JP6624488B2 - アンモニア燃料電池用電極触媒の製造方法、アンモニア燃料電池用電極触媒、およびアンモニア燃料電池 - Google Patents

アンモニア燃料電池用電極触媒の製造方法、アンモニア燃料電池用電極触媒、およびアンモニア燃料電池 Download PDF

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Description

本発明は、アンモニア燃料電池用電極触媒の製造方法、アンモニア燃料電池用電極触媒、およびアンモニア燃料電池に関する。
持続可能なエネルギーシステムの構築が喫緊の課題となっている現在、太陽光や風力などの再生可能なエネルギーの利用が強く求められている。その際のエネルギー貯蔵体の一つとして期待されているものの中にアンモニア(NH)がある。アンモニアは約8気圧で液化し、プロパンと同様に室温で保存できるため、取扱が容易である。そして肝心のエネルギー密度はガソリンと同等である。さらにアンモニアは、我が国における年間生産量が約1億トンに達しており、既に多くの供給インフラが整備されている。
このようなアンモニアを効率的に電気エネルギーに変換する方法としては、環境に対する負荷などの観点からアンモニア燃料電池が最適と判断される(非特許文献1)。
この非特許文献1によれば、アノードとして、白金または白金−ルテニウム(Pt−Ru)合金が使用されている。
ところで、白金は、触媒被毒(CO被毒とも言う)の問題があり、また、白金−ルテニウムにおいても、長期の使用やCO濃度が高くなるとやはり触媒被毒の問題を完全には解消できていない。
このような白金や白金−ルテニウムにおける触媒被毒の問題を解決するために、触媒という観点だけを見れば、白金を一部酸化した白金酸化物を使用することが提案されている(特許文献1)。
京都大学大学院工学研究科、鈴木渉平、室山広樹、松井敏明、江口浩一、「アンモニアを直接燃料とする低温作動燃料電池の開発」、水素エネルギーシステムVo1.36,NO.2 (2011)、44−49頁
特許第5428109号
しかしながら、特許文献1に示されている白金酸化物は、エタノールを直接燃料として使用する燃料電池のアノード触媒に最適化したものである。このためアンモニア燃料電池にそのまま使用しても、アンモニア酸化反応に対して高い活性を示すものとはならない。
そこで、本発明の目的は、アンモニアを直接燃料として用いる燃料電池に適した電極触媒の製造方法を提供するものである。また、本発明の他の目的はアンモニア酸化反応に対して高い活性を示してアンモニア燃料電池に適した電極触媒を提供することである。さらに本発明の他の目的はエネルギー利用効率の高いアンモニア燃料電池を提供することである。
本発明者らは、上記の問題を解決すべく、アンモニアを用いた次世代アルカリ形燃料電池の基礎研究を行い、電気化学還元処理を施した白金酸化物において、従来型白金触媒の30倍以上の卓越したアンモニア酸化活性を見出し本発明に至った。
すなわち、本発明のアンモニア燃料電池用電極触媒の製造方法は、アンモニアを含む燃料を使用する燃料電池のアノード触媒の製造方法であって、白金酸化物を作製する段階と、この白金酸化物に対して還元処理を行う段階と、を有する。
また本発明では、白金酸化物を作製する段階は、不活性ガス中の酸素濃度50〜100容量%によるスパッタ法を用いて白金に対して酸素を反応させることで白金酸化物を生成する。特に酸素濃度70〜90容量%が好ましい。
また、白金酸化物に対して還元処理を行う段階は、0.4〜1.0Cの電気量により電気還元する。
また、本発明のアンモニア燃料電池用電極触媒は、電極触媒中の酸素と白金の原子比(O/Pt比)が、0.001〜0.5である。
さらに、本発明のアンモニア燃料電池は、アンモニアを含むガスを直接アノードである燃料極に供給するアンモニア燃料電池において、前述のアンモニア燃料電池用電極触媒をアノード触媒として用いている。
本発明によれば、白金酸化物を作製してこれを還元処理することとしたので、高活性な優れた特性を示す直接アンモニア型燃料電池に使用するアノード触媒を得ることができる。
また本発明によれば、白金酸化物を還元処理することによって得られた触媒のO/Pt比が0.001〜0.5となるようにしたので、直接アンモニア型燃料電池に使用するアノード触媒として活性の高いアノード触媒を提供することができる。
