JP6621669B2 - Centrifugal pump and cooling system using centrifugal pump - Google Patents
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Description
本発明は、例えば、エアコン、冷凍機などの冷媒循環回路に用いられる冷媒、発熱する部品や機器などの冷却循環回路に用いられる冷却水など、閉回路内で流体を循環させるための遠心ポンプ、および、遠心ポンプを用いた冷却システムに関する。 The present invention is, for example, a centrifugal pump for circulating a fluid in a closed circuit, such as a refrigerant used in a refrigerant circuit such as an air conditioner or a refrigerator, or a cooling water used in a cooling circuit such as a component or device that generates heat, The present invention also relates to a cooling system using a centrifugal pump.
図9は、従来の遠心ポンプの縦断面図、図10は、従来の遠心ポンプにおいて、誤って複数枚のスラストワッシャー230を介装してしまった場合の状態を示す図9と同様な縦断面図、図11は、図10のG部分の部分拡大断面図、図12は、従来の遠心ポンプにおいて、誤ってスラストワッシャー230を介装するのを忘れてしまった場合の状態を示す図9と同様な縦断面図、図13は、図12のI部分の部分拡大断面図である。
FIG. 9 is a longitudinal sectional view of a conventional centrifugal pump, and FIG. 10 is a longitudinal sectional view similar to FIG. 9 showing a state where a plurality of
図9に示したように、従来の遠心ポンプ100は、回転羽根部材102を備えている。この回転羽根部材102は、円管状の軸受け部104の上部に、外周方向に放射状に延設された複数枚の羽根車部材106を備えている。
As shown in FIG. 9, the conventional
なお、本明細書中、「上側」、「上部」、「上方」、「下側」、「下部」、「下方」などの上下方向を示す用語は、各図面において、上下方向を示すものであり、各部材の相対的な位置関係を示すものであって、絶対的な位置関係を示すものではない。 In the present specification, terms indicating the vertical direction such as “upper”, “upper”, “upper”, “lower”, “lower”, “lower” and the like indicate the vertical direction in each drawing. Yes, it indicates the relative positional relationship of each member, and does not indicate an absolute positional relationship.
羽根車部材106は、軸受け部104の下部外周方向に延設された基端部分108と、この基端部分108から上方に外周方向に拡径した拡径部110と、この拡径部110から外周方向に延設された外側羽根部112とから構成されている。
The
また、回転羽根部材102は、基端部分108の外周に、環状の永久磁石からなるロータマグネット122が設けられている。
The rotating
なお、ロータマグネット122と羽根車部材106との間は、羽根車部材106に対して、ロータマグネット122の回り止め、抜け落ちが防止される構造となっており、羽根車部材106がロータマグネット122とともに、軸部材154の周りを回転するように構成されている。
The
さらに、従来の遠心ポンプ100は、図9に示したように、回転羽根部材102を収容する本体ケース124を備えている。本体ケース124は、上側本体ケース126を備えており、上側本体ケース126は、頂壁128と、頂壁128の外周から下方に延設された側周壁130とから構成されている。
Furthermore, the conventional
上側本体ケース126の側周壁130には、吸込側継手部材(吸い込み側導管)132が、密封状態で固着されている。これにより、本体ケース124内に、吸込側継手部材132が連通するように構成されている。
A suction side joint member (suction side conduit) 132 is fixed to the side
また、上側本体ケース126の側周壁130には、吸込側継手部材132と対向するように、吐出側継手部材136が、密封状態で固着されている。これにより、本体ケース124内に、吐出側継手部材136が連通するように構成されている。
Further, a discharge
また、図9に示したように、本体ケース124は、下側本体ケース(ロータケース)138を備えている。そして、上側本体ケース126の側周壁130の下端141の内壁に、下側本体ケース138の外周フランジ142が密封状態で固着されている。これにより、本体ケース124内に、上側本体ケース126と下側本体ケース138で囲まれた内部空間S1が形成されている。
Also, as shown in FIG. 9, the
この下側本体ケース138は、図9に示したように、下側本体ケース138の外周フランジ142から、内周側に延びた羽根収容部144と、この羽根収容部144から下方に延びたロータマグネット収容部146とを備えている。さらに、このロータマグネット収容部146の下方に、有底筒状の軸固定部材収容部148が形成されている。
As shown in FIG. 9, the lower main body case 138 includes a blade accommodating
そして、軸固定部材収容部148に、軸固定部材150が、例えば、圧入などによって嵌着されている。この軸固定部材150に形成された軸穴152に、軸部材154の下端部156が、軸支されるように固定されている。
The
また、この回転羽根部材102の軸受け部104内に、回転羽根部材102が回転できるように軸部材154が挿通されている。
A shaft member 154 is inserted into the
さらに、本体ケース124は、羽根ケース158を備えている。この羽根ケース158は、吸込側継手部材132側において、この羽根ケース158の外周フランジ160が、上側本体ケース126の側周壁130の下方に、密封状態で固着されている。
Further, the
すなわち、羽根ケース158の外周フランジ160が、上側本体ケース126の側周壁130の下端141の内壁と、下側本体ケース138の外周フランジ142との間に挟着されるように、密封状態で固着されている。
That is, the outer
一方、羽根ケース158は、吐出側継手部材136側において、その側周壁162に開口部が形成され、この側周壁162の開口部の周囲が、本体ケース124の側周壁130に、吐出側継手部材136とともに、密封状態で固着されている。
On the other hand, the
また、羽根ケース158は、外周フランジ160から上方に延びた側周壁162と、側周壁162から、羽根車部材106の外側羽根部112に沿うように水平方向内側に延設された延設部164を備えている。
Further, the
このような形状とすることで、羽根ケース158と下側本体ケース138の羽根収容部144との間に、羽根車部材106を収容することができるようになっている。
With such a shape, the
また、羽根ケース158によって、上側本体ケース126と下側本体ケース138とで形成された内部空間S1が仕切られて、上方に流体導入流路174が形成されるとともに、下方に回転羽根部材102を収容する回転部収容空間S2が形成されている。
In addition, the
また、図9に示したように、従来の遠心ポンプ100は、ロータマグネット122の周囲に位置するように、下側本体ケース138のロータマグネット収容部146の外周に配置され、回転羽根部材102を回転させるコイル部204を備えている。コイル部204は、ボビンケース206に巻かれた巻線208から構成される複数個のコイル210が、周方向に一定間隔で離間して設けられている。
Further, as shown in FIG. 9, the conventional
そして、これらのコイル210が、略円筒形状のコイルカバー本体214の内部において、本体ケース124の下側本体ケース138のロータマグネット収容部146の外周に嵌合するように装着されている、
These
なお、図9に示したように、本体ケース側固定金具186と、コイル側固定突出部216とを係合することによって、コイル部204を収容したコイルカバー本体214を、本体ケース124の下方に脱着自在に取り付けることができるように構成されている。
As shown in FIG. 9, the coil cover
なお、図9中、符号226は、コネクタ、228は、リード線を示している。
In FIG. 9,
このように構成される従来の遠心ポンプ100では、コイル部204のコイル210に電流を流すことによって、コイル210が励磁され、これにより、回転羽根部材102のロータマグネット122に作用して、回転羽根部材102が軸受け部104に挿通された軸部材154の周りで回転できるようになっている。
In the conventional
これにより、吸込側継手部材132から吸い込まれた流体が、羽根ケース158と上側本体ケース126によって形成された流体導入流路174から、羽根ケース158の延設部164の内周側開口部164aを通過する。そして、内周側開口部164aを通過した流体は、羽根ケース158と下側本体ケース138によって形成された回転部収容空間S2に導入されるようになっている。
As a result, the fluid sucked from the suction
また、回転羽根部材102の羽根車部材106の回転力によって、回転部収容空間S2に導入された流体は、本体ケース124の回転部収容空間S2から、吐出側継手部材136を介して吐出されるようになっている。
Further, the fluid introduced into the rotating part accommodating space S2 by the rotational force of the
ところで、このような従来の遠心ポンプ100では、回転羽根部材102と軸部材154との回転摺動による摩耗や接触音を防止するために、図9に示したように、回転羽根部材102の下端部102aと、軸固定部材150の上端部150aとの間の軸部材154の周囲に、スラストワッシャー230が介装されている。
By the way, in such a conventional
すなわち、スラストワッシャー230を介装することによって、回転羽根部材102(軸受け部104)と軸部材154の2部材の間の動摩擦を緩和している。このように動摩擦を緩和することによって、回転羽根部材102(軸受け部104)と軸部材154との間の摩耗による異物の発生や接触音の発生を防いでいる。
That is, by interposing the
さらに、スラストワッシャー230には、回転羽根部材102に発生するスラスト方向(すなわち、回転軸である軸部材(シャフト)154に向かう方向)の力を緩和する効果もあり、回転羽根部材102(軸受け部104)と、回転軸である軸部材154との間の摩耗を防ぐ作用がある。
Further, the
ところで、このような従来の遠心ポンプ100は、例えば、流体の循環を利用して発熱部品、機器などの冷却を補助するシステムに使用され、組込むシステムの用途によっては、産業工業用だけでなく、家庭用機器(家電)にも使用される場合がある。
By the way, such a conventional
近年、家庭用機器は、小型化、静音化が進んでおり、これを実現するために、流体循環を行うポンプについても同様な仕様が求められている。 In recent years, household appliances have become smaller and quieter, and in order to achieve this, similar specifications are required for pumps that perform fluid circulation.
