図1は、実施形態にかかるネットワーク環境の例を示した図である。図1に示すネットワーク環境では、家庭内(宅内)ネットワーク120内に、スマートフォン100と、タブレット端末101と、放送受信機102と、ルータ103と、が配置されている。
さらに、図1に示すネットワーク環境では、家庭内ネットワーク120の外部ネットワークに、公衆通信回線150を介して、番組連携コンテンツサーバ161と、起動用コンテンツサーバ171と、が接続されている。
放送局180は、放送波を用いて番組等を提供する。また、放送局180が放送する放送波には、番組の他に、当該番組と連携するコンテンツの取得先のURL等が含まれている。なお、本実施形態は、放送波に含まれる情報を、番組と連携するコンテンツの取得先のURLに制限するものではなく、番組と連携するコンテンツでもよい。このように、放送波に含まれる情報は、番組との連携を実現する情報であれば良い。
番組連携コンテンツサーバ161は、番組を提供する放送局180が設けたサーバであり、コンテンツ記憶装置162と接続されている。コンテンツ記憶装置162は、番組と連携するコンテンツ(HTMLアプリケーション)等を記憶する。
起動用コンテンツサーバ171は、番組との連携を実現するために携帯端末の提供者等により提供されたサーバであり、起動用コンテンツ記憶装置172を備えている。起動用コンテンツ記憶装置172は、一般的なWebブラウザで番組を連携するために用いられる起動用コンテンツ(起動用HTMLアプリケーション)を記憶している。
放送受信機102は、(図示しない)アンテナが実装されており、アンテナを介して受信した放送波に含まれている番組の表示、記憶等を行う。
また、放送受信機102は、公衆通信回線150を介して、番組連携コンテンツサーバ161等との間でデータを送受信する。これにより、放送受信機102は、放送波から抽出されたURLに基づいて、番組と連携するコンテンツ(HTMLアプリケーション)にアクセスできる。
本実施形態は、番組と連携するコンテンツ(番組連携コンテンツ)として、HTMLアプリケーションを適用する例について説明するが、HTMLアプリケーションに制限するものではなく、番組と連携して表示可能なコンテンツ、又はソフトウェアであれば良い。
本実施形態は、番組連携コンテンツ(HTMLアプリケーション)が2種類存在する。1種類は、放送受信機102側で表示するための、番組連携コンテンツであり、もう1種類は、スマートフォン100やタブレット端末101などの携帯端末側で表示するための、番組連携コンテンツである。
放送受信機102は、放送波から抽出されたURLから、番組連携コンテンツにアクセスする。放送受信機102は、ルータ103を介して、スマートフォン100やタブレット端末101との情報を送受信可能とする。
スマートフォン100、及びタブレット端末101は、無線又は有線でルータ103を介して、放送受信機102と接続可能とする。また、スマートフォン100、及びタブレット端末101は、3G(第3世代)通信などの移動体通信機能を有していても良い。
スマートフォン100、及びタブレット端末101は、後述する連携アプリケーションが放送受信機102と連携して、番組連携コンテンツにアクセスする。
図2は、本実施形態の放送受信機102と、タブレット端末101の構成を示したブロック図である。なお、本実施形態では、スマートフォン100の構成は、タブレット端末101と同様として説明を省略する。
図2の放送受信機102は、受信機側通信部201と、放送情報取得部202と、受信機側HTMLブラウザ部203と、情報通知部204と、サーバソフトウェア205と、を備えている。
受信機側通信部201は、他の機器(例えば、スマートフォン100やタブレット端末101)と通信するためのインターフェースとする。
放送情報取得部202は、受信した放送波から、表示するコンテンツに関する情報を取得する。本実施形態の放送情報取得部202は、受信した放送波から、表示するコンテンツに関する情報として、放送波から提供される番組に連携するHTMLアプリケーションのURLを取得する。また、本実施形態は、放送波からURLを取得することに制限するものではなく、放送波から番組に連携するHTMLアプリケーションを取得しても良い。