さらに本発明によれば、白金酸化物を還元処理することによってO/Pt比が0.001〜0.5の触媒を直接アンモニア型燃料電池のアノード触媒として使用することとしたので、効率のよい直接アンモニア型燃料電池を提供することができる。
アンモニア燃料電池の構成を説明するための概略図である。 スパッタ装置の構成を示す概略図である。 アノード分極測定装置を説明するための概略図である。 回転ディスク電極の内部を示す概略図である。 アルゴンガス100%でスパッタにより得られた白金薄膜のアノード分極曲線を示すグラフである。 酸素濃度を80%にしたスパッタにより得られた白金酸化物薄膜のアノード分極曲線を示すグラフである。 電気化学還元された白金薄膜および白金酸化物薄膜におけるアンモニア酸化電流と還元電気量(積算電気量)の関係を示すグラフである。 サイクリックボルタモグラムを示すグラフである。 電気化学還元された白金薄膜および白金酸化物薄膜の活性表面積と還元電気量の関係を示すグラフである。 白金薄膜、白金酸化物薄膜および電気化学還元された白金酸化物薄膜のO1sスペクトルを示す図である。 積算電気量−1.0Cで電気化学還元された白金薄膜および白金酸化物薄膜におけるアンモニア酸化電流と薄膜作製時のプラズマ中の酸素濃度の関係を示すグラフである。 電気化学還元した白金薄膜および白金酸化物薄膜におけるアンモニア酸化活性とO/Pt比の関係を示すグラフである。
以下、適宜図面を参照しながら、本発明の一実施形態を詳細に説明する。しかし、本発明は、以下の実施形態のみには制限されない。なお、各図面は説明の便宜上誇張されて表現されており、各図面における各構成要素の寸法比率が実際とは異なる場合がある。また、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明した場合では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本発明による電極触媒は、白金(Pt)酸化物を出発材料として、これを部分還元して作製する。このように、還元処理を受けた白金酸化物では、反応が進行する「活性表面積」が急激に増大し、高いアンモニア酸化活性が発現する。以下実施形態により詳細に説明する。
<アンモニア燃料電池>
まず、本実施形態に係るアンモニア燃料電池の一例について説明する。
図1はアンモニア燃料電池の構成を説明するための概略図である。
アンモニア燃料電池は、固体電解質膜11を挟んで燃料極であるアノード23と酸化剤極であるカソード24を有する。アノード23は固体電解質膜11に隣接するアノード触媒12、アノード側燃料拡散層13、および燃料槽14を備えている。カソード24はカソード触媒17、カソード側ガス拡散層18、および空気槽19を備えている。燃料槽14には燃料となるアンモニア(NH)ガスを供給するインレット(入口)15と反応生成物である窒素(N)ガスと水(HO)を排出するアウトレット(出口)16が取り付けられている。空気槽19には酸素(O)または空気と水(HO)または水蒸気を取り入れるインレット(入口)21と、反応生成物または不要な空気を排出するアウトレット(出口)22が取り付けられている。
アノード23およびカソード24には、導電線25を介して負荷26が接続されることで、この燃料電池から電力が取り出されることになる。すなわち、燃料電池から負荷26に電力が供給されて、負荷26が動作することになる。
アンモニア燃料電池において電力が取り出されるときの反応は下記(1)〜(3)式で表される。
アノード側:4NH+12OH→2N+12HO+12e …(1)、
カソード側:6HO+3O+12e→12OH …(2)、
全反応:4NH+3O→2N+6HO …(3)。
燃料槽14に供給されたアンモニアはアノード側燃料拡散層13を通ってアノード触媒12に達し、アノード触媒12では、上記(1)式で示された反応により、アンモニア(NH)と水酸化物イオン(OH)によって電子(e)を発生する。電子は導電線25および負荷26を介してカソード側に移動し、カソード触媒17に達する。また、このとき水(HO)が発生する。発生した水はアウトレット(出口)16から排出される。なお、図示していないがアノード側で発生した水は空気槽19へ送って使用するようにしてもよい。
