JP6629820B2 - 調合推定方法及び調合推定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、フレッシュコンクリートの調合推定方法及び調合推定装置に関する。
例えば工事現場にはフレッシュコンクリートが搬送され、搬送されたフレッシュコンクリートに対して、フレッシュコンクリートの調合を推定する作業が従来から行われている。この作業は、コンクリートの強度を推定し、コンクリートの品質を管理する上で重要である。フレッシュコンクリートの調合を推定する方法としては、特開平2−276965号公報に、フレッシュコンクリートに含まれる水とセメントとの比を求める測定方法が記載されている。
この測定方法では、フレッシュコンクリートからモルタルを採取し、採取したモルタルに含まれるセメント成分をイオン交換樹脂で溶解し、溶解して得られた濾液の電気伝導度を測定する。そして、測定した電気伝導度からセメント量を測定すると共に、採取したモルタルを乾燥し、乾燥したときの重量の減少度合からフレッシュコンクリートの含水量を測定する。このようにセメント量と含水量とを測定し、これらの測定結果から水とセメントとの比を求めている。
特開平2−276965号公報
前述した測定方法では、イオン交換樹脂によるセメント成分の溶解、及びモルタルの乾燥等を経て水とセメントの比を求めている。このように、前述した測定方法では、イオン交換樹脂による溶解及びモルタルの乾燥等を伴うため、測定に時間がかかり、現場で速やかにフレッシュコンクリートの調合を評価できないという問題がある。
また、フレッシュコンクリートの調合の推定は、フレッシュコンクリートが搬送された現場で行われるものであり、調合の推定の結果を用いてフレッシュコンクリートの購入可否を判断しなければならない場合がある。このように現場で判断しなければならないこともあるため、調合の推定を短時間で行うことが求められている。しかしながら、前述した測定方法は、乾燥等を経ることによって多大な時間を要するため、現場での採用にそぐわない。従って、フレッシュコンクリートの調合を迅速に推定する方法が求められている。
本発明は、フレッシュコンクリートの調合の推定を迅速に行うことができる調合推定方法及び調合推定装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、フレッシュコンクリートの電気伝導率が、フレッシュコンクリートの含有成分と温度の影響を受けているという知見を見出した。この知見によれば、フレッシュコンクリートの電気伝導率、温度、及び単位容積当たりの質量(単位容積質量)を測定することにより、フレッシュコンクリートの含有成分を短時間で推定できる。本発明は、このような知見に基づいてなされたものである。すなわち、本発明に係る調合推定方法は、水と、セメントと、骨材とを含むフレッシュコンクリートの調合を推定する調合推定方法であって、フレッシュコンクリートの電気伝導率を測定する工程と、フレッシュコンクリートの温度を測定する工程と、フレッシュコンクリートの単位容積当たりの質量を測定する工程と、電気伝導率、温度及び単位容積当たりの質量から、フレッシュコンクリートに含まれる水の水量、フレッシュコンクリートに含まれるセメントのセメント量、及びフレッシュコンクリートに含まれる骨材の骨材量を算出する工程と、を備える。
この調合推定方法では、フレッシュコンクリートの電気伝導率、温度、及び単位容積質量を測定し、測定した電気伝導率、温度、及び単位容積質量からフレッシュコンクリートに含まれる水の水量、セメント量、及び骨材量を算出する。このように電気伝導率と温度と単位容積質量から水量、セメント量及び骨材量を算出するので、フレッシュコンクリートに含まれる水及びセメントの量、並びに骨材量を迅速且つ容易に導き出すことができる。水の量とセメントの量が分かれば、水セメント比を把握することが可能であり、水セメント比によってフレッシュコンクリートの強度を容易に推定することができる。具体的には、セメントに対する水の比率が高い場合にフレッシュコンクリートの強度が低いことを推定できる。このように、フレッシュコンクリートの調合及び強度を迅速に推定することができるので、フレッシュコンクリートの品質を効率よく評価することができる。
また、フレッシュコンクリートは、混和材を含んでおり、フレッシュコンクリートに含まれる水、セメント、骨材及び混和材のそれぞれの密度を測定する工程と、フレッシュコンクリートに含まれる空気量を測定する工程と、を備え、算出する工程では、電気伝導率、温度、単位容積質量、密度及び空気量から、水量、セメント量、骨材量、及びフレッシュコンクリートに含まれる混和材の混和材量を算出してもよい。この場合、混和材の量を迅速且つ容易に導き出すこともできる。また、この混和材量と水量とセメント量からフレッシュコンクリートの強度を推定することができる。
また、密度を測定する工程では、算出する工程を実行する前に、密度を予め算出してもよい。この場合、水、セメント、骨材及び混和材のそれぞれの密度が未知であったときでも、各密度を予め算出することにより、フレッシュコンクリートに含まれる水、セメント、骨材及び混和材の量を速やかに算出することができる。従って、フレッシュコンクリートの調合の推定をより迅速に行うことができる。
また、空気量を測定する工程では、算出する工程を実行する前に、空気量を予め算出してもよい。この場合、空気量を現場で測定する測定器がないときであっても、空気量を予め算出しておくことにより、フレッシュコンクリートの調合の推定を迅速に行うことができる。また、予め空気量を算出することにより、現場で空気量を測定する必要がなくなるため、フレッシュコンクリートの調合の推定をより迅速に行うことができる。
本発明に係る調合推定装置は、水と、セメントと、骨材とを含むフレッシュコンクリートの調合を推定する調合推定装置であって、フレッシュコンクリートの電気伝導率を測定する電気伝導率測定部と、フレッシュコンクリートの温度を測定する温度測定部と、フレッシュコンクリートの単位容積当たりの質量を測定する単位容積質量測定部と、電気伝導率、温度、及び単位容積当たりの質量から、フレッシュコンクリートに含まれる水の水量、フレッシュコンクリートに含まれるセメントのセメント量、及びフレッシュコンクリートに含まれる骨材の骨材量を算出する算出部と、を備える。
この調合推定装置は、電気伝導率測定部がフレッシュコンクリートの電気伝導率を測定し、温度測定部がフレッシュコンクリートの温度を測定し、単位容積質量測定部がフレッシュコンクリートの単位容積質量を測定し、算出部は、電気伝導率、温度及び単位容積質量から水量、セメント量及び骨材量を算出する。算出部が電気伝導率、温度及び単位容積質量から水量、セメント量及び骨材量を算出することにより、フレッシュコンクリートの水量、セメント量及び骨材量を迅速且つ容易に導き出すことができる。従って、前述した調合推定方法と同様、フレッシュコンクリートの調合を迅速に推定することができると共に、フレッシュコンクリートの品質を効率よく評価することができる。
