JP6625156B2 - 摺動面の窪み加工用工具および窪み加工方法 - Google Patents

摺動面の窪み加工用工具および窪み加工方法 Download PDF

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本発明は、工作機械、XYテーブルユニット、測定機等の移動体を案内面に対して摺動する摺動面に潤滑油を溜める窪みを加工するための工具および該工具を用いた窪み加工方法に関する。
工作機械やXYテーブルユニット、測定機等では、ベッド等の支持体に案内面を形成するとともに、テーブル等の移動体に摺動面を形成し、案内面と摺動面の間に潤滑油を供給して支持体上に移動体を滑り移動可能に支持するように案内装置が構成される。特許文献1には、そうした摺動面の一例が記載されている。
特許文献1の摺動面には、図9に示すような複数の凹部(窪み)が形成されており、その複数の凹部は、摺動方向に対して所定の第1の傾斜角度をもって傾斜した楕円状の第1の凹部と、摺動方向に対して対称の所定の第2の傾斜角度もって傾斜した楕円状の第2の凹部とから成る。第1と第2の凹部は摺動方向及び直角方向に交互に形成され、かつ、隣接する凹部の長手方向の端部が部分的に重なり合って凹部が連通され、移動体の移動に伴って、潤滑油が凹部間を流れるようになっている。特許文献1には、また、摺動面に第1と第2の凹部を形成する方法として、第1と第2の凹部の断面に対応した形状の切刃を有したスローアウェーチップを用いて、窪みを1つずつヘール加工することが記載されている。
特開2006−207811号公報
特許文献1の摺動面では、凹部に溜った潤滑油は、移動体の移動に伴って移動方向の後方及び斜め後方の隣接する凹部へ次々に流動して、容易に摺動面全域の凹部に行き亘り、摺動面全体が均一に潤滑されて摺動面の偏摩耗が低減され、移動体の位置決め精度や運動精度を向上させることがでる。
然しながら、特許文献1に記載されている摺動面の加工方法では、多数の窪みを1つずつヘール加工によって形成するために、非常に時間と労力とが必要で、製造コストが高くなる問題がある。また、加工された窪みの周囲に摺動面から突出する返し(バリ)が発生し、加工後に改めて仕上げ加工する必要がある。
本発明は、こうした従来技術の問題を解決することを技術課題としており、摺動面の潤滑油溜め用の多数の概略楕円状の窪みを効率良く、バリが発生することなく加工できる窪み加工用工具および窪み加工方法を提供することを目的としている。
上述の目的を達成するために、本発明によれば、工作機械の回転主軸に取り付けられ、ワークを加工する工具において、前記回転主軸に取り付けられるシャンク部と、前記シャンク部に結合された刃部とを有したカッタボディと、前記刃部に設けられた2つの切刃とを具備し、
前記2つの切刃は、前記カッタボディの中心軸線に対して所定の捩れ角を以て螺旋状に延設され、かつ、前記カッタボディの中心軸線周りに180°の位相差で配置され、前記2つの切刃の間に、前記カッタボディの先端から前記カッタボディの中心軸線に対して平行に、かつ、互いに平行に延びる平面状の2つの切欠き部が形成されており、前記カッタボディの端部から軸方向に見たとき、前記2つの切欠き部に対して平行に延び、かつ前記カッタボディの中心軸線に対して垂直に交差する直線と、前記2つの切刃との2つの交点を結ぶ線分を長径とする共通の楕円の一部に沿って、前記2つの切刃が延設されている摺動面の窪み加工用工具が提供される。
また、本発明によれば、摺動面に浅形の細長概略楕円形状の複数の窪みを、前記楕円形状の長軸が摺動方向に対して傾斜するように形成する窪み加工方法において、カッタボディの外周に前記窪みの摺動方向に直交する高さ方向の寸法に相当する軸線方向範囲に亘って突出し、かつ、捩れ角を有して螺旋状に延設された少なくとも1つの切刃を具備する工具を工作機械の回転主軸に取り付け、前記窪みを加工すべきワークの加工面に対して前記工具の軸線を平行に配置し、前記工具の回転速度に同期させて前記工具とワークとを、前記工具の切刃の加工点の軌跡が、加工すべき窪みの浅形の細長概略楕円形状になるように、ワークの加工面に沿って相対移動させ、ワークの加工面に複数の窪みを加工するようにした窪み加工方法が提供される。