一方、空気槽19に供給された酸素(O)と水(HO)はカソード側ガス拡散層18を通ってカソード触媒17に達する。カソード触媒17では、上記(2)式で示された反応により、アノード側から移動して来た電子(e)と結合して水酸化物イオン(OH)を発生する。この水酸化物イオン(OH)は、固体電解質膜11内をアノード側へ拡散して行き、アノード触媒12に達する。
これらの反応により、電子(e)はアノード23から導電線25および負荷26を通りカソード24へ移動して、電気が流れる。
<アノード触媒>
本実施形態に係るアノード触媒について説明する。アノード触媒は上記アンモニア燃料電池に使用される。
本実施形態に係るアノード触媒(以下単にアノード触媒という)は、白金酸化物を出発材料としている。
白金酸化物(PtOx)は、たとえばスパッタ等の物理気相成長(PVD)法により作製する。ここで白金酸化物は、PtO、PtO、PtOとPtOの混合物など、スパッタの際に導入する酸素(O)の量によって出来上がる白金酸化物の酸素割合が違ってくる。このためPtOxという。
スパッタは、ターゲット材料としてたとえば白金(Pt)を用いる。スパッタ装置(チャンバー)内を高真空にして不活性ガスあるいは反応性ガスを導入し、装置内にある一方の電極として白金ターゲットを配置し、他方の電極にアノード触媒の基材を配置する。
基材は白金酸化物を付着する基礎となるものである。通常は、アノード側燃料拡散層13がこの基材となる。基材は、アノード側燃料拡散層13に限らず、触媒の担体となる物質を用いてもよい。基材としては、付着する膜の表面積を増大させるために、多孔質なものがよい。たとえば、炭素や炭化物で構成された多孔質物質、カーボンナノチューブ、フラーレンなども使用できる。スパッタされて白金酸化物になったスパッタ物質は非常に小さな微粒子であり、この多孔質物質の周囲に忠実に均一に積層して行く。したがって、多孔質基材上にスパッタされて積層した白金酸化物の表面積は非常に大きくなり、燃料電池の電極触媒として非常に有効な形状となる。また、基材(担体)としては、白金、金、パラジウムなどの金属を用いることもできる。燃料電池の電極として効率を上げるために、基材としては多孔質な状態にしておくことが望ましい。さらに導電性のあるものであれば多孔質高分子なども基材として使用できる。たとえば、ポリアセチレンやポリアニリンなどの導電性高分子を使用することもできる。
装置内へ導入する不活性ガスとしては、たとえばアルゴン(Ar)、キセノン(Xe)やクリプトン(Kr)などである。そして本実施形態では白金酸化物を得るために、酸素(O)ガスを合わせて導入する。この状態で、低圧にして電極間にRF電圧またはDC電圧をかけると白金ターゲットから白金がスパッタされて、アノード触媒の基材に白金酸化物が付着する。
白金はスパッタされて、他方の電極上の基材へ付着するまでの間にOガスと反応し白金酸化物となる。これを反応性スパッタリングと言う。アルゴンに対する酸素の割合を変化させることにより白金酸化物の酸素の割合を調節できる。白金酸化物形成の際の酸素量(スパッタ中のアルゴンに対する酸素の濃度)は、たとえば50〜100%とすることが好ましい。より好ましくは70%〜90、さらに好ましくは80%である。このような好ましい酸素濃度についての理由については実施例にて後述する。なお、本明細書において酸素濃度を示す「%」はいずれも容量%(Vol.%)である。
なお、アノード触媒の基材は、スパッタ装置において、白金ターゲットと他方の電極の間に配置することもできる。このような配置とした場合、アノード触媒の基材を回転させることもできる。基材を回転させることで、アノード触媒の基材の周囲に均一に積層することができる。
基材がアノード側燃料拡散層と異なるものであるときには、白金酸化物を付着させた基材を還元処理(後述)した後、アノード触媒12としてアノード側燃料拡散層13および固体電解質膜11の間に挟んで燃料電池のアノードに用いる。基材がアノード側燃料拡散層13と同じものである場合には、そのアノード側燃料拡散層13に白金酸化物を付着させて還元処理(後述)した後、燃料電池のアノードに用いる。
なお、ターゲットは、単体の純白金のほかにも、たとえば、白金とルテニウム(Ru)の合金ターゲットや白金とルテニウムを所定割合で組み合わせた混合ターゲットなどでもよい。この場合上記同様に酸素を導入してスパッタリングすることで、Pt−Ruの酸化物が生成できる。
