JP6631002B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置に関する。
マイクロレンズの背後に配置された一対の光電変換部により光電変換された一対の像信号間の像ズレ量(位相差)を検出することにより、撮影レンズの焦点調節状態(デフォーカス量)を検出する、いわゆる瞳分割型位相差検出方式の焦点検出装置が知られている。そして、このような一対の像信号間の像ズレ量の検出を所定のフレーム時間間隔で行ないながら、フレーム毎の焦点検出画素の信号を過去の複数フレームに亘って記憶しておき、記憶した過去複数フレームに亘る焦点検出画素の信号を加算して時間積算することにより、時間積算によりレベルが高まった信号を用いて焦点検出を行なう技術も知られている(特許文献1参照)。
特開2008−85738号公報
しかしながら、従来技術では、過去の複数フレームに亘るフレーム毎の焦点検出画素の信号を記憶するため、大きなメモリ容量を必要とするという問題があった。
本発明の一態様による撮像装置は、被写体像を形成し、絞りを有する光学系の瞳の第1の領域を通過した光を検出し第1信号を出力する第1画素と、前記光学系の瞳の前記第1の領域とは異なる第2の領域を通過した光を検出し第2信号を出力する第2画素とを、所定方向に沿って配列した焦点検出ラインを有し、所定の時間間隔で撮像し前記第1信号及び第2信号を出力するイメージセンサと、複数の前記第1信号からなる信号列と複数の前記第2信号からなる信号列との関係を示す相関情報を演算する演算部と、前記光学系の絞り値に変化がないと、異なる時刻で出力された信号に基づく前記相関情報を、前記相関情報の時間積算値から算出される前記第1信号及び前記第2信号の関係を示す値が所定の値以上になるまで積算して前記相関情報の時間積算値を算出する時間積算部と、前記時間積算部で算出された前記時間積算値に基づいて前記光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出部と、を備える。
本発明によれば、メモリ容量を抑えて適切に焦点検出を行なうことができる。
第一の実施形態による焦点検出装置を含むデジタルカメラの構成を例示する図である。 ボディ制御部の要部を説明するブロック図である。 撮影画面上における焦点検出位置の一例を示す図である。 撮像画素および焦点検出画素のレイアウトを示す図である。 色フィルタの配列を示す図である。 マイクロレンズを用いた瞳分割型位相差検出方式の焦点検出光学系の構成を説明する図である。 撮像画素が受光する撮影光束の様子を説明する図である。 図8(a)〜図8(c)は、シフト量kと相関量C(k)との関係を例示する図である。 デジタルカメラの焦点検出動作を含む撮像動作を示すフローチャートである。 第二の実施形態によるデジタルカメラの焦点検出動作を含む撮像動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して説明する。
(第一の実施形態)
図1は、第一の実施形態による焦点検出装置を含むデジタルカメラ201の構成を例示する図である。デジタルカメラ201は、交換レンズ202とカメラボディ203とで構成される。交換レンズ202は、マウント部204を介してカメラボディ203に装着される。
なお、レンズ交換式カメラを例に説明するが、レンズ一体型カメラであってもよい。
<交換レンズ>
交換レンズ202は、例えばズームレンズ208、フォーカシングレンズ210、防振レンズ209、絞り211、レンズ制御部206、およびレンズ操作部215を含む。
レンズ制御部206は、不図示のレンズCPU、メモリ、駆動制御回路などから構成される。レンズ制御部206は、焦点距離を変更するためのズームレンズ208の駆動制御、焦点調節のためのフォーカシングレンズ210の駆動制御、像ぶれ抑制のための防振レンズ209の駆動制御、絞り211の開口径調節のための駆動制御を行なうとともに、ズームレンズ208、フォーカシングレンズ210、防振レンズ209および絞り211の状態検出などを行なう。この他、レンズ制御部206は後述するボディ制御部214との間で通信を行い、レンズ情報やカメラ情報などを送受信する。
レンズ操作部215はズーム環などを含み、操作量に応じた操作信号をレンズ制御部206へ送出する。
<カメラボディ>
カメラボディ203は、撮像素子(イメージセンサ)212、ボディ制御部214、およびボディ操作部216などを有している。撮像素子212は、被写体像を撮像して光電変換信号を出力する。撮像素子212には、複数の撮像画素310(図4)が二次元状に配置されるとともに、焦点検出位置に対応する位置に複数の焦点検出画素311(図4)が組み込まれている。本説明では、撮像画素310による光電変換信号を画像信号と呼び、焦点検出画素311による光電変換信号を焦点検出信号と呼ぶ。撮像素子212の詳細については後述する。ボディ操作部216は、シャッターボタンやメニュースイッチなどを含み、各操作内容に応じた操作信号をボディ制御部214へ送出する。
