JP6638899B2 - 位置管理システム - Google Patents

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本発明は、位置管理システムに関する。
トンネル工事においては、例えば安全性の向上や資機材管理などのために、トンネル坑内における作業員や資機材の位置を把握しておくことが求められる。
そこで、以下のような位置管理システムが知られている。つまり、トンネル延長方向に沿って適宜の間隔で副固定局を固定して配置し、副固定局と通信を行う移動局を入坑者に携帯させる。そして、副固定局が送信する呼出信号に応答して移動局が呼応信号を送信し、呼応信号を受信した副固定局の位置から入坑者の位置を検出する(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−9214号公報
上記の位置管理システムにおいて、移動局にRFタグを採用し、副固定局にRFタグと通信を行うリーダライタを採用することができる。
しかし、リーダライタは高価であるために、副固定局としてトンネル坑内などの作業現場に多数を設置することはコストアップにつながる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、非接触型記憶媒体を用いて位置管理対象を管理する位置管理システムとして、非接触型記憶媒体に対応する通信装置の設置数を削減してコストダウンが図られるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決するための本発明の一態様は、所定の場所における人員または資機材としての位置管理対象が有する非接触型記憶媒体と、前記所定の場所内を移動する移動車両とともに移動するように設けられ、通信距離の範囲内に位置する非接触型記憶媒体と通信を行うことで、非接触型記憶媒体が記憶する位置管理対象に対応の識別子を取得する非接触型記憶媒体対応通信装置と、前記所定の場所における所定の位置ごとに設置される複数の親無線通信装置と、前記移動車両とともに移動するように設けられ、前記親無線通信装置と通信を行って、前記非接触型記憶媒体対応通信装置により取得された識別子を前記親無線通信装置に送信する子無線通信装置と、前記親無線通信装置を介して前記非接触型記憶媒体対応通信装置により取得された識別子が受信されると、受信された識別子の送信先の親無線通信装置が設置された位置に基づいて、前記受信された識別子に対応する位置管理対象の位置を特定する管理装置とを備える位置管理システムである。
本発明の一態様は、上記の位置管理システムであって、前記親無線通信装置の通信距離に対応する範囲において設置される1以上の反射板と、前記移動車両とともに移動し、前記反射板を検出するように設けられる反射板検出装置とをさらに備え、前記子無線通信装置は、前記反射板検出装置により反射板が検出されると、反射板の検出を通知する反射板検出通知を前記親無線通信装置に送信し、前記管理装置は、前記親無線通信装置を介して識別子が受信されると、受信された識別子の送信先の親無線通信装置が設置された位置と、前記親無線通信装置を介して受信された前記反射板検出通知とに基づいて、前記受信された識別子に対応する位置管理対象の位置を特定してもよい。
以上説明したように、本発明によれば、非接触型記憶媒体を用いて位置管理対象を管理する位置管理システムとして、非接触型記憶媒体に対応する通信装置の設置数を削減してコストダウンが図られるようになるという効果が得られる。
第1実施形態における位置管理システムの全体構成例を示す図である。 第1実施形態におけるRFタグ対応通信装置と無線LAN対応通信装置とを搭載するバッテリーロコを示す図である。 第1実施形態における管理装置の構成例を示す図である。 第1実施形態における無線LANアクセスポイント位置情報の構造例を示す図である。 第1実施形態における作業員位置管理情報の構造例を示す図である。 第1実施形態における資機材位置管理情報の構造例を示す図である。 第1実施形態における管理装置が位置管理対象の位置管理のために実行する処理手順例を示すフローチャートである。 トンネル坑内における位置管理の態様の他の例を示す図である。 第2実施形態における位置管理システムの全体構成例を示す図である。 第2実施形態におけるRFタグ対応通信装置と無線LAN対応通信装置と反射板検出装置とを搭載するバッテリーロコを示す図である。 第2実施形態における管理装置が最終通過反射板を認識するための処理手順例を示すフローチャートである。 第2実施形態における無線LANアクセスポイント位置情報の構造例を示す図である。 第2実施形態における管理装置が位置管理対象の坑内位置特定のために実行する処理手順例を示すフローチャートである。
<第1実施形態>
[位置管理システムの全体構成例]
図1は、本実施形態における位置管理システムの全体構成例を示している。同図は、作業現場の一例としてのトンネル坑内1を側面方向により模式的に示している。
同図にはトンネル坑内1(所定の場所の一例)が示されている。トンネル坑内1は、例えばトンネル工事が行われている作業現場である。本実施形態における位置管理システムは、トンネル坑内1における作業員(人員の一例)と資機材とを位置管理対象として位置管理を行う。
同図に示すトンネル坑内1においては、作業員や資機材の運搬などのためのバッテリーロコ100が稼働している。バッテリーロコ100は、バッテリーカーなどとも呼ばれ、蓄電池に蓄積された電力を動力源とする機関車(移動車両)である。
バッテリーロコ100は、例えば有害な排気ガスが発生せず、また、引火性のガスなどが発生しても引火を誘発する可能性が非常に低いことから、トンネル坑内1のような狭い作業空間での使用に向いている。
本実施形態におけるバッテリーロコ100は、図示しない運転者が操縦を行うことによって走行する。
また、バッテリーロコ100には、作業員や資機材などを積載する1台以上の台車が連結されてもよい。ただし、同図においては図示を簡単にすることの便宜上、台車の図示を省略している。