本発明によれば、フレッシュコンクリートの調合の推定を迅速に行うことができる。
実施形態に係るフレッシュコンクリートの調合推定装置を示すブロック図である。 図1の調合推定装置におけるフレッシュコンクリートの測定部の例を示す斜視図である。 フレッシュコンクリートの単位容積質量と空気率との関係を示すグラフである。 図1の調合推定装置の表示部の例を示す図である。 (a)は、フレッシュコンクリートの電気抵抗率(1/EC)の測定値と回帰式による電気抵抗率(1/EC)の計算値との関係を示すグラフである。(b)は、フレッシュコンクリートの混和材量とΔ(1/EC)との関係を示すグラフである。 (a)は、lnECの測定値と回帰式によって得られたlnECの計算値との関係を示すグラフである。(b)は、混和材量とΔ(lnEC)との関係を示すグラフである。 (a)は、セメント量とΔ(1/EC)との関係をセメントの種類ごとに示したグラフである。(b)は、セメント量とΔ(lnEC)との関係をセメントの種類ごとに示したグラフである。 (a)は、セメント量とΔ(1/EC)との関係をセメントの種類ごとに示したグラフである。(b)は、セメント量とΔ(lnEC)との関係をセメントの種類ごとに示したグラフである。 (a)及び(b)は、実際の調合と推定した調合との関係を示したグラフである。 (a)及び(b)は、実際の調合と推定した調合との関係を示したグラフである。 実施形態に係るフレッシュコンクリートの調合推定方法を示すフローチャートである。
以下では、図面を参照しながら、実施形態に係るフレッシュコンクリートの調合推定装置及び調合推定方法について説明する。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
まず、本実施形態に係るフレッシュコンクリートの調合推定装置について説明する。図1は、本実施形態に係る調合推定装置1を示すブロック図である。図2は、フレッシュコンクリートRを測定する手段の一例を示す斜視図である。フレッシュコンクリートRは、工事現場に搬送される生コンであり、固まっていない状態で荷降しされる。フレッシュコンクリートRが固まった後には補修又は撤去等に多大な時間を要するため、固まる前に品質検査を行うことが重要である。調合推定装置1は、工事現場に搬入されたフレッシュコンクリートRの品質検査を行い、フレッシュコンクリートRの調合が所望の状態になっているか否かの検査を行う。
フレッシュコンクリートRは、例えば、普通ポルトランドセメントを含んでいる。フレッシュコンクリートRは、水、細骨材及び粗骨材を含む骨材、セメント、並びに混和材によって構成されている。混和材は、フライアッシュ及び高炉スラグ等を含んでいてもよい。フライアッシュ及び高炉スラグ等の混和材は、セメントと反応して強度を高めるために用いられる。すなわち、セメント及び混和材は、フレッシュコンクリートRの強度を高める結合材である。
調合推定装置1は、例えばフレッシュコンクリートRが購入される前に、フレッシュコンクリートRの調合を推定する。このように、調合推定装置1によって購入前にフレッシュコンクリートRの調合が推定されることにより、購入者は、フレッシュコンクリートRを購入するかどうかの判断を現場で迅速に行うことが可能である。
図1に示されるように、調合推定装置1は、フレッシュコンクリートRの電気伝導率を測定する電気伝導率測定部11と、フレッシュコンクリートRの温度を測定する温度測定部12と、フレッシュコンクリートRの単位容積質量(単位容積当たりの質量)を測定する単位容積質量測定部13と、フレッシュコンクリートRの各成分の密度を測定する密度測定部14と、フレッシュコンクリートRに含まれる空気量を測定する空気量測定部15とを備える。
更に、調合推定装置1は、フレッシュコンクリートRの各成分の量を算出する算出部20と、算出部20によって算出された各成分を表示する表示部30とを備えている。電気伝導率測定部11、温度測定部12、単位容積質量測定部13、密度測定部14及び空気量測定部15によって測定された各測定値は、算出部20に入力される。算出部20は、入力された各測定値から、フレッシュコンクリートRの成分である水量W、骨材量G、セメント量C及び混和材量Fを算出する。算出部20及び表示部30は、例えば、タブレット端末等の携帯端末に含まれており、算出部20への各測定値の入力、及び算出された各成分の量の表示は、タブレット端末のディスプレイに対して行われる。
電気伝導率測定部11は、例えば図2に示されるように、フレッシュコンクリートRに挿入される電気伝導率セル11aを備えており、電気伝導率セル11aがフレッシュコンクリートRに挿入されることによってフレッシュコンクリートRの電気伝導率が測定される。電気伝導率測定部11が測定した電気伝導率は算出部20に入力される。電気伝導率セル11aは、例えば、任意の4箇所の部分P1,P2,P3,P4のそれぞれに挿入され、算出部20には、測定された4つの電気伝導率が入力される。なお、電気伝導率測定部11の構成、及び電気伝導率セル11aが挿入される箇所は、上記の例に限られず適宜変更可能である。
温度測定部12は、例えば電気伝導率セル11aと同様、フレッシュコンクリートRに挿入されるセンサ部を備えており、このセンサ部がフレッシュコンクリートRに挿入されることによってフレッシュコンクリートRの温度を測定する。温度測定部12が測定したフレッシュコンクリートRの温度は、算出部20に入力される。なお、温度測定部12の構成についても適宜変更可能である。
単位容積質量測定部13は、例えば、所定容量の容器に充填されたフレッシュコンクリートRの質量を求めることによって測定される。また、現場でのフレッシュコンクリートRの測定に先立ち、実験室又はコンクリートプラントにおいて複数種類(N種類)の調合のコンクリートを練り混ぜて単位容積質量を測定してもよい。単位容積質量測定部13が測定したフレッシュコンクリートRの単位容積質量は、算出部20に入力される。単位容積質量測定部13の構成についても適宜変更可能である。
密度測定部14は、フレッシュコンクリートRに含まれる水、セメント、骨材及び混和材のそれぞれの密度を測定し、測定した各密度は算出部20に入力される。密度測定部14は、上記の各密度を現場での測定に先立ち予め測定してもよい。具体例として、密度測定部14は、式(1)を用いてセメント、骨材及び混和材のそれぞれの密度を、b、b、bの逆数として算出する。
Figure 0006629820
1j、x2j、x3j(j=1、2、・・・N)は、調合jにおけるセメント、骨材及び混和材の質量であり、yは固体材料の体積である。ここで、算出される密度の逆数をbとすると、固体材料の体積の計算値y’は式(2)で表される。
Figure 0006629820

