JP6624975B2 - エンジンコージェネレーション装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発電と熱源水の生成の両方を行うエンジンコージェネレーション装置に関する。
従来から、過給機付きエンジンに取り付けられたインタークーラからの排熱を回収し、その回収した熱を有効利用するようにした排熱利用システムが知られている(例えば特許文献1参照)。この過給機付きエンジンの排熱を利用したシステムとしては、例えば次のようなものがある。この一例の過給機付きエンジンの排熱利用システムは、発電機等の動力源となるエンジンと、このエンジンの上流側に設けられて当該エンジンに圧縮空気を送り込む過給機と、エンジンと過給機との間に設けられて過給機により生成された圧縮空気を冷却するインタークーラとを備える。このインタークーラには冷却水(熱媒)が循環しており、この冷却水はインタークーラ内を通過する圧縮空気と熱交換する。一方、圧縮空気と熱交換した冷却水は、インタークーラの外部で温水、または冷却塔などの放熱装置との熱交換が可能となっている。このインタークーラの冷却水と熱交換した温水は、エンジン本体の冷却水と熱交換して得られた温水や、排ガスと熱交換することで得られた温水などと一緒に、温度の高い状態で貯湯タンクに溜められる。このようにして過給機付きエンジンからの排熱を回収し、その回収した熱を様々な用途に再利用することができる。
特開平11−182975号公報
特許文献1のシステムでは、ターボチャージャーの圧縮エアーを冷却するインタークーラが2つ設けられて、圧縮エアーから熱を回収し、その熱が吸収冷温水器で利用される。近年、エンジンの排熱を可能な限り蒸気の生成に利用する、全蒸気回収型のコージェネレーション装置の開発が進められている。当該システムは、冷却水の温度を100℃以上の高温水として回収し、熱交換器を通してフラッシュ蒸気を生成する。圧縮エアーを中間温度まで冷却する高温側インタークーラでは、冷却水が88℃〜93℃程度に加熱されるが、この温度域では蒸気を生成することができない。
ターボチャージャー出口の圧縮空気の温度は100℃を超えているため、冷却水の流量調整などにより冷却水を100℃以上に加熱することは可能ではある。しかしエンジンを適切に運転するためには、圧縮エアーを所定の温度まで低温側インタークーラで冷却する必要がある。低温側インタークーラの冷却水は、50℃前後まで温度が下がるため、他での利用が難しい。よって低温側インタークーラで回収した熱は再利用できず、ラジエータ等で外部に放出されることになる。つまり高温側インタークーラの冷却水の温度を高くすると、インタークーラで回収する熱量が減少するため、システム全体の効率が低下してしまう。
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、システムの全体効率の低下を抑制しつつ、より温度の高い熱源水を生成できるエンジンコージェネレーション装置を提供することにある。
上記目的を達成するためのエンジンコージェネレーション装置の特徴構成は、
発電機を駆動するエンジンと、空気または空気と燃料との混合気を圧縮して前記エンジンに供給する過給機と、前記過給機で圧縮された圧縮気体から熱を回収し、回収した熱を用いて熱源水を生成する熱源水生成部とを有し、
前記熱源水生成部は、前記過給機から供給された圧縮気体から熱を回収する高温インタークーラと、前記高温インタークーラから供給された圧縮気体から熱を回収する中温インタークーラと、前記中温インタークーラから供給された圧縮気体を前記エンジンの運転に適した所定の温度まで冷却して前記エンジンに供給する低温インタークーラとを有し、
前記中温インタークーラにより回収した熱を用いて中温熱源水を生成し、前記高温インタークーラにより回収した熱を用いて前記中温熱源水よりも温度が高い高温熱源水を生成する点にある。
上記の特徴構成によれば、熱源水生成部において高温インタークーラは、過給機から供給された圧縮気体から熱を回収し、中温インタークーラは、高温インタークーラから供給された圧縮気体から熱を回収する。そして中温インタークーラにより回収した熱を用いて中温熱源水が生成され、高温インタークーラにより回収した熱を用いて中温熱源水よりも温度が高い高温熱源水が生成される。低温インタークーラは、中温インタークーラから供給された圧縮気体をエンジンの運転に適した所定の温度まで冷却してエンジンに供給する。そうすると、高温インタークーラで回収しきれなかった熱が中温インタークーラで回収されて中温熱源水が生成されるので、高温熱源水の温度を高めても、熱が無駄にならない。またエンジンの運転に適した温度への圧縮気体の冷却は、低温インタークーラで行われるので、中温熱源水の温度は過度に低くならず、熱源として利用が可能な温度となる。すなわち上記の特徴構成を備えたエンジンコージェネレーション装置によれば、中温インタークーラでの熱回収によりシステムの全体効率の低下を抑制しつつ、より温度の高い高温熱源水を生成することができる。
