JP6636613B2 - 口腔清掃装置の位置特定のための方法及びシステム - Google Patents

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Description

本開示は、概して、センサ入力を用いて口腔清掃装置の位置を特定し、動きを追跡するための方法及びシステムに関する。
ブラッシングの長さ及びカバレージを含む適切なブラッシング技術は、長期的な歯の健康を確保するのに役立つ。多くの歯の問題は、定期的に歯磨きをしていないか、又は、不適切に行なっている人によって経験される。定期的にブラッシングを行なう人の間で、不適切なブラッシング習慣は、ブラッシングのカバレージが悪くなり、その結果、表面が適切に清掃されないことがある。
適切なブラッシング技術を容易にするために、歯ブラシは、ユーザが最小推奨時間量の間ブラッシングすることを知るようにタイマ機能を提供するように設計されている。タイマ機能は、可聴音、触覚フィードバック、又は、所定の時間が経過したときにユーザに知らせるための他の通知機構を含むことができる。これにより、十分な時間、歯を磨いたことをユーザに示すことができる。
適切なブラッシング技法を促進するための別のメカニズムは、平均的なブラッシングセッション中に到達しにくい、又は、不適切に洗浄される傾向のある口の領域を含む、全ての歯科表面の適切な清掃が確実に行なわれるようにすることである。適切なカバレージを確保する1つの方法は、ブラッシングセッション中に口内の歯ブラシの位置を追跡し、それを歯科用表面のマップと比較することである。例えば、ユーザの歯に対して固定された関係で配置されたセンサを有するシステムは、ユーザの歯上での歯ブラシの動きを追跡することができる。
あるいは、歯ブラシは、口内の装置の動きを追跡しようと試みる1又は複数の内部センサを含むことができる。このようなシステムでは、ユーザは、歯ブラシが口の中の既知の固定位置にある状態でブラッシングを開始し、その後のブラシの移動が1つ以上の内部センサから決定される。しかし、このアプローチには幾つかの制限がある。ユーザは、ブラッシング中に頭を動かすことができない。頭の移動は、元の固定基準点の適切な位置付けを妨げるためである。このシステムは、口の左上の内側と口の外側の右上のように、データが類似する口の特定の領域の間で混乱する。システムの解像度は低く、これは、歯などのより正確な位置決めではなく、口の広い部分のみを追跡することができることを意味する。
従って、センサ入力を使用して口内の歯ブラシの動きを追跡する方法が当該技術分野で引き続き必要とされている。
本開示は、口腔内の口腔清掃装置の動きを追跡するための本発明の方法及びシステムに関する。口内で口腔清掃装置を位置特定するように構成されたシステムに適用すると、本発明の方法及びシステムは、より高い精度の追跡を可能にし、従って、ユーザのブラッシング技術の評価を提供する。このシステムは、フィッツの法則に基づくモデルを利用して、口内での人のブラッシング活動の定量的尺度をもたらす。一実施形態によれば、フィッツの法則に基づくモデルは、移動の完了に必要な時間量と観察された時間とに基づいて、口の一部においてカバーされる距離、したがってブラッシングされた歯の数を決定することを可能にする。一実施形態によれば、フィッツの法則に基づくモデルは、遷移を完了するために必要な時間量及び観察された時間に基づいて、口の一セグメントから他のセグメントへの特定の遷移の決定を可能にする。システムは、ブラッシングセッションの経過中の移動及び位置を追跡し、その情報を利用してユーザにフィードバックを提供する。
一般的に、或る態様では、ユーザの口内において口腔清掃装置の位置を特定するための方法が提供される。当該方法は、(i)動き識別器から受信されるセンサ情報に基づいて、ユーザの口内における口腔清掃装置の第1の位置を決定するステップと、(ii)動き識別器から受信されるセンサ情報を用いて、第1の位置においてユーザの口内における口腔清掃装置の動きが開始されてから停止するまでの経過時間を測定するステップと、(iii)フィッツの法則と測定された経過時間とを用いて、経過時間の間に口腔清掃装置が移動された歯の数を計算するステップと、(iv)第1の位置と経過時間の間に口腔清掃装置が移動された歯の数とに基づいて、ユーザのどの歯が移動に含まれるかを決定するステップと、を含む。
一実施形態によれば、移動の間に口腔清掃装置が移動された歯の数の決定は、移動の間にユーザのどの歯がブラッシングされたかを決定するために利用される。
一実施形態によれば、第1の位置は、口の一部である。
一実施形態によれば、フィッツの法則は、式
Figure 0006636613
を有し、ここで、MTは、経過時間であり、W、a、及び、bは、所定値であり、Dは、第1の位置内で移動される距離である。
一実施形態によれば、上記方法は、口腔清掃装置のための較正データを供給するステップを更に含む。
一実施形態によれば、較正データは、W、a、及び、bに関する1又は複数の値を有する。
一実施形態によれば、上記方法は、ブラッシングセッションを評価するステップを更に含む。一実施形態によれば、当該評価は、ブラッシングセッションの間にどの歯が清掃されるかについての情報を有する。一実施形態によれば、当該評価は、ブラッシングセッションの間に各歯がどれくらい良く清掃されたかについての情報を有する。
一態様によれば、口腔清掃装置が提供される。当該装置は、動き識別器と、動き識別器と通信可能なコントローラと、を含む。当該コントローラは、(i)動き識別器から受信されるセンサ情報に基づいて、ユーザの口内における口腔清掃装置の第1の位置を決定し、(ii)動き識別器から受信されるセンサ情報を用いて、第1の位置においてユーザの口内における口腔清掃装置の動きが開始されてから停止するまでの経過時間を測定し、(iii)フィッツの法則と測定された経過時間とを用いて、経過時間の間に口腔清掃装置が移動された歯の数を計算し、(iv)第1の位置と経過時間の間に口腔清掃装置が移動された歯の数とに基づいて、ユーザのどの歯が移動に含まれるかを決定するように構成される。
一態様によれば、口腔清掃システムが提供される。当該システムは、動き識別器及び通信モジュールを具備する口腔清掃装置を含み、当該口腔清掃装置は、通信モジュールを介して、動き識別器からのセンサデータを送信するように構成されている。また、当該システムは、口腔清掃装置と通信するとともにプロセッサを有する装置を含み、当該プロセッサは、(i)動き識別器から受信されるセンサ情報に基づいて、ユーザの口内における口腔清掃装置の第1の位置を決定し、(ii)動き識別器から受信されるセンサ情報を用いて、第1の位置においてユーザの口内における口腔清掃装置の動きが開始されてから停止するまでの経過時間を測定し、(iii)フィッツの法則と測定された経過時間とを用いて、経過時間の間に口腔清掃装置が移動された歯の数を計算し、(iv)第1の位置と経過時間の間に口腔清掃装置が移動された歯の数とに基づいて、ユーザのどの歯が移動に含まれるかを決定するように構成される。
一態様によれば、ユーザの口内における口腔清掃装置の位置を特定するための方法が提供される。当該方法は、(i)動き識別器から受信されるセンサ情報に基づいて、ユーザの口内における口腔清掃装置の第1の位置を決定するステップと、(ii)動き識別器から受信されるセンサ情報を用いて、ユーザの口内における第1の位置から第2の位置への口腔清掃装置の遷移を検出するステップと、(iii)フィッツの法則と遷移に関する経過時間とを用いて、複数の可能な遷移のうち、どの遷移が経過時間の間に発生するかについての可能性を計算するステップと、(iv)第1の位置と計算された遷移可能性とに基づいて、第2の位置を決定するステップと、を含む。