また、純度の高い流体の循環を目的としたポンプは、高気密性、耐食性などが要求されるとともに、製作時、使用時において、内部の残渣、異物の侵入は許されない。 Further, a pump intended for circulating a high-purity fluid is required to have high airtightness, corrosion resistance, etc., and intrusion of internal residues and foreign matters is not permitted during manufacture and use.
ところで、図9に示したように、従来の遠心ポンプ100では、遠心ポンプ100の構造上、回転羽根部材102は、スラストワッシャー230上を回転摺動するように構成されている。
Incidentally, as shown in FIG. 9, in the conventional
しかしながら、図10、図11に示したように、回転羽根部材102の下端部102aと、軸固定部材150の上端部150aとの間の軸部材154の周囲に、誤って複数枚のスラストワッシャー230を介装してしまうおそれが考えられる。
However, as shown in FIGS. 10 and 11, a plurality of
この場合には、スラストワッシャー230の間で、相互に摺動することによって、摩耗による異物の発生(摩耗粉)が生じることになる。
In this case, foreign matters are generated due to wear (wear powder) by sliding between the
一方、図12、図13に示したように、回転羽根部材102の下端部102aと、軸固定部材150の上端部150aとの間の軸部材154の周囲に、誤ってスラストワッシャー230を介装するのを忘れてしまうおそれが考えられる。
On the other hand, as shown in FIGS. 12 and 13, the
この場合には、回転羽根部材102(軸受け部104)と軸部材154との間の摺動抵抗が増加して、摩耗による異物の発生や接触音の発生が生じて、耐久性が低下することになる。 In this case, the sliding resistance between the rotary blade member 102 (bearing portion 104) and the shaft member 154 increases, and foreign matter and contact noise are generated due to wear, resulting in a decrease in durability. become.
しかしながら、遠心ポンプ100を組立てた後は、内部を確認できないため、回転羽根部材102の下端部102aと、軸固定部材150の上端部150aとの間の軸部材154の周囲に、誤って複数枚のスラストワッシャー230を介装してしまったか、または、誤ってスラストワッシャー230を介装するのを忘れてしまったかを確認することができない。
However, since the inside cannot be confirmed after the
本発明は、このような現状に鑑み、複雑な構造や、検査機構を用いることなく、回転羽根部材の下端部と、軸固定部材の上端部との間の軸部材の周囲に、誤って複数枚のスラストワッシャーを介装してしまったか、または、誤ってスラストワッシャーを介装するのを忘れてしまったかを確認することが可能で、製造工程の誤りで耐久性が低下するのを防止することが可能な遠心ポンプを提供することを目的とする。 In view of such a current situation, the present invention erroneously places a plurality of components around the shaft member between the lower end portion of the rotary blade member and the upper end portion of the shaft fixing member without using a complicated structure or an inspection mechanism. It is possible to check whether a thrust washer has been inserted, or forgetting to install a thrust washer by mistake, preventing the durability from being lowered due to an error in the manufacturing process. It is an object of the present invention to provide a centrifugal pump capable of performing the above.
また、本発明は、摩耗粉の発生を抑制することができ、摩耗粉が、回転羽根部材と軸部材(シャフト)の間の摺動部に入り込むことがなく、耐久性、作動性に優れ、異音が発生することがなく、静音性に優れるとともに、所期の目的とするポンプ性能を保持することが可能な遠心ポンプを提供することを目的とする。 In addition, the present invention can suppress the generation of wear powder, wear powder does not enter the sliding portion between the rotary blade member and the shaft member (shaft), excellent in durability and operability, An object of the present invention is to provide a centrifugal pump that does not generate abnormal noise, is excellent in quietness, and can maintain the intended pump performance.
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明の遠心ポンプは、
羽根車部材と羽根車部材に設けられたロータマグネットとから構成される回転羽根部材と、
前記回転羽根部材を収容する本体ケースと、
前記ロータマグネットの周囲に位置するように配置され、回転羽根部材を回転させるコイル部と、
前記本体ケースに設けられ、回転羽根部材がその周囲を回転するように軸支される軸部材と、
前記軸部材の軸方向の端部に配置され、軸部材の端部を固定する軸固定部材と、
前記回転羽根部材と軸固定部材との間に介装されたスラストワッシャーと、
を備えた遠心ポンプであって、
前記回転羽根部材と軸固定部材との間に介装されたスラストワッシャーの厚さtと、回転羽根部材の軸方向の端部と、本体ケースとの間の間隙Hとの関係が、
H<t
となるように設定されていることを特徴とする。
The present invention was invented in order to achieve the problems and objects in the prior art as described above.
A rotating blade member composed of an impeller member and a rotor magnet provided on the impeller member;
A body case that houses the rotating blade member;
A coil portion arranged to be located around the rotor magnet and rotating the rotary blade member;
A shaft member provided in the main body case and pivotally supported so that the rotary blade member rotates around the periphery;
A shaft fixing member disposed at an end portion of the shaft member in the axial direction and fixing the end portion of the shaft member;
A thrust washer interposed between the rotary blade member and the shaft fixing member;
A centrifugal pump comprising:
The relation between the thickness t of the thrust washer interposed between the rotary blade member and the shaft fixing member, the gap H between the axial end of the rotary blade member and the main body case,
H <t
It is set so that it becomes.
このように構成することによって、回転羽根部材と軸固定部材との間に介装されたスラストワッシャーの厚さtと、回転羽根部材の軸方向の端部と、本体ケースとの間の間隙Hとの関係が、
H<t
となるように設定されている。
With this configuration, the thickness t of the thrust washer interposed between the rotating blade member and the shaft fixing member, the gap H between the axial end of the rotating blade member and the main body case Relationship with
H <t
It is set to become.
従って、回転羽根部材の下端部と、軸固定部材の上端部との間の軸部材の周囲に、誤って複数枚のスラストワッシャーを介装してしまった場合に、回転羽根部材の軸方向の端部と本体ケースとの間が当接することになる。 Therefore, if a plurality of thrust washers are accidentally inserted around the shaft member between the lower end portion of the rotating blade member and the upper end portion of the shaft fixing member, the axial direction of the rotating blade member The end portion and the main body case come into contact with each other.
また、回転羽根部材の下端部と、軸固定部材の上端部との間の軸部材の周囲に、誤ってスラストワッシャーを介装するのを忘れてしまった場合にも、回転羽根部材と軸固定部材との間が直接当接することになるとともに、回転羽根部材の軸方向の端部と本体ケースとの間が当接することになる。 Also, if you forget to install a thrust washer around the shaft member between the lower end of the rotating blade member and the upper end of the shaft fixing member, the shaft is fixed to the rotating blade member. While directly contacting with the member, the axial end of the rotary blade member and the main body case are in contact with each other.
以上の通り、回転羽根部材の軸方向の端部と本体ケースとが当接してしまうので、回転羽根部材の回転に対して回転抵抗となり、電流値が増加したり、回転羽根部材の回転数が減少することになる。 As described above, the axial end of the rotating blade member and the main body case come into contact with each other, so that rotational resistance is generated with respect to the rotation of the rotating blade member, and the current value increases or the rotational speed of the rotating blade member increases. Will be reduced.
その結果、電流値や回転数という遠心ポンプの性能値に影響が出てくるため、例えば、電流計、回転数検知計などの従来の測定装置を用いることができ、検出が容易となる。 As a result, the performance value of the centrifugal pump, such as the current value and the rotational speed, is affected. For example, a conventional measuring device such as an ammeter or a rotational speed detector can be used, and the detection becomes easy.
従って、複雑な構造や、検査機構を用いることなく、回転羽根部材の下端部と、軸固定部材の上端部との間の軸部材の周囲に、誤って複数枚のスラストワッシャーを介装してしまったか、または、誤ってスラストワッシャーを介装するのを忘れてしまったかを確認することが可能で、製造工程の誤りで耐久性が低下するのを防止することが可能である。 Therefore, a plurality of thrust washers are erroneously interposed around the shaft member between the lower end portion of the rotary blade member and the upper end portion of the shaft fixing member without using a complicated structure or an inspection mechanism. It is possible to confirm whether or not the thrust washer has been accidentally inserted, and it is possible to prevent the durability from being lowered due to an error in the manufacturing process.
このため、摩耗粉の発生を抑制することができ、摩耗粉が、回転羽根部材と軸部材(シャフト)の間の摺動部に入り込むことがなく、耐久性、作動性に優れ、異音が発生することがなく、静音性に優れるとともに、所期の目的とするポンプ性能を保持することが可能である。 For this reason, generation | occurrence | production of abrasion powder can be suppressed, and abrasion powder does not enter into the sliding part between a rotary blade member and a shaft member (shaft), it is excellent in durability and operability, and abnormal noise is generated. It does not occur, is excellent in quietness, and can maintain the intended pump performance.
また、本発明の遠心ポンプは、前記回転羽根部材の軸方向の端部と、本体ケースとの間の間隙Hが、回転羽根部材の軸方向の軸固定部材側の端部と、本体ケースとの間の間隙Hであることを特徴とする。 In the centrifugal pump of the present invention, the gap H between the axial end of the rotary blade member and the main body case has an axial end portion on the axial fixing member side of the rotary vane member, and the main body case. It is the gap H between these.
