JP6637755B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、大当たり遊技状態の生起中に、可動体による演出を実行する遊技機に関する。
従来、大当たり遊技状態の生起中に、可動体による演出を実行する遊技機が知られている(特許文献1参照)。
この遊技機では、「確変当たり」に当選した場合に、大当たり遊技状態の生起中に、第2可動役物(可動体)を用いて、「確変当たり」に当選したこと報知する昇格演出が実行される。
特開2013−34704号公報
しかしながら、従来の遊技機では、可動体の動作が不適切となる恐れがある。
すなわち、従来の遊技機では、大当たり遊技状態の生起中において、一のラウンド遊技の実行中に、可動体による第1の演出が開始され、一のラウンド遊技より後に実行される他のラウンド遊技の実行中に、可動体による第2の演出が開始される場合に、第1の演出の開始時から第2の演出の開始時までの期間中に実行されるラウンド遊技が早期に終了されると、可動体が初期状態に復帰していない状態で第2の演出が開始され、第2の演出に係る可動体の動作が不適切となる恐れがある。
本発明の課題は、可動体を適切に動作させることにある。
上記目的を達成するために、第一の発明に係る遊技機は、当落判定により当選が判定された場合に、複数回のラウンド遊技が実行される特定遊技状態を生起させる特定遊技状態制御手段と、可動体の動作を制御するための制御情報を設定する制御情報設定手段と、前記制御情報設定手段により設定された制御情報に基づいて、前記可動体の動作を制御する可動体動作制御手段と、を備え、所定のラウンド遊技の実行中に、前記可動体に第1の演出動作を実行させ前記所定のラウンド遊技の終了に応じて、前記第1の演出動作の途中であっても、前記第1の演出動作を終了して、前記可動体を初期状態に復帰させ、前記所定のラウンド遊技より後に実行されるラウンド遊技の実行中に、前記可動体に第2の演出動作を実行させることが可能であることを特徴とする。
第一の発明に係る遊技機では、所定のラウンド遊技の実行中に、可動体が第1の演出動作開始するとともに、所定のラウンド遊技より後に実行されるラウンド遊技の実行中に、可動体が第2の演出動作開始する。特に所定のラウンド遊技の終了に応じて、第1の演出動作の途中であっても、第1の演出動作を終了して、可動体が復帰動作を開始する。
これによって、第一の発明に係る遊技機では、所定のラウンド遊技の終了時に、可動体が第1の演出動作を終了していない場合であっても、可動体が復帰動作を開始する。
したがって、第一の発明に係る遊技機では、可動体が初期状態に復帰していない状態で第2の演出動作が開始されることを防止することができ、第2の演出動作が不適切となることを防止することができる。
以上により、第一の発明に係る遊技機によれば、可動体を適切に動作させることが可能となる。

ここで、落判定としては、後述する当落判定(ステップS119)が該当する。ウンド遊技としては、後述するラウンド遊技が該当する。特定遊技状態としては、後述する大当たり遊技状態が該当する。特定遊技状態制御手段としては、後述する主制御回路200(ステップS48)が該当する。可動体としては、後述する役物ユニット12が該当する。制御情報としては、後述する役物演出リクエスト情報が該当する。制御情報設定手段としては、後述する演出制御回路300(ステップS629,S633,S643,S645)が該当する。可動体動作制御手段としては、後述する演出制御回路300(ステップS508)が該当する
本発明によれば、可動体を適切に動作させることが可能となる。
パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。 遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。 初期状態を形成している役物ユニットを示す正面図である。 中間状態を形成している役物ユニットの正面図である。 最終状態を形成している役物ユニットの正面図である。 ロゴ役物装置の正面図である。 パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。 各種抽選における当たりの種類(種別)を示す図である。 大当たり遊技状態の終了後に生起される遊技状態を示す図である。 主制御回路が実行する初期化処理を示すフローチャートである。 主制御回路が実行するメインループ処理を示すフローチャートである。 主制御回路が実行するシリアル通信受信割込み処理を示すフローチャートである。 主制御回路が実行するタイマ割込み処理を示すフローチャートである。 特図乱数記憶処理を示すフローチャートである。 特図変動待ち処理を示すフローチャートである。 変動時間設定処理を示すフローチャートである。 保留オフセット値の演算方法を示す図である。 特図変動中処理を示すフローチャートである。 特図停止中処理を示すフローチャートである。 時短制御管理処理を示すフローチャートである。 大当たり遊技処理を示すフローチャートである。 オープニング期間中処理を示すフローチャートである。 インターバル期間中処理を示すフローチャートである。 ラウンド遊技中処理を示すフローチャートである。 エンディング期間中処理を示すフローチャートである。 遊技状態指定コマンド送信処理を示すフローチャートである。 遊技状態指定コマンドの送信タイミング及び各送信タイミングで送信される遊技状態指定コマンドが指定する遊技状態を示す図である。 普図乱数記憶処理を示すフローチャートである。 普図変動待ち処理を示すフローチャートである。 普図変動中処理を示すフローチャートである。 普図停止中処理を示すフローチャートである。 普図当たり遊技処理を示すフローチャートである。 演出制御回路が実行するメインループ処理を示すフローチャートである。 演出制御回路が実行するシリアル通信受信割込み処理を示すフローチャートである。 演出制御回路が実行するタイマ割込み処理を示すフローチャートである。 変動演出設定処理を示すフローチャートである。 停止演出設定処理を示すフローチャートである。 大当たり演出設定処理を示すフローチャートである。 ラウンド演出設定処理を示すフローチャートである。 役物復帰動作設定処理を示すフローチャートである。 V入賞演出設定処理を示すフローチャートである。 表示制御処理を示すフローチャートである。 音制御処理を示すフローチャートである。 ランプ制御処理を示すフローチャートである。 役物制御処理を示すフローチャートである。 復帰制御設定処理を示すフローチャートである。 復帰制御管理処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、パチンコ機1に適用している。
(パチンコ機1の全体構成)
まず、パチンコ機1の全体構成を説明する。
図1は、パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。
図1に示すパチンコ機1は、矩形状の外枠2と、外枠2の前側に配設された内枠3と、内枠3の前側に配設された扉ユニット4と、を備えている。
内枠3は、矩形状に形成され、外枠2に対して開閉することが可能となるように配設されている。内枠3の内側には、遊技盤10(図2参照)が取り付けられている。
扉ユニット4は、略方形の扉状に形成され、外枠2に対して開閉することが可能となるように配設されている。これによって、扉ユニット4は、内枠3に取り付けられた遊技盤10の正面側を開閉することが可能となっている。扉ユニット4は、略中央部に配設された透明板4aと、透明板4aの周囲に配設された装飾部4bと、透明板4aの下側に配設された受皿ユニット5と、受皿ユニット5の側方に配設された発射ハンドル6と、を備えている。
透明板4aは、樹脂、ガラス等の透明な材料により平板状に形成され、内枠3に取り付けられた遊技盤10の正面側に配設される。これによって、遊技者は、透明板4aを介して、遊技盤10を視認することが可能となっている。装飾部4bは、前方に向かって膨出した形状を有している。装飾部4bの上側の各角部には、音抜部4cが設けられている。各音抜部4cの内部には、音発生装置(スピーカ)22(図7参照)が配設されている。そして、各音抜部4cには、音発生装置22が出力する音声を通過させる複数の音抜孔が設けられている。
また、装飾部4bには、複数のランプ21(図7参照)が配設されている。
受皿ユニット5は、遊技球(貸球及び賞球)を受ける受皿5aと、受皿5aの前側に配設された演出ボタン5b及び回転型セレクター5cと、を有している。
演出ボタン5bは、略円柱状に形成され、受皿ユニット5から上方に向かって突出するように配設されている。演出ボタン5bは、遊技者による押下操作(下方に向かって押し込む操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、演出ボタン5bの押下操作を検出する第1操作検出スイッチ24(図7参照)が配設されている。第1操作検出スイッチ24は、演出ボタン5bが押下操作されるごとに、第1操作信号を演出制御回路300(図7参照)に対して出力する。
回転型セレクター5c(いわゆる「ジョグダイヤル」)は、略円筒状に形成され、演出ボタン5cの周囲を囲むように配設されている。回転型セレクター5cは、遊技者による回転操作(円筒軸を中心に回転させる操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、回転型セレクター5cの回転操作を検出する第2操作検出スイッチ25(図7参照)が配設されている。第2操作検出スイッチ25は、回転型セレクター5cが所定角度(例えば、60[°])回転操作されるごとに、第2操作信号を演出制御回路300に対して出力する。
また、受皿ユニット5の上面には、貸出操作部7が配設されている。貸出操作部7は、球貸ボタン7aと、返却ボタン7bと、度数表示装置7cと、を有している。ここで、パチンコ機1は、プリペイドカードに記録されている情報の読出し及び更新を行うことが可能なCRユニット500(図7参照)と通信可能に接続されている。そして、プリペイドカード(図示せず)がCRユニット500に挿入されると、CRユニット500に挿入されたプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。そして、プリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で球貸ボタン7aが操作されると、所定数の遊技球が受皿5aに払い出される。この際、払い出された遊技球の数に応じてプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が更新されて、更新された有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。また、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で返却ボタン7bが操作されると、CRユニット500からプリペイドカードが返却される。
ここで、プリペイドカートとしては、例えば、磁気記憶媒体、記憶IC内蔵媒体等が該当する。
発射ハンドル6は、遊技者による回転操作が可能となっている。そして、発射ハンドル6は、回転操作されたことに応じて、この回転操作量に応じた信号を払出制御回路400(図7参照)に対して出力する。
(遊技盤10の構成)
次に、遊技盤10の構成を説明する。
図2は、遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。図3は、初期状態を形成している役物ユニットを示す正面図である。図4は、中間状態を形成している役物ユニットの正面図である。図5は、最終状態を形成している役物ユニットの正面図である。なお、図3から図5では、メイン画像表示装置31の表示画面31aの正面側の部分を示している。図6は、ロゴ役物装置の正面図である。
遊技盤10は、セット板(図示せず)の正面側に配設されている。図2に示すように、遊技盤10の正面には、発射ハンドル6が操作されることに応じて打ち出された遊技球が流下する遊技領域30が形成されている。また、遊技領域30の略中央部には、メイン画像表示装置31が配設されている。そして、遊技領域30は、遊技球が流下する流路として、メイン画像表示装置31の左側に形成された左側流路と、メイン画像表示装置31の右側に形成された右側流路と、を有している。
メイン画像表示装置31は、セット板の背面側に配設されている。メイン画像表示装置31は、例えば、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置によって構成される。そして、メイン画像表示装置31の表示画面31aには、演出図柄z1(図3参照)が表示される3つの演出図柄表示領域a1〜a3(図3参照)と、演出図柄z2(図3参照)が表示される演出図柄表示領域a4(図3参照)と、を構成することが可能となっている。また、メイン画像表示装置31の表示画面31aには、保留図柄h(図示せず)が表示される保留図柄表示領域b1,b2(図示せず)を構成することが可能となっている。
各演出図柄表示領域a1〜a3では、演出図柄z1の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。各演出図柄表示領域a1〜a3で表示される演出図柄z1は、数字、文字、記号、キャラクター等の識別情報(図柄)を含んで構成されている。本実施形態では、演出図柄z1として、数字(「1」〜「8」のうちいずれか一つ)を含んで構成された「数字図柄」を有している。
演出図柄表示領域a4では、演出図柄z2の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。本実施形態では、演出図柄表示領域a4で表示される演出図柄z2は、カラーバーから構成されている。
演出図柄z1,z2の変動表示とは、各演出図柄表示領域a1〜a3において、演出図柄z1がスクロールされ(抽選結果表示位置に表示される演出図柄z1の種類が、順次、変更され)、演出図柄表示領域a4において、演出図柄z2の種類(カラーバーが表す色)が、順次、変更される表示をいう。
演出図柄z1,z2の停止表示とは、各演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置において、一の種類の演出図柄z1が停止され、かつ、演出図柄表示領域a4において、一の種類の演出図柄z2が停止される(カラーバーが所定の色を表す)表示をいう。
そして、演出図柄表示領域a1〜a4では、4つの領域a1〜a4において停止表示された演出図柄z1,z2の組み合わせによって、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の結果が表示される。
保留図柄表示領域b1には、報知表示(特別図柄の変動表示及び停止表示)中の始動情報に対応する保留図柄hが表示される。一方、保留図柄表示領域b2には、報知表示が保留されている始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
図2に示すように、メイン画像表示装置31の正面側の位置には、サブ画像表示装置32が配設されている。
サブ画像表示装置32は、例えば、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ等の可変表示装置によって構成される。サブ画像表示装置32は、演出画像を表示することが可能な表示画面32aを有している。
サブ画像表示装置32は、メイン画像表示装置31の表示画面31aの上側に配設されている。そして、サブ画像表示装置32は、第1位置(図2参照)と、第1位置より下方の第2位置(図示せず)と、を含む複数の位置に変位させることが可能に構成されている。サブ画像表示装置32は、第1位置に配置されている際には、正面側から見て、表示画面31aの上側に配置され、表示画面31aを被覆しない。一方、サブ画像表示装置32は、第2位置に配置されている際には、正面側から見て、表示画面31a内に配置され、表示画面31aの所定領域を被覆する。サブ画像表示装置32は、表示装置モータ26(図7参照)によって変位される。
メイン画像表示装置31の左方には、始動ゲート41が設けられている。始動ゲート41は、常時、遊技球による通過が可能となるように形成されている。始動ゲート41には、普図始動球検知センサ104(図7参照)が配設されている。普図始動球検知センサ104は、遊技球による始動ゲート41の通過の検出に応じて、検出信号を主制御回路200(図7参照)に対して出力する。主制御回路200は、普図始動球検知センサ104からの検出信号の入力に応じて、普通図柄抽選を実行する。始動ゲート41は、左側流路を流下する遊技球による通過が可能となっている。
メイン画像表示装置31の下方には、第1始動口51が設けられている。第1始動口51は、上向きに開口した入球口(いわゆる「ヘソ」)であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。第1始動口51内には、特図1始動球検知センサ101(図7参照)が配設されている。特図1始動球検知センサ101は、第1始動口51への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、特図1始動球検知センサ101からの検出信号の入力に応じて、第1特別図柄抽選を実行する。第1始動口51は、左側流路を流下する遊技球及び右側流路を流下する遊技球の入球が可能となっている。
第1始動口51の下方には、第2始動口52が設けられている。第2始動口52には、第2始動口52への遊技球の入球を不可能にする閉止状態と、第2始動口52への遊技球の入球を可能にする開放状態と、に変位することが可能な始動口開閉部材52a(いわゆる「電動チューリップ」)が設けられている。始動口開閉部材52aは、始動口ソレノイド64(図7参照)によって開閉される。第2始動口52は、通常時は、始動口開閉部材52aが閉止状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、普通図柄抽選に当選した場合に、始動口開閉部材52aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。第2始動口52内には、特図2始動球検知センサ102(図7参照)が配設されている。特図2始動球検知センサ102は、第2始動口52への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、特図2始動球検知センサ102からの検出信号の入力に応じて、第2特別図柄抽選を実行する。第2始動口52は、左側流路を流下する遊技球及び右側流路を流下する遊技球の入球が可能となっている。
第2始動口52の下方には、第1大入賞口53が設けられている。第1大入賞口53には、第1大入賞口53への遊技球の入球を不可能にする閉止状態と、第1大入賞口53への遊技球の入球を可能にする開放状態と、に変位することが可能な第1大入賞口開閉部材53a(いわゆる「アタッカー」)が設けられている。
第1大入賞口開閉部材53aは、第1大入賞口ソレノイド65a(図7参照)によって開閉される。第1大入賞口53は、通常時は、第1大入賞口開閉部材53aが閉止状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、所定種別の大当たり遊技状態に当選した場合に、第1大入賞口開閉部材53aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。第1大入賞口53内には、第1大入賞球検知センサ103a(図7参照)が配設されている。第1大入賞球検知センサ103aは、第1大入賞口53への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、第1大入賞球検知センサ103aからの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440(図7参照)に賞球の払い出し動作を実行させる。第1大入賞口53は、左側流路を流下する遊技球及び右側流路を流下する遊技球の入球が可能となっている。
第1始動口51の右方には、第2大入賞口54が設けられている。第2大入賞口54には、第2大入賞口54への遊技球の入球を不可能にする閉止状態と、第2大入賞口54への遊技球の入球を可能にする開放状態と、に変位することが可能な第2大入賞口開閉部材54a(いわゆる「アタッカー」)が設けられている。
第2大入賞口開閉部材54aは、第2大入賞口ソレノイド65b(図7参照)によって開閉される。第2大入賞口54は、通常時は、第2大入賞口開閉部材54aが閉止状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、所定種別の大当たり遊技状態に当選した場合に、第2大入賞口開閉部材54aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。
第2大入賞口54内には、遊技球による通過が可能なV領域(図示せず)が設けられている。ここで、V領域は、第2大入賞口54へ入球した遊技球の一部が通過するように設けられている。
また、第2大入賞口54内には、第2大入賞球検知センサ103b(図7参照)及びV入賞球検知センサ105(図7参照)が配設されている。第2大入賞球検知センサ103bは、第2大入賞口54への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、第2大入賞球検知センサ103bからの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440(図7参照)に賞球の払い出し動作を実行させる。
V入賞球検知センサ105は、遊技球によるV領域の通過の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、V入賞球検知センサ105からの検出信号の入力に応じて、後述するV入賞フラグの設定を行う。ここで、第2大入賞口54では、V入賞球検知センサ105により検出された遊技球は、その後、更に第2大入賞球検知センサ103bにより検出される。第2大入賞口54は、右側流路を流下する遊技球の入球が可能となっている。
遊技領域30における第1大入賞口53の下方には、いずれの入球口にも入賞しなかった遊技球を回収するためのアウト口55が設けられている。なお、遊技領域30には、各入球口51,52,53,54やゲート41に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
第1始動口51の右方には、状態表示装置63が設けられている。状態表示装置63は、LED等によって構成されている。状態表示装置63には、第1特別図柄抽選の結果の表示が保留されている回数(いわゆる「保留数」)、第2特別図柄抽選の結果の表示が保留されている回数、普通図柄抽選の結果の表示が保留されている回数、大当たり遊技状態の種別(ラウンド遊技の実行回数)等が表示される。
状態表示装置63の下方には、普図表示装置60、特図1表示装置61及び特図2表示装置62が設けられている。各表示装置60,61,62は、7セグメントLED、ドットマトリクスLED等によって構成されている。
普図表示装置60は、数字や図柄等からなる普通図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、普図表示装置60では、停止表示された普通図柄によって、普通図柄抽選の結果が表示される。ここで、普図表示装置60に停止表示された普通図柄が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技である普図当たり遊技が実行される。
特図1表示装置61は、数字や図柄等からなる第1特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特図1表示装置61では、停止表示された第1特別図柄によって、第1特別図柄抽選の結果が表示される。
特図2表示装置62は、数字や図柄等からなる第2特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特図2表示装置62では、停止表示された第2特別図柄によって、第2特別図柄抽選の結果が表示される。
ここで、特図表示装置61,62における特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の表示と、演出図柄表示領域a1〜a4における演出図柄z1,z2の表示とは、変動表示が開始される時期、停止表示が開始される時期、及び、停止表示された図柄が示す特別図柄抽選の結果のそれぞれについて一致している。
そして、特図1表示装置61に停止表示された第1特別図柄が「大当たり図柄」となった場合、又は、特図2表示装置62において停止表示された第2特別図柄が「大当たり図柄」となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である大当たり遊技状態が生起される。
また、セット板の内側には、役物ユニット12が配設されている。
役物ユニット12は、遊技盤10とメイン画像表示装置31(表示画面31a)との間の位置に配置されている。
図3から図5に示すように、役物ユニット12は、台座装置13と、台座装置13に取り付けられた回転役物装置14及び開閉役物装置15と、を備えている。
台座装置13は、台座部13aと、第1役物モータ27a(図7参照)と、第1位置検出センサ28a(図7参照)と、を備えている。
台座部13aは、初期位置(図3参照)から最大位置(図5参照)までの変位範囲内において、上下方向に沿って変位させることが可能となっている。台座部13aは、第1役物モータ27aによって変位される。
第1位置検出センサ28aは、フォトセンサ等によって構成されている。第1位置検出センサ28aは、台座部13aの位置を検出する。
具体的には、第1位置検出センサ28aは、投光部と、投光部から投光された光を受光する受光部と、を備えている。そして、第1位置検出センサ28aは、受光部による投光部から投光された光の受光(検出)に応じて、検出信号を演出制御回路300に対して出力する。一方、第1位置検出センサ28aは、受光部により投光部から投光された光を受光(検出)していないときには、演出制御回路300に対する検出信号の出力を停止する。
また、台座部13aの所定位置には、遮蔽板が配設されている。そして、台座部13aが初期位置に配置されているときには、遮蔽板が、第1位置検出センサ28aの投光部と受光部との間に配置され、受光部への光の入光が遮断される。これによって、台座部13aが初期位置に配置されているときには、第1位置検出センサ28aから演出制御回路300に対する検出信号の出力が停止される。一方、台座部13aが初期位置に配置されていないときには、第1位置検出センサ28aから演出制御回路300に対して検出信号が出力される。これによって、演出制御回路300では、第1位置検出センサ28aからの検出信号の入力状況によって、台座部13aが初期位置に配置されているか否かを検出することが可能となっている。
回転役物装置14は、台座部13aに取り付けられている。これによって、回転役物装置14は、台座部13aが上下方向に沿って変位されることによって、当該台座部13aと共に、上下方向に沿って変位される。回転役物装置14は、回転片14aと、第2役物モータ27b(図7参照)と、第2位置検出センサ28b(図7参照)と、を備えている。
回転片14aは、操舵輪の内側の骨組みを模した形状(本実施形態では、6本の放射状に延びる骨組みからなる形状)を有している。回転片14aの背面側には、回転軸(図示せず)が設けられている。回転片14aの回転軸は、前後方向(図2から図5における奥行方向)に沿って延びている。回転片14aの回転軸は、台座部13aに設けられた軸受部によって軸支されている。そして、回転片14aは、回転軸を中心として、台座部13aに対して回転(変位)させることが可能となっている。回転片14aは、第2役物モータ27aによって回転される。
第2位置検出センサ28bは、フォトセンサ等によって構成されている。第2位置検出センサ28bは、回転片14aの位置(回転位置)を検出する。
具体的には、第2位置検出センサ28bは、投光部と、投光部から投光された光を受光する受光部と、を備えている。そして、第2位置検出センサ28bは、受光部による投光部から投光された光の受光(検出)に応じて、検出信号を演出制御回路300に対して出力する。一方、第2位置検出センサ28bは、受光部により投光部から投光された光を受光(検出)していないときには、演出制御回路300に対する検出信号の出力を停止する。
また、回転片14aの回転軸の所定位置には、遮蔽板が配設されている。そして、回転片14aが初期位置に配置されているときには、遮蔽板が、第2位置検出センサ28bの投光部と受光部との間に配置され、受光部への光の入光が遮断される。これによって、回転片14aが初期位置に配置されているときには、第2位置検出センサ28bから演出制御回路300に対する検出信号の出力が停止される。一方、回転片14aが初期位置に配置されていないときには、第2位置検出センサ28bから演出制御回路300に対して検出信号が出力される。これによって、演出制御回路300では、第2位置検出センサ28bからの検出信号の入力状況によって、回転片14aが初期位置に配置されているか否かを検出することが可能となっている。
開閉役物装置15は、台座部13aに取り付けられている。これによって、開閉役物装置15は、台座部13aが上下方向に沿って変位されることによって、当該台座部13aと共に、上下方向に沿って変位される。開閉役物装置15は、一対の開閉片15aと、第3役物モータ27c(図7参照)と、第3位置検出センサ28c(図7参照)と、を備えている。
一対の開閉片15aは、回転片14aの背面側の位置に配置されている。各開閉片15aは、半円盤状に形成されている。一対の開閉片15aは、初期位置(図4参照)から最大位置(図5参照)までの変位範囲内において、左右方向に沿って変位させることが可能となっている。一対の開閉片15aは、第3役物モータ28cによって変位される。
一対の開閉片15aが初期位置に配置されているときには、両開閉片15aによって円盤状の部材が構成され、正面から見て、回転片14aが、両開閉片15aの正面側に重なった状態で配置される。ここで、一対の開閉片15aには、操舵輪の外側の骨組みを模した形状の部分(本実施形態では、環状の骨組みからなる形状の部分)を有している。これによって、一対の開閉片15aが初期位置に配置されているときには、正面から見て、一対の開閉片15a及び回転片14aにより、操舵輪を模した形状の部材が構成される。
一方、一対の開閉片15aが最大位置に配置されているときには、正面から見て、上側の開閉片15aが回転片14aの左側に配置されるとともに、下側の開閉片15aが回転片14aの右側に配置される。これによって、一対の開閉片15aが最大位置に配置されているときには、正面から見て、一対の開閉片15a及び回転片14aにより、破壊された操舵輪を模した形状の部材が構成される。
第3位置検出センサ28cは、フォトセンサ等によって構成されている。第3位置検出センサ28cは、一対の開閉片15aの位置を検出する。
具体的には、第3位置検出センサ28cは、投光部と、投光部から投光された光を受光する受光部と、を備えている。そして、第3位置検出センサ28cは、受光部による投光部から投光された光の受光(検出)に応じて、検出信号を演出制御回路300に対して出力する。一方、第3位置検出センサ28cは、受光部により投光部から投光された光を受光(検出)していないときには、演出制御回路300に対する検出信号の出力を停止する。
また、下側の開閉片15aの所定位置には、遮蔽板が配設されている。そして、一対の開閉片15aが初期位置に配置されているときには、遮蔽板が、第3位置検出センサ28cの投光部と受光部との間に配置され、受光部への光の入光が遮断される。ここで、一対の開閉板15aは、互いに同期して変位され、下側の開閉板15aが初期位置に配置されているときには、上側の開閉板15aも初期位置に配置されるように構成されている。これによって、一対の開閉片15aが初期位置に配置されているときには、第3位置検出センサ28cから演出制御回路300に対する検出信号の出力が停止される。一方、一対の開閉片15aが初期位置に配置されていないときには、第3位置検出センサ28cから演出制御回路300に対して検出信号が出力される。これによって、演出制御回路300では、第3位置検出センサ28cからの検出信号の入力状況によって、一対の開閉片15aが初期位置に配置されているか否かを検出することが可能となっている。
そして、役物ユニット12は、初期状態(図3参照)と、中間状態(図4参照)と、最終状態(図5参照)と、を含む複数の状態を形成することが可能となっている。
役物ユニット12が初期状態を形成しているときには、台座部13aが初期位置に配置され、回転片14aが初期位置に配置され、一対の開閉片15aが初期位置に配置される。これによって、正面から見て、役物ユニット12の下側の略半分が、遊技盤10の背面側入り込み、役物ユニット12の上側の略半分を視認することが可能となる。
一方、役物ユニット12が中間状態を形成しているときには、台座部13aが最大位置に配置され、一対の開閉片15aが初期位置に配置される。これによって、正面から見て、役物ユニット12の略全体を視認することが可能となる。
一方、役物ユニット12が最終状態を形成しているときには、台座部13aが最大位置に配置され、回転片14aが初期位置から最も遠い位置に配置され、一対の開閉片15aが最大位置に配置される。
また、セット板の内側には、ロゴ役物装置17が配設されている。
ロゴ役物装置17は、ロゴ板17aと、第4役物モータ27dと、第4位置検出センサ28dと、を備えている。
図6に示すように、ロゴ板17aは、平板状に形成されている。ロゴ板17aの正面には、所定のロゴ(図形)(本実施形態では、「JAWS」の文字)が表示されている。ロゴ板17aは、初期位置(図示せず)から最大位置(図6参照)までの変位範囲内において、上下方向に沿って変位させることが可能となっている。また、ロゴ板17aは、最大位置に配置された状態で、所定の動作(揺動)を行うことが可能となっている。ロゴ板17aは、第4役物モータ27dによって変位・揺動される。
ロゴ板17aが初期位置に配置されているときには、正面から見て、ロゴ板17aの略全体が、遊技盤10の背面側入り込み、ロゴ板17aを視認することが不可能となる。
一方、ロゴ板17aが最大位置に配置されているときには、正面から見て、ロゴ板17aの略全体を視認することが可能となる。
第4位置検出センサ28dは、フォトセンサ等によって構成されている。第4位置検出センサ28dは、ロゴ板17aの位置を検出する。
具体的には、第4位置検出センサ28dは、投光部と、投光部から投光された光を受光する受光部と、を備えている。そして、第4位置検出センサ28dは、受光部による投光部から投光された光の受光(検出)に応じて、検出信号を演出制御回路300に対して出力する。一方、第4位置検出センサ28dは、受光部により投光部から投光された光を受光(検出)していないときには、演出制御回路300に対する検出信号の出力を停止する。
また、ロゴ板17aの所定位置には、遮蔽板が配設されている。そして、ロゴ板17aが初期位置に配置されているときには、遮蔽板が、第4位置検出センサ28dの投光部と受光部との間に配置され、受光部への光の入光が遮断される。これによって、ロゴ板17aが初期位置に配置されているときには、第4位置検出センサ28dから演出制御回路300に対する検出信号の出力が停止される。一方、ロゴ板17aが初期位置に配置されていないときには、第4位置検出センサ28dから演出制御回路300に対して検出信号が出力される。これによって、演出制御回路300では、第4位置検出センサ28dからの検出信号の入力状況によって、ロゴ板17aが初期位置に配置されているか否かを検出することが可能となっている。
(制御系の構成)
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図7は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。
図7に示すように、パチンコ機1は、主制御回路200と、演出制御回路300と、払出制御回路400と、各制御回路200,300,400等に電源(電力)を供給する電源回路600と、を備えている。
各制御回路200,300,400は、CPU(Central Processing Unit)と、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータを格納するROM(Read Only Memory)と、CPUがROMに格納されているプログラムに基づく処理を進行するために使用される一時記憶領域となるRAM(Random Access Memory)と、を備えるマイクロコンピュータである。
主制御回路200、演出制御回路300及び払出制御回路400は、それぞれ別々の基板に実装されている。
主制御回路200は、CPU210と、ROM220と、RAM230と、入力ポート240と、第1出力ポート251と、第2出力ポート252と、第3出力ポート253と、周波数発生回路260と、ハード乱数発生回路270と、を備える。
入力ポート240は、各検知センサ101,102,103a,103b,104,105から入力された検出信号、及び、払出制御回路400から入力された制御コマンドのそれぞれを、CPU210に対して出力する。
第1出力ポート251は、各表示装置60,61,62,63、及び、各ソレノイド64,65a,65bのそれぞれに対して制御信号を送信するとともに、パチンコ機1の賞球の払い出しに関する情報やエラー信号をホールコンピュータ(図示せず)に対して送信する。第2出力ポート252は、演出制御回路300に対して制御コマンドを送信する。第3出力ポート253は、払出制御回路400に対して制御コマンドを送信するとともに、払出制御回路400に対して外部信号を送信する。
第2出力ポート252及び第3出力ポート253のそれぞれは、送信用データレジスタ(図示せず)と、FIFO(First In First Out)バッファ(図示せず)と、送信用シフトレジスタ(図示せず)と、を有している。
送信用データレジスタは、後述する制御コマンド送信処理(ステップS23)に基づいて入力された制御コマンドを、FIFOバッファに対して出力する。
FIFOバッファは、複数のレジスタから構成され、複数の制御コマンドを記憶することが可能となっている。そして、FIFOバッファは、送信用データレジスタから入力された制御コマンドを記憶するとともに、記憶している制御コマンドを入力された順番で送信用シフトレジスタに対して出力する。
送信用シフトレジスタは、FIFOバッファから入力された制御コマンドについて、パラレル−シリアル変換を行い、シリアルデータとして、演出制御回路300又は払出制御回路400に対して送信する。
ROM220には、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータが格納されている。特に、ROM220には、遊技の進行に必要なデータとして、各種抽選を実行するための判定テーブル、演出制御回路300を制御するために必要な各種制御コマンドが格納されている。
RAM230には、主制御回路200における入出力データ、演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタ等の各種カウンタ、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等が一時的に記憶される。
特に、RAM230には、特図1始動球検知センサ101、特図2始動球検知センサ102及び普図始動球検知センサ104のそれぞれからの検出信号の入力を契機として取得される始動情報を記憶する領域が設けられている。ここで、始動情報とは、各検出信号の入力を契機として取得された各種乱数値等の情報をいう。
