図1は本実施例の硬貨供給装置10の外観を示すものであり後述する公知のコインチューブ500に硬貨を供給するものである。本実施例の硬貨供給装置10は、第1の硬貨を投入するための第1コインホッパー部20と、この第1コインホッパー部20から排出される第1の硬貨をコインチューブに払い出すための第1コイン排出部30と、有する。さらに、第2の硬貨を投入するための第2コインホッパー部20Aと、この第2コインホッパー部20Aから排出される第2の硬貨をコインチューブに払い出すための第2コイン排出部30Aと、を有する。また、さらに第3の硬貨を投入するための第3コインホッパー部20Bと、この第3コインホッパー部20Bから排出される第3の硬貨を、後述するコインチューブ500に払い出すための第3コイン排出部30Bと、を有する。また、第4の硬貨を投入するための第4コインホッパー部20Cと、この第4コインホッパー部20Cから排出される第4の硬貨をコインチューブに払い出すための第4コイン排出部30Cと、を有する。
また、コインチューブ500を保持するためのコインチューブ保持部50と、それぞれのコイン排出部30と第2コイン排出部30Aと第3コイン排出部30Bと第4コイン排出部30Cと、が配置されているそれぞれの位置に対応する位置に、そのコインチューブ保持部50を、移動させるための駆動部60を有する。駆動部60は後述するコインチューブ保持部位置制御部113によってその動作が制御されている。
第1コインホッパー部20は、第1の硬貨をコイン排出部30に払いだすためのものであり公知である。第2コインホッパー部20Aと、第3コインホッパー部20Bと、第4コインホッパー部20Cと、についても同様である。
また、第1コインホッパー部20は、上方に第1の硬貨を投入するための開口部201を有し、その直下に、投入された第1の硬貨を1枚ずつ排出するために回転する硬貨回転部210を有している。硬貨回転部210は、複数の硬貨凹部211を有し、硬貨凹部211に、投入された第1の硬貨を配置することで、その硬貨を1枚ずつ第1コイン排出部30に、払い出すことができる。また、硬貨回転部210における硬貨凹部211により第1の硬貨が投入された場合の硬貨つまりを防いでいる(図2参照)。また、第1コインホッパー部20は、第1硬貨計数センサー221を配置している。この第1硬貨計数センサー221は、後述するように、第1の硬貨を払い出す際にその硬貨の数量を計測するもので、公知のセンサーを使用することができる(図1参照)。
第2コインホッパー部20Aは、上方に硬貨を投入するための第2開口部201Aを有し、その直下に、投入された硬貨を1枚ずつ排出するために回転する第2硬貨回転部210Aを有している。第2硬貨回転部210Aは、複数の第2硬貨凹部211Aを有し、第2硬貨凹部211Aに、投入された硬貨を配置することで、その第2の硬貨を1枚ずつ第2コイン排出部30Aに、払い出すことができる。また、その第2硬貨回転部210Aにおける第2硬貨凹部211Aにより第2の硬貨が投入された場合のその硬貨つまりを防いでいる(図2参照)。また、第2硬貨計数センサー222を配置している。この第2硬貨計数センサー222は、後述するように、第2の硬貨を払い出す際にその硬貨の数量を計測するもので、公知のセンサーを使用することができる(図1参照)。
第3コインホッパー部20Bは、上方に硬貨を投入するための第3開口部201Bを有し、その直下に、投入された硬貨を1枚ずつ排出するために回転する第3硬貨回転部210Bを有している。第3硬貨回転部210Bは、複数の第3硬貨凹部211Bを有し、第3硬貨凹部211Bに、投入された硬貨を配置することで、その第3の硬貨を1枚ずつ第3コイン排出部30Bに、払い出すことができる。また、その第3硬貨回転部210Bにおける第3硬貨凹部211Bにより第3の硬貨が投入された場合のその硬貨つまりを防いでいる(図2参照)。また、第3硬貨計数センサー223を配置している。この第3硬貨計数センサー223は、後述するように、第3の硬貨を払い出す際にその硬貨の数量を計測するもので、公知のセンサーを使用することができる(図1参照)。
第4コインホッパー部20Cは、上方に硬貨を投入するための第4開口部201Cを有し、その直下に、投入された硬貨を1枚ずつ排出するために回転する第4硬貨回転部210Cを有している。第4硬貨回転部210Cは、複数の第4硬貨凹部211Cを有し第4硬貨凹部211Cに、投入された硬貨を配置することで、その第4の硬貨を1枚ずつ第4コイン排出部30Cに、払い出すことができる。また、第4硬貨回転部210Cにおける第4硬貨凹部211Cにより第4の硬貨が投入された場合のその硬貨つまりを防いでいる(図2参照)。また、第4硬貨計数センサー224を配置している。この第4硬貨計数センサー224は、後述するように、第4の硬貨を払い出す際にその硬貨の数量を計測するもので、公知のセンサーを使用することができる(図1参照)。