受信機側HTMLブラウザ部203は、HTMLアプリケーションなどの様々なコンテンツを表示する。例えば、受信機側HTMLブラウザ部203は、放送情報取得部202が取得した情報(URL)に基づいて、放送中の番組に連携するコンテンツ(HTMLアプリケーション)を表示する。また、受信機側HTMLブラウザ部203は、放送中の番組に重畳してコンテンツを表示しても良い。
本実施形態は、携帯端末で表示される番組連携コンテンツのURLの取得手法を制限するものではない。例えば、放送波から抽出しても良いし、受信機側HTMLブラウザ部203に表示されているHTMLアプリケーションから取得しても良い。例えば、放送波から抽出する場合、放送受信機102は、受信機側で表示される番組連携コンテンツのURLと携帯端末で表示される番組連携コンテンツのURLが重畳され、且つ各URLが受信機(放送受信機102)及び携帯端末(スマートフォン100やタブレット端末101)のうちどちらの機器で表示されるべきコンテンツであるかを示す識別子が重畳された放送波を受信する。そして、放送受信機102は、該識別子に基づいて、番組連携コンテンツの表示と、タブレット端末101へのURL送信と、を行う。なお、HTMLアプリケーションから取得する場合については後述する。
情報通知部204は、放送波又は通信により取得した、スマートフォン100及びタブレット端末101等の携帯端末用の番組連携コンテンツのURLを、アドレス保持部206に記憶する。そして、情報通知部204は、携帯端末(例えば、スマートフォン100、又はタブレット端末101)からの要求を受け付けた場合に、当該要求に従って、アドレス保持部206に記憶されたURLを携帯端末(例えば、スマートフォン100、又はタブレット端末101)に通知する。
例えば、放送局180から携帯端末(例えば、スマートフォン100やタブレット端末101)と連携することを想定された番組の放送が開始された場合、まず放送受信機102が当該放送波を受信する。そして、放送受信機102が、受信した放送波から、自装置用の番組に連携するコンテンツ(HTMLアプリケーション)のURLを抽出し、当該URLにアクセスして、受信機側HTMLブラウザ部203が、自装置用の番組に連携するコンテンツ(HTMLアプリケーション)を取得及び解釈し、表示制御する。
そして、受信機側HTMLブラウザ部203が、表示した自装置用の番組に連携するコンテンツ(HTMLアプリケーション)に、携帯端末(例えば、スマートフォン100やタブレット端末101)と連携するためのURLが含まれている場合に、情報通知部204が、携帯端末(例えば、スマートフォン100やタブレット端末101)と連携するためのURLを、アドレス保持部206に保持させる。なお、放送受信機102は、携帯端末用の連携コンテンツ(HTMLアプリケーション)を放送波から取得した場合、該連携コンテンツにURLを付与して保存し、自身のサーバソフトウェア205の管理下に置くと共に、自身が付与したURLをアドレス保持部206に保持させても良い。
そして、携帯端末(例えば、スマートフォン100やタブレット端末101)から連携要求を受け付けた場合に、情報通知部204が、携帯端末(例えば、スマートフォン100やタブレット端末101)に対して、アドレス保持部206に記憶されたURLの送信等を行う。
本実施形態においては、番組連携を行う際に情報を送受信する毎にコネクションを確立する手間を軽減するために、放送受信機102のサーバソフトウェア205と、携帯端末((例えば、スマートフォン100やタブレット端末101))の端末側HTMLブラウザ部213との間で、双方向通信を行うコネクションを維持する。
サーバソフトウェア205は、携帯端末(例えば、スマートフォン100、又はタブレット端末101)の携帯端末の端末側HTMLブラウザ部213や、放送受信機102の受信機側HTMLブラウザ部203等の間で、送受信するためのサービスを提供する。サーバソフトウェア205は、接続要求に応じて、受信機側HTMLブラウザ部203と、携帯端末の端末側HTMLブラウザ部213との間のコネクションを確立し、データの送受信を実現する。
ところで、受信機側HTMLブラウザ部203又は情報通知部204と、携帯端末の端末側HTMLブラウザ部213との間で相互通信を行って番組連携を行う場合、サービスの内容によっては高速/高レスポンスな通信経路が求められる。