本発明に係るエンジンコージェネレーション装置の別の特徴構成は、前記高温熱源水の温度が100℃より高く、前記中温熱源水の温度が100℃以下である点にある。
上記の特徴構成によれば、高温熱源水の温度が100℃より高いから、高温熱源水を蒸気の生成に利用することができ、中温熱源水の温度が100℃以下であるから、中温インタークーラで熱を回収して中温熱源水として利用できるので、エンジンコージェネレーション装置を全蒸気回収型コージェネレーション装置として利用することができ、かつ中温熱源水を例えば排ガスボイラやフラッシュ蒸気を生成する熱交換器の給水予熱に使うことにより、システムの全体効率の低下を抑制することができる。
本発明に係るエンジンコージェネレーション装置の別の特徴構成は、前記熱源水生成部は、前記エンジンを冷却するエンジン冷却部を有し、前記エンジン冷却部により回収した熱を用いて高温熱源水を生成する点にある。
上記の特徴構成によれば、エンジン冷却部により回収した熱を用いて高温熱源水を生成するから、エンジンの排熱を有効活用でき、システムの全体効率の低下を更に抑制することができる。
本発明に係るエンジンコージェネレーション装置の別の特徴構成は、前記過給機と前記高温インタークーラと前記中温インタークーラと前記低温インタークーラとを接続し、その内部を前記圧縮気体が通流する圧縮気体流路と、前記圧縮気体流路にて前記中温インタークーラの上流側と下流側とを接続してバイパスする中温バイパス流路と、前記中温バイパス流路に設けられた中温バイパス弁とを有し、
前記中温バイパス弁を閉じ、前記中温インタークーラで圧縮気体から熱を回収し、中温熱源水を生成する中温熱主運転と、
前記中温バイパス弁を開いて前記中温バイパス流路に圧縮気体を通流させ、中温熱源水の生成を停止する中温バイパス運転を切り換えて行う点にある。
インタークーラの数を増やすと、エンジンに供給される圧縮気体の流路の圧損が増加するから、エンジンの運転状態や外部環境によっては、エンジンの出力が不足する場合が生じうる。例えば、電力需要が大きくなり発電量を増加する必要がある場合や、気温が高くエンジンに供給される燃焼用空気の体積が増加し燃焼室へ流入するまでの圧力損失が増大することにより十分な燃料供給が出来ない場合である。上記の特徴構成によれば、中温バイパス流路と中温バイパス弁とを有し、中温バイパス弁を閉じ、中温インタークーラで圧縮気体から熱を回収し、中温熱源水を生成する中温熱主運転と、中温バイパス弁を開いて中温バイパス流路に圧縮気体を通流させ、中温熱源水の生成を停止する中温バイパス運転とを切り換えて行うから、中温熱主運転で中温熱源水を生成して熱の利用効率を高める一方、中温バイパス運転で中温バイパス流路に圧縮気体を通流させて、中温インタークーラによる圧損増加を回避し、エンジンの出力を増加させることが可能となる。すなわち上記の特徴構成によれば、熱効率を重視する運転と発電量を重視する運転とを切り換えて行うことができ、システムの全体効率向上と発電量の確保とを両立することができ、エンジンコージェネレーション装置としての利用価値を高めることができる。
本発明に係るエンジンコージェネレーション装置の別の特徴構成は、前記熱源水生成部は、前記中温熱主運転を行っている際、前記発電機が発電する電力が所定の目標値を下回る状態が所定の閾値時間を越えて継続した場合には、前記中温バイパス運転に切り換える点にある。
上記の特徴構成によれば、発電機が発電する電力が所定の目標値を下回る状態が所定の閾値時間を越えて継続した場合には、中温バイパス運転に切り換えるから、エンジンの出力を増加させて、発電機が発電する電力を所定の目標値に到達させることができ、エンジンコージェネレーション装置として好適である。
本発明に係るエンジンコージェネレーション装置の別の特徴構成は、前記熱源水生成部は、前記中温インタークーラに熱媒を供給して前記圧縮気体と熱交換させる中温熱媒流路と、前記中温熱媒流路を通流する熱媒を冷却する熱媒冷却部とを有し、前記中温熱媒流路を通流して前記中温インタークーラへ流入する熱媒の温度が所定の閾値温度を越えた場合に、前記熱媒冷却部を動作させて熱媒を冷却する点にある。
上記の特徴構成によれば、中温熱媒流路を通流して中温インタークーラへ流入する熱媒の温度が所定の閾値温度を越えた場合に、熱媒冷却部を動作させて熱媒を冷却するから、
熱媒の温度を所定温度以下に制御して中温インタークーラの冷却能力を確保し、エンジンを保護して適切な運転を継続することができ好適である。
本発明に係るエンジンコージェネレーション装置の別の特徴構成は、前記過給機と前記高温インタークーラと前記中温インタークーラと前記低温インタークーラとを接続し、その内部を前記圧縮気体が通流する圧縮気体流路と、前記圧縮気体流路にて前記高温インタークーラの上流側と下流側とを接続してバイパスする高温バイパス流路と、前記高温バイパス流路に設けられた高温バイパス弁とを有し、
前記高温バイパス弁を閉じ、前記高温インタークーラで圧縮気体から熱を回収し、高温熱源水を生成する高温熱主運転と、