従来ヘール加工で行っている摺動面に浅形の概略細長楕円形状の窪みを、該楕円形状の長軸が摺動方向に対して傾斜するように複数加工する工程を、本発明によれば、回転工具とワークとを相対移動させて加工することができるので、加工能率が飛躍的に向上する。また、本実施形態では、螺旋状に延びる切刃を用いて、高い切削速度で窪みを加工することによって、窪みの周囲に返しまたはバリが生じることが防止される。
更に、摺動面に加工すべき浅形の概略細長楕円形状の窪みの寸法に適合した工具の諸元(例えば工具径、切刃の形状、寸法、個数)および加工条件を予め理論的に求めることができ、そうした工具を作製し、その加工条件で摺動面に窪みを加工することによって、所望の浅形の概略細長楕円形状の窪みを容易に加工することができる。その結果、所望の摺動面の接触面積割合、潤滑油の溜まり性、潤滑油の流動性を確保することができ、剛性や耐摩耗性が高く、かつ、移動体の運動精度、制御性、減衰性の高い摺動面を得ることが可能となる。
本発明の好ましい実施形態による窪み加工用工具の側面図である。 図1の工具の斜視図である。 工具の中心軸線周りに図1とは90°異なる回転位置から見た工具の側面図である。 図3の矢視線IV-IVに沿う図1の工具の断面図である。 先端側から見た図1の工具の拡大端面図である。 加工すべき浅形の概略細長楕円形状の窪みと共に示す工具の模式図である。 アリ溝の摺動面に窪みを加工する場合を説明するための略示斜視図である。 図7の矢視線VIII方向に見た図7の側面図である。 本発明を適用して形成する窪みのパターンの一例を示す略示平面図である。 窪みのパターンの他の例を示す略示平面図である。 4段に配設した切刃を有した工具を用いて窪みを加工する場合を説明するための略図である。 本発明のtの実施形態による窪み加工用工具の拡大端面図である。 (a)は、図12の工具の工具経路を示す図であり、(b)は、(a)の工具経路により加工される窪みを、工具経路に対応させて示した略示平面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を説明する。
窪み加工用工具(以下、単に工具と記載する)10は、少なくとも1つの切刃16を有した略円柱状のカッタボディ12を具備している。カッタボディ12は、工具ホルダ40(図6)を介して工作機械の回転主軸(図示せず)の先端に装着する円柱状のシャンク部12aと、シャンク部12aよりも先端側の刃部12bとを有している。刃部12bには、カッタボディ12の先端から概ね中心部まで中心軸線Oに平行に延びる矩形の2つの切欠き部14が互いに平行に形成されている。
本実施形態では、2つの切刃16が形成されている。2つの切刃16は、刃部12bにおいて、切欠き部14が形成されていない2つの側面15に1つづず設けられている。2つの切刃16の各々は所定の捩れ角α(図6)で側面15に沿って弦巻き状または螺旋状に延設されている。各切刃16の軸方向の位置は、形成すべき窪み50(図6)のパターンによって決定され特に限定されないが、図9、10に示すようなパターンの場合には、軸方向に同じ位置に配置される。図示する実施形態では、2つの切刃16は、中心軸線Oに関して互いに180°の位相差で形成されている。
図4〜図6を参照すると、切刃16は、すくい面16aを有している。本実施形態では、すくい面16aは工具10のシャンク部12aの方に面している。2つの切刃16は、工具10の中心軸線Oに垂直な平面に切刃16を投影したとき、中心軸線O上に中心を有し、2つの切刃16の頂点Pを通過する線分PPを長径とする共通の楕円の一部に沿って延設されている。該楕円は、その短軸(線分PPに沿う軸線ζに対して垂直な軸線η)を中心として回転させた回転体の側面形状が、形成すべき窪み50の底面の形状となるように決定することができる。なお、図4は、図3の矢視線IV-IVに沿う工具10の断面である。図3において、矢視線IV-IVは、切刃16の捩れ角αに垂直な直線である。また、請求項1に記載の切刃がカッタボディの端部から軸方向に見たとき、概略楕円の一部形状を呈していることは、図5において、切刃16が切欠き部14によって分断された2つの楕円弧に見えることを意味している。