N個の調合(j=1、2、・・・N)について最小2乗法によりb、b、b3を求める式が前述した式(1)である。具体的には、式(3)に対して式(4)を満たす連立方程式が式(1)である。
Figure 0006629820

Figure 0006629820
空気量測定部15は、フレッシュコンクリートRに含まれる空気の量(空気量)を測定し、測定した空気量は算出部20に入力される。空気量測定部15は、例えば、JIS A 1128(フレッシュコンクリートの空気量の圧力による試験方法)によって空気量を測定してもよい。また、空気量測定部15は、式(5)を用いて、単位容積質量測定部13が求めた単位容積質量UW(kg/m)からフレッシュコンクリートRの空気率Aを測定してもよい。
Figure 0006629820
調合j(x1j、x2j、x3j、x4j:kg)(j=1、2、・・・N)の単位容積質量UW(kg/m)から、式(6)のように1m中の各調合量xij(kg/m)を計算して空気率Aを求めてもよい。
Figure 0006629820
式(6)のN個の(A,UW)からの回帰式が式(5)となる。また、フレッシュコンクリートRに含まれる空気率Aと単位容積質量UWとの関係は、図3に示されるように、1次関数の関係で表されることが分かっている。よって、空気量測定部15は、単位容積質量測定部13が測定した単位容積質量UWからフレッシュコンクリートRの空気率Aを求め、求めた空気率Aから空気量Vを算出してもよい。
表示部30は、算出部20によって算出されたフレッシュコンクリートRの各成分を表示する。表示部30は、例えば図4に示されるように、ディスプレイ31を備えており、このディスプレイ31には、フレッシュコンクリートRの温度、水量、電気伝導率、単位容積質量、セメント量、骨材量、混和材量、及び合否(フレッシュコンクリートRの調合が所望の状態になっているか否か)をそれぞれ表示するテキストボックス31a,31b,31c,31d,31e,31f,31g,31hが設けられている。
算出部20には、フレッシュコンクリートRの電気伝導率、フレッシュコンクリートRの温度、フレッシュコンクリートRの単位容積質量、フレッシュコンクリートRの各成分(水、セメント、骨材及び混和材のそれぞれ)の密度、並びにフレッシュコンクリートRの空気量が入力される。図1に示されるように、算出部20は、水量算出部21、骨材量算出部22、セメント量算出部23及び混和材量算出部24を備えている。算出部20は、前述したように例えばタブレット端末であり、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read OnlyMemory)及びRAM(Random Access Memory)を含む記憶部と備える。算出部20の各機能は、例えば、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、CPUで実行することによって実現される。
算出部20の記憶部には、例えば、下記の式(7)〜式(10)が記憶される。
Figure 0006629820