図2は、ボディ制御部214の要部を説明するブロック図である。ボディ制御部214は、ボディCPU222、内部メモリ223、撮像素子制御部220、および焦点検出演算回路221を含む。撮像素子制御部220は、撮像素子212およびA/D変換部217を駆動して、撮像素子212による撮像制御と、撮像素子212からの画像信号および焦点検出信号の読み出し制御とを行う。A/D変換部217は、撮像素子212から読み出された光電変換信号をデジタル信号に変換する。焦点検出演算回路221は、焦点検出信号に基づく焦点検出用の一対の像信号を用いて、像ズレ検出演算(焦点調節状態を検出する焦点検出処理)を行う。
ボディCPU222は、レリーズ操作前は、焦点検出演算回路221による像ズレ検出演算と、像ズレ検出演算結果に基づく交換レンズ202のフォーカシングレンズ210の駆動(すわなち自動焦点調節:AF)とを繰り返し行わせるとともに、画像信号に基づくライブビュー画像を液晶表示器218に表示させる。ライブビュー画像は、撮像素子212によって所定のフレームレート(例えば30フレーム/秒)で取得されるモニター用画像のことをいう。ボディCPU222は、レリーズ操作されると撮像素子212に撮影画像を取得させ、撮影画像に対する信号処理や記録処理などのカメラ動作を制御する。
また、ボディCPU222は、ボディ−レンズ通信部213(図1)を介してレンズ制御部206(図1)と通信を行う。液晶表示器218は、例えばカメラボディ203の背面に設けられた画像表示部材であり、上記ライブビュー画像やメニュー操作画面などを表示する。
内部メモリ223は、焦点検出演算回路221による像ズレ検出演算で用いられる相関データなどを記憶する。焦点検出演算回路221は、像ズレ検出演算において内部メモリ223に記憶された過去フレームの相関データを参照する。相関データは、過去の複数フレーム分が記憶可能である。相関データの詳細については後述する。
<カメラ動作の概要>
交換レンズ202を通過した光束は、撮像素子212の受光面上に被写体像を形成する。この被写体像は撮像素子212により光電変換され、画像信号と焦点検出信号とがボディ制御部214へ送られる。
焦点検出演算回路221は、撮像素子212の焦点検出画素311(図4)からの焦点検出信号に基づいてデフォーカス量を算出し、このデフォーカス量をレンズ制御部206へ送る。ボディCPU222は、撮像素子212の撮像画素310(図4)からの画像信号と、各焦点検出画素311に配置された一対の光電変換部13、14からの焦点検出信号をそれぞれ加算処理した信号と、に所定の処理を施して記録用の画像データを生成する。また、ボディCPU222は、上述したライブビュー画像を液晶表示器218に表示させる。さらに、ボディCPU222は、レンズ制御部206へ絞り制御情報を送って絞り211の開口制御を行う。
交換レンズ202において、レンズ制御部206は、フォーカシング状態、ズーミング状態、絞り設定状態、絞り開放F値などに応じてレンズ情報を更新する。具体的には、ズームレンズ208と、フォーカシングレンズ210の位置と、絞り211の絞り値と、を検出し、これらのレンズ位置と絞り値とに応じてレンズ情報を演算したり、あるいは予め用意されたルックアップテーブルからレンズ位置と絞り値とに応じたレンズ情報を選択したりする。
レンズ制御部206は、カメラボディ203から受信したデフォーカス量に基づいて合焦に必要なレンズ駆動量およびレンズ駆動方向を算出し、算出結果に応じてフォーカシングレンズ210を駆動する。また、レンズ制御部206は、カメラボディ203から受信した絞り値に応じた開口状態へ絞り211を駆動する。
焦点検出演算回路221による最新フレームの焦点検出信号に対する像ズレ検出演算が終了すると、算出された相関データが内部メモリ223に記憶される。内部メモリ223は例えばFILO(first in last out)のスタック構造になっており、内部メモリ223において直近の過去の所定複数フレーム分の相関データが順次更新記録される。
<AFエリア>
図3は、撮影画面上における焦点検出位置の一例を示す図である。焦点検出位置は、焦点検出演算回路221が像ズレ検出演算に用いる一対の像をサンプリングする領域(AFエリア)の位置である。図3において、矩形の撮影画面100上の略中央にAFエリア101が配置される。撮像素子212の撮像面には、AFエリア101に対応する位置に焦点検出画素311(図4)が配列される。
図4、図5は撮像素子212の構成を例示する正面図であり、撮像素子212上のAFエリア101内を拡大して示したものである。図4は撮像画素310および焦点検出画素311のレイアウトを示す。図4において、撮像素子212上で、撮像画素310および焦点検出画素311が混在して二次元正方格子状に稠密に配列される。水平方向に伸びる複数の画素ラインに焦点検出画素311が1画素おきに配置されることによって、焦点検出画素ラインL1〜L8が形成される。
図5は図4に示す撮像画素310および焦点検出画素311に配置される色フィルタの配列を示す。撮像画素310および焦点検出画素311には、ベイヤー配列の規則に従って色フィルタ、赤色フィルタR、緑色フィルタG、青色フィルタBが配置されている。赤色フィルタR、緑色フィルタG、および青色フィルタBは、それぞれ異なる波長において高い分光感度を示す。焦点検出画素311は、例えば青色フィルタBが配置される行において緑色フィルタGの位置に対応する。
