徴G1〜G16、特徴H1〜H10、特徴I1〜I8、特徴J1〜J11、特徴K1〜K11、特徴L1のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
上記特徴Lの発明は、以下の課題を解決することが可能である。
例えばパチンコ遊技機等の遊技機は、予め定められた抽選条件が成立したことに基づいて抽選を行い、その抽選結果が所定の結果であった場合に当たり状態への移行といった遊技状態の移行が発生する。また、当該当否抽選のモードとして、所定の当選結果となる確率が相対的に高低となるように、高確率モードと低確率モードといった複数のモードが存在している遊技機も知られている。この場合、遊技者は、当選結果となる確率が高いモードとなることを期待しながら遊技を行うことになる。
パチンコ機について具体的には、例えば遊技領域に設けられた入球部に遊技球が入球したことに基づいて当否抽選が行われ、当否抽選にて当選結果となった場合には表示装置の表示面にて特定の絵柄組合せ等が最終停止表示され、遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行する構成が知られている。そして、特別遊技状態に移行した場合には、例えば遊技領域に設けられた入球装置の開閉が開始され、当該入球装置への入球に基づき遊技球が払い出されるようになっている。また、例えば特別遊技状態が終了した後等に、当否抽選のモードが高確率モード及び低確率モードのうち一方から他方に移行することとなる構成も知られている。高確率モードにおいて、例えば表示面にて低確率モードの場合とは異なる演出が実行されたり、例えば遊技領域に設けられた可動部材にて低確率モードの場合とは異なる動作が実行されたり等することで、遊技者は、当否抽選のモードが高確率モードであることを認識しながら遊技を行うことになる。
ここで、上記例示等のような遊技機においては当該遊技機の状態を遊技ホールの管理コンピュータに認識させるために情報の外部出力が行われるが、この外部出力を好適に行う上で未だ改良の余地がある。
以下に、以上の各特徴を適用し得る又は各特徴に適用される遊技機の基本構成を示す。
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路と、遊技領域内に配置された各遊技部品とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。
スロットマシン等の回胴式遊技機:複数の絵柄を可変表示させる絵柄表示装置を備え、始動操作手段の操作に起因して前記複数の絵柄の可変表示が開始され、停止操作手段の操作に起因して又は所定時間経過することにより前記複数の絵柄の可変表示が停止され、その停止後の絵柄に応じて遊技者に特典を付与する遊技機。