JP6624384B2 - Electromagnetic relay - Google Patents
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Description
本発明は、一般に電磁継電器に関し、より詳細には、コイルへの通電により生じる磁気吸引力を用いて接点を開閉する電磁継電器に関する。 The present invention generally relates to an electromagnetic relay, and more particularly, to an electromagnetic relay that opens and closes contacts using magnetic attraction generated by energizing a coil.
従来、ラッチングリレー等のリレー(電磁継電器)が知られており、たとえば特許文献1に開示されている。特許文献1に記載のリレーでは、コイルを励磁したときに、固定子の吸引部と、接極子の吸着片との間に生じる磁気吸引力で接極子が回転し、接極子の駆動片が接点ばね(可動子)を押すことで、可動接点が固定接点に接触して接点が閉じる。また、特許文献1に記載のリレーでは、コイルを逆向きに励磁したときに、接極子が元の状態に復帰し、可動接点が固定接点から離れて接点が開く。
2. Description of the Related Art Conventionally, a relay (electromagnetic relay) such as a latching relay has been known, and is disclosed in, for example,
しかしながら、上記従来例では、接極子が可動子を直接押す構造であるため、接極子により可動子が削られ、摩耗粉が発生する可能性があるという問題があった。 However, in the above-described conventional example, since the armature directly presses the mover, there is a problem that the mover may be shaved by the armature and abrasion powder may be generated.
本発明は、上記の点に鑑みてなされており、摩耗粉の発生を抑制することのできる電磁継電器を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above points, and has as its object to provide an electromagnetic relay capable of suppressing generation of wear powder.
本発明の第1の形態の電磁継電器は、固定接点と、前記固定接点に接触する閉位置と、前記固定接点から離れた開位置との間を移動する可動接点と、一方向の第1端に前記可動接点が設けられ、前記第1端とは反対側の第2端を支点として前記可動接点を前記閉位置と前記開位置との間で移動させる可動子と、コイルと、前記コイルの通電で生じる磁束により、前記可動子を駆動する接極子と、前記接極子と前記可動子との間に設けられ、前記接極子と前記可動子との間で力を伝達する伝達ばねとを備え、前記伝達ばねは、前記接極子と接触する部位の硬度が、前記可動子の硬度よりも大きくなるように構成されていることを特徴とする。 An electromagnetic relay according to a first aspect of the present invention includes a fixed contact, a movable contact that moves between a closed position that contacts the fixed contact, and an open position that is separated from the fixed contact, and a first end in one direction. A movable element for moving the movable contact between the closed position and the open position with a second end opposite to the first end as a fulcrum; a coil; An armature that drives the mover by a magnetic flux generated by energization, and a transmission spring that is provided between the armature and the mover and that transmits a force between the armature and the mover. The transmission spring is characterized in that the hardness of a portion in contact with the armature is higher than the hardness of the mover.
本発明の第2の形態の電磁継電器は、第1の形態において、前記接極子は、前記伝達ばねと対向し、前記可動接点が前記閉位置にある状態で前記伝達ばねと接触する突部を備え、前記突部は、前記伝達ばねと接触する面が球面状に形成されていることが好ましい。 In the electromagnetic relay according to the second aspect of the present invention, in the first aspect, the armature is opposed to the transmission spring, and includes a protrusion that contacts the transmission spring in a state where the movable contact is in the closed position. Preferably, the protrusion has a spherical surface in contact with the transmission spring.
本発明の第3の形態の電磁継電器は、第2の形態において、前記伝達ばねは、前記接極子と接触する部位の硬度が、前記突部の硬度と同等となるように構成されていることが好ましい。 An electromagnetic relay according to a third aspect of the present invention is the electromagnetic relay according to the second aspect, wherein the transmission spring is configured such that hardness of a portion that contacts the armature is equal to hardness of the protrusion. Is preferred.
本発明の第4の形態の電磁継電器は、第1又は第2の形態において、前記接極子における前記伝達ばねと対向する面には、無電解ニッケルめっき皮膜が形成されていることが好ましい。 In the electromagnetic relay according to a fourth aspect of the present invention, in the first or second aspect, it is preferable that an electroless nickel plating film is formed on a surface of the armature facing the transmission spring.
