JP6642182B2 - 無線通信端末 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信端末、データ共有方法、およびプログラムに関する。
複数の無線通信端末間でコンテンツを共有する方法として、サーバ等の中央管理装置を使用せずに、個々の無線通信端末で分散的にコンテンツを共有する方法がある。
例えば、無線通信端末同士が移動により接触した際に、エピデミック(Epidemic)法を使用して、お互いのコンテンツを交換し保有情報の同期を行うことが本発明に関連する第1の関連技術として提案されている(例えば非特許文献1参照)。エピデミック法では、ネットワーク内の無線通信端末は他の無線通信端末を検知すると、自身が保有するコンテンツのリストである保有リスト(サマリーベクタとも呼ぶ)を交換し、他の無線通信端末の保有リストの内容を把握する。そして、無線通信端末は、自端末の保有リストと一致しない保有リストを有する他の無線通信端末との間で通信メッセージを授受してコンテンツの共有を行う。
他方、本発明に関連する他の技術として以下のようなものが知られている。
まず、無線基地局のスケジューリングに基づいて集中制御される通信を行うインフラストラクチャモードを利用する無線基地局および第1の移動端末間の第1の通信と、自律分散制御により通信を行うアドホックモードを利用する複数の第2の移動端末間の第2の通信とで、無線リソースを共有する移動無線通信方法が、本発明に関連する第2の関連技術として提案されている(例えば特許文献1参照)。この第2の関連技術では、無線基地局の存在するエリア内の第1の移動端末が、無線基地局により指定されるタイミングにおいて、第1の移動端末からの電波到達範囲にいるアドホックモードの第2の通信を行う第2の移動端末に、インフラストラクチャモードの第1の通信に利用しないアドホックモードの第2の通信に利用可能な若しくは第1の通信に利用する無線リソースを周期的に通知し、第2の移動端末によって第1の通信のための無線リソースが利用されないように制御して干渉を回避する。
また、放送コンテンツを伝送する基地局と、放送コンテンツを受信可能な第1の無線通信端末(第1の放送用端末機)と、第1の無線通信端末とアドホック通信可能な第2の無線通信端末とを備えた放送用システムが、本発明に関連する第3の関連技術として提案されている(例えば特許文献2参照)。この第3の関連技術では、第1の無線通信端末と第2の無線通信端末は、相互間にデータを交換し得るソフトウェアがインストールされるように構成されている。
再特WO2008/136106号公報 特開2006−279953号公報
A. Vahdat, D. Becker, "Epidemic Routing for Partially−Connected Ad Hoc Networks, " Tech. Report CS−200006, Duke University, Apr. 2000
通信デバイスの小型化等により、データ放送受信機能と近距離無線通信機能との2種類の通信機能を搭載した無線通信端末が提案ないし実用化されている。このような無線通信端末を複数有する通信システムにおいて、データ放送によって提供されるデータを無線通信端末間で共有する場合、無駄な近距離無線通信によって無線ネットワークの負荷が高まる、という課題がある。以下、その理由を説明する。
まず、図18に示すように、データ放送受信機能と近距離無線通信機能との2種類の通信機能を搭載した2台の無線通信端末A、Bが共に、データ放送の受信品質が良好な場所にいる場面を想定する。このような場合、無線通信端末A、Bは、データ放送によって提供されるコンテンツ(D1とする)を自身のデータ放送受信機能によって受信できる。そのため、近距離無線通信機能を使用して他の無線通信端末間でコンテンツD1を授受する必要はない。そこで、データ放送の受信品質が良好な場所にいる無線通信端末は、近距離無線通信機能を無効にするものとする。
次に、図19に示すように、一方の無線通信端末Aはデータ放送の受信品質が良好な場所におり、他方の無線通信端末Bは建物等の遮蔽物の影響によりデータ放送の受信品質が悪い場所にいる場面を想定する。但し、無線通信端末Aと無線通信端末Bとの間には遮蔽物はなく近距離無線通信は可能とする。このような場合、無線通信端末Aは、データ放送によって提供されるコンテンツ(D2とする)を自身のデータ放送受信機能によって受信でき、無線通信端末BはコンテンツD2を受信できない。また、無線通信端末Bは、データ放送の受信品質が良好な場所にいないので、近距離無線通信機能を有効にしているが、無線通信端末Aは、データ放送の受信品質が良好な場所にいるので、近距離無線通信機能を無効にしている。そのため、無線通信端末Bは、近距離無線通信によってコンテンツD2を無線通信端末Aから取得することができない。
上記の問題は、無線通信端末Aの近距離無線通信機能を有効にすることにより解消することができる。つまり、データ放送の受信品質にかかわらず、無線通信端末の近距離無線通信機能を常に有効にしておくことにより、図19に示すような場面においてコンテンツD2の共有が可能になる。例えば、エピデミック法を使用する場合、無線通信端末Aは、コンテンツD2を含むリストを近距離無線通信機能により周囲に周期的に送信し、このリストを受信した無線通信端末Bは、自身が保有していないコンテンツD2を無線通信端末Aが保有していることを認識し、無線通信端末Aに対して近距離無線通信機能によりコンテンツD2を要求するメッセージを送信し、このメッセージを受信した無線通信端末AがコンテンツD2を近距離無線通信機能により無線通信端末Bへ送信する。
しかしながら、無線通信端末の近距離無線通信機能を常に有効にしておくと、図18に示すような場面でも、無線通信端末Aから周囲にコンテンツのリストが周期的に送信されることになり、結果として無線ネットワークの負荷が高まる。
本発明の目的は、上述した課題、すなわち、無駄な近距離無線通信によって無線ネットワークの負荷が高まる、という課題を解決する無線通信端末を提供することにある。
本発明の一実施形態に係る無線通信端末は、
一定の領域内で他の機器と通信する近距離無線通信部と、
データ放送を受信するデータ放送受信部と、
前記データ放送で受信したデータを記憶するデータ記憶部と、
前記近距離無線通信部を使用した通信により他の機器へ第1のメッセージを送信する第1の動作と、前記近距離無線通信部を通じて他の機器から前記第1のメッセージを受信すると、前記近距離無線通信部を使用した通信により他の機器へ前記データを送信する第2の動作とを行うデータ交換部と、
前記データ放送の受信状況に基づいて、前記データ交換部の前記第1の動作を前記第2の動作と独立に制御する制御部と、
を備える。
また、本発明の他の実施形態に係る無線通信端末は、
一定の領域内で他の機器と通信する近距離無線通信部とデータ放送を受信するデータ放送受信部と前記データ放送で受信したデータを記憶するデータ記憶部とデータ交換部と制御部とを有する無線通信端末が実行するデータ共有方法であって、