また、白金酸化物(PtOx)は、化学気相成長(CVD)法を用いて生成することもできる。たとえば、有機系白金化合物(液体)を用いて、この液体をガス化(暖めるか、減圧にすると気体として取り出すことができる)して、酸化性ガス(たとえば、酸素(O)、オゾン(O)、一酸化酸素(CO)、二酸化酸素(CO)、酸化窒素(NOx))と一緒にCVD装置に導入し、これらを加圧下、常圧下、または減圧下において、熱反応、プラズマ反応または光反応させて、CVD装置内に保持された基材に白金酸化物を積層させることができる。上記のガス以外にヘリウム(He)、アルゴン(Ar)、キセノン(Xe)などの不活性ガスや窒素(N)などのガスをキャリアガスとして付加してもよい。これらの気体の比率を適切に選択することにより、さらに他の条件(たとえば、圧力、温度、プラズマパワー)を変化させることにより、所望の酸素量となった白金酸化物を生成できる。CVD法は、PVD法に比べ指向性が小さい(平行平板型やバイアスCVD法は少し指向性が大きいが)ので、基材により均一に積層しやすい)。また、生成する白金酸化物の粒子サイズも分子レベル(0.5nm〜100nm)で成長することができるので、非常に表面積の大きな白金酸化物も積層できる。
本実施形態の電極触媒は、続いて上記のようにして形成された白金酸化物を還元処理する。還元処理は、たとえば電気化学還元により行われる。たとえば、アルカリ溶液にアンモニア(NH)を混合した溶液中に白金酸化物を電極にして電解還元を行う。この時の電気量は−0.1〜−1.0Cであることが好ましい。より好ましくは−0.4〜−1.0Cである。
この電気化学還元後の白金酸化物における酸素と白金の原子比(O/Pt比)は、好ましくは、0.001〜0.5である。より好ましくは0.001〜0.012である。詳細は実施例により後述する。
このようにして出来上がった還元処理後の白金酸化物は、一部に白金酸化物が残った状態の電極触媒となる。
<他の主要な部材>
アノード側燃料拡散層13およびカソード側ガス拡散層18は、電極反応を効率よく行わせるために、燃料および空気を燃料極および空気極のそれぞれの触媒層中の電極反応領域へ、電池面内で均一に充分に供給する。それとともに(1)および(2)式に示した電極反応によって生じる電荷を単セル外部に放出させ、さらに反応生成水や未反応ガスを単セル外部に効率よく排出する役割を担う。拡散層の構成材料としては、電子伝導性を有する多孔質体、たとえばカーボンクロスやカーボンペーパーが使用される。
固体電解質膜11は、水酸化物イオンをスムーズに通過させる物質であることが望ましい。さらに、水酸化物イオンが電解質膜中をアノード側に向かって移動する場合には水分子を媒体として移動するので、電解質膜は水分子を保有する機能も有していなければならない。この条件を満たすものであれば、固体電解質膜11として任意のものを選択して使用することができる。アンモニアが固体電解質膜11を通って失われる、いわゆるクロスオーバーに対して対策された種々の高分子膜も使用できる。
そのほかここで例示した以外の部材については、アンモニア燃料電池に使用されるさまざまな部材を使用することができる。
以下、本発明を適用した実施例を説明する。
本実施例では、高周波マグネトロンスパッタ装置を用い、導入する酸素濃度を変えて白金酸化物を作製し、その後、さまざまな電気量による電気化学還元を行ってアノード触媒を作製した。作製した電極触媒のアンモニア酸化活性、活性表面積、およびO/Pt比を調べた。
<白金酸化物薄膜の作製>
白金酸化物薄膜はスパッタ法により以下のとおり作製した。図2はスパッタ装置の構成を示す概略図である。なお、ここで説明するスパッタ装置はあくまでも本実施例を行うための一例であり、本発明がこのスパッタ装置を用いることに限定されるものではない。
このスパッタ装置100は、真空チャンバー101を備える。真空チャンバー101には酸素(O)ガスボンベ102からの酸素、アルゴン(Ar)ガスボンベ103からのアルゴンを導入するための導入管106および107が接続されている。それぞれの導入管106および107の途中には、酸素およびアルゴンの導入量を調整するための調整弁104および105が設けられている。また、真空チャンバー101には、真空チャンバー101内のガスを排気するための排気管108が接続されている。排気管108には真空ポンプ109が接続されていて真空チャンバー101内部を所定の真空度に保つことができるようになっている。