本発明の第5の形態の電磁継電器は、第1〜第4のいずれかの形態において、前記伝達ばねは、前記可動接点が前記閉位置にある状態において、前記接極子と接触する部位と前記可動子との間に隙間が設けられるように構成されていることが好ましい。 An electromagnetic relay according to a fifth aspect of the present invention is the electromagnetic relay according to any one of the first to fourth aspects, wherein the transmission spring has a portion that contacts the armature when the movable contact is in the closed position. It is preferable that a gap is provided between the movable element and the movable element.
本発明は、伝達ばねが可動子の代わりに接極子に接触する構成となっている。そして、本発明は、伝達ばねにおける接極子に接触する部位の硬度が可動子の硬度よりも大きいことから、可動子が接極子に接触する場合と比較して、摩耗粉の発生を抑制することができる。 The present invention is configured such that the transmission spring contacts the armature instead of the mover. Further, according to the present invention, since the hardness of the portion of the transmission spring that comes into contact with the armature is greater than the hardness of the mover, the generation of wear powder is suppressed as compared with the case where the mover contacts the armature. Can be.
本発明の実施形態に係る電磁継電器100は、図1〜図3に示すように、固定接点13と、可動接点14と、可動子15と、コイル2と、接極子6と、伝達ばね8とを備えている。可動接点14は、固定接点13に接触する閉位置と、固定接点13から離れた開位置との間を移動する。可動子15は、一方向の第1端153に可動接点14が設けられ、第1端153とは反対側の第2端154を支点として可動接点14を閉位置と開位置との間で移動させる。接極子6は、コイル2の通電で生じる磁束により、可動子15を駆動する。
As shown in FIGS. 1 to 3, the
伝達ばね8は、接極子6と可動子15との間に設けられ、接極子6と可動子15との間で力を伝達する。そして、伝達ばね8は、接極子6と接触する部位の硬度が、可動子15の硬度よりも大きくなるように構成されている。
The
以下、本実施形態に係る電磁継電器100について詳細に説明する。ただし、以下に説明する構成は、本発明の一例に過ぎず、本発明は下記の実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
Hereinafter, the
また、以下では、図1において、固定接点13と可動接点14とが並ぶ方向を上下方向とし、固定接点13から見て可動接点14側を上方、その逆を下方として説明する。また、以下では、図1において、第1端子板11及び第2端子板12(後述する)が並ぶ方向を左右方向とし、第1端子板11から見て第2端子板12側を右方、その逆を左方として説明する。
In addition, hereinafter, in FIG. 1, the direction in which the
なお、図1、図3には、これらの方向(上、下、左、右)を表す矢印を示すが、この矢印は、単に説明を補助する目的で記載しているに過ぎず、実体を伴わない。また、上記の方向の規定は、本実施形態の電磁継電器100の使用形態を限定する趣旨ではない。
1 and 3 show arrows indicating these directions (up, down, left, right). However, these arrows are merely described for the purpose of assisting the explanation, and Not accompanied. Further, the definition of the direction is not intended to limit the usage mode of the
本実施形態では、電磁継電器100がアイドリングストップ機能を有する自動車に搭載されている場合を例とする。そして、本実施形態では、電磁継電器100が、走行用のバッテリから負荷(たとえば、LEDランプやインバータ)への直流電力の供給路に接点装置A1(後述する)を挿入するように接続されて用いられる場合を例とする。このため、本実施形態の電磁継電器100では、接点装置A1を開閉することで、バッテリから負荷への直流電力の供給状態を切り替えることができる。