前記高温バイパス弁を開いて前記高温バイパス流路に圧縮気体を通流させ、高温熱源水の生成を停止する高温バイパス運転とを切り換えて行う点にある。
インタークーラの数を増やすと、エンジンに供給される圧縮気体の流路の圧損が増加するから、エンジンの運転状態や外部環境によっては、エンジンの出力が不足する場合が生じうる。例えば、電力需要が大きくなり発電量を増加する必要がある場合や、気温が高くエンジンに供給される燃焼用空気の体積が増加し燃焼室へ流入するまでの圧力損失が増大することにより十分な燃料供給が出来ない場合である。上記の特徴構成によれば、高温バイパス流路と高温バイパス弁とを有し、高温バイパス弁を閉じ、高温インタークーラで圧縮気体から熱を回収し、高温熱源水を生成する高温熱主運転と、高温バイパス弁を開いて高温バイパス流路に圧縮気体を通流させ、高温熱源水の生成を停止する高温バイパス運転とを切り換えて行うから、高温熱主運転で高温熱源水を生成して熱の利用効率を高める一方、高温バイパス運転で高温バイパス流路に圧縮気体を通流させて、高温インタークーラによる圧損増加を回避し、エンジンの出力を増加させることが可能となる。すなわち上記の特徴構成によれば、熱効率を重視する運転と発電量を重視する運転とを切り換えて行うことができ、システムの全体効率向上と発電量の確保とを両立することができ、エンジンコージェネレーション装置としての利用価値を高めることができる。
本発明に係るエンジンコージェネレーション装置の別の特徴構成は、前記熱源水生成部は、前記高温熱主運転を行っている際、前記発電機が発電する電力が所定の目標値を下回る状態が所定の閾値時間を越えて継続した場合には、前記高温バイパス運転に切り換える点にある。
上記の特徴構成によれば、発電機が発電する電力が所定の目標値を下回る状態が所定の閾値時間を越えて継続した場合には、高温バイパス運転に切り換えるから、エンジンの出力を増加させて、発電機が発電する電力を所定の目標値に到達させることができ、エンジンコージェネレーション装置として好適である。
エンジンコージェネレーション装置の概要を示すブロック図 エンジンコージェネレーション装置の概要を示すブロック図
(第1実施形態)
以下図面を参照しながら、第1実施形態に係るエンジンコージェネレーション装置について説明する。エンジンコージェネレーション装置100は、発電機1と、発電機1を駆動するエンジン2と、空気と燃料との混合気を圧縮してエンジン2に供給する過給機3と、過給機3で圧縮された圧縮気体から熱を回収し、回収した熱を用いて熱源水を生成する熱源水生成部4と、これらの動作を制御する制御部Cとを有する。
エンジン2は、空気と燃料との混合気を取り入れて燃焼させ、動力を発生させる。発電機1はエンジン2に接続されており、エンジン2からの動力で駆動され、発電する。エンジン2には、主として燃焼筒を冷却するエンジン冷却部5が設けられている。エンジン冷却部5は、後述する高温熱媒流路H1から供給された熱媒との熱交換により、エンジン2を冷却し、エンジン2の排熱を高温熱媒流路H1の熱媒へ回収する。
過給機3は、エンジン2の排ガスを利用してタービンを回転させ、吸入した混合気を圧縮して圧縮気体とし、エンジン2へ供給する。過給機3には、過給機3を冷却する過給機冷却部6が設けられている。過給機冷却部6は、後述する高温熱媒流路H1から供給された熱媒との熱交換により、過給機3を冷却し、過給機3の排熱を高温熱媒流路H1の熱媒へ回収する。
エンジン2と過給機3との間は、圧縮気体流路11によって接続されている。過給機3で混合気を圧縮して生成された圧縮気体は、圧縮気体流路11の内部を通流して、エンジン2に供給される。
<熱源水生成部>
熱源水生成部4は、高温インタークーラHCと、中温インタークーラMCと、低温インタークーラLCとを有する。これら3つのインタークーラは、内部を通流する圧縮気体と、外部から供給される熱媒とを熱交換させて、圧縮気体の有する熱を熱媒へと回収し、熱媒を加熱し、圧縮気体を冷却する。
<インタークーラ>
これら3つのインタークーラは、圧縮気体流路11に設けられる。本実施形態では、高温インタークーラHCは、過給機3の下流側に設けられ、過給機3から流出した圧縮気体が高温インタークーラHCに供給される。中温インタークーラMCは、高温インタークーラHCの下流側に設けられ、高温インタークーラHCから流出した圧縮気体が中温インタークーラMCに供給される。低温インタークーラLCは、中温インタークーラMCの下流側に設けられ、中温インタークーラMCから流出した圧縮気体が低温インタークーラLCに供給される。低温インタークーラLCから流出した圧縮気体は、エンジン2へ供給される。
したがって高温インタークーラHCでは、過給機3から供給された圧縮気体と、後述する高温熱媒流路H1から供給された熱媒とが熱交換される。つまり高温インタークーラHCでは、過給機3から供給された圧縮気体から熱が回収され、高温熱媒流路H1の熱媒を加熱し、圧縮気体が冷却される。例えば、高温熱媒流路H1の熱媒が111℃から115℃へ加熱され、圧縮気体が200℃から111℃へ冷却される。
