JP6627323B2 - 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
通信技術の発達に伴い、所定の場所に配置されるサーバ等に格納された情報に、状況に応じて、複数の異なる場所からユーザが情報端末を用いてアクセスすることが一般的になっている。また、クラウドコンピューティングやマイグレーションの技術により、一つのデータセンタ内に格納された情報を、処理負荷等に応じて他のデータセンタや自センタ内の別装置に移動させることも行われている。さらに、デスクトップ仮想化により、サーバ上で実行され保管されるプログラムや情報をあたかもクライアント装置側で実行しているかのように、クライアント装置が利用することが可能となっている。
特開2011−3187号公報 特開2006−79386号公報
ところで、企業等において業務データをデータセンタ内のサーバに格納して利用する場合、通常、ユーザは社内から所定の情報処理装置を用いて業務データにアクセスすると考えられる。しかし、出張先等、通常のアクセス元とは異なる場所からユーザが携帯端末等を用いて業務データにアクセスすることもある。その場合、業務データが格納されたサーバと、携帯端末がネットワークに接続する地点との距離が、通常業務時とは変化する。このため、情報の取得に要する時間が長くなることが考えられる。
本発明は、一側面では、レイテンシの増加を抑制することができる情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
1つの態様では、情報処理システムは、複数のデータセンタのうち1のデータセンタに配置され所定のデータを格納するサーバを備える。また、情報処理システムは、サーバとネットワークを介して通信可能に接続される情報処理装置を備える。情報処理装置は、複数のデータセンタ各々に送信されたリクエストに対する応答から複数のデータセンタ各々との通信にかかるレイテンシを算出する。情報処理装置は、算出したレイテンシに基づきデータセンタを1つ選択する。情報処理装置は、1のデータセンタに配置されるサーバに対して、選択したデータセンタ内に当該所定のデータのレプリカを作成させる指示を送信する。サーバは、情報処理装置からの指示に応じて、レプリカを作成する。そして、サーバは、作成したレプリカを、情報処理装置が選択したデータセンタに送信する。
本発明の一側面によれば、レイテンシの増加を抑制することができる。
図1は、実施例1に係る情報処理システムのハードウェア構成を示す図である。 図2は、実施例1に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。 図3は、実施例1に係るレイテンシチェック結果のデータ構成の一例を示す図である。 図4は、実施例1に係るデータセンタリストのデータ構成の一例を示す図である。 図5は、実施例1に係るサーバの構成の一例を示す図である。 図6は、実施例1に係る情報処理方法の流れの一例を示すフローチャートである。 図7は、実施例1に係るデータセンタリスト作成処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図8は、実施例1に係るレプリカ作成要否判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図9は、実施例1に係るレプリカ作成処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図10は、実施例1に係るレプリカ先との接続処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図11は、実施例1に係る終了処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図12は、実施例2に係る情報処理システムのハードウェア構成を示す図である。 図13は、実施例2に係るクライアント装置の構成の一例を示す図である。 図14は、実施例2に係るサーバの構成の一例を示す図である。 図15は、実施例2に係るデータセンタリスト作成処理の流れの一例を示すシーケンスチャートである。 図16は、実施例2に係るレプリカ作成要否判定処理の流れの一例を示すシーケンスチャートである。 図17は、実施例2に係るレプリカ作成処理の流れの一例を示すシーケンスチャートである。 図18は、実施例2に係るレプリカ先との接続処理の流れの一例を示すシーケンスチャートである。 図19は、実施例2に係る終了処理の流れの一例を示すシーケンスチャートである。 図20は、実施例2の変形例1におけるデータセンタリスト作成配布処理の流れの一例を示すシーケンスチャートである。 図21は、実施例2の変形例2に係るレプリカ先変更処理の流れの一例を示すシーケンスチャートである。 図22は、実施例2の変形例3に係るレプリカ作成後の再接続処理の流れの一例を示すシーケンスチャートである。 図23は、情報処理プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
以下に、本願の開示する情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。本実施例では、仮想マシンを提供する複数のデータセンタを含むデータセンタシステムに適用するものとする。なお、本実施例によりこの発明が限定されるものではない。そして、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[実施例1に係る情報処理システムの構成]
図1は、実施例1に係る情報処理システムのハードウェア構成を示す図である。図1に示すように、情報処理システム1は、情報処理装置10と、データセンタ20A,20B,20C,20Dと、を備える。データセンタ20A〜20Dは各々、仮想マシン(VM: Virtual Machine)が構築されるサーバ30A〜30Dと、ストレージ40A〜40Dと、を有する。データセンタ20A〜20Dは、ネットワーク50を介して情報処理装置10に接続される。また、データセンタ20A〜20Dは、ネットワーク50を介して相互に接続される。サーバ30A〜30Dにはそれぞれ、仮想マシンVM1,2、VM3,4、VM5,6、VM7,8が作成されている。なお、図1には4つのデータセンタを図示したが、データセンタの数は2つ以上であれば任意の数とすることができる。また、各データセンタが備えるサーバおよびストレージの数も限定されず、任意の数のサーバおよびストレージを備えてよい。また、各サーバが備える仮想マシンの数も限定されない。なお、実施例1においては、情報処理装置10が利用するデータは、データセンタ20Aに格納されているものとする。
[情報処理装置の構成]
次に、実施例1に係る情報処理装置10の構成について説明する。図2は、実施例1に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。情報処理装置10は、たとえば、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC等である。
図2に示すように、情報処理装置10は、入力部110と、出力部120と、送受信部130と、記憶部140と、制御部150と、を有する。
入力部110は、情報の入力を受け付ける。入力部110は、たとえば、キーボード、マウス、タッチパネル等およびそれらから送信される入力信号を受信処理する回路である。
出力部120は、情報を出力する。出力部120は、たとえば、ディスプレイスクリーン、スピーカ等およびそれらに出力する信号を処理する回路である。出力部120は、音声、画像その他の媒体により情報を出力し、情報を出力するための信号を生成する。
送受信部130は、情報処理装置10が接続されるネットワーク50を介して情報を送受信する。送受信部130は、たとえば、データセンタ20A〜20Dから当該データセンタに記憶される情報を受信する。また、送受信部130は、たとえば、レイテンシチェックコマンド(後述)等の指示をデータセンタ20A〜20Dに送信する。
記憶部140は、各種のデータを記憶する記憶デバイスである。記憶部140は、たとえば、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、光ディスクなどの記憶装置である。なお、記憶部140は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、NVSRAM(Non Volatile Static Random Access Memory)などのデータを書き換え可能な半導体メモリであってもよい。
記憶部140は、制御部150で実行されるOS(Operating System)や各種プログラムを記憶する。記憶部140は、たとえば、後述するレプリカ作成要否判定処理を実行するプログラムを含む各種のプログラムを記憶する。さらに、記憶部140は、制御部150で実行されるプログラムで用いられる各種データを記憶する。記憶部140は、たとえば、レイテンシチェック結果記憶領域141と、データセンタリスト記憶領域142と、を有する。
レイテンシチェック結果記憶領域141は、情報処理装置10がデータセンタ20A〜20Dとの通信にかかる遅延をチェックした結果であるレイテンシチェック結果を記憶する。レイテンシチェックは、情報処理装置10がデータセンタ20A〜20D内のサーバ30A〜30Dにレイテンシチェックコマンドを送信し、サーバ30A〜30Dから応答を受信することで実行される。レイテンシチェック結果は、たとえば、情報処理装置10がレイテンシチェックコマンドを送信した日時や、データセンタからの応答を受信した日時等の情報を含む。レイテンシチェック結果は、情報処理装置10とデータセンタとの間のレイテンシを特定できる情報であれば、形式は特に限定されない。
図3は、実施例1に係るレイテンシチェック結果のデータ構成の一例を示す図である。図3の例では、レイテンシチェック結果は、「コマンド送信元」、「DC ID」、「コマンド送信日時」、「応答受信日時」、「レイテンシ」を含む。「コマンド送信元」は、レイテンシチェックコマンドを送信した情報処理装置10を特定する情報である。「コマンド送信元」は、たとえば、情報処理装置10のユーザのユーザ識別情報等でもよい。「DC ID」は、レイテンシチェックコマンドの送信先であるデータセンタを一意に特定する識別子(Identifier)である。「コマンド送信日時」は、レイテンシチェックコマンドが送信された日時を特定する情報である。「応答受信日時」は、レイテンシチェックコマンドに応じてデータセンタが送信した応答を、情報処理装置10が受信した日時を特定する情報である。「レイテンシ」は、レイテンシチェックコマンドの送信および応答受信により算出される、データセンタとの通信にかかる遅延である。
たとえば、図3の例では、「コマンド送信元、M001」で特定される情報処理装置10から、DC ID「DC001」、「DC002」、「DC016」で特定されるデータセンタにレイテンシチェックコマンドが送信されたことが示されている。また、「DC ID,DC001」で特定されるデータセンタへのレイテンシチェックコマンドは、2016年12月20日の17:00:00に送信されている。また、「DC ID,DC001」で特定されるデータセンタからの応答は、2016年12月20日の17:00:00.120に受信されている。そして、レイテンシチェックの結果、算出されたレイテンシは「120ms」であることが示されている。