In the present embodiment, an example in which the
本実施形態の電磁継電器100は、いわゆるヒンジ型リレーである。本実施形態の電磁継電器100は、図1、図3に示すように、接点装置A1と、駆動装置B1と、ケースC1とを備えている。
The
接点装置A1は、図1、図3に示すように、一対の端子板1と、一対の固定接点13と、一対の可動接点14と、可動子15とを備えている。以下では、一対の端子板1のうち左側の端子板1を「第1端子板11」、右側の端子板1を「第2端子板12」という。
The contact device A1 includes a pair of
第1端子板11は、導電性材料(たとえば、銅(Cu))から左右方向に長い平板状に形成されている。第1端子板11の長手方向(左右方向)の中間部には、図3に示すように、厚さ方向(上下方向)に貫通する一対の取付孔111が設けられている。一対の取付孔111には、それぞれ一対の固定接点13の有する軸部131が挿入される。そして、各軸部131が第1端子板11にかしめられることにより、一対の固定接点13が第1端子板11に取り付けられている。なお、一対の固定接点13は、第1端子板11と一体に構成されていてもよい。
The
第2端子板12は、導電性材料(たとえば、銅(Cu))から左右方向に長い平板状に形成されている。第2端子板12の長手方向(左右方向)の中間部には、厚さ方向(上下方向)に貫通する一対の固定孔121が設けられている。一対の固定孔121は、可動子15を第2端子板12に固定するために用いられる。
The
第1端子板11及び第2端子板12は、それぞれ第1端子部112及び第2端子部122を有している。第1端子部112は、矩形板状に形成されており、第1端子板11の長手方向の一端(左端)から上方に突出している。第2端子部122は、矩形板状に形成されており、第2端子板12の長手方向の一端(右端)から上方に突出している。第1端子部112及び第2端子部122には、それぞれねじ等が挿入される第1端子孔113及び第2端子孔123が設けられている。第1端子部112及び第2端子部122は、たとえばねじ止めにより、バッテリと負荷とを繋ぐ電路に電気的に接続される。
The first
可動子15は、導電性材料(たとえば、銅(Cu))から左右方向に長い板状に形成されている。本実施形態では、可動子15は、複数(ここでは、3枚)の板ばねを上下方向に沿って重ね合わせて構成されている。可動子15の長手方向の第1端(左端)153には、厚さ方向(上下方向)に貫通する一対の取付孔152が設けられている。一対の取付孔152には、それぞれ一対の可動接点14の有する軸部141が挿入される。そして、各軸部141が可動子15にかしめられることにより、一対の可動接点14が可動子15に取り付けられている。つまり、可動子15の一方向(長手方向)の第1端(左端)153に、一対の可動接点14が設けられている。なお、一対の可動接点14は、可動子15と一体に構成されていてもよい。
The
可動子15の長手方向の第2端(右端)154には、厚さ方向(上下方向)に貫通する一対の固定孔151が設けられている。可動子15の第2端154は、第2端子板12に固定されている。具体的には、可動子15の一対の固定孔151を第2端子板12の一対の固定孔121に重ね合わせて、これら固定孔151,121にピンを挿入してかしめることにより、可動子15が第2端子板12に固定される。
The second end (right end) 154 of the
可動子15は、長手方向の第2端(右端)154側で折り曲げられることにより、長手方向の第1端(左端)153が第1端子板11と上下方向において間隔を空けて対向するように構成されている。したがって、可動子15の一対の可動接点14は、上下方向において第1端子板11の一対の固定接点13と対向している。
The
可動子15は、駆動装置B1によって駆動されることにより、第1端(左端)153とは反対側の第2端(右端)154を支点として、一対の可動接点14を閉位置と開位置との間で移動させる。ここで、閉位置は、一対の可動接点14が一対の固定接点13に接触する位置である(図2A参照)。また、開位置は、一対の可動接点14が一対の固定接点13から離れた位置である(図2B参照)。
The
一対の可動接点14が閉位置にあるとき、つまり接点装置A1のオン状態では、第1端子板11と第2端子板12とが可動子15を介して短絡する。したがって、接点装置A1のオン状態では、第1端子板11と第2端子板12との間が導通し、バッテリから負荷へ直流電力が供給される。一対の可動接点14が開位置にあるとき、つまり接点装置A1のオフ状態では、第1端子板11と第2端子板12との間が開放されるので、バッテリから負荷へ直流電力が供給されない。
When the pair of
駆動装置B1は、図1、図3に示すように、コイル2と、ボビン3と、固定子4と、継鉄5と、接極子6と、復帰ばね7と、伝達ばね8とを備えている。また、固定子4と、継鉄5と、接極子6とは、いずれも磁性材料により形成されている。
1 and 3, the drive device B1 includes a
コイル2は、ボビン3の外周面に電線(たとえば、銅線)を巻き付けることで構成されている。コイル2は、電線の第1端と第2端とがそれぞれ電気的に接続される一対のコイル端子21を有している。コイル2は、一対のコイル端子21を介して電流を供給されることで通電し、磁束を発生する。ボビン3は、たとえば合成樹脂材料などの電気絶縁性を有する材料により円筒状に形成されている。ボビン3は、その軸方向が左右方向と一致するように配置されている。