(1/EC)はフレッシュコンクリートRの電気抵抗率、TはフレッシュコンクリートRの温度(K)、WはフレッシュコンクリートRの水量(kg/m)、CはフレッシュコンクリートRのセメント量(kg/m)、GはフレッシュコンクリートRの骨材量(kg/m)、FはフレッシュコンクリートRの混和材量(kg/m)をそれぞれ示している。電気抵抗率(1/EC)は電気伝導率ECの逆数である。a0,1,2,3,4,は、フレッシュコンクリートRの種類ごとに予め回帰分析によって求められた係数を示している。
Figure 0006629820

lnECはECの対数、b0,1,2,3,4,は、フレッシュコンクリートRの種類ごとに予め回帰分析によって求められた係数を示している。
Figure 0006629820

式(9)は、フレッシュコンクリートの単位容積質量UW(kg/m)と各成分の質量の和とが互いに等しいことを示している。
Figure 0006629820

ρは水の密度、ρはセメントの密度、ρは骨材の密度、ρは混和材の密度、Vは空気量をそれぞれ示している。式(10)は、各成分の質量を各成分の密度で割った値の和が1になることを示している。
例えば前述した式(7)〜式(10)から、水量算出部21はフレッシュコンクリートRの水量Wを算出し、骨材量算出部22はフレッシュコンクリートRの骨材量Gを算出し、セメント量算出部23はフレッシュコンクリートRのセメント量Cを算出し、混和材量算出部24はフレッシュコンクリートRの混和材量Fを算出する。
例えば、フレッシュコンクリートRが普通ポルトランドセメントである場合、a,a,a,a,a,a,b,b,b,b,b及びbの各値は、a=−0.869、a=188、a=−7.84×10−4、a=−1.39×10−4、a=2.79×10−4、a=4.37×10−4、b=17.3、b=−2.70×10、b=1.01×10−2、b=1.14×10−3、b=−4.42×10−3、b=−3.92×10−3である。但し、a,a,a,a,a,a,b,b,b,b,b及びbの各値は、フレッシュコンクリートRの種類に応じて変更される。
前述した式(7)が導き出された根拠について説明する。式(7)は、電気抵抗率(1/EC)を示す式である。電気抵抗率(1/EC)の散乱となる散乱機構がいくつか存在するときの全抵抗は、個々の機構が単独に存在する場合の抵抗の和になるという経験則がマティーセンの法則として知られている。例えば、希薄合金の電気抵抗率は、温度に依存しない抵抗(不純物散乱由来)と、温度に依存する抵抗(格子散乱由来)の和になることが見出されている。一般に物質の電気抵抗率は温度に依存することから、フレッシュコンクリートRの電気抵抗率(1/EC)を、マティーセンの法則を参考に、温度依存項と各材料の項とからなる式(7)で表している。
また、水量W、コンクリートが普通ポルトランドセメントであるときのセメント量C、及び骨材量Gを含むフレッシュコンクリートから得られた46の実測データに対する重回帰分析の結果として式(11)を得た。式(11)では混和材量F(フライアッシュFAの量)を0としている。式(11)の回帰式による計算値は、図5(a)に示されるように、測定値と良好に一致した。こうして式(11)の妥当性が検証されている。
Figure 0006629820