このように構成することによって、回転羽根部材の下端部と、軸固定部材の上端部との間の軸部材の周囲に、誤ってスラストワッシャーを介装するのを忘れてしまった場合に、回転羽根部材の軸方向の軸固定部材側の端部と、本体ケースとが当接することになる。 With this configuration, if you forget to accidentally insert a thrust washer around the shaft member between the lower end of the rotating blade member and the upper end of the shaft fixing member, The end of the blade member in the axial direction on the shaft fixing member side comes into contact with the main body case.
これにより、回転羽根部材の軸方向の軸固定部材側の端部と、本体ケースとが当接することによって、回転羽根部材の回転に対して回転抵抗となり、電流値が増加したり、回転羽根部材の回転数が減少することになる。 As a result, the end of the rotating blade member on the shaft fixing member side in the axial direction and the main body case come into contact with each other, thereby causing rotational resistance against the rotation of the rotating blade member, increasing the current value, or rotating blade member. The number of rotations will decrease.
その結果、電流値や回転数という遠心ポンプの性能値に影響が出てくるため、例えば、電流計、回転数検知計などの従来の測定装置を用いることができ、検出が容易となる。 As a result, the performance value of the centrifugal pump, such as the current value and the rotational speed, is affected. For example, a conventional measuring device such as an ammeter or a rotational speed detector can be used, and the detection becomes easy.
従って、複雑な構造や、検査機構を用いることなく、回転羽根部材の下端部と、軸固定部材の上端部との間の軸部材の周囲に、誤ってスラストワッシャーを介装するのを忘れてしまったかどうかを確認することが可能で、製造工程の誤りで耐久性が低下するのを防止することが可能である。 Therefore, forgetting to install a thrust washer by mistake around the shaft member between the lower end of the rotary blade member and the upper end of the shaft fixing member without using a complicated structure or inspection mechanism. It is possible to confirm whether or not the failure has occurred, and it is possible to prevent a decrease in durability due to an error in the manufacturing process.
また、本発明の遠心ポンプは、
前記回転羽根部材の軸方向の端部と、本体ケースとの間の間隙Hが、回転羽根部材のロータマグネットの軸方向の端部と、本体ケースとの間の間隙H1であり、
H1<t
となるように設定されていることを特徴とする。
The centrifugal pump of the present invention is
A gap H between the axial end of the rotary blade member and the main body case is a gap H1 between the axial end of the rotor magnet of the rotary blade member and the main body case.
H1 <t
It is set so that it becomes.
このように構成することによって、H1<tとなるように設定されているので、回転羽根部材の下端部と、軸固定部材の上端部との間の軸部材の周囲に、誤ってスラストワッシャーを介装するのを忘れてしまった場合に、回転羽根部材のロータマグネットの軸方向の端部と、本体ケースとが当接することになる。 With this configuration, since H1 <t is set, a thrust washer is accidentally placed around the shaft member between the lower end portion of the rotary blade member and the upper end portion of the shaft fixing member. When forgetting to interpose, the axial end of the rotor magnet of the rotating blade member and the main body case come into contact with each other.
これにより、回転羽根部材のロータマグネットの軸方向の端部と、本体ケースとが当接することによって、回転羽根部材の回転に対して回転抵抗となり、電流値が増加したり、回転羽根部材の回転数が減少することになる。 As a result, the axial end of the rotor magnet of the rotating blade member and the main body case come into contact with each other, thereby causing rotational resistance against rotation of the rotating blade member, increasing the current value, and rotating the rotating blade member. The number will decrease.
その結果、電流値や回転数という遠心ポンプの性能値に影響が出てくるため、例えば、電流計、回転数検知計などの従来の測定装置を用いることができ、検出が容易となる。 As a result, the performance value of the centrifugal pump, such as the current value and the rotational speed, is affected. For example, a conventional measuring device such as an ammeter or a rotational speed detector can be used, and the detection becomes easy.
従って、複雑な構造や、検査機構を用いることなく、回転羽根部材の下端部と、軸固定部材の上端部との間の軸部材の周囲に、誤ってスラストワッシャーを介装するのを忘れてしまったかどうかを確認することが可能で、製造工程の誤りで耐久性が低下するのを防止することが可能である。 Therefore, forgetting to install a thrust washer by mistake around the shaft member between the lower end of the rotary blade member and the upper end of the shaft fixing member without using a complicated structure or inspection mechanism. It is possible to confirm whether or not the failure has occurred, and it is possible to prevent a decrease in durability due to an error in the manufacturing process.
このため、摩耗粉の発生を抑制することができ、摩耗粉が、回転羽根部材と軸部材(シャフト)の間の摺動部に入り込むことがなく、耐久性、作動性に優れ、異音が発生することがなく、静音性に優れるとともに、所期の目的とするポンプ性能を保持することが可能である。 For this reason, generation | occurrence | production of abrasion powder can be suppressed, and abrasion powder does not enter into the sliding part between a rotary blade member and a shaft member (shaft), it is excellent in durability and operability, and abnormal noise is generated. It does not occur, is excellent in quietness, and can maintain the intended pump performance.
また、本発明の遠心ポンプは、前記回転羽根部材の軸方向の端部と、本体ケースとの間の間隙Hが、羽根車部材の軸方向の軸固定部材側と反対側の端部と、本体ケースとの間の間隙Hであることを特徴とする。 Further, in the centrifugal pump of the present invention, the gap H between the axial end of the rotary blade member and the main body case has an end opposite to the axial fixed member side in the axial direction of the impeller member, It is a gap H between the main body case and the main body case.
このように構成することによって、回転羽根部材の下端部と、軸固定部材の上端部との間の軸部材の周囲に、誤って複数枚のスラストワッシャーを介装してしまった場合に、羽根車部材の軸方向の軸固定部材側と反対側の端部と、本体ケースとが当接することになる。 By configuring in this way, when a plurality of thrust washers are accidentally interposed around the shaft member between the lower end portion of the rotary blade member and the upper end portion of the shaft fixing member, the blade The end of the vehicle member in the axial direction opposite to the shaft fixing member side comes into contact with the main body case.
これにより、羽根車部材の軸方向の軸固定部材側と反対側の端部と、本体ケースとが当接することによって、回転羽根部材の回転に対して回転抵抗となり、電流値が増加したり、回転羽根部材の回転数が減少することになる。 Thereby, the end of the impeller member in the axial direction opposite to the shaft fixing member side and the main body case come into contact with each other, thereby causing rotational resistance to the rotation of the rotating blade member, increasing the current value, The number of rotations of the rotary blade member will decrease.
その結果、電流値や回転数という遠心ポンプの性能値に影響が出てくるため、例えば、電流計、回転数検知計などの従来の測定装置を用いることができ、検出が容易となる。 As a result, the performance value of the centrifugal pump, such as the current value and the rotational speed, is affected. For example, a conventional measuring device such as an ammeter or a rotational speed detector can be used, and the detection becomes easy.
従って、複雑な構造や、検査機構を用いることなく、回転羽根部材の下端部と、軸固定部材の上端部との間の軸部材の周囲に、誤って複数枚のスラストワッシャーを介装してしまったかどうかを確認することが可能で、製造工程の誤りで耐久性が低下するのを防止することが可能である。 Therefore, a plurality of thrust washers are erroneously interposed around the shaft member between the lower end portion of the rotary blade member and the upper end portion of the shaft fixing member without using a complicated structure or an inspection mechanism. It is possible to confirm whether or not the failure has occurred, and it is possible to prevent a decrease in durability due to an error in the manufacturing process.
このため、摩耗粉の発生を抑制することができ、摩耗粉が、回転羽根部材と軸部材(シャフト)の間の摺動部に入り込むことがなく、耐久性、作動性に優れ、異音が発生することがなく、静音性に優れるとともに、所期の目的とするポンプ性能を保持することが可能である。 For this reason, generation | occurrence | production of abrasion powder can be suppressed, and abrasion powder does not enter into the sliding part between a rotary blade member and a shaft member (shaft), it is excellent in durability and operability, and abnormal noise is generated. It does not occur, is excellent in quietness, and can maintain the intended pump performance.
また、本発明の遠心ポンプは、
前記回転羽根部材の軸方向の端部と、本体ケースとの間の間隙Hが、回転羽根部材の羽根車部材の外側羽根部の軸方向の端部と、本体ケースとの間の間隙H2であり、
H2<t
となるように設定されていることを特徴とする。
The centrifugal pump of the present invention is
A gap H between the axial end of the rotary blade member and the main body case is a gap H2 between the axial end of the outer blade portion of the impeller member of the rotary blade member and the main body case. Yes,
H2 <t
It is set so that it becomes.
このように構成することによって、H2<tとなるように設定されているので、回転羽根部材の下端部と、軸固定部材の上端部との間の軸部材の周囲に、誤って複数枚のスラストワッシャーを介装してしまった場合に、回転羽根部材の羽根車部材の外側羽根部の軸方向の端部と、本体ケースとが当接することになる。 With this configuration, since H2 <t is set, a plurality of sheets are mistakenly around the shaft member between the lower end portion of the rotary blade member and the upper end portion of the shaft fixing member. When the thrust washer is interposed, the axial end of the outer blade portion of the impeller member of the rotating blade member and the main body case come into contact with each other.