第1コイン排出部30と、第2コイン排出部Aと、第3コイン排出部30Bと、第4コイン排出部30Cとは、いわば硬貨の通路であって、中空筒状を呈するものである。この中を硬貨が通過することによって、後述するコインチューブ500にその硬貨を払い出すことができる。
後述するコインチューブ500を保持するためのコインチューブ保持部50は、コインチューブ500を載置するための台部51と、コインチューブ500を固定するための固定部52を有する(図3参照)。また、コインチューブ保持部50を移動させるための駆動部60に接続するための駆動受け部530を具備している。台部51に、コインチューブ500を載置し、固定部52を開閉扉のように閉じることで固定することができる。
駆動受け部530は、中空筒状を呈しその内部は、メネジ状に、すなわち、らせん状に螺子切されている。これについては後述する。
駆動部60は、モータ61と、そのモータ61に軸部を固定された駆動ギアー62と、その駆動ギアー62とかみ合う従動ギアー63と、その従動ギアー63と同軸に接続された駆動軸部64とを有している。この駆動軸部64は、らせん状のねじ山が刻まれている。このねじ山が上述のらせん状かつメネジ状に螺子切されている駆動受け部530とかみ合うことで、移動軸部64が軸周りに回転する、または逆回転することによって、コインチューブ保持部50を左右に移動させることができる。
ここで、公知のコインチューブ500について説明する。これは、図示しない公知の硬貨処理装置に着脱可能に内蔵されているものであり、この中につり銭を配置するものである。コインチューブ500において第1の硬貨を収納する第1硬貨収納部511と、第2の硬貨を収納する第2硬貨収納部512と、第3の硬貨を収納する第3硬貨収納部513と、第4の硬貨を収納する第4硬貨収納部514と、予備の硬貨を収納する予備硬貨収納部515とを有する(図5参照)。
また、上記のコインチューブ500に供給する第1の硬貨、第2の硬貨、第3の硬貨、第4の硬貨は、同種であってもよいし、異種の硬貨であってもよい。本実施例においては、第1の硬貨は500円硬貨、第2の硬貨は10円硬貨、第3の硬貨は100円硬貨、第4硬貨は50円硬貨であることが好ましい。従ってこの場合は、上記第1硬貨収納部511と、第2の硬貨を収納する第2硬貨収納部512と、第3の硬貨を収納する第3硬貨収納部513と、第4の硬貨を収納する第4硬貨収納部514と、はそれぞれ 順に約68枚、約90枚、約77枚、約78枚の各硬貨を収納することができる。
また、サムロータリースイッチ70は、それぞれ第1の硬貨の数量を入力する第1硬貨入力部701と、第2の硬貨の数量を入力する第2硬貨入力部702と、第3の硬貨の数量を入力する第3硬貨入力部703と、第4の硬貨の数量を入力する第4硬貨入力部704と、を有する。これによりあらかじめコインチューブ500のそれぞれの、上記第1硬貨収納部511と、第2の硬貨を収納する第2硬貨収納部512と、第3の硬貨を収納する第3硬貨収納部513と、第4の硬貨を収納する第4硬貨収納部514と、にそれぞれその入力された数量の硬貨を供給することができる。また、第1硬貨入力部701と、第2硬貨入力部702と、第3硬貨入力部703と、第4硬貨入力部704と、はそれぞれ、1から99枚までの硬貨の数量を入力することができる。もっとも、上述の収納する硬貨の数量を超えて排出するものではない。
また、硬貨供給装置10において、公知の第1センサー611と、公知の第2センサー612と、公知の第3センサー613と、公知の第4センサー614とが配置されている。この公知の第1センサー611は、コインチューブ保持部50にコインチューブ500を配置した場合に、コインチューブ500における第1硬貨収納部511を、第1コイン排出部30が配置されている位置に対応する後述する第1の位置P1(図8B参照)に停止させるために、その位置を検知するためのものである。すなわち第1コイン排出部30が配置された位置に、このコインチューブ保持部50に保持されたコインチューブ500における第1コイン収納部511が、位置するように移動することによって、その第1コイン収納部511に第1の硬貨が供給される。