図4において、撮像画素310は、矩形のマイクロレンズ10と、不図示の遮光マスクで受光領域を制限された光電変換部11とを有する。焦点検出画素311は、矩形のマイクロレンズ10と、撮像画素310の光電変換部11を垂直方向に延在する素子分離領域15により2分割して得られる一対の光電変換部13および14と、から構成される。なお、簡潔に表すため、図4において色フィルタの色表示を省略している。
撮像画素310は、マイクロレンズ10により、最も明るい交換レンズ202の射出瞳径(例えばF1.0)を通過する撮影光束を光電変換部11がすべて受光するような形状に設計される。また、焦点検出画素311は、マイクロレンズ10により、交換レンズ202の射出瞳のうちの、一対の光電変換部13および14の並び方向と平行に並ぶ一対の領域を通過する一対の焦点検出光束を、光電変換部13、14がそれぞれ受光するような形状に設計される。
図6は、マイクロレンズ10を用いた瞳分割型位相差検出方式の焦点検出光学系の構成を説明する図である。AFエリア101のうちの水平方向の焦点検出画素ラインL1(図4)に配置された撮影光軸91の近傍の隣接する3つの焦点検出画素311、および2つの撮像画素310を模式的に拡大して示す。図6において、射出瞳90は、交換レンズ202(図1)の予定結像面に配置されたマイクロレンズ10から前方に距離dの位置に設定されている。この距離dは、マイクロレンズ10の曲率および屈折率、マイクロレンズ10と光電変換部13、14との間の距離などに応じて決まる距離であって、この明細書では測距瞳距離と呼ぶ。図6には他に、交換レンズの光軸91、マイクロレンズ10、光電変換部13、14、焦点検出画素311、撮像画素310、焦点検出光束73、74が示されている。
測距瞳93は、遮光マスクの開口部により受光領域が制限された光電変換部13がマイクロレンズ10により投影されることによって形成される。同様に、測距瞳94は、遮光マスクの開口部により受光領域が制限された光電変換部14がマイクロレンズ10により投影されることによって形成される。一対の測距瞳93、94は光軸91を通る垂直線に対して線対称な形状となっている。一対の測距瞳93、94は上述した一対の領域に対応する。マイクロレンズ10により、一対の光電変換部13および14と上述した一対の領域、すなわち一対の測距瞳93および94とが互いに共役関係となる。
AFエリア101の水平方向の焦点検出画素ラインL1〜L8に配置された全ての焦点検出画素311において、一対の光電変換部13、14は焦点検出画素ラインを構成する焦点検出画素と同一の水平方向に並んでいる。一対の光電変換部13、14は、それぞれに対応して一対の光電変換部13、14の並び方向と同一の方向に並ぶ一対の測距瞳93、94から各マイクロレンズに到来する一対の焦点検出光束73および74を受光する。各焦点検出画素ラインを構成する複数の焦点検出画素311の各々に含まれる一対の光電変換部13および14が、一対の焦点検出光束73および74を受光すると、光電変換により、一対の焦点検出光束73および74による一対の像に対応する一対の光電変換信号(像信号)を、所定フレーム間隔毎に繰り返し出力する。
以上のような構成により、光電変換部13は、測距瞳93を通過して焦点検出画素311のマイクロレンズ10に向かう焦点検出光束73によりマイクロレンズ10上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。また、光電変換部14は、測距瞳94を通過して焦点検出画素311のマイクロレンズ10に向う焦点検出光束74によりマイクロレンズ10上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。
水平方向の焦点検出画素ラインL1に配列された焦点検出画素311において、各焦点検出画素311の光電変換部13、14の出力を測距瞳93および測距瞳94のそれぞれに対応した出力グループにまとめる。このことによって、測距瞳93および測距瞳94をそれぞれ通過する焦点検出用光束73、74が水平方向の焦点検出画素ラインL1に含まれる複数の焦点検出画素311の配列上に形成する一対の像の強度分布に関する情報が得られる。
上記焦点検出演算回路221は、この情報に対して像ズレ検出演算処理(相関演算処理、位相差検出処理)を施すことによって、いわゆる瞳分割型位相差検出方式で水平方向の焦点検出画素ラインL1における水平方向の一対の像の像ズレ量を検出する。
同様に、焦点検出演算回路221は、水平方向の焦点検出画素ラインL2〜L8にそれぞれ配列された焦点検出画素311の光電変換部13、14の出力を用いて、各焦点検出画素ラインにおける水平方向の一対の像の像ズレ量を検出する。
焦点検出演算回路221はさらに、検出した像ズレ量に対して、一対の測距瞳93、94の重心間隔と測距瞳距離との比例関係に応じた変換演算を行うことによって、予定結像面に対する現在の結像面の偏差(デフォーカス量)を算出する。具体的には、光軸91に垂直な面内における像ズレ量に対し所定の変換係数を乗ずることによりデフォーカス量、すなわち光軸91の方向における結像面と予定結像面との偏差を算出する。所定の変換係数は、測距瞳距離dを測距瞳93、94の重心間隔で除した値として得られる。