データセンタリスト記憶領域142は、情報処理装置10が利用可能なデータセンタの一覧であるデータセンタリストを記憶する。たとえば、情報処理装置10は、データセンタ20Aからデータセンタリストを取得する。図4は、実施例1に係るデータセンタリストのデータ構成の一例を示す図である。図4の例では、データセンタリストは、「DC ID」と、「IPアドレス」と、「位置情報」と、「最終更新日時」と、「使用状況」と、「応答有無」と、を含む。「DC ID」は図3のレイテンシチェック結果に含まれる「DC ID」と同様である。「IPアドレス」は、データセンタを一意に特定するIPアドレスである。「IPアドレス」は、たとえば、データセンタの管理サーバのIPアドレスである。実施例1では、「IPアドレス」はデータセンタ20A〜20Dに配置されるサーバ30A〜30DのIPアドレスとする。「位置情報」は、データセンタの位置を示す情報である。「位置情報」は、たとえば、データセンタがある地点の緯度および経度である。「最終更新日時」は、当該データセンタについての情報が最後に更新された日時である。データセンタリストに含まれる情報は各データセンタから収集される。そこで、各データセンタにおいて最後に情報を更新した日時を「最終更新日時」として示す。「使用状況」は各データセンタの使用状況を示す。「使用状況」は、たとえば、各データセンタがビジー状態となる時間帯や曜日を示す。「応答有無」は、当該データセンタに対して使用状況を示す情報の送信を要求するリクエストが送信された際に応答があったか否かを示す。また、データセンタリストは、当該データセンタリストの最新更新日時の情報を含む。たとえば、図4の例に示すデータセンタリストは、最下段に「リスト最終更新日時: 2015/2/23 11:00 (GMT)」という情報を含む。これは、当該データセンタリストが最後に更新されたのは、2015年2月23日、11:00(グリニッジ標準時)であることを示す。
各データセンタ20A〜20Dのサーバ30A〜30Dは、所定のタイミングで自装置が配置されるデータセンタ内のリソースの使用状況をチェックして記憶する。そして、各サーバ30A〜30Dは、所定のタイミングで、他のデータセンタ内のサーバに対して使用状況に関する情報の送信を要求するリクエストを送信する。各サーバ30A〜30Dは、リクエストに応答して他のサーバから取得した情報を統合してデータセンタリストを作成する。
図2に戻り、制御部150は、情報処理装置10を制御するデバイスである。制御部150としては、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等の電子回路や、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路を採用できる。制御部150は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。制御部150は、各種のプログラムが動作することにより各種の処理部として機能する。制御部150は、たとえば、検出部151、選択部152および指示部153を有する。
情報処理装置10は、データセンタ20Aにアクセスして情報を利用する場合に、利用可能な各データセンタ20A〜20Dへの通信にかかるレイテンシをチェックする。そして、情報処理装置10は、レイテンシのチェック結果に基づき、データセンタ間でデータのマイグレーションを行わせて、利用するデータのレプリカをレイテンシが最も低いデータセンタに作成させる。そして、情報処理装置10はレプリカを利用して処理を実行する。
検出部151は、各データセンタ20A〜20Dとの通信にかかるレイテンシを検出する。また、検出部151は、レイテンシを検出するための情報を取得する。検出部151は、たとえば、データセンタ20A〜20D内のサーバ30A〜30Dに対してレイテンシチェックコマンドを送信し、レイテンシチェックコマンドに対する応答を受信する。検出部151は、たとえば、各データセンタ内のサーバにレイテンシチェックコマンドを送信した日時と、応答を受信した日時に関する情報を取得する。検出部151が取得したレイテンシを検出するための情報は、レイテンシチェック結果記憶領域141に記憶される。
検出部151は、取得した情報に基づき、各データセンタとの通信にかかるレイテンシを検出する。検出部151が検出したレイテンシは、各データセンタに対応づけてレイテンシチェック結果記憶領域141に記憶される。
選択部152は、検出部151が検出したレイテンシを比較して、レイテンシが最も低いデータセンタを選択する。
指示部153は、情報処置装置10が使用するデータを格納するデータセンタ20Aに、データのレプリカを選択したデータセンタに配置するための指示を送信する。
[サーバの構成の一例]
図5は、実施例1に係るサーバの構成の一例を示す図である。図5の例では、データセンタ20Aが備えるサーバ30Aを例として説明する。ただし、各データセンタ20A〜20Dが備えるサーバ30A〜30Dの構成は同様である。
図5に示すように、サーバ30Aは、入力部310Aと、出力部320Aと、送受信部330Aと、記憶部340Aと、制御部350Aと、を有する。
入力部310Aは、情報の入力を受け付ける。入力部310Aは、たとえば、キーボード、マウス、タッチパネル等およびそれらから送信される入力信号を受信処理する回路である。
出力部320Aは、情報を出力する。出力部320Aは、たとえば、ディスプレイスクリーン、スピーカ等およびそれらに出力する信号を処理する回路である。出力部320Aは、音声、画像その他の媒体により情報を出力し、情報を出力するための信号を生成する。
送受信部330Aは、サーバ30Aが接続されるネットワークを介して情報を送受信する。送受信部330Aは、たとえば、情報処理装置10からレイテンシチェックコマンドを受信し、レイテンシチェックコマンドに対する応答を送信する。また、送受信部330Aは、他のデータセンタ20B〜20Dのサーバ30B〜30Dに対して、データセンタの使用状況を示す情報の送信を要求するリクエストを送信する。送受信部330Aは、他のデータセンタ20B〜20Dから、各データセンタの使用状況を示す情報を受信する。
記憶部340Aは、各種のデータを記憶する記憶デバイスである。記憶部340Aは、たとえば、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、光ディスクなどの記憶装置である。なお、記憶部340Aは、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、NVSRAM(Non Volatile Static Random Access Memory)などのデータを書き換え可能な半導体メモリであってもよい。
記憶部340Aは、制御部350Aで実行されるOS(Operating System)や各種プログラムを記憶する。記憶部340Aは、たとえば、後述するレプリカ作成処理や終了処理を実行するプログラムを含む各種のプログラムを記憶する。さらに、記憶部340Aは、制御部350Aで実行されるプログラムで用いられる各種データを記憶する。記憶部340Aは、たとえば、レイテンシチェック結果記憶領域341Aと、データセンタリスト記憶領域342Aと、を有する。
レイテンシチェック結果記憶領域341Aは、情報処理装置10から受信したレイテンシチェック結果を記憶する。レイテンシチェック結果記憶領域341Aに記憶される情報の構成は、図3に示したものと同様である。
データセンタリスト記憶領域342Aは、各データセンタの使用状況に関する情報を記憶する。データセンタリスト記憶領域342Aに記憶される情報の構成は、図4に示したものと同様である。
制御部350Aは、サーバ20Aを制御するデバイスである。制御部350Aとしては、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等の電子回路や、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路を採用できる。制御部350Aは、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。制御部350Aは、各種のプログラムが動作することにより各種の処理部として機能する。制御部350Aは、たとえば、データセンタリスト作成部351A、レプリカ作成部352A、切替制御部353A、終了処理部354Aを有する。
なお、以下の説明において、サーバ30B〜30Dはそれぞれ、入力部310B〜D、
出力部320B〜D、送受信部330B〜D、記憶部340B〜D、制御部350B〜Dを有するものとする。各部の構成は、サーバ30Aが有する構成要素と同様である。また、サーバ30B〜30Dの記憶部340B〜Dはそれぞれ、レイテンシチェック結果記憶領域341B〜Dと、データセンタリスト記憶領域342B〜Dを有する。各部の構成は、サーバ30Aと同様である。また、サーバ30B〜30Dの制御部340B〜Dはそれぞれ、データセンタリスト作成部351B〜D、レプリカ作成部352B〜D、切替制御部353B〜D、終了処理部354B〜Dを有する。各部の構成および機能はサーバ30Aと同様である。
データセンタリスト作成部351Aは、データセンタ20A〜20Dの使用状況に関する情報を取得する。データセンタリスト作成部351Aは、たとえば、所定のタイミングで、データセンタ20B〜20Dに使用状況に関する情報を送信させるためのリクエストを送信する。そして、データセンタリスト作成部351Aは、リクエストに対する応答に基づき、データセンタリストを作成する。これによって、データセンタリスト作成部351Aは、情報処理システム1に含まれるデータセンタ20A〜20Dの使用状況を示すリストを作成する。データセンタリスト作成部351Aにより作成されたデータセンタリストは、データセンタリスト記憶領域342Aに記憶される。
レプリカ作成部352Aは、情報処理装置10から送信される指示に基づき、データセンタ20A内に格納されているデータのレプリカを作成する。レプリカの作成対象となるデータは、たとえば、サーバ30Aに格納されていてもストレージ40Aに格納されていてもよい。レプリカ作成部352Aは、ストリーミングデータのようにレイテンシによる影響が少ない種類のデータは、レイテンシの影響が大きい種類のデータよりも、レプリカ作成の優先度を低く設定する。ストリーミングデータか否かは拡張子に基づいて判定すればよい。また、レプリカ作成部352Aは、アクセス頻度の高いデータのレプリカ作成の優先度をアクセス頻度の低いデータよりも高く設定する。そして、レプリカ作成部352Aは、設定した優先度に応じた順番でレプリカを作成する。
また、レプリカ作成部352Aは、情報処理装置10から送信される指示に基づき、レプリカ先となるデータセンタ20Bのサーバ30Bに仮想マシンの作成リクエストを送信する。そして、レプリカ作成部352Aは、レプリカ先のサーバ30B(レプリカ作成部352B)から仮想マシンの作成完了通知を受信すると、レプリカ元のデータの送信を開始する。レプリカ作成部352Aは、ストリーミングデータのようにレイテンシによる影響が少ない種類のデータは、レイテンシの影響が大きい種類のデータよりも後から送信する。また、レプリカ作成部352Aは、レプリカ元のデータのうち、アクセス頻度が高いファイルを先に送信し、アクセス頻度が低いファイルは後から送信する。
また、レプリカ作成部352Aは、レプリカを配置するための仮想マシンの作成リクエストを他のデータセンタたとえばデータセンタ20B(サーバ30B)から受信する。そして、受信した作成リクエストに基づき、レプリカ作成部352Aは、自センタ内に仮想マシンを作成し、作成が完了すると作成リクエストの送信元であるサーバ30Bに作成完了通知を送信する。また、レプリカ作成部352Aは、作成完了通知送信後、作成リクエストの送信元サーバ30Bから送信されるレプリカ元のデータを順次受信して、自センタ内に格納する。そして、レプリカ作成部352Aは、レプリカ元のデータの受信を開始すると、仮想マシンの作成リクエストの送信元であるサーバ30Bに、レプリカ先に接続するための接続先の情報を送信する。レプリカ作成部352Aは、その後もバックグラウンドでレプリカ元のデータの受信を継続する。また、レプリカ作成部352Aは、接続先の情報を送信した旨を、切替制御部353Aに通知する。
また、レプリカ作成部352Aは、レプリカを配置するための仮想マシンの作成リクエストを送信した場合は、レプリカ先のサーバたとえばサーバ30Bから受信したレプリカ先に接続するための接続先の情報を、情報処理装置10に送信する。情報処理装置10は、受信した接続先情報を用いて、レプリカ先にアクセスする。
切替制御部353Aは、情報処理装置10からレプリカへのアクセスを制御する。切替制御部353Aは、たとえば、レプリカ先にすべてのレプリカデータがまだ格納されていない場合には、情報処理装置10を、レプリカ先を経由してレプリカ元にアクセスさせる。