バッテリーロコ100は、トンネル坑内1に敷設された軌条2の上に置かれる。これにより、バッテリーロコ100は、トンネル坑内1において軌条2上を走行しながら移動する。バッテリーロコ100は軌条2に沿って、矢印FWにより示す前進方向と矢印BKにより示す後退方向とのいずれの方向にも移動することができる。同図において、矢印FWにより示す進行方向がバッテリーロコ100の前進方向であり、矢印BKにより示す進行方向がバッテリーロコ100の後退方向である。
トンネル坑内1においては作業員が作業を行っている。同図では、作業員WK1、WK2の2名の作業員を示しているが、トンネル坑内1において作業する作業員の数は特に限定されるものではなく、必要に応じた数の作業員がトンネル坑内1に存在している。なお、以降において作業員WK1、WK2について特に区別しない場合には、作業員WKと記載する。
本実施形態において、作業員WKは、それぞれRF(Radio Frequency)タグを所持して入坑する。具体的に作業員WK1は、RFタグ400−1を所持し、作業員WK2は、RFタグ400−2を所持する。
RFタグ400−1、400−2は、それぞれ、非接触型の通信によってデータの書き込み、読み出しが行われる記憶媒体(非接触型記憶媒体)の1つであり、RFID(Radio Frequency Identification)タグなどとも呼ばれる。
作業員WK1、WK2が所持するRFタグ400−1、400−2は、作業員WK1、WK2のトンネル坑内1への入出の記録に用いられる。
つまり、作業員WK1、WK2は、トンネル坑内1に入坑するときに、それぞれ、自分が所持するRFタグ400−1、400−2を入口1aに設けられたRFタグ対応リーダライタ500にかざして、RFタグ400−1、400−2に記憶されている作業員識別子を読み込ませる。RFタグ対応リーダライタ500は、読み込んだ作業員識別子を入坑記録として管理装置700に送信する。
また、作業員WK1、WK2は、トンネル坑内1から出坑するときに、それぞれ、自分が所持するRFタグ400−1、400−2を入口1aに設けられたRFタグ対応リーダライタ500にかざして、RFタグ400−1、400−2に記憶されている作業員識別子を読み込ませる。RFタグ対応リーダライタ500は、読み込んだ作業員識別子を出坑記録として管理装置700に送信する。
また、トンネル坑内1においては、各種の資機材が配置されている。ここで、資機材とは、トンネルの工事に必要な資材、またはトンネルの工事に必要な各種装置などの機材を指す。
同図においてはトンネル坑内1において1つの資機材ME1、ME2が配置された状態が示されているが、トンネル坑内1において配置される資機材の数なども作業工程などに応じて適宜変更される。なお、以降において資機材ME1、ME2について特に区別しない場合には、資機材MEと記載する。
また、本実施形態において、資機材MEには、RFタグが取り付けられる。具体的に資機材ME1にはRFタグ400−11が取り付けられ、資機材ME2にはRFタグ400−12が取り付けられる。
なお、RFタグ400−1、400−2、400−11、400−12について特に区別しない場合には、RFタグ400と記載する。
本実施形態におけるバッテリーロコ100は、RFタグ400と通信を行うRFタグ対応通信装置200(非接触型記憶媒体対応通信装置)が搭載される。つまり、RFタグ対応通信装置200は、バッテリーロコ100とともに移動するように設けられる。
RFタグ対応通信装置200は、同図に示すように例えば数メートル程度の通信距離Lrの範囲内に位置するRFタグ400と通信を行う。
バッテリーロコ100は、稼働中においてはトンネル坑内1を常に移動している。このために、バッテリーロコ100がトンネル坑内1の移動に応じて、作業員WKや資機材MEのRFタグ400が通信距離Lrの範囲内に位置すると、RFタグ対応通信装置200がRFタグ400と通信を行う。
また、トンネル坑内1においては、無線LAN(Local Area Network)アクセスポイント(親無線通信装置の一例)が所定の位置に設置される。具体的には、同図に示されるようにトンネル坑内1の延伸方向に沿って、入口1a側からトンネル坑内1の終端(出口)にかけて、一定の距離DSによる間隔で無線LANアクセスポイント600−1、600−2、600−3、600−4・・・が順に設置される。距離DSは、一具体例としては100m程度である。
無線LANアクセスポイント600−1は、例えば、距離DSの約1/2に対応する50m程度の通信距離に対応する通信可能範囲Lw1を有する。同様に、無線LANアクセスポイント600−2、600−3、600−4・・・も、距離DSの約1/2に対応する50m程度の通信距離に対応する通信可能範囲Lw2、Lw3、Lw4・・・を有する。
なお、以降の説明にあたり、無線LANアクセスポイント600−1、600−2、600−3、600−4・・・について特に区別しない場合には、無線LANアクセスポイント600と記載する。
また、通信可能範囲Lw1、Lw2、Lw3、Lw4・・・について特に区別しない場合には、通信可能範囲Lwと記載する。
本実施形態におけるバッテリーロコ100には、無線LAN対応通信装置300(子無線通信装置の一例)が搭載される。つまり、無線LAN対応通信装置300は、バッテリーロコ100とともに移動するように設けられる。
無線LAN対応通信装置300は、自己が存在する通信可能範囲Lwに対応する無線LANアクセスポイント600と通信を行う。同図に示されるように、トンネル坑内1における場所は、無線LANアクセスポイント600の通信可能範囲Lwのうちのいずれかに含まれるようにされている。このために、無線LAN対応通信装置300は、トンネル坑内1において、常に複数の無線LANアクセスポイント600のうちのいずれか1つと通信が可能な状態にある。なお、実際には、隣接する通信可能範囲Lwが重複する領域が存在する場合があるが、このような場合には、電界強度が強い方の通信可能範囲Lwの無線LANアクセスポイント600と通信を行えばよい。