前述の概念及び以下でより詳細に論じられる追加の概念(そのような概念が相互に矛盾しないことを条件とする)の全ての組み合わせが、本明細書に開示された発明要旨の一部であると考えられることを理解されたい。特に、本開示の最後に現れる主張される主題の全ての組み合わせは、本明細書で開示される本発明の主題の一部であると考えられる。
本発明のこれら及び他の態様は、以下に記載される1又は複数の実施形態を参照して明らかになるであろう。
図中、同様の参照符号は、一般的に、異なる図面を通じて同じ部分を表す。また、図面は、原寸通りではなく、代わりに、本発明の原理を図示するにあたって強調されている。
図1は、一実施形態に係る口腔清掃装置を示している。 図2Aは、一実施形態に係る口腔清掃装置制御システムを概略的に示している。 図2Bは、一実施形態に係る口腔清掃装置制御システムを概略的に示している。 図3は、一実施形態に係る空間センサ入力を用いて口内での口腔清掃装置の動きを追跡するための方法を示すフローチャートである。 図4は、一実施形態に係る口腔内の様々な状態を概略的に示している。 図5は、一実施形態に係る口腔内の様々な状態間の遷移を概略的に示している。 図6は、一実施形態に係る遷移可能性の表である。 図7は、一実施形態に係る口腔内の様々な状態間の遷移の表である。 図8は、一実施形態に係る空間センサ入力を用いて口内での口腔清掃装置の動きを追跡するための方法を示すフローチャートである。
本開示は、口内における口腔清掃装置の移動及び位置を追跡するための方法及びコントローラの様々な実施形態について説明する。より一般的には、出願人は、ユーザにブラッシングフィードバックを供給するために、口内における口腔清掃装置の移動を追跡するためのシステムを提供することが有用であることを認識及び理解している。従って、説明される方法、又は、ここで想定される方法は、ユーザの口内における口腔清掃装置の位置を決定するとともに、幾つかの変数のなかでもとりわけ、口内でユーザが個別の位置をどれくらい長くブラッシングしているかを決定するように構成された口腔清掃装置を提供する。一実施形態によれば、上記方法は、フィッツの法則に基づくモデルを利用して、口内における人のブラッシング活動の定量的尺度をもたらす。一実施形態によれば、フィッツの法則に基づくモデルは、移動の完了に必要な時間量と観察される時間とに基づいて、口の一部においてカバーされる距離の決定を可能にする。
本明細書の実施形態及び実装の利用の特定の目標は、電動歯ブラシなどの口腔清掃装置を使用してブラッシング情報を提供することである。
図1によれば、一実施形態では、本体部12と、本体部にマウントされたブラシヘッド部材14と、を含む口腔清掃装置10が提供される。ブラシヘッド部材14は、本体部から離れた端部にブラシヘッド16を含む。ブラシヘッド16は、複数の毛を供給する毛面18を含む。一実施形態によれば、毛は、ヘッドの長手方向軸に対して実質的に垂直な軸に沿って延びているが、多くの他の実施形態のブラシヘッド及び毛も可能である。
一実施形態によれば、ブラシヘッド部材14は、本体部12に対して移動できるようにマウントされる。当該移動は、特に、振動又は回転を含む様々な異なる運動のいずれであってもよい。
一実施形態によれば、本体部12は、運動を生成するための駆動トレイン22と、ブラシヘッド部材14に生成された運動を伝達するための伝達コンポーネント24と、を含む。例えば、駆動トレイン22は、伝達コンポーネント24の運動を生成するモータ又は電磁石を有することができる。この運動は、次いで、ブラシヘッド部材14に伝達される。駆動トレイン22は、特に、コンポーネントの中でも、電源、オシレータ、及び、1又は複数の電磁石などのコンポーネントを含むことができる。
本体部12は、更に、運動生成器22を活性化及び非活性化させるユーザ入力部26を備える。ユーザ入力部26は、ユーザが口腔清掃装置10を操作できるようにする。例えば、口腔清掃装置10をオン及びオフできるようにする。ユーザ入力部26は、例えば、ボタン、タッチスクリーン、又は、スイッチであってもよい。
本実施形態では、口腔清掃装置10は、電気歯ブラシであるが、代替的な実施形態では、口腔清掃装置は手動の歯ブラシであることが理解されるであろう。かかる構成では、手動の歯ブラシは、電気コンポーネントを持つが、ブラシヘッドは、電気コンポーネントによって機械的に作動されない。
口腔清掃装置10は、1又は複数の動き識別器28を含む。動き識別器28は、本体部12内部にあるように図1では示されているが、ブラシヘッド部材14又はブラシヘッド16内などの、装置内のどこにでも配置されてもよい。動き識別器28は、例えば、6軸又は9軸の空間センサシステムを有する。例えば、動き識別器28は、3軸ジャイロスコープ及び3軸加速度計を用いて、6軸の相対運動(3軸の並進及び3軸の回転)の読み取り値を供給するように構成される。別の例として、動き識別器28は、例えば、3軸ジャイロスコープ、3軸加速度計、及び、3軸磁力計を使用して、9軸の相対運動の読み取り値を提供するように構成される。他のセンサは、圧力センサ及び他のタイプのセンサを含むがこれらに限定されない、単独で又はこれらのセンサと組み合わせて利用することができる。本明細書に記載されているか、そうでなければ想定されているように、多くの異なるタイプのセンサを利用して、装置の状態及び/又は遷移を決定することができる。
動き識別器28は、口腔清掃装置10において所定の位置及び向きで配置される。従って、ブラシヘッド部材14の向き及び位置は、動き識別器28の既知の向き及び位置に基づいて、容易に決定される。従って、ブラシヘッド部材14は、動き識別器28に対して固定された空間的相対配置にある。
動き識別器28は、口腔清掃装置10の加速度及び角度方向を示す情報を生成するように構成される。センサシステムは、6軸又は9軸の空間センサシステムとして共に機能する2つ以上の動き識別器28を備えることができる。別の実施形態によれば、一体化された9軸空間センサは、口腔清掃装置10における空間節約を提供することができる。
第1の動き識別器28によって生成される情報は、コントローラ30に供給される。コントローラ30は、プロセッサ32及びメモリ34を有することができる。プロセッサ32は、任意の適切な形態をとることができる。例えば、プロセッサ32は、1つのマイクロコントローラ、複数のマイクロコントローラ、回路、単一のプロセッサ、又は、複数のプロセッサであってもよいし、あるいは、1つのマイクロコントローラ、複数のマイクロコントローラ、回路、単一のプロセッサ、又は、複数のプロセッサを含んでいてもよい。コントローラ30は、1又は複数のモジュールで形成されてもよく、ユーザ入力部26などの入力に応答して口腔清掃装置10を操作するように動作可能である。例えば、コントローラ30は、モータ制御ユニットを作動させるように構成することができる。一実施形態によれば、動き識別器28は、コントローラ30に不可欠である。また、コントローラ30は、以下詳述されるように、1又は複数の時間量を測定するように構成された、クロック及び/又はタイマを有していてもよいし、又は、クロック及び/又はタイマと通信してもよい。