同様に、この公知の第2センサー612は、コインチューブ保持部50にコインチューブ500を配置した場合に、コインチューブ500における第2硬貨収納部512を、第2コイン排出部30Aが配置されている後述する第2の位置P2(図9A参照)に対応する位置に停止させるために、その位置を検知するためのものである。すなわち第2コイン排出部30Aが配置された位置に、このコインチューブ保持部50に保持されたコインチューブ500における第2コイン収納部512が、位置するように移動することによって、その第2コイン収納部512に第2の硬貨が供給される。
同様にこの公知の第3センサー613は、コインチューブ保持部50にコインチューブ500を配置した場合に、コインチューブ500における第3硬貨収納部513を、第3コイン排出部30Bが配置されている後述する第3の位置P3(図9B参照)に対応する位置に停止させるために、その位置を検知するためのものである。すなわち第3コイン排出部30Bが配置された位置に、このコインチューブ保持部50に保持されたコインチューブ500における第3コイン収納部513が、位置するように移動することによって、その第3コイン収納部513に第3の硬貨が供給される。
同様に、この公知の第4センサー614は、コインチューブ保持部50にコインチューブ500を配置した場合に、コインチューブ500における第4硬貨収納部514を、第4コイン排出部30Cが配置されている後述する第4の位置P4(図10参照)に対応する位置に停止させるために、その位置を検知するためのものである。すなわち第4コイン排出部30Cが配置された位置に、このコインチューブ保持部50に保持されたコインチューブ500における第4コイン収納部514が、位置するように移動することによって、その第4コイン収納部514に第4の硬貨が供給される。このように上記各センサーは、コインチューブ保持部50を左右方向への移動する位置を規定するためのものである。
また、駆動部60には、公知の原点センサー601と、公知のリミットセンサー602とが配置されている。この原点センサー601は最初にそのコインチューブ保持部50を原点位置Pに移動させるための、その原点位置Pを検知するものである。この原点位置Pを基点として、上記第1の位置P1、第2の位置P2、第3の位置P3、第4の位置P4を決定することができる。また、公知のリミットセンサー602は、コインチューブ保持部50を最大限移動することができる限界の位置を検知するためのものである。
また、本実施例においては、第1コインホッパー部20には、第1コインニアエンプティセンサー251を配置し、第2コインホッパー部20Aには、第2コインニアエンプティセンサー252を配置している。また、第3コインホッパー部20Bには第3コインニアエンプティセンサー253を配置し、第4コインホッパー部20Cには第4コインニアエンプティセンサー254を配置している。これらの各センサーは、使用者があらかじめ供給するための硬貨をそれぞれ第1コインホッパー部20、第2コインホッパー部20A、第3コインホッパー部20B、第4コインホッパー部20Cにそれぞれに保持された各硬貨が、それぞれ所定の量以下になったことを検知するものである。このときの所定の量とは硬貨の積み重なり具合によって異なるものの、おおむね30枚から60枚程度である。
第1コインニアエンプティセンサー251は、分離型フォトセンサが好ましく本実施例では、新光電子株式会社製「KB1240」を使用している。第2コインニアエンプティセンサー252と、第3コインニアエンプティセンサー253と、第4コインニアエンプティセンサー254と、についても同様である。
図6は、上記構成の硬貨供給装置10の構成を示すブロック図であり、硬貨供給装置10の全体的な制御を司るシテムコントローラー100を有するものである。このシステムコントローラー100に、この硬貨供給装置10を制御するプログラムを格納した記憶装置であるROM101と、この制御するプログラムに従って各種の演算処理を行うCentral Processing UnitであるCPU102と、そのCPU102が、処理を行う際の処理データを一時的に保持するRAM(Random Access Memory)103と、を有する。システムコントローラー100におけるCPU102は、ROM101からプログラムをロードしてRAM(Random Access Memory)103を用いて実行し、硬貨供給装置10の動作を制御する。