式(11)において、a’=−0.869、a=188、a=−7.84×10−4、a=−1.39×10−4、a=2.79×10−4である。
次に、水量W、セメント量C、骨材量G及び混和材量F(フライアッシュFA)を含むフレッシュコンクリートから得られた22の実測データの電気抵抗率(1/EC)の測定値と共に、式(11)に水量W、セメント量C及び骨材量Gを代入した計算値との差であるΔ(1/EC)を求めた。その結果、Δ(1/EC)と混和材量Fとの間に図5(b)及び式(12)に示される線形関係を確認した。
Figure 0006629820

式(12)において、a’’=0、a=4.37×10−4である。
以上の結果より、式(11)と式(12)の和、及び式(13)にて電気抵抗率(1/EC)を表した。
Figure 0006629820

式(13)において、a=−0.869、a=188、a=−7.84×10−4、a=−1.39×10−4、a=2.79×10−4、a=4.37×10−4である。
以上の式(13)から式(7)が導出される。
前述した式(8)が導き出された根拠について説明する。フレッシュコンクリートの電気伝導率ECは、セメント水溶液のイオン移動度に支配される。この仮定によれば、電気伝導率ECを式(14)で表すことができ、Einsteinの関係式である式(15)が成立すると考えられる。
Figure 0006629820

Figure 0006629820
式(14)、式(15)において、nは単位体積中のイオン数、eはイオンの電荷、μはイオンの移動度、Tは絶対温度、Dは拡散係数、kはBoltzmann定数をそれぞれ示す。また、拡散係数Dは、式(16)のように温度依存性がある。
Figure 0006629820
式(16)において、Qは拡散の活性化エネルギー、Rは気体定数、Dは定数(振動数因子)をそれぞれ示す。式(14)〜式(16)から式(17)が導出される。
Figure 0006629820
式(17)の対数をとると、
Figure 0006629820
また、Taylor級数展開を示す式(19)を式(18)の右辺2項に適用して式(20)で近似すると、式(21)が得られる。
Figure 0006629820

Figure 0006629820

Figure 0006629820
イオン濃度、拡散の振動数因子、及び定数から成る前述したAが調合に依存すると考え、各調合量の線形式で置き換えた式(22)を仮定した。
Figure 0006629820
また、式(7)の導出に用いた水量W、セメント量C及び骨材量Gを含むフレッシュコンクリートの46の実測データに対する重回帰分析の結果として式(23)を得た。式(23)の回帰式による計算値とlnECの測定値は図6(a)に示されるように良好な一致を示した。こうして式(22)の妥当性が検証されている。
Figure 0006629820

式(23)において、b’=17.4、b=−2.70×10、b=1.01×10−2、b=1.14×10−3、b=−4.42×10−3である。
次に、式(7)の導出に用いた水量W、セメント量C、骨材量G及び混和材量Fを含むフレッシュコンクリートから得られた22の実測データのlnECの測定値と、式(23)に水量W、セメント量C及び骨材量Gを代入した計算値の差であるΔ(lnEC)と混和材量Fに図6(b)及び式(24)に示す線形関係を確認した。
Figure 0006629820

式(24)において、b’’=−1.39×10−1、b=3.92×10−4である。
以上、式(23)と式(24)の和、及び式(25)でlnECを表した。
Figure 0006629820

式(25)において、b=17.3、b=−2.70×10、b=1.01×10−2、b=1.14×10−3、b=−4.42×10−3、b=−3.92×10−3である。
以上の式(25)から式(8)が導出される。
前述した式(7)及び式(8)は、フレッシュコンクリートのセメントの種類に応じて修正される。以下では、セメントの種類に応じた式(7)及び式(8)の修正について説明する。式(13)及び式(25)のそれぞれの係数a,a,a,a,a,a、b,b,b,b,b及びbの各値は、普通ポルトランドセメントを用いた場合の値である。セメントが普通ポルトランドセメントでない場合には、上記の各係数の値と定数項を修正する。式(13)と式(25)による計算値と実測値の差は、式(26)及び式(27)のように、単位セメント量の1次式で近似できることを実験で確認している。
Figure 0006629820

Figure 0006629820

式(26)、式(27)において、c0、、d及びdは定数である。
数種類の調合から上記の定数c0、、d及びdの値を決定し、式(28)、式(29)のように修正すればよい。
Figure 0006629820