メモリ34は、不揮発メモリ及び/又はRAMを含む、任意の適切な形態をとることができる。不揮発メモリは、読み取り専用メモリ(ROM)、ハードディスクドライブ(HDD)、又は、ソリッドステートドライブ(SSD)を含んでいてもよい。メモリは、とりわけ、オペレーティングシステムを格納することができる。RAMは、データの一時的なストレージのためにプロセッサによって使用される。オペレーティングシステムは、コントローラ30によって実行された場合に、口腔清掃装置10のハードウェアコンポーネントの各々の操作を制御するコードを含んでいてもよい。
図2Aによれば、口腔清掃システム200の一実施形態が提供される。一実施形態によれば、口腔清掃システム200は、1又は複数の動き識別器28と、プロセッサ32及びメモリ34を有するコントローラ30と、を含む。電気清掃装置と共に使用されるとき、口腔清掃システム200は、駆動トレイン22を含み、その動作はコントローラ30によって制御される。
図2Bによれば、口腔清掃装置10と、口腔清掃装置とは別個の装置40と、を有する口腔清掃システム200の他の実施形態が示されている。口腔清掃装置10は、本明細書において開示されているか、又は、別の方法で構想された口腔清掃装置の実施形態のいずれかとすることができる。一実施形態によれば、口腔清掃装置10は、空間センサ情報のための1又は複数の動き識別器28と、プロセッサ32を有するコントローラ30と、を含む。口腔清掃装置10は、駆動トレイン22を含むことができ、その動作はコントローラ30によって制御される。
一実施形態によれば、口腔清掃装置10は、収集された空間センサ情報を送信する通信モジュール38を更に有する。通信モジュールは、これらに限定されないが、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、近距離通信、及び/又は、セルラモジュールを含む、有線又は無線信号を送信することができる任意のモジュール、装置、又は、手段であり得る。
一実施形態によれば、装置40は、口腔清掃装置10から送信された空間センサ情報を受信し処理するように構成された、又は、処理可能な任意の装置とすることができる。例えば、装置40は、清掃装置ホルダ又はステーション、スマートフォン、コンピュータ、サーバ、あるいは、任意の他のコンピュータ化された装置であってもよい。一実施形態によれば、装置40は、Wi-Fi、Bluetooth、近距離通信、及び/又は、無線通信を含むがこれらに限定されない、有線又は無線信号を受信することができる任意のモジュール又はセルラモジュールである。また、装置40は、本明細書で説明されるように、ユーザが口の中で装置を動かすときに、口腔清掃装置10の位置を決定し追跡するために、動き識別器28から受信される空間センサ情報を使用するプロセッサ44を含む。一実施形態によれば、装置40は、較正データ、受信された空間センサ情報、又は、任意の他の情報を格納するためのメモリ34を含むことができる。
単なる一例として、口腔清掃装置100は、動き識別器28を使用してセンサ情報を収集し、その情報をBluetooth接続を介してスマートフォン装置40に局所的に送信することができ、そこで、センサ情報が処理及び/又は格納される。別の例として、口腔清掃装置10は、動き識別器28を使用してセンサ情報を収集し、その情報をWiFi接続を介してインターネットに送信し、リモートサーバ装置40に通信することができる。リモートサーバ装置40は、センサ情報を処理及び/又は格納する。ユーザは、その情報に直接アクセスしてもよく、又は、リモートサーバ装置40又は関連する装置から報告、更新、又は、他の情報を受信してもよい。
一実施形態によれば、口腔清掃装置10のコントローラ30及び/又はリモート装置40のコントローラは、隠れマルコフモデル(「HMM」)又は他の確率的グラフィカルモデル又はハイブリッド法などの確率的グラフィカルモデルを用いて口腔清掃装置10の位置を決定及び追跡するために、動き識別器28からのセンサ情報を使用して、動き識別器28から受信される空間センサ情報から口腔清掃装置10の位置を推定する。口腔内の位置は特定の名称を有し、これらの名称の各々は、口腔内の口腔清掃装置10のブラシヘッド部材の別個の位置として見ることができる。例えば、口内のブラシヘッドのおおよその位置を状態と呼ぶ。幾つかの実施形態によれば、状態は、歯上のブラシヘッドの正確な位置、より具体的には歯の特定の部分にあってもよいが、状態は、より大まかに言えば、左上外側、左上内側など(表1参照)、口のセクションであってもよい。ユーザが口内の異なる状態間を移動すると、動き情報が動き識別子28によって生成され、コントローラ30に送られる。確率的グラフィカルモデルは、現在の状態に関する最良の推定を生成する。ここで、現在の状態の確率分布は、前の状態確率分布と或る状態から動き識別器28によって検出されるような任意の他の状態への遷移の確率とから計算される。従って、所与の空間内での装置の最も確からしい位置は、状態間の遷移の可能性に関する情報を含む1又は複数の行列である遷移確率分布と組み合わされた以前の状態確率分布に基づいて決定される。ユーザによる較正に基づく遷移の可能性などの行動情報を含む統計的行列や、センサの読みに基づいて起こった遷移の可能性を含む行列などの複数の遷移行列、又は、システムの事前知識に基づいて起こった遷移の可能性を含む行列である。
一実施形態によれば、口腔清掃装置10のコントローラ30及び/又はリモート装置40のコントローラは、ユーザの口内の口腔清掃装置の高解像度追跡のために、動き識別器28からのセンサ情報を利用する。一実施形態によれば、システムは、歯毎の解像度で位置及び移動を測定するように構成される。システムは、フィッツの法則に基づくモデルを利用して、移動の完了に必要な時間と観察される時間とに基づいて、口の一部においてユーザによってカバーされる距離、従って、ブラッシングされる歯の数を決定する。目標エリアまでの移動に要する時間を予測するフィッツの法則は、以下の式を用いて表されるように、目標までの距離と目標の幅との間の比の関数である。
Figure 0006636613
ここで、MTは、移動時間又は移動を完了するまでの平均時間であり、システムのクロックコンポーネントによって測定され得る。さらに、a及びbは、モデルパラメータであり、装置の開発中又は較正中に決定され得る。例えば、a及びbは、成人対子供及び/又は男性対女性などの装置の意図されるユーザに応じて予め設定された工場出荷時の値であってもよい。他の例として、a及びbは、ユーザが有向ブラッシングセッションを行なう較正セッション中に決定される値であってもよい。較正セッション中に得られたデータは、オプションで、処理及び格納されてもよく、モデルパラメータa及びbが、決定及び設定され得る。Dは、開始点から目標の中心までの距離であり、一実施形態によれば、予測結果である。Wは、移動の軸に沿って測定される目標の幅である。例えば、Wは、最終的な位置における許容誤差であってもよい。移動の最終的な位置は、目標の中心からW/2以内に収まらなければならないためである。一実施形態によれば、Wは、およそ人の歯のサイズであってもよい。従って、Wは、大人対子供、及び/又は、男性対女性などの装置の意図されるユーザに少なくとも部分的に基づいていてもよい。
一実施形態によれば、式1は、