また、管理装置700は、例えばトンネルの坑外に設けられ、トンネル坑内1における位置管理対象の位置管理を行う装置である。
管理装置700は、トンネル坑内1に設けられる無線LANアクセスポイント600と通信が可能なように接続されている。
また、本実施形態におけるトンネル坑内1は、延伸方向に沿って、無線LANアクセスポイント600の通信可能範囲Lwごとに対応させるようにして第1区間SEC1、第2区間SEC2、第3区間SEC3、第4区間SEC4・・・のように区分されている。なお、以降において第1区間SEC1、第2区間SEC2、第3区間SEC3、第4区間SEC4・・・について特に区別しない場合には、区間SECと記載する。
本実施形態の位置管理システムは、以下に説明する構成により、作業員WKと資機材MEのそれぞれについて、いずれの区間SECに存在しているのかが把握されるようにトンネル坑内1における位置を管理する。
[RFタグ対応通信装置及び無線LAN対応通信装置の動作例]
図2を参照して、バッテリーロコ100に搭載されるRFタグ対応通信装置200と無線LAN対応通信装置300の動作例について説明する。
RFタグ対応通信装置200は、前述のように、通信距離Lr(図1)の範囲内に位置するRFタグ400と通信を実行する。
RFタグ400は、対応の位置管理対象を示す位置管理対象識別子401を記憶する。具体的に、作業員WKが所持するRFタグ400には、対応の作業員WKを一意に示す作業員識別子としての位置管理対象識別子401が記憶されている。また、資機材MEに取り付けられるRFタグには、対応の資機材MEを一意に示す資機材識別子としての位置管理対象識別子401が記憶されている。
RFタグ対応通信装置200は、RFタグ400との通信が可能となると、RFタグ400から管理対象識別子を取得する。つまり、RFタグ対応通信装置200は、RFタグ400との通信が可能となると、例えばRFタグ400に位置管理対象識別子401を要求し、要求に応答してRFタグ400から送信された位置管理対象識別子401を受信する。
また、無線LAN対応通信装置300は、前述のように、トンネル坑内1において自己が位置している通信可能範囲Lw(図1)に対応する無線LANアクセスポイント600と通信を実行する。
そのうえで、RFタグ対応通信装置200は、RFタグ400から位置管理対象識別子を取得すると、無線LAN対応通信装置300に、取得した位置管理対象識別子を引き渡すとともに、取得した位置管理対象識別子の管理装置700への送信を指示する。
上記の指示に応じて、無線LAN対応通信装置300は、宛先として管理装置700を指定して、RFタグ対応通信装置200から引き渡された位置管理対象識別子を無線LANアクセスポイント600に送信する。
無線LAN対応通信装置300から位置管理対象識別子を受信した無線LANアクセスポイント600は、受信した位置管理対象識別子を管理装置700に転送する。
[管理装置の構成例]
図3は、本実施形態の管理装置700の構成例を示している。同図に示す管理装置700は、通信インターフェース部701、制御部702及び記憶部703を備える。
通信インターフェース部701は、トンネル坑内1の入口1aに設けられるRFタグ対応リーダライタ500と通信を行う。また、通信インターフェース部701は、トンネル坑内1に設けられる無線LANアクセスポイント600と通信を行う。なお、通信インターフェース部701と無線LANアクセスポイント600との間の通信は、例えば有線によるLANであればよいが、無線による中継が行われてもよい。
制御部702は、管理装置700における各種制御を実行する。管理装置700は、位置管理部721を備える。位置管理部721は、無線LANアクセスポイント600から位置管理対象識別子を受信すると、受信された位置管理対象識別子の送信先の無線LANアクセスポイント600が設置された位置に基づいて、受信された位置管理対象識別子に対応する位置管理対象(作業員WKまたは資機材ME)の位置を特定する。
記憶部703は、制御部702が利用する各種の情報を記憶する非一時的記憶媒体である。例えば、記憶部703は、図示は省略するが、制御部702におけるCPU(Central Processing Unit)が実行するプログラムを記憶する。
同図に示すように、記憶部703は、無線LANアクセスポイント位置情報記憶部731、作業員位置管理情報記憶部732、資機材位置管理情報記憶部733を備える。
無線LANアクセスポイント位置情報記憶部731は、無線LANアクセスポイント位置情報を記憶する。無線LANアクセスポイント位置情報は、トンネル坑内1に設置される無線LANアクセスポイント600ごとの位置を示す情報である。
図4は、無線LANアクセスポイント位置情報の内容例を示している。同図に示す無線LANアクセスポイント位置情報は、トンネル坑内1に設置される無線LANアクセスポイント600の識別子(無線LANアクセスポイント識別子)ごとに、対応の無線LANアクセスポイント600が設置された位置が対応付けられた構造である。
具体的に、同図の無線LANアクセスポイント位置情報における1行目における「AP001」の無線LANアクセスポイント識別子は、図1の無線LANアクセスポイント600−1を示す。従って、同図の無線LANアクセスポイント位置情報における1行目は、トンネル坑内1において無線LANアクセスポイント600−1が設置された位置が第1区間SEC1(図1)であることを示している。
説明を図3に戻す。作業員位置管理情報記憶部732は、作業員位置管理情報を記憶する。作業員位置管理情報は、作業員WKごとのトンネル坑内1における位置を管理する情報である。
図5は、作業員位置管理情報の一例として、1つの作業員に対応する作業員位置管理の構造例を示している。同図に示される作業員位置管理情報は、作業員名と、作業員識別子と、1以上の作業員位置履歴情報との各領域を含む構造である。