前記データ交換部が、前記近距離無線通信部を使用した通信により他の機器へ第1のメッセージを送信する第1の動作と、前記近距離無線通信部を通じて他の機器から前記第1のメッセージを受信すると、前記近距離無線通信部を使用した通信により他の機器へ前記データを送信する第2の動作とを行い、
前記制御部が、前記データ放送の受信状況に基づいて、前記データ交換部の前記第1の動作を前記第2の動作と独立に制御する。
また、本発明の他の実施形態に係るプログラムは、
コンピュータを、
一定の領域内で他の機器と通信する近距離無線通信部と、
データ放送を受信するデータ放送受信部と、
前記データ放送で受信したデータを記憶するデータ記憶部と、
前記近距離無線通信部を使用した通信により他の機器へ第1のメッセージを送信する第1の動作と、前記近距離無線通信部を通じて他の機器から前記第1のメッセージを受信すると、前記近距離無線通信部を使用した通信により他の機器へ前記データを送信する第2の動作とを行うデータ交換部と、
前記データ放送の受信状況に基づいて、前記データ交換部の前記第1の動作を前記第2の動作と独立に制御する制御部と、
して機能させる。
本発明は、上述した構成を有するため、無駄な近距離無線通信によって無線ネットワークの負荷が高まるのを防止することができる。
本発明の第1の実施形態に係る無線通信端末のブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る無線通信端末のデータ交換部の詳細なブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る無線通信端末の制御部の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る2台の無線通信端末がデータ放送の受信品質の良い場所にいるときの動作説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る2台の無線通信端末のうちの1台がデータ放送の受信品質の良い場所におり、残り1台がデータ放送の受信品質の悪い場所にいるときの動作説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る無線通信端末のブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る無線通信端末の制御部の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る2台の無線通信端末がデータ放送の受信可能エリア内にいるときの動作説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る2台の無線通信端末のうちの1台がデータ放送の受信可能エリア内におり、残り1台がデータ放送の受信可能エリア外にいるときの動作説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る無線通信端末のブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る無線通信端末の制御部の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る2台の無線通信端末がデータ放送によってコンテンツを受信する時間的な状況の一例を示している。 本発明の第4の実施形態に係る無線通信端末のブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係る無線通信端末のデータ交換部のブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係る2台の無線通信端末がデータ放送の受信品質の良い場所にいるときの動作説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る2台の無線通信端末のうちの1台がデータ放送の受信品質の良い場所におり、残り1台がデータ放送の受信品質の悪い場所にいるときの動作説明図である。 本発明の第5の実施形態に係る無線通信端末のブロック図である。 本発明に関連する2台の無線通信端末がデータ放送の受信品質の良い場所にいるときの動作説明図である。 本発明に関連する2台の無線通信端末のうちの1台がデータ放送の受信品質の良い場所におり、残り1台がデータ放送の受信品質の悪い場所にいるときの動作説明図である。
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1を参照すると、本発明の第1の実施形態に係る無線通信端末100は、データ放送受信機能と近距離無線通信機能との2種類の通信機能を有する無線通信端末である。無線通信端末100は、主な構成要素として、2種類の無線通信I/F部(無線通信インターフェイス部)110、120と、操作入力部130と、画面表示部140と、記憶部150と、演算処理部160とを有する。
無線通信I/F部110は、一定の領域内で他の機器と無線通信するための近距離無線通信デバイスである。無線通信I/F部110は、例えば、Wi−Fiデバイス、Wi−Fi Directデバイス、或いはbluetooth(登録商標)などで構成される。無線通信I/F部110は、一定の範囲内に存在する他の機器と無線によりデータを送受信する機能を有する。
無線通信I/F部120は、データ放送を受信するための通信デバイスである。無線通信I/F部120がサポートするデータ放送は、VHF−LOWにおけるデータ放送など、地上デジタル放送のデータ放送である。無線通信I/F部120は、データ放送を通じて移動体端末(例えばスマートフォンやカーナビ等)などに向けて提供される各種のデータ(コンテンツ)を受信する機能を有する。
操作入力部130は、キーボードやマウスなどの操作入力装置からなり、オペレータの操作を検出して演算処理部160に出力する機能を有している。
画面表示部140は、LCD(Liquid Crystal Display)などの画面表示装置からなり、演算処理部160からの指示に応じて、データ放送で受信したコンテンツや操作メニューなどの各種情報を画面表示する機能を有している。
記憶部150は、ハードディスクやメモリなどの記憶装置からなり、演算処理部160での各種処理に必要な処理情報やプログラム151を記憶する機能を有している。プログラム151は、演算処理部160に読み込まれて実行されることにより各種処理部を実現するプログラムであり、無線通信I/F部110などのデータ入出力機能を介して外部装置(図示せず)や記憶媒体(図示せず)から予め読み込まれて記憶部150に保存される。記憶部150で記憶される主な処理情報として、コンテンツ情報152、保有リスト情報153、および受信リスト情報154がある。
