JP6624635B2 - 補聴器及びフィードバックキャンセラ - Google Patents

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Description

本発明は、ハウリングの発生を抑制可能な構成を具備する補聴器及びフィードバックキャンセラに関する。
一般的な補聴器は、外部空間から伝わる音を収集するマイクロホンと、使用者の外耳道に音を出力するレシーバとを具備する。補聴器の使用時には、レシーバから出力された音が外耳道内から外部空間に漏れ、それがマイクロホンにフィードバックされることにより、ハウリングが発生する場合がある。補聴器におけるハウリングは、特に高周波数帯域で発生しやすいことが知られている。よって、高周波数帯域のハウリングを抑制するための方策として、入力信号から抽出した高周波数帯域の成分に対し周波数シフトを施すことによりハウリングを抑制する技術が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。特許文献1の技術によれば、高周波数帯域の成分を抽出し、例えば、10〜50Hz程度のシフト量で周波数シフトを行うことにより、ハウリングの抑制効果を実現している。また、特許文献2の技術によれば、所謂サイドブランチフィルタバンク方式を採用し、マイクロホンからレシーバに至る信号経路と並列に設けた処理部において、ハウリングを抑制するための周波数シフト処理を行っている。
米国特許第8538053号明細書 特公平7−7897号公報
上記従来の技術を補聴器に適用する場合、ハウリングを抑制するための周波数シフト処理を行いつつ使用者にとって快適な動作を保つことが重要である。しかしながら、特許文献1の技術を適用する場合には、マイクロホンから出力部に至る信号経路中に多くの構成要素が挿入されるので、周波数シフト処理による信号遅延を生じることが避けられず、使用者が違和感を覚えたり、音を聞き取り難いなどの問題がある。一方、特許文献2の技術を適用する場合、サイドブランチフィルタバンク方式を採用しているので前述の信号遅延は生じないが、抽出した高周波数帯域の成分に対して周波数シフトに必要な処理を毎サンプル行う必要があるので、その結果として処理量が増加したり、消費電力が上昇するなどの問題がある。
本発明はこれらの問題を解決するためになされたものであり、周波数シフト処理に起因する信号遅延を防止でき、処理量と消費電力を増加させることなく効果的にハウリングを抑制可能な補聴器等を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の補聴器は、音を電気信号に変換するマイクロホン(10)と、電気信号を音に変換するレシーバ(28)と、前記マイクロホンの出力信号を周波数領域の信号に変換する高速フーリエ変換部(11)と、前記周波数領域の信号に補聴処理を施して周波数領域のゲイン信号を算出する補聴処理部(12)と、前記ゲイン信号から、所定周波数を境界として低周波数帯域のゲイン信号と高周波数帯域のゲイン信号とをそれぞれ抽出する周波数抽出部(13、14)と、前記低周波数帯域のゲイン信号及び高周波数帯域のゲイン信号をそれぞれ時間領域のゲイン信号に変換する逆高速フーリエ変換部(16、17、18)と、前記高周波数帯域のゲイン信号を所定のシフト周波数だけシフトさせる周波数シフト処理部(15、22、23、24、25)と、前記マイクロホンの出力信号と、前記低周波数帯域のゲイン信号と、前記シフト周波数だけシフトされた前記高周波数帯域のゲイン信号とに基づいて、前記レシーバの入力信号を生成して出力する出力部(26、27)を備え、前記周波数シフト処理部は、前記高周波数帯域のゲイン信号に周波数領域でヒルベルト変換を施すヒルベルト変換部(15)と、前記高周波数帯域のゲイン信号のうち、前記ヒルベルト変換が施されていない第1のゲイン信号を第1の変調信号で変調する第1の変調部(22、24)と、前記高周波数帯域のゲイン信号のうち、前記ヒルベルト変換が施された第2のゲイン信号を第2の変調信号で変調する第2の変調部(23、25)とを含んで構成され、前記周波数シフト処理部は、前記高速フーリエ変換部から前記逆高速フーリエ変換部に至る範囲内の周波数領域の処理と前記逆高速フーリエ変換部から前記出力部に至る範囲内の時間領域の処理を含み、前記ヒルベルト変換部が前記周波数領域の処理に対応するとともに、前記第1の変調部及び前記第2の変調部が前記時間領域の処理に対応し、少なくとも、前記補聴処理部及び前記周波数抽出部と、前記周波数シフト処理部のうちの前記周波数領域の処理とは、サンプリング間隔の複数倍の時間間隔で実行されることを特徴としている。