さらに、一般的なHTMLブラウザは、TCPやUDPなどのSokect通信を直接行うことが難しく、相互通信を行う際、HTTPのポーリングなどでは応答性に問題がある。
そこで、本実施形態は、サーバソフトウェア205が、高速/高レスポンスを実現するために、WebSocketを用いてコネクションを確立する。本実施形態では、サーバソフトウェア205がWebSocketサーバとして機能し、受信機側Webブラウザ部203や携帯端末(例えば、スマートフォン100やタブレット端末101)の端末側HTMLブラウザ部213がWebSocketクライアントとして機能する。
また、本実施形態は、WebSocetを用いる手法に制限するものではなく、高速/高レスポンスが必要ない場合は、サーバソフトウェア205としてHTTPサーバを用いて、放送受信機102の受信機側Webブラウザ部203や、携帯端末(例えば、スマートフォン100やタブレット端末101)の端末側HTMLブラウザ部213がHTTPのポーリングで通信を行ってもよい。
当該コネクションを維持することで、放送受信機102の情報通知部204又は受信機側HTMLブラウザ部203と、携帯端末の端末側HTMLブラウザ部213との間でリアルタイムにデータの双方向通信を実現する。これにより、放送受信機102から、携帯端末の端末側HTMLブラウザ部213に表示されている番組連携コンテンツを、リアルタイムに制御できる。
タブレット端末101は、端末側通信部211と、連携アプリケーション212と、端末側HTMLブラウザ部213と、を備えている。
端末側通信部211は、他の機器(例えば、放送受信機102)と通信するためのインターフェースとする。
端末側HTMLブラウザ部213は、HTMLアプリケーションなどの様々なコンテンツを表示する。
端末側HTMLブラウザ部213は、一般的に用いられているWebブラウザ等で良い。このような一般的なWebブラウザが情報を表示する際に、当該情報の提供先と通信を行う必要があるが、一般的なWebブラウザには自発的に通信を行う機能が設けられていない。換言すれば、一般的なWebブラウザは、自動的に放送受信機102側から提供されているサービスを検知し、接続するような機能が設けられていることは少ない。このため、従来は、携帯端末のユーザが、インターフェースを介して、自分で調べたIPアドレスやURLを入力する必要があった。
これに対して、本実施形態では、タブレット端末101に設けられた連携アプリケーション212が、放送受信機102との間で、番組連携するためのサービスの対応可否や、接続に必要な情報の送受信を行った後、必要な情報がそろった段階で、端末側HTMLブラウザ部213に起動要求と共に当該情報を受け渡すこととした。これにより、端末側HTMLブラウザ部213が、接続するために必要な情報を集める必要なく、換言すれば特別な実装をすることなく、放送受信機102との間で番組連携を実現できる。
連携アプリケーション212は、検出部221と、受信部222と、インターフェース表示制御部223と、受信機設定取得部224と、起動用アドレス保持部225と、ブラウザ制御部226と、を備えている。連携アプリケーション212は、端末連携用の番組連携コンテンツを表示するために、起動時に必要な情報を収集し、端末側HTMLブラウザ部213に受け渡す処理を行う。連携アプリケーション212は、専用のアプリケーションである必要は無く、例えば、放送受信機102を操作するためのリモコンアプリケーションなどの実装がされていても良い。
検出部221は、放送波で提供される番組に連携する番組連携コンテンツに関する情報(例えばURL)を取得可能な機器(例えば放送受信機102)を検出する。
本実施形態において、タブレット端末101上で番組連携コンテンツを表示するために、ユーザが連携アプリケーション212を実行した際に、検出部221が、家庭内ネットワーク120内の機器を検出する。
受信部222は、放送受信機102から、放送受信機102に接続するために必要な識別情報(例えばIPアドレス)を受信する。
受信機設定取得部224は、端末側通信部211を介して、受信した識別情報で示された放送受信機102とデータの送受信を行い、放送受信機102のサービス対応状況などの情報を取得する。サービス対応状況としては、例えば、携帯端末用の番組連携コンテンツのURL等を提供できるか否か、コネクションを確立するために用いるプロトコル等の情報とする。そして、連携アプリケーション212は、番組連携可能と特定された機器(例えば、放送受信機102)に関する識別情報(例えばIPアドレス)を保持する。