コンテンツ情報152は、データ放送により受信したコンテンツを示す情報である。コンテンツは、例えば画像、音声、テキストの少なくとも1つを含むマルチメディアであってよい。
保有リスト情報153は、コンテンツ情報152に含まれるコンテンツのリストである。リストは、コンテンツの名前等の識別情報やバージョン情報などで構成される。
受信リスト情報154は、周囲の無線通信端末から近距離無線通信により受信したコンテンツのリストの情報である。即ち、受信リスト情報154は、周囲の無線通信端末が保有しているコンテンツのリストである。
演算処理部160は、CPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有し、記憶部150からプログラム151を読み込んで実行することにより、上記ハードウェアとプログラム151とを協働させて各種処理部を実現する機能を有している。演算処理部160で実現される主な処理部として、データ放送受信部161、データ交換部162、および制御部163がある。
データ放送受信部161は、無線通信I/F部120を使用してデータ放送を受信する機能を有する。またデータ放送受信部161は、データ放送によって受信したコンテンツをコンテンツ情報152として記憶部150に保存し、保有リスト情報153に上記コンテンツの情報を追加する機能を有する。さらにデータ放送受信部161は、データ放送によって受信したコンテンツを画面表示部140に表示する機能を有していてもよい。
データ交換部162は、無線通信I/F部110を使用して周囲の無線通信端末とデータを交換する機能を有する。
図2はデータ交換部162の詳細を示すブロック図である。この例のデータ交換部162は、保有リスト送信部1621と保有リスト受信部1622とリスト比較部1623とプッシュ型データ交換部1624とから構成される。
保有リスト送信部1621は、記憶部150から保有リスト情報153を読み出し、その保有リスト情報153を、無線通信I/F部110を使用して周囲の無線通信端末へ送信する機能を有する。保有リスト送信部1621は、上記の動作を周期的に行う。上記保有リスト情報153を送信する動作は、言い換えれば、他の機器へ第1のメッセージを送信する動作である。
保有リスト受信部1622は、無線通信I/F部110を使用して、周囲の無線通信端末から送信される保有リスト情報を受信し、その保有リスト情報を受信リスト情報154として記憶部150に保存する機能を有する。
リスト比較部1623は、記憶部150から保有リスト情報153と受信リスト情報154を読み出して両者を比較し、その比較結果に基づいて、コンテンツを提供する他の無線通信端末の情報(識別情報や通信アドレスなど)と当該提供するコンテンツのリストの情報を決定する機能を有する。
プッシュ型データ交換部1624は、プッシュ型でデータ交換を行う機能を有する。プッシュ型のデータ交換は、データを有する端末がデータを有しない端末に対して、当該端末からのデータ要求無しにデータを送信する形態のデータ交換方式である。プッシュ型データ交換部1624は、データ送信部1625とデータ受信部1626とを有する。データ送信部1625は、リスト比較部1623から、データを提供する他の無線通信端末の情報と提供するコンテンツのリストの情報とを受け取り、提供すべきコンテンツをコンテンツ情報152から読み出して無線通信I/F部110を通じて当該他の無線通信端末へ送信する機能を有する。他方、データ受信部1626は、無線通信I/F部110を通じて他の無線通信端末のプッシュ型データ交換部から送信されたコンテンツを受信し、コンテンツ情報152に保存すると共に保存したコンテンツのリストを保有リスト情報153に追加する機能を有する。
再び図1を参照すると、制御部163は、データ放送の受信状況に基づいて、データ交換部162を制御する機能を有する。本実施形態では、データ放送の受信状況として、データ放送の受信品質を使用する。
図3は、制御部163の動作の一例を示すフローチャートである。制御部163は、まず、データ放送の受信品質を無線通信I/F部120を通じて検出する(S101)。検出する受信品質としては、受信強度(受信レベル)、信号対雑音比(SN比)、キャリア信号対雑音比(CN比)、ビット誤り率(BER)などが考えられるが、それらに限定されない。次に制御部163は、検出した受信品質を閾値と比較する(S102)。次に制御部163は、受信品質が閾値以上になるほどに良好であれば(S102でYES)、データ交換部162の保有リスト送信部1621の機能を制限する(S103)。このとき、制御部163は、保有リスト送信部1621以外のデータ交換部162の機能は制限しない。本実施形態では、制御部163は保有リスト送信部1621の機能を完全に停止させる。但し、本発明は、保有リスト送信部1621の機能を完全に停止させる以外の形態によって、保有リスト送信部1621の機能を制限するようにしてよい。例えば、制御部163は、保有リスト送信部1621が保有リスト情報を送信する周期をより長くなるように変更するようにしてもよい。それは、周期がより長くなればなるほど、保有リストを周囲に知らしめる機能が低下することになるためである。他方、制御部163は、受信品質が閾値を下回るほどに悪ければ(S102でNO)、保有リスト送信部1621の機能の制限を解除する(S104)。即ち、制御部163は、保有リスト送信部1621の現在の状態が機能を制限されている状態であるならば、機能を制限されていない状態に戻す。次に制御部163は、一定時間の待ち合わせを行い(S105)、その後にステップS101の処理へ戻り、上述した処理と同様の処理を繰り返す。
次に本実施形態に係る無線通信端末100の動作を説明する。
今、図4に示すように、2台の無線通信端末100が共に、データ放送の受信品質が良好な場所にいる状況を想定する。このような状況において、データ放送によってコンテンツD1が送信されると、2台の無線通信端末100のデータ放送受信部161は、無線通信I/F部120を通じてコンテンツD1を受信し、コンテンツ情報152として記憶部150に保存する。
また、図4に示す状況では、2台の無線通信端末100の制御部163は、データ放送の受信品質が閾値以上であるため、データ交換部162の保有リスト送信部1621の機能を制限する(図3のS103)。そのため、2台の無線通信端末100のデータ交換部162の保有リスト送信部1621は、保有リスト情報153を周期的に送信する動作を停止している。これにより、無駄な近距離無線通信によって無線ネットワークの負荷が高まるのを防止することができる。