図7は、図4の撮像素子212の撮像画素310が受光する撮影光束の様子を、図6と比較して説明する図である。水平方向の焦点検出画素ラインL1(図4)に隣接する水平方向の撮像画素ラインに配置された撮影光軸91近傍の隣接する5つの撮像画素310を模式的に拡大して示す。なお、図6と重複する部分は同一符号を付して説明を省略する。
図7において、撮像画素310は、マイクロレンズ10とその背後に配置された光電変換部11等から構成される。光電変換部11に近接して配置された遮光マスクの開口部の形状が、マイクロレンズ10から測距瞳距離dだけ離間した射出瞳90上に投影される。その投影形状は、測距瞳93、94に略外接する領域95を形成する。光電変換部11は、領域95を通過してマイクロレンズ10へ向かう撮影光束71によってマイクロレンズ10上に形成される像の強度に対応した信号を出力する。すなわち、複数の撮像画素310が、交換レンズ202を通過する被写体からの撮影光束71を受光すると、光電変換により、被写体像に対応する光電変換信号(被写体像信号)を所定フレーム間隔毎に繰り返し出力する。
<相関データ>
焦点検出演算回路221が行う像ズレ検出演算処理(相関演算処理、位相差検出処理)の詳細について説明する。焦点検出画素311の配列上に形成される一対の像は、測距瞳93、94が交換レンズ202の絞り開口でけられて光量バランスが崩れている可能性がある。このため、焦点検出演算回路221は、光量バランスに対して像ズレ検出精度を維持できるタイプの相関演算を施す。焦点検出用の一対の像信号A1(A1,…,A1)、A2(A2,…,A2)に対し、例えば特開2007−333720号公報に開示された公知の相関演算式である次式(1)を用いて相関量C(k)を演算する。Mは信号数である。
C(k)=Σ|A1・A2n+1+k−A2n+k・A1n+1| …(1)
式(1)において、Σ演算は変数nについて累積される。変数nは、像ずらし量kに応じてA1、A1n+1、A2n+k、A2n+1+kのデータが存在する範囲に限定される。像ずらし量kは整数であり、一対の像信号を構成する信号列のデータ間隔を単位とした相対的シフト量である。
図8(a)〜図8(c)は、シフト量k(横軸)と相関量C(k)との関係を例示する図である。上式(1)の演算結果は、図8(a)に示すように、一対の像信号の相関が高いシフト量(図8の例ではk=2)において相関量C(k)が極小(小さいほど相関度が高い)になる。焦点検出演算回路221は、次式(2)〜次式(5)による3点内挿の手法を用いて、極小値C(X)を与えるシフト量Xを求める。
X=k+D/SLOP …(2)
C(X)= C(k)−|D| …(3)
D={C(k-1)−C(k+1)}/2 …(4)
SLOP=MAX{C(k+1)−C(k),C(k-1)−C(k)} …(5)
焦点検出演算回路221は、次式(6)により、連続的な相関量C(k)の極小値C(X)を与えるシフト量Xを、像ズレ量shftに換算する。
shft=PY・X …(6)
式(6)において、係数PYは、焦点検出画素ラインL1〜L8を構成する焦点検出画素311の画素ピッチ、すなわち撮像素子212に配列された画素の画素ピッチの2倍の値となる。
<相関データの時間積算>
一般に、一対の像信号の相関度が低い場合、内挿された相関量の極小値C(X)が大きくなり、SLOPの値が小さくなる。本実施形態では、一対の像信号の相関度が低い場合において異なるフレーム間で相関データを加算する。焦点検出演算回路221は、異なるフレームを構成し(取得タイミングが異なる)、かつ同じAFエリア101(図3)に対応する焦点検出画素ラインにおける一対の像信号に基づく相関量C(k)を加算する。すなわち、各フレームにおいてAFエリア101(図3)に対応する焦点検出画素ラインL1〜L8ごとの相関量C(k)をそれぞれ算出しておき、異なるフレーム間で、対応する焦点検出画素ラインに基づいて算出された相関量C(k)を積算する。このような積算は、時間的に離れたフレーム間で、対応するAFエリア101に配置された焦点検出画素ラインに基づく各相関量C(k)を積算することから、以後時間積算と呼ぶ。
図8(a)は、フレームFの焦点検出画素ラインL1に基づいて算出された相関量C(k)を例示する図である。また、図8(b)は、1つ前のフレーム(F−1)の焦点検出画素ラインL1に基づいて算出された相関量C(k)を例示する図である。焦点検出演算回路221は、フレームFに基づいて算出された相関量C(k)(図8(a))におけるSLOPの値が所定値より小さい場合に、図8(a)に示す相関量C(k)に対し、フレーム(F−1)に基づいて算出された相関量C(k)(図8(b))を積算する。
焦点検出演算回路221は、上記積算後の相関量C(k)(図8(c))におけるSLOPの値が所定値を超えた場合は、当該積算後の相関量C(k)に基づいて上記像ズレ量shftを算出する。