本発明の補聴器によれば、補聴器においてサイドブランチフィルタバンク方式を採用し、サイドブランチフィルタバンク側において補聴処理が施されたゲイン信号から低周波数帯域の成分と高周波数帯域の成分を抽出し、そのうち高周波数帯域のゲイン信号を所定のシフト周波数だけシフトさせ、最終的にイヤホンへの入力信号が生成される。このとき、信号経路に挿入した高速フーリエ変換部及び逆高速フーリエ変換部により、周波数シフト処理部は周波数領域と時間領域とに跨って構成され、そのうちの周波数領域の処理はサンプリング間隔の複数倍の時間間隔で間引きして実行される。よって、サイドブランチフィルタバンク方式によりマイクロホンからイヤホンに至る信号経路における遅延が少なくハウリングを抑制でき、周波数シフト処理部における周波数領域の処理を間引いたことで適正な処理量と消費電力を保つことができる。
本発明において、前記周波数シフト処理部は、前記高周波数帯域のゲイン信号に周波数領域でヒルベルト変換を施すヒルベルト変換部(15)と、前記高周波数帯域のゲイン信号のうち、前記ヒルベルト変換が施されていない第1のゲイン信号を第1の変調信号で変調する第1の変調部(22、24)と、前記高周波数帯域のゲイン信号のうち、前記ヒルベルト変換が施された第2のゲイン信号を第2の変調信号で変調する第2の変調部(23、25)とを含めて構成することできる。これにより、周波数シフトの対象であるゲイン信号は、ヒルベルト変換部を用いて複素信号に変換され、比較的容易なアルゴリズムで所定のシフト周波数だけシフトさせることができる。
本発明において、前記第1及び第2の変調部の各々は、前記第1及び第2の変調信号の各々を発生する変調信号発生部(22、23)と、前記第1及び第2のゲイン信号の各々と前記第1及び第2の変調信号の各々を乗算する乗算部(24、25)とを含めて構成することができる。これにより、第1及び第2の変調信号として、所定のシフト周波数を有する正弦波状の変調信号を用いて簡単に周波数シフト処理を実現することができる。例えば、第1及び第2の変調信号として、それぞれ、cos(2πfx・n/Fs)、−sin(2πfx・n/Fs)を用いることができる(fx:シフト周波数、n:サンプリング間隔ごとの処理回数、Fs:サンプリング周波数)。また、周波数領域の処理を所定の連続するサンプル数Kに対して実行し、高速フーリエ変換部の処理を連続するサンプル数Mの間隔で実行するとき、関係K≧2Mが成り立つように設定することが望ましい。
本発明において、前記逆高速フーリエ変換部と前記出力部との間に挿入され、前記第1乃至第3のゲイン信号をそれぞれ変換処理するゲイン信号変換処理部(19、20、21)を更に設けることができる。この場合、前記ゲイン信号変換処理部により、入力されたゲイン信号に対するサーキュラーシフト処理と所定の窓関数を乗じる窓関数処理とを実行してもよい。
本発明において、前記マイクロホンの出力信号に前記低周波数帯域及び前記高周波数帯域のそれぞれのゲイン信号を時間領域で畳み込む合成部(27)を含めて構成することができる。すなわち、マイクロホンとレシーバとの間には合成部のみが介在する構成となるので、信号遅延を極めて小さくすることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明のフィードバックキャンセラは、音を電気信号に変換する第1の変換手段と、電気信号を音に変換する第2の変換手段と、前記第1の変換手段の出力信号を周波数領域の信号に変換する高速フーリエ変換部と、前記周波数領域の信号に補聴処理を施して周波数領域のゲイン信号を算出する補聴処理部と、前記ゲイン信号から、所定周波数を境界として低周波数帯域のゲイン信号と高周波数帯域のゲイン信号とをそれぞれ抽出する周波数抽出部と、前記低周波数帯域のゲイン信号及び高周波数帯域のゲイン信号をそれぞれ時間領域のゲイン信号に変換する逆高速フーリエ変換部と、前記高周波数帯域のゲイン信号を所定のシフト周