JP6627456B2 - 太陽電池複合型表示体 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池複合型表示体に関するものである。
従来、様々な表示体が開発されている。
例えば、特許文献1には、所定の方向へ特定の表示対象を表示する表示体が開示されている。特許文献1に開示された表示体では、表示面からの光の進行方向がレンズ面で偏向されることにより、所定の方向から表示対象を観察することが可能となる。
しかしながら、表示面からレンズ面へ向かう光が十分に確保されなくなると、表示対象を十分に観察することができなくなる。したがって、このような表示体では、表示対象を夜間に表示できなくなることもある。また、このような表示体を屋外に配置した場合には、太陽の位置に応じて、すなわち時間帯や季節に応じて、表示対象を十分に表示できなくなる可能性もある。
一方、特許文献2に開示された表示体では、光出射手段が設けられており、外光の入射状況に依らず、十分な表示を行うことが可能となっている。とりわけ、特許文献2に開示された表示体では、太陽電池パネルを用いて、光出射手段の電力を確保している。太陽電池パネルの利用は、屋外に固定される表示体に対し、配線の設置を不要とすることができる点において非常に有用である。
しかしながら、太陽電池パネルの受光面は、黒色又は暗色であり意匠性に乏しく、また、周囲環境との調和を図ることも難しい。とりわけ、表示対象が表示されている領域の近傍に、太陽電池パネルの受光面が視認されると、表示体の意匠性を著しく損なうことになる。
また、太陽電池による発電により得られる電力は限られているため、この限られた電力を有効に使用し、効果的に表示対象を表示できることも重要である。
特開2000−131783号公報 特開2000−54325号公報
本発明の課題は、表示対象の良好な視認性を確保することができる太陽電池複合型表示体を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
第1の発明は、第1面(20a)及び前記第1面に対向する第2面(20b)を有するシート状の本体部(20c)を有する光学シートであり、そのシート面に対して傾斜して配置された複数の表示面(12)が前記シート面に沿って少なくとも一軸方向(d1)に沿って配列される光学シート(20)と、受光面を有し、前記受光面が前記第2面に対向して配置される太陽電池パネル(50)と、前記太陽電池パネルの前記受光面側に配置される複数の光源(75)と、を備え、前記複数の表示面(12)は、色による第1表示対象(13)を表示し、前記複数の光源(75)は、光による第2表示対象(14)を表示すること、を特徴とする太陽電池複合型表示体(10)である。
第2の発明は、第1の発明の太陽電池複合型表示体において、前記複数の光源(75)が配置される基板(71)は、透光性を有すること、を特徴とする太陽電池複合型表示体(10)である。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明の太陽電池複合型表示体において、前記複数の光源(75)は、前記光学シート(20)に固定されていること、を特徴とする太陽電池複合型表示体(10)である。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかの太陽電池複合型表示体において、前記第1面(20a)又は前記第2面(20b)に、複数の単位形状(21,28,29)が少なくとも前記一軸方向(d1)に沿って配列されており、前記表示面は、前記単位形状の面の一部に形成されていること、を特徴とする太陽電池複合型表示体(10)である。
第5の発明は、第4の発明の太陽電池複合型表示体において、前記単位形状(21)は、凸形状であり、少なくとも前記シート面に対して傾斜した第1斜面(22)と前記第1斜面とは異なる角度で傾斜した第2斜面(23)とを有すること、を特徴とする太陽電池複合型表示体(10)である。
第6の発明は、第4の発明の太陽電池複合型表示体において、前記単位形状(28)は、凸形状であり、前記一軸方向(d1)及び前記光学シートの厚み方向(d3)に沿った断面における断面形状の一部が、円又は楕円の少なくとも一部形状であること、を特徴とする太陽電池複合型表示体(10)である。
第7の発明は、第4の発明の太陽電池複合型表示体において、前記単位形状(29)は、凹形状であり、前記一軸方向(d1)及び前記光学シートの厚み方向(d3)に沿った断面における断面形状の一部が、円又は楕円の少なくとも一部形状であること、を特徴とする太陽電池複合型表示体(10)である。
第8の発明は、第4の発明から第7の発明までのいずれかの太陽電池複合型表示体において、前記表示面(12)は、少なくとも前記単位形状(21,28,29)の前記一軸方向(d1)の幅の両端部を被覆しないこと、を特徴とする太陽電池複合型表示体(10)である。
第9の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかの太陽電池複合型表示体において、前記第1面(20a)及び前記第2面(20b)は、平坦状であり、前記表示面(12)は、前記光学シートの前記第1面と前記第2面との間の本体部(20c)に形成されること、を特徴とする太陽電池複合型表示体(10)である。
第10の発明は、第1の発明から第9の発明までのいずれかの太陽電池複合型表示体において、前記表示面(12)の各々は、少なくとも前記一軸方向(d1)において、前記シート面に対して第1角度をなす第1領域と、前記シート面に対して前記第1角度とは異なる第2角度をなす傾斜をなす第2領域とを有し、前記第1領域と前記第2領域とは連続しており、前記第1領域と前記第2領域との接続点(24)で傾斜方向が変化すること、を特徴とする太陽電池複合型表示体(10)である。
第11の発明は、第1の発明から第9の発明までのいずれかの太陽電池複合型表示体において、前記表示面(12)の各々は、少なくとも前記一軸方向(d1)において、該表示面の接線が変化しており、前記光学シートのシート面に対してなす角度が0°となる変節点(24)を有し、前記変節点で前記接線の前記シート面に対する傾斜方向が変わること、を特徴とする太陽電池複合型表示体(10)である。
第12の発明は、第1の発明から第11の発明までのいずれかの太陽電池複合型表示体において、前記複数の光源(75)の少なくとも一部は、前記シート面の法線方向から見た場合に、前記表示面(12)によって遮蔽されていない非遮蔽領域に配置されていること、を特徴とする太陽電池複合型表示体(10)である。
第13の発明は、第1の発明から第12の発明までのいずれかの太陽電池複合型表示体において、前記複数の光源(75)は、前記太陽電池パネル(50)の前記受光面(50a)側に配置され、前記光学シートは、前記シート面の法線方向から見た場合に前記光源が対面する位置に、貫通孔(26)が形成されていること、を特徴とする太陽電池複合型表示体(10)である。
第14の発明は、第13の発明の太陽電池複合型表示体において、前記貫通孔(26)の側面(26a)には、光を反射する反射領域、又は、光を拡散する拡散領域が形成されていること、を特徴とする太陽電池複合型表示体(10)である。
第15の発明は、第13の発明又は第14の発明の太陽電池複合型表示体において、前記貫通孔(26)の前記第1面(20a)側の端部には、透光性を有し、前記貫通孔の開口を覆う被覆部材(31,32)が設けられていること、を特徴とする太陽電池複合型表示体(10)である。
第16の発明は、第15の発明の太陽電池複合型表示体において、前記被覆部材は、前記貫通孔の各々の前記第1面側の開口を被覆する蓋材(31)であること、を特徴とする太陽電池複合型表示体(10)である。
第17の発明は、第15の発明の太陽電池複合型表示体において、前記被覆部材は、前記光学シート(20)の前記第1面(20a)に積層されたシート状の部材(32)であること、を特徴とする太陽電池複合型表示体(10)である。
第18の発明は、第15の発明から第17の発明までのいずれかの太陽電池複合型表示体において、前記被覆部材(31,32)は、光を拡散する拡散機能、光を集光する集光機能、光を偏向する偏向機能の少なくともいずれかの機能を有していること、を特徴とする太陽電池複合型表示体(10)である。
第19の発明は、第13の発明から第18の発明までのいずれかの太陽電池複合型表示体において、前記貫通孔(26)は、前記第1面(20a)側の開口が前記第2面(20b)側の開口に比べて大きいこと、を特徴とする太陽電池複合型表示体(10)である。
第20の発明は、第1の発明から第10の発明までのいずれかの太陽電池複合型表示体において、前記複数の光源(75)は、前記太陽電池パネル(50)の前記受光面(50a)側に配置され、前記光学シートは、前記シート面の法線方向から見た場合に、前記第2面の前記光源が対面する位置に、凹み(27)が形成されていること、を特徴とする太陽電池複合型表示体(10)である。