真空チャンバー101内には、ターゲット110が配置される。ターゲット110の下部には磁界をかけるための磁石111が設けられている。また、真空チャンバー101内においてはターゲット110に対向する位置に基材112が配置される。基材112上にターゲット110からの金属(ここで白金薄膜または白金酸化物薄膜113)がスパッタリングによって蒸着される。また、図示していないが、スパッタ装置100には高周波発生源と、ターゲット110および基材112間にバイアスを印加するための電源が備えられている。本実施例では基材としてチタンロッドを用いている。
スパッタの条件は下記のとおりである。
ターゲットは純度99.99%の白金を用いた。真空チャンバー内の到達真空度は2.0×10−4Pa、スパッタ中のガス圧力(Ar+O)は2.0Pa(6.0ml/min)、スパッタ出力は100Wである。導入ガスはアルゴン(Ar)に対して酸素を後述する割合となるように導入した。
本実施例では、スパッタ中のアルゴンに対する酸素の割合(酸素濃度)は、酸素濃度0%(すなわちアルゴンガス100%)、50%、80%、100%である。この条件でスパッタすることでチタンロッドの上に白金(Pt)薄膜(酸素濃度0%の場合)、または白金酸化物(PtOx)薄膜(酸素濃度50%〜100%の場合)を得た。
<白金および白金酸化物の電気化学的特性の測定と評価>
上記のようにしてスパッタにより得られた白金薄膜または白金酸化物薄膜の電気化学的特性の測定と評価を行った。電気化学的特性の測定は、アノード分極測定装置を用いた。図3は、アノード分極測定装置を説明するための概略図である。なお、ここで説明するアノード分極測定装置はあくまでも本実施例を行うための一例であり、本発明がこのアノード分極測定装置を用いることに限定されるものではない。
アノード分極測定装置200は、第1浴201と第2浴202を備える。第1浴201および第2浴202のそれぞれには電解液(後述)が入っている。第1浴201には、回転ディスク電極210が取り付けられている。回転ディスク電極210はモーター211により回転する。モーター211の回転数はモーター制御装置212により制御される。回転ディスク電極210の先端、電解液内となる位置に試料250として上記スパッタにより形成した白金薄膜または白金酸化物薄膜がチタンロッドごと取り付けられる。この試料部分が試料極(作用極)となる。回転ディスク電極210の詳細は後述する。第1浴201内には、対極205としてスパイラル形状の白金黒(Pt black)を取り付けている。また第1浴201には、ヒーター・熱電対装置203が備えられている。ヒーター・熱電対装置203はヒーターコントローラー204によって第1浴201内の電解液の温度が調整できるようになっている。
第2浴202内には、参照極220が電解液内に取り付けられている。参照極220は銀/塩化銀(Ag/AgCl)を使用しており、測定値は標準水素電極(NHE)基準に換算して表示される。第1浴201内の電解液と第2浴202内の電解液との間は塩橋(Solt Bridge)206によって接続されている。これにより参照極220として機能する。
試料250(試料極)、参照極220および対極205にはポテンショスタット230が接続されていて、各電極間に所定の電圧電流を印加できるようになっている。試料250(試料極)、参照極220、および対極205はポテンショスタット230を介してパソコン(PC)231に接続されており、各電極に加わった電圧、電流を測定して、各種処理を行うことができるようになっている。
なお、第1浴201には図示しないが電解液中の溶存酸素を脱気するために、アルゴンガス導入管が設けられている。
図4は、回転ディスク電極の内部を示す概略図である。本実施例の回転ディスク電極210は、その先端(電解液に漬ける側)に試料250、すなわち、白金薄膜または白金酸化物薄膜113が成膜されたチタンロッド112が取り付けられている。
チタンロッド112は、回転ディスク電極210内部の真鍮213に埋め込まれていて、試料部分を露出させ、それ以外の部分をアクリル樹脂製キャップ215によって覆っている。真鍮213はモーター211への取り付け金具になっている。
白金薄膜または白金酸化物薄膜の電気化学的特性の測定条件は下記のとおりである。