Figure 0006636613
に修正され得る。従って、ここで、W、a及びbは、既知であり、式4は、時間MTが観察される場合、移動距離Dの推定を可能にする。
一実施形態によれば、システム200は、フィッツの法則に基づくモデルによって得られる高解像度の位置情報を単独で、又は、確率的グラフィカルモデルを用いて得られる低解像度の位置情報と組み合わせて利用する。例えば、口内の位置の特定の状態、セグメント、又は、他の高レベルな測定が一旦識別されると、上記情報は、フィッツの法則に基づくモデルを用いて得られるより具体的な歯毎の情報に拡張され得る。
図3によれば、一実施形態において、所与の空間内の装置の動きを追跡する方法300のフローチャートが示されている。この方法のステップ310において、口腔清掃装置10が提供される。口腔清掃装置は、本明細書に記載されているか、又は、本明細書で想定されている実施形態のいずれかであり得る。例えば、一実施形態によれば、口腔清掃装置10は、本体部12、毛面18を有するブラシヘッド部材14、動き識別器28、並びに、プロセッサ32及びメモリ34を有するコントローラ30を含む。口腔清掃装置10の多くの他の実施形態も可能である。
本方法の任意のステップ320において、口腔清掃装置10を較正することができる。較正は、例えば、システム内の位置及び/又は遷移を定義することを含むことができ、これは、工場又はユーザによって行なうことができる。状態較正データは、注釈付きセンサデータセットからなる。例えば、較正セッションの間、指定された領域がブラッシングされ、瞬間的なセンサデータに注釈が付けられて格納される。
一実施形態によれば、顎は一意であるため、較正は、個々のユーザによって実行することができる。これは、幾つかの方法で実行され得る。例えば、ユーザは単純に装置を使用することができ、システムは、後臼歯における転換点などの形状及び境界条件を登録することによって、顎のマップを再構成することができる。別のユーザ較正方法によれば、ユーザは、ユーザの動きパターン(例えば、高速遷移又は低速遷移)にシステムを訓練するだけでなく、システムが位置をそのセンサデータにマッピングすることができるようにブラッシングすべき場所が示されているブラッシングセッションを通じてガイドされる。
一実施形態によれば、較正ステップは省略される。代わりに、口腔清掃装置は、それらのセッション間のデータを比較することによって、1又は複数のブラッシングセッションに亘って較正データセットを作成する。自己学習法を利用して、工場又はユーザの較正を補う、修正する、又は、そうでなければ調整することもできる。
方法のステップ330において、口腔清掃装置は、第1の位置で口の中に配置され、ユーザは歯を磨くことを開始する。
上記方法のステップ335において、当該システムは、確率的グラフィカルモデルを用いて、第1の状態の確率を決定する。一実施形態によれば、当該モデルは、前の状態確率を利用して現在の状態確率を決定する。現在の状態確率は、較正データに基づいており、前の状態から現在の状態への遷移の確率は、次式
Figure 0006636613
に従う。ここで、P(s)は、現在の状態確率行列であり、P(s−1)は、前の状態確率行列である。また、P(T)は、各状態s−1から状態sへの遷移の確率行列であり、P(scal)は、ステップ320からの較正データに基づく現在の状態確率行列である。最終的な分布は、正規化される。
しかしながら、ユーザの口内の第1の位置を推定中、以前の位置確率は存在しない。従って、第1の位置の推定のために、位置を決定すべく較正データのみが利用され得る。現在の状態推定に関しては幾つかの方法があり、これらは、以下においてより詳細に説明される。例えば、一実施形態によれば、未知である第1の状態の確率は、較正データに基づいて決定される。一方、後続の未知の状態は、式:P(s)=P(s−1)*P(T)を用いて決定される。
一実施形態によれば、遷移行列Tは、可能性のある各状態から全ての他の可能な状態へ遷移する確率を提供する。
次に、上記行列は、現在の状態行列Sと乗算される。この例では、現在の状態は100%正確に分かっているが、必ずしもそうであるとは限らない。現在の位置はほとんど不確実であり、確率分布を持つ行列Sにつながる。遷移確率と状態確率との乗算の結果は、新しい状態確率分布行列Pを与える。この行列Pから、最も可能性の高い現在の状態を判定し、これを使用してユーザにフィードバックを提供することができる。
Figure 0006636613
遷移行列T自体は、確率の乗算の結果であってもよく、また、行動パターンの確率情報を含むこともできる。例えば、ブラッシング中にユーザが単一の歯をスキップすることは考えにくい。例えば、歯#1から歯#3への移行は、歯#2を完全にスキップしながらは起こりそうにない。遷移行列Tに組み込むことができる各2つの歯の間に遷移確率がある。これらの行動確率は、例えば、ガイドされた較正セッション、または消費者調査から採掘されたデータによって得ることができる。
一実施形態によれば、遷移行列Tは、境界条件情報を有する。顎の形状は既知であるため、境界条件を計算に課すことができる。例えば、システムが顎の絶対位置を追跡しており、動きインジケータからの情報が、新しい位置が顎の外側5センチメートルに位置することを示唆している場合、その確率は無視できる。推定位置が、システム境界内にないためである。そのような瞬間に、推測された新しい位置がシステムの境界条件内に戻るか、又は、真の位置である可能性が高いシステムの境界内にある第2の位置に戻るまで、追跡がロストしたとみなされ得る。追跡がロストして再び見つかる毎に、中間パスは、追跡がロストしたときに発生した遷移確率を使用して、新たに見つかった位置からバックトラックすることができる。
一実施形態によれば、瞬時センサ値は、遷移確率が考慮される前に、位置の指示を既に与えることができる。センサデータの各組み合わせは、既に可能性のある位置を制限する。例えば、ブラシが内側を指しているとき、ブラシは顎の外側に位置し、特定の状態は除外される。これらの観察は、ロストした位置追跡を回復するのにも役立つ。状態を瞬時センサデータにリンクするモデルは、エンドユーザ又は開発中のいずれかで、較正ステップから採取されたデータであり得る。
この方法のステップ340において、遷移が起こり、動き識別器28からの情報によって検出される。例えば、動き識別器は、口の一方の側から他方の側への並進、口の内側から口の外側への回転、あるいは、並進及び回転の両方を検出することができる。動き識別器28のジャイロスコープ、加速度計、磁力計、圧力センサ、及び/又は、他のセンサは、コントローラ30に情報を連続的又は定期的に送信し、その情報の変化は、遷移、回転、及び/又は、他の動きあるいは遷移を含むがこれらに限定されない遷移としてシステムによって解釈され得る。一実施形態によれば、コントローラは、較正データとの比較、予め決定された又は予めプログラムされたデータとの比較、及び/又は、他のデータに基づく遷移として動き識別器28からの情報を解釈する。
遷移が完了すると、コントローラ30は、その情報を利用して、当該方法のステップ350において、口腔内の口腔清掃装置10の新しい位置又は状態を決定する。従って、以前の方法とは異なり、以前の状態から現在の状態へ装置の遷移が完了した後にのみ状態が決定される。新しい状態を決定するために、コントローラは、動き識別器28からの遷移情報を較正データと比較する。例えば、コントローラは、新しいデータが較正点とどれほど類似しているかを判定し、類似性の尺度を得ることができる。以下で詳細に説明するように、動き識別器28からの遷移情報を較正データと比較することによって、ステップ350を達成するための複数の方法がある。これらは、(i)ヒストグラム相関、(ii)確率密度分布分析、及び/又は、(iii)最近隣分析を含む。