焦点検出演算回路221は、上記積算後の相関量C(k)(図8(c))におけるSLOPの値が所定値を超えない場合は、上記積算後の相関量C(k)に対し、さらに1つ前のフレーム(F−2)に基づいて算出された相関量C(k)を積算する。
以降同様に、焦点検出演算回路221は、上記積算後の相関量C(k)におけるSLOPの値が所定値を超えるまで、さらに過去のフレーム(F−n)に基づいて算出された相関量C(k)を積算する。時間積算を行うと、時間積算前に比べてSLOPの値が大きくなる。
焦点検出演算回路221は、相関データの時間積算を行うため、過去フレームに基づいて算出した相関量C(k)を上述した内部メモリ223に記憶させておく。例えば、AFエリア101(図3)に対応する焦点検出画素ラインL1〜L8ごとの相関量C(k)をそれぞれ記憶させる。相関データの時間積算に用いるフレーム数nの最大値を、例えば8フレームとすると、8ライン×直近の8フレーム分の相関量C(k)が、内部メモリ223に順次更新記録される。内部メモリ223には、上記相関データを記憶するために必要な記憶容量を、あらかじめ確保しておく。なお、上記AFエリア101以外の他のAFエリアを設けて、これらの複数のAFエリアに関して時間積算処理を並行して行う場合には、並行して時間積算処理するAFエリアの数に応じた内部メモリ223の記憶容量を確保しておく。
<フローチャートの説明>
図9は、デジタルカメラ(撮像装置)201の焦点検出動作を含む撮像動作を示すフローチャートである。ボディ制御部214(ボディCPU222)は、デジタルカメラ201のボディ操作部216を構成する電源スイッチが電源オン操作されると、図9による処理を起動させる。図9のステップS10において、ボディ制御部214(撮像素子制御部220)は、撮像素子212の周期動作を開始させてステップS20へ進む。これにより、撮像素子212が所定のフレームレートでモニター用画像の取得を開始する。
ステップS20において、ボディ制御部214(撮像素子制御部220)は、撮像素子212から最新フレームの画像信号および焦点検出信号を読み出してステップS30へ進む。ステップS30において、ボディ制御部214(焦点検出演算回路221)は、焦点検出信号(一対の像信号)に基づいて、焦点検出画素ラインごとに上述した相関演算を行ってステップS50へ進む。
ステップS50において、ボディ制御部214(焦点検出演算回路221)は時間積算が必要か否かを判定する。焦点検出演算回路221は、例えば、相関量C(k)におけるSLOPの値が所定値より小さい場合に、ステップS50を肯定判定してステップS52へ進む。焦点検出演算回路221は、相関量C(k)におけるSLOPの値が所定値を超えている場合には、ステップS50を否定判定してステップS60へ進む。
ステップS52において、ボディ制御部214(焦点検出演算回路221)は時間積算が可能か否かを判定する。焦点検出演算回路221は、例えば、静止した被写体を撮像しており、かつ交換レンズ202の状態が変化していない(絞り値、フォーカシングレンズ210の位置、ズームレンズ208の位置が同じ)場合に、ステップS52を肯定判定してステップS54へ進む。焦点検出演算回路221は、静止した被写体を撮像していない、または交換レンズ202の状態が変化している場合には、ステップS52を否定判定してステップS20へ戻る。静止した被写体か否かは、例えば、前後のフレーム間において被写体の動きがあるか否かで判断する。
ステップS54において、ボディ制御部214(焦点検出演算回路221)は、相関データの時間積算を行ってステップS56へ進む。ステップS56において、ボディ制御部214(焦点検出演算回路221)は、相関データの時間積算の結果、一対の像信号の相関度が所定の条件を満たしたか否かを判定する。焦点検出演算回路221は、相関量C(k)におけるSLOPの値が所定値を超えた場合にOKを判定し、ステップS60へ進む。焦点検出演算回路221は、相関量C(k)におけるSLOPの値が所定値を超えていない場合にはステップS56を否定判定し、ステップS54へ戻る。ステップS54へ戻る場合は、積算後の相関量C(k)におけるSLOPの値が所定値を超えるように、前フレームにおいて算出された相関量C(k)を積算する。
なお、時間積算する場合のフレーム数の上限は、例えば8フレームに制限するなど、適宜設定して構わない。
ステップS60において、ボディ制御部214(焦点検出演算回路221)は、デフォーカス量を算出してステップS70へ進む。デフォーカス量は、ボディCPU222からレンズ制御部206へ送信される。これにより、レンズ制御部206がフォーカシングレンズ210をデフォーカス量に応じて駆動する。
ステップS70において、ボディ制御部214(ボディCPU222)は合焦しているか否かを判定する。ボディ制御部214は、デフォーカス量が所定値以下の場合にステップS70を肯定判定してステップS80へ進み、デフォーカス量が所定値を超えている場合には、ステップS70を否定判定してステップS20へ戻る。ステップS20へ戻る場合は、上述した処理を繰り返す。