これにより、回転羽根部材の羽根車部材の外側羽根部の軸方向の端部と、本体ケースとが当接することによって、回転羽根部材の回転に対して回転抵抗となり、電流値が増加したり、回転羽根部材の回転数が減少することになる。 Thereby, the axial end of the outer blade part of the impeller member of the impeller member of the rotating blade member and the main body case come into contact with each other, resulting in rotational resistance against the rotation of the rotating blade member, and the current value increases. The number of rotations of the rotary blade member will decrease.
その結果、電流値や回転数という遠心ポンプの性能値に影響が出てくるため、例えば、電流計、回転数検知計などの従来の測定装置を用いることができ、検出が容易となる。 As a result, the performance value of the centrifugal pump, such as the current value and the rotational speed, is affected. For example, a conventional measuring device such as an ammeter or a rotational speed detector can be used, and the detection becomes easy.
従って、複雑な構造や、検査機構を用いることなく、回転羽根部材の下端部と、軸固定部材の上端部との間の軸部材の周囲に、誤って複数枚のスラストワッシャーを介装してしまったかどうかを確認することが可能で、製造工程の誤りで耐久性が低下するのを防止することが可能である。 Therefore, a plurality of thrust washers are erroneously interposed around the shaft member between the lower end portion of the rotary blade member and the upper end portion of the shaft fixing member without using a complicated structure or an inspection mechanism. It is possible to confirm whether or not the failure has occurred, and it is possible to prevent a decrease in durability due to an error in the manufacturing process.
このため、摩耗粉の発生を抑制することができ、摩耗粉が、回転羽根部材と軸部材(シャフト)の間の摺動部に入り込むことがなく、耐久性、作動性に優れ、異音が発生することがなく、静音性に優れるとともに、所期の目的とするポンプ性能を保持することが可能である。 For this reason, generation | occurrence | production of abrasion powder can be suppressed, and abrasion powder does not enter into the sliding part between a rotary blade member and a shaft member (shaft), it is excellent in durability and operability, and abnormal noise is generated. It does not occur, is excellent in quietness, and can maintain the intended pump performance.
また、本発明の遠心ポンプは、
前記回転羽根部材の軸方向の端部と、本体ケースとの間の間隙Hが、回転羽根部材の羽根車部材の軸受け部の軸方向の端部と、本体ケースとの間の間隙H3であり、
H3<t
となるように設定されていることを特徴とする。
The centrifugal pump of the present invention is
A gap H between the axial end of the rotary blade member and the main body case is a gap H3 between the axial end of the bearing portion of the impeller member of the rotary blade member and the main body case. ,
H3 <t
It is set so that it becomes.
このように構成することによって、H3<tとなるように設定されているので、回転羽根部材の下端部と、軸固定部材の上端部との間の軸部材の周囲に、誤って複数枚のスラストワッシャーを介装してしまった場合に、回転羽根部材の羽根車部材の軸受け部の軸方向の端部と、本体ケースとが当接することになる。 With this configuration, since H3 <t is set, a plurality of sheets are erroneously formed around the shaft member between the lower end portion of the rotary blade member and the upper end portion of the shaft fixing member. When the thrust washer is interposed, the axial end of the bearing portion of the impeller member of the rotary blade member and the main body case come into contact with each other.
これにより、回転羽根部材の羽根車部材の軸受け部の軸方向の端部と、本体ケースとが当接することによって、回転羽根部材の回転に対して回転抵抗となり、電流値が増加したり、回転羽根部材の回転数が減少することになる。 As a result, the axial end of the bearing portion of the impeller member of the rotating blade member and the main body case come into contact with each other, thereby causing rotational resistance against rotation of the rotating blade member, increasing the current value, The number of rotations of the blade member will decrease.
その結果、電流値や回転数という遠心ポンプの性能値に影響が出てくるため、例えば、電流計、回転数検知計などの従来の測定装置を用いることができ、検出が容易となる。 As a result, the performance value of the centrifugal pump, such as the current value and the rotational speed, is affected. For example, a conventional measuring device such as an ammeter or a rotational speed detector can be used, and the detection becomes easy.
従って、複雑な構造や、検査機構を用いることなく、回転羽根部材の下端部と、軸固定部材の上端部との間の軸部材の周囲に、誤って複数枚のスラストワッシャーを介装してしまったかどうかを確認することが可能で、製造工程の誤りで耐久性が低下するのを防止することが可能である。 Therefore, a plurality of thrust washers are erroneously interposed around the shaft member between the lower end portion of the rotary blade member and the upper end portion of the shaft fixing member without using a complicated structure or an inspection mechanism. It is possible to confirm whether or not the failure has occurred, and it is possible to prevent a decrease in durability due to an error in the manufacturing process.
このため、摩耗粉の発生を抑制することができ、摩耗粉が、回転羽根部材と軸部材(シャフト)の間の摺動部に入り込むことがなく、耐久性、作動性に優れ、異音が発生することがなく、静音性に優れるとともに、所期の目的とするポンプ性能を保持することが可能である。 For this reason, generation | occurrence | production of abrasion powder can be suppressed, and abrasion powder does not enter into the sliding part between a rotary blade member and a shaft member (shaft), it is excellent in durability and operability, and abnormal noise is generated. It does not occur, is excellent in quietness, and can maintain the intended pump performance.
また、本発明の遠心ポンプを用いた冷却システムは、
前述のいずれかに記載の遠心ポンプを用いた冷却システムであって、
被冷却物体を冷却するための熱媒体循環経路を備えた冷却システムにおいて、熱媒体循環経路に遠心ポンプを配設したことを特徴とする。
In addition, the cooling system using the centrifugal pump of the present invention,
A cooling system using the centrifugal pump according to any one of the above,
A cooling system including a heat medium circulation path for cooling an object to be cooled is characterized in that a centrifugal pump is disposed in the heat medium circulation path.
このように構成することによって、例えば、流体の循環を利用して発熱部品、機器などの冷却を補助するシステムに使用した場合に、耐久性、作動性に優れ、異音が発生することがなく、静音性に優れた冷却システムを提供することができる。 By configuring in this way, for example, when used in a system that assists cooling of heat-generating parts, equipment, etc. using circulation of fluid, it is excellent in durability and operability, and no abnormal noise is generated. In addition, it is possible to provide a cooling system with excellent silence.
本発明によれば、回転羽根部材と軸固定部材との間に介装されたスラストワッシャーの厚さtと、回転羽根部材の軸方向の端部と、本体ケースとの間の間隙Hとの関係が、
H<t
となるように設定されている。
According to the present invention, the thickness t of the thrust washer interposed between the rotary blade member and the shaft fixing member, and the gap H between the axial end of the rotary blade member and the main body case. Relationship
H <t
It is set to become.
従って、回転羽根部材の下端部と、軸固定部材の上端部との間の軸部材の周囲に、誤ってスラストワッシャーを介装するのを忘れてしまった場合に、回転羽根部材と軸固定部材との間が直接当接することになるとともに、回転羽根部材の軸方向の端部と本体ケースとの間が当接することになる。 Therefore, if you accidentally forget to install the thrust washer around the shaft member between the lower end of the rotating blade member and the upper end of the shaft fixing member, the rotating blade member and the shaft fixing member And the end of the rotary blade member in the axial direction come into contact with the main body case.
また、回転羽根部材の下端部と、軸固定部材の上端部との間の軸部材の周囲に、誤って複数枚のスラストワッシャーを介装してしまった場合に、回転羽根部材の軸方向の端部と本体ケースとの間が当接することになる。 Further, when a plurality of thrust washers are mistakenly inserted around the shaft member between the lower end portion of the rotary blade member and the upper end portion of the shaft fixing member, the axial direction of the rotary blade member The end portion and the main body case come into contact with each other.
以上の通り、回転羽根部材の軸方向の端部と本体ケースとが当接してしまうので、回転羽根部材の回転に対して回転抵抗となり、電流値が増加したり、回転羽根部材の回転数が減少することになる。 As described above, the axial end of the rotating blade member and the main body case come into contact with each other, so that rotational resistance is generated with respect to the rotation of the rotating blade member, and the current value increases or the rotational speed of the rotating blade member increases. Will be reduced.
その結果、電流値や回転数という遠心ポンプの性能値に影響が出てくるため、例えば、電流計、回転数検知計などの従来の測定装置を用いることができ、検出が容易となる。 As a result, the performance value of the centrifugal pump, such as the current value and the rotational speed, is affected. For example, a conventional measuring device such as an ammeter or a rotational speed detector can be used, and the detection becomes easy.
従って、複雑な構造や、検査機構を用いることなく、回転羽根部材の下端部と、軸固定部材の上端部との間の軸部材の周囲に、誤って複数枚のスラストワッシャーを介装してしまったか、または、誤ってスラストワッシャーを介装するのを忘れてしまったかを確認することが可能で、製造工程の誤りで耐久性が低下するのを防止することが可能である。 Therefore, a plurality of thrust washers are erroneously interposed around the shaft member between the lower end portion of the rotary blade member and the upper end portion of the shaft fixing member without using a complicated structure or an inspection mechanism. It is possible to confirm whether or not the thrust washer has been accidentally inserted, and it is possible to prevent the durability from being lowered due to an error in the manufacturing process.