終了処理部354Aは、データセンタ20Aに格納されたデータのレプリカを作成して他のデータセンタに移動させた後、レプリカを利用した通信処理を終了する終了処理を実行する。終了処理部354Aは、たとえば、レプリカに所定時間以内にアクセスがあったか否かを判定する。所定時間以内にアクセスがあったと判定した場合、終了処理部354Aは、終了処理を終了する。他方、所定時間以内にアクセスがなかったと判定した場合、終了処理部354Aは、レプリカ元のデータセンタにレプリカ先とレプリカ元のデータとの差分を送信してレプリカ元のデータを更新させる。その後、レプリカ先として作成されていた仮想マシンおよびデータを削除する。削除が完了すると、終了処理部354Aはレプリカ元のデータセンタにその旨を通知する。終了処理は、たとえば、予め定められた所定のタイミング、たとえば1日に1回所定の時刻に行う。
[実施例1に係る情報処理方法の流れの一例]
次に、実施例1に係る情報処理システム1における情報処理の流れについて説明する。図6は、実施例1に係る情報処理方法の流れの一例を示すフローチャートである。図6には、実施例1の情報処理システム1において実行される処理の流れを概括的に示す。
まず、データセンタ20Aのデータセンタリスト作成部351Aは、各データセンタ20A〜20Dの使用状況に関する情報を取得してデータセンタリストを作成する(DCリスト作成処理、ステップS601)。情報処理装置10は、レイテンシが低いデータセンタを利用するため、各データセンタのレイテンシをチェックするレイテンシチェックを実行する。そして、情報処理装置10は、データセンタ20Aに格納されているデータのレプリカを他のデータセンタに配置するか否かの判定を実行する(レプリカ作成要否判定処理、ステップS602)。レプリカ作成要否判定処理の結果、レプリカを配置させない、と判定された場合(ステップS603、No)、情報処理装置10は、元DCすなわちデータセンタ20Aのサーバ30Aとの接続処理を実行する(ステップS604)。そして、処理が終了してサーバ30Aへのアクセスを終了すると判定すると(ステップS605、Yes)、情報処理装置10は、サーバ30Aとの接続を切断する処理を実行して処理を終える(ステップS606)。他方、サーバ30Aへのアクセスを終了しないと判定した場合(ステップS605、No)は、情報処理装置10は、サーバ30Aとの接続を維持して処理を継続する。
レプリカ作成要否判定処理の結果、レプリカを配置させる、と判定された場合(ステップS603、Yes)、情報処理装置10は、データセンタ20Aにレプリカ作成リクエストを送信する。そして、データセンタ20Aとレプリカ先として選択されたデータセンタ間でレプリカ作成処理が実行される(レプリカ作成処理、ステップS607)。レプリカ先の接続先情報を受信すると、情報処理装置10は、通知されたレプリカ先と接続して処理を実行する(ステップS608)。そして、レプリカ先において情報処理装置10による処理を終了するか否かの判定が実行される(ステップS609)。処理を終了すると判定した場合(ステップS609、Yes)、レプリカ先と元DCとの間でデータの齟齬が生じないよう、データ内容を更新した上で、レプリカ先のデータを削除する終了処理が実行される(ステップS610)。他方、処理を終了しないと判定した場合は(ステップS609、No)、そのままレプリカが維持され、ステップS609の判定が繰り返される。以上で、実施例1に係る情報処理方法による処理が終了する。
[データセンタリスト作成処理の流れの一例]
図6のステップS601に示したデータセンタリスト作成処理についてさらに説明する。図7は、実施例1に係るデータセンタリスト作成処理の流れの一例を示すフローチャートである。図7の例は、データセンタ20Aのサーバ30Aが処理を実行する場合を例として説明する。
まず、データセンタ20Aのサーバ30Aのデータセンタリスト作成部351Aは、自センタ内のリソースの使用状況に関する情報を収集する。また、データセンタリスト作成部351Aは、所定のタイミングになると、他のデータセンタ20B〜20Dに対して、使用状況に関する情報の送信を依頼するリクエストを送信する(ステップS701)。そして、データセンタリスト作成部351Aは、各データセンタ20B〜20Dから使用状況に関する情報を受信する(ステップS702)。データセンタリスト作成部351Aは、自センタの情報と、受信した情報とを基に、データセンタリスト記憶領域342Aに記憶されるデータを更新する(ステップS703)。以上でデータセンタリスト作成処理は終了する。
[レプリカ作成要否判定処理の流れの一例]
図6のステップS602に示したレプリカ作成要否判定処理についてさらに説明する。図8は、実施例1に係るレプリカ作成要否判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、情報処理装置10は、情報処理システム1において利用している情報にアクセスする場合、データセンタリストの送信を要求するリクエストをデータセンタ20Aに送信する(ステップS801)。ここでは、リクエストの送信先は、情報処理システム1を利用する情報処理装置10に対して予め設定されているものとする。たとえば、情報処理装置10が利用する情報が格納されているデータセンタ20Aが、予めリクエストの送信先として設定されているものとする。
そして、情報処理装置10は、データセンタ20Aからデータセンタリストを受信する(ステップS802)。受信したデータセンタリストは、データセンタリスト記憶領域142に記憶される。検出部151は、データセンタリストを参照して、レイテンシをチェックする対象とするデータセンタを決定する。つまり、検出部151は、レイテンシチェックコマンドの送信先を決定する(ステップS803)。検出部151は、レイテンシチェックコマンドの送信先を、たとえば、データセンタと情報処理装置10の現在位置との距離に基づいて決定する。たとえば、検出部151は、情報処理装置10の現在位置に近いデータセンタを所定数選択して送信先と決定する。たとえば、検出部151は、データセンタリストに含まれる「位置情報」と、情報処理装置10の測位機能により測定される現在位置と、を比較して送信先を決定する。検出部151は、データセンタリストに含まれるすべてのデータセンタを送信先と決定してもよい。
そして、検出部151は、決定した送信先にレイテンシチェックコマンドを送信する(ステップS804)。レイテンシチェックコマンドを受信したデータセンタ側ではリクエストに対する応答を情報処理装置10に送信する。検出部151は、応答を受信して(ステップS805)、レイテンシチェック結果記憶領域141に記憶されるレイテンシチェック結果を更新する。また、検出部151は、取得した情報に基づき、レイテンシを検出してレイテンシチェック結果を更新する。そして、選択部152は、レイテンシチェック結果に基づき、レイテンシが最も低いデータセンタを選択する(ステップS806)。選択部152は、たとえば、データセンタリストの使用状況を参照して、使用率が低いデータセンタの中からレイテンシが最も低いデータセンタを選択する。情報処理装置10は、選択したデータセンタが実際に利用可能か否かをチェックするため、試験的にアクセスするアクセステストを行う(ステップS807)。選択部152がデータセンタを選択すると、たとえば、送受信部130から当該データセンタにコマンドを送信してアクセスを試みる。アクセステストが失敗した場合(ステップS807、No)、選択部152は、レイテンシチェック結果を参照して、次にレイテンシが低いデータセンタを選択し直す(ステップS808)。そして、選択部152の選択に応じて、送受信部130から再びコマンドを送信し、アクセステストを実行する(ステップS807)。アクセステストが成功した場合(ステップS807、Yes)、選択部152は、選択したデータセンタのレイテンシと、元DCとの間でのレイテンシの平均値と、の差が所定値以上か否かを判定する(ステップS809)。この判定を実行するのは、レイテンシの差がさほどない場合、レプリカの作成による処理速度の向上よりもレプリカ作成等に要する手間の影響が大きくなる可能性があるためである。レイテンシの差が所定値以上であると判定した場合(ステップS809、Yes)、選択部152は、レプリカ作成処理を実行するよう、元DCに指示を送信する。そして、サーバ30Aにおいて、レプリカ作成部352Aがレプリカ作成処理を実行する(ステップS810)。他方、レイテンシの差が所定値未満であると判定した場合(ステップS809、No)、選択部152は、レプリカ作成処理は指示しない。選択部152は、データセンタを選択しない旨を送受信部130に通知し、送受信部130は、元DCに対して通常の接続処理のための接続リクエストを送信し、通常の接続処理を開始する(ステップS811)。これで、レプリカ作成要否判定処理が終わる。
[レプリカ作成処理]
次に、図6のステップS607に示したレプリカ作成処理についてさらに説明する。図9は、実施例1に係るレプリカ作成処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、図9の左側に示すレプリカ元のサーバにおける処理を説明する。ここではレプリカ元のサーバをサーバ30Aとする。
まず、データセンタ20Aのレプリカ作成部352Aは、情報処理装置10からレプリカ作成リクエストを受信する。レプリカ作成リクエストは、レプリカを作成するレプリカ先となるデータセンタを特定する情報と、レイテンシチェック結果と、を含む。レプリカ作成リクエストは、情報処理装置10の位置情報を含んでもよい。ここでは、データセンタ20Bにレプリカを作成するものとする。レプリカ作成部352Aは、レプリカ作成リクエストに基づき、レプリカ先データセンタ20Bのサーバ30Bに仮想マシンの作成指示を送信する(ステップS901)。作成指示を受信したサーバ30Bのレプリカ作成部352Bでは、指示に基づき、仮想マシンを作成し、作成が完了するとデータセンタ20Aにその旨通知する。データセンタ20Aのレプリカ作成部352Aは、作成完了通知を受信すると(ステップS902)、レプリカのコピーを開始する(ステップS903)。
レプリカ作成部352Aは、コピー済みのデータ量が所定の閾値を超えたか否かを判定する(ステップS904)。所定の閾値以下と判定した場合、レプリカ作成部352Aはそのままコピーを継続する。所定の閾値を超えたと判定した場合、レプリカ作成部352Aは、レプリカの作成が完了したとして、レプリカ作成完了を知らせる通知をレプリカ先に送信する(ステップS905)。さらに、レプリカ作成部352Aは、レプリカ先からレプリカ先へアクセスするための接続先情報を受信する(ステップS906)。そして、レプリカ作成部352Aは、情報処理装置10にレプリカ先の接続先情報を送信する(ステップS907)。以上で、レプリカ元におけるレプリカ作成処理は終了する。
なお、レプリカ作成部352Aは、レプリカ作成完了通知後も、バックグラウンドでデータのコピーを継続する。しかし、所定の閾値を超える量のデータがレプリカ先に配置された時点で、情報処理装置10からレプリカ先へのアクセスを可能にしてユーザ側からみた処理速度を向上させる。情報処理装置10からのアクセスは、アクセス先データがレプリカ先にまだ配置されていない場合、元DC内のデータにリンクされる。
また、レプリカ作成部352Aは、レプリカを作成するデータのうち、アクセス頻度が高いデータのレプリカを優先的に作成する。また、レプリカ作成部352Aは、ストリーミングデータのレプリカ作成の優先度は低く設定する。
次に、図9の右側に示すレプリカ先のサーバでの処理を説明する。ここではレプリカ先のサーバをサーバ30Bとする。