頂点Pにおける切刃16の高さhは、形成すべき窪み50の深さ、および、工具10を加工すべきワークの摺動面との間に確保するクリアランスによって決定することができる。更に、切刃16は、少なくとも、摺動方向Dsに直交する方向の窪み50の寸法H(形成すべき窪み50の高さ)に相当する軸線方向の範囲Laに亘って形成される。
以下、本実施形態による工具10を用いた窪み加工方法について説明する。
図7、8は、一例として、ワーク210のアリ溝の摺動面212、214に工具10を用いて窪み50を形成する場合を示している。該アリ溝は、水平の摺動面212と、摺動面212に対して角度θで傾斜した摺動面214とから形成される。加工に際して、工具10は、その中心軸線Oが加工を施す摺動面212、214に平行で、かつ、摺動方向Dsに垂直になるように配向される。この状態で、工具10を中心軸線O周りに回転させたときに、切刃16の頂点Pが、摺動面212、214に形成される窪み50の最深部を通過するように、工具10を摺動面212、214から離反させて工具10が位置決めされる。
この状態で、工具10を中心軸線O周りに回転させながら、工具10を摺動方向に平行に送り摺動面212、214に、例えば図9、10に示すようなパターンで、複数の窪み50を形成する。回転方向と送り方向は、限定されないが、好ましくは、図7に示すようにダウンカットとなるように決定される。
摺動面212、214に、例えば図9、10に示すようなパターンで窪み50を形成することができる。図9、10において、窪み50は第1の窪み51と、第2の窪み52を含んでいる。また第1と第2の窪みの間の平坦部分54が案内面と接触する摺動面となる。
図9、10において、細長楕円形状の複数の窪み50は、その長く延びる方向(長軸方向)が、テーブル等の移動体の摺動方向、本実施形態ではX軸方向に対して所定の角度をもって傾斜した複数の第1の窪み51と、前記第1の窪み51の方向とは異なる方向へX軸方向に対して傾斜した複数の第2の窪み52とから成る。図9、10では、第1の窪み51は、その長軸が前記移動体の摺動方向(X軸方向)に対して例えば45°の角度をもって傾斜し、第2の窪み52は、その長軸が−45°の角度をもって傾斜している。
第1の窪み51は、X軸、Z軸方向に所定のピッチPX、PZにて格子状に配列され、第2の窪み52は、第1の窪み51に対してX軸、Z軸方向に1/2PX、1/2PZだけオフセットして交互に格子状に配列され、かつ隣接する第1と第2の窪み51、52の長軸方向の端部が部分的に重なり合って窪みが連通している。
図9に示すようなパターンで複数の窪み50を形成する場合、まず、工具10の中心軸線Oに対して垂直なX軸方向(摺動方向)に延びる直線に沿って複数の第1の窪み51を一列に配列するように、工具10をX軸方向に送る。これによって、X軸方向に配列された第1の窪み51の第1列(1)が形成される。次いで、工具10を第1列(1)の最初の第1の窪み51に対してX軸方向に1/2Px分だけオフセットして配置し、かつ、Z軸方向に1/2Pzだけ工具10を後退(図9では下方へ移動)させて、該工具10を回転させつつX軸方向に送る。これによって、複数の第1の窪み51の第2列(2)が形成される。上記の操作を最終列、図9の例では第8列(8)まで繰り返す。
次に、第2の窪み52を形成する場合には、まず、第1の窪み51を形成したときに用いた工具10を、該工具10とは逆方向の捩れ角の弦巻線または螺旋に沿って延設された切刃を有する工具(図示せず)に交換する。そして、工具10をZ軸方向に、第1の窪み51の第1列(1)に合わせ、かつ、第1列(1)の中で最初に加工された第1の窪み51に対してX軸方向に1/2Pxオフセットして配置し、工具10を回転させつつX軸方向に送り、第2の窪み52の第1列(1)を形成する。次いで、工具10を第1列(1)の第2の窪み52に対して−X軸方向に1/2Pxオフセットし、Z軸方向に1/2Pzだけ後退(図9では下方へ移動)させて配置し、該工具10を回転させつつX軸方向に送る。これによって、複数の第2の窪み52の第2列(2)が形成される。上記の操作を操作を最終列、図9の例では第8列(8)まで繰り返す。