本実施形態では、始動情報記憶領域として、特図1始動球検知センサ101からの検出信号の入力を契機として取得された始動情報(以下、「特図1始動情報」とする)を記憶することが可能な特図1始動情報記憶領域と、特図2始動球検知センサ102からの検出信号の入力を契機として取得された始動情報(以下、「特図2始動情報」とする)を記憶することが可能な特図2始動情報記憶領域と、を有している。
特図1始動情報記憶領域及び特図2始動情報記憶領域には、それぞれ、所定数(本実施形態では、4つ)を上限として、始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)を記憶することが可能となっている。
周波数発生回路260は、所定のクロック周波数(本実施形態では、12[MHz])でクロック(同期信号)を発生させて、このクロックをCPU210及びハード乱数発生回路270のそれぞれに対して出力する。ハード乱数発生回路270は、普通図柄抽選の当たり乱数、第1特別図柄抽選の当たり乱数及び第2特別図柄抽選の当たり乱数のそれぞれを発生させる。ハード乱数発生回路270は、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごとに、ループカウンタの値を所定の範囲内(例えば、0〜65535の範囲内)において1ずつ更新することによって、当たり乱数を発生させる。本実施形態では、ハード乱数発生回路270のループカウンタの値は、0.083[μs](1[s]/12[MHz]=0.083[μs])ごとに更新される。なお、ループカウンタは、普通図柄抽選、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
演出制御回路300は、主制御回路200から受信した制御コマンドに基づいて、各画像表示装置31,32における演出画像の表示、ランプ21の点灯、音発生装置22による演出音の出力、各モータ26,27a〜27cの駆動等を制御する。
演出制御回路300は、CPU(図示せず)と、ROM(図示せず)と、RAM(図示せず)と、を備える。演出制御回路300のROMには、演出の進行に係るプログラム、演出の進行に必要なデータ等が格納されている。演出制御回路300のRAMには、主制御回路200から受信した制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。
演出制御回路300のCPUは、主制御回路200から受信した制御コマンドに基づいて、実行する演出の内容を決定する。そして、決定した演出の内容に対応する演出プログラムにしたがって、表示制御データ、ランプ制御データ及び音制御データを読み出して、読み出した各制御データに基づく制御信号を、各画像表示装置31,32、ランプ21及び音発生装置22のそれぞれに対して出力する。また、決定した演出内容に係る演出プログラムにしたがって、モータ制御データを読み出して、読み出した制御データにしたがって、各モータ26,27a〜27dを駆動する。
払出制御回路400は、発射ハンドル6が備える発射ボリューム(図示せず)から入力された信号に基づいて、遊技球発射装置423による遊技球の発射動作を制御する。
具体的には、払出制御回路400には、発射ボリューム及び遊技球発射装置423が接続されている。発射ボリュームは、発射ハンドル6が回転操作されると、この回転操作量に応じた信号を払出制御回路400に対して出力する。そして、払出制御回路400は、発射ボリュームから入力された信号に応じた強さで遊技球を遊技領域30に発射するように、遊技球発射装置423による遊技球の発射動作を制御する。
また、払出制御回路400は、主制御回路200から受信した制御コマンド及びCRユニット500から受信した球貸指示信号のそれぞれに基づいて、遊技球払出装置440による遊技球払出動作を制御する。
具体的には、払出制御回路400には、接続基板410が接続され、その接続基板410には、球貸ボタン7a、返却ボタン7b、度数表示装置7c及びCRユニット500のそれぞれが接続されている。
球貸ボタン7aは、押下操作されたことに応じて、球貸操作信号を、接続基板410を介してCRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、球貸操作信号を受信すると、挿入されているプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数から所定数の貸球を払い出すために必要な度数を減算して、プリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新するとともに、所定数の遊技球の払い出しを指示する球貸指示信号を、接続基板410を介して払出制御回路400に送信する。さらに、払出制御回路400は、球貸指示信号を受信すると、所定数の遊技球を払い出すように、遊技球払出装置440による遊技球の払出動作を制御する。
CRユニット500は、プリペイドカートが挿入されたとき、及び、プリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新したときのそれぞれにおいて、有価媒体の残存度数を示す度数信号を、接続基板410を介して度数表示装置7cに対して送信する。そして、度数表示装置7cは、度数信号を受信すると、この度数信号が示す有価媒体の残存度数を表示する。
返却ボタン7bは、押下操作されたことに応じて、返却操作信号を、接続基板410を介してCRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、返却操作信号を受信すると、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードを返却(排出)する。
さらに、払出制御回路400は、主制御回路200から受信した外部信号を、外部端子基板430に対して送信する。そして、外部端子基板430は、払出制御回路400から受信した外部信号を、ホールコンピュータ700に対して送信する。
本実施形態では、主制御回路200から出力(送信)された外部信号は、払出制御回路400及び外部端子基板430を経由して、そのまま、ホールコンピュータ700に対して入力される。
(各種抽選について)
次に、パチンコ機1で実行される各種抽選について説明する。
図8は、各種抽選における当たりの種類(種別)を示す図である。
パチンコ機1では、遊技球による始動ゲート41の通過を契機として、普通図柄抽選が実行される。そして、普通図柄抽選に当選した場合に、普図当たり遊技が実行される。普図当たり遊技では、始動口開閉部材52aが閉止状態から開放状態に変位されて、第2始動口52への遊技球の入球が可能な状態となる。
図8(a)に示すように、本実施形態では、普通図柄抽選に当選した場合に生起される普図当たり遊技の種別として、「普図当たり」の1種類が設定されている。
「普図当たり」に当選した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「普図当たり図柄」で停止表示させるように制御する。
一方、普通図柄抽選に落選した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。
また、パチンコ機1では、第1始動口51への遊技球の入球を契機として、第1特別図柄抽選が実行され、第2始動口52への遊技球の入球を契機として、第2特別図柄抽選が実行される。そして、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に当選した場合に、大当たり遊技状態が生起される。大当たり遊技状態では、大入賞口開閉部材53a,54aが閉止状態から開放状態に変位されるラウンド遊技が実行されて、大入賞口53,54への遊技球の入球が可能な状態となる。
図8(b)に示すように、本実施形態では、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)に当選した場合に生起され得る大当たり遊技状態の種別として、「大当たり1」〜「大当たり3」の3種類が設定されている。
「大当たり1」に当選した場合には、特図1表示装置61において、特別図柄を「大当たり1図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「チャンス図柄」で停止表示させるように制御する。
「チャンス図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「2、2、2」等、同一の偶数の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が所定色を示す態様とする。
「大当たり2」に当選した場合には、特図1表示装置61において、特別図柄を「大当たり2図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「チャンス図柄」で停止表示させるように制御する。
「大当たり3」に当選した場合には、特図1表示装置61において、特別図柄を「大当たり3図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「ボーナス図柄」で停止表示させるように制御する。
「ボーナス図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「1、1、1」等、同一の奇数の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が所定色を示す態様とする。
一方、特別図柄抽選に落選した場合(「はずれ」の場合)には、特図表示装置61,62において特別図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。
「はずれ図柄」は、例えば、3つの演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1を、「1、6、9」等、少なくとも一の領域に停止表示された「数字図柄」が示す数字が、他の領域に停止表示された「数字図柄」が示す数字と異なる組み合わせとなるとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が白色を示す態様とする。
「大当たり1」〜「大当たり3」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が16[回]に設定される。
各回のラウンド遊技では、1回又は複数回の単位開放が実行される。ここで、単位開放とは、大入賞口開閉部材53a,54aが、閉止状態から開放状態に変位される動作をいう。
そして、各回のラウンド遊技は、当該ラウンド遊技における大入賞口53,54への遊技球の入球数が所定入賞上限数(本実施形態では、9[球])に達したこと、及び、最終回の単位開放が終了したこと(または、最終回の単位開放が終了してから所定時間が経過したこと)、のうち一方の条件の成立に応じて終了される。
また、各回の単位開放は、当該ラウンド遊技における大入賞口53,54への遊技球の入球数が所定入賞上限数に達したこと、及び、当該単位開放について大入賞口開閉部材53a,54aが開放状態とされてから予め設定された最長開放時間が経過したこと、のうち一方の条件の成立に応じて終了される(閉止状態に変位される)。
本実施形態では、ラウンド遊技の種類として、大入賞口53,54への遊技球の入球が容易となる入賞容易ラウンドと、大入賞口53,54への遊技球の入球が困難となる入賞困難ラウンドと、が設定されている。
各回の入賞容易ラウンドでは、1回の単位開放が実行される。そして、各回の入賞容易ラウンドでは、各回の単位開放に係る最長開放時間が、第1所定時間に設定される。ここで、第1所定時間は、大入賞口53,54への遊技球の入球が容易となる時間(本実施形態では、30.0[s])となっている。
各回の入賞困難ラウンドでは、複数回(本実施形態では、3[回])の単位開放が実行される。そして、各回の入賞困難ラウンドでは、各回の単位開放に係る最長開放時間が、第2所定時間に設定される。ここで、第2所定時間は、第1所定時間より短い時間であり、大入賞口53,54への遊技球の入球が困難となる時間(本実施形態では、0.1[s])となっている。
「大当たり1」及び「大当たり2」では、1〜6回目の各回のラウンド遊技として、入賞容易ラウンドが設定され、7〜16回目の各回のラウンド遊技として、入賞困難ラウンドが設定される。これによって、「大当たり1」及び「大当たり2」の実質ラウンド遊技回数は、6[回]となる。
ここで、「実質ラウンド遊技回数」とは、当該種別に係る大当たり遊技状態において実行される入賞容易ラウンドの回数をいう。
また、「大当たり1」及び「大当たり2」では、1,2,4〜16回目の各回のラウンド遊技(単位開放)において、第1大入賞口開閉部材53aが閉止状態から開放状態に変位され、3回目のラウンド遊技(単位開放)において、第2大入賞口開閉部材54aが閉止状態から開放状態に変位される。
「大当たり3」では、1〜12回目の各回のラウンド遊技として、入賞容易ラウンドが設定され、13〜16回目の各回のラウンド遊技として、入賞困難ラウンドが設定される。これによって、「大当たり3」の実質ラウンド遊技回数は、12[回]となる。
また、「大当たり3」では、1,2,4〜16回目の各回のラウンド遊技(単位開放)において、第1大入賞口開閉部材53aが閉止状態から開放状態に変位され、3回目のラウンド遊技(単位開放)において、第2大入賞口開閉部材54aが閉止状態から開放状態に変位される。
パチンコ機1では、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選)の当選確率に係る遊技状態として、「特図低確率状態」及び「特図高確率状態」を有している。「特図低確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率(以下、「低確率」とする)(例えば、1/320)に設定される。一方、「特図高確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率より高い第2の確率(以下、「高確率」とする)(例えば、1/32)に設定される。なお、主制御回路200は、第1特別図柄抽選の当選確率と第2特別図柄抽選の当選確率とが同期するように、各抽選の当選確率を設定する。
そして、主制御回路200は、大当たり遊技状態の生起中に、遊技球によるV領域の通過が検出された場合(V入賞球検知センサ105からの検出信号の入力があった場合)には、当該大当たり遊技状態の終了に応じて、「特図高確率状態」を生起させる。
「特図高確率状態」は、後述する転落抽選に当選した場合には、当該転落抽選に係る始動情報に基づく当落判定(ステップS119)の実行前に終了される。または、「特図高確率状態」は、当該「特図高確率状態」の生起中に実行された当落判定により「当選」と判定された場合には、当該当落判定の結果を報知する特別図柄(演出図柄z1,z2)の変動表示の開始前に終了される。なお、「特図高確率状態」が終了されると、「特図低確率状態」が生起される。
一方、大当たり遊技状態の生起中に、遊技球によるV領域の通過が検出されなかった場合(V入賞球検知センサ105からの検出信号の入力がなかった場合)には、当該大当たり遊技状態の終了後に、「特図低確率状態」を生起させる。
「大当たり1」〜「大当たり3」では、第2大入賞口開閉部材54aが開放状態に変位される入賞容易ラウンドが設定されている。このため、「大当たり1」〜「大当たり3」では、当該大当たり遊技状態の生起中に、遊技球によるV領域の通過が検出される可能性が高くなる。したがって、「大当たり1」〜「大当たり3」は、当該大当たり遊技状態の終了後に、「特図高確率状態」が生起される可能性が高い大当たり遊技状態の種別(実質確変となる大当たり遊技状態の種別)となっている。
なお、本実施形態では、全ての大当たり遊技状態の種別が、実質確変となる大当たり遊技状態の種別となっている。しかしながら、実質確変とならない大当たり遊技状態の種別が含まれる構成としても構わない。
ここで、「実質確変とならない大当たり遊技状態の種別」とは、第2大入賞口開閉部材54aが開放状態に変位される入賞容易ラウンドが設定されていない大当たり遊技状態の種別をいう。すなわち、「実質確変とならない大当たり遊技状態の種別」では、当該大当たり遊技状態の生起中に、遊技球によるV領域の通過が検出される可能性が低くなる。したがって、「実質確変とならない大当たり遊技状態の種別」では、当該大当たり遊技状態の終了後に、「特図低確率状態」が生起される可能性が高くなる。
また、パチンコ機1では、補助制御として、時短制御を実行することが可能となっている。時短制御とは、当該制御が実行されていないときと比較して、特別図柄の変動表示を実行する時間(以下、「変動時間」とする)が短縮される制御をいう。
本実施形態では、時短制御が実行されているときには、当該制御が実行されていないときと比較して、普通図柄抽選の当選確率が向上され、普図当たり遊技における始動口開閉部材52aの開放回数が増加され、普図当たり遊技における始動口開閉部材52aの開放時間が延長され、かつ、普通図柄の変動表示を実行する時間が短縮される。
これによって、時短制御の実行中には、第2始動口52への遊技球の入球が容易となり、時短制御の停止中には、第2始動口52への遊技球の入球が困難となる。
「大当たり1」に当選し、当該大当たり遊技状態の生起中に遊技球によるV領域の通過が検出されなかった場合(当該大当たり遊技状態の終了後に「特図低確率状態」が生起される場合)には、当該大当たり遊技状態の終了に応じて、時短制御が開始されない。
一方、「大当たり1」に当選し、当該大当たり遊技状態の生起中に遊技球によるV領域の通過が検出された場合(当該大当たり遊技状態の終了後に「特図高確率状態」が生起される場合)には、当該大当たり遊技状態の終了に応じて、時短制御が開始される。
そして、「大当たり1」の終了に応じて開始された時短制御は、「特図高確率状態」の終了(「特図低確率状態」の生起)に応じて終了される。
具体的には、「大当たり1」の終了に応じて開始された時短制御は、転落抽選に当選したこと、及び、特別図柄抽選に当選したこと、のうち一方の成立に応じて終了される。この際、時短制御は、当選した転落抽選、又は、当選した大当たり抽選に係る始動情報に基づく特別図柄の変動表示の開始前に、「特図高確率状態」の終了と共に終了される。
「大当たり2」又は「大当たり3」に当選した場合には、当該大当たり遊技状態の終了に応じて、時短制御が開始される。ここで、「大当たり2」又は「大当たり3」に当選したときには、当該大当たり遊技状態の生起中に遊技球によるV領域の通過が検出されなかった場合(当該大当たり遊技状態の終了後に「特図低確率状態」が生起される場合)と、当該大当たり遊技状態の生起中に遊技球によるV領域の通過が検出された場合(当該大当たり遊技状態の終了後に「特図高確率状態」が生起される場合)と、のいずれの場合であっても、当該大当たり遊技状態の終了後に時短制御が開始される。
そして、「大当たり2」又は「大当たり3」の終了に応じて開始された時短制御は、特別図柄抽選に当選しない限り、少なくとも、「時短終了条件1」が成立するまで継続される。
ここで、「時短終了条件1」は、当該時短制御の実行中に実行された特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)の回数が、所定最低継続回数(本実施形態では、90[回])に達したこととなっている。
さらに、「大当たり2」又は「大当たり3」の終了に応じて開始された時短制御は、「時短終了条件1」の成立時に「特図低確率状態」が生起されている場合には、当該「時短終了条件1」の成立に応じて終了される。
一方、「大当たり2」又は「大当たり3」の終了に応じて開始された時短制御は、「時短終了条件1」の成立時に「特図高確率状態」が生起されている場合には、「時短終了条件2」が成立するまで継続(延長)される。
ここで、「時短終了条件2」は、当該「特図高確率状態」が終了すること(「特図低確率状態」が生起されること)となっている。
具体的には、「大当たり2」又は「大当たり3」の終了に応じて開始された時短制御は、当該時短制御の開始時から所定最低継続回数目の特別図柄の報知表示の終了時までの期間(以下、「時短制御保障内期間」とする)中に実行された特別図柄抽選に当選した場合(当落判定により「当選」と判定された場合)には、当該特別図柄抽選の結果を報知する特別図柄の報知表示の終了時(大当たり遊技状態の開始時)に終了される。
一方、「大当たり2」又は「大当たり3」の終了に応じて開始された時短制御は、特別図柄抽選に当選しない限り、少なくとも、所定最低継続回数目の特別図柄の報知表示の終了時まで継続される。そして、所定最低継続回数目の特別図柄の報知表示の終了時に「特図低確率状態」が生起されている場合には、所定最低継続回数目の特別図柄の報知表示の終了時に終了される。
ここで、所定最低継続回数目の特別図柄の報知表示の終了時に「特図低確率状態」が生起されている場合とは、大当たり遊技状態の生起中に遊技球によるV領域の通過が検出されなかった場合、又は、時短制御保障内期間中に実行された転落抽選に当選している場合が該当する。
一方、「大当たり2」又は「大当たり3」の終了に応じて開始された時短制御は、所定最低継続回数目の特別図柄の報知表示の終了時に「特図高確率状態」が生起されている場合には、所定最低継続回数目の特別図柄の報知表示の終了後も継続し、その後、転落抽選に当選したこと、及び、特別図柄抽選に当選したこと、のうち一方の成立に応じて終了(停止)される。この際、時短制御は、当選した転落抽選、又は、当選した大当たり抽選に係る始動情報に基づく特別図柄の変動表示の開始前に、「特図高確率状態」の終了と共に終了される。
ここで、所定最低継続回数目の特別図柄の報知表示の終了時に「特図高確率状態」が生起されている場合とは、時短制御保障内期間中に実行された全ての転落抽選に落選している場合が該当する。
以下の説明では、時短制御が実行される期間のうち、時短制御保障内期間を除いた期間を、特に、「時短制御保障外期間」とする。すなわち、時短制御が実行される期間のうち、所定最低継続回数目の特別図柄の報知表示の終了時(時短制御保障内期間の終了時)から当該時短制御の終了時までの期間が、時短制御保障外期間となる。
次に、パチンコ機1で実行される遊技の内容について説明する。
図9は、大当たり遊技状態の終了後に生起される遊技状態を示す図である。
パチンコ機1では、遊技の内容が互いに異なる複数の遊技状態が定義される。具体的には、パチンコ機1では、遊技状態として、「大当たり遊技状態」と、「通常状態」と、「低確時短状態」と、「高確時短状態(最低継続回数なし)」と、「高確時短状態(最低継続回数あり)」と、が定義される。
「通常状態」は、「特図低確率状態」の生起中、かつ、時短制御の停止中に係る遊技状態となっている。
「低確時短状態」は、「特図低確率状態」の生起中、かつ、時短制御の実行中に係る遊技状態となっている。本実施形態では、「低確時短状態」が生起されている期間は、時短制御保障内期間となる。
「高確時短状態(最低継続回数なし)」は、「特図高確率状態」の生起中、かつ、時短制御の実行中に係る遊技状態となっている。特に、「高確時短状態(最低継続回数なし)」は、時短カウンタの値として「0」が設定されている(当該時短制御が、「特図高確率状態」の終了に同期して終了される)遊技状態となっている。すなわち、「高確時短状態(最低継続回数なし)」が生起されている期間は、時短制御保障外期間となる。
「高確時短状態(最低継続回数あり)」は、「特図高確率状態」の生起中、かつ、時短制御の実行中に係る遊技状態となっている。特に、「高確時短状態(最低継続回数あり)」は、時短カウンタの値として「1」以上の値が設定されている(当該時短制御が、少なくとも、時短カウンタの値が「0」になるまで継続される)遊技状態となっている。すなわち、「高確時短状態(最低継続回数あり)」が生起されている期間は、時短制御保障内期間となる。
パチンコ機1に電源が投入されると、まず、「通常状態」が生起される。そして、「通常状態」の生起中に実行された特別図柄抽選に当選すると、当該特別図柄抽選に係る報知表示の終了に応じて、「通常状態」が終了されて、「大当たり遊技状態」が生起される。
図9に示すように、「大当たり1」に当選し、かつ、大当たり遊技状態の生起中に遊技球によるV領域の通過が検出された場合には、当該大当たり遊技状態の終了に応じて、「高確時短状態(最低継続回数なし)」が生起される。この場合には、大当たり遊技状態の終了時に、時短カウンタの値として「0」が設定される。
一方、「大当たり1」に当選し、かつ、大当たり遊技状態の生起中に遊技球によるV領域の通過が検出されなかった場合には、当該大当たり遊技状態の終了に応じて、「通常状態」が生起される。
一方、「大当たり2」又は「大当たり3」に当選し、かつ、大当たり遊技状態の生起中に遊技球によるV領域の通過が検出された場合には、当該大当たり遊技状態の終了に応じて、「高確時短状態(最低継続回数あり)」が生起される。この場合には、大当たり遊技状態の終了時に、時短カウンタの値として所定最低継続回数(本実施形態では、90[回])が設定される。
一方、「大当たり2」又は「大当たり3」に当選し、かつ、大当たり遊技状態の生起中に遊技球によるV領域の通過が検出されなかった場合には、当該大当たり遊技状態の終了に応じて、「低確時短状態」が生起される。この場合には、大当たり遊技状態の終了時に、時短カウンタの値として所定最低継続回数(本実施形態では、90[回])が設定される(最低継続回数あり)。
「高確時短状態(最低継続回数なし)」の生起中(時短制御保障外期間)に実行された転落抽選に当選した場合には、当該転落抽選の当選に応じて、「高確時短状態(最低継続回数なし)」が終了され、「通常状態」が生起される。
一方、「高確時短状態(最低継続回数あり)」の生起中(時短制御保障内期間中)に実行された転落抽選に当選した場合には、当該転落抽選の当選に応じて、「高確時短状態(最低継続回数あり)」が終了され、「低確時短状態」が生起される。
一方、「高確時短状態(最低継続回数あり)」の生起中(時短制御保障内期間中)に、時短カウンタの値が「0」となった場合には、これに応じて、「高確時短状態(最低継続回数あり)」が終了され、「高確時短状態(最低継続回数なし)」が生起される。
一方、「低確時短状態」の生起中(時短制御保障内期間中)に、時短カウンタの値が「0」となった場合には、これに応じて、「低確時短状態」が終了され、「通常状態」が生起される。
(制御コマンドについて)
次に、主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンド、及び、主制御回路200と払出制御回路400との間で送受信される制御コマンドについて説明する。
主制御回路200と演出制御回路300とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御回路200と演出制御回路300との間における情報の送信は、主制御回路200から演出制御回路300への一方向のみで行われ、演出制御回路300から主制御回路200への情報の送信は行われない。
主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される各制御コマンドは、制御コマンドの種類を示す1バイトの先行データと、制御コマンドの内容を示す1バイトの後続データと、から構成されている。
そして、主制御回路200は、シリアル通信によって、先行データ及び後続データから構成される制御コマンドを演出制御回路300に対して送信する。演出制御回路300では、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。
パチンコ機1では、主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンドとして、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド、第2変動パターン指定コマンド、停止指定コマンド、遊技状態指定コマンド、保留数指定コマンド、オープニング指定コマンド、ラウンド開始指定コマンド、ラウンド終了指定コマンド、エンディング指定コマンド、V領域通過指定コマンド、転落指定コマンド等が設定されている。
図柄種別指定コマンドは、特別図柄(演出図柄)の停止図柄の種別を指定するコマンドである。図柄種別指定コマンドは、停止図柄として、「はずれ図柄」又は「大当たりp図柄」(「大当たり1図柄」〜「大当たり3図柄」のうちいずれか)を指定する。図柄種別指定コマンドは、特別図柄の変動表示の開始時に送信される。本実施形態では、図柄種別指定コマンドは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、特別図柄(演出図柄)の変動表示の変動パターンの種別(変動パターン番号)を指定するコマンドである。本実施形態では、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、変動パターン番号を指定することによって、当該変動パターン番号に対応付けられている変動時間(変動パターンの種別)を指定する。第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、特別図柄の変動表示の開始時に送信される。
第1変動パターン指定コマンドは、演出図柄の変動表示のうち第1期間(例えば、演出図柄z1,z2の変動表示の開始後から後述するリーチ表示の開始前までの期間)の変動パターン(以下、「第1変動パターン」とする)を指定する。
本実施形態では、第1変動パターンとして、互いに異なる内容の報知演出が対応付けられた、m(複数)種類の変動パターン(変動時間)が設定されている。そして、第1変動パターン指定コマンドは、m種類の第1変動パターンのうち一のものを指定する。
本実施形態では、第1変動パターンの種別として、「通常変動」と、「擬似連続変動」と、が設定されている。
「通常変動」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に、大当たり遊技状態が生起されることを期待させる表示が行われない第1変動パターンの種別をいう。
「擬似連続変動」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に、2回以上の「擬似変動表示」が行われる第1変動パターンの種別をいう。
「擬似変動表示」とは、演出図柄表示領域a4における演出図柄z2の変動表示が継続されつつ、演出図柄表示領域a1〜a3のうち少なくとも1の領域において、演出図柄z1の通常変動表示が行われた後に、演出図柄z1の仮停止表示が行われる表示をいう。
「仮停止表示」とは、抽選結果表示位置において、一の種類の演出図柄z1が揺動(又は回転)される表示(抽選結果表示位置に表示されている演出図柄z1が変更されずに、当該演出図柄z1が所定の移動を繰り返す表示)をいう。
「通常変動表示」とは、抽選結果表示位置に表示される演出図柄z1が、順次、変更される(入れ替わる)表示をいう。
「抽選結果表示位置」とは、各演出図柄表示領域a1〜a3における演出図柄z1が停止表示される位置をいう。
第2変動パターン指定コマンドは、演出図柄の変動表示のうち第2期間(例えば、リーチ表示の開始後から演出図柄z1,z2の停止表示の開始前までの期間)の変動パターン(以下、「第2変動パターン」とする)を指定する。ここで、第2期間は、第1期間より後の期間となっている。
本実施形態では、第2変動パターンとして、互いに異なる内容の報知演出が対応付けられた、n(複数)種類の変動パターン(変動時間)が設定されている。そして、第2変動パターン指定コマンドは、n種類の第2変動パターンのうち一のものを指定する。
本実施形態では、第2変動パターンの種別として、「通常変動」と、「リーチ変動」と、が設定されている。
「通常変動」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に、大当たり遊技状態が生起されることを期待させる表示が行われない第2変動パターンの種別をいう。
「リーチ変動」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に、リーチ表示が行われる第2変動パターンの種別をいう。
「リーチ表示」とは、演出図柄表示領域a4における演出図柄z2の変動表示が継続されつつ、演出図柄表示領域a1〜a3のうち2以上の領域において演出図柄z1の仮停止表示が行われ、かつ、2以上の領域において仮停止表示されている演出図柄z1が、「大当たり図柄」に含まれる組み合わせとなる表示(例えば、2以上の演出図柄表示領域a1〜a3において、互いに同一の数字を示す「数字図柄」が仮停止表示されている状態)をいう。
また、本実施形態では、「リーチ変動」として、「リーチ演出」が実行されない「ノーマルリーチ」と、「リーチ演出」が実行される「スーパーリーチ」と、が設定されている。
停止指定コマンドは、特別図柄(演出図柄)の停止表示を指定するコマンドである。停止指定コマンドは、特別図柄の停止表示の開始時に送信される。
遊技状態指定コマンドは、遊技状態(具体的には、遊技状態オフセット値)を指定するコマンドである。
「遊技状態オフセット値」とは、遊技状態を指定する情報となっている。本実施形態では、遊技状態オフセット値として、「0」〜「12」が設定されている。具体的には、遊技状態オフセット値として、時短制御フラグの値と、特図高確率状態フラグの値と、前回大当たり図柄フラグの値と、転落変動フラグの値と、大当たり後回転数カウンタの値と、の組み合わせのそれぞれに対応する数値(「0」〜「12」)が設定されている。
そして、遊技状態指定コマンドは、「0」〜「12」のうち一の数値(遊技状態オフセット値)を指定する。
遊技状態指定コマンドは、電源投入時、特図遊技フェーズの変更時等に送信される。
「特図遊技フェーズ」とは、特別図柄抽選に基づいて実行される遊技の局面(段階)をいう。本実施形態では、特図遊技フェーズとして、「特図変動待ち状態」と、「特図変動中状態」と、「特図停止図柄表示状態」と、「大入賞口開放前状態」と、「大入賞口開放制御状態」と、「大入賞口閉鎖有効状態」と、「大入賞口開放終了ウェイト状態」と、が設定されている。
「特図変動待ち状態」は、大当たり遊技状態の終了後から特別図柄の変動表示の開始前までの局面となっている。「特図変動中状態」は、特別図柄の変動表示中の局面となっている。「特図停止図柄表示状態」は、特別図柄の停止表示中の局面となっている。「大入賞口開放前状態」は、大当たり遊技状態におけるオープニング期間中の局面となっている。「大入賞口開放制御状態」は、大当たり遊技状態におけるラウンド遊技中の局面となっている。「大入賞口閉鎖有効状態」は、大当たり遊技状態におけるインターバル期間中の局面となっている。「大入賞口開放終了ウェイト状態」は、大当たり遊技状態におけるエンディング期間中の局面となっている。
具体的には、遊技状態指定コマンドは、電源投入時、特別図柄の変動表示の開始時、特別図柄の停止表示の開始時、特別図柄の停止表示の終了時、オープニング期間の開始時、ラウンド遊技の開始時、ラウンド遊技の終了時(インターバル期間の開始時)、エンディング期間の開始時、エンディング期間の終了時等に送信される。
保留数指定コマンドは、特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)を指定するコマンドである。本実施形態では、保留数指定コマンドは、特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が「1」増加したこと、特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が「1」減少したこと、特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)等を指定する。
「特図1保留数」とは、特図1表示装置61における第1特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。また、「特図2保留数」とは、特図2表示装置62における第2特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。
保留数指定コマンドは、電源投入時、始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)の記憶時、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動表示の開始時等に送信される。本実施形態では、保留数指定コマンドは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
オープニング指定コマンドは、大当たり遊技状態の開始(オープニング期間の開始)を指定するコマンドである。オープニング指定コマンドは、「大当たり1」〜「大当たり3」のうちいずれか(「大当たりh」)の開始を指定する。オープニング指定コマンドは、大当たり遊技状態の開始時(オープニング期間の開始時)に送信される。
ラウンド開始指定コマンドは、ラウンド遊技の開始を指定するコマンドである。ラウンド開始指定コマンドは、ラウンド遊技の開始時に送信される。
ラウンド終了指定コマンドは、ラウンド遊技の終了を指定するコマンドである。ラウンド終了指定コマンドは、ラウンド遊技の終了時に送信される。
エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始を指定するコマンドである。エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始時に送信される。
V入賞指定コマンドは、遊技球による第2大入賞口54のV領域の通過が検出されたこと指定するコマンドである。V入賞指定コマンドは、遊技球による第2大入賞口54のV領域の通過の検出時に送信される。
転落指定コマンドは、転落抽選に当選したこと(開始される特別図柄の変動表示が転落変動であること)を指定するコマンドである。転落指定コマンドは、転落変動の開始時に送信される。
「転落変動」とは、転落抽選に当選したことが判定された始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に基づく特別図柄の変動表示又は停止表示をいう。
主制御回路200と払出制御回路400とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御回路200と払出制御回路400との間における通信は、双方向に行われる。主制御回路200と払出制御回路400との間において送受信される各制御コマンドは、1バイトのデータから構成されている。
そして、主制御回路200は、シリアル通信によって、制御コマンドを払出制御回路400に対して送信する。払出制御回路400では、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。また、払出制御回路400は、シリアル通信によって、制御コマンドを主制御回路200に対して送信する。主制御回路200では、払出制御回路400から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAM230の所定領域に記憶する。
パチンコ機1では、主制御回路200から払出制御回路400に対して送信される制御コマンドとして、賞球数指定コマンド等が設定されている。賞球数指定コマンドは、払い出しを行う賞球数を指定するコマンドである。本実施形態では、賞球数指定コマンドは、n個(n=1〜15)の賞球の払い出しを指定する。賞球数指定コマンドは、遊技球払出制御回路400による賞球の払い出しに係る遊技球払出動作の実行時に送信される。
また、パチンコ機1では、払出制御回路400から主制御回路200に対して送信される制御コマンドとして、払出中エラーの発生・解除、満タンエラーの発生・解除、球詰まりエラーの発生・解除等のそれぞれを指定するコマンドが設定されている。各制御コマンドは、各種エラーの発生・解除の検出時に送信される。
