JP6627157B1 - 給与目標決定支援システム、給与目標決定支援方法及びプログラム - Google Patents

給与目標決定支援システム、給与目標決定支援方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6627157B1
JP6627157B1 JP2018183073A JP2018183073A JP6627157B1 JP 6627157 B1 JP6627157 B1 JP 6627157B1 JP 2018183073 A JP2018183073 A JP 2018183073A JP 2018183073 A JP2018183073 A JP 2018183073A JP 6627157 B1 JP6627157 B1 JP 6627157B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
salary
target
target determination
determination support
employee
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018183073A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020052853A (ja
Inventor
嘉麿 大藪
嘉麿 大藪
健次郎 平嶋
健次郎 平嶋
Original Assignee
嘉麿 大藪
嘉麿 大藪
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 嘉麿 大藪, 嘉麿 大藪 filed Critical 嘉麿 大藪
Priority to JP2018183073A priority Critical patent/JP6627157B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6627157B1 publication Critical patent/JP6627157B1/ja
Publication of JP2020052853A publication Critical patent/JP2020052853A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

【課題】 本発明は、社員が納得のいく給与と健全な経営の両立を図ることが容易となる給与目標決定支援システム等を提供することを目的とする。【解決手段】 社員に支給する給与目標決定を支援する給与目標決定支援システムであって、第1期間における前記社員の給与目標の候補である1−1給与を入力する第1−1欄と、前記第1−1欄とは異なる入力欄であって、前記第1期間における前記社員の給与目標の候補である1−2給与を入力する第1−2欄と、前記1−1給与に基づいて期待される成果である1−1成果と前記1−2給与に基づいて期待される成果である1−2成果とを計算する計算部と、前記1−1成果及び前記1−2成果を表示する表示部とを備える給与目標決定支援システムである。【選択図】 図4