次に、図5に示すように、一方の無線通信端末100−1はデータ放送の受信品質が良好な場所にいるけれども、他方の無線通信端末100−2は建物等の遮蔽物の影響によりデータ放送の受信品質が悪い場所にいる状況を想定する。但し、無線通信端末100−1と無線通信端末100−2との間には遮蔽物はなく近距離無線通信は可能とする。このような状況において、データ放送によってコンテンツD2が送信されると、データ放送の受信品質が良好な場所にいる無線通信端末100−1のデータ放送受信部161は、無線通信I/F部120を通じてコンテンツD2を受信し、コンテンツ情報152として記憶部150に保存する。一方、データ放送の受信品質が悪い場所にいる無線通信端末100−2のデータ放送受信部161はコンテンツD2を受信できない。
また、図5に示す状況では、無線通信端末100−2の制御部163は、データ放送の受信品質が閾値を下回っているため、データ交換部162の保有リスト送信部1621の機能の制限を解除している(図3のS104)。このため、無線通信端末100−2のデータ交換部162の保有リスト送信部1621は、保有リスト情報153を周期的に送信する動作を行っている。ここで、無線通信端末100−2の保有リスト情報153には、受信できていないコンテンツD2の情報は存在しない。
一方、データ放送の受信品質が良好な場所にいる無線通信端末100−1の制御部163は、データ放送の受信品質が閾値以上であるため、データ交換部162の保有リスト送信部1621の機能を制限している(図3のS103)。そのため、無線通信端末100−1のデータ交換部162の保有リスト送信部1621は、保有リスト情報153を周期的に送信する動作を停止している。ここで、無線通信端末100−1の保有リスト情報153には、受信したコンテンツD2の情報が存在する。
しかし、無線通信端末100−1の保有リスト送信部1621以外のデータ交換部162の機能部である保有リスト受信部1622とリスト比較部1623とプッシュ型データ交換部1624は、通常通り動作している。このため、保有リスト受信部1622は、無線通信端末100−2から送信された、コンテンツD2の情報が存在しない保有リスト情報を受信し、受信リスト情報154に保存する。またリスト比較部1623は、コンテンツD2の情報が存在する保有リスト情報153とコンテンツD2の情報が存在しない保有リスト情報とを比較し、その比較結果に基づいて、コンテンツを提供する他の無線通信端末の情報として無線通信端末100−2を決定し、当該提供するコンテンツのリストの情報としてコンテンツD2の情報を決定する。
そのため、無線通信端末100−1のプッシュ型データ交換部1624のデータ送信部1625は、記憶部150のコンテンツ情報152からコンテンツD2を読み出し、無線通信I/F部110を通じて無線通信端末100−2に向けて、当該コンテンツD2を送信する。無線通信端末100−2のプッシュ型データ交換部1624のデータ受信部1626は、無線通信I/F部110を通じて無線通信端末100−1から送信されたコンテンツD2を受信し、コンテンツ情報152に保存する。
こうして、データ放送の受信品質の悪い場所にいる無線通信端末100−2は、データ放送を通じて受信できなかったコンテンツD2を、データ放送の受信品質の良好な場所にいる無線通信端末100−1を通じて取得することができる。
[第2の実施形態]
図6を参照すると、本発明の第2の実施形態に係る無線通信端末200は、図1に示す無線通信端末100と比較して、GPS270と受信可能エリア情報255とを有し、また制御部163の代わりに制御部263を有することで相違する。
GPS270は、無線通信端末200の現在位置を検出し、演算処理部160に出力する機能を有する。現在位置は、例えば、緯度と経度とを含む。
記憶部150に保存される受信可能エリア情報255は、データ通信を受信可能なエリアの情報である。エリアの情報は、受信可能なエリア毎の位置情報、或いは受信不可能なエリア毎の位置情報であってよい。エリアの位置情報は、例えば、エリアの外縁を規定する複数の端点の緯度および経度であってよい。
制御部263は、データ放送の受信状況に基づいて、データ交換部162を制御する機能を有する。本実施形態では、データ放送の受信状況として、データ放送の受信場所を使用する。
図7は、制御部263の動作の一例を示すフローチャートである。制御部263は、まず、GPS270を使用して現在位置を検出する(S201)。次に制御部263は、記憶部150から受信可能エリア情報255を読み込み、現在位置と受信可能エリア情報255とを比較して、現在位置がデータ放送の受信可能エリア内か否かを検出する(S202)。次に制御部263は、データ放送の受信可能エリア内であれば、データ交換部162の保有リスト送信部1621の機能を制限する(S203)。本実施形態では、制御部263は保有リスト送信部1621の機能を完全に停止させる。但し、制御部263は、保有リスト送信部1621が保有リスト情報を送信する周期がより長くなるように変更するようにしてもよい。他方、制御部263は、データ放送の受信可能エリア外であれば、保有リスト送信部1621の機能の制限を解除する(S204)。即ち、制御部263は、保有リスト送信部1621の現在の状態が機能を制限されている状態であるならば、機能を制限されていない状態に戻す。次に制御部263は、一定時間の待ち合わせを行い(S205)、その後にステップS201の処理へ戻り、上述した処理と同様の処理を繰り返す。
次に本実施形態に係る無線通信端末200の動作を説明する。
今、図8に示すように、2台の無線通信端末200が共に、データ放送の受信可能エリア内にいる状況を想定する。このような状況において、データ放送によってコンテンツD1が送信されると、2台の無線通信端末200のデータ放送受信部161は、無線通信I/F部120を通じてコンテンツD1を受信し、コンテンツ情報152として記憶部150に保存する。
また、図8に示す状況では、2台の無線通信端末200の制御部263は、データ放送の受信可能エリア内にいるため、データ交換部162の保有リスト送信部1621の機能を制限する(図7のS203)。そのため、2台の無線通信端末200のデータ交換部162の保有リスト送信部1621は、保有リスト情報153を周期的に送信する動作を停止している。これにより、無駄な近距離無線通信によって無線ネットワークの負荷が高まるのを防止することができる。
次に、図9に示すように、一方の無線通信端末200−1はデータ放送の受信可能エリア内にいるけれども、他方の無線通信端末200−2はデータ放送の受信可能エリア外にいる状況を想定する。但し、無線通信端末200−1と無線通信端末200−2との間には遮蔽物はなく近距離無線通信は可能とする。このような状況において、データ放送によってコンテンツD2が送信されると、データ放送の受信可能エリア内にいる無線通信端末200−1のデータ放送受信部161は、無線通信I/F部120を通じてコンテンツD2を受信し、コンテンツ情報152として記憶部150に保存する。一方、データ放送の受信可能エリア外にいる無線通信端末200−2のデータ放送受信部161はコンテンツD2を受信できない。