試料250である白金薄膜または白金酸化物薄膜付きのチタンロッドを回転ディスク電極210にセットし、900rpmで回転させた。電解液は、0.5M KOH+0.1M NH溶液を用いた。溶液温度は298K、電解液中の酸素を脱気するためのアルゴンガス流量は300ml/minで、30分間流入させた。電位掃引範囲は−0.4〜0.4Vvs.NHE、掃引速度は10mV/secである。この電位掃引範囲での測定を、電気化学還元の積算した電気量(積算電気量という)が−1.0Cとなるまで繰り返した。
まず、白金薄膜および白金酸化物薄膜のアンモニア酸化電流に及ぼす電気化学還元の影響を評価した。
図5は、アルゴンガス100%でスパッタした白金薄膜(「100%Ar」と記す。以下同様)のアノード分極曲線を示すグラフである。横軸は電極電位、縦軸は電流密度(アンモニア酸化の電流密度)である。図6は、酸素濃度を80%(80%O)にしたスパッタにより得られた白金酸化物薄膜のアノード分極曲線を示すグラフである。横軸は電極電位、縦軸は電流密度(アンモニア酸化の電流密度)である。
図5から、白金薄膜(100%Ar)のアンモニア酸化電流は−0.05C程度の積算電気量によって上昇することがわかる。しかし、アンモニア酸化電流の値は2.0mA/cmに達しない。また、還元電流であるカソード電流を増大させても、大きな変化は見られないことがわかる。
一方、白金酸化物薄膜(80%O)においては、図6に示すように、電気化学還元による積算電気量が−0.4〜−0.5Cの範囲に至った時点で、アンモニア酸化電流が大幅に上昇する。しかも、アンモニア酸化電流の値は60〜65mA/cmに達している。その後積算電気量が増えても(還元が進んでも)アンモニア酸化電流の値はほとんど変化せずに維持されている。また、積算電気量が−0.05C程度であっても白金薄膜(100%Ar)の場合を超える約8mA/cmに達している。このことは白金酸化物はわずかでも還元処理されることでアンモニア酸化電流が白金単独の場合より大きくなることを示している。しかし、それ以上のカソード電流では、逆に低下する傾向を示すことがわかる。
電気化学還元の積算電気量が−1.0Cに達した時点で比較すれば、白金酸化物薄膜(80%O)のアンモニア酸化電流は60mA/cmに達しており、これは白金薄膜(100%Ar)の30倍に相当することから、白金酸化物を還元処理することによって得られる触媒はアノード触媒としてきわめて有望と言える。
図7は、電気化学還元された白金薄膜および白金酸化物薄膜におけるアンモニア酸化電流と還元電気量(積算電気量)の関係を示すグラフである。横軸は積算電気量、縦軸は電流密度(アンモニア酸化の電流密度)である。
白金薄膜(100%Ar)では電気化学還元を施してもアンモニア酸化電流に大きな変化は見られず、ほぼ一定になっていることがわかる。一方、白金酸化物薄膜では、電気化学還元を施すことにより、図6に示した酸素濃度80%の場合と同様に、酸素濃度50%および100%の場合でも−0.4〜−0.5Cまでの範囲においてアンモニア酸化電流が急激に上昇している。
しかも、この図7からわかるように、酸素濃度80%によりスパッタして作製した白金酸化物のアンモニア酸化電流が最も大きくなることがわかる。
このような結果からは、還元処理を受けた白金酸化物では反応が進行する「活性表面積」が急激に増大し、高いアンモニア酸化活性が発現したと考えられる。そこで、電気化学還元された白金薄膜および白金酸化物薄膜の活性表面積と還元電気量の関係を評価した。
活性表面積の測定は、上述したアノード分極測定装置を用いてサイクリックボルタモグラムを測定することにより行った。図8はサイクリックボルタモグラムを示すグラフである。横軸は電極電位、縦軸は電流密度である。この図で薄く塗りつぶされた部分が水素の脱着反応に起因するアノード電流である。この薄く塗りつぶされた部分の電気量Q(mC)を算出し、1cm当たりの水素脱着電気量0.21mC/cmで割ることによって、活性表面積S(cm)を算出した。この方法は、Ptの活性表面積を算出する一般的な方法である。
図9は、電気化学還元された白金薄膜および白金酸化物薄膜の活性表面積と還元電気量の関係を示すグラフである。横軸は還元電気量(積算電気量)、縦軸は活性表面積である。