Description

本発明は、給与目標決定支援システム、給与目標決定支援方法及びプログラムに関し、特に、社員に支給する給与目標決定を支援する給与目標決定支援システム等に関する。
従来、給与計算を自動的に行う給与計算支援システムが知られていた。例えば、対象社員の給与に影響する項目をデータベースとして備え、対象社員の給与計算に必要な入力値を生成する給与計算作業動線管理システムが知られていた(特許文献1参照)。
特許第6377229号公報
しかしながら、社員1人1人の貢献と給与とを直接的に関係づけて評価することが難しかった。そのため、企業の社員からすると評価や査定が不透明又は不満と感じられやすかった。他方、企業の経営者の観点からは、利益を人件費として社員に還元しようにも、適切な分配方法の判断基準となる具体的な根拠に乏しい状況であった。
ゆえに、本発明は、社員が納得のいく給与と健全な経営の両立を図ることが容易となる給与目標決定支援システム等を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点は、社員に支給する給与目標決定を支援する給与目標決定支援システムであって、第1期間における前記社員の給与目標の候補である1−1給与を入力する第1−1欄と、前記第1−1欄とは異なる入力欄であって、前記第1期間における前記社員の給与目標の候補である1−2給与を入力する第1−2欄と、前記1−1給与に基づいて期待される成果である1−1成果と前記1−2給与に基づいて期待される成果である1−2成果とを計算する計算部と、前記1−1成果及び前記1−2成果を表示する表示部とを備える給与目標決定支援システムである。
本発明の第2の観点は、社員に支給する給与目標決定を支援する給与目標決定支援システムを用いた給与目標決定支援方法であって、前記給与目標決定支援システムは、第1期間における前記社員の給与目標の候補である1−1給与を入力する第1−1欄と、前記第1−1欄とは異なる入力欄であって、前記第1期間における前記社員の給与目標の候補である1−2給与を入力する第1−2欄と、前記1−1給与に基づいて期待される成果である1−1成果と前記1−2給与に基づいて期待される成果である1−2成果とを計算する計算部と、前記1−1成果及び前記1−2成果を表示する表示する表示部とを備え、前記1−1給与が前記第1−1欄に入力される1−1入力ステップと、前記1−2給与が前記第1−2欄に入力される1−2入力ステップと、表示部が、前記計算部によって計算された前記1−1成果及び前記1−2成果を共に表示する表示ステップとを含む、給与目標決定支援方法である。
本発明の第3の観点は、第2の観点の給与目標決定支援方法であって、前記給与目標決定支援システムは、前記1−1給与及び前記1−2給与の候補である給与目標候補を複数表示するものであり、前記1−1入力ステップにおいて、複数の前記給与目標候補のうちから1つの給与目標候補を選択することにより前記1−1給与が入力される。
本発明の第4の観点は、第2又は第3の観点の給与目標決定支援方法であって、前記表示ステップにおいて、前記1−1成果は、前記第1期間における売上総利益から前記1−1給与に連動して変動する1−1人件費を差し引いた1−1価値創出利益に基づいて計算され、前記1−2成果は、前記第1期間における売上総利益から前記1−2給与に連動して変動する1−2人件費を差し引いた1−2価値創出利益に基づいて計算される。
本発明の第5の観点は、コンピュータに第2から第4のいずれかの観点に記載の給与目標決定支援方法を実行させるためのプログラムである。
本発明の各観点によれば、経営者と社員が、社員の給与目標とその給与を実現するために期待される成果を一緒に見ながら、今後の当該社員の給与目標について話し合うことが可能となる。そのため、第1に、社員の待遇及び成長について、社長と社員の建設的なコミュニケーションを支援することが可能となる。第2に、社員が納得のいく給与と健全な経営の両立を図ることが容易となる。第3に、社員が納得いく給与目標と評価が与えられるため、社員の労働へのモチベーションを向上させると共に、キャリアアップを促進することが容易となる。
本発明の第3の観点によれば、給与目標の数字を入力する方式ではなく、キャリアランク等の所定の給与体系に基づいて選択することが可能となる。そのため、経営者と社員の意思決定を促進し、スムーズに合意に至ることが容易となる。
本発明の第4の観点によれば、社員による会社への貢献を直接的に示す指標として本発明者が提唱する価値創出利益に基づいて、社員が希望する給与を得るために必要な会社の利益が表示部に表示される。そのため、社員が納得のいく給与と健全な経営の両立を図ることがさらに容易となる。
本発明の給与目標決定支援システム1の概要を示すブロック図である。 本発明の基本理念となる価値創出利益計算書(登録商標)の構造を示す図である。 給与目標決定支援システム1に基づく給与目標決定支援方法の一例を示すフロー図である。 社長と社員が入力した内容にずれがある場合の入力画面及び表示部を例示する図である。 本発明の(a)給与モデル計算部37の概要を示すブロック図と、(b)給与モデル計算方法の概要を示すフロー図である。 統計に基づいて算出された年齢別賃金の一例を示すグラフである。 全ての社員の給与が決定された後の価値創出利益計算書(登録商標)のシミュレーションの一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本願発明の実施例について述べる。なお、本願発明の実施の形態は、以下の実施例に限定されるものではない。