また、図9に示す状況では、無線通信端末200−2の制御部263は、データ放送の受信可能エリア外にいるため、データ交換部162の保有リスト送信部1621の機能の制限を解除している(図7のS204)。このため、無線通信端末200−2のデータ交換部162の保有リスト送信部1621は、保有リスト情報153を周期的に送信する動作を行っている。ここで、無線通信端末200−2の保有リスト情報153には、受信できていないコンテンツD2の情報は存在しない。
一方、データ放送の受信可能エリア内にいる無線通信端末200−1の制御部263は、データ放送の受信可能エリア内にいるため、データ交換部162の保有リスト送信部1621の機能を制限している(図7のS203)。そのため、無線通信端末200−1のデータ交換部162の保有リスト送信部1621は、保有リスト情報153を周期的に送信する動作を停止している。ここで、無線通信端末200−1の保有リスト情報153には、受信したコンテンツD2の情報が存在する。
しかし、無線通信端末200−1の保有リスト送信部1621以外のデータ交換部162の機能部である保有リスト受信部1622とリスト比較部1623とプッシュ型データ交換部1624は、通常通り動作している。このため、保有リスト受信部1622は、無線通信端末200−2から送信された、コンテンツD2の情報が存在しない保有リスト情報を受信し、受信リスト情報154に保存する。またリスト比較部1623は、コンテンツD2の情報が存在する保有リスト情報153とコンテンツD2の情報が存在しない保有リスト情報とを比較し、その比較結果に基づいて、コンテンツを提供する他の無線通信端末の情報として無線通信端末200−2を決定し、当該提供するコンテンツのリストの情報としてコンテンツD2の情報を決定する。
そのため、無線通信端末200−1のプッシュ型データ交換部1624のデータ送信部1625は、記憶部150のコンテンツ情報152からコンテンツD2を読み出し、無線通信I/F部110を通じて無線通信端末200−2に向けて、当該コンテンツD2を送信する。無線通信端末200−2のプッシュ型データ交換部1624のデータ受信部1626は、無線通信I/F部110を通じて無線通信端末200−1から送信されたコンテンツD2を受信し、コンテンツ情報152に保存する。
こうして、データ放送の受信可能エリア外にいる無線通信端末200−2は、データ放送を通じて受信できなかったコンテンツD2を、データ放送の受信可能エリア内にいる無線通信端末200−1を通じて取得することができる。
[第3の実施形態]
図10を参照すると、本発明の第3の実施形態に係る無線通信端末300は、図1に示す無線通信端末100と比較して、制御部163の代わりに制御部363を有することで相違する。
制御部363は、データ放送の受信状況に基づいて、データ交換部162を制御する機能を有する。本実施形態では、データ放送の受信状況として、データ放送で最後に受信したコンテンツの受信時刻からの経過時間を使用する。通常、データ放送では、或る一定時間以内に新たなコンテンツが送信される。従って、最後に受信したコンテンツの受信時刻から所定時間が経過しても新たなコンテンツを受信していない場合、データ放送の受信が困難になっていると考えられる。本実施形態は、この点に着目したものである。
図11は、制御部363の動作の一例を示すフローチャートである。制御部363は、データ放送受信部161が新たなコンテンツをデータ放送によって受信したか否かを検出する(S301)。次に制御部363は、新たなコンテンツを受信していれば、その受信時刻を変数RTに設定し(S306)、ステップS302へ進む。なお、変数RTの初期値は0である。また制御部363は、新たなコンテンツを受信していなければ、ステップS306をスキップして、ステップS302へ進む。次に、制御部363は、ステップS302において、変数RTに設定された最後のコンテンツの受信時刻から現在時刻までの経過時間が予め設定された閾値以下であるか否かを検出する(S302)。次に制御部363は、経過時間が閾値以下であれば、データ交換部162の保有リスト送信部1621の機能を制限する(S303)。本実施形態では、制御部363は保有リスト送信部1621の機能を完全に停止させる。但し、制御部363は、保有リスト送信部1621が保有リスト情報を送信する周期がより長くなるように変更するようにしてもよい。他方、制御部363は、経過時間が閾値を超えていれば、保有リスト送信部1621の機能の制限を解除する(S304)。即ち、制御部363は、保有リスト送信部1621の現在の状態が機能を制限されている状態であるならば、機能を制限されていない状態に戻す。次に制御部363は、一定時間の待ち合わせを行い(S305)、その後にステップS301の処理へ戻り、上述した処理と同様の処理を繰り返す。
次に本実施形態に係る無線通信端末300の動作を説明する。
図12は、2台の無線通信端末300がデータ放送によってコンテンツを受信する時間的な状況の一例を示している。図12を参照すると、データ放送によって送信されたコンテンツD1は、時刻t1に2台の無線通信端末300の無線通信I/F部120で受信され(S310、S311、S312)、データ放送受信部161によりコンテンツ情報152に保存されている。このときの受信時刻t1は、2台の無線通信端末300の制御部363において変数RTに設定され、保存されている。この受信時刻t1から閾値の時間が経過するまでは、2台の無線通信端末300の制御部363は、データ交換部162の保有リスト送信部1621の機能を制限する(図11のS303)。そのため、2台の無線通信端末300のデータ交換部162の保有リスト送信部1621は、保有リスト情報153を周期的に送信する動作を停止している。これにより、無駄な近距離無線通信によって無線ネットワークの負荷が高まるのを防止することができる。
図12を参照すると、コンテンツD1の送信後、データ放送によってコンテンツD2が送信され(S313)、時刻t2に無線通信端末300−1で受信され(S314)、コンテンツ情報152に保存されている。このとき無線通信端末300−1では、変数RTが時刻t2に更新される。しかし、何らかの事情によって、無線通信端末300−2ではコンテンツD2は受信されていない。そのため、無線通信端末300−2の変数RTは時刻t1のままである。
時刻t1から閾値の時間が経過すると、無線通信端末300−1の制御部363は、変数RTがt2に更新されているので、保有リスト送信部1621の機能を制限したままであるが、無線通信端末300−2の制御部363は、変装RTがt1のままなので、保有リスト送信部1621の機能の制限を解除する(S315)。このため、無線通信端末300−2のデータ交換部162の保有リスト送信部1621は、保有リスト情報153を周期的に送信する動作を開始する(S316)。ここで、無線通信端末300−2の保有リスト情報153には、受信できていないコンテンツD2の情報は存在しない。