波数だけシフトさせる周波数シフト処理部と、前記マイクロホンの出力信号と、前記低周波数帯域のゲイン信号と、前記シフト周波数だけシフトされた前記高周波数帯域のゲイン信号とに基づいて、前記第1の変換手段の入力信号を生成して出力する出力部とを備え、前記周波数シフト処理部は、前記高周波数帯域のゲイン信号に周波数領域でヒルベルト変換を施すヒルベルト変換部と、前記高周波数帯域のゲイン信号のうち、前記ヒルベルト変換が施されていない第1のゲイン信号を第1の変調信号で変調する第1の変調部と、前記高周波数帯域のゲイン信号のうち、前記ヒルベルト変換が施された第2のゲイン信号を第2の変調信号で変調する第2の変調部とを含んで構成され、前記周波数シフト処理部は、前記高速フーリエ変換部から前記逆高速フーリエ変換部に至る範囲内の周波数領域の処理と前記逆高速フーリエ変換部から前記出力部に至る範囲内の時間領域の処理を含み、前記ヒルベルト変換部が前記周波数領域の処理に対応するとともに、前記第1の変調部及び前記第2の変調部が前記時間領域の処理に対応し、少なくとも、前記補聴処理部及び前記周波数抽出部と、前記周波数シフト処理部のうちの前記周波数領域の処理とは、サンプリング間隔の複数倍の時間間隔で実行されることを特徴としている。本発明のフィードバックキャンセラは、上述の補聴器には限られず、多様な機器に組み込むことが可能であり、上述の補聴器の場合と同様の作用効果を実現することが可能である。
以上説明したように、本発明によれば、サイドブランチフィルタバンク方式により周波数領域と時間領域とを跨いだ周波数シフト処理を実現し、周波数領域の処理をサンプリング間隔の複数倍の時間間隔で実行するようにしたので、処理量や消費電力の増加あるいは信号遅延を抑制してハウリングの発生を低減でき、使用者にとって快適な補聴器を実現可能となる。
本実施形態の補聴器の一構成例を示すブロック図である。 図1の構成における信号処理の流れについて説明する図である。 図1の補聴器に対する周波数特性のシミュレーションの結果を示す図である。 本発明に係る補聴器の第1の変形例を示す図である。 本発明に係る補聴器の第2の変形例を示す図である。
以下、本発明を適用した実施形態について添付図面を参照しながら説明する。本実施形態では、フィードバックキャンセラを備えた補聴器に対して本発明を適用する例について説明する。
図1は、本実施形態の補聴器の一構成例を示すブロック図である。図1の構成例には、マイクロホン10と、FFT(Fast Fourier Transform)部11と、補聴処理部12と、低周波数帯域抽出部13と、高周波数帯域抽出部14と、ヒルベルト変換部15と、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部16、17、18と、ゲイン信号変換処理部19、20、21と、変調信号発生部22、23と、乗算部24、25と、加算部26と、合成部27と、レシーバ28とが示されている。図1の各構成要素は、補聴器の内部に搭載された電池(不図示)から供給される電源により動作し、制御部(不図示)によって全体の動作が制御され、メモリ(不図示)に動作時のデータが保持される。また、図1では省略しているが、マイクロホン10の出力側にはアナログ信号をディジタル信号に変換するAD変換器を設けるとともに、レシーバ28の入力側にはディジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換器を設ける。
以上の構成において、マイクロホン10は、補聴器の外部空間から伝わる音を収集して電気信号に変換し、それを信号s1(n)として出力する。マイクロホン10としては、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)やコンデンサ型のマイクロホンを用いることができる。また、レシーバ28は、例えば、使用者の外耳道内に設置され、合成部27から出力される後述の信号s2(n)を音に変換して外耳道内の空間に出力する。レシーバ28としては、例えば、電磁型のレシーバを用いることができる。