作業員名の領域は、対応の作業員の氏名を示す情報を格納する。
作業員識別子の領域は、対応の作業員に付与された作業員識別子(位置管理対象識別子)を格納する。
1つの作業員位置履歴情報の領域は、日付単位による作業員位置履歴情報を格納する。
作業員位置履歴情報の領域は、さらに年月日、入坑時刻、出坑時刻、坑内位置履歴情報の領域を含む。
年月日の領域は、対応の日付としての年月日を格納する。
入坑時刻の領域は、対応の日付における作業員の入坑時刻を格納する。前述のように、作業員は入坑に際して、RFタグ対応リーダライタ500に作業員識別子を読み込ませる。
RFタグ対応リーダライタ500は、読み込んだ作業員識別子と、読み込んだ時刻とを含む入坑通知を管理装置700に送信する。
管理装置700において制御部702は、受信された入坑通知に含まれる作業員識別子を格納する作業員位置履歴情報を読み出し、読み出した作業員位置履歴情報における入坑時刻の領域に、入坑通知に含まれる時刻を格納する。
出坑時刻の領域は、対応の日付における作業員の出坑時刻を格納する。前述のように、作業員は出坑に際して、RFタグ対応リーダライタ500に作業員識別子を読み込ませる。
RFタグ対応リーダライタ500は、読み込んだ作業員識別子と、読み込んだ時刻とを含む出坑通知を管理装置700に送信する。
管理装置700において制御部702は、受信された出坑通知に含まれる作業員識別子を格納する作業員位置履歴情報を読み出し、読み出した作業員位置履歴情報における出坑時刻の領域に、出坑通知に含まれる時刻を格納する。
坑内位置履歴情報は、対応の年月日が示す日付におけるトンネル坑内1の作業員WKの位置(坑内位置)を時系列で格納する情報である。
同図に示すように、坑内位置履歴情報は、時刻ごとに坑内位置を対応付けた構造である。坑内位置履歴情報における時刻は、対応の作業員が所持するRFタグ400が、バッテリーロコ100に搭載されたRFタグ対応通信装置200と通信を行った時刻を示す。坑内位置は、対応の時刻において特定された作業員WKのトンネル坑内1における位置を示す。ここでの坑内位置は、図1に示した区間SECによって示される。
説明を図3に戻す。資機材位置管理情報記憶部733は、資機材位置管理情報を記憶する。資機材位置管理情報は、資機材MEごとのトンネル坑内1における位置を管理する情報である。
図6は、資機材位置管理情報の一例として、1つの資機材に対応する資機材位置管理の構造例を示している。同図に示される資機材位置管理情報は、資機材名と、資機材識別子と、1以上の資機材位置履歴情報との各領域を含む構造である。
資機材名の領域は、対応の資機材の氏名を示す情報を格納する。
資機材識別子の領域は、対応の資機材に付与された資機材識別子(位置管理対象識別子)を格納する。
1つの資機材位置履歴情報の領域は、日付単位による資機材位置履歴情報を格納する。
資機材位置履歴情報の領域は、さらに年月日と坑内位置履歴情報の領域を含む。
年月日の領域は、対応の日付としての年月日を格納する。
坑内位置履歴情報は、対応の年月日が示す日付におけるトンネル坑内1の資機材の位置(坑内位置)を時系列で格納する情報である。
同図に示すように、坑内位置履歴情報は、時刻ごとに坑内位置を対応付けた構造である。坑内位置履歴情報における時刻は、対応の資機材に取り付けられたRFタグ400が、バッテリーロコ100に搭載されたRFタグ対応通信装置200と通信を行った時刻を示す。坑内位置は、対応の時刻において特定された資機材MEのトンネル坑内1における位置を示す。ここでの坑内位置は、図1に示した区間SECによって示される。
[処理手順例]
図7のフローチャートを参照して、本実施形態の管理装置700が位置管理対象(作業員WKまたは資機材ME)の位置管理のために実行する処理手順例について説明する。
図1にて説明したように、トンネル坑内1を移動しているバッテリーロコ100に作業員WKまたは資機材MEが近づくと、RFタグ対応通信装置200の通信距離Lrの範囲内にRFタグ400が位置する。これにより、RFタグ対応通信装置200とRFタグ400とが通信が行われ、RFタグ対応通信装置200はRFタグ400から位置管理対象識別子401を取得する。
RFタグ対応通信装置200は、取得した位置管理対象識別子401を、無線LAN対応通信装置300から無線LANアクセスポイント600を介して管理装置700に送信させる。
そこで、管理装置700における位置管理部721は、無線LANアクセスポイント600のうちの何れかから送信される位置管理対象識別子が受信されるのを待機している(ステップS101−NO)。
そして、位置管理対象識別子が受信されると(ステップS101−YES)、位置管理部721は、例えば現在時刻をステップS101に応じて位置管理対象識別子が受信された時刻として取得する(ステップS102)。このように取得された時刻は、ステップS101に応じて受信された位置管理対象識別子の取得元であるRFタグ400と、RFタグ対応通信装置200との通信が行われた時刻に相当する。つまり、ステップS102にて取得された時刻は、位置管理対象としての作業員WKまたは資機材MEの存在がトンネル坑内1にて確認された時刻である。
次に、位置管理部721は、位置管理対象の坑内位置を特定する(ステップS103)。
ステップS101に応じて無線LANアクセスポイント600から送信された位置管理対象識別子を含むパケットには、送信元の無線LANアクセスポイント600の識別子(無線LANアクセスポイント識別子)が含まれている。
そこで、ステップS103の処理にあたり、位置管理部721は、ステップS101に応じて受信された位置管理対象識別子のパケットに含まれていた無線LANアクセスポイント識別子を取得する。位置管理部721は、取得した無線LANアクセスポイント識別子に対応付けられた位置(区間SEC)を、無線LANアクセスポイント位置情報記憶部731から取得する。