The
固定子4は、左右方向に長い円柱状に形成された鉄心である。固定子4は、その長手方向(左右方向)の両端をボビン3から露出させる形で、ボビン3の中空部31に挿入されている。固定子4の長手方向の第1端(右端)は、中間部よりも径寸法が大きくなっており、接極子6と対向している。以下では、固定子4の第1端を「吸引部41」という。また、固定子4の長手方向の第2端(左端)は、中間部よりも径寸法が小さくなっており、継鉄5の第1板51(後述する)に固定されている。
The
継鉄5は、固定子4及び接極子6と共に、コイル2の通電時に生じる磁束が通る磁路を形成する。継鉄5は、左右方向に長い矩形状の板の中間部が折り曲げられることで、その断面がL字状となるように形成されている。継鉄5は、第1板51と、第2板52とを有している。第1板51及び第2板52は、いずれも矩形板状に形成されている。第1板51は、コイル2の軸方向(左右方向)の一端側(左側)に設けられている。第1板51には、厚さ方向(左右方向)に貫通する挿入孔511が設けられている。挿入孔511には、固定子4の第2端が挿入されている。第2板52は、コイル2の下側に設けられている。
The yoke 5, together with the
接極子6は、左右方向に長い矩形状の板の中間部63が折り曲げられることで、その断面がL字状となるように形成されている。接極子6は、第1板61と、第2板62とを有している。第1板61及び第2板62は、いずれも矩形板状に形成されている。また、第1板61の幅方向の寸法は、第2板62の幅方向の寸法よりも小さくなっている。ここで、幅方向とは、上下方向及び左右方向のいずれとも略直交する方向である。
The
接極子6の第1板61は、図1、図4に示すように、突部611を備えている。突部611は、第1板61における可動子15と対向する一面(下面)から下向きに突出している。また、突部611は、第1板61と一体に形成されている。突部611の可動子15と対向する一面は、球面状に形成されている。
The
接極子6は、その中間部63を支点として、第2板62が固定子4の吸引部41に接触する第1位置と、第2板62が固定子4の吸引部41から離れる第2位置との間で回転可能に構成されている。接極子6が第1位置にあるとき、接極子6の第1板61(ここでは、突部611)は、伝達ばね8を介して可動子15を押している。また、接極子6が第2位置にあるとき、接極子6の第1板61(ここでは、突部611)は、伝達ばね8を介して可動子15から押されている。
The
復帰ばね7は、金属製の板ばねから断面がL字状となるように形成されている。復帰ばね7は、一対の第1片71と、第2片72とを一体に形成して構成されている。一対の第1片71は、いずれも継鉄5の第2板52に固定されている。第2片72は、接極子6の第2板62に固定されている。復帰ばね7は、接極子6が第1位置にあるときに撓むように構成されている。そして、復帰ばね7は、元の状態に復帰しようとすることで、接極子6を第1位置から第2位置へと移動させる向きの力を、接極子6に作用させる。つまり、復帰ばね7は、弾性力により、接極子6を第1位置から第2位置へと移動させる向きの力を接極子6に作用させるように構成されている。
The return spring 7 is formed from a metal leaf spring so as to have an L-shaped cross section. The return spring 7 is formed by integrally forming a pair of a
伝達ばね8は、接極子6と可動子15との間に設けられ、接極子6と可動子15との間で力を伝達する。つまり、本実施形態では、接極子6から伝達ばね8を介して可動子15に力が伝達され、可動子15から伝達ばね8を介して接極子6に力が伝達される。
The
伝達ばね8は、図5A、図5Bに示すように、たとえばステンレス鋼(SUS)等の金属製の板ばねから平面視でU字状に形成されている。とくに、伝達ばね8は、可動子15よりも硬度が大きい材料で形成されている。具体例を挙げると、伝達ばね8がステンレス鋼で形成されている場合、伝達ばね8の硬度は、ビッカース硬さで表すと、たとえば400〜500[HV]程度である。伝達ばね8は、一対の取付片81と、連結片82とを一体に形成して構成されている。一対の取付片81及び連結片82は、いずれも矩形状に形成されている。
As shown in FIGS. 5A and 5B, the
一対の取付片81には、それぞれ厚さ方向(上下方向)に貫通する孔811が設けられている。本実施形態では、これらの孔811にそれぞれ一対の可動接点14の軸部141を挿入し、かしめることにより、一対の取付片81が可動子15に取り付けられている。なお、一対の取付片81は、一対の可動接点14と共に取り付けられていなくてもよい。つまり、伝達ばね8は、可動子15において、一対の可動接点14が取り付けられる部位とは異なる部位に取り付けられていてもよい。
Each of the pair of mounting
連結片82は、一対の取付片81の各々の長手方向の端を連結している。ここで、連結片82は、一対の取付片81の各々との連結部位83に沿って上向きに折り曲げられている。したがって、連結片82は、連結部位83を支点として撓み可能となっている。また、連結片82は、一対の取付片81が可動子15に取り付けられた状態で、接極子6の第1板61と対向している。そして、連結片82は、接極子6の突部611に接触している。