また、システムコントローラー100に、硬貨補給枚数設定部110と、操作制御部111と、ホッパー制御部112と、コインチューブ保持部位置制御部113と、がそれぞれ接続されている。また、これらを駆動するための安定化電源部114に接続されている。また、硬貨補給枚数設定部110は、使用者が、第1の硬貨、第2の硬貨、第3の硬貨、第4の硬貨のそれぞれの硬貨の枚数を、サムロータリースイッチ70における第1硬貨入力部701と、第2硬貨入力部702と、第3硬貨入力部703と、第4硬貨入力部704と、にそれぞれ入力し、入力されたそれぞれの硬貨の枚数に従って払い出すように、硬貨回転部210と、第2硬貨回転部210A、第3硬貨回転部210Bと、第4硬貨回転部210Cと、を制御するものである。
コインチューブ保持部位置制御部113は、モータ制御113aを有し、それが、駆動部60におけるモータ61を制御することにより、コインチューブ保持部50の移動を制御するものである。すなわち、第1センサー611が、このコインチューブ保持部50を検知することにより、駆動部60がコインチューブ保持部位置制御部113によって、第1コイン排出部30が配置された位置に対応する位置に、コインチューブ保持部50を移動させる。これにより、コインチューブ保持部50が第1の位置P1に移動することで、それに保持されたコインチューブ500における第1コイン収納部511が、第1コイン排出部30が配置された位置に対応し、第1のコインの供給を受けることができる。
また、同様に、コインチューブ保持部位置制御部113は、モータ制御113aを有し、それが、駆動部60におけるモータ61を制御することにより、コインチューブ保持部50の移動を制御するものである。すなわち、第2センサー612が、このコインチューブ保持部50を検知することにより、駆動部60がコインチューブ保持部位置制御部113によって、第2コイン排出部30Aが配置された位置に対応する位置に、コインチューブ保持部50を移動させる。これにより、コインチューブ保持部50が第2の位置P2に移動することで、それに保持されたコインチューブ500における第2コイン収納部512が、第2コイン排出部30Aが配置された位置に対応し、第2のコインの供給を受けることができる。
さらに、コインチューブ保持部位置制御部113は、モータ制御113aを有し、それが、駆動部60におけるモータ61を制御することにより、コインチューブ保持部50の移動を制御するものである。すなわち、第3センサー613が、このコインチューブ保持部50を検知することにより、駆動部60がコインチューブ保持部位置制御部113によって、第3コイン排出部30Bが配置された位置に対応する位置に、コインチューブ保持部50を移動させる。これにより、コインチューブ保持部50が第3の位置P3に移動することで、それに保持されたコインチューブ500における第3コイン収納部513が、第3コイン排出部30Bが配置された位置に対応し、第3のコインの供給を受けることができる。
また、コインチューブ保持部位置制御部113は、モータ制御113aを有し、それが、駆動部60におけるモータ61を制御することにより、コインチューブ保持部50の移動を制御するものである。すなわち、第4センサー614が、このコインチューブ保持部50を検知することにより、駆動部60がコインチューブ保持部位置制御部113によって、第4コイン排出部30Cが配置された位置に対応する位置に、コインチューブ保持部50を移動させる。これにより、コインチューブ保持部50が第4の位置P4に移動することで、それに保持されたコインチューブ500における第4コイン収納部514が、第4コイン排出部30Cが配置された位置に対応し、第4のコインの供給を受けることができる。
また、コインチューブ保持部位置制御部113は、モータ制御113aを有し、それが、駆動部60におけるモータ61を制御することによりコインチューブ保持部50の移動を制御するものであり、上述の公知の原点センサー601が、最初にそのコインチューブ保持部50が原点位置Pに配置されていることを検知することによりこの原点位置Pにこのコインチューブ保持部50を移動させるためのものである。この原点位置Pを基点として、上記第1の位置P1、第2の位置P2、第3の位置P3、第4の位置P4を決定することができる。また、公知のリミットセンサー602は、コインチューブ保持部50を最大限移動することができる限界の位置を検知するためのものであり、コインチューブ保持部位置制御部113におけるモーター制御113aは、コインチューブ保持部50の移動を制御させるものである。