図1は、本願発明の実施例に係る給与目標決定支援システム1(本願請求項における「給与目標決定支援システム」の一例)の概要を示すブロック図である。以下、図1の給与目標決定支援システム1の概要を説明する。給与目標決定支援システム1は、入力欄3と、表示部5(本願請求項における「表示部」の一例)と、計算部7(本願請求項における「計算部」の一例)と、記憶部9とを備える。入力欄3は、当該社員の過去の給与の情報を入力する給与実績入力欄10と、今後である第k年度(本願請求項における「第1期間」の一例)における社員の給与の目標を当該社員が入力する第k-1欄(第1-1欄11〜第n-1欄13)と、第k期間における社員の給与の目標を社長が入力する第k-2欄(第1-2欄12〜第n-2欄14)(kは、1≦k≦nを満たす自然数であり、nは自然数)と、損益計算書の数字を入力する損益計算書入力欄15と、シミュレーション用の基本データを入力するシミュレーション入力欄17とを有する。表示部5は、売上高表示部21と、人的資源費表示部23と、価値創出利益表示部25と、営業利益表示部27と、訪問件数表示部29と、成約件数表示部31と、客単価表示部33と、価値創出利益計算書を表示するKSR表示部35とを有する。計算部7は、統計データに基づいて職位給モデル/職責給モデルを計算する給与モデル計算部37と、損益計算書入力欄15に入力された数字に基づいて価値創出利益計算書を計算するKSR計算部38と、シミュレーション入力欄17に入力された数字に基づいて価値創出利益計算書を算出して作成するシミュレーション計算部39とを有する。記憶部9は、給与モデル計算部37が用いる賃金の統計値を記憶する統計賃金記憶部40と、KSR計算部37が用いる計算式を記憶するKSR計算式記憶部41と、シミュレーション計算部が用いる計算式を記憶するシミュレーション計算式記憶部43と、職位に対応する給与を記憶する職位給記憶部45と、職責に対応する給与を記憶する職責給記憶部47と、全産業における地域別の賃金格差のデータを記憶する地域差記憶部49とを有する。ここで、「職位給モデル/職責給モデル」とは、職位や職責と賃金が対応付けられて給与目標決定のベースとなる段階的な賃金制度を指す。
図2は、本願発明者が提案し、本願発明の基本理念となる価値創出利益(Kachi Soushutsu Rieki; KSR)計算書70の構造を示す図である。通常、売上高を売上原価と売上総利益とに分け、売上総利益を販管費と営業利益とに分ける。人件費は、販管費に含まれている。他方、図2(a)に示す価値創出利益計算書70においては、まず売上高71を従来の人件費に対応する人的資源費73と付加価値75とに分ける。さらに、付加価値75を売上原価77と価値創出利益79に分ける。価値創出利益79には、企業維持費81と営業利益83が含まれている。
図2に示すように、価値創出利益計算書70においては、人件費をコストと捉える従来の考え方ではなく、人件費を投資であるとの考えに基づき、人的資源費73が従来のように販管費の中に埋もれず価値創出利益79及び営業利益83と共に明確に示されている。そのため、人への投資による費用対効果を、社員による会社への貢献を直接的に示す「価値創出利益」と、経営判断に基づく設備投資等も加味した本業の利益を表す「営業利益」との2つの観点から定量的に把握・検討することに適している。
続いて、給与目標決定支援システム1を用いた給与目標決定支援方法について説明する。図3は、給与目標決定支援システム1に基づく給与目標決定支援方法の一例を示すフロー図である。ステップS01において、厚生労働省が発表している統計に基づく賃金表をふまえて職位給モデルを作成する。詳細は、後ほど述べる。なお、職位給モデル、及び/又は、職責給モデルを作成するものであってもよい。ステップS02において、損益計算書入力欄15及びシミュレーション入力欄17に必要な数字が入力される。具体的には、損益計算書入力欄15には、売上高、売上総利益、並びに、人件費及び企業維持費を含む販管費が入力される。ここで、損益計算書入力欄15への入力は、手入力でもよいし、他のプログラムから数字が与えられるものであってもよい。また、シミュレーション入力欄17には、売上高目標、商品原価率、売上総利益率、労働分配率、営業利益率が入力される。KSR計算部38は、損益計算書入力欄15に入力された数字に基づいて、KSR計算式記憶部41を参照しつつ、価値創出利益計算書を作成する。KSR計算式記憶部41には、図2(b)に示す損益計算書の数字と、図2(c)に示す計算式が記憶されている。
ステップS03において、社員が、平成30年以降の5年分の第k年度における給与目標の候補(本願請求項における「1−1給与」の一例)を第k-1欄(本願請求項における「1−1欄」の一例)に入力し(本願請求項における「1−1入力ステップ」の一例)、社長が、平成30年以降の5年分の第k年度における給与目標の候補(本願請求項における「1−2給与」の一例)を第k-2欄(本願請求項における「1−2欄」の一例)に入力する(本願請求項における「1−2入力ステップ」の一例)。ここで、入力欄には、複数のランクと、ランクごとに示される報酬(本願請求項における「給与目標候補」の一例)が表示されている。社員及び社長は、年度ごとに社員がどのランクにいるかをそれぞれ選択できる。社員と社長の入力する順序は問わない。ステップS04において、シミュレーション計算部39は、入力欄への入力に基づいて、シミュレーション計算式記憶部43を参照しつつ、価値創出利益計算書の各項目を算出する。シミュレーション計算式記憶部43には、図2(d)に示すシミュレーション入力欄17に入力された数字と、図2(e)に示す計算式が記憶されている。