インターフェース表示制御部223は、番組連携アプリケーションを表示するために用いられるグラフィック・ユーザ・インターフェースとする。また、インターフェース表示制御部223は、放送受信機102を操作するためのリモートコントローラとなるインターフェースを用意しても良い。
起動用アドレス保持部225は、起動用HTMLアプリケーション261を提供する起動用コンテンツサーバ171のURLを予め記憶している。
起動用HTMLアプリケーション261は、番組連携を行うために、端末側HTMLブラウザ部213が起動時に表示するHTMLアプリケーションとする。起動用HTMLアプリケーションには、放送受信機102とWebsocketでコネクションを確立するために必要なWebsocket接続用スクリプト(Websocket接続用のインターフェース)271と、番組連携HTMLアプリケーション251を実行するために必要なライブラリであるアプリ接続用API272と、が含まれている。
ブラウザ制御部226は、端末側HTMLブラウザ部213に対して、双方向通信のコネクション(本実施形態ではWebSocket)を確立するためのインターフェース(Websocket接続用スクリプト271)が実装された起動用HTMLアプリケーション261の取得先を示したURLを受け渡す。さらに、ブラウザ制御部226は、端末側HTMLブラウザ部213に対して、携帯端末用の番組連携HTMLアプリケーションを送信可能な放送受信機102の識別情報(例えばIPアドレス)を受け渡す。
これにより、端末側HTMLブラウザ部213は、WebSocketでコネクションを確立するためのインターフェースが実装された起動用HTMLアプリケーション261を読み込んだ後、当該インターフェース(Websocket接続用スクリプト271)を用いることで、サーバソフトウェア205を介して、放送受信機102の情報通知部204や受信機側HTMLブラウザ部203との間でWebSocketによるコネクションを確立できる。
そして、端末側HTMLブラウザ部213は、放送受信機102の情報通知部204から、番組連携HTMLアプリケーション251のURLを受信する。このURLは、番組連携HTMLアプリケーション251を提供している番組連携コンテンツサーバ161を示している。そして、端末側HTMLブラウザ部213が、受信したURLにアクセスすることで、携帯端末用の番組連携コンテンツ(HTMLアプリケーション)を表示する。これにより、端末側HTMLブラウザ部213で、携帯端末用の番組連携コンテンツ(HTMLアプリケーション)の表示が実現できる。
次に、本実施形態にかかるタブレット端末101の連携アプリケーション212における、放送受信機102の検出処理について説明する。図3は、本実施形態にかかるタブレット端末101における上述した処理の手順を示すフローチャートである。なお、スマートフォン100も同様の処理を行うものとして、説明を省略する。
まず、連携アプリケーション212の検出部221が、タブレット端末101が接続されている家庭内ネットワーク120内に接続可能な機器を検出する(ステップS301)。そして、機器の検出手法としては、UPnPのSSDPを用いる等が考えられる。
検出部221が機器を検出した際、検出部221は、未確認の機器があるか否かを判別する(ステップS302)。検出部221が、未確認の機器があると判別した場合(ステップS302:Yes)、受信機設定取得部224が、検出された未確認機器と通信を行い、端末連携サービスに対応した機器であるか否かの確認要求を行う(ステップS303)。そして、受信機設定取得部224は、未確認の機器から取得した設定に基づいて、未確認の機器が端末連携サービスに対応しているか否かを判別する(ステップS304)。端末連携サービスに対応していないと判別された場合(ステップS304:No)、再びステップS301から処理を行う。
一方、受信機設定取得部224が、端末連携サービスに対応していると判別した場合(ステップS304:Yes)、当該機器(例えば、放送受信機102)から、アドレス情報の他に、接続に必要なプロトコルの情報等を取得し、取得した当該機器のアドレス情報(IPアドレス)等を(図示しない)SSD等に保持する(ステップS305)。その後、再びステップS301から処理を行う。