The connecting
ケースC1は、たとえばセラミック、合成樹脂などの電気絶縁性を有する材料やステンレス鋼(SUS)により形成されている。ケースC1は、ベースC11と、カバーC12とを、たとえば溶接やろう付け、熱硬化型樹脂の接着剤を用いた接着等で結合することにより構成されている。ケースC1は、接点装置A1及び駆動装置B1を収納する。なお、図1に示すように、接点装置A1のうち第1端子板11の第1端子部112と、第2端子板12の第2端子部122とは、ケースC1から露出している。また、図1に示すように、駆動装置B1のうち一対のコイル端子21の各々の一部は、ケースC1から露出している。
The case C1 is formed of an electrically insulating material such as a ceramic or a synthetic resin, or stainless steel (SUS). The case C1 is configured by joining the base C11 and the cover C12 by, for example, welding, brazing, bonding using a thermosetting resin adhesive, or the like. The case C1 houses the contact device A1 and the driving device B1. In addition, as shown in FIG. 1, the first
以下、本実施形態の電磁継電器100の動作について図2A、図2Bを用いて説明する。なお、以下の説明では、接点装置A1のオフ状態における可動子15の状態を「元の状態」という。接点装置A1のオフ状態において、コイル2が通電すると、コイル2が磁束を発生する。すると、接極子6の第2板62と固定子4の吸引部41との間に磁気吸引力が生じることで、復帰ばね7の弾性力に抗して第2板62が吸引部41に引き寄せられる。これにより、接極子6が反時計回りに回転し、第2位置から第1位置に移動する。
Hereinafter, the operation of the
接極子6の第1位置への移動に伴って、接極子6の第1板61(ここでは、突部611)が伝達ばね8の連結片82を押す。すると、伝達ばね8は、接極子6から可動子15へと力を伝達する。可動子15は、伝達ばね8からの力を受けて下向きに押されることにより、第2端(右端)154を支点として反時計回りに回転する。そして、一対の可動接点14は、一対の固定接点13に接触する閉位置へと移動する(図2A参照)。よって、接点装置A1がオン状態となり、第1端子板11と第2端子板12との間が導通する。
As the
次に、コイル2の通電を解除すると、コイル2は磁束を発生しなくなる。すると、接極子6の第2板62と、固定子4の吸引部41との間の磁気吸引力も失われる。そして、接極子6は、復帰ばね7の弾性力によって時計回りに回転し、第1位置から第2位置に移動する。
Next, when the energization of the
接極子6の第2位置への移動に伴って、接極子6の第1板61が伝達ばね8を介して可動子15を押す力が弱まる。このため、可動子15は、自身の弾性力により、第2端(右端)154を支点として時計回りに回転する。そして、一対の可動接点14は、一対の固定接点13から離れた開位置へと移動する(図2B参照)。
As the
接極子6が第2位置に復帰して接極子6の移動が完了すると、接極子6が第2位置で固定される。このため、伝達ばね8の連結片82は、接極子6の第1板61と可動子15とで挟まれることにより、弾性変形する。つまり、伝達ばね8は、一対の可動接点14が開位置にある状態において、弾性変形した状態で接極子6(ここでは、突部611)に接触する。
When the
すると、伝達ばね8の連結片82が元の状態に復帰しようとする弾性力が、可動子15に作用することにより、可動子15が減速する。このため、可動子15の振動が伝達ばね8により抑えられて収束し、可動子15の移動が完了する。
Then, the elastic force for returning the connecting
上述のように、本実施形態の電磁継電器100は、接極子6と可動子15との間に設けられて接極子6と可動子15との間で力を伝達する伝達ばね8を備えている。このため、本実施形態の電磁継電器100では、可動子15の代わりに伝達ばね8を接極子6に接触させることにより、可動子15と接極子6との摩擦による摩耗粉の発生を防止することができる。
As described above, the
また、本実施形態の電磁継電器100では、伝達ばね8は、たとえばステンレス鋼で形成されており、たとえば銅で形成されている可動子15よりも硬度が大きい。つまり、伝達ばね8における接極子6(ここでは、突部611)と接触する部位(ここでは、連結片82)の硬度が、可動子15の硬度よりも大きい。このように、本実施形態の電磁継電器100では、伝達ばね8の硬度を可動子15の硬度よりも大きくすることで、伝達ばね8の硬度を接極子6の硬度に近付けている。このため、本実施形態の電磁継電器100では、可動子15が接極子6と接触する場合と比較して、伝達ばね8が接極子6により削られ難く、摩耗粉が発生し難い。