また中温インタークーラMCでは、高温インタークーラHCから供給された圧縮気体と、後述する中温熱媒流路M1から供給された熱媒とが熱交換される。つまり中温インタークーラMCでは、高温インタークーラHCから供給された圧縮気体から熱が回収され、中温熱媒流路M1の熱媒を加熱し、圧縮気体が冷却される。例えば、中温熱媒流路M1の熱媒が90℃から105℃へ加熱され、圧縮気体が111℃から90℃へ冷却される。
そして低温インタークーラLCでは、中温インタークーラMCから供給された圧縮気体と、後述する低温熱媒流路L1から供給された熱媒とが熱交換される。つまり低温インタークーラLCでは、中温インタークーラMCから供給された圧縮気体から熱が回収され、低温熱媒流路L1の熱媒を加熱し、圧縮気体が冷却される。例えば、低温熱媒流路L1の熱媒が55℃から60℃へ加熱され、圧縮気体が90℃から55℃へ冷却される。
なお低温インタークーラLCでは、エンジン2の運転に適した所定の温度まで圧縮気体が冷却される。上述の例では55℃まで冷却されているので、エンジン2で圧縮気体(空気と燃料との混合気)を燃焼する際、ノッキングの発生が抑制され好適である。
<高温熱媒流路>
高温熱媒流路H1は、高温インタークーラHCと高温熱源水加熱器H4との間で熱媒を循環させる流路である。本実施形態では、熱媒として水を用いる。高温熱媒流路H1には、高温インタークーラHCの下流側から以下の順で、高温ポンプH2、過冷却検知センサ32、過冷却防止弁31、高温膨張タンクH3、高温熱源水加熱器H4、高温温調弁H8、および高温温度センサH9が設けられている。
高温温度センサH9と高温インタークーラHCとの間から、高温熱媒流路H1が分岐して熱媒をエンジン冷却部5および過給機冷却部6に供給し、高温インタークーラHCと高温ポンプH2との間で合流する。
高温ポンプH2は、高温熱媒流路H1に熱媒を循環させるポンプである。高温ポンプH2の動作は、制御部Cによって制御され、高温熱媒流路H1における熱媒の流量・流速が調整される。これにより高温インタークーラHCにおける圧縮気体の冷却を制御して、高温インタークーラHCから中温インタークーラMCへ供給される圧縮気体の温度を調整する。
<高温熱源水の生成>
高温熱源水加熱器H4は、高温熱媒流路H1を通流する熱媒と、高温熱源水流路H5を通流する高温熱源水とを熱交換させる、熱交換器である。つまり高温熱源水加熱器H4では、高温熱源水流路H5から供給された高温熱源水が加熱され、高温熱媒流路H1から供給された熱媒が冷却される。例えば、熱媒が115℃から111℃に冷却され、高温熱源水が100℃から115℃に加熱される。
すなわち熱源水生成部4の高温熱源水加熱器H4では、高温インタークーラHCにより回収した熱と、エンジン冷却部5により回収した熱と、過給機冷却部6により回収された熱とを用いて、高温熱源水が生成される。高温熱源水加熱器H4で生成された115℃の高温熱源水は、例えば蒸気発生装置(図示なし)に供給されて、0.1MPaG以下の低圧蒸気の生成に用いられる。そして蒸気発生装置で生成された低圧蒸気は、蒸気圧縮機(図示なし)に供給されて、発電機1で発電された電力を用いて昇圧され、高温高圧の蒸気となって多方面に利用される。
<高温熱媒冷却部>
高温温調弁H8は三方弁であり、高温放熱流路H7と高温熱媒流路H1とを接続している。高温放熱流路H7の他方の端部は、高温温調弁H8と高温熱源水加熱器H4との間に接続されている。高温放熱流路H7には、高温放熱器H6が設けられている。
高温放熱器H6は、高温放熱流路H7を通流する熱媒と、冷却水流路21を通流する冷却水とを熱交換させる、熱交換器である。つまり高温放熱器H6では、高温放熱流路H7から供給された熱媒が冷却され、冷却水流路21から供給された冷却水が加熱される。冷却水流路21については後述する。
ここで高温温調弁H8は、高温温度センサH9が検知する熱媒の温度に基づいて、制御部Cによって開度が制御される。制御部Cは、高温温度センサH9が検知する熱媒の温度が所定の閾値温度を超えた場合には、高温温調弁H8の高温放熱流路H7側を開いて、高温熱媒流路H1から高温放熱流路H7へ熱媒を流入させる。そうすると、高温放熱流路H7へ流入した熱媒は、高温放熱器H6にて冷却され、高温温調弁H8を通って高温熱媒流路H1へ合流する。これにより、高温熱媒流路H1を通流する熱媒の温度を低下させることができる。すなわち高温放熱器H6、高温放熱流路H7および高温温調弁H8は、熱源水生成部4の高温熱媒冷却部7として動作する。熱源水生成部4は、高温熱媒流路H1を通流して高温インタークーラHCへ流入する熱媒の温度が所定の閾値温度を越えた場合に、高温熱媒冷却部7を動作させて熱媒を冷却する。
<過冷却防止弁>