ステップS80において、ボディ制御部214(ボディCPU222)は、レリーズ操作されたか否かを判定する。ボディCPU222は、ボディ操作部216を構成するシャッターボタン(不図示)の操作を検出するとステップS80を肯定判定してステップS90へ進む。ボディCPU222は、ボディ操作部216を構成するシャッターボタン(不図示)の操作を検出しない場合は、ステップS80を否定判定してステップS20へ戻る。ステップS20へ戻る場合は、上述した処理を繰り返す。
ステップS90において、ボディ制御部214(ボディCPU222)は撮影画像を取得させる。すなわち、ボディCPU222はレンズ制御部206へ絞り調整命令を送信し、交換レンズ202の絞り値を制御絞り値(撮影者により設定されたF値または自動露出演算により決定したF値)にする。交換レンズ202の絞り駆動が終了した時点で、ボディ制御部214(撮像素子制御部220)は、撮像素子212に撮像動作を行わせ、撮像素子212の撮像画素310および全ての焦点検出画素311から画素データを読み出す。
ボディ制御部214(ボディCPU222)は、各焦点検出画素311に配置された一対の光電変換部13、14の読み出し信号を加算し、撮像画素310からの読み出し信号とともに画像データとする。ボディ制御部214(ボディCPU222)は、画像データに所定の画像処理を行って記録用の画像データを生成し、不図示の記録媒体に記録するとステップS100へ進む。
ステップS100において、ボディ制御部214(ボディCPU222)は、終了操作が行われたか否かを判定する。ボディ制御部214は、例えばボディ操作部216が電源オフ操作された場合にステップS100を肯定判定して図9による処理を終了する。ボディ制御部214は、ボディ操作部216が電源オフ操作されない場合には、ステップS100を否定判定してステップS10へ戻る。
上述した第一の実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)デジタルカメラ201は、水平方向に配列された複数の焦点検出画素311からなる焦点検出画素ラインL1(〜L8)を有し、焦点検出画素ラインL1(〜L8)が光電変換により一対の焦点検出光束による一対の像に対応する一対の像信号を所定のフレーム間隔で出力する撮像素子212と、一対の像信号の相関データをフレームごとに演算する焦点検出演算回路221と、焦点検出演算回路221で演算された相関データをフレーム間で積算して相関データの時間積算値を算出する焦点検出演算回路221と、焦点検出演算回路221で算出された相関データの時間積算値に基づいて、交換レンズ202の焦点調節状態を検出する焦点検出演算回路221と、を備える。これにより、焦点検出画素ラインから出力された信号列をフレーム間で積算する場合に比べて、メモリ容量を抑え、適切に焦点検出を行なうことができる。相関データは、一対の像信号の像ズレ量を示す相関度のデータである(図8)。
(2)一対の像信号の状態(例えば相関量C(k)におけるSLOPの値)に基づいて、焦点検出演算回路221により相関データの時間積算値を算出するか否かを決定する焦点検出演算回路221を備えるようにしたので、常に相関データの時間積算値を算出する場合に比べて、処理の負担を軽減できる。
(3)一対の像が静止した被写体に対応するか否かに基づいて、焦点検出演算回路221により相関データの時間積算値を算出するか否かを決定する焦点検出演算回路221を備えるようにしたので、相関データをフレーム間で積算することが適さない移動被写体の場合には、無駄な時間積算を避けられる。
(4)交換レンズ202の状態が変化しているか否かに基づいて、焦点検出演算回路221により相関データの時間積算値を算出するか否かを決定する焦点検出演算回路221を備えるようにしたので、相関データをフレーム間で積算することが適さない場合において無駄な時間積算を避けられる。
(5)焦点検出画素311はそれぞれ、一対の焦点検出光束を受光する一対の光電変換部13、14を有するので、画素内に光電変換部13、14のうち一方のみが配される場合に比べて上記像信号が高精細で得られるから、焦点調節状態の検出精度も高まる。
(第二の実施形態)
第二の実施形態では、一対の像信号の相関度が低い場合に、近接する焦点検出画素ライン間で相関データを加算する手法を組み合わせる。
<相関データの空間積算>
焦点検出演算回路221は、同一フレームを構成し(取得タイミングが略同じ)、かつ同じAFエリア101(図3)に対応する他の焦点検出画素ラインにおける一対の像信号に基づいて算出された相関量C(k)を加算する。すなわち、同一フレームの水平方向の焦点検出画素ラインL1〜L8でそれぞれ算出された相関量C(k)を積算する。このような積算は、同一フレームにおいて空間的に異なる位置に配置された焦点検出画素ライン(例えばL1〜L8)に基づく各相関量C(k)を積算するものであるので、以後空間積算と呼ぶ。
図8(a)を、あるフレームにおいて焦点検出画素ラインL1に基づいて算出された相関量C(k)とみなす。また、図8(b)を、あるフレームにおいて焦点検出画素ラインL2に基づいて算出された相関量C(k)とみなす。焦点検出演算回路221は、焦点検出画素ラインL1に基づいて算出された相関量C(k)(図8(a))におけるSLOPの値が所定値より小さい場合に、図8(a)に示す相関量C(k)に対し、焦点検出画素ラインL2に基づいて算出された相関量C(k)(図8(b))を積算する。