図1において、マイクロホン10及びレシーバ28以外の構成要素は、例えば、ディジタル信号処理を実行可能なDSP(Digital Signal Processor)による信号処理によって実現することができる。本実施形態では、所謂サイドブランチフィルタバンク方式の構成を採用しており、サイドブランチフィルタバンク側の初段にFFT部11が設けられている。このFFT部11(本発明の高速フーリエ変換部)は、所定時間内の信号s1(n)を抽出して高速フーリエ変換を施し、周波数領域の信号S1(f)を生成する。具体的には、サンプリング周波数FsのAD変換器を用いてサンプリング間隔Ts=1/Fsとなる場合、所定時間K・Ts内の連続するK個の信号s1(n)がFFT部11を介して一体的に周波数領域の信号S1(f)に変換されることになる。例えば、K=128(サンプル)として設定することができる。ここで、nは自然数であり、サンプリング間隔Tsごとの処理回数を表す。
補聴処理部12は、FFT部11から出力される信号S1(f)に対し、各々の使用者に適合して個別に設定された所定の補聴処理を施し、周波数領域におけるゲイン値であるゲイン信号G(f)を生成する。補聴処理部12によって適用可能な補聴処理としては、入力される信号S1(f)に対する所定のゲインの付与に加えて、マルチチャンネルコンプレッション、ノイズリダクション、トーンコントロールなどの多様な処理を挙げることができる。補聴処理部12にて生成されたゲイン信号G(f)は、高周波数帯域抽出部14と低周波数帯域抽出部13のそれぞれに送出される。
低周波数帯域抽出部13は、ゲイン信号G(f)のうち、予め設定された境界周波数faよりも低域側の周波数成分を抽出し、それをゲイン信号GL(f)として出力する。同様に、高周波数帯域抽出部14は、前述のゲイン信号G(f)のうち、前述の境界周波数faよりも高域側の周波数成分を抽出し、それをゲイン信号GH1(f)として出力する。ここで、境界周波数faは、補聴器にてハウリングが発生する周波数帯域の下限付近に設定することが望ましい。例えば、fa=1kHz程度に設定することができる。
高周波数帯域抽出部14の出力側は、ヒルベルト変換部15が介在する経路と、ヒルベルト変換部15が介在しない経路の2つに分岐している。ヒルベルト変換部15は、高周波数帯域抽出部14から出力されたゲイン信号GH1(f)に対し、周波数領域のヒルベルト変換を施し、ゲイン信号GH2(f)として出力する。すなわち、ヒルベルト変換部15は、次の(1)式により表される周波数特性H(ω)、ω=2πfを有している。
H(ω)=−j (0<ω<ω/2)
H(ω)=j (−ω/2<ω<0)
(1)
ただし、ω:サンプリング角周波数
(1)式から、ヒルベルト変換部15で付与される周波数特性H(ω)は、全ての周波数領域で振幅が一定であって、正の周波数領域では位相がπ/2遅れ、負の周波数領域では位相がπ/2進むようなフィルタ特性となる。
ヒルベルト変換部15は、後述の周波数シフト処理に必要な前処理であり、複素信号に変換されたゲイン信号の実部と虚部を生成する処理に相当する。例えば、ヒルベルト変換の対象となる周波数領域の信号F(f)が次の(2)式で表されるとする。
F(f)=Aejωt=Acos(ωt)+jAsin(ωt) (2)
この場合、(1)式の周波数特性H(ω)により信号F(f)にヒルベルト変換を施すと、その結果は次の(3)式で表すことができる。
F・H(ω)=−jAcos(ωt)+Asin(ωt) (0<ω<ω/2)
F・H(ω)=jAcos(ωt)−Asin(ωt) (−ω/2<ω<0)
(3)
次に、IFFT部16、17、18(本発明の逆高速フーリエ変換部)は、入力されたゲイン信号GL(f)、GH1(f)、GH2(f)にそれぞれ逆高速フーリエ変換を施し、時間領域のゲイン信号gl(n)、gh1(n)、gh2(n)をそれぞれ生成する。具体的には、IFFT部16、17、18を介して出力されるゲイン信号gl(n)、gh1(n)、gh2(n)の各々は、前述の所定時間K・Ts内において連続するK個の信号群として一体的に生成される。なお、本実施形態において、時間領域のそれぞれのゲイン信号は、K個のゲイン信号を要素とするベクトル信号である。
ここで、図1において、サイドブランチフィルタバンク側に破線矢印で示すように、FFT部11から補聴処理部12、低周波数帯域抽出部13、高周波数帯域抽出部14、ヒルベルト変換部15を経てIFFT部16〜18に至る範囲内は、いずれも周波数領域で信号処理を行う経路である。本実施形態では、これら周波数領域の経路の信号処理については、M(Mは2以上の整数)サンプルに1回実行するが、この点については後述する。