一方、無線通信端末300−1の制御部363は、データ交換部162の保有リスト送信部1621の機能を制限しているが、保有リスト送信部1621以外の機能部である保有リスト受信部1622とリスト比較部1623とプッシュ型データ交換部1624は、通常通り動作している。このため、無線通信端末300−1の保有リスト受信部1622は、無線通信端末300−2から送信された、コンテンツD2の情報が存在しない保有リスト情報を受信し(S317)、受信リスト情報154に保存する。またリスト比較部1623は、コンテンツD2の情報が存在する保有リスト情報153とコンテンツD2の情報が存在しない保有リスト情報とを比較し、その比較結果に基づいて、コンテンツを提供する他の無線通信端末の情報として無線通信端末300−2を決定し、当該提供するコンテンツのリストの情報としてコンテンツD2の情報を決定する。
そのため、無線通信端末300−1のプッシュ型データ交換部1624のデータ送信部1625は、記憶部150のコンテンツ情報152からコンテンツD2を読み出し、無線通信I/F部110を通じて無線通信端末300−2に向けて、当該コンテンツD2を送信する(S318)。無線通信端末300−2のプッシュ型データ交換部1624のデータ受信部1626は、無線通信I/F部110を通じて無線通信端末300−1から送信されたコンテンツD2を受信し(S319)、コンテンツ情報152に保存する。
こうして、何らかの事情によってデータ放送でコンテンツD2を受信できなかった無線通信端末300−2は、コンテンツD2をデータ放送で受信した無線通信端末300−1を通じてコンテンツD2を取得することができる。
[第4の実施形態]
図13を参照すると、本発明の第4の実施形態に係る無線通信端末400は、図1に示す無線通信端末100と比較して、データ交換部162の代わりにデータ交換部462を有することで相違する。上述した第1乃至第3の実施形態に係る無線通信端末では、プッシュ型のデータ交換部を使用したが、本実施形態に係る無線通信端末では、プル型のデータ交換部を使用する。
図14は、本実施形態に係る無線通信端末400が有するデータ交換部462の詳細なブロック図である。この例のデータ交換部462は、保有リスト送信部4621と保有リスト受信部4622とリスト比較部4623とプル型データ交換部4624とから構成される。なお、データ交換部462以外の構成は、第1の実施形態に係る無線通信端末と同じである。
保有リスト送信部4621は、記憶部150から保有リスト情報153を読み出し、その保有リスト情報153を、無線通信I/F部110を使用して周囲の無線通信端末へ送信する機能を有する。保有リスト送信部4621は、上記の動作を周期的に行う。
保有リスト受信部4622は、無線通信I/F部110を使用して、周囲の無線通信端末から送信される保有リスト情報を受信し、その保有リスト情報を受信リスト情報154として記憶部150に保存する機能を有する。また、保有リスト受信部4622は、周囲の無線通信端末から保有リスト情報を受信すると、一定期間だけ保有リスト送信部4621の機能の制限を解除する機能を有する。これにより、保有リスト送信部4621は、一定時間に亘って、周期的に保有リスト情報153を周囲の無線通信端末へ送信する。本実施形態では、周囲の無線通信端末から保有リスト情報を受信したときに保有リスト送信部4621の機能の制限を一定期間だけ解除する機能を保有リスト受信部4622に持たせたが、保有リスト受信部4622以外の箇所、例えば制御部163に上記機能を持たせるようにしてよい。
リスト比較部4623は、記憶部150から保有リスト情報153と受信リスト情報154を読み出して両者を比較し、その比較結果に基づいて、コンテンツを取得する他の無線通信端末の情報と当該取得するコンテンツのリストの情報を決定する機能を有する。
プル型データ交換部4624は、プル型でデータ交換を行う機能を有する。プル型のデータ交換は、データを有しない端末がデータを有する端末に対してデータ要求を送信し、このデータ要求を受信した端末が要求元の端末に対してデータを送信する形態のデータ交換方式である。プル型データ交換部4624は、データ要求部4625とデータ応答部4626とを有する。データ要求部4625は、リスト比較部4623から、データを取得する他の無線通信端末の情報と取得データのリストとを受け取り、無線通信I/F部110を通じて他の無線通信端末へデータを要求し、その要求に応じて他の無線通信端末から送信されるデータを無線通信I/F部110を通じて受信し、コンテンツ情報152として記憶部150に記憶する機能を有する。また、データ応答部4626は、他の無線通信端末のプル型データ交換部から要求されたデータをコンテンツ情報152から読み出し、無線通信I/F部110を通じて要求元の他の無線通信端末へ送信する機能を有する。
次に本実施形態に係る無線通信端末400の動作を説明する。
今、図15に示すように、2台の無線通信端末400が共に、データ放送の受信品質が良好な場所にいる状況を想定する。このような状況において、データ放送によってコンテンツD1が送信されると、2台の無線通信端末400のデータ放送受信部161は、無線通信I/F部120を通じてコンテンツD1を受信し、コンテンツ情報152として記憶部150に保存する。
また、図15に示す状況では、2台の無線通信端末400の制御部163は、データ放送の受信品質が閾値以上であるため、データ交換部462の保有リスト送信部4621の機能を制限する(図3のS103)。そのため、2台の無線通信端末400のデータ交換部462の保有リスト送信部4621は、保有リスト情報153を周期的に送信する動作を停止している。これにより、無駄な近距離無線通信によって無線ネットワークの負荷が高まるのを防止することができる。
次に、図16に示すように、一方の無線通信端末400−1はデータ放送の受信品質が良好な場所にいるけれども、他方の無線通信端末400−2は建物等の遮蔽物の影響によりデータ放送の受信品質が悪い場所にいる状況を想定する。但し、無線通信端末400−1と無線通信端末400−2との間には遮蔽物はなく近距離無線通信は可能とする。このような状況において、データ放送によってコンテンツD2が送信されると、データ放送の受信品質が良好な場所にいる無線通信端末400−1のデータ放送受信部161は、無線通信I/F部120を通じてコンテンツD2を受信し、コンテンツ情報152として記憶部150に保存する。一方、データ放送の受信品質が悪い場所にいる無線通信端末400−2のデータ放送受信部161はコンテンツD2を受信できない。
また、図16に示す状況では、無線通信端末400−2の制御部163は、データ放送の受信品質が閾値を下回っているため、データ交換部462の保有リスト送信部4621の機能の制限を解除している(図3のS104)。このため、無線通信端末400−2のデータ交換部462の保有リスト送信部4621は、保有リスト情報153を周期的に送信する動作を行っている。ここで、無線通信端末400−2の保有リスト情報153には、受信できていないコンテンツD2の情報は存在しない。