第21の発明は、第1の発明から第20の発明までのいずれかの太陽電池複合型表示体において、前記第1表示対象(13)が表示する表示内容と前記第2表示対象(14)が表示する表示内容とは、少なくとも一部が共通すること、を特徴とする太陽電池複合型表示体(10)である。
第22の発明は、第1の発明から第21の発明までのいずれかの太陽電池複合型表示体において、前記第1表示対象(13)及び前記第2表示対象(14)のうち、少なくとも一方は、矢印であること、を特徴とする太陽電池複合型表示体(10)である。
第23の発明は、第1の発明から第22の発明までのいずれかの太陽電池複合型表示体において、前記複数の表示面(12)は、第1の表示面(12A−1)と、前記第1の表示面に隣接し、前記第1の表示面とは色が異なる第2の表示面(12B−1)とを有し、該太陽電池複合型表示体を前記光学シート(20)の前記シート面の法線方向から見て、前記複数の光源(75)は、前記第1の表示面及び前記第2の表示面を含み、少なくとも前記一軸方向(d1)の前記第1表示面及び前記第2表示面の両隣となる5つ以内の表示面で構成される境界領域と重なる領域に配置されていること、を特徴とする太陽電池複合型表示体(10)である。
第24の発明は、第1の発明から第23の発明までのいずれかの太陽電池複合型表示体において、前記光源(75)は、前記一軸方向(d1)における幅が、前記表示面の前記一軸方向における幅の10倍以下であること、を特徴とする太陽電池複合型表示体(10)である。
第25の発明は、第1の発明から第24の発明までのいずれかの太陽電池複合型表示体において、前記複数の光源(75)が、前記光学シート(20)の前記第2面(20b)と前記太陽電池パネル(50)の前記受光面(50a)との間に配置されること、を特徴とする太陽電池複合型表示体(10)である。
第26の発明は、第1の発明から第24の発明までのいずれかの太陽電池複合型表示体において、前記複数の光源(75)が、前記光学シート(20)の前記第1面(20a)と前記第2面(20b)との間に配置されること、を特徴とする太陽電池複合型表示体(10)である。
第27の発明は、第1の発明から第24の発明までのいずれかの太陽電池複合型表示体において、前記複数の光源(75)が、前記光学シート(20)の前記第1面(20a)側に配置されること、を特徴とする太陽電池複合型表示体(10)である。
本発明によれば、表示対象の良好な視認性を確保することができる太陽電池複合型表示体を提供することができる。
第1実施形態の太陽電池複合型表示体10を説明する図である。 第1実施形態の太陽電池複合型表示体10を説明する図である。 第1実施形態の太陽電池複合型表示体10を説明する図である。 第1実施形態の太陽電池複合型表示体10の第1表示対象13の視認等について説明する図である。 第2実施形態の太陽電池複合型表示体10を説明する図である。 第2実施形態の太陽電池複合型表示体10の他の例を説明する図である。 第3実施形態の太陽電池複合型表示体10を説明する図である。 第4実施形態の太陽電池複合型表示体10を説明する図である。 第5実施形態の太陽電池複合型表示体10を説明する図である。 第6実施形態の太陽電池複合型表示体10を説明する図である。 第7実施形態の太陽電池複合型表示体10を説明する図である。 第8実施形態の太陽電池複合型表示体10を説明する図である。 第9実施形態の太陽電池複合型表示体10を説明する図である。 光源75が配置される境界領域について説明する図である。 表示面12の変形形態を示す図である。 光源75の配置される位置の変形形態を示す図である。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張している。
本明細書中において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、平行や直交等の用語については、厳密に意味するところに加え、同様の光学的機能を奏し、平行や直交と見なせる程度の誤差を有する状態も含むものとする。
本明細書において、「シート」、「フィルム」、「板」等の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。したがって、例えば、「シート」は、フィルムや板とも呼ばれ得るような部材も含む概念であるとする。
本明細書中において、「シート面」とは、対象となるシート状の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となるシート状部材の平面方向と一致する面のことを指す。フィルム面、板面、パネル面等についても、同様とする。
本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名等は、実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用してよい。
(第1実施形態)
図1〜図3は、第1実施形態の太陽電池複合型表示体10を説明する図である。図1は、第1実施形態の太陽電池複合型表示体10の斜視図であり、図2は、第1実施形態の太陽電池複合型表示体10の平面図と図2に示すIII−III線に沿った光学シート20の断面とを示し、図3は、第1実施形態の太陽電池複合型表示体10を図2に示すII−II線に沿った断面のうち、領域Aに相当する部分を示している。
図1,図3に示すように、本実施形態の太陽電池複合型表示体10は、光学シート20と、光学シート20の背面に配置された太陽電池パネル50と、光学シート20と太陽電池パネル50との間に複数の光源75が配置された照明装置70とを有している。
本実施形態において、光学シート20と太陽電池パネル50とは、平面視において、同一の矩形形状であり、光学シート20のシート面、太陽電池パネル50のパネル面、及び、太陽電池パネル50の受光面50aは、互いに平行である。
ここで、図1等に示すように、この太陽電池複合型表示体10を観察した場合の上下方向を第1軸方向d1、左右方向を第2軸方向d2、厚み方向(奥行き方向)を第3軸方向d3とする。この第1軸方向d1及び第2軸方向d2は、光学シート20のシート面に平行であり、第3軸方向d3は、光学シート20のシート面に直交する。
なお、理解を容易にするために、第1実施形態を含め以下の各実施形態において、第1軸方向d1と第2軸方向d2とは直交するものとして説明する。
この太陽電池複合型表示体10は、様々な用途で利用することができる。例えば、太陽電池複合型表示体10は、屋外看板、道路情報掲示板、建築物の外壁面等で用いられる数m〜数十mサイズの大型パネル、ポスター、標識、建築物の内壁面等で用いられる数十cm〜数mサイズの中型パネル、卓上スタンド、携帯端末等で用いられる数cm〜数十cmの小型パネル等に使用することができる。
光学シート20は、平面視において矩形状であるシート状の部材であり、互いに対向する表面20a及び裏面20bと、表面20aと裏面20bとの間の本体部分となる本体部20cとを有している。表面20aは、太陽電池複合型表示体10へ入射する太陽光等の外光等の入射面であり、また、光源75が発する光が太陽電池複合型表示体10から出射する出射面となる。一方、裏面20bは、太陽電池パネル50の受光面50aへ向かう光が光学シート20から出射する出射面となる。
この光学シート20は、裏面20b(太陽電池パネル50側の面)に複数の単位形状21が第1軸方向d1に配列されて形成されている。
本実施形態の単位形状21は、第1軸方向d1に配列され、第2軸方向d2に直線状に延びている。そして、図3に示すように、単位形状21は、太陽電池パネル50側に凸となる形状であり、その配列方向(第1軸方向d1)及び光学シート20の厚み方向(第3軸方向d3)に沿った断面における断面形状が二等辺三角形形状である。
図3に示す単位形状21の断面形状において、太陽電池パネル50に接近するように最も突出した部分を頂部24とし、その頂角をαとする。また、単位形状21を形成する2つの斜面のうち、頂部24よりも図面内上側に位置する面を第1斜面22、下側に位置する面を第2斜面23とし、これらが光学シート20のシート面に沿った面となす角度をそれぞれ角度β,γとする。本実施形態では、角度β,γは、β=γである。
第1斜面22及び第2斜面23は、光学シート20のシート面に対してそれぞれ角度β,γをなして傾斜する平面であり、その傾斜する方向が反対となっている。そして、頂部24は、第1斜面22の太陽電池パネル50側の端部と、第2斜面23の太陽電池パネル50側の端部との接続位置であり、表示面12の傾斜方向の変わる変節点となっている。
光学シート20は、本体部20cとなる単位形状21間の溝部分の底となる底部25から表面20aまでの部分に十分な厚みを有しており、屈曲や衝撃に対する機械強度を確保することができる。