ヒストグラム相関アプローチのために、正規化されたヒストグラムが、動き識別器28からの較正データ及び現在観測されたセンサデータの両方の1又は複数の軸について構築される。相関は、ヒストグラムの内積によって、要素ごとに乗算して合計することによって計算される。最も一致するデータポイントを有するデータセットが、最も高い合計につながる。複数の軸が使用されている場合、個々の軸の結果を掛け合わせることによって総推定が計算される。
確率密度分布分析のために、正規分布関数は、以下の式を使用して較正データセットに適合される。
Figure 0006636613
次いで、現在の位置は、確率密度分布における観測されたセンサデータの各個々の点の確率を見出すことによって推定される。一実施形態によれば、この手法は、例えば、較正データの可能なギャップに対してあまり敏感ではない。
幾つかの状態の観察は、局所化のあいまいな結果につながる。これらの状態を区別するためには、状態につながった遷移を見る必要がある。口内移行の最も顕著な特徴は、例えば、第1状態と第2状態との間の角変位であり得る。しかしながら、各遷移は、1組の変位(x、y、z)にのみ対応する。従って、較正セットと比較するための正規確率分布を構築するのに十分なデータがない可能性がある。データ点の数が少ないため、最近隣の分析を利用することができる。一実施形態によれば、遷移が観察されると、システムは、遷移の5つの最も近い(dx、dy、dz)隣接を探すが、他の実施形態では5未満又は6以上が利用されてもよい。好ましくは、システムは、等しいオッズを避ける多数の近隣を探す。各遷移の確率は、各クラスタが寄与する最近傍の数によって決定される。
従って、一実施形態によれば、最近隣の分析のために、動き識別器28からの観測されたセンサデータが、多次元空間におけるx個の最近傍を見ることによって較正データセットと比較される。動き識別器28からの観察されたセンサデータによって決定される測定点と各較正点との間の距離は、3次元空間内の2つのベクトルとして表される点の間の差のノルムをとることによって計算される。
Figure 0006636613
次に、各位置の確率は、例えば、以下の式を使用して、その位置に割り当てられている最近傍の相対数によって計算することができる。ここで、n(total)は、考慮する近傍の総数である。
Figure 0006636613
一実施形態によれば、口腔における状態及び遷移が明確に定義され得る。なお、これは、較正データを含むが、これに限定されない。図4を参照すると、一実施形態によれば、口のための状態が定義されている。口400は、表1に記載された状態を有する上部歯410及び下部歯420を含む。これらは、口の一部としても識別され得る。遷移は、いずれかの状態から他の状態への移動である。以下により詳細に説明するように、幾つかの遷移は明瞭であり、他の遷移はあいまいである。さらに、幾つかの遷移が発生する可能性が高く、他の遷移が起こりにくい場合もあり、この情報は、オプションで分析のコンポーネントになり得る。
表1.状態略語
Figure 0006636613
図5を参照すると、一実施形態によれば、口内の状態間の規定された遷移がある。口400は、正又は負の平行移動(「T」)、及び/又は、正又は負の回転(「R」)として定義される遷移を有する上部歯410及び下部歯420を含む。一部の遷移は、1つのタイプの動き(T又はR)のみを含み、他の遷移は2つのタイプの動き(T及びR)を含む。
一実施形態によれば、遷移確率は表として視覚化することができ、一組の累積された角度変化などの観測信号は、可能な各遷移が真である確率を提供する。これは、完全に確率的に、及び/又は、一連のルールに基づいて行なうことができる。
確率論的方法
一実施形態によれば、完全確率的方法は、角度回転であるセンサデータの完全較正セットを必要とする。遷移検出後、状態推定のための上記の方法の1つによって、遷移の前後のセンサ回転を、可能性のある遷移ごとの較正された角度回転と比較し、図6に示されるような表を得る。例えば、LLO(左下外側)からLLI(左下内側)、又は、その逆の方向で示される各状態遷移に対して、可能な遷移が真である確率P2が存在する。
ルールに基づく方法
一実施形態によれば、ルールに基づく方法は、各セグメント間の動きのタイプが分かっているシステムの事前知識に基づいている。図7に示されるように、表が、この場合左右の並進(T+/−)、左右の回転(R+/−)、及び/又は、180°の回転のような動きのタイプによって形成される。一実施形態によれば、較正セットは、各タイプの動きについての較正データ(例えば、角回転)のみを含むことができる。
遷移が検出されると、角回転シグネチャは、この例では最近傍アプローチを使用して既存のシグネチャと比較され、観察される各動きの確率を割り当てる。これらの正規化された確率は、動きが起こると予想される表内の対応する位置に割り当てられる。動きが予想されない全ての位置に確率の逆数が割り当てられる。一実施形態によれば、これにより、可能な動きごとに1つの完全な表が得られる。
例えば、正の回転R++が確実に0.6で観測された場合、R+表内のR+が発生する各要素は0.6となる。R+が観測されないときに他の要素が真である可能性があるので、他の要素は全て(1−0.6)に割り当てられる。
一実施形態によれば、最終的な遷移確率分布を得るために、全ての表が要素ごとに掛け算される。動きが観測されない場合、各要素には同じ値(1/N)が割り当てられるため、表は最後の相対オッズに影響を与えない。一実施形態によれば、表現は個々の表である必要はない。ライブラリ、ルックアップテーブル、又は、その他の方法を使用して実行されてもよい。
上記の式5に戻って、或る状態にある確率P(s)は、他の状態P(s−1)で開始した全ての組み合わせによって与えられたオッズの和に等しく、遷移確率P(T)でその特定の場所に移動する。あいまいさを解決し、より良い推定値に達するために、較正データに基づく現在の状態確率P(scal)で推定値を再び掛け算する。
一実施形態によれば、あいまい性の解決には、原点情報P(s−1)、遷移情報P(T)、及び、宛先情報P(scal)が必要である。これは、例えば、幾つかの位置については、口内で検出される状態が、少なくとも2つの異なる状態であり得るためである。例えば、遷移が発生するまでULOとURIとを区別できない場合がある。その場合でも、一部の遷移は区別できない。例えば、ULOからULIへの遷移、又は、ULIからULOへの遷移は、回転を含むが、少なくとも非対称性が導入されるまで、システムが正確な位置を決定することは困難であり得る。非対称性によって引き起こされる識別可能な遷移が起こるとすぐに、システムはあいまい性から解放される。典型的には、システムはあいまい性から解放されるだけでなく、以前はあいまいであった以前の状態を判定することができる。