このため、摩耗粉の発生を抑制することができ、摩耗粉が、回転羽根部材と軸部材(シャフト)の間の摺動部に入り込むことがなく、耐久性、作動性に優れ、異音が発生することがなく、静音性に優れるとともに、所期の目的とするポンプ性能を保持することが可能である。 For this reason, generation | occurrence | production of abrasion powder can be suppressed, and abrasion powder does not enter into the sliding part between a rotary blade member and a shaft member (shaft), it is excellent in durability and operability, and abnormal noise is generated. It does not occur, is excellent in quietness, and can maintain the intended pump performance.
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
(実施例1)
Hereinafter, embodiments (examples) of the present invention will be described in more detail with reference to the drawings.
(Example 1)
図1は、本発明の遠心ポンプの縦断面図、図2は、図1の遠心ポンプのC部分の部分拡大断面図、図3は、図1の遠心ポンプのD部分の部分拡大断面図、図4は、本発明の遠心ポンプにおいて、誤ってスラストワッシャー50を介装するのを忘れてしまった場合の状態を示す図1と同様な縦断面図、図5は、図4のE部分の部分拡大断面図、図6は、本発明の遠心ポンプにおいて、誤って複数枚のスラストワッシャー50を介装してしまった場合の状態を示す図1と同様な縦断面図、図7は、図6のF部分の部分拡大断面図である。
1 is a longitudinal sectional view of a centrifugal pump of the present invention, FIG. 2 is a partially enlarged sectional view of a portion C of the centrifugal pump of FIG. 1, and FIG. 3 is a partially enlarged sectional view of a portion D of the centrifugal pump of FIG. FIG. 4 is a longitudinal sectional view similar to FIG. 1 showing a state where the
図1においては、符号10は、全体で本発明の遠心ポンプを示している。
In FIG. 1, the code |
図1に示したように、本発明の遠心ポンプ10は、回転羽根部材12を備えている。この回転羽根部材12は、円管状の軸受け部14の上部に、外周方向に放射状に延設された複数枚の羽根車部材16を備えている。
As shown in FIG. 1, the
なお、この羽根車部材16の枚数は、遠心ポンプ10の用途、必要とするポンプ能力に応じて選択すれば良く、特に限定されるものではない。
The number of
図1に示したように、羽根車部材16は、軸受け部14の下部外周方向に延設された基端部分18と、この基端部分18から上方に外周方向に拡径した拡径部20と、この拡径部20から外周方向に延設された外側羽根部22とから構成されている。
As shown in FIG. 1, the
羽根車部材16の形状をこのような形状とすることで、羽根車部材16の回転による外側羽根部22の作用によって、吐出能力を向上することができる。
By setting the shape of the
また、回転羽根部材12は、基端部分18の外周に、環状の永久磁石からなるロータマグネット32が設けられている。
Further, the
なお、ロータマグネット32と羽根車部材16との間は、羽根車部材16に対して、ロータマグネット32の回り止め、抜け落ちが防止される構造となっており、羽根車部材16がロータマグネット32とともに、軸部材64の周りを回転するように構成されている。
The
また、本発明の遠心ポンプ10は、図1に示したように、回転羽根部材12を収容する本体ケース34を備えている。本体ケース34は、上側本体ケース36を備えており、上側本体ケース36は、頂壁38と、頂壁38の外周から下方に延設された側周壁40とから構成されている。
Moreover, the
そして、図1に示したように、上側本体ケース36の側周壁40には、吸込側継手部材42を固定するための開口部が形成されている。図1に示したように、この開口部に、吸込側継手部材42が、例えば、溶接、ろう付、溶着などによって、密封状態で固着されている。これにより、本体ケース34内に、吸込側継手部材42が連通するように構成されている。
As shown in FIG. 1, the side
上側本体ケース36の側周壁40には、吐出側継手部材46を固定するための開口部が形成されている。
An opening for fixing the discharge side
図1に示したように、この開口部に、吐出側継手部材46が、例えば、溶接、ろう付、溶着などによって、密封状態で固着されている。これにより、本体ケース34内に、吐出側継手部材46が連通するように構成されている。
As shown in FIG. 1, the discharge-side
また、図1に示したように、本体ケース34は、下側本体ケース48を備えている。そして、上側本体ケース36の側周壁40の下端51の内壁に、下側本体ケース48の外周フランジ52を、例えば、溶接、ろう付、溶着などによって、密封状態で固着されている。これにより、本体ケース34内に、上側本体ケース36と下側本体ケース48で囲まれた内部空間S1が形成されている。
As shown in FIG. 1, the
この下側本体ケース48は、図1に示したように、下側本体ケース48の外周フランジ52から、内周側に水平に延びた羽根収容部54と、この羽根収容部54から下方に延びたロータマグネット収容部56とを備えている。さらに、このロータマグネット収容部56の下方に、有底筒状の軸固定部材収容部58が形成されている。
As shown in FIG. 1, the lower
そして、軸固定部材収容部58に、軸固定部材60が、例えば、圧入などによって嵌着されている。この軸固定部材60に形成された軸穴62に、軸部材64の下端部66が、例えば、圧入などによって軸支されるように固定されている。
The
すなわち、図1に示したように、この実施例の遠心ポンプ10では、軸部材64の上端部が軸支されず、軸部材64が、本体ケース34の軸固定部材収容部58に、軸固定部材60を介して固定されている。すなわち、軸部材64が、軸部材64の軸方向のロータマグネット32側の端部で固定されているいわゆる「片持ち形式」となっている。
That is, as shown in FIG. 1, in the
従って、軸部材64が傾いて固定される場合がないので、ポンプの作動効率が低下することがなく、組み立てに細心の注意が不要で、精密性が要求されることもない。
Therefore, since the
また、この実施例の遠心ポンプ10では、羽根車部材16の軸受け部14の軸方向の流体導入流路84側の端部、すなわち、軸受け部14の上端部14aが、羽根ケース68の延設部74の内周側開口部76から上方に、流体導入流路84に露出するように突設されている。
In the
従って、いわゆる「片持ち形式」であるので、従来のいわゆる「両持ち形式」のように、羽根ケースの内周側開口部に軸固定部が存在しない。 Therefore, since it is a so-called “cantilever type”, there is no shaft fixing portion at the inner peripheral side opening of the blade case as in the conventional so-called “both-end type”.
これにより、流体の軸固定部への衝突に起因する流体の流れに圧力損失が生じることがなく、ポンプ効率が低下することもなく、しかも、異音などの騒音の発生もなく、耐久性、静音性に優れ、所期の目的とするポンプ性能を保持することが可能である。 As a result, there is no pressure loss in the flow of the fluid due to the collision of the fluid with the shaft fixed part, the pump efficiency is not lowered, and no noise such as abnormal noise is generated. It is excellent in silence and can maintain the desired pump performance.
また、このように構成することによって、回転羽根部材12が回転して、吸込側継手部材42から吸い込まれた流体が、羽根ケース68と上側本体ケース36によって形成された流体導入流路84から、羽根ケース68の延設部74の内周側開口部76を通過する。
Further, by configuring in this way, the
この際に、流体が羽根車部材16の上端部14aの回転運動に沿って、この回転により回転流(整流)となる。
At this time, the fluid is rotated (rectified) by this rotation along the rotational movement of the
これによって、流入孔である内周側開口部76を介して、内部空間S1、回転部収容空間S2に円滑に流入しやすくなり、その結果、圧力損失を低減することができるように構成されている。
As a result, it is easy to smoothly flow into the internal space S1 and the rotating portion accommodating space S2 through the inner
従って、流体の流れに圧力損失が生じることがなく、ポンプ効率が低下することもなく、しかも、異音などの騒音の発生もなく、耐久性、静音性に優れ、所期の目的とするポンプ性能を保持することが可能である。 Therefore, pressure loss does not occur in the flow of fluid, pump efficiency does not decrease, noise such as abnormal noise does not occur, durability and silence are excellent, and the intended pump It is possible to maintain performance.