ステップS05において、表示部5が、社員が入力した給与目標の候補を実現するために期待される成果(本願請求項における「1−1成果」の一例)と、社長が入力した給与目標の候補を実現するために期待される成果(本願請求項における「1−2成果」の一例)を項目ごとにグラフや表により共に表示する。本実施例では、KSR計算部38が算出した平成27-29年度の3年分の実績と、シミュレーション計算部39が算出した平成30年以降の5年分の見込みが表示される。項目としては、売上高、人的資源費、価値創出利益、営業利益を含む成果目標がグラフで表示される。さらに、これらの成果目標を達成するための、当該社員の営業活動における訪問件数や成約件数といった目標等が表示される。
ステップS06において、社員及び社長の給与目標の候補にずれがあれば、表示部5が表示する成果目標や行動目標を見ながら調整してステップS03に戻る。社員及び社長の給与目標の候補が一致すれば、フローを終了する。
図4は、社長と社員が入力した内容にずれがある場合の入力画面及び表示部5を例示する図である。図4は、(a)本実施例における入力画面、並びに、(b)売上高、(c)人的資源費、(d)価値創出利益、(e)営業利益のシミュレーションの一例、(f)社員の入力に基づいて期待される売込訪問件数、及び、(g)社長の入力に基づいて期待される売込訪問件数のシミュレーションの一例を示す。なお、図4(a)の左側に職位と共に示されている職位ごとの1ヶ月の給与(職位給)が数字で表されており、単位は千円である。例えば、キャリアミドル(CM5)の第3号に該当する場合の職位給は、173,500円である。また、32歳に当該職位に到達することが標準として想定されている。
図4(a)において、平成27年〜平成29年の欄には実績が入力されている。また、平成30年分以降は、社員用の入力欄及び社長用の入力欄がそれぞれ設けられている。図4(a)の入力画面にそれぞれが考える給与目標の候補を入力し、連動して図4(b)の表示部5に表示される期待される成果を見ながら、平成30年以降の社員の給与目標について社長と当該社員が話し合うことが可能となる。平成30年度の欄において、社員は控えめに直近3年と同じ給与水準を提示している。他方、社長はもう少し大きい数字を社員に提示している。
一見、社長の方が高額な給与を提示することは現実的でないように思われる。しかし、給与目標決定支援システム1においては給与目標の候補と期待される成果とが連動する。給与の候補目標を入力すると、期待される成果が即座に表示される。そのため、社長は社員に対して無計画な大盤振る舞いではなく、相応の営業利益を確保することを前提として昇給の見通しを提示することが可能となる。逆に、社員が、期待される成果をふまえて給与目標の候補を提案することも可能となる。さらに、社長と社員が給与の多寡だけでなく、期待される成果、その成果を挙げるための行動を建設的に議論することも容易となる。
社長と社員が話し合って合意に達すれば、平成30年以降の給与目標は社員にとって従来よりも納得いくものとなる。自ら給与目標決定のプロセスに関与したからであり、希望する給与に期待される成果を把握した上で合意できたからである。
ここで、図4(a)の職位給は、経営者が恣意的に決めてもよいが、本実施例では、社員の納得性を高めるため、厚生労働省が発表している統計データに基づいて推定した。
ただし、図4(a)に記載したように早くて1歳ごとに昇給することを想定した職位給モデルを作成したい場合、厚生労働省が発表している「賃金構造基本統計調査」の賃金表は、5歳毎に区切られているため、そのまま適用することはできない。そこで、給与モデル計算部37が、統計賃金記憶部40を参照しつつ、5歳毎に区切られた統計データから、全年齢範囲における年齢と賃金との連続関数を算出する。この連続関数を参照することで、客観的で納得性の高い職位給モデルを1歳毎に準備可能となる。
図5及び図6を参照して、職位給モデルのベースとなる連続関数の推定方法についてさらに説明する。図5は、本発明の(a)給与モデル計算部37の概要を示すブロック図と、(b)給与モデル計算方法の概要を示すフロー図である。図6は、統計に基づいて算出された年齢別賃金の一例を示すグラフである。図5(a)を参照して、給与モデル計算部37は、業種選択部51と、基準賃金曲線作成部53と、二次曲線算出部55と、二次曲線接続部57と、一次補正部59と、地域補正部61とを備える。
図5(b)を参照して、まず、基準となる賃金曲線を得るために、業種選択部51が、対象とする業種を選択する(S11;業種選択ステップ)。本実施例では、家電の販売会社を想定して全国の卸売業及び小売業の賃金表を参照するが、会社の業種に合わせて製造業、サービス業等のその他の業種を選択してもよい。
ここで、どのような地域や業種であっても正規分布した統計データに基づく賃金曲線から大きく外れた賃金曲線にはならないと仮定する。W検定によると、全国の卸売業と小売業に関する統計データのうち、高卒男子の統計データが正規分布に近いことが分かった。そのため、本実施例では全国の卸売業と小売業に関する高卒男子の統計データに基づいて、基準賃金曲線作成部53が、基準となる賃金曲線(図6において破線で示す「年齢別基準賃金」)を作成する(S12;基準賃金曲線作成ステップ)。統計データが正規分布に近い場合は、プロットを結ぶことにより比較的なだらかな曲線を容易に得られる。