まず、レプリカ先のサーバ30Bのレプリカ作成部352Bは、仮想マシンの作成指示を受信する(ステップS910)。そして、指示に基づき、レプリカ作成部352Bは仮想マシンを作成する(ステップS911)。仮想マシンの作成が完了すると、レプリカ作成部352Bは、レプリカ元に作成完了通知を送信する(ステップS912)。そして、レプリカ作成部352Bは、レプリカデータの受信を開始する(ステップS913)。さらに、レプリカ作成部352Bは、レプリカ作成完了通知を受信する(ステップS914)。レプリカ作成完了通知を受信すると、レプリカ作成部352Bは、レプリカ元に、レプリカにアクセスするための接続先情報を送信する。そして以後、切替制御部353Bがレプリカへのアクセスを制御する(ステップS915)。以後、レプリカ作成部352Bはすべてのレプリカデータを受信して格納するまでバックグラウンドでレプリカの受信を継続する(ステップS916)。そして、レプリカの受信が完了すると処理が終了する。
[レプリカ先との接続処理の流れの一例]
図6のステップS608に示したレプリカ先との接続処理についてさらに説明する。図10は、実施例1に係るレプリカ先との接続処理の流れの一例を示すフローチャートである。ここでは、データセンタ20Bがレプリカ先であるとする。
レプリカ先との接続処理は、レプリカ元のデータセンタ20Aにおいてレプリカ作成部352Aが接続先情報を受信したのちに開始する。まず、レプリカ作成部352Aが接続先情報を受信すると、情報処理装置10にレプリカ先の接続先情報が送信される。接続先情報を受信(ステップS1001)した情報処理装置10は、接続先情報に基づき、レプリカ先のデータセンタ20Bに接続要求を送信する(ステップS1002)。レプリカ先のデータセンタ20Bでは、情報処理装置10の接続要求に応じて、仮想マシンが起動し、起動した旨を情報処理装置10に通知する(ステップS1003)。そして、情報処理装置10は仮想マシンにアクセスして処理を実行する(ステップS1004)。その後、処理が完了すれば(ステップS1005、Yes)、接続が切断される(ステップS1006)。処理が完了するまでは(ステップS1005、No)、接続が維持される。
[終了処理の流れの一例]
図6のステップS610に示した終了処理についてさらに説明する。図11は、実施例1に係る終了処理の流れの一例を示すフローチャートである。ここでは、レプリカ元データセンタをデータセンタ20A、レプリカ先データセンタをデータセンタ20Bとする。
データセンタ20Bにおいて、終了処理部354Bは、前回の終了処理から所定時間経過したか否かを判定する(ステップS1101)。所定時間経過していないと判定する(ステップS1101、No)と、終了処理部354Bは、ステップS1101の判定を繰り返す。他方、所定時間経過したと判定すると(ステップS1101、Yes)、終了処理部354Bは、データセンタ20B内にレプリカが存在するか否かを判定する(ステップS1102)。レプリカなしと判定した場合(ステップS1102、No)、終了処理部354Bは、処理を終了する。他方、レプリカありと判定した場合(ステップS1102、Yes)、終了処理部354Bは、当該レプリカに所定時間以内にアクセスがあったか否かを判定する(ステップS1103)。所定時間以内にアクセスありと判定した場合(ステップS1103、Yes)、終了処理部354Bは、処理を終了する。他方、所定時間以内にアクセスなしと判定した場合(ステップS1103、No)、終了処理部354Bは、レプリカ先のデータに生じた差分が、レプリカ元に反映されているか否かをチェックする。そして、差分データが存在している場合には、終了処理部354Bは、レプリカ元に差分データを送信してデータを更新させる(ステップS1104)。そして、終了処理部354Bは、データセンタ20B内にレプリカ用に作成された仮想マシンとデータとを削除する(ステップS1105)。削除が完了すると、終了処理部354Bは、その旨をレプリカ元のデータセンタ20Aに通知する(ステップS1106)。これで終了処理が完了する。
[変形例1−レイテンシチェック実行の制限]
上述の実施例において、レプリカ要否判定処理をどのような場面で実行するかは特に限定されない。情報処理装置10は、起動時に常にレプリカ作成要否判定処理を実行するものとしてもよい。また、情報処理装置10は、起動時に、データセンタ20Aとのレイテンシをチェックするように構成してもよい。そして、情報処理装置10は、データセンタ20Aとのレイテンシが所定の閾値を超える場合にのみ、図8に示したレプリカ作成要否判定処理を実行するものとしてもよい。情報処理装置10は、たとえば、データセンタ20Aにアクセスしてログイン画面の表示が所定時間を超えた場合、自動的に検出部151が図8に示すレプリカ作成要否判定処理を開始するよう構成してもよい。
[変形例2−データをロックするタイミング]
上述の実施例では、レプリカ先のデータは終了処理時に削除するものとした。これに限らず、レプリカ元のデータのロックを解除して差分を反映したのち、所定期間はレプリカ先をロックするように構成してもよい。そして、レプリカ元のデータとレプリカ先のデータとの間の整合性が確認された後に、レプリカ先のデータを削除するものとしてもよい。
[変形例3−情報処理装置の位置特定に基づく終了処理]
上述の実施例では、レプリカに所定時間にわたってアクセスがない場合に終了処理を実行するものとした。これに限らず、レプリカに遠隔地からのアクセスがあった場合に終了処理を実行するものとしてもよい。
たとえば、情報処理装置10がデータセンタ20A〜20Dにアクセスする場合は必ず、情報処理装置10の位置情報を送信させるように構成する。情報処理装置10がデータセンタ20Aにアクセスしたとき、サーバ30Aは、受信した位置情報に基づき、情報処理装置10とデータセンタ20Aとの距離を算出する。データセンタ20Aでは、情報処理装置10がアクセス先として指定している情報に対するレプリカが作成されているか否かを判定する。また、データセンタ20Aは、情報処理装置10とレプリカのあるデータセンタとの距離が所定の閾値を超えているか否かを判定する。そして、データセンタ20Aは、距離が所定の閾値を超えていると判定した場合には、終了処理を開始する。
このように構成することで、情報処理装置10のユーザが移動した場合に、適宜レプリカを移動させてレイテンシの増加を抑制して情報処理を実行することができる。
また、終了処理時には、レプリカ先のデータをロックした上で、差分データの反映を行うようにしてもよい。そして、レプリカ元のデータが更新されたことを確認した上で、レプリカ先のデータのロックを解除して削除するようにしてもよい。
[実施例1の効果]
上記のように構成した実施例1にかかる情報処理システムは、複数のデータセンタのうち1のデータセンタに配置され所定のデータを格納するサーバを備える。また、情報処理システムは、サーバとネットワークを介して通信可能に接続される情報処理装置を備える。情報処理装置は、選択部と、指示部とを備える。そして、選択部は、複数のデータセンタ各々に送信されたリクエストに対する応答から検出した、複数のデータセンタ各々との通信にかかるレイテンシに基づき、複数のデータセンタのうちデータセンタを1つ選択する。そして、指示部は、1のデータセンタに配置されるサーバに対して、選択したデータセンタ内に所定のデータのレプリカを作成させる指示を送信する。サーバは、指示部からの指示に応じて、レプリカを作成するレプリカ作成部を備える。また、レプリカ作成部は、作成したレプリカを、選択部が選択したデータセンタに送信する。このため、レイテンシの増加を抑制することができる。たとえば、ユーザが情報処理装置を用いてクラウドサーバに格納された情報にアクセスする場合に、アクセスする地点の変化による処理速度の低下を抑制することができる。また、レイテンシに基づいてデータの格納場所を調整し、ユーザから見た場合の処理速度を向上させることができる。したがって、ユーザが、レプリカ元のサーバから離れた場所にいても、距離の影響を感じることなく、迅速な処理を実現することができる。
また、実施例1にかかる情報処理システムにおいて、選択部は、レイテンシが最も低いデータセンタを選択する。このため、ユーザが情報処理装置を用いてクラウドサーバに格納された情報にアクセスする場合に、アクセスする地点の変化によるレイテンシの増加を抑制することができる。また、レイテンシに基づいてデータの格納場所を調整し、ユーザから見た場合の処理速度を向上させることができる。したがって、ユーザが、レプリカ元のサーバから離れた場所にいても、距離の影響を感じることなく、迅速な処理を実現することができる。
また、実施例1に係る情報処理システムにおいて、選択部は、複数のデータセンタ各々の使用状況に関する情報に基づき、使用率が低いデータセンタのうち、最もレイテンシが低いデータセンタを選択する。このため、データセンタの使用状況も加味してレイテンシが低いデータセンタを選択でき、ユーザから見た処理効率を向上させることができる。
また、実施例1に係る情報処理システムにおいて、選択部は、1のデータセンタのレイテンシと、所定のデータを格納するデータセンタのレイテンシと、の差が所定値以上である場合に、1のデータセンタを選択する。このため、データのレプリカを作成することによる処理効率の向上が期待できない場合を除外してレプリカを作成することができ、ユーザから見た処理効率を向上させることができる。
また、実施例1に係る情報処理システムにおいて、サーバは、情報処理装置の指示部からの指示に応じて、レプリカを作成し、作成したレプリカを、選択部が選択したデータセンタに送信するレプリカ作成部を備える。また、実施例1に係る情報処理システムにおいて、サーバが備えるレプリカ作成部は、レプリカを、アクセス頻度の高いファイルから順に選択部が選択したデータセンタに送信する。このため、ユーザがアクセスする可能性が高いデータのレプリカを先に作成することができ、ユーザから見た処理効率を向上させることができる。
また、実施例1に係るレプリカ作成部は、レプリカの送信の完了前に、選択したデータセンタに作成されるレプリカへの接続のための情報を情報処理装置に送信する。また、レプリカ作成部は、情報処理装置がレプリカへの接続を開始したのちも、バックグラウンドでレプリカの送信を継続する。このため、レプリカを利用する情報処理装置のユーザは、レプリカが作成されることによる処理速度の遅れ等を感じることなく、スムーズに情報処理を実行することができる。
また、実施例1に係る情報処理システムにおいて、サーバは、複数のデータセンタのうち1のデータセンタ以外のデータセンタから、当該データセンタの使用状況に関する情報を取得してデータセンタリストを作成する作成部をさらに備える。また、情報処理装置が備える選択部は、サーバからデータセンタの使用状況に関する情報を取得して、当該情報とレイテンシに基づきデータセンタを1つ選択する。このため、情報処理装置は、データセンタの使用状況に関する情報を適宜取得した上で、使用状況に関する情報に基づきデータセンタを選択することができる。このため、状況の変化に適応したデータセンタの選択を実現できる。
また、実施例1に係る情報処理システムにおいて、サーバのレプリカ作成部は、情報処理装置から指示されたデータセンタにレプリカを作成できないと判定した場合、他のデータセンタをレプリカ先として選択する。レプリカ作成部は、たとえば、情報処理装置の選択部が選択したデータセンタ以外のデータセンタであって、データセンタリストに含まれるデータセンタの一つをレプリカ先として選択する。このため、情報処理装置がレプリカ先を選択した後に、なんらかの事情により選択されたレプリカ先を使用できなくなった場合でも、レプリカ先を迅速に選択し直して処理を継続することができる。
また、実施例1に係る情報処理システムにおいて、サーバは、レプリカの作成後所定期間にわたってレプリカにアクセスがない場合、当該レプリカを削除する終了処理部をさらに備える。このため、情報処理装置のユーザが移動することによって、いったん作成したレプリカが不要になった場合に、迅速にレプリカを削除してレプリカ元のデータ利用を再開することができる。
[実施例2に係る情報処理システムの構成の一例]
実施例1として説明した情報処理システムは、種々のシステムに適用することができる。たとえば、業務データが所定のサーバに格納されており、通常は当該サーバの近傍からユーザが業務データにアクセスするが、出張等により遠隔地からユーザがアクセスすることがあるシステムであれば、上記実施例を任意のシステムに適用できる。上記実施例は、たとえば、リモートファイルシステムにアクセスする場合や、仮想デスクトップインフラストラクチャ(VDI:Virtual Desktop Infrastructure)を利用する場合に適用できる。そこで、以下に実施例2として、VDIを利用する場合を説明する。