過冷却防止弁31は三方弁であり、過冷却防止流路33と高温熱媒流路H1とを接続している。過冷却防止流路33の他方の端部は、高温温度センサH9と高温インタークーラHCとの間に接続されている。すなわち過冷却防止流路33は、高温インタークーラHCから流出して高温ポンプH2から送出された熱媒を、高温熱源水加熱器H4および高温放熱流路H7を経由せずバイパスして、高温インタークーラHCへ送出する流路である。
過冷却防止弁31は、過冷却検知センサ32が検知する熱媒の温度に基づいて、制御部Cによって開度が制御される。制御部Cは、過冷却検知センサ32が検知する熱媒の温度が所定の閾値温度を下回った場合には、過冷却防止弁31の過冷却防止流路33側を開いて、高温熱媒流路H1から過冷却防止流路33へ熱媒を流入させる。そうすると、過冷却防止流路33へ流入した熱媒は、高温熱源水加熱器H4および高温放熱流路H7による冷却を受けずに、高温熱媒流路H1へ合流するから、高温熱媒流路H1を通流する熱媒の温度を上昇させることができる。すなわち過冷却防止弁31、過冷却検知センサ32および過冷却防止流路33により、高温熱媒流路H1を通流する熱媒の温度が過度に低下することを防止して、エンジン2および過給機3の過冷却を防止する。
<冷却水流路>
冷却水流路21は、高温放熱器H6とラジエータ23との間で冷却水を循環させる流路である。冷却水流路21に設けられた冷却水ポンプ22は、冷却水流路21に冷却水を循環させるポンプである。冷却水ポンプ22の動作は、制御部Cによって制御され、冷却水流路21における熱媒の流量・流速を調整する。ラジエータ23は、空冷式の冷却器であり、内部を通流する冷却水を冷却する。冷却水流路21は、後述する中温放熱器M6および低温放熱器L6にも接続され、これらに冷却水を供給する。
<中温熱媒流路>
中温熱媒流路M1は、中温インタークーラMCと中温熱源水加熱器M4との間で熱媒を循環させる流路である。本実施形態では、熱媒として水を用いる。中温熱媒流路M1には、中温インタークーラMCの下流側から以下の順で、中温ポンプM2、中温膨張タンクM3、中温熱源水加熱器M4、中温温調弁M8、および中温温度センサM9が設けられている。
中温ポンプM2は、中温熱媒流路M1に熱媒を循環させるポンプである。中温ポンプM2の動作は、制御部Cによって制御され、中温熱媒流路M1における熱媒の流量・流速が調整される。これにより中温インタークーラMCにおける圧縮気体の冷却を制御して、中温インタークーラMCから低温インタークーラLCへ供給される圧縮気体の温度を調整する。
<中温熱源水の生成>
中温熱源水加熱器M4は、中温熱媒流路M1を通流する熱媒と、中温熱源水流路M5を通流する中温熱源水とを熱交換させる、熱交換器である。つまり中温熱源水加熱器M4では、中温熱源水流路M5から供給された中温熱源水が加熱され、中温熱媒流路M1から供給された熱媒が冷却される。例えば、熱媒が105℃から90℃に冷却され、中温熱源水が80℃から105℃に加熱される。
すなわち熱源水生成部4の中温熱源水加熱器M4では、中温インタークーラMCにより回収した熱を用いて、中温熱源水が生成される。中温熱源水加熱器M4で生成された105℃の中温熱源水は、例えば蒸気発生装置(図示なし)に供給される水の予熱に用いられる。
<中温熱媒冷却部>
中温温調弁M8は三方弁であり、中温放熱流路M7と中温熱媒流路M1とを接続している。中温放熱流路M7の他方の端部は、中温温調弁M8と中温熱源水加熱器M4との間に接続されている。中温放熱流路M7には、中温放熱器M6が設けられている。
中温放熱器M6は、中温放熱流路M7を通流する熱媒と、冷却水流路21を通流する冷却水とを熱交換させる、熱交換器である。つまり中温放熱器M6では、中温放熱流路M7から供給された熱媒が冷却され、冷却水流路21から供給された冷却水が加熱される。
ここで中温温調弁M8は、中温温度センサM9が検知する熱媒の温度に基づいて、制御部Cによって開度が制御される。制御部Cは、中温温度センサM9が検知する熱媒の温度が所定の閾値温度を超えた場合には、中温温調弁M8の中温放熱流路M7側を開いて、中温熱媒流路M1から中温放熱流路M7へ熱媒を流入させる。そうすると、中温放熱流路M7へ流入した熱媒は、中温放熱器M6にて冷却され、中温温調弁M8を通って中温熱媒流路M1へ合流する。これにより、中温熱媒流路M1を通流する熱媒の温度を低下させることができる。すなわち中温放熱器M6、中温放熱流路M7および中温温調弁M8は、熱源水生成部4の中温熱媒冷却部8として動作する。熱源水生成部4は、中温熱媒流路M1を通流して中温インタークーラMCへ流入する熱媒の温度が所定の閾値温度を越えた場合に、中温熱媒冷却部8を動作させて熱媒を冷却する。
<低温熱媒流路>
低温熱媒流路L1は、低温インタークーラLCと低温放熱器L6との間で熱媒を循環させる流路である。本実施形態では、熱媒として水を用いる。低温熱媒流路L1には、低温インタークーラLCの下流側から以下の順で、低温膨張タンクL3、低温放熱器L6、低温温調弁L8、低温温度センサL9および低温ポンプL2が設けられている。
低温放熱器L6は、低温放熱流路L7を通流する熱媒と、冷却水流路21を通流する冷却水とを熱交換させる、熱交換器である。つまり低温放熱器L6では、低温放熱流路L7から供給された熱媒が冷却され、冷却水流路21から供給された冷却水が加熱される。