このように取得された位置は、ステップS101に応じて受信された位置管理対象識別子を記憶するRFタグ400とバッテリーロコ100が搭載するRFタグ対応通信装置200とが通信を行った位置である。即ち、ステップS101に応じて受信された位置管理対象識別子が示す位置管理対象の坑内位置である。このようにして、ステップS103において、位置管理対象の坑内位置が特定される。
次に、位置管理部721は、ステップS101にて受信した位置管理対象識別子(作業員識別子または資機材識別子)を格納する作業員位置管理情報または資機材位置管理情報にアクセスする。そして、位置管理部721は、アクセスした作業員位置管理情報または資機材位置管理情報における坑内位置履歴情報に対して、ステップS102により取得した時刻にステップS103により特定した坑内位置とを対応付けて格納する(ステップS104)。
上記の処理により、トンネル坑内1においてRFタグ400とバッテリーロコ100に搭載されたRFタグ対応通信装置200とが通信を行うごとに、対応の位置管理対象のトンネル坑内1での位置を示す情報が管理装置700にて時系列に従って蓄積されていく。
[他の位置管理対象の管理例]
ここで、本実施形態との比較として、トンネル坑内1における位置管理対象の他の例について図8を参照して説明する。なお、同図において図1と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
トンネル坑内1の入口1aにはRFタグ対応リーダライタ500が設けられる。また、トンネル坑内1においては、例えば入口1aから終端にかけて一定の距離DSごとにRFタグ対応通信装置200−1〜200−Nが設けられる。
なお、以降の説明にあたり、RFタグ対応通信装置200−1〜200−Nについて特に区別しない場合には、RFタグ対応通信装置200と記載する。
このように、同図の構成では、RFタグ対応通信装置200は、バッテリーロコ100に搭載されるのではなく、トンネル坑内1において複数が設置される。
RFタグ対応リーダライタ500とRFタグ対応通信装置200のそれぞれは、管理装置700と通信が可能な状態で接続されている。
トンネル坑内1に設置されるRFタグ対応通信装置200は、それぞれ、例えば数メートルの通信距離を有し、通信距離の範囲内に位置するRFタグ400と通信を行う。
作業員WKが作業のためにトンネル坑内1を移動しているときに、トンネル坑内1に備えられるRFタグ対応通信装置200のいずれかの通信距離の範囲内に位置する状態となる場合がある。このような状態となった場合、RFタグ対応通信装置200は、通信距離の範囲内に位置するRFタグ400と通信を行って、RFタグ400に記憶されている作業員IDを読み出し、読み出した作業員IDを含む作業員検出通知を管理装置700に送信する。
管理装置700は、RFタグ対応通信装置200ごとのトンネル坑内1における位置を記憶している。
管理装置700は、作業員検出通知の受信に応じて、受信された作業員検出通知に含まれる作業員IDと、作業員検出通知の送信元のRFタグ対応通信装置200のトンネル坑内1における位置と、作業員検出通知が受信された時刻とを対応付けて作業員管理情報として記憶する。
このように管理装置700が、作業員検出通知の受信に応じて、作業員IDとトンネル坑内1における位置と時刻とを対応付けた作業員管理情報を記憶することにより、トンネル坑内1において作業員WKがいつどの場所にて作業していたのかを把握することが可能になる。
しかし、同図の構成のもとでは、トンネル坑内1において複数のRFタグ対応通信装置200を設置している。従って、トンネルが長くなるほど、RFタグ対応通信装置200の設置数は多くなる。
RFタグ対応通信装置200は、比較的高価である。このために、トンネル坑内1において多数のRFタグ対応通信装置200を設置することによりコストの負担が増加する。
これに対して、本実施形態においてトンネル坑内1に設置される無線LANアクセスポイント600は、RFタグ対応通信装置200と比較して十分に安価である。また、本実施形態では、トンネル坑内1を移動するバッテリーロコ100にRFタグ対応通信装置200を搭載している。従って、本実施形態においては、RFタグ対応通信装置200の数は、トンネルの長さにかかわらず1つでよい。
このようにして、本実施形態においては、図8に示される位置管理の構成に対して、より軽いコスト負担で位置管理システムを構築することができる。
<第2実施形態>
[位置管理システムの構成例]
続いて、第2実施形態について説明する。図9は、本実施形態における位置管理システムの全体構成例を示している。なお、同図において、図1と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。また、同図においては、図示を簡単で分かりやすくすることの便宜上、図1に示していた作業員WKと資機材MEの図示を省略している。
同図に示すように、本実施形態の場合には、トンネル坑内1において、各無線LANアクセスポイント600の通信距離に対応する範囲(通信可能範囲)において、1以上の反射板を設置する。
具体的に、無線LANアクセスポイント600−1の通信可能範囲Lw1においては、入口1aからのトンネルの延伸方向に沿った距離が無線LANアクセスポイント600−1と同じとなる位置に1つの反射板800−1が配置される。
同様にして、無線LANアクセスポイント600−2〜600−4・・・の通信可能範囲Lw2〜Lw4・・・において各1つの反射板800−2〜800−4・・・が配置される。
なお、以降の説明にあたり、反射板800−1〜800−4・・・について特に区別しない場合には、反射板800と記載する。
また、本実施形態におけるバッテリーロコ100には、反射板検出装置900がさらに搭載される。
図10は、反射板検出装置900が搭載されたバッテリーロコ100を示している。なお、同図において、図2と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