(主制御回路200で実行される処理)
次に、主制御回路200で実行される処理を説明する。
まず、主制御回路200に構成されているハードウェアの機能について説明する。
パチンコ機1に電源が投入されると、ハード乱数発生回路270は、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごと(本実施形態では、0.083[μs]ごと)に、ループカウンタの値を所定の範囲内(例えば、0〜65535の範囲内)において1ずつ更新するハード乱数更新処理を実行する。そして、ハード乱数更新処理によって、普通図柄抽選の当たり乱数、第1特別図柄抽選の大当たり乱数、第2特別図柄抽選の大当たり乱数及び転落抽選乱数のそれぞれが更新される。なお、ハード乱数更新処理は、ハード乱数発生回路270(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
また、パチンコ機1に電源が投入されると、第2出力ポート252の送信用シフトレジスタは、FIFOバッファに記憶されている制御コマンドを演出制御回路300に対して送信する制御コマンド送信処理を開始する。さらに、第3出力ポート253の送信用シフトレジスタは、FIFOバッファに記憶されている制御コマンドを払出制御回路400に対して送信する制御コマンド送信処理を開始する。なお、各制御コマンド送信処理は、出力ポート252,253(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
次に、主制御回路200のCPU210がROM220に記憶されている遊技の進行に係るプログラム(ソフトウェア)に基づいて実行する遊技制御処理について説明する。
図10は、主制御回路が実行する初期化処理を示すフローチャートである。
CPU210は、パチンコ機1に電源が投入されると、図10に示す初期化処理を開始する。
初期化処理が開始されると、まず、ステップS1に移行する。
ステップS1では、初期設定処理を実行し、ステップS2に移行する。初期設定処理では、スタックポインタにスタック領域の先頭アドレスをセットする。また、割込みモードとして、ベクタ方式の割込モードを設定する。さらに、電源投入時のウェイト処理時間を設定して、設定したウェイト処理時間の計測を開始する。
ステップS2では、ラムクリア信号読み込み処理を実行し、ステップS3に移行する。ここで、パチンコ機1には、ラムクリアスイッチ(図示せず)が設けられている。ラムクリアスイッチは、押下操作されたことに応じて、ラムクリア信号を主制御回路200に対して出力する。
そして、ラムクリア信号読み込み処理では、ラムクリア信号の読み込みを行い、ラムクリア信号が入力されている場合には、ラムクリア情報をRAM230の所定領域に保存する。
ステップS3では、ステップS1で設定したウェイト処理時間が経過したか否かを判定し、ウェイト処理時間が経過したと判定した場合(Yes)には、ステップS4に移行し、ウェイト処理時間が経過していないと判定した場合(No)には、ステップS3の処理を繰り返す。
ステップS4では、RAMアクセス許可処理を実行して、ステップS5に移行する。RAMアクセス許可処理では、RAM230のワーク領域におけるRAMプロテクト設定値をリセットする。これにより、CPU210によるRAM230のワーク領域に対するアクセスが許可された状態となる。
ステップS5では、ラムクリアスイッチが押下操作されたか否かの判定を行い、ラムクリアスイッチが押下操作されていないと判定した場合(No)には、ステップS6に移行し、ラムクリアスイッチが押下操作されたと判定した場合(Yes)には、ステップS14に移行する。
ここで、ステップS5では、RAM230の所定領域においてラムクリア情報が保存されている場合には、ラムクリアスイッチが押下操作されたと判定し、RAM230の所定領域においてラムクリア情報が保存されていない場合には、ラムクリアスイッチが押下操作されていないと判定する。
ステップS6では、電源遮断発生情報が有効であるか否かを判定し、電源遮断発生情報が有効であると判定した場合(Yes)には、ステップS7に移行し、電源遮断発生情報が有効でないと判定した場合(No)には、ステップS14に移行する。
ここで、ステップS6では、RAM230の所定領域において、電源遮断発生情報フラグの値として「1」が設定されている場合には、電源遮断発生情報が有効であると判定し、RAM230の所定領域において、電源遮断発生情報フラグの値として「0」が設定されている場合には、電源遮断発生情報が有効でないと判定する。
ステップS7では、チェックサム算出処理を実行し、ステップS8に移行する。チェックサム算出処理では、バックアップ情報についてチェックサムの算出を行う。
ここで、バックアップ情報とは、RAM230のワーク領域(使用禁止領域及びスタック領域を含むユーザワーク領域)のうち、電源遮断発生情報フラグ領域及びチェックサムバッファ領域を除く全ての領域に記憶されている情報をいう。
ステップS8では、ステップS7で算出したチェックサムが正常であるか否かを判定し、正常であると判定した場合(Yes)には、ステップS9に移行し、正常でないと判定した場合(No)には、ステップS14に移行する。
ここで、ステップS8では、ステップS7で算出したチェックサムが、チェックサムバッファ領域に記憶されているチェックサム値と一致している場合には、チェックサムが正常であると判定し、ステップS7で算出したチェックサムが、チェックサムバッファ領域に記憶されているチェックサムと一致していない場合には、チェックサムが正常でないと判定する。
ステップS9では、電源遮断発生情報フラグ解除処理を実行し、ステップS10に移行する。電源遮断発生情報フラグ解除処理では、RAM230の電源遮断発生情報フラグ領域において、電源遮断発生情報フラグの値として「0」を設定する。
ステップS10では、状態復帰処理を実行し、ステップS11に移行する。状態復帰処理では、バックアップ情報に基づいて、RAM230のワーク領域に各種の値を設定して、電源遮断の発生を検出した時の遊技状態を復帰させる。
具体的には、バックアップ情報に基づいて、各種フラグ(時短制御フラグ、特図高確率状態フラグ、前回大当たり図柄フラグ、転落変動フラグ、遊技状態チェックフラグ、特図遊技フェーズフラグ、普図遊技フェーズフラグ等)の値を、当該フラグに対応する領域に設定するとともに、各種カウンタ(大当たり後回転数カウンタ等)の値を、当該カウンタに対応する領域に設定する。
これによって、バックアップ情報に基づいて、RAM230に記憶されている情報が、バックアップ情報の保存が実行される直前(電源遮断の発生の直前)の状態に復帰する。
ステップS11では、演出制御復帰処理を実行し、ステップS12に移行する。演出復帰処理では、演出復帰用の制御コマンド(演出復帰指定コマンド、電源復帰時フェーズ指定コマンド、遊技状態指定コマンド等)を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。これによって、演出復帰用の制御コマンドが、演出制御回路300に対して送信される。
「電源復帰指定コマンド」は、演出の復帰を指定する制御コマンドである。
「電源復帰時フェーズ指定コマンド」は、演出を復帰する特図遊技フェーズ(電源遮断の発生を検出した時の特図遊技フェーズ)を指定する制御コマンドである。
演出制御復帰処理では、まず、RAM230の所定領域に設定されている特図遊技フェーズフラグ(数値データ)の値に基づいて、現在の特図遊技フェーズを確認する。そして、確認した特図遊技フェーズを指定する電源復帰時フェーズ指定コマンドを、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
また、確認した特図遊技フェーズが「特図変動待ち状態」である場合には、現在の遊技状態に基づいて、遊技状態オフセット値(「0」〜「12」のうちいずれか一の数値)を演算する。具体的には、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグの値と、特図高確率状態フラグの値と、前回大当たり図柄フラグの値と、転落変動フラグの値と、大当たり後回転数カウンタの値と、を確認して、この確認結果に対応する遊技状態オフセット値(「0」〜「12」のうちいずれか一の数値)を演算する。そして、演算した遊技状態オフセット値を指定する遊技状態指定コマンドを、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
一方、確認した特図遊技フェーズが「特図変動中状態」、「特図停止図柄表示状態」、「大入賞口開放前状態」、「大入賞口開放制御状態」、「大入賞口閉鎖有効状態」又は「大入賞口開放終了ウェイト状態」である場合には、RAM230の所定領域において設定されている遊技状態チェックフラグの値(遊技状態オフセット値)を確認し、確認した値(遊技状態オフセット値)を指定する遊技状態指定コマンドを、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
ステップS12では、払出制御開始処理を実行し、ステップS13に移行する。払出制御開始処理では、賞球の払い出しを開始するための制御コマンドを、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。これによって、賞球の払い出しを開始するための制御コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。
ステップS13では、CTC初期設定処理を実行し、メインループ処理に移行する。CTC初期設定処理では、周辺デバイスであるCTC(カウンタ/タイマ回路)の初期設定を行う。
具体的には、CPU210は、割込ベクタレジスタを設定し、また、CTCに割り込みカウント値(本実施形態では、4.0[ms])を設定する。これにより、次回のCTC割り込みの発生に応じて、CPU210は、バックアップされていたPCレジスタのプログラムアドレスから処理を続行することができる。
ステップS14では、RAMクリア処理を実行し、ステップS15に移行する。RAMクリア処理では、RAM230(使用禁止領域を除く)に記憶されている情報を消去(クリア)する。これにより、RAM230のワーク領域及びスタック領域は全て初期化され、有効なバックアップ情報が保存されていても、その内容は消去される。
ステップS15では、初期設定処理を実行し、ステップS12に移行する。初期設定処理では、RAM230の電源遮断発生情報フラグ領域おいて、電源遮断発生情報フラグの値として「0」を設定する等、RAM230の初期設定を行う。
具体的には、初期設定処理では、RAM230の所定領域において、各種フラグ(時短制御フラグ、特図高確率状態フラグ、前回大当たり図柄フラグ、転落変動フラグ、遊技状態チェックフラグ、特図遊技フェーズフラグ、普図遊技フェーズフラグ等)の値として、所定の初期値を設定するとともに、各種カウンタ(大当たり後回転数カウンタ等)の値として、所定の初期値を設定する。
また、初期設定処理では、RAMクリア用の制御コマンド(RAMクリア指定コマンド、電源復帰時フェーズ指定コマンド、遊技状態指定コマンド等)を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。これによって、RAMクリア用の制御コマンドが、演出制御回路300に対して送信される。
「RAMクリア指定コマンド」は、RAMクリアを指定する制御コマンドである。
初期設定処理では、「特図変動待ち状態」を指定する電源復帰時フェーズ指定コマンドを、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
また、現在の遊技状態に基づいて、遊技状態オフセット値(「0」〜「12」のうちいずれか一の数値)を演算する。具体的には、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグの値と、特図高確率状態フラグの値と、前回大当たり図柄フラグの値と、転落変動フラグの値と、大当たり後回転数カウンタの値と、を確認して、この確認結果に対応する遊技状態オフセット値(「0」〜「12」のうちいずれか一の数値)を演算する。そして、演算した遊技状態オフセット値を指定する遊技状態指定コマンドを、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
次に、CPU210が実行するメインループ処理を説明する。
図11は、主制御回路が実行するメインループ処理を示すフローチャートである。
CPU210は、図10に示す初期化処理が終了すると、図11に示すメインループ処理を開始する。
メインループ処理が開始されると、まず、ステップS20に移行する。
ステップS20では、割込み禁止処理を実行して、ステップS21に移行する。割込み禁止処理では、他の処理の割込みを禁止する割込み禁止状態を設定する。これにより、割込み禁止状態が設定されている期間中には、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等の実行が禁止される。
ステップS21では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS22に移行する。初期値乱数更新処理では、初期値乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。初期値乱数とは、プログラム上で発生する乱数であるソフト乱数(大当たり図柄乱数、変動パターン乱数等)の初期値及び終了値を更新(変更)するための乱数である。
すなわち、ソフト乱数を発生させるループカウンタは、予め設定された初期値から終了値までの範囲内において更新される。そして、ループカウンタの初期値及び終了値は、ループカウンタの乱数値が終了値に達するごとに変更される。この際、ループカウンタに設定される初期値及び終了値は、初期値乱数に基づいて決定される。
ステップS22では、制御コマンド解析処理を実行し、ステップS23に移行する。制御コマンド解析処理では、払出制御回路400から受信した制御コマンドの解析を行う。
ステップS23では、制御コマンド送信処理を実行し、ステップS24に移行する。制御コマンド送信処理では、RAM230のポート出力要求バッファに記憶されている制御コマンドを、第2出力ポート252の送信用データレジスタ又は第3出力ポート253の送信用データレジスタに対して出力する。
これによって、送信用データレジスタに入力された制御コマンドは、FIFOバッファに記憶(格納)される。そして、FIFOバッファに記憶された制御コマンドは、送信用シフトレジスタによって、所定の順番で、演出制御回路300又は払出制御回路400に対して送信される。
ステップS24では、割込み許可処理を実行し、ステップS25に移行する。割込み許可処理では、割込み禁止状態を解除する。これにより、ステップS24に係る処理が実行されてからステップS20に係る処理が実行されるまでの期間中が、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等の実行が許可された割込み許可期間となる。
ステップS25では、その他乱数更新処理を実行し、ステップS20に移行する。その他乱数更新処理では、ソフト乱数のうち大当たり図柄乱数を除いたもの(変動パターン乱数等)の更新を行う。
次に、CPU210が実行するシリアル通信受信割込み処理を説明する。
図12は、主制御回路が実行するシリアル通信受信割込み処理を示すフローチャートである。
CPU210は、払出制御回路400から制御コマンドを受信すると、メインループ処理の割込み許可期間中又はタイマ割込み処理の割込み許可期間中において、図12に示すシリアル通信受信割込み処理を開始する。
シリアル通信受信割込み処理が開始されると、まず、ステップS30に移行する。
ステップS30では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS31に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理又はタイマ割込み処理の実行中に使用していたレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させる。
ステップS31では、入力ポート240の受信バッファにデータ(制御コマンド)が存在するか否かを判定し、受信バッファにデータが存在すると判定した場合(Yes)には、ステップS32に移行し、受信バッファにデータが存在しないと判定した場合(No)には、ステップS33に移行する。
ステップS32では、受信データ格納処理を実行し、ステップS33に移行する。受信データ格納処理では、受信バッファに存在するデータ(制御コマンド)をRAM230の所定領域に格納する。
ステップS33では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS30で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理又はタイマ割込み処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
次に、CPUが実行するタイマ割込み処理を説明する。
図13は、主制御回路が実行するタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
周波数発生回路260は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms])ごとに、割込み要求信号を発生させる。そして、CPU210は、割込み要求信号の発生に応じて、メインループ処理の割込み許可期間中において、図13に示すタイマ割込み処理を開始する。
タイマ割込み処理が開始されると、まず、ステップS40に移行する。
ステップS40では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS41に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していた全てのレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させ、割込みを許可する。
ステップS41では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS42に移行する。ステップS41の初期値乱数更新処理は、ステップS21の初期値乱数更新処理と同一の処理となっている。
ステップS42では、ソフト乱数更新処理を実行し、ステップS43に移行する。ソフト乱数更新処理では、ソフト乱数のうち大当たり図柄乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ステップS43では、スイッチチェック処理を実行し、ステップS44に移行する。スイッチチェック処理では、入力ポート240における各検知センサ101,102,103a,103b,104,105からの検出信号の入力の有無をチェックする。そして、いずれかの検知センサ101,102,103a,103b,104,105からの検出信号の入力を検出した場合には、当該検出を示す情報をRAM230の所定領域に記憶する。
ステップS44では、特図乱数記憶処理を実行し、ステップS45に移行する。特図乱数記憶処理については、後述する。
ステップS45では、特図変動待ち処理を実行し、ステップS46に移行する。特図変動待ち処理については、後述する。
ステップS46では、特図変動中処理を実行し、ステップS47に移行する。特図変動中処理については、後述する。
ステップS47では、特図停止中処理を実行し、ステップS48に移行する。特図停止中処理については、後述する。
ステップS48では、大当たり遊技処理を実行し、ステップS49に移行する。大当たり遊技処理については、後述する。
ステップS49では、普図乱数記憶処理を実行し、ステップS50に移行する。普図乱数記憶処理については、後述する。
ステップS50では、普図変動待ち処理を実行し、ステップS51に移行する。普図変動待ち処理については、後述する。
ステップS51では、普図変動中処理を実行し、ステップS52に移行する。普図変動中処理については、後述する。
ステップS52では、普図停止中処理を実行し、ステップS53に移行する。普図停止中処理については、後述する。
ステップS53では、普図当たり遊技処理を実行し、ステップS54に移行する。普図当たり遊技処理については、後述する。
ステップS54では、賞球払出処理を実行し、ステップS55に移行する。賞球払出処理では、賞球の払い出し動作を実行する。
具体的には、賞球払出処理では、ステップS43の処理結果に基づいて、各検知センサ101,102,103a,103bからの検出信号の入力の有無を判定する。そして、各検知センサ101,102,103a,103bからの検出信号の入力があった場合には、賞球数指定コマンドを、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。これによって、ステップS23の制御コマンド送信処理を経て、賞球数指定コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。
本実施形態では、特図1始動球検知センサ101から検出信号の入力があった場合には、3[球]の賞球数を指定する賞球数指定コマンド、特図2始動球検知センサ102から検出信号の入力があった場合には、1[球]の賞球数を指定する賞球数指定コマンド、大入賞球検知センサ103a,103bから検出信号の入力があった場合には、5[球]の賞球数を指定する賞球数指定コマンドを払出制御回路400に対して送信する。
ステップS55では、外部信号設定処理を実行し、ステップS56に移行する。外部信号設定処理では、ホールコンピュータ700に対して出力する外部信号(外部出力信号)を設定する。
「外部信号」とは、パチンコ機1における遊技の進行状況を示す情報(パチンコ機1の動作状況を示す情報)を出力するための信号をいう。
ステップS56では、外部信号出力処理を実行し、ステップS57に移行する。外部信号出力処理では、ステップS55で設定した各種外部信号が、ホールコンピュータ700に対して出力される。
ステップS57では、ポート出力処理を実行し、ステップS58に移行する。ポート出力処理では、各種制御信号が、普図表示装置60、特図1表示装置61、特図2表示装置62、状態表示装置63、始動口ソレノイド64、大入賞口ソレノイド65a,65b等に対して出力される。
ステップS58では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS40で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
次に、ステップS44の特図乱数記憶処理を説明する。
図14は、特図乱数記憶処理を示すフローチャートである。
特図乱数記憶処理は、ステップS44において実行されると、図14に示すように、まず、ステップS100に移行する。
ステップS100では、ステップS43の処理結果に基づいて、特図1始動球検知センサ101からの検出信号の入力を検出したか否かを判定し、入力を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS101に移行し、入力を検出しないと判定した場合(No)には、ステップS103に移行する。
ステップS101では、特図1保留数(特図1保留数カウンタの値)が上限数に達しているか否かを判定し、上限数に達していないと判定した場合(No)には、ステップS102に移行し、上限数に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS103に移行する。
ここで、「特図1保留数」とは、特図1表示装置61における第1特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。特図1保留数は、特図1保留数カウンタにより計数される。本実施形態では、特図1保留数の上限数は、「4」に設定されている。
ステップS102では、特図1乱数記憶処理を実行し、ステップS103に移行する。特図1乱数記憶処理では、第1特別図柄抽選の大当たり乱数、転落抽選乱数、大当り図柄乱数、変動パターン乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した各種乱数(乱数値)を、特図1始動情報として、RAM230の特図1始動情報記憶領域に記憶する。
また、現在の特図1保留数カウンタの値に「1」を加算した値を、新たに特図1保留数カウンタの値として設定する。
さらに、特図1乱数記憶処理では、特図1保留数が「1」増加したことを指定する保留数指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS23の制御コマンド送信処理を経て、保留数指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS103では、ステップS43の処理結果に基づいて、特図2始動球検知センサ102からの検出信号の入力を検出したか否かを判定し、入力を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS104に移行し、入力を検出しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS45)に移行する。
ステップS104では、特図2保留数(特図2保留数カウンタの値)が上限数に達しているか否かを判定し、上限数に達していないと判定した場合(No)には、ステップS105に移行し、上限数に達していると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS45)に移行する。
ここで、「特図2保留数」とは、特図2表示装置62における第2特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。特図2保留数は、特図2保留数カウンタにより計数される。本実施形態では、特図2保留数の上限数は、「4」に設定されている。
ステップS105では、特図2乱数記憶処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS45)に移行する。特図2乱数記憶処理では、第2特別図柄抽選の大当たり乱数、転落抽選乱数、大当り図柄乱数、変動パターン乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した各種乱数(乱数値)を、特図2始動情報(遊技状態)として、RAM230の特図2始動情報記憶領域に記憶する。
また、現在の特図2保留数カウンタの値に「1」を加算した値を、新たに特図2保留数カウンタの値として設定する。
さらに、特図2乱数記憶処理では、特図2保留数が「1」増加したことを指定する保留数指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS23の制御コマンド送信処理を経て、保留数指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
次に、ステップS45の特図変動待ち処理を説明する。
図15は、特図変動待ち処理を示すフローチャートである。
特図変動待ち処理は、ステップS45において実行されると、図15に示すように、まず、ステップS110に移行する。
ステップS110では、大当たり遊技状態の生起中であるか否かを判定し、大当たり遊技状態の生起中でないと判定した場合(No)には、ステップS111に移行し、大当たり遊技状態中であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS46)に移行する。
ここで、RAM230の所定領域において、いずれかの大当たり遊技状態の種別に対応する大当たり遊技状態フラグの値として「1」が設定されている場合には、大当たり遊技状態の生起中であると判定し、全ての大当たり遊技状態の種別に対応する大当たり遊技状態フラグの値として「0」が設定されている場合には、大当たり遊技状態の生起中でないと判定する。
ステップS111では、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動表示を実行中であるか否かを判定し、特別図柄の変動表示を実行中でないと判定した場合(No)には、ステップS112に移行し、特別図柄の変動表示を実行中であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS46)に移行する。
ここで、RAM230の所定領域において、特図遊技フェーズフラグの値として「特図変動中状態」に対応する値が設定されている場合には、特別図柄の変動表示を実行中であると判定し、特図遊技フェーズフラグの値として他の特図遊技フェーズに対応する値が設定されている場合には、特別図柄の変動表示を実行中でないと判定する。
ステップS112では、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の停止表示を実行中であるか否かを判定し、特別図柄の停止表示を実行中でないと判定した場合(No)には、ステップS113に移行し、特別図柄の停止表示を実行中であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS46)に移行する。
ここで、RAM230の所定領域において、特図遊技フェーズフラグの値として「特図停止図柄表示状態」に対応する値が設定されている場合には、特別図柄の停止表示を実行中であると判定し、特図遊技フェーズフラグの値として他の特図遊技フェーズに対応する値が設定されている場合には、特別図柄の停止表示を実行中でないと判定する。
ステップS113では、特図保留数が「0」であるか否かを判定し、特図保留数が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS114に移行し、特図保留数が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS46)に移行する。
ここで、「特図保留数」とは、特図1保留数及び特図2保留数の合計数をいう。
ステップS114では、変動判別フラグ設定処理を実行し、ステップS115に移行する。変動判別フラグ設定処理では、変動判別フラグの値を設定する。
変動判別フラグ設定処理では、まず、これから当落判定を実行する始動情報(後述する判定始動情報となる始動情報)が、特図1始動情報であるか、特図2始動情報であるかを判定する。そして、判定始動情報となる始動情報が特図2始動情報であると判定した場合には、RAM230の所定領域において、変動判別フラグの値として「1」を設定する。一方、判定始動情報となる始動情報が特図1始動情報であると判定した場合には、RAM230の所定領域において、変動判別フラグの値として「0」を設定する。
本実施形態では、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報について、特図1始動情報記憶領域に記憶されている特図1始動情報に対して優先して、当落判定が実行される。したがって、特図2始動情報記憶領域において特図2始動情報が記憶されている場合には、変動判別フラグの値として「1」が設定され、特図2始動情報記憶領域において特図2始動情報が記憶されていない場合には、変動判別フラグの値として「0」が設定される。
なお、変動判別フラグの値は、次回の変動判別フラグ設定処理が実行されるまで維持される。
ステップS115では、「特図高確率状態」の生起中であるか否かを判定し、「特図高確率状態」の生起中であると判定した場合(Yes)には、ステップS116に移行し、「特図高確率状態」の生起中でない(「特図低確率状態」の生起中である)と判定した場合(No)には、ステップS119に移行する。
ここで、RAM230の所定領域において、特図高確率状態フラグの値として「1」が設定されている場合には、「特図高確率状態」の生起中であると判定し、特図高確率状態フラグの値として「0」が設定されている場合には、「特図高確率状態」の生起中でない(「特図低確率状態」の生起中である)と判定する。
ステップS116では、転落抽選処理を実行し、ステップS117に移行する。転落抽選処理では、「特図高確率状態」を終了するか否か(「特図高確率状態」に替えて「特図低確率状態」を生起させるか否か)を判定する転落抽選を実行する。
具体的には、転落抽選処理では、まず、RAM230の始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)のうち一の始動情報を判定始動情報として選択する。
本実施形態では、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報について、特図1始動情報記憶領域に記憶されている特図1始動情報に対して優先して、始動判定(転落判定、当落判定、当選種別判定等)が実行される。
これにより、特図2始動情報記憶領域において特図2始動情報が記憶されている場合には、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報のうち、最も先に取得(記憶)された特図2始動情報が、判定始動情報として選択される。
一方、特図2始動情報記憶領域において特図2始動情報が記憶されていない場合には、特図1始動情報記憶領域に記憶されている特図1始動情報のうち、最も先に取得(記憶)された特図1始動情報が、判定始動情報として選択される。
転落抽選処理では、次に、選択された判定始動情報に含まれる転落抽選乱数を読み出して、読み出した転落抽選乱数の値が転落抽選に係る当たり値と一致しているか否かを判定(転落判定)する。
そして、読み出した転落抽選乱数の値が転落抽選に係る当たり値と一致している場合には、転落抽選の結果を「当選」と判定し、読み出した転落抽選乱数の値が転落抽選に係る当たり値と一致していない場合には、転落抽選の結果を「落選」と判定する。
ROM220には、転落抽選に係る当たり値が登録された転落抽選テーブルが格納されている。転落抽選テーブルでは、転落抽選に当選する確率が所定確率(本実施形態では、1/500)となるように、転落抽選に係る当たり値が登録されている。
そして、転落抽選処理では、判定始動情報に含まれる転落抽選乱数の値と、転落抽選テーブルと、に基づいて、転落判定を行う。これにより、転落抽選の結果(「当選」又は「落選」)が判定される。
ステップS117では、ステップS116で実行された転落抽選の結果が「当選」であるか否かを判定し、転落抽選の結果が「当選」であると判定した場合(Yes)には、ステップS118に移行し、転落抽選の結果が「落選」であると判定した場合(No)には、ステップS119に移行する。
ステップS118では、遊技状態更新処理を実行し、ステップS119に移行する。遊技状態更新処理では、遊技状態を更新する。
具体的には、遊技状態更新処理では、まず、RAM230の所定領域において、特図高確率状態フラグの値として「0」を設定する。
遊技状態更新処理では、次に、RAM230の所定領域において、時短制御フラグの値として「1」が設定されているか否かを判定する。
そして、RAM230の所定領域において、時短制御フラグの値として「1」が設定されていると判定した場合には、更に、時短カウンタの値が「0」であるか否かを判定する。
そして、時短カウンタの値が「0」であると判定した場合(時短制御保障外期間中である場合)には、RAM230の所定領域において、時短制御フラグの値として「0」を設定して、当該時短制御を停止する。
一方、時短カウンタの値が「0」でないと判定した場合(時短制御保障内期間中である場合)には、当該遊技状態(時短制御が実行されている状態)を維持する。
これによって、時短カウンタの値が「0」である場合(時短制御保障外期間中である場合)には、「特図高確率状態」の終了に同期して、時短制御が停止される。一方、時短カウンタの値が「1」以上である場合(時短制御保障内期間中である場合)には、「特図高確率状態」は終了されるが、時短制御は継続される。
一方、時短制御フラグの値として「0」が設定されていると判定した場合には、当該遊技状態(時短制御が停止されている状態)を維持する。
遊技状態更新処理では、次に、RAM230の所定領域において、転落変動フラグの値として「1」を設定する。また、転落指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS23の制御コマンド送信処理を経て、転落指定コマンドが演出制御装置300に対して送信される。
ステップS119では、当落判定処理を実行し、ステップS120に移行する。当落判定処理では、特別図柄抽選の結果を判定する。
具体的には、当落判定処理では、判定始動情報に含まれる大当たり乱数を読み出して、この大当たり乱数の値が特別図柄抽選に係る当たり値と一致しているか否かを判定(当落判定)する。
そして、読み出した大当たり乱数の値が特別図柄抽選に係る当たり値と一致している場合には、特別図柄抽選の結果を「当選」(「大当たり」)と判定し、読み出した大当たり乱数の値が特別図柄抽選に係る当たり値と一致していない場合には、特別図柄抽選の結果を「落選」(「はずれ」)と判定する。
ROM220には、特別図柄抽選に係る当たり値が登録された特別図柄抽選テーブルが格納されている。また、特別図柄抽選テーブルとして、「特図低確率状態」に対応する特別図柄抽選テーブルと、「特図高確率状態」に対応する特別図柄抽選テーブルと、が格納されている。
「特図低確率状態」に対応する特別図柄抽選テーブルでは、特別図柄抽選に当選する確率が第1の確率(例えば、1/320)となるように、特別図柄抽選に係る当たり値が登録されている。一方、「特図高確率状態」に対応する特別図柄抽選テーブルでは、特別図柄抽選に当選する確率が第1の確率より高い第2の確率(例えば、1/32)となるように、特別図柄抽選に係る当たり値が登録されている。
そして、当落判定処理では、判定始動情報に含まれる大当たり乱数の値と、現在の遊技状態(「特図低確率状態」又は「特図高確率状態」)に対応する特別図柄抽選テーブルと、に基づいて、当落判定を行う。これにより、特別図柄抽選の結果(「当選」又は「落選」)が判定される。
ここで、RAM230の所定領域において、特図高確率状態フラグの値として「1」が設定されている場合には、「特図高確率状態」に対応する特別図柄抽選テーブルを用いて当落判定を実行し、特図高確率状態フラグの値として「0」が設定されている場合には、「特図低確率状態」に対応する特別図柄抽選テーブルを用いて当落判定を実行する。
ステップS120では、停止図柄設定処理を実行し、ステップS121に移行する。停止図柄設定処理では、ステップS119の処理結果に基づいて、停止表示させる特別図柄(停止図柄)の種別を設定する。
具体的には、停止図柄設定処理では、当落判定により特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の結果が「当選」であると判定された場合には、大当たり図柄の種別(当選種別)を判定(当選種別判定)する。
一方、当落判定により特別図柄抽選の結果が「落選」であると判定された場合には、停止図柄の種別として、「はずれ図柄」が判定される。
ROM220には、大当たり図柄乱数の値と大当たり図柄の種別(「大当たり1図柄」〜「大当たり3図柄」)との対応が登録された大当たり図柄決定テーブルが格納されている。また、大当たり図柄決定テーブルとして、第1特別図柄抽選に対応する第1大当たり図柄決定テーブルと、第2特別図柄抽選に対応する第2大当たり図柄決定テーブルと、が格納されている。
本実施形態では、第1大当たり図柄決定テーブル及び第2大当たり図柄決定テーブルのそれぞれには、「大当たり1図柄」〜「大当たり3図柄」が登録されている。
当選種別判定では、判定始動情報が特図1始動情報である場合には、当該判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数と、第1大当たり図柄決定テーブルと、に基づいて、大当たり図柄の種別(「大当たり1図柄」〜「大当たり3図柄」)を判定する。