図3の方法のオプションのステップ355において、一実施形態によれば、1又は複数の以前の状態判定が修正される。例えば、上記方法のステップ350において状態決定が判定され得るが、後続の遷移は、前の状態遷移が正しくないことを示すことができる。例えば、後続の遷移は、誤って決定された状態から不可能、又は、起こり得ない可能性があり、これは、レビュー及び/又は可能性な訂正のトリガとなり得る。システムは、誤って決定された状態を判定して訂正するために、1又は複数の以前の遷移を最新の遷移と共に利用することができる。
同様に、システムは、システムが一時的に状態又は遷移の追跡をロストした場合、又は、状態又は遷移を認識できない場合、現在の状態を決定し、及び/又は、以前の状態を修正することができる。例えば、システムは、以前のセンサ情報を用いて、仮定の状態S1にあり、次に、判断不可能な遷移T?を経て、新しい判断不可能な状態S?へ至ることを決定することができる。後続の既知の遷移T2は、決定された状態S3をもたらし、これは、以前の決定不能な遷移T?を経てS?へ至ったのが、状態S2への遷移T1であったことを意味する。得られた情報は、自己学習及び/又は較正データセットの精緻化又は他の定義のために利用することができる。
従って、図3の方法のステップ360において、システムは、或る状態から別の状態への口腔清掃装置の第2の遷移を検出する。例えば、動き識別器は、口の一方の側から他方の側への並進、口の内側から口の外側への回転、又は、並進及び回転の両方を検出することができる。動き識別器28のジャイロスコープ、加速度計、磁力計、及び/又は、他のセンサは、コントローラ30に情報を連続的又は定期的に送信し、その情報の変化は、これらに限定されるものではないが、移動、回転、及び/又は、他の動き又は遷移を含む遷移としてコントローラに解釈され得る。一実施形態によれば、コントローラは、較正データとの比較、予め決定された又は予めプログラムされたデータとの比較、及び/又は、他のデータに基づく遷移として動き識別器28からの情報を解釈する。ステップ340,350,360は、ブラッシングセッションの全過程を通して繰り返されてもよい。
別の実施形態によれば、この方法は、口腔清掃装置の動きを追跡し、状態を決定するために、遷移データのみを利用する。例えば、口腔清掃装置が移動された状態又は現在位置付けられている状態を必然的に定義する遷移が検出された場合、遷移データのみが必要である。遷移が2つ以上の可能な状態を定義するシナリオでは、他のセンサデータに頼るか、前の状態及び/又は後の遷移を利用して前の状態を決定する必要があり得る。
この方法のステップ370において、システムは、ブラッシングセッションを評価するために、ブラッシングセッション中に得られた、状態決定又は上記のような遷移データのみを利用する。一実施形態によれば、システムは、ブラッシングセッションの間に得られた状態判定に関する情報を記憶して、現在又は将来のある時点で評価を作成又は実行する。別の実施形態によれば、システムは、ブラッシング時間、技法、又は、他の測定基準の改善、ならびに改善の欠如を含む、時間の経過とともにデータを蓄積するための複数のブラッシングセッションに関する情報を記憶する。
例えば、ブラッシングセッションの評価の1つの目標は、ユーザが各場所をブラッシングするのに費やす時間を追跡することである。総推奨ブラッシング時間が2分である場合、例えば、図4で識別された12個の領域の各々は、およそ10秒でブラッシングされるべきである。システムは、追跡された状態をタイマ、時計、又は、表と比較し、どの領域が適切にブラッシングされ、どの領域が適切にブラッシングされていないかを決定することができる。
一実施形態によれば、システムは、ブラッシングセッションのための他の評価基準を利用することができる。例えば、別のメトリックは、各領域内で移動される距離であってもよい。これは、例えば、較正セッション又は通常のブラッシングのいずれかから、抽出され得る顎のサイズの知識を必要とするであろう。別の指標は、単一の領域内の信号のスプレッドであってもよい。例えば、ユーザが1つの場所にのみブラシを維持している場合、スプレッドは非常に小さくなる。ユーザが1つの領域内を移動し、より完全にカバーすると、スプレッドが大きくなり、より広い較正曲線に一層適合するようになる。一実施形態によれば、システムは、多次元方式でブラッシングセッションを評価するために複数のメトリックを利用することができる。
この方法のオプションのステップ375において、システムは、ブラッシングセッションの間に誰がブラシを使用していたかを決定する。システムは、オプションとして、情報をユーザ及び/又はユーザアカウントと任意に関連付けることができる。例えば、一実施形態によれば、システムは、判定された状態の観察された順序を使用して、ブラッシングセッション中に誰がブラシを使用しているかを決定する。ブラッシングセッション中に、殆どのユーザが同一又は類似のパターンで歯を磨くことが合理的に想定される。従って、決定された順序又はパターンが特定のユーザ及び/又はユーザアカウントに関連付けられると、後続のブラッシングセッションが、格納された又は関連付けられた順序又はパターンに十分に近いかどうかが判定される。セッションが以前のセッションに十分に近いかどうかの判定は、例えば、閾値又は確率判定によって判定され得る。
この方法のステップ380において、ブラッシングセッションの評価が伝達され得る。例えば、システムは、どの領域が適切にブラッシングされ、どの領域が適切にブラッシングされていないかに関する情報をユーザに伝達することができる。これは、8又は12のターゲット領域を有するディスプレイ及びどの領域が適切にブラッシングされたか、どの領域が適切にブラッシングされなかったか、及び/又は、その両方を示す視覚的インジケータなどのディスプレイを利用して実行され得る。一実施形態によれば、システムは、リアルタイムトラッキング及びローカライゼーションデータをユーザ又は遠隔システムに提供することができる。例えば、システムは、リアルタイムのトラッキング及びローカライゼーションデータを、有線又は無線ネットワーク接続を介してコンピュータに送信することができる。別の例として、システムは、有線又は無線ネットワーク接続を介して、記憶された追跡及び位置特定データをコンピュータに送信することができる。従って、システムは、単一のブラッシングセッション及び/又は複数のブラッシングセッションに関する情報を、歯科医又は歯科衛生士などの医療従事者に直接伝達することができる。
図8によれば、一実施形態において、フィッツの法則に基づくモデルを用いて所与の空間内の装置の移動を追跡するための方法800のフローチャートが示されている。当該方法のステップ810において、口腔清掃装置10が供給される。口腔清掃装置は、上記実施形態のいずれか、又は、ここで想定される他のものであってもよい。例えば、一実施形態によれば、口腔清掃装置10は、本体部12、毛面18を有するブラシヘッド部材14、動き識別器28、並びに、プロセッサ32及びメモリ34を有するコントローラ30を含む。口腔清掃装置10の多くの他の実施形態も可能である。
上記方法のオプションのステップ820において、システム200は、較正されてもよい。較正は、例えば、変数W、a及びbを規定するステップを有していてもよく、これは、工場において、又は、ユーザによって実行され得る。例えば、較正セッションの間、指定された領域がブラッシングされ、瞬間的なセンサデータに注釈が付けられて格納される。一実施形態によれば、顎は一意であるため、較正は、個々のユーザによって実行することができる。これは、幾つかの方法で実行され得る。例えば、ユーザは単純に装置を使用することができ、システムは、後臼歯における転換点などの形状及び境界条件を登録することによって、顎のマップを再構成することができる。別のユーザ較正方法によれば、ユーザは、ユーザの動きパターンにシステムを訓練するだけでなく、システムが位置をそのセンサデータにマッピングすることができるようにブラッシングすべき場所が示されているブラッシングセッションを通じてガイドされる。