Figure 0006629820
セメント量CとΔ(1/EC)の関係、及びセメント量CとΔ(lnEC)の関係を図7(a)、図7(b)、図8(a)及び図8(b)に示す。図7(a)、図7(b)、図8(a)及び図8(b)に示されるように、セメント量CとΔ(1/EC)の関係、及びセメント量CとΔ(lnEC)の関係は、共に、線形関係を満たしていることが分かる。すなわち、y(Δ(1/EC)又はΔ(lnEC))は、x(セメント量C)の1次関数で表される。なお、各グラフにおけるNP_P、NS_S、TS_R及びTC_Lは、それぞれセメントの種類を示している。また、yは補正量を示している。
また、式(7)〜式(10)を用いて得られた水量W、セメント量C、骨材量G及び混和材量F(フライアッシュ)の推定調合と、実際の調合である実調合との関係を図9(a)、図9(b)、図10(a)及び図10(b)に示す。図9(a)、図9(b)、図10(a)及び図10(b)に示されるように、式(7)〜式(10)を用いたときの各成分の推定調合と実調合とは概ね一致していることが分かる。こうして式(7)〜式(10)の妥当性が検証されている。
電気抵抗率(1/EC)を示す式(7)において、温度Tの逆数の係数aは正、水量Wの係数aは負、セメント量Cの係数aは負、骨材量Gの係数aは正、混和材量Fの係数aは正である。これは、温度Tが高くなるか、又は水量W若しくはセメント量Cが多くなると電気抵抗率(1/EC)が減少し、骨材量G若しくは混和材量Fが多くなると電気抵抗率(1/EC)が増加するという知見による。
電気伝導率の対数であるlnECを示す式(8)において、温度Tの逆数の係数bは負、水量Wの係数bは正、セメント量Cの係数bは正、骨材量Gの係数bは負、混和材量Fの係数bは負である。これは、温度Tが高くなるか、又は水量W若しくはセメント量Cが多くなると電気伝導率ECが増加し、骨材量G若しくは混和材量Fの量が多くなると電気伝導率ECが減少するという知見による。
次に、本実施形態に係るフレッシュコンクリートRの調合推定方法について説明する。図11は、調合推定装置1を用いた調合推定方法の一例を示すフローチャートである。まず、電気伝導率測定部11、温度測定部12及び単位容積質量測定部13を用いてフレッシュコンクリートRの電気伝導率EC、温度T及び単位容積質量UWの測定を行う(ステップS1)。
具体的には、フレッシュコンクリートRに電気伝導率セル11aを挿入して電気伝導率ECの測定を行い、測定した電気伝導率ECを算出部20に入力する。そして、温度測定部12のセンサ部をフレッシュコンクリートRに挿入して温度Tを測定し、測定した温度Tを算出部20に入力する(電気伝導率及び温度を入力する工程)。また、例えば所定容量の容器に充填されたフレッシュコンクリートRの質量を求めることによって単位容積質量測定部13が単位容積質量UWを測定し、測定した単位容積質量UWを算出部20に入力する(単位容積質量を入力する工程)。
続いて、密度測定部14及び空気量測定部15を用いてフレッシュコンクリートRの水の密度ρ、セメントの密度ρ、骨材の密度ρ、混和材の密度ρ及び空気量Vを測定する。例えば、密度測定部14は前述した式(1)を用いてフレッシュコンクリートRの密度ρ,ρ,ρ,ρを測定し、空気量測定部15は前述した式(5)を用いて空気量Vを測定する。
また、空気量測定部15は、JIS A 1128(フレッシュコンクリートの空気量の圧力による試験方法)等によりフレッシュコンクリートRの空気量Vを測定してもよい。そして、密度測定部14が測定したフレッシュコンクリートRの各成分の密度、及び空気量測定部15が測定したフレッシュコンクリートRの空気量Vのそれぞれを算出部20に入力する(密度及び空気量を入力する工程)。
なお、密度測定部14による密度の測定に代えて、例えばメーカーによって示された値等、既知の密度を算出部20に入力してもよい。また、フレッシュコンクリートRに混和材が含まれていないことが予め分かっている場合には、密度測定部14による密度の測定、及び空気量測定部15による空気量の測定を省略すると共に、式(7)〜式(9)の混和材量Fの項と式(10)を省略することも可能である。
次に、算出部20において、水量算出部21がフレッシュコンクリートRの水量Wを算出し、骨材量算出部22がフレッシュコンクリートRの骨材量Gを算出し、セメント量算出部23がフレッシュコンクリートRのセメント量Cを算出し、混和材量算出部24がフレッシュコンクリートRの混和材量Fを算出する(ステップS3)。このとき、水量算出部21、骨材量算出部22、セメント量算出部23及び混和材量算出部24は、入力された電気伝導率EC、温度T、単位容積質量UW、密度ρ,ρ,ρ,ρ及び空気量Vと前述した式(7)〜式(10)を用いて、水量W、骨材量G、セメント量C及び混和材量Fのそれぞれを算出する(算出する工程)。
水量W、骨材量G、セメント量C及び混和材量Fを算出した後には、算出した各値を表示部30が表示する(ステップS4)。例えば、表示部30は、ディスプレイ31のテキストボックス31a,31b,31c,31d,31e,31f,31g,31hのそれぞれに、フレッシュコンクリートRの温度T、水量W、電気伝導率EC、単位容積質量UW、セメント量C、骨材量G、混和材量F、及び合否を表示する。
テキストボックス31hには、工事現場に搬入されたフレッシュコンクリートRの品質検査の結果が表示される。具体的には、テキストボックス31hには、フレッシュコンクリートRの調合が所望の状態になっている場合には合格と表示され、所望の状態になっていない場合には不合格と表示される。このようにフレッシュコンクリートRの各成分の量及び合否を表示した後、一連の工程が完了する。
前述したように、フレッシュコンクリートRは、水、セメント、骨材及び混和材によって構成されるが、フレッシュコンクリートRとしては、セメントの量を減らしてセメントとは異なる粉体を含む不正なものが混入されることがある。このような不正なフレッシュコンクリートRが現場に搬入された場合、調合推定装置1では、水セメント比(セメントに対する水の割合(W/C))が大きい値となる。よって、調合推定装置1では、不正なフレッシュコンクリートRを迅速に検出することが可能であり、フレッシュコンクリートRの品質を迅速に推定することが可能である。