焦点検出演算回路221は、上記積算後の相関量C(k)(図8(c))におけるSLOPの値が所定値を超えた場合は、当該積算後の相関量C(k)に基づいて上記像ズレ量shftを算出する。
焦点検出演算回路221は、上記積算後の相関量C(k)(図8(c))におけるSLOPの値が所定値を超えない場合は、上記積算後の相関量C(k)に対し、積算に用いた焦点検出画素ラインL2に近接する焦点検出画素ラインL3に基づく相関量C(k)をさらに積算する。
以降同様に、焦点検出演算回路221は、上記積算後の相関量C(k)(図8(c))におけるSLOPの値が所定値を超えるまで、異なる位置に配置された焦点検出画素ラインに基づく各相関量C(k)を積算する。空間積算を行うと、空間積算前に比べてSLOPの値が大きくなる。
空間積算を行った焦点検出演算回路221は、当該積算後の相関量C(k)に基づいて上記像ズレ量shftを算出する。
<フローチャートの説明>
図10は、第二の実施の形態におけるデジタルカメラ(撮像装置)201の焦点検出動作を含む撮像動作を示すフローチャートである。第一の実施形態の図9と比べて、ステップS30とステップS50との間で空間積算を行う点が異なるので、この相違点を中心に説明する。
相関演算(ステップS30)後に進むステップS50において、ボディ制御部214(焦点検出演算回路221)は空間積算が必要か否かを判定する。焦点検出演算回路221は、相関量C(k)におけるSLOPの値が所定値より小さい場合に、ステップS40を肯定判定してステップS42へ進む。焦点検出演算回路221は、相関量C(k)におけるSLOPの値が所定値を超えている場合には、ステップS40を否定判定してステップS50へ進む。
ステップS42において、ボディ制御部214(焦点検出演算回路221)は空間積算が可能か否かを判定する。焦点検出演算回路221は、同一フレームの同じAFエリア101(図3)における複数の焦点検出画素ライン(例えばL1〜L8)で、同じ被写体を撮像している場合に、ステップS42を肯定判定してステップS44へ進む。焦点検出演算回路221は、同じ被写体を撮像していない場合には、ステップS42を否定判定してステップS20へ戻る。同じ被写体か否かは、例えば、被写体色(RGBの色成分比)が同じか否かに基づいて、または画像構造の方向が同じか否かに基づいて判断する。
ステップS44において、ボディ制御部214(焦点検出演算回路221)は、相関データの空間積算を行ってステップS46へ進む。ステップS46において、ボディ制御部214(焦点検出演算回路221)は、相関データの空間積算の結果、一対の像信号の相関度が所定の条件を満たしたか否かを判定する。焦点検出演算回路221は、相関量C(k)におけるSLOPの値が所定値を超えた場合にOKを判定し、ステップS50へ進む。焦点検出演算回路221は、相関量C(k)におけるSLOPの値が所定値を超えていない場合にはステップS46を否定判定し、ステップS44へ戻る。ステップS44へ戻る場合は、積算後の相関量C(k)におけるSLOPの値が所定値を超えるように、他の焦点検出画素ラインに基づいて算出された相関量C(k)を積算する。
なお、空間積算する場合のライン数の上限は、上述したL1〜L8の8ラインに限らず、AFエリア101を構成する焦点検出画素ライン数に応じて適宜設定して構わない。
以上説明した第二の実施形態によれば、第一の実施形態の作用効果に加えて、以下の作用効果が得られる。すなわち、撮像素子212は、焦点検出画素ラインを複数ライン有し、複数ラインの焦点検出画素ラインL1〜L8がそれぞれ一対の像信号をフレーム間隔で出力し、焦点検出演算回路221は、複数ラインの焦点検出画素ラインL1〜L8に対してそれぞれ相関データを演算し、演算された複数ラインの相関データをそれぞれ積算して空間積算値を算出する焦点検出演算回路221を備える。さらに焦点検出演算回路221は、算出された空間積算値をフレーム間で積算して相関データの時間積算値を算出し、焦点検出演算回路221は、算出された時間積算値に基づいて、交換レンズ202の焦点調節状態を検出する。これにより、焦点検出画素ラインから出力された信号列をフレーム間で積算する場合に比べてメモリ容量を抑えつつ、空間積算と合わせて、適切に焦点検出を行なうことができる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)
上述した説明では、一対の像信号の状態として相関量C(k)におけるSLOP(式(5))の値に着目し、SLOPの値が所定値より小さい場合には、SLOPの値が所定値を超えるように相関データの空間積算または時間積算を行う例を説明した。一対の像信号の状態は、SLOPの代わりにΔCに基づいて判断してもよい。ΔCは、図8(a)〜図8(c)に示すように、相関量C(k)における定常値と極小値C(X)との差である。変形例1において、ボディ制御部214(焦点検出演算回路221)は、相関量C(k)におけるΔCの値が所定値より小さい場合には、ΔCの値が所定値を超えるように、相関データの空間積算または時間積算を行う。