また、光学シート20の単位形状21間の溝状の部分、及び、光学シート20と照明装置70との間には、空気層が形成されている。
このような光学シート20は、透光性を有する樹脂、例えば、屈折率が1.50〜1.60程度に調整されたウレタンアクリレート系、エポキシアクリレート系等のアクリレート系樹脂により形成される。また、光学シート20は、透光性を有するガラス等により形成してもよい。
表示面12は、光学シート20の単位形状21の表面の一部に設けられており、第1軸方向d1に配列され、第2軸方向d2に直線状に延びている。
表示面12は、観察者Pが視認可能な第1表示対象13の少なくとも一部が表示される部分であり、複数の表示面12により、色によって第1表示対象13が視認可能に表示される。本実施形態の表示面12は、単位形状21の表面に印刷等により形成されている。
この第1表示対象13は、図形、パターン、デザイン、色彩、絵、写真、キャラクター等の絵柄(イメージ)や、文字、マーク、数字等の情報を例示することができる。第1表示対象13は、静止していても動いていてもよい。本実施形態では、第1表示対象13の一例として、図面内右側を指す矢印の静止画を示している。
図3に示すように、表示面12は、第1斜面22の頂部24側の一部から第2斜面23の頂部24側の一部に連続して形成されており、頂部24において、光学シート20のシート面に対する角度が変化し、傾斜方向が逆となっている。また、表示面12は、単位形状21の配列方向(第1軸方向d1)の両端部となる点22a,23a上には形成されておらず、点22a,23aを被覆していない。
本実施形態では、第1軸方向d1における単位形状の幅W0は、第1軸方向d1における表示面12の幅W1よりも大きい。また、第1軸方向d1において、第1斜面22上の表示面12の寸法W2は、第2斜面23上の表示面12の寸法W3と等しい。
太陽電池パネル50は、受光面50aで受光した光を電気エネルギーに変換する発電装置である。太陽電池パネル50は、種々の形態のものを使用することができる。例えば、単結晶シリコン又は多結晶シリコン等からなる平板状のシリコン基板を含むシリコン系太陽電池パネル、薄膜太陽電池パネル、カルコパイライト系太陽電池等を、太陽電池パネル50として用いることができる。
この太陽電池パネル50は、制御回路19を介して、発電した電力を照明装置70に供給して、光源75を動作させる。
制御回路19は、蓄電池18に接続されており、受光面50aに太陽光が射している間に発電した電力を蓄電池18に貯め、夜間等、受光面50aに太陽光が射していない間には、蓄電池18に蓄電された電力によって、照明装置70を動作させる。
照明装置70は、太陽電池パネル50で発電された電力を利用して動作する装置である。図3に示すように、照明装置70の光源75は、制御回路19を介して、太陽電池パネル50に接続されている。
この照明装置70は、図1及図3に示すように、光学シート20と太陽電池パネル50との間に配置され、複数の光源75を備える光源シート71を有している。
光源シート71は、光学シート20の裏面20bと太陽電池パネル50の受光面50aとの間に配置されるシート状の部材であり、支持体72と、配線73と、光源75とを備えている。
支持体72は、受光面50aに対面して配置された透光性を有するシート状の部材であり、透光性を有する樹脂やガラス等により形成されている。この支持体72は、光源75を支持する支持部材として機能する。
配線73は、支持体72上に形成され、各光源75に接続され、制御回路19からの信号を各光源75に伝える部材である。この配線73は、例えば、銅、アルミニウム、銀等から形成される。
このような支持体72及び配線73を備える光源シート71は、所謂プリント基板が好適に用いられる。
光学シート20から太陽電池パネル50へ向かう光は、照明装置70の光源シート71を透過する。このため、光源シート71は、少なくとも一部が透光性を有している。ここで「透光性」とは、400nm以上1000nm以下の帯域の光透過率が50%以上であることを言う。なお、400nm以上1000nm以下の帯域の光透過率は、分光光度計((株)島津製作所製「UV−3100PC」、JISK0115準拠品)を用いて測定波長400nm〜1000nmの範囲内で測定したときの、各波長における透過率の平均値として特定される。
光源シート71は、この光源シート71のシート面の法線方向から観察した際に、支持体72の全領域のうちの50%以上の部分が露出するようになっている。すなわち、支持体72の全領域のうちの、配線73や光源75で覆われている面積が50%未満となっている。このような光源シート71によれば、当該光源シート71を全体として捉えた場合の、光透過率を50%以上に確保することができ、光源シート71が全体として透光性を確保することが可能となる。
光源75は、支持体72の光学シート20側の面に、互いに離間して複数設けられている。図3等に示すように、光源75は、その光出射面が光学シート20側に向けて配置されており、出射した光の多くが、光学シート20側に向かって進む。
光源75は、点状の発光体であり、例えば、点状のLED(発光ダイオード)が好適に用いられる。本実施形態では、一例として、白色光を発するLEDを用いている。
図3等では、光源75と光学シート20とは離間して示しているが、実際には、光源75は、光学シート20に接着剤等で接合され、固定されている。
図2、図3に示すように、光源75は、支持体72上に表示面12の第1表示対象13の形状に合わせて、互いに離間して配列されている。複数の光源75は、点灯することにより光による第2表示対象14を表示する。本実施形態の第2表示対象14は、その表示内容が第1実施形態と共通している。なお、図2、図3では、複数の光源75を用いて第2表示対象14を表示しているが、一つの光源を用いてその光源から出射する光の面内分布を制御することによって第2表示対象14を表示させてもよい。
図3では、第1軸方向d1において、光源75は、単位形状21よりも小さい形状である例を示している。しかし、これに限らず、光源75は、その幅W1が単位形状21の幅W0の10倍以下、より好ましくは5倍以下であれば、好適に使用できる。
また、図3では、光源75は、第1軸方向d1において、その中心が単位形状21の頂部24に対応する位置に配置されている例を示しているが、光源75は、第1表示対象13の形状に対応する位置に配置されるのであれば、単位形状21の頂部24と光源75の光出射面の中心とが対応しない位置に配置してもよい。例えば、光源75は、光出射面の中心が第1斜面22や第2斜面23に対応する位置に配置してもよいし、底部25に対応する位置に配置されてもよい。
本実施形態を含め以降に示す各実施形態においては、理解を容易にするために、光源75は、第1軸方向d1において、その光出射面の中心が単位形状21の頂部24に対応する位置に配置されている例を挙げて説明する。
図14は、光源75が配置される境界領域について説明する図である。
色の異なる表示面12A及び表示面12Bで第1表示対象13を表示するとき、第1表示対象13の輪郭部分(表示面12Aと表示面12Bとの境界部分)に、光源75が配置されることが望ましいが、輪郭(境界)から少しずれた位置に配置されても十分良好に第2表示領域を表示できる。
すなわち、太陽電池複合型表示体10を正面方向(光学シート20のシート面の法線方向)から見た場合に、色が異なり、互いに隣接する表示面12A−1と表示面12B−1を含み、表示面12の配列方向(第1軸方向d1)において、これらの両隣となる5列以内の表示面で構成される境界領域と対応する領域に、光源75が配置されていることが好ましい。
図3に示すように、第3軸方向d3(光学シート20のシート面の法線方向)から見て、光学シート20の光源75が対面する位置には、表示面12が形成されておらず、光源75からの光は、光学シート20を透過して表面20aから観察者側に出射する。そして、光源75が動作することにより、その光によって第2表示対象14を表示する。
光学シート20の光源75が対面する位置には、表示面12がないので、光源75から出射された光を効果的に第2表示対象14の表示に用いることができる。
なお、前述のように、図3に示す断面において、光源75の光出射面の中心と、単位形状21の頂部24とが第1軸方向においてずれた位置にある場合には、光源75に対応する領域のみ表示面が形成されていない形態としてもよい。
図4は、第1実施形態の太陽電池複合型表示体10の第1表示対象13の視認等について説明する図である。
上述のように、各表示面12は、各単位形状21の表面の一部にのみ形成されているので、光学シート20の表面20a側の上方から入射する太陽光L1や、下方から入射する照り返し光L2は、その多くが表示面12に遮蔽されることなく、太陽電池パネル50の受光面50aに到達することができる。