[実施例2の情報処理システムの構成の一例]
図12は、実施例2に係る情報処理システムのハードウェア構成を示す図である。実施例2に係る情報処理システム2は、タブレットPCやノートPC等のクライアント装置12と、クライアント装置12にネットワークを介して接続される複数のデータセンタ20E,20F,…20nと、を備える。データセンタ20Eは、サーバ32E、接続ブローカサーバ33E、仮想ホストサーバ34Eと、ストレージ41E,42Eと、を有する。データセンタ20Fは、サーバ32Fと、接続ブローカサーバ33Fと、仮想ホストサーバ34Fと、ストレージ41F,42Fと、を有する。データセンタ20nは、サーバ32nと、接続ブローカサーバ33nと、仮想ホストサーバ34nと、ストレージ41n,42nと、を有する。
実施例2に係る情報処理システム2においては、クライアント装置12がデータセンタ20E〜20nを利用して仮想デスクトップを用いた処理を実行する。仮想デスクトップを実現するため、データセンタ20E〜20nのサーバ32E〜32nには、Webアクセス機能や、認証サーバ機能が実装される。また、データセンタ20E〜20nは、接続ブローカサーバ33E〜33nを備える。データセンタ20E〜20nのサーバ32E〜32nは、Webアクセス機能を用いて、クライアント装置12を、仮想ホストサーバ34E〜34n上で実行される仮想マシンにリモートデスクトップ接続させる。また、仮想ホストサーバ34E〜34nが使用するデータはストレージ41E〜41nに格納される。
[クライアント装置の構成の一例]
図13は、実施例2に係るクライアント装置の構成の一例を示す図である。クライアント装置12は、入力部210、出力部220、送受信部230を備える。また、クライアント装置12は、記憶部400と、制御部500とを備える。入力部210、出力部220、送受信部230の構成及び機能は、実施例1の情報処理装置10が備える入力部110、出力部120、送受信部130と同様である。
記憶部400は、レイテンシチェック結果記憶領域401と、データセンタリスト記憶領域402と、を有する。記憶部400、レイテンシチェック結果記憶領域401、データセンタリスト記憶領域402はそれぞれ、実施例1の記憶部140、レイテンシチェック結果記憶領域141、データセンタリスト記憶領域142と同様の構成および機能である。
制御部500は、接続要求部501と、レイテンシチェック部502と、レプリカ選択部503と、レプリカ作成指示部504と、を備える。
接続要求部501は、情報処理システム2に含まれるデータセンタにアクセスして所定の処理を実行するための接続を要求する接続要求を送信する。
レイテンシチェック部502は、レイテンシチェック要求を受信したときに、レイテンシチェック処理を実行し、レイテンシを検出する検出部である。レイテンシチェック要求は、クライアント装置12が利用可能なデータセンタの一覧であるデータセンタリストを含む。レイテンシチェック処理は、クライアント装置12と各データセンタとの通信にかかるレイテンシをチェックするための処理である。
レイテンシチェック部502は、レイテンシチェック要求を受信すると、レイテンシチェック要求に含まれるデータセンタリストを参照し、レイテンシチェック対象とするデータセンタを選択する。レイテンシチェック部502は、データセンタリストに含まれるすべてのデータセンタをレイテンシチェック対象としてもよい。また、レイテンシチェック部502は、データセンタリストに含まれる情報に基づき、稼働中のデータセンタを選択してレイテンシチェック対象としてもよい。また、レイテンシチェック部502は、データセンタリストに含まれる情報に基づき、使用状況がビジーである時間帯に現在時刻が含まれないデータセンタリストを選択してもよい。
そして、レイテンシチェック部502は、選択したデータセンタに対して、レイテンシチェックコマンドを送信する。また、レイテンシチェック部502は、レイテンシチェックコマンドに対する応答を、各データセンタから受信する。レイテンシチェック部502は、レイテンシチェックコマンドとレイテンシチェックコマンドに対する応答に基づき、各データセンタとの通信にかかるレイテンシを算出する。算出したレイテンシは、レイテンシチェック結果記憶領域401に記憶する。
レプリカ選択部503は、レイテンシチェック部502が算出したレイテンシに基づき、レイテンシが最も低いデータセンタを、レプリカを作成するレプリカ先として選択する。レプリカ選択部503は、レプリカ先を選択すると、当該レプリカ先に対してアクセスチェックコマンドを送信する。レプリカ選択部503は、アクセスチェックコマンドに対する応答があったデータセンタをレプリカ先として選択する。レプリカ選択部503は、アクセスチェックコマンドに対する応答を所定時間内に受信しない場合は、次にレイテンシが低いデータセンタを選択する。そして、レプリカ選択部503は、アクセスチェックコマンドの送信処理を繰り返す。そして、レプリカ選択部503は、アクセスチェックコマンドに対する応答を所定時間内に受信したデータセンタを、レプリカ先として選択する。
次に、レプリカ選択部503は、クライアント装置12がアクセスしようとしているデータを格納しているデータセンタたとえばデータセンタ20Eのレイテンシと、選択したデータセンタのレイテンシとを比較する。レプリカ選択部503は、データセンタ20Eのレイテンシと、選択したデータセンタのレイテンシとの差が所定値未満である場合、レプリカ作成処理を実行しないと判定する。そして、レプリカ選択部503は、レプリカ作成指示部504に、レプリカ作成指示をしない旨を通知する。他方、レプリカ選択部503は、データセンタ20Eのレイテンシと、選択したデータセンタのレイテンシとの差が所定値以上である場合、レプリカ作成処理を実行すると判定する。そして、レプリカ選択部503は、レプリカ作成指示部504に、レプリカ作成指示をする旨を通知する。通知にはレプリカ先のデータセンタの情報が含まれる。
レプリカ作成指示部504は、レプリカ選択部503からの指示に基づき、サーバ32Eに対して、レプリカ作成指示を送信する。また、レプリカ作成指示部504は、レプリカ選択部503からの指示に基づき、サーバ32Eに対して、通常接続指示を送信する。レプリカ作成指示部504は、レプリカ選択部503からレプリカ作成指示をする旨の通知を受信した場合、サーバ32Eに対して、レプリカ作成指示を送信する。レプリカ作成指示にはレプリカ先のデータセンタの情報が含まれる。レプリカ作成指示部504は、レプリカ選択部503からレプリカ作成指示をしない旨の通知を受信した場合、サーバ32Eに対して、通常接続指示を送信する。
接続要求部501は、レプリカ作成指示部504がレプリカ作成指示をサーバ32Eに送信したのち、サーバ32Eから接続先情報を受信すると、当該接続先情報に基づいてレプリカ先に接続する。
[サーバの構成の一例]
図14は、実施例2に係るサーバの構成の一例を示す図である。次に、サーバ32Eの構成の一例について説明する。サーバ32Eは、入力部810と、出力部820と、送受信部830と、記憶部600と、制御部700と、を有する。なお、サーバ32F〜32nは、サーバ32Eと同様の構成および機能を有する。以下の説明では、サーバ32Eを例として説明する。
入力部810、出力部820、送受信部830は、実施例1の入力部310A、出力部320A、送受信部330Aと同様の構成および機能を有する。
記憶部600は、レイテンシチェック結果記憶領域601とデータセンタリスト記憶領域602とを有する。記憶部600、レイテンシチェック結果記憶領域601、データセンタリスト記憶領域602は各々、実施例1の記憶部340A、レイテンシチェック結果記憶領域341A、データセンタリスト記憶領域342Aと同様の構成および機能を有する。
制御部700は、データセンタリスト作成部701と、レイテンシチェック要求送信部702と、レプリカ作成指示部703と、レプリカ作成部704と、切替制御部705と、更新処理部706と、終了処理部707と、を有する。
データセンタリスト作成部701は、データセンタリストを作成する。データセンタリストとは、情報処理システム2が備えるデータセンタの一覧である。データセンタリスト作成部701は、所定のタイミングで、データセンタ20E内のリソースの使用状況に関する情報を収集する。なお、データセンタ20E内のリソースの使用状況に関する情報の収集手法については特に限定されない。
また、データセンタリスト作成部701は、所定のタイミングで、情報処理システム2内の他のデータセンタに対してデータセンタリスト送信リクエストを送信する。データセンタリスト作成部701は、データセンタリスト送信リクエストに対する応答を受信する。そして、データセンタリスト作成部701は、受信した応答に基づき、データセンタリスト記憶領域602に記憶されるデータセンタリストを更新する。
また、データセンタリスト作成部701は、他のデータセンタからデータセンタリスト送信リクエストを受信すると、データセンタ20E内のリソースの使用状況に関する情報を応答として送信する。
レイテンシチェック要求送信部702は、クライアント装置12から接続要求が送信された場合に、接続ブローカサーバ33Eから送信される接続先情報通知を受信する。レイテンシチェック要求送信部702は、たとえば、接続先情報通知をフックする。そして、レイテンシチェック要求送信部702は、接続先情報通知を保留して、レイテンシチェック要求をクライアント装置12に送信する。レイテンシチェック要求は上述のように、クライアント装置12が利用可能なデータセンタの一覧であるデータセンタリストを含む。レイテンシチェック要求送信部702は、データセンタリスト記憶領域602に記憶されるデータセンタリストを読み出して、レイテンシチェック要求に含めてクライアント装置12に送信する。
なお、レイテンシチェック要求送信部702は、接続先情報通知を受信したとき、データセンタリスト作成部701にデータセンタリスト更新の指示を送信し、データセンタリスト作成部701がデータセンタリストを更新するものとしてもよい。そして、レイテンシチェック要求送信部702は、更新後のデータセンタリストを送信するものとしてもよい。
レプリカ作成指示部703は、クライアント装置12からレプリカ作成指示を受信すると、レプリカ作成指示によって特定されるデータのレプリカを作成する。また、レプリカ作成指示部703は、作成したレプリカをレプリカ作成指示によって特定されるデータセンタにコピーするため、当該データセンタのサーバにレプリカ準備指示を送信する。
レプリカ作成指示部703は、レプリカ準備指示の送信後、送信先のサーバから仮想マシンの作成完了通知を受信すると、作成したレプリカデータの送信を開始する。なお、レプリカデータの送信は、レプリカの作成が完了する前から開始する。たとえば、レプリカを作成する対象のデータにアクセス頻度が高いデータとアクセス頻度が低いデータが含まれる場合、レプリカ作成指示部703は、アクセス頻度が高いデータからレプリカ作成を開始する。そして、レプリカ作成指示部703は、作成したアクセス頻度が高いデータからレプリカデータの送信を開始する。また、レプリカ作成指示部703は、ストリーミングデータのレプリカ作成は、他のデータよりも後に実行する。これは、ストリーミングデータはレイテンシが遅くても、クライアント装置12側での処理に大きな影響を与えないと考えられるためである。
レプリカ作成指示部703は、レプリカデータの送信を開始すると、レプリカ先のサーバに対して、レプリカ作成完了通知を送信する。そして、レプリカ作成指示部703は、レプリカ先に接続するための接続先情報をクライアント装置12に送信する。また、レプリカ作成指示部703は、レプリカ元のデータに対してアクセスできないよう、当該データをアクセス不可状態にする。すなわち、レプリカ作成指示部703は、当該データをロックする。