図10に示す例では、第1の窪み51は、X軸方向(摺動方向)にピッチPXにて等間隔に配列され、奇数番目の列(n=1、3、…)の間ではZ軸方向のピッチはPzとなっている。ある奇数番目の列(n=1、3、…)の第1の窪み51と、該奇数番目の列(n=1、3、…)に隣接した偶数番目の列(n+1)の第1の窪み51との間のZ軸方向のピッチは1/4Pzとなっている。第2の窪み52は、同じ列内の第1の窪51みに対してZ軸方向に1/4Pzオフセットされている。また、ある奇数番目の列(n=1、3、…)の第2の窪み52と、該奇数番目の列に隣接した偶数(n+1)番目の列の第2の窪み52との間のZ軸方向のピッチは1/4Pzとなっている。
図10に示すようなパターンで複数の窪みを形成する場合、まず、工具10の中心軸線Oに対して垂直なX軸方向に延びる直線に沿って複数の第1の窪み51を一列に配列するように、工具10をX軸方向に送る。これによって、第1の窪み51の第1列(1)が形成される。次いで、工具10を第1列(1)の最初の第1の窪み51に対してX軸方向に1/2Pxオフセットし、かつ、Z軸方向に1/4Pzだけ工具10を後退(図10では下方に移動)させて、該工具10を回転させつつX軸方向に送る。これによって、複数の第1の窪み51の第2列(2)が形成される。次いで、工具10を第2列(2)の第1の窪み51に対して−X軸方向に1/2Pxオフセットし、かつ、Z軸方向に3/4Pzだけ工具10を後退(図10では下方に移動)させて、該工具10を回転させつつX軸方向に送る。これによって、複数の第1の窪み52の第2列(3)が形成される。上記のの操作を最終列、図10の例では第8列(8)まで繰り返す。
次に、第2の窪み52については、第1の窪み51を形成したときに用いた工具10を、該工具10とは逆方向の捩れ角の弦巻線または螺旋に沿って延設された切刃を有する工具(図示せず)に交換する。次いで、該工具を第1の窪み51の第1列(1)に対して、Z軸方向に1/4Pzだけ前進(図10では上方にオフセット)させ、かつ、第1の窪み51に対してX軸方向に1/2Px分だけオフセットして該工具を配置する。そして、工具10を回転させつつX軸方向に送って、第2の窪み52の第1列(1)を形成する。次いで、−X軸方向(図10では左方)に1/2Pxオフセットし、Z軸方向に3/4Pzだけ工具10を後退(図10では下方へ移動)させて工具を配置し、該工具を回転させつつX軸方向に送る。これによって、複数の第2の窪み52の第2列(2)が形成される。次いで、工具をX軸方向に1/2Pxオフセットして配置し、かつ、1/4Pzだけ後退(図10では下方へ移動)させて配置し、該工具を回転させつつX軸方向に送る。これによって、複数の第2の窪み52の第2列(2)が形成される。上記の操作を最終列、図10の例では第8列(8)まで繰り返す。
上記の実施形態では、一列ずつ窪み50を形成する方法を説明したが、工具をX軸方向(摺動方向)に1回送る間に複数の列を形成するようにしてもよい。
図11に示す例では、工具20は、複数対、例えば図示するように、軸方向に配設された四対の切刃16を有している。つまり、工具20は、その中心軸線O方向に4段に配置され、各段に180°の位相差で配置された2つの切刃16を有している。
図11において、工具20は、工具ホルダ40を介してアングル主軸アタッチメント400に取り付けられ、アングル主軸アタッチメント400は、工作機械の主軸装置300のハウジング等の静止部に固定され、かつ、その入力軸が工作機械の主軸装置300に回転可能に支持された回転主軸302に結合される。入力軸に伝達される主軸302の回転は、アングル主軸アタッチメント内の歯車列(図示せず)を介して、回転軸の方向を変更され、工具20が取り付けられている出力軸に伝達される。