また、光学シート20は、光源75に対面する位置には、表示面12が形成されていないので、光源75からの光L3が表示面12に遮蔽されることなく、光学シート20を透過し、太陽電池複合型表示体10から出射する。したがって、観察者Pは、複数の光源75の光による第2表示対象14を良好に視認できる。
また、各々の表示面12は、第1軸方向d1において、頂部24を含む頂部24近傍に形成され、各々の単位形状21及び表示面12は、頂部24を通り第3軸方向d3に沿って直線を軸として対称な形状である。したがって、この太陽電池複合型表示体10を正面方向(第3軸方向d3)観察者P側から見た場合に、複数の表示面12による第1表示対象13を良好に視認できる。また、矢印、アルファベットのMやW、親指を立てた手の絵等といったように、第1表示対象13及び第2表示対象14が上下を反転させると、反転前とは異なる表示内容を表示する上下絵等であったり、反転させても同じ表示内容を表示する図柄等であったりする場合には、太陽電池複合型表示体10の上下を反対にして配置しても使用可能である。
本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
太陽電池複合型表示体10の正面方向(光学シート20のシート面の法線方向)に位置する観察者Pは、複数の表示面12によって色により表示される第1表示対象13と、複数の光源75の光によって表示される第2表示対象14との双方を良好に視認できる。さらに、第1表示対象13の表示内容と第2表示対象14の表示内容とは共通しているので、例えば、明るい昼間では第1表示対象13による表示を行い、夕方や夜間等のように第1表示対象13が視認し難い環境では、第2表示対象14での表示を行う等、環境に合わせて表示対象の視認性を向上できる。
また、光源75に対応する位置には表示面12は形成されていないので、光源75の光を表示面12で遮蔽することなく、第2表示対象14を明るく表示でき、視認性を向上させることができる。
前述のように、各々の表示面12は、第1軸方向d1において、頂部24を含む頂部24近傍に形成され、各々の単位形状21及び表示面12は、頂部24を通り第3軸方向d3に沿った直線を軸として対称な形状であるので、第1表示対象13及び第2表示対象14として、上下を反転させると反転前とは異なる表示内容を表示する上下絵や、反転させても同じ表示内容を表示する図柄等を採用する場合には、太陽電池複合型表示体10の上下を反対にして配置しても使用可能である。
光学シート20は、複数配列された表示面12を有しているので、第1表示対象13が視認される方向(主に正面方向)から太陽電池パネル50の受光面50aが視認され難くすることができる。これにより、太陽電池複合型表示体10の意匠性の向上や周囲環境との不調和を解消することができる。
上方からの太陽光や下方からの照り返し光は、表示面12に遮蔽されることなく、太陽電池パネル50の受光面50aに到達でき、照明装置70の光源75は、太陽電池パネル50で発電された電力を利用して動作できる。したがって、例えば、屋外に固定される太陽電池複合型表示体10に対し、配線の設置が不要となる。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態の太陽電池複合型表示体10を説明する図である。図5では、第1実施形態の太陽電池複合型表示体10の図3に示す断面に相当する第2実施形態の太陽電池複合型表示体10の断面を示している。また、図5では、理解を容易にするために、光学シート20と照明装置70のみを示している。
第2実施形態の太陽電池複合型表示体10は、光学シート20の光源75に対応する位置に、貫通孔26が形成されている点以外は、前述の第1実施形態の太陽電池複合型表示体10と同様の形態である。したがって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図5に示すように、第2実施形態の光学シート20は、太陽電池複合型表示体10を正面方向(光学シート20のシート面に垂直な方向、第3軸方向d3)から見たときに、光源75が対面する位置に、光学シート20の厚み方向(第3軸方向d3)に形成された貫通孔26を有している。
貫通孔26の側面26aは、例えば、銀やアルミニウム等の蒸着膜が形成された領域を有し、光を反射する反射機能を有していてもよいし、微細凹凸形状によるマット面が形成された領域を有し、光を拡散させる拡散機能を有していてもよい。
側面26aが反射機能を有することにより、正面方向もしくはそれに近い方向へ向かう光源75からの光量を高め、輝度を高めることができる。また、側面26aが拡散機能を有することにより、光源75からの光を広角に広げることができる。
また、貫通孔26は、表面20a側の開口が裏面20b側(光源75側)の開口よりも大きな形態としてもよい。このような形態とすることにより、光源75からの光を広げ、第2表示対象14をより広角で視認することができる。
上述のような形態とすることにより、光源75の発する光が光学シート20を透過する際に失われる光量を大幅に抑制でき、高い輝度で第2表示対象14を表示することができる。
したがって、本実施形態によれば、第1実施形態において示した効果に加えて、太陽電池パネル50による発電で得られる限られた電力で、高輝度で第2表示対象14を表示でき、視認性を向上させることができる。
図6は、第2実施形態の太陽電池複合型表示体10の他の例を説明する図である。
図6では、図5に示した第2実施形態の太陽電池複合型表示体10の断面の一部であって、光源75が配置されている領域を示している。
図6(a)に示すように、太陽電池複合型表示体10は、貫通孔26の表面20a側の開口を覆う被覆部材として、蓋31を備えていてもよい。この蓋31は、透光性を有する樹脂製又はガラス製の部材であり、不図示の接着剤等により、光学シート20の表面20aに接合されている。この蓋31は、光学シート20に比べてその厚みが薄い。
このような蓋31を備えることにより、貫通孔26から太陽電池複合型表示体10内部に砂やゴミ、埃、雨や雪等が侵入して引き起こされる故障や表示面12の劣化等を大幅に抑制することができる。また、蓋31は光学シート20よりも厚さが薄いので、透過する際の光量の損失を抑制し、高い輝度で第2表示対象14を表示できる。
また、蓋31は、光を集光する集光機能、光を拡散する拡散機能、光を所定の方向へ偏向する偏向機能の少なくともいずれか1つの機能を有していることが好ましい。蓋31がこのような光学機能を有することにより、第2表示対象14の輝度や視角等を適宜調整することができる。
また、図6(b)に示すように、太陽電池複合型表示体10は、貫通孔26の表面20a側の開口を覆う被覆部材として、光学シート20の表面20aに一体に積層されたシート状の部材である保護シート32を備えていてもよい。この保護シート32は、積層される光学シート20と同一の矩形形状であり、光学シート20の表面20a全面を被覆している。
この保護シート32は、透光性を有する樹脂製の部材であり、その厚みは、光学シート20に比べて薄い。
このような保護シート32を備えることにより、貫通孔26から太陽電池複合型表示体10内部に砂やゴミ、埃、雨や雪等が侵入して引き起こされる故障や表示面12の劣化等を大幅に抑制することができる。また、保護シート32は、光学シート20の表面20aに積層されているので、配置が容易であり、光学シート20を損傷や劣化等から保護することができる。さらに、保護シート32は、光学シート20よりも厚さが薄いので、透過する際の光量の損失を抑制し、高い輝度で第2表示対象14を表示できる。
また、保護シート32は、例えば、ハードコート機能や防汚機能、帯電防止機能、紫外線吸収機能、反射防止機能等の少なくともいずれか1つの機能を有していることが好ましい。このような保護シート32を備えることにより、光学シート20を損傷や汚れ、紫外線による劣化から保護することができ、また、光学シート20への入射光量を増加させることができる。
さらに、保護シート32は、前述の蓋31同様に、光を集光する集光機能、光を拡散する拡散機能、光を所定の方向へ偏向する偏向機能の少なくともいずれか1つの機能を有していることが好ましい。このような光学機能を有することにより、第2表示対象14の視角等を適宜調整することができる。
図7は、第3実施形態の太陽電池複合型表示体10を説明する図である。
図7では、図3に示した第1実施形態の太陽電池複合型表示体10の断面に相当する第3実施形態の太陽電池複合型表示体10の断面の一部であって、光源75が配置されている領域を示している。また、理解を容易にするために、図7では、光学シート20と照明装置70とを示している。