また、この回転羽根部材12の軸受け部14内に、回転羽根部材12が回転できるように軸部材64が挿通されている。
A
さらに、図1に示したように、本体ケース34は、羽根ケース68を備えている。この羽根ケース68は、吸込側継手部材42側において、この羽根ケース68の外周フランジ70が、上側本体ケース36の側周壁40の下方に、密封状態で固着されている。
Furthermore, as shown in FIG. 1, the
すなわち、羽根ケース68の外周フランジ70が、上側本体ケース36の側周壁40の下端51の内壁と、下側本体ケース48の外周フランジ52との間に挟着されるように、例えば、溶接、ろう付、溶着などによって、密封状態で固着されている。
That is, for example, welding, so that the outer
一方、羽根ケース68は、吐出側継手部材46側において、その側周壁72に開口部が形成され、この側周壁72の開口部の周囲が、本体ケース34の側周壁40に、吐出側継手部材46とともに、密封状態で固着されている。
On the other hand, the
また、羽根ケース68は、外周フランジ70から上方に延びた側周壁72と、側周壁72から、羽根車部材16の外側羽根部22に沿うような形状で水平方向内側に延設された延設部74を備えている。
The
このような形状とすることで、羽根ケース68と下側本体ケース48の羽根収容部54との間に、羽根車部材16を収容することができるようになっている。
With such a shape, the
また、図1に示したように、羽根ケース68の側周壁72の径は、上側本体ケース36の側周壁40の径より小さく形成されているとともに、羽根ケース68の側周壁72の高さは、上側本体ケース36の側周壁40の高さより小さく形成されている。
As shown in FIG. 1, the diameter of the side
これにより、羽根ケース68によって、上側本体ケース36と下側本体ケース48とで形成された内部空間S1が仕切られて、上方に流体導入流路84が形成されるとともに、下方に回転羽根部材12を収容する回転部収容空間S2が形成されている。
Thereby, the
また、図1に示したように、本発明の遠心ポンプ10は、ロータマグネット32の周囲に位置するように、下側本体ケース48のロータマグネット収容部56の外周に配置され、回転羽根部材12を回転させるコイル部24を備えている。コイル部24は、ボビンケース26に巻かれた巻線28から構成される複数個のコイル30が、周方向に一定間隔で離間して設けられている。
As shown in FIG. 1, the
そして、これらのコイル30が、略円筒形状のコイルカバー本体33の内部において、本体ケース34の下側本体ケース48のロータマグネット収容部56の外周に嵌合するように装着されている。
These
なお、図1に示したように、本体ケース側固定金具96と、コイル側固定突出部31とを係合することによって、コイル部24を収容したコイルカバー本体33を、本体ケース34の下方に脱着自在に取り付けることができるように構成されている。
As shown in FIG. 1, the coil cover
なお、図1中、符号35は、コネクタ、37は、リード線を示している。
In FIG. 1,
このように構成される本発明の遠心ポンプ10は、以下のように作動される。
The
先ず、コイル部24のコイル30に電流を流すことによって、コイル30が励磁され、これにより、回転羽根部材12のロータマグネット32に作用して、回転羽根部材12が軸受け部14に挿通された軸部材64の周りで回転できるようになっている。
First, the
これにより、回転羽根部材12が回転して、図1の矢印Aで示したように、吸込側継手部材42から吸い込まれた流体が、羽根ケース68と上側本体ケース36によって形成された流体導入流路84から、羽根ケース68の延設部74の内周側開口部76を通過する。
As a result, the
そして、内周側開口部76を通過した流体は、羽根ケース68と下側本体ケース48によって形成された回転部収容空間S2に導入される。
Then, the fluid that has passed through the inner
また、回転羽根部材12の羽根車部材16の回転力によって、回転部収容空間S2に導入された流体は、図1の矢印Bで示したように、本体ケース34の回転部収容空間S2から、吐出側継手部材46を介して吐出されるようになっている。
In addition, the fluid introduced into the rotating part accommodating space S2 by the rotational force of the
ところで、このような本発明の遠心ポンプ10では、回転羽根部材12と軸部材64との回転摺動による摩耗や接触音を防止するために、図1〜図3に示したように、回転羽根部材12の下端部12aと、軸固定部材60の上端部60aとの間の軸部材64の周囲に、スラストワッシャー50が介装されている。
By the way, in such a
すなわち、スラストワッシャー50を介装することによって、回転羽根部材12(軸受け部14)と軸部材64の2部材の間の動摩擦を緩和している。このように動摩擦を緩和することによって、回転羽根部材12(軸受け部14)と軸部材64との間の摩耗による異物の発生や接触音の発生を防いでいる。
That is, by interposing the
さらに、スラストワッシャー50には、回転羽根部材12に発生するスラスト方向(すなわち、回転軸である軸部材(シャフト)64に向かう方向)の力を緩和する効果もあり、回転羽根部材12(軸受け部14)と、回転軸である軸部材64との間の摩耗を防ぐ作用がある。
Further, the
ところで、図9に示したように、従来の遠心ポンプ100では、遠心ポンプ100の構造上、回転羽根部材102は、スラストワッシャー230上を回転摺動するように構成されている。
Incidentally, as shown in FIG. 9, in the conventional
しかしながら、図10、図11に示したように、回転羽根部材102の下端部102aと、軸固定部材150の上端部150aとの間の軸部材154の周囲に、誤って複数枚のスラストワッシャー230を介装してしまうおそれが考えられる。
However, as shown in FIGS. 10 and 11, a plurality of
この場合には、スラストワッシャー230の間で、相互に摺動することによって、摩耗による異物の発生(摩耗粉)が生じることになる。
In this case, foreign matters are generated due to wear (wear powder) by sliding between the
一方、図12、図13に示したように、回転羽根部材102の下端部102aと、軸固定部材150の上端部150aとの間の軸部材154の周囲に、誤ってスラストワッシャー230を介装するのを忘れてしまうおそれが考えられる。
On the other hand, as shown in FIGS. 12 and 13, the
この場合には、回転羽根部材102(軸受け部104)と軸部材154との間の摺動抵抗が増加して、摩耗による異物の発生や接触音の発生が生じて、耐久性が低下することになる。 In this case, the sliding resistance between the rotary blade member 102 (bearing portion 104) and the shaft member 154 increases, and foreign matter and contact noise are generated due to wear, resulting in a decrease in durability. become.
しかしながら、遠心ポンプ100を組立てた後は、内部を確認できないため、回転羽根部材102の下端部102aと、軸固定部材150の上端部150aとの間の軸部材154の周囲に、誤って複数枚のスラストワッシャー230を介装してしまったか、または、誤ってスラストワッシャー230を介装するのを忘れてしまったかを確認することができない。
However, since the inside cannot be confirmed after the
このため、本発明の遠心ポンプ10では、図1〜図3に示したように、回転羽根部材12と軸固定部材60との間に介装されたスラストワッシャー50の厚さtが、回転羽根部材12の軸方向の端部(すなわち、後述する回転羽根部材12のロータマグネット32の軸方向の端部32a、回転羽根部材12の羽根車部材16の外側羽根部22の軸方向の端部22a、回転羽根部材12の羽根車部材16の軸受け部14の軸方向の上端部14a)と、本体ケース34との間の間隙H(後述する、H1、H2、H3)との関係が、
H<t
となるように設定されている。
For this reason, in the
H <t
It is set to become.
このように構成することによって、回転羽根部材12と軸固定部材60との間に介装されたスラストワッシャー50の厚さtと、回転羽根部材12の軸方向の端部と、本体ケース34との間の間隙Hとの関係が、
H<t
となるように設定されている。
With this configuration, the thickness t of the
H <t
It is set to become.
従って、回転羽根部材12の下端部と、軸固定部材60の上端部との間の軸部材64の周囲に、誤って複数枚のスラストワッシャー50を介装してしまった場合に、回転羽根部材12の軸方向の端部と本体ケース34との間が当接することになる。
Therefore, when a plurality of
また、回転羽根部材12の下端部と、軸固定部材60の上端部との間の軸部材64の周囲に、誤ってスラストワッシャー50を介装するのを忘れてしまった場合にも、回転羽根部材12と軸固定部材60との間が直接当接することになるとともに、回転羽根部材12の軸方向の端部と本体ケース34との間が当接することになる。
In addition, even if the
以上の通り、回転羽根部材12の軸方向の端部と本体ケース34とが当接してしまうので、回転羽根部材12の回転に対して回転抵抗となり、電流値が増加したり、回転羽根部材12の回転数が減少することになる。
As described above, the axial end of the
その結果、電流値や回転数という遠心ポンプの性能値に影響が出てくるため、例えば、電流計、回転数検知計などの従来の測定装置を用いることができ、検出が容易となる。 As a result, the performance value of the centrifugal pump, such as the current value and the rotational speed, is affected. For example, a conventional measuring device such as an ammeter or a rotational speed detector can be used, and the detection becomes easy.
従って、複雑な構造や、検査機構を用いることなく、回転羽根部材12の下端部と、軸固定部材60の上端部との間の軸部材の周囲に、誤って複数枚のスラストワッシャー50を介装してしまったか、または、誤ってスラストワッシャー50を介装するのを忘れてしまったかを確認することが可能で、製造工程の誤りで耐久性が低下するのを防止することが可能である。
Accordingly, a plurality of
このため、摩耗粉の発生を抑制することができ、摩耗粉が、回転羽根部材と軸部材(シャフト)の間の摺動部に入り込むことがなく、耐久性、作動性に優れ、異音が発生することがなく、静音性に優れるとともに、所期の目的とするポンプ性能を保持することが可能である。 For this reason, generation | occurrence | production of abrasion powder can be suppressed, and abrasion powder does not enter into the sliding part between a rotary blade member and a shaft member (shaft), it is excellent in durability and operability, and abnormal noise is generated. It does not occur, is excellent in quietness, and can maintain the intended pump performance.
すなわち、回転羽根部材12の軸方向の端部と、本体ケース34との間の間隙Hが、回転羽根部材12の軸方向の軸固定部材側の端部と、本体ケースとの間の間隙Hである。
That is, the gap H between the axial end of the
具体的には、図1、図2に示したように、本発明の遠心ポンプ10では、回転羽根部材12の軸方向の端部と、本体ケース34との間の間隙Hが、回転羽根部材12のロータマグネット32の軸方向の端部32aと、本体ケース34の下側本体ケース48の水平部48aとの間の間隙H1であり、
H1<t
となるように設定されている。
Specifically, as shown in FIGS. 1 and 2, in the
H1 <t
It is set to become.