既に説明したように、アルゴンガス100%でスパッタして得られた白金薄膜(すなわち、100%Ptの触媒に相当する)では、還元電気量を増大させてもアンモニア酸化電流が上昇しないことがわかった。図9から、アンモニア酸化電流と同様に、白金薄膜では還元電気量を増大させても活性表面積にも変化は認められない。
一方、白金酸化物薄膜では、既に説明したように、積算電気量−0.5Cまでの電気化学還元によってアンモニア酸化電流が上昇する。図9から、このようなアンモニア酸化電流の上昇に合わせて活性表面積が大きく増大したことがわかる。
また、別途X線光電子分光による化学結合状態の分析を行った結果、高いアンモニア酸化活性の発現には、白金酸化物の還元生成物である金属状Ptと残存酸素(Pt−O)が重要な役割を果たすことが示唆された。図10は、白金薄膜、白金酸化物薄膜および電気化学還元された白金酸化物薄膜のO1sスペクトルを示す図である。図10から、部分還元された白金酸化物に残存する酸素(Pt−O)が、アンモニア酸化の中間生成物等の表面吸着を緩和し、触媒被毒を回避した可能性が示される。したがって、電気化学還元された白金酸化物は、高活性および耐被毒性の両面から、アンモニア燃料電池における新規アノード触媒としてきわめて有望と判断される。
次に電気化学還元された白金薄膜および白金酸化物薄膜におけるアンモニア酸化電流と薄膜作製時のプラズマ中の酸素濃度の関係を評価した。
図11は、積算電気量−1.0Cで電気化学還元された白金薄膜および白金酸化物薄膜におけるアンモニア酸化電流と薄膜作製時のプラズマ中の酸素濃度の関係を示すグラフである。横軸はプラズマ中の酸素濃度、縦軸は電流密度(アンモニア酸化の電流密度)である。
プラズマ中の酸素濃度ゼロ(100%Ar)で作製した白金薄膜に比較して、プラズマ中の酸素濃度50〜100%で作製した白金酸化物薄膜のアンモニア酸化電流が、40mA/cm以上できわめて高いことがわかる。中でも酸素濃度80%で作製した白金酸化物薄膜の電流値が高く、60mA/cmを超えている。したがって、この図からもスパッタ中におけるアルゴンに対する酸素の割合(酸素濃度)は50〜100%Oが好ましいことがわかる。また80%Oに対して前後10%程度すなわち70〜90%Oとすることも好ましい。70〜90%Oであれば、50%Oや100%Oよりも高い活性が得られることになる。そして80%Oが最も好ましいものである。
さらに電気化学還元した白金薄膜および白金酸化物薄膜におけるアンモニア酸化活性とO/Pt比の関係について評価した。
ここでは、100%Ar(すなわち0%O)中で作製した白金薄膜と、100%O中で作製した白金酸化物薄膜について、還元電流量(積算電流量)を変えてEPMA分析を行い、O/Pt比を求めた。O/Pt比はEPMA分析における3点分析の平均値である。また、O/Pt比はEPMA分析により得られた各元素の原子比である(すなわち、「O/Pt比=EPMA分析によるOのモル数/EPMA分析によるPtのモル数」である)。なお、O/Pt比は、EPMA分析によって得られたPtおよびOのそれぞれの重量%とそれぞれの原子量から、(4)式によって計算してもよい。
O/Pt比=(Oの重量%/Oの原子量16.00)÷(Ptの重量%/Ptの原子量195.1) …(4)。
表1に、電気化学還元した白金薄膜および白金酸化物薄膜における還元電気量とO/Pt比を示した。
また、図12は、電気化学還元した白金薄膜および白金酸化物薄膜におけるアンモニア酸化活性とO/Pt比(O/Pt比は3点分析の平均値)の関係を示すグラフである。
白金酸化物薄膜(100%O)の還元前はO/Pt比=1.215であり,アンモニア酸化電流は1〜2mA/cmのきわめて小さな値である。ところが、−0.25Cの電気化学還元によってO/Pt比=0.012程度まで低下し、アンモニア酸化電流は50mA/cm以上に上昇している。そして、その後電気化学還元を続けると、アンモニア酸化電流は多少低下するものの40mA/cm以上を維持している。
一方、白金薄膜(100%Ar)では、電気化学還元にかかわらずO/Pt比はゼロであり、アンモニア酸化電流も2mA/cm程度で変化しないことがわかる。
このことから電気化学還元された後の白金酸化物薄膜のO/Pt比は0.001〜0.5が好ましいものとなる。また、より好ましくはアンモニア酸化電流が上昇し切って50mA/cmを超えた時点である0.012を上限とする。なお、下限については電気化学還元の積算電気量が−0.75C以降−1.0Cとなってもほとんど変化がない。このことから、現在の分析手法の限界値である0.001としたものである。