レプリカ作成部704は、レプリカ準備指示を受信した場合に、自センタ内にレプリカ準備指示によって特定される容量の仮想マシンを作成する。また、レプリカ作成部704は、仮想マシンが作成されると、作成完了通知をレプリカ準備指示の送信元に送信する。レプリカ作成部704は、作成完了通知の送信後、レプリカ準備指示の送信元からレプリカデータを受信して、仮想マシンが使用するストレージに保存する。実施例2のサーバ32Eが備えるレプリカ作成指示部703およびレプリカ作成部704は、実施例1のサーバ30Aが備えるレプリカ作成部352Aに対応する。
切替処理部705は、レプリカのレプリカ元からレプリカ先への送信が完了していない段階で、クライアント装置12からのアクセスがあった場合、処理対象データの格納場所に応じて、クライアント装置12をレプリカ元にリンクさせる。
更新処理部706は、自センタ内にレプリカが作成されている場合、当該レプリカに発生する差分をレプリカ元のデータセンタに送信する。レプリカ元のデータはロックされた状態であるが、レプリカ先のサーバによる更新のためのアクセスは許容するものとする。また、更新処理部706は、自センタ内にレプリカ元のデータが格納されている場合、レプリカ先からの更新のためのアクセスに応じて、レプリカ元のデータを更新する。
終了処理部707は、所定期間にわたってアクセスがないレプリカを削除する終了処理を実行する。終了処理部707は、自センタ内に作成されているレプリカに対して予め定めた期間にわたってアクセスがない場合、当該レプリカのレプリカ元であるデータを格納しているデータセンタに対して、データロック解除リクエストを送信する。レプリカ元のデータセンタのサーバは、データロック解除リクエストを受信すると、アクセス不可としていたレプリカ元のデータのロックを解除してアクセス可能な状態とする。そして、終了処理部707は、レプリカ先のデータとレプリカ元のデータとの差分をレプリカ元のデータセンタに送信する。なお、差分データについては、レプリカ先で処理が実行される都度、更新処理部706がレプリカ元のデータにレイジー更新するものとするが、終了処理の時点で、未更新のデータがあった場合に、終了処理部707が差分データを送信する。差分データの更新が完了すると、レプリカ元のデータセンタから終了処理部707に更新完了通知が送信される。更新完了通知を受信した終了処理部707では、自センタ内に作成した仮想マシンとレプリカデータを削除する。削除完了後、終了処理部707は、削除完了通知を、レプリカ元のデータセンタに送信する。
なお、終了処理部707は、データロック解除リクエストを受信した場合、アクセス不可としていた自センタ内のレプリカ元のデータのロックを解除する。
[実施例2の情報処理方法の流れの一例]
実施例2における情報処理方法の流れは、実施例1と同様である。まず、サーバにおいてデータセンタリスト作成処理が実行される。その後、クライアント装置側でレプリカ作成要否判定が実行される。レプリカを配置させる場合は、その後サーバにおいてレプリカ作成処理が実行される。そして、レプリカ先のデータセンタとの接続処理を経てクライアント装置の処理が実行される。処理が終了すると、レプリカ先およびレプリカ元のサーバにおいて終了処理が実行される。他方、レプリカを配置させない場合は、クライアント装置はレプリカを作成せずに、データが格納されているデータセンタと接続して処理を実行する。以下に、実施例2における各処理の流れを図面を参照して詳しく説明する。
[データセンタリスト作成処理]
図15は、実施例2に係るデータセンタリスト作成処理の流れの一例を説明するためのシーケンスチャートである。図15に示すように、実施例2の情報処理システム2では、各データセンタ20E〜20n(nは任意の自然数)においては、所定のタイミングになると、データセンタリスト作成部701がデータセンタリストを作成する。図15の例では、データセンタ20Eのデータセンタリスト作成部701がデータセンタリストを作成する場合を説明する。まず、データセンタリスト作成部701は、他のデータセンタのサーバに対して、データセンタ内のリソースの使用状況に関する情報を送信するよう要求するデータセンタリスト送信リクエストを送信する(図15の(1))。各データセンタ内のサーバ(データセンタリスト作成部)は、リクエストに応答して、自センタ内のリソースの使用状況に関する情報であるデータセンタリストを送信する(図15の(2))。データセンタリスト作成部701は、受信した情報を統合して、自装置のデータセンタリスト記憶領域602に記憶される情報を更新する(図15の(3))。これで処理が終了する。
[レプリカ作成要否判定処理]
図16は、実施例2に係るレプリカ作成要否判定処理の流れの一例を説明するためのシーケンスチャートである。図16の例では、クライアント装置12が利用するデータは、データセンタ20Eのサーバ32Eに格納されている。したがって、クライアント装置12の接続要求部501はまず、データセンタ20Eに対して接続要求を送信する。これに対して、サーバ32Eのレイテンシチェック要求送信部702は、クライアント装置12にデータセンタリストとともにレイテンシチェック要求を送信する(図16の(1))。
レイテンシチェック要求を受信したクライアント装置12のレイテンシチェック部502は、データセンタリストに基づき、レイテンシチェックコマンドを送信する対象データセンタを選択する(図16の(2))。そして、レイテンシチェック部502は、選択したデータセンタに対して、レイテンシチェックコマンドを送信する(図16の(3))。レイテンシチェック部502は、たとえば、pingを送信する。レイテンシチェック部502は、レイテンシチェックコマンドに対する応答を受信する(図16の(4))。応答を受信すると、レイテンシチェック部502は、応答に基づき、各データセンタとの通信にかかるレイテンシを算出する。
次にレプリカ選択部503は、レイテンシチェック部502が算出したレイテンシを比較して、レイテンシが最も低いデータセンタをレプリカ先として選択する(図16の(5))。次に、レプリカ選択部503は、選択したデータセンタに対してアクセステストを実行する(図16の(6))。アクセステストの結果、アクセスできないと判定された場合(図16の(6)においてNo)、レプリカ選択部503は、次にレイテンシが低いデータセンタを選択してアクセステストを繰り返す。他方、アクセス可能と判定された場合(図16の(6)においてYes)、レプリカ選択部503は、選択したデータセンタのレイテンシとデータセンタ20Eのレイテンシとを比較する。そして、レプリカ選択部503は、レイテンシの差が所定値以上か否かを判定する(図16の(7))。
図16の例では、(7)において、レプリカ選択部503は、レイテンシの差が10ms以上か否かを判定するものとしている。これは、レイテンシの差が微差である場合は、レプリカの作成にかかる時間による処理遅延の影響がレイテンシの短縮化による影響より大きくなると考えられるためである。たとえば、レイテンシの差が同一桁であれば、レプリカを作成することによるコストの方が高くなると考えられる。たとえば、データセンタ20Eのレイテンシが13ms、選択したデータセンタのレイテンシが11msで、差が2msとする。この場合、レプリカ作成によるコストの方がレプリカ作成による効果より大きくなると考えられる。このため、レイテンシの差が同一桁の場合は、レプリカ作成は実行せず、元のデータセンタを使用する。他方、レイテンシの差が桁上がりの場合は、レプリカ作成による効果の方がコストよりも大きくなると考えられる。たとえば、データセンタ20Eのレイテンシが23ms、選択したデータセンタのレイテンシが11msで、差が12msとする。この場合、レプリカ作成による効果の方がレプリカ作成によるコストより大きくなると考えられる。このため、レプリカ作成を実行する。
レプリカ選択部503は、レイテンシの差が10ms未満であると判定した場合(図16の(7)においてNo)、レプリカ作成は行わないと判定する。そして、レプリカ選択部503からの通知を受けたレプリカ作成指示部504は、通常接続指示をサーバ32Eに送信して通常接続処理を実行する(図16の(8))。他方、レプリカ選択部503は、レイテンシの差が10ms以上であると判定した場合(図16の(7)においてYes)、レプリカ作成を実行すると判定する。そして、レプリカ選択部503は、選択したデータセンタにおいてレプリカを作成するよう、レプリカ作成指示部504に通知する。レプリカ作成指示部504は、データセンタ20Eにレプリカ作成指示を送信する(図16の(9))。レプリカ作成指示には、レプリカ選択部503が選択したレプリカ先データセンタの情報が含まれる。そして、レプリカ作成指示を受けて、サーバ32Eにおいてレプリカ作成処理が開始する(図16の(10))。
[レプリカ作成処理]
図17は、実施例2に係るレプリカ作成処理の流れの一例を説明するためのシーケンスチャートである。図16に示したレプリカ作成要否判定処理の後、レプリカ作成処理が開始する。
まず、レプリカ作成要否判定処理の結果、クライアント装置12からサーバ32Eにレプリカ作成指示が送信される。サーバ32Eのレプリカ作成指示部703は、レプリカ作成指示を受信すると、レプリカ作成指示に含まれる情報に基づき、レプリカ先データセンタに仮想マシンの作成を指示するレプリカ準備指示を送信する(図17の(1))。ここでは、レプリカ先データセンタとして20Fが選択されたものとする。
レプリカ準備指示を受信したデータセンタ20Fのサーバ32Fのレプリカ作成部704は、自センタ内にレプリカ準備指示によって特定される容量の仮想マシンを作成する。レプリカ作成部704は、たとえば、データセンタ20F内の仮想ホストサーバ34Fに対してクライアント装置12のユーザ用の仮想マシンを作成するよう指示する(図17の(2))。仮想ホストサーバ34Fは、ストレージ41Fを使用して仮想マシンを作成し(図17の(3))、作成完了通知を受信すると(図17の(4))レプリカ作成部704に作成完了通知を送信する(図17の(5))。ここでは、サーバ32F、仮想ホストサーバ34F、ストレージ41Fをそれぞれ別のサーバに配置するものとして説明するが、サーバ32F内に仮想ホストおよびストレージが配置されていてもよい。
仮想マシンの作成完了通知を受信したレプリカ先のレプリカ作成部704は、レプリカ元であるサーバ32Eのレプリカ作成指示部703に対してユーザ用の仮想マシン作成完了通知を送信する(図17の(6))。レプリカ元のレプリカ作成指示部703は、次に、データセンタ20E内のストレージ41Eに対してレプリカの作成を指示する(図17の(7))。そして、レプリカ元のレプリカ作成指示部703は、レプリカ元のデータに他の装置がアクセスして変更を加えることがないよう、レプリカ元のデータをアクセス不可状態にしてロックする(図17の(8))。
レプリカ元のレプリカ作成指示部703は、レプリカ作成の進行に伴い、順次レプリカデータをレプリカ先であるデータセンタ20Fのストレージ41Fに送信する(図17の(9))。レプリカ元のレプリカ作成指示部703は、たとえば、まず、ユーザプロファイルディスクのリモートコピーを開始する。この時、レプリカ作成指示部703は、アクセス頻度の高いファイルから優先的にコピーを実行する。また、レプリカ作成指示部703は、ストリーミングデータは他のデータよりも後からコピーするようにデータの送信順序を調整する。
レプリカ作成指示部703は、レプリカデータの送信を開始したのち、サーバ32Fに対してレプリカ作成完了通知を送信する(図17の(10))。レプリカ作成完了通知は、レプリカデータの送信が完了する前に送信される。レプリカ作成完了通知を受信したレプリカ先ではこの後、接続処理が開始する(図17の(11))。なお、レプリカ作成完了通知の送信後も、レプリカ作成指示部703は、バックグラウンドでレプリカデータのコピーを継続する(図17の(12))。これでレプリカ作成処理は終了する。
[接続処理]
図18は、実施例2に係る接続処理の流れの一例を説明するためのシーケンスチャートである。レプリカ元のサーバ32Eのレプリカ作成指示部703からレプリカ作成完了通知を受信したレプリカ先のサーバ32Fのレプリカ作成部704は、レプリカ作成指示部703に接続先変更を通知する(図18の(1))。レプリカ作成部704は、たとえば、ユーザ用に作成した仮想マシンの接続先情報を、レプリカ作成指示部703に送信する。サーバ20Eのレプリカ作成指示部703は、受信した情報に基づき、接続先情報をクライアント装置12に送信する(図18の(2)(3))。図18の例では、各データセンタはWebアクセスや認証サーバの機能を備えるため、接続先情報は、Webアクセス機能にいったん渡される。その後、Webアクセス機能からクライアント装置12に接続先情報が送信される。