このように構成することによって、H1<tとなるように設定されているので回転羽根部材12の下端部と、軸固定部材60の上端部との間の軸部材64の周囲に、誤ってスラストワッシャー50を介装するのを忘れてしまった場合に、図4、図5に示したように、回転羽根部材12のロータマグネット32の軸方向の端部32aと、本体ケース34の下側本体ケース48の水平部48aとが、図4、図5のJ部分で示したように、当接(接触)することになる。
With this configuration, since H1 <t is set, a thrust is accidentally caused around the
これにより、回転羽根部材12のロータマグネット32の軸方向の端部32aと、本体ケース34の下側本体ケース48の水平部48aとが当接することによって、回転羽根部材12の回転に対して回転抵抗となり、電流値が増加したり、回転羽根部材12の回転数が減少することになる。
As a result, the
その結果、電流値や回転数という遠心ポンプの性能値に影響が出てくるため、例えば、電流計、回転数検知計などの従来の測定装置を用いることができ、検出が容易となる。 As a result, the performance value of the centrifugal pump, such as the current value and the rotational speed, is affected. For example, a conventional measuring device such as an ammeter or a rotational speed detector can be used, and the detection becomes easy.
従って、複雑な構造や、検査機構を用いることなく、回転羽根部材12の下端部と、軸固定部材60の上端部との間の軸部材64の周囲に、誤ってスラストワッシャーを介装するのを忘れてしまったかどうかを確認することが可能で、製造工程の誤りで耐久性が低下するのを防止することが可能である。
Accordingly, a thrust washer is erroneously interposed around the
このため、摩耗粉の発生を抑制することができ、摩耗粉が、回転羽根部材12と軸部材(シャフト)64の間の摺動部に入り込むことがなく、耐久性、作動性に優れ、異音が発生することがなく、静音性に優れるとともに、所期の目的とするポンプ性能を保持することが可能である。
For this reason, generation | occurrence | production of abrasion powder can be suppressed, and abrasion powder does not enter into the sliding part between the
次に、回転羽根部材12の軸方向の端部と、本体ケース34との間の間隙Hが、羽根車部材16の軸方向の軸固定部材側と反対側の端部と、本体ケース34との間の間隙Hである部位について説明する。
Next, a gap H between the axial end of the
この部位については、図1、図3に示したように、本発明の遠心ポンプ10では、回転羽根部材12の軸方向の端部と、本体ケース34との間の間隙Hが、回転羽根部材12の羽根車部材16の外側羽根部22の軸方向の端部22aと、本体ケース34の羽根ケース68との間の間隙H2であり、
H2<t
となるように設定されている。
As shown in FIGS. 1 and 3, in this part, in the
H2 <t
It is set to become.
このような場合、H2<tとなるように設定されているので、回転羽根部材12の下端部と、軸固定部材60の上端部との間の軸部材64の周囲に、誤って複数枚のスラストワッシャー50を介装してしまった場合に、図6、図7に示したように、回転羽根部材12の羽根車部材16の外側羽根部22の軸方向の端部22aと、本体ケース34の羽根ケース68とが、図6、図7のK部分で示したように、当接(接触)することになる。
In such a case, since H2 <t is set, a plurality of sheets are mistakenly around the
これにより、回転羽根部材12の羽根車部材16の外側羽根部22の軸方向の端部22aと、本体ケース34の羽根ケース68とが当接することによって、回転羽根部材12の回転に対して回転抵抗となり、電流値が増加したり、回転羽根部材12の回転数が減少することになる。
Accordingly, the
その結果、電流値や回転数という遠心ポンプの性能値に影響が出てくるため、例えば、電流計、回転数検知計などの従来の測定装置を用いることができ、検出が容易となる。 As a result, the performance value of the centrifugal pump, such as the current value and the rotational speed, is affected. For example, a conventional measuring device such as an ammeter or a rotational speed detector can be used, and the detection becomes easy.
従って、複雑な構造や、検査機構を用いることなく、回転羽根部材12の下端部と、軸固定部材60の上端部との間の軸部材64の周囲に、誤って複数枚のスラストワッシャー50を介装してしまったかどうかを確認することが可能で、製造工程の誤りで耐久性が低下するのを防止することが可能である。
Accordingly, a plurality of
このため、摩耗粉の発生を抑制することができ、摩耗粉が、回転羽根部材12と軸部材(シャフト)64の間の摺動部に入り込むことがなく、耐久性、作動性に優れ、異音が発生することがなく、静音性に優れるとともに、所期の目的とするポンプ性能を保持することが可能である。
For this reason, generation | occurrence | production of abrasion powder can be suppressed, and abrasion powder does not enter into the sliding part between the
最後に、図1、図3に示したように、本発明の遠心ポンプ10では、回転羽根部材12の軸方向の端部と、本体ケース34との間の間隙Hが、回転羽根部材12の羽根車部材16の軸受け部14の軸方向の上端部14aと、本体ケース34の頂壁38との間の間隙H3であり、
H3<t
となるように設定されている部位について説明する。
Finally, as shown in FIGS. 1 and 3, in the
H3 <t
The site | part set so that it may become is demonstrated.
この部位については、H3<tとなるように設定されているので、回転羽根部材12の下端部と、軸固定部材60の上端部との間の軸部材64の周囲に、誤って複数枚のスラストワッシャー50を介装してしまった場合に、図6、図7に示したように、回転羽根部材12の羽根車部材16の軸受け部14の軸方向の上端部14aと、本体ケース34の頂壁38とが、図6、図7のL部分で示したように、当接(接触)することになる。
Since this portion is set to satisfy H3 <t, a plurality of sheets are erroneously formed around the
これにより、回転羽根部材12の羽根車部材16の軸受け部14の軸方向の上端部14aと、本体ケース34の頂壁38とが当接することによって、回転羽根部材12の回転に対して回転抵抗となり、電流値が増加したり、回転羽根部材12の回転数が減少することになる。
As a result, the axially
その結果、電流値や回転数という遠心ポンプの性能値に影響が出てくるため、例えば、電流計、回転数検知計などの従来の測定装置を用いることができ、検出が容易となる。 As a result, the performance value of the centrifugal pump, such as the current value and the rotational speed, is affected. For example, a conventional measuring device such as an ammeter or a rotational speed detector can be used, and the detection becomes easy.
従って、複雑な構造や、検査機構を用いることなく、回転羽根部材12の下端部と、軸固定部材60の上端部との間の軸部材64の周囲に、誤って複数枚のスラストワッシャー50を介装してしまったかどうかを確認することが可能で、製造工程の誤りで耐久性が低下するのを防止することが可能である。
Accordingly, a plurality of
このため、摩耗粉の発生を抑制することができ、摩耗粉が、回転羽根部材12と軸部材(シャフト)64の間の摺動部に入り込むことがなく、耐久性、作動性に優れ、異音が発生することがなく、静音性に優れるとともに、所期の目的とするポンプ性能を保持することが可能である。
For this reason, generation | occurrence | production of abrasion powder can be suppressed, and abrasion powder does not enter into the sliding part between the
以上の実施例において、回転羽根部材12の軸方向の端部と、本体ケース34との間の間隙Hが、羽根車部材16の軸方向の軸固定部材側と反対側の端部と、本体ケース34との間の間隙Hは、もっとも小さい間隙Hについて、
H<t
となるように設定されていればよい。
In the above embodiment, the gap H between the axial end of the
H <t
It is only necessary to be set so that.
すなわち、この実施例の遠心ポンプ10では、回転羽根部材12の羽根車部材16の外側羽根部22の軸方向の端部22aと、本体ケース34の羽根ケース68との間の間隙H2、回転羽根部材12の羽根車部材16の軸受け部14の軸方向の上端部14aと、本体ケース34の頂壁38との間の間隙H3については、少なくとも、間隙H2、間隙H3のうちの、小さい方の間隙Hについて、
回転羽根部材と軸固定部材との間に介装されたスラストワッシャーの厚さtと、回転羽根部材の軸方向の端部と、本体ケースとの間の間隙Hとの関係が、
H<t
となるように設定されていればよい。
(実施例2)
That is, in the
The relationship between the thickness t of the thrust washer interposed between the rotary blade member and the shaft fixing member, the gap H between the axial end of the rotary blade member and the main body case is as follows:
H <t
It is only necessary to be set so that.
(Example 2)
図8は、本発明の遠心ポンプを用いた冷却システム300の実施例を示す概略図である。
FIG. 8 is a schematic view showing an embodiment of a
この実施例の冷却システム300で用いられる遠心ポンプ10は、図1〜図7に示した実施例の遠心ポンプ10と基本的には同様な構成である。
The
この実施例の冷却システム300は、図8に示したように、被冷却物体を冷却するための熱媒体循環経路302を備えた冷却システム300において、熱媒体循環経路302に遠心ポンプ10を配設した構成である。
In the
すなわち、この実施例の冷却システム300は、熱媒体循環経路302に、遠心ポンプ10を備えており、熱媒体が、この遠心ポンプ10によって、例えば、水などの熱媒体が熱媒体循環経路302aを介して、ラジエータ304に送られるようになっている。
That is, the
ラジエータ304では、図示しないが、例えば、ファンなどによる空冷、水冷などによって、熱媒体が冷却されるようになっている。
In the
そして、このラジエータ304を通過して冷やされた熱媒体が、熱媒体循環経路302b、302cを介して、熱交換器306に送られるようになっている。この熱交換器306には、冷却される被冷却物体308が付設されており、被冷却物体308の熱が、熱媒体に熱交換されて、被冷却物体308が冷却されるとともに、熱媒体が温められるようになっている。
The heat medium cooled by passing through the
そして、熱交換器306を通過することにより温められた熱媒体が、熱媒体循環経路302a、302bを介して、再び、遠心ポンプ10に循環されるようになっている。
Then, the heat medium warmed by passing through the
そして、このような循環冷却サイクルが繰り返し行われるように構成されている。 And it is comprised so that such a circulation cooling cycle may be performed repeatedly.