一方、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、当該判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数と、第2大当たり図柄決定テーブルと、に基づいて、大当たり図柄の種別(「大当たり1図柄」〜「大当たり3図柄」)を判定する。
そして、停止図柄設定処理では、停止図柄として、決定した種別に係る停止図柄を設定する。また、決定した停止図柄の種別を指定する図柄種別指定コマンド(「大当たりp図柄指定」又は「はずれ図柄指定」)を、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS23の制御コマンド送信処理を経て、図柄種別指定コマンドが演出制御装置300に対して送信される。
ステップS121では、変動時間設定処理を実行し、ステップS122に移行する。変動時間設定処理については、後述する。
ステップS122では、遊技状態指定コマンド送信処理を実行し、ステップS123に移行する。遊技状態指定コマンド送信処理については、後述する。
ステップS123では、遊技状態チェックフラグ設定処理を実行し、ステップS124に移行する。遊技状態チェックフラグ設定処理では、遊技状態チェックフラグの値を設定する。
具体的には、遊技状態チェックフラグ設定処理では、RAM230の所定領域において、遊技状態チェックフラグ(数値データ)の値として、ステップS122の遊技状態指定コマンド送信処理に含まれる遊技状態オフセット値修正処理(ステップS242)で演算された遊技状態オフセット値(「0」〜「12」のうちいずれか一の数値)を設定する。
これによって、判定始動情報に基づく当落判定の実行時における遊技状態を指定する情報(遊技状態オフセット値)が、遊技状態チェックフラグの値として保存される。
ステップS124では、遊技状態更新処理を実行し、ステップS125に移行する。遊技状態更新処理では、遊技状態を更新する。
具体的には、遊技状態更新処理では、ステップS119で実行した当落判定の結果が「当選」であるか否か(当選種別が「大当たり」であるか否か)を判定(以下、「第1の判定」とする)する。
第1の判定により当落判定の結果が「当選」であると判定した場合には、更に、現在の遊技状態(「特図高確率状態」又は「特図低確率状態」)を判定(以下、「第2の判定」とする)する。
そして、第2の判定により現在の遊技状態が「特図高確率状態」であると判定した場合には、「特図高確率状態」を終了して、「特図低確率状態」を生起させる。具体的には、RAM230の所定領域において、特図高確率状態フラグの値として「0」を設定する。
一方、第2の判定により現在の遊技状態が「特図低確率状態」であると判定した場合には、現在の遊技状態(「特図低確率状態」)を維持する。
また、第1の判定により当落判定の結果が「当選」であると判定した場合には、更に、時短制御を実行中であるか否かを判定(以下、「第3の判定」とする)する。
そして、第3の判定により時短制御を実行中であると判定した場合には、更に、時短カウンタの値が「0」であるか否かを判定(以下、「第4の判定」とする)する。
そして、第4の判定により時短カウンタの値が「0」であると判定した場合(時短制御保障外期間中である場合)には、RAM230の所定領域において、時短制御フラグの値として「0」を設定して、当該時短制御を停止する。
一方、第4の判定により時短カウンタの値が「0」でないと判定した場合(時短制御保障内期間中である場合)には、当該時短制御が実行されている状態を維持する。
一方、第3の判定により時短制御を実行中でない(時短制御を停止中である)と判定した場合には、当該時短制御が停止されている状態を維持する。
一方、第1の判定により当落判定の結果が「落選」であると判定した場合には、現在の遊技状態(「特図高確率状態」又は「特図低確率状態」)を維持するとともに、現在の時短制御の実行状況(実行中又は停止中)を維持する。
以上によって、当落判定の結果が「当選」であり、かつ、現在の遊技状態が「特図高確率状態」である場合には、「特図高確率状態」が終了されて、「特図低確率状態」が生起される。この際、時短カウンタの値が「0」である場合(時短制御保障外期間中である場合)には、「特図高確率状態」の終了に同期して、時短制御が停止される。
ステップS125では、変動表示開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS46)に移行する。変動表示開始処理では、特別図柄の変動表示を開始する。
具体的には、変動表示開始処理では、特図1表示装置61又は特図2表示装置62において、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動表示を開始するとともに、ステップS121の変動時間設定処理に含まれる変動パターン選択処理(ステップS134)で特図変動時間タイマに設定した変動時間の計測を開始する。
また、RAM230の始動情報記憶領域に記憶されている判定始動情報を消去して、当該判定始動情報を、RAM230の変動中始動情報記憶領域に記憶する。
また、第1特別図柄の変動表示を開始した場合には、現在の特図1保留数カウンタの値から「1」を減算した値を、新たに特図1保留数カウンタの値として設定する。一方、第2特別図柄の変動表示を開始した場合には、現在の特図2保留数カウンタの値から「1」を減算した値を、新たに特図2保留数カウンタの値として設定する。さらに、特図保留数が「1」減少したことを指定する保留数指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS23の制御コマンド送信処理を経て、保留数指定コマンドが、演出制御回路300に対して送信される。
また、現在の大当たり後回転数カウンタの値に「1」を加算した値を、新たに大当たり後回転数カウンタの値として設定する。
さらに、RAM230の所定領域において、特図遊技フェーズフラグの値として「特図変動中状態」に対応する値を設定する。これによって、特図遊技フェーズが、「特図変動待ち状態」から「特図変動中状態」に更新される。
次に、ステップS121の変動時間設定処理を説明する。
図16は、変動時間設定処理を示すフローチャートである。図17は、保留オフセット値の演算方法を示す図である。
変動時間設定処理は、ステップS121において実行されると、図16に示すように、まず、ステップS130に移行する。
ステップS130では、判定値算出処理を実行し、ステップS131に移行する。判定値算出処理では、判定値を算出する。
ここで、「判定値」は、後述する保留オフセット値の決定に用いる変数となっている。
具体的には、判定値算出処理では、まず、RAM230の所定領域において設定されている、時短制御フラグの値と、転落変動フラグの値と、変動判別フラグの値と、を確認する。
そして、時短制御フラグの値と転落変動フラグの値との論理和である中間演算値を演算する。具体的には、図17(a)に示すように、時短制御フラグの値及び転落変動フラグの値のうち少なくとも一方が「1」である場合には、中間演算値として「1」が算出される。一方、図時短制御フラグの値及び転落変動フラグの値の両方が「0」である場合には、中間演算値として「0」が算出される。
次に、中間演算値と変動判別フラグの値との排他的論理和である判定値を演算する。具体的には、図17(b)に示すように、中間演算値及び変動判別フラグの値のうち一方のみが「1」である場合には、判定値として「1」が算出される。一方、中間演算値及び変動判別フラグの値の両方が「0」である場合、及び、中間演算値及び変動判別フラグの値の両方が「1」である場合には、判定値として「0」が算出される。
これによって、現在の遊技状態が、時短制御の停止中である、開始される変動表示が転落変動である、開始される変動表示が特図1変動である場合には、判定値として「1」が設定される。
一方、現在の遊技状態が、時短制御の停止中である、開始される変動表示が転落変動である、開始される変動表示が特図2変動である場合には、判定値として「0」が設定される。
一方、現在の遊技状態が、時短制御の停止中である、開始される変動表示が転落変動でない、開始される変動表示が特図1変動である場合には、判定値として「0」が設定される。
一方、現在の遊技状態が、時短制御の停止中である、開始される変動表示が転落変動でない、開始される変動表示が特図2変動である場合には、判定値として「1」が設定される。
一方、現在の遊技状態が、時短制御の実行中である、開始される変動表示が転落変動である、開始される変動表示が特図1変動である場合には、判定値として「1」が設定される。
一方、現在の遊技状態が、時短制御の実行中である、開始される変動表示が転落変動である、開始される変動表示が特図2変動である場合には、判定値として「0」が設定される。
一方、現在の遊技状態が、時短制御の実行中である、開始される変動表示が転落変動でない、開始される変動表示が特図1変動である場合には、判定値として「1」が設定される。
一方、現在の遊技状態が、時短制御の実行中である、開始される変動表示が転落変動でない、開始される変動表示が特図2変動である場合には、判定値として「0」が設定される。
ステップS131では、保留オフセット値設定処理を実行し、ステップS132に移行する。保留オフセット値設定処理では、RAM230の所定領域において、保留オフセット値として「4」を設定する。
ここで、「保留オフセット値」は、後述する変動パターン決定テーブルの選択に用いる変数となっている。
ステップS132では、ステップS130で算出した判定値の値が「0」であるか否かを判定し、算出した判定値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS133に移行し、算出した判定値が「0」でない(算出した判定値が「1」である)場合(No)には、ステップS134に移行する。
ステップS133では、保留オフセット値修正処理を実行し、ステップS134に移行する。保留オフセット値修正処理では、ステップS131で設定された保留オフセット値(「4」)を修正(上書き)する。
具体的には、保留オフセット値修正処理では、まず、RAM230の所定領域において設定されている、変動判別フラグの値が「0」であるか否かを判定する。
そして、変動判別フラグの値が「0」であると判定した場合(開始される変動表示が特図1変動である場合)には、現在の特図1保留数カウンタの値に基づいて、ステップS131で設定された保留オフセット値を修正する。この際、現在の特図1保留数カウンタの値が「1」である場合には、保留オフセット値として「0」が設定され、現在の特図1保留数カウンタの値が「2」である場合には、保留オフセット値として「1」が設定され、現在の特図1保留数カウンタの値が「3」である場合には、保留オフセット値として「2」が設定され、現在の特図1保留数カウンタの値が「4」である場合には、保留オフセット値として「3」が設定される。すなわち、この場合には、判定始動情報に基づく変動表示の開始時の保留数(ステップS125で「1」が減算された後の特図1保留数カウンタの値)と、保留オフセット値とが一致する。
一方、変動判別フラグの値が「1」であると判定した場合(開始される変動表示が特図2変動である場合)には、現在の特図2保留数カウンタの値に基づいて、ステップS131で設定された保留オフセット値を修正する。この際、現在の特図2保留数カウンタの値が「1」である場合には、保留オフセット値として「0」が設定され、現在の特図2保留数カウンタの値が「2」である場合には、保留オフセット値として「1」が設定され、現在の特図2保留数カウンタの値が「3」である場合には、保留オフセット値として「2」が設定され、現在の特図2保留数カウンタの値が「4」である場合には、保留オフセット値として「3」が設定される。すなわち、この場合には、判定始動情報に基づく変動表示の開始時の保留数(ステップS125で「1」が減算された後の特図2保留数カウンタの値)と、保留オフセット値とが一致する。
これによって、図17に示すように、現在の遊技状態が、時短制御の停止中である、開始される変動表示が転落変動である、開始される変動表示が特図1変動である場合には、保留オフセット値として「4」が設定される。
一方、現在の遊技状態が、時短制御の停止中である、開始される変動表示が転落変動である、開始される変動表示が特図2変動である場合には、保留オフセット値として特図2保留数に応じた値(「0」〜「3」)が設定される。
一方、現在の遊技状態が、時短制御の停止中である、開始される変動表示が転落変動でない、開始される変動表示が特図1変動である場合には、保留オフセット値として特図1保留数に応じた値(「0」〜「3」)が設定される。
一方、現在の遊技状態が、時短制御の停止中である、開始される変動表示が転落変動でない、開始される変動表示が特図2変動である場合には、保留オフセット値として「4」が設定される。
一方、現在の遊技状態が、時短制御の実行中である、開始される変動表示が転落変動である、開始される変動表示が特図1変動である場合には、保留オフセット値として「4」が設定される。
一方、現在の遊技状態が、時短制御の実行中である、開始される変動表示が転落変動である、開始される変動表示が特図2変動である場合には、保留オフセット値として特図2保留数に応じた値(「0」〜「3」)が設定される。
一方、現在の遊技状態が、時短制御の実行中である、開始される変動表示が転落変動でない、開始される変動表示が特図1変動である場合には、保留オフセット値として「4」が設定される。
一方、現在の遊技状態が、時短制御の実行中である、開始される変動表示が転落変動でない、開始される変動表示が特図2変動である場合には、保留オフセット値として特図2保留数に応じた値(「0」〜「3」)が設定される。
ステップS134では、変動パターン選択処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS122)に移行する。変動パターン選択処理では、特別図柄の変動表示の変動パターンを選択する。
具体的には、変動パターン選択処理では、まず、変動パターンの種別(第1変動パターンの種別及び第2変動パターンの種別)を決定する。
本実施形態では、ステップS119で実行された当落判定の結果が「落選」である場合と、ステップS119で実行された当落判定の結果が「当選」である場合とで、互いに異なる処理によって変動パターンの種別が決定される。
すなわち、落選時における変動パターンの種別を決定する処理では、まず、テーブルグループを指定するテーブルグループ番号を決定する。
ここで、「テーブルグループ」は、複数の変動パターン決定テーブルの集合(群)となっている。なお、テーブルグループ番号は、当落判定の結果が「落選」である場合にのみ決定される。
本実施形態では、各遊技状態(特図高確率状態フラグの値と、時短制御フラグの値と、の組み合わせのそれぞれ)に対応するテーブルグループが設定されている。
そして、各テーブルグループには、変動判別フラグの値と、各保留オフセット値(「0」〜「4」)と、の組み合わせのそれぞれに対応する落選時変動パターン決定テーブル(落選時第1変動パターン決定テーブル及び落選時第2変動パターン決定テーブル)が属している。
そして、各テーブルグループに属する各落選時第2変動パターン決定テーブルには、第2変動パターンの種別として「通常変動」及び「リーチ変動」が登録されている。
また、時短制御フラグの値が「1」である場合(時短制御を実行中である場合)に対応するテーブルグループに属する落選時変動パターン決定テーブルでは、時短制御フラグの値が「0」である場合(時短制御を停止中である場合)に対応するテーブルグループに属する落選時変動パターン決定テーブルと比較して、短い変動時間に係る変動パターン(第1変動パターン及び第2変動パターン)が選択される確率が高くなるように設定されている。
また、各テーブルグループでは、保留オフセット値が「0」〜「3」に対応する落選時変動パターン決定テーブルについては、小さい保留オフセット値に対応する落選時変動パターン決定テーブルほど、より短い変動時間に係る変動パターン(第1変動パターン及び第2変動パターン)が選択される確率が高く、大きい保留オフセット値に対応する落選時変動パターン決定テーブルほど、より長い変動時間に係る変動パターン(第1変動パターン及び第2変動パターン)が選択される確率が高くなるように設定されている。
特に、各テーブルグループでは、保留オフセット値が「0」〜「3」に対応する落選時変動パターン決定テーブルについては、小さい保留オフセット値に対応する落選時変動パターン決定テーブルほど、より長い変動時間に係る第1変動パターンが選択される確率が高く、かつ、より短い変動時間に係る第2変動パターンが選択される確率が高くなるように設定されている。また、大きい保留オフセット値に対応する落選時変動パターン決定テーブルほど、より短い変動時間に係る第1変動パターンが選択される確率が高く、かつ、より長い変動時間に係る第2変動パターンが選択される確率が高くなるように設定されている。
一方、各テーブルグループでは、保留オフセット値が「4」に対応する落選時変動パターン決定テーブルでは、他の保留オフセット値(「0」〜「3」)に対応する落選時変動パターン決定テーブルと比較して、長い変動時間に係る変動パターン(長い変動時間に係る第1変動パターン及び長い変動時間に係る第2変動パターン)が選択される確率が高くなるように設定されている。
なお、本実施形態では、各テーブルグループでは、変動判別フラグの値が「1」(開始される変動表示が特図2変動)、かつ、保留オフセット値が「4」に対応する落選時変動パターン決定テーブルには、第2変動パターンの種別として「通常変動」のみが登録されている。これによって、時短制御の停止中における特図2変動(転落変動に該当する場合を除く)において「リーチ表示」が実行された場合には、必ず、当該報知表示の終了後に大当たり遊技状態が生起される。
ROM220には、現在の遊技状態とテーブルグループ番号との対応が登録されたテーブルグループ番号決定テーブルが格納されている。
そして、テーブルグループ番号を決定する処理では、テーブル番号決定テーブルに基づいて、現在の遊技状態(特図高確率状態フラグの値と、時短制御フラグの値と、の組み合わせ)に対応するテーブルグループ番号を決定する。
落選時における変動パターンの種別を決定する処理では、次に、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)を決定(変動パターン判定)する。
ROM220には、変動パターン乱数と第1変動パターンの種別(変動パターン番号)との対応が登録された落選時第1変動パターン決定テーブルが格納されている。また、落選時第1変動パターン決定テーブルとして、テーブルグループ番号と、保留オフセット値(「0」〜「4」)と、変動判別フラグの値(「0」又は「1」)と、の組み合わせのそれぞれに対応する落選時第1変動パターン決定テーブルが格納されている。
そして、落選時における第1変動パターンの種別を決定する処理では、まず、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数を読み出す。また、決定されたテーブルグループ番号と、RAM230の所定領域において設定されている保留オフセット値(「0」〜「4」)と、RAM230の所定領域において設定されている変動判別フラグ値(「0」又は「1」)と、の組み合わせに対応する落選時第1変動パターン決定テーブルを読み出す。そして、読み出した変動パターン乱数及び落選時第1変動パターン決定テーブルに基づいて、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)を決定する。
落選時における変動パターンの種別を決定する処理では、次に、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)を決定(変動パターン判定)する。
ROM220には、変動パターン乱数と第2変動パターンの種別(変動パターン番号)との対応が登録された落選時第2変動パターン決定テーブルが格納されている。また、落選時第2変動パターン決定テーブルとして、テーブルグループ番号と、保留オフセット値(「0」〜「4」)と、変動判別フラグの値(「0」又は「1」)と、の組み合わせのそれぞれに対応する落選時第2変動パターン決定テーブルが格納されている。
そして、落選時における第2変動パターンの種別を決定する処理では、まず、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数を読み出す。また、決定されたテーブルグループ番号と、RAM230の所定領域において設定されている保留オフセット値(「0」〜「4」)と、RAM230の所定領域において設定されている変動判別フラグ値(「0」又は「1」)と、の組み合わせに対応する落選時第2変動パターン決定テーブルを読み出す。そして、読み出した変動パターン乱数及び落選時第2変動パターン決定テーブルに基づいて、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)を決定する。
一方、当選時における変動パターンの種別を決定する処理では、まず、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)を決定(変動パターン判定)する。
ROM220には、変動パターン乱数と第1変動パターンの種別(変動パターン番号)との対応が登録された当選時第1変動パターン決定テーブルが格納されている。また、当選時第1変動パターン決定テーブルとして、各遊技状態(特図高確率状態フラグの値と、時短制御フラグの値と、の組み合わせのそれぞれ)に対応する当選時第1変動パターン決定テーブルが格納されている。
そして、当選時における第1変動パターンの種別を決定する処理では、まず、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数を読み出す。また、現在の遊技状態(特図高確率状態フラグの値と、時短制御フラグの値と、の組み合わせ)に対応する当選時第1変動パターン決定テーブルを読み出す。そして、読み出した変動パターン乱数及び当選時第1変動パターン決定テーブルに基づいて、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)を決定する。
当選時における変動パターンの種別を決定する処理では、次に、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)を決定(変動パターン判定)する。
ROM220には、変動パターン乱数と第2変動パターンの種別(変動パターン番号)との対応が登録された当選時第2変動パターン決定テーブルが格納されている。また、当選時第2変動パターン決定テーブルとして、各遊技状態(特図高確率状態フラグの値と、時短制御フラグの値と、の組み合わせのそれぞれ)に対応する当選時第2変動パターン決定テーブルが格納されている。各当選時第2変動パターン決定テーブルには、第2変動パターンの種別として「リーチ変動」のみが登録されている。
そして、当選時における第2変動パターンの種別を決定する処理では、まず、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数を読み出す。また、現在の遊技状態(特図高確率状態フラグの値と、時短制御フラグの値と、の組み合わせ)に対応する当選時第2変動パターン決定テーブルを読み出す。そして、読み出した変動パターン乱数及び当選時第2変動パターン決定テーブルに基づいて、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)を決定する。
変動パターン選択処理では、次に、決定した第1変動パターンの種別(変動パターン番号)を指定する第1変動パターン指定コマンド(変動パターンm指定)及び決定した第2変動パターンの種別(変動パターン番号)を指定する第2変動パターン指定コマンド(変動パターンn指定)を、ポート出力要求バッファに格納する。
これにより、ステップS23の制御コマンド送信処理を経て、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドが、演出制御回路300に対して送信される。
さらに、特別図柄の変動時間(変動パターン番号に対応する変動時間)を、特図変動時間タイマに設定する。ここで、特別図柄の変動時間とは、決定した第1変動パターンに係る変動時間と、決定した第2変動パターンに係る変動時間と、を合計した時間をいう。
次に、ステップS46の特図変動中処理を説明する。
図18は、特図変動中処理を示すフローチャートである。
特図変動中処理は、ステップS46において実行されると、図18に示すように、まず、ステップS140に移行する。
ステップS140では、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動表示を実行中であるか否かを判定し、特別図柄の変動表示を実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS141に移行し、特別図柄の変動表示を実行中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS47)に移行する。
ここで、RAM230の所定領域において、特図遊技フェーズフラグの値として「特図変動中状態」に対応する値が設定されている場合には、特別図柄の変動表示を実行中であると判定し、特図遊技フェーズフラグの値として他の特図遊技フェーズに対応する値が設定されている場合には、特別図柄の変動表示を実行中でないと判定する。
ステップS141では、特図変動時間タイマに設定した特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、特図変動時間タイマに設定した特別図柄の変動時間が経過したと判定した場合(Yes)には、ステップS142に移行し、特図変動時間タイマに設定した特別図柄の変動時間が経過していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS47)に移行する。
ステップS142では、停止表示開始処理を実行し、ステップS143に移行する。停止表示開始処理では、特別図柄の停止表示を開始する。
具体的には、停止表示開始処理では、特図1表示装置61又は特図2表示装置62において、特別図柄の変動表示を終了する。そして、ステップS120で設定された停止図柄による特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の停止表示を開始する。
ステップS143では、特図遊技フェーズ更新処理を実行し、ステップS144に移行する。特図遊技フェーズ更新処理では、RAM230の所定領域において、特図遊技フェーズフラグの値として「特図停止図柄表示状態」に対応する値を設定する。
これによって、特図遊技フェーズが、「特図変動中状態」から「特図停止図柄表示状態」に更新される。
ステップS144では、遊技状態指定コマンド送信処理を実行し、ステップS145に移行する。遊技状態指定コマンド送信処理については、後述する。
ステップS145では、停止時間設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS47)に移行する。停止時間設定処理では、特別図柄の停止時間の計測を開始する。
具体的には、停止時間設定処理では、所定の停止時間(本実施形態では、500[ms])を、特図停止時間タイマに設定する。そして、特図停止時間タイマに設定した停止時間の計測を開始する。
また、停止指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS23の制御コマンド送信処理を経て、停止指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
次に、ステップS47の特図停止中処理を説明する。
図19は、特図停止中処理を示すフローチャートである。
特図停止中処理は、ステップS47において実行されると、図19に示すように、まず、ステップS150に移行する。
ステップS150では、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の停止表示を実行中であるか否かを判定し、特別図柄の停止表示を実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS151に移行し、特別図柄の停止表示を実行中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS48)に移行する。
ここで、RAM230の所定領域において、特図遊技フェーズフラグの値として「特図停止図柄表示状態」に対応する値が設定されている場合には、特別図柄の停止表示を実行中であると判定し、特図遊技フェーズフラグの値として他の特図遊技フェーズに対応する値が設定されている場合には、特別図柄の停止表示を実行中でないと判定する。
ステップS151では、特図停止時間タイマに設定した特別図柄の停止時間が経過したか否かを判定し、特図停止時間タイマに設定した特別図柄の停止時間が経過したと判定した場合(Yes)には、ステップS152に移行し、特図停止時間タイマに設定した特別図柄の停止時間が経過していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS48)に移行する。
ステップS152では、転落変動フラグ設定処理を実行し、ステップS153に移行する。転落変動フラグ設定処理では、RAM230の所定領域において、転落変動フラグの値として「0」を設定する。
ステップS153では、RAM230の所定領域において、時短制御フラグの値として「1」が設定されているか否か(時短制御を実行中であるか否か)を判定し、時短制御フラグの値として「1」が設定されている(時短制御の実行中である)と判定した場合(Yes)には、ステップS154に移行し、時短制御フラグの値として「0」が設定されている(時短制御の停止中である)と判定した場合(No)には、ステップS155に移行する。
ステップS154では、時短制御管理処理を実行し、ステップS155に移行する。時短制御管理処理については、後述する。
ステップS155では、停止図柄が「大当たり図柄」(「大当たり1図柄」〜「大当たり3図柄」)であるか否かを判定し、停止図柄が「大当たり図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS156に移行し、停止図柄が「大当たり図柄」でない(停止図柄が「はずれ図柄」である)と判定した場合(No)には、ステップS159に移行する。
ステップS156では、大当たり遊技状態設定処理を実行し、ステップS157に移行する。大当たり遊技状態設定処理では、大当たり遊技状態を生起させるための各種設定を実行する。
具体的には、大当たり遊技状態設定処理では、まず、停止図柄の種別(大当たり図柄の種別)に基づいて、生起させる大当たり遊技状態の種別(「大当たり1」〜「大当たり3」のうちいずれか)を確認する。
そして、RAM230の所定領域において、確認した大当たり遊技状態の種別に対応する大当たり遊技状態フラグの値として「1」を設定する。また、所定のオープニング時間を、オープニング期間タイマに設定する。
さらに、RAM230の所定領域において、特図遊技フェーズフラグの値として「大入賞口開放前状態」に対応する値を設定する。これによって、特図遊技フェーズが、「特図停止図柄表示状態」から「大入賞口開放前状態」に更新される。
ステップS157では、遊技状態指定コマンド送信処理を実行し、ステップS158に移行する。遊技状態指定コマンド送信処理については、後述する。
ステップS158では、大当たり遊技状態開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS48)に移行する。大当たり遊技状態開始処理では、大当たり遊技状態を開始する。
具体的には、大当たり遊技状態開始処理では、オープニング期間タイマによるステップS156で設定したオープニング時間の計測を開始する。
さらに、確認した大当たり遊技状態の種別を指定するオープニング指定コマンド(大当たりh指定)を、RAM230の所定領域に格納する。これにより、ステップS23の制御コマンド送信処理を経て、オープニング指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS159では、特図遊技フェーズ更新処理を実行し、ステップS160に移行する。特図遊技フェーズ更新処理では、RAM230の所定領域において、特図遊技フェーズフラグの値として「特図変動待ち状態」に対応する値を設定する。これによって、特図遊技フェーズが、「特図停止図柄表示状態」から「特図変動待ち状態」に更新される。
ステップS160では、遊技状態指定コマンド送信処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS48)に移行する。遊技状態指定コマンド送信処理については、後述する。
次に、ステップS154の時短制御管理処理を説明する。
図20は、時短制御管理処理を示すフローチャートである。
時短制御管理処理は、ステップS154において実行されると、図20に示すように、まず、ステップS170に移行する。
ステップS170では、停止図柄が「大当たり図柄」(「大当たり1図柄」〜「大当たり3図柄」)であるか否かを判定し、停止図柄が「大当たり図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS171に移行し、停止図柄が「大当たり図柄」でない(停止図柄が「はずれ図柄」である)と判定した場合(No)には、ステップS172に移行する。
ステップS171では、時短制御停止処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS155)に移行する。時短制御停止処理では、時短制御を停止する。
具体的には、時短制御停止処理では、RAM230の所定領域において、時短制御フラグの値として「0」を設定して、時短制御を停止する。
ステップS172では、時短カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、時短カウンタの値が「0」でない(「1」以上である)と判定した場合(No)には、ステップS173に移行し、時短カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS175に移行する。
ステップS173では、時短カウンタ更新処理を実行し、ステップS174に移行する。時短カウンタ更新処理では、現在の時短カウンタの値から「1」を減算した値を、新たに時短カウンタの値として設定する。
ステップS174では、時短カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、時短カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS175に移行し、時短カウンタの値が「0」でない(「1」以上である)と判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS155)に移行する。
ステップS175では、RAM230の所定領域において、特図高確率状態フラグの値として「1」が設定されているか否か(「特図高確率状態」の生起中であるか否か)を判定し、特図高確率状態フラグの値として「0」が設定されている(「特図低確率状態」の生起中である)と判定した場合(No)には、ステップS176に移行し、特図高確率状態フラグの値として「1」が設定されている(「特図高確率状態」の生起中である)と判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS155)に移行する。
ステップS176では、時短制御停止処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS155)に移行する。時短制御停止処理では、時短制御を停止する。
具体的には、時短制御停止処理では、RAM230の所定領域において、時短制御フラグの値として「0」を設定して、時短制御を停止する。
次に、ステップS48の大当たり遊技処理を説明する。
図21は、大当たり遊技処理を示すフローチャートである。
大当たり遊技処理は、ステップS48において実行されると、図21に示すように、まず、ステップS180に移行する。
ステップS180では、大当たり遊技状態の生起中であるか否かを判定し、大当たり遊技状態の生起中であると判定した場合(Yes)には、ステップS181に移行し、大当たり遊技状態の生起中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS49)に移行する。
ここで、RAM230の所定領域において、いずれかの大当たり遊技状態の種別に対応する大当たり遊技状態フラグの値として「1」が設定されている場合には、大当たり遊技状態の生起中であると判定し、全ての大当たり遊技状態の種別に対応する大当たり遊技状態フラグの値として「0」が設定されている場合には、大当たり遊技状態の生起中でないと判定する。
ステップS181では、V入賞球検知センサ105から検出信号が入力されたか否かを判定し、V入賞球検知センサ105から検出信号が入力されたと判定した場合(Yes)には、ステップS182に移行し、V入賞球検知センサ105から検出信号が入力されていないと判定した場合(No)には、ステップS183に移行する。
ステップS182では、V入賞検出処理を実行し、ステップS183に移行する。V入賞検出処理では、RAM230の所定領域において、V入賞フラグの値として「1」を設定する。
また、V入賞フラグ設定処理では、V入賞指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。これにより、ステップS23の制御コマンド送信処理を経て、V入賞指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS183では、オープニング期間中であるか否かを判定し、オープニング期間中であると判定した場合(Yes)には、ステップS184に移行し、オープニング期間中でないと判定した場合(No)には、ステップS185に移行する。
ここで、RAM230の所定領域において、特図遊技フェーズフラグの値として「大入賞口開放前状態」に対応する値が設定されている場合には、オープニング期間中であると判定し、特図遊技フェーズフラグの値として他の特図遊技フェーズに対応する値が設定されている場合には、オープニング期間中でないと判定する。
ステップS184では、オープニング期間中処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS49)に移行する。オープニング期間中処理については、後述する。
ステップS185では、インターバル期間中であるか否かを判定し、インターバル期間中であると判定した場合(Yes)には、ステップS186に移行し、インターバル期間中でないと判定した場合(No)には、ステップS187に移行する。
ここで、RAM230の所定領域において、特図遊技フェーズフラグの値として「大入賞口閉鎖有効状態」に対応する値が設定されている場合には、インターバル期間中であると判定し、特図遊技フェーズフラグの値として他の特図遊技フェーズに対応する値が設定されている場合には、インターバル期間中でないと判定する。
ステップS186では、インターバル期間中処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS49)に移行する。インターバル期間中処理については、後述する。
ステップS187では、ラウンド遊技を実行中であるか否かを判定し、ラウンド遊技を実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS188に移行し、ラウンド遊技を実行中でないと判定した場合(No)には、ステップS189に移行する。