Further, in the
結果として、本実施形態の電磁継電器100は、摩耗粉の発生を抑制することができる。したがって、本実施形態の電磁継電器100では、たとえば摩耗粉が一対の可動接点14と一対の固定接点13との間に挟まるというように、接点装置A1のオン/オフの動作に影響を与える事態が起こり難い。
As a result, the
ここで、摩耗粉の発生を抑制する手段としては、たとえば伝達ばね8を備えずに、可動子15の硬度を接極子6の硬度に近付けることが考えられる。しかしながら、この手段では、可動子15が必要とする弾性や導電性を確保した上で硬度を大きくしなければならず、可動子15の設計が困難である。これに対して、本実施形態の電磁継電器100では、可動子15の設計を変更せずに、摩耗粉の発生を抑制することが可能である。
Here, as means for suppressing the generation of abrasion powder, for example, it is conceivable to make the hardness of the
また、摩耗粉の発生を抑制する別の手段としては、たとえば伝達ばね8を備えずに、可動子15と接極子6とが接触する部位に潤滑油を塗布することも考えられる。しかしながら、この手段では、潤滑油を塗布する工程が必要であることから工数が増大するという問題がある。また、この手段では、潤滑油から発生するガスにより、電磁継電器100の耐久性に影響を与える可能性があるという問題がある。これに対して、本実施形態の電磁継電器100では、上記の問題を生じさせることなく、摩耗粉の発生を抑制することが可能である。
Further, as another means for suppressing the generation of abrasion powder, for example, it is conceivable to apply lubricating oil to a portion where the
ここで、伝達ばね8の硬度は、可動子15の硬度よりも大きければよいが、接極子6の硬度に近い方が好ましい。つまり、伝達ばね8の硬度を接極子6の硬度に近付ければ、伝達ばね8と接極子6との摩擦によって伝達ばね8又は接極子6が削られ難くなるので、より効果的に摩耗粉の発生を抑制することが可能である。たとえば、伝達ばね8の硬度は、接極子6の硬度と同等であるのが好ましい。この構成は、たとえば、伝達ばね8を接極子6と同等の硬度を有する材料で形成することにより実現することができる。
Here, the hardness of the
また、本実施形態の電磁継電器100では、接極子6は、突部611を備えている。突部611は、伝達ばね8(ここでは、連結片82)と対向し、一対の可動接点14が閉位置にある状態で伝達ばね8と接触する。そして突部611は、伝達ばね8と接触する面が球面状に形成されている。この構成では、伝達ばね8の接極子6との接触面積を小さくすることができるので、伝達ばね8の接極子6との摩擦を小さくすることができる。また、この構成では、伝達ばね8が突部611と接触するときに、伝達ばね8が突部611の球面に沿って移動するため、摩擦が生じ難い。結果として、この構成では、伝達ばね8から摩耗粉が発生するのをより効果的に抑制することができる。なお、当該構成を採用するか否かは任意である。
Moreover, in the
また、本実施形態の電磁継電器100では、伝達ばね8は、接極子6と接触する部位(ここでは、連結片82)の硬度が、突部611の硬度と同等となるように構成されているのが好ましい。この構成では、伝達ばね8と突部611との摩擦により伝達ばね8が削られ難いので、伝達ばね8から摩耗粉が発生するのをより効果的に抑制することができる。
In addition, in the
また、本実施形態の電磁継電器100において、接極子6における伝達ばね8と対向する面(ここでは、突部611の表面)には、無電解ニッケルめっき皮膜が形成されていることが好ましい。無電解ニッケルめっき皮膜は、たとえば無電解Ni−P(ニッケル−リン)めっき処理を突部611に施し、かつ、熱処理を施すことにより形成する。この構成では、電解ニッケルめっき皮膜を形成する場合と比較して、皮膜が剥がれ難く、摩耗粉が発生し難い。皮膜が剥がれ難く、摩耗粉が発生し難いのは、無電解ニッケルめっき皮膜を形成する場合、電解ニッケルめっき皮膜を形成する場合と比較して、突部611の表面に形成される皮膜の硬度が大きいことによる他、皮膜の下地との密着性や微細な表面状態等にもよると考えられる。
In the
また、本実施形態の電磁継電器100では、伝達ばね8は、一対の可動接点14が閉位置にある状態において、接極子6と接触する部位と可動子15との間に隙間D1(図2A参照)が設けられるように構成されている。つまり、伝達ばね8は、一対の可動接点14が閉位置にある状態において、可動子15と接極子6とで挟まれても、隙間D1が生じる程度の弾性を有している。この構成では、伝達ばね8が可動子15に接触しないため、伝達ばね8と可動子15との摩擦による摩耗粉の発生を抑制することができる。なお、当該構成を採用するか否かは任意である。
Further, in the
ところで、本実施形態では、突部611が伝達ばね8と接触しているが、他の構成であってもよい。たとえば、伝達ばね8が、直接、接極子6に接触する構成であってもよい。この場合、接極子6の突部611は不要である。また、この場合、突部611の表面に無電解ニッケルめっき皮膜を形成する場合と同様に、接極子6における伝達ばね8と接する面(下面)には、無電解ニッケルめっき皮膜が形成されていてもよい。