この結果から、白金酸化物の還元後のO/Pt比は還元が進むことで、その値は低くなる。すなわち還元処理によって、PtOxのOが還元されてPt成分が多くなる。しかし、還元処理した酸化物のアンモニア酸化電流は最大50mA/cm以上に達し、その後も40mA/cm以上を維持する結果となっている。これはPtOxのOが還元されてほとんどの成分がPtになった後でも高い活性を維持していることを示している。このことから白金酸化物を電気化学還元して得られた白金酸化物はきわめて優れた触媒となることがわかる。
以上説明した本実施形態および実施例によれば、以下の効果を奏する。
(1)白金酸化物を作製して、これを還元処理することとした。これにより、高活性な優れた特性を示す直接アンモニア型燃料電池に使用するアノード触媒を得ることができる。
(2)特に、白金酸化物を作製する際には、スパッタ法を用いてスパッタ装置内に導入するガスの不活性ガスに対する酸素濃度を50〜100%、好ましくは、70〜90%、より好ましくは80%とした。これにより還元後の活性の高いアノード触媒を得ることができる。
(3)白金酸化物を還元する際には、0.4〜1.0Cの電気量により電気還元することとした。これにより活性の高いアノード触媒を得ることができる。
(4)白金酸化物を還元処理することによって得られた触媒のO/Pt比が0.001〜0.5となるようにした。これにより直接アンモニア型燃料電池に使用するアノード触媒として活性の高いアノード触媒を提供することができる。
(5)白金酸化物を還元処理することによって得られた触媒であって、そのO/Pt比が0.001〜0.5の触媒を直接アンモニア型燃料電池のアノード触媒として使用することとした。これにより、効率のよい直接アンモニア型燃料電池を提供することができる。
以上本発明を適用した実施形態および実施例について説明したが、本発明は上述した実施形態および実施例に限定されるものではない。本発明は特許請求の範囲に記載された技術思想に基づいてさまざまな形態として実施可能であり、それらもまた本発明の範疇である。
本発明は、直接アンモニア型燃料電池のアノード触媒として使用できる。
11 固体電解質膜、
12 アノード触媒、
13 アノード側燃料拡散層、
14 燃料槽、
15 インレット(アンモニアガスの入口)、
16 アウトレット、
17 カソード触媒、
18 カソード側ガス拡散層、
19 空気槽、
21 インレット(酸素または空気と水または水蒸気の入口)、
22 アウトレット、
23 アノード、
24 カソード、
25 導電線、
26 負荷、
100 スパッタ装置、
101 真空チャンバー、
102 酸素ガスボンベ、
103 アルゴンガスボンベ、
110 ターゲット、
111 磁石、
112 基材(チタンロッド)、
113 白金薄膜または白金酸化物薄膜、
200 アノード分極測定装置、
201 第1浴、
202 第2浴、
205 対極、
206 塩橋、
210 回転ディスク電極、
220 参照極、
230 ポテンショスタット、
250 試料。

Claims (4)

  1. アンモニアを含む燃料を使用する燃料電池のアノード触媒の製造方法であって、
    白金酸化物を作製する段階と、
    前記白金酸化物に対して還元処理を行う段階と、
    を有する、アンモニア燃料電池用電極触媒の製造方法。
  2. 前記白金酸化物を作製する段階は、不活性ガス中の酸素濃度50〜100容量%によるスパッタ法を用いて白金に対して酸素を反応させることで前記白金酸化物を生成する、請求項1に記載のアンモニア燃料電池用電極触媒の製造方法。
  3. 前記白金酸化物を作製する段階は、不活性ガス中の酸素濃度70〜90容量%によるスパッタ法を用いて白金に対して酸素を反応させることで前記白金酸化物を生成する、請求項2に記載のアンモニア燃料電池用電極触媒の製造方法。
  4. 前記白金酸化物に対して還元処理を行う段階は、0.4〜1.0Cの電気量により電気還元する、請求項1〜3のいずれか一つに記載のアンモニア燃料電池用電極触媒の製造方法。
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