ここで、RAM230の所定領域において、特図遊技フェーズフラグの値として「大入賞口開放制御状態」に対応する値が設定されている場合には、ラウンド遊技の実行中であると判定し、特図遊技フェーズフラグの値として他の特図遊技フェーズに対応する値が設定されている場合には、ラウンド遊技の実行中でないと判定する。
ステップS188では、ラウンド遊技中処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS49)に移行する。ラウンド遊技中処理については、後述する。
ステップS189では、エンディング期間中であるか否かを判定し、エンディング期間中であると判定した場合(Yes)には、ステップS190に移行し、エンディング期間中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS49)に移行する。
ここで、RAM230の所定領域において、特図遊技フェーズフラグの値として「大入賞口開放終了ウェイト状態」に対応する値が設定されている場合には、エンディング期間中であると判定し、特図遊技フェーズフラグの値として他の特図遊技フェーズに対応する値が設定されている場合には、エンディング期間中でないと判定する。
ステップS190では、エンディング期間中処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS49)に移行する。エンディング期間中処理については、後述する。
次に、ステップS184のオープニング期間中処理を説明する。
図22は、オープニング期間中処理を示すフローチャートである。
オープニング期間中処理は、ステップS184において実行されると、図22に示すように、まず、ステップS200に移行する。
ステップS200では、オープニング期間タイマに設定したオープニング時間が経過したか否かを判定し、オープニング期間タイマに設定したオープニング時間が経過したと判定した場合(Yes)には、ステップS201に移行し、オープニング期間タイマに設定したオープニング時間が経過していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS49)に移行する。
ステップS201では、ラウンド遊技設定処理を実行し、ステップS202に移行する。ラウンド遊技設定処理では、ラウンド遊技を実行するための各種設定を実行する。
具体的には、ラウンド遊技設定処理では、まず、RAM230の所定領域に設定されている大当たり遊技状態フラグに基づいて、現在の大当たり遊技状態の種別(「大当たり1」〜「大当たり3」)を確認する。
次に、確認した大当たり遊技状態の種別に対応するラウンド遊技の回数をラウンド遊技カウンタに設定する。また、確認した大当たり遊技状態の種別に対応するラウンドシナリオ情報を設定する。
ここで、「ラウンドシナリオ情報」には、各回のラウンド遊技のラウンド開閉パターン(当該ラウンド遊技において実行される単位開放の回数、各回の単位開放に係る最長開放時間、2回の単位開放の間のインターバル時間等を指定する情報)が含まれている。
具体的には、「大当たり1」〜「大当たり3」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数として、16[回]が設定される。また、1,2,4〜16回目の各回のラウンド遊技(単位開放)において、第1大入賞口開閉部材53aが閉止状態から開放状態に変位され、3回目のラウンド遊技(単位開放)において、第2大入賞口開閉部材54aが閉止状態から開放状態に変位される。
そして、「大当たり1」又は「大当たり2」に当選した場合には、1〜6回目の各回のラウンド遊技として、入賞容易ラウンドが設定され、7〜16回目の各回のラウンド遊技として、入賞困難ラウンドが設定される。
一方、「大当たり3」に当選した場合には、1〜12回目の各回のラウンド遊技として、入賞容易ラウンドが設定され、13〜16回目の各回のラウンド遊技として、入賞困難ラウンドが設定される。
そして、ラウンド遊技設定処理では、設定したラウンドシナリオ情報に基づいて、1回目のラウンド遊技に対応するラウンド開閉パターンを設定する。
また、RAM230の所定領域において、特図遊技フェーズフラグの値として「大入賞口開放制御状態」に対応する値を設定する。これによって、特図遊技フェーズが、「大入賞口開放前状態」から「大入賞開放制御状態」に更新される。
ステップS202では、遊技状態指定コマンド送信処理を実行し、ステップS203に移行する。遊技状態指定コマンド送信処理については、後述する。
ステップS203では、ラウンド遊技開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS49)に移行する。ラウンド遊技開始処理では、ラウンド遊技を開始する。
具体的には、ラウンド遊技開始処理では、ステップS201で設定したラウンド開閉パターンに基づいて、大入賞口開閉部材53a,54aを開放状態に変位させる制御を開始するとともに、大入賞口入球数カウンタによる大入賞口53,54への遊技球の入球数のカウントを開始する。
また、ラウンド開始指定コマンドを、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。これによって、ステップS23の制御コマンド送信処理を経て、ラウンド開始指定コマンドが、演出制御回路300に対して送信される。
次に、ステップS186のインターバル期間中処理を説明する。
図23は、インターバル期間中処理を示すフローチャートである。
インターバル期間中処理は、ステップS186において実行されると、図23に示すように、まず、ステップS210に移行する。
ステップS210では、インターバル期間タイマに設定したインターバル時間が経過したか否かを判定し、インターバル期間タイマに設定したインターバル時間が経過したと判定した場合(Yes)には、ステップS211に移行し、インターバル期間タイマに設定したインターバル時間が経過していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS49)に移行する。
ステップS211では、ラウンド遊技設定処理を実行し、ステップS212に移行する。ラウンド遊技設定処理では、ラウンド遊技を実行するための各種設定を実行する。
具体的には、ラウンド遊技設定処理では、まず、ラウンド遊技カウンタの値に基づいて、開始するラウンド遊技の回数(何回目のラウンド遊技を開始するか)を確認する。
そして、ステップS201で設定したラウンドシナリオ情報に基づいて、確認した回数のラウンド遊技に対応するラウンド開閉パターンを設定する。
また、RAM230の所定領域において、特図遊技フェーズフラグの値として「大入賞口開放制御状態」に対応する値を設定する。これによって、特図遊技フェーズが、「大入賞口閉鎖有効状態」から「大入賞開放制御状態」に更新される。
ステップS212では、遊技状態指定コマンド送信処理を実行し、ステップS213に移行する。遊技状態指定コマンド送信処理については、後述する。
ステップS213では、ラウンド遊技開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS49)に移行する。ラウンド遊技開始処理では、ラウンド遊技を開始する。
具体的には、ラウンド遊技開始処理では、ステップS211で設定したラウンド開閉パターンに基づいて、大入賞口開閉部材53a,54aを開放状態に変位させる制御を開始するとともに、大入賞口入球数カウンタによる大入賞口53,54への遊技球の入球数のカウントを開始する。
また、ラウンド開始指定コマンドを、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。これによって、ステップS23の制御コマンド送信処理を経て、ラウンド開始指定コマンドが、演出制御回路300に対して送信される。
次に、ステップS188のラウンド遊技中処理を説明する。
図24は、ラウンド遊技中処理を示すフローチャートである。
ラウンド遊技中処理は、ステップS188において実行されると、図24に示すように、まず、ステップS220に移行する。
ステップS220では、ラウンド遊技終了条件を満たすか否かを判定し、ラウンド遊技終了条件を満たすと判定した場合(Yes)には、ステップS221に移行し、ラウンド遊技終了条件を満たさないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS49)に移行する。
ここで、当該ラウンド遊技における最終回の単位開放に係る最長開放時間が経過したこと、及び、大入賞口入球数カウンタによりカウントされた大入賞口53,54への遊技球の入球数が所定入賞上限数に達したこと、のうち一方の条件が成立した場合に、ラウンド遊技終了条件を満たすと判定する。
ステップS221では、遊技状態指定コマンド送信処理を実行し、ステップS222に移行する。遊技状態指定コマンド送信処理については、後述する。
ステップS222では、ラウンド遊技終了処理を実行し、ステップS223に移行する。ラウンド遊技終了処理では、ラウンド遊技を終了する。
具体的には、ラウンド遊技終了処理では、大入賞口開閉部材53a,54aを開放状態から閉鎖状態に変位させる。
また、大入賞口入球数カウンタの値をリセットする。また、現在のラウンド遊技カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たにラウンド遊技カウンタに設定する。
さらに、ラウンド終了指定コマンドを、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。これによって、ステップS23の制御コマンド送信処理を経て、ラウンド開始指定コマンドが、演出制御回路300に対して送信される。
ステップS223では、最終回のラウンド遊技が終了したか否かを判定し、最終回のラウンド遊技が終了したと判定した場合(Yes)には、ステップS224に移行し、最終回のラウンド遊技が終了していないと判定した場合(No)には、ステップS227に移行する。
ここで、ラウンド遊技カウンタに設定されている値が「1」以上である場合には、最終回のラウンド遊技が終了していないと判定し、ラウンド遊技カウンタに設定されている値が「0」である場合には、最終回のラウンド遊技が終了したと判定する。
ステップS224では、エンディング設定処理を実行し、ステップS225に移行する。エンディング設定処理では、所定のエンディング時間を、エンディング期間タイマに設定する。
また、RAM230の所定領域において、特図遊技フェーズフラグの値として「大入賞口開放終了ウェイト状態」に対応する値を設定する。これによって、特図遊技フェーズが、「大入賞口開放制御状態」から「大入賞口開放終了ウェイト状態」に更新される。
ステップS225では、遊技状態指定コマンド送信処理を実行し、ステップS226に移行する。遊技状態指定コマンド送信処理については、後述する。
ステップS226では、エンディング期間開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS49)に移行する。エンディング期間開始処理では、エンディング期間を開始する。
具体的には、エンディング期間開始処理では、エンディング期間タイマによるステップS224で設定したエンディング時間の計測を開始する。
また、エンディング指定コマンドを、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。これによって、ステップS23の制御コマンド送信処理を経て、エンディング指定コマンドが、演出制御回路300に対して送信される。
ステップS227では、インターバル設定処理を実行し、ステップS228に移行する。インターバル設定処理では、所定のインターバル時間を、インターバル期間タイマに設定する。
ステップS228では、インターバル期間開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS49)に移行する。インターバル期間開始処理では、インターバル期間を開始する。
具体的には、インターバル期間開始処理では、インターバル期間タイマによるステップS227で設定したインターバル時間の計測を開始する。
また、RAM230の所定領域において、特図遊技フェーズフラグの値として「大入賞口閉鎖有効状態」に対応する値を設定する。これによって、特図遊技フェーズが、「大入賞口開放制御状態」から「大入賞口閉鎖有効状態」に更新される。
次に、ステップS190のエンディング期間中処理を説明する。
図25は、エンディング期間中処理を示すフローチャートである。
エンディング期間中処理は、ステップS190において実行されると、図25に示すように、まず、ステップS230に移行する。
ステップS230では、エンディング期間タイマに設定したエンディング時間が経過したか否かを判定し、エンディング期間タイマに設定したエンディング時間が経過したと判定した場合(Yes)には、ステップS231に移行し、エンディング期間タイマに設定したエンディング時間が経過していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS49)に移行する。
ステップS231では、遊技状態設定処理を実行し、ステップS232に移行する。遊技状態設定処理では、大当たり遊技状態の終了後の遊技状態を設定する。
具体的には、遊技状態設定処理では、まず、RAM230の所定領域において、V入賞フラグの値として「1」が設定されているか否かを判定する。
そして、V入賞フラグの値として「1」が設定されていると判定した場合には、RAM240の所定領域において、特図高確率状態フラグの値として「1」を設定する。
一方、V入賞フラグの値として「0」が設定されていると判定した場合には、RAM230の所定領域において、特図高確率状態フラグの値として「0」を設定する。
遊技状態設定処理では、次に、RAM230の所定領域に設定されている大当たり遊技状態フラグに基づいて、現在の大当たり遊技状態の種別を確認する。
そして、RAM230の所定領域において、前回大当たり図柄フラグ(数値データ)の値として確認した大当たり遊技状態の種別に対応する値を設定する。
また、確認した大当たり遊技状態の種別が「大当たり1」であると判定した場合には、V入賞フラグの値として「1」が設定されているか否かを判定する。そして、V入賞フラグの値として「1」が設定されていると判定した場合には、時短カウンタの値として「0」を設定するとともに、RAM230の所定領域において、時短制御フラグの値として「1」を設定し、時短制御を開始する。一方、V入賞フラグの値として「0」が設定されていると判定した場合には、時短制御を開始しない。
一方、確認した大当たり遊技状態の種別が「大当たり2」又は「大当たり3」であると判定した場合には、時短カウンタの値として所定最低継続回数(本実施形態では、90[回])を設定するとともに、RAM230の所定領域において、時短制御フラグの値として「1」を設定し、時短制御を開始する。
さらに、大当たり後回転数カウンタの値として「0」を設定する。また、RAM230の所定領域において、確認した大当たり遊技状態の種別に対応する大当たり遊技状態フラグの値として「0」を設定する。
その後、RAM230の所定領域において、V入賞フラグの値として「1」が設定されている場合には、V入賞フラグの値として「0」を設定する。
ステップS232では、特図遊技フェーズ更新処理を実行し、ステップS233に移行する。特図遊技フェーズ更新処理では、RAM230の所定領域において、特図遊技フェーズフラグの値として「特図変動待ち状態」に対応する値を設定する。これによって、特図遊技フェーズが、「大入賞口開放終了ウェイト状態」から「特図変動待ち状態」に更新される。
ステップS233では、遊技状態指定コマンド送信処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS49)に移行する。遊技状態指定コマンド送信処理については、後述する。
次に、ステップS122,S144,S157,S160,S202,S212,S221,S225,S233の遊技状態指定コマンド送信処理を説明する。
図26は、遊技状態指定コマンド送信処理を示すフローチャートである。図27は、遊技状態指定コマンドの送信タイミング及び各送信タイミングで送信される遊技状態指定コマンドが指定する遊技状態を示す図である。
遊技状態指定コマンド送信処理は、ステップS122,S144,S157,S160,S202,S212,S221,S225,S233において実行されると、図26に示すように、まず、ステップS240に移行する。
ステップS240では、遊技状態オフセット値設定処理を実行し、ステップS241に移行する。遊技状態オフセット値設定処理では、RAM230の所定領域において、遊技状態オフセット値(「0」〜「12」のうちいずれか一の数値)を設定する。
具体的には、遊技状態オフセット値設定処理では、RAM230の所定領域において設定されている遊技状態チェックフラグの値(遊技状態オフセット値)を確認する。そして、RAM230の所定領域において、確認した遊技状態チェックフラグの値を、遊技状態オフセット値として設定する。
ステップS241では、現在の特図遊技フェーズが「特図変動待ち状態」であるか否かを判定し、現在の特図遊技フェーズが「特図変動待ち状態」であると判定した場合(Yea)には、ステップS242に移行し、現在の特図遊技フェーズが「特図変動待ち状態」でないと判定した場合(No)には、ステップS243に移行する。
ここで、RAM230の所定領域に設定されている特図遊技フェーズフラグの値が、「特図変動待ち状態」に対応する値である場合には、現在の特図遊技フェーズが「特図変動待ち状態」であると判定し、RAM230の所定領域に設定されている特図遊技フェーズフラグの値が、他の特図遊技フェーズに対応する値である場合には、現在の特図遊技フェーズが「特図変動待ち状態」でないと判定する。
ステップS242では、遊技状態オフセット値修正処理を実行し、ステップS243に移行する。遊技状態オフセット値修正処理では、ステップS240で設定された遊技状態オフセット値を修正(上書き)する。
具体的には、遊技状態オフセット値修正処理では、RAM230の所定領域において、ステップS240で設定された遊技状態オフセット値に替えて、現在の遊技状態に基づいて演算した遊技状態オフセット値を設定する。
すなわち、現在の遊技状態に基づいて、遊技状態オフセット値(「0」〜「12」のうちいずれか一の数値)を演算する。これには、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグの値と、特図高確率状態フラグの値と、前回大当たり図柄フラグの値と、転落変動フラグの値と、大当たり後回転数カウンタの値と、に基づいて、これらの値の組み合わせに対応する遊技状態オフセット値(「0」〜「12」のうちいずれか一の数値)を演算する。
そして、RAM230の所定領域において、演算した値を、遊技状態オフセット値として設定する。
ステップS243では、制御コマンド送信処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS123,S144,S158,S160,S203,S213,S222,S226,S233)に移行する。制御コマンド送信処理では、RAM230の所定領域において設定されている遊技状態オフセット値を指定する遊技状態指定コマンドを、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
これにより、ステップS23の制御コマンド送信処理を経て、遊技状態指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
以上の処理によって、図27に示すように、当落判定により「落選」が判定された場合には、特別図柄の変動表示の開始時(ステップS122)、特別図柄の停止表示の開始時(ステップS144)、及び、特別図柄の停止表示の終了時(ステップS160)のそれぞれのタイミングで、遊技状態指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
この場合、特別図柄の変動表示の開始時(ステップS122)、及び、特別図柄の停止表示の開始時(ステップS144)のそれぞれのタイミングで送信される遊技状態指定コマンドは、当落判定時の遊技状態(遊技状態オフセット値)を指定する。一方、特別図柄の停止表示の終了時(ステップS160)に送信される遊技状態指定コマンドは、当該遊技状態指定コマンドの送信時の遊技状態(遊技状態オフセット値)を指定する。
一方、当落判定により「当選」が判定された場合には、特別図柄の変動表示の開始時(ステップS122)、特別図柄の停止表示の開始時(ステップS144)、オープニング期間の開始時(ステップS157)、各回のラウンド遊技の開始時(ステップS202,S212)、各回のラウンド遊技の終了時(ステップS221)、エンディング期間の開始時(ステップS225)、及び、エンディング期間の終了時(ステップS233)のそれぞれのタイミングで、遊技状態指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
この場合、特別図柄の変動表示の開始時(ステップS122)、特別図柄の停止表示の開始時(ステップS144)、オープニング期間の開始時(ステップS157)、各回のラウンド遊技の開始時(ステップS202,S212)、各回のラウンド遊技の終了時(ステップS221)、及び、エンディング期間の開始時(ステップS225)のそれぞれのタイミングで送信される遊技状態指定コマンドは、当落判定時の遊技状態(遊技状態オフセット値)を指定する。一方、エンディング期間の終了時(ステップS233)に送信される遊技状態指定コマンドは、当該遊技状態指定コマンドの送信時の遊技状態(遊技状態オフセット値)を指定する。
次に、ステップS49の普図乱数記憶処理を説明する。
図28は、普図乱数記憶処理を示すフローチャートである。
普図乱数記憶処理は、ステップS49において実行されると、図28に示すように、まず、ステップS250に移行する。
ステップS250では、ステップS43の処理結果に基づいて、普図始動球検知センサ104からの検出信号の入力を検出したか否かを判定し、入力を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS251に移行し、入力を検出しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS50)に移行する。
ステップS251では、普図保留数が上限数に達しているか否かを判定し、普図保留数が上限数に達していないと判定した場合(No)には、ステップS252に移行し、普図保留数が上限数に達していると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS50)に移行する。
ここで、普図保留数とは、普図表示装置60における普通図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。本実施形態では、普図保留数の上限数は、「4」に設定されている。
ステップS252では、普図乱数記憶処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS50)に移行する。普図乱数記憶処理では、普通図柄抽選の普図当たり乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した乱数(乱数値)を、普図始動情報として、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶する。
次に、ステップS50の普図変動待ち処理を説明する。
図29は、普図変動待ち処理を示すフローチャートである。
普図変動待ち処理は、ステップS50において実行されると、図29に示すように、まず、ステップS260に移行する。
ステップS260では、普図当たり遊技を実行中であるか否かを判定し、普図当たり遊技を実行中でないと判定した場合(No)には、ステップS261に移行し、普図当たり遊技を実行中であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS51)に移行する。
ここで、RAM230の所定領域において、普図遊技フェーズフラグの値として「普図当たり遊技状態」に対応する値が設定されている場合には、普図当たり遊技の実行中であると判定し、普図遊技フェーズフラグの値として他の普図遊技フェーズに対応する値が設定されている場合には、普図当たり遊技の実行中でないと判定する。
ステップS261では、普通図柄の変動表示中であるか否かを判定し、普通図柄の変動表示中でないと判定した場合(No)には、ステップS262に移行し、普通図柄の変動表示中であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS51)に移行する。
ここで、RAM230の所定領域において、普図遊技フェーズフラグの値として「普図変動中状態」に対応する値が設定されている場合には、普通図柄の変動表示中であると判定し、普図遊技フェーズフラグの値として他の普図遊技フェーズに対応する値が設定されている場合には、普通図柄の変動表示中でないと判定する。
ステップS262では、普通図柄の停止表示中であるか否かを判定し、普通図柄の停止表示中でないと判定した場合(No)には、ステップS263に移行し、普通図柄の停止表示中であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS51)に移行する。
ここで、RAM230の所定領域において、普図遊技フェーズフラグの値として「普図停止図柄表示状態」に対応する値が設定されている場合には、普通図柄の停止表示中であると判定し、普図遊技フェーズフラグの値として他の普図遊技フェーズに対応する値が設定されている場合には、普通図柄の停止表示中でないと判定する。
ステップS263では、普図保留数が「0」であるか否かを判定し、普図保留数が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS264に移行し、普図保留数が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS51)に移行する。
ステップS264では、普図当たり判定処理を実行し、ステップS265に移行する。普図当たり判定処理では、普通図柄抽選の結果を判定する。
具体的には、普図当たり判定処理では、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶されている普図始動情報に含まれる普図当たり乱数を読み出して、この普図当たり乱数の値が普通図柄抽選に係る当たり値と一致しているか否かを判定(普図当たり判定)する。
そして、読み出した普図当たり乱数の値が普通図柄抽選に係る当たり値と一致している場合には、普通図柄抽選の結果を「当選」(「当たり」)と判定し、読み出した普図当たり乱数の値が普通図柄抽選に係る当たり値と一致していない場合には、普通図柄抽選の結果を「落選」(「はずれ」)と判定する。
ROM220には、普通図柄抽選に係る当たり値が登録された普通図柄抽選テーブルが格納されている。また、普通図柄抽選テーブルとして、時短制御停止時に対応する普通図柄抽選テーブル及び時短制御実行時に対応する普通図柄抽選テーブルが格納されている。時短制御停止時に対応する普通図柄抽選テーブルには、当選確率が第1の確率(例えば、1/80)となるように、普通図柄抽選に係る当たり値が登録されている。一方、時短制御実行時に対応する普通図柄抽選テーブルには、当選確率が第1の確率より高い第2の確率(例えば、1/1.1)となるように、普通図柄抽選に係る当たり値が登録されている。
そして、普図当たり判定処理では、普図始動情報に含まれる普図当たり乱数の値と、現在の時短制御の実行状況に対応する普通図柄抽選テーブルと、に基づいて、普図当たり判定を行う。これにより、普通図柄抽選の結果(「当選」又は「落選」)が判定される。
なお、時短制御の実行状況は、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグの値に基づいて判定する。
ステップS265では、停止図柄設定処理を実行し、ステップS266に移行する。停止図柄設定処理では、ステップS264の処理結果に基づいて、停止表示させる普通図柄(停止図柄)の種別を設定する。
具体的には、停止図柄設定処理では、普図当たり判定により普通図柄抽選の結果が「当選」であると判定された場合には、停止図柄の種別として「普図当たり図柄」を判定する。一方、普図当たり判定により普通図柄抽選の結果が「落選」であると判定された場合には、停止図柄の種別として「はずれ図柄」を判定する。
そして、停止図柄設定処理では、停止図柄として、決定した種別に係る停止図柄を設定する。
ステップS266では、変動時間設定処理を実行し、ステップS267に移行する。変動時間設定処理では、普通図柄の変動時間を設定する。
具体的には、変動時間設定処理では、まず、時短制御を実行中であるか否かを判定する。ここで、時短制御の実行状況は、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグの値に基づいて判定する。
そして、時短制御の停止中であると判定した場合には、普通図柄の変動時間として、第1の時間(例えば、2.0[s])を、普図変動時間タイマに設定する。
一方、時短制御の実行中であると判定した場合には、普通図柄の変動時間として、第1の時間より短い第2の時間(例えば、0.5[s])を、普図変動時間タイマに設定する。
ステップS267では、変動表示開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS51)に移行する。変動表示開始処理では、普通図柄の変動表示を開始する。
具体的には、変動表示開始処理では、普図表示装置60において、普通図柄の変動表示を開始するとともに、ステップ266で普図変動時間タイマに設定した変動時間の計測を開始する。
また、RAM230の所定領域において、普図遊技フェーズフラグの値として「普図変動中状態」に対応する値を設定する。これによって、普図遊技フェーズが、「普図変動待ち状態」から「普図変動中状態」に更新される。
次に、ステップS51の普図変動中処理を説明する。
図30は、普図変動中処理を示すフローチャートである。
普図変動中処理は、ステップS51において実行されると、図30に示すように、まず、ステップS270に移行する。
ステップS270では、普通図柄の変動表示を実行中であるか否かを判定し、普通図柄の変動表示を実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS271に移行し、普通図柄の変動表示を実行中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS52)に移行する。
ここで、RAM230の所定領域において、普図遊技フェーズフラグの値として「普図変動中状態」に対応する値が設定されている場合には、普通図柄の変動表示を実行中であると判定し、普図遊技フェーズフラグの値として他の普図遊技フェーズに対応する値が設定されている場合には、普通図柄の変動表示を実行中でないと判定する。
ステップS271では、普図変動時間タイマに設定した普通図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、普図変動時間タイマに設定した普通図柄の変動時間が経過したと判定した場合(Yes)には、ステップS272に移行し、普図変動時間タイマに設定した普通図柄の変動時間が経過していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS52)に移行する。
ステップS272では、停止時間設定処理を実行し、ステップS273に移行する。停止時間設定処理では、所定の停止時間(本実施形態では、500[ms])を、普図停止時間タイマに設定する。
ステップS273では、停止表示開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS52)に移行する。停止表示開始処理では、普通図柄の停止表示を開始する。
具体的には、停止表示開始処理では、普図表示装置60において、普通図柄の変動表示を終了する。そして、ステップS265で設定された停止図柄による普通図柄の停止表示を開始するとともに、ステップS272で普図停止時間タイマに設定された停止時間の計測を開始する。
また、RAM230の所定領域において、普図遊技フェーズフラグの値として「普図停止図柄表示状態」に対応する値を設定する。これによって、普図遊技フェーズが、「普図変動中状態」から「普図停止図柄表示状態」に更新される。
次に、ステップS52の普図停止中処理を説明する。
図31は、普図停止中処理を示すフローチャートである。
普図停止中処理は、ステップS52において実行されると、図31に示すように、まず、ステップS280に移行する。
ステップS280では、普通図柄の停止表示を実行中であるか否かを判定し、普通図柄の停止表示を実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS281に移行し、普通図柄の停止表示を実行中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS53)に移行する。
ここで、RAM230の所定領域において、普図遊技フェーズフラグの値として「普図停止図柄表示状態」に対応する値が設定されている場合には、普通図柄の停止表示を実行中であると判定し、普図遊技フェーズフラグの値として他の普図遊技フェーズに対応する値が設定されている場合には、普通図柄の停止表示を実行中でないと判定する。
ステップS281では、普図停止時間タイマに設定した普通図柄の停止時間が経過したか否かを判定し、普図停止時間タイマに設定した普通図柄の停止時間が経過したと判定した場合(Yes)には、ステップS282に移行し、普図停止時間タイマに設定した普通図柄の停止時間が経過していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS53)に移行する。
ステップS282では、停止図柄が「普図当たり図柄」であるか否かを判定し、停止図柄が「普図当たり図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS283に移行し、停止図柄が「普図当たり図柄」でない(停止図柄が「はずれ図柄」である)と判定した場合(No)には、ステップS285に移行する。
ステップS283では、普図当たり遊技設定処理を実行し、ステップS284に移行する。普図当たり遊技設定処理では、普図当たり遊技を実行するための各種設定を実行する。
具体的には、普図当たり遊技設定処理では、まず、時短制御を実行中であるか否かを判定する。ここで、時短制御の実行状況は、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグの値に基づいて判定する。
そして、時短制御の停止中であると判定した場合には、始動口開閉部材52aの開閉パターンとして、第1開閉パターンを設定する。
一方、時短制御の実行中であると判定した場合には、始動口開閉部材52aの開閉パターンとして、第2開閉パターンを設定する。
ここで、「開閉パターン」には、始動口開閉部材52aを開放する回数、各回の開放に係る開放時間等を指定する情報が含まれている。
ステップS284では、普図当たり遊技開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS53)に移行する。普図当たり遊技開始処理では、普図当たり遊技を開始する。
具体的には、普図当たり遊技開始処理では、ステップS283で設定した開閉パターンに基づいて、始動口開閉部材52aを開放状態に変位させる制御を開始する
また、RAM230の所定領域において、普図遊技フェーズフラグの値として「普図当たり遊技状態」に対応する値を設定する。これによって、普図遊技フェーズが、「普図停止図柄表示状態」から「普図当たり遊技状態」に更新される。
ステップS285では、普図遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS53)に移行する。普図遊技フェーズ更新処理では、RAM230の所定領域において、普図遊技フェーズフラグの値として「普図変動待ち状態」に対応する値を設定する。これによって、普図遊技フェーズが、「普図停止図柄表示状態」から「普図変動待ち状態」に更新される。
次に、ステップS53の普図当たり遊技処理を説明する。
図32は、普図当たり遊技処理を示すフローチャートである。
普図当たり遊技処理は、ステップS53において実行されると、図32に示すように、まず、ステップS290に移行する。
ステップS290では、普図当たり遊技を実行中であるか否かを判定し、普図当たり遊技を実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS291に移行し、普図当たり遊技を実行中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS54)に移行する。
ここで、RAM230の所定領域において、普図遊技フェーズフラグの値として「普図当たり遊技状態」に対応する値が設定されている場合には、普図当たり遊技を実行中であると判定し、普図遊技フェーズフラグの値として他の普図遊技フェーズに対応する値が設定されている場合には、普図当たり遊技を実行中でないと判定する。
ステップS291では、普図当たり遊技の終了条件を満たすか否かを判定し、普図当たり遊技の終了条件を満たすと判定した場合(Yes)には、ステップS292に移行し、普図当たり遊技の終了条件を満たさない(No)と判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS54)に移行する。
ここで、ステップS283で設定された開閉パターンに基づいて、最終回の始動口開閉部材52aの開放に係る開放時間が経過した場合には、普図当たり遊技の終了条件を満たすと判定し、最終回の始動口開閉部材52aの開放に係る開放時間が経過していない場合には、普図当たり遊技の終了条件を満たさないと判定する。
ステップS292では、普図当たり遊技終了処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS54)に移行する。普図当たり遊技終了処理では、普図当たり遊技を終了する。
具体的には、普図当たり遊技終了処理では、始動口開閉部材52aを開放状態から閉鎖状態に変位させる。
また、RAM230の所定領域において、普図遊技フェーズフラグの値として「普図変動待ち状態」に対応する値を設定する。これによって、普図遊技フェーズが、「普図当たり遊技状態」から「普図変動待ち状態」に更新される。
(演出制御回路300で実行される処理)
次に、演出制御回路300のCPU310がROM320に記憶されているプログラム(ソフトウェア)に基づいて実行する演出制御処理について説明する。
図33は、演出制御回路が実行するメインループ処理を示すフローチャートである。図34は、演出制御回路が実行するシリアル通信受信割込み処理を示すフローチャートである。図35は、演出制御回路が実行するタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
まず、演出制御回路300のCPUが実行するメインループ処理を説明する。
演出制御回路300のCPUは、パチンコ機1に対して電源が投入されると、初期化処理を実行した後に、図33に示すメインループ処理を開始する。メインループ処理が開始されると、ステップS300に移行する。