反射板検出装置900は、反射板800を検出する装置である。具体的に、反射板検出装置900は、検出用の光を一定方向に対して射出するとともに、射出した光の反射量を検出する。反射板検出装置900は、例えばトンネル坑内1の側面方向に対して光を射出するように設けられる。これに対応して、反射板800は、それぞれ、トンネル坑内1の側面の近傍において反射板検出装置900から射出される光を受けることのできる高さに設けられる。
反射板検出装置900から射出した光がトンネル坑内1において反射板800以外の壁面などに照射された場合、検出される光の反射量は少ない。一方、反射板検出装置900から射出した光が反射板800に照射された場合、反射板800から十分な光量が反射されることから、検出される光の反射量は多くなる。
反射板検出装置900は、検出された反射量が一定未満の場合には、反射板800が検出されていないと判定する。一方、検出された反射量が一定以上の場合には、反射板800が検出されたと判定する。
反射板800が検出されたことを判定した場合、反射板検出装置900は、反射板800を検出したことを通知するための反射板検出通知を、無線LAN対応通信装置300から無線LANアクセスポイント600を介して管理装置700に送信させる。
本実施形態の管理装置700は、受信された反射板検出通知を利用することにより、以下に説明するようにして、無線LANアクセスポイント600の通信可能範囲Lwに対応する分解能よりも高い分解能で位置管理対象の位置管理を行うことができる。
[処理手順例]
本実施形態における管理装置700は、位置管理対象の位置管理にあたり、無線LANアクセスポイント600から受信される反射板検出通知に基づいて、バッテリーロコ100が最後に通過した反射板(最終通過反射板)を認識する。
図11のフローチャートを参照して、管理装置700が最終通過反射板を認識するための処理手順例について説明する。なお、同図に示す処理は、バッテリーロコ100が入口1aから入坑したタイミングに応じて開始される。
また、同図の説明にあたり、反射板800については、トンネルの入口1aから終端に向かって、順次、反射板800−1、800−2、800−3、800−4・・・がそれぞれ、第1反射板、第2反射板、第2反射板、第4反射板・・・のように番号が付されて管理されている場合を例に挙げる。
先ず、管理装置700における位置管理部721は、バッテリーロコ100がトンネル坑内1の入口1aから入坑するタイミングに応じて、反射板800の番号を示す変数nに初期値として「0」を代入する(ステップS201)。
次に、位置管理部721は、反射板検出通知が受信されるのを待機する(ステップS202−NO)。
反射板検出通知が受信されると(ステップS202−YES)、位置管理部721は、現在のバッテリーロコ100の進行方向が前進方向か否かについて判定する(ステップS203)。なお、位置管理部721は、バッテリーロコ100の進行方向について、例えば無線LAN対応通信装置300と無線LANアクセスポイント600との通信を介してバッテリーロコ100から通知される走行状態によって認識することができる。
バッテリーロコ100の進行方向が前進方向である場合(ステップS203−YES)、位置管理部721は、今回の反射板検出通知の受信が、バッテリーロコ100が後退方向から前進方向に方向転換をした後における最初の受信であるか否かについて判定する(ステップS204)。
今回の反射板検出通知の受信が、バッテリーロコ100の方向転換後における2回目以降の受信である場合(ステップS204−NO)、今回バッテリーロコ100が通過した反射板800は、前回通過した反射板800に対して1つ終端側の反射板800である。そこで、この場合の位置管理部721は、変数nをインクリメントする(ステップS205)。
ここで、制御部702におけるRAM(Random Access Memory)には、同図の処理によって判定された最終通過反射板がどの反射板800であるのかを示す最終通過反射板情報が記憶されている。
そこで、位置管理部721は、最終通過反射板情報について第n反射板であることを示すように更新する(ステップS206)。ステップS206の処理の後、位置管理部721は、ステップS202に処理を戻す。
一方、今回の反射板検出通知の受信が、バッテリーロコ100の方向転換後における最初の受信である場合(ステップS204−YES)、今回バッテリーロコ100が通過した反射板800は、前回通過した反射板800と同じである。この場合には、最終通過反射板情報を更新する必要がない。そこで、この場合の位置管理部721は、ステップS202に処理を戻す。
また、現在のバッテリーロコ100の進行方向が後退方向である場合(ステップS203−NO)、位置管理部721は、今回の反射板検出通知の受信が、バッテリーロコ100が前進方向から後退方向に方向転換をした後における最初の受信であるか否かについて判定する(ステップS207)。
今回の反射板検出通知の受信が、バッテリーロコ100の方向転換後における2回目以降の受信である場合(ステップS207−NO)、今回バッテリーロコ100が通過した反射板800は、前回通過した反射板800に対して1つ入口1a側の反射板800である。そこで、この場合の位置管理部721は、変数nをデクリメントする(ステップS208)。
そして、この場合の位置管理部721は、最終通過反射板情報について、ステップS208により変更された変数nに対応する第n反射板であることを示すように更新を行う(ステップS206)。
一方、今回の反射板検出通知の受信が、バッテリーロコ100の方向転換後における最初の受信である場合(ステップS207−YES)、今回バッテリーロコ100が通過した反射板800は、前回通過した反射板800と同じである。この場合の位置管理部721は、ステップS202に処理を戻す。