クライアント装置12の接続要求部501は、接続先情報を受信すると、接続先情報によって特定される接続先へアクセスする(図18の(4))。実施例2においては、接続ブローカサーバがVDIのためアクセスを経路づける。接続ブローカサーバ33Fは、クライアント装置12から送信される接続先情報に基づき、接続先である仮想マシンを起動するよう仮想ホストサーバ34Fに要求する(図18の(5))。仮想ホストサーバ34Fは起動要求に応じて仮想マシンを起動し、接続ブローカサーバ33Fに起動通知を送信する(図18の(6))。接続ブローカサーバ33Fは、起動通知に応じて、クライアント装置12に起動先を通知する(図18の(7))。クライアント装置12は、起動先通知に従い、仮想ホストサーバ34FとVDI接続を確立する(図18の(8))。そして、クライアント装置12は、仮想マシンを使用して情報処理を実行する。情報処理によってレプリカデータに生じた差分は、仮想ホストサーバ34Fからサーバ32Fに送信され、サーバ32Fの更新処理部706によって生じた差分のログが蓄積される(図18の(9))。更新処理部706は、生じた差分をレプリカ元のデータセンタ20Eのストレージ41Eに順次レイジー更新する(図18の(10))。これで、実施例2の接続処理が終了する。この後、レプリカを削除して、レプリカを用いた処理を終了する終了処理が実行される(図18の(11))。
[終了処理]
図19は、実施例2に係る終了処理の流れの一例を説明するためのシーケンスチャートである。クライアント装置12のユーザは、レプリカを用いた処理が終了すると、クライアント装置12からログオフし、クライアント装置12をシャットダウンする(図19の(1))。クライアント装置12が処理を終了することで、仮想ホストサーバ34Fに作成された仮想マシンも処理を終了する(図19の(2))。レプリカ先のサーバ32Fの終了処理部707は、所定時間ごとに、レプリカに対するアクセスの有無をチェックする(図19の(3))。終了処理部707は、所定時間中にレプリカに対するアクセスがあった場合は(図19の(4)においてNo)、再び所定時間待機して処理を繰り返す。他方、終了処理部707は、所定時間中にレプリカに対するアクセスがなかったと判定した場合は(図19の(4)においてYes)、レプリカ元のサーバ32Eにデータロック解除リクエストを送信する(図19の(5))。サーバ32Eの終了処理部707は、データロック解除リクエストを受信すると、レプリカ元のデータのロックを解除する(図19の(6))。そして、サーバ32Fの終了処理部707により差分データが送信され、レプリカ元のデータが更新される(図19の(7))。
レプリカ先の終了処理部707はさらに、レプリカ作成処理において作成された仮想マシンを削除するよう仮想ホストサーバ34Fに指示する(図19の(8))。仮想ホストサーバ34Fは仮想マシンを削除して削除完了通知を終了処理部707に送信する(図19の(9))。また、終了処理部707は、レプリカデータを格納したストレージ41Fのレプリカデータの削除を指示する(図19の(10))。ストレージ41Fは、レプリカデータを削除して、削除通知を終了処理部707に送信する(図19の(11))。これで実施例2に係る終了処理が終了する。
[通常接続処理]
実施例2では、レプリカ作成指示部504は、レプリカ作成指示をしない場合、通常接続指示をサーバ32Eに送信するものとした。この場合、サーバ32Eにおいては、通常接続指示を受信したレイテンシチェック要求送信部702が、保留していた接続先情報をWebアクセス機能を介してクライアント装置12に送信する。そして、クライアント装置12は、接続先情報を用いてデータセンタ20E内のアクセス先との間でVDI接続を実行することになる。
[変形例1−データセンタリストの作成]
上記実施例2においては、各データセンタのサーバがデータセンタリストを作成するものとした。これに限らず、複数のデータセンタのうち1のデータセンタがデータセンタリストを作成し、他のデータセンタに配布するように構成してもよい。係る構成とした場合の処理の流れを図20に示す。図20は、実施例2の変形例1におけるデータセンタリスト作成配布処理の流れの一例を示すシーケンスチャートである。
図20に示すように、変形例1においては、データセンタ20Eが、データセンタリストを作成するデータセンタとして予め設定される。データセンタ20Eのサーバ32Eは、所定のタイミングで、他のデータセンタ20F〜20nのサーバ32F〜32nに対してデータセンタリスト送信リクエストを送信する(図20の(1))。サーバ32Eは、たとえば、毎日所定の時間になるとデータセンタリスト送信リクエストを送信する。各データセンタ20F〜20nのサーバ32E〜32nは、リクエストに応答して、データセンタリストを送信する(図20の(2))。データセンタ20Eのサーバ32Eのデータセンタリスト作成部701は、各データセンタ20F〜20nのサーバ32E〜32nから送信されるデータセンタリストを統合する(図20の(3))。そして、データセンタ20Eのサーバ32Eのデータセンタリスト作成部701は、他のデータセンタに対して、統合した最新版のデータセンタリストを配布する(図20の(4))。
このように構成した場合、データセンタ20E以外のデータセンタにおいては自センタ内の処理状況に関するデータのみを収集蓄積しておけばよい。また、データセンタ20Eから定期的に更新されたデータセンタリストが配布されるため、データセンタ間で統一されたデータセンタリストを共有することができる。
[変形例2−サーバ側でのレプリカ先選択]
上記実施例2においては、クライアント装置12がレプリカ先のデータセンタを選択するものとした。これに限らず、データセンタ側で、レプリカ先のデータセンタを選択できるように構成してもよい。
図21は、変形例2に係るレプリカ先変更処理の流れの一例を説明するためのシーケンスチャートである。図21に示す処理は、図17に示すレプリカ作成処理に代えて実行することができる。
図21の処理の前提として、クライアント装置12のレプリカ選択部503は、以下の処理を実行する。レプリカ選択部503は、レイテンシチェック結果記憶領域401に記憶される情報と、データセンタリスト記憶領域402に記憶される情報に基づき、各データセンタにレプリカ先としての優先順位をつける。まず、レプリカ選択部503は、レイテンシの長さの昇順にデータセンタをソートする。そして、レイテンシに基づく順位は高位であっても、現在時刻が「ビジー状況」として記憶されている日時に該当するデータセンタの順位を最下位に移動させる。また、データセンタリストに各データセンタのリソースの時間帯別の使用率の情報を含めておくこともできる。そして、現在時刻の「使用率」が低いデータセンタの順位を所定位分上げる。このように、レプリカ選択部503は、レイテンシに加えて、各データセンタの使用率やビジー状況に応じて、データセンタを選択する優先順位を決定し、決定した優先順位をデータセンタリスト記憶領域402に記憶する。
クライアント装置12のレプリカ作成指示部504は、レプリカ選択部503からレプリカ作成指示をする旨の通知を受信すると、データセンタリスト記憶領域402に記憶されるデータセンタリストを優先順位とともに読み出す。そして、レプリカ作成指示部504は、サーバ32Eに対して、レプリカ作成指示を送信する際、優先順位を含むデータセンタリストを併せて送信する。
上記の処理を前提として、図21のレプリカ先変更処理は、レプリカ作成要否判定処理の結果、クライアント装置12からサーバ32Eにレプリカ作成指示が送信された後に実行される。
まず、図17に示すレプリカ作成処理の場合と同様に、サーバ32Eのレプリカ作成指示部703が、レプリカ作成指示を受信して、レプリカ先データセンタにレプリカ準備指示を送信する(図21の(1))。そして、レプリカ先のサーバ32Fのレプリカ作成部704は、自センタ内に仮想マシンを作成するため、仮想ホストサーバ34Fに作成指示を送信する(図21の(2))。ここまでは、図17の(1)(2)と同様である。次に、仮想ホストサーバ34Fは、作成指示に応じて、ユーザにデスクトップの割当を行うことができるか否かを判定する。仮想ホストサーバ34Fは、たとえば、ユーザにデスクトップの割当を行うために必要なリソースがあるか否かを判定する(図21の(3))。そして、仮想ホストサーバ34Fは、デスクトップの割当を行うために必要なリソースがないと判定すると(図21の(3)においてNo)、レプリカ作成不可の旨を、サーバ32Fのレプリカ作成部704に通知する。レプリカ作成部704は、通知を受信すると、レプリカ元のレプリカ作成指示部703に、レプリカ作成不可を通知する。他方、リソースありと判定すると(図21の(3)においてYes)、仮想ホストサーバ34Fは仮想マシンを作成する(図21の(5))。図21の(5)から(14)の処理は、図17の(3)から(12)の処理と同様である。
図21の(3)においてリソースなしと判定され、通知を受信したレプリカ作成指示部703は、レプリカ作成指示とともに受信したデータセンタリストを参照し、優先順位がデータセンタ20Fの次に高位のデータセンタを選択する(図21の(4))。そして、レプリカ作成指示部703は再び、選択したデータセンタのサーバに対してレプリカ作成準備指示を送信して、処理を繰り返す。
このように構成することで、クライアント装置12側でレプリカ先のデータセンタを選択したものの後発的に不都合が生じた場合、データセンタ側で再度レプリカ先を選択して処理を継続することができる。
[変形例3−レプリカ作成後の再接続処理]
実施例2においては、レプリカ作成後、クライアント装置12がシャットダウンして所定時間にわたってアクセスがなければ、レプリカを削除する終了処理を実行するものとした。これに加え、レプリカ作成後、いったん処理を終了してシャットダウンしたクライアント装置12が再びレプリカにアクセスすることができるように構成してもよい。図22は、実施例2の変形例3に係るレプリカ作成後の再接続処理の流れの一例を説明するためのシーケンスチャートである。
図22の処理の前提として、変形例3のサーバは、自センタ内のデータのレプリカの作成有無と当該データおよびレプリカを利用するユーザ情報とを対応づけて記憶しているものとする。
まず、クライアント装置12の接続要求部501は、情報処理システム2内に格納されるデータを利用するため、レプリカ元のデータセンタ20Eに接続要求を送信する(図22の(1))。データセンタ20Eにおいては、接続要求はまず、データセンタ20E内のWebアクセス機能によって受信され、認証サーバ機能によってユーザ認証が実行される(図22の(2))。ユーザ認証に成功すると、認証サーバ機能からWebアクセス機能に対して認証応答が送信される(図22の(3))。Webアクセス機能は、次に、クライアント装置12に接続先を通知するため、接続ブローカサーバ33Eに対して接続先情報を要求する(図22の(4))。接続ブローカサーバ33Eは、要求に応じて接続先情報を送信する。サーバ32Eのレイテンシチェック要求送信部702は、送信される接続先情報をWebアクセス機能に渡さずに保留する(図22の(5)、「接続先情報通知をフック」)。そして、レイテンシチェック要求送信部702は、記憶されている情報を参照し、接続先情報に対応するアクセス先のデータに対してレプリカが作成済みか否か判定する(図22の(6))。レイテンシチェック要求送信部702は、作成済みのレプリカが存在しないと判定した場合(図22の(6)においてNo)、レイテンシチェック要求をクライアント装置12に送信する(図22の(7))。他方、レイテンシチェック要求送信部702は、作成済みのレプリカが存在すると判定した場合(図22の(6)においてYes)、レイテンシチェック要求は送信せず、レプリカの接続先情報をクライアント装置12に送信する(図22の(8)、(9))。図22の(8)から(14)の処理は、図18の(2)から(8)の処理と同様である。