ステップS300では、割込み禁止処理を実行し、ステップS301に移行する。割込み禁止処理では、他の処理の割込みを禁止する割込み禁止状態を設定する。これにより、割込み禁止状態が設定されている期間中には、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等の割込みが禁止される。
ステップS301では、制御コマンド解析処理を実行し、ステップS302に移行する。制御コマンド解析処理では、主制御回路200から受信した制御コマンドの解析を行う。
ステップS302では、割込み許可処理を実行し、ステップS303に移行する。割込み許可処理では、割込み禁止状態を解除する。これにより、ステップS302の割込み許可処理終了後からステップS300の割込み禁止処理が開始される前までの期間が割込み許可期間となり、当該割込み許可期間中において、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等の割込みが許可される。
ステップS303では、演出用乱数更新処理を実行し、ステップS300に移行する。演出用乱数更新処理では、演出内容の抽選に用いる各種乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
次に、演出制御回路300のCPUが実行するシリアル通信受信割込み処理を説明する。
演出制御回路300のCPUは、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、メインループ処理の割込み許可期間中又はタイマ割込み処理の割込み許可期間中において、図34に示すシリアル通信受信割込み処理を開始する。シリアル通信受信割込み処理が開始されると、ステップS400に移行する。
ステップS400では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS401に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理又はタイマ割込み処理の実行中に使用していたレジスタの値をRAMの退避領域に退避させる。
ステップS401では、入力ポート(図示せず)の受信バッファ(図示せず)に制御コマンド(データ)が記憶されているか否かを判定し、受信バッファに制御コマンドが記憶されていると判定した場合(Yes)には、ステップS402に移行し、受信バッファに制御コマンドが記憶されていないと判定した場合(No)には、ステップS403に移行する。
ステップS402では、受信データ格納処理を実行し、ステップS403に移行する。受信データ格納処理では、受信バッファに記憶されている制御コマンドをRAMのコマンドバッファ領域に記憶する。
ステップS403では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS400で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理又はタイマ割込み処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
次に、CPU310が実行するタイマ割込み処理を説明する。
演出制御回路300の周波数発生回路(図示せず)は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms])ごとに、割込み要求信号を発生させる。そして、演出制御回路300のCPUは、割込み要求信号の発生に応じて、メインループ処理の割込み許可期間中において、図35に示すタイマ割込み処理を開始する。タイマ割込み処理が開始されると、ステップS500に移行する。
ステップS500では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS501に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していた全てのレジスタの値をRAMの退避領域に退避させ、割込みを許可する。
ステップS501では、演出フラグ設定処理を実行し、ステップS502に移行する。演出フラグ設定処理では、遊技状態指定コマンドを受信したか否かを判定し、遊技状態指定コマンドを受信したと判定した場合には、各種演出フラグの設定を行う。
ここで、遊技状態指定コマンドを受信したか否かは、遊技状態指定コマンドが演出制御回路300のRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
具体的には、演出制御回路300のRAMの所定領域において、演出制御フラグ(数値データ)の値として、遊技状態指定コマンドが指定する遊技状態オフセット値を設定する。
ステップS502では、変動演出設定処理を実行し、ステップS503に移行する。変動演出設定処理については、後述する。
ステップS503では、停止演出設定処理を実行し、ステップS504に移行する。停止演出設定処理については、後述する。
ステップS504では、大当たり演出設定処理を実行し、ステップS505に移行する。大当たり演出設定処理については、後述する。
ステップS505では、表示制御処理を実行し、ステップS506に移行する。表示制御処理については、後述する。
ステップS506では、音制御処理を実行し、ステップS507に移行する。音制御処理については、後述する。
ステップS507では、ランプ制御処理を実行し、ステップS508に移行する。ランプ制御処理については、後述する。
ステップS508では、役物制御処理を実行し、ステップS509に移行する。役物制御処理については、後述する。
ステップS509では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS500で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
次に、ステップS502の変動演出設定処理を説明する。
図36は、変動演出設定処理を示すフローチャートである。
変動演出設定処理は、ステップS502において実行されると、図36に示すように、まず、ステップS510に移行する。
ステップS510では、所定の制御コマンドを受信したか否かを判定し、所定の制御コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS511に移行し、所定の制御コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS503)に移行する。
ここで、所定の制御コマンドとは、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドをいう。
所定の制御コマンドを受信したか否かは、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドが、演出制御回路300のRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS511では、停止図柄決定処理を実行し、ステップS512に移行する。停止図柄決定処理では、停止表示させる演出図柄z1,z2(停止図柄)の態様を決定する。
具体的には、停止図柄決定処理では、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄の種類(「はずれ図柄」又は「大当たりp図柄」)に基づいて、演出図柄z1,z2に係る停止図柄の態様(停止演出番号)を決定する。
演出制御回路300のROMには、停止図柄抽選乱数の値と停止図柄の態様(停止演出番号)との対応が登録された停止図柄抽選テーブルが格納されている。また、停止図柄抽選テーブルとして、図柄種別指定コマンドにより指定され得る停止図柄の種別(「はずれ図柄」又は「大当たりp図柄」)と、演出制御フラグの値(遊技状態オフセット値)と、の組み合わせのそれぞれに対応する停止図柄抽選テーブルを有している。
本実施形態では、停止図柄の態様として、遊技状態オフセット値(「0」〜「12」)のそれぞれに対応する態様が設定されている。
そして、各停止図柄抽選テーブルには、当該停止図柄抽選テーブルに対応する遊技状態オフセット値(「0」〜「12」)に対応する停止図柄の態様が登録されている。
また、「はずれ図柄」に対応する停止図柄抽選テーブルには、停止図柄の態様として、複数種類の「はずれ図柄」が登録されている。本実施形態では、各種類の「はずれ図柄」は、3つの演出図柄表示領域a1〜a3のうち少なくとも一の領域に停止表示される「数字図柄」が示す数字が、他の領域に停止表示される「数字図柄」が示す数字と異なる組み合わせとなるとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示される演出図柄z2が白色を示す態様となっている。
「大当たり1図柄」又は「大当たり2図柄」に対応する停止図柄抽選テーブルには、停止図柄の態様として、複数種類の「チャンス図柄」が登録されている。本実施形態では、各種類の「チャンス図柄」は、演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示される演出図柄z1が、「2、2、2」等、同一の偶数の数字を示す演出図柄z1で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示される演出図柄z2が所定色を示す態様となっている。
「大当たり3図柄」に対応する停止図柄抽選テーブルには、停止図柄の態様として、複数種類の「ボーナス図柄」が登録されている。本実施形態では、各種類の「ボーナスス図柄」は、演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示される演出図柄z1が、「7、7、7」等、同一の奇数の数字を示す演出図柄z1で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示される演出図柄z2が所定色を示す態様となっている。
停止図柄決定処理では、まず、所定の乱数カウンタから停止図柄抽選乱数を取得する。また、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄の種別と、RAMに設定されている演出制御フラグの値と、を確認して、この確認結果に対応する停止図柄抽選テーブルを読み出す。そして、取得した停止図柄抽選乱数と、停止図柄抽選テーブルとに基づいて、停止図柄の態様を決定する。
また、決定した停止図柄の態様(停止演出番号)を、演出制御回路300のRAMの所定領域に保存する。
ステップS512では、変動演出決定処理を実行し、ステップS513に移行する。変動演出決定処理では、演出図柄z1,z2の変動表示の演出態様を決定する。
変動演出決定処理では、まず、第1変動パターンの演出態様(変動演出番号)を決定する。
演出制御回路300のROMには、第1変動パターン抽選乱数の値と第1変動パターンの演出態様(変動演出番号)との対応が登録された第1変動パターン抽選テーブルが格納されている。また、第1変動パターン抽選テーブルとして、第1変動パターンの種別と、演出制御フラグの値(遊技状態オフセット値)と、の組み合わせのそれぞれに対応する第1変動パターン抽選テーブルが格納されている。
本実施形態では、第1変動パターンの演出態様として、遊技状態オフセット値(「0」〜「12」)のそれぞれに対応する演出態様が設定されている。
そして、各第1変動パターン抽選テーブルには、当該第1変動パターン抽選テーブルに対応する遊技状態オフセット値(「0」〜「12」)に対応する第1変動パターンの演出態様が登録されている。
また、各第1変動パターン抽選テーブルには、当該第1変動パターン抽選テーブルに対応する第1変動パターンの種別(変動時間)に係る第1変動パターンの演出態様が登録されている。
具体的には、「通常変動」に対応する第1変動パターン抽選テーブルには、「通常変動」の演出態様が登録されている。また、「擬似連続変動」に対応する第1変動パターン抽選テーブルには、「擬似連続変動」の演出態様が登録されている。
そして、第1変動パターンの演出態様を決定する処理では、まず、所定の乱数カウンタから第1変動パターン抽選乱数を取得する。また、第1変動パターン指定コマンドが指定する第1変動パターンの種別と、RAMに設定されている演出制御フラグの値と、を確認して、この確認結果に対応する第1変動パターン抽選テーブルを読み出す。そして、取得した第1変動パターン抽選乱数の値及び第1変動パターン抽選テーブルに基づいて、第1変動パターンの演出態様(変動演出番号)を決定する。
変動演出決定処理では、次に、第2変動パターンの演出態様(変動演出番号)を決定する。
演出制御回路300のROMには、第2変動パターン抽選乱数の値と第2変動パターンの演出態様(変動演出番号)との対応が登録された第2変動パターン抽選テーブルが格納されている。また、第2変動パターン抽選テーブルとして、第2変動パターンの種別と、演出制御フラグの値(遊技状態オフセット値)と、の組み合わせのそれぞれに対応する第2変動パターン抽選テーブルが格納されている。
本実施形態では、第2変動パターンの演出態様として、遊技状態オフセット値(「0」〜「12」)のそれぞれに対応する演出態様が設定されている。
そして、各第2変動パターン抽選テーブルには、当該第2変動パターン抽選テーブルに対応する遊技状態オフセット値(「0」〜「12」)に対応する第2変動パターンの演出態様が登録されている。
また、各第2変動パターン抽選テーブルには、当該第2変動パターン抽選テーブルに対応する第2変動パターンの種別(変動時間)に係る第2変動パターンの演出態様が登録されている。
具体的には、「通常変動」に対応する第2変動パターン抽選テーブルには、「通常変動」の演出態様が登録されている。「リーチ変動」に対応する第2変動パターン抽選テーブルには、「リーチ変動」の演出態様が登録されている。
そして、第2変動パターンの演出態様を決定する処理では、まず、所定の乱数カウンタから第2変動パターン抽選乱数を取得する。また、第2変動パターン指定コマンドが指定する第2変動パターンの種別と、RAMに設定されている演出制御フラグの値と、を確認して、この確認結果に対応する第2変動パターン抽選テーブルを読み出す。そして、取得した第2変動パターン抽選乱数の値及び第2変動パターン抽選テーブルに基づいて、第2変動パターンの演出態様(変動演出番号)を決定する。
ステップS513では、予告演出決定処理を実行し、ステップS514に移行する。予告演出決定処理では、予告演出を実行するか否かを決定するとともに、予告演出を実行することが決定された場合には、予告演出の態様を決定する。
「予告演出」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に実行される演出であって、当該変動表示に係る特別図柄抽選の結果(「当選」又は「落選」)を示唆(予告)する演出となっている。
演出制御回路300のROMには、予告演出抽選に係る当たり値が登録された予告演出抽選テーブルが格納されている。また、予告演出抽選テーブルとして、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄の種別(「はずれ図柄」又は「大当たりp図柄」)と、演出制御フラグの値(遊技状態オフセット値)と、の組み合わせのそれぞれに対応する予告演出抽選テーブルが格納されている。
そして、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄の種類が「大当たり図柄」である場合に対応する予告演出抽選テーブルでは、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄の種類が「はずれ図柄」である場合に対応する予告演出抽選テーブルと比較して、予告演出抽選の当選確率が高くなるように、予告演出抽選に係る当たり値が登録されている。
さらに、演出制御回路300のROMには、予告演出抽選乱数の値と予告演出の演出態様(予告演出番号)との対応が登録された予告演出態様抽選テーブルが格納されている。また、予告演出態様抽選テーブルとして、演出制御フラグの値(遊技状態オフセット値)に対応する予告演出態様抽選テーブルが格納されている。
本実施形態では、予告演出の演出態様として、遊技状態オフセット値(「0」〜「12」)のそれぞれに対応する演出態様が設定されている。
そして、各予告演出態様抽選テーブルには、当該予告演出態様抽選テーブルに対応する遊技状態オフセット値(「0」〜「12」)に対応する予告演出の演出態様が登録されている。
予告演出決定処理では、所定の乱数カウンタから予告演出抽選乱数を取得する。また、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄の種別と、RAMに設定されている演出制御フラグの値と、を確認して、この確認結果に対応する予告演出抽選テーブルを読み出す。そして、取得した予告演出抽選乱数の値及び予告演出抽選テーブルに基づいて、予告演出を実行するか否かを決定する。
さらに、予告演出を実行することが決定された場合には、RAMに設定されている演出制御フラグの値に対応する予告演出態様抽選テーブルを読出す。そして、既に取得している予告演出抽選乱数の値及び予告演出態様抽選テーブルに基づいて、予告演出の演出態様(予告演出番号)を決定する。
ステップS514では、変動演出データ設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS503)に移行する。変動演出データ設定処理では、変動演出に係る演出制御テーブルを設定する。
演出制御回路300のROMには、第1変動パターンの各演出態様(各変動演出番号)に対応する演出制御テーブルと、第2変動パターンの各演出態様(各変動演出番号)に対応する演出制御テーブルと、予告演出の各演出態様(予告演出番号)に対応する演出制御テーブルと、が格納されている。
「演出制御テーブル」は、演出(表示演出、音演出、ランプ演出及び役物演出)の進行を規定する情報となっている。
各演出制御テーブルには、複数のプロセスデータが、所定の順番で登録されている。各プロセスデータには、一又は複数の指令情報が、所定の順番で登録されている。各指令情報は、所定の処理(演出開始処理、待機処理、プロセスデータ終了処理等)の実行を指定する情報となっている。
演出開始処理は、所定の演出(表示演出、音演出、ランプ演出又は役物演出)の開始を指定する処理となっている。そして、演出開始処理を指定する指令情報では、開始する演出の内容(表示演出番号、音演出番号、ランプ演出番号又は役物演出番号)が指定されている。
待機処理は、次の指令情報に係る処理を開始せずに待機する処理となっている。待機処理を指定する指令情報では、待機時間が指定されている。
プロセスデータ終了処理は、当該プロセスデータを終了して、次の順番のプロセスデータに更新する処理となっている。プロセスデータ終了処理を指定する指令情報は、各プロセスデータに登録されている指令情報のうち最後の指令情報として登録されている。
変動演出データ設定処理では、ステップS512で決定された第1変動パターンの演出態様(変動演出番号)に対応する演出制御テーブルを読み出すとともに、ステップS512で決定された第2変動パターンの演出態様(変動演出番号)に対応する演出制御テーブルを読み出す。
また、ステップS513で予告演出を実行することが決定された場合には、決定された予告演出の演出態様(予告演出番号)に対応する演出制御テーブルを読み出す。
そして、第1変動パターンに係る演出制御テーブルと、第2変動パターンに係る演出制御テーブルとを合成して、変動演出に係る演出制御テーブルを生成する。この際、ステップS513で予告演出を実行することが決定された場合には、第1変動パターンに係る演出制御テーブルと、第2変動パターンに係る演出制御テーブルと、予告演出に係る演出制御テーブルとを合成して、変動演出に係る演出制御テーブルを生成する。
そして、生成した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。
これによって、ステップS514で設定した演出制御テーブルに基づく演出制御処理(図示せず)が開始される。
すなわち、ステップS514で設定した演出制御テーブルに登録されている複数のプロセスデータについて、先の順番に係るプロセスデータから順に、各プロセスデータが読み出され、読み出されたプロセスデータに基づく処理が実行される。
具体的には、各プロセスデータに基づく処理では、当該プロセスデータに登録されている複数の指令情報について、先の順番に係る指令情報から順に、各指令情報が指定する処理が実行される。
この際、指令情報が表示演出に係る演出開始処理の実行を指定している場合には、当該指令情報が指定する表示演出番号を含む表示演出リクエスト情報が、演出制御回路300のRAMの表示演出リクエスト情報記憶領域に保存される。
一方、指令情報が音演出に係る演出開始処理の実行を指定している場合には、当該指令情報が指定する音演出番号を含む音演出リクエスト情報が、演出制御回路300のRAMの音演出リクエスト情報記憶領域に保存される。
一方、指令情報がランプ演出に係る演出開始処理の実行を指定している場合には、当該指令情報が指定するランプ演出番号を含むランプ演出リクエスト情報が、演出制御回路300のRAMのランプ演出リクエスト情報記憶領域に保存される。
一方、指令情報が役物演出に係る演出開始処理の実行を指定している場合には、当該指令情報が指定する役物演出番号を含む役物演出リクエスト情報が、演出制御回路300のRAMの役物演出リクエスト情報記憶領域に保存される。
一方、指令情報が待機処理の実行を指定している場合には、当該指令情報が指定する待機時間が経過するまで、次の順番に係る指令情報に基づく処理の開始が待機される。
一方、指令情報がプロセスデータ終了処理の実行を指定している場合には、当該プロセスデータに基づく処理が終了されて、次の順番に係るプロセスデータが読み出され、読み出されたプロセスデータに基づく処理が開始される。
以上によって、ステップS514で設定した演出制御テーブルに登録されている全てのプロセスデータについて、各プロセスデータに基づく処理が、順次、実行される。
次に、ステップS503の停止演出設定処理を説明する。
図37は、停止演出設定処理を示すフローチャートである。
停止演出設定処理は、ステップS503において実行されると、図37に示すように、まず、ステップS520に移行する。
ステップS520では、停止指定コマンドを受信したか否かを判定し、停止指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS521に移行し、停止指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS504)に移行する。
停止指定コマンドを受信したか否かは、停止指定コマンドが、演出制御回路300のRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS521では、停止演出データ設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS504)に移行する。停止演出データ設定処理では、停止演出に係る演出制御テーブルを設定する。
演出制御回路300のROMには、停止図柄の各態様(各停止演出番号)に対応する演出制御テーブルが格納されている。
変動演出データ設定処理では、ステップS511で決定された停止図柄の態様(停止演出番号)に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。
これによって、ステップS521で設定した演出制御テーブルに基づく演出制御処理(図示せず)が開始される。
すなわち、変動演出の場合と同様に、ステップS521で設定した演出制御テーブルに登録されている複数のプロセスデータについて、先の順番に係るプロセスデータから順に、各プロセスデータが読み出され、読み出されたプロセスデータに基づく処理が実行される。
次に、ステップS504の大当たり演出設定処理を説明する。
図38は、大当たり演出設定処理を示すフローチャートである。
大当たり演出設定処理は、ステップS504において実行されると、図38に示すように、まず、ステップS600に移行する。
ステップS600では、オープニング指定コマンドを受信したか否かを判定し、オープニング指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS601に移行し、オープニング指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、ステップS602に移行する。
オープニング指定コマンドを受信したか否かは、オープニング指定コマンドが、演出制御回路300のRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS601では、オープニング演出設定処理を実行し、ステップS602に移行する。オープニング演出設定処理では、オープニング演出に係る演出制御テーブルを設定する。
演出制御回路300のROMには、オープニング演出に対応する演出制御テーブルが格納されている。
オープニング演出設定処理では、オープニング演出に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。
これによって、変動演出の場合と同様に、ステップS601で設定した演出制御テーブルに基づく演出制御処理(図示せず)が開始される。
すなわち、ステップS601で設定した演出制御テーブルに登録されている複数のプロセスデータについて、先の順番に係るプロセスデータから順に、各プロセスデータが読み出され、読み出されたプロセスデータに基づく処理が実行される。
また、オープニング演出設定処理では、演出制御回路300のRAMの所定領域において、オープニング指定コマンドが指定する大当たり遊技状態の種別に対応する大当たりフラグの値として「1」を設定する。
ステップS602では、ラウンド開始指定コマンドを受信したか否かを判定し、ラウンド開始指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS603に移行し、ラウンド開始指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、ステップS604に移行する。
ラウンド開始指定コマンドを受信したか否かは、ラウンド開始指定コマンドが、演出制御回路300のRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS603では、ラウンド演出設定処理を実行し、ステップS604に移行する。ラウンド演出設定処理については、後述する。
ステップS604では、ラウンド終了指定コマンドを受信したか否かを判定し、ラウンド終了指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS605に移行し、ラウンド終了指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、ステップS606に移行する。
ラウンド終了指定コマンドを受信したか否かは、ラウンド終了指定コマンドが、演出制御回路300のRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS605では、役物復帰動作設定処理を実行し、ステップS606に移行する。役物復帰動作設定処理については、後述する。
ステップS606では、V入賞指定コマンドを受信したか否かを判定し、V入賞指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS607に移行し、V入賞指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、ステップS608に移行する。
V入賞指定コマンドを受信したか否かは、V入賞指定コマンドが、演出制御回路300のRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS607では、V入賞演出設定処理を実行し、ステップS608に移行する。V入賞演出設定処理については、後述する。
ステップS608では、エンディング指定コマンドを受信したか否かを判定し、エンディング指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS609に移行し、エンディング指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS505)に移行する。
エンディング指定コマンドを受信したか否かは、エンディング指定コマンドが、演出制御回路300のRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS609では、エンディング演出設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS505)に移行する。エンディング演出設定処理では、エンディング演出に係る演出制御テーブルを設定する。
演出制御回路300のROMには、エンディング演出に対応する演出制御テーブルが格納されている。
エンディング演出設定処理では、まず、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定されている演出制御テーブル(ボーナス演出に係る演出制御テーブル又はチャレンジ演出に係る演出制御テーブル)を削除する。これによって、実行中の演出(ボーナス演出又はチャレンジ演出)が停止される。
エンディング演出設定処理では、次に、エンディング演出に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。
これによって、変動演出の場合と同様に、ステップS609で設定した演出制御テーブルに基づく演出制御処理(図示せず)が開始される。
すなわち、ステップS609で設定した演出制御テーブルに登録されている複数のプロセスデータについて、先の順番に係るプロセスデータから順に、各プロセスデータが読み出され、読み出されたプロセスデータに基づく処理が実行される。
また、エンディング演出設定処理では、演出制御回路300のRAMの所定領域において、V入賞フラグの値として「1」が設定されている場合には、V入賞フラグの値として「0」を設定する。また、当選した大当たり遊技状態の種別に対応する大当たりフラグの値として「0」を設定する。また、チャレンジ演出中フラグの値として「1」が設定されている場合には、チャレンジ演出中フラグの値として「0」を設定するとともに、決定したカットイン演出の種別に対応するカットイン演出フラグの値として「0」を設定する。さらに、ボーナス演出中フラグの値として「1」が設定されている場合には、ボーナス演出中フラグの値として「0」を設定する。
次に、大当たり遊技状態の生起中に実行される大当たり演出について説明する。
大当たり演出は、オープニング演出と、ラウンド中演出と、エンディング演出と、から構成されている。
オープニング演出は、大当たり遊技状態の開始を示唆する演出となっている。オープニング演出は、オープニング期間の開始に応じて開始され、オープニング期間の終了に応じて終了される。
エンディング演出は、大当たり遊技状態の終了を示唆する演出となっている。エンディング演出は、エンディング期間の開始に応じて開始され、エンディング期間の終了に応じて終了される。
ラウンド中演出は、当選した大当たり遊技状態の種別(ラウンド遊技の回数等)、大当たり遊技状態の終了後に生起される遊技状態(特別図柄抽選の当選確率に係る遊技状態、時短制御の実行状況に係る遊技状態等)等を示唆する演出となっている。ラウンド中演出は、1回目のラウンド遊技の開始に応じて開始され、最終回のインターバル期間(最終回のラウンド遊技の終了後のインターバル期間)の終了に応じて終了される。
本実施形態では、ラウンド中演出の種別として、ボーナス演出と、チャレンジ演出と、が設定されている。そして、「大当たり3」に当選した場合には、ラウンド中演出として、ボーナス演出が実行され、「大当たり1」又は「大当たり2」に当選した場合には、ラウンド中演出として、チャレンジ演出が実行される。
ボーナス演出は、当選した大当たり遊技状態の種別が「大当たり3」であること(実質ラウンド遊技回数が、12[回]であること)を示唆する演出となっている。ボーナス演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、ボーナス演出画像が表示される。
チャレンジ演出は、当選した大当たり遊技状態の種別が「大当たり1」及び「大当たり2」のうちいずれの種別であるか(大当たり遊技状態の終了後に開始される時短制御が「最低継続回数なし」の時短制御及び「最低継続回数あり」の時短制御のうちいずれの時短制御であるか)を示唆する演出となっている。
具体的には、チャレンジ演出は、襲撃演出と、カットイン演出と、ジャッジ演出と、から構成されている。
襲撃演出は、1回目のラウンド遊技の開始に応じて開始され、3ラウンド目のラウンド遊技の開始に応じて終了される。襲撃演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、襲撃演出画像が表示される。襲撃演出画像は、敵キャラクターが味方キャラクターを襲撃する画像となっている。
カットイン演出は、当選した大当たり遊技状態の種別が「大当たり2」である可能性(大当たり遊技状態の終了後に開始される時短制御が「最低継続回数あり」の時短制御である可能性)を示唆(予告)する演出となっている。
カットイン演出は、3回目のラウンド遊技の開始に応じて開始され、4ラウンド目のラウンド遊技の開始に応じて終了される。
本実施形態では、カットイン演出の種別として、通常予告演出と、チャンス予告演出と、確定予告演出と、が設定されている。そして、各種別の期待値は、期待値が高いものから確定予告演出、チャンス予告演出、通常予告演出の順に期待値が低くなるように設定されている。ここで、期待値とは、当該種別が決定された場合に、大当たり遊技状態の終了後に生起される時短制御が「最低継続回数あり」の時短制御となる可能性の度合いをいう。
通常予告演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、通常予告演出画像がカットイン表示される。通常予告演出画像は、味方キャラクターが武器を手に取る画像となっている。
チャンス予告演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、チャンス予告演出画像がカットイン表示されるとともに、役物ユニット12による第1演出動作が実行される。チャンス予告演出画像は、味方キャラクターの顔の一部を表示する画像となっている。また、第1演出動作は、台座部13aが初期位置に配置され、かつ、一対の開閉片15aが初期位置に配置された状態で、回転片14aが回転される演出動作となっている。ここで、チャンス予告演出では、第1演出動作(役物演出)については、3回目のラウンド遊技の終了に応じて終了され、他の演出(表示演出、音演出、ランプ演出等)については、4回目のラウンド遊技の開始に応じて終了される。
確定予告演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、確定予告演出画像がカットイン表示されるとともに、役物ユニット12による第2演出動作が実行される。確定予告演出画像は、味方キャラクターの顔の全体を表示する画像となっている。また、第2演出動作は、台座部13aが初期位置から最大位置に変位された後に、一対の開閉片15aが初期位置から最大位置に変位されるとともに、回転片14aが回転される演出動作となっている。ここで、確定予告演出では、第2演出動作(役物演出)については、3回目のラウンド遊技の終了に応じて終了され、他の演出(表示演出、音演出、ランプ演出等)については、4回目のラウンド遊技の開始に応じて終了される。
ジャッジ演出は、当選した大当たり遊技状態の種別が「大当たり1」及び「大当たり2」のうちいずれの種別であるか(大当たり遊技状態の終了後に開始される時短制御が「最低継続回数なし」の時短制御及び「最低継続回数あり」の時短制御のうちいずれの時短制御であるか)を示唆(報知)する演出となっている。
ジャッジ演出は、4回目のラウンド遊技の開始に応じて開始され、最終回のインターバル期間(最終回のラウンド遊技の終了後のインターバル期間)の終了に応じて終了される。
本実施形態では、ジャッジ演出の種別として、撃退成功演出と、第1撃退失敗演出と、第2撃退失敗演出と、が設定されている。
そして、「大当たり2」に当選した場合には、ジャッジ演出として、撃退成功演出が実行され、「大当たり1」に当選し、かつ、遊技球によるV領域の通過が検出されている場合には、ジャッジ演出として、第1撃退失敗演出が実行され、「大当たり1」に当選し、かつ、遊技球によるV領域の通過が検出されていない場合には、ジャッジ演出として、第2撃退失敗演出が実行される。なお、「大当たり2」に当選した場合には、遊技球によるV領域の通過が検出されているか否かに関わらず、ジャッジ演出として、撃退成功演出が実行される。
撃退成功演出は、当選した大当たり遊技状態の種別が「大当たり2」であること(大当たり遊技状態の終了後に開始される時短制御が「最低継続回数あり」の時短制御であること)を示唆する演出となっている。
具体的には、撃退成功演出では、その開始から所定待機時間が経過したことに応じて、ボタン操作有効期間が開始されるとともに、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、演出ボタン5bの押下操作を促すボタン演出画像が表示される。
ここで、本実施形態では、所定待機時間と所定のインターバル時間(インターバル期間の時間)とを加算した時間が、役物ユニット12が最終状態から初期状態に復帰するために必要となる時間以上となるように、所定待機時間が設定されている。
そして、撃退成功演出では、ボタン操作有効期間中に演出ボタン5bの押下操作が検出された場合には、当該演出ボタン5bの押下操作の検出に応じて、成功告知演出が実行される。
成功告知演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、成功告知演出画像が表示されるとともに、役物ユニット12による第3演出動作が実行され、かつ、ロゴ役物装置17による第4演出動作が実行される。成功告知演出画像は、味方キャラクターが敵キャラクターを撃退する様子が表示され、その後、大当たり遊技状態の終了後に「最低継続回数あり」の時短制御が開始されること(大当たり遊技状態の終了後に「高確時短状態(最低継続回数あり)」又は「低確時短状態」が生起されること)を示唆する情報が表示される画像となっている。
第3演出動作は、一対の開閉片15aが初期位置に配置された状態で、台座部13aが初期位置と最大位置との間で揺動され、かつ、回転片14aが回転される演出動作となっている。第4演出動作は、ロゴ板17aが初期位置と最大位置との間で揺動される演出動作となっている。
一方、撃退成功演出では、ボタン操作有効期間中に演出ボタン5bの押下操作が検出されなかった場合には、当該ボタン操作有効期間の終了に応じて、成功告知演出が実行される。
第1撃退失敗演出は、当選した大当たり遊技状態の種別が「大当たり1」であること(大当たり遊技状態の終了後に開始される時短制御が「最低継続回数なし」の時短制御であること)を示唆する演出となっている。
具体的には、第1撃退失敗演出では、その開始から所定待機時間が経過したことに応じて、ボタン操作有効期間が開始されるとともに、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、演出ボタン5bの押下操作を促すボタン演出画像が表示される。
そして、第1撃退失敗演出では、ボタン操作有効期間中に演出ボタン5bの押下操作が検出された場合には、当該演出ボタン5bの押下操作の検出に応じて、第1失敗告知演出が実行される。