次にゲイン信号変換処理部19、20、21は、IFFT部16、17、18により生成された時間領域のゲイン信号gl(n)、gh1(n)、gh2(n)に対し、後段の時間領域における処理に先立って必要となる信号処理(変換処理)を施す役割がある。ゲイン信号変換処理部19、20、21の各々で実行される信号処理としては、入力されたゲイン信号gl(n)、gh1(n)、gh2(n)に対するサーキュラーシフト処理と所定の窓関数を乗じる窓関数処理を挙げることができる。
変調信号発生部22、23は、高周波数帯域の2つのゲイン信号変換処理部20、21を介して得られた変換処理後のゲイン信号gh1(n)、gh2(n)を変調するための変調信号をそれぞれ生成する。すなわち、周波数シフト処理で設定されるシフト周波数をfxと表したとき、一方の変調信号発生部22は、変調信号cos(2πfx・n/Fs)を生成するとともに、他方の変調信号発生部23は、変調信号−sin(2πfx・n/Fs)を生成する。
乗算部24、25は、前述の変換処理後のゲイン信号gh1(n)、gh2(n)と変調信号発生部22、23が発生する変調信号cos(2πfx・n/Fs)、−sin(2πfx・n/Fs)とをそれぞれ時間領域で乗算する。すなわち、一方の乗算部24は、変換処理後のゲイン信号gh1(n)と変調信号cos(2πfx・n/Fs)とを乗算して出力し、他方の乗算部25は、変換処理後のゲイン信号gh2(n)と変調信号−sin(2πfx・n/Fs)とを乗算して出力する。これらの乗算部24、25による乗算は、毎サンプルに対して実行される処理である。
加算部26は、低周波数帯域側のゲイン信号変換処理部19から出力された変換処理後のゲイン信号gl(n)と、高周波数帯域側の2つの乗算部24、25のそれぞれの乗算結果とを加算し、加算結果をゲイン信号gx(n)として出力する。この加算部26による加算についても、乗算部24、25と同様、毎サンプルに対して実行される処理である。
合成部27は、マイクロホン10から出力される信号s1(n)に対し、加算部26から出力されたゲイン信号gx(n)を時間領域で畳み込む合成演算を行い、合成演算の結果をレシーバ28に入力される信号s2(n)として出力する。その結果、レシーバ28は、合成部27が生成した信号s2(n)を音に変換し、外耳道内の空間に出力する。
ここで、図1の全体の領域は2つに大別でき、各信号の流れを実線矢印で表した部分が毎サンプルに対して実行される時間領域の処理を行う範囲であり、各信号の流れを破線矢印で表した部分は、Mサンプルに1回実行される周波数領域の処理を行う範囲である。本実施形態では、Mを適切な値に設定することにより、演算量を抑制することができる。また、図1において、ヒルベルト変換部15、変調信号発生部22、23、乗算部24、25は一体的に本発明の周波数シフト処理部として機能し、周波数領域と時間領域とに跨って配置される。また、加算部26及び合成部27は、一体的に本発明の出力部として機能する。
以下、図1の構成における信号処理の流れについて説明する。図2は、時間軸上のタイミングt0を起点として入力信号s1(n)に対する処理を行う状況を模式的に示している。入力信号s1(n)は前述のサンプリング間隔Tsで順次サンプリングされ、タイミングt0から所定時間Tが経過したタイミングtaに至るまでの連続するKサンプル分の入力信号s1(n)が取り込まれ、FFT部11によって高速フーリエ変換される。ここで、T=K・Tsの関係にあり、図2において、例えば、K=128サンプルとして設定される。このとき、Kサンプル分の入力信号s1(n)は順次メモリに保存され、FFT部11により周波数領域の信号S1(f)が得られる。
次いで、タイミングtaからM回のサンプリングが実行される時間M・Tsが経過したタイミングtbで、前述の所定時間T内の連続するKサンプル分の入力信号s1(n)が新たにFFT部11によって高速フーリエ変換される。図2から理解できるように、FFT部11の処理対象となる所定時間T=K・Tsは、FFT部11が実行する高速フーリエ変換の間隔である前述の時間M・Tsに比べ2倍以上に設定することが望ましい。例えば、K=128に対し、M=64に設定することができる。この場合、FFT部11による高速フーリエ変換の処理対象は、部分的に前回の処理対象とオーバーラップすることになる。なお、図2において、タイミングtbに続くタイミグtc、td等についても、同様にFFT部11による高速フーリエ変換が繰り返し行われる。