第3実施形態の太陽電池複合型表示体10は、光学シート20の光源75に対応する位置に、凹み27が形成されている点以外は、前述の第1実施形態の太陽電池複合型表示体10と同様の形態である。したがって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図7に示すように、第3実施形態の光学シート20は、太陽電池複合型表示体10を正面方向(光学シート20のシート面に垂直な方向、第3軸方向d3)から見たときに、裏面20bの光源75が対面する位置に、光学シート20の厚み方向(第3軸方向d3)に形成された凹み27を有している。
本実施形態の凹み27は、光学シート20のシート面の法線方向(第3軸方向d3)から見た形状が、円形である。しかし、これに限らず、例えば、楕円形や長円形、正方形、長方形、六角形等の多角形形状等としてもよい。
また、凹み27は、その内部に光源75を収納可能な大きさを有している。図7では、照明装置70と光学シート20とは離間させて記載しているが、光学シート20を光源シート71と積層し、凹み27内に光源75が収納された形態とすることができる。このような形態とすることにより、太陽電池複合型表示体10を薄型化することができる。
また、凹み27により、光源75の対面する部分の光学シート20の厚みが薄くなる。したがって、光学シート20を透過する際の光量の損失を抑え、限られた電力であっても高い輝度で第2表示対象14を表示することができる。
この凹み27は、底面27bが平面状である例を示したが、これに限らず、曲面状としてもよい。
また、凹み27は、その側面27aや底面27bが、拡散機能や集光機能等を有していてもよい。例えば、側面27aは、微細凹凸形状によるマット面が形成され、拡散機能を有していてもよい。また、底面27bは、微細凹凸形状によるマット面が形成され、拡散機能を有していてもよいし、フレネルレンズ形状等のようなレンズ形状が形成され、集光機能や偏向機能を有していてもよい。
図8は、第4実施形態の太陽電池複合型表示体10を説明する図である。
図8では、図3に示した第1実施形態の太陽電池複合型表示体10の断面に相当する第4実施形態の太陽電池複合型表示体10の断面を示している。
第4実施形態の太陽電池複合型表示体10は、単位形状21が光学シート20の表面20aに形成されている点以外は、前述の第1実施形態の太陽電池複合型表示体10と同様の形態である。したがって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
第4実施形態の太陽電池複合型表示体10は、光学シート20、照明装置70、太陽電池パネル50等を備えている。
光学シート20は、単位形状21が、光学シート20の表面20aに複数形成され、第1軸方向d1に沿って配列されている。
このような形態とした場合にも、前述の第1実施形態と同様に、太陽光等の上方からの光L1や、照り返し等の下方からの光L2は、表示面12に遮蔽されることなく光学シート20や光源シート71を透過して太陽電池パネル50の受光面50aに到達でき、太陽電池パネル50により十分に発電を行うことができる。
また、正面方向(光学シート20のシート面の法線方向、第3軸方向d3)からこの太陽電池複合型表示体10を観察する観察者Pは、複数の表示面12によって色によって表示される第1表示対象13を良好に視認することができる。
また、夕方や夜間等においては、太陽電池パネル50で発電された電力を用いて、複数の光源75を動作させ、光による第2表示対象14を高い輝度で表示でき、視認性を高めることができる。
また、表示面12が複数配列されているので、第1表示対象13を視認する方向からは太陽電池パネル50の受光面50aが視認されにくく、太陽電池複合型表示体10の意匠性を向上させることができる。
また、第1表示対象13及び第2表示対象14として、上下を反転させても使用可能な矢印等を表示することにより、必要に応じて上下を反転させて使用することができ、汎用性、利便性を向上させることができる。
この第4実施形態において、前述の第2実施形態や第3実施形態に示したように、光学シート20は、貫通孔16や、蓋31や保護シート32等の被覆部材を備える貫通孔26、裏面20bに形成される凹み等を備える形態としてもよい。なお、この場合、本実施形態においては、蓋31や保護シート32は、光学シート20の裏面20bに設ける方が好ましい。
図9は、第5実施形態の太陽電池複合型表示体10を説明する図である。
図9では、図3に示した第1実施形態の太陽電池複合型表示体10の断面に相当する第5実施形態の太陽電池複合型表示体10の断面を示している。
第5実施形態の太陽電池複合型表示体10は、光学シート20の裏面20bに凸形状の単位形状28が複数形成されて配列されており、単位形状28の配列方向(第1軸方向d1)及び光学シート20の厚み方向(第3軸方向d3)に沿った断面での断面形状が、円の一部形状である点以外は、前述の第1実施形態と同様の形態である。したがって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
第5実施形態の太陽電池複合型表示体10は、光学シート20、照明装置70、太陽電池パネル50等を備えている。
光学シート20は、裏面20bに単位形状28が複数配列されている。
単位形状28は、太陽電池パネル50側に凸となる凸形状であり、長手方向を第2軸方向d2とし、第1軸方向d1に複数配列されている。
本実施形態の単位形状28は、図9に示すように、配列方向及び光学シート20の厚み方向に沿った断面での断面形状が半円状であるが、これに限らず、例えば、円や楕円や長円形の一部形状等としてもよいし、曲面から形成される他の凹形状としてもよい。また、一部が平面により形成されていてもよい。
表示面12は、単位形状28の頂部24と頂部24近傍からなる領域に形成されている。第1軸方向d1において、表示面12の幅W1は、単位形状28の幅W0よりも小さい。
また、頂部24を通り、光学シート20のシート面の法線方向(第3軸方向d3)に沿った直線を基準として、単位形状28及び表示面12は、第1軸方向d1において対称な形状である。
表示面12に対する接線(単位形状28に対する接線)がシート面となす角度δは、表示面12の第1軸方向d1の上側端部12aから頂部24に向かうにつれて小さくなり、頂部24でδ=0°となり、下側端部12bに向かうにつれて大きくなる。そして、表示面12に対する接線は、その傾きの方向が、頂部24上で反対方向に変わる。したがって、頂部24は、表示面12の接線の変節点となる。
このような形態とした場合にも、第1実施形態と同様に、太陽光等の上方からの光L1や、照り返し等の下方からの光L2は、表示面12に遮蔽されることなく光学シート20や光源シート71を透過して太陽電池パネル50の受光面50aに到達でき、太陽電池パネル50により十分に発電を行うことができる。
また、正面方向(光学シート20のシート面の法線方向、第3軸方向d3)からこの太陽電池複合型表示体10を観察する観察者Pは、複数の表示面12によって色により表示される第1表示対象13を良好に視認することができる。
また、夕方や夜間等においては、太陽電池パネル50で発電された電力を用いて、複数の光源75を動作させ、光による第2表示対象を高い輝度で表示でき、視認性を高めることができる。
また、表示面12が複数配列されているので、第1表示対象13を視認する方向からは太陽電池パネル50の受光面50aが視認されにくく、太陽電池複合型表示体10の意匠性を向上させることができる。
また、第1表示対象13及び第2表示対象14として、上下を反転させても使用可能な矢印等を表示することにより、必要に応じて上下を反転させて使用することができ、汎用性、利便性を向上させることができる。
図10は、第6実施形態の太陽電池複合型表示体10を説明する図である。
図10では、図3に示した第1実施形態の太陽電池複合型表示体10の断面に相当する第6実施形態の太陽電池複合型表示体10の断面を示している。
第6実施形態の太陽電池複合型表示体10は、光学シート20の表面20aに凸形状の単位形状28が複数形成されて配列されており、単位形状28の配列方向(第1軸方向d1)及び光学シート20の厚み方向に沿った断面での断面形状が、円の一部形状である点以外は、前述の第1実施形態と同様の形態である。したがって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
第6実施形態の太陽電池複合型表示体10は、光学シート20、照明装置70、太陽電池パネル50等を備えている。
光学シート20は、表面20aに単位形状28が複数配列されている。
単位形状28は、観察者P側に凸となる凸形状であり、長手方向を第2軸方向d2とし、第1軸方向d1に複数配列されている。
本実施形態の単位形状28は、図10に示すように、配列方向及び光学シート20の厚み方向に沿った断面での断面形状が半円状であるが、これに限らず、例えば、円や楕円や長円形の一部形状等としてもよいし、曲面から形成される他の形状としてもよい。また、一部が平面により形成されていてもよい。