操作制御部111は、電源表示ランプ121と、電源スイッチ122と、に接続されている。また、電源スイッチ122をオンにすると電源表示ランプ121は点燈することで硬貨供給装置10が通電していることを表示する。また、手動左方向移動ボタン123と、手動右方向移動ボタン124とが配置されている。後述するように、コインチューブ保持部50の移動は自動であるものの、手動で操作した場合に、コインチューブ保持部50を左右に移動することができるように配置されている(図4参照)。
第1コインホッパー部20の作動を示す第1作動ランプ141と、第2コインホッパー部20Aの作動を示す第2作動ランプ142と、第3コインホッパー部20Bの作動を示す第3作動ランプ143と、第4コインホッパー部20Cの作動を示す第4作動ランプ144と、を有する。また、第1コインホッパー部20に第1の硬貨が少なくなったことを示す第1エンプティランプ151と、第2コインホッパー部20Aに第2の硬貨が少なくなったことを示す第2エンプティランプ152と、第3コインホッパー部20Bに第3の硬貨が少なくなったことを示す第3エンプティランプ153と、第4コインホッパー部20Cに第4の硬貨が少なくなったことを示す第4エンプティランプ154と、を有する(図4参照)。
第1エンプティランプ151は、上述の第1コインホッパー部20に配置された第1コインニアエンプティセンサー251が、その第1コインホッパー部20において、第1の硬貨が少なくなったことを検知して、ホッパー制御部112が点燈させる。また、第2エンプティランプ152は、上述の第2コインホッパー部20Aに配置された第2コインニアエンプティセンサー252が、その第2コインホッパー部20Aにおいて、第2の硬貨が少なくなったことを検知して、ホッパー制御部112が点燈させる(図4参照)。
また、第3エンプティランプ153は、上述の第3コインホッパー部20Bに配置された第3コインニアエンプティセンサー253が、その第3コインホッパー部20Bにおいて、第3の硬貨が少なくなったことを検知して、ホッパー制御部112が点燈させる。また、第4エンプティランプ154は、上述の第4コインホッパー部20Cに配置された第4コインニアエンプティセンサー254が、その第4コインホッパー部20Cにおいて、第4の硬貨が少なくなったことを検知して、ホッパー制御部112が点燈させる(図4参照)。
また、開始ボタン161と停止ボタン162を有している。これは文字通り、硬貨供給装置10の動作を開始するためのものとその動作を停止するためのものである(図4参照)。
ホッパー制御部112は、第1コインホッパー部20において、投入された第1の硬貨を1枚ずつ払い出すための硬貨回転部210を制御する。後述するように、ホッパー制御部112は、指定された枚数の第1の硬貨を払い出すために、第1硬貨計数センサー221によって、排出されたその第1の硬貨の数量を計測し、あらかじめ入力された所定の数量に達するまで、その第1の硬貨を硬貨回転部210における複数の硬貨凹部211に配置し、その配置されたその第1の硬貨を、硬貨回転部210が回転することで1枚ずつ第1コイン排出部30に排出させることができる。また、ホッパー制御部112は、入力された第1の硬貨の数量に達すると、硬貨回転部210の回転を制御し、その第1の硬貨の排出を停止する。
さらに、ホッパー制御部112は、第2コインホッパー部20Aにおいて、投入された第2の硬貨を1枚ずつ払い出すための第2硬貨回転部210Aを制御する。後述するように、ホッパー制御部112は、指定された枚数の第2の硬貨を払い出すために、第2硬貨計数センサー222によって、排出された第2の硬貨の数量を計測し、あらかじめ入力された所定の数量に達するまで、その第2の硬貨を第2硬貨回転部210Aにおける複数の第2硬貨凹部211Aに配置し、その配置された第2の硬貨を、第2硬貨回転部210Aが回転することで1枚ずつ第2コイン排出部30Aに排出させることができる。また、ホッパー制御部112は、入力された第2の硬貨の数量に達すると、第2硬貨回転部210Aの回転を制御し、その第2の硬貨の排出を停止する。
さらに、ホッパー制御部112は、第3コインホッパー部20Bにおいて、投入された第3の硬貨を1枚ずつ払い出すための第3硬貨回転部210Bを制御する。後述するように、ホッパー制御部112は、指定された枚数の第3の硬貨を払い出すために、第3硬貨計数センサー223によって、排出された第3の硬貨の数量を計測し、あらかじめ入力された所定の数量に達するまで、その第3の硬貨を第3硬貨回転部210Bにおける複数の第3硬貨凹部211Bに配置し、その配置された第3の硬貨を、第3硬貨回転部210Bが回転することで1枚ずつ第3コイン排出部30Bに排出させることができる。また、ホッパー制御部112は、入力された第3の硬貨の数量に達すると、第3硬貨回転部210Bの回転を制御し、その第3の硬貨の排出を停止する。