図2には示されないが、FFT部11の後段の周波数領域の処理である補聴処理部12、低周波数帯域抽出部13、高周波数帯域抽出部14、ヒルベルト変換部15においても、前述した通り、タイミングta、tb、tc、td、・・に同期した処理が行わる。そして、変換処理後のゲイン信号gh1(n)、gh2(n)、gl(n)のメモリに保存されたデータはそれぞれ更新され、高周波数帯域となる変換処理後のゲイン信号gh1(n)、gh2(n)については、前述したように、変調信号発生部22、23が発生する変調信号cos(2πfx・n/Fs)、−sin(2πfx・n/Fs)がそれぞれ時間領域で乗算される。
なお、前述したタイミングta、tb、tc、td、・・の間となる時間(M−1)・Tsにおいては、メモリに保存された変換処理後のゲイン信号gh1(n)、gh2(n)、gl(n)が使用され、高周波数帯域となる変換処理後のゲイン信号gh1(n)、gh2(n)については、前述したように、変調信号発生部22、23が発生する変調信号cos(2πfx・n/Fs)、−sin(2πfx・n/Fs)とがそれぞれ時間領域で乗算される。つまり、タイミングta、tb、tc、td、・・においては、それらの更新データに対して、変調信号発生部22、23が発生する変調信号cos(2πfx・n/Fs)、−sin(2πfx・n/Fs)がそれぞれ時間領域で乗算され、タイミングta、tb、tc、td、・・の間においては、それぞれ保存されたデータに対して、変調信号発生部22、23が発生する変調信号cos(2πfx・n/Fs)、−sin(2πfx・n/Fs)がそれぞれ時間領域で乗算される。周波数領域においては時間M・Tsごとに処理され、時間領域においてはサンプリング間隔Tsごとに処理される。よって、これら周波数領域の各処理は、時間M・Tsが経過するまでに完了させればよく、その分だけ演算処理の負担を軽減することができる。
以上説明したように、図1の構成において最終的に得られる信号s2(n)は、元の信号s1(n)に対し、境界周波数faの低周波数帯域側で、補聴処理後の信号の周波数がそのまま維持される。また、境界周波数faの高周波数帯域側で、補聴処理後の信号の周波数がシフト周波数fxだけシフトすることになる。例えば、境界周波数faは1kHz程度に設定し、シフト周波数fxは10〜20Hz程度に設定すれば、補聴器におけるハウリングを十分に抑制する効果が得られる。この場合、サイドブランチフィルタバンク方式により、マイクロホン10からレシーバ28に至る経路の信号遅延が抑制されるので、使用者にとって違和感が少なくなる。また、主に図1の周波数領域の処理範囲内で、M回のサンプリングに1回処理を行うようにしたので、演算量を抑制し、かつ、補聴器の消費電力の増加を避けることができる。
図3は、図1の補聴器に対する周波数特性のシミュレーションの結果である。図3(A)では周波数500Hzの信号s1(n)は周波数シフトされないで、そのまま信号s2(n)が周波数500Hzとなる。また、図3(B)が高周波数帯域側の例であり、周波数1500Hzの信号s1(n)はシフト周波数fx=20に設定されて、信号s2(n)は周波数1520Hzとなる。
このように、図1のサイドブランチフィルタバンク方式の構成に基づき、補聴器でハウリングを生じやすい高周波数成分について、ゲイン信号の高周波数帯域側の周波数成分のみを選択的に周波数領域と時間領域とを跨いで周波数シフトさせることにより、フィードバックキャンセラとして確実に機能することが確認された。仮に信号s1(n)として人間の声を入力したとしても、その高周波数帯域が20Hzシフトするだけでは特に違和感を与えることはなく、ハウリングの発生のみを抑制して快適な補聴器を実現可能となる。