表示面12は、単位形状28の頂部24と頂部24近傍からなる領域に形成されている。第1軸方向d1において、表示面12の幅W1は、単位形状28の幅W0よりも小さい。
また、頂部24を通り、光学シート20のシート面の法線方向(第3軸方向d3)に沿った直線を基準として、単位形状28及び表示面12は、第1軸方向d1において対称な形状である。
表示面12に対する接線(単位形状28に対する接線)がシート面となす角度δは、表示面12の第1軸方向d1の上側端部12aから頂部24に向かうにつれて小さくなり、頂部24でδ=0°となり、下側端部12bに向かうにつれて大きくなる。そして、表示面12に対する接線は、その傾きの方向が、頂部24上で反対方向に変わる。したがって、頂部24は、表示面12の接線の変節点となる。
このような形態とした場合にも、第1実施形態と同様に、太陽光等の上方からの光や、照り返し等の下方からの光は、表示面12に遮蔽されることなく光学シート20や光源シート71を透過して太陽電池パネル50の受光面50aに到達でき、太陽電池パネル50により十分に発電を行うことができる。
また、正面方向(光学シート20のシート面の法線方向)からこの太陽電池複合型表示体10を観察する観察者Pは、複数の表示面12によって色によって表示される第1表示対象13を良好に視認することができる。
また、夕方や夜間等においては、太陽電池パネル50で発電された電力を用いて、複数の光源75を動作させ、光による第2表示対象を高い輝度で表示でき、視認性を高めることができる。
また、表示面12が複数配列されているので、第1表示対象13を視認する方向からは太陽電池パネル50の受光面50aが視認されにくく、太陽電池複合型表示体10の意匠性を向上させることができる。
また、第1表示対象13及び第2表示対象14として、上下を反転させても使用可能な矢印等を表示することにより、必要に応じて上下を反転させて使用することができ、汎用性、利便性を向上させることができる。
図11は、第7実施形態の太陽電池複合型表示体10を説明する図である。
図11では、図3に示した第1実施形態の太陽電池複合型表示体10の断面に相当する第7実施形態の太陽電池複合型表示体10の断面を示している。
第7実施形態の太陽電池複合型表示体10は、光学シート20の裏面20bに凹形状の単位形状29が複数形成されて配列されており、単位形状29の配列方向(第1軸方向d1)及び光学シート20の厚み方向(第3軸方向d3)に沿った断面での断面形状が、円の一部形状である点以外は、前述の第1実施形態と同様の形態である。したがって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
第7実施形態の太陽電池複合型表示体10は、光学シート20、照明装置70、太陽電池パネル50等を備えている。
光学シート20は、裏面20bに、単位形状29が複数配列されている。
単位形状29は、凹形状であり、長手方向を第2軸方向d2とし、第1軸方向d1に複数配列されている。
本実施形態の単位形状29は、図11に示すように、配列方向及び光学シート20の厚み方向に沿った断面での断面形状が半円状であるが、これに限らず、例えば、円や楕円や長円形の一部形状等としてもよい。また、単位形状29は、曲面から形成される他の凹形状としてもよいし、一部が平面により形成されていてもよい。
表示面12は、単位形状29の凹形状の底となる底部30とその近傍からなる領域に形成されている。第1軸方向d1において、表示面12の幅W1は、単位形状28の幅W0よりも小さい。
また、底部30を通り、光学シート20のシート面の法線方向に沿った直線を基準として、単位形状28及び表示面12は、第1軸方向d1において対称な形状である。
表示面12に対する接線(単位形状29に対する接線)がシート面となす角度δは、表示面12の第1軸方向d1の図面内上側端部12aから底部30に向かうにつれて小さくなり、底部30でδ=0°となり、図面内下側端部12bに向かうにつれて大きくなる。そして、表示面12に対する接線は、その傾きの方向が、底部30で反対方向に変わる。したがって、底部30は、表示面12の接線の変節点となる。
このような形態とした場合にも、第1実施形態と同様に、太陽光等の上方からの光L1や、照り返し等の下方からの光L2は、表示面12に遮蔽されることなく光学シート20や光源シート71を透過して太陽電池パネル50の受光面50aに到達でき、太陽電池パネル50により十分に発電を行うことができる。
また、正面方向(光学シート20のシート面の法線方向)からこの太陽電池複合型表示体10を観察する観察者Pは、複数の表示面12によって色によって表示される第1表示対象13を良好に視認することができる。
また、夕方や夜間等においては、太陽電池パネル50で発電された電力を用いて、複数の光源75を動作させ、光による第2表示対象を高い輝度で表示でき、視認性を高めることができる。
また、表示面12が複数配列されているので、第1表示対象13を視認する方向からは太陽電池パネル50の受光面50aが視認されにくく、太陽電池複合型表示体10の意匠性を向上させることができる。
また、第1表示対象13及び第2表示対象14として、上下を反転させても使用可能な矢印等を表示することにより、必要に応じて上下を反転させて使用することができ、汎用性、利便性を向上させることができる。
図12は、第8実施形態の太陽電池複合型表示体10を説明する図である。
図12では、図3に示した第1実施形態の太陽電池複合型表示体10の断面に相当する第8実施形態の太陽電池複合型表示体10の断面を示している。
第8実施形態の太陽電池複合型表示体10は、光学シート20の表面20aに凹形状の単位形状29が複数形成されて配列されており、単位形状29の配列方向(第1軸方向d1)及び光学シート20の厚み方向(第3軸方向d3)に沿った断面での断面形状が、円の一部形状である点以外は、前述の第1実施形態と同様の形態である。したがって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
第8実施形態の太陽電池複合型表示体10は、光学シート20、照明装置70、太陽電池パネル50等を備えている。
光学シート20は、表面20aに単位形状29が複数配列されている。
単位形状29は、凹形状であり、長手方向を第2軸方向d2とし、第1軸方向d1に複数配列されている。
本実施形態の単位形状29は、配列方向及び光学シート20の厚み方向に沿った断面での断面形状が半円状であるが、これに限らず、例えば、円や楕円や長円形の一部形状等としてもよい。また、単位形状29は、曲面から形成される他の凹形状としてもよいし、一部が平面により形成されていてもよい。
表示面12は、単位形状29の凹形状の底となる底部30とその近傍からなる領域に形成されている。第1軸方向d1において、表示面12の幅W1は、単位形状28の幅W0よりも小さい。
また、底部30を通り、光学シート20のシート面の法線方向に沿って直線を基準として、単位形状28及び表示面12は、第1軸方向d1において対称な形状である。
表示面12に対する接線(単位形状29に対する接線)がシート面となす角度δは、表示面12の第1軸方向d1の図面内上側端部12aから底部30に向かうにつれて小さくなり、底部30でδ=0°となり、図面内下側端部12bに向かうにつれて大きくなる。そして、表示面12に対する接線は、その傾きの方向が、底部30で反対方向に変わる。したがって、底部30は、表示面12の接線の変節点となる。
このような形態とした場合にも、第1実施形態と同様に、太陽光等の上方からの光L1や、照り返し等の下方からの光L2は、表示面12に遮蔽されることなく光学シート20や光源シート71を透過して太陽電池パネル50の受光面50aに到達でき、太陽電池パネル50により十分に発電を行うことができる。
また、正面方向(光学シート20のシート面の法線方向)からこの太陽電池複合型表示体10を観察する観察者Pは、複数の表示面12によって色によって表示される第1表示対象13を良好に視認することができる。
また、夕方や夜間等においては、太陽電池パネル50で発電された電力を用いて、複数の光源75を動作させ、光による第2表示対象を高い輝度で表示でき、視認性を高めることができる。
また、表示面12が複数配列されているので、第1表示対象13を視認する方向からは太陽電池パネル50の受光面50aが視認されにくく、太陽電池複合型表示体10の意匠性を向上させることができる。
また、第1表示対象13及び第2表示対象14として、上下を反転させても使用可能な矢印等を表示することにより、必要に応じて上下を反転させて使用することができ、汎用性、利便性を向上させることができる。
図13は、第9実施形態の太陽電池複合型表示体10を説明する図である。
図13では、図3に示した第1実施形態の太陽電池複合型表示体10の断面に相当する第9実施形態の太陽電池複合型表示体10の断面を示している。