このように構成することで、いったんレプリカを作成したのち、再びレプリカを利用する場合に、円滑にレプリカへの接続を実現することができる。
[実施例2の効果]
上記のように構成した実施例2に係る情報処理システムにおいては、情報処理装置(クライアント装置)は、選択部と、指示部とを備える。そして、選択部は、複数のデータセンタ各々との通信にかかるレイテンシに基づき複数のデータセンタのうち1のデータセンタを選択する。そして、指示部は、複数のデータセンタのうち所定のデータを格納するデータセンタに対して、選択した1のデータセンタ内に当該所定のデータのレプリカを作成させる指示を送信する。このため、レイテンシの増加を抑制することができる。たとえば、ユーザが情報処理装置を用いてクラウドサーバに格納された情報にアクセスする場合に、アクセスする地点の変化によるレイテンシの増加を抑制することができる。また、レイテンシに基づいてデータの格納場所を調整し、ユーザから見た場合の処理速度を向上させることができる。したがって、ユーザがVDIを利用する場合等に、レプリカ元のサーバから離れた場所にいても、距離の影響を感じることなく、迅速な処理を実現することができる。このほか、実施例2に係る情報処理システムは、実施例1に係る情報処理システムと同様の効果を奏する。
また、実施例2に係る情報処理システムはVDIを用いた処理に適用される。VDIを利用する場合、基本的な仮想マシンの情報はデータセンタ各々が保持している。このため、クライアント装置独自の差分情報のレプリカをコピーすれば処理上問題がない。差分情報としては、ユーザ情報、レジストリ設定、マイドキュメント等のデータである。したがって、実施例2のようにレプリカを作成して他のサーバにコピーする処理にかかる時間は処理全体に大きな影響を与えないと考えられる。
図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的状態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、クライアント装置12が備えるレイテンシチェック部502、レプリカ選択部503およびレプリカ作成指示部504の各処理部が適宜統合されてもよい。また、各処理部の処理が適宜複数の処理部の処理に分離されてもよい。さらに、各処理部にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
[情報処理プログラム]
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することもできる。そこで、以下では、上記の実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータシステムの一例を説明する。図23は、情報処理プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
図23に示すように、コンピュータ1000は、CPU(Central Processing Unit)1010、HDD(Hard Disk Drive)1020、RAM(Random Access Memory)1040を有する。これらCPU1010、HDD1020、RAM1040の各部は、バス1100を介して接続される。
HDD1020には上記のクライアント装置12が備える各処理部またはサーバ32Eが備える各処理部と同様の機能を発揮する情報処理プログラム1020aが予め記憶される。なお、情報処理プログラム1020aについては、適宜分離しても良い。
また、HDD1020は、各種情報を記憶する。例えば、HDD1020は、OSや生産計画に用いる各種データを記憶する。
そして、CPU1010が、情報処理プログラム1020aをHDD1020から読み出して実行することで、実施例の各処理部と同様の動作を実行する。
なお、上記した情報処理プログラム1020aについては、必ずしも最初からHDD1020に記憶させることを要しない。
例えば、コンピュータ1000に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」にプログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ1000がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
さらには、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ1000に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などにプログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ1000がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
1,2 情報処理システム
10 情報処理装置
12 クライアント装置
20A〜20D,20E〜20n データセンタ
30A〜30D,32E〜32n サーバ
40A〜40D,41E〜41n,42E〜42n ストレージ
110 入力部
120 出力部
130 送受信部
140 記憶部
141 レイテンシチェック結果記憶領域
142 データセンタリスト記憶領域
150 制御部
151 検出部
152 選択部
153 指示部
310A〜310D 入力部
320A〜320D 出力部
330A〜330D 送受信部
340A〜340D 記憶部
341A〜341D レイテンシチェック結果記憶領域
342A〜342D データセンタリスト記憶領域
350A〜350D 制御部
351A〜351D データセンタリスト作成部
352A〜352D レプリカ作成部
353A〜353D 切替制御部
354A〜354D 終了処理部

Claims (13)

  1. 複数のデータセンタ各々リクエストを送信し、当該リクエストに対する応答か、前記複数のデータセンタ各々と自装置との通信にかかるレイテンシを検出する検出部と、
    前記検出したレイテンシに基づき、前記複数のデータセンタのうち1のデータセンタを選択する選択部と、
    前記複数のデータセンタのうち所定のデータを格納するデータセンタに対して、前記選択部が選択した1のデータセンタ内に当該所定のデータのレプリカを作成させる指示を送信する指示部と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記リクエストは、前記複数のデータセンタ各々の使用状況に関する情報の送信を要求するリクエストであることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記選択部は、前記複数のデータセンタ各々の使用状況に関する情報に基づき、使用率が低いデータセンタのうち、最もレイテンシが低いデータセンタを選択することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記検出部は、起動時に処理が所定時間を超えた場合、自動的に、複数のデータセンタ各々にリクエストを送信し、当該リクエストに対する応答から、前記複数のデータセンタ各々と自装置との通信にかかるレイテンシを検出することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 複数のデータセンタのうち所定のデータを格納する1のデータセンタに配置されるサーバと、当該サーバとネットワークを介して通信可能に接続される情報処理装置と、を備える情報処理システムにおいて、
    前記情報処理装置は、
    前記複数のデータセンタ各々リクエストを送信し、当該リクエストに対する応答か、前記複数のデータセンタ各々と自装置との通信にかかるレイテンシを検出する検出部と、
    前記検出したレイテンシに基づき、前記複数のデータセンタのうちデータセンタを1つ選択する選択部と、
    前記1のデータセンタに配置される前記サーバに対して、前記選択部が選択したデータセンタ内に前記所定のデータのレプリカを作成させる指示を送信する指示部と、
    を備え、
    前記サーバは、
    前記指示部からの指示に応じて、レプリカを作成し、作成したレプリカを、前記選択部が選択したデータセンタに送信するレプリカ作成部、
    を備える情報処理システム。
  6. 前記リクエストは、前記複数のデータセンタ各々の使用状況に関する情報の送信を要求するリクエストであることを特徴とする請求項5に記載の情報処理システム。
  7. 前記サーバは、
    前記複数のデータセンタのうち1のデータセンタ以外のデータセンタから、当該データセンタの使用状況に関する情報を取得してデータセンタリストを作成する作成部をさらに備え、
    前記サーバが備えるレプリカ作成部は、前記情報処理装置の選択部が選択したデータセンタにレプリカを作成できないと判定した場合、前記選択部が選択したデータセンタ以外のデータセンタであって前記データセンタリストに含まれるデータセンタの一つをレプリカ先として選択し直して、レプリカ作成処理を継続することを特徴とする請求項5または6に記載の情報処理システム。
  8. 前記検出部は、起動時に処理が所定時間を超えた場合、自動的に、複数のデータセンタ各々にリクエストを送信し、当該リクエストに対する応答から、前記複数のデータセンタ各々と自装置との通信にかかるレイテンシを検出することを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  9. 複数のデータセンタのうち1のデータセンタに配置され所定のデータを格納するサーバと、当該サーバとネットワークを介して通信可能に接続される情報処理装置と、を備える情報処理システムにおいて、前記所定のデータの格納場所を制御する情報処理方法であって、
    前記情報処理装置が、
    前記複数のデータセンタ各々に前記複数のデータセンタ各々の使用状況に関する情報の送信を要求するリクエストを送信し、当該リクエストに対する応答から前記複数のデータセンタ各々と自装置との通信にかかるレイテンシを算出し、当該算出したレイテンシに基づきデータセンタを1つ選択し、
    前記1のデータセンタに配置される前記サーバに対して、選択したデータセンタ内に当該所定のデータのレプリカを作成させる指示を送信し、
    前記サーバが、
    前記情報処理装置からの指示に応じて、レプリカを作成し、作成したレプリカを、前記情報処理装置が選択したデータセンタに送信する
    各処理を実行することを特徴とする情報処理方法。
  10. 起動時に処理が所定時間を超えた場合、自動的に、複数のデータセンタ各々にリクエストを送信し、当該リクエストに対する応答から、前記複数のデータセンタ各々と自装置との通信にかかるレイテンシを検出することを特徴とする請求項9に記載の情報処理方法。
  11. コンピュータに、
    複数のデータセンタ各々リクエストを送信し、当該リクエストに対する応答から前記複数のデータセンタ各々と自装置との通信にかかるレイテンシを算出し、算出したレイテンシに基づき1のデータセンタを選択し、
    前記複数のデータセンタのうち所定のデータを格納するサーバを備えるデータセンタに対して、選択した前記1のデータセンタ内に当該所定のデータのレプリカを作成させる指示を送信する、
    各処理を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
  12. 前記リクエストは、前記複数のデータセンタ各々の使用状況に関する情報の送信を要求するリクエストであることを特徴とする請求項11に記載の情報処理プログラム。
  13. 起動時に処理が所定時間を超えた場合、自動的に、複数のデータセンタ各々にリクエストを送信し、当該リクエストに対する応答から、前記複数のデータセンタ各々と自装置との通信にかかるレイテンシを検出することを特徴とする請求項11または12に記載の情報処理プログラム。
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