本発明に係る補聴器は、図1の構成例には制約されることなく、多様な変形例がある。図4は、図1の補聴器の構成を変更した第1の変形例を示している。第1の変形例は、図1の高周波数帯域抽出部14とヒルベルト変換部15の配置を変更したものである。具体的には、図4に示すように、ヒルベルト変換部15を補聴処理部12の直後に配置するとともに、図1の高周波数帯域抽出部14と同様の高周波数帯域抽出部14aに加えて、ヒルベルト変換部15とIFFT部18の間に高周波数帯域抽出部14bを配置している。第1の変形例の配置を採用したとしても、図1の構成例と同様の機能を実現することができる。
次に、図5は、図1の補聴器の構成を変更した第2の変形例を示している。第2の変形例は、図4の第1の変形例の構成のうち、変調信号発生部22、23、乗算部24、25、加算部26、合成部27の配置を更に変更したものである。具体的には、図5に示すように、図1の合成部27に対応して、ゲイン信号変換処理部19、20、21の出力側に接続される3つの合成部27a、27b、27cを配置し、その後段に図1と同様の変調信号発生部22、23、乗算部24、25、加算部26を配置している。第2の変形例の配置を採用したとしても、図1の構成例と同様の機能を実現することができる。
図4及び図5からわかるように、本発明の周波数シフト処理部の構成要素(例えば、図1のヒルベルト変換部15、変調信号発生部22、23)と本発明の出力部の構成要素(例えば、図1の加算部26及び合成部27)については多様な配置が可能であり、演算処理の事情に応じて適切な構成を採用可能である。ただし、図1の補聴処理部12、低周波数帯域抽出部13、高周波数帯域抽出部14、ヒルベルト変換部15、IFFT部16〜18は、図4及び図5においても配置順を入れ替えたのみであり、周波数領域で処理を行う点では共通である。これらの構成要素のうち、周波数領域に含まれる構成要素は演算処理の負担が軽減されるが、時間領域に含まれる要素は演算処理が増加するので、適切な構成を採用する必要がある。
本実施形態では、本発明を補聴器に適用する場合を説明したが、本発明は、これらに限らず多様な機器に適用することができる。すなわち、図1、図4、図5の各構成を具備し、本発明の機能を実現可能なフィードバックキャンセラを構成し、単独で、あるいは他の機器に組み込んで本発明を適用することができる。このようなフィードバックキャンセラにおいて、各構成要素は多様な形態の処理を採用して実現可能であり、その構成や他の動作条件等の設定等についても多様な選択が可能である。それ以外の補聴器の構成や制御方法についても、本実施形態の内容に限定されず、多様な構成及び制御を採用可能であることは明らかである。
10…マイクロホン
11…FFT部
12…補聴処理部
13…低周波数帯域抽出部
14…高周波数帯域抽出部
15…ヒルベルト変換部
16、17、18…IFFT部
19、20、21…ゲイン信号変換処理部
22、23…変調信号発生部
24、25…乗算部
26…加算部
27…合成部
28…レシーバ

Claims (7)

  1. 音を電気信号に変換するマイクロホンと、
    電気信号を音に変換するレシーバと、
    前記マイクロホンの出力信号を周波数領域の信号に変換する高速フーリエ変換部と、
    前記周波数領域の信号に補聴処理を施して周波数領域のゲイン信号を算出する補聴処理部と、
    前記ゲイン信号から、所定周波数を境界として低周波数帯域のゲイン信号と高周波数帯域のゲイン信号とをそれぞれ抽出する周波数抽出部と、
    前記低周波数帯域のゲイン信号及び高周波数帯域のゲイン信号をそれぞれ時間領域のゲイン信号に変換する逆高速フーリエ変換部と、
    前記高周波数帯域のゲイン信号を所定のシフト周波数だけシフトさせる周波数シフト処理部と、
    前記マイクロホンの出力信号と、前記低周波数帯域のゲイン信号と、前記シフト周波数だけシフトされた前記高周波数帯域のゲイン信号とに基づいて、前記レシーバの入力信号を生成して出力する出力部と、
    を備え、
    前記周波数シフト処理部は、
    前記高周波数帯域のゲイン信号に周波数領域でヒルベルト変換を施すヒルベルト変換部と、
    前記高周波数帯域のゲイン信号のうち、前記ヒルベルト変換が施されていない第1のゲイン信号を第1の変調信号で変調する第1の変調部と、
    前記高周波数帯域のゲイン信号のうち、前記ヒルベルト変換が施された第2のゲイン信号を第2の変調信号で変調する第2の変調部と、
    を含んで構成され、