第9実施形態の太陽電池複合型表示体10は、光学シート20の本体部20cに、シート面に沿った面に対して少なくとも一部が傾斜した表示面12が形成されている点以外は、前述の第1実施形態と同様の形態である。したがって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
第9実施形態の太陽電池複合型表示体10は、光学シート20、照明装置70、太陽電池パネル50等を備えている。
光学シート20は、表面20a及び裏面20bが略平坦状であり、シート面に沿った面となっている。
表示面12は、光学シート20の本体部20cに、長手方向を第2軸方向d2とし、第1軸方向d1に複数配列されている。この表示面12は、シート面に沿った面に対して角度ηをなして傾斜した傾斜部121と、傾斜部121に連続し、シート面に沿った平行部122とを有している。
また、第1軸方向d1において、表示面12の配列ピッチW4は、表示面12の幅W1よりも大きい。
このような形態とした場合にも、第1実施形態と同様に、太陽光等の上方からの光L1や、照り返し等の下方からの光L2は、表示面12に遮蔽されることなく光学シート20や光源シート71を透過して太陽電池パネル50の受光面50aに到達でき、太陽電池パネル50により十分に発電を行うことができる。
また、表示面12が複数配列されているので、第1表示対象13を視認する方向からは太陽電池パネル50の受光面50aが視認されにくく、太陽電池複合型表示体10の意匠性を向上させることができる。
また、正面方向(光学シート20のシート面の法線方向、第3軸方向d3)からこの太陽電池複合型表示体10を観察する観察者Pは、複数の表示面12によって色によって表示される第1表示対象13を良好に視認することができる。
さらに、夕方や夜間等においては、太陽電池パネル50で発電された電力を用いて、複数の光源75を動作させ、光による第2表示対象を高い輝度で表示でき、視認性を高めることができる。
また、傾斜部121を有しているので、太陽電池複合型表示体10の上下方向を図13に示す状態とした場合に、観察者Pが太陽電池複合型表示体10をやや見上げるような位置から観察した場合にも、表示面12による第1表示対象13を良好に視認することができる。
(変形形態)
以上説明した各実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)各実施形態において、単位形状21,28,29及び表示面12は、第2軸方向d2を長手方向とし、第1軸方向d1に配列される形態を示したが、これに限らず、例えば、単位形状21,28,29及び表示面12は、例えば、第1軸方向d1及び第2軸方向d2に配列される形態としてもよい。
この場合、例えば、第1実施形態の単位形状21は、太陽電池パネル50側に凸となる四角錐形状となり、その1つの面の一部に表示面12が形成される形態となる。
また、この形態の場合、光源75が配置される境界領域は、色が異なり隣接する表示面12A−1,表示面12B−1を含み、第1軸方向d1及び第2軸方向d2の両隣の5列5行以内の表示面12で形成されるものとする。
また、この形態の場合には、四角錐形状の単位形状21の異なる2面に、それぞれ異なる表示対象を表示することにより、太陽電池複合型表示体10を観察する方向に応じて異なる複数の表示対象を表示することができる。したがって、太陽電池複合型表示体10の利便性や意匠性等をさらに向上させることができる。
(2)第1〜第4実施形態において、単位形状21の配列方向及び光学シート20の厚み方向に沿った断面での断面形状は、二等辺三角形形状であるとしたが、これに限らず、例えば、頂部24や底部25が面取りされた形状となっていてもよいし、五角形形状等の多角形形状としてもよい。
(3)第1,第4,第5,第6実施形態の単位形状21,28間の溝部分や、第7,第8実施形態の単位形状29の凹みに、単位形状21,28,29よりも屈折率が低く透光性を有する樹脂を充填し、光学シート20の単位形状21,28,29が形成された面を平面状としてもよい。
このような形態とすることにより、表示面12や単位形状21,28,29を保護でき、また、光学シート20のハンドリングも容易となる。
(4)図15は、表示面12の変形形態を示す図である。図15では、一例として、第1軸方向d1及び第3軸方向d3に沿った断面での第1実施形態の光学シート20の単位形状21と光源75の断面形状を示している。
図15に示すように、表示面12の配列方向における光源75の幅が、表示面12の幅よりも小さい場合には、光源75に対面する領域外の部分にのみ、表示面12が形成されている形態としてもよい。
このような形態とすることにより、第3軸方向d3から太陽電池複合型表示体10を見た場合に、光学シート20のシート面に対して表示面12が占める割合が増え、第1表示対象13の視認性が向上するという効果が得られる。
なお、第2〜第9実施形態についても同様である。
(5)第1〜第8実施形態において、単位形状21,28,29は連続して配列される形態を示したが、これに限らず、例えば、単位形状21,28,29間に平面部が存在している形態としてもよい。
このような形態とすることにより、太陽電池パネル50へ入射する太陽光等の光量を増大させることができる。
(6)各実施形態において、光源75は、光学シート20と太陽電池パネル50との間に配置される例を示したが、これに限らず、その位置を適宜選択して配置してよい。
図16は、光源75の配置される位置の変形形態を示す図である。理解を容易にするために、図16では、光学シート20の厚み方向(第3軸方向d3)に平行な断面の一部と光源75を示し、光学シート20の単位形状21や表示面12に関しては、省略して示しているが、図16に示す光源75の配置される位置に関しては、上述の各実施形態において適宜適用可能である。
例えば、図16(a)に示すように、光源75は、光学シート20の表面20a側に配置される形態としてもよい。
また、図16(b),(c)に示すように、光源75は、光学シート20に形成された貫通孔26内や凹み27内に配置され、光学シート20の表面20aと裏面20bとの間に位置する形態としてもよい。
なお、図16(b),(c)では、光源75が、貫通孔26及び凹み27内において、光学シート20の裏面20b側に位置している例を示したが、これに限らず、例えば、表面20a側に位置していてもよいし、光学シート20の厚み方向(第3軸方向d3)の中央に位置していてもよく、光学シート20の厚み方向(第3軸方向d3)における位置は適宜選択してよい。
また、図16(c)では、凹み27は、光学シート20の裏面20bに形成される例を示したが、これに限らず、表面20aに形成され、その内部に光源75が配置される形態としてもよい。
さらに、光源75は、その一部が、貫通孔26及び凹み27の外部に位置する形態としてもよい。
(7)各実施形態において、第1軸方向d1と第2軸方向d2とは直交する形態を示したが、これに限らず、第1軸方向d1と第2軸方向d2とが交差するが直交しない形態としてもよい。
(8)各実施形態において、第1表示対象13と第2表示対象14とは、その表示内容が同じである例を示したが、これに限らず、第1表示対象13と第2表示対象14とは、その表示内容が一部は共通するが一部が異なるものとしてもよい。
(9)第4〜第9実施形態において、光学シート20は、第2,第3実施形態で示した貫通孔26や、凹み27、貫通孔26の表面20a側端部又は裏面20b側端部に設けられる蓋31や光学シート20の表面20a又は裏面20bに積層される保護シート32等を備える形態とし、視認性や耐久性等を向上させてもよい。
(10)各実施形態において、第1表示対象13は静止画である例を示したが、これに限らず、例えば、動画としてもよい。この場合、表示面12は、液晶パネル等を用いることが好適である。
(11)第1〜第4実施形態において、表示面12は、単位形状21の頂部24を含む頂部24近傍に形成される例を示したが、これに限らず、例えば、底部25を含む底部25近傍に形成される形態としてもよい。
なお、上述の各実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した各実施形態等によって限定されることはない。
10 太陽電池複合型表示体
12 表示面
13 第1表示対象
14 第2表示対象
20 光学シート
20a 表面
20b 裏面
20c 本体部
21,28,29 単位形状
24 頂部
30 底部
31 蓋
32 保護シート
50 太陽電池
50a 受光面
70 照明装置
71 光源シート
72 支持板
73 配線
75 光源

Claims (27)

  1. 第1面及び前記第1面に対向する第2面を有するシート状の本体部を有する光学シートであり、そのシート面に対して傾斜して配置された複数の表示面が前記シート面に沿って少なくとも一軸方向に沿って配列される光学シートと、
    受光面を有し、前記受光面が前記第2面に対向して配置される太陽電池パネルと、