続いて、地域家電店についての高卒男子の賃金の統計データをプロットする。二次曲線算出部55が、5歳毎に区切られた統計データから平均年齢を横軸、平均賃金を縦軸として、近接するプロット3点の組を複数抽出してこれらの3点を通過する二次曲線を各組について求める(S13;二次曲線算出ステップ)。二次曲線接続部57は、各組から得られたこれらの二次曲線のうち隣接する二次曲線同士を接続する。接続する際には、上記の3点のうち少なくとも1点を含む部分曲線であって隣接する二次曲線との2つの交点で挟まれた部分曲線を採用する(S14;二次曲線接続ステップ)。ただし、グラフの両端は、隣接する二次曲線との1つの交点までの部分曲線を採用する。例えば、18歳から60歳までの曲線を得るとすると、18歳付近の部分曲線と、60歳付近の部分曲線は、それぞれ隣接する二次曲線との1つの交点までの部分曲線を採用する。
しかし、業種によっては、統計の基になるデータが少ないために、いびつな曲線が得られてしまう(図6において点線で示す「本業種賃金」)。そこで、この曲線を補正するために、一次補正部59が、基準曲線上のプロットといびつな曲線上のプロットとの差分を求めた上で、その差分プロットから最小二乗法により一次式を求める。次に、基準曲線に一次式の実数倍を加算する補正を行って(S15;一次補正ステップ)対象業種(卸売業及び小売業)の賃金曲線(図6において実践で示す「対象業種賃金」)を推定した。最終的に得られた「対象業種賃金」は、「年齢別基準賃金」と近いグラフとなり、「本業種賃金」よりも実際の全国平均グラフに近づいたと考えられる。
さらに、地域毎の補正をするためには、例えば、地域補正部61が、地域差記憶部49が記憶する地域別の賃金格差のデータに基づいて、該当地域の平均賃金と全国平均の平均賃金との比を「対象業種賃金」に掛けて得られた積を職位給モデルに用いればよい(S16;地域補正ステップ)。
さらに、給与目標決定支援システム1は、職位給だけでなく職責給についても同様に目標決定を支援するものであってもよい。また、職位給は、売上高、訪問件数等の行動、経営理念の理解度といった社員の成長度に基づき、職責給は、目標の達成率や会社施策に合った業績を上げているかといった会社への貢献度に基づくものであってもよい。職位給は、3年ごとに昇給の査定があり、職責給は毎年増減の査定があってもよい。
職責給を設ける場合には、給与モデル計算部37は、例えば、算出された「対象業種賃金」の6割を職位給とし、残り4割を職責給とする(職位給・職責給配分ステップ)。ただし、職位給と職責給への配分は別の値であってもよい。
図7は、全ての社員の給与目標が決定された後の価値創出利益計算書のシミュレーションの一例を示す図である。前述の通り、人への投資による費用対効果を、社員による会社への貢献を直接的に示す「価値創出利益」と、経営判断に基づく設備投資等も加味した本業の利益を表す「営業利益」との2つの観点から定量的に把握・検討することに適している。図7においては、人的資源費KSR率が折れ線グラフで表示されているため、費用対効果の推移を把握することがさらに容易となる。
なお、表示部に表示される項目は、他の項目であってもよい。また、本願発明の給与目標決定支援システム等は、個々の社員と話し合って給与目標に合意に至った後に、全体最適化の観点から再度社員と話し合う必要性が生じる可能性を排除するものではない。
また、社員が入力する第k-1欄と、社長が入力する第k-2欄とは、同一のコンピュータに示されるものであってもよいし、別々のコンピュータに表示されるものであってもよい。同一のコンピュータに表示される場合には、入力の時点から社長と社員とのコミュニケーションが期待されるシステムとなる。また、別々のコンピュータに表示される場合には、社員と社長とがそれぞれ独自の考えで入力することにより、お互いの入力に引きずられることが無く、実感に近い入力からコミュニケーションを始めることが容易となる。いずれにせよ、本発明に係る給与目標決定支援システム等が、社員及び社長の入力に基づく結果が対比できる形で表示部に表示することにより、所員の給与と健全な経営の両立に向けて建設的かつ地に足の着いたコミュニケーションを図ることが容易となる。
さらに、社員と社長とのコミュニケーションは、直接会っての面談が好ましいものの、社員数が多い場合など、TV会議等を介して行うことも考えられる。このような場合、表示部は、別々のディスプレイにより実現されるものであってもよい。
さらに、図4において、社員の給与の実績を社員が入力することとしたが、社長又はその他の人事担当者等の第三者が入力するものであってもよい。
さらに、統計データは定期的に変更されるため、給与目標決定支援システムは、変更された統計データを取り込む統計値参照部をさらに備えるものであってもよい。また、職位給モデルが頻繁に変更されることを防止するために、統計値参照部が所定の期間ごと、例えば、7〜10年ごとに統計データを取り込むものであってもよい。
1;給与目標決定支援システム、3;入力欄、5;表示部、7;計算部、9;記憶部、11;第1-1欄、12;第1-2欄、13;第n-1欄、14;第n-2欄、15;損益計算書入力欄、17;シミュレーション入力欄、21;売上高表示部、23;人的資源費表示部、25;価値創出利益表示部、27;営業利益表示部、29;訪問件数表示部、31;成約件数表示部、33;客単価表示部、35;KSR表示部、37;KSR計算部、39;シミュレーション計算部、41;KSR計算式記憶部、43;シミュレーション計算式記憶部、45;職位給記憶部、47;職責給記憶部、49;地域差記憶部、51;業種選択部、53;基準賃金曲線作成部、55;二次曲線算出部、57;二次曲線接続部、59;一次補正部、61;地域補正部、71;売上高、73;人的資源費、75;付加価値、77;売上原価、79;価値創出利益、81;企業維持費、83;営業利益