このように構成することによって、例えば、流体の循環を利用して発熱部品、機器などの冷却を補助するシステムに使用した場合に、耐久性、作動性に優れ、異音が発生することがなく、静音性に優れた冷却システムを提供することができる。 By configuring in this way, for example, when used in a system that assists cooling of heat-generating parts, equipment, etc. using circulation of fluid, it is excellent in durability and operability, and no abnormal noise is generated. In addition, it is possible to provide a cooling system with excellent silence.
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、上記実施例では、本体ケース34、上側本体ケース36、下側本体ケース48、羽根ケース68、回転羽根部材12、スラストワッシャー50、軸部材64などの材質は、金属製であっても樹脂製であっても良く、用途に応じて適宜選択すればよく、特に限定されるものではない。
The preferred embodiment of the present invention has been described above, but the present invention is not limited to this. For example, in the above embodiment, the
また、上記実施例では、吸込側継手部材42、吐出側継手部材46の数をそれぞれ1個としたが、吸込側継手部材42、吐出側継手部材46の数を複数個設けることも可能であるなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
Moreover, in the said Example, although the number of the suction
本発明は、例えば、エアコン、冷凍機などの冷媒循環回路に用いられる冷媒、発熱する部品や機器などの冷却循環回路に用いられる冷却水など、閉回路内で流体を循環させるための遠心ポンプ、および、遠心ポンプを用いた冷却システムに適用することができる。 The present invention is, for example, a centrifugal pump for circulating a fluid in a closed circuit, such as a refrigerant used in a refrigerant circuit such as an air conditioner or a refrigerator, or a cooling water used in a cooling circuit such as a component or device that generates heat, And it can apply to the cooling system using a centrifugal pump.
10 遠心ポンプ
12 回転羽根部材
12a 下端部
14 軸受け部
14a 上端部
16 羽根車部材
18 基端部分
20 拡径部
22 外側羽根部
22a 端部
24 コイル部
26 ボビンケース
28 巻線
30 コイル
31 コイル側固定突出部
32 ロータマグネット
32a 端部
33 コイルカバー本体
34 本体ケース
35 コネクタ
36 上側本体ケース
37 リード線
38 頂壁
40 側周壁
42 吸込側継手部材
46 吐出側継手部材
48 下側本体ケース
48a 水平部
50 スラストワッシャー
51 下端
52 外周フランジ
54 羽根収容部
56 ロータマグネット収容部
58 軸固定部材収容部
60 軸固定部材
60a 上端部
62 軸穴
64 軸部材
66 下端部
68 羽根ケース
70 外周フランジ
72 側周壁
74 延設部
76 内周側開口部
84 流体導入流路
96 本体ケース側固定金具
100 遠心ポンプ
102 回転羽根部材
102a 下端部
104 軸受け部
106 羽根車部材
108 基端部分
110 拡径部
112 外側羽根部
122 ロータマグネット
124 本体ケース
126 上側本体ケース
128 頂壁
130 側周壁
132 吸込側継手部材
136 吐出側継手部材
138 下側本体ケース
141 下端
142 外周フランジ
144 羽根収容部
146 ロータマグネット収容部
148 軸固定部材収容部
150 軸固定部材
150a 上端部
152 軸穴
154 軸部材
156 下端部
158 羽根ケース
160 外周フランジ
162 側周壁
164 延設部
164a 内周側開口部
174 流体導入流路
186 本体ケース側固定金具
204 コイル部
206 ボビンケース
208 巻線
210 コイル
214 コイルカバー本体
216 コイル側固定突出部
226 コネクタ
228 リード線
230 スラストワッシャー
300 冷却システム
302 熱媒体循環経路
302a 熱媒体循環経路
302b 熱媒体循環経路
304 ラジエータ
306 熱交換器
308 被冷却物体
H 間隙
H1 間隙
H2 間隙
H3 間隙
S1 内部空間
S2 回転部収容空間
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 Centrifugal pump 12 Rotating blade member 12a Lower end part 14 Bearing part 14a Upper end part 16 Impeller member 18 Base end part 20 Expanded part 22 Outer blade part 22a End part 24 Coil part 26 Bobbin case 28 Winding 30 Coil 31 Coil side fixing Projection 32 Rotor magnet 32a End 33 Coil cover main body 34 Main body case 35 Connector 36 Upper main body case 37 Lead wire 38 Top wall 40 Side peripheral wall 42 Suction side joint member 46 Discharge side joint member 48 Lower main body case 48a Horizontal portion 50 Thrust Washer 51 Lower end 52 Outer peripheral flange 54 Blade housing portion 56 Rotor magnet housing portion 58 Shaft fixing member housing portion 60 Shaft fixing member 60a Upper end portion 62 Shaft hole 64 Shaft member 66 Lower end portion 68 Blade case 70 Outer flange 72 Side peripheral wall 74 Extension portion 76 Inner peripheral side opening 84 Fluid introduction flow path 96 Suction side fixing metal fitting 100 Centrifugal pump 102 Rotary blade member 102a Lower end portion 104 Bearing portion 106 Impeller member 108 Base end portion 110 Expanded portion 112 Outer blade portion 122 Rotor magnet 124 Body case 126 Upper body case 128 Top wall 130 Side wall 132 Suction side joint member 136 Discharge side joint member 138 Lower main body case 141 Lower end 142 Outer flange 144 Blade accommodating part 146 Rotor magnet accommodating part 148 Shaft fixing member accommodating part 150 Shaft fixing member 150a Upper end part 152 Shaft hole 154 Shaft member 156 Lower end 158 Blade case 160 Outer peripheral flange 162 Side peripheral wall 164 Extension part 164a Inner peripheral side opening 174 Fluid introduction flow path 186 Main body case side fixing bracket 204 Coil part 206 Bobbin case 208 Winding 210 Coil 214 Coil cover main body 216 Side fixed protrusion 226 Connector 228 Lead wire 230 Thrust washer 300 Cooling system 302 Heat medium circulation path 302a Heat medium circulation path 302b Heat medium circulation path 304 Radiator 306 Heat exchanger 308 Cooled object H Gap H1 Gap H2 Gap H3 Gap S1 Inside Space S2 Rotating part accommodation space
Claims (7)
前記回転羽根部材を収容する本体ケースと、
前記ロータマグネットの周囲に位置するように配置され、回転羽根部材を回転させるコイル部と、
前記本体ケースに設けられ、回転羽根部材がその周囲を回転するように軸支される軸部材と、
前記軸部材の軸方向の端部に配置され、軸部材の端部を固定する軸固定部材と、
前記回転羽根部材と軸固定部材との間に介装されたスラストワッシャーと、
を備えた遠心ポンプであって、
前記回転羽根部材と軸固定部材との間に介装されたスラストワッシャーの厚さtと、回転羽根部材の軸方向の端部と、本体ケースとの間の間隙Hとの関係が、
H<t
となるように設定されていることを特徴とする遠心ポンプ。 A rotating blade member composed of an impeller member and a rotor magnet provided on the impeller member;
A body case that houses the rotating blade member;
A coil portion arranged to be located around the rotor magnet and rotating the rotary blade member;
A shaft member provided in the main body case and pivotally supported so that the rotary blade member rotates around the periphery;
A shaft fixing member disposed at an end portion of the shaft member in the axial direction and fixing the end portion of the shaft member;
A thrust washer interposed between the rotary blade member and the shaft fixing member;
A centrifugal pump comprising:
The relation between the thickness t of the thrust washer interposed between the rotary blade member and the shaft fixing member, the gap H between the axial end of the rotary blade member and the main body case,
H <t
Centrifugal pump characterized by being set to be
H1<t
となるように設定されていることを特徴とする請求項2に記載の遠心ポンプ。 A gap H between the axial end of the rotary blade member and the main body case is a gap H1 between the axial end of the rotor magnet of the rotary blade member and the main body case.
H1 <t
The centrifugal pump according to claim 2, wherein the centrifugal pump is set to be
H2<t
となるように設定されていることを特徴とする請求項4に記載の遠心ポンプ。 A gap H between the axial end of the rotary blade member and the main body case is a gap H2 between the axial end of the outer blade portion of the impeller member of the rotary blade member and the main body case. Yes,
H2 <t
The centrifugal pump according to claim 4, wherein the centrifugal pump is set to be
H3<t
となるように設定されていることを特徴とする請求項4から5のいずれかに記載の遠心ポンプ。 A gap H between the axial end of the rotary blade member and the main body case is a gap H3 between the axial end of the bearing portion of the impeller member of the rotary blade member and the main body case. ,
H3 <t
The centrifugal pump according to claim 4, wherein the centrifugal pump is set to be
被冷却物体を冷却するための熱媒体循環経路を備えた冷却システムにおいて、熱媒体循環経路に遠心ポンプを配設したことを特徴とする遠心ポンプを用いた冷却システム。 A cooling system using the centrifugal pump according to any one of claims 1 to 6,
A cooling system using a centrifugal pump, wherein a centrifugal pump is disposed in the heat medium circulation path in a cooling system having a heat medium circulation path for cooling an object to be cooled.
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