低温ポンプL2は、低温熱媒流路L1に熱媒を循環させるポンプである。低温ポンプL2の動作は、制御部Cによって制御され、低温熱媒流路L1における熱媒の流量・流速が調整される。これにより低温インタークーラLCにおける圧縮気体の冷却を制御して、低温インタークーラLCからエンジン2へ供給される圧縮気体の温度を調整する。
<低温温調弁>
低温温調弁L8は三方弁であり、低温温調流路L10と低温熱媒流路L1とを接続している。低温温調流路L10の他方の端部は、低温インタークーラLCと低温膨張タンクL3との間に接続されている。すなわち低温温調流路L10は、低温インタークーラLCから流出した熱媒を、低温放熱器L6を経由せずバイパスして、低温インタークーラLCへ送出する流路である。
低温温調弁L8は、低温温度センサL9が検知する熱媒の温度に基づいて、制御部Cによって開度が制御される。制御部Cは、低温温度センサL9が検知する熱媒の温度が所定の閾値温度を下回った場合には、低温温調弁L8の低温温調流路L10側を開いて、低温熱媒流路L1から低温温調流路L10へ熱媒を流入させる。そうすると、低温温調流路L10へ流入した熱媒は、低温放熱器L6による冷却を受けずに、低温熱媒流路L1へ合流するから、低温熱媒流路L1を通流する熱媒の温度を上昇させることができる。すなわち低温温調弁L8は、低温温度センサL9および低温温調流路L10により、低温熱媒流路L1を通流する熱媒の温度を調節することができる。
ここで熱源水生成部4にて生成される高温熱源水および中温熱源水の温度について確認する。高温熱源水は、高温熱源水加熱器H4における高温熱媒流路H1の熱媒との熱交換により生成される。中温熱源水は、中温熱源水加熱器M4における中温熱媒流路M1の熱媒との熱交換により生成される。中温インタークーラMCには、高温インタークーラHCで冷却された圧縮気体が供給されるから、高温熱媒流路H1の熱媒は、中温熱媒流路M1の熱媒よりも温度が高くなる。したがって、高温熱源水は中温熱源水よりも高い温度となる。
以上述べた通り、本実施形態に係るエンジンコージェネレーション装置100は、発電機1と、発電機1を駆動するエンジン2と、空気と燃料との混合気を圧縮してエンジン2に供給する過給機3と、過給機3で圧縮された圧縮気体から熱を回収し、回収した熱を用いて熱源水を生成する熱源水生成部4とを有し、熱源水生成部4は、過給機3から供給された圧縮気体から熱を回収する高温インタークーラHCと、高温インタークーラHCから供給された圧縮気体から熱を回収する中温インタークーラMCと、中温インタークーラMCから供給された圧縮気体をエンジン2の運転に適した所定の温度まで冷却してエンジン2に供給する低温インタークーラLCとを有し、中温インタークーラMCにより回収した熱を用いて中温熱源水を生成し、高温インタークーラHCにより回収した熱を用いて中温熱源水よりも温度が高い高温熱源水を生成する。
<中温バイパス流路>
圧縮気体流路11に、中温バイパス流路12が設けられる。中温バイパス流路12は、中温インタークーラMCの上流側と下流側とを接続してバイパスする。中温バイパス流路12は、圧縮気体の流路の断面積が、中温インタークーラMCの圧縮気体の流路の断面積よりも大きくなるよう設けられる。そのため、中温バイパス流路12を圧縮気体が通流する際の圧損は、中温インタークーラMCの圧損に比べて小さい。
中温バイパス流路12に、中温バイパス弁13が設けられる。中温バイパス弁13の開閉動作は、制御部Cによって制御される。
<中温熱主運転>
中温バイパス弁13を閉じた状態では、圧縮空気は中温バイパス流路12を通流することができず、中温インタークーラMCを通流する。そうすると上述した通り、中温インタークーラMCにて圧縮気体から熱が回収されて、熱源水生成部4にて中温熱源水の生成が行われる。この運転状態を中温熱主運転と呼ぶ。
<中温バイパス運転>
中温バイパス弁13を開いた状態では、高温インタークーラHCから供給された圧縮気体は、圧損の大きい中温インタークーラMCではなく、圧損のより小さい中温バイパス流路12を通流する。そうすると、中温インタークーラMCで回収される熱量は小さくなり、熱源水生成部4での中温熱源水の生成は停止される。この運転状態を中温バイパス運転と呼ぶ。
<運転状態の切り換え>
中温熱主運転では、高温インタークーラHCおよび中温インタークーラMCでの熱回収が行われ、高温熱源水と中温熱源水の両方が生成される。よって中温熱主運転は、エンジンコージェネレーション装置100の全体効率が高い状態である。一方、過給機3で圧縮された圧縮気体が、高温インタークーラHC、中温インタークーラMCおよび低温インタークーラLCを通流するから、エンジン2への圧縮気体の供給については圧損が大きい状態である。
一方で中温バイパス運転では、より圧損の小さい中温バイパス流路12を圧縮気体が通流するから、圧縮気体流路11全体として圧損が小さくなり、エンジン2への圧縮気体の供給がよりスムースに行われる。したがって、エンジン2の出力を、中温熱主運転よりも大きくすることが可能となる。