そして、ステップS302において、検出部221が検出した機器に未確認の機器がない、換言すれば全て確認済みの機器であると判別した場合(ステップS302:No)、処理を終了する。この図3で示した処理は、連携アプリケーション212が実行される毎に行われても良い。また、定期的、又はユーザの操作によって更新してもよい。
図3に示す処理で、放送受信機102のIPアドレス等を保持することができる。その後、ユーザが、タブレット端末101のインターフェース表示制御部223により表示された画面から、番組連携コンテンツを表示するための操作を行う。
次に、本実施形態にかかるタブレット端末101の端末側HTMLブラウザ部213における、番組連携コンテンツの表示処理について説明する。図4は、本実施形態にかかるタブレット端末101の端末側HTMLブラウザ部213における上述した処理の手順を示すフローチャートである。なお、スマートフォン100も同様の処理を行うものとして、説明を省略する。
番組連携コンテンツの表示処理をする前に、タブレット端末101のインターフェース表示制御部223が、操作用の画面を表示しているものとする。そして、操作用の画面で起動ボタン等が押下された場合に、起動用HTMLアプリケーションのURLを、端末側HTMLブラウザ部213に受け渡して、処理が開始される。
まず、端末側HTMLブラウザ部213は、連携アプリケーション212から、起動用HTMLアプリケーション261を提供する起動用コンテンツサーバ171のURLを受け取る(ステップS401)。このURLは、起動用アドレス保持部225に記憶されていたものであり、番組連携コンテンツの取得先に拘わらず、端末側HTMLブラウザ部213の起動時に最初に読み込むHTMLアプリケーションのURLである。
そして、端末側HTMLブラウザ部213は、受け取ったURLから、起動用HTMLアプリケーション261を読み込む(ステップS402)。これにより、端末側HTMLブラウザ部213は、放送受信機102とWebSocketで接続するためのインターフェースと、番組連携HTMLアプリケーションを実行するためのライブラリと、を取得する。
さらに、端末側HTMLブラウザ部213は、連携アプリケーション212から、接続先の放送受信機102のIPアドレス等の情報を取得する(ステップS403)。
端末側HTMLブラウザ部213は、取得したIPアドレスで示された放送受信機102のサーバソフトウェア205に対して、起動用HTMLアプリケーション261に含まれているWebSoket用のインターフェースを用いて接続要求を行う(ステップS404)。そして、端末側HTMLブラウザ部213は、放送受信機102のサーバソフトウェア205とWebSoketで接続できたか否かを判別する(ステップS405)。接続できなかった場合(ステップS405:No)、処理を終了する。
一方、端末側HTMLブラウザ部213が、放送受信機102のサーバソフトウェア205とWebSoketで接続できた場合(ステップS405:Yes)、端末側HTMLブラウザ部213が、起動用HTMLアプリケーション261に記載されたスクリプトに従って、放送受信機102に対して、携帯端末用のコンテンツ(HTMLアプリケーション)のURLが情報通知部204に設定されているかを問い合わせる。そして、放送受信機102の情報通知部204から、問合せの結果として、携帯端末用の番組連携HTMLアプリケーション251のURL等の、番組と連携するコンテンツを表示するために必要な情報を受信する(ステップS406)。当該URLは、番組連携コンテンツサーバ161に格納されている番組連携HTMLアプリケーション251のURLとするが、携帯端末用の番組連携HTMLアプリケーション251を放送受信機102が取得して格納している場合はその格納先を示すURLでも良い。そして、端末側HTMLブラウザ部213は、起動用HTMLアプリケーション261に記載されたスクリプトに従い、受信したURLを端末側HTMLブラウザ部213にセットする。
なお、本実施形態では、端末側HTMLブラウザ部213にURLを問い合わせる例について説明しているが、放送受信機102側が携帯端末(例えばタブレット端末101)と接続が確立された際に、レスポンス等で既に設定されたURLを送信しても良い。