次に、本実施形態に係るフレッシュコンクリートRの調合推定方法及び調合推定装置1から得られる作用効果について説明する。本実施形態に係る調合推定方法及び調合推定装置1では、フレッシュコンクリートRの電気伝導率EC、温度T及び単位容積質量UWを測定し、測定した電気伝導率EC、温度T及び単位容積質量UWからフレッシュコンクリートRに含まれる水の水量W、セメント量C及び骨材量Gを算出する。このように電気伝導率ECと温度Tと単位容積質量UWから水量W、セメント量C及び骨材量Gを算出するので、フレッシュコンクリートRに含まれる水及びセメントの量、並びに骨材量を迅速且つ容易に導き出すことができる。
水量Wとセメント量Cが分かれば、水セメント比を把握することが可能であり、水セメント比によってフレッシュコンクリートRの強度を容易に推定することができる。具体的には、セメントに対する水の比率が高い場合にはフレッシュコンクリートRの強度が低いことを推定できる。このように、フレッシュコンクリートRの調合及び強度を迅速に推定することができるので、フレッシュコンクリートRの品質を効率よく評価することができる。
また、フレッシュコンクリートRは、混和材を含んでおり、フレッシュコンクリートRに含まれる水、セメント、骨材及び混和材のそれぞれの密度を測定する工程と、フレッシュコンクリートRに含まれる空気量を測定する工程とを備え、算出する工程では、電気伝導率EC、温度T、単位容積質量UW、密度ρ,ρ,ρ,ρ及び空気量Vから、水量W、セメント量C、骨材量G、及びフレッシュコンクリートRに含まれる混和材量Fを算出する。よって、混和材の量を迅速且つ容易に導き出すこともできる。また、混和材量Fと水量Wとセメント量CからフレッシュコンクリートRの強度を推定することができる。
また、密度を測定する工程では、算出する工程を実行する前に、密度ρ,ρ,ρ,ρを予め算出しておいてもよい。この場合、水、セメント、骨材及び混和材のそれぞれの密度ρ,ρ,ρ,ρが未知であったときでも、各密度ρ,ρ,ρ,ρを予め算出することにより、フレッシュコンクリートRに含まれる水、セメント、骨材及び混和材の量を速やかに算出することができる。従って、フレッシュコンクリートRの調合の推定をより迅速に行うことができる。
また、空気量を測定する工程では、算出する工程を実行する前に、空気量Vを予め算出してもよい。この場合、空気量Vを現場で測定する測定器がないときであっても、空気量Vを予め算出しておくことにより、フレッシュコンクリートRの調合の推定を迅速に行うことができる。また、予め空気量Vを算出することにより、現場で空気量を測定する必要がなくなるため、フレッシュコンクリートRの調合の推定をより迅速に行うことができる。
特に、本実施形態では、前述した式(7)〜式(10)を用いて、水量W、セメント量C、骨材量G及び混和材量Fを算出しているので、水量W、セメント量C、骨材量G及び混和材量Fを迅速且つ正確に算出することができる。よって、本実施形態では、フレッシュコンクリートRにおける水、セメント、骨材及び混和材の調合を高精度且つ迅速に評価することができる。
以上、本発明に係る調合推定方法及び調合推定装置の実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲において変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。すなわち、本発明は、各請求項の要旨を変更しない範囲において種々の変形が可能である。
例えば、前述の実施形態では、式(1)を用いてフレッシュコンクリートRの各成分の密度ρ,ρ,ρ,ρを算出し、式(5)を用いてフレッシュコンクリートRの空気量Vを算出した。しかしながら、式(1)又は式(5)とは異なる式を用いて各成分の密度ρ,ρ,ρ,ρ及び空気量Vのそれぞれを算出してもよい。また、式(7)〜式(10)とは異なる式を用いて水量W、セメント量C、骨材量G及び混和材量Fを算出してもよい。このように前述した実施形態の式と異なる式を用いた場合であっても前述と同様の効果が得られる。
また、前述の実施形態では、電気伝導率測定部11、温度測定部12、単位容積質量測定部13、密度測定部14、空気量測定部15、算出部20及び表示部30を備えた調合推定装置1について説明したが、調合推定装置1の各構成については適宜変更可能である。電気伝導率ECを測定する手段、温度Tを測定する手段、単位容積質量UWを測定する手段、密度ρ,ρ,ρ,ρを測定する手段、及び空気量Vを測定する手段は適宜変更可能である。更に、算出部20へのデータ入力の態様、並びに、表示部30のディスプレイ31の表示内容及び表示態様についても適宜変更可能である。
また、前述したように、密度ρ,ρ,ρ,ρとしては既知の値を算出部20に入力してもよいし、混和材量Fの算出を省略することが可能である。この場合、密度測定部14及び空気量測定部15を不要とすることもできる。
また、前述の実施形態では、図11に示されるフローチャートの各工程を経て表示部30が温度T、水量W、電気伝導率EC、単位容積質量UW、セメント量C、骨材量G、混和材量F及び合否を表示する例について説明した。しかしながら、本発明に係る調合推定方法において、各工程の順序及び内容は適宜変更可能である。特に、電気伝導率EC、温度T、単位容積質量UW、密度ρ,ρ,ρ,ρ及び空気量Vの測定順序については、前述の実施形態に限られず適宜変更することが可能である。
1…調合推定装置、11…電気伝導率測定部、11a…電気伝導率セル、12…温度測定部、13…単位容積質量測定部、14…密度測定部、15…空気量測定部、20…算出部、21…水量算出部、22…骨材量算出部、23…セメント量算出部、24…混和材量算出部、30…表示部、31…ディスプレイ、31a,31b,31c,31d,31e,31f…テキストボックス、R…フレッシュコンクリート。