ワーク200は、例えば工作機械、XYテーブルユニット、測定機等の移動体としてのテーブルとすることができる。本例では、摺動面100は、ワーク200において、ベッド等の支持体(図示せず)に設けられた案内面(図示せず)に対面する支承面202に貼付された摺動部材100に形成することができる。摺動部材は、耐摩耗性が高くかつ摩擦係数の低い材料、例えばフッ素樹脂から薄板状に形成され、例えばターカイトやベアリーの商品名で市販されているベアリング材料を用いることができる。
上述の窪み加工方法の実施形態、工具10をX軸、つまりワークの加工面に沿って真直ぐに相対送りすれば、所望の窪みを加工することができる。請求項に記載の発明は、上述の実施形態を含む上位概念の窪み加工方法であり、図12、13に示す他の実施形態を用いて説明する。工具10は、図5に示すように切刃16が楕円形状を呈するが、他の実施形態の工具10′は、図12に示すように、切刃16′がシャンク部12を示す円と同心の円形状を呈しており、これ以外は、図1の工具10と同様の捩れ角と切欠き部14とを有している。
この工具10′を回転主軸に取り付け、図13(a)に示すような工具経路CPに沿って相対移動させると、ワークには図13(b)に示すような概略楕円形状の窪み50を加工することができる。この工具経路CPは、加工する窪み50のX軸方向の長さに相当する区間、Y軸方向に窪みの深さ方向の寸法だけ移動させる形状となっている。請求項に記載の「前記工具の回転速度に同期させて前記工具とワークとを、前記工具の切刃の加工点の軌跡が、加工すべき窪みの浅形の細長概略楕円形状になるように、ワークの加工面に沿って相対移動させ」は、該他の実施形態をも含むものである。切刃16、16′の加工点に着目すると、共に窪みの深さに伴って、工具経路CPと同様の形状の軌跡を描くことが分かる。
10 工具
12 カッタボディ
12a シャンク部
12b 刃部
14 切欠き部
16 切刃
50 窪み
51 第1の窪み
52 第2の窪み
210 ワーク
212 摺動面
214 摺動面

Claims (3)

  1. 工作機械の回転主軸に取り付けられ、ワークを加工する工具において、
    前記回転主軸に取り付けられるシャンク部と、前記シャンク部に結合された刃部とを有したカッタボディと、
    前記刃部に設けられた2つの切刃とを具備し、
    前記2つの切刃は、前記カッタボディの中心軸線に対して所定の捩れ角を以て螺旋状に延設され、かつ、前記カッタボディの中心軸線周りに180°の位相差で配置され、
    前記2つの切刃の間に、前記カッタボディの先端から前記カッタボディの中心軸線に対して平行に、かつ、互いに平行に延びる平面状の2つの切欠き部が形成されており、
    記カッタボディの端部から軸方向に見たとき、前記2つの切欠き部に対して平行に延び、かつ前記カッタボディの中心軸線に対して垂直に交差する直線と、前記2つの切刃との2つの交点を結ぶ線分を長径とする共通の楕円の一部に沿って、前記2つの切刃が延設されていることを特徴とした摺動面の窪み加工用工具。
  2. 前記切刃は、前記カッタボディの中心軸線方向に離間配置された複数段の切刃を具備する請求項1に記載の窪み加工用工具。
  3. 摺動面に浅形の細長概略楕円形状の複数の窪みを、前記楕円形状の長軸が摺動方向に対して傾斜するように形成する窪み加工方法において、
    カッタボディの外周に前記窪みの摺動方向に直交する高さ方向の寸法に相当する軸線方向範囲に亘って突出し、かつ、捩れ角を有して螺旋状に延設された少なくとも1つの切刃を具備する工具を工作機械の回転主軸に取り付け、
    前記窪みを加工すべきワークの加工面に対して前記工具の軸線を平行に配置し、
    前記工具の回転速度に同期させて前記工具とワークとを、前記工具の切刃の加工点の軌跡が、加工すべき窪みの浅形の細長概略楕円形状になるように、ワークの加工面に沿って相対移動させ、
    ワークの加工面に複数の窪みを加工することを特徴とした窪み加工方法。
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