そこで制御部Cは次の制御を行う。制御部Cは、中温熱主運転を行っている際、発電機1が発電する電力を監視し、所定の目標値を下回る状態が所定の閾値時間を越えて継続した場合には、中温バイパス弁13を閉じて、中温バイパス運転に切り換える。そうすると、エンジン2の出力をより大きくすることが可能となり、発電機1が発電する電力を所定の目標値に到達させることが可能となる。
以上の場合の他にも、種々の条件に応じて中温熱主運転と中温バイパス運転とを切り換えることができる。例えば、気温が高く熱源水の需要が低い時期や、夏季等の電気需要が大きい時期には、中温バイパス運転を行って、高い効率で発電を行うことができる。また中温熱主運転を行っている際に、エンジン2の給気系のトラブル(吸気フィルター詰まり等)によってエンジン2への混合気の供給量が不足した場合には、中温バイパス運転に切り換えてエンジン2の稼働を安定させることもでき、トラブルによるエンジン2の停止を回避するためにも中温バイパス運転を活用することができる。
(第2実施形態)
上述した第1実施形態では、圧縮気体流路11に、中温インタークーラMCの上流側と下流側とを接続してバイパスする中温バイパス流路12が設けられた。中温バイパス流路12に換えて、圧縮気体流路11に、高温インタークーラHCの上流側と下流側とを接続してバイパスする高温バイパス流路14を設けてもよい。
<高温バイパス流路>
図2に示す第2実施形態に係るエンジンコージェネレーション装置100では、圧縮気体流路11に、高温バイパス流路14が設けられる。高温バイパス流路14は、高温インタークーラHCの上流側と下流側とを接続してバイパスする。高温バイパス流路14は、圧縮気体の流路の断面積が、高温インタークーラHCの圧縮気体の流路の断面積よりも大きくなるよう設けられる。そのため、高温バイパス流路14を圧縮気体が通流する際の圧損は、高温インタークーラHCの圧損に比べて小さい。
高温バイパス流路14に、高温バイパス弁15が設けられる。高温バイパス弁15の開閉動作は、制御部Cによって制御される。
<高温熱主運転>
高温バイパス弁15を閉じた状態では、圧縮空気は高温バイパス流路14を通流することができず、高温インタークーラHCを通流する。そうすると上述した通り、高温インタークーラHCにて圧縮気体から熱が回収されて、熱源水生成部4にて高温熱源水の生成が行われる。この運転状態を高温熱主運転と呼ぶ。
<高温バイパス運転>
高温バイパス弁15を開いた状態では、高温インタークーラHCから供給された圧縮気体は、圧損の大きい高温インタークーラHCではなく、圧損のより小さい高温バイパス流路14を通流する。そうすると、高温インタークーラHCで回収される熱量は小さくなり、熱源水生成部4での高温熱源水の生成は停止される。この運転状態を高温バイパス運転と呼ぶ。
<運転状態の切り換え>
高温熱主運転では、高温インタークーラHCおよび高温インタークーラHCでの熱回収が行われ、中温熱源水と高温熱源水の両方が生成される。よって高温熱主運転は、エンジンコージェネレーション装置100の全体効率が高い状態である。一方、過給機3で圧縮された圧縮気体が、高温インタークーラHC、高温インタークーラHCおよび低温インタークーラLCを通流するから、エンジン2への圧縮気体の供給については圧損が大きい状態である。
一方で高温バイパス運転では、より圧損の小さい高温バイパス流路14を圧縮気体が通流するから、圧縮気体流路11全体として圧損が小さくなり、エンジン2への圧縮気体の供給がよりスムースに行われる。したがって、エンジン2の出力を、高温熱主運転よりも大きくすることが可能となる。
そこで制御部Cは次の制御を行う。制御部Cは、高温熱主運転を行っている際、発電機1が発電する電力を監視し、所定の目標値を下回る状態が所定の閾値時間を越えて継続した場合には、高温バイパス弁15を閉じて、高温バイパス運転に切り換える。そうすると、エンジン2の出力をより大きくすることが可能となり、発電機1が発電する電力を所定の目標値に到達させることが可能となる。
以上の場合の他にも、種々の条件に応じて高温熱主運転と高温バイパス運転とを切り換えることができる。例えば、気温が高く熱源水の需要が低い時期や、夏季等の電気需要が大きい時期には、高温バイパス運転を行って、高い効率で発電を行うことができる。また高温熱主運転を行っている際に、エンジン2の給気系のトラブル(吸気フィルター詰まり等)によってエンジン2への混合気の供給量が不足した場合には、高温バイパス運転に切り換えてエンジン2の稼働を安定させることもでき、トラブルによるエンジン2の停止を回避するためにも高温バイパス運転を活用することができる。
(他の実施形態)
(1)上述の実施形態では、空気と燃料との混合気を過給機3に供給し、混合気を過給機3で圧縮してエンジン2に供給した。これを改変して、空気を過給機3に供給して圧縮し、圧縮された空気に燃料を混合してエンジン2に供給してもよい。