一実施形態によれば、較正ステップは省略される。代わりに、口腔清掃装置は、それらのセッション間のデータを比較することによって、1又は複数のブラッシングセッションに亘って較正データセットを作成する。自己学習法を利用して、工場又はユーザの較正を補う、修正する、又は、そうでなければ調整することもできる。
上記方法のステップ830において、口腔清掃装置は、第1の位置で口の中に配置され、ユーザは歯を磨くことを開始する。
上記方法のステップ840において、動き識別器28は、センサデータを取得し、システムは、センサデータを利用して、口内の口腔清掃装置のおよその位置を決定する。このおよその位置は、口内の位置の状態、セグメント、又は、他のより高レベルな測定である。一実施形態によれば、システムは、上述の確率的グラフィカルモデル又はここで想定される確率的グラフィカルモデルを利用して、口のどの部分がブラッシングされているかを決定する。なお、これは、表1記載の位置を含むがこれらに限定されない。口内の位置の状態、セグメント、又は、他のより高レベルな測定の他の方法も可能である。
上記方法のステップ850において、口内の装置のおよその位置についての情報を用いて、システムは、式4を用いて、装置が移動された歯の数を決定するためにフィッツの法則に基づくモデルを用いることができる。
Figure 0006636613
ここで、パラメータW、a及びbは既知であり、MTは、観測される時間量である。観察される時間MTは、移動が開始してから終了するまでの間の時間量を測定することによって取得され得る。ここで、移動は、動き識別器28によって検出される。測定された時間MTは、移動の開始から終了までの間の歯の数に相互に関連付けられる。一度の移動でカバーされる歯の数は、移動を完了するのに必要な時間と指数関数的に関係するためである。
一実施形態によれば、移動の開始から終了までの歯の数についての情報、即ち、装置が移動される歯の数についての情報は、様々な目的のためにシステムによって利用され得る。例えば、当該情報は、移動中、どの歯が清掃されるかを決定するために使用され得る。別の実施形態によれば、上記情報は、装置の空気流、流体分散、又は、様々な他のアクションなどの口腔清掃装置によるアクションをトリガするために使用され得る。
図8の上記方法のステップ860において、システムは、口内の口腔清掃装置10の第2の位置を決定する。例えば、一実施形態によれば、動き識別器は、口の一方の側から他方の側への並進、口の内側から口の外側への回転、あるいは、並進及び回転の両方を検出することができる。動き識別器28のジャイロスコープ、加速度計、磁力計、及び/又は、他のセンサは、コントローラ30に情報を連続的又は定期的に送信し、その情報の変化は、遷移、回転、及び/又は、他の動きあるいは遷移を含むがこれらに限定されない遷移としてシステムによって解釈され得る。一実施形態によれば、コントローラは、較正データとの比較、予め決定された又は予めプログラムされたデータとの比較、及び/又は、他のデータに基づく遷移として動き識別器28からの情報を解釈する。ステップ850、860、及び、870は、ブラッシングセッションのコースを通じて繰り返されてもよい。
単独で利用され得る、又は、上記ステップと組み合わせて利用され得る、上記方法の他の実施形態によれば、フィッツの法則に基づくモデルは、受信したセンサデータに基づいて、複数の可能な遷移のうち、どの遷移が発生したのか決定するために利用される。例えば、ステップ845において、口腔清掃装置の動き識別器は、口の一のセクションから口の他のセクションへの遷移を検出する。例えば、動き識別器は、口の一方の側から他方の側への並進、口の内側から口の外側への回転、あるいは、並進及び回転の両方を検出してもよい。動き識別器28のジャイロスコープ、加速度計、磁力計、及び/又は、他のセンサは、コントローラ30に情報を連続的又は定期的に送信し、その情報の変化は、遷移、回転、及び/又は、他の動きあるいは遷移を含むがこれらに限定されない遷移としてシステムによって解釈され得る。
上記方法の当該実施形態のステップ855において、検出された遷移と当該遷移に関して観測された時間量とについてのセンサ情報を用いて、システムは、フィッツの法則に基づくモデルを使用して、上記の式4を用いて、複数の可能な遷移のうち、どの遷移が発生したのかを決定することができる。ここで、W、a及びbは、既知であり、MTは、観測される時間量である。観測される時間量MTは、遷移が開始してから終了するまでの間の時間量を測定することによって得られる。ここで、移動は、動き識別器28によって検出される。測定された時間MTは、遷移のタイプと相互に関連付けられる。遷移のタイプは、遷移が完了するのに必要な時間と関連しているためである。識別された遷移は、他の位置測定を精緻化することを含む、様々な目的のために利用され得る。この実施形態によれば、ステップ845、855、及び、875は、ブラッシングセッションのコースを通じて繰り返されてもよい。
上記方法のステップ880において、システムは、ブラッシングセッションの間に得られたブラッシング情報を利用して、ブラッシングセッションを評価する。一実施形態によれば、即座に、又は、将来のある時点において、評価を作成又は実行するために、システムは、ブラッシングセッションの間、個別の清掃された歯についての情報を格納する。他の実施形態によれば、システムは、ブラッシング回数、技術、又は、他の測定基準の改善、並びに、改善の欠如を含む、経時的にデータを蓄積するための複数のブラッシングセッションについての情報を格納する。
例えば、ブラッシングセッションの評価の1つの目標は、ユーザが各歯にかける時間量を追跡することであってもよい。推奨される総ブラッシング時間が2分である場合、例えば、大人のおよそ32本の個別の歯のそれぞれは、約4秒間ブラッシングされるべきである。システムは、どの領域が正確にブラッシングされ、また、どの領域が正確にブラッシングされなかったかを決定するため、追跡された状態とタイマ、クロック、又は、表とを比較することができる。
この方法のステップ890において、ブラッシングセッションの評価が伝達され得る。例えば、システムは、どの歯及び/又は領域が適切にブラッシングされ、どの歯及び/又は領域が適切にブラッシングされていないかに関する情報をユーザに伝達することができる。これは、どの領域が適切にブラッシングされたか、どの領域が適切にブラッシングされなかったか、及び/又は、その両方を示す視覚的インジケータなどのディスプレイを利用して実行され得る。一実施形態によれば、システムは、リアルタイムトラッキング及びローカライゼーションデータをユーザ又は遠隔システムに提供することができる。例えば、システムは、リアルタイムのトラッキング及びローカライゼーションデータを、有線又は無線ネットワーク接続を介してコンピュータに送信することができる。別の例として、システムは、有線又は無線ネットワーク接続を介して、記憶された追跡及び位置特定データをコンピュータに送信することができる。従って、システムは、単一のブラッシングセッション及び/又は複数のブラッシングセッションに関する情報を、歯科医又は歯科衛生士などの医療従事者に直接伝達することができる。