Claims (5)

  1. 水と、セメントと、骨材とを含むフレッシュコンクリートの調合を推定する調合推定方法であって、
    前記フレッシュコンクリートの電気伝導率を測定する工程と、
    前記フレッシュコンクリートの温度を測定する工程と、
    前記フレッシュコンクリートの単位容積当たりの質量を測定する工程と、
    前記電気伝導率、前記温度及び前記単位容積当たりの質量から、前記フレッシュコンクリートに含まれる水の水量、前記フレッシュコンクリートに含まれるセメントのセメント量、及び前記フレッシュコンクリートに含まれる骨材の骨材量を算出する工程と、
    を備える調合推定方法。
  2. 前記フレッシュコンクリートは、混和材を含んでおり、
    前記フレッシュコンクリートに含まれる水、セメント、骨材及び混和材のそれぞれの密度を測定する工程と、
    前記フレッシュコンクリートに含まれる空気量を測定する工程と、
    を備え、
    前記算出する工程では、前記電気伝導率、前記温度、前記単位容積当たりの質量、前記密度及び前記空気量から、前記水量、前記セメント量、前記骨材量、及び前記フレッシュコンクリートに含まれる混和材の混和材量を算出する、
    請求項1に記載の調合推定方法。
  3. 前記密度を測定する工程では、前記算出する工程を実行する前に、前記密度を予め算出する、
    請求項2に記載の調合推定方法。
  4. 前記空気量を測定する工程では、前記算出する工程を実行する前に、前記空気量を予め算出する、
    請求項2又は3に記載の調合推定方法。
  5. 水と、セメントと、骨材とを含むフレッシュコンクリートの調合を推定する調合推定装置であって、
    前記フレッシュコンクリートの電気伝導率を測定する電気伝導率測定部と、
    前記フレッシュコンクリートの温度を測定する温度測定部と、
    前記フレッシュコンクリートの単位容積当たりの質量を測定する単位容積質量測定部と、
    前記電気伝導率、前記温度、及び前記単位容積当たりの質量から、前記フレッシュコンクリートに含まれる水の水量、前記フレッシュコンクリートに含まれるセメントのセメント量、及び前記フレッシュコンクリートに含まれる骨材の骨材量を算出する算出部と、
    を備える調合推定装置。
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