本実施形態において、無線LANアクセスポイント600からの位置管理対象識別子の受信に応じて実行する位置管理のための処理の全体的な流れとしては、図7のフローチャートと同様である。
ただし、本実施形態においては、図7のステップS103における位置管理対象の坑内位置特定の処理として、図13のフローチャートに示す処理が実行される。
ここで、トンネル坑内1における区間は、図9に示すように区分される。つまり、トンネル坑内1の延伸方向において、1つの無線LANアクセスポイント600の通信可能範囲Lwに対応する区間は、同じ通信可能範囲Lwに設置される反射板800の位置を境界として2つの区間に区分される。
具体的に、無線LANアクセスポイント600−1の通信可能範囲Lw1に対応する区間は、反射板800−1の位置を境界として第1区間SEC1と第2区間SEC2の2つに区分されている。
残る無線LANアクセスポイント600−1以外の無線LANアクセスポイント600の通信可能範囲Lwに対応する各区間も、同じ通信可能範囲Lwに設置された反射板800の位置を境界として2つの区間SECに区分される。
また、上記のように1つの無線LANアクセスポイント600の通信可能範囲Lwに対応する区間が2つとなるのに応じて、無線LANアクセスポイント位置情報は、図4から以下のように変更される。
つまり、図12に示すように、無線LANアクセスポイント位置情報は、無線LANアクセスポイント識別子ごとに、位置として、2つの区間が対応付けられる。
具体的に、無線LANアクセスポイント600−1を示す「AP001」の無線LANアクセスポイント識別子には、位置として第1区間SEC1と第2区間SEC2の2つの区間が対応付けられる。
さらに、同図の無線LANアクセスポイント位置情報おいては、無線LANアクセスポイント識別子ごとに反射板の情報が対応付けられる。この反射板の情報は、対応の無線LANアクセスポイント識別子が示す無線LANアクセスポイント600の通信可能範囲に設置された反射板800の番号を示す。
以下、図13のフローチャートに示される処理について説明する。
位置管理部721は、図7のステップS101にて受信された位置管理対象識別子の送信元の無線LANアクセスポイント600に対応する2つの区間を坑内位置候補として取得する(ステップS301)。
ステップS301において、位置管理部721は、位置管理対象識別子とともに受信された位置管理対象識別子の送信先の無線LANアクセスポイント600の無線LANアクセスポイント識別子を取得する。位置管理部721は、取得した無線LANアクセスポイント識別子に対応付けられた位置としての2つの区間を無線LANアクセスポイント位置情報記憶部731から取得する。
続いて、位置管理部721は、現在の最終通過反射板情報が、位置管理対象識別子の送信元の無線LANアクセスポイント600の通信可能範囲Lw内に設置された反射板800を示しているか否かについて判定する(ステップS302)。
最終通過反射板情報が位置管理対象識別子の送信元の無線LANアクセスポイント600の通信可能範囲Lw内に設置された反射板800を示している場合(ステップS302−YES)、以下のことがいえる。つまり、バッテリーロコ100は、位置管理対象識別子の送信元の無線LANアクセスポイント600の通信可能範囲Lwにおいて、反射板800を通過した後に、RFタグ400と通信を行っている。
そこで、この場合の位置管理部721は、さらに以下の処理を実行する。つまり、位置管理部721は、現在のバッテリーロコ100の進行方向が前進方向であるか否かについて判定する(ステップS303)。
ステップS302により肯定の判定結果が得られたうえで、さらに現在のバッテリーロコ100の進行方向が前進方向であると判定された場合(ステップS303−YES)、バッテリーロコ100は、以下の位置に存在している。つまり、バッテリーロコ100は、位置管理対象識別子の送信元の無線LANアクセスポイント600の通信可能範囲Lwにおける2つの区間のうちトンネル坑内1の終端側の区間に位置している。
そこで、この場合の位置管理部721は、ステップS301にて坑内位置候補として取得された2つの区間のうち、トンネル坑内1の終端側の区間を坑内位置として特定する(ステップS304)。
一方、ステップS302により肯定の判定結果が得られたうえで、さらに現在のバッテリーロコ100の進行方向が後退方向であると判定された場合(ステップS303−NO)、バッテリーロコ100は、以下の位置に存在している。つまり、バッテリーロコ100は、位置管理対象識別子の送信元の無線LANアクセスポイント600の通信可能範囲Lwにおける2つの区間のうちトンネルの入口側の区間に位置している。
そこで、この場合の位置管理部721は、ステップS301にて坑内位置候補として取得された2つの区間のうち、トンネルの入口側の区間を坑内位置として特定する(ステップS306)。
また、終通過反射板情報が位置管理対象識別子の送信元の無線LANアクセスポイント600の通信可能範囲Lw内に設置された反射板800を示していない場合(ステップS302−NO)、以下のことがいえる。つまり、バッテリーロコ100は、位置管理対象識別子の送信元の無線LANアクセスポイント600の通信可能範囲Lwにおいて、反射板800を通過していないときにRFタグ400と通信を行っている。
そこで、この場合にも、位置管理部721は、現在のバッテリーロコ100の進行方向が前進方向であるか否かについて判定する(ステップS305)。
ステップS302にて否定の判定結果が得られたうえで、さらに現在のバッテリーロコ100の進行方向が前進方向であると判定された場合(ステップS305−YES)、バッテリーロコ100は、以下の位置に存在している。つまり、バッテリーロコ100は、位置管理対象識別子の送信元の無線LANアクセスポイント600の通信可能範囲Lwにおける2つの区間のうちトンネル坑内1の入口側の区間に位置している。
そこで、この場合の位置管理部721は、ステップS301にて坑内位置候補として取得された2つの区間のうち、トンネル坑内1の入口側の区間を坑内位置として特定する(ステップS306)。