Claims (5)

  1. 社員に支給する給与目標決定を支援する給与目標決定支援システムであって、
    第1期間における前記社員の給与目標の候補である1−1給与を入力する第1−1欄と、
    前記第1−1欄とは異なる入力欄であって、前記第1期間における前記社員の給与目標の候補である1−2給与を入力する第1−2欄と、
    前記1−1給与に基づいて期待される成果である1−1成果と前記1−2給与に基づいて期待される成果である1−2成果とを計算する計算部と、
    前記1−1成果及び前記1−2成果を表示する表示部とを備える給与目標決定支援システム。
  2. 社員に支給する給与目標決定を支援する給与目標決定支援システムを用いた給与目標決定支援方法であって、
    前記給与目標決定支援システムは、
    第1期間における前記社員の給与目標の候補である1−1給与を入力する第1−1欄と、
    前記第1−1欄とは異なる入力欄であって、前記第1期間における前記社員の給与の候補である1−2給与を入力する第1−2欄と
    前記1−1給与に基づいて期待される成果である1−1成果と前記1−2給与に基づいて期待される成果である1−2成果とを計算する計算部と、
    前記1−1成果及び前記1−2成果を表示する表示部とを備え、
    示部が、前記計算部によって計算された前記1−1成果及び前記1−2成果を共に表示する表示ステップとを含む、給与目標決定支援方法。
  3. 前記給与目標決定支援システムは、前記1−1給与及び前記1−2給与の候補である給与目標候補を複数表示するものであり、
    前記表示ステップにおいて、複数の前記給与目標候補のうちから1つの給与目標候補として入力された前記1−1給与に基づいて計算された前記1−1成果が表示される、請求項2記載の給与目標決定支援方法。
  4. 前記表示ステップにおいて、
    前記1−1成果は、前記第1期間における売上総利益から前記1−1給与に連動して変動する1−1人件費を差し引いた1−1価値創出利益に基づいて計算され、
    前記1−2成果は、前記第1期間における売上総利益から前記1−2給与に連動して変動する1−2人件費を差し引いた1−2価値創出利益に基づいて計算される、請求項2又は3記載の給与目標決定支援方法。
  5. コンピュータに請求項2から4のいずれかに記載の給与目標決定支援方法を実行させるためのプログラム。
JP2018183073A 2018-09-28 2018-09-28 給与目標決定支援システム、給与目標決定支援方法及びプログラム Active JP6627157B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018183073A JP6627157B1 (ja) 2018-09-28 2018-09-28 給与目標決定支援システム、給与目標決定支援方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018183073A JP6627157B1 (ja) 2018-09-28 2018-09-28 給与目標決定支援システム、給与目標決定支援方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6627157B1 true JP6627157B1 (ja) 2020-01-08
JP2020052853A JP2020052853A (ja) 2020-04-02