さらに、ホッパー制御部112は、第4コインホッパー部20Cにおいて、投入された第4の硬貨を1枚ずつ払い出すための第4硬貨回転部210Cを制御する。後述するように、ホッパー制御部112は、指定された枚数の第4の硬貨を払い出すために、第4硬貨計数センサー224によって、排出された第4の硬貨の数量を計測し、あらかじめ入力された所定の数量に達するまで、その第4の硬貨を第4硬貨回転部210Cにおける複数の第4硬貨凹部211Cに配置し、その配置された第4の硬貨を、第4硬貨回転部210Cが回転することで1枚ずつ第4コイン排出部30Cに排出させることができる。また、ホッパー制御部112は、入力された第4の硬貨の数量に達すると、第4硬貨回転部210Cの回転を制御し、その第4の硬貨の排出を停止する。
コインチューブ保持部位置制御部113は、第1センサー611によって、コインチューブ500における第1硬貨収納部511を、第1コイン排出部30が配置されている位置に対応する第1の位置P1に停止させるためのものである。さらに、第2センサー612によって、コインチューブ500における第2硬貨収納部512を、第2コイン排出部30Aが配置されている位置に対応する第2の位置P2に停止させるためのものである。また、第3センサー613によって、コインチューブ500における第3硬貨収納部513を、第3コイン排出部30Bが配置されている位置に対応する第3の位置P3に停止させるためのものである。また、第4センサー614によって、コインチューブ500における第4硬貨収納部514を、第4コイン排出部Cが配置されている位置に対応する第4の位置P4に停止させるためのものである。
図7は、上記構成の硬貨供給装置10の動作を説明したフローチャートである。使用者が電源スイッチをオンする(ステップs−10)。次に使用者が、あらかじめ補充用の種銭として、第1の硬貨と、第2の硬貨と、第3の硬貨と、第4の硬貨とをそれぞれ用意し、第1コインホッパー部20と、第2コインホッパー部20Aと、第3コインホッパー部20Bと、第4コインホッパー部20Cへそれぞれセットする。それと共に使用者が、サムロータリースイッチ70における第1硬貨入力部701と、第2硬貨入力部702と、第3硬貨入力部703と、第4硬貨入力部704とそれぞれ補充する硬貨の数量をセットする。いわゆる初期設定である。(ステップs−11)。
次に補充用の第1の硬貨、第2の硬貨、第3の硬貨、第4の硬貨を、それぞれ第1コインホッパー部20、第2コインホッパー部20A、第3コインホッパー部20B、第4コインホッパー部20Cに補充することにより、確実に第1エンプティランプ151と、第2エンプティランプ152と、第3エンプティランプ153と、第4エンプティランプ154と、が、消灯していることを確認する(ステップs−12)。また、コインチューブ500を配置したコインチューブ保持部50を左右方向に移動させるための左方向移動ボタン123と、手動右方向移動ボタン124と、が操作可能となる(ステップs−13)。すなわち、硬貨回転部210における硬貨凹部211、第2硬貨回転部210Aにおける第2硬貨凹部211A、第3硬貨回転部210Bにおける第3硬貨凹部211B、第4硬貨回転部210Cにおける第4硬貨凹部211C、以外に各硬貨がこぼれ落ちた場合にその硬貨を確認しやすくするために、コインチューブ保持部50を左右方向に移動させることができる。各硬貨がこぼれ落ちた場合は、コインチューブ500を配置したコインチューブ保持部50の左右方向への移動をして(ステップs−14)、その、こぼれ落ちた各硬貨を取り出すことができる。
コインチューブ保持部位置制御部113が、駆動部60を駆動させることにより、任意の位置に配置されていたコインチューブ保持部50が移動する。(ステップs−15)。その後、コインチューブ保持部位置制御部113が、駆動部60を駆動させることによりコインチューブ保持部50が原点位置Pに移動する(ステップs−16、図8A参照)。その後、コインチューブ保持部位置制御部113が、駆動部60を駆動させることにより、コインチューブ500における第1硬貨収納部511に供給するために、コイン排出部30を配置した位置と、対応する第1の位置P1に、コインチューブ保持部50がわずかに移動する(ステップs−17、図8B参照)。