そして、端末側HTMLブラウザ部213は、受信したURLにHTMLアプリケーションがあるか否かを判別する(ステップS407)。受信したURLにHTMLアプリケーションがないと判別した場合(ステップS407:No)、起動用HTMLアプリケーションの表示を維持しつつ、処理を終了する。または、端末側HTMLブラウザ部213を終了して、連携アプリケーション212の画面に戻ってもよい。
一方、端末側HTMLブラウザ部213は、受信したURLにHTMLアプリケーションがあると判別した場合(ステップS407:Yes)、受信したURLから、携帯端末用の番組連携HTMLアプリケーション251を受信する(ステップS408)。
その後、端末側HTMLブラウザ部213が、受信した番組連携HTMLアプリケーション251を表示する(ステップS409)。その際に、端末側HTMLブラウザ部213が、番組連携HTMLアプリケーション251を表示するために、ブラウザのlocation設定等を変更しても良い。さらに、番組連携HTMLアプリケーション251を表示するために、起動用HTMLアプリケーション261に含まれていたアプリ接続用API272を用いても良い。なお、アプリ接続用APIは、例えばJavaScript(登録商標)を用いて作成されていることが考えられる。
なお、端末連携用のHTMLアプリケーションを表示する際には、先ほど起動用HTMLアプリケーション261を表示する際と同様に、クエリとして放送受信機102と通信するのに必要な情報を与え、WebSoketによるコネクションを維持できるようにしておく。これにより、端末側HTMLブラウザ部213は、再度新しい端末連携用のHTMアプリケーションのURLが設定された場合、WebSoketによるコネクションを介して、新たなURLを取得し、当該URLで示されたHTMLアプリケーションを表示する。
その後、端末側HTMLブラウザ部213は、WebSocketで接続されている放送受信機102と通信して、放送受信機102から送信される情報に従って、番組と連携するように、番組連携HTMLアプリケーション251の制御を行う(ステップS410)。
次に、タブレット端末101において、番組連携用のHTMLアプリケーションが表示されるまでの画面遷移について説明する。図5は、タブレット端末101における、番組連携用のHTMLアプリケーションが表示されるまでの画面遷移の例を示した図である。なお、スマートフォン100も同様の画面遷移が行われるものとして説明を省略する。
まず、図5の(A)に示されるように、タブレット端末101の連携アプリケーション212が実行された場合に、連携アプリケーション212のインターフェース表示制御部223が、放送受信機102のリモートコントローラ機能も有するグラフィック・ユーザ・インターフェースの画面501を表示する。(A)で示された画面501では、番組連携を行うための起動ボタン502と、接続先の放送受信機を選択するための設定ボタン503とが表示されている。連携アプリケーション212は、(A)に示される画面表示と共に、上述したような機器の検出等を行っている。なお、連携アプリケーション212は、連携機能の利用可否に応じて起動ボタン502の表示態様を変更しても良い。即ち、図4のS406にて、携帯端末用のコンテンツ(HTMLアプリケーション)のURLが放送受信機102の情報通知部204に設定されていることが確認できない場合、連携アプリケーション212は、起動ボタン502をグレーアウト等の表示形態にし、確認できた場合は強調表示や点滅表示等としても良い。
図5の(B)は、(A)の設定ボタン503の押下を受け付けた場合に、インターフェース表示制御部223が表示する、接続先の放送受信機を選択するための画面例とする。(B)においては、インターフェース表示制御部223が、検出された機器の一覧511を表示する。そして、ユーザは、検出された機器の一覧511から、接続先の放送受信機を選択して、OKボタン512を押下すると、選択された放送受信機が番組連携する際の接続先となり、図5の(A)で示される画面が再び表示される。