第1失敗告知演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、第1失敗告知演出画像が表示される。第1失敗告知演出画像は、味方キャラクターが敵キャラクターの撃退に失敗する様子が表示され、その後、大当たり遊技状態の終了後に「最低継続回数なし」の時短制御が開始されること(大当たり遊技状態の終了後に「高確時短状態(最低継続回数なし)」が生起されること)を示唆する情報が表示される画像となっている。
一方、第1撃退失敗演出では、ボタン操作有効期間中に演出ボタン5bの押下操作が検出されなかった場合には、当該ボタン操作有効期間の終了に応じて、第1失敗告知演出が実行される。
第2撃退失敗演出は、当選した大当たり遊技状態の種別が「大当たり1」であり、かつ、遊技球によるV領域の通過が検出されなかったこと(大当たり遊技状態の終了後に生起される遊技状態が「通常状態」であること)を示唆する演出となっている。
具体的には、第2撃退失敗演出では、その開始から所定待機時間が経過したことに応じて、ボタン操作有効期間が開始されるとともに、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、演出ボタン5bの押下操作を促すボタン演出画像が表示される。
そして、第2撃退失敗演出では、ボタン操作有効期間中に演出ボタン5bの押下操作が検出された場合には、当該演出ボタン5bの押下操作の検出に応じて、第2失敗告知演出が実行される。
第2失敗告知演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、第2失敗告知演出画像が表示される。第2失敗告知演出画像は、味方キャラクターが敵キャラクターの撃退に失敗する様子が表示され、その後、大当たり遊技状態の終了後に「通常状態」が生起されることを示唆する情報が表示される画像となっている。
一方、第2撃退失敗演出では、ボタン操作有効期間中に演出ボタン5bの押下操作が検出されなかった場合には、当該ボタン操作有効期間の終了に応じて、第2失敗告知演出が実行される。
次に、ステップS603のラウンド演出設定処理を説明する。
図39は、ラウンド演出設定処理を示すフローチャートである。
ラウンド演出設定処理は、ステップS603において実行されると、図39に示すように、まず、ステップS620に移行する。
ステップS620では、ラウンド開始指定コマンドの受信により開始されるラウンド遊技が1回目のラウンド遊技であるか否かを判定し、開始されるラウンド遊技が1回目のラウンド遊技であると判定した場合(Yes)には、ステップS621に移行し、開始されるラウンド遊技が1回目のラウンド遊技でないと判定した場合(No)には、ステップS624に移行する。
ステップS621では、当選した大当たり遊技状態の種別が「大当たり1」又は「大当たり2」であるか否かを判定し、当選した大当たり遊技状態の種別が「大当たり1」又は「大当たり2」であると判定した場合(Yes)には、ステップS622に移行し、当選した大当たり遊技状態の種別が「大当たり1」又は「大当たり2」でない(当選した大当たり遊技状態の種別が「大当たり3」である)と判定した場合(No)には、ステップS623に移行する。
ここで、当選した大当たり遊技状態の種別は、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定されている大当たりフラグの値に基づいて判定する。
ステップS622では、チャレンジ演出設定処理を実行し、ステップS624に移行する。チャレンジ演出設定処理では、襲撃演出に係る演出制御テーブルを設定し、チャレンジ演出を開始する。
演出制御回路300のROMには、襲撃演出に対応する演出制御テーブルが格納されている。
チャレンジ演出設定処理では、まず、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定されている演出制御テーブル(オープニング演出に係る演出制御テーブル)を削除する。これによって、実行中の演出(オープニング演出)が停止される。
チャレンジ演出設定処理では、次に、襲撃演出に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。
これによって、変動演出の場合と同様に、ステップS622で設定した演出制御テーブルに基づく演出制御処理(図示せず)が開始される。
すなわち、ステップS622で設定した演出制御テーブルに登録されている複数のプロセスデータについて、先の順番に係るプロセスデータから順に、各プロセスデータが読み出され、読み出されたプロセスデータに基づく処理が実行される。
さらに、チャレンジ演出設定処理では、演出制御回路300のRAMの所定領域において、チャレンジ演出中フラグの値として「1」を設定する。
ステップS623では、ボーナス演出設定処理を実行し、ステップS624に移行する。ボーナス演出設定処理では、ボーナス演出に係る演出制御テーブルを設定し、ボーナス演出を開始する。
演出制御回路300のROMには、ボーナス演出に対応する演出制御テーブルが格納されている。
ボーナス演出設定処理では、まず、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定されている演出制御テーブル(オープニング演出に係る演出制御テーブル)を削除する。これによって、実行中の演出(オープニング演出)が停止される。
ボーナス演出設定処理では、次に、ボーナス演出に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。
これによって、変動演出の場合と同様に、ステップS623で設定した演出制御テーブルに基づく演出制御処理(図示せず)が開始される。
すなわち、ステップS623で設定した演出制御テーブルに登録されている複数のプロセスデータについて、先の順番に係るプロセスデータから順に、各プロセスデータが読み出され、読み出されたプロセスデータに基づく処理が実行される。
さらに、ボーナス演出設定処理では、演出制御回路300のRAMの所定領域において、ボーナス演出中フラグの値として「1」を設定する。
ステップS624では、ラウンド開始指定コマンドの受信により開始されるラウンド遊技が2回目のラウンド遊技であるか否かを判定し、開始されるラウンド遊技が2回目のラウンド遊技であると判定した場合(Yes)には、ステップS625に移行し、開始されるラウンド遊技が2回目のラウンド遊技でないと判定した場合(No)には、ステップS627に移行する。
ステップS625では、チャレンジ演出の実行中であるか否かを判定し、チャレンジ演出の実行中でないと判定した場合(No)には、ステップS626に移行し、チャレンジ演出の実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS627に移行する。
ここで、演出制御回路300のRAMの所定領域において、チャレンジ演出中フラグの値として「1」が設定されている場合には、チャレンジ演出の実行中であると判定し、チャレンジ演出中フラグの値として「0」が設定されている場合には、チャレンジ演出の実行中でないと判定する。
ステップS626では、V開放予告演出設定処理を実行し、ステップS627に移行する。V開放予告演出設定処理では、V開放予告演出に係る演出制御テーブルを設定する。
V開放予告演出とは、次回のラウンド遊技において第2大入賞口54(第2大入賞口開閉部材54a)が開放されることを予告(報知)する演出となっている。V開放予告演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、V開放予告演出画像が表示される。V開放予告演出画像では、次回のラウンド遊技において第2大入賞口54(第2大入賞口開閉部材54a)が開放されることを示唆する画像(例えば、「次のラウンドでVを狙え!」なる文字及び「V」の文字のアイコン)が表示される。ここで、V開放予告演出画像は、ボーナス演出画像に重ねて表示される。
ここで、演出制御回路300のROMには、V開放予告演出に対応する演出制御テーブルが格納されている。
V開放予告演出設定処理では、V開放予告演出に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。
これによって、変動演出の場合と同様に、ステップS626で設定した演出制御テーブルに基づく演出制御処理(図示せず)が開始される。
すなわち、ステップS626で設定した演出制御テーブルに登録されている複数のプロセスデータについて、先の順番に係るプロセスデータから順に、各プロセスデータが読み出され、読み出されたプロセスデータに基づく処理が実行される。
ステップS627では、ラウンド開始指定コマンドの受信により開始されるラウンド遊技が3回目のラウンド遊技であるか否かを判定し、開始されるラウンド遊技が3回目のラウンド遊技であると判定した場合(Yes)には、ステップS628に移行し、開始されるラウンド遊技が3回目のラウンド遊技でないと判定した場合(No)には、ステップS631に移行する。
ステップS628では、チャレンジ演出の実行中であるか否かを判定し、チャレンジ演出の実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS629に移行し、チャレンジ演出の実行中でないと判定した場合(No)には、ステップS630に移行する。
ここで、演出制御回路300のRAMの所定領域において、チャレンジ演出中フラグの値として「1」が設定されている場合には、チャレンジ演出の実行中であると判定し、チャレンジ演出中フラグの値として「0」が設定されている場合には、チャレンジ演出の実行中でないと判定する。
ステップS629では、カットイン演出設定処理を実行し、ステップS631に移行する。カットイン演出設定処理では、カットイン演出に係る演出制御テーブルを設定する。
演出制御回路300のROMには、カットイン演出抽選乱数の値とカットイン演出の種別(通常予告演出、チャンス予告演出又は確定予告演出)との対応が登録されたカットイン演出抽選テーブルが格納されている。また、カットイン演出抽選テーブルとして、「大当たり1」及び「大当たり2」のそれぞれに対応するカットイン演出抽選テーブルが格納されている。
そして、「大当たり1」に対応するカットイン演出抽選テーブルには、カットイン演出の種別として、通常予告演出及びチャンス予告演出のみが登録されている(確定予告演出が登録されていない)。一方、「大当たり2」に対応するカットイン演出抽選テーブルには、カットイン演出の種別として、通常予告演出、チャンス予告演出及び確定予告演出が登録されている。
カットイン演出設定処理では、まず、所定の乱数カウンタからカットイン演出抽選乱数を取得する。また、当選した大当たり遊技状態の種別(「大当たり1」又は「大当たり2」)を確認して、この確認結果に対応するカットイン演出抽選テーブルを読み出す。そして、取得したカットイン演出抽選乱数の値及びカットイン演出抽選テーブルに基づいて、カットイン演出の種別を決定する。ここで、当選した大当たり遊技状態の種別は、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定されている大当たりフラグの値に基づいて判定する。
ここで、演出制御回路300のROMには、カットイン演出の各種別に対応する演出制御テーブルが格納されている。
カットイン演出設定処理では、次に、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定されている演出制御テーブル(襲撃演出に係る演出制御テーブル)を削除する。これによって、実行中の演出(襲撃演出)が停止される。
カットイン演出設定処理では、次に、決定したカットイン演出の種別に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。
ここで、チャンス予告演出に対応する演出制御テーブルには、役物ユニット12による第1演出動作に係る役物演出の開始を指定するプロセスデータが登録されている。また、確定予告演出に対応する演出制御テーブルには、役物ユニット12による第2演出動作に係る役物演出の開始を指定するプロセスデータが登録されている。
これによって、変動演出の場合と同様に、ステップS629で設定した演出制御テーブルに基づく演出制御処理(図示せず)が開始される。
すなわち、ステップS629で設定した演出制御テーブルに登録されている複数のプロセスデータについて、先の順番に係るプロセスデータから順に、各プロセスデータが読み出され、読み出されたプロセスデータに基づく処理が実行される。
また、カットイン演出設定処理では、演出制御回路300のRAMの所定領域において、決定したカットイン演出の種別に対応するカットイン演出フラグの値として「1」を設定する。
ステップS630では、V開放演出設定処理を実行し、ステップS631に移行する。V開放演出設定処理では、V開放演出に係る演出制御テーブルを設定する。
V開放演出とは、今回のラウンド遊技において第2大入賞口54(第2大入賞口開閉部材54a)が開放されていることを報知する演出となっている。V開放演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、V開放演出画像が表示される。V開放演出画像では、今回のラウンド遊技において第2大入賞口54(第2大入賞口開閉部材54a)が開放されることを示唆する画像(例えば、「Vを狙え!」なる文字及び「V」の文字のアイコン)が表示される。ここで、V開放予告演出画像は、ボーナス演出画像に重ねて表示される。
ここで、演出制御回路300のROMには、V開放演出に対応する演出制御テーブルが格納されている。
V開放演出設定処理では、まず、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定されているV開放予告演出に係る演出制御テーブルを削除する。これによって、実行中のV開放予告演出が停止される。
V開放演出設定処理では、次に、V開放演出に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。
これによって、変動演出の場合と同様に、ステップS630で設定した演出制御テーブルに基づく演出制御処理(図示せず)が開始される。
すなわち、ステップS630で設定した演出制御テーブルに登録されている複数のプロセスデータについて、先の順番に係るプロセスデータから順に、各プロセスデータが読み出され、読み出されたプロセスデータに基づく処理が実行される。
ステップS631では、ラウンド開始指定コマンドの受信により開始されるラウンド遊技が4回目のラウンド遊技であるか否かを判定し、開始されるラウンド遊技が4回目のラウンド遊技であると判定した場合(Yes)には、ステップS632に移行し、開始されるラウンド遊技が4回目のラウンド遊技でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS604)に移行する。
ステップS632では、チャレンジ演出の実行中であるか否かを判定し、チャレンジ演出の実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS633に移行し、チャレンジ演出の実行中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS604)に移行する。
ここで、演出制御回路300のRAMの所定領域において、チャレンジ演出中フラグの値として「1」が設定されている場合には、チャレンジ演出の実行中であると判定し、チャレンジ演出中フラグの値として「0」が設定されている場合には、チャレンジ演出の実行中でないと判定する。
ステップS633では、ジャッジ演出設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS604)に移行する。ジャッジ演出設定処理では、ジャッジ演出に係る演出制御テーブルを設定する。
演出制御回路300のROMには、ジャッジ演出の各種別(撃退成功演出、第1撃退失敗演出及び第2撃退失敗演出のそれぞれ)に対応する演出制御テーブルが格納されている。
ジャッジ演出設定処理では、まず、ジャッジ演出の種別を決定する。これには、当選した大当たり遊技状態の種別(「大当たり1」又は「大当たり2」)を確認する。そして、当選した大当たり遊技状態の種別が「大当たり2」であると判定した場合には、ジャッジ演出の種別として、撃退成功演出を決定する。一方、当選した大当たり遊技状態の種別が「大当たり1」であると判定した場合には、更に、遊技球によるV領域の通過が検出されているか否かを確認する。そして、遊技球によるV領域の通過が検出されていると判定した場合には、ジャッジ演出の種別として、第1撃退失敗演出を決定する。一方、遊技球によるV領域の通過が検出されていないと判定した場合には、ジャッジ演出の種別として、第2撃退失敗演出を決定する。
ここで、当選した大当たり遊技状態の種別は、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定されている大当たりフラグの値に基づいて判定する。また、演出制御回路300のRAMの所定領域において、V入賞フラグの値として「1」が設定されている場合には、遊技球によるV領域の通過が検出されていると判定し、V入賞フラグの値として「0」が設定されている場合には、遊技球によるV領域の通過が検出されていないと判定する。
ジャッジ演出設定処理では、次に、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定されている演出制御テーブル(カットイン演出に係る演出制御テーブル)を削除する。これによって、実行中の演出(カットイン演出)が停止される。
ジャッジ演出設定処理では、次に、決定したジャッジ演出の種別に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。
ここで、撃退成功演出(成功告知演出)に対応する演出制御テーブルには、役物ユニット12による第3演出動作に係る役物演出の開始を指定するプロセスデータが登録されている。
これによって、変動演出の場合と同様に、ステップS633で設定した演出制御テーブルに基づく演出制御処理(図示せず)が開始される。
すなわち、ステップS633で設定した演出制御テーブルに登録されている複数のプロセスデータについて、先の順番に係るプロセスデータから順に、各プロセスデータが読み出され、読み出されたプロセスデータに基づく処理が実行される。
また、ジャッジ演出設定処理では、演出制御回路300のRAMの所定領域において、停止したカットイン演出の種別に対応するカットイン演出フラグの値として「0」を設定する。
次に、ステップS605の役物復帰動作設定処理を説明する。
図40は、役物復帰動作設定処理を示すフローチャートである。
役物復帰動作設定処理は、ステップS605において実行されると、図40に示すように、まず、ステップS640に移行する。
ステップS640では、ラウンド終了指定コマンドの受信により終了されるラウンド遊技が3回目のラウンド遊技であるか否かを判定し、終了されるラウンド遊技が3回目のラウンド遊技であると判定した場合(Yes)には、ステップS641に移行し、終了されるラウンド遊技が3回目のラウンド遊技でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS606)に移行する。
ステップS641では、チャレンジ演出の実行中であるか否かを判定し、チャレンジ演出の実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS642に移行し、チャレンジ演出の実行中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS606)に移行する。
ここで、演出制御回路300のRAMの所定領域において、チャレンジ演出中フラグの値として「1」が設定されている場合には、チャレンジ演出の実行中であると判定し、チャレンジ演出中フラグの値として「0」が設定されている場合には、チャレンジ演出の実行中でないと判定する。
ステップS642では、実行中のカットイン演出の種別が「チャンス予告演出」であるか否かを判定し、実行中のカットイン演出の種別が「チャンス予告演出」であると判定した場合(Yes)には、ステップS643に移行し、実行中のカットイン演出の種別が「チャンス予告演出」でない(実行中のカットイン演出の種別が「確定予告演出」又は「通常予告演出である)と判定した場合(No)には、ステップS644に移行する。
ここで、実行中のカットイン演出の種別は、演出制御回路300のRAMの所定領域において設定されているカットイン演出フラグの値に基づいて判定する。
ステップS643では、第1復帰制御データ設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS606)に移行する。第1復帰制御データ設定処理では、第1復帰制御(第1復帰動作)に係る役物演出番号を含む役物演出リクエスト情報を、演出制御回路300のRAMの役物演出リクエスト情報記憶領域に保存する。
ステップS644では、実行中のカットイン演出の種別が「確定予告演出」であるか否かを判定し、実行中のカットイン演出の種別が「確定予告演出」であると判定した場合(Yes)には、ステップS645に移行し、実行中のカットイン演出の種別が「確定予告演出」でない(実行中のカットイン演出の種別が「通常予告演出である)と判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS606)に移行する。
ここで、実行中のカットイン演出の種別は、演出制御回路300のRAMの所定領域において設定されているカットイン演出フラグの値に基づいて判定する。
ステップS645では、第2復帰制御データ設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS606)に移行する。第2復帰制御データ設定処理では、第2復帰制御(第2復帰動作)に係る役物演出番号を含む役物演出リクエスト情報を、演出制御回路300のRAMの役物演出リクエスト情報記憶領域に保存する。
次に、ステップS607のV入賞演出設定処理を説明する。
図41は、V入賞演出設定処理を示すフローチャートである。
V入賞演出設定処理は、ステップS607において実行されると、図41に示すように、まず、ステップS650に移行する。
ステップS650では、チャレンジ演出の実行中であるか否かを判定し、チャレンジ演出の実行中でないと判定した場合(No)には、ステップS651に移行し、チャレンジ演出の実行中であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS608)に移行する。
ここで、演出制御回路300のRAMの所定領域において、チャレンジ演出中フラグの値として「1」が設定されている場合には、チャレンジ演出の実行中であると判定し、チャレンジ演出中フラグの値として「0」が設定されている場合には、チャレンジ演出の実行中でないと判定する。
ステップS651では、V入賞演出データ設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS608)に移行する。V入賞演出データ設定処理では、V入賞演出に係る演出制御テーブルを設定する。
V入賞演出とは、遊技球によるV領域の通過が検出されたことを報知する演出となっている。V入賞演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、V入賞演出画像が表示される。V入賞演出画像では、遊技球によるV領域の通過が検出されたことを示唆する画像(例えば、「V獲得!」なる文字及び「V」の文字のアイコン(点滅))が表示される。ここで、V入賞演出画像は、ボーナス演出画像に重ねて表示される。
ここで、演出制御回路300のROMには、V入賞演出に対応する演出制御テーブルが格納されている。
V入賞演出データ設定処理では、まず、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定されているV開放演出に係る演出制御テーブルを削除する。これによって、実行中のV開放演出が停止される。
V入賞演出設定処理では、次に、V入賞演出に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。
これによって、変動演出の場合と同様に、ステップS651で設定した演出制御テーブルに基づく演出制御処理(図示せず)が開始される。
すなわち、ステップS651で設定した演出制御テーブルに登録されている複数のプロセスデータについて、先の順番に係るプロセスデータから順に、各プロセスデータが読み出され、読み出されたプロセスデータに基づく処理が実行される。
次に、ステップS505の表示制御処理を説明する。
図42は、表示制御処理を示すフローチャートである。
表示制御処理は、ステップS505において実行されると、図42に示すように、まず、ステップS530に移行する。
ステップS530では、表示演出リクエスト情報記憶領域において表示演出リクエスト情報が保存されるか否かを判定し、表示演出リクエスト情報が保存されていると判定した場合(Yes)には、ステップS531に移行し、表示演出リクエスト情報が保存されていないと判定した場合(No)には、ステップS532に移行する。
ステップS531では、表示制御データ設定処理を実行し、ステップS532に移行する。表示制御データ設定処理では、表示制御データを設定する。
演出制御回路300のROMには、各表示演出番号に対応する表示制御データが格納されている。「表示制御データ」は、表示演出の進行を規定する情報となっている。各表示制御データには、複数の表示プロセスデータが、所定の順番で登録されている。また、各表示プロセスデータには、表示データ(画像番号)と、当該表示プロセスデータ(表示データ)に基づく制御を継続する時間を示すプロセスタイマ値と、が含まれている。
そして、各表示プロセスデータに基づく表示制御は、当該表示プロセスデータに含まれる表示データに基づく表示制御を、当該表示プロセスデータに含まれるプロセスタイマ値が示す時間継続することによって終了される。
表示制御データ設定処理では、表示演出リクエスト情報に含まれている表示演出番号に対応する表示制御データを読み出し、読み出した表示制御データを、演出制御回路300のRAMの表示制御データ設定領域に設定する。
また、表示制御データ設定領域に設定した表示制御データに登録されている表示プロセスデータのうち、1番目の表示プロセスデータを、演出制御回路300のRAMの表示プロセスデータ設定領域に設定する。また、当該表示プロセスデータに含まれるプロセスタイマ値を、プロセスタイマに設定して、当該プロセスタイマによる設定した時間の計測を開始する。また、演出制御回路300のRAMの所定領域において、表示制御中フラグの値として「1」を設定する。
その後、表示演出リクエスト情報記憶領域において保存されている表示演出リクエスト情報を消去する。
ステップS532では、演出制御回路300のRAMの所定領域において表示制御中フラグの値として「1」が設定されているか否かを判定し、表示制御中フラグの値として「1」が設定されていると判定した場合(Yes)には、ステップS533に移行し、表示制御中フラグの値として「1」が設定されていない(「0」が設定されている)と判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップ506)に移行する。
ステップS533では、プロセスタイマがタイムアウトしたか否かを判定し、プロセスタイマがタイムアウトしたと判定した場合(Yes)には、ステップS534に移行し、プロセスタイマがタイムアウトしていないと判定した場合(No)には、ステップ535に移行する。
ここで、プロセスタイマがタイムアウトしたとは、プロセスタイマが示す残り時間が0[ms]になっていることをいう。
ステップS534では、表示プロセスデータ更新処理を実行し、ステップS535に移行する。表示プロセスデータ更新処理では、表示プロセスデータの更新を実行する。
具体的には、表示プロセスデータ更新処理では、表示制御データ設定領域に設定されている表示制御データを参照して、表示プロセスデータ設定領域に設定されている表示プロセスデータの次の順番に係る表示プロセスデータが存在するか否かを判定する。
そして、次の順番に係る表示プロセスデータが存在すると判定した場合には、表示プロセスデータ設定領域において、現在、設定されている表示プロセスデータに替えて、次の順番に係る表示プロセスデータを設定する。また、設定した表示プロセスデータに含まれるプロセスタイマ値を、プロセスタイマに設定して、当該プロセスタイマによる設定した時間の計測を開始する。
一方、次の順番に係る表示プロセスデータが存在しないと判定した場合には、演出制御回路300のRAMの所定領域において、表示制御中フラグの値として「0」を設定した後に、一連の処理を終了して次の処理(ステップS506)に移行する。
ステップS535では、表示データ設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS506)に移行する。表示データ設定処理では、表示プロセスデータ設定領域に設定されている表示プロセスデータに基づいて、表示データを、演出制御回路300のRAMの表示データ設定領域に設定する。
具体的には、表示データ設定処理では、表示プロセスデータ設定領域に設定されている表示プロセスデータが指定する表示データ(画像番号)を、表示データ設定領域に設定する。
これによって、図示しない処理により、1フレーム毎に、表示データ設定領域に設定されている表示データが、画像表示装置20に対して送信される。そして、画像表示装置20は、受信した表示データに基づく画像を描画し、描画した画像を表示画面21に表示する。
次に、ステップS506の音制御処理を説明する。
図43は、音制御処理を示すフローチャートである。
音制御処理は、ステップS506において実行されると、図43に示すように、まず、ステップS540に移行する。
ステップS540では、音演出リクエスト情報記憶領域において音演出リクエスト情報が保存されるか否かを判定し、音演出リクエスト情報が保存されていると判定した場合(Yes)には、ステップS541に移行し、音演出リクエスト情報が保存されていないと判定した場合(No)には、ステップS542に移行する。
ステップS541では、音制御データ設定処理を実行し、ステップS542に移行する。音制御データ設定処理では、音制御データを設定する。
演出制御回路300のROMには、各音演出番号に対応する音制御データが格納されている。「音制御データ」は、音演出の進行を規定する情報となっている。各音制御データには、複数の音プロセスデータが、所定の順番で登録されている。また、各音プロセスデータには、音データ(音番号)と、当該音プロセスデータ(音データ)に基づく制御を継続する時間を示すプロセスタイマ値と、が含まれている。
そして、各音プロセスデータに基づく音制御は、当該音プロセスデータに含まれる音データに基づく音制御を、当該音プロセスデータに含まれるプロセスタイマ値が示す時間継続することによって終了される。
音制御データ設定処理では、音演出リクエスト情報に含まれている音演出番号に対応する音制御データを読み出し、読み出した音制御データを、演出制御回路300のRAMの音制御データ設定領域に設定する。
また、音制御データ設定領域に設定された音制御データに登録されている音プロセスデータのうち、1番目の音プロセスデータを、演出制御回路300のRAMの音プロセスデータ設定領域に設定する。また、当該音プロセスデータに含まれるプロセスタイマ値を、プロセスタイマに設定して、当該プロセスタイマによる設定した時間の計測を開始する。また、演出制御回路300のRAMの所定領域において、音制御中フラグの値として「1」を設定する。
その後、音演出リクエスト情報記憶領域において保存されている音演出リクエスト情報を消去する。
ステップS542では、演出制御回路300のRAMの所定領域において音制御中フラグの値として「1」が設定されているか否かを判定し、音制御中フラグの値として「1」が設定されていると判定した場合(Yes)には、ステップS543に移行し、音制御中フラグの値として「1」が設定されていない(「0」が設定されている)と判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップ507)に移行する。
ステップS543では、プロセスタイマがタイムアウトしたか否かを判定し、プロセスタイマがタイムアウトしたと判定した場合(Yes)には、ステップS544に移行し、プロセスタイマがタイムアウトしていないと判定した場合(No)には、ステップ545に移行する。
ここで、プロセスタイマがタイムアウトしたとは、プロセスタイマが示す残り時間が0[ms]になっていることをいう。
ステップS544では、音プロセスデータ更新処理を実行し、ステップS545に移行する。音プロセスデータ更新処理では、音プロセスデータの更新を実行する。
具体的には、音プロセスデータ更新処理では、音制御データ設定領域に設定されている音制御データを参照して、音プロセスデータ設定領域に設定されている音プロセスデータの次の順番に係る音プロセスデータが存在するか否かを判定する。
そして、次の順番に係る音プロセスデータが存在すると判定した場合には、音プロセスデータ設定領域において、現在、設定されている音プロセスデータに替えて、次の順番に係る音プロセスデータを設定する。また、設定した音プロセスデータに含まれるプロセスタイマ値を、プロセスタイマに設定して、当該プロセスタイマによる設定した時間の計測を開始する。
一方、次の順番に係る音プロセスデータが存在しないと判定した場合には、演出制御回路300のRAMの所定領域において、音制御中フラグの値として「0」を設定した後に、一連の処理を終了して次の処理(ステップS507)に移行する。
ステップS545では、音データ設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS507)に移行する。音データ設定処理では、音プロセスデータ設定領域に設定されている音プロセスデータに基づいて、音データを、演出制御回路300のRAMの音データ設定領域に設定する。
具体的には、音データ設定処理では、音プロセスデータ設定領域に設定されている音プロセスデータが指定する音データ(音番号)を、音データ設定領域に設定する。
これによって、図示しない処理により、1フレーム毎に、音データ設定領域に設定されている音データに基づく制御信号が、音発生装置22に対して送信され、当該制御信号に基づく音が出力される。
次に、ステップS507のランプ制御処理を説明する。
図44は、ランプ制御処理を示すフローチャートである。
ランプ制御処理は、ステップS507において実行されると、図44に示すように、まず、ステップS550に移行する。
ステップS550では、ランプ演出リクエスト情報記憶領域においてランプ演出リクエスト情報が保存されるか否かを判定し、ランプ演出リクエスト情報が保存されていると判定した場合(Yes)には、ステップS551に移行し、ランプ演出リクエスト情報が保存されていないと判定した場合(No)には、ステップS552に移行する。
ステップS551では、ランプ制御データ設定処理を実行し、ステップS552に移行する。ランプ制御データ設定処理では、ランプ制御データを設定する。
演出制御回路300のROMには、各ランプ演出番号に対応するランプ制御データが格納されている。「ランプ制御データ」は、ランプ演出の進行を規定する情報となっている。各ランプ制御データには、複数のランププロセスデータが、所定の順番で登録されている。また、各ランププロセスデータは、ランプデータ(各ランプの輝度値)と、当該ランププロセスデータ(ランプデータ)に基づく制御を継続する時間を示すプロセスタイマ値と、が含まれている。
そして、各ランププロセスデータに基づくランプ制御は、当該ランププロセスデータに含まれるランプデータに基づくランプ制御を、当該ランププロセスデータに含まれるプロセスタイマ値が示す時間継続することによって終了される。
ランプ制御データ設定処理では、ランプ演出リクエスト情報に含まれているランプ演出番号に対応するランプ制御データを読み出し、読み出したランプ制御データを、演出制御回路300のRAMのランプ制御データ設定領域に設定する。
また、ランプ制御データ設定領域に設定されたランプ制御データに登録されているランププロセスデータのうち、1番目のランププロセスデータを、演出制御回路300のRAMのランププロセスデータ設定領域に設定する。また、当該ランププロセスデータに含まれるプロセスタイマ値を、プロセスタイマに設定して、当該プロセスタイマによる設定した時間の計測を開始する。また、演出制御回路300のRAMの所定領域において、ランプ制御中フラグの値として「1」を設定する。
その後、ランプ演出リクエスト情報記憶領域において保存されているランプ演出リクエスト情報を消去する。
ステップS552では、演出制御回路300のRAMの所定領域において、ランプ制御中フラグの値として「1」が設定されているか否かを判定し、ランプ制御中フラグの値として「1」が設定されていると判定した場合(Yes)には、ステップS553に移行し、ランプ制御中フラグの値として「1」が設定されていない(「0」が設定されている)と判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップ508)に移行する。
ステップS553では、プロセスタイマがタイムアウトしたか否かを判定し、プロセスタイマがタイムアウトしたと判定した場合(Yes)には、ステップS554に移行し、プロセスタイマがタイムアウトしていないと判定した場合(No)には、ステップ555に移行する。
ここで、プロセスタイマがタイムアウトしたとは、プロセスタイマが示す残り時間が0[ms]になっていることをいう。
ステップS554では、ランププロセスデータ更新処理を実行し、ステップS555に移行する。ランププロセスデータ更新処理では、ランププロセスデータの更新を実行する。
具体的には、ランププロセスデータ更新処理では、ランプ制御データ設定領域に設定されているランプ制御データを参照して、ランププロセスデータ設定領域に設定されているランププロセスデータの次の順番に係るランププロセスデータが存在するか否かを判定する。
そして、次の順番に係るランププロセスデータが存在すると判定した場合には、ランププロセスデータ設定領域において、現在、設定されているランププロセスデータに替えて、次の順番に係るランププロセスデータを設定する。また、設定したランププロセスデータに含まれるプロセスタイマ値を、プロセスタイマに設定して、当該プロセスタイマによる設定した時間の計測を開始する。
一方、次の順番に係るランププロセスデータが存在しないと判定した場合には、演出制御回路300のRAMの所定領域において、ランプ制御中フラグの値として「0」を設定した後に、一連の処理を終了して次の処理(ステップS508)に移行する。
ステップS555では、ランプデータ設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS508)に移行する。ランプデータ設定処理では、ランププロセスデータ設定領域に設定されているランププロセスデータに基づいて、ランプデータ(各ランプの輝度値)を、演出制御回路300のRAMのランプデータ設定領域に設定する。
具体的には、ランプデータ設定領域は、各ランプに対応する輝度値設定領域を有している。
そして、ランプデータ設定処理では、ランププロセスデータ設定領域に設定されているランププロセスデータが指定する各ランプの輝度値を、当該ランプに対応する輝度値設定領域に設定する。
これによって、図示しない処理により、1フレーム毎に、ランプデータ設定領域に設定されているランプデータに基づいて、各ランプの点灯制御が実行される。
次に、ステップS508の役物制御処理を説明する。
図45は、役物制御処理を示すフローチャートである。
役物制御処理は、ステップS508において実行されると、図45に示すように、まず、ステップS560に移行する。