ホッパー制御部112が、硬貨回転部210の回転を制御し、第1コインホッパー部20から払い出された第1の硬貨が、第1コイン排出部30を通じて、コインチューブ500における第1硬貨収納部511に、あらかじめ規定された数量の第1の硬貨を供給する(ステップs−18)。コインチューブ500における第1硬貨収納部511に、第1コイン排出部30からあらかじめ規定されて払い出された第1の硬貨の数量を第1硬貨計数センサー221が計測し、その計測された結果、その規定の数量の第1の硬貨の供給が完了すると、その供給をホッパー制御部112が終了させる(ステップs−19)。
その後、コインチューブ保持部位置制御部113が、駆動部60を駆動させることにより、コインチューブ500における第2硬貨収納部512に供給するために、第2コイン排出部30Aを配置した位置と、対応する第2の位置P2に、コインチューブ保持部50が移動する(ステップs−20、図9A参照)。ホッパー制御部112が、第2硬貨回転部210Aの回転を制御し、第2コインホッパー部20Aから払い出された第2の硬貨が、第2コイン排出部30Aを通じて、コインチューブ500における第2硬貨収納部512に、あらかじめ規定された数量の第2の硬貨を供給する(ステップs−21)。コインチューブ500における第2硬貨収納部512に、第2コイン排出部30Aからあらかじめ規定されて払い出された第2の硬貨の数量を第2硬貨計数センサー222が計測し、その計測された結果、その規定の数量の第2の硬貨の供給が完了すると、その供給をホッパー制御部112が終了させる(ステップs−22)。
その後、コインチューブ保持部位置制御部113が、駆動部60を駆動させることにより、コインチューブ500における第3硬貨収納部513に供給するために、第3コイン排出部30Bを配置した位置と、対応する第3の位置P3に、コインチューブ保持部50が移動する(ステップs−23、図9B参照)。ホッパー制御部112が、第3硬貨回転部210Bの回転を制御し、第3コインホッパー部20Bから払い出された第3の硬貨が、第3コイン排出部30Bを通じて、コインチューブ500における第3硬貨収納部513に、あらかじめ規定された数量の第3の硬貨を供給する(ステップs−24)。コインチューブ500における第3硬貨収納部513に、第3コイン排出部30Bからあらかじめ規定されて払い出された第3の硬貨の数量を第3硬貨計数センサー223が計測し、その計測された結果、その規定の数量の第3の硬貨の供給が完了すると、その供給をホッパー制御部112が終了させる(ステップs−25)。
さらに、その後、コインチューブ保持部位置制御部113が、駆動部60を駆動させることにより、コインチューブ500における第4硬貨収納部514に供給するために、第4コイン排出部30Cを配置した位置と、対応する第4の位置P4に、コインチューブ保持部50が移動する(ステップs−26、図10参照)。ホッパー制御部112が、第4硬貨回転部210Cの回転を制御し、第4コインホッパー部20Cから払い出された第4の硬貨が、第4コイン排出部30Cを通じて、コインチューブ500における第4硬貨収納部514に、あらかじめ規定された数量の第4の硬貨を供給する(ステップs−27)。コインチューブ500における第4硬貨収納部514に、第4コイン排出部30Cからあらかじめ規定されて払い出された第4の硬貨の数量を第4硬貨計数センサー224が計測し、その計測された結果、その規定の数量の第4の硬貨の供給が完了すると、その供給をホッパー制御部112が終了させる(ステップs−28)。
あらかじめ入力された第1の硬貨、第2の硬貨、第3の硬貨、第4の硬貨の供給が終了するとその処理が終了する(ステップs−29)。その後、コインチューブ保持部位置制御部113が、駆動部60を駆動させることにより、コインチューブ保持部50が原点位置Pに再び移動する(ステップs−30)。なお、本体送信部130は、端末300に対して上記各ステップごとに装置10の状態を送信する。また、本体受信部131が、端末300から、送信した硬貨の数量を受信することができる。また、上記ステップs−19、ステップs−22、ステップs−25、ステップs−28において、正常に終了しない場合は、強制終了される(ステップ31)。
このように、あらかじめ使用者が、供給する硬貨の種類ごとに枚数を設定すれば、自動的に、コインチューブ500に各種硬貨を希望する数量の硬貨を供給することができる。また、上述の第1の硬貨に500円硬貨を、第2の硬貨に10円硬貨を、第3の硬貨に100円硬貨を、第4の硬貨に50円硬貨を、使用することができる。もっとも同種の硬貨であっても好ましい。