一方、データ放送の受信品質が良好な場所にいる無線通信端末400−1の制御部163は、データ放送の受信品質が閾値以上であるため、データ交換部462の保有リスト送信部4621の機能を制限している(図3のS103)。そのため、無線通信端末400−1のデータ交換部462の保有リスト送信部4621は、保有リスト情報153を周期的に送信する動作を停止している。ここで、無線通信端末400−1の保有リスト情報153には、受信したコンテンツD2の情報が存在する。
しかし、無線通信端末400−1のデータ交換部462の保有リスト送信部1621以外の機能部である保有リスト受信部4622とリスト比較部4623とプル型データ交換部4624は、通常通り動作している。このため、保有リスト受信部4622は、無線通信端末400−2から送信された、コンテンツD2の情報が存在しない保有リスト情報を受信し、受信リスト情報154に保存すると共に、保有リスト送信部4621の機能の制限を一定期間だけ解除する。その結果、無線通信端末400−1の保有リスト送信部4621は、コンテンツD2の情報を含む保有リスト情報153を、一定期間だけ、周期的に送信する動作を行う。
その結果、無線通信端末400−2のデータ交換部462の保有リスト受信部4622は、無線通信端末400−1から送信された、コンテンツD2の情報を含む保有リスト情報を受信し、受信リスト情報154に保存する。また、無線通信端末400−2のデータ交換部462のリスト比較部4623は、コンテンツD2の情報が存在しない保有リスト情報153とコンテンツD2の情報が存在する受信リスト情報154とを比較し、その比較結果に基づいて、コンテンツを取得する他の無線通信端末の情報として無線通信端末400−1を決定し、当該取得するコンテンツのリストの情報としてコンテンツD2の情報を決定する。
そのため、無線通信端末400−2のプル型データ交換部4624のデータ要求部4625は、無線通信端末400−1に対して無線通信I/F部101を通じてコンテンツD2を要求するメッセージを送信する。無線通信端末400−1のプル型データ交換部4624のデータ応答部4626は、上記メッセージを受信すると、コンテンツ情報152からコンテンツD2を読み出し、無線通信I/F部101を通じて要求元の無線通信端末400−2へ送信する。無線通信端末400−2のプル型データ交換部4624のデータ要求部4625は、上記コンテンツD2を無線通信I/F部101を通じて受信し、コンテンツ情報152として記憶部150に保存する。
こうして、データ放送の受信品質の悪い場所にいる無線通信端末400−2は、データ放送を通じて受信できなかったコンテンツD2を、データ放送の受信品質の良好な場所にいる無線通信端末400−1を通じて取得することができる。
本実施形態では、第1の実施形態に係る無線通信端末のデータ交換部をプッシュ型からプル型に変更したが、第2の実施形態に係る無線通信端末あるいは第3の実施形態に係る無線通信端末のデータ交換部をプッシュ型からプル型に変更した実施形態も本発明の実施形態として考えられる。
[第5の実施形態]
図17を参照すると、本発明の第5の実施形態に係る無線通信端末500は、近距離無線通信部510とデータ放送受信部520とデータ記憶部530とデータ交換部540と制御部550とを有する。
近距離無線通信部510は、一定の領域内で他の機器と通信する機能を有する。データ放送受信部520は、データ放送を受信する機能を有する。データ記憶部530は、データ放送で受信したデータを記憶する機能を有する。データ交換部540は、近距離無線通信部510を使用した通信により他の機器へ第1のメッセージを周期的に送信する第1の動作と、近距離無線通信部510を通じて他の機器から第1のメッセージを受信すると、近距離無線通信部510を使用した通信により他の機器へ上記データを送信する第2の動作とを行う機能を有する。制御部550は、データ放送の受信状況に基づいて、データ交換部540の第1の動作を第2の動作と独立に制御する機能を有する。
このように構成された本実施形態に係る無線通信端末500は、以下のように動作する。すなわち、無線通信端末500の近距離無線通信部510は、一定の領域内で他の機器と通信し、データ放送受信部520は、データ放送を受信し、データ記憶部530は、データ放送で受信したデータを記憶する。そして、データ交換部540は、近距離無線通信部510を使用した通信により他の機器へ第1のメッセージを周期的に送信する第1の動作と、近距離無線通信部510を通じて他の機器から第1のメッセージを受信すると、近距離無線通信部510を使用した通信により他の機器へ上記データを送信する第2の動作とを行い、制御部550は、データ放送の受信状況に基づいて、データ交換部540の第1の動作を第2の動作と独立に制御する。
そして、本実施形態に係る無線通信端末500によれば、無駄な近距離無線通信によって無線ネットワークの負荷が高まるのを防止することができる。
その理由は、制御部550がデータ放送の受信状況に基づいて、データ交換部540の第1の動作を第2の動作と独立に制御するためである。
以上、本発明を幾つかの実施形態を挙げて説明したが、本発明は以上の実施形態にのみ限定されず、その他各種の付加変更が可能である。
例えば、以上の各実施形態では、データ交換の単位はコンテンツであったが、コンテンツが複数のサブコンテンツから構成されている場合、サブコンテンツ単位でデータ交換するように構成されていてよい。例えば、高速道路上や山坂道やカーブの多い道路などではデータ放送の受信品質が激しく変動するため、複数のサブコンテンツから構成されるコンテンツ全体を正しく受信できる確率が低下する。そのような場合、正しく受信できなかったサブコンテンツを周囲の他の無線通信端末から近距離無線通信によるデータ交換で補完することによって、コンテンツ全体を再構成することができる。
また、データ放送の受信状況に応じて他の機器へ第1のメッセージを送信する機能の制限を解除する際、制御部はデータ交換部の保有リスト送信部の送信周期を通常周期に戻すのではなく、通常の周期よりも短い周期に変更することにより、データ交換動作を促進するようにしてもよい。
また、実際のコンテンツを授受する前に、コンテンツのリストを無線通信端末間で授受するのではなく、いきなりコンテンツを授受するようにしてもよい。例えば、データ放送の受信品質の悪い場所にいる無線通信端末は、データ要求を周期的に周囲に送信し、この要求を受信した他の無線通信端末は、自身が保有するコンテンツの全部あるいは一部を上記要求元に対して送信するように構成されていてもよい。
本発明は、自動車などの車両に搭載された無線通信端末間や人が所持するスマートフォン間でデータ放送により受信したコンテンツを共有する場合などに利用できる。
100…無線通信端末