Family

ID=69101095

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018183073A Active JP6627157B1 (ja) 2018-09-28 2018-09-28 給与目標決定支援システム、給与目標決定支援方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6627157B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112488539A (zh) * 2020-12-03 2021-03-12 中邮信息科技(北京)有限公司 一种薪酬指标测算方法、装置、电子设备和存储介质

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7058368B1 (ja) * 2021-11-04 2022-04-21 株式会社ビズリーチ 処理装置及び処理方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001229220A (ja) * 2000-02-14 2001-08-24 Sanyo Electric Co Ltd 従業員の雇用延長システム
JP2002032539A (ja) * 2000-07-17 2002-01-31 Mitsubishi Rayon Co Ltd 俸給管理システム及び方法
JP2003044630A (ja) * 2001-08-03 2003-02-14 Business Brain Showa Ota Inc 人事データ管理システムおよび人事データ管理方法、並びにコンピュータ・プログラム
AU2003280405A1 (en) * 2002-06-28 2004-01-19 Nextsource Inc. Employment salary information system and method
JP5283682B2 (ja) * 2010-11-19 2013-09-04 哲至 黒永 会計処理システムおよびその処理方法、プログラム、並びに記録媒体
JP6512730B2 (ja) * 2013-05-02 2019-05-15 株式会社武蔵野 経営計画策定支援システム
JP3219277U (ja) * 2018-09-28 2018-12-13 嘉麿 大藪 給与目標決定支援システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112488539A (zh) * 2020-12-03 2021-03-12 中邮信息科技(北京)有限公司 一种薪酬指标测算方法、装置、电子设备和存储介质
CN112488539B (zh) * 2020-12-03 2024-04-23 中邮信息科技(北京)有限公司 一种薪酬指标测算方法、装置、电子设备和存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020052853A (ja) 2020-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Baptista et al. How former business owners fare in the labor market? Job assignment and earnings
Le et al. An impact of budgetary goal characteristics on performance: The case of Vietnamese SMEs
Milan et al. Implementation of business process reengineering in human resource management
JP6627157B1 (ja) 給与目標決定支援システム、給与目標決定支援方法及びプログラム
Meneghini et al. Quantitative demand forecasting adjustment based on qualitative factors: case study at a fast food restaurant
Recardo et al. The secrets of operational and organizational due diligence
JP3219277U (ja) 給与目標決定支援システム
Pande et al. Assessing cost efficiency of pharmacy retail stores and identification of efficiency drivers
Fowler et al. Customer stratification for an industrial distributor with a service and repair business
Zherlitsyn et al. Assessment of financial potential as a determinant of enterprise development
Mukanzi The influence of human resource management practices on firm performance in the Kenyan banking industry
US20200202279A1 (en) System and Method for Improving Sales Force Performance
Nisar Bonuses and investment in intangibles
Aladwan et al. The Applicability of Balanced Scorecard in Evaluating Governmental Strategic Performance “The Case of ASEZA-Jordan “
Korzh et al. Selection of the optimal set of revenue management tools in hotels
Shaumi et al. Designing of Business Performance Measurement Instruments of Notify Coffee With Balanced Scorecard
Branikas et al. Sustainability Preferences of Talented Employees
Kimotho et al. Corporate management strategies and performance of Stima SACCO Society Limited in Nairobi City County, Kenya
Mironova et al. Performance management in the Soviet Union: A conceptual framework
Njideka et al. EMPLOYEE PERFORMANCE HINGED ON INTERNAL CAPABILITY: A PEEP INTO DEPOSIT MONEY BANKS IN ANAMBRA STATE
Waweru et al. Role of information and communication technology investment on project performance of large supermarkets in Kenya; a case of Nairobi county
Derev’yanchenko et al. MARKETING AUDIT AS THE INSTRUMENT OF MARKETING INCREASE EFFICIENCY WHITHIN THE CONDITIONS OF ECONOMIC INSTABILITY
Chhetri Doctor of Business Administration
Chemutai Service Outsourcing and Operational Performance of the Real Estate Firms in Nairobi City County
Richard et al. Illinois Community Colleges’ Economic Impacts and Student Employment Outcomes

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181025

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190115

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190118

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190513

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190701

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190702

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190812

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6627157

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150