(2)第1実施形態では圧縮気体流路11に中温バイパス流路12が設けられた。第2実施形態では圧縮気体流路11に高温バイパス流路14が設けられた。これを改変し、圧縮気体流路11に、中温バイパス流路12および高温バイパス流路14の両方を設けてもよい。
なお以上の実施形態で例示した熱媒や冷却水、圧縮気体の温度は、制御の目標温度や定常運転時の目安の温度であり、ある程度の幅を有して設定されたり、運転されるものである。例えば、±10℃程度変更されたり、変動する場合がある。
また上述の実施形態(他の実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
1 :発電機
2 :エンジン
3 :過給機
4 :熱源水生成部
5 :エンジン冷却部
8 :中温熱媒冷却部
11 :圧縮気体流路
12 :中温バイパス流路
13 :中温バイパス弁
14 :高温バイパス流路
15 :高温バイパス弁
100 :エンジンコージェネレーション装置
HC :高温インタークーラ
LC :低温インタークーラ
MC :中温インタークーラ
M1 :中温熱媒流路

Claims (8)

  1. 発電機と、前記発電機を駆動するエンジンと、空気または空気と燃料との混合気を圧縮して前記エンジンに供給する過給機と、前記過給機で圧縮された圧縮気体から熱を回収し、回収した熱を用いて熱源水を生成する熱源水生成部とを有し、
    前記熱源水生成部は、前記過給機から供給された圧縮気体から熱を回収する高温インタークーラと、前記高温インタークーラから供給された圧縮気体から熱を回収する中温インタークーラと、前記中温インタークーラから供給された圧縮気体を前記エンジンの運転に適した所定の温度まで冷却して前記エンジンに供給する低温インタークーラとを有し、
    前記中温インタークーラにより回収した熱を用いて中温熱源水を生成し、前記高温インタークーラにより回収した熱を用いて中温熱源水よりも温度が高い高温熱源水を生成するエンジンコージェネレーション装置。
  2. 前記高温熱源水の温度が100℃より高く、前記中温熱源水の温度が100℃以下である請求項1に記載のエンジンコージェネレーション装置。
  3. 前記熱源水生成部は、前記エンジンを冷却するエンジン冷却部を有し、前記エンジン冷却部により回収した熱を用いて高温熱源水を生成する請求項1または2に記載のエンジンコージェネレーション装置。
  4. 前記過給機と前記高温インタークーラと前記中温インタークーラと前記低温インタークーラとを接続し、その内部を前記圧縮気体が通流する圧縮気体流路と、前記圧縮気体流路にて前記中温インタークーラの上流側と下流側とを接続してバイパスする中温バイパス流路と、前記中温バイパス流路に設けられた中温バイパス弁とを有し、
    前記中温バイパス弁を閉じ、前記中温インタークーラで圧縮気体から熱を回収し、中温熱源水を生成する中温熱主運転と、
    前記中温バイパス弁を開いて前記中温バイパス流路に圧縮気体を通流させ、中温熱源水の生成を停止する中温バイパス運転とを切り換えて行う請求項1〜3のいずれか1項に記載のエンジンコージェネレーション装置。
  5. 前記熱源水生成部は、前記中温熱主運転を行っている際、前記発電機が発電する電力が所定の目標値を下回る状態が所定の閾値時間を越えて継続した場合には、前記中温バイパス運転に切り換える請求項4に記載のエンジンコージェネレーション装置。
  6. 前記熱源水生成部は、前記中温インタークーラに熱媒を供給して前記圧縮気体と熱交換させる中温熱媒流路と、前記中温熱媒流路を通流する熱媒を冷却する中温熱媒冷却部とを有し、前記中温熱媒流路を通流して前記中温インタークーラへ流入する熱媒の温度が所定の閾値温度を越えた場合に、前記中温熱媒冷却部を動作させて熱媒を冷却する請求項1〜5のいずれか1項に記載のエンジンコージェネレーション装置。
  7. 前記過給機と前記高温インタークーラと前記中温インタークーラと前記低温インタークーラとを接続し、その内部を前記圧縮気体が通流する圧縮気体流路と、前記圧縮気体流路にて前記高温インタークーラの上流側と下流側とを接続してバイパスする高温バイパス流路と、前記高温バイパス流路に設けられた高温バイパス弁とを有し、
    前記高温バイパス弁を閉じ、前記高温インタークーラで圧縮気体から熱を回収し、高温熱源水を生成する高温熱主運転と、
    前記高温バイパス弁を開いて前記高温バイパス流路に圧縮気体を通流させ、高温熱源水の生成を停止する高温バイパス運転とを切り換えて行う請求項1〜6のいずれか1項に記載のエンジンコージェネレーション装置。
  8. 前記熱源水生成部は、前記高温熱主運転を行っている際、前記発電機が発電する電力が所定の目標値を下回る状態が所定の閾値時間を越えて継続した場合には、前記高温バイパス運転に切り換える請求項7に記載のエンジンコージェネレーション装置。
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