By the way, in the present embodiment, the
また、本実施形態では、突部611の表面に皮膜を形成しているが、他の構成であってもよい。たとえば、突部611の表面に皮膜を形成しない場合、伝達ばね8は、突部611と接触する部位(ここでは、連結片82)の硬度が、突部611の硬度に近くなるように構成されているのが好ましい。
Further, in the present embodiment, a film is formed on the surface of the
また、本実施形態の電磁継電器100では、接点装置A1は、一対の固定接点13と、一対の可動接点14とを備えているが、他の構成であってもよい。たとえば、接点装置A1は、1つの固定接点13と、1つの可動接点14とを備えていてもよい。また、接点装置A1は、3つ以上の固定接点13と、3つ以上の可動接点14とを備えていてもよい。
In the
また、本実施形態の電磁継電器100は、a接点リレー、b接点リレー、c接点リレーのいずれにも用いることができる。たとえば電磁継電器100をc接点リレーとして用いる場合は、固定接点13とは別に、可動接点14が開位置にあるときに接触する固定接点を設ければよい。この構成では、コイル2の通電・非通電に応じて、可動接点14が閉位置で接触する固定接点13に接続される電路と、可動接点14が開位置で接触する固定接点に接続される電路とを切り替えることができる。
Further, the
13 固定接点
14 可動接点
15 可動子
153 第1端
154 第2端
2 コイル
6 接極子
611 突部
8 伝達ばね
100 電磁継電器
D1 隙間
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記固定接点に接触する閉位置と、前記固定接点から離れた開位置との間を移動する可動接点と、
一方向の第1端に前記可動接点が設けられ、前記第1端とは反対側の第2端を支点として前記可動接点を前記閉位置と前記開位置との間で移動させる可動子と、
コイルと、
前記コイルの通電で生じる磁束により、前記可動子を駆動する接極子と、
前記接極子と前記可動子との間に設けられ、前記接極子と前記可動子との間で力を伝達する伝達ばねとを備え、
前記伝達ばねは、前記接極子と接触する部位の硬度が、前記可動子の硬度よりも大きくなるように構成されていることを特徴とする電磁継電器。 Fixed contacts,
A closed position that contacts the fixed contact, and a movable contact that moves between an open position away from the fixed contact,
A movable element that is provided with the movable contact at a first end in one direction, and that moves the movable contact between the closed position and the open position with a second end opposite to the first end as a fulcrum;
Coils and
An armature that drives the mover by a magnetic flux generated by energizing the coil,
A transmission spring that is provided between the armature and the mover and that transmits a force between the armature and the mover,
An electromagnetic relay, wherein the transmission spring is configured such that hardness of a portion that contacts the armature is greater than hardness of the mover.
前記突部は、前記伝達ばねと接触する面が球面状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の電磁継電器。 The armature includes a protrusion that faces the transmission spring in a state in which the movable contact is opposed to the transmission spring and the movable contact is in the closed position.
The electromagnetic relay according to claim 1, wherein a surface of the protrusion that contacts the transmission spring is formed in a spherical shape.
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