次に、ユーザが放送されている番組を視聴して、携帯端末用の番組連携コンテンツの存在を知り、当該コンテンツを実行したいと思った場合に、(A)の画面501に示された起動ボタン502を押下する。なお、本実施形態は、画面遷移を行うための操作としてボタン操作を用いた例について説明するが、ボタン操作に制限するものではない。例えば、メニューから、「番組連携コンテンツの表示」を選択しても良いし、何らかの動作(例えば端末を振るなど)によって番組連携コンテンツの表示制御が開始しても良い。さらに、接続する放送受信機が予め設定されている場合に、起動ボタン502の押下を介さず、連携アプリケーション212が実行された直後に、番組連携コンテンツの起動処理が行われても良い。
図5の(C)の画面例521は、(A)の起動ボタン502の押下を受け付けた場合に、端末側HTMLブラウザ部213が表示する、起動用HTMLアプリケーション261の画面例を示している。(C)で示された画面例は、起動用アドレス保持部225に保持されたURLから読み出されたHTMLアプリケーションの画面例である。(C)で示される画面が表示されている間に、端末側HTMLブラウザ部213は、放送受信機102のサーバソフトウェア205と接続を確立する。そして、端末側HTMLブラウザ部213が、放送受信機102から携帯端末用の番組連携HTMLアプリケーション251のURLを取得した場合に、(D)に示される画面に遷移する。
図5の(D)の画面例523は、端末側HTMLブラウザ部213が表示する、番組連携HTMLアプリケーション251の画面例を示している。端末側HTMLブラウザ部213が表示した番組連携HTMLアプリケーション251では、放送受信機102とWebSocketを介して情報の送受信が行われることで、番組とリアルタイムな連携が実現される。
次に、本実施形態にかかる放送受信機102の全体的な処理について説明する。図6は、本実施形態にかかる放送受信機102における上述した処理の手順を示すフローチャートである。
まず、放送情報取得部202が、放送波を受信する(ステップS601)。その後、受信機側HTMLブラウザ部203は、受信した放送波に基づいて、HTMLアプリケーションを表示する(ステップS602)。当該HTMLアプリケーションは、放送波の番組に重畳して表示するなどが考えられる。
そして、情報通知部204が、表示されたHTMLアプリケーションから、携帯端末側で表示する番組連携HTMLアプリケーション251のURLを取得し、アドレス保持部206に保存する(ステップS603)。
その後、サーバソフトウェア205が、携帯端末から、接続要求を受信する(ステップS604)。これにより、サーバソフトウェア205は、携帯端末との間で、WebSocketを用いた接続を行う(ステップS605)。
情報通知部204は、携帯端末からの要求に応じて、アドレス保持部206に保存されている、番組連携HTMLアプリケーション251のURLを送信する(ステップS606)。
その後、情報通知部204が、放送情報取得部202が受信した放送波に含まれている情報に従って、接続が確立されている携帯端末に対して、番組連携HTMLアプリケーションの制御を要求する(ステップS607)。
また、本実施形態では、URLやIPアドレスで接続先を特定する例について説明したが、機器を特定する情報をURLやIPアドレスに制限するものではなく、ドメイン名などの他の情報を用いても良い。
本実施形態の携帯端末(例えば、スマートフォン100やタブレット端末101)においては、連携アプリケーション212を設けて、当該連携アプリケーション212で、起動用HTMLアプリケーション261のURLを保持、及び放送受信機102の検出等を行うことで、端末側HTMLブラウザ部213に一般的なWebブラウザを用いた場合でも、ユーザがURLを直接入力するなどの操作を行うことなく、端末側HTMLブラウザ部213に番組連携HTMLアプリケーション251などの情報を表示できる。これにより、一般的なWebブラウザを用いた場合でも番組との連携を容易に実現できる。
本実施形態は、一般的なWebブラウザを適用可能としたことで、接続の簡便さを維持しながら少ないコストで端末連携を実現できる。また、Webブラウザ内にあらかじめ実装されているWebSocketクライアントなどを高速/高レスポンスな通信の手段として容易に用いることが可能となった。これにより、相互通信で高いパフォーマンスのサービスを提供することが可能となった。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。