ステップS560では、役物演出リクエスト情報記憶領域において役物演出リクエスト情報が保存されるか否かを判定し、役物演出リクエスト情報が保存されていると判定した場合(Yes)には、ステップS561に移行し、役物演出リクエスト情報が保存されていないと判定した場合(No)には、ステップS564に移行する。
ステップS561では、役物演出リクエスト情報が復帰制御(第1復帰制御又は第2復帰制御)を指定しているか否かを判定し、役物演出リクエスト情報が復帰制御を指定していると判定した場合(Yes)には、ステップS562に移行し、役物演出リクエスト情報が復帰制御を指定していないと判定した場合(No)には、ステップS563に移行する。
ここで、役物演出リクエスト情報に含まれている役物演出番号が、第1復帰制御(第1復帰動作)に係る役物演出番号又は第2復帰制御(第2復帰動作)に係る役物演出番号である場合には、役物演出リクエスト情報が復帰制御を指定していると判定する。
ステップS562では、復帰制御設定処理を実行し、ステップS564に移行する。復帰制御設定処理については、後述する。
ステップS563では、役物制御データ設定処理を実行し、ステップS564に移行する。役物制御データ設定処理では、役物制御データを設定する。
演出制御回路300のROMには、各役物演出番号に対応する役物制御データと、復帰制御用の役物制御データと、が格納されている。
「各役物演出番号に対応する役物制御データ」は、役物演出の進行(各モータ26,27a〜27dの駆動)を規定する情報となっている。ここで、各役物演出番号に対応する役物制御データでは、当該役物制御データに基づく役物制御の開始時に、役物ユニット12が初期状態にあることを前提として、役物演出(演出動作)の進行が規定されている。また、各役物演出番号に対応する役物制御データでは、最後に、役物ユニット12が初期状態に復帰するように、役物演出の進行が規定されている。
一方、「復帰制御用の役物制御データ」は、役物ユニット12を初期状態に復帰させるための各モータ26,27a〜26dの駆動を規定する情報となっている。本実施形態では、復帰制御用の役物制御データとして、台座部復帰データと、開閉片復帰データと、回転片復帰データと、が設定されている。
台座部復帰データは、台座部13aを初期位置に向かって変位させるための第1役物モータ27aの駆動を規定する情報となっている。すなわち、台座部復帰データに基づく役物制御が実行されることにより、台座部13aが初期位置に向かって変位される。
開閉片復帰データは、開閉片15aを初期位置に向かって変位させるための第3役物モータ27cの駆動を規定する情報となっている。すなわち、開閉片復帰データに基づく役物制御が実行されることにより、開閉片15aが初期位置に向かって変位される。
回転片復帰データは、回転片14aを初期位置に向かって変位させるための第2役物モータ27bの駆動を規定する情報となっている。すなわち、回転片復帰データに基づく役物制御が実行されることにより、回転片14aが初期位置に向かって変位される。
具体的には、各役物制御データには、複数の役物プロセスデータが、所定の順番で登録されている。また、各役物プロセスデータは、役物データ(各モータ26,27a〜27dの出力値)と、当該役物プロセスデータ(役物データ)に基づく制御を継続する時間を示すプロセスタイマ値と、が含まれている。
そして、各役物プロセスデータに基づく役物制御は、当該役物プロセスデータに含まれる役物データに基づく役物制御を、当該役物プロセスデータに含まれるプロセスタイマ値が示す時間継続することによって終了される。
役物制御データ設定処理では、役物演出リクエスト情報に含まれている役物演出番号に対応する役物制御データを読み出し、読み出した役物制御データを、演出制御回路300のRAMの役物制御データ設定領域に設定する。
また、役物制御データ設定領域に設定された役物制御データに登録されている役物プロセスデータのうち、1番目の役物プロセスデータを、演出制御回路300のRAMの役物プロセスデータ設定領域に設定する。また、当該役物プロセスデータに含まれるプロセスタイマ値を、プロセスタイマに設定して、当該プロセスタイマによる設定した時間の計測を開始する。
また、演出制御回路300のRAMの所定領域において、役物制御中フラグの値として「1」を設定する。
ステップS564では、復帰制御の実行中であるか否かを判定し、復帰制御の実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS565に移行し、復帰制御の実行中でないと判定した場合(No)には、ステップS566に移行する。
ここで、演出制御回路300のRAMの所定領域において、復帰制御中フラグの値として「1」が設定されている場合には、復帰制御の実行中であると判定し、復帰制御中フラグの値として「0」が設定されている場合には、復帰制御の実行中でないと判定する。
ステップS565では、復帰制御管理処理を実行し、ステップS566に移行する。復帰制御管理処理については、後述する。
ステップS566では、演出制御回路300のRAMの所定領域において、役物制御中フラグの値として「1」が設定されているか否かを判定し、役物制御中フラグの値として「1」が設定されていると判定した場合(Yes)には、ステップS567に移行し、役物制御中フラグの値として「1」が設定されていない(「0」が設定されている)と判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS509)に移行する。
ステップS567では、プロセスタイマがタイムアウトしたか否かを判定し、プロセスタイマがタイムアウトしたと判定した場合(Yes)には、ステップS568に移行し、プロセスタイマがタイムアウトしていないと判定した場合(No)には、ステップ569に移行する。
ここで、プロセスタイマがタイムアウトしたとは、プロセスタイマが示す残り時間が0[ms]になっていることをいう。
ステップS568では、役物プロセスデータ更新処理を実行し、ステップS569に移行する。役物プロセスデータ更新処理では、役物プロセスデータの更新を実行する。
具体的には、役物プロセスデータ更新処理では、役物制御データ設定領域に設定されている役物制御データを参照して、役物プロセスデータ設定領域に設定されている役物プロセスデータの次の順番に係る役物プロセスデータが存在するか否かを判定する。
そして、次の順番に係る役物プロセスデータが存在すると判定した場合には、役物プロセスデータ設定領域において、現在、設定されている役物プロセスデータに替えて、次の順番に係る役物プロセスデータを設定する。また、設定した役物プロセスデータに含まれるプロセスタイマ値を、プロセスタイマに設定して、当該プロセスタイマによる設定した時間の計測を開始する。
一方、次の順番に係る役物プロセスデータが存在しないと判定した場合には、演出制御回路300のRAMの所定領域において、役物制御中フラグの値として「0」を設定した後に、一連の処理を終了して次の処理(ステップS509)に移行する。
ステップS569では、役物データ設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS509)に移行する。役物データ設定処理では、役物プロセスデータ設定領域に設定されている役物プロセスデータに基づいて、役物データ(各モータ26,27a〜27dの出力値)を、演出制御回路300のRAMの役物データ設定領域に設定する。
具体的には、役物データ設定領域は、各モータ26,27a〜27dに対応する出力値設定領域を有している。
そして、役物データ設定処理では、役物プロセスデータ設定領域に設定されている役物プロセスデータが指定する各モータ26,27a〜27dの出力値を、当該モータに対応する出力値設定領域に設定する。
これによって、図示しない処理により、1フレーム毎に、役物データ設定領域に設定されている役物データに基づいて、各モータ26,27a〜27dの駆動制御が実行される。
具体的には、1フレーム毎に、各モータ26,27a〜27dについて、当該モータに対応する出力値設定領域に設定されている出力値に基づいて、1フレーム(16ステージ)分のモータ出力データが生成され、生成されたモータ出力データが、演出制御回路300の出力ポートの変換・出力データバッファ(各モータ26,27a〜27dに対応する駆動情報保存領域)に設定される。
これによって、演出制御回路300の出力ポートのデータ出力処理により、変換・出力データバッファ(駆動情報保存領域)に設定されたモータ出力データに基づいて、1コモン毎のシリアル出力データが生成され、生成されたシリアル出力データ(モータ制御信号)が、順次、出力される。
次に、ステップS562の復帰制御設定処理を説明する。
図46は、復帰制御設定処理を示すフローチャートである。
復帰制御設定処理は、ステップS562において実行されると、図46に示すように、まず、ステップS580に移行する。
ステップS580では、役物演出停止処理を実行し、ステップS581に移行する。役物演出停止処理では、実行中の役物演出を停止する。
具体的には、役物演出停止処理では、演出制御回路300のRAMの役物制御データ設定領域に設定されている役物制御データを消去するとともに、演出制御回路300のRAMの役物プロセスデータ設定領域に設定されている役物プロセスデータを消去する。また、プロセスタイマによる時間の計測を停止する。
ステップS581では、役物演出リクエスト情報が第1復帰制御を指定しているか否かを判定し、役物演出リクエスト情報が第1復帰制御を指定していると判定した場合(Yes)には、ステップS582に移行し、役物演出リクエスト情報が第1復帰制御を指定していない(第2復帰制御を指定している)と判定した場合(No)には、ステップS584に移行する。
ここで、役物演出リクエスト情報に含まれている役物演出番号が、第1復帰制御に係る役物演出番号である場合には、役物演出リクエスト情報が第1復帰制御を指定していると判定し、第2復帰制御に係る役物演出番号である場合には、役物演出リクエスト情報が第1復帰制御を指定していないと判定する。
ステップS582では、回転片14aが初期位置に配置されているか否かを判定し、回転片14aが初期位置に配置されていないと判定した場合(No)には、ステップS583に移行し、回転片14aが初期位置に配置されていると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS564)に移行する。
ここで、第2位置検出センサ28bからの検出信号の入力が検出されてない場合には、回転片14aが初期位置に配置されていると判定し、第2位置検出センサ28bからの検出信号の入力が検出されている場合には、回転片14aが初期位置に配置されていないと判定する。
ステップS583では、回転片復帰データ設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS564)に移行する。回転片復帰データ設定処理では、復帰制御用の役物制御データとして、回転片復帰データを設定する。
具体的には、回転片復帰データ設定処理では、回転片復帰データを読み出し、読み出した回転片復帰データを、演出制御回路300のRAMの役物制御データ設定領域に設定する。
また、役物制御データ設定領域に設定された回転片復帰データに登録されている役物プロセスデータのうち、1番目の役物プロセスデータを、演出制御回路300のRAMの役物プロセスデータ設定領域に設定する。また、当該役物プロセスデータに含まれるプロセスタイマ値を、プロセスタイマに設定して、当該プロセスタイマによる設定した時間の計測を開始する。
また、演出制御回路300のRAMの所定領域において、役物制御中フラグの値として「1」を設定する。さらに、復帰制御中フラグの値として「1」を設定する。
ステップS584では、開閉片15aが初期位置に配置されているか否かを判定し、開閉片15aが初期位置に配置されていないと判定した場合(No)には、ステップS585に移行し、開閉片15aが初期位置に配置されていると判定した場合(Yes)には、ステップS586に移行する。
ここで、第3位置検出センサ28cからの検出信号の入力が検出されていない場合には、開閉片15aが初期位置に配置されていると判定し、第3位置検出センサ28cからの検出信号の入力が検出されている場合には、開閉片15aが初期位置に配置されていないと判定する。
ステップS585では、開閉片復帰データ設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS564)に移行する。開閉片復帰データ設定処理では、復帰制御用の役物制御データとして、開閉片復帰データを設定する。
具体的には、開閉片復帰データ設定処理では、開閉片復帰データを読み出し、読み出した開閉片復帰データを、演出制御回路300のRAMの役物制御データ設定領域に設定する。
また、役物制御データ設定領域に設定された開閉片復帰データに登録されている役物プロセスデータのうち、1番目の役物プロセスデータを、演出制御回路300のRAMの役物プロセスデータ設定領域に設定する。また、当該役物プロセスデータに含まれるプロセスタイマ値を、プロセスタイマに設定して、当該プロセスタイマによる設定した時間の計測を開始する。
また、演出制御回路300のRAMの所定領域において、役物制御中フラグの値として「1」を設定する。さらに、復帰制御中フラグの値として「1」を設定する。
ステップS586では、台座部13aが初期位置に配置されているか否かを判定し、台座部13aが初期位置に配置されていないと判定した場合(No)には、ステップS587に移行し、台座部13aが初期位置に配置されていると判定した場合(Yes)には、ステップS588に移行する。
ここで、第1位置検出センサ28aからの検出信号の入力が検出されていない場合には、台座部13aが初期位置に配置されていると判定し、第1位置検出センサ28aからの検出信号の入力が検出されている場合には、台座部13aが初期位置に配置されていないと判定する。
ステップS587では、台座部復帰データ設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS564)に移行する。台座部復帰データ設定処理では、復帰制御用の役物制御データとして、台座部復帰データを設定する。
具体的には、台座部復帰データ設定処理では、台座部復帰データを読み出し、読み出した台座部復帰データを、演出制御回路300のRAMの役物制御データ設定領域に設定する。
また、役物制御データ設定領域に設定された台座部復帰データに登録されている役物プロセスデータのうち、1番目の役物プロセスデータを、演出制御回路300のRAMの役物プロセスデータ設定領域に設定する。また、当該役物プロセスデータに含まれるプロセスタイマ値を、プロセスタイマに設定して、当該プロセスタイマによる設定した時間の計測を開始する。
また、演出制御回路300のRAMの所定領域において、役物制御中フラグの値として「1」を設定する。さらに、復帰制御中フラグの値として「1」を設定する。
ステップS588では、回転片14aが初期位置に配置されているか否かを判定し、回転片14aが初期位置に配置されていないと判定した場合(No)には、ステップS589に移行し、回転片14aが初期位置に配置されていると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS564)に移行する。
ここで、第2位置検出センサ28bからの検出信号の入力が検出されていない場合には、回転片14aが初期位置に配置されていると判定し、第2位置検出センサ28bからの検出信号の入力が検出されている場合には、回転片14aが初期位置に配置されていないと判定する。
ステップS589では、回転片復帰データ設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS564)に移行する。回転片復帰データ設定処理では、復帰制御用の役物制御データとして、回転片復帰データを設定する。
具体的には、回転片復帰データ設定処理では、回転片復帰データを読み出し、読み出した回転片復帰データを、演出制御回路300のRAMの役物制御データ設定領域に設定する。
また、役物制御データ設定領域に設定された回転片復帰データに登録されている役物プロセスデータのうち、1番目の役物プロセスデータを、演出制御回路300のRAMの役物プロセスデータ設定領域に設定する。また、当該役物プロセスデータに含まれるプロセスタイマ値を、プロセスタイマに設定して、当該プロセスタイマによる設定した時間の計測を開始する。
また、演出制御回路300のRAMの所定領域において、役物制御中フラグの値として「1」を設定する。さらに、復帰制御中フラグの値として「1」を設定する。
次に、ステップS565の復帰制御管理処理を説明する。
図47は、復帰制御管理処理を示すフローチャートである。
復帰制御管理処理は、ステップS565において実行されると、図47に示すように、まず、ステップS590に移行する。
ステップS590では、開閉片15aが初期位置に配置されているか否かを判定し、開閉片15aが初期位置に配置されていないと判定した場合(No)には、ステップS591に移行し、開閉片15aが初期位置に配置されていると判定した場合(Yes)には、ステップS592に移行する。
ここで、第3位置検出センサ28cからの検出信号の入力が検出されてない場合には、開閉片15aが初期位置に配置されていると判定し、第3位置検出センサ28cからの検出信号の入力が検出されている場合には、開閉片15aが初期位置に配置されていないと判定する。
ステップS591では、開閉片復帰データ設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS566)に移行する。開閉片復帰データ設定処理では、復帰制御用の役物制御データとして、開閉片復帰データを設定する。
具体的には、開閉片復帰データ設定処理では、開閉片復帰データを読み出し、読み出した開閉片復帰データを、演出制御回路300のRAMの役物制御データ設定領域に設定する。
また、役物制御データ設定領域に設定された開閉片復帰データに登録されている役物プロセスデータのうち、1番目の役物プロセスデータを、演出制御回路300のRAMの役物プロセスデータ設定領域に設定する。また、当該役物プロセスデータに含まれるプロセスタイマ値を、プロセスタイマに設定して、当該プロセスタイマによる設定した時間の計測を開始する。
ステップS592では、台座部13aが初期位置に配置されているか否かを判定し、台座部13aが初期位置に配置されていないと判定した場合(No)には、ステップS593に移行し、台座部13aが初期位置に配置されていると判定した場合(Yes)には、ステップS594に移行する。
ここで、第1位置検出センサ28aからの検出信号の入力が検出されていない場合には、台座部13aが初期位置に配置されていると判定し、第1位置検出センサ28aからの検出信号の入力が検出されている場合には、台座部13aが初期位置に配置されていないと判定する。
ステップS593では、台座部復帰データ設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS566)に移行する。台座部復帰データ設定処理では、復帰制御用の役物制御データとして、台座部復帰データを設定する。
具体的には、台座部復帰データ設定処理では、台座部復帰データを読み出し、読み出した台座部復帰データを、演出制御回路300のRAMの役物制御データ設定領域に設定する。
また、役物制御データ設定領域に設定された台座部復帰データに登録されている役物プロセスデータのうち、1番目の役物プロセスデータを、演出制御回路300のRAMの役物プロセスデータ設定領域に設定する。また、当該役物プロセスデータに含まれるプロセスタイマ値を、プロセスタイマに設定して、当該プロセスタイマによる設定した時間の計測を開始する。
ステップS594では、回転片14aが初期位置に配置されているか否かを判定し、回転片14aが初期位置に配置されていないと判定した場合(No)には、ステップS595に移行し、回転片14aが初期位置に配置されていると判定した場合(Yes)には、ステップS596に移行する。
ここで、第2位置検出センサ28bからの検出信号の入力が検出されていない場合には、回転片14aが初期位置に配置されていると判定し、第2位置検出センサ28bからの検出信号の入力が検出されている場合には、回転片14aが初期位置に配置されていないと判定する。
ステップS595では、回転片復帰データ設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS566)に移行する。回転片復帰データ設定処理では、復帰制御用の役物制御データとして、回転片復帰データを設定する。
具体的には、回転片復帰データ設定処理では、回転片復帰データを読み出し、読み出した回転片復帰データを、演出制御回路300のRAMの役物制御データ設定領域に設定する。
また、役物制御データ設定領域に設定された回転片復帰データに登録されている役物プロセスデータのうち、1番目の役物プロセスデータを、演出制御回路300のRAMの役物プロセスデータ設定領域に設定する。また、当該役物プロセスデータに含まれるプロセスタイマ値を、プロセスタイマに設定して、当該プロセスタイマによる設定した時間の計測を開始する。
ステップS596では、復帰制御終了処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS566)に移行する。復帰制御終了処理では、復帰制御を終了する。
具体的には、復帰制御終了処理では、演出制御回路300のRAMの役物制御データ設定領域に設定されている役物制御データを消去するとともに、演出制御回路300のRAMの役物プロセスデータ設定領域に設定されている役物プロセスデータを消去する。また、プロセスタイマによる時間の計測を停止する。
また、復帰制御終了処理では、演出制御回路300のRAMの所定領域において、役物制御中フラグの値として「0」を設定する。さらに、復帰制御中フラグの値として「0」を設定する。
(パチンコ機1の動作)
次に、パチンコ機1の動作を説明する。
主制御回路200では、始動口51,52への遊技球の入球があると、大当たり乱数、転落抽選乱数、大当たり図柄乱数、変動パターン乱数等の各種乱数が取得されて、取得した各種乱数が、始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)として、RAM230の始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に記憶される。ここで、各始動情報記憶領域には、最大4つまで始動情報が記憶される。
主制御回路200では、始動情報記憶領域に記憶されている始動情報について、所定の順序で、大当たり遊技状態を生起させるか否かを判定する当落判定と、当該当落判定の結果を報知する変動表示に係る変動パターンの種別を判定する変動パターン判定と、を含む始動判定が実行される。
また、当落判定により特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)に当選したと判定された場合には、当選種別(大当たり遊技状態の種別)を判定する当選種別判定が、始動判定に含まれる。
さらに、「特図高確率状態」の生起中には、当該「特図高確率状態」を終了するか否かを判定する転落判定が、始動判定に含まれる。
そして、始動判定が実行されると、表示装置61,62において、変動パターン判定により決定された変動パターン(変動時間)に基づいて、特別図柄の変動表示が行われた後に、当落判定の結果(特別図柄抽選の結果)に応じた態様による特別図柄の停止表示が行われる。
また、始動判定が実行されると、演出制御回路300では、変動パターン判定により決定された変動パターンに基づいて、演出図柄z1,z2の変動表示に係る変動パターンの具体的な内容(第1変動パターンの具体的な内容及び第2変動パターンの具体的な内容)が決定される。
そして、図3に示すように、特別図柄の報知表示に同期して、演出図柄表示領域a1〜a4において、決定された変動パターンの具体的な内容に基づいて、演出図柄z1,z2の変動表示が行われた後に、演出図柄z1,z2の停止表示が行われる。
また、当落判定により特別図柄抽選の結果が「当選」であると判定された場合には、特別図柄(演出図柄z1,z2)の停止表示が行われた後に、当選種別判定により判定された種別に係る大当たり遊技状態が生起される。
大当たり遊技状態では、大入賞口開閉部材53a,54aが閉止状態から開放状態に変位されるラウンド遊技が実行されて、大入賞口53,54への遊技球の入球が可能となる。
大当たり遊技状態の生起中に、遊技球による第2大入賞口54内に配設されたV領域の通過が検出された場合には、当該大当たり遊技状態の終了後に「特図高確率状態」が生起される。
一方、大当たり遊技状態の生起中に、遊技球による第2大入賞口54内に配設されたV領域の通過が検出されなかった場合には、当該大当たり遊技状態の終了後に「特図低確率状態」が生起される。
特に、パチンコ機1では、図9に示すように、「大当たり1」に当選し、かつ、大当たり遊技状態の生起中に遊技球によるV領域の通過が検出された場合には、当該大当たり遊技状態の終了に応じて、「高確時短状態(最低継続回数なし)」が生起される。
一方、「大当たり1」に当選し、かつ、大当たり遊技状態の生起中に遊技球によるV領域の通過が検出されなかった場合には、当該大当たり遊技状態の終了に応じて、「通常状態」が生起される。
一方、「大当たり2」又は「大当たり3」に当選し、かつ、大当たり遊技状態の生起中に遊技球によるV領域の通過が検出された場合には、当該大当たり遊技状態の終了に応じて、「高確時短状態(最低継続回数あり)」が生起される。
一方、「大当たり2」又は「大当たり3」に当選し、かつ、大当たり遊技状態の生起中に遊技球によるV領域の通過が検出されなかった場合には、当該大当たり遊技状態の終了に応じて、「低確時短状態」が生起される。
さらに、パチンコ機1では、1回目のラウンド遊技の開始から最終回のインターバル期間(最終回のラウンド遊技の終了後のインターバル期間)の終了までの期間中に、ラウンド中演出が実行される。また、ラウンド中演出の種別として、ボーナス演出と、チャレンジ演出と、が設定されている。
そして、「大当たり3」に当選した場合には、ラウンド中演出として、ボーナス演出が実行され、「大当たり1」又は「大当たり2」に当選した場合には、ラウンド中演出として、チャレンジ演出が実行される。
ボーナス演出の実行中には、2回目のラウンド遊技の開始に応じて、次回のラウンド遊技において第2大入賞口54が開放されることを予告(報知)するV開放予告演出が実行され、また、3回目のラウンド遊技の開始に応じて、今回のラウンド遊技において第2大入賞口54が開放されていることを報知するV開放演出が実行され、さらに、遊技球によるV領域の通過の検出に応じて、遊技球によるV領域の通過が検出されたことを報知するV入賞演出が実行される。これによって、ボーナス演出の実行中には、遊技球によるV領域の通過が検出されたか否か(大当たり遊技状態の終了後に「特図高確率状態」が生起されるか否か)を示唆することに重点を置いた演出が実行される。
一方、チャレンジ演出の実行中には、3回目のラウンド遊技の開始に応じて、カットイン演出が開始される。カットイン演出は、当選した大当たり遊技状態の種別が「大当たり2」である可能性(大当たり遊技状態の終了後に開始される時短制御が「最低継続回数あり」の時短制御である可能性)を示唆(予告)する演出となっている。
本実施形態では、カットイン演出の種別として、期待値が互いに異なる、通常予告演出と、チャンス予告演出と、確定予告演出と、が設定されている。
そして、通常予告演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、通常予告演出画像がカットイン表示される。
一方、チャンス予告演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、チャンス予告演出画像がカットイン表示されるとともに、役物ユニット12による第1演出動作が実行される。ここで、第1演出動作は、台座部13aが初期位置に配置され、かつ、一対の開閉片15aが初期位置に配置された状態で、回転片14aが回転される演出動作となっている。
一方、確定予告演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、確定予告演出画像がカットイン表示されるとともに、役物ユニット12による第2演出動作が実行される。ここで、第2演出動作は、台座部13aが初期位置から最大位置に変位された後に、一対の開閉片15aが初期位置から最大位置に変位されるとともに、回転片14aが回転される演出動作となっている。
また、チャレンジ演出の実行中には、4回目のラウンド遊技の開始に応じて、ジャッジ演出が開始される。ジャッジ演出は、当選した大当たり遊技状態の種別が「大当たり1」及び「大当たり2」のうちいずれの種別であるか(大当たり遊技状態の終了後に開始される時短制御が「最低継続回数なし」の時短制御及び「最低継続回数あり」の時短制御のうちいずれの時短制御であるか)を示唆(報知)する演出となっている。
本実施形態では、ジャッジ演出の種別として、撃退成功演出と、第1撃退失敗演出と、第2撃退失敗演出と、が設定されている。
そして、「大当たり2」に当選した場合には、ジャッジ演出として、撃退成功演出が実行され、「大当たり1」に当選し、かつ、遊技球によるV領域の通過が検出されている場合には、ジャッジ演出として、第1撃退失敗演出が実行され、「大当たり1」に当選し、かつ、遊技球によるV領域の通過が検出されていない場合には、ジャッジ演出として、第2撃退失敗演出が実行される。
撃退成功演出では、その開始から所定待機時間が経過したことに応じて、ボタン操作有効期間が開始されるとともに、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、演出ボタン5bの押下操作を促すボタン演出画像が表示される。そして、ボタン操作有効期間中に演出ボタン5bの押下操作が検出された場合には、当該演出ボタン5bの押下操作の検出に応じて、成功告知演出が実行される。
成功告知演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、成功告知演出画像が表示されるとともに、役物ユニット12による第3演出動作が実行され、かつ、ロゴ役物装置17による第4演出動作が実行される。ここで、第3演出動作は、一対の開閉片15aが初期位置に配置された状態で、台座部13aが初期位置と最大位置との間で揺動され、かつ、回転片14aが回転される演出動作となっている。また、第4演出動作は、ロゴ板17aが初期位置と最大位置との間で揺動される演出動作となっている。
一方、第1撃退失敗演出では、その開始から所定待機時間が経過したことに応じて、ボタン操作有効期間が開始されるとともに、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、演出ボタン5bの押下操作を促すボタン演出画像が表示される。そして、ボタン操作有効期間中に演出ボタン5bの押下操作が検出された場合には、当該演出ボタン5bの押下操作の検出に応じて、第1失敗告知演出が実行される。
第1失敗告知演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、第1失敗告知演出画像が表示される。
一方、第2撃退失敗演出では、その開始から所定待機時間が経過したことに応じて、ボタン操作有効期間が開始されるとともに、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、演出ボタン5bの押下操作を促すボタン演出画像が表示される。そして、ボタン操作有効期間中に演出ボタン5bの押下操作が検出された場合には、当該演出ボタン5bの押下操作の検出に応じて、第2失敗告知演出が実行される。
第2失敗告知演出では、メイン画像表示装置31の表示画面31aにおいて、第2失敗告知演出画像が表示される。
特に、パチンコ機1では、ラウンド中演出の種別として、チャレンジ演出が選択され、かつ、カットイン演出の種別として、チャンス予告演出が選択された場合には、3回目のラウンド遊技の終了に応じて、第1復帰制御に係る役物演出番号を含む役物演出リクエスト情報が、役物演出リクエスト情報記憶領域に保存される。
一方、ラウンド中演出の種別として、チャレンジ演出が選択され、かつ、カットイン演出の種別として、確定予告演出が選択された場合には、3回目のラウンド遊技の終了に応じて、第2復帰制御に係る役物演出番号を含む役物演出リクエスト情報が、役物演出リクエスト情報記憶領域に保存される。
第1復帰制御に係る役物演出番号を含む役物演出リクエスト情報が役物演出リクエスト情報記憶領域に保存された場合には、まず、回転片14aが初期位置に配置されているか否かが判定される。そして、回転片14aが初期位置に配置されていないと判定された場合には、復帰制御が開始される。この際、復帰制御として、回転片14aを初期位置に復帰させる制御(以下、「回転片復帰制御」とする)が開始される。一方、回転片14aが初期位置に配置されていると判定された場合には、復帰制御が開始されることはない。
第2復帰制御に係る役物演出番号を含む役物演出リクエスト情報が役物演出リクエスト情報記憶領域に保存された場合には、まず、開閉片15aが初期位置に配置されているか否かが判定される。そして、開閉片15aが初期位置に配置されていないと判定された場合には、復帰制御が開始される。この際、復帰制御として、まず、開閉片15aを初期位置に復帰させる制御(以下、「開閉片復帰制御」とする)が開始される。
一方、開閉片15aが初期位置に配置されていると判定された場合には、更に、台座部13aが初期位置に配置されているか否かが判定される。そして、台座部13aが初期位置に配置されていないと判定された場合には、復帰制御が開始される。この際、復帰制御として、まず、台座部13aを初期位置に復帰させる制御(以下、「台座部復帰制御」とする)が開始される。
一方、台座部13aが初期位置に配置されていると判定された場合には、更に、回転片14aが初期位置に配置されているか否かが判定される。そして、回転片14aが初期位置に配置されていないと判定された場合には、復帰制御が開始される。この際、復帰制御として、回転片復帰制御が開始される。
復帰制御では、開閉片復帰制御により開閉片15aが初期位置に復帰されると、次に、台座部13aが初期位置に配置されているか否かが判定される。そして、台座部13aが初期位置に配置されていないと判定された場合には、台座部復帰制御が開始される。一方、台座部13aが初期位置に配置されていると判定された場合には、更に、回転片14aが初期位置に配置されているか否かが判定される。そして、回転片14aが初期位置に配置されていないと判定された場合には、回転片復帰制御が開始される。一方、回転片14aが初期位置に配置されていると判定された場合には、当該復帰制御が終了される。
一方、復帰制御では、台座部復帰制御により台座部13aが初期位置に復帰されると、次に、回転片14aが初期位置に配置されているか否かが判定される。そして、回転片14aが初期位置に配置されていないと判定された場合には、回転片復帰制御が開始される。一方、回転片14aが初期位置に配置されていると判定された場合には、当該復帰制御が終了される。
一方、復帰制御では、回転片復帰制御により回転片14aが初期位置に復帰されると、当該復帰制御が終了される。
ここで、ジャッジ演出では、その開始から所定待機時間が経過したことに応じて、ボタン操作有効期間が開始され、ボタン操作有効期間中に演出ボタン5bの押下操作が検出された場合には、役物ユニット12による第3演出動作を含む成功告知演出が実行される。そして、本実施形態では、所定待機時間と、3回目のラウンド遊技の終了から4回目のラウンド遊技の開始までのインターバル時間と、を加算した時間が、役物ユニット12が最終状態から初期状態に復帰するために必要となる時間以上の時間となっている。
これによって、カットイン演出(チャンス予告演出又は確定予告演出)に係る演出動作(第1演出動作又は第2演出動作)を実行した役物ユニット12を、成功告知演出に係る第3演出動作の開始時までに、初期状態に復帰させることが可能となる。
(パチンコ機1の作用)
次に、パチンコ機1の作用について説明する。
パチンコ機1では、ラウンド中演出の種別としてチャレンジ演出が選択され、かつ、カットイン演出の種別としてチャンス予告演出又は確定予告演出が選択された場合に、3回目のラウンド遊技の実行中に、第1演出動作又は第2演出動作を指定する役物演出リクエスト情報が設定されて、役物ユニット12が第1演出動作又は第2演出動作を開始するとともに、4回目のラウンド遊技の実行中に、第3演出動作を指定する役物演出リクエスト情報が設定されて、役物ユニット12が第3演出動作を開始する。特に、ラウンド中演出の種別としてチャレンジ演出が選択され、かつ、カットイン演出の種別としてチャンス予告演出又は確定予告演出が選択された場合には、3回目のラウンド遊技の終了に応じて、復帰動作(第1復帰制御又は第2復帰制御)を指定する役物演出リクエスト情報が設定されて、役物ユニット12が復帰動作を開始する。
これによって、3回目のラウンド遊技の終了時に、役物ユニット12が第1演出動作又は第2演出動作を終了していない場合であっても、役物ユニット12が復帰動作を開始する。
したがって、役物ユニット12が初期状態に復帰していない状態で第3演出動作が開始されることを防止することができ、第3演出動作が不適切となることを防止することができる。
以上により、パチンコ機1によれば、役物ユニット12を適切に動作させることが可能となる。
特に、パチンコ機1では、復帰動作を指定する役物演出リクエスト情報が設定されたときに、役物ユニット12が初期状態に復帰していない場合にのみ、復帰動作に係る制御が実行される。
具体的には、復帰動作を指定する役物演出リクエスト情報が設定されたときに、台座部13a、回転片14a及び開閉片15aのうち、初期位置に配置されていない可動部についてのみ、当該可動部を初期位置に配置させる制御が実行される。
これによって、復帰動作に係る制御を適切に実行することが可能となる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態では、大当たり遊技状態の生起中に、遊技球によるV領域の通過が検出された場合に、当該大当たり遊技状態の終了後に「特図高確率状態」が生起される。しかしながら、当選種別(大当たり遊技状態の種別)に応じて、当該当選種別に係る大当たり遊技状態の終了後に「特図高確率状態」又は「特図低確率状態」が生起される構成としても構わない。
1 パチンコ機
10 遊技盤
12 役物ユニット
13 台座装置
13a 台座部
14 回転役物装置
14a 回転片
15 開閉役物装置
15a 開閉片
17 ロゴ役物装置
17a ロゴ板
27a〜27d 役物モータ
28a〜28d 位置検出センサ
31 メイン画像表示装置
31a 表示画面
41 始動ゲート
51 第1始動口
52 第2始動口
52a 始動口開閉部材
53 第1大入賞口
53a 第1大入賞口開閉部材
54 第2大入賞口
54a 第2大入賞口開閉部材
200 主制御回路
300 演出制御回路

Claims (1)

  1. 当落判定により当選が判定された場合に、複数回のラウンド遊技が実行される特定遊技状態を生起させる特定遊技状態制御手段と、
    可動体の動作を制御するための制御情報を設定する制御情報設定手段と、
    前記制御情報設定手段により設定された制御情報に基づいて、前記可動体の動作を制御する可動体動作制御手段と、を備え、
    所定のラウンド遊技の実行中に、前記可動体に第1の演出動作を実行させ前記所定のラウンド遊技の終了に応じて、前記第1の演出動作の途中であっても、前記第1の演出動作を終了して、前記可動体を初期状態に復帰させ、前記所定のラウンド遊技より後に実行されるラウンド遊技の実行中に、前記可動体に第2の演出動作を実行させることが可能であることを特徴とする遊技機。
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