一方、ステップS302により否定の判定結果が得られたうえで、さらに現在のバッテリーロコ100の進行方向が後退方向であると判定された場合(ステップS305−NO)、バッテリーロコ100は、以下の位置に存在している。つまり、バッテリーロコ100は、位置管理対象識別子の送信元の無線LANアクセスポイント600の通信可能範囲Lwにおける2つの区間のうちトンネル坑内1の終端側の区間に位置している。
そこで、この場合の位置管理部721は、ステップS301にて坑内位置候補として取得された2つの区間のうち、トンネル坑内1の終端側の区間を坑内位置として特定する(ステップS304)。
このように、本実施形態においては、トンネル坑内1において、無線LANアクセスポイント600の通信可能範囲Lwにおいて反射板800を設置し、バッテリーロコ100に搭載した反射板検出装置900により反射板800を検出する。そして、位置管理部721が、反射板検出装置900による反射板の検出情報を利用することで、無線LANアクセスポイント600の通信可能範囲Lwに対応する分解能よりも高い分解能によって位置管理対象の位置を特定することができる。
なお、上記の例では、図9に示したように、無線LANアクセスポイント600の通信可能範囲Lwごとに1つの反射板800を設置しているが、無線LANアクセスポイント600の通信可能範囲Lwにおいて設置される反射板の数は2以上であってもよい。
また、設置される反射板800の数は、無線LANアクセスポイント600の通信可能範囲Lwごとに同じである必要はない。例えば、高い分解能で位置管理対象の位置を特定したい区間に対応する無線LANアクセスポイント600の通信可能範囲Lwにおいては、他の通信可能範囲Lwよりも反射板800の設置数を多くするようにしてもよい。
また、上記各実施形態において、無線LANアクセスポイント600はトンネル坑内1の延伸方向に沿って一定間隔で配置される必要はなく、隣接する無線LANアクセスポイント600の距離は場所などに応じて適宜変更されてよい。
また、上記各実施形態においては、移動車両として機関車の一種であるバッテリーロコが使用される例を挙げている。しかし、本実施形態において使用される移動車両としては、バッテリーロコなどの機関車に限定されるものではなく、例えば自動車などのように軌道を必要としないものであってもよい。具体例として、山岳トンネルの工事などでは移動車両として主にトラックが使用される。
なお、上述のRFタグ対応通信装置200、無線LAN対応通信装置300、無線LANアクセスポイント600、管理装置700及び反射板検出装置900などとしての機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述の各装置としての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一時的な記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1 トンネル坑内、1a 入口、2 軌条、100 バッテリーロコ、200 RFタグ対応通信装置、300 無線LAN対応通信装置、400(400−1、400−2、400−11、400−12) RFタグ、401 位置管理対象識別子、500 RFタグ対応リーダライタ、600(600−1、600−2、600−3、600−4) 無線LANアクセスポイント、700 管理装置、701 通信インターフェース部、702 制御部、703 記憶部、721 位置管理部、731 無線LANアクセスポイント位置情報記憶部、732 作業員位置管理情報記憶部、733 資機材位置管理情報記憶部、800(800−1〜800−4) 反射板、900 反射板検出装置

Claims (2)

  1. 所定の場所における人員または資機材としての位置管理対象が有する非接触型記憶媒体と、
    前記所定の場所内を移動する移動車両とともに移動するように設けられ、通信距離の範囲内に位置する非接触型記憶媒体と通信を行うことで、非接触型記憶媒体が記憶する位置管理対象に対応の識別子を取得する非接触型記憶媒体対応通信装置と、
    前記所定の場所において前記移動車両が通行する規定の経路に沿って、通信距離に基づく所定の距離を隔てて設置される複数の親無線通信装置と、
    前記移動車両とともに移動するように設けられ、前記親無線通信装置と通信を行って、前記非接触型記憶媒体対応通信装置により取得された識別子を前記親無線通信装置に送信する子無線通信装置と、
    前記親無線通信装置を介して前記非接触型記憶媒体対応通信装置により取得された識別子が受信されると、受信された識別子の送信先の親無線通信装置が設置された位置に基づいて、前記受信された識別子に対応する位置管理対象の位置を特定する管理装置と
    を備える位置管理システム。
  2. 前記親無線通信装置の通信距離に対応する範囲において設置される1以上の反射板と、
    前記移動車両とともに移動し、前記反射板を検出するように設けられる反射板検出装置とをさらに備え、
    前記子無線通信装置は、前記反射板検出装置により反射板が検出されると、反射板の検出を通知する反射板検出通知を前記親無線通信装置に送信し、
    前記管理装置は、前記親無線通信装置を介して前記反射板検出通知が受信されると、前回の前記反射板検出通知の受信に応じて特定された反射板と、前記移動車両の進行方向とに基づいて、前記移動車両が最後に通過した反射板を特定し、前記親無線通信装置を介して識別子が受信されると、受信された識別子の送信先の親無線通信装置が設置された位置と、前記移動車両が最後に通過したと特定された反射板と、前記移動車両の進行方向とに基づいて、前記受信された識別子に対応する位置管理対象の位置を特定する
    請求項1に記載の位置管理システム。
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