110…無線通信I/F部
120…無線通信I/F部
130…操作入力部
140…画面表示部
150…記憶部
151…プログラム
152…コンテンツ情報
153…保有リスト情報
154…受信リスト情報
160…演算処理部
161…データ放送受信部
162…データ交換部
163…制御部
200…無線通信端末
255…受信可能エリア情報
263…制御部
270…GPS
300…無線通信端末
363…制御部
400…無線通信端末
462…データ交換部
500…無線通信端末
510…近距離無線通信部
520…データ放送受信部
530…データ記憶部
540…データ交換部
550…制御部
1621…保有リスト送信部
1622…保有リスト受信部
1623…リスト比較部
1624…プッシュ型データ交換部
1625…データ送信部
1626…データ受信部
4621…保有リスト送信部
4622…保有リスト受信部
4623…リスト比較部
4624…プル型データ交換部
4625…データ要求部
4626…データ応答部

Claims (8)

  1. 一定の領域内で他の機器と通信する近距離無線通信部と、
    データ放送を受信するデータ放送受信部と、
    前記データ放送で受信したデータを記憶するデータ記憶部と、
    前記近距離無線通信部を使用した通信により他の機器へ前記データ記憶部に記憶されている前記データのリストを周期的に送信する保有リスト送信部と、
    前記近距離無線通信部を通じて他の機器から当該他の機器が保有するデータのリストを受信する保有リスト受信部と、
    前記受信した前記データのリストと前記データ記憶部に記憶されている前記データのリストとを比較するリスト比較部と、
    前記比較の結果に基づいて、前記他の機器から受信した前記データのリストに存在せず且つ前記データ記憶部に存在するデータを前記近距離無線通信部を使用した通信により前記他の機器へ送信するデータ送信部と、
    前記近距離無線通信部を使用した通信により前記他の機器から受信したデータを前記データ記憶部に保存するデータ受信部と、
    前記データ放送の受信状況に基づいて、前記保有リスト送信部の動作を制限する制御部と、
    を備える無線通信端末。
  2. 前記制御部は、前記データ放送の受信品質を検出し、前記受信品質に基づいて、前記保有リスト送信部の動作を制限するように構成されている、
    請求項1に記載の無線通信端末。
  3. 前記制御部は、現在位置を検出し、前記現在位置が前記データ放送の受信可能エリア内か否かに基づいて、前記保有リスト送信部の動作を制限するように構成されている、
    請求項1に記載の無線通信端末。
  4. 前記制御部は、最後に受信した前記データの受信時刻からの経過時間に基づいて、前記保有リスト送信部の動作を制限するように構成されている、
    請求項1に記載の無線通信端末。
  5. 一定の領域内で他の機器と通信する近距離無線通信部と、
    データ放送を受信するデータ放送受信部と、
    前記データ放送で受信したデータを記憶するデータ記憶部と、
    前記近距離無線通信部を使用した通信により他の機器へ前記データ記憶部に記憶されている前記データのリストを周期的に送信する保有リスト送信部と、
    前記近距離無線通信部を通じて他の機器から当該他の機器が保有するデータのリストを受信する保有リスト受信部と、
    前記受信した前記データのリストと前記データ記憶部に記憶されている前記データのリストとを比較するリスト比較部と、
    前記比較の結果に基づいて、前記他の機器から受信した前記データのリストに存在し且つ前記データ記憶部に存在しないデータを前記近距離無線通信部を使用した通信により前記他の機器へ要求し、該要求に応じて前記他の機器から送信されたデータを受信して前記データ記憶部に記憶するデータ要求部と、
    前記データ記憶部に存在するデータが前記近距離無線通信部を使用した通信により前記他の機器から要求されると、要求されたデータを前記データ記憶部から読み出して前記他の機器へ送信するデータ応答部と、
    前記データ放送の受信状況および前記他の機器からの前記データのリストの受信状況に基づいて、前記保有リスト送信部の動作を制限する制御部と、
    を備える無線通信端末。
  6. 前記制御部は、前記データ放送の受信品質を検出し、前記受信品質が閾値以上であれば、前記他の機器から前記データのリストを受信したときから一定時間が経過するまでの期間以外の期間は前記保有リスト送信部の動作を制限するように構成されている、
    請求項に記載の無線通信端末。
  7. 一定の領域内で他の機器と通信する近距離無線通信部とデータ放送を受信するデータ放送受信部と前記データ放送で受信したデータを記憶するデータ記憶部と保有リスト送信部と保有リスト受信部とリスト比較部とデータ送信部とデータ受信部と制御部とを有する無線通信端末が実行するデータ共有方法であって、
    前記保有リスト送信部が、前記近距離無線通信部を使用した通信により他の機器へ前記データ記憶部に記憶されている前記データのリストを周期的に送信し、
    前記保有リスト受信部が、前記近距離無線通信部を通じて他の機器から当該他の機器が保有するデータのリストを受信し、
    前記リスト比較部が、前記受信した前記データのリストと前記データ記憶部に記憶されている前記データのリストとを比較し、
    前記データ送信部が、前記比較の結果に基づいて、前記他の機器から受信した前記データのリストに存在せず且つ前記データ記憶部に存在するデータを前記近距離無線通信部を使用した通信により前記他の機器へ送信し、
    前記制御部が、前記データ放送の受信状況に基づいて、前記保有リスト送信部の動作を制限する、
    データ共有方法。
  8. コンピュータを、
    一定の領域内で他の機器と通信する近距離無線通信部と、
    データ放送を受信するデータ放送受信部と、
    前記データ放送で受信したデータを記憶するデータ記憶部と、
    前記近距離無線通信部を使用した通信により他の機器へ前記データ記憶部に記憶されている前記データのリストを周期的に送信する保有リスト送信部と、
    前記近距離無線通信部を通じて他の機器から当該他の機器が保有するデータのリストを受信する保有リスト受信部と、
    前記受信した前記データのリストと前記データ記憶部に記憶されている前記データのリストとを比較するリスト比較部と、
    前記比較の結果に基づいて、前記他の機器から受信した前記データのリストに存在せず且つ前記データ記憶部に存在するデータを前記近距離無線通信部を使用した通信により前記他の機器へ送信するデータ送信部と、
    前記データ放送の受信状況に基づいて、前記保有リスト送信部の動作を制限する制御部と、
    して機能させるためのプログラム。
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