本明細書で定義され使用されている全ての定義は、辞書定義、参照により組み込まれた文献の定義、及び/又は、定義された用語の通常の意味を制御すると理解されるべきである。
本明細書及び特許請求の範囲において使用される単数形は、明確に反対の指示がない限り、「少なくとも1つ」を意味すると理解されるべきである。
本明細書及び特許請求の範囲において使用される語句"及び/又は"は、そのように結合された複数の要素の"いずれか又は両方"、即ち、或る幾つかの場合には接続的に存在し、他の場合には分離的に存在する複数の要素を意味すると理解されるべきである。"及び/又は"と共に記載されている複数の要素は、同じ様式で、即ち、そのように結合された複数の要素のうちの"一つ又はそれ以上"と解釈されるべきである。他の複数の要素は、任意的に、「及び/又は」節によって具体的に特定された複数の要素以外に存在してもよく、それら具体的に特定された複数の要素と関連していても関連していなくてもよい。
本明細書及び特許請求の範囲において使用される"又は"は、上述の"及び/又は"と同じ意味を有するものと理解されるべきである。例えば、あるリスト内の複数の項目を分離させた場合に、"又は"又は"及び/又は"は包括的である、即ち、1又は複数の要素のリストのうちの少なくとも一つ(ただし一つよりも多くも含む)を含み、そして任意的に、追加的なリストにない複数の項目を含むものと解釈されるものとする。明確に反対の指示をする用語、例えば"一つのみ"又は"厳密に一つの"又は特許請求の範囲において使用される場合の"から成る"のみが、数又は複数の要素のリストのうちの厳密に1の要素を含むことを参照することができる。概して、本明細書において使用される"又は"は、例えば"〜のいずれか"、"〜のうちの一方"、"〜の一つのみ"、又は、"厳密に一つの"を伴う場合にのみ、排他的な代替手段(即ち、"一方又は他方であり、両方ではない")を示すと解釈されるものとする。
本明細書及び特許請求の範囲に用いられるように、1つ以上の要素を含むリストを参照した際の「少なくとも1つ」との表現は、要素のリストにおける任意の1つ以上の要素から選択された少なくとも1つの要素を意味すると理解すべきであるが、要素のリストに具体的に列挙された各要素の少なくとも1つを必ずしも含むわけではなく、要素のリストにおける要素の任意の組み合わせを排除するものではない。この定義は、「少なくとも1つの」との表現が指す要素のリストの中で具体的に特定された要素以外の要素が、それが具体的に特定された要素に関係していても関連していなくても、任意選択的に存在してもよいことを可能にする。
また、反対の意味で明確に示されなければ、2以上のステップ又は動作を含む請求項中の任意の方法において、方法のステップ又は動作の順序は、記載の方法のステップ又は動作の順序に必ずしも限定されない。
明細書と同様に、請求項中、「有する」、「含む」、「運ぶ」、「持つ」、「包含する」、「取り込む」、「保持する」、「構成される」などの移行句は、オープンエンドである、即ち、含むが、これらに限定されないものとして理解されるべきである。
本明細書では多様な実施形態が記載及び図示されたが、当業者は、本明細書に説明される機能を実行するための、並びに/又は、本明細書に説明される結果、及び/若しくは、1つ以上の利点を得るための他の多様な手段及び/若しくは構造を容易に想像し、かかる変形例及び/又は改変例は、本明細書で説明される発明の実施形態の範囲内に含まれると見なされる。より一般的には、当業者は、本明細書に説明される全てのパラメータ、寸法、材料、及び、構成の全ては例であり、実際のパラメータ、寸法、材料、及び/又は、構成は、本発明の教示が使用される具体的な用途に依存することを容易に理解するであろう。当業者は、通常の実験より多くを要することなく、本明細書に説明される本発明の具体的な実施形態の多数の均等物を認識又は確認することができるであろう。よって、上記の実施形態はあくまで例として提示され、本発明の実施形態は、特許請求の範囲及び均等物の範囲内において、具体的に説明及び請求されたものとは異なる態様又は方法で実施することができる。本開示の発明の実施形態は、本明細書に説明される個々の特徴、システム、物品、材料、キット(道具)、及び/又は、方法に向けられる。また、かかる特徴、システム、物品、材料、キット、及び/又は、方法が互いに矛盾しない場合、かかる特徴、システム、物品、材料、キット、及び/又は、方法のうちの2つ以上の任意の組み合わせは本開示の発明の範囲内に含まれる。

Claims (6)

  1. 動き識別器と、
    前記動き識別器と通信するコントローラと、
    を有し、
    前記コントローラは、(i)前記動き識別器から受信されるセンサ情報に基づいて、ユーザの口内における口腔清掃装置の第1の位置を決定し、(ii)前記動き識別器から受信されるセンサ情報を用いて、前記第1の位置においてユーザの口内における前記口腔清掃装置の動きが開始されてから停止するまでの経過時間を測定し、(iii)フィッツの法則と前記測定された経過時間とを用いて、前記経過時間の間にブラッシングされた歯の数を計算し、(iv)前記第1の位置と前記経過時間の間に前記口腔清掃装置が移動された歯の数とに基づいて、前記ユーザのどの歯が前記移動に含まれるかを決定するように構成される、口腔清掃装置。
  2. 前記フィッツの法則が、式
    Figure 0006636613
    を有し、ここで、MTは、前記経過時間であり、W、a、及び、bは、所定値であり、Dは、前記第1の位置内で移動される距離である、請求項記載の口腔清掃装置。
  3. 前記コントローラが、前記口腔清掃装置のための較正データを更に有する、請求項記載の口腔清掃装置。
  4. 前記コントローラが、ブラッシングセッションを評価するように構成される、請求項記載の口腔清掃装置。
  5. 通信モジュールと、
    前記口腔清掃装置と通信するとともにプロセッサを有する装置と、
    を有し、
    前記口腔清掃装置が、前記通信モジュールを介して、前記動き識別器からのセンサデータを送信するように構成され、
    前記プロセッサが、(i)前記動き識別器から受信されるセンサ情報に基づいて、ユーザの口内における前記口腔清掃装置の第1の位置を決定し、(ii)前記動き識別器から受信されるセンサ情報を用いて、前記第1の位置においてユーザの口内における前記口腔清掃装置の動きが開始されてから停止するまでの経過時間を測定し、(iii)フィッツの法則と前記測定された経過時間とを用いて、前記経過時間の間にブラッシングされた歯の数を計算し、(iv)前記第1の位置と前記経過時間の間に前記口腔清掃装置が移動された歯の数とに基づいて、前記ユーザのどの歯が前記移動に含まれるかを決定するように構成される、請求項記載の口腔清掃装置。
  6. 前記フィッツの法則が、式
    Figure 0006636613
    を有し、ここで、MTは、前記経過時間であり、W、a、及び、bは、所定値であり、Dは、前記第1の位置内で移動される距離である、請求項記載の口腔清掃装置。
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