    前記太陽電池パネルの前記受光面側に配置される複数の光源と、
    を備え
    前記複数の表示面は、色による第1表示対象を表示し、
    前記複数の光源は、光による第2表示対象を表示すること、
    を特徴とする太陽電池複合型表示体。
  2. 請求項1に記載の太陽電池複合型表示体において、
    前記複数の光源が配置される基板は、透光性を有すること、
    を特徴とする太陽電池複合型表示体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の太陽電池複合型表示体において、
    前記複数の光源は、前記光学シートに固定されていること、
    を特徴とする太陽電池複合型表示体。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の太陽電池複合型表示体において、
    前記第1面又は前記第2面に、複数の単位形状が少なくとも前記一軸方向に沿って配列されており、
    前記表示面は、前記単位形状の面の一部に形成されていること、
    を特徴とする太陽電池複合型表示体。
  5. 請求項4に記載の太陽電池複合型表示体において、
    前記単位形状は、凸形状であり、少なくとも前記シート面に対して傾斜した第1斜面と前記第1斜面とは異なる角度で傾斜した第2斜面とを有すること、
    を特徴とする太陽電池複合型表示体。
  6. 請求項4に記載の太陽電池複合型表示体において、
    前記単位形状は、凸形状であり、前記一軸方向及び前記光学シートの厚み方向に沿った断面における断面形状の一部が、円又は楕円の少なくとも一部形状であること、
    を特徴とする太陽電池複合型表示体。
  7. 請求項4に記載の太陽電池複合型表示体において、
    前記単位形状は、凹形状であり、前記一軸方向及び前記光学シートの厚み方向に沿った断面における断面形状の一部が、円又は楕円の少なくとも一部形状であること、
    を特徴とする太陽電池複合型表示体。
  8. 請求項4から請求項7までのいずれか1項に記載の太陽電池複合型表示体において、
    前記表示面は、少なくとも前記単位形状の前記一軸方向の幅の両端部を被覆しないこと、
    を特徴とする太陽電池複合型表示体。
  9. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の太陽電池複合型表示体において、
    前記第1面及び前記第2面は、平坦状であり、
    前記表示面は、前記光学シートの前記第1面と前記第2面との間の本体部に形成されること、
    を特徴とする太陽電池複合型表示体。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の太陽電池複合型表示体において、
    前記表示面の各々は、少なくとも前記一軸方向において、前記シート面に対して第1角度をなす第1領域と、前記シート面に対して前記第1角度とは異なる第2角度をなす傾斜をなす第2領域とを有し、前記第1領域と前記第2領域とは連続しており、前記第1領域と前記第2領域との接続点で傾斜方向が変化すること、
    を特徴とする太陽電池複合型表示体。
  11. 請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の太陽電池複合型表示体において、
    前記表示面の各々は、少なくとも前記一軸方向において、該表示面の接線が変化しており、前記光学シートのシート面に対してなす角度が0°となる変節点を有し、前記変節点で前記接線の前記シート面に対する傾斜方向が変わること、
    を特徴とする太陽電池複合型表示体。
  12. 請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の太陽電池複合型表示体において、
    前記複数の光源の少なくとも一部は、
    前記シート面の法線方向から見た場合に、前記表示面によって遮蔽されていない非遮蔽領域に配置されていること、
    を特徴とする太陽電池複合型表示体。
  13. 請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載の太陽電池複合型表示体において、
    前記複数の光源は、前記太陽電池パネルの前記受光面側に配置され、
    前記光学シートは、前記シート面の法線方向から見た場合に前記光源が対面する位置に、貫通孔が形成されていること、
    を特徴とする太陽電池複合型表示体。
  14. 請求項13に記載の太陽電池複合型表示体において、
    前記貫通孔の側面には、光を反射する反射領域、又は、光を拡散する拡散領域が形成されていること、
    を特徴とする太陽電池複合型表示体。
  15. 請求項13又は請求項14に記載の太陽電池複合型表示体において、
    前記貫通孔の前記第1面側又は前記第2面側の端部には、透光性を有し、前記貫通孔の開口を覆う被覆部材が設けられていること、
    を特徴とする太陽電池複合型表示体。
  16. 請求項15に記載の太陽電池複合型表示体において、
    前記被覆部材は、前記貫通孔の各々の前記第1面側又は前記第2面側の開口を被覆する蓋材であること、
    を特徴とする太陽電池複合型表示体。
  17. 請求項15に記載の太陽電池複合型表示体において、
    前記被覆部材は、前記光学シートの前記第1面又は前記第2面に積層されたシート状の部材であること、
    を特徴とする太陽電池複合型表示体。
  18. 請求項15から請求項17までのいずれか1項に記載の太陽電池複合型表示体において、
    前記被覆部材は、光を拡散する拡散機能、光を集光する集光機能、光を偏向する偏向機能の少なくともいずれかの機能を有していること、
    を特徴とする太陽電池複合型表示体。
  19. 請求項13から請求項18までのいずれか1項に記載の太陽電池複合型表示体において、
    前記貫通孔は、前記第1面側の開口が前記第2面側の開口に比べて大きいこと、
    を特徴とする太陽電池複合型表示体。
  20. 請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の太陽電池複合型表示体において、
    前記複数の光源は、前記太陽電池パネルの前記受光面側に配置され、
    前記光学シートは、前記シート面の法線方向から見た場合に、前記第2面の前記光源が対面する位置に、凹みが形成されていること、
    を特徴とする太陽電池複合型表示体。
  21. 請求項1から請求項20までのいずれか1項に記載の太陽電池複合型表示体において、
    前記第1表示対象が表示する表示内容と前記第2表示対象が表示する表示内容とは、少なくとも一部が共通すること、
    を特徴とする太陽電池複合型表示体。
  22. 請求項1から請求項21までのいずれか1項に記載の太陽電池複合型表示体において、
    前記第1表示対象及び前記第2表示対象のうち、少なくとも一方は、矢印であること、
    を特徴とする太陽電池複合型表示体。
  23. 請求項1から請求項22までのいずれか1項に記載の太陽電池複合型表示体において、
    前記複数の表示面は、第1の表示面と、前記第1の表示面に隣接し、前記第1の表示面とは色が異なる第2の表示面とを有し、
    該太陽電池複合型表示体を前記光学シートの前記シート面の法線方向から見て、前記複数の光源は、前記第1の表示面及び前記第2の表示面を含み、少なくとも前記一軸方向の前記第1表示面及び前記第2表示面の両隣となる5つ以内の表示面で構成される境界領域と重なる領域に配置されていること、
    を特徴とする太陽電池複合型表示体。
  24. 請求項1から請求項23までのいずれか1項に記載の太陽電池複合型表示体において、
    前記光源は、前記一軸方向における幅が、前記表示面の前記一軸方向における幅の10倍以下であること、
    を特徴とする太陽電池複合型表示体。
  25. 請求項1から請求項24までのいずれか1項に記載の太陽電池複合型表示体において、
    前記複数の光源が、前記光学シートの前記第2面と前記太陽電池パネルの前記受光面との間に配置されること、
    を特徴とする太陽電池複合型表示体。
  26. 請求項1から請求項24までのいずれか1項に記載の太陽電池複合型表示体において、
    前記複数の光源が、前記光学シートの前記第1面と前記第2面との間に配置されること、
    を特徴とする太陽電池複合型表示体。
  27. 請求項1から請求項24までのいずれか1項に記載の太陽電池複合型表示体において、
    前記複数の光源が、前記光学シートの前記第1面側に配置されること、
    を特徴とする太陽電池複合型表示体。
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