    前記周波数シフト処理部は、前記高速フーリエ変換部から前記逆高速フーリエ変換部に至る範囲内の周波数領域の処理と前記逆高速フーリエ変換部から前記出力部に至る範囲内の時間領域の処理を含み、
    前記ヒルベルト変換部が前記周波数領域の処理に対応するとともに、前記第1の変調部及び前記第2の変調部が前記時間領域の処理に対応し、
    少なくとも、前記補聴処理部及び前記周波数抽出部と、前記周波数シフト処理部のうちの前記周波数領域の処理とは、サンプリング間隔の複数倍の時間間隔で実行される、
    ことを特徴とする補聴器。
  2. 前記第1の変調信号及び前記第2の変調信号は、それぞれ、
    cos(2πfx・n/Fs)、−sin(2πfx・n/Fs)
    ただし、fx:シフト周波数
    n:サンプリング間隔ごとの処理回数
    Fs:サンプリング周波数
    で表されることを特徴とする請求項に記載の補聴器。
  3. 前記周波数領域の処理は所定の連続するサンプル数Kに対して実行され、前記高速フーリエ変換部の処理は連続するサンプル数Mの間隔で実行されるとき、関係K≧2Mが成り立つことを特徴とする請求項1又は2に記載の補聴器。
  4. 前記第1及び第2の変調部の各々は、
    前記第1及び第2の変調信号の各々を発生する変調信号発生部と、
    前記第1及び第2のゲイン信号の各々と前記第1及び第2の変調信号の各々を乗算する乗算部と、
    を含んで構成されることを特徴とする請求項に記載の補聴器。
  5. 前記逆高速フーリエ変換部と前記出力部との間に挿入され、前記第1乃至第3のゲイン信号をそれぞれ処理するゲイン信号変換処理部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の補聴器。
  6. 前記出力部は、前記マイクロホンの出力信号に前記低周波数帯域及び前記高周波数帯域のそれぞれのゲイン信号を時間領域で畳み込む合成部を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の補聴器。
  7. 音を電気信号に変換する第1の変換手段と、
    電気信号を音に変換する第2の変換手段と、
    前記第1の変換手段の出力信号を周波数領域の信号に変換する高速フーリエ変換部と、
    前記周波数領域の信号に補聴処理を施して周波数領域のゲイン信号を算出する補聴処理部と、
    前記ゲイン信号から、所定周波数を境界として低周波数帯域のゲイン信号と高周波数帯域のゲイン信号とをそれぞれ抽出する周波数抽出部と、
    前記低周波数帯域のゲイン信号及び高周波数帯域のゲイン信号をそれぞれ時間領域のゲイン信号に変換する逆高速フーリエ変換部と、
    前記高周波数帯域のゲイン信号を所定のシフト周波数だけシフトさせる周波数シフト処理部と、
    前記マイクロホンの出力信号と、前記低周波数帯域のゲイン信号と、前記シフト周波数だけシフトされた前記高周波数帯域のゲイン信号とに基づいて、前記第1の変換手段の入力信号を生成して出力する出力部と、
    を備え、
    前記周波数シフト処理部は、
    前記高周波数帯域のゲイン信号に周波数領域でヒルベルト変換を施すヒルベルト変換部と、
    前記高周波数帯域のゲイン信号のうち、前記ヒルベルト変換が施されていない第1のゲイン信号を第1の変調信号で変調する第1の変調部と、
    前記高周波数帯域のゲイン信号のうち、前記ヒルベルト変換が施された第2のゲイン信号を第2の変調信号で変調する第2の変調部と、
    を含んで構成され、
    前記周波数シフト処理部は、前記高速フーリエ変換部から前記逆高速フーリエ変換部に至る範囲内の周波数領域の処理と前記逆高速フーリエ変換部から前記出力部に至る範囲内の時間領域の処理を含み、
    前記ヒルベルト変換部が前記周波数領域の処理に対応するとともに、前記第1の変調部及び前記第2の変調部が前記時間領域の処理に対応し、
    少なくとも、前記補聴処理部及び前記周波数抽出部と、前記周波数シフト処理部のうち
    の前記周波数領域の処理とは、サンプリング間隔の複数倍の時間間隔で実行される、
    ことを特徴とするフィードバックキャンセラ。
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