(変形例2)
一対の像信号の状態を、その信号レベル(すなわち焦点検出信号のレベル)に着目して判断してもよい。変形例2において、ボディ制御部214(焦点検出演算回路221)は、焦点検出信号のレベル(平均値または最大値)と目標レベルとの差に基づいて相関データの空間積算または時間積算を行うか否かの判断をする。つまり、ボディ制御部214(焦点検出演算回路221)は、焦点検出信号のレベル(平均値または最大値)と目標レベルとの差が所定値より大きい場合には、上記差が所定値以内に収まるように相関データの空間積算または時間積算を行う。
(変形例3)
上述した説明では、図4に例示するように、焦点検出画素311においてそれぞれ一対の光電変換部13、14が設けられる、いわゆる2PD構造の例を説明した。焦点検出画素の構成は、特許文献1に開示されているように、1つの焦点検出画素に一対の光電変換部のうちの一方が設けられる1PD構造にしてもよい。
一般に、2PD構造の方が1PD構造に比べて集積度を高められる。集積度を高くすると、第二の実施形態において同じ被写体を撮像しているか否かを判定するステップS42において、画像構造の方向を判定する際の判定精度が高まる。つまり、画素内に2つの光電変換部13、14を有することで、画素内の1つの光電変換部のみで受光する場合に比べて画像構造の方向を精細に判定できる。焦点検出演算回路221は、画像構造の方向が同じ(すなわち同じ被写体を撮像している)場合において空間積算を行い、異なる場合においては空間積算をしない。
(変形例4)
撮像素子212の例として、AFエリア101に対応する位置にのみ焦点検出用画素311が配置される例を説明したが、撮像面の全域に焦点検出用画素311が配置されるように構成してもよい。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
13、14…光電変換部
101…AFエリア
201…デジタルカメラ
202…交換レンズ
203…カメラボディ
212…撮像素子
214…ボディ制御部
220…撮像素子制御部
221…焦点検出演算回路
222…ボディCPU
223…内部メモリ
310…撮像画素
311…焦点検出画素
L1〜L8…焦点検出画素ライン

Claims (5)

  1. 被写体像を形成し、絞りを有する光学系の瞳の第1の領域を通過した光を検出し第1信号を出力する第1画素と、前記光学系の瞳の前記第1の領域とは異なる第2の領域を通過した光を検出し第2信号を出力する第2画素とを、所定方向に沿って配列した焦点検出ラインを有し、所定の時間間隔で撮像し前記第1信号及び第2信号を出力するイメージセンサと、
    複数の前記第1信号からなる信号列と複数の前記第2信号からなる信号列との関係を示す相関情報を演算する演算部と、
    前記光学系の絞り値に変化がないと、異なる時で出力された信号に基づく前記相関情報を、前記相関情報の時間積算値から算出される前記第1信号及び前記第2信号の関係を示す値が所定の値以上になるまで積算して前記相関情報の時間積算値を算出する時間積算部と、
    前記時間積算部で算出された前記時間積算値に基づいて前記光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出部と、
    を備える撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記相関情報は、複数の前記第1信号からなる信号列と複数の前記第2信号からなる信号列とのズレ量に対する、前記第1信号からなる信号列と複数の前記第2信号からなる信号列との相関度を示す情報である撮像装置。
  3. 請求項1または2に記載の撮像装置において、
    前記イメージセンサは複数の前記焦点検出ラインを有し、
    前記複数の前記焦点検出ラインの前記相関情報をそれぞれ記憶する記憶部を有する撮像装置。
  4. 請求項1または2に記載の撮像装置において、
    前記イメージセンサは複数の前記焦点検出ラインを有し、前記複数の焦点検出ラインはそれぞれ前記第1信号及び前記第2信号を前記所定の時間間隔で出力し、
    前記演算部は、前記複数の焦点検出ラインに対してそれぞれ前記相関情報を演算し、
    前記演算部で演算された前記複数の前記相関情報のうち任意の数の複数の前記相関情報を積算して空間積算値を算出する空間積算部を備え、
    前記時間積算部は、異なる複数の時刻の撮像に基づく複数の前記空間積算値を、前記空間積算値の時間積算値から算出される、前記第1信号及び前記第2信号の関係を示す値が所定の値以上になるまで積算して時間積算値を算出し、
    前記焦点検出部は、前記時間積算部で算出された前記時間積算値に基づいて、前記光学系の焦点調節状態を検出する撮像装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記第1画素、および前記第2画素はそれぞれ、一対の焦点検出光束を受光する一対の